サーカスTVアニメ動画ランキング 16

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のサーカス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番のサーカスTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 サーカスアニメランキング1位
カレイドスター(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1539)
8193人が棚に入れました
アメリカに、サーカスとミュージカル、マジックを組み合わせたようなエンターテイメントを提供する集団があった。その名を「カレイドステージ」という。
幼い頃に見たカレイドステージに憧れ、単身日本からやってきた苗木野そら(なえぎのそら)は、選ばれたものにしか見えないステージの精霊であるフールが見えるが、新体操しかやったことが無く、演技については完全な素人。しかもオーディションに遅刻して来た上にカロスが特別扱いする為、レイラから完全に敵視されることに…。
しかし、さまざまな試練に遭遇しながらも、持ち前の前向きさと身体能力、そして根性でそれらを乗り越え、やがてカレイドステージの花形、カレイドスターへと変身していく…。

声優・キャラクター
広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、渡辺明乃、水橋かおり、櫻井孝宏、中原麻衣、折笠富美子、小桜エツコ、子安武人、下野紘、藤原啓治、久川綾、大森玲子、あびる優

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高のアニメ

今まで10年くらいアニメを見ていますが、この作品以上のものには出会えていないし今後出会えないと感じるほどすばらしいアニメでした。
中学、大学、大人になった現在いつ見てもとても感動することができました。

④クールの長編オリジナルアニメであるにも関わらず、ストーリーの完成度は他の作品と一線を画していると思います。
内容は21世紀の王道スポコンアニメといったところでしょうか。各キャラがしっかりとしているし、物語りも途中でぶれたりしません。主人公ソラのがんばりを見ていると自分も元気ややる気をもらえました。



カレイドスターはとてもさわやかな涙を流せるアニメだと思います。
自然と涙は出てくるのだなと実感できた最高のアニメでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 104
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

感動の名作<追記;ロゼッタ編、レイラ編>

カレイドスターの夢に一直線にすすむそら。
そらの前向きで明るい姿に、何事もあきらめない、挑戦する勇気、生きる感動をもらえます。
全50話と長い中に、濃密な話がぎっしりとつまっており、飽きることはありません。

そらはもとより登場人物がすばらしい。
レイラさん、ロゼッタ、メイ、登場初期はあまりいい印象はありません。
でも、彼女たちは、そらに影響され、そらのペースに巻き込まれ、そらに引き込まれ、どんどん変わっていきます。

さあ、南国の広く青く透きとおった空の下、スーパーカレイド名作劇場の感動を、どうぞご堪能あれ。

<追記;ロゼッタ編>
{netabare}どうもロゼッタとフールの物語みたいですが、深くは描かれていません。
これはこれでまた別のお話。

笑わないお姫さまのロゼッタ。
悩みながらカレイドスターの道を歩みます。
ラスト、ロゼッタが真のカレイドスターへ。
そんな描写がありました。

レイラさん→そら→ロゼッタ。
カレイドスターは永遠でしょう。{/netabare}

<追記;レイラ編>
{netabare}本当の最終回といえる本OVA。
私の大好きなレイラさんが主役です。

場所は違えども、奇しくもフニックスを演じることとなったレイラさんとそら。
行き詰まったレイラさんは自転車で失踪。
同じく壁を感じてたそらはレイラさんを探します。
そして・・・

これまでに語られなかったレイラさんの悲しい過去を軸に物語は進行。
そらと過ごした日々をレイラさんは回想。
道中での出会いを通じてレイラさんはある結論を導き出します。
そこへ・・・

フェニックス・・・不死鳥。
彼女たちをフェニックスたらしめん理由。
それは個々様々だけど、結局原点は何かを強く思うことなんでしょう。
そんなメッセージを感じた美しい終幕でした。

最後に、レイラさんは長い髪の方が遥かに華麗です。そして素敵です。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 76

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

もう最高としか言いようがないです!!

これは名作です!最高の作品です!本当に感動します!


物語はアメリカにある"カレイドステージ"というサーカス集団に憧れ、単身でサーカスの一員となるべく渡米する主人公"苗木野そら"が、仲間達共に紆余曲折を経て真のカレイドスターへと成長していくサクセスストーリーです!!

話数は4クール分で、TV放送が51話、OVAが3話の計54にもなる長編です!

その内、前半の28話までが第一部、残りが第二部(新たなる翼編)という構成です。

一部は、そらの入団からカレイドスターになるまで。
二部は、新たな仲間が増え、挫折などを経験しながら真のカレイドスターへと成長するまでのお話です。

紆余曲折を経てと書きましたが、物語大半がこの言葉に当てはまる内容です。
見ていて楽しいことや面白いこと、癒されることばかりではないです。

でもそれを経て最後に輝く主人公達を見ると、そのようなことなど全て忘れて、心から感動と涙に襲われる最高の作品です☆


このアニメは起承転結の、結の部分を最高の想いで見れるように完璧に構成されている作品ですね(*^_^*)


原作・監督はARIAシリーズやたまゆらなどを手掛けた佐藤順一さんで、雰囲気もやはりARIAやたまゆらなどを彷彿とさせる部分があります☆☆

ファンとしてはこの作品があってARIAが出来たのだなぁと、少し別視点での感動も受けました!
(もちろんそれ以前にも多くの作品に携わられていますが....)


古いアニメでまだハイビジョン制作ではないですし、サーカスが題材のサクセスストーリーということで、変に想像し先が読めてしまうといった理由で、少し偏見を持たれて視聴されない方が少なからずおられると思います。

ですが見ている内に引きこまれ、50話など多いとも感じないぐらいに思えて、最後には本当に感動できる最高の作品です☆☆

もちろん笑えるところもありますし、心和む時もいっぱいあります!
逆に何か心がモヤモヤ、イライラするところも多少あります。


そんな色々な感情が沸き上がってくる作品ですが、誰にでも楽しめ、誰にでも受け入れられそうで、見る人全てに感動と涙を与えられる作品なのではと思います(*^_^*)

本当にオススメです!!元気を貰いたい方、サクセス系が好きな方、そして癒されたく本当に感動で涙されたい方にオススメしたい作品ですッ(*^o^*)ノ!!!!

※最後必ずOVAまで見て下さい♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 75

71.5 2 サーカスアニメランキング2位
からくりサーカス(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (260)
1084人が棚に入れました
小学5年生の才賀勝は父親の事故死によって莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。そんな折、青年 加藤鳴海は偶然にも勝と出会い、手を差し伸べることを決意する。しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。窮地に陥った二人は突如姿を現した懸糸傀儡マリオネットを操る銀髪の少女しろがねに助けられる。こうして、日本で出会ったこの3人は数奇な運命の歯車に巻き込まれていく──

声優・キャラクター
植田千尋、小山力也、林原めぐみ、櫻井孝宏、佐々木望、黒沢ともよ、井上麻里奈、江川央生、岩崎諒太、石川界人

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「藤田和日郎」力

仕事の一環で視聴。

原作は「うしおととら」とは違って知る人ぞ知る本当にコアな少年漫画マニアがこぞって絶賛するほどの藤田和日郎の名作。

原作が終わって12年越しのアニメ化ということで非常に丁寧かつ気合の入り方が違います。

キャラクターは本当に素晴らしく立ってるので、個性派ながらアニメ化しやすく魅力たっぷりなのですが、1話を観ると非常に駆け足で、早くも原作ファンからするとどこをカットされるのかが気になる不安な出来になっちゃっているのが残念。

ワンピースや進撃の巨人などの名だたる漫画原作のアニメは引き伸ばしや外伝を作れるほどの余裕が有るのに対し、原作人気が正直広まっていないので、ややおっかなびっくりしている様子が伺えます。これは名作漫画「BANANAFISH」でも同様のことが言えますけどね。

やはり既に絶大な人気のある漫画と中堅クラスの漫画だと、質よりも予算や視聴者の反応をモロに受けやすいので、原作ファンには物足りない出来になってしまうかもしれませんが新規ファンを獲得することを考えるとこれからどう盛り上がっていくかが大きな焦点になっている気がします。

少しでも気になった方がいらっしゃったら、原作を読んだほうがいいかも。アニメの再現度も含めてよくできていますよ。


しかしながら、もう「藤田和日郎」力としか呼びようのない大胆なプロットと、顔芸と言われるレベルの感情の揺れ動きが、アニメとして魅力のある作品になっています。やはりジョジョと同じで、原作が面白いので是非、原作を読んでもらうのが一番かと思います。

全話視聴:非常にもったいない終わり方でした。ちょっと少年サンデーは本当に危機的状況で、看板がコナン以外ないのと、もう少し原作を大切にしたり作家を大事に扱わないと潰れる気がしてなりません。漫画自体の市場が縮小傾向ですがいよいよ危うい領域になっている気がします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

Dkn さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「一生残る恐怖と衝撃で一生残る愛と勇気をね!!」

速報だ!!

“最古の四人(レ・キャトル・ピオネール)”として、アルレッキーノ役を福山潤、
パンタローネ役を中田譲治、コロンビーヌ役を悠木碧、ドットーレ役を大友龍三郎が担当。

きたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

試写会で判明したのは、才賀正二役 田中正彦さん、才賀善治役 大塚明夫さん、ルシール・ベルヌイユ役 朴璐美さん。
作者自身が再構成し直した全36話構成がどうなってるのかわからないけれど、カットはあれどキッチリやって欲しい。


コロンビーヌ役の悠木碧さんがコメントで、

「愛情を哲学していくパートを担った子という印象です。
後に大きな変化も待ち構えているので、先を見据えて殊更丁寧に構成して演じられたらいいなと思っています。」

――と答えていた。なるほど。

期待しないでいようと思ったけどダメだ…早く明日になって下さいっ…



「世界中の子供たちに愛と勇気をね!与えてあげる前提で、まず怖がらせるだけ怖がらせてあげちゃうよーん!!
一生残る恐怖と衝撃で一生残る愛と勇気をね!!」

byジュビロ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

こんな話だったんだ。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:かなり昔の漫画のアニメ化。うしおととらは好きだけどこれはあまり好きじゃなかった印象。しかも最後どうやって終わったのかも記憶にない。ので、新鮮な気持ちで見られる予感。

期待度:★★★★

うしおととら鹿子の人の作品全部見たのないんだけど、原作出だし部分だけちょっと見て覚えてた。でも最後こんな感じで終わったんだね。
今となっては、、、という感じでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

66.2 3 サーカスアニメランキング3位
カーニヴァル(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (585)
3244人が棚に入れました
とある腕輪を頼りに「嘉禄(カロク)」という人物を探す主人公の无(ナイ)は、旅の途中でミネという女の屋敷に捕えられる。その際、屋敷に窃盗に入っていた少年、花礫(ガレキ)に助けられた无は、「嘉禄の腕輪」を譲ることを条件に、花礫と行動を共にすることになる。ミネが言うところによると、その腕輪は、国家防衛機関「輪(サーカス)」の身分証であるらしい。嘉禄が輪の人間であると踏んだ花礫は、无を連れ、輪の本部を目指す旅に出る。

声優・キャラクター
下野紘、神谷浩史、宮野真守、遠藤綾、小野大輔、中村悠一、遊佐浩二、平川大輔、喜多村英梨、本名陽子、五十嵐裕美、佐藤聡美、保志総一朗、諏訪部順一、広瀬正志、小林沙苗

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ティンキュウゴウと星が降り 小さな羊が空を知る

カーニヴァル

自分の名前と カロク という人の名前しか知らない少年「ナイ」と
たまたま(?)出会った少年 「ガレキ」
そして国家防衛機関「輪(サーカス)」とのお話。
詳しくはあにこれのあらすじやカーニヴァルHPで♪

バトルシーンで血が飛んだりするものの
全体的にすごく華やかでした。

女の子向けと聞いてた通りイケメンなキャラが多数♪
そして声優陣も豪華☆
なので女の私としては、内容もいいけど
キャラ観てるだけで結構満足でしたヽ(*´∪`*)ノ"

ちなみに、女の子キャラ達も可愛くて、美人さん♡
バトルシーンの時に出す宝石みたいなキラキラしたシーンとても綺麗でした。


ナイとガレキと
サーカスのメンバーのヨギとツクモちゃん。
すごく暖かいいいメンバーでした。
ヨギのみんなを思う優しい気持ち素敵でした。
だからこのメンバーのやり取りおもしろかったな〜。

ガレキとカロクと平門さんと喰くんタイプでした♡
あとツクモちゃん可愛くてタイプです♡
ナイは弟とかあたりにしたいキャラだな〜っw


しかし、これは2期に続くのでしょうか?
終わり方が微妙というかスッキリしないというか・・
2期があるような終わり方だったなって思いました。
ぜひとも2期希望です。
最終回の最後の最後で強くなるためサーカスのスクールへと行ったガレキを
みんなでおかえり!って迎えたいです。

内容というよりキャラの印象が強い作品て感じがしましたが
私は好きなお話&キャラ達で充分楽しめましたd(>ω<*)☆

読んでくださりありがとうございました人´Д`*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

私にはカーニヴァれなかった。。。

原作 漫画 未読

『コミックZERO-SUM』連載中 (2013年 7月現在)

全13話

あらすじは上手く説明できないので、省略させて下さい。m(_ _)m
ウィキ、あにこれを参考にしてくれた方が宜しいかと・・・


ちょい酷評なので、好きな方にはすみません。
スルーして下さい。



登場人物は、女子が好きそうなケメンキャラばかりです。

純真無垢で可愛い系の ナイ 声 - 下野紘
ツンデレのガレキ 声 - 神谷浩史、
明るく、人懐っこくって涙脆い ヨギ 声 - 宮野真守
クールで強くカッコいい ヒラト 声 - 小野大輔

空飛んだり、それぞれいろんな能力が使える「サーカス」の人達。
設定の説明とか無かった気がしますが、分からない事が多々ありました。

ストーリーも、 カロクと云う人物を探す旅で、その道中でバトルがある展開です。
なので、イマイチ微妙でした。

最後まで完走したけど、よく断念しなかったと褒めたいレベル。
観ていて、正直 退屈でした。
2期があっても、今度は多分視聴しないと思います。


OP:「偏愛の輪舞曲」 歌 - GRANRODEO

ED: 「REASON」 歌 - KAmiYU

EDは、結構良かったかな~^^

PS: ヨギ(声 - 宮野真守)泣き過ぎ! ^^

あと、どうでもいい話だけど、
CMでよくやってた、「はこいりねこ」が面白かったです。
「豆しば」もね!^^
 





 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

マスコットキャラは良かったなぁ^^

異能バトルものです。
国家防衛最高機関サーカスと行動を共にする事になったナイとガレキの物語(なのかな?)^^
サーカスのメンバーは空を飛んだりできる異能を使える腕輪を身につけ、能力者を作り出しているカフカという組織と戦っているようなのですが、何故か若いお兄さんお姉さんばかりで、白い兎や黒い羊がウロウロしてる飛行艇で移動し、子供にお菓子を配るニャンペローナの着ぐるみを着てショーをやったりしているというよくわからない設定です^^

女性をターゲットにしているコミックが原作だからか、イケメンキャラは大盛ですし、ニジやユッキン、兎や羊などの可愛らしいマスコットも多数登場します。一番くじにキュンキャラやぬいぐるみの景品があるなら、ついフラフラと引いてしまうかもしれないレベルですw

ナイの人探しを軸にしてストーリーは進みますが、最後まで私にはよくわからないまま終わってしまいました。(見直す気力がないです。すみません)

まぁ、こういう需要もあるんですね~というのが素直な感想ですね。
戦闘前の決め台詞とか面白かったのですが、ガレキは神谷さんなので夏目にしか聞こえなかったし^^
キャラに愛着を感じたり、マスコットキャラが動いているのを見るだけでも癒される方以外は視聴を続けるのがちょっと辛い作品かも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

68.6 4 サーカスアニメランキング4位
黒執事 Book of Circus(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (489)
2788人が棚に入れました
街を賑わすサーカス団。しかし、彼らの移動とリンクするように街では子どもたちが消えていた。調査のためサーカス団に団員として潜入した、セバスチャンとシエル。そこで思いがけない人物…に遭遇する。サーカス団の隠された目的とは!?

声優・キャラクター
小野大輔、坂本真綾、宮野真守、高垣彩陽、甲斐田裕子、岡本信彦、寺島拓篤、泰勇気、新谷真弓、小柳良寛、三上哲、東地宏樹、梶裕貴、加藤英美里、藤村俊二、杉山紀彰、KENN、福山潤、立花慎之介、安元洋貴、田村ゆかり、遊佐浩二、矢作紗友里、諏訪部順一、菅沼久義、木村良平、前野智昭

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

OPもEDもいい出来でした。

 私が唯一危惧していたのは、
 「Book of Circus」が、
 2期の最終回後のストーリーであるか否か?

 原作の方は知りませんが、
 アニメは2期で完全に完結してしまっているので、
 いったいどうなることかと心配していました。
 が、全くの杞憂でした。

 黒執事という作品の魅力は、
 極論すれば、
 セバスチャンとシエルの関係性、
 「愛」にも似た濃密な主従関係にのみある。
 そして、この主従関係は、
 絶妙なバランスの上に成り立っているのである。

 穢され凌辱されたシエル・ファントムハイヴの魂。
 穢され凌辱されたにもかかわらず誇り高く高貴な魂。
 穢され凌辱されたからこそ黒く輝く高貴なる魂。
 そんな魂の虜となった悪魔。
 そうやって成された悪魔との契約。
 悪魔は、その極上の魂を喰らうために、
 それを口に運ぶその瞬間まで、
 その魂を慈しむように守り続ける・・・

 この前提のもとにストーリーが展開されるのであれば、
 それだけでもう大丈夫。
 19世紀のイングランドっぽい世界で繰り広げられる、
 ちょっと危うい二人の活躍を楽しみましょう。

 追記
 かなり胸糞悪くなる話です。
 心してご視聴されますよう。
 
 
 
 
 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界観がかなり好き!

黒執事は三期から見ましたー。
原作も借りて読んでたからいいかなーって。
でも見てみて思ったけど、けっこー忘れてました自分。
こんなんだっけ?ってなるところがかなりありました。
やっぱり自分で買おっかな全巻。
黒執事チョーおもしろいし。

とりあえず感想、、、短っ!
てっきり2クールやるものだと。
と言っても「サーカス編」だけではそんなには無理ですか。

使用人vsサーカス団は原作でも好きなところ。
1話とは雰囲気の全く違う使用人の戦いっぷりはとても気持ちのいいものでした。

声優さんも豪華だと思いました。
とくにじゅんじゅん面白すぎwwまぁ、少しいらっときたけどww
そういうキャラだからしゃーないかww

ovaの方も楽しみです!が、個人的にはゾンビのところもアニメ化してほしいと思ってます。
なぜなら、俺のエリザベスが活躍するから!
四期期待してます!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

えっ!? ラストの手袋の早着替えは・・・

枢やなの漫画作品『黒執事』を原作とした作品で

第三期とのことで全10話です。原作未読。


第一期、二期とはストーリーや設定の一部が直接的に繋がって

いないため、シエルやセバスチャンもファントムハイブ家で

暮らしており、女王の番犬として活動している。


第一期、二期は視聴していませんが先に述べているように

一部繋がっていないこともあって、さらに第一話が丁寧に

作られているようだったのですんなりと入り込めて楽しめた

と思います。

最初の数話は前置きといった感じで、シエルやセバスチャンの

存在そのものを説明しているようでした。

これが彼らの世界で彼らがやっていることなのかと最初に思わ

せてくれたのでこれも前の作品、原作を未視聴でもすんなり

入り込めた要因の1つだったように思います。


その後、本題のサーカスの話になっていくのですが

一部死神となんたらかんたらの所は今までの話等がいるのか

よく分からない感じがしました。でもそいつとの絡みは当人たちは

ピリピリしているのだろうけれど、見ているこっちは

ギャグ的に見えて面白かったです。


そこからどんどん重たくなっていく感じがして、グロイ部分も

出てき始め真実に向かって少しずつ近づいていくので

サーカスの後半は固唾を飲んで見てしまいました。

ENDはバットだったりノーマルだったりといろいろ意見の分かれる

感じでしたが、私はこのどう取れるかが分かれてくるという所が

それでいいんだと思いました。

それからあの手袋は・・・


OPはシドさんでしたが、このアーティストも別作品で知って

いたのですが、あんまり他の作品で出会わなくて

うーんバリエーションが増えないなぁと思っていましたが

ここで出会えてこの雰囲気、この感覚がやっぱりいいなぁと

改めて思えた曲でした。


タイトルや妹の評判から女性向けな作品なのかなと思って

いましたが、全然そんなこともなく勝手な先入観をぬぐい去って

いき、楽しめた作品でした。

◆個人的点数評価 78.764点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

78.2 5 サーカスアニメランキング5位
ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (580)
3127人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役{netabare}ガーゴイル{/netabare}も充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。{netabare}ネモ船長に「生きろ」と言われた後、一世代を経て今度はエレンに「生きるのよ」と。命のバトンを繋げております。 {/netabare}
{netabare}少しだけ演技に言及すると、フェイトさんの最期とか、「裏切りのエレクトラ」回のエレクトラさんとか演技で魂震えてたような気がする。{/netabare}
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
{netabare}「島編」のカオス作画だって、当時における「外注することの対価としてどういった代償を払ったか?」ですとか、はたまた「今ではマシになった韓国からの納品物がいかばかりのものだったか?」と歴史遺産であるとの見方をもって楽しむと・・・いやムリか・・・
でもこれ勢いでNHKのゴールデンタイムで流してたわけですから、イケイケドンドンのバブル時代ならではだったからなのかもしれません。{/netabare}


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
{netabare}
放送年度が1990年。前年にパリ万博100周年、フランス革命200周年とことフランスに焦点が当たった翌年に放送されたアニメです。物語の舞台設定は1889年、まさに万博開催中のパリにて興行中だったサーカス団の花形少女ナディアが事件に巻き込まれるところからスタートします。同じく巻き込まれてしまったジャンと一緒に、ブルーウォーターを狙うグランディス一味からの手に汗握る逃避行。ガキンチョだった自分がワクワクしないわけがないのであります。

私は1986年のラピュタに感動して冒険ものが好きになり、そうこうしてNEXTラピュタが登場するのを待ってたきらいがあったと思うのですが、ラピュタ以降でやっと心震える冒険ものに出会った気がしたのがナディアでした。NHKではこの数年前に「心っに冒険をぉ~」とのりピーが歌ってたアニメもあるにはあったのですが、実際のところ「冒険」感は控えめでした。やっとです。

放送の数か月前にはドラクエⅣが発売し、ミネアとマーニャというエキゾチックな女の子も魅力的だなと思ってた矢先に、ヘソ出し褐色の少女が主役のアニメに出会ってしまったのが運のつきでしたね。

世間一般の評価の一面として視聴率は悪かったと思います。18:00か19:00のゴールデンの時間で5%いったかいかなかったくらい。今よりもっと多くの人がTVを観てた時代、これは致命的に悪い数字です。
ナディアを機に購入し始めたアニメージュでの凄い盛り上がりとは対照的にクラスの友達に話を振ってもあまり観てるやつがおらず反応が薄いという状態。これまで北斗の拳やキン肉マンでは一緒に盛り上がれてたのに、と断絶を感じた瞬間でした。
{/netabare}


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


-----
2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

いとしのナディア

アニマックスで視聴。
以前エヴァ好きの兄に熱烈に勧められ1話視聴したけれど、
何故か1話だけ観て満足してしまいそれっきりだった。
スカパーでHDリマスター版が放送されたので、録画して少しずつ観ました。

色んなアニメとの関連性やオマージュを見つけるとワクワクしました!
夢と冒険と格好良いノーチラス号やメカ・・それにキュートな女の子(?)キャラ。男のロマンたっぷりで男の子が好きそうな感じのアニメですね!
キャラクター1人1人の個性や生い立ちが強烈で心に残っています。

<私の中で好きなキャラのグランディス嬢>
{netabare} 最初はイマイチ物語に入り込めなくて、私は11話辺りからハマりました。
ネモ船長に恋するグランディスちゃんが可愛すぎます・・!
特に彼女、本当に苦労しているんですよね。過去の回想シーンで思わず感情移入しました。
普段はまさに姐さん!って感じがネモ船長の前では恋する乙女に変わるところツボです。
特に、エレクトラさんとの恋愛バトルやネモ船長が「チョウチンアンコウのグランディス風ラブコール」を見た時の表情が忘れられない(笑){/netabare}

<ジャンとナディア>{netabare}
ジャンはメカの天才ではあるけれど、意外と不器用で嘘をつけないほどの正直者。
ナディアは感情の起伏が激しく、気難しいところがあり、しかも頑固で意地っ張り。
普通「可愛げがないなぁ」で終わってしまいますが、
一目惚れを一途に貫き通したジャンに拍手を送りたい。

島編での二人の初めてのキスシーンが非常になめらかで自然だったのでドキドキしてしまいました・・っ
ナディアがジャンにキスした後、明らかジャンを異性と意識して優しくなったりデレてみたり、「これがツンデレの魔力か・・」と思わずナディアを可愛いと思ってしまいました。
ジャンがその前のファーストキスを覚えてなかったという事でナディアは相当怒ったんでしょうね。
そしてアフリカ編で他の男の子に一目惚れしたけれど失恋して、ジャンの想いに改めて気づく流れがリアルな恋愛らしいと思いました。{/netabare}

<アフリカ編>
島編は作画崩壊酷かったですが、ドタバタっぽさやナディアのデレが見れたのでそこそこ楽しめました。
ですが、アフリカ編の34話が許せなかった。
キャラソンと謎のMVと尺稼ぎ。作画外注のせいですね・・これはひどい。
全自動ウクレレ演奏機を私は忘れない。

まさに、この気持ちをわかりやすく表現したら・・
この間電車に乗って、向かいの座席に座る女性が「綺麗だな」とチラッと眺めたら目の前で凄い表情で携帯見ながら鼻に指をinしてTreasure Hunt始めたのを見てしまった衝撃的な気持ちと(見てはいけないものを見てしまった)

小さい頃好きで買ってたパンケーキを久しぶりに買い、添えてあるマーガリンの成分を見たら上の方に「シリコン」と書いてあって「今までシリコン食べてたのか」と言う気持ちが入り混じったような残念な気持ちです。
忙しい母もナディアにハマったので、島編の一部とアフリカ編ほぼ削って(34話なんてなかった)見せることにしました。

<最終回>{netabare}
最終回のストーリーと作画の気合いが凄かったですw
ネオ皇帝の最後は衝撃的だった。ナディアの心にも深く残ってしまったんだろう。
ジャンの死に方が音もなく、くたっと・・あっけなくて。
しかも受け身を取らずに打ち方が悪くて、頭から大量の血で床が染まる描写が無意識に残ってます。
他に死の描写で気になったのは、死の恐怖に耐えきれなくなって泣き叫びながら死んでいったフェイトさん。
フェイトって英語でFate=運命、宿命と言う意味を改めて感じさせられました。
ネオ皇帝にジャン(ジャンは生き返ったけど)フェイトさん。皆、綺麗な最期ではなくて生々しいのは庵野さんがコメントしているように
「死を美化することへのアンチテーゼと、ジャンに科学は万能でなく物事に二面性があることを知って欲しかった」らしい。
物語に生と死のリアルさが出ているのはこのせいだろうか。

さて、あの時ブルーウォーターをネモ船長に使いたい所、ナディアにジャンを生き返らせるように進めるなんてエレクトラさんは成長しましたね。
中盤でネモ船長に激情をぶつけてた時とは明らかに違う。

今更気づきましたが、ネモ船長髪伸びるの早いですね。
キャプテンハーロックにどこか似ているような・・?気のせいか。

ネモ船長の最期の時、エレクトラさんがお腹さすってて、
「この二人付き合ってたんだ!・・この描写、NHKやるなぁ・・。」と思いました。その瞬間のグランディスの表情がまた・・。

一番驚いたのが、サンソン×マリー。
23歳差でしかもデキ婚なんだぜ・・ウィキペディアを見ると「美しく成長したマリーの初恋と、マリーに惹かれるサンソンの苦しみを描く物語」を描く書籍の「ふしぎの森のマリー」があるらしい!みたい!!

サンソンは初登場時「気障なキャラだな」と思ってたら、
グランディスへの片思いとネモ船長への嫉妬。実は怪力で力が強くて、信念も格好良いと気づいて、後から惚れ惚れしました。
この二人は超絶幸せになって欲しいですね!好きなカプです!
最期のEDに繫がる描写と演出に思わず笑顔になってしまいました!{/netabare}

ふしぎ海のナディアは、今観ても新鮮でロマンたっぷりの作品でした!
(ただしアフリカ編を除く)
ノーチラス号での「その人の役割」「人との関わり方」を作中で表現していて、子供の役割と大人の役割について考えさせられました。
ジャンやナディアの思春期特有の気持ち、不安定さもいつしか愛おしく感じて、
主役二人の年代の頃の気持ちを思い出しながら、楽しく視聴できました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

Smog さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1990年代の代表作。今の話題作と比較して見るという楽しみ方ができる作品。

SF小説が原案。
全39話。原案未読です。

19世紀後半のヨーロッパが舞台のSF作品。
過去の代表作として興味を持ったので視聴しました。
元はNHKと宮崎駿が企画したものとして有名ですね。
ラピュタと設定や世界観が似ているのはそのためだそうです。

一番の見所は、序盤と終盤のストーリーでしょう。
序盤と終盤は、「この先どうなっちゃうんだろう」という引きの強さが素晴らしかったです。
人の死について切なく扱っているところにも好感を覚えました。
序盤と終盤のシリアスパートは今の作品と比べて遜色はなく、一見の価値有りだと思います。

中盤はゆるい雰囲気やギャグパートが中心でした。
良く言えば序盤の暗い雰囲気を和らげ終盤に向けて息抜きができる展開、悪く言えば中だるみ感が目立ってしまった展開という印象でした。
メインの登場人物に感情移入させるための内容だったのでしょうが、今からするとちょっとあざとい感じがしました。

音楽について、OP/EDが印象的でした。
言わずと知れた名曲ですので、懐かしくてついつい毎話聴いてしまいました。
作品をきちんと見たのは初めてだったのですが、当時耳にすることも多かったので記憶の片隅に残っていたのでしょうね。

作画について、22年前の作品ならではの味わいがありました。
セル画による作画のなつかしさが楽しめました。

今となってはご都合主義な設定や展開が多々あり、ありがちと感じる部分もたくさんあると思います。
しかし、1990年当時にかなりの人気があったということを考慮し、今の人気作と比較して楽しむことができる作品だと思いました。
例えば、律儀に毎話30秒以上時間をとって、あらすじナレーションを入れる丁寧な作りは、1990年ならではの演出でしょう。
過去作はこういった楽しみ方ができるのも魅力ですね。

2012年4月からNHKでデジタルリマスター版が放映されています。
ちょうどクライマックスに入るところのようです(2012年11月26日現在)。
毎話、丁寧なあらすじナレーションがありますので、途中から見ても楽しめると思います。
気になる方はご覧になってはいかがでしょうか。

ナディアという単語が少しでも気になった方、過去の話題作が気になる方にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

74.6 6 サーカスアニメランキング6位
カレイドスター 新たなる翼(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (157)
932人が棚に入れました
2003年10月4日から2004年3月27日まで、土曜日の朝(9時30分 - 10時00分)に放送時間を変更し、25回放送された。

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人生観に大きな大きな影響を与えてくれました。

新章は前の幻の大技の後の話です。

レイラさんは引退して代わりに新しいキャラが入ってきて、カレイドステージも新しくなっていきます。
この新しいキャラ達に歯車を狂わされていくそらや他のメンバー達。
加えてそらは自分自身が本当はどのようなステージを創りたいのかなどいろいろと葛藤していきます!

レイラさんの居ない今、カレイドスターは一人しかいません。『そら 苗木野 』の真価が問われます。


『自分の夢』というものをこの作品は何回も訴えてきます!人から間違ってると言われても、こうと決めたらこう!そんなそらがとても輝いて見えます^ ^

1クールまるまる主人公が不振に陥るなんて今のアニメ界じゃできないことだと思います...
すごいです(^^)

最初の頃からのそらを思い出しながら、最終回でそらの目指したものを観たときは流石に感動を抑えきれませんでした...
最終話でこれほど鳥肌がたった作品はありません!

この作品視聴後は忘れていた何かを思い出したり、これからの自分を見つめたりと人生に大きな影響を与えてくれます。


特に力を入れて観ていたわけでもないのになぜが観終わった後の終った後の虚無感はとてつもないです。それだけ私が知らず知らずのうちにカレイドスターに惹かれていったのだと気付かされました^ ^
GONZOの奇跡は伊達じゃない!笑

過大評価じゃありません。観たらわかります。てか観ないとホントに損です。


結局耐えきれずにすぐ、OVAに手を出しました(^^
これからはおすすめアニメはこれを答えることが多々あると思います。

『約束の場所へ』米倉千尋
......これを聞いた瞬間にジーンです。


全て観終えてからも何回も最終回を観ている今日この頃です!

これからもみんなの名作であることは疑いの余地がありません^ ^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 43

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

やっぱり すごい おもしろい

オリジナルアニメ/放送期間:2003年10月-2004年3月(第2期)/全25話/アニメーション制作:GONZO DIGIMATION

第一期では、レイラさんに追いつくためにがむしゃらだったそら。第二期では、目標や夢を見失い葛藤するそらが描かれており、こちらも見どころバッチリの物語となっていました。

新たにライバルとして登場したメイ・ウォンはちょっと報われない立ち位置だったけれども言い方は悪いけれどそらを成長させてくれた当て馬としては申し分ない役割として存在感を発揮していたし、メイ自身の葛藤、そして成長物語も楽しませてもらいました。

そのほか、レオン、レイラ、ユーリ、マリオン、ロゼッタ、さらにはポリスのおっちゃんなどなどのエピソードも丁寧に描写されていたりと、登場したキャラクターすべてが感慨深いものばかり。どれもが印象深いエピソードなのでとてもすべてを綴ることは出来ません。深夜アニメでは決して観ることのできない素敵な作品として至福の時間を過ごさせていただきました。

みんな愛すべきキャラクターだらけで選ぶことが難しいけれど、マリオン&ジョナサンの癒しコンビとサラの能天気おばかキャラにはどれだけ癒しと笑いをもらったかw ちなみにオープニングでマリオンが水の中でブクブクいっているシーンが可愛すぎて、一度もOPを飛ばすことができなかったw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

感動したんだよ!

新キャラの『メイ』大好きです!
裏表のない、真っ直ぐな性格で…この物語の一番の苦労人ではなかろうか。

カレイドスター観て思ったのは、
最近のアニメは、ラストが残念だったり、1クールで話を詰め込みすぎたり…が多すぎです。色々事情があるのは解る、けど、じっくり深い『オリジナルアニメ』はやっぱり面白いです。

人気あるの、解る!

なぜか『無限のリヴァイアス』がまた観たくなりました(笑)何故?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

66.1 7 サーカスアニメランキング7位
空中ブランコ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (267)
1406人が棚に入れました
不眠症を患うサーカスの空中ブランコ乗り・山下公平は、着ぐるみを着た謎の精神科医、伊良部(いらぶ)一郎の診察を受けた。
それからというもの往診と称し公平につきまとう伊良部だが、公平のもとを訪れるヘッピリ腰の区役所職員やスキーゴーグル着用のヤクザといった、ちょっと変な人々をおもしろがってばかりいた…。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、朴璐美、杉本有美、森川智之、三木眞一郎、浪川大輔、平田広明、入野自由、高橋広樹、岩田光央、羽多野渉、置鮎龍太郎、古谷徹

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

全てのカナリアの声を

全11話
オムニバス形式で心療内科の患者と
症状で構成されてるのだけど
面白い。

精神科や心療内科って、実際は白かったり落ち着いた雰囲気。
でも、この病院はとってもカラフル。
モノノ怪の監督とキャラデザの方がやってるからか
演出も構成も色使いも凝ってるんだよね。

人の心ってカラフルだから病院もカラフルなのかなって思ったり
モノトーンが病状醸し出してる感じだったり
病状も、一般的にかかりやすい病気を扱っていて
真面目に作ってる事が伺える。

伊良部先生が3パターンで登場して
パターン別に応答が違ってるのも見所だし
一話ずつ話数を重ねていくと
他の話の人がちらっとうつって
全部繋がっていたりして
上手いなぁって思った。

10話と11話が好きなんだけど

子供はみんなカナリアだよ
家族にとって
もっと見てよ
話してよって
思わず言いたくなっちゃった。
良い作品だと思うよ。
押し付けがましくもなく。

おしゃれにポップに作ってあるし
敬遠されがちかもしれないけど
それで判断してみないのは勿体ないなって思う。

行動療法・認知療法・暴露療法など
手軽にできる治療法をやってるのにも好感もてるし

普通の人が一番の下りは云々と思わず頷いてしまった。
大事な人のカナリアの声は
聞き逃さずにしたいものです。

OP・ED共に電気グルーヴで拘りがかんじられました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 49

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ヤブ医者なのか、名医なのか

少し変わった精神科医と様々な悩みを抱えた患者達が織りなす
一話完結のコメディ作品。 全11話です。

まず、この作品の最大の特徴でもある実写が入り混じった
アニメーションなんですが、自分は正直苦手でした。
いや... 気持ち悪くて嫌いだったかなw

見てるうちに慣れてくるけど、最初はとっつきにくかったし、
作品自体が既に独特というか奇抜なので、わざわざ実写混ぜて
さらに個性を出す必要があったのかな!?って思ってしまう。

まぁ内容としては、メンタルな病のお話なんですが、お堅い話でもないし、
重くもないので気楽に見れましたw
無邪気で能天気な伊良部のキャラのおかげでもあるのかなw

それに、患者の症状は多種多様なんですが、強迫神経症や携帯依存症など、
わりと身近な精神病を扱ってるので、「これに近い人周りにいるな~」とか
「こういう症状もあるんだ」とか、なかなか興味深くて楽しめましたw

あと、最終話もメンタルな部分を扱ったこの作品に相応しい話で
すごく良かったと思います。
『こういう患者じゃない、普通の人が一番厄介なんだよね』って
精神科医 伊良部の言葉がとても印象的でした。

まぁ絵柄は少し抵抗がありましたが、内容自体は結構面白かったですw
興味のある人は、1話見れば合うか合わないかは大体分かるので、
とりあえず、1話見て判断すれば良いと思います!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

もしもこんな精神科医があったら B+

原作未読

主人公である精神科医のもとにやって来る患者たちの症例に応じて、エピソードを組み立てたオムニバス形式の作品です。原作は直木賞も受賞した連作短編小説集だそうです。

題材が精神科で扱う内容ですから、少し敷居が高いと思うかもしれませんが、フジテレビの福井謙二アナウンサーが実写でひょっこりと顔を出し、症例を解説してくれるので、何も知らないとしてもさほど不便は感じないでしょう。

このアニメにはいくつかの特徴があります。

まずは、実写が多く取り入れられていることです。露出度の高いナースは完全実写で登場し、サービスシーンを演出してくれます。患者も実際の顔(声優さんの顔なんだそうです!)を合成して制作されていたり、背景にも多く取り入れられていたりします。その反面、モブキャラは薄っぺらに描写されるなど非常に極端です。

次に、高彩度の色が用いられており、良く言えば鮮やか、悪く言えば眼に悪いです。また、背景の様々な箇所に不自然な(通常あり得ない)色付けや模様付けがなされており、自然に画面に見入ることができません。実際にその世界に住めと言われたら、ちょっと勘弁してほしいと思うくらいに悪趣味です。

そして、主人公の姿が3パターンもあります。少年のような姿、中性的な青年の姿、熊のような被り物をした肥満体の姿で、ご丁寧に姿によって声優も変えてます(一つ目に朴ろ美、二、三つ目に 三ツ矢雄二)。主人公のいい加減さと相まって、人格の多面性を表しているようにも思えなくもありません。

これらは実験的な試みであったようで、ぱっと見ただけでも、いえ、公式HPを見ただけでも、普通のアニメと違うことはすぐに分かると思います。生粋のアニメファンには非常に受け入れがたいことであったらしく、本作の評判は割れているようです。

しかし、純粋なアニメーションにこだわらない人であれば、奇抜な表現方法さえ受け入れられれば、それこそ原作である短編小説を読むごとく、すらすらと視聴ができると思います。

扱われている症例そのものは、現代においてはいつぶち当たってもおかしくないものばかりですが、治療法(解決法)はいい加減そのものです。実際にある治療法は、例によって福井アナが解説してくれますが、主人公の治療法はなかなかにいい加減(というか凄まじい)です。深刻な話のはずなのに、今笑っても良いのだろうかと、ついつい思ってしまいました。

総括すると、この作品は非常に癖が強いので、アニメのみを愛する人にはお勧めしません。他の分野にも興味のある方(かつてあった方)、ミクスチャーなものを許容できる方にお勧めします。あと、オムニバスものといっても、中には繋がっている話もありますので、順番に視聴していくこともお勧めしておきます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

65.7 8 サーカスアニメランキング8位
ポピーザぱフォーマー(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (85)
400人が棚に入れました
キャラクターや背景が全て3DCGで描かれている、キャラクターのセリフや字幕が一切無い短編アニメーション。瑞鷹とキッズステーションが製作。ヴォルフサーカス団の見習いクラウンで、ピンクのウサ耳付きの被り物に、赤白ストライプ、三本指手袋と尻尾付きの全身タイツの「ポピー」と、ポピーの助手である仮面を被りトランクス一丁の青い謎の動物「ケダモノ」らが、時には爆弾を炸裂させる、やたらと凶器を振り回す、銃を乱射するなど、シュールでブラックユーモア満載の作品。あまりに過激な内容だったため、放送局によっては、放送を自粛した回が存在する。

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

シュールな超上級者向けトラウマアニメ

「ポピーザぱフォーマー」
検索してはいけない言葉に何故かランクインしています。

瑞鷹(ズイヨー)とキッズステーションが製作したCGアニメ
最終話を除きキャラクターボイスによる台詞や字幕は一切無いのが特徴
ブラックユーモアありのコメディです。
グロというより・・キャラに狂気がにじみ出ていますが、
Wiki見ると・・「子供向け」らしいですよ(困惑)\(^^)/

6歳の時、キッズステーションで真夜中に見ていました。
昼じゃ放送できなかったのでしょう・・
それでも、何故か好きなアニメでした。
今ではちょっと信じられませんがたまに見たくなる中毒性があり、
(一部(11話27話)放送を自粛の回があります。)
一応ニコ動等で全話見れますが、
ミュート&コメ無しでの視聴は心臓に悪いので注意です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

子供向けとは思えないほどに過激なサイレントアニメ

このアニメは、キッズステーションにて放送されていた
5分枠の短編アニメである。

大きな特徴は、これでもかと言わんばかりにブラックジョークや
残酷描写が満載な点だ。
チェーンソーや銃が出るのは日常茶飯事であり、
ほとんどの回で登場人物が死亡するのだ。
しかも、しまいには自殺をするような回も存在するなど
非常に刺激的な作風に仕上がっている。

そういった理由から、みんなのトラウマ、検索してはいけない言葉
の1つとして取り上げられる程有名な作品にもなっている。

最終話を除き、セリフは一切ないがキャラの心情、行動が
視聴者にすぐ伝わるように制作されているので
その面で心配することはないだろう。

最初の頃は、ポピーとケダモノの2人をメインに話が進んでいたのだが
途中で登場する主要人物、パピーが出てくるのを機に
不条理さに拍車をかける展開へと発展していく。
ポピーとケダモノも中々外道なことをするのだが、
パピーはそれの遥か上をいく。色んな意味で強烈な
キャラクター達である。

ちなみに、放送禁止回が存在する。(当たり前だが)
11話と27話だ。特にきついなと感じたのは11話だろうか。
27話も結構来るものがあるが、11話よりは
まだ見れたような気がする。(?)

どれも好きな話だが、あえて一つに絞るなら
「HYPNOTISM」(催眠術)だろうか。
最初は、パピーがケダモノ達に催眠術を仕掛けるだけだったが
途中からパピーとポピーの催眠術合戦へと発展していくのだ。
作中の中でも相当強い(?)2人なのでとても見ごたえがある。
催眠術にかかっても、とっさの判断力で催眠術を解こうとする
のは流石といったところか。最後の落ちもすごく好きだ。誠に感服した。

OPは非常に癖が強いが、中毒性が高いので一風変わった曲
をお探しの方には一度聞いてみることをお勧めする。
恐らくはまるはずだ。

好き嫌いがはっきりしているアニメなので、上級者向けの
作品であることに間違いないだろう。お勧めする際は、気を付けよう。
私はとても大好きな作品だ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シュールギャグの隠れた名作

当初はこの作品、嫌いでした。
キッズステーション初のオリジナル。しかもオールGGで無声アニメ。
身の程知らずのCATVのチャンネルが、独自作が欲しくて背伸びして作ったショボイアニメなんだろう・・・と、バカにしてました。


でも、実際みたら目からウロコでした。
CGショボイ。声優もいない。金かかってない。萌えない。
だけど、すごい面白い!
シュールな笑いを表現するセンスが抜群にいいんです。

無声だから、このキモいCGキャラだから、ナンセンスギャグの世界にぴったり合ってます。


ぱっと見で敬遠する人も多いでしょうが、オススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

71.5 9 サーカスアニメランキング9位
BanG Dream!(バンドリ!) 2nd Season(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (219)
822人が棚に入れました
高校2年生になった香澄たちPoppin'Partyは、生徒会や家の手伝い、塾やバイトで大忙し。5人で一緒に居られる時間が少なくなり、拠点である蔵にもなかなか集まれない。そんな彼女たちのもとへ、1人の少女が現れて――。新たな出会い。変わらぬキズナ。Afterglow、Pastel*Palettes、Roselia、ハロー、ハッピーワールド!も登場し、個性豊かなバンドメンバー達がキラキラドキドキなステージを魅せる!「また、みんなでライブしたい」音楽が今、走りだす!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、佐倉綾音、前島亜美、相羽あいな、伊藤美来

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

他作品から出遅れた1期目の反省からか、2期目は1/3スタート! 2019年9月公開予定の『BanG Dream! FILM LIVE』は、超楽しみなんですけど!?

== [放送前にレビュー記載、第1話視聴後レビュー、第2話視聴以降の追記あり] ==
この作品にはセールス的にまったく貢献していませんが、実は1期目もそこそこ好きだったので内容に関しては密かに期待しています。

== [第1回視聴後レビュー(2019.1.4)] ==
前作については「一応観てた方が良いけど観てなくても致命的ではない」くらいの感じでしょうか。作画はCGになって、ゲームとの齟齬が減ったかも?

作中世界では「大ガールズバンド時代到来!」らしいです。現実にちょっとブームがあったのは2000年頃(ZONE、Whiteberryなど)ですかね?(← 「大」ではなかったですが(笑)。)

という話は置いといて、ライブシーンは多めでしたね。それと今後のストーリーでメインになりそうなキャラクターたちの現況がわかる初回でした。Glitter Greenは活動してないっぽいです。

ロッカーの頭のオカシさを体現する二大巨頭、戸山香澄(とやま かすみ)と花園たえとそれにいい感じで振り回されてる市ヶ谷有咲(いちがや ありさ)が健在のようなので視聴継続は決定です。

特に花園たえ、学生バンドに居るよな、ああいう誰もいないうちからいつの間にか好き勝手にギター弾き始めているかと思えばみんなで何かやろうっていうときに「バイトだ」とか言って来ない奴(笑)!
== [第1回視聴時レビュー、ここまで] ==

2019.1.11追記:
第2話を視聴しました。主宰ライブの面倒くささとかチケットノルマの話が、リアルっぽくて良かったです。チューニングの音やリハとかの場面も気分が上がります。

アマチュアバンドならではの運営っぽい話が今後も出てくるなら、期待大!

OP/EDともにRoseliaの楽曲でしたが、これはもしかして週毎に変わるんでしょうか?

それと、六花ちゃんが「影の主人公」って感じで良いですね。今後も目立ちそうです。

2018.1.18追記:
第3話を視聴終了。

練習場所である倉で、雑談中もツインギターがギターを持ったままとか、会話の最中にいきなり香澄がギターを鳴らしたりとか、おたえのギターリフから唐突に演奏に入ったりとか、ロッカーの生態としてムダにリアルで2nd Seasonはサイコーです。

そして、六花がんばれ(笑)!

余談: ノベライズ版のあとがきによると、香澄が星(STAR)を見つける話だというtweatをした方がいらっしゃるそうです。

S: 沙綾
T: たえ
A: 有咲
R: りみ

2019.1.25追記:
第4話を視聴終了。せっかくAパートはそこそこ良い感じで進んでいたのに、ライブパートがアカンかった…。

(勝手に私が思い込んでいるだけかもしれないけど)この2nd Seasonはもうちょっと地に足が着いた感じで進んで欲しいです。いくらこころんでハロハピであっても「お金さえかければ出来る!」と信じるに足るパフォーマンスを見せて欲しいです。

「足からジェット噴射して飛行」はやりすぎなんです。そういうのはやるにしても『ガルパ☆ピコ』でやってください…。

2019.2.8追記:
第5話はPastel*Palette回。アイドルが事務所の都合でバンドを組まされ、最初はロクに演奏できずに当て振りとか、アイドルバンドあるある過ぎる…。

デビュー時のトラウマを乗り越え、自力で演奏するパスパレの皆さんでした。

第6話はAfterglow回。Afterglowの、とてもアマチュアバンドらしい結成秘話が披露されました。

しかし個人的には一番グッときたのは蔵でのポピパの、パンを選ぶときの「せ~の!」からの流れ。おたえのギターからの「パンを買うなら~ やまぶきベーカリー♪」は最高でした。こういう「遊び」のシーンが入るだけでリアルっぽさがグッと増すのです!

2019.3.1追記:
第7話、第8話の溜め回からの激動の第9話を視聴終了。起承転結でいえば「転」、それも大暗転…(笑)。とはいえアバン、Aパートは穏やかなもの。文化祭回でした。そして内容にふさわしくEDはいつものポピパ「Jumpin'」ではなくRoseliaの曲だったのでした。

そんな激動回ですが、演奏はありませんでしたがメンバーが女子大生となった先輩バンドGlitter*Green(中の人はミルキィホームズ)の面々がほっこりと登場。ステージ衣装でなく学校の制服で演奏するRoseliaとかいうレアなシーンもあったのでした。

その他、単純にシーンとしての見どころとして六花のギター・ソロが冴えわたって、めっちゃカッコよかったです!(そのあとでポンコツになってましたが…。)

2019.3.22追記:
第12話まで視聴終了。ポピパ主催ライブの準備で大忙し。参加する各バンドのセットリストに個性があふれ出ています。ハロハピのそれは、いったい…。今後「他バンドからのスカウト」っていうのはネタ化するのでしょうか?

ポピパの新曲「Returns」はとても良い曲ですね。ポピパさん、カッコいいです!(六花並感)

最終回の第13話はポピパ主催ライブで、大ライブ映像回でしょうか。楽しみですね!

2019.4.1追記:
3/18深夜の放送当日に最終回まで観終わっていたのですが、レビュー更新がすっかり遅れてしまいました。

あの最終回のライブ状況で、PA卓についてオペしてた六花ちゃんはヤバ過ぎる…。この人はギター演奏といい、超高校生級(笑)!

新曲「Dreamers, Go!」も名曲でした。CDでは「Returns」のカップリング曲なんですね。そして主題歌をサブタイトルにしたあたりはEDで見事に回収。

Raise A Suilenがリアルでのライブメンバーになるのは3rd season(2020年1月放送予定)までおあずけみたいです。

そして9月予定の劇場版『BanG Dream! FILM LIVE』って何ですか、超楽しみなんですけど!?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゲームファンとアニメファンの二兎を追う

1期視聴済 そして相変わらずゲームはしてない


2018年始特番で1期の一挙放送と武道館Liveなどのコンテンツを合わせて鑑賞したのが始まり。
アニメは周囲が言うくらいこき下ろすほどでは無かったと思ってますし、声のお仕事しながら楽器もこなす声優さん達に感銘を受けてもいました。

“そこそこのアニメ”&“頑張れ声優さん”

私のバンドリへの評価はこの2つの要素で出来てます。そしてこれはおそらくレアケース。ゲームの要素が抜けてるのです。
ゲームはスマホ音ゲーのお化けコンテンツで、むしろこっちからのユーザーが流れてくるほうが多かろうもん。1期で匙投げた方が多かろうアニメのみメンバーズは絶滅危惧種じゃなかろうかと邪推してます。

この前フリで何が言いたいかというと、、、


「ゲームユーザー向けの作品にがらっとリニューアルしちゃって戸惑ってます」


■戸惑い1 いつの間にか綺麗になって・・・
この2年(1期の放送からの意)ですっかり綺麗になっての再会。めっちゃCGです。ポピパの誰かは髪の色でやっと判別できました。それと第1話で5人集めての尺を取ってくれたのでなんとか。
演奏シーンで止め絵がないのはCGさまのおかげと思えば、慣れればOKということなんでしょう。


■戸惑い2 人多すぎ
ゲームオリジナルキャラを投入!って知らんがな。ざっと5ピースバンド×4組なので一挙女子20名追加です。Roseliaは1期にも登場してますが覚えてません。とはいえ総勢25名の顔と髪型と髪の色と制服の組み合わせで判別可能ではありました。さすがゲーム原作なのかスタッフ頑張ってたと思います。
なお4組とは以下、しっかり第1話で全員集合してたりします。

 『Roselia』 (ロゼリア)
 『Pastel*Palettes』 (パスパレ)
 『ハロー、ハッピーワールド!』 (ハロハピ)
 『Afterglow』 (アフターグロウ)

{netabare}さらに1組『RAISE A SUILEN』。試験勉強並に覚えることが多いのです。{/netabare}


■戸惑い3 曲多すぎ
1話1曲+one more 次から次へと右から左へ。思い入れがないのでほぼスルーです。


軽い疎外感はありますね。ゲームユーザー向けコンテンツになれ果てたのか?と。
結局のところ序盤の構成は「ゲームユーザー向けのコンテンツ」の体裁を取りながら「アニメ作品」としての二兎を追っていて、バランスは悪くなかったと思います。

1兎.バンドと曲紹介
2兎.ポピパを軸にしながらの筋を通したストーリーライン

ざっくりAパート日常描写。Bパート後半に演奏シーンで新規4組を取り上げてました。
{netabare}2話ロゼリア回。ポピパと双璧のロゼリアをまずもってきたのは正解です。
4話ハロハピ回。ファンタジーですね。↑↑↓↓←→←→BAとは粋なことをしてくれます。
5話パスパレ回。雨降って地固まる。三軒茶屋駅と生田スタジオの再現性がハンパないです。リアルの三茶はミュージシャン多い。
6話アフロ回。夕日と青春との相性の良さよ。そしてこちらも雨降って地固まる。{/netabare}

バンド紹介と並行してるのは、{netabare}“目指せ!ポピパの単独ライブ開催”、と{/netabare}ポピパを軸にしながらのストーリーラインでそこは崩しません。
そして折り返しの後半戦、{netabare}第7話から{/netabare}アニメらしく物語が動き出します。やっとだよ。。。



と、ボヤキはここまで。ここからV字回復。本格的に二兎めを追いだしてからがすこぶる良かったのです。軽く1期を凌駕する出来でした。
これならゲーム組もアニメ組も双方幸せになれるひとときを過ごせたのではないかと思うほど。


想像するにアイドルもの(バンドだけど・・・)の定番。後半トラブル発生→解決→大団円の流儀を守るなどお作法順守という安心感と、トラブル内容の濃さとが両立してたんじゃないでしょうか。

{netabare}1期は紗彩の加入騒動と香澄の声が出ない騒動。そこそこエモい仕上がりでした。
2期のトラブルと比較すると、1期より関係者の数の多さ、規模が拡大しているのがわかります。いわゆるステークホルダーが多い状態。収拾するにも関係各先の調整なり思惑が複雑に交差し、1バンド内のゴタゴタとは桁違いのレベルで重さが変わってきます。
第9話以降の{/netabare}後半はそこそこエモいではなく“エモい”でした。

{netabare}10話11話OPはRoselia『BRAVE JEWEL』。唐突な感じがしますし、これだけ作中の楽曲が多いと流して聴いても不思議ではありません。

『自分を責めないで 抱きしめなさい
 弱さを知る者は 強さを宿す
 貴方は手にしてるから』

傷つき折れそうな心を奮い立たせるような歌詞。おたえとその先のポピパへのエールとしか思えません。またこれが友希那んとこのバンドというのがエモい。ユキナは曲と背中で語るのです。{netabare}ついでに文化祭で猫カフェをしたがるおちゃめな娘さんです。{/netabare}{/netabare}

いろんな人の思惑が交差します。そして誰も悪くない。引っ掻き回し役の“ルー大柴”風JKプロデューサーもしかりです。こんな時に試されるのがバンドの結束力ですね。展開はわかっちゃいるけど、掌の上で踊りたくなるのです。

※ほんとにネタバレ
{netabare}11話が秀逸。揺れに揺れてるポピパメンバーの中で香澄が壁を越えておたえの懐に飛び込みます。さすがきらきら星メンタル保持の主人公です。
「ポピパはポピパだよ。おたえはポピパ。ギター弾こう!おたえ」→そして『STAR BEAT!~ホシノコドウ~』へ。はぁ~1期観ていて良かった。

そしてポピパはやっぱりポピパ。
おたえ「私ポピパが好き」
ありさ「いつか武道館とか行くのも悪くねェなと」
さあや「おたえ、行かないで」
りみ「おたえちゃんがポピパ大好きなこと知ってるもん」「ポピパでいてくれてありがと」{/netabare}

そして名曲が生まれました。続きは本編で。


楽曲に支えられ、仲間に支えられ、「あー音楽っていいな」と思える良作でした。



■■アニソン雑感

巷で神曲と言われようが作品を視聴してないとそうは感じられない私です。
経験上、楽曲単体でハマることは稀有で、未視聴作品のCVさんが担当する曲に限ってはハマったのは後にも先にも『回レ!雪月花』のみ。それもネタの性格が強い。
一言で言えばタイアップ。
作中繰り返し流れる。キャラの心情が投影されてる。作品世界を表わしている。

巷で流行っている曲よりもアニソンのほうを覚えているくらいになった現在でも変わりません。
本作バンドリ2期の前半で大量投入された曲は一過性でピクリとも食指は動かず、作品世界とリンクした後半の「Returns」「BRAVE JEWEL」「キズナミュージック♪」には心が震えます。
本作で作品とのリンク有無が大事なのだと再認識しました。みんなそうなのかな?

好きなもん聴けばいーじゃん、という話ですが、「これ良い曲だよ」がなかなか非ヲタ一般人の方には通じません。映像(物語)と音楽がリンクしてこその良曲。私にとってのアニソンです。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

-----

2019.04.01 初稿
2019.09.20 追記
2020.10.19 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キズナミュージック

1話視聴
一期から比べたらキャラデザまてCGに変わって明らかに違和感が…
今期からけっこうCGアニメ増えた印象ですが、バンドリ2期はその中でも出来は悪い印象。

他のCGアニメ作品も人物動きがカクカクするけど、ゴム製品人形劇。
ん~バンドリ2期の人物動きは、木製人形劇…カクカク感が一番酷いかも。

ブシロードさんバンドリのソーシャルゲーム売上凄かったはずですよね、何十億?何百億?
今期でも資金力ならNo.1のはず、アニメに還元する気は無しですか。

1話目から演奏シーンが増えた姿勢は評価出来るのでもう少し視聴。


10話まで視聴
ごめんなさい~1話であれだけネガティブレビューでしたが…
全然いいです

話がテンポ良く見易い、ライヴシーンを増やして熱いですね。
ロゼリア&RASともすればキャラかぶりがちなのに存在感が良いです、カッコいい。


視聴完了
ストーリー性やフルCGにそんなにこだわらず音楽ガッツリ聞きたい人にはお勧めでした。
私もライブシーン増えたので楽しめました♪

フルCGに代えた事は結果的には成功だったのでは。

まだまだ表情なさやカクカクした動きとかCGには改善の余地あるけど、これからの技術革新で低予算でも複雑な動きのアニメも増えてくるのかも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

67.5 10 サーカスアニメランキング10位
死神坊ちゃんと黒メイド 第2期(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (82)
253人が棚に入れました
「触れたもの全てを死なせてしまう」 ......そんな呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。 呪いによって周囲から拒絶されてばかりだったが、決して孤独ではなかった。 いつも彼の側で仕えるメイドのアリス。幼いころから彼の面倒を見てきた執事のロブ。 最近では魔女の友達もできて、家族との距離も少しだけ縮まった。 それでも最愛の人に触れない呪いは解けないまま......。 そんな中、坊ちゃんの呪いを解くための手掛かりが見つかり始め、坊ちゃんとアリスの運命が大きく動き出す。 触りたいけど触れない、二人の物語が再び幕を開ける!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

触れられなくても誰よりもあなたのそばに

キャラクターが魅力的な切なくもどかしい純愛アニメ
2期になって目立つキャラがさらに増えて賑やかで、やっぱり雰囲気がいいので面白かった

それぞれの恋愛模様が着々と進んでいくのも見ていてほっこりする
特に坊ちゃんとアリスは抱きしめることができないからこそ、相手に伝えたい気持ちを素直に言葉にするところがいいなあって思います
アリスが坊ちゃんをどんな気持ちで挑発しているのかって考えると涙が出てくる
いつもそばにいるのに、決して触れられない残酷な距離
でも、心と心で触れ合っているのがよくわかる二人の距離感が素敵でした

2期は坊ちゃんがいよいよ呪いを解くために動いていくので、話がどんどん進んでいきますが、物語の結末は来年に持ち越し
完結編の3期制作が決定しているので楽しみに待ちます!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ラッタ♪タラッタ♪

原作未読 全12話

魔女に手で触れたものを死に至らしめる呪いをかけられたせいで、家族とは離れて大きな館に住む貴族の跡取り息子(通称:坊ちゃん)と坊ちゃんの身の回りのお世話をしているメイドのアリス、そしてその2人に関わり合いを持つ人々のお話です。

今回も坊ちゃんの呪い解くことが中心に描かれています。

友人の魔女のカフ、ザイン、妹のヴィオラ、弟のウォルター、執事のロブなど1期に引き続き出ています。

新たなキャラも出て来ましたね。

今回はカフやザインも活躍しましたが、ウォルターが良い意味でも悪い意味でも一番目立っていました。

何とか呪いを解けそうな糸口が見えて来ましたね。

続きが楽しみですね^^

OPは、1期に引き続き、坊ちゃん役の花江夏樹さん、アリス役の真野あゆみさん、EDはなすお☆さんが歌っています。

最後に、第3期は2024年から放送予定なので、どんな展開になるのか楽しみですね^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

それぞれの恋が運命が動き出す――

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
2024年4月から第3期が放送されていますので、それまでに視聴は済んでいたのですが、レビューを書くのがすっかり後回しになってしまいました^^;


「触れたもの全てを死なせてしまう」

……そんな呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。
呪いによって周囲から拒絶されてばかりだったが、決して孤独ではなかった。

いつも彼の側で仕えるメイドのアリス。幼いころから彼の面倒を見てきた執事のロブ。
最近では魔女の友達もできて、家族との距離も少しだけ縮まった。

それでも最愛の人に触れない呪いは解けないまま……。

そんな中、坊ちゃんの呪いを解くための手掛かりが見つかり始め、坊ちゃんとアリスの運命が大きく動き出す。
触りたいけど触れない、二人の物語が再び幕を開ける!


TOKYO MX公式サイトのストーリーを引用させて頂きました。

いやぁ…今回も真野あゆみさんの演技が最高でしたね!
最初に真野さんの演技が気になったのは、やはり「デート・ア・ライブ」の時崎狂三でした。
最初はそれほどで意識する訳でもありませんでしたが、それは単に狂三の出番が少なかったから…

個人的には第3期頃から徐々に狂三の出番が増え始め、第4期からアニメーション制作会社がJ.C.STAFFからGEEKTOYSに代わったのが起点になっています。

アニメーション制作会社の変更に対する意見は賛否両論あったようですが、個人的にはキャラデザがより綺麗になったと思うので結果オーライです。
だから現在放送されている第5期も第4期から継続して貰えているのが嬉しいです。

この作品には、いのりちゃんや日笠さんが出演されているので、作品全体が底上げされているのは認識しています。
それでも、真野さんの演技が輝いていたと思っています。
アリスと狂三ではキャラのイメージが大分異なりますが、しっかり演じ分けされていたのではないでしょうか。

それとこの作品は作画が特徴的です。
それは、トゥーンレンダリングを駆使した3DCGで描かれているのが理由だそうです(wikiより)。

トゥーンレンダリングは、写実的(フォト・リアリスティック)な映像表現を求める3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)とは若干異なり、3DCGの技術を使いながらも従来のアニメの印象に近い(手描きに似せた)表現を実現する手法なんだとか。

本作品以外にもトゥーンレンダリングの手法を用いた作品は結構あるみたいです。
・蒼き鋼のアルペジオ
・亜人
・シドニアの騎士
・ブブキ・ブランキ 等々。
こう見るとサンジゲンさんや、ポリゴン・ピクチュアズさんのお得意分野みたいですね。
本作品のアニメーション制作会社は、J.C.STAFFさんですけれど。

さて、本作品のレビューから思いきり脱線してしまいました^^;
脱線してしまいましたが、現在進行形で放送されている第3期を視聴するのが一番だと思うと、頭がさっぱり回転してくれません(涙)。

坊ちゃんとアリスの立ち位置と、ヴィオラのロブ好きは相変わらず。
カフとザインとの距離感は少し縮まったかな。
そしてビックリするくらい変わったのは、日笠さん演じるダレスで決まりでしょう。
気になる方は是非本編でご確認頂き、引き続き第3期を視聴頂ければ、きっと真相に辿り着けると思います。

オープニンブテーマは、坊ちゃん(花江夏樹さん)&アリス(真野あゆみさん)による「君とレヴュー」
エンディングテーマは、なすお☆さんによる「星屑レクイエム」

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて頂きましたが、心は既に現在放送中の第3期に傾いています。
レビューを書くタイミングが悪かったんでしょうね^^;
もう既に第3期の視聴に入っているので引き続き視聴を進めたいと思います。
本作品もしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

71.1 11 サーカスアニメランキング11位
地獄少女(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (813)
5077人が棚に入れました
最近、巷に或る都市伝説めいた噂が流れていた…。
深夜0時にだけアクセスできる「地獄通信」に怨みを書き込めば、どこからともなく「地獄少女」が現れて、憎い相手を地獄に堕としてくれる。晴らせぬ怨みや世に不条理はつきもの。納得できない理由や状況に抗えぬままに悲惨な運命を辿る者は多い。
地獄少女=「閻魔あい」は彼らの悲痛な叫びを聞きとげ、依頼主に契約の証である藁人形を渡し、「地獄流し」へ至る方法を語る。ただし、「その代償として自分自身も死後は地獄で永遠に苦しむことになる」とも言う。
地獄少女は全てを見通すかの様な涼やかな瞳を相手に向け、ただ一言告げる。「あとは、あなたが決める事よ」と…。

声優・キャラクター
能登麻美子、松風雅也、本田貴子、菅生隆之

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

その場限りの救い

「いっぺん死んでみる?」
閻魔あいのこの台詞は、案外奥深いものがある、とは思う。

人の恨み、憎しみはどうやったら消えるのだろう?
憎しみや哀しみなどの負の感情が芽生えるとき、
その人間にとって実際に報われる時というのは、
相手が消えてなくなる時なんだろうか?

誰かから、これでもかというほどの酷いいやがらせを受ける。
当然、哀しみに打ちひしがれ、相手を恨んでみたりするものの、
自分さえいなければ・・とまで思い詰める。

そんなギリギリの感情がMAXに達したとき、閻魔あいたちが登場。
「あなたの恨み 晴らします」

そう、かつてのTVドラマだった『必殺仕事人』そのものの台詞。
仕事の請け負い方と、それぞれの顔ぶれもそっくり。
だけど、ただひとつ違うのは、そのシステム。

お代の変わりとなるのは、「人を呪わば 穴二つ」

つまりは、自分の恨みを晴らして相手を地獄送りにしたら、
自分も同じ地獄送りになるよ、ということ。
それを納得させた上で、仕事は実行されるというわけだ。

結局、嫌がらせを受けたりする発端も、
憎しみや嫉妬からきているわけで、もちろんそれは正しいこととは
言えないまでも、嫌がらせをしてくる相手を恨んでしまったら
同じ立ち位置になってしまう、ということなのだ。

だから自分も地獄送りになる? 恨みを恨みで返す?
そのループがどうにも哀しすぎて、1話完結型であるがゆえになおさら
毎回救いようのない虚しさを覚えてしまい、観ているのがつらかった。

そしてさらに、あい達、仕事人達によって成敗してもらうという
他力本願なところも、あぁそうか・・人を使ってやらせるから
罪が重くなるんだよね、なんて思ったりもした。

憎んだり恨んだり、己のことを呪ったりした時、
心の底から報われるには、やはり他力本願でもいけないし、
人のせいにしていないで、自分の力で這い上がらないと
どうしようもないのじゃないかなと。
また、嫌がらせしてきていた相手と直接、自らが渡り合って
想いをぶちまけ合うことは必要だと思えてならない。
そうした上で、自分を自力で変えることができたり、
何かに気づき報われた時、人間は成長するのだと僕は思う。

というわけで、どうしても共感できない想いを抱えたまま、
次は何か進展するだろうと信じて観続けてしまった。

この物語は2期、3期と続くので、もしかしたら今後
閻魔あい自身の地獄少女となった所以とか、違った解決法とか出てくるのかもしれない。
なので近々続きを観てみようかと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 82

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いっぺん、死んでみる?

漫画版未読。
原作漫画ではなくコミカライズだったんですね。
ご指摘ありがとうございます。


午前0時、地獄通信というサイトに相手の名前を書き込めば、
地獄少女「閻魔(えんま)あい」がその相手を地獄に流す。


毎回のように誰かがひどい目に遭います。
そして地獄少女御一行様のお仕置きタイム。

こう書くと勧善懲悪のカタルシスアニメに聞こえるかもしれません。
でも蓋を開けてみると、非常にもやもやしたものが残るストーリーです。


ポイントは以下の2点。

* 地獄通信を利用して相手を地獄に流した人間は、死後自分も地獄行きが確定する
* 相手を地獄に送ったからといって、現状が良くなるとは限らない


これを踏まえた基本的な話の流れは以下の通り。

1. その回の主役が胸糞悪くなるような不幸な目に遭う
2. 地獄少女に復讐を頼む
3. 元凶を殺して地獄へ送る
4. 自分も地獄行き決定

……虚しいですね。

もちろん、誰もが一度は思いとどまります。
しかし、追い打ちをかけるように不幸な目に。
そして、結局地獄少女と契約を結んでしまいます。


「朝三暮四」という言葉があります。
目先の違いにとらわれ、結果が同じになることに気が付かないことを表します。

生き地獄から逃れるために死後地獄に落ちることを選ぶ。
これも朝三暮四と言えるかもしれません。

でもそこまで追いつめられることがほとんどであり、登場人物を責めることはできません。


この虚しいサイクルに異論を唱えるのが、柴田一(しばたはじめ)。
とある事情から、地獄少女の現れる場所を事前に察知し、常に話に絡んできます。

そして復讐の虚しさを被害者に説き、やめさせようとする。
それでも淡々と依頼を受けていく閻魔あいと、復讐を遂行する被害者たち。

虚しさと同時に、恨みの強さも感じさせてくれるいいポジションの人物です。
パターン化しがちな物語に欠かすことのできない存在だと思います。


こんな感じで「復讐」の是非を問う物語。
かなりシリアスであり、笑いやすっきりしたストーリーを求める人には向きません。

じっくりと、「この行動は正しかったのだろうか」と問いながら見るアニメだと思います。


なお作画は微妙。
人の見分けが付きません。
「あれ、この人さっきも出なかったっけ?」なんてことがしょっちゅうあります。

でも、閻魔あいだけはお人形のような見た目で、特徴があり分かりやすい。

そんな閻魔あいに声を当てているのは能登麻美子。
彼女の「いっぺん、死んでみる?」は一聴の価値あり。

ちょっと死んできます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

いつの世も人の恨みの連鎖は消えません。だから私は流します。貴方の恨み、地獄へと

とても暗くて重いお話。基本鬱アニメです。苦手な方は視聴を避ける事を強くお勧めします。


そんな作品ですが、私はこの作品がとても好き・・・。そして閻魔あいさんがとても好き・・・。何故って? それは人の心を写す鏡の様なお話だから。人の心を覗いて、人の怖さを思い知る。そうして自分の気持ちを考える。あんまり見ていてスカッとする様なお話では無いけれど、こういう作品もあって良いと思うのです・・・。


(はじめに)
2005年に最初に放送されたTVアニメです。少し古いですね。
主人公の閻魔あいさんの声を担当されるのは能登麻美子さん。彼女の代表的な作品と言っても過言ではありませんね。儚く悲しげな雰囲気をもつ閻魔あいさん。能登さんはその声を、”か細く”、そして”囁く様”に話す事で表現しました。とても雰囲気にあった素晴らしい演技だと思います。私はこの作品から能登麻美子さんのファンになりました^^


(ストーリーについて)
基本コンセプトは必殺仕事人の世界の表現です。
とっても憎くて悔しくて、そして自分ではどうにもならない恨みやつらみ・・・。そういったものを地獄少女である閻魔あいさんが代わりに晴らしてくれると言う物語。
恨みやつらみを持つ依頼人は、地獄通信と呼ばれるインターネット上のwebサイトに、地獄送りにしたい相手の名前を書き込みます。だけど地獄通信は興味本位でアクセスしても開きません。本当に強い恨みを持つ人だけがアクセス出来るのです。そして無事に地獄通信に相手の名前を書き込む事が出来た依頼人は、地獄少女である閻魔あいさんから”藁人形”を渡されます。藁人形の首に巻かれた真っ赤な糸。この糸を引けば相手を地獄に流すことが出来るのです。但し古の昔より言われる通り、”人を呪わば穴二つ・・・”。相手を地獄に送った依頼人には大きな代償を求められます。その代償とは、自分も死んだら同じ様に地獄に流されると言うこと。生前は地獄行きを約束する刻印を胸に押され、常に死の恐怖を感じながら生きる事になります。そうして死んだら、今度は自分が閻魔あいによって地獄へと流されるのです・・・。


自分の地獄行きと引き替えにしてでも晴らしたい恨み・・・。本当に相手と差し違える覚悟が必要ですね。地獄行きへの恐怖を感じながら、依頼人が赤い糸を引くまでの心の揺れ動きの描写が素晴らしいです。
お話は26話構成。それぞれの回では”恨みの内容”こそは異なりますが、基本は依頼人の恨みを閻魔あいさんが地獄に流して解決するという構成になります。なので連続して見ると途中で中弛みを感じてしまうかも知れません。但し、物語は中盤から少しづつ違った展開を見せてきます。
地獄送りを繰り返す閻魔あい。その行動をある少女が垣間見る事が出来る様になるのです。そしてその少女と父親は閻魔あいの謎を追い始めます。閻魔あいは誰なのか?どうしてこんな事を繰り返すのか?そして何が彼女の目的なのか・・・。少女と父親はいつしか閻魔あいに翻弄され、そして閻魔あいの悲しい過去と正体を知ります。とても悲しく衝撃的なラスト。必見だと思います。


(私なりに考えてみたよ)
閻魔あいさんはとても美人。真っ白な透き通る様な肌に、真っ黒でサラサラの長い髪。日本人形の様に美しい彼女。だけどその目はとても悲しげ。そして見開いた瞳は人の心を見透かすかの様です。
地獄送りにする相手は基本的には恨みを買うような悪い人。だけど人の恨みって言うのは、いつ、何処で誰から買うのかは解りません。例えば良い行いをする為に悪人を懲らしめる。そうしたらその悪人の子供は親を懲らしめた相手を恨みますよね?コレが人の恨みの連鎖・・・。いつまでも消える事の無い悲しい恨みの鎖。だから閻魔あいは時には良い人さえも地獄へ流します。悪人も、良い人さえも、依頼があれば地獄へと流してしまうのです。閻魔あいは決して正義の味方では無い・・・。何が悪で、何が正義かなんて、当人同士にしか解らない事だから・・・。
だからかな。彼女の目はいつも悲しげ・・・。自分の感情を押し殺し、心の扉を閉ざして地獄送りを行います。そこに正義や悪を考える余地はありません。ただ黙々と地獄送りをこなすのです。彼女は悲しみを知っています。人の業を知っています。それ故に彼女は全てを背負う事が出来るのかも知れません。


そんな彼女がたった1度だけ、物語の最後で自分の感情を爆発させます。私はこの時の閻魔あいさんがとても好き。普段は人形の様な彼女だけど、彼女が見せる初めての感情。変な表現ですけど、彼女にとても親しみを感じ、そして包み込んであげたい愛おしさを感じました。

彼女が見せる涙・・・。どうして泣いたのかは作品は語りません。だから私は作品を観終わった後でも時々思い出すのです。彼女の悲しげな顔と涙を・・・。そして、人間らしい閻魔あいさんをとても愛おしいと思うのです。


今宵も閻魔あいさんは誰かを地獄に流しているのかも知れません。誰かの恨みを小舟に乗せて・・・。


さぁ・・・「あなたの恨み、地獄へと流します・・・。」


投稿 : 2024/05/11
♥ : 43

63.2 12 サーカスアニメランキング12位
伊藤潤二「コレクション」(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (137)
439人が棚に入れました
『伊藤潤二傑作集』『魔の断片』を原作とする。
『伊藤潤二傑作集』は、『富江』『双一の勝手な呪い』『フランケンシュタイン』など、伊藤さんの人気作を全11巻に収録した作品集。
『魔の断片』は、「Nemuki+」に掲載された読み切り『解剖ちゃん』『黒い鳥』など、全8作品を収録。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、下野紘、名塚佳織、緑川光、小山茉美、末柄里恵

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ありのまま起こったことを話すぜ ホラーアニメ見てると思ってたらいつの間にかギャグアニメを見ていた

なにを言ってるかわからねーと思うが俺にも分からねー。

世界の巨匠伊藤潤二氏のホラーコレクション集。

ホラーとは書いたが厳密に言えばホラーっぽい何かだと思う。
その何かが高度なギャグであることに気付くのに少々の時間を要するのだがそれはまた後ほど。

少なくともホラーと聞いて期待されるであろう恐怖感とかそういうのとは少しばかり縁遠い。

ただ雰囲気は妙におどろおどろしく悪く言えば気持ち悪い。
伊藤氏の絵柄は本来もっと気味が悪いと思うんだがこのアニメに関しては少しばかりそういうのが緩和されてる印象を受ける。
もっと忠実に気味悪く出来たはずである。

ともあれその抜群の気味の悪さ故にどうしてもホラー的ななにかを期待させてしまうんだがどういうわけかアニメで見ると絵柄 演技 見せ方 そのすべてが我々を恐怖より笑いに誘(いざな)ってしまうのだ。

シュールな笑いていうのかね こういうの。

怖いと思った回数より笑った回数のが間違いなく多いと思う。

そういう意味では下手な狙ったギャグアニメより笑えたぶん秀逸なギャグアニメであるとも言える。

笑わせようとする意図は無いのだと思うのだがそういうのに限って笑えてしまう。
そんな経験おそらく誰もがあることだろう。

繰り返すが雰囲気は実に素晴らしいのだ。
だからこそなんだかんだでラストが気になり見入ってしまう。

だが困ったことに物語のオチがよく分からん回もちらほら存在する。

例えばある不気味な存在がいたとしてソレがいったいなんであるのかとかいう説明が放棄されてるため不気味な話ではあったが結局なんだったんだ?て感じになってしまう回も少なくは無い。

知ってる人がどれだけいるかは知らないがホラー短編集「新耳袋」とかもそんな感じだった。
タイプ的には似たようなもんだろう。

そういう細かいとこを気にしたらダメなのかもしれないが気になるんだから仕方ない。
なんともすっきりしないこの気持ちをどうしろと言うのだろうか。

尚、オチの無い回の多い作品ではあるがたまに当たり回が紛れてるのがまた心憎い。

宝クジに当たるよりはるかに当たり回の確率は高いぶん随分良心的である。

不気味というだけでなくどこかシンミリとさせてくれるような秀逸な回も存在する。

個人的なお勧めだが「緩やかな別れ」と「案山子(かかし)」のラストは中々印象に残るものだった。

あんざんことか読んじゃうお茶目な人もいたらアレなんで念のため。

絵柄のせいなのかこれまた余り人気の無い作品のようだが回の出来自体は確かにピンキリではあるが惹き込まれるモノがあるのも確かであり間違いなく見て損はないであろう。

いや多分。

絵柄で敬遠するという行為はそれだけで人生の0.何%かは損していると言える。
絵柄が最優先されるのは薄い本だけで充分なのだと私は思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

気持ち悪いけれど、かなり笑えるホラー作品

ホラー漫画を原作として、毎回2つのエピソードで構成されるオムニバス形式の作品。全12話で計24のエピソードが描かれています。
内容的には、不気味だったり、不思議だったり、あるいはかなり気持ちの悪い物語が多く描かれていますが、どの話も発想が面白かったので、最後まで飽きることなく、とても楽しめました。ただ、ホラー作品として、観ていて怖かったかというと正直微妙なところ。作品の中で起きることがあまりにも現実離れしているためか、全体的にシュールな空気が漂っており、また、毎回の話のオチも、「え?これで終わり!?」みたいな唐突さがあって、なんだか笑ってしまうことが多かったです。
個人的に特に印象に残っているエピソードは、第2話Aパート「ファッションモデル」と第10話Aパート「グリセリド」で、前者のキャラはとんでもなく強烈でしたし、後者の内容の気持ち悪さは尋常ではなかったです。
声は、毎回なかなか豪華な声優を起用していて普通に良かったです。作画は、それほどリアルな系統の絵柄ではないので、グロいものが得意ではない自分でも意外と平気でした。全体的に独特な雰囲気や味があって悪くなかったと思います。また、EDの映像は、毎週その回の内容に合わせて変えていましたが、遊び心が感じられて楽しかったです。
最後まで観終わって振り返ると、24のエピソードの中で全く面白くないという話はなかったようで、どの回も平均して楽しめました。いちおうホラーというジャンルなので、意図したものかどうかはわかりませんが、笑ってしまうような場面も非常に多くあり、シュールコメディとして、とても出来の良い作品だったように思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

九会 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

気持ち悪さと声優さんの演じ分けを味わえる作品

ホラー漫画原作の作品。夏と言う事でホラーが見たくなって視聴しました。「コレクション」というタイトルからもわかるように傑作選のアニメ化みたいですね。

ここでの評価は低めですが、私はオムニバス形式の作品が好きなので楽しめました。まさに怪異という感じのお話、世にも奇妙な物語でありそうなお話、コメディタッチなお話etc……ホラーにも色々なアプローチの仕方を感じました。低めの評価はホラーというジャンルが何が起きているのか分からなかったり、オチが弱かったりすると何を見せられてるんだ……?ってなりがちですからね。作画というか絵柄も癖強めなのもありますし。
しかしながらいい意味で気持ち悪さにはパワーを感じる作品でした。原作を読んだことがないのでそれと比較は出来ませんが、アニメという媒体でも十分に感じられる作品だったと思います。地獄少女もそうですけど、スタジオディーンは醜くかったり、汚い部分の描写がうまいスタジオな気がします。映像がすごい!という訳では無いですが、毎回違うED映像にもこだわりを感じました。
声優さんに関しては複数役を演じる声優さんもいらっしゃるので演じ分けが楽しめたり、1話限りの声優さんも有名所の声優さんが多かったのでその点も楽しめる作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

75.3 13 サーカスアニメランキング13位
金色のガッシュベル!!(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (539)
3382人が棚に入れました
高嶺清麿は、普通の中学校に通う、見た目は普通の中学生。だが、MIT(マサチューセッツ工科大学)の論文さえもたやすく理解してしまう頭脳の持ち主である。そんな彼はクラスにも馴染めず、不登校を繰り返し、鬱屈した日々を送っていた。
ある日、清麿の家に謎の少年ガッシュ・ベルが現れる。彼は清麿の父親から「息子の友達になってくれ」と頼まれ、はるばるイギリスからやってきた元気な男の子。退屈な日々は終わりを告げ、ガッシュとの騒々しい毎日の幕が開く。やがて清麿とガッシュの前に次々と敵が現れ、一つの事実が明らかになってくる。実はガッシュは千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに参加させられた、100人の魔物の子の一人だったのである。
次々と襲ってくる魔物たちとの戦いの中で、『やさしい王様』になるという志を抱くガッシュ。然し彼らの前にはさらに強力な魔物が…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、大谷育江、秋谷智子、前田愛、釘宮理恵、折笠富美子、小嶋一成、高橋広樹、菊池正美、こおろぎさとみ、置鮎龍太郎、山崎和佳奈、山田きのこ、桑島法子

ジェロニモ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

熱血好きが自信を持ってオススメする萌えならぬ燃えアニメ

原作は週刊少年サンデーで連載されて、2度の映画化も行われた人気作です!

一般的にも人気のある作品だと思います。


ジャンルは王道バトルもので、100年に1度、魔界の子供100人が人間界に送られて魔界の王様を決める為の戦いをする物語です。

王道ものでは1番熱くて感動できる作品だと自負しています。


あとギャグのセンスもピカいちです。

ほんとにほんとにオススメなんですけど、アニメだとやっぱし長いと思うんです。

しかも物語後半でいきなりガッシュの声優が変わったりして違和感が尋常じゃないです。


しかも終わり方もよくわかんないんですよね…

やっぱこの作品は漫画で読んだ本がいいのかも知れませんね。

終わり方がよく出来すぎていて感動が止まらなかったです。
今でも思い出しただけで涙腺が緩んじゃいます…

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まっすぐな意志と強き思いはやさしさから生まれる

電撃を吐く子どもと分厚い赤い本でおなじみの『金色のガッシュ!!』
すっごい好きです。なのでその良さについてだらだらと書いていきたいと思います。

天才が故に孤独を強いられてしまった中学二年生の高峰清麿。
そんな息子の状況を見たイギリスの大学教授である父から送られてきたのがガッシュだった。
バカみたいに正直でまっすぐなガッシュが清麿の卑屈になり深く埋まってしまった優しさを
泥まみれになりながらも心の中から掘り出す、友情を力強く語る情熱的な一話から始まり
多くの悲しみと苦しみと悪に立ち向かう小さな戦士たちの物語です。

100人の魔物の子どもの中から魔界の王を決める戦いに参加しながらお話は進んでいきます。
自分が許せない物事に関してはとことん前へ前へと突き進むガッシュやその仲間たちはかっこいいです。
でもまだまだ子どもな彼らにとってはキツイこともたくさんあるし、たくさん泣いてしまいます。
この作品の良いところはその涙を流しつつも、さらにはそれをもバネとし恐いものへ立ち向かっていく姿にあります。
グッときてしまうこともしばしば。
魔物は自分の本を燃やされてしまうと魔界へ帰ってしまうのですが、
そのパートナーとの別れも感動的だから涙腺の緩い僕は忙しかったですw

アニメは原作と違うところはすべて飛ばして観たのでそっちの方はわかりませんが
好きなキャラはガッシュ、ティオ、コルル、ダニー、レイラ、バリー、ロデュウ、ウォンレイ、フォルゴレです。

ガッシュ、ティオはもちろん好きです。
コルルに物語の中で非常に重要な役目を持たせたのはすごく良かったです。
彼女の思いがガッシュの意志となりちゃんと生き続け、振り返る度に不憫な目にあった彼女を思い出す構成は素晴らしいです。
ダニーはいいですね!ホント好きです。別れ際のじじいもキザだねえ!かっこいい!
レイラは単に可愛かったのもありますが、恐怖の中でも信念を突き通そうというその姿に感動しました。
バリー、ロデュウはあの別れのシーンにグッときてしまいました。いや、ホントはグッとどころかムチャクチャ泣きましたがw
バリーの読者への裏切りとも呼べる自己犠牲の行為とグスタフとの別れはとても涙を我慢できませんでた。
敵ながらロデュウも◎。強引にチータを引きずり回していたかと思えばすごく彼女のことを考え、励ます彼のギャップにやられました。
彼はやっと最後に自分を取り戻せましたね。よかった、よかった。
ビジュアルが一番かっこいいウォンレイとリイェンの関係は出番こそ少なかったけれどなかなか泣かせてくれました。
フォルゴレの病院コンサートは良かったです。あの背中は忘れられない。


今作の主人公は「こども」でした。
彼らは数多の作品で愚直なまでのまっすぐさと純真な心で、
成長するにつれて社会やルールに縛られ大事なものが見えなくなってしまった
「こども」ではない人々の心を洗い流し、今一度大事なものはなにか問いかけてくれています。
また、大きなところではピーターパンは幻想の国で永遠に生き続け、星の王子さまは希望を残し夭折しました。
そうやって彼らが社会の外れで存在することはわれわれにとって救いにも似た思いを馳せる場所であると思います。
杜にあるほこらのように、深海に生きる生物のように、地の底を這う地底人のように、
また『ハチクロ』の観覧車のように、腐海のように、ラピュタのように、はたまた全知全能の神のように。
それはどこにもないようで、われわれのすぐそばにあるとても尊いものです。

この作品はいつ観ても笑えますし、微弱ながらも励まされます。
アニメだと大谷育江さんのガッシュの声が聞けるのでなおのことです。
あの声は普段は王様口調と相まってすごくかわいいし、シリアスな部分でもとっても映える声です。

とっても好きな作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

Hawaii さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何気に良かった

設定とか秀逸でした。
ありがちなバトルアニメだったけど楽しかったです。
泣ける部分もあったし少年向けアニメとしては
良作だと思います。キャラも独特でみんな好きです。
王道感があっておすすめできますね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

69.6 14 サーカスアニメランキング14位
美少女戦士セーラームーンSuperS[スーパーズ](TVアニメ動画)

1995年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (82)
672人が棚に入れました
平和な生活に戻った街。相変わらずドジで泣き虫のうさぎ。そしてレイ達や衛、ちびうさ達の日常。しかし、平和に見えるこの街に新たな戦いの序幕が近づいていた。
それは、数世紀ぶりの日本での皆既日食が起こる日のこと、月が太陽をさえぎり完全な闇につつまれる。しかし、この大自然のアトラクションに、レイや衛など霊感の鋭い者は、何か不吉な予兆を感じずにはいられなかった。
そのアトラクションが終焉の時、巨大なテントが出現していた。唐突に現れた謎のテントはサーカスの一団のテントだった。実はこのサーカス団こそ、セーラームーン達の新たなる敵となる「デッドムーン」のアジトであった・・・。
何故かペガサスを求め、世界征服を狙っている「デッドムーン」とセーラームーンたちの新たな戦いが始まろうとしていた。

hanapoko30 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トュウインクルエーーーーールッ!!

ちびうさちゃんメインのお話
ペガサスが美しい(^^)

このシリーズの敵はデッドムーンサーカス
私は断然アマゾントリオが大好きです!
おネエキャラ3人が毎回バーでターゲットを決めるところでいつも笑ってしまうww

タイガーズアイ←置鮎龍太郎さん
ホークスアイ←古川登志夫さん
フィッシュアイ←石田彰さん

良い声すぎる方たちが大真面目におネエ言葉なのがまた斬新でした。
しかもフィッシュアイの声の人、小さいときは女性声優さんだと思っていたので、大人になって石田さんだったことに気付き衝撃をうけました。だってぜんぜん違和感なく可愛かったんだもんww

全体的な話としてはちょーっと薄かったかなぁなんて思います。
ペガサスの正体も、原作ではまもちゃんに関係してきたりとかするんじゃなかったっけ?っと原作うる覚えなのですが、とくに設定掘り下げるわけでもなく終わり。
ネヘレニアとの戦いも最後ちょっとよくわからない終わり方でした(私が理解力ないだけかもしれませんが…)。
……まぁ、セーラースターズの序盤でネヘレニアの一件は解決するので、なあなあな終わり方でも問題ないっちゃあないけど。

うさぎちゃんとちびうさちゃん
変身シーンが2人一緒になりその作画がきれい!
あのちびうさちゃんの変身ブローチもってたなぁ
大事にとっておけば中野ブロードウェイとかで高く買い取ってもらえたかなぁと、大人になったいま考えてしまいますww

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2
ネタバレ

もちごめ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

愛すべき敵キャラ

SuperSは、セーラームーンの中でもいちばん好きなシリーズです。
このシリーズでは、ちびうさにスポットが当てられてます。
ペガサスとの淡い恋物語、うさぎとの親子愛。
ペガサスが出てきて天を舞うなんて、なんてメルヘンな世界なんだ…と思いました。

しかしこのシリーズ、いちばん魅力的なのは敵キャラだと言っても過言ではないぐらい、彼(彼女)らに首ったけになりました。

皆既日食とともに、突如街に怪しげなテントが現れます。
そこのサーカス一団の敵幹部、アマゾン・トリオ。
3人ともオネエ口調なんですが、漫才みたいな会話や、ときどき見られるポンコツ具合が憎めなくて愛おしいです。
{netabare}最後は切なかったけど、元々動物だった彼らが本当の人間になりたいという夢が叶って幸せになれたのかな。{/netabare}

アマゾネス・カルテットは中盤〜後半に出てくる敵幹部です。
みんな可愛いのですが、とってもワガママ。
上司にあたるジルコニアに「おばば」と呼んだり、口ごたえしたり。
でもやっぱり可愛い。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夢をテーマにしている

アマゾンとアマゾネスが登場して夢がどうたらこうたら
アマゾンてオネエみたいな口調で喋ったり、女の子の恰好したがる奴もいたけど、しっかり男なんやな。乳首描かれているシーンあってびっくりした。
アマゾネスはロリっぽい娘たち

あとペガサスがどうたらこうたら
新たにダイアナという猫登場

前作までとは違って話のほとんどが一話完結のように思えた。シリアス要素よりもコミカルな感じが印象的。誰でも見られるようにマイルドにしたのかな?

さすがに終わりのほうは話繋がっていたな。楽曲は好きだけど、内容は少し薄いように感じてしまった。内ゲバぽいのもあったが、敵の悲しみ描写すくなめであっさり終わった。
確かに夢があるほうが若々しいよね。

亜美ちゃんの髪色って水色だったような気がするけど、いつから緑になったのかなあ?


以下あらすじ
皆既日食によって太陽が姿を隠し、日本中が暗闇に包まれた。ひとときの平穏な日々を送るセーラー戦士たちも、この世紀の天体ショーを心ゆくまで楽しんでいる…。世界に日の光が戻った時、十番街の中心に奇妙な巨大テントが姿を現していた。その正体が何なのか、セーラー戦士たちには知るよしもない。その頃、修行中のちびうさは、夢の中で不思議なペガサスと出会っていた。幼い心を騒がせるちびうさ。ペガサスの出現は、セーラー戦士たちを再び過酷な戦いへと導く運命の前触れなのだろうか? 美しい夢を持つ人々を襲い、世界征服を目論む謎のデッドムーンとの関係は? かつてない力を持った最強の敵との戦い。そして徐々に明らかになってゆくシリーズ最大の謎。さらなる進化を遂げたセーラー戦士たちの活躍が始まる!


OP
ムーンライト伝説 歌 ムーンリップス(桜っ子クラブさくら組(大山アンザ・森野文子
ED
私たちになりたくて 歌 藤谷美和子
“らしく”いきましょ 歌 Meu(梶谷美由紀)
挿入歌
同じ涙を分け合って 歌 久川綾
ルート・ヴィーナス 歌 深見梨加
セーラーチームのテーマ 歌 朝川ひろこ
私たちになりたくては秋元康さん作詞らしい。さすがやね。BGMも良いところで流れるので要注目。
“らしく”いきましょは名曲です。ずっと聴いていられる。
ルート・ヴィーナスも実は好き。美奈子ちゃんがまことちゃんに対抗してアイドルぽいことしようとしたときに少し流れた程度なのが残念。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

62.7 15 サーカスアニメランキング15位
二十面相の娘(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (97)
627人が棚に入れました
義父母に命を狙われる孤独な日々を送っていた美甘(みかも)家の令嬢・千津子(チコ)は、世紀の怪盗・二十面相にいざなわれて、未知の冒険の世界へと旅立つ。初めて触れる自由な空気、新しい仲間に囲まれ、自分の居場所を見つけたチコは、少しずつ変わっていく。
 “二十面相の遺産”と呼ばれる巨大な謎をめぐって起こる、数々の奇怪な事件。それにまつわる人々の哀しい思惑。チコは、それでも前に進まなくてはならなかった。その先に、さらなる数奇な運命が待ち受けていたとしても…。

声優・キャラクター
平野綾、内田夕夜、松風雅也、佐藤利奈、新井里美、浜田賢二、竹田雅則

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意外に掘り出しモノなのかもしれない。

大戦から復興しつつある日本を舞台に、世紀の怪盗・二十面相によって外の世界に
連れ出された少女・チコの冒険と成長を描いた物語。全22話。

作品のタイトルから、江戸川乱歩の「怪人二十面相」に関連する 探偵や推理モノを
想像していたのですが、始まってみると予想外のストーリー展開にビックリ!!
実際は、戦時中に開発された秘密兵器に纏わる話をメインにしたストーリーで、
ミステリーというよりは SFやアクションの要素の強い作品です。

物語としては、序盤の二十面相や盗賊団の仲間たちと世界中を旅していく話は面白く、
徐々に成長していくチコの姿など、なかなか引き込まれる内容で良かったです!!

ただ、序盤の展開から一転。中盤から物語が本筋を走り出したとたんトンデモ展開に... 
SFファンタジー色が強くなり過ぎて、一気に現実離れした感じがします。
別にSF展開も悪くはないのだけど、正直、この展開いる?って疑問に思ったり、
そのせいで世界観が壊れていったのは少しもったいなかったかな。

前半が予想外に良かっただけに 余計に後半のグダグダ感が目立ってましたw

でもまぁ、ラストもしっかり終わっていますし 全体的に見れば最後まで飽きる事なく
何気に楽しめた作品なんですよね~ 予想外に面白い部分は沢山ありましたし。

少なくとも、主人公の成長物語として見るには なかなか面白い作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

レトロな質感、乙女の自立

叔母に毒殺されそうになった令嬢のチコが二十面相に助けられ二十面相一味になる
っていう出だしからしてどこか古臭いですが、絵的にも内容的も敢えて古さを意識して作ってる作品かなと思います。原作も結構好きだったのですが、アニメもなかなか面白かったですね。

もちろん江戸川乱歩の「怪人二十面相」がモデルなのですが、あまり・・・というか全然人物像が一致しないです。「二十面相」ではあるけど「怪人」ではない、かっこよくてダンディだけど結構しょーもない男です。ガンダムで言えばシャア(笑)諸悪の根源みたいな男ですね。

そんな彼を一途に慕い続ける主人公チコの物語です。
タイトルから「二十面相の娘」がキャッツアイみたいに盗みをする作品と思われるかもしれませんがそうではなくて、二十面相を神聖視するチコの心を変化を見守るような、そんな感じの作品。
しかしエンターテイメントとしてもそこそこよく出来ていて、前半と後半で一気に転調させたりするところなんかも悪くない。人造人間とかなんだかよく分からない科学の怪しげな産物が出てきたり(笑)ツッコミどころが多数ありますが、ちゃんとアニメはアニメで纏まっています。アクションは結構凄い動きをします(笑)

まぁ長所でも短所でもあるんですが、演出が少し地味。
前述の通りツッコミどころ満載なんですが、かなり手堅く作られていてNHKで放送されていてもおかしくない。キャラの造形もそうなんですが、この古臭さで好み分かれるかも。

結論としては・・・全体的に地味だけど、シンプルかつよく出来ている良作かなと。
人気ないみたいだけど、期待しすぎなければ十分楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

レトロな作風から今のアニメには無い哀愁が

本作は小野愼司の「二十面相の娘」(コミックフラッパー)を原作に製作された。江戸川乱歩の「怪人二十面相」から着想を得ており、江戸川乱歩の孫の許可を得て書かれた。
世界観に合わせる為敢えて古臭くレトロに描かれている。
作品名から錯覚する方が多いだろうが、二十面相の娘が、二十面相の様に神出鬼没に登場し、鮮やかに盗みを働くと言った様な作品ではなく、二十面相に憧れるチコの環境や心情の変化にスポットが当てられた作品である。
明智小五郎と二十面相の力関係は逆転し、平気で拳銃を使用し人を殺害したり、ターゲットを中傷したりと紳士的で洒落の利いた少年探偵シリーズの二十面相の面影は無い。
平野綾演じる主人公チコがとても可愛らしい。
ファンによる非公式略称は「メンムス」。


あらすじ

{netabare}
日本が大戦の惨禍からようやく復興し、繁栄を謳歌しはじめていたころ、富豪の令嬢・美甘千津子(チコ)は幼いながら生きることに疲れ、新しい世界を夢見ながら生活していた。チコの両親は既に他界し、彼女は叔父夫婦と共に生活していたが、財産の独り占めを狙う叔父夫婦は日々の食事に毒物を混入し、チコを毒殺しようと企んでいたのだ。聡明なチコはそのことに気がつき、叔父夫婦が勧める食事を口にしないようにしていたが、体は衰弱するばかりであった。そんなチコを見かねたのが、巷を騒がす怪盗・二十面相だった。二十面相は美甘家の紅玉を盗み出すために美甘家に潜入していたが、「一番の財産は千津子くんだ」と紅玉とともにチコを盗み出したのだった。
{/netabare}

感想

全体的に、主人公チコの成長記としての側面が非常に強い作品だ。
インパクトに欠けるストーリーであるが、安定して視聴出来る良作である。
{netabare}
中盤から登場するオーバーテクノロジーや、終盤の柿島耕平の陰謀など、SFサスペンス的側面が序所に強くなってきて引き込まれるように観終わった。
ただ、ご都合主義感が否めず、チコが病気持ちの癖にとたんになんでも出来るようになる展開や、終盤のオーバーテクノロジーや陰謀などの暴走展開も「成長記」に必要とは思えず、
「ぐだぐだ」な展開へと収束した。中盤の衝撃的事件から作品がカオス化した印象だ。
世界観や背景、事件などに説得性がほぼ無く、極めて残念である。
序盤から柿島の陰謀の伏線を張ったり、チコの子供らしさを含んだキャラ設定、必要な描写の挿入、説得力のある世界観、綿密に練られたストーリーがあれば大変良い作品に仕上がったと思う。
{/netabare}

総評

世界観は独特だが考察には値しない滅茶苦茶な設定だった。
主人公の成長記としての側面も終盤は微妙である。
しかし、突っ込み所が満載な作品であることもまた、作品の魅力である。深いことは気にせずに楽しんで視聴することを勧める。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

65.3 16 サーカスアニメランキング16位
ミチコとハッチン(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (234)
1252人が棚に入れました
舞台は、太陽と原色に溢れる国。そこは貧困によって街は荒廃している上に、国を出た先は荒野が広がる危険な無法地帯。そんな中で、人々の心は欲望に満ち溢れていた。その国で暮らす少女ハナ・モレーノス(通称:ハッチン)は、養家の家族から酷い仕打ちを受けており、密かに家を出て自由に暮らす事を望むが、自ら行動を起こせず、ただ、いつか誰かが迎えに来てくれる事を祈るばかりであった。しかしある日、ハッチンの前に脱獄不可能と言われた監獄要塞を突破した謎の美女ミチコ・マランドロが、突如現れる。彼女はハッチンの母親を名乗り、ハッチンを誘拐して逃亡。訳も分からず、ミチコに着いていくハッチンは、彼女に翻弄されつつ、旅に同行する事になる。

声優・キャラクター
真木よう子、大後寿々花、坂井真紀、津田寛治

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

これぞ大人の嗜み、もっと評価されて欲しいアニメNo.1

舞台は南米。
脱獄囚ミチコは、養家で虐待を受けていた娘ハッチンを救いだす(誘拐?w)
そのまま一緒に父親を捜すため逃走劇をくりひろげる。
全22話のアクション・ロードムービー風アニメである

スタイリッシュなOP、渋くてクールな作風から
「カウボーイビバップ」と比較されやすいが、ビバップとは全く違うものとして見た方がよい
ビパップはハードボイルドを突き詰めた作品で娯楽性も抜群だが
「ミチコとハッチン」は全然違った趣向の作品です
迫力と疾走感溢れる描写も結構あるので
単純な娯楽作品としても見れなくもないが、クールでかつ趣深い作品。

バイオレンスなシーンは多いが、爽快感が得られるアクションはむしろ少ない
そういったカタルシスを得るアニメではないということです
むしろ、ミチコとハッチンの二人を中心とした人間ドラマを描いた作品です
各エピソードは不意に終わったり、しみじみとした終わり方だったりする。
もちろん大筋のストーリーはあるが、繋がりの薄いところもあるので、ひとつひとつの物語を噛みしめて見るべき。

ミチコとハッチンは二人とも非常に人間味溢れる魅力的なキャラクター
世間の理不尽さをかっとばしながら、ぎこちなくも親子愛を育んでいく
そんな人間味溢れる二人を中心に人間を描き出す

愚かな大人と無垢な子供、どうしようもない世の中と二人の絆
これらを巧みに対比をして人間を描いたハートフルな物語である
しかし、必要以上に視聴者に感情移入は求めない。
暗い話しみじみとした話が多いが、しつこくもなく重く感じることもなく、むしろ心地良い。

声優に俳優を使っていることに否定的な意見が多いが、個人的はむしろ味があって良かった。
人間味溢れる独特なキャラクター性を作り上げていて、悪くない
もちろん拙い場面もあるが、徐々に上達していくので問題ないw

これだけ独自のスタイルを貫いたアニメは本当に珍しいし
あらゆる面において非常に完成度の高い作品で、
もっと評価されてほしい作品の筆頭ですが、あまり万人受けはしないかも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アタシらに明日はある  【ねこ's満足度:90pts】

南米を舞台としたミチコとハッチンの逃走劇。
その行く先々で起こる様々な出来事を描いた、所謂ロードムービー的なアニメです。

オシャレでキュートで、それでいて時に切ないアクション&コメディ。
とりあえずOPで惚れる。てか惚れるべき(笑)。
爽快度満点。とにかくスマートでかっこいいです。

キャラもいい。
脇役含めみんな味があります。中でも主役の二人は格別。

ミチコはバカ(笑)。だけど愛すべきバカ。
あけすけな性格で、頭で考えるより先に行動してしまう子供のような女。
ハッチンはカワイイ。頑張って背伸びしてて、だけど着実に成長していく。
表向きは嫌っていながら、いつも真正面からミチコにぶつかっていく女の子。
全く似てないようでそっくりな、そんな二人の掛け合いがとても楽しかったです。
二人の距離がどんどん近づいていく様もうまく描けています。ホントいいコンビでした。

全体的に説明が少ないのもよかったです。
テンポもいいし、その分じっくりと余韻に浸れる。
心地よいBGMがその雰囲気をより高めてくれます。
ラストも綺麗な終わり方。最後まで気持ちのいい作品でした。
コミカルとシリアスが絶妙に絡み合う、大人のためのドラマです。

ただ、キャスティングだけはいまひとつ。
監督のイメージだかなんだか知りませんが、下手なものは下手。
あ、でもハッチンは好きです。それとケンドーコバヤシ。意外とうまくてしかもいい声(笑)。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

納得するまで諦めることを知らない旅へ行かないか? 

久しぶりに笑いのツボにはまった作品です!

ジャンルは、ヒューマンドラマになるのかな。
全22話。
物語の舞台は南米。
脱獄囚のミチコが、教会の家に養子として引き取られたハナを無理やり連れて、父ヒロシを探す旅へ。

出会う連中は、どこまでも人間臭く、ただの良い人なんか滅多に出てこないですw

もうね、クズな奴はどこまでもクズとして描かれ、欲にまみれた連中、裏社会で生きる連中、
逮捕したいけどなかなか逮捕できないジャンボ等々
それこそ人としての感情を剥き出しに生きる姿が観ていて、清々しく笑える!

そして、どこまでもバカで純粋で観ているうちに可愛くなってしまうミチコ。
ミチコの理不尽な行動に呆れながらも芯の揺るがないバカなハナ。
二人の掛け合いを観ているとコントみたいに感じるが、ハナの指摘は観ている私の気持ちを
代弁していたりと、何気ない言葉が笑いだけでなく温かい気持ちにさせてくれます。

また、OP曲がラテン系音楽で癖になるサウンド。
何よりシンプルな絵にドット入れたレトロな雰囲気で、昔のルパンみたいな
アレンジでとにかく格好いいです!

声優については、視聴後に不満がでると想います。
真木よう子、大後寿々花、坂井真紀 、中川家・礼二、ケンドーコバヤシ等
と本業ではない人だからです。

違和感もありますが、人間臭い雰囲気の中で棒読みかもしれないが、
それが良い味を出している時もあります。

基本一話完結型の脚本ですが、その内容が濃く観終わると不思議と
いつも満足してしまいます。

これで終わりと思う話もありますが、その終わりを考えたりと
綺麗に終わる話だけではなく、現実的で良かったです。

一つの信念だけで生きるミチコの姿を是非観て欲しいですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18
ページの先頭へ