にゃっき♪ さんの感想・評価

2.8
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態：観終わった

hard cases make bad law

母親の再婚で神前美月(かんざきみつき)にはひとつ年上の義兄が出来ましたが、その義兄、神前夕哉(かんざきゆうや)に想いを抱いていた寿 日和(ことぶきひより)の幽霊に取り憑かれてしまうところから始まります。

幽霊の日和は、ハートゲージのついた貞操帯(TST)を美月に取り付けますが、このTSTのゲージは日和の満足度に応じて上下して、ゲージがいっぱいになるまで外せません。
ボタンを押せば用を足せますが、３分後には再び装着されてしまい、１時間はボタンを押せなくなるハイテク仕様なうえ、ゲージが下がると美月まで命を落としてしまいます。
夕哉と上手く打ち解けられずにいた美月と入れ替わって、日和が身体を支配しているときに「おかしく」なるわけで、夕哉の幼馴染のお姉さんやクラスメートを巻き込むなか、美月は日和を満足させて無事に成仏させられるのでしょうか？

序盤から失禁や自慰行為の描写があり、「ヨスガノソラ」同様、放送倫理・番組向上機構(BPO)から注意を受けた作品です。
いきなり鈍感病になって空気が読めなくなる夕哉に代表されるように、無理矢理にでもキャラクターを動かして、美月を辱める状況をつくるような展開が多く、キャラを愛でるより、恥ずかしがるキャラを眺めて楽しませるような傾向の作品で、個人的には不快感を感じるシーンも少なくなかったように思います。
放送時間の変更もあって今回は注意にとどまったようですが、表現規制を推進する人たちからの攻撃対象にされそうな気もする作品で、エロが受けるのはわかりますが、TV放映を前提にした場合においては、あまり特殊な嗜好を持った方を対象にするような作品の制作は慎重に考慮して欲しいです。