「未来少年コナン(TVアニメ動画)」

総合得点
76.9
感想・評価
444
棚に入れた
2296
ランキング
651
★★★★☆ 4.0 (444)
物語
4.3
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.2

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ネタバレ

DOLLmimoza さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

コナンとラナはベストカップル

原作:アレクサンダー・ケイ「残された人々」より
NHK初のアニメーション作品。全26話・1978年日本アニメーション製作。
監督:宮崎 駿
演出:宮崎 駿/全26話 高畑 勲/第9.10話、早川啓二/第11~26話、
脚本:中野顕彰/第1.3.5~8話、第12~14話、第23~26話、
   胡桃 哲/第2.4話、
   吉川惣司/第9~11話、第15~22話、
キャラクターデザイン:宮崎 駿/大塚康生
作画監督:大塚康生(実際は宮崎 駿兼任)
●あらすじ
西暦2008年7月、超磁力兵器による戦争で5つの大陸は沈み、
滅んでしまった地球での生き残った人々の物語。
宇宙に脱出しようとした乗組員たちが脱出失敗し、
「のこされ島」に不時着し、10人の仲間はその島で過ごしていた。
戦争のあと、20年の月日が流れ、この10人の仲間内で主人公コナンが
生まれたが、宇宙船乗務員のリーダーであったおじいとコナン以外は
みんな死んでしまっていた。そんな時、女の子が浜辺に漂流していた。
女の子の名前はラナ。インダストリアに捕らえられて
(ダイス船長の船による)故郷のハイハーバーへ帰ろうと逃げ出して
来たのだった。インダストリアからモンスリーとその手下たちが
重要人物であるラナを連れ戻しに来る。おじいはコナンに
「あの娘を守ってやれ」と言い残し、ケガが元で死んでしまう。
コナンはのこされ島を後に、仲間を探しに旅に出るのであった。

●年代設定
原作はかなり暗いというし、大幅な設定変更が行われたと思われる。
それにしても1978年の当時、アニメ版では2008年という年は
まだまだ迎えていなかったから‘未来’にふさわしかったのだろうか?
実写映画の「ターミネーター」シリーズにしても、核戦争で人類は
すべてではないが、滅んでしまっているし、あの映画もジャッジ
メントデイが1997年で、2014年現在からするとすでに過去である。
日本アニメーションがNHKに最初出した企画書があって、その時の案だと
2222年となっている。そちらの方がまだ感情移入しやすい。
   -----------------------------------------
●見たきっかけ
このアニメはたまたまNHKで再放送がやっていて、コナンとジムシィが
取っ組み合いや言い合い、張り合って走り回ってるシーンを初めて見て
「何?これ面白そう!」と、そこからハマった。
第3話「はじめての仲間」と後で知り結局1話と2話が
見れなかったと後悔。

●民放再放送版、DVD、デジタルリマスターHD版との違い
後にNHKから民放に放映権が移り、フジテレビでの再放送を見たのだが、
元々NHKはCMがないので、1話辺り28~9分くらいの放送時間だった。
民放だとCMを入れなければならないので、冒頭ナレーションと
中間のアイキャッチ・パタパタをカット。OPとEDソング(簡略版挿入)とで、
4分以上時間調節をしなければならなかった。
第3話Bパート後半にはコナンとジムシィのタバタバのシーンがあったが、
未成年の喫煙シーンがダメでカットされた。第3話Bパート前半で
ドンゴロスの「脳天パーか」と、第5話Bパートでレプカの「人非人」
セリフも倫理上カットされた。
★DVD版は全26話4:3のTVサイズでNHK放送版。
ただしレプカの「人非人」はセリフカット。
ドンゴロスの「脳天パーか」は収録されている。
★デジタルリマスターHD版(ブルーレイ)では倫理上のセリフカットはなく、
オリジナルのままである。ただし35mmフィルムよりからのテレシネで、
横フレームは従来の画面構成より広く入っているが、上下がワイド
画面化による強制トリミングとなってしまっている。
リマスター版とはいえ、細かいノイズや傷は結構ひどいものである。
完全ノートリミング版を望みたいのだが。
★衛星再放送版:上記と同じワイドサイズだが、CMが入るため
民放再放送版と同じく短縮版(プロローグなし、OP・EDはBGMのみの
短縮編集版、アイキャッチあり、)となっていた。
倫理上のセリフカットはなし。

●声優・アフレコについて
★コナン<12歳設定>(CV:小原乃梨子さん「ドラえもん」の野比のび太や
「ヤッターマン」のドロンジョ様で有名。コナンでは第1~2話の時の
「わーい、わーい!」という声が、どうものび太に聞えてしまって
しょうがなかった。ヾ(・_・;)
他代表作:「うる星やつら」おユキ、「アルプスの少女ハイジ」ペーター、
★ラナ<11歳>(CV:信沢三重子さん)「母をたずねて三千里」フィオリーナ、
★ジムシィ<10歳>(CV:青木和代さん「めぞん一刻」の一ノ瀬さんの
人である。
3話「はじめての仲間」でのコナンとジムシィの掛け合い
「ウソツキ!ウソツキ!ウソツキ!」のアフレコアドリブシーンで
二人とも酸欠になったらしい。
★ダイス船長<35歳>(CV:永井一郎さん「機動戦士ガンダム」の
ナレーション、「サザエさん」の波平、「うる星やつら」錯乱坊、
「YAWARA!」猪熊滋悟郎、他多数。
★モンスリー<28歳>(CV:吉田理保子さん「魔女っ子メグちゃん」
神崎メグ、「アルプスの少女ハイジ」クララ、「うる星やつら」クラマ、
★オーロ<17歳>(CV:石丸博也さんジャッキー・チェンの日本語
吹き替えで有名。
★レプカ<33歳>(CV:家弓家正さん洋画吹き替えのベテラン。
「風の谷のナウシカ」クロトワ、「ホッタラケの島」男爵、
★おじい<64歳>、パッチ、ラオ博士、ルーケの父(CV:山内雅人さん
コナンでは4役こなした。パッチとラオ博士<60歳>は同一人物だが、
演じ分けたそうだ。
★普通はアニメ映像に合わせて声優さんたちが台本見ながらアフレコ
していくが、「コナン」の場合、絵が間に合わなくて、声優さんたちは
点とか線に合わせて仕方なくセリフを収録していったそうだ。
相手がいて声の演技もやりようがあるけど、単独で収録の人も
いたらしい。ものすごくやりづらかっただろうに。

●その他・見所・感想など
アニメでコナンといえば大体の人が「名探偵コナン」というだろうか?
私は「未来少年コナン」の方で、作品としてはこっちが好きだ。
まさに宮崎・大塚コンビによる冒険活劇アニメーション!全編お勧めと
言いたいところだが、書面の都合もあるので、ピックアップする。
バカ力で足技(?)に優れ、銛を自在に操るコナン。宮崎さんが言うには、
元々手で殴るのはつまらないし、ただの正義の味方になってしまう。
足でその代わりをさせた方が滑稽だし、表現を和らげるためだそうで。
なるほどと思った。

1話。捕まえたハナジロ(鮫)を背中に背負いながらラナを見つけるシーン。
2話。おじいが死んでしまって悲しみのあまり巨大な石を投げて叩きつけて
嘆きまくる。笑ってはいけないシーンなんだろうけど笑ってしまった。
シリアスなストーリーだけど、所々のギャグが暗くさせない見事な作り。
3話。互角かなと最初思ったけど、ジムシィもコナンにゃ実は敵わない。
未成年の喫煙シーンあり(笑)
4話。ジムシィ泥酔のおかげでその分2倍増しとなり、尻たたきの刑で
メチャ腫れ上がったコナンのピンクの尻。←水かけて湯気が出るすごい表現の
ギャグシーン(大笑)
5話。バラクーダ号からインダストリアへ着き、自転車で来たモンスリーに
「ラナを返せ!」と飛び掛かる。住民に取り押さえさせるが、
多人数を持ち上げ投げ飛ばすコナン。バカ力恐るべし。
6話。三角塔に登りラナを救助しに行く。ガラスに頭突きするけど
流石のコナンでも割れない。気絶した、と思ったら両足の指で塔に
捉まってるところがすごい。ラナをお姫様抱っこで高い塔から
飛び降りるし、その落下ショックの描き方も面白かった。
これぞ宮崎アニメ!

8話。海中でラナが息を口移しでコナンを助けようと懸命なシーン。
「コナン、生きて!生きて!生きて!」
拘束具をパワーで破壊し、ラナを抱えて波上に飛び出す。
「ラナ、死ぬなーーーっ!」

コナンがラナをおぶって砂漠を駆けるシーン。コナンの背中で安堵の
表情を見せるラナ。
9話。戦車の下で木の実(水分量なさそうな)を力を振り絞って
「僕はもう飲んだよ」と言って、ラナのために頑張っているコナン。
この二人はベストカップルだなと思った。
お互いがお互いを大切に思っているのが、ひしひし伝わる描写だった。
ウラヤマシス。

13話。ラナの故郷、ハイハーバーでの話になるが、ゆったり日常を
描いている。全体的にテンポいいし、ストーリーのバランス配分もいい。
ラナはもちろん、コナンもジムシィもハイハーバーでは着替える(笑)
14話。一晩経った朝、別の服のラナを見て「うん、きれいだ!
とってもきれいだ」←ラナは苺のことだと思ってる。
でもコナンはラナのことを言ってるとすぐにわかった。(〃∇〃)
照れてたし。風車村にはラナと同じくらいの年の女の子が
たくさんいると聞き、ジムシィは「おれ、行きたい」(笑)
風車村に行く途中、帽子が風に飛ばされ、コナンはラナをお姫様
抱っこして走る。村の女の子たちに「見ちゃった!いいんだー」と
言われ照れるラナ。平和だねえ…  
風車村でラナは働いていたようだ。
ハイハーバーではみんな働いているらしく、学校はないみたい。
※ラオ博士の娘であるメイザル叔母さんとその夫シャン。
日本アニメーションの企画書だとラナの父母の設定だった。
アニメではラナの両親は亡くなった設定となっている。

15話。島の問題児オーロとブタのことでモメる。ジムシィがオーロの
ブタを勝手に仕留めて焼いてコナンと食っちまったのだ。
そのことで村に言いがかりをつけに来たので話し合いに行くが…。

ラナが荒地にオーロのブタのことで母の形見のネックレスを持って来た。
コナンが「ラナ、こんな奴に何もやるな!僕が相手をしてやる!」
「コナンやめて!」「どいてろ!」ネックレスが落ちる。
その瞬間ラナはコナンの頬を叩く。…時が一瞬止まる。
まさかの展開。
「ひゃはっはっはー!こりゃ傑作だ。仲間割れかーい!」
何でオーロはラナの母の形見のエメラルドのネックレスを
欲しがっていたのか?
これでブタの一件はとりあえず片が付いたが。
インパクトあったなあ、ここ。
ラナが帰り道で「コナンをぶつなんて」と泣いてた…
コナンも「ラナを突き飛ばしてごめん」と謝ってるし。
「コナンにブタのことでケガをして欲しくなかったの」だし、
ネックレスのことについては「コナンやジムシィの方が
何百倍も大切だもの」
こんなこと言ってくれる娘、いるかい?

16話。木の家でコナンがラナに、
「インダストリアの人たちが脱出してきたらハイハーバーだって
人でいっぱいになっちゃうもの。僕たちはのこされ島に行って新しい村を
作ろうと思うんだ。」
「ラナ、その時ラナも一緒に来てくれるととても嬉しい」
これって未来的なプロポーズじゃん。
ラナも「今日とっても素敵なことがあったの」とラオ博士に独り言。

ダイスという男はラナをさらったり、レプカに反逆したと思えば
ラナに対してロリコンと思わせるような言動をしたり、ころころ変わる。
この回でもガルおじさんに爆破・沈没されたバラクーダ号再建のために
オーロを仲間にしようとする。コナンとジムシィの建てた木の上の家を
燃やしたりするし悪い奴なんだか良い奴なんだかわからなくなった。
調子の良い打算的な性格ではあると思う。

で、ついにインダストリアからガンボートがハイハーバーに来る。
18話。ガンボートを沈める案。ガルおじさんとコナンとで実行。
ガンボートは沈むが中にいたラナはコナンが救出。
ハイハーバーに取り残されたモンスリーとその手下たち。

19話。モンスリーの少女時代の回想。なぜモンスリーが行政局にいるか
何となく経緯がわかってくる。津波が来ることで、モンスリーとオーロの
転機でもあった回である。コナンとオーロの対決もコナンは
ゆとり見せた戦いで、足技と怪力で圧勝。
津波直前に気絶のオーロを引き吊り船に乗り込む。
津波は引き、行政局を降伏させた。
何にしてもダイス船長のセリフじゃないけど、コナンはたいした奴だぜ。

20話。
ハイハーバーでは行政局員たちを迎え入れると結論を出す。
だが、支配下に入ることは抵抗あったのかモンスリーは
「指揮官として扱え」と反発。
この辺もそう人は180度変わらないというのをうまく表現している。

オーロはよっぽど堪えたのか、妹のテラを通じてラナへネックレスを
返してきた。コナンとジムシィは津波のことで、インダストリアへ向かう
計画を立てていた。インダストリアへ行く手段のないコナンは
モンスリーに頼む。村では狼の口に手を突っ込むようなものだと
反対されるが。
ラナももちろん一緒に行きたがる(それはそうだ。ラオ博士も心配だし)が、
コナンは反対する。その会話をシャンおじさんに聞かれる。
コナン、ジムシィ、モンスリーの3人でラオ博士の飛行艇を使い、出発。
途中、岸にラナを見つけ「行こう、ラナ」と連れて行ってしまう。
ちょっと騙した感があるんだけど、ここはそう取って良かったのかな?
フライングマシンⅡに密航していたダイス船長が。
モンスリーの怒りに触れたが、コナンの一言で同行出来た。
コナンがモンスリーを信用していることでモンスリーは心が
変化していき「あなたたちと一緒に行くわ」と言う。ここも実にうまい。

21話
フライングマシンⅡ爆発寸前にコナンは気絶しているモンスリーを救出し
抱え出てくるが、行政局につかまってしまう。あとでモンスリーは
レプカにこの件でつっこまれるが、ハイハーバーは戦果に落ちたと
ウソの報告をしており、コナンの件は「考えられないことです」と
シラを切る。

居住区を歩きまわるダイス、ラナ、ジムシィ。ルーケの案内で
地下住民専用の秘密通路を移動していた。レプカの手中には
ラオ博士がおり、後は孫娘のラナの説得だけである。
レプカは太陽エネルギーを使い、ギガント発進を目論んでいた。

※以降最終話までモンスリーが行政局の次長ならではの
高慢ちきな態度が少しずつ和らいでいくのが、不自然さもなく見事だし、
敵だったモンスリーがコナンやハイハーバーの村人たちによって
考えを改めるようになり、やがて味方へと変わってゆく。
シナリオの運びの巧さだ。

ラオ博士の現状を見たモンスリーは複雑な表情をする。

モンスリー:「局長、ラナを捕まえても果たしてラオ博士が協力する
でしょうか?脅迫してもラオ博士が協力するとはあたしには思えません」
レプカ:「言いたまえ、何かいい手でもあるのかね?」
モンスリー:「ラオ博士の言う通りにするんです。インダストリアが
沈む前にあたしたちが武器を捨てるんです。そして住民のすべてが
ここを脱出するために力を注ぐと約束するんです。
きっと博士は太陽エネルギーを復活させて協力してくれます。」 
モンスリー:「局長、ここは海に沈みます。ハイハーバーでは…」
レプカ:「どうしたね?ハイハーバーでは!」
モンスリー:「ハイハーバーでは私たちを温かく迎えると言っています。」
レプカ:「それで?」
レプカ:「どうした、続けたまえモンスリー君」
レプカ:「どうした!続けろと言ってるんだ!」
(足をモンスリーの顔にグリグリ押し付け)
レプカ:「言え!私の戦闘員をどうしたんだ!」
モンスリー:「戦闘員たちはハイハーバーで麦刈りをしています。
島の人たちといっしょに。」
レプカ:「何っ!」
モンスリー:「ハイハーバーへ行ってはっきりわかりました。
ここは鉄とプラスチックの檻です。誰だって緑の中で暮らしたいと
願っているんです。」
モンスリー:「大切なのは太陽エネルギーではありません!」
レプカ:「くっ!」(モンスリーを蹴る)
モンスリー:「局長、武器を捨てましょう!」
レプカ:「言うな!負け犬の裏切り者め!」

囚われているコナン。コンクリの壁を拘束具もろとも
力まかせに繰り抜き、裏向きに(笑)
モンスリーが銃殺前の別れの挨拶にとコナンの所へ。
局員を厚い壁の下敷きにしてやっつける。
元々コナンを前から一役買っていたから「まったくあなたって子は!」の
セリフが。だが、油断。モンスリーは撃たれてしまう。
「インダストリアの弾も当たることがあるのね」コナンの手に血が…。

22話  
「コナンならそこから降りられるわ」とモンスリーは他の局員たちに
立ち憚る。銃声が響く。「モンスリー、死ぬなーーっ!」
塔から飛び降りるコナン。

レプカは居住区に爆弾を仕掛け、海水を流し込み住人たちを
溺死させる気でいた。ラナだけ手に入れることが出来れば
他は用なしである。
嘘の条件をスピーカーで流しラナの引渡しを要求してくる。
他の人たちも救うという条件で名乗り出るラナ。
レプカが素直に要件を飲むワケがないのに。

装甲シャッターを開けるしか住民たちの命を救う道はない。
コナン、ジムシィ、ダイスの3人はトロッコを逆さまに被り、
水中を進み装甲シャッターを開けに向かう。

ラナにラオ博士を説得しろと言うが、レプカには住民を助ける気は
ない。ラナはわかっているから決して言うことは聞かない。

モンスリー銃殺の前、ダイスが地面の裂け目から這い出て、
注意をうまい具合に逸らせた。モンスリー救出。
ダイスがモンスリーをおんぶ。さすが船長!
コントロール室を制覇。委員さんたちに装甲シャッターを開けてもらう。

23話
住民たちが傾れ込む。レプカを倒せ!博士を救え!
フライングマシンに向かっているレプカ発見。ところがラナを人質に
取られていてコナンは手を出せず。武器を取りに戻る。
もぎ取ったデカイパーツ(何あれ?)を槍投げのごとく
フライングマシンに命中させる。
フライングマシン炎上。
コナンはラナをお姫様抱っこで飛ぶ!
重力に逆らってはいるが、このアニメじゃヤボなことは言わない。
斜め着地だがコナンの足の指でジムシィの差し出した棒を掴み、
みんなで引っ張って無事着地。
レプカは爆発したかに見えた。
モンスリーはダイスの背中で気絶。みんなダイスに任せて
行ってしまい、ダイス船長ウロウロ。(笑)
ダイスとモンスリーの心境の変化がうまく表せている。

ラナの通訳で何とかラオ博士は太陽エネルギーを復活させたようだ。
レプカの拷問で目も耳も使えていない状態のラオ博士。
何ともそこまでして欲しかったのかレプカは…。
地球を滅ぼした超磁力兵器は太陽エネルギーがなければ
使われることはなかったと言う博士。
発見したものの、用途次第で結果は変わるのではないだろうか?
毒にも薬にもなる、という意味で。

24話
実はレプカは生きており、博士が太陽エネルギーを復活させてくれた
影でそれを利用してギガントを飛ばそうと潜伏していたのだ。
※「ギガント」の他の名前の案では“ゴリアテ”も考えたそうである。
これは知っての通り、「天空の城ラピュタ」で使用されている。

※この回でテリットがクレーンに挟まれて死んでしまったことをルカから
聞くことができる。

ギガントを飛ばせてはならないとファルコをモンスリーが操縦。
コナン、ジムシィ、ラナ、ダイス船長同乗。
ギガントはついに飛んでしまい、三角塔を攻撃。
ギガントに乗り移るので接近するが、攻撃されファルコ失速。
ギガントの翼に頭から突っ込んでしまっている。
ファルコだけでもハイハーバーに向かわせるため、みんなで押し上げる。
モンスリーとラナをファルコ内に。3人はギガント内進入。
破壊しようとするがレプカは青酸ガスを機内に放つ。
破れかぶれでダイス船長は機体をぶっ叩き、まぐれで天井が開き
毒ガスを拡散させる。

25~6最終話
コナン、ダイス船長とジムシィでギガントを墜落させようってことで
乗り込むんだが、レプカ、メインエンジン投棄。
3人は離れ離れとなってしまう。
レプカだけ交通艇で脱出。コナン対レプカとなるが、
レプカ、ギガント墜落炎上中の上に落ちそうになる。
なぜかコナンはレプカの手を掴み、助けようとする。
(日本アニメーション制作だからか?主人公が寛大すぎる。
おじいをクズゥに殺されている件も含めて)が、
他の隊員たちが次々とレプカに掴まり、重みでレプカ以下落ちてしまう。
コナンだけ交通艇に取り残され分離。

コナンだけ戻らなく元気あるフリで気だけ張っているラナ。
これまでならラナとコナンはテレパシーが通じていたが、どうしても声が
聞こえないと言う。
ラオ博士に「飛んでごらん」と助言される。
たぶん状況から想像するに「幽体離脱」のイメージでは
なかろうか?

コナンの姿を見つけたラナは船の方向転換を告げる。
コナンは無事戻るが、ラオ博士の容態は悪化していた。
悲しみの中ラオ博士死去~海での水葬。

大団円:ダイスとモンスリーの結婚式。
ダイスが最後の悪あがき(笑)コナンが「船長、男だろ?」
「綺麗だ」モンスリーの違うニュアンスの「バカね!」(激笑)

のこされ島へ出発。一度のこされ島じゃないと思うが、再度マストに
登り確認。間違いない!帰って来たんだのこされ島!
コナンと船長落下、船長をキャッチするモンスリー(笑)
希望あるエンド。

●最後に
それにしてもこの「未来少年コナン」は、1979年の「ルパン三世
カリオストロの城」やルパン三世第2TVシリーズ139話
「死の翼アルバトロス」や155話「さらば愛しきルパンよ」、
「天空の城ラピュタ」の原点とも言える冒険活劇だと思う。
途中からのジブリ映画の宮崎駿さんの作品には勢いが感じられない。
昔のこういったものは二度と作ることは出来ないだろう。
「未来少年コナン」は古き時代の素晴らしい傑作アニメである。

投稿 : 2014/07/16
閲覧 : 1008
サンキュー:

9

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