2020年度の料理おすすめアニメランキング 15

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の料理成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月29日の時点で一番の2020年度の料理おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.9 1 2020年度の料理アニメランキング1位
劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)

2020年2月29日
★★★★☆ 3.9 (344)
1656人が棚に入れました
いつかアニメーション作品を一緒につくろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、5人はそれぞれアニメーション制作に携わる。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づき、「自分が本当にやりたいこと」を考え始めていた。一方、日々の仕事に葛藤を抱きながら過ごしていたあおいは、新企画の劇場用アニメーションを任され、「今の会社の状況で劇場用アニメーション制作を進められるのか?」と不安を感じる。はたして、劇場版アニメーションの納品は間に合うのか――!?

声優・キャラクター
木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、佐倉綾音、山岡ゆり、葉山いくみ、米澤円、井澤詩織、田丸篤志、松風雅也、中原麻衣、吉野裕行、小林裕介、檜山修之、こぶしのぶゆき

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

いやフィクションだから絵空事には違いないんだけど・・・あと今一番気になっているのは「みゃーい」いらなくない?ってことで・・・←みゃーいはいらなくない!って話

2014年秋期~2015年冬期にかけて2クールに渡って放送された、あの“アニメを制作するアニメ”の『SHIROBAKO』が劇場アニメになって帰ってきた!
正直登場人物多くて前作のあらすじとか説明するのダルいんですけど(爆)これだけは言わせて欲しい!
『SHIROBAKO』の登場人物ってアニメ制作に携わる人々の最少人数しか描かれてないんですよ!
つまり1人たりとも欠けてはいけない人達しか描かれてないんです
だから登場人物多過ぎ・・・と退かずに真摯にこの作品のキャラ達と向き合って欲しいんですよ、僕は!


ムサニこと武蔵野アニメーションが制作した『第三少女飛行隊』の完結から3年4ヶ月後
とある事件がキッカケで下請け制作会社に逆戻りしてしまったムサニ
宮森あおいはムサニのラインプロデューサーに
安原絵麻はフリーランスの作画監督に
坂木しずかはローカルテレビのアニメ関連番組のリポーターに
藤堂美沙はスタジオカナブンのメインアニメーター格に
今井みどりは新人脚本家に、それぞれなっていた
成長しているようで、停滞してもいるよう・・・どこか惰性で日々を過ごしてしまっている面々だった
ところがある日、宮森は元ナベPこと渡辺から新しい仕事の話を持ちかけられる
「今のムサニで劇場をやるとしたら、どうする?」
背水の陣に立たされたムサニに舞い込んだ、あまりにも大きな劇場用アニメ映画制作の依頼
苦悩する宮森、ロロとミムジーの問いかけに、彼女は大きな決断をするのだった・・・


さて、僕は本当に『SHIROBAKO』という作品が好きでして、何故か?と問われれば【アニメが好きなのと同じくらいアニメを作ってる人達が好きだから!】です
アニメの制作者と、アニメを制作することに、最大限の愛を捧げたアニメが『SHIROBAKO』だからなんです
しかしそれと同時に、『SHIROBAKO』は僕が思うところの“理想のアニメ制作現場”とは違う、ともテレビシリーズの頃から思っていました
基本的に『SHIROBAKO』って制作進行やプロデューサーである宮森の目線で描かれるわけです
つまり現実の制作会社で言うところの、P.A.WORKSの堀川社長、或いは今回の劇場版で言えば相馬P、彼等が思い描く理想像というのが色濃く反映されている作品と言えます


じゃあけみかけが言う“理想のアニメ制作現場”ってどんなんだよ?wと思われたことでしょう
それはずばり、クリエイター目線で理想的な環境、です
これについては長くなってだいぶ『SHIROBAKO』から脱線してしまうので、また別の機会に語りたいと思いますが、奇しくもこの劇場版『SHIROBAKO』と並行して今期には『映像研』というテレビアニメが放送してるのが面白いですよね
ずばり、クリエイター目線で描かれているのが『映像研』なので、両者を比較していただくのが手っ取り早いので強くオススメします


ところで、『SHIROBAKO』には無駄な登場人物など一切登場しないと前述しましたが、今作で追加された新キャラ、みゃーいこと宮井楓
ぶっちゃけキャラ表が公開されてから実際に本編を観た後に至るまで、「正直コイツいらなくね?」って疑問がずっと頭の中を巡っていたんですよ、僕は
そんなこんなでずっとレビュを書けずに今日までいたんですが、3回ほど映画をリピートしてやっと分かりましたわ
『SHIROBAKO』は堀川社長、つまりラインプロデューサー目線だって前述しましたよね?
ラインプロデューサーって仕事は、クリエイターと製作委員会に挟まれるいわば中間管理職のような立場でして、残念ながら味方になってくれる同じ立場の人に乏しいんです
そこは今作の宮森も同じで、人を使う側の立場に立ったはいいが自分を助けてくれる人はいない・・・という一見して順風満帆でも実は天涯孤独の様な立場として描かれてるんです


で、そこでみゃーいの登場です
彼女はメーカープロデューサーのアシスタントで宮森と同性で同世代?としてより宮森に近い立場で接してくる
単純に気の合うビジネスパートナー、の様でもありますが、実はこの関係、凄く大事で“制作者”と“製作者”の隔たりを無くすためには彼女達の様な親密な友好関係が必要なんです
これ、堀川社長に対するインフィニットのナガッチョこと永谷さんの立場を体現したキャラってことなんですよ


知らん人の為に解説すると、インフィニットは「こーゆーアニメ作りませんか?これ原作にしてアニメ作りませんか?この人スタッフに連れてきたらどうですか?製作委員会はウチが集めますよ!」ってアニメ制作をプロデュースする会社です
アニメは作らない、でもこのインフィニットが無ければ世に出なかったアニメの数は無数
特にP.A.WORKSとは切っても切れない縁と言っても過言では無いでしょう


実際のところ、劇中でみゃーい自身が何か作品を生み出すキッカケを作ったり、孤軍奮闘する活躍を観せるワケではありません
でも宮森1人では到底辿り着けなかったであろう作品完成への道筋には、確かにみゃーいという人間の力が必要だったわけです
自分1人では無理だけど、誰かが助けてくれれば無理難題でも乗り越えられる
これが堀川社長が思うところの“アニメ制作の理想像”ってわけです


まあ肝心のナガッチョ自身の容姿は【げ~ぺ~う~の社長役のモデルにされてしまっているんですけどねwww】(爆オチ


ところで「明日に向かってえくそだす(逃亡)」から始まった『SHIROBAKO』が「明日に向かってヨーソロー(出発)」で終わるのって、エモくないですか?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 18

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アニメ制作の方々に感謝

あの感動から4年
ムサニはある制作上の出来事により
大きく会社環境の変化を余儀無くされていた。
そこへ舞い込んだ劇場版の話し
新たな戦いが始まる…

本作では4年後の劇場版作成に纏わる
エピソードを主に描いていて、前作は1クール作品の
制作を1クールで描いていたので、今回は劇場版は
劇場版でと言うスタンスなのかなと。

4年後なので、何よりも彼女たち5人の成長が
垣間見れる描写も有り、実際同様がむしゃらに努力をする姿から、落ち着き、拘り、そして体力も付き、
人によれば呑む量も増えてくる時期ですよね。
彼女たちの姿を観れた事が何よりです。

個人的にはTVシリーズの劇場版を観て
完結編で無ければいつも思う率直な感想は主に
TVシリーズの良さの再認識
劇場版の尺の短さ(もう少し観ていたい心情)
続きを観たい(出来ればTVシリーズの長い尺で)
この3点が絡んでくる中で如何に自分の満足度を
見つけられるか?と思っていつも観てます。
特に本作はTVシリーズが良過ぎたので…

基本的にこのシリーズは、普段お世話になっている
アニメ制作が題材なので今回も私は楽しく観賞出来ました。
やはりいつかは『七福神』を制作する
内容を観てみたいものですね。

これからも、なるべく劇場版は劇場に足を運んで
微力ですが制作の方々に貢献出来るようにと
思える事が出来る作品でした

投稿 : 2024/04/27
♥ : 43

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは「みんな」でつくるんだ!。私的2020年ベスト映画。

 クレイジーボーイこと水島監督はクレイジーな巨匠の領域へと旅立ってしまった…。ガルパンもやってるし、夢のシロバコ映画化!ってだけでも十二分に喜んだ。もうよっぽど酷くなければ満足、なんて駄目なファンに成り下がっていた私の頬をもろに宮森にぶっ叩かれたようだ…。


 信じがたい密度、とてつもない熱量、心の機微を描く上手さ、なによりも決して尽きることない愛、これが愛の映画でなんだと言うのか!。愛といっても純愛などという名の元に量産される愛でも、セカイの名の元に作られる視野狭すぎな愛でもない。


 それは脇役なんて作らない全てのキャラに対する愛、「みんな」でアニメショーンを作ることに対する愛、夢と情熱に対する愛、そしてみっともなく足掻き続けても明日を目指して生きることに対する愛。テレビ版が持っていた魅力が全てグレードアップした、とてつもない大傑作だよこれ!。


 ふ~、少々興奮しすぎた。いったん冷静になってネタバレにならない程度で中身の話を。


 ツカミから各キャラのその後を説明的でなく説明する件も良かったが、今回は本当に枷の重要性を再認識した。基本的な構成はテレビ版とそんな変わらないが、今回のほうが圧倒的に枷が重い。だからこそ宮森が決意する瞬間も、その後の展開も熱すぎる!。


 熱すぎて正直置いてかられる瞬間も正直あったけど、熱いだけじゃなく繊細な機微を描いた小技も見事だからちゃんとメリハリがついてる(まさか遠藤さんの奥様に泣かされるとは…)。


 そしてなによりアニメは「みんな」で作ってることをこんなに感じたことはない。膨大なキャラが出てるけど誰一人適当な脇役でもモブでもない。何故ならばアニメには「みんな」が関わっているのだから!。


 設定だけのようなキャラも、話の上での都合なキャラもない、「みんな」生きてる存在なんだよ!、そんな監督の想いがビンビン伝わってくるほどにキャラクターに対する愛がそれぞれのエピソードをみんな輝かせている(個人的には、指導する側にまわったみーちゃんのエピソードがツボ)。え、この映画って3時間くらいあったっけ?ってくらいボリュームを感じたのに、全然ダラダラしてないとか信じられぬ。



エピローグ

宮森、ロロ、ミムジーが夜道を行く

「みんな」の想い

なにより監督の想い

それらと共に歩いてきた者なら三人の会話に応えざるをえない。

「届くよ、きっと」


二回目鑑賞後


見返すと、終盤の展開は作中作品についての話だけど、本当はこの作品自体で作ってる時の状況をそのまんま盛り込んだようなものなんじゃないかなぁ~と思わざるをえない。


そうじゃなきゃ3日前納品とかにはならないし、ラストの作中内作品におけるアクションの凄まじさはありえないだろう。メタとは違うが、こういう形で現実と二次元の関係が他と明らかに違うのはプリキュアぐらいしかないと思ってたが…。


EDで各キャラの次々に映っていく中、もう恍惚としか言いようがない幸せが心を満たす。膨大なキャラ、その全てが愛おしいほどに肯定的に生きている。それがもたらす効果は、創造されたもう1つ世界、あるいは創造力そのものに対する大いなる肯定。世界を悲観するのは簡単だ、しかしそれでも肯定する真の強さを見た。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 48

69.1 2 2020年度の料理アニメランキング2位
食戟のソーマ 豪ノ皿(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (204)
899人が棚に入れました
実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、遠月十傑評議会“第一席"の座へと、のぼりつめたのだった――。そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!

声優・キャラクター
松岡禎丞、金元寿子、高橋未奈美、花江夏樹、諏訪部順一、赤﨑千夏、岡本信彦、大西沙織、櫻井孝宏、福山潤
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おあがりよ!おそまつ!おわり!

原作未読 全13話

食戟のソーマの5期です。1期から観ることをオススメします。

WGO(世界中のあらゆる美食店を評価する組織)の主催する大会で、裏社会からの料理人「ノワール」たちとの全面対決が描かれています。

「ノワール」たちの料理方法は、凄いのか酷いのか観ているとよく分からなくなりましたねw

ノワールの才波 朝陽(さいば あさひ)が相手でしたが、勝った相手から料理器具を取ってそれを組み合わせて料理を作っていましたね。 結局自分の料理で勝負していないことにずーと違和感がありました。{netabare}(最後に指摘されていましたね){/netabare}
{netabare}
また今回も薙切家に幸平家にかかわるお話でしたね。色々なことが分かりました。(薙切 仙左衛門が薙切えりなと薙切 真凪と「神の舌」から救うために主要メンバーが集められたとは思いませんでした。また、創真のゲテモノ料理はお母さん直伝なのですねw)
{/netabare}
キャラクターは総出演でした。ただ、キャラが多すぎてメインのキャラ以外はあまり目立たなかったですね。

完結しました。この作品は、初志貫徹を貫いていましたね。{netabare}(薙切 えりなに「美味い」言わせる料理をつくること){/netabare}

OPはnano.RIPEさん、EDは渕上舞さんが歌っています。

最後に、5期に渡ってきちんと完結して良かったです。ご馳走様でした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

安定・安心の料理対決アニメ(大団円)

言わずと知れた週刊少年ジャンプ連載漫画が原作のアニメ化作品です。

ジャンプ連載が本誌を追われずに完結し、アニメ化も原作の最後までなされるというのは近頃だと案外珍しいことなのかもしれません。とりあえずパッと思いついたのが『バクマン。』くらいかも。

アニメ化の時系列的には3期目以降が素直に数字ではなくそれをもじったタイトルになっていて:

食戟のソーマ(1期目: 2クール)
~ 弐の皿(2期目)
~ 餐ノ皿(3期目: 分割2クールの前半)
~ 餐ノ皿 遠月列車編(3期目: 分割2クールの後半)
~ 神ノ皿(4期目)
~ 豪ノ皿(5期目: 本作品)

ということになっています。ただ、ストーリーの区切りとしては3期目2クール目と4期目は特に境目は無くて、一連の作品としてつながっている感じですね。

本作「豪ノ皿」の特徴としては対決する相手がこれまでは遠月学園の関係者(生徒やOBなど)ではなくノワールという裏社会で活躍する料理人が出てくることや、主人公である創真の家族、ヒロインである薙切えりなの家族に関わる様々な確執が露になる点でしょうか。

作品内容的には1期目から本作まで、終始一貫して主人公の幸平創真(ゆきひら そうま)を始めとする料理人による対決と、その勝負における審査員たちのリアクション芸(良くわからない言葉を発したり服が脱げたりする)が支える形になっています。

そしてその勝負が行われるに至る過程や因縁、そして料理修行といった感じの『ミスター味っ子』あたりから完成されたと思われるテンプレートに乗っかっている作品です。

そして1期目から各話の進行はその期通じての話数を表すアイキャッチ的な画像からスタートしてラスボスのシルエット的な画像で終わるとか、2期目以降はnano.RIPEをOPまたはEDに起用し続けるとかこの作品自体の様式も確立してきました。

そういう意味ではシンフォギアにも似た「様式美」を特徴とする作品でもあるかもしれません。飽きる人は途中で飽きるかもしれませんが、安定性は抜群でそれはこの5期目でも変わりませんでした。

同一クールに並んだ作品とは充分に戦えるポテンシャルは視聴前から期待していましたが、その期待にキッチリと応えた作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ふたつの才能が出会いそして結集した「玉の世代」 ともに研鑽し続け果てなき料理人の頂へ…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメは第1期~第4期まで視聴済です。
まさか第5期まで続くとは思ってもいませんでしたが、物語をラストまで描き切って貰えたことに感謝します。


実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、
父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。
ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。

時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、
遠月十傑評議会“第一席”の座へと、のぼりつめたのだった――。

そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。
「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――
しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?

新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?
次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

司 瑛士や、小林 竜胆という遠月十傑評議会の第1席と第2席が抜けた後、面子が随分と様変わりしたようです。

幸平創真が1年生の頃の遠月十傑評議会のメンバーは、
遠月学園総帥:薙切 仙左衛門(CV:銀河万丈さん)
第1席:司 瑛士(CV:石田 彰さん)
第2席:小林竜胆(CV:伊藤 静さん)
第3席:女木島 冬輔(CV:楠大典さん)
第4席:茜ヶ久保 もも(CV:くぎゅ)
第5席:斎藤 綜明(CV:小西克幸さん)
第6席:紀ノ国 寧々(CV:香菜ちゃん)
第7席:一色 慧(CV:櫻井孝宏さん)
第8席:久我 照紀(CV:梶裕貴さん)
第9席:叡山 枝津也(CV:杉田智和さん)
第10席:薙切 えりな(CV:ひーちゃん)
メンバーは物語の進捗によってちょいちょい変わるので、とある時点での暫定版になります。

そして幸平創真が2年生に進級すると、こう変わります。
遠月学園総帥:薙切 えりな(CV:ひーちゃん)
第1席:幸平創真(CV:松岡禎丞さん)
第2席:一色 慧(CV:櫻井孝宏さん)
第3席:久我 照紀(CV:梶裕貴さん)
第4席:葉山 アキラ(CV:諏訪部順一さん)
第5席:黒木場 リョウ(CV:岡本信彦さん)
第6席:薙切 アリス(CV:赤﨑千夏さん)
第7席:タクミ・アルディーニ(CV:花江夏樹さん)
第8席:叡山 枝津也(CV:杉田智和さん)
第9席:紀ノ国 寧々(CV:香菜ちゃん)
第10席:田所 恵(CV:たかみな)

司 瑛士が第1席だった第90期生の時代も錚々たるメンバーが連なっていますが、やはり核となって物語を動かしてきた幸平を始めとする第91期生のメンバーが名を連ねる遠月十傑評議会は、やっぱり思い入れが違います。
きっと第90期生も何度も食戟を繰り返して席次を決めたのでしょう。
ですが、第91期生が繰り返してきた激闘ほど第90期生の戦歴を見ていない、その差が決定打なんだと思います。

ですが、第5期ではこの十傑の席次は、第1話の「海の家」以外、殆ど意味を持っていなかった気がします。
そう、物語が世界的な料理コンクール「THE BLUE」に大きく軸足を移したからです。
新任講師の鈴木先生から発せられた一言が全ての元凶…
こうして「THE BLUE」の頂点を賭けた争いの火蓋が切って落とされたのです。
様々な思いが交錯する中、遠月十傑の出場者はいつも通りの通常運転。
そりゃ、そうです…これまでどれだけ修羅場を潜ってきたか…
どれだけみんなと研鑽を積んできたことか…
優勝の枠はただ一つしかなく全員が掴める訳じゃありません。
ですが、自分の手の届くところまでは決して諦めないのが遠月流…
今回もその真髄を心行くまで堪能させて貰えると思いますよ。
演出の効果も乗じて鳥肌モノの戦いばかりですから…

薙切えりなが「神の舌」を持っているのは、この作品を知る人なら周知の事実だと思います。
優れた味覚が下した評価は絶対で、他の料理人の人生すら左右させるほどの影響力の持ち主…
ですが「神の舌」は持ち主を幸せにする能力なんかじゃなかったんです。
その波紋は、薙切家全体の問題にまで広がっていくのですが、その伏線は今回でちゃんと回収されるので、気になる方は是非完走頂ければと思います。

オープニングテーマは、nano.RIPEさんの「ラストチャプター」
エンディングテーマは、渕上舞さんの「Crossing Road」
nano.RIPEさんは毎度お馴染みなので抜群の安定感がありました。
ビックリしたのはエンディング…「Crossing Road」滅茶苦茶格好良いんですけど!

1クール全12話の物語でした。
第5期まで全86話+OVA全6話という骨太の作品になりました。
OVAは原作同梱版のようなので私は未視聴ですが、いつか機会があったら是非視聴したいと思います。
何より、アニメで物語のラストが見れたのが嬉しくて堪りません。
作り手の皆さま、本当にありがとうございます。
欲を言えば、もう少し先の展開…幸平創真と、薙切えりなの食戟の顛末やその後…まで見れたらもっと嬉しかったんですけどね^^;
ですがラストまでしっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

76.8 3 2020年度の料理アニメランキング3位
ソマリと森の神様(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (379)
1664人が棚に入れました
森の中で私は"それ"と出会った。それ(人間)は、わたし(ゴーレム)を「おとうさん」と呼んだ----。地上は異類異形の人外たちが支配する世界。人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。そんなある日、森の番人である「ゴーレム」とひとりの人間の少女が出会う。滅びゆく種族「人間」と森の番ゴーレムの父娘の絆を綴った旅の記録・・・

声優・キャラクター
水瀬いのり、小野大輔、七海ひろき、鈴木達央、小野友樹、早見沙織、小林ゆう、速水奨、関智一、茅野愛衣、高垣彩陽、柴田理恵
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ソマリの笑顔のもとは・・・

とても暖かい物語です。
見終わった後、優しい気持ちになれます。

物語は遥か未来。
異類異形の人外が世界を支配しており、人間が迫害されている世界。
ロボットのゴーレムは、森の神様として森に生けるものを見守っていました。

だが、ある日、ゴーレムが一人の幼女ソマリと出会います。
ソマリに出会うことで、ゴーレムに奇跡が起こります。
感情を持たないはずのロボットに優しい感情が芽生えるのです。

でも、ゴーレムは自身がまもなく寿命で、活動を停止することがわかっていました。
活動が停止する前に、ソマリを人間に預け、幸せにしたい。
それがゴーレムの願いでした。

ソマリは、ゴーレムが大好きで、いつも「お父さん」と呼びます。
ソマリは人間に出会うよりも、お父さんと一緒にいたかった。
お父さんさえいれば、あとは何の願いもなかった。

やがて…、{netabare}ゴーレムは気づきます。
自分が最もなすべきことは、ソマリの傍にいることだと。
それがソマリを最も笑顔にすることだと、気づくのです。{/netabare}


笑顔の素敵な天使と一緒に暮らしてられる人は、
決して天使を手放さないでください。
自分がいない方がこの子の幸せだ…などとは、決して思わないでください。
だって、その笑顔は、貴方がいてこそ見せることができるのですから。


オープニングは、森山直太朗が歌う「ありがとうはこっちの言葉」
エンディングは、ソマリ役の水瀬いのりが歌う「ココロソマリ」
どちらも優しく美しい歌です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 52

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「人間」とは何か? 「親子」とは何か?

== [下記は第4話時まで視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで観た時点で、このレビューを書いています。原作は未読です。

ここでいう「人間」は、作中の種族としての人間って意味ではなくて魔物も含めた「心を持った生き物」って意味ですけど、ゴーレムは人工生命的なもので本人(?)も「ゴーレムに心や感情はない」って言ってますが、じゃあそもそも「心」とか「感情」って何なのかという、わりとAI研究寄りでもある問題がこの作品では扱われているように思われます。

また「実の親」に対して「育ての親」という言葉があるわけですが、成長途中の子供にとっての「親」とは何なのかという問題もこの作品では扱われているように思われます。

そういった問題について、ファンタジー世界をバックに考えてみようという中々の意欲作のようですね。背景美術が美しかったりする点もあって、あにこれではわりと高評価を得ているようです。

こういうストーリーへの向き不向きはあるとは思うのですが、ハマる方はハマる感じの作品じゃないでしょうか。

上記の他にも人間とその他の種族たちとの関係とか、それと関わって残されている伝承とかもわりと気になりますよね。

追記:「共同体への帰属意識」という問題も扱われそうですね。ソマリの生い立ちでは、もはや「普通の人間の社会」では暮らせないように思われます。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.3.27追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。

最初のレビューで「気になる」と書いていた「人間に関する伝承」については、作中でけっこう明かしてもらえたように思います。

「人間」にしろ「魔物」にしろ、「被害を受けた」と思っている当事者たちはどうしてもその怨恨を拭い去ることができませんし、それを子々孫々に渡って語り継いでしまうというのは世の常といったところでしょうか。

一方、森の中で共同体との関わりを長らく絶っていたゴーレム、あるいはそのゴーレムに育てられたソマリにはそういったわだかまりはないわけです。

本作の問題を現実の人種や国籍に当て嵌めて考えてみるといろいろと思うところは出てきます。そういう意味で「良い作品」だったんじゃないでしょうか。

もちろん情緒面でも心情に訴えてくるものは多かったです。親子関係とは最初から「ある」ものではなく「作る」ものといったところでしょうか。仮に「生みの親」であったとしても、「親であろう」としない限り親子関係は成立しないんですよね…。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 49

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういう世界観は好き

【あらすじ】
ソマリという人間の少女と、森の守護者のゴーレムが出会い、一緒に旅をする事になった。

【内容】
本作品の世界は、人間以外にも多数の種族がいて、そんな中、ソマリとゴーレムが一緒に旅をするのだが、人間は他種族から狙われやすい対象となっている。

【みどころ】
本来感情を持ち合わせていないゴーレムが、ソマリとの出会いをきっかけに、感情らしきものが芽生えるところかな。
そして、狙われる危険性の高いソマリを守るために動くゴーレムと、ゴーレムを「お父さん」と呼ぶソマリとの絆が、一番の見どころだと思います。

【感想】
決して派手な作品では無いけど、独特の雰囲気と世界観。
つい、続きが気になってしまう作品でした。
面白いというより、その後の展開が気になる内容で、満足感はありました。
ただ、大きい動きがそれほどないため、作品の評価は分かれそう。

血のつながりも種族間も全く関係のない「父と娘」の関係はとても良かったです。

これは、どういうジャンル何だろうか?
取り合えず、1話を見て雰囲気が気に入った人は最後まで見て満足できるかも。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22

79.1 4 2020年度の料理アニメランキング4位
放課後ていぼう日誌(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (448)
1576人が棚に入れました
海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ、釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの!?

声優・キャラクター
高尾奏音、川井田夏海、篠原侑、明坂聡美

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

え!もう終わりですか?

<2020/6/16 初投稿>
原作未読。
3話でコロナ禍のため中断してしまったので評価はデフォルトの3.0です。

ゆるキャン△には全く喰いつかなかった私が、なぜか本作には引き寄せられてしまう。
なんでなんでしょうね。

見ているとそこはかとなく「磯の匂い」を感じます。
子供のころ、父や叔父に海釣りに連れて行ってもらった記憶

虫が平気だった子供のころでもフナ虫は苦手だったな。
あれ、無条件で気持ち悪いんですよ。
ゴカイやイソメ、赤ジャムシや青ジャムシ、サシ虫、サナギといった釣り餌は平気なのに。
(今はたぶん全部ダメです 笑)

そんな潮臭い、あったかいの通り越してダル熱い海辺での釣りを思い出してしまう作品です。

 
物語の概要は「九州の海辺の田舎に転校して釣りにはまっていくJK」
女子だけの部活もの。
一瞬きらら系かと警戒しましたがそうではなく。

見ててすんなり楽しめるんですよね。

まぁ「うら若き乙女が釣りにはまるもんなのか?」という疑問も当初ありましたがそれも最近解決。

YouTubeで猫動画を見るのが趣味なのですが。
4月のテレワーク入りたての頃に見つけたとある「保護された子猫を育成する動画」が実はもともとは「うら若き女性による超マニアックな釣り動画」だったことに最近気が付きました。

びっくり。
実際にそういう方いらっしゃるんですね。
女子の釣りのガチ勢。

というわけで荒唐無稽な話では決してない、ということが証明されたことでさらに本作がお薦めになりました。

<2020/6/18 追記>
↑で書いたガチ釣り女子ユーチューバーの方の8ヶ月前の動画がおすすめに上がってました。
見てみると、
秋の防波堤で、
釣ったアジの頭を餌にして、
釣れた1mサイズのウツボを、
その場で締めて家に持ち帰り、
塩で揉んで滑りを取り、
ウナギのように背開きで捌いて、
骨を丁寧に取り去り、
お刺身とタタキと皮の唐揚げにして食してました。

釣った適正サイズ以上の魚介は家に持ち帰って喰らうスタンスのようです。
ワイルドでした。
世の中には凄い人がいるもんです。

<2020/9/2 追記>
7月から無事再開。
期待通りに楽しい。

描かれているのは
煌びやかとか、美しいというより「自然」な海。
そして「自然」な魚や海老やフナムシ。
これが他にない最大の魅力かもです。

↑で書いたユーチューバーさんは大分のようで、やはり近いせいか海の風景とか、釣りの方法、魚の締め方なんかがよく似ている。
良い感じに穏やかで暖かい海。
九州に引っ越して釣りしたいな。
「ばらかもん」の舞台の五島列島とかよさげですよね。

半分通り越したのでとりあえず評点つけてみました。
今期イチオシです。。

<2020/9/22 追記>
あっという間でした。
キスの天麩羅食べたい。
麦茶は沸かして、水道水で冷やして、が美味いんですよね。

延々と見ていられる良作。
コロナ禍が収まったら、来年の夏は九州の海に行きたいな。
最近、旅行してないし。

あと2期を心の底より希望します。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 52

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この春のNo.1候補!でした→夏クールで観れてよかった。けど、ちょっと・・・

テーマが明確で、
雰囲気がよくて、
女子高生が生き生きとゆるゆると生活してる感じ。
すごく好きな感じです。

ゆるキャン△以来の、この楽し気な感じ。

ゆるキャン△は、メインキャラ5人の距離感とキャラ設定が絶妙でしたけど、
ていぼう日誌は距離感が近い代わりに、
魚や海の変な虫のリアル感が楽しい!です(^~^)

ゆるキャン△の舞台が冬の山梨だった大事な理由に、
リンちゃんが「虫が多いのが嫌」という、
アウトドア系アニメとして決定的なポイントがあったけど、
ていぼう日誌では、
虫や海辺の変な生き物や魚と正面から向き合います!
私にはできません!!

この雰囲気のまま、
1クールやってくれてたら、きっとお気に入りになったと思える感じだったから、
コロナめ!
って思っちゃいますけど、
きっと第4話が、
近いうちに放送されるって、
信じて
待ってます!


÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷

3ヶ月遅れでの放送、楽しく観終えられました。

じゅうぶん面白かったし、
のんびりした視聴感で、とってもよかったって思うけど、
でも、なにか、物足りなかったかな?

たぶん、ゆるキャン△と比較しちゃってて、
あの素敵過ぎる世界観やキャラクターには及んでいないって感じだったのかも・・・

中間試験の勉強会とか、最終回のBパートみたいな、
釣り以外の日常生活エピソードが魅力的だったので、
たぶん、「釣り」に全体的にフォーカスし過ぎてたのが、
私には「ちょっと違うかな?」って感じだったのだと思います。
釣りが好きな方には、ドンピシャなんでしょうけど、
私、釣りはおろか、生きてる魚って、さばくとか以前に触れないし・・・


ほぼ毎回釣りのエピソードだったのと、
キャラクターが凄く魅力的ってほどでもなかった感じがして、
4.5→4.0に減点しちゃいました。
普通に観ている分には、じゅうぶん楽しかったんですけど・・・

投稿 : 2024/04/27
♥ : 47
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

”ただの”釣りアニメではない

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。Aパート前回のキス釣りから、ヒナだけ疑似餌を使っていたためうまく釣れず今回は知識を蓄えて再挑戦。疑似餌のパッケージの裏に釣り方が書いてあるのにわざわざ自分でネットで調べちゃうおっちょこちょいなヒナですが最後は夏海の助力もあって小さいのを一匹ゲット。変わってBパートは夏海フェルトづくり回想。大量の麦茶の区別の仕方から手芸大好きなヒナがていぼう部に入っ思ったことまで、恐ろしいほどスマートにまとめられたラスト10分。EDの絵までその後のストーリーを描けていたし完璧な終わり方でした。さらに最終話の今回もそうですが背景がめちゃくちゃ綺麗。建物の遠近感や影の付き方、橋や標識のプロップデザインも画面にのめりこんで見入るぐらい丁寧。それでいて釣りの知識の豊富さだったり、その紹介の演出も分かりやすい。もう釣りでも手芸でもボウリングでもキャンプでもインドア、アウトドア何の題材でもアニメにできちゃいそうな勢い(同社制作の「恋する小惑星」でもロケ行って入念に下調べしていたらしい)。なのでこのアニメ何って聞かれたらただの釣りアニメとは答えられないですね。すばらしいアニメだったと思います。{/netabare}

【第一話】
終始のんびりした雰囲気で腰を据えて見られました。ただ釣りはあまり興味がないので5話あたりで一展開ないと中だるみしますね。
【第二話】
早速ガチ釣り教室。作画も申し分ありませんし、OP,EDかわいいです。
【第三話】
今回は本格的に目的の魚を釣る回。当然だけどここまで作画(キャラの顔、背景、釣り具などの小物)ド安定です。ここまで丁寧に作られていたら釣り好きの人はかなり楽しめますよ。
【第四話】
{netabare}約2.3か月の延期を経てようやく再開。Aパート意外と高いアウトドアグッズに驚くお約束展開。確かにジャケットや帽子、靴だけで〇万は中高生には高いですもんね。Bパート装備万端でイカ釣りに挑戦。相変わらず釣りシーンは「へぇ~」の連続です。最後はいか刺しを食して自然の恵みに感謝。今回も中身の詰まった良い回だったと思います。{/netabare}
【第五話】
潮干狩り懐かしい…。陽渚は一発でハマグリゲットしてましたが私はバカガイばっかりとってた覚えがあります(笑)。そして貝のバター焼き最高!ビールと会う!
【第六話】
{netabare}六話まで来て全く衰えを感じないですね。Aパートは先生と一緒にアジゴ釣りに。いつもどおり丁寧な釣り解説があり、今回特に良かったと思ったのは陽渚役の高尾さんのアフレコ。ここまで来てだいぶ慣れてきたのか十代とは思えない演技で高校生らしいはしゃぎっぷりも良かったし、アジゴの内臓取り出すときの息づかいはまさに名演技。もちろんBパート陽渚が一人で釣りに挑戦するのもよかったです。動画工房アニメは作画(背景も含め)、専門知識解説そしてアフレコの一話一話の作り込みでいったらトップクラスですね。今回改めて実感しました。{/netabare}
【第七話】
{netabare}面白い!もう第一話で書いたレビューがお粗末でしかない。Aパートはいつも通りの釣りシーンなのに笑いどころは毎回違う。ヒナと夏海も面白かったけど大野先輩のライフジャケットの件についてもエピソードが語られました。OP、EDでも一人だけライフジャケットをしっかり着けてましたね。ここら辺の細かさはもはやこの制作会社では当たり前なのでしょうか(笑)。妙に納得のAパートからBパートではヒナと夏海のお勉強会。眼鏡姿をヒナに見られて恥ずかしがる夏海可愛い!そしてさり気なくヒナの過去の友達事情を聞く夏海もさらに可愛い…。ただ部屋で勉強しているだけのにワンカットごとに見どころがあるので全く見飽きなかった。もうこの制作は日常系作品の覇権会社ですね。{/netabare}
【第八話】
{netabare}今回はテナガエビを釣るということで釣りに使う道具についてや釣り方などなどいつも通りわかりやすい解説がありました。さらに良かったところとして、河川での漁業権について触れていたところ。おそらく原作でもそのような描写があったんでしょうがアニメ内でもかなり丁寧にわかりやすく教えてくれました。あと、ヒナの表情も多彩で可愛かったし声優さんもうまかった。{/netabare}
【第九話】
{netabare}すごく面白い回でした。ある意味もう深夜アニメじゃないよこれ(笑)。まずAパートは堤防部恒例行事の着衣水泳体験のお話。着衣したままおぼれた時の姿勢やペットボトルやクーラーボックスの浮き輪活用などなど丁寧でわかりやすい解説。そのなかで大野先輩の相変わらずの金槌ぶりの笑いなどもあり面白かったし勉強になりました。Bパートは変わって釣りシーンになるかと思いきやいきなり鳥視点の映像が流れヒナの釣った魚がアオサギに横取りされます。今度は横取りに来るアオサギの対処方の話かと思いきやヒナがアオサギの足に絡まっている釣り糸に気付きます。黒岩先輩によるとアオサギを始め海や河川の周辺を活動領域とする鳥類には良くあることで釣り糸が絡まることによって片足をなくしたり中にはそのまま動けずに命を落とすこともあるとか。アオサギの現状を知ったヒナはなんとか昨日のアオサギを助けたいと思い黒岩先輩に協力を求めるんですがそこで出てきたワードが鳥獣保護法。鳥獣保護法とは野生の鳥類や獣類は無断で捕獲してはいけないというもの。保護のためであっても許可が必要なようでそこをカットせずしっかり話に入れてきたのはさすが動画工房としか言いようがない。そしてヒナがアオサギを助けたいと思った理由が絡まった糸が我慢ならないからという裁縫好きのヒナらしいもので面白かった。その後堤防部の面々でなんとかアオサギに絡まった釣り糸は排除でき一件落着です。今回の一話は是非一般の人にも見てもらいたいし、何なら学校でも教育として見せるのもあり。Aパートは昨今の絶えない海や河川での水難事故を減らせるかもしれないし、Bパートのごみ捨て(海、河川の汚染)や鳥獣捕獲規則なども当たり前のことですが現代社会の重要課題でもあるでしょう。冒頭にも書きましたがこれは深夜アニメのレベルを超えてます。私もただの釣りアニメでこんなに勉強になるとは思っていなかったので驚いてます。素晴らしいアニメです。{/netabare}
【第十話】
Aパートいつも通りの部活風景。釣りの仕方が次から次へと出てきてこのアニメ見るたびに勉強になってます。Bパートは釣ったアジのさばき方だったり先生が持ってきた燻製機で燻製にしたり。Bパートもみてて面白かったです。十話ということでそろそろ終わりが近いですがこのアニメに関しては最後まで今回みたいなゆるーい感じでもいい気がします。
【第十一話】
{netabare}いよいよ終盤も終盤十一話まできてここまで作画や話の内容全体的に見ても一点の曇りなしです。女子高生がただただ釣りをする話。下手したらめちゃくちゃつまらない子守唄アニメになるところですが細部までこだわった演出もあり今回まで一話たりともつまらないと思ったことはありません。今回のBパート。メンバー全員でキス釣りをするもののヒナ一人だけキスが釣れないという状況に。他のメンバーは釣れているのになぜか。自分だけ疑似餌だから?単に運がないから?家に帰ってヒナが自分なりにつれなかった原因をネットで模索してみる。するとなにやら好感触な手段を見つけます。良かったですね。アオサギの回もそうでしたがヒナが自分から海のことや魚のこと、釣りのことを知ろうと励んでいる背中を見るとみてるこっちも自然と前向きな気持ちになります。日々の仕事や生活の中で何か困難なものに立ちふさがれたら一から出直して知識や手段を身につけて再度挑戦してみる。大げさかもしれませんがこのアニメを見ているとそんなふうに思わされます。いろいろハイクオリティな釣りアニメです。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

77.9 5 2020年度の料理アニメランキング5位
ドロヘドロ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (353)
1550人が棚に入れました
おいでませ、混沌。魔法によって顔をトカゲにされてしまった記憶喪失の男、カイマン。本当の顔と記憶を取り戻すため、相棒のニカイドウと一緒に自分に魔法をかけた魔法使いを探し続ける。いったい自分は何者なのか……。

声優・キャラクター
高木渉、近藤玲奈、堀内賢雄、細谷佳正、小林ゆう、高梨謙吾、富田美憂、江川央生、市来光弘、鵜殿麻由、ソンド、稲田徹、三木眞一郎、郷田ほづみ、勝杏里
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アシッド アニメ

MAPPA制作。

予期せぬ角度から渾身の右フックだ。
奇抜であることが説得力を生む世界観、
これも1つのアニメの可能性ではなかろうか。

扉の向こうには魔法の世界がある。
{netabare}魔法によって顔を爬虫類にされてしまった、
記憶喪失の男、カイマン。{/netabare}
相棒のニカイドウと共に魔法使いの行方を追う。

まずもって奇々怪々のキャラが良い。
アメコミ風の大友克洋デザインかと目を疑う。
ホールと呼ばれる大気汚染と瓦礫の街は、
オイルの匂いが立ち込め混沌を象徴している。
不思議なもので設定・演出が優れていると、
サイコなキャラもどこか愛嬌が生まれ、
コミカルな演出もほど良いスパイスとなる。

7話視聴追記。
残虐さとバカのさじ加減が抜群に楽しい。
{netabare}まさかの神展開、ベースボールだと!?{/netabare}
この世界観とキャラに於いては、
コメディに振り切った物語も可能なのである。

最終話視聴追記。
アニメとは芸術の一形態であるものだが、
芸術に対するカウンターでもあるのだ。
まさに攻撃こそ最大の防御である。
世界観の軸はぶれず手数の多さに圧倒される。

愛すべき恵比寿とサブカルチャーに、
勝利の凱歌を上げよう。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 70
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これ言葉にするのしんどくないすか?

原作未読


はじめに

どうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。
とりあえず“独特な世界観”ということでお茶を濁してそれ以上言うのが難しい。


原作はほぼ20年かけて完結したとのこと。そんな事情は一切知らずタイトル買いした作品。なんか画面から流れてくる溢れんばかりの“底辺”感が素敵です。
そして観てみた第1話。背景美術が美しいですね。制作は“MAPPA”仕事はしっかりしてくれそう。息をのむという美しさとは違う、底辺を這いずる質感、吹き溜まり特有の湿気を感じることができる美術といったらいいかしら。かつてドブネズミみたいに美しくなりたいといったあのセンス。
基本的に気持ち悪いので、初回で合いそうか否かわかる親切設計だとは言えると思います。

魔法によって頭を爬虫類に変えられた記憶喪失の男が、自分の本当の顔と記憶を取り戻す姿を描いたダーク・ファンタジー作品。
wikiの記述そのまま引っ張ってきましたがこれだけじゃわかりません。端的に“ヴァイオレンス”です。

私がヴァイオレンスに期待するものはズバリ殺す側の所作。
感情の上下がないのが理想。美学の有る無しは問わず鼻をかむくらいの軽さで殺すのが良い。一方で殺す時にドヤ顔決めたり、ビビりながら引き金を引くのは好みではありません。
理想は実写映画の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『パルプ・フィクション』あたりだろうか。この作品『ドロヘドロ』からはそんな名作の波動を感じました。個人的にはこれで充分満足です。
なお、殺す/傷つけるが基本の作風ですがそればかりではありません。キャラ達が自分の意思で動く。たくましく生きる姿は頼もしくもありコミカルで愛らしかったりします。生き生きしてるんですね。


どこか気だるくて陰鬱な空気に覆われてはいるんですけど、生き生きしたキャラクターたちが織り成すカラフルモザイクな世界は居心地の良いものでした。見てお楽しみなEDの仕掛けや背景美術のクオリティの高さがさらに作品を底上げしてます。良作でしょう。


※ネタバレ所感

■飯テロリング

二階堂と恵比寿って共通項は“麦”ってことですかね。ニカイドウ経営中華屋の看板メニューが餃子ということでビールにとても合いそう。
そこにこだわります?って程料理作画に気合入れとりますので深夜空腹に耐えるのがたいへんでした。

{netabare}そもそもOPアニメーションがひたすらニカイドウの餃子仕込み映像という謎っぷり{/netabare}

{netabare}そしてカイマンへ強くコミットしている女性は“友人としての”ニカイドウと“たぶん敵としての”エビスってことなんですかね。餃子とビールコンビに勝てる男性はおそらくいません。{/netabare}

いちおう飯テロネタということでこだわりの謎作画は他にも。

{netabare}焼肉。肉のサシの入り具合や弾力を感じる動画。これも素晴らしい。鳥や豚ならともかく牛は飼育に手間がかかるイメージ。あんな殺伐とした世界でまともな畜産業出来るんかいなというのがよぎり、何の肉なのか気になってしまった。牛ではないのかもしれない。でも美味そう。{/netabare}


■自由人

自由すぎる登場人物は物語の良きアクセントになります。例えば『キルラキル』満艦飾マコ。『ゾンビランドサガ』山田たえみたいな。自由すぎる振る舞いに笑いつつ、時おりハートウォーミングな行動を見せて不意打ちでうっかりこっちが感動しちゃうことがあるような存在です。

{netabare}その点で本作の恵比寿はとてつもない耀きを放ってました。{/netabare}

トップ of 自由人な一名が突出してますが、{netabare}カスカベ博士{/netabare}あたりもたいがいです。そして各々のコミュニティにも馴染んでいて二人とも浮いた存在にはなっておりません。強烈なキャラクターを受け止める側も個性が強烈だから違和感なく見えるのです。


これはちょっと後に引く感じでクセになります。ただこの面白さ文字にすると陳腐に映りますね。
やはりどうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.11 初稿
2020.05.04 タイトル修正
2020.10.15 修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 57

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

餃子とニカイドウ、臓物と泥んこ、それがドロヘドロ。

好きな漫画がアニメ化されると聞いたら期待半分不安半分だろう。4誌にまたがり、20年ちかく連載してて、長過ぎて流石に私も投げた長大な漫画を今の1クールアニメでどうすんの?と。


しかし、見てみたら逆になんでこんな力が入った豪華仕様なの?って疑問なくらいの見事なアニメ化でした。ストーリーが気になった方は原作見てね?仕様なのは仕方ないが。


本作は謎で引っ張る話だけど、正直面白いのは魅力的なキャラと世界観で、それを味わえる序盤の話でも楽しい。


カイマンとニカイドウだけじゃなく、煙ファミリーや脇のキャラまで最高だし、それも豪華声優がやってるんだからより最高に決まってる。特に心を細谷さんがやってたのは歓喜!。チダルマを千葉さんがやってたのは、パンストでも悪魔やってた繋がりかなぁ~とニヤニヤ。


そして、それ以上にびっくりしたのは原作の世界を見事に実現した背景美術の妙。劇場作品でもここまで凄いのはなかなかない。デルトロが見たら、俺にドラマ版を造らせてくれぇ!って大喜びしそうな異形が蠢きまくる猥雑でカオスな美意識が活きている。


肉弾戦をCGモデルでやらないでくれ…とか言いたいことはあるが、良い感じに作品の魅力を抽出してくれてるから善し。なにより餃子を始めとする飯テロが素晴らしい。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 53

66.1 6 2020年度の料理アニメランキング6位
八男って、それはないでしょう!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (412)
1500人が棚に入れました
――ある日の朝、目を覚ますと……平凡な若手商社マンである一宮信吾(25)は、僻地に領地を持つ貧乏貴族の八男ヴェンデリン(5)という存在意義さえ怪しい子供に憑依していた。信吾は、家門と領地継承もなく、内政無双の知識もないこの身と己に絶望するも、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。この物語は、そんな若造が魔法で金を稼ぎ自由に生きる(もちろん世界なんて救わない)、当面は脱ボッチのお話である。

声優・キャラクター
榎木淳弥、西明日香、三村ゆうな、小松未可子、M・A・O、山根雅史、石上静香、ゆかな

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エリーゼのために

このアニメは「エリーゼのため」にある作品です。
登場は5話当たりだったかな。
登場早々、その存在感たるや・・・
ベートーベンの「エリーゼのために」が脳内再生されます。

金髪、前髪パッツンの聖女様。
穏やかな眼差しと優しい声音。
主人公を静かに見守る癒し系。
あふれる程の賢明さと懸命さ。

作品で覚えてるのは、
異世界転生ものとか。
主人公最強ものとか。
トリマキが薄いとか。
物語があっさりとか。
それもうる覚えです。

あっ、そうだ。
八男だけに八話がピークです。
BGMに「エリーゼのために」が流れています(嘘)。
見逃さないように。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

途中に転生(?)って,それはないでしょう!

2022/02/20 投稿

自分は異世界物好きです。
なろう系,俺TUEEE系にも否定的なわけではありません。

でも,

途中に転生って,それはないでしょう!

サラリーマンが夕食の準備をしていて,
{netabare}
気がついたら,パーティー会場
自己紹介を,求められるが分からない・・・
5才の貴族の八男に転生(?)していた設定でした。(これを転生と言っていいのか不明ですし,そもそも公式に転生と言う表現を使っているかは不明です。勝手に転生と思い込んでいて最終的に壮大な夢落ちだったりしてw)
{/netabare}


でこれの何がいけないかというと,すごくモヤモヤします。
以前の人格はどうなった?
サラリーマンの人格に乗っ取られ消滅した?
両親にすら気付かれずこの世から消滅したことになりますよね・・・
元祖ベル君かわいそ過ぎます!
そもそも,自分の抱いたイメージでは魔法の才能は,サラリーマンが持ってきた力では無く,元々ベル君の中にあった力のように思えます。
前途有望な五歳児の未来はおそらく本人も気がつかないうちに突然奪われたのでしょう。なんともモヤモヤします。

突然消滅,それはないでしょう!




ベル君の中の人のサラリーマンの肉体は?
中身が失われ空っぽの状態で放置されているのでしょうか?
突然それまでの知識や経験,記憶を失って・・・

脳内フォーマット,それはないでしょう!

そこまでの脳内の情報だけベル君の脳に上書きコピーされた可能性もありますね。この場合サラリーマン君の日常は変化無く続いていきますね。サラリーマン君本体に実害無し。

第三の可能性,元祖ベル君の中の人とサラリーマン君の中の人が入れ替わった場合。元祖ベル君が最も救われるシナリオのような気がします。
パーティー会場にいたはずが気がついたら,小さな見慣れない小部屋で豚バラ味噌炒めを前に座っている・・・

異世界のサラリーマンって,それはないでしょう!



この主人公設定意外は概ね,気楽に楽しく見ることができました。

冒険者予備校でのPT結成までの回り道はちょっとイライラしましたけどw


OP曲デーモン閣下とアリ・プロジェクトコラボ出だしのインパクトすごい!笑いましたw(2話以降は飛ばしましたけどw)それにしても,閣下の声,若いですね!流石悪魔年を取らないようです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

76.5 7 2020年度の料理アニメランキング7位
プリンセスコネクト!Re:Dive(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (399)
1341人が棚に入れました
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるーー

声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦、高橋李依、沢城みゆき、洲崎綾、日高里菜、諸星すみれ、小倉唯

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ソシャゲアニメを成功させる奇跡

原作のソシャゲの方は全く存じません。何度もCMがやってたので名前と歌は聞いたことある程度。
近年のソシャゲアニメと言えば目に余るほどの打率の低さで、Fateやまどマギの人気コンテンツすらソシャゲデバフの前にクソアニメと化しました。
本作も視聴前は一応見てみるか程度の期待値でしたが、いやいやさすがはCygamesさんというところでしょうか。
どうやったらソシャゲアニメが面白くなるか創意工夫が非常に感じられる良アニメでした。

第一にゲーム未プレイ組の新規にもやさしかったことが最大の工夫でしょう。
既存のソシャゲアニメと言えば、次から次へとワラワラ新しいキャラクターが出てきてとっ散らかるのが最大のネックですが、本作は主要ヒロインを3名に絞るという難しい決断を下しておりました。
結果、我々のようなゲーム未プレイ組も序盤から作品にのめり込むことができ非常に見易いアニメに仕上がったと思います。

第二にその3人のヒロイン(と主人公)が満点評価を付けられるくらい魅力的に描かれていたことです。
子供なのに聖母のような優しさと温かみがあるコッコロたん大好きだったし、ぺコリーヌとキャルの絆は百合好きでなくても最高に尊くてほっこりしました。
キャラの評価を五ツ星にしましたが、これは美食殿のメンバーに限った評価に限定しておりますのでやや甘めかもです。
なんだかんだ途中からソシャゲらしく沢山のヒロインが登場しますが有象無象という感じのサブキャラ程度に留められており、アニメ内で魅力を引き出せてたのはメイン3人のみでした。
あと、何気に主人公が記憶を失ってる設定を取り入れることで、ガイジ化もとい幼児退行化させてたのも良かったです。
そのおかげでハーレムアニメの主人公のような嫌味がなかったし、コッコロママの献身的介護の様子が俺に「バブみ」という新たな境地を見せてくれたし…w

ストーリーは美食殿の日常を描いたり、サブキャラ回をやったりしつつ、ラスト2話でメインストーリーの中ボスみたいなのを倒して終了となりました。
無論、物語が完結することはなく「俺たちの戦いはこれからだ」エンドですが、これはこれでいいんです。
4人の絆が最大限に深まったところで、続きを知りたければゲームでやるも良し、アニメで2期をやってくれるならなお良し。
販促アニメ特有の切りが悪いだけの投げっぱなしエンドとは全く訳が違います。

というわけで全体的に素晴らしいアニメでサイゲアニメにハズレ無しの定説がまたも継続した形です。
確かにソシャゲ特有のワラワラ感がゼロだったわけではありませんし、本格的なストーリー物と比べればシナリオ面も未熟かもしれませんが、ソシャゲ原作のアニメを面白くさせる工夫は全部やった作品だと思います。
アニメでは有象無象だった美食殿以外のヒロインたちもきっとゲームでは魅力的なキャラに掘り下げされてると思いますし、ソシャゲもプレイすれば多分面白いという興味も十分に沸きました。(時間の都合で出来るかは分からないが)
最後に制作スタッフへの感謝の意とアニメ2期への期待を込めたところでレビューを締め括ります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 14

麦わらにゃんこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

神アニメ!!今季の癒し!

このすばの監督なだけあってこのすばが好きだった私からしたら好き以外ない!プリコネ好きのゲームをしてる人にはとにかく満足しかない!美食殿最高すぎる可愛いと癒ししか詰まってない。騎手君、「プリコネ、最高!」
このアニメをつまらないと言う人の大半はプリコネの性能注もしくは全く知らない人のみ!プリコネを好きな人がつまらないがまずない!ただ愛がない!
それくらい素晴らしい作品!!とにかく可愛いと癒し!
反面、初見さん、プリコネを知らない人からしたら、壮大なストーリーをお求めなら10話以降じゃないとおそらく可愛いキャラがキャピキャピしてるだけのゆるっゆる作品になるから全くつまらない意見も納得!
それでも同会社のグランブルーファンタジーに比べて作品に登場するキャラクターに毎話に登場してる魅力キャラ達が登場するたびに、ゲームファンは発狂歓喜してキャラ数が少ないこのゲームの良さを生かしてくれてる本当に良い作品!プリコネはストーリーのアニメーションさながらキャラに魅力が詰まってる作品!男の子がでない作品だから男キャラが好きな人にはオススメ全くしません!
あとこのすば監督さん特有というか…虫ネタが多すぎるのは個人的に好きなれません←
そのかわり可愛い女の子に癒しと可愛さを求めてこのすばのノリテンポが好きな方には俄然オススメします!
プリコネ最高!ヤバイですねっ☆
最新話まで欠かさず見ていますが全く評価は変わりません!
プリコネ好きの為のアニメは凄い分かりやすすぎるくらい満足度120%です!!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

あや さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作ソシャゲでは成功したほうかも

ソシャゲからアニメになるものが多い中、原作ゲーム世界観が伝わらない、原作からのあまりの乖離など、こけるモノも多い中、成功したほうではないでしょうか。
このすばの監督を起用したとの発表の時点で面白くなると思いました。
BD特典でグラブルアイテム含む、展開・ネタがこのすば、など批判的な意見もありますがゲームストーリーとは微妙に外すことで逆に新鮮に見られました。
原作を知らない側からの初見の印象が気になります。
ユーザー数拡大の販促の意味も持っているはずなので作中数回しか登場しないキャラが浮いていないかなど、1ユーザーとして逆に心配になりますね。
1話切りも多く、売り込み方にアンチも多いのではないかと邪推します。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

70.3 8 2020年度の料理アニメランキング8位
くまクマ熊ベアー(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (361)
1245人が棚に入れました
悠々自適な引きこもりライフを満喫する美少女ユナは、
VRMMORPG『ワールド・ファンタジー・オンライン』の廃ゲーマー。
ある日いつものようにログインしてみると、なにか普段と様子が違う。
もしかして……ここってゲームの中? それとも異世界?
そして、その地に降り立ったユナの装備は
『クマの服』『クマの手袋』『クマの靴』で固められていて――んん?
くま……? クマ……? 熊……? ベアー……?

「なんじゃこれはーーーーーーっ!?」

クマっ子、爆誕!
しかもこのクマ、ただのクマじゃない。
世界最強クラスの魔法とスキルを秘めた、
とんでもなくスーパーなクマだったのだ!
そんな、世界征服だってできちゃいそうな
強大な力を手にしたユナの目的――それは!?
この世界でも、ひたすら楽しく自由気ままに生きること!

最強無敵なクマっ子による、クマな冒険とクマな日常の物語、始まります♪

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「私TUEEEE」なのは、平穏な生活のために。

これは、
よくある感じの、
異世界転生/召喚系、日常アニメなんですけど、
ほかの同じ系列のアニメと違うのは、
主人公が異世界で、
達成する目標(魔王討伐とか異世界制覇とか)がいっさい無いんですね。

そして、
ここがキーポイントだと思うんですけど、
普通は
ほかの同種作品って、
現世で死亡して、とか、異世界の神に召喚されて、
物語が始まるんですけど、
ここがポッカリと抜け落ちているんです。

つまりは主人公ユナちゃんは、
ひきこもりの凄腕デイトレーダーで、
VRMMORPGに入り浸ってる子なんですけど、
ある日VRゲームにログインしてみたら、
突然、運営側の勝手なプレゼントで
クマのチート装備を強制的に持たされて、知らない冒険マップに飛ばされて・・・

ってこれ、召喚でも転生でもなくて、
異世界スリップ、ですよね?

で。
ここから始まる物語が、すごくノドカで、
穏やかなんです。
圧倒的に強くて無敵なユナちゃんは、どこかに旅立つのではなくて、
最初に来た街に、居ついてしまいます。
そこで、友達をつくったり、
友達の母親の病気を治したり、
貧困にあえぐ孤児院を救済したり、
商売を始めたりしながら、
仲間を増やし、理解者や支援者も増やしていきます。

クマの着ぐるみを着ていないと無力になってしまうという縛りはあるけど、
これはコスチューム姿が恥ずかしいってだけで、
何かクマの着ぐるみを巡る騒動とかも起こらないし、
ユナちゃんの希望通り、平和な日々が続きます。

日常系の究極進化版(笑)

私が、この作品で気に入っているのが、
ユナちゃんが現実世界では、ひきこもりの成功者=デイトレーダーとして大儲けしてる→だから、学校に行く必要もないし、そのつもりもない。ちゃんと生活しろ、と説教してくれるのは離れて暮らすおじいちゃんだけで、
ユナちゃんの両親は、ユナちゃんの経済的成功に便乗して、
おそらく仕事もやめてしまって、
ユナちゃんからたんまりと小遣いを貰って、遊んで暮らしてる、
いわば不健全な家族の典型として描かれているところ。

そんなユナちゃんを心配して、
神様が、運営側のフリして、
ユナちゃんを別の世界に行かせたのだと思います。

で、神様の目論見どおり、
ユナちゃんは異世界の街で、友達を作り、仕事に励み、仲間を増やし、社会貢献までしていくことになります。

お話はこのまま終わってしまうんですけど、
お話が終わったあと、現実世界に帰って来たユナちゃんは、
社会とか、世界とかについて、ちゃんと理解できるように、
成長できていると、いいなって思ってしまいましたねー。

楽しくにぎやかに、平和に暮らせるパワーがあるっていいなあって、
ニマニマしながら、毎週楽しい30分を過ごさせてもらいましたww


※あにこれ内に2つサイトがあります。共通の感想をアップしておきます。
https://www.anikore.jp/review/2107213/

投稿 : 2024/04/27
♥ : 32

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

のどかな異世界召喚モノ

原作未読。最終話まで視聴。
もう一つ同タイトルのページがあるみたいなので、どちらにも同じ内容でUPしときます。

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鬱陶しいほどにクマ推し・・・。
・・・・・・・・・。可愛いじゃねぇか。

いわゆる異世界召喚&主人公最強系に属する作品だけど、とにかく物語が『のどか』なのが特筆すべき点。
物凄~く気楽に視聴できる。

主人公が女性なので、ハーレム感ゼロなのも良い。
ハーレムと主人公最強は食べ合わせが悪いですからねぇ。

ただ残念に感じた点のは2点。

【主人公のわがままで転居・就職を余儀なくされる面々】
王都のパン屋の母娘とか、漁村にいたアンズとか、いちいちクリモニアに連れて帰っちゃう。
フィナの母親にいろいろ押し付けちゃうのもどうなんだろう。
まあ、本人たちが納得しているみたいだから問題ないけど・・・。

いずれもユナが良いことをしているように描かれているけど、私にはそう思えないエピソード。
逆にユナの傲慢な感じしか伝わってこない。

【メインヒロイン・フィナのやきもち】
わざわざ最終回に描く必要があったのかな?
せっかく女性を主人公にしてハーレム臭を消していたのに、最終話にメインヒロインを誕生させてハーレム臭を発生させてからエンディングって、訳が分からない。
こんなことをして、何の得が?
最終話の着地は、もう少し心地良くして欲しかった。


同時期に『神達に拾われた男』が放送されていたのも災難でしたね。
系統が似ているのでどうしても比較されてしまう。
時期がずれていたら、もう少し評価が変わった気もする。
これはこの作品のせいではないけど(笑)。


第2期決定とのこと。
楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 29

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

第1話での挑戦的なシリーズ構成・演出で自ら視聴者を振り落としたかも…。と思ってたけど原作は1巻しか読んでない妻が楽しめてるので、これはこれで良いのかも?

第2期制作決定おめでとうございます。第1話だけは未だになんであんなことしたのかなと思いますけど、全体的に見れば原作既読の私でもまあまあ楽しめました。

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
「小説家になろう」発ファンタジーのアニメ化作品です。商業出版は主婦の友社「PASH!BOOKS」から。

同出版社からコミカライズ版も刊行されています。

デイトレでお金持ち、両親は遊び歩いていてほぼ独り暮らし同然の少女ユナがVRMMORPG「ワールド・ファンタジー・オンライン」にログインする様と、村人の少年からの依頼でチートなクマ装備を身に着けて強大なモンスターであるブラックバイパーと戦う様子が描かれた第1話でした。

原作既読か、もしくはアニメ公式サイトの「ストーリー」をチェックしてから第1話を視聴していると「???」という感じになるかと思われます。それもそのはずで、本来のストーリーでは6とユナの先頭はもっと後のエピソードだからです。

ただ、作中でのギルドでの会話から察するにストーリー的な時系列改変がされたわけではなく、後のエピソードを第1話で見せておいて第2話以降で見せていくつもりのようです。

何の事前チェックもなくアニメのみを視聴している人へのミスリードを狙ったシリーズ構成や演出だったように見えますので、わりと思い切った賭けをしてきているとは思いました。メインキャラクターもユナしか見せていないというのは、一般的に見れば悪手であるような気もしますし。

ということで「何じゃこりゃ?」と思った人でも一応視聴継続の判断は2話目以降でしていただけると良いんじゃないかと原作読者としては思うわけですが、そんなことは視聴者の勝手だと言われればそれまでですね。

なお、私個人としてはユナの声のキャスティングや演技についてはわりと気に入っています。ただ、これも「変だ」とか「気に入らない」という意見は散見されるようです。

とりあえず第2話以降に期待しています。
== [第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.10.15追記:
原作本来の冒頭エピソードに相当する第2話でした。メインキャラクターではフィナ、解体を生業とするゲンツさん、その他は第1話にも出てきた冒険者ギルドのギルドマスター、受付嬢のヘレンさんといった辺りのキャラクターたちが登場しましたね。

とりあえずユナとフィナの食事シーンですが、あそこまで豪華なフルコース的な物は食べていないはず。その他にも原作と比較するとチラチラと違和感のある描写がありましたが、これはちょっとどうかなあ。

う~ん、微妙…?

2020.12.6追記:
第9話まで視聴終了。原作からはけっこう改変されているんですけど「どんな話?」っていう部分で考えてみると大まかには合っているような気がするので、これはこれで良いような気もしてきました。

とりあえずED主題歌の歌詞の通りユナの回りには大切に思える人が増えていってる様子は描かれているので、こういうもんかなと思えるようになりました。

2020.12.24追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。

食べ物や部屋の内装など、原作の設定を危うくするような描写がちょくちょく見られはしましたが、アニメをぼんやりと楽しく観ている人にはあまり関係のないことだったかもしれません。

ただ、ミリーラの街でユナが「困っている人がいたら放っておけない」的なことを口にしていましたが、そこは原作通り無自覚なまま「自分のためにやっている」という建前を貫いて欲しかったとは思います。

最終話でのユナの言動に曇っていくフィナの表情などは特にそうでしたが、キャラクターの心情が正しく伝わるという意味では作画のレベルは総じて高かったと思います。

結果として戦闘などのシーンに割けるリソースは少なくなったのかもしれませんが、ストーリー的にもそこをウリにしている作品でもないだろうと思うので、リソース配分としては適切だったんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 27

73.7 9 2020年度の料理アニメランキング9位
空挺ドラゴンズ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (300)
1228人が棚に入れました
空の覇者、龍<ドラゴン>。その存在は多くの地上の人々にとっては脅威・災害であり、同時に薬や油、そして食用としての価値がある“宝の山"でもあった。その龍<ドラゴン>を狩る存在がいた。捕龍船を操り、空を駆け、龍を狩り、旅をする。彼らは「龍(おろち)捕り」。これはその中の一艇“クィン・ザザ号"とそのクルー達の物語である。

声優・キャラクター
前野智昭、雨宮天、斉藤壮馬、花澤香菜、諏訪部順一、関智一、櫻井孝宏、鳥海浩輔、釘宮理恵、熊谷健太郎、古川慎、松山鷹志、武内駿輔、上村祐翔、赤﨑千夏、榎木淳弥、井上和彦、佐々木啓夫
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

開店!タキタ食堂

原作未読 +ultra枠

さて問題です。
「テロ等準備罪」を新設した『改正組織犯罪処罰法』が2017年7月11日に施行されてからの変化について次の選択肢より妥当なものを選べ。

1.居酒屋で政権批判をすると逮捕されるようになった
2.“共謀罪”という呼称が浸透し一般化した
3.{netabare}シー・シェパードが和歌山県太地町から退散した{/netabare}

答えは3.穏やかな海が戻ってきたようです。
もともと捕鯨問題を知ったのは『美味しんぼ』。小学生の時だったかなぁ。捕鯨国日本と国際包囲網との理不尽な関係に憤りを覚えたものでした。
本件に限らず、「原発問題」その他社会問題に鋭く切り込む原作者雁屋哲氏もきっと法案成立とその後の動きを喜んでいらっしゃることでしょう(鼻ほじ)。

「龍を守れ~」な愛護団体や環境活動家を登場させても面白かったかもしれませんがそれをしませんでした。英断だったと思います。舞台を穏やかな海から空に移し、喧しい外野の声を極力排除して人間と龍との関係からなにかしらを伝えたかった力作。

本作『空挺ドラゴンズ』についての視点の置き方。

狩猟対象を鯨から龍に置き換えてみて何かを訴えたいのかしら?
タイガーモス号ばりのイカした飛空船で龍の巣に突っ込む冒険活劇を見せたいのかしら?

 前者だったかと。

ポリゴンピクチュアーズさんのごりごりな3DCG眺めて感心することも一興。美術は流麗。
メインテーマ『捕鯨』or『ラピュタ』どっちなんでしょう?
“龍捕り(オロチとり)”“捕龍船(ほりゅうせん)”とネーミングセンスいい感じ。
対して…“空中海賊(くうちゅうかいぞく)”。ラピュタ寄り案件のネーミングにやる気とセンスを感じなかったのが『ラピュタ』を後方に置いた理由です。そこは“くうぞく”でよかろうに。
別に「両方だよ」ってのでかまわないんですけど、主人公らと龍だったり、人間同士だったりの闘いに視点の重きを置いてしまうと後々に見誤ってしまいそうです。
そしてお待たせしました本題。露骨ともいえる捕鯨の比喩で訴えたかったもの。


 いただきます と ごちそうさま


生命をいただくこととは?をシンプルに感じること。
捕獲した龍を解体する場面がよう出てきます。肉・内臓・皮・脂、と余すことなく解体利用されます。
ウチの母親はウナギを捌いてるところと牛の解体を見たかなんかで両方とも食べられなくなったと言ってまして、半世紀くらい前まではそこらで見物できてた風景も町中から消えて久しい昨今。架空の龍を通して生命をいただくさまを拝める機会を得られたってことになるのかな。

主人公である龍を捕る人たち。龍を購入し潤う町の人々。そして狩られる龍。捕食する側される側。食料問題もさることながら、経済問題にも直結するのっぴきならない世界での持ちつ持たれつな関係を自然に描いております。
自然かつシンプルで根源的なテーマのためカタルシスには程遠い。つまり地味ったら地味。だがしかしけっこう後からジワってくる仕様。物語の地味さとバランスを取っての見ため担当は捕龍船“クィン・ザザ号”のデザイン、いろんな顔を見せる空特に雲や風を感じる背景美術、そのへん頑張ってる3DCGということなんでしょう。
原作はまだ続いているようで、それでも全12話で一定の結論を提示してくれたことも親切。

なんか『老人と海』の読後感だったり、『密着ドキュメント!大間のマグロ漁師』の視聴後感にも通ずる捕食者と被捕食者との対話の物語。地味であり滋味に溢れてる感じ。良作だと思います。
日々の営みを切り取っただけのシンプルさを評価してます。



※ネタバレ所感

■+ultra枠ということで

海外向けですから(笑)
レビュー冒頭で「テロ等準備罪」に触れてますが、そのような好戦的な煽りは一切ない本作ですのでご安心ください。
捕鯨で有名なネタだと、油目的髭目的で乱獲してた西欧と余すことなく利用してた日本との対比なんかありますよね。

{netabare}クオーン市で出会う別の龍捕りらの所業がその悪い意味での西欧趣味で興味深い。

 ・生態不明な龍への畏敬の念が薄い
  ⇒傲慢になる
 ・毒を盛って屠る
  ⇒ピンポイント利用の経済目的
 ・町への被害想定への無配慮
  ⇒共存共栄より略奪文化の反映

食文化を理由に捕鯨続行を訴える日本に対して「鯨は人間の次に賢い生き物」の謎ロジックで対抗してきたり、調査により生態系を犯すくらい鯨の頭数が増えていても捕鯨再開にストップかけたりするくらいに感情で動く人たちに向けた作品に期せずしてなってます。{/netabare}

さりげなく毒を仕込んでるくらいでちょうどよい。


■町娘カーチャ

{netabare}唯一といっていいラブ要素良かったです。波止場の娘みたいな。

 「見たかったな、ジローが龍を取るところ」

この世界においては漱石で言うところの「月がきれいですね」ばりの I love you . だと思ってます。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.27 初稿
2020.10.07 修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 60

とまと子 休眠中 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最っ高~です!

NETFLIXでは全話公開されているので、一気見しちゃいました。

これは良い!
とても、とても良いです!

これは
お仕事アニメであり
グルメアニメであり
切ない恋アニメであり
生きていく力をもらえるアニメです。

働く、食う、愛する、生きる

シンプル極まりないテーマなのに、胸に迫って泪が出ます。
(*あくまで個人の感想です…)


登場人物がまたみんなとっても魅力的なんですよね。
主人公タキタ可愛すぎです♡
それとミカさんかっこよすぎ♡
ヴァニーさん素敵すぎ♡
あと他にも…あー語り尽くせぬ (#^^#)


「~っぽい」っていうなら、いろんな要素が見つかるのは間違いないです。
でも、そんなの全然関係ないくらい、このアニメの世界に没頭しちゃいました。
まるでわたし自身がこの捕龍船クィン・ザザ号に乗り込んで空を渡り龍を追う暮らしをしていたみたい。

…わたしならすぐ甲板から落っこちちゃいそうですが…(>ω<)


なんだか全く参考にならない感想でごめんなさい!

見終わって興奮覚めやらぬ
単なる好き好き報告でした ( ̄^ ̄)ゞ

投稿 : 2024/04/27
♥ : 28

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

凄く素敵な、リアル感満載ファンタジー。最終回でいろいろ考えさせられました。

まず幕開けからの、
飛行船での狩猟、
とっても格好いい!

これだけならただのジブリ礼賛作品かも。

龍が 狩猟のターゲットって、
今までなかったような?

しかも仕留め方で肉の味が全く違ってしまうってシバリが、
捕龍船団の行動の仕方につながってて。


空での狩猟の緊迫感と、
陸上での日常感覚の対比。
凄く、いいですね(≧▽≦)

やっぱりジブリ礼賛作品なのかな?
主人公の子って、
なんだかおばあちゃんになったら
ドーラさんみたいになりそうかも( ̄▽ ̄;)

でもそれだけじゃないって感じ、
なんかしてます!

これからの展開が
楽しみです!!


♪♪♪♪♪♪♪♪クインザザ号が出港して、
クォンの街を旅立つ少し前、
ジローと一緒には旅立てないカーチャの涙に、
シンクロしちゃいました(T△T)

この作品、もう、
最高です!!!

作画も丁寧だし、お話も面白いし!

原作のストックだと、
今まだ序盤らしいので、
私には珍しいけど、BD買います!
ぜひずっと、
この素晴らしいファンタジーを、
紡ぎ続けていただきたいです(≧▽≦)


♪♪♪♪♪♪♪♪最終回、終わっちゃいました・・・
ずうっとクインザザ号メンバーの制服が、
ナウシカ&ラピュタ風だったのと、
空を翔ける姿が、
やっぱり、ナウシカ&ラピュタっぽいって思ってたけど、
最後の、
幼い龍にタキタが託すメッセージ、
相容れることでなく、
お互いの姿を認識しようとする言葉、
もののけ姫のラストのようで、
ずしん!と来ました。

オロチ捕りに仮託してるけど、
イサナ捕りのことを、
文化として、
生きる糧として、
命の意味を、
考えさせられて、
ああ、
素敵だなあ。
ってずっと思ってました。

今もずっと考えています。

素敵な作品でした!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 46

65.0 10 2020年度の料理アニメランキング10位
100万の命の上に俺は立っている(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (332)
1067人が棚に入れました
合理的で単独行動が好きな中学3年生四谷友助は、ある日ゲームじみた異世界に転送された――。すでに転送されていたクラスメイトの新堂衣宇、箱崎紅末とともに3人目のプレイヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑むことに。感情論を廃してすべての要素をフラットに、時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティの全滅を防ぎ、このゲームをクリアすることができるのか?

声優・キャラクター
上村祐翔、久保田梨沙、和氣あず未、小市眞琴、斎藤千和
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一期はプロローグでござ

<2020/12/19 追記>
最終回まで見終えまして。
「俺は{netabare}俺の信じる正義の為だけに戦う!これまでも。これからもだ!{/netabare}」という熱血ヒーローみたいな台詞で締められたわけですが。

初回から通じての曲者感そのまま、面白いかどうか保留したまま最終回まで来てしまいましたね。
ワンクール12話掛けてのプロローグという感じ。

アニメ作品の物語の作り方は多種多様あると思います。
その中に「数多あるアニメ世界で構築された『常識』を視聴者が前提として持つことで、安心して心地よく楽しむ」ジャンルというのも確かに存在すると思っています。
つまり「現実世界の常識や問題意識、悩みや解決」といった尺度で考えるのではなく、あくまでアニメの中だけで成立するお約束だけで楽しむ、というもの。
これは一つの楽しみ方であり、作品のあり方で、特にアニメ作品のエンターテイメント性を純化していこうとするとこの傾向が強くなるような。
なろう系異世界ものとか多いですよね。

翻って本作はどうなんだろう?
と考えると実はどうもそうではない。
現実の世界の人の気持ちのありようとかを照らし合わせながら、アニメの物語は進められていきます。
でもひねくれてるんですよねえ。
「そんなお堅い話とは思われたくない」とでもいうように。
だからふざけてる。
そんな感じ。

私の4.0点というのは完走した作品としては100点満点で50点ぐらいの位置付けになります。
つまり「まだそこまで面白くなってない」と思ってる。
なんと2期やるそうなので2期で本当に面白いかどうかがわかりそう。
なんとも今の「短期戦でないとすぐに客が離れる」アニメ製作の風潮に真っ向から刃向かってる気もしてそこら辺を「素敵」と取るか「くだらぬ」と取るか

一筋縄ではいかない感じを残したまま、2期へ続く。
私は2期に期待してます!

<2020/10/14 追記>
「わけあり版」は「いらすとや」っていうフリー素材のデザインだったんですね。
で、本来の絵柄である通常版を見てみました。
実は
「何も知らずにいらすとやのデザインで見てたからこそ、余分な装飾なくストーリーを楽しめたのでは?」
「通常版だと、大概のなろう系異世界ものが受け入れられない自分には楽しめないのでは?」
とか、見るまで不安だったんですよ。

でもいざ見てみるとすんなりいけました。
第二話も楽しめました。
ちなみに第二話は通常版しかありません。

やはり本作、ストーリーや設定が何か普通と違う感じがします。
と言っても異世界ものたくさん見てるわけではないのですが。
それでもそこはかとなく「捻り」を感じます。

キャラクターも
女性キャラはよくある可愛いデザインなのに、変な媚びをあまり感じない。
主人公(♂)も、捻くれてるんだけど妙に嫌な感じがしない。
やはり、よくある「俺つえー」「ハーレム」とは少し違う気がする。

どれもこれも「気がする」レベルなのでまだわかんないですけど 笑。

暫く様子を見てみよう。

<2020/10/3 初投稿>
原作は未読。
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

今期は新作で気になるものがなかなか見つからず。
本作も「また異世界転生ものか?」とスルーしかけたのですが、原作がなろう系ではなく別マガ掲載の漫画だったので一応録画してみました。

そして、つい先ほど第一話を視聴。

あれ?
もしかして面白いのか?


物語は「主人公がある日突然異世界に」の異世界転送ものではあるんですが、決してありきたりなそれではなく。

物語と設定全体をぐりぐりっと捻ってる感じ。

何から何まで全部「ふざけてんのか?笑」と言いたくなるところも良いです。
さらにテンポも抜群に良い。

そして今のところの重要事項。
絵柄はなぜか2種類が使い分けられているようです。
一つはよくある異世界アニメのスタンダードみたいな感じ。
もう一つは「コロナ予防のために手洗いうがいをしっかりしましょう」イラストのような、キャラの目鼻口が点と線だけの超シンプル絵柄。

これはなんの演出だろう?
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」の通常シーンと変身シーンのようなもんでしょうか?
(意味がわかんない、という方は是非どちらかご覧ください)

と。
何言ってるかよくわからないレビューになってしまいましたが、1話見る限り大変興味をそそられてしまいました。
2話以降どうなっていくのやら。

よくよく見返したら「百万の命の上に俺は立っている」というタイトルにも味わいがあるような気がしてきたから不思議w
少なくともラノベでよく見かけるチェリー臭はしない。

まだ正体がよくわからないのであまりハードルは上げないようにしながらも、今期の大穴として期待したいです。

<2020/10/10 追記>
Yahooニュースに絵柄2種類の理由が出てました。
シンプル絵柄は「わけあり版」なのだそうです。
と言っても特段「わけ」があるわけではなく、ちょっとふざけて作ってみたらしい。
罵詈雑言で有名なヤフコメを開いてみたら顰蹙の嵐でしたが、自分はこのシンプル絵柄、結構気に入りました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 41
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ネット社会における少年少女のリアリティ

アニメーション制作:MAHO FILM、
監督:羽原久美子、シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:小島えり、舛舘俊秀
音楽:伊藤賢、原作:山川直輝、奈央晃徳

『別冊少年マガジン』で2016年7月号より連載開始。
講談社の漫画原作だけに、仮想現実のゲームを
物語のベースにしながら、他作品とは一線を画す、
練り込まれたストーリーが大きな特徴になっている。
キャラクター全員の作り込みと
物語全体の構成は見ごたえ十分だ。

しかし、いらすとやを使用したわけアリ版の1話や
ゲームマスターに豪華声優を配して毎回変えるなど、
枝葉ばかりに無用なことをして悪目立ちしてしまった。
公式ホームページを見れば、予算が少ないのが瞭然で、
奇抜なことをやって注目を集めようとしているのは、
理解できなくもないのだが、それが完全に裏目に出てしまっている。
しかも、VRMMORPGの作品を普通に想像していると、
クエストの内容が地味なことに加え、キャラに共感できないため、
評判を落とす原因となってしまった。
しかし、この作品が目指しているのは、
そういう部分ではないだろう。
全話を観た限り、かなりきちんと考案された世界観で、
やりたいことも明確に見える。

子供のころに田舎に住んでいた四谷友助は、
仲間とともに木の根元に埋めた
友情の証としての宝物が工事で消失する様子を目撃する。
そのことが大きな心の傷となり、
一瞬にして大切なものが破壊されるという
世の中の不条理に対して、諦めにも似た境地を抱えることになる。
弱者たちの大切な友情は、
簡単に踏みにじられてしまうものだと。
その後、田舎から東京に引っ越したことも重なり、
友だちのいない、ぼっちのゲーマーとして日々を過ごす。
ゲームが現実世界の楽しみの全てとなってしまった友助にとって、
どのようにすれば合理的に問題を解決できるのか、
ということだけが重要な価値観になる。
それによって現実の学内でも、物事の全体像を把握したり、
クラスメイトの特徴や周りからの評価について
正統に判断する能力を身に付けることになった。
強者だけが生き残るべきだし、
命の価値は対等ではないと思っている。
そのため、現実世界でも人の気持ちを考えることがない。
反面、ゲーム世界での住人に対しては、
より自分の「素」を見せるという倒錯した心を抱えている。
都会に引っ越したことが、今の自分を形成したことを自覚しており、
自分の住む街が破壊されても構わないとさえ思っている。

ある日、ひとりで日直の当番をしているときに、
教室にいたクラスメイトの新堂衣宇と箱崎紅末とともに
異世界に飛ばされる。
{netabare}この世界で勇者という存在になった彼らは、
死んでも30秒で生き返ることができる特権を持つ。
しかし、仲間全員が同時に死んだ状態になると
現実でも全員が死亡するという
一蓮托生の過酷な運命を課せられることになる。
彼らは、与えられた課題をクリアするために奔走する。{/netabare}

作品にはいろいろな仕掛けがあるが、
いちばん面白いのは、一人ひとりの人間が
生きているということだ。しっかりとした
キャラ設定によって全員がそれぞれの想いを抱えている。
しかし、お互いに協力しなければ、「死」が待っている。
しかも、課題をクリアするごとに
仲間がひとりずつ増えていくという設定。
最終的には10人の勇者が生まれることが決まっており、
それぞれのキャラを深掘りしなければ物語が進まない。
キャラ同士の相互理解は、時おり道端に表れる
「ログ」によって、重要な場面や自身の気持ちを
語ったときなどに残されていることがある。
これがどのようなルールで残されるものかは、
明らかにされていないが、キャラ同士の理解について、
重要な役割を果たしている。つまり、他人が何を考えているのかを
知ることで、相手に対する意識も変化する。
また、ゲーム世界は、ある部分で現実ともつながっており、
ゲームで身に付けた体力などのステータスが
現実世界にも作用するようになっている。

私は原作未読なので、これは想像でしかないのだが、
このゲームは現実で災厄が起こったときに、
どのようにして力を合わせて危機を乗り超えるか、
ということを学ぶためのテスト的な
位置づけになっているのではないだろうか。
人間同士の関係性が希薄になりつつある現代社会で、
一人ひとりがどのようにして協調していくのかを
選ばれた人類が学んでいく構図。
最終的には現代に超能力者として降臨する
10人の勇者たちが、力を合わせ、知恵を絞って、
災厄に対抗するのではないかと想像している。

おそらく、そのためだと思うが、
キャラの背景や描写はとても緻密。
最初に勇者になった学内で人気者の新堂衣宇(いう)は、
かつての暴走族のリーダーの娘で、
そのことが原因で多くのマイナス面を抱えて生きてきた。
父に対して恨みを持つ教師から厳しく当たられることもあった。
また、幼年期に知り合いの優しいお姉さんが
友だちがいないことが一因となり自殺してしまうという
残酷な現実に直面する。そのショックは計り知れなかった。
父の問題もあり、衣宇は、自分を守るためには、
信頼できる仲間をたくさん作ることが
最も大切だという考え方に辿り着く。
それが生き方の基礎になった。
友だちづくりを達成するために人一倍努力を続けたことで、
ある意味、上昇志向の強い性格となり、
友助が「自分より上」と認めるほどの
存在感を手に入れたのだった。

一方、箱崎紅末(くすえ)は、体育の授業をいつも休むほど体が弱い。
職業が戦士になるが、重い剣を持ち上げることさえできない。
ゲーム内では、実際の体が基本となっており、
紅末はいつも仲間から助けられる立ち位置にいる。
そんな紅末を、全員が死なないための保険くらいにしか
考えなかった友助だったが、トロールが現れたときの
ログを見たり、過去の言動を振り返ったときに
紅末という女の子の真の強さと生きる目的にふれたことで、
「自分より上」の存在として考えるようになった。
その後、友助は紅末という人格を理解し、
彼女の行動までも俯瞰して物事を見られるようになる。

1期のなかで異質な存在が、4人目の勇者となった
時舘由香という女子高生。
友助たちよりも1つ年上ながら、思考は偏っていて子供。
友助と同じゲーマーで、こちらは男性アイドル育成ものや
魔法少女マジハシリーズの大ファン。
現実世界では、空気を読むことに長けていたが、
ネットでの書き込みが原因で、
裸の写真を撮られそうになったところを友助に助けられる。
ところが、その後、いじめを行っていた女子たちと
一緒になって友助の悪口を言うという行動に出る。
いじめに遭ったのは、自分に否があると思っていて、
空気を読んだり、強い者に従うことは当然だと思っている。
一方、理由もなく集団で弱者をいたぶる奴らは最低で、
自分が手を下さなければ、殺されてもいいと思っている。
ある意味、一般的な女子高生代表のような立ち位置。

1期では、ゲーム内の女性戦士・カハベルとともに
課題をクリアすることになる。
そこでは、大国の論理や宗教という要素が現れ、
人殺しや戦争についての哲学も垣間見える。
今後の展開にも大きく関わってきそうだ。
1期の終わりには、現実世界でほかの勇者たちよりも
さらに大きな問題を抱える5人目の勇者も登場する。

現実とネット世界。
突き詰めれば、それほど大きな違いはない。
しかし、未成熟ともいえるネット世界において、
常識や非常識の感覚には個々で大きな隔たりがある。
ネットでは平気な顔で殺人予告をする者が多数いても、
現実では殺人者でない場合がほとんどだ。
ただし、なかにはネットの殺人予告がエスカレートして、
実行するものが現れる。
動物を殺していたものが人を殺したくなるのと
同じような論理だろう。

ネットの世界は現実にリンクする。
ゲーム世界にも現実の人格は表れる。
異世界に転生しただけでは、ヒーローにはなれない。
力を得るためには、自分が変わらなければいけないし、
他人のことを理解して協力しなければならない。
ネットであろうがどこであろうが、生まれ変わるためには、
現実の自分が変わるしかない。

私たちのリアル。
それは結局、自身のなかにある。
(2021年1月23日初投稿)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 40

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

独自性もあるし、設定もいい。メチャメチャ面白いです。

 2期が来ているので見ました。メチャメチャ面白いです。異世界の設定もちゃんとしているし、全員が死なない限り蘇るけど全員死んだら終わりという設定もいいです。ステータスや職業、武器なども結構上手に作られています。テンプレ感がないのがいいですね。独自性があります。

 ストーリーとしては、未来人だと思われる存在から理不尽に与えられた異世界におけるクエストを、制限時間内にこなさなければならない主人公たちの物語です。
 ちょっとガンツみたいなクエストの出し方も、その達成のための努力というかプロセスも練れていました。なぜ?の部分が謎なのもいいですね。興味が持続します。

 現世における登場人物たちの立場とか人間関係、悩みなんかもちゃんと描かれていますし、異世界でのキャラクター騎士様との心の交流とか、人を殺すことの葛藤、現世で仲間を増やしてゆくやり方。どれをとってもかなり斬新でした。

 欠点は、1話から9話まで、ストーリーがかなりポンポンとテンポ良く進んでいたのが良かったのに、10話11話くらいのテンポが悪かったことです。
 でも12話の締めくくり方が、本来もっと続くはずの物語をいったんまとめようとする製作者側の工夫が見られて、かなり作り込んだ最終話になっていたと思います。
 あと、主人公たちの言動からいって、中学生よりも高校生くらいのほうが自然かもしれません。

 むろん、アニメーションの動きや作画、演出で、出来がいいとはお世辞にも言えませんが、べつにひどい出来ではないですし、十分物語を楽しめる水準です。キャラデザも普通に良かったと思います。

 なぜこんなに評価が低いのかわかりませんでした。テンプレではないから見づらい、理解しづらいということでしょうか。俺TUEEEじゃないのでストレスがあるせいでしょうか。不思議でしょうがないです。ストーリーだけならこの1、2年くらいで見た転生ものの中で一番ちゃんと作られていて面白かったと思います。

 これ原作はマンガみたいですね。2期見終わったら買ってみようと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 9

73.7 11 2020年度の料理アニメランキング11位
邪神ちゃんドロップキック’(ダッシュ)(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (247)
916人が棚に入れました
魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、
ある日突然人間界に召喚されてしまう。
彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす
ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。
「邪神ちゃん」を召還したものの
彼女?を魔界に帰す方法がわからない。
仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんと「ゆりね」だが、
「邪神ちゃん」曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。
そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? 

ghidghid さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

神保町哀歌

追加の12話千歳編もめでたくアップされたので感想です。

このアニメの素晴らしいところは原作マンガの味を保ちつつ、目いっぱい膨らませるところだと思います。
12ページぐらいの短い話にギャグやパロディをこれでもか!と詰め込んで、視聴者に楽しんでもらおうとするスタッフの意気込みを感じます。

その最たるものが「神保町哀歌」です。
1期11話で邪神ちゃんが唐突に歌いだす劇中歌なのですが、原作にはありません。
2期では10分の大作となって帰ってきます。
その歌詞がエモい!
数万年生きる悪魔と100年も生きられない人間との関係と別れが切々と歌われます。
2期11話で流れるフルコーラスを皆さんにも堪能していただきたいと切に願います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

新キャラを登場させつつも、マイペースを保つ邪神ちゃん…。

タイトルではわかりにくいかもしれませんが、2期目です。’(ダッシュ)ってストⅡか(笑)!

1期目からそうだったと思うのですが、途中から観ても劇中でのキャラクター描写が上手いのか、各キャラクターの立ち位置はしばらく観ていると掴みやすくてそんなに困らないように思います。

基本的には地上に召喚されて魔界に還ることができない邪神ちゃん、そんな邪神ちゃんを召喚してしまい居候させている花園ゆりねの二人が主人公格で、その他にも邪神ちゃんの幼馴染みだったメデューサやミノスといった悪魔、悪魔を倒すために地上に来たはずだったが天使の輪を失い天界に還れないぺこら、ぽぽろんといった天使たちが織り成すドタバタコメディーです。

「ゆりねが死ぬことで魔界に帰還できる邪神ちゃんがゆりねの隙を付いて殺そうとする」という基本プロットがあるのですが、ゆりねの圧倒的な強さによりこの展開は思い出したようにときたましかありません。

邪神ちゃんはすぐにパチンコでゆりねから渡された生活費を使い込んでメデューサにお金を無心するクズであり、自分より弱そうな相手には偉そうにして年下の悪魔であるペルちゃん(ペルセポネⅡ世)には「イキリアクマ」呼ばわりされますが、メデューサが「根は優しい」というのもわからなくはないという微妙な株の上げ方で、ストーリー的な深みを出しています。いや、そんなに深くないけど…(笑)。

いちばんイカレたキャラクターが、人間でかつ警官であるはずの橘芽依(たちばな めい)っていうのがイカレてるぜ…。

物語の舞台はゆりねたちが住むアパート周辺と、そこから徒歩圏内らしい神田神保町がほとんどです。作中には実在店舗をモデルとしたお店なども出てきますが、昨今の新型コロナウイルス騒動で訪ねることはできませんね…。

4月末の第4話時点ではぺこらとぽぽろんを追って天界から来た天使ぴのが登場しています。Amazon Prime Videoでは全話先行配信されていて、既に最終話まで視聴可能です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 31

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Aアニメを Tたさくん M見たい

全11話   アマゾンプライムで視聴

花園ゆりえによって召喚された悪魔・邪神ちゃん。
花園を殺して魔界へ帰りたいのだが、悉く計画は頓挫するのであった。


実質10話目が最終話。
11話目は特別編という名の総集編。
テレビ局の編成上などの都合によって放送されるかどうか……
邪神ちゃん初心者には優しい内容。
しかし、新作が見たかったという人には物足りません。

料理の作画。
とても丁寧な仕事です。
どの料理も美味しそう。
個人的にはアップルパイとオムライスが食べたいです。
邪神ちゃんは際どいネタが満載なので、
気分を入れ替えるのに丁度いいかもしれません。

過激な内容は継続中。
色んな方面からお叱りを受けそうです。
まあ、コメディ作品なので許してあげて下さい。
残酷描写は1期に比べると抑えめ。
血が飛び散るシーンもありますが、本作品の性質を考えると避けては通れません。
ヒトデ・パン・イカリングを使った表現方法。
勉強になりました。

個人的には万国大運動会がツボでした。
労働の対価が安い事などを皮肉しています。
新型ウイルスが広まる前に制作したので、タイムリーな話題では無いです。
2021年に開催されるかどうかも危うい所。
0から考え直す事はできないのかなぁ。
万国大運動会に金を使うんだったら、他に使い道があるでしょう。
日本の上級社会は お金が大好き。
血税を使って私腹を肥やします。
腐ったリンゴの方程式を思い出しますね。

邪神教の存続は金次第。
原作本・円盤・レンタル・グッズなどの売り上げ次第です。
邪神ちゃん2期は円盤の売り上げが目標に達したから。
2度ある事は3度ある?かも
3期が作られるかどうかは、我々の双肩にかかっているのです。
昨今のアニメの放送延期。
作り手側は大変でしょうね。
応援する事=売り上げを上げる事。
お金に余裕のある人は経済を回して下さいm(_ _)m


2020年4月30日、追加で12話目が配信開始。(アマゾンプライム)
北海道千歳市のふるさと納税制度を使って作られました。
まさか千歳市市長まで登場させるとは……
千歳は空港だけじゃない!
支笏湖などの観光名所。
地元のパン、鮭料理などのグルメも満載。
北海道は良い場所ですが、今は新型コロナウイルスの影響もあるので、自粛しましょう。
いつかは訪れたいですね。
アニメオタにとっては正しいお金の使い方。
千歳市のPRにもなるwin-winの関係性。
これからも応援しますよ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 26

70.2 12 2020年度の料理アニメランキング12位
群れなせ!シートン学園(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (241)
852人が棚に入れました
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。その名も「私立シートン学園」生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。動物嫌いの"人間"間様 人(マザマ ジン)と独りぼっちの"オオカミ少女"大狼ランカ(オオカミ ランカ)1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる―!姿形は違っても、ペロペロすれば群れなせる!「ペロペロしたら仲間!私の群れへようこそ!!」

声優・キャラクター
木野日菜、石谷春貴、宮本侑芽、久野美咲、小原好美、徳井青空、青山吉能、杉田智和、玄田哲章、津田健次郎
ネタバレ

まいやひ~ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ミユビ死亡!

今期一番楽しんでるアニメです。
{netabare}♀オオカミがヒロインだけど、普通のワンちゃんは登場しないのかな?
OPもEDも次回予告も最高(笑)
ひとつ気になるのは、主人公が(仲間を含む)他のケモノたちを呼ぶ時に、
頭にいちいち「クソ」を付けるところ。
最初は気にならなかったんだけど、こう毎回だとだんだん鼻につくように
なってきたかなぁ。
今後もずっとあの呼び方なんだろうか・・・・・・う~ん。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

擬人化された動物たちの学園生活を描く、下ネタ多めのギャグアニメ

様々な種類の擬人化された動物たちが学ぶ全寮制の私立学校・シートン学園を舞台にしたギャグコメディ。全12話。
人間の男子である主人公・間様人(まざまじん/ジン)を除くと、男子キャラの顔は動物のまま。一方で、女子は美少女化されているという、なかなか潔い設定です。作風は、下ネタや微エロ描写が多め。動物豆知識を使ったギャグにはたまに既視感もありましたが、素材の活かし方が上手いので普通に笑えました。ストーリー的には、「群れなせ!」というタイトルの通り、ジンの周囲にオオカミのランカなど様々なキャラが集まってきて、種族の壁を超えて仲間になっていく、みたいな流れになっており、根底は意外と「いい話」です。こういった内容は、そのまま真面目に美談風に描くと、偽善的な白々しさが漂いそうなところですが、この作品は、アホで下品なギャグで覆い尽し、主人公もゲスで乱暴なキャラで描いているので、善意の押しつけがましさのようなものがなくて、個人的には逆に好感が持てました。
作画は普通に問題なし。キャラは、ジンの性格には賛否がありそうですが、根は悪い人間ではないので、嫌いではなかったです。その他のキャラも、ランカ、ミユビ、メイメイ、キング、ミキなど、それぞれにしっかり個性や持ちネタがあって、全体的に良かったです。声は、ランカ役の木野日菜が、ED曲の歌唱も含めて、強烈な存在感でした。ナレーションの玄田哲章も、まさに適任だったと思います。
最後まで観終わって振り返ると、作品開始当初に予想したよりも、ずっと面白かったです。こういう、ちゃんと笑えるギャグアニメというのは、こちらもちゃんと評価したいですね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

生き物百科事典

色々な動物が一緒に通っているシートン学園。
人間の間様人と牝野瞳は料理部を作り、仲間たちと過ごすようになった。

初っ端の料理部の入部テスト。
調理した(?)結果の食べ物にはモザイクが……
コアラやパンダの幼少期の食べ物について知る事ができたのですが、
とても真似できません。
腸内にバクテリアを住まわせて特定の素材を栄養として摂取する。
生存競争はキビシイです。

本作品の良い所は守備範囲の広さ。
珍獣のパンダがいたり海洋生物のイルカ(クジラ)、
はたまた絶滅したマンモスまで登場。
まるで博物辞典です。
12話の最後はファーブル学園の存在を匂わせて終了。
昆虫まで入れたら種類が多過ぎです。
(褒めています)

動物に関する豆知識。
ハイエナのメスにもオスのような生殖器があったり、
ストレスで自殺してしまうメガネザルなど、
全然、知りませんでした。
ネアンデルタール人は絶滅していたのですね。

EX団が登場。
(EXとは、元〇〇や古い〇〇という意味)
「人は嘘を言う。」と言っていました。
はい。
人間は平気で嘘を言います。
私は、言って良い嘘と言っては悪い嘘の2種類があると考えています。
普通、嘘は悪いイメージ。
「嘘吐きは泥棒の始まり」という言葉もありますし。
しかし、例えばですが、身内が難病になって告知するかどうかは悩みます。
正直に話をしたら絶望してしまうかも。
生きる意味を失くしてしまうでしょう。
そこで、良い嘘を。
少し症状の重い風邪程度、などと言ってごまかすのも嘘になります。
どちらが正しいのかは、その時次第。
簡単には判別できません。

人間中心で動物を擬人化させた作品。
ヒト目線になってしまうのは仕方がないでしょう。
凝視しなくても大丈夫。
視聴しながら色々な動物に関する知識を覚えられる作品でした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

67.6 13 2020年度の料理アニメランキング13位
ネコぱら(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (152)
527人が棚に入れました
水無月嘉祥は伝統ある老舗和菓子屋である実家を出て、パティシエとして自身のケーキ屋『ラ・ソレイユ』の開店準備を進めていた。そこに送られてきた荷物の中に、実家で飼っていた人型ネコのショコラとバニラが紛れ込んでいた。追い返そうとするも二匹の必死の嘆願に嘉祥が折れ、いっしょにソレイユをオープンする。妹の時雨やショコラとバニラのお姉さんネコであるアズキ、メイプル、シナモン、ココナツといった実家ネコたちもお店に手伝いにきてくれ、楽しくもにぎやかな生活を送っていた。ある日、ショコラはおつかいの途中で見知らぬ仔ネコに出会う…。どこか気になる仔ネコとの出会いから始まるハートフルネコストーリーがここに開幕!

声優・キャラクター
八木侑紀、佐伯伊織、井澤詩織、伊藤美来、のぐちゆり、水谷麻鈴、M・A・O、立花慎之介、森嶋優花

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニオタ(猫耳;尻尾好き)用猫カフェ(アニメ版)

いや、タイトルはアニオタをディスっているわけではないです!!

事実、私もしっかり完走してしまいましたので・・・w


いやー、普通、ここまで思いっきり狙って作られてしまうと
私的には拒否反応が出てもおかしくないんだけど、この作品は出なかったなぁ。
不思議だわー。


あえて分析すると、
・無理やりなボヨンボヨンがなかった。
・無理やりなパーツアップ煽りシーンが少なかった。
・無理やりなそういうシーンがなかった(まったく無いとは言っていない)
・絵柄がきれいで、普通の作品としてしっかりとしていた。
から、かなぁ。

1人(匹)、すぐに潤っちゃう娘(猫)はいましたけどね。


一点、気になったところと言えば、そういう設定とは言え、
コミュニケーションが取れ、人間の形をしている者を、ほぼほぼ「猫」として扱っているところが、微妙に気になってしまった。
だったら、どう扱えというのか?は判らないけれども、ちょっとした引っ掛かりと言うやつだ。


物語は全体をとおして、と言うものはどちらかと言うと希薄。
それぞれのエピソードは特に違和感のあるものはなく、それなりに筋がとおったものだったと思います。


作画はとてもきれいで、しっかりとしていました。
観(魅)せる力を持った絵柄だったと思います。


それぞれの声優さんも、猫語尾を使われるのですが、聞いているこちらの背中がくすぐったくなるようなこともなく、ちゃんと作品を観ることが出来ました。


音楽も、OP/EDともに良かったと思います。
OPは元気で楽しくって感じで、
EDはかわいらしく、アルバム写真を懐かしく観るようなシーンと合っていましたね。
また、作品中の猫ふんじゃったのアレンジBGMも楽しかったです。


キャラクターはどの猫も個性的でよかったです。

ショコラとバニラがセットですかね。
まぁ、メインどころと言ってもいいんでしょうか。
にぎやかなショコラと冷静っぽいバニラの対比がなかなかに味がありました。

アズキとココナツもセットかな。
よくケンカ?シーンでサービスショット的な・・・のがあった気が・・・。
どちらも活発で楽しい。
ココナツのオッドアイは違和感なく綺麗に表現されていましたね。

メイプルとシナモンはセットなのか・・・なぁ
そんなシーンあったかな、ちょっと忘れてしまったけれども、
メイプルはなかなか器用に歌うたったり、あとはビビりまくってたとこが可愛らしかった。
シナモンは潤ってばかりいた・・・、この容姿でそっち系っていうのは意外なんじゃないだろうか、一般論的にはw。

あとは途中から参加したカカオ。
この子はショコラとバニラに+1かな。
お子様キャラ扱いなだけにかわいらしかったですね。

そしてご主人様こと人間の嘉祥さんと
メインの飼い主時雨さん。

ここら辺が、メインどころかな。
カカオの友達になったチヨちゃんも結構登場するか。

これらの人と猫たちがわちゃわちゃ賑やかにしているのを楽しむアニメ!!ってことで間違いはないんじゃないでしょうか。



猫耳+尻尾+女の子+猫語尾にアレルギーがなく
楽しめる人なら見て損はないと思います。



・・・しかし、猫鈴を免許化するってアイディアは地味に「ふ~ん」と思ってしまった。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人型ネコとご主人様が織りなすハートフルな物語を召し上がれ…^^

この作品の原作ゲームは未プレイですが、「ネコぱらOVA」と「ネコぱらOVA 仔ネコの日の約束」は視聴済です。
思い返すと、OVAは私にとって「一目惚れ」的な作品でした。

擬人化された猫ちゃんの可愛らしさが半端無い点は言わずもがななんですが…
OVAのレビューにも記載しましたが、キャラの可愛らしさだけなら「ごちうさ」と良い勝負になると思っています。
思わず「あみあみ」でショコラとバニラのチャイナドレスeditionフィギュアをポチってしまいましたよ(*ノωノ)
そんな作品が満を持してTVアニメ化されるんです。
しかも、M・A・Oさんやしーちゃんが出演されるとあっては視聴しない訳にはいきません。
私の中で視聴の楽しみな作品でした。


水無月嘉祥は伝統ある老舗和菓子屋である実家を出て、
パティシエとして自身のケーキ屋『ラ・ソレイユ』の開店準備を進めていた。

そこに送られてきた荷物の中に、
実家で飼っていた人型ネコのショコラとバニラが紛れ込んでいた。
追い返そうとするも二匹の必死の嘆願に嘉祥が折れ、いっしょにソレイユをオープンする。

妹の時雨やショコラとバニラのお姉さんネコである
アズキ、メイプル、シナモン、ココナツといった
実家ネコたちもお店に手伝いにきてくれ、楽しくもにぎやかな生活を送っていた。

ある日、ショコラはおつかいの途中で見知らぬ仔ネコに出会う…。

どこか気になる仔ネコとの出会いから始まるハートフルネコストーリーがここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
OVAからTVアニメになって、声優さんも総入れ替えされていたんですね。
最初に少しだけ違いを感じましたが、違和感は感じませんでした。

TVアニメ本編の物語はOVAからの続きになっています。
ですので、この作品を徹底的に堪能されたい方は、是非OVAからの視聴をお勧めします。
現状に至るまでのネコちゃんたちのいきさつがOVAには描かれているので…

キャラは相変わらず可愛らしく、とても丁寧に作画されているのが好印象…
アニメーション制作が気になってググってみると、「FelixFilm」という会社でした。
2014年からアニメーション制作に参画していますが、共同請負や制作協力という形が多く、制作全般を初めて請け負った作品が「ネコパラOVA」だったようです。
きっと作り手の皆さまにも思い入れのある作品なんでしょうね。

会社をググっていて1点ビックリしたことがあります。
それは本作に3DCGが用いられていたことです。
3DCGって独特な雰囲気があるじゃありませんか。
でも、この作品にはその独特な雰囲気が微塵も感じられませんでしたから…
技術が進歩し続けるモノであるのを改めて実感しました。

きらら枠の作品ではありませんが、癒しポイントが随所に散りばめられています。
でもこの作品の魅力は癒しだけじゃありません。
INTRODUCTIONに記載されている通り、ハートフルな物語もしっかり用意されているんです。
まぁ、ストーリー的には王道で、直球で先読みできる展開…でも涙腺にガツンと来るときってありますよね。
この作品のハートフルな部分もそんな感じです。

キャラの推しはショコラとバニラ…
OVAではどちらかと言うとショコラに気持ちが傾いていましたが、本作品でバニラがまさかの大逆転…
でもこの2匹がOVAを視聴していた頃より好きになったのは間違いありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、猫ちゃん総出演による「Shiny Happy Days」
エンディングテーマは、ショコラとバニラによる「陽だまりの香り」
ポップなオープニングとメロディアスなエンディング…
どちらもこの作品にピッタリだったと思います。

1クール全12話の物語でした。
途中作画が崩れることもなく、総じてクオリティが高いレベルで推移した作品だと思います。
擬人化ネコちゃんの無双っぷりをしっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分の価値基準崩壊

原作は海外で人気の18禁ゲーム?中国産?よく分からないが。
ただ、アニメは成人向けゲームとは一線を画す健全な日常萌えアニメだった。
いわゆる美少女動物園ってやつだろうか。
系統的にはきらら作品とまったく同じ。
きらら作品が苦手な僕だけど、なぜだか自分でもよく分からないのだが、本作は1話から最終話までかなり楽しんで完走してしまった。
なので普通の人よりも評価点を高めに付けてしまったとは思う。
まさに自分の価値基準が崩壊した瞬間である。

数年前から"ごちうさ"などに代表される美少女動物園を受け付けなくなった自分が、なぜ本作にハマれたか理由を考察してみる。
パッと思い浮かぶのはキャラの可愛さか。
本作に登場するヒロインたちはネコである。
人の形をしているけど正真正銘の家畜のネコだ。
かなり強引だがペットが人間と同じ見た目で言葉を喋る世界なのだ。
個人的にはこの不思議な世界観は"ウマ娘"で慣れたから問題ない。(少女を家畜扱いする外道アニメというフェミさん方の苦情は無視する)
飼い主に従順で、見た目より幼い性格のネコちゃんたちは、他作品にはない新鮮な愛らしさを醸し出せてたと思う。

6匹のネコたちはそれぞれ個性的にキャラ立ちしており、それぞれカップリングが出来あがってたのも分かりやすかった。
ドジだけど頑張り屋のショコラは主人公ポジとして優秀だったと思うし、ショコラが大好きなしっかり者のバニラも可愛らしかった。
バニラの声…というか喋り方が好きで、声優は誰かなと思ったが佐伯伊織さんという知らない人だった。
wikiで出演作確認したら、これまた"ウマ娘"に登場したキングヘイロー役だった人かぁ。ヘイローのキャラ自体はめっちゃ印象に残ってるけど、出番は少なめだったのでさすがに声は覚えてなかったわ。なかなかの好演だったのでもっと作品に抜擢されてほしいね。

ストーリーに関しては、とりあえず萌え一辺倒な作品ということもあり中身がないっちゃないんだが…
それでもキャラ可愛さで飽きずに完走することが出来た。
ベストエピソードを挙げるとすれば9話のメイプル&シナモン回かなぁ。
いつも「潤ってる」だけのシナモンがここぞというときは親友の背中を押すのが王道展開ながら感動した。ワイの目元が潤っちゃう~!w

作画に関しては崩れることがなく安定感抜群で、何気にそれこそが本作を評価する一番のポイントなのではないかと思う。
総集編を挟んだりクール内で完成させられないだりする作品が増える近年で、このクオリティを保ったのは素晴らしいことである。
声優のキャスティングも完璧で、演出も萌えコメディとして最大限の仕事をしており、内容を抜きにしてもアニメとしての完成度が高い良作だったと思う。

結論として、美少女動物園でも最後まで楽しめた要因は終始完成度の高いアニメだったこと、それに尽きるという考えに至る。
まさに「これこれ!こういうのでいいんだよ!」を地で行くアニメだった。
1クール癒しを与えてくれて有難うございました。2期があれば見ます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

63.5 14 2020年度の料理アニメランキング14位
戦乙女の食卓(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (34)
103人が棚に入れました
アニメ「戦乙女の食卓」は、ゲーム「崩壊3rd」を原作にしたスピンオフショートアニメです。「崩壊3rd」で活躍する戦乙女(ヴァルキリー)の少女たちを中心に、ゲーム本編とは異なるオリジナルストーリーで展開されます。

声優・キャラクター
釘宮理恵、沢城みゆき、阿澄佳奈、田中理恵、田村ゆかり、高山みなみ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

と  て  も  危  険

序盤 なるほど

中盤 ほぉ

終盤 へぇ

この話は戦う乙女の食卓を描いた話
ジャンルは料理
基本的に崩壊3rdのキャラが料理を作って食べるだけです。5分アニメなので展開も何もありませんが、個人的には嫌いではありません。
私は崩壊3rdをプレイしたことがないです。なので、ふかちゃんの声優が高山みなみさんと知ったときは超びっくりしましたよ。声がまんま翼ちゃん。まさかナンチャラギアでも始まるのかと思いましたが、まぁそんなこともなく。話を戻しますが、原作をプレイしたことない私でも楽しめました。キャラを知らないの1からキャラ構造を脳内で組み立てることとなったのですが、あまりキャラに左右されない普遍的なコメディや料理を描かれていたので、私でも楽しむことができました。もちろん原作プレイ済みの方はもっと楽しめると思います。

深夜放送です。24時半とかですよ?それで超美味しそうな高エネルギー料理が出てくるんですよ?私は毎週リアタイをしていなかったのである程度防げていたのですが、毎週リアタイしていた方には本作は爆弾か何かに見えたでしょう。私ですら爆弾に見えたのでソレ以上かもしれませんが。とにかくこれを見ようとしてる方がいらっしゃるなら「深夜に見ないほうが良いよ」とだけ言っておきたいと思います。

料理は毎回死ぬほど美味しそうです。私は自炊はしょっちゅうする派ではナイのですが、本作を見た後は自炊衝動に駆られます。危険です。さらに危険なのが懇切丁寧にエンディングカードにレシピが書いてあることです。作ろうと思えば作れちゃうんです。大 分 危 険。材料も特別なものを使っているわけでもないので、作れない言い訳がほぼない。と  て  も  危  険
ちなみに私は衝動に負けた回数4回でした。皆様は何回でしょう。

監督は武市直子さんと孫猛さん。
キャラデザは・総作監は下地彩加さん。キャラデザは初めてだそうです。
劇判はHOYO-MiXさん。
アニメ制作はmiHoYoAnimeさん。崩壊3rdを運営してるところですね。その割にはそこまで不自然な作画じゃありませんでした

作画は普通でした。ところどころぶれていました。
opはLuna SafariさんとMiliaさん作詞、Luna Safariさん作編曲、キアナちゃん役の釘宮理恵さんと芽衣ちゃん役の沢城みゆきさんとブローニャちゃん役の阿澄佳奈さんと姫子ちゃん役の田中理恵さん歌唱の「Taste of home」ちょっと癖になる
edはLuna Safariさん作編曲の「Lil’ Dash of Love」instですね
声優さんは豪華でした。ゲーム自体豪華な方を多数使われているので、アニメだけに限ったことではないのですが、とりあえず良かったです。

総合評価 夜に見るものではないw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

70.9 15 2020年度の料理アニメランキング15位
トニカクカワイイ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (348)
1235人が棚に入れました
謎の美少女・司に運命の一目惚れをした少年・由崎星空(ナサ)。ナサの決死の告白に、彼女の返事は「結婚してくれたら、付き合ってあげる」!?ナサと司の愛に満ち溢れた、カワイイ&尊い新婚生活が始まる!!

声優・キャラクター
鬼頭明里、榎木淳弥、芹澤優、上坂すみれ、小原好美

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ラブはあるし描写はコメディータッチだが、「ラブコメ」ではないかもしれない。

原作は『ハヤテのごとく』で有名な畑健二郎作の漫画作品ということは知っていますが、原作は未読なのでが二メが原作に沿っているのかもアニメ以降の展開も知りません。

アニメで観る限り、本作は由崎星空(ゆざき なさ)と(旧姓: 月読(つくよみ))司(つかさ)による新婚夫婦の物語です。

ただ、ツカサちゃんはとても16歳とは思えない物知りであり家事万能、かつ生い立ちを含め謎がいろいろあるようですし、ナサくんも中卒の18歳にしては異常に有能かつ単なるフリーターとは思えない生活力もあるようです。

ナサくん15歳の折に偶然の出会い(?)からツカサちゃんに結婚を申し込み、法定最少年齢で結婚してしまった二人。しかし結婚までロクに話をしたこともなくお互いについて少しずつ知りながら進んでいく新婚生活。

でもそこにはナサくんから見たツカサちゃんは「ノニカクカワイイ」だけでは済まされないような愛が確かに感じられます。

しかし、本作で描かれる結婚観ってかなり古いような気がしていて、たぶん1950~70年代くらいであるように思えます。

ナサくんの後輩である有栖川要(ありすがわ かなめ)の示す恋愛観や女性心理が現代的な物なのに対して、ツカサちゃんの考えやリアクションが旧い価値観に基づいている辺りが本作をコメディー作品たらしめている大きな要素に思われますが、果たして本作を観て若年層が「結婚生活は良いものだ」と思えるかどうかは私には良くわかりません。

でも、自身の体験に照らしてもなかなか良いこととか面白いことを言ってるなあと思うところも多々あったので、私は本作を楽しく観ることができました。

でも、たぶんジャンルとして「ラブコメ」ではない気がします。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 33

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

トニカクカワイイ レビュー

お久しぶりです。まあなんとも色々ありまして、レビュー活動に復帰することにしました。今回はリハビリみたいなものです。


さて、畑健二郎先生原作の「トニカクカワイイ」
かつて私をオタクにした「ハヤテのごとく!」の原作者が創り出した新作。
実は私、ハヤテのごとくを完走しておりません。
と、いうのも、当時の私の環境が変わったことと、
シリアスパートが好きではなかったというか。

そのこともあり私はこの作品にも終わりに向けての伏線張り、シリアスな要素が入っているのかと敬遠があって原作は読んでおりません。

そんな感じで恐る恐る見てみましたが、甘々な日常を見ていくのが、そのうち癒しになりました。
放送スケジュール的な都合もあり、土日に消化しやすいこの作品は追いやすかったです。

ジャンルとしてはラブコメとしてみるのが良く、畑先生がハヤテでも良く入れていたSF要素とシリアスの組み合わせは、あれこれ考える考察要素としては面白いかもしれません。

今作が学園物、もしくは青春物ではなく、成人した大人を主人公にした日常物であることは、ハヤテを見ていた世代が大人になって、その世代が日々の出会いの瞬間を、この作品のワンシーンに重ねてしまうような、そんな狙いがあるかもしれません。

個人的な良ポイントは、恋人、ではなく夫婦という設定と、突然結婚という組み合わせ。
常に時間の共有をしていながら、お互いの事をよく知らないという不思議な関係を生み出し、「相手の事を知る喜び」を強く感じるように作用しているように感じます。
大枠はラブコメの中にあり、三角関係による恋の駆け引きのような要素をなるべく排除し、ただ一人の相手に向き合うような作品ですね。三角関係の展開のドキドキ、それもいいと思いますが、一人のパートナーとの時間を堪能する一途なラブコメに、私は心が癒されました。

一人のパートナーの事を考えて、尽くす、報われる、この成功体験のサイクルの過程に、相手を知る喜びが、お互いに発生し、それがまた、二人の関係を深めていく要素になっていると感じました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 28
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もう少しだけ夢をみさせてください

20代後半独身の自分にとって「結婚」は身近な出来事として最近リアルに感じてます
知人の結婚式や披露宴に参加する機会も増えました
人生の先輩方からは「結婚なんてするもんじゃないぞ」とよく言われます
お小遣い制・ローン地獄・プライベート時間が取れない等々、僕は結婚に対してネガティブなイメージを持ってます
けど、言葉とは裏腹に先輩方の顔は本気で嫌がってるようには見えなくて、何ならどこか幸せそうに見えるんですよね
不思議だなーっと思いながらいつも見てます

本作はアニメで初めて知ったので、原作もアニメの進捗と合わせて読み進めました
終わったので一気に読んじゃおうかどうか悩み中・・・
平城京跡歴史公園とのコラボイベント(スタンプラリー)にも参加してきました

ズバリ!
このアニメのキーワードは「尊い」
公式でも「尊い」という言葉をやたら推してますよね
{netabare}
みんなしてるからプロポーズは必要
みんなあげてるから指輪は必要
みんなしてるから結婚したい
→これって違うんじゃない?

なぜプロポーズは大切なのか?
なぜ指輪は必要なのか?
そもそも結婚はなんでするのか?
ひとつひとつの事象にはそこに行きつくまでの「想い」が必ずあるはず
その想いこそが「尊い」ものでしょ
ってことが言いたい作品なのかなと思います

宙空のセリフがかっこいいんですよね
特に7話ラストには痺れました
「愛が証明されたから結婚するんじゃない。愛を証明するために結婚したんだ」 って中々思いつかない考え方ですよね
同じような言葉が本に書かれてても同じような言葉を居酒屋で上司が言ってきたりしてもたぶん何も響かないし分からないと思うんですよ
なぜなら結婚の背景が見えないから、すごく浅い表面上だけのいい感じの言葉としか感じないと思います
でも、実際にこのアニメで、宙空と司がどう出会って・どういう考えをもっていて・どういう人柄なのかが分かるから、このセリフがすごく深くて重みをもってくると思うんですよ

宙空のポジティブなことは積極的に伝えるというのは、対人関係においてもすごく重要なことで、アニメを通して勉強になることもあると再認識できました
夫婦って互いが想いやって初めて成り立つということが分かりました
どんな夫婦にも結婚に至った背景がある、結婚も悪いものじゃないのかなと思ったり思わなかったり
2人を見てると誰かを好きになるということがこんなにも「尊い」ものなのかと思い出させてくれました

結局、司が何者なのか決定的なセリフはなくて12話なんてあっさり終わりましたが、それでよかったと思います
最後が「ただいま」ってセリフで終わるのがトニカクカワイイらしい終わり方だと思いました
{/netabare}
OP「恋のうた」は{netabare}司の感情の変化と曲のリズムが連動してる{/netabare}のがおもしろい。今年1番ハマりました
ED「月と星空」は至高、僕も幸せを感じたい…シミジミ

この作品を見て結婚に対するネガティブな感情すべて覆ったなんてことは言いませんが、結婚に対しての捉え方や人としての想いやりについてどうあるべきかを考えさせられたことは事実です
{netabare}「旦那様」なんて呼ぶ嫁なんかいねーよ!{/netabare}と既婚者の先輩方はこのアニメをみて「こんなの独身男性の儚い妄想」と笑われるかもしれませんが、もう少しだけ夢をみさせてください

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19
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