2019年度の小学生アニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の2019年度の小学生成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月03日の時点で一番の2019年度の小学生アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.2 1 2019年度の小学生アニメランキング1位
名探偵コナン 紺青の拳(アニメ映画)

2019年4月12日
★★★★☆ 3.7 (103)
644人が棚に入れました
19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア“紺青の拳"。現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズにて殺人事件が発生。現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた──。一方、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦する為、蘭と園子は現地を訪れていた。パスポートを持っていないので海外渡航できないコナンは留守番のはずだったが、彼を利用しようとするキッドの奇術的な方法により、強制的にシンガポールへ連れてこられてしまう。キッドに従わなければ日本に帰ることすらできないコナンは、メガネ、腕時計、服などすべて奪われ変装することに。その正体に気付いていない蘭に名前を聞かれ、とっさにアーサー・ヒライ(!?)と名乗る。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、山崎育三郎、河北麻友子

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

交通事故のような拳…京極真は恐ろしい漢である

高速で走行する自動車に撥ねられたかのように場外へと吹っ飛んでいく対戦相手…。

空手の試合とは思えない、衝撃を提供してくれる漢、京極真(まこと)。

コナンの劇場版のみを追いかけている層にとっては、なじみの薄い人物であろう。
それもそのはず、劇場版に登場するのは本作が初となる。
最強の空手家にして、蘭の友人、鈴木園子の恋人ポジションも担う好青年である。(CV.檜山修之)

コナンにおいて”空手”と訊けば、我らが”つのドリル”こと「蘭姉ちゃん」の活躍が真っ先に思い浮かぶ。(※普通に好きなキャラです。)
アクション面が強くなった近年の劇場版では、必ずと言っていいほど、彼女の怪力ぶりが際立つアクションシーンが見どころの一つとして用意されている。

そんな蘭の空手の成績は”関東大会優勝”。信じられないことに、彼女以上の猛者が全国にはいるのである。

そして京極真は”空手400戦無敗”という学生の枠を超えた”最強の漢”であり、戦績から言えば、蘭の格上に位置する”作中最強”との呼び声高い人物である。

そんな京極真が怪盗キッドと大暴れする本作は、当然ながらアクションが派手な、動きのある作品となっている。
初の海外である、シンガポールのマリーナベイサンズが舞台となっている点からも気合の入れようが感じられる。(某キャラが現地人として付き添うのは、余りに無理があると思うが…。)

それでいて事件も退屈ではなく、ミステリーとしても読めない要素が散りばめられているのは「から紅の恋歌」「ゼロの執行人」に続き3作連続。
以前の「アクションだけ頑張れば、事件はどうでもいい」風潮の作品が続いた時期(主観)から完全に脱却したと見ていい。
(本作も アクション>推理 の傾向が強いですが、推理要素も捨ててはおらず、事件に意外性もありました。)

名探偵コナンというブランドに胡坐をかいているだけでなく、映画単体として十分見応えのある作品となっている。

”最強の漢”京極真の強さと格好良さが際立つ映画に仕上がっており、園子との恋愛要素も強め。(このカップリングには、イマイチ興味のない人も多そうですが…。)

逆にキッド様の活躍を期待していくと、やや肩透かしに感じられるかもしれない。

主題歌は登坂広臣の「BLUE SAPPHIRE(ブルーサファイア)」
普段聞かないタイプの楽曲であったが、作品及び”京極真”にマッチしている楽曲だったと思う。

とにもかくにも、毎年恒例、ゴールデンウイーク時期のコナン映画鑑賞は、乙なものである。

オタクでない旧知の友人と感想をぶつけ合うことができる作品、そんなところにも多く観られている秘密があるのではないか。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

ぼーち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

期待し過ぎていたのかも?

コナン歴20年以上、小学生の頃から今に至るまで漫画・映画などを楽しませて頂き、コナンは大好きな作品です。

今回の映画は、怪盗キッドにかけられたシンガポールで起きた殺人事件の犯人の容疑を、キッドからの依頼でコナンとキッドが協力し合い事件を解決していくというのがメインストーリーとなります。

サブキャラクターは、蘭・園子・京極さん・小五郎で、いつも出てくる少年探偵や博士たちはほんの僅かなシーンのみの登場です。

最近のコナン映画(5年以内)の中では、一番話の内容のクオリティが低かったと感じています。

●事件描写
上手く話しが描き切れていない感じや、この事件って結局なんだろう?と犯人の心情描写・犯行の経緯などがあっさりしすぎており、ラストは犯人の派手な犯行にもかかわらず事件が小さく感じてしまいました。

●コナン、キッド、京極真
それぞれが濃いキャラクターなのに、一人一人の話の軸がしっかりとしていないせいかまとまりがなく
、もう1時間映画が長かったらそれぞれを上手く絡ませたストーリーを作り上げる事が出来たんじゃないかなぁと思います。

●サブキャラクターについて
蘭の行動描写について
{netabare} とてもしっくり来なかったのはラストのシーンで蘭は「最初から新一ではなくキッドだと分かっていた」と話すシーンがあります。
まだ付き合い始めたばかりの蘭が、偽物だとわかっているキッドに対して水着で寄り添ったり手を握ったりする描写に、蘭ってこんな子だっけ?と感じました。 {/netabare}

●個人的な見所
今回見れて嬉しかったのは、園子のカチューシャをしていないシーンです。すごくイイ!

毎度お馴染みの爆破芸も健在です。今回も盛大に壊れますのでそこの作画もぜひ見ていただきたいです。

スクリーンで大迫力で見るコナン、子供の頃を思い出しわくわくしながら見ることが出来ました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そ〜んな〜の〜ほ〜せ〜き〜 タッタタラリラ

 今年も大規模爆発必ず起こる推理、アクションアニメだったです。事件、キッド、コナン、京極を巻き込んだ展開だったです。

 作画もなかなかよく、シンガポールの背景だとか綺麗だったです。
 おなじみの声優さんの声、キャラが良かった{netabare}けど、声優ゲスト主演した人の女性キャラが、あってないように思えたです。出てきたどっか子供の声もわざとらしい声だったし、どっかの予備校教師の会話が、せっかくのコナンを少し以上台無しにしている気がしたです。 {/netabare}

 OP後、少しして早くもまたもや舞台はシンガポール、キッド登場?、アーサー平井??が出てくるです。なぜ、キッドが巻き込まれたのか?です。はじめから、悪いやつが明らかにわかるようだったです。それが、話がすすむうちに真相が明らかになっていくです。
 しかし、終盤それだけではないところが、やはり劇場版名探偵コナンだったです。

 京極と園子との距離感も見どころです。新一??欄もいい感じ?になるのか?お楽しみです。

 アーサー平井こと江戸川コナンと怪盗キッドとの夢のタッグも目が話せないです。

 なんと言ってもアクションが凄いです。京極の戦闘力は超人的で、全体的とくに終盤の活躍、カッコいいです。
 最後、新一???がどうなるのか?、いつもどおりに思える落ちがあるので、お楽しみにです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

64.5 2 2019年度の小学生アニメランキング2位
バースデー・ワンダーランド(アニメ映画)

2019年4月26日
★★★★☆ 3.3 (53)
189人が棚に入れました
誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポ――「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う2人。そしてアカネが無理やり連れて行かれた世界は――骨董屋の地下室の扉の先から繋がっていた〈幸せな色に満ちたワンダーランド〉! ふしぎな動物や人が住む世界から、色が消えてしまう!その世界を守る救世主にされたアカネが大冒険の果てに下した、人生を変える決断とは?

声優・キャラクター
松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

原作付の意味が無い。テーマがあって物語が無い。面白く無い。

 題名から言って、もうちょっとスタイリッシュな話かと思っていましたが要するに成長課題でした。

 要約すると事なかれ主義、長いモノに巻かれる性格の主人公が、冒険をすることで主体性を得る話です。ヒロインとの対比が叔母さんで非日常、変わったもの、不便な生活を愛するいわば旅人属性とでもいえる人でした。

 一方で王子の側ですけど、ノブレスオブリージュ、つまり身分の高い人間が課せられた義務とも取れますが、家とか伝統とういう話より「失敗を恐れて努力と挑戦を放棄する」という事かなと思います。

 そして魔法使いの友達同士の話もありますが、これは劣等感の話でした。

 とまあ、テーマは分かりやすいほどわかるのですが、じゃあそれがストーリーになっていたか?ですね。

 冒頭のイジメについて、その後の冒険で読み取れるものはあったか?叔母さんのマインドに、ヒロインは触発されたのか?王子がチャレンジを決心したきっかけは?魔法使いの少年が友情を取り戻した理由は?科学というか別の方法を試すのは駄目なのか?科学と自然の対比に意味は?敵がペストマスクをしていたのは?羊の意味は?お土産物屋の得体のしれないお土産の意味は?

 ネタバレの部分は触れませんが、もっとツッコミどころは沢山あります。
 伏線回収の意味ではなく含意があるかどうかを問うています。映画である以上隅々まで考えが及んでいるべきだし、楽しさだけの問題なら無駄なので編集して違う楽しさを出せばいい話です。

 整合性というよりは納得感が薄いです。人物の内面の動きがまったくトレースできません。ですのでキャラに全く乗れません。
 テーマを描くだけ描いて物語に変換できていない感じです。アニメ映画でテーマ性を出そうと思えば、一旦全部物語にする必要があると思います。しかも、面白い(感動や興味深いと言う意味も含めて)話にする必要があります。

 面白さの為には設定やイベント、見せ方などはもちろんですが、やはりキャラがどう動くかは大きな要素だと思います。
 この映画は、テーマばかり押し付けてきて、物語とキャラにまったく魅力がなくなってしまいました。

 そもそもこの作品80年代の児童文学を原作にした意味があったのか?例えば「ジョゼと虎と魚たち」については、原作は80年代ですが、実存主義的な世界観の中の女性の抑圧とか身勝手な男の性のような話だったのが、アニメでは身体障碍者の自立とは?社会がすべき真のケアとは?という視点を持ちつつ優れたラブストーリーに昇華できていました。

 そういう思想や社会の変化を視野にいれつつ、元の物語のテーマを換骨奪胎して、もっと優れたものに昇華しようという意図があるからこその古い原作だと思います。

 最近見た中では「コクリコ坂」もそうですけど、古い作品の設定だけ持って来て、意味のない現代風アレンジをするだけならオリジナルでいいじゃないですか。しかも「バースデイ」は生まれ変わりなどの意味があるかもしれませんけど浅いですよね。

 あと雪が降って蒸気機関があるなら、蒸留すればいいじゃんと思うし、そもそも蒸気は産業革命の象徴でそこで世界が停滞する意味が分かりません。止めるなら蒸気機関発明の前だと思うし、じゃあ、そこに含意があるかといえば魔法と錬金術を見せたかっただけです。

 子供向けの作品だとしてもこれは子供騙しになってしまっています。子供だからこそ、本物の面白さの中にテーマを見出すと思います。
 それと子供向けならせめて人物は手書き作画でやってほしいなあ。背景はCGだとしても。

 オール2を基準に調整を考えざるを得ないかなあ…加点は…うーん、無し?声優さんは東山奈央さんの少年の声は良かったですが、作品の水準からいってあまり加点したくないなあ。

 本当に疑問は、これは作家性で監督とか企画者が「こういう話が作りたい」という気持ちから作られた作品なんでしょうか?
 アニメの世界って本当に不思議なんですけど、企画会議とか脚本審査とかないんでしょうか?もし私が出資者ならラフでいいので絵コンテまではないと、怖くて金を出せません。どっかの段階で修正入らなかったの?と思いました。


 追記 唯一いいなあ、と思ったのが「光る虫」でしたね。この含意と使い方は良かったと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

誕生日こそ勇気を

この話は誕生日になんかどっか連れてかれた話
まぁなんでしょ
オリジナルアニメ映画らしい、非常に平凡な、もしくはそれ以下の作品ですね
正直劇場版以外のアニメ映画は全て俳優声優だと思っているので、そこに対しては深く突っ込みません。
がしかし、問題はそのストーリーにあります。

ストーリーとしては「女子高生がある理由で昼間から骨董品店に出向いたら異世界に連れてかれた」
そんな話。どこかの「勇気物語」と似たような感じですが、あちらは男子小学生、こちらは女子高生ということで差別化出来てんじゃないでしょうかね。知りませんけど

「勇気物語」なんて知らねぇよ!
という方、安心してください。どっちにしろつまらないことには変わりありません。
映画、という割と短い時間にも関わらず、呑気に世界観を説明したり、登場人物を掘り下げたり、と随分悠長な時間の使い方。その癖に展開的には薄い。非常に薄い。{netabare}バックれた女子高生がお使いで骨董品店行ったら異世界に連れてかれて、異世界にて錬金術師と骨董品屋と共に伝統儀式を完成させようと奮闘したら、邪魔してきたやつが王子でした。{/netabare}アホくさ、の一言ですみます。こんな物語上手くやれば30分以内には絶対収まるはずなのに。
薄い展開に拍車をかけてるのが物語のラスト。「だからなんやねん!」
正直、終盤はみんな疲れてたんじゃないでしょうか。もしくは勇気物語を参考にしたか。どっちにしろ終盤のテキトーさはアニメ映画とはいえ酷いものでした。

褒めるべきところは…
私には思いつきませんが、きっと何かしら面白かったのでしょう。なんせ賞をとってるんですから。私にはきっとわからない面白さがあったのでしょうね…

監督は原恵一さん。クレしんの方ですね
脚本は丸尾みほさん。
キャラデザはイリヤ・クブシノブさん
劇伴は富貴晴美さん。ピアノの森の方ですね
アニメ制作はシグナル・エムディさん。ネト充のススメの所ですね
配給がワーナー・ブラザーズなんですね。ビビりました。

作画は悪くありませんでした。ですが、あまりキャラデザが好みではありませんでした
主題歌はmiletさんの「THE SHOW」

ブレイブストーリーと同じものを感じますね

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

年代問わず楽しめるロードムービー

映画サイトを見ても評価が芳しくないので期待しないで視聴しましたが、私的にはとても面白い作品でした。
なぜ評価が低いのか不思議です。公開時期に強力なライバル作品が多数あったのも本作が低迷した一因かも知れませんね。

さて、私が気に入った点の一つは、引っ込み思案の主人公アカネと自由奔放で旅好きのアカネの叔母であるチイ、その二人を異世界に招いた錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポ、この4人が異世界を救うまでの過程(旅路)が良かったですね。
チイとヒポクラテスのやり取りとか小さな笑いが結構ありました。

異世界の危機を救うタイプの作品は沢山ありますが、そういう作品の多くは敵を倒すことに比重が置かれたアクション系になると思います。
対して本作は主人公アカネが嫌々巻き込まれた冒険の中で少しづつ言動が変わっていく、成長していく様に比重が置かれていて、アクション系ではなくどちらかと言えばロードムービーなんですね。
なので意外とのんびりした雰囲気が漂っていたりします。
ネタバレになるので書きませんが、実はアカネの母ミドリも物語に深く関わっています。
鋭い人は序盤で気づくかも知れませんが、私は深く考えないで観ていたので最後に事実を知って驚きました。

二つ目のお気に入りはイリヤ・クブシノブさんのキャラクターデザインです。
これまで観てきた他のアニメ作品とは異なるデザインが新鮮でした。
特に眼が魅力的というか引き込まれる感じがします。

三つ目のお気に入りはmiletさんが歌うテーマソングです。
CMでも流れていたサビの部分は特にお気に入りです。
クライマックスのシーンで曲が流れたときは感動的でした。

本作に関しては特に不満な点は無いですね。
敢えて挙げるなら主人公の声が下手で初めは少し気になりましたが、途中で馴染んでしまって案外違和感なく観れました。

原作が80年代の児童書のため今となっては平凡なストーリーかも知れませんが、それ故に子供から大人まで年代問わず観られる良作だと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
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