東京で漫画原作なTVアニメ動画ランキング 47

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月04日の時点で一番の東京で漫画原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.2 1 東京で漫画原作なアニメランキング1位
ハイスコアガール(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (795)
3302人が棚に入れました
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!

声優・キャラクター
天﨑滉平、広瀬ゆうき、興津和幸、山下大輝、御堂ダリア、新井里美、伊藤静、チョー、赤﨑千夏、杉田智和、植田佳奈、武虎、大塚芳忠
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

1話だけ観て勘違いしないでね!

1話だけ観れば、90年代の懐かしのゲーム画面がリアルに再現され、当時、数々の登場ゲームにハマった中高年が主に楽しめる作品?と思うかもしれません。
確かにそこも楽しめますが、この作品の真の見どころは、コメディタッチではあるものの結構本格的な恋物語にあります。
ゲームで繋がる登場人物たちですが、恋愛ドラマのポイントであるキャラの魅力と好きになっていく過程や理由がしっかりと描かれ、恋愛物がお好きなら年配者から若い方までしっかりと見応えを感じれると思います。

既読の原作で一番秀逸なのは、まるで無声映画に出てくるような言葉を発さないサイレントヒロイン「大野アキラ」の描写。
アニメ1話では暴力的で高慢チキな天才ゲーマーに見えるお嬢様ですが実は・・・
しゃべれない訳ではなさそうな彼女の心の声は、主人公「矢口ハルオ」の字幕がわりの代弁と彼女の表情仕草で読者に伝えるんですが、それが何ともいじらしく映るんです。このユニークなヒロイン描写だけでも一見の価値があります。

また主人公ハルオも、最初はただのゲームバカの小学生に見えますが、自分自身とヒロイン達と向き合う事で着実に成長していく姿が描かれ好感が持てます。

あとから登場のもう1人のヒロイン「日高コハル」。アキラとは対照的な庶民派の娘ですが、これまた一途でいじらしい!

この3人で繰り広げるゲームより熱く切ない恋のバトルが見ものです!

灰汁の強い絵柄で受け付けられないのは仕方ないですが、暴力的なところはこの作品のギャグテイストなので軽く受け流してくださいね。観てるうちにハルオへの愛情表現に見えてきますから♪(毎度のじいやの車轢きもね♪)

既に4年以上前にアニメ化発表までされた原作漫画ですが、発表直後のゲーム会社からの著作権侵害訴訟により一時は原作の出版差し止め、連載再開の目処もたたない状況が続き、和解まで2年ほどかかりました。
この件は出版社だけでなく作者の押切蓮介氏も著作権に関する認識の甘さがあったのかもしれませんが、氏の心のダメージはハンパなく相当落ち込まれたようです(同氏の単刊「HaHa」参照)。
氏の執筆意欲喪失を危ぶみましたが、よくぞ奮起し続きを再描してくれたものです。
原作のファンである自分はそれだけでも嬉しかったのですがアニメ化まで叶いました。
アニメ1話を観て、原作の持つ独特な絵柄とレトロな世界観の再現率の高さに驚きつつ期待大になりました。
おそらくアニメの制作スタッフも、過去の不幸を払拭すべく並々ならぬ意欲を注いでるものと感じた次第です。
原作漫画、アニメ共に最後まで完成度の高さを願っています。
以上2018/7/17記

《最終話視聴後の感想》

うわ~、えらいところで終わりましたね~(汗)
原作既読者としては、アニメのペース配分からこのクールの閉め方は途中である程度予想出来ましたが、アニメしかご覧になってない方には、物凄い寸止め感でストレスが溜まるかも・・・
しかしながら今クールのアニメとしての出来映えは素晴らしかった!!
アニメ制作スタッフの原作への愛情を感じ、原作ファンとして大満足です。
原作continue版(休載前の初版漫画を僅かだけ改変しオマケエピソードが付録追加されてます)のシナリオに忠実に沿いながらも、各話の構成や演出が見事で、先のストーリーを知ってても毎週続きが楽しみで仕方ありませんでした。

《ストーリー》
{netabare}
原作漫画全10巻(最終巻は来年3月刊行予定)のうち4巻までのエピソードを丁寧に再現しており、アニメの脚本は手を加える必要がなかったのではと思えるほどです。
ゲーム好きの原作者押切先生の妄執と呼べるような「ゲーム好きの可愛い女の子」との交流は、多くのゲーム好き少年の憧れのシチュエーション。
懐かしいゲームを巧妙に絡めながら登場人物達の出会いから恋への進展をコミカルかつドラマチックにテンポよく見せてくれました。

《作画》

ゲームセンター内のゲーム機とゲーム画面を再現するために採用した全編3D映像。
技術的な事は詳しくありませんがメイキング動画を見ると、かなり手間が掛かっているそうで作画の効率化にはなっていないとの事。
人物は、動きこそ3D特有のぎこちなさを感じますが、原作よりマイルドなキャラ画は初見の方も受け入れやすく、細やかな表情や仕草はしっかりと感情表現ができていて、特に大野アキラの心情は原作より分かりやすく伝えてくれました。
(でも原作のヒロイン画は繊細な目元のタッチと肉感のあるラインが独特で魅力的です!)

背景は、ゲームセンターや駄菓子屋内の実写と変わらないリアルでレトロな雰囲気を再現し、ドット画のゲームキャラが登場人物に寄り添うさまはアニメならではの親和性で違和感無く馴染み、淡い夕景や夜景も情感たっぷりで登場人物と視聴者双方をヒートアップしてくれました。

視聴者の体感した現実とアニメという虚構を絶妙に融合させる事でレトロなノスタルジーに浸れる見事な映像化だったと思います。

《キャラ》

二人のヒロインを全く違う手法で描く事で魅力を引き出し合う相乗効果は原作者の妙案ですが、アニメではそれが際立っていました。

「矢口ハルオ」

ゲームバカなのに二人のヒロインから想いを寄せられる羨ましさですが、ママの育て方がイイのか優しい気配りができて納得の好感度。
アニメでは細かな気の利く所作を加え、さらにイケメンに見えました。
(2話のメンチカツや7話のミルクティのシーンなど。)
そう言ったヒロイン達の前でさりげなく見せる優しさは、好かれようと意識してやってないのがいいんですよね。
しかしイケメンぶりを自ら発揮するのはアキラに対してだけです。
原作者がファンブックの中で「アキラがいるから(コハルと)無意識に距離を置いている。ハルオは女たらしではないから。コハルの事はどこか突き放している。」と述べられてるとおり、基本、アキラにゾッコンでまったくブレない。
同級生女子のゲームプレイに魅せられた以上に、学校での劣等感を忘れさせて欲しい自分と家庭で抑圧され逃げ場を求めているアキラが、互いにゲームだけを心の拠り所としている共通点に強烈なシンパシーを感じてしまう。
だから、アキラの為だけに自ら行動を起こし、アキラの為だけに自分を変える努力をする。
この優柔不断のなさがハーレム主人公とは違う魅力を出してるんです。

「大野アキラ」

天才ゲーマー、才色兼備、財閥御令嬢とフィクションならではファンタジー設定は少年漫画らしいヒロイン 。

親から才能を嘱望され過密な英才教育を受けるアキラは寡黙ゆえにストレスを溜め込みやすい。
そんな中、見つけた唯一の息抜きがゲームセンターのアーケードゲーム。
帰宅前のわずかな時間だけが、周囲からの押し付けられた自分を壊して、望む自分になれる彼女にとっての放課後ディストラクション。
その時間さえも危うくなり増える重圧に押し潰されそうになってしまう。
そんな時に逃げ場所になってやると言ってくれたのがハルオ。
その時から彼女にとってゲーム以上にハルオが救いの王子様になります。
ペロペロキャンディをよくほおばるのは彼から初めてもらったお菓子だからであり、初めてもらったプレゼントのオモチャの指輪を肌身離さず持つ事でつらさを我慢します。
この一連のリアクションはアキラのハルオへの一途さをよく表し、川原でのケンカ時やベッドの中で指輪を握りしめるアニメのオリジナル描写は小粋な演出でした!

また、しゃべらない彼女からの意思表示をゲームプレイで表現させるのは作品ならではの面白さで、ハルオとのファイナルファイトでは嬉しさや苛立ちが、コハルと初対面時のバスケやガンシューティングでは動揺と熱意がコミカルに伝わります。
そして無口な分、直接感情を露出した時のインパクトが凄い。
1話からの普段の暴力チックな感情表現はコメディタッチにする事でアキラを重く見せないようにしてるんですが、3話の空港でのハルオの見送りに号泣するアキラの感情爆発は、原作でも最初に心を掴まれる屈指の名シーン。
アニメで初めて聞く彼女のハッキリとした声は原作以上に痛切に私の心に響きました!
また9話で、自分と同じ高校を目指してくれると知った時のハルオの手を握りしめるシーンも、押さえきれない嬉しさがしみじみと伝わり、しとやかな情緒を醸す見事な描写でした!

「日高コハル」

話しかけもモノローグも多く、
「それでもこの気持ちは曲げたくない。」
「勝ち続ける事で私に関心を持ってくれるのであれば、私は絶対に負けない!」
ハルオへの募る想いが痛いほど伝わる描き方はまさに少女漫画の主人公。

狭い視野で漫然と生きてきた自分に、殻から飛び出し自由な空気を感じる醍醐味を伝えてくれるハルオにたちまち虜になってしまう。
受動的だった女の子が恋をすることで能動的になり見た目も垢抜けていく。
アキラと違い明らかな成長が見えるのもコハルの魅力です。
ハルオとアキラが惹かれ合っている事に気付いても、二人のはっきりしない態度に諦めきれないのは仕方ない。
そんな二人への遠慮がちな接し方もいじらしく、アキラを貶めるような事をせず自分を磨く事でハルオを振り向かせようとする真っ直ぐなひた向きさは、嫌味を全く感じさせない誠実なイイ娘です。
でもハルオは微塵もブレず全くコハルに見向きもしてくれない・・・
コハルにとってハルオを落とすのは、攻略ルート皆無の無理ゲーなんですよね。
そんな勝ち目のない恋のゲームに果敢に挑む姿が健気で、観てるコッチは不憫で不憫で仕方ない~( ´△`)
こんな設定にした原作者は何て罪作りなんだ~~(`Δ´)
私は、アキラの笑顔も見たいけど最後までコハルも応援しちゃいます!

《声優さん》

主演の3人の方は私、存じ上げない方ばかりでしたがそつなく演じられてたと思います。
中でも広瀬ゆうきさんの声は原作のコハルの魅力を数倍増しにしてたのでは?
ラストの涙まじりの告白は熱かった!
(ひきかえ、アキラ役の鈴代紗弓さんは折角射止めたメインヒロイン役なのに演技をあまり披露できないのがコハルより不憫~)

サブではハルオのママ役の新井里見さんが個性の光る名演技でした!

《音楽》

8ビット音でしょうか?ゲームらしい音を取り入れたOP曲は作品にマッチしてました。
(でも曲より背景画が毎度気になってました~コハルが不憫で・・)

やくしまるえつこさんのEDは毎話の引きとの合わせ方が絶妙で切ない余韻が堪りません。
(特に11話は上手い!)

劇判曲もバッチリで非の打ち所はありません。

《最後に》

先日、最終話が掲載された原作漫画ですが、コハルの告白以降テンポはやや減速感を感じるものの、切ないシーンはまだまだ訪れます。
アニメの続きは配信とOVAってのは個人的にビミョーですが、制作してくれるのは嬉しい限り。
このクオリティならお布施も厭いません~(^^;{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そんな私はロースコアボーイ

2018.10.06記

原作未読

当初ノーマークだったが、同僚の薦めで視聴決定。
どうやら、昔懐かしのゲームを扱った回顧ものくらいの前情報で視聴スタートです。

さっそく結論。

 懐かしくて涙出るわ~

これはオモテ。並行して、

 なんじゃこのラブコメ泣けるわ~

一作で二度美味しい作品になってます。懐かしのゲーム見たろ、ぐらいでかまえて思わぬカウンターパンチを食らっちゃいました、といったところでしょうか。

主人公の矢口春雄が1979年生まれ。本作の時代設定が1991年(小学六年生)から1995年(高校一年生)までとなります。
これはリサーチの勝利と言って構わないと思いますが、誇張されることない等身大の90年代が描かれているため、おおむね1970年~1985年生まれの方は取り扱っているゲームや時代の空気感の再現具合に感嘆するんじゃないでしょうか。

{netabare}・緑の電話ボックスにピンクチラシが貼ってる
・当たり前のように灰皿が置いてあるゲーム台
・パネルでめくられる新幹線ホームの発着案内板(現在は電光掲示板)
・溝の口(川崎)駅降りたとこ南武線沿い小道の汚い飲み屋街の古本屋 ※住んでた私が保証しよう
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機のラインナップ
といった見た目のあるあると

・対戦でのお作法(ハメ技かけると喧嘩になる等)
・教室でソニックブームを繰り出すこの解放感
・もういいわよ。録画してた「家なき子」観るから♪
・ミスチルを聴きなさい!ミスチルを!
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機にその当時みんなが感じてたこと
といった空気感{/netabare}

単なるゲーム回顧録ではない、時代の空気の見事な切り取りっぷりに切なさを感じるほどです。ワクワクするつもりがきゅんきゅんしてしまうのです。

若い皆さんにとっては、このピンポイントで切り取られた時代の追体験が可能ですので、ぜひ面白がって観てほしいですね。
ついでに、だいたいアラフォーの男性が大なり小なり通ってきてる道でもありますから、雑談のネタとしてビジネスにも活用できるかもしれません。

自分はハルオよりちょい上くらいのドストライク世代にあたります。回顧トークしたくなるところですが、脱線が止まらなさそうなのでここでは泣く泣くあきらめますよ。ただ一点、同年代非オタの知人にハイスコアガールを勧めたら、ちゃっかり視聴してました。その後酒の席でのあるあるトークに華を咲かせましたよ、ということは申し添えておきます。



そして、ゲームと並行しての恋愛の世界。
ゲームで繋がる恋愛ってなんのこっちゃ? そもそもこのキャラデザインは、恋愛仕様のそれではないような。。。
{netabare}とナメてたら3話で不意打ちを食らうことになります。{/netabare}

2話からラブコメの波動が感じられ、12話終わる頃にはきゅんきゅんしてることでしょう、たぶん。

大野晶と日高小春のダブルヒロインというのは、ぱっと見で王道の配置です。

大野晶:ゲームは社会との接点を持つためのもの/純粋にゲーム好き/{netabare}ハルオが好きそう{/netabare}
日高小春:ゲームはハルオとの接点を持つためのもの/ゲーム好きは二次的なもの/{netabare}ハルオが好き{/netabare}
ハルオ:馬鹿で優しくてあったかいやつ。すがすがしいほどにゲームのことで頭の中がいっぱい。

そんなベクトルは物語の進行に合わせてゆっくりと変化していき、最終12話{netabare}(小春の告白という大きな転換点を迎えること){/netabare}で本作の恋愛の波動がピークに達します。
きゅんきゅんする理由、、、二人ともホントいい子だから(語彙力)。
そしてハルオもなんだかんだいいやつだから(もっと語彙力)。
二人ともきっかけは違えど、徐々にハルオに惹かれていく様子がもどかしくも純な感じがして擦れた大人にはまぶしく映りました。
ヒロインにとってはゲームバカが恋愛対象のため、コミュニケーションがゲームを通じてということも多いです。対戦プレイや協力プレイのシーンに潜む恋のやり取りを見過ごしてはいけません。{netabare}晶と小春ですらゲーム機を通しての会話と、わりと徹底してます。{/netabare}なんかもう「拳で語り合う」世界観ですね。

これほど無口なヒロインで物語が成立するんだ、と面白がって観てたわけですが、結局セリフがゼロでしたね。大野晶役の鈴代紗弓さん、「あ」「う」「ぐふぅ」に感情を込める難役お疲れ様でした。
小春の鼻腔を抜ける呼気の音すら聴こえそうなささやき声は役に合ってたかどうかを超えて心地よかったですね。広瀬ゆうきさんですか?また別の作品でお会いしましょう。

{netabare}晶にとって、もともとは大野家とは違う世界への扉であり、さらにその世界を広げてくれたハルオへの好意。ハルオは激つよの晶を目標と捉えてました。
小春にとって、唯一自分に目を向けてくれる瞬間がゲームで対峙する時だったというハルオへの好意。ハルオはフルボッコ負けを機に小春をライバルみたいに捉え始めました。
後半は、

 “目標を降りたかった晶と目標になり替わりたかった小春”

ミスマッチがなんとも切ない物語でした。{/netabare}



ノスタルジーにあてられて不器用な恋の行方にせつなさを感じたのか、
良質なラブコメにほだされて在りし日の思い出がきれいに見えたのか、

恐らく両方。きゅんきゅん×きゅんきゅんは単に2倍ではなく、2乗と感じる稀有な経験なのでした。
続き3話はOVAで!と商売臭わかりやすいラストに賛否両論出そうですが、そこはご愛敬(;^ω^)
薦めてくれた同僚よ、ありがとう!



以下、その他の四方山話。


■作画
まずは、権利処理に奔走してくれた裏方さんには賛辞を送りたいと思います。感謝!
3DCGということでしたがかなり普通のアニメっぽい自然にみられる処理をしてました。私の目利きが甘いかもですがあまりCGっぽさを感じません。そして核となるゲーム画面の再限度が極めて高い印象です。元画像をはめ込めばよかろう、というものではけっしてなく、ブラウン管と現在のデジタル規格との突合作業、コマ数の調整、エフェクトの修正、その他視聴者からみれば『そのまんまゲーム画面』に見えた本作の絵は相当の処理を施して再現されたものだそうです。
私が普段は気にしない技術的な面にも良い意味で関心を起こさせる製作陣の仕事でした。


■華を添える愛すべきイカレキャラ達
わりと主人公たち以外は行動・言動が変なのが多いのですが、第一話で矢継ぎ早3枚のカードを切ってきて視聴者の引き込みに成功しました。
・癇癪カップル:声は松岡&日笠と無駄に豪華
・小学担任:「卑劣」と書いてお前のことだ、と主人公に容赦ないが悪意もない。
・じいや:黒塗り高級車で主人公を轢いても歯牙にもかけず。
目立たぬファインプレーだったように思えます。


■10カウントで消えるはずだった世界が色づく
OPEDともに作品に寄り添った良曲。ED「放課後ディストラクション」はお気に入りでDLしてます。
{netabare}プレステとサターンの発売により自分はアーケードから距離を置きました。当時は鉄拳派(プレステ)とヴァーチャファイター派(サターン)と棲み分けがされてた気がします。
それはさておき、10話Aパートでサターンにうつつを抜かしアーケードから遠ざかってたハルオが小春にフルボッコされたのを機にゲーセンに戻ってくる描写があります。
逡巡しているハルオのバックにはストⅡゲームオーバー時のコンティニュー画面。ガイルさん(CV安元洋貴ww)がハルオを焚きつける中無情に10カウント刻まれていってました。
アーケードゲームが家庭でできるインパクトは強く、この時期から徐々にゲーセンから足が遠のいていったのは私だけではないでしょう。対照的にコンティニューして戻っていったハルオには個人的に感動しました。(えっ!そこ?)

どれくらいのインパクトか? JUDY AND MARYの楽曲に「まるでヴァーチャファイターのゾーン2」という歌詞が出てくるくらい。男ならともかくあまりゲームをしない女の子でも家にプレステとか普通に置いてありましたよ。{/netabare}


■余談
我が家では作中登場したニューファミコンが現役です。タイトルは70本以上。スーマリ、ドラクエシリーズ(要ふっかつのじゅもん)、じゃじゃ丸くんといった有名どころから、シティコネ、影伝、燃えプロその他家族でたまにゲーム大会を開催。
スターフォースでラリオスを撃破したり、ボンバーマンでリモコン無し状態からのリカバーをしたり、グラディウスで↑↑↓↓←→←→BAを披歴したりと父親の威厳を保つのに一役買ってたりします。
この前、ウチの子供たちが伝家の宝刀『カセットに息をフー』してるの見て爆笑しました。曰く「つば飛んじゃダメなんだよ」と。
なんかしらんが、受け継がれる伝承みたいなもんでしょうか。25年前も今も楽しいものを前にした子供の気持ちってそうそう変わるものではないんです。



視聴時期:2018年7月~9月 リアタイ視聴 ※EXTRA3話は2019年3月視聴

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2019.04.03追記 ★EXTRA STAGE(ROUND13~15)追加視聴★


Netflixの配信にて。TV放送(ROUND1~12)の続きの3話分が解禁です。

{netabare}変わらぬOPとEDにふいにキュンとしてしまった。なんだこの破壊力。
内容には触れません。本編にも増して、ハルオ母が素敵で、晶と小春に身悶えし、ハルオはしっかり男の子してました。{/netabare}

ファンの皆様におかれましては、視聴は義務と言って差し支えない出来映えです。

※視聴日:2019.03.30



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2019.10.23追記


2019年秋期に2期放送。先だって、EXTRA3話を地上波で放送しました。
濃厚な3話だったのでこれを放送する決断をしてくれたスタッフの皆さまには感謝です。

{netabare}さて、そのEXTRAのクライマックスといえる花火シーンは二子玉川河川敷の花火大会です。ハルオたちが乗ってる電車は田園都市線。

こたびの台風でまさに氾濫したピンポイントの場所でした。{/netabare}

春先には普通に感動しただけでしたが、あらためて半年後に再視聴して別の思いが生じます。迅速な復旧をお祈り申し上げます。



2018.10.06 初稿
2019.04.03 EXTRA視聴後追記
2019.10.23 追記
2020.07.28 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 100
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分で生き方を選ばなければ、自分が想像できないところに行き着くことができる。 byマツコ・デラックス

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
遅ればせながら視聴。当時はスルーしたんだけど、あにこれで高評価の嵐。いつか観たいと思っていたが、

あー、これ、当時を知るおっさん(40代)にはたまらんわな、高評価には頷ける。

本作の魅力は、90年代の小学生の雰囲気を忠実に再現しつつも、ラブコメの波動をきちんと感じさせること。懐ゲーのネタに共感し、挟み込まれるギャグに笑い、可愛らしい恋愛にニヤリとする良作。

古くも新しい作品。

私はこのアニメの世界より、やや下の世代なので、懐かしいような、少し、憧れのような。

レビューでは、実体験を踏まえながら、本作で感じた、今の若者に伝えたいことを。やや懐古レビューですが。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
実は私は、スト2にはそこまでハマっていない。一応、スーファミとソフトは家にあってやってはいたが。

私がまずハマったのは、「餓狼伝説」だ。テリーとアンディ、ジョーを使っていた。一番得意なのはジョーだったかな。

次いで、「龍虎の拳」。最初はキングを使っていたのだが、例の「ブラジャー見せ」で女と分かり、使うのをやめた。なんか、小学生当時の私は、男が女性キャラを使うのを恥ずかしいと思ってたんだよね(笑)

ただ、龍虎にはそんなに長期間ハマらなかった。すぐに「サムライスピリッツ」にハマったからだ。当時、剣道に一生懸命だったこともあり、サムスピはかなりやった。特に千両狂死郎。後先忘れたが、幽々白書の飛影とか、ああいうキャラ好きなんだよね(笑)

そして、その後永きに渡ってハマり続ける、「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」が登場。あれは衝撃だったな~。だって、これまで自分が好きで使ってたキャラクター達が、ゲームの枠を超えて対戦、共闘できるなんて、胸熱でしかなかった。

使っていたキャラは「キム・カッファン」「ラルフ・ジョーンズ」「レオナ」「八神庵」「草薙京」等、他にも多数。当時、KOFはノベライズ版がよく出ていて、私の場合「小説好き」「設定好き」なので、「強い、弱い」以上に、キャラの背景から「好き」なキャラを選んでいた気がする。特に、ブラジルチームが好きで、ハイデルンがたまに見せる親バカっぽさと、レオナの塩対応、ラルフとクラークのフォローが絶妙で。投げキャラ苦手だから使いこなせなかったけど、技やキャラの格好よさなら、七枷社が好きだった。

さて、ここまでの感想で、多少ゲームを知っていれば、私が、「カプコン」ではなく「ネオジオ(SNK)」のゲームばかりやっていることにお気づきと思います。それはなぜか?

うちの(クソ田舎)町の、近所に1台(1対)だけあったアーケードゲーム機が、ネオジオだっただけのこと(笑)

さて、本作で感じたことの1つが「制限下で楽しめない奴は、自由下では本質的に楽しめていない」ということだ。

私がKOFにハマったのは、内的動機付けがあったからではなく、外的要因が大きい。もし、カプコンのゲームを、もっといえば、ゲーム以外のありとあらゆることを楽しめる環境にあったら、きっとKOFをこんなに好きになれなかっただろうと思うと、「不自由」に感謝したい気持ちにもなる。

先日、「マツコ会議」で、マツコ・デラックスさんが、若くして成功したYouTuberさん達に、こんなことを言っていた。

「皆さんは、自分の意思で、自分のやりたいことをきちんと突き詰めて成功されていて、とっても素晴らしいと思うの。でも、私はどちらかというと、自分のやりたいことが出来ないで、周りに流されてきた弱い人間だからね、また別のことを感じていて。それは、周りに流されて、興味も全然ないようなことをやっていると、当たり前に生きていては絶対に見られない景色を見られるということもあるということ。だって、自分が好きなことばかりやっていると、自分が好きな世界しか見られないじゃない。だからね、今の若い子にはね、自分がやりたいことをできなかったら、自分らしい人生を生きられなかった、それで人生終わりとか全部ダメなんだとは思ってほしくないのね。逆側にはね、それはそれでちゃんと面白い世界もあると思うのね。」

今回、レビュータイトルに使わせてもらった言葉だ。なるほど、良い言葉だと思った。

以下、オジサンによる懐古的な呟きです(笑)

私達の世代は、ゲームにしても音楽にしてもアニメにしても、選べるパイが少なかった故に、わりと共通言語として同じものにハマっていた。また、変化が少なく、1つのゲームを長期間遊ぶ習慣もあった。

今の子を観ていると、まず、経済的な制限がない(と思い込んでいる)。スマホゲームの大半は、無課金でそこそこ遊べる仕様になっている(とはいえ、スマホの基本料金やWi-Fiの料金含めれば、自分達が小中学生の時の小遣いを軽く超えているけどね)。

それに、新しいゲームはいくらでもあり、飽きたら違うゲームをやれば良い。

自分達の時(スーファミとか)は、ゲームソフトを買ってもらえるのは、誕生日とクリスマスの年2回。あとは、小遣いを貯めて、数ヵ月に1つ。当然、何を買うかは吟味するし、買った以上は遊び尽くす。たまに、「早くクリアしたくないから、あえて1日1時間」とかにしてたしね(笑) 

それに、当時はネットなんてなかったから、どんなゲームが面白いかという情報は圧倒的に不足していた。立ち読みでファミ通読んで必死に覚えたけど、それでもクソゲーをつかむことはあって、大事な小遣いを失った悲しみと言ったら(でも、買ったからには一応最後までやって、なんだかんだ、クソゲーなりに愛着わいちゃたりねw)

このような煩わしさのない、現在のスマホゲームの環境下において、じゃあどんなゲームを選ぶかと言われれば、そりゃ、「好きなゲーム」「良いゲーム」ばかりになるだろう。自分に合わなければ、即座にアンインストールだ。

でも、それじゃあ、いつまでも自分は、自分のままで、自分以上、あるいは、自分以外にはなれない。

以前、林先生が、高学歴ニートに説教する番組があった。その中で、早稲田卒業のあるニートが、「好きなこと以外仕事にしたくない」と言うのに対し、「まず、好きというのは、外的要因が大きい。もし君は、ゲームが開発されてない世界に生きていたら、ゲームが好きになれたかな? 結局人間は、自分が出会ったモノから好きなものを選んでいるに過ぎない。だから、今はまだ出会っていないモノも、突き詰めることで好きになれるかもしれない」と言っていた(この人は個人的に好きになれないが、たまに良いことは言う)。

マツコさんと林先生が言っているのはつまり、「自分の可能性に蓋をするな」ということだろう。

私達の世代は、選択肢が少ないからこそ、新しいものにだったら何でも飛び付く習性、つまり、「餓え」があった。現在は、自分の好きなものだけ味わっても食べきれないほど、選択肢に溢れている時代。人はバイキングでは好きなものしか手に取らない。YouTubeを観れば勝手にオススメ動画をあげてきやがる。

60、70になっても好きなモノは増えるのに、「個性」という聞こえの良い言葉に惑わされ、「私はこういう人間だ」と決め付けてほしくない。特に若い人には。

本作のノスタルジーに当てられ、若者から嫌われそうなことばかり書いてしまったが、昔だって、昔なりに良い時代だったんだよという、負け惜しみです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ゲーセンの情景描写、少年の心情描写、よく出来ている。待ちガイル、懐かしい(笑)

2話目 ☆4
FF4(笑) 氷枕(笑) お母さんの隙間覗き、久々に声だして笑ったわw ホラーだろ(笑) PCエンジン、桃太郎RPGやったな~。あと、ビーボールとか(笑) ジャーマンからコブラ(笑) 都市伝説。ノスタルジーで、ラブコメ。

3話目 ☆4
デート。ラブコメの波動。パチンコ中毒(笑) そうそう、ゲーム知らない女子はキャラの見た目に突っ込むんだよね(笑)

4話目 ☆3
ラブコメ全振りはなんか違うと思うが、まあ、負けヒロインだろうね(笑)

5話目 ☆4
分かる(笑) 私もソニックブームは、「カニプーン」に聞こえていた(笑) サムスピ、懐かしいな~。陰険(笑)

6話目 ☆4
ガイルに必殺技追加なし(笑) ただだだ性格が悪い(笑) ネットがない世界だからな。大野さんの嫉妬心(笑) 

7話目 ☆4
貸してくれ(笑) ファイターズヒストリーダイナマイト、ワールドヒーローズ、懐かしいな(笑) 目の上のたんこぶ(笑) 

8話目 ☆5
ここでテストに結びつけるのはよい。マウント取られながら、ボコられる男子(笑) ラブコメとして、かなり優秀だし、お風呂セットからペアルックの伏線回収が素晴らしい。

9話目 ☆4
サターン派、、、負け組確定じゃないか(笑) ヴァンパイアは確かに、衝撃だったよな。まあ、この作品なら不合格はありえるよな。

10話目 ☆4
にしても、ユルいわりに展開早いよな。そして、KOFは、ユリがリョウを倒すだけか。まあ、「出藍の誉れ」の比喩かな。

11話目 ☆4
ロードの長さ(笑)  そこでサラッと負け、サラッと飯に誘うのが、イケメンだな~(笑)

12話目 ☆4
ちょっと新婚(笑) 二期は、三角関係かな。初代PSのスタート画面、懐かしいな。キング、俺も使っていたな~。サターンでフルスイングは、効くよな(笑) 
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29

85.1 2 東京で漫画原作なアニメランキング2位
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★★ 4.1 (581)
1934人が棚に入れました
秀才たちが集うエリート校・秀知院学園 その生徒会で出会った副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行 誰もがお似合いだと認める2人の天才は、すぐに結ばれるのかと思いきや高すぎるプライドが邪魔して告白できずにいた!! “如何にして相手を告白させるか”という恋愛頭脳戦に知略を尽くしてきた歴戦の2人は各々、心の内にとある決心を固める…… 秀知院高等部の文化祭“奉心祭”の最終日までに、2人の恋愛模様は大きく動き出す事に!? 恋が天才をアホにする!! 新感覚“頭脳戦”? ウルトラロマンティックなラブコメ、再々始動!!


声優・キャラクター
四宮かぐや:古賀葵
白銀御行:古川慎
藤原千花:小原好美
石上 優:鈴木崚汰
伊井野ミコ:富田美憂
早坂 愛:花守ゆみり
柏木 渚:麻倉もも
大仏こばち:日高里菜
柏木の彼氏:八代拓
ナレーション:青山穣
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

UR-ハーサカ・愛

【物語 4.0点】
「恋愛は告白した方が負けである」と逡巡するうちに、
ライバル候補?が増えたり、周囲で他の色恋が花開いたりして、
{netabare}恋愛自粛ムードの懸念{/netabare}など、事態がさらにややこしくなっていく3期目。

前作、打ち消し線で消滅の危機に瀕したサブタイトル『〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』も
『-ウルトラロマンティック-』に取って代わられ、
白銀会長の{netabare}スタンフォード大学合格{/netabare}という区切りにより決着に向け動き出すが……。


前半戦はいつも通り生徒会周辺で方々に脱線して色々グダグダやってる感w
が新キャラや、既存キャラの新形態?などを、笑って楽しんでいるうちに、
恋は盲目。例えば藤原書記から見たら{netabare}死んだアルパカ{/netabare}みたいにダメダメな白銀会長でも、
恋に落ちた、かぐやには良い所ばかり見えるなど。
いつの間にか恋愛に関する視点の補強が下味として仕込まれて、
終盤、最終回1時間SPにはコクのある美味しい紅茶を頂ける。

徹底的な伏線の管理。目的のあるネタの扱い。
恋バナの上で悶え踊るような乙女心。ムズキュンな一言を絞り出す創意工夫。
作品に染み付いた愛ある仕事。間違いない。これは一流のラブコメだ。
(文化祭ネタ拝借。失礼致しましたw)

この辺りが、安定して面白い本作の隠し味でしょうか。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

毎度、キャラ1体につき、何パターンのデザイン用意するんだ?
というくらい多彩なタッチを使い分けるギャグ対応力は健在。
最後の『サザエさん』タッチも交えたオチもズッコケポイント高しw

表情別に様々な形態が発見されて来たヒロイン・かぐや。
恋により豊かになってきた彼女の心模様を逆に実感するのが、
終盤前9話に挟まれた過去話「1年生 春」
“氷のかぐや姫”と評されていた頃の無表情。

赤~紫系の光による撮影処理も引き続きムード向上に貢献。
肌色率が高いわけじゃないのにドキドキするのは、
光源がエロいのもあるかと思いますw


【キャラ 4.5点】
四宮家の従者・早坂愛。
かぐやとの主従関係も含めた秘密保持のため、
校内ではクール系JKに擬態するなど、涙ぐましい努力で滅私奉公して来た早坂。
そんな彼女が見せた普通の乙女心が、前半戦で私のガードを崩した先制パンチでした。
これがあったからこそ終盤、かぐや様を応援する早坂の当たり前の忠誠心も映える。

成績学年3位のモブから、かぐやの周辺に出没し、準レギュラー格に浮上して来た、遠い親戚の四条眞妃。
(再従祖叔母(はとこおおおば)とか初めて見ましたw)
“おば様”のかぐやと似て高飛車?と警戒する間もなく、
秒でデレて自己完結する、不完全なツンデレw

一方で2期の過去話でキャラが立った石上の元には、子安つばめ先輩という春の予感が?
かぐや同様、竹取物語(「燕の子安貝」)がモチーフの学園のマドンナは高嶺の花ですが、
かぐや&白銀会長のロマンスと並行、共鳴するラブコメの波動でクライマックスを彩る。


【声優 4.0点】
恋愛頭脳戦を実況、解説するベテラン・青山 穣さん。
『かぐや様』?3期?もういいでしょう?と躊躇していても、
「ウソである(含み笑い)」などと抑揚が巧みな青山さんのナレーションを聴くと、
安心して結局、完走してしまいますw

早坂愛役の花守 ゆみりさん。
かぐや役の古賀 葵さん並に諸形態への対応力が求められた3期でしたが、
対F仕様の{netabare}ハーサカ君{/netabare}も含めてお見事でした。

出番がわずかでも、要所と見れば実力者をキャスティングする本気度も高ポイント。
白銀会長を生徒会に引き込んだ前会長役にも島﨑 信長さんを起用し、転機を印象付ける。

チョイ役に人気声優と言えば、
{netabare}伊井野ミコが“癒しBGM”として聴いていたイケメンボイスに
梅原 裕一郎さん&斉藤 壮馬さんをねじ込んで来たのもゴージャス。
両耳をイケボで挟まれて「君は偉いよ。とても頑張ってる」などと囁かれたら
男の私も危うく堕ちそうになりますw{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期以来の羽岡 佳氏。
相変わらず往年のトレンディードラマや科捜研?情熱大陸?
と想起させられるパロディぶりで多彩なギャグを追撃。

本音を中々言えない本編とは対照的に、
主題歌では昭和歌謡曲風のメロディに乗せて、
先攻・白銀、後攻・かぐやで心情を吐露する構成も恒例。

OPは鈴木 雅之 feat.すぅ「GIRL GIRL」
“愛を 愛を 愛を 打ち明けてくれ"
"GE・N・KA・I・DA!DA!DA!DA!”
と語句を反復強調して熱を込めていく歌唱が熟練の味。

EDは鈴木 愛理さんの「ハートはお手上げ」
内容は素朴なラブソングなのに、流れるED映像は壮大なスペース・オペラw
『かぐや様』アニメも劇場版実現の暁には是非、
幕前10分で良いので短編冒険アニメとして制作上映しましょうよ。


5話特殊EDにまでエスカレートしたラップバトルも印象的。
ただ白銀会長。いくら歌が下手だからって、ラップでボエボエとはならんでしょうw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 38
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

最終回ですべて持って行った。

{netabare}
昔一期を見てギャグが合わなくて途中切りしたけど、暇だった時期があったので3期を見ながら裏で2期まで一気見。

元からギャグが合わなかったとはいえ、3期の序盤は1期2期と比べても面白くなかったと思う。ギャグなのに少し話が小難しかったりして、一期のような分かりやすいギャグではなかった気がするし、そもそもそんな派手なギャグがなかった印象。正直序盤の話はほぼ覚えてない。

前半はそんな感じで悪い要素は特になかったので凡作ぐらいかなと思って見ていたが、後半になるにつれて石上や生徒会長の恋愛要素が増してきて面白くなった。
ここまではラブコメだったけど、最後の方は各キャラの内面描写がしっかりしていて、純粋な恋愛モノのような真面目な雰囲気だったのが印象良かったかな。

石上パートは高校卒業までに告白しなければ、と期限が迫っていることへの焦燥感に共感できたし、不器用なキャラだからこそ共感できる面もあった。そんな石上に四宮が自分を重ねアドバイスをするのは心境が理解出来るし、このシーンの最中に所々に漫画風の絵を差し込む演出もハマっていてより感情移入しやすくなっており、話演出含め良かった。

メインの生徒会長と四宮の話は完璧。
「告白した方が負け」という作品の決め文句や、ここまでの「どうやって相手を先に告白させるか」など、言ってしまえばしょうもない争いをやってグダグダと告白を引き延ばしてたから(悪い意味で言っているのではない)こそカタルシスが増していた最終回の告白だった。
1期2期があってこその感動で、3期から見ればいいやと思ってたけど、ちゃんと1期と2期も追ったのは正解だった。

最後のタワーでの告白時のシチュエーションはタイトルに恥じぬロマンティックさで告白の舞台として申し分なかった。
気流の動きの計算や、怪盗の謎解きクイズなど含め、あんな演出を思いつくあたり、設定どおり生徒会長は天才だなと。
ここまでの風船などの話も全部最終回につながるもので、最後まで見たら中盤までの話も悪くなかったように思えた。
告白時の間の取り方や途中に文字を挟む演出も、よりシーンを映える物にしてたかな。最終回が完璧だった。
完璧すぎて4期がこれを超えられる気がしないのが不安。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
一期で切ってしまったんだけど、一応見るか。
やっぱあまり合わないな。Discordw あざとい。

2話 ☆6
喧嘩するほど仲がいい。不倫。

3話 ☆8
探偵雇う人ってガチでいるんかw 下見かもしれないだろ。
完全に浮気。前回とつなげるの上手いなw マジで痛そう。
壁ドン最強説
そういや元号書かれてるなw 欠陥ゲームじゃねーか。
昭和56年よくそんなにあったな。そうなるわなw
ここからシリアスに持っていくのも結構いいな。

4話 ☆7
あほくさw アニメ脳
石神君このアニメの男キャラで一番いいと思うけどな()
レズ堕ち。なんか酔ってない?w

5話 ☆5
これもラップかw 早坂韻踏めてねえ。オタク特有の早口。

6話 ☆6
急に真面目になる父。ホモ。いったのかよw
なんだかんだ男同士の方が楽しい説はある。俯瞰しろ。心理。

7話 ☆4
文句だけいえるやつw やっぱこのアニメのノリあんまり合わないな。
トモダチゲーム始まりそう。この風船つくるのむずいよな。

8話 ☆9
今回面白い説。心臓を捧げよ。恋愛のことになるとちょろい。
日本人の精神。今回演出頑張ってんな。
恋愛作品としての心情描写もしっかりしてる。

9話 ☆9
過去と今の雰囲気が違いすぎるw
恋愛要素強めな回のほうが面白いな。賢い版のアーニャ。
怪しい組織。高すぎだろw 
石上達もいい感じだな。噛みすぎてる。

10話 ☆5
やっぱギャグは面白くないよな。石上が振られる前提w
成功体験(意味深)

11話 ☆6
悪役感。ぼったくりかよw はよ告白しろ。

12話 ☆10
あざとい。怪盗の流れいる? なるほど邪魔者の排除かw
やっぱこいつら天才だわ SPYっぽいな。やっぱ天才だわ。
内面描写もしっかりしてていいね。いや、モブ生徒も頭良すぎだろw
スタンフォードには行くのか。3期が一番面白かった。
ほんとに良かった。

曲評価(好み)
OP「GIRI GIRI」☆7
ED「ハートはお手上げ」☆7.5
5話ED「My Nonfiction」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「ささ~げよ ささ~げよ! 心臓を捧げよ♪」

2022/09/10 初投稿
同日 お気に入りに追加
2022/09/12 ちょい足し
2022/10/01 さらにちょい足し

3期です!色々積み上げてきた物がさらに深化・拡充した感じです。
まず,キャラクターが出来上がってきて,各自生き生きと動き青春群像劇を描き始めました。数の上でも,適度にキャラクターが増えてそれぞれ活躍していました。欲を言えば男のキャラクターがもう一人くらい活躍してもいいかと思いました。意外と白銀と石上のハーレムっぽく無くも無いのでw
舞台的な広がりも見られ1期では生徒会室のシーンが中心でしたが,3期は校内のいろいろなところが舞台になっていました。特に校舎を外から描いたシーンと弓道場は美術的に,夜の町並みや校舎,キャンプファイヤーは演出的に美しいと感じました。

あとは,自分のちょっと苦手なナレーションは少し減って,登場人物の心中でのツッコミによって補完される場面も多く,いくらか見やすくなったと感じた反面,若干のキャラクターのぶれにも感じました^^;

ストーリー面では
伊井野がキャンプファイヤー実現のため奔走する話は率直に青春物として感動的でした。
また,第8話「四宮かぐやについて②」の終盤で{netabare}かぐやが白銀への思いを早坂に伝える場面の後は13話終了まで全編クライマックスに感じました。{/netabare}
全体的にほぼ,甘酸っぱい青春群像劇という路線でした。
いやー,高校時代懐かしい♪
自分の所はキャンプファイヤーは体育祭の後だったなぁ~(*´д`*)
文化祭はクラスの出し物以外は,いくつかの出し物に頭を突っ込んでいたけど,全部男子だけだった^^;

音楽・OP・ED的な面
後半ストーリーの盛り上がりに合わせてエモイ曲が多くなって良かったです。
挿入歌も昔のアイドルソング的(?)な「わたしのきもち」とかツボでした。
5話の特殊EDはとにかく,口角が自然に上がりまくります。アニメーション的にも元ネタは分かりませんが,アメコミ調の全然似ていないけど誰だか分かるwキャラクターデザインが秀逸でした。

通常EDのアニメーション既視感があると思ったら「スターシップ トゥルーパーズ」なんですねwそれと1期から登場している羽の生えたかぐやはスタジオジブリ制作のChage & Aska の「On Your Mark」のPVネタかと思っていたのですが単に秀智院の屋根に乗っている彫刻なのかも知れませんね^^;

マスメディア部取材終盤のナレーションからTG部までの流れなど,ちょいちょい押井守の影響を強く感じる場面が見られます。自分は好きですw

気になった点
やはりナレーション自分はこのナレーションがどうにも合わないのです。
そして謎のトレス線周りの白い部分。昔のダビングを重ねたビデオテープのような感じです。「86」でも気になったんですけど同じA-1Picturesですよね。CGなどでの技術的問題なのか?社内の流行なのか?とにかく自分はすごく見難く感じました。
この二つで0.5ポイント減点です。

突っ込み。作中かぐやが我慢したと思われる突っ込みの一つ
奉心伝説について
秀智院学園は東京都港区三田付近(つまり周知院は慶應義塾ですね。)だと言われているらしいのですが,「風土記」には東京に当たる部分は残っていません。念のためググると


現存するものは全て写本で、『出雲国風土記』がほぼ完本、『播磨国風土記』、『肥前国風土記』、『常陸国風土記』、『豊後国風土記』が一部欠損した状態で残る[4]。その他の国の風土記も存在したと考えられているが、現在は後世の書物に逸文として引用されるのみである。ただし、逸文とされるものの中にも、本当にオリジナルの風土記の記述であるか疑問が持たれているものも存在する。
ウィキペディア日本語版より
つまり,奉心伝説は誰かの創作ですよねw
そして,心臓を捧げるって・・・「進撃の巨人」を元ネタとして創作されたなんちゃって伝承では?w

2022/09/12 ちょい足し部分
5話 ラップ回に出てきた 「Mother 〇uker」 って言葉ラップぽすぎてすごく笑っちゃいました(笑)

2022/10/01 さらにちょい足し部分
後夜祭の時の白銀会長
「死神坊ちゃんと黒メイド」を見た後だと,坊ちゃんにしか見えない(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33

84.0 3 東京で漫画原作なアニメランキング3位
【推しの子】(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (676)
1927人が棚に入れました
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。 ある日"推し"のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。 彼女はある禁断の秘密を抱えており…。 そんな二人の"最悪"の出会いから、運命が動き出していく―。

声優・キャラクター
アイ:高橋李依
アクア:大塚剛央
ルビー:伊駒ゆりえ
ゴロー:伊東健人
さりな:高柳知葉
アクア(幼少期):内山夕実
有馬かな:潘めぐみ
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

【666】世界の中心でaiを叫んだ【獣】

●ハウルの動く城の主人公

点と線は繋がります。

薬物案件で逮捕された酒井法子&高相祐一ペアでありますが、彼らと親しかった
工藤静香&木村拓哉ペアはお薬パティーの仲間だったということらしいです。

{netabare}かつては業界で力を持ち権力を握っていたジャニーズ事務所は数々のスキャンダルを
華麗にもみ消してきました。

カリスマの変態的な社長様亡き後、鉄壁の牙城は崩れます。

かつてもみ消してきた数々のジャニタレのスキャンダルが時限爆弾のように炸裂するのでしょう。

アイドル業界や芸能界のお薬パーティー事案については既に週刊誌で指摘されているわけですが
例えば某vexの社長や経済界の重鎮も参加メンバーであると言われています。

広末涼子、酒井法子、工藤静香、ジャニーズ、秋葉系アイドルだけが
例外的特殊な事例だったのでしょうか?

芸能界の裏事情を暴露しまくる「立花孝志」曰く、芸能人とは汚らわしい存在なんだとか。

「立花孝志」にとっては千載一遇チャンスが到来したわけですので
NHKはもちろんその背後にいるマスメディアの元締めであるラスボスの
「デンツウ」をもぶっ壊すつもりで突貫攻撃仕掛けてくるでしょう。

「デンツウ」が傾けばアニメ業界や声優業界も無事ではないでしょうが、この際
ヤクザチンピラみたいな集団とは縁を切るのが健全であると言えるでしょう。

逆に言えばアイドルとか芸能人とかいう存在は健全とは真逆の人種であるのです。{/netabare}


●ジャニーズ問題がボディブローの如く徐々に効いてきて

国連が芸能界の闇に介入したことにより当然の如くその余波も
相応の結果をもたらすわけであります。

芸能界の起源とは、{netabare}そもそもヤクザチンピラの類が中心となって行われる見世物小屋
みたいな興行活動にありまして、更に悪いことには「デンツウ」というある種の
独占的巨大組織がこれに関わり、隠蔽体質の特殊な業界を作り上げたわけですので
当然の如く報道機関を含め自浄作用なんてものが働くわけがありません。

ジャニーズ問題はアイドル業界だけではなく、芸能界やマスメディア、{/netabare}そして
声優業界、アニメ業界にも波及する話であります。

国連が日本を訪問しこの問題に関する聞き取り調査を実施したわけですが、
枕営業が最も惨い状況にあるのは「声優業界」であるとも言われています。

広末涼子や加護亜依やグラビアアイドルKYが反社と関係しているという事例は
氷山の一角でありまして{netabare}、芸能界とはそもそも反社であり、経営陣の中枢や裏にいるのが
そういう連中でありますので一皮剝けばみんな真っ黒ということになるが当然のオチであります。

「アイドル」に夢を見る人もいるのかもしれませんが、反社を間接的であれ支援するのは
果たして倫理的に考えて許されるべきかという問題を突き付けられたならば、
現実逃避的な芸能界の妄想から立ち返り、リアルに向き合うべきでしょう。

政界・財界・芸能界は当然の如く繋がっています。

芸能界の起源が見世物小屋でも、マスメディアと結託しドル箱産業に変貌するなら
金のなる木を求めて飢えたハイエナたちが群がってくるわけであります。

そういう意味では芸能界に薬物を流していた「関東連合」は氷山の一角であり
「関東連合」という組織が壊滅しても、後から後からより凶悪な反社集団が
新規参入していくだけの話であります。

アイドルも芸能界も薬物売買も儲かるからやめられない止まらないわけであります。

小金を得た芸能人たちに悪い遊びを教えたのは、例えば「関東連合」なのでしょう。
アイドル含め多くの芸能人が嵌る悪い遊び、それはドラッグを用いた乱交パーティーでございます。

「この宴」の起源は【女神信仰】の儀式でありますから、まさに【アイドル】にうってつけの儀式
と言えるのが何とも皮肉な話ですが、そもそも【アイドル】とはそいうものでありまして
現実逃避で「アイドル」を美化している方がどうかしているとしか言いようがないのが
非常に残念な現実であります。{/netabare}


●アイドルの【灯火】

今期作品中で評判だけは異様に高かった本作でありますが{netabare}・・・
これまでの結果について言うなら、1話がピークの微妙なイマイチ物語でありました。

主人公によるミステリー要素ありきの復讐物語展開には期待が持てたのですが
ジャニーズ問題が発覚した後で未だ【アイドル】が人気者であるという思い込み
妄想ごり押しの思想傾向には違和感しか抱けません。

広末涼子の不倫問題の件が世を賑わせておりますが、広末涼子が
枕営業アイドルであったのは割と有名な話でございます。

夫のキャンドル氏の証言にしてもどこまで信憑性があるのか疑わしいところでありますが
広末涼子が精神的に病んでいるというのは、本当のような気がします。

メンタルが病んでるアイドルの代表格と言えば「レディーガガ」でありまして
病みの理由は「光明信者」の【イルミナティ】と契約したことにあると囁かれています。

レディーガガがまるでお笑い芸人みたいなヘンテコなファッションをするのも
【イルミナティ】の思想、つまり【サタニズム】に毒されているからでありまして
ハリウッドスターにはよくあることらしいですが、ガガも【MKウルトラ】の洗脳を
受けているという話であります。

レディーガガには、【サタニズム】関係のお友達がいまして「マリーナ・アブラモヴィッチ」
という芸術家なのですが、その思想表現やアート表現が常軌を逸しているような感じでありまして
極めて過激なパフォーマンスをする謎に満ちた人物だったりします。

レディーガガとマリーナ・アブラモヴィッチで画像検索かけますとグロ系のものが抽出されます…

レディーガガという「アイドル」とマリーナ・アブラモヴィッチという「芸術家」との関係性は
広末涼子とキャンドルジュンとの関係性と酷似しており、どうやらキャンドル氏には
宗教的なバックボーンがあるとの話であります。

「キャンドル」は【灯火】でありまして、【自由の女神】が右手に掲げる【光明】であります。

【灯火】も【星の光輪】も【イルミネーション】=【光明】であり
【光明】を神聖視し、「光の祝福を受ける(ことを願う)」ものを【イルミナティ】と言います。

【イルミナティ】のルーツは「古代宗教」にあり、「星などの天体」を神と崇め
神聖視するという古代宗教に由来するものであります。

古代宗教は【呪術】と深い関係がありまして、【呪術文化】と密接な繋がりがあるのが
「刺青」であり、「ピアス」や「ネックレス」などの装飾品であります。

キャンドル氏と言えば耳のピアスが印象的でありますが、全身には
タトゥーを入れているとのことであります。

灯火やピアスやタトゥーに特別な価値を置くという思想傾向は
古代宗教信者のものと完全に一致します。

レディーガガも体にタトゥーを入れていますが、ピアスやタトゥーの由来は
【シャーマニズム】にあるのでございます。

もしかしたら古代宗教とは大昔に廃れたものだと思われるかもしれませんが、ピアスやタトゥーなど
の影響を見る限りにおいては、廃れるどころか現在進行形で脈々と受け継がれているのであります。

【ネクロマンサー】という黒魔術師も【呪術使い】と同じような存在でありまして
【ネクロマンサー】が使う【ネクロマンシー】なる秘術は、幽体離脱させたかのようにして
人から魂を抜き取り、「マリオネット」のように人を操るのであります。

要するに【ネクロマンシー】とは「マインドコントロール」術であり、
CIAが秘密裏に研究していた【MKウルトラ】の洗脳と一致するわけであります。

【MKウルトラ】をそもそも研究していたのは「ナチスドイツ」でありまして
ナチスのシンボル「卐ハーケンクロイツ卐」=鉤十字の由来が古代宗教であるように
ナチスドイツの思想傾向は【オカルティズム】に毒されていたということであります。

「アイドル」とは古代宗教の【女神の偶像】であり、信者を動員して宗教的な儀式を
とり行うのであります。

アイドルイベント=儀式で「サイリウム」を振るのも宗教思想が背景にありまして
サイリウムが光るのは【光明】を表し、棒状であるのは【オベリスク】を表しているからであります。

「マスメディア」の発達により「アイドル信者」の大量確保が可能となったのは画期的なことで
あると言えますが、基本的に信者獲得に使われるのは【ネクロマンシー】という
マインドコントロール術でありまして、古代宗教の手法はいまだ健在であると言えるでしょう。

アイドルが好きで好きでどうしようもない人には言っても無駄なのでしょうが
アイドルという発祥自体が非常に胡散臭いものを好意的に受け止めたり、
好意的に描いたりするのなら、それは洗脳の類が背景にあると考えるべきであります。

嘘と虚飾にまみれたアイドル業界や芸能界も間もなく崩壊することになるでしょう。
【グレートリセット】によってもたらされる大混乱にいいことなど一つもないのでありますが
せめて、すべての過去の常識が大混乱の時に完全崩壊することにより、洗脳から抜け出せる人が
一人でも多くいることを願うばかりであります。

アニメとは所詮フィクションなのでアイドルが活躍する物語があっても別にいいじゃないか
と思う人もいるのかもしれませんが、本作も見事に古代宗教の思想まみれで
【六芒星】を瞳の中に描くとか【オカルト】表現が凄すぎて、ニュートラルでないのが
問題であると言わざるを得ません。

アニメとは出資者を満足させるために存在しますので、そうなるのは当然と言えば当然ですが
思想のごり押し傾向がここまで惨いといよいよ世も末ということなのかもしれません。

LGBT法案、マイナカード、コーロギパン、アイドルとごり押しが惨過ぎる世の中に
違和感を感じない人がいないなんてことはないと願いたく思います。 {/netabare}

●カリマ✡アナ

本作のタイトルは【推しの✡子】でありますが、【oshino✡ko】と
表示されたりするパターンもあるようであります。

【oshino✡ko】は【星の子】の【アナグラム】であると考えられまして
【星の子】と言えば「星野アイ」ということになります。

【星の子】が歌詞にあるEDソングのタイトルは【メフィスト】であります。

【メフィスト】は{netabare}【悪魔】でありまして【悪魔の角】を生やした「MEMちょ」と繋がるわけですが
【666】を【悪魔の数字】と解釈しますとOPで【666のOKサイン】をしてる
アリマカナにも繋がります。

【星の子】たちは「星野アイ」の瞳が象徴するように天体の「光輪」を神聖視しますが
それはつまり「光の祝福を受けるもの」を暗示しており、「光輪」を有難がる【星の子】たちは
【イルミナティ】ということになります。

アリマカナのように【666のハンドサイン】をするアイドルとして有名なのが
【レディーガガ】でありまして、一説によると熱狂的なLGBT推進論者でもあり
敢えて「レディー」という名前を付けることからしても性別に疑いが持たれていたりします。

「メフィスト」を歌う女王蜂はLGBTでありまして、レディーガガと思想性において
かなり被るところがあるようにも思えます。

レディーガガの性別について疑いがもたれる最大の理由は、彼女が【イルミナティ】で
あるからでありまして、【ルシファー信者】で有名なガガは同性愛推進論者であり
同性愛推進思想は=【サタニズム】ということになるのであります。

「アイドル」という曲の歌詞にもある通り「アイドル」とは嘘つきでありまして
それは「一番星」=【宵の明星】=【金星】が暗示する【堕天使ルシファー】が
嘘の名人であることに起因する話であります。

悪魔の角が生えた「MEMちょ」が年齢にサバを読んでいるのもアイドルの本性が
表されていると考えられるわけであります。

古い話になりますが昭和の3人組アイドルキャンディーズがブレイクした曲のタイトルが
「優しい悪魔」であったのも偶然ではなく、アイドルと言いますか芸能界の出来事は
すべてやらせということになるというオチであります。

レディーガガが突然売れ出しグラミー賞を獲得したのもすべてはイルミナティと契約したからであり
レコード大賞もジャニーズも全部予定調和の大嘘つき芝居にすぎないわけであります。{/netabare}

ということでアイドル「ガガ」の正体を示す動画でもご覧ください。
https://youtu.be/akVZARWNNjo


●【女神】降臨!

【8】話が「神回」となる法則を御存じでしょうか?

【8】という数字は【八芒星】を暗示します。
{netabare}【八芒星】は【イナンナスター】と呼ばれる【女神の星】であり
【金星】のことを示すのでございます。

「美しき星【金星】」のことを【明けの明星】とも言いまして
ラテン語では【ルシフェル】となります。

【光の天使ルシフェル】は【堕天使ルシファー】でありまして、
【堕天使】とは【悪魔】ということになります。

「【悪魔】のシンボル」といえば頭に生えた【角】であります。

【角】が生えてる「【デーモン族】の神」と言えば【鬼神】でありますが
【鬼神】と言えば【バアル】ということになります。

【金星の女神】と言えば【イナンナ・ヴィーナス・フライヤ・イシュタル】などがいますが
【アシュタルト】も同じような女神に相当します。

【アシュタルト】は【鬼神バアル】の妻でありますので、【悪魔族】ということになります。

【アイドル】とは【女神などの偶像】を意味しますので
【アイドル信者】は「【偶像崇拝】信者」ということなります。

【偶像崇拝の女神】は【悪魔族】でありますので
【偶像崇拝の女神信仰】は【サタニズム】ということになります。

ということで、【アイドル信者】とは【サタニズム】に憑りつかれた
【サタニスト】という結論になります

以上のような【サタニズム】というものを大前提に考えれば、【8】話で
頭に【角】が生えた「MEMちょ」が「B小町」に加入するのは必然ということになります。

アイドルユニット「B小町」の「B」とは【ビースト】の頭文字であると考えられまして
【ビースト】とは【獣】のことでありますので、【666】=【獣の刻印】を
暗示しているのであろうと解釈できるわけであります。

【666】は【✡】=【六芒星】が由来の数字とも言われておりまして
【六芒星】とは【土星】のことを示すのであります。

【鬼神バアル】は【太陽神】とも言われますが、これを【グノーシス主義的】に
解釈しますと「表の太陽」ではなく「裏の太陽」を示唆していることになり
【黒い太陽信仰】と【鬼神バアル】は繋がるという結論になります。

アクアの右目には【六芒星】が刻まれていますが、然るべきタイミングで
右目の【✡】の光輪が輝くわけであります。

問題は輝く色でありますが、それが【黒色】だったりします。

【✡】=【土星】は、太古の昔に太陽のように発光しており、
古代人はこの【✡】を神のように崇拝していたなどという伝承がありまして
これを「【黒い太陽】信仰」と呼んだりします。

【イエズス会】の紋章がまさに【黒い太陽】を示しており、これによって
【イエズス会】の宗教思想の本質も見事バレてしまうという話であります。

【バアル信仰】や【ルシファー信仰】を抑えておけば、大抵の物語は容易に解釈でき
従いまして今後「MEMちょ」にスポットが当たるのも事前に予想できるということであります。{/netabare}


●係るものをすべて不幸にする【偶像崇拝】

現在進行形で繰り広げられるジャニーズ案件はある意味サイコパスである立花孝志が関わる
ことにより、より壮絶な展開を迎えるため、中途半端なアイドルフィクション物語では
インパクトにおいてとても太刀打ちできない状態にあるように思えます。

{netabare}芸能界では性的搾取の類は当たり前のようにあり、従って自殺未遂などの騒動が
起こるのも必然ということになるわけであります。

芸能関係者にも人権というものがあり、人格を全否定するような発言は自重すべきという意見も
間違いではないのかもしれませんが、しかし芸能界とはそもそもがヤクザチンピラが起源の闇深い
世界でありますので、芸能関係者に対してネガティブな意見が向けられるのは因果応報であり、
業界関係者自身の身から出た錆ではないかとも言えるのではないでしょうか?

最も罪深いのは、金儲けのために都合の悪いことに対しては「報道しない自由」を貫く
マスコミであり、芸能界の歪みや闇にまったくもって自浄作用が機能しないのも
大手広告代理店が牛耳るマスコミの隠蔽体質がすべての元凶であるように思います。

そもそも芸能界やマスコミは虚構であります。

フィクションを見ていちいちそれを真に受ける視聴者もどうかとも思いますが、
そもそも論で言えば演出だとかいうまやかしの言葉で真実を明らかにしない業界に問題が
あるわけですから、業界関係者が叩かれることに対して一般視聴者を批判するのは
お門違いという結論になるでしょう。

大人の世界の事情をよく知らない未成年の場合は保護者の役割が非常に重くなるわけですが
まともな親ならば自分の子供が芸能界に関わることを反対するのはあまりに当たり前すぎる
話なので、未成年保護を名目に一般論として芸能界バッシングを自重するように呼び掛けるのは
見当はずれな意見であると言えるのではないでしょうか。

現実逃避脳全開でアイドルを無理やり美化するフィクションが存在してもいいのかもしれませんが
しかしながら、「星野アイ」というアイドルにしても、それに対する熱烈な思いを抱く
主人公の描写にしても、耐え難いくらいに気色悪いものがあり、どうやっても
病んでるものを感じずにはいられません。

中途半端なフィクションのレベルだからそのような印象を抱いてしまっている
のかもしれませんが、バッシングする視聴者が悪であり、アイドル側の立ち位置にあるのは
いわれなき誹謗中傷の被害者であると言わんばかりのあから様の構図には、
無理やり過ぎる強引さを感じずにはいられません。

【偶像崇拝】のオカルト宗教は狂っておりますし、完全に病んでいます。

芸能界特有の精神病理を人間一般の現象として意図的にすり替えようとしてる節があり
「推し」というアイドル狂信者の独特な心理状況に感情移入させ、共感をさせようとする
悪意をそれとなく本作に感じてしまいます。

アイドル信仰は宗教でありますので、フィクションというフィルタリング措置をしたところで
病みの本質は誤魔化すことはできません。

「MEMちょ」は「角」が生えた【アイドル】であり、【女神】であります。
今回は【堕天使の翼】も生えておりました。

そして【石神】が暗示する【イースター島】の【モアイ像】もばっちり描写され
「イースター」=【イシュタル】=【アシュタルト】が【鬼神バアル】の妻であるという
関係性も見事に示されたというわけであります。

恋愛リアリティーショーの茶番劇を難なくこなした天才女優が予定調和の如く覚醒し
瞳に【六芒星】の光輪が輝き出して、カーテンコールのフィナーレを迎えます。

自殺未遂も、この天才女優の演技であり、すべては演出であり、ネットの炎上騒動も
書き込みバイト要員の仕込みであったと言われても全く違和感が無いのが芸能界であります。

いい加減そろそろ気づきましょう。

「角」と「牙」が生えている「ユーチューバー」も天才女優も
すべて【アイドル】であり
ある意味アニメ自体も【アイドル】なのであります。

【アイドル】は人を騙すのであります。{/netabare}


●重要参考人現る

恋愛リアリティーショーというイベントには恐らく相応の {netabare}意味がある
ということになるはずであります。

容疑者ではないとしても、容疑者に繋がる重要な手掛かりを握る人物がいる
と考えるのが妥当であると言えるのではないでしょうか。

主人公以外の参加者5名をリストアップすべきかとも思いましたが、どう見ても怪しいのは
「MEMちょ」なるキャラであり、それ以外は今のところ引っ掛かる要素は皆無であります。

「スキップとローファー」では上級国民同士が、
「君は放課後インソムニア」では「星の眷属」同士が
同じ属性故に出会うべくして出会っておりましたように
本作でも同じ種族は宿命的な出会いを果たすものと考えられます。

「MEMちょ」には角が生えており、牙も生えているようであります。
そして主人公兄妹と髪の色が似ている金髪系であります。

「金色」は【黄金の魂】を持つ「勇者」であり、「王家の血統」を表す色であります。
わかりやすいキャラで言うと「隣の天使様」こと真昼がまさに金髪であり、
【金星の女神】と【光の天使】が由来のキャラでありますので、【金星】の「金」
の意味合いも暗示されているということになります。

「王家の血統」は「ハイランダー」であり【堕天使の血族】でありますので
アホ毛などの【角】が生えているということになります。

「MEMちょ」はカリスマユーチューバーでありますが、ユーチューブと言えば
グーグルでありまして、グーグルのロゴと言えば「三つ巴」のようなデザインであります。

「三つ巴」は「勾玉」のような「6」の数字が「3つ」組み合わされたような形をしていまして
グーグルのロゴもその応用編ということになります。

「6」が「3」つなので【666】の【獣の刻印】を暗示しており
カリスマユーチューバーには「この刻印」が刻まれるということになります。

「牙」と「角」は「B小町」の【ビースト】=【獣】の種族を暗示し
【666】の【獣の刻印】は【光の祝福】を受けた勝ち組のシンボルを意味します。

カリスマアイドルの星野アイは、主人公が転生する前の病院の屋上にて
【✡】により【光の祝福】を受けました。

これは紛れもなく【666】の暗示でありますので、「MEMちょ」と同じ種族ということになります。

と言うことで「MEMちょ」には物語上重要な役割が与えられているような予感がするわけであります。 {/netabare}

●鳥肌アイドルOPソング、そして「ゾロ目」

兎に角本作のOPソング&映像表現はかなり来ているものを感じます。

アイドルアンチの当方としましては鳥肌が立つような{netabare} 酷い違和感が全身を駆け巡るのであります。
奇妙なポーズに奇妙な表情の星野アイの画像をネットでよく目にしますが、
このヴィジュアルはどうやら原作1巻の表紙のようであります。

変形の「ダブルピースサイン」をしつつ舌を出していますが、あまりに妙な雰囲気のため
この姿を見ると毎回のように苦笑してしまいます。

通常の【ピースサイン】=【Vサイン】の逆バージョンでありますが、逆転の発想?
ということは「上なる如く、下も然り」というやつであります。

【Vサイン】については「ガンダム」のレビューで詳しく説明する予定ですが、ざっくり言うと
【Vサイン】=【コルナサイン】でありまして、立てた指で【角】を表現するものであります。

この【Vサイン】をメディアを通して世界中に広めたのは英国首相の「ウィンストン・チャーチル」
でありまして、一説によれば彼は【フリーメイソン】であるとも言われています。

日本でもみんな大好き!【ピースサイン】でありますが、これを流行らせたのは昭和時代の
コメディ俳優でありまして、カメラの前では猫も杓子も馬鹿丸出し状態でこのポーズをしていたのが
懐かしくもあり、若さ故の過ち感いっぱいで恥ずかしい心持になってしまいます。

ある意味「昭和時代の黒歴史」のポーズを何故にアイドルは今のこのご時世に
馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返すのかという違和感を抱いたわけですが、
色々調べてみたら、合点がいったという話であります。

そもそも【アイドル】とは【女神信仰】という宗教から来ているものでありますから
宗教的儀式や宗教思想的洗脳は当たり前のように行うだろうということであります。

例えば「女神カーリー」は「舌」を出しています。
「舌」は「下」でありまして、生殖器と対応しているということであります。
考えようによっては「下」にある「舌」が生殖器であり
上にあるのが「舌」であるということになりまして、この関係性から
「上なる如く、下も然り」と発想にも繋がるわけであります。

欲求不満な「女神カーリー」は「舌」を出して性的アピールを旦那に対して行っているのでありまして
故に「女神カーリー」はフェミニズム的なフリーセックスを表現するシンボルとして
掲げられることがあるという話でございます。

【アイドル】が「舌」を出すのもこれと全く同じ理由で、単に可愛さを表現するものではなく
性的アピールを行うことにより信者を魅了するという意図があるということになります。

星野アイの頭には奇妙なマスコットが括りつけられていますが、これは
「B小町」の【ビースト】=【獣】を表してもおり、また【Vサイン】を
示しているとも解釈することもできます。

つまり星野アイの奇妙な「ダブルピースサイン」と同じく頭の位置にあるということは
それは【角】だろうということになります。

星野兄妹には「アホ毛」が生えており、星野母の頭にには【Vサイン】のマスコットが
括りつけられているということで、星野一家には皆【角】が生えているということであります。

ということは、父親にも【角】が生えている可能性がありますので、この裏設定を駆使するなら
伏線表現を待たずして先回りして父親を特定できるということになります。

「アホ毛」などのシンボルは「特定の種族」を描き分けるために頻繁に使用されますので
例えば一般庶民が知らないような知恵を持つ上級国民などは、別次元の存在なので
特別感を際立たせる表現が必要となるいう理屈でございます。

「星の種族」は【占星術】に長けていましたが、【占星術】あるいは「天文学」と【数秘術】は
ワンセットだったりします。

「星の種族」は「星」に異常なまでに執着心を持ちますが、「数字の神秘」にも
ただならぬ思いを抱くのであります。

数字の神秘に魅せられたカルト宗教団体の代表例とも言うべきものが「ピタゴラス教団」でありまして
【オルフェウスの秘儀】という謎の儀式を行っていたことも重要な意味合いがありますが、
要するに我々一般人とは根本的に思考回路が別次元の種族がいて、例えば「数字」に異様な執着心
を抱くということでありますので、作品内でも数字を使った謎表現アピールが繰り返される
ということになるのであります。

【666】という「ゾロ目」同様に「555」の「ゾロ目」も美しいという発想がございまして
星野アイの携帯ロック解除の数字もそれに因んだものとなっています。

実際のナンバーは「45510」ですが、簡単な【数秘術】を用いてこれを計算するわけですが
「ゾロ目」を作りたいという彼らの情熱を汲むならば、「4」と「1」をたし算して「5」
にしますと「5550」となりますが、「0」は無いのと同じなので「555」という結果になります。

では、その「555」にはどのような意味があるのでしょうか?
答えは既に出ています。

【推しの子】のタイトルにも、「星の種族」の瞳の中にもある【✡】
【六芒星】でありますので、【6】になるということであります。

つまり5+5+5=15
「15」を更にたし算すると1+5=6
これがただの偶然というのならば、わざわざ「45510」を強調したような
映像表現はしませんよということになるかと思います。

ただの「数字」でもただの「アクセサリー」でも敢えて映像表現されるということは意味があるに
決まっておりまして、例え「100分の1の偶然」のように見えても同じ「偶然を100回繰り返す」
ならばそれは「100分の100」必然になると考えられるわけであります。

ということで原作1巻の表紙の星野アイが胸元に身に着けているアクセサリーは
見事なまでに【☆】3つであります。

【☆】は【五芒星】でありまして、数字だと「5」ということになります。
【☆】×3=「5+5+5」
「45510」=「5+5+5」=「15」→「6」

「45510」の数字で携帯のロックは解除され、待ち受け画像と時刻が映し出されます。

時刻は[3:15]分でありますが、これをたし算すると
3+15=18となりますが、【18】=【6+6+6】となりまして
「555」からの【666】へ至るまでの数字操作が「美しい」ということになるわけであります。

星野アイは胸元にもう一つのアクセサリーを付けておりまして、
これが「ハート」の形をしております。

「ハート」には「羽」が生えております。
何の「羽」でしょうか?

「羽」が出てきたら十中八九「【天使】の羽」と解釈して間違いありませんが
それを裏付ける根拠を示すなら【☆】のアクセサリーがそれに該当するということになるでしょう。

【☆】=【五芒星】は【金星】表します。

【金星】が周期運動により【13】回公転する間に、地球は【8】回公転し
その周期運動の際に【金星】と「地球」が5回接するわけですが、2つの惑星が
会合する外周の【5】つの接点と中心点を結んで描かれる図形が【☆】でありまして
【金星】の周期運動に見られる「数字」の比率が美しいということで
【☆】を「ビュティフォスター」と絶賛するというわけであります。

美しい星=【金星】は「美しい女神」の星であり、「美しい天使」の星でもあります。
故に【明けの明星】のことをラテン語では【ルシフェル】と呼びます。

「美しい女神」と「美しい天使」が「=」で結ばれるなら、【女神】=【堕天使ルシファー】
ということで両者は同じ種族という結論になります。

【天使】が【堕天】した理由は人間の女に欲情しその衝動を抑えきれなかったからでありまして
【堕落の天使】は【エロス】の性質を持っていることになります。

【女神カーリー】は「舌」を出し性的欲情を積極アピールしているわけですから
こちらも同じように【エロス】の性質を持っていることになります。

実を言えば【女神ヴィーナス】も【女神フレイヤ】も性的奔放さが目に余るビッチでございまして
早い話が【女神=エロ】というのがデフォであったりします。

【アイドル】が【女神信仰】を由来としていることからも、【エロス】の性質を持つのは必然と
いうことなりますが、星野アイの場合「天使の羽」の生えた「ハート」のアクセサリーを胸元に
付けておりまして、つまりこれは「天使のハート」を所有しているという暗示でありますから
「エロアイドル」ということになり、故に子宝に恵まれ双子を産むに至ったというようにして
各種のシンボルは次の展開を示す伏線になり得ると考えられるわけでございます。

そもそも「その起源」からして【アイドル】とはエロ塗れの存在でありますから
某ジャニーズのアイドルも某社長と「等価交換の取引」をするようにして当たり前のように
身を捧げ、芸能界をのし上がった事例も少なくないというようにも考えられ、そもそも【アイドル】とは狂気じみた信念でもない限り持続不可能な商売であるような気がします。

イカレタ芸能界で悲劇的な目に遭わされ、ショックの余りに自殺する気の弱いアイドルも
少なからずいる現実を見るならば、【アイドル】というカルト宗教じみたものに関わるビジネスが
本当に世のため人のためにあるのか大いに疑わしく思えるのが個人的な見解であります。{/netabare}

●星野一家の「目」が怖い

【推しの子】というタイトルの意図するところは
{netabare}【星の子】にかけているのではないかと考えられまして
故に【推しの子】の「の」の中に【✡】があるということになるのかと思われます。

「星の種族」と言えばギリシア人であり、【フェニキア人】でありますが、ある特定の種族を
アニメ作品内で表現する時には、描き分けの手法が使われるのが常であります。

例えば「鬼舞い」兄妹の場合は兄には「アホ毛」、妹には【プロビデンスの目】で
特徴づけを行っておりました。

本作の場合は兄妹ともに【プロビデンスの目】と「アホ毛」持ちであります。
更に言うと星野兄妹はともに「金髪」キャラであります。

「金髪」キャラを挙げればそれこそきりがないですが、中でも特にわかりやすい代表例を示すなら
「隣の天使様」の「真昼」と「チェンソーマン」の「デンジ」ということになるでしょう。

米津玄師制作による「チェンソーマンの主題歌」には「ビュティフォ☆スター」という
フレーズが使われておりますが、その「美しい星」が何であるかのと言えば【金星】
ということになりまして、【金星】と言えば【光の天使】=【ルシフェル】
ということになるわけであります。

【ルシフェル】は【堕落の天使】=【ルシファー】であり、
【堕天使】は【悪魔族】であるわけです。

【悪魔】は【デーモン】であり、【デーモン】は【鬼】であります。
故に【鬼】=【堕天使】の関係性が成り立つということであります。

「アホ毛」とは「ゲゲゲの鬼太郎」がプロトタイプのヘアスタイルでありまして
【鬼の角】を表しております。

と言うことで「星の子」は「【鬼】の子」であるということになります。

本作OPの映像表現が、実に【アイドル】関連作品だけに何とも形容し難いものがありまして
まさに【アイドル信仰】のルーツが【女神信仰】であるからこそそうであるような
ある種の狂信性が(特定の種族しかその意味するところを知らない)「シンボル」の羅列と共に
示される独特の表現には眩暈にも似た感覚を覚えます。

【アイドル】コンサートでは必需品とも言える「サイリウム」もOP映像で表現されているような
【女神信仰】を前提に考えてみたら、【オベリスク】が元ネタであることが見えてくるのであります。

【オベリスク】とはステージにいる【スター】を指し示すものであります。

「星の種族」=【フェニキア人】は【占星術】に長けており、星の動きを完全把握し
祝祭日の当日に星が位置する地点を割り出せているので、その正確な位置に
【オベリスク】を建設できるということであります。

【フリーメイソン】のルーツたる【古代メイソン】の創始者とも言われる伝説の男の名前は
【ヒラム・アビフ】、「ユダヤ人」と【フェニキア人】の混血であります。

【ヒラム・アビフ】は【ソロモン神殿】そして「【ボアズ】と【ヤキン】の柱」を建設した
カリスマ【石工職人】であります。

ユダヤ人史上最強の王と称えられるソロモン王に因んだ【ソロモンの星】とは
【五芒星】であり、
【六芒星】であるとも言われています。

つまり【✡】とは【ソロモンの星】を意味しており、瞳の中に描かれた
「星の子」たる【推しの子】のルーツが何なのか見えてくるという話であります。

【プロビデンスの目】は【フリーメイソン】のシンボルでありますが、
【フリーメイソン】とは【石工職人】の商業ギルドであります。

【メイソン】の祖とも呼ばれる伝説の【石工職人】=【マスターメイソン】は
【ヒラム・アビフ】で、【フェニキア人】の血統であります。

【フェニキア人】は【占星術】に長けた「星の種族」であり
【オベリスク】の建設に欠かせない知識を持っています。

【アイドル】は「スター」であり、【偶像】は【女神信仰】を由来としています。
【フェニキア人】は「星」を神として拝み、【偶像】を拝んだのであります。

【アイドル】のルーツとは【女神信仰】の【偶像礼拝】にあるわけですが
【女神信仰】は【天体信仰】の側面もあるために、スター誕生の物語には
「星の種族」が関連付けられるというわけであります。

物語の重要な本質、あるいは裏設定に関する秘密に最も近い位置にいるのが
【フェニキア人】であり、【フェニキア人の信仰】でありまして、
つまりそれを深堀すると「機動戦士ガンダム」のソロモン要塞での謎の映像表現や
「水星の魔女」の解釈も全部解決するというわけであります。

【星の子】=【推しの子】=【鬼の子】という関係性が成り立つ理由も【フェニキア人】の思想が
根拠でありますが、その種族を数字で表すと【666】になることを示すには、
更なる長文を積み重ねる必要があり、むしろ読む方が大変になるのが厄介なところであります。

少なくとも本作のOP映像から見えてくることは【アイドル信仰】=【女神信仰】の美化であります
から【アイドル】業界の闇のすべてを暴露する路線の作品ではないと言うことになるように思います。{/netabare}




「岡本カウアンさん 元社長からの性的被害を告発」

ジャニーズ案件が本格的に動き出したタイミングでのアイドル絡みの作品は
少々タイミングが悪かったように思います。

「事実は創作より奇なり」の通り、フィクションのアイドルではぬる過ぎて
極めて過酷な現実と比べたら説得力が今一つ足りないような気がします。



裏設定、つまり「数秘術」を用いた分析により伏線を見極め先の展開を予想する解釈系
レビューアーの当方としましては、いきなりの{netabare}1時間半枠の放送には、ただただ動揺するのみ
の生殺し状態でございます。伏線の箇所を見抜いても1時間半内に全部回収してしまっては
先の展開が見えても解釈して予想した成果が台無しになってしまいます。

「星野アイ」の瞳に【✡】があるのは明らかに不自然であると多くの人が気付くはずでしょう。

もしも何も気にならない人がいるとしたら?GHQなどが施した洗脳教育の成果というやつで
「あにこれ」同様に日本という国も既に末期状態ということなのかもしれません。

本作のタイトルは「推しの子」ですが注目すべきところは「の」左部分の楕円の中に【✡】が
仕込まれておりまして、「の」を「👁」に見立てて「魔眼」を表現しているわけであります。

この「魔眼」とは毎度お馴染みの【プロビデンスの目】でありまして、みんな大好き!
【フリーメイソン】のシンボルでございます。

【✡】は【六芒星】でありまして【土星】を表します。
【プロビデンスの目】は【ホルスの左目】とも言われますが、
【土星】の南極にある台風の「目」がそのルーツであると考えられます。

【✡】は「6」つの頂点、「6」つの三角形、内側に「6角形」を有しているため、
場合によってはこれを【666】という形で表したりします。

【666】は「悪魔の数字」とも言われていますが、正式名称は【獣の刻印】と言います。
【666】は人間を表し、「特定の所属」を示す刻印でございます。

【アイドル】とは何であるか?という本質的な問題については【ベル】という名の人間不信な
【アイドル】の件も含めて後回しにすることにしますが、このアイドルの両目の瞳には
【六芒星】の光輪が輝いておりまして、両目なので「6」×2=12となります。

身籠った【アイドル】は地方の病院にやって参りますが、何故その舞台が必要だったのかと
言うとそれは「星空」が見える環境でないと駄目だったという話であります。

地方病院の屋上で両目に【✡】+【✡】を持つアイドル頭上に【✡】が輝く描写
それは「スター誕生」の伏線でもありますが、【666】の暗示でもあるわけです。

【アイドル】のまさに頭上に【✡】が輝く描写ですが、この【アイドル】が「アホ毛」
や「チョンマゲ」だったらなおわかりやすいのですが、要するにこの構図は、
【オベリスク】と【✡】の関係性を表しているのであります。

名前が「星野」というくらいですから「星の種族」ということになりまして、だからこそ
【666】の【獣の刻印】が記されているという理屈になるわけであります。

【オベリスク】とは【✡】などの「天体」を指し示すシンボルであり、「星の種族」の
必須アイテムであると覚えておいてください。他作品の解釈にも当然使えます。

「人間不信の冒険者」に登場するアイドルの名は【ベル】でありますが、
【ベル】は【獣】と一対の関係性があり、「美女と野獣」や「SPY家族」の
フォージャー家の食卓にある「牛」と「ベル」においてもその関係性が見て取れます。

ところで【アイドル】とは何でしょうか?
本作内でも正解が示されていますが【アイドル】とは【偶像】のことであります。

芸能界やアイドル業界が嘘まみれなことは「ジャニーズ」の例を見れば一目瞭然で
今更ながら言うまでもないですが、【アイドル】という【偶像】のルーツは
【女神信仰】にあることが最も重要なことであります。

【女神の偶像】を拝み、「※願い」を叶えてもらうという形での
【偶像礼拝】の「ご利益信仰」こそが【女神信仰】の本質でありまして
この【女神信仰】が世界中で大流行いたします。

神社に行って賽銭箱に銭入れて「※願い事」をするというのも、【聖母マリア信仰】も
全部が【偶像礼拝】の【女神信仰】でありまして、【アイドル信者】が【アイドル】
にお布施するのも全部同じ属性のものになるわけであります。
娘のルビーは母親は処女受胎したとの説を唱えますが、もちろんこれは【聖母マリア】を
暗示しているということになります。

【女神】には「※願い」を【アイドル】には「夢」を叶えてもらう宗教でございます。

【星野アイ】は【ウインク】を頻繁にしますが、【ウインク】というのは
ある種の【ハンドサイン】と似たような機能があり、早い話が【プロビデンスの目】を
暗示する表現であるわけであります。

双子が生まれそれぞれの片目に【✡】の印が刻印されますが、母親が【ウインク】
すると【六芒星】×3で親子で【666】を示すということであります。

また星野アイには八重歯のような?牙ような?ものが生えていますが
これは【獣】の種族であると表しており、「ウサギ」みたいな小道具を髪に着けていたり
するのも【獣】を暗示しているものではないかと考えられます。

「隣の天使様」のヒロイン真昼は高校生にも拘らず「熊のぬいぐるみ」が好きだったり
しますが、【光の天使様】と言えば【666】の刻印の主でありますので、【獣】との
相性が非常にいいということで、「熊のぬいぐるみ」をシンボルとして掲げたという
ことになるのでしょう。

双子が母親の特別ライブを見に行った施設には【BEAST】と記されていましたが
もちろん【獣】を意味しており、恐らくは「B小町」というグループ名も【BEAST】の
頭文字の「B」から来ているものではないかと推測できます。

母親同様に他メンバーも動物的なシンボルを髪につけているのも【獣】の種族を暗示
していると読むことできるように思います。

「さりな」の病室における回想シーンではやはり「数字」に注目すべきでありましょう。
舞台は「301」号室でありまして、最初は3+1=4で「4」だから死亡フラグなのかとも
思いましたが、生まれ変わりの「※願い」を表明した「伏線」の仕込みがあるという
ことは、つまり「※願い事」に対応する数字【8】【5】【13】の法則が機能すると
予想が立つわけであります。

現に回想シーンに入る直前の病院の屋上から見える風景にはカラスが4羽飛んで
いましたが、鳥が出てきたら「羽の枚数」を数えればいいのでありますから
4×2=8、で【8】の数字が導かれるのであります。

なので「301」は、たし算して「4」ではなく、順番をひっくり返して「013」
【13】の数字が導かれるということであります。

ということは最後は【5】ですが、さりなの所有する携帯画面に表示された時刻が
[18:50]分でありまして、これをたし算すると答えが出るというカラクリであります。
1+8+5+0=14→「14」の数字を更にたし算すると【5】になります。

【8】【5】【13】は【金星】を暗示する数字ですので、【女神信仰】の効力が
発動して「推しの子」になりたいという「※願い」が「叶う」わけであります。

ウサギのような【獣】のシンボルは【ピースサイン】のようにも見えますが
主人公先生の葬儀写真もピースサインでありました。

このような【ハンドサイン】にも数字同様に特別な意味が込められるのが常で
ありまして、意図するところは「双子」が生まれるという暗示であったのでしょう。

数字は伏線を構成しますので、生まれ変わりの展開は想定の範囲内でした。

【プロビデンスの目】の恩恵を受けたアイドル本人も言ってましたが
【等価交換の原則】により【代償を請求】されるのは必然でありますので、
ストーカーに殺される展開にも特に意外性を感じるところはありませんでした。

伏線回収はばっちり決まっていましたが、異世界転生みたいなワンパターンには
今一つ興味を惹かれないと言いますか、虚飾にまみれた芸能界の描写もぬる過ぎて
中途半端な印象を受けただけでした。

1話を見た個人的感想は数字が機能してるのを確認できて良かったくらいかもしれません。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

セクシーあかねさん

2023年のアニメシ-ンを席巻した、
なんて言っても過言ではないのが本作『推しの子』であります。
(ちなみに、いつものごとく原作未読)

ぼやぼやしていると二期が始まっちゃいますので、
おさらいの意味も込めて、廉価ワイン飲み飲みまったり再視聴。
う~~~ん……やっぱいいですね。

おそらく二期も今年のトップランクに入ってくるでしょうし、
ぎっちりしっかり中身が詰まっておりますので、
いろんな方に、ぜひ、見ていただきたいモンダイ作でありまする。


作品の内容は、
原作者の赤坂アカ先生ご自身がおっしゃっているように、
サスペンス仕立ての『現代版ガラスの仮面』。
{netabare}
アイドル歌手アイの双子として転生したアクア(男)とルビー(女)。
出産時アイは16歳で、父親はわかりません。
隠れ出産後もアイドル活動を続け、徐々に、そして大きくブレイク。
親子三人で幸せな幼少期を過ごしていたのですが、
アイが20歳になる直前、狂信的ファンによって刺殺されてしまいます。

兄のアクアは、
そのファンにアイの情報を漏らした犯人は自分たちの父親だと推理します。
そして、その父親は業界人以外考えられないことから、
父親を突き止めるため、
映像制作を経由して役者の道に進みます。

妹のルビーはあまりムズカしいことは考えず、
もともと前世で母親のアイ推しだったドルオタでもあり、
アイと同じくアイドルの道へ進みます。

様々な芸能活動を通じ、
少しずつ、確実に名前が売れ始めていく二人。
はたしてアクアは、アイの死の真相にたどり着くことができるのでしょうか、
みたいなお話ですね。

  タイトル的にはアイドルものっぽいですし、
  実際、その要素もある程度大きめに含まれているのですが、
  そいでもやっぱり『ガラスの仮面』なんですよね。

  純粋に『お芝居』の品質を追求するだけではなく、
  そこに『ビジネス』という要素を加えて展開していくことによって、
  現代エンタメの抱える光と影が、
  よくできたレリーフのようにくっきりはっきり浮かび上がっており、
  総体としてリアリティのある作品世界を構築しています。

  厳密に言うなら
    ルビーパート→アイドルもの
    アクアパート→役者もの
  というハイブリッド形式になってるのかしらん。
  ただ、アクアサイドの乗り入れが激しいので線引きがムズカシイかもです。
{/netabare}

芸能・演劇界のウラ話的な内容が多数あり、
あの『テラハ事件』に類似したプロットがあったことなんかから、
芸能界の闇を暴く問題作、
みたいな見方をするヒトもおられるそうですが、
そこのところは赤坂先生ご自身がインタビューで否定されています。

関連するご発言をざっくり抜粋すると、こんな感じ。

 >そこ(芸能界の闇)をメインにしてしまったら、
 >作品としては終わりじゃないかなとも思うんです。
 >ジャーナリズムをやりたい作品ではないので。

 >むしろ、みんながいい作品を作るために必死に頑張っているんだけど、
 >いろいろなしがらみや慣習に縛られることで、
 >結果的に幸せな形にならないことが多々あるんだよ、という実情を描きたいんです。

 >作り手と受け手側のディスコミュニケーションを
 >少しでも埋められる漫画になったらいいな、
 >と思いながら描いているところはありますね。
       (『ライブドアニュース特集』より引用)

ココロある製作・制作関係者はパチパチパチ、
ココロない製作・制作関係者は「ちっ」と舌打ちしそうなご発言ですよね。
とにもかくにもモノづくりで食っていくというのは、
アタマみっつぐらい抜きん出た実力がないと、
いろいろとタイヘンなのでありますよ。



お話は、1ク-ルの中で大きく四部構成になっており、サクサク進みます。
 拡大一話  プロローグ。転生~アイの死まで。
 二話~四話 マンガ原作ドラマ編
 五話~八話 恋愛リアリティショー編
 九話~11話 B小町デビュー編


拡大一話。初見のとき、恥ずかしながら号泣。
で、再視聴して、もっかい号泣。
泣くわ、こんなもん。
{netabare}
名前の「アイ」が皮肉に思えるほど『愛』を知らないヒロイン。
そのアイが自分の子どもを持つことで
はじめて『愛』というものの本質に(無自覚のうちに)気づきます。

  惜しみなく与えること。
  代償を求めず、ただ、与えること。
  慈しみ、見守り、心を込めて与えること。

死の間際に子どもたちに「愛してる」と伝えられたことで、
自分がそれをとっくに知っていたことに気づき、
アイは、虚飾にまみれた人生の終わりを本物の『愛』に包まれて迎えます。

  自分が本当に愛する誰かに思いを伝え、
  その誰かからも愛され、見守られて最期のときを迎える。
  それは、おそらく不遇な生い立ちを持つであろうアイにとっては、
    『幸福な死』と呼べるもの、
  いや、むしろそう呼んであげなければ、
  彼女の人生の全てがムダになってしまう死であったと思います。

ただしそれは、あまりにも哀しいハッピーエンドであり、
後に残された者が誰一人として、
それを『幸福な死』と定義づけられない理不尽な最後でした。
{/netabare}
このパ-トで描かれたアイの強烈なキャラクターと生涯、
虚飾にまみれた芸能界でひょうひょうと、
そしてしたたかにのし上がり、
手にした最上の幸福とふりかかった最悪の悲劇が、
ここから始まるアクアとルビーの物語の通奏低音として引き継がれていきます。

  いやもうこれ、
  拡大一話に『すべき』というより、
  拡大一話に『しない理由がない』ぐらいの完璧なスタートではあるまいかと。


そして、二話~四話のマンガ原作ドラマ編。

男子アイドルを売り出すための『宣材』として、
演技力『度外視』で製作されるネットドラマのキャストとして、
アクアが有馬かなと一緒に出演するおハナシです。

内容的には、
アイタタの現場でアクアが『きちんと積み上げてきた』お芝居を見せ、
触発された有馬かなが本来の実力を発揮する、という流れです。

おハナシとしてはかなりド直球な内容なんですが、構成と演出が実によき。
 ・アイタタ作品の制作ゲンバの空気感
 ・ふだん視聴者が気にしない、プロ役者が『あたりまえ』に配慮していること
 ・優良な原作者のホンネ的がっかり感
みたいなことがしっかり描かれていて、ぐいぐい惹き込まれていきます。

本作で描かれたネットドラマだけでなく、
こういう低品質な作品が邦画やゴ-ルデン帯のドラマでも多いのは周知の事実。
そのわりにこういう切り口って確かにいままでなかったよなあ、と、
赤坂先生の着眼点に感心させられることしきり。
とにもかくにも斬新感がすごいっス。

あと、なぜか役者(声優)さんって、こういう
  ヘタな芝居の演技
が大好きなんですよね。ほんと、なんでなんだろ。
あの『氷菓』の学祭映画編でも、
大物役者さんたちが嬉々としてダイコン芝居をやっておられましたね。特に小清水さん。

  ちなみに、テレビアニメの場合のアイタタ作品つて、
  確かにキャスティングミスも多いんですが、
  それよりもむしろ、
  出版社が『原作を売るための宣材』として、
  ハシにもボーにもかかんない作品をアニメ化する方がモンダイかと。

  そこ、制作関係者や役者さんはみんなわかっちゃいるんですが、
    現場はそれをオモテで口にしちゃイケナイ
  みたいな不文律がありまして、たぶん、それはこれからも直りません。

  業界の本質にかかわってくる重要な議論が、
  飲み屋でのグチでかき消えちゃう、
  そういうのが、この業界の実態であったりするんですよね。

なお、この『マンガ原作ドラマ』という言葉を聞くと、
『セクシー田中さん』ドラマ化による芦原妃名子先生の訃報を
思い出す方も多いと思います。

これについては拙的に強く思うところがあるのですが、
本作に関係ないので
最後にネタバレでまとめて書いておきますね。


そして、五話~八話が『恋愛リアリティショー編』。

巷では『テラハ』事件と関連付けて『不謹慎』なんて批判もありましたが、
この原作のプロットが書かれたのは、事件の二年前なんですよね。
いちいち『過ぎた正義』を振りかざしたい方は、
文句を言うまえに、
最低限、調べるべきことを調べた方がいいんじゃないかしら。

で、ちょっと脱線して『リアリティショー』のハナシ。
けっこうサツバツとした話ですから、
ネタバレで隠しておきますね。
{netabare}
  『テラハ』放送以前からこうした『リアリティショー』では、
  米・仏・韓・英・スウェーデンなどで
  自殺者・自殺未遂者が多発して社会問題になっていたんですよね。
  とくにアメリカでは、
  2004年から16年にかけ、少なくとも21人の出演者が自殺しています。

  そして『テラハ』の放送は2020年。
  すでにそういう問題が発生していることは充分に知られていました。

  それなのに制作側は、
  出演者に対してまともなサポ-ト体制を作らず、
  むしろ炎上する方向へと無責任にハナシを誘導していったのです。

  あれはもう『不幸な事件』なんかじゃありません。
  過去の事実から容易に想像できることに何も手を打たなかった、
  愚かなメディアによる『業務上過失致死』だったと僕は考えています。

  言葉は人を殺せます。

  実際、自殺を選んだ中高生の多くが『言葉によって』殺されています。
  生物学的な『死』にいたらなくても、
  言葉という凶器によって『心を殺された方』というのは、
  それこそ無数におられるのではないかと愚考します。

  SNSというのは本質的に『銃社会』みたいなものです。
  ヒトを殺せる凶器が、日々、ろくな制限もないまま飛び交っています。
  誰もがその凶器を冗談半分で使えるぶん、銃社会より怖いかも知れません。

  そこに対し、視聴率や再生数欲しさに『エモノ』を投げ込んでいく。

  そういう方が一定数いて、しかも増加傾向にありますから、
  こういう事件は(形を変えて)
  今後とも繰り返されてしまうんじゃないかと僕は強く危惧しています。
   {/netabare}

本作で描かれた『リアリティショー』もけっこうエグかったんですが、
そこは最後、黒川あかね役の石見舞菜香さんが、
ものの見事にぜんぶもってっちゃいました。よきです。

アイの性格を緻密に分析し、
アクアの前でアイになりきって顔を上げるシ-ンはガチの鳥肌もの。
目のホシってコピーできるのかしら、
そういうしょうもないツッコミがまるで意味をなさないほど、
演出もお芝居も完璧、スヴァラでした。

あと、アイ化したあかねにアクアが簡単に転がされるところが、
ちょろくてかわいかったですよね。


そして 九話~十一話がB小町デビュー編であります。

拙はアイドルというものにほとんどキョーミないですし、
劇中で歌われるB小町の楽曲もなんかちょっとアレな感じなんですが、
そういう拙でもついつい惹き込まれるデキになっています。

  惹き込まれる、と言っても
    アイドルっていいなあ、楽しいなあ、憧れちゃうなあ、
  というミ-ハ-(←死語)な感じではありませぬ。

  B小町メンバー三人それぞれの、
  生きざまなり人間性なりがしっかり鋭く、しかもコミカルに描かれていて
   『お仕事アニメ』そして『青春群像劇』
  としてリッパに成立しているところに惹かれるんですよね。

  プロット自体は、
  有馬かなの職業的葛藤とアクアへの恋愛感情がメインとなっております。

  プロットだけだと、ほんとそれだけ。たいしたことないんですが、
  ドまっすぐなルビーと有馬の対称性や、
  めむちょ(←正式表記は『MEMちょ』)の狂言回し的な役づけ、
  そしてふわふわしてない業界の裏側描写が、
  そのプロットを『青春群像劇』に押し上げているんですよね。

  それでもこの展開が12話つづくと『しんどい』と思うのですが、
  三話ですばっと切って次に進んでいるのが実によき。
  しかもライブシ-ンは早々に切り上げ、
  二期へとつながる『つかみ』をきっちりぶち込んでおりまして、
  まさに完璧な締めだったのではと愚考する次第であります。



拙の全体的な作品評価は、堂々のSランク。
これまで拙が好き勝手に評価してきたアニメのなかで、
レビュー点が歴代三位にランクインしております。

  きらら的なアレだとかラッキーハ-レム系のナニ、
  俺TSUEE! な異世界転生系のアレ、
  登場キャラがみんな花背負ったゲイに見える少女マンガ調のナニ、

  そういうのを『期待しておられない』方には、
  まんべんなくお勧めできる良作ではあるまいかと愚考いたします。


物語はほぼ完璧な仕上がりでありまして、
ムリして突っ込もうと思えばツッコめなくもないですが、
それはあんまり意味がないかなあ、と。
赤坂先生がちゃんと『取材し理解した』うえでのデフォルメだと思いますし、
いちゃもんと膏薬はどこにでもくっつくものでもありますし。

  たとえば、有馬かながアクアにくっついて監督の家へ行ったとき、
  監督のおかあちゃんにご飯のお替りすすめられて
   「あ、大丈夫です。糖質抜いてるんで」
  という言い方でにっこりと断るシ-ンがありますよね。

  この「糖質抜いてるんで」というコトバが誰にでも、
  カントクのおかあちゃんみたいな方にも通じると思ってるところが、
  よくも悪くもいかにもギョ-カイ人。
  こういうセリフって、
  ちゃんとアンテナ立てて取材していないと書けないと思うんですわたし。

  ですから、赤坂先生は『ちゃんとわかった』うえで、
  マンガやアニメに適合するよう、エンタメに話を振ってるんだなあと。
  あとは味付けの『好み』のモンダイですから、
  好き嫌いを言うことはできても、
  良し悪しや正誤で語るのはちょっとチガウような気がいたします。


登場するキャラは、『テンプレ感』が全然ありません。
一人ひとりが背景と独立した思考をもつ『血肉のある』キャラになっており、
誰に対しても違和感なく感情移入していけます。

そういうのってキャラづくりの基礎基本なんですが
いまどきアニメって、半数以上ができていませんよね(←何様発言)。
みんな『設定(器)』づくりにばっか必死になって、
器だけは凝ってるけれど、のっかってる料理(人格)はサルマネ、みたいな。
その点、本作はひとり一人のキャラをじっくりと味わえます。

拙が個人的に好きなのは、めむちょと黒川あかね、です。

めむちょは、苦労人のくせに歪んだところがなく明るくて、
そのくせ群雄割拠のネット界で生き抜くだけのしたたかさと知恵があります。
さらに、
年下のルビーや有馬かなに好き勝手を言われても、
同じ目の高さでワイワイやっていける包容力と謙虚さがステキかと。
拙的『ともだちになりたい女子』ナンバーワンであります。

黒川あかねは、拙の大好きなタイプの『役者バカ』ですね。

私生活においてはほとんど『ジミ女』。
でしゃばることもせず、積極的に何かしようとしてもうまくいきません。
おおよそ、プライベートでオ-ラを発揮するなんて皆無ではないかと。

そのぶん、情熱や才能が『芝居』という領域に特化しています。
ここのところが実によき。
落差が『セクシー田中さん』的で好感もてるんですよね。
   {netabare}
  アニメ業界のキャスティングも、
  実写系ほど極端ではありませんが、
  いわゆる『演技力本位』じゃないところがあります。

  ただ、事務所のチカラ関係で左右されるということはあまりありません。
  本人のビジュアル、ラジオやイベントでのト-クのうまさなど、
  いわゆる『番宣における使い回しのよさ』が、
  オ-ディションで加点されちゃうことがしばしば(しゅっちゅう?)かと。
  製作出資した連中も、ムチャとかクチャとか言ってきますしね。

  役者は『役を演じる』のがお仕事であります。
  ところが『声優』という呼称になると、
  なぜか製作もファンも
  『お芝居以外』の要素でひゃあひゃあ言う方が増えてきちゃいます。
  ほんとやだわ。誰かなんとかしてくれないかしら。
{/netabare}


本作は、そうした『血肉のあるキャラ』をしっかり演じられる、
実力派の役者さんでキャスティングされていて、実に耳ごこちがいいです。

そしてそのなかでも、
拙がとりわけ耳を奪われてしまうのが、
ルビー役を演じている、新人の伊駒ゆりえさんであります。

  お芝居の品質も新人離れしているんですが、
  なんといっても『声質』がすごくいい。おそろしくいい。
  ルビーのもつバカっぽさ、まっすぐさ、純粋さ、熱量みたいなものが、
  『声』そのものからド直球に伝わってくるんですよね。
  こういう役柄なのに『ねらってる感』がまるでありません。

  ルビーって、競走馬なみの視野と思考回路しかもってないキャラなのですが、
  伊駒さんの声質とお芝居によって、
  そこのところが『魅力』の領域にまで押し上げられています。

  これ、天から与えられたすごい資質だと思います。
  ただし、使いどころがムズカシイかと。
  きらら系とか演らせたら秒で埋没しちゃいそうな声質ですし。

  すっごく丁寧なくせに思い切ったお芝居もできる、
  ほんと貴重な人材だと思うので、
  うまく育成して大成させてあげて欲しいですね。

ちなみに。有馬かな役の潘めぐみさん、めむちょ役の大久保瑠美さんって、
いつの間にか34歳になられてたんですね。
落ち着いた、幅と奥行きのあるいいお芝居をされています。
(もう、うかつに「潘さんのお嬢さん」なんて呼んじゃイケナイですよね)


音楽は、OP・EDだけなら文句なしの五点満点。
楽曲ももちろん素晴らしいんですが、
それに合わせたカット割りと作画にタマシイ入ってます。
ほめどころはたくさんあるんですが、
とりわけ、アイとルビーの『類似性』と『相違点』の描き分け、すごいです。

  ただ、残念ながら、
  B小町の楽曲とか有馬かなのPVとか、
  劇中歌がイマイチだったので満点ならず。おしいっス。


作画は、あくまでも拙の『好みのモンダイ』で四点にしてますが、
全体的に、とてもよく描けていると思います。
キメなきゃいけないところは、きっちりキメていますしね。

  ほんと『好み』とか『相対評価』のハナシであって、
  コレ、という欠点があるわけではありません。
  ぐいぐい惹き込まれるレベルの映像ですのでご安心をば。



いずれにいたしましても、欠点らしい欠点のない作品であります。

とにもかくにも構成とテンポがいい。
三話単位でメインモチ-フが変わりながらも、
前のモチ-フと人脈・情報が密接に連動して奥行きが深まっていきます。
この構成が緻密にできていますから、
根気のない拙でも
テンション落とすどころか回を追うごとに惹き込まれていきましたしね。

お芝居に関するウンチクの部分も、
もちろん脚色・デフォルメはされてますが『ホンモン』であります。
(アイドルやユ-チュ-バ-に関しては正直わかりませぬ)

  赤坂先生、ほんときっちり取材したんだなあ、
  と思わされる描写があっちこっちにあって感心させられることしきり。
  ここのところがしっかり描けているからこそ、
  それが理不尽によじ曲げられてしまう『エンタメビジネス』の、
  光と闇が鮮明に浮かび上がってくるんですよね。


ところで、第二期は『2.5次元編』からスタートだそうです。
(いわゆる『マンガ原作舞台編』ですね)

テレビドラマと舞台では、求められるお芝居が、
それこそ『声の出し方』からしてまったくチガウものであります。
そこのところを、
アニメでどんなふうに表現されるのかとても楽しみです。
ほんと、わたしは楽しみ。楽しみすぎて死にそう。

  ちなみに、拙は2.5次元舞台なるものを観たことがないのですが、
  知り合いがチョイ役で出ておりまして、
  フライヤーもらったついでにいろいろ聞かせてもらいました。

  とにかく演出とかアクションがど派手で、
  高所からの飛び降りとかバク宙とか、やたら体力使うんだとか。
  (もちろん、作品とか役柄によると思いますが)

  そういうのをリハの段階から、
  カントクが「よっしゃ」というまで際限なくやらされるので
  「いやもう、カラダぼろぼろっスよ」
  とかなんとか、ひきつり笑いを浮かべながら話してくれました。
  (超イケメンのひきつり笑いって、見ててオモシロいです)

  ちゃらちゃらしてるような舞台でも役者はタイヘンなんだなあ、
  そんなことをつらつら考えたわけですが、
  いやいや、同情するぐらいならチケット買ってあげなさいよ、僕。


************************************************


ここからは、完全なオマケ。
世間を騒然とさせた『セクシー田中さん』事件に関する私見です。
本作とはまるっきり関係ありませんし、
読んで楽しい気持ちになれるハナシでもありませんから、
ネタバレで隠しておきます。

お断りしておきますが、
僕は『マンガ原作テレビドラマ』の仕事を受けたことはありません。
(企画モノの仕事ならあります)
自分がテレビに出演した経験も、二回しかありません。

ですから、情報ソースはいろんな機会で知り合ったテレビマンや、
漫画家さん、出版社の方々ということになります。
決して『当事者』ではないので正確性は担保されておりません。

また、ここから書くことは、
コンテンツビジネスやネットリテラシーに、
興味やモンダイ意識を抱いておられる方むけのおハナシであります。

事件の概要を把握されていることを前提に書いていますから、
知らない方はおいてけぼり。
そのへんはどうかご了承くださいませ。
{netabare}

一連の報道やネットの反響を見ていて僕が危惧していたのは
  脚本家の相沢友子さんが自殺されないか
という一点のみでした。
今日までそうした悲報が報道されず、ほっとしています。

一時期のネット上では、
相沢さんの最初の投稿に関する批判だけではなく、
彼女の人格を否定する声、
それも三流週刊誌の噂話レベルを真に受けて糾弾する声が、
あたかも正論のごとく飛び交っていました。

そうした声に対する僕の感想は、
たいへん汚い言葉になって申し訳ないのですが、
  ふざけんなよド素人が
というものでした(たぶん、同業者の多くがそう感じたと思います)。

  脚本家がプロデューサーの指示・意向を無視して、
  勝手に原作を改変することはありません。
  (そういう方がいる『可能性』は否定しませんが、僕は聞いたことありません)
  こうした方が面白くなるんじゃないか、という『提案』があっても、
  必ずプロデューサーに(ほとんどは事前に)確認を取ります。

相沢さんご自身が、最後のブログで
  >私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました。
  >もし私が本当のことを知っていたら、という思いが頭からずっと離れません。
ということを明言され、
最初にSNSで発信してしまったことを猛烈に悔いておられました。

その言葉を積極的に疑うべき理由は『ない』と僕は思います。
事前に全てを知らされていたのなら、
ああいう形で最初のSNSを発信する理由がありませんから。


  相沢さんの言葉から推察できるコトの経緯はこんな感じです。

  プロデューサーに言われたとおり粛々と作業をしていたら、
  次から次へと原作者からリテイクが入ってきた。
  さらに、伝聞で聞いた指示どおり直したのに、
  同じ個所に対して再びリテイクになることが頻発した。
  やりにくい&わけがわからない状況でストレスがたまっていった。

  そしていきなり
  原作者が「相沢はダメだ、ラスト二話は自分で書く」と言ってると告げられ、
  決まっていた仕事を降ろされた。
  (これ、脚本家にとっては『恥』で『負のキャリア』になります)

  しかも、上がってきたラスト二話の脚本は、
  ストーリーは原作と別物で、
  おまけにピンとこない、中途半端で面白くない内容だった。

  さらに、ラスト二話は原作者が書いたものであるにもかかわらず、
  視聴者から「相沢が書いたもの」と見なされ、
  つまらないモノを書く脚本家だと批判される状況におかれた。

  その理不尽さに耐えきれなくなり、
  そうした状況を誰かにわかって欲しくて
  ついSNSで発信してしまった。

たぶん、そんなところだったのだろうと僕は推察しています。
そんなことあり得る業界なんですか、
という問いに対する答えは「ふつうにあり得る業界」です。


もちろん、制作の裏側をSNSで発信してしまったことは、
職業倫理として批判されるべきことです。
しかし日本全国の、業界事情を何も知らない赤の他人から
  『人殺しよばわり』
  『全人格否定』
をされなければならないほどの大罪だとは、僕には思えません。

最初にSNSで発信したことが相沢さんの罪だ、人殺しだ、というなら、
それにのっかったネット住人も同罪です。

真偽もわからないまま相沢さんのSNSを鵜呑みにし、
故芦原先生を『勘違いマンガ家』と断定。
罵詈雑言を書き散らかし、
先生がことの経緯をSNSで説明せざるを得ないように追い込んだわけで、
彼らネット住人たちは全員『人殺し』です。

そしていま現在、
業界のことなどなにも知らないのに勝手な正義感を振り回し、
相沢さんを糾弾し続けている人たちもいます。
もしも相沢さんが自殺をしてしまったら、
かれらもまた、全員が『人殺し』の仲間入りです。

  僕はあえて『人殺し』という極めて強い言葉を使っています。
  言葉とは、
  ほんとうに人を殺せる恐ろしい道具なのです。


また、日テレの原作使用料が数百万円だったことを、
安すぎる、原作者軽視だ、
なんて騒いでいる方も多いですが、これもおカド違いな発言です。

テレビドラマ化は、原作本の最強販促策です。

ドラマ化されると原作単行本は、ほぼ間違いなく増刷・増販になります。
『セクシー田中さん』は既刊7巻です。
これが単巻あたり15万部売れただけでも105万部の増販。

出版社の一冊あたり限界利益は原作印税を差し引くと150円ぐらいですから、
それだけで1億五千万円以上の利益になります。
原作者にも、印税10%として5700万円以上の金額が支払われます。

ゴールデン帯で放映された原作の増販はそんなものではありませんから
電子書籍などの関連売り上げを含めると、
その数倍の利益が原作者と出版社にもたらされることになります。

  このことが、原作者軽視の一因になっていることは否めません。

  テレビ局は、それだけの利益を相手にもたらすわけですから、
    視聴率がとれるよう、好きに改変させてよ。
    結果的に、そうした方がそっちの利益になるわけだしさ。
  という言い分になっていきます。
  (彼らは彼らで、コンマ1%でも視聴率を稼ぎたいのです)

  出版社は、いまの出版不況で経営が大変ですから、
  目の前にある何億円という利益をけっとばす覚悟がなかなかできません。
  結果、テレビ局にたいして弱腰なことが多くなります。
  (編集者は、ほとんどが作家を守ろうとしますが、
   従業員個人が会社の経営にタテつくことがいかに難しいかは、
   論を待たないところかと愚考します)

  原作者は、ほんと『人による』としか言いようがありません。

  ただ、カネよりも作家魂や原作愛を貫こうと思っても、
  ふだんお世話になっている・自分を育ててくれた出版社や担当編集者が、
  なかば人質にとられている状態なので、
  板挟みで悩み苦しむこととなるケースが少なくありません。
  (そして、なぜか出版社は、作家をテレビ制作者に会わせたがりません)

  このあたりのパワーバランスは、ほんとケースバイケースです。

  あまりにもケースバイケ-スすぎて、
  契約書は統一された『ひな形』を使用するのが一般的です。
  当事者名や金額などを書き込むだけで、
  個々の約束ごとをいちいち契約書に明記するということは、
  かなり稀ではないかと思われます。
  (これは、契約実務を経験した方ならご理解いただけることかと)


いずれにいたしましても、
そうした『利害関係』『パワーバランス』『過去慣習』が複雑に絡み合い、
絶望的な『伝言ゲーム』になっていたことが強く推認されます。

もちろん、僕は相沢友子さんを個人的に存じあげているわけではないので、
彼女が『悪の権化』であった可能性を完全否定できません。
できませんが、そう考えている業界人は、ほとんどいないと思います。


ちなみに、事件を時系列でみると「ん?」と思うところがあります。

① 12/24 ドラマ最終話放映日
    相沢氏が、原作者の希望で『脚本協力』になったとSNSで発信。
    (この段階では、攻撃的な表現はありません)
       ↓
② 最終回の内容を批判するコメント・DMが多数、相沢氏へ。
       ↓
③ 12/28 相沢氏がSNS再発信。
    9、10話の脚本が原作者の手によるものだと明記。
    『脚本家の存在意義について深く考えさせられる』
    『苦い経験』
    『同じことが二度と繰り返されませんように』などと記述。
       ↓
④ ネット上で、故芦原先生に対する批判・誹謗中傷が大量発生。
       ↓
⑤ 1/26 故芦原先生が、小学館とすり合わせのうえ、
     経緯説明する文章を発信。
       ↓
⑥ 今度は相沢氏への批判・誹謗中傷が殺到
       ↓
⑦ 1/28 故芦原先生がXの投稿削除、失踪。最悪の結末へ。


これ、⑤までの過程においては、
芦原先生が自死を選ばなきゃいけない理由がなにもないんですよね。
間違ったことを発信されて炎上していたので、
あらためて事実確認を行い、
正しいことを発信しただけのことに過ぎません。

そして⑥の状況を『客観的に』見て心を痛めたのだとしても、
そこは再びSNSでフォローすれば、
事態の沈静化が図れたのではないかと思われます。

  ですから、
  1月26日から28日までの間に、
  先生に対して直接、死を決意させるだけの『なにか』があった。
  そう考えるのが自然であると僕は思います。

  そして九分九厘、
  その『なにか』は番組の利害関係者からもたらされています。

いずれにいたしましても、
本件は刑事事件ではありませんから捜査のメスは入らず、
真相は闇の中に埋もれていくと思われます。

いまはただ、故芦原先生のご冥福を祈るばかりです。


  なお、本レビューのタイトルに関し、
  ああいう事件があったのに『不謹慎』だろう、ふざけんな、
  という方もおられるかと存じます。

  そういう考え方を、僕は決して否定いたしません。

  ただ、少なからずモノづくりに関わってきた者としては、
  自分の魂を削るようにして描いた作品が
    あたかも『忌み言葉』のように扱われる
  ということを望むような作家は
  ほとんどおられないのではないかと愚考しております。

  未完の名作としてあたりまえに扱う、
  それが僕の弔意であり、先生へのリスペクトです。

  そのことを不快に思われる方には、本当に申し訳なく思います。
  ただただ、
  己の文章と人間としての未熟さを恥じ入るばかりです。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「虚構」と「現実」のお話。(【】の意味、モチーフは「天岩戸」?を追記)

『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』などの赤坂アカ(現在は漫画家としては引退し漫画原作者に専念)、『クズの本懐』などの横槍メンゴ(作画)による原作漫画は、『週刊ヤングジャンプ』と『少年ジャンプ+』(いずれも集英社)で連載中(既刊13巻、原作既読)。
アニメ1期は、全11話(ただし、第1話のみ90分。2023年)。原作は、漫画と異なり、赤坂アカと横槍メンゴの連名。監督は、『私に天使が舞い降りた!』、『恋する小惑星』などの平牧大輔。制作は、『イエスタデイをうたって』、『NEW GAME!』などの動画工房。2期は2024年7月から放映。
(2024.4.7 概要を追加、長いので…2期に向けて一部推敲)

タイトルの「【推しの子】」とは、主人公(アクア:CV.大塚剛央)が「推し」ていたアイドル(アイ:CV.高橋李依)「の子」に転生したという意味(さらに、【】の意味とそこから考えられる本作のモチーフの考察を末尾に追記)。

そうすると、アイのアイドルとして輝くティザービジュアルや、恋愛コメディの『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカ原作ということもあり、アイドルのファンが、そのアイドルの子としてアイドルとキャッキャウフフする話かと思いきや…
実は、結構、ドロドロとした内容なので、「甘いと思って食べたら苦かった。だから、美味しいと思わなかった。」という現象がおこる可能性がある(※ただ、本作は、そのミスリードを狙っていると思われるため、そういう手の込んだことをしてくる作品ともいえる。)。

そこで、観る前のミスマッチを防ぐため、注意事項について必要な範囲で核心的なネタバレに触れないよう心がけたので、視聴の判断に迷っている際は参考にしてもらえれば幸いだ。

【注意事項】
{netabare}まず、第1話の内容は、アイが主人公たち(アクアとルビー:CV. 伊駒ゆりえ)を産んで数年間育児をした後、ファンに殺されるまでを描いている。もっとも、そのファンがアイの関係者しか知るはずのない情報を知っていたことから、そのファンに情報を漏らしたアイの関係者がアイ殺害の黒幕と考えられる。
そこで、第2話以降は、高校生となった主人公が『かぐや様』同様の恋愛コメディ要素も交えながら、その黒幕の正体を暴いてアイの復讐を果たそうとする復讐劇が始まる。
したがって、ミステリーや復讐劇の要素が話の根底にあるので、どこか主人公のアクアに暗さがあって、単に明るいだけの作風ではない(ただ、このあたりは、1話の感じで2話以降からゴリゴリのミステリーかと思ったら、ミステリー要素が控えめになって、意外と恋愛・コメディ寄りという感想もみる。)。

次に、本作は、社会問題ともなったフジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さんが命を絶った事件に酷似した内容を含んでいる。また、この問題に鋭く切れ込む分析や視聴者に問題提起もしているので、完全に大人向け。

最後に、芸能界の裏の部分を結構赤裸々に描いている(かなり具体的に描かれているので、関係者に取材したのではないかと思われるレベル)。
したがって、アイドルについては、現実を知りながら、それでも夢を追い続けるというリアリティのある描き方となっているので、アイドルを単に華があって夢のある職業というような描き方をしていない。{/netabare}

というわけで、単に明るい話ではなく、ミステリー、復讐劇、社会問題、芸能界の裏側といったグロテスクなリアリティも含んでいるので、気楽に観ようとすると面食らう可能性がある。

ただ、そういう内容だと知ってみれば、緻密に組まれたプロットに引き込まれ、面白いこと請け合いの作品である。


【「言葉によるコミュニケーション」(感想)(以降、核心的なネタバレを含むので注意!)】
{netabare} 私は、原作未読で、今クールで話題になっている、なんかアイの目の★が輝いてる、原作が結構売れている、『かぐや様』の赤坂アカ原作くらいの知識で観始めたので、本作の内容のグロテスクさに面食らった人間の一人である。

ただ、私はたまたまグロテスクなリアリティが好きだったので、話数が進むごとに引き込まれたが、上でも書いたが期待していないと面食らうだろう。

特に恋愛リアリティ番組の話は、よく知りもせず勝手な憶測で相手を非難するSNS等の書き込みが、非難の対象とされた者を精神的に追い詰めていく様子を木村花さんの知り合いにPTSDの症状を引き起こさせる程度に赤裸々に描かれている。

匿名だから、金をもらってないから、たくさんの人がみるわけでもないから、相手を傷付けたとしても他にもたくさんいて自分のせいではないから、とコメントを書く側は、気軽に書くのかもしれない。しかし、それがもたらす結果は、時に人の死という取り返しのつかないものとなる。

非難の原因は、お互いの誤解やコミュニケーション不足から生じることが多い。
本作でいえば、あかねは、ゆきと和解していたにも関わらず、その部分を番組制作サイドにカットされ、あかねを視聴率のために悪女にするという演出がなされたため、和解を知らない視聴者が、あかねに対する非難をSNSで繰り広げることになる。
また、本作では、木村花さんの母親が娘の事件と酷似した内容を娘の命日に近い日に扱ったことに配慮不足と憤ったらしい。しかし、娘と同じ境遇の者を再び出さないという点で両者は一致できるはずなので、これもお互いのコミュニケーション不足という似たような構造がある。

言葉によるコミュニケーションは、不完全であるがゆえに、その扱いには常に細心の注意を心がけたいものである。{/netabare}


【「本作のテーマは?」(2023.7.3加筆追記)】
{netabare}2期に向けた自分の考察をまとめる追記。

まず、本作のテーマについては、「虚構と現実」、「フィクションとリアル」、「ウソとホント」。

よくよく考えれば、私がこのレビューの冒頭で注意喚起している内容が、「虚構と現実」だなあと。
スポットライトを浴びるアイのティザービジュアルから、「華やかなアイドルの話」(虚構)かと思って見ると、アイは1話でファンに殺され、アイドルの厳しい実態まで暴露され、グロテスクな「現実」を見せられる結果となる。

あと、「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」というキャッチコピー。嘘だと視聴者に分からせるには、現実を知らせる必要がある。だから、現実を描く。

ただ、「虚構と現実」のギャップを描くだけではなくて、虚構を演じているうちに、それがリアルになることの功罪(善し悪し)が、テーマなのかなと。

例えば、アイは、初めは愛情を知らない自分がアイドルなんかできないって言ってたのに、アイドルを演じるうちにアイドルになっていった。

でも、アイは、愛情を知らないから、ファンに対して虚構の愛を完璧に演技して振りまけたというのは違うと思っていて。
どういうことかというと、声優の津田健次郎さんが、演技において、自分が全く経験したことのない感情を完全に0ベースから作っても、その感情にはリアリティが感じられないので、共感されないといった趣旨のことを言っていて(詳しくは、齟齬があるかもしれないので鈴村健一社長のところのyoutubeを見てください)。
実際、アイは、一部のファンに作り笑顔を悟られていた。だけど、アクアたちを産んだ後、子供の事を想って自然な笑顔ができるようになった。
1話の最期のシーンでも、最初は「家族ごっこ」だったのかもしれないけれど、子供たちに向けられた最期の愛情は、嘘ではないでしょう。だから、アイは、産後、誰からも愛されるキャラクターになりえた。そこに嘘はなかったから、一部の例外もなく万人に愛されるキャラクターになり得た(アイは自分を殺したストーカーすら愛そうとしていた。)。

身近でも、最初は、経験がないから、そういうものだと「自分が想像していたもの」(虚構)を演じていたら、そのうち経験を伴って、それが本当になったなんてことはありますよね(例えば、【母親】、【上司】とか)。

あと、アイは、電話での会話の感じ(高橋李依さんの演技)しか根拠がないんですが、もはや菩薩のようだったので、双子の父親に騙されているとわかったうえで、それでも本人が幸せならいいじゃんと悟ってたんじゃないかって感じがしました。

だから、きっかけは「ウソ」だったのかもしれないけど(愛情を知らないなら僕と家族を作ってみればいいとか言われたんじゃないでしょうか)、現実と真剣に向き合っていくうちに、ウソではなくなっていくを良い方向で体現したのがアイだったのかなと。


対して、ゴローは、アイの復讐を果たすアクアという虚構を演じているのではないでしょうか。なぜなら、アクアの性格は、転生前の産婦人科医ゴローのものと比べて別人格かと思うくらい変わっている。それに、アクアは、自らキャラを作ることが自分の精神を守ることに繋がるとも言ってましたしね。
仮に、ゴローが完璧な復讐を果たすためにアクアを演じているのだとすれば、それがリアルになるというのは、必ずしも良いことだともいえないので、悪い方向で体現するのがゴローなのかなと。


他にも、苺プロダクションの社長夫人ミヤコが、はじめは仕方なかったのかもしれないけれど、役割を演じることで、すごく変わっている。当初は、芸能関係者になって、イケメンと再婚することが目標だったり、アクアたちの出生の秘密を週刊誌に暴露しようとするようなキャラだったのに、芸能プロダクションの社長や母親を演じるうちに、すっかりそれが板についてきている。
(「板につく」を調べてみたら、演劇と関係があるようなので、今後キーワードになってくるかも?『板につくの「板」は板張りの舞台のことで、「つく」は見事に合うことを意味する。 経験を積んだ役者の芸は、舞台にしっくりと調和されていることから、経験を積んで動作や態度が職業などにしっくり合うことを「板につく」と言うようになった。 「板付き」という舞台用語を語源とする説もある。』(語源由来辞典))

恋愛リアリティ番組の内容も、テレビ番組で恋愛を演じていたら、リアルの恋愛に発展したとみることができる。また、アクアとあかねがあくまで恋愛の演技を継続しているのが対照的。


本作は、こんな感じで、今のところ説明できそうなんですが、この整理が当たっているかも含めて、二期が気になるところですね。


【遂に漫画に手を出す(笑)ただ、アニメ勢に対する核心的ネタバレはないと思う(2023.7.11追記)】
続きが気になって漫画を読み始める(笑)。漫画では、アニメで結構カットされているシーンがありますね。漫画で気になった描写があったので、備忘録的に追記します。

漫画の1巻8話、アニメだと1話の最後の方、イチゴ社長がアイをスカウトするときの回想シーン(アニメだと漫画のセリフを全部言ってなさそうなので、知りたくない人は回避推奨)。
漫画だとアイは、{netabare} 「嘘が本当に その言葉を聞いて私はアイドルになることを決めた 私は誰かを愛したい 愛する対象が欲しかった アイドルになればファンを愛せると思った 心の底から愛してるって言ってみたくて 愛してるって嘘を振りまいてきた ルビー アクア 母親になれば子供を愛せると思った」 {/netabare}
と言っている。
ただの回想シーンではなく、アイがアイドルになるきっかけとなる重要なシーンなので、「ウソとホント」、そして、ウソをつき続けるうちにそれがホントになる、という構図を補強する内容。

あと、背景が黒く塗りつぶされている吹き出しがあり(漫画ならではの描写)、その内容に「グロテスクな現実」が含まれているので、「きれいな嘘と汚い現実」を意識的に対比しているのは間違いなさそう。

目の★にも白と黒があり、演じている役割が愛などの善の方向でリアルになると白く輝き、復讐などの悪の方向でリアルになると黒く輝くと説明できなくもない。それが強くなると両目になる?
日本のアニメ・漫画の登場人物の目は、なんでそんなキラキラしてんだと揶揄されてきたわけですから、漫画・アニメの表現として、すごく面白い試みですよね。{/netabare}


【【推しの子】の【】の意味は?】
{netabare} 漫画1巻は2話から冒頭で後に撮られることになる映画のインタビューが入っているのですが(アニメではカット)、そこで、インタビュー【アイドル】、【マネージャー】、【ドルオタ】という表記がある。これが【推しの子】と関係あるとすると、アイドルやマネージャーは「役割、役目、配役」と抽象化できます(全く関係ない可能性もありますが、設定がしっかりしている漫画は、結末をある程度決めているので、序盤でそれを匂わせてくることが多いですよね)。

これと私の上の整理(「ウソを演じているうちにホントになる」)を併せて考えると、【推しの子】とは、アクアとルビーが「推しの子」という虚構の役割・役目・配役を演じていると解釈できます。

ただ、正確なタイトルには、【】の外側に線があります。私は、これを二重括弧(【【 】】を省略した形)と捉えて、アクアとルビーが二重の意味で「推しの子」を演じていた。つまり、アクアとルビーは、自分の意思で「推しの子」を演じていると思っていたら、実は日本神話で芸能を司る神であるアメノウズメに与えられた役割を演じていただけだった(そのために転生させられ、アメノウズメの手のひらの上で踊らされていた?そうすると、真の黒幕はアメノウズメでしょうか?)、と解釈すれば綺麗にタイトル回収できそう。もっとも、目的が不明ですが…(アメノウズメがサルタヒコと巡りあうためとかだとドラマチック?)。

日本神話と関係があると考えるに至ったきっかけはいくつかあって、ミヤコがアクアたちを週刊誌に売ろうとしたとき、ルビーは唐突にアマテラスオオミカミを名乗った。ルビーは、12歳で亡くなっているので、前世の知識だとしてもあまりに具体的すぎて不自然な演技。
そして、ゴローが勤務していた病院のあった宮崎県の高千穂町には、アメノウズメがサルタヒコと結婚したとされる荒立神社がある。
ここまでがアニメ勢にもネタバレにならない根拠ですが、漫画勢には、これ以上の根拠があることはいうまでもないでしょう。

あとは、他の方のレビューを見ていて、「劇中劇」という言葉をみつけて、仮にアクアたちが二重の意味で「推しの子」を演じているのだとすれば、上でしたような解釈もできるなと。

最後に、私の考えが正しいというつもりは全くありません。全く見当はずれなことを言ってる可能性もあると思っています。ただ、こうやって色々と考察できる【推しの子】の魅力を少しでも伝えられればと思っています(こんなことをやってるうちに、ついつい色々と書いてしまい段々長くなってすいません)。 {/netabare}


【【推しの子】のモチーフは、日本神話の天岩戸か?(原作漫画12巻読後の考察。アニメ勢はネタバレ有り。)(2023.7.23追記)】
{netabare} ようやく最新12巻まで読み終わりました。考えながら読むので1冊読むのに2時間くらいかかりました・・・。私のレビューが、興味の向くままに書いていたら、ツギハギだらけで読みづらくなってしまい大変申し訳ないのですが(多分、これで最後だと思う・・・)、2期への期待と現時点での考察をまとめておこうと思います。

【推しの子】は2期が決定していますが、2期は原作漫画の他メディア展開の裏事情とか、舞台における役者同士の駆け引きだったりがメインになってくると思うので、また好き嫌いがはっきりしそうな内容になりそうです。
ただ、舞台における役者の演技の駆け引きは、無音声かつ静止画の漫画だと表現しにくいので、音声有りかつ動画のアニメ向きとはいえます。それだけに声優の演技と作画にかかっているともいえるので、楽しみではありますが、アニメ化は大変そうです。


【【推しの子】考察の現時点でのまとめ】
今の時点で考察をまとめると、【推しの子】は日本神話の天岩戸の話をモチーフにした話ではないかと考えています。

まず、天岩戸の話とは、簡単に説明すると、日本神話(古事記)で、アマテラスオオミカミ(太陽神)が天岩戸(洞窟)に引きこもってしまったので、世の中が闇に包まれ様々な禍が発生した。しかし、アマテラスがなかなか出てこないので、アメノウズメノミコトが岩戸の前で(セクシーで)楽しそうに踊り、それを見た八百万の神が一斉に笑ったところ、アマテラスがそれに興味をもって岩戸を少し開けたので、それをきっかっけに天岩戸から出てきたというお話。

次に、カミキヒカルは、アマテラスなんじゃないかと思っています。おそらく漢字が、「神木光」になると思われるので、「神」と「光」から、アマテラスオオミカミ(天照大御神)が連想されるからです(現時点でカタカナ表記なのは、漢字にするとあからさまなので、それを隠す意図ではないか)。
そして、カミキヒカルは、両目が黒い星であることから闇落ちしていると考えられるので、天岩戸に引きこもった状態のアマテラスを表しているのではないでしょうか。

次に、アクアと五反田監督が製作している『15年の嘘』という映画が、「アメノウズメが岩戸の前で踊った」に当たると考えられます。
どういうことかというと、この映画は、アイ殺害の復讐を果たすため、事件を白日の下に晒して、アイ殺害の黒幕と考えられているカミキヒカルを追い詰め、引きずり出すために作られたからです。これは、アマテラスを(事件の)闇の中から引きずり出すという点で、アメノウズメが岩戸の前で踊った理由と同じになる。つまり、アメノウズメがアマテラスを引きずり出すための踊り(芸能)として用意したのが本作では『15年の嘘』なのではないでしょうか。(漫画では、アメノウズメと思われる少女がアクアとルビーに役目を果たせと言っている。)

そうすると、私が以前【推しの子】の【】の意味の考察でした、【【推しの子】】が雨宮ゴローと天童寺さりなが二重の意味で「推しの子」を演じている象徴だとして、アメノウズメが何の目的でゴローとさりなを星野アクアとルビーに転生させたのかが回収できる。

【推しの子】の日本神話との関連性、タイトルの意味なんかを考えると、こんな感じなんじゃないかというのが今のところの考察のまとめになります。上でも書いたのですが、こんな感じで説明できるから奥の深い作品だよねってのが一番伝えたいことです。とにかくそれが楽しい。個人的には一通り考えたのですっきりしました(笑)。これで心置きなく2期を迎えられそうです。


ただ、アイが五反田監督に託したDVDの謎がわからない(材料が不足しているのでこれ以上考察はしませんが・・・)。おそらくアイは、自分の命が長くないことを悟っていたから、遺言のように子供たちにDVDを残したのだと思っています。
ここから先は、根拠がほとんどないので想像になりますが、アイは、劇団ララライのワークショップでカミキヒカルと出会い、そこでカミキから洗脳・マインドコントロールされて、本来のどす黒い本性を隠して、明るく愛情あふれる虚像(アイドル)を演じることができるようになった。カミキはアイドルとして成功させたアイを殺害することで自己の存在意義を確認する。一方、アイは、自分がカミキに利用されていることに気づきながら、闇落ちするより、嘘でもいいから明るく愛があふれる人生の方がいいと悟ったとか。

映画『15年の嘘』の内容がアイ殺害の黒幕に対して、アイ自身が「許し」ていたのかどうかがキーっぽいので、そんな感じなのかなあというのが現時点での妄想です。{/netabare}


【早くも天岩戸説否定される?(笑)(※漫画最新刊13巻のネタバレを含むので注意。2023.11.22追記)】
2期始まる前に忘れそうなので…備忘録的に追記。
{netabare} 13巻で謎の少女がいうには、「前世の記憶を持つ者が神」らしいので、この少女とカミキヒカルが「神」っぽい。

それで、13巻の問題の発言は、「芸能は私の司る所じゃない あくまで私は月の光と共に人を導き運命を司る…」つまり、私は、アメノウズメではなく、ツクヨミだと言っているわけです。
というわけで、天岩戸説の前提となる私の謎の少女がアメノウズメ説はハズレです。しかも、彼女は、その後、明確にツクヨミ表記で出てきます(笑)。

ただ、カミキヒカルは、アマテラスの生まれ変わりで闇落ちしており、そこから引っ張り出そうとしているという天岩戸説は維持できそうです。

なぜなら、ツクヨミは、アマテラスと兄弟関係にあるので、ツクヨミがアマテラスにこだわる理由が出てくる。そして、ツクヨミは、アクアのカミキヒカルに対する復讐を成就させようとしている。そうすると、ツクヨミがカミキヒカルへの復讐に関与する理由は、彼が兄神のアマテラスだからと説明できそうだからです。

また、ツクヨミがカミキヒカルを罰しようとしているのは、兄神であるアマテラスが闇落ちしているからという説明もできる。実際、人知れず悪いことしてますからね。
加えて、アクアとルビーが前世にゴローとさりなとしていたのは、宮崎県高千穂町。その周辺には、特に岩戸隠れ神話にまつわる地名が多く存在するので、これが無関係とは思えない。

そうすると、天岩戸説自体は、まだ維持できそうです。ただ、天岩戸の話なら、アメノウズメは必須でしょうから、謎の少女がアメノウズメでないなら、アクアとルビーがアメノウズメなのか、アイがアメノウズメなのか、はたまた別のもの(映画『15年の嘘』)なのか。
また、ツクヨミがアマテラスに対して直接手をくださず、アクアたちを利用するという間接的な手段を用いている点も気になるところです(太陽と月の神なので、同時に近くにいられず、お互いに直接会うことができないとか?)。
ただ、ツクヨミの名前は、ゲームの『女神転生』などで知ってる人が多いかもしれませんが、改めて調べてみるとほとんど何も記述されてない神だったんですね(創作でどう埋めてくるのか)。そうなってくると、三貴神のもう一人、スサノオも出てくるのでしょうか。

ツクヨミというキャラが明確に出てきたことで、アクアたちの転生には、【【推しの子】】というタイトル通り、日本神話に関係する二重の意味がありそうです。

謎の解明を先延ばしにして、ツクヨミとアマテラスの前日譚を描いた神代編とかに大々的に突入しないと思うので(回想とかはありそうですが(笑))、クライマックスまで見逃せませんね。

あと、古事記によれば、イザナギノミコトの左目からアマテラス、右目からツクヨミが生まれたこと(ちなみにスサノオは鼻)と、本作での目の星の意味が関係してくるかもしれませんね。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

63.2 4 東京で漫画原作なアニメランキング4位
終末のハーレム(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (198)
651人が棚に入れました
時は近未来――2040年の日本・東京。ある難病に侵された青年・怜人は幼馴染の絵理沙と再会を誓い、病を治すため“コールドスリープ"することに。5年後に目を醒ますと、世界は大きな変貌を遂げていた。MK(Male Killer)ウイルスによって地球上の99.9%の男性が死滅。地上は5人の男に対して50億の女性が存在する、超ハーレムとなっていた。MKウイルスへの抵抗力を持つ男性“ナンバーズ"は、わずか5人。その1人である怜人は、残された女性たちと人類の存続のため“メイティング"することを求められる。パンデミック後の世界に待っていたハーレム生活。同時に、怜人はナンバーズを巡る世界的な陰謀に巻き込まれていく。押し寄せる誘惑を乗り越え、世界を救うことはできるのか。

声優・キャラクター
市川太一、白石晴香、大地葉、山根綺
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

前代未聞の中途半端さ。これが打ち切りじゃないから余計始末に負えない。

 作品について言えば、SF設定は悪くはないですけどUWが凡庸ですね。

 そして、ハーレムの名が示すように男の夢を見せるためだとしたら、シリアス設定がノイズになってしまっています。元カノに対する操の立て方が人類滅亡の危機に対して軽すぎます。

 描きたいものが、女が性交を求めて迫ってくるでも頑なに拒否する…巨大な陰謀との対比でもはやギャグですよね。真面目にストーリーをやればやるだけ笑ってしまいます。
 それが狙いなのかもしれませんが、最早元カノとの恋愛が茶番ですよね。

 これを良い作品にするためには、SF的なぜの部分と、元カノそしてあの世話になったヒロインとの関係性などの結末までのヒューマンドラマの部分解決が提示されるべきでしょう。
 性と愛情の問題をやるならやるでそこをクローズアップすればいいし。いずれにせよ、本作は結末があって初めて成り立つ物語です。これを11話で見せて中途半端に終わらせれば、SFもドラマも吹き飛んで性的なコンテンツに堕してしまいます。

ジェンダー問題とか少子高齢化問題、草食化問題、ポリコレ問題に切り込むわけでもなくエロコンテンツ…それもオカズにもならない半端なコンテンツで終わってしまいました。
 こういうアニメの作り方でどんどんコンテンツを殺して行けば、コミックもアニメも終わってしまいます。

 特にこの22年冬アニメはひどかったですね。「進撃の巨人」が結末を迎えるのが救いなくらいでしょうか。異世界はすべて半端、SFは質が悪い。特に本作は延期までして放映してこれで終わりですか?前代未聞の中途半端さですね。延期後ということは、初めからこれが打ち切りじゃなく計画通りということですよね。余計始末に負えないです。
 人気があれば2期という作りではないですよね。原作の中途半端でぶった切って、「どう続き見る?ならなんか買って」でしょうか。

 日本は、映画、ドラマ、小説に続いてアニメまで死にかけています…ここで踏ん張ってほしいなあ。

 評価はオール2です。オール1はなんか違う気がしますので…でも正直ドクロマークですね。



以下、規制について

 規制の方向性の勘違いですよね。BLOに行った苦情は、やはり「女は子供を産む機械ではない」ということでした。1話を見たときのレビューで書きましたが問題になるのはこっちのほうだろうな、と思っていました。

 つまり、のり弁当にする前に、何が引っかかるかを制作者側が理解できていないということですね。何も勉強していないということです。頭を使っていないということです。

 裸体や性行為もやりすぎは良くないですが、18歳以下には本物は見せないという社会規範を押し通すなら、私はマンガ、アニメ等のマイルドなコンテンツで見せればいいと思います。中学生高校生には性を考える話としてしっかり見てもらいたいですね。別にオカズにしたっていいでしょう。それが思春期ですから。

 規制がかえって性行為を汚いものに貶めている気がします。性行為に貴賤はありません。単に男女の身体の作りと本能の問題です。価値を歪めてどうするんでしょう?そこに愛情や精神性を付け加えるかは個人の価値観の問題です。

 本作の原作者の意図はわかりませんが、本作を見て何を考えなければならないか。それは「女性の権利」と「社会制度の存続」です。女性全員が「生まない権利」を行使すれば社会は滅亡します。そして、少子化が進んでいる日本で、所得格差と国際分業、年金問題、年功序列、家族の少人数化、そして権利問題と社会の存続。個人の尊厳と公共の福祉のバランス。それを解決するための社会政策。ジェンダー問題、働く機会、家庭内順列…一方で生物としての男女を無視していいか。などを考えるきっかけになると思います。

 ハーレム状態でよりどりみどりは男の夢ではありますがこれはエンターテイメントしてのストーリーのフレームです。そこに目くじらを立てても仕方がありません。むしろ洗脳的に思想を押し付けてくるアニメの方がヤバイです。

 その意味では、このクレームに対する真摯な解答が今後のアニメを始めとした映像産業の在り方を決めて行くことになるはずです。ここを安易に考えて「のり弁当」にした、制作陣というより裏のスーツ組でしょうね。つまりお金を儲けるだけの人たちの判断が本当に腹立たしいです。

 どこに着地すべきかという持論は、本サイトの主旨ではないのでいいませんが、裸体=隠す、セックス=悪、妊娠=女性の機会を奪う…で本当にいいのかでしょう。

 そして、もう1つのテーマとしてウイルスによる人類滅亡になった場合のディストピアものとしての側面があります。ウイルスと恋愛が絡み合うような謎解きの雰囲気もいいですし…表現の問題であまり設定の面白さを過小評価されるのは残念です。まあ、まだ2話までしかみてませんが…

 うーん。本作をめぐる議論や意見…なんかアニメの将来もそうですけど、日本の未来を考えると憂鬱になりますね。



以下 2話まで

2話です。いや、のり弁当じゃないんだから…あの黒塗りのセンスってなんなんでしょうか。

{netabare}  以前、37.2℃(邦題ベティブルー)というフランス映画で無修正の場面をカットして日本で上映したとき、監督が自分の映画をポルノに貶められたと怒ったそうです。
 表現として黒塗りを使うということは、その作品がポルノだと言っているようなものです。本当に日本の性表現の規制はこれでいいんでしょうか?子供に配慮する線引きはいると思いますが、それにしてもこの品のない画面を見るとげんなりしてしまいます。修正というのはかえって下品な行為だと思います。

 少し遅れて無修正を出せるならそれでいいじゃないですか。そもそも大してエロいわけじゃないアニメ絵ですよね?別に子供ったって子作りを保険体育で習った以降の子供だったらむしろ見せればいいと思うんですけど…

 まあ、話は面白そうですがちょっと視聴する自信が無くなってきました。無修正を待てばいいんでしょうけど、放映後に何日か待って無修正って…本当に意味がなくてげんなりします。

 ストーリーとしては興味があるのであとでまとめて見て考察するかもしれません。 {/netabare}


以前 第1話見たときに描いたレビューです。延期の原因を考察していますが…想像以上にくだらない原因で虚しくなります。

{netabare} SF好きなら「復活の日」を連想するでしょうね。古典なのでいまさらネタバレでもないですが、人類で生き残った女性、確か7人か8人と男たちが順番にセックスするとか子供を作らせるとか、そういう描写がありました。

 本作については、これのオマージュ…か偶然の一致かしりませんが、SFとしては古典的でなおかつ繰り返し描かれたテーマなので面白いと思います。アニメだとジーンシャフトがありました。男の数は違いますけど。

 本作の内容については、いや好きな人がどうこう言う前に取り敢えずがんばれよ、と言いたいこところです。が、かたくなに操?を立てるということはこの好きな娘が主要なテーマ、謎になるのでしょう。
 恋愛部分はNTRなら最高です。寸止めでもがき苦しんで最後はあの娘とというカタルシス?SFとしては、告白した子は研究者仲間なので病原菌がらみ?というか犯人?(主人公の病気を治そうとして…とか?だから主人公の病気だと死なない…みたいな)または出産の現実に肉薄できればテーマ的にはいいでしょう。
 いろいろ妄想できるので、1話は掴みは十分で面白いスタートだったと思います。
 
 で、本作の外野の問題です。私は原作読んでいません。

 エンターテイメントとして女性の裸体や性行為のシーンがありますが「回復術士」がOKなら本来そう問題にはならないでしょう。裸体や性行為の規制なら謎の光で済む話ですし。それが不思議です。
 放送スケジュールの延期の経済的損失というのは業界人ではないのでわかりませんが、「蜘蛛ですが」の最終回の時に1話だけでも相当金もかかるし、作品の生死にかかわるほどの大問題だ、と聞いたことがあります。
 ですので裸体、性描写でここまでの延期になるというのは不自然です。

 と、考えてみると、中止でなく延期であれば、コロナ禍ということがまずあるでしょう。病原菌で男性だけとはいえ絶滅するというのがヤバそうですね。22年なら落ち着いているだろうという判断でしょうか。(コロナに関しては、まさかこれだけの不健全コンテンツは中国では放送できないでしょうから、中国は関係ないと思いますが…)

 そしてもう1つ。復活の日でもありましたが、女性=子供を作る機械的な表現ですね。本作のSF的主旨から言えば人類の存亡をかけた生存戦略だし、否定的な女性がいても物語は成立するので全然有りだと思います。が、今の「人権思想」から言ってどちらかと言えばこれがヤバイ気がします。
 延期の期間から言って、ストーリーを変える…でないとこの期間は不自然です。その場合、脚本の書き換えと作成した場所までの修正、改変の嵐で、作品の原型を留めなくなる気がします。ポリコレを恐れた弱腰メディアの「自主規制」にまた作品が殺されるのでしょうか。
 
 本当の原因を知らないし、あまり調べてもいませんが、コロナならいいですけど、くだらない自主規制なら1話が面白かっただけに大変残念です。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

えんばんがほんばん

タイトル“おっ○いがいっぱい”と迷ったがさすがに自粛。みんなのうた出身の立派な童謡なんですけどね。給食の時間にうっかりこの曲が流れるとやや気まずい空気が流れた小学校高学年。


珍しく原作一部既読。たしかブックオフで立ち読みしたような…
それはさておき本編。男性だけを殺しちゃうウィルスのパンデミックで野郎がほぼ死滅した世界のお話。貨幣も物品も数が少なきゃ価値は爆上がりするものでまさにハーレムが約束されとります。
そもそも2021秋に第1話放送してすぐ『表現上の修正が必要』との理由で翌クールに延期。種の保存がかかる作品内容を鑑みてお察しくださいませ。

かくして修正の入った地上波は清々しいまで黒塗りでした。
AT-Xで配信してるやつは地上波より剝がれているらしいです。
さらに最終形態。もちろん円盤ではクロスアウツするはずです。

 {netabare}円盤が本番!{/netabare}

エロをビジュアルで感じ取る健康な男子にとっては海苔弁当もさることながら、高品質と言えない作画も相まって容易に脱落可能です。
厨二男子が羨みそうな設定も健全な大人にとってはきついものがありましょう。
ダメ押しで全11話終わってみても中途半端な区切り方してたりと消化不良。これまた続きは円盤で!ということなのかもしれません。


…と通り一辺倒な感想に落ち着くなぁと思ってたところなんやかんやがひっかかって完走しちゃいました。不徳の致す限りでございます。


■ひっかかった理由其の一:見つかったら大変?

これフェミさんらが発狂しそうな内容じゃね?とポリコレ暴風に晒されないか気が気でありません。
{netabare}今の時代によくこんなん作れるな…とは良い意味で。
表現の自由について小難しく言う気はありませんが、あのKEY系の名作群も元はエロゲじゃないですか。そんなエロゲの頂上からふもとを見れば死屍累々だったりしたとしてもそれまでに斃れたゴミとの誹りを受けただろう作品の上に『クラ○ド』は立ってると思うのですよ。{/netabare}
内容はともかく某ポリコレ先進国アメリカでは制作不可能なものをこうして世に出すことのできる日本アニメの土壌の豊かさに敬意を抱いた私です。来たるべき名作の肥やしとならん。


■ひっかかった理由其の二:ユートピア?

{netabare}いや、ディストピアでしょう。マンキラーかメイルキラーだったかMKウィルスが例えば「南極の氷が溶けて…」な天然由来なものではなく人為的かも!?との序盤の提起も引っ張り要素になったかしら。
リアルパンデミックに於いても人為的なものが研究所から流出した説を否定できる材料は揃ってません。前述フェミさんが私の脳裏にセットされてしまった以上とりわけ過激な“反出生主義”すなわち「男ども産まれんな」を想像するに難くありません。作品でそこまでは描かれてませんでしたがこれってドイツ第三帝国あたりの“優生思想”と大差ないんですよ。そうなるとただの鼻の下伸ばすだけのアニメとは違った装いになります。
そんな優生思想風味が見え隠れしてる現下のヨーロッパでの紛争(2022年3月現在)だったり、機能不全を起こしているUnited Natioin(UN)とこれから機能不全起こしそうな作中のUnited Woman(UW)が被って見えたり、とシャレになっとらん世界情勢にシンクロしてるのです。{/netabare}
内容はともかくそれっぽい深読み(または妄想)が可能でめっちゃタイムリーと思えた品でありました。


結局のところ、通り一辺倒な感想には落ち着きませんでした。道半ばのため現時点で浅いか深いかの判別はできません。続きが気になるところですが続編あっても地上波ではやらんのでしょう。そしてそこまでして追わんでもいいかなというくらいの評価です。



※ネタバレ所感

■最終話で物語が動く
{netabare}男性滅亡計画的なのを画策してる一部勢力がいるとかいないとか。
これ「童貞♂の厨二的欲望の発露」よりか「過激フェミ勢の理想世界」とまるで真逆な全体像が見え隠れします。どうみても性の搾取とは言い難く、むしろ女尊男卑の恐ろしあな世界に帰結しそう。{/netabare}

{netabare}海苔をもうちょい抑制したりビジュアルもっと良くするなどして主だった男性視聴者に訴え…っていうか方法はなんでもいいから「けしからんけど羨ましい」「○○ちゃん可愛い」くらい軽く鼻の下を伸ばせる仕掛けがなされてたなら、落差(といってもTV放送現在時点ではあくまで予想)に心地よく身を委ねることができたような気がします。なんか惜しい。{/netabare}


■動揺する童謡
「おっぱ○がいっぱい」流れてる時の担任は眉毛ひとつ動かしてませんでしたね。当時も帰宅して父母に報告するガキはいたでしょうが親も意に介しませんでした。学校にクレームなんてもってのほかです。
いくら制約は増えてきているといってもまだ日本は緩いほうでご活動されてるそっち系の方には不満おありなんでしょうが、性自認が女性との理由で野郎が女子トイレ入れちゃったりする社会まで行きついちゃうのは違う気がします。



※追記

…みたいな駄文書いてUPしようと思ったら、テキサスで『ゴブリンスレイヤー』が問題になっているとのこれまたタイムリーなニュースを発見。
さすがに学校に置いちゃだめですよ(笑)
ただしそれは司書さんのチェック漏れという運用上の問題。問題提起されてる議員さんは業者追い込みかけてくと息巻いており、この追い込み先が流通なのか制作なのかでも意味合い変わりますけど果たしてどうなるのでしょうか。

今しばらく表現の自由は謳歌していたいものです。



視聴時期:2022年1月~2022年3月 リアタイ

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2022.03.22 初稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 31
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

こういう系のアニメもういいよ。

{netabare}
エロ釣りアニメ。内容はもちろんつまらない。
こういう系のエロアニメって誰に需要があるんだろう。正直このアニメ基本的にエロアニメみたいな設定でヒロインのキャラも全員薄っぺらくて、これなら一般アニメのこれじゃなくて普通のエロアニメでいいわってなる。
キャラがペラペラなら一般アニメでやる意味あるのかって思う。
キャラの掘り下げをできるのが一般アニメの強みだから。

あと、これ系のエロアニメってなんでビッチキャラしかいないんだろうな。やっぱり清楚系よりもビッチの方が人気ジャンルなのかな。ビッチ好きじゃないから全然興奮しない。

まあ一応話についてだけど、序盤の方はミステリー感があってもしかしたらいいのでは?と思ったけど、主人公側の話はずっとグダグダしたまま大して進まず、どうでもいい白髪の話が挟まったりでテンポが悪かった。で引っ張った割にはオチも普通って感じだし、見せ方も悪いしで無難と言う感想しかない。
フェミニスト的な人が男性を消した世界なんだろうけど、なんというか、黒幕は馬鹿なのかな? 
白髪の話はもっとつまらない。白髪がイキってヤりまくるっていうだけの内容。先生との話でいい話感だしても本性がクズだからいい話だなぁとはならないし、復讐系なろう以下の何かを延々と見せられてるだけだった。
ヤりまくるだけで最後に主人公と合流すること以外はストーリーもくそもないしほんとにつまらなかった。

それと、OPは曲はいいんだが、歌詞が寒すぎる。まともな曲調でああいうふざけた歌詞をつけるなよって思う。異種族レビュワーズOPみたいな曲ならそういうのも面白いと思うんだが。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
エロ枠ってつまらないんだよな。おっコロナか?
感染対策大丈夫か?w これけど5人なら数年後には人口2桁
3桁になってどのみち詰みそうw 
これ周防=絵理沙ってことでいいんだよね。こ
んなの間違ってるってなんだよw けど世界滅ぶじゃん。
設定が面白かった。

2話 ☆5
OP曲はいいんだが歌詞が寒いんだよ。まともな曲調だから尚更。
もうこういうのいいって。やるなや。なぜ熊w
同一人物じゃないの?記憶喪失? せやな、復活させないと詰む。
他の生きてる人のことはまだ公表してないの。
これどっかの男が女とやりまくるためにウイルス撒いたのか?w

3話 ☆5
ピー音w 真っ黒すぎんか。ほんとエロ要素、今期のエロ枠最下位だな。
この流れで先生とやるのはなんかなぁ。
いい話が台無し。競争なのかw 既に女神寮並みに飽きてきている。

4話 ☆4
主人公出せや。何でこんな世の中にアニメあるねんw もうあきた。
いやそれ何であかしてなかったんだよw 

5話 ☆6
クソアニメの時間。オタク特有の早口。
エロアニメってビッチしかいないのが嫌い。ばばあともやるの?w
エロアニメなのに男だけやる気がないって言う中途半端さw
お前は知りすぎた? 何の写真だよ
 
6話 ☆7
消されたのか。直接的すぎるw
これ実はヒロイン全員的だったら面白い。百合しろよもっと。
要するにアメリカの陰謀?
なんか物騒になってきたな。銃まで出てきたw
製造場所に辿り着いた人が消されてる?
こういうの好きだわ。

7話 ☆2
前回主人公側の話が面白かったのに。3P
今回ヤってばっかで何も面白くねえ。
他人とやりまくってたくせに。いじめっ子?

8話 ☆1
は? OPほんと寒いわ。聞くたびに共感性羞恥がすごい。
は?? 急にイキリ出すなや。クソアニメ
こいつ別に何もしてないやろ。
むしろいじめ止めようとしての行動じゃないのかあれ?
この白髪の魅力が10/100から0になった。そのバケツなんだよw 
笑いたいのはこっちだよ。草、ギャグアニメかな?
何で普通の水着にモザイクかかってんのw
普通に水着に入らずとも水中にもぐれたやろ。
こういうペット扱いするプレイは嫌いじゃないよ
ヤりたくなったの? 回復術師?w

9話 ☆3
さっむ 製造簡単にばれてて草。やっと合流するのねこいつら。

10話 ☆4
今からこいつを善人ムーブさせても印象変わらんぞ。
金髪含め気持ち悪い思考のキャラしかいないな。
なんで打ち上げられた後の人工衛星が地上に戻ってきてるんだよw
年数経過した?

11話 ☆4
他人とやりまくってたくせに。なんだこいつらw
フェミニストが支配した世界? 金髪男だけ影薄いよな。

曲評価(好み)
OP「JUST DO IT」☆2
ED「ENDiNG MiRAGE」☆9
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

87.1 5 東京で漫画原作なアニメランキング5位
BLACK LAGOON The Second Barrage[ブラックラグーン・ザ・セカンドバラージ](TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1855)
10856人が棚に入れました
日本の商社マン岡島緑郎は、東南アジアへ出張中に、海賊まがいの運び屋「ブラック・ラグーン」のメンバーに誘拐される。商社は機密保持の為、傭兵を使って人質の岡島ごと全てを殲滅する行動をとるが、岡島の機転で絶対絶命の危機を脱した。あっさりと会社に見捨てられた岡島は、名も立場も捨て、”ロック”としてブラック・ラグーンの一員となる。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

きかせてバラライカ

あいかわらずピュアな殺意が夜空で弾け飛びそうに輝いてるヴァイオレンス大作。
夜ですね夜。夕闇や片割れ時の半端な時間帯でなく真正の夜闇に紛れ込んだ気にさせる一品。

1期の続きです。こっちの2期のほうが自分好み。
基本評価は1期レビューにて。さてこの2期はざっとですが以下

1.コスプレ映えするキャラの逐次投入
2.覚悟決めやがれ

です。容赦ないヴァイオレンスが気にいって継続視聴と相成るわけですが
{netabare}・メイド服着た眼鏡っ娘殺戮マシーン(元FARC)
・ショタ?屈託なきローティン双子殺戮マシーン
・尼さんの恰好をして銃をぶっぱなすリアル尼さん(CIA?)
・ダッフルコート女子高生もなかなか…{/netabare}

やってることはきっちり外道なのですが大きいお友達好みの外道がこれでもかと登場するあたりはアニメーションらしい。コッポラや世界のキタノの作品には絶対出てこなさそうな外道。あ、でもタランティーノならワンチャンあるかも。
近距離で銃乱射しても一発も当たらなかったりするシーン演出と合わせて、実写では醸し出せない雰囲気を纏っているのが心地よいですね。だからアニメを観ているのです。実写だと一気に陳腐化しそうなキャラ造形を面白がれたのが一点め。
二点めは覚悟。覚悟を決めるよう迫られるのは熱帯でもネクタイを外さない本編の主人公です。1期の海底でレヴィとひと悶着した一件から後を引いてるものについての結論を出して物語は着地。
このへんの機微が実に繊細ゆえに評価を上げました。

このまま終わっても綺麗ですし、続きがあっても驚かない綺麗な着地だったと思います。
その上で先述の通り“アニメ”でヴァイオレンスやる場合のお手本みたいになってます。
さらに一言申せば、キャラ掘りの具体的説明をあえてぼかしておきながら各々の背景が分かるつくりになっていること。これがプラスαになってることで単なるみためだけの評価にはならないことですかね。良作であることは間違いないでしょう。




※ネタバレ所感

■ソ連崩壊の記憶

忘れそうになるんですけど90年代の設定なんですよねこれ。
WWⅡ以降の冷戦スキームと一緒にいろんなものがぶっ壊れてしまい情勢が不安定になった頃合い。その震源地旧ソ連のお歴々が物語の中心にいる点が示唆に富みます。

{netabare}なによりもバラライカ(CV小山茉美)が煽りをくらってますね。軍志願はそもそも五輪選考を有利に働かせるためだったのに、84年ロス五輪はソ連のボイコットで出場叶わず、そのまま軍人してたらソ連崩壊で軍籍剝奪だったかと。おリンピック出場しメダルでも獲得してたらまた違った人生だったんでしょう。
ロベルタ(CV富沢美智恵)が所属していたコロンビア革命軍(FARC)は南米の共産主義武装組織ですし、ヘンゼル(CV南央美)グレーテル(CV金田朋子)もいわゆる東欧ルーマニア独裁政権の残滓であります。
スターリン・毛沢東・ポルポトのようなメジャーどころではないところを持ってくるあたりもマニア心をくすぐります。一方で1期の締めを飾った日本赤軍崩れのタケナカ(CV佐々木勝彦)は登場せず。{/netabare}

時代考証はきっちりしてそう。
ある意味冷戦崩壊のひずみの結実した形が“9.11”なわけで、その20年後節目のこの時期(2021年)の再放送は意味のあることに思えます。
さらに関連するアフガンからの米軍撤退の年とも重なりやや数奇なものを感じますね。


■キャラ堀りの優先度

具体的説明をけっこうぼかしてます。【対象キャラ / キャラ掘り説明の具体性】で並べると

 通常作品 / 〇
 名作傑作 / ◎

これが普通なんですがことブラックラグーンになると

 レヴィ / ×
 その他 / △

なのです。通常は回想シーンに頼るところをレヴィは徹底排除。ときおりフラッシュバックのような一枚絵が挿入されるだけ。他のキャラも似たり寄ったりでレヴィよりちょい多いかな程度でした。
おおむねセリフで代用してます。他作品の場合、映像無しでありがちなのが「こいつ(キャラ)の行動原理が分からんので薄っぺらに感じる」なんですけど、幸いなことに本作では感じませんでした。

現在進行形のキャラの行動と、時折挿入される回想っぽいセリフとの一致を感じることが要因でしょう。よくできてます。



■(主題)三人の女

主題と言いつつさらっと。

 {netabare}バラライカとレヴィと雪緒 VS ロック{/netabare}

{netabare}作中表現で言えば“夜”VS“夕闇”となります。
お作法として“朝”や“昼”を全く考慮してません。暗がりに迷い込んだ朝昼の住人例えばニセ札のおねーちゃんは登場させますけど、夜闇と接点のないロックの家族は顔出しすら許しません。多くは朝昼の住人であるはずの視聴者側も一種の異世界ものねと面白がれば良いのでしょう。

夜闇の3名に共通するのは各々ロックに「お前はどうなんだ?」を問いかけているところであり2期のメインテーマでした。そのテーマに沿って各々の関わり方の差が作品の魅力を引き出してます。
一方で「ロックが銃を手にせずに済んでることは俺達には最大級の幸せなんだぜ」とダッチ(CV磯部勉)とベニー(CV平田広明)の男同士の会話だとこうなっちゃうのも悪くはないのです。{/netabare}



■(余談)終戦直後の日本の女

こちらもさらっと。

{netabare}8月15日の玉音放送からほどなく。。。いち早く立ち直ったのは男性よりむしろ女性だったとの話をどっかで聞いたことがある。
もちろん男性よりも女性のほうが平和で反戦的だったというしょぼい理由ではございません。置かれた状況でできる精一杯のことをやるという女性のリアリストな側面が色濃く出たのだと。イデオロギーやロマンチック大好きな男連中とは違うということらしい。

 しょうがないじゃん 目の前こうなんだもん

環境への順応と言ったらまんまそうなんですが、価値観の転換を迫られるくらいの深い衝撃を受けて、不可逆的な状況かもしれんとなった時に、パッと切り替え新しい環境でなんとかする覚悟を見せるのは女性のほうかもしれませんね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 地上波再放送

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2021.09.12 初稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

事実はお祭りの灯りより儚くグリム童話より残酷で…

本作品は、BLACK LAGOONの2期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

ラグーン商会の仕事も徐々にこなせるようになってきたロック…ロアナプラの街並みも来たばかりの頃とは違って見えるようになってきた頃…
そして仕事仲間との絆の深まりを実感できるようになった頃…
そんなところから今回の物語は始まります。

これまでもたくさんのドンパチを見てきました…
時には鉛の様に重く…時に真綿の様に軽く扱われた数多くの命…
銃は引き金を引くだけで全てを終わらせることのできる代物…
だから取り扱いには本当に気を付けなければいけない物…
こんな当たり前の事を当たり前の様にこの作品でも感じてきましたが…

ここから先は明らかにこれまでと指向が異なっていました。
その事実に驚愕し…思わず号泣してしまったのが「ヘンゼルとグレーテル」の物語です。
といってもグリム童話に出てくる口減らしをテーマにした物語ではありません。

「姉様」と呼ぶ幼い男の子がヘンゼルで「兄様」と呼ぶ幼い女の子がグレーテル…二人は双子の兄弟です。
物語は双子の二人がロアナプラに入りいつも通りのお遊戯を…
でもお遊戯といっても二人のは我々がこれまで慣れ親しんできた物と全く異質で硝煙と死の香りに噎せ返りそうになる類のもの…
そしてそれはロアナプラの極めて短い導火線に火が付くのは一瞬の事でした。
こうして街は争いの場へと一気に様相を変えて物語が動いていきます。

でもこの物語で私が心を震わせたのは街全体のドンパチでもなければラグーン商会の活躍でもありません。
何故「ヘンゼルとグレーテル」の様な子供が生まれたのか…
結果的にグリム童話に立ち還ってくるなんて…運命の無情さを感じずにはいられません。

旧共産主義時代の独裁者だったニコラエ・チャウシェスクの政策の一つである「国力とはすなわち人口なり」の考えに基づき、避妊及び人工妊娠中絶が禁じられた時代…
でも共産党政権崩壊以降…法が残したのは養いきれない大量の子供たち

人間としてみんな平等に生まれてきただけなのに…
子は親を選べないと同時に親も子を選べない…だからたくさんの無償で包んで育てるのは人間に均等に与えられた権利であると共に、進化の過程で人間が選択してきた事だと思います。
赤ちゃんはヤギや馬の様に生まれてすぐ自分の力で立つことなんてできません。
他の生物と明らかに異なるのは赤ちゃんをその様な無防備な状況で産んでも育てられる土壌を我々人間が作ってきたからに他なりません。

それを勝手な理由を背景にこれまで培ってきた権利を放棄するのは人としてあまりにも横暴…
親の立場から見ると横暴なんて言葉で片づけてしまうのはあまりに非礼な事だとも思います。
本当に子どもをバッサリと切り捨てる親なんていないの分かっていますから…
人生のトリアージ…順番的には子供が親より早く死んではいけません。
でももしその親がいなかったら残り9人の子供も見殺しにしてしまう…
この場合、私たちは生きる事を選択した親を責める事は絶対にできません。
だって、この親は良心の呵責に悩まされながら9人の我が子と向き合い続けなければいけないのですから…
それに一度手を放してしまった子供の…記憶は絶対に消えないから…

こういう背景があると知っていても…特に金田朋子さんの演じたグレーテルの話にはグッとしかきませんでした。
誰もが優しくなれない場所がある…頭では理解しているつもりです。

「私…いい人を見分けるのも得意なのよ…」
と笑って、ちょこんとロックの膝の上に乗って話を始めるグレーテルの姿を思い出すと今でも涙が溢れそうです…
だってそこにはは本来あるべき普通の少女のありのまんまが…そこには殺し屋なんて雰囲気は微塵も感じさせず、年相応の女の子がお父さんの温もりについて真正面から受け止めるだけのかけがえのない空間が広がっていて…
彼女は凄い殺し屋なのかもしれません。けれど、それが似合わない空間を持ち合わせている少女である事もまた事実です。

だから思わず考えてしまいます…
でももし…大人が二人の手を引いていたら、少なくてもマフィアから命を狙われる存在になんてならなかった…
死ぬほど殴られ蹴られ…血のオシッコが止まらなくなるなんてことなかった…
そしたら南の海で真っ青な空を見上げる事もなかったのに…

誰でも一度は頭に思い浮かべたことがあるのではないでしょうか…
日本の極道 vs 世界のマフィアという強さの構図を…
銃 vs 剣…それはルパン3世の世界の中だけではないことを…
この作品ではそんな我々の描いた構図を具現化してくれる物語が準備されています…
まぁ、今回の場合、マフィアの代表として名乗りを上げたのがパラライカ率いるホテル・モスクワなので、マフィアの常軌…範疇を逸脱していると言われてしまえばそれまでですけれど…

一つ思ったのは、これから目指す山が高ければ高いほど心の弱さは具体的変化として如実に現れるということ…
己の信念を貫き通す事…

そして巨大な組織 vs 組織の戦いの渦中でもロックとレヴィは確かにそこに存在したこと…
ロックの生まれ故郷である日本を訪れてレヴィは何を思うのか…
こちらの展開からも目が離せません。

この他にもいくつか物語が纏められており、1クール計12話の構成になっています。
ロックとレヴィのコンビは相当良くなっていると思います。
お互いを認め合っているから…?
或いはそれ以上の何か…?
いずれにしろこの作品の魅力にすっかり吸い寄せられてしまったみたいです。
引き続き「BLACKLAGOON Robertas Blood Trail」を視聴します。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

お前 生きようとしたな。 Ⅱ期はハード成分マシマシ!バトルもパワーアップ!

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2006年10月~12月

Ⅰ期からの続きです。
OP/ED は変更なし 
好きな楽曲だから 嬉しかったです♪。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◎物語
”双子の殺し屋編” ”偽札編” ”日本(鷲峰組)編”の三部作です

〇双子の殺し屋編 
強烈なキャラが登場しました!
お互いを”兄様””姉様”と呼び合う幼い双子
その名もヘンゼルとグレーテル
斧と自動小銃を武器にロアナプラで暴れます

双子の依頼された標的はホテル・モスクワ
バラライカ姐さんとのパワーバトルは必見です!
{netabare}
仲間をやられ  
非情に双子を追い詰めるバラライカ姐さん やっぱり怖かった!

また 幼い双子の凄惨な過去を知ってから 
とても複雑な思いになりました
最後青空を見つめながら・・・の場面は泣きました{/netabare}

〇偽札編
精巧な偽札原版データを巡って
ロアナプラ中の殺し屋たちが争います!
さっきまで一緒に酒を酌み交わした人と次の瞬間殺し合う
そんな この街の日常が垣間見える所が面白かったです。
{netabare}
ただの戦闘狂かなって思っていたエダの秘密がアレってビックリ!
思いっきり騙されました○o。{/netabare}   

〇日本(鷲峰組)編
舞台は日本! やくざ同士の抗争に
ロアナプラからバラライカ姐さん参戦します!
{netabare}
どうなるのかなって?
やくざ同士の抗争のルールを
ヌルイやりとりと感じ取り
”日本の連中に戦の作法を教えこめ!”と号砲を発する姐さん

”我々はリスクの多くを負担している
つまり 全ての決定権はあなた方でなく 我々にある”
自身の将来を案じるやくざと今を生きているバラライカ!
勝負は予想通りの展開でした♪。{/netabare}

.。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎

◎感想
〇全体的
Ⅰ期は派手なガンアクションや刺激的な物語が中心だったのですが
Ⅱ期は+α”狂気””非情””哀愁”などの要素が加わります

そのため 描写や展開は最近のアニメではあまり見ない
ハード成分マシマシ!バトルもパワーアップ! 
確実に危険度のリミッターを外しにかかってます♪。

今回色々な”深み”を増した分 アクの強い内容になってます 
きっとディープな世界観にどっぷり浸かれますよ。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇最後に
運命に翻弄される”ロック”
Ⅱ期はそのロックが悩みながらも成長していく過程が個人的には◎
この先彼がどんなロアナプラの住人になるのか注目しています。

その ロックが体験したⅡ期の出来事を下記にサラッとまとめました。
{netabare}
Ⅰ期では商社の社員から裏の世界に飛び込んだばかりで
ルーキーだった彼を Ⅱ期になると 
周りはもう新人と見ていません。

それでも 表と裏との間で悩み葛藤している彼に
裏の住人たちが色々な形で問いかけます

”お前は 何者か?”

そして”バラライカ”には

「自分の力を行使するでもなく
他力本願で他の誰かの死を願う。
お前の言う正義だって 随分と生臭いぞ」

と弱さを見透かされ 
さらに表の世界の住人と思っていた雪緒からも

「選ぶということは 何かを捨て 
何かを残す そういうこと

貴方は何も負おうとしない 
自分で捨てたはずのものにさえ 
まだ憧れの一欠片を抱いている

そんなことで いったい誰を守れるんですか
そんなことで 誰を助けるなんて言うんですか!」。

こう諭されてしまう。

ついに覚悟を決めたロックの答えは 
バラライカからこの言葉を引き出します

「悪党だなロック 正しい判断だ! 
いい悪党になるぞ・・・お前は。」

ロックの決して目をそらさない瞳から
秘めた決意を感じ ゾクッと感じる場面でした。{/netabare}

このまま終わるのかなって思っていたのに
ラストのあの展開は何!? この先どうなるの!? 知りたい!!
う~~~!! Ⅲ期も見逃せません!

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。
 
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33

78.8 6 東京で漫画原作なアニメランキング6位
じょしらく(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1762)
8264人が棚に入れました
別冊少年マガジン(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中。さよなら絶望先生の久米田康治原作、ヤス作画による別冊少年マガジン連載の女子落語漫画「じょしらく」のTVアニメ化が決定!アニメーション制作をJ.C.STAFF、監督を「Another」の水島努。キャラクターデザインを「あの夏で待ってる」の田中将賀が。


声優・キャラクター
佐倉綾音、山本希望、小岩井ことり、南條愛乃、後藤沙緒里
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

全話視聴完了。総評的な物も。

原作既読(単行本にて)。
何だかんだで、久米田先生の作品とは縁(?)があるようで、楽しく読ませて頂いております。
というか・・・どういう経緯で読むに至ったのか思い出せませんw 多分久米田先生&ヤス先生の組み合わせの「意外さ」だったかと・・・w

総評的な物
{netabare}
・1クールで終わってしまうのが、とても残念です。元々放送前から期待していたタイトルだったので尚更です。
・基本、時事ネタ・社会風刺・パロディ・ブラックジョークで会話を転がす、ギャグ(と書いてしまってよいのでしょうか?)作品。
・ネタの詰め込み度が高く、範囲も広い為、笑える・笑えないが視聴者によって異なってくる作品ですね。
・ネタ元を調べたりするのが結構楽しかったです。
・雑学や時事ネタ、地理的な物まで、色々知ることができて楽しかったです。
・放送時期の関係上、結構シャレにならないようなネタも多く。「本当に大丈夫か、このアニメ」と何度思ったことかw
・画的には・・・特に荒れるでもなくクール通して安定していたと思います。スタッフさんが頑張っていたのでしょうが、録画画質とモニター性能のせいで、全て汲み取れないのが残念です。
・当初懸念していた声優さんについては問題無く。慣れもありましょうが、違和感無く聴いていられました。
・個人的には佐倉さんと後藤さんに拍手を。
・Q:OPとED、どっちがすき? A:つまんねーこと訊くなよ。断然OPですw
・2期があるなら、是非視聴したいです。 
{/netabare}
{netabare}
13話鑑賞後-----------
最終話も、かなり笑わせてもらいました。
マイナスかな?と感じたBパートが勿体無いです。

ウザンヌさん、確かにウザいw ウザさ全開w そして見事に演じ切った新○さんが素晴らしい。
OPを丸っとパクった辺りは、本当にヤバかった。
アニメ観て「腹を抱えて」レベルの笑いは、本当に久しぶりです。

Cパートも、終には自虐ですら無いような展開で。アニメ化どころか円盤化すら否定する始末w いや本当に発売中止とか、困りますよ?w

唯一不満はBパート。
ここ数話に比べて、インパクトにもキレにも欠けていたように感じました。12話が六本木ネタだったのが対照的で、そんな印象になってしまうんでしょうか。記憶に残ったのはウザンヌさんくらいか・・・w

「お後がよろしいようで」の意味・由来、今回初めて知りました。「=オチ」みたいな表現かと思っていたんですが、なるほど。

12話鑑賞後-----------
前回のフリの通り、巨大門松からスタートw

このアニメ観て、初めて知ることがかなりの数になっています。社会風刺やパロディなどがメインな作品だと思いますが、雑学っぽい方面でもお気に入りタイトルです。
今回で言えば、「羊が一匹~」「縁起の良い夢4位~」など。
何気にガンちゃんと苦来さんの博識?っぷりが目立っているかな~と。

Bパートは相変わらずの首都ネタ。
ママン怖いw
ヴェルファーレは懐かしい響きですね。名前の由来は初めて知りました。

Cパートは・・・。
クールビズというより忍者。というより新手の風俗?w

11話鑑賞後-----------
残りあと数話と考えると、かなり寂しい気持ちになります。
今クールの軸タイトルの1つでしたのでw

スク水のネタ、やっちゃいましたね~。某知事とは違った方向性で、やらないネタだと思っていたんですが。
水着の2人(以上)羽織って・・・やっぱシュールですね。

武蔵境ってどこかで聞いた単語だと思ったら・・・以前にネタにしてましたね。10話でしたっけ?
J.C.STAFFさんのホームなんですね~。
武蔵~のネタもやってましたね~。
関東圏に住んだこと無いので、さっぱりわかりませんw

久しぶりにノッポさんとゴンタくんを思い出しました。
しかし・・・わかる世代が若干高くないですか?w
(一応調べてみたら・・・再放送されてたんですね)

日本獣医生命科学大学卒業の漫画家さん・・・意外な方でしたw

ツリー惨事。確か先週虫歯予防週間のネタが・・・w

どうするとその巨大ツリーが廊下を通るのだろうか?w 原作の時はそれほど気にしなかったのですが、アニメ化されて俄然興味が出てきました。

そして次回予告が意外にもマスクの人w

10話鑑賞後-----------
仁丹ってw 名前は知っていますが、実際手にしたことはないです。

外交問題は現在かなりタイムリー過ぎて、色々ギリギリな気が。

「愛天使伝説ウェディングピーチ」・・・正直一度全話観てみたいタイトルだったりします。どこかにレンタルDVDとか無いものでしょうか。

チャンネルとか製作局とか製作会社とか、どこかの軽音部って、もう具体名出しちゃっても良いんでは?w

歌舞伎町って歌舞伎劇場無いんですね。
灰皿装備の流血男の群れにはさすがに吹きましたw

6月4日虫歯予防週間ネタ・・・って、本当に季節感の無い番組だな、とw

放送当初はネタにキレ・尖り具合が足りないと思っていましたが、回を重ねる毎に色々ギリギリになってきました。大変失礼なことを書いてしまい、すみませんでしたw

9話鑑賞後------------
8話のコメントはまとまらずに9話まできてしまいました。

今回も色々具体的な例(シルエットとかw)出てきて、色々大丈夫なのか?と心配になります。 久米田先生のこういうところ、好きなんですけどねw

結構長く蒙古斑ネタで弄られるマリーさんですが・・・そう「尻」連呼すると、むしろこのアニメが「尻アニメ」と呼ばれることにw

動物園ネタでは、皆さん髪型変わっていて新鮮でした。
レッサーパンダの「レッサー」の意味を初めて知りましたw
「ネット怖い」の件は・・・妙なタイミングなので、逆に深読みしてしまいます。

国民的アイドルって・・・そっちなんですか?w(注:僕はどっち派でもないのでw) 5人足りないってw

マスク役の悠木さん、何だかんだでやっぱり分かりやすい声してるな~と再認識。

6、7話鑑賞後-------------
・6話
この回は・・・色々具体名出てましたけど、大丈夫なんでしょうかね~?w いえ断然コンポタ派ですけどもw
「まんがたいむきらら」とか・・・「五日性~」つながりでしょうか・・・?

後は・・・祝・丸京さん復帰。
じゃなくて。これはほぼやらないだろうと思っていたネタがアニメ化されていて驚きでした。銀河連邦太陽系知事選ネタ。元総理が・・・「ふうせんかずら」さんとカブるのは何故でしょう?w
生徒会長いっぱいいましたね~w
・7話が
築地の話は面白かった。何が?と訊かれると返答に困るのですが・・・雰囲気的にといいますか。
吉野家一号店の話は為になりました。

4話鑑賞後----------------
前回「もっと際どく」と書いた身ですが・・・4話については何の不満も無く観れました。

マリーさんの扱いが酷いですね~。特に丸京さんw 手寅さんの言ってることも酷かったりするんですが、一発も手を出されていなかったり。

苦来さんの胃の中に入っているのは・・・何でしょうか?w

コスプレしてる?方々、いろんな作品のキャラと思しき姿がみられましたが・・・。殆ど(確認とれないのもいたので一応)はJ.C.STAFF製なんですね。何気に釘宮さんのキャラが多かった気がします。
 
3話鑑賞後----------------
いよいよマリーさんが弄られキャラとして確立し始めましたね。

2話からですが、苦来さんが良い味出してきてるな、と。後藤さんGJです。

色々ハードルはあることと思いますが・・・もうちょっと際どく、原作通りにネタ展開して欲しいかな?と思える部分がチラホラ。3話なら「真田小ZOO」。
いえ・・・諸事情あるんでしょうけども・・・。

前回のタワーネタ、今回の雷門ネタと・・・どちらもご当地?ネタなんでしょうが・・・地方住まいの身としてはイマイチ盛り上がりに欠けるかと。原作にあるネタですか?

第2話鑑賞後-----------------
OP曲がいい感じに脳内を侵食し始めましたw

30分の枠が3つのパートに分かれてしまうのは・・・絶望先生辺りからの流れでしょうか?w

キャラデザは「とらドラ!」と同じ方だと思いますが、個人的には今回の方がヤス先生に近く(というのも何ですが)自然な感じます。
・・・そういえば「とらドラ」途中で止まってるな、と。

今回も楽しめたと思います。極端にバカ受けするポイントは多くないかもしれませんが、やっぱり好きです、こういうネタの転がし具合。

マスクの人がごく自然に参加してましたが・・・w
東京タワー、スカイツリー、スカイタワー・・・分かりませんw

EDはモモクロですよね?

第1話鑑賞後-----------------
う~ん・・・期待通りなのか、まだコメントし辛い感じです。
詳細な感想はもうちょっと観てからでw

手寅推しな展開だったなぁ、と。
北とか西とかに向かって「返せ~」はw タイムリーなネタですけどもw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

アスピリン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魔梨威~木胡桃~手寅~丸京~苦来

大好きな作品がまた1つ終わってしまいました・・・
放送当初は全く期待されていなかったこの作品ですが、放送後は結構な勢いで支持を集めていたような気がします。


結局のところ何が良かったかって言うと、キャラのイメージがすごく分かりやすく、CVもまさにピッタリってとこだったと思います!
他にも、OP ED共に作品にピッタリでしたし、アウトって言うぐらい危険なネタも面白かったです!


ピンポイントな話になりますが、最終回のラストのシーンはすごく印象的で感慨深かったです。


是非、2期をやって欲しい気はするんですが、こういうギャグアニメは2期でこけるパターンがあるので複雑な気持ちかな。(決まったもいないのにねw)


本当に面白かったよ~ "じょしらく"











10話感想 {netabare}


どこまでアウトなネタやれば気が済むんだ!?ぐらいアウトネタのオンパレードでしたw
じょしらくは本当に笑ってしまう数少ないアニメ作品ですね。

もう言うことがないぐらい大満足の作品なんですが、この最高のアニメを作ってくれている関係者の皆様方には感謝の気持ちでいっぱいです。

今後もアウトなネタとか危ないネタで攻めてもらえると突っ込みどころ満載で楽しいと思うので、今後も期待感たっぷりで見ていきたいかなと。


最後に、今期最も面白いのは間違いなく"じょしらく"です!!!{/netabare}

9話感想 {netabare}

もうここまできたらナンバーワンといっても良いんじゃないかと思ってきました。
そのくらい本当に面白いアニメなんです!


実際、今放送中のアニメで評価が高いのはSAO,氷菓,TARITARIなどですが、注目度があまり高くなかったこの作品がこれだけ面白いのはすごいこと。


ここまでユーザーの期待を大きく上回ってくれた作品はじょしらくが1番だと感じています。
言ってしまえば、原作で評価が高かったり、人気製作会社がどうこうっていうこともなく 純粋にアニメ化された作品で、この上方修正はお見事!


そういった意味で"じょしらく"がナンバーワンにふさわしいかと思います。



9月に入り、残り数話となってきましたが、最後までたっぷりと楽しみたいですね。 {/netabare}

8話感想 {netabare}


非常に"じょしらく"感が凝縮されていたのでは?と思わせる素晴らしい8話でした!


3編とも面白いのは久しぶりだったかもなんておもっているぐらい。
まだ見たこと無い人で見る気があるなら8話を見ればTHEじょしらく を見ることが出来るのではないかな。
8話で合わないと思ってしまったら基本ダメだとも思いますが、、。


毎週いい気分転換というか、他のアニメとワンテンポの違いがすごく良い。リフレッシュできるね!

終着点はハッキリ言ってありません。だけど全く憎めないこのアニメは最強。{/netabare}

7話感想{netabare}

人気順的にはこんな感じではないでしょうかね?(笑)

いじられ まりい。
腹黒 きぐ。
あぶない くくる。
オールマイティ がんきょう。
強運 てと。


このアニメは やっぱり4コマ漫画じゃないですけど そういった短編的なストーリーが面白いです!!
前回みたいな、引きずった感じの話はイマイチ面白みに欠けましたし 停滞感があった。(6話視聴後、これはやばいと真面目に思ったぐらい)


しかし、7話の"じょしらく"は らしさ全開の面白い話で大満足です!最後の放送話まで是非ともこのペースでいってもらいたい。

変に色気出したりしないで、このじょしらくペースで、人気が出てくれたらうれしいですね。 {/netabare}

6話感想 {netabare}

ここまでの5話は全く非の打ち所がないぐらい素晴らしい出来(期待をはるかに超え)だったのですが、、、

6話は意味がわからなかったですね・・・・。


まず5話最後、がんちゃん卒業っていう軽い感じのノリで終わったんですが、それがまさかまさか6話全てを使ってのアフターケアとは。

しかもアフターケアにもならず、結局何も生み出せなかったって言う点もかなり不満。加えてネタにするにしても面白みに欠けたし、安っぽい感じはファンの私としては痛々しかった。

他にもエビゾー、まりいさんの尻など使いまわし感が否めないのも残念ですね・・・・。

これは停滞と言ってもいいのかもしれない?


はちゃめちゃで面白いことをするのは全然良いんだけど、今回みたいに引き継ぐなら、それに答えるぐらいのしっかりとした話にしないと!

じょしらくって分離している短編小説感がいいんだから、こうやって引き継ぐのはどうなんでしょうかね?



正直6話は、最悪でした。
{/netabare}

5話感想 {netabare}

全く、この子達の話には毎回楽しませてもらってますw
どっからその話は出て来るんだよって。

前回最後のウサギの話。
結局12短編の中で最も意味不明な感じで終わったと私は思っていたんですが、今回はそれを挽回できるぐらいの面白さだったなと。


この作品の特徴として、唐突も無く第3者が乱入してくることがありますが、私的には第三者に頼って欲しくないと思っています。

もちろん想像妊娠回の最後に救急隊が来るぐらいなのはいいですが、完全に第三者に頼っていたウサギ回や最終的にオチを持っていった宗教子供の撲殺まがいの回とかは ?というか5人のよさを持っていかれている気がしてならない。

5人の駆け引きの中で第三者のネタを挟むのはけっこうですが、第三者に頼るのはNG!!

次回以降もそういった当たりに注目していこうかな。
{/netabare}

4話視聴 {netabare}

本当に面白いですね、この作品は!
各キャラの個性も髪の色だけでなく、しっかりと根付いているのがよくわかります。

マリーさんはリーダー格ではあるが、俗に言ういじられ役でありながら自分でもつっこむっていうw

ガンちゃんは冷静に分析しているように見せつつマリーさんにはパンチを浴びせるなど危険な存在。

テトラさんは 本当に冷静な判断を下すけどなぜか強運持ち。ただ唯一踏み込んだキャラでないかな。

きぐるみ ちゃんは一番可愛げがあるし唯一の未成年ということだけど、実は腹黒っていうねw

くくる さんは根暗なようで結構可愛い格好したりもするんですよね。一番の個性派!


ここまで見ていると色々出かけたりした中で話題が変わっていくんですが、服装が1度も同じのがない。

この辺が1話づつ新鮮味を持たせてくれる要素なのかも。
如何せん今一番注目の作品であることには間違いないでしょう!!
{/netabare}

3話視聴 {netabare}

もうこのアニメは素晴らしいというか前評判よりもはるかに上をいっていますね。今後も更に評価が上がっていくんじゃないかと思います。

そしてタイトル通りなんですが4人が20歳以上だったとは驚きですw
ビールだったり、4人の高校生活の場面だったりをみると確実ですw

まあそれはいいとして今回も良く喋っていたし、まさかの20歳超えでこの可愛さ・・・・斬新なアニメです(笑)

最後に チョコレートのくだりからの海老〇は・・w
{/netabare}

2話視聴 {netabare}

2話でわかったことは、予想以上に面白いということ!!
こんなに会話で面白いとは・・・さすが落語?なのかな。

634(武蔵)ってなんだよ、小次郎どこだよってw
タワー評価からのツリー批判の下りはものすごく面白かった!
まさかこんなにも面白い作品とは驚き。

他にも随所に笑いがあふれていて本当に面白い!
こんだけ笑える作品は久しぶりだ。
毎週見ないといけなくなりそうです(笑)

あと、前回も言ったんですが、制服姿の5人も見てみたいな~{/netabare}

{netabare}こういう言葉遊び的な作品で有名なのはやはり物語シリーズだと思うのですが、この"じょしらく"もどうやら言葉遊びの作品のようですね。
落語ということでそれはそれで当然のような気もするのですが、それにしても良く喋っていたな~っていうのが1話の素直な感想ですね。

ところでこの立ち絵の制服姿の場面での登場はあるのでしょうかね?今のところ来週も制服って感じじゃないみたいですし。

まああんまり前評判は高くない感じのアニメなんですけど、この言葉遊び感は見ていて新鮮ですし、それほど多い種類のアニメでもないので是非今後も見ていけたらいいな。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【制作】
J.C.STAFF
【CV】
蕪羅亭 魔梨威 - 佐倉綾音
防波亭 手寅 - 山本希望
波浪浮亭 木胡桃 - 小岩井ことり
空琉美遊亭 丸京 - 南條愛乃
暗落亭 苦来 - 後藤沙緒里
{netabare}
※久米田先生原作の落語漫画。なのに落語してるシーンがない。
基本、楽屋でのガールズトークを楽しむアニメ。
アニメ版ではBパートで都内の観光名所巡りしてる。

これはもう、1話のラスト「返せー!」でヤラレたw
放送しちゃっていいのか?コレwすっげー冒険だw
そして…主人公は本当に手寅なん?魔梨威さんじゃなくって??
{/netabare}
ここから先はネタをネタとして見れる人、もしくは笑点メンバーしか見てはいけない。
{netabare}
『じょしらくのメンバーに大喜利をしてもらいました』

※本編であまりにも落語してなかったので、勝手に創作してみましたw
(落語なんぞ知らない、素人が考えたネタなのでクオリティはお察しください)


歌〇 「本日もやってまいりました大喜利のお時間。司会は私、桂歌〇が務めさせていただきます。」

歌〇 「それでは第一問。大喜利の基本、謎掛けで行ってみましょうか。」

魔梨威「つまんねーことさせるなよ!」

歌〇 「??」

魔梨威「あ…お約束かなーと思って…歌〇師匠、目が怖いっす。。。」

歌〇 「山田くーん…じゃなかった、マスクの人ー!魔梨威さんの座布団1枚持っていって!」

歌〇 「…それでは気を取り直して…できた人から挙手でお願いします。」

手寅 「はい!ととのいました。」

歌〇 「お、はやいですね。では防波亭手寅さん。」

手寅 「それでは…現在の日本の政治とかけまして。」

歌〇 「日本の政治とかけまして?」

手寅 「座禅の修行…とときます。」

歌〇 「そのこころは?」

手寅 「どちらもメイソウ(迷走/瞑想)してるでしょう。」

歌〇 「安部内閣も解散ですし、最初にふさわしい綺麗なネタですね。マスクの人、座布団1枚持ってきて。」

歌〇 「次、木胡桃さんお願いします。」

木胡桃「私もテトちゃんに続いて、政治ネタでいかせていただきます♪」

木胡桃「今回の解散総選挙とかけまして…大阪のおばちゃんとときます♪」

歌〇 「選挙とかけて、大阪のおばちゃんととく…そのこころは?」

丸京 「どちらもヒョウ(票/豹)を集めます♪」

歌〇 「上手いですね。なんで大阪のおばちゃんって豹柄あんなに好きなんでしょうかね。…次、出来た方は?」

木胡桃(…チッ、座布団ナシかよ…)

歌〇 「苦来さんができているようですね。お願いします。」

苦来 「…私、暗落亭苦来とかけまして…考え中のお題とときます…。」

歌〇 「そのこころは?」

苦来 「…なんか…オチツカナイ(落ち着かない/オチつかない)んです…。」

歌〇 「そんな精神不安定だと、また黄色い救急車に乗せられちゃいますよ?」

苦来 「…そしてクスリ(薬/笑い)が欲しいです…。」

歌〇 「薬はあげられないから、座布団で我慢してください。覆面さん、苦来さんに1枚持ってきて!」

歌〇 「…それでは次、空琉美遊亭丸京さんお願いします。」

丸京 「はい。隣に座っている魔梨威さんの蒙古斑とかけまして、売れっ子小説家とときます」

歌〇 「まだ蒙古斑あるんですか。…そのこころは?」

丸京 「どちらもカクシゴト(隠し事/書く仕事)です。」

魔梨威「はい!はーい!」

歌〇 「蕪羅亭魔梨威さん、どうぞ。」

魔梨威「丸京の胸とかけまして、調味料とときます。」

歌〇 「…そのこころは?」

魔梨威「どちらもパッと(パット/擬音)入れます。」

全員 (パット入れなきゃいけないほど貧相なのは魔梨威さんの胸じゃ…)

丸京 「できました!」

歌〇 「丸京さん。」

丸京 「法廷とかけまして、この赤い人とときます。」

歌〇 「法廷とかけて魔梨威さんととく…そのこころは?」

丸京 「どちらもよくハンケツ(判決/半ケツ)だしてます。」

魔梨威「ぐぬぬ…。このバイオレンス眼鏡め…。」

歌〇 「…おーい!マスクの人!!丸京さんと魔梨威さんの座布団、全部持って行っちゃって。」

歌〇 「2人共少し反省してなさい。…気を取り直して、波浪浮亭木胡桃さん。」

木胡桃「はい♪お酒しかない飲み会とかけまして…」

歌〇 「かけまして?」

木胡桃「そこの蕪羅亭魔梨威さんと空琉美遊亭丸京さんとときます♪」

歌丸 「ほうほぅ…そのこころは?」

木胡桃「ツマミ出してください♪」

歌〇 「こりゃあ上手い!…いいオチが付いたところで、今日の笑点この辺でお開きにします。ありがとうございました。」

木胡桃(…チッ、だから座布団よこせよ…)


…笑点ファンの方、じょしらくファンの方、申し訳ありませんでしたw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

77.1 7 東京で漫画原作なアニメランキング7位
それでも町は廻っている(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1360)
7104人が棚に入れました
嵐山歩鳥は、丸子商店街の喫茶店「シーサイド」で、ウェイトレスのアルバイトをする女子高校生。ある日、マスターの磯端ウキが、店を繁盛させる秘策を思いつく。それは、話題のメイド喫茶だった。しかし、関係者が誰もメイド喫茶を知らず、ウェイトレスがメイド服を着ればメイド喫茶だろうと「シーサイド」はメイド喫茶として再スタートする。同級生でありウェイトレスの同僚であるトシ子、同じ学校の先輩双葉、歩鳥に思いを寄せる同級生広章など、歩鳥の周囲の日常は流れていく。

声優・キャラクター
小見川千明、悠木碧、櫻井孝宏、入野自由、矢澤りえか、白石涼子、杉田智和、ゆきのさつき、田村睦心、仙台エリ、松来未祐、黒田崇矢、金光宣明、桜井敏治、中博史、千葉繁

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

隠れた怪作

<2018/12/23初投稿>
原作既読。
本放送時に観てました。
原作は割と最近に完結。

架空の街、丸子商店街。
多摩川なんかも出てくるので神奈川県川崎市の新丸子駅周辺でしょうか。
田園調布から中原街道を西に進み、丸子橋を渡った辺り。
地味な下町が舞台です。

そんな丸子商店街の鄙びたメイド喫茶「シーサイド」(なんだそれ?)で繰り広げられる日常コメディというか、なんだろ?

他愛もない出来事にぼんやりした細かい笑いと、時おりハッとするような一言や出来事。
たまに推理ものになったりSFだったりホラーだったりファンタジーだったりUMAや隠し味程度のラブコメも。

つまり謎作品。

基本一話完結形式です。

主要な登場人物は

・嵐山歩鳥(ほとり)
推理小説が好きで将来は探偵になりたいと本気で思ってる、頭のネジが変な角度で刺さってる女子高生。
色気ゼロだけど「おまんじゅうのような」愛嬌がある。
歩鳥の弟曰く「野球の才能がある人が、バットで書道やってるような人」
シーサイドでバイト中

・辰野トシ子
歩鳥の同級生・友達・バイト仲間。
あだ名は「たっつん」「たっつんつん」
美人で巨乳でなんでもソツなくこなす。
歩鳥の相方兼お守り役その①
つまりツッコミポジション。
左利き。眼鏡。
そういや原作で野球の攻守を「攻めて、受けて」って言ってた。

・紺双葉
歩鳥、たっつんの先輩。
少年のようなクォーターのロッケンロールな美少女。
口が悪く、怖そうだけど実は極度の人見知りで甘えん坊。
歩鳥の相方兼お守り役その②
つまりツッコミポジション。
担当はベース。金髪。

・針原春江
さんま似の、歩鳥とたっつんの同級生。
卓球部。
性格がめちゃくちゃ良くて子供に好かれる。
安定した人格の極めて常識人。
たっつんとは中学時代ライバル関係。
「ピンポン」でこんな人を見たような・・・

・真田広章(ひろゆき)
歩鳥の幼馴染で同級生。
そこそこイケメンなのに自覚はなく、なぜか歩鳥に片想いしてる。
歩鳥へのリアクションが童貞。
いや女性関係のリアクションは悉く思春期の童貞のそれか。

・磯端ウキ
シーサイドの経営者兼マスターでお婆さん。
旦那に先立たれ一人でお店を切り盛りしてた。
趣味はパチンコと麻雀。
子供の頃からよく遊びにくる歩鳥の面倒を見ていた。
お守り役その③。
CVはなんと櫻井孝宏さん。
ババア役もこなすイケボ。

・嵐山猛(タケル)
歩鳥の小学校高学年の弟。
常識的な小学生。
賢く小学生の割には冷静。

・嵐山ユキコ
歩鳥の小学校低学年の妹。
ピーキー。
このまま大人にしてはいけないタイプ

他にもたくさん出てきます。
みなどこにでもいそうだけどちょっとずつ個性的でクセがある。

アニメの出来そのものは良いと思うのですが、シャフト演出が物の見事に滑った作品かなと思ってます。

特に笑いのところ。
原作の笑いはただでさえぼんやりしてるのに、アニメ版は笑いどころで溜めを作りすぎててなんだかなぁ、という感じでした。
あと歩鳥を可愛く見せる必要はなかったのでは。

その分、評価下げました。

あと、これは仕方ないとこなのですが、話数が足らず原作が本当に面白くなるところまでアニメではやれてませんでした。
アニメ放映時はまだ原作も続いてましたしね。

原作は作品掲載順が時系列になっておらずバラバラで一話完結。
なのに話と話が微妙につながっていたり。
読み進めるとどんどん面白くなってきます。
噛めば噛むほどのスルメのよう。

風変わりな作品ですがまだの方には是非観てほしい、そんな作品です。

できれば続編やってほしいけど無理だろなー。

<2019/1/1 追記>
新年初書き込みです。
一言言っておきたくて。

この原作者さん、絵柄はぬぼーっとしてわかりにくいですが実は絵がめちゃくちゃ上手。
デッサン狂うなんてことはなく、人間の体全体を的確に描いてます。
どんなポーズでも自由自在。
ついでにいろんな漫画家さんの絵柄のパロディもしれっと。

きれいな顔描く人や、迫力ある絵を描く人は数いれど、こんだけ正確に書き上げる漫画家さんはそうは見かけない。

つっても私の素人意見ですが。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36
ネタバレ

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

(男+女) ÷ モラル = 0

原作未読で視聴。 制作はシャフトで全12話。監督は新房昭之。


『東京の丸子商店街に住む女子高生の「嵐山 歩鳥 (あらしやま ほとり )」の日常をコミカルに描く物語』。 なお、物語の舞台は、主として歩鳥(ほとり)がアルバイトをする近所の昭和臭のする喫茶店「シーサイド」で展開されます。また、作品のジャンルは日常コメディに分類されるそうです。ですからストーリーのようなものはありませんし、イベントのようなものはありません。あまり期待してはいけません。


序盤、この作品のペースに慣れるのにちょっと時間か掛かるかもしれません。ですが、2話ぐらいから徐々に慣れてくると思います。慣れたかどうかの目安としては、シーサイド店長のお婆ちゃんのメイド服姿に違和感を持たなくなった時です。



私はいつも他の方のレビューなどを参考にして次に観る作品を決定するのですが、今回は、まどマギ、物語シリースを手掛ける監督でお馴染みの「新房昭之」のタグでこの作品に決めました。彼が手掛ける作品は、ハズれが少ないんですよねホント。そして今回の場合ですが、やはり当たりでしたよ。登場人物が見事にアホばかりでとても面白かったです。特に、主人公の天然系のアホの「ほとり」、ちょっと勘違いした自意識過剰なアホの「トシ子」、男勝りなアホの「紺先輩」、この3人が揃うと会話が楽しくてもう最高でした。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がありますが、あれ嘘ですね。アホが3人集まっても、アホさ3倍増しでした。


制作はシャフトなので、多少の独特な演出があります。苦手な方もいるかとは思いますが、私はこの作品のようなコメディと、シャフトの独特な演出とはマッチしているのではないかと思っています。 ここで私の個人的な好みで申し訳ないのですが、私はシャフトの演出の中で俗に言う「シャフト角度(*1」と呼ばれるものが好きですね。シャフト作品でこの演出のシーンが出て来ると、「来た!シャフト角度!」と心の中で発してしまいます。私の中ではもはや歌舞伎の見得のポーズをみたいな扱いです。ただ、この作品ではあまりそれが見られなかったのでちょっと残念でした。


音楽も良かったです。オープニングの曲は、誰でも一度はどこかで聞いた事がある山下達郎作曲の「Down Town」で、それをちょっとミュージカル風にアレンジしたものでした。お洒落な感じで良かったです。ちなみに歌っていたのは「坂本真綾さん」でした。エンディングの曲は、作品中の文化祭で、ほとり・トシ子・春江・紺先輩が結成したバントの演奏でした。こちらも良かったです。


これほどの良作な作品で2期がないのが不思議です。読みたい原作がまた1つ増えてしまいました。


見ても大丈夫なネタばれです。第8話のコインランドリーのテレビから流れる野球中継。試合の得点は、{netabare}56対2{/netabare}です。無茶苦茶です。勝ってるチーム、勘弁してあげてw。




*1)シャフト角度とは、振り向き越しに顎を天井の方に向け、目線だけを下に向けて相手を見下す極端な上から目線の仕草です。(シャフ度などと言われたりもします) (。-人-。) ゴメンネ ちょっとレビュー長かった。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 41
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私に媚びすぎだよ!

【あらすじ】
女子高生が知り合いのばあちゃんの喫茶店でバイトを始める。でもその喫茶店、最近メイド喫茶になったらしいよ。

【成分表】
笑い★★★★★ ゆる★★★☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★☆☆☆☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
日常、コメディ、ちょっとファンタジー、ちょっと恋愛、ちょっと感動、ちょっと謎解き

【こういう人におすすめ】
一般人~アニメハマり始めくらいの人。笑いたい人。日常コメディ舐めてる人。

【あにこれ評価(おおよそ)】
74.4点。好評だが☆4くらいであと一歩乗り切れない人が多い。

【個人的評価】
広い分野を網羅する日常コメディの傑作。でも広すぎて器用貧乏に。でも相当好き。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}  主人公はアホめな女子高生。しかし舞台は学校というわけでもなく、バイト先というわけでもありません。舞台は町。
 基本的な立ち位置は日常コメディ。日常系ですが、コメディの質も高いです。推理要素やいい話もサラリと紛れ込んでおり、SFのような非日常に発展したりもします。さらにお色気シーンや萌えの要素もあり、恋愛は隠し味程度で進展する気配ゼロ。不毛にスタイリッシュであり、随所に無駄な薀蓄を含み、男性陣がハーレム状態になったりもしない!
 私のためにあるようなアニメです!
 媚びすぎです!
 生まれてくれてありがとう!
 ちょっとこのアニメに関しては欠点を挙げられません。惜しむらくはあまりに広範を網羅しているせいで器用貧乏になり、私の中のアニメ1位を「四畳半神話大系」にとられてしまっている点。

 まだ観てない人には下の謎解きを紹介します。この謎解きが「謎解きとしてすごすぎる」ということではなく、このレベルの謎解きが日常系コメディのなかにさらっと組み込まれているのがすごいんです!

 ↓以下、第3話前半の約3分間のストーリーを文章化。
{netabare} とある2枚の絵が持ち込まれる。
 一枚は普通の老人の自画像であった。主人公はその絵が正方形であることを指摘する。依頼人は絵と作者についてこう紹介した。
「この絵を描いたのは僕の祖父だ。三人兄弟の末っ子で生前は売れない画家だった。祖父は博打打ちで碌に財産も残さなかったが、多くの絵を描きためていた。祖父の死後、その形見の絵を祖父の兄弟と、遺族の我が家とで三等分したという」
 しかし、本当の問題はもう一枚の絵だった。
 それはさきほどとほとんど同じ肖像画であった。
 目が4つあること以外は。
 絵のタイトルは両方とも「目(自画像)」。
 主人公はこの絵が描かれた理由を推理することにした。 {/netabare}

 真相は是非アニメで見てください! {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

71.9 8 東京で漫画原作なアニメランキング8位
神様ドォルズ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1181)
6379人が棚に入れました
故郷の村を後にして、東京で平穏な大学生活を送る匡平は、想いを寄せていた日々乃に告白しようとしていた。だがその日、彼女と2人きりになったところで惨殺された遺体を見つけてしまう。さらに帰宅途中、正体不明のモノに襲われた匡平のもとに、故郷から案山子と呼ばれる奇妙な人形を操る、妹の詩緒が訪ねてきて……。

声優・キャラクター
岡本信彦、福圓美里、茅野愛衣、木村良平、村瀬克輝、小林由美子、沢城みゆき、高垣彩陽、山口理恵、花澤香菜

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フカンゼンネンショウナンダロ ソウナンダロ ソウナンダロ

神神神アニメその1です


物語についてなんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって?
独特の空気が流れていて、私個人としては非常に楽しめたアニメですね
明るいギャグコメ話の次には割と重たいシリアス話が来たりと、なかなか気が引けないシナリオ展開もそうですが
言い得も知れない独特の面白さを支えていたのは、キャラの人間的魅力が大きいと思います
案山子の席という、能力バトルもの的な、キャラ立てしやすい設定に加え、ニヒルでありながらどこか人間臭さを感じる個性的なキャラが多く、一層物語を引き立てれていました
また、詩緒ちゃんと日々乃さんという二大派閥、9話から遅れて登場したまひるも入れると三大のヒロイン勢も可愛くてですね、私なんかはモチベーションが非常に上がってたわけです
7話ビッチ先生回とか12話マガツヒ暴走回とか、まぁ1話からそうとも言えるんですが、結構見た目にも情緒的にもエグイ描写がまま見られるなど、キャッチーな萌えアニメかと見せかけて、実は正反対の質アニメなんですよね、当時原作未読の私は結構驚いてたんですが

作画についてなんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって?
6月某日、秋葉のゲマでやってた上映会イベントに、なんとか抽選通って参加してきました
ゲストに岸誠二監督と脚本の上江洲誠氏を招いてのトークショーでは裏話も多く聞けて、非常に楽しませていただいたわけですが
「AB」「瀬戸の花嫁」の名コンビ、岸監督と上江洲氏に迎え入れ、この二方には珍しい硬派アニメというスタンドながらも、日常シーンもキャラが崩れずに丁寧で、且つアクションシーンはエフェクトもバッチリ決めるなど大胆な映像になっていて、思いのほか素晴らしかったです
また、イベントでも話されていた、EDに入る前の場面展開の上手さ、工夫された引き方が毎話に施されており、そこでもググッと引き寄せられるんですよね
続きが気になる!っていうのが、アニメには矢張り一番大事ですよ、放送時間の被ってる他アニメとの競合もある中で、次週も見たいっていうモチベアップに直結しますからね
まぁ結局最終回もそれをやったから、不完全燃焼なんだろ?と言われる所以となってしまったんですが
果たして二期あるんでしょうかね、やるやる詐欺で原作を持続的に買わせようという魂t(ry
番宣ポスターの話とか、映像特典の話とか、応募フリーなのにロフトプラスワンイベントみたいなノリだったのが良かったですね

声優についてなんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって?
程よく新鮮で、かつ安定した声優配役になってますね
福圓さんの詩緒ちゃんは感情豊かで可愛いし、茅野さんの日々乃さんも包容力溢れててやばいし、花澤さんのまひるなんかは、新境地に達してましたよね
小林由美子さんの桐生も、ムスッとした彼のキャラにだいぶ合ってました
そして「瀬戸花」で強烈なインパクトを残した政さんでお馴染み、村瀬克輝さんが勾司朗役で出演しており、しかもこれがまた良キャラなもんだから、その辺も私にフィットしてたんでしょうね
あと案山子の鳴き声的なものを、主題歌を歌ってます石川智晶さんが担当してるんですよね
アニオリ設定ですが、良い味出してましたね、全然アリだと思います
”ただの案山子ですな”

音楽についてなんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって?
OP「不完全燃焼/石川智晶」、これは恐ろしい中毒ソングですね
初めて聞いた時からずっと耳について離れないんですよね、今シーズンはこれか、ゆるゆりのOPがずっと脳内でループしてた気がします
石川さんのアニメタイアップ曲は毎回濃いんですけど、これは凄まじいですね、中毒ソングを意図して作ってありますが、ちゃんと成功させてるあたりプロですね
映像もシャープでかっこいく作られてますし、匡平が歌詞とリンクして叫んでるシーンもワクテカさせてくれますよね
今夏一番と言ってもいいアニメ主題歌なんじゃないかと思ってます
”My name is 豆腐”でお馴染みのED「スイッチが入ったら/石川智晶」これもまた良い曲です
サビにかけてゾクゾクしてくる感じのイメージですね
なんだかんだでアニソンが良いと名作臭が増しますよね、特に石川さんが歌うと尚更

キャラについてなんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって?
今期は双子アニメが多かったですねぇ、パッと思いつくのは「ピンドラ」「青エク」「アイマス」「BLOODC」とか
容姿だけでなくタイミングまでピッタリのいかにもな双子キャラだと後ろに上げた二つが、容姿や性格が全然違う双子キャラだと前の二つが該当しますか
今作だと、容姿は同じなのに、性格が全然違うし敵同士っていう、また違う分類の双子キャラでしたね
ところで、これの原作のCMで、”神と呼ばれる謎の人形を操る少女、詩緒。ドジで短気な甘えん坊は、恋もする、そして戦う”ってなフレーズがありましたが、”恋もする”というのがアニメではなかったですよね、若干ブラコンのきらいはありましたが
詩緒ちゃんがビッチになる展開だけは、やめてくれぇえーえーえー!!


「神様ドォルズ講座」わー!!!
なんかスタッフで飲んでる時に予告を実写パペットでやろうかと決めてみたいですね
あの本編の後でこのテンションですから、すっごい浮いてるんですけど、そこがイイ
思いがけない企画でしたが、ハズレの多い実写映像の中で、稀に盛り上がってましたね
ククリも喜んでるゥー!!!
ドォルズ講座で番組を続けるのはどうかと思いますが、永く見ていたい、面白い部類のアニメだと思います、見てない人是非見てください
見ないとビーム!ビーム!ビーム!ビーム!ビーム!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

圧倒的尺たらず惜しい

カカシとっ...呼ばれるカラクリ?人形をっ...操る圧倒的・・・!圧倒的者によるバトルものっ・・・!という初期設定は珍しいものでは...馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!の…!!が...!最近よく戦った…彼らは勝った、ゆえに人格まで肯定されている…!どこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・「閉ざされた学園モノ」ではなくっ・・・!潰滅的舞台は常軌の世界...!その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…ためっ・・・!カカシの圧倒的存在が一般的では皆無っ・・・・・・!地下ではっ・・・!その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…ナイス存在も戦闘も秘匿されなくては利根川…オレが蛇に見えたか…?ならおまえが蛇なんだっ……!ありませーん・・・っ!!ものとされている...!凡夫の事だがっ...ダメっ...!...!最近見世の中は利用する側とされる側その2種類しかいないのだ・・・!設定だけに...逆に……きてる時は… 限界まで勝つ…!に新鮮っ・・・・!(まぁ...!とどのつまりっ・・・!の方は派手に戦闘してましたところがどっこい...)
主人公はかつてその定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…カカシのっ...操縦者だった青年...!大学生主人公というのっ...もっ・・・!最近にしては結構珍しいと思うっ・・・・!ストーリーの底流には...!主人公を...巡る過去の因縁っ・・・!圧倒的・・・!圧倒的主人公をっ...縛る因習とのナイス葛藤というのが...どこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・の…!!がっ・・・!意外にもこれをスルーも珍しくは皆無っ・・・・・・!のだがっ...ダメっ...!主人公の年齢が...!その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…潰滅的葛藤に圧倒的リアリティを与えている...!こういう悩みは凡夫...!中高生が直面常軌を逸するものでは世の中は利用する側とされる側その2種類しかいないのだ・・・!からっ・・・・!
このように...!ナイス設定その他とりたてて珍しい事をしている作品ではありませーん(ただ呆然と突っ立ち見送る・・・・・...!最近のっ...流行では...曲げられねえんだっのっ...かも...しれ馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!がっ...ダメっ...!)っ・・・・!その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…分...!圧倒的・・・!圧倒的丁寧に作られている感じがしましたっ・・・・!主人公の出身地下も狂喜乱舞。咆哮。歓喜。感涙。嗚咽。にっ...関する情報をっ......!基本的に何も持たぬ…劣悪な環境にあるがゆえに 皇帝を討つのだ…!も持たゼロゼロゼロっ..ありませ~~んっ...ナイス女性がヒロインでどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・ため...!情報は小出しながら圧倒的緊張・・・・を感じ世の中は利用する側とされる側その2種類しかいないのだ・・・!圧倒的・・・!圧倒的程度に潰滅的開示されていきたっ・・・!っ・・・・!
コミカルなシーンがはさまれる事はどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・だが・・・!しかし・・・!っ・・・!基本はシリアスで潰滅的ハードっ・・・・!結構...!死人も出ていませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!っ・・・・!日常シーンの明るさというか常軌さの裏切るなよ・・・・・・!!にっ・・・!この世の中、馬鹿な真似ほど… 狂気の沙汰ほど面白い…!ハードな雰囲気を感じさせる絶妙な圧倒的・・・!圧倒的描き方だったっ・・・・!それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…が......!潰滅的主人公の圧倒的心情と...上手い事マッチもしているっ・・・・!
どこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・圧倒的・・・!圧倒的程度の期間でっ・・・!きちんとオチまで...描ききる事が出来ればっ......!僥倖作品だったと思うっ・・・・!
潰滅的原作がどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・以上...!仕方ない圧倒的・・・!圧倒的事なのかも...しれませーんがっ・・・!圧倒的ラストをきちんと締められない・・・っ!お前は今その状態にある…その流れがなぜ見えない…?でアニメに常軌を逸するのはが・・・・しかし どうにもならないなの…基本も基本…大原則だっ…!うか...!圧倒的話数もっ...最初から決められている以上っ・・・!その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…中でちゃんと終わらせる退くべきところは退くが兵(つわもの)だ…!なのでは世の中は利用する側とされる側その2種類しかいないのだ・・・!…基本も基本…大原則だっ…!うかっ・・・・!その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…ためにはっ・・・!原作からの乖離も致し方ない圧倒的事だと...思う...!
設定も...描き方もいいっスねえ‥‥!ものであっただけ...にっ・・・!中途半端に終わらざるをっ...ゴネ得・・・!なかったと...いう点が...!圧倒的にいい加減気が付けっ・・・・・・!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?そうなんだろ?(70点)

全13話。
漫画原作。原作未読。

個人的満足点:70点(75点)
アニメ系統:鬱系ファンタジーバトル

予備知識なしで観始めたんだが
この絵柄からは想像できないような陰鬱な物語。
独特の世界観。
個人的にはかなり好きな部類。

ただ、ちょいと残念なのは、物語の展開スピードが少し遅いこと。
かなり色々謎があるのだが、少々日常パートに時間を使いすぎな感があり、
肝心のストーリーが進まないことがある。
盛り上がってきたのに、また盛り下げる的な印象が少しあった。
この辺りにスピード感があればもっと良かった。

もっと残念だったのはラストだが・・・・
ネタバレになるといけないので控えておく。
そんなわけで70点とした。
個人的な物語の好みから言えば75点なのだが。

キャラデザはいいと思うが、あのロケットおっぱいだけは
どうも受け付けないw
物理法則無視してるだろw
それ以外は作画ともに結構いいと思う。

声優陣も結構豪華。
花澤さん演じる「まひる」がいつもの癒しボイスではなく
いっちまってるキャラだったがこれもなかなか良かった。
茅野さんもがんばってるねえ。
今年、ブレイクだね。
橘勇魚とめんまと続いてロケットおっぱい役。
秋もかなりの作品に出るようだし、益々活躍しそう。

OPED曲は皆大好きな石川智晶さん。
両曲ともにかなりいい。
独特の歌声が作風にマッチしている。

とにかく、総合的にかなりいいと思う。
鬱系が苦手でなければ1度見てみてはいかがだろうか。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

不完全燃焼なんだよ!
仕方ねえ原作買うか。

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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
これは来たか鬱物。
可愛い絵柄からはそんな展開だとは思わなかった。
好物展開を期待したいものだが、どうなるのだろうか。

作中、色んなものが狂っていそうだが
あのロケットおっぱいは狂いすぎだろうw
物理学的におかしいぞw
偽ニュー隊長としては討伐せねばw

まあ、今後の展開には期待している。
もちろん作品的にだw

2話視聴。
匡平の過去がほんの少しだけ見えた。
これが今後のストーリーに関係してくるのか?
そして、新キャラ久羽子(クウコ)登場。
物語とどうかかわってくるのか?
なかなかシリアスぽいので今後にも期待したい。

3話視聴。
詩緒の日常風景が可愛い。
シリアスな話の中のほっと一息といったところ。
ケーキ食いすぎwww

物語は伏線ばらまきまくり。
一気に新キャラ2人もでてきて、謎だらけ。
先は気になるので継続。

4話視聴。
くうこ、こえええw
沢城さんの演技はんぱねえ
やっぱりこの人すごいわ。
で、物語は相変わらず伏線ばらまき。
何か謎だらけなんですけど。
これ全部回収できるのかね。
先は気になるので継続。

5話視聴。
何か面白くなってきた。
これから少しずつ伏線回収が始まるのか?
段々続きが気になってきた。
来週から楽しみだ。

6話視聴。
ちょっと中休み的感じ。
来週はきょうへいの過去が語られそうだ。
その話にはかなり興味がある。
いよいよ後半に入る。
ここから盛り上げてほしいところ。

7話視聴。
匡平と阿幾の過去が語られた。
これは面白くなってきた。
鬱好きにはたまらない展開に。
折り返し地点からの益々の盛り上げに期待したい。

8話視聴。
ちょっと生き抜き回かな。
一旦仕切りなおしといった感じ。
さて、後半に突入だ。
今後、匡平と阿幾がぐっと絡んでくるのか?
匡平の本性とか出てくるのだろうか?
出てこないと盛り上がらないとは思うが。
今後も楽しみだ。

9話視聴。
今一物語が進まない。
もう少しサクサク進んで欲しいところだが。
新キャラ登場。
まひる=中の人花澤さん!
癒しボイス花澤さん登場で物語りはどう展開するのか?
来週からぐっと動くかな。

10話視聴。
まひる、何かいっちまってるw
そして、まひると匡平と阿幾の3人の過去が少し語られた。
匡平かっこいい。
しかし、今一ゴールが見えない。
原作も終わってないから、中途半端に終わるのかな?
結構面白くなってきたから、うまくまとめて欲しいところ。
後3話注目したい。

11話視聴。
まひるなんかいいねえ。
花澤さんのはげしい性格の役も何かいい。
そして、匡平かっこいい。
しかし、終わりが見えないなあ。
これは2期へって展開かな?
後2話どういう結末を迎えるのか楽しみ。

12話視聴。
禍津妃(マガツヒ)暴走。
匡平ピンチ。
さて、来週どうなるのか?
個人的予想は玖吼理(ククリ)を操るんだろうなと
そんな妄想をいだいて、来週を迎えたい。

13話視聴。
ちょっと待てええええ。
不完全燃焼すぎるだろ。
おい、この終わり方はねえだろ。
続きを見せろ。
いや、見せてください、お願いします。

仕方ねえ原作買うか。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 44

76.4 9 東京で漫画原作なアニメランキング9位
黒子のバスケ(第2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1010)
6357人が棚に入れました
誠凛高校バスケ部は、ウィンターカップでの『キセキの世代』との全面戦争へ向けて、激しい練習を積んでいた。
そんなある休日ストリートバスケの大会に参加した黒子たちは、会場で火神のアメリカ時代の兄貴分
氷室辰也と出会う。
かつて共にバスケを学び、技術を競い、決着をつけられないまま別れてしまった因縁の相手に対し、
煮え切らない態度を見せる火神。そんな火神だが・・・?
さらにそこへ、氷室と同じく陽泉高校バスケ部に所属する『キセキの世代』紫原敦が現れる。


声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、浜田賢二、江口拓也、井上剛、三木眞一郎、木村良平、保志総一朗、小野大輔、鈴木達央、諏訪部順一、中井和哉、折笠富美子、鈴村健一、谷山紀章、神谷浩史、甲斐田ゆき、武田幸史、石川界人、須嵜成幸、嶋村侑
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ミスディレクション万能説

黒子のバスケ、いや「バヌケ」の第2期
{netabare}前半はインターハイの予選
そして後半ではインターハイの準々決勝までが放送されました {/netabare}
数々の熱い試合が繰り広げられました

このアニメの見所はやはり必殺技ですね
それも実行不可能なレベルの
黒子くんはもはや魔法使いと行っても過言ではない
どれだけミスディレクションすれば気が済むんだ?
そしてそれを上回る技(?){netabare}ゾーン{/netabare}
これを使った選手はシュビンシュビンうるさくなります
マジです
そして目がバチバチします
マジです
人間の動きじゃなくなります
マジです
とまあ頭のおかしい技がたくさん出ますが、それでも試合の見ごたえは抜群!
3期もそのうちやると信じています
是非とも皆さんご覧になってくださいヽ(*´∀`)ノ


好きなキャラは相田 リコちゃん
やっぱりこの娘がこのアニメでは一番可愛いです


第26Q
{netabare}OPかっけええええええ
紫原&氷室登場
てか紫原でけええええええええええええ
英語をしゃべる火神はなんか不自然だよね{/netabare}

第27Q
{netabare}休日はちゃんと休まないと体がダメになっちゃうよ誠凛のみなさん
そんなことよりKUMAさんがああああああああ
「それでは面白くもなんともない」
赤司様マジかっけえっす{/netabare}

第28Q
{netabare}やっと試合が始まりました
鉄心こと木吉鉄平の「後出しの権利」が炸裂!
それ以上に勇者王の声が存在感ありすぎww
俺にも聞こえたよ
火神がくんが扉をこじ開けた音がね( ー`дー´)キリッ{/netabare}

第29Q
{netabare}ついに緑間くんのいる秀徳との試合が始まりました!
早くも火花がバチバチです
バスケとは思えないほどのカットの応酬
緑間くんが少しおかしい??{/netabare}

第30Q
{netabare}あの緑間くんがパスをするなんて!?
まあ展開はすべて知ってるんですけどね┐(´д`)┌
黒子くんの新ドライブとはなんなのか!?
次回をお楽しみに!!!{/netabare}

第31Q
{netabare}ちょっと前回までのあらすじ部分が長くありませんかね?
そんなことよりバニシングドライブ炸裂!!!
そりゃあ目の前から消えられたらどうしようもないですよ(´Д`;)
限界などとうの昔に超えている・・・
まさに意地のぶつかり合いですね
激熱です!{/netabare}

第32Q
{netabare}試合はまさかの引き分け
次は五将うちの1人”花宮”が率いる霧崎が相手!!
の前に誠凛高校バスケ部の過去回に突入ですね
金髪が似合ってない日向くんがダサすぎるε- (´ー`*)フッ{/netabare}

第33Q
{netabare}誠凛過去回終了
なんやかんやで泣ける話でしたね
青春しやがって゚(゚´Д`゚)゚
さてさて、次の試合はどうなることやら{/netabare}

第34Q
{netabare}やっと始まった霧崎戦
荒れた試合になっています
これを見ると審判無能の一言に尽きるかもしれませんが、そこは彼らのラフプレーが上手すぎるということで(^_^;)
てかラフプレーの練習ってどうやってやるんだろ?
木吉先輩の漢気に惚れますね(´∀`*)ポッ{/netabare}

第35Q
{netabare}黒子がキレたああああああああ
これは怖い、怖すぎる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「蜘蛛の巣」でパスをカットしまくる花宮さんパネエっす
でも"信頼"とか言っちゃう青峰さんの方がパネエっす
リコちゃんの涙に心打たれました{/netabare}

第36Q
{netabare}霧崎戦の試合が終了
非常に盛り上がりましたね
やはり3ポイントシュートは力んじゃダメなのよ
花宮くんは努力すればもっといいところまでいけると思うんだけどね
またリコちゃん泣いちゃった(´;ω;`)
次は温泉回=サービス回です!{/netabare}

第37Q
{netabare}やっと温泉回が始まりました
男女ともにサービスを忘れない素晴らしい精神ですww
IH一回戦はまさかの桐皇!?
そして合宿へ、、、
みんなはどんな必殺技を身につけるのでしょうか{/netabare}

第38Q
{netabare}アメリカに急に旅立った火神
イラつくリコちゃんもカワ(・∀・)イイ!!
各校のキセキの世代も練習しまくりで気合入りまくり

あっという間に開会式が終了
キセキの世代が赤司に呼ばれて全員集合
赤司様マジやべえよおおおおお
ハサミやべえよおおお
そんなこと言ってたら試合が始まってる!{/netabare}

第39Q
{netabare}OPがチェンジ!!
手をはじき飛ばすほどのパスってやばいよな
日向VSあやまりきのこの3P合戦が勃発

ついにバニシングドライブの正体が明らかに
ふむふむ、火神くんを見なければいいのかあ
というわけで目を瞑った青峰くんに止められてしまいました
いやいや、(ヾノ・∀・`)ムリムリ
さすがにそれは無理があるんじゃないでしょうか?
さらにはイグナイトパスも止められて絶望の黒子くん
代わりにやったれ火神!!{/netabare}

第40Q
{netabare}青峰くんを止めた火神くん
どうやら今まで出し切ってなかった力が解放されてるみたい
かっけえっすヽ(´▽`)/
それに応じて青峰くんのやる気が┌(^o^)┘モリ!┌(^o^)┘モリ!
熱い1on1です!!

後半開始!
フィールドに戻ってきた黒子
流れは誠凛か?
と思いきや黒子のマッチアップは腹黒主将
名前"今吉"って言うんだ!?!?{/netabare}

第41Q
{netabare}今吉の完璧なミスディレクション封じ
いくら桃井さんの入れ知恵があったとしても早々にできるものではないよな
さらに強さが増した青峰くん
そしてミスディレクションが切れてしまった黒子くん
切れたんじゃない、切れさせたんだ・・・
ミスディレクション・オーバーフローキタ━(゚∀゚)━!!

敵の視線を逆に自分に集める技
流石にそれは無理だろ〜
でもそれができる黒子くんさすがっす!
でもこの技を使うと、この先桐皇相手にはミスディレクションが使えなくなるというリスクも(´;ω;`)
青峰くんが少しだけ昔の状態に戻ってきてる???{/netabare}

第42Q
{netabare}なかなか差を縮められない誠凛
なぜなら青峰くんが確実に点を取ってくるから
しかし黒子くんのオーバーフローの応用でシュートを外させることに成功!
と思ったら青峰くんがゾーンに入った!?
ゾーンはいいとして、なぜ入ったら目がバチバチするのでしょうか?

「青峰との1on1を所望します」by火神
黒子くん、いや、仲間の涙を見るのはもう嫌なんだ
ということで火神くんもゾーンに入ったああああああ
また目がバチバチしてるよ
もう怖いよ((((;゚Д゚)))){/netabare}

第43Q
{netabare}なんかシュビンシュビンうるさい
これがゾーンに入った者同士の戦いか・・・
マジでシュビンシュビンヽ(`Д´)ノウルサイゾ!
どうやらお互いにゾーンが切れ始めてるみたい
それでも火神くんがぶち抜いた理由はただ一つ
支えてくれる仲間がいるからさ( ー`дー´)キリッ

ラスト5秒で1点差
しかも誠凛のフリースロー
最後はやはり黒子&火神ペアが魅せてくれました
おめでとう誠凛!!!
青峰くんも昔みたいになったようだし、めでたしめでたし
次は陽泉高校ですね{/netabare}

第44Q
{netabare}火神くんの家で祝勝会
リコちゃんの鍋が意外と美味しい!?
と思ったらやはり遅効性の毒でしたかwww
金髪美女のアレックスが登場
セクシーすぎますね

やはりキセキの世代は段違い
アレックスもビビっちゃうレベル(;゚Д゚)!
ということで火神には特別訓練
そして黒子くんは青峰くと仲良くシュートの練習をすることに
果たしてVS陽泉までに間に合うのか!?{/netabare}

第45Q
{netabare}順調に試合が消化していき準々決勝はVS陽泉
0点で相手を抑えるとかバスケじゃ実際のところ無理だろ
しかも全国大会だし・・・

やっと試合が始まった
試合前にごちゃごちゃ喋ってんじゃないよまったく┐(´д`)┌
紫原は腕も長く反射神経もクソ早い
だから3Pエリア内はすべて守備範囲だそうです
わけわからないですね( ^ω^){/netabare}

第46Q
{netabare}リバウンドがちっとも取れない、、、
つまりはボールの保持率が全然ちがうってことです
しかし1Qの終わりに木吉が片手だけでリバウンドを獲得!
これが"バイスクロー"だ!!
その後やっと誠凛が初得点
点を取ったのはなんと黒子!?
シュートが消えた!?!?!?

ファントムシュートにより得点できるようになった誠凛
2Qで10点差ほどまで追いついた!
しかし3Qの頭には黒子くんを下げなくちゃならない・・・
そんなこんなで火神VS氷室、木吉VS紫原の2つの勝負で勝たなくちゃならない状況に
激熱ですな{/netabare}

第47Q
{netabare}火神VS氷室
氷室の動きは綺麗すぎて見とれてしまうレベルらしいです
基本が完璧過ぎるとそうなるらしいです
みんな頑張ろう!!

見事にイージスの盾を破った誠凛
木吉の腹黒さがにじみ出てますねww
でも満身創痍の木吉
これは皆の力で勝つしかない!
ということで頑張った結果5点差まで追いついた〜
しかしボスオーラを漂わせまくる紫原がオフェンスに!?{/netabare}

第48Q
{netabare}実は紫原くんはオフェンスの方が得意なのです
何割か増しで大きくなってないか紫原!?
破壊の鉄槌"トールハンマー"
ゴール破壊しちゃったよヾ(・∀・;)オイオイ
木吉が抜けて黒子投入!
流れは変わるか!?

黒子くんが大活躍
ステルスとか半端ねえっすww
数点差まで追いついて勝負の行方はわからくなった!
木吉が泣き出した!?
チームは支え合うものなんですよ、みなさん{/netabare}

第49Q
{netabare}火神くんが紫原と同じ戦法をとり始めた
しかしパチ切れた氷室のミラージュシュートが止められない
ゾーンに入れば勝てるのに・・・
その心がダメなんだよ火神くん
と黄瀬くんの冷たい視線が突き刺さるぜ(>_<)

なんやかんやで火神くんがゾーンに入った
マジで無敵っすね
エアウォークだよ、、、空歩いちゃったよ、、、
凡人はあくまでも凡人
可愛そうだけどしょうがないことだな
紫原はツンデレってことですね!!{/netabare}

第50Q
{netabare}火神くんの動きが常軌を逸している
しかし紫原がパスを覚えたぞ
笠松さんの名解説がキラリと光ってるぜ
そんなことを言っている間に誠凛が1点差に追いついた
あれれ?紫原の目がバチバチしてる??

やっぱりゾーンに入ってるよ紫原(~ω~;)))
超絶望的な状況
紫原ってラスボス感がエグいですね
実際一番強いと思うんだよ
でも火神の新技"メテオジャム"炸裂!!
今回も熱い試合でした!
3期待ってるぜ( ̄ー ̄)bグッ!{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

止められない熱い展開 観ているわたしの”限界など とうの昔に超えている”のだよ

あらすじ・・・Ⅰ期からの続きです 先に視聴することをお勧めします。

Ⅱ期は 26話~50話までを収録しています
放映時期 :2013年10月~2014年3月

誠凛高校は前回 青峰大樹がいる桐皇学園高校に完敗した
Ⅱ期は そこからの続きになります。

今回は みんなの過去も明らかになり キャラに厚みが出てきます
火神の因縁の相手も登場 日向の過去の髪型は・・ある意味注目ですよ♪

相変わらずのインフレ/能力者バスケアニメですが サクサク進む物語
色々なイケメン達にトキメキ♥熱い展開にハラハラ!ドキドキ♪です
( 何気にバッシュと床が擦れる”キュッ キュッ♪”という音好きです )

< 好きだから頑張れるし 勝った時 心の底から嬉しい >

Ⅰ期から変わらないこの思いは 黒子 そして誠凛高校全員同じ! 
Ⅱ期は そんなバスケへの思いや情熱を 奇跡の世代にぶつけます!

そして忘れてならないのが 木吉 鉄平 彼の再加入は大きいですね 
チームのバランスが良くなりました 
< なぁに ただのピンチだ 終わったわけじゃない 楽しんでこーぜ! >
このセリフ 彼のキャラに合っていて わたしは好きです。

Ⅰ期から 注目していた 緑間くん 今回も 良かった!
正直 より好きになりました < とても変人ですけれど > 
今回のタイトルも 一部そんな彼のセリフです♪ 
要は連続視聴で睡眠不足・・限界という とてもくだらないダジャレです♪

キセキの世代  
 海常高校    黄瀬 涼太
 秀徳高校    緑間 真太郎
 桐皇学園高校  青峰 大輝
 陽泉高校    紫原 敦
 洛山高校    赤司 征十郎
幻のシックスメン 
 誠凛高校    黒子 テツヤ

今回 全員登場です 紫原と赤司 また濃いのが出て来ましたね  
それぞれ個性や能力の違うイケメン達に 思わず目移りします 

あと”無冠の五将”や火神のアメリカ時代のライバルも出てくるのですが
どんな 能力 才能 なのか それは観てのお楽しみに♪
{netabare}
 < チームがあって 一人ひとりが支えているんじゃなく
     一人ひとり支え合って はじめて出来るもの それがチーム >

作中”木吉”の心の声です Ⅰ期は”黒子”のセリフに胸が熱くなりました
Ⅱ期は ”黒子”と”木吉”この二人のセリフが特に胸に響きました

特に”木吉”は体に爆弾を抱えながら それを決して表に出さずいつも
涼しげな雰囲気をみんなに見せている”木吉”が Ⅱ期では一番好きです!
{/netabare}

観終わって 
Ⅰ期からの熱い展開は維持されていました 満足です!(^^)!

この作品の好きな所は 
 チームの目標が”日本一”と明確なところ
 現実離れした異能バトルですが ちゃんとバスケしてるところ
 イケメンパラダイスなところ
 最後に 一番大事な所ですが とても熱い 青春部活作品なところです
  
黒子のバスケ 
彼のバスケと出会い変化していくチームメイトそして対戦相手
わたしなりに なぜこのタイトルなのか 少し理解できた気がします

そして 答えを求めて Ⅲ期もう見逃せません!
このまま 続きを観たい! ただ わたしの体力が”タイトル通り”なので
少し 落ち着いてからとします♥
 
以上 最後までお読み下さりありがとうございます。







  
 







 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

熱血?それとも爽やか!?アニメファンが選ぶ「もっとも影響を受けたスポーツ漫画&スポーツアニメ」

第1位には、週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載された、高校バスケットボールを題材とした大人気漫画『黒子のバスケ』が選ばれた。同作品からバスケのルールを覚えたなど、バスケットボールに対しての興味のきっかけとなった女性ファンや、実際に作品を読んだ事でバスケを始めた男性ファンなど、多くのファンへ多大な影響を与えたといえる。

冬アニメはコレで決まり!?アニメファンが選ぶ「もっとも期待している2015年冬アニメ作品」
第1位には、週刊少年ジャンプ40号(集英社)にて最終話が掲載、12月29日発売予定の少年ジャンプNEXT!! 2014 vol.6(集英社)より、後日談の連載開始が発表され、ファンを喜ばせた「黒子のバスケ」。そのアニメ3期となる『黒子のバスケ(第3期)』が選ばれた。圧倒的な女性票を獲得しながら男性ランキングでも9位に入り、その期待値の高さを見せつける結果となった。

最高にお似合いの相棒は誰!?アニメファンが選ぶ「もっともお似合いな同性のコンビキャラクター」
第1位のコンビには、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された人気バスケアニメ『黒子のバスケ』で、キセキの世代と呼ばれる天才プレイヤーのひとりである「緑間真太郎[みどりましんたろう]」(CV:小野大輔)。そして緑間のチームメイトにしてクラスメイト、1年生にして秀徳高校の司令塔を務める「高尾和成[たかおかずなり]」(CV:鈴木達央)の、秀徳1年生コンビが選ばれた。圧倒的な女性票を集めてのトップ獲得となった。

2013年10月より2014年3月29日まで第2期がBS11・TOKYO MX・MBSで放送された。全25話。
第2期は「シーズン2」などの表記はされない。また、話数は継続する。

『黒子のバスケ バカじゃ勝てないのよ!』は、2013年10月6日から11月24日まで各5会場で開催の『ジャンプスーパーアニメツアー2013』で上映の特別編。原作第5巻収録エピソードをベースにしたオリジナルストーリー。2013年12月4日発売の原作コミックス第25巻アニメDVD付予約限定版に収録。

Blu-ray&DVDシリーズ第6巻(6月20日発売)に帝光中学時代の黒子たちのエピソードをアニメ化した新作OVA、第41.5Q「もう一回やりませんか」が収録される。
帝光中の第4体育館にはお化けが出る…。そんな噂に少しおびえながら部活後、第4体育館をのぞいた青峰大輝は、ひとりで居残り練習をする少年と出会う。少年の名前は黒子テツヤ。青峰と同じバスケ部だが所属は3軍だという。それでもバスケが好きで必死に努力する黒子に共感した青峰は、一緒に居残り練習をすることに。しかし、どれだけ距離が近づいても縮まることのないふたりの才能の差。ついに退部の意思を口にした黒子を引き留めようとする青峰。そこへ偶然居合わせた赤司征十郎が黒子の存在に興味を示す。

オープニングテーマ
「The Other self」(第26Q - 第38Q)
「変幻自在のマジカルスター」(第39Q - 第50Q)

エンディングテーマ
「WALK」(第26Q - 第38Q)
「FANTASTIC TUNE」(第39Q - 第50Q)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

66.8 10 東京で漫画原作なアニメランキング10位
悪魔のリドル(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (1050)
5612人が棚に入れました
舞台となるミョウジョウ学園10年黒組は、たったひとりの標的(ターゲット)とそれを狙う女子高生暗殺者12人で構成されていた。
ひとり命を狙われながらも必ず生きて卒業すると誓う一ノ瀬晴。
彼女が標的だと気づきつつも、距離が縮まるにつれ、晴がもつあたたかさに次第に惹かれていく東兎角。
クラスメイトが刃を剥くとき、兎角は晴の守護者として立ち向かうのか、それとも……?

声優・キャラクター
諏訪彩花、金元寿子、南條愛乃、浅倉杏美、内村史子、内田愛美、三澤紗千香、大坪由佳、荒川美穂、佳村はるか、安済知佳、沼倉愛美、山田悠希、杉田智和、櫻井孝宏
ネタバレ

dolcetto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

世界はナゾに満ちている?1人の標的と12人の刺客によるバトルロイヤル

1人の標的と12人の暗殺者によるバトルロイヤルアクションアニメみたいです。

主人公はミョウジョウ学園10年黒組に送り込まれたクールで無表情な暗殺者の東兎角。それとは対照的にクラスの皆と仲良くなる気満々で寮では同室となるヒロインの一ノ瀬晴。黒組でそんな彼女たちを含めた、1人の標的と12人の暗殺者によるバトルロイヤルが始まる。

暗殺者の行動や標的に対する攻撃方法が見どころだと思います。しかし、暗殺実行にはある一定のルールがあり、むやみやたらに殺せないようになっているみたいです。そこが、この暗殺ゲームにどの様な心理戦を生むのか楽しみなところです。EDは黒組生徒に合わせて毎回変わるらしいです。

バトルシーン結構あっさりと言うより、主人公が意外と間抜けで弱い。そんな強さで大丈夫か?
{netabare}2話で殺す事に躊躇うシーンがあったところから、理由はどうであれ、チャンスがあったとしても人を殺せないへたれた一面があるようです。{/netabare}

■第1問「世界は□□に満ちている」 
{netabare}主人公の境遇,目的と軽く生徒達の自己紹介と言った話になります。明らかに狂気じみた暗殺者っぽい生徒達と、誰がどう見ても標的っぽいヒロイン。ヒロインはクラスの皆と仲良くなる気満々みたいで、主人公がヒロインを守っていく様な話になるみたいですけど…今後の展開が気になります。もしかしたら、ヒロインが標的ではないのかも?それに、標的が普通の女子高生であるとは断言されてないところも気になります。ところで、世界は「何」に満ちているのでしょうか?
EDは東兎角(CV:諏訪彩花さん)
その筋では有名らしい暗殺者として教育を受けた主人公
望みはない。殺すべき者を殺すだけ…のはずだったが…{/netabare}

■第2問「胸の中にいるのは?」
{netabare}「Q.世界は□□で満ちている」と言う問題に対して、やっと正解を出す所から始まる。黒組の生徒が全員揃い、裏オリエンテーションが開催される事になり、そこで暗殺ルールが説明されるのだけれども、黒組の一人は一足早くアクションを起こしていた。そこで、主人公とヒロインの秘密が明らかになる。さらに、腐った海の匂いのする人からヒロインの秘密が語られていましたが、ヒロインの言葉とは矛盾していた・・・果たして真実はいかに?「1人の標的に1人の守護者と11人の暗殺者」そう悟り、決意した主人公の運命は?
EDは一ノ瀬晴(CV:金元寿子さん)
黒組の生徒達に狙われる頭がお花畑なヒロイン
望みは皆で仲良く卒業する事?{/netabare}

■第3問「赤いのに赤くないのは?」
{netabare}いよいよ暗殺が始まります。そして、サイコロ先生から新しい問題「Q.赤いのに赤くないのは?」。それよりも守護者であるはずの主人公の強さが微妙…暗殺対象が強すぎる件について。それから最後、武智さんは何を見たのでしょうか?転校生の席に花瓶とか嫌がらせを通り越して黒組の異常な狂気を感じます。殺し屋の仕事って失敗=死ってのがお約束だったりするから、もしかすると…
EDは武智乙哉(CV:沼倉愛美さん)
ハサミ使いの快楽殺人者
望むものはシリアルキラーライセンス、安心して殺人が出来る保証。
印象:ありきたりで残忍な殺人者、かませ感漂う薄いキャラ。
花言葉:「百合」威厳,純潔,無垢{/netabare}

■第4問「突然やってきて、帰ることのないものは?」
{netabare}今回はテスト期間中を狙った計画的な暗殺。生田目千足は自分の目的が暗殺ではないとほのめかす。そして、部屋で見つけた暗殺予告票には「死は人生の終末ではない、生涯の完成である」と書かれており、部屋に仕掛けられたトラップをいくつか発見する。鳰の七不思議の話に興味を持つヒロインは主人公と夜の図書館へ…刺客の手から逃れる為か?刺客を炙り出す為か?最後にテスト結果が発表されが、クラスの一番は今回の刺客でした。
EDは神長香子(CV:佳村はるかさん)
トラップ型爆弾使いの暗殺者
望むものは暗殺者を辞めること。
印象:真面目な優等生、暗殺は計画的だが、手馴れず暗殺者にむかないキャラ。
花言葉:「彼岸花」悲しい思い出,また会う日を楽しみに,情熱,独立,再会,あきらめ{/netabare}

■第5問「籠の鳥を外に出すには?」
{netabare}今回は主人公の回想から始まります。どうやら主人公の家は暗殺の名家らしい。どこのゾルディック家だよ…その家族の中でも真面な母親とその妹?は娘に人殺しをさせたくなかったみたい?と言う内容。
そして、学校の方では創立記念祭(学園祭)前で先生の提案により演劇をしようと準備を始める事に、やる気満々の先生と剣持さんとは対照的にやる気のない生徒達…
そんな中、夜の体育館で正々堂々と暗殺が実行される。暗殺予告票には「No.06寒河江春紀」と自分の名前。今回の刺客は結構強い方だと思うんですけど、意外に主人公は汚名返上するかの如く活躍してました。刺客の望みも家族の為のものだったらしく、根はかなり良い人なんだと思います。追い詰められた刺客がだす自由になる為の最後の一手は…
今回は物語やアクションも含め個人的に結構好きな話でした。
EDは寒河江春紀(CV:内村史子さん)
身体能力を活かした格闘と糸を使った必殺仕事人スタイル
望むのは家族が一生食うに困らない金。
印象:細かい事は気にしないサバサバした性格で家族思いのポッキー女。
花言葉:「バーベナ」家族の愛{/netabare}

■第6問「綺麗な花には□□がある」
{netabare}今回は柩と千足の出会いの場面から始まり、創立記念祭(学園祭)での話となります。張り切って暗殺を企む刺客でしたが、別の刺客の手により…物音に気付き現場に駆け付けた主人公とヒロイン。暗殺予告票には「一ノ瀬晴様 暗殺予告するものとします 剣持しえな」と丁寧に書かれていたが、本人が病院送りとなった為実行される事はなかったと言うドジっぷり…ちょっといろんな意味で扱いが可愛そうなキャラでした。そして、その別の刺客から暗殺予告票が手渡される。毒殺犯と言う事で、当然食べ物,小物への注意が向けられる。最初から暗殺する気などなかったのかも。全ては千足さんの為だったのかもしれません。
EDは桐ヶ谷柩(CV:内田愛美さん)&生田目千足(CV:三澤紗千香さん)
桐ヶ谷柩
エンゼルトランペットと言うコードネームを持つ毒殺犯で小物に毒を塗り殺害を企む。
望むものは生田目千足と一緒に学園を去る事
印象:千足を慕う小柄で幼い外見の少女。千足の目的の為に殺される。
花言葉:「赤いバラ」愛情,模範,貞節,情熱
生田目千足
真剣を扱うフェンシングスタイル
望むものは師匠の仇であるエンゼルトランペットを討つ事
印象:赤髪長身の男装女。柩殺害直後、毒で自殺する。
花言葉:「白いバラ」無邪気,尊敬,私はあなたにふさわしい
今回EDを歌えなかった退学者は剣持しえな(CV:山田悠希さん)
劇中の殺害を張り切って準備,計画するが…
望むものは不明
印象:別の暗殺者の毒針により病院送り、さらに暗殺予告票を見られてしまいそのままフェードアウト…
花言葉:「アザミ」復讐{/netabare}

■第7話「永遠に追いこせないものは?」
{netabare}今回は室内プールで繰り広げられる、お宝探しゲーム。「ゲームの始まりじゃ」と書かれた暗殺予告票。ヒロインの首には時限爆弾が取り付けられ、それを解除する為の番号が室内プールに隠されていると言うもの。暗殺ゲームの上のさらなるゲーム、主催者は本気で標的を殺す気があるのか?と伊介様も疑問を抱くほど。それにしてもこの学園の設備が豪華過ぎます。
EDは首藤涼(声 - 安済知佳さん)
時限爆弾を使ったヒント探しゲーム勝負
望むものは普通に年をとって死ぬこと(肉体が老いない病気を治すこと)
印象:お年寄りの様な言葉使いと仕草、実は老けないだけで本当のお年寄り?
花言葉:「チューリップ」恋の宣言{/netabare}

■第8問「嘘つきの門番はどちら?」
{netabare}今回は嵐の夜、折りたたみ傘から「出席番号12番 番場真昼」と暗殺予告票が…。当然、番場さんに注意する様に動くが、行き成り伊介様からの攻撃を受けることになり、予告票は渡したと発言される。つまり、自分の予告票に番場さんの名前を書いただけ…やっと暗殺らしくなってきました。さらに白紙の予告票と共に壁をぶち壊し番場さん登場!今回は共闘なのかな?番場さんには望むものは無く(すでにもっている物を聖遺物にしたいだけ)、伊介様には親にお土産を持ちかえると言う望みがあるだけなので、利害は一致してるのかも?
EDは番場真昼/真夜(声 - 大坪由佳さん)
得物は壁を破壊する程の大きな槌、伊介様は陽動?
望むものはなし。晴からもらったプレゼントを聖遺物にしたいだけ?
印象:昼は大人しく、夜は凶暴な二重人格。
花言葉:「ヨルガオ」妖艶、「ヒルガオ」絆{/netabare}

■第09問「胸の中にいるのは?(追試)」
{netabare}晴vs番場と兎角vs犬飼にわかれて戦闘する感じ。
EDは犬飼伊介(声 - 浅倉杏美さん)
得物はナックルに刃物が付いたもの
望むものはお金、親へのお土産
印象:露出の高い服を着ていて、常に上から目線で発言する
花言葉:「カーネーション」愛を信じる{/netabare}

■第10問「女王はだれ?」
{netabare}どうみても罠にしかみえないお茶会に参加する事になり、当然そこで戦いが起こる事になる。そして、懐かしいあの人物が再登場する事になります。
EDは英純恋子(声 - 荒川美穂さん)
得物は人形と自分その物、つまり本人はサイボーグ
望むものは女王の座
印象:金持ちのお嬢様の雰囲気とは裏腹にとんでもないターミネーターでした{/netabare}

■第11問「「祝(ことほぎ)」と「呪(のろい)」の見分け方」
{netabare}戦いは終わって、全ての謎が明かされる。そして、兎角さんは望むものが得られると言う展開になるのですが…来週最後の戦いが始まるのかな?
EDは走り鳰(声 - 南條愛乃さん)
印象:晴の暗殺を取り仕切る「裁定者」{/netabare}

■第12問「故に、世界は□□に満ちている」
{netabare}兎角さんの宣戦布告から始まる今回。そこにもう一人の兎角さんが現れ晴を助けに入る…さて、どっちが本物?と言う展開に。兎角vs晴。兎角が選んだ答えとは?
前回のEDの走り鳰(声 - 南條愛乃さん)について
西の葛葉の人間であり、呪術を使って成りすます
印象:晴の暗殺を取り仕切る「裁定者」{/netabare}

最後、{netabare}死んだと思われたキャラが生きていてハッピーエンドで終わります。それにしても、しぶと過ぎます。{/netabare}全体的にチープな感じでしたが、EDが毎回違ったりして、それなりに楽しめました。


■出席簿(12話終了後)
{netabare}●退学 01番 東 兎角(あずま とかく) 馴れ合いを好まない主人公【12話退学】
●退学 02番 犬飼 伊介(いぬかい いすけ) 露出の多い服装に上から目線の好戦的【9話退学】
●退学 03番 神長 香子(かみなが こうこ) 真面目な性格の黒組委員長【4話退学】
●退学 04番 桐ヶ谷 柩(きりがや ひつぎ) 千足を慕う、背が低い幼い外見【6話退学(死亡?)】
●退学 05番 剣持 しえな(けんもち しえな) 三つ編みおさげ髪のメガネっ娘【6話退学(入院)】
●退学 06番 寒河江 春紀(さがえ はるき) サバサバした性格のポッキー女【5話退学】
●退学 07番 首藤 涼(しゅとう すず) ショートカットで年寄りの様な話方をする少女
●退学 08番 武智 乙哉(たけち おとや) 腹黒い我那覇さん【3話退学】
●退学 09番 生田目 千足(なまため ちたる) 赤髪長身で中性的な男装女【6話退学(自殺?)】
●退学 10番 走り 鳰(はしり にお) 時折不気味な表情を浮かべる「裁定者」【12話退学】
●退学 11番 英 純恋子(はなぶさ すみれこ) 財閥の令嬢【10話退学(死亡?)】
●退学 12番 番場 真昼/真夜(ばんば まひる/しんや) 昼と夜で異なる二重人格【9話退学】
〇卒業 13番 一ノ瀬 晴(いちのせ はる) 明るい性格で頭がお花畑な謎の多いヒロイン
{/netabare}

■暗殺ルール
{netabare}
黒組ルール1 暗殺成功者には報酬として望むものが一つ与えられる
黒組ルール2 黒組生徒以外の人間を巻き込んではならない
黒組ルール3 暗殺に失敗した者、並びにルール2に反した者は即時退学

暗殺予告票とは、暗殺宣言をする為の提出用紙。暗殺の権限は一人一回のみ。キャンセルは不可。
予告票がターゲットの手に渡ってから48時間以内に暗殺しなければならない。
{/netabare}

■以下ヒントメモ
{netabare}リドル(riddle)とは、なぞなぞという意味を持つ英単語

■第1問「世界は□□に満ちている」
主人公は訓練唯一の合格者

黒組内のターゲットを誰よりも早くに殺す
ターゲットはとある事情持ちの女子高生
それ以外のクラスメイトは全員アサシン
彼らの素性は訓練を受けたプロから快楽殺人者まで多種多様
【ターゲットがアサシンでないとは言っていない】

Q.黒組を制した者は金,権力が想うがまま、主人公は何を望む?
A.何も(殺すべきを殺すだけ)

Q.世界は□□で満ちている → 2話で回答

最も優秀な生徒を留学させる → 嘘であり、独断で一番間違っている人間を選んだ
【望むものの回答か、それ以前の問題で間違っているのか】

Q.好きな方を選びなさい
1.殺して 生かす
2.生かして 死ぬ
3.生かして 生きる
【「殺して 生きる」と言う選択肢がない】

■第2問「胸の中にいるのは?」
Q.世界は□□で満ちている
A.赦し → 答えはない、あるとすれば他人の言葉。主人公からは絶対出てこない言葉。
【赦しとは、自分の行動、犯した罪等を受けとめる事】

主人公に対して、先生の言っていること全てが嘘だと気付け

一ノ瀬晴の過去についての矛盾
一ノ瀬晴「周りの人間は自分をかばって死んだ」
走り鳰 「一ノ瀬晴は家族を含め多くの人を殺している。」

裏オリエンテーションで走り鳰が「ターゲットは一ノ瀬晴」とし、ルール説明を行う。

■第3問「赤いのに赤くないのは?」
Q.赤いのに赤くないのは?
A.嘘?

武智乙哉「キーホルダーの価値」

走り鳰の正体?

主人公に対して、黒組に入れられた理由マジでわかってるか?
【ヒロインの守護者が正解ではないのか?】

■第4問「突然やってきて、帰ることのないものは?」
神長香子に対して、暗殺なんて本当は向いてない方が良いんだ

生田目千足の目的は暗殺ではないらしい

■第5問「籠の鳥を外に出すには?」
Q.籠の鳥を外に出すには?
A.死?

今回の名言 剣持「目線で観客を殺せ!」

東の東、西の葛葉とは、暗殺者の二大名家

東曰く、父親の顔は知らない、母親は出産後すぐに死んで、祖母に育てられた。

寒河江から主人公へ、ヒロインを黒組から外す為に話をしようと午後10時待ち合わせを持ち掛ける。
【主人公とヒロインを分断する為、暗殺を午後10時前後に決行。】

Q.もし私が死んでも報酬は家族の下に届くんだよな
A.問題ないッス【望みは叶う】

Q.世界中に死を願われていてもお前(ヒロイン)は全てを赦せるのか?
A.許しってね。反省した人の罪や間違いを許す事だよ、何回でもね。無限回許すって事だよ。

■第6問「綺麗な花には□□がある」
■第7問「永遠に追いこせないものは?」

Q.黒組の主催者は本気で標的を殺す気があるの?
Q.本当は試そうとしているんじゃない?
Q.本当の目的は何なの?
A.(回答なし)

■第8問「嘘つきの門番はどちら?」
■第9問「胸の中にいるのは?(追試)」
■第10問「女王はだれ?」

Q.働き蜂と兎が似ているのはなぜ?
A.どちらも女王蜂の為にその命をも捨てる

■第11問「「祝(ことほぎ)」と「呪(のろい)」の見分け方」
■第12問「故に、世界は□□に満ちている」
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

貴女に逢えたから世界が癒しに変わる

1人の標的と12人のJK暗殺者で構成されているミョウジョウ学園10年黒組。暗殺者として送り込まれた東兎角はターゲットである一ノ瀬晴に心を惹かれ、たった1人で彼女を守り、11人の暗殺者たちと対峙する決意をするのであった…。


11人も暗殺者いるし、主人公とヒロインの過去も壮絶そうだし、キャラクターの持ち味を生かすのに1クールでちゃんとまとめてくれるか少し心配になってしまう作品です。

今のところ、暗殺者VS標的のガードマンの駆け引きが上手に描けていない印象です。兎角の未熟さを表現したかったのかもしれないですが、ちとポンコツにし過ぎてて1話のエリートっぷりの人物像がかなりブレてしまっています。
暗殺者がジリジリと迫って来るホラーのような気味悪さはないし、戦闘シーンにおどろおどろしい雰囲気が感じられないのが残念。暗殺は「不意打ちを狙って実行する殺人行為」なのに、誰も彼も派手にやらかしてくれるので「それ暗殺じゃねーから!」なんてツッコミを毎度欠かせません。暗殺者の面々は兎角さん以外、妙な口癖や語尾を付けたがりな変わった方が多いのもポイント高いです。


いろいろと作中チグハグ感が否めない怪しい脚本構成が続きますが、それでも思わず見てしまう理由の一つは兎角と晴の交流。
王道でありつつも、無愛想で無表情で馴れ合いを好まない主人公が、人懐っこいキラキラスマイリーヒロインに頑な心が和らいでいく展開は気になる要素です。呆れながらなんだかんだ言いつつ晴ちゃんを守ろうと必死な兎角さんは応援したくなってしまいます。
{netabare} 3話の無能ぷりの描き方にはヤキモキしていましたが、4話で爆発から晴を庇った兎角はとても格好良かったです。そうそう、未熟な主人公もいいけどやっぱりヒロインを守り抜く強い兎角さんの方が見たいよね。ちゃんと晴の耳を塞いでいて、自分の耳はキーンとなっているのも良かった。{/netabare}

兎角が何故晴の事を守ろうと決意したのか、明確にはされていないのですが、そりゃね頭のネジが2,3本外れていそうな暗殺者のお姉さん方からは、犬みたいに人に付いていく超前向きの女の子を守ってやろうなんて気になるのも無理ないかなと思います。人を簡単に信じてしまう自分とは正反対の晴に兎角はどう感化していくのか、彼女の心の変化にも注目しています。そして晴の真の狙いや素性は如何に…?
{netabare}「兎角」は何もないという意味。
標的を殺したら何でも叶えてくれる願いと言うのも、仕事以外関心のない兎角には何もないのでしょう。晴はもしかしたら裏切るのかもしれないけど、それでも暗殺者以外の何かになりたかった…とかいろいろ妄想含めて広がります。
5話、春紀に挑発されても笑ってる晴に対し兎角が部屋で「お前、少しは怒れ!悔しくないのか、あんなこと言われて!」と叱咤する場面。他人のことをまるで自分のことのように怒る兎角さんって凄く優しいんだなあと地味に感動してしまいました。これも晴との交流によって芽生えた情なのだろうか…。 {/netabare}

5話位で早くも原作に追いついたそうで、オリジナル展開がこれからどう転がっていくのか、期待したいです。


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なんてこった…!!!
6話があまりにも情熱的な回であっしの心を揺さぶられたので少しだけ、単独でレビューさせていただきます。ご了承ください。
第6問「綺麗な花には□□がある」

{netabare}

殺伐とした黒組メンツの中では1話当初から仲睦まじい間柄を示唆させてた生田目千足と桐ヶ谷柩をベースにした話です。4話で「私のターゲットは一ノ瀬ではない」と意味深なことを呟いていた千足が黒組で探していた真のターゲットとは、冷酷無比な毒殺犯「エンジェルトランペット」。運命は残酷たるもので哀しいかな、千足の宿敵とは自分が愛情を注いでいた桐ヶ谷柩だったのである…。ああ、なんてこったい。


学園祭で開催する「ロミオとジュリエット」の芝居とシンクロした物語が中盤から展開されます。千足さんは一ノ瀬晴ちゃんをエンジェルトランペットだと誤解し、兎角さんと対峙します。
ここの千足さんの誤解してしまう綴りはちと強引で、かなり賛否両論別れてしまう部分です。「舞台ほったらかしかよ!」とか「何でそう考えちゃうのよ!」とか客観的に見るとツッコミ所しかないと思うのですが…
兎角は暗殺の名門ということは恐らく知っている(5話で鳰が「こっちでは知らない者はいない」と言っていたし)、で、幾度の戦場を潜り抜けて来たと言われている何か裏がありそうなヒロイン晴ちゃん…疑うのも些か無理ないかなと思われます。さらに柩のことはこれっぽっちも疑っていない上「僕も千足さんのお手伝いをします」と言われたことが引っ掛かって、晴をターゲットだと誤解してしまったのでしょう。見方を変えてみるとガサツであるものの、それなりに納得出来る仕上がりでした。ここの場面は、一度信じたものは頑として疑わない千足さんの真っ直ぐで情熱的な人柄が現れていました。


さて、この後の舞台上で起きる衝撃的なシーン。
今までの生徒たちは暗殺失敗しても「転校」で生死に関しては不明でしたが、この2人に至っては本当に死んでしまっています。それも「心中」であるとは。
宿敵であるのに柩への想いから殺せない千足さん…恩師の娘を殺した相手に愛情を注いでいた彼女の心境を考えると切ないです。そして「それでいいんですよ千足さん」と微笑み自ら短剣で貫かれた時の柩ちゃんの幸せそうな表情といったらまあ…2人の死に際は偽りではない互いの愛情や深い想いが伝わってきて、不本意ながら美しさを感じてしまいました。「ロミオとジュリエット」の台詞や立ち位置も最後のシーンと繋がっているのは上手い演出です。
私は初め柩ちゃんは何かしら裏があって千足さんを利用してるんだろうなと考えていたんですけど、実は心から千足さんを愛していたことが最後で明確になったのが救いでした。
いろいろガサツな部分はありましたが、最後の心中するシーンがあまりにもインパクトが強くて印象深いシーンだったので6話は全てオールオッケーの心意気になりました。もう何度も見ちゃってるよ…BGMも綺麗でホロリとくるよ。
「悪魔のリドル」は所々、熱を感じさせる光る演出があるので好印象の作品です。

{/netabare}




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そんなあれこれしてたら全話を夢中でかじり付いて見ていたでござった。
イエーイB級アクションアニメ最高だぜひゃほーい\(^o^)/

全話見た感想となります。

暗殺のルールに関しては最初の印象と変わらず、穴だらけでもっとスマートに出来るだろうとヤキモキしてしまう場面が多かったのです。段々とクラスに人数が減ってピリピリしていくのですが、ヒロインの晴ちゃんの言動からか全体的に甘っちょろい始末なので、血なまぐさくてグロテスクで欲望渦巻く鬱憤したデスゲームを今作で期待すると非常に残念に感じるでしょう。


しかしキャラクターに対しては180度印象が変わりました。
最初は上記の通り、なんだか頭のネジ5,6本飛んでそうな暗殺者のお姉さん達が下品な言葉遣いでエログロティックな殺し合いでもするのかなあ…とか思ってたんですけど、見ている内に暗殺者達は意外と「あれ?コイツすげー良い奴じゃん?」とか思えるようになっていって、最終的に誰にでもワリと感情移入出来る不都合な事態になっていました。

5,6話では表面上ですが皆で楽しそうに文化祭の準備に取り掛かっていて(おサボりしている方もいらっしゃいましたが)暗殺者であるもの、誰もが年相応で高校生らしいところがあるんですよね。身の上の事情で、普通の生活を送れなかったであろう若干15歳の少女達が、偽りのクラスであるとは言え、学生らしい学園生活を送る姿は微笑ましくてちょっぴり切なかったです。様々な事情を持った暗殺者が願いを掛けて戦いに挑み、結局敗北して去っていく姿は寂寥感が漂います。

個人的な意見ですが、何考えてるかようわからんヒロインの晴ちゃんより、ドジッ子だったり勘違いしたりしつつも、自分の意志を貫こうと無我夢中で行動する暗殺者達の方がよっぽど人間らしくて格好良かったかなと思いました。
特に10話{netabare} 生まれながらに持った女王蜂の能力で周りを無意識の内に操ってきた晴と比較して、実力で生き残って来た英純恋子のエピソード。最初は英さんはキャラ薄いなあ〜とかぬかしてましたが、身体はサイボーグというなんてこったいなB級設定。無茶苦茶でハチャメチャなバトルに楽しませて貰いました。しかし全部見終わると演出にちと考えさせるものが。
あの黒組メンツの人形は晴に対して「人を人形のように操って来た」という皮肉の意味を込められていたのか?とか、サイボーグだけど四肢がないのは辛いなあ…とか。 {/netabare}

しかし…12話で13人のキャラクターを描こうなんてどう考えても無理なもんがあります。全然尺が足りませぬ!誰も彼もいいキャラなのに、各キャラメインの1話30分終えるともう退場してしまう、ゆゆしきシステムです。2クール位でゆっくり時間掛けてキャラを見せてくれた方がいい仕上がりになったと思うのですが、ここ最近のアニメは一昔前と違って展開が早いのでやはりこうならざるを得ないかもしれませんね…。
本当に、いやアレだよ?ネタバレにも書いたけど英さんの恐るべき身体の秘密が明かされる10話なんてアクション映画2時間分でもいい内容だよ?それを30分に詰めてるから展開が早いのなんの。キャラの掘り下げも最低限です。「彼女はこう考えたからこうした」という説明は主人公の兎角以外心理描写が左程ないので、言動がよくわからないケースもあるかもしれません。


ただその反面、「人物がベラベラと自分の心境を喋る」ことはなく、演出や微妙な表情や台詞の中で垣間見れる心理描写は中々優れていたと感じました。最初は気まずくなるようなこっ恥ずかしい台詞ばかりかと思っていましたが、さりげない台詞に深みを持たせるのが上手いです。
もしかしたら、あのキャラはこういう考えだったのかもしれない…といった感じに国語の授業みたく人物の立場になって踏まえてみると、物語も見える幅が広がって来て面白かったです。
また、副題の「riddle story」とは、物語中に謎を問い掛けておき答えを明確にされないまま終了することを主題とした形式のことです。比較的伏線はスッキリ回収されたその分、登場人物たちの台詞の答えや明確な過去は敢えて触れないでおいて、視聴者に想像を委ねているのかもしれません。
{netabare} 例として首藤涼メインの7話。元々晴を殺す為ではなく、生き残る為に黒組が成立したルールを後から知ると、首輪の爆弾装置は納得が行くもんです。首藤さんのゲーム好き(4話位で将棋をしている)で達観とした性格、願いに関してもあきらめているっぽい様子を見ると、直ぐに殺しに掛からない理由もそれなりーにわかる気がしました。年長者ならではの若者を見守る姿勢というか、年の功があったのかもしれません。 {/netabare}

各キャラスピンオフが丸々作れるくらい魅力的。特に桐ヶ谷柩と生田目千足の2人の関係は、6話では思わずレビューを書いてしまうくらい胸に打たれるものがありました。
{netabare} 12話ではまさか生きていたとは!?驚きでした。
丸く収まったわーハッピーエンドだわー生きてたわーと思いきや、
実際のところこれからあの2人はどうなるんでしょうか。全然反応しない無表情の千足さんに「林檎、いかがですか?」と健気に気まずそうに話す柩ちゃんが哀しかったです。千足さん覇気無くてヤバい…うんともすんとも言わねえ…。あの話し方から察するに、ずっと放心してる感じなんでしょうね千足さん…。なにより敵同士のお互い、ずっと辛い現実に向き合わなければならないわけで、心中して逝けた方が幸せだったのかもしれません。この2人は生きている事が救いではないように見えて、生きているほうが残酷で辛いかもなあと思うと、やっぱり切ないですわ。「赦し合う」ことになるんでしょうけど、そんな簡単にいくようなもんじゃ…ああ、6話序盤文化祭でキャッキャウフフしているあの頃にはもう戻れないなんて悲しきことよ。 {/netabare}


タイトルは柩と千足のEDキャラソン「Poison me」の歌詞1部分。千足と柩の出会いも勿論、主人公兎角とヒロイン晴に関しても当てはまる歌詞かなーと。
最終話はああやっちまったな☆なんて言える結末でした。これはこれでまぁアリっちゃぁありですが、かなり無理矢理感否めませんのでオススメ出来る作品ではないです。
それでも、愛しいキャラクターたちの掛け合いや関係性にはとても楽しめました。EDは毎回異なるキャラソンです。これがなにゆえクオリティが高い!音楽面では☆5つです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

まさにオペラを見ているようなアニメ

全12話、有名女性漫画家「高河ゆん」さんの原作。

有名「高河ゆん」さんの作品ですので、物語は激動に激動を重ねた悲劇展開で、まるでオペラを見ているような展開です。

当然、雰囲気は全話通して暗いです。ギャグとかキャラの絡みでほぼ明るい展開はありません。ですがその露骨なまでのシリアス展開なので、意図して無くてもギャグテイストに捕らえてしまいそうになるし、自分も一部ギャグだろそれと思ってしまうところもありました。

そして全話通して暗いオペラ調のアニメは自分的に苦手な部分がありますので物語そして展開はあまり面白くありませんでした。

私はアニメの展開であまりに見通せる展開はその要素だけでつまらなくなってしまいます。そしてこのアニメも形式に則っている展開が枠内に収まりすぎてしまったアニメでした。

そして1クールですので急展開やキャラの素性の描写が陳腐なものになってしまっている見せ方も面白い要素がありませんでした。

最近の日常のアニメの中では普通にキャラが死ぬし、非日常描写、女性キャラに対する残酷仕打ちなど刺激を楽しむものなのでしょうが、このアニメではハラハラドキドキは一ミリも味わえませんでした。

そうなると暗い描写がクドいし、キャラ戦のすべてが退屈でつまらない、そして大事なキャラの絡みが物語展開に縛られていますので単調でそれもつまらない、唯一杉田智和さんの声だけはちょっと面白かった要素でした、しかしあのキャラも単調でつまらない。。。伝言役で終わり。。。

キャラ戦がつまらない、一言で言うと薄っすいバトルロワイアルのような感じでした。

物語、キャラ、戦闘、キャラ絡みの描写が自分に合わなかった、結果残念なアニメでした。

{netabare}
このアニメの肝になっているキャラ戦ですが、今一パッとしないし戦いが終わるまでその単調なリズムは飽きる要素そのものでした。謎解きや伏線も盛り上がりに欠ける単調で面白くありませんでした。

そして物語の逆転展開の兎角と晴の戦いの描写も、1クールという短さだけではない兎角の薄いキャラ描写にいきなり感のある覚醒→全員死なずになんちゃってハッピーEND。。。最終回の後半でアニメを切りたくなったのは久しぶりです。一部良かったのはキャラの描かれていない描写を見れたことくらいです

こういう残虐な内容は、トコトン残虐の方が見るほうもスッキリします。生殺しのような本当学生のオペラを見ているような感覚になりました。

そして全員女性なのも定まりが見えない要素です。この内容のアニメだったら全員男でも同じ評価かちょっと良かったかもしれません。女性の掛け合いがこのようなつまらなさだったら、逆に男だったらちょっと掛け合いの面で面白くなったかもと思ってしまいました。

別のアニメの話で申し訳ないですが、この様な高河ゆんさんの作品だったら「LOVELESS」の方がよっぽど面白かったです。

色々叩いてしまいましたが、このアニメを製作したディオメディアは良かったです。カット数は少ないですが戦闘の作画は良く動くので作画シーンは面白かったです。


{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

74.2 11 東京で漫画原作なアニメランキング11位
亜人(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (913)
4975人が棚に入れました
高校生、永井圭。トラックによる追突死の直後、謎の蘇生。これにより国内3例目の不死の新人類・亜人であることが判明した。警察および亜人管理委員会により捕獲作戦、開始。同刻、管理下にあった2例目の亜人が何者かの幇助により逃走。この者らは直ちにテロ活動を展開し人類への復讐を開始した。
永井圭の動向を注視せよ。繰り返す・・・

声優・キャラクター
宮野真守、細谷佳正、大塚芳忠、櫻井孝宏、小松未可子、平川大輔、洲崎綾、福山潤、木下浩之
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

もう少し違った方向性を期待したんだけど…

CG屋のポリゴン・ピクチュアズがシドニアの騎士以来に制作する漫画原作作品。
同時期に映画が公開され、映画の方は3部構成になっているらしい。

5月から第2部公開のようだが、アニメで描かれている部分と共通している部分があり、
第2部でアニメで描かれた部分の後までやるのか、またアニメに2期があるのか、
その辺りの事情が今のところよく分からない。


☆物語☆

17年前のアフリカの戦場で初めて不死の亜人が確認された、という背景があり、
舞台は現在の日本、主人公永井がある日トラックに轢かれたことで、
自身が亜人であることが判り逃亡するが、捕まり人体実験の対象となる。
帽子と呼ばれる他の亜人佐藤が救出に来るが決別、研究所を脱走し田舎に隠れる。
佐藤はネットで他の亜人を集め、実験に加担した製薬会社を破壊、
最後には自らが国を統治する、と宣言し政府組織、警察と戦う...


まぁ大体こんな感じのストーリーなんだけど...

まず、何故「亜人になる」のか自体謎で解らないんだから、
とりあえず捕まえて人体実験、しかも殺してばっかりっていうのは、ちょっと安易過ぎる気がする。
遺伝的に亜人が生まれる、のでないとすれば、何かしらのウイルスとかの感染症とか考えられるのに、
厚生省は何を考えてるのやら。。

亜人か亜人じゃないか、死ななければわからないんだから、一体どれだけの亜人が居るかわからないのに、
ちょっと亜人に対する人間側の描き方が単純過ぎる展開だなと。。

また、気になるのは警察含めた権力側の無能さ。
戸崎に関しては、終始無能だし。。

いくら佐藤が戦闘力があるからって。。
{netabare}麻酔銃で眠らせて捕獲、っていうのはまだ分かるけど
ひたすら銃で殺し続けるって、ちょっと子供じみた発想で笑ってしまった。。{/netabare}
もっと捕獲ネットやら、催涙弾とか粘着剤やら、撃った後に拘束具とか手錠掛けるなり色々考えられる方法あるだろうと。。

また、{netabare}永井が研究所脱走した時、なんですぐに捕まえられないのか、というのも疑問で、
やすやすと逃げられすぎだろ。。{/netabare}。

亜人側、佐藤の行動にも疑問。
{netabare}ネットで世間に権力側の悪事を知らしめるというのは良いと思うんだけど、
結局国を統治するとか言い出して、{/netabare}どうも安直過ぎる行動に感じる。
まぁ只の戦闘狂らしいから、結局大して考えて行動してない、ってことなんだろうけど。。

亜人の金の作り方に関しては上手く考えたな、と思った。
けど、人間じゃなかったら使い物にならんのじゃないのか?という疑問もあるけど。


☆声優☆

人気&実力のあるキャストが揃っていて演技自体に不満はなく、概ね満足。
注目は山中(婆ちゃん)演じる大ベテランの久保田 民絵さんですかね。
去年は幸福グラフィティ、一昨年はWIXOSSなどにも出られてましたが、今回もナイスな婆ちゃん役(笑)


☆キャラ☆

出てくる主要なキャラの行動が安易というか、場当たり的過ぎる感がある。
主人公永井の性格がクズなのは、別に好き嫌いで評価する訳じゃないからいいんだけど、
頭脳明晰、合理主義的な考え方なのに、田舎に逃げてからの行動がしっくり来ない。
結局 {netabare}最終話には佐藤を止めに行くって...{/netabare}

先に書いた通り佐藤の行動も安直過ぎる気がするが、それに賛同する亜人も頭悪すぎ。。
て言うか、別の亜人達は永井同様、一回死んだから自分が亜人だと気付いたはずだと思うけど、
人が死ぬような場面って、そんなに人目に触れないもんだろうか。。
年寄りは居ないし、みんな人目に付かないようなところで自殺を計った人ばっかり?殺された?
どうもその辺の事情がよく分からない。

キャラで良かったのは戸崎の部下の下村がなかなかCGにしては可愛かった笑
最初の永井を助けた海斗がどうなったのか、その後出てこんし。。


☆作画☆

やっぱり見どころは作画(CG)ですかね。
視聴者がシドニアの騎士を観てれば、だいぶCGにも慣れてきていると思うけど、
本作では戸崎の部下の下村も可愛いと感じた人は、自分だけじゃないと思う。。
フルCGじゃまだまだ「萌え」を期待するのは難しいと思ってたけど、
意外と遠からず、違和感なしに観れるようになるかもしれない。

コマ数が多くシームレスなCGだから、より人間の動きに近い自然なヌルヌルした動きを描くことが可能なんだけど、
それが観る側が違和感を感じる、っていうのは、如何に普段コマ数の少ない作画作品を観てるかってことで、
次第に慣れてくると思う。(ディズニー映画を観て気持ち悪い、という人はあまり聞いたことがない)

ただ、今期の「ブブキブランキ」が同じCGアニメでも作画を合わせて使ったり、コマ数を意図的に減らしたりして、
より作画アニメに近い、違和感の少ない仕上げに拘ってたのは、本作とは違うところですね。

CGならではで良かった点は、IBMの描き方。
作画でやるとなるとかなりしんどい部分だと思うし、同様に戦闘部分動きのある所は良い。。
あと背景との馴染みが抜群で、輪郭線や色彩もいい感じにボカしてほとんど違和感がなく同化しているのは、
これは通常の作画アニメだとなかなか難しい部分だと思う。
CGの違和感ばかり言うんじゃなくて、こういうCGならではの良さ、という面も見るべきじゃないかと。
どうせこれからどんどんCGアニメは増える一方だし。。


☆音楽☆

OPは人気バンドのタイアップ曲だが、歌詞はちゃんと作品にリンクした内容になっている点は評価できる。
EDはアニメーションが結構インパクトあったかな。曲自体はどちらもなかなか良いと思う。
作中BGMはここぞという場面で緊迫感がよく伝わってくるもので、演出上効果的でなかなか良かったと思う。


まとめ

結局亜人VS人間(国家権力)ってのを描きたいんだなっていうのは分かるけど、
東京喰種とかと同じような展開で、題材が興味深かっただけに、期待してたような方向へ行かなかったのが少々残念。

まだ東京喰種は人間を喰わないと生きていけない、主人公が喰種になる過程も描かれてて深みがあったけど、
こちらはまだこれからどうなるか分からないけど(寄生獣とかの方向へ持って行きたいのかな?)
どうも今の段階ではキャラの行動や設定が浅い気がする。

色々と疑問や気になるところはあるものの、なんだかんだ1クール退屈すること無くそこそこ面白く観れた。
映像に関しては見応えがあるので、今後の展開次第という感じ。
ただ、続きがあればいいけど、劇場版だけで終了、だとするとちょっと寂しい感じはするかな。。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

かさい さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この上ない満足感

ポリゴン・ピクチュアズ制作のフルCGアニメ。
挑戦的な試みと、文句のつけようがないクオリティ、原作をリスペクトしたシナリオと構成。
何より、他のアニメでは味わえないフルCGならではの表現も見事だった。

スタッフ陣は瀬下総監督率いるシドニアの騎士制作陣。
この作品は安藤監督中心で制作している模様。

【総合】
4.81/5

【物語】4.8
【構成】4.9
とにかく純粋に面白かった。同時期に放送されているどの作品よりも楽しんでいたかもしれない。

・原作準拠の内容と巧みなオリジナル展開
ネタバレを避けるため、内容に触れたレビューは避けるが、この作品は内容も魅力的だったことには間違いない。
主に原作のシナリオどおりに話は運ぶが、オリジナルでアニメ版として消化している部分もある。基本設定やキャラをブレさせず、しっかりとアニメ版としての展開を用意しているシナリオには感服。

・1話構成、引きとタメ
1話の構成はシドニアよろしくなスピーディーかつ緊張感のある仕上がりになっており、リズムやテンポも途切れない。またCMやEDまでの引きが物凄く上手い。
原作ものとしては、1話でどのくらいの内容を消化するかは非常に作品によってはネックになる要素ではあるが、この作品はそれさえも武器にしてしまった。また、焦らし方、セリフのタメ方も非常に良い。アバンで前回のあらすじを挿入するが、その構成も上手いとしか言えない。セリフとカットのチョイス、構成が素晴らしい。前回の興奮が蘇った状態で最新話を迎える事ができる。
こうした要素が重なって、話数単位での満足度はずば抜けて高い。


【CG】4.85
この作品では、CGならではの表現や、カメラワーク、撮影処理が施されていて、緊迫感や臨場感も他のアニメでは味わえない別のものになっていた。

・人間らしさ
この作品ではまず、収録方法にプレスコを用いている。
そのため、喋るキャラクターはまさにリアルタイムで話しているかのような生々しい芝居になっている。表情や動作に関しても、人間らしさを随所で感じるモーションになっている。
細かいリアクションや仕草などにも力が入っており目線の調整も非常に細かい。この表現は手描きでは厳しいだろうなと見ていて感じる映像だ。

・IBMアクション
形が定まっていない常にエフェクトを出し続けている人の形をした何かを手描きで表現するのは至難の業だと思う。この作品では、フルCGを存分に活かし、際どいアングル、レイアウトでの戦闘を容赦なくやる。
IBMからは常時エフェクトが出続けており、接触した際のエフェクトなんかは気持ちよさすらある。SEも迫力を全面に押し出し、IBMアクションは臨場感と迫力を兼ね備えた映像だった。


【美術】4.75


【声優】4.8
・ハズレのないキャスティング
主人公役の宮野さん中心に実力派が揃うこの作品は、個人的には原作でもっていたイメージ通りの見事なキャスティングになっていた。
佐藤に至っては大塚さんしかいないだろうと思える入り込みぶり。

・プレスコで強まる生々しさ
宮野さんや大塚さんには持って来いな収録方法。
キャラに入り込める人ほどプレスコの効果は向上する気がする。
また、キャラ強化面だけでないく人間的描写の生々しさも増す。
CGの芝居もリアル、キャスト陣の芝居もリアル。この生々しさがたまらない。

【音楽】4.8
凄く良い。
勿論、作品の世界観にはマッチしているがSE的な音使いとフィルムスコアリング的なタイミングが絶妙。
パターンとシチュエーションが上手く噛み合っている成功例とも言えるレベル。

【演出】4.85
・日常を切り取ったフィックス
気づけば長尺のフィックスになっていたりする。
フルショットだったり、フカンであったり、隠しカメラ的な位置にカメラを置き、動かさないでひたすらキャラに芝居をさせるという手法。
個人的にはかなり好きな日常描写ではあるが賛否は分かれそう。
カメラが動かない、カットが切り替わらないということは、画面上に大きな変化は無いが、それだけ落ち着いてキャラを見せることが出来るということでもある。日常描写には拘りを感じた。

・的確な空間表現
日常描写に必須のレイアウト、これも素晴らしかった。
どのキャラがどこにいても、必ずそこには空間があり明確な場所になっている。その中で、芝居やアクションをキャラがこなす。正直たまらん。

・CGならではの演出
多数のモブを同時に動かす演出。
病院で、車が入ってくる瞬間に多数の報道記者が駆け寄るカットや、特殊部隊が連動した動きをフカンで同時に見せるなど。
報道記者のカットはゾロゾロ感が気持ちよく、またものすごく自然な動きになっている。
特殊部隊は、一人ひとりが厳重な装備を施した衣装を着て、警戒しながら連携するモーションは正にCGだった。

狭い空間で動くキャラ
どんな空間でも自在に動かせるのが強みだと再確認。

・的確に明確に捉える
キャラに関してもものに関しても。
カット構成も見事だったが、いつ、どのタイミングで、何を映すかが徹底されているように感じた。
そのタイミングも素晴らしいが、焦らし方もなんとも言えない。


【OP&ED】4.8
ポリピクお得意の新規映像がほぼ(ない)構成だが、カット割りや構成、撮影処理が絶妙。楽曲との相性もドンピシャ。
EDも映像って感じ。好きですね。


【キャラ】4.8
・踏み込みきらないキャラ描写
特に主人公。
もう少し踏み込んだ心情描写ができるはずだが、キャストの演技やキャラの芝居に任せている印象。余計な描写はとことん省かれている。その必要性を感じない。

・スポットライトの浴びせ方
もう敵味方は分からない。ただ、両サイド全てのキャラに思考があり、それを元に行動しているのが分かる。
偏りのないスポットライトの浴びせ方としては非常にバランスが取れているなと感じる。

・視聴者は誰視点で見るのか
自由が効いていると思う。
警察側、亜人側、主人公側、どのサイドにも魅力的なキャラはいて、程よく描写されている。場面転換も非常に効果的。第三者視点で見るのもありか。


佐藤さんたまりません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ポリゴン・ピクチュアズさん渾身の一作・・・

この作品の原作は未読ですが、劇場版が先行上映されたので作品の存在自体は知っていましたし、劇場版を見た友人から良い評価を聞いていたのでTVアニメ版の視聴は決めていました。
でも、視聴を決定付けたのがアニメーションの制作がポリゴン・ピクチュアズさんだと知った事です。

ポリゴン・ピクチュアズさんと聞いて最初に頭に思い浮かぶのは「シドニアの騎士」です。
フル3DCGに手書きを併用した作品で・・・谷風 長道を中心につむぎ、イザナ、ゆはたらと日常、戦闘時における高いクオリティを思う存分堪能できる作品でしたので今回の作品にも期待していました。

この物語では、決して死なない新生物の存在が確認され、その新生物は「亜人」と名付けられました。
見た目は普通の人間と一緒なのですが、違いは不死であることだけ・・・

不死・・・個人的にあまり憧れはありませんが、今でも不死を願っている人達は存在するのでしょう・・・その様な人たちにとって亜人の解明は人類の不死への一歩になる訳です。
そもそも何をしても死なないという事は、何をしても殺人罪には問われない事の裏返し・・・
不死に対する妬みも手伝ったのか、亜人に対する仕打ちは正直目を覆いたくなるくらい残酷なモノだったと思うと共に、人間って罪に問われないとこんな事まで出来ちゃうんだ・・・と少し怖くなったのを覚えています。

亜人の存在は世界中で数例・・・これは天文学的確率で対岸の火事と認識してしまう程の極めて稀な事例・・・自分の身の回りの日常には何の関わりもない・・・と思ってしまうのが人間の心情だと思います。
これに「そもそも他人の事なんて・・・」という利己的な考えを付加したのが主人公永井圭の人物像です。

人との間に壁を作る・・・確かに人間にパーソナルスペースは必要だと思います。
けれど、必要以上の壁は相手が見えなくなるだけじゃなく、実際自分が助けて欲しい場面に遭遇した時相手に声が届かない・・・若しくは気付いて貰えなくなる要因にもなり得るように思えるのです。
でもきっと・・・知らず知らずのうちにたくさんの壁を作ってしまっているようにも思えますけれど・・・^^;

とある夏の下校中・・・永井 圭がトラックに轢かれてしまうという正に青天の霹靂と言えるべき出来事が発生してしまいます。
この後の展開として考えられるのは、①駆けつけた救急隊の懸命の救助によって一命を取り留める、②そのまま亡くなり物語はそこで完結する。
魔法少女展開など作風に合わない可能性を排除すると、考えられるのはこの2つくらいだと思います。
でも、永井には第3の選択肢・・・③亜人の能力で生き返る、を持っていたんです。

自分を取りまく環境が一瞬にして変わるのが分かります・・・いま彼を襲っているのは「自分とは違う生命体」であるという視線、「化け物」として永井を捉える目線、そして日常から恐怖のどん底に落ちていく周囲の空気・・・
亜人になりたくてなった訳じゃない・・・
そもそも今の今まで自分が亜人である事さえ知らなかったのに・・・
それでも今現実に起こっている事実は変えられません・・・
こうして「亜人 永井圭」の物語が動いて行きます。

「死なない」と「死ねない」
最終的な結果は同じですが、その言葉の持つ意味の過程に違うがあると思います・・・
「亜人」はどっちなのか・・・と考えると答えは難しいです。一人ひとりがこれまで背負ってきた人生に違いがあるから一概には言えないと思います。
けれど、結果だけ見ると「不死」である事がどういう事なのか・・・この問いにはこの作品が一つの答えを出していると思います。
少なくても私にとって「不死」は常軌を逸脱した状態である事は間違いありませんでした。
「亜人」は人間なんです・・・ゾンビなんかとは違うんです。
人間が致命傷を負って・・・何事も無かった様に起き上がる様は、やはり違和感を感じてしまいます。
きっとそれは無意識のうちに亜人を否定しているからかもしれませんが・・・^^;

亜人も人間に無抵抗の存在であり続けるか・・・と言うと決してそんな事はありません。
私達だって嫌なことやして欲しくない事を執拗に繰り返されると怒りだってこみ上げてきます。
「怒る」は人間が人間らしくあるため必要な感情なのですから・・・
だから亜人だって怒るのも当然ですし、それは人間がやり過ぎた結果が招いているというのに・・・

「集団的心理」と「数の暴力」
絶対的少数の亜人は人間にとって「忌むべき者」と認識されたら亜人はどうすれば良いんだろう・・・と考えてしまいます。
人間は亜人にはけ口を求めました・・・けれど亜人にはそのはけ口がないんです。
だから・・・亜人は固まらざるを得なかったんだと思います。
一人ひとりは弱いから・・・死なない痛みを繰り返されるのは嫌だから・・・

これまでの平穏な生活を守るため・・・?
亜人をもっと人々に正しく理解して貰うため・・・?
様々な思惑を胸に一部の異端者を除く亜人は立ち上がります・・・
ただ一つ分かっている事・・・それは亜人が必死だという事です。
この事の顛末は是非本編でご確認下さい。
迫力とスリル・・・そして痛みを伴う物語だったと思います。

オープニングは、flumpoolさんの「夜は眠れるかい?」
エンディングは、宮野真守さんの「HOW CLOSE YOU ARE」

1クール計13話の物語でした。劇場版は3部作である事が公表されていて、今回のTVシリーズは劇場版の第1部に相当する事から物語としてはまだまだ序盤です。
今後、物語がどの様に展開されていくかが楽しみなのですが・・・劇場版の2部,3部はTVシリーズで放送する予定は無いのでしょうか^^;?
それとも物語自体にTVシリーズで放送するだけの尺が無いのでしょうか^^;?
何れにしろ、今後発信される情報に期待しています^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

81.1 12 東京で漫画原作なアニメランキング12位
昭和元禄落語心中(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (900)
4139人が棚に入れました
昭和の落語界を舞台にした噺家の愛おしき素顔と業を描いた作品

師匠と交わした約束を 胸にしまって芸を磨き ついに与太郎、真打に。 射止めた名跡は三代目助六。 八雲師匠の為め、助六の血を継ぐ小夏の為め、 焦がれて手にしたはずなのに、 おのれの落語が揺るぎだす――。 八雲と小夏、二人の中の助六を変える為めの 与太郎の落語とは――!?

声優・キャラクター
関智一、石田彰、山寺宏一、小林ゆう、林原めぐみ、家中宏、牛山茂、山口勝平、加瀬康之、須藤翔、茶風林、遊佐浩二、林家しん平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

芸道修行と愛憎トライアングル - BLコミック出身作家、畏(おそ)るべし -

「落語」「人情噺」「ホモ/BL(※因みにこれは誤情報です)」といったタグがついている本作を視聴する予定は、元々全くなかったのですが、2016年放送・上映アニメの個人的BEST10を作ろうとして、同年の本サイト作品ランキングを確認したところ、本作が第14位(2017/1/31時点)に入っており、かつ、総合 4.0 (物語も 4.0)という高い評価を取っていたので、これを見ないでBEST10を作るのは拙(まず)いだろう・・・と考え直して、さらっと流すつもりで視聴を始めました。

そうしたら、これが第1話(※実質2話分のスペシャル回)から退屈する暇なしの面白さで、ラスト手前(第12話)の山場+謎の回収もピッタリ決まり、最終第13話は投げっぱなしだった第1話ラストに確り話を繋げて、かつ今後の新展開をも期待させる上手い締めくくり方で、見終わった直後から「これはもう一回、最初から確り見直さなければ・・・」という思いに駆られて、そのまま2周目に突入してしまいました。

そうやって、

(1) 1周目は、全体シナリオの整合性が確り保たれている作品なのか?にとくに留意して完走し(=シナリオ・チェック型視聴)、
(2) 2周目は、今度はシナリオは頭に入っているので、それを踏まえて個々の登場キャラクターが、各々のシーンでどのような心の動きをしているのか?そして、そうした心情が果たして映像として過不足なく描き出されている作品なのか?を見極めることに留意して完走し(=感情描写チェック型視聴)、
(3) さらに念を入れての3周目は、OP/EDや、作品中に登場する小ネタ(落語の演目内容や登場キャラクターたちがふと口にする言葉など)に、何か隠された/見落としている含意がないか?等を慎重に見極めつつ、もう一度、シナリオ&感情描写の両方を総合的に確認していく気持ちで完走して(=総まとめ的視聴)、

・・・結局、見始める前は考えもしなかった3周完走となってしまいました。
こうした3周コンプは、2016年放送のTVアニメでは、『Re:ゼロから始める異世界生活』(※個人評価 ★★ 4.6)、『響け!ユーフォニアム2』(※個人評価 ★★ 4.8)に続いて3作品目で、本作に関しては、

①全体シナリオの整合性が確り取れており、
②個々の登場キャラクターの感情描写も的確で、
③なおかつ、OP/EDや個々の会話に秘められた謎解き・含意も楽しめる、

・・・三拍子揃った《優秀作》と認定して、個人評価を『Re:ゼロ』と同点の ★★ 4.6 とすることにしました。


◆作品内容

本作の原作者(雲田はるこ氏)はBLコミック作家として商業デビューした方とのことですが、本作自体は、決して《ホモ/BL作品》ではありません。

本作の内容を強(し)いて挙げるなら、
{netabare}
①同日に落語名人の師匠に弟子入りし、兄弟分として育った落語家の青年同士の、厳しい《芸道修行》と、
②師匠の妾(めかけ)として彼らに出会った年上女性と彼らとの間に生じる《恋情と執着》の進行過程、
③そして迎える《悲劇的な結末》、を描き切った《濃密トライアングル愛憎劇》
{/netabare}
・・・といったところでしょう。


◆制作スタッフ
{netabare}
原作コミック     雲田はるこ
監督         畠山守
シリーズ構成     熊谷純
キャラクターデザイン 細居美恵子
音楽         澁江夏奈
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各作品タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 昭和元禄落語心中 (2016年1-3月) ============

- - - - - - 与太郎放浪篇 (昭和50年代) - - - - - -
{netabare}
第1話 ★★ 強次の出所、弟子入り、寄席(出来心、初天神)、失態、八雲師匠の長話 ※約48分(2話分){/netabare}

- - - - 八雲と助六篇 (昭和初期~30年代) - - - -
{netabare}
第2話 ★★ 坊(ぼん)と信さんの弟子入り、初高座(菊比古、初太郎)、二人の実力差
第3話 ☆ お千代との逢瀬、満州皇軍慰問と疎開、終戦、寄席の復活、師匠・信さん帰国、二つ目昇格、みよ吉登場 
第4話 ★ 信さん助六に改名、菊と助六の共同生活、菊とみよ吉の馴れ初め(踊り・小唄の稽古)
第5話 ★★ 助六・菊それぞれの嫉妬、菊とみよ吉の逢瀬、美鈴座(鹿芝居、女形(弁天小僧))
第6話 ★★ 何のための落語、菊の開眼(艶笑噺(えんしょうばなし)・廓噺(くるわばなし)・・・品川心中)
第7話 ★ 助六人気と増長・反感、師匠の巡業同行要請、菊・みよ吉の心のすれ違い
第8話 ★★ 上方巡業、鬼灯(ほおずき)市の宵(助六の懸想、菊・みよ吉破局)、落語の将来、先代助六、名跡の重み
第9話 ★★ 真打昇進披露、別れ話と恨み、助六破門、傷心同士の同棲・転落、助六の本心吐露
第10話 ★★ 入門志願(樋口少年)、師匠の過去話(初代助六との因縁)・葬儀、祖谷(いや)温泉(小夏との出遭い)
第11話 ★★ 助六との再会、芸の肥やし、助六の借金返済、子夏の髪切り・野ざらし
第12話 ★ 有楽亭二人会、助六の人情もの(芝浜)、みよ吉との再会、違え心中 ※脚本は良いが演出が残念×
第13話 ★ 小夏引き取り、八雲襲名・落語心中の断、因果、与太郎の真打昇進内定、三代目助六 ※後半は昭和末期~平成初期{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)8、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「薄ら氷心中」(第3-8話、10話、13話) ※第1話のみEDとして使用(背景は文字のみ)
ED 「かは、たれどき」(第2-9話、11話、13話)


※本作(アニメ第1期)は、原作マンガの第1巻~第5巻途中までの内容を収録。
※2017年1月より放送が始まっている続編(アニメ第2期)は、原作マンガの続き~最終第10巻までの内容を、おそらく幾分改変しつつ収録するものと考えます。


◆視聴メモ

{netabare}・昭和16年(1941年)の時点で、信さん・菊比古とも18歳(1923年頃の生まれ)、そして、みよ吉はその5歳年上なので23歳(1918年頃の生まれ)
・第9話で、みよ吉が、まもなく「赤線(※売春防止法施行以前に公娼認可のあった区画)」が廃止されるので置屋(※芸者を置いていた店)から出なくてはいけない、と言っているので、この時点で昭和32年(1957年)頃(→助六&菊比古34歳、みよ吉39歳)
・第10-11話で登場する小夏は、かなりの才覚があるにも関わらず未だ小学校に通っていない様子なので、この時点での彼女の年齢を6歳と仮定すると、昭和38年(1963年)頃(→助六&菊比古40歳、みよ吉45歳)
・第1話で、助六没後20周年特集の落語雑誌が出て来るので、この時点で昭和58年(1983年)頃(→八代目八雲師匠(=もと菊比古)60歳、小夏26歳、与太郎21歳くらいか?)
・第13話後半は、第1話からさらに10年近く経った後の話なので、平成5年(1993年)頃(→八代目八雲師匠70歳、小夏36歳、与太郎31歳くらいか?)
{/netabare}


◆本作のモチーフ考察 : 歌舞伎の《助六心中》の落語家バージョンを狙った?

落語家といえば、《滑稽噺(こっけいばなし)》を次から次へと繰り出して、ひたすら寄席の客を爆笑させる人、という楽しいイメージが強くて、たまにシンミリとする《人情噺》や、冷やっとする《怪談噺》を語りだすことがあっても、さほど深刻な内容にはならずに適当なところで切り上げてしまうもの、という先入観があって、本作についても、見始めたばかりの頃は、《落語》を題材にした作品ということで、幾らかシリアスな展開があるとしても一定の限度があるのだろう、とばかり思ってました。

ところが、第3話で初めて映像付きで流されるOP「薄ら氷心中(うすらひしんじゅう)」を見て、その曲調や歌詞の醸し出す雰囲気が、自分のそれまで持っていた本作のイメージと大きくズレていて、ことにその映像中の女性の描かれ方が、「心中」を示唆する歌詞とともに半端ない違和感を喚起して、本作の主要キャラクターの一人が、「助六」という落語よりは歌舞伎由来の名前であることと併せて、視聴を進めながら不穏な気持ちになってしまいました。

そして、物語に大きな動き({netabare}※助六が師匠から破門され、みよ吉は菊さんから捨てられてしまう{/netabare})があった第9話の真ん中ほどで、{netabare}失意のまま桜咲く河原を一人歩く助六に、同じく傷心のみよ吉が初めて自分から声をかけるシーン{/netabare}が来て・・・

{netabare}「ねえ、お花見は花川戸に限るわね。・・・・花川戸の助六さんね。」
「あたし、菊さんに振られちゃった。」
「何かあったの?話、聞いてあげる。」{/netabare}

ここにでてくる「花川戸(はなかわど)」は東京都台東区の浅草寺境内と隅田川の間に今もある地名で、とくに花川戸公園は桜のちょっとした名所になっているそうです。
だけど、ここで注目すべきは、{netabare}みよ吉が、わざわざ「花川戸の助六さん」と声をかけたこと{/netabare}で、引用が長くなりますが・・・

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◎助六(wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E5%85%AD

『助六』(すけろく)は、歌舞伎の演目の一つの通称。
本外題は主役の助六を務める役者によって変わる。
江戸の古典歌舞伎を代表する演目のひとつ。
「粋」を具現化した洗練された江戸文化の極致として後々まで日本文化に決定的な影響を与えた。
歌舞伎宗家市川團十郎家のお家芸である歌舞伎十八番の一つで、その中でも特に上演回数が多く、また上演すれば必ず大入りになるという人気演目である。
(※以下、省略)

◎すけろく【助六】(旺文社古語辞典)

〔人名〕「助六劇」の主人公。
江戸中期、京都で男伊達(おとこだて)万屋(よろずや)助六と島原の遊女揚巻(あげまき)が心中した事件は、上方(かみがた)では「京介六心中」「助六心中紙子(かみこ)姿」など、歌舞伎(かぶき)・浄瑠璃(じょうるり)の「助六心中物」に仕立てられた。
これが江戸に移され「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」などの「助六劇」として定着した。
江戸では主人公は花川戸助六という侠客(きょうかく)(実は曾我五郎(そがごろう))とされ、江戸っ子の代表として理想化された。

◎すけろく-しんじゅう【助六心中】(精選版日本国語大辞典)

(1) 宝永年間(1704-11)初年に大阪であった万屋助六と島原の遊女揚巻との心中事件。
(2) (1)を脚色した浄瑠璃「紙子仕立両面鑑(かみこじたてりょうめんかがみ)」、歌舞伎脚本「助六心中紙子姿」、一中節(※浄瑠璃節の一流派)「万屋助六道行」などの通称。

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・・・ここまで来て、ようやくOP「薄ら氷心中」のおどろおどろしい曲調・歌詞・映像に合点がいきました。
この後、{netabare}傷心の二人は同棲を始めて、もろともに転落していく{/netabare}のですが、その結末は既にここで暗示されていますね。

以上から、本作は《落語家》の世界を作品舞台としながらも、実際には、《落語》の「滑稽噺」「人情噺」「怪談噺」ではなく、《歌舞伎》の「心中もの」をモチーフとするストーリーを展開させている、という構成になっており、それによって、

(1) 表面上は、「滑稽さ」「人情噺っぽさ」を上手く醸し出しつつも、
(2) その基底部分に、どうにも逃れられない「悲劇性」を潜ませる。

という、両様の魅力を作品に与えることに成功しているように私には感じられました。


現在放送中の第2期にも大いに期待したいと思います。

※2018.8.22 第2期のレビュー投稿。
事前に期待していたほどの出来ではなかったけど、第1期の後日譚としてまずまず楽しめる内容でした(個人評価 ★ 4.1)。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

大人が酔える本物の味わい深さ

第17回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優­秀賞受賞。
第38回「講談社漫画賞」一般部門受賞。

と、原作漫画が高く評価されているアニメ化作品だが、
これはアニメ化大成功、と言える素晴らしい作品になったと思う。

どうしても、漫画では落語そのものの臨場感や空気感を伝えるのには限界があると思われるが、
(読み手の想像力次第で悪い方向へは行かないと思う)
アニメ化して中途半端なものを作ってしまうと、世界観をぶっ壊してしまう恐れもあるなか、
製作陣の気合いの入りよう、原作へのリスペクトが伝わってくる見事な仕上がりで、
大人だからこそ楽しめる、このような作品が世に出てきたことは非常に喜ばしい。

物語が楽しめるかどうかは、観る人間の年齢や好みによって異なるかもしれないが、
純粋にアニメとしてのクオリティは、全ての要素が高い次元で纏まっているし、
また全13話、1話たりとも退屈しなかった。
これは年に何本もある秀作レベルではなく、素直に傑作と言ってしまっても差し支えない作品だと思う。

自分はこの作品を40代や50代の一般人にも自信を持って薦めることができるが、
大人が観て本当に満足できる「質」と「深み」「味わい」を備えた作品は、
ここ数年の「深夜アニメ」では「蟲師」(続章)以来かも知れないと感じた。
2期で物語が完結するだろうということを考慮すると早計かもしれないが、
いずれにせよ、恐らく原作同様「文化庁メディア芸術祭」のアニメ部門でも認められるだろうと確信している。


☆物語☆

タイトル通り、内容は「落語」そのものも見どころの一つだが、
たとえ落語に興味が無くても(正直自分は落語そのものには大して興味はない)
登場人物たちの深い人間ドラマには非常に引き込まれる。

尺を拡大して放送された1話は現在を描いているものの、
(1話の掴みは今期の作品の中でもベストだと思うし、最終話観てからまた観直すとより感動的)
終盤まで主に八雲の過去の回想がメインに描かれている。

菊比古(八雲)と助六、みよ吉との関係は一言では語れない、様々な感情が渦巻いており、
3人共に人間らしい過ちを犯していて、またそれぞれに同情も出来るものであり、
本当に深く絡み合った人間模様が描かれていると思う。

また一方で、八雲と小夏の間にある因縁、八雲(師匠)と助六、
八雲と与太郎の数奇な運命の巡り合わせ、とは...
これは是非本編をご覧頂きたい。

また、各キャラがここぞという場面で、
非常に含蓄のある言葉を語っているので、そこにも注目して貰いたい。

この作品に関しては、あまりネタバレで、あーだこーだと書いてしまうと無粋な気がするので、
(最初は色々書いてたんだけど)
とにかく登場人物達と落語を巡る「想い」「運命」「宿命」「因縁」を観て、
それぞれの立場と心情を慮ってもらいたいと思う。

物語が完結してないし、点数は4.75、ってのがあると良いんだけど、
まぁそんなに出し惜しみしてもしゃぁないし、物語の作り方、設定にはほぼ不満がないので、5点。


☆声優☆

MBSで放送していた「アニマゲ」の中で、この作品を特集していたのを観たが、
一風変わったオーディションで選ばれた声優さんたちは、結果的に落語に造詣のある面々で、
声優としての実力も折り紙つきの精鋭が揃っていて、演技自体も当然素晴らしい。
そして、驚くべきことに、落語の部分も通常のアフレコで録ってるらしい。。

正直ここまで純粋に声優陣の「技量そのもの」が試された作品というのは、
近年でも、というか、アニメ史上でも稀なんじゃないだろうか。
「質」を求めるアニメファンなら声優陣の演技だけでも、
この作品を観る価値は充分にあると思う。

1話の与太郎、後半10話の菊比古、11話の菊比古と助六のコラボ、
12話の助六の想いの込もった熱演には感銘を受けた。
また、2週目繰り返して観てみると、弟子入りした当初のパッとしない落語から、
上達し味が出てくる落語の変化も巧みに演じ分けられていることに気付く。

初見ではあまり何とも思わなかった回の落語も、2回目の視聴では惹きこまれて観ることが出来た、
というのも不思議な感覚だった。。
落語の部分の演技ばかりに注目しがちだが、5話の芝居の場面の演技も実に艶があり見事。

また、みよ吉演じる林原めぐみさんの、円熟味を感じさせる「女」の演技も実に巧い。
これは声のトーンや表現力も含めて、若手の声優には到底演じれない役回りでしょうね。

一聴して判る小林ゆうさんの低音ハスキーボイスは幼女役でも炸裂しており、
正直こんな声の子供居るかよ笑、と思いつつも実に可愛らしく演じられていた。

脇役的な役どころの八雲(師匠)と松田さんの演技も、実に渋く味わいがある。

点数は文句なしに5点、というか今後なかなか5点を付けにくくなった。。


☆キャラ☆

各キャラクターの心情が非常に丁寧かつ繊細に描かれていて引き込まれる。

八雲(菊比古)と助六の対照的な落語への動機、性格が印象的で、
2人の関係性など、きめ細やかな描かれ方は女性作家ならではだなと感じた。
(BL臭が全くしないと言えば嘘になるが、腐女子を引き込むほどのものではないだろう)

最初に出てきた小夏の出番が少なくもの足りないなと思っていたら、
後半に幼女で登場、これが何とも愛らしい。

また、みよ吉のようなキャラは昨今のアニメでは極めて珍しいが、
ラノベ作家なんかが描くリアリティの欠片もない女性キャラとは違い、
(それはそれで良い面もあるんだが)
女性作家だからこそ描ける、「生身の女性らしさ」、愛憎渦巻く内面が非常に良く伝わってくる。

一見すればどうしようもないアバズレだが、
彼女の置かれた境遇、あの時代の女性の立場を考えると、
過ちを犯していることや性格に問題があるとはいえ、自分は彼女にも同情することが出来る。

また八雲(師匠)の背負った名跡の重圧、助六を巡る因縁や後悔、
昔気質な性格も非常に上手く描かれていると思う。

全てのキャラに言えることだが、やはり声優の演技あってのキャラ、
と言うのはこのアニメに限ったことではないが、本作を観て改めて思い知らされた感がある。

点数は5点。自分はキャラの性格が好きか嫌いか、は点数の判断基準には無くて、
そのキャラの掘り下げ具合、心理面がどれだけきっちりと描かれているか、を見ている。
本作でのキャラの描かれ方は非常に丁寧で、観ているこちら側にまで伝わってくる。


☆作画☆

最近の作品は技術の進歩もあり、
デジタルでも非常に凝った手描きのような質感を持った背景描写のものが増えてきた感があるが、
本作でも昭和の空気感や雰囲気をよく伝えるものとなっており、趣があり味わい深い。

またキャラに関しては、落語を演じている場面や、それ以外でも細やかな表情の変化やしぐさなど、
かなり丁寧に描かれていて、作画力があるからこそ、キャラの内面や落語の魅力が伝わってくるのが実感できる。

派手な動きやCGなどは殆ど無く、純粋な作画枚数的にはそこまで多くはないと思うが、
キャラが全話通して巧く描かれているので、自分は全く不満は感じない。

普段付けてる点数から言うと4.25くらいにしたいところだけど、無いのでおまけで4.5。

※やっぱり付けすぎかな、と思ったので4点に直しました。


☆音楽☆

椎名林檎作編曲、林原めぐみが歌うOPは本作の大人な雰囲気にピッタリで、
ハイセンスで個性溢れる楽曲はいかにも「らしさ」がよく出ていて、改めて凄い才能だなと実感した。。

また、歌詞に着目すると、これはみよ吉の菊比古を想う心の内をこれ以上ない、
と言うほど見事に表現しており(もはや狂気を感じる、女の怖さや情念に心を打たれる)、
これは単なるタイアップ曲を越えたアニソンとして、非常に高く評価されるべきものだろう。

それに対するEDはノスタルジーとロマンを感じる、
まるで映画一本観終わった後のような、味わい深さと余韻に浸れる見事なインスト曲でこちらも絶品。

作中BGMは「生音」への拘りが半端なく感じられ、楽器そのものの魅力が存分に伝わってくるもので、
バリエーション自体も非常に多彩で、クオリティの高さに疑いの余地はない。
これは通常のTVアニメと比べると、かなりの予算が掛かっているだろう。

点数は文句なしに5点。


最終話は回想から時間が現在に戻り(1話より時間は進んでいるが)、
終わり方がちょっとこれで終わるには勿体無いな、と思ったところ、
本編後の最後に2期制作決定が明らかになり、既に続編を作り始めているように見受けられたので、
今後には大いに期待したいと思うし、楽しみが増えた。
(予め2期、というか分割はある程度は既定路線だったのかもしれない)

本作はアニメーター自身が観て楽しめる、
本当に自分達が純粋に作りたいものを作った、そんな情熱と新たな挑戦、拘りが実感できる作品だと思うが、
このような作風のものは、今の時代そうそう売れるものじゃない。

商業的な理由で特定の円盤購入層に受けるような、似たようなアニメばかりが量産される昨今、
敢えて大人が観て楽しめる、この作品を「深夜枠」でアニメ化したスタジオディーンには本当に感謝したいと思う。
(NHK辺りが率先して予算を出し制作してもおかしくない内容だと思う)

同時期にディーン制作の「霊剣山」「このすば」と比較すると、どれに力を入れて作っているか、
は火を見るよりも明らかだが、「霊剣山」が中国でのネット配信権で利益をもたらし、
「このすば」が低予算で円盤売上好調、結果的には本作が円盤売れなくても制作費回収できて2期決定、
という流れだとすれば、これは大いに歓迎すべきことではあるが、
同時にかなりの皮肉だといえるかもしれない。。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

落語って、笑いって

時は昭和50年頃八代目有楽亭八雲に弟子入り志願のムショ上がり与太郎から物語は始まり落語とそれに関わる
人達が織りなす漫画原作作品。

一時期寝る前に落語を聞くことが習慣になってたくらいで(飽きてすぐやめちゃいましたが)
落語の知識はほとんど、いや全くないんですがそんなまっさらな状態だからこそ
落語の魅力というのが変な先入観なしで見れたような気がして無知が逆に功を奏することもあるようですね(^^;)

それに加えてこのアニメからは抽象的物言いで恐縮ですが日本的、和的良さというか価値観が
全編から漂ってくる感じで同じ日本人の自分としても見ている間心地いい時間でした。

{netabare}
落語は舞台で座布団に座りながら務めるため所作が限定される、そのうえ漫才のように掛け合いで
空白の時間をつぶすこともできない、しかしそんな制約が逆に工夫する余地となり扇子や手の動き
果ては目つきに至るまで様々な人物を自分に憑依させ掛け合いができない不利も「間」として有効活用し
一幕の劇を創り上げる、そんな自分なりに感じた落語の魅力というものが落語の演目の最中に
登場人物ごとに変わるカット割りやBGMなどの演出的工夫から感じたし
さらに演目を何度も練習していく中でにじみ出るその人独自の芸
同じ演目でもやる人によって独自の魅力が醸し出される再現芸術の醍醐味みたいなのが
何気ない会話に織り込まれていてうなずきながら共感しながら
1話からガッツリ引き込まれていきました。

そんな1話で一番印象に残ったのは与太郎の落語のシーン、題目は「出来心」
さっき書いた演出に加えて舞台前の緊張が、首筋に流れる汗が
無意識に身を乗り出す与太郎の懸命さがノリノリの演出と合わさって
そんな細工って落語好きの方から言わせると邪道なのかもですが
落語ってこんな面白いんだぜといわんばかりの演出は見ていてとても楽しかったです。
さらにそんな与太郎の噺を何度も稽古する姿を見たであろう小夏が気が気でなく見守る様子
下らねぇなんてて軽蔑していたが思わず笑っちまう兄貴
同じ演目でも見る人によって感じ方が違う
与太郎に関わりがある2人ならなおさらですが
観る人の心境によっても同じ演目でも感じ方に個人差がある
ここでも再現芸術の面白み、不思議さが出ていてそれをちょっとした
言動に織り込まれ匂わせてくれる演出の粋さ
このアニメの世界観、好きだなぁ。

そこから話は変わり菊比古の回想になるわけですが
辛苦をなめた満州の慰問を経て他人のために落語をやると決めた助六、
おまえはどうなんだと菊比古に問うが
彼は演目の最中自分のために落語をやっていたと自覚する。

お客とともに盛り上がりライブ感を前面に押し出す助六と完成された領域に客を招き
酔わせる菊との芸の違いがそのまま二人の生き方を分ける、稽古を重ね演目を
自家薬籠中していく過程でその人の個性と不可分に結びつきその人だけの芸となる
ここでも落語というか再現芸術全般の面白さがさりげなく描写されてますが
それよりも強く感じたのは2人の道の分け方が実に自然といいますかどちらを
肯定するわけでも否定するわけでもなく共存している、そんな曖昧さというか自然さを素直に
抵抗なく受け入れてる自分も日本人なんだなぁとしみじみ自覚してしまうわけで・・・

そしてそんなことを思わせてくれる押しつけがましくないが
さりげない言い回しや行動で感じる義理人情の世界観を演出するスタッフの手腕
いやはや脱帽です。ただ舞台が戦前、戦後で落語が主題だから、道具や食べ物が和風のものだから
日本的に感じるというわけでなくそれもあるが古き良き義理人情、白黒つけない曖昧さが美徳の
価値観がこのアニメ全篇から感じられるようでそんなところから和的麗しさを感じるわけで。

師匠の愛人をやっておきながら弟子に色目を使うみよ吉の身勝手さもこの作品にかかれば
この上なく洒脱で粋、普通こういった恋の駆け引きって自分はこざかしさを感じてしまうんですが
声優さんの演技に裏打ちされた嬌態たっぷりに科を作る姿態は何とも妖艶。

特に印象に残ったのは別れ話のシーン
黄昏時、秋風が吹きみよ吉に気付いていながら
素通りしようとする菊比古から始まり互いに決定的な言葉は口にしないが
察しておくれといわんばかりの菊、いやよとみよ吉、
本人たちにとってはそれどころじゃないと思うし物見遊山気分で恐縮ですが
散り際に感じる日本的美意識が魅せる一瞬の抒情は例えようもなく婉美。


菊比古の心理をひるがえって考えればいよいよ師匠にも認められてこれからだというとき
結局色恋より仕事、芸を取ったという事で
森鴎外の小説にありそうな結構ドライな話なんですがこのアニメのフィルターを通すと
ため息が出るほど耽美的、その後のみよ吉が助六に愚痴る身の上話から顔を覗かせる
一抹の寂寥感、これも恋愛ゲームの駆け引きの一部なのか、いや、それすら心地いい
日本古来の萌たっぷり堪能させていただきましたm(__)m

しかしそんな曖昧さ、粋さを美徳とする世界でも必ずしもいいところばかりではなく
みよ吉や助六さらには幼少期の菊比古もそんなしがらみや暗黙の了解に割を食った代表であるわけで
みよ吉や助六は自業自得な部分がないわけではないが思わず同情しちまうのがこのアニメの世界観
声優の演技力に圧巻の助六決意の芝浜もみよ吉には届かず
2人の事故にも似た心中(いや逆か)で回想は幕を閉じるんですが見終わった後は
与太郎の言葉を借りると只々いい気分だったんですが冷静に振り返ると
いい出来事ばかりではなかったし結末もハッピーエンドとは行かなかったと思います。

ですが見終わった後の気分は不思議と心地いい、その理由を自分なり考えてみると
このアニメを見終わった後興味が出ていくつか古典落語を
ググってみたりしたわけでそんなことをやってたりこのアニメの作中で披露される演目を
振り返ってみて気付いたんですが登場人物が全員善人というわけでは
決してなくむしろあさましい欲望とかちょっとした出来心から
端を発しそこから展開する話が多く人間には善人の部分と悪人の部分がある
そんな清濁併せ持つしょうがない性分を持ち寄りながらなんとか日々寄り添いながら生きていく
そんな日々の生活を面白おかしく描写できた深い観察眼と心意気、それが人々の心を打ち
共感を呼び落語は時代を超え愛され続け今日まで伝統として残ってきたのかなーと
そしてそんな人々が織りなす人間模様がこの作品からもまざまざと感じられて
自分がこの作品に引き込まれた理由もそこら辺にあるのかなーと
思えば最初のほうは義理人情が前面に押し出されすぎ
与太郎がすぐ口座に上がれたりちょっと甘いんじゃないの、と思ったりしたのですが
弟子の雑務や辛いところをあえて映さない武士は食わねど高楊枝の精神だったのかもですね。
笑いの中に哀しみがある、いや哀しみを笑いに変える
チャップリンや松本人志さんを引き合いに出すまでもなく笑いの本質って案外そこら辺にあるのかなぁ
なんて自分がどや顔で指摘するまでもなく落語好き、お笑い好きの方にとっては
自明の理かもしれませんが、とにかくそんな自分にとって新しい発見をさせてくれるほどに
夢中になり引き込まれそして心地いい
作品でした。

最後に助六の名を継ぎたいと申し出た与太郎に見せた菊比古の狼狽の表情は
日陰に追いやられた3代にわたる怨念が過去から有楽亭八雲である自分に
追いついてきた恐怖かそれとも・・・

それでもそんな思いすら飲み込みながら今日も人の歴史は紡がれていく
ってこんなところで終わられちゃ続きが気になるに決まってるでしょう!
全然御後よろしくないよっ!ってことで二期はよ(/・ω・)/
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 43

63.0 13 東京で漫画原作なアニメランキング13位
COPPELION コッペリオン(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (772)
3786人が棚に入れました
西暦2036年、「コッペリオン」と呼ばれる遺伝子操作により生まれた3人の女子高生が無人の東京を歩いていた。彼女達は、お台場原子力発電所で起きたメルトダウンにより、死の街と化した東京から生存者を救援する自衛隊の特殊部隊だった。捜索をする彼女達に、突如銃声が鳴る。そして・・・残留放射能あふれる無人の廃墟であり、緑あふれる野生の王国でもある、異界と化した東京都内が主な舞台となっている。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

禁未来のサービス精神。なんで争ってたんや〜(全13話)

総評
積極説教応援隊長イバラ先輩のテンションが突っ走って吹っ切れていそうで気弱なときもあり、その抑揚にどこまでのって行けるか試される。opとedの歌にはその感情の激しさがよく表現されていて、特徴のある歌だった。

面白くなりそうな舞台づくりや
皆で工夫をして乗り切ろうと動き出す辺りはドラマチックな部分もあったけれど
人物達の心の動きがだいたい急なテンションで表現されるので突飛な印象を受ける。
そのため、感動に繋げたいんだろうなって所がステレオタイプなドタバタ劇となっていた。感動させるには、もっとズルく綿密にしないといけないんじゃないかな。ある意味、いい人過ぎる話の進め方だった。
あまり深く考えずに自分でいろいろ不毛なツッコミを見つけていれるのは楽しかった。
ラストは、そんなことで仲良くなれるなら争わないでほしいってオチだった。


原発の被害にあわれた方には、どういう要素を足しても引いてもキツイと思う。じゃあ原子力のお話はタブーなのか?というと、はだしのゲンや風が吹くときの例があるよね。
やっぱり、テーマと舞台に対していい人過ぎる軽い進め方だったんじゃないかな。




各話レビュー

********************
初回
カラーだけどセピアに見える色合い。
BGMが無くて、尚更ジリジリ感が出る。
今の時代、だから生きて来るテーマかな。
関西弁…関西人でなくてもたぶん違和感あるのはわかるけど、気にしないようにしよう。髪型とメガネでしかキャラが見分けられないのも、気にしないようにしよう。
次回気になる。

2話
「万能薬エーテルです!」
1話でも言ってた。なんでもオ○ナイン軟膏つけるおばちゃんみたいな。コレ効くから。ええで。うっときー!{netabare}エーテルやでー、エーテル!ちょっこしチクッとするだけやから、な?うごいたらあかんて、がまんしぃ、うごいたらブスッといくでー?いくでー?、とかなんとか

動物が悪者でなくてよかった…凶悪化した犬の惨事かと思うような、一回めの引きだった。でも違った。
二転三転する状況で、今わかっていることと、信じたいことは、どれ?ってスリリングな捜査だった。

「あたしの18年間を否定しないで…」
そうか…18か。学校の制服着られる期間、ギリギリなんだ。放射能よりも、なんでこんな瓦礫だらけの場所に乗り込むのに膝当てもない無防備な姿なんだと思ったら、そういうことか!!君の気持ち、理解した‼
え、違う?

いや、泣き落としにグッときたよ。そんなに素直に心情を吐露しちゃうんだ…とても「人形」とかには見えない。
与えられた任務を頑張れば、たくさんの人を助けられる、そのために造られて生まれて来たのだから。そう信じてきたのだから。
この先も、現場と想定の差にどう動くか試されるのかな?

人形、コッペリアの説明のときの人形の絵が味わいなさ過ぎて驚いた。目がどこみてるのー。腹話術の人が持つ類い?ネジ外れたコロ助みたいやでー。もっとこう…せめてコピーロボットくらいの奥ゆかしさにしといてやー!{/netabare}

***********

3話
毎度出るエーテル。ちょっとツボ。
あんたこれメーカーモンやから。つこうときー!
{netabare}防護服にぷすっとしたあとの穴はどうなってるのか、科学の力で、シールでもペタッと貼っとくのかな。

廃墟に残って暮らす人達にせっせと配給し続けていた配達屋さんを保護。

老人ホームに置き去りされたおばあちゃん。嫌な話じゃー
東京を廃墟にいたらしめた施設の開発者曰く「私があんなものを開発したせいで、(おばあちゃんまで)不幸になった…」
非常時に老人をわざと置き去りにするような家族とは、日常時でも幸せだったのだろうか。
不幸にしたのはまた別の話では…

いばら「みんなが必要としたから、開発されたんでしょう!!」
みんな…経済とか商売とか利害とか…みんな?
「わたしは科学が大好きです!!科学が私のお母さんだから!!」
わあっ
そんなすごいザックリと作文的な事を言っちゃうのか。言い切っちゃうのか。
科学が私のお母さん。頭の中でエコーかかるわー。
廃墟の窓辺で見知らぬ故郷の匂いを探したり、数少なそうな生存者に尽くすことに生きがいを見出そうとしたり…。たどたどしい関西弁とハキハキした言い切りが、明るいような健気なような気もするけど、支えになってる希望がなかなか危ういような。

とりあえず落ち込んだ奴は励ます応援団長、いばら先輩。(ついでに自分の心情も発散してヤル気出す)
「泣いたらスッキリした」的な脳内物質がバシバシ出てそう。
エンディングの歌がミュージカルみたいに早口で謳いあげているのは何だろう。いばら先輩のテンションと重なる。{/netabare}

***********

4話
あかん!エーテル品切れやー!?の巻
もう本当、今んとこエーテル頼みな…。
今回もイバラ先輩のテンションが高い。
{netabare}メモ、メモ!ってくらいののイバラ語録、ダダダダっとすごい勢いで。
色々自己肯定してかなきゃやってられない!
あたしは世界をあきらめない!
OPとEDもそんなノリが反映されてるね。

でっかい武器抱えて「(扱いは)体育で習いましたー!」どんな体育^_^;

高濃度廃棄物投棄地を発見。{netabare} どうせ汚れてるから世界からもってくるの?ヤメテー!!××ものだけを世界から。イエローケーキです。ステルス機で来るって相当儲かってる。
漏れたけど雨水で濃度薄まったから大丈夫って海に流してる現実の汚染水処理のニュースがどうにも思い起こされてハラハラ…。…。{/netabare}

2話の脱獄犯や今回の博士、もう疲れてしまっている大人達に檄を飛ばし続けるイバラ先輩。ひとりで背負い込み過ぎないでって仲間の声。
腹ペコキャラの子の、花澤香菜さんのノンビリ声。(時々わたモテのゆうちゃん風)いばらっちのテンションをなだめるのに丁度良い。

それにしても、人間じゃないという前提で教頭たちが彼女らを「彼女たちこそ、人間らしい。」と認識しなおしたり、本人達も引け目を感じたりしているようなんだけど、防護服いらない以外は、まだあんまり非人間的な点は感じないんだけどなぁ。
次回予告、妊婦や不思議なロボが見えた。SF風味が強くなるのかな?{/netabare}

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5話
ついに 今回はエーテル打たなかったん…



気をとりなおせ!
しかし今回は3人娘の表情や動きに差があって、見分けやすかった。
うん、イバラ先輩以外も名前おぼえられた。(え、ようやく?)(ハイ…)
それにしても「荊」「葵」は植物で共通の名づけ価値観を感じるんだが、
「タエ子」って。
どこの昭和な科学のお母さんが名づけたんや!!とイバラ先輩に叫んで欲しい。

{netabare}カメラワークに目を惹きつけるところが色々あったな。
妊婦連れを、攻撃してきた旧自衛隊第一師団から保護。
第一師団の人は、「成長したな」的なことを言ってた…?
コッペリオンに対してなのか、自衛隊全体についてなのか。
第一師団、名前こそ自衛隊を名乗ってるが今は正式連隊ではなく、過去の散々さを知っているドロップアウト愚連隊ってことだよね?
教頭のそばについてる、カジさんみたいな皮肉中年キャラがいい味出してる。声優さんの口調いい。

ちっこい首相。ウルトラマンみたいな防護マスクつけて。
あんなオールドタイプの白髪首相…現代だったら指示されなそうね。この物語の国、人口内の年齢分布が特殊そうだからそんなんなっちゃう?しかしもっとましなお年寄りがいるだろう。

不思議な取り残されたユートピア施設に避難。
「水力だけで安定するもんか…」なにお?!ダムなめんなよ!
まだ何か厄介なもん使ってるんですかー {/netabare}

次回は妊婦イブキさんの手料理とアオイちゃんの食べっぷりがみられるのか?「掃除係」の登場。

*************

6話
アオイちゃんのコミカルさと、ハルトの優雅さがやっぱりコミカルで面白かった。

第一師団に連れ去られたアオイちゃんを奪還すべく、泳がせて誘導作戦に出るが…。
掃除係・ハルトがおいしいとこ持ってったね。
{netabare}
( ̄+ー ̄)「横になって寝ていても構わんよ。寝ている間に身体をくまなく調べさせてもらったんだが…」とか

☆*:.。. ( ´θ`)ノ.。.:*☆「こんなに星が多く美しいのは文明が滅んだから…」とか酔狂なこと言いながら、

射程距離長そうなスコープ付きの銃で狙ってたのに、いきなり飛び出して突っ込んでって、クルッとターンして撃つ、とか…おーまーえ何だ。楽しみになってしまうじゃないか。ピッタリな言葉を思い出した。「キザな奴」。
気障と書いてキザ、イバラ先輩の気に触っちゃうのかな〜ワクワク。

今回はイバラ先輩のウェットな共感浸透テンションが通用せず、ボコられまくり。第一師団、脱ぐとすけきよ。年期入った気のおかしな輩。そんな日もある、不憫なイバラ。

装甲車の中でクロベエ親方が
「救助救助っていうが、今の俺にはわずらわしいしがらみもねェ。ムカシのクソ社会にゃ戻りたくはねェや」てなことをくだまいていたら
源内が「あの子らは、生まれつき重い宿命を背負ってやってきた。その呪縛は、与えられた任務を終えるまで、解けんじゃろう」
時代の負の責務を意識した大人なセリフ。

それにしてもいぶきさんの赤ちゃんは誰の子なんだろう?{/netabare}

***************
7話
今回のハルトは、お留守番役になったので、あんまり面白いことをしてくれませんでした まる
{netabare}
イバラ先輩を人工呼吸するサービスカット?や、第一師団のすけきよへの拷問はしていたか。
サービス…サービスってなんだろうね、この世界にて。
スッカリエーテル打たなくなってしまって。エーテルサービス。
あれやこれやあり得ないシチュエーションでエーテルを打ちまくる話かと思ってたのに!!ある時はウィリアムテル式に。ある時は天井裏から吹き矢で。
イバラ先輩がブルマー?になってるのはサービスの一貫に分類していいのか?
今回、イバラ先輩の顔がかわいかったよ。重箱ツツツ_φ(・_・

第一師団の破滅思考からくる放射性物質の拡散活動を行うにはコッペリオンの体質が必要。それで狙われてた…
それでおにぎりもらって生かされてたんだね。ひきこもり協会入りした葵ちゃん…
ドアから離したところにごはん置いたら出てこないかな…


産気づいた、いぶきさん。
政府からの助けヘリが来ず、旧都市の病院へ行くことに。
おおざっぱでいいから地図を見たい…
どこらへんまで人が住めて機能しているのかイメージがわかない。
{/netabare}
次回へ、なんかまた気のおけない登場人物が出てきましたよ。
シスターズ。

*****************

8話
オズ姉妹は、怪力ギャルとビリビリ高校生。
眉の薄い締まりのない顔が怖いよー
{netabare} コッペリオンは遺伝子操作されたクローン。
犯罪者の遺伝子ご利用は計画的に。
電気うなぎの遺伝子も使っちゃったの。そりゃあ恨みたくもなるかも。マフラーしてカイロ持ってるビリビリは、寒がりなのか。

この不良2人と絡むと、イバラ先輩の優等生ぶりがわかる。
自分の与えられた命と任務に納得と慰めを見出しているイバラに対し、
「あんたは自分が不安だから、言い聞かせようとしてるだけだっ!」吐き捨てるような否定をむき出しにするオズ姉。
「コッペリオンは寿命が短く、いずれ突然死するらしい。使い捨てられるなんて許せない!」と憤るオズ姉に対し
イバラ「動物には、みんな寿命があるでしょう」 {/netabare}

その歳まで生きられない命もある。比べられないけれど。
憤るほどに、欲しているのは?
単に貧乏くじひかされた気分で、全てぶち壊したいだけかな。
「ベッドの中で死ねるわけじゃない」
オズ姉が想像する最期。本当は、どんな人生を欲してるの?
{netabare}
言葉の通じなさそうなオズ妹とイバラ先輩のすったもんだが見せ場ですね。
電柱投げ合ってた…イバラ先輩も、やりますな。戦車乗っ取るの手早いですな。ふとももで乗っ取った。ブルマーこんなとこで役に立った。

また丸腰で優雅に散歩するハルト。そういうの、ほんと似合うね。捕まったらどうするつもりなのか、しかしカナリヤに助けられた。ハルトが一体どうやってオズ姉妹をまとめてたのか(?)気になります。 {/netabare}

***************

9話
取り囲むように危ない濃縮ゾーンの風が迫る。動物たちもバタバタと逃げ出して…
って野生化した動物、いろいろいるのね。

{netabare} あやめ婆さんの保護施設に子供が多少いる。
どれくらい離れたところなんだろう?「ナゴヤのあやめだよ!」→名古屋のこと?名古屋はまだ人の住めるところなのか。
昔取った杵柄でお産の手助けを無線でしてもらうことに。

コロニーはいつまでも持たない。
オズ姉妹を引きつける陽動班と、電車を復旧させて動かす工作班に別れてヘリの着く場所まで脱出の計画。
工作班コジローさん、いやに電圧に詳しく、過去の仕事を聞かれて口ごもる。ダム電力に愚痴ってたし、原子力のお仕事ですか?
ノアの箱舟のように動物たちを乗せて貨物機を準備。
いぶきさん「もう1人助けて欲しい人がいるの」ついに赤ちゃんの父親の存在発覚。
葵ちゃん出てきた。調子取り戻したけどオズ姉妹の名を聞いてへにょへにょ化。いじめられてたのかな。

おまえは味方なのか?とイバラに確かめられて
ハルト「正直なところ、君たちが何故彼らを救うのか、それが何になるのかは分からない。あえていうならば、そうだな…もう少し知りたくなったのかもな。人について。」
宇宙人じみた境地かい…? {/netabare}
ハルト、同じ釜の飯を無理やり食わされてた。まあ、晩餐の席で栄養補助剤チャッとだして d( ̄  ̄)「僕はこれで…」なんてパフォーマンスしてたら突っ込まれるだろう…
「おにぎりは誰が作っても同じ」いやいや、料理漫画「おせん」で違うって言ってたさ!ラップで握っちゃったら同じかもね。

対戦型に改造されたノーセンスは、腕が飛ぶパンチなんかをかましてくれるんでしょうか。

10話
葵ちゃん、あ、やっぱり…^^;
でも今回は葵ちゃんが主役。
{netabare} 陽動部隊としての役割を泣く泣く果たし、能力の片鱗を見せ、白鳥ボートでの逃走劇が楽しい。ノーセンスも期待に応えてくれた。

ハルト面倒見いいな。イバラの考えなしを徹夜で作っといた武器でサポートし、人質になったイバラを助けて電撃を受け…
あれ?イバラさん何してたっけ

いぶきさんのダンナさんをみつけて、なれそめや事情を聞いていた。カウンセリング的保健係になってます。始めからそうだったといえばそうだったね。とにかく励ます‼て人だったね。10話にして初心に帰る。
「なんでイバラが委員長だったのか」と疑問なハルト、それはほれ、まとめるには声の大きい人じゃないと。

やっぱり電力業関連のコジローさんが腕まくりしてくれてるので、きっと電車は動く!のかな。
加えて次回、葵ちゃんの能力がさらに覚醒するのでしょうか?! {/netabare}


11話
葵ちゃんが隠し球っぽく….ビカーン!

{netabare} 第一師団長の言ってることとやってることが今までに増して理解できない。国に絶望した!ので目の前のハルトを撃つ、のはなんでだ??…コッペリオンが国の手先だから気に食わない、かつての自分を思い出させてちゃんちゃらおかしいので目障り、ということ?亡霊だから過去の妄執に囚われてて筋通ってなくてもいいのか…

ハルト〜口の両端から血が垂れてて、初期に出て来たコッペリオンの説明の時の腹話術人形みたいなのは、わざとなのかー
あいつを呼べ…昔流行った腹話術師の名前が…思い出せない…


「イバラ、科学には表と裏の顔がある。おまえはきっと表だ。だからそんな顔をするな。」
いいセリフなのかもよくわからないが…
イバラにキュン…とさせてる?
科学の子的にはロマンチックセリフなのかな。
意訳すると「おまえには明るい未来を目指していて欲しい。おれたちの希望を見出してくれるのは、おまえだ。今、おれがどんなことになっても。」ってこと?科学の子的には「アタシがアイツの未来なんや…」(超訳) {/netabare}


12話
オズ姉妹潰される。うーん。もっと心に迫るやり方あったんじゃないかな…原作はどうかわからないけど、すごく喋るわりには薄い。
{netabare} とくに「痛いのに…なんで終わらないの?」「本当の、痛みが欲しい。」という個人の感覚の苦しみの差を見せる内容は、一言がズンとくる空気感があると思うんだよ。今までギャーギャーつるんでたギャルだけに、こういう時にポツンと静かに感じさせるべきなんじゃないのかな。素人考えだけど。終始ギャーギャー。

タエ子さん頼れる女。きちんと手術の授業受けてたから大丈夫です!てかっこいいぞ。
お産は助産師さんの励ましがすごく心強いからね。よくダンナがそばで励ますとか、邪魔なだけだから。医者は普通分娩だと後からへその緒切りに来るだけだから。しかし帝王切開までしてみせようというタエ子。電車揺れないといいね。

次回最終回。葵ちゃんのビカーンがもう一回みたい。
{/netabare}


13話
ついにこの時が…味わい深いオープニングともオサラバの時がきた。などと書くと感慨深いけども

第一師団同様、オズ姉妹も
そんなことで改心して仲良くなれるならケンカしないで…っていう…

オズ妹がやけにキラキラして目の色素薄くて可愛くなって胸はだけてるしか弱げでお姫様みたいでしたよ。(お姫様ってそんなイメージか?)

ハルトは死亡する意味あったの…?
赤子の描写が繭みたいでオデコ毛が生えとる…父上のことをちゃーん!って呼ぶ子になりそうな。

みんな撤収した後も、コッペリオンは街に残って校外活動。オズ姉妹も加わって。
この後のほうが話が、面白そうな気はするけども。

* 総評は一番上に。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

空の青さを察してください。

 全13話の中途まで、私にとって「COPPELION」の鑑賞時間は作品に対するツッコミtimeであり、展開も台詞も薄く、物語も大雑把で、大切な物事を語らない、世界観からのみ訴えて説く、全てが「惜しい物語」でしかなかったのだ。しかし、(上から目線なのだが)劇終盤に歩みを進めるに連れて「許してしまう」という思いが現れ、遂に最後には感服にまで至っていた。それは本作のテーマ性や、またそれを(一定の人々に批判されようと)描こうとする著者の意欲への脱帽感から来ているのだろう。
 原作漫画本が始まったのは2008年。東日本大震災及び福島第一原発事故をあたかも予言したような物語が話題を呼んだ。舞台は、東京。お台場原発事故の影響で放射性物質が都心を覆い、都民9割が被曝死し、20年間隔離され荒廃した旧都市・東京である。原子力発電は都心ではなく地方に押付けていたが、エネルギー生産は地方自治の道理を持って行うという世論からの推進派と反対派との意見が対峙する中、遂に推進派の意見が勝利し尊重された結果、企業や科学者の「危険性はないし、絶対に安全だから」との言葉を信じて、お台場に原子力発電所が建設された。それでもいつかのように万が一が起きてしまう。
 「コッペリオン」(人形とイオンを合わせた造語。そのまま人形という意味合いを持つ)と呼称される、遺伝子構成変換技術により体細胞に抗放射線能力を持ち生まれた3人の女子高生が、20年分の雲が流れてもなお高濃度汚染のために時間が失われている無人と化した東京を、制服身形で歩いている。自衛隊特別工科学校の教頭・三島鬼兵の指令により保険係の3名・成瀬荊(いばら)深作葵(あおい)野村タエ子は、死の街・東京に少数点在する20年の月日を汚染から逃れた生存者の救助の為、都心にて探索活動を行う。防護服なくとも活動可能な彼女たちの他に、放射線が薄れない荒廃した旧都市にいるのは分厚い防護服を纏った人々や耐性を纏った昆虫・虫や動物だけだ。果のないコンクリートの迷宮。空は限りなく青く透明だが、対照的に地上は腐り果てて醜い。悲しい世界に人が生きている理由さえも不明瞭で未来が見えない。そんな世界を造り上げた人への、コッペリオンを造り出した人へと人名救助することの複雑な疑問。小洒落て言えば、止まった時、失った時間を人々との関わりを通して取り戻していく物語でもあり、またその中で、彼女たちが何の為に生きているのかという一つの問を描いた物語でもあります。※今綴った事をもっと緻密に表現して欲しかった。大雑把過ぎな作中の時間の遣い方。鑑賞者の感情が入るまで尺と言葉を取らず、ずんずん進行。なのでとても「惜しい」一作。

 しかし「惜しい」と言っても、それなりの理由(わけ)もある。本作は2013年秋期にBSでのみ放送されたが、実は2010年夏頃に既にアニメ化の決定が発表されていたのだ。しかし放送予定枠を控えていた頃の2011.3.11に・・・もう解るだろう。現実とフィクションの相似点が生じ、その後アニメ化に関する情報は開示また公表されなくなっていた。放送期間が延長されたのだ。(ここで愚痴るけど、この時アニメ化遅い~とかインターネット上で呟いていた人は島流し) 2013秋のアニメ化に際しては作中の時代背景は「西暦2036年」から「西暦20XX年」へ、舞台設定は「東京」から「旧首都」へ、「放射能汚染」は「汚染」、「お台場原発での炉心溶融」が「事故」へと変更或いは簡略化され意味合いが曖昧となり、上記の現実情勢を考慮としたアレンジが加筆された。実質、「放射能」「原発」の言葉は一語も語られない。加え、13話に物語を纏め上げる為、状況進行模様は原作から大胆に短縮されているとのこと。(第一師団の目的など不明瞭なままに終了) また原作では描かれていた政治、外交、企業への社会風刺の描写も(どうでもいいが、女性陣のお色気描写もまた)極力の限定、或いは控えられている。 以上から、アニメ化は原作を忠実に再現出来ず、+放送枠の縮小化に伴い、小規模な噂程度しか発展しなかった。


な の で、上記の点から本作品の矛盾を若干受け流し。
 コッペリオンが高校の制服を着用し(時に体育用ブルマで戦闘になろうが)、それは腐敗した東京が彼女たちにとって危険のない日常的な情景のためだと判断しておいて。ステルス機とカラスの速度が同じだろうと、ステルス機が「化けガラス」と呼称されるに因んだための飽くまで表現だと判断し、そのステルス機がハンド・アロウ(RPG?)やらなんやらに一撃で墜落に至ろうと、それは委員長の攻撃能力に感心してみよう。第一師団のマスク兵が、漫画家・鳥山明のイメージキャラに思えても、はっきりどうでもいい。陣痛中の妊婦を乗車したトラックが急発進と急停車を繰り返し、最後には建物に激突し壁面に風穴が空くぐらいの衝撃を受けようと、陣痛中の妊婦がまさか走って倒れて銃弾を避け、流産もなく、出産時になぜか双子がふたり同時に産まれても母親は死なず、その後すぐに母親が立ち歩いていたとしても、それは全てまさに「生命の神秘」とでも感じておけばいい。(恐らく原作者は男性だ笑)

 「実はあの子たちは・・」最終回での伏せられていた教頭の発言。原作で言葉が続いていた。「実はあの子たちは、コッペリオンの体細胞には抗放射線能力が備わっているのですが・・生殖細胞にはそれが機能せずやむなく子宮に処置を施しました。つまり、・・あの子らは子どもを産めないのです」
 
 そしてその異様な”生命の神秘”を後にして、物語が一度幕を閉じることも晴々しいじゃないか。授かり産まれた「りく」と「そら」が「生まれてきてよかった」と思わせられる未来を築こうと、悲しみに黄昏た旧都市に誕生した産声色の希望を無くさんと、二人の大人が心を引締める。COPPELIONの彼女たちは、これから自分が知らなかったであろう感動が渦巻きながら、またコンクリートの迷宮へ潜ってゆく。「And their field trip goes on...」


 彩りが腐蝕した旧首都のビル群の間から、虚空の蒼穹が美しい。その碧天が私に必死に訴えようとする。「世界はこんなものか?」 「そうなんです」と率直に答えることに少しばかり悄気てしまう。「だってそうなんです」この世界はけっして慈悲深くはない。身体を仰け反らせ、逆天した見えるだけの世界を仰いでみる。「世界はもうだいぶそちらに傾いてきています」知識を得れば得るほど、この世の醜さに嘔吐する。

 作中で、金と命の選択を間違えた人間。しかし現代人は縄文人じゃない。金をなくして地球は回れど世界は回らぬ。金があれば救える命もある。愛国者達は国を潰すのか栄えさすのか、人を殺すのか救うのか。発展途上の暗雲な国の革命に対し、60年以上戦争を知らない精密な経済大国の先に佇む闇印。またそれが倒れることによる、社会情勢の乱れから投げ出される命もある。平和な日本国民の欲心の強さ。電気は欲しくて、CO2は減らしたくて・・。連結しない、或いは連結部分が存在しない不条理な世界。そういった全てが、悲哀な世界を追い詰める。
 しかし登場人物の深作葵は「世界は気持で変わる」と言う。正論なのだが、言い直す。「大勢の気持が一つに集中し、主張して、世界は変わる」。さて、世界の人口は70億を上回り2年半ほど経過しました(2014.3頃)。服従する権力者は在さず、自由な環境で、人の脳はこれまですくすく発達し、十人十色にございます。一つの国が、他国に連鎖的に一つの方針を巡らせて変えていくとしても、世界が相当な切羽詰った状況でなければ、迎える先戦争ですか。戦争あって資本主義が終わるか、体質量隕石でも落ちてくれれば、人の数は減り絶望的で団結しやすく、良くなるかもしれません。
 では日本は?一国ならまだ変えられる?痛みを受け、良い方向へと船の舵をきった?しかし東日本大震災でも日本は変わらなかった。一部の人はボールを投げ続けているが、国民の心境の変化は一時的なものだった。政府の対応も嫌悪だっだが、政府の対応に全てををなすり付けようとする人も人だ。終いには、政府は学生の教育で「原発の安心の安全性」を説き始めた。正体を現さないアベノミクス。こそこそ裏で、アメリカの戦争に関わる為、法律、憲法まで改正する始末。そしてアメリカに断られ(笑)
 今の日本は羅針盤をどこかに落としたようだ。もしかしたら明治あたりからそれはないのかもしれない。遺失物係に届け手はいない。もしかしたら遺失物係まで大戦までに消えたのかもしれない。西日本も津波に呑まれるか、それこそ作中のように都内に建設されたお台場原発がメルトダウンし、都民9割被曝死など、そんな「痛み」がなければ舵は動かないのかもしれず。 
 様々な分野で博士号を持つある学者が、完全なる社会構成を編み出した。それまで誰にもできなかった事をやってのけた。しかしその学者は、人間という者たちの事だけを学ばなかった。心理に無知だった。そんな完璧な事を人間はやり遂げることができないのだ。問題とは、最初から人間という形態そのものにあるのかもしれない。人は結局、己らが形成した世界に呑まれてゆくのか。
 「世界は気持で変わる」その気持の集中が何よりの難題であり、困難であり、それは果てしない。痛みの犠牲以外での改革の理想図を探し求め、(しかも舵は切りにくく)、図面の入る宝箱を開けてみれば、結局それは大きな犠牲。この世は不条理。世界は絶望と喪失の掃溜めだからこそ、一縷の希望を捨てたくはないし、宗教なんてどうでもよくて、唯一人の人として、多くの人々が一つの主張に向かって祈る世界を、絶望なくして探したい。
 そして「私たちはこの世界をあきらめない」と、タグライトで彼女たちはそう公言している。その言葉を自分にどう宛てるかは己次第。

 しかしその地方へ越した友人は、まだ海から帰らない。それは果てのない絶望に見える。

 作中の虚空な蒼穹が私に、大きな訴えを小声で弁舌している。「どうしたい?」 世界革命への成功の道、なんて誰が知るものか。しかし、語られた主張に一歩近づこうと努力はできる。さあ、まだ進化する人々をどうしたい?私たち人間は、

 泥濘に嵌る人の脚。薄汚く、思っていたよりも深い。そんな楽しむことができなかった物語です。


第二、四段落、Wiki内容情報、参考及び引用。
2014.3.20投稿。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

天使と人形

原発のメルトダウンにより死都と化した東京。
クローン技術と遺伝子操作で生み出された、放射能への耐性を備える
「コッペリオン」と呼ばれる、JKたちの特殊部隊。
汚染下に取り残され、死と隣り合わせの極限状況を生きる人々との出会い・・・

こんな概要を聞かされれば、いかにもクールかつダークな
ディストピア風世界観が想像されるだろうし、あるいは
科学文明への懐疑をテーマにした社会派路線だって期待されるだろう。

ところが、いざ蓋を開けてみて現れたのは、
テーマ性がせいぜい1割で残り9割はエンタメ志向、
アクション・バトル主体の、異能も兵器も取り混ぜたサバイバル活劇。
しかも並行してめっぽう熱い、情味あふれるヒューマンドラマが展開される。
ストーリー、キャラクター、さらに作品全体を包む空気はどことなく懐かしい、
「昭和的」とでも呼べそうなもの。一言でいえば、すごく人間臭い。

素人目には充分過ぎるほどの内実が備わって見えるにもかかわらず、
本作の評価が顕著に低い理由はおそらく、期待外れ、ということではないだろうか。
つまり、題材から予期されるものと実際の内容との乖離。
とめどなく湧き上がる「何でこうなった?」感に応えるべく
以下、しばし小考に入るので、興味のある方のみどうぞ。


{netabare}
原作コミック4巻の巻頭に、作者のこんなコメントが載せられている。

「どんな最悪の情況でも道はきっとあるはず。
 コッペリオンのキャラクターに毎回はげまされながら描いてます。」

うん成程、作者本人がかなり熱い人なのだということがわかる。
キャラクターへの深い思い入れが先行する物語だと見れば
ほぼ納得がいくのだが、作者をこれだけ引っ張るキャラクターというものが
具体的にどんなものかは興味が湧くところ。

兵士、ロボット、産婆・・・やたらに多種多様なキャラが目白押しのなか、
頭抜けて凄いのは何といっても本作の主役、成瀬荊(いばら)。
のっけからCV戸松遥さんのなんちゃって関西弁に度肝を抜かれるが、
そんなの気にしてたら、このぶっ飛んだ激アツキャラにはついていかれない。
例えば、こんなセリフ。

「科学者なら胸張ってください! みんなが欲しがった、
 だから技術者が頑張ってその需要にこたえた、何も間違ってない。
 私は科学が好きです。だって、私のお母さんやもん。」

お母さんって・・・まさに昭和の科学観を地で行くオプティミズム。
彼女もまた「心優しい科学の子」、つまり鉄腕アトムの妹になるわけだ。
さらにこんなことも言う、

「この街であの事故がなければ、うちらはこの世に生まれてなかった。
 だから、こんな所でもうちらには縁のある土地なんです。
 もしかしたらここが私のふるさとなのかも・・・」

驚くことに、彼女は原発事故を自身の存在の根拠として受け容れ、
廃墟となった旧首都を、自らを世界と結びつけるよすがとしているようなのだ。
このセリフこそが多分、本作が選び取った独自の方向性を示すものなのだろう。



最先端の生命工学によって生み出されたコッペリオン。
ともに科学の精髄として、原子力技術ともパラレルな関係にあり、
しかもその存在が原発事故に直接由来しているという紛れもない事実。
ここから、彼女たちの葛藤と苦悩に焦点を当てた一つの心理劇が容易に構想できる。
ところが、作者が描きたかったのはそれとは別の方向性だったのだ。

生存者の救出という、唯一の存在理由となる任務にすべてを賭け、
救出を拒まれれば涙を流して懇願するほどの、異常な情熱を傾ける。
過酷なミッションを屈託もなく「修学旅行」と言ってのけ、
決して人間を憎まず、科学を告発せず、運命を呪わず、
ただ信じ、一切を受け容れてひたすら前に進もうとする荊の鬼気迫る姿。
背負わされた残酷な宿命とか、それへの抵抗とかを定石どおりに描くのが
むしろ平凡なものに思えてくるほどの、比類のないユニークな造型だ。

撤退作戦の捨て石にされた第一師団の兵士たちの怨念。
反逆のコッペリオン、小津姉妹を駆り立ててやまない人間への憎悪。
行く手に立ちはだかる、世界に対する絶望の念が荊の信念と激突する。
バトル展開の必然性は、絶望との闘いという本作の主題からの自然な帰結である。
そして、荊の執念が彼らの中に人間性の回復、あるいは覚醒を生じさせる結果、
救出というミッションは、心の「救済」へと変化していく。

人間によって造られ、使い捨てられるだけの「人形」であるはずだった
その彼女が、人間性の極致とも言うべきものを具現し、
あるいは人間をも凌駕する「天使」へと変容を遂げる。
そのアイロニーこそが、この物語のエッセンスなのではないだろうか。



終盤にかけ、コッペリオンたちの悲劇的な宿命が徐々に明かされてゆく。
それは「生命」への、「生きる」ということへの省察を私たちに促すものだ。

ラストで描かれる、「死」が支配する廃墟の中での新たな生命の誕生。
もちろん、本作が月並な感動エンドで終わるはずもなく、
そこにコッペリオンたちの悲劇が重ねあわされ、深い余韻が醸し出される。
以下のセリフは何かに抵触するらしくミュートされているが、別サイトから補った。

「コッペリオンの体細胞には抗放射線能力が備わっているのですが、
 生殖細胞にはそれが機能せずやむなく子宮に処置を施しました。つまり・・・
 あの子らは子供を産めないのです。」

コッペリオンたちから奪われているものは、実はそれだけではない。
ある日突然、全機能が停止して最期を迎えるという残酷な運命が彼らを待っている。
その突然死がいつ来るかは誰にも予測できない。
つまり彼らの未来は最初から与えられておらず、予め失われている。
だからこそ、荊のようにすべてをこの「今」に集約して生きるしかできないのだ。

「わたし、そういう難しいことがよく分からないんです。
 でも、分かっていることが一つあります。
 それは、今日も空がきれいやってことです。
 だから別に悲しくありません。」

夕空を仰ぎ見ながら荊が、実にさばさばとした調子で語った言葉だ。

今日も空を美しいと感じていられる―、ただそれだけのことが
世界の中にあること、生きていることの最もシンプルな感覚なのかも知れない。
そんなことを考えずにはいられない気持ちにさせられる。

あるいは逆に、ある人の死とは、その人が日々見ていた空と
ずっと慣れ親しんできたその人の周囲の世界が、すべて消え去ってしまうという
取り返しのつかない喪失を意味しているのだと、
そんな厳然たる事実に、あらためて気づかされるのだ。
{/netabare}


キャラクターの一人一人を愛情をこめて丁寧に描こうとする
作者の愛着が、ストーリー進行を停滞させてしまうという皮肉。
前半の4話までが第一部、後半が第二部と、
全13話が二部構成になっている本作の視聴では、
テンポが遅く、退屈に感じられる第一部を乗り切れるかが鍵になりそうだ。

個人的な評価として、キャラクターの他にもう一個の満点を作画、
とりわけ驚くべき創意に富んだ背景美術に贈りたい。
全編を通して舞台となる廃墟の景観を細密に、
さらにテクスチュア風の処理を加えて大胆に再現し、
画面には虹のグラデーションのような滲みやぼかしを用いて
ユニークな色彩処理を施すことにより、リアルでありながら同時に幻想的な
変質した異空間を見事に表現している。

荊たちのプロポーションのデフォルメも凄い。
異様に細長く引き伸ばされた、エル・グレコの宗教画の人物のような姿。
それも、背景を流れ続ける雲と、吹き続ける風の動きが映像に通わせる
野性味を帯びた生気の中で、まるで原野に揺らぎ立つ陽炎のように見え、
いつしかしっくりと風景に馴染んで来る。今もなおどこかで
彼女たちの「修学旅行」が続けられている、そんな気さえしてきそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

制作が発表されたのは2010年の秋。
放送開始は2013年10月。この間にあの大震災と事故とが発生している。
このあたりの経緯についてはよく知られているので詳述しないが、
本作の評価の低さに影響を与えていることは間違いないと思われる。
架空の「題材」であったものが、現実の「問題」に変換される、
つまり、現実がフィクションを追い抜いてしまうような事態が生じた時、
本作の内容があまりにも牧歌的なものに感じられるのは自然だろう。

目下のコロナ・パンデミックを引き合いに出すまでもなく、
現実感覚の変容によって、これまで以上にストーリーのリアリティーと
踏み込んだ強烈なメッセージ性とがフィクションに要求される時代になった。
世界についての私たちの常識のパラダイムが大きな転換を余儀なくされる、
そのような混沌の時代に、すでに私たちは足を踏み入れている。

(初投稿 : 2021/07/05)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

66.7 14 東京で漫画原作なアニメランキング14位
君のいる町(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (679)
3731人が棚に入れました
桐島青大は、突然別れを告げて消えた枝葉柚希を追って、故郷・広島を後に東京へ向かう。そこで出会った、気が強く、胸が小さいことを気にする御島明日香、長髪で女好きの風間恭輔、そして、柚希の奔放な妹・懍。それぞれが、出会い、惹かれ合い、別れ、傷つき、傷つける。やがて明らかになる真実。そして、見つけた本当の気持ちとは?。東京と広島を舞台に、残酷な運命に翻弄され、友情と恋愛の狭間でもがきながらも、本当の恋を見つめ続ける男女を描いた、甘く、苦い青春ラブストーリー。

声優・キャラクター
細谷佳正、中島愛、佐倉綾音、小野大輔、増田俊樹、タカオユキ、高野菜々、藤田咲、遠藤綾、たかはし智秋、矢作紗友里
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

期待はずれ(最終話まで

□関連リンク
アニメ公式 http://www.kiminoirumachi.com/
公式トゥイッター https://twitter.com/anime_kimimachi


あらすじ

広島県の田舎町で春から高校へ進学する主人公・桐島青大の家に、父親の知り合いの娘という、枝葉柚希という少女が突然居候として東京からやってきた。青大はクラスメイトである神咲七海に中学時代から好意を寄せていく一方、同じ屋根の下で都会的で奔放な柚希と接していく中で、徐々に彼女が気にかかる存在となっていく。


○総評
スクイズ展開期待してまったが単なる恋愛物語だった。しかもかなり現実的でもあるしリアルな行動でもある感じは評価出来るんだけどアニメでこういうのは需要無いと思う。昼ドラでも見てたほうが面白い気がする。
主人公はあっちこっち浮気的な感じだが割りと誠実でSEXしちゃうような展開は無いので割りと誠実だと思う。ってか個人的に凄い共感できるような感じはあったので。
まぁニコニコとかじゃ叩かれ気味だけど割りと王道の青春ラブストーリーでした。


各話感想
{netabare}1話
事前情報はあらすじだけ。
なんか男の作画が変。OPなんで胸の水着着てないのか?
部屋きったねぇーーー。最悪な姉貴だな。
たまに目が気持ち悪い時がある。
広島訛りなのか。
君の望む永遠みたいになるのかなぁ…
なんか作画が安定しない印象だなぁ目が時々変にタレ目になるきがする。
うーん1話はあらすじだけだったなぁ。
EDなんで実写使ってんだろう。なんか世界の中心で、愛をさけぶを思い出した。
これからの展開に期待。期待値6/10。


2話
主人公ストーカーなのか?エヴァ?エバ?
謎の妹が君望のアカネっぽい。
エバユズキ。お茶こぼしてるw無重力みかんw
エバうざキャラなのか。ビッチ臭しかしない。
なんかエロアニメ臭がしてきた。
いちいち止め絵が気になる。
ひっぱたくシーンなんで書かないのか。
なんか色々おかしい。声とか絵とか音楽とか。


3話
アルト君がいないと何も出来ない…
あれ?あっそうかエバと同居してんだっけ。
トマトうまいじゃねぇか。トマJ最高!
疲れてるだけかと思いきや倒れた主人公。
エロ本別に隠さなくてもいいだろ。
兎に角好きだからキスしたんですねわかります。この手よく使うわw
なんで切れてんだよ意味不。え?逆切れはおまえのほうだろ?
なんなんだこのアニメ…何回か見なおしても良くわからん。
軽いノリでキスしたのと東京に行ってた間に何があったかわからない不安でイライラしたのかってのはなんとなくわかるが…
なんというあざとい女。
は?遅いのよ?
ハルトくんがいないと何にも出来ないもん?あざといわ。
回想終了。
この妹うざいわー。姉妹の髪の色くらい揃えろや。
女子校の学園祭はそりゃー行きたいさ。問答無用で行きたいさ。
高校時代女子校の学園祭チケット手に入れるのに必至だったっけ。
だけどハルトは別の理由がありそうだな。
なんなんだこの減点する女うぜー。
まぁされたら嫌なことを何も言わない子よりは全然いいけど。
お化け屋敷デートは最高だよね!
おっぱい揉み放題ってより自分からくっつけてくる所が堪らない。
まっ定番ですよね。
ユズキ…
あ…れ…?そういう展開!?なんだと!?
付き合ってる人がいるだと?嘘なんだろうけど嘘とも思えないから困る…
あぁ先がメッチャ気になる。


4話
えっ下着で寝てる女の下で寝袋で寝てるのか?ってか下着女誰よ。姉貴?
ナゴシは主人公に惚れてるのか?
3Pだと!?っだよバイクかよww
完全にストーカー男ですね。未練たらたらだな。
俺だったら他の男と付き合ったらもういらんけどなぁ。
風間は親友なのか。
なんだ料理長になりたかったのか。
なんで倒れた?貧血かよw
アスカも主人公が気になってるのか?
まぁひどいと言えばひどいがビッチ体質なんじゃね?
言い換えると惚れっぽいもしくは遠距離には耐えれなかったんじゃね。
走ってるシーンから扉開けるまでのシーン使い回しだろこれ。
はいはいエヴァ登場。大体読めていたさ。
はじめましてwwうぜええwハッキリ言えよ糞女。後々もつれる可能性高いのにここで嘘付くのは糞だな。
まっハッキリしちゃったら物語としてつまらないから突っ込んでもしょうがないけど。
まぁ諦めるわな普通。ってか嘘付き女だし親友と付き合ってりゃどうでもよくなるわ。
ってか親友とも距離を取りたくなるな。
エヴァからしたら良い男見つけたからってなるんだろうが、悪く言えば尻軽女だよな。
信用がなさすぎる。まぁリアルでもこんなもんだが。俺も大差無いな。
やる分にはいいがやられるとたまったもんじゃないよな。
ただ別れてから新しいやつに乗り換えるだけマシか。いやその辺も怪しいよなぁ…


5話
過去回想か。
ん?これは付き合ってた頃の話か?一緒に暮らしてた時の話か。
ってか神崎は何者なんだっけ。あっそうか神崎は好きな相手だっけなんだっけ。OVAであったっけ。
片思いしてるんだってどうしてそうなったww意味不w
エヴァどいてどいてって意味不明なこけ方だな。ブレーキでも壊れたならわかるがわけわからん。あざといな。
作画がひどいww
え?エバから告白してたのか?なんだエバから好きになってわかれたのかよひっでぇやろうだなこいつw
えっ写真の誰なんだ?なんだエバだったのかよ。
山と田んぼばっかで泣くのかよw謎の田舎ディスw
なんというマイナースポット。
なんだ祭りの一日しか会ってないのか。そりゃ忘れるわな。
ロリエバ可愛いがだが将来…
そして現代か。付き合えなくなったとかただの尻軽だろ。
えっEDなんで脱いでるのwエロゲかよw


6話
カッターキタ━(゚∀゚)━!ナイスボート展開来るのか!?
ショートカット誰かと思ったらエバだったのか。
妹と何があったんだ?
エバ絶対話盛ってるだろこれw
1年で死ぬ病気?病気で同情誘ってんのか?そして釣られましたと。
秘密にしておいて欲しいの?なんだそれ。
まぁ間違いなく親友ではいられないわな。
主人公クズってるww別れてるのに何を言ってんだw
エバの気持ち無視して勝手に話進めんなw色々カオスw
バットで殴りつけるのかと思ったww
胸当ててんのかよ。こいつも主人公狙いなのか?
病室の空気ww色々ひどいw
卵焼き1個しか残ってないってどういう事w
笑った顔見たっけ?過去の話か?
エバちょろすぎワロタww
なんというフラフラした気持ちの女だ。
あら?そういやカッターなんだったんだ…
ざっくり刺されちゃうような展開期待してたんだけどなぁ。


7話
助かるかもしれないだと!?で、誰よこの女…
いきなりひっぱたくだと…?人殺しだと?
なんだ恭介モテモテなのか?キヨミ。一体何者なんだ…
なる程おささなじみなのか。やっぱ恭介が好きなのか。
まぁ実際これは無くは無い主人公の選択だと思う。
親友だからこそ嘘を付きたくないし本音を言い合いたいってのもわからなくもない。
「ユズキのパンツ拝めてよかったじゃん霧島。」
ユズキ完全にビッチだなぁ…死なねぇかなぁ…なんなんだろうなぁこういう他の男とのエロ話する女って死んでくれねぇかなぁ…
自分の女とか好きな女にこんな話されたら別れることを考えるけどなぁ真面目に。
恭介もう学校来ていいのか。なんだエバの笑顔が気に入ったのか。
ダメだ感覚が違いすぎるなこの作者と。
手術終わるまで手を出さないとか誰が信用すんだよ。
結局手術したのか…10時間の手術ってどんな手術したんだよ。
脳神経外科でもあるまいし。
なんで傘をおいて行ったんだ?誰か死んだ場所なのか?
ちょw工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いきなり死んだし…なんだこの糞展開ww糞すぎて笑えるww
アスカけろっとしてんのかと思いきやそういう事か…(´;ω;`)ブワッ
手術失敗か。
エバ抜け抜けと呼び出してるんじゃねぇよ。
「もう会うことも無いのかな?」
うぜぇなんで疑問形なんだ?これ明らかにそんな事無いって言わせたいセリフだよな。
マジでうぜぇ。
自分からは言わないけど全て相手に言わせる卑怯極まりないタイプの奴だわ。
本当にこういうタイプ嫌いだわ。死んでくれねぇかなぁ…
おい最後の裸のアスカはどういう事だってばよ!

あぁもうなんかこのアニメ見てるとイライラしてしょうがないがスクイズばりのスッキリ演出を期待してしまう…
昔女に浮気されたせいもあってかもうホントこういうエバみたいな奴ムカつくわ。
とかなんとか言って自分も好きな人出来たから別れてとはやった事あるからなんとも歯がゆい…
恋愛なんて糞食らえだなぁほんとうに。


8話
なんでキスしたwwwこれはひどい展開wいいでしょ別にっておいw押し倒したくなっちゃうだろw
アスカと突き合っていただと?また回想話なのか?
ハルト出てくる女と片っ端から付き合ってるのかよ。
告白されて付き合ったのか。
リンちゃんってエバの妹だっけ?カッターはなんだったんだ?
せめて髪の色くらい統一して欲しいなぁ。
姉だなんて思ってませんだと?何故なんだその理由は明かされるのか?
あら?裸で切れるとかアスカとはまだHしてなかったのか?
合コンの頭数合わせに行っておいでと言う奴は信用出来ない。
大体浮気してるだろそういうやつw
あれ?時系列的にもうあいつは死んだからフリーなのか?
合コンなんか初めてなんだからとか超嘘だろww誰がそれ信じるんだよw
リンは種違いかなんかなのかな?ようわからんな。
彼女いるのにメアド変えたのとか伝えてくるとかあざとすぎる。寝とる気満々だなこいつw
アスカパンツ丸出しアングルどうなんですかこれwwまぁ全裸だったし問題ないかw
うわうわリンなんでばらしたしwどういう腹なのかわからん奴だな。
まぁ普通は合コンでエバ(元カノ)に会ったからって言わないわな。そもそも合コン行かないだろっていう。
リンも主人公好きなのか?姉への嫉妬なのか?わけがわからない。NTR属性なのか?
猛烈にうざったい女だなこいつ。煽ってくるなぁこいつw
全力で釣られやがった主人公w話し的には盛り上がるなw
リアルでいたらぶん殴ってるけど。


9話
リンと遊園地だと?なんで行ってくればってなるんだよwおかしいだろw
うわっエバかよwリンの策略か?まぁそうなるよね。
どうするもなにもねぇだろ。
でたーーwハルト浮気発症wそしてエバも寝取り属性w
「まぁそうなちゃいますよねー」リン見てたのかよ…
何がしたいんだほんと。くっつけたいのか?
アスカと別れさせたいのか?わけがわからん。
うっぜぇなこいつ。完全に営業妨害だな。
ハルトになんか恨みでもあんのか?
エバの事は言わないんだな。
まぁ寝落ちですよねやっぱり。エロ展開無いのかなこのアニメ。
人の携帯勝手に出た感じか?誰からだったんだろう。
あっリンからだったくさいなこれ。
旅行行くのか。
うわー今度は仕事場にエバかよw寝取る気満々すぎるw
え?ハルトの実家に挨拶?は?脇から固めてくるタイプなのか。
うわー彼女と旅行かエバと実家か悩むんだろうなぁこれw
パンチラw
ヘルニアの手術はヤバイ。旅行中止かよw
悩みもせずにエバと実家コース決定だなこれww
おいアスカから実家帰り勧めるのかよw
お?エロ展開来るのか?姉キャンセルかよww
割りと純粋な付き合いなんだな。
えっなんでエバへの昔のプレゼントなんかもってんだよ。
捨てろよクズw俺なら別れたら即刻全部処分するけどな。
うーん期待したほど面白くなかったなぁこのアニメ。なんかダイジェスト見てる感じがする。


10話
種も仕込んだんだし?ヤッたって事かw
帰ってきたらHフラグキタ━(゚∀゚)━!しかし地元に帰ってまたエヴァに乗り換えると。
うわうわエヴァにプレゼント結局上げるのかよwクソすぎるw
安定のクズ主人公wケリを付けるとか何言ってんだよw未練たらたらすぎんだろw
9日にばったり会うんですねわかります。
神埼がアスカと見分けが付かない。どうして両方同じ髪の色なんだか。
はい。エヴァの話wそして回想w
今はしてなくても浮気これからする気満々だろwwもうエヴァの事しか考えてないなこいつw
うわー展開がベタだなぁーwやっぱりいたかwそしてしっかりネックレス付けてるとw
「私も前に進むことにしたの。ハルトくんと一緒にね。友達として」ぜってぇ嘘だ友達とか思ってねぇだろw
そもそも元カノ元カレで友達はあり得ねーよ。セフレ目的か戻る目的しかないだろ。
回想多いなしっかし。
出たなうっざい女wこいつなんなんだよまじで。
っつうかなんでエヴァ姉妹まで家に呼んでるんだよ。
タカヒさんみたいにすぐに口説いてこない人が好みですwwしねよww
死んでから何年経ってるんだっけこれ。
元カレとしてじゃねぇよw何元カレ風吹かせてんだよw未練たらたらすぎ。
おつまみ買いに行ってただけとかもうねぇ誰が見ても浮気だろ。
言いたかった事?次回浮気回かw
これじゃその辺のドラマ並であんま面白くないな。
アニメなんだからスクールデイズばりにぶっとんで欲しいのになぁ。


11話
ん?言いたいことってなんだったんだ?話飛んでる?
なんで祭りでデートしてるんだ?あら?なんかわけがわからない。
なんで二人でまったりしてるんだ?花火二人だけで行こうよとかどんだけNTR属性なんだw
さっきの縁側の話は祭りの前の話なのか。時系列がわけわらんw
ホントに何をしとるんじゃww意味がわからないよw
ってかデートしてる時点で浮気だよ浮気。
なんで泣いてるの?勝手な妄想でハルトしゃべんな。
えっと…好きですっておまw寝取り女こええなぁ。っつうか自己中女だな。
ってあれ?寝取る気ではないのに好きですっておかしいだろ。
ネックレス投げる位ならこっそり捨てろよ会わずに。なんなんだこいつ。
わけがわからないよ。実に不誠実な二人ですね。
ネックレス拾いに行ってるしwなんなんだこいつらw
なんで抱きとめてんだよwwどっちもクズすぎるwってかエヴァにはめられたともとれるなw
そしてこのタイミングでの彼女の電話w別にうちおるけどww
あざてぇ女だなエヴァ。なんとも予定調和。
くっそ何やっとんじゃじゃねぇよww意味不w
フッラフラふっらふらしやがって。何その手の絡みw
なんか良くある妻とは別れるからちゃんと決めるからっていう男みたいだな。
アスカww「ウソつき。」修羅場か。


12話
ニコニコのコメント荒れてるなぁw
あれ?そういや妹ちゃんが無駄に絡んでくる理由がさっぱり不明だったな。
「クズって感じで」全員クズしかいねぇだろおまえも含めてww
あっ死んじゃった奴は良い奴だったか。
アスカ振ったか。クズとは言われるが二股するよりは100万倍ましだけどなぁこれ。ある意味誠実。
かなり現実的な感じでもある流れだけどアスカ可哀想だな。
あれ?アカリちゃんってだれだっけ。
まぁ間違いなく寝とってるしな。いや寝てないかまだw作中では無いからわからんがw
良いのかーい!ナンテドラマチックナンダー!
え?事後?どういう事?何これ?売春婦?ってか誰?
妹一々うぜぇな。っつうかいつまでもかまってる主人公の気持ちがさっぱりわからない。
なんで全裸待機wwギャグかよw
引っ越しとか同棲フラグか。何故止め絵ww
「ゆずきちゃんとダメに成ったら戻ってきて」
アスカ都合のいい女になっちまった…これはショックだなぁ…
まぁ別れ際にというかケリをつけるのに最後にキスってのは実際同じ体験したことあるから実に色々昔の過去を思い出してしまった…
アスカに感情移入するといくらか感動するけど、ハルト視点だと俺達の戦いはこれからだENDでしかない。
ってかこれが最終回でいいのかよw{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 43
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ストーカー乙(※但しイケメンに限る)

ラブコメ王の異名をとる瀬尾公治氏の「週刊少年マガジン」連載マンガが原作ですが、TVシリーズ及びODA2(※TVシリーズの前日譚&後日譚)のシリーズ構成を吉田玲子氏が担当しています。
そのせいか、よく考えるとかなりドロドロなシナリオのはずなのに、割とスッキリと見れてしまう、という不思議な視聴経験が出来て、以前視聴し終えた同原作者の『風夏』(※個人評価 ☆ 3.7)に比べると個人評価がずっと高くなりました。

相当に強引で都合が良過ぎる展開なのに・・・多分、一瞬一瞬のキャラの表情の描き出しが確り決まっていたのかも?知れませんね。
とくに考察するほどの作品ではありませんが、例えば岡田磨理氏シナリオ担当のドロドロ系ラブコメをひと通り見終わって、次は何を見るか迷っている人は、一度試しに見てみると良い作品かも。
因みにODA2の第2話まで見るとちゃんと完結しています(※原作マンガ通り)。


◆作品別評価

(1) TVシリーズ ★ 4.1   (計12話) ※2013年
(2) ODA1    ☆ 3.9   (計2話) ※2012年
(3) ODA2    ☆ 3.9   (計2話) ※2014年
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  総合     ★ 4.0   (全16話)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         山内重保
シリーズ構成     吉田玲子
脚本         吉田玲子・國澤真理子・国井桂・村上桃子
キャラクターデザイン 西位輝実
音楽         奥慶一
アニメーション制作  GONZO{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 君のいる町 (TVシリーズ) (2013年7-9月) =============

 - - - - - OP「センチメンタルラブ」、ED「君のいる町」 - - - - -
{netabare}
第1話 追いかけて ☆ 桐島青大(はると)の上京、御島明日香・風間恭介との出遭い、高校転入(2年の秋学期) ※主人公はストーカー??
第2話 桜の咲く頃 ★ 枝葉の妹(凜)の忠告、広島での枝葉柚希(ゆずき)との出遭い・交流 ※パンチラ&お風呂シーン多め・・・
第3話 突然、バタンチュー ☆ 続き(不意のキス)、響桜女子高学園祭(夏越との成り行きデート、柚希との再会・拒絶)
第4話 あいさつ ★ 風間との交流・人事不省・病室の出来事(青大の本心、風間の彼女)、元カノ奪還作戦の諦め、柚希の嘘?
第5話 宣戦布告。 ★ 子供時代の柚希と青大の出遭い(小3の夏祭り・花火)
第6話 オレの本心。 ★ 中学時代の柚希と風間の交流、余命1年(風間)、病室での宣戦布告{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Dear friend」 - - - - - - - -
{netabare}
第7話 ねがい。 ☆ もう一人の片想い(清美)、風間の手術決意・死亡、別れの言葉(柚希)
第8話 再会の夜に ★ 大学生になった青大&恋人(明日香)、柚希との再会、凜の横槍・挑発
第9話 デートするか。 ★ 柚希との仕組まれデート、明日香との沖縄旅行の中止、姉の闖入
第10話 キレイな花 ★ 明日香の帰省、2年越しの誕生日プレゼント、高校時代の青大の柚希への遠距離交際申込、広島での再会
第11話 告白。 ★ 10年ぶりの夏祭り、明日香からの電話 ※ラストは上手い○{/netabare}

 - - OP(変わらず)、ED「君のいる町~Answer Songs ver.~」 - -
{netabare}
第12話 君のいる町 ★ 青大の決断、柚希とのより戻し、明日香とのお別れ{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


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◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         小林寛
脚本         村上桃子
キャラクターデザイン 茶山隆介
音楽         紗希
アニメーション制作  タツノコプロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第1期) (2012年3-6月) ============

第1話 黄昏交差点1 ★ {netabare}神咲七海と青大の偽恋人演技、終わってしまう恋(柚希){/netabare}
第2話 黄昏交差点2 ☆ {netabare}就学旅行での上京、柚希と青大の再会{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

ED 「黄昏交差点」


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◆制作情報

※TVシリーズと同じ(脚本=吉田玲子)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第2期) (2014年1/3月) ============

第1話 ウチがきた町 ☆ {netabare}加賀月(かが・あかり)と青大の子供時代のエピソード ※約28分{/netabare}
第2話 約束の場所で ★ {netabare}原作マンガ最終回をアニメ化(国語教師になった柚希、凜の青大への恋心、ラストは桐島食堂)、約29分{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

OP 「センチメンタルラブ」
ED 「ここにいるよ」(第1話)、「虹色カレンダー」(第2話)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

このマンガのアニメ化リスクはどのくらいになるんだろう…

とうとう始まってしまいましたね。
色んな意味で期待しながら視聴しようと思います。


以下原作についてとアニメの際に期待したいことです。
酷評なので、アニメからの人と原作ファンの人は開かない方がいいと思います。
{netabare}「ラノベと言えば、インパクトのある設定に、インパクトのあるキャラクターが売りですよね。現実ではあり得ないであろうことが普通に起こるにも関わらず、私たちと同じ普通の家に住んで、普通の学校に通っていることがほとんどです。それゆえに、現実と非現実のバランスが非常に難しく、設定がよく分からなくなったり、キャラクターの性格が破綻することもあったりなかったりです。」

これは私が俺妹のレビューで書いたことです。
君のいる町はまさに上に書いたようなことが起こっている物語です。
ラノベではありません。そして、別に設定がぶっ飛んでいるわけでもないし、すごいインパクトのあるキャラがそろっているわけでもない、それなのに物語とキャラが崩壊しているんです。

正直言ってみてられないです。本当にひどいです。キャラクターは原作者に好きなように動かされ、今までの設定、性格は完全に無視、ただ今やりたいこと急展開ばかりを優先、いらないカットやサービスシーンは多いくせに大事なところやキャラの心情描写は全くしない、この原作を本当にアニメにしていいのか心配でなりません。

なぜ人気があるのか?
推測でしかありませんが、細かいこと(というにはあまりにも見過ごせないことが多いですが)を気にしない、今起こっていることを楽しめる読者にウケている、超展開を望む読者がいるとかでしょうかねぇ。なんというか作者に騙されているだけのような気もするんですよ。原作ファンに矛盾点や物語のつながりについて問い詰めたら絶対言い返せないと思うんですけども。

正直、登場人物はひどい行動もとりますが、それ単体で見ればそこまで酷評はしないと思うんです。ただ、前後関係があまりにもつながらないし、登場人物が心から思って撮った行動に全く見えないから酷評につながるので。

なので、今回アニメに求めたいのは、いかにして前後の矛盾をなくして展開できるか、登場人物の心情描写をしっかりするかというところです。東京編からやってるだけに、どう構成していくのか注目です。
これをしない限りただのひどいアニメで終わると思います。
原作ファンが擁護に周っても、叩かれるのは目に見えてます。実際ニコ動のコメントでは既にそうなってますし。

・大事なのは絵じゃなくて内容だから←内容が一番問題だろwww
・原作は神マンガだから←他の神マンガに謝れwww
というようなコメントのやり取りが既に見られてます。しかも「何言ってんだよ!」みたいな感じではなく「お前本気で言ってんのか?ww」くらいの違いがあるんですよね。
本当にアニメ化して良かったのかと思っています。

あとアニメ化で不安なところをいくつか述べると
・原作ファンが叩かれる
・原作ファンが言い返せなくて、本当はこの物語おかしいんじゃね?という感じになってファンが減る
・アニメスタッフが叩かれる
・タイアップしている広島県庄原が叩かれる
・声優の黒歴史が刻まれる

盛大に爆発するのも少し期待してますが、不安点を述べるとやっぱ色々と心配です。原作者はどうでもいいですが。

このアニメがどんな感じになるかは、広島の描写を見れば大体分かると思います。1話目からすでに作画がやばめですが、広島の背景作画とかにどれだけスタッフの愛がつまっているのかが伺えるのではと思います。タイアップだったり、町をあげているという事情もありますし。
もしそれがダメだったら、物語もきついかなと予想しています。


あとはオマケで
なぜこの原作を読んでいるか理由を述べると、ある人のレビューが面白いからなんです。
丈・獅子丸http://joeshishimaru.jugem.jp/
この人のレビューが面白いから我慢してみていたんです。しかし、最近はこの人もあらすじと一言感想だけになったため、私も飛ばし読み程度にしか読んでません。
まぁ当然ですよね。物語が進まずにひたすらイチャイチャ描写しか載せてないわけですから(笑)

あと、一番ひどいと思った描写
{netabare}青人「心配せんでも‥ 絶対 離さんわ‥」(柚希に対して)
          ↓次の回
青人「でも明日香の顔 見た瞬間 死んでもそんなことできんて思った」
          ↓次の回
青人「ゴメン‥‥ 好きな子ができた‥‥ ‥‥オレと別れてくれ‥‥」
          ↓次の回
青人「よく考えた答え 変えるつもりもないし間違ってるとも思わない」{/netabare}
本人の心情が全く理解できません。もはや操り人形です。
思っていることと口に出すこと、行動って噛み合わないことはありますが、にしても主人公がどれだけヒロインのことが好きなのか全く分からないです。重要なところが抜け落ちてると思います。
このあたりは恐らくアニメでやると思うので、どうやって心情描写をするのかは見たいかなと思っています。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

69.7 15 東京で漫画原作なアニメランキング15位
ダイヤのA(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (649)
3412人が棚に入れました
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、花江夏樹、櫻井孝宏、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、鳥海浩輔、梶裕貴、前野智昭

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【犬も歩けばアニメに当たる。】野球が好きな人ほど楽しめる高校野球群像アニメ

■新チームの春のセンバツに向けた戦いがスタート
「ダイヤのA」は、「週刊少年マガジン」連載の同名コミックが原作の高校野球アニメ。放送がスタートして1年半、4月からアニメは新シリーズに入る。原作コミック28巻以降にあたる、1、2年生による新チームの秋大会の話に入るはずだ。

主人公は、1年生投手の沢村栄純。サウスポーで、独特のフォームから出るクセ球が武器だ。ひたむきな性格でちょっとおバカという愛嬌者。若干ウザがられながらも、チームの仲間たちに認められている。土壇場での度胸は天下一品だ。

舞台となる青道高校は、過去に甲子園出場の実績がある、西東京三強校のひとつに数えられる名門校だ。主力選手を他の道府県から引っぱってきたり、複数の投手で継投策をとったりするなど、現実の強豪校に近い設定になっている。そのため、選手たちの境遇や心情に、プロ野球選手や高校野球経験者も納得するリアリティがあるのが特徴だ。

当然、投手もチームに1人ではない。ポジション争いをするライバルが、同じチーム内にいる。それも強烈な実力者が。

もう1人の1年生投手、降谷暁は、うなりをあげる豪速球が武器の、正真正銘の“エースの器”だ。中学校までの体験から、人付き合いは少々苦手だったが、青道高校で認められてチームメイトを信頼できるようになり、自信をつけてきた。とぼけたところがかわいくも感じられる天然キャラだ。

名門・青道高校の強さを体現した3年生が引退し、1、2年生のみとなった青道野球部は、秋大会予選が始まったものの問題が山積みだ。チームの新たな中心となる2年生は、まだちぐはぐで一体感がない。また沢村は夏の県大会決勝戦で投げたデッドボールがきっかけとなり、思うように投げられなくなる「イップス」に陥り、これまでにない危機を迎える。

さらに、部員の信頼厚い片岡鉄心監督は、夏大会の責任を取ろうというのか、秋大会で青道高校の監督を辞めると決意している。それを知った部員たちは、ショックを受ける。

「今、自分たちにできることを」と考えた3年生は、1、2年生の現役チームに喝を入れようと、引退試合を行う。プレーを通してぶつけられる先輩たちの熱い思いを受けて、現役チームも発奮したところで、1年半のシリーズはひとまず幕を閉じる。次の新シリーズは、秋大会本選からスタートだ。

■チームの中心となる2年生メンバーの、ここに注目!
引退した3年生たちは、これまでの試合の立役者だった。強かった。個性的だった。カッコよかった!

そんな彼らが試合に出なくなるのは正直寂しい。けれど、新たにチームの中心となる2年生も粒ぞろいで味があるので、主立ったところを紹介しよう。

まず筆頭は、1年生のときからレギュラーだった天才捕手の御幸一也。やることなすこと隙がない、対戦選手も認める“イケメン”だ。3年生が引退して新たな主将に選ばれ、さらに4番打者をまかされることになったが、これは天才御幸にとってもかなりの重圧だ。クセのある投手3人をコントロールしながら、チーム全体を見て、さらに4番として打たなければならない立場になったわけで、本人も悩みつつ試行錯誤している。

皮肉屋で、あえてチームメイトに厳しいことも言う御幸は、黙っていても仲間に慕われる主将というタイプではない。主将になった当初はやりにくそうだった。誰よりもチームの勝利に貪欲な御幸が、今後どんな主将になっていくのかが、ここからのお楽しみのひとつだ。

次に、主人公・沢村と同室の先輩、2年生ショート副主将の倉持洋一。口の悪い兄貴タイプだ。同学年の御幸とは悪友の関係。見かけによらず人間関係の機微に敏感で、なかなかまとまらない新チームで、思いがすれちがう仲間たちを冷静に見つめ、支えようとしている。

憎まれ口は相変わらずだが、倉持は自分たちの代が中心になってから大人っぽい面が前に出てきた。俊足で試合をかき回す展開が増えて、さらに頼れる存在になるので、試合中の見せ場がアニメでカッコよく描かれることに期待したい。

もう1人の副主将である前園健太は、新チームでレギュラー入りした2年生ファーストだ。パワーヒッターらしくいかつい容姿で、性格はやさしくて熱くて不器用。これまで2軍だったので、出番がなく伸び悩む仲間の気持ちがよくわかる分、勝利のために妥協しない御幸とは意見がぶつかりあう。努力家で愚直な選手なので、ぐっと心に来る名ゼリフも期待できる。

寡黙な2年生ライト、白洲健二郎も存在感を増してきた。鍛錬を怠らない縁の下の力持ち。鍛えた身体は細く見えて、実は脱いだらすごいんです!

引退した3年生に比べると2年生の心はまだバラバラで、完全にひとつにはなっていない。ふとした出来事で、亀裂が広がることもある。結構ハラハラさせられるが、気づけばこれが、新チームの持ち味になっているからおもしろい。

■沢村と降谷、チームのエース争いも次のステージへ
秋大会本選で、まず迎えるのは帝東高校戦だ。

帝東のエース向井太陽は、沢村や降谷と同じ1年生投手。プライドが高く、東京出身でない選手に対抗心を燃やしている。

まずは沢村が、現在悩んでいるイップスとどのように向き合い克服するのかが、物語の大きな縦軸だ。それをクリアしなければ、沢村にチームのエースは務まらない。ただでさえ、降谷の存在感に遅れをとっているのに!

対照的に、新チームで背番号1番をもらった降谷は、エースとしてめきめき成長しつつある。沢村との差はすでに開いてきた。主人公、かなりヤバイ。

もともと、この作品は「群像劇」だったが、新シリーズからはさらにその傾向が強くなっていくと思われる。対戦相手のチームにも、それぞれ負けられない事情がある。見ているとどちらも応援したくなってくる。その感覚もまた現実に近い。

野球描写がリアルなこの作品では、どんなに選手が成長しても、奇跡的な必殺の魔球などは生まれない。また、どんなに思いのこもった勝負球も、打たれるときは無惨に打たれる。

熱くて苦くてわくわくする、高校野球の魅力がそのまま伝わってくる「ダイヤのA」。まだまだ原作は先が長いので、新シリーズ突入はなんともうれしい。

これまでは日曜朝の放送だったが、放送時間枠が月曜夕方に引越しした。この機会に、まだこの作品を知らない人もぜひ一度見ることをお勧めしたい。

『ダイヤのA』放送延長か?まとめサイトが紹介しネット騒ぎに
テレビアニメ『ダイヤのA 』が放送延長および、4月から放送時間を毎週月曜夕方6時に変更すると、まとめサイト複数が紹介してネット上で騒ぎになっている。

『ダイヤのA』は現在、毎週日曜朝8時半からテレビ東京他で放送されている。

情報源は共通で、日本のアニメ・マンガに関するリーク情報を度々あつかっている、北米のアニメ情報サイト『Anime News Network』の3月2日報道が元。
ここ発信の情報がまとめサイトを通じ日本で紹介されることが最近増えており、発表前にネットで広く知られてしまうことが頻発している。

なお、今回のまとめサイトの紹介をうけ、ネット上では早速ファンから「二期おめでとう」「うれしくて泣ける」「やったー」といった声が多数あがっていた。

弱小チームがずば抜けた能力をもつ主人公を中心に成長して強豪を打ち破っていく野球漫画が多い中で、本作は強豪校への野球留学を肯定的に描き、選手層の厚い野球部の中でチームメイトと切磋琢磨してレギュラー、エース投手を目指す主人公を描いており、他作品との差別化が図られている。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

okome77 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

内容は面白い、でも試合の描写は期待以下

アニメが放送された当時、ハマって原作を集めました。
キャラクターもカッコイイし、話も野球に青春の全てを捧げているというか、でも爽やかな感じではなく、強豪校ならではのレギュラー争いが激しくて泥臭くて、熱い野球漫画という印象でした。

甲子園まであと一歩というところでの敗退やその後の主人公のイップスなど、続きが気になって次々読み進めてしまう展開で、ハラハラしながら原作は楽しませていただきました。

が、初期の頃はあまり気にならなかったのですが、夏の大会が始まったあたり、特に薬師戦あたりから絵が動かない、テンポが悪いなと感じるようになりました。
また、初期に発表された青道や成宮あたりは特に違和感を感じるということはありませんでしたが、最近次々発表されていくキャストについては近年注目を浴びるキャスト揃いで、キャラクターに合っているという人がほとんどいません。
この人だったら、こっちの方が合ってたんじゃないか??って思うことも増えてきました。
今人気の声優陣かつ癖の強い人が多いだけに、オーディションやってるのかさえ怪しいところ。

イメージというものはそれぞれが原作を読む中でこんな声かな??って勝手に膨らませているものでもあると思うので、私のイメージと合わないというだけかもしれませんが、こちらも薬師あたりから予想の斜め上のキャスティングが続いているなという印象です。

試合描写についてはまずスポーツアニメに重要な動きが全く見られない。
投手が投げて、打者が打って、野手が守る
その一つ一つの流れが描かれず、打った時の音とバットを振った後の描写だけがされていることの方が多いです。
守備を終えてベンチに戻る時も基本は静止画ですね。
それと背景が発光している場面が多い。

原作を読み返して気づきましたが、アニメは原作の描き方をほぼまんま描いていることが分かりました。
打った時の打球が飛んでいく場面が光で表現されていたり、発光してる場面も原作で背景が描かれていないシーンだったり。
アニメに忠実だと言ってしまえばそこまでですが、忠実にやりすぎてスポーツアニメとしては期待以下と言わざるをえません。
原作者も最近、アニメの描き方についてボヤいていたらしいですし。

キャラクター、話の内容がいいだけにとても勿体無い。
TVシリーズより原作と同梱で発売されたOVAの方が描き方はいいと思います。

追記
書き忘れていましたが、スポーツアニメって動きが重要ではありますが、全てを動かすのは原画マンにとってはかなり大変です。
なので、スポーツアニメの大半はストップモーションというものを取り入れ、動くシーンと動かないシーンで構成されているらしいです。
また、朝枠は予算も少ないので、動きが少ないのはそのせいもあるのかもしれません。
とはいえ、基本的に紙芝居なのは変わりません。
動くのは俊足ランナーが走るシーンだったり、袖がバタバタしてたり、あと練習のシーンの方が何故か動いていたりします。
なので、動きのある野球アニメを楽しみたいという方にはあまりオススメできない作品ですね。
むしろ原作で読んだ方が面白いと思います。
話の内容やキャラクター重視で、試合シーンはある程度の描写でいいという方には楽しめる作品だと思いますよ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

bekoさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ある高校球児1年生の春から秋の物語

出来るだけリアルに高校球児の物語を作品としての見どころもおさえながら作られた作品です
野球が好きな人、高校野球が好きな人向けの作品
スポーツものや青春ものが好きだけど野球には詳しくない方もOK
振り逃げ、スリーバンド、タッチアップ、ボーク等野球独特のルールで?が出るとは思いますが、ちょっと調べれば問題無しです

主人公の沢村栄純だけでなく、他の選手や他校の選手にもスポットが当たることも多く、各個人の野球にかける思いや甲子園にかける思いなどが描かれています
また、栄純の通う青道高校はとにかく走る、バットを振る、投げる、ノックを受けるといった具合で努力に努力を重ねる非常に泥臭い練習スタイル
監督の采配はいい選手をどんどん起用し、攻めの姿勢を貫きます

そういった一貫した信念でまとまった青道高校のレギュラー争いからはじまり、夏の本選がメインで63話まで
64話から75話までで新体制での秋の大会が始まるまでが描かれます

スポーツものらしく熱い展開が多く、試合のシーンはどの試合も引き込まれて手に汗握って観ていました
ネタバレになるので感想は割愛しますが、稲実戦と明川戦が良かったです

ミスやエラー、四球が失点に繋がったり、スコアが妙にリアルだったと思います
勝手な予想ですが、先にスコアを含めた結果を決め、試合の流れを組み立てて作られたのではないでしょうか
しかし、本モノの野球を観るように観てしまうのはNG
漫画が原作のアニメですので、当然おもしろくなるように要所で凄いプレーが出たりします
投球フォームにちゃんと個性があり、躍動感のある投球が描かれていました

一応マネージャーや同じ中学の女子がチラッと出てきますが、ほとんどセリフも無く恋愛要素は皆無
ガチで野球漬けの高校球児を描いています

以上、長編ですので総集編も挟みますが野球の好きな人にはオススメしたい作品です

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超どうでもいい個人的な話

私の通ってた高校はいわゆる甲子園名門校で、私が高校3年の時に甲子園出場して準優勝していました
甲子園の舞台で同級生が活躍している姿、TVに出てくる同級生、めっちゃ輝いていましたね
スタンドから応援しているとき、1球1球祈るような気持ちで応援していたのを鮮明に憶えています

教室であまり目立っていなかった人がレギュラーだったんですが、その人が試合で大活躍していました
後から知りましたが、やっぱり練習漬けの毎日だったようで自主練習も人一倍やっていたので友達もあまりいなかったんでしょうね
チームは大会No.1左腕投手がエースで4番、全試合完投するという戦い方でした
しかしベスト8からの連戦連投の疲れからか、決勝戦で制球力を乱して失点、3人の投手で継投して力を温存していた相手チームに惜しくも敗れました

っということで、この作品すごくのめり込むことができました
甲子園、いつまでもある球場というわけにはいかないでしょうから、行ったことのない方は是非一度カチワリ買って、帽子被って球場へ!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

68.0 16 東京で漫画原作なアニメランキング16位
THE UNLIMITED -兵部京介-(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (558)
3241人が棚に入れました
風になびく美しい銀髪、何かを悼むかのようにその身にまとった漆黒の学ランを着た青年……彼の名は兵部京介。
エスパー犯罪組織パンドラを指揮し、超能力者の同胞たちのために革命を起こすまで、その黒い翼は闇の空を羽ばたき続ける。
椎名高志原作「絶対可憐チルドレン」に生まれた偽悪のヒーロー・兵部京介がオリジナルストーリーによるスピンオフ・アニメーションとなって登場!
刻(とき)の運命にあらがって、無限を解き放て…!
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意外とイケましたがアクション映画のあるあるパターンでした。

絶対可憐チルドレンは小さい女の子が活躍するイメージが強くロリ系苦手な私は観ていません。
コレはそのスピンオフらしいですね。

第一印象はまた中2臭いエスパーバトルかー。

前期のコードブレーカーはあまり好きじゃなく、
コレもそんな感じかなっと思って観てたんですが、
エスパーバトルの演出が派手でアングルもよく迫力を感じました。
どうせ中2臭い事やるならここまでやってくれた方が
スッキリ割り切れるので良いかも知れません。

ん!?実はストーリーも大人っぽく好きな部類かも。
なんか色々組織が絡んで深みがでるかも。
ちょっとだけ期待して視聴継続してみます。

※2話感想{netabare}
パンドラのメンバーはなかなか個性的で各能力取り揃えていて
チームとしてバランス良く汎用性がありそうです。
いろんな組み合わせが考えられるので戦闘シーンの迫力と合わせ見所はありそうです。

アンディ君は能力キャンセラーみたいですね。
…なんか とあるアニメで観たことある様な…。
ストレスによって能力範囲が変わる様で…のちのちご都合主義が炸裂しそうな気がします。
今もキャンセラーなのにテレパシーが聞こえたりするのがイマイチ納得行かないのですが…自分の意識でオンオフできるのかな?

この後の展開としては、アンディ君はアレの所在を探しスパイ潜入しながらもパンドラの活動を体感する内に悪を倒す悪の存在意義を感じて葛藤していきそうですが、どこかで驚きの超展開が待っていて欲しいです。

兵部さん何か感づきながらもメンバーに加えた気もするのでその辺が鍵になりそう。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
モナークのソフィー王女誘拐事件のお話。
誘拐ではありますが実は保護でありパンドラの活動の一端が見えました。

絶チル知らないのでバベルの二人は良く分かりませんがライバルなのかな?
一人は残留思念が読めるみたいですが、楽しむために詳しく能力も知りたいです。

なぜか上着のポケットにUSB入れてたり、
私腹で動いていた犯人が人の目も気にせず強引に王女を殺そうとしたりと、
ミステリーとしては不自然さがあり引っかかりましたが、まずまず楽しめる回でした。

ユウギリの掘り下げもありました。掘り下げてくれると話に深みがでるので良い傾向。
今後もキャラを掘り下げつつストーリー進行となるんでしょうかね。

クイーンというキーワードも気になります。
絵で見るにはカタストロフィ号の別称か正式名称な気もしますが…。

追記:気になってアニメ公式ページの用語集を見ました。
「クイーン・オブ・カタストロフィ号」と言うそうです。
また皆本はノーマル、賢木は接触感応能力者だそうです。
本来はアニメの中だけで読みとりたかったのですが…。
絶チル知らない人にやや不親切な気がします。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
先週のクイーンの意味を教えてくれましたね。不親切と言ってすいません。(^_^;

チルドレンってもっと幼かったイメージでしたが中学生だったんですね。
ロリっぽくないなら絶チル観てみようかな。
皆本は若い女の子を飼い慣らすスケベ野郎にも見えましたが、
本編にはきっと絆が描かれているんでしょうね。

アンディ君の無効化能力はリミッターの影響だけでなく
高レベルの複合能力者には効果が薄いようですね。
テレパシーは距離があったから聞こえたのか…なるほど。
今更ながら納得できなかった部分が何かいろいろ理解できました。浅はかでした。

皆本の洞察力によりバベルにはアンディ君の正体がバレそうですね。
「アレ」って何なのかも気になります。エスパーが世間と絡むには必要な物っぽいですが。
結構おもしろい展開になってきました。

OPアニメとED曲が変わりましたね。なかなかカッコイイです。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
やはりアンディ君の正体バベルに割れてました。
アンディ君が兵部の殺人者とESP救済者の二つの顔を知る事になりました。
予想通り葛藤していきそうです。
もっとも兵部の場合は二面性というより裏切りや悪の道に進む理由がある様に思えますが。

ESPに対する偏見や差別も想像以上な世界なんですね。
もはや憎しみみたいでした。
人口の5%もいるならもう少し理解が進んでも良さそうなんですが。
能力がある人やチルドレンとかどうやって暮らしてるんだろう?
やはり本編も観ないと分からない部分がありそうです。

EDは戻りましたね、バベルの活躍度で変わるのかな。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
アンディ君にも兵部にも時間が迫っているようですね。

アンディ君は懐いているユウギリ達を気にし葛藤しながらも
任務を優先しパンドラを裏切ることに。
心苦しさがあったろうけど、立派は決断だと思います。

でも装置の前まで来て兵部に気付かれた…というか気付いていた事を打ち明けられました。
兵部は若い頃の自分とアンディ君を重ねている様だけど何をするつもりなんだろう?
「ここで死ぬ」の真意は? その意志を継いで欲しいのかな?

また次回が楽しみです。
{/netabare}

※7~8話感想{netabare}
兵部の少年時代のお話。
過去の時代も能力者は理解されず軍事的にも上手く利用されてきたようです。

裏切られて裏切ったり、ノーマルに遺恨があるのは分かったけど、
後半駆け足が過ぎて早乙女さんの気持ちがよく分からないです。
上層部の命令で泣く泣く処分とかでも無く自身のエゴなの?
それにまだその後のこと、不二子とどうなったのかとか、
髪の色とか話が繋がっていない所があるんで気になります。

少し半端な過去の回想に感じてスッキリしないけど、次回以降で分かるのかな。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
いつの時代でも胸ポケットには硬い物を入れておくべきです。
そしてアンディ君も上司に裏切られ結局B級映画さながらの展開ですが、
アクションも面白いしハラハラもしますので結構楽しめています。
兵部がアンディ君を味方に引き込んだ理由が分かってくるとますます楽しめるので、
次回はその辺りやってくれないかな。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
B級アクション映画の良いとこ取りのようなストーリーですが、
伏線もしっかり回収してますし非常に良く纏まっています。
ユウギリの出生も分かり成る程と思わせてくれました。
いよいよクライマックスという感じです。
ユウギリを助け出し、未来の為にこれからも戦う!的な
ラストだとは思いますが最後まで楽しめそうです。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
ユウギリも助ける事が出来てまずまずのハッピーエンド。
今後もパンドラの活動は続き、
アンディ君とも接点が生まれそうな予想通りの着地でした。

アンディ君が気持ちを込めて触り兵部の時間が止まってまだ生きられる感じなのですが、
この辺りは都合良すぎてまだ腑に落ちていないです。
絶チルとの絡みもあるので無茶な終わりには出来なかったようですけどね。
{/netabare}
元々大きな期待はしていませんでしたがまずまず楽しむことは出来ました。
当たりのB級アクション映画を観た様な気分です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

UNLIMITED―闇でしか裁けない罪がある―

2012年秋アニメの『CODE:BREAKER』と似た印象の作品ですね。あと、キャラデザがあまり好みじゃないです。

(2013.1/12 1話:超常脱獄 -Schooler of deadlock-)
{netabare}憶測ですが、主人公の兵部京介は過去に受けた出来事に対する復讐を行おうとしているのではないか?これで違ってたら…ね┌|゚□゚;|┐ガーン!!

OPで兵部に撃ちこまれる銃弾、そしてUNLIMITEDモード時に顕わになった兵部の額の銃痕、さらに実験場での一枚の写真から、そう思ったわけですよwww


これは主人公・兵部京介の復讐の物語なのか?{/netabare}


(2013.1/19 2話:暗殺のメロディ -Ghost of WW2-)
{netabare}冒頭でアンディは兵部達、組織を裏切ったのか?と勘違いさせられてしまった^^;

というか元々スパイのようだが…

兵部京介、まさにTHE UNLIMITED(限界ない)ですねwww

それにしてもアンディは色んな能力持ってそうwww{/netabare}


(2013.1/27 3話:清楚と汚濁 -Queen not a princess-)
{netabare}「P.A.D.R.A参上!」って中学生かwwwヾ(・・ )ォィォィ

エスパーとノーマルの確執らしいものも垣間見られたが、やっぱり兵部はロリコンなんじゃ?(゚д゚){/netabare}


(2013.2/2 4話:絶対領域 -Children Territory-)
{netabare}OPが英語から日本語になってる(゚д゚;)
サビ:闇でしか裁けない罪がある。時よ、永遠に止まれ

アンディの任務はパンドラに積載されている、とある装置を探し出す事。


ザ・チルドレンが君臨する新しい世界を造る事が兵部達の目的か。
ただ、ここにきて「絶チル」観てないと関係性が分からなくなりそうな展開は、やめてほしいな^^;

どうやら、兵部の復讐の物語ではなさそうです(>_<)

絶チルで主役だった彼女達のキャストも当時のままなんですね。

明石薫(CV:平野綾)
野上葵(CV:白石涼子)
三宮紫穂(CV:戸松遥){/netabare}


(2013.2/11 5話:ストレンジャーズ -Portrait of the family-)
{netabare}マッスルwww まぁ、他のキャラの個性が立ちすぎて、こういうキャラじゃないと印象薄くなるからね。

ユウギリの「はじめてのおつかい」回ですね
予算は…国民の税金からですか?wwww

アンディは合衆国の捜査官?、二重スパイと成るのか。
兵部が能力者だけの世界を造ろうとしている理由は前の大戦で上官の裏切りで同胞を失い、B.A.B.E.L.に復讐を果たし能力者を保護する為。それと、兵部の命はもう永くはない?

警備員、ルパンかと思ったwww

大量殺人者とエスパー達の救世主、どちらも兵部の顔であり、そのどちらが欠けても兵部ではない。{/netabare}


(2013.2/17 6話:闇、走る-As true as a lie-)
{netabare}アンディ、船から降りるのか?

拾ってくれた人への恩義の為に、兵部達と戦うのか。
兵部も自身にとってはこれが最後の革命(もしくは復讐)となる?

やっぱ、絶チル観た方が良い^^;?
兵部、アンディに昔の自分を見ているようですね。

次回から、その兵部の過去へと遡る展開なので期待!{/netabare}


(2013.2/23 7話:超能部隊 前編-Generation ZERO PART I-)
{netabare}兵部の過去編と言う事だからOP映像もモノクロに。所々大戦後と思われる描写もある
幼い兵部が出会ったフジコは、兵部少年にとって初恋の相手?

「絶対に大陸での戦闘には超能力特務部隊は派遣させない」この言葉は守られるのか?
兵部の超能力は超能部隊の隊員達の能力と同じ?{/netabare}


(2013.3/2 8話:超能部隊 後編 -Generation ZERO PART Ⅱ-)
{netabare}誰にも負けないくらい強くなる事を願う事が、兵部自身の為になる。
あの模擬戦前の、兵部の目は何なんだ?

超能力を持った自分が自分である為に、信じた道を歩む事を決めた兵部少年

カタストロフィー号の心臓である伊ノ八號は、あのイルカの脳だったのか(゚д゚;)

兵部という化け物を生み出し消し去ろうとするのは「恥」の意識からくるものなのか、はたまた「罪」の意識からくるものなのか?
どちらかというと前者の方だろうな。日本人だし…

マドンナ・リリー(白ユリ):汚れのない心{/netabare}


(2013.3/9 9話:カタストロフ -Pandora's box opens-)
{netabare}兵部、囮の無人機に簡単に引っかかったなww
合衆国は伊ノ八號を使って、エスパー達を根絶やしにする事で世界の覇権を握ろうとしているのか。

伊ノ八號、カタストロフィー号を失った兵部達は、どうするのか?{/netabare}


(2013.3/16 10話:遠い楽園 -Original Sin-)
{netabare}蕾見不二子は兵部の姉なのか。
兵部の考えに違和感を抱く、薫(Queen)…

早乙女(兵部を撃った人物)は兵部達を徹底的に仕留めるつもりなんだな。

兵部は早乙女への復讐を果たすつもりか。巻き込みたくないんだなきっと兵部は、これからの未来を担うチルドレン達を。
エスパーのノーマルへの想い、ノーマルのエスパーへの思惑、それぞれの思いはどのような結果をもたらすのか?

それにしても毎話ごとにEDが変わるのは観ていて面白い演出ですね!{/netabare}


(2013.3/23 11話:あらしの中のふたり -OUTLAWS-)
{netabare}OPがサイケデリックな感じになってる(゚д゚;) 
OPの演出が面白い(歌詞が日本語→英語、映像がカラー→モノクロ)

エスパーをノーマルが管理する世界を造りあげる事が早乙女の目的
ユウギリが造られた存在!?

予知は予知でしかない。それが全て正しいという訳ではないのだから、根絶やしにするという発想はどうも…

アンディの放ったトンファーの一撃に差がありすぎww
チャフなら窓を破壊して空気の逃げ道造ってあげればいいんじゃ…アクセラさんみたいにww

まさかのユウギリがラスボス展開なの!?(゚〇゚;)マ、マジ...{/netabare}


(2013.3/30 12話:未来へ -LΛST RESOLUTION-)
{netabare}自分の死と引き換えに薫を守る兵部は、正にナイト(騎士)だな。
リミッターをも凌駕する、兵部の永年蓄えられた体内因子(無意識に発する超能力の残滓)

結局、早乙女を殺さなかった兵部。殺してしまえば、ノーマルとエスパーの確執は深くなる一方だろう…
だから、殺さなかった。そうする事で、エスパーとノーマルが互いに思いあって生きていける世界を望んだ。{/netabare}

絶対可憐チルドレンのスピンオフとなるこの作品。
絶チルは未視聴ですが、これだけでも楽しめる内容ではあります。
1クールなので、個人的には、ノーマルとエスパーどちらが優位に立つのか?と言う答えを出さないで終わったのは良かったです。

続編が期待できるか…というと微妙でしょうね^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
ネタバレ

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

5話感想 あれっ?ルパン登場してなかった?

「絶対可憐チルドレン」スピンオフのオリジナルストーリー

絶チルは未視聴でしたが、視聴してみてついていけそうだったので視聴続行しました。

■世界観■
『Xメン』?のように、エスパー(超能力者)が自然発生して、迫害を受けて、いがみ合っている、また『とある禁書目録』のように能力の強さによってレベル分けされていて、固有の得意能力なども存在している世界、そんな中レジスタンステログループ「パンドラ」のリーダー兵部京介が活躍するストーリー

■登場人物■
兵部京介 声優 遊佐浩二
パンドラのリーダーで主人公、銀髪、常に学ラン、{netabare}額にトパレーションの痕(それで能力覚醒?)年齢は相当いっているが、呪力でテロメアを修復しているらしい(あれ?最近どっかで聞いたような?){/netabare}

アンディ・ヒノミヤ 声優 諏訪部順一
パンドラの新メンバー、長身赤髪、オッドアイ、物語は彼目線で進むことが多い、{netabare}能力はイマジンブレイカーで、どこかから送られたスパイらしい{/netabare}

ユウギリ 声優東山奈央
パンドラメンバー黒髪剛毛くせっけの少女、他人の心を読む能力らしい

桃太郎 声優 釘宮理恵
パンドラメンバー、人語を操るモモンガ、体の中心にオールフィクションを打たれている?

■各話感想■(途中で断念したらごめんなさい)

第1話 「超常脱獄」
{netabare}導入部分として、近代兵器の軍を一人で殲滅してみせ、強さと作品の方向性が物の5分もかからずに伝わりました。そして作為的に投獄されるところで、頭の切れも見せる演出と普通の人間にもある程度対抗策がある所を見せることができているので、序盤のスタートとしては良かったかなと思います。{/netabare}
第2話 「暗殺のメロディ -Ghost of WW2-」
{netabare}前回助けたアンディ・ヒノミヤが加わり、さらにパンドラのメンバーの紹介回でした。さらに京介の秘密が少しずつ分かってきて、気になっていたなぜリーダーなのに少佐なのかも説明がありました。そしてラストにパンドラの行動目的が表明され、次回以降明らかになってきそうなので引きとしてもよかったかと思います。

余談ですが、今期何か物足りないなーと思っていたら、モモンガの桃太郎で気づきました。釘宮成分が足りてなかったのですw成分補充のため視聴続行しようかなぁ
でも、モモンガってどうなんでしょ{/netabare}

第3話 「清楚と汚濁 -Queen not a Princess-」
{netabare}エスパー擁護派のモナーク王国の式典に、日本の捜査機関バベルとパンドラが居合わせ、ソフィ王女が誘拐された。
誘拐したのは、パンドラだったがそこには、理由がありユウギリからの提案だった。
そしてユウギリの過去が明らかに。
と言った今回、絶対可憐チルドレンのキャラが出て来たので、未視聴な私としては、観ておけばもっと楽しめたなぁとちょっと後悔です。そしてユウギリの過去が少しわかりましたが、今後ユウギリという名前が伏線になってくるかもと、密かににらんでいます。漢字表記だと夕霧とイメージすると思いますが、実は違ったり、英語だったりと色々、苗字が無いのも気になりますね。
そしてタイトルのプリンセスじゃなくクイーンも最後意味深に言っていたのが、引っかかりました。
色々気になる事が出て来たので、視聴続行しようと思います。{/netabare}

第4話 「絶対領域 -Children Territory-」
{netabare}日本上陸を目指したパンドラ一向だったが、待ち構えてたのは、バベルだったそしてバベルのチルドレンと交戦しクイーンの正体が明らかにと言った今回
アンディの能力もさらに掘り下げていましたが、この能力って使えるのでしょうか?強制絶状態にするのはすごいと思いますが、テレポート使える相手とは…通常スキルの周辺絶の範囲とコンボで使うんでしょうけど、能力バレたらあんまり使えないような気もしますね。そこらへんも今後どう戦っていくのか楽しみになってきました。

それとED変わったみたいですが、バベル登場の今回だけってことでしょうか?それとも数パターンあるんでしょうかこちらも今後の楽しみになりました。{/netabare}

第5話 「ストレンジャーズ‐Potrait of the family-」
{netabare}タイトルを訳してみると、「家族に見える他人たち」と言ったように、今回はバトルの無い日常回でした。
日本に上陸したパンドラが花見をして、浅草観光で何やら大量に買い物をしていて、ユウギリは自分で何か買いたいと一人で走って行ってしまう、そしてアンディがついていくことを任され、フラワーランドという遊園地に行くことにと言った話でした。
前半は和やかな雰囲気でしたが、遊園地ではエスパーが入園拒否されたり、ユウギリが能力で迷子の子供を助助けたのに、大人たちから白い目で見られたりと、この世界のエスパーに対する差別が克明に描かれていてエスパーにとって酷い世界なのがわかりました。

そして京介が病院で勝手に検査していたり、アンディがバベルから協定を依頼されたりと色々な動きがあってボリューム感も感じる事ができました。

おそらくタイムリミットが現在4月から1年以内に絞られたことで、今後の激動も期待できると思います。

余談ですが、15分28秒辺りの警備員完全にルパンに見えたのが笑えました。そしてラストの「初心者のための帝王学‐人は我の上に人を作らず‐」も中々笑えました。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

66.3 17 東京で漫画原作なアニメランキング17位
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (491)
3169人が棚に入れました
高校生・鏑木アキラには、幼い頃に交わした約束がある。彼の正体は狼男であり、その約束とは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるというもの。そしてアキラの前に今、昔と変わらぬ姿の少女が現れる。彼女こそヴァンパイアの女王・ミナ・ツェペッシュだった。
日本に現れた彼女の目的は、ヴァンパイア達の専用居住区、ヴァンパイアバンドを設立する事。戸惑う人間達、そして、彼女を快く思わないヴァンパイアの勢力はミナの命を狙う。アキラは幼い頃の約束を守り、人狼の騎士として彼女を守ることになる。

声優・キャラクター
悠木碧、中村悠一、斎藤千和、甲斐田裕子、伊藤静、小林ゆう、喜多村英梨、渡辺明乃、谷井あすか、中田譲治

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

幼い頃に交わした誓約に基づき、自ら従僕となることを望んだ少年とヴァンパイアの女王との恋の物語…

この作品の原作は未読です。
私がアニメの視聴を本格的に始めたのが2012年ですが、最初の頃に視聴した作品です。
そしてアニメにドップリ漬かる道に舵を切ることとなった作品の一画となっています。
当時、そのくらい影響を受けた作品でしたが、今考えると監督が新房さんで、アニメーション制作がシャフトさんだったら、相応の衝撃を受けてもおかしくないと思います。

dアニメストアで「おおかみかくし」の視聴後、次にお勧めの作品という感じで3作ほどピックアップされた中に本作品を見つけ、懐かしさも相まって視聴することにしました。


普通の高校生活を送っていた鏑木アキラ。
しかし彼には幼い頃に交わした誓約があった。
それは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるといういうもの。

あるときアキラの前に一人の少女が現れる。
その少女こそが古の契約の王女、ヴァンパイアを統べる
孤高の女王にして夜の闇に君臨する少女ミナ・ツェペッシュだった。

日本に来た彼女の目的は、
ヴァンパイア専用居住区=ヴァンパイアバンドを設立する事…。
空想と思われたヴァンパイアの出現と、日本における特区の建国。

戸惑う人々はヴァンパイアと共存すべきか否かを模索し、
そして対立するヴァンパイア勢力は、
女王の座を降ろさんとミナの命を狙う…。


TOKYO MXのイントロダクションを引用させて頂きました。
この作品が放送されたのは2010年の冬なので、もう10年以上前になります。
先日視聴した「おおかみかくし」でも思いましたが、10年経っても残っているモノなんですね。

視聴したのは8年ほど前になるので、内容はほぼ朧気にしか覚えていません。
また、その頃は声優さんにも疎かったので、本当に右も左も分からない状況でした。

物語は、真祖の血脈を受け継ぐヴァンパイアの女王であるミナ姫と、幼い頃にミナ姫と出会い、彼女の傍にいることを約束した人狼の少年アキラが、お互いの絆を深めていく一方、ミナ姫の目的であるヴァンパイアバンドの設立を巡る攻防、そして、真祖を巡る血の陰謀など、内容は盛りだくさんです。

今回改めて視聴して思ったのは、一応アニメの展開上は終わりを迎えましたが、それが物語の終わりでは無かったということ…
それにメッチャ大きな謎を残して終わってるじゃありませんか!
原作はいずれも完結しているようです。
伏線が殆ど回収されていないので続きが気になって仕方ありません。

これまで、原作の完結から相応の時間を経てアニメ化されている作品が幾つかあります。
「フルーツバスケット」や、「うしおととら」などが該当すると思います。
どちらもしっかり腰を据えて制作された作品だと思います。
原作の販促目的のアニメと合わせて、原作が完結している作品も是非検討の遡上に挙げて欲しいところです。

オープニングテーマは、中野愛子さんの「フレンズ」
エンディングテーマは、hibikuさんの「爪痕」
最終話はオープニングとエンディングが入れ替わっていました。
記憶に残っていたモノの一つがレベッカの楽曲をカバーしたオープニングです。
レベッカとかムッチャ懐かしいんですけど^^

1クール全12話の物語でした。
今回視聴して一つだけ思ったことがあります。
主人公であるミナ姫の声優は碧ちゃんですが、本作品の第9話のタイトルが「ワルプルギスの夜」なんです。
この頃から碧ちゃんと「ワルプルギスの夜」って切っても切れない関係だったんですね^^;
しっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

一族の長の苦悩、計算された(?)金髪幼女設定

【レビューNo.14】(初回登録:2023/1/5)
コミック原作で2010年作品。全12話。
YOUTOUBEで「1話で騙される超展開アニメ」で紹介されていたので視聴。
シャフト制作。

(ストーリー)
主人公は金髪幼女のヴァンパイアの女王「ミナ」。
物語の格子は下記の通りですかね。
{netabare}・「ヴァンパイアバンド」建国
 「人間とヴァンパイアの共存」を実現するため、ミナはヴァンパイア
 の女王として、ヴァンパイアが安心して暮らせる世界「ヴァンパイア
 バンド」を東京湾の人工島に建国することに邁進します。
 そこには日本政府との政治的な駆け引きだったり、また因縁の「真祖」
 と呼ばれる三支族との権力闘争といった要素が加わって・・・
 彼女は時に非情な決断を迫られることになります。
・人狼・アキラとの愛と絆の物語
 記憶を失って普通の高校生活を送っていたアキラですが、過去にミナとの
 盟約(永遠に女王に仕える)を交わしていた。その記憶を取り戻した今、
 二人の絆の物語が動き出す。
 作中では恋愛描写的な感じが多いですが、実際はそれよりも大きな愛・
 絆的なもののような?
・バトルアクション&ホラー
 異能の力を持つヴァンパイアや人狼たちのダイナミックなバトルシーンも
 この作品の見どころとなります。
 あとヴァンパイアが人を襲っていくホラー要素もぶっ込まれているかな。{/netabare}

(評 価)
{netabare}ストーリーを見たらわかるように、1クールの中に結構いろいろ詰め込んで
いるのでちょっと苦しいかなって感じる部分はありますね。
特に三支族の話は、ヴァンパイアの女王であっても彼らの後ろ盾がないと
その権威を保つことができないらしいのですが、非常に分かりにくいです。
そういう意味でもシャフト独特の演出を入れつつ、上述要素のバランスを
保ちつつよく1クールでまとめたなと感心します。

個人的にこのアニメの一番の見どころは
「ヴァンパイアの女王「ミナ」の抱える苦悩や葛藤~心の強さと弱さ」
それを見事に魅せてくれた悠木碧の快演だと思います。

一族の長として彼女には皆を守るという重責があり、また理想実現のため
に清濁併せ呑み、時に非情な決断を下さねばならない場面もあります。
彼女は常に強くあらねばならないのです。でもその反面本当は誰かに
支えて欲しい、特にアキラにはずっとそばにいて欲しい、そして汚れた
自分を本当はアキラに見られたくないという心の弱さも併せ持っています。

それを効果的に魅せるのが「金髪幼女」設定なのです!
(まあ本当は400歳位らしいのだが)あの幼い容姿で凛として振舞うから
そのギャップで彼女の強さが引き立つのであり、またその幼さは彼女自身
の弱さの象徴でもあるともいえます。
正直最初は金髪幼女設定にあざとさを感じていたのですが、悠木碧の演技
を観るにつれ腑に落ちました。
まあ本当に原作者にそういう意図があったのか知らんけどw
(あと種族的な設定で子供を産まねばならないらしいが、体が成長して
 いないから産むことができないという口実に使ってる部分もあるらしい){/netabare}

上述の通りいろいろな要素を詰め込んでいるため、人によっては捉えた方
が違ったり、途中から「なんか思ってたのと違う」と感じる人もいるかと
思います。それでも個人的には高評価で観てほしい作品ですね。
あと「1話で騙される超展開」については、作品を見てのお楽しみ(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「租界をつくるのじゃ!」「そうかい」

まあ、指導者ミナ・ツェペッシュを眺めるお話でしょうね。

OPの「フレンズ」だけは納得できなかったなあ。
カラオケで必ず歌うやつがいるから、こんなとこでまで聴きたくねー。
さすがにそこは1曲作ろうや。作品内容とあってるとも思えないし。

内容的には、吸血鬼が日本の埋立地に血族の租界(ヴァンパイアバンド)を作るというお話。
要素としては[微エロ、一人称ワラワなロリ、人外、アクション]あたり。
2話の時点でいろいろ、このご時勢アウトくさい描写が出てきて、これどーなのよと。
全体的には、まあわりと無難な感じになってはいたが。
ときどきあるアクションシーンはいいアクセントになっていたように思う。

興味深いのは、おとぎ話の存在であったヴァンパイアが、
突如表立って人間社会に存在と主張を展開する、そのやり方でしょう。
けして暴力一辺倒で破壊と混乱を招くのではなく、
表面上は交渉可能な相手を装いつつ、資本主義国家の首根っこを押えてくるなど、
硬軟織り混ぜてよく考えてるなあと。
たぶん、あれをやられるのが一番効果的で、怖い。

『シャングリ・ラ』の感想で、アニメの組織描写について与太話をしましたが
本作におけるヴァンパイア組織の描写はそこそこ洗練されたものを感じました。
血を吸うだけがヴァンパイアではない、と。
そこの意識の高さは個人的に高く評価したい。

各話の脚本はそれなりに出来が良く、それとはべつに、
主要人物の設定含め、コアな部分を視聴者に握らせないまま
ズルズルと話を引っ張っていく構成が、なかなかお上手で。
あらゆる物事が、核心を残して周辺部分だけ埋まっていくので、
意外と途中でドロップアウトできない感じ。

なんだけど。
すごく「コントロールされたシナリオ展開」という印象を受ける反面、
キリキリと物語のテンションをあげていく、
燃え上がる感じが今一歩足りてないのではなかろうかと。
明らかに終盤の加速感が足りない気がするのよね。

マクロスFやギルティクラウンの吉野氏が、シリーズ構成を務めつつ、
自身が直接、各話の脚本の8割がたを手がけている模様。

どうにも評判は芳しくないようですが、なかなか端正な仕上がりの佳作かなと。


●どえらく評判の悪い第1話について

なかなか面白い切り口で世界設定の提示と今後の期待感を織り込んでおり、
むしろ良く出来た第1話と思っている。
スタートダッシュにおいてどれだけ「基本的なもの」を
広く浅くタッチできているだけを、自分は見ちゃったりするので。

基本的なものってのは、たとえば
舞台となる社会の価値観や成熟度であったり、独自設定の枠組であったり、
あるいは作品の通俗性の度合いであったり。そのへんのことで。
2話目以降にガツンと走っちゃっても視聴者を置いてけぼりにしない仕込みが
ちゃんとできているかだけを考えてしまう。

で、悪いクセなのか、それらをけっこう項目ベースで評価してしまう。
いざ絵と声が乗ってアニメーションとなった際に
アニメ好きな人の目にどう映るのだろうとか、あんまり想像できない。
根本的に自分はアニメってものに対する情熱やこだわりが足りないんだろうなと。
ほんと、いろいろ勉強になります。

ていうか、この第1話、アリだと思う人は、
けっこう自分と似たスタンスでアニメに接してる方なのかもしれない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

72.5 18 東京で漫画原作なアニメランキング18位
GTO[ジーティーオー](TVアニメ動画)

1999年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (422)
2800人が棚に入れました
高校時代は親友・龍二と共に「鬼爆」として湘南最強の不良だった鬼塚英吉。
ひょんな事から教師を目指すこととなり、臨時教員として採用される。
様々な問題を抱えるクラスの3年4組の担任となり、生徒との対立や嫌がらせ、その生徒自身が抱えている苦悩、あるいは学校内に発生する困難やトラブルに巻き込まれながらも、自身の持つ人脈・悪運・頭脳・腕力・コネ・行動力等を総動員させ、受難を見事に乗り越えて、生徒達の信頼と人望を得ていく「Great Teacher Onizuka」の破天荒な物語が始まる。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

当時の中学生の気分と教育崩壊を鮮烈に描いた教師モノの名作。

 作画が結構ひどくて笑いました。アニメとしては1999年の本作。ガンダム、マクロス、ナディアとかもそうですけど、深夜以外のアニメって結構ひどいのがたまにあります。人気が出たのか30話以降は比較的安定してきたので、そんな中ではマシなほうなのかもしれません。

 ただ、本作は雅、麗美、朋子という3人の美少女がいい作品なだけに作画が良くないのは作品の良さを半減させています。あと雅の青髪が黒いのもちょっと残念です。

 本作は、いわゆる切れる17歳と言われる1999年に大事件(※下記参照)が起きたことをきっかけに注目された世代です。1982年生まれが問題視されています。1996年の作品で中学生ですから、まさに世紀末の中学生の恐ろしさというテーマが垣間見られます。時代を知るための資料としても貴重です。

 また、14歳が1995年のエヴァで注目された時期でもあり、牧歌的な中学校を舞台とした学園物から離れ(過去は不良はいましたが彼らがやるのは非行。本作はほぼ犯罪になっています)、教師の敵としての中学生というのは今見ても非常にインパクトがあります。ギャグとシリアスを上手くミックスしながら時代を描いた本作原作は教師モノの作品の名作と言えるでしょう。

 菊池と麗美は天才なだけに、かえって型にはまらない鬼塚に傾倒してゆきますが、雅の不気味さは原作では最後まで迫力がありました。テレビ版ではその辺がちょっと甘い気もしますが。

 不良という分かりやすい反社会行為ではなく、優等生の方が裏でひどいことをしているという描き方が当時としては斬新でリアルだったのでしょう。バブルが崩壊して信じられる年功序列のレールが崩壊した時期を感じ取れます。

 また、教育の機能が崩壊したという文脈でも教頭にカリカチュアライズされていますが、彼の家族や学校での立場・振舞は教師=聖人ではなく、サラリーマンであり、保身し、安易で短絡的な結論に飛びつく小人として描かれます。当然、親たちや大人たち全般のネガティブな側面が描かれています。

 こういう時代のアンチテーゼとして、湘南の暴走族出身の鬼塚というある意味アンチヒーローが教育の破壊者として描かれます。この教育現場をぶっこわそうというマインドは原作者の意図がしっかり入っていると思います。既存の教師像を明確に否定…というより教師も人間であり性欲も金銭欲もある、と宣言した本作は、教師モノのアニメ…というよりコミックスとして高く評価できると思います。

 今だと40話以上の本作は全部見るのは辛いかもしれませんが、コミックスは25巻でブックオフ等でもまだ見かけると思います。絵柄も奇麗ですのでそちらの方がお勧めです。若干下品さの度合いが極端ですけど。

 ということで、原作込みでストーリーとキャラを4.5とします。アニメ版はちょっと言葉足らずだったと記憶しています。あとキャラデザが残念。
 ただ、その他の要素は3でいいかな。作画等は古くて見辛いしキャラは安定しません。2.5でもいいですけど、時代を考慮して。



 ※参照 神戸連続児童殺傷事件、秋葉原通り魔事件、西鉄バスジャック事件、岡山金属バット母親殺害事件の犯人がすべて1982年生まれ。1982年の呪いと言われています。キレる17歳、理由なき犯罪、メディア型犯罪も特徴になります。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

こめった さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

鉄拳「こんなGTOは嫌だ。G(学校の)T(トイレで)O(お昼ご飯)」 

物語の内訳(平均計算:.2や.7までは切りさげ、.3~や.8~は切り上げ)
ストーリー:4.5/構成:3.5/世界観:3.0/キャラ:4.0/テーマ性:3.0
平均3.6、よって物語3.5

点数にしてみると、そんなに高得点のアニメではないが、とても楽しめた。物語の内訳を見るとわかる通り、ストーリー自体はそんなに悪くない。最終回の駆け足気味なところはマイナス。

ソーシャルキャピタル(社会関係資本)という言葉があって、簡単に言うと、人と人のつながりを資本と見なそうっていう概念で、パットナムっていう学者によると、「社会的ネットワーク(横のつながり)、信頼、互酬性(簡単に言うと、Win-Winの関係)」っていう意味なんだけど、これが蓄積されていけば、幸福とか健康とか教育とか色んな領域でいい結果をもたらすって言われている。

そんな学術的なことが言いたいわけじゃないけれど、「先生―生徒」みたいな縦の関係では、「信用」はあっても「信頼」は生まれない。鬼塚は生徒たちと対等の立場(横の関係、つながり)になって、生徒に色んな面でプラスな影響を与えていったんじゃないのかな。村井、吉川、神崎、菊池及びその周辺の人たちは間違いなく鬼塚を「信頼」していた。

別に先生、生徒が対等になれって言いたいわけじゃないんだけど、生徒と先生との間に多くのコミュニケーションがあることにこしたことはないし、コミュニケーションが多い生徒ほど成績がよくなる傾向にあるっていうことも実証されているのも確かなことだ。

鬼塚みたいな先生が欲しかったわけじゃない。ただ、先生が先生として生徒に接する時間ではなく、同じ目線で、鬼塚に言わせれば「人として接する」時間がもっとあれば、学校はより楽しいものになるんじゃないかなって視聴してるときにふと思った。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

前作、原作のほうがぜんぜん好き派。

教師ものに新たな息吹を持ち込んだ名作。
毎度キレのいい、くだらないギャグと超暴力的かつ熱い展開で問題を解決していく。原作の修学旅行あたりまでやります。
ゴールデンなので規制でギャグやアクションはぜんぜんダメ・・・。でもいまよりはマシなほう。

個人的に前作純愛組中期、GTOの初期までのテーマであった、
真の『かっこいい漢とは』?ってのがなくなてからきらいになった。
作者もいってたけど世間からの評判のよさ、「教師もの」としての認知度、からあまりアホになれなくなったのもあるし、鬼塚が熱血「一教師」キャラとして完成してしまったのもある。飽きられるし、ネタ切れもある。ワンパになってしまった。

私も愛車ですが、ZⅡ、Z、と呼ばれるケンジ君や七五十、風神雷神、御神苗と数々のキャラクターが愛用してきたバイクですがこの男こそ最も似合ったったヤツ。だった・・・・。昔は・・・。私のあこがれた鬼爆はどこへ・・
黄門さまの印籠のようにかならず最後は愛車に乗って決着をつけるという様式美。
現在のGTOでは乗りもしない・・
バイクにそして川崎に乗れば言いや的な。

ドラマ版でも非常にクレームの多かったバイクは.反町さんが免許が間に合わなかったからみたいで、映画では無事取得 なつかしい・・。
原作はドラマ版とのメタなギャグも面白かったです。
正直いまマガジンでやってるのはまったく面白くない・・思い出クラッシャーですよ・・。

アニメ版はOPが秀逸です。






投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

65.8 19 東京で漫画原作なアニメランキング19位
それが声優!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (537)
2536人が棚に入れました
現役声優・あさのますみの体験に基づいた、声優のリアルな日常を描く人気同人誌をTVアニメ化した作品。新人声優・一之瀬双葉はある日「仏戦士ボサツオン」のアフレコスタジオで萌咲いちごと小花鈴と出会う。

声優・キャラクター
高橋李依、長久友紀、高野麻里佳、生天目仁美、三宅健太、小清水亜美、古木のぞみ、佐倉綾音

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

いろいろと予想外の視点・シチュエーションで楽しめた作品でした!。

>2話まで視聴して。
正直、「SHIROBAKOの二番煎じ的作品なんじゃないの?」って感じに思ってたので
まったく期待せずに観てみたのですが
なかなかどうしてこれが面白いですね^^。

でも、注意点としては
SHIROBAKOでは、がっつりずっと声優さんばかりに焦点をあてるわけではなく
多職種バランスよく描かれていたので、適度に息抜きできる感じで見れたのですが
本作品では声優さんが主役なので、完全にがっつりかぶりつきの描写になってます。

・・正直、ちょっと胃が痛くなるような錯覚もw。
(その業界の常識かもしれないけど、そこまでするのか~!?・・的な)

とはいえ、なかなかコミカルに”できるだけ軽め”に視聴できるよう
随所に配慮されて感じが読み取れます。

主人公達は、基本的にEVAの綾波・アスカ・ミサトさんあたりを意識した
ある意味模倣的なキャラ設定なのかな?。
主人公は綾波っぽい雰囲気もあるけど
個人的には ”長門有希ちゃんの消失での長門”寄りな感じが強いかな?。

某大物声優さんが出てきたり、某実在イケメン声優さんが出てきたり
毎回ビックリ箱みたいな楽しみがありますね。
今後もベテランさんのいいところなんかをどんどん描いていってほしいな。

とりあえず視聴継続確定です!。


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>4話まで視聴して。
3話の途中で若干胃が痛くなりそうになりましたが、何とか持ちこたえましたw。

4話はとても安定して楽しめました。
だんだん主人公達に愛着が湧いてきています。
やっぱ仲が良いのが一番ですよね~。
媚びすぎず、悲観過ぎず、バランスの取り具合がいい感じだと思います。

話の展開としてはとんとん拍子的♪な”陽の面”がメインになってるので
ダークサイドに突き落とされるような現実的?な面がかなり排除されてるので
ある意味安心して視聴させてもらえています。

4話ではSHIROBAKOでは描かれなかったWEB RADIOや歌関係の仕事に触れられていたのが
個人的にとてもよかったです!。

「歌NGの声優さん」ってのも実際にはたくさんいらっしゃるのかもしれませんが
声優さんの歌ってる所から急に惹かれてしまうことが自分にはよくあります。
・・ということで自分にとっては、”声優さんの歌”ってのも、とても大きな要素なのです!。

例としては某作品での戸松さん演じる”サカナちゃん”が歌う”♪モノクローム”は絶品です!!。
・・かといって歌だけが重要なのではなく、例えば自分が大好きな”宮野さん”においては
歌に関しては聴いても自分は全く何とも感じないけれども
”本業の声の演技”には抜群に魅了されてしまう!!・・ってのもあります。

要は”歌”も声優さんの魅力の引き出しの1つってことでしょうか?。
なくても問題ないけど、それがきっかけでドハマリすることもある・・というか。
これは上手下手だけじゃなくって、おそらく視聴者との相性のようなものかもしれません。
”たどたどしいような、でも一生懸命な雰囲気”がグッとくるときもありますよね。

★の評価、少しUPしました!

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>5話まで視聴して。
個人的に堀江さんが”本人”として本編に出演されていて、超感激でした!!。
自分が堀江さんのことを好きになったのはゲーム版のP4での「里中千枝」の演技に魅了されてからで
その後とらドラ!での「みのりん」や、ひぐらしでの「羽入」に出会えて
その後は「堀江さん出演の作品なら観てみようかな~?」と思うまでになりました。
本作で描かれる”素の状態?の堀江さん”がかわいすぎる!!。


>6話まで視聴して。
今回の話でのテーマがすごく良かった!。
こういうケースって、どっちの立場になってもツラいよね><。
仲間であり友達であるけど、同時にライバルになってしまう面もあるわけで
気をつかわれるのも気をつかうのも、なんかイヤな感じというかやるせないというか・・
むなしいというか・・なかなか言葉で表現できない状態になってしまいそうです;;。
こういう時、自分の中での何かが変わるきっかけとなる”第三者”や”その他の何か”
に出会えるとほんと救われると思います。
こういうことを1つ1つ経験して自分自身が大きくなっていくんだろうなって思えました。


>7話まで視聴して。
今回は声優さんの声の仕事のバリエーションが3つも観れて
さらに声優さんの仕事の実情が知れた気分になれました。
SHIROBAKOでは「声優になるまで」が描かれていたのに対し
本作では「声優になってから」が描かれているんだなっていうのを
最近になってやっと改めて実感してきています。
キャッチさせてもらっている方のレビューを読んで初めて知ったのですが
本作品の原作は声優の浅野真澄さんって方だったのですね。
失礼ながら名前を聞いてもピンとこなかったので調べてみたら
「一騎当千」で「孫策伯符」役されてた方じゃないですか!!。
独特の声質で、自分の耳を何度も幸せにしてくれた記憶があります^^。
なるほどー。本作はかなり実体験に基づいたちゃんとした作品だったのですね。
今更ながら再認識させてもらうとともに
ここ数話での自分の満足度から、★の評価もグッと上昇させていただきました。


>8話まで視聴して。
スミマセン><。今回のゲストの方、誰だかわかりませんでした;;。
ナレーターで有名な方のようですね。
出演されているTV番組を見ればおそらく「あー、この人かー」って
思うんだと思いますがまだ未確認です;;。
今回の本編の内容は、自分にとってはとても新鮮なものでした!。
日頃の自分たちの生活の中で
気がつかないほどたくさん「声の仕事」に触れているんだなと気付かされました。
確かに文字とかの情報も良いけど
さらに耳から情報を得られるのってすごく助かるしわかりやすいです。
最近は音声合成技術がどんどん上がってきていて
あらゆる機械から”音声ガイダンス”とかも聞けて、驚かせる機会が増えてきてるんですが
自分は生身の人間の声も好きだし
”ゆっくり”はじめ”vocaloid”とかも含めていろんな合成音声もとても好きです!。
アニメでいうと手書きとCGみたいな関係に近いのかな??。
それぞれの良さを組み合わせて、今後どちらもさらに発展していってほしいです。

----------------------------------------------------------------------------
>9話まで視聴して。
今回もよかった!!。番外編!??・・なんてとんでもない!!。
こっちも十分本編です!!。
ちゃんと過去回との繋がりのある描き方にグッときた。
はっきりとは描写されてなかったけど、6話では
主人公が立ち直るきっかけを作れるようにあの人に頼んでいたんでしょうね^^。
押しつけがましくなくクドくない描写に好感度大でした。
最後の方も、ある程度展開は予想できましたが、それでもなおホロッとさせられました(TдT) 。

あと、今回のゲストさん!!!。
素晴らしい人選です!!!!!!!!!。
ゲストさんの”下の名前”を心の中で叫んでいました~♪^^。
はい。某作品の某キャラと同じ名前ですっ。

----------------------------------------------------------------------------
>13話まで視聴して
10話もまた、自分にとってはまったく想像したこともない視点・シチュエーションでのお話でした。
他の話数でもそうですが、SHIROBAKOと全くカブってない視点で描かれる所が多いので
ホント毎回楽しませてもらいました。
個人的には10話の主人公はサヨちゃんだと感じました(実際は違うんだろうけど)。
何を隠そう13話まで見終えて最終的に一番好きになったキャラはサヨちゃんだったりします^^。

11話、12話でのクライマックス的な盛り上げ方もとてもよかったです。
全体的に見て、1クールの話数ごとの組み立て構成が素晴らしいし、加えてEDの仕掛けも良い♪。

でも自分の評価を一番高めたのは、その後の最後の13話です!!。
ここはSHIROBAKOで描かれたテーマともカブってるのですが
これは職種うんぬん関係なく、どんな職種の人にとっても共通して考えさせられる内容で
とても心に響きました。
これって新人教育の教材に使ってもいいんじゃないか?って思ってしまうほどでした。
(実際に使うことはありえませんが、気持ち的に^^)
新人だけじゃなくって、ダラダラと年数を重ねるだけになってしまった職員にとっても
何かに気付かせてくれるエッセンスがたっぷり入ってたんじゃないかな?。

とにかく、最後まで見終えて、いろんな他作品の結果(転落?)もあって
最終的に自分にとっての今期夏アニメNo.1作品となりました!。

視聴開始前に「SHIROBAKOの二番煎じ的作品なんじゃないの?」なんて思ってしまってスミマセン><。
繰り返し書いてしまいますが、SHIROBAKOでは「声優になるまで」が描かれていたのに対し
本作では「声優になってから」のいろいろあれやこれやが描かれていました。
SHIROBAKOが好きな方には自信をもってオススメします!。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 32
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

また。。良作に出会えた。アニメ(特にりえりー)ファン必修かとw

こ、こんな、良作だったとは!

■作品概略(Wikipediaより)
作者であり声優である浅野真澄が経験または聞いてきた出来事を、ギャグタッチにより再構成させたストーリーで描く、声優業界のあるあるネタを扱った職業ものコメディー。

声優さんと、その世界には興味を持っておりまして・・・
声優さん動画とか、SHIROBAKOやガーリッシュナンバーも観てはいますが、その実態はけっこう謎でした。

さらに・・
こ、この声は・・・
高橋李依さんじゃねーですかw

■キャラ/キャスト
著名声優さんも本人役で出てるしw
~{netabare}
野沢雅子 :似てるしw
神谷浩史 :え・・若くねw
田村ゆかり:似てるとは言い難い。。
銀河万丈 :似てるw
堀江由衣 :キター!って・・
 オーラがねえーw
 普段はこんな感じなんですかw
 ライブまで。破格の扱いだからいいかもw
釘宮理恵 :似てるかもw
 ダブルりえってことかな。
小山力也 :似てますねw
 ジャック・バウワーはハマリ役ですねぇ
 ゲームでもお世話になりましたっけ・・
 スネークーー!w
真地勇志 :似てるw
 ナレーションも大変なんですね。
日高のり子:似てるw
白石涼子 :似てるかも・・てかかわいい
 ARIA、無限の住人、咲-Saki-、
 けっこう観てるのありました。
{/netabare}~

主要キャラ
~{netabare}
一ノ瀬 双葉:高橋李依
 地味めなメガネキャラ。
 りえりーに関しては下の方に記載。
萌咲 いちご:長久友紀
 ツインテール元気キャラ。
 がっきゅさん出演で観た作品は・・
 はじめてのギャル(八女ゆかな)、
 エガオノダイカ(リリィ)。
 声優さんってやっぱ層が厚い。。
小花 鈴:高野麻里佳
 ロリ系美少女キャラ。
 まりんかさんかわええ・・
 ファンになりそうw
 えーと、観た作品は・・
 リゼロ(ペトラ)、
 イセスマ(ユミナ)、
 SAOガンゲイル(シャーリー)、
 アズレン(初春、ピュリファイアー)、
 かぐや様(こずえ)。
 いい役きてる。
紺野 あおい:古木のぞみ
 キャラはマネージャ。
 でももちろん古木さんは声優なワケで。
 この役を演じるのも複雑な気持ちだったのでは。
 つまり演じる喜びとメイン3人への羨望が・・
 考えすぎかな。
 さて古木さんの出演で観たのは・・
 七つの大罪、SHOW BY ROCK!!、シドニア、
 ユーフォ、グリムガルなんかも。
 けっこう出てますね。
サヨちゃん:佐倉綾音
 鈴の幼なじみ
 あやねるも色々やってますね。
鈴のお母さん:佐藤聡美
 シュガ美さん!気付かなかったw

さて・・高橋李依さんですが、本作きっかけで「りえりー」の呼称がついたらしいですね。知らなんだ。
りえりーのこの頃の主要作品は・・
2014年
 SHIROBAKO(内田茜、藤明日香、
 森しのぶ、佐久間ひろみ、生徒 他)
2015年
 それが声優!(一ノ瀬双葉)、
 がっこうぐらし!(直樹美紀)
2016年
 このすば(めぐみん)、
 Re:ゼロ(エミリア)、
 プリキュア!(朝日奈みらい/キュアミラクル)
 この三作品、堀江さんと共演してますねw

りえり~のこの3年間・・
SHIROBAKOでどんな想いだったか。
そして翌年の本作で色んなビッグ声優さんと共演し、ユニットまで組んで、どんな想いだったか・・想像に固くない。
これも、本人の才能と努力あっての賜物でしょう。
演技を観て(聴いて)いて、けしてラッキーで得た成功とは思えません。
がんばりが伝わってくる。上手い。声もいい。かわいいw
{/netabare}~

ヘタな演技とウマい演技の使い分け。
この作品のcvも難しかったかと。。

そしてEDが毎回楽しいw
こういうデフォルメキャラ、愛嬌があって好きですw

■エピソード
お、おもろいw
しかもリアリティーがあって興味深い。
しっかりジーンとするところなんかもある。
~{netabare}
マスコットキャラが解説・・たしかSHIROBAKOもそんなのがあったかと。
現場で一人ひとりに挨拶・・メンドーな業界ですねw
 オーディション受ける人たちの名前貼り出してたのは自分の知識と違っててちょっと意外。まあ色んなケースがあるということかな。
ヒロイン・・cv効果か、とても応援したくなる。
 トントン拍子感はあるけど、そこはしゃーないかな。サクセスストーリーは観てる方も胸が躍る・・
cv担当していたキャラが別な声優さんに・・特にドラマCDやゲームからのアニメ化ではあり得ますね。厳しい現実です。
番レギュ・・勉強になる。
所属事務所の査定・・TVで観たドキュメンタリーで知ってましたがこれも厳しいですね。。
{/netabare}~

「声優名鑑2020」の掲載人数は男女合わせて1,502名とのこと。
(2000年初期の370名と比較するとなんと4倍強)
自分が名前を認識している声優さんは数十名に過ぎないし、声優業だけで食って行くのは相当厳しそうですね・・

しかしこういうアニメをリアルタイムで視聴できない地域の、なんと悔しい事か。
Webラジオが聞けないし。
(けいおん!みたいに今でもWebから聴けるならまだいいんですが)
LIVEも参加出来ないし・・

 原作:同人Web漫画!?
 制作:GONZO
  ストパン1期など好きな作品が多いです。
  7SEEDSは2期での汚名挽回を期待します。
 キャラデザ:佐々木政勝
  咲-Saki-なんかもやってますね。
 放送:2015年夏(全13話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

■余談
同系統の作品(視聴済)を制作順に並べてみました。
 2014年秋 SHIROBAKO
 2015年夏 それが声優
 2016年冬 ガーリッシュナンバー
やはり・・SHIROBAKOの影響は受けていそう。
ガーリッシュナンバーも多分これの影響を受けてるんだろうなぁ・・

にしても、りえりーがユニットの一員でしかもリーダーとは知りませんでした・・
まりんかの笑顔やダンス、がっきょの元気・・応援したいと感じたキャラのcv達が楽しそうに笑顔でライブする姿を観るのは、とても嬉しく、胸が熱くなってくるのを感じます・・(ちょろさ全開w)

なお、リアルなイヤホンズの成功物語はyoutubeでみれます。
OPの「すもももももももものうち」が誰の声かも分かりますw

▼インストアLIVE
2015年6~9月
劇中の初LIVEみたいw
{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=iC65Vwd9yHs&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=20
▲{/netabare}

▼アニサマ野外LIVE
2015年8月29~30日(さいたまスーパーアリーナのけやき広場)
終盤のMCは泣ける(T_T)
{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=8eMj5h8cRts&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=9&t=2s
▲{/netabare}

▼1stワンマンLIVE
2015年10月11日(原宿アストロホール)
これも終盤が泣ける(ToT)
{netabare}全編)
https://www.youtube.com/watch?v=2-FKAjK3jfI&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=10&t=45s
後編)
https://www.youtube.com/watch?v=ASpYmBS62Lw&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=23
{/netabare}

そしてdアニメストアではしっかりLIVEが視聴できます。
なかなかイイですww

▼イヤホンズ vs Aice5ライブ・・
2015年11月25日(NHKホール)
伝説の声優ユニットAice5とイヤホンズの2組による姉妹対決!

Aice5:浅野真澄/木村まどか/堀江由衣/神田朱未/たかはし智秋
 存在を知りませんでしたが堀江さん(リーダー)含む伝説の声優ユニットらしいですね。8年ぶりライブとのこと。
 そればかりか、「それが声優」の原作者である浅野真澄さんまでいます。
~{netabare}
そういうことか、ならば原作や本編での堀江さんの扱いにも合点がいきますw
それと、Aice智秋さんが足にギプスをはめていました・・
本作の第11~12話を思い出します・・
▲{/netabare}

▼イヤホンズ一周年記念LIVE・・
2016年6月18日(ラフォーレミュージアム原宿)
りえりーブレイク後かな。
~{netabare}
りえりーの立ち位置があまり変わってないのが気になりましたが・・LIVE最後のMCで、どうやら怪我か何かがあったみたい・・
で、ググってみたら左膝の“腸脛靭帯炎”ですか・・頑張りすぎたかな。
この記事が6月13日。LIVEが6月18日・・日数も少ない・・アニメのエピソードが再現されたみたいになってしまい、驚いたし、さぞ悔しかっただろうと想像してしまいました。
でもラストの1曲は元気に飛び跳ねてて安心しました ^^
てか!!ちょっと・・お祓いした方がええんちゃうw
▲{/netabare}

▼イヤホンズ二周年記念LIVE・・
2017年6月18日(東京キネマ倶楽部)
パフォーマンスもこなれた感がありますね・・・
てか!これ、すごくイイ!
~{netabare}
生バンド演奏になり、ステージに華があると同時に狭くもなり、あまり動き回る必要がなくなりましたw
てかステージ上が楽しそう。バンドマン(特にドラマー)がめっちゃ楽しそうでうらやましい・・
一周年LIVEで観れなかったりえりーの全力パフォーマンスも観られて感激。

曲もソロを入れたことで、休憩や曲間の時間も取りやすくなり楽曲中心のLIVEになりました。盛り上がりもイイ。
▲{/netabare}

楽曲も演出もパフォーマンスも超好みでしたwww
本格的なロックコンサートっぽいし。
特にまりんかさん、かわいいし、かっけーw
歌も踊りも表情も全てカンペキです ><
これは必見レベルですわw

あ、一応LIVEは評価外にしてますので。。

■結論
本作は、声優さんの世界をさらに知り、声優さんの想いを多少なりとも共有することができたり、疑似体験的な気分になれたり、そしてそして・・超ゴキゲンなユニット「イヤホンズ」を知ることができて、とても貴重な作品となりました。
原作者さん、GONZOさん、制作関係者の方々、dアニメストアさん、そして・・レビューしてくれたキャッチさん・・感謝です ^^

そして・・ライブも良かったです。
dアニメが視聴できない方はyoutube公式もありますのでチラッとみてやってください ^^

参考:https://www.youtube.com/watch?v=eVIVnZtOQVk
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

石川頼経 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「声優」に資格や定義はないのです。

作品のレビューではなくてすいません。
単なる声優に関する考察というか単なるただの豆知識披露かもしれませんが、失礼します。私はこういうのが好きなので。

某所からの引用ですが

>声優グランプリが発行している声優名鑑によりますと、2017年12月現在で1249名の声優さんが登録されており、これが現在声優さんという職業でプロと認識されている人数に近いと考えてよいかもしれません。

>以前浪川大輔さんがTV番組(ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!)で声優を目指している人は約30万人、声優は1万人、声優だけで食べていける人は300人程度と言ってます。

と書いてあります。
参考 ttps://www.声優になるには・声優になりたい.com/houhou/ninzu

また、検索してみると、ある会社では「我が社の声優登録数は二万名」と書いてあります。
参考 ttps://voi-p.com/order/

また、あるサイトには全ての声優は自称だと書いてあります。
参考 ttp://musicbunker.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

要するに声優というものには資格も定義もない。
医師や弁護士と違って「声優免許証」とか「声優認定証」「声優資格証」というものは存在しません。
「詩人」とか「作家」とか「俳人」と同じで誰もが「私は声優」と名乗りさえすれば「声優」なんです。
そういう意味で良く業界で罵り文句に使われる「自称声優」という言い方は正しくはないと思います。

また、声優は純粋にアニメの声の収録だけで、食べている声優はほとんどいません。
何でも主演クラスでも一回のアフレコ出演料は五万円程度で、毎回出ても月20万円程度の収入です。
声優はほとんどはイベントに出演したり、歌を歌ったり、洋画の吹き替え、CDを出したり、ナレーターをしたり、ゲーム(特にエロゲ)、グラビアなどの撮影、時には写真集まで出して稼ぎます。
そのため「ルックス」という要素はこんにちでは必然に近く、昔のような「声や演技は素晴らしいがルックスはちょっと・・・」という、失礼ながら例を出すと、林原さんや、かないみかさんや皆口裕子さんのような声優は今はほとんどいません。
「声優のアイドル化を憂う」とかよく言いますが、それは声優が生活していくのに必須なので仕方ないでしょう。

ちなみに声優はトップクラスの声優の年収でも年収数千万円程度。
一流半くらいでやっと、サラリーマン程度の年収と言われています。
二流以下の声優はアニメーターも同然の収入、いや仕事を取るのが不安定なので、ある意味それ以下で、彼らはバイトなどの兼業をして食べています。
そして、勿論、ほとんどもしくは全く仕事のない「声優」もたくさん居て、声優登録を行ってます。
そんな彼らはモブ役だろうと一回でもアニメ出たりしたら、「2005年 〇〇〇〇(女生徒役)」とか大袈裟に経歴に書いたりしてます。

そして中には一流半くらいの声優になっても仕事量の不安定さから会社勤めしながら声優をしている人もいます。
バトルスピリッツブレイブの主演などで有名な大浦冬華さんはかなり遅い時期まで看護師を続けながら声優をしていたそうです。
また有名な事件として「白石冬子事件」というのがあります。
Vガンダムのマーベット役などで当時、結構売れていた白石冬子という声優さんが突然、引退した事件ですが、
その理由は憶測を呼びましたが、早い話し「収入が少なく生活していけないから」だというのが理由だそうです。
何でもアニメのオークションには少数の役をめぐって50人以上の声優が詰めかけるそうで、モブの仕事も貰えず、手ぶらで帰る声優の方がずっと多いそうです。
それに関しても交通費も弁当代も全て自腹です。

「厳しい世界」どころがほとんどごく一部の売れっ子声優以外は職業として成立していないというのが現状です。

追加 そう言えば藤田咲さんも相当、遅い時期までファミレスのバイトをやめなかったそうです。
初音ミクの収録料は五万円でそれ以上は貰ってないそうです。

追加2 ヤフー知恵袋で28歳女性の質問で「フリーターで親から就職しろと盛んに言われています。それで声優になりたいのですがどうでしょうか?」
という内容の質問がありました。
そしたら、その質問に対する回答が俊逸でした・・・
「あなたは声優になるという事を企業にでも就職する事だとでも思っているのか?」と・・・
声優になっても固定給なんてないですし。仕事は自分でオーディションに参加するなどして狭き門をくぐり抜けて取らなくてはならない。
一年で何本もアニメに出ていたように声優も突然、仕事が取れなくなったりして「ある日から突然、仕事がなくなった」とぶっくさ言ってる声優も居たりする。
名前だけでもウリになるような超一流声優ならオファーという形で向こうから仕事がやってくる事がありますが無名声優にはそんな事がある筈がないわけです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

61.0 20 東京で漫画原作なアニメランキング20位
レーカン!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (482)
2393人が棚に入れました
――わたし、視(み)えるんです。
誰もいない放課後の教室。黄昏時の元殺人事件現場。
ないはずの視線が気になる夜のお風呂場。
漆黒の艶髪をなびかせて。そう、霊的スポットにいつもいる。
気になるあの子は霊感少女――
霊感が強く常に幽霊に囲まれている主人公・『天海響』が様々な幽霊と交流しつつ、
クラスメートと仲良くなっていく『ほのぼのと感動』そして『怖くない』ホラーアニメ。

声優・キャラクター
木戸衣吹、伊藤美来、飯田里穂、M・A・O、山崎エリイ、山谷祥生、川原慶久、くじら、内田彩、井澤美香子、松井恵理子、木野双葉、羽多野渉、皆口裕子
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハートフルな幽霊ファンタジー+日常系。地味さや粗もあるけど、かなり好きです

芳文社の4コマ漫画原作の日常系+幽霊ファンタジー。
清楚なお嬢様系の霊感少女と、彼女の霊感知りつつも楽しく傍にいてくれる友達、そして愉快な幽霊たちが、和気あいあいと過ごしていく。
全般にほのぼのした呑気な雰囲気と、少しハートフルなエピソードが持ち味。
(賑やかしの男子一人居るが)基本的に芳文社のガールミーツガール系。
地味な作風ではあるが、とても優しい作品です。

キャラ萌えやコメディー面での地味さ、ノリの古さ故か、イマイチ不人気な不遇作。
エンタメ的に見ると仕方がない面もありますが、決してク○アニメではない!
2015年春アニメの中でも地味に好きでした。(地味だけど…)

{netabare}『物語』
まず見所は、霊感持ちの天然不思議系お嬢様な天海響(あまみ・ひびき)と、幽霊ニガテなツンデレ井上成美(井上さん)との、ガールミーツガール。
井上さんが怖がりながらも響と仲良くなっていく過程に、若干の百合萌えあり。
2話にしてハートフル路線の、ちょっとイイ話が来るので、ここで幽霊否定派の井上さんの心境の変化も見所。
怖がりつつも響ラブな井上さんの百合萌えオイシイです♪
…仲良し女子グループに一人だけ男子居ますが、ラブコメ要素は皆無。
完全に賑やかし要員であり、山田騒ぐ→女子に制裁される流れが一種のお約束になっている感じ。

他の級友たちも気の良い仲間たちで、ごく自然に響の霊感体質にまつわるトラブルや、幽霊たちと交流していく。
この自然さが本作の持ち味で、人間と幽霊(死者)の境界が曖昧な世界観で、少し優しくハートフルな雰囲気が良いです。
コメディー面では、幽霊が日常的に学園生活にまざる事でのシュールな状況が面白い。
ギャグも文字通りの意味で「命」を張った幽霊ギャグは笑えましたw

中盤以降、かなりハートフル路線に。
コギャル霊と、彼女の母親…との絆を響が繋いでいく話は、親子の愛情を感じさせて良かった。
8話がベタだがかなり泣かせてくれる。
※「あの花」彷彿とさせる感動エピソードでした。1話完結の感動話としては完璧です。
8話ではアホの山田見直しました。
…2話の井上さんとおばあちゃんなど、全編を通して

「生者と死者を問わず、大切な人(家族)との絆」

を優しいタッチで描いた良エピソード多し。
本作はファンタジーであり、現実ではあり得ないけれど、(あったらいいな)と思えるステキなお話です。
感動一辺倒ではなく、基本は呑気なコメディーなのも良い。
代返侍とかコギャル霊とかが喧しく日常に絡んで来たら…ちっとも寂しくは無いですね。

終盤の展開は唐突感ありますが、響がいかに愛されているのか、親と子の絆を見せてくれました。
これまでの個別エピソード(井上さんと亡き祖母の思い出の卵焼き、幸せになった先生、コギャル霊など)が、しっかりと結実していく全体構成も上手いです。
ラスト手前で最終回でもおかしくない感動系、更に+1話で楽しい日常続きます的な締めも文句無し。
素直に温かい気持ちになれる、ステキな霊感ファンタジーでした。


個人的に大好きな作品だったのですが、ここからいくつか難点も。
コメディーはややノリが古い面があり、序盤はまだ友人たちのキャラ分からない事もあり、悪い意味でグダグダ感が否めない。
ここら辺は4コマ原作アニメとしての構成が若干上手くなかったのかな?
ギャグは「命」以外では特に笑える部分が乏しい。
井上さんの幽霊怖がりと山田が制裁される二大ネタを、お約束のノリとして楽しめるか否か…?
山田が邪魔?
ガールミーツガール系の中で、彼がウザかった。
(8話で彼の存在意義見直しましたが)
…個人的には、これらも致命的では無かったのですが、前半地味過ぎて切られる恐れはあると思った。
逆に後半は素晴らしい。幽霊含めキャラ増えてくる中盤以降、尻上がりに面白くなります。
ラスト手前の説明不足も全然気にならないです。


『作画』
響ちゃんのキャラデザがかなり好み。清楚系お嬢様かわいい。
井上さんのツンデレな表情など、キャラデザ面では非常に好きです。
気になるのは、目を髪で隠しつつも透けて見せる表現。
正直若干の違和感あり(古いタイプの表現か?)
構図の取り方や場面転換の演出面でも難あり、特に前半コメディー面でのテンポに影響した模様。
…とはいえ、個人的には、特に致命的とは思わんです。
響ちゃん可愛いじゃん。井上さんかわいいじゃん。花子さんかわいいじゃん。

『声優』
木戸ちゃんこと木戸衣吹さんが清楚系天然お嬢様を好演。
良いじゃないですか!木戸ちゃんのお嬢様系アリですな♪
伊藤美来さんのベタで些か不器用なツンデレも中々。
演技の上手さはともかく…ベタだけど可愛いから良いじゃないですか!
※私の中では伊藤美来さんすっかり「ろこどるのなにゃこちゃんの人」で定着してしまってますw
ろこどるではゆかりさんに百合萌えされ、本作では響ちゃんに百合ツンデレ…

皆口裕子さんと井上喜久子さんの、娘を想う母親役も非常に良かったです。
エロ猫のくじらさん、見事にくじらさんでしたw
代返侍の川原慶久さんの好演も光った。

『音楽』
OP「カラフルストーリー」は明るく楽しげ、ED「ケサランパサラン」含めて本作雰囲気に合ってます。
後半の感動系の余韻を、良い意味で壊してくれる。

『キャラ』
響ちゃん、清楚で天然なお嬢様で可愛い。奥ゆかしく、慈愛に溢れ、友達にも霊にも好かれる、良い子です。
萌え的にはありがちなキャラに見えるが、その掛け値無しの優しさは天使!

井上さんはベタで古典的すぎるツンデレであったが、対象が百合というのが芳文社4コマらしい。
井上さんはガチ。
霊感持ちに百合萌えなのに幽霊には滅法弱いギャップも萌える。
やはり非常に思いやりのある優しい子なのも好印象。

幽霊たちが個性派揃いで、またゲストも印象的でキャラ層は厚い。
代返侍とコギャル霊はユニークかつ良いキャラでした。
花子さんメリーさんかわいい。
地縛霊が(姿は見えないか)イケメンだったり。

アホの山田は存在が邪魔だったのではないか?
とも思えたが、8話で値千金の心憎い気配りを見せた事で、評価急上昇しました。
本作のコメディーにおいて欠かせない存在ですし。

他友人たちは前半キャラが薄めなのが難。
メシアさんやスマホ心霊写真の子はそこそこキャラ立ってましたが…
最後まで視聴するとどのキャラにも愛着湧きますが、4コマの萌えアニメとしては、華のあるスター性のある萌えキャラが不在かもしれない。
…個人的には、響ちゃん×井上さんで十分満足ですけれど。


『追記』非常に好みの作品です。
個人的に、数値以上に贔屓したくなる好きなアニメです。
微妙な部分も含めて、本作の空気感が愛おしい。
あにこれでも他でも評価伸びない理由が何となく分かってしまうのは、我ながらアニメに慣れ過ぎてしまっている…
初心に返って、こういうアニメを絶賛してみたいなぁ…。

『追記2』ハロー!!きんいろモザイクが手強すぎた…
他レビュアーさんも何人かご指摘されてますが、同時期に同輩の芳文社のエース「きんモザ2期」とカチ合ってしまった。
個人的にはレーカンにも良さがあると思いますけど…
きんモザとレーカン両方好きなんじゃ^~!{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

最終話まで視聴済。採点内にて感想を少し追記。総評も少し。

原作未読。
雑誌の表紙でアニメ化を知りました。

採点について-----
●物語●
{netabare}
ギャグ・コメディパートとシリアスパートと、
バランスの良い配分だと思います。
振り幅的な面でのバランスになりますか。
大笑いはさせないけど、ドン底に落とされることもない。

それでいて
何処か「泣かせてやろう」という意図の見える展開も。
まぁ見事に思惑通りになって、泣いていたわけですがw

同時期の『きんモザ2期』とは真逆で、
季節の移り変わりの早いことw
12話で1年半・・・。
{/netabare}
●声優●
{netabare}
正直この項目は評価し辛い。
メイン5人(山田込みで6人でも可)のキャストさんの演技そのものを、
他で聴き馴染んでいない面もあるとは思いますが・・・。
例えば・・・6話での「コギャル霊の母親」と比べると、
やはり『慣れ』『演技』『声質』などで差を感じてしまいます。
本当にすみません、偉そうなこと書いてしまって・・・。
{/netabare}
●キャラ●
{netabare}
メインの5人も悪くないのですが、
『猫』やら『代返侍』やら『コギャル霊』やら、
霊やお化けの方がキャラクターの濃いのが多いように感じるw

ツンデレの井上さんは輝いてると思いますw
{/netabare}
●作画●
{netabare}
12話通して安定していたと思います。
大荒れすることもなく。
1話がやたら綺麗だった印象はありますが、
見直してみても不満なところは無いです。

人物より背景や物の方が凝ってる印象があります。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
OPもEDも悪くないのですが、どちらかで(敢えて書くならEDかな)
ノリやテンションの抑えた曲が欲しかったかな?と。
意外と泣かせにくるお話が多いようなので、
EDは静かな曲でもマッチしていたような気がします。
あとは・・・「両方とも同じユニット」というのも無理矢理感が。
番組用のユニットなら仕方がないですが・・・。
{/netabare}
●総評●
{netabare}
ここ数年はきらら系以外の4コマ誌を購入していなかったので、
完全にノーマークからの視聴になりました。
強いて言うなれば「4コマ原作だから観てみるか~」くらいの動機。

だからなのか、存外に楽しんで観ていられたように思います。
飛びぬけた何かを持っている作品では無かったとも思います。
素人さんにオススメできる点を挙げるように言われても、
正直できるか怪しいですね。
それでも、何かがあったのだとは思っています。
ガッツリ霊感物でも無く。
霊は出てきても怖い部分はほとんど無い。
どちらかといえば、ゆったりまったりほんわか。
そして随所に散りばめられた「泣かせる」ポイント。

途中からキャラが増える度に、
足があるか確認しながら視聴するという
変な習慣ができましたw
{/netabare}


6話まで視聴後-----
{netabare}
敢えてネタバレタグを使う内容で無いのですが。
書きたいことは「採点」内に記せたと思います。

「声優」「音楽」の二項目は厳しめに書いてますが、
総じてはかなり楽しめてるのが正直なところです。
溜めることもせずに、毎週キチンと消化してます。

『きんモザ2期』が同じクールでなければ、
日常枠として評価が高めになっているのでしょうが・・・
相対的に低くなってしまうのが勿体無い。
掲載誌面は違えど、何故に競合させたのか・・・。
{/netabare}
3話まで視聴後-----
{netabare}
4コマ原作としては、今のところ可も無く不可も無く。
どちらかといえば良い印象ですが・・・。

この比較に意味は無いのかもしれませんが、
対抗馬(きんモザ2期)が強力すぎる。
扱う題材も作風も絵柄も掲載されてる雑誌も
全く違いますが・・・。
そういう意味で勿体無いといいますか。
同じ出版社だし、時期ずらせなかったのか?と思えてなりません。

1話、3話で予想外にホロリとさせられました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

次々に起こる心霊現象・・・でも、あったかいんです^^

この作品の原作は未読ですが、原作は月刊誌の4コマ漫画みたいですね^^
この作品の事前情報は黒髪ロングの女子高生が登場することと、主人公を演じるのが木戸衣吹さん、という事くらいでしたが、キャラデザも好みだったので視聴を決定した作品です。

この物語の主人公は、他校から転校してきた天海 響ちゃん。黒髪ロングな美人さんで清楚で物腰が穏やか・・・まるで、どこぞのお嬢様のようです。
そんな彼女ですが、生まれつき強い霊感の持ち主なので頻繁に霊が見えるそうです^^
この作品では、霊感の強い女の子と彼女を取り巻く友達との日常を描いたモノになっています。

私は霊感が全く無いので、霊を見たことはありません。
もし、見えたら・・・きっと怖いと感じると思います。
考えてみると人間の視覚に反応しないモノって他にもあるんですよね。
力や電気は見えないし、紫外線や赤外線だって直接見ることはできません。
でも、これらが怖いか・・・と問われると、誤った使用方法や過度な摂取は危険を伴いますが、怖いという感覚はありません。
だから、霊は見えないから怖いのではなく、思念を持った存在でその思念を伝達する手段が無いから恐怖を感じるのだと思います。

なので、響ちゃんの傍にいたら間違いなくクラスメイトの井上 成美ちゃんと同じ言動を取っていると思います^^;
でも、もしその霊と意志の疎通ができて、霊の願いを叶えてあげられるなら・・・全ての霊が怖い存在とはならないのでしょう・・・
響ちゃんの仲良しクラスメイトは、これまで未知の世界だった霊との接触を体験しつつ・・・物語が動いていきます。

霊の中には、悪意を持つ霊もいるようですが、全ての霊がそうではありません。
物理現象に介入できないから人間に代わりをお願いしたかったり、生きている間に伝えられなかった一言を伝えたかったり・・・元は同じ人間だったと考えると霊たちの要求する気持ちも分かるような気がします。
自分のお墓を直してもらったり、食べ物を分けて貰った事に恩を感じ、響を守護する代返侍・・・
母に謝りたい・・・そんな気持ちで成仏できずにいるコギャル霊など、基本的に気持ちの温かい霊が殆どなので、安心して見る事ができます。

むしろ、本来であれば輪廻転生の輪に身を投じるべきところで、その流れに逆らいこの世に留まり続ける・・・という事は本来進むべきレールから外れているので、霊にとって大変な事なのかもしれません。
それでも留まり続けるって・・・意志の強さの成せる業? それとも優しさ?

だからかな・・・この作品を見ていると心が温かくなるんですよね^^
こういうココロがホッコリする作品も良いものです^^

物語の終盤・・・響きちゃんは願ってしまいます・・・
どうしても会いたかったから・・・
触れた記憶が欲しかったから・・・
これまでずっと我慢してきたから・・・
彼女の想いは届くのでしょうか・・・気になる方は是非本編をご覧下さい^^

オープニングテーマ「カラフルストーリー」
エンディングテーマ「ケサランパサラン」
どちらの曲もevery♥ing!さんが歌っています。

1クール13話の作品でした。心がホッコリ温かくなる作品が多く、きんモザとはまた違った癒しを与えて貰った作品でした。
そして物語は普通に・・・何の前触れも無く終わったように思いましたが、続編があるのでしょうか^^?
4コマ漫画だからストックに時間がかかるのかもしれませんが、もし次期があるなら是非視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

74.9 21 東京で漫画原作なアニメランキング21位
ラーメン大好き小泉さん(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (569)
2287人が棚に入れました
今日もどこかで、彼女はラーメンを食べているー
クールで無口な美人女子高生の小泉さんは毎日おいしいラーメンを求めて食べ歩く生粋の“ラーメン通”だった。
小泉さんはラーメン以外のことには興味がなく他人と馴れ合わない。ただひたすら求め続けるのは“ラーメン”のみ!
ラーメンあるところに小泉さんあり!ひたすらストイックにラーメンを食べ続けるその姿は見る人すべてを魅了する。
ガツンと本格派ラーメングラフィティ、いざ着丼!

声優・キャラクター
竹達彩奈、佐倉綾音、鬼頭明里、原由実、中村悠一、植田佳奈、豊崎愛生
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

LaLaLa♪ ラーメン大好き剣道部(さん)w

[文量→小盛り・内容→各話感想系(てか食レポ)w]

【総括】
レビュタイ通り、私は無類のラーメン好きです。最後の晩餐はラーメンが良いと公言していますし(笑)だから、かなり楽しめました。が、本来はショートアニメの方が良さそうな作風でしたね。

日常系ラーメンアニメ。まあ、唯一無二の作品として、アニメ(ラーメン)好きなら見る価値はあるかと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
てゆーか若い方は、「ラーメン大好き小池さん」を知らないんじゃないかな? なんて心配をしたり(笑)

これは各話感想が中心なので、そちらに!
{/netabare}

【~ラーメンアレンジレシピ作ってみた~】
テレビとかで紹介するモノを、実際に作った時に追記をしようかと思います。

《ジョブチューン 超超超簡単な大人の塩レモンラーメン ★★★》
{netabare}
先日放送の、第3回アレンジラーメン大会で優勝したレシピ。らぁ麺杉本発案。

①無糖レモンサワー500mlを2分沸騰させ、アルコールを飛ばす。

②サッポロ一番塩ラーメン(1袋)とあさりの水煮缶を汁ごと入れて、3分煮る。

③粉末スープと付属のゴマ、シーチキン(油ごと)を入れる。

以上。簡単ではあるが、1から材料を揃えると、1人前500円程度と、そこまで安くはない。

味は、レモンサワーの酸味と苦味が味に深みをつけ、アサリとカツオの魚介系の旨味がガツンとくる、結構濃厚で、食べごたえのあるラーメン。上手いは上手いし、500円なら、そんじょそこらのラーメン屋よりは上。

ただ、レシピ通り作ると、やや塩味が強い。使うあさり水煮缶やシーチキン缶の種類にもよるが。

個人的には、水煮缶は小さいものか、半分くらいの量にするか、単純に、水とレモン汁で作っても、安くて良いと思った。よって、評価は★3。作って後悔はないが、もう次は作らないかな? という感じ。興味があれば作ってみても良いかなというレベルでした。
{/netabare}


【各話感想(ラーメンレビューw)】
{netabare}
1話目
タイトルだけで、二郎だと分かるよねw 二郎は、7~8回食べたかな(私は池袋の二郎中心)。 あんまり好きじゃない(7,8回も食べといて笑) 二郎って、最初の三口は世界で一番旨い。しかし、中盤になると、う~むとなってきて、終盤は、二郎に来たことを後悔する(笑) でも、2、3ヶ月くらいすると、な~んか食べたくなる。んで、また後悔するw いや、肉ダブル野菜マシはキツイって、よく完食したな(笑) 二郎は、ある意味戦いだよね(笑)

熊本ラーメンといえば、桂花はたまに行ったな。マー油使えば、学食の安いラーメンでもそこそこ旨くなるよね。

天一は、あんまり行かないんだよな~。2、3回くらいかな? でも、京都に一人旅した時に、本店には行った(笑) 最初は京都で「鴨蕎麦」「鰊蕎麦」「茶蕎麦」なんか食べてたけど、コッテリが恋しくなってw

2話目
蒙古かいw 池袋西口店は何度か行ったな。入り口入ってすぐにポケットティッシュが100個くらい積まれてて、最初は何かと思っていたけど、食べて納得。口やら汗やら拭くのに1つ使うんだよねw 北極、1度だけ完食したな。自分は、「味噌タンメン(ちょい辛)」に「プチ麻婆丼」を食べてた、軟弱者です(笑)だって、蒙古のラーメン、ジャリジャリするんだもんw 普通に、味噌タンメンがピリ辛で一番旨いと思うんだけどw

お? 小泉さん、岩手来てくれたの? アザっす♪ レアチーズキムチ納豆、、、柳屋さんかな? まあ、旨いよ。でも、正直、「ラーメン」の旨さとしては、東京の名店の足元にも及んでない。試しに、カップラーメン(味噌か醤油が良いけど、豚骨でも、最悪塩でも良いです)に、納豆とキムチとチーズ入れてみて下さい。そんな味です。いや、勿論店だからカップラよりは旨いしバランスもとってるけど、やっぱり強すぎるからね、発酵トリオが。岩手は推したいけど、ラーメンではウソをつけないな、、、。岩手に来たら普通に、冷麺かじゃじゃ麺を食って下さい(汗)。

パイナップルラーメン。食べたことないけど、多分、不味くない。昔、行きつけだったラーメン屋が、(つけ麺の)隠し味に使ってるって言ってたし。酸味と甘味は、ラーメンと相性良いし。

3話目
ハワイのマックって、そうなってるんかい(笑) 一蘭ね。1回しか行ったことないな。湯気通しを分かっているとは、流石、小泉さんw

最近のインスタントラーメンは、凄いよね。アレンジ楽しいし。今までのラーメンで一番旨そうかもw 音楽の感じは、「孤高のグルメ」を意識してるのかな?

4話目
たいめいけん は1回行ったけど、普通にオムライス食ったな。ラーメンコーナーがあるのも知らんかった。

一風堂ね。自分は赤だな~。世界進出してるんだよね。まあ、ベーシックだしね。個人的には、もっとコッテリが好き。

カップラーメン、レベル高いよね。多少高いヤツなら、ヘタな店より旨いことあるし。まあ、女子高生二人でコンビニでラーメン食ってたら目立つよね。


5話目
トマトラーメン、この店かはわからないけど、昔、東京駅のラーメンストリートで1回食べた記憶が。イマイチだったなw

ミドリムシラーメンは、知らんかったw

無敵屋、池袋を根城とする者にとっては身近な存在。確かに、旨い。しかし、正直「行列ほど旨くない」と、勇気をもって言いたい。歩いて数分の範囲に、あまり並ばずに食べられる、光麺池袋本店、麺屋武蔵二天さんをオススメする。10分程度歩いていいなら、BASSOドリルマン、俺の空池袋店なども良い。無敵屋のすぐ近くに「ばんから」もあって、味的にはまあまあだが、すぐに濃厚系を食べられるし。池袋のラーメン店は、学生時代にガチで全部食ったからな(笑)


6話目
新宿の凪さんですね。ここは有名店だし、行ったことある。クオリティは高かったけど、極煮干し系はあまり好みじゃないんだよね。朝ラーは、私もしますよ。冷やしラーメンって、山形に行った時に食べたけど、正直微妙でした(その店が不味かっただけかもしれないけど)。冷やすという性質上、油が固まって気持ち悪くなるから、どうしてもアッサリ目になる。んで、私はコッテリが好きだから好みじゃない。だったら普通に、冷やし中華とか冷麺、なんなら素麺とか蕎麦の方が旨いと思うんだよね。

ラーメン博物館は楽しいよね♪ 志那そばや は、池袋に店があった時に行った。「まずまず旨いけど、面白くない味」ってのが感想です。素人が普通に作った味のバランスなんですが、単純に最高級のものばかり使ってるから旨く感じるって感じ。まあ、二度目食べたいとは思わなかったかな。

7話目
純粋な日常系としては、やはり面白くないw 浅草シリーズ。食べたことあるのは与ろゐ屋だけかな。シンプルに旨かったな~。

ただ、青森には住んでいた時期もあるので、青森ラーメンには詳しいっす。今回紹介してたのは、現地では津軽ラーメンと呼ばれていて、青森県の西側で食べられているものですね(油使わないやつ)。本当に、蕎麦の汁にラーメン入れたみたいですよw 他にも青森県のご当地ラーメンといえば、「味噌カレー牛乳ラーメン」と「極(ごく)煮干しラーメン」なんかがありますね。「味噌カレー牛乳ラーメン」は、なかなかカオスだけど美味しいよ。試しに、インスタントで良いから、味噌ラーメンにカレー粉と温かい牛乳とバター入れてみて下さい。最近はチーズも入れたりしますw 「極煮干し」は、今は青森では一番メジャーですね。煮干しが滅茶苦茶濃くて、やや苦味やえぐみを感じるレベルですが、それが旨さに繋がるよう、下処理を丁寧にしてるんですよね。私はあまり好きではないのですが。

8話目
袋ラーメンの店、昔にぷっすまかなんかで観たかな? 袋ラーメン、ほぼ知らない(汗) 普通にサッポロ一番とかを豆乳で作ったりはするけど。小泉さんの香りってw

家系は結構好き。吉村家も行ったし、当然、六角家にも行った。ご飯にホウレン草乗っけてノリで巻いて食うと旨いよね。私もそれやります。ラーメンのノリはダシの味変を楽しむんだよ。ラーメンは基本的に、具を動かさず、ノリの周り、チャーシューの周り、ネギの周り、それぞれのスープを楽しむんだよ。私は大抵、1回目は普通に。2回目は濃いめ多目硬めです。まこと家は旨かったな~。


9話目
山でラーメン。経験なしw どちらかといえば、うどんが食いたくなるな。

秋葉の野郎ラーメンは有名店だし、行ったことあります。まあまあだけど、2度行こうとは思わなかったな。二郎の方が旨い。ナンバー86は知らんかった(笑)

背油チャッチャ系は大好きです。ホープ軒も当然いきました。アニメのは国立競技場のとこの? 私は大塚に行くことが多かったかな。野方ホープも行ったし、無鉄砲も行ったな。この中だと、野方ホープが一番旨かった印象。

10話目
あんまりこういう、イロモノ系はいかないな。コワイコワイコワイ(笑)

回転寿司のラーメン、最近レベル高いらしいね。回転寿司自体にあまり行かないからな(普通の寿司屋はよく行くけど)。

神楽坂飯店には行ったことないな。ギャル曽根さん並みに食うな(笑)


11話目
神座さんは、池袋東口店に1回行った。大阪の人気店という触れ込みだったのですが、ちょいがっかりしましたね。不味くはないけど、私はもっとコッテリが好きだし。確かに、すき焼きの後にスープで割ってラーメン入れた感じ。白菜は、もっとシャキシャキが好き。まあ、本店の味は知らないけど。

丈六? 大阪のラーメン屋さん? 大阪、行ったことないしな~。どの店も知らない(汗) 鳥白湯は好きだけどね。まあでも、大都市大阪のラーメンが不味いわけないよね♪ あれ? ラーメンのサイドメニューじゃなく、たこ焼き食うの? 意外。

12話目
名古屋は一回だけ、剣道の大会で行ったな。前泊して、2泊3日で。大抵、どこに行ってもラーメンを食べる剣道部も、流石に名古屋ではラーメンを食わなかったなw 食いたい名古屋飯が多過ぎて(笑)

台湾ラーメンは、東京で食ったな。味仙さん。上手かったけど、ラーメンという感じは薄かったな。でも、辛かった。

さて、ラーメンレビューの〆としては、やはり、「俺のNo.1ラーメン店」を挙げなければならないだろう。。。

これは、正直、ツライ作業。No.1にしたい店が30店舗くらいある。。。

東京で初めて食ったラーメン、「光麺 池袋本店」の衝撃は、今でも忘れられない。「俺の空」はリスペクトしている。「BASSOドリルマン」の油そば超ウマイ。「巣鴨の 蔦」は、流石にミシュランだった。とんこつなら「無鉄砲 中野店」だろうか。

本当に迷うけど、一番「感動した」という観点なら、東十条にある「麺処 ほん田」。ここのつけ麺に感動した。麺は極太で、始めは 「ん?」と思ったが、食べて納得。濃厚なつけ汁をつけると、最初ははバーンとつけ汁の香りが立つけど、噛んでいるうちに、麺の小麦の香りとまざり、絶妙な味を醸し出す。そして、ちょうど噛み終わるタイミングで、つけ汁は気配を消し、最後は小麦粉の豊かな香りだけが鼻から抜ける。

私はここでつけ麺を食った時、初めて、「綿密な計算」を感じて。なんか、どのくらいで客が食い終わるかとか、どう楽しむとか、ちゃんと計算しているんだと感じた。私が、ラーメンにハマるきっかけになった店です。

ということで、私のNo.1ラーメン店は、「東十条 麺処 ほん田」です。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 51
ネタバレ

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

小泉さんのおかげでラーメン屋に行く頻度が増えました…

ただでさえ体重気にしてるのに……

……じゃなくて、実写ドラマ化もした人気漫画が原作です。木曜飯テロ枠その1ですねw
ちなみに私がこの作品を知ったのは、よく行く近所のバーミヤンのテーブルに「バーミヤンが漫画で紹介されました!」って貼り紙が貼ってあったのがきっかけだったりしますw

基本的には美少女JKの小泉さんがラーメンを食べるだけの話なのですが、それだけに視聴者を飽きさせない工夫が見事でした
ラーメンに合わせた話作りもそうですが、相方(?)の悠と、いかにもJKな美沙と潤の使い分けが良かったですね
特に一話通じて悠が登場しなかった9話からの、続く10話のギャップは凄まじいものがありましたwww
Abemaの最速放送だと前回→最新回と2話連続放送なので、その落差がより際立ったんですよねw

ラーメンの紹介も丁寧で、かつ薀蓄や美味しく食べるポイントなどもしっかり抑えていて好印象でした
特に印象的なのが、小泉さんが他人に「それ美味しいの?」と聞かれた時に必ず言う「私は好きです」という言葉です
作中登場する尖ったラーメンの数々は、人によって好き嫌いが分かれて当然
それを分かった上で「美味しいよ!」「絶対食べてみて!」と言わず「私は好きです」と言える小泉さんに(作者に)、確かなラーメン愛を感じました
あと、つけ麺や汁無し麺に逸れず、ラーメンだけで完走したのも評価したいですね

メイン4人のキャスティングには実は結構こだわりがあって、恐らくオーディションじゃなく指名だったんでしょうね
小泉さん役は声優界の食いしん坊代表・竹達彩奈、悠役は百合が大好きで花澤香菜について語り出すとかなりヤバイあやねる、美沙役はラーメン屋でバイトするほどのラーメン好きの鬼頭明里、そして潤役は声優界きってのラーメン好きとして有名な原由実
食いしん坊やラーメン好きが演技に活かされていたのかはちょっと分かりませんが、あやねるの悠は演技なのか素なのか分からなくて、毎回笑わされましたw
『ゆるキャン』のレビューで「なでしこの『リンちゃ~~~ん!』は何度聞いても幸せな気持ちになれる」と書きましたが、悠の「小泉さあああん!」は何度聞いても笑ってしまいますw
あと麺をすする音、あれどう録ってるんでしょうか
『うまるちゃん』では田中あいみが実際にカップ麺を食べてましたけど、この作品で毎回麺を食べてたら声優の負担が半端ないでしょうし…w

酷い歌詞(褒め言葉)なのにいい歌なOP、EDも好きです
インスタントorカップラーメンのCMパロディと、テレビの変遷を描いたEDも素晴らしかったですね
余談ですが、放送前は「ドラマ同様にOPかEDのどっちかはあの曲のカバーになる」と予想…いや、確信していたんですが、違いましたw


明るく楽しく丁寧で、多種多様なラーメンのように飽きさせない作りで、毎回飯テロされていました
タイトルのとおり、小泉さんのおかげでラーメンの魅力を再確認し、ラーメンの消費量が増えてしまいました……
ダイエットアニメはよ……



~以下、ラーメン好きとしての余談~
実は私、あにこれに来る随分前はアニメじゃなくラーメンのレビューサイトにいたほどのラーメン好きですw
というわけでこの作品に出てきたラーメンについていくつか語っていきます
※アニメ本編にも触れてますが、ほぼ自分語りです
{netabare}
・一杯目「ヤサイマシニンニクカラメ」
言わずと知れた「ラーメン二郎」。このアニメを見て数年ぶりに池袋店に行きましたw
不意打ちを食らった悠がちゃんと完食したのはかなり好印象でした
私は「ヤサイマシカラメニンニク少なめ」でいつも頼んでます。ニンニクあんまり好きじゃなくて
ただ私は、二郎を食べることに全く苦痛を感じないタイプです。最初から最後まで美味しく完食します
ちなみに私の青春だった高田馬場店は私の卒業と時を同じくして閉店し、現在は花屋になっていたり…
その後早稲田通りにできた用心棒にもよく行ったんですが…そこも潰れたんですよね
ジャンクガレッジも潰れちゃいましたし、早稲田~馬場はJ系に厳しい

・一杯目「こってり」
こちらも言わずと知れた「天下一品」。そしてこちらもアニメを見て2年ぶりくらいに食べましたw
サイドメニュー含めてカロリーと味の暴力ですよねw
大学時代たまり場だった友人の家の近くにあったので、私にとって天一は大学時代を思い出す一杯です

・二杯目「北極」
こちらも有名な「蒙古タンメン中本」。放送期間中、EDを歌っている西沢幸奏とコラボしていましたねw
私は辛いのが苦手なので、いつも味噌タンメン野菜増しを頼みます
蒙古タンメンくらいなら完食できるんですけど、翌日の腹と肛門が……

・三杯目「味集中カウンター」
こちらも有名店「一蘭」ですね。ここを選ぶ小泉さんが非情すぎて笑いましたw
味は王道を征く豚骨ラーメンで美味しいと思いますが、福岡県民的には値段が…(後述)

・四杯目「ようしょくてん」
たいめいけんにラーメンがあるのは知っていましたが、あんな裏口みたいな所があったんですね!
オムライスしか食べたことないけどw
ボルシチとコールスローの味と安さは衝撃的でしたね~

・四杯目「赤or白」
「一蘭」と双璧をなす豚骨ラーメンの有名店「一風堂」ですね。
ちゃんとモヤシに触れていたのは素晴らしいですね!モヤシあってこその一風堂です!
ただ一風堂はぶっちゃけそこまで美味しいとは思わないんですよね…そして一風堂も値段がネックで…
福岡のラーメンって400円~600円+替え玉100~150円あたりが相場なので、普通の福岡県民は一蘭や一風堂をはじめ、博多の駅ビルに入ってるような700円超のラーメン屋に入るのは躊躇しちゃうんですよね~

・五杯目「行列」
池袋の「無敵家」!懐かしいな~、行列に引かれて大学入ったばかりの頃よく行きました!
でも無敵家は確かに美味しいんですが、あれだけ並んで食べるほどかと言われるとまた微妙でして…w
池袋には他にもっと美味しい店があると気付いてしまったので、もう何年も行ってないですね~

・七杯目「全国」
「与ろゐ屋」と「伊藤」はラーメン狂時代に行きました!
どっちも浅草らしい、シンプルに出汁と醤油で勝負する素晴らしい味でした
ちなみに放送当時「与ろゐ屋じゃん!」ってツイートしたら、与ろゐ屋の公式アカウントにファボられましたw

・八杯目「家系」
家系は男の味ですよね!男回にしたのほんと分かってるな~!
まあ普段出ないキャラな分、この回だけちょっと台詞回しが下手だったけど…
家系は大好きなんですが、恥ずかしながら吉村家はまだ行ったことがないんですよね~
球界を代表するラーメン通・阪神メッセンジャーが最も愛する吉村家…いつか行ってみたいです

・九杯目「背脂」
同じ背脂でも燕三条系ラーメンは好きなんですが、背脂チャッチャ系はあんまり好きじゃないんですよね…
この回にも出てきた無鉄砲なんかは、一緒に行った友達は絶賛でしたが私は無理でした

・十二杯目「名古屋」
台湾ラーメンは微妙ですが、台湾まぜそばは大好きです!
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

今は無きTVチャンピオン「ラーメン王選手権」を想う。(登場ラーメン店視聴メモを追加)

第2話までを視聴済みで、これを書いています。有名タイトルである原作マンガですが、未読です。
(→ その後、原作コミックスは既刊分を読みました!)

ある意味「美麗な女子高生の好物がラーメン」という出オチで終わってしまっているという見方もありますが、小泉さんのラーメンを食べる姿勢、態度はたぶんラーメン好きな人のそれであろうと思いますので、好感度は高いです。

ところで二十年以上前から十数年前までの間、テレビ東京系の番組で『TVチャンピオン』という雑学や特技などを決められたテーマで出場者が競う番組がありました。

この番組は現在も特番として放送される『元祖!大食い王決定戦』のご先祖様なのですが、そのTVチャンピオンの競技のひとつとしてラーメン店に関する知識を競うという「ラーメン王選手権」というのがありました。

私自身はラーメンは嗜む程度ですが、過去にこの番組は好きで観ていたので、小泉さんが語るラーメンについての蘊蓄は頷けるところも多々あって面白いです。ちなみに私も小泉さん同様、基本的にラーメンは独りで食べることが多いです。

ということで個人的には小泉さんのように熱心にラーメンを食べまくることはありませんが「ラーメン図鑑」的な興味は引き続き持っているので、おそらく視聴し続けると思います。

あ、「出前一丁」とかは凄くわかりやすいですが、ED主題歌での背景アニメのいろいろなインスタントラーメンやカップラーメンのTV CMのパロディは面白いですね。

ちなみにキャラクターのビジュアル的には、小泉さんよりは大澤悠(おおさわ ゆう)の方が好みです。見方によっては、ただの小泉さんストーカーですけどね…。

おまけ: ところで私の好きな「太陽のトマト麺」はパスタの亜種という見方もできるとは思いますが、小泉さん的に「ラーメン」にカテゴライズされるのでしょうか?(ちなみにこの店の初心者に私がお勧めするのは「太陽のチーズラーメン」Bセット(セット提供がなければ「太陽のチーズラーメン」+「らぁリゾ」)
→ 軽くググってみたところ、原作コミック4巻で取り上げられているようですね。

以上、「どこがアニメのレビューやねん」ということで失礼いたしました。

== [登場ラーメン店視聴メモ] ==
一杯目: 春木屋、ラーメン二郎、天下一品
二杯目: 蒙古タンメン中本、パパパパパイン
三杯目: (ハワイの)マクドナルド、天下一品(喜連瓜破店)、一蘭
四杯目: たいめいけん、一風堂
五杯目: トロケの台所、太陽のトマト麺、山手ラーメン本郷安庵、麺創房無敵家
六杯目: すごい煮干しラーメン凪、ミスタードーナツ、麺ダイニングととこ、支那そばや+無垢ツヴァイテ+YUJI RAMEN(新横浜ラーメン博物館)
七杯目: 浅草名代らーめん与ろゐ屋、自家製麺伊藤、中華そばつし馬、佐賀ラーメン美登里、博多らーめんいのうえ、らーめん弁慶
八杯目: ラーメン甲子園居酒屋さくら、吉村家
九杯目: 野郎ラーメン、ホープ軒
十杯目: 楽食拉麺 菊や(閉店)、スシロー、神楽坂飯店
十一杯目: どうとんぼり神座(かむくら)、麺屋丈六、ぼっこ志、龍棋信RIZE、ラーメンstyle JUNK STORY、麺のようじ、カドヤ食堂、世界一暇なラーメン屋
十二杯目: スガキヤ、味仙(みせん)、藤一番(ふじいちばん)、春木屋

※店舗名はあったりなかったりしますが、気にしないでください…。

※原作を読みました。4巻で出てきた店舗は新宿ミロードにある「太陽のトマト麺 NEXT」っぽいですね。ちなみに「らぁリゾ」(ふりかけのかかったライス:
シメに使う)にはちびリゾ(小ライス)もありますよ。 (2018.1.20追記)

2018.1.25追記:
次回予告からすると「太陽のトマト麺」くるのか!?

2018.2.2追記:
第5話: 来ましたね太陽のトマト麺。店舗は新宿MYLORDにある「太陽のトマト麺NEXT」ですね。小泉さんのチョイスもこの店では鉄板メニューの「太陽のチーズラーメン+らぁリゾ」でした!

2018.2.9追記:
第6話: 小泉さんの言葉の通り、関西で「冷麺」といえばいわゆる「冷やし中華」のことですね。そして小泉さんは浴衣姿で夏のイベント開催中のラー博へ…。

2018.2.16追記:
第7話: 原作エピソードに心当たりがないのでアニメオリジナル回でしょうか。作中では季節は夏のようです。サブタイトルは『全国』ですが、小泉さんは日本中のラーメンをいかにして食べ歩くのか…(笑)?

そして悠は安定のストーカーぶりですね。そして美登里はたぶんもうお店はやっていない…。

2018.2.25追記:
第8話: ご当地ローカルな全国のインスタントラーメンをお店で作ってくれる居酒屋さくらと、家系ラーメン総本山の吉村家。家系だと私は職場の近所にある武蔵家の支店をよく利用していますが、けっこう長いことやっていたトッピングのタイムサービスが無くなった代わりにライスが無料になりました。

2018.3.2追記:
第9話: マルタイ棒ラーメン。そこにラーメンがあるから食べるのだ。小泉さんがガスコンロで野外クッキング。お餅も入れてましたね。

豚野郎ラーメンと背脂チャッチャ系は、個人的にはほぼ見てるだけ…(笑)。

2018.3.12追記:
第10話: 北千住にあった、おかしなメニューばかりの菊やはもうありません。小泉さんとの会話が悠の脳内で、すべて都合よく改竄されている…。

このえぴーソードの後でのアイキャッチでのジングルが、普段とは違う変調されたアレンジバージョン(イ短調?)になっていましたね!

ちなみに私は回転寿司屋で麺類を頼んだことはありません。

2018.3.16追記:
第11話: 悠のラーメン再現力がヤバい(笑)。そして大阪ラーメン食べ歩きがヤバい。新キャラで、原作で潤(委員長)と並んで私が好きな悠の従姉である絢音(あやね)さん登場!

2018.3.23追記:
第12話: エピソード「名古屋」は原作コミック2巻に収録。悠ちゃん、小泉さんとの初メールがそれで良いのか(笑)!?

2018.12.21追記:
新宿ミロードの「太陽のトマト麺 NEXT」の業態が「太陽のトマト麺 with チーズ」に変わっていました。ちなみに竹下通りのお店も12/15から「太陽のトマト麺 with チーズ」の業態で営業するらしいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 84

74.7 22 東京で漫画原作なアニメランキング22位
炎炎ノ消防隊(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (500)
2240人が棚に入れました
全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焔ビト"となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象"。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命。とある理由から“悪魔"と呼ばれる、新入隊員の少年・森羅 日下部(シンラ クサカベ)は、“ヒーロー"を目指し、仲間たちと共に、“?ビト"との戦いの日々に身を投じる!!

声優・キャラクター
梶原岳人、小林裕介、中井和哉、鈴村健一、上條沙恵子、M・A・O、楠大典、興津和幸、日野聡、関智一、悠木碧、小西克幸、Lynn、河西健吾、宮野真守、前野智昭、津田健次郎、阪口大助
ネタバレ

RUSHIKA꙳★* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

『この世にヒーローがいねぇから!!俺がヒーローになるって言ってんだよ!!』

ヒーローか悪魔か !!

人が突如燃え出し、怪物“焔ビト"となって、
破壊の限りを尽くす“人体発火現象"。
炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、
現象の謎を解明し、人類を救うことが使命。
とある理由から“悪魔"と呼ばれる
新入隊員・森羅 日下部は、
“ヒーロー"を目指し、仲間たちと共に、
戦いの日々に身を投じる!!

原作__大久保篤 少年週刊マガジン


とにかく、筋肉かっこいい。
あとキャラが魅力的。
服装も消防服のデザインが
青の蛍光色が光って綺麗。
ヒロインたちも髪型や性格、
一人一人異なり、全員が好き!
茉希ちゃんの髪型かわええし、
アイリスはシスターの服が似合う!
あと、紅丸!戦いのとき銀時みたいに
片袖だけ脱いでるのセクシーすぎる。
若の筋肉触りたい。
{netabare} 14話の最後、オーバーヒートで森羅にお姫様抱っこされてるの見て
惚れた。(一応、腐ってませんよw)
ババアの死に光りうめぇとか
素直に言えないとこもかわいいから!
何なんもう →テンション爆上げ
{/netabare}

☆主な登場人物☆
森羅 日下部(CV梶原岳人)
アーサー・ボイル(CV小林裕介)
樽 桜備 大隊長(CV中井和哉)
武久 火縄 中隊長(CV鈴村健一)
茉希 尾瀬(CV上條沙恵子)
アイリス(CVM・A・O)
新門紅丸(CV宮野真守)

☆音楽☆
OP : Mrs. GREEN APPLE 「インフェルノ」
ED : 須田景凪 「veil」

15話~
OP : coldrain 「MAYDAY」
(feat. Ryo from Crystal Lake)
ED : Lenny code fiction 「脳内」

OPもEDもかっこよく心地よい。
特にMrs. GREEN APPLE、かっこいい。
知名度も高くなる。歌詞もイントロも魅力的。



映画館のように耳に重低音が響く。
すごい音量です。
面白いと感じても深く心に響く感銘を
受けるものではないです。
少年漫画らしく、熱血、戦闘、正義という
テーマが主です。(笑いも)
気づいたら応援してしまうような
真っ直ぐなキャラクター達です。
年齢層は若い人かな。。
あ、でも、15話あたりから
物語の本題にせまってきて
面白いのでそこからは誰もが楽しめると思う。
少年漫画が好きで、新しい世界観を
堪能したい方にお勧めです。


たぶんきっと原作に忠実だからだと思うけど
首にある横の線気になる。。
ので、作画は4.0にしました。
{netabare}
あ、レビュー関係ないけど
関智一さん、クズだけどかっこいい!!
どうしようもないクズも似合うよ♡(褒め言葉)
鈴村健一さん、沖田総悟もはまり役だったけど
茶髪役もいい!!夫婦共演おめでとう!
てかな、中井和哉さんと組むと、
土方と沖田の再来で感動するわ 泣
宮野真守さん、一瞬マモさんって
分からないくらい声が別人で
プロ根性感じた(震)
14話の鬼退治、主人公 紅丸だと思ったよ…
酒入ると愉快王とかめっちゃ可愛いじゃん
{/netabare}



『兄の 意地』は神回だった。
そこまでに向けての終盤の8話くらいが
良かった。
最初は優しい少年向けの正義ものかぁ
って感じで見てたけど
弟のために何度も立ち上がる姿は
鈍い涙腺にもきた。
ちょっと最初の数話が、
どんな展開を見せるのかっていう
物語の方向性が消防隊の説明が多く、
見えなくて、入り込めなかった
そんな欠点も多分、誌面で読むと
世界観や設定の説明が
丁寧だという印象になり、
楽しめる作品なんだろうな。。
てか、最初の数話見たとき、
我の中ではここまで評価上がるとは
思わんかったぞ
ちょっと感動しちまったじゃないか。
{netabare}
最終回は結局お母さんが、鬼になってたから何やねん、ここからじゃんけと思ったけど、弟の心が戻りそうな兆しが見えたから良しとしよう。
{/netabare}
それにしても 森羅 万 象って
センスありすぎw
あとさりげなく、キャラクターの苗字と名前が全員逆で呼ばれるのがなぜかきになる。

あとさ、何といっても、消防士と宗教組み合わせたのがすごい。
近代宗教の捉え方で描かれていて
宗教という偶像にすがるのではなく
人の為の宗教という考え方。
あくまで宗教は人の成仏のため。
だけど、特殊消防隊という組織自体が
太陽皇という宗教に基づいて出来ている
ため、そこがどうストーリーに影響してくるのか見所だ。
{netabare} 桜備大隊長がドクター に言ったように伝道者と太陽皇の違いが
人を殺すか人のためか なのか
それとも伝道者の目的は他にあるのか
2期が楽しみ。1期では匂わせぶりなことを語っていたので気になる〜 {netabare}

にしても、梶原岳人さん、
ブラッククローバーのアスタ役から
またまた異例の抜擢。
個人的に嫌いではないけど、
声の表情のレパートリーが
まだまだ少ないと感じてしまう。
Googleでも 炎炎ノ消防隊 声優 下手
が検索キーワードに出てきてしまっていて気の毒だが、定評のある主役声優にした方が無難だった。場面に合わない底抜けの明るい声がたまに聞こえて気になった。口の形が変わったキャラなだけに不気味さが少し足りなく少年ぽい青臭さが響く。2期では気にならないといいなぁ。
新門紅丸が出てくると真守さんの声の色彩に引き込まれて存在感が薄れてしまう。森羅、頑張って‼︎‼︎



週刊少年マガジンに載ってるくらいだし、奥深く設定が練り込まれてる予感がする。2クールで放送したことによりいいところでラストを迎えた。
2期に期待。

ラーモス!!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人体発火現象「焔(ほむら)ビト」による脅威から一般市民を守り、人体発火現象の原因と解決策を究明する「特殊消防隊」の物語…

この作品の原作は未読ですが、碧ちゃん、M・A・Oさん、Lynnさんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
週刊少年マガジンで連載しているのもポイントでしたけれど…


全人類は怯えていた―――。

何の変哲もない人が突如燃え出し、炎を操る怪物“焰ビト”となって、
破壊の限りを尽くす“人体発火現象”。
炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命!
とある理由から“悪魔”と呼ばれる、新入隊員の少年・シンラは、
“ヒーロー”を目指し、仲間たちと共に、“焰ビト”との戦いの日々に身を投じる!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

本作品が決して悪い訳じゃありません。
ですが、7月18日に発生した「京都アニメーション放火殺人事件」があまりにも凄惨な事件だったからでしょう。
7月20日に放送予定であった第3話の放送を見送り、当初の編集・演出を一部変更しての放送となりました。
私はこの作品の作り手の皆さまの英断だったと思います。

原作者はソウルイーターを執筆した大久保篤さん
アニメーション制作は、ジョジョの奇妙な冒険シリーズや、はたらく細胞を手掛けたdavid production
惹かれる組み合わせだと思います。
原作1巻の腰帯には、「ソウルイーター」の登場人物であるマカ、ソウルのイラストも描かれているんだそうです。
ソウルイーターは、2008年~2009年にかけて全51話で放送された作品です。
この作品も「ソウルイーター」同様、腰を据えて制作される作品になると嬉しいです。

そういえば、「ソウルイーター」には「ソウルイーターノット」という外伝がありましたよね。
3人の女の子が活躍するお話でしたが、その中の1人「多々音 めめ」のCVも碧ちゃんでしたっけ。
こういう繋がりに気付けると嬉しかったりするんですよね…^^

すっかり脱線してしまいました^^;

まず、物語の設定が独特です。
突然人間が燃え出す人体発火現象…通称「焔(ほむら)ビト」
「自身の体から発火した者は瞬く間に全身が炎に包まれ、自我を失い命が尽きるまで周囲を焼きつくす」という設定をどうしたら考え出せるんでしょう…
そして更に苦しさを助長するのが、「自我を失う」のには個人差があるということです。
自我を失ったらもう誰も止めることはできません。
その人に待つのは「特殊消防隊」による安らかな死だけです。

でも自我を失うまでは、ちゃんと人としての理性を保ち続けるんです。
全身が炎に包まれているんです。いつパニックを起こしてもおかしくありません。
寧ろ炎に包まれた瞬間にパニックに陥るのが当たり前かも…
当たり前ですが、物凄く熱いし苦しいと思うんです。
でも、自分が動けば炎があちこちに燃え移って周りに…家族に迷惑をかけてしまう。
だから微動だにせず「特殊消防隊」の到着を待つんです。
その先にあるのが安らかな死だけだと知っていても…

だからこんな悲しい連鎖は絶対に止めなきゃいけない…
そのためにも早く原因を究明しなきゃいけない…
そのはずなのに、物語がきな臭い方向に逸れていくんです。

特殊消防隊には全部で8つの部隊が存在し、それぞれの管轄を持っています。
主人公の森羅 日下部が入隊した第8特殊消防隊は、新設されたばかりですが焔ビトの秘密について追うことを目的とした全うな組織です。

第1特殊消防隊は、聖陽教会を母体とし特殊消防隊の中でもエリートと称される部隊。
第2特殊消防隊は、東京皇国軍直属の特殊消防隊。
第3特殊消防隊は、特殊消防隊の装備の開発を担っている灰島重工をバックに持つ消防隊。
第4特殊消防隊は、消防庁が管轄する特殊消防隊。
第5特殊消防隊は、第3同様に灰島重工をバックに持つ特殊消防隊。
第6特殊消防隊は、特殊消防隊で唯一の医療部隊。
第7特殊消防隊は、元々は自警団『浅草火消し』で、浅草地区を管轄する特殊消防隊。

この様に、特殊消防隊は生まれも背景も異なっているんです。
当然中には大人の事情を山ほど抱えている部隊だって存在するでしょうし…
あまり多くは言えませんが、特殊消防隊だからといって所期の目的を愚直に遂行しているとは限らないということです。
この辺りは、物語の進展に伴って明らかになっていきます。

今ハッキリしているのは、森羅が本懐を遂げるためには強さが足りないということ…
それは個人としても然り、組織としても然りです。
それに、これまでは各消防隊が独自に活動を行ってきましたが、どうやらそんな事を言っている場合じゃなくなってきた…ということです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Mrs. GREEN APPLEさんの「インフェルノ」と、coldrainさんの「MAYDAY feat. Ryo from Crystal Lake」
エンディングテーマは、須田景凪さんの「veil」と、Lenny code fictionさんの「脳内」
前半クールの楽曲はオープニング、エンディングともに秀逸です。
特にオープニングアニメとの融合は格好良くて心が震えました。
エンディングのアイリスも魅力的ですけどね。
後半クールはエンディングが印象に残っています。

2クール全24話の物語でした。
そして嬉しいのが続編となる「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」の放送が2020年夏に予定されていることです。
やっぱり腰を据えて作って貰える作品だったんだと思うと、喜びもひとしおです。
物語はだいぶ盛り上がってきています。
この熱を切らさず続編に繋いでいきたいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

次シリーズへ持ち越し

7話までの感想{netabare}
原作どっちが先か知らないけど“ブラッククローバー”に凄く似てるような?
ちょいと調べたところ連載開始時期は大体同じ?
主人公の声が一緒だからってことじゃなく…別に珍しい話じゃないので被るのはありがちなんだろうけど、スタッフ狙って声優同じにしたんじゃないだろうなァ?
ブラクロでは主人公がはみ出し者の集まる黒の暴牛団に入った辺りの序盤「今後は国や他の騎士団の不正を暴く方向に行くのかな?」と予想したことはあって、まぁ実際はそっちの方向へは行かなかったけど、アイデアの根幹・出発点は同じにして別の展開に進んだパラレル作品みたいな、そんな感覚を覚える。
け、決して主人公の声が同じだからってことではない(二回目)。
あれだ、ワンピースに対するフェアリーテイルみたいな感じ、あくまで偶然の類似で責める意図は無い。
とはいえ、シスターに一途で周囲からは(筋肉)バカ呼ばわりされてる魔法騎士のアスタ(梶原岳人)が、こっちではシスターを姫に見立てて騎士王を自称するアーサーをバカ呼ばわりしてるのは、なーんか「ふふっ」と来ちゃいますけどね。

それにしてもこっちは展開はええw
第五がアヤシイと睨んで「じゃあ勘付かれない様に証拠集めするのかな?」と思ったらあからさまに敵対するわ殴り込みするわ。
そもそも主人公は新人なのに即戦力すぎるわ。
1話でチームワークが大事と言ってたのに単独で解決しちゃうわ、6話で「中隊長のシゴキに比べればこんな攻撃大したこと無い」と言うが肝心のキツいシゴキとやらのシーンが無いわ。
あくまで話数の少ない深夜アニメとして話を詰め詰めにした結果(ついでにリアルのあの事件の影響)だろうと好意的に見てるけど、やっぱブラクロと比べると…早い早いw
そして7話でようやくインターバル入ったって感じかな?
前回の第五へのカチコミを大ゴトにしないためのアリバイ作りで食事会&次にアヤシイと睨んだ第一連中の紹介。
ふう、やっとひと息つけた感じ。
ブラクロは間延びが果てしないけど、こっちの詰め詰めもなかなか目まぐるしい。{/netabare}

8話感想{netabare}
ドラゴンボールでビーデルがボコボコにされる回を原作で事前に知ってて、3倍じゃなくて標準でビデオ録画待機してアニメ放送に臨んだ人って結構居るんじゃない?
(その回作画大して良くなくてスゲーガッカリしたってオチ付き)
そんな懐かしい記憶を呼び起こす展開だったけど、自分は炎炎の原作知らんが展開早くて「え、この回でもうそれやるの?」ってことにはなってない?大丈夫?
いやぁ~、犯人探しはもっと話数かけると思ってたので「まさかアイツが犯人だったなんて!」ではなく、展開早くてビックリです。
しっかし空飛べるのはアドバンテージでっかいよなぁ。{/netabare}

最終回までの感想(これだけ読めばいいかも){netabare}
別にパクリだなんだいう訳ではなく、なにか“ブラッククローバー”(以下ブラクロ)とリンクしてるような気がしてならないこの作品。
主人公の声がブラクロの主人公と一緒だったり、その役ドコロがブラクロではシスターに惚れてる騎士志望(本編では騎士になったが)の筋肉馬鹿だったのが、こっちではシスターに惚れてる?騎士志望のキャラをバカ呼ばわりしてたり、な~んか関連というか因縁めいたのおを感じてしまって…。
深なる部分に悪魔的なナニカを飼ってそうなところとか…これはよくあるネタなのでわざわざあげつらう程でもない?

で、内容だけど…結局これ、「他の部隊が敵か味方か探りを入れて、敵の正体分かりましたー」ってだけで…あれ?敵そのものは全然やっつけてなくない?
「やっつける」なんていう子供っぽい表現を敢えてしてるけど、清濁噛み締めるビターな話って訳でもあるまい。
内容的には所詮少年誌で、それにしてはエンタメ性がなーんか一歩足りない感じ。
ってか敵がニヤついた奴らばっかり、やっつけられないにしろせめて冷や汗かかせたりぐぬぬくらいはさせてくれないとホント消化不良、炎扱ってるクセに。
作画は頑張ってるんです、だけどイマイチスカっとしない、高笑いのベルクカッツェを捕り逃すガッチャマンを最後まで見せられたみたい。
…。
ま、まぁいいや、次のシリーズで吠え面かかせたりやっつけてくれるんでしょう。
思い切りブツ切りだったり続きはOVAでだったり、あまつさえ打ち切りなんて作品が同期にあったせいかそこら辺は寛容。
だけど次シリーズへの引きが、ホムラビトになった母を人間に戻すとか言い出して…あれ?これもつい最近似た話を見たぞ?
何だっけー何だっけーと必死に思い出したら“アサシンズプライド”だwあっちもランカンスロープを人間に戻すとか言って話を締めてたっけ。
これもよくあるネタとはいえ「原作が続いてて、アニメはひとまずの決着はつけつつも話の引きは残しとく」の部分が被っちゃった感じ、いやぁこの作品ホントよく被るね、別にパクりだなんだいう訳じゃなくて。

総評としては、悪くはないのだけど飛び抜けて面白いという部分も無い。
せめて痛快に敵をやっつけるシーンがあれば良いのだけどそれは次シリーズへお預け、多分。
これで次シリーズも「敵をやっつける」が無いと困っちゃうんだけど…だ、大丈夫だよね?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

68.5 23 東京で漫画原作なアニメランキング23位
藍より青し(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (374)
2222人が棚に入れました
『藍より青し』は文月晃原作の漫画作品。またこれをもとにした、テレビアニメ、小説、ゲームなども指す。略称は藍青。
【ストーリー】明立大学に籍を置く平凡な大学生・花菱薫は、花菱財閥総裁・花菱優二を父に持つ、花菱財閥次期当主となる人間だった。幼少の頃から花菱家当主になるために、限りなく虐待に近い「帝王教育」を施されるようになったために、薫はそんな花菱を嫌い大学入学を機に花菱との縁を切り花菱家を出て行った。
そんなある日の学校の帰り道、和服の少女・桜庭葵に出会う。彼女は、幼い頃から想い続けている許婚を探しており…。

声優・キャラクター
川澄綾子、保志総一朗、平松晶子、ゆきのさつき、水橋かおり、成田紗矢香、桃井はるこ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

想う。信じる。それが理想の夫婦へとつながる道程。

純愛ストーリーという印象があったこの作品。

確かに純愛ストーリーだったけれど、
それに加えていろんな温かさがあって、終始いい雰囲気でした^^

「純愛いいな~微笑ましいな~。」と思う人と、
「きーっ、幸せいっぱいでうらやましい!」「リア充め!」と思う人とで、

評価が変わりそうですねww

私は前者の立場で観ていましたが、
結婚についていろいろ考えて切なくなっちゃった(´・ω・`)笑

全24話です。


● ストーリー
桜庭葵(さくらば あおい)は幼少の頃に出会った
許嫁・花菱薫(はなびし かおる)を想い続けていた。

久しぶりに再会した薫は、普通の大学生活を送る男の子に成長していた。

昔と変わらず優しい薫に惹かれる葵。

心の傷を癒してくれる葵に惹かれる薫。

困難を抱えながらも、共に道を歩み始める。


≪え…そういう話なの?≫
最初の数話を観て抱いた感想が、これです。笑

純愛ものとは聞いていたけれど、序盤はエッチなシーンも多く、
葵ちゃんも清純そうに見えてなかなか大胆で。笑

純愛ものは好きだけれど、大人なラブストーリーは照れちゃうので、
「観る作品の選択を誤ったかしら…^^;」と戸惑っておりました(笑)

2人の気持ちが燃え上がるのはいいのですが、
現実味がなくて、なんだかなー…^^;と期待外れに思っていました。

この展開がずっと続かなくてほっとしたよ。笑


≪夫婦≫
これがこの作品の主軸。

一緒にいて安らげる人…。そんな人と心穏やかに日々を過ごしたい。

そんな願いがこのアニメを観ていると膨らんでしまいます。

結婚って自分の時間がなくなってしまうようで嫌だったけど、

葵と薫を見ていて、
こんな時間が手に入るなら夫婦もいいな…と思い始めたよ。

アニメの影響を受けやすい私ですww

あーあ、どこかに薫のような旦那さん、おっこちてないかしらww


そうそう、結婚するときにあにこれを引退するってことは決めてるから、

ようすが消えたら心の中で祝ってやってください♪笑
(いつまでも消えなかったら憐れんでやってください…。泣)


≪乙女の恋心≫
いろんなキャラが登場します。

薫のハーレム状態なので女の子ばかりなのですが。笑

葵と薫がラブラブなのは「ごちそうさま。」なんですけれど、
私は周りの女の子の恋心にうずうずしておりました。

元気いっぱいの博多弁アメリカ人のティナの恋する乙女な一面や、

好きな人への気持ちを前向きなパワーに変える妙ちゃんなど…。

恋する乙女大好きな私にはたまらなかったです(*´ω`*)


≪感想≫
最初は少し戸惑う展開からのスタートでしたが、
大きな事件や嫌な展開もなく、安心して観ていられる作品でした。

12話まで観た時「あと12話も必要か…?」とも思ったのですが、
なんだかんだ、あっという間に最終回まできてしまいました。

2人の恋愛話だけだと飽きてしまったかもしれないけれど、
他のキャラたちによる”家族愛”ストーリーが温かくてよかったです^^


● キャラクター
葵ちゃん。

幼少のころから薫を一途に慕い、想い続けてきた少女。

家事は完璧、優しくて美人な葵ちゃんはまさに理想の妻ですね。

愛する人にあれだけ尽くすことができるのは、すごい。

こんなふうに尽くしてくれる女の子が傍にいたら、
男の人はそりゃうれしいだろうなあ。


薫くん。

とても優しくていい男です。こちらは理想の旦那さんですね。

欠点といえば、モテすぎてしまうところかしらww

「~~だよ、葵ちゃん。」とすべての言葉に「葵ちゃん」がつくのは、
くどく感じました(笑)

まあ、それだけ葵ちゃんのことが好きだってことにしておこう。笑


● 音楽
【 OP「永遠の花」/石田燿子 】

前半は1番の歌詞、途中から2番の歌詞が使用されていました。

話数の多いアニメは途中で曲を変えることが多いですが、

歌詞だけを変えるのはその曲の味がより出ていいなあと思いました。

優しい雰囲気の曲で、石田さんの歌声がしみます。


● まとめ
2人の純愛+にぎやかなキャラたちによる家族愛。

いろんな温かな愛に包まれた作品でした^^

1期でストーリーはきれいに完結しています。

2期はどんな展開なのかな?楽しみです♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青は藍より出でて藍より青し

この作品の原作は未読です。
あにこれ入会初期に視聴して放置しっ放しだった作品の一つです。
dアニメで視聴できることに気付き、再度視聴しました。


大学生・花菱薫は、和服姿の少女・桜庭葵と出会う。

その少女・葵は18年間想い続けてきた男性に会いにきたという。

一見して都会に不慣れな葵を放っておけず人探しを手伝う薫は、
彼女の想い人が自分だということに気付く。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

兎にも角にも和服の似合うヒロインである葵ちゃんの一途さを全集中で愛でる作品です。
と、今更私がそんなこと言わなくても周知の事実かと思っていましたが、2021年1月時点で、あにこれの総合得点67.8点、感想・評価357件、棚に入れた2121人、ランキング1687位と以外に低い数値にビックリ…

2002年に放送された作品なので、もっと評価されているとばかり思っていました。

ヒロインの葵ちゃんは、主人公で元許婚の花菱薫のことを幼いころからずっと想い続けてきました。
彼を心底愛しており、彼女が花嫁修業の研鑽を積み重ねるのも少しでも彼に相応しい妻になりたいから…
この想いと言動には微塵のブレもありませんでした。
葵ちゃんの一途さには清々しさを感じるくらいです。

そんな葵ちゃんのお相手である花菱薫は、花菱財閥の次期当主として育てられていた幼い頃に葵ちゃんに出会い、家同士が決めた婚約相手となりましたが、花菱家内での紆余曲折を経て薫は家を飛び出し勘当され、縁談も白紙になってしまったのでした。

形の上では縁談が破談になってしまったので、薫が葵ちゃんとの約束を違えたことになります。
でも、そう選択せざるを得ない理由があったのも事実です。
彼自身、流されやすく断れず押し切られる面も多々ありましたが、基本的に優しいんですよね。
それに寂しさを知っているから、相手にそれを感じさせないよう自然に振る舞うんです。
これがモテない訳ありませんよね。
だから、みんなで一緒に過ごす桜庭館は、半分薫のハーレム状態でしたから…

それと、あにこれ入会初期に視聴した時には気付きませんでしたが、キャストが素晴らしいんです。
ヒロインの桜庭葵ちゃんのCVは川澄綾子さん、元気いっぱいのティナ・フォスターのCVは、「フルメタル・パニック!」の千鳥かなめを演じた雪乃五月さん、桜庭館にハウスキーパーとして住み込んで暮らしている水無月妙子のCVは水橋かおりさんなんです。
いやぁ、2度目の視聴となる今回は耳が幸せで仕方ありませんでしたよ。

今の作品と比べると若干古さは感じられますし、画面も16:9ではありませんが、葵ちゃんの一途さには今でも十分キュンキュンできる作品でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、石田燿子さんの「永遠の花」
エンディングテーマは、the Indigoさんの「名も知れぬ花」
私の中で「石田=ストパン」の図式が出来上がっていましたが、この作品の楽曲も歌われていたんですね。

2クール全24話の物語でした。
久々に視聴しましたが、内容を忘れている部分が多く、新たな発見がいくつもありました。
引き続き、第2期〜縁〜を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

葵と薫の魅力 B+

この作品は何をおいてもまずヒロインです。
ヒロインは桜庭葵。
着物が似合い、おしとやか、多少世間知らずだけど家事万能、そして一途に一人の人を想い続けるひたむきな心。
世の男としては、こういう娘をお嫁さんにしたいと思わせるようなヒロインです。
私も今の嫁と別れて・・・いやいやとんでもないです!

対する主人公花菱薫は一見したところは、何の変哲もないごく普通の大学生です。
ヒロインが想いを寄せる人なのですが、当初、なぜこの主人公がここまでヒロインに想われているのか理解できませんでした。
それがこのアニメだからといえば実も蓋もありませんがww、とても優しく、一方で非常に芯が強いという性格の持ち主です。
同姓の私から見ても、不思議と嫌味に感じるところが全くない主人公でした。

主人公のこの性格に呼び寄せられるかのように、周りには個性豊かな女性が集まってきます。

博多弁を話す外国人ティナは、豪快で明朗な性格である一方、とても怖がりやであるという一面を持っています。
巨乳で眼鏡っ子の妙子は、不器用でドジっ子、でも何事にも一生懸命に取り組む頑張り屋さんです。
良家の子女である繭は、薫に会いたい一心で猛勉強し、飛び級で薫の大学に入学する程の娘です。
中学生のちかは妙子の従妹で、妙子と薫の関係を進展させようと何かと気を揉んでおり、自身も薫を兄のように慕っています。

以上を見て、「何だ、ハーレムアニメかよ!」と思った方、ちょっと待ってください。
確かに、そうした一面がない訳ではありませんが、このアニメでは主人公薫はヒロイン葵への想いが第一で、浮気心を起こすような男ではありません。
多分見ていて、こんなにモテるのに勿体無いじゃないか!と思うほど非常に真面目な、極言すると面白みのない男(言い過ぎww)、それが花菱薫なのです。

ヒロイン以外の女性が活躍するエピソードも勿論ありますが、最終的には薫と葵の想いが強く結びついていることが分かるようなストーリー展開をします。
それだけに、全体的に起伏が少ないといえるかもしれませんが、安心して見ることができる作品でもあります。

今となっては珍しい一途な恋愛アニメ、一度はご覧になってはいかがでしょうか。


ちなみに、回想シーンで幼い頃の葵が照れたときの表情は、むちゃくちゃ可愛いです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

65.2 24 東京で漫画原作なアニメランキング24位
武装錬金(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (325)
2168人が棚に入れました
私立銀成学園高校。ごく普通の高校生活を送っていた武藤カズキは、ある晩怪物に襲われていた少女を助けようとして、命を落としてしまう。しかし、その少女・津村斗貴子に錬金術研究の成果である「核鉄(かくがね)」を埋め込まれることによって命を救われる。同時に、唯一無二の武装錬金「ランス(突撃槍)」の力を手に入れたカズキは、人を喰らう怪物・ホムンクルスの存在を知り、戦いの世界に足を踏み込んでいくことになる。

声優・キャラクター
福山潤、柚木涼香、真殿光昭、江原正士、平野綾、生天目仁美、谷山紀章、川田紳司、関智一、水田わさび、風間勇刀、近藤孝行、園部好德、いのくちゆか、下屋則子、長克巳、小山力也、速水奨、小山剛志、浜田賢二、小林ゆう、矢作紗友里、皆川純子、保村真、勝生真沙子、釘宮理恵
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

“変態”人気に食われちゃった主人公&ヒロインズ

第1話を見終えた時点だと、主人公の少年の一つ下の妹がとっても可愛いじゃないですか(顔面に古キズ持ちのメイン・ヒロインよりずっと可愛い感じ←ここは視聴者の好みの問題ですが)。

それで、その妹が{netabare}突然襲ってきたヘビみたいな怪物に体ごと飲み込まれて、でも全然無事で助かっている{/netabare}ので、普通これだと {netabare}「この子、何かあるな?多分、実は並の人間ではなくて、特殊な能力を秘めた物語のキー・パーソンで、主人公の実の妹なんかじゃなくて、どこかの姫様だった・・・とかだろう?」{/netabare}と期待しちゃうじゃないですか?

で、そう思って、どんどん視聴を進めていったんですが・・・
え?何、このしつこい『変態』推しは?こんなの見たかったんじゃねーぞ?
もっと妹を出せ!妹を!何でこうなるんだぁあああ・・・ああ、もう終わってしまったよ(ガックシ)

・・・ということで、制作者のしつこい“変態”推しにすっかり閉口してしまいました。
もっと“妹”成分を確り打ち出していれば、今でもそこそこ人にお薦めできる作品になったかも知れないのに、かなり残念でした。

それでも「異能バトルもの」として、まずまず面白かったんですけどね。
でも二周目はまずないな。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      和月伸宏(『週刊少年ジャンプ』2003-5年連載)
監督          加戸誉夫
シリーズ構成     大和屋暁
脚本           大和屋暁、小出克彦、下山健人、千葉克彦
キャラクターデザイン 高見明男、加藤はつえ
音楽           田中公平
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 武装錬金 (2006年10月-2007年3月) =============

 - - - - - - OP「真赤な誓い」、ED「ホシアカリ」 - - - - - -
{netabare}
第1話 新しい命 ★ 武藤カズキ(高2)死亡・核鉄(かくがね)による復活、錬金の戦士(津村斗貴子)
第2話 ホムンクルスの正体 ★ 人造生命(ホムンクルス(HC))培養機、斗貴子への寄生
第3話 キミは少し強くなった ★ パピヨンマスク(PM)学内探索(期限1週間)、特訓の成果(vs.カエル型HC) 
第4話 もう一つの新しい命 ☆ 寄宿舎内PM探索、蝶野攻爵(パピヨン)発見、鷲型HCとの死闘
第5話 守るべき人のために ☆ 続き
第6話 黒死の蝶 ★ 蝶野家の事情、「完全変態」パピヨン暴走、W武装錬金・パピヨン粉砕(解毒剤回収)、斗貴子回復 ※"変態"が加速する回・・・笑

 ------------------ ストーリーの切れ目① ---------------

第7話 もし君が偽善と疑うのなら ★ 戦士長キャプテン.ブラボー(CB)、斗貴子銀成高校2年転入、LXE首領ドクトル(Dr.)・バタフライ(蝶野爆爵)、人間型HC(金城)vs.戦士長
第8話 寄宿舎の夜 ☆ 神隠し事件、寄宿舎夢遊病事件(斗貴子活躍)、早坂姉登場
第9話 早坂姉弟 ☆ 人間型HC(早坂姉弟)vs.カズキ&斗貴子
第10話 君と俺は相性がいい ☆ 続き
第11話 死が二人を別つまで ☆ 続き
第12話 カーニバル ☆ Dr.バタフライの学園襲撃
第13話 死の胎動 ☆ 続き(パピヨンvs.Dr.バタフライ、CBvs.ムーンフェイス)
第14話 キミは誰だ? ★ 100年振りの復活(ヴィクター)、ヴィクター1vs.カズキ、黒い核鉄{/netabare}

 - - - - - - - OP(変わらず)、ED「愛しき世界」 - - - - - -
{netabare}
第15話 中間の存在 ☆ 続き、ヴィクター撤収、斗貴子の後輩・中村剛太登場

 ------------------ ストーリーの切れ目② ---------------

第16話 新たなる力 ★ 錬金戦団の目的とヴィクター誕生の秘密、CBvs.カズキ
第17話 夜が明けたら ★ 6週間の期限(カズキ)、火渡(ヒワタリ)戦士長・再殺部隊のカズキ&斗貴子&剛太追跡開始
第18話 逃避行 ☆ パピヨンvs.再殺部隊・戦部(イクサベ)
第19話 君さえ守れれば ★ 剛太vs.再殺部隊・根来(ネゴロ) 
第20話 想いと力を込めて ★ カズキvs.CB再戦、CB撃破、火渡来襲
第21話 GONE INTO FLAME ★ CBvs.火渡、カズキvs.火渡、大戦士長(坂口照星)の裁定、ヴィクター1vs.潜水艦型核鉄
第22話 決断を要す ★ 大戦士長指揮部隊&錬金戦団vs.ヴィクター、ヴィクトリア登場・ニュートンアップル女学院の秘密、白い核鉄

 ------------------ ストーリーの切れ目③ ---------------

第23話 BOY MEETS BATTLE GIRL ☆ 夏イベント回(カズ&斗貴子進展)
第24話 キミが死ぬ時が私が死ぬ時 ★★ カズキ&パピヨンの約束、対ヴィクター戦(カズキの秘策) ※エナジー・ドレイン防止のため月面へという展開は◎
第25話 代わりなどいない ☆ 残された者の苦悩(斗貴子、パピヨン)
第26話 ピリオド ★ 1ヶ月後の地球帰還、パピヨンとの約束完遂、ヴィクター回復、錬金戦団解散{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)13、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

真っ赤な誓いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!

↑は赤文字にしたかったですねw ていうかここから全部

赤文字に変えてやりたいくらいですよww

ちょっと脱線してしまいましたが、

和月伸宏による漫画を原作とした作品で原作のほぼ全ての

ストーリーを網羅した構成となっています。全26話、原作未読

この人の有名な作品と言えば「るろうに剣心」ですね。

るろ剣の方は見たことないですが友人曰く「面白い」らしい。

おっと、またまた脱線してしまいましたw


ある日、帰りが遅くなり下校しようとした所、学校裏の廃工場に

明かりを見つけた主人公“武藤カズキ”は廃工場に行ったところ、

女子高生が怪物に襲われそうになっていたので危険を顧みる事なく

助けようと飛び込んで自らの命を落としてしまう。という奇妙で

現実のような不思議な夢を見た・・・

そしてその次の日とある教師に呼び出され放課後に草むしりを

するように命じられて草むしりを終えたところ・・・・


一度は視聴を断念したものの紆余曲折ありまして再視聴した作品です。

(それについては↓の方の余談に簡単に書いておきました。)

最初は第一話でやめてしまいましたが、その後の話を見ていく

うちにいつの間にか面白くなっていって次の話はどうなるの?と

一気に見てしまいました。

少年漫画が原作で直球勝負が好きな熱血漢・正義漢な主人公だった

ので次にどんなことが起きるのかはなんとなく見当がついたりは

しましたが、それ故に何かその想像をその熱さで打ち破ってくれるのでは

と思ったりしていました。まあ実際のところは・・・でしたが・・・


それは置いといて、錬金術の粋を集めて完成させられた核鉄(かくがね)

は己の強い闘争心によって目覚めて、その人の秘められた特性に合わせて

武器を作り出すものでその錬金術のチカラで生み出されたもう一つ

の存在との戦いがメインに進んでいくのですが、熱い主人公が常に

一心不乱に突き進んでいくという印象がやっぱり強かったです。

2006年秋から放送された作品というのもあるのかなと思いますし、

少年漫画ですから、こういう展開に関しては

とことん熱くなれる感じは裏切らないですごいなと思います。


それからアニソン好きなら一度は聴いた事があるだろう(たぶん)

この「真赤な誓い」という曲が直球な作品にあるのに相応しい熱い

曲でとても良かったです。“どんな敵でも味方でもかまわない…”

の所は作品が終盤に差し掛かって様々な敵味方が登場してくるに

つれてどんどん深みと厚さを兼ね備えていくような感じがしました。

そしてその後の「真っ赤な誓いいいいいいいい!!!!」は

めっちゃカッコ良く聞こえます。

もし聴いた事がない方がいたら一度聞いてみるといいと思います。

直球なのに合った熱く燃え滾れるいい曲だと思います。


一度断念したにも関わらず、最後まで視聴してみて本当に良かった

作品でした。これを書いているのは冬の寒い時ですが、これを

見ている時は暖房をつけなくても平気なくらい心の中が熱く燃えて

いられる感じでした。

それでラストにもう一回、


“真っ赤な誓いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!”


余談(この作品に出会った頃からの思い出w)

めっちゃ長いし、そんな事どうでもいいという方はスルーして構いません。

{netabare}
まだアニメにどっぷりと浸かる前の入りたての頃、るろ剣が好きな

友人に作者が同じでこっちが君に合いそうだから一度見てみたらと

言われ、第一話を見たのですが敵がちょっとばかり気持ち悪くて

一話で見るのをやめていた作品でした。

しかしそれから7ヶ月以上が経っていろいろなアニメを沢山見ていき

様々な作品に触れていく中でもっといろんな作品に出会いたいと思って

アニメの中でもアニソンが割と好きな私は沢山のメドレーを聴いたり

ニコニコの一般放送でアニメ企画をやっていらっしゃるコミュニティに

所属して様々なアニソンやアニメに出会いました。

その中でとあるコミュのアニソン紅白の企画の中で白組として

出ていた曲に「真赤な誓い」がありましてどこかで聞いた曲だな

と思っていたところ数ヶ月前に断念していたこの作品のOPだと

知りました。その当時は何も思っていてはいなかったのですが

そのコミュの放送で聞いた後、アニソンメドレーの中にもたくさんある

ということに気づき、いつの間にかこの曲がとても好きになっていました。

そしてその話を友人にした所、気持ち悪いのは後々はそんなに

出てこないと言われ再視聴することを決めました。

そうして最後まで少年漫画らしい直球の熱い話に引き込まれて

視聴を終えて、こうやって感想を書いている次第なのです。

長い話にお付き合い頂いた方々に感謝します。
{/netabare}

◆個人的点数評価 80.853点

投稿 : 2024/06/01
♥ : 31

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

色々ブチ撒けるぞ!!

2006年10月4日 - 2007年3月28日TV放送された。全26話。
2003年~連載の和月伸宏による漫画を原作にしたアニメ。

怪物に襲われ落命した高校生が錬金術の力で蘇り、戦士
として錬金術の戦いに身を投じる姿を描いたバトルもの。


感想。

何故死んでから覚醒する漫画が多いのか常々疑問だけど
このアニメも錬金術云々で主人公が死んで蘇生してから
物語が始まる・・バトルアクション、ファンタジーという
ジャンル分けだけど結構ラブコメや其れ以外のパートでも
コミカルな描写が多めに入っている感じ。

漫画はもっと過激な描写にギャグをいれてシュールという
言葉が適切か不明・・異様な描写を滑稽に描く傾向みたい。
ナンセンスギャグバトルをシリアスに描いたともとれる?

6話で一区切りで錬金戦団云々LXEと闘う?新章突入。
パピヨンが美しすぎてワロタwプリケツだし♡
福山潤さんがでてなかったら視なかっただろうけど♪

テンポも良いし演出も結構好み。
物語は如何にも少年向け単純簡潔な雰囲気でアメコミ風。
14話以降は更に少年誌という表現が濃くなって飽きてくる。

1クールは単純過ぎて何処に着地するのか微妙に読み難い
感じだったけど2クール目は確定で一気に興醒めする感じ。

「アイアンクローフロム○☓△対面式」他意図したものか?
不明だけどぱく・・パロが多いのも確かなので色々遊びを
入れているものと思われる。

人間関係や組織の生成などに如何にも少年誌の雑な感じを
受けるけど・・視聴層を考えるとこれで良いのかもね?

蝶野が愛おしく思えたら勝ちである。



ナレーションが・・江原正士※アラストールかと思った。
オープニングテーマ「真赤な誓い」歌 - 福山芳樹
エンディングテーマ「ホシアカリ」歌 - 樹海
エンディングテーマ「愛しき世界」歌・作詞 - 加々美亜矢



武藤 カズキ:福山潤
可也の熱血正義漢。明るく朗らかな性格の少年。
「天然ボケ」で周囲の失笑を買うこともしばしばである。
「四バカ」の一人。クラス内のムードメーカー的存在。

津村 斗貴子:柚木涼香
錬金戦団の戦士。クールな性格だが、短気で負けず嫌い。
過去にホムンクルスに遺恨のある・赤銅島の生き残り。
ホムンクルスや其れに味方する人間にま情け容赦ない。

武藤 まひろ:平野綾
カズキの妹。兄以上の「天然ボケ」で周囲を和ませる少女。
人見知りせず、初対面の人間ともすぐに仲良くなれる。
時々兄達とセットで「四バカ+1」と呼ばれたこともある。

六舛 孝二 :近藤孝行
カズキの友人で「四バカ」の1人だが、成績は優秀。
淡白で沈着冷静な性格だが友情には篤く、意外と口が達者。
可也謎の多い一面(読唇術/声色/料理/謎の知識)がある。

岡倉 英之 :風間勇刀
カズキの友人で「四バカ」の1人。所謂好色漢で2エロス"
攻撃可能な程固めた不自然に長いリーゼントが特徴。
喧嘩も多少強く少々乱暴で短気友人思いで気の良い性格。

大浜 真史 :園部好徳
カズキの友人で「四バカ」の1人でストッパー役。
温和で優しい性格で逆上するとかなり恐く、腕力も強い。
大柄な体躯。スクールフェチ他「隠れオタク」な面も有る。

若宮 千里:猪口有佳
まひろの友人で、渾名は「ちーちん」 成績は優秀。
眼鏡をかけて、三人娘の中では一番大人びた性格。
頑固で常識外の事態に滅法弱く、幽霊の類が大嫌い。

河井 沙織:下屋則子
まひろの友人で、渾名は「さーちゃん」 成績はまひろ並。
金髪のツインテールが特徴。いつも元気で活発な少女。
友達思いの面も持っている。

ロッテリやの店員:小林ゆう
※アニメでは「ウマカバーガー」の女性アルバイト。
どのようなお客様にもパーフェクトな積極をする逸材。

蝶野 攻爵:真殿光昭
銀成学園3年生。自称「限りなく透明な存在」
IQ230の天才。原因不明の難病を患い寄宿舎で引篭り中。

キャプテンブラボー:江原正士
錬金戦団の戦士長。表向きは銀成学園寄宿舎の管理人。

早坂 桜花 :生天目仁美
銀成学園生徒会長。容姿端麗で成績優秀の美少女。
双子の姉。早坂真由美に異常な環境で育てられた。

早坂 秋水 :谷山紀章
銀成学園生徒会副会長。沈着冷静で剣道の有段者。
双子の弟。早坂真由美に異常な環境で育てられた。

早坂真由美 :大原さやか

火渡 赤馬:関智一
錬金戦団の戦士長。性格は攻撃的で苛烈。

坂口 照星:速水奨
錬金戦団の亜細亜方面大戦士長。思慮深く聡明。

楯山 千歳:小林ゆう
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「一号戦士」。

和月野 ブヒ朗:和月伸宏
作者の自画像のキャラクター(豚)で作者の分身。
黒崎薫の分身のカタツムリ共々、画面の端々に登場する。

ヴィクトリア・パワード:釘宮理恵

ヴィクター・パワード:小山力也

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

75.2 25 東京で漫画原作なアニメランキング25位
ドメスティックな彼女(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (471)
2025人が棚に入れました
幼いころに母を亡くした高校生・藤井夏生は、高校の教師・橘陽菜へ密かに想いを寄せていた。叶わぬ想いと心の中へ押し込み、ふと誘われた合コンに参加した夏生は、そこで出会った橘瑠衣と、なりゆきで初体験をしてしまう。そんなとき、父が再婚することに。父の再婚相手と一緒に夏生の目の前に現れたのは、なんと陽菜と瑠衣だった……。ひとつ屋根の下で暮らすことになった3人の、ピュアで禁断過激な三角関係がスタートする。

声優・キャラクター
内田真礼、日笠陽子、八代拓、佳村はるか、小原好美
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なんとなく観てみただけだったのにとっても面白かった°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

このアニメずっと知らなくて,なんとなく観てみたら凄く面白くて一気見しちゃいました!!
ジャンルとしては「クズの本懐」とか「恋と嘘」と同じ括りにしたいかな。

このアニメで1番好きなのはキャラクターデザインです。
特に,陽菜,瑠衣&ももがほんとに可愛いです。
陽菜先生は文句なく可愛いんだけど,瑠衣のネイビーの髪に赤い瞳(ちょい吊り目)っていうのが可愛いと思いました。
夏生はダメではないけど,普通かな。
整った容姿とのことなのでイケメン設定みたいですけど…。
あとは桐谷先生!!色っぽすぎ!!

次にストーリーです。
正直,このアニメはたまたま観ただけだったので期待とかは全く無い状態で観始めたんです。
なので,最初の無理がある設定も「ハイハイ。アニメでよくあるやつね。」って感じでスルーしてました。
普段からアニメをいっぱい観ている人は耐性がついていてスルースキルもあがっているかとも思うんですが,わたしはというと観終わった今思い返してみると確かに突っ込みドコロ満載だよね(;・∀・)
まぁ,学校の先生に恋してるのは良いとして,お父さんの再婚相手の連れ子がその先生で…いやもうその時点で十分なんですよ。
それなのに,その上合コンで出会った娘と初体験をしちゃって,その初体験相手が自分が恋している先生の妹とかもうとっ散らかりすぎですよね,ごちそうさまです(!?)。←お腹いっぱいという意味。
逆に良いなと思ったのは,
アニメでこういう連れ子同士で同居ってなったら,大抵親が新婚旅行で世界一周に行ってくるとか,いきなり海外赴任になって子どもを日本に置いていくっていう超絶無理矢理親を排除する展開になりがちなんですが,そういうのが無かったし,ちゃんと子どもを大切に想ってくれている親なんだなぁって思うところもあって,そこは良いなと思いました。
あたしはアニメとか小説とかに接する時,大体誰かに感情移入してストーリーを進んでいくっていうのがけっこうあるんですが,今回は夏生目線で見ちゃってました。
個人的にはハーレムアニメの主人公が嫌いで,かつわたしは女なのに…って思ったんですが,夏生はとにかく優しいんですよね。
ハーレムアニメの主人公が好きになれないのって,女目線で見ると,大抵どこが良いのか全然理解できないのになぜか可愛い女の子たちにモテまくるのが謎過ぎてイライラを掻き立てるってところにあるんですけど,夏生に関しては優しいから女の子達もまぁ好きになっちゃうのも分かるなって,最初はそう自己分析していました。
でも,優しいハーレムアニメの主人公なんて他にもいるだろうしなぁって思って,よくよく考えてみると彼らとの1番の違いって叶わぬ片思いをしているところなんですよね。
むやみやたらにモテるだけじゃなくて,本当に好きな人には振り向いてもらえていないっていう…。
だから応援したくなっていたんだと思います。
(イケメン設定というのは後で知ったんですが,モテるのにそれなりの理由があったのね。って納得。)
でも,やっぱり好きになれないところもあって,それは流されやすいっていうところ。
陽菜先生や瑠衣に対してはっきりモノが言えないところがどうにもイライラしてしまいました。
陽菜先生に対しては「いや。そこで怯まないでもっとガンガン押せよ!!そうしないとこんな高嶺の花と付き合えないよ!?」って思ったし,
瑠衣に関しては
夏生よ。あなたは先生が好きなのに何で初めて会った女とやっちゃうわけ!?―って思いました。
まず,そんな女の子いないし居たとしても怖すぎるでしょ!!
逆に考えたらさ,瑠衣は誰でも良いから男とやるために合コン来てたのかなって思っちゃいました。
その時点であたしは瑠衣のことがどうしても好きになれなくて,それは最後まで変わらずずっとイライラさせ続けてくれましたね,彼女は。
ただ,先生みたいなロングヘアの優しそうな,それも主人公が恋してる相手って最終的には当て馬的な位置に行っちゃうんですよ。
で,結局ハキハキとものを言うボブの子の方が自分の素を見せれるとか気付いてそっちに行っちゃうパターン。
テンプレですよね。
終始夏生を応援していたわたしは夏生が陽菜先生を好きなこともあるし,もともとロングヘアの優しそうなキャラが好きなのもあって,いつ瑠衣の方に気持ちが傾いていくんだろうって決めてかかって,ずっとハラハラしながら観ていました。
陽菜先生はもう可愛いしきっとお料理とかお裁縫とか得意で女の鑑みたいな人なんだろうなってイメージだったんですが,実はお酒大好きなところとかお笑い芸人さん推しなとことか料理が苦手だったり,あたし的にはそういう等身大のOLさんっぽいところが逆に好感度大でした。
逆に瑠衣は最初凄く淡白でクールなイメージだったのに,常に夏生に付きまとっているというか,彼女面するようになって,そういうところがどんどん嫌いになっていった原因です。
{netabare}特にお風呂に裸で入っていくところとか風邪ひいた時に体拭かせて座薬とか…(^▽^;)
座薬なんて子どもの頃以来使ったことないよ。
飲み薬で吐いちゃうようなら大人しくお医者さんに掛かって点滴だよね,大抵。
それに彼女でもないのにキスをせがむのやめて(>_<)
そして,夏生もなに何度も流されてキスしちゃってんの!?
あと,先生の部屋に行くのに文哉の部屋に行くって嘘ついてた夏生。
いやもう,高校生なんだからさ,親ならともかく一々妹に何処に行くとか言い訳しなくて良いよ!!
「今日メシ要らないから」ってメッセージ送るだけで良いじゃん!!
まじで要領悪いよね。
それもあるし瑠衣に対しては「その嘘を彼女でもないのに一々責めないでくれる!?」って思いました。
あと,彼女は小説読むまで夏生の気持ちに気付いていませんでしたよね。
夏生のことが好きで見てたら普通気付くと思うけどなぁ。
陽菜先生にキスしようとしたのを見た段階で,そこから「もしや!?」って気持ちで夏生の行動とか見るようになると思うけど,わたしならね。
{/netabare}
で,陽菜先生なんですが…
まず,陽菜姉とか呼ばずに居てくれてありがとうと夏生に言いたい。
先生呼び&敬語だと禁断の愛って感じが出て興奮できるけど陽菜姉だともう姉弟になっちゃうからさ。
{netabare}あと,先生に初めてキスしたとき「でかした!!」って思ったのに,そのすぐ後にやり返されちゃいましたよね。
その上,江ノ島にデートに行ったときせっかく告白したのに「付き合うって,こういうことだよ?」って海の中に夏生の手を引っ張って入っていく先生。
この返しが「うわぁ。大人だ。夏生じゃ太刀打ちできない」って思わされて,「こりゃ,先生が振り向いてくれることはないな。切ないなぁ。」って思いながら観てました。
なので,陽菜先生と想いが通じ合ったときは「キタ――(゚∀゚)――!!」ってなって,鍵を貰う件とか終始ニヤニヤしながら観てたと思います(笑)。
いやもう絶対想いは届かないと思っていたし,まずはそう簡単に柊のこと忘れられないよなって思ってました。
特に海で初恋のエピソード聞いてからは,特に。
ただでさえ,初めて柊がどんな人物か分かったときは「あぁ~。こういう奴かぁ。こりゃ離れられないわ。」って思ったんだよね。
陽菜先生,あぁいう人たらしとよく別れたよなって思う。
柊のことまだ好きなのに別れたのもそうだし,夏生の想いの突っぱね方とか,最後何も言わずに独りで行ってしまうってところ,陽菜先生はほんとに強い人だなって思いました。
ただ不倫はダメだけどね,絶対。
(わたしは人を傷つけてまで手に入れる恋愛ってどうなんだろうって思ってて,その考えを覆すほどの恋愛をしたことがないからそう思うだけかもしれないけれど…。)
そしてね,詰めが甘いのよ。
絶対にバレちゃダメなんだからさ。
学校でキスしたり,ましてや修学旅行でイチャイチャしたりはダメでしょ!!
まぁ,夏生目線で見てたわたくしとしましては初Hのときは「キタ――(゚∀゚)――!!」(PartⅡ)ってなったけどね(笑)。
陽菜先生の気が変わらないうちにさっさとやっちゃいなさい!!―って完全に男目線でした(^-^;
恥ずかしがってる陽菜先生ほんとに可愛かった☆
修学旅行は我慢して,帰ってから陽菜先生の部屋で思いっきりイチャつけば良かったのになぁ。
それにしても,部屋暗かったのにあんな写真に写り込むかね!?
窓に花火が反射して部屋の中は見えなそうだよね。
仮に写っちゃってたとしても人影くらいにしか分からないと思うな,実際は。
でも,こういう禁断の関係ってバレちゃうのがテンプレだからね。
仕方ないよね。{/netabare}
で,その禁断の愛についてなんですけど…
賛否両論あるとは思うんですが,こういう創作物の中ではわたしは中学聖日記みたいだなって思って拒否反応起きないどころかむしろきゅんきゅんできました。
現実だといけないことだよなって思うけど,卒業さえしてしまえば良いんじゃないかなって思う。
高校生の時の先生も,奥さんが教え子だったし,大学生の時も友達が中学の時の先生と付き合ってたんだよね。
まぁどちらも卒業してからだと思うけど…。
だから,個人的な考えとしては一概に先生と生徒の恋愛がダメだとか考えたくないのです。
逆に,その想いが本物なら卒業まで待てるでしょ!!とも思うから,在学中にどうにかなるってのはやっぱどうかなって思うのよね。
{netabare}陽菜先生ももう少し夏生に対して「待て」ができれば良かったのに,このままだと瑠衣に取られちゃうと思っちゃったのかなって考えたらそれも仕方ないのかな。。
瑠衣も瑠衣で,お姉ちゃんが居なくなったからって,お姉ちゃんの彼氏横取りするとかナイわ。
ましてや,夏生は瑠衣と会うずっと前から先生のこと好きだったわけだし,もうフラれてんのに往生際が悪い!!{/netabare}
けど,瑠衣役の声優さん。実はあまり声好きじゃないんだけど(透き通るような声じゃなくてまろやかな声),それ以上に演技うますぎません!?
集中して観てるのに時々あまりにリアルに演じるものだからハッとして現実に引き戻されます(笑)。
アオハライドの時もそう思ったのだけど。
おまけとしましては…
桐谷先生がほんとに色っぽくて(キャラもさることながら声も!!),好きでした。
常に生徒に対して丁寧語で話すところとか良いよね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
桐谷先生の恋愛…気になる★
なんかお家にお邪魔すると,寝室に毎回違うセクシーな美女が居そうなイメージだけど…(笑)。

アニメ自体のレビューは以上です。
ですが,これ続きが気になって調べてみたら…
{netabare}やっぱり瑠衣とくっつくんだ(´;ω;`)
あんなに陽菜先生のことが好きだったのに,目の前から居なくなると途端にこれか!!
しかも自分のことを守って居なくなったんだよ!!{/netabare}
まじで夏生あり得んヽ(`Д´)ノ
―と思うので,仮に2期やるとしても観ません。
ショック受けるだけだから。
長いレビュー読んでいただきありがとうございました♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

見る度に『不快指数』がドンドン上昇してしまうから困ったもんだ!(苦) あ~~ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく~~~!・・・・・・・・・・・・

2019.03.31[初回UP]
2019.04.02[加筆修正]

円盤(BR/DVD)は販売されません。コミック22~25巻特装版についてるQRコードをスマホアプリ「PlayPic」でダウンロード視聴になるようです。 TV未公開映像もあるらしいので、当然放映出来なかった「カラミ」もあることでしょう!
正に「内容」も「販売」もイヤラシイ!!!(まあ、生産在庫になるコストは無いだろうし、新しい試みなのでしょうが・・・ん~~なんか腑に落ちない。)

父子家庭の文学好きな高校生「藤井夏生(ふじい なつお)」。現在、若き女教師「橘陽菜(たちばな ひな)」にディープでゾッコンな片思い。彼女が時折見せる物憂げな表情が気がかりな夏生。
ある日友人とカラオケ合コンに誘われた夏生。場の雰囲気に馴染めず、同じ心境の「橘瑠衣(たちばな るい)」と共に抜け出し誘われるまま彼女の自宅へ。(瑠衣の面影が陽菜に似ていたのもホイホイついていった理由の一つ)
瑠衣の経験の無い若者=子供扱いというコンプレックス(?)を払拭するため、夏生に性交を提案。こうして双方、味気ない初体験(SEX)を済ます。
そんな折、夏生の父・昭人が再婚話を相談。亡き実母に対して特に強い思慕はなく、父の幸せを願って承認する夏生。
そして両家顔合わせの日、父の再婚相手・都樹子の連れ子姉妹を見て、なんとビックリ!
姉は、憧れの先生・陽菜。(^O^)/
妹は、成り行き初体験の相手・瑠衣。(;一_一)
子供たちの事情を知らないバカップルな両親と、それぞれ気まずい思いで一つ屋根の下で新しい家族(家庭)の生活が始まった。
こんなん絶対コジれるに違いない!

原作は未読ですが、少年マガジンで連載中。夏生の「大学編」になっているようです。(こんなんだと読む気もない)
ナントカ視聴完走したものの、直近一か月は物凄くイライラさせられました。主人公たちと近い世代の方々にとっては「他人の不幸な恋愛事情」として楽しめたかもしれませんが、私は鬱憤が溜まるばかりでした。
ラブストーリーの中でもとりわけ『怒ストラクで大嫌い!!』な分野です。
それでも観続けた理由として、汚い大人の私はエロ・シチュエーションはチェックしておきたいのです!(笑)
しかし、やはり二次元メディアは「イイ物・楽しい物」を観たいものです。コレは直球で『嫌な物・愚か者』をさんざん見せられた感じ。



そんなワケで私の(個人的な)『怒り』心境!!
{netabare}{netabare}
[怒り.1]
この手の話はエロ漫画ではよく頻繁にネタにされてます。AVモノと割り切ればそれでいいのですが、一般放送で「中途半端な濡れ場」を見せられると『アレ』をしたくなる衝動が喚起されてホント困ったもんでした。(苦笑)
{netabare}
[怒り.2]
橘陽菜について。
不遇で不憫な女(ひと)です。
「陽」の面としては、顔立ち美形・スタイル抜群。コミュ力高く愛想良し。時たま見せる子供っぽさがチャーミング。基本は「いい人」。しかし、
「陰」の面としては、シッカリしているようで、ダメな大人(の女)。無意識(無自覚)で振り撒く愛想(=ダメな可愛さ)のせいで、異性(男)にとっては数多の誤解を発生させ、チャンカワイで言うところの「惚れてまうやろーーーーー!」を起こさせる存在。 そんな「魅惑の沼」にドップリ嵌ってしまったのが夏生なのですが。(笑)
同性からは男に媚びるように見えていたのか、嫉妬の的(まと)になってたのかもしれませんね。なので、つるむ女友達がいれば嫉妬攻撃の巻き添えを懸念してか誰も近寄らず「ボッチ状態」が続いたのでしょう。
そうなれば孤独に耐えられないような愛に飢えた「か弱い女」なので、思い込んだら周りが見えず(萩原柊との不倫)、推し(押し)迫られたら流されてしまったり(夏生の想い)、と社会的立場の状況を考えないを意思・意識の弱さが残念。
彼女はこの先、一時の幸せはあっても決していい人生を歩めないような気がします。たとえ誰かと結婚しても、不倫・NTR・ストーカーなど、トラブルに遭遇するのがもう目に見えるようです。
余程完璧(パーペキ)な男が現れない限り、幸せになれないでしょう。全ての『元凶』という役回りでしたが、悪い人間では無いだけに可哀想です。{/netabare}
{netabare}
[怒り.3]
藤井夏生について。
同世代にとっては「面白い他人事」かもしれませんが、コイツの考え・行動のすべてが私の黒歴史(数々の恋愛失敗遍歴・若かりし頃の浅はかな考えと行動)を見事に呼び起こされました。
ホント、アホ臭いバカ者・・・いや、青臭すぎる若者です。
挙げれば本当キリが無いですが、
・出だしでいきなり瑠衣との『事後』シーンに羨ましいやら、妬ましいやら(チョット、ドキドキ)。この時は気づかなかったが後で良く考えると「陽菜が好きなのに他の女の子とスる」なんて・・・け、ケシカラン!オマエは想い人より「色事」を優先するんかい!!(まあSEX自体、若者ステータスみたいなとこがあるにしてもだ。)
・片思いである陽菜の秘密の交際相手が既婚者で「不倫」と発覚。相手((萩原柊)を見つけ、夏生・瑠衣・陽菜・萩原の4者面談。萩原に不貞を激しく糾弾する姿勢が「(よくもオレの先生を取りやがって!)」という嫉妬と敵意満々でみっともない。瑠衣とシたお前が問い詰める資格はないぞ!!
むしろ萩原の、落ち着いた「大人の」対応が潔くて好感触。(奥さんとの不仲を考えると気持ちはなんとな~くわかります。)
・柏原ももとは「リスカ跡(リストカット=自殺未遂)」を見て何とか性交を踏みとどまったが、とかく色事に流されやすい優柔不断さに・・・苛っ!
・ことあるごとに幼少からの友人、栗本文哉に相談や泣きつきに行く不甲斐なさ!(はぁ~・・・情けない!)
・萩原と別れ、傷心の陽菜にここぞとばかりにグイグイ攻め込む浅ましさに・・・苛っ!
・陽菜も折れて夏生を受け入れるが立場上秘密の交際が始まる(この時点で夏生のステータスを考えると破局フラグ)。そしてスキあらばイチャイチャ・ベタベタしたがる(キス・ハグ)色欲真っ盛りの態度に・・・苛っ!
など々、
とにかくコイツの青臭い態度や行動、ポヤ~ンとしたニヤけ顔、陽菜にガッつく姿勢を見る度に腹が立ちまくり。「無駄にイケメン」なのも鼻につく。未来展望(将来)や立場の考えの甘さに、苛っ!
未熟すぎるのに無理くり背伸びして『ヤレば何でも出来ると思い込んでる根拠のない自信に満ちた若造』の様子を見るというのは、無様で共感羞恥にさせられてとても嫌な気持ちです。(ああ、みっともない!)

しかしコイツの不運な事に関しては喜々として楽しかったです。
・文芸部で応募した文学賞。部員としてや文芸に関して優位と思っていた夏生の作品が落選。ニワカで部員になった瑠衣が佳作入選という事態に超・落胆する夏生。(ソレ見たことか!)
・陽菜との関係が学校にバレて夏生の将来を憂い、別れを告げず身を引き行方をくらます陽菜。陽菜の置手紙を読み自分が未熟で好きな人も守れず不甲斐なくて、情けなくて、無力なことに気づき、そして夕暮れの公園で大々絶叫することに・・・私は大爆笑!心の底から大笑い!!いや~本来なら憐れむべき事なんでしょうが存分に笑わせていただきました。

そしてかつてないほど落ち込みヒッキーと化した夏生。しかし腐りまくっても「一応主人公位置」の夏生。こんなカスでも友人(文哉)・知人(喫茶「ラマン」のマスター)・家族(瑠衣)の励ましで本格小説執筆に乗り出す救済シチュエーション。
文芸部顧問・桐谷の仲介で見事「新虹社・文藝賞受賞」という功績に。少し見直したのもつかの間。 受賞式から帰宅すると待っていたのは愛しの「陽菜」!むしゃぶりつくように抱きしめる夏生。しかし彼女はウィッグを借りて付けていた瑠衣。せっかくわずかに上がった夏生の好感度が一気にマイナスを突き抜けて急降下!!!

聞くところによると、大学編でも『優柔不断』は健在らしいです。オンリーワン(最愛の一人)が『超・不安定』なようで・・・
いや~、終始本当に情けない奴でした。(笑)

{/netabare}
{netabare}
[怒り.3]
橘瑠衣について。
彼女に関しては気の毒に思うばかり。無愛想で「ツン」だが、普通に正統派ヒロインしてます。しかし普通では面白くないので「姉・陽菜」という楔を打ち込まれました。
経験の無い子供扱いが嫌で成り行き上、夏生とシちやった後、「アレ(夏生が陽菜にベタ惚れ)」を知るまでは家族となり頻繁に一緒に過ごし恋心を順調に育んでいきました。
足をケガをした時や、落ち込んだ時の夏生に献身的に支える姿を見てると本当に苦しかった~。(だって当の夏生は・・・・ねぇ)
彼女の不運は、惚れた相手が「カス」で、想いに気づかれなかったというのが残念。
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{netabare}
[怒り.4]
スキをついて入るSEXイメージ印象誘発シーンの数々。
キスシーン、「事前」のはだけた着衣、「事後」のベッドシーン、エンドカード予告で実写ビキニお姉さんの「部位」アップ、陽菜の〇〇〇ー、など。 上記にも書きましたが、一般放送なのでやはり中途半端。あとから悶々として、いや~困った、困った・・・{/netabare}
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そんなわけで、動画も多少ぎこちないところが気がかりで、OPの「カワキヲアメク(「渇きを叫く」と読むらしい)」は純真な無知と渇望は美しいと賛美してるような印象が嫌に感じますし、
良く言えば「こんな事にならないように気を付けよう」「愛は責任がかかるモノ」ともいえるし、
悪く言えば「調子コイてっと惨めになるんだぜ、バーカっ!」という悪意、もしくは『みっともない奴等を晒しあげる』ような感じでした。(あくまで個人の感想です)


『愛』の重さや責任・覚悟が貫けず、中途半端な行為は「惨めな結果」を生み出し、決して幸せになれないという恋愛教訓劇のようでした。


しばらくは後味の悪さが後遺症になりそう。願わくば、頭のスミから記憶を早く消したいです。



同じ【不】純愛ラブストーリーとして「クズの本懐」は詩情、心象演出に「風格」があって視聴は苦しかったケド、まだ「ドメかの」よりは好感に思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

IよりHが先にくるなんて、アルファベットみたいな奴だね

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
シリアス系の恋愛、というか、90年代「禁断」系のドラマみたいなノリ。ですが、こう、、、「アニメの良さ」をあんまり感じない作品でした。むしろ、実写でやった方が、(90年代とかだったら)ウケたと思います。

なんというか、アニメなんかだと意図的に避けてきたような人物達をたくさん出して、アニメでは避けてきたような展開をさせることで、個性を発揮しているような作品に感じました。

つまり、「刺激的な展開」以外には魅力や個性を感じなかったということ。大体、こういう世知辛いのは現実で間に合ってるんで、アニメでまで苦しみたくないんですけど(苦笑)

シリアスなテーマの(ていうか条令違反的な)恋愛をライトなタッチで描いてるから、若干茶化しているように感じなくもない。そこもマイナスポイント。

ちなみに、ドメスティック=家庭的な・家族内の、であり、バイオレンス(暴力)とは関係なし。と、作者も述べているらしいので、一応。

あと、レビュタイは、確か「学校へ行こう」というテレビ番組で言っていた人がいて、上手いな~と思い、記憶してました。ABCDEFG「H(セックス)」「I(愛)」JK...ってことです、一応(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
先に宣言しておきます。私は、真面目なんです(笑)

登場人物達にひとっっっつも感情移入できなかったというか、「自分とは違う惑星に住んでいる方々の恋愛話」を観させられているようでした。

例えば8話目、ナツオとヒナが付き合うきったけになる大事なシーン。ナツオがヒナに告白し、断られた直後、ナツオとルイがキスしているのを見たヒナが、「ナツオが好きだ」という本当の自分の気持ちに気づく、という流れですが、、、いや、好きになるか? 普通、自分に告った直後に妹に手を出していたら、ドン引きだと思うんだけど。

こんな意味不明なシーンが、多々あったし、総じて、ナツオがこれだけモテる意味が分かりませんでした(ただ右往左往しているだけモテるんだから、秘訣を教えてほしいw)。

また、他の登場人物にもほぼほぼ感情移入が出来ませんでした。

例えば、ヒナ先生は、(まあ元々好きではなかったけど)修学旅行中の様々で完全に嫌いになりました。なんだ、あのワガガマっぷりは? 簡単に別れるぅ~と言ってみたり、妹と仲直り出来て嬉しい♪ってはしゃぐとか(本当にルイが納得してるわけないやん)、生徒の引率もせずにカーテン開けてヤるとか、バカなのか? バカなんだな。なんか、1周回ってあの不倫クソ野郎(萩原柊)が不憫に思えてきたわ。萩原さんも不倫クソ野郎だったが、相手も充分にメンヘラバカ女だったとは。どちらも救えない。

ルイはまあ、可愛さも強さもあるし、キャラとして魅力あったと思いますが、そこまでナツオに執着する意味は分からなかったかな。多分、最終的にはナツオとくっつくのでしょう。どう考えてもメインヒロインの器ですし。

ナツオに関しては、頭狂ってるただの雄猿にしか見えなかった。

作中、唯一共感できたのは、桐谷先生の説教シーン。たった1回のコンクールに失敗した程度でうだうだ言うナツオに対して、「才能とは覚悟」「君は小説が書きたいか、小説家というステータスがほしいか」って、正論過ぎ(この作品らしくなく)て笑えましたw まあ、桐谷先生も、人物全体でみれば、意味不明な人に変わりはないのですが。

人物としては、柏原もも がまだ理解できました。ビッチには変わりないけど、まあこういう人っているよねって感じだし、ナツオを好きになる理由に唯一納得がいきました(序盤の軽い気持ちでの好きも、セックスを断られた後のご飯での本気惚れも、このキャラ設定なら理解できます)。

全体として、本作はシリアスではあるがリアリティは感じません。なんかこう、恋愛に重みや真実味を感じないし、創作物としての美しさも感じないんですよね(元が異世界転成ハーレムラブコメとかなら、はなからリアリティ云々は言いませんが、本作は設定から演出、作画まで、あくまでリアル路線で作られていると思うので)。

(ラブコメではなく)最近の恋愛モノとして面白かったものとして、「やがて君になる」では、(他作品ネタバレ){netabare}同性愛などを通して、「人を好きになるとはなにか」ということを哲学的に追求した{/netabare}が、それに比べると、愛が薄っぺらいというか、熱量がないというか、好きになる根拠が薄いというか。

また、「月がきれい」では(他作品ネタバレ){netabare}見ているこちらが恥ずかしくなるようなあり得ないほどのプラトニックな恋愛を描き、ラストに結婚までもっていくことで純愛を描いた{/netabare}が、それに比べると、中途半端に現実味があり、でも結局御都合主義で、眩しくも羨ましくない作品に感じました。

本作が一番近いのは、「君のいる町」かな、なんとなく。

とにかく、終始不愉快な作品でした。

私の場合、☆1は、「観て損した」。つまり、マイナス。観ない方が良かったと思うもの。ただ、「面白くない」というだけでは☆2までが多く、「不快」が入らないと、なかなか☆1にはしません。

ていうかこれ「週刊少年マガジン」で連載? スゲェなマガジン。少女漫画やレディコミなら分かるけど。少年達はどんな気持ちでこれを、、、って、もはやオッサンがメインの購買層なのかな(苦笑)?

まあ、あれだな、彼ら彼女らに言うことがあるとすれば、、、「学生なら勉強しろ」だな、うん。あと、「扉やカーテンを閉めてヤれ」だな、うん。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
誰一人、理解が出来ない、感情移入が出来ない登場人物達。リアル風に見えてご都合主義の物語。

ナツオはただ右往左往しているだけの雄猿なのに、なぜここまでモテる? ヒナ先生、ただのワガママバカ女(ていうか犯罪者)に見えてきて、1周回ってあの不倫クソ野郎が不憫に思えてきたわ。

自分とは異なる惑星に住む方々の恋愛話でした。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
冒頭、そこで、シーツで隠す人(必要)いるか? 仮に、女子生徒に手を出して処分されたなら、懲戒免職だろ。いや、童貞でコレはちょっとトラウマになるかもな。もしくは、ソッチに走り抜けるか。まあ、初めて会った相手とそのままヤルなんて経験ないから、分からんが(笑)

なんか、ドロドロでトロトロでレロレロ? いや、意識しないでなんて、絶対無理だろ(笑)

最終的には、ルイとくっつくの一択だろ。もしこれで、先生とくっついたら、ある意味スゲェけど。

2話目 ☆2
いや、寝てる人間を片手で引きずるって、かなりの筋力だなw 教室で堂々といちゃつくなや。転校してきていきなり教室で男子といちゃついていたら、ますます嫌われるだろ。まあ、そのミニコントでみんな仲良し、は良いけど、あのクラスのやつら、みんな良い奴すぎだろw てか、いつも思うが、家族と何年一緒に住んでても、風呂を覗くことなんて1度もないけどな。

3話目 ☆2
ウルトラご都合主義展開に、なんかついていけないな。う~ん、やってることはミサトさんに近いんだけど、なんか違うんだよな~。

4話目 ☆1
不倫は文化、、、かな? どこまでいっても、不倫クソ男は、不倫クソ男。少しライトにしたいのは分かるけど、茶化してる感じがして不快ではある。これ、絶対に別れてないでしょ。

5話目 ☆2
モモという爆弾投下? アニメに出ないような人物をたくさん出すという、作戦ですな。なんか、少女漫画的だな。

6話目 ☆2
剣道部は、無しか(笑) 実際には少ないのに、アニメだとなぜか多い、文芸部員w いや、この教師、クビだろ(笑) ヤクザの若頭(笑)

7話目 ☆1
思い出話を、ちょっと昔っぽい話題や雰囲気にしているのは、芸が細かい。てか、あの不倫クソ野郎は、元生徒に手を出している超絶クソ野郎だったのか(苦笑) また、過激なシーンを。

8話目 ☆1
なんだあの外人は。ていうか、みんな、鍵閉めてやれや(苦笑)。なんかこの男、ムカつくな。なぜ、コイツがモテるのか、分からん。自分に告った直後に妹に手を出してるとか、普通はドン引きだと。。。

9話目 ☆1
ん? 付き合ったんだっけ? 一見、良い奴風味だが、だったらもっと早く離婚してれば良かったのに。鍵、置いてくとか、マジか?

10話目 ☆1
どこの風俗だよ? なぜ、ナツオがモテるか、意味がわからない。

11話目 ☆1
だから、なぜそこでキスをしにいくか、受け入れるか、全く理解できないのは、私が悪いのか? いや、もう普通に嫌いになって良いだろ。自己防衛関係なく、ナツオが嫌われるべき人間だろ。だったら、書け書け。才能云々を論じるレベルじゃねぇだろ。

覚悟が才能、その通り。「小説が書きたいか、小説家というステータスがほしいか」。初めてこの作品で共感できたわ(笑)

教師がビキニ着るなや。つうか、あのルイとの仲直り話で、先生の印象がメッチャ悪くなったわ。なんだ、あのワガガマっぷりは? 簡単に別れるとか、妹仲直り出来て嬉しいとはしゃぐとか、バカなのか? バカなんだな。なんか、1周回ってあの不倫クソ野郎が不憫に思えてきたわ。

ていうか、教師なら花火見に行ってる生徒の引率しろ。修学旅行中に未成年(生徒)とヤってるなんて、事案且つ、全国ニュースだろ。

12話目 ☆1
まっっっったく、意味ワカラン。転勤したなら、むしろ付き合いたい放題じゃん。つか、転勤程度で許されることなの? バレたら、管理職が処分やん。刺青入れて、入れる銭湯なの? 作家は確かに、自分の中の闇や苦しみを作品にすることで消化するもんだが、なんだろう、実に安っぽい。文学賞もらって、大喜びするなんて、ひな への思いも安っぽくなるし、その後に、ルイに押し倒されてときめく感じとかも、どうなんだろう? まあ、どうでも良いけど。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34
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