戦いでパイロットなアニメOVAランキング 11

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの戦いでパイロットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番の戦いでパイロットなアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.2 1 戦いでパイロットなアニメランキング1位
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(OVA)

1991年5月23日
★★★★☆ 3.9 (506)
2463人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム』の一年戦争から、『機動戦士Zガンダム』のグリスプ戦役までの空白の7年間を描く、ガンダムOVAシリーズの第2作。 1991~92年にかけて全13話が制作された。第1話を「機動戦士ガンダム 第08MS小隊ミラーズ・リポート」の加瀬充子、第8~13話を「機動戦士ガンダム MS IGLOO」の今西隆志が監督。第2~7話は二人が協同で担当している。後に、本作を再編集して新規カットを追加した劇場版『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』も製作された。一年戦争が終結して3年後。ジオン軍パイロット、アナベル・ガトーが、ガンダム試作2号機を強奪。連邦軍の新米パイロット、コウ・ウラキは、ガンダム試作1号機で追いかけるが、そのまま逃げられてしまう。
ネタバレ

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ガンダムの中では良作品

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っている表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。
 微妙にネタばれしているが、ばれることが視聴に耐えないほどでないと判断し、敢えてネタばれではない、と仮定した。疑念を抱く方の中で、これから視聴される方は読むのを差し控えていただきたい。

 機動戦士ガンダムの基本とはなんであろうか?
 と、不意に思い立った。答えはすぐに出た。最新型のモビルスーツ・ガンダムに、新米パイロットが乗り込む。必ずといっていいほど、とんでもない適正があり、正式パイロットに昇格する。最後にはライバルと戦う。
 もうわかりきっているような展開であるし、それを繰り返してきてもファンは文句をいわない。歴戦のパイロットでもなければ、特殊な訓練を受け続けた一握りのエリートでもない。 
 願望投影アニメの一種というのが筆者の見解である。
 宇宙世紀にこだわるファンが多いと聞く。それは何か。つまり、戦争らしい戦争を望んでいるということでもある。奥行きのある、大人でも観賞に耐えうるものにしてほしいという願望でもあるのだろう。
 元来アニメは子供のものと相場が決まっていた時期にあって、子供向けでありながら、大人にも見る意味を持たせた作品、そこからの出発だったと視る。
 筆者からすると、ガンダムの基本的ストーリーの骨格と宇宙世紀を求める人種の二つは相反するものにすら映ってくる。
新米パイロットでは戦争のリアリティを持たないし、何より戦争という土台からは浮いている。そのあたりの矛盾を回避するために{netabare} ジオン軍の宿将・アナベル・ガトーにガンダムがある基地を襲わせ、付近に居合わせたコウ・ウラキに結果としてガンダムに搭乗させるという見せ方をしている。
 次に、ベテランパイロットを登場させ、競わせることにより正式なパイロットとして昇格させる。{/netabare}
 これもまた監督の苦心の策である。視聴者を納得させるための、いわば理由付けであったというのが筆者の見解である。
 次に行うべきこともすでに決まっている。
 どの設定から始まったにせよ、新米パイロットの精神構造は脆弱であり、ベテランとは及びもつかない。精神的な成長のためのエピソードが数多く導入されていくというのが、大半のセオリーだろう。逆に、成長を演出するため、最初期の精神面をできるだけ未熟にしておくといった方法だと解釈できる。
 宇宙世紀派といっていい人々の推薦する作品にこのSTARDUST MEMORYがある。これは敵味方に分かれている中で、敵側にも視点を置いたつくりだと主張を聞く。
 地球連邦軍士官学校の現代戦史教本に載る程の存在、アナベル・ガトーとその上官エギーユ・デラーズという二大柱の人格性、漢の生き様といったものを見出すからであろう。
 筆者の気になった点は、陰謀により状況が二転三転するところであり、ヒロイン・ニナのとったラストの行動である。陰謀が行われるのは茶飯事であるとしても、番組として二転三転するのと、戦争として二転三転するのでは大きく違ってくる。リアリティの消失を招いてしまっていたのではないか。たった一人の行動で大規模な軍事作戦の成否を決めてしまえる場面が存在することもまた、リアリティの消失に思えた。
 筆者から視ると、実戦を経験した人々が作る戦争映画のようなものではなく、アニメ番組の枠に収まってしまった感は否めない。
 キャラクター面での作り込みも良好であったぶん、筆者からすると惜しい作品だった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

"ガンダム"初心者が"ガンダム"を語る暴挙をお許しください・・・それでもロボ物:第6弾

ファーストガンダムとZ(ゼータ)ガンダムを観てから視聴しました
その他
「0080(ポケットの中の戦争)」
「第08MS小隊」
「逆襲のシャア」
「F91」
「ユニコーン」1話~4話
を参考までに視聴

"ファースト"の「一年戦争」と
"Z"の「グリプス戦役」の間のエピソード
作中の世界観の年号設定である「宇宙世紀」でいくと
0083年(ダブルオーエイティスリー)のとき

ちなみに
一年戦争は0079年
グリプス戦役が0087年で
ちょうど真ん中くらいです

お話は
本サイトの作品紹介に書いてあるので端折りますが
かなり複雑で奥が深いです
背景としては
一年戦争で敗北したジオン公国の残党「デラーズ・フリート」の反乱
というちょっとした"事件"のような位置づけですが
一年戦争からグリプス戦役に至る過程での
重要なエピソードとなっています


最初から内容が難しそうだったので
"とりあえず"
主人公の「コウ・ウラキ」と
ヒロインの「ニナ・パープルトン」の
ラブ・ストーリーの展開をメインに視聴したのですが・・・

コウとニナの
見ている方が恥ずかしくなるくらいのイチャイチャシーンと(ちなみにリードするのは年上のニナ)
そのニナの元カレが
{netabare}実は
敵方である"デラーズ・フリート"の
「アナベル・ガトー」だったという
ありえない展開
{netabare}(しかも途中でガトーにねがえりやがった^^!){/netabare}{/netabare}

そして
{netabare}ニナの
あまりのビッチぶりに{/netabare}

{netabare}途中で
ブチキレてしまいました^^{/netabare}


というわけで
とてつもなくどうしようもないラブストーリーの展開は放棄して

ガンダムの
というか
この「0083」の世界観を重点に"再度"視聴しました


お話の主軸となるのは
主に"ファースト"から"Z"にかけての
・「政治」的な構図の変遷
・「ビジネス」という新しいストーリーの展開
そして
・「モビルスーツ」の進化
といったところでしょうか


政治的な背景としては
地球連邦軍の内部での派閥抗争と「ティターンズ」の台頭
旧ジオン公国のもうひとつの残党組織である「アクシズ」の拡大

"Z"では
{netabare}これにもうひとつの地球連邦軍の派閥である「エゥーゴ」が
加わり「グリプス戦役」という三つ巴の戦いが始まるというわけです{/netabare}

さらには
アナハイム・エレクトロニクス社というモビルスーツ開発企業の出現
これにより
ガンダムの世界に新たに「ビジネス」という要素が加わります

っていうか
"Z"でいきなり巨大企業として幅を利かせていた
アナハイム社の位置づけを補完するための措置みたいな感じでしょうか

そして
進化するモビルスーツ

「全天周囲モニター」(コックピットから360°全てを見渡せるモニター)の採用や
モビルスーツの大型化の流れ等々

作中では
一年戦争で使用されていた旧式のモビルスーツから
最新鋭のプロトタイプのものまで
色々登場して
性能が飛躍的に向上する過程が見られます


ただ
"ファースト"と"Z"の空きすぎたギャップを埋めるためなのか
政治的な構図やモビルスーツの性能
の急激な変化を見てると
ちょっと無理があるかなぁ
なんてシーンもしばしば

特に
モビルスーツのについては
後から出てきたはずの"Z"のものより高性能になってしまうという
設定上の"矛盾"が生じてしまったようです

これについては
{netabare}「新型ガンダム開発計画」の「抹消」という"力技"で回避されたという
オチがついているのですが
製作側の苦肉の策といったところでしょうか{/netabare}


総評として
戦局や政治的駆け引きといった大局的なストーリーは
とてもしっかりと出来ているのですが
反面
"Z"への繋ぎという位置づけのお話のためなのか
細かい設定面でこじつけみたいな部分があるのも否めません
そして
ラブ的展開など人間ドラマという面では
正直イマイチな内容でした

それでも
ガンダムの世界観やモビルスーツの技術的な設定は洗練されていて
とても楽しめる作品でした



さて
いきなり

肝心の"モビルスーツ"の「ガンダム」についてですが
お話の中では「試作機」として1号機から3号機が登場します

そのうちの2号機について・・・

大型バーニア(ブースター)を大量に備え
重装甲でシールド(手で持つ盾)には冷却装置を内臓
さらに
肩部には戦術核兵器を搭載しているという
特殊な仕様

敵の至近距離まで高速で接近し核攻撃を行い
敵にダメージを与える目的で開発された
いわば核攻撃専用のガンダムです

この2号機のスペックを見てたら
とても素朴な疑問が沸きました

何でわざわざ危険を冒してターゲットの近くまで行く必要があるの?
ミサイルくらい遠くから誘導する技術なんて普通にあるんじゃないの?
って

このことを突き詰めて考えていくと
そもそも
なぜモビルスーツの存在が必要なのか
という
ガンダムの世界観の原点が見えてきます

ガンダムというお話の中でのモビルスーツの必然性を考える上で
一番に引き合いに出されるのが
お話の中でたびたび出てくる
「ミノフスキー粒子」という物質の存在

ミノフスキー粒子とは
簡単に言うとレーダー(電磁波)を無力化する物質です
もちろん現実の私たちの世界には存在してません

作中ではよく
「ミノフスキー粒子散布!」などと言って
ばら撒いているシーンをよく目にします
(実際にはブツは見えません)

設定上はごく単純なものですが
このミノフスキー粒子の存在により
戦争の構図が大きく変わってしまうという
このガンダムの世界観を醸成する上での大きな要素となっています

レーダー(電磁波)が無効になるということは
・敵を目視で確認するしかない
・ミサイルが誘導できない
・通信が出来ない

つまり
・遠方からの誘導式ミサイルが有効に使えない
・飛び道具は直線的な攻撃に限定される(狙いを定めて撃つ攻撃、ビーム兵器など)
・接近戦が多くなる

よって
・殴る・蹴る・切るなどの直接的な攻撃(白兵戦)の手段が必要
・多彩な武器の装備が必要(手を使うことで汎用性を上げる)

というわけで
結果
モビルスーツの必然性に結びつくわけです


ここで先述した2号機の必然性を考察すると

ミノフスキー粒子により
敵陣への正確なミサイル誘導が出来ない
よって
・乗組員の操縦による核兵器搭載モビルスーツの誘導
・敵陣近くまで高速接近するための機動性
・敵陣近くでの核攻撃による自機へのダメージを抑えるための重装甲

の条件を満たすための2号機のスペックとなったということです

やっぱりガンダムって
深いですね~

ちなみに
「ミノフスキー」という名称はガンダムシリーズ総監督の富野由悠季の名前をもじって、「富野さんが好きな粒子」→「トミノスキー」→「ミノフスキー」と名づけた(Wikiより)
とのことです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ガンダムで一番好きな作品

時代としては、ファーストからΖの間であり、なぜティターンズができたとか、その辺を補充してくれています。私は、ラルとかノリスが好きなんで、ガトーは超格好良いと思ってます。ニーナは、ガンダム史上一番嫌いなヒロインです(笑) ちなみに、裏設定として、なぜGP02などが「ガンダムっぽくないデザインか」というのは面白いですよね。一年戦争後、ジオンは解体されますが、モビルスーツ開発に長けたジオンの科学者は、無職になってしまいます。連邦が体面を気にして重用できなかったためです。そこに目を付けたのが、民間企業であるアナハイム社。ジオンの科学者たちは、その多くがアナハイムに就職します。だから、アナハイム製のGPシリーズには、ジオンの哲学や技術が流用されています。GP02がドム足だったり、戦略核を装備してる点や、GP03ががっつりモビルアーマーな点、GP04(ガーベラテトラ)がまんまジオンの機体なのも、これで説明がつきます。この辺は、旧東ドイツや旧ソ連が解体された後を参考にしているのでしょう。もっとも、連邦もそれはわかっていて、汚れ仕事(核や戦後処理)を民間に任すことで、有事の際の責任逃れを図ったわけですから、正に自業自得ですね。この辺は、冷戦の勝者である欧米諸国が、核の拡散と脅威にさらされている現在の世界情勢にも似ていて、興味深いところですね。流石、ガンダム!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

72.2 2 戦いでパイロットなアニメランキング2位
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(OVA)

2005年12月29日
★★★★☆ 4.0 (323)
1820人が棚に入れました
『蒼穹のファフナー』から一年前、人類軍とフェストゥムの両方から追われ、身を隠してきた竜宮島は、フェストゥムに探知される危機を迎えていた。未だ戦闘準備の整わない竜宮島は、ついに「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。その計画とは、島の一部・アルヴィス左翼部L区画を切り離して囮とし,本島へのフェストゥムによる探知をかわすという作戦だった。将陵僚・生駒裕未ら8人の少年少女達は、対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして、過酷な戦いに身を投じる事となる──…

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「去り行く者達(LEFT)の権利(RIGHT) 」

この作品は、蒼穹のファフナーの前日談…一年前の物語です。
時間軸は本編より前ですが、馴染みのキャラも登場するので、本編を見てからこちらの作品を視聴した方が、物語に入り込みやすいと思います。
もし、本編を未視聴の場合は、そちらからの視聴をお勧めいたします。

本編視聴後の余韻がとても気持ちよく、この作品の世界観にもう少し浸っていたかったので、本編に引き続き本作品を視聴しました。

今回のレビューのタイトルは、「RIGHT OF LEFT」がとても意味深い意味であることを教えてくれたwikiを引用させて貰っています。

本編ではファフナーが整備され、竜宮島の持つ戦闘力がある程度高いレベルであるところから物語は始まります。
一年前と比べると、格段に戦闘力が増しているのを感じることができます…
でも、これって一年前の戦闘力はまだ発展途上であったことの裏返しですよね^^;

普段は身を隠しながら軍事力を増強する…そんなヨチヨチ歩きの竜宮島でしたが、ある日フェストゥムに探知される寸前まで追い込まれてしまいました。

竜宮島にはたくさんの一般住民と明日を担うパイロット養成コースに通うみんながいて…島そのものが島民にとっての希望だったのです。

そんな中、この危機を回避すべくL計画が立案~実行に移され…物語が動いていきます。

このL計画…希望を捨てないというみんなの意思が結集されて実行に結び付いたのだと思いますが…この計画の内容は身を切られような痛みを伴う切ないものでした^^;

L計画に使用できる軍備は必要最小限…
ファフナーの技術レベルは向上の余地を大きく残した状態のため、パイロットへの負担が半端ありません…
何よりパイロットの絶対数もほんの一握り…

この絶望的な状況にも関わらず、パイロットのみんなは希望に満ち溢れています…

でも…度重なる…幾度となく度重ねられた戦闘による疲弊…
ファフナー搭乗の副作用の厳しさに蝕まれるパイロットの苦痛…
状況が変わるのは当たり前です…
気持ちの全部が泣き言で埋め尽くされる…そんなときがあっても仕方ないと思えるくらい容赦ない計画だったのですが…
それでも、みんなは計画の完遂を目指して必死に歯を食いしばるんです…

それは計画完遂の先にある一人一人が胸に抱いている初めから決して変わることのない夢のため…

この冷血非道なL計画の行方はどうだったのか…
それはぜひ本作品でお楽しみ頂ければと思います…^^;

物語の終盤…パイロットにとって所期の夢を叶える千載一遇のチャンスが訪れます…
でも、それは同時に所期の希望を壊すリスクを抱えたものでもありました。

そこでパイロットたちが導き出した答えは…
きっと…いえ、私には絶対に出せない答えでした(/_;)
そしてパイロットの願いと待つものの祈り…物語の結末と合わせて本作を楽しんで頂けたら…と思います。

OVA1話の作品でしたが、引き込まれました^^;
引き続き劇場版を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時系列ではこっちが先ですが

本編より1年前の悲しい物語
L計画と称する犠牲を経て本編に行きますが、本編を先に見た方が
いいかと思います

ラスト、わんこに泣けました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

尊い犠牲

このアニメは、蒼穹のファフナー一期の前日談
として制作された作品である。
話の流れが、蒼穹のファフナーへ続くように構成されているが、
どちらを先に見るかこだわらなくても特に問題はないだろう。
まあ、時系列を重視したいか、放送順で行きたいかによるので
そこは好みの問題だと思われる。

内容を一行で言い表すと、フェストゥムの探知から逃れるため
の企画、「L計画」という危機回避プランに身を投じた8人の
少年少女たちがパイロットとして最後まで戦った歴史である。

見終わった感想としては、想像以上にクオリティの高い作品であった。
実は、私自身一期からRIGHT OF LEFTという流れで視聴したのだが
序盤はそこまで乗り気ではなかった。中盤に入ったあたりから
徐々に面白みが増していったという印象が強かったので、少し不安
な気持ちで挑んだがそれは杞憂だったようだ。

焦点を当てる主要人物を少なくし、感情移入がしやすい
作りになっている。基本的には、将陵僚と生駒祐未の二人に
徹底的にスポットが当てられている。
彼らの関係性や、ファフナーに乗る動機等を見て自然と
応援したくなる自分がいた。
今作において、一期で活躍するキャラクターも数人いるのだが
必要以上に話に割り込んでこないので過度なストレスを
感じることはなかった。

一期では、結構な数の登場人物に焦点が当てられているのだが
一部のキャラに関しては登場シーンが少ない上、あからさまにフラグが
立っていたことも相まって感情移入がしにくいと感じてしまったのだ。
今作では、そこに気を使ったのだろう。非常に魅力的なキャラクターを
生み出すことに成功している。

また、前日談という設定を上手く活かしている。
この時は敵フェストゥムに関する情報が少ない上、ファフナーに
至ってはほぼ試作段階の状態。それ故に同化と呼ばれる現象が
パイロットたちに恐怖を植え付けてくるのだ。
しかも、一期の時よりも進行速度が速い上に結晶化するという有様。

それを見て全く動じないパイロットは相当強靭な精神力
を持っていると推察される。
私が、実際にその光景を目にしたら泣き叫ぶような気がする。
そこまでの精神力は持ち合わせていないからね。

鬱要素も、一期よりは確実に高い故に慣れていないと
引きずりやすい様に感じる。只、希望も含まれる形で
終わるので、絶対に耐えられないという訳でもない。
まあ、それなりに場数を踏んでいることが前提だが。

蒼穹のファフナーの一期がそこまで好きではない方にも、
この作品には是非とも挑戦していただきたいと感じる。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

70.3 3 戦いでパイロットなアニメランキング3位
新機動戦記ガンダムW[ウィング] ENDLESS WALTZ 特別編(OVA)

1997年1月25日
★★★★☆ 3.8 (229)
1711人が棚に入れました
かつての戦いから1年。全ての武力を放棄して平和への道を進む世界に対し、トレーズ・クシュリナーダの実子を名乗る少女マリーメイアを頂く謎の軍が宣戦布告した。放棄された筈のMSリーオー他旧式戦力に新型MSサーペントを加えての武力侵攻と、平和の象徴でもあるリリーナ・ドーリアンの拉致というマリーメイア軍の暴挙に対抗すべくヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルは行動を開始する。しかしその前に立ちはだかったのはマリーメイアの軍門に下ったトロワ・バートン、そしてガンダムパイロットの中でただ1人ガンダムを手放していなかった張 五飛だった。一方特務機関プリベンターを組織して、亡きトレーズの意思を継ぎ地球圏の平和維持に当たっていたレディ・アンはルクレツィア・ノインやサリィ・ポォと共に事態の収拾を図るが、対応に追われていたレディ・アンの前に「火消しの風・ウインド」を名乗るゼクス・マーキスが現れ、プリベンターとして活動する権限と封印されたトールギスIIIを貸し与える様に願い出た。そして廃棄される筈だった4機のガンダムは、カトル・ラバーバ・ウィナーの手によって再び地球圏へと舞い戻る。

NoName さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

特殊な続編だが良い

本編の続き。機体が全てエンドレスワルツ専用にリモデルされており驚き。OVAなので書き込みが素晴らしく、音楽も印象的。本編で大筋の物語が一応完結していた為こちらは物語こそ薄めだが、それ以上に成長した1年後の登場人物達の行動が魅力的で中々楽しめる内容だったと思える。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

名戦闘を見せました

本編が最高のストーリーだったのに対し、こちらの作品はいまいち物足りない内容。
しかしヒイロと五飛の戦闘シーンは心にジーンときました。
涙物です。
ガンダム史上最も心に残る名シーンです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3
ネタバレ

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少年心を揺さぶるMSデザイン!! OO好きならオススメ

ジャンル・ロボット
スタッフ・青木康直監督 メカデザイン・カトキハジメ、石垣純哉
映像時間・90分
ターゲット層・小学生低学年から高校生
小学生と中学生の頃に何度か視聴

-----内容について-----

物語に関してはエレガントなお話です!!自らの意思で戦う姿勢は美しい!!

本作の魅力は物語より
ガンダムのMSデザインのカッコよさです!!
カトキハジメさんや石垣純哉さんによって一新されたデザインは
子供の心を掴みとります!!
自分も小学生の時に動くWゼロカスタムやトールギスⅢ、デスサイズヘルカスタムを
見た時はカッコエエエエエーッ!!!!てなりました!!
何と少年の心を理解してるのか!!そしてテーマ曲も良い!!


OOが好きな方、WのTV版を見た方
少年心を掴むカッコいいMSが見たい方
戦う姿勢を忘れたエレガントな人じゃない方
にはオススメできる作品です。
エレガントな姿勢を思い出させてくれます!!


-----注意点(←ファンの方は不快になるかもなので見ない方が良)-----
{netabare}
物語に期待できない。
エレガントなので理解できない
戦闘シーン、MSの活躍シーンが少ない{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

65.7 4 戦いでパイロットなアニメランキング4位
翠星のガルガンティア ~ めぐる航路、遥か ~ 前編(OVA)

2014年11月21日
★★★★☆ 3.8 (256)
1560人が棚に入れました
大好評のままTVシリーズが終了した、船団都市を舞台に繰り広げられるオリジナルSF冒険活劇
「翠星のガルガンティア」の続編を描く新作OVAが、前後編でリリース! (先行上映あり)

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

空と海の恵みがある惑星「地球」、広大な海原でガルガンティア船団の人々に再び出会えました。

OVA作品(前編)約54分

レンタルで出ていたので観てみました。

テレビ版「翠星のガルガンティア」の続編なので、先にテレビ版(全13話)を視聴することをオススメします。

続編を心待ちにしていた作品の一つで、本当は1クールほしい作品ですが、贅沢を言ってはいけませんね。

久しぶりに観たガルガンティアは、ちょっと懐かしい感じがしました。

視聴の際は、テレビ版を思い出しながら観ていましたね。

お話としては1つのエピソードを中心に展開していきます。

テレビ版では語られなかった過去のお話も織り交ぜていたのは良かったですね。

後編に続きますが、エピソードは一区切りしますので観やすかったです。

また新キャラも出てきて伏線もありましたので、後編も楽しみですね。

ガルガンティアが好きな方は是非観てください。

OP 本編と繋がっている作画ですね。曲とマッチしてました。
ED テレビ版と同じくChouChoさんが歌ってます。歌声は和みますね。

最後に、いつもエイミーを心配させすぎだよ、レドくん!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

チェインバー在りし日のガルガンティアとチェインバー無き今のレドを描く これはもう単なる番外編ではない、純然たる続編 純然たる映画です

混戦の2013年春期を彩った名作、『翠星のガルガンティア』
今作はテレビシリーズのその後を描くOVA・・・とか公式では言ってますがその完成度はオイラの予想を遥かに上回る内容;
BD-BOXに収録された未放映エピソードがあくまで番外編的な内容だったのに対し、今作は純粋に続編と呼べるスケール
そのクオリティも劇場アニメに匹敵するクラスであり、これをあくまでOVAとするなら今年度最高クラスの作品であると言えます


本編前には『ぷちっとふりかえりんてぃあ』なるダイジェスト映像と杉田智和のナレーションでテレビシリーズ全13話をキッチリ振り返るため、ぶっちゃけ内容忘れてしまった人や最悪初見の方でも世界観を理解出来る様になっている親切設計


クーゲル船団を受け入れたことでさらに大きくなっていくガルガンティア船団
ある日のレドとベローズはサルベージ中に改修の見込みのある沈没船を発見する
船団の為にも、自身のライフワークとした考古学研究の為にも沈没船の引き上げに協力するレド
一方のエイミー達メッセンジャーにはベローズ船団から新人のリーマが加わっていた
しかし彼女はメッセンジャーの仕事よりもユンボロのメカニズムの方が気になってしょうがない様子
当然リーマの興味は空飛ぶユンボロ=チェインバーとレドに向けられていく


エイミーからリーマに語られるチェインバーがいた頃のガルガンティアにせまる危機・・・
そして新たにレドの身に降り掛かる絶体絶命のピンチ・・・
過去と現在、2つのエピソードを中心に描かれておりスケール感は映画として十分


そしてなにより音楽が凄い
どこのビッグバジェットだよって言うぐらい重厚なオーケストラサウンドが劇場の音響に響き渡ってもうその辺しっかり酔いしれられますよ


残念ながらオイラが一番気になっている“レドはヒディアーズを人間と認めるのか?”には触れられませんでしたが、その辺は2015/4/4公開と発表されました後編に期待です


そしてラストシーンでは衝撃的な引きがあり・・・
ま、それも気になりますがこの一本でも十分映画として完成されています
テレビシリーズが好きだった方は観ない手は無い、ってかもうコレ無くしてガルガンティア語れずって感じですわ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ガルガンティア』の新たな航海がここから始まる—。

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
TVアニメ本編を視聴したのは2013年の7月なので、もう7年以上前になりますが、朧気ながら世界観やチェインバー、レドやエイミーという顔ぶれも覚えていたので、懐かしさも相まって視聴することにしました。


半身ともいえる愛機・チェインバーとの別れからおよそ半年。
大海原を往く船団ガルガンティアで、レドは仲間たちとともに新たな人生を踏み出していた。

サルベージチームの一員として懸命に働くかたわら、失われた旧地球文明の痕跡をたどる日々。
そんな彼の前に、かつての上官・クーゲルの船団からやってきた少女『リーマ』が現れる。

エイミーの後輩としてメッセンジャー業を学ぶリーマとの出会いから、レドは波乱の過去を噛み締め、
いまを生きる自分と改めて向き合うこととなる。
そしてその未来には、さらなる困難と危機が待ち受けていた。

チェインバーとの絆を胸に刻み、レドはひとりの青年として空と海のもたらすすべてに立ち向かってゆく。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いやぁ…全てが懐かしいです。
昔はアニメの「ア」の字も知らない素人だったので、純粋に作品を堪能することしかできませんでした。
OVAですが必死ぶりにこの作品に触れてみると、当時ハマった理由が良く分かる気がしました。

まず、アニメーション制作がProduction I.Gさんという時点で期待大だったんですね。
それに、エイミーが忘れられないキャラだったのですが、CVはひーちゃんだったんじゃありませんか!
その他、かやのんやあすみんなど豪華キャストがズラリと揃っています。
OVAからは、リーマという少女役でみのりんも参戦してくるのですから…

もうチェインバーとは2度と会えないとばかり思っていましたが、OVAの物語の回想シーンでしっかり登場してくれて、ちゃんと記憶の呼び戻しに一役買ってくれていました。

こういうのを「温故知新」というのでしょうか…

オープニングテーマは、TRUEさんの「はじまりの翼」
エンディングテーマは、h-wonderさんの「大切な宝物」

1話50分強の物語でした。
7年前の作品ですが、微塵も色褪せてなんかいませんでした、
久々にガルガンティアの世界を満喫させて貰った気がします。
引き続き、後編を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

61.3 5 戦いでパイロットなアニメランキング5位
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-(OVA)

2006年7月14日
★★★★☆ 3.5 (182)
1029人が棚に入れました
C.E.73年、ユニウスセブンの地球降下作戦を仕組んだザフト軍脱走兵達の部隊は、乱戦の中、ザフト軍ミネルバとジュール隊の活躍によって壊滅し、地球に向かっていたユニウスセブンも設置されたメテオブレイカーによって破砕された。しかし、砕かれた破片は地球に向かって次々と落下し、地球に残されたのは落下片による多くの人々の死、そして平和を奪われた者達の止め処なく溢れる憎悪と怒りだけであった。地球が再び混迷の戦場となった中、D.S.S.D技術開発センターは、1機のMSを宇宙へと打ち上げるプロジェクト「スターゲイザー計画」の準備を行っていた。静かに空を見上げ続ける純白の機体「スターゲイザー」。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よくできている

この作品は機動戦士ガンダムseed destinyを
ベースとしたOVAである。

内容を一行で言い表すと、ガンダムseed destinyの
劇中に起こった「ユニウスセブン落下事件」
の裏側を全く違うテイストにアレンジして描いた作品だ。

自分としては、ガンダムシリーズを見たことがない人
にも比較的おすすめしやすい部類のアニメだと思った。

その理由は、seed destinyの派生作品であるが
seed destinyの主要人物はこの作品には大きく
関わっていないからだ。
一部のseed destinyキャラクターは確かに登場するものの
引き立て役の様なものとして描かれているだけ。

この作品が良いと感じたところをいくつか述べる。
seed本編では雑兵として扱われている
ジンが脅威として描かれていること。
seed本編と比較すると、さすがにアクションシーンも地味で派手な
ものでないため物足りないと思う人がいるだろうが
私としてはこちらのほうが引き込まれやすいと感じた。

戦争の残酷さが本編よりも映えていること。
特にきついなと感じた場面は、2話の虐殺シーンだろうか。
視点をきちんと切り替えた上で物語が進んでいくため
destinyよりは気分が落ち込みやすい(?)ように感じた。
後は、ミューディーが戦死する場面。あそこまで行くと
もはや虐殺だが。しかも彼女が戦死したことで
シャムスにも悪い影響を及ぼしてしまうという結果に。
こういった場面をdestinyはもう少し増やすべき
だったのではないだろうか。

気になる点もあった。
主人公であるセレーネやソルについてあまり触れられていないのだ。
エドモンドは早い段階で退場するものの、見せ場は作られているため
必要な人物であるということは伝わるし、連合の指揮官は外道っぷりが
きちんと描かれているのでこいつもいないと困るなと感じる。

そういった点があるのにもかかわらず、なぜかあの二人は
説明が省かれているので少ししか関係性が分からない。
終盤のやりとりは凄く好きなシーンなのだが、もっと
彼らに時間を割いて欲しかった。勿体ない。

反対に、もう一人の主人公、スウェンの方はばっちり
焦点があてられる。その上回想が入って来る有様。
いっその事、こっちをメイン主人公にすべきだったのではないだろうか。

そして、なんといっても時間が60分以内に終わってしまうこと。
もう少し尺を長くしてほしかった。そうすれば、もっと
この作品の良さを伝えられるのに。本当に勿体ない。

こういった部分は確かにあったものの、seed destinyよりは
遥かに良かった。地味な作品ではあるが、私は楽しめた。
このアニメで使われている曲「STARGAZER ~星の扉」は名曲。
ぜひ聴いてほしい。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

星を見つめる者達~もう一つのSEED物語~

ザフト脱走兵によるユニウスセブン地球降下作戦。(SEED DESTINY 5話)
ガンダムシリーズでよくあるコロニー落としですね。
本編でジュール隊・アスラン・ミネルバの活躍により破砕は出来たのですが、
その破片までは取り除く事は出来ず、そのまま地球に降り注いでしまいました。
地球ではキラがそれを見つめ、ラクス様はシェルターで呑気に歌っておられましたが、
まさにその地球が舞台です。
前置きが長くなりましたが、とりあえずこの作品を観る前にSEED DESTINYの5~7話を観ると
流れがよく分かると思います…が!
内容自体は15分位×3話なので、すごく凝縮されてて、あっという間に終わっちゃいます!
SEED好きの私としては、ちょっとしたサブストーリー的な感じで好きでした。
本編で見過ごされてしまった、破片が落ちた場所での悲劇。
そこではまた悲劇が憎しみを生み、
憎しみの連鎖が生まれていく様がリアルに表現されて、
やっぱガンダムはこれだよなぁーとつくづく思いしらされましたw
本編の時系列をこちらの物語にちゃんと繋げてあるので、
ナチュラル(出て来るのは主にファントムペイン)VSコーディネーターで、
聞いた名前や、見た事あるキャラがちょこちょこ出て来たりもします!
タイトルも最後まで観ると、ちゃんと意味があるんだなぁとちょっと感心しました。
しかし、終わり方が複雑だった!めっちゃ気になった!その後が知りたいんですけどw
STAGE4希望ー(・∀・)♪+.゚

ところで、スターゲイザーって、機体自体一応戦闘用ではなかったはずですよね?
なのに武装装備ってよく分かんないです。
ガンダムに武装無かったら全然意味が無いのは分かるし、
最小限に押さえてたのはよく分かるんですが、
ストーリーに合わせる為に無理矢理感があって何か気に入らなかったのは私だけ?w
複座ってのは、新しいし、意味も合ってて良かったと思います!
それより、ストライクノワールや、ブルデュエル、ベルデバスターの方が余程興奮したわw
あと、コーザ中尉の声が3話だけ宮野さんに変わったのって何かあったの?
神谷→宮野ってすごい違和感だったよ?(。-`ω´-)…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「星を見る者」

ガンダムシリーズ「機動戦士ガンダムSEED」のスピンオフで
コズミック・イラを舞台とした世界観に属するOVAアニメ。

2006年11月24日~第1話STAGE-1~最終話STAGE-3 全3話。

あらすじ。

人は宇宙を目指すべきと信じるコーディネイターの女性
セレーネ・マクグリフ。

幼い頃の出来事によってコーディネイターを激しく憎み
続けるノワールのパイロット、スウェン・カル・バヤン。

この2人を中心に、スターゲイザー…「星を見つめる者」
の物語は動き出す…。


映像の節々に「SEED」シリーズの戦闘シーン等含んでいる。
戦争を別の視点と技術者を絡めた側面を軸に描いている。

1話目はザックリとSEEDの戦況などのお浚いのような映像。
2話目は子供を使ったプロバガンダや軍事教練などを描く。
3話目はジブリール失脚後。ヂュランダルが本格的に理想
であるディスティニー計画を打出した時期スターゲイザー
も完成の目処だがたち愈々テストを・・だが・・戦況は・・
より複雑化して・・本来の目的を逸脱した運用をする事に。

そして最後に出逢う・・二人・・


序盤はSEEDを視ていないとサッパリ?な雰囲気で・・
2話も残酷な洗脳やプロバガンダに利用される子供を描写
するなどの悲惨さなど以外はさして重要なシーンはない。

3話目のラストの、ほんの僅かなシーンに全てを凝縮した
作品のように感じた。

漫画の方の宣伝用PVとしては可也出来も良いのでは?等。
※原作は未読。興味をそそる内容だった。

ラストも・・どっちなのかな・・想像は自由で良い感じ。

欲を言えば・・好きな声優が出ているので・・普通に14話
とかで・・この作品だけ視ても楽しめる内容だったら・・


D.S.S.D
セレーネ・マクグリフ:声-大原さやか
技術開発センター女性技術者。28歳のコーディネイター。
「スターゲイザー計画」の中心人物の1人。勝ち気な性格。
決めた目標は最後迄やり通さなければ気が済まない性格。
努力家だが、目的の為に手段を選ばない側面を持つ。

ソル・リューネ・ランジュ:声-福山潤
スターゲイザーのテストパイロット。
第1世代コーディネイター16歳の少年。
両親をヤキン戦役で失い、エドモンドに引き取られる。
物心ついた時からD.S.S.D育ちでセレーネを姉の様に慕う。

エドモンド・デュクロ:声-中田譲治
D.S.S.D技術開発センター保安副部長。37歳のナチュラル。
嘗て「伝説の鬼車長」の異名を持つ勇猛で地球連合軍揮官。
第二次ヤキン攻防戦終結と同時に退役しD.S.S.Dに天下る。

ファントムペイン
スウェン・カル・バヤン:声-小野大輔(幼少期早水リサ)
ロゴス直属ファントムペイン特殊戦MS小隊所属の中尉。
20歳のナチュラル。ストライクノワールのパイロット。
かつては天体観測を好む普通の少年だった

ミューディー・ホルクロフト:声-佐藤利奈
ファントムペイン特殊戦MS小隊に所属する少尉。
18歳のナチュラル。ブルーコスモス運営の養護施設出身。

シャムス・コーザ:神谷浩史(第3話宮野真守)
ファントムペイン特殊戦MS小隊に所属する中尉。
19歳のナチュラル。ブルーコスモス運営の養護施設出身。
神谷の事故入院の為に、第3話では宮野が代役を務めた。

ホアキン:声-中村秀利
特殊戦MS小隊を指揮するファントムペイン中佐。
任務遂行のため、民間人の犠牲もいとわない冷酷な性格。


スターゲイザー(Stargazer)型式番号GSX-401FW
自己対話型複列分散処理AI

"ソル・リューネ・ランジュ"により「星を見る者」の意で
スターゲイザーと命名された機体。運用支援システムは
「Guider UNmanned Deployment Autonomic Manipulation」
(無人・自律運用展開教導機)であり、頭部もデュアルアイ
とV字型ブレードアンテナを備えたガンダムタイプに分類
される意匠を持つ。

有人では困難な「火星軌道以遠の太陽系宙域の探査・開発」
を目的とした機体の為、ナノマシンを利用した自己修復型
マイクロマシナリーテクノロジーで長期メンテナンスフリー
を実現搭載。同様の理由で、無人運用の為に自己対話型複列
分散処理AIによる高度な自律性を備えている。

この人工知能には操縦データをフィードバックして未熟な
AIに経験値を積む必要がある為、AIを内蔵する胸部ブロック
はメインパイロット及びオペレーター用の複座シートを内蔵
するコクピットユニットへと換装して、有人の運用も可能。

惑星間推進システムヴォワチュール・リュミエールという
巨大なリング状の装備が後部つけられている。

フランス語で「光り輝ける運び手」を意味するこの惑星間
スラスターはソーラーセイルと同様のもので、太陽より高速
で放出される太陽風をリング周囲に展開した微細な量子の膜
で受け止め、特殊なエネルギー変換を経て推進力とし、広大
な太陽系の航行を可能とする。以下更に詳細はwikiでどうぞ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

68.4 6 戦いでパイロットなアニメランキング6位
真ゲッターロボ 世界最後の日(OVA)

1999年2月25日
★★★★☆ 3.9 (87)
432人が棚に入れました
宇宙生物インベーダーとの戦いはゲッターロボの活躍で終結した。それから3年後…倒されたはずのインベーダーが地球圏に再度出現。さらに、ゲッターロボ開発者であり、流竜馬(実際は神隼人)によって殺害されたはずの早乙女博士が復活。ゲッタードラゴン軍団を率いて、人類に反旗を翻す。これに対し、解散していたゲッターチームのメンバーが、そして、早乙女殺しの罪で投獄されていた竜馬が、早乙女に立ち向かう。
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

イントロで完全燃焼させるHEATSというアニソン

スパロボ常連で御三家のゲッターですが、実はハッキリ見た事はなかったのでこの際と思い視聴してみる事にしました。
一言で紹介すると、3人のパイロットで3種の変形合体が可能な、ゲッター線という謎動力で動くゲッターロボとインベーダーと言う宇宙生物との戦いを描くスーパーロボット系SFですね。
とりあえずあらすじから追って説明していこうかと思ったものの。
実は最後まで見た私にも、大筋はわかるものの細かい部分はあんまりわかってないんですよねw({netabare} 博士が最初死んだ経緯とか、隼人が狂って斬りつける所{/netabare} とかもよくわかってないですし
絵的なダイナミックさで魅せる作風なので、大雑把でも何とかなるかなとは思ったんですが…。序盤あたりで撒いた伏線で回収しきれずってところがあり、しっくりこない感じはありましたね。
決して、いい加減に作られてる感じではないと思うのですが。(漫画とか、他アニメシリーズの知識が必要なのかもしれません。そこは詳しくないので何とも言えませんね。

wikiで調べてみると、最初の数話今川監督がかかわっていたなんて話があったそうですね。
1話で恐ろしく細かい作画の変形合体があったのですが、この辺で監督が予算を投入しすぎて監督を下ろされてしまったのかもしれません。
まったくしょうがないですねこの人は(白目)。
ストーリーがやや把握しずらいのは、途中で監督が交代した事が多少なりとも影響を及ぼしているのかもしれませんね。

第2部以降は作画がやや厳しいか?と思える所もありましたが。まあまあのクオリティを保っていたように思えます。(今川監督の演出と比べればどうしても落ちるけど、もうそれはしょーがないです。あの人が滅茶苦茶すぎる(褒め言葉)だけですし)
でも、(上記の噂が本当なら)今川ファンとしてはEDクレジットにも表記しないのはあんまりだなと思いました。

キャラ面においては、途中で主人公が交代した事が厳しいと思いました。流竜馬をはじめとしたゲッターチームはワイルドさもありすごく魅力的だと思いましたが。
その後を引き継いだ少年「號」は寡黙なキャラで何を考えてるのかよくわからず(もっと喋ってくれ~!)。
中盤あたり、話の牽引力が弱いのでは? とそう感じさせざるを得なかったです。
しかし、敵の得体の知れなさや絶望感等、色々感じさせる所もあり。荒っぽさもあるが魅力を感じさせる話でした。

ラストはグレンラガンの原型にもなっているようですね。(グレンラガンの脚本が、ゲッターロボサーガの編集者だったようですし)
ゲッターで描きたかった壮大な戦いの行く末がグレンラガンだって事をネットで見かけて、確かにそれっぽいなと感じました。

それから、特筆すべきはやはりOP2のHEATSですね! この曲は素晴らしいです。
イントロの時点で完全燃焼できてしまうのでは?と感じる程に、説明不要の暑苦しさ。
影山ヒロノブとゲッターロボとかいう、ガソリンにガソリンをぶっかけて火を付けたような組み合わせで熱くならねえわけがねえんだよ! とそう思いましたね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まさに軍歌

なアニキのOP。めちゃくちゃかっこええwwバカバカしくていいんです。アニキじゃないとぜったいかっこよくないすげえメロディなんだよ。
すまんが後期は好きじゃない。てかなんで変えた・・。

作品は・・・・・最初しかおもしろくないw
ブラックゲッターは超かっこいいんだけど・・という作品。
作品のデキとしては新(NEW)ゲッターのほうがはるかに好きだったりする。ただまぁあっちもすごいおもしろいかっていわれても・・ゲッターだからね・・?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

感情のジェットコースターに乗ってる気分になる

新作アニメ「ゲッターロボアーク」2021年夏公開決定を記念して、平成ゲッターOVAシリーズを期間限定でYOUTUBEにて配信していました。
細かいことは気にせずアクションとロボを楽しみたい方にお勧め。
※グロ多めなのでご注意を。

石川賢先生の漫画版を原作として展開されたOVA作品群の、記念すべき第1作目です。1998年発売、全13話。
色んな意味でこのアニメは伝説かもしれない…。

【物語】
上手く感想が纏められないアニメかも…
最序盤は異常なテンションで、中盤は一度落ち着いて、ラストでまた不思議な勢いで盛り上がっていく。感情のジェットコースターに乗せられますよね(笑)
{netabare}
私もよくわかっていない所があるので、説明を求められると困るんですけど。
物語の軸は以下二つが挙げられます。
「進化とは記憶の継承であり、ゲッター線のみによる進化を否定する」
「旧時代の罪の清算と、新世代への志の継承」
登場キャラクターも多いですし、伏線も多く入り組んでいてなかなか把握しにくい。

中盤の落ち着いた話が全体の理解を助けてくれる気がする。
北極へ行った回は竜馬の再登場時の見せ場。ですがそればかりでなく、人類が陥った危機的状況を打破しなければならないこと、死者の心と記憶が残された者の中に息づいていることなど、作品テーマに繋がる内容でもあったのだと思います。
{/netabare}

【作画】
凄いですよね。全体的に見所が多いです。
最初の3話の演出には斬新さが溢れていて、これ以降のゲッターの変形にとても影響を与えているそう。
4話以降はドラマパートでの感情表現のわかりやすさ、多数対多数のバトルの理解しやすさ、合体変形のギミックの活用と巨体感の演出など、ケレン味と安定感がメリハリを作っています。
インヴェーダーが様々な形を取る上、ロボットの種類も多くて作画班は大変だったと思う。作画スタッフの実力の高さも見てとれました。


【声優】
皆さん安定していて素晴らしいです。
3人組で行動することが多い作品で、どのチームも声優さんの声の印象が全く被らないんですよね。キャスティングから既に上手。
私は関智一さんの號の演技が好き。


【音楽】
OPとBGM好きです。EDはアイドルソングみたいで何となく懐かしい。
最終話のEDが「今がその時だ」だったのが嬉しいです。
「今がその時だ」は竜馬達の世代、責任を負わなければならない人達の歌で、「HEATS」は號達の世代、旧世代から託された世界の未来を切り拓く人達の歌なのかなと思っています。


【キャラクター】
3人組の役割の作り方、関係性の描き方が凄く好きです。
{netabare}
子供の頃に見た時には號が主人公なのに竜馬達が凄く活躍するな~と不思議に思ってたんですが、今見ると旧世代が自分達の失敗の責任を取って新世代に未来を託す物語だとわかりますね。
早乙女博士はインヴェーダー撃退のために號を生み出したけれど、その號にも新しい未来が待っているのが根っこの部分で優しい作品だなと感じました。渓への想いから次第に人間らしさを見せていくの良いよね。
渓は過去の負の遺産に抗う役回り、さっぱりしていてたまに女の子らしい所を見せるのが可愛かった。
剴はずっとフォロー役で振り回されつつも、やれることをきちんとやってて好き。
剴や弁慶のような地に足の着いたキャラクターはチーム内に一人いてくれると安心して見ていられるのでとても好きです。
{/netabare}

【雑感】
雑感というか、川越監督へのエールというか、初視聴当時から思っていた一部のファンへの愚痴というか…。
読み飛ばしてもらって大丈夫です。
{netabare}
一部では有名な話かと思うのですが、第1話~第3話は今川泰宏さんが監督を務めていたと言われています。というかクレジットされてはいませんが監督及びシリーズ構成を務めると雑誌で告知された事実があります。
ですが4話以降は川越淳さんが監督、藤田伸三さんがシリーズ構成とクレジットされました。
で、視聴した方ならわかると思うのですが4話以降大分テイストが変わるんですよね。それに対しての不満を初視聴時から私は結構見ていました。

私が言いたいのは、最初の3話が高評価なのは正当な評価だけど、4話以降も良い所は物語にも作画にも沢山ありますよっていうことです。OVAとしては話数が多いので波は当然あるんですけど。作画班は変わらず引き継げたのは大きいかもしれません。
まあ私は川越淳監督作品好きなので(笑)。今川監督作品は鉄人とGガンが好きだなあ。
どういう経緯で今川監督から川越監督に交代したのかはソースが見つからないので言及できないけれど、川越監督は本作が初監督作品なんですよね。引継ぎ出来ずにこの作品で監督デビューというのは、なんかもう鬼か‼って思うじゃないですか(苦笑)。
プロデューサーや脚本家など、周りのスタッフに恵まれてもいたのでしょう。アークのインタビューでも「最初から参加していたわけではないので、他のスタッフ達と共に交通整理(物語組み上げるための時系列等の確認)から始めた」というお話でしたから。

ダイナミック作品のコアなファンがどう思ってるかはわかりませんけど、予算と納期を守って一定のクオリティの作品を作ってくれる監督さんなので、「ゲッターロボアーク」も楽しみに待とうかなって私は思ってます。 {/netabare}
(2020.11.8)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

61.8 7 戦いでパイロットなアニメランキング7位
超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN[ラバーズアゲイン](OVA)

1992年5月21日
★★★★☆ 3.3 (91)
397人が棚に入れました
地球人とゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊との決戦後、地球人とゼントラーディは和解し共存の道を歩み始めた。地球は幾度と無く異星人の脅威にさらされたが、そのたびに可変戦闘機と歌の力で切り抜けてきた。そして80年の月日が流れた。2090年代。太陽系、木星軌道上に異星人とおぼしき未確認艦隊がデフォールドしてくる。地球統合軍は敵をはぐれゼントラーディ艦隊と認識し、歌によるカルチャーショックを与えるべく「オペレーションミンメイ(「ミンメイディフェンス」)をもって迎え撃つ。しかし歌攻撃は全く通用しないどころか、敵艦隊からも歌が発せられると敵の攻撃は激しさを増し、ミンメイディフェンスは崩され統合軍は敗北する。その戦場を取材中だったTVレポーター神崎ヒビキは、敵艦内で歌巫女イシュタルを救助し、地球へ連れて帰る。また、ヒビキは戦場の記録映像も持ち帰ったが、統合軍の検閲によって統合軍が勝利したかのように報道されてしまう。イシュタルは地球の郊外にそびえ立つマクロスを、伝説に残る「アルスの船」では無いかと考える。その後、敵の船に捕らわれたヒビキは、新たな敵「マルドゥーク軍」が戦いの歌でゼントラーディ兵を操り、従えてきた異星人だったことを知る。ヒビキが統合軍の女性パイロットシルビー・ジーナとともに奔走する一方、地球の文化に触れたイシュタルは戦いを止めるべく、戦場へ愛の歌を捧げるのだった。

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

生まれた時代が早すぎた

当時に視聴です。

当時は4クール作品が当たり前な中で、極端に短い話でした。
個人的には好印象だったんですけど、周囲の評価は中々厳しいですねぇ。
今の1クールが当たり前の感覚になった時代だったら評価も変わってたと思います。
点数は当時の水準をベースにつけました。

あと、昨今と違ってあの頃は常に新しい所を攻めてた所も好印象な要因です。
主人公がジャーナリストなんてかなり異色だし…
昨今は売れるテンプレの焼き増しばかりなので、この頃のチャレンジ精神嫌いじゃないです。

筆を取った理由は、曲を推したかったからです。
名曲が知られずに埋もれているなんて悲しいので。

「もういちどLove You」

ほんとに名曲ですよ。(他も名曲ですけど、これがイチオシです)
ピアノ、ベース、ドラム、全部心地よくて歌声も溶けてて、ハープの音色も綺麗
聴くと優しい気持ちになれる曲です。
イシュタルの絵もすっごい好みでした。

公式が無かった事にしようとしている黒歴史みたいなんですけど、
個人的には令和に語り継ぐべき作品だと思ってます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

マクロスの新たな方向性を模索したOVA

マクロスファンからはそっぽを向かれている感のあるこのマクロスⅡですが、
個人的には八谷監督なりのマクロスの解釈が表れていて面白いと思いました。


敵自身も歌を持ち、歌と歌の戦いになる。
その中で地球側の人間やイシュタルが、歌は単なる戦いの道具ではないと気づき始め、心を込めた歌に目覚める。

主人公のヒビキが報道レポーターということで、初代でいえばカイフンのような軍に対するもしくは戦争に対するアンチテーゼになっているのが面白いと思います。
・・・が、そのせいで主人公なのに戦場で活躍できないのは痛手だったようにも思います。


でもこれ主役はイシュタルですもんね。イシュタルが恋を知り、歌を知り、文化を理解していく過程は初代の流れを見ているようで面白いです。

初代のミンメイアタックを応用したミンメイディフェンスのアイデアなんかも面白いと感じます。


マクロスⅡって本当に曲に恵まれている印象です。

何と言ってもまずOP「二億年前のように静かだね」。このTVバージョンのイントロは秀逸でしょう。
計器の機動する音?なんでしょうか、エンジン音の唸りみたいで聴く度に興奮します。
映像も色々演出がダイナミックで、OVAらしい大判振舞いです。


その他挿入歌も何曲か
{netabare}
「恋のバナナムーン」は正にアイドルソングという感じで恋する少女の心情を情熱的に歌い上げた良曲です。


「バルキリーで誘って」はあえて一昔前のセンスな辺りが一味違います。
初代の「私の彼はパイロット」のようなマクロスらしさが出ていて面白い曲です。
マクロス7内でも劇中歌として使われていたので、知っている人は知っているのではないのかと思います。


「今は友達」はゆっくりとした、じんわりと心に響く優しい曲です。
この曲も同じくマクロス7でジャミングバーズが使用していた・・・はずですがあまり印象にありません(笑)



そして最終話の挿入歌「もういちど Love You」。
これは初代でいうところの「愛おぼえていますか」級の名曲です。全てを愛しみ包み込むような感動的な曲。
イシュタルの儚い恋心を表していて、正にマクロスⅡの全てが詰まっています。
{/netabare}

個人的に一番好きな曲は「もういちど Love You」です。
この曲が本編で流れる瞬間は鳥肌ものです。歌と戦争、マクロスのテーマを象徴するシーンですね。



全6話で毎回息をつかせぬ展開がなされるので、あっという間に見終えてしまいました。
後半3話は一気に引き込まれること間違いなしです。

初の続編ということで、どこを変えるかどこを継承するか苦心した名残が見られます。
マルドゥーク、イミュレーターなど、新しい試みはマクロスの世界にマッチしていて素晴らしいと思うんですが、三角関係とロボットの不出来が足を引っ張ってしまった感じ。


マクロスにおける歌の概念を追及した、マクロス史を語るうえでは避けて通れない作品だと思っています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

初代マクロス放送10周年記念OVA。但しシナリオは薄味。

『超時空要塞マクロス』(初代マクロス、1982-83年)の放送10周年を記念して、当時盛んだったOVAビジネスの一環として制作・販売された作品だそうです。

但し、『初代マクロス』の監督を務めた石黒昇氏、シリーズ構成を担当した松崎健一氏、さらに劇場版『愛・おぼえていますか』で石黒氏と共同監督を務め、以降のマクロス・シリーズの制作を主導していくことになる河森正治氏の3氏はいずれも本作の制作に携わっておらず、わずかにキャラクター・デザインが『初代』と同じく美樹本晴彦氏だったことと、シリーズ構成および脚本の一部を『初代』の脚本の1/3程を担当した富田裕弘氏が担当していること、が共通しています。

そして、肝心のシナリオの方は、『初代マクロス』(西暦2009-10年)から80年後(西暦2090年)、地球統合政府と新たな異星人マルドゥークとの星間戦争とその結末を描いていますが、『初代』のキャラクターは一切登場せず、ただ異星人の攻撃を受けた際に、彼らの戦闘意欲を喪失させるため“ミンメイ・ディフェンス”という『初代』に描かれた“ミンメイ・アタック”を応用した「防御戦術」が採用されている点が『初代』との主な繋がりです。

・・・で、見終わっての率直な感想ですが、

美樹本氏の特徴的なキャラクター・デザイン以外は、ほとんど何も記憶に残らない、取り立てて良い印象も悪い印象もない作品

・・・というものでした。
たまたま、本OVAのEDの1つが「de・ja・vu〜そばにいて」という題名なので、例えていうなら、あの『STEINS;GATE(旧作)』のヒットを受けて制作された『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』みたいな作品、ということでしょうか(※人気を博したTV本編の名声を汚さないように、その雰囲気だけを借りて、さほど予算をかけずに新たに誂(あつら)えた内容の余りない作品、という意味)。

但し、『初代』から10年も経過しているのに、本OVAの売上実績は大したものだったそうで、制作者達に改めて、『初代マクロス』の人気の根強さを強く印象づけ、その具体的な結果として、『初代』の正統な続編となる『マクロス7』、および外伝的OVA『マクロス・プラス』(ともに1994年)両作の制作に繋がったそうです。

《まとめ》
マクロス・シリーズの他の作品とはほとんど繋がっていない作品であり、内容も薄いので、同シリーズをひと通り見終わった人が、“ついでに”見てみる程度の優先順位で十分です。
あと『初代マクロス』の美樹本氏のキャラクターデザインが好きな人、それから、富田祐弘氏のファンで同氏のシリーズ構成作品に関心がある人にはお薦めかも。


◆制作情報
{netabare}
監督         八谷賢一
シリーズ構成     富田祐弘
脚本         富田祐弘、中村学、有井絵武
キャラクターデザイン 美樹本晴彦
メカニックデザイン  藤田一己、阿久津潤一、奥田淳、大畑晃一、福地仁
音楽         鷺巣詩郎
アニメーション制作  AIC、オニロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= 超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN (1992年5-11月) =======
{netabare}
第1話 コンタクト ★ 神崎ヒビキ(芸能レポーター)の戦場取材、崩れるミンメイ・ディフェンス(敵の歌姫)、歌姫確保、デニス(カメラマン)死亡
第2話 イシュタル ★ マルドゥーク軍の歌巫女(イミュレーター)、隠ぺい報道、文化への目覚め
第3話 フェスティバル ☆ マクロス潜入、伝説のアルスの船、ウェンディー・ライダー公演、ヒビキ囚わる
第4話 マルドゥーク ディスオーダ ☆ シルヴィのヒビキ救出、イシュタルの望み
第5話 ステーション・ブレーク ☆ イングスの地球殲滅命令
第6話 シング・アロング ☆ マクロス起動、アルスの船の真の力{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5


OP 「2億年前のように静かだね」
ED 「de・ja・vu〜そばにいて」、「約束」

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

66.6 8 戦いでパイロットなアニメランキング8位
冥王計画ゼオライマー(OVA)

1988年11月26日
★★★★☆ 3.7 (89)
316人が棚に入れました
大迫力のメカアクションと衝撃的なストーリーテリングで、数多のロボットアニメファンを魅了したOVA。秘密結社・鉄甲龍を率いる少女・幽羅帝は、配下の八卦衆に対し世界征服のための決起を表明した。しかしその前に立ち塞がるは、組織を離反した木原マサキが奪取した八卦ロボ・天のゼオライマー! 現在は普通の少年・秋津マサトによって操られているその機体が秘めた絶大なパワーは、次々に八卦衆の命を奪っていく。気弱なマサトが、ゼオライマー搭乗時に突如豹変するその冷酷さの正体とは? 原作となったのは18禁コミックで、時折挿入されるセクシャルな描写にその名残がある。とはいえ引用したのは部分的な設定のみであり、基本的にはアニメオリジナルといっていい作品となっている。

声優・キャラクター
関俊彦、本多知恵子、田中秀幸、荘真由美、鈴置洋孝、佐久間レイ、佐々木優子、勝生真沙子、玄田哲章、塩沢兼人、速水奨、辻村真人、政宗一成

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もうちょっと尺が長ければな~・・・。それにしてもゼオライマーが強い!強すぎる!!なんか無敵すぎて物語がどうでも良くなってくるw

他の皆さんがもう書いていますが、私も書かせていただきます。

「ぜオライマー強すぎだろ!!ww」

強いんだろうな~って見る前から思ってたんですが、想像を絶する強さだった。
その強さは力が強いとか、破壊力が凄いとかそんなんじゃなくて、他の敵ロボットと比較してぜオライマーが圧倒的に強いって話です。

初めから敵の中でもずば抜けて強いんだろうな~って思わせる雷のオムザックはあれだけ引っ張っておいて一瞬で敗退。
一応オムザックは核ミサイルなんぞ効きもしないほどの強さなんですけどね~w
それを一瞬で葬り去るゼオライマーはどんだけ~って話ですな。


まぁゼオライマーの強さも、やたらに技術が高いのも(人格をデータとして保存してそれを他の人物に転送するとか)設定としてそうするしかなかったと割り切るべきなんだろう。
昔の作品は意外に技術が高くて理解に困る^^;


実は、ここまでロボットにことに触れてきたが、この作品の主なポイントはロボットではない。
この作品は1987年に放送された「破邪巨星弾劾凰」の合体アクションの陽性な雰囲気とは違うロボットアニメを表現しようと制作された作品だ。

主人公の秋津まさとと木原マサキという第二の人格との葛藤、各ロボットを乗りこなすパイロット達のコンプレックスに焦点を当てて、戦うことの意味や宿命というものの卑劣さを表現している。

まぁ、表現しているつもりなんだが、結局のところゼオライマーが強すぎてキャラたちの葛藤が単純で簡単なものに見えてしまうのも確かだ。


そもそも全4話で構成されている為、物語が超急ピッチで進み視聴者を感動させる前に次の戦いへと引きずり込んでいく。
多分、この作品は尺が長ければなかなか良いデキになっていたと思う。

ついでながら言うと、ロボットのデザインや攻撃の仕方などはかなりカッコイイ。
ちょっと勿体無いな~と思わずにはいられないが、それも全4話では仕方が無い。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

脳髄に直接叩きつけられる衝撃。神と悪魔の如き聖戦。

これは、イクサー1と同じくレモンピープルという雑誌に連載されていた漫画作品(原作者は違います)を平野俊弘(現:俊貴)監督が映像化したアニメです。

こちらもやはり美少女が出てくるし際どい性描写も出てくるのですが、イクサー1のような娯楽要素はなく、むしろ対極のような存在であります。


原作からの改変もなされ(原作読みました)、より『人の業』が感じられる哲学めいたストーリーですね。

敵味方入り乱れる人間関係。
どのキャラも自分の欲望や感情を包み隠さずぶつけ合う、対立の連続。どこまでもドロドロな人の闇が描かれています。

そして愛し憎み合う中で発覚する驚愕の真実・・・!
自分は自分なのか?どこまでが自分でどこまでが他人なのか?
設定の妙によって黒幕の存在意義がますます高まっています。
(これに似た設定を平野監督はロウランでも使ってましたが、ゼオライマーの秀逸さには敵いませんでしたね。)


このアニメで最も揺さぶられるのは『自我』の概念だと思います。
非現実的な設定なのに、登場人物の心情描写が生々しい現実感を帯びているせいで説得力があります。
ここでも幽羅帝(ゆうらてい)を演じる荘真由美さんの好演が素晴らしいです。今回は主人公のマサキを演じる関俊彦さんの鬼気迫る演技も鳥肌ものです!!



僕はスーパーロボット大戦というゲームはやったことがありませんが、どうやらゼオライマーはその性能から有名らしいですね。
スーパーロボット、と呼ぶにふさわしいと思います。ゼオライマーは本編では人の業を裁く神のごとき存在です。搭乗する人間によっては悪鬼に姿を変えます。
どんなときでもゼオライマーを見ているとその異様なオーラに呑まれてしまいます。怖いし、身震いさせられます。



最後までどうか見届けて下さい。最後の晴れやかな三人の表情にこそこのアニメの真髄があります。
時間の都合上話の繋がりに雑な部分があるのは残念でならないですが、とても感銘を受けたロボットアニメです。



すごーーくどうでもいいこと。
{netabare}
駅の改札で他の利用者がICカードで通ろうとして。
そしたら残高不足で『チャージしてください。』って引っ掛かってたんですよね。
そのとたん頭の中に『チャージなどさせるものか!!』ってマサキの声が浮かんできて(笑)
笑いをこらえるの大変でした。


それだけです。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

木原マサキの中にある優しさと世界に抱く業の念

(2012.10/12)
1話30分、全4話の作品

単に冥府の王となるなら感情のないアンドロイドをパイロットにすれば良かったのではないかと思う。

造られた存在に感情を持たせたのはマサキの優しさではないだろうか? 
感情を持たせ、憎しみや恋心・嫉妬を抱えながらゼオライマーと八卦ロボを戦わせ、世界を破滅に導くのならそれこそ究極の「人の業」なのだろうが、そうは思いたくない…

この作品はゼオライマーが勧善懲悪な立ち振る舞いをしていない所が面白いです。

世界の救い方はそれぞれありますが、この作品は破滅によって世界を救うという今までにないロボットアニメでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

67.6 9 戦いでパイロットなアニメランキング9位
ザ・コクピット(OVA)

1993年10月22日
★★★★☆ 3.7 (46)
140人が棚に入れました
SFマンガ界の雄・松本零士の手によるもうひとつの代表作『戦場まんがシリーズ』を原作として制作されたOVA。オムニバス形式で3作品が映像化された。第二次大戦下、ドイツ空軍にてエースパイロットと称されたラインダースの栄誉は、一夜にして陥落した。夜間哨戒中に敵襲を受け、被弾前に愛機を捨て脱出したことから卑怯者としての烙印を押されてしまったのだ。そんな彼へ新たに下された任務とは、核爆弾を搭載した機体の護衛であり、それに乗り込むのは、かつて愛した女メルヘンナーだった。彼女は禁じられた兵器の製造に関わってしまった自責の念に囚われており、それを感じ取ったラインダースは敵襲を受けた際にある決断をする。(成層圏気流)「成層圏気流」「音速雷撃隊」「鉄の龍騎兵」からなる3本はそれぞれ異なる著名なアニメ監督が手掛けており、各人の個性が光る仕上がりとなっている。
ネタバレ

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「死ななくてもよかった男たちがなぜ死んだのか」・・・敗者たちの物語。

原作は松本零士氏の戦場漫画シリーズ「ザ・コクピット」。93年制作のOVA。
1話完結のオムニバス形式による戦場漫画は松本氏のライフワークで、
他に「ハードメタル」「ケースハード」「コクピット・レジェンド」等の諸作品があります。

主に第2次大戦時の日本・ドイツの一兵士(架空の人物。実録戦記ではなくフィクションです)を主人公に、兵器にもスポットを当てつつ、彼らが何を想い戦い、如何に敗れていったかが描かれています。

戦場における敗北は死に直結しますので、当然主人公が死んでしまうお話も多いわけですが、
単純に戦場のダンディズムや滅びの美学を讃美するようなものではありません。

OVA化された3作品を観て頂くだけでも、松本氏がシリーズに込めた想いが伝わってくると思います。
無謀な戦争に若者を駆り立て死に追いやる国家や、国家公認の殺し合いの場である戦場の「狂気」への批判を、キャラたちのセリフの端々から感じ取って頂けるのではないかと。
(ただし、3作品全編通して反戦一色の激鬱アニメというわけでもないですよ)

私の印象に残っているセリフを一言づつ。それと各作品の史実における背景を少々。


・「成層圏気流」・・・1944年8月ヨーロッパ戦線。ドイツ上空における夜間航空戦。

{netabare}「イヤな時代だ・・・人間は銃剣で渡り合うぐらいのところで、やめておくべきだったと思うよ」

6月の連合軍によるノルマンディー上陸作戦により、ヨーロッパに西部戦線が形成され、
東部戦線でソ連軍に押され後退を重ねていたドイツは、苦しい二正面作戦を強いられることに。
ナチスの支配体制も揺らぎを見せ始め、ドイツの敗北が既定路線に乗ったと言ってよい時期。{/netabare}


・「音速雷撃隊」・・・1945年8月太平洋戦線。九州・沖縄方面における航空特攻作戦。

{netabare}「オレは、ロケット工学を学んだからよくわかるよ 桜花を設計させられた技師は、とても悲しかったに違いない・・ なのに、造る限りは高性能を目指さねばならない・・ 悲しくて・・・悲しくて・・・・ 何しろ、桜花には人間が乗っていくんだからね 飛び出したら、二度と還れないロケットなんだからね」

前年10月、レイテ海戦の大敗で聯合艦隊は組織的戦闘能力を失い、フィリピン失陥により南方資源
地帯との補給路も断たれ、既に敗戦は確定的。航空戦力による絶望的な反撃が行なわれていた時期。
ハード・ソフト両面で極限の域に達していた米艦隊の防空網を突破して攻撃を行うのは困難を極めた。
史実では本土決戦に備え戦力温存が図られていた8月に、大規模な特攻作戦は行われていない。{/netabare}


・「鉄の竜騎兵」・・・1944年太平洋戦線。フィリピン・レイテ島における地上戦。

{netabare}「馬鹿!我が日本軍は命令がない限り死んでも逃げたりはせんのだ!!百年でも二百年でも頑張るのだ!!!・・・・・・・・えっらい国に生まれたなぁ」

大本営の戦況判断の誤りから、現地軍司令部の反対を押し切って行われたレイテ島地上戦。
ルソン島に集中させていた兵力を、アメリカ軍の大部隊が待ち受けるレイテ島に逐次投入した結果、
投入兵力約84,000人、戦死者約81,000人、戦死率約96%(各数値は諸説あり)という地獄を現出。{/netabare}


好き嫌いが極端に別れるジャンルであり、古い作品でもありますので、これから観ようという方はあまり居ないかと思いますが、「音速雷撃隊」と「鉄の竜騎兵」はぜひ機会があれば観て頂きたい作品ですね。

追記:ED曲「悲しいときはいつも」(松田博幸)は一般に殆ど認知されていない隠れた名曲です。


【投稿履歴】
2013/05/02 初稿
2013/09/20 改稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

オパマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「音速雷撃隊」のみの評価。

短編3話が収録されているオムニバス形式だが、そのうちの「音速雷撃隊」のみを評価したい。

私はミリタリー好きではあるし、自衛隊の国軍化に賛成のやや右寄り思考だ。
だが、最初から死ぬと解っている自爆攻撃を推奨した当時の帝国日本は大嫌いだ。

私の大叔父は遺書ではお国のためと、立派な事を書き遺していたが、出発前夜には「行きたくない」「死にたくない」と母親にすがって泣いていたそうだ。
その後、帰らぬ人となっている。
もう一人の大叔父は軍艦と一緒に海に沈んだ。

身内に戦争で亡くなった人がいる自分としては、胸が締め付けられる思いでこのエピソードを視聴した。

この作品は一つのアニメとして質が高いが、反戦作品の一つとして捉え、観て欲しい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

今でも覚えているのは、一話目 成層圏気流

成層圏気流は、考えてみればなかなか衝撃的なお話だった。
{netabare}
大量破壊兵器を葬るために愛する人を撃ち殺すわけで、
筋立てとしては
{/netabare}なかなかよくできている話。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

63.5 10 戦いでパイロットなアニメランキング10位
戦え!!イクサー1(OVA)

1985年10月19日
★★★★☆ 3.5 (27)
97人が棚に入れました
「破邪大星ダンガイオー」や「吸血姫美夕」の平野俊貴(当時は平野俊弘)監督によるSF美少女アクション。ヒーローアニメ、特撮のオマージュが豊富に盛り込まれたこの作品の音楽は、特撮音楽の大御所、渡辺宙明。宇宙の侵略者、クトゥルフの魔の手が地球に迫る中、女子高生加納渚は、イクサー1と名乗る女性に「一緒にクトゥルフと戦ってくれ」と頼まれる。

声優・キャラクター
山本百合子、荘真由美、戸田恵子、安藤ありさ、塩沢兼人
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

映画+アニメ+特撮 それぞれの叡智を結集した傑作

このアニメには実に色々なエッセンスが詰まっています。

美少女が出てきてしかも女の子同士でイチャイチャする、美少女アニメ要素。
巨大ロボットに乗り込んで闘う、ロボットアニメ要素。
不気味な容貌をした化け物に人間たちが襲われる、スプラッター映画要素。
宇宙を股にかける生命体の侵略、SF映画要素。
巨大な敵とビル群を背に闘う、怪獣特撮要素。

このカオスさは80年代のアニメじゃないと味わえない。
イクサー1はそういった時代の象徴だと思います。
いずれも異常なこだわりが感じられて、面白いというか感動すら覚えます。
美少女好きなんだなー、怪獣好きなんだなーというのが見ていて分かります(笑)



ストーリー自体は極めて単純、分かりやすい。大味ながら直球で「愛!」をぶつけてくる辺りが最早清々しいです。


地球人のヒロイン、加納渚が異星人のイクサー1に惚れられて一緒に侵略者である悪の親玉、ビッグゴールドを打倒せんとします。
イクサーロボに二人で乗り込み悪をぶっつぶせ!!

敵も味方も愛ゆえに闘い傷つき倒れていく。そして愛ゆえに立ち上がる。美少女だらけでも完全に燃えアニメです。

燃え、というキーワードの中で力強い声質をもつ渚役の荘真由美さんと主題歌を担当する柿沢美貴さんの功績は偉大です!荘さん最高です!!


女の子は可愛いしロボットはカッコいいし音楽も素晴らしい。
重厚なテーマみたいなものはなく、ただひたすらに娯楽作です。

ちょーっと今見ると異様な雰囲気かな?と思いますので、今のアニメが好きな方には全くオススメできません。
全3話(巻)、次に続きます。


ちょっと思ったこと
{netabare}
この『戦え!!イクサー1』というタイトル。
もしかして『戦え!オスパー』のパロディであったりするのでしょうか。
話は全然関係ないし響きが似てるというだけなので多分違うとは思うのですが。
気になりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

80年代ハイクオリティーova+百合=強烈!。

 某新旧アニメ紹介動画で興味をもって視聴。80年代ovaらしく、ハイクオリティーで無駄にグロ+エロだけど、エロが百合要素強し!なのも、80年代デザインだけど古びない可愛いキャラデザで、現代でも十分楽しめる作品。敵も味方も百合カップルって!。


 下手な現代のアニメより、予算があってクオリティーが高くてキャラデザも良い昔の作品のが遥かに萌えも燃えもある。キャラデザの価値は、新旧で決まるんじゃなく、上手いか下手かしかない。塩沢さんが出てるのも嬉しい。モブにカミーユや鉄男がいるセンスは嫌いじゃないわ!。


 これはもうちょっとソフトにして2クールとかでTVアニメで見たかったかも。イクサー2のハカイダー感とかもそこで深められたらより良かったなぁ…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

特撮戦隊ヒロインもの風

特撮戦隊ヒロインもの風アニメOVA
キャラは基本女性

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

62.9 11 戦いでパイロットなアニメランキング11位
破邪大星ダンガイオー(彈劾凰)(OVA)

1987年9月28日
★★★★☆ 3.5 (24)
90人が棚に入れました
当時の若手スタッフが、かつてのスーパーロボットアニメへのオマージュを込めて制作したOVA。 宇宙の科学者ターサン博士によって改造されてしまった4人の少年少女たち。彼らは強力なサイキック戦士として宇宙海賊バンカーに売られるところだったが、すんでのところで脱出に成功。追撃してくる敵を相手にそれぞれが乗り込んだダンメカニックを合体させ、強力無比なロボット・ダンガイオーの姿を成して戦うのだった。これまでの記憶を失っていた彼らは、やがて各自の過去と向き合うことになる。 主演声優に神谷明、主題歌担当は水木一郎&堀江美都子、BGM作曲は渡辺宙明……と、どこまでも王道を突っ走る制作スタッフの狙いが気持ちいい。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

熱意は伝わるが、消化不良な点が目立つ

この作品は、平野俊貴氏が原案、監督、キャラクターデザインを
務めたロボットOVAの一つである。ちなみに、平野俊貴監督のOVAは
これが3本目となる。
当初は永井豪の『マジンガーZ』をベースに、ストーリーとメカの
両面で大胆なアレンジを加えるリメイク作品として話が
進んでいたのだが、諸事情から制作中止となったため
オリジナルアニメとして変更された経緯がある。

全体を通した感想だが、設定はよく練られているものの、
ストーリーが追い付いていない印象を受けた。というか
明らかに尺不足だ。因縁のライバルとして君臨すること
となるギル・バーグのキャラは良かっただけに、どうして
こうなったのかと見ていて切ない気持ちにさせられた。
非常に勿体ない。
平野氏によれば4話の企画もあったそうだが、それが
実現することはなかった。
(それを観たかったなあ…と思うのは私だけだろうか)

まずは良かったところから書いていきたい。
戦闘シーンは熱い所が多く、それなりに見応えがあった。
目を見張るほどではないが心の中でおおっとなった場面が
数か所あったのも事実。

また、とても展開が分かりやすいので、難しく考える心配もない。
サイダーを飲んでいるかのような気分で見ることが出来る。
70年代のスーパーロボットを懐かしむための映像として楽しむには
もってこいの作品だろう。

ここからは気になった所を。
先程前述したように、一番の足枷となっているのは
ストーリー展開だ。どういった話なのかは後で思い起こせば
なんとなく理解はできるものの、直にインプットする
のは非常に難しい。要は詰め込みすぎたのだ。

ダンガイオーに乗るパイロット4人のバックボーンを
きちんと描かれていた事は良かったが、反対にギル・バーグの
掘り下げが全くできていない。
千葉繁氏が懸命に演技したとしても、この有様では
双方が報われない。可哀想。
まあ、この作品の盛り上げ役として十分な役割を果たすことには
成功したなと途中で考えを切り替えることにした。仕方ないね。

また、基本的にはサイキックウェーブで勝負が決まるため、人に
よっては見ていて飽きる可能性も否定できない。良くも悪くも
作品のノリについていけるかがカギとなっている。まあ、
ここは個人の好みということで。

終わり方が中途半端ということも相まって、誰にでもお勧め
できる作品ではないが、昔ながらのスーパーロボットを
もう一度見たいという方であれば楽しめると思う。
私からはあまり勧めない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

時代に逆行したスパロボアニメ。勢いとキャラの濃さが魅力

1979年に放映されたガンダムの影響等で、80年代に入って以前のスーパーロボット系のアニメが減少したことを考慮して制作されたアニメ・・・らしいです。


宇宙の散り散りから集められた超能力者4人がいきなり合体ロボットで戦うことになる、正に理屈抜きの展開。


OPから迸る熱血オーラ、水木一郎×堀江美都子の豪華共演で掴みは最高です。


ロボットを駆りつつ、自前の超能力を用いながら戦う戦法がとてもユニークでした。
とにかくロボットの立ち回りと戦闘が断トツに格好良いです。

合体時にミアが発する「クロスファイッ!ダーンガーイオ~!」って張りのある掛け声が最高です。荘さんにしか出来ない芸当だと思います。
あとダンガイオーの‘サイキック・ウェイブ’や‘ダンガイソード’は迫力があって良いです。


ヒロインのミア・アリスを始め、美少女アニメとしての側面も強いと思います。平野俊弘さんの描く美少女キャラ、個人的にはすごくツボです。


ただやはり時代の流れには勝てなかったか、3巻で打ちきり終了となりました。

そのため、各キャラの過去エピソードがかなり雑な扱いになってます。せっかく個性的な面々なのにキャラ紹介で終始してしまうのは本当に勿体ないと思いました。

極めつけはわずか2話目で1話の総集編を行う有り様(笑) よほど予算が足りなかったのでしょうか、制作スタッフの苦労が窺えます。


そんな感じで、AICが果敢に挑戦した結果不発に終わった感のある本作品ですが、
2話「涙のスパイラルナックル」は総集編を考えても素晴らしいエピソードです。ラストは感動もの。
この回だけでも見る価値あったと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

ウィラード さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1話がピークだがテンポよくて面白かった

1話がピークではあるものの
1話のテンポの良さが異常だった

ダンガイオーは普通にOVAで良かった作品だけど、
完結までやって欲しかった

ロボットが飛ぶのがダイゼンガーに似ていた
OVAで短いながらも、流れが好きだったなぁ

ロボット好きにはいいんじゃないかな

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2
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