2023年度のコメディTVアニメ動画ランキング 26

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2023年度のコメディ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月03日の時点で一番の2023年度のコメディTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.1 1 2023年度のコメディアニメランキング1位
江戸前エルフ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (264)
763人が棚に入れました
東京都中央区月島。 江戸時代より400年以上の歴史を刻む『髙耳神社』。 祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフでした。 ご神体のエルフ・エルダに仕えるのは、高耳神社15代目巫女の小金井小糸。現代文明とオタク趣味をエンジョイするエルダに振り回されながらも、彼女が教えてくれる江戸の文化に胸をときめかせ、連綿と紡がれる月島の人々とエルダのつながりにほっこり。 でもやっぱりこのエルフ、ぐうたらすぎる! しかも他の神社のエルフ&巫女コンビまで現れて……!? 江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ、始まります。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

オヤシロ様、神道の秘密を暴露する!?

●「住吉神社」が正解でした

何故エルフなのか?についての謎を解く鍵は、
他の方が指摘していた「住吉神社」にあるようであります。

住吉神社に祀られている{netabare}「神功皇后」は神託を受け子どもを身籠りながらも
朝鮮半島の新羅に出兵し、戦わずして新羅、そして高麗、百済の三韓を従わせたという
伝説の人物であり、日本のジャンヌ・ダルクと評されることもあるらしいようです。

また「住吉大神」は弓矢の守護神であるということから、ジャンヌ・ダルクと弓矢のイメージが
合わさり、それでエルフ?ということになったのかもしれません。

3匹のエルフの元ネタもどうやら住吉三神の「底筒男命・中筒男命・表筒男命」が
由来であるようであります。

「住吉神社」が絡むという情報提供により何となくエルフが神道の神という理由は見えてきましたが、
徳川家康により召喚された理由など表向きには説明不足でありまして、裏設定的には
【グノーシス主義】がすべての理由であると理解できていますが、エルフで神道を表現するのは
説得力が乏しく微妙なものがあると言わざるを得ません。

すべての元凶は【グノーシス主義】にあるわけですが、ただでさえストーリーにほぼ意味がない
日常系作品に【グノーシス主義】全力投球の傾向ある本作は、駄作の極みと言っていいくらいに
設定やら物語やらとか等々が視聴者に全く伝わらない、意味不明作品で終わったように思います。

「住吉神社」を題材にした作品とまでは理解できますが、なんでエルフが「住吉神社」の神なの?
と問われたら、何も説明できないのが本作の最大のウイークポイントでありまして
むしろ一般視聴者が普通に見てほぼ誰も理解できない「住吉神社」を題材にする
自己満足的なアニメの制作とか、全く以て意味不明な話でございます。

例えば本作を高評価した「あにこれユーザー」に対し、本作が「住吉神社」を題材にした作品だと
理解しているかと問うたなら、「そんなん知るか!」と返答されるのがオチでございます。

誰も知らない住吉神社物語、そんな自己満足作品を垂れ流す日本のアニメ業界は既に末期症状にあり
ジャニーズの件で既に終わっている芸能界共々に綺麗さっぱり【グレートリセット】される
予感を禁じ得ないところがあるように思います。{/netabare}

●武士の魂

「機動武士ゴンゲム」の元ネタは当然「ガンダム」ということになるでしょう。

その昔プラモデルが流行ったガンダムでありますが、プラモデルに価値を置くというのは
{netabare}【偶像礼拝】の一つの形態であると考えれるわけであります。

もしかしたらゴンゲムとは「権化」という言葉が由来なのかもしれません。

「仏作って魂入れず」という言葉には隠された意味合いがありまして、
つまり「仏像」には「魂」が宿るということであります。

仏像などの「神の像」に「悪霊」の類が憑依し、それと繋がるのが「神降ろし」の儀式
であると考えられるわけであります。

エルフとは本来「妖精」であり、「霊的存在」でありました。

肉体を持たない霊的存在が人間に存在感を示すには、「形ある器」に憑依する必要性があり
人間に【偶像】を作らせ拝むように示したのが【偶像礼拝】の起源であります。

「御使い」たる【天使】は霊的な存在でありましたが、「地上の神」になろうと【堕天】し
器を纏い、神の姿を人々に知らしめたのであります。

【鬼神の偶像】を拝むのが、「ゴンゲム」が暗示する【鬼神信仰】でありまして
「ひぐらしのなく頃」の「オヤシロ様」を崇め奉る宗教と繋がるわけであります。

本来は霊的な存在であるエルフ族の長耳様の器がゴンゲムでありまして、だからこそ
長耳様はゴンゲムのフォルムがカッコイイなどとやたら愛でるわけであります。

ということで「ゴンゲム」のプラモデルの描写には相応の意味合いがあると言えますが
今回の「お弓神事」は意味がないと言いますか、かなり無理やり感があるように思います。

エルフは弓が得意なのはいいとして、弓と大漁祈願には全く関係性が見出せません。

中途半端な「エルフの神」設定が空回りしている感は否めず、早い話が
普通に和風の神でできた話をエルフにこじつけているだけのように思えて仕方がありません。

要するに【グノーシス主義】的な主人公やヒロインをごり押ししたいだけでありまして
魔法少女とか吸血鬼とか鬼娘とかエルフとか、本来悪役でどちらかというと醜い本性をもつ種族を
【逆転の発想】で美化したいという「異端的思想」の影響によるところが大きいという話であります。

「まどマギ」の魔法少女は覚醒すると災厄の魔女になり、
見た目もグロテスクな感じになります。

そもそも見た目が可愛らしい「魔法少女」という存在が嘘なのですが
「まどマギ」は【グノーシス主義】のネタばらしを敢えてやった作品だったわけであります。{/netabare}


●三柱の神??

カミカツの御霊様はアホ毛ホルダーでありますので、{netabare}【鬼神】{/netabare}確定であります。

その一方で本作の長耳様は「エルフ」というのが表向きの設定であり、{netabare}しかも
徳川家康に召喚されたと言うのですから、当然何故?という疑問が浮かび上がるわけであります。

たまたま偶然エルフが一匹神社に巣くっていたというならば誤魔化しは効いたでしょうが
3匹も出てきて、かつ熱心な高齢者の信者の姿も描いていますので、当然の如く何故
エルフが神道の神の役割を担っているのか?説明が求められるわけであります。

結論は砂糖菓子職人の物語と同じです。
何故?については説明はされないでしょう。

宗教には秘密があるのですが、その秘密を知っているのは聖職者と一部の人種だけであります。

与党の議員などは足繫く神社参拝に赴き、企業経営者は新興宗教や占い師の類を拠り所とします。
彼らは本作に登場する長耳信者と全く同じで信心深い人たちなのであります。

ただのハートフルコメディを描きたいだけなら、神社もエルフも必要ありません。

何故神社?何故エルフなのか?

現時点で表に出てきた情報だけで判断すると設定が破綻しているか、無意味な設定の物語
ということになり、結局は単なるマニア向けの萌えアニメになるような気がしてなりません。

●【グノーシス】の女神は、微笑む

逆に開く傘やドローンが{netabare} 濡れないようにドローンに傘をさすという発想は
「逆転」の発想であり、このような思想のことを【グノーシス主義】と言います。

ダークヒーローの「デビルマン」や魔法少女が主人公の物語などは
【グノーシス主義】に基づく作品ということになります。

本来【魔女】というのは悪役であり、同じように桃太郎に登場する【鬼】も悪役であります。

ということで、【鬼神】や「【妖魔族】のエルフ」を崇め奉る信仰は
【グノーシス主義】ということなります。

「巫女」とは「神降ろしの儀式」を行う【呪術使い】でありまして
【呪術使い】は【魔女】と同じく「禁断の秘術」を使う聖職者であります。

「巫女」は【鬼神】などとチャネリングを行い、これと意思疎通を計り
知恵を賜ったりするのでございます。

「巫女」は【鬼神】の下僕ということになります。

天皇家は「巫女」であり、【呪術使い】の家系でもありまして
天皇は「現人神」でもあるということで、【古代エジプト文明】の「ファラオ」と
似たようなところがございます。

【古代エジプト文明】、【バビロン文明】、【フェニキア文明】、【縄文文明】
これらはすべて【呪術】と深い関わりがあり、【鬼神信仰】という共通点があります。

以上の文明は非常に高い文化水準を誇っていたと言われておりまして
【呪術文化】には特別な秘密があったと考えられるわけであります。

【プロビデンスの目】とは「全能なる神の目」や「知恵」を意味しますが
【呪術文化】の種族はそれを会得していたのでありましょう。

【フェニキア人】は【占星術】、「天文学」の知識に長けていたため
星の位置関係から然るべき海の航路が割り出せるのでありました。

かくして【フェニキア人】は海上貿易で栄え、【海賊】のルーツとなるのでございます。

【フェニキア人】に「知恵」を与えたのは【鬼神バアル】でありまして
「オヤシロ様」ということになります。

【呪術文化】の天敵と言えば、「創造主ヤハウェ」の庇護を受けた「ユダヤ人」でありまして
「ユダヤ人」と対立した【バビロン・エジプト文明】、そして【カナーン人】などは、
宗教戦争により尽く粉砕され次々に崩壊していくのであります。

最終的に【フェニキア人】の海上貿易拠点群もローマ帝国との抗争で崩壊しますが
高度な文明力を餌に「ユダヤ人」を懐柔することに成功してから、状況は一変し
【フェニキア人】の【生存戦略】が大逆転の展開を呼び起こすのであります。

【鬼神信仰】自体は【シュメール文明】から直通で日本にもたらされたとも考えられますが
明治以降に【鬼神信仰】を補完、強化したのは、【フェニキア人】の血族と考えて
間違いないでしょう。

「ユダヤ人」のピークは「ソロモン王」の時代でありまして、
以降ヘブライ王国は分裂崩壊の運命を辿ります。

逆に勝ち組路線に乗ったのは【フェニキア人】でありまして、歴史のメインストーリーを担うのも
【フェニキア人】ということになります。

「ユダヤ人」の【ダン族】は【フェニキア人】の宗教に改宗し【フェニキア人化】し
このことにより「ユダヤ人の選民性」は完全に失われたのが確認できるわけであります。

「創造主ヤハウェ」との契約により「選ばれた民」としての地位を保護されていたのは
「ソロモン王」までのことであり、今の「ユダヤ人」は「選ばれた民」でもなく、
「選民性」もありません。

もしも現代に経済的繁栄や成功を誇示する「自称ユダヤ人」がいるとしたら
もの凄くピントがずれているか、【フェニキア人化】した「ユダヤ人」ということになるでしょう。

「ユダヤ教」を信仰してないのに「ユダヤ人」を自称したり、
【バビロン文明】由来の【バビロニアタルムード】を「ユダヤ教」の経典と信じ込んでる
「ユダヤ人」などなど現代の「ユダヤ人」はカオスの極みであります。

「イスラエルの国旗」には【ソロモンの星】=【✡】=【六芒星】のシンボルが
刻まれております。

【✡】は【土星】であり【666】を意味します。
【土星】は【呪術文化】と密接な繋がりがありまして
【✡】は「ユダヤ教」では完全にNGなものであります。

【✡】を【ソロモンの星】という所以はソロモン王が【フェニキア人】と交流を持ち
【拝金主義者】に成り下がったからであるなどとも言われております。

【✡】のシンボルを堂々と掲げ、尚且つ
ユダヤ人の末裔を自称してるイスラエルとは?
どこぞの人種の国なのかさっぱり意味が不明であります。

これもある種の【グノーシス主義】の再現でありまして、
「ユダヤ人」が「ひっくり返った?」ということを意味しているのかもしれません。

【偶像】を拝んではならないとする「ユダヤ教」の教えは骨抜きにされ、形骸化し
あらゆる【アイドル】が崇め奉られるという現代の世界体制が作り出されます。

それを成したのは【フェニキア人の血族】であり、
彼らの【生存戦略】が功を奏したということになるでしょう。

ギリシア神話の神々と同様に下種な神が祀られていても何の違和感もないのが
現代という時代であります。

部屋のかたずけもできない駄目駄目なエルフを神と崇め奉る信者脳は
まさに【アイドル信仰】そのままを示しています。

神の品性よりも「ご利益」の方が大事という価値観を世に広めたのが、
まさに【フェニキア人】なのであります。 {/netabare}


●一般視聴者には伝わらない完璧すぎるキャラ設定

金沢からのお客様が襲来!!いたします。
金沢と言えば加賀藩であり、加賀藩と言えば「どろろ」に登場する加賀藩藩主
「醍醐 景光」でございます。

金沢からの来訪者は{netabare} 耳長様の姉貴分に当たる存在でありまして、その名も
「ハイラリア・アイラ・ミララスタ」と申します。

「ハイラリア」=「ハイラ」という名には、恐らく
【ハイランダー】の意味合いが込められているのでしょう。

【ハイランダー】をわかりやすくざっくり言うならば、【堕天使】の血族ということになります。

高耳神社の御神体である長耳様はオタク脳全開の駄目エルフでありますが
姉貴分ハイラもこれに負けず劣らずのギャンブル狂で駄目目駄目なエルフであります。

これはつまり【堕落の種族】の特性を表しているのでありましょう。

長耳様がネックレスとして身に着けている勾玉は【666】の【獣の刻印】を
示していますが、【666】は拝金主義者を表すシンボルでもあります。

「金」髪や「金」色の瞳は「黄金の魂を持つ」王家の血統を示すものであるとも考えられますが
【金星】を意識しているということもできるでしょう。

「美しいエルフ」は【金星の女神】や【美しい天使ルシフェル】が由来と考えられます。
そして『「金」沢』にもそのような意味合いが込めれていたと解釈できるのかもしれません。

加賀藩藩主「醍醐 景光」は【鬼神】と取引して、凶作で経済が傾いた加賀藩を見事立て直します。

自分の子供を【鬼神】の生贄に捧げるという禁断の儀式=【人身御供】を行い
【等価交換】の取引により経済危機の窮地を脱したのであります。

「ひぐらしのなく頃」に登場する巫女=古手梨花も同じく【人身御供】の供物であります。

子供を生贄に捧げるという禁断の儀式は【モレク信仰】や【バアル信仰】が特に有名でありますが
【偶像崇拝】のご利益信仰は【等価交換の原則】を大前提にしており、
【鬼神信仰】には供物が必須ということになるわけであります。

【女神信仰】、【ルシファー信仰】、【バアル(鬼神)信仰】
すべては【偶像崇拝】のご利益信仰であり、同じ種類の宗教ということになります。

長耳様に対してファンタやスイーツやVRゴーグルなどの貢物を贈るのは
【等価交換】の供物の提供を表しているということであります。

「【堕落】の種族」=【ハイランダー】が最も好んだものは「人間の子供」であったため
例えば「祇園祭」などでは、子供や子供の人形などが巫女のような特別なもの
として祭り上げられるのであります。

江戸時代の茶屋娘やインスタグラマーは【アイドル】と同じでありますが、
【偶像崇拝】のご利益信仰においては【人身御供】の生贄も【偶像化】され
「祇園祭」などでは担ぎ上げられるわけであります。

【偶像礼拝】と言えば【鬼神信仰】であり、【人身御供】と言えば【鬼神信仰】
と考えて間違いないでしょう。

金沢から来た巫女=「いすず」のぶっきらぼうな対応に長耳様は「石」に成りますが
これには実は元ネタがありまして、例えば「Dr.ストーン」の石化した人類や
「進撃の巨人」の「壁の巨人」や「巨人の結晶化」なども同じ元ネタが由来と考えられます。

太古の昔に【鬼神族】は石化し、例えば「イースター島」のモアイ像なったというような
類の伝承がありまして、伝説の【鬼神族】は石化して滅んだなどとも言われています。

この説に従って解釈すると「ひぐらしのなく頃」の「オヤシロ様の像」はかつては
生きていた【鬼神】であったものの、何らかの事情で「石化」し、それを後に発掘した人々が
神の【偶像】として崇め奉ったという話になるわけであります。

【鬼神】や【巨人】の伝説というのは、ただの神話と言ってしまえばそれまでなのでしょうが
本作にしても「進撃の巨人」にしても、神話の理解力と再現力が度を越しており、
【鬼神信仰】のリアル信者並みに核心をついているのが、非常に奇妙なところであります。

金沢来た二人のコンビはともに「水玉模様」をあしらったものを纏っています。

「水玉模様」のことを「ポルカドット」ともいうのには個人的には興味深いものを感じましたが
「水玉模様」には「てんとう虫」の模様とも関係性があるということにも、
特別な意味合いがあるように思いました。

てんとう虫は「天道虫」とも表記され、「太陽信仰」と関係があるということになります。

「太陽信仰」は「天体信仰」でありますので、「天体の【光の祝福】」を神聖視する
【イルミナティ】に繋がりますが、それだけでなく太陽信仰と言えば【バアル信仰】でありまして
【光明信者】の【イルミナティ】=【バアル信者】ということなるわけであります。

また、てんとう虫は欧米では「神の使い」と認識されており、「Lady Beetle」と言ったり
「marienkafer」などと言いますが、【聖母マリア】の使いの虫とも考えられており、
つまり【女神信仰】そして【アイドル信仰】に繋がるわけであります。

【イースター】という主に「カトリック」が祝う宗教行事の由来は
【女神イシター】=【イシュタル】=【アシュタルト】信仰でありまして
【イースター】の「モアイ象」は【鬼神族】の伝説に繋がると言うことで
本作の古代宗教を前提にしたキャラ設定は完璧すぎるという結論に至るわけでございます。{/netabare}



●オヤシロ様の神秘のナンバー!?

本作は一見して日常系萌えアニメのように見えますが、実は宗教的なエッセンスが強い作風のため
予想外にレビューを書くのに手こずっております。

長耳様のコレクションなども宗教的バックボーン濃厚過ぎてすべてを説明し始めたら
大変なことになりそうですが、でき得る限り言及していきたいと思います。

まずは「レッドブル」と「モンエネ」です。

{netabare}「ブル」とは「牡牛」のことでありまして、株式の用語で強気相場のことを言います。

レッドブル=「赤い牡牛」、「赤べこ」ということですが、牛と言えば【モレク神】であり
【鬼神バアル】という【フェニキア人】が崇拝する神と一致します。
【フェニキア】語源は【フェニキア】特産の貝から取れる染料の色が緋色(もしくは紫色)
でありまして、その染料の色をギリシア語で表すと【フェニキア】であるということで
「緋色」=「スカーレット」は【フェニキア人】にとっての特別な神聖な意味を持つ色なので
【鬼神】を象徴する「雄牛」と緋色の組み合わせで「レッドブル」になった
のであろうと推測できるわけであります。

「SPYファミリー」のフォージャー家の食卓には「牛」の置物と一対で
「【ベル】(=鈴)の絵」が配置されています。

「アーニャ」の親友は「ベッキー・ブラック【ベル】」です。

チェンソーマンの「魔人PoweR」と「ノー【ベル】賞」も対の関係であります。
【ベル】と言えば「美女」と「野獣」であります。
これと似た様な関係性を示すならば【女神アシュタルト】と【鬼神バアル】になるでしょう。

「レッドブル」のキャッチコピーは「レッドブル、【翼】を授ける」です。

【翼】言えば当然【天使の翼】でありまして、【天使】と言えば【光の天使】であります。
【光の天使】の祝福を受けたものを【イルミナティ】と言いますが、
【イルミナティ】は「【光明】信徒」という風に表現できます。

【光明】とは【啓蒙】とも変換可能ですが、
「光り輝く由来」が【天体】であることが重要であります。

「星」や「太陽」などの「天体」は【光明】を発しますが、【光明】は「光輪」として表現されます。

ギリシア神話の【アポローン】は太陽神でもありますが、もともとは【光明の神】でありました。

「金色」や「黄金」は【金星】と所縁が深いようでありますが、
「黄金の魂を持つもの」と言われる勇者や王族のルーツを考えるならば
【金星】のみならず【土星】や【水星】や【シリウス】など様々な天体から
【光明】の祝福を受け、黄金の魂を持つ種族が生まれたのではないかと考えられるわけであります。

ということで「光の祝福」を受けた【光明信徒】=【イルミナティ】は
【星の眷属】ということになるわけです。

「モンエネ」は「モンスターエナジー」の略であります。
「モンスター」と言えば怪物や化け物ということでありますが、
【怪獣】あるいは「ビースト=【獣】」とも変換可能であります。

パッケージデザインに「爪痕」を表現したようなの模様がありますが
これはモンスターの頭文字「ⅿ」ように見えて実は
ヘブライ文字の「6」が3つ並んだものであります。

小文字の「r」が反転したような形でありまして、同じ文字が3つ並んだ状態で
「111」あるいは[ ⁀1⁀1⁀1 ]あるいは[¶¶¶]これで【666】を表しているのであります。

【666】は【獣刻印】でありまして、長耳様の所属を示しています。
長耳様は【獣の種族】であり、【モンスター】であり、【魔物】であるということであります。

長耳神社には2体の「狛犬」の像が置いてありますが、背中には見事「羽」が生えております。

「羽」は【ハイランダー】の種族性を表していますが、この「羽」により
より具体的に狛犬のルーツが明確に見えてくるわけであります。

狛犬の元ネタは「シュメール神話」の【エンキ】と【エンリル】であり、
【獣神】ということになります。

北欧神話の【フェンリル】も似たような【獣神】でありますが、2体の狛犬は「阿吽」の関係性があり
「阿吽象」と同じであるとも考えられるのであります。

【獣神】は「ビースト」であり、「モンスター」であり、【666】の種族であるわけであります。

長耳様は折り紙で「ペンギン」と「カエル」を作りました。
「ペンギン」は2足歩行する翼持ちの種族を表しており、【ハイランダー】を示しています。
【輪るピングドラム】にも「ペンギン」が登場しますが、これも【ハイランダー】を
暗示しているわけであります。

「輪るピングドラム」には同じく「カエル」も登場しますが、カエルは【魔術】との関係性が強く
【魔女】の【使い魔】でありまして、何故カエルなのかと言いますと長耳様が【女神】であり【魔女】
でありますので、「僕のカエル」が必然的に召喚されるということであります。

ギリシア神話の女神は魔法を使うので必然的に【女神】=【魔女】という関係性が成り立ちます。

「輪るピングドラム」の「女王クリスタル」がペンギンの上に立つのも、
使い魔のである僕との関係性を示しているということになるでしょう。

【鬼神バアル】は【バエル】とも呼ばれ、ある説によれば老人と黒猫とカエルの3つの頭を持つ
とも言われており、時にカエルは「慎重勇者」で登場したように【魔王】を示す存在として
扱われることもあります。

【魔王ルシファー】と【鬼神バアル】は一致し、【女神】と【光の天使】も同じ種族に一致します。

【ハイランダー】の種族は「【黄金】の魂を持つ」血族であり、
「羽」(のシンボル)を有する存在であります。
更に【光明】や【金星】などのあらゆる要素が【666】の刻印によって
一つの眷属に繋がることが明確に見えてくるわけであります。

以上のことから長耳様が「ゴールデンカエルパンツァー」を欲しがる理由も
既に説明した通りのことが由来になるわけですが、同じパターンは何度も繰り返され
カエルの頭の位置にある砲台も「角」を表しているということになるわけであります。

巫女の小糸は光り輝くものが好きな長耳様の前世はカラスであったのでは?と問いますが
カラスはカラスでも【八咫烏】であり【ハイランダー】の種族性を暗示している
ということなのでありましょう。

黄金のカエルを欲しがる長耳様の瞳には「星十字」の模様が現れますが、「十字」は「4」を暗示し
両目で【8】を示すことから、「※願い事」を表す数字【8】【5】【13】の法則が
発動する展開になるのであります。

「カエル戦車」は「5等」の景品であり、福引のためには「5個」のスタンプ集めが必要とのことで
ますは【5】が示されるわけであります

長耳様はスタンプ集めのために商店街に赴く事になりますが、
向かった先の住所が案内板により以下のように表示されております。

①「月島一丁目108-4」
②「月島一丁目108」
③「月島一丁目109」

①の数字「108」「4」をたし算すると【13】になり
その【13】に一丁目の【1】を足すと「14」で
1+4=【5】になります。

①②③の「108」「108」「109」をたし算すると「325」
「325」は「(3+5)+2」の形で足し算し「【8】+2」とします。

①②③の「一丁目」の「1」が3つで1×3=「3」
「【8】+2」+「3」=【8】+【5】=【13】となります。

①②③に表示された番地の数字の中でまだ足してない数字「4」を【13】に足すと
13+4=17 となりますが、この数字を更に足すと1+7=【8】になるということであります。

【8】【5】【13】すべての数字が示されたので長耳様の「※願い」は叶うということになります。

「沈丁花」は「ダフネ(=ダプネー)」の神話を暗示する花であります。
「ダフネ」は男嫌いのLGBTを示す存在であり、【光明の神アポローン】が絡んで参ります。

【アポローンの光明の祝福】を受けたものは【イルミナティ】であり
例えばLGBTの思考回路を持つ【レディーガガ】は【イルミナティ】であることで有名でして、
つまり思想的なLGBTとは【イルミナティ】という結論になるわけであります。

「沈丁花」→【光明の神話】→【イルミナティ】→(思想的)LGBTという流れでありまして
【両性具有】の【金星】の【光の天使】が絡んでくるというわけであります。

すべては【古代宗教】に関する表現でありまして、日常系の作風はダミーと言った方がよいでしょう。

もんじゃ屋では医者の娘が「朝日ビール」を飲んでいます。
「朝日」と言えば【天体】でありますので、【光明】に繋がります。

店内の壁にはもんじゃの人気商品ランキングベスト10が貼りだされております。

1~10の数字を全部たし算すると「55」になるのはよく知られたことでありますが
この「55」に対応する数字があるとしたらいくつになるでしょうか?

答えはベスト10の隣に表示されている「サイダーの価格表示」にある「33」であります。
【55】+33=【88】となります。

シークワーサジュースは「418円」でありますので=【5】+【8】となります。
【33】というのは【フリーメイソン】スコティッシュ・ライトの階級の数と一致します。

【8】【5】【13】の法則、【数秘術】の秘密を握っているのは【メイソン】であり
【33】の数字もそのルーツとなった【フェニキア人】を暗示しているということなのかもしれません
が兎に角このような数字の表現はこれからも馬鹿の一つ覚えのように繰り返されるのでありましょう。

福引の景品は、以下の通りであります。

1等ハワイ「5」日間ペア旅行券
2等商品券「5」万円分
3等お食事券「3」万円分
4等缶ビール(「350」~)
5等ゴールデンカエル

「1」等~「5」等の数字をたし算すると
「1+2+3+4+5」=①「5+5+5=15」になります。

「5」日間、「5」万円分、(「350」~)の「5」を同じく
たし算すると②「5+5+5=15」になります。

「5」以外の残った数字は「3」が2つであり、③「3+3=6」となります。

①「5+5+5=15」→「1+5=6」
②「5+5+5=15」→「1+5=6」
③「3+3=6」
①+②+③=【6+6+6】=【18】

【666】は長耳様の首飾りである【勾玉】に一致しますが、これは
「契約成立」の印を意味するものでありまして、「※願い」が叶えられる
ということを暗示しているわけであります。

すべては古代宗教に関わる表現でありまして、それこそが一般視聴者が知らない
裏設定の秘密であるというオチでございます。{/netabare}


●【偶像礼拝】と【バベルの塔】

「機動武士ゴンゲム」の頭についているものは{netabare}「ブレードアンテナ」でありまして
「機動戦士ガンダム」と同じものであります。

つまり「機動武士ゴンゲム」とは【鬼神】を示すものであり、その【偶像】であるわけであります。

【鬼神】と言えば【バアル】であり、この【鬼神】を崇め奉った種族と言えば
【フェニキア人】であります。

【フェニキア人】は【呪術文化】に属すわけですが、【呪術文化】と言えば【古代エジプト文明】や
【古代バビロン文明】も同じ特徴がありました。

【バビロン文明】が誇る象徴的な建造物が【バベルの塔】であります。

時と場所は変わりますが「東京スカイツリー」も【バベルの塔】と同じ種類の建造物になります。

文明の力を誇示するために人々は高い塔を建設します。

【フェニキア人】は【星の眷属】であり占星術に長けていましたが、
占星術のルーツは【バビロン文明】にあったようであります。

【星の眷属】は「占星術」に長けていたわけですが、
「占星術」と対になる「数秘術」も得意であったのであります。

「機動武士ゴンゲム」の全長は「18」mでありますが
【18】と言えば長耳様が身に着けている「勾玉」が示すように【666】であります。

次に「江戸城」は「60」m、「凌雲閣」は「52」mということで
「6052」の数字をたし算しますと6+0+5+2=13
【13】という数字の答えが出るということであります。

そして「スカイツリー」の全長は「634」mですので
6+3+4=13 またしても数字の答えは【13】になります。

展望回廊の高さは「450」mでありますが、(【13】に対応する数字が欲しいので)
「江戸城」の「60」m、「凌雲閣」の「52」m、「スカイツリー」の「634」m
それと展望回廊の「450」mをすべてたし算してみますと
6+0+5+2+6+3+4+4+5+0=35 となりましてこの数字を更にたし算すると
3+5=8 で【8】の数字の答えが導き出されるのであります。

これは【8】【5】【13】の法則でありまして、【金星】の周期運動に関する数字であり
【金星の女神】と【光の天使】を暗示しているということになります。

【18】=【666】は【光の天使ルシフェル】が契約者に与える【刻印】であります。

「機動武士ゴンゲム」は【鬼神信仰】の【偶像】を意味するだけでなく、
【ルシファー】が与える【獣の刻印】を意味する数字が刻まれるシンボルでもあります。

「富士遥拝の儀」とは要するに【偶像崇拝】の【ご利益信仰】でありますので、
「※願い事」を叶える【金星の女神】と【光の天使】を暗示する数字が示されるのでございます。

【13】と【8】が出ましたので次に示される数字は当然【5】になるということであります。

スカイツリー公式キャラの「ソラカラちゃん」は【五芒星】の形をしてまして、それで
【8】【13】【5】とコンプリートするわけですが、参拝地点であるところの柱には
以下のような表示が記されているわけであります。

「最高到達点 451.2m/634m 」というソラカラちゃんが示すソラカラポイントのこの数字ですが
今回は分数表示になっているためまずは分子と分母の数字をそれぞれ別にたし算してみます。

分子451.2m→4+5+1+2=12
分母634m→6+3+4=13

次に分子の「12」を分母の「13」で割ってみます。
12÷13=0.92307692~と答えが長いので「0」の以降の数字を切り捨て
「0.923」としてこの数字をたし算しますと
0+9+2+3=14 この数字を更にたし算すると1+4=5
【5】というソラカラちゃんの【五芒星】を示す数字が得られるのであります。

【バアル信仰】では日の出の時間の朝日に祈っていたなどと言われていますが
本作では「スカイツリー」が朝日を示す【オベリスク】の役割を果たしていた
ことも追記しておかなければならないでしょう。

巫女の小糸が参拝の儀式に持ち出した「棒っこ」はひぐらしのなく頃にの綿流しの儀式で
使われたもののようにも見えますし、頭に装着した烏帽子のようなものが「鬼の角」のようにも
見えることからしても、あらゆる点から【鬼神信仰】との関係性に疑いの余地は
無いものと確信いたします。

もしも【バアル信仰】に偏り過ぎているこの展開に何も違和感を感じないのだとしたら
宗教感知度はかなり低いかもしれないと疑った方がいいのかもしれません。

本作は宗教儀式的表現がかなりきつい印象を受けます。{/netabare}


●「グノーシス」の神々

「精霊」を{netabare}酷使{/netabare}し過ぎた長耳エルフ様でありますが精霊と言えば霊的な存在であります。

エルフとはそもそも妖精であります。
妖精とは霊的な存在であり、 {netabare}精霊も霊的な存在であります。

要するに精霊も妖精も似たようなもので大して違いがないとも考えられます。

ゲームにしろアニメにしろ、エルフというものを霊的なものでなく実体あるものとして
扱っている都合、本作では精霊とエルフが妙な関係になっているというわけであります。

しかしながら、そもそもエルフが神社にいるのがおかしいということになりますので
一見して辻褄が合わないこの状況について考えてみることにします。

答えについては既に申し述べましたが、見た目はエルフでも実質はエルフとは違う
神道の神をキャラデザを少々デフォルメして描いているだけなのであります。

エルフ=クランプス=【デーモン族】=【鬼神】

「ひぐらしのなく頃に」の「オヤシロ様」と本作の長耳様は同じ存在であります。
もっとわかりやすく言えば「羽生」=「長耳エルフ」ということになります。

エルフが神社にいると少々違和感がありますが【鬼神】の化身である羽生ならば違和感はありません。

「精霊」とは「御使い」であり「御使い」とは「天使」のことであります。

「精霊」=「天使」を使役するのが神でありますから、そういう主従関係を意識しているからこそ
長耳エルフ様が精霊を酷使する描写が出てくるということになります。

神社には賽銭箱がありますが、あれのルーツはユダヤ教の「契約の箱」であり
「アーク」であります。

「契約の箱」は「祭壇」でもありますが、それで何をやったのかと言えば
「贖罪の儀式」を行っていました。

今ではタブーとされ禁止となった「贖罪の儀式」をデフォルメして
賽銭箱として取り入れたのが神道であったわけです。

「天使の神話?」にはパクりたがる【堕天使】の願望が記されています。

ある意味「カミカツ」の御霊様の再現度が凄すぎて脱毛するばかりなのですが、地上に降りた
【堕天使】は世界を統べる王であり神になりたがり「本家!神様道」を新規開店したわけであります。

キャッチコピーは「※願い事が何でも叶う!神様本舗」であります。

【鬼神】=【堕落の天使】なので、長耳エルフ様は見事に自堕落な
オタク生活を満喫しているわけであります。

しかもファンタやポテチや砂糖満載の佃煮、カツカレー、ケチャップパン?など
いかにも体に悪いジャンクフードの類を好む食生活などは「チェンソーマン」に登場する
魔人PoweRと瓜二つであります。

悪魔族は体に悪い食べ物を好むのであります。
更に言いますとケチャップ満載のパンを食べる時の長耳様の手の持ち方が
見事なまでに【コルナサイン】なのは完全に狙ってやっています。

【コルナサイン】は「I love you」サインに似てますが
人差し指と小指を立てる形で【角】を表現するサインであります。

羽生、御霊様、魔人PoweR、そして長耳エルフ様
よく見りゃどことなく似ているこの方々は【コルナサイン】が示す眷属であるというわけであります。

精霊は神の御使いでありますが、巫女も神の僕であります。

巫女娘がやたらと大人っぽいハンドバッグやコートなどを欲しがるのも、
「天使の神話」に由来するというわけであります。

御使いたる天使が神に憧れたように僕の巫女も神に憧れて
大人っぽい服装をしたがるというオチでございます。

あらゆる状況証拠から神社のエルフはエルフではなく「オヤシロ様」ということになります。

「ひぐらしのなく頃に」登場する巫女=古手梨花は「綿流し」の「儀式の生贄」であります。

神社にある「賽銭箱」は「祭壇」であり、そこで「血の儀式」がとり行われるわけであります。
賽銭箱とはそもそもそういう類のものでありますが、血の儀式=生贄の儀式の直接表現は
流石にまずいと言うことでドバドバのケチャップが着物に着くという間接描写で
神道の本質を何気なく描いたのだろうと考えられるわけであります。

【666】の勾玉首飾りに、同じく【666】を表すオタマジャクシ
すべて計算ずくでやっているのでございます。{/netabare}



エルフがヒロインのファンタジー作品などそれこそ腐る程ありますが
日常系なのはまぁいいとして、何故エルフが「神道」の神なのでしょうか?

そもそもエルフとは如何なる存在なのかについて少々考えてみたいと思います。

エルフは容姿が美しい??らしいということになっているようですが、それは本当でしょうか?
{netabare}エルフは妖精でありますが、ドワーフやゴブリンも同じく妖精であります。

そしてゴブリンは豚の姿で描写されることが多いオークと同一視されることもあることから
ゴブリン族の見た目は美しくはなく、むしろ醜いと言うべき存在であります。

RPGの世界ではエルフも妖精も「モンスター」という概念で括られるわけでありまして
「怪物」であり「化け物」ということになります。

ゴブリンは醜い妖精でもエルフはそれとは違い美しい妖精なのでしょうか?

アニメなどの作品内でエルフが描かれる時、美しい存在として扱われることはよくあることで
ありますが、顔に注目してみると要するに「人間と同じ顔」をしており、それに
「耳長」をプラスしたような感じになるのが典型的なパターンのようであります。

「美しいエルフ」は人間と同じ顔をしているのでありますが、果たしてそれは「エルフが美しい」
ということを表していると言えるのでしょうか?

美人というのは美しい存在であり、個人的な好みの違いはあれど美人を見たならば
当然の如くその美しさに何らかの衝撃を受けるわけであります。

その美人を見た時と同じように美しいエルフを見たら同じような衝撃を受けるのでしょうか?
通常の現代人はエルフなんてものは見たことがありません。
しかし美人ならば見たことはあります。

もしもエルフが美しい存在というならば、人間族の美人に匹敵するくらいの美しさを
兼ね備えていないと理屈に合わないのですが、アニメに描かれるエルフは人間の顔をしています。

エルフというのは「人間の美人」と同じくらい美しい生き物であるとは言えても
エルフが美しさで人間の美人に勝っているということにはならなくなります。

道理で考えれば結論は明白であります。
人間にとって最も美しい存在は人間であり、「モンスター」という概念で括られる
ゴブリンやエルフなどの妖魔族が美しいというのは発想に無理があり、
実際に「人間とは別の顔」をしたエルフの描写により美しさを示した事例など
1件もないのであります。

美しい人間の顔に「耳長」の要素をプラスした姿こそが究極的に美しいということなのでしょうか?

もしも「耳長」が美人の条件と言うなら、美しさを追求することに余念がないより多くの
人々は「耳長」に整形するでしょうし、そうでなくとも耳が長い人こそがミスコンなどで
評価されるはずでありますが、現実世界ではそんな話は全く聞きません。

「耳長」が美しいとか「エルフ」が美しいとかいうのは要するに妄想であり
「異世界転生ものが流行っている」説と同じくらい出鱈目な話なのであります。

「シュガーアップル・フェアリーテイル」では妖精=【妖魔族】が人間に虐げられ
奴隷的な扱いを受ける中、この【妖魔族】に同情する主人公が他の人間たちから
酷い扱いを受けるというある種の糞テンプレパターンを繰り返します。

妖精は【妖魔族】でありモンスターでありますから、そもそも人間と共存できる
わけなんてないのが道理というものであります。

エルフは知性が高い種族なので交渉の余地はあると言えるのかもしれませんが
そもそも住む世界が違うエルフと人間が当たり前のように共存生活できるとか
かなり無理がある話でありまして、いくらフィクションでも野生動物と
人間が対等の関係で共同生活できないように、モンスターと人間も対等の関係で
共同生活できないのは道理であるのでありますから、人間による【妖精族】に対する
差別の惨さを視聴者一般にアピールするのは頭のネジが外れているというしかないのでございます。

エルフとはどのような存在であるかと言えば、「クランプス」というゴブリンのように
見た目が醜い怪物がそのプロトタイプであると推測いたします。

所詮フィクションなのだから、妖魔とは悪の存在でも、妖精は人間に友好的な善の存在で
あるという解釈があってもいいのでは?という考え方を全否定はしませんが、
物事の道理を外れているだけでなく、バカの一つ覚えみたいに繰り返される
やたらと【妖魔族】を美化したがる風潮とその背後にある思想の偏向性には
見るに堪えないものがあり、故にこのように苦言を呈する次第にございます

「古英雄詩ベーオウルフ」によれば、「オーク骸」族は悪しきモンスターであり
悪霊の類と解釈されており、「オーク骸」「巨人族」「エルフ族」は【カインの末裔】
として記されているということであります。

「進撃の巨人」の人間を食らうような「巨人族」と同じ種族である「エルフ族」と
人間が仲良くなれるというのはかなり妄想が惨く、極端な思考傾向であると言えるでしょう。

エルフが美しいというよりは、エルフのあの「耳長」がクレオパトラの鼻の高さが示すように
知性が高いという意味で「美しい」としたかったのでしょうが、誰かが意図的に
捻じ曲げたかのようにしてエルフは美しい説が定まったような気がいたします。

文献などから導かれるエルフの正体は、知性は高いが見た目は「クランプス」の
ように醜いモンスターというのが真相でありまして、アニメで描かれる美しいエルフは
全くの出鱈目ということになります。

「シュガーアップル・フェアリーテイル」や本作のような【妖魔族】の美化や
「進撃の巨人」のような【巨人族】をやたら美化することに
もの凄いバイアスがかかっているような傾向の背景には一体何があるのでしょうか?

考えてみたら昔々の「デビルマン」や「妖怪人間ベム」、「悪魔くん」の頃から
更に言うと「魔法少女」系も含め、ダークヒーローもの作品を数え上げたらきりがないほど
溢れかえっているような状況だったりします。

「デビルマン」=【悪魔】が主人公という発想は、【逆転の発想】であります。
「上なる如く、下も然り」という言葉から導き出される思想傾向、
それを【グノーシス主義】と呼びます。

【イエズス会】や【テンプル騎士団】などにこの思想傾向が見られると言われており
【イエズス会】は【聖母マリア信仰】と【黒い太陽】のシンボルが特徴的であり
【テンプル騎士団】は【ソドムの罪】を犯したなどと囁かれています。
【ソドムの罪】をわかりやすく言えば「LGBT」的行いということになるかと思います。

本来あるべきもの、本来の道理をひっくり返した逆転的な考え方をするのが
【グノーシス主義】ということになります。

故に「ダークヒーロー」こそが正義であり、「耳長モンスター」が美しいとなるわけであります。

【グノーシス主義】的傾向が著しい作品の代表例を一つ挙げるとしたら
「オーバーロード」になるかと思います。

主人公が【魔王】であり、容赦なく人間を大量殺戮いたします。
「シュガーアップル・フェアリーテイル」の事例のように
妖精を差別し惨い扱いをする下等な人間族など根絶やしにしても構わないという発想は
人間の価値観の「真逆」でありまして、典型的な【グノーシス主義】と言えます。

魔王、エルフ、妖魔、巨人族をやたら美化し、人間族を愚かで醜い悪の存在であると
このように扱う傾向が著しく表されているのであります。

【グノーシス主義】を踏まえて考えるならば、本作の神道の神設定というのもなかなかに
説得力があると言えるのかもしれません。

エルフのあの耳長は【妖魔族】であることを示していますが、【クランプス】とエルフが同じならば
エルフは【デーモン族】ということになります。

【デーモン族】と言えば【鬼族】であり、【鬼神】も同じ種族ということになります。
【鬼神】と言えば「ひぐらしのなく頃に」の「オヤシロ様」であり「羽入」であります。

【鬼神】は「どろろ」や「ガンダム」などいたる所に登場しますが、
【須佐之男命】=【牛頭天王】が【鬼神】であることからも明白なように
神道においては代表的な神であるということになります。

「エルフ」=【鬼神】という発想は少々イメージし辛いかもしれませんが
そもそも【デーモン族】も「妖魔族」も「魔族」であり、同じモンスター族に分類されますので
エルフも【デーモン】も同じ【魔族】と言ってしまえば話はそこで終わります。

本作のエルフが【デーモン族】と同じ魔族である根拠を一つ示すならば
おたくエルフが首にぶら下げている3つの【勾玉】でありまして
【勾玉】は【6】の形をしていますので【6】が3つで【666】となります。

【獣の刻印】を持つ種族でありますからまさに【カインの末裔】であるということになるでしょう。
更に言えば胸元には「十字架」のような紋章が2つあり、「十字架」=4が2つで
【8】の数字が導かれ、「【金星】の女神」と【光の天使】を暗示しているということになります。

そもそも【女神】のルーツが【天使】であるのですが、【女神アシュタルト】は
【鬼神バアル】の妻でありますので、【堕落の天使】との関係性から見ても
【鬼神】との関係性から見ても【悪魔族】ということになります。

オタクエルフが松果体の当たりに付けているアクセサリーは【プロビデンスの目】
を示しており、部屋の床のカーペットは【フリーメイソン】のロッジの床と同じ
「白と黒の市松模様」でありますが、チェス盤のような白と黒の床が意味するのは
「上なる如く、下も然り」ということであります。

オタクエルフが自堕落な引き籠り生活の日々を送っているのは
【堕落の天使】の眷属であることを示しているのでありましょう。

エルフが金髪でも何の違和感もありませんが、金髪の意味を敢えて考えてみるとすると
【金星】との関係性もあるでしょうが、ギリシア思想由来の【黄金の魂を持つ種族】を
表しているのであると考えられます。

【黄金の魂を持つ種族】には【黄金】がふさわしいということで
宗教行事である【オリンピアの祭典】では勇者には「金メダル」を授与したわけであります。

【黄金の魂を持つ種族】について言及し始めると話が長くなりますのでここでは
ざっくり示すだけにしますが、要するに【ハイランダー】のことであり
【王侯貴族】ということになります。

最終的には【カインの末裔】と繋がる見込みですが、なかなかに難航しそうな予感がいたします。

オタクエルフのコレクションである「プラモデル」は【偶像礼拝】の【鬼神信仰】を表しています。

「神道の神」=「オヤシロ様」は「※願い事」を叶えてくれます。
しかし「代償」がとても高くつきます。

「どろろ」や「王様ランキング」そして、「ひぐらしのなく頃に」「水星の魔女」で
【鬼神信仰】の本質が描かれています。

「巫女」とは「卑弥呼」のような【呪術使い】であり【鬼神】と「チャネリング」する能力を持った
オカルティストでありまして、「ひぐらし」の古手梨花ダークver.のようなのが本当の姿であり
「萌え」の要素など一切ないはずなのですが、アニメでは極端に歪められ
アイドルかなんかのように祭り上げられていることに激しい違和感を覚えます。

神道自体がかなり怖いものであると認識していますが、真実を捻じ曲げて萌えアニメの題材にする
やり口にも同じような怖さを感じずにはいられません。

現在の日本ではドラッグは違法ですが、本来巫女とはドラッグを常用し、白目むいたような感じで
トランス状態に入り、【鬼神】だとか【竜神】だとかの類と交信します。

要するに宗教というものは【オカルト】でありまして、
思想傾向がニュートラルであるはずがないのであります。

アニメ作品でこれを取り上げどこぞの神社が「聖地」みたいな扱いになるようなことは
非常に不健全であり、詐欺的であり思想洗脳しているのと同じであると思います。

フィクションを楽しむのは個人の自由ですが、神道の歴史を無視したようにして
これを無条件で美化するようなやり口には胡散臭いものを感じずにはいられません。

「羽入」は「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と謝罪の言葉を繰り返します。
何故でしょうか?それはきっと許されざる「罪」を犯したからなのでしょう。

神道に関わるならばまずは【鬼神信仰】の本質について知るべきでしょう{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【最終】だから「異色の組み合わせ」で「ハートフルコメディ」やるならこういうのやれよな!!

【レビューNo.67】((最終レビュー)初回登録:2023/6/24)
コミック原作で2023年作品。全12話。
これもタイトル切りしかけたんだが、たまたま観たPVで「想像していたのと違うかも」
ってことで視聴してみることに。

(ストーリー)
月島で江戸時代から400年以上続く「高耳神社」を舞台に、異世界から召喚されご神体と
して祀られてきたエルフ「エルダ」と、そして巫女を引き継いだ女子高生「小糸」による
ハートフルな日常コメディ。

(評 価)
・第1話:「エルフ」という設定がきちんと生かされている上々の滑り出し
 {netabare}本作で一番感心したのはこの部分ですね。
 ・エルフのくせに現在文明にどっぷり浸かり、引きこもりの駄目ニート
  {netabare}・エルフ →文明を嫌い自然を愛する神秘の一族である(作中解説より)
   いやいや、ゲームにアニメにしっかりハマって、現在人以上に現在文明を満喫し
   てますからw
   ・単にゲームやアニメ観てるとかだけでなく、本堂でエアブラシ使ってプラモデ
    ルを完成させるとか、なかなかのマニアックな描写が個人的にはツボ
   ・本来なら酒や米等を奉納する、氏子さんからの神饌も
    → ポテチやファ●タ、果てはVRゲーム機等みんなエルダのことが大好きで、
      好みをちゃんと把握している。
      (VRゲーム機は「ハードを渡しておけば、ソフトはウチで買うしかない
       だろ」というオチまでつけているのがGood!)
   ・そもそも神体として祀られても「神通力とかないからなあ」
    こういう細かいセリフ回しが上手い!
    (精霊魔法は使えることと上手く対比させてる点がGood!){/netabare}

 ・エルフという長寿を生かした構成
  ・召喚されてから400年この町を見届けてきたという、エルフ設定がきちんと生かさ
   れている。神を引き受けた理由が
   {netabare}→ 「自分の代わりにこの江戸・国の行く末を見守ってくれ」400年前に友と約束
      を交わしたから →  {netabare}その相手が「徳川家康」という盛大なオチまでw{/netabare}
  ・それゆえエルダにとっては、自分が知るこの町が目まぐるしく変化していくことや
   愛する人との死別等は悲しい出来事 → だから引きこもりになった。
  ・そしてその思いを察した小糸は
   「その友達はエルダに未来を見てほしかったんだと思う。世界が変わっていくこと
    はきっと悪いことじゃない。だから私と一緒に東京を観て回ろう。」
   というハートフルなオチで1話を締めくくるという・・・{/netabare}

 単なる「エルフの現世での駄目神ぶりを愛でる」浅い作品かと思いきや、このエルフ(ご神体)
 は「高耳さま」と呼ばれ、神社共々皆に愛され生活に根付いている。そんな下町情緒溢れる
 古き良き伝統を背景に、しっかり心情等を描いているので、今後が気になる作品ですね。
 コメディはベタなところが多いですが、よく言えば王道ですし、エルフネタを生かしたり、
 上述のような細かいネタにセンスを感じ、個人的にはツボでした。
 とはいえ「出オチで終わらず、1クール乗り切れるのか」という不安もありますかね。
 しかし、ハートフルなエピソードを丁寧に描いていけば、結構いい感じに展開していける
 んじゃないかなと期待もしています。

 最後に、「異色の組み合わせ」で「ハートフルコメディ」やるならこういうのやれよな!
 安易に「幼女」×「ヤクザ・殺し屋」という奇抜さだけで、後にそれを生かしたストーリー
 が作れないのなら、思い付きで手を出すんじゃねーよと。
 この作品が成功例となることを願いつつ、今後に注目していきたいところですね。{/netabare}

・第2話:無難な日常回 →エルダにとってのいろいろな第一歩
 {netabare}1話を受けて2話どうするの?感じでしたが、無難に日常回を入れてきましたね。
 ・妹の小柚子と親友高麗の紹介
  まずは使えるサブキャラを育てるということで、上述2人をエルダに絡ませてきました。
  ・小柚子:小学生なのに料理が凄く上手で、町内でも一目置かれる存在。
  ・高麗:快活で歯に衣着せない言動もあるが、性格は男前(江戸っ子ぽさがある)
  2人ともキャラは悪くなく、今後も期待できそう。
  エルダにとっても小糸以外の初顔合わせで、ぎこちない感じであったがまずは第一歩。
 ・「佃煮とカエルキャラの食玩」で乗り切るAパート
  っで、Aパートの話のメインは「佃煮とカエルキャラの食玩」という・・・
  いやあ、この原作者なかなか大胆だなw特に「カエルキャラの食玩」については(1話で
  も感じたが)オタクへの理解度というか描写がめちゃリアルでしっかりしているんだよ
  な。本人も何かのオタクなのかなw
  個人的にはエルダのキャラがより鮮明になって高評価だが、この辺は評価が分かれるかな。
 ・地元密着のもんじゃで締めるBパート
  (小柚子のもんじゃ新メニュー開発依頼のリサーチを兼ねて)もんじゃを食べに行くとい
  う話でしたが、月島ということで地元密着を印象付ける上手い流れでしたね。
  そしてエルダにとっても初の外食(いつもは本堂で一人で食事している)という、ここで
  も第一歩を踏み出します。

 緩い日常回ながらも、エルダのキャラの輪郭をより明確にし、人間関係や外食して皆で食事
 するという、エルダの閉ざされた世界が少しづづ変わっていくのを感じられた、意外とよく
 練られた構成だったかなと思います。{/netabare}

・第3話:いろいろと作品の今後が見えてきた回
 {netabare}・Aパート:お取り寄せグルメ/Bパート:小糸の巫女・継承の儀
  可もなく不可もなく、緩い日常回って感じでしたが、
  ・(冷凍技術等)今とは違う、江戸時代の宅配事情
  ・きれいなガラス瓶に愛着 → 舶来品のギヤマンとして心躍らせていた過去
  等、400年生きてきたエルダの「江戸時代の生活ぶり等の豆知識紹介」がこの作品の鉄板
  ネタのひとつになるのかな。
  また「小糸の巫女・継承の儀」では、先代巫女の「小糸の母」とのちょっとした思い出を
  懐かし気に語るなど、(小糸は母との思い出が少ない感じで)こういうハートフルなネタ
  も織り交ぜていくのかなっというのが垣間見えた回でしたね。
  「エルフ設定」を上手く生かしつつも、ただこれだけだと「あと10話ほど大丈夫か?」
  って不安もあったのですが・・・
 ・Cパート:新キャラ登場
  終了間際に、大阪在住らしき「新エルフ」を突っ込んできました。さすがにその辺はきち
  んと考えられているようです。次週は東京のエルザに会いにいくようで、この作品が
  「出オチで失速とならず、今後に繋いでいけるか」
  次週は結構重要な回になるかもですね。{/netabare}

・第4話:コメディ展開の限界が見えてきたんだが・・・
 {netabare}・前回下記のように書いたんだが
  >終了間際に、大阪在住らしき「新エルフ」を突っ込んできました。さすがにその辺はきち
  >んと考えられているようです。次週は東京のエルダに会いにいくようで、この作品が
  >「出オチで失速せず、今後に繋いでいけるか」
  >次回は結構重要な回になるかもですね。
  図らずも不安が的中した感じですね。
  大阪のエルフ「ヨルデ」はエルダより1歳年上らしいが、幼稚で面倒くさいキャラ。個人的に
  は笑いどころが一つもなく「なんでこんなキャラ設定にしちゃったの?」と苦言を呈したく
  なるレベル。救いは大阪在住だから出番は少ないかなっと。
 ・Bパートはエルダが風邪を引き、小糸が世話を焼くという話だったが、こっちもこの2人でコメ
  ディ展開していくのは厳しいって感じだったかな。
  ・親友の高麗を上手く使うor新キャラでの打開
  ・地元民とのふれあい&ハートフルなエピソード
  ちょっとこの辺の割合を増やさないと、エルダも小糸も自分から面白展開を作っていけるキャ
  ラじゃないので、誰かが火付けてやらないと面白く話が回っていかないという印象ですね。
  (で、今回ヨルデを入れてみたものの、大きく期待を裏切ったかなっと)
  それにエルダの声優「小清水亜美さん」の演技、少し愁いを含んだ回想などは、400年の歳月の
  重みを感じさせ、今のところこの作品の一番のウリかなと思うので、その辺をもっと上手く活用
  して欲しいところ。
  今の感じだと次回もちょっと心配かなあ。{/netabare}

・第5話:これがこの作品の1つの理想パターンかな
 {netabare}>・親友の高麗を上手く使うor新キャラでの打開
 >・地元民とのふれあい&ハートフルなエピソード
 >ちょっとこの辺の割合を増やさないと、今の感じだと次回もちょっと心配かなあ。

 まあこちらの声が届いた訳でもないだろうが
 ・エルダの駄目っぷりをベースにしつつも
 ・飛脚や江戸のおしゃれ事情の豆知識は面白く
 ・Bパートで高麗が入ると、会話の流れに変化が生まれ〇
 ・最後に歴代巫女たちを偲ばせる、ハートフル展開でホロリとさせる
 なんだ~、やればできるじゃないですか!
 やっぱり前回のヨルデに問題があったようで・・・
 飛びぬけた面白さではないですが、この作品らしい味のある構成だったかなっと。
 あと、エルダの顔のアップは◎。やはり作画のレベルは高いので、そういうところも活かして
 いけばいいんじゃないですかね。{/netabare}

・第6-7話:エルダが外出するとやはり話が広がり面白い
 {netabare}(6話)
 ・Aパート:テスト勉強/Bパート:50年に1度の大神事
  ・テスト勉強でエルダに歴史のことを聞いたり、大神事では富士山が見える場所ということ
   でスカイツリーに登りながら富士山の名前の由来等、エルダの豆知識多めでそこは面白い。
  ・ただ2人だけのコメディ展開は、(個人的には)やはりちと厳しい印象ですね。
  ・そして小糸は時折見せる、エルダの愁いを含む(?)笑顔があまり好きじゃないとのこと。 
   はじめはよくわからなかったのですが、EDの歌詞で
   「たまにするその顔~遠くにいってしまいそうで~好きじゃなかった♪」
   とあり、そういうことなのかなっと。こういう描写が入ると作品が締まってGood。

 (7話)
 ・Aパート:昔の遊び/Bパート:福引き
  ・Aパートは小柚子回。
   ・小柚子の自由研究で「昔の遊び」を調べるとのことで、エルダが「私に任せろ」と。
    「いかのぼり→たこあげ」になった経緯等、エルダの豆知識はやはり鉄板。
   ・しかしこの自由研究は、実は小柚子の嘘で、最近忙しくあまり構ってもらえない小糸に
    遊んでもらいたかったから。
    ・普段のしっかり者キャラとのギャップ
    ・実は寂しがり屋だが甘え下手
   ハートフルな展開で、小柚子の新たなる1面が見られた非常に優れた構成でしたね。
  ・Bパートは商店街へのお出かけ回。
   ・前回やったエルダがハマっている「カエルキャラの食玩」のレアアイテムが限定販売。
    → 抽選が外れて落ち込んでいるエルダだが、商店街の福引き景品にあることが判明。
    ということで、2人で福引きのために商店街のスタンプラリーに参加することに。
   ・エルダを見つけると、陰から「高耳さま」と拝む町の人々。この辺り皆エルダとの付き
    合い方を心得ているようです。
   ・そして商店会を回りスタンプを集め終わると、いざ福引きへ!
    → 見事5等で念願のレアアイテムをゲット!!
     → しかしこれには商店街の皆が裏で協力していて・・・
   エルダが町の皆に愛されていることが改めて伝わる、こちらもいいエピソードでした。

  エルダが外出するとやはり話が広がり断然面白くなりますね。
  そもそも1話で「だから私と一緒に東京を観て回ろう」といった割に、神事以外ではほとんど
  外出していないというw 作品も後半戦、エルダがいろいろな東京を観て回る展開が増えると
  いいですね。{/netabare}

・第8話:新キャラ登場 →ギャンブルはエルフをも狂わすw
 {netabare}今回は久々に新キャラ登場でした。4話でヨルデたちを出したきりなので、タイミング的にも悪
 くないですね。金沢のエルフと巫女のようです。
 ・ハイラ
  ・前田利家に召喚されたという、エルダより100歳程年上のエルフ。そのためエルダを子供扱
   いする。(エルダにはお姉ちゃんと呼ばれたいようだが、エルダは拒否)
  ・糸目で上品な話し方をするので、普通にしてれば高貴な雰囲気が漂う。
  ・でも、重度なギャンブル狂w
 ・小伊万里いすず
  ・8歳から麗耳神社の巫女をしている。小糸と同じ16歳の女子高生。
  ・インスタのフォロワー15万人を誇るインフルエンサー。
  ・実はハイラのことが好きすぎて、給料の大半をハイラのブロマイド作りに費やしている。
   (こいつもちょっとおかしいやんw)

 2人は「金沢物産展」のお手伝いをするために、今回上京。ハイラ曰く
 「金沢は愛する氏子たちが住む街。だからこんな機会にお返しをしたい。」
 と、立派な志を持っているのかと思いきや、やっぱりダメエルフだったかwww
 しかも東京競馬場目当てのようですしw
 (でも一番の目的は、エルダに200年ぶりに会いたかったらしい)
 ハイラが道中ギャンブルで宿代をスッたため、2人は高耳神社でお世話になることに。
 最初はハイラと最近上手くいっていない影響で、小糸に対してもツンケン気味ないすずでしたが、
 小糸と同じで「ハイラの隣にいてもいい位かっこいい大人になりたい」といった思いを語り合い
 ながら、すっかり打ち解けたようです。

 今回一番面白かったのは、恒例のエルダの豆知識で「水茶屋娘」の話ですかね。
 ・水茶屋(今でいうカフェ)にアイドルばりの人気の町娘がいた。
 ・あまりの人気振りに「茶屋娘見立て番付」というランキングまであった。
 ・(一介の町娘が)当時最先端のメディア「浮世絵」にも描かれていた。
 これって今のアイドル事情そのまんまやんけ!!江戸時代からすでにそんなシステムが存在して
 いたのは驚きでしたね。

 別れ際にいすずからこう問われます。
 「寿命の短い私たちの方が先にいなくなる。それなら仲良くしないで、悲しい思いをさせない方
  がいいと思うことはない?」
 「あるよ。でもきっと間違ってる。」
 それにいすずも同意。2人がエルダたちを思っていることが分かる、ほっこりとした締めでしたね。{/netabare}

・第9-10話:コメディ展開もこなれた感が出てきて〇
 {netabare}(9話)
 ・Aパート:雨降り/Bパート:部屋の片づけ
  ・エルダ「雨は好き、堂々と引きこもれる」 →まあ晴れても引きこもるんですけどねw
   2人で漫画を読んでいると、雨漏りが!
   → エルダのオタクグッズや押入れのものを退避
    → まさかBパートへの伏線だったとは・・・
  ・小柚子「傘をさすと片手がふさがって不便」
   エルダ「ドローンに逆開きの傘をぶら下げるのはどうだ!」
   → エルフのくせに、人間よりハイテクに詳しく、柔軟な発想してるの草www
  ・雨も上がり、屋根の修理も終わり、出した荷物を片付けているとビデオテープが出てきて
   → 小糸の世代になるとビデオテープを知らないんだな・・・
     (まあ「ReLIFE」でMDを知らないのをネタにしてた位だしなw)
     しかも1本はβテープとか、またマニアックなw
  ・そのビデオテープを観ると、小糸と同じ頃の母親が映っていて・・・
   エルダ「そのテープ小糸にあげようか?」
   小糸「ううん、エルダが持ってて」
   → 行間を読むような「間」の演出といい、やっぱハートフル展開はさすがですね。

 (10話)
 ・アバン:エルダの1日/Aパート:大阪ヨルデたちの日常/Bパート:金沢ハイラたちの日常
  /Cパート:小糸の1日
  ・エルザ
   ・7時起こしてもらうの起きず →10時起床~4時就寝。
    という夜型エルフに染まってる1日の紹介。
  ・ヨルデ
   ・こちらはエルダと違い、一人でウメダの地下街へ買いものに行き迷子になったり、食べ物
    を奉納してくれた氏子さんにお礼にいくと言ってたり、積極的に外へ出歩いている模様。
  ・ハイラ
   ・いすずはハイラ好きが高じて、前回のブロマイドに続き、ハイラ写真集も作っている模様。
    (200冊目)
  ・小糸
   ・巫女の朝は早い →5:20~23時就寝。
    久しぶりに高麗が登場。
  それぞれのエルフの日常を切り取り、対比で見せる構成はなかなか面白かったかな。

  原作未読なので推測でしかないが、始めの頃のコメディ展開は。無理に笑いをとろうみたいな肩
  に力が入ってたように感じたのですが、だんだん作品の方向性が固まってきて、コメディ展開も
  自然でこなれた感ができてたように思いますね。
  話数が進むほどに作品がよくなっていく感がいいですね。{/netabare}

・第11話:緩い日常回 →ラストは最終回への布石なのか?!
 {netabare}・Aパート;探偵/Bパート:弓耳祭り
  Aパートはガッツリ高麗ちゃん「暇だしな!」。
  ・エルダのオタクコレクション・ゴンゲムの限定プラモデルが見つからず、エルダは
   「盗まれた」と大騒ぎ。 →遊びにきてた高麗が「探偵ごっこ」を始める。
  ・「探偵」も江戸時代の捜査を行う者(同心・与力等)「探偵方」と呼ばれたのが始
   まり。今の形になったのは明治になり「私立探偵」現れてから。(エルダ豆知識)
  ・推理で犯人を暴き出すと、今度は裁判を始める高麗。
   そしてエルダの豆知識「町奉行所」ネタ。

  Bパートは弓耳祭り。
  ・海の平安を願う、高耳神社のお祭り →「お弓神事」宮司が船に乗り矢を射る。
   エルダはその的を持つ係。(昔は矢を射てたが、誤って川に落ち溺れたのでやめた)
   ここでも豆知識「徳川家康の運河整備」ネタ。
  ・ところが宮司(小糸の祖父)が怪我をしたため、今年は小糸が矢を射ることに・・・
  
  もうラスト周辺ですが、緩い日常回で終わりましたね。弓耳祭りを描くのか思ったら、
  その手前で終わったし。もしかしたら来週が最終回でそこで描くとか?!
  このままだと、ちょっと消化不良な感じがしますね。{/netabare}

・第12話:「エルダダイブ」にコメディもキレッキレで満足感高かった
 {netabare}・Aパート:お弓神事/Bパート:辻占
  >もしかしたら来週が最終回でそこで描くとか?!
  やはりラストは弓耳祭りで来ましたね。
  ・怪我で欠場する宮司(小糸の祖父)に代わり、矢を射ることになった小糸ですが、なか
   なか上手くいきません。
   で、エルダが見本をみせるのですが、さすが腐ってもエルフ!見事に中心を射抜きます。
   「コツは風(の精霊)の声を聴くこと」さすがコツもエルフですw
  ・ついに弓耳祭り当日。ラブコメ等の夏祭りイベントとは違い、しっかり神事としてその
   過程で町の人たちが信仰している様子を描いていたのは、さすがですね。
  ・そしてお弓神事本番。やはり2本の矢を外し、最後の矢を「エルダに当たらないように」
   と大きく外した小糸。それを見てエルダは、なんと矢に向かって大きくジャンプ!!
   盛大に海にドボン。でも矢は中心を射抜いていました。
   このまさかの演出は心に響きました!!そして、島田のばあさんが「小糸の母」の時の
   神事を振り返りホロリをさせるという・・・最終回神がかってるな。
  ・さて神事も終わり、日常に戻ったエルダたちですが、エルダには小さな不幸が立て続け
   に起こり、エルダは不安に陥ります。
   そんなエルダに小糸は本神社のお守りをおススメしますが、
   「この私をご神体に祭るような神社のお守りは頼りない!!」
   と、言い切っちゃいます。どうした最終回、ギャグもキレッキレだぞw
  ・で、「辻占」に頼ることにしたエルフ。
   (江戸時代に流行った占い。夕方に辻(神の通り道)に立ち道行く人々の声を聞いて占う)
   「ご祭神がよその神さまの声に頼るのはちょっと・・・」小糸のツッコミもキレッキレw
   でも引きこもりのエルダが人通りの多い街角に立てるはずもなく・・・
  最終回にしては、特別なこともなく普通の日常で締めましたが、お弓神事での「エルダダイブ」
  やら日常のコメディにも切れがあり、結構見所は多かったかなと思います。{/netabare}

(最 終)   
「『異色の組み合わせ』で『ハートフルコメディ』やるならこういうのやれよな!」ですが・・・
1話のレビューで書きましたが、特殊設定を打ち出してきたならそれを出オチで終わらせず、最後まで
その設定を活かしたストーリー展開をこちらは期待するわけですよ!
その点本作はしっかり最後まで、エルフという特殊設定をちゃんと活かせていたのではと評価。
そして他の方も「小清水劇場」と書かれていますが、エルダ役小清水亜美さんの「ダメエルフの緩さ」
や「400年の歳月の重みを感じさせる、少し愁いを含んだ回想」等はホントハマり役で、彼女の熱演
を楽しむだけでも、この作品を観る価値はあると思います。
あとエルダの顔のアップなど、やはり作画のレベルも相当高かったのではないかと。

ただこういう緩い感じのコメディはあまり見ないので、個人的にはコメディ展開の当たり外れはあった
かな。でも上述したように回を追うごとに「こなれてきた感」が出てきて、良くなってきてましたが。
あと個人的には「ハートフル要素」はもう少し多めの方がよかったかな。その方がエルダのキャラや
小清水さんの演技が活きたような。
それに「私と一緒に東京を観て回ろう。」と言っておきながら、全然東京巡りをしていない点も。
やはりエルダがもう少し外出した方が、展開に変化が生まれより面白くなったのではと思いますね。
この辺り、もし2期があればそういう機会も増えるのかもしれませんが。
それでも(出オチで終わり失速するのを懸念していましたが)最後までしっかり完走してくれたかなと
思います。


(追 記)
エルフの長寿命を生かした作品としては「葬送のフリーレン」が有名ですが(今年アニメ化)
・江戸前エルフ:「少年マガジンエッジ」2019年7月号~
・葬送のフリーレン:「週刊少年サンデー」2020年22・23合併号~
ということで、本作の方が先輩らしいので。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

家事とエルフは江戸の華

この辺りは東京の下町情緒が残っていてなんだかんだ、
なんて言葉がよく耳目に触れますが、
僕はそういうのにあんまり心ひかれないヒトであります。

もちろん『キライ』というわけではありません。
アリかナシなら『アリ』なんだけど、
ありありのアリ、ではなく、ふつうよりのアリぐらいかと。

おのぼりさんよろしく
浅草・上野・柴又あたりをプラプラ歩いたこともありますが、
特別楽しいわけでもなく、
だからといってつまんないわけでもなく、
ほんとにまあ、ふつう。
(京都出身なので古い下町とか門前町とか見飽きてるのあるかもです)

  ただ、いまはもうムカシと違って、
  「てやんでえ、べらぼうめ」なんて言って
  手鼻かんだりするおっちゃんを、
  「粋だねえ」なんてアリガタがる風潮が廃れてきたのは高評価。
  むだなケンカ腰はナシの方向でお願いいたします。


そういう『特に東京好きというわけじゃない』拙でありますが、
本作『江戸前エルフ』は、
のんびり楽しく、そして関心を持って見ることができました。

舞台は月島(その気になれば銀座・築地から歩いて行けるとこ)。

そこにある高耳神社(架空)に、
江戸時代に召喚されたエルフ(エルダ=引きこもり)が、
ご神体として祀られていております。
そのエルフと巫女(小糸=きびきびJK)の絡みを中心に、
ヒトの暮らしをまったりと描いた日常系ですね。

  机をばんばん叩いて爆笑するようなコンテンツではなく、
  ゆるめでやさしい世界観に肩までつかるような『温泉系』。
  とはいえ、笑えるところはくすくす笑える、意外な良作であります。


僕は最初『ほとんど期待せず』一話を視聴したのですが、
  けっこう見やすいかも
ぐらいの印象で『とりあえず』視聴を続けることにいたしました。
で、話数を重ねるにつれてジワジワささってきて、
最後はかなりマエノメリになって完走しちゃった次第であります。

なんでお気に入りになるまでそんな時間かかったんよ、
と言いますと、
実はこの作品『よくできた椀物』みたいな構造になってるんですよね。
澄んで芳醇な風味のあるお出汁があって、
そこにしっかり味と歯ごたえのある具材が浮いている、みたいな感じです。

最初は具材の味しかわからなかったんですが、
しだいにそれを支えるお出汁の風味を感じるようになり、
  ああそうか、これが渾然一体となってるから美味しいのか
みたいなことに途中で気づいたという、
食わせ甲斐のない味オンチ野郎まるだしのていたらくでありまして。


具材というのは大きく分けると二つ。
  ① ヲタぐだ(オタク+ぐだぐだ)+萌え
  ② お江戸トリビア

まず①は、今日的なアニメだとド定番具材ですね。

  オタクでヒッキ-でナマケモノのぐだぐだエルフ(エルダ)と、
  きびきびJK巫女(小糸)の取り合わせで、
  エルフ萌え、巫女萌え、だめヲタギャグなどの需要をしっかりと。

  ス-パ-小学生の小柚子(こゆず=小糸の妹)も差し込み、
  特定需要をお持ちの方にも、
  さらりとお応えいたしております。

  同じ具材ばっかで飽きられないよう、
  他のエルフだの巫女だのも適宜投入いたしておりまして、
  いわゆる『ばっかり食べ』の方も最後まで美味しくいただけます。

これに対して②の『お江戸トリビア』は、けっこう斬新。

  江戸時代の文化・風俗って、
  みんな知ってそうでいて、実は知らないんですよね
  (違ってたらごめんなさい。少なくとも拙はそうです)

  それを、エルフの長命を利用し『思い出』として語らせる。
  このアイディアが実によき。

  特に『お江戸好き』というわけじゃない拙の耳にも、
  ものすごく自然に入ってきますし
  知的好奇心もいい感じに満たされます。
  学校の授業もこんなだったらいいのに、なんて思っちゃう、
  ステキで実のある斬新な具材なのでありますよ。10ヘエあげちゃう♪

ただ、こうした具材だけだと、
定番の具材に目新しい具材をくわえてちゃっちゃと炒めただけ、
いわゆる『なんちゃってエスニックめし』にしかならないわけであります。

これをステキな『椀もの』に仕立てているのが、
じゅわっと沁み込んでいる『お出汁』の存在ではあるまいかと。
ほんと、この存在のおかげで、
ちょっと尖った風味のある具材も、やさしくまろやか、
舌に心地よくなじむ味になってるんですよね。

このお出汁、単一素材ではなく『合わせ出汁』になっております。

ひとつめは『登場キャラの切なさとやさしさ』。
これは前面で具材の味を引き立てる、
いわば『かつお出汁』にあたる部分ではあるまいかと。

  残酷だけど受け入れざるを得ない『寿命の違い』という現実。
  これ、残して逝く者と残される者、
  どちらもつらいけど『残される者』がより哀しいのは自明の理ですよね。

  エルダはそんな思いを何百年、
  家族同然の人々との『別れ』を何代にもわたり繰り返しています。

  小糸にとってエルダは人生で仕える『たった一人』のエルフだけど、
  エルダにとって小糸は、
  何度も繰り返してきた哀しき人間関係の『最新版』なんです。

    おたがい、そんなことは百もわかっています。
    わかっていても、どうしようもないから、
    どちらもあえてそこには踏み込もうとはしません。

  そんなこと考えたって仕方ない、自分は自分のできることをやろう、
  そんなふうに思い、一所懸命にエルダのお世話をする小糸。
  その気持ちを嬉しく思い、
  あとから見送るのがつらくなるだけだとわかっているのに、
  あえて距離を置こうとせず、甘えたり慈しんだりするエルダ。

    この、お互いがお互いを尊重し、
    慈しみと愛しさをもって『いまを大切にする』心。
    これが底辺に流れていることで、
    物語にステキな暖かみが宿っているんだと愚考する次第です。
    (まあ、OPでロコツなカットありますが)

ふたつめのお出汁、
あまり前面にでずふうわりと具材を包み込む、
いわば『こんぶ出汁』みたく上品に物語を支えているのが、
『市井の人々のおだやかな信仰心』であります。

  この作品で描かれる月島の人々って、
  ご神体であるエルダを
  すっごく自然に、愛情をもって、崇めているんですよね。

  みんなが『さまづけ』で呼び、ちゃんとお参りし、
  好きそうなものを奉納したり、  
  姿が見えても驚かしたりしないよう遠くから見守ったり、
  神事の際に町ぐるみで消灯したり、
  お祭りにはみんな総出で駆けつけて応援したり。

    狂信的に崇拝することも、
    勝手にバシャバシャ写メ撮ったりすることもなく、
    みんながみんな、
    あたりまえに受け入れて静かに敬意を払っているんです。

  現代っ子(←死語?)にとっては、
  それ、なんのメリットがあるの? というハナシです。
  実際、エルダに御利益をもたらすリッパな霊力なんかありません。

  でも、日本ホンライの宗教観って、こういうもんなんですよね。

  特に深い教義だのロジックだのシバリだのがあるわけでなく、
  (もちろん神職系の方々は別で、あくまでも市井、庶民のハナシです)
  万物に神は宿るみたくムチャな話さえも、はあそうですかと受け入れ、
  あまりムズカシイことは考えず。
  スナオに神仏どちらも敬って、静かに手を合わせ、感謝する。

    言いたいことがたくさんある方がいるかもですが、
    こういうスナオさ、おだやかさ、寛容性って、
    拙は日本人特有の美徳、ステキなところだと思うんですよね。

  本作の舞台である月島の人々は、
  みんながみんな、そういうココロをもっています。
  エルダたちを温かく見守り、
  なぜもへつたくれもなく穏やかに敬っています。
  これ、すっごく上品でほっこりできるお出汁だと思いませんか?
  (そういうのがキライな方、ごめんなさい。もちろん押しつけません)



僕的なおすすめ度は、堂々のAランクです。

肩ひじ張らず、くすくす笑いながら視聴して、
  ああ、ニッポンってこうだったよね、
みたいな気持ちを堪能できる上品で楽しい一椀ではあるまいかと。

もちろん、そこまでキレイキレイを追いかけた作品ではなく、
  ふつうにもんじゃ焼き爆食いしたり、
  他のエルフが賭ケグルイであったり、
  巫女の一人がインフルエンサーやってたり、
具材にしっかり味がついているのでバクゼンと食していても大丈夫。


お話は、
日常ものらしく一話(パート)完結でさくさくと。
基本はクスクスまったり系で
三話に一話ぐらいのペースで切ない話や人情噺がはさまります。
とは言っても、泣かせる話ではなく『チョイいい話』ぐらいでして、
味変に気づかないヒトいるかもレベルです。


作画は、
見心地のいい高レベルで安定しています。
崩壊らしい崩壊はアリマセン。
制作のC2Cさんは出来・不出来の差が激しいのですが、
本作は『いい方』のC2Cさんですね。

  ただ、EDの3DCGはいただけませんな。
  商業レベルじゃないし、そもそも3Dにする意味ないし。
  育成だの付き合いだので仕事ふるのやめれ。


キャラは、
一人一人にちゃんとタマシイが入っていてよきです。
単にテンプレをあてはめるんじゃなく、
そこにお出汁がじゅわりと染み込んだときどんな化学反応を起こすか、
きちんと考えて落とし込んでるんですよね。
  {netabare}
  大阪エルフのヨルデと向日葵。
  金沢エルフのハイラといすず。
  どちらもエルダと小糸の関係と同じものを『抱えて』いるのに、
  コトバ(方言)の位相に頼らず、
  三者三様の接し方・距離の図り方が描き分けられていて実によき。

  美味しんぼ風にいうならば、
  一つ一つの具材にちゃんと『仕事』がなされているんですよね。
  ほんと繊細なお椀であります。オカボシさんかおまえは。
{/netabare}

役者さんのお芝居は、
大御所・ベテランさんが多めで、全体的にかなり安定しています。
音監が『呪術廻戦』『着せ恋』『ぼざろ』など、
幅広いテイストの作品をうまくまとめられる藤田亜紀子さんなので、
キャラによる凸凹もなく、
耳馴染みのいい仕上がりになっているのではあるまいかと。

  エルダを演った小清水亜美さんが『うまい』のは一聴瞭然。
  いやほんとこのヒトは、
  役柄を捉える感性と、それを表現する技術がハンパないですよね。

  そのほかで僕が「おおっ」と思ったのが、
  小糸を演じた尾崎由香さん。
  このヒトのまっすぐできびきびした『雑味のないお芝居』が、
  ものすごくエルダを引き立てているんですね。
  しかも、エルダに負けず劣らず、キャラがぴいんと立ついい演技。
  {netabare}
    僕は尾崎さんのことを失礼ながらまったく存じ上げなかったので、
    関心を抱いて調べてみたところ、
    あの『けもフレ』でメインはっていた方らしいですね。
    (見てないからまったくワカリマセン)

    で、なんかの番組トークでやらかしちゃって、
    この数年はかなり干され気味の状態だったんだとか。

    そもそも番組トークなんて『テラハ』みたいなもんですし、
    ご本人がナニ考えてるかなんて本人以外は誰もわかりませんが、
    本作におけるお芝居は『ホンモノ』です。

      平野綾さんのときも思ったんですが、
      そういうので大騒ぎして溜飲下げてるアンチさんたちって、
      芝居を聴き分ける耳、なさすぎ。かっこわるいです。
{/netabare}

音楽は、
ナナヲアカリさんによるOPも、
Cody・Lee さんのEDも楽しくていい感じであります。
どちらもSME系列所属の方々。
たまにやらかすSMEさんですが、今回はがんばった。
(とりわけナナヲさんは、新境地開拓ですね)

  ちなみに、劇伴もけっこう感じいいなあと思っていたら、
  松田彬人さんでした。
  あの『響け!ユーフォニアム』劇中曲『三日月の舞』を書いたヒト。
  (それだけじゃなく劇伴ゼンブされてます)

  アニメの劇伴やアニソンの編曲等が主戦場の方らしいけど、
  吹奏楽のスコア書けるってすごくね?
  本作劇伴もできがいいから、ちょっと気をつけて聴いて欲しいかもです。



というわけで、
項目別に見ていっても特に減点すべきところが見つかりません。
だから名作だとか傑作だなんてハナシじゃありませんが、
隅々まで配慮が行き届いた、
ほんと見心地・聴き心地のいい作品に仕上がっております。

  あとはもう、こういうテイストを『好きかきらいか』だけですね。

  無理強いするほどのものじゃありませんが、
  試しにちょっと口をつけてみる、
  ぐらいの価値は充分にある作品じゃないかと愚考いたします。


僕は、きちんと現代のコンクリっぽい街並みも描かれており、
その中で息づく日本の情緒、
みたいな全体のトーンというか方向付けが、すごく好きでした。

伝統的な価値観に『縛られる』のは好ましくないかもですが、
永く受け継がれてきたものの良さって、
ときどき足を止めて向き合ってみるのもいいなあと思うんですよね。

キャッチーなモチーフやプロットをずらずら並べただけで、
下味もなんにもついてないアニメが多い昨今、
こういうお出汁の効いた作品って希少だよなあと思ってもみたり。

  ちなみに、実際にお料理するときって、
  ちゃんと出汁を取るの、けっこうめんどいんですよね。
  ダシの素だの出汁入り味噌だのに走る方の気持ち、わかります。

    江戸時代というか昔の人って、ほんと偉かったよなあ。

  ただ、ひと手間かけるとやっぱり『お味』は変わります。
  三度三度のお炊事まではムリにしても、
  モノづくりにおいてはそういうの、横着して欲しくはないですよね♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

70.9 2 2023年度のコメディアニメランキング2位
この素晴らしい世界に爆焔を!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (310)
1059人が棚に入れました
紅魔の里――そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ、紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。 そんな紅魔の里には教訓がある。 「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」 けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが上級魔法の習得を心待ちにするなか、紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。 幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、追いつくために―― これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これは最強の魔法にあこがれた一人の少女の物語。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期と「映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」は視聴済です。
レビューを書くために公式サイトに訪れてみると、第3期の公式サイトが立ち上がっていました。
第3期は2024年に放送を予定されています。
まぁ、色んなアニメを視聴して忙しく過ごしていれば、時間なんてあっという間ですよね。

もし、劇場版を未視聴の方は、この作品を視聴する前に先に劇場版の視聴をお勧めします。
めぐみんの故郷である紅魔族の生活にも触れられているので、より状況が分かりやすくなるかと思います。


紅魔の里――

そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、
魔法使いとしての高い適性を持つ、
紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。

そんな紅魔の里には教訓がある。
「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」

けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが
上級魔法の習得を心待ちにするなか、
紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり
爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。

幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、
追いつくために――

これは、最強の魔法にあこがれた、
一人の少女の物語。

―――そして、少女が真の仲間たちと
出会うまでの物語。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、どうしてめぐみんが爆裂魔法に拘るのか、今回の物語で真実を知ることになります。
思い返してみると、これまで上級魔法を見る機会はあったでしょうか…?
確かに劇場版ではチラッと出てきたようにも思いますが、直ぐにグダグダになった記憶の方が強く、今一つ思い出せません。
つまり、上級魔法と爆裂魔法との間にどの様な隔たりがあるのかをちゃんと理解できていない気がします。

中級魔法は幾度かお目にかかる機会はありました。
確かに、中級魔法と爆裂魔法との威力の差は歴然です。
ですが、上級魔法と爆烈魔法の違いが今一つ分からないから、ネタ魔法と言われてもピンとこないんですよね^^;

今では1日一発しか爆裂魔法を放つことができません。
ですが、もっと成長して…魔力量が増えたら2度打てるようになるとか…!?

いえ、めぐみんは自分の魔力のありったけを爆裂魔法の威力増大に費やすと言っていたので、きっといつまで経っても1日一発の魔法なんでしょうね^^;

確かに使いどころは慎重に見極める必要がありますが、超が付くほど有用な一撃であることに変わりはありません。
空気が振動し、めぐみんの杖にどんどん魔力が集積していく…
色を変え、形を変え、物事の理を根本から捻じ曲げようとするほどの圧倒的な破壊力…
かく言う私もすっかりめぐみんの爆裂魔法に魅入られてしまったようです^^;

作画は安定していたと思います。
「このすば」と言えば、本編第2期の作画は崩れまくっていましたからね。
これもネタだというから、採用に踏み切った勇気には恐れ入るばかりです。
一歩間違ったら大炎上する可能性も秘めていたと思うので。

でも個人的には、例えネタであったとしても作画は綺麗であることに越したことは無いと思っています。
第3期の公式サイトは、まだ入り口の前で中に入った訳ではありませんが、公式サイトを見る限り、崩れていそうな気配はありませんでした。

それより、本作品のサイトと第3期のサイトへの選択画面で掲載されている、本作品のめぐみんの可愛らしさは半端ありません。瞳に爆裂魔法の放つ輝きでキラキラしている上、静止画なんですけど躍動感が感じられる…そんなめぐみんを堪能することができますよ。
もし気になる方は是非ご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Machicoさんによる「STAY FREE」
エンディングテーマは、めぐみん(りえりー)、ゆんゆん(あきちゃん)「JUMP IN」

1クール全12話の物語でした。
やっぱり「このすば」シリーズは面白いですね。
2020年に原作は完結しているので、第3期はラストまで描いてくれるのでしょうか。
そういえば、カズマたちのいるアクセルの街って、冒険者のはじまりの街でしたよね。
これまで魔王軍の幹部を結構倒してきましたが、まさかアクセルの街でラスボスを倒すことにはなりませんよね^^;?
だってはじまりの街ですよ…
今回もしっかり堪能させて頂きました。
第3期の視聴も楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

カズマのいないこのすば・・・。

{netabare}
このすばのスピンオフ。
このすばのアニメとしては異世界かるてっとを除けば6年ぶり。
もうそんなに時が経つのかって感じ・・・。
3期じゃないのかよと思ったけど、3期もちゃんとやるらしいから良かった。

爆焔はめぐみん主役のスピンオフで、カズマやダクネスの出番はファンサービス程度にちらっと映るぐらいしかない。
めぐみんがカズマと出会うまでの話。
このすばで一番好きなキャラクターは迷わずめぐみんだけど、そんな自分でもこの作品は物足りなかった。
やはりカズマがいないとギャグに切れ味がない。
めぐみん主役のこのすばというよりかは、カズマがいないこのすばというイメージで物足りなかった。

正直ゆんゆんとずっとイチャイチャやってた印象しか残ってない。
爆焔オリジナルのキャラも数人いたけど、全員大して印象に残らない。
強いて言うならぶっころりーはカズマを髣髴とさせるキャラ付けで良かったのだけど、すぐに退場してしまった。(占い師の回は良かったと思う。)
敵役もめぐみんに爆裂魔法で倒されるためだけに用意されたみたいなキャラで微妙だった。
あの優しい悪魔さんはなんだったんだ・・・。

正直本編に比べて良かったところとなるとほぼ何もないけれど、つまらないと言うほどでもないのでこの評価。
本編と比べて微妙なだけで、無難な面白さがあるのは確か。
アクシズ教との絡みはこのすば感あって良かったかな。

EDの映像は一回目見た以降は目を逸らしてたぐらい嫌い。

私的評価:50点
私的ベスト回:1話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
このすばがもう7年前か。めっちゃ和。ゴミばっか売ってて草。
詐欺かな。実際ネタ魔法。校長の椅子に座るものの響のしょぼさ。
紅魔族は厨二病。ゆんゆんに先生と組ませないためかw

2話 ☆5
厨二設定つけたらなんでも許容してくれるw
痛いところを疲れると減点するクズ。男だ。爆破オチなんてさいてー。
やったのお前だろw

3話 ☆7
怪しい本。天井から蜘蛛がぶら下がってるのを見た事がない。
一応ちゃんと魔獣倒せるのかw ブッコロリーさんカズマ枠。
本当に誰も居なかった可能性もあるけどw

4話 ☆5
わざと3位漏れしてるの? カズマかっこよくて草。
動物愛護団体激おこ。シリアスいらない。

5話 ☆7
猫が邪神説。なんかあっさりしてるんだよな。
シリアス感が似合ってない。死んだ。あれ?次回からカズマとか出る?
やっぱこの子が邪神か。

6話 ☆7
あっ…。あの魔族の子可哀想。良い最終回だった。

7話 ☆8
いつもの衣装。おでんがあるのか。見た目で判断しては行けない。
言うほどロリっぽくは無い。高額の食費請求されそう。謎サントラ。
けど出てきたら捕まってたやろ。同じ町におるんかよ。
それは確かにおかしい。あの教官悪そうには見えんけど裏あるんかな。

8話 ☆5
温泉にしょうもないこと仕組んだだけかよw 教皇様強いじゃん。
これで勝ったと思うなよ~ どうやったら間違えるねん。雑用係用魔法。
やっぱこういう変態キャラもカズマが強すぎてなぁ。

9話 ☆6
連れ去られてて草。何そのエッチな衣装は。アクアはついで。
色が綺麗。謎BGM。アイツ退場かよ。

10話 ☆6
カズマんときのギルド長だ。盗賊よww
直接雑魚いって言わないの優しい。カズマだ。
カズマ達のせいで話が耳に入ってこない。避けられてて草。

11話 ☆5
これはいい魔物。バイトやってた頃こんなヤバイ問題起きてたんかよw
ああ、あの時の奴かこれ。

12話 ☆5
また囮作戦かよ。聞こえてる前提の言葉としか思えんw
この悪魔毎度のこと死ぬほど優しいじゃん。
逃げないでちゃんと食らうの草。7年経ってるのに全く違和感ないな。
ギャグ成分薄くてあんまりだったな。

曲評価(好み)
OP「STAY FREE」☆6.5
ED「JUMP IN」☆3
9話IN「」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

企画からして失敗作。異世界転移コメディの本質を理解していないから、キャラが魅力的でも面白くなりようがない。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.25

 ラスト、このすば1期につながる良いラストではありました。ただ、やはりラストバトルに違和感はあります。

 ツッコミ役が居ないので、どうしても、もっと効率的に戦えるだろ?と思ってしまいます。視聴者にツッコまれているようでは、このすばの魅力半減です。

 めぐみんは最後まで融通が効かないため、シリアスモードの冒険者(戦闘員)としてはダメダメです。

 ゆんゆん他も、戦闘員としては真面目に戦うため、めぐみんの場違いぶりが際立って、バトルのテンポの悪さにイライラします。

 やはり、殺しても死なない、カズマさん達一行がいないと、コメディとして成立しないです。

 めぐみんやゆんゆんの生い立ちを描いていますが、小説にしたら二行分くらいの情報しかないので、観ても観なくても良かった感じです。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2023.06.12

 ここまで観て言うことじゃありませんが、コメディとしての本作品は、完全な失敗作です。

 異文化や異世界の登場人物の行動が面白いと感じるには、ツッコミ役が必要です。

 異世界転移、転生ものなら、現代人の代表として転移した主人公がツッコミ役ですし、異世界人が現代に転移してきたら、現代人がツッコミ役になります。
 
 あくまで、現代人(視聴者)の視線からのツッコミが必要です。このすばも、この原則を守っています。

 本作品の問題点は、異世界人が異世界人にツッコミを入れている点です。

 カズマにとっては、明らかにおかしな人物であるめぐみんですが、そもそも現代人ではない異世界人にとって、紅魔族の女の子は、ツッコミが成立するほど変な人物なのか、今一分かり辛いです。

 北京原人がネアンデルタール人の群れに転移してきたり、古代ローマ人が鎌倉時代に転移してきても、ツッコミ主体の転移された側の感覚が現代人とかけ離れているので、現代人が面白いと感じるコメディは成立しません。

 北京原人や古代ローマ人を見て、ネアンデルタール人や鎌倉時代の人がどんな反応をするかなんて、想定すら出来ません。

 多分、化物だ〜!で終わって、コメディになりようがないです。

 無理矢理、現代人っぽい反応をさせたら、嘘臭くなります。ネアンデルタール人にポリコレ発言させるなんて、悪夢です。

 人気作のスピンオフで、めぐみんとゆんゆんがいくら可愛くても、物語の構造上の破綻を覆すことは出来ませんでした。とても残念です。

………………………………………………………………………
 
 この素晴らしき世界で一番人気のめぐみんの活躍が観られるぞ!と、視聴し始めましたが…。2023.05.01

 全員中二病の紅魔の里なのでツッコミ不在…なんですが、キャラ達が全くツッコミしないわけでも無く…。

 ストーカー男にキャラが引いたりするんですが、基準が不明確です。

 キャラ達が、どの辺が痛いと感じるポイントなのか、視聴者には良く分かりません。

 あと、めぐみんは昔のギャグ作品に必ず一人はいた貧乏キャラなんですが、貧困が冗談ではすまなくなってきている昨今、ちょっと笑えません。

 村人皆の仲が良さそうな平和な里に赤貧洗うが如しの子供が居るっていうのは、どうなんでしょうか?貧乏は個性じゃありません。社会悪です。

 また、ギャグは、コンプラとか抜きにしても、時代の変化に弱いという特徴があります。

 悲劇とか活劇なら、それこそ古代の話でも現代人に理解可能な普遍性を持っていますが、ギャグは、一昔前のものでもどこが面白い?という感じになることが多々あります。

 めぐみんが悪いんやない!時代が悪いんや!と、思いつつも視聴継続です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

68.4 3 2023年度のコメディアニメランキング3位
異世界のんびり農家(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (224)
705人が棚に入れました
ブラック企業で体を酷使し闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)が神様に授けられた「万能農具」を手に、異世界で吸血鬼や天使、エルフなどと出会いながら、第二の人生を送る農業ファンタジー。
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ウラ設定がヤバい、DASH(it)村

いきなり私的な嗜好のハナシで恐縮なのですが、
基本的に僕は『ハ-レムもの』というのがキライであります。
最近だと、完走した作品はほとんどありません。

  だってさあ……

  なんだコイツ、とか思っちゃうような主人公に、
  よりどりみどりの美少女が次々寄ってきてキャッキャウフフ。
  ねえよ、と言いたくなるご都合テンカイに世界観がムンクの叫び。

  でもって、その美少女たちが、
  リアル女子なら一発でカエル化しそうなクサいセリフに感動し、
  好きよ好きよのがぶり寄り。
  優柔不断な主人公をめぐって押し合いへし合いせめぎ合い。
  ラッキースケベもたっぷりあるでよ皆の衆。

  と、DT乙、としか言いようがないハナシが目白押しなんですもの。


本作『異世界のんびり農家』も、見る前はその系統かと思っていました。
あいかわらず原作は未読なんですが、その原作が、
  なろう系
  +異世界転生もの
  +ハーレムもの
  +スローライフもの
なんて、ほとんどマンガン確定じゃないですか。
ですからまあ「Aパ-トぐらいは見てもいいかな」ぐらいのつもりで、
点棒8000点ぶん握りしめて視聴を開始しました。

  結果はというと……みごとに完走。
  ためいきもストレスもなく、楽しく見ることができました。
  けっこう、というか、かなり好きかもです、これ。

  そもそも、妄想ラブ要素が満載の『ハ-レムもの』じゃなく、
  いわゆる『環境ハ-レムもの』でしたしね。
  アレな方には物足りないでしょうが、拙にとっては実によき。

  あにこれの評価を見る限り、けっこう厳しめの意見が多く、
  完走しなかった方、ハナから相手にしてなかった方も多そうですが、
  モノづくり的にも『かなり興味深いトコロ』があるんですよね。

  というわけで、ほとんどの方にスル-されるのを覚悟しつつ、
  製作的な見どころも踏まえたりしながら、
  ちくちくと本作を語ってみようかと思う次第であります。


おハナシは、神さまの手違いで過酷な人生を強いられたという、
主人公の街尾火楽(まちお ひらく)39歳が、
つぎの人生では人のいないところでのんびり農業でもしたい、
という願いを聞き入れてもらい、
健康なカラダと『万能農具』を与えられ、森の中へ転生したところから始まります。

この森、実は『死の森』と呼ばれ、
魔物がめっちゃ徘徊していて人が寄りつかない(寄りつけない)という、
おおよそ『のんびりと農業を営む』には全く適さない過酷な場所でした。

ただ、与えてもらった『万能農具』がスグレモノ。
あらゆる農具(それも超高性能)に変化するというだけでなく、
  ・どんなに作業を続けても疲れない。
  ・念じて使うだけで、種がなくても願った作物がすぐに芽をはやす。
  ・ドラゴンすら倒す武器にもヘンシンする。
という、リアル農家の方々が逆上しそうなチ-トグッズであるわけです。

この『万能農具』のおかげで、
テレビでしか農業を知らないヒラク君もなんとか体裁を整え、
柵で魔物を防止しつつ、孤独な自給自足生活をスタートさせることができました。

やがて、一人、また一人と、
同居する『村人』が増えていきます。
(ヒトではなく、吸血鬼や天使、エルフなどの亜人ですが)

最初のころの村人は「追われてる」「住むところがない」など、
ワケありの、そしてけっこうな、いや、かなりの美人さんばっか。
ところがこの村人たち、建築や道具づくりなど村づくりに有用なスキルもち。
しかもなかなかにパワフルかつワイルドで、
居住区は少しずつ、健全かつ文化的に発展していきます。

こうなると移民希望者が増え、雪だるま式に人口が増加。
リザードマンだの鬼人族だのも移住してきて、
ワインなんかも作れるようになり、そこそこの『農村』へ進化します。

近隣の町や村、さらに魔王なんかと物々交換による『交易』もはじまり、
ついにはじめての赤ちゃんも産まれたりして、
のびのびと、明るく楽しい農村ライフが続いていくのでした。

 ……とまあ、リアル農家の方々からはジト目でにらまれそうな、
   ある程度はリアルだけど、かなりのご都合主義、
   アニメだからこそ許される『楽しい農村づくり』物語なのであります。


僕がこの作品を『よき』と評価しているのは以下のポイントです。

  ① ロリっ子がでてこない。
  ② ラブ要素・恋のさやあてみたいな部分が一つもない。
  ③ 女の子が『守るべきもの』でなく『たくましきもの』として描かれている。
  ④ ラッキースケベみたくチープな演出がない。
  ⑤ 主人公のヒラクくんがオンナにハァハァしない。

まず①『ロリっ子がでてこない』ですが、これ、ダイジですよね。

  このテの作品って『ロリ成分命』みたく考えてる方が少なくありません。
  開拓初期に非労働力のロリはいらんだろ、
  という極めてまっとう、というかイッパン常識的な考察に対しても、
   『見た目はロリだけど実は300歳』
  なんて使い古された手で強行突破してきますしね。

  その点、本作にはロリ成分がほとんどありません。
  物語後半、移民の中にショタだのロリっぽいのが混じりますが、
  あくまでもモブで本筋にカンケイなし。実によきです。

次に②『ラブ要素・恋のさやあてがない』のもグッジョブかと。

  村にやってくる美女たちは、
  みんなヒラクくんに『好感』はもつけれど『好感どまり』なんですね。
  あくまでも『いい村長さん』であってレンアイ対象じゃありません。
  (繁殖の『種馬』にしたいとは思ってますが)
  {netabare}
  そもそもヒラクくんは第一村人のルールーシーに、
  誤解と勢いでプロポーズをして、OKされているんですよね。
  ですから、
  最初っから『他のオンナのだんなさま』ポジションですので、
  ラブの対象としては外れているんです。
{/netabare}
  そんなわけで、実にケンゼンにのびのびと、
  明るく楽しく農業に従事しているところが実によき、であります。

そして③『女の子がたくましきものとして描かれている』ところも好感度大。

  ラノベ系の作家って女の子を『守りたい』傾向があるっぽくて、
  どんなツンデレだろうが女騎士だろうが、
  最後はオトコに守ってもらって目がハート、というのがお約束かと。

  その点、本作のキャラには『男性依存』の傾向がみじんもありません。
  ヒラクくんってチ-ト武器のおかげで最強なんですが、
  本作においては、それと『目がハ-ト』は別モンダイになっております。

  開墾・土木・建築などの力仕事も自分たちでこなしますし、
  『自分のチカラで生きる』という姿勢が身についているんですよね。
  丸の内の有能OLみたく、しっかり働き、しっかり飲み、しっかり遊び、
  いやほんと、みんなかわいいクセに、たくましい。
  オトコがなんぼのもんじゃい、と。

  こういう自立性、というかたくましさって、
  なんかあったら『政府・世間のせい』にする男連中にも
  ぜひぜひ見習ってほしいものであります(←差別発言)。


さらに④『ラッキースケベみたくチープな演出がない』ところもよき。

  というか、みんなワイルドかつたくましいし、
  そもそも亜人ですからジョ-シキも我々とは違うのであります。
  ハダカ見られたぐらいで赤面して、
   「ばっ、バカっ、あああ、あっち向いてなさいよっ」
  なんて定番のセリフ吐くヤツ、いないんですよね。

  男の子みんな大好き『モジモジ・うじうじ・テレテレ』演出もなし。
  混浴も平気で、ヒラクくんの方がモジモジだし、
  脱衣麻雀も大喜びでやって「脱~げっ、脱~げっ」の大合唱。
  
  で、そういう設定だからサービスカット大満開の章かと思いきや、
  全12話で、お風呂シ-ンが一回あるだけ。実によき。
  おさわり厳禁オトナの社交場、がきんちょはお帰りくださいまし、

最後の⑤『ヒラクくんがオンナにハァハァしない』もポイント高し。

  環境的には、美女にかこまれウハウハのハ-レム状態。
  そしてその美女たちのほとんどが『繁殖』をしたがっているわけでして、
  その気になればアラブの王様みたいな暮らしもできるわけです。

  でも、しない。奥さま一筋。
  だからといって、べつに草食系をこじらせているわけでもなく、
  奥さまとの間には、きっちり子どもを作っております。

  いやあヒラクくん、アンタ男だよ。


とまあ、ここまでがアニメに描かれているハナシ。
なかなかにケンゼンな『環境ハ-レム村』だと思うじゃないですか。
で、その方向でレビュ-しようかなと思い、
下調べとしてウィキペディアで原作情報を見てですね……思わず

  Dash it!(なんてこった、ちくしょうめ)

と叫んじゃった次第です(あ、いえ、実際には叫んでませんが)。

で、ここからはウィキで調べた原作情報・ウラ設定。
正直『反転術式かよ』と思うぐらい作品を見る目が変わっちゃいますので、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
  {netabare}

 原作では、第二村人のティアって、
 入村当初からヒラクくんの『第二夫人』なんですね。
 ルールーシーの策略でティアもヒラクくんと「励む」ようになって、
 なりゆきで二番目の妻になっているそうなんです。

   アニメでルーが「わたし一人じゃカラダがもたないのよぉ」なんて、
   なにそのオモシロ掛け言葉、みたいな台詞いってましたが、
   実際は掛け言葉でもなんでもなく、マジでガチなアレだったわけです。
   (ヒラクくんが転生の際に神さまにもらった
    『健康な身体』がゼツ〇ンだったみたいですね)

 さらにウィキペディアによりますと、
 ヒラクくんは二人の妻でマンゾクしているのですが、
 種族繫栄のための『種馬』リクエストにお応えするカタチで、
 たいていの女の子とカンケイをもち、
 次々に子どもをこさえていくそうであります。

   アニメと同じく正妻であるルールーシーの子どもが一人目ですが、
   原作ではそれ以降、10人以上も、
   別の女の子との間に子どもを作っちゃうんだそうです。

   ちなみに原作の時系列では
   アニメ最終回のすぐあと、同じ年の秋にティアが出産するんだとか。

 え? そんなに原作改変したの? よくカ〇カワが許したなあ、
 なんて思って再視聴してみるとですね……

   『してる』描写は一つもないけれど、
   『してない』とはヒトコトも言ってない。

 ということに気づくわけです。
 まいった、完全にやられた。
 おまえ『シックス・センス』かよってハナシです。
 いや、確かにこれ、カ〇カワも文句言えないわ。
 原作改変(専門用語で言うと『翻案』)してるわけじゃないんだもの。

   まあ確かに、原作に描かれていることをそのまま表現していたら
     ご都合満載の『農村ゼツ〇ン物語』
   みたくなっていたことが容易に推察できるわけです。

   それはそれで別のリアリティなり需要なりはあるかもですが、
   少なくとも僕は、あんまり見たくないかな。
   そんなもん、大枚はたいてアニメ化する意味がわからんし。
 
 というわけで本作は、
 なんかちょっとかなりアレな原作を改変することなく、

   『健康的で楽しい農村づくり』

 にベクトル変換するという、レベル5級の能力が発揮されているのであります。
 製作的には、菓子折りもいらず大助かり。えらい、スゴい。
 倉谷涼一監督、グッジョブです。
{/netabare}


で、本作の拙的なおすすめ度は、
あまり深く考えずまったり楽しむ、という前提でAランクです。

万能農具のチ-ト性能もさることながら、
物語の中盤あたりからかなりのご都合テンカイで村が発展していくので、
そこのところにツッコむと一歩も前にすすめません。

本作の視聴ポイントというのはそこではなく、

  健康的でたくましく、おまけに相当きれいな女の子たちが、
  元気に、明るく楽しく農村づくりをしていくさまを、
  ちょい鼻の下をのばしつつ、にこにこ笑いながら健全に楽しむ。

という、かなりマニアックな楽しみ方に限られるわけなのであります。


そのぶん、見るだけでも楽しめるよう、映像にリキ入ってます。
制作はゼロジ-さんで、
これまで『悪くはないけどクセがあって微妙』なイメ-ジだったんですが、
本作は『健康的できれいなおねいさん』の作画に大成功。
ほとんどのキャラが、姿勢がよく、リッパな谷間をおもちです。

キャラデだけでなく動画さんもがんばってまして、
なめらかな人体曲線やタブりの多い洋服デザインがけっこうあるのに、
動かすべきところはきっちり動かしています。
OP、ル-ル-シ-がジャンプしてくるっと一回転するところなんか、
ちゃんとジャパニメーションしていますもの。

そして、人物作画にリキいれるだけでなく、
畑・森・農作物などもていねいに描き込まれており、
質感や空気感まで表現できていて、世界観が心地よく伝わってきます。

  こんなにいちいちリキいれてたら予算合わないだろ、
  というような心配は、SD演出の多用でカバ-。

  このSD演出、ただ単に枚数稼ぎになっているだけでなく、
  ちゃんとカワイイうえに、メリハリが効き、
  シ-ンに応じた『演出』として立派に成立しているんですよね。

  わりとよく見る枚数稼ぎの手法であり、
  キメツでもしょっちゅうやってたりするわけなんですが、
  あっちは『箸休め』的な扱いなのに、
  こっちは本編進行と連動していて、しかも違和感がありません。
  倉谷涼一監督、本作に限って言えば、かなり有能です。


キャラクターの作り込みも、けっこう繊細にできております。
みんな『きれいなおねいさん』であるだけでなく、
『チ-ト的能力もち』『しっかりした自立心もち』『ウジウジしない』
という共通項をもっているのに、
しっかりと性格付けができていてキャラかぶりがありません。

  とりわけスゴイと思うのは、
  関西弁も廓言葉もにゃんにゃん言葉もボクっ娘もおかしな語尾もなく、
  みんな基本的にきれいな言葉遣いをしているのに、
  個々のキャラが書き分けられ、きちんと立っているところ。
  これ、作家を目指すワカモノたちにぜひ見習って欲しいかも、です。

  それだけでなく、同じキャラが同じ内容の話をするときも、
   「ラスティって呼んでください」
   「ラスティって呼んでね」と、
  相手との位置関係で自然に言葉が変化しているんですよね。
  こういう『キメ言葉にせず会話の自然さをダイジにしてください』という指示、
  脚本家的にはとてもウレしいものなのでありますよ。


キャラに生命を吹き込む役者さんたちも、いい仕事しています。

本作って、難しくとんがったキャラがいない分、ぶっちゃけて言うと
大手事務所に正所属できるレベルの役者さんなら
  『誰でもそれなりにできる』タイプの作品なんですね。
正直、駆け出しの若手や預かりレベルの役者さんをずらりと並べても、
ふつうの視聴者さんなら、良し悪しが判別できないテイストかと。

それだけに、違いを生んだり声の表情をつくったりするのがムズカしい、
手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、
役者の根性見せたんよ、と思えばかなり難易度が高くなる作品であります。

  で、根性見せてくれたのが、物語序盤メインのお三方。

     下地紫野さん(ルールーシー役)
     洲崎綾さん (ティア役)
     Lynnさん(リア役)

  「わかったわよ」「え? ここにですか?」「皆さん、張り切って働きますよ」
  なんて、個性の出しようがなさそうなセリフにも徹底的にこだわって、
  実に活き活きとした人物像をつくってくれました。

  先行役者がいいお芝居をすると後続が『燃える』のが役者の性質であります。
  その例にもれず、中ほどから出てくる役者さん、
  藤井ゆきよさんや日岡なつみさん、伊藤かな恵さん、岡咲美保さんなどが、
  少ない出番でなんとか自分の爪痕を残してやろうと、
  テンプレふうでありながらも実はすごく細かいお芝居を披露しています。

  おかげさまで、同系統の『なろう系』作品に比べ、
  かなり耳ざわり・聴き心地のよい作品に仕上がっております。実によき。
  (それにしても洲崎綾さん、相変わらずスゴい声してますよね)


音楽は、OP・EDともに、耳に楽しい素敵な曲かと。
とくにOP、
この曲に下地さん・洲崎さんの二人をあてるのは、反則級のキャスティング。
劇中の、葡萄ふみの唄もいい感じ。
劇伴は……ごめん、なんにも耳に残っていません。



というわけで、作り手側はかなり頑張って、
あちこちに強い『こだわり』を見せている本作なのですが、
ショ-ジキ言って、視聴者の琴線に触れそうなところは少なめです。

のんびり農家、というわりにけっこう新展開が多めでせわしなく、
たとえば『のんのんびより』あたりと比べると、
ぜんぜん、まるっきり『のんびり』感が足りませんしおすし(←死語)。

  既述のように、ロリっ子もラッキースケベもなんもなし。
  ついでに言うと、リアル農家につきまとうJAとのしがらみもなし。
  ほんと、あっちこっち流用されているキャッチコピー、
    『なにもない、がある』
  みたく、田舎のやけくそ集客作戦が似合いそうな作品であります。

ただまあ、ムネの谷間と自然とおいしそうなごはんはたくさんあります。
そして最終話、出産前後の村人たちを見ればわかるように、
ヒト(亜人ですが)の本能に基く日々の営みが、ていねいに描かれています。

おすすめ度Aと書きましたが、
それはあくまでも『拙はスキ』という主観まみれの評価でありまして、
決して万人にすすめられるタイプの作品ではありません。
ですが、粗製乱造のおおい『のんびり系』において、
細部まできちんと気を使って作り込まれた『良作』ではあるまいかと。

女性の方が見られても
 『男の子ってホントこういう話、好きよねえ』
なんて感じにはならないと思います(たぶん、ですが)。


  ちなみに、脱サラ・定年退職してあこがれの農村生活を始めたものの、
    思ってたのとチガう、
  なんていろいろご苦労なさっているハナシをよく耳にします。

  まあ、あたりまえですよね。世の中そんなに甘くありません。
  都会には都会の、イナカにはイナカの、
  いろんなしがらみだったりアレだったりがあるのが人の世かと。

  都会であくせく働く方々にとっては、
  こういうかなり非ゲンジツ的なアニメをたまに見たりして、

    農村っていいなあ、自然っていいなあ、

  なんて思ってるのが『ほどよい生き方』なんじゃないのかなあ、
  と、愚考する次第なのであります。ゆめゆめ、
    あいてます、あなたのNOSON♪
  みたいな誘い文句には、カンタンに乗らない方がよろしいかと。

  いやほんと『となしば』というのは、
  言い古されているようでいて、
  いつの時代もけっこう真理だったりするんですよね。

    むかし隣の家で飼ってた豆芝は、ガチで可愛かったんですが。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

将来を読み取らせる結末が良かった。農業=女性=産みの喜びも感じました。

2話 究極のなろう系農業スローライフは、村づくりシミュレーションゲーム妻付という気付き。

{netabare} どう見ても村づくりシミュレーションゲームですね。マイクラというよりシムシティ系でしょうか。どうぶつの森も近いかも。
 いろんな設定や魔物が出てきましたが、要するに万能農具と合わせてコマンドでしかありません。苦労はしないけど時間はいるよ、という感じでしょうか。畑というか住居周辺を上からみた図と、魔物の数の表示はそのままゲーム画面です。淡々とした主人公のモノローグはゲーム実況を感じさせます。

 加えて超健康体でしかも降ってわいたようにロリから巨乳妻までこなせる美少女付きということでうらやましい限りです。

 この作品は、もちろん転生スローライフ農業系の脳みそ停止系作品なんでしょうけど、なんか要らない部分を全部バッサリ切り取って、村を開発して発展する喜びの部分と美女と一緒にイチャラブで暮らすというところだけ、抜き出した感じです。

 つまり、なろう系の究極の農業スローライフ作品とは、突き詰めると村づくりシミュレーションゲーム巨乳妻付というのは発見かもしれません。これ、同じ設定でゲーム化したら売れるかもしれませんね。

 見ていて特に面白い訳ではないですが、畑とか建物が広がるのがちょっとうれしいかなあという部分がやっぱりゲームですね。あとは最後の感じからハーレム化するんでしょうか。もうちょっと見てみたいと思います。{/netabare}


4話 私小説ではなく物語性を排除した自然主義文学。設定と経過だけしかありません。

{netabare}「食」と「生殖」、そして「自己防衛」という人間の生き方そのままを淡々と描いた感じです。物語性の排除というのはアート、絵画や彫刻で言われる話で小説だと純文学で見られなくはないですが、やはり物語がない小説というのは小説たりえない気がします。

 自然主義文学といえなくはないですが、ゾラのような実証性も私小説としての経験でもなく、ただ、人間の欲望を抽象した感じです。

 つまり「こうありたい」という欲望のみです。展開する作品というのは新しいです。それでいてキャラを描こうとしているのが不思議な気はします。「なろう」という新ジャンルを煮詰めて行くと本作に行き着いたのでしょう。
 本作に登場するキャラが置換可能な食と生殖のための「コマ」ではないキャラ付けをするのか、それとも抽象的な女で終わるのかは見ものかもしれません。{/netabare}


第11話 異世界スローライフの究極の純化。面白くはないけど不思議なことに見られます。

{netabare}  すごいですね。とにかく物語が無い。異世界の村の発展を淡々と描くだけです。時々事件はありますけどキャラ(主人公・オオカミ・ザブトン)が皆無敵すぎて全くドキドキしません。出てくる登場人物にキャラクター性が全くありません。

 オープンワールド型のゲームで自分の村を作り上げる感覚にスローライフとハーレムを組み合わせて時々俺TUEEEという感じで、なろう系異世界の内、村・町・国土開発とスローライフを究極まで純粋に煮詰めて行くとこうなるという話ですね。

 ただ、不思議なことに見ていてつまらないわけじゃないんですよね。完全に脳みそを停止というわけでもない適度な刺激もあります。なのに「型」以外に何もない不思議な話です。

 新しいと言えば新しい。ただ、この作品をやってしまうともう行き着くところまで行き着いた感じです。今後のなろう系スローライフはどうなるんでしょう?{/netabare}


最終話 将来に向かって希望が持てる終わり方が良い。終わってみれば面白かったかもしれません。

 出産と農業というテーマとあいまって「産み出す」という話になっていました。そして、もう1つ村を作るような続編へのつなぎと言うより、これで結末だけどまだまだこの村は続いて行くんだよ、と取れる終わり方は良かったですね。

 もちろん続編でもいいんですけど「終われないアニメ」が多い中、結末を見たことと、その結末に希望が持てるのが素晴らしかったと思います。

 ゲーム的ラノベ的楽ちん農業俺TUEEEハーレムということで、あまりといえばあまりのご都合主義でしたが、それを淡々と描くことでかえって行間に彼らの私生活を垣間見ることもできますし、それぞれのキャラに自分を乗せて感情移入することも出来るでしょう。中途半端な物語がないのがかえって面白い効果を生んでいたと思います。

(追記 感情移入は違うなあ。感情移入が出来ないのが良かったのかも。むしろキャラではなく「村」そのものに感情移入したと言えばいいのかもしれません)

 ということで、量産型異世界スローライフとして初めは評価低かったですが、なんとなくですが脳みそ停止型として癒されつつも、農業=女性=生み出す=発展と豊かさということで少子化が昨今話題になっている中、ちょっとプリミティブな部分で人間てなんだろうと考えさせられる要素があったと思います。過大評価はしませんが、過小評価をしてもまずい作品だなあと思います。

 作画音楽など評価はできないし、物語性もないので点数は低いですが、主観的にはもうちょっとレベルが高く感じました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

easy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作者出身18禁ゲームブランド【ソフトハウスキャラ】企画書そのままの構成

指摘している方もいらっしゃいますが、
これ、原作者が所属したソフトハウスキャラ企画書まんまです。まんま。
なろうからアニメ化でゲーム画面風に処理しているのも意図的でしょう。
おそらくはなろう段階でゆるく魔界や種族など世界観も寄せています。

 【共通項】
 ・見取り図画面でオブジェ配置、物語舞台は移動無し
 ・主人公、実力者(クロ→ザブトン→ルー)を取り込む
 ・実力者→知人(ティア)引き入れる
 ・知人→女性陣(ハイエルフ勢、のちに鬼人族)大量流入
 ・ハーレム構築後、子供が生まれ更に増えていく

 ・結果、わらしべ長者で大勢力
 ・大勢力となり外部の大物が警戒→接触→人脈拡大or敵対
 ・一見ハーレムだが、中身は女性主体のコミュニティ(※)

※ 例として、6話で天使族ティアが「自分は村の少数派?」と焦り、
  天使族女性を大量流入させる思考と同じく『女性が多くなる』ため、
  表向きハーレム、実際は女性主体という設定が本ライターの特徴
  作中クロ、娘に弱い原初神のように、要は『かかあ天下』というやつ

原作者代表作はSLG「巣作りドラゴン」(上記かかあ種族代表)等ですが、
見取り図、建築物が徐々に増えて行く映像などはまさにソレ。
あと、表現としては私の大っ嫌いな『空中にステータス画面』が薄い、
無いわけではないが、短絡的なあの絵ヅラが薄いのは良かった。
相変わらず手抜き臭の漂うデフォルメ3頭身は鬱陶しいですけど。

何より、最初に主人公が幼児になっていたりしないだけマシで
成人のまま転移するご都合設定なので「はわわわぁ~」とか、
中身オッサンによる気持ち悪い言動行動が無いだけでも安心しますよ…


 補足:本作とソフトハウスキャラ作品で異なる箇所


【本作主人公「のんびり」を維持するため、薄すぎる警戒心】
 
 7話『獣人男達:嘘で村侵入画策→バレる→謝罪無し→酒を飲み騒ぐ』
 このようなバカ面下げた下品な蛮族相手でも、
 外敵害意に対し非常に楽観的な思考で『客人』扱い

 この無知蒙昧な輩達は『女性が大半である資源豊富な村』を狙うような、
 言うなれば『男は殺し女を犯し奪う野蛮な輩』疑いが濃厚、
 田舎の情報弱者として定石から外れ、力量差も把握出来ていないため、
 無謀な行動・子供を人質に取りかねない等と想定出来る相手なのに、
 警戒の役割を強者女性陣、周囲のみに割り振る作風
 端的に言えば斥候の疑いがある者を村の中に入れるなど話にならない
 留学と称した者にブランド苗や種が盗まれるのも時間の問題であろうか
 

【害意・悪意に対する処理】

 8話『魔王国幹部の娘』が村への斥候として登場
 先ほど書いた「斥候を村の中に入れて情報を盗ませる」回だ
 どういうわけか監視も付けず盗まれ放題という意味不明な扱い
 それが終わると、10話『魔王国の無能姫+貴族3バカ娘』登場
 無能姫、3バカの目論見通り独断約300名使い敵対行為を試みるも失敗

 礼儀の概念すらない蛮族:獣人男達
 敵対者として内部を探る:魔王国幹部娘
 安易に村民×害を試みる:魔王国無能姫+貴族3バカ娘

 以上、外部勢の所業
 騙され・探られ・敵対行為、外部からの負の連鎖が始まるも、
 『のんびり』を維持するため、アニメにおいて都合よく処理される
 300人の侵攻など、完全に村民×害目的であっても主人公は『のんびり』

 加え、移民・帰化・居住権等、現実においても大問題を起こす要素だが、
 汚臭には決して触れない「ひとがふえたらいいなあ」甘い世界観
 犯罪やスラム等は存在せず、夢想のみで構築される嘘コミュニティ
 後先考えず難民引き入れなど、最終話の無警戒ぶりには寒気がした
 第9地区のんびり農家

   
【最初に生まれ扱われる子供が男】

 原作者が書いていたジャンルにおいてメインの子供はほぼ娘であり、
 例えば娘が1000人いても決して嫁にするような事こそ無かったが、
 ファザコン、夢オチ18禁など、要素としてギリギリ扱いにはされていた
 息子はといえば産まれてもテキストのみ、絵が用意されない程度の扱い
 本作品は「のんびり」「村」であるため息子先行としたのだろう

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

67.4 4 2023年度のコメディアニメランキング4位
神無き世界のカミサマ活動(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (200)
559人が棚に入れました
怪しげな教団の教祖の息子・卜部征人は「産霊(むすび)の儀」という儀式中に命を落として異世界へ転生した。 その世界で彼に待ち受けていたのは...... 神と名乗るミタマの力を取り戻すために信者を集めること。どうやらミタマが発揮できる力の大きさは、信者の数に応じて変わるらしいのだが、肝心な信者数は......まさかの“0”!? 「うそ...ボクの信者、いなさすぎ...」 征人が楽しく暮らしている「カクリ」という村を敵から守るため、また村を発展させるためにはミタマの力が必要だという。 ミタマの力を取り戻すべく、征人はあの手この手を使いながら今日も信者集めに奔走する。 果たして、ミタマの信者は集まるのか。そして、征人はこの世界で生き残れるのか――! 神無き世界で繰り広げられる、ポンコツ神ファンタジーが今はじまる!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

教祖様は知っている

●人類を照らす欺瞞の神様

皇宮のドーム状の天井を突き破り約束のあれが現れます。

{netabare}いつもの「大樹」でありまして、【世界樹】=【ユグドラシル】であります。
「北欧神話」でもお馴染みですが、【エデン】にも深い関係があるとも言われています。

ロキやアータルに刻まれている「渦巻き模様」は皇国の紋章でありますが、
これはお馴染みの【土星】の南極にある台風の目であり、【プロビデンスの目】を表しています。

4話でのアータルとの対決で御霊様は八百万の神々を「召喚」いたします。「召喚」というのは
「魔法陣」や「魔法」を使用して行われるものですが、基本的に魔法を使うのは魔族でありまして、
特に唯一絶対神であるユダヤ教の神=創造主は魔法の類を忌み嫌う立場にあったりします。

「ユダヤ・キリスト教」の世界では神とは唯一の存在であり、他には存在しない
のでありますから多神教の神々は偽りの神という結論になります。

御霊様曰く、自身を「原初の神」と称し「八百万の神」を統べるものであるかのような
発言をしますが、八百万の神がいる時点で「唯一神」という理屈は崩壊します。

唯一神という肩書は、信者獲得ためにプロフィールを盛ってるのだろうというように考えられます。

ギリシャ神話の神々は非常に人間臭い神々であると言われますが、神道の神々も
御霊様が示すように、より多くの信者が欲しいという衝動から自分を大きく見せよう
とするある種の貪欲さやあざとさが垣間見えられ、「江戸前エルフ」の高耳様と
完全に一致するわけであります。

ギリシャ神話にしても神道にしてもエロには寛容な神々でありますが、
最もエロい宗教が何かと言うならば【密教】ということになるでしょう。

本作に登場する「ダキニ教団」は【密教】そのものであり、儀式と称し
まさに性的行為に精進するのが修行であるということで、かなりぶっ飛んだ宗教なのであります。

中国共産党がチベット仏教を弾圧した理屈を正当化する根拠としてその背景にあるのが
【密教】という宗教の特殊性にあると考えられるわけであります。

宗教の儀式ではドラッグを使うことが当たり前のようにあり、日本では大麻を使用しておりましたが
ドラックにより幻覚作用が誘発され、神秘体験を味わうことができるということであります。

ドラッグと性的快感とのシナジー効果というものは、恐らく想像を絶する破壊力がありまして
体験した信者はこれに泥酔するわけであります。

宗教とは、実は本作でそれとなく描写されている通りに性的快楽だけでなく
快適な(文明的)生活を送りたいなどという人々の願望や欲求を充足させるように
積極的に働きかけるものでありまして、人間の欲求・欲望を取引対象に契約を結ぶのが
その目的であり、本質であるということになります。

日本人が何故神社に参拝に行くのかと言えば、自分の欲望を満たすためであり
自身の欲望充足故に神と契約しに神社に出向いているということになります。

もしも【等価交換の原則】を知らずして神社に参拝しているとしたら、
それは完全に騙されているというわけであります。

神社参拝は日本の風習であり、習慣であるにすぎないなどという話を耳にしますが
契約の儀式を完遂しておいて参拝は宗教とは関係がないというのは、ただの欺瞞であり
騙しの手口であると考えるべきでありましょう。

御霊様には「アホ毛」が生えておりますが、これは「【鬼神】の角」を表しているのであります。

【鬼神】と言えば、【須佐之男命】=【牛頭天王】であり、
【フェニキア人】の神【バアル】であります。

【須佐之男命】と言えば男神であり【バアル】も男神と考えられるわけですが
【バアル】についてはちょっとした逸話があり【両性具有】であるという解釈も成り立つのであります。

「【両性具有】の神」については「ベルセルク」にも描写されておりますが、
ドラッグを使用した性行為の密教的儀式を行う教団のご本尊がまさに
「【両性具有】」の神であります。

【バアル】は【モレク】と一致し、【モレク】は牛の姿をした亜人種の神として表現されますが
「ベルセルク」における教団のご本尊は「黒山羊」の姿をしております。

「サバトの山羊」とも言われるこの「黒山羊」には【バフォメット】という別名があり
ユダヤ教における「贖罪の儀式」をルーツとする【アザゼル】という名の悪魔に一致します。

性交教団のご本尊【バフォメット】、実は【テンプル騎士団】の祭壇に祀られており、
しかも【両性具有】の神が暗示するように団員は【ソドミー】の罪を犯した
などと囁かれていたのでありました。

「ベルセルク」に登場する性交教団では男女入り乱れる乱交状態が描写されております。

黒山羊の【バフォメット】はギリシャ神話の【パン】という名の「獣神」に一致しますが
ギリシャ神話の神々と言えば、性欲を持て余す貪欲な神々であります。

子孫繁栄それ自体は悪ではなく、むしろ望ましいことでありますが、それこそ
節操がない感じで誰彼ともまぐあうような貪欲さが目に余るのがギリシャ神話
=ローマ神話の神々でありまして、古代ギリシアでは同性愛が当たり前のようにあったりと
なかなかにぶっ飛び過ぎている思想傾向が垣間見られるという話であります。

ということで多神教では性的に寛容なところがありまして、同性愛も肯定的であったりします。

「一神教」の神は唯一絶対の「男神」と決まっており例外は認められないのですが
「多神教」では「女神」の地位が高く、【両性具有】の神がいたりもするわけであります。

「一神教」と「多神教」は真逆の関係性があり、相容れないところがあるわけであります。

「唯一の神」と「唯一の正義」しか認めない「一神教」に対して【反逆】の衝動を示したのが
「ペイガニズム」とも呼ばれる多神教連合でありまして、彼らの「【反逆】の意志」が
【グノーシス主義】に繋がるというわけであります。

御霊様の性別は曖昧ですが、この曖昧さこそが【グノーシス主義】的傾向を示しており
【両性具有】とも考えられる容姿からしても、多神教の属する神であるということになるでしょう。{/netabare}


●未来を「予言する」神

宗教や共産主義など思想に対する理解力が完璧すぎる本作には、ただただ脱毛するばかりであります。

話題となってる「ドット絵」でありますが、当然意図的にこれを使用しているわけでありまして
どういうことかと申し上げますと{netabare}「東京五輪」の開幕式で披露された
「ピクトグラム」のパフォーマンスと連動しているということであります。

「輪るピングドラム」というタイトルも「ピクトグラム」に掛けているわけですが、
2次元的記号表現であるものを敢えて3次元で人間が演出するというところに意図が示されています。

つまり3次元の人間が「ピクトグラム化」するという暗示でありまして、それは人間の簡略化とも
あるいは人間のデフォルメ化を意味しているということであります。

本作で登場した皇帝の屍を映像処理で受肉化するというのもある種のデフォルメ化と言えますが
視聴者目線で見たら死んでる皇帝でも、皇国民してみたら皇帝は生きているということになります。

「ゴースト・イン・ザ・シェル」という概念で「存在」を考えてみますと
皇帝は「生きている」と、そのように解釈、定義できるわけであります。

【AI】即ち「人工知能」が人間の知能レベルを超える時代が訪れ、人間の脳は【AI】に
パフォーマンスで劣るということで、「電脳化」構想が動き出すわけであります。

「銀河鉄道【999】」の機械伯爵が示す通りに、人間が「機械の体」を手に入れたり、
AIを脳内に搭載した高性能な人間が近い将来誕生するということになります。

人間という存在は「身体」や「脳」から解放され、データ化するという話でありまして
この構想を実現させるためにあるのが【ムーンショット目標】という国家プロジェクトであります。

まずは人間が生身ではなく「アバター」を介して活動するターンが訪れ、究極的には
人間が「データ化」します。

このような人類の近未来を【ムーンショット目標】の趣旨を踏まえて描いているのが
「楽園追放」という作品でありますので、【ムーンショット目標】を理解するためにも
ご視聴頂くことを推奨します。

本作の皇国は共産主義的な傾向が強い独裁国家でありますが、宗教を禁止する共産主義も実は
宗教と何も変わらない無宗教的宗教であるので、広義の宗教に分類されます。

共産主義が宗教であるならば科学万能主義も宗教になり、教育上やむを得ないところもありますが
日本人の大半は科学万能主義に毒されております。

何が宗教であり何が宗教でないのかを定義することは非常に難しいですが、
例えば言論の自由や個人の思想の自由よりも価値が重いとされ、かつ
個人の意思に反して思想的に強制されるものが宗教であると考えられるのではないかと思います。

宗教とは集団幻想でありますが、この幻想を無理やり押し付けたり、真実を偽り騙すような形で
無理矢理引き入れるものこそ宗教ではないかということになるわけであります。

アニメ作品内では表現の自由が認められて然るべきなのですが、例えばLGBTをごり押ししたり
真実を偽る形で「神道」をやたらと美化するような片寄った表現を繰り返すのは、思想的には不健全で
ある種の宗教的ないかがわしさを感じずにはいられません。

「嫌なら見なければいい」というのは正論でありますが、「共産主義」も「科学万能主義」も
宗教ということならば、受け取り側が気をつけようとも半ば強制的に思想注入されますので
個人の意思ではこれを跳ねのけるのは中々に難しいところがあるように思います。

そしてアニメ作品においても「信者」という存在がいることからして、結局のところ
アニメも宗教というようにカテゴライズされるわけでありますので、ただ視聴者が気をつけるだけ
でなく作品の作り手側の倫理観も問われてしかるべきではないかと言わざるを得ないのであります。

しかしながら現実では、ジャニーズの事例が示す通り、マスメディアは真実を隠蔽し
臭い物には蓋をし、我らの経済は安泰であり、世の中には何も問題がない
という風にして同じ日常が繰り返されるのであります。

共産主義の国に生まれたら共産主義の思想に染まるのは、ある意味当たり前であり、個人でこれに
抗うのは無理があるのですが、当然マスメディアの方も思想統制に加担していますので
結局は個人で情報集めて対処するしかないということになります。

幸い今の時代にはネットなどの情報源がありますので、政府マスコミによる情報統制網の隙間を
潜り抜けて、平和ボケ信徒になる道を回避できるわけですが、ある意味共産主義国家並みに
情報統制されているこの国の未来に希望が持てるのかと言えば、残念無念の境地の極みでございます。

無力な個人にできることは
宗教には気をつけましょう。
マスメディアなどがごり押ししてくる偽情報には気を付けましょう。
とそのように言うだけに留まります。{/netabare}



本作はただの宗教アニメではありません。

宗教の本質を熟知していなければ絶対に描けない、かなりマニアックな知識がバックボーンにある
究極の宗教アニメと呼ぶべき作品であるように感じました。


主人公が首にぶら下げているものは、 {netabare}「勾玉」でありまして、その形は【6】でございます。

確信犯の教祖様たる父親は5個、主人公は1個これを持ち、合わせて【6】個であります。
6×6=36→3×6=18=9+9=6+6+6

【18】=の関係性から引っ張られる数字は「369」「567」「666」
これらすべて【ミロク】と読みます。

「御霊様」は恐らくは【弥勒菩薩】の化身ということになりまして、ゲゲゲの鬼太郎が元ネタである
「アホ毛」が生えておりますから【鬼族】ということになります。

帝都で行われた「修正」という儀式でありますが、言うなれば共産主義でお馴染みの「粛清」であり
日本の過激派左翼はこれを「総括」なんて言うておりました。

転生した世界では、「進撃の巨人」と似たような設定が施されていまして
早い話が「人口問題」を抱えておりその解決策として余剰人員を「間引いてる」
のではないかと予測いたします。

「魔法」がないのではなく魔法ないし魔道具は【禁断のテクノロジー】として
思想統制によりその情報は封じ込められているようなところがあるようです。

辺境の村の住人は「修正」されるべき存在であるようですが、その理由として考えられるのは快楽都市【ソドム】と同じ、「堕落の罪」であると思われます。

「アホ毛」持ちのヒロインと同じく「アホ毛」のロリコン男子も共に「エロキャラ」であります。
エロは【ソドム】の罪故に「修正」されねばならないという理屈でございます。

背景には宗教関連グッズが多く散りばめられ、しかも「片目」強調描写が
異様に多いようであります。

「片目」強調描写にしてもアルコーンの左目にしても、元ネタはみんな大好き
【プロビデンスの目】でありますが、【土星】の南極にある「台風の目」がそのルーツであります。

帝都で「修正の儀」が行われていた際には【6】人が横一線に配列されていましたが
その背景にあった「石碑」は恐らく【ジョージアガイドストーン】
を意識しているのではないかと予想いたします。

【ジョージアガイドストーン】には世界人口の理想の数が記されており、
「人口削減」を示唆しているとも言われる謎多き石碑であります。

幼女や性転換などを当たり前のようにぶっ込んでくるのは本作に限った話ではないですが
ある種の思想的歪性を特定の宗教思想と関連付ける形で描いてくれる展開に期待しつつ
冷ややかな目でこれを注視ながらも、やはり秘密の大暴露の予感に期待値は高まるのでありました。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

異世界で信心を創り出すポンコツ神ファンタジー

この作品の原作は未読です。
出演されている声優陣が凄いです。
あかりん、香菜ちゃん、すみぺ、碧ちゃんにりえりーですよ^^

最近は、作品に関する情報がほぼ無い状況で視聴を始めるので、それはこの作品も然り…
途中まではリアルタイムで視聴していましたが、前クールの作品の視聴に時間を取られて、終盤のみ一気見しました。


怪しげな教団の教祖の息子・卜部征人は
「産霊(むすび)の儀」という儀式中に命を落として異世界へ転生した。
その世界で彼に待ち受けていたのは…

神と名乗るミタマの力を取り戻すために信者を集めること。
どうやらミタマが発揮できる力の大きさは、
信者の数に応じて変わるらしいのだが、肝心な信者数は…まさかの“0”!?

「うそ…ボクの信者、いなさすぎ…」

征人が楽しく暮らしている「カクリ」という村を敵から守るため、
また村を発展させるためにはミタマの力が必要だという。

ミタマの力を取り戻すべく、征人はあの手この手を使いながら
今日も信者集めに奔走する。
果たして、ミタマの信者は集まるのか。

そして、征人はこの世界で生き残れるのか――!

神無き世界で繰り広げられる、
ポンコツ神ファンタジーが今はじまる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

宗教というより、信じる人の心はとても弱く、誰かに必要とされ居場所がちゃんとあることに兎に角固執する生き物であることを痛感しました。

宗教については…正直良く分かりません。
ただ、宗教の違いから発する衝突やトラブルほど巻き込まれたくないモノはありません。
だから今の私はいわば「無宗教」の状態です。

はっ…もしや、私にガチャ運が徹底的に足りていないのは信心深く無いから…!?
なんて仕方の無いことなんか思ってしまってみたり…^^;?

世の中には様々なレールが縦横微塵に敷かれているので、基本的には既定路線を進んでいけば概ね間違いはありません。
ただし、ヒトは弱みに付け込まれる生き物なので適宜路線の修正は必要あと思いますけれど。

ですが、征人は宗教に関して既定路線の無い世界で新たに信者を集めようとしているんです。
これって並大抵のことではありません。
規定の路線が無いから、自他共に進み方が分からず迷走してしまうのがオチです。

異世界で何の規定路線も無い征人が一歩を踏み出せたのが、リアルの世界で叩き込まれたノウハウ…
思い出したくも、使いたかったわけでも無いと思います。
それでも、自分の古傷を抉らなきゃ前に進めないなら、自分を犠牲にしても前い進むことを選択する征人です。
順風満帆ではありませんが、少しずつ征人の理解者が増えていき…物語が動いていきます。

この作品を完走して振り返って思う事…
神様であるミタマ様の扱いが、あまりにも雑過ぎじゃありません…!?

ミタマは基本的に信者が居ないと神の力を行使することはできません。
ただ、唯一の例外を除いては…ですけれど。
だから、自分の唯一無二が絶体絶命の時、ミタマは自身を微塵も厭うことなく神の力を行使し続けるんです。
それが例え自分を信仰してくれる信者がいなかったとしても…

ミタマ、征人、そして二人の理解者が宗教という概念の無い異世界でどの様な物語を紡いでいくのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、来栖りんさんによる「I wish」
エンディングテーマは、ミタマ(あかりん)による「Steppin’Up Life!」

1クール全12話の物語でした。
完走後にレビューを書くためにwikiをチラ見して気になったことがあります。
物語の冒頭に絵巻物がスクロールしながら何やらブツブツとナレーションが入っていましたよね。
セリフのテンポも速く聞き取れなかったのですが、もしかするとあれはサブタイトルコールだったのではないでしょうか。
「カケマクモカシコキ…」と言っていたような気がします。

さて、第1クールが終了した訳ですが、物語がこれから更なる盛り上がりを見せようとする段階で終わってしまいました。
「つづく…?」との事でしたが、?マークが取れるのはいつになるんでしょうね。
楽しみに続編の情報を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

神と信仰を俯瞰する内容と、下品なギャグの組み合わせが良かったです。

 新興宗教からスタートしましたが、神と信仰とは何か?神の存在は理解不可能な出来事の説明か集団のシンボルである。カリスマ、現世利益、終生という命に関する考え方、異端、一神教と多神教という宗教と神に関する視点がありました。
 その後、性欲と教育、異常性欲、家族、虐待、音楽など人間の脳・文明の進化の歴史とそれを歪めるとどうなるか、あるいはこれらがどう宗教に関わってくるのかなどのシミュレートにもなっています。

 SFの設定があり、そちらに振るのかなあと思いましたが、科学=偽神というところにとどまっています。むしろSFは舞台設定として機能していました。500年村の時間を進めたところと、交わってくるのかなとも思いましたが、そこまでは至らなかったですね。

 これらの事は、人類史のようなものを興味がないと一貫してストーリーに出てこないと思います。おそらく原作者は人間を包括的に勉強しているのかなと思います。SF設定からいって読書家の方ですよね。ハヤカワのノンフィクション文庫とか読んでそうです。

 話の展開がドタバタなのと下品なエロに振りすぎなので、その辺が伝わらない気もすすし、知識の開示がスノッブ臭くもありますが、しかし、私は「神と人間」について、少し考えさせられて興味深かったです。もちろんエンタメとしても、面白かったと思います。「くっ殺」とか良かったですよね。そういう遊びもちゃんとありました。

 全体的にいいんですけど、最後の村を絶対守るという主人公の決心がちょっと矮小だった気もします。もう少し高い視座か逆に個人的な生存本能に基づく決心でも良かったかなという気がします。
 ラストなだけにまとめに入っちゃった?という気がしました。原作はまだ続いているんですよね?

 丁度「地獄楽」もやってましたし。内容的には宗教と神に関して言えば、本作の方が圧倒的に深いと感じました。

 作画・演出などがもうちょっと話のレベルの高さについてくればもっと見やすかったかもと思わなくはないです。せめてOPのアニメレベルなら良かったと思います。覇権を狙う予算のかけかたじゃないのが不幸でしたね。

 が、しかし、上々の出来でしょう。とても面白かったです。2期があるとしたら、SF的な解決も見たいし、ラスボス感のある父親が出てくるのかどうかがちょっと気になります。

 作画と音楽は高い点をつけられないので、評価は3.8ですが主観では80点くらい上げたい気がします。

 視聴中のレビューはややこしいので消しておきます。ほぼ上で書いたことですが、最後まで見終わった後の印象の方が良かったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

67.5 5 2023年度のコメディアニメランキング5位
カワイスギクライシス(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (127)
363人が棚に入れました
あまたの星々を支配下に置く宇宙帝国「アザトス」から地球へと派遣されてきた調査員リザ・ルーナ。 はじめは文明レベルの低い地球を、さっさと滅ぼしてしまえばいいと考えていたが、立ち寄ったカフェで「猫」と遭遇する。 その異次元の「可愛さ」に衝撃を受けるリザ―― 果たして『カワイイ』は地球を救うのか!?

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

滲み出る低予算感も、原作のよさをしっかり理解した制作陣大健闘

【レビューNo.72】(初回登録:2023/7/8)
コミック原作で2023年作品。全12話。
交流ある〇ojimaさんが、「ペットとコメディーでなんと!30分枠!」と
いう、何ともキャッチーな中間レビューをあげておられたので、どこで飽きる
か試し観してたら、最後まで完走しちゃったというwww

(ストーリ—)
数多の星々を支配下に置く帝国「アザトス」。その目は今、地球へと向けられ
ていた————地球よりもはるかに優れた文明をもつこの宇宙帝国は、侵略の
前段として調査隊の一員である「リサ」を地球に送り込む。
初めは「原始的な星」と馬鹿にしていたリサだったが、食事のために立ち寄っ
たカフェで、他の宇宙の星々では考えられない「可愛すぎる」生物・猫と遭遇
するのだった。

(評 価)
・これで30分枠とは・・・制作陣の健闘が光る奇跡の産物
 ・内容としては
  ・地球では当たり前になっている猫の存在に、(初めて遭遇する)宇宙人
   の斜め上をいく反応に笑いを見い出す「コメディ展開」
  ・「ペット×宇宙人」の種族を超えた愛情物語に、微笑ましさを見い出す 
   「癒し展開」
  を見せるそれだけの作品です。でもそのバランスが上手い!
  コメディ:癒しは7:3という感じですが、制作陣がこの作品の良さをし
  っかり把握しているという感じで、1話の中でこの両者を上手く割り振り
  ながら、何故か30分飽きずに観れてしまうという不思議な作品です。
 ・【失敗作の典型例-3】でレビューした「氷属性男子」が、原作とアニメの
  「方向性の不一致」で盛大にやらかしたのと比較すると、制作陣は大健闘
  だといえるでしょう。
  本当によく30分にGoサインを出したなっとwその英断にも拍手ですね。

・滲み出る低予算感もテンポのよさや新キャラ投入等で全体を上手く構成
 ・いわゆる「低予算アニメ」って感じで、作画や演出等でどうしても見劣り
  しますが、肝心のペットは結構頑張ってかわいく描けていると思いますし、
  基本コメディなので、そこを進めていく上でのクオリティは確保されてい
  ると思います。
 ・作品としては、リサのリアクション芸に頼る部分は大きいですが(花守ゆ
  みりさんの好演)、1話前半で早くも宇宙人と暴露 →それをあっさりと
  受け入れる「猫カフェ店員たち」というサクサク展開といった感じで、全
  体的にテンポはいいので、視聴しやすいです。
 ・また(一気に情報公開すると、猫のかわいさに耐え切れずにキュン死者続
  出wという判断から)情報を小出しにすることで生まれる、宇宙人のすれ
  違いコントやオーバーテクノロジーの無駄遣い等、「宇宙人ネタ」も細か
  くぶっ込んできて、出落ちで終わらせない工夫も見られます。
 ・そして対象となる動物も猫だけでなく、犬やウサギ等の他、動物園回など
  で変化をつけたり、いいタイミングで新キャラを登場させるなど、1クール
  を飽きさせずに上手く乗り切ったなという印象ですね。
  ※個人的には、誰がなんといおうとも「フィアナ姉さん」推しです!!

他の方も書かれているように、基本「猫がかわいすぎる!!」と叫ぶ宇宙人を
見てるだけの作品で、「考えるより頭を空っぽにして感じろ!」系ではありま
すが、これで30分枠1クールを完走したのは素直に凄いなっと。
本当に制作陣は大健闘だったと思います。
〇ojimaさんの「怪情報?!」がなければ、完全にタイトル切りで終わって
ましたね。アザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!

OPは「スペースキャットビッグバン/超学生」。
テクノ感溢れるサウンドとガナリヴォイスで結構インパクトのある曲ですね。
個人的には初見から耳に残るので、「アリ」な曲ですかね。
ED「にゃんぼりーdeモッフィー!!/DIALOGUE+」
こちらはかわいさ満載って感じの作品にピッタリって感じですね。
ネットでは「『DIALOGUE+』のあるところ『クソアニメ』あり」って結構ネタ
にされている模様w個人的に結構好きなんだけどね。
(「超余裕!」「友崎くん」「ひげひろ」「骸骨騎士様」などw)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

宇宙人をも魅了するペットたち

{netabare}
ペットが題材という、結構珍しい気がする作品。

宇宙人が地球の生物、特に自分が手にしたペット、ヨゾラに対してひたすらに反応する...という内容。
1話から最終回までずっとそんな感じで、リザがペットに可愛い可愛い言ってるだけの作品だったw
毎回動物が変わるとはいえ内容がかなりワンパターンではあるけれど、不思議にもそこまで飽きは来なかった。
リザの反応が演技の上手さも相まって可愛かったからかな。
ペットに興味がない自分としては、ペットをかわいがるリザの方が可愛かった。

それでも中盤はそのワンパさで、少し中弛みした感じはあるけれど、終盤はリザ以外の宇宙人たちの出番も多くなったことによる画面の代わり映えで、また新鮮さを取り戻したと思う。
個性的な宇宙人、可愛さに弱い宇宙人ばかりで皆の反応が面白かった。
子安のキャラとか良かったかな。

はねることはないけど、安定してそれなりの面白さがあった作品だと思う。

私的評価:64点
私的ベスト回:3話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
猫アニメか。これが星新一ですか。これ話持つのか?
どちらかと言うとリザの反応が可愛い。
この地球すげええ感がなろうに共通してちょっときつい。
特定厨。けどなんか平和な感じに癒される1話だったな。

2話 ☆8
一理ある。実況と解説。割とワンパやな。変人しかいない。
関わっては行けない人のTwitter。

3話 ☆9
意外とワンパじゃないんだよな。猫アレルギーか?
アレルギーじゃないんかこの子。強キャラ感あるセリフやめろ。
ハムスターの優勝!

4話 ☆7
置物じゃん。ちょっと可愛く思えてきた。翻訳したら良さが消えそう。

5話 ☆7
動物系youtuberか。禰豆子じゃん。宇宙人パワーで探せんのかw
灯台もと暗し。コタローは一人暮らし もっと懐かせろ。

6話 ☆7
猫は液体。とうとう動物園に。知らない動物だ…。後ろの謎銅像。
置き去りは可哀想。スタッフ怖い。

7話 ☆7
そりゃ無能扱い受ける。令和。菓子に負ける宇宙人。
可愛い生物いない星でも人は同じ見た目なんだよなw
段々と猫に乗っ取られていく。可愛さ勝負になってて草。平和的でいい。
金属になっただけでそんなダメか。

8話 ☆6
どこで出会ったかじゃなくて飼うようになったきっかけか。
寿命の話もちゃんとするんだ笑 ドMかな。皆多種多様だな。
うたっちとは。

9話 ☆6
すっかり地球に馴染んでる2人。
動画とか伸びたらラッキーぐらいでしょ。兎っぽくない。

10話 ☆7
写真のうまさの事かよw 50人に1人の扱い。
ちゃんと見ずにいいねしてそう。怪しいヤツで草。距離置かれるぞ。
優しい世界。1回いいね稼げるようになったら戻れなくなるのはわかるな。
宇宙人であること隠す気なくて草。猫に写真の上手さで負けるリザ。

11話 ☆7
強そう。ナパト結構可愛いやん? もう地球侵略とかどっかいってて草。
洗脳完了。男は1度も洗脳されてないんだよなw 動物で喧嘩すんな。
一瞬で殲滅w 強い。

12話 ☆7
可愛い戦いになってて草。結構可愛いじゃん三色団子。
大切にしてるものを否定しては行けない。前回倒れてたくせにw
最初からパンダで草。
行ったの数十年前だけどこの通りクッソ見覚えあるわ。
ギーちゃんを大切に思う気持ちを大事にして欲しい。

曲評価(好み)
OP「スペースキャットビッグバン」☆6
ED「にゃんぽりー de モッフィー!」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

・・・ねこベクトルのえりぴよ・・・!?

いやー昭和の時代からテレビ業界などで言われている「子供と動物には勝てねぇや」を実感。
この作品については動物ですがね。

さてと、この作品について言いますと、個人的には面白かったですね。
ちなみに私の家にも「猫さま」がおられます。
先代、今の猫(もうだいぶおばあちゃんですが)と長く飼っています、いや、仕えさせていただいているというのが正解かw。

まぁ、猫飼いさんたちから見ると、たくさんのあるあるに共感したり、猫自体の魅力についても共有できる部分が多く、それだけでも楽しいかもしれません。もちろん猫以外のカワイイ系動物も多数登場するのですがw。
ひるがえって、動物モノに興味関心が薄かったり、猫派閥でない方にはそれほど刺さらないかもしれません。

ただ、コメディとして見ても、そこそこの出来にはなっていると思います。
勢いも割とありますし、スピード感も、そっちいくんかい!!的なツッコミポイントも多くあります。

で、私のアタマに浮かんだのが「えりぴよ」でした。
もし、共感していただける方がいらっしゃれば、何となく嬉しいかもしれませんw。
ご存じない方には伝わらないかもしれませんが「推しが武道館いってくれたら死ぬ」というアニメ作品での主人公キャラです。
ノリと勢いとツッコミポイントが私の中では強烈に被りました。

あ、説明が前後してしまいましたが、宇宙人が地球へやってきて、地球でのカワイイ動物たちに遭遇してメロメロになるっていう流れでのコメディなのですが、このポイントも意外と斬新w。
また、これも、亜流にはなるのかもしれませんが私が個人的に好きな「異文化理解系」というポイントもプラスの評価に働いているのかもしれません。




個人的には敵をあまりつくらず、万人受けするタイプのコメディ作品ではないかと思っているのですが、どうでしょうw。
わたしは楽しく視聴できました。

機会がありましたら、ぜひ見てみて下さい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

65.4 6 2023年度のコメディアニメランキング6位
英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (202)
624人が棚に入れました
自由を望んだ英雄王が、美少女転生して最強騎士無双!!!! 異世界最強 TS 転生ファンタジー! 女神の加護を受け『神騎士』となり、巨大な王国を打ち立てた英雄王・イングリス。 やがて年老いて天に召される直前、「国と民に尽くした一生では、自分自身の武は極められなかった。次の人生では、自分のために生き、限界まで鍛え抜いてみたい」と強く望む。 その願いは女神に聞き届けられ、遥か未来へと転生を果たした…… しかし、生まれた先は騎士の名家の『娘』!? そして何故か、騎士失格の烙印を押されてしまうが…… ――「むしろ好都合。出世をせずに最前線に居続けられる。実戦に勝る修行はない!」 幼馴染みであるラフィニアの従騎士として修練を積むために王立騎士アカデミーへの入学を目指す。 麗しき世界最強の見習い騎士♀の伝説が始まる――!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

伝説の勇者の前説

●【獣】の種族、リップルさんは仮想通貨界の希望の星か?
{netabare} 【獣】の種族でありかつハイランダー系の「リップル」さんの名前を聞くたびに
仮想通貨リップル社のXRPのことが頭に浮かんでしまいます。

そしてこのXRPと連動する「フレアトークン」というコインのイメージシンボルが
見事に「羽」でありまして、「羽」のシンボル自体はどこにでもありますが
ドル基軸通貨体制崩壊を視野に入れた次世代世界通貨の覇権をめぐる通貨戦争において
リップルさんとその背後にいる金融マフィアたちが何かしらの野望を抱いておるという話が
ありまして、そういうわけで個人的にはリップルさんに注目しているのでございます。
何故ならハイランダーの種族は独自のシンボルに固執する習性があるからであります。{/netabare}


バトルジャンキーが性転換転生するという荒業、なんだそれ?的な作品でございました。

面白いかどうかはもはや個人的にはどうでもよく、むしろ面白くなくても
設定だけはいつもいつも何故か堅いなろう系には目が離せません。

「ハイランダー」という言葉と概念を広めた功績は計り知れないものがあると
個人的には本作を高く評価しています。

話は少し前に戻ります。
{netabare} 【優生思想」に毒された「ハイランダー」=天上人の「イー【ベル】」は
自身の護衛を怠り危険にさらした罪の「代償」として王の腕を斬り落としました。

【ベル】は代償を求めます。
【代償の請求】これが「【ベル】の第2法則」であります。

これで「【ベル】の法則」が出揃いました。
「【ベル】の第1法則」は「死亡フラグ」
「【ベル】の第2法則」は「代償の請求」
「【ベル】の第3法則」は「災いの発動」

「【ベル】の法則」の本質は「第2法則」の「代償の請求」でありますが
それが「死亡フラグ」という形として現れるか、「災い」という形として現れるか
の違いがあるという話でございます。

この法則を知れば色々な作品の解釈に役立ちますので是非とも参考にしてみてください。{/netabare}

●「ハイランダー」の血族

今回「イー【ベル】」という名の{netabare}「ハイランダー」が登場します。

またまた出ました、名前に見事【ベル】の文字が使われています。
そして「イー【ベル】」の目はお約束の【オッドアイ】であります。

「眼帯キャラ」に【オッドアイ】、更に「三つ目」。
これらの「目」を強調した表現はアニメ作品の中ではバカの一つ覚えのように繰り返されます。

このようなバカの一つ覚えは要するに「魔眼」を表しているのですが、
元ネタは【プロビデンスの目】であります。

【プロビデンスの目】とは【プロメテウスの目】とも呼ばれるもので、「全能なる目」
「神の目」、「先見の明」などの意味合いがあります。

エジプト神話の【ホルスの左目】や北欧神話の「オーディン」の逸話に由来します。

【フリーメイソン】のシンボルとして有名ですが、基軸通貨ドル紙幣や
フランス人権宣言の版画などにも意味深にこれが描かれています。

欧州の大聖堂など至る所で「この目」がシンボルとして掲げられてるのを確認できますが
キリスト教と関係するのかと言えば全く無関係であり、そのルーツはエジプト神話等であると
判明してるわけですから、「神の目」と言っても「異教の神」ということになるわけあります。

そして【オッドアイ】のハイランダーは、またしてもバカの一つ覚えのように、見事「アホ毛」
を生やしており、いかにも性格が悪い感じで地上人を見下します。

「影実」の主人公はモブキャラを馬鹿にしたような言動が目立ちますが、それと同じく
本作の【オッドアイ】少年も上から目線が特徴的な【優生思想】を持っていることが
明白であると見て取れるわけであります。

【優生思想】と言えば「ナチスドイツ」でありますが、実はヨーロッパの貴族もこの思想に
染まっていると言われており、つまり現実世界の貴族と「ハイランダー」は思想的には一致する
という考えが成り立つわけでございます。

地上人は「家畜」であり、「ハイランダー」は(家畜の)「飼い主」であるという考え方、
これこそ【優生思想】を端的に示したものであると言えます。

以前に登場したハイランダーのセイリーンちゃんは同性愛志向ある巨乳好きのエロキャラしたが
今回の【オッドアイ】少年は残虐性が顕著という特質を持っているようであります。

現実世界において残虐性が顕著だった人物と言えば、実在したリアル吸血鬼、あるいは
血の伯爵夫人として名高い「エリザベート・バートリー」が真っ先に思い浮かびます。

この悪役令嬢は拷問器具【アイアンメイデン】を考案した人としても有名でありますが、
自身の美貌を維持するために若い娘を殺傷しその血を浴びたり、拷問行為を楽しむなど
実に「変態性癖」の持ち主でありました。

エロキャラの「セイリーン」と残虐キャラの「イー【ベル】」というハイランダー
両者ともに「アホ毛」を生やしていますがこれはただの偶然でしょうか?

プリズムパウダーを一服盛られ魔石獣化した「セイリーン」でありましたが、
その姿かたちの特徴はと言えば、背中には「羽」があり頭には【角】が生えております。

「角」と言えば【デーモン】であり、それに「羽」ならば【悪魔】ということになります。
正体を現した「ハイランダー」の姿とは、実は【悪魔】であったというオチであります。

【悪魔】と言えば【堕天使】、即ち【堕落した天使】であります。

地上を「見張る」天使の一団(ウオッチャーズ、グリゴリ)は人間の女に欲情し
自分の子を産ませようと堕天しました。これが【堕落の天使】のルーツであります。

彼らは「創造主」の意に背く【反逆者】(=【サタン】)であり、
自らの「欲望」に忠実な【エゴイスト】でありました。

「角」とは「エゴ」を象徴的に表しているものとも言われます。
「角」に似たものに「ヤマアラシの針」がありますが、「ヤマアラシのジレンマ」とは
人間のエゴの本質を表現しているということであります。

「堕落した反逆者」たちは人間の女を孕ませ子を産ませ、そして
人間と天使の「混血種」が誕生するのでありました。

この「混血種」の人間は当然の如く、通常の人間を超越した存在であり、特別な能力や
特別な知識があり、ある時には天使由来の特別な美貌を兼ね備えていたとの話であります。

「混血種」にはある呼び名があったようですが、今はわかりやすいように
その種族を「ハイランダー」と呼ぶことにいたします。

彼らは【堕天使】由来の【エロ】さと【残虐性】を有し
特殊な「能力」や「才能」に恵まれていたというわけであります。

「アホ毛」に「魔眼」、それは種族を表すシンボルであります。

「アホ毛」は【デーモン】の角であり、【堕天使】の角と一致するものであります。
「魔眼」は特殊な能力や知識を表すシンボルでありますが、由来について考えるなら
「アホ毛」と連動するだろうということになるわけであります。

ハイランダーの特徴をまとめると以下のようになります。
アホ毛、魔眼、エロ、残虐性、優生思想、特殊な能力、才能、美貌

そして更に言えば【ベル】という名前もこの「種族」に関係してくるというわけあります。

アホ毛や魔眼などの表現はこの先もバカの一つ覚えように繰り返されますので
当方の「ハイランダー」{/netabare}の話もまだまだ続くということになるでしょう。


●「ゴーストハンド」が発動する世界
例えば「ハイランダー」と言う設定を含め、なろう系作品のすべてが申し合わせたかのように
{netabare}連動しつつ、世界の真相の暴露をしようとしているような気配さえも感じずにはいられません。

「魔石」という「パワーストーン」はスチームパンクには必須のアイテムでありますが
魔石【獣】化する「ハイランダー」と言えば「転天」の主人公も魔石保有者の王族であります。

某作品では「魔法科学」という中途半端な用語でお茶を濁しているようですが、要するに
【錬金術】を意図的に暈しているだけでありまして、そもそも【錬金術】と【科学】とは
根っこは一緒で本来は繋がっているという真実?
あるいは秘密を暴露しに行っているという話であります。

「影実」でも当たり前のように描写される「魔法陣」などはファンタジー作品ならば
何の違和感もないものでありますが、要はこれも【錬金術】と密接な関係にあるカラクリ装置
ということでありまして、ということを踏まえて考えてみますと結論としては
ファンタジーの世界観は木っ端微塵に瓦解してしまうというオチでございます。

【錬金術】と科学が根っこで繋がってしまうとファンタジーと言うフィクションの世界が
矛盾して成り立たなくなるという真実の暴露を表現しているのではないのかと
そのように読み取れる次第であります。

呪術使いの【八咫烏】や【陰陽師】は実在します。
そして彼らはある意味「ハイランダー」と呼ぶべき種族であります。

実在する【呪術使い】のことをファンタジー作品として表現する時、
フィクションがフィクションとしての意味を失い、フィクションという形式で
真実を暴露しているだけになるというある意味間抜けなお話になります。

「英雄は色を好む」だとか、同性愛傾向が強い作風などの元ネタが
実は「ハイランダー」と呼ばれる種族に由来する特性だったりしたら?
フィクションを前提としてる{/netabare}視聴者は何を思うでありましょうか?


TS異世界転生ものと言う意味でゴリゴリないつものパターンでありますが
TSものと言う割には他2作品に比べるとジェンダー要素は薄いという意味では
味付けはさっぱり風味なようにも思えます。

本作など特に当てはまることでありますが、なろう系作品などは原作者がゴーストライターでも
全く問題ないと言いますか、むしろゴーストである方が都合がいいというくらいに、ある特定の
作品傾向あるものを連発できるのは、なろう系の強みであるとさえ考えられます。

なろう系の物語の出来栄えについて言うならばほぼほぼ大したことが無いという結論になりますが
但し設定といいますか、裏設定について言うならば、新人作家の類が宮崎駿氏や庵野氏と
同レベルのディープな世界観を簡単に理解し簡単に再現してるようなところあり、
それについては違和感めいたものを感じずにはいられません。

例えばファンタジー作品に「ハイランダー」という種族が出てきたとしても何の違和感も
ありませんが、{netabare}「魔石」、「エーテル」という用語が見事に出揃うならそれは
「錬金術」に直結する話であり、「スチームパンク」的な超古代文明の
失われたオーバーテクノロジーというものが強く意識されるわけであります。

そして伝説の勇者や英雄、王侯貴族のルーツとハイランダーという種族の関係性について
軽いノリでやっているとしか思えないなろう系作者が理解してるというのはかなり無理が
ある話のように思えてしかたがありません。

なろう系作品の物語やキャラ設定などの軽いノリの割にガチガチの硬派な裏設定が
かなり矛盾しており、ある種の不自然さに違和感を覚えてしまいます。

そもそも駄作連発マシーンのなろう作品に躊躇なく出資する勢力が
当たり前のようにいるのもなんだか奇妙な話でありますが
そういう意味でもなろう系作品とは謎が多すぎて目が離せないのが個人的な見解であります。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界観・キャラ・ストーリーが良く練れていてテンポもいい作品です。

 話の展開にスピード感があって、思っていたよりも沢山のエピソードがポンポンと進んで行くのが良かったです。
 設定は、上下の世界の関係とか、ハイラルメナス、魔石獣、マナ、エーテルなども良く考えて散りばめていて面白い世界観を構成していました。

 その世界の謎を解きながら強くなってゆくという部分が、英雄王転生設定ともなかなかうまく融合しています。
 被支配者側に主人公を置くことで解放のストーリーになっていて分かりやすいしその割に単純ではなく、3つ巴の集団の配置がストーリ-の奥行きになっていました。結果としてキャラの個性が活きていたと思います。

 途中で終わってしまいましたが、一応強敵を倒す部分と若干謎が解ける部分もあるので、尻切れトンボ感は少なかったです。ただ、続きはやって欲しいですけどね。

 文句があるとすると、英雄王(ヒロイン)がどうやってどれくらい強くなっているという部分が分かりづらかったので、最後の魔石獣を倒した時のカタルシスが弱かったです。敗北の場面を中盤に1か所いれるだけで「強くなる」というテーマがさらに強調されて随分印象が変わったと思います。

「なろう」小説なんだと思いますが、出版小説的な設定・ストーリーの構成・作り方がしてあるのが面白さにつながっていると思います。

 アニメの質ですが作画は悪くない水準に仕上がってました。手放しでほめるような感じでは無いですが、緩急をつけて決めるべきところはちゃんといい作画になっていました。まあ、お風呂とか女子だけですけど。
 キャラデザは平凡ですが普通に可愛かったと思います。時々不思議な質感の場面があるのは英雄王設定を引き立てようとしたんだと思いますが、ちょっと戸惑いました。

 音楽性はちょっと残念ですが、OPアニメの作画は良かったです。

 ということで、意外や意外というと失礼ですけど、平凡な異世界転生なろう系と思っていましたが、結構高い水準の作品でした。いい出来だったと思います。

 調整して平均の評価4にしたかったですが、どう考えてもこれ以上は高くできないので、3.9が妥当な水準かなあ。ただ、満足度は評価点以上あると思います。


 



以下 1、2話時点の感想です。


1話 期待枠、しかし、俺TUEEEだけの雰囲気も。作画・演出・キャラデザは良いです。

{netabare} 今期は異世界多すぎて、皆さんのレビューを一通り見て判断するつもりですが、本作はキービジュアルのセンスがいいので見ました。

 異世界モノ多すぎ問題は確かにありますが、考えてみればSFも学園ラブコメもテンプレか模倣の組み合わせばかりです。異世界ものだけでなくあらゆる創作物は設定の組み合わせでしかなく、独自性を出せる状態ではありません。

 重要なのは、何を見せたいかを明確にすることでしょう。本作は異世界テンプレでキャラ萌えしてね、という意図だと思います。
 型としては「無職転生型」がベース。「不適合者」的な異世界間転生、そして「失格紋?」みたいな俺以外弱体化、「異世界美少女受肉」のTSなどなど。分解すればきりがないです。そもそも、どれがオリジナルかすらわからない状況です。

 ですので、重要なのは見せ方ですね。本作は導入の工夫からいって、ストーリーもちゃんとしているのではないか?という期待がもてました。

 周囲の人間が魔法使えない設定と女子だけパーティーみたいなので、他の登場人物いる?という状態にならなけばいいのですが。
 主人公無双で全然いいんですけど、どこかポンコツであってほしいなあ。あるいは主人公と同クラスかそれ以上の敵がいるか、ですね。
 
 作画は結構奇麗だし、演出も悪くないです。ヒロインのキャラデザもいいので期待枠ですが、OPの雰囲気が女子だけハーレム俺TUEEEどまりのような感じなのでちょっと様子見ですね。開き直って「陰の実力者」みたいな面白さが出る例もあるので、振り切ってくれるならそれでもいいのかも。{/netabare}


2話 ああ…これは面白いかも。ヒロイン(じじい)のキャラも良い。

{netabare}  俺TUEEEですが、話に構造があります。と言う事は展開があるということなので、これは面白いと思います。

 あの天の支配者的なのって、無職転生にもいるっぽかったですが、初出はなんでしょうね?「ラストエグザイル」が一番古いかなあ。もちろん「ガリバー旅行記」つまりは「ラピュタ」がありますけど。ラピュタはガリバー旅行記で文明批判でしたが、本作ではどうでしょう?
 支配…GAFAとかなら面白いですが、設定上はやっぱり階級っぽかったですね。まあ、テーマ性はあまり期待せず、冒険譚あるいはバトル物として期待できそうですね。{/netabare}







 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

武闘派ヒロイン

{netabare}
冬アニメのTSモノの一つ。(TS要素はそこまでないけれど)
武を極めるためおじいちゃんが可愛い女の子に転生して暴れまわる話。
転生前の目的通り、転生した後は色んな人相手に戦いを挑みまくるバトルジャンキーな性格。
無双物だけど、イングリスの裏表のない脳筋っぷりもあって、見ていて不快感などはない。
ほぼ敵なしにも関わらず、向上心を捨てていない感じが好きになれる。
転生要素が具体的に活きてくる話はないけれど、主人公の性格は男性的に感じるので、そこの理由付けとしての転生要素だったのかなと思う。
転生前と転生後の性格にギャップがある作品が多い中、この作品はその部分に一貫性があって良かった。
ラフィニアとの姉妹的な関係性もいい感じ。
女の子ばかりだけど百合アニメには傾倒してないんだよね。
あくまで頼れる相棒という感じで好きかな。
他の女の子も全員個性的で可愛くて萌え枠として優秀。

ただ、後半はちょっと飽きた。
最初の方はキャラで楽しめるけど、そこに飽きてきた途端にワクワク感が薄れる、典型的なキャラアニメだった感は否めない。
ハイランダーや血鉄鎖旅団の対立関係等、設定/世界観は凝っていた作品だっただけに、もう少し話も頑張って欲しかった。
特に、血鉄鎖旅団の行動が悪く見えなかっただけに、悪役扱いだったのはちょっと引っかかる。
不干渉いいながら、普通に戦い出すのもどうなのか笑

こういう美少女ものでは珍しくOPが男性ボーカルだったけど、あの曲は主人公の勇敢さとマッチしていて良かったと思う。

私的評価:62点
私的ベスト回:2話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
オープニング男性ボーカルかよw また失格紋みてーなオチなんだろ。
はよ逃げろや無能。親の覚悟を無駄にするなや。
これで死んだらどうすんねん。可愛い。キャラデザ今期1好きかも。
キャラデザはマジで好きだけど内容は普通だな。だっさw
キャラ好き補正がかかって楽しめた。

2話 ☆10
評価されない項目。百合いいぞ。
このOP前回聞いただけなのにめっちゃ耳に残ってるわ。
なんか面白い設定だな。見た目17歳ぐらいだけど、12歳w
なろうにしては設定が凝ってるな。
あ、噛ませだ。じゃあそんなに胸出すな。冗談にマジになるな。
軽蔑しますが可愛い。ここの薄い本はよ。
イングリスちゃんが好きすぎる。強気な子かわいい。

3話 ☆8
関係ない戦闘してないで本題を見せろ。見えそう。
次々に敵出てきて何がなにやらw ソウルジェム。
けどレオンのやってる事悪いとは感じないけど。
まあイングリスの方針的に大きな敵は作りたくなかったか。
結局街守っとるやんw 年齢上がってもちゃんと可愛い。

4話 ☆9
槍を掴めばいいのでは(正論) 脳筋戦法。腕を切り落とせや。
速攻の伏線回収w 異形化好き。可愛い。

5話 ☆8
脳筋スタイル。CGが酷い。あの時のイキリ男か。
この時代に食堂あんのか。全員無料じゃんw 買収されてて草。
金髪ツンデレリーゼロッテ被り。

6話 ☆8
体育会系クソ教師。冰剣みたいな顔芸やめろ。ヘリコプターか。
親の顔より見た試練。
他人の層に入ったら他人の過去見ることできそう。
他人の試験に乱入しちゃまずいだろ。

7話 ☆6
早くなにか食えよw 絵面がシュール。セイリーン可愛い。

8話 ☆8
このメガネの噛ませ感。ユア可愛い。足やん。ユア好き。
リップルさん強いのか。冰剣要素。

9話 ☆6
勘がいい。ユアちゃんほんと可愛い。
この子そんなこと考えてたんかよw シルヴァホモ認定されてて草。
いや近衛騎士団に逆らうのはやばいだろw ほんとに久々。

10話 ☆8
ハイランダー滅茶苦茶だな。国王もちょっと反抗しろよ。
スパイ教室か? メガネ丸くなったな。イーベルクズすぎて草。
こんな奴殺されてもいいだろ。時間停止か? 僕の王の力がああああ
くっつくんかよw こいつの前でやるなやw
この時代の人に任せるとか言って結局戦ってて草。煽るな。
今思ったけど遊戯王にありそうなキャラデザだわこいつw

11話 ☆8
お前ボロボロにされてたのにイキるなw
お前何もせんつもりじゃなかったんか。血鉄鎖そんな悪いとは思えん。
血鉄鎖罠にかけたとか言ってたけど、この強さじゃイーベルだったら返り討ちにあってたなw リップルか。

12話 ☆7
草。ユア可愛い。武器化つてなんだよ。
男キャラにも出番があって良かった。と思ったのに。
結局目立った役職になってて草。

曲評価(好み)
OP「DAY1」☆9
ED「セルフハグ・ビッグラヴ」☆4.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

73.3 7 2023年度のコメディアニメランキング7位
SPY×FAMILY Season2(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (280)
1001人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている――
西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。
だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった!
3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
秘密だらけの家族に、再び世界の命運は託された!?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛する者のため戦うのか?戦わせないのか?

【物語 4.0点】
1期2クール目に引き続き、各回2本立て以上の構成も交えながら、
ショートシナリオでアーニャ以外のサブキャラ育成も図るのが基本線。
中盤からは今回のメインエピソードとして複数話完結の「豪華客船編」も展開。


2期もスパイ要素を絡めたホームコメディに徹するため、
本格スパイ物として期待すると進行度の遅さにじれることも。
アーニャのイーデン校での“星(ステラ)”や“雷(トニト)”の数の変動もなく、
“オペレーション<梟>(ストリクス)”にも停滞感が漂う。


ただ本作のオペレーションの目的が世界と家族の平和と捉えている私にとっては
収穫もあった2期でした。

極論、アーニャが“皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)”に成り上がっても戦争勃発したらこの作品はゲームオーバーですから。
1クール程度でオペレーションをクリアする強硬策も可能でしょうが、
その場合は人類が戦争を無くす方法はこうだ!などと言う、
フィクションでも解決策を提示できたらノーベル平和賞ものの理論を、
拙速に用意せねばならなくなる。

取って付けたような平和思想で、強引に<梟>(ストリクス)を片付けたとしても、
結局、戦争がしたい次の黒幕とオペレーションが立ち上がりグダグダになる気がするんですよねw

よって『スパファミ』の場合は成果が上がらないオペレーション<梟>のための暫定偽装家族という綱渡りコメディをノラリクラリと続ける方が良いのだろうなと私は思っています。


その観点から興味深かったのが「豪華客船編」のヨルさんの“いばら姫”としての矜持と、
最終回・12話ロイドとボンドの散歩エピソードで垣間見えた、
戦いと家族に関する考え方の違い。

{netabare} 私が凡百の戦争映画を観る気すら起きない理由の一つに、
誰かの思惑で始めた戦争が、いつの間にか巻き込まれた個々の家族や愛する人のための戦いという美談にすり替わるという詐欺的プロットがありますが。

ヨルさんは弟の外交官・ユーリと共に、
上の思惑は知らないけれど、命じられたまま家族のために“わるものさん”と戦うという生き方に疑問を抱かないまま育って来た姉弟。
豪華客船での戦いでは、ヨル自身にも生き方についての葛藤がありますが、
結局、フォージャー家を想って身命を賭す生き様を貫き通してしまう。

ここまでならば私も眉をひそめる、いつものいけ好かない美談で評点も物語3.5点でしたが、
4.0点にしたのは最終12話で放火現場からペットを助けるために危険を冒したボンドに、
ロイドが職業犬訓練よりもまずフォージャー家の一員であることを自覚して、
無事に帰ることを第一に考えるよう優しく諭す場面ゆえ。{/netabare}

ロイドとヨルには、西国(ウェスタリス)の諜報員と、東国(オスタニア)
の暗殺者というだけでなく、
戦いに対する価値観に大きな隔たりがあり、今後、火薬庫になり得ることを全体構成で示して締める。
『スパファミ』は毎クール一見静かな幕引きのようで、重た目の課題を私に残していきます。

マジメに戦争と平和について結論を急ぐ戦争映画より、
本作のような、明るいホームコメディの方が、うっかり核心を突いてしまうこともあり得る。
ロイド(偽名)は何故、子どもが泣かない世界のため、戦闘員ではなくスパイを選んだのか?
今後も、ロイドこと“黄昏”の過去などに焦点を合わせつつ、核心を見逃さないようにしたいものです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・WIT STUDIO✕CloverWorks

序盤は日常回が続くため相変わらずアーニャの顔芸が楽しいClover色が、
中盤「豪華客船戦」では緻密に構築、管理された船上バトル空間の中で、
暗殺者同士が躍動するド派手なバトルアニメーションもありWIT色が強めな感。
美しい打ち上げ花火と血しぶきのコントラストに両スタジオのコラボを実感しますw


湯浅 政明氏がコンテ・演出を手掛けたOPアニメーションも印象的。
どうあがいても溢れない紅茶に、
薄氷の上に成り立つ偽装家族が効果的に比喩されていて、私はずっと紅茶を目で追っていましたw

ユージン氏によるEDアニメーションにも温味がありました。
紙人形劇風に、時に人物の裏表をひっくり返す演出も交えて、
アーニャだけが見えている人間の二面性を表現したという深イイED。
サビでダミアンに怪しい視線を送ってほくそ笑むアーニャがツボですw


【キャラ 4.0点】
サブエピソードで周りを掘り下げても結局アーニャが可愛かったに帰結する本シリーズ。
今回は{netabare} 古語{/netabare} が得意なアーニャを通じて出生地に関するヒントが示され、
アーニャもまたボンド同様、戦争を背景とした能力開発被験者である説を思い出させられますが、
深い詮索はなく、今日もせかいはへいわ。

今後もしもアーニャ一強に変化をもたらすとすれば、私はダミアンだと思っています。
そういう意味で2話Bパートの野外学習にて、特殊クレジット演出でダミアントリオをフィーチャーしてくれたのは嬉しかったです。
ただアーニャとの関係については、{netabare} ババ抜き{/netabare} の件といい、
ダミアンは“チョロイン”過ぎて陥落する時は一気にキャラを消費し尽くしそうな懸念もw

終盤には、ロイドを巡るヨルとフィオナの“正妻戦争”にベッキーも乱入しフォージャー家に上がり込む。
ナチュラルに庶民をころすセレブ自慢といい、
ベッキーは可愛くない可愛い親友枠として育成する方針なのでしょうかw


バトルでは“わるもの”役にいちいち通り名が付されていたのもシリアス、コメディ両面で要素補強になっていました。
例えば{netabare} 鎖鎌のバーナビー{/netabare} とかw

私が敢闘賞を送りたいのはヨルの先輩で的確な“お掃除ぶり”が渋い
デッキブラシの部長さん。


【声優 4.5点】
アーニャ役の種崎 敦美さん。
秘密露見等による家族崩壊を回避するためウソを付く場面も増えたアーニャ。
ウソで誤魔化す時は、棒読み風に演じることで、
視聴者にはウソと分かる、ロイドよ何故気づかない(笑)というお馴染みの種崎さんの芸風にも益々磨きがかかる。
豪華客船にて、{netabare} 託児所から脱出するため、お姉さんにボール遊びもうすぐ飽きる~などと{/netabare} とぼけるアーニャがお気に入りですw

『スパファミ』はアニメから楽しもうと7巻で原作購読止めている私にとっては未知のシナリオに入ってきた2期。
キャスト陣は適宜アドリブも入れて演じているとのことですが、
原作未読エピソードだとどこがアドリブだか全然分かりませんねw
各々がキャラをしっかりつかんだ上で自由に演じることができているのだと思います。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は(K)NoW_NAMEが続投。
同グループには中低音でパンチを効かせるAyaka Tachibanaさんがアップテンポナンバーなどを、
キーボード弾き語り&高音ボイスで癒やしを与えるNIKIIEさんがスローバラードなどを歌唱する。
二人の女性ボーカルを駆使しした幅広い表現対応という強みがあります。

ホームコメディ色が強い『スパファミ』ではどうしても有効活用されるのはNIKIIEさんの日常ソングで、
Ayaka Tachibanaさんはこんな場面でバトルソングとは大仰な(笑)という“無駄使い”コメディ要素が強かったのですがw
今回の豪華客船ではAyaka Tachibanaさんも「Until the End」でバトルを彩ってくれました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

かしろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1期前編に引き続き良いOP(メモ書き程度)

【スパイファミリーOPメモ】
OP担当:湯浅政明
曲:「クラクラ」ado
(10/27 ボンドの正面歩きの足に関して訂正)

前奏
ポップな絵で描かれる戦争をモチーフとしたアイコンを照準合わせて撃ち落としていく
=そのままロイドの目的

開幕
ロイド、ヨル、アーニャ、ボンドが正面向いて歩いている
=まんま前向きなストーリーの明示
ただし、ロイドとヨルは鏡写しの対象的行動で、アーニャ、ボンドはロイドと同じ動きをしている
=揃っているようで対立する立場の明示
>10/27訂正
アーニャの時はロイドと同じ歩調
ボンドに乗るとヨルと同じ歩調になる
なんでアーニャ・ボンドはロイドと同じなんだ・・・?
と思ってたら、ボンドに変わるところで歩調も変わるのでちゃんと中立の立場を明示されてた
これは閉幕時も同様


人物が◯で描かれる
=泡理論でもないだろうが、別の顔を持つ明示
明示どおりにロイドとヨルの影絵アクション
虹がかかる建物不明?市役所?

吹き出し中央でバタバタするアーニャとボンド
=二人の裏の顔によりアーニャがドタバタに巻き込まれる

アーニャ団長によるロイド、ヨルの大道芸
=ドタバタに巻き込まれたように見えて、何気にアーニャにより振り回される道化な二人

この辺の漫画原作らしく吹き出しを使ったドタバタと、歌詞をフラッシュ的に見せる演出は面白い

紅茶を入れてのアフタヌーンティータイム
ほのぼの時間に見えるが、窓の向こうは飛行機(爆撃機?)が後ろ向きに飛び、なにやら爆発の煙まで見える
窓の向こうを見せないようにカーテンを閉めるロイド
=窓の向こうにある真実を隠そうとするロイド、家の中の時間は偽りですよという明示

カーアクション
ほのぼのティータイムと思ったらやっぱりドタバタに巻き込まれる
ドタバタの中でも注がれた紅茶はこぼさない

潜水からの浮上、そして飛行機の上へ
潜水で無くなってしまった紅茶を再び淹れて、ロイドはアーニャに注ごうとするが失敗
その紅茶をヨルが受け取りそれを飲む

閉幕
紅茶が注がれたティーカップを手に、開幕と同様に正面を向いて歩く3人と1匹
開幕と同様、ロイド、アーニャ・ボンドとヨルは鏡写しの対象行動となっているが、右手にティーカップを持つことで同じ部分も生まれている


紅茶とは
注ぐもの
家族間で注ぐものといえば=愛情
ロイドが注ぐ愛情はこぼれない、こぼさない
潜水して失われても、再び淹れて
注ぐのに難しい状況でうまく注げなくても、それをヨルが受け止めることで家族全員で紅茶を飲むことが出来る
鏡写しの対象的行動だった開幕が、ロイドの注ぐ愛情で、少しだけ、ティーカップ分だけ同調している

非常に良いOPです

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期で大いに話題になった作品の順当な続編

1期は大変話題になりましたね。
まあ2期はやらないはずがない、と思いましたが、そのままスタートと言う感じです。
今更言うまでもなく非常に質の高い作品で、普通に見ます。
今後とも楽しみです。

全話感想
普通に面白く問題ない出来でした。
2期2クールも予定しているのでしょう。楽しみです。


とはいえ、どうなんでしょうね。既に長期連載モードに入ってしまったというか、目的に向かったまっしぐら進むのではなくこの一家の日常を描くモードに入ってしまっている感じもあります。
人気連載というのはそういうものかもしれませんし、別に良いのですが。

とはいえ本作の肝はオペレーション・ストリクスがどうなるか、
アーニャがステラを獲得してデズモンドに面会できるか、と認識していると、そこに注目しすぎていると、『話が進まない』という感想になってしまうようにも思います。

だったらまあオペレーション・ストリクスはダミアンを通して仲良くなるなどで早めに解決してしまって、長期監視モードに切り替えるなど、長期連載に合わせて目的も切り替えた方が良いようにも思いますね。

それはそれで、いざという時にストーリーを進展させてメリハリを作ることがしにくくなるでしょうか。
でもそれは新たな事件を出せばいくらでもできるので、やっぱり目的を変えた方が良いと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

71.4 8 2023年度のコメディアニメランキング8位
デキる猫は今日も憂鬱(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (178)
537人が棚に入れました
「吾輩は猫である。しかしただの猫ではない。 空前絶後の『デキる猫』である」 仕事はできるが生活能力が壊滅的な会社員・福澤幸来は、ある日凍死寸前の仔猫を拾う。諭吉と名付けたその猫はいつの間にか猫にあるまじき大きさに成長し、ダメなご主人様に代わって料理、洗濯、掃除、買い出し、ご近所付き合い……あらゆることを完璧にこなす“デキる猫”になっていた。 「うちの猫ちょっと普通じゃないかも……!?」 そう思いつつ、諭吉のおいしい料理に胃袋を掴まれ、生活の全てを支えられている幸来はもう諭吉なしの生活なんて考えられない! 夢のパーフェクトにゃんことハイパーずぼら会社員のまったりのんびり同居ライフ。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

専業主夫(婦)がいる生活の豊かさ。稼ぐことが幸せではない。

 文句をいいながら最後まで見てしまったのは、それぞれのエピソード自体が面白いのはもちろんですが、私が猫好きだからというのと、もう1つは専業主夫(主婦)がいる生活がやっぱり「豊かさ」につながるのでは?と思って見ていたからです。

 諭吉は化け猫(良性)という感じですが、彼がデキる猫になった原因は仕事に疲れた女性の生活の駄目さ加減でした。つまり、丸の内に勤める裕福なOLであっても、生活が荒れてしまうと幸せに見えないということです。

 1人が稼ぎ、1人が生活を引き受けることで、食生活を中心とした活力につながって行きます。そして、家を守ることが必ずしも虚しいことではなく、むしろ人間にとってもっとも必要な存在であるとわかります。
 諭吉の視点で見ると、ヒロインをちゃんと生活させる喜びもありました。主婦を経済価値に換算することの馬鹿さ加減がわかります。
 単なる利他ではなく、それが諭吉の存在意義であり家族の意味になります。決して一人で金は稼げないし、稼げたとしても金の代わりに健康・豊かさ・幸せの何かを犠牲にしているといえるでしょう。

 現代の疲れは、働くストレス。働かなければならないという風潮。そして経済性こそ幸せの尺度というのは思い込みではないか。
 働くことだけが正しい事だという価値観、特に女性ですね。これは果たして人間的なんだろうか?という疑問がわきます。

 旧来の核家族とは男女が入れ替わり、家庭にいる方を猫に置き換えていますので、一見、癒し系に見えますし、原作者の意図がどこまでなのかは分かりません。
 しかし、1話冒頭の通勤風景ですね。初見のレビューに書きましたが、あそこの丁寧過ぎる描写は違和感がありました。また、なぜ丸の内なんだろう?なぜ総武線(中央線)西東京エリアなんだろう?と考えたときに、幸せの形は、稼ぐことではない。男女で働ける方が働き一人が家を守り、ちゃんと生活をするための家族の役割分担があるのが自然で幸せなんだという風に見えました。

 また「福沢諭吉」が彼の名前だということを考えると、彼=家を守る能力・存在=主夫(婦)の「価値」の話なのかなあとも思います。
 ヒロインも生活力はないですが、仕事はできる女らしいので適材適所。男女を固定せず、働ける能力があるほうが働くでいいかもしれません。

 また、他人の子供の面倒を見るというのもいいと思います。これがなく全部が自己責任だから、子育てがしんどいのだと思います。近所や知り合いのコミュニティーでの助け合いは必要でしょう。

 それぞれのエピソードは結果的に、働く人と家を守る人の関係性に対する憧れな気がします。
 この先、猫と人間では子供は生まれないでしょうけど、なんか一緒に寝てるし諭吉だとそのうちオカルトパワーで作れてしまいそうです。最後の方で子供が出て来たり、仔猫を拾ったりがありました。そこはやはりピースとして幸せの形には必要だということかなあと思います。

 なお、下手をすると猫がお母さんとなりますが、一緒のベッドで寝ていることからやはり夫婦なんだと思います。肌の触れ合いもまた今の人間に不足している癒しです。

 

 この作品が癒し効果があるのは、猫だからというのはありますが、豊かな生活とは?という問いかけにもなっていた気がします。




3話 高収入女性にとっては子なしセックスレスの専業主夫家庭が理想?

{netabare}  現代の女性の幸福のイメージをそのままアニメにした感じですね。

 この作品のヒロインの「立場」に憧れる20代女性はかなり多いのではないでしょうか?自分で働くから家事からは解放されたい。家に帰ったら、風呂入ってご飯食べて酒飲んで寝るのがいい。(男と違って、女性はなぜか食事の後に酒を飲む人が多い…気がします)

 男が要らないわけじゃないけど、自己主張弱めで一緒に寝てくれるだけでいい。セックス要らない。グルーミングだけすればいい。自分はしゃべらないで愚痴は聞いて欲しい。気持ちを察して慰めてほしい。皆からうらやましがられる容姿がいい。美味しい手作り料理食べたい。外食高いからおいしい弁当が欲しい。清潔がいい。だらしない自分を管理してほしい。
 男の方は酒飲まない、でも酒の当てには詳しい。経済観念が高く、無駄使いしない。無趣味か金のかからない害のない趣味(猫缶?)。満足の水準が低く簡単なもので満足する。自分よりも大きい。面倒なこともちょっと嫌な顔をしながらもやってくれる。我儘を通してくれる。

 会社では苦労して仕事してる感が欲しい。管理職よりも平がいい。でも、ちょっとできる女という存在感が欲しい。褒めて欲しい。もちろん給料はお高め(住居の水準、立地、通勤時間から考えてお高いマンションに見えます)。

 なんか「お隣に駄目にされる」以上に成長がとまって、短絡的刹那的な快楽で、精神が駄目にされている気がします。ヒロインがここから脱出する話になればいいんですけど。

「化け猫」が主役ですし、ある意味ではホラーですね。ただ、このシチュエーションを考えた場合のヒロインの人物像は、逆にものすごくリアリティがあります。


 冒頭の街を描写するCGは正直ゲンナリでした。私はあまりこういう実写ニアリーのアニメ表現は好きではないです。それと、都会の大変さとか殺伐感とかそういうのが表現したかった?そんなのは昭和40年代から日本の当たりまえ、です。
 だったら、女性にクローズアップして、女性が会社員をやる大変さを見せてくれた方が、この作品の意味があるかなあと。要するにCG技術を見せたかっただけ?

 それとオフィス全員白ブラウス問題ですけど…なんか商社とかに見えるんですけど、まだ制服なの?銀行でも今時窓口以外は制服はない気が…でも、通勤にも使ってるからあれは社内規定で白ブラウス以外不可?というよりもCGの問題かなあという気がしますけど。

 全体的にCGを導入してコストダウンはやむを得ない流れだとは思いますが「アニメは表現したいものを表現できるのがいい」ということを忘れないでほしいです。技術と予算だけで、全員白ブラウスになっているのだとしたら良くないですねえ。あの娘は恐らく高給取りな生活に見えますが、オフィスがそうは見えません。オペレータに見えます。

 とまあ、いろいろ言いたい事はありますが、引っ掛かりが多いということは気になるということです。 {/netabare}


9話 丸の内OLで東京西部の総武線沿線暮らしに感情移入できるか?

{netabare}  丸ビル前の横断歩道とか永楽ビルっぽい映像があったので、ヒロインは丸の内勤めですよね。オフィス内部も証券・投資顧問っぽい雰囲気です。見積りとか商談とかあるので、業種はIT・商社の可能性もあります。で、痴漢の場面で中央・総武線っぽいホームだったので、高円寺~国分寺くらいに住んでいるのでしょう。転職キャリアアップ組ですが制服ですので事務職採用っぽいので、推定年収550~700万円くらいの感じでしょうか?
 弁当を持って行っていることから極端な高給ではないでしょうが、丸の内のランチの相場は1200円~1800円くらいはしますので、毎日外食は辛いエリアです。八重洲なら安いところも多いですけど。

 という感じで、ヒロインはかなりの高給取りな気がします。住んでいる家も1LDKか2DKっぽい間取りであの広さです。賃貸なら10…いや12万円は下らないと思います。あの高級住宅から徒歩圏ですので、国立や吉祥寺ならもっと高いでしょう。

 そういう感じで見ていると、あまりに上級すぎる生活をしているので癒されるか?と言われると、ウーンという気がします。癒し系というよりもやっぱり女子が望む理想の疑似結婚生活な感じです。男としてはあまり感情移入できない感じです。男女逆さにして、猫=美少女にすればまあわかりますけど。

 まあ、面白くないわけじゃないですけどヒロインは片付けられない女ではあっても結構優秀な人物なんでしょう。ファンドマネージャーや外資で2000万を狙うほどではない、丸の内としては緩い働き方の女性という感じです。{/netabare}


12話 このヒロインはペットロスは大丈夫か?なんとなく別れの時を考えてしまいました。

{netabare} 13話まであるみたいですね。一旦総括です。猫が家事をしてくれるかどうかは別ですが、ただ、猫がいるだけで仕事に行けるようになるのは事実だと思います。
 猫と人間の心の交流というのは、多分人間の思い込みではないと思います。言葉はありませんが、仕草で何かが伝わってきます。そういう部分がなんとなく、本作の諭吉からは伝わってくる気がします。

 そう、猫がいる人生は豊かになる、と言う点で本作は極端なアナロジーではありますが気分的にはリアリティがある気がします。

 猫を拾うとそこにあるのは別れの時です。猫を飼った人には経験があると思います。
 本作がどこまで描くかわかりませんが、それは人間と猫の関係においての必然です。その代わりといってはなんですが、猫と一緒に過ごした時間の充実、豊かさというのは何モノにも替えができません。
 猫との付き合いかをどういう距離感ですごすのか。12話はなんとなくですが、その部分を思い出させる話でした。

 ここまで見て、このヒロインがうらやましいと思う反面、この人はペットロス大丈夫だろうか?という気分が途中からありました。猫好きでロスの経験ある人はこのアニメどうみているのでしょう?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

都会ファンタジー?令和の日本むかしばなし的な何か、かなぁ。

ちょっとイジった様なレビュータイトルですが、いつもの事で悪気や悪意があっての事ではありません、悪しからず、よろしくお願いをいたします。

ただ、作品の色合い自体が、強いメッセージや刺激的なストーリーなど、大きく人の感情を上下するようなタイプではなく、
「ふしぎだねー」「そんなことがあったらいいねー、たのしそうだねー」を描いていると感じた故の表現なのです。

この言い方も、若干の差しさわりがあるのですが、決して、感情や人の思いが無いと言う訳ではなく、緩やかに穏やかに描いているという意味と受け止めていただければ幸いです。

物語は、クールの後半の方でも詳しく描かれますが、
とあるきっかけで猫(=諭吉)を拾った、諭吉曰く「ダメな人間」の福沢幸来がその諭吉(=猫)に面倒を見てもらいながら会社員生活をおくっているという日常系。
折々に周囲の人たちと絡んでのエピソードも描かれますが、そこはやっぱり、ほっこり、のんびりな感じ。
諭吉の独り語りと、幸来のあれやこれやがメインのストーリーとなりますでしょうか。

話数が進む中で、それぞれの人間関係がつながっていくのですが、あまり強くは描かれていませんでしたね、これからという感じでした。
今後の作品展開に期待でしょうか。

作画はほんの少しクセがあるような印象もありますが、とても丁寧できれいでした。
好みの問題程度かもしれません。
シャープな線で私は好みの方でした、風景等も丁寧に描かれていた印象で違和感はなかったですね。

声優さんは総じて普通で、いつもの私的に特に視聴に問題はなかったです。
あえて言えば幸来役の石川由衣さん、さらにお上手になった気がしています。
控えめではありますが、幸来の感情の動きを上手に演じておられました。
硬から軟まで、とても自然に滑らかにつながっていて、デフォルメ絵の時にもブレが無く一本筋がとおったようでした。

音楽はいつものOP/ED中心のお話にはなりますが、
OPの方が少し好みでした。
グリグリ動くのと、他のキャラクタも割と好みな造形だったので、何かが始まりそう感、何が始まるんだろう感が高まりました。
歌の方も元気でワクワク感があります。

EDの方は少し狙っての事なのかも知れませんが絵のタッチも少し変わっていて、ちょっとアンニュイというか、物悲しいとまでは言いませんが、寒さを感じる特徴的なものでした。

キャラクタはどのキャラも良く描かれていて、もう少しそれぞれの絡みを見たいと思いました。
部長さんや会社の同僚の皆さんはじめ、登場したほとんどのキャラが割と気に入っていたんですよねぇ、私。

なので、地味かもしれませんが、続く作品のお話があったりしたら、私は楽しみだし、他の皆さんがさらに絡むエピソードも観てみたいと思っています。


我が家にも年寄りのお猫さまがいるのですが、
これが、諭吉の様にでっかくなって、近所のスーパーに買い物に行ったりしたら・・・。
やっぱ騒ぎになったりするかなぁ、案外、そんなもんだと受け入れられそうな気もするけど・・・、マスなゴミの人たちに知れたら喜んで大騒ぎするんだろうなぁ。
あ~でもなぁ、世の中にはいろんな人がいるもんなー、絶対アンチや危ないって言う人もでて来るよなぁ。

なーんて妄想をば。


のーんびりと楽しめるアニメだと思います。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日常の中の非日常癒し?アニメ(5話見ました)

会社員の福澤幸来(ふくざわさく)は、昔拾った猫の諭吉と暮らしている。
・・と一見普通な感じだけど、実は諭吉はすごくデキる猫で・・で始まるお話。
原作は4コマ漫画みたいですが未読です。

これ、作画めっちゃ綺麗ですねー。
現実感のある精細な街などの描写に、童話に出てくるような諭吉のキャラは、なんていうか日常の中の非日常が強調されてるみたいで、面白いです。

諭吉のキャラもいいですね。
人間くらい大きいけど愛嬌あるし、喋らないとこもいい。
時々つぶやくココロの声も味があるかも。。

朝起こしてくれて、ご飯作ってくれて洗濯も掃除もお買い物もしてくれる。
こんな猫、わたしも欲しいぞ(≧◇≦)

これ、毎日頑張ってる「私」のための非日常癒しアニメなのかもです。
・・と思ったけど・・↓

でも・・幸来はもう少しちゃんとしたほうがいいと思うw
ごみ部屋とか、飲みすぎて上司に送ってもらうとか・・
諭吉がなんでもしてくれるドラえもんに見えてきちゃうよ。。

でも諭吉がデキる猫というとこをキャラとして強調したいから、たぶん幸来のキャラをあんな感じにしたのかな。
個人的には幸来も一緒に分担して家事をやったりしてるほうが好感持てるけど。。

1缶め「デキる猫は今日も憂鬱」
{netabare} ご飯作って待ってるのに、遅くなる連絡しないのはダメだよー。
お風呂掃除の諭吉の恰好かわいい。{/netabare}

2缶め「デキる猫は大きく育った」
{netabare} 諭吉、すごく頭いいのに、お金で「猫缶」を買う!ってとこで笑っちゃいました。。やっぱネコやな。
スーパーに買いに行く話、好き🛒
優しくて猫好きな店長と着ぐるみだと思い込んでる店員が面白くて。{/netabare}

3缶め「デキる猫はお世話がデキる」
{netabare} 生卵も割ったことないってwギャグだろうけど笑えない。。
たぶんお米も研げないと思う・・それか研がないでそのまま水適当に入れて炊きそうw
いつも感謝してますって言われて喜んで張り切る諭吉☀
こういう一言ってとても大事ですよね。{/netabare}

4缶め「デキる猫は水族館に行く」
{netabare}メインの水族館の話よりもその後のショート小話のほうが面白かった・・かも。
というか、スーパーの話もっと見たい!猫OKとか可笑しい。。{/netabare}

5缶め「デキる猫はお誕生会にも行く」
{netabare}幸来って諭吉にお世話されてるってよりも介護されてるが近いんじゃ・・w
なんでもしてくれるスーパー猫がいていいなとは思うけど、こんなんじゃダメ人間になっちゃうわ。
会社ではデキるひとって思われてるとこもなんかツラいような。
次回予告、スーパーの店員映ってちょっとだけ次回が楽しみになるわたしw{/netabare}

また感想追加したいと思います🐈‍⬛

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

68.8 9 2023年度のコメディアニメランキング9位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (161)
519人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【最終】いい終わり方だったが、後半魔王さまの見せ場が減って寂しい

【レビューNo.84】((最終レビュー)初回登録:2023/9/24)
コミック原作で2023年作品。全12話。
正直最初は5分位で「ハズレかな」と思い1回切ったのですが、交流あるレビュ
アーさん達が「コメディとしては悪くない」と評価されていたので、もう1度
見直してみたら「意外と化けるかもしれん」と思ったので。

(ストーリ—)
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしま
った勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異
世界ファンタジー。(作品情報より)

(評 価)
・第1話:魔王のキャラにそこはかとない魅力を感じる
 {netabare}・現在日本風の不思議な世界
  最初の魔王討伐から、魔王城で魔王が復活したところまでは「いつもの異
  世界モノか」で見切ったのですが、魔王がかっ飛んでいって勇者マックス
  の元を訪ねると、
  ・日本によくあるボロアパート
  ・ゴミが散乱し生活感溢れる空間
  ・インターネット完備
  ということで、「テンプレ的なヒキニートの部屋じゃねーか?!」と世界
  観がガラッと変わったので、少し面喰いました(笑)。
  たしかにタックさんの言う通り、「はたまお」の雰囲気に近いかも。

 ・魔王のキャラにそこはかとない魅力を感じる、
  ・意外に愛嬌のあるフォルム
   復活した魔王はロリっぽい容姿ですが、正直キャラデザは古い感じで作画
   の質もよくないので、いわゆる「萌え」としては厳しいです。
   しかし、頭身のデフォルメや三つ目も意外にかわいく、造形としては愛嬌
   があり、個人的には嫌いではないですね。セーラー服も最初は「あざとい」
   と感じましたが、動いている魔王をみてると意外にマッチしてるなとw
  ・ツッコミや受けがしっかりしている
   ギャグやボケのセンスも少し古さがありイマイチなところがあるのですが、
   魔王のツッコミや受けがしっかりしているので、たしかにコメディとして
   は悪くないなっと。
   投げっぱなしにならず、キャッチボールがきちんと成立しているので、見
   ていて安心感がありますね。
   (こういうところが雑な作品が意外に多いので、好感が持てるw)
  ・魔王のくせに人情味があり、世話焼きキャラ
   正直視聴続行を決めたのは、この部分ですね。単なるロリキャラで騒々しい
   コメディ要員というだけでなく、元は大魔王なのでやはりしっかりしてます
   し、根は面倒見のよい世話好きキャラっぽいので、こちらの人情劇で何か化
   ける要素がありそうかなっと。
   また愛嬌のあるフォルムで、甲斐甲斐しく世話を焼いていく絵面は見ていて
   結構面白いです。
   そして大空直美さんの演技には期待できそうですね。

 ・勇者はどこに向かうのか 
  現状無気力なニート状態の勇者ですが、魔王を倒し平和になったから用済みに
  なっただけでなく、不倫疑惑等ネットを検索すると過去の痛々しい言動がどん
  どん出てくるなど自業自得な面があるようで、こういうところもこの作品の味
  となっているようです。
  今のところ、勇者がどこに向かうのか予想がつかない面白さがありますね。
  とりあえず、昔のパーティ仲間は出番がありそうで、この10年でどう変わって
  いるのかにも注目ですね。

 アニメとしては雑だと感じる部分はあるのですが、原作のポテンシャルは意外に
 高いんじゃないかという期待を抱かせる第1話だったかなっと。
 「化けるかも」という淡い期待を抱きつつ、暫く様子見ですね。
 結構最初にバッサリ切るので、こんな感じで意外とここのレビュアーさんの評価
 で、後から拾い上げる作品も多いですね。
 皆さんのレビュー参考にさせてもらってます(^^♪{/netabare}

・第2-6話:評価が難しい・・・
 {netabare}正直2話以降思っていたものと違ってきたので、どうしたものかと。
 ・✕だと感じる点
  ・ゼニアが浮いている
   魔王城なら秘書官として活躍の場があったと思うのですが、魔王とマックス
   の同居生活だと、完全にお邪魔な存在。
   しかも最大の見せ場が裸でマックスを追い回すとかイタ過ぎるw
  ・コメディセンスが基本古い
   やっぱ全体的にコメディがイマイチ。魔王が上手く拾ってくれる分はセーフ
   だが、あとはキツイかな。
  ・ハートフル展開がない
   魔王の人情味溢れるキャラを活かした展開を期待していたのだが、そっちに
   話が流れる感じではない。
   また意外と常識人の魔王が、マックスにド正論でツッコむ展開も面白かった
   のだが、そういう展開も激減してる。
   (後述の通りなんか魔王の方が浮付きだしたw)
  ・つーかラブコメやりたがってる?!
   最初はマックスの人間性に惚れてる展開のはずだったのに、女子高生変身モ
   ードを使い出してから、メス顔モードになってきてる?!
   この前の王国/共和国の偵察ってもう新婚旅行やん!
   でもマックスに倒される前の魔王って男だったよな?!
   正直これをどう受け止めたらいいのか困惑・・・
  
 ・〇だと感じる点
  ・かつての勇者仲間フレッド、レオとの絡み
   この2人も個別だとあまり面白さがないが、マックスが絡むとかなり面白くなる。
   友情やそれぞれの立場やつらぬく正義等まだ上積み要素はありそう。     

 正直ワンルームでの緩い日常系かと思いきや、意外と「マックス×フレッド×レオ」
 のきな臭い話が主となっていく可能性が出てきましたね。
 まあそっちの方がマックスのキャラが活きそうで面白いのかも。
 ただそうなると魔王の存在感が薄くならないか、ちと心配ですが。
 後半のシナリオ構成次第では、まだ面白くなる可能性があるだけにそこに期待です 
 かね。
 ただ、魔王のメス顔はどう受け止めたらいいねん?!
 こういう展開を考えていたのなら、前魔王は女性キャラにしておいて欲しかったな。{/netabare}

・第7-9話:これはこれで面白くなってきた
 {netabare}>「マックス×フレッド×レオ」のきな臭い話が主となっていく可能性が出
  てきましたね。
 王国VS共和国の衝突は避けられず、ついにフレッド×レオの直接対決へ。
 ●ゼニア
  ・やはりコメディはちょっと笑えないかな。
  ・でも(フレッドの部下)リムを見捨てずに救助するといった人情味ある
   描写は〇
 ●魔王
  ・やはり魔王が絡むコメディ展開は安心して見られる。
  ・マックスとフレッドに会いにいく姿とか、もうすっかり新妻気取りやんw
   で、マックスに売られそうになったら拒否しつつも、文字通りひと肌脱ご
   うとしたりとさすが安定の魔王さまという感じ。
 ●グリムス&九大臣
  ・グリムス
   ・普段はお茶らけた話し方で軽薄キャラ
   ・その実、手段を選ばない策士ぶり
   彼の登場でかなり話が面白くなった感じ。
  ・で、九大臣の声優陣が謎に豪華なのは一体何なんやwww
 ●マックス×フレッド×レオ
  ・マックスはこの2人に関わることを極力避けているフシがあるが、現実
   問題として2人は両国の重要人物。彼らに関わることは国を揺るがす事
   態になりかねない訳だし、まあある意味今の静観が正解かも。
   事態が大きく動けば、マックスが立ち上がることになるのかな。
  ・で、フレッド×レオの直接対決は作品としてどう描いていくのか、かな
   り興味深い。

 当初予想してた方向と大分違ってきましたが、シリアス展開もグリムスとい
 ったキャラを上手く使いながらしっかり作ってる感じがあり、普通に面白く
 視聴できてるなっと。(前回の判定保留から上方修正)
 マックスの元にも最後のパーティ仲間ユリアから「謎の飴玉(?)」の差し
 入れがあったようで、終わりに向けてエンジンがかかってきた感じですね。{/netabare}

・第10-12話:最後はユリアも入れて綺麗にまとめたな
 {netabare}・フレッドVSレオの激しいバトル
  ・少し冗長感はありましたが、見応えはありましたね。
   しかし後方支援がメインだったはずのフレッドが、レオと互角に渡り合え
   る実力者だったとは・・・
  ・またこのバトルの模様は紛れ込んだマスコミのドローンにより、王国中に
   配信されることに。
   数年前はドローンも近未来感がありましたが、今や描かれていても当たり
   前の風景として、違和感なく受け入れられるようになってきたなあ。
 ・魔王さま降臨
  ・2人を止めるようマックスに発破をかけるも、動かないマックスに業を煮や
   して戦場に向かう魔王。そしてドローンに向かって魔王復活を宣言。
   → フレッドの一撃で撃沈。
   しかし、その光景を見てマックスがついに立ち上がります!!
 ・マックスVSフレッドVSレオ
  {netabare}・「事情なんか知ったことじゃねー。ムカつくからぶっ飛ばす!」
   ついにマックスも参戦。だがブランクもありフレッドの攻撃の前になす術
   もなくダウン。
   しかしここでユリアの差し入れ「謎の飴玉」を使用。
   → マキシマムドライブ(全魔力を圧縮したとっておきの強化呪文)
   → パワーアップしたマックスがフレッドとレオ撃沈。ついにバトル決着。
     (最後は魔王も助力)
 ・マックス漢の土下座
  ・ドローンのカメラに向かって、全てが丸く収まるようマックス漢の土下座。
   → それが世論を動かし、王国が共和国への態度を軟化。
     (自治区としての存続を承認){/netabare}
 ・それぞれの結末
  {netabare}・レオ
   王国までの道路整備等、自治区の長として王国との交流回復に努める。
  ・フレッド
   九大臣との会合で先日の詰め腹を切らされると思いきや・・・
   → グリムスが横領発覚で失脚。
     (テロ偽装は証拠不十分で問えなかった)
     そして空席となった第3大臣の席に就任。
  ・マックス
   魔王と祝勝会。
   そして何だかんだと理由付けして、魔王たちもこのワンルームに居座ることに。
  ・ユリア
   出産を無事終え、家族で公園で遊ぶ姿が。
   でもその身体はかつてのマッシブさはなく・・・まあ幸せなんだろうw

  そしてラストは10年前のパーティーの別れのシーン。マックスの言葉
  「お前たちとはもう2度と逢わない。それが平和ってことだろう。」
  締めとしてはかなり上手かったのでは。
  それに3人のことを何だかんだと気にかけていたユリアの(直接的な出番はなか
  ったが)秘策で決着をつけ、最後はマックス漢の土下座と10年の時を経ても4人
  の絆が輝かしい。
  改めていいパーティーだったと感じさせてくれる演出でしたね。{/netabare}{/netabare}

(最 終)
個人的には魔王さまのキャラに魅了され視聴してたので、そういう意味では1話が
ピークでだんだん中だるみ、後半は「マックス×フレッド×レオ」が主軸となって
いたので、魔王さまの後半の見せ場は
・新妻気取りのフレッドとの会合
・異次元バドミントン
位で、後はなかなか腰を上げないマックスに,、ひたすら発破をかけるだけのウザイ
キャラになってきたのは寂しい限りでしたね。
コメディ展開も魔王さまの有無により、質が変わるって感じだったので、大空直美
さん演じる魔王さまをもっと堪能したかったなと。
とはいえ、ラストはユリアも使って上手くまとめてくれたので、まあそこは満足。
ただ総評としては、伸び悩んだかなっと。
あとユリアや(レオの部下の)姉御の女性陣がやたらマッシブなボディだったのは、
原作者の好みだったのかと少し気になった。
(まあ戦闘要員なのでアリではあるが・・・)

ED「ミライ=テレポート/ねんね」は結構好きだったので、毎回楽しみだったかな。
公式PVの方のアニメもかわいいので、検索して観てもらえればと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

マダオぅ勇者!?

●魔王は美少女!?

「お隣の天使様に~駄目人間にされていた」のヒロイン真昼は美少女であります。

「天使様」の元ネタは【光の天使ルシファー】であります。
{netabare}美しき星【金星】=【明けの明星】のことをラテン語で【ルシフェル】(ルチフェル)と言います。

魔王と言えば【堕天使ルシファー】でありまして、もともとは「知恵の天使」でもあった
ことから極めて知性が高く、言葉巧みに人間を誘惑して騙し、【堕落】させるのが
彼?の得意技であったりします。

彼?の見た目は「美少女」ですが性別は不明です。

そもそも「天使」には性別が無いと言われたり、
彼?の場合は【両性具有】であったとも言われています。

彼?は「唯一絶対の創造主」=神という存在に憧れて自分も神になることを決意します。
そうして地上を支配者する「神々」が誕生するわけであります。

「【両性具有】の神」と言えば「ベルセルク」にも登場した【バフォメット】でありまして
「ギリシア神話」の「パン」と一致し、【サバトの黒山羊】とも呼ばれるように
黒い山羊の頭を持つ半人半獣の姿をしております。

【サバト】とは「魔女の集会」であり【悪魔崇拝者】の「宴」であります。

「ベルセルク」では【バフォメット】の像を祀ってとり行われるこの儀式にセレブな女王が
参加している模様が見事に描写されておりまして、早い話が(幻覚作用をもたらす香を焚いて行う)
【乱交パーティー】の宴でございます。

【バフォメット】の像は【テンプル騎士団】や「秘密結社【イルミナティ】」にも
祀られていたとも言われておりまして、【両性具有】の神を崇め奉る【テンプル騎士団】は
【ソドミー】即ち同性愛的変態行為の罪により弾圧され解散させられたという説もあったりします。

【ソドミー】の罪とは、「男と女が愛し合うこと」を望んだ創造主に対する
【反逆】の意志を示すものであります。

【両性具有】の神【バフォメット】を崇め奉るものは、【サタニスト】であり
【反逆】の意志を持って【ソドム】の罪を犯すものも【サタニスト】であります。

https://youtu.be/eXhrqGbbdXc
(【バフォメット】と【ソドム】の罪の関係性を示す?)

すべてのLGBTが【サタニスト】というわけではないのかもしれませんが、
ある種の思想性を持ってLGBT法案をごり押ししてくるような輩、例えば【ダボス会議】の決定を
ごり押ししてくる【クラウス・シュワブ】などの【グローバルエリート】たちは
これに該当すると考えて差支えないでしょう。

魔王が美少女であるのは【堕天使ルシファー】や【バフォメット】が由来でありまして
【サタニズム】が思想的背景にあるということになります。

「お隣の天使様」は一見して美少女でありますが、もしかするとLGBTであるのかもしれません。

魔王が「(性別不明の)美少女」というパターン
これもいつもの馬鹿の一つ覚えであります。{/netabare}


コメディ路線は個人的には趣味ではありませんが、意外にもコメディ部分もさることながら
シリアス方向への切り替えしがよく、バランスがいい作品なような印象を受けました。

もしかしたら「便利屋斎藤さん、」寄りな作品かもしれません。

第一印象は「まおゆう魔王勇者」の焼き直しのように思えましたが、テンポも良く
物語にキレを感じますので、ただの焼き直しでは終わらない可能性もあり得るでしょう。

魔王と言えば{netabare}【ルシファー】でありまして、その名は【明けの明星】に由来します。

【明けの明星】は美しき星【金星】であり、【イナンナスター】と呼ばれるこの星は
「美の女神」を象徴します。

女神とはそもそも【堕天使】であり、【光の天使ルシフェル】と一致するわけですので
魔王の見た目は美女であり、美少女であるというわけであります。

「うる星☆やつら」のラムの正体も【堕天使】でありますの頭には象徴の「角」が
生えているというわけであります。

星が示す女神はほとんどすべてが【堕天使】であり【ルシファー】が由来と考えて間違いなく
【☆】=【五芒星】も【金星】を示すものであります。

魔王の額についてる3つ目の目は「魔眼」であり、【プロビデンスの目】であります。
【プロビデンスの目】は【エジプト神話】の【フォルスの左目】でありますが
要するに【フォルス神】も【堕天使】ということになります。

勇者パーティーの僧侶が持っていた十字架は【アンク十字】というやつでありまして
古代エジプト由来の呪術的アイテムであることから、これを持ってるなら僧侶ではなく
【呪術使い】や「魔法使い」の類ということなるわけです。

聖なる魔法を白魔法と呼んだりしますが、少なくとも古代エジプトで「白魔法使い」がいた
というのは無理がある話のように思います。

【呪術】と言えば【黒魔術】のことであり、十字架と言えばローマ帝国の十字架刑でありますので
アンク十字であれ、十字架であれ、それ自体に「神聖」な意味合いがあるというのは
無理がある話のように思います。

もちろん【グノーシス主義】的観点からすると【黒魔術】は無条件で神聖となるわけありますが。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

で、出来る(いろいろ)・・・じゃひー・・・さま・・・?。

いや、失礼。

つぶれあんまん。。。

いやいや、失礼、失礼。



なんというか、フツーに(いやぁ、実は思ったよりも)面白かったなぁ。
こっち系のコメディ含みなら、こういうのでいいんだよぅって感じ。

魔王と勇者が敵対関係以外で絡み始めるという物語も、そんなに珍しくなくなった昨今ですが、個人的感想としては好きになる作品が多い印象があります。
今まで、一番好きな作品だったのは、まだレビューは書いていないけれども『まおゆう魔王勇者』。
「まおゆう」は魔王が美人さんで、知性や品の良さ、優しさを感じられるキャラでチャーミングだったので本当に好きなタイプでしたが・・・。

今作の魔王様は・・・真の中身はいかつい系?普段使いは、むちむちの潰れアンマン系(肉感がどこかのパ○リロみたい)、そしてこじゃれた感を出すときは痴女系の女子校生(アダルトな方のじょしこうせい)。
三つ目ですし。
まぁ、目が一個多い分表情は豊かなんですかねw。

・・・あんまり容姿をいじると、怒られそうな昨今ですが、キャラクタとしては元気があって、優しみも感じられ、楽しいキャラクタでしたね。

そして、魔王の秘書官:ゼニア。
こちらも、なかなかに面白おかしい。
私は愛嬌があって好きなキャラだったんですが、役に立つようでポンコツな感じが楽しかったです。

勇者:マックスもいろいろな苦労があったようでw、しっかりとダメンズ化。
とは言え、魔王とのカラミは観ていて微笑ましいものでした。


コメディ含みの作品としては「こういうのでいいんじゃね」枠にきっちりと納まっていたと思います。
作品後半では、少し雰囲気が変わり背負っている国とか組織とか思いをベースに勇者チームでのトラブルに発展しますが、こちらも魔王と勇者マックスほかの活躍で丸く収まりました。

カタルシスを感じる点は少なかったですが、勇者チームのトラブルを、私欲の為に使い、戦いを俯瞰していたキャラも退場していきました。

総じて、フツーに面白かったと言える内容でした。
キャラの魅力もそれなりにあったと思います。


どうしても、観なければ、観てという作品でもないかもしれないのですが、お暇なときに一通り視聴してみるにはいい作品だと思います。

マックスの部屋にとりついていた貞子的なキャラの回収が終わっていないのと、勇者チーム絡みでもうひとドタバタ起こせそうなのと、国のマネジメント幹部の中でも何かありそうなこと、そして、このキャラクタ達でもう一エピソード観てみたいという気持ちもありますので、機会があれば続くシリーズも観てみたとは思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

65.1 10 2023年度のコメディアニメランキング10位
実は俺、最強でした?(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (147)
483人が棚に入れました
「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第⼆の人生を謳歌してね!?」突如女神にこう告げられ、所謂引きニートだった俺は、異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。魔力が絶対的なこの世界、圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら「悠々自適の引きこもりライフが満喫できるじゃないか!」と思った瞬間。あっさりと、遠くの森に捨てられた…。いきなりの大ピンチを迎えた、俺の目の前に現れたのは、とある勘違いから俺の従者になるフレイムフェンリルの「フレイ」と、辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。それから9年、拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、可愛い妹「シャル」をはじめ、前世では考えもしなかった家族というものに囲まれて、再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。最強!?の俺に、平穏な生活は果たしていつ訪れるのでしょうか?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あにうえさま!

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで視聴に臨みましたが、思った以上に楽しめた作品だったと思っています。


「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第二の人生を謳歌してね!?」

突如女神にこう告げられ、
所謂引きニートだった俺は、
異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。

魔力が絶対的なこの世界、
圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら
「悠々自適の引きこもりライフが
満喫できるじゃないか!」
と思った瞬間。
あっさりと、遠くの森に捨てられた…。

いきなりの大ピンチを迎えた
俺の目の前に現れたのは、
とある勘違いから俺の従者になる
フレイム・フェンリルの「フレイ」と、
辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。

それから9年、
拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、
可愛い妹「シャル」をはじめ、
前世では考えもしなかった
家族というものに囲まれて、
再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。

最強!?の俺に、平穏な生活は
果たしていつ訪れるのでしょうか?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品には、基本的に心の底から腐っている系のキャラは登場しません。
主人公はチートですが、「いかにぐうたら生活を満喫できるか」、に言動が終始しており、嫌みの無い性格なので、チートに微塵もいやらしさを感じません。

でも、ここぞという時…暴力で物事を推し進めようとする輩や、自分の大切を守るために、正義の鉄槌を振るえる主人公でした。

そう…主人公はこんな感じなのですが、この作品を何倍にも面白くしているのが、妹のシャルロッテ・ゼンフィスの存在でした。

このシャルには、主人公のハルトも振り回されてばかり…
まぁ、その原因を作ったのはハルト本人なので、まぁ自業自得だと思いますけどね^^;

シャルの最大の能力は、ハルトの身になにか起きた場合は「面白そうなことが起きている予感」がする能力と言って過言はないでしょう。
与えられたインフラ環境を駆使してハルトの雄姿を見守る…
だけじゃ飽き足らず、色々と画策をするようにもなっていましたっけ^^;

そう、シャルはメッチャ頭が良いんです。
ペンネームで魔法の新理論に関する論文を学会に送りつけ、謎の天才学者という称号を貰ってみたり…
そして、シャルで一番ビックリしたのは、演じているのが種﨑さんだったということです。

正直テロップを見るまで全然気付けませんでしたよ。
流石、種﨑さん…
2023年の第17回声優アワードにて、史上初となる主演声優賞&助演声優賞のダブル受賞を果たす実力をお持ちなだけのことはあります。

他にもハルトの従者であるフレイムフェンリルのフレイや、ブリザードドラゴンのリザなど、個性的なキャラが決して私たちを飽きさせることがありません。

主人公は、基本的に怠けたいだけなので、このやり取りだけでは絶対物語が間延びしてしまいます。
シャルや周りのサブキャラたちが良いスパイスになってくれていました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Lezelさんによる「リセット ライフ?」
エンディングテーマは、Star★Shiμʼne!!!さんによる「ひみCHU★プリラブマジック」

1クール全12話の物語でした。
この作品も「レベル1だけどユニークスキルで最強です」と同様に、安心して視聴できる作品だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最終回で回収されるピコハンだが特に意味はないよ!

2022年9月時点でシリーズ累計発行部数が約138万部を突破している大人気作品。

登場人物の1人がおかしな事に…。
マンガをアプリで読み始めていまだに見てる作品の1つ。
正直最初は切るつもりでしたが主人公がチート過ぎて安心して観れるのと、ある人物の具体的には体が…話しが進むとなんだコレ?ってなってそのまま継続。

基本的に主人公は自分からは動かない動きたくないが、周りに言われて仕方なく、妹の為に!、ちょっかいを出して来るから仕方なく、周りの親しい人が危ない目に遭いそう、あった場合は全力で動く。

とにかく家にずっと引きこもっていたいので、その為の魔法を開発して動くことなく問題を解決する事も。自分が引きこもっていたいだけの理由でコピー作ってるからね…。
でありとあらゆる手段で引き篭もろうとするんだけど…。

そんな主人公チートコメディ女の子可愛い作品になってます。

それとOP見てるとポケモンのOP思い出した。

5話まで視聴。
何が起きたか分からないで負けるよりも、純粋な力で負ければ何をしても無駄って分かるの良いね。

一体俺は何体目なんだ!?
ハルト量産失敗!?ナイスシャルちゃんw
そりゃそうだよねw言い返せない主人公w

ホントアニメ化して良かったわ。個人的には満足してる。
次回遂に2人目の美少女登場回w楽しみw

10話まで視聴。

なんだろう…ムキムキマッチョ感が足りないような気がする…。
マンガ見た限りだと制服がもっとパツンパツンだったような?

まあそれでも可笑しいは可笑しいんですがねw
ハルトと戦って魔法で勝てなかったから肉体改造したとか?
性格も可笑しな事になってるw
あの後何があったのか気になるw
どんだけハルト好きなんだよw

教授ちゃんハルトを勧誘。やっぱりこの子出て来ると面白展開で良いなw
そして魔王が転生していた事が分かる。
うん、回想見る限りそういう事だよね?

シャルちゃんも可愛いい面白くて良いw
まあ血が繋がってるわけじゃないから出来なくはないか。

サイコロで選ぶなw
次回更にめんどくさい人物が登場!

13話最終回まで視聴。
OPの最後の部分にあったピコハンが雑に回収されたw
ギャグアニメだから別に良いけどもw
ちなみにアニオリ部分があった。

忘れてた!教授ちゃんのがヤバかったね!
アレ見て久野美咲に何を言わせてるんだwとか思った人も居ただろうw

教授ちゃんは悪い人では無いんだけどね。暴走が酷いだけでw

そりゃあRECされてるからね。そうなるよねw
武器を大量召喚して攻撃!
明らか武器じゃないのがあるが気にしてはいけない何故なら以下略。

巨人化したのを削ってるシーンだけど、弾かれてるようにしか見えないんだけど()
もうちょっとどうにかならなかったかなぁ。
まあマンガもそんなに変わらないから良いかw

最後に。
時系列が変わってるもののストーリーに影響は無かったし、最終回らしい終わり方でもないので2期期待出来るかもしれない。もちろん2期あれば観る!

終わり。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

いや〜つまらない。作画はまぁまぁなのになぁ。

 最終話(12話)まで観ました。2023.10.02

 何か悪の組織がいるらしいよ〜、ブツン!終了!ここで終わりか〜。中途半端なラストでした。

 もう少しテンポ良くやって、キリの良いところまでやれば良いのに…。くだらないCパートに尺使い過ぎです。

 まぁ、被害が少なくて良かったかもしれません。原作も気になりませんしね。

……………………………………………………………………… 

 11話まで観ました。2023.09.25

 テンポが遅く、次回最終回なのに学園に入学したばっかりって…。しかも学園編も面白くねぇ…。

 引きこもるのが主人公の目的ですが、何故か現代のネットやゲームが異世界なのに繋がるので、転生した意味がありません。

 結局、無自覚俺何かやっちゃいましたか?系のなろうです。異世界人頭悪すぎ…。

 主人公に敵もいないし、目的も無い…。あるのは主人公の寒いウザさだけという…。転生モノのカタルシスもありません。

 こんなグダグタした話に付き合うほど現代人は暇ではありません。なんでアニメ化したのかな?
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2023.07.16

 妹に好かれるためにお兄ちゃん頑張ります。相変わらず盗賊討伐しますが、切り刻んだり焼き殺したりはしなくなりました。

 少しマイルドになって良かったです。でも、イキリ王子をボコボコにしたりします。

 テンプレ展開で安心して観られるようになりました。決して面白くはありませんが、視聴継続出来そうです。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.07.14
 
 育ての親の領地を狙う盗賊が襲撃してきたので、容赦無く皆殺しにしました!テヘペロ!

 主人公怖いんですが…。おかしな転生も似た様な展開でしたが、まだマイルドでした。

 別に領民に感謝される訳でもなく、妹の高感度は爆上がりでした。良かった良かった!

 元ヒッキーが神にチート転生させて貰って異世界で大暴れするのは良いとしても、対人戦で敵対勢力殺しまくりの展開は、好き嫌いが別れそうです。

 話の通じないモンスターなら良いですが、人間同士だと、所詮正義は相対的なものなので、転生者が一方の陣営で暴れる展開は、上手くやらないと主人公にヘイトが集まるだけです。

 これから、敵対人間勢力との全面戦争に発展しそうですが、あまりにも主人公が人を殺しまくる展開になったら、私、脱落するかもしれません。

………………………………………………………………………
 1話観てのレビューです。2023.07.04

 主人公にやる気も目標も無い、チート能力で上手くやるいつものやつです。

 まぁ、チート主人公に野心や変な正義感があると、ナチュラルに人を殺すウルトラスーパーデラックスマン化しますが…。

 育ててもらった恩も忘れて家出する展開は勘弁して欲しいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

70.0 11 2023年度のコメディアニメランキング11位
ホリミヤ -piece-(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (150)
535人が棚に入れました
君がいて、みんながいて。僕らのピースが揃っていく。 シリーズ累計800万部を突破した人気漫画「ホリミヤ」。2021年に待望のTVアニメ化、そして2023年7月、前作では描かれなかった原作の人気エピソードなどをキャスト・スタッフが再集結し、新作アニメの放送が決定!! 堀京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。 ある日ネクラなクラスメイトの宮村は、ケガをした堀の弟創太を家に送り届けたことで堀と距離が縮まり…堀をきっかけに同級生達とも交流を深めていく宮村。 みんなと繋がることで鮮やかに変わっていく日々。そんな毎日は、青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

【最終】「本編への動線を作った」と考えると、アニメ化の意味はあったかも

【レビューNo.85】((最終レビュー)初回登録:2023/9/24)
コミック原作で2023年作品。全13話。
原作も買ったし、本編「ホリミヤ」のレビューも書いたので、とりあえず視聴
しておこうって感じですが・・・

(ストーリー)
前作では描かれなかった原作の人気エピソードなどをアニメ化。
君がいて、みんながいて。僕らの「ピース」が揃っていく。(作品情報より)

(評 価)
・第1話:「青春、超微炭酸系!!」→ 今度ははじめから炭酸抜き?!
 {netabare}・なんで30分枠にしちゃったのか
  ・本編ホリミヤのレビュータイトルが
   「『青春、超微炭酸系!!』→ 途中で炭酸ぬけちゃった?!」
    ってことで
    ・堀さんと宮村君が付き合うまでのラブコメ展開
    ・サブキャラにスポットを当てたオムニバス作品
     (恋愛模様の描写もあり)
    ・「4コマ漫画原作?」を思わせるような緩い日常系コメディ 
   という感じで、第5話で二人はつき合うまでがピークで、以降はトーンダ
   ウンというのが、個人的評価なんですよね。
   ただ、原作の中でも選りすぐり感はあったので、トーンダウンしたとはい
   え、「いろいろな形の甘酸っぱい青春群像劇」という感じで、まだ本編は
   それなりに楽しむことができた作品なんですが・・・
  ・本作ではアニメ化されなかった「緩い日常系コメディ」がメインになるの
   ですが、これも本編だと他のメインエピソードがあったから、それと組み合
   わせてこの展開も活きたという感じで、その辺がごっそり抜け落ちた本作
   で「どう見せるの?!」という不安が先立つ滑り出しでしたね。
  ・正直30分が苦痛に感じる出来だったかな。
   個人的には15分枠でメリハリつけて、テンポよくコメディ色強めとか退屈
   しない工夫が必要かなと感じましたね。
   おいしいところが抜け落ちた状態で、本編を踏襲するのは流石に無理がある
   ように思いました。
  ・尺については、「原作の完全アニメ化」でも狙ってこれだけの枠を確保した
   のかなという感じもするのですが、それなら「クールドジ男子」や「虹色デ
   イズ」等のように「15分×2クール」でもよかった訳で、本作も本編のアニ
   メ化は終わっているんだし、30分枠にこだわる必要もなかったのでは。
   この感じだと次週以降も厳しいように思いますね。

 ・「ホリミヤファン」向けのサービス作品
  最初の導入を観ても本編観ているのが前提で、新規開拓を狙っているようには
  見えなかったですし、本編のノリで本作も作っている感じで、
  「ホリミヤファン向けに残りエピソードもアニメ化しました。」
  というメッセージしか伝わってこない、そんな第1話だったかな。

 「piece」というタイトルがついている通り、まさに石の中から面白い「piece」
 (玉)を頑張って探すような、そんな作品になりそうですねw
 観ているうちに、馴染んできて「意外といいかも」と評価が変わるのか、「ファ
 ン向けにアニメ化だけが目的」という評価のままで終わるのか、暫し継続視聴。{/netabare}

・第2-4話:「本編への動線を作った」と考えると、アニメ化の意味はあるかも
 {netabare}・30分は長い
 ・基本「ホリミヤファン」向けのサービス作品かなあ
 この辺の評価は変わらずですかね。
 通常の作品なら見所になる「新たに関係性が構築されていく等の変化」や
 「キャラの深堀や成長」といったものは本編でやっちゃてるから、ひたすら
 緩い日常を垂れ流すだけだし。
 個人的には原作を読み返す感覚で「そういやそんなエピソードあったかな」 
 と惰性で観てる感じですね。
 製作陣的にも
 ・>キャスト・スタッフが再集結し 
  同窓会感覚で楽しく仕事して、ホリミヤファンと楽しい時間を共有し
 ・この作品から新規でホリミヤに興味を持ち、本編に誘導できれば御の字
  そこから更に原作の販促に繋がればいうことなし
 という感じでしょうか。
 前回はそこまで思い至りませんでしたが、「本編への動線を作った」と考え
 ると、それなりに意味のあるアニメ化といえるかも。{/netabare}

(最 終)
途中で飽きるかとも思いましたが、意外と最後まで視聴できましたね。
まあ元々原作がそこそこのレベルを維持してましたし。
「こんなエピソード原作にあったけ?!」
と忘れてる部分もありましたし、千石君が結構コメディ要員で頑張ってたし、
30分というのも意外と慣れてきた感もありましたし。

中間レビューで書いたように、この作品は本作どうこうより
「本編への動線を作った」
という側面が強く、これをきっかけに「ホリミヤ本編」へ誘導し、原作の売り
上げ等に繋がればOK的な位置づけなのかなあっと。
そう考えるとアニメ化にもそれなりに意味があったでは。

全体的には
「所詮は本編の『絞りカス感』がどうにも拭えない」
「ホリミヤファン向けに残りエピソードもアニメ化しました」
って印象が強いですがw
>「piece」というタイトルがついている通り、まさに石の中から面白い「piece」
 (玉)を頑張って探すような、そんな作品になりそうですねw
そういう作品だと思えばまあ・・・ 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

いい雰囲気が変わっていなくてよかった。

3月からの超繁忙期(まぁ、私の仕事のお話なのですが)期間を迎え、余裕がなく、マジで余暇が取れない現状の中、やっとのことで1月以上かけて今作を視聴しましたw。
まだ、忙しい期間がもうしばらく続くので、げんなりしている所なのですがね。

さて、この作品。
1期の時に感じていた「いい雰囲気」を残したままの作品と受け止めました。
よかったよかった。
少し、コメディ方向というか、アットホーム方向というかに振られた印象はありますが、「piece」のサブタイトルのとおり、それぞれのキャラのそれぞれのエピソードや高校生活、日常の一片一片を集めたような作りになっていました。
その様な中で、友人、知人や家族とのつながりが描かれていたと思います。

その中心は言うまでもなく、堀くんと宮村さんなのですが、軽やかに、そしてふんわりと他の人たちと繋がっている様が楽しかったです。


繁忙期の中で苦闘する私には一服の清涼剤と・・・なっていたかなぁ・・・?
ただ、これほど多彩でもなく、彩りも薄かった学生生活だった気がしていますがw昔を少し思い出しましたね。


個人的には、「何が」とか「どこが」とかはうまく言語化できないのですが、本当に心地よい、いい雰囲気をもった作品だという感想です。

機会がありましたら、ご覧いただければ幸いです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サイドエピソード集じゃなくて順番に丁寧に作って欲しかった

賑やかで優しくて楽しい青春学園ストーリー
2期というよりもファン向けのサイドエピソード集、1期で飛ばされたエピソードをやっていく感じで、これ単体だと話になってないのでファン以外は見ても面白くないと思う

やってくれるだけで感謝!!だけど
やっぱり2期も作るのなら1期からエピソード飛ばさず順番通りに丁寧に作って欲しかったです

1期は話の展開を急いで話が飛び飛びになっているため、人間関係が急に進展しているのが欠点でした
いつの間に仲良くなった? 性格急に変わりすぎじゃない?とか
本当にどうして1期あんな話を飛び飛びにした?と思わずにはいられません

大好きな作品だけど、好き嫌いがかなり分かれそう
この作品はキャラや雰囲気が好きになれないとだいぶきついアニメだと思う
リア充な学校生活の楽しさ、雰囲気の良さは相変わらずで、こんな学校に転校したい!!ってなるアニメ

似た作品のスキップとローファーはキャラのやり取りが共学っぽいノリで、ホリミヤは男キャラまで女子校ノリなのと、
スキップとローファーは爽やかな青春って感じだけど、ホリミヤはなんか生々しいのでそういったところが合わないって人もいる気がします

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

69.9 12 2023年度のコメディアニメランキング12位
ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (190)
686人が棚に入れました
入社3年目のブラック企業で身も心もすり減らす天道輝(テンドウアキラ)、24歳。 憧れの経理・鳳さんへの恋もままならず、絶望的な毎日を繰り返す中...ある日突然、街でゾンビ・パンデミックが発生! 大量のゾンビに追われるアキラは、絶体絶命の中「人生を変える言葉」 を閃く。 それは......「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?」 告白、合コン、日本一周......!? ブラック企業から解放され、復活したアキラの 「ゾンビになるまでにしたい100のこと」が、いま始まる―――!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

死に向かって人間性を取り戻す話かと思ってたら、サバイバル説教?

 途中で中断してましたが、なんとか23年中に全話配信できたのは良かったと思います。もちろん熱が冷めている面があって結末の確認になってしまいましたが、クオリティは落とさずに完結を見たことは、うらぎられた感のある視聴者に対し制作が責任を果たしたと言えると思います。

 で、この話全体なんですけど、この資本主義世界の生きづらさ…仕事、恋愛、友情、夢などが全部上手く行かない世界に絶望していたら世の中が壊れることで見えてくる、世界の歪さと同時に自分の中にある原因を再発見するとでも言いましょうか。

 特に10話以降については自己責任論のような気もします。それもいいんですけどね。世界が悪いだけじゃなくて自分の中にも原因があるよ、じゃあ世界に原因がなくなったら夢を見付けるのか、復讐するのか。お互いの100リストを比べることで明確になってきました。

 明確にはなってきましたが、テーマを持ってディストピアを描くという発想は悪くないし、面白くは見られましたが…どうも後半に来るほど説教臭くなる気がしてなりません。初めの方は資本主義からの解放とは現代人にとって文明の放棄であり死と同義だ、という二律背反の上で滅びの中でどう生きるか、生きる意味をどう発見するのか?という点でゾンビという意味性があったと思います。(「少女終末旅行」のライト版みたいなイメージ)

 この作品においてバッドエンド=ハッピーエンドにできないと多分結末は相当平凡で尻すぼみなものになるでしょう。
 ハッピーエンドにするならよほど工夫がないと「ゾンビを戻す方法を実験所で見つけた、良し命がけでがんばろう」的な終わりになってしまう気がします。サバイバルものとか自然回帰崇拝にはしないでほしいです。

 今の人類は資本主義の上の文明でしか生きられない。だからゾンビで一旦滅びるんだ。その運命に対して人間性を取り戻した主人公がどう向かい合うかという話かな、と思っていたので、独自の発想を見せてくれるのかな?と思って楽しみにしてたんですけど。普通のサバイバルものに見えなくはないえす。

 ということで、そうはいっても放送休止前の8話くらいまでは楽しめた作品でした。

 ちょっと気に入らない展開が無理に人を死なせる必要はないですが父親の扱いをギャグにしていいの?と思わなくはないです。特に10話後半での場面の入れ方はちょっとひどい伏線だったと思います。それと、三日月閑がお色気要因になっちゃった?

 評価は悪くないですが、主観的にはちょっとがっかり感がある作品だったかな?



放送休止時のレビュー

分かっている状況がそのまま起きて「万策尽きた」は無いのでは?

{netabare} 万策尽きたらしいですが、それを結果論で言うのはどうかな?と思います。これだけアニメータの確保が大変だと言われている時代です。放送枠やさまざまなスケジュール、資金繰りがあるでしょうから完パケは無理かもしれません。が、そろそろアニメの本数を減らして、人材に余裕を持たせて1本あたりの単価を上げていきましょう。

 正直、現場がわからないスーツ組にコンテンツビジネスは経営できませんし、経営がわからないアニメータにも無理でしょう。私はこの分野の専門家ではないですが、経営はわかります。
 こういう世界で必要なのは両方に理解がある人材と、利益度外視の「好きこそものの上手なれ」です。コンプラ云々を言い出せばこうなるに決まっています。

 であるなら、コンプライアンスで労働単価が上がるでしょうけど、それをイノベーションにするのがビジネスです。クオリティに金を出してこなかったアニメ産業の付けでしょう。あるいはAIによる技術革新やアニメ制作の流れを変革するしかないでしょう。
 わかっていることや起きる可能性がある状況に対して、万策尽きたは甘えでしかないです。

 小説やマンガ、アニメという嗜好品は「当たる作品」は計算できません。この分野はよほどのビッグコンテンツでない限りは、マーケティングが通用しません。
 本の売り上げやグッズ等の周辺のビジネスの先行事例の模倣による皮算用で投資を頼りにするから、こういう事態になります。深夜だから許されたビジネスモデルを日曜5時でやってもなあ…見通しが甘すぎでしょう。

 なんとなくヒロインの経営の女の子がむなしくなります。


追記 もちろん親会社がこの会社を設立した見通しがあまいんですけどね。会社は小さくなればなるほど、人材も資金も融通が利かなくなります。収支計算による採算計画や一つのアニメに専念するモデルの意図があるなら、もっと初期の資金と人材を入れないと。{netabare}


1話からリアルタイムのレビュー

1話 話の展開では危険な作品です。題材はいいですけど。

{netabare} 日常が生きているか死んでいるかわからない。すべてを捨てられるなら、死が目の前に迫ったほうが幸せだろう…という思考ならヤバイアニメです。
 そうではなくて、どうせ死ぬなら何か他の事ができるんじゃないか、というマインドが芽生えてきて、俺は生きたい。やりたいことが100じゃ足りない、になればなかなかいいかな、と思います。

 映画「死ぬまでにしたい10のこと」「最高の人生の見つけ方」は、どちらも老人の話ですので、終活として意味があると思います。余命に関して言えば類似作は沢山あると思います。

 最近では水星の魔女のスレッタがやりたい事リストを持ってましたが、あれは現状が辛いからではないですよね…いや、そういうニュアンスも無くはないか。

 また、残念ながら映画はひどいと評判ですが、100ワニですね。これはメタ視点で日常の連続の果ての死を、カウントダウンするのは良かったと思います。
 死が特別ではなくすぐに横に転がっているという達観か、ただただ自分が気が付かない制限時間をメタ的に見ることの感情的な味わいか。
 見方はいろいろありますが、やりたい事リストの逆です。リストが無くても余命宣告がなくても、一生懸命生きようとか友達と楽しく過ごす日々を大事にしようという逆説的な前向きはありました。

 実生活で仕事がきつい。好きな女に振られた。時間(寿命)がある人ならいくらでもやり直せます。経済的な多寡とか1人の女で幸せがきまると思うから仕事が辞められないんです。そこにこの作品が行きつけるかどうかかな、と思います。

 大谷翔平のように、一流の野球選手になるためにすべきことをリストアップするならいいのですが、もし、今の生活が死よりも辛いというだけなら、あまりにも寂しいです。

 もちろん、本作は社会批評にもなりますが、それは1話のメッセージで十分伝わりました。

 気になりますので、話の行く末は追わせてもらいます。 {/netabare}


4話 面白くないわけじゃない。ほんのりテーマ性もある。ただ、終わる気がしないです。

{netabare}  思考をとめて人間であることを止める。つまり価値観を経済性=金と外部評価=SNSにおいて生きる脳みそ停止人間社会のアナロジーがゾンビなのかなと思って見ています。あるいはタイパとか入れてもいいですけどね。だから「したいこと」とは資本主義的な制約からの解放という事なんだろうと感じます。

 うーん。そういう感じで展開する気配はありますよねえ。恋愛資本主義的ルサンチマン、ルッキズムとか陰キャ側のモテない原因なども含んでます。4話は分かりやすいですよね。気に入った娘に彼氏がいるというのも良かったと思います。そういったポテンシャルは感じます。
 生死と隣り合わせの状況などもマンションの住人の件などで描けています。

 意識高い系のスポーツお姉さんもある意味では、そうった枠組みで何かを表現している気配はあります。パーフェクトに生きなければいけないのか?などです。

 ただ、テンポが遅い?いや、エピソード毎の話はまあまあだと思うんですけど、結末というか何かが描けるスピードなんでしょうか?一応アマゾンで確認したら、原作が14巻。

 別にゾンビが生まれた原因とかはどうでもいいんですけどね。どうしようかなあ、結末がないアニメをまた見せられてがっかりするのかなあ?キャラ紹介で終わりますよね?続きがあるにせよ、2年後とかじゃあなあ…1期で何かの区切りは欲しいですね。 {/netabare}


5話 ヒーロー願望は劣等感ではなく他人の為に戦うこと。シズカのキャラ造形に計算を感じます。アンチ資本主義ヒーローの誕生か。

{netabare} シズカの思想を計算でやっているなら結構深いかもしれません。これは現代人=我々のメタファーに見えます。
 人間社会・共同体が生存繁栄することよりも個人の生存を優先する。理屈ばかりである。目先の利益じゃないと動かない。エリート設定ですし、これは資本主義の枠内の成功者でもありスタンダードな人物像に見えます。

 主人公は、ゾンビ=資本主義の大衆だとすると、ゾンビになるまでの目標の一つとしてヒーロー、つまり他人を助けるために何かがしたいという利他につながります。利他とはすなわち現代的な資本主義へのアンチテーゼです。
 仕事を捨てて自分のウォンツを言えるところもまたアンチ資本主義です。そしてバディ=真の家族を得て旅をする。バイクはまた自由の象徴でしょう。

 この構図はシズカというキャラ造形を考えると、意図的じゃないとできない気がします。

 2人のバディが女性を数多く助けているところも、現代的な人権思想に対する思惑も見えなくはないです。

 本作は結末まではいかないでしょうけど、原作なのか2期以降なのかわかりませんが、私としては主人公が子孫を残して、他人を助けてカッコ良く死ぬという最期が見たいかな。{/netabare}


8話 ゾンビになる恐怖とは、自分が自分でなくなること。

 これまで資本主義的なルール・価値観からの脱却が描かれてきました。6話7話では反権威主義、つまり反上司・反親でした。資本主義的な民主主義からの脱構築的なアウトサイダーものの逆説的な物語です。精神まで支配されてきた主人公とヒロインが、過去の精神支配から脱却していました。マンガで言えば「俺の空」とか「ボーダー」などと比べると面白いかもしれません。

 ただ、少なくとも元上司は組織化によるゾンビへの対抗策を産み出していました。その運営方法に問題はあるにしてもその点では有能だったんでしょう。「お前は何もしていない」という視点は部下からの視点としては共感できるところもあるでしょうが、組織化・組織運営は一番ストレスがたまる仕事です。
 ヒロインの頭の良さも親があっての事です。その点を考えると、あまり単純な視点で見すぎるとおかしなことになりそうです。

 8話は目的につっぱしる外国人少女の話でした。やりたい事の為に他のことを犠牲にしてでもやり遂げる精神です。確かに日本人には少なく欧米人に多い気質かと思います。

 6~8話はエピソードとしてはありきたりですが、半資本主義的な脱構築の視点で見ると相変わらず面白いです。反親・反上司に非常によく表れていました。権威主義の「べき」による刷り込みから逃れる難しさが描けていました。金時計やキャンピングカーの場面も良かったです。

 これが原作者の意図かどうかですが、ゾンビものというのは、もともとそういう「思想」「制度」「全体主義」に犯される恐怖に対する無意識の抵抗のような気がします。

 つまり、ゾンビものを見たくなる、描きたくなるのはなぜでしょうか?ゾンビへの恐怖の根底にあるのは「自分が自分でなくなる恐怖」ではないでしょうか。
 その点で言えば、まだ主人公の「やりたい事」は現時点では未だに資本主義的な欲望の延長線上です。金の時計は分かりやすいです。つまり未だに彼は捕らわれています。
 本作で冒険の果てに描いて欲しいのは「どんな望みが本当の望みなのか」でしす。最終的に彼が望むものは何かが楽しみです。利他なのか、つながりなのか、反文明なのか、恋愛・友情なのかわかりませんが、そこに原作者の描きたい事が反映するのでしょう。

 尻切れトンボかもしれませんが、ひょっとしたら原作買ってしまうかも、と言うくらい面白いです。


 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ゾンビパニック瞑想メソッド

ブラック企業の“社畜”として鬱屈した日々を過ごす青年男子主人公が、
突如ゾンビが溢れ返る非常事態となり、
むしろ会社に行かなくて良くなり、自由に好きなことができると、
“やりたいことリスト”を実行していく同名連載コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 4.0点】
ゾンビ物と言うより、自己啓発本まとめ動画。

私は観ていて真っ先に『夢をかなえるゾウ』が思い浮かびました。
あの本は、自己啓発し続けても常識の枠からはみ出す勇気がなく、
夢に踏み出せない人々に発破をかけ続けるベストセラー自己啓発小説でした。

一方、本作はゾンビパニックにより常識を枠ごと吹き飛ばすことにより、
夢を追わない言い訳を強制撤去して、
視聴者に一度切りの人生、やりたいことを我慢してはいないですか?と本心を問い掛ける作風。

ゾンビについても、まるでゾンビみたいな社畜。現代社会はゾンビ映画より地獄。
〇〇しないくらいならゾンビになった方がマシ。ゾンビより無理な{netabare} キモ男のベロチュー。{/netabare}
といった具合に社会風刺の比喩表現の素材等に活用される。


よってクライマックスはゾンビ退治を背景に回した上での、
社会病理の権化としての敵キャラの人間と、
主人公サイドによる大仰な説教バトルとなる。

様々なコンテンツでゾンビ物が乱造されてる感を抱き、
どうせゾンビやるなら捻って欲しいと思っていた私にとっては、
ビジネス書読み漁りたいメンタルの時を選べば、
主人公たちの熱弁と共に、美味しく頂けたということでこの評点。

ですがゾンビに何を求めるか?説教なんて聞く気分じゃないなど、
観る角度やメンタルによって評点は乱高下すると思われます。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BUG FILMS

ゾンビ群衆なども処理するなど作画レベルは良好。

それ以上に光ったのは色彩設定と画面構成による演出の妙。

狭い画面サイズによるブラック企業などの鬱屈した視野狭窄の現代社会から、
ゾンビパンデミック後の世界では画面を最大化して解放感を好表現。

モノクロに近い過去のトラウマの記憶から、
アートみたいに自由で色とりどりなゾンビたちの世界。

その他、多彩なアングルによる疾走感や、心理描写による説教合戦のアシストなど、
単に作画が綺麗か否かだけでない、
アニメーションによる表現の意志が感じられるのが嬉しいです。


が、本作が初元請けとなる同スタジオ。
私も放送延期についてはあまり言いたくはないのですが、
制作遅延と総集編を繰り返し、TBS夕方17時の夏アニメ枠からはみ出した末に、
ラスト3話クリスマス深夜一挙放送は流石にグダグダ過ぎます。

納期でいつもカツカツなブラック制作会社からの解放を謳ったアニメの制作が、
“万策尽きる”とか洒落になりません。

最終話。“人生最後の夏休み”も決着し、季節も寒くなって来る。次は{netabare} 北海道{/netabare} だ!
予定通りの放送なら時季の上でもタイムリーヒットだったのに、
残念ながら、こっちはもうとっくに冬ですわw


TBSが高らかに復活を宣言した“日5”アニメ枠。
私は早くも、毎週安定して作品が放送されないネガティブなイメージを抱きつつあります。

TBSも、またそのうちアニメを枠ごと切り捨てるのでしょうか?
私は白い目で見ています。


【キャラ 4.0点】
よくB級パニック映画を批判するリアリストの定番に、
おバカな主人公のせいで、要らぬピンチを招くのが見るに堪えない。
というのがありますし、私もこうした批判をしたりしますが、
本作主人公のアキラはまさにそんな感じの元・社畜の夢追い人。

しかもセオリー無視して、リスクを取って、やりたいことを優先して主人公の姿を、
感化された親友の“全裸芸人”ケンチョとのおバカコンビネーションも交えて、
夢に一歩踏み出す勇気を称えるテーマの根幹と接続して肯定していくスタイルのため、
リアリストはアレルギー反応必至。

リアリストが精神の平衡を保つための拠り所にするのが、冷徹に状況分析する“常識人”枠。
本作の場合はヒロイン・シズカが該当しますが。
シズカは、何でも、べきべき言って、自分のやりたいことを誤魔化す“リスクヘッジお姉さん”
と揶揄され、改心の対象として描かれるため、リアリストの心が休まる暇はありません。


ここも自己啓発本の諸要素を具現化したキャラ構成と割り切るか否かで評価は乱高下するのでしょうか。
私は割り切って挑んだので、例えばクライマックスでシズカさんが紹介した{netabare} 認知的焦点化理論{/netabare} とか、お勉強になりましたって感じで折り合えましたし。

何より、金髪ハンターの尊氏としては金髪ポニテ巨乳の甲冑ドイツ人・ベアトリクスちゃんが、
いつ登場するんだ?というのが延期が相次ぐ中でも、視聴継続できたモチベーションだったのでw甘めの評点。


あとは、アキラの父、ヒコじい、熊野、それと寿司屋の大将のおもてなしとか。
じっちゃんが輝いているアニメに悪い作品はないと思います。


【声優 4.5点】
主演アキラ役の梅田 修一朗さん、ケンチョ役の古川 慎さん。
高音、低音に暑苦しい男共の絶叫が共鳴し、夢へ驀進するキャンピングカーの動力源となる。

それをアンニュイボイスで冷淡に論評するのがシズカ役の楠木 ともりさん。
彼女が全身全霊でデレるカットがツンデレ好きへのご褒美。

日本大好きドイツ人・ベア役の高橋 ミナミさん。
高校時代、国際科履修で、日本語で懸命にコミュニケーションを取ろうとする外国人留学生との交流経験があったと言うたかみな。
外国人キャラとして確立しつつも、わざとらしくなり過ぎない。
絶妙な塩梅のカタコト日本語ボイスは国際交流の賜物。


特筆したいのがアキラのブラック企業上司役の小杉役・三宅 健太さんのパワハラ表現。
迫真の演技で圧倒されて私も胃がキリキリしましたw
トラウマを抱えている方は注意しましょう。

終盤立ちはだかる日暮グループリーダーの日暮 莞太(かんた)役の岡本 信彦さんも良い感じでイカれていて説得力がありました。


日暮はかつて数多くの自己啓発本を読み漁りながら夢を掴めなかった、見つけられなかった凡百の成れ果てでもあります。

『夢をかなえるゾウ』はビジネス書読み重ねても行動できねば夢を叶えられぬと主人公と人々に奮起を促す。
でも『夢をかなえるゾウ』を読んだ400万人超のほとんどは私も含めて夢を掴めたとは言い難く、
『ゾン100』観たって成功する人はごく僅かでしょう。
それでも尚、書店には夢を諦められない人々に向けて自己啓発本が並び消費され続ける。

夢見る人々の心を埋め続けるビジネス自己啓発書市場の悲哀も想起させるw
悪役陣の好演が作品を下支えしていました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は宮崎 誠氏。
(K)NoW_NAMEにも参加しているギタリストが、
平時の静寂から、ここぞの場面ではバンドサウンド等で加熱させる緩急で作品を好アシスト。

OP主題歌はKANA-BOON「ソングオブザデッド」
ED主題歌はシユイ「ハピネス オブ ザ デッド」
双方とも各話タイトルに必ず「~オブザデッド」を付す作品とも足並みを揃える痛快ロック。

OPアニメーションはシリーズ前半が過去回の振り返りも交えた構成で、
後半がゾンビたちも交えたダンシング動画。
私はどちらの作風も好物なのですが、どっちも提供されるのはパンとラーメン一挙に喰らう感じでちょっとw
踊るのは良いけどもうちょっと早くしてよと正直思いました。
こんな所にも感じる制作の自由度と言いましょうか、延期が繰り返される混乱と言いましょうかw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

マリオネットの亡国

●ストックホルム症候群という名の洗脳術使い

日本の加工肉製品にはかなりの確率で亜硝酸ナトリウムが投入されているようですが
実際のところどうなのか気になり先日近くのコンビニで現物を確認したところ
サラダチキン4種類の内投入されているのは1種類だけでした。

{netabare}しかしながらやはり何かしらの食品添加物は当然の如く入っておりますので
亜硝酸ナトリウムがなくとも相応の注意が必要であるように思います。{/netabare}

【グレートリセット】により資本主義経済はぶっ壊されます。
次に来るのは共産主義社会であると言われています。

共産主義社会において重要になるのは強力なカリスマ性を持ったようなリーダーでありまして
故に本作でも{netabare}その手のリーダーが登場するわけであります。

主人公の天敵とも言うべき元上司に無意識に恐怖感を覚えるわけでありますがこの恐怖感を利用して
カリスマリーダーはある種の【ネクロマンシー】=マインドコントロールを仕掛けるわけであります。

服従なら飴を、不服従ならば鞭をという単純な二者択一の選択でありますが
兵糧攻めの恐怖を味わったものにはこれ以上有効な手段はありませんので
これから現実世界で用意されているであろう試練の数々には相当の覚悟が
必要であると言わざるを得ないでしょう。

恐らく主人公は非常に厳しい精神的逆境を何とか乗り越えていくはずでありまして
もしかしたら現実世界で厄介な局面に晒される今後の我々にとっても事態を乗り越えるための
重大はヒントになりえるかもしれないという意味で、主人公の今後に期待がもてるわけであります。{/netabare}


●意識高い系女子

いかにも現代的で合理主義的な感じの女子キャラが登場しまして
あまりにもあれなオーラが漂っていたので伏線なんだろうと思いましたが
今回その伏線が発動したようであります。

{netabare}コンビニの「サラダチキン」を買う女とは、ある意味「チェンソーマン」の
「チャイニーズレストランシンドローム」に通じるところがあるいかにも
典型的な現代人であり「マインドコントロール」の制御下にあるという意味では
ゾンビ予備軍であると言っても過言ではありません。

ビールは旨い。しかしサラダチキンはパサパサの触感が問題外でありとても食えたものでは
ありませんが、それ以上に日本の加工肉製品全般に使用される食品添加物の「亜硝酸ナトリウム」
には発がん性がありまして、世界の常識では規制すべき添加物入りの食品ということになっています。

何故そんな危険な添加物が日本では規制されないかと言えば、それは我が国の本質が
株式会社日本だからでありまして、様々な化学薬品の需要を生み出すことにより経済が回る
画期的な仕組み故に、宿命的に経済を回すことが最優先の国是となり、株主様も大変満足されると、
そういうことになっているわけであります。

更に食品添加物や農薬など有害な物質を日々取り込み人体に蓄積されますとやがて病気が発生し
医療業界や製薬会社にも絶大なる需要をもたらすということで、経済大国日本株式会社は
永久に不滅であると自信を持って断言できるわけでございます。

サラダチキンが食べたいならばできるだけ品質がいい鶏肉を買って来て
サラダチキン専用メイカーで作ることを推奨いたします。

コンビニなどで売っているジャンクなチキンとは別次元のジューシーな触感を生み出す
低温調理法というものに秘密があるのですが、時間がかかるので既製品としてはコスパが悪く
食中毒のリスクもあるために当然の如く低温調理なんて問題外ということになるのでしょう。

サラダチキンはヘルシーで健康的というイメージを世に拡散したのは当然の如く
いつものマスメディアでありまして、すべては金儲けのビジネス口上であります。

経済至上主義や拝金主義の価値観を国民の脳内にねじ込んだのもマスメディアでありますが
気が付けば日本人の大半は金の亡者と成れ果てました。

意識が高いエリートならば生き残るというわけではなく、そもそもこの国の原理や
常識というものに問題があると考えるべきであり、多数派であるゾンビの群れの
思考回路に自分の信じるところに従い敢えて挑むことが必要であるということ
を本作は示唆しているのでありましょう。{/netabare}



日本人はモラルが高く、文化水準も高く、公平中立で、正義と平和を愛する国民性を
持ち合わせているため、よって日本国の治安もいいというような
そんな独りよがりの幻想、妄想を抱いていた時期もありましたが
残念ながら現実はその真逆といいますか、ただ単に日本人という種族は
見えない糸に操られるようにして、家畜のように飼いならされているのが
本当のところだったりします。

「社畜」という言葉は日本人の本質を見事についており、「株式会社アメリカ」の子会社に当たる
「株式会社日本国」の大変残念な実態をまざまざと思い知らしめるのであります。

経済第一に考えてきた日本人ですが、気が付けば奴隷や家畜のそのもののような立場にあり、
{netabare}租税負担率50%超えというまるで共産主義国家のカースト最下層民のような扱いを受けるも
愛想笑いで無難に流して、与えられた役割を当たり前のようにこなすわけです。

当然ストレスは溜まる一方で、体を患えば、病という道が、
精神を患えば、その行き着く果てには、自殺という道が、
待ち構えているわけであります。

【ネクロマンシー】とは【黒魔術師ネクロマンサー】が使う秘術でありまして
人間を魂が抜けたもぬけの殻のような状態にして人形のように操るのであります。

ナチスドイツはオカルト研究に熱心でありました。

オカルト研究の成果として生み出されたのが【MKウルトラの洗脳術】でありまして
大戦後には「株式会社アメリカ」の工作機関「CIA」がこれを受け継いだのであります。

【MKウルトラの洗脳術】と言えば薬物や身体的苦痛を課すというかなり過激な
手法でありますが、それよりもソフトな感じの洗脳工作と言えば3S政策であります。

3Sとはスポーツ、スクリーン、セックスのことでありまして、戦後の日本人を
このようなもので堕落させ骨抜きにしようとGHQが目論んだ工作であります。

スクリーンは映画であり、TVでありまして、これを用いて洗脳するわけであります。

そんなわけで今のようなマリオネットの日本人が生まれ、自動書記人形やリビングデッドの如く
日々盲目的に同じ日常を無限ループするわけであります。

まず第一に自分が【ネクロマンシー】の操り人形であると自覚することが大事でありまして
その自覚なくしてはリビングデッドの日常からは抜け出せないのであります。

本作は亡国日本の国民に対して【グレートリセット】を示唆する作品であります。

強制リセットされる前に、自らをリセットして自分が生きる道を模索しなければ
亡者の群れに飲まれて終わるだけであるという日本人の運命をそれとなく
示唆しているのでありましょう。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

68.4 13 2023年度のコメディアニメランキング13位
吸血鬼すぐ死ぬ2(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (77)
280人が棚に入れました
シンヨコナイトリターンズ! ひょんなことからコンビを組むことになった吸血鬼退治人(バンパイアハンター)ロナルドと超絶ザコ吸血鬼ドラルク、そして、愛すべきアルマジロのジョン。 夜な夜な繰り広げられるギャグラッシュにオータム書店の新たな刺客が参戦し、おなじみのバカと変態たちも大暴れ、ドラルクは変わらず塵と化す! トンデモ吸血鬼蔓延る新横浜の平和と秩序を守れるのか、ロナルド?!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

安定してる

{netabare}
癖が強いので人を選ぶんだろうけど、1期同様2期も面白かった。
1期とは違って最初からキャラが全員そろった状態、にぎやかな状態からスタートだったので個人的には2期の方が平均的に面白かった気はする。
1期の濃いキャラ達が使い捨てじゃなくてほぼ全員再登場するのはみてる側としても嬉しい。

相変わらず本編は酷い下ネタばかりだけど、不思議とこの作品は楽しく見てられる。
下ネタ以外にも、出てくるキャラごとに色んなバリエーションのネタがあって飽きないかな。
変態吸血鬼たちも好きだけど、フクマさんの話とかも好き。
特に1期と変わることもないし、話の内容もこれといって無いので書くことも特にないかな。
最終回は一応ちょいシリアス...?

私的評価:82点
ベスト回:4話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
やっぱりそれなりに面白いな。ほんとに芝居?w 怖かったんかよw
デザイン割と怖くて草。アニメなのにページ目って言うな。
漫画に忠実すぎる。

2話 ☆9
領域展開か? 洗脳完了だなw ヒナイチ可愛い。
変なキャラばかりだから特別感もある。たまごっちじゃねーかw
この作品にもこんなキャラデザのキャラ居そうw
クソゲーレビューの方が伸びるからな。今回面白かった。

3話 ☆8
情緒不安定だな。フクマさん怖い。
こういうドアは大抵見つからないパターン。吸血セロリ懐かしい。
半田のおかげで助かったw とんでもない噛ませ。

4話 ☆10
わざと不味いもん作ったんじゃないのかよw よく料理店やってるな。
はよ野球挙やれ。ツッコミ役になってて草。ちゃんと勝てや。
コナンやめろ。ヤンデレ気質な母さん。吸血鬼って歳とるの?
確かに自己満足でしかないw 今回良かったな。

5話 ☆8
あやかしトライアングルか? 何の施設だよw 洗脳か?
冰剣で見た。子安。きさらぎ駅か? 壁尻。確かに自分では買わないw
オチで草。フクマさん最強。

6話 ☆8
女体盛りかな? 聞いて欲しいんかよw
兄貴が辞めた理由はガチシリアスなのかよw 兄貴の方が背が低い。
シリアスじゃなかった。上手く説明したw

7話 ☆9
人間かよ。おかしいのは吸血鬼だけじゃないw 性癖かよw 終わらない。
真顔で下ネタ言うな。青椒肉絲言う機会さほどないのにw
草。遊びに来てるだけやんw ヒェッ…

8話 ☆8
汚い。真上に飛びそう。マリアさん好き。半田変態で草。
妄想癖やばい。三日月くんいっつも帰ってんなw

9話 ☆8
RWBY氷雪帝国ならこれで8話ぐらい使ってた。キャラ被りしてて草。
上には上がいる。

10話 ☆8
遂に直接性器がw 吸血鬼の昔の姿も色々とおかしい。
後のハンターと言えど子供は無邪気。ドラルク以下の強さになってて草。
陵辱系に居そうな格好の虫だな。

11話 ☆8
ゴールデンカムイでありそう。HPが多すぎる。アンチの鑑。
師匠は強いのかよ。まさかの続く。

12話 ☆9
吸血鬼ガチ始末したことは無いよねこの作品。LGBT配慮。
もっと飲んだあとの姿を見せろ。伏線回収www 吸血鬼にもあるのか。
普通のアニメの風呂シーンとは逆の男女が構図で草。
さすがオータム書店。映画を理解できるヌー。何この禅問答。
このゲーム翻訳どうやるんだろうw

曲評価(好み)
OP「NEW DRAMA PARADISE」☆4.5
ED「Cozy Crazy Party」☆7.5
1話ED「わかってたよ」☆4.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

愛すべき、バカ達(笑)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
ギャグ系の作品で、2期まで失速せず、むしろ加速していく作品は、あんまりない。

ネタ的には、下ネタがバツグンに面白い。なんか、このアニメ好きっていうと、センス悪いと、思われそうだけど、好きなものは好きだから、仕方がない(笑)

スナーーー。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
んー、書くことないな、バカバカしくて(誉め言葉)w

1番好きな回は、裏新横浜駅の回かな。境界で戻っちゃう隔離空間は、これまで何度も観てきたけど、それを、自分の肉眼でケツを観るために使うとは思わなかった(笑) 天才か(笑)

1期前半の、すぐ死ぬネタで引っ張らず、下ネタやバカバカしいネタにもっていったのは、英断。

いやー、普通に笑ったわ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

気楽に見れるのが良い。こういうのも必要。

1期と特に変わらない。
爆笑するほどじゃないけど結構面白い。
下ネタ多いので好みは分かれそうだけど2期だし今更そんな話じゃないか。

贅沢言えばロナルドのツッコミが単調というかバリエーション不足な感じで物足りない。
わーわーツッコんでるだけ。
全体的に単調なギャグアニメではあるしツッコミ役なので難しいところではあるが。
キャストにベテランが多いのでロナルドにもベテランを起用したら違うロナルドを見れたんじゃないかなと思う。
古川慎の演技は悪くないけど、飛び抜けて良いという感じが無いので福山潤の相方としては少々力不足な気がする。

何本もアニメ見てると息抜き的な部分で丁度いいので3期もやって欲しい。

うん、書く事あまり無いです(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

67.8 14 2023年度のコメディアニメランキング14位
Buddy Daddies[バディダディーズ](TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (170)
437人が棚に入れました
殺し屋バディの子育て奮闘記!? 狙ったターゲットは逃さない。 そんな男2人の殺し屋バディが、4歳の女の子を引き取るハメに。 新たに始まったのは、ホット&クールな男2人組と天真爛漫な女児との家族生活。 どんな仕事もこなす2人でも、1人の娘に悪戦苦闘。食事の世話から遊びの相手、保育園の送迎などに大慌て。それでも仕事の依頼は断れない。 さらに、女の子は2人が始末した極悪マフィアボスの隠し子だったのだ…! 果たして、仕事と育児の両立は可能なのか? そして、仮初めの家族に幸せは訪れるのか? オリジナルアニメーションを数多く制作してきたP.A.WORKSと、練り込まれたシナリオで定評のあるニトロプラスがタッグを組んだ新作オリジナルアニメーション。痛快アクション&ホームコメディ!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

芝居×FAMILY

●「564」で「絆」は得られるものか?

組織の中でしか生きられない宿命を負った{netabare}レイパパが新しい生き方を見出し
生まれ変わろうと奮闘する姿については好意的に受け止めることができます。

家族の絆を知らずに生きてきたレイパパの成長物語として考えたら、それなりの出来栄えであり、
最後に家族で記念撮影して終わるという展開も悪くはないようにも思えます。

しかしながら、やはり5648稼業の業を負い、ミリの父親を手にかけた罪について
何のお咎めなしというのは少々虫がいいようにも思え、素直にハッピーエンドに
喜べないようなところもあり、釈然としない引っ掛かりのようなものが残ってしまいます。

思っていたよりも組織は弱く、ボスも息子には甘く、ショットガンの威力も微妙でありました。

レイパパは親から英才教育という名のある種の洗脳を施されていたような形跡がありますので
そういう前提で考えたら5648稼業は親に無理やりやらされており、情状酌量の余地があると
言えなくもないので、罪の重さを測るのが難しいような気も致します。

二人は改心したからこそ足を洗ったのでしょうが、改心したならばやはり娘には
父親の件は告知すべきだったでしょう。

息子はボスを殺さず。ボスも息子を殺さず。
それは組織の論理に反するものの、親子の「絆」によるものでしょう。

もしも娘の父親殺して得られる「絆」があるなら、それは家族の道理に反し
「絆」に傷成す皮肉となるのみ、そんな風にも思えます。

ミリの両親とダディーズのいきさつについて本人に詳細話さずに
娘との信頼関係が深まるというのにはやや苦しいところがあるので
これについては省略すべきでなかったような気がします。{/netabare}

●退路は断たれた

ミリ母のあまりにも鮮やかな{netabare}心変わりには裏があるのではないかと勘繰っていましたが
組織によるものではなく、Qちゃんの配慮が働いていたということでした。

娘を巻き込まないためダディズが身を引くという選択肢を選ぼうという流れでしたが
組織はそんな生ぬるい考えに断固たる行動を示すのであります。

格上の殺し屋と対峙しカズキパパが生き残れたのは幸運であると言うしかないですが
身を引くという生ぬるい選択肢は意味がなくなり、組織と全面対決するという
最悪のシナリオに嵌ったようです。

生まれ変わりの伏線は機能していますが、この路線で果たして着地成功できるのか?
非常に興味深いものを感じずにはいられません。

ラストスパートで巧い事見せ場を作れたら、評価は一変することもあり得ます。{/netabare}
次回以降、期待値はぐんぐん上がって参ります。

● Happy rebirth day to you♪
レイパパの誕生日回であります。

誕生日と言えば誕生日ケーキでありますが、{netabare}誕生日ケーキに蠟燭立てて火を吹き消す
という習慣の起源は【フリーメイソン】と言うことらしいです。
お前らどんだけお姉ぇ系タレントと【フリーメイソン】が好きなんだ!という話にございます。

ちなみに【8】話なので「誕生日ケーキ」が必然的に出てきます。
「蠟燭の炎」は【灯火】であり、自由の【女神】が右手に持つ「希望の【光】」を暗示します。

ケーキには「6」本の蝋燭と「12」コの苺が載っていますが
6と12を合わせると【18】(=【666】)になります。
お前らどんだけ裏設定好きなんだ!という話でございます。

よりにもよって誕「生」日にマフィアの父親から56「死」の指令を受けるとか
皮肉もいいところでありますが、そもそも自分の父親殺したダディーズに
育てられる娘と言うのも大いに皮肉めいた話であると言えるのかもしれません。

564のターゲットは愛するものために組織を抜けようとする裏切り者であり、
レイパパのかつての相棒と言うべき存在であります。

レイパパが現れてターゲットの男は「待ち人」が来ないことを悟るわけですが
愛する人を失ったにも拘らず全く動揺しない彼の強靭過ぎるメンタルを目の当たりして
むしろ見てるこっちが動揺してしまったりもいたします。

銃撃戦と言うよりは、二人の男の信念、あるいは生き方を掛けた戦いであるというのが
このシーンの描写意図だと思われますが、リアリティがどうとか別にしても
見応えは十分あったように感じました。

組織以外のところでは生きられない宿命を背負うレイパパが、誕生日に
自分の人生を振り返り、生き方を「変えよう」と決意する展開には心惹かれるものを感じますが、
但し、守りたいものを守ろうとし生きたいように生きようとするのがほぼ不可能な
このような設定を敢えて仕掛け、難易度を上げまくっておいて
無事に着地できるかどうかは際どいものを感じずにはいられません。

しかしもしも「誕生日(ケーキ)」が伏線だとしたら、奇跡のランディングも
{/netabare}あり得るということで終盤戦に期待をしたいところであります。

●5648稼業の奮闘記

殺し屋稼業と「FAMILY」から想起されるものと言えば {netabare} 「マフィア」。
もしも「ダディ・ペア」がマフィアに属し「FAMILY」のために人を殺すと言うなら
視聴者の理解が追い付かないまでに整合性が取れないこともなかったでしょう。

「SPY家族」のヨル夫人はマフィアに属しているというわけではないですが
故あって殺し屋稼業に身を置いていることについて、一定の理解は
得れられているような印象を受けます。

悪党のみを暗殺対象とした「正義の殺し屋」?という線ならば殺し屋設定も
正統化されそうであり、ヨル夫人もそういう側面が無いこともないと言えるのかもしれません。

まるで人気作品「SPY家族」を意識し過ぎたかの如く?本作でも5648コンビが大活躍しますが、
本作の独自性を出そうと奮闘するも「正義の殺し屋」路線の再現はなかなかに
厳しいものを感じてしまいます。

コメディの世界観と言うのはとても便利で巧いこと笑いが取れれば、細かいことは
流されるという最大の利点があるのですが、その反面シリアス路線との相性は最悪で
特に「人の命」を題材にした物語でコメディ劇場を展開した場合悪趣味と言えるまでに
物語の世界観は歪な形にねじ曲がってしまいます。

トラウマになる程辛い大切な人の死のエピソードを無事通過したようですが
「殺し屋設定」の地雷を踏んだような状況に追い込まれ、弁解するのが
更に困難な状況に陥ったようにも思われてしまいます。

「命は大事で、家族も大事」というある種の一般常識
殺し屋稼業のダディ・ペアはこの命題に対して{/netabare}如何なる答えを導き出すか?
それが今後の最大の見どころとなるのかもしれません。



オーソドックスな人気作品の王道的手法はキャラで釣るというものでありますが
本作もそのセオリー通り幼女キャラを全面的に押し出すことにより、狙い通りの
成果を出しているように思います。

子どもを基点に展開されるホームコメディドラマでありますから、やはり
「SPY家族」を意識しているということになるのでしょう。

成り行き上の子育て奮闘記を描いたような作品は一昔前に映画などでよく扱われており
今更感や出尽くし感あることを否めないですが、コメディ路線ではある意味王道であり
エンタメ性もそれなりにある無難なものに仕上がることがある程度保障されているため
余程の下手をこかない限り話の途中で失速することもなく、完成度も相応のものができると
考えられるわけであります。

「アーニャ・フォージャー」同様、幼女キャラは本作最大の強みでありますが
逆に言うとそれ以外のところでは見せ場が今一つないというのが、ウイークポイントであります。

今までのところ無難な線をキープできていますが、最後の最後で王道を外れたような
衝撃展開が用意されているのかと言えば、それはなかなか難しいように思えます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

【失敗作の典型例-4】安易に子供に頼りすぎ →「臭いものには蓋」プロとして最低の仕事ぶり/2023/4/2追記

【レビューNo.48】(初回登録:2023/4/1)
オリジナルアニメで2023年作品。全12話
「糞作品にレビューを書かずにはいられない」という、レビュアーさんの気持ちが初めて
理解できたかも(笑)まあ怒りに任せた緊急レビューということでw

(ストーリー)
一騎と零は裏社会で生きる殺し屋バディ。この日も仕事でターゲットが主催するパーティー
に潜入する。作戦決行の直前何故か4歳の幼女ミリが紛れ込んできて、作戦はハチャメチャ
となるもどうにか任務を完遂。ところがミリは暗殺したターゲットの隠し子だったのだ!
次に母親に子供の引き取りを依頼するも拒否されてしまう。そんなこんなで2人の殺し屋と
幼女の奇妙な同居生活が始まる。

(評 価)
{netabare}・安易に子供に頼りすぎ
 ・「アイデアに困ったら子供と動物を使え!」
  「CM業界の鉄則」で昔そんな話を昔聞いた記憶があり、実際「3B」というものがある
   (美人(Beauty)、赤ちゃん(Baby)、動物(Beast))
  らしいのだが、本作も「安易に『幼女』に頼ったな」という印象しかない。
  ・「殺し屋」×「幼女」にすれば、意外性のある面白い作品が作れるだろう
  ・幼女を出しておけば、「萌え」とか見栄えのいい画が描けるだろう
  ・幼女に家族アピールさせとけば、アットホームな作品になるだろう
  という、浅はかな計算しか感じなかったんだよね。
  で、作品を観ると
  ・幼女に家の中を引っ掻き回させ、コメディ展開にするぞ!
   → 回数や限度のバランスを考えず、ミリが邪魔で鬱陶しい存在に感じてしまう。
  ・そろそろ家族愛アピールでアットホームな話入れよか♡
   → とってつけたような薄っぺらい展開に空々すら感じてしまう。
  ストーリーに自然に馴染ませるのではなく、制作陣の都合だけでミリを動かしてる感
  が強く、ミリの扱いが雑すぎでかわいそうだったなと。(ミリに罪はないのに・・・)
 ・殺し屋と育児の両立について
  本編は「表の優しい育児の顔/裏の非情な殺し屋の顔」の両立をどう描いていくのか
  ・特にこの甘々な世界観で本当に人殺せるの?
  ・で、人を殺した後どの面下げてミリと接していくの?
  ってところに注目していたんだが、そんな心配無用でした。だって殺し屋業開店休業
  中なんだものw最後にミリに危険が迫ったから、大儀名分を得て立ち上がるがそれは  
  別物でしょう!
  結局「一番難しい命題からは、目を逸らして逃げました」という最低の仕事ぶり。
  「じゃあ、なんで『殺し屋』設定にしたの?」と作品の根幹を疑うレベルですね。

・一番かわいそうだったのは、ミリの母親。
 ・個人的には制作陣都合に振り回されてかわいそうだったのは、ミリの母親なのかなと。
  ・2人とミリを同居させたい
   → 子供に愛情を抱けないから、引き取り拒否します!
    → まあわかる
  ・そろそろドラマチックな展開が欲しいな
   → 改心したからミリを引き取りたい(まあ一応裏工作もあったけど)
    → ちょっと待て!なんや、この取ってつけたような展開は?
  ・で、ここからどうやって2人に戻していく?
   → 邪魔やな。殺し屋に母親処分させちゃえ!
    → ファーーーーー!!!!
  ・それで最大の問題「母親が死んだこと隠してるけど、どこで打ち明けるの?」 
   → 面倒なことは先送り、ミリは真っすぐな女子高生に育ちました!!
    → 結局ここでも「臭いものには蓋」ですか(呆れ)
 ・あと、細かい突っ込みとして
  ・最強の殺し屋「小木埜」をどう倒すのか?
   → あれほどの殺し屋が後ろ無警戒で、背中からブスリって・・・
  ・「組織の掟は絶対だ!、地の果てまで追い詰める!!」
   → えー、あれで落とし前が着いたの?!
  ・(話は戻るが)零に初めて「父親の自覚」を持たせるには?
   → 警察官を高圧的にして悪者にしちゃえー?! ・・・etc
 なんというか「ご都合主義の権化」というか、欲しい結果を得るためなら
 ・そのプロセスは何でもあり
 ・都合の悪いところはすっとぼけ
 という、「プロの仕事としてそれはどうなの?」っていうのが多すぎて・・・

「組長娘と世話係」もそうですが、普段は子供でアットホーム感を演出するために血生臭い
設定はなかったように振舞っておいて、いざ新しい展開が必要になったら、ヤクザや殺し屋
らしいことを始めるという、ダブルスタンダードはホンマにやめろや!!
例えば、よく比較対象となる「SPY×FAMILY」は
・偽装家族ということを登場人物も視聴者も分かっているし、コメディに大振りしてるから
 → どこかで本物の家族になりたい
というささやかな願いや多少無茶な言動が受け入れられるわけで、こんな練り込みのない世
界観でこの作品はどこへ向かおうとしていたのか?
なまじ作画やアクションの出来がよかっただけに、余計「殺し屋と育児の両立」というのが
難しく、思いつき感満載の歪な作品に仕上がったという印象ですね。
(個人的には、コメディ/シリアス/ハートフルを作品としてどう扱いたかったのか理解不能
 とりあえず全部ぶっ込んでおけば、何か刺さるやろ位にしか見えなかった)
なんかミリや母親の扱いが酷く、しかも都合に合わせて片方には目をつぶるという、ダブル
スタンダードぶりにご立腹って感じですかね。{/netabare}

最後にちょっと怒り任せてレビューしちゃったんで、乱文お詫び上げますm(_ _;)m

(追 記)
てぶくろさんの
「いざ!アクションホームコメディブームの波に乗れ!」
というのが秀逸で、「そういう企画だけでそれっぽい作品つくりました」と説明されれば、
「なるほど」と確かに腑に落ちますね。

(2022/4/2追記)
追記しようと思ったら、書きたいことは上手くてぶくろさんがアップしてくれてましたね。
>逃げやがったなテメー、話作りの難しいところをサボるなってば。
>ミリちゃんの存在がほぼペットと同義になってしまう

・人物描写をサボっている
 ・ミリや母親は物語を都合よく動かしてくれるための「駒」であり、ことミリに関して
  は家族愛をアピールするための「道具」であり、ほぼ人物描写ができていない。
 ・それは主役2人にもいえることで、エピソード等でこういう過去を持つという「設定」
  は増えていくが、その後まともに向き合っていないから人物描写が浅い。
 ちゃんとキャラと向き合って、人物をしっかり描こうよ。

・話作りの難しいところをサボってる
 ・「殺し屋と育児の両立」については、上述の通り。結局都合の悪い部分から逃げたよね。
 ・上述 >とってつけたような薄っぺらい展開に空々すら感じてしまう。
  「家族愛」についても結局人物をきちんと描いていないから、「何をしたか」という表
  面上のことしか描けておらず、「同じ時間を共有したから、それはもう『家族』だよね」
  という浅いメッセージしか伝わってこない。

クリエイターなんだから、そういうところで汗をかいてこそ「この作品しっかり練られている
な」と、こちらも心を動かされるわけで、それを微塵も感じられなかったのは残念。
(予め決められたゴールへ最短ルートでサクサクと到着するために、都合のいいものだけ利用
 して、面倒なことから逃げましたとしか思えなかった)
この構図どこかで見たことあるなって思ったら、異世界モノの「スマホ太郎」やん!!
「現世で『スマホ太郎』やりました」って説明されたら、なんかスッキリとするなwww
(「スマホ太郎」に興味を持たれた方は、ググってみてください)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

右肩上がりの作品。

{netabare}
殺し屋二人に幼い女の子がメインの作品...と聞くとどうしても某スパイアニメを髣髴とさせられて、後釜狙い感が露骨であまり期待していなかったけど、予想以上にいい作品でした。

減点方式で見ると言いたいことは色々とあるのだけど、筋は通っている作品だったので最終的な印象はかなりいいかな。
アーニャがメイン感あるスパイファミリーと違って、この作品は殺し屋二人の方がメインな気がする。
作風は少しアメリカっぽさがある感じで、戦闘シーンは爽快、日常回は軽めのノリで、単純に見ていて楽しい作品。
温情がありながらもいい加減な一騎と、常に気だるそうな零が、ミリに対する思いの変化の中で変わっていき、自分自身を見つめ直す話。

子育てに関して自分はあまり詳しくは知らないけれど、保育園に通わせたり、料理を作ったり、おもちゃを買い与えたり、やることはかなりしっかりしていたと思う。
運動会で応援する姿や、保育園でのミリの状態を気に掛けている様子からは本当の家族と同等のものを感じられて良かった。

殺し屋要素は最初に少しあったきり全然なかったけれど、最後の最後で澪の父とその部下との大きな揉め事が描かれる。
さすがはPAかアクションシーンはきっちりと動く。
揉め事の解決はご都合主義的な部分もあったけれど、澪が自分の腕を機能不全にすることで意思を貫き通すのはかっこよかったかな。
最初はいかにも冷酷非道な雰囲気だったけど、普通の生活に感化されての変化を感じられて良かった。

右肩上がりに良くなっていった作品だけど、特に最後の終わり方は冬アニメの中でも特に秀逸。
色んな障害や犠牲を乗り越えて、ミリが立派に成長してる姿と、元殺し屋の二人が平和に家庭を営んでいる様子にグッときた。
そこまでの重めの展開もあってかなりのカタルシスを感じる。
題材が題材なだけにハッピーエンドになるとは思わなかった。

1個大きな不満があるとすれば、アニメで描かれていた部分だけを見る限り、母を自分たちが揉め事に巻き込んで死なせた事実を最後までミリに隠したままのこと。この部分はちゃんと描いてほしかった。
あとは前半部分は細かい部分でかなり突っ込みどころが。
殺しの現場をミリが引っ掻き回すのはフラストレーションでしかなかった。それと、銃を所持した弁当泥棒の回は目立って脚本がやばかったと思う笑

細かな不満はあれど最後は本当に綺麗にまとまっていたのでおすすめ。
最近のPAworksで久々の当たり。

私的評価:79点
私的ベスト回:11話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
スパイファミリー? さっむ。ガバガバ警備。ケーキ食わせるなよw
人質の意味なしでなくて草。とりあえずアクションシーン良かったな、ちゃんとバンバン撃ってくれるのも。
親殺したじゃん。
てか、主人公とターゲットのキャラデザ似すぎててわからん。
ED下手くそ

2話 ☆6
事案。お洒落OP。母親は生きてんのか。
マフィアの父親と一緒に来たんじゃないのかよw
もう殺した相手に子供いるかとか調べる意味あるか?
クソガキすぎる。車に放置とか危ないぞ。
トイレ貸すとか良い奴じゃん。ちょっとイライラする系だわ。
子供の前でんなことやっていいんか。あいつは殺せただろ。

3話 ☆7
クソガキすぎる。母が子を逃がしたパターン?
唐突に挟まれる主人公の過去。俺もあいつみてたらむかつく。
どの立場から言ってるw 違うなら事案じゃん。

4話 ☆6
クソガキやめろ。アーニャじゃん。役所に行く殺し屋。
保育園に面接なんてあるの? ホモ。
ミリの不自然な発言シーン要らない。これ殺し屋設定いる?
ハートフル感を強固にするためだけの設定って感じだな。
浮気しようとしてて草。
そんなに情報収集能力低くてよう殺し屋ができてるな。
殺し屋が子育てとかしてたら上から切られるだろ。
もうこれ上層部と戦う作品にしろ。
子供が相手の衣服のこととか気にするもんか?
まあ子育て作品としては細かい部分まで描けていていいのかな。
けど殺し屋要素の方が欲しい。

5話 ☆7
コロナか。クソガキすぎる。バレてるだろこれ。お笑い芸人w
これはこれでまずいだろ。

6話 ☆6
大人ミリもっと見せて。殺し屋要素どっか行ってて草。
マリオカート再現頑張ってる。パパは悪いことやってる立場だろw
パパの方が先に捕まりそうだけどw 保育園に遠足とかあるんか。
やたら大人ミリを出したがるw なんで店無人なんだよ。
弁当忘れることある? 飯欲しがる泥棒ってなんだよww
食い物目当ての銃所持者って何だよ。良かったぁで済む話じゃないw
ミリに対する信頼が足りなかったか。

7話 ☆7
おい殺し屋しろよ。家出してて草。殺し屋任務来たらどうするw
風俗堕ち。殺し屋ざっこww
まあこれ系にありがちな超人では無いのはいいとこなのかなw
妹さん? 久々の殺し屋要素。

8話 ☆7
零の回か。極上だ...。こいつサイコパスか? 久々の殺し屋要素。

9話 ☆7
男二人なのに良く冷たい目で見られないな。
幼稚園で運動会とかあるのか。絶対まずいだろw
これ片親だったら積むよな。

10話 ☆8
母親さん病んでたんじゃなかったのか。もう結婚しろや。
やっぱり手作りではないんかよw 都合のいい話だな。
結局ミリの意思だろ。けど、本当の親なのに。
仕事が鈍ってる言われても最近仕事の描写ないからわからんな。
綺麗なとこばかり描いてるから。ママ死んだらどうするん。
いわかける そりゃそうだな。ミリの前で話すことでは無いけど。

11話 ☆10
オワコンという言葉がオワコン。良い親やん。再婚しろ。死んだ?
熱膨張って知ってるか? そもそもこいつらのせいでもある。
この2人を恨まずにミリの心配をする優しさ。

12話 ☆9
母の事話したんか? ママの死誤魔化すんか。
保育園に目がいかないのはご都合過ぎない。攻め入るのか…w
無理があると言いたいところだけどこれはこれであり?
こいつまだいるんかよw ちょっとグロくて草。
最後の言葉を言えや。母のことはちゃんと喋って欲しいなw
ハッピーエンドとはな。

曲評価(好み)
OP「SHOCK!」☆8.5
ED「My Plan」☆5.5
11話IN「Don't say good bye」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

58.7 15 2023年度のコメディアニメランキング15位
フェ~レンザイ 神さまの日常(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (26)
60人が棚に入れました
神力、妖力を持ちながらも、現代社会でひっそり暮らす中国古代の伝説に登場する神仙妖怪たち。 美少女OL?の九尾狐・キュウゲツ、見た目は怖いけど守りたくなる龍・ゴウレツ、バカだけど憎めないコウテン、クールで可愛い美少年・ナタ、悩める中間管理職・カンノン、みんなの三つ目お兄さん・ヨウゼン、天然清楚兎・たまちゃん、神経質だけど愛らしい人妻・セイエイ、かわいいけど暴走しがちなリュウメ、炎の暴れん坊・コウガイ、インテリ天才神獣・ハクタク、頭がないけど男の中の男・ケイテン、自称イケてる兄・ジュウイチゲツ、優しいけどおせっかいなダッキ。 彼らのにぎやかな日常を描いたハートフルドタバタコメディー!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

コテコテ中華アニメ!観音様も妖怪扱いなのか…。

 12話まで観ました。2023.09.28
 
 やっぱり何話観てもそれほど面白くないです。ドタバタで特定のキャラが被害を受けてトホホホ…的な感じがずっと続きます。

 同じ妖怪が登場する中華アニメでも、万聖街の方がおもしろかったかもしれません。

 やはり30分は長いです。Bパート前位で飽きてしいます。主人公のキュウゲツ以下、登場人物達の性格も悪いですしね。

 ちょっと日本人とは感覚が合わない感じのアニメでした。
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 3話まで観ました。2023.07.21

 正直、面白くは無いです。30分枠は長すぎます。ただ、作りが悪い訳ではありません。

 どんな狂ったキャラクターが出てきても、舞台背景がめちゃくちゃでも、物語が破綻していても、日常系だと視聴に耐えるんですが、萌えアニメだと言うのが前提にあります。

 今季クールの、小さい先輩、メガネを無くした、出来る猫なんかも、良く考えるとおかしい話ですが、キャラクターに萌えれば観れる系です。

 この作品は、中華アニメのため、ヒロイン達がとにかく可愛く無いです。九尾も兎も気持ち悪さが先行しています。そのため、視聴継続する意味があまりありません。

 お手軽キャラ萌日常アニメばかりの昨今ですが、それはそれで需要があることがよく分かりました。
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 1話観てのレビューで。2023.07.05

 中華妖怪達がわちゃわちゃするショートショートアニメです。キャラは結構カワイイですが、イマイチ妖怪達の背景が日本人には馴染みが無く、分かり難いです。

 九尾の狐と月兎、龍あたりは少しは馴染みがありますが、後は良く分からん奴らです。

 会社が舞台なので、氷男子の氷室君に少し近い感じですが、恋愛要素は無さそうです。

 観音様も妖怪枠なのか…と、少し不思議な感じです。日中で共通していた観音信仰は、現代中国ではどうなっているんでしょうか?

 まぁ、現代の中国人が何を考えているのか知るには良いアニメかもしれません。

 女性キャラの気性が結構激しいのも中華アニメっぽいですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

そういえば九尾の狐は中国の妖怪でしたね。しかし中国アニメは理解できないなぁ…

さて、中国アニメですね。

神々が登場する作品ということで…
主人公が九尾の狐ということで、一瞬あれ、と思いました。
ちょっと日本の妖怪だと勘違いしていて…
よく考えたら 「中国の九尾の狐が日本にやってきて玉藻の前を名乗った」、という流れなんだから出身は中国ですね。
中国的には、九尾の狐は中国の妖怪、または神という扱いなんですね。
無意識に文化の盗用をしていた。
これは申し訳ない、と思い、真面目に見ていたのですが…。

これはきつい。つまらなすぎて、時間が流れるのがあまりに長すぎました。

いやもう… 何でしょうね。中国の神様あるある的なのがさっぱり理解できない。
中国のお約束とか、全然わからんわ。月餅に対する扱いとか、中国人なら受けるネタなんですかね? 理解させようという気がまったくないようで…。
なんか中国の内輪ネタっぽいとしか思えませんでした。
異文化の異なる価値観について学びたい、という観点で見ようにも、説明が足りなすぎて全く理解できない。
こりゃ駄目だ。
なんでこれを日本で放送しようと思ったのでしょう?

良く海外のものは日本のものより質が高いという勘違いがあります。
それは日本の作品は玉石混交目に留まりますが、海外からは頂点の上澄みが日本に入ってくるので、それだけ見ていると日本のものより質が高く見えるという、ただの勘違いですね。
しかし中国のアニメは基本全部駄目ですね… なんででしょう。
もしかして中国のアニメはそんなに酷いの?

三体とか面白いと聞きますから、中国人が作る話が全部駄目なはずは無いですよね。そもそも三国志、水滸伝、封神演義、西遊記… 中国初で大人気な作品は山程あるわけで。にも関わらずなんで中国アニメはこう、駄目なのが多いのでしょうかね。

とりあえずこれが日本で受けると思って作っている人が居るかはわかりませんが、居るとしたら相当見る目が無いと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

たくすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

5~10分アニメだったら視聴継続してたと思う。

神や妖怪といったキャラが現代社会に溶け込んだらどうなるの?みたいな日常アニメ。中国発。

原作は4コマ漫画なのかな?
超短いエピソードをマシンガン連射してくるみたいな流れ。
そんな面白くはないがつまらないというほどもない。
超短いエピソードだけで30分近く見ていけるのか?と考えた結果、見る気失せたので10分持たずに終了しました(笑)
ショートエピソード構成の便利屋斎藤さんですら「30分長いなぁ」と思ったくらいなので自分には無理でした。
まあ最後まで見てないので話の構成や流れがどうなったのかは知りませんが…
同じ中国産でも兄に付ける薬はない!は見やすかったなぁと改めて思いました。

以上です。評価はいじりません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

68.2 16 2023年度のコメディアニメランキング16位
アンダーニンジャ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (144)
399人が棚に入れました
忍者は今も日本に存在している。その数、およそ20万。
『NIN(National Intelligence of NINJA)』と呼ばれる
忍者組織は国家によるシビリアンコントロールを受けず、
その精鋭達は極秘裏に暗殺や破壊活動に従事していた。
そして、『NIN』と敵対するもうひとつの忍者組織、
『UN(アンダーニンジャ)』。
忍者と忍者――暗闘の果てに待ち受ける結末とは?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白かったですが起承転結の転の冒頭で終了。川戸さん最高でした。

 物語で言えば起承転結の転が始まったところ、つまり後半に差し掛かったところで終わった印象です。ですので、設定と展開、キャラ、ギミック等々は面白かったですが、この先がどうなるかで決まる類の話ですので、評価に困ります。

 ただ、このレベルで作り込まれていればグダグダがあったにしても、かなりの水準になるかなと。人気連載で無駄に引き延ばして急に人気が落ちて尻切れトンボにならなければ、ですけど。是非この点については編集の人は色気を出さないでほしいなあ。
 最終回で次につながる展開がありましたが、これは計算通りだと思います。

 やっぱりあのアパートの川戸さんが何者かが気になります。ここまで来て逆に一般人でしたはないと思いますけど…ただ、傍観者の位置漬けで特殊な一般人の可能性もあるでしょう。

 で、なぜ川戸さんに注目しているかというと、世界観によって苦しめられた後の達観がある人物だと思います。ですので彼女にテーマが集約されているのではないかと。そこをどう描くかで作者の言いたい事が読み取れるのではないか、と思います。ラスボスなのか一般人の希望あるいは絶望を描くのかわかりませんが。

 他のすべての世界観が007を通り越して科学忍者…つまりガッチャマンになっています。そこで視点として川戸さんが作品としてより重要な気がします。

 アニメの最後に来て、キルビル・あずみ・攻殻機動隊・アキラなどなどのオマージュが一気に出てきたのが面白かったです。原作者の好きな物特集でしょうか?


 手塚プロダクションは評判悪いですが、この作品は悪くなかったと思います。アクションが全然物足りないですが、止め絵を使って上手く映像化したかなと思います。色合いやキャラデザは花沢健吾氏のアニメ化として良かったと思います。

 いつもの事ですが2期までやれば…と思わなくはないですが、原作が既刊11巻ですか?初めの方だけ既読ですが、かなり本作はいいテンポでアニメ化してます。もう少しストックないと厳しいかな?

 評価はストーリーは面白かったです。4.5と言いたいですが終わってないので4。キャラは川戸さんが最高です。他のキャラの作り方も不気味なSF忍者世界を上手く表現してました5。音楽はOPEDがアニメ含めていいセンスなので4。作画は動きはそうでもないですが、花沢健吾氏を良く映像化しましたので4。

 2期期待します…が、話題性がないみたいですね。ラブコメとか異世界ものを劇場版にしないで、こういう話を映画化してよと思わなくはないです。
 花沢氏のコミックなら読んで損はないと思いますのでしばらく様子見でそっちかな。





以下 初回時レビューです。


第1話 花沢健吾氏の作品をアニメ化するという無謀にも似たチャレンジ

{netabare} しかし、よりによって花沢健吾氏ですか。私は「ボーイズオンザラン」で精神を叩き折られて以来少々苦手意識があります。それだけ、心をざわつかせるのが上手いということでもありますが。

 氏の作品は人間の造形にリアリティがあるのに加えて、不思議な「間」によってコミカルな印象を持たせるのが絶妙です。そして最後はなにかやりきれない現実の中に希望を見せるのが上手いのですが、まあ、ちょっとなんというか「それ救われてる?」というほどひどい途中経過をたどる気がします。

 つまり、押見修造とか押切蓮介とか三部けいとか分かりやすいドロドロ、メンタル系よりは微妙にライトな展開ではあるんですけど、そのライトさが曲者なんですよね…バットエンドじゃやない古谷実と言えば近いかもしれません。

 それをアニメで表現できるのか?という疑問がいっぱいな感じで見始めました。そもそも誰のニーズだよ?という疑問もありますし。

 本作の原作は、そこまでメンタルをやられるような始まりではないですが、1巻…いや2巻くらいまでで読まなくなったと記憶しています。
 オールボケみたいなキャラばっかりで、読み飛ばせばそれほど暗い感じはしませんが、しかし、なんというのでしょう?なんか精神が病んでいく感じがするんですよね。

 ディストピア…とまではいきませんが、貧困と世界が壊れる途上にいるような雰囲気があり、ちょっと精神に余裕がないと読んでられなくなったからです。その点でいえばアニメは見やすいかもしれません。

 で、アニメですけど…構成をなぜいじったか?ですね。私の読んだ範囲だと学園ものではないですが、まあ、そういう展開になるのは分かります。構成をいじった意味があるかどうかは疑問ですけど、そうじゃないと引きが弱いという判断でしょうか?

 とにかく、チャレンジングな作品です。この作品をアニメ化しようという意気込みは買います。買いますが、難易度はとてつもなく高いと思います。正直無謀に近いと思います。そして1話を見る限りでは画面のクオリティは正直、期待される水準を満たしていません。

 途中のレビューは書けない作品でしょうねえ。花沢健吾氏の作品ですと、結末がどうなるかが最大の意味だと思いますので。 {/netabare}


10話 上手くアニメ化できている。テーマ云々というより話が非常に面白い。

{netabare}  結末を見てから再度レビューするつもりでしたが、かなり面白いので一度感想を。

 現代社会のアナロジーとかのテーマとかメッセージというより、アンダーグラウンドの謎組織というストーリーが面白いエンタメ作品のようですね。心配していたハードなNTR的なトラウマもなく、今のところ精神的に非常に見やすいです。
 攻殻機動隊のSACの設定をSF的に面白がれた人には適正がある気がします。テイストが全然違いますが、秘密組織的な設定や科学のギミックにワクワクするのは一緒です。

 原作は2巻まで既読です。本作との違いは正直シャッフルがあるようでわかりません。いえることはアニメはストーリーの時系列がちょっと飛び飛びになっていますが、それがかえって因果関係が分かりやすくなっており、理解しやすいです。

 改変はどこまであるかわかりませんが、川戸さんのエロいシーンが若干カットと改変があります…といってもエロいセリフとか放○シーンとかですけど。で、川戸さんが非常に気になる存在です。

 川戸さんはデリヘル嬢ですが、部屋の本の量ですね。頭がいいのを韜晦しているのか、それとも心の闇が深いのか。どういう存在か非常に気になります。
 キャラとしてコメディーリリーフ的にあえて無害な第3者を置いたという気もしますけど、根拠のない予感ですがラスボスなのかなという気もします。
 あるいは彼女になにかテーマ的なものが見いだせるのか。キャラ造形の深さから言って何もないとは思えないですが…彼女の言っていた事件2010年2月末とは何か?を考えると何かがありそうです。

 今のところ非常に面白いし、花沢健吾氏という癖のある作家の原作をうまくアニメ化していると思います。手塚プロということで前作「マイホームヒーロー」の出来栄えで不安がありましたが、それがスタッフとしては習作になっていた気もします。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これにてドロン?<70>

主人公格でとぼけてるけど無双キャラと思わせといて、ドーン!
と思ったら同じような顔の兄弟が出てくるという高度成長期の忍者漫画みたいなラスト。
尺が決まっててもラストはここ、そうするには途中のカットが多くなる。それをなりたたせた時系列シャッフルは上手く機能してたんじゃないでしょうか。
なんでもニンつけとけば的なボケ倒しの思いつきで描いてる?な日常から、しっかりした設定がありそうなシリアスへの流れでまとまってました。
原作8巻終盤まで消費してしまったので、最新11巻な原作が溜まり待ち、かつ掲載誌ヤンマガってことで、2期は期待薄で残念。
海外でウケればワンチャンと思っても海外反応まとめもないのよね。

外人さん忍者だよあつまれーかねおとせー<60>
1話視聴。
妙にリアルで妙にシュールな正体をつかませない、作風からして忍者な作品。
OP演出のセンスの良さに期待が膨らみ、随分飛ばしたとこから始まるなぁという冒頭。
原作の時系列をいじって一層正体不明になってる。
この時系列入れ替えの回収に数話かかるのは視聴者の認知に負荷かけすぎかもにゃー
時系列順に進行してる方も飛ばしたシーンがるけど入れ替えなのかカットなのか。
とはいえ、シャレオツーな感じは増してはいるので今後うまいこと転がしてくれることを期待。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あんなところにもNINJA!

最初から最後までなんだかわからないけど先が気になる個性的な作品、とても面白かった
全体的にシュールでお下品、アングラな世界観で、展開とかやってることはギャグなのに、キャラクターはいたって真剣だから
これギャグなの?シリアスなの?ってなる絶妙なバランスがクセになる
主人公っぽいのはいるけど、一見ただのモブでしかない人でも何かありそうで、主人公不在の群像劇、世界観に浸るアニメ
シナリオはいい意味でも悪い意味でも荒唐無稽で、最初から最後まで意味わかんないです
例えば町が急に江戸城に変形して、今まで出てきたキャラが全員一斉に忍者になってアメリカと戦いだしても不思議じゃない何でも起きそうなハチャメチャ感が普通だったら「何このふざけたアニメ」ってなるのにこのアニメだとそれが許される気がして
そういった何かとんでもないことが起きそうなワクワク感が本当に楽しかった

忍者だから人間離れした超人的能力や魔法みたいな術を持ってるってこともなくて、でも普通の人とは違っていて
なんか妙にリアリティのある「スゴい人」なのが面白い
忍者がもし今の社会にもいるなら、こんな感じなのかなー?って思った

間を空けるとそれぞれのキャラクターの動きとか設定とかがわからなくなるので一気に見たほうが良さそう

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

65.2 17 2023年度のコメディアニメランキング17位
私の推しは悪役令嬢。(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (111)
354人が棚に入れました
社畜OL・大橋零は、前世でプレイしていた乙女ゲーム『Revolution』のヒロイン・レイ=テイラーとして転生し、異世界での生活がスタート。 王立学院を舞台にイケメン王子たちを攻略する、夢のような乙女ゲームの世界。 しかし彼女の”推し”は、悪役令嬢・クレア=フランソワだった! 「私はクレア様が大好きです!!」 クレアのワガママも嫌がらせも、彼女にとってはむしろご褒美。 前世でゲームをやり込んでいたレイは、その知識と愛でクレアとお近づきになれるのか?

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

悪役令嬢は良いけど、貴族関係の設定が邪魔…。辞めておけば良かったのにね。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.31

 なんやかんやでマナリア様に勝利したレイ、これでまたクレア様にウザ絡み出来るね!

 しかし…、マナリアは使用人をレズレイプしたり、クレアとレイを手に入れようとしたり、王位継承権があったり、最強の魔法使いだったりとかなりの危険人物です。

 ゲームでは主人公のレイの味方でお助けキャラの様ですが、モブ化している他の王子に比べると、キャラが悪い意味で立っています。

 ゲーム本編で、実力者マナリアのお気に入りのクレアはなぜ、ギロチン行きに?貴族制関係の設定のせいで、物語に無理が出てきています。革命でも起こるのか?

 レイの恋路の邪魔をしただけでクレアは処刑されるのかな?王族も無事では済まないでしょう。貴族と平民が対立しているというのは、あまり良い設定ではありません。

 多分、今後物語は破綻するか、クレア様にウザ絡みし続けるエンドとなる以外無いでしょう。まぁ、ここらで終っておくのが丁度良いのかも知れません。
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 10話まで観ました。2023.12.05

 貴族と平民のイザコザは、なんか解決し、クレア様の身内が裏切っただけで済んだ様です。さすがゲームクオリティ…。

 ゲームはもう後半戦に入っており、後半の重要キャラ、マナリアが登場します。こいつがまた、色々引っかき回します。

 ゲームが終了したら、主人公とクレア様、どうなるのかな?オチをつけられるとは思えない状況になりつつあります。

 主人公のレイが、ガチ同性愛プレイをしているため、ゲームの世界観が崩壊しそうです。
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 8話まで観ました。2023.11.21

 主人公の行動はやっぱり何か変です。コミカライズ版では読み飛ばしていましたが、アニメではシリアス寄りになると
シナリオのおかしさが目立ちます。

 レイさん、転生前にやり込んだゲームの世界だから、全てを把握しているはずなのに、唐突に登場した近親相姦カップルの犯行に対応出来ません。

 一歩間違えばクレア様、殺されてましたよね?シナリオに居ないキャラが黒幕らしく、事態はかなり深刻なはずですが、相変わらずクレア様にウザ絡みします。

 こいつ…、所詮登場人物全員NPCだと思ってね?ラスボス飼いますもそうでしたが、女性向けのゲーム、小説転生ものは、自分以外の登場人物への冷酷さと甘えが見え隠れします。

 何だか、主人公にヘイトが集まりそうな展開で、こんな物語だっけ?と思いつつも、結末が気になります。

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 7話まで観ました。2023.11.14

 冒頭、貴族・王族学生達が床に直に体育座りで座って、クレア様の使用人と主人公の講義を聞きます。

 もう駄目ですね。本作品、貴族様をちょっと出自の良いボンボン程度にしか描けていません。階層差は表現出来ても、階級差の表現が出来ていません。

 階級差による所作の違いは、漫画だとサラッと流すシーンですが、アニメ化には工夫が必要です。王侯貴族が床に直座りするか?この時点から駄目駄目です。

 平民ですが、学園に主席で入学できた名誉貴族の主人公と、クレア様の使用人は同列ではありません。

 封建社会で貴族達が一見、平穏に暮らしているのは、何代も前の血族関係を完璧に把握しており、現時点の貴族社会内での地位も把握した上でのことです。

 先祖が権力者に連なっていない下臈など、同じ空間の空気すら吸えません。血統による閉じた人間関係こそが貴族制社会の本領です。

 漫画や小説等の、百合ならオケ!的な狭い層にウケれば良いメディアと違い、幅広い層に訴求しなければならないアニメ化に際し、企画者に文学の教養があれば、階級差のリアルティを本原作のアニメ化で表現するのは難しいと判断出来たのではないでしょうか。

 例えば、学校で習う、平安朝期の貴族達の愛と暗闘を描いた源氏物語等が良いテキストです。

 主人公の源氏の母、桐壺更衣は、ちょっとした身分差から他の女御の嫉妬をかい、イジメ殺されます。貴族社会のリアルを描いたとして、1000年経っても評価される物語です。

 テキストを全部読んで無くても、アウトラインを知っている位の教養はあっても良いでしょう。

 最凶女王でも感じたのですが、原作漫画や小説にケチをつける気はありませんが、封建社会を表現出来ていない作品をアニメ化して死屍累々になるのは、企画にたずさわる人間に教養が無いのが原因としか思えないのが残念です。

 ナーロッパ似非封建社会は、便利な舞台装置ですが、頼りすぎるのも、知的レベルの後退でしかありません。
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 6話まで観ましまた。2023.11.09

 内容はともかくとして、学園が高校みたいなのと、主人公達がジャージを着たりしている所がものすごく気になります。

 原作漫画だとそれほど気にならないのですが、不思議なものです。大貴族のクレア様が全く貴族らしくありません。

 階級がはるか上の貴族に平民の主人公がウザ絡みするのが売りの本作品ですが、クレア様が単なるツンデレ同級生です。

 現実の近世以前のヨーロッパ貴族は、未婚の女性貴族でも、平民の使用人など人間だと思って無いので、使用人の前で裸になっても羞恥心を感じ無かったそうです。

 それほど階級社会というのは厳しいのです。たかだか数代前には小作人や下人だったような大多数の今の日本人は先祖が階級社会で受けた仕打ちを忘却しすぎです。
 
 ゲームの世界の上にギャグだから…。でも、何か釈然としません。江戸時代の作品なのに、キャラがジーンズを履いているような違和感があります。

 貴族と平民の対立もテーマな本作品ですが、全員ユニクロを着ていては、テーマが霞みます。

 もう少し、服飾だけでもリアルティを出す工夫が欲しいところです。
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 4話まで観ました。2023.10.26

 リアルティラインがグチャグチャなお話です。ギャグだから良いのかなぁ…。アニメだと凄い気になります。

 ナーロッパ封建社会なのに、学園は平等主義で、自由恋愛に寛容です。同性愛にも理解があるとか…。あり得ないだろう。

 現代でも、後進国では同性愛者は秩序を乱す存在として容赦なく死刑とかにされているのに、ギャグに組み込むのは引きますね。(チェチェン共和国とかではマジで同性愛者は刑法犯で死刑)

 そもそも封建社会で男女共学なんて、庶民の子供が通う寺子屋じゃ無いんだから…。

 魔法を使える人間が平等に扱われている、いつものナロウ学園ですが、それにしても平民の主人公は誰彼構わずウザ絡みします。

 後、王族もいるのにでっかいスライムが学園を襲ってきたり、セキュリティどうなってんだ?

 頭の悪いイベントも、ゲームの世界でギャグだからで、片付けるしか無いようです。
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 1話観ました。2023.10.03

 ゲームの世界の主役、レイ・テイラーに転生した女性主人公が悪役令嬢にウザ絡みする本作…。コミカライズ版は読んでおります。

 主人公、アニメで動くとウザさ爆発ですねぇ。悪役令嬢を愛するあまり暴走します。

 悪役令嬢クレア様を愛せれば面白いかもしれません。平民が学校とはいえ大貴族様や王族にウザ絡み出来るのか?とか思ったらいけません。

 そこはナーロッパ舞台のギャグなので、スルー案件ですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

こま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12話最終回視聴。展開的には微妙だったけど2人のやり取りは好きかな。

2019年の書籍化以来、韓国語・英語・ポルトガル語(ブラジルスペイン語・ベトナム語・フランス語・タイ語・中国語(台湾)と8言語もの翻訳版が出版されている。韓国語版の出版に伴い、初めて紙媒体の書籍化が実現した。
書籍の翻訳ってまた珍しいな。最近確認したのだとネギまくらいか?

2話まで視聴。
PV観たら好みの作品だったので視聴開始。
主人公の行動がひたすらに変態だが邪魔をしてはいけない場面では何もしていない。
一応考えてる感じ。ただ変態なだけでは無い主人公。
この感じの主人公好きw狂ってるようで狂って無い感も良い。

ただ1つ気になったのが魔法の試験で何故ワザと外したのか?
あの感じだと外しても外さなくても同じ結果になっていたとしか思えない。
外す事に何か意味があったのか?
ここはホントにスッキリしない部分。
攻略対象の好感度上げたく無いとか言ってたなそう言えば。
わざと外したのは試したのかな?

言ってる事も間違っていないし、この子の事を思っての要求も良い(ここギアス感ある)

脅してるような場面もあったが実際は分からない。
部外者が知らない事を知っているみたいなのが濃厚か。

これ系はホント好きw
主人公は自分の為だけに動いているようにしか見えない行動も多いwが実際は相手の為にだったのも多いみたいなのもね。
他に好きだったのは勇者をストーカーする女の子が主人公のマンガもあったw
察する人もいるだろうが強い。強いからストーカーが出来る!
あっちはどちらかと言うと眺めてる系だが必要な場面では関わる事もあったかな。
推しは遠くから眺めたい的な。

こんなのでいいんだよおじさん「こんなので良いんだよ!」

百合強めが無い限りは視聴継続と。

11話感想。
安い挑発に乗ってしまう主人公にビックリしたw
今までの事を考えると間違い無く煽ってたし、主人公もそれは気付いてたんだけどね。
流れ的には認めつつ、それでも私は推しである事を宣言でも良かったはずなのに…タイトル的にもね。
それにあの主人公の性格と冷静さ、頭の良さ考えるとちょっと…となるかなぁ。
元々そんな簡単に心が折れる性格してないしねw
相手のチートスペックも知ってたし勝てない事もね。
それなのにすっごく安い挑発に乗って戦う事になって結局負けるとかもうね()
まあ、この展開見飽きてるってのもあるけどあの流れでアレはw
相手は相手でやり過ぎな感あったけど試してる感じはした…けどアレもなぁ。

他の作品であったのは大好きだけどあくまで推し。
眺めてるだけ、近くで見てたいだけ、推しとは話したいとかね。
自分が結婚したいとかじゃ無く相手が幸せならそれで良い。これが全く揺るがない。
個人的にコレが良かったかなと。
他作品観てる影響はやっぱり大きいか。

12話最終回感想。
「見損なったよ。」いやあなたのせいでしょw
「君の所為だろ!」いやだからあなたの所為でしょw
何の為の決闘だったの?と言いたくなるんですがそれは()

「そんなことで諦めるのか?君の思いはそんなものか?」だから以下略()
主人公「あなたがそれを言うのですか?」それはそう。
主人公「私からクレア様を取り上げた!他でもないあなたが!」「君は逃げているだけだ。」
だから決闘() …勝ったからクレアは私のものだ!じゃないの?

諦めるも何も推しじゃなかったけ?破綻してない関係は他作品ならあるんだけどね。
なるほどね体の関係を持ちたいタイプかこの人…。好きになったのはクレアで2人目と。
流石チートスペック持ち。現在これ以上は無いと言われてるレアアイテムを手に入れてくる。

ゲーム知識を活かして主人公はそれ以上のレアアイテム探し。
ドロップ率0、5%wまあゲームならではだよね。
さあ狩りの時間だ!

今までのはそっちを手に入れる為か…。嫌がるところが好き!ドSでしたとさ()
違和感の正体はコレだったか…。にしてもやり過ぎだったよなぁアレ。
主人公でも絶対勝てないからねアレ。
「◯はワタクシの物よ!ワタクシの物を取らないで!」物扱い嫌がってたのは誰でしたっけ?
…オレ達は何を見せられているんだ?

そしていつものやり取り。
早く帰れ!痛いですwクレア様!好きです!
相変わらずなここは好きw

ちょっと疑われる主人公。レアアイテム見つけちゃったしねー。
悪役令嬢である以上クレアは必ず…。
そうならないように今まで出来る限りの事はしてたし。

最終回を観て。単純に好みの問題なんだろうね。
推しとは?眺めていたい、近くで見ていたい、話したい、友達になりたい、が好みかな。
恋人とか結婚は何か違うと思ってしまったコレを見て。
ただあくまで女性同士かな?男女であればそこまで気にならないかも。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

転生してきた一般人がグイグイくる

ゲーム転生で推し活。
ライト向け萌えアニメかな。

こだわり特性持ちには厳しい作りなので一般向けかな。
作画もテカテカさせてないのは性的消費をさせない意図でしょう多分。

02
どうでもいい謎を引っ張るのが面倒くさいので撤退。

破滅回避や国家存続のような大層なゴールもなければ高田くんみたいな純粋無垢な勘違いムーブでもなく、現実知識オレツエーで確信犯的にグイグイ行くのみ。ラブコメのようにオトせば勝ちとすれば同じことをやり続けるしかないのだが中途半端なシリアスでも混ぜるのだろうか。天真爛漫で一途な愛みたいになってるのだが、もしこれがオス主人公だったらクズクズ大合唱不可避。異世界というかあくまでゲームの中の話なので舞台設定や世界観はゲーム独自のもので構わないのだが、テンプレ異世界が席巻しすぎたせいで、異世界アニメを見すぎた人にはナーロッパの世界観が常識として刷り込まれてしまっているのかも。全部懇切丁寧に世界観や設定を説明してるのにそれが気に入らないとなってもそれは作者の罪ではない。「こういうルールです」を素直に飲み込めないのは生きづらさを抱える人たちの特性だが、いまやアニメは一般層にも門戸が開かれたものになってしまってるので各自総当たりで判別するしか手段がない。サブスクでアニメが増えたもののアニメしか見れない人には逆に難儀な時代になったのかもしれない。

オレツエーの理屈はゲームガチ勢だから、で済んじゃう便利な設定。最初から推しなので好きになるイベントも不要。あとは押して押して推しまくるのみといったシンプルな構成でやりたいことはわかりやすい。主人公の視点にライドして感情移入して擬似体験するやつではないというか、レイの猪突猛進アタオカムーブに同感出来る視聴者は外れ値レベルに稀でしょう。もしくはゲーム世界だから、という方便で自己の欲望を自由に解放できる舞台としての擬似体験でしょうか。「ゲームでは…」という説明描写が多いのもあくまでゲーム世界だと割り切ってるからここまでやれる、と。豚レバーが「これは夢だから…」という方便にしてるのも同じ理屈かな。とすれば自身の秘めた想いを対象にぶつけられない環境下で苦しんでいる人向けなのか。とすれば特に男性向けというわけではない気がする。というかテカテカツヤツヤした豚アニメにしてない時点でそうなのかも。

キモくないし酷くもないのだが時期だけが悪かった。
画面隅でBGM代わりなら。でも振り返りで見るほどでもないかな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

64.5 18 2023年度のコメディアニメランキング18位
でこぼこ魔女の親子事情(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (86)
273人が棚に入れました
ひとり森で暮らす魔女のアリッサは、ある日人間の赤子を拾う。 戸惑うものの、ビオラと名付け、赤子を育てることにしたアリッサ。 そして16年後、ビオラはアリッサの想像を遥かに超える成長を見せ……って、成長しすぎー!! 容姿が逆転した親子のでこぼこドタバタコメディここに登場!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

葬送のフリーレンのギャグ寄り下位互換版っぽいのがハンディかも。ビオラに慣れればイケるか?

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.18

 最後まで、男性キャラを痛めつけて、フェニックスが何か良いことを言って〆る的なギャグを貫きました。

 登場人物達全員性格が悪いです。誰かが弱味を見せるといたぶろうとして集合するところが中々趣味が悪いというか…。

 多分、原作コミックの方が面白いんだろうなぁという感じはします。アニメ化することは無かった様な気はします。ギャグは難しいですね。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.11.06

 ギャグが下ネタ寄りですが、慣れてきたのか、少し面白く感じます。この悪ノリが嫌いでなければイケるアニメです。

 ビオラがアリッサに寄ってくる男を痛めつける展開は観ていてキツいですが、それ以外の変な妖精や人物と絡む話は結構面白いかな?と思う次第であります。
……………………………………………………………………… 

 4話まで観ました。2023.10.26

 ギャグモノとしては、それほど悪く無いです。マザコン、ビィオラの性格が悪いですが、胸糞ではありません。

 ただ、今の所、長命種の母と人間の娘という種族設定を活かしきれていません。

 母達魔女は人間の10分の1位のスピードで成長するらしく、50歳で5歳といった感じです。そのため、現在は人間だと20代前半位のようです。

 種族による寿命の差は、単に若い(そう見える)女を沢山登場させたいためだけの設定でしかないため、出オチで底が浅いです。

 ギャグに何を言っとるか!とお叱りを受けそうですが、上手くこの手のファンタジー設定を昇華させた作品もあるだけに、気になる視聴者は多いと思います。

 前期の白聖女と黒牧師の、無意味なガワとしての宗教設定が気になるタイプの視聴者には合わない感じはします。

 今期は、葬送のフリーレンもありますし、敢えて観なくても…ですね。

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 1話観ました。2023.10.03

 葬送のフリーレンを観た後に観たら…。う〜ん、単なる劣化版の様な。

 何とも運が悪い感じです。しかも出オチ…。埋もれるなぁこれ。残念!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

凸凹過ぎる・・・。

いやーキビシイです。
私には合いませんでした。


それなら、書かなければいいと自分でも思うのですが、一応頑張って最後まで観たので残しておこうかな、と。

別にダメなところをつらつらと書く気もないのですが、他の方のレビューを拝見して、思ったよりも評価が高めだったので意外な印象を持ちました。

これぞ、合う合わないの方の「合わない方」だったかと自身で受け止めた次第です。


ギャグ系と言うかコメディ寄りの作品かとは思うのですが・・・、ツッコミの割合が多めで、しかも(私のモノサシでは、ですが)へったくそ。
昨日今日コンビを組もうって言って組んだ高校生レベルのツッコミかと思いました。
とにかく、笑いを組み立てるとか、ストーリーや流れや間を作って、というよりも、数で勝負的な・・・、確かに数撃てば当たるで「ふふっ・・・」くらいは数回はあったかと思うのですが、どうにも不快指数の方が高めでした。

雑というか、粗いと言うか、それ以上に勢いだけ・・・みたいな。


あとは、キャラクタもきつかったんかなぁ。
誰一人として気に入ったキャラが居ませんでした。
これも、合う合わないのポイントですかねぇ。
ここは、作品見るときには大きいですよねぇ。


設定とか、舞台装置はワンチャンある気がするんですけど・・・、
個人的には活かせていない気がしています。
あにこれの紹介文読んで、最初は面白そうって思って観たんですけどねぇ、無念です。

まだ、言おうと思えばいろいろあるのですが、ネガティブ満載のレビューもよくはないと思うのでココまでに致します。

あ、おばあさんの声優さんて沢城さんでしたよね?きっと。
あのセリフは好きだったかなァ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

nflEF86214 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ギャグ要素のある育児ネタが中心の日常系アニメとして良作

クスッと笑えるギャグと、感動や可愛さを交えた育児ネタが中心の、1話完結の日常系アニメです。
数話続く重厚な設定のアニメや、息つく暇のないバトル作品や、忙しい毎日に疲れた時に視聴をどうぞ。
俺ツエーや中世なろう、大笑いするギャグ要素を期待すると、不満に感じるかもしれません。

個人的には、最終話の
{netabare}おばあちゃんのセリフ
「出産は、ただの結果だよ。
 こういうと、怒る人も居るだろうけど、少なくとも私はそう思う。
 それを尊ぶ思いを否定はしないし、如何に大変な行いかは、身をもって知っている。
 しかし血縁は必ずしも愛には直結しない。だから大切なことは2つだけ。

 命に責任を持つこと
 人生を祝福してあげること

 実にシンプルだろ。世の中にはそれが出来ない人も、出来なくなる人も大勢いる。
 しかし……私は、君なら出来ると信じている。」{/netabare}
が、この作品の全体の雰囲気をいい感じに言い表した一文かなと思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

63.2 19 2023年度のコメディアニメランキング19位
SYNDUALITY Noir(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (80)
228人が棚に入れました
浴びれば死に至る猛毒の雨≪ブルーシスト≫。 人類は100年以上の時を経て、克服へと近づいていた。 荒廃した世界に点在する集落≪ネスト≫で 力強く生きる者たちのそばには、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド≪メイガス≫の姿があった。 そして、ある日。 記憶を失ったまま眠りについたメイガスが、目覚めの時を迎えた――
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ロボットもの」の意味を出せるのか?2クール目あるなら早く言って…

 2つ苦言があります。2クールなら先に発信してほしい…ってフライング情報あったのかあ…ですが取り消しているみたいですね。私は前情報を極力いれないので知りませんでした。一旦中断しましたが2クール目の発表を知って残りをざっとですが全話確認しました。
 やっと本題のノワール問題がでてきましたね。それはまあいいんですけど、本作から感じるのは「ロボットものの意味」が希薄な気がします。そこを提示してほしいです。

 2クールあると思ってみるのと、2期くるのかどうかわからないで見るのでは「視聴方法」「心構え」が全然違います。制作者側の都合で分割や2期の作り方にいろいろ思惑があるようですが、引き延ばし、次クールへの引きの作り方、構成上の無理で作品の質を落とすことも多いです。
 アメリカのドラマなどでの手法を持ち込んだ気がしますが、これはアニメではやらない方がいいでしょう。「無職転生」「黒メイド」など楽しみにしていた作品ですら、ちょっと熱が冷めてしまっています。

 さて、ロボットアニメについてです。

 ロボットとは何かといえば、もともとは自己拡張なんだと思います。自動車や時計、スーツなどに金を掛ける男と同じ心理でもあります。また、銃や剣などをロボットが持つのは性的なところもあるのだと思います。

 スーパーロボットの「正義」の執行から始まり、兵器としてリアルロボットに変わっていきましたが、自分の力と影響力の拡大だからこその「人型」なのでしょう。
 女性なら魔法使いでしょう。内面的な力でアクセサリーや化粧品などがギミックになるのと対照的です。(サンライズが作ると舞-HiME・舞-乙HiMEシリーズ、魔法少女とロボットの中間になる)

 マジンガーZ→ガンダム→エヴァンゲリオンとロボットに乗るモチベーションが時代の変化とともに変わっています。エヴァ以降は強制の要素、つまり父権と毒親のような関係性が時代にあっていました。

「水星の魔女」になると「粒子」つまり「電子」「ネットワーク」の力に変化しています。
 そこでは男性・女性の区別だけではなく人間としての力の拡張としてのロボットとなりました。また、力ではなくコミュニケーションのきっかけとしてのロボットになっています。「ぼっちざろっく」と同時期なのは面白いですね。
 ロボットそのものの力だけでなく、ネット上や学校における「承認欲求」に変化しています。つまり、自己拡張が唯物的ではなくつまり消費意欲はなくなり承認、友達、家族に変化したということです。
 エアリアルの武器が剣と銃ではなく「ビット」つまり「自分を取り囲んで守ってくれるもの」に変化していました。また、防御も同様に取り囲むようなバリアの描写が非常に多かったと思います。(最後、そこから抜け出すことが重要なので最終搭乗機はエアリアルではなかった)

 ロボットものとは、こういう社会性時代性に応じた「心理的」要因として、「自分がどう変化したいのか」という部分で「憧れ」が大事です。

 さて、本作のロボットです。どうもタンデム型で男女だけではないですが、パートナーが重要なようです。つまり「ゼオライマー」的な性とロボットを組み合わせ「ゴーダンナー」「ダリフラ」と来た流れの一つだと思っていいと思います。最近では「電池少女」まできました。
 性的な要素はかなり希薄になり、肉体性よりも精神的なパートナーシップが重要な要素になってきている感じがします。

 ロボットものを見るときは、自分の何を拡張してくれるのかを見ると作品の意図がわかりやすいかな、と思います。
 ただ、この性的なパートナーシップの流れ…効果的かどうかが疑問です。つまり、人型であるロボットに対する自己拡張としての「憧れ」のロボットというものと、2人一組という組み合わせがどうも上手く機能していない気がします。この系統の作品が人気がいまいちなのは、ロボットの持つ象徴性とパートナーシップという人間関係が上手く組み合わさらない気がします。
 
 LGBT配慮なのか本作では全部の組み合わせがありますが、性的ニュアンスとセットなのはこれを描きたいと考えたからでしょうか。

「Gガンダム」のような外部と操縦者の関係だと説得力があるのですが、タンデムにするとロボットが途端に無個性というか、ロボットそのものに感情移入できなくなる気がします。タンデムのロボットで人気作がないのはそのせいではないでしょうか。ドラマの中心が搭乗者同士のやり取りになるという点が大きいのかもしれません。

 つまり、ロボットという兵器の形態は本来は非効率でSF的リアリティがないです。設定に説得力も納得力も魅力もなくなってしまいます。人間型なのは「憧れ」「時代の気分」と言う部分で感情移入しやすいからだと思います。

 パートナーで動かすことに成功したのは「ダリフラ」くらいだと思います。ロボットを使うならこの「何の自己拡張への憧れ」なのかを考えないからロボットアニメが詰まらなくなるんだろ思います。
 それでも面白い作品「ルルーシュ」「ゼーガペイン」などは別の要素で優れている場合でしょう。

 2重人格というかペルソナというか、付き合ってる彼女の「以前の男問題」だけだと、ちょっと2クールやるにはテーマが矮小です。パートナーを持つことで力が発揮する=「彼女つくれ、結婚すべき、家庭を持て」だけでしょうか?

 評価はオール3にしておきます。2クール目見終わったら改めて。


以下 視聴時の感想です。


1話 サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように…∞ループ

{netabare}  鴨志田一氏の脚本ということでオリジナルですね。氏の特徴は過去作のデータベース的なオマージュです。いろんな作品から要素を引っ張って来て、それを組み合わせることでレベルの高い作品を組み立てる…「青ブタ」の事ですけどね。

 そもそももはやSFに新規性はほぼ無いと思った方がいいです。組み合わせによるテーマやセンスオブワンダーを楽しむほうが良さそうです。辛うじて残された最後の分野がAIとシンギュラリティですが、そこですらネタはかぶりまくりでしょう。
 ですので、あれが似ているこれが似ているパクリだ、というのは話全体を見て浅い話なら存分に批判しますけど、今のところとてもいいですね。

 ですので、パーツパーツの類似例をザーッとあげる事は可能かと思いますがそれは野暮でしょう。おそらく支援用のAIであるNoirが、人間性を獲得して行くならボーイミーツガール。最終兵器に組み込まれて特攻の可能性もあるでしょう。

 第一印象の段階で、全体感だけあえて類似例をあげると、男女ペアの形態、非人間の人間性の獲得、怪獣の感じ、戦うために技能のようなものが必要、ディストピア設定は「タクトオーパスディスティニー」を思い出します。となると最後は…まあ、ネタバレなので止めましょう。

 物語のテンポ、SF的設定の2つが今のところ見ごたえがあります。たぶん2話以降は少しペースダウンして、状況の説明的な話になるのでしょう。ロボットがサクガン…いや、まあ、それは忘れましょう。

 さて、題名を味わうと、シンギュラリティじゃなくてシンデュラリティです。singuralityは、sin「1 つ」ar「のような」ity「こと」が語源だそうで。「syn」はギリシャ語で「ともに、一緒に」だそうです。「du」は2つという言葉だと思います。「syndu」は「ともに2人で」でしょうか。

 なおメイガス magusはマギの単数形で、賢いもの、魔法使いだそうです。

 noirが乗り込むシーンでmagusの意味がわかって、これで誰がAIで誰が人間かわかりました。
 また、お見合いというワードがあるのでメイガスとの相性の問題がありそうですね。漠然と操縦のメカニズムがなんとなくわかってきました。

 で、Noirが前世代型の強力な支援型のAIだとすると、人間とペアで戦うと高い効果があるNoirが起点となって反撃が始まる特異点という感じなんでしょうか。
 記憶を失ったノアールのいう楽園と、その後すぐに主人公がイストワールという名前…楽園と説明したのに記憶にないというのは謎ですねえ。

 ビィートレインの「NOIR」は女子2人組の殺し屋でしたから、そのオマージュ…ではないでしょうね。ヒロインの雰囲気は似てますけどね。



 なお、パックマンが出てきましたけど、もし本作の制作陣に作家性があるなら、これもヒントでしょうか?
 パックマン…256面でバグって、クリアはできるのでクリアすると1面に戻るらしいですね。バグって…もとに戻る…なんか、不穏ですね。

 あ、そうか…Noirって記憶が…ということ???歌われていたナツメロが「想い出がいっぱい」でした。

 それと気になるのが冒頭のシーン。「博物館」にNoirがいたという意味は?「Vivy」とか思い出しちゃいますけど。超活躍して英雄として役目を終えて飾られていた?
 月着陸船があるのでスミソニアン博物館かケネディースペースセンターでしょうか?舞台はアメリカ…というのはミスディレクションかなあ。
 雪山が見えてましたよね?なんかロッキーとかじゃなくて、日本の雪山っぽいんですよね。英語が騙しだったりして…とか?「懐メロ」もあるし洗濯機のメーカーが「白すぎ」だし。イストワールってEAST WORLDに聞こえなくはないし。

 まあ、これ以上考えるとサクガンになっちゃうので、やめておきます。{/netabare}


2話 漂ってくるサクガン臭に戦慄

{netabare}  どうもNoirは宇宙開発に関わっている雰囲気でしょうか?発見場所、地上生活の情報がない、それと、ロケット関係のメカが頻出している気がします。睡眠ができるのも、休止する機能があるという感じでしょうか。
 メイガスとの契約は…まあ、類似例はなるべく挙げないで起きましょう。

 今週はちょっと緩い回でしたね。野菜の件で日常生活では合成食糧という設定は見えてきました。メイガスのエネルギーも有機的な食糧ということでしょうか。

 それと気になったのが、記録媒体としての「カメラ」は知らなくても「レンズ」というほぼ唯一無二の集光の手段を知らない、ということはないですよね?だとするとレンズが付いている機械なら工学の知識があれば記録装置だという想像はすぐに出来る気がします。
 それとも、すべてが光学センサーだという設定なんでしょうか?

 あとカメラの上についている丸い突起のギザギザは手巻きのフィルムカメラでフィルムを巻く装置の滑り止めだと思うのですが、なぜデジタルカメラについているのでしょうか?それとも、フィルムカメラに充電が必要な設定なんでしょうか?その辺のSF設定に甘さがあるとすると、考察する甲斐がなくなるなあ。

 SFであるならしっかりしてほしいです。それともそこにも別の理屈があるんでしょうか?それならいいですけど。
 ちょっと2話の感じだとサクガンになる恐れも出てきたので、考証はまた、何か出てきたらにします。{/netabare}


3話 ゲーム販促アニメのチューニングと、分かりやすいストーリー問題。

{netabare} ゲーム販促アニメについて
 アニメの「引き」ってどう考えればいいんでしょうか?おちゃらけた雰囲気の方がローグ(ならずもの)っぽくて良いとういう判断なんでしょうか?その割には道徳的に潔癖なので、どうも年齢層低めの雰囲気がしてしまいます。

 人類の力強さ、めげないたくましさ、ディストピアを表現するにはあまりにステレオタイプな演出です。カラーリングもデコトラやギャルのネイルと同じ心理で、ヤンキーマインドなのかもかもしれませんが、しかし、カラーリングに安っぽさを感じます。
 
 ゲームの販促らしいので、悪意が無くカラフルな画面つくりが必要なのかもしれませんが、小学生くらいから目の肥えた子は、本物を求めます。完全にシリアスに寄せる必要はありませんが、もう少し本物感は出せなかったのか?と思います。その割にDT喪失の話ばっかりで、風俗まで持ち込んでいますし。パートナーがテーマでそこに含意があるならいいですけど。

 ゲーム販促としては「タクトオーパスディスティニ―」「ニーアオートマタ」「アークナイツ」などシリアスよりの方が結果的にアニメ作品としても成功していると思います。あと結末は最悪ですが「咲う…すん」もアニメの雰囲気と作画では高水準でした。

 世界に通用するためにも、SFはもう「萌え」から離れて、演出やカラーデザイン、キャラデザイン、キャラの言動をシリアスにしてみた方がいい気がします。ロボットアニメが失敗続きなのは、これが原因なのでは?


 さて、ストーリーです。

 風俗に行くという話ではありますが「楽園」に導く「運命の女神」を「嬢」にかこつけて「剣」に対応する「鍵」を見つけに来た、と黒マスクの人は言っているのでしょう。
 「鍵」は「noirが似ている」らしいですね。 ロケット開発をしていて、noirが宇宙関連の博物館の展示室にいました。
「新月のしずく」の「新月」の由来は月齢だけみたいですが、しかし、このネーミングから連想すると月に「楽園」がある気もします。それがロストテクノロジーなのか、エンダーズを産み出している敵対している存在でAIか人間?

 黒マスクの人はキービジュアルの一番上の重要キャラです。ジョーカー的な存在か主人公とは違うポジションになりそうな位置にいます。

 普通に考えれば、ストーリーはこういう考察でしょうか?

 シェルというメイガスの立ち位置がまだ不明確ですが、歌が得意みたいなのでエンタメ要員か、歌を設定につなげてくる感じでしょうか。

 この通りに進行するなら目新しさはないですが、結末まで言ってくれるなら、サクガンの心配はなさそうですが、中途半端ならサクガンそのままじゃん、という気もします。

 シリアス展開になる可能性があるとすると、トキオの存在が重いので、トキオの死亡というのはやりたくなるかもしれませんね。どうも、あの軽さが死亡フラグに見えます。それも色眼鏡ですけど。{/netabare}


4話 結局、凡庸な作品かなあと思いましたが、Aパートの終わりが気になりました。

{netabare} 話そのものは張り切った主人公の一人ではなく仲間と協力が…云々のエピソードですので、結末も含めかなり凡庸です。ゲーム販促的にキャラばっかり増える展開ならつまらなくなりそうです。

 それでも「おや?」と気になるのはAパートの終わり、デイジー(ヒナギク)の群生地で画面が暗くなる、つまり太陽が雲で隠れる様子がかなり露骨に表現されていました。
 花ことばは「白いデイジー=無邪気」だそうですから、無邪気ではないという暗示にも見えます。つまり裏切りを演出しただけなんでしょうか?女性2人の色仕掛けもそうですけど、単話だけの演出だとちょっとつまらないです。

 ただ2人には何かありそうですし、記憶、ゼロ型、フラムの素性や過去そしてNoirに関する伏線なら面白い試みだと思います。Noirあるいはゼロ型が無邪気ではないという意味でしょうか?それともフラムが強敵になる展開なんでしょうか?一見無駄に見えるエピソードと新キャラですが、この辺が単話で終わるのか今後活きてくる展開かどうかが、本作の出来とかセンスに関わってくる気がします。 {/netabare}


5話 最近のロボットアニメがなぜつまらないかを本作を研究すればわかるかも。

 SFとかファンタジーは同じ場所、同じ時間、同じ登場人物に場面が停滞するとスケール感、壮大さが足りなくなります。出来のいいエンタメはこの点に動きがある作品が多い気がします。
 本作は、それが出来てないのでくどいし、停滞感があるしで、全然ワクワクしません。サクガンですら3話では旅立っていました。

 それと省略ですね。見て面白いSF作品は、話の本筋に関わらない部分の設定や過去話を示唆だけに留めて、あるいはそれすらせず観客に委ねてしまいます。
 ガンダム見ればわかる通り、キャラの説明に尺を使う必要はありません。必要ならこっちで読み取ります。

 そして、ガンダム比較でいうなら、時間経過と人間関係の変化があるし、世界観のスケールが全然違います。ロボットものは、描きたい大きなテーマや世界観であって、そこの中で主人公がロボットとどう成長するか、主人公の活躍で世界がどう変わるのかが見たいわけです。

「ロボット」は能力の拡張の象徴です。たとえ与えられた力にしても成長ファクターがないと駄目でしょう。その点でDT設定という精神的な子供であること、能力不足という初期設定はいいでしょう。ですが、それに続く内面の深掘りがありません。

 一応ヒントとか謎は散りばめられていなくはないですが、なんか説明にもなっていないキャラ紹介で5話になっています。
 ヒロインであり主要な焦点であるNoirの情報開示が物足りないしスピード感がありません。

 つまり、本作の結末が「覚醒エンド」のような気がします。本当なら4,5話くらいで覚醒して「目的・目標・使命」を得て動き出さないといけません。覚醒だけではカタルシスになりません。世界にどう働きかけるか?が知りたいのに、世界に全然関わりません。

 以上のように本作を見ると、なんでロボットものが衰退したかはわかります。


 ゲーム販促で話が決まってしまうと困るんでしょうか?結末を見せてくれた「タクトオーパスディスティニ―」を見習ってほしいなあ。
 出来が良いSF作品は「Vivy」「ブラックロックシューター(新)」「翠星のガルガンティア」「フルメタル・パニック」「ビートレス」等々世界が動くと思います。
 正直「Sonny Boy」くらいぶっ飛んでもらって全然OKです。

 6話で覚醒しなかったら、一旦休止します。結末は確認すると思いますが。


6話 視聴中断します。

 一応、7話の冒頭だけ確認しますが、この話に1話使っているなら、尺的に期待薄ですね。

 ストーリーとキャラの点数は落とします。ストーリー1.5、キャラ2点。ですが冒頭の期待感と設定は面白かったのでストーリーは2点にします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

カナタは結局自分では何もしてない。昔のラノベの主人公みたい…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.09.28

 祝二期決定!うれしいうれしい!(嘘)

 しかし…、主人公のカナタは女の子達を戦わせて自分は後ろにいる昔のラノベ主人公みたいな奴です。

 ラスボスもノアールが何や分かりませんか2Pカラーになって凄い力でやっつけました。

 色々な謎や陰謀がカナタとノアールを中心に動いていますが、何で?と疑問を覚えます。典型的な主人公だから主人公なのだ!という感じです。もう少し、主人公たらしめる因縁が欲しいところです。

 黒ノアールの方が私はタイプので、二期も楽しみです。ノアールたん(*´Д`)ハァハァ

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 7話まで観ました。2023.08.24

 相変わらずツッコミ所の多い話です。細かいツッコミ所は「てぶくろ」さんのレビューが参考になります。この作品、観ていると何か違和感を感じるのですが、その正体が良く分かります。

 私が作品に感じる違和感は、人間とメイガスの関係が7話になっても良く分からん点です。

 カナタはメイガスを人間扱いするので変わっているとシエルとかに言われるのですが、周りの反応はそうでもありません。

 みんな、メイガスともうやった?とか、惚れてんだろ?とか事あるごとにチャカしてきますし、メイガス自身も色仕掛をしてきます。

 カナタのパパはメイガスを嫁にしていましたし、いくらメイガス自身がメイガスと人間は違うのだと言っても、説得力が全くありません。

 カナタをエリーとかの女性キャラが汚物を見るような目で見ているとか、カナタパパは有名な変態でカナタが幼少のころにそれが原因で虐められたとかではないとおかしいです。

 結局、全てのキャラの好感度を商業的に落としたくないという思惑が働いているのでしょう。

 メカでもメイガスはカワイイ!で、思考停止を迫ってきているくせに、SFっぽくしようとして、上手くいっていません。

 7話後半のシエルの活躍ぶりがとても良いだけに、余計な要素が多すぎる点がとても残念です。
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 5話まで観ました。2023.08.08

 ノアール、カワ(・∀・)イイ!!ただそれだけのSFドタバタコメディが4話、5話と続きます。

 どうも話に芯がありません。ソシャゲの宣伝のために、キャラ見せしてるような感じです。しかも、DTネタも引っ張ります。

 もうすぐ半クール終わりますが、どこに漂着するつもりか、とても不安を感じます。

 せっかくのSFなのに!(´・ω・`)ショボーン

………………………………………………………………………
 3話観てのレビューです。2023.07.26

 主人公、やる気満々で女性を買いに行きます。初任給で浮かれている新人サラリーマンかよ!社会人になったので、女遊びだ〜!ってこと?

 いつもかまってくれるカワイイ幼馴染みもいるのに、堂々と女を買いに行くかな?何かDV男の素質がありそうです。

 世界観も、文明崩壊後なのに、街も遺跡もキレイ過ぎて、どうも違和感があります。 メイドインアビス位、遺跡遺跡してもよい様な気がします。

 すぐに使える物が其辺に転がってるかな?コンビニ跡とか行ったら食べられるオニギリとかがまだある感じの違和感があります。

 2話もそうですが、全体的にコミカルでなんとも言えない雰囲気です。段々視聴断念する方が増えそうな嫌な予感がします。

……………………………………………………………………… 
 
 1話観てのレビューです。2023.07.15

 どこかで観たようなロボに乗って冒険するSFバトルアニメです。ガンメンとかに似ているような気がします。文明崩壊後というのも痺れます。

 主人公が美少女のメイガスを拾って物語が始まります。このメイガスが人間と区別つきません。

 周りの連中が、大人の階段登っちゃった?とか主人公をチャカしてきますが、何年も遺跡に放置されていた人造人間とヤル世界なの?

 ゴミ捨場で拾ったテンガに躊躇なく挿入するようなキモさがあるんですが…。
(下品ですみませんm(_ _)m)

 何とも掴みどころがありません。この辺の下ネタは今後どう扱っていくのか…。メンタルモデルとかにしとけば良い様な…。

 作画も良く、キャラもカワイイので期待は大きいですが、下ネタが気になります。破綻しないことを祈りつつ視聴継続です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

荒廃した遠い未来の地上で、人とメイガスの運命は交錯し、物語が動き出す――

この作品は、原作ゲームがあるようですがオリジナル作品として位置付けられているようです。
今年の1月から第2クールの放送が始まるということで、大急ぎで視聴しました。
正確には、5~6話まで視聴したところで止まっていたので、もう一度第1話から見直しました。


時は2242 年―

「新月の涙」と呼ばれる未曾有の大災禍により地下深くへと逃れた人類は
地下都市国家「アメイジア」の崩壊という事件を経て、再び地上で生きる希望を持ち歩みはじめていた。

人々は地上の各地に「ネスト」と呼ばれる集落を形成。
いまだ人類の脅威として地上にはびこる「エンダーズ」と戦い、
ネストの運営に必要なエネルギー資源である「AO 結晶」を採掘する冒険者たちを、
人々は「ドリフター」と呼んでいた。

そんなドリフターたちが集まるネスト「ロックタウン」で、
いつかドリフターになることを夢見る青年「カナタ」は、
ある日凄腕のドリフター「トキオ」と一緒に探索に訪れた
朽ち果てたミュージアムの中で眠る、一体の美しいメイガスを発見する。

謎のメイガス「ノワール」との出会いによって、
運命の物語は少しずつ動き出すことになるのであった―


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走してwikiをチラ見するまで、メインヒロイン?であるノワールの演者さんが、古賀葵さんとは恥ずかしながら全く気付きませんでした。
みっくや石川由依さんは一声聴いて分かったんですけどね~
まだまだ修行が足りないようです^^;

物語は、主人公のカナタがドリフターを夢見る見習いでしたが、技術が伴わず見習いから先に進むことが出来ませんでした。
ところがある日、過去の記憶を失ったノアールと出会い、契約することで飛躍的に操縦技術が向上し、一人前として認められるようになり、物語が動いていきます。

正直現時点では分からないことだらけです。
ノワールが記憶を無くした理由も、戦闘時以外の言動は今一つな理由も…
物語の後半になると、更に謎が深まるので頭の中は「???」という感じです。

確かにノワールは日常生活ではポンコツかもしれませんが、カナタの役に立ちたいという気持ちは人一倍強く、それがきっかけとなり物語がややこしくなりましたが、第2期の視聴を始めてそれが面白さの原動力になっているような気がしてきました。
何にせよ、これからの展開が楽しみで仕方ありません。

続きがあると分かっていると、気持ちも晴れやかになりますよね~^^
勿論、もっと早くに完走していれば年明けにバタバタすることも無かったのですが、こればかりは仕方ありません。
無事追い付いたので結果オーライという事で…

本来メイガスと人とは立ち位置の違う存在です。
メイガスは契約した主のために尽くすことが義務付けられています。
ですが、カナタは人とメイガスを分け隔てなく接するので、この点も今後の展開が楽しみな一つの要素だと思っています。
さぁ、カナタのハートをゲットするのは誰なんでしょうね^^?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「RAYTRACER」
エンディングテーマは、ARCANA PROJECTさんによる「ユリイカ」

1クール全12話の物語でした。
色々と謎は残っていますが、第2期以降でそれらの伏線は回収されるのでしょう。
作品も丁寧に作られており、好感が持てました。
目一杯堪能させて頂きました。
引き続き第2期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

67.7 20 2023年度のコメディアニメランキング20位
新しい上司はど天然(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (60)
169人が棚に入れました
マンガクロスにて好評連載中、コミックス累計50万部突破の話題作! 癒しのお仕事コメディが待望のTVアニメ化!!上司からのパワハラで精神と胃をやられ、広告代理店の営業職に転職した桃瀬。しかし過去のトラウマが原因で「新しい上司もまたパワハラ上司だったらどうしよう…」と、初日早々に胃痛で動けなくなってしまう。そんな時、一緒に外回り中だった新しい上司・白崎がとった行動とは……?!予想外の上司の「ど天然」に、きっとあなたも癒される──!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

男同士で仲良し!昭和の人間関係かな?それとも…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.30

 天然上司と元ブラック職場ネタのみでワンクールやり切りました。

 仲の良い男性の同僚同士でクリスマス会やったり、結局上司の側に住んだり、昭和の家族経営企業みたいです。

 これで同性愛者じゃ無いんだから、いかに日本の企業文化が女性を排除してるか分かります。女性同士だと、悲惨な感じしかしませんが、男性同士だとギャグになるんですね。

 一部上場企業だとコンプライアンス的に女性を一定数重役に就けないとイケないけど、そんなことするくらいなら東証市場から撤退しちゃえ!と本気でやるのが日本企業です。

 おっそろしい話でしたねぇ…。女なんて鋼の男社会の障害でしか無いので、非正規か主婦で充分だろ引っ込んでろ!というメッセージ、しかと受け取りましたゾ!
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2023.12.04

 いや〜良いですね。どこまで女性を排除できるか挑戦しているかの様なアニメです。

 仲良し会社の男衆達が許容する女性は、アイドルかお婆さんだけ!性的な若い女性は、気を使って合コンとかで接待するけど男社会に参入不可!

 女抜きでやって行きたいけど、生物学的に男は子供を産めないので、仕方なく付き合ってやってる的な感じを醸し出しております。

 ここまで露骨だと、女性視聴者の好むBL路線を意図していないのは明らかです。

 登場人物達が全員アマゾネスで、繁殖のために仕方なく精子袋として雄を生かしているだけで、社会性も人格も何も認めて居ない世界の話は、百合好き男子でも、面白いとは思わないのと一緒ですね。

 期せずして、近代社会の闇を描いたミソジニーアニメとして、私、高く評価しております。
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 7話まで観ました。2023.11.19

 これは女性向けなのか?性差別を無くすために、生物的女性は消去し、クローン技術で誕生した男子を男カップルが育てる未来社会のディストピアみたいな雰囲気になっています。

 主人公と主任は同棲するし、猫の白桃はクローン子供の暗喩かな?
 
 ほっこり癒やされるか、背筋が寒くなるかはあなた次第…。
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 4話まで観ました。2023.10.29

 ほんわかした雰囲気のアニメです。女性を排除した男同士の仲良しコミュニティ、昭和の会社ってこんな感じだったのかな?

 このアニメが女性向けと必ずしも言えないのは、この鉄壁の同性愛的な男同士のホモソーシャルな関係性が女性を公的な世界から排除する原動力だからです。

 ギスギスしたパワハラ上等の体育会系会社も、一見ホワイトに見える男性社員同士が仲良しの会社も、女性の排除という面では表裏一体です。

 私個人としては、特定の属性の人間を排除するための排除アートを観ているようで非常に興味深いです。

 しかし、他のレビューアー様が書かれているように、男性視聴者にとっては萌が足りず、女性視聴者にとってはBLとも言えない感じなので、人気が出るか未知数だなぁという印象が強いです。

 割とニッチな感じの原作を良くアニメ化したなぁ…。今後の展開に期待大です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あなたに会えてよかった

クールドジ男子と似た作風、天然系のイケメンに癒されるアニメ

密かに今期のお気に入り、みんな可愛くて癒される!
BLになりそうでBLまではいかない仲睦まじい関係性が魅力
毎回、優しい言葉に心が温まりすぎて目からはちみつ出てくる
優しい人が集まるとみんな幸せになっていくんだなー

桃瀬さんがトラウマ何度もフラッシュバックして胃が痛くて苦しんでいるけど、めっちゃわかるー
私はパワハラじゃないけど、精神的に追い詰められるとああなるよね
・・・どうせ誰も私の過去のトラウマに興味なんてない(課長のマネ)

これだけ優しい人ばっかりなのに、元カノみんな見る目なさすぎじゃない? イケメンで一生懸命働いていて優しい、これ以上何か求めることある?
みんな優しいし長身イケメンばっかりの楽園みたいな職場
こんな職場に就職したい!

主任もいいけど、構ってもらえない課長さんがかわいい
みんなもっと構ってあげて(笑

2話で{netabare}
停電した電車で上司と入社の時の話したあとに号泣していた人がツボ
「転職してきてくれて、ありがとう」
その一言で、桃瀬さんの苦労のすべてが報われたと思う
必要とされるってなんて幸せなことなのでしょうか!!
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

うちの会社の新しい上司の話

イケおじ萌えアニメ。

01
ブラック企業を辞めた新人が転職先の天然イケおじに萌えるだけの話。

女性向けなので豚さん向けのようなキモさはなくさわやかな画面。新人も長身イケメンで上司もイケおじなので目にやさしい作品。萌えアニメだからかギャグまでもがふんわりとした優しさに包まれている。作風から下品なこともナンセンスギャグも出来ないのでおじ萌えがないとあまりに淡々としすぎてるだけな印象になってしまう。ツイッターでサクサク読んで可愛らしいイケおじを堪能するならいいのかもしれないが、キャラ萌えの下駄が無い以上微塵も起伏のない動画を見続けるのはやはり厳しい。男性が見ると女性が豚さんアニメを見た時のような虚無感を擬似体験できるアトラクション的というかメタな視点を獲得するためのトレーニング動画として機能するのかもしれない。

イスでくるくるまわっちゃうのわかる。不意にややウケした。
まったりほんわかとした空気感は心地いいので刺さる人はいそう。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

65.1 21 2023年度のコメディアニメランキング21位
はたらく魔王さま!! 2nd Season(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (83)
450人が棚に入れました
異世界エンテ・イスラでは魔王と勇者でありながらも、現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。 魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々ー ある日、謎の少女の出現で魔王城は大混乱!? まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったりやっぱり働かなくては家計は支えられなかったり… 魔王城は六畳一間! フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱のTVアニメ第2幕、始動!!

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

長かったぁ。

この先の続きもやるのかなと思いながらも、やっと終わったというか、綺麗に終わった。長かった。
1期が2013年だから10年と考えると感慨深い。
どれが2期でどれが3期なのか、最近はよくわからなくなってきており、これは2期後半になるのかな?
1期は当時斬新で、2期は1期の頃が懐かしく、今回は少し難解になったが、やっと終わった大団円という気持ち。
相変わらずの1部屋でのドタバタは継続したまま舞台が日本だけでなく真王たちへの世界へ広がっていく。

大筋のイエソドって何?とか、魔界・天界・エンテ・イスラに日本と主人公たちが関わる世界が沢山あるので、理解しようと踏み込むと世界観が広がる。しかし物語が確信に迫っていくにつれ、世界観がしっかりしていることもあり、単語が、世界観が、難しくなる。
踏み込まなくても全然楽しめる作りになってると思うので、気にならないとかスルーしてしまえばよいように簡単にできているので優しい設計な気がした。

日本の生活に慣れエンテ・イスラが不自由ってのは、魔王が日本で学ぶ目的に通じている気がしてよかったかなぁ。

100点中70点

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

hidehide さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

動機が弱い 薄い、あざとい

個々の勢力の、
それぞれの『思惑』は、
何となく、解らんでもない…が…

やはり、『あぁ、まぁ、何となく…』なレベルで。

動機が弱い、というか、薄いというか…
動機が希薄がゆえの、そこに至る経緯も何だか雑で。

かつては、それこそ、
べらぼうな規模の、莫大な勢力の力が働き、
地球をも巻き込む、壮大なバトルに!感も
チラついていた様な気がしたが…

しかし、
蓋を開けてみたら、何だか『こじんまり』と…

数人を拉致して、数人で助けて、
数人をボコって、はい…みたいな。

イッキ見 したのですが、何となく終わっていきました…

毎度思うのは、
これは、何のアニメなのか…
そして、
パパ、ママ、〇〇ねえちゃん、とすぐ なつく感じ、
すぐ泣いてグズる割りには、所々、賢者の様な物言い。
妹との対面においては、『大きくなったね』と姉目線。
アラスラムスが 相変わらず あざと過ぎて、
全く魅力を…どころか、イラッとさえする。

何より、結局見ている自身にイラッとする。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

よ! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

多少は持ち直したような

前半クールは酷かった。
後半は作画がだいぶ改善されたが、やはり一期には到底及ばない。顔芸が高く評価された作品であの歪んだ顔ではどんな演出も空回り。ただ、一期にあって二期前半には無かった、キャラクターの掛け合いの妙は幾らか戻ったように感じた。顔の歪みが改善された影響もあるような。ちょっとテコ入れあったんだろうね。
個人的には、まあ、三期が出たらまた観ても良いかな?程度には復活の予兆を感じたような、感じなかったような、そんな感じ。
やっぱ一期のエミリアの顔と比べるとどうしても違和感あるよね。あのキリッとした正に勇者の顔が、コレどんな顔なんだよwwという豊かな表情の変化が今期には最後まで見られなかった。
十年前に一期作った人々の注いだとんでもない情熱は、今は悪い意味で呪いのように付きまとってる。一流の職人が最高密度の熱で仕上げた作品の続きは、他の人には真似出来ないんだと思うよ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

61.1 22 2023年度のコメディアニメランキング22位
齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (83)
304人が棚に入れました
約5000年もの間、ひっそりと生きてきた人畜無害な草食ドラゴンのもとに、魔王に怯える村から生贄として差し出された少女レーコがやってきた。「どうぞこの私をお召し上がりください!邪竜様」レーコは自らの使命を受け入れて、村を救うため、"最強の邪竜"に自らの命と引き換えに、魔王討伐への協力を懇願する。しかし、当のドラゴンは草食だった…。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

平和な雰囲気で良き

{netabare}
ほぼほぼ「ドラゴン、家を買う」と同じような内容笑
あれに萌え要素を加えた感じ。
どっちが好きかと言われると僅差であっちの方に分があるけど、こっちも十分に面白かった。
確か原作が日本で中国でアニメ化、それがこっちに再輸入されたのかな。
一応中華アニメという分類にはなるんだろうけど、原作が日本なのもあってかそれほど中華作品っぽさは感じなかった。

(最後を除いては)常に平和な雰囲気、一見怖そうな相手だけど実は優しくずっと平和に仲良く旅をしていくという話。
レーコ視点ではドラゴンを最強と勘違いしている、勘違いコメディ系でもある。
常に勘違いで先行しようとするレーコと、おどおどしながらレーコの気を静めるドラゴンの絡みが面白かった。
箍が外れるとすごいことになるけど、ドラゴンには基本的に従順で可愛い。
ジト目キャラが好みなのもあって個人的にレーコは冬アニメでも上位のヒロイン。

もはやアニメではテンプレとなっているポンコツ聖女の話も良かったかな。
ドラゴンの強さの誤認に依るとんだ茶番ではあるけど、聖女様も民思いの優しいキャラで好きになれた。
勘違いによる誤解はあれど、みんなで平和にやっている作品でいい癒し枠。
シリアスになりそうな部分もコメディ調に描かれてて何も考えずに見られていい。

その点、1個微妙だったのは最後の方の暴走展開かな。
盛り上がりそうな話なのにあまり盛り上がらない...。
あそこまで長々としたシリアスも似合ってなかったし、普通に勘違いコメディのまま終わってくれた方が個人的にはうれしかった。
まあ、最終的には大団円で満足な最終回ではあったけれど。

ED曲が素晴らしかった。男性ボーカルと聞いて驚いたけど。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
中華アニメやん。家を買えよ。いい奴じゃん。
これ系のテンプレストーリー感はあるけど好きだよ。

2話 ☆10
ジト目可愛い。レーコ怖い。街行ったらまた怖がられるだろw
なろうタウン。アリアンテ可愛い。キャラ全員可愛いな。

3話 ☆8
魔王か人間どっちだよw 魔王軍名乗った理由が賢い。

4話 ☆9
トカゲじゃん。デブキレてて草。

5話 ☆7
もっとはっきり喋れ。どう見ても人間じゃない。爆発は死ぬぞ。

6話 ☆10
なろうタウン。駄女神かな? レーコほんと可愛い。聖女様可愛い。

7話 ☆10
ガチの最強ドラゴン来ちゃった? 中国産
けどドラゴンなら虫も食べそう。レーコのことやんw

8話 ☆8
お前ボールなw 魔物なのか。あっ…。

9話 ☆10
ありがちな洗脳。良い最終回だった。

10話 ☆8
今日ちょっとノリがおかしいw 気がおかしくなってて草。
この子まだおったか。祭りでは年相応なの可愛い。雑魚すぎて草。

11話 ☆7
小娘にしか敗北したことがないって肩書きダサいなw 哀しき過去が。
ドラゴンが父代わりみたいな?

13話 ☆8
ドラゴン同士になるのも悪くない。
レーコも誤解されてたという意味では境遇はおなじ。
最後のシリアスは正直いらなかったけど、まあ良い最終回だった。

曲評価(好み)
OP「僕らはジーニアス」☆3.5
ED「buddy」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

か弱い少女と気高いドラゴンの魔王討伐の物語のはずだった…

この作品の原作は未読です。
というか、原作は全3巻で完結していたようです。


約5000年もの時を静かに生きてきた
心優しく人畜無害な
草食ドラゴンのもとに、
村から「生贄」として献上された
奴隷の少女・レーコが現れる。

ドラゴンを"最強の邪竜"だと
信じたレーコは、
魔王討伐に助力するよう懇願し、
その対価として
「私をお召し上がりください」
と申し出る。
しかしドラゴンは草しか食べない
小心者で…。

思い込みの力で最強となった
“眷属少女”と、
弱小巻き込まれ
“邪竜様”による
魔王討伐の旅が始まる!


公式HPのINTRODUCTIONをを引用させて頂きました。

久々のグダグダ枠の作品…という印象を受けました。
一方、碧ちゃんの演技は神懸かっているので、そのギャップを見どころの一つとして捉えることもできるかと思います。

まず主人公は齢5,000年の邪竜か、草食ドラゴンかの差はこの際あまり関係無くて、普通に弱すぎです。
5,000年も生きていたら、自分以外のあしらい方とか少しは学習しているのではないでしょうか。
もし、何も会得していないとしたら、それはただの怠慢です。

ボケとツッコミの関係に例えると、邪竜がボケで碧ちゃん演じるレーコがツッコミ役に相当すると思います。
でも、邪竜のボケが今一つ…そこにレーコの切れ味鋭いツッコミが炸裂する、こんな感じに見受けられました。

それとwikiをチラ見して知りましたが、この作品の原作は日本のライトノベルなんですが、中国内の制作会社とアニメスタジオでアニメ化された作品なんだそうです。
その日本語吹き替え版が今回私の視聴した作品ということになります。
当初は日本語吹き替え版の予定は無かったらしいですが、そこは大人の事情なんでしょうね。

ナンジョルノや「ラブライブ!サンシャイン!!」の渡辺曜を演じた斉藤朱夏さんも出演されているので、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、斉藤朱夏さんによる「僕らはジーニアス」
エンディングテーマは、Amber'sさんによる「buddy」

1クール全12話の物語でした。
まぁ、箸休め的な位置付けの作品でした。
でも碧ちゃんのキレッキレの演技は一見の価値ありと言っても過言ではないでしょう。
流石碧ちゃん…しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

新旧レジェンドの協奏

日本原作中国制作全年齢15分アニメ。
懐かしい感じの勘違いコントと無双系のシナジーが抜群。

※スタッフクレジットに中国名が並びます。アレルギーの方はご注意ください。

物語・勘違い無双
作画・惜しいもう一声
声優・新旧レジェンドのツートップ
音楽・控えめだが効果的な劇伴
キャラ・わかりやすさ抜群のテンプレ

・邪竜レーヴェンディア/大塚 芳忠
×魔王族幹部でもある凶悪な邪竜
○長生きなだけの草食凡夫

・レーコ/悠木碧
×生かされて眷属となり力を授かった
○自覚ないが元からクソ強かった

・ライオット/南條 愛乃
×生贄の身代わりとなったレーコを救いたい
○邪竜ラブなレーコからは迷惑千万

・アリアンテ/宮世真理子
唯一邪竜の真実を知る人物。ドSお姉様

漫画なら「どっかで見たやつ」でしなかいが声優が作品の魅力を底上げするいい手本。声優界の若きスーパースター悠木氏の疾走感あふれるイキリヒャッハー芸と、レジェンド声優大塚氏のレーコを見守る父性にあふれた優しいツッコミとで生まれるケミストリー。レーコがいない場面が致命的に面白くないし、全体的にアニメの品質に優れてるとは言い難いが嫌いじゃない。

05
そうそうこれこれ。これが見たかったって感じで満足。

作品世界独自のプレイングハンズ、信仰対象に祈る時の手の形を正しい形を遵守する人と適当な人、それぞれがいることで教会等の権力もなく土着的に愛されるゆるい信仰文化ってのが伝わる。こういうとこちゃんとしてて感心。残った人との会話でこの世界では人語を話す竜は珍しくないことを見せてシームレスに探索シーンへ移行。何で普通に話してんの?何で驚かないの?って引っ掛かりを生むことにはならない。こういうとこをサボってるアニメの多い中、尺が半分の作品なのにきちんと筋を通してて感心。破綻のない作品はストレスにならなくていい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

67.7 23 2023年度のコメディアニメランキング23位
ひきこまり吸血姫の悶々(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (155)
534人が棚に入れました
ムルナイト帝国の名門貴族ガンデスブラッド家の令嬢、テラコマリ・ガンデスブラッド。 吸血鬼なのに血が飲めないコマリは、魔法が使えない、運動ができない、背が伸びないという三重苦に悩まされ、3年間の引きこもり生活を送っていた。 しかし、ある日親バカの父がとんでもない就職先を見つけてくる。その名も『七紅天大将軍』! それは本来帝国の猛者しかなれず、3ヶ月に一度のペースで他国に戦争を仕掛け勝利しなければならない超ハードな役職。さらに部下たちは元犯罪者ばかりで将軍に就任したコマリに対して下剋上を狙う気満々......。 絶対に断りたいけど、皇帝直々の任命なので辞めることすら許されない。 本当の実力がバレたら即破滅なこの状況......それでもコマリはハッタリと可愛さを武器に己の任務を遂行する!  「私がこれから為すことはな、単純極まりない覇業だ! すなわち、テラコマリ・ガンデスブラッドは――他の5カ国の大将軍を武力で全員ブチ殺し、ムルナイトの国威を全世界に喧伝してやるのだ!」 最強(!?)吸血姫による歴史に残る快進撃がここに始まる!

こま さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

12話最終回感想。こまりん引きこもりたいエンド!

ア〇〇、ア〇〇〇で確認済み。

アニメ観る前にマンガ1巻読んでつまらないとか思ってた。

肌色率が…w
ただあの程度なら深夜帯アニメならふつうに流せそうなのだが。
何がと言われたらあの部分が…としか言えない。気になる人は↑

キャラデザはすごい好み。
とにかく女の子が可愛い癒される。そしてエロい!
ストーリーもただの戦争では無かった!のも良い。

アレだけそんな事言ったらそれはそうなるよねw
そしてアレな目にホントに遭わせることが可能なのか?は気になった。

さて一体幾つの下剋上が起きてしまうのか!?

視聴継続。

4話までの感想。
3話は鬱回。まあ死に戻りあるから色々出来ると思ったら…。
最初の方はギャグみたいな展開で死に戻りしてたからこの落差はキツイ人はキツイと思う。
鬼滅とか観れる人なら大丈夫だとは思うけど、その過程がね。
4話はスッキリ回とも言える…けど最後の方だからなぁ。
そういう理由なら仕方ないね。コレ以外に方法があるとは思えないし。
まさか言ってた事があながち間違いでは無かったとはw

ホント4話は良かった!
ここまでが一区切りっぽいので、これから観たいと思ってる人はここまで観て判断かな?

5話感想。
感想前に一言。ヴィルって名前を聞くとヴィル爺思い出すんだがw

前回よりかは見えてはいないが相変わらず光が無い…。
そして相変わらず愛?と嫉妬が凄まじいw歪んでないかこれw
…まあ分からなくはないがw

父親と7紅天の1人を殺したテロリストを探す事になる。
最初に出て来た人物が怪しく見えるのはいつものやつ。
一緒に行動する事になった人物がまあ怪しい。
顔が見えてたしね。犯人は本当にこの人物なのか!?
褒美がそれで良いのか…。大丈夫かコイツらw
果たしてこまりんは犯人をコロ…捕まえる事が出来るのだろうか?

7話までの感想。
どこかの感想欄では色んな人にヤバい人物扱いされてた。
サクナのアレはアイドルオタのやってる事とそこまで違わないと思う。

個人的にヤバい人物と言えるのはストーカーしたり、部屋にカメラを仕掛けてたり、私物(主に履いてた下着とか髪の毛とか)をコレクションしてたり、私のものにならないなら殺す、一緒に死のう?とかみたいな感じかな。あの子の能力考えると他にも考えられるのがいくつかある。
今後こんな展開あるのかな?
戦争が始まるが相変わらず最弱なので逃げ回る展開なのだが…気が付けば戦場が吹き飛んでいた()
最初に死んだのはあの子なのかな?
そして一体何をするつもりなのかが気になる。

8話感想。
私のママになってよ…。
何も着てない所為で分かりやすいが白過ぎて見えないだと!?

元々歪んでたんじゃなくて後から歪まされたタイプだね今のところ。
能力が能力だから狙われた、ただそれだけ。そこに姉こまりんが巻き込まれた。
間違いなく言えるのはこの子は何も悪くないね。

アステリズムの廻天だと!?厨二心をくすぐられるワードだ…。必殺アステリズムの廻天!
サクニャン真の力解放!!相手を追い詰めるが…。
こまりん覚醒第二弾!相手はもう死んでいる!?
その時の状況に左右される感じか?
…なんでこの子ここにいるんだろう…。どうやって見つけたのw

コレで敵さんに本格的に知られちゃったね。
というか敵さん今回のもだけど何を考えてるんだろうね?

そして最後は…ヤサイセイカツ…!!

9話感想。
水着だからこそ気になってしまうのが水着と体のラインとか色々。

個人的にはエロさが足りないと思ってしまった。特にサクナの。
それでも3人とも水着可愛いエロい、やけにこまりんヴィルの水着のオシリ部分のシワに力入れてるなwとかサクナの血を吸うシーンもエロいとか思ったよw

いくつか気になったのが…。
サクナの後ろ姿の足部分、オシリ(食い込みタイプの水着の可能性もあるから問題無いか?)
胸は良いが前から見た足部分。全体的に可愛さもエロさも感じなかった。
ヴィルの水着上部分が外れるいつものやつなのだけど…無表情で仁王立ちしてたよw

ヴィルとこまりんのコショコショシーンで、こまりんの首紐が消えてたのには笑ったw
そして個人的にちょっと気になったのがヴィルの首紐が大きいリボン型だったのが。
アレはそういう水着で良いのかな?

2人新キャラ登場。接触理由はおそらく前回のこまりんの力を見てだと思うが。
1人目は昔こまりんと会っていて元々力の事を知ってそう。
後ろに黒幕的な人物が。
2人目は見る感じこまりんと似た事情がある感がw
2人からそれぞれ協力を申し込まれるが…。
世界征服と世界平和w

11話感想。
こまりんオムライスで迷う!

前話はキリンが首を回して建物破壊しか書く事がなかったが今回は!
「こまりさんには〇〇〇」を付けてるんです!普段から付けているだと!?
…果たしてヴィルは知っているのだろうか?

話しがシリアスなのに緊張感が無いこまりん!
人為的に烈核解放を獲得する為の人体実験をしている可能性ありと言う話しをしているのだが…

「き〇〇オムライスも良いがハ〇〇〇グオムライスも捨てがたい。」
「決めた!〇の〇オムライスとシ〇〇〇ドオムライスだ!」
2つも食うんかい!

なんと!オムライスで頭がいっぱいで話しを全く聞いていなかった!
アホ毛ぴょこぴょこ可愛い。
サクナも大概だがこのピンクっ子も大丈夫なのか?色んな意味でwおんw…寝てる子も。

「もう朝ですか!?すまないが注文を頼む!」うーんカオス!ダメだコイツら…。

うーん、やはりこの男の顔は気持ち悪かったね!男だけを殺す毒ガス!を男に投げるヴィル!
こまりん大ピンチ!顔が可愛いから◯にしてやるぜ!
助けが来るが助けに来た人達がその後ボロボロに。
そこに誰かが確かにいたんだね…。サクナがすでに◯ていた…。ヒェッ…!

サクナに抱き付くこまりん!ヨダレを垂らすメイド!グヘヘw
なるほどこの子から情報が漏れてたのか。ただ気持ち的には…。
何故か〇〇〇〇だったサクナが来る!?あの場にいた全員かコレ…。
アレは幻覚でも見せられたのか?
そして舐めてピンクっ子覚醒!?この子の血どうなってるんだろう?次回で分かるか。

果たしてこまりん烈核解放孤紅の恤はあるのか!?次回楽しみだなぁ。

12話最終回感想。
ピンクっ子裂核解放!渾身の右ストレート!良いの入ったなぁw
人間のクズ扱いする妹ちゃんw
こまりんの初めては私がいただいた!ヴィルとサクナの反応が分かりやすくて良いね!
私はお姉ちゃんよ!来たー!裂核解放!バターみたいに切れる地面w

こまりん!こまりん!こまりんウォォォォォ!!こまりんブーム到来!

この人達は相変わらずだけど一応助けたこの人はどう思ってるんだろうか?
サルが大量召喚された!
この子は楽しそうだねw

剣を大量召喚するこまりん!裂核解放!解凍金剛?〇〇〇化!…グサッ!なんだと!?
ホント容赦がないw真っ二つでいいのかなw

卑怯とか今更だよなぁ。アレ観てたはずだよね?何で今更驚いてるの?
それとも体験しないと分からない人?
一方的な暴力とはまさにこの事。

月冬姫かな?
毎回抱きついてるなぁwまあ飛べないもんねw前もだったけど移動速度やば過ぎじゃね?
そしてオーバーキル!相手は死んだ…ついでに街もw

おひいさまに怒られる!なるほどね、コレの為に動いてると。なんか思ってたのと違う感じ?
まあ力って使い方、使い手次第だもんね。
ああこの人が例の。怒られた理由も納得。めでたしめでたし。

閣下からの頭なでなで券を巡って味方同士でも殺し合い!
「お喜び下さい。敵がドン引きしております」
どうしてこうなった!
血みどろピンク参上!私の〇〇になってよ…。

髪の毛が口に入ってるのエロい!
〇〇〇「羨ましい…全身を雑巾のように捻って〇〇〇様の血を吸い出してやる…。」
怖w怖いよ〇〇〇!
〇〇〇「この人を殺せば〇〇〇さんの血を飲んだ人がこの世にいなくなる…。」
目がイッテルんですが…。
うんカオス!

こまりんはおもちゃwキンキラキン!で終了!
月月火水木金金!〇〇〇「醤油煎餅あげますから。」〇〇〇〇「わーい!」

こまりんパンチ!相手は死ぬ!

うん!いい終わり方!マンガ1巻読んだ時は面白くないと思ってすいません!
面白かったです!

終わり。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

雑というよりは大味な印象。

休日に某アベマなTVで一気をやっていたので視聴。

途中うとうとしてしまったが、2連発だったので、何とか補完の上、ひととおり観終わりました。

物語は設定がだいぶクセがある感じ。
死が死ではなく蘇生できる環境下で、さらに本当の死に至るケースがあるという・・・。
どこかの死に戻りのアニメの様な斬新なアイデアなどでない場合は、安易に死を復活できるものとして扱うアニメはあまり得意ではないので、少し違和感を持ちながらの視聴でした。

あと、戦争ばっかしているので殺伐とした感は少しありますねw。
全体的に、一昔前のソッチ系のゲームの様な雰囲気がります。
‛80~‛90年代くらいにこういった設定で、こういったキャラ絵のキャラを使って国盗りのシミレーションゲームなんかあったら当たったかもね。
というか、実際に少し叡智な方向を許容すればそういった作品はいっぱいありました。
何で知っているかって?そこは聞かないのがマナーってもんでしょうw。


と、言うくらいなので各キャラクタの絵、造形はそこそこテンプレにのっとってよく出来ていると思います。
野郎キャラや動物顔のキャラなんかはちょっとアレですが。


コメディ要素が結構含まれているので、一服の清涼剤的な部分もありますが、やはり全体的に大味感が強いです。
いろいろな要素要素でふり幅が大きく取ってあるのですが、その間が埋まっていなくってスッカスカに感じられる部分があります。
たいそうな役職や閣下、七紅天、神具などの厨二的なワードや設定が飛び交っている割には、それほど重きを置いているとも思えません。


キャラクタのわちゃわちゃ感はメンツがそろってくるとだいぶ出てくるので、そちらの方面で楽しみを見つけられれば、何とかなるかもしれません。
最終盤では、少し粋な感じというか、キャラクタ同士のつながりを感じさせる部分もあって、ちょっと、おっ!?とも思ったのですが、少し弱かった印象です。


私自身としては、キャラクタに気に入った面は多数あったのですが、なぜかしっくりこないなぁ、と思いながらの視聴でした。
もう少し角が取れて、まとまり感を感じられるようになるとだいぶ違うのではないかなぁ、との所感です。
この部分は、大きく私個人の感覚に依存するものでしょうけど。


なんか、本当に惜しかった方な印象でした。
見れない訳ではないんですけど・・・。
これって、続編とかありますかねぇ、正直微妙なのかもしれませんが、タレントがそろっているのと、主要キャラの容姿が頑張っているので、うまくやればワンチャンある気もするんですよねぇ。

もし・・・、もし次回があれば、それはそれで期待していてみたいとは思えました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

Digenesis

最近のトレンド?な勘違いもの。
萌え作画のクオリティは高め。

01
なんか勘違いもの多いっすね。

勘違いモノのお約束のシーンを雑に切り貼りしてるだけでガバガバというよりすでに破綻してる。そういう整合性とか気にする無い作品ではないのは明らかなのでそこは減点対象ではないでしょう。ジェネリック釘宮というか後継者扱いでしょうか。声優界はしっかり世代交代が進んでるようです。

キャッキャウフフというよりも生々しいというか下品というか直接的に物理的にイチャイチャさせるだけで百合と呼ぶと百合厨は機微が無いとキレそうではある。豚アニメの好きなシーンをコピペしただけっぽい感じ。

萌えアニメに少しシリアスが入っただけで疎外感を感じるお気持ちが溢れる昨今に合わせたアレンジにクリエイター側の心労が垣間見える。敵は動物。殺しても死なない。これでピュアピュアイノセントボーイでもシリアスに傷つかずに豚アニメが楽しめるという親切設計な最新時代のおもてなしアニメ。どうでもいいところは紙芝居にしといてキメのシーンだけはヌルヌルと激しく動く良品質な作画。塗りもしっかりカラフルな色彩。色味が薄いとキャラの魅力も薄いと言われるのでしっかりと刺激を感じる濃ゆい配色でバッチリ。ウリの部分をしっかり強調したコスト管理は素直に賞賛されてしかるべき。オス作画に割くリソースは最低限で良い。美少女が右往左往して慌てふためいてはうろたえては泣き喚くさまをしっかりと尺を割いて演出。ハードコアな可哀想ポルノに飽きたか、あるいはあまり可哀想だと感情移入して辛くなってしまうHSP的な繊細さんがライトに美少女の弱さを楽しめるというのがコンセプトかな。メイドもいつものテンプレと比較してもあまり口も悪くないしゲスでもないライトバーション。軽めのやつでお願いという要望にはしっかりと応えられる良好なクオリティだと思います。動くべきときにはほんとによく動く。残念ながら自分の感性では楽しめる作品ではなかったのですが、スタジオは実にいい仕事をしてると思います。作品のコンセプトが明確に理解されてる印象でやるべきことをしっかりやっているという意味ではかなりの良作。しっかりと原作愛を感じられるグレイトワーク。

お好きな人にはクオリティも高くていい作品だと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

72.2 24 2023年度のコメディアニメランキング24位
ミギとダリ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (174)
496人が棚に入れました
1990年2月、神戸市北区オリゴン村。 児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。 しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。 二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながらオリゴン村に溶け込んでいく。一体何のために二人で一人の人間を演じているのか。そこには大きな秘密と恐るべき目的があった。

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 シリアスとギャグが中途半端。1話がピークでした。

3話 シリアスとギャグが中途半端。1話がピークでした。

 すみません、集中力が続かなくなってしまったので一旦休止します。もうちょっとサスペンス色が強くてよかったかな?

 ギャグの方も1話の爆発力が無くなってしまいました。シュールギャグですらなく意味がわかるギャグになっちゃったし。

 シリアスもギャグも中途半端な感じでした。ひょっとしたら後から見るかもしれない、というクオリティはありますが、今のところは中断ですね。





1話 面白いがネタありきだと飽きそう。本筋の意外性で勝負でしょう。

「坂本ですが?」とギャグのセンスが似てるなあ、と思ったら同じ原作者でした。

 リアルと不条理と全員ボケの混合した不思議な世界観のギャグです。なんというか楳図かずお氏の作品のホラーの中に潜む緊張の中の可笑しさを、意図的に逆さまにしてギャグをホラー的な演出でやるという感じと言えばいいのでしょうか。チャップリンのような真面目な中の滑稽さも垣間見ることができます。(追記 そうそう真面目な顔をした不条理ボケと言う点では「クロマティ高校」のような感じもあります)

 アニメの演出はやはりホラーで「オーメン」を意識している気がします。主役が美少年であることも共通しています。

 1話は面白いです。ですが、ネタありきで1話と同じことの繰り返しだとすぐに飽きるでしょう。ですのでストーリーを組み込んだのかもしれません。何か本筋があるように感じられます。そこがどれだけ脱力できるのか意外性があるのかが胆でしょうね。
 わざわざ年号を1990年にしている意味は何か?ですね。バブル崩壊とか携帯もスマホもないとか、あらすじによると神戸らしいので震災に関わる可能性とかいろいろ考えられます。

 週刊連載での人気だとすると、面白さの性質がアニメの一気見にあうかどうかはどう考えているのか気になるところです。

 引っ越しやの段ボールがズラしになっていました。日本なのかアメリカなのかわからないような演出ももちろんギャグの要素にしています。

 監督とシリーズ構成の他に、音響監督をまんきゅうという人が一人でやっています。つまり、セリフが命のギャグで、作品を通じてギャグの演出というか表現を統一したいという趣旨なのかもしれません。ジャン・バラーヤとか。
 つまり、作品にこだわりがあるのかなあ、という気がします。


追記 神戸市北区に淡河町と書いて「おりごちょう」という地名がありました。ウェブページでみると神社や寺の町みたいですね。チューリップとか苺を売りにしてました。
 なお21年6月に高校生の集団自殺事件があったみたいです。23年1月にも単独の自死がありましたが…?本作の連載開始が17年ですから関係ないでしょう。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

耽美系ホラーに見せてギャグという珍妙な雰囲気が面白すぎる。作者追悼…

内容はめちゃくちゃ面白いですね。
いやそうはならんだろう!
という。

全体の雰囲気としてはホラーっぽくはあるのですよね。
1人だと思いきや双子のトリックを利用して2人が入り込む、という、一見恐怖物でもおかしくない。
そして主人公は耽美な美少年で、耽美系ホラーな雰囲気を持っていながら…。
ギャグでしか無いという。

いやなんですかねこの雰囲気は。
まともなセンスをしていたらこんな作品は作れないですよ。

さすが坂本ですがの作者さんですね。
これはもう目が離せません。

ミギとヒダリ→ヒを取って→ミギとダリ
だからヒトリ君なんですね。
これもおお、とすごいとなりますね。

試聴継続です。

ただ、最初のインパクト重視な面もあるので見慣れたら飽きが来るかもしれませんが…。

しかし作者さんは残念でしたね。もっと多くの作品を残して欲しかったです…。

全話感想
大変良い物語でした。全体的に珍妙な雰囲気を保ちつつ、少しずつ謎が解き明かされていく展開。
最初は区別のつかなかったミギとダリもすぐどちらがどちらか一目でわかるようになっていうくなど、出来自体が非常に良い。

一番感動的だったのはやはり老夫婦の存在ですね。{netabare} 老夫婦はほぼ最初から気づいていて、ただ黙って見守っていた所ですね。打ち明けるか迷っているところまで感じ取ってネタばらしをしたのでしょう。あの二人は本当に良かった。 {/netabare}

真面目に面白いシュールギャグ系の雰囲気は終始続きながらしっかりハラハラさせて感動もさせてくれる…。
このバランス感覚は他に無いですね。
非常に楽しめました。
素晴らしい作品だっただけに、作者さんは本当に残念ですね。
惜しい方を亡くしました…。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

右と左の違い

とても好きな作品
ミステリー?ホラー?サスペンス?ギャグ??
最初はどんなジャンルなのかわからなくて、とにかく怪しく不気味な雰囲気に惹かれてみていました、ただのギャグが実は重要な伏線だったりして驚いた
OPアニメで片方だけパイが食べられるなど作中のいたるところに意味深な描写が多くて、面白い作り
最後の展開もすっきりしていてちょっと感動しちゃいました、本当によくできた話でした
話がテンポ良くて予想外な驚きの連続で楽しい!
アニメスタッフによる、佐野先生の遺作を最高のアニメにしたい!という熱意が伝わってくる素晴らしいアニメ化でした!

坂本ですが?の作者のかたです、作者のかたはまだ若い女性のかたですが、このアニメが放送される直前に癌でお亡くなりになったそうです、せっかくいいアニメ化なので動いているところが見たかったでしょうね、ご冥福をお祈りします

最終回のメッセージの意味{netabare}
幽霊?になったみっちゃんが何か地面に書いていましたね

A la memoire de Sano Nami
筆記体のフランス語で「佐野菜見を偲んで」と書かれています

このメッセージを作中に入れるのは生半可な気持ちではできないでしょう
こんな熱いメッセージ書いておきながら残念なアニメにしてしまったら顔向けできないですからね
佐野先生に完成したアニメを見せたかったという制作チームの熱い想いが感じられてとても感動しました
幽霊になったみっちゃんに書かせたのも、天国の佐野先生に届けたいというメッセージだと思います。
その熱い想い、私は感じとりました。

届くといいな・・・
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

59.6 25 2023年度のコメディアニメランキング25位
異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (118)
347人が棚に入れました
異世界で最強だったのは、俺じゃなくて姉!? ゲーム好きの少年・軍場朝陽(いくさばあさひ)は、交通事故に遭って異世界へ。 憧れの冒険者生活を満喫しようとするも、ステータスはまさかの村人レベル。モンスターに追いかけ回され、大ピンチの彼の前に現れたのは――  「大丈夫か、弟よ!」 モンスターをワンターンでなぎ倒したのは、朝陽を追ってやってきた実の姉・軍場真夜(いくさばまや)だった! とてつもないチートスキルを、その身に宿した真夜。だが、彼女は過剰なまでに朝陽を溺愛していて……。 最強のブラコン姉さんと、その溺愛を受ける最弱ステータスの弟。 「俺ツエー!!」ではなく「姉ツエー!!」な異世界ライフストーリーが、ここに開幕する!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

姉&弟 異世界コメディ

この作品の原作は未読です。
主人公が異世界に転生したところ、超が付くほどのブラコンであるお姉さんも後を追って異世界に転生してくるという姉弟愛溢れる作品です。

主人公の女系家族が無双の作品…
確か、2019年に「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」という作品が放送されました。
こちらの無双は母親でしたが、主人公を圧倒する強さを持つ女系家族を異世界で同伴する設定は過去に放送された数少ない作品の一つだと思います。


異世界で最強だったのは、俺じゃなくて姉!?

ゲーム好きの少年・軍場朝陽は、交通事故に遭って異世界へ。
憧れの冒険者生活を満喫しようとするも、ステータスはまさかの村人レベル。
モンスターに追い掛け回され、大ピンチの彼の前に現れたのは――

「大丈夫か、弟よ!」

モンスターをワンターンでなぎ倒したのは、朝陽をおってやってきた実の姉・軍場真夜だった!
とてつもないチートスキルを、その身に宿した真夜。
だが、彼女は過剰なまでに朝陽を溺愛していて……。

最強のブラコン姉さんと、その溺愛を受ける最弱ステータスの弟。
「俺ツエー!!」ではなく「姉ツエー!!」な異世界ライフストーリーが、ここに開幕する。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品にも言えることですが、どうして異世界転生モノって、こんなにも男女比率が合っていないのでしょうか。
正確に言うと、異世界でも世間一般の比率はほぼ互角なんだと思いますが、男性主人公の周りに限って言えば、男性と女性の比率は2:8か1:9くらいで、圧倒的に女性の比率が多いんです。
しかも、可愛らしい子ばかり…

先に紹介した「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」についても然り。
息子さんの周りは女性ばかり…

勿論、全ての異世界モノがそうだと言う訳ではありません。
「無職転生」「盾の勇者の成り上がり」「転スラ」などしっかり男性キャラを主張した作品もちゃんと存在します。
2023年春アニメで括ると、私が現在視聴済若しくは視聴中の異世界3作品にとっての共通項だったようです。

それは良いのですが、異世界で常に一緒の姉が無双キャラという設定は個人的には全然有りだと思っています。
何故ならその方がよっぽどリアルだと思えるからです。

自分の人生における主人公は常に自身で、これは当たり前の事です。
私が別の誰かの人生の主役になることは絶対にありえないんです。

ですが、もう一つ上から俯瞰して会社や地域を対象に考えると、その時点でもう自分は対象の世界の主人公ではありません。
仮にそういう世界でも主人公でいる方はいらしゃいますが、それはごく限られた一部の少数派で、大多数の人はそこでの主人公にはなれないんです。

そしてそこには自分より能力の高い人なんてざらにいますので…
だから自分より強いパーティーメンバーと一緒になれたのなら、それは寧ろ幸運以外のナニモノでもありません。

この物語の場合は、たまたまそれが姉だったというだけの事…
別に落ち込んだり自分を卑下する必要も無いと思います。

寧ろ、過度なスキンシップが羨ましいくらいですよ^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、TrySailさんによる「華麗ワンターン」と「Follow You!」
エンディングテーマは、VALISさんによる「無窮プラトニック」

1クール全12話の物語でした。
お姉さんも良かったですけれど、個人的には小清水さん演じる魔王六将の幹部で魔族のキルマリアが推しだったかな。
敵対する相手ながら、姉弟への優しさが光る作品だったので…

アニメーション制作は月虹さん…
恥ずかしながら初めてお目にかかる制作会社さんでしたが、作品に違和感は無く総じて楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

11話 結局出落ちでしたね。水着回の作画が良かったです。

今6話です。 ビキニアーマーということで試しに1話を見たら、冒頭の作画がかなり美しかったので、つい見てしまいました。

{netabare} 先に言いますとEDの作画を初め、画面作りはかなりいいです。回によってバラツキはありますが、基本的に爆乳お姉さんの作画が丁寧でいいですね。キャラデザもいいです。バトルシーンの構図やエフェクトも結構いいです。こういうほぼギャグ的な異世界ハーレムものとしては異例と言っていいかもしれません。

 交通事故で子供を助ける、というシチュエーションが現実の世界であるのか知りませんが、パンをくわえてイケメンにぶつかる程度の導入です。主人公が病院に入院中という設定は、姉が自死という暗い要素を入れないよう工夫しただけかもしれません。それともストーリーに活かすのでしょうか。そうなると別れを描くことになるのでどうなることでしょう?

 姉の演技がちょっとテンプレというか作りすぎなので、うるさい気がします。まあ、本作ではそこが味といえば味です。

 で、作品なんですけど要するに異世界+ワンパンマン+ブラコンものなんですけど、これが結構見られます。
 深さは感じないですが、巻き込まれ型の主人公の空回りの努力がいつか報われるの?元の世界に戻るの?姉の無自覚な強さは結局どこまで達成するの?とか興味があるポイントがあるからかもしれません。
 爆乳ビキニアーマーの姉の綺麗な作画も楽しめますし。重ねていいますが、EDアニメはかなりいいです。

 頭使わない、脳みそ停止系で、ボーっと眺めている分には悪くないですね。{/netabare}


11話 途中で断念していたのですが、レビュー更新してませんでした。

 レビューを書いて褒めた途端、急に冷めるという現象を起こしてしまいました。毎期1、2本あるんですけどなんなんでしょう?過去の期のもありますので、更新しなきゃと思うんですけど、それすら面倒というか。

 もう、頭から完全に消えてしまうんですよね。それで「今観てる」を整理していると、あれ?見てたんだ…と気が付いて、続きを見るんですけど全然面白く無くなると言うか…

 本作は、そもそも設定で出落ちなんでしょう。キルマリアとのバトルが終わると、後は単調なエピソードの積み重ねとキャラが増えていくだけです。

 つまり、姉弟という設定が全然活きてきません。姉が他人でも通用するような話です。姉弟にする意味が希薄すぎです。少なくとも弟が成長しようという意思が見られた数話は良かったんでしょうけど、肉親間の複雑な劣等感も、姉弟に出生の秘密も、禁断の恋愛も、どんでん返しで弟が嫌いになることも無かったです。

 11話が異世界なのに水着回という、なんとも言えず不思議な展開でしたけど、まあ、そういうチューニングなんでしょう。今回は他の回よりも作画が意図的に丁寧だった気がします。まあ、いいんですけど、話の内容とキャラ的にあまり萌えもエロもなかったです。
 例えばファーストガンダムのようなSFの中でシリアスな展開の中で、いかにもエロスとは無関係そうなキャラたちがなぜか水着になるような、ギャップ萌えが大事でしょう。

 ということで、一応、11話まで見てますが、もうちゃんとレビューを書くような集中力で見てないので、12話見たとしても断念にしておきます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

もう、ワンターンキルじゃなくて、ワンパターンお姉さんだよ!

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.27

 ラスト、仲間(女性)が増えてきて、賑やかになってきましたが、ハーレムなろうとあまり変わらなくなりました。

 最初のころみたいに姉が弟を襲う展開は少なくなりましたが、やっぱり面白くはありません。

 まぁ、結構簡単に死ぬ世界なのに、弟の危機感がなさすぎるのが、良くないです。

 中途半端な冒険モノでは無く、完全にギャグにすべきだったかもしれません。

………………………………………………………………………

 もうすぐ、ワンクール終わりそうですね…。
 2023.06.05

 女性キャラが増えてきて、姉が弟に性暴力的スキンシップをする展開は減ってきました。

 ただ、弟クエストへ行く、強い敵に襲われる、姉もしくは姉貴的キャラに救われるを繰り返すだけになってしまいました。

 ヘタレイキリ弟にみんな惚れているです…。なんか…低空飛行ですねぇ。

………………………………………………………………………

 3話まで観てのレビューです。2023.04.23

 異世界最強の姉と、最弱の弟が異世界で冒険するお話です。ブラコンの姉が弟に強引なスキンシップを…。

 これ、アウトだろ…。製作側は、兄が妹にやったら許されない行為を、逆ならギャグとして成立すると考えているようです。

 日本では、まだ性暴力の範囲が狭いという問題がありますが、合意の無い性行為は、男性同士だろうが、女性同士だろうが、女性から男性に対してだろうが性暴力です。  

 特に、弟は姉の庇護が無いとすぐに死ぬ立場なので、圧倒的優位な地位の者が、下の者に性的関係を迫る醜悪さがあります。

 挿入しなきゃレイプじゃ無いと、性暴力をギャグとして描き、エンタメとして消費するのは、そろそろ辞めた方が良いと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
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