ミステリアスで嫉妬なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのミステリアスで嫉妬な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番のミステリアスで嫉妬なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.0 1 ミステリアスで嫉妬なアニメランキング1位
ファンタジックチルドレン(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (308)
1971人が棚に入れました
南の島で両親と暮らす11歳の少年・トーマは、ある日島の遺跡で一人の少女と出会う。少女の名前はヘルガ。無口で、どことも知れぬ場所の絵を描いては、そこに行きたいと言う不思議な少女。トーマは、ヘルガを慕う少年・チットと共に、ヘルガを“行きたい場所”へ連れていこうとする。
何十年かおきに現れる、謎の黒衣の子供たち。“ベフォールの子供たち”と呼ばれる彼らは、長い長い年月をかけて、ある一人の人物を追いかけ続けていた。繰り返される年月に疲弊し、また謎の少年・デュマの妨害によって仲間を減らしながらも、彼らはただ、ひたすらに“彼女”を追い求め続ける。
少年少女の連続失踪事件を追う刑事・クックスは、捜査の中で“ベフォールの子供たち”と呼ばれる存在に辿り着く。追い求めるほどに深まる子供たちの謎、不可解な現象、そして現れる謎の青年。一体、失踪した子供たちにどんな秘密が隠されているというのか。
平行する3つの物語は、やがて複雑に絡み合い、500年の時を超えた、ある惑星の悲劇へと収束していく。


声優・キャラクター
河原木志穂、皆川純子、花輪英司、小林希唯、浦田優、高口幸子、はらさわ晃綺、松本さち、矢口アサミ、坂本真綾、鈴木千尋、甲斐田ゆき、辻親八、住友優子、後藤哲、羽多野渉

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

明らかに過小評価されている2000年台の名作

長年世界名作劇場シリーズを制作し続けてきた古参の老舗制作会社、
日本アニメーションによって、2004年に公開された2クールのオリジナル作品。

☆物語☆

日本アニメーションというと、世界名作劇場を代表として、
「ちびまる子ちゃん」など所謂子供向けの作品が多いというイメージが定着している印象を受けるものの、
本作は長年温めてきたオリジナル作品ということもあってか、
子供以外の幅広い年代にも訴えかけるものがある、とても練られた物語で、
2000年代の名作、と呼んでも全く差し支えないものだと思う。

物語の展開は、前半は謎が多いまま淡々と進み、
不穏な雰囲気とともにサスペンス・ミステリー的な感じで、
ある程度想像しながらの視聴ということになると思われるが、
後半になると前半の謎や伏線は全て丁寧に明らかにされるので、
それまではある程度の我慢が必要かもしれない。
振り返ってみると前半のやや冗長気味な展開が、非常に意味のあるものだと気付かされるが、
目まぐるしく退屈しない引きの強い展開が連続するようなものが好みの人には合わないかもしれない。

内容はジャンルで言うならSF、サスペンス・ミステリー、冒険ファンタジーであり、
恋愛、生と死、争い、人間の愚かさなど、それらが「輪廻転生」をメインテーマとして、
数百年に渡る時間と2億光年という時空を越えた壮大なスケールで描かれる。

作風として、終始シリアスな雰囲気に包まれており、
楽しいとか面白いと思えるコメディ的な要素は殆ど無く、
むしろ悲しい場面が大半で、なかなか気楽な気持ちで視聴という訳にはいかないかも知れないが、
都合の悪いものも含めて全ては観る者へ訴えかけるため、
という作りは、やはり世界名作劇場を想起させる部分でも有るところで、
製作者の思いがとても良く伝わってくる作品だと感じました。

☆声優☆

演技自体はとても良く演じられているものの、所謂人気声優という人はあまり起用されていない印象。
声優自体がこの頃はまだ今ほどアイドル的な扱いもされておらず、
あまり表に出てない頃だったんだと思いますね。
まぁ本来の声優はこれで良いんだと思いますけど。

☆キャラ☆

各キャラクターの思いがとても深いですね。
この物語をどれだけ評価できるかは、キャラクター達の抱えている思いをどれだけ酌めるかでしょう。
時間と時空を越えて抱え続けた想い、とりわけべフォールの子供たちの心情には胸を打たれました。

☆作画☆

キャラデザインが今観るとやや古臭さはありますが、
日本アニメーションらしさという点でも有るので、この点はマイナス面ではないですが、
今時のアニメ好きにはあまり受けないでしょうね。
3DCGの導入のハシリでちょこっとだけ出てきますが、背景美術なんかは完全に手描きの味わいが出てます。

☆音楽☆

荘厳で美しいOP&EDは如何にもな名作臭を漂わせるもので、
これで内容がダメならどうしようもない、と言いたい所ですが、
安心してください、名作ですよ笑
しかし、このOP聴いただけでシリアス度合いが推し量れるというものですね。

作中BGMは曲数はさほど多くないながらも、
ミステリアスなものと重苦しいものが繰り返されたのが印象的で、
終始明るい曲調のものは無かったように思います。
まぁあっても作風には合わないでしょうが。。


あにこれ、の中でも何故この作品がこんなに点数が低いのか?
オリジナル作品として、非常によく考えられた感動的な物語で、
間違いなく名作に相応しいのに、この点数だと完全に隠れた名作扱いですね。
キャラデザで食わず嫌いをしないアニメファンなら観て損はないと思いますよ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

巡る心の居場所

全26話
ジャンル:SFファンタジー冒険活劇
ブランド:日本アニメーション

ある絵の場所を探し求め旅する少年少女達に立ち塞がる、ベフォールの子供達と呼ばれる黒装束の目的は何か? 謎の研究組織がもたらす事件に潜む真相との関連は、見えない方向性に収束し命の在り方を問う。

初見のハードルは、やや高いと想う。それも冒険活劇という子供向けに見える設定により間口の狭さ、キャラデザインもあって、これ面白くなるのか? と、疑問を抱かずにはいらないだろう(笑)
久し振りに微妙な作品を引いてしまった感が否めないが、観終わった後は180度印象が覆る作品であったことは間違いない。それも日本アニメショーンといえば世界名作劇場を観て育った方なら尚更、作品のギャップを感じると想う。実際は全く子供向けではない(苦笑)

タグに隠れた名作とあるが成るべくしてなった作品の印象が強く、あまり認知されているようには感じられない。それも中盤10話辺りまで伏線を張り巡らし考察する作風となっており、本質が見え隠れする故である。ネタバレすると視聴意欲が下がる類ではあるが、恋愛に裏打ちされた命の儚さ、重さ、尊さを紐解き心に響き渡る。
BGMを挿入するタイミングも相まって、感情移入させる演出・台詞には、嫉妬・葛藤・苦悩・救済は感動以上の何か心に訴えかけるモノが込み上げて来る。
そこには時を越えた想いを描き隠された真意は、曖昧なキャラの性質が色濃く反映させるミステリーなストーリーラインがもどかしくもあるが少年少女を取り巻く因果を知ることになる。

主要キャラのヘルガは、当初、内向的かつ無口なヒロインで魅力に欠けてはいるが、時折みせる凛々しさが持ち味となっており芯の強さが伺える。それに振り回されるトーマ自身は、苛立ちを拭えず時に感情的に責めるも彼女の優しさに触れた時に初めて理解したいと心情変化していく。ストーリーラインと同じくキャラの持ち味も徐々に加速する形となっている。

中盤以降、この世界観の全貌が紐解かれる爽快感が心地よく夢中で見入ってしまう。さらに終盤の真実については、王道な感動を覆す見せ方に良い意味で裏切ってくれた。
人間味ある行動が贖罪という重くのしかかる心理描写を加味させ、余韻を引き締めるカタルシスが魅力とも感じられる。

感動作品をある程度、観ていて何かお勧めできるアニメはないか? と、聞かれたらプッシュしたくなる作品ではある。 是非、中盤まで見て判断して欲しい(笑)
お勧めしたいけど、やや敷居の高い作品として今後も眠りそうな作品だけに残念ではある。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

鎖天 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

壮大なスピリチュアル・ファンタジー

2004年放送、2クール、原作なしのオリジナル作品。
日本アニメーション制作ということで、漂う世界名作劇場感。
ジブリ感もありますね。スタッフも関わっている。

確かに古臭い印象はあるんですが、
もっと知られてもいい作品だと思いますね。
やはりキャラデザがネックか。
苦手てでも観ていくうちに慣れると思うので我慢して頂ければ・・・

ヘルガという少女がいて、記憶にある風景画の場所を探している。
それに少年トーマが協力して共に行動していくという少年少女の冒険譚、
べフォールの子どもたちと呼ばれる、彼らの謎めいた行動の真意とは?
更にはそのべフォールの子どもたちを追う刑事の視点。

大枠はファンタジーですが、
そこに様々な要素や各キャラの視点が重層的に絡み合い、
序盤は時代も頻繁に飛んだりするので、
観ていて結構しんどいかもしれない。
前半で伏線を張って後半から回収していくスタイルですね。
衝撃的な事実が判明したりします。
前半のミステリアスな雰囲気も、なかなかどうして悪くないと思いますが。

この作品が素晴らしいのは、伏線の回収そのものというより、
物語の全容を把握した上で1話から観直すと、
印象がまるで違って見えるという点ですね。
むしろ2周目からが本番というか。
第1話にて、石像の掌に寝そべるヘルガ。
それに気付いたトーマが声をかけるんですが、
彼の声は決して彼女には届かない・・・
これも色々と意識しているのだろうか。

個人的に注目していたのはベフォールの子どもたちですね。
白髪碧眼に黒いマントという出で立ちの少年少女たち。
OP映像の、何処か遠くを見据えながら
一歩一歩大地を踏みしめていくあの感じ。
何かとてつもない業を背負ってるんじゃないかと、
先の展開がもう気になりすぎた。
DVD最終巻の特典映像となっている、
本編では描き切れなかった彼らの顛末は必見です。
目からオエセルが・・・

劇中の音楽も良かったです。OPテーマのアレンジの使い方が絶妙でした。
数年前に亡くなった、攻殻の主題歌で有名なOrigaさんが歌うED曲も印象的。
日本語歌唱なのが新鮮でしたね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

69.8 2 ミステリアスで嫉妬なアニメランキング2位
謎の彼女X(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1015)
4296人が棚に入れました
普通の高校生・椿明(つばきあきら)は放課後に、クラスに転校してきた謎の美少女・卜部美琴(うらべみこと)が机に残した「よだれ」を舐めてしまう。翌日から原因不明の高熱を出し5日間寝込んでしまう椿。5日後に突然椿の部屋に見舞いに来た卜部が自分のよだれを舐めさせると、高熱が嘘のように下がってしまった。高熱の原因を訝しがる椿に、卜部は一言「恋の病」だと告げる・・・・。

声優・キャラクター
吉谷彩子、入野自由、広橋涼、梶裕貴、福圓美里

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

甘い涎は絆の証、魔性の怪作、二期熱烈希望!

趣味はハサミ、不意に笑い出す、ヨダレ垂れ流す・・・そんな謎多き彼女と付き合うことになる主人公。彼女のヨダレには不思議な力があるみたい。時代設定がよく分からん非現実的でフェティシズムなラブコメです。早急に原作も読んでみる予定です。

・キャラとか色々
指に付けたヨダレをクチュっと舐め合ってお互いの気持ちが分かるというようなシュールな設定の恋愛アニメですが、単なる色物として片づけるには勿体ない。独特な演出でキャラの表情を見せてくれるので見ていて本当に飽きないです。怪しげな雰囲気を際出させていて尚かつ丁寧なカットが多く落ち着いて見れたというのが一番大きかった。煩悩の塊のようでありながら一途な椿、ミステリアスの中に可愛らしさを魅せる卜部、表情細やかなキャラ描写には一定の現実感があって且つ非現実的な魅力がタップリ伝わってくる。そこにシュールな面白さが生まれています。リアクションにヨダレが・・・いや笑いが止まりません。異常に爽やかなOPソングもやや棒っぽい声優さんも同じ人みたいですが、これがまた超素敵だ。恋のオーケストラはエンドレスで聴いていたくなる魔力がある。ヒロインの卜部はなんとなく鬼太郎に見えるけど半端無く可愛い。異論は認めない。というか聞かない。聞こえない。

・フェティシズム
内容は思ったよりライトだと初めは思いましたが、ツボを悉くおさえてて毎回笑わせてくれました。ノーパン、うなじ、太もも、耳、髪などなど様々なフェチに焦点をあてつつも、直接的なエロ描写はあまりないという絶妙なバランス。これぞ美徳だ。そして意外とハートウォーミング。徐々に距離が縮まっていく男女の様子を見れる真っ当な(?)恋愛ものです。シュールな雰囲気な邦画が好きな人にはどストライクな作品かも知れないですね・・・。きっと好きな人はとことん好きになれるんじゃないでしょうか。

・甘美な世界観
生理的に受け付けないという人も多数いると思われますが、それは全くもって正常な事だと思います。ヨダレ舐めるなんて良識ある一般人はしないんで・・・・そりゃ気持ち悪いです、やってることは実質キスとさして変わらない気もするのだけど、絵的に気持ち悪い。でも思春期の頃を思い出せばこの程度の妄想はね、まぁ普通・・・・なのかな、私にはちょっと分かりかねますが(笑)。真面目な話をするなら、普通に慣れの問題かなと思います。私は衝撃的な一話以外は気持ち悪さは全く感じなかったです。むしろだんだん関係が深まっていくにつれて澄み切った愛を感じていきます。彼ら二人のための愛の形であって、気持ち悪いとかもう関係ないのだから、実に甘美な世界じゃないですか、多分。まぁこの作品では出てくる人物が誰も気持ち悪がらないという謎の世界観で、その怪しげな雰囲気も魅力だったりします。

・まとめ・・・てしまった。
とにかく終始安定した面白さを持続した優良作だったと思います。正直に言うと衝撃の一話を見た時は、直前に食べたカレーをケロっと吐きそうになりましたが、それゆえに掴みは抜群に良く一気に引き込まれた。誰でも共感出来る部分は一つはあるはずで、一話さえ乗り切ればそこまでハードルの高い作品じゃないと思います。まぁ某女子みたいに唾液舐めたいとか言いそうな女性には関係ない話ですが、基本的に男性向けです。難しいかも知れないが実写化とかも是非して欲しいですね。アニメも良いですが限りなく実写向きな気がするし、配役次第では実写のが面白くなりそうです。思春期における妄想の全てを詰め込み舐め回しなぜか綺麗に纏めてしまった怪作。ダラダラといつもより長文ですが、真面目に「非常に良かった」ということだけ伝われば、それだけで十分です。

・消化酵素。
遠い昔の理科の実験の事を思い出しました。ジャガイモかなんかのデンプンをアミラーゼで分解する実験で、人の唾液に含まれるアミラーゼによって分解されるか否かヨウ素液の反応を見る懐かしのアレ。誰もが唾液の提供に嫌がっていたところ、健気な一人の女子が大量に唾液を提供した。拍手喝采。そしてアミラーゼのアミちゃんというあだ名をつけられ可哀相な事になっていた。そんな彼女の事が好きでした。なんか無駄に恥ずかしい事を殴り書いた気がするけど、多分ほとんどの人はこんな狂乱文全部読まないからまぁいいか。とりあえず二期を期待したいですね、熱烈的に。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 38
ネタバレ

あずにゃん  さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

.゚+。★『 (*▼ー(。-_-。)ゝダキツイタラダメ』☆.゚+。(*´-ω)(ω-`*)。ぎゅっ♪

意思疎通できる『涎(ヨダレ)』色々な『未経験』に触れる作品です。

視聴当時は私も、あまりにも理解できない性癖のアニメだなと思いましたが、
観終わってみれば、まさに直球の純愛ラブコメストーリーだったと言えます。
不思議な男女交際ですが、速度が早いとも遅いとも感じさせない作風で、
涎に関しては回を重ねるたびに気にならなくなり、涎を通して互いの気持ちが変化していき、
卜部美琴の心情も少しずつそういった行動を通じて理解できてくると思います。


■物語
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
時代はケータイやパソコンのない昭和テイスト。性に対する感覚も、やや遅れているように見える時代。
主人公・椿明(つばき あきら)は高校二年生。彼のクラスに卜部美琴(うらべ・みこと)
という女子が転校してきて、椿明の隣の席に座ったところから話は始まります。
ボサボサのショートカットで少し伸びた前髪で目を隠し、無愛想で友達を作る気も見られない。
授業中に突然腹を抱えて笑い出すかと思えば、昼休みには机に突っ伏して寝てしまう。「浮いた女の子」
そして ある日の放課後、一人教室の机で眠りこけている卜部を見つけ、起こしてやった椿。
彼女が去った後の机が涎で濡れていることに気づき、その涎を指ですくい取って舐めてしまう。
ところがその後、暫くして彼は熱を出して寝込んでしまう。一向に熱は下がらず、学校を休み続ける椿。
そこに突然転校生・卜部が彼の自宅を訪れ、衝撃的なことを告げる。{netabare}
「椿くん。わたしのよだれを舐めたでしょう。あなたの熱は、わたしのよだれを舐めていないから禁断症状が出たのよ」ε=ε=((((((;;-д-ノ)ノ|壁|{/netabare}
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これが1話の大まかな流れですが、こうした『謎』に興味を惹かれ、視聴意欲になるかがキーポイント。
そして『涎』ですが。恋愛にウブな男女を繋ぐ絆として重要な役割を果たしています。
涎と言えば汚らわしさや後ろめたさを感じさせるものですが、
『好きな女の子の「涎」』ですので、少しニュアンスが違ってくると思います。
実際にキスをするときは唾液が交わりますし、それが好きな人の唾液なら嫌う人はいないはず。
それをいわゆる指フ●ラで、ことを大っぴらにしている感じです。
現実でもリコーダーを舐めたりする方もおられますし、フェチもまたひとつの愛の形だと思います
寧ろ、この涎が無ければ、魅力的で味わいのある作品にならなかったと思います!
それと、『涎』には性的な意味合いも込められていて、
作品に性的な彩り、色合いを持たせるために『涎』というモチーフが選ばれたそうです。
思春期の十代の男女が異性を意識する時、性的なモノを感じないはずありませんから、
それを表現するのに相応しいモチーフだったと思います♫

作画は今風のものとは違い、ノスタルジックな雰囲気を感じられ、
絵も決して美少女ってわけじゃないのに、妙に色気があります。
萌え系・エロ系のキャラデザ・絵柄に頼らないことにより、
それがかえって良いギャッブを生んでいたのだと思います。
声優は素人で正解でしたね~。彼女自身、アニメの声優は初体験だったそうで、
それだけに声優のように声を作ると言うことをしません。
それがまた、なんか非常にエロイんです。
AV女優より素人の方が興奮するのと似た感覚でしょうか(笑
音楽はOP「恋のオーケストラ」ED「放課後の約束」どちらもノスタルジックで素晴らしい曲です

徐々に作品の本当の姿が明らかになっていく…その過程を楽しんで頂けたらな と思います。

{netabare}〆の綺麗さといい「それでも町は廻ってる」に通づるものがありました。
設定からは想像つかない妙な爽やかさがありましたし、見ていて恥ずかしくなるくらい
初々しい交際をしていて、そうした二人を見てるととても微笑ましい気持ちになりました。
2期あれば是非視聴させて欲しいですね。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

妙にハマったw 敬遠しててスミマセンでしたっ><

原作は漫画で、未読。 全13話。

最初に言います、私はこの作品を気に入りました。

主人公は普通の高校生・椿明(つばき あきら)。
同じクラスに転校してきた卜部美琴(うらべ みこと)は
初日から「変な奴」のレッテルを貼られてしまう。
居眠りをしていた卜部は机に付いたよだれを気にすることも無く下校。
そのよだれを舐めた椿が翌日以降原因不明の高熱を出して学校を欠席
…というところから始まる「純愛」+「フェチ」な物語。

他人のよだれを舐める椿の行為自体が完全に異常ですし
よだれによって起きた「恋の病」というのも
多くの視聴者は理解に苦しむかもしれません。

でも、この2点を「設定」と割り切ってることができれば
この作品に対する見方が一気に変わるようにも思えます。

よだれなんかで恋を成就させることはできるのか?という
多くの視聴者に興味を持たせることが出来る。
「よだれフェチですか?」と聞かれて「Yes」と答える人は
世界広しと言えども かなり少ないのではなかろうか?
だからこそ、この作品はよだれを選んだのだと、勝手に考えてますw


これまでにない斬新な設定で、物語も分かりやすい。
第2話まで観た時点で、続きが気になって案外惹かれ、
その後も視聴を続けるごとにクセになっていきました。
そして、あっという間に観終わりましたw


作画について、
最初のうちは
・全体的に丸顔
・キャラの「目」が好きじゃない
・描線が全体的に荒い
といった辺りの作画に抵抗がありましたが、
観ていくうちにこの作品に合った味のある良い作画だと思えてきました。
気のせいかもしれませんがw(^_^;A


声優について、
多くの登場人物は比較的リアルに近い声です。
特筆することは無いのですが、違和感は感じなかったし
個人的に恋愛相手の卜部の声が気に入りました。


音楽について、
OP曲・ED曲ともに、いかにも純愛という爽やかな曲調・歌詞で好印象です。
ただ、作品を気に入った私もちょっと引くくらいの
よだれフェチのためだけに作られたような映像でした(;^ ^;;A
少しは自重してほしかったかなw

OP曲:恋のオーケストラ
ED曲:放課後の約束


キャラについて、
椿と卜部はお互いにひとすじなので、
この2人を気に入ることが出来るか否か。これに尽きる気がします。
私は視聴が進むほど卜部のことを(ちょっと怖いけど)可愛いと思えました^^
ハサミ技は見事!毎話1回は披露してくれた気がしますw


特にENDは個人的に最高でした^^
{netabare}カップルで椿の母(故人)の墓参りで「近況報告」と言って
2人とも母の墓に片手を置きながらよだれの交換。
…しながらのEND。{/netabare}
もし2期があれば2人の関係の続きを是非とも観たいです。


観る人を選ぶ作品であることは間違いないでしょう。
という以前に、よくぞアニメ化してくれました^^
私は不思議とハマりましたが、ハッキリ言ってオススメはできませんw

純愛が好きな方や、物好きな方は、
試しに最初の2話くらいをご覧になってみてはいかがでしょうか?
それでダメならスッパリ切ったほうが良さそうです。
もし受け入れることが出来れば、後は
一風変わった純愛物語を楽しんでいけることと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34

69.4 3 ミステリアスで嫉妬なアニメランキング3位
きまぐれオレンジ☆ロード(TVアニメ動画)

1987年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (150)
847人が棚に入れました
超能力一家の長男に生まれた春日恭介は、父の隆、双子の妹まなみとくるみの4人家族。超能力が使えるのは家族だけの秘密なので、正体がバレるたびに転校を繰り返していた。ついこの間、くるみが100メートルを3秒で走るという騒ぎを起こしてしまったため、恭介は7度目の転校を余儀なくされてしまった。7度目の転校で引っ越してきた街で、恭介は赤い麦藁帽子をかぶった少女、鮎川まどかに出会い、ひと目惚れする。だが、まどかは学園一のスケバン少女で、男子からも恐れられていた。最初の頃、まどかは恭介のことをあまり相手にしていなかったが、恭介の優しさに触れていくうちに、まどかも恭介に次第に惹かれていく(いわゆるツンデレ状態)。ところが、まどかの妹分である檜山ひかるも、ひょんな事で恭介を好きになってしまう。まどかは、姉という立場で2人を応援するが、3人の関係は奇妙な三角関係に発展してしまうのだった…。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【懐古録】オレンジ☆ロードと私

作品紹介ではなくほぼ自分語りです。

80年代のラブコメといえば必ず挙がるタイトル。
あだち充や高橋留美子は“現代用語の基礎知識”レベルの一般教養だとして、ラブコメの+αを求めるなら女子は少女漫画の豊饒な大地から摂取し、男子は乾いた土地から数少ないものを選ぶか“基礎知識”のみで満足してたと思う。ガキンチョにとって必要なのは「お前はもう死んでいる」か「屁のツッパリはいらんですよ」くらい。思春期で色気づいてもおおむね“基礎知識”の中古本があれば無問題。
小学生だったこともあって正直なところJUMP連載中はむさぼるように読んでた記憶がありません。
漫画『きまぐれオレンジ☆ロード』の印象です。

そんな自分が思春期になって、あれはきっと再放送かなんかだったと思う。ブラウン管(古っ)から聴こえてくるやけに大人びたお姉さんの声とビジュアルをいいなと思ったのが運のツキ。
一時期アニメ雑誌を定期購読してた時がありましてヒロインランキングでも必ず顔を出してたのが鮎川まどかだったと思います。当時“嫁”という概念があったらおそらく自分史上初めてその座に躍り出たのが彼女。南ちゃんや響子さんとは全く違うのだけはわかってるんですけど何が魅力か言語化するのが難しい。なんかそっち行きたいんだけど踏み入れてはいけない大人の領域の象徴みたいな存在でした。


あわせて挿入歌と主題歌のクオリティが高くサントラを持っておりました。
野郎声も悪くないですけどここはやはり和田加奈子さんでしょう。

【OP】鏡の中のアクトレス/中原めいこ
 →「キャンセルの電話に嘘の匂い…」大人っぽいっす

【ED】夏の蜃気楼(ミラージュ)/和田加奈子
 →ザ・オレンジ☆ロードな楽曲。ずっと鮎川まどかのカット

【ED】悲しいハートは燃えている/和田加奈子
 →たぶんこの曲にしっくりきそうな女子高生ヒロイン今の時代いないっす

【挿入歌】サルビアの花のように/和田加奈子
 →アレンジが思いっきり80's

【挿入歌】ジェニーナ/和田加奈子
 →サルビアと同じく作詞が湯川れい子氏。明菜っぽい。せつないっす

【3期ED】もうひとつのイエスタデイ/和田加奈子
 →ルージュの伝言みたいな詞。高校生ですよ

こう挙げてみると高校生にあるまじきアダルティーな楽曲ばかり。そりゃドキドキするわけだ。


キャラに入れ込むとかグッズ(サウンドトラック)欲しくなるとかヲタ気質が具現したのはたぶんこの作品からなんだと思います。加えてスタッフに目配せするのもたぶんここから。
ファイナルファンタジーのシナリオで有名な寺田憲史さんがいるー、とわくわくして、キャラデザの高田明美さんをここで認知して『機動警察パトレイバー』へと流れていった気がします。『エヴァ』で有名な鷺巣詩郎さんですが私にとっては『ふしぎの海のナディア』の人ですね。
あらためてwiki見たら96年の劇場版では京都アニメーションが制作協力していて音楽を梶浦由紀さんが担当してたりちょっと驚きも。
もう一度観たいかと言われると微妙だけど、大事に心にしまっておきたい作品には変わりありません。



■されど時は流るる…

懐かしさも手伝ったのか数年前、『きまぐれオレンジ☆ロード』の単行本を手に取ったことがあった。

 {netabare}たいして面白くもなくて一抹の寂しさみたいなのを覚えましたね{/netabare}

エスパー設定とか妹が双子だったとか骨子部分もすこーんと抜けてる自分に気づく。
30年前というのはそういうことなんでしょう。
それでも不良っぽさとあどけなさの同居した大人びてる少女への憧れと共に、終わりゆく夏の夕暮れの記憶というものは自分の中に根付いてるわけで。

いい歳こいてお近づきになろうものなら下手すりゃお縄になるって今でも、私にとって鮎川まどかは大人のお姉さんのまんまそこに居続けるのよね、きっと。


 {netabare}「LIKE or LOVE ?」{/netabare}




2020年10月13日 まつもと泉氏逝去の報に触れて


― たとえれば「夏」 いくら年月が流れても
きっと ぼくらは この「季節」を忘れないだろう

4月 まどろむような陽射しの中で
初めて出会ったことや

6月 きらめく光と風の中を

8月 熱い浜辺をふたりでかけぬけて
いったことを

それは 単に 過ぎゆく「季節」ではなく
ともに過ごした「永遠の夏」の時代

夢のような80’s
このときめきは……忘れない ―

(きまぐれオレンジ☆ロード最終巻巻末より抜粋)




視聴時期:----- 

-----

2020.10.13 初稿
2021.08.28 タイトル修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 47

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我が青春のバイブル

原作:漫画(週間少年ジャンプ) 既読

全48話  

放送時期:1987年~1988年

学園恋愛ファンタジー


簡単に説明すると、主人公が超能力を使える恋の3角関係ものです。

あらすじ
転校で引っ越した街を散策していた恭介は、赤い麦藁帽子をかぶった少女、鮎川まどかに出会い、一目惚れ。だが後日、まどかは学園一の不良少女で男子からも恐れられている同級生だった・・・



主人公 春日恭介
中学生3年生です。
容姿はごく普通。性格は優柔不断。
特徴は超能力が使えます。
物を動かす能力
テレポート能力
予知夢能力   など・・・

超能力が使えるのは、恭介の他に双子の妹と、2人のいとこと、母方のおじいさんおばあさんです。
恭介の父親は使えません。母親は能力者でしたが、既に亡くなっています。


鮎川まどか
恭介のクラスメート。
黒髪ロングな美少女で、綺麗なお姉さん系。
大人っぽくて落ち着いた性格。
クーデレ(元祖クーデレだと思う)です。
不良していたが、恭介の影響でだんだん普通の女の子になって行きます。

檜山ひかる
2歳年下の中1
まどかと一緒に不良していました。
右目下にある泣きボクロとボーイッシュな栗色ショートヘア。外見は可愛い系で、恭介の前では可愛く振舞います。
まどかの幼馴染で、お姉さんの様に慕っています。
明るく、嘘はつけない性格。

3角関係の恋愛ものです。

当時ジャンプ読んでました。

アニメは中学時代、リアルタイムで観てました。

当時、同年代の恋愛アニメが少なかったせいもあり、リアルでもまどかはクラスの男子の憧れ的存在キャラでした。
自分もその一人で、よくノートにまどかの絵を書いてました。(ウイングマンも) (^^;

ストーリーは、今思うとベタだな~って思います。
映像も、今のアニメと比べたら全然です。^^;

でも、まどかを見るだけでも嬉しくて、ニヤニヤしてしまいます。^^

恭介は、超能力を使って二人の間をフラフラしてて、優柔不断です。
ちょっとイラっとしますが、まどかとひかるの関係上、仕方がないかな~っと。
(-ω-) 


2012年、何年ぶりかにもう一度見ましたが、自分的には懐かしくて思い入れのある作品なので、楽しく観れました。



あなたは まどか派?orひかる派?

恋の3角関係と、魅力的な二人のキャラ 
そこに超能力と云うスパイスが良い感じに加わって
面白くて楽しめる作品になってます。

恋愛ものが好きな方にはオススメです!
映像は温かい目で見てくださいね。^^;

OP
 「ナイトオブサマーサイド 歌 - 池田政典
*「オレンジ・ミステリー」歌 - 長島秀幸
*「鏡の中のアクトレス」歌 - 中原めいこ

ED
*「夏の蜃気楼(ミラージュ)」歌 - 和田加奈子
*「悲しいハートは燃えている」歌 - 和田加奈子
*「Dance in the memories」歌 - 中原めいこ

挿入歌
 「サルビアの花のように」歌 - 和田加奈子
 「危険なトライアングル」歌 - 池田政典
*「ジェニーナ」歌 - 和田加奈子
 「ふり向いてマイ・ダーリン」歌- 藤代美奈子
 「アゲイン」歌 - 藤代美奈子
 「ブレイキングハート」歌 - 坪倉唯子
 「NIGHT & DAY」歌 - BLUEW

*印は好きな曲です。
アルバム 勿論購入してます。
オススメです。 (*´ー`)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 62

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【アニメキャラの魅力】ミステリアスな雰囲気の美少女!きまぐれヒロイン「鮎川まどか」の魅力

『きまぐれオレンジ☆ロード』の「鮎川まどか」。物語のヒロインの1人で、大人っぽくミステリアスな雰囲気を漂わせる美少女です。主人公「春日恭介」と出会った日はにこやかに話をしていましたが、学校で会った時には無視するなど、“ツンデレの先駆け”ともいえる存在です。彼女は恭介の事が好きなのですが、親友でもあり妹のように可愛がっている「檜山ひかる」も恭介の事が好き・・・。今回は、そんな2つの思いに悩まされるヒロイン「鮎川まどか」についてご紹介したいと思います。

■大人っぽいミステリアスな少女
「鮎川まどか」は、黒のロングでスタイルも良く大人っぽいミステリアスな雰囲気を持った美少女です。しかも頭脳明晰で、両親から音楽的才能も受け継ぎ、非の打ちどころのない存在ですが、少し人付き合いが苦手な一面があり、そのためか「春日恭介」と初めて出会った時には、不良と呼ばれ周りから恐れられていました・・・。しかし、「春日恭介」と出会ってからはおとなしくなり、次第に不良というレッテルも剥がれていきます。

■その性格、まさに「きまぐれ」
この作品のタイトル「きまぐれオレンジ☆ロード」の“きまぐれ”は、鮎川まどかの性格からきたものではないでしょうか。「鮎川まどか」は「春日恭介」と二人きりの時は、親しげに話し、笑顔も見せ、時に恭介をからかったり、すねたりと、かなり親しい関係性になります。しかし「檜山ひかる」がいる時は一変。普通の知り合いと話すような雰囲気で笑顔もあまりなく、二人きりの時とは、雰囲気がガラッと変わるのです。恭介から見たら、時と場合で態度がころころと変わる「鮎川まどか」は、「きまぐれ」そのものに感じることでしょう。

■二つの思いに悩む日々
「鮎川まどか」も本心では恭介の事が好きなのですが、それを表に出せない理由があります。「檜山ひかる」から春日恭介が好きだと打ち明けられ、それを「応援する」と言ってしまったためです。「檜山ひかる」は、小さい頃から「鮎川まどか」と共に行動してきたかわいい妹分で親友でもあります。そんなひかるが恭介を好きな以上、その恋路を邪魔する事はできません・・・。何かに付けてアドバイスしたり励ましたりしてしまいます。

しかし、やはり彼女も恭介が好きなのです。実は恭介は、過去にタイムスリップして小学生のころの「鮎川まどか」に会ったのですが、その時も彼女は恭介に好意を寄せ、ファーストキスまで・・・。引っ越してきた恭介を見た時にその事は思い出しませんでしたが、一目で好意を持ちました。それほど彼女は「春日恭介」に惹かれているのです。

そして、ひかるに対する思い。恭介に対する思い。「鮎川まどか」は、この2つの思いに長く悩み苦しむ事になります。

その容姿とツンデレな性格が人気を呼び、80年代を代表する美少女キャラクターの1人となった「鮎川まどか」。もし、今この時代に『きまぐれオレンジ☆ロード』が連載されていたとしても、やはり時代を代表する美少女キャラクターになっていた事でしょう。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

59.1 4 ミステリアスで嫉妬なアニメランキング4位
骸なる星 珠たる子 なるたる(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (208)
866人が棚に入れました
『なるたる』は、鬼頭莫宏による漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ。タイトルは「骸なる星、珠たる子(むくろなるほし、たまたるこ)」の意味。
【ストーリー】小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海でおぼれかけて、星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられ出会う。
ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いのエピソードを挟みながら、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの一派との戦いに巻き込まれて行く。

お寿司ちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

作画があまりにもひどい、後半の失速も最悪

クオリティが低すぎて見る必要のないアニメ。

まずは、作画があまりにも酷くて見てられない。
あまりにも歪み過ぎているのと、
人物のかき分けが出来ていないのも相まって、
登場人物が誰が誰か分からなくなる。
(原作漫画で絵が下手なので、仕方ないのかもしれないが)
近年見た作品の中でも、稀に見る酷さ。

また、前半のストーリー自体はいい感じで進むものの、
後半の失速はハンパない。
王道SFファンタジーなり欝展開なり、
どの視点で展開しても楽しめたはずなのに、
ことごとく全てを外して、中途半端。
ここまで自分から支離滅裂にしている作品は、
なかなか見当たらないという意味では貴重。

欝展開にしようとしている割に、
テーマの的を絞らずに、登場人物の心理描写で誤魔化して、
惰性でストーリーを走らすため、
主題が明確でなくなるのがこの原作者の悪いクセ。
無理矢理、主題を抽象的にして、
青少年の過去パターンに戻るベタパターンなので、
結局、とっ散らかった印象しか受けない。
(「ぼくらの」にしても、このあたりがきちんと
整理されていれば、もっともっと名作になりえたと思う。)

う~ん、濃い欝展開やりたかったんだろうけど、
トータル的にもつまらないし、全然ダメなアニメ。

OP曲とDVDジャケは詐欺です。
こんなにいい感じの内容ではない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

alpine さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

終わり方がやっつけすぎる・・・。

物語の評価は3ですが、部分的には4あげてもいいと思います。
(終わり方がちょっとあれなので、3としておきます。)
とりあえず、原作は悪くないんです!
と、原作の事書いてもアニメのレビューにはなりませんね…。

良い点は…さすが鬼頭莫宏先生(ぼくらの)の作品と言った所でしょうか。
アニメでの再現率はかなり良い方だと思います。

この作品の一番悪い点は、ものすごく中途半端に完結させてしまっている点
B級ホラー映画のように続かせる素振りをしておけばまだ良かったものの
最終話で伏線を回収せずに無理矢理完結させてしまっている所といったところでしょうか。

その辺りも相まって、ボロクソ叩かれたり
部分的に見た人が、そのシーンだけをクローズアップして変に貶めている傾向も強いです。
なので、その辺の事しか書いてない人のレビューは参考にしない方がいいでしょう。

私から見れば他の方がレビューしている程偏った内容の作品とは思いませんでした。
中途半端に終わる所以外、ほぼ原作に則った流れになっていますし
原作の方が残酷描写は多いですから。

ただ、アニメでも残酷描写はやはりあるので
見たい人は、それを了承の上見ていただければと思います。
あと、上記しましたが、中途半端に終わるので
そこも覚悟してください…。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

これはやっちゃってる

漫画の方がまだ未完のうちにアニメ化しているので、非常に気持ちの悪い終わり方をしています。
原作の漫画は12巻までありますが、アニメのお話は6巻までで終わっています。
6巻というのは、この鬱続きな漫画においても、最も胸糞悪い話がやっと中途半端に終わるラインです。もう最悪です^^;
原作の場合、この後人間とはどのようなものなのかをアンダーグラウンドな視点で描いていくことになるのですが、ただでさえ難解でかつかなりストイックに描かれた作品なので6巻で区切られると何が言いたかったのかさっぱり分かりません^^;
これを読んだ後漫画の方も読むつもりならおすすめします。漫画はなかなか面白い話に仕上がっています。
しかし、これ単体で見るのは絶対に止めてください^^;
胸糞悪くなるだけです。
というか、そもそも「ぼくらの」の作者の作品なのでいわゆる鬱描写が大丈夫な人が見るようにしてください。
まぁこれだけ見る人が限られる作品な上に、途中で終わっているので、おすすめはできませんね^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

61.7 5 ミステリアスで嫉妬なアニメランキング5位
獣王星(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (133)
739人が棚に入れました
西暦2436年、地球から150光年の距離にあるバルカン星系に移民していた人類は太陽系から独立し、独自の政府を築いていた。バルカン星系の首都であるコロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリートの出自。11歳の彼らもエリートへの道を歩む日々を過ごしていたが、ある日両親が殺され、トールとラーイの二人も今まで存在さえ知らずにいた、死罪のものが送られるという死刑惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境で想像を絶する生態系をもつキマエラは獣王と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。最先端の設備に囲まれ環境も整備されたコロニーで育ったトールとラーイにとっては生きることさえ困難な星だが、生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れ、生き延びるために戦っていく。

声優・キャラクター
堂本光一、高山みなみ、小栗旬、中井和哉、水樹奈々、深見梨加、朴璐美

0.2秒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色々とマイナス要素はあるけど、それを踏まえても面白い

あにこれで会ったとある方のオススメとのことで視聴。原作未読。少女漫画原作らしいですね。下手な少年誌よりクオリティ高いです!(゚∀゚)

物語は惑星キマエラに落とされた主人公が脱出のためにキマエラで成り上がって行くというのが本筋で、そこに辿り着く為の紆余曲折を描いたバトル物。

設定が非常に練られていて、特に説明のない部分を自分で考えて補うのが非常に面白かったです。
自然、科学、哲学、歴史、復讐劇、生物学etcを融合させて、広く深いストーリーであるにも関わらず、それぞれの美味しいポイントを上手く昇華させているので先の展開が気になり、とても楽しみに観れます♪
多少の説明不足感は否めませんが、それでも充分理解出来る範囲だと思います。

私が一番心を惹かれたのは植物の描写ですね。中には植物?どっちかってーと昆虫じゃね?とか疑問に思っちゃうのもいたのですが、植物ならではの特性を描いていたりして好感が持てました。
もし、この世界でこんな植物がいて、こんな状況なら色々な使い方があるだろうなと思っていたのですが、そういった部分を上手く活用して単なる植物との戦争にさせなかった所も良かったのではないでしょうか(´∇`)
背景の作画も美しく、そして力強く描かれているのでこれだけでも充分魅力的でした( ^ω^ )

声優さんに関して
まー・・・これに関して言えば良くないです。
特に小栗旬の演じたサードは完全なミスキャストだったと思います(´・ω・`)
ただ、堂本光一は思っていたよりも良かったので、そして前述の方が酷すぎたのであまり気にならなかったです(゚∀゚)

ただ、声優さんに一部不満な点がありますが、それを余裕で補える程ストーリーがしっかり出来ているので、未視聴の方は食わず嫌いせず観てみることをオススメします♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

引き込まれ一気に観てしまった作品...〆(・_・。)

タイトル通り引き込まれ一気に観てしまった作品です。

西暦2436年政治家で科学者の両親をもち
なんの不自由もなく過ごしてきた少年の日常がいきなり激変。

両親を殺され双子の弟と共に死刑惑星キマエラに落とされてしまう。
たった11歳の少年がここに落とされ両親が殺された理由を知るためにめに殺人植物がはびこり過酷な環境の中集団のトップの獣王目指す。そんなお話です。


この獣王星は原作の漫画をアニメ化したのですがなんせ1クール11話しかないので詰め込み感がハンパないです。
ですが原作を知らない友達と一緒に見ましたが知らない人でものめり込みラストまで真剣に観てましたのでこのアニメのみでも十分楽しめると思います。

原作を知っている人は無理に詰め込んでカットされているシーンやキャラの死に方等内容が微妙に違う所があるのでそんなシーン探しをしつつ観たら更に楽しめるのではないでしょうか?

私はこの作品が好きで何度か観ました。
お気に入りの分類に入れてもいい位ですが
声優だけが残念でなりません・・・
高山みなみさん・中井和哉さん等素敵な声優さんが出ているので普段なら声優欄の評価は高くします。そう普段なら。
今回低くしたのは小栗旬・堂本光一が声優をしているから。
しかも脇役ではなく重要なキャラを!!
別に芸能人が声優をするなとは言いません。
ただやるからには完璧に演じて欲しいのです。
堂本光一はまだ聞けた感がありますが問題は小栗旬!!!
怒り焦り笑いのシーンなど棒読みです。
小栗によって【サード】という素敵キャラを潰された感はいなめない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪くはないけど、1クールで作るべき作品ではない。

両親を殺された上、死刑星である獣王星(キマエラ)へと落とされた双子の兄弟が、
凶暴な食肉植物が生息する過酷な環境の中を生き抜く姿を描いた物語。全11話。

話の流れとしては、両親殺害の真相と自分達が獣王星に落とされた理由を知る為、
惑星の外に行く事の出来る唯一の存在・獣王になることを目指すって感じですね。

植物が生態系のトップに立つ弱肉強食の獣王星という舞台や、上記以外にも、
その惑星の覇者たる獣王の存在や惑星自体の存在理由などの謎もあり、
設定はよく作り込まれていて なかなか面白いです。

ただ、ストーリーとしては、どうしても物足りなさを感じずにいられない。

問題は全11話という尺の短さ。流石に、1クールでこの内容を纏めるのは厳しくて、
全体的に展開速いし 終盤なんてダイジェスト版かって位のスピードでした...
そのせいで、面白い設定や魅力的なキャラなど 良い要素や素材が沢山あるのに
掘り下げもあまり無く 描写不足で、内容に生かされていません。

せめて、2クール位かけて物語をじっくり丁寧に描いてくれてればとホントに残念。

あと、物語としては完結してるんですが、ハッキリしない部分が多々残っていますし、
ストーリー上、必要性が全く見えないのに無意味に人が死んでしまうというのも
マイナスだったかな。

う~ん... 物語の舞台や素材、要素などで言えば、相当面白い作品になっていても
おかしくなかったと思うだけに、すごく勿体無いなと感じた作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ページの先頭へ