2022年度のダークファンタジーTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2022年度のダークファンタジー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の2022年度のダークファンタジーTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.5 1 2022年度のダークファンタジーアニメランキング1位
進撃の巨人 The Final Season Part 2(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (355)
1441人が棚に入れました
最後の進撃が始まる。 「その巨人はいついかなる時代においても、 自由を求めて進み続けた。 自由のために戦った。 名は――進撃の巨人。」 ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。 ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。 それでもなお、彼らは進み続けなければならない。 壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。 やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。 調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。 「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。 ずっとそう信じてた……」 壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。 果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……? エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。


声優・キャラクター
エレン・イェーガー:梶裕貴
ミカサ・アッカーマン:石川由依
アルミン・アルレルト:井上麻里奈
コニー・スプリンガー:下野紘
ヒストリア・レイス:三上枝織
ジャン・キルシュタイン:谷山紀章
ライナー・ブラウン:細谷佳正
ハンジ・ゾエ:朴璐美
リヴァイ・アッカーマン:神谷浩史
ジーク・イェーガー:子安武人
ファルコ・グライス:花江夏樹
ガビ・ブラウン:佐倉綾音
ピーク・フィンガー:沼倉愛美
ポルコ・ガリアード:増田俊樹
コルト・グライス:松風雅也
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

軍事侵攻手前の猶予期間

原作意地でも未読


Finalと銘打っての2発め。結局完結せず肩透かし感は否めず。続きは1年後とだいぶ先だったりと一気視聴に向いてると思われます。でも待てないのでつい…
なんとなしに“ターボ”やら“ダッシュ”やら付けていつまでもⅢに届かないストⅡを思い出した。なお毎度楽しみなバトル此度はストリートファイト(市街戦)がけっこうなお手前でした。
おさらいしときます↓

 第1期(#01-#25) 人類対巨人の絶望的なパワー差でも抗う人類の意志を描き
 第2期(#26-#37) 絶対真理と思っていた『打倒巨人』の前提に揺らぎが生じ
 第3期(#38-#49) 揺らぎや萌芽が形となって壁内の人間同士の争いへと発展
 第3期(#50-#59) 明かされる世界の仕組み。壁内人類の災難はマーレ起因らしいことが判明
 第4期(#60-#75) シリーズ初の壁内人類外の視点で始まる最終章。物語は黙示録の様相を纏い 
 第4期(#76-#87) 今ここ

物語は佳境であります。ドラクエで言うところの船を入手して世界がいきなり広がった感のあるFinalseason。物語上では4年経過してて初出情報も多く、途中経過も適宜挿れてくるのでついていくのがやっとです。ちなみに今回のFinalseason Part2を完走してから試しに#60-#62をさらっとおさらいしたら気づきもあったりで余裕のある方にはおススメです。実際に物語完結したらFinalseasonを通して観てみようかなと目論んでます。

では本題。※以下#75までのネタバレは隠してないのでご注意をば。
エレン(とアルミン)にとって海は自由の象徴でした。ところがどっこい海を渡った大陸の住人はエレンたちが住むパラディ島のエルディア人を蛇蝎の如く忌み嫌っております。
巨人を制御下に置く国家マーレの軍事優位性は科学技術の発展により減じる一方。起死回生リーサルウェポン“始祖の巨人”奪還に向けて島への侵攻が秒読み段階。一方で島のエルディア人も事実を知り自衛のための一手を講じようかというところ。FinalPart1で描かれたマーレ側の諸事情は至極説得力のあるもので平和裏な方法での解決はほぼ不可能と思えるものでした。

 世界は残酷だ

ここブレてませんよね。巨人VS人類から人類対人類にシフトしてその“人類”に固有名詞がつけられ大陸諸民族対エルディア人となりました。そして視点は今一度壁内人類に戻って、禍根を断とうとジークが目論む“エルディア人安楽死計画”に伸るか反るかでチャンプルーし始めたわけですが、反るにしてもキリスト教で言うところの“ハルマゲドン”的なものとなるため終始陰鬱なトーンで物語は進行します。
そしてトーンが陰鬱ということはなにかしら決着しないままの“to be continued”だとちょい耐え難いものがあったりもするのでやっぱりまとめて一気が良い気がします(しつこい)。もう遅いけど。待てないので観てしまうんだけど。

しかるべき人が検討熟慮を重ねたプランAと対案プランBというのは往々にして妥当です。そして“妥当”は無謬ではありません。リスクやデメリットは必ず内在します。現実世界でもそのデメリットにやたら攻撃を加え夢のプランCを持ち込む人たまにいますけどちょっと突っ込んだだけですぐ破綻するものでして、特に有事にそういう輩湧きますよね。
この物語はプランCが瞬殺されるリアルさがあり、そんなプランCがダメなところを見せたうえで A or B が残されているわけでより絶望的な気分にさせられます。それで喜んでる自分はドのつくMなんでしょう。A{netabare}(地ならし){/netabare}もB{netabare}(安楽死計画){/netabare}も身も蓋もないけど、結局Aってことになるのでしょうか。

今のところ残酷な世界に救いはなさそうに見えます。それでは1年後。。。



※ネタバレ所感

■とはいえラスト3話

コソボみたいでコロナみたい。最後はコンパみたい。

#85(裏切り者)
{netabare}「断ります。手も汚さず正しくあろうとするなんて…」頭を下げるマガトへのアルミン。手を汚す=仲間を殺す、です。仲間を殺す葛藤をこれでもかと描いてやがります。
それでマガトに宣言してベルトルトの「誰かがやらなきゃ」回想あったりのアルミンじゃなくて手を汚したのコニーなんですよね。実際旧ユーゴの人と話したことあるんだけど、アニメ観てヘタれアルミンって簡単には言えませんよ、普通。つらい。
要塞攻略時の鬼隊長ぶりを思いだせばマガトも頭を下げるタマではなかった。ガビに一瞥してから頭下げたのよね。ここで覚悟したんだろうな。{/netabare}

#86(回顧)
{netabare}「ところで…あんた名前は?」マガトとシャーディスの二人とも教官畑で場所は違えど同じ立場。
シャーディスって「なんの成果も得られませんでしたぁっ!(#1)」の人なのよね。あれも子を失くした母に向けてでした。それで艦もろとも自決するわけで、先に出航したのにはアニとライナー乗ってるしワンチャンいけるかもだが万難を廃するわけですよ。子や孫や未来のために…。とまあカッコいい老兵なんだがこの世界で死に時を自ら決めることができたのは幸せなのかもしれません。
多くは言わんが日本の老人も見習ってほしい。{/netabare}

#87(人類の夜明け)
{netabare}「俺が死んだ後もずっとあいつらの人生は続く」「続いてほしい…ずっと幸せに生きていけるように」エレンの動機。
それとこの回は久しぶりにエレン笑ってるの見た気がする。周囲の仲間もそうなんだけどあの中東風のおっさん(大陸人)らと肩組んで酒を酌み交わしたような未来こないかな?{/netabare}


■“地ならし”を良しとせず

プランA{netabare}(地ならし){/netabare}が発動しプランB{netabare}(安楽死計画){/netabare}却下路線なんだと思います。そして具体性に乏しいとコケにしたプランC(仮)なんですけど本心を言えば追い求めるべきなんです。

{netabare}「虐殺はダメだ。これを肯定する理由があってたまるか」ハンジさん(#84)の一言に尽きますね。
憎しみの連鎖を断つために片方を殲滅するのは民族浄化の発想です。苦しみなく云々も十字軍みたいな善意の蛮行です。しっかし歴史的政治的なモチーフふんだんに揃えてるとはいえタイムリーよね。

なおプランCは往々にして綺麗ごとであるがゆえに実現のための工程をめっちゃ考えなければいけません。ここを疎かにするのは思想の左右なく駄目なものは駄目。{/netabare}


■まだよくわからないのが…

{netabare}未来視スキル。過去巡りツアーを見る限り現実に干渉して変更できてるみたい。まあ終わったらゆっくり振り返りましょう。{/netabare}




視聴時期:2022年1月~2022年4月 リアタイ

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2022.04.17 初稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まだ核心はつかないか

ジーク提案の安楽死計画遂行までのステップを紆余曲折ありつつも進んでいくかに見せかけてエレンの心は変わらずのままだった!!

{netabare}いつの間にか憎悪の対象が巨人から壁外人類にすり替わっているだと!未来の記憶と過去の記憶がいったりきたり。
父に始祖の巨人を奪わせたのはエレンだった!父に未来の記憶を見せつけるとはね。よく分からない伏線が出てきた。
ジークを愛する気持ちは変わっていなかったようで、ちょっと胸打たれた。
{/netabare}

変わらずイエーガー派が取り仕切ろうとするが、マーレと一部のエルディアが過去を水に流して裏切りの共闘。{netabare}元々仲間なのに、知らない大勢の人間を助けるために、殺すのは苦しいだろうなと容易に想像がつく。{/netabare}
発動された地ならしを止めにかかる。
地上に到達したシーンで物語は一旦終わるわけだが、ミカサたちのあの回想とも妄想ともとれるシーンは一体??
最後のほうにエレンの過去回想みたいなのが、あるけど、ヒストリア妊娠について詳細は後で語られるのかなあ??

疑問が増えただけの作品だった。混乱してしまう。
早く続きが見たいものだ。
読んでなかった原作の最後のほうを読んでしまおうかな。


OP
The Rumbling SiM
ED
悪魔の子 ヒグチアイ
OPは前クール同様、自分にはよくわからない。デスボイス系?
EDはまさに作中でよく言われている通り。みんな悪魔の子供かもな。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた。 自由のために戦った。名は--進撃の巨人」 ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。 ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。 それでもなお、彼らは進み続けなければならない。 壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。 --やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。 調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。 「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた……」 壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。 果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……? エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。


第76話 断罪
降りしきる雨の中、一人の兵士が倒れている。その横で謎の巨人の蒸気の中から、あの男が這い出てきて……。

第77話 騙し討ち
ミカサの「助けたい」と思う気持ちは本物なのか。エレンは何のために戦っているのか……。地を響かせ激突する巨人たち。マーレの奇襲に人々は武器を手に戦場へと向かう。

第78話 兄と弟
獣の巨人と始祖の巨人、事態の鍵を握る2体の巨人を目指し、人々は争いを広げる。互いの思いと記憶が交錯し、兄弟の目指す先にあるものとは。

第79話 未来の記憶
弟は兄を拒み、兄は弟を見捨てなかった。救いたい思いだけ。たどり着いた果ての場所でエレンとジークはあの日の記憶とともに、父・グリシャの真実を知る。

第80話 二千年前の君から
二千年前から抗い、戦い、進み続けてきたものたちの物語。それは、一体誰が始めた物語だったのか。歩き続ける始祖ユミルにエレンは語りかける「待っていたんだろ。ずっと…。二千年前から。誰かを。」

第81話 氷解
ごうごうと鳴り響く大地。空まで立ち上る土煙。その先を進む、巨人の群れ。島の壁は今、なくなった。この世からそこにある命を駆逐するまで、誰もエレンを止めることはできない。

第82話 夕焼け
人々の混乱の中、かつては友であり、そして敵だった人物が目を覚ます。止まっていた時は進み、すべては変わった。そうなった時、選ぶのは……。

第83話 矜持
進軍する巨人の軍勢。やがて、何も知らぬ人々を踏みつぶす。それを見上げる兵士と戦士たちは立ち尽くすのか、それとも立ち上がるのか。森の中にいた2人の兵士の気持ちはすでに固まっていた。

第84話 終末の夜
戦火の先に、僕らの敵がいた。僕らは互いを憎み、蔑み、殺してきた。今、焚火の先にいるのは、異なる「正義」を持っている者たちだった。

第85話 裏切り者
世界を救うため、エレンを止める。そう決めた者たちの前に、かつての仲間が立ちふさがる。誰も死なせたくないという思いを胸に彼らは戦う。

第86話 懐古
躊躇えば死ぬ。銃口を向け、引き金を引く。この裏切りの先に、世界を救う道があると信じて。

第87話 人類の夜明け
あの日、見たこと。あの日、語り合ったこと。あの日、選んだこと。それは全て彼が望んだこと。彼は何も変わってない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた。自由のために戦った。名は――進撃の巨人」

この作品の原作は未読ですが、TVアニメの第4期 Part1までは視聴済です。
劇場版は未視聴ですが、基本的に総集編と聞いているのでこちらは未視聴でも問題無いと思っています。
OADも未視聴ですが、dアニメストアなどで配信しているようなので、こちらは時間を作って視聴したいと思います。


ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。
ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。

それでもなお、彼らは進み続けなければならない。
壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。

—やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。

調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。
「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた……」
壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。

果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……?
エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

原作既読組は、先んじてこの展開を知ってたんでしょうけれど、誰がここまで壮大なストーリーを想像していたでしょうか…
少なくても、私の想像の遥か斜め上をぶっ飛んでいる作品です。

それと同時に、必死にならないと展開を読み解けない状況に陥りつつある気がするのは、きっと私だけじゃないと思います。

誰が味方で誰が敵なのか…
何が正義で誰が悪なのか…
そもそも敵味方、或いは正義や悪なんて存在しないのかもしれません。

それじゃ、第1話での衝撃的な出来事…エレンの脳裏に焼き付いて決して記憶から消えることのない惨劇は一体何だったのでしょう。
あんな悲劇を二度と繰り返さないよう、調査兵団が組織されこれまでやってきたのではなかったの…?

そしてそう簡単に頭や気持ちの整理ができません。
エレンは味方…それとも敵?
エレンは正義…それとも悪?

原作未読の私は、こんな基本的なことすら答えを出せないでいます。
物語の中でミカサも進む覚悟と勇気を問われていました。
ミカサは自分なりの答えを持っているから先に進んむんじゃ無いと思うんです。
答えが見い出せないから進んでいるんだと思います。

どんな結果が待っているかは分かりません。
だけど、少なくても進むことによって距離が縮まり、お互いがゼロ距離になったらまた昔みたいに向き合えるかもしれない…
そんな一抹の希望を胸に抱きながらミカサは進んでいるんだと思います。
そして、きっとそれはアルミンも一緒…

エレンは変わってしまったのでしょうか…
それとも昔のままのエレンなのでしょうか…
昔って何時を指すかも曖昧で明確ではありませんが、狭くて息苦しい壁の中で安らぎや幸せを感じたひと時を昔と言うのなら、きっと逆転の可能性だって残っているんだと思います。

何が何を逆転するのか…
それはミカサやアルミンが…そして人類が幸福になる選択肢にほかならないと思います。
きっと巨人はその幸福を掴むためのツールの一つに過ぎないのかもしれません。

そしてその答えは、2023年に放送が予定されている完結編に持ち越しとなりました。
これまで「The Final Season」と銘打ってきた作品の完結が先送りになるということですが、個人的には全然OKだと思っています。

ややもすると、この第4期で本当に終わっていたのかもしれません。
ですが構成を熟考した結果、完結までにまだ尺が必要だと判断されたのでしょう。
ここまでじっくり腰を据えて制作されてきた作品なんです。
だから誰もが納得する最高の形でエンディングに繋げて貰わないと…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、SiMさんによる「The Rumbling」
エンディングテーマは、ヒグチアイさんによる「悪魔の子」
個人的にはエンディング曲の方が好みでした。

1クール全12話の物語でした。
この作品はどの様なエンディングを迎えるのでしょうか。
その顛末を全世界の視聴者が見守っていると言っても過言ではありません。
必要な時間は待ちます…
待ちますので、最高のエンディングが目にできるのを期待しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

71.0 2 2022年度のダークファンタジーアニメランキング2位
不滅のあなたへ 第2シリーズ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (143)
557人が棚に入れました
フシ:川島零士
観察者:津田健次郎
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

終わる種族と終わらないネクロマンシー

結論から言えば前期のグーグー編が{netabare}ピークであり、それに比べると本作は
明らかに劣っていると言わざるを得ないでしょう。

ボン王子のキャラ性含め出会ったくらいまでの展開には好印象を持てましたが
レンリル防衛戦が無駄に長く、物語性が希薄なように感じました。

ダークファンタジー特有の残酷悪趣味描写やカハクに見られる同性愛志向については
断固たる意志で以て減点対象と致しました。

たとえ町を守るためとはいえ、あまりにも軽はずみに命を粗末に扱うような戦術は
特攻にも劣り、悪趣味なものを感じずにはいられません。

不死の存在を強調するような描写、その背景には【ムーンショット目標】が
あるのではないかと個人的には推測いたします。

本作で終わっていいはずなのに、現代に至るまで終わらない物語の意図するものは
不死という存在が現代でリンクするからに他ならないということだと思います。

遺伝子・細胞治療の技術だけでも不老不死は理論上実現可能ということになりますが
【ムーンショット目標】はそれを超越したテクノロジーを実現可能とする国家的計画であります。

戦いで「片目」を負傷するといういつものワンパターンは手塚治虫の時代より続く
お約束でありますが、それのみならずフシが根っこのようなものを張り巡らす様は
これもお約束の【世界樹】=【ユグドラシル】を表してるということになるのでしょう。

思えばED映像に「木」が出てくるのも、そういう意図があったということですが、
例えば【ユグドラシル】と【ムーンショット目標】の関係性について詳細に記すならば
話が終わってからでは遅すぎであり、各話レビューという形でしか意味がないと
気づいた時には後の祭りでありました。

何故か至る所で強調される【ユグドラシル】がどのような意味を含んでいるのか?
それをわかりいいように説明するのは至難業でありますが、
折を見てこれに挑戦したいと考えている次第にございます。

そして【世界樹】に込められた野望?を暗示する表現は{/netabare}今後も繰り返されるでしょう。


●「機械仕掛けの神」と微笑むヒロイン
{netabare} 死者が見えこれと対話できる能力を持つボン王子は巫女のような存在であり、
生と死の狭間に生きていると考えることもできるわけですが、
もし仮に死ぬとしても、それなりの理由があるべきと視聴者はもちろん
誰しもが考えることでしょう。

前期でグーグーの件等があったため、視聴者の多くは死にとても敏感であり
ボン王子もその例外でないどころか、むしろグーグーと似たような運命を
辿るものだとある意味覚悟するわけであります。

更に決定的なのが前回の予告でナレーターが「ボン王子の死」を確定的なものとして
明言するわけですから、少し納得がいかないものの惜しい人を亡くしたと
これを渋々受け入れざるを得ないということになるのでしょう。

それでも「断頭台」を使ったあまりに残酷過ぎる不条理な死に対しては
憤りをはらんだようなもやもや感、引っ掛かりを覚え、違和感は最後まで残るのであります。

しかしそれこそが「機械仕掛けの神」=「デウスエクスマキナ」の発動要因でありました。
「デウスエクスマキナ」とは主に悲劇などで使われる伝統的な手法で
物語の演者が窮地に追い込まれ万事休すかと思われたその時に突如現れ
救済を与える「機械仕掛けの神」のことであります。

これを発動させるためには、観衆の演者に対する共感性や同情心が絶対条件であり
悲劇的な結末を迎える定めを負った物語の演者を何とか救済して欲しいと
観衆の誰もが心に願う時、物語の「予定調和の神」が突然天から降りて来て
救済を与えるというものでございます。

これはある種の心理操作術でありマインドコントロールでもあるわけですが、
これを見事に決めることできたなら脚本家からしてみたらしてやったり感は
計り知れないものになるのでありましょう。

今にして思えばボン王子が閉じ込められた牢獄は「滑車」を使った方法で吊るされて
いましたが、「機械仕掛け神」の装置も滑車を使って発動されるわけであります。

「断頭台」にしてもちょっとしたカラクリ装置的な意味合いがあり、そういう意味では
「デウスエクスマキナ」を暗示していたという風にも考えられます。

そんなわけでナレーション詐欺という反則ぎりぎりのチートテクを駆使して
絶妙の機転により「悲劇の王子」を救済するわけですが、救済が果たされた時
その傍らで微笑んでいたのは「グーグー」にとっての運命の人であり、
本作最強ヒロインでもある「リーン」その人でありました。

「グーグー」の死があまりに不憫であったからこそ、今回の悲劇的結末を阻み
救済を果たした「女神の微笑」は視聴者の胸に温かくて深い安堵感を
もたらしたことでありましょう。

このタイミングで最強ヒロイン「リーン」を使うのはある意味あざといとも言えますが、
すべては脚本家の計算通り{/netabare}であったことは認めないわけにはいかないでしょう。


●キャラ設定の忠実さは天下無双
これはある意味予定調和に過ぎないのかもしれませんが
グーグーに{netabare}死相が浮かんでいたように、やはり完全なるキャラ設定が施されてた
「ボン王子」にも当然の如く死相が憑いて回っていたわけであります。

純粋なる少年のような心を持つ王子は「巫女」であり
「死者」と対話できるのも彼が生と死の狭間に生きる宿命を負わされた故
なのかもしれないとも考えられますが、人々から愛され
愛に満ち溢れた生涯を送った彼の幕引きに、敢えて「断頭台」を用いるとかいうのは
悪趣味極まりなく、やはり本作は前期同様随所随所テイストがキツ過ぎて人様には
到底推奨いたしかねる要素が多分にあるという話にございます。

本作に限らず至る所で見受けられる「教団」とかいう組織、その元ネタは
「ローマカトリック教会」と見てまず間違いないと思います。
そしてローマカトリック教会に属する【イエズス会】とは
世界最凶で最狂で最恐の陰謀機関であり、ありとあらゆる悪事を積み重ね
早い話が人の血が通わない鬼畜外道の集まりなのであります。

もちろん一般信者はよく理解してないか騙されているだけなのですが
悪趣味な「断頭台での処刑」とか、いかにも野蛮なローマ人が好む発想であり
さらに厄介なことは、その野蛮なローマの残党たちの生き残りが世に潜み
その力と影響力、未だ衰えること知らずな状態にあるというものであります。

この世界には秘密があります。

「チェンソーマン」のレビューでも触れていますが「裏設定」に秘められた謎を
解くことにより、もしかしたら「世界の秘密」を解き明かすことができるのではないか?と
個人的にはそう考えていたりますが、そんなわけでここでもやはり
「数字」について解釈してみようかと思います。

6話で鉄に固められたフシを後目に黒の「観察者」が数えた数字は「112049」であります。
この数字をすべて足しますと
1+1+2+0+4+9=17
1桁の数字の解を出すために「17」の数字を更に足します。
1+7=8
【8】という数字が得られるわけであります。
当然【8】には意味があるわけですが、重要なのが本作の物語やキャラ設定と
この数字の意味するところが連動してるということでございます。

しかしながら本作の裏設定にまつわる話はかなり面倒で厄介なものであるために
これについて完全解析するのは相当長い時間を要するという問題が発生してしまうため
気長にちびちび進めていくか、もっと簡単に説明できる{/netabare}他作品でやった方がよいのかも
というオチになるかと思われます。

そんなわけでアニメアンチの憂鬱は今後も続くことでありましょう。



要するにあれでありますが、「ボン」とかいうキャラの声優がラスボス過ぎるという突っ込みは
ここ「あにこれ」では{netabare}もはや定番すぎるネタとなってしまい、本作においてもやはり
ラスボス声優がやりたい放題かましてくれたおかげで、「無職転生」とかいう作品のキャラ設定が
あまりに下手すぎて見るに堪えないメリケンジョークみたいな失笑にレベルでしかないというのは
極めて個人的な感想でありますが、いくら愚民風情から徴収可能な使い放題の予算を
余裕で確保できるNHKアニメだとしても「ボン」というキャラの設定は、{/netabare}やり過ぎ感が惨過ぎて
いい加減にしろという結論にございます。

要するに{netabare}「ボン」は見かけによらず愛され{/netabare}キャラで、「無職転生」で見事に失敗した
大逆転を余裕でこなすチートキャラなのですが、本作と予算がない?なろう系と比べて言えるのは
やはり金がないとキャラも魅力的には描けないか?というとても皮肉で下衆な話にございます・・・

ジェンダーフリー論もNHK系がやれば説得力は増しそうでありますが
本作でも当然のように展開されるジェンダーフリー論に対し徹底アンチの当方としましては
人気作「リコリコ」を減点したように本作も当然の如く減点する方針にございます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

話の作りが雑...。

{netabare}
深夜アニメから移転し夕方アニメに。
夕方アニメになったにもかかわらず、グロテスクなシーンや過激描写は1期よりも多かったような。
2期も2クールだけど今回は一貫して王国での話、そしてノッカーとの戦闘がメイン。ここまでそれほど強くないイメージのノッカーだったけど、今回の章でかなりインフレしてた気がする。
フシは1期とは違いほぼ人と変わらない模様。
それはさておき、話の内容。
個人的には1期のグーグー編は面白かったけど、その後の島編は展開が雑すぎてあんまり。そして今回の内容も島編同様に雑な部分が目立ったので自分の評価は厳しめ。

微妙と言っても、ノッカーが絡んでこない最初のボン王子や宗教の話に関しては良かった。
容赦のない宗教団体相手で先の展開が読めなくて面白かった。
フシみたいな異端の存在があると、それを敵対視する輩が現れるのも仕方ないね。
フシを引き渡すか否かでの葛藤や対立の描写は良かったと思う。
一度ついた悪名は長い間付き纏うことになるから、不死身だからこそ引き渡してはいけないというのはなるほどと思った。
この頃は話の展開に関しても、基本的にフシが自分の能力だけを駆使しての状況打破だったので比較的違和感もなく見られた。

後半はちょっと違和感。
ノッカーとの大規模戦闘が始まるからそれに予め対処しておこうというのは自然な考えだけど、ノッカーの襲来はフシだけが分かることであって、何の縁もない王女がよそ者をいきなり信頼して国防を任せたり、家の建て替えの許可をしたりするのは不自然でしかなかった。
家の建て替えに誰も気づかないのもなんともご都合感が。
まあ敵が敵だけに一部は仕方ないんだろうけど...。
この作品どの章も毎話突っ込みどころというか、「ん?」ってなるようなところが幾らかある気がする。

そういう細かなとこを差し置いても後半の展開は好きじゃない。
ゲームのデスルーラのような戦法が大した葛藤もなく描かれているのは違和感。どうせ復活できるから...という理由でのボンの自己犠牲も引っかかる。最後は特に迷うことすらなくここまで死んだキャラたちの全員蘇生。
生と死に関する倫理観がちょっと異常な作品のように思ったかな...。
不死と言う設定があるんだからそういう倫理的な部分をしっかりと描かないといけない作品だろうに。
そもそもフシとボンの能力が組み合わさることで、何でもありになってしまって純粋な面白さも削がれてしまっている感。
いきなり色んな能力が出てきたり、蘇生だったり、洗脳だったり、最後の方は超展開で滅茶苦茶。
ハヤセは最後に狂ってフシに危害を加えたのち自害しただけで、2クール目序盤から出てきた割にはフシの足を引っ張ってただけで好きになれる要素が0。ボン王子は1クール目も2クール目もフシのために色々奔走していて好きになれたけど。

現世編、ここまでとは違い新鮮で面白そうだけど、この作品のことだからまた色々雑なんだろうなとあまり大きく期待はしていない。

私的評価:36点
私的ベスト回:5話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
2期でOP変わらないの珍しいな。久々。
主人公態度でかくなってて草なんだ。
魚になってる時にノッカー出てきたらどうすんねん。
賢くなってるやんけ! 可愛いな。主人公ゴミみたいになってるじゃんw
コロナ対策。こいつトナリだったりする? ゴールデンカムイか?
もう50歳越えのババアだろうに見た目随分若いな。
ED歌詞なし貫くのね。

2話 ☆6
このOPコーラスいらん。ざっこw こいつなんのために再登場してん。
1期振り返り。ただのお涙頂戴要因かよ。なんでそこまでした?
理解者ってなんだよ? 被害情報通告botと化したツダケン。
デブくなったな。時代進みすぎや。斎賀みつき ホモセしろ。
いや、女にもなれるか。

3話 ☆5
斎賀みつき 事実ノッカー引き寄せてるよね。なろう主人公かな?
時代を横断してる感じいいね。OPの人だ! 子安 ギャグいらんなぁ。

4話 ☆7
飯食いながら見るんじゃなかった。これトナリ?
向こうの剣当たんないじゃん。百鬼夜行かよw

5話 ☆8
非現代舞台に現代のもののパロディを入れるの好きじゃない。
カハクみたいな超能力的な力この世界観だといらんなぁ。
こいつ序盤の胡散臭さからは想定できない良い奴で草。
けど誰か死んだ時に打ち拉がれそう。
マーチの姿になったのは幼児退行的な心情を表してるのか?
抜け殻も作れるんか。全く嬉しくなさそう。
この時代背景で言うのもなんだけど倫理的にもw 復活させられるんか。
難しい立場だなボン。
頭悪そうに見えて安易に行動せずにしっかりと状況を俯瞰してるの好き。
ずっと磔ってのが影を見ての恋愛という状況を作り出すためだけの違和感ある設定だなw 合法万引きやめろ。どう見ても女だろw
フシ現代人なら二次オタやってそう。

6話 ☆6
カハクに同情する。そんな昔のこと引っ張るな。
要するに身を売れと言いたいのねこいつは。
不死身だから別にフシは軽視してもいい派と、不死身だからこそ今引渡したら悪名が未来永劫付き纏うからまずい派がいるの面白いな。
ここで巨大グマになったらどうなるん?
これ実は出られなかったら詰みじゃね? これ夕方に放送できるんだな。
トドの生存テンプレすぎてワロタ。

7話 ☆5
子供から奪うなよ。ボンは死刑ではないのこれ。
床簡単に壊せるとか普通に脱獄できそうな檻だw
こんな監禁する奴が助けてくれるわけ。床治ってて草。
その壊れた檻どう説明するw 悪魔って認めるんかよ、状況悪化しない?
てか王族そんな簡単に処刑していいの? そういやカハク空気じゃん。

8話 ☆7
すまん幽霊化展開はネタにしか見えんw ああ複製ね。これバレバレだろ。
あのデブなのかこれがw 本筋に迫る話初めてな気がする。
あいつら放っておいてもいいだろ。

9話 ☆6
こんなに人おるんかよw グーグーとかいう切り札が。
ほんとに返してくれるのか? まるでバトルアニメみたいな。
謎の1年猶予。

10話 ☆6
狼で喋るのネタでしかない。姉いる前で死んだ弟の姿になってやるなよ。
奴隷返せないならなぜこのタイミングで出した。

11話 ☆6
一人でていって草。逆張り民いて草。
一気にカリスマ性増してるボン王子。生贄?
生贄じゃないなら普通に使えや。誰も死んでないやん。
ノッカー騒ぎではないんかよw

12話 ☆5
王は民の気持ち考えてないだろ大抵。全部の家建てかえるの?w
グロい。騒音すぎるw 皆厭わず自分の家壊すの違和感しかないわ。
王女もなんでそんなことをよそ者に認めるw

13話 ☆3
見た目良さそうなのに。水炊きに作るとかいう要素あるか?
白い膜の指摘今更すぎて草。口に入れて害はないとかいう言い方w
監視社会の完成。よそ者によくそこまで許せるわ。
明らかに怪しいだろ、何を国防まで任せられる。音デカすぎる。
祭りとはいえ流石に誰も異変に気づかないのは無理がある。
結局今のは何? 人を作り出しての八百長?
お前は大丈夫でも仲間に危害行くだろ。

14話 ☆5
勝手に入るなw キャラデザが寒すぎる。ツダケンも見えてたか。
傍観者って言ってたな。

15話 ☆5
投石器を使うノッカーさんw 新しい武器オーバーテクノロジーすぎて草。
なぜ言語通じるw

16話 ☆5
ノッカー絶許。銃初めて使う癖にエイム良すぎて草。頭脳派ノッカー。
蘇生できることバレたか? これ不死身って扱いでいいんか。
デスルーラw ゲーム脳戦法じゃねーか。
いや、カハクが悪いだろ。急に皆頭悪くなるの草。

17話 ☆2
これフシが疫病神思われるだろこの時代なら。リセットだ。
殺してもおkなこと民に説明しとけw 民の混乱を招くだろ。グロ。
マジで疫病神でしかないな。
生き返りたいという意思があったら生き返れるのか?
なんでハヤセ急に頭おかしくなってんの? 何このクソ展開。
あれから200年しか経たんのかよ。

18話 ☆7
このアホみたいな展開。ノッカーってフシ狙いじゃなかったの?
血の跡が。無限増殖w フシに自分の体を託すのか。大丈夫かこの作品。
こういう自己犠牲をいいように描かれてるのはなんかな。
カムってあのデブか。誰も救われなくて草。ホラーかよ。
よくこの時間に放送できたな。

19話 ☆2
死んだのに元気すぎて草。思い出せるのかよ。
やっぱ留まりたい人だけ復活するのか。
これボンさえ生きてれば他は何回食われようが関係ないじゃん。
マーチが取りつかれたらマーチも殺すの? 手元に戻るんかw
イキってたのに急にやられてて草。なんでもありで草。クソすぎる。
こいつらも生き返らせるんかよw 結局姫様は? これクソアニメやろ。

20話 ☆5
お前ら何もしてないのに。これ大団円で終わるのw
ツダケンも霊なんか? まだこの教皇たちいるのかよか。
自殺か。スカッと展開w 死んだ 現代か。

曲評価(好み)
ED「Roots」☆2
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

仲間とともに未来を守れ

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
作者は大今良時先生…

これまで「マルドゥック・スクランブル」の作画や「聲の形」などを手掛けられた方です。
「マルドゥック・スクランブル」は未視聴ですが、いつか視聴したいと思っていた作品です。

「聲の形」は京アニさんが手掛けられた名作ですよね。
この作品については既にレビューも書いていますし、そもそも多くを語る必要のない作品だと思っています。
物語やアニメーションそのものはもちろん、はやみんの迫真の演技も鳥肌モノです。
視聴されていない方に視聴を勧められる作品だと思っています。


フシは最初、地上に投げ込まれた“球”だった。

赤子同然だったフシは、母なる少女、非凡な兄、戦場の友たち、 最後に一人の老婆を見送り、
人間に近しい成長を遂げた。

それから数十年。

宿敵・ノッカーの攻撃により、世界は再び混乱に陥っていた。

フシは長い沈黙を破り立ち上がる。
しかし気づいた。一人で戦うことはできても、一人で守ることはできないと。

新たな犠牲を払ってでも戦いに挑むか、それとも…。

未来を守るフシたちの闘いを描く。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

Season1は、フシの誕生から成長までが描かれていました。
この様にカテゴライズすると、Season2は自我の進化という感じで合っているでしょうか。

フシはずっと停滞していました。
ですが沢山の、何世代もの人々との触れ合いが、少しずつフシの凍えた心を溶かしていったのでしょう。
INTRODUCTIONに書いてある通りです。
フシは一人で戦えるけれど、独りじゃみんなをノッカーから守れない。

これがフシの停滞している原因の根本です。
何故ならフシは何度でも蘇ることができますが、人間は死んだら最後、もう二度と生き返ることはできません。
だから人は死んだら失ってしまう…
次々とフシの元からいなくなってしまう…
きっと、それが堪らなく寂しいのだと思います。
だから、人には人生を全うして欲しい…これがフシの原点だと思うんです。

これって、これまで数えきれないほど長い時間を生きてきたフシだからこそ、これが原点になり得るのだと思います。

私たちのリアルだって、誰とでも仲良くなれる訳ではないので、自分から離れてしまった人はこれまで大勢いたと思います。
中には離れて寂しいと思う人もいたでしょう。
ですが、今思い返してその人の名前は顔を思い出せますかと問われると答えに窮します。

記憶の容量は限られていて、生きているうちに沢山の情報が入ってくるから
ある程度忘れてしまう…脳ってそう出来ていると聞いたことがあります。
だから、時間が経って思い出せなくても、それほどの悲しみは感じないと思います。

それではフシはどうでしょう…
人外以外の時の記憶はあまり無いようですし、ノッカーとの戦いでよみがえった際に記憶の一部を欠落することがありますが、ふとしたキッカケで思い出すことができるんです。

それが、私たちなら人間一生分だけですが、フシは果てしない昔からの記憶から思い出せるんです。
その間に出会った人の数って、間違いなく尋常じゃ無い数値が叩き出していると思います。
脳裏に深く刻まれた人数が多くなればなるほど、寂しさを感じてしまう…
それがフシなんだと思います。

今回は歯車の一部が狂ったことをきっかけにノッカーを撃退することができました。
もちろん、フシの全力全開もしかと見せて貰いました。

きっと普通の作品ならここで終わっても全然おかしくありません。
寧ろ、ここで終わるのが普通だと思うんです。
全然綺麗な終わり方だと言っても過言ではありません。
それがまさかのSeason3の制作が決定したんです!

ここからどんな物語が紡がれるかが楽しみで仕方ありません。
でもその前にSeason2のMVPを記載しておかないと…

きっとMVPは人それぞれだと思います。
私にとってのMVPはボンシェン・ニコリ・ラ・テイスティピーチ=ウラリスです。
最初の出会いは最悪…
己の事しか考えていない、自分の事が世界で一番可愛くて仕方ない感じ…
ですが、物語が進むうち次第に評価を変えざるを得なくなりました。
フシの絶体絶命のピンチを救ったヒーロー…
もう、このシーンは涙無しには見れませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

NHKの作品ってやっぱり凄い!
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は第1期に引き続き、宇多田ヒカルさんの「PINK BLOOD」

2クール全20話の物語でした。
NHKの作品ってやっぱり凄い!
Season2はしっかり堪能させて頂きました。
そしてSeason3も楽しみに待たせて頂きますね^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

70.0 3 2022年度のダークファンタジーアニメランキング3位
ヴァニタスの手記[カルテ](第2クール)(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (93)
387人が棚に入れました
【そう遠くない未来に、吸血鬼(おまえたち)は滅ぶ。】――聞いたことはありませんか? 吸血鬼に呪いを振り撒くという、機械仕掛けの魔導書(グリモワール)のお話を。いま“ヴァニタスの書"に導かれて、物語の歯車は廻り始める…。「19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク」をテーマに、「PandoraHearts」の望月淳が紡ぐ、呪いと救いの吸血鬼譚、開幕。

声優・キャラクター
ヴァニタス:花江夏樹
ノエ:石川界人
ジャンヌ:水瀬いのり
ローラン:河西健吾
オリヴィエ:前野智昭
アストルフォ:村瀬歩
クロエ:釘宮理恵
ジャン=ジャック:濱野大輝
ルカ:下地紫野
ドミニク:茅野愛衣
先生:石田彰
ムル:小牧未侑
ダンテ:木内太郎
ヨハン:遊佐浩二
リーチェ:久間梨穂
ベロニカ:日笠陽子
ルスヴァン:森川智之
ルイ:島袋美由利
ネーニア:名塚佳織
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゴスの故郷はおフランスだかんね

原作未読


分割2クールの後半。前半“ジェヴォーダンの獣”次なる事件を示唆して終了。さてどうなるやら?
ご参考までに前半1クールで撤退された皆さんのお声はおおかたこんな感じ↓

 ・ヴァニタスとノエが近い→女子向けやん
 ・唐突なデフォルメと挿入されるギャグが寒い

仰々しく荘厳なノリには場違いなコメディ要素挿れんでもよくね?ってのと、BL要素には距離を置きたい心境ってところでしょうか。
これら後半2クール目は前半より控えめだったと思います。あるいは慣れたか。前者については作風なので相性の良し悪しはありましょう。後者は定義が難しくこの作品にみられる耽美的なノリでは致し方なし。よくよく物語を追ってくとホモよりヘテロに重きを置いてそうな気もします。
よく言えば尻上がりってかんじでしょうか。嫌気されそうな要素が抑えられたか上回るなにかがあったのか、前半で垣間見えた呪い持ちやらなんやらの世界観に肉付けがなされていきます。
“ジョヴォーダンの獣編”が呼び水になってさらにひと盛り上がりある感じ。なんでだろう?
ジャンヌみたいな史実では救国の少女から一転魔女認定で火あぶりーの末路なり、UMA相当のジェヴォーダンの獣などなど舞台フランスのちょいとした怨念ネタが吸血鬼設定によく合います。素材選びが功を奏しているのがまずは前提。
次に背景が明かされのっぴきならない事情が露わになるにつれて、DQN系主人公ヴァニタスも「まあこれじゃぁしゃーないかな」と思えてきます。前段で「ヴァンピールってなんぞや?」と作品説明兼周辺キャラの深掘りを済ませてから、今回の後半2クール目にて主人公らに焦点を当ててます。下ごしらえ済み周辺キャラと本丸主人公が絡む相乗効果で尻上がり感が出たのでしょう。
そして最後のワンピース↓

 破滅の美学

本来のゴシックと趣きは異なりますが日本で花開いた文化位相とでもいいますか。闇、死、廃墟、神秘的、異端的、退廃的、色で言えば「黒」といったイメージをボンズさんがうまいこと装飾してくれた結果良いものに出来上がってます。キーワードまとめると

 ・ゴシック心の故郷フランス
 ・吸血鬼
 ・闇寄り史実モチーフ
 ・もちろん本丸ゴシック
 ・無駄に荘厳な梶浦劇伴
 ・ボンズさんの作画

私の年代だとヴィジュアル系バンドなんかがイメージしやすいです。今となっては格付けマスターの某ドラマーさんなんて満身創痍でドラム叩く姿が一つバンドの味だったりしましたけどあれって破壊的なプレイと身体の崩壊とが行き来する危うさがあって妖艶な魅力を放ってたものです。幸せな老後のイメージがつかず、というよりもつけちゃいけない気にさせる数少ない人たち。そんなのの集合体。
能天気に構えてたら思いのほか重く、よくよく考えたら全体の仕掛けがそういった重さにマッチすることで結局堪能できましたよって作品でした。



※雑感

■マシ
{netabare}あいかわらずジャンヌとドミニクの業が深い。好物。{/netabare}

■たぶんこういうとこ
リトグリの『Your Name』はムービー共によかったです。冬のパリも良さげ。
{netabare}でもしいたけ目のノエは映像に合わないよね。たぶんそういうとこ。{/netabare}

■ラスボスのその先に
{netabare}「そして…その旅路の果てに」「彼をこの手で殺すまでの物語」
未だ成らずですね。続きやってほしいっす。{/netabare}



視聴時期:2022年1月~2022年3月 リアタイ

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2022.04.09 初稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

箸休めの名店

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
本筋はダークファンタジー。吸血鬼と人間の友情、それぞれの世界における憎愛等も描かれる。

1期に比べると、ストーリーが重視され、内容にも重みが増した。作品全体の流れとしては、正しい方向なのだろうが、個人的にはやや不満が残る2期となり、1期☆4から下方修正し、2期は☆3とした。

レビューではその理由を、レビュタイに絡めて。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
つまり、ダークファンタジーとして観るなら、☆3。ラブコメとして観るなら、☆5だということ。ポテサラがめちゃくちゃ旨いのに、唐揚げは普通の定食を食べてるイメージでした(笑)

だからぶっちゃけ、3話に1話くらい、ジャンヌのラブコメ入れたら☆4にしたんだが(笑)

この2期は、ストーリーを重視してサブキャラを深めたことで、色々と分かりにくくなった感じがした。ジェボーダン編は、確かに魅力ある2人の魅力ある愛の物語だったが、やや長く意味が分かりにくくなった。

個人的には、2人の恋愛面に内容を絞り、3話くらいにスッキリまとめてテンポを上げてくれた方が好みだったかな。

その上で、本作の箸休めたる、ヴァニタスとジャンヌのラブコメをちゃんと魅せる。

つまりはまあ、ショートエピソードを繰り返し、主要キャラの関係の深まりに注力した1期の構成が正解だったと、私は思っているということ。

現に、ラブコメ要素を取り戻した19話目は☆4、ラブコメ全開の20話目は☆5と間違いないクオリティだと思った。

ヴァニタスもジャンヌも、本当に可愛い♪ あの2人をずっとニヤニヤ眺めていたいな。

まあ、それもそれで、シリアスの合間にあるのも大きいしね。ポテサラは確かに旨いけど、ポテサラ定食にされたら、それもまた違う気がするし。

ということで、三期がもしあるのなら、もう少しラブコメの比率を増やしてほしい。それだけっす。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなりアクセル全開だな。こちとら、ジャンヌのラブコメが観たいのに(笑)

2話目 ☆4
ジャンヌ、カッコ良いカワイイだな♪

3話目 ☆3


4話目 ☆3


5話目 ☆


6話目 ☆
ジェボーダン編、よくわからないまま進んだな。

7話目 ☆4
ようやく、ラブコメに戻ったな。クロエもジャンヌも可愛いな~(笑)

8話目 ☆5
ヴァニタス、デレた(笑) ローラン、テンション高い(笑) ストン(笑) 腑に落ちた(笑) 100か0かの好感度(笑) 肉食系女子(笑) ルカ様(笑)

9話目 ☆3
蒼月の吸血鬼、なかなか面白いキャラだな。

10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「ヴァニタスの書」…「蒼月の吸血鬼」という童話に登場する呪われた本の名前です。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメの第1クールは視聴済です。
第1クールでは、物語が尻切れトンボで終わっていましたが、公式サイトの構成などを見ると、最初から分割2クールの前提で制作されていたようです。


これは、滅びゆく吸血鬼たちの物語。
人間と吸血鬼が存在する19世紀フランス。

吸血鬼の青年 ノエは、
吸血鬼に呪いを振り撒くという魔導書“ヴァニタスの書”を探しにパリへ向かっていた。

途上の飛空船の中で、ノエはある事件に遭遇する。
その混乱の最中、ノエの前に現れたのは、吸血鬼の専門医を自称する人間 ヴァニタスだった。

ヴァニタスの手には、ノエが探していた呪いの魔導書“ヴァニタスの書”があり…。
二人の出逢いにより、呪いと救いの吸血鬼譚が幕を開ける―


dアニメストアのあらすじを引用させて頂きました。
あらすじの内容も第1クールの内容を配慮したモノになっていますね。

主人公のヴァニタスを演じているのは、最近良くお声を耳にする花江夏樹さん。
まぁ、多くの説明は必要無いと思いますので、これ以上は割愛の方向で…^^;

個人的には、ジャンヌを演じたいのりちゃん、ドミニクを演じたかやのん、他にも、みかこしやくぎゅも出演されているので起用されている声優さんは豪華です。

ですが、個人的にはアメリアさんが抜群だったと思っています。
主要登場人物ではないので、登場の機会は限られていましたが、演じている声優さんは公式サイトやwikiにも記載されていないんですよ。

でも、声を聞いたら一発で分かります。
そう、アメリアを演じていたのは下屋則子さんなんです。
この作品の音楽は梶浦由記さんが担当してくれています。
下屋さんと梶浦さんの組み合わせって…
まんま劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel]じゃありませんか!?
下屋さんの温かく包み込むような声質…キャラとの相性も抜群だったのも相まって、この作品でも目一杯堪能させて頂きましたよ。

一方、物語の方は第2クールまで尺を使って描かれましたが、必ずしも歯切れの良い終わり方だったとは思えませんでした。
原作が連載中なので、これは仕方ないんですかね…
アニオリエンドという選択肢もあったかと思いますが、きっと原作を大切にした結果なのでしょう。

オープニングテーマは、Little Glee Monsterさんによる「Your Name」
エンディングテーマは、モノンクルさんによる「salvation」

1クール全12話の物語でした。
作画も綺麗ですし、声優さんの演技も申し分無し…
物語にある一定以上の結果を求めなければ、楽しめるのではないでしょうか。
個人的には総じて楽しませて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

63.4 4 2022年度のダークファンタジーアニメランキング4位
BASTARD!!―暗黒の破壊神―[NETFLIX](TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (61)
216人が棚に入れました
近代文明の崩壊から400年後、世界は魔法と剣が支配する混沌の中にあった。 破壊神アンスラサクスの復活を目論む闇の反逆軍団は、その圧倒的な魔力を持つ四天王を中心に、世界を支配するべく、勢力を広げ続けていた。 そんな中、中央メタリオン大陸にあるメタ=リカーナ王国は魔導師率いる闇の反逆軍団に襲撃される。 王国を救うため、大神官の娘ティア・ノート・ヨーコは一つの決断を迫られる。 それは幼なじみの少年ルーシェ・レンレンの内に封じ込められている、かつて世界支配をもくろんだ古の大魔法使いを復活させること。 そして、その封印を解くことができるのは処女による接吻のみ――。 差し迫った危機にヨーコが意を決してルーシェと唇を重ねた瞬間、黒く強大な妖気が周囲に満ちていく。 最強にして最狂、超絶美形主人公、伝説の魔法使いダーク・シュナイダーが今、復活を遂げる!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ワンパターン

{netabare}
古い作品のネトフリリメイクという最近よくあるパターン。
そして、これも含めてどれも面白くない。
地上波放映で視聴。

何がつまらないかと言われると内容がワンパターンということに尽きる。
大きな目的もなく、話に工夫もなく、毎回強そうな敵が現れてはその敵と数話かけてグダグダと戦っているだけ。
倒しきったと思ったら、実はまだ倒せてないみたいな展開何回やるんだよって・・・。
序盤はまだ比較的サクサクだったけど後半の尺稼ぎは本当に酷い。
その上、ほぼほぼダークシュナイダー1人で戦っていて他のキャラは空気なため違う敵と戦っていても同じシーンにしか見えない。
活躍あると思っても結局噛ませで終わるって言うね。
画面色も常に暗めで本当に見ていて飽きる。

何かしら戦闘以外の要素があればまだ良かったかもしれないけど、本当にこのアニメは戦闘以外何もなかったので退屈。エログロもイマイチ振り切れてない。

ダークシュナイダーというキャラも最初は悪役っぽい感じだったけど、2話ぐらいの時点で既に実質的に正義の味方で何も面白くない。
良かったのはコルレのOPと知らない歌手のEDぐらい。

私的ベスト回:9話
私的評価:30点

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
転生モノ? デカすぎんだろ。とりまヒロイン可愛すぎる。
CMでネタバレするな。乳首立ってて草エロゲかよw coldrain聞かせて。

3話 ☆7
この曲を待ってた。2話見逃したけど、見ててもよく分からん説明w
マジでエロアニメ。ビンタする勇気。

4話 ☆6
エロ漫画に居そうなスライム草。見えてる。これ放送よく出来たな。
これエロアニメかよ。エロ以外内容なくて草。

5話 ☆6
解説長いな。どうせダークシュナイザーには無効。
急にギャグやめろ。膜ww 結局こいつ何がしたかったん。

6話 ☆6
こいつハニートラップにすぐやられそう。
ちゃんと計画にヤることはめり込まれてて草。
敵さんなんでこんなに服装えっちなん? ドクタストーン。
またすぐに堕ちそう。

7話 ☆6
レズか? 確かに女がどうこう言ってる時点で気にしてるなw
NTR展開。くっ殺。ノンケに目覚めてしまった。

8話 ☆7
ヨーコそのこと知らんのか? 寝ている時だけなのか。
絶対に効かんだろw

9話 ☆7
声帯は同じなのに声が違う。典型的子安。死んでて草。
十字架は聞かないのに太陽は効くのかよw
ダークシュナイダーハーレムしてないのなんだかんだ良い奴。

10話 ☆6
生き血分けるだけだとあかんのか。はよとどめ刺さんから。

11話 ☆6
急にいちゃつき出すなw とうとう怒る。こいつヨーコが本命なのかw
自信過剰だなw 死ぬのか?

12話 ☆6
ハーフエルフ差別のテンプレってバスタードの時代からあるのかよw
ロリはまずいですよ! イキかけてて草。お前やろやったのw グロ

14話 ☆7
死んだままかよ。こいつら誰? 手の動きが面白い。何で復活したのか。
邪神となにか関係ある? だからダークシュナイダーも力を得るのか。

15話 ☆5
ピー音。ダークシュナイダー強すぎだろ。
こいつがしょうもないコスしてるのギャップあるな。

16話 ☆5
連動してんのか?w 大した話がないからワンパ感強いのがなぁ。

17話 ☆6
隙あらばエロ。強そう。そこはダークシュナイダーの言うこと聞いとけ。

18話 ☆7
それ普通に生きてるじゃんw 四天王(笑) 負けとるやん。
このアニメ重そうな雰囲気してるのに誰も死なんよな。強い(確信)
やっぱり生きてるw

19話 ☆5
ヨーコ堂々としてるな。解説ありがとう。普通に耐えそう。

20話 ☆5
それが有り得るかも。
結局他キャラが活躍することはなくダークシュナイダー無双で終わるのね。急にギャグになるのやめろ。

21話 ☆2
このアニメメインの話もないし戦闘もワンパだしまじで退屈だな。
再生ボタンじゃん。唐突なメタネタ滑りすぎでは。虚無。
死んだと思わせてのパターン何回やるの…。

22話 ☆2
飽きたわくど過ぎ。戦闘以外に内容がないのにその戦闘がつまらない。
同じような展開何回やるねん…。
ダークシュナイダーの話ばっかでほんとつまらん。

24話 ☆2
1話見逃したけどまだ戦ってて草。何話こいつと戦ってんだよw
戦えは無茶。ほんとつまらんな。コルレのOPだけだわw
終わりと思ったらまだ半分だった。またなんか復活してて草。
しつこすぎる。

OP「BLOODY POWER FAME」☆9
ED「Blessless」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

18歳以上向け?いや、この程度のエロは少年向けでしょう。

 今のいままで異世界転生だと思っていました。冒頭のヨーコの服装と周囲の雰囲気の違いを見たら誰でもそう思いますよね?本作で初めて未来の話って知りました。

 後の絵のうまさからは想像できませんが、初めのころは、コミック版はストーリーもセリフもコマ割りも絵もものすごくゴチャゴチャしていました。それがアニメ版になってかなり見やすくなって理解しやすくなりました。

 コミック版の初めの方の絵柄は「きまぐれオレンジロード」の系譜の可愛い子ちゃんですね。髪型にボリュームがあって乱れている感じ。
 古臭くはありますが、絵柄ではコミック版の方が妙にエロかった記憶があります。特にあの繋がれてスライムのシーンとか、乳揉みのシーン。アニメ版は気合いは入っているのは伝わりますが、若干萌え要素が入っているせいか、ちょっとマイルドな感じです。背徳感が足りない?

 で、本作を見て思うのは異世界転生ものとかが内容がない、と言われますが、本作も内容ないですね。内容のなさでいえば今のなろうのどの作品よりも上です。俺TUEEEしながら、乳を揉んで太ももを見せるだけの作品です。

 ただ、それがいいんですけどね。本作から伝わってくるのは少年の夢=力の拡張と可愛い女の子とのエロ。しかもみんな処女というこの妄想力がすごかった。つまりエロスとタナトスですね。
 創作物を作り出すモチベーションというのは、このエロに対する欲望と破壊衝動という、精神分析でいうところの無意識の中「エス」(リビドーと死の欲求)です。
 それを作者の「個」のフィルターを通じて表に出てくるのが創作物になると思います。
 ですので、性表現や美少女表現が創作物のモチベーションにとってどれだけ大事かを規制を叫ぶ人には良く考えて欲しいです。

 本作はこの衝動がダイレクトに表れているので、内容が無くても少年はワクワクするんだと思いますし、人気があるんだと思います。

 ただし、です。少年の時はいいですけど、大人になるとちょっと辛い。エロがあるのでまだ「スプリガン」よりも見てられます。バトルシーンも現実感がなくファンタジーなので違和感はあまりありません。ただ、内容が無さすぎです。
 本作を見て、懐かしいので1回見られたことは見られましたが、途中から戦闘シーンとエロいシーン以外はポチポチとばしてました。



 総評です。アニメについては、作画は奇麗ですし、話も整理されて見やすかったです。ただ、見やすいが故に引っかかりが無い感じもありました。ゴチャゴチャしているからこそのエロさがちょっと物足りなかったかなあ。

 さすがサブスクオリジナル。4話からいいですね。スライムとか乳揉みとかちゃんとやってましたね。妄想丸出しの美少女がエロい衣装を着てエロい目にあうという本来の主旨をちゃんと再現していました。

 ただ内容無さすぎで、やっぱり辛いです。多分ですけど話は整理されていますがほぼ原作準拠ですよね。ただ、内容は少年向け。エロさも少年なら何かの衝動を突き動かしそうですけど、さすがに大人にとっては見て「お、なかなか」程度のエロです。

 それにも関わらず、エロいのと暴力でレーティングがネトフリの大人向け、つまり18歳以上?いや18歳以上のニーズじゃないから。
 18歳以上向けじゃなくて、こういう衝動を刺激するアニメこそ少年に見せろと言いたい作品でした。

 あと、声優さんなんですけど、楠木ともりと東山奈央さんがアニメの演技をしたときの声質がかなり似ている気がしました。なんで、この2人をヒロイン、サブヒロインに当てたのでしょうか?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

そうか・・・、だいぶ時も過ぎたし、私も老いたか・・・。

さて、某岡田斗司夫氏が某ようつべにて「ネット○リックスのアニメはなぜ、つまらないのか」と言う解説をしている動画があったりする。

個人的には「なるほどー」と納得しきりだったのだが、この機会に実感するとは思わなかった。
幸いにも機会を得て観させてもらったのだけれども・・・。


なるほどねー、と思った。


ある意味、伝説的な作品(いろいろな意味で)、かつ私自身も好きだった、思い入れのある作品だったので、視聴したときの自身の所感に戸惑ってしまった。
(ちな、前作アニメ版もみております・・・。こちらもシュナイダーの声がね・・・的な感想とイマイチ感を記憶しています)


曰く・・・、
淡々とストーリーを追ってしまったんだよねぇ。
作画もきれいで、お金が投入されている気配はプンプン、原作にも割と忠実な方と評価できる作りで、キャラクタも大方は頭に入っている。本来なら、感動や、待ちに待った感、ワクワクがあっても良いはずなのに・・・。


そして、原作どおりのギャグやツッコミ、そしてエロ要素にもどちらかと言うと、テンポの悪さや時代感の違い(これは仕方ないね)、なんなら、ダサダサ感を感じてしまった。
恐らく・・・、これは作品は全く悪くなく、当方の感覚が変わってしまったのかなぁ、と少し残念に思った。


もう一度言いますが、この作品は漫画で単発から始まり、連載され始めた時から挑戦的な絵柄、魔法から小道具、モンスター、敵のイメージまで、私のイメージするファンタジー世界のイメージにフィットする世界観、各キャラの個性含めて、大好きな作品だったんです。

萩原氏の筆が遅くなり、季刊ジャンプ(当時は増刊ジャンプとして、スプリングジャンプ、サマージャンプ、オータムジャンプ、ウィンタージャンプが発行されており、読切作品や新人漫画家のデビュー作的なものがたくさん載っていたのです、ここから出てきた作家さん、一発屋さんなどなど多彩でした。ほとんどの号数購入して保管していたのですが、いつの間にか無くなってしまいました・・・、本当に残念。このジャンプの情報ってあまりないんですよねぇ。読切作品でスゴイお気に入りの作品もあったんですが)、そして、点々と掲載雑誌を変えていき、作品発表タイミングがブレていく中でも追いかけていた作品でした。
途中、萩原氏の大暴走や、いよいよ描くのに飽きてきたのか?ストーリー展開が思いつかなくなったのか?等々いろいろと心配になったこともありましたけどねw。


そんな作品が、やっとしっかりアニメ化されたのに・・・。







たぶん、私はこの作品フラットに評価出来ていないと思います。
自分の感覚の変化に軽くショックを受けていますwww。


そして、他の皆さんはどう思っているのかな・・・と他の方のレビューをじっくり読んでみました。
やはり、(ギャグや表現方法等について)時代的に合っていないと評される方も多数おられましたが、「やっと、観れる」と感動しておられる方や、おもしろかったと評されている方もおられました。

そして、私はポツリとささやくのです。
「私もワクワクして、おもしろく観たかったなぁ」と。

時間がたち過ぎたのが悪いのか、私の感覚の変化が悪いのか、はたまた仕方のないことなのか。





評価はすべて3とし、私的にシュナイダーの声が好きでは無かった、と言う感覚的な評価で声優を2.5(八つ当たりですわw)としました。
悪しからず。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
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