蒸気機関で天真爛漫なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの蒸気機関で天真爛漫な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月06日の時点で一番の蒸気機関で天真爛漫なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.4 1 蒸気機関で天真爛漫なアニメランキング1位
異世界の聖機師物語(OVA)

2009年5月22日
★★★★☆ 3.8 (1360)
8331人が棚に入れました
異世界の聖機師物語 1 [DVD] 「ジェミナー」には地球同様、多くの国々があり、互いに覇権を巡り争いが絶えなかった。当然、兵器にも亜法の技術が使われていたが、その主力は、古代遺跡で発見された「聖機神」と呼ばれる巨人体の複製、「聖機人」である。だが「聖機人」に搭載されている高出力亜法動力炉には、回転時に脳生理機能を阻害する、特殊な振動波を出す大きな欠点があった―――「聖機師」とはこの振動波に高い耐性を示す者の事であり、より高い耐性を示したのは、召還された異世界人であった……。

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なにこの展開!?ぬるま湯シーンがこれほど心地よいと思わなかった

有名なシリーズ作品のスピンオフと知らずに初めてを見ましたが、が!が!
なんすかこのアニメ! 最高じゃないですか!

いきなりバトルからはじまって、そういう作品なんだろうと思ったら
ほぼ中盤までバトルのバの字のかけらもない平和な日常回のオンパレード。

最初はどうしちゃったんだろうと思って戸惑っていたんですが、
主人公ケンシの平和な心&男気&最強の下僕っぷり(最強の戦士でもあるはずなのに)
に何度か大笑いさせてもらっているうちに、この日常回がなんともステキに思えてきました。

そして後半の怒涛のバトルがはじまると、もう戦闘なぞいいから、あの平和だったころに早く戻って! 
と願うようになりましたw

悪い貴族が古代から伝わる最強ロボを発動させて世界征服を企み主人公たちが阻止する
とまぁ単純な話しですが、それをよくぞここまで練りに練ったなぁ~という感じです。

この作品のおもしろさを語る上で大事なのは2点。
物語がわかりやすく、登場するキャラのそれぞれの個性が抜群で素晴らしいこと。

主人公は異世界からやってきた都合上、この世界ではずば抜けた身体能力を持ち合わせていて、
メンタル重視なロボの操作技術にも優れているなど無敵な存在なんですが、本当に無敵なのはその性格。

心優しく気遣い上手、人望も厚くて頼りになるナイスガイ。
その主人公が周囲の引きたて役にまわることで、その他のキャラのエピソードが輝いて
印象にも残りやすく、見ているうちに誰一人欠けてはならない存在になってきます。

そして物語はといえば、これはできるだけシンプルに、そして味付けはひとつでいい。といった感じか。
異世界人たちの間における政争が領土戦争にまで発展しますが、ここに転生者のケンシという
未知の要素が加わるだけなんですよね。
ガンダムでいえば連邦とジオンの戦いにニュータイプというエッセンスを加えただけみたいな。
説明ベタで申し訳ないんですが、わかってもらえるでしょうかw

シナリオが長くなるのならば、本当、これくらいでいいんですよ。
後は個個のキャラのそれぞれが抱えるドラマを増やして、作品を肉厚にしていけばいい。

ただ、このアニメの場合はバトルだなんだというより、ケンシの日常エピソードの方が数倍おもしろくて、
こんな平和なアニメなら100話でも見続けられると思わせたところがスゴイのかもですね。

誰もが認めて感謝する存在とでもいうのかな。
前向きポジティブ、小間使い&下僕としても優秀で、なんでもてきぱきこなす姿は
見ていても想像以上におもしろい。

そんなケンシの姿は、
ある人からみれば無垢な少年であり、
ある人からみれば最強の戦士であり、
ある人からみれば最高の医者でもあり、
ある人からみれば夢の旦那候補であり、
ある人からみれば最大の金づるにもw 思われている。

キャラを評価するというのは、そのキャラに色をつけるということですが、
これは見る人により視点が違えばそれぞれ印象も違うもの。
本来、たくさんのキャラが登場すれば、その分だけ主人公の色もたくさんあっていいはずで、
それがこのアニメは普通に出来ているのがスゴイ。

単に戦闘に強い少年だとか、暗い過去をもつ少年だとか、彼らも人間ならそれだけではない
魅力があるはずでしょってことで。
最近のアニメはそのあたりが強引で、何かひとつ強烈なものを見せておけばいいだろう
くらいに思えて仕方なかったんで、こーいうオーソドックスな作品をみると安心します。

誠実で従順で怒られたときの泣き顔は犬そのものw
穴ほって水晶探しばかりしてるところも犬ぽいし、イメージとしては柴犬か~。

個人的には、ケンシの大好きなところとして野生児の本領発揮な“鼻のよさ”をあげたいですね。
マツタケかトリュフのイメージにも似たとあるキノコが貴重とされているようで、
それはもう珍味すぎて値がつかないほどらしいんですが、それをケンシは鼻をくんくんさせて
さも自然に探し当てちゃうスペシャリストなんです。
で、それを惜しげもなく分け与える気前のよさがこれまた最高。
どんなコワモテキャラでも笑顔にさせてしまう秘策でもあります。

最後のハッピーエンドへのもっていき方もうまく、他の天地無用シリーズも見たくなったしで、
これは文句なしお気に入りですね~。

極力人が死なない平和なバトルアニメだけに、撃退しても同じ相手からしつこく襲撃をうけたり
ちょっと理解できないところもありますが、見せ場はケンシの家事働きと思えばそれも愛嬌。
カゲキな作品になれ過ぎた目線にも優しいアニメで堪能できました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

アリア社長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

異世界ファンタジーと聞いただけでワクワクしちゃうあなたへ

『ロボット・アクション!!×学園ラブコメ!?』をテーマとした異世界ファンタジーアニメ。

45分×全13話の実質2クールアニメ(OVA)
人気アニメ『天地無用!』シリーズの派生作品ですが、天地無用!を知らなくても基本楽しめます。
そもそも舞台が全く別な異世界なので。(自分も知らずに視聴しました)
ただ時々ちょっとした小ネタや会話に???となることはありました。

舞台である異世界の世界観・設定はかなりしっかり練られてます。
アニメではあえて紹介してない裏設定も多そう。
異世界ファンタジー好きとしては、それだけでワクワクしちゃいました。
2度目の視聴で色々と発見もある見応えのあるアニメとなってます。

魅力的なキャラが多い印象。特にヒロイン。自分は4人ほど好みのヒロインに出会いました。ヒット率高し。

主人公は清々しいほど俺TUEEEなハーレム主人公。
基本この手の主人公って苦手なんですが、このアニメに関しては不快感なく、むしろ好感を持って見れました(後述)
ただやはりどんな状況でも毎回最強主人公がなんとかしてくれる展開は見てて緊張感がありませんでした。

作画はさすがOVA。毎話気合入ってます。ロボの戦闘シーンは迫力満点。
ロボの描写に関して、ちょいちょい『新世紀エヴァンゲリオン』を髣髴とさせる描写がありました。
今作は2009年~2010年発表のアニメなのですが、今になってもエヴァの影響力の凄さを垣間見ました。

EDに関して、絵が『バッカーノ!』のイラストレーター「エナミカツミ」さんでびっくり(キャラクターデザイン原案もエナミカツミ)
個人的に好きなイラストレーターさんなので。

『異世界ファンタジー』『迫力あるロボットアクション』『ハーレム』
↑これらのワードにピンと来る方はぜひ見ることをオススメします。

【主人公に関して】
主人公・柾木 剣士(まさき けんし)は完全に俺TUEEEEのハーレム主人公。
自分は基本的に俺TUEEEのハーレム主人公って苦手。
なぜならそういう主人公にあまり魅力を感じないから。
主人公「ヤレヤレだぜ」→ヒロイン「キャーステキー」って流れが馬鹿馬鹿しく見えちゃう。

でもこのアニメはそういう嫌味を感じませんでした。
理由の一つは主人公がホントに心の底から良い奴で、こいつならハーレム築いてもしゃーないと思わせる魅力があるからだと思います。
ただ強いだけじゃないんですね。

もう一つの理由は主人公・剣士の声優を担当している下野紘さんの功績でしょうか。
思い返せば『神のみぞ知るセカイ』『GJ部』など、自分が好きなハーレムアニメの主人公って下野さん率高いです。
あの中性的な声が、角の立つこともなく、嫌味なく聞いてられるのかも。


異世界ファンタジーアニメとしてもハーレムアニメとしても理想的なアニメといった印象。
気楽に見れる作品なので興味持った方はぜひ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

感情移入 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

集大成

1クール13話(1話約45分)のバトルアクションアニメです。

物語――――
主人公、柾木剣士はある目的のため異世界であるジェミナーへ召喚された。
自分の国へ戻るため、ババルン率いる反乱分子につき、ラシャラ皇女を殺そうとするが・・・!?

作画――――
キャラクターデザイン:渡辺はじめ
アニメーション制作:A.I.Cスピリッツ

キャラ画があまり安定はしていませんでしたが、悪くはないと思います。
声優――――
        柾木剣士:下野紘
ラシャラ・アース二十八世:米澤円
    キャイア・フラン:桑谷夏子
    メザイア・フラン:恒松あゆみ
   ダグマイア・メスト:佐藤拓也
  エメババルン・メスト:安元洋貴
    ユライト・メスト:鈴木達央
         ドール:後藤麻衣
     ネイザイ・ワン:恒松あゆみ
ネイザイ・ワン仮面なしの時:阿部彬名
  アウラ・シュリフォン:野田順子
    マリア・ナナダン:斎藤桃子
      ユキネ・メア:園崎未恵
   フローラ・ナナダン:松来未祐
  ワウアンリー・シュメ:中川里江
     ナウア・フラン:高橋研二
         学院長:赤池裕美子
   リチア・ポ・チーナ:大村歌奈
     ラピス・ラーズ:今野宏美
     セレス・タイト:笹田貴之
       コルディネ:阿部幸恵
          ラン:釘宮理恵

音楽――――
OP:Follow Me feat.Sound Around
ED:Destino

個人的にどちらも良曲です!
キャラ―――
物語の設定上、女キャラが多いので、それだけ色々なキャラがいました!

感想――――
見終わってから気づいたのですが、この作品は天地無用シリーズの最新作らしいです。
通りで観ていて少し引っかかる所があるなと思ったのですが、天地無用シリーズを少し調べればなるほど!となりました。
どちらにせよ設定は繋がっていても、ストーリーは全くの別物なので、これだけ見ても、とても楽しめました。
これは恐らく二期?があるのではと睨んでいます・・・。
まだ見てない方は見る事おすすめします!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

78.4 2 蒸気機関で天真爛漫なアニメランキング2位
シャドーハウス(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (487)
1646人が棚に入れました
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔"としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー"一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形"が訪れ、“影"と“人形"の不思議な日常が始まる。

声優・キャラクター
鬼頭明里、篠原侑、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、下地紫野、羽多野渉
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一風変わったミステリー

原作未読
面白い世界観
ミステリー

{netabare}生き人形は本物の人間で影は寄生する物体ということくらいが明かされた。コーヒーで洗脳しているの怖い。{/netabare}

影自体も一枚岩ではないし、おじいさまもどういった存在なのか非常に気になる終わり方。続きが気になる。
ケイトとエミリコはどうするのだろう。ジョンとの間に愛は生まれる?シャーリーの存在はこの後の話にどう影響していくのか。


OP
a hollow shadow 末廣健一郎作曲・編曲
ED
ないない ReoNa
私の完璧な世界 萩森英明 末廣健一郎作曲・編曲
ReoNaの歌声がこのミステリーにはぴったりだったような気がする。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”が訪れ、“影”と“人形”の不思議な日常が始まる。世にも奇妙なゴシックミステリー、ついにアニメ化!

第1話 シャドーと生き人形
“シャドーハウス”--そこには多くの“シャドー”とその世話係である“生き人形”たちが暮らしていた。“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”がやってくる。最初はぎこちなかった二人だったが一緒に過ごすうちに距離が近づく。そしてケイトは“生き人形”に“エミリコ”と名付けた。

第2話 部屋の外には
ケイトに仕えることも慣れた頃、エミリコは他の“生き人形”たち同様に屋敷内の掃除をすることになった。ローズマリーの班に配属され、ミア、ルウと共に掃除に勤しむ。さらにミアが仕えるシャドー・サラにも出会うが、主のケイトよりも先に話すエミリコは「失敗作」と言われてしまう。

第3話 すすによる病
“シャドーハウス”のことを学ぶ『授業』に参加したエミリコ。屋敷内をローズマリーに案内してもらいながら、『お披露目』のことを聞こうとするが、「生き人形はシャドー家に対して忠誠以外の心を持ってはいけない」と詳細は教えてもらえなかった。その時、掃除用具の間に“こびりつき”が現れて…。

第4話 深夜の見回り
先日の騒動の原因について“星つき”の“生き人形”・バービーによる取り調べが行われた。その中で一方的に犯人扱いされたラム。バービーに口答えをしたエミリコとショーンはラムと共に原因を究明することになり、深夜に屋敷内の見回りを始める。三人は果たして原因をつきとめることが出来るのか…?

第5話 ”お披露目”
ケイト、ジョン、ルイーズ、パトリック、シャーリーとそれぞれの“生き人形”たち5組は、それぞれの想いや決意を胸に『お披露目』に挑む。『おじい様と共にある棟』に住む特別な“生き人形”・エドワードの主導でいよいよ『お披露目』が開始--!

第6話 庭園迷路
合格への道を模索しながら『お披露目』に挑む5組。生き人形たちは、すす時計が落ち切る約2時間以内に、庭園に広がる迷路のどこかにいる主人を見つけ出し共に出口にたどり着くようにと試験官のエドワードから指示を受ける。時に協力しながら主人を探すエミリコ達。一方、ケイトは『お披露目』が何者かに監視されていることに気づき…。

第7話 不完全な地図
手渡された地図や道具を頼りに囚われた主人の元に急ぐ“生き人形”5人。しかし、庭園には様々な仕掛けが施されておりその行く手を阻む。5人はそれぞれの主人と再会し時間内に出口にたどり着き、無事『お披露目』に合格することが出来るのか…

第8話 手のひらの上
主人と再会する“生き人形”も出始める中、エミリコに勇気づけられたラムは互いに合格してまた会うことを誓い、主人の元へ向かうのであった。全員が順調に合格に近づいている展開は『お披露目』で、誰かを落とさなければならないエドワードにとっては想定外であるにもかかわらず、彼は動揺もせずピアノを弾き悦に浸るのであった。

第9話 鳥籠と花
各々の状況が刻一刻と変化しながら『お披露目』は終幕に近づいていく。エミリコがたどり着いた先に居たのは鳥籠型の檻に囚われたケイトだった。すすに反応して段々と外れる鳥籠を支える鎖。下には棘だらけの木が待ち受けている。エミリコはケイトを助けられるのだろうか…

第10話 最後の一対
持ち前の気転と丈夫さを活かしてなんとかケイトを助け出したエミリコ。再会の喜びに浸る間もなく、すす時計は『お披露目』時間が残りわずかだということを示していた。果たしてふたりは時間内に出口までたどり着き『お披露目』に合格することはできるのか、……そして、明らかになるシャドー家の目的とは一体…?

第11話 黒い飲み物
お披露目会場で”特別な珈琲”を飲み、シャドー家への忠誠心で満たされるエミリコ。その様子にショックを受けるケイトはエミリコの部屋にあった考えないノートをもとに洗脳を和らげることに成功する。そして、ケイトは横たわるエミリコの手に自分の手を重ね、ふたりだけの秘密の話を打ち明けるのだった。

第12話 おじい様と共にある棟へ
何者かに連れ去られたエミリコ。ケイトはジョン達と相談し犯人に目星をつけ、おじい様と共にある棟へ侵入し助け出すことを決める。お披露目を乗り越えた皆に協力してもらい、ケイトは栄光の廊下へと足を踏み出すのであった。

第13話 シャドー家のために
エミリコの元にたどり着いたケイトだが、すべてはエドワードの思惑通りに事が運んでいた。捕らえられたふたりはこのまま朝になれば、反乱分子としての処分は免れられない。絶望とも思える状況の中、怪し動く”影”がふたつ……果たしてふたりはエドワードの手から逃れることが出来るのか--!?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

13話 え、終わり?アニメ業界終わるんじゃね?

 最終話を見て。一応作中の事件の結末はありましたけどね。雰囲気的にそうかな、とは思ってましたどね。ここで終わりかい!?でしたね。

 まあ、シャドウという発生源はなんとなく説明がありましたが、ケイトとエミリコだけでなく、エドワードまで現状維持だと、何も進んでねー、っていう感じでしたね。
 ここまで本当に面白かったから、非常に残念です。85点の水準できてたのが、最終話のせいで60点くらいの満足度になったという感じですね。

 製作委員会制、アニメ会社乱立、人材不足、アニメ作りすぎ、原作が不足気味などでアニメのクオリティが昨今心配です。
 ネットオリジナルの作品もほとんど満足行くのがないですし、どうなっていくんでしょうか。
 まず、ちゃんと終わらせろ、話はそれからだ、と言いたいです。
 
 原作中途半端だけど、ためしに1クール作る、12、3話で取り敢えず終わらせる。ソロバンはじいて次を考える、人気あったら時間稼ぎしてスピンオフする、メディアミックスする、作画だけやたら良くて内容も意味もない映画を作る、みたいな作り方がアニメを殺している気がします。
 構成も、エピソードの取捨選択もベストな選択ができるわけありません。2期作っても作品の質は絶対に落ちます。この傾向がこの2,3年で急激に進んでませんか?

 こんな優良なコンテンツですらこれでは、誰もアニメ見なくなっちゃいます。

 ぜひ、視聴者に対する責任とクリエーターとしての矜持を忘れないでほしいと思います。
 商売だからソロバンはじくのは仕方ありません。ですが、ドラッガーの「マネジメント」を思い出してください。顧客満足を忘れた商売は結果的に淘汰されます。

 

以下 視聴中のレビューです。

{netabare}

原作読んでなくてよかった。

4話までの感想です。面白過ぎます。
ローゼンメイデンとかゴシックの今風という感じでとても雰囲気が出ています。

 黒いキャラクターに表情とか感情を感じるのは、すごいと思います。作画は本当に奇麗。画面が暗いのに見やすいので、相当計算してるんだと思います。

 謎の展開が素晴らしい。引き込まれます。早く知りたくて、原作をポチりたい衝動を抑えるのが大変です。やっぱりこれはアニメで最後まで見たいですね。ですので他の方のレビューも見たくないです。

 声優も良いのですが、最後のクレジットでエミリコ、ケイトの順番ではなく、ケイト、エミリコの順番なのがすごく気になります。やはり影が主題なので、2人が…と想像してしまいます。

 1話冒頭の汽車のシーンに絡んで石炭と影からでるススの類似性も気になるし、舞台の上でケイトとエミリコが並んでいる場面とか、エンディング最後の置物みたいな屋敷とか、ちょっと謎解きしたくなりますが、まあ、この話は舞台に引き込まれて、素直に驚くのが楽しそうです。

5話見ました。
 相変わらず美しい作画ですね。
 声優のクレジットの件は考えすぎだったみたいです。
  {netabare} お仕置きのシーン含めて、お影さま-生き人形の組み合わせにいろんな形があるのが分かる回でした。クレジットもこの組み合わせでした。
 あの審査している生き人形の動きがアニメ的に何か不自然なのと、優秀だと言っている組み合わせが優秀に見えないのが、残念ポイントでした。彼らのいる世界の作り物っぱさを意識した演出の可能性もありますが。{/netabare}

 そういった気になることろを補って余りある謎がまだ続いています。

6話見ました。
 少し謎のスケールが小さくなった感がありましたね。本質的にはなんの解決も提示されていないので謎は謎なんですが。解決編がこじつけにならないよう、期待します。

7話見ました。
 エミリコの無邪気最強、という方向性?館の謎は最後なんですかね。謎めいた雰囲気がちょっと薄れたので、視点を館とかシャドーに戻してほしいんですが、まあ、当然そっちにつながっていくんでしょう。1クール通じて最高のアニメってやぱり難しいですね。でもまだまだ面白いので楽しんでます。

8話みました。
 優秀な人間とは、奢らない、臨機応変である、先入観を持たない…エドワードは反対ですよね。
 うーん。エドワードですべての緊張感がなくなってしまったような。「3階」はそれを含めて楽しんでるというどんでん返し?エドワードが排除されるとか?やっぱりエミリコが天然パワーでがんばって、「3階」が「あの娘面白いわ」とか言って救われる?
 ここが帰路でしょね。名作か、凡作か。
 にしてもそろそろ迷路は決着してほしいですね。

9話みました。
おお、シャドウと生き人形って…なるほど…でも、あの蝶々的なのはなに?とかまだまだ秘密はありますね。

10話みました。
秘密が簡単に暴露されて、おや、となりましたが、なんか、意外な方向に話が進みだしましたね。意外性大歓迎です。ケイトが活躍するんでしょうか。

12話までみました。
ケイト様活躍ですね。話の方向が謎解きからサスペンス的な方向になってきました。これ1クールなんでしょうか。ラストが楽しみです。

一つ疑問が。確か大掃除のときに、お披露目が終わった生き人形はもっと意思があったし、目もあのホニョホニョじゃなかったですよね?時間が経つとまた意思が戻るってことでしょうか。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

余計なことは考えないのが大人になるということなのか……

断崖にそびえる不気味な洋館「シャドーハウス」。
そこに暮らす貴族じみた顔なしの一族「シャドー」と彼らの「顔」役として仕える「生き人形」。
日常と徐々に明らかになる館の秘密を描いた同名コミック(未読)の連続アニメ化作品の1クール目。

【物語 4.0点】
普段、考えないようにしている余計な事を、より鮮明に考えさせられてしまうゴシック&ミステリー。

例えば心を顔に出せないシャドー家の面々は"すす”を通じて悪感情を発露するが、
こうて露骨に外部化されると、ついつい謎解きの手がかりに参照した現実社会の諸要素を
より強く意識させられてしまいます。

利益のためなら倫理は捨てられるんだなとか、教育って怖いなとか、
{netabare}“余計なことは考えない~♪”{/netabare}などとブラック社歌?が流れる職場で幸せを噛みしめる集団心理ってヤバいよなとか。
主より中間管理職や取り巻きの方が闇を感じる組織あるあるとか。
シンプルに部屋そうじしなきゃ心に澱(おり)が溜まる一方だなとか。

道中、ちょっと“お披露目”の試験が長くて退屈かも?とも感じましたが、
コーヒー飲みながら苦い思索に耽る視聴時間には奇妙な充実感があり、
館の深層に迫るということは、人の心とは何かに深入りすること。
との興味から来る中毒性が完走の源に。

最終話は謎の多くを積み残した故のお預け感もありましたが、
今は、この夏放送予定の2期を早く摂取したい心境です。

【作画 4.0点】
アニメーション制作・CloverWorks

冒頭、影を強調したビジュアルに惹き込まれる。
私もお人形さんみたいに可愛らしいエミリコたんに萌えてみるか~と適当に眺め始めたら、
いきなり圧倒され、思わず巻き戻して見返してしまいました。
最初の映像は、1期で明かされた内容を受けた上で再見すると、良く出来てるな~と改めて感心します。

すすが悪感情として館にこべりつくため、生き人形たちは常に掃除に追われる。
連れて、制作スタッフの方も、背景、衣装に至るまですす塗れにする、“こべりつき”が暴れるなど、
この上なく面倒くさそうな作業に挑む羽目になるが、同スタジオは果敢なすす描写を通じて、
作品の個性を引き出すことに成功している。

シャドーは顔が見えないけど、ちゃんと気持ちが現れている?と思わせる描写も○。
個体によって形が違うすすの噴煙?の描き分けも良好。

ランプや強烈な朝日などの撮影処理も影を際立たせる好演出。

【キャラ 4.0点】
主人公の生き人形・エミリコ。旺盛な好奇心が謎に分け入ってしまう原動力。
余計なことノートを付けて忘れてしまおうと励みますが、
そんなことしたら、ますます余計なことを考えてしまいますw
身体が頑丈なだけでなく、ちょっと鬱陶しいくらいポジティブなメンタルに、ラム同様に励まされることあり。

エミリコの主人のシャドー・ケイト。
気ままにすすを噴き出すツンデレ?かとも思っていましたが、
終盤には{netabare}館の秩序に含む所がある{/netabare}と分かり最後までお仕えするに値するお方なのだと再認識。


最初に遭遇するエミリコ以外の生き人形・ミアから始まる、
多様な性格、主従関係を通じた、館の側面を映し出す誘導も巧み。
“お披露目”にて一緒になるシャドー&生き人形の絡み合いも、
人間の感情を管理する難儀を感じさせ、視聴者と“3階の住人”に“娯楽”を提供。

その3階への野心によりアンフェアな試験官で中間管理職のエドワードが1期の煽り役。

【声優 4.0点】
シャドー&生き人形のペアは、基本ひとり二役。
主従で性格も違う、だがシャドーの顔として表情や感情を捧げる異様に幅広い演技で好対応。

それだけにケイト(CV.鬼頭 明里さん)/エミリコ(CV.篠原 侑さん)
主従でキャスティングを分ける当たり前が、
館の異分子として台風の目となる予感を際立たせる。


“こどもたちの棟”にてマウントを取ってくるバービー役の釘宮 理恵さんの暴言も良い感じで憎たらしいです。
役を兼任する主人バーバラの丁寧な言葉遣いの憎まれ口もグッド。
冒頭映像にて、すすを大量噴出して表現された心の闇の所以。
円熟味を増した、くぎゅボイスで是非とも覗いてみたいです。

【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
狂ったサーカスをテーマに明るくて不穏なチェンバロやバンドネオンの音色を散りばめムードを演出。
OP曲「a hollow shadow」をインスト曲にしたのも世界観に引きずり込む好判断。
あと{netabare}8話のエドワードの自己陶酔がダダ漏れになったピアノ曲「私の完璧な世界」{/netabare}も強烈でしたw

EDはReoNa「ないない」
自己否定歌詞を破れかぶれに連発する絶望系シンガーの極致だが、
すす量多めな作品の空気に不思議とマッチ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37
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