貴族で陰謀なTVアニメ動画ランキング 15

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68.5 1 貴族で陰謀なアニメランキング1位
精霊幻想記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (297)
956人が棚に入れました
前世と現世が交錯――二つの記憶を持つ少年が運命に立ち向かう!!幼い頃、母を殺され孤児となったリオはスラム街で必死に生きていた。ある日、幼馴染との再会を夢見て事故死した《天川春人の記憶》と《強大な魔力》がリオの中で覚醒し、剣と魔法の異世界に転生していたのだと気づく。さらに、偶然出くわした王女誘拐事件の解決に貢献したことで、貴族の子女が集う名門学院に入学することに……。階級社会の最底辺から這い上がるリオは、出会いと別れを重ねながら過酷な運命を打ち砕いてゆく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、諏訪彩花、藤田茜、桑原由気、楠木ともり、原田彩楓、鈴代紗弓、本渡楓、金子彩花、浜田賢二、田丸篤志、遊佐浩二、東山奈央、新田ひより、首藤志奈、西明日香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

現世しがらみ系異世界転生(?)作品 → 最終回:『卒業』(笑)!?

== [下記は第5話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

原作未読です。コミカライズ版はピッコマなどのサイトで無料でけっこう後の方(少なくともアニメ6話以降)まで読めると思います。
(私はけっこう後の方まで読んでしまいました)

異世界のスラムに転生した主人公が、早くに両親を亡くし不遇な幼少期を送りながら、王族絡みの事件に巻き込まれるというわりとありがちな物語の始まりになっています。

しかし主人公のリオは転生前の天川春人としての人生や人間関係にも未練があり、そのことが以降のストーリーにも密接に関わってくるというのは本作の特徴と言えると思います。

レビュータイトルで異世界転生の後ろに(?)付きなのは、主人公は転生なんですけどそうじゃないパターン(異世界転移など)で主人公のいる世界に現れるキャラがいるからです。とはいえ、そういうごちゃ混ぜパターンは他の作品でも使われている気がするので本作のみが特殊ということではないと思います。

取りあえず第1話のバス事故は以後のストーリーの伏線になっているので、後の方の話数を観てから見直すと何か発見があるかもしれません。

本作は、たぶん最終話まで観る予定です。
== [第5話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.9.21追記:
第12話(最終話)まで視聴終了しました。個人的には1クール単品のアニメ作品としては、あまり高い評価は付けられないですね。

尺として1クールしかないところで最終話でのカタルシスを求めて、大胆なエピソード順変更を図った感じがします。たぶん2期目を作る気はなさそう。

じゃあ2期目を作るのは無理かというと、万が一人気が出たら何とか軌道修正は出来そうではあるんですけど、最終話Cパートでいきなりブッ込んできて「え、ここで終わり?」みたいな最終回です。

もし観ていない人がいて観るかどうか考えているとしたら、続編が作られるまで観ないかもしくはアニメは観ずに最初っから原作かコミカライズ版を読むかをお勧めする感じではあります。

余談: テレビで視聴していると提供画面の後でコミカライズ作画担当によるおまけ漫画みたいなのが映るんですが、個人的にはこれが意外と面白かったです。でも、特に一般的にお勧めする内容でも無かった気がします。
(でも、おまけ漫画を配信サイト視聴で観ることはできないようです。)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

時間経過、とは

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生なろう系の、一般的な枠内に収まっている作品だと思います。なんだか色々とテンプレでした。

バトルに恋愛がメインであり、ややダークな要素もあり、設定としては悪くなかったと思いますが、作画がへたってたのと、なんかやたらに説明くさいセリフ回しのせいで、安っぽくなってた印象です。評価は☆2に近い☆3って感じですね(序盤は良かったので)。

レビューでは、作中に見られた時間経過について。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これだけ、1クールの尺の中で(早送り、もしくはその間を描かない)時間経過がある作品も珍しいのかなって思います。

精霊の民の森で1年、カラスキ王国で1年だったかな。

個人的には、作中で時間経過があるのって好意的に捉えることが多くて、それは、その過ぎた時間の中で「重み」や「成長」を感じられるから。ONE PIECEとかもそうだったしね。

ただ、ONE PIECEの場合、「2年の修行で全キャラパワーアップ」と「2年たっても変わらぬ思いや関係性」を表現するための時間経過であり、再会を楽しく劇的に表現したために、なかなか効果的だったと思う(まあ、尾田さんが家族サービスするための休み期間という側面もあるけどw)。

とはいえ、100巻続く漫画の中で2年と、1クール12話の中で2年だからね。

本作の時間経過の意味は、精霊の民の森での1年は、「ラティーファがサラ、オーフィア、アルマと家族になるまでの時間」という意味では価値があったと思うし、旅を止めてまでそれに付き合うリオにも好感がもてました。

ただ、カラスキ王国での時間は、必要だったのかな? 色々考えても、しっくりくる理由が見当たらなくて。

ということで一勝一敗というか、まあ、時間経過の効果を考えるには良い素材になったかもしれない。

アニメとしては、1話目のスタートは丁寧な描写の中で分かりやすかったし、リオが少年時代の方が見応えがありました。あのまま学園モノでも良かったくらいに。

最終話は残念すぎて笑えました。クソ安っぽい展開に、言い訳がましいダラダラとした念話。崩壊した作画でのバトル。ビックリするくらい中途半端な終わりかた。急展開のCパート。

最近見た最終回でもだいぶヒドイ方だったと思います。

(もしやるなら)2期はおそらく三角関係メインでしょうね。ぜひ、作画は普通レベルくらいでやってほしいですね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
すげぇリアルな事故シーンだな。転生モノのテンプレートながら、丁寧な作り。

2話目 ☆3
両方の記憶がある系。イケメン(笑) 

3話目 ☆2
崖落ちるとこの作画、ヤバいな。バトル全体、酷いな。

4話目 ☆3
ロリキャラ、味方になったな。

5話目 ☆3
亜人族達の、人間族に対する手のひらの返し方が、ちょいと気持ち悪いな。精霊の話を聞いた後なら分かるけれど。半年以上の時間経過か。

6話目 ☆3
ナウシカ戦法(笑) ワイバーンを素手でボコす。装備その他、パワーアップ。

7話目 ☆3
いきなり着いたな。ウルトラあっさり祖母に会うかい。そして余裕のハーレム。トラウマからのダークモード。

8話目 ☆3
祖父母、人間できすぎだろ。作画はかなりやばいね。

9話目 ☆2
何年経ちました、だけだからな、実質。んで、何したいか不明だな。

10話目 ☆2
面白い部分が見当たらないな。

11話目 ☆


12話目 ☆1
そこでダラダラと念話をするから、説明臭くて美化しすぎてつまんなくなる。やたら中途半端な最終回だし。Cパートの雑さは、ヤバイな(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

わりと好き。

割と好きなタイプの作品でした。

視聴した印象としては、しっかりと作られているなという印象でした。
すべてが見えたわけでは無いですが、メインストーリーは少しぼんやり、その中で主人公の学生生活や、仲間との出会い、世界の広がりが描かれていくタイプ。
このクールでは割とオーソドックスな異世界転生モノのスタイルと言ってもいいかもしれません。

このメーンストーリーに含有されるそれぞれのエピソードが話数ごとにメリハリが効いていて、ちゃんと構成が設計されている感がありました。

ただし、主人公が優れた能力を持っているのは、この手の作品の常なのですが、話が進んでいくうちに、この世界でのお家柄等も明かされていき、どんどん特別な存在であることが明らかになっていきました。
この辺は「あーやっぱりスーパーエリート君的になっていくのかぁ」とは思ってしまいました。

そして・・・、スーパーエリートと言えば、
取り巻きのガールズたちですよねぇ。
こちらでも、スーパーエリートの様で、どんどん、愛されキャラになっていきますねぇ。
今のところ、ベッタベタのハーレム状態とまではいかないものの、コレも、この手の作品の常かぁ・・・と遠い目をしている私です。


ちなみに、この主人公さん、他の方のレビューを拝見した際に散見されるように、とあるソードな作品の主人公さんにえらく寄っていっている気がしますねw。

6話の旅立ちのシーン以降、途端に「何か」に似てきた気がする、とは思っていたのですがw。

メタな話どうやら、中の人が同じなんですかね(調べずに書いています)。
それで、キャラの方向性が似てくるってあるのかなぁ、とも思いながら眺めていました。



物語自体は、このクールではそれほど劇的に進捗した感は無かったですね。
~主人公の表向きの出自~

~学生生活期間での成長、出会い~

~旅立ち~

~冒険中のあれやこれや、出会い~

~精霊の里での交流~

~ヤグモ地方でのあれやこれや、出会い、交流、真の出自の開陳~

そして、学生時にお世話になったセリア先生を政略結婚から略奪(救出)。

ってところでした。

で、最後の最後に所々でカットインされていた、
転生前のかつての思い人(?)との突然の再会っと。

地固めが終わって、さあ、ここからって感じでしょうかね。
どうやら2期クールが既に決まっているそうなので、そこは安心して今後のストーリーを待つことにしたいと思います。


私的には、好みのタイプ。
しっかりと作ってあるという好印象。
各キャラも造形がしっかりしていて安心して観れる。
といった、好印象な作品でした。

機会がありましたら、ご覧くださいませ。
私も2期を楽しみに待ちたいと思っています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

73.6 2 貴族で陰謀なアニメランキング2位
ベルサイユのばら(TVアニメ動画)

1979年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (136)
624人が棚に入れました
18世紀のフランスで、男として育てられた14歳の貴族オスカルは新たに皇太子妃となるマリー・アントワネットを護衛する近衛隊長に任じられた。心優しい彼女を守って数々の修羅場を戦い抜くオスカルだが、贅沢三昧の王侯貴族と貧しい庶民の溝は日々深まっていき、やがて血で血を洗うフランス革命が勃発する…。

声優・キャラクター
田島令子、志垣太郎、上田みゆき、野沢那智、吉田理保子、三景啓司、市川治、キートン山田、内海賢二、京田尚子、安原義人、森功至

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

オスカルは「餌」(笑)。(連載開始45周年らしい)

原作は少女漫画『ベルサイユのばら』(池田理代子作)。

実際にあったフランス革命近辺の時代を、架空のキャラクターオスカルの視点からを中心に描く歴史大河ロマン作品。

作中で歴史は20年近く経つ、今の感覚からすると長い感じの作品です。

池田先生は当初マリー・アントワネットを主人公にした作品を構想して、編集部に却下されたらしいです(笑)。オスカルを立てても、少女漫画誌で歴史物を連載すること自体に難色を示されたらしい。

当初の構想の影響か、オスカルの青春だけでなくマリー・アントワネットの奔放さみたいな辺りの描写にも時間が割かれています。

他にアンドレは有名だと思いますが、フェルゼン伯爵辺りも重要キャラですね。

オスカル中心に観るだけでなく、是非マリー・アントワネットやフランス革命にフォーカスして観ていただきたい作品です!

OP/EDも劇伴音楽もかなり良いと思うので、想い出補正はあるかもしれませんが、音楽評価は5です(笑)。

2017.4.21追記:
1972年に原作マンガのマーガレットでの連載が始まったらしく、今年2017年は連載開始45周年、池田理代子先生はデビュー50周年らしいです。これを記念して復刊ドットコムから豪華版(全7巻: 復刊ではない)が刊行されることになりました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

薔薇は気高く咲いて、薔薇は美しく散る ジュテーム、オスカル

1979年~1980年放送のテレビアニメ 日本テレビ系列 全40話

原作 池田理代子 監督 長浜忠夫→出崎統 制作 東京ムービー

泣く子も黙る熱血監督二人のリレーによる少女漫画のアニメ化。
いまだに信じられませんが、多くの人が名作と批評している作品でもあります。
 
観たのはうちの奴なので感想を聞きましたが、壮絶なネタバレ注意です。

{netabare}前半はマリーアントワネットが中心で声優の声が優しく美しく大好きでした。
後半はオスカル(女)とアンドレ(男)が中心となります。
すれ違う恋が切ない二人で、両想いになってから短いんです。
アンドレ(平民)と結婚するためにオスカルは貴族を捨てます。
二人とも死んでしまうんですが、恋愛シーンが短すぎます。
フランス革命でみんな死んじゃいます。悲しすぎます。
マリーアントワネットは白髪化して首を刎ねられます。{/netabare}

観終わったのは私ではありませんので、いつかは観たいと思っております。
長浜監督は声優の起用で揉めて降板したといわれていますが、
翌年病気で亡くなったことからして、盟友の出崎氏に託したというのが正しんではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フランスの歴史の一端として

フランスの貴族政治の隆盛期からフランス革命までのお話。
一般市民と貴族との乖離と貴族社会における陰謀と腐敗を
ドラマチックにアニメにした感じで、なかなか面白い作品
でした。マリー・アントワネットを守るオスカルは女性で
ありながら男として育てられ、美しすぎる近衛士官(王妃
の護衛をするかなり位の高い士官)で、とにかくカッコい
いメインキャラでした。

貴族の豊満政治に業を煮やした反乱兵士や市民の勢力が拡
大し、最後は実質のフランス革命のごとくバスティーユ監
獄が市民の反乱で陥落し、貴族政治は崩壊。マリー・アン
トワネットも処刑ということで、フランス革命の流れを、
アニメで観ることができる作品です。よくできています。
 
ドラマとしても、男性目線というよりは女性目線の恋愛観
が展開していて、いけないことも美しく表現されています。
しかし、陰謀に関しては、かなりネチネチしていて、この
時代のアニメ特有の陰湿な感じはあります。
 
女性が男らしい振る舞いをして、男らしい言葉を話す・・・
みたいな先駆け的作品であったと思う。OP曲の最初の画の
オスカルは、裸にバラがまとわりついている画だったので、
子供の頃はちょっと観るのが恥ずかしかった思い出がありま
す。
フランス革命はどうして起こったのか分かると思いますよ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

83.4 3 貴族で陰謀なアニメランキング3位
GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1239)
7486人が棚に入れました
異世界戦争勃発!陸上自衛隊員達の運命は――? 20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門(ゲート)」が開かれた。中からあふれ出た「異世界」の軍勢と怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと調査に赴く。第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが……。

声優・キャラクター
諏訪部順一、金元寿子、東山奈央、種田梨沙、戸松遥、日笠陽子、内田真礼、安元洋貴、石川界人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作よりも政治色薄目(それでもTVアニメとしては濃い方?)

※本レビューを読む場合、原則として1クール目視聴済みであることを前提としています。

分割2クール作品の2クール目。原作は同タイトルのライトノベル(柳内たくみ著)。

原作(書籍版)は下記のとおり。下記は単行本形式での刊行単位で、各巻を上・下巻に2分割して刊行された文庫版も存在する。

文庫版にはカラー口絵が付いており、アニメ班のキャラクターデザインは主に文庫版イラストに基づいたものと思われる。

本編5冊:<接触編>、<炎竜編>、<動乱編>、<総撃編>、<冥門編>
外伝4冊:<南海漂流編>、<黒神の大祭典編>、<黄昏の竜騎士伝説編>、<白銀の晶姫編>
外伝+(プラス)1冊:<特地迷宮攻略編>

外伝4冊は事実上本編5冊の続編であり、いわゆる通常の意味の「外伝」は外伝+の<特地迷宮攻略編>のみである。

本作2クール目は原作の<炎竜編>1クール目残り(6話)+<動乱編>(6話)で計12話構成となっている。

2クール目は1クール目に引き続いての視聴で、視聴時に原作の本編5冊+外伝4冊&外伝+を読了済み。

1クール目終盤以降、皇女ピニャの仲介により日本政府と特地の帝国は非公式ではあるが外交交渉を持てる状態になっている。

2クール目序盤で炎竜退治には出かけるものの、この戦闘でも大規模な部隊動員は様々な事情によりできず、1クール目よりも「自衛隊無双」度は低め。

帝国が<講和推進派>と<徹底抗戦派>に分裂しかけており、この状況下で日本政府が「帝国との講和」という政治目標を達成できるかが物語のカギとなる。

特に<動乱編>以降、原作では地球側の各国の特地への介入を日本政府が防ぐ描写が増えていくが、アニメでこのあたりの細かい描写は省かれていると言って良い。

また<動乱編>で2クール目を終了するにあたり、原作では帝国側の状況が落ち着かないのでアニメオリジナルエンドに近い感じで<動乱編>終盤が原作からかなり改変されている。

おそらく2期目の制作は期待できないためこのような形になったと思われるが、原作の政治面や文化面の描写に面白みを感じている私としては、2クール目については1クール目よりも評価を下げざるを得ない。

1クール目終盤で新キャラとして追加されたヤオも、結局「原作に居るから居るだけ」みたいな感じになってしまい、アニメではあまり「ヤオの不幸体質」が実感できないので残念な感じがする。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 41
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

自衛隊最強伝説

原作未読 全12話

「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」の分割2クールの2クール目です。1クール目から観ることをオススメします。

東京に突然現れた異世界との扉(GATE)、扉の向こう側にいる異世界人との様々な出来事を描く作品です。

炎龍編ということでしたが、序盤は1クールで出て来た炎龍を倒しに行くお話、後半は帝国の謀略に主人公たちが巻き込まれるお話です。(動乱篇というですね)

前半はエルフのテュカ、後半は魔法使いのレレイが活躍していましたね。特にレレイは1クール目では地味な印象でしたが、今回は大活躍でした。

亜神のロゥリィは、その中でみんなをフォロー役に徹していましたね。
{netabare}
前半は炎龍との戦いの中での伊丹とテュカ、後半は菅原とシェリーのお話が良かったですね。シェリーを命をかけて逃がした両親、菅原との再会シーンは後半で一番好きなシーンでした。
{/netabare}
生死にかかわる戦闘シーンも多いので、苦手な方は気をつけてくださいね。

自衛隊と異世界というちょっと変わった作品ですが、テンポも良くうまくまとまっていました。面白かったです^^

切りが良いところで終わっていますが、原作ではまだまだ続きがあるようです。2期があるといいですね。

OP 1クールと同じで岸田教団&THE明星ロケッツさんが歌ってます。かっこいい曲ですね^^(PV観ましたけどみなさんかっこいいですね〜ちなみに福岡出身の方が多いのでちょっと嬉しいですw)
ED こちらも1クールと同じでテュカ、レレイ、ロゥリィの声優さん(金元寿子、東山奈央、種田梨沙さん)が歌ってます。CDは、3人で歌っているのとソロで歌っているVerがありますが、3人&ソロでCDが別々(合計3枚)というのはお財布にやさしくないですねw

最後に、伊丹のオタクぶりは相変わらずでしたw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

レレイにまた会えてうれしい

原作はコミック版は既刊の第8巻迄、小説版は本伝全5巻は読了済です。

<2015年の夏クールにスタートしたアニメ、GATE>
原作小説の本伝全5巻のうち
2巻目途中までの描写で1クール12話までで一旦終了。

そして、しばらく間を置き、後半の2クール目スタート。
(あえて2期ではなく、2クール目とするのは、今作は、
はじめから分割2クール全24話として構成されて制作されたため)

2クール目は炎龍編~動乱編の物語。
原作小説3巻目までアニメは描かれました。
全体の流れは割と原作に忠実。
その影響で後半は、群像劇の色合いが濃厚になりましたね。

そのため正直、個人的に1クール目ほどには盛り上がれませんでした。
主人公、伊丹とメインの3人のヒロインたちの存在感が
希薄になる話が続いたりしましたから。

アニメで一番好きなキャラになったのはレレイでした。
そのため、彼女がほとんど出てこない回では、
欲求不満のストレスが溜まりました。

また群像劇としては、尺の問題もあり仕方のないこととは言え、
キャラ描写の大幅な簡略化が多かったのが不満です。

コミック版も含め原作で面白いと思えた部分のカットも散見、
単なるイベントの羅列で、ダイジェストを観ている気分になることも多々あり。
結果、特に19話以降に散漫な印象が強い。

そのため物語評価は、前半12話分までは4.5に対し、
後半12話分は4.0に下がりました。

キャラ評価も、キャラ自体は立ってて魅力あるけど
描写不足で魅力を十分引き出していたとは思えないので
視聴終了後に5.0→4.0で最終更新しました。

とは言え、最終回はとてもいいと思えました。
終わりよければすべて良し。
結果的には、お気に入り作品のひとつとなりました。
原作尊重の姿勢が好ましいラストでしたね。

<ぜひ第2期作って欲しい!!>

最終話までずっと、続編につながるフラグが立ち続きました。
大人の事情で制作が途絶えれることのないよう祈るのみです。

細かいことは、以下の各話レビューで記載します。


以下は、視聴開始の頃の投稿のアーカイブのためタグで閉じます。
{netabare}
分割され、3か月の休止期間があったため誤解を招きやすいですが、
これは第2期ではないでしょう。第1期の2クール目と思われます。
従って初回は、第1話でなく第13話です。

2クール目も京極監督と脚本の浦畑達彦さんはさすがに上手い。
特に、「ラブライブ」の監督さんが仕切ってるだけあって
萌ポイントは決して外さない印象で、相変わらずとても面白いです。

<原作の広範囲な内容をアニメ化>
ところで、BD/DVDの発売予定で判明しました。
この作品は分割2クール全24話ですが、
以下のような構成になってるよう。

・接触編:第01話~第10話
・炎龍編:第11話~第18話
・動乱編:第19話~第24話

てっきり炎龍編の締めが第24話だと思い込んでいました。
ふたを開けたら動乱編まで描くことになっていてとても意外。
どうまとめ、どう締めくくるんでしょうか?
非常に興味深いところです。

アニメの17話までは、ほぼコミック版の第7巻迄を基に
構成されていたように見受けられました。
しかし18話からは、小説版の本伝が基になっていると思われます。

<音楽>
新OP「GATE II 〜世界を超えて〜」
作詞・作曲:岸田 / 編曲・歌:岸田教団&THE明星ロケッツ

新ED「いつだってコミュニケーション」
作詞・作曲・編曲:山田高弘
歌:テュカ&レレイ&ロゥリィ(金元寿子&東山奈央&種田梨沙)

共にとても好み。

特に自分は、ロック大好きなので
岸田教団&THE明星ロケッツのロック魂が最高!!
音楽評価はこの1曲だけで、もう満点。
画も見事に嵌っててカッコいい!!

OP最後の集合写真で、栗林だけ接写ドアップなのも
彼女らしさが出てて上手いレイアウトだと思います。

EDは、自衛隊の一日入隊体験のスナップと思しき
隊員服着た3人のメインヒロインに釘づけ!
{/netabare}

以下は、かなりネタバレあります。
未視聴の方は読まないほうがいいでしょう。

<各話レビュー>
★ 第13話「開宴」{netabare}
コミック第4巻:第29話「講和への第一歩」、第30話「驕傲の皇子」
第31話「地揺れの夜」より(第4巻終了)

1クール目最終第12話は、
コミック第4巻第28話「絶望のヤオ」で締めくくられました。

2クール目も、今のところはコミックの流れに忠実。

貴族の令嬢シェリーをツインテールにして、
コミックより少女の可愛さを引き出した点、
小説版本編は未登場、コミック版では
ほとんどモブのミューティを
魅力あるキャラに昇格させた点など、
いい感触ばかりの2クール目のスタートでした。

○ンコ頭の伊丹とか、
ヤオがミューティと居酒屋で酒を飲み交わすシーンとか、
ほのぼのするアニメオリジナルの遊び心も、とても好い。

今回、キャラデザは違えど
言動は、ほぼ原作同様で存在感あった
天使の羽をもつ娼婦ミザリィも、
今後どう描かれるかちょっと楽しみ。

残念だったのは、
メイン3人のヒロインは
今回ほとんど出番なかったことくらい。
コミック版の流れを尊重するためでしょう。
でも、その不満はEDの彼女たちで一瞬で吹き飛びました。

次回、コミック第5巻の物語に突入。
今のところコミック原作すべての伊丹の行動の中で
個人的に一番好きなシーンが観られそうで楽しみです。
そこは栗林にも注目!
{/netabare}
★ 第14話「帝都激震」{netabare}
コミック第5巻:第32話「帝国の心臓」、第33話「栗林乱舞」
第34話「震える日」、第35話「賢愚の皇子達」より

地震により、裸足で着の身着のまま
外に飛び出したピニャが可愛すぎる!
伊丹を頼りにする乙女度マックスの彼女に萌えました~。

ここでの地震が、伊丹たちの皇帝謁見のきっかけとなりました。
(実は帝国での史上初めての地震は、炎龍編以降の物語の重要な伏線でもあります)

<ゾルザルと伊丹たちの邂逅>
「栗林君、しゃべりたくなるようにしてあげなさい 殺しちゃだめよ」(コミックでの伊丹の台詞)

栗林「やる気のない玉無しは武器を捨てなさい!」(コミック)
⇒「やる気がないなら武器を捨てなさい!」(アニメ)

アニメでは、望月紀子の存在そのものが
カットされるかもと少し危惧していたので
少しマイルドにはなってますが、
ちゃんと再現してくれてうれしい。

コミックでは、アニメ以上に紀子が悲惨に描かれいて
このシーンでは、ゾルザルが最高に忌むべき存在に思えたものです。

その上での伊丹の男らしい振る舞いと栗林無双。
アニメでもスカッとしました。

今回のF-4ファントムの作画も、力入ってて素晴らしい!

さて、今回もメインヒロインの3人の出番はほとんどなし。
しかし次回、テュカに赤信号が…。
{/netabare}
★ 第15話「テュカ・ルナ・マルソー」{netabare}
コミック第5巻:第35話「賢愚の皇子達」、第36話「紀子の帰還」
第37話「テュカの瞳」、コミック第6巻:第38話「任務放棄」より

かなり原作をアレンジして話を詰め込んでいましたが
とても素晴らしい演出だったと思います。
伊丹と同じ気持ちになって、
なんとかテュカを救いたいと思えました。
概ね満足です。

<悲しみのエルフ>
3人のメインヒロインの筆頭なのに、今までほとんど見せ場のなかったテュカ。

今回、テュカ役の金元寿子さんにとっては、
今迄では最も出番が多く、やりがいのある回だったのではないでしょうか。

今回、コミックと比べて、伊丹たちを取り巻くキャラを
必要最低限まで減らしたことが、テュカと伊丹の物語性を深めていたと思います。
デリラが出てこなかったのはちょっと寂しかったですが…。

雑味を減らし、スポットライトの当て方が巧みだったので、
伊丹たちが、非常に困難な炎龍討伐に向けて覚悟を決め、旅立つ流れが、
1話分という短い尺ながらも自然なものに感じられた。

伊丹の背中を押すことになった、エルベ藩王国のデュラン王との
初対面のシーンもなかなか味わい深く好かったです。

<伊丹のトラウマ>
残念だったのは、伊丹の学生時代の回想。
中途半端な描き方で原作未読だと解り辛いかもしれません。

アニメでは、もうあれ以上は描写しない可能性があるので
ネタバレというより、補足のつもりで書かせてもらうと…

伊丹の父親は、伊丹が中学の頃、
家庭内暴力が原因で妻である伊丹の母親に刺殺されます。

法廷では正当防衛が認められ無罪になったものの、
母は自責の念や罪悪感のあまり精神を病んでしまう。

病は改善されることはないまま母子家庭となった伊丹家。
伊丹の高校時代、アニメでも描かれたあの失言で
彼の母はついに精神崩壊。
彼は母の焼身自殺未遂の現場を見ることになってしまう。

アニメでは、焼身自殺までは触れられていない。
また、20年前ということになっていたので、
中学時代に既に母の精神崩壊を起こしたことに
設定変更したように見受けられます。

母は現在、措置入院として精神病院に入院中。
(措置入院とは、入院させなければ自傷他害のおそれがある場合について、
これを都道府県知事の権限と責任において強制入院させること。)

家庭内暴力と自分が母親を極限の精神状態に追い込んでしまった、というトラウマ…
私が伊丹というキャラに魅力を感じられるのは、そんな設定があるから。

重い過去があるからこそ、他人に本当に優しい大人の男、伊丹耀司。
この設定は、今迄と今回の伊丹の行動原理を察することができます。

理不尽な暴力には、立場を忘れるほどに許せず思わず手が出てしまうような彼。

自分を家族として慕ってくれる心を病んだテュカを、任務放棄してまでも救おうとする彼。

一身上の都合で部下を死地に追いやることは絶対にしたくない彼。

彼を慕う異性が多いにも関わらず、踏み込んだ関係を自ら積極的には出来ない彼。

ならば、現実から離れた、夢とロマン溢れるオタクの世界という
安らぎの場が彼にとって必要不可欠なのも理解できます。

単なるモテモテのラッキーなオタク、という設定だけだったら
それほど魅力を感じられないキャラだったかもしれません。

もしかすると、苦労した大人で、人の痛みがよく解るキャラだから
イタミという名前が与えられたかもしれませんね。

次回、いよいよメインキャラたちによる本筋スタート。
炎龍編は、事前の分類上、第18話までらしいので残り3話で決着つけるのかな?
{/netabare}
★ 第16話「炎龍再び」{netabare}
コミック第6巻:第39話「デリラの決断」、第40話「自衛隊、動く」
第41話「ダークエルフの谷」より(第6巻終了)

動乱編のための伏線も織り込んでの炎龍バトル第二弾の巻

前回でも感じましたが、原作のまとめ方に関しては、
コミックと比べてしまうとどうしても薄味な印象が拭えません。
尺の問題からやむを得ないんですけど…。

でも構成力は素晴らしい。

魅せ所のポイントを決して外さないので30分はあっという間。

作画に力入っていてた炎龍のシーンは非常に迫力ありました。
炎龍、ロウリィ、ファントムの真に迫る躍動感が見事です。

ゴジラのような下半身デブな炎龍。
そんなキャラデザが効を奏し、地上に降り立った時の威圧感も圧倒的。
ドラゴンというより、まさに怪獣です。

今回で、作画評価を満点で更新しました。
{/netabare}
★ 第17話「決戦」{netabare}
コミック第7巻:第42話「龍の巣」、第43話「死闘」
第44話「炎龍墜つ」、第45話「冥王の使徒」より(第7巻了)

炎龍バトル第三弾にして決着。
今回、第7巻の内容を駆け足で一気に消化しました。
せめて2回に分けて丁寧に描いて欲しかった所です。

一番残念に思ったのは、尊い犠牲者になったダークエルフの援軍が
人物描写がごっそりカットされ、ほとんどモブ化してしまったこと。

その変わり前回同様、作画が非常に素晴らしく、
バトルのテンポも良く、目が離せないほど観応えありました。
おかげで、いろいろ簡略化されてる割には意外と濃厚な印象が残りました。

<死ね!くそったれのトカゲ野郎>
レレイのキャラが一瞬だけ別人になるクライマックス。
実はこの台詞、原作の中でも非常にインパクトあったので
これを聞くのがちょっとした楽しみでした。
アニメで再現してくれてうれしかった。
ただ、もうちょっと感情を押し殺した方が好かったかな。

今回と前回、原作からのカットが多く展開が駆け足すぎて
興ざめした部分も多々あったので、今回で物語は5.0→4.0に評価下げました。
{/netabare}
★ 第18話「魔法都市ロンデル」{netabare}

<伊丹の運の強さと彼のハーレム絶好調!>
炎龍討伐を果たし、無事アルヌスへ帰還した伊丹たち。
伊丹は、任務放棄を冒したため隊長職は解かれ、2週間の停職処分となった。
反面、日本人拉致被害者救出の功績も認められ防衛大臣から一級賞詞も与えられる。
さらには、炎龍駆除の功績によりエルベ藩国、ダークエルフの部族などから感謝され
様々な形での報酬を得ることになった。

停職解除後は単独での資源状況調査を命じられる。
特地を好き勝手に移動して資源を探すという自由な役割。
現地協力者として、レレイ、ロウリィ、テュカ、ヤオも雇うことが認められて同行可能。

さっそくヒロイン4人を引き連れ、
導師号を目指すレレイの学会発表のついでもあって魔法都市ロンデルに向かう。
そこでは、レレイの物騒な姉と遭遇、ひと悶着起こすことになる。

一方、炎龍討伐はあらたな波紋を呼ぶ。
ゾルザルとテューレによる陰謀がうずまき、きな臭さの増す特地であった…。


OP前のアバンタイトルまでが炎龍編で、それ以降は動乱編。

今回と、次回も予定のロンデルでのレレイの姉のアルペジオとのエピソードは、
原作コミック第8巻では描かれていませんでした。

アニメは、この回含めあと残り7話分。
アニメで未消化のコミック版の残りは、2016年2月現在、第8巻+α(未出版分)しかないので、
ここからはオリジナル小説(本伝、外伝)の素材から限られた話数で構成していくのでしょう。

実は小説に忠実なら、動乱編だけでは、ゾルザルとテューレとの決着はまだつきません。

最終回を一体どう締めくくるのか。
動乱編以降のアニメ化未定でのオンエア中の今、
アニメがいろいろ宙ぶらりんで終わってしまう可能性もあります。

もし二期実現の目処が立っていないのなら、
アニメオリジナル展開でも構わないので上手くまとめて欲しいところです。
期待半分、不安半分で最後まで見守りたいと思います。

原作と比べてしまうと構成や演出に不満はありますが、
アニメでのメインの3人のヒロインや、ピニャ、シュリーは原作以上に可愛い。
また、前回初登場のジゼルなど、他の多くのキャラも魅力あるので観てて楽しい。
炎龍も素晴らしかったので、今回でキャラ評価を4.5→5.0に引き上げました。

今期中に、ロウリィの苦手とする冥府の王ハーディ神も登場しそうですね。
とりあえず次回、壮絶な姉妹バトルが観られそうで楽しみです。
{/netabare}
★ 第19話「危険な姉妹」{netabare}

現状は、ゾルザル主戦派vsピニャ講和派&日本、伊丹一行vs笛吹男の
二つのドラマが同時並行で描かれています。


テューレの暗躍により毒を盛られ意識不明となった皇帝。

この機に乗じ、クーデターを起こした主戦派ゾルザル。
彼は、帝国内の日本との講和派を弾圧、政治の中枢から排除することで元老院を掌握。
実権を手中に収め意のままに国を動かそうとする。

その状況でなす術もない講和派の皇女ピニャは孤立。
現状を憂い、唯一頼りな次兄ディアボに助力を求めるが彼は首都から逃げ出し途方に暮れる。

また、レレイは炎龍退治の英雄としてプロパガンダにその名を利用された。
そして、テューレは笛吹男(バイパー)を雇い英雄レレイを亡き者にしようとする。
笛吹男とは、人心掌握巧みに暗躍し、自ら手を汚さずターゲットを仕留める狡猾で超一流の暗殺者。

一方、ロンデルでは、街中でのはた迷惑なレレイvsアルペジオの喧嘩が始まる。
レレイ初登場時、カトー老師から「どうせのっかるならボン、キュ、ボンのレレイの姉」
と言われたほど容姿の成熟度はアルペジオが勝る。
しかし、8歳年下にも関わらずそれ以外は何事も敵わない妹に対する長年のコンプレックスがあった。
つにその確執が、姉を差し置き導師号に挑む妹との再会で爆発、火がついてしまった。
そのどさくさに紛れ、笛吹男の差し向けた魔の手がレレイに及ぶが……。

ゾルザルとテューレを中心に、情勢はあらたな動乱を生み出そうとしている。


バトルシーンは今作の最も得意とするところ。
姉妹喧嘩のシーンは流石でした。
レレイ1番大好きの私としては今回は大満足!
{/netabare}
★ 第20話「こいびと」{netabare}

12歳の令嬢シェリーに降りかかる突然の悲劇。
そこで明らかにされる彼女の運の強さと天才的な駆け引きの才能。
彼女の必死の行動は、結果的に戦争への引き金になってしまったようだ。
しかし、彼女は将来的に日本と帝国の外交上の重要なキーパーソンになっていくかも。

今回は、伊丹一行の出番は冒頭のみ。
まるで伊丹に感化されたかのような外務省官僚の菅原の男らしさが光る話でした。

今回は、1話の中で描くべき人物を絞り込んだ構成が効を奏し、
原作のいい部分をうまく再現していてとてもいい出来だったと思います。
{/netabare}
★ 第21話「デッドライン」{netabare}

前回同様、コメディ要素がほとんどなしのシリアス回。
いろいろなキャラの思惑が複雑に絡み合い展開する人間ドラマ。
特に今回は、描くメインキャラが明確だった前回と対照的に
群像劇の色合いが濃厚でした。

今回は、政治、利権、復讐などをめぐる人間の醜さ、愚かさをクローズアップ。
暗愚なゾルザルや、保身に余念のない森田首相、偏見だらけのジャーナリストなど、不快に感じるキャラでお腹一杯。
フィクションでも妙にリアルな生々しさ。
萌えや癒しを重視するアニメファンの一部の方々にとっては賛否両論ありそう。

しかし、伊丹や菅原を温かく見守り、必要とあれば
しっかりフォローしてくれそうな有能上司、権力者キャラ、
嘉納外務大臣や白百合副大臣、狭間陸将などが、
地味ながらも頼もしい存在に描かれたのが今回の救いですね。

次回、いよいよゾルザル派に対し自衛隊の実力行使が見られそうな予感。
今回再登場のニュースレポーターの栗林妹も活躍の場があるのかな?
{/netabare}
★ 第22話「奴隷服を着た皇女」{netabare}

相変わらず笛吹男に振り回される伊丹一行、攻防に疲弊した薔薇騎士団。
そしてとうとうピニャ殿下も囚われの身に。

話しの引きはとても上手い脚本だと思います。

19話~今22話に亘って、レレイのバトルシーンと菅原の決断以外は
カタルシスがなく、ストレスの鬱積もマックス。
今回のラストでようやく自衛隊と伊丹一行が帝都に向かい動き出した。

原作改変により残り2話でゾルザルとテューレの決着を前倒しにして一応の決着をもたらすのか?
それとも、原作通りに「俺たちの戦いはこれからだ」で終わってしまうのか?

個人的には『アルスラーン戦記』ように
「俺戦」で終わって1年以内に二期が欲しいところ。

・今迄が細かいところは別として大筋上は本伝の原作に忠実だった。
・一期は全24話で動乱編迄と明確に描く範囲を限定してる。

以上から個人的に、残りの総撃編・冥門編も作ろうという、
制作者の意志を感じ取れるのが今のところの救いです。

ロウリィの口からよく名前の出されたハーディとの絡みもまだだし、
ゲートの謎にまつわる伏線も回収出来てない。

原作付のアニメでは、原作ファンはどうしても期待値上がってしまう。

もし残り2話に、話を詰め込みすぎたり、
続編望み薄な無難な最終話で締めくくるようでは、
観終わった後にアニメの物語評価は下げざるを得ないでしょう。
{/netabare}
★ 第23話「空挺降下」{netabare}

無駄のない作戦行動を実行し、戦果を上げる自衛隊は頼もしい限りです。
これをご覧の自衛官の皆さんは、ご自身の職に誇りと自信を持たれることでしょう。
日々の国防の任、ご苦労様です。

ただ、自衛隊をせっかく取材できたんだからと
あれもこれも入れよう的な欲張りな脚本と演出だった気がして
今回は、ちょっとしらける部分がありました。
伊丹一行が帝都に到着間に合わずパッとしなかったこともあり
丁寧すぎる自衛隊描写に広報アニメ臭が若干漂う。

一番気になったのは、空挺部隊の降下時の機上のシーン、
特に、機上でお礼を言う件などアニメで描く必要なかったと思います。
自衛隊を格好よく描こうとすること自体はいいんですが
リアルとファンタジーの配分を間違えると、
ふと我に返って話に没入できなくなります。

次回はとうとう最終話。

伊丹たちの活躍をビシッと決めて
上手くまとめて欲しいところです。
最終話こそ、伊丹やヒロインたちの活躍を期待します。
{/netabare}
★ 第24話(最終話)「斯く戦えり」{netabare}

22,23話としばらく不満が続いたものの
最終話は、かなり楽しめて今迄の不満もどこかに消えました。

実は、原作(動乱編)と同じような締めくくり方だと
面白くないだろうと思っていて、最終話はちょっと不安でした。

<ロウリィ、レレイ、テュカと伊丹のパーティがメインでこそ面白い>
大好きなレレイの見せ場もしっかりあったのもポイント高い。
国境超えたカップル4組成立と、明確に描写したのもよかった。
続編あればボーゼズの愛娘、舞ちゃんにも会えるかも。
状況は殺伐としたままなのに、ちょっと和ませてくれてひと安心。

しかも、1話の冒頭と同じ状況+ヒロイン3人で締めくくるとは…
上手い締め括り方ですね。

梨紗の思わぬ登場もいい。
ヒロインたちがいつもの衣装で日本に来たらああなるのは当然。
まあ、ギャグなのでツッコミは無粋です。
ロウリィ様、そりゃ警察に連行されますよー。
パトカーのトランクからハルバートが飛び出してるのがwww

1クール時のOPで最後を締めたのも、
ありきたりな構成ながらベリーグッド!!

<続編ありき、俺戦エンド>
厳密には「女帝ピニャvsゾルザルの戦いがこれからだ」エンド。
私は、中途半端かつ強引な形ですべて決着などという終わり方より、
こっちの方が断然いいです。

嫌みなジャーナリストや栗林の妹など、
続編がないと登場させない方がよかったかなと思ったキャラもあった。
ハーディとの出会い、ジゼルや紀子などの今後など、
ゾルザル派との戦い以外に描くべきことは山ほどある。
テューレの悲しみの記憶を描いたのも、続編あること前提だからでしょう。
次巻、総撃編以降にテューレの物語が本格化しますので。

ゆえに、続編なければ中途半端過ぎて非常に悲しいパターンではあります。
{/netabare}

<後半クール:第13~24話の総評>{netabare}
コミック版第8巻から小説での外伝の話も加わるので
アニメでは、レレイの義理の姉アルペジオとのエピソード以降、
本伝の流れに沿って話が進みました。

どうしても描く範囲が広がると、ダイジェスト風味で物足りなくなる。
個人的には、1クールを炎龍編のみで丁寧に描いて欲しかったところです。

<キャラ描写の不満と良かった点>

一番の不満は、炎龍バトルのクライマックスが尺足らずで
尊い犠牲者となったダークエルフたちのキャラに深みがまったく無くなった点。

次に、伊丹と彼の母親との過去の確執描写もあっさりし過ぎた点。

コミック読んだ時、心温まり好きだったのにカットされたシーン。
炎龍討伐後に、伊丹はヤオを含むヒロイン4人と梨紗の合計6人で
車で母親の入院する病院にお見舞いに行く…
伊丹は、テュカを救うことでひとつのトラウマを
乗り越えたように思えた味わい深いシーン。
私が密かに期待していたのは、全24話をこのシーンで締めくくることでした。

他にも、デュラン王が炎龍討伐時に自衛隊に同行する件や
16話の柳田とデリラの件も簡略化しないで欲しかった。

以上のように、残念な点は多々ありましたが、
今クール新登場のキャラでは、特にシュリーがシリアスな役回りで
出色の存在感を放っていて一番魅力あった。
菅原と彼女の試練は、コミック版では描かききれていない部分の
映像化だったこともありとても好感持てました。
{/netabare}

以下は、さらに放映前に初投稿したものです。(2016.01.02 13:26)
これもアーカイブなのでタグで閉じます。
{netabare}
★★★★☆ 4.1
物語 : 5.0  作画 : 3.5  声優 : 4.5  音楽 : 3.0  キャラ : 4.5

放映前の物語&キャラ評価は、原作での評価です。

物語のゴールも明確だし、炎龍とのバトルシーンなど
炎龍編はアニメ化に最も向いている巻と思います。

一期の構成から察するに、
おそらく原作上の炎龍編をアニメ向きに毒抜きすることはあっても
改悪することはないと信じたいので評価高め。
作画評価も炎龍編PVでかなり期待できそうなのでやや高め。

異世界ヒロインズ・・・
今はレレイ、ロウリィ、ピニャにまた会えるのが非常に楽しみです。

伊丹の活躍も一期以上となると予測できるし、
一期では影がまだ薄かったテュカ、ヤオもどう描かれるか。
PVもいい感じで期待値どんどん上がってます。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

73.9 4 貴族で陰謀なアニメランキング4位
鋼殻のレギオス(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1003)
7307人が棚に入れました
時の果てとも言うべき遠い未来。世界は“汚染物質”に覆われ、大地の実りから見捨てられていた。
人の住めない荒野には“汚染獣”と呼ばれる異形の怪物たちが闊歩し、人類は、それ自体が意識を持ち、歩行する自律型移動都市(レギオス)の中で暮らしていた。
互いの存亡を賭け、《都市》と《都市》の間で繰り広げられる戦い。そして天を覆い、地を埋め尽くす巨大モンスター“汚染獣”の群れ。数ある《移動都市(レギオス)》の1つ 「学園都市ツェルニ」にやってきた少年・レイフォンは、入学式で他生徒の起こしたトラブルに巻き込まれ、ツェルニを守る“第十七小隊”に入隊するはめになる。ところがそこは、とんでもない“落ちこぼれ部隊”だった!

隊長として小隊を率いる猪突猛進少女のニーナ、無口な少女フェリ、やる気のないナンパ男シャーニッドなど、個性的な“第十七小隊”のメンバーに囲まれた、レイフォンの新たなる学園生活。そして過去を語りたがらないレイフォン自身と、《移動都市》に隠された秘密とは……。

声優・キャラクター
岡本信彦、高垣彩陽、中原麻衣、谷山紀章、子安武人、阪口大助、高橋美佳子、大亀あすか、仙台エリ、緒乃冬華、飯島肇、小清水亜美、鳥海浩輔、鹿野優以、諏訪部順一、桐井大介、渡辺明乃

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

感想

荒廃した未来のSFバトルモノ?
なんか伏線未回収で終わってしまって、なんだかな~てな感じ

2期を作る気が無いならあんな終わり方やめてほしい・・・

フェリの嫉妬だけが可愛かった。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 35

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

壮大なんだろうな、よく分からないけど

私個人の感想としては、まずタイトルにしたとおりです
何となく雰囲気で楽しめる系ではないかと…

1.世界が汚染物質に侵されている
2.人の住めない荒野に汚染獣なる怪物が存在
3.人間は安全のために移動都市で生活
というのが簡単な設定というか世界観というかです

つまり、生き残るために汚染獣や別の都市と戦う
というのが大まかな主旨と言っていいでしょう
(別の都市との戦いは試合形式っぽいです)


世界観は悪くない…てか好み
ですがシナリオ構成がイマイチだと感じました

特に気になったのが、
外国語のシーンは何だったのかということです
原作未読の私には何なのか分からない、意味不明
観終わった現在でもよく分かっていません
原作的には大事なのかなとは想像出来ますが、
アニメ単体としてはいらなかった気がします
そのシーンが多かったのもマイナスの印象です


キャラはフェリがとても魅力的
むくれるところが可愛かったです
他のキャラは…悪くないけど特に何とも…
主人公は最強だしニーナは一人で突っ走っちゃうし。。
あんまり合わなかったかもです


音楽面は良かったです
OPはこういうアニメに合ったカッコいい感じの曲で、
映像共によく出来ていたと思います
EDも前期後期、2曲とも作品をしっかりと締める感じが好きです


総合して。。
ちょっと非難しがちなレビューになりましたが、
何だかんだでこの作品、案外楽しめました
設定や世界観、次回が気になるような終わり方、
フェリの可愛さ、登場人物たちの恋愛に関する心情の変化
などなど、満足した点もたくさんあります

細かいことを気にせずに観れば、ある程度楽しめるはずです
いや本当は気にするべきなのかもしれませんが、
もうよく分からなかったので、私は雰囲気で楽しみました

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

観た時期ってのも大事だよね、アニメって(汗)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
主人公が無双して、ハーレムで、閉ざされた世界で、なんか外敵がいて、学園を舞台に小隊でバトルしてる。

、、、と、スゴくありがちなラノベ原作アニメな感じです。が、かなり古い作品であり、当時としては、既視感は少なかったんですよね(むしろ、自分的には、この作風は、この作品が初めてだったような)。

ISを酷評しているくせに、なぜ本作が☆4なんだと問われれば、「先に観たから」「これを観た時はアニメ若葉マークだったから」としか言えないかも(汗) 私は、「いつ観たか」という、思い出補正を排除しきれない、ダメなレビュアーっすね(苦笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全ては、中途半端に終わってしまったラストの展開に不満が残る。

が、それ以外は楽しめた。

好きなキャラは、フェリ・ロス。嫉妬深くてロリで先輩で表情死んでるのにたまに豊かで、萌え度は高かった♪
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 17

88.2 5 貴族で陰謀なアニメランキング5位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1170)
5474人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

憎しみの連鎖

アニメーション制作:キネマシトラス
監督:阿保孝雄、シリーズ構成:小柳啓伍
総作画監督:鈴木 豪、山本由美子
キャラクターデザイン、総作画監督:諏訪真弘
原作:アネコユサギ

異世界系アニメは嫌いではない。
パーティーを組んでモンスターを倒すという
今では誰もが知っている物語自体に
不思議と惹きつけられるからだろう。
しかし、物語の骨格が共通のため
誰もがストーリーを作りやすいこともあり、
作者の嗜好が分かりやすく伝わってくる。
そのため、私にとっては好みがはっきり
分かれるジャンルの作品でもある。
物語が目指しているものが見えたときに
感じたのは、『盾の勇者の成り上がり』は、
私が好きな異世界ものだということだった。

20歳の大学生、岩谷尚文は「四聖武器書」という
本を読んでいるときに異世界に召喚されてしまう。
そこには、剣、槍、弓、盾の4人の勇者が揃い、
尚文は盾の勇者として召喚されていた。
4人の勇者は定期的に訪れる「災厄の波」に
対抗するために呼ばれた存在。
しかし、なぜか盾の勇者である尚文だけが
召喚したオルトクレイ王やその娘・マインから
迫害されてしまうのだった。

序盤を乗り切れるかどうかが
いちばんのカギになるかもしれない。
主人公の尚文が周りの人々から騙され、
迫害され続けるため、観ていてストレスが溜まるからだ。
個人的にはフィーロとドラゴンのレースでの
マインのやり方があまりにも滑稽で笑ってしまい、
そこから、安心して観られるようになった。
尚文が迫害されることが、この物語の核心の
部分なのだろうと思ったからだ。
おそらく盾の勇者についての本当の秘密は、
物語の最終段階にまで来なければ、
明かされないのではないだろうか。
そもそも尚文だけが「盾」の勇者ということで、
武器ではなく防具だというのは変な話で、
攻撃を受け続けることを示している。
それによって、憎悪の炎が蓄積されていき、
強大な力を持つ話になっている。

結局、何千年も続く人類の歴史で
戦争が終わることのないのは、
憎しみが連鎖するからだろう。
これを断ち切らない限りは、
私たちはいつまでも破滅の危機と
直面し続けなければならない。

マチュー・カソビッツ監督の『憎しみ』という
映画があるのだが、フランスでの
有色人種たちが差別を受け続け、
悲劇を生んでしまう様をモノクロの映像で
スタイリッシュに描いている。
フランスというとサッカーの
ジダンやアンリなど有色人種のスター選手が
多いイメージだが、反面、差別が根強いと聞く。
国粋主義者が一定数以上いて、
スラム街のような場所も存在する。
フランス国内の暗部が描かれた、
とても心に残った作品だった。

『盾の勇者の成り上がり』を観ていて、
そんなことを思い出したのだが、
この作品は、テーマや教訓を込めた童話。
明らかに西洋の童話がバックボーンにある。
だいたい、マインや教皇、ほかの勇者の行動が
あまりにも常軌を逸しているわけで、
明確な目的をもって物語が紡がれていく。
そのため些か、極端な展開になっていて
好みが大きく分かれるだろう。
例えば、先述したように盾の勇者は、
攻撃を受け続け、憎悪の炎で自らと
世界を滅ぼすほどの力を備えているように見える。
それを助けるのが奴隷商で売られていた
タヌキの亜人のラフタリアと
神鳥と呼ばれるフィーロである。
本心から信じてくれる大切な人が近くにいることが、
人を憎悪の念に縛られることから救ってくれる。

また、「災厄の波」に際して、
モンスターを退治していくのと同時に
一般の村々が被害を被り、
モンスターの死骸が周辺地域に
災害をもたらす話もある。
勇者たちがモンスターを倒すことで
後始末をしないと被害が拡大していく発想は面白い。
そんなときに尚文が人々を助けるのだが、
必ず報酬を要求する。
つまりは「ギブ&テイク」の精神だ。
人と人との関係というのは、いくら親しい間柄でも
「ギブ&テイク」を忘れてしまうと、
簡単に関係性が崩れてしまうことがある。
一方が与え続けているだけの関係性は、
いくら口では「気にしないでいい」と
言われたとしても、長続きすることはない。
これは親子であっても同様だ。
誰もが頭では分かっている、人と人との関係性の常識を
物語でしっかり伝えているのは好感だった。
この常識は最近の社会では忘れかけられていると思う。

そして、物語に一貫して流れているのは、
「信じる」とは、どういうことかということ。
盾の勇者は、ほかの使い物にならない勇者たちと
共闘しなければならないことをフィロリアルの王から
課される。人を信じたり、託すことによって、
初めて未来が拓けることを示す。
{netabare}勇者たちには、それぞれ特殊能力が設定されており、
他の勇者のことを信じることで、
その能力を全員が使えるようになっている。{/netabare}
おそらく、この物語では、人が持たなければならない
いくつもの大切なものを身につけなければ、
「災厄の波」に対抗することができないのだろう。

物語全体としては「なろう系」らしく、
設定や物語の粗が散見され、
主人公以外の頭が悪すぎてイライラする。
タイトルもこの作品が内包するテーマとは
かけ離れていると思うし、失敗だと感じる。
おそらく編集者がつけたのだろう。
しかし、キャラが魅力的で、
やりたいことがはっきりしている。
最後に仲間に加わるのも、樹のチームから
追い出されたキャラということで徹底している。
作画は安定していて、顎のとがった造形が特徴。
美術面もなかなか興味深く、
ローマやマヤ文明の遺跡を参考にした
絵作りが好感だった。

別の異世界から訪れたグラスやラルク、
そして、勇者たち全員が
それぞれ別の世界の現代から召喚されたこと、
盾が抱える暗い秘密など、
気になる点はたくさんある。
2期と3期の制作が決定したということで、
続編を楽しみに待ちたい。
(2019年11月10日初投稿)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 70

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人間の醜い心に嫌気がし、人狼や神鳥の美しい心に癒される物語

この物語はドラゴンクエストのような立派な勇者が登場する素晴らしい物語ではありません。
人間の醜い心が思いっきり表現されています。
このアニメで美しいバトルを期待されている方は、見ない方が良いでしょう。
でも、人間でない人狼のラフタリアや神鳥のフィーロが私たちを癒してくれるので、この物語は何とか見ることができます。


この物語では、顔も見たくないほどの嫌な人間たちが登場します。
その嫌な人間たちから盾の勇者である尚文(なおふみ)は、何度も何度も濡れ衣を着せられて酷い目にあいます。

そんな嫌な奴らからの迫害をバネにして、尚文は少しずつ成長します。しぶとく、たくましく生き抜きます。
そんな尚文の生き方に、思わず感情移入してしまいます。
ドロドロして美しくないけど、大好きです。共感が持てます。

そして、尚文の仲間である人狼のラフタリアや神鳥のフィーロは、この物語では天使のように純粋です。いつも尚文を守ってくれます。

人間の心が醜く、獣や鳥の心が美しい、それが嫌というほどわかってしまう物語です。


この物語は、まさに人生の縮図のようなものです。
嫌な奴に屈服して日陰のような人生を送るか、それとも嫌がらせを跳ね返してしぶとく生き抜くか、その選択を迫られることが人生には割とあります。
私たちも盾の勇者のように、しぶとく生き抜きましょう。

エンディングは 藤川千愛さんの「きみの名前」 と 
               「あたしが隣にいるうちに」
2曲ともこの物語にふさわしく、心の叫びが聞こえてきます。魂の叫びと言っても良いかもしれません。
決して美しくないですが、心に響く名曲です。
       

投稿 : 2024/06/08
♥ : 69
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デブチョコボが全てを救う

キネマシトラス制作。
異世界×ファンタジー。

図書館で1冊の古書と出会った主人公尚文は、
世界を救う盾の勇者として異世界に召喚された。
召喚された勇者は彼を含め4人である。
次元の渦・亀裂から大量に魔物が湧き出し、
世界は「波」と呼ばれる現象で破滅の道を辿る。
世界の救出を国王から託され彼らの冒険が始まる。

労働の対価として報酬を要求する勇者たち、
英雄譚としての勇者像からは乖離した設定である。
この設定も、物語後半で効果を上げる。
{netabare}地道に任務をこなし民の信頼を得る主人公と、
どこかゲーム感覚で勇者ごっこをする、
他の勇者との対比が顕著な形で表される。{/netabare}

お約束のハーレム展開も少しずらされている。
根拠のない愛情が、先行するのではなく、
信頼が先行しているため過度な嫌味とならない。
{netabare}身寄りのないものたちの疑似家族なのだ。{/netabare}
デブチョコボのフィーロが全てを救う。
なんて愛嬌のあるキャラクターでしょう。
ニコニコと荷馬車を引く姿がとても可愛い。
彼女の功績は、個人的に大きいです。

地道に戦闘し、レベルを上げ、
その対価で食料と武具を購入し旅を続ける。
気が付けば民の信頼を集め仲間を得る。
このこともまた物語後半で効果を上げる。
{netabare}召喚直後に、嘆き泣いた「盾」の性能も、
戦闘報酬で様々に派生しその効果は絶大である。{/netabare}
このあたりも丁寧に描かれていますね。

主人公尚文は、物語終盤になり、
{netabare}壊滅した仲間の故郷の再建を願い町を作る。
それは彼にとっても新たな旅の拠点である。{/netabare}
様々な旅での出会いが彼を成長させたのだ。
生き方を見つけ、ここからまた始める。

新たな冒険の始まりに期待するばかりだ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 68

66.3 6 貴族で陰謀なアニメランキング6位
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (491)
3169人が棚に入れました
高校生・鏑木アキラには、幼い頃に交わした約束がある。彼の正体は狼男であり、その約束とは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるというもの。そしてアキラの前に今、昔と変わらぬ姿の少女が現れる。彼女こそヴァンパイアの女王・ミナ・ツェペッシュだった。
日本に現れた彼女の目的は、ヴァンパイア達の専用居住区、ヴァンパイアバンドを設立する事。戸惑う人間達、そして、彼女を快く思わないヴァンパイアの勢力はミナの命を狙う。アキラは幼い頃の約束を守り、人狼の騎士として彼女を守ることになる。

声優・キャラクター
悠木碧、中村悠一、斎藤千和、甲斐田裕子、伊藤静、小林ゆう、喜多村英梨、渡辺明乃、谷井あすか、中田譲治

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

前情報入れない方が楽しめるかも。

大雑把な内容としては、ヴァンパイアの女王と少年のお話。 全12話です。
タイトル通りなので、詳しいあらすじは省略w

予想以上に面白かったです!! 他の方のレビュー見て見始めたんですが、
ストーリーがすごく良かった。

どうなるんだろ!?って続きが気になって、最後まで楽しんで見れましたw
それに、キャラの心理描写がしっかり描かれてたのも良かったです!!

まぁ展開速いなって思ったりもしましたが、1クールにしてはキレイに
まとまってた方だと思います。

でも、出来れば せっかく深い内容なんだから、2クールでしっかりやって
欲しかったかな... そこがちょっと残念でした。

少しグロい描写とかもありますし、好みがわかれそうな作品ではありますが、
個人的には楽しめた作品だったので興味のある人にはオススメですw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

永久の契りの物語。 名作になりえた作品 勿体無い。。

東京に突如、ヴァンパイアが独立国家を立ち上げようとし
主人公とヒロインが手を取り合って
敵対組織や、内部の陰謀と戦っていくストーリーです。

序盤物語のスケールがとても大きく感じるんです
しかし、尺が圧倒的に足りなかった為に
独立国家設立が内部をまとめあげる段階で尺が苦しくなってしまう。
戦いの描写はともかく、主人公とヒロインの絆が深まっていく
段階はどうしても増やして欲しかったです。
纏まってるけどもコンパクト。といった印象です
1クールでは無理ですね。。


・キャラ
ヒロインは数百年生きているヴァンパイアの王女
独立王国建国の指揮をとります
見た目は金髪ロリッこ、悠木 碧の少女声は瑞々しいですね

主人公は重要な記憶を失っている高校生ですが
彼の血筋はヒロインを守護する人狼なんです


ストーリー展開は破綻がなく結末がコンパクトになったとはいえ
ラブロマンスとしては綺麗に纏まっています
今生で結ばれることはできないとしても愛を誓いあう姿は
胸をうたれます。ラストの描かれ方もよかった
ヒロイン、ミナは魔性の女神といった魅力がありますね。


・残念な点
キャラが多いわりに掘り下げが少ないので、出番が少ないキャラは
掴めないです。
用意した壮大なスケールも1クールでは処理しきれませんでした。
原作買いなさいってことなんでしょうが。。
独立国家の設立に焦点を当ててしまうか
恋愛に焦点を当てるか、どちらかに絞るべきだったと思います。

DVDで視聴したのですが、修正なしだと地上派は無理な
性的描写ありです。。児ポ。。


・さいごに
美しい物語でありながら血なまぐさい生々しさが同居するという
ダークファンタジーとして素晴らしい雰囲気があります。
2クールあったとしたら、間違いなく有名作品として名前を
残していたでしょうね。。

ヴァンパイアや人狼は人型の姿から化け物に変身して
戦うバトルも見ごたえがありますし、キャラクターが特に
魅力的です。ミラ陛下のツンっぷりは
ツンデレ好きなら必ず見ておくべきでしょう。

この作品をみるとヴァンパイアバンド(王国)の建国を
応援したくなります。。人間が醜くて矮小な存在に感じます


長々とおつきあい頂きありがとうございました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

おみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

のめり込めたのは声優陣の好演なのかも。

記憶喪失のアキラ、ある日彼の前にミナが現れます。
彼女はヴァンパイアの王女であり、日本にバンド(租界)を作ろうと
画策します。(ヴァンパイア専用居住地区ってことね)

ミナと出会った事でアキラは自分が人狼でありミナに仕える身だと
いう事を思い出します。

バンドの計画は進んでいきますが、それと同時に「テロメア」という
謎の組織との戦いもはじまります。後半にかけては王家の3大公も現れ
彼らの陰謀にも巻き込まれていきます。(王女の相手は1人だしね)

アキラとミナ、この2人が戦いの中で愛を深めて行くという
ラブロマンスの要素もあります。

感想
私的に、新房監督、シャフトってどちらかというと苦手な方なんですが
この作品はすんなりのめり込めました。1クールなので詰め込みという
方も多いようですが、ストーリーに違和感を感じなく観る事ができた
と思います。

ストーリーもさることながら、CV
アキラ ⇒ 中村悠一さん
ミナ  ⇒ 悠木 碧さん
この2人の好演がとても印象的でした。
あと、アキラに恋する級友
三枝由紀 ⇒ 斎藤 千和さん
やっぱり上手い!


おまけ
OPのフレンズって曲、まさかこんな作品で使われていたとは、、
でも歌ってる人が違いましたね。
合う合わないの前に、懐かしくて聴きいっちゃいました。
流れてくる歌詞、前半が2番で後半が1番、そんなとこまで
自然にわかったんですもん。w

「どーこで こーわれーたぁの おーふれんずーーー」
まあいいんじゃないですかね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

66.5 7 貴族で陰謀なアニメランキング7位
舞-乙HiME(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (226)
1293人が棚に入れました
奨学金を得て、風華学園に転入することになった鴇羽舞衣は弟の巧海とともに、フェリーで風華学園に向かう途中、漂流していた美袋命を助けたことが縁で、楯祐一・宗像詩帆とも知り合う。
楽しい船旅はやがて、玖我なつきの襲撃で終わりを告げる。なつきの目的は美袋命だったが、場に居合わせた舞衣はHiMEとしての能力が発現し、なつきの攻撃を防御してしまう。舞衣の覚醒を目の当たりにしたなつきは、舞衣に学園に来ないよう忠告する。
舞衣はなつきの忠告の意味を理解できないまま、学園生活を満喫していたが、弟の巧海がオーファンというなぞの生物に襲われた時、チャイルド(HiMEの能力により呼び出されるモンスター)を召還し、巧海を無事に助ける。
しかし能力に目覚めたことで舞衣達は「HiME」や「オーファン」にまつわる事件に次々と巻き込まれていく…。

声優・キャラクター
菊地美香、ゆかな、小清水亜美、進藤尚美、千葉紗子、岩男潤子、栗林みな実、斎賀みつき、野川さくら、比嘉久美子、新谷良子、清水愛、松岡洋子、小西克幸、石田彰

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

スターシステムが巧く機能

「舞-HiME」の後継と位置付けされる本作。
キャラを俳優みたいに再使用する、
アニメでは珍しい『スターシステム』を採用しています。
前作で脚光を浴びていたキャラが舞台の袖に回ったり、
目立たなかったキャラが活躍を魅せたり、
と、これはこれで面白かったです。


物語は「舞-HiME」とは全く異なります。
ただ、『HiME』の能力など、基本的な設定は同じです。
ここでは、『乙HiME』となりますが。


あらすじは省略させて頂きますが、
前作同様、美少女バトルものです。
世界観では今作、雰囲気では前作って感じです。
お互いに長所があり、どちらが面白いのか比べるのは難しいですが、
キャラ萌えの点ではこちらの方が勝るのではないかと。
展開の激しさならあちらが圧倒してると思います。
結果、どちらも面白いです。


ということでキャラについて。
上でも述べましたが、立場は違えど前作のキャラがそのまま出てくるので何か感慨深いものがありました。
特に前作の主人公である舞衣が出てきたときは嬉しかったです。
やはり主人公の風格らしきものを感じました。
それと、前作では厄介者だったシホがネタキャラに化してたのが笑えました。

そして、今作の主人公アリカは前作には登場しない娘でしたが、けっこう好きですね。
マシロ女王との絆も素敵でした。
萌えるならマシロ女王?


OP1「Dream☆Wing」 歌ー栗林みな実
OP2「Crystal Energy」 歌ー栗林みな実
ED「乙女はDO MY BESTでしょ?」 歌ー菊地美香/小清水亜美

EDは前作と雰囲気がガラッと変わり、何やら楽しげな曲。
確かに前作より鬱要素は減りますし、
キャラの個性から考えてもこの曲で良かったと思います。



前作の怒濤の展開に魅了された方からすると、やや物足りなさを感じるかもしれません。
現に私もそうでしたので。
と言っても他の作品に比べたら、十分激しい物語だとは思いますが。

あちらを観たならこちらも観るべきだと私は考えます。
やはりキャラ面での嬉しさ楽しさがありますし、笑える点も増えていますのでおすすめです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ファンサービス満点の良質エンターテイメント

舞-HiMEの後継作品。ネットスラング「ばっちゃが言ってた」は本作が元ネタ。
正式な続編ではなく、アニメでは珍しいスターシステム(キャラは共通だが世界観は別物)を採用している。

単純に物語を追うだけなら前作を見てなくても問題ないけど、
舞-HiMEのキャラがこっちではこんな風になってるのかーという楽しみ方ができないのは実に勿体ない。
「キャラアニメ」としては、前作視聴は必須でしょう。
主要3名は新キャラで(マシロは前作にもいたけど・・・)、旧作メンバーが脇を固めるという構図。

舞台は現代日本から近未来の西洋風の世界観に一新され、スケール感も大幅アップ。
前作での「HiME」は本作では「乙HiME(オトメ)」と呼ばれ、少女たちの憧れの職業であると同時に、
その人智を超えた能力は国家間の争いの火種にもなっている。

前作同様、中盤を過ぎた辺りから怒涛の展開となるわけですが
(後期OPの初見時の興奮は今でも忘れられない・・・舞衣の登場には震えた)
前半の明るい作風の中でも「対立」に至るまでの伏線が周到に張られているので唐突感はない。
ラストもご都合主義ではないし、その辺りの前作の問題点をきっちり解消してきたのは見事。

ストーリーの完成度は確実にこちらが上でしょう。
とりわけ素晴らしいと思ったのはマシロの成長劇。王女としての心境の変化がよく描かれている。
ただ前作に比べると、思わず画面に釘付けにされてしまうほどの張り詰めた緊張感であったり、
こちらの予想を上回るような展開はあまりなく、インパクトという面では若干不足している。
またキャラ数が前作以上なので、全員捌き切るのは流石にこのスタッフでも困難だったか・・・

それでも展開の盛り上げ方は流石サンライズということで上手かったし、梶浦由記の劇伴も最高。
オトメに変身するシーンも迫力がありますね。「マテリアライズッ!」叫びたくなること必至。
ローブのデザインがダサいのはご愛嬌(笑)

オトメ養成所であるガルベローベでの、下級生が上級生の身の回りのお世話する制度とか、
当時流行ってたマリみての設定リスペクトなんだろうか。いいですわね、この「乙女の園」感。
本当に色んな意味で美味しい要素を詰め込めまくった、サービス精神溢れる良質エンターテイメント作品です。

それにしてもスターシステムはもっと他の作品でもやって欲しいですね。
キャラデザを流用することで生みの苦労や労力の軽減になる・・・ってばっちゃが言ってた。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

乙女がいっぱい

前作、舞-HIMEの登場人物を再配置した全く別の物語。
舞台は地球ではありません。
面白いことに、前作ラスト付近の端役が主役。
前作のヒロインが忘れた頃にひょっこり登場します。

前作同様、燃え萌えアクションアニメ。
究極兵器である乙女たちが激しく戦います。
そうかと思ったら、水着もあったり乙女同士のあれやこれやも・・・。

もちろん、コメディー要素も忘れていません。
顔芸で笑わせる部分もありますが、言葉のキャッチボールも楽しいです。

終盤に向かって加速するストーリー。
各種設定が有機的に結びつき、目が離せません。
シリアスなのに明るい気持ちになれる良作です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

66.4 8 貴族で陰謀なアニメランキング8位
花咲ける青少年(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1215人が棚に入れました
アメリカに本拠を置く世界的大企業のバーンズワース財閥。1代でその財を築き上げた現会長ハリー・バーンズワースの一人娘である花鹿は、幼い頃に誘拐されかけたためにカリブ海にある孤島で10年あまりのあいだ世間から幽閉同然に隔離されて過ごしていたが、彼女が14歳になったある日世間に出ることを許され、自らの希望で母の母国である日本の中学に通いだす。
しかしそれから1ヶ月、突如ハリーからアメリカに呼び戻される花鹿。久しぶりに顔をあわせたハリーは花鹿に「おまえは重い宿命を背負っており、世間から隔離して育てたのも本当はその宿命のためだ」と告げる。その宿命とはなにかと問いただす花鹿に対して、ハリーはいきなり「ゲームをしないか」と持ち掛ける…。

声優・キャラクター
遠藤綾、森川智之、小野大輔、浪川大輔、福山潤、柿原徹也、子安武人、諏訪部順一、土田大、郷田ほづみ

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルで避けられてそうな気がするのは私だけ? コレ面白いです。

~あらすじ~
大企業財閥会長・ハリーには一人娘がいました。
彼女は本作の主人公で名前は花鹿。
14歳になった彼女はハリーにアメリカに呼び出されます。
ハリー「夫捜しゲームやらなイカ?」
花鹿「……?」
ハリー「俺がイケメン3人選んだからそいつらを世界中から捜しだすのだよ」
花鹿「…分かったよ!」
以上。(超適当)


全39話とやや長めですが、
それに見合った見応えある内容でした。
面白かったです。



この作品、タイトルで損してる気が…。
と言うのも、『花咲ける青少年』といった作品名から想像できるのは逆ハーレム、超イケメン、はたまたBL…といった、
我々男子目線でみると、一歩引きがちなイメージを持ってしまいそうだからです。
まぁ、逆ハーレム、超イケメンなんですけど。←


しかし、物語の展開が壮大でただの純愛ストーリーに収まっていない点は
老若男女、多くの方にオススメできるのではないかと思います。
女主人公がイケメンにメロメロ~とかではないのも観やすいです。
主人公・花鹿にはこれだけで好印象ですね。
それに、自分の意思を貫きとおす姿は、そのへんの男主人公よりもかっこよかったり。
因みにイケメンで私のお気に入りはリーレンとカールです。
それに花鹿と由依、リーレンとルマティの関係もいいですね。




OP「CHANGE」 歌ーJ-Min
ED「One」 歌ーJ-Min

ええ曲や。
39回聴いても、飽きるどころかリピートしちゃいました。




将来の伴侶捜しがメインではあるものの、
世界にまたがる政治的問題、事件など、
花鹿は様々なことに巻き込まれていきます。
そしてそれが面白いのです。
スケールが大きく、しっかりと作り込まれた物語に満足せざるを得ません。
途中で断念せずに最後まで観て頂きたい。


恋愛に友情に謎解きに。
これは良作だと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゲームをしないか・・?未来の夫探しゲームだ・・・!

アメリカに本拠を置く世界的大企業の
バーンズワース財閥の一人娘
「花鹿」
カリスマ性を持つ奔放な性格の不思議すぎる少女。
幼い頃から10年あまりをカリブ海の孤島で
世間から隔離されて育った野生児であり、
出会う男の子達にめちゃモテモテな彼女が・・

父親からある日突然・・
「お前は重い宿命を背負っている。
なぁ、ゲームをしないか・・夫探しゲームだ・・!」
という感じで・・父親が選んだ3人の男のうちから、
花鹿のことを生涯守ってくれる夫を選べと言うものだった。

ムスターファと花鹿に呼ばれる美しい「ユージーン」
暗所恐怖症のライバル財閥の「カール」
ラギネイ王国のカリスマ王子「ルマティ」
そして、花鹿を守るお兄さん的存在の「立人{リーレン}」

全39話なので長いです・・。
1-20話ぐらいまで本気で面白かったけど
途中、中だるみ?あります。

評価で作画が☆一つなのは
第一話で、花鹿の等身バランスがいきなりおかしかったり、
ほとんど毎回作画崩壊があって
{特に花鹿・・スタッフは花鹿に嫉妬したのだろうか・・}
ほんと「!?」でした(笑)
もう、こればかりは仕方ないですね。笑って許しましょう(*´∀`*)

ストーリー的に、ハーレムと恋愛と政治的戦略や歴史的ロマンも
含まれていて良かったと思います。

個人的にはムスターファの20のバースデーで・・
{netabare} 母親と同じように人生を終わりにしようとするところを
花鹿が体を張って止めるシーンがぐっときました(´・ω・`) {/netabare}

{netabare} ルマティのおじいさんのマハティ。すごく好きです。
最初偏見を持ってアメリカに来た彼でしたが、恋に落ちて
その人と愛し合って生まれたのが実は花鹿の父親で
花鹿とルマティがいとこ同士なんてびっくりしました。
突然マハティ編が始まったとき、ルマティとそっくり過ぎて
しばらく混乱しながら見ましたけど^^; {/netabare}

夫探しゲームなんて聞いたらなんだかワクワクしちゃって
見始めたんですけど、いろんなタイプの素敵な男の子と恋に落ちるのに
友情で片付けようとする花鹿は14歳の中学生の女の子だからなのか・・
それともわかってそうしているのか・・うーん。

そもそも、男性と女性のあいだに
恋愛感情が全くない
友情はあるのかな・・?

私だったら、友達になる前に好きになっちゃうかもしれない。
むしろ、友達のことさえ愛しちゃうかもしれない。
このアニメは、色々深く考えさせられちゃうなぁ・・^^;

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

エミール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

好き嫌いが別れるかも

簡単にまとめると
王族やセレブ、経済界などを含めた愛の話。

話の筋はいいですよ。
テンポもよく、
好きな人の為にどうする?
何が出来る?
全部捨てられる?というようなテーマです。


キャラデザは昭和って感じ。
全39話なのですが、正直微妙な長さ。
もっと話を入れこんだりすれば
感情移入しやすかったかも。
端折られてるのかな…と思いながら見てました。

序盤は必要だったのかしら(学校・友人)
最初の数話で見れるか見れないかが決まるような気がする。
ラストも勿体ない。

話自体は面白かった。
展開も良かったし。

白線社さんのアニメって
ラストが残念だったり
続きが気になるものが多いのですが
(フルーツバスケット・スキップビートなど)
この作品は比較的綺麗にまとめられてると思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

66.1 9 貴族で陰謀なアニメランキング9位
アサシンズプライド(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (271)
1157人が棚に入れました
マナという能力を持つ貴族が、人類を守る責務を負う世界。能力者の養成校に通う貴族でありながら、マナを持たない特異な少女メリダ=アンジェル。彼女の才能を見出すため、家庭教師としてクーファ=ヴァンピールが派遣される。『彼女に才なき場合、暗殺する』という任務を背負いー。能力が全ての社会、報われぬ努力を続けるメリダに、クーファは残酷な決断を下そうとするのだが…。「オレに命を預けてみませんか」暗殺者でもなく教師でもない暗殺教師の 矜持にかけて、少女の価値を世界に示せ!

声優・キャラクター
小野友樹、楠木ともり、石川由依、薮内満里奈、佐倉綾音、内田真礼、和氣あず未、鈴木達央、森川智之、徳井青空、瀬戸麻沙美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

アニメでも楽しい寄せ鍋パーティーが実現するかどうか→超高速しゃぶしゃぶパーティーでしたw

貴族が“マナ”で戦う責務を負った、人類最後の都市国家“フランドール”にて、
マナが発現せず“無能才女”と蔑まれた少女が、新任の男性家庭教師と共に逆境に立ち向かう、
同名ライトノベル(11巻+短編集1巻まで購読済)のアニメ化作品。


【物語 3.0点】
飛ばし気味。単純に原作3巻分で1クールを消化、
ヒロイン1年生編完結なら、まだ妥当なペースだったが、
中盤以降に短編集のエピソードやヒロイン2年生時の5巻の内容までねじ込みハイペース化。
概ね要点は抑えるも、じっくり物語やテーマを咀嚼したい方にとっては粗く映る懸念。


【作画 2.5点】
作画カロリー不足(特に中盤以降)
シナリオ高速化により多彩となったロケーション、シーンへ対応し切るには兵力不足。

特に残念だったのは最終話の“裁判”のシーン。
{netabare} あの場面はメリダが自身を“無能才女”と蔑む風評に決然と立ち向かう重要な場面。
作画も一丸となって盛り上げるべきクライマックスだったのですが人物、背景共に低調……。{/netabare}

一方で、闇に覆われた世界にシャンデリアのように灯った都市国家
という世界観の再現映像は、原作既読組が見ても新鮮な背景作画。
スタッフの作品愛は確かにある。ただ、愛はあっても、兵力がなくては……。


【声優 4.0点】
奮戦。説明不足のまま感情を振り切ってシナリオを打開する
声優頼みの無茶振りも相当あったが、
ヒロイン・メリダ役の楠木 ともりさんを始めとしたキャスト陣が折れずに熱演。
声優陣にも漲った作品愛により、茶番転落のピンチ脱出を幾度も演出。


【音楽 3.5点】
劇伴はクリエイター集団・MONACAが引き出しの多さを生かし様々なシーンにそつなく対応。
OPはRun Girls, Run!「Share the light」がミステリアスに、
EDはヒロイン・メリダのキャラソン「異人たちの時間」がバラードでシットリと、
どこか寂れた作品世界を表現。

クセのあるOP曲を歌い上げたランガの3人は、
声優アイドルとしてだけでなくアーティストとしても今後、注目していきたい存在です。


【キャラ 3.5点】
正真正銘の“無能才女”から健気に努力を積み重ねるヒロイン・メリダと
彼女を教え守る“暗殺教師”
“三大騎士公爵家令嬢”のJCヒロインズを始めとした顔ぶれのビジュアル再現は華麗。
ただ、やはり高速シナリオにより個々の掘り下げは不十分。

サブキャラに至っては、生徒会長や学院長など見せ場が削られた面々も多数おり、
原作既読組にとっては歯がゆい内容。


【感想】
これ……果たして原作未読組の方は付いて来られたのでしょうか?
とにかくハイペース&乱ペースに目が回ったアニメ化作品でした。

それでも、月並みですが追い掛けてきたラノベ作品のキャラが
アニメで躍動する姿は観ていてやっぱり嬉しかったです♪
(やっぱりJCは良い物ですね♪はいw)


原作既読の私にとって、改めて考えさせられた場面は、メリダとミュールとの関係。

ミュール=ラ・モールについてはアニメ放送期間中に刊行された
原作11巻にて重大な事実が判明していて……
(※かなり核心的なネタバレなので見ても構わない方だけ開いて下さい)
{netabare} ミュールはラ=モール家の本当の娘ではなく、“古代人”の血を受け継ぐ存在。
魔騎士(ディアボロス)の上位位階(クラス)も
義母アルメディア=ラ・モールからの移植により継承された物。
即ちマナに関してはメリダと似た境遇にある。{/netabare}

それを踏まえた上で、
ミュールは“無能才女”に何故、興味を引かれたのか?
という視点で二人のやり取りを再見すると、また違った味わいがありました。


また、これは原作未読の方も薄々感じておられるでしょうが、
本作の世界は、太古の昔、科学が魔法を解析、コントロールし、
“十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない”レベルにまで高度化した古代文明が、
遺産を残して崩壊したのか、それともなにがしかの実験世界を作ったのか。

世界の真相にSFを感じる面が多々あり、
その解明が原作メインストーリーの牽引力にもなっていて、
現状解禁された情報を元にアニメで初期を振り返り考察するのも、私にとっては一興でした。


アニメは余程のことがない限り1期で終わりでしょうが、
私はこの世界が暴かれるまで、引き続き原作者の掌の上で踊らされようと思います♪




以下、放送前の勇み足長文。長いので折りたたみw
{netabare}
あらすじ

{netabare} 青い空に太陽と月が存在していた時代は、今や遠い昔の話……。

世界は《夜会》と呼ばれる生物を蝕み、
《ランカンスロープ》と呼ばれる化け物に変える闇に覆われていた。
最後に残った人類は夜に輝くシャンデリアをひっくり返したような世界《フランドール》
街を収めた《キャンベル》と言う巨大なガラス容器群の中で、
《太陽の血(ネクタル)》を灯して辛うじて生き長らえていた。

物理攻撃が通じない《夜会》の《ランカンスロープ》を倒せる唯一の力《マナ》
《マナ》を宿した《貴族階級》は人類を守るため戦う責務を負っていた。

その中でも《上位位階》の《マナ》を継承する《三大騎士公爵家》に生まれた
《聖フリーデスウィーデ女学院》一年のメリダ=アンジェルは
未だ《マナ》を発現できず、級友からも《無能才女》と蔑まれていた。

彼女の元に家庭教師として派遣されたクーファ・ヴァンピールは、
メリダの育成と同時に、彼女に才能なしと判断した場合は、始末されるよう依頼されていた暗殺者。
いつもの汚れ仕事。淡々と任務をこなそうとするクーファだったが、
メリダの健気な姿に徐々に心を動かされて行き……。

《暗殺教師》と《無能才女》……禁断と秘密に塗れた運命を生き抜くための、
二人のレッスンが今、始まる……。{/netabare}


深夜アニメで斬新さを求める方には、あまりオススメできない作品になるのでしょうか?

定番の剣と魔法、養成学校という舞台設定に加え、
壁に囲まれた人類の風前の灯って、もう何個目なのか?
ラノベで黒衣の最強剣士の主人公って、もう何体目なのか?
尊氏が金髪ヒロインに飛び付くのは、もう何回目なのかw

といった感じで、見知った設定でごった返していますし、

他に私が気に入っている設定は、
このファンタジー風世界は蒸気機関に列車と結構、文明レベルが高く、
ついでにマスメディアも近代並に発達。
敵は《夜会》の化け物だけじゃない。
むしろヒロインの出自等のスキャンダルを嗅ぎ回る
人類のマスコミも厄介な存在。

といった部分ですが、主人公、ヒロインがゴシップにも立ち向かうファンタジーも
本作が初見でもありませんし……。

決め台詞にしたかったと思われる“暗殺者の慈悲(アサシンズプライド)だ”
も歴代ラノベの名台詞に比べれば、決定力は今ひとつな印象……。


では何故、私がここまで原作にのめり込んでいるのかと言うと、
送り手の作者が執筆を楽しみ、受け手の読者も物語を楽しむ。
と言う創作活動の原点を私が感じているから。

原作者の天城ケイさんは本作で富士見書房ファンタジア大賞を獲って
作家デビューして本シリーズを書き続けておられるわけですが、
本作からは、自分が作家デビューしたら、こういう設定や展開を描いて
読者に披露してみたかったんだ。
こうした迸る創作の喜びが、本文やあとがきから伝わってきて、
読んでいて私もとても嬉しくなるのです。
(実際には裏では締め切りに追われたりして修羅場なのかもしれませんがw)

展開を投げ込むテンポも、
バトル入りました~♪萌え入りま~す♪イケメン入りま~す♪
微百合入りま~す♪ラッキースケベ入りま~す♪
って感じで実に軽妙な“鍋奉行”ぶり♪
天城さんは本作完結したら、《太陽の血(ネクタル)》もネタも
全て枯渇してしまうのではないか?
って位、どんどん投げ込んできてキモチイイです。


テンポと言えば、作品内時間が流れる速度もラノベ学園物としてはハイペース。
10巻にして既に三年目に突入しています。

そして、メリダちゃんたちヒロインズはラノベに多い女子高生相当ではなく、
中等部相当の一年生。中学生、JCですよ!(←おっと……コーフンを抑えないとw)

暗殺者として灰色の青春を送ってきたクーファくんも、
最初はメリダに誘惑?されても、子供のお遊びと能面でスルーできますが、
どんどん流れる月日、彼女がレディーに育っていく中で、
色気を交し続けられるかどうかも秘かな見所です。


この秋からのアニメ化。
制作のEMTスクエアードも、それほど元請け経験が豊富でもないのでしょうか。

私としては、出来れば分割でも良いから2クールで、
4巻以降、学院外の様々なロケーションを盛り込んで来るのを映像としては観たいのですが、
この陣容だと、1クールで、比較的、舞台が学院内に限られる3巻程度まで、
無事にアニメ化できれば御の字なのでしょうね。

それでも、ヒロインズの色々な衣装やら格好やらも含めて、
どんどん投入してくる“鍋奉行”は、宴の序盤でも具材が多彩で、
作画要求も決して低くはなく、楽しい“寄せ鍋”パーティーが、
近ごろ多発しているらしい、ラノベ原作アニメの作画崩壊と言う
“闇鍋”狂宴に転落するリスクは常にあると思われますw


私が本作のアニメ化で期待することは
アニメスタッフの方々にも物語を作り伝える
楽しさの原点を忘れず制作して欲しいということ。

私もいち視聴者の分際で、プロを相手に生意気が過ぎますが、
本作に関しては、楽しみにしていた同人誌の新刊でも読むような心境で、
物語のキャッチボールを楽しむ初心を大事にして、
温かく見守って行きたいと思っています。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういうの、好きです♥

凄腕の暗殺者。
与えられた使命は、貴族の娘の、
超能力の発現指導。
出来なかったら、
その時は「殺せ!」

こういう命運のもとで出会った、
アサシンと貴族令嬢。

普通なら、
「見込み無し」って、簡単に殺されておわり。

そんな話なのに、
何故だか暗殺者は、貴族令嬢を気にかけてしまい、
パレたらマズイ裏ワザで、
貴族令嬢を能力者に…

こういうの、好きです♥

理屈じゃないんです!

何の縁(エニシ)もない女の子を、
理屈抜きで、
命をかけて守ってしまう!

もうそれだけで、ロマンチック!!

・・・最後まで観終えました。
ラストは、ファンタジーっていうより、メルヘン?おとぎ話?って感じだったけど、
メリダの心がしっかりと強く育っていたのと、
鍛えてくれたクーファが最後まで騎士だったのが、
素敵でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

意外と少女漫画的なストーリーかも?(人間模様が面白い)

== [下記は第4話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり] ==
第4話まで視聴時点でこのレビューを書いています。未読なのですが、同タイトルのライトノベル(富士見ファンタジア文庫刊)が原作のファンタジー作品です。

主な登場人物は:
クーファ=ヴァンピール: メリダの家庭教師
メリダ=アンジェル: アンジェル騎士公爵家の跡取り娘(暫定)
エリーゼ=アンジェル: メリダの従妹
ロゼッティ=プリケット: エリーゼの家庭教師

クーファを本作の主人公と観ると異能バトル系の作品ですが、メリダ視点で物語を観ると不遇の女性主人公を救うヒーローや、家督争いも含めた人間関係の方が浮かび上がってきて古典的な少女漫画のようなストーリーと見ることができます。

本作の舞台はフランドールという閉鎖的な都市国家で、その外に人類は生存できないみたいですが、どうしてそのようなことになっているのかはここまでの視聴では良く分かりません。

フランドールの住人たちはその外側でも生息できる「ランカンスロープ」と呼ばれる存在による脅威にさらされており、それに対抗する「マナ」を発現できる人はフランドールにおいて貴族階級としての地位を得るようです。

三大騎士公爵家の一つであるアンジェル家の娘であるメリダが高位の貴族家の生まれにもかかわらず13歳まで成長してもマナが発現しないため、貴族ではなかった母親の不倫が疑われています。

その噂を否定するために、メリダの母親の実家サイドによる「アンジェル家の血筋の証である聖騎士としてのマナを発現させるか、もしくは暗殺する」という工作が図られます。

その任を負ったクーファが、一度は「見込みなし」と判断して暗殺を決意するも、メリダが懸命にランカンスロープと戦う様を見て一転してメリダを戦士として教育することを決意し、「マナが発現した」という工作を図ります。

以後、クーファは母親の不倫疑惑はメリダに隠し、またマナ発現の偽装工作をメリダも含む周囲には隠してメリダを戦士として育てることになります。

フランドールやランカンスロープ、そしてマナに関する設定は「ファンタジー」としか言いようがないわけですが、その設定の上での人間模様は意外と普遍性を持っていて面白いです。

そんなわけで、ちょっと原作に興味が出てきています。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.1.6追記:
年内に最終話まで観終わっていましたが、レビューを更新しそびれていました。1クール作品の区切りとしては、それなりにキリが良かったと思います。

ずば抜けて良い作画でもなかった反面、特に破たんした感じもなく終始安定していたように思います。マナ能力を使うときに光るのは手抜きっぽいけどわかりやすくもあってあれはあれでありなのではないでしょうか。

話の性質上、不倫疑惑は疑惑のまま進むことになるのでしょうが、それでもメリダを「アンジェル騎士公爵家の娘」として味方になる人はストーリーを追うごとに増えてはいくんでしょうね。

メリダがクーファを慕う気持ちについては、もう清々しいほどに作中でも視聴者に対しても隠す気がないですし、クーファもそれが恋愛的な思慕かはさておきかなりメリダに肩入れしている状況なので、恋愛作品としてはそこそこの水準で楽しめると思います。

終盤明らかになったクーファとロゼッティの関係も話の展開の仕方としては○です。

バトル要素については、悪くはないけどある意味適当な感じでそこに重きを置いてはいないと感じました。

個人的には、「厨二病ラノベ設定で恋愛作品をやる」という方向性はわりと面白かったです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

68.6 10 貴族で陰謀なアニメランキング10位
天才王子の赤字国家再生術(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (282)
884人が棚に入れました
覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。 若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。 でも、この国……めちゃくちゃ詰んでる! 内政に手を入れようにも金がない。 よそから奪おうにも軍事力がない。 まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。 「早く国売ってトンズラしてえ」 ウェインの願いは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。 大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。 しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい……!? 知恵と機転で世界を揺るがす 天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才ではないが人間としての大切な点はわきまえている王子かも

この物語は父親が急病のために16歳で急遽、摂政として国政を任されることになったナトラ国の王子、ウェインの物語です。
真面目に見ようとすると呆れますが、気楽に見ると、けっこう楽しめます。


ウェインは国政に興味ありません。国を売却してそのお金で余生を過ごすことのみ考えています。
隣国との戦が起きた際は、ちょこちょこと小競り合いをした後で休戦協定を結ぶ目論見でした。
しかし、予想に反して勝ってしまった。部下たちが予想以上に頑張ったためです。

部下たちの多くは、この勢いに乗り進撃すべきだと主張し続けます。
戦が好きでないウェインは、部下たちに撤収を発言させるため、絶対に勝つ見込みが無い金鉱脈を次の目標とします。
これで部下たちが猛反対して軍を撤収する目論見でした。
しかし、部下たちはこの目標を決めたウェイン王子を『先見性に優れた王子』と尊敬し、この金鉱山を攻略するのです。結果として勝利して自国の領土と資産が拡大します。

こんな感じで、この物語では、楽してどんどん領土が拡大していきます。
『天才王子』とありますが、そんな天才ではありません。仲の良い妹の行動すら予測できない平凡な王子です。

第一話や第二話は、稚拙な戦の話なので笑うことはできますが、頭脳戦を期待されている方は、内容を知ると呆然とするでしょう。

しかし、
ウェインは、人間としての大切な点をわきまえています…多分(^_^;)

一つは5千人もの兵士の顔と名前を憶えている点です。
一兵卒の部下の名前を呼び、気さくに話しかけます。
王子から名前を呼ばれて話しかけられた兵士は、おそらくそれだけで感激するでしょう。
王子のために精一杯頑張ろうと思うはずです。
ナトラ国の兵士が強い理由の一つは、これだと思います。


私達は学校や職場で、どれだけの人の顔と名前を覚えるでしょうか?
おそらく、200人程度? でしょうか?
名前を呼んで相手の顔を見て話しかける。これは基本中の基本ですが、私たちは、つい見落としがちのようですね。

そしてもう一つ、ウェインは友達を大切にしています。
ウェイン王子の側近にニニムというフラム人の女性がいます。ニニムはこの物語のヒロインなのですが…
フラム人は多くの国々で差別を受けており、奴隷としてこき使われたり、娯楽の対象として狩りで殺されたりしています。
しかし、ウェインはフラム人を差別しません。それどころかニニムの頭脳と優秀な剣技を認め、側近として雇っています。

ウェインがカバリヌ王国を訪問していた時、その国の王が「狩りをするためにフラム人を提供してほしい。一緒にフラム人狩りをしよう」とウェインにもちかけます。
このとき、ウェインは{netabare}怒りに任せてその王を殺します。{/netabare}
その話を後で聞いたニニムは、呆れます。
確かにウェインがしたことは、王子としてあるまじき行為でした。
でも、ニニムは心の中では凄く嬉しかったはずです。自分をこんなに大切にしてくれていると感じたはずです。

ウェイン王子とニニム、この二人はお互い愛し合っていますが、身分・血統などのしがらみで決して結ばれることはありません。しかし、ウェインはニニムを誰よりも大切にしています。


また、この物語は後半になると多くの登場人物が個性を発揮します。
その一人がウェインの妹のフラーニャ。
フラーニャは幼くてとても可愛いのですが、すごい頑張り屋さんです。
{netabare}兄のウェインに代わって特使として他国へ趣き帝国の王子たちに挨拶したり、商都ミールタースの市民議会に何度も足を運び、その仕組みを学んだり、戦乱に巻き込まれたミールタース市民を一人の死傷者も出さずに避難させたりと…、{/netabare}
もしかして兄のウェイン王子よりも凄いのでは?と思ってしまいます。

確かにフラーニャには兄のような知識がありません。しかし、覚えようと懸命に努力する姿は、思わず応援したくなります。
それは私達も見習うべきですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ご都合主義を気にしなければ、結構好みな戦記モノ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
弱小国家の王子が、一見無気力を装いながら、内政、外交、軍事に手腕を発揮し、国を大きくしていく物語。

本作を批判するならばおそらく、「そんなに上手くいくわけない」なんだけど、まあ、それはそうだけど、何の策もなく上手くいきまくる数多のなろう系に比べれば、マシだと思いました。

作画が大分酷いので、総合点は上がらないと思いますが、☆4に近い☆3です。個人的には結構楽しめました。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最初は、「天才」というタイトルから、逆に、ダメダメな王子が女の子に助けられながら無双する話かと想像していたけど、ストレートに天才でしたね。私は天才よりは秀才が好きだけれど、これはこれで面白かったかな。

まず、私が戦記モノが大好物なのはあるけれど、内政、外交、軍事の全てをきちんと扱うアニメは珍しく、ひとつひとつ一応の筋は通っていて、楽しく観られました。

それから、ラブコメもちゃんとしていました。5話で狼狽するロアとかちゃんと可愛かったし、ニニムとウェインの夫婦漫才は安定して面白かったです。

あと、ウェインが「ニニムを愚弄されたら、他の何より優先し、相手を殺す」という線をちゃんと守っていたのは良かったです。

二期ありそうな流れだったので、楽しみに待ちたいと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
お、本当に優秀なのか。無能王子が女の子に助けられまくって無双する流れかと思ったのに。流すところはあっさり流すね。にゃん会話、緩急が結構好き。

2話目 ☆3
まあ、エンタメだとすれば、許容か? 随分と安易ではあるけれど。

3話目 ☆3
こういう策謀みたいなのは、なかなか楽しい。

4話目 ☆3
ちょっと面白くなってきた。

5話目 ☆4
皇太子の事故死からの流れは、なかなか面白いし、最後のロアの狼狽えっぷりは可愛かったw

6話目 ☆3
色んなことが上手くいきすぎてはいるが、ここから、面白くなるかどうかだな。

7話目 ☆
信用のクダリは一理はあるが、デメリットが大きすぎるし、仮に信用が成り立ったとしても、得られるメリットが小さいならば意味ないよな。

8話目 ☆3
ニニムを愚弄されたら殺す、という筋は守るんだな。

9話目 ☆3


10話目 ☆3
そんなに大したことは言ってないけどな。

11話目 ☆3
血の尊さ云々は、まあそんなに大したこと言ってないけどな。顔が好みでない(笑)

12話目 ☆3
二期ありそう。観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

凡人王子の賞賛動画再生会

【紹介】
同期に放送している現実主義勇者の王国再建記2と設定ほぼ同じで、主人公が凡人で周囲がみんなダメなのも一緒。
同時期に似たようなのぶつけないといけない決まりでもあるんでしょうか?

絵は綺麗だしテンポはいいのでそれなりに楽しめました。

【キャラクター】
キャラデザがかなり良くて、絵が綺麗。

王子様が天才ってわけじゃなくて、味方も敵も天才に見せるために都合よく動いてくれているだけなのが残念です。
王子様を天才に見せるために国の人をダメにして、活躍させるために敵将をダメダメにしています。
まるで王族崇拝プロパガンダ用の自作自演映画みたい。

【シナリオ】
序盤の話の展開がかなり急で、面倒な部分はさっさと終わらせたいって感じがした。
こういう話では、後出しで実はこうだったとか、こんなにすごいと思いませんでしたってセリフはNG
自分の戦力と相手の戦力をちゃんと知っていないと、行き当たりばったりの思い付きに見えて天才には見えないです
この作品はそれができていない王子様を天才に見せるために、敵をわざわざ王子様の戦術にはまりにいくように動かしているのが酷い。
優秀な人は他人と比べて優れているから優秀って言うけど、天才な人は他人と比べなくても優れているから天才なんです。

【感想】
タイトルに「天才」ってつけなきゃ良かったですね。

現実主義勇者と比べると、絵やデザインはかなり綺麗で見た目はこっちの勝ちですが、キャラクターはより無能になっています。
話はつまらなくないけど、大したことない王子様を無理やり天才にしようとして失敗している感じ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

62.5 11 貴族で陰謀なアニメランキング11位
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (161)
715人が棚に入れました
王位継承権を巡りフランス王国とイングランド王国が苛烈な戦いを繰り広げている15世紀の世界が舞台の歴史ファンタジー。フランスがアザンクールの戦いでの大敗によってパリが陥落し、貴族の息子で魔術や錬金術の研究に没頭し充実した日々を送っていた少年・モンモランシの運命が一変してしまう。すべてを失いお尋ね者の流れ錬金術師となったモンモランシは、逃亡先の村で不思議な少女ジャンヌと出会う。

声優・キャラクター
逢坂良太、大野柚布子、東城日沙子、沼倉愛美、大西沙織、高田憂希、石上静香、桑原由気、間島淳司、高橋英則、糸博、日野聡、興津和幸、阿部敦、斧アツシ、平田広明、玄田哲章、富田美憂、子安武人、諏訪彩花、石塚運昇
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

もしや、大好きな戦記物!? → なんだ、エロアニメか(呆) → え、ベルセルク? → あぁ、BASTARD!!か = 【迷走】

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
中世ヨーロッパ、百年戦争を舞台にした人間ドラマ。そこに、賢者の石や錬金術、妖精族などファンタジーの要素が混ざりあい、独特な世界観を形成しています。。。

でもでもでも、そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ! ハイ、エロッパッピ~♪ (小島よしおさん、すいません汗)

てなことで、特に序盤はただのエロアニメでしたね、はい(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ジャンヌ・ダルクを題材にしているということは、ある程度は史実を踏襲するわけで。でも、だからといって、「当然、知ってるでしょ?」と言わんばかりに、歴史的、地理的な背景の説明をアニメ内で省く理由にはならんと思います。

まあ、それは小さなことなんですけどね。

いや、なんかこう、「エリクシール無限生成機」やら「賢者の石」やら、ただ、エロいことをさせたいが為の装置に過ぎず、なんか悪趣味だな~と。

例えるならば、年端もいかぬ少女を海に突き落としておいて、素知らぬ顔して自ら救出し、「し、仕方がないんだ、ハアハア」とか言いなから、着衣をゆるめたり、人工呼吸しようとしている変質者を見ているような不快感が、、、。

しかも、なぜかそいつ(モンモランシ)がモテているという、謎の状況(汗)

あぁ、あと、そんなしょうもない作風なのに、所々にガンダムのパロディがあるのは、不愉快でした。原作者が好きなのか、アニメスタッフの悪ノリかは分かりませんが。(ガンダムは)個人的には大切な作品なので、「この程度の作品で」「こんな風に安っぽく」使われると、イラッとしますね。

ちなみに、私の場合☆1は、「つまらない」「クオリティが低い」というより、「不快」「苦手」というケースが多いです。本作もそんな感じですかね。

ちなみにちなみに、これらは序盤から中盤までの感想。終盤に神様だのが出てきたあとは、モウナニガナンダカワカリマセンガナって感じでぽかーんだったので、特に感想も書けません(苦笑)
{/netabare}

【余談~中世ヨーロッパの世界観は好きですが~】
{netabare}
私は「中世ヨーロッパ」の世界観が大好きなのですが、それは、剣とか鎧とか騎士道精神とか砦攻めとか、、、つまりは「ロードス島戦記」のように、【ファンタジーとして美化、昇華された中世ヨーロッパ】が好きなだけで、本物の中世ヨーロッパの歴史や文化、思想なんかが特段好きなわけではありません。

この作品にも散見されてましたが、かなり非人道的だったり、利己的だったり、悪趣味なものもありますよね(もちろん、素晴らしい文化や風習もあると思います)。

もっとも、私は歴史専攻じゃないので、そこまで詳しく知っているわけじゃないし、欧米の歴史や文化、価値観について、誤解も多々あるとは思いますが。それにまあ、日本も欧米もアフリカもアジアや南米諸国も、どこの国でも歴史を紐解けばそれなりに悪いことはしていて、全くの清廉潔白な国なんてないんじゃないかとも思うので、一方的に悪くは言えませんが。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
百年戦争、ジャンヌダルクか。ハーレム? 男1、女3、よりも、男2、女2とか女3の方がバランス良くないかい? 作風的に。アランソンの顔、ヤバすぎるだろ。「カレー」って街は、「水曜どうでしょう?」でも行ってたな(笑) モンモランシーって、主人公としては呼びにくい名前だな。

2話目 ☆2
歴史家の意見は色々あるんだろうけど、今の世界の責任というか、色々ダメだったのはイギリスだと思うんだよな。功罪はあるから、全否定はしないけど、「紳士の国」と言われると、?とは思う。観光的にも、ドイツとかの方が行ってみたいな。

いや~、ドン引き(汗) 賢者の石、ディープキスと初体験もどきをさせたいがための、装置かよ。その後のジャンヌダルクの闇落ちは悪くないけどね。

3話目 ☆1
エクシール無限生産機って、ただのディープキスしたいがための工夫かよ、クダラナイ。クダラナイエロ行為以外はまあ、悪くはないんだけどさ。いや、頭から落ちたら死ぬだろ。そこでラルの名言をパクられると、不愉快だな。

4話目 ☆2
なぜ、そんな風に情報を与える? エリクシルの蒸発情報、あったっけ? ??? 色々ワカランナ~。

5話目 ☆1
話、飛び飛びかな~?。どこのエロビデオかな(苦笑)? 手首だけで吊られるって、めちゃ痛いよな、多分。ただのバカでもイイヤツってか? この辺の西洋思想って、気持ち悪いよな~。闇落ちジャンヌの方が良かったな、2話みたいな。

6話目 ☆3
オウンビューの作画は良いが、全体的に雑。その横向きになる演出、流行ってるの? ん? 賢者の石の美女らよくわからん展開。自由落下中は加速できない。その通りだな。じゃあ、心臓ではなく、脳を狙えば? 切ろうかと思ったが、次の展開が楽しみになった。

7話目 ☆1
なんだつまらん。結局、聖剣&エロですか。しかもロリ。つか、兵2000の代償としては真っ当ではないか? てか、どっちが鬼畜かと言われれば、8対2でモンモランシでは?(笑) ジャンヌが死ぬか、死なないまでも賢者の石を失い、戦記ものとしての要素が強くなるのかなって思ったら、結局、力業。と、女性の犠牲。

8話目 ☆2
ミリオンアーサーかな(苦笑)? 聖剣いっぱい(汗) 驚いて木から落ちる、とか(苦笑) アスタルドが不死なら、そっちがしんがりを務めれば? 意識がないのに、唾(エリクシル)を飲み込めるのかな?

9話目


10話目 ☆2
1話とばしたら、いきなり超展開で、ウケる(笑) ベルセルクかな(笑)? いや、BASTARD!!かな(笑)?

11話目 ☆1
兜をかぶって、、、巨乳&巨尻化は、必要か? こんなシリアス展開で「童貞のまま死にたくない」は、必要か? 「私は、皆がいるこの世界が好き!」って、もう2万回くらい聞いたな(苦笑)

12話目 ☆2
力業で倒したな~。最後、明るい感じで終わるのは嫌いじゃない。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 21

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

百年戦争の時代をテーマにした歴史ファンタジー

と見せ掛けたおっぱいギャグアニメ(違)

初め気になったのは作描画でして、
なんというか、奥行きが有る構図の反対というか、
中位置から前方に迫ってくる様な迫力有るカット、
絵コンテ?場面構成?原画?
まあ何れかに手練れがいたんでしょう、
それが全編通して結構頻繁し凄く好印象でした。

原作はライトノベルで未完の様、
ストーリーは終盤わちゃわちゃした展開でしたが、
史実などに余り拘らなければまずまずの締め、

OP.EDも悪くないですよね、

面白かったです(^ω^)



2018/11/02 ----------
何故なのか

今期は前期から継続の鬼太郎を除くと、
毎週楽しみにしてるのが3作品で、既に流し観になってるのが3作品、
ともう1本、
この「ユリシーズ」がそれで
何というか
「おっこれは」と「何しとんねん」が混在しすぎてて、、

「いやいやそれはないやろー」
と言いながら毎週観てる自分がいる(*´ω`*)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【2019年1月1日追記】フランスを救うのは聖女か…それとも悪魔か

この作品の原作は未読ですが、視聴を楽しみにしていた作品です。
キャラデザが私好みだったから…そしてやっぱり起用されている声優さんのチェックは外せませんよね。
本作のメインヒロインであるジャンヌ・ダルク役に大野柚布子さん
ブルターニュ公国の姫騎士であるリッシュモン役に沼倉愛美さん
フランス王国の姫太子であるシャルロット役に大西沙織さん
ブルゴーニュ公国の公女であるフィリップ役に高田憂希さん
ガスコーニュ出身の女傭兵隊長であるラ・イル役に石上静香さん
モンモランシを『お兄様』と慕うカトリーヌ役にとみたん

どうです…この布陣?
って、私が鼻高々になる事はないんですけどね^^;

この中でも特に私の目を引いたのは大野さんでしょうか…
「天使の3P!」の五島潤役から見てきましたが、大野さんといえば「このはな綺譚」の柚が真っ先に頭に浮かんできます。
物語が面白かったせいでしょうか…いつも前向きで一生懸命な柚というキャラのせいでしょうか…
何度も目頭の熱くなった作品なので良く覚えています。
だからメインヒロイン役に抜擢されたと知った時は素直に嬉しかったですね。

この物語の主人公は、貴族の息子でありながら魔術や錬金術の研究に没頭する少年モンモランシ…
彼はパリの王立騎士養成学校で、先に紹介したリッシュモン、シャルロット、フィリップらと共に、充実した日々を送っていました。
「ずっと友達だ…」と約束を交わした4人でしたが、100年戦争の始まりによって4人は散り散りに引き裂かれてしまうのです。
イングランド軍の捕虜に墜ちた友人を助ける方法はただ一つ、錬金術究極の秘宝である「賢者の石」を身体に宿し、不死身の超人「ユリス」と化すことだけ…
そう考えたモンモランシは、賢者の石の力を発揮するのに必要なエリクシルの生成方法の研究に着手するのですが、研究は遅々として進まず、気が付けば7年もの歳月が過ぎていたんです。

7年もの歳月をモンモランシがどの様に費やしてきたかは分かりません。
ですが確かなことが一つだけ…自分はあの日の約束に対して何一つできていないということ…
モンモランシはエリクシルの生成に最適な場所と言われているドンレミに赴き、そこで牛飼いの少女ジャンヌと出会うことになります。
そしてモンモランシは、エリクシルの生成に成功するのですが、事故や敵の傭兵部隊の攻撃によりジャンヌが瀕死となるなどのトラブルから全てを守るには、ジャンヌに賢者の石とエリクシルを与えるしか方法がありませんでした。
こうしてモンモランシはジャンヌを「ユリス」として覚醒させることで難を逃れたのです。

しかし不死のユリスになるということは、同時に異端者として追われる身になるのと同義でした。
こうしてモンモランシとジャンヌは共に生きる事を決め…あの日の約束を取り戻す物語が動いていきます。

モンモランシが研究に明け暮れた7年間…きっと幼い日に交わした約束を忘れる事は無かったと思います。
そしてそれはあの日約束を交わしたみんなも同じだったんです。
それに…みんなの思いだって何一つ変わってはいなかった…
でも7年という歳月によって3人の皇女の立ち位置はがんじがらめにされていたのです。

どれだけ苦しかったか…
どれだけ悔しかったか…
どれだけ悲しかったか…
きっとあの約束だけが彼女たちの唯一の心の拠り所だったんでしょう。
モンモランシとの約束が無かったら、きっと今の3人は無かったように思います。
それが7年もの間音信不通で、フラッと現れたと思ったら隣に女の子を連れているのですから…
きっと尋常な心持ちではいられないと思います。
事実、モンモランシがみんなの前に戻ってからも色々ありましたから…

それでも所期の目的を忘れるみんなではありません。
そう考えると一番不運だったのは間違いなくフィリップだったでしょう。
自身の行動と心がずっとバラバラでしたから…
それでも最後には何が自分にとって一番大切なのか理解したみたいで良かったと思います。

モンモランシら4人は幼い日に交わした約束を実行することができるのでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
全てを映像で確認することはできませんが、きっと時間が解決してくれることでしょう。
そうあって欲しいと願っています。

オープニングテーマは、渕上舞さんの「リベラシオン」
エンディングテーマは、rionosさんの「百年のメラム」
渕上舞さんの楽曲は最近赤丸急上昇中なのですが、今回の楽曲も当たりだったと思います。

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて頂きましたが、気になる点が一つだけ…
それは大野柚布子さんの体調です。
11月に健康上の理由により治療に専念するため暫く休業するとTwitterに告知がありました。
大丈夫なんでしょうか…?
大丈夫じゃないから休業してまで治療するんだと思いますけれど、生命に影響するような病気なのでしょうか。
個人的にずっと応援してきたので少しショックなんですよね…^^;
最近、声優さんが体調を崩すケースが増えているような気がします。
声優さんの勤務って適正に管理されているんでしょうか。
管理がずさんだといずれ足元を掬われるような事態に発展するかもしれませんよ。
大野さん、待ってますからまた元気な姿を見せて下さいね♪


2019年1月1日追記

この作品に登場する人物って、実在した人物なんですよね。

ブルターニュ公国の姫騎士であるリッシュモンは「正義王」との異名を持ち、百年戦争後半にフランス王軍司令官として活躍しました。カリスマとなったジャンヌ・ダルクの支持者の1人であり、決定的な戦闘における勝利と王軍の改革に貢献し、百年戦争をフランスの勝利に導いたそうです。

フランス王国の姫太子であるシャルロットは「勝利王」と呼ばれるフランス・ヴァロア朝の第5代国王です。ジャンヌ・ダルクの活躍によってフランス軍はイングランド軍に連勝、ノートルダム大聖堂で正式にフランス王として戴冠式を挙行したのは史実通りです。

ブルゴーニュ公国の公女であるフィリップは「善良公」と呼ばれ、百年戦争においてイングランドの同盟者でありながら殆ど手を貸さず、やがてイングランドから離れてフランスと和睦、百年戦争がフランスに優位になる転換点を作りました。

ガスコーニュ出身の女傭兵隊長だったラ・イルはフランスの軍人で、百年戦争後期で活躍した人物であり、ジャンヌ・ダルクの戦友であったことでも知られているそうです。

モンモランシも歴史上実在した人物がモデルになっているんです。
ジル・ド・レ…本名はジル・ド・モンモランシ=ラヴァルです。
1429年のオルレアン包囲戦でジャンヌ・ダルクに協力し、戦争の終結に貢献して「救国の英雄」とも呼ばれたそうです。
ですが、ジャンヌが捕らえられたことで次第に生活が荒み、錬金術や黒魔術にも手を出していたとか…
そういえば、とみたん演じたカトリーヌ…モンモランシの祖父の策略でカトリーヌは誘拐され、近親婚に相当するモンモランシと強引に結ばせ既成事実を持たせた略奪婚を実現させられたそうです。

ジャンヌ・ダルクはフランスの国民的ヒロインで「オルレアンの乙女」とも呼ばれているのは周知の事実です。
神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め、後のフランス王シャルル7世の戴冠に貢献しました。
ですがその後、ジャンヌは異端審問にかけられ19歳で火刑に処せられてその生涯を閉じました。

これらの史実を総合的に勘案すると、この作品の含みを持たせた終わり方に相応の意味が感じられます。
この物語は、こんなにも悲しい史実の上に成り立っていたんですね…

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

60.2 12 貴族で陰謀なアニメランキング12位
Code:Realize 〜創世の姫君〜(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (99)
427人が棚に入れました
触れたものを溶かす猛毒を全身に宿した少女・カルディア。怪物と恐れられ、周囲と隔絶した日々を送っていた。ある夜、英国軍に捕らわれる寸前、泥棒紳士と名乗る男、アルセーヌ・ルパンと出会う。彼に導かれ、少女は機鋼都市・ロンドンに赴くが、様々な人物たちと出会い、思わぬ冒険を繰り広げることとなる。やがて彼女は、ルパンたちと行動を共にする中で、自らの身体と失われた記憶の謎に迫っていく。怪物と呼ばれた少女が辿り着く、真実とその願いとは――

声優・キャラクター
早見沙織、前野智昭、諏訪部順一、柿原徹也、森久保祥太郎、平川大輔、梶裕貴
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

体に毒をもって生まれてきたけど、薄幸の美少女だったからなのか、イケメン達が私を取り合っていた件(笑)

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
一時のラノベ風のレビュタイにしてみました(笑)が、まあ、そんな逆ハーレムものです。乙女ゲーム(Vita)原作のアニメ。

まあ、私は男かつオッサンかつアニメオタクなので、女心はよくわかりません。男性キャラの魅力については、女性の方の、女性目線でのレビューを参考にしたいっすね♪

とりあえず、男キャラがホモホモしくはなかったので、最後まで観るのに苦労はしませんでした。ストーリーも、一応ちゃんと流れ、ちゃんと完結しましたし。販促としては、悪くない出来ではないでしょうか?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
モブまでみんなイケメンだな~。

というのが、最初に観た印象w

ルパン(ルパンシリーズ)。
ヴァン・ヘルシング(ドラキュラ)。
フランケンシュタイン(フランケンシュタイン)。
インピー(月世界旅行)。
サン・ジェルマン伯爵(不老不死伝説)。
エルロック・ショルメ(ホームズのアナグラム)。
ドラクロワ二世(ドラキュラ)。
ネモ(海底二万里)。

など、様々な小説のキャラが勢揃い。ファンタジーオールスター戦かという感じ。

特に何が面白かったわけではないんだけど、なんか普通に最後まで観られた。これ、乙女ゲーってことは、「ルパンルート」ということで良いのかな? 多分、所々、他のキャラのルートもつまみ食いしてるんだろうけど、基本的にはルパンに一途だし、他の男キャラもそこまでグイグイこなかったので、男性視聴者でも大きなストレスを感じずに観られたのだと思います。

ただ、「毒を通さない謎の繊維」が気になって気になって。

「なぜ毒を通さない」のか、こじつけで良いから説明してほしかったな。多少のご都合主義はアニメだから良いんだけど、「その世界での整合性」「一応の理屈」は大切だな~と。

ひとつ思ったのは、「カルディア、毒に対して、認識甘くね?」ということです。序盤は良かったと思います。夜寝ていて枕を溶かすとか、毒をもって生まれたカルディアならではの悩みです。でも、中盤以降、その認識が甘い場面が多々あって。例えば、カルディアは普通にシンシィ(犬)を抱っこしてましたが、あれ、顔を舐められたらどうするんだろう? シンシィ、死んじゃうよ? ああいう、「普通の人が普通に出来ることが出来ない悲しさ」がカルディアの個性であるのなら、そこは徹底してほしかったです。

他にも、作中で「息にも毒が含まれる」とあったので、顔を近づけての会話も危険ですよね。であるならば、例えばルパンと会話する時に顔を背ける描写とかあれば、より一層、「普通のことが出来るようになった瞬間」の喜びも増すのではないかと。

そもそも、「毒を通さない謎繊維」があるなら、私がカルディアなら、顔全体を覆うマスクを作ってもらいますw

普通なら、ルパン達のことを好きになればなるほど、慎重に距離をおこうとするはずなんだけど、段々と無頓着になっていくというのがね、なんとも。途中から、「これ別に、毒あっても良くねぇ? 強いて言えば、キスとか○○○が出来ないくらいだし。それも、毒防ぐ繊維があるなら、薄~い、ラップくらいで丈夫な生地とか作ればなんとかなるんじゃね?」とか、わりとゲスイことを考えたり(笑)

まあ、そのぐらい、カルディアもルパン達も無頓着だったのは、いただけなかったと。

あと、日常回の弱さも問題。6話あたりがキャラを深める日常回だったのかもしれませんが、まあ、ネモを出さなければいけない都合もあるのでしょうが、ギャグ回になったのが残念でした。逆ハーレムものなんだから、定番のデート回で良かったのかな~と。入れ替わり立ち替わりデートですね。前半のエピソードなんか、1話くらい簡単に削れそうですし。

さらに、最終回は予想通りのパワープレイ。ラスボスたるアイザックもぽっと出感凄いし。科学、科学言ってるわりに、最後は「奇跡」って(呆)。勿論、科学の要素なんてただのオマケで、ようはラストのキスシーンさえ感動的ならそれで良かったんでしょうけど。個人的には、(ハッピーエンドは好きだけれども)あのキスシーンのまま死んでいても素敵だったかもしれないなぁと。死の間際、一瞬「普通」になれた少女と怪盗の最初で最後のキス。芸術的にはなったんじゃないかな。

例えば、作中でルパン達が選んだのは「ホロロギウム」をカルディアの中に「ちょい残し」するという作戦でしたが、あれなら、結局、カルディアに毒は残るし、カルディアのHP(生命力)も大分低くなるのでは?

他の方法として、ルパンが「ホロロギウム」の半分を自分に入れて、毒体質になって、世界で唯一カルディアに触れられる男になる、とかであれば納得できたかも。そんで、こんな会話が、、、(以下、妄想w)

カ「そんな、ルパン、あなたまで毒に、、、」

ル「気にすんな、カルディア。お前を救えただけで、俺は満足だぜ」

カ「で、でも、、、。」

ル「それに、これでお前も浮気の心配しなくて済むだろ(笑)? 俺には、お前がいてくれるだけで、充分だ。」

カ「ルパン、、、。」

「ぶちゅ~(キスシーン)w」

みたいな流れとか。

いや~、この文才の無さ(笑) とはいえ、こんな妄想が可能なくらいには、ルパンとカルディアのキャラはよく分かりました。二人とも一途だったしね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
「カリオストロの城」のあからさまなオマージュ。

2話目
世界観がよくわからん。

3話目
ヴァンヘルシング。色々と出てくるな。

4話目
簡単に犬を抱くなや、顔舐めたらどうすんねん。カルディア、毒を連結の破壊に使えと言われ、少し嬉しそう。カラス兵、プロのクセに、素人女子の体当たりで一撃w

5話目
まあなんか、良い話。フランの苦悩と解消。

6話目
ネモの船、オブジェクトみてえだなw もはや、ギャグ回。微妙なデキ。

7話目
ツラい過去やな~。ルパンがデレた~(笑)

8話目
話、飛んだ? テロではなく、軍事クーデターなんですね。前から気になってたが、発砲音が軽すぎて、ポップコーンみたいだw 花火ショボいw 死亡フラグ(笑)

9話目
兵士のおっさん、分かりやすい死亡フラグをw

10話目
フィーニスの台詞、「どうして嘆く必要あるのさ。期待の天才科学者が死なない体を手に入れたんだよ」って、「期待(きたい)」じゃなくて、「稀代(きだい)」じゃないのかな~? 発音的もイントネーション的にも、明らかに「期待」って言ってるよな~。脚本のミス? まさか、読めなかった? チェックもしてるよね? それとも「今後を期待されていた科学者」の意味なの? う~む、気になって、その後が頭に入らなかった(苦笑)

11話目
ルパンには、そこでキスかますぐらいの根性をみせてほしかったw

12話目
まあ、ハッピーエンドは良いんだけどね。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

登場人物の豪華さの割に内容は薄目な作品

作画良し、声優豪華、登場人物も有名人・・・。
だけど、内容が薄い作品。

まず、作品のジャンルがよく分からない。
謎解き?バトル?冒険?いずれも当てはまらない。
恋愛要素は、終盤、急に出てくるし・・・。

バトルは煙幕と銃、爆薬ばかり。
カルディアちゃんに至っては{netabare}体当たりと蹴り{/netabare}だけで、殆んど凌いじゃうし・・・。
ていうか、敵、弱すぎじゃね?

作画は綺麗でしたね。

声優さんも豪華で、とても良かった。

もう少し、内容がしっかりしていれば・・・、という作品。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

四文字屋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ええ断念しませんとも!今まで絶叫系ヒロインが続いてた早見さんが、今期では人にも物にも触れられないお姫様CVなんですから。この際、中身なんかどうでもいいんで、

おしとやかヴォイスの早見さんを堪能するだけのために。
頑張って視聴。
です!

泥棒紳士アルセーヌ・ルパンとか、
最強戦士ヴァン・ヘルシングとか、
宮廷最高の錬金術師名まえ忘れたとか、
何でも作って直しちゃう技術屋さんとか、
何の役に立つのか判らない有閑貴族さんとか、
揃いも揃ってイケメンだらけで、
しかもお姫様に、紳士として、厳しい指導者として、口説きの対象として、友人として、それぞれ頑張って接してくれるんです。

触れないけど。

もう最高の逆ハーじゃありませんか。
おまけに吸血貴族ドラクロアⅡ世ショタっぽいのまで仲間に加わった!
「お姉さんって呼んでもいい?」とか来週あたり上目使いに囁いてくれそうで、もうワクワクしちゃいます!
期待度MAXです。

しかも。このお姫様。身体が毒で出来てるなんて最高じゃありませんか。
無垢ですね。
アンタッチャブルですね!

そしてきっと、この毒をイケメン集団が取り払って解決してくれるんですね。
お姫様を、人として蘇らせてくれて、
みんなでスキンシップ!ですね!


サムネ絵が、某冴えないエリリ先生風。というかそのまんま笑
「どんなにモテても、
逆ハー天国でも、
わたしはルパン一択よ」
ってクラリスかよーwwwwwww


自分に腐女子属性があるなんて知らなかった。
ロンドンスチームパンク万歳。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

66.5 13 貴族で陰謀なアニメランキング13位
雲のように風のように(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (97)
368人が棚に入れました
時は腹英34(西暦1607年)、素乾国17代皇帝の崩御に伴い皇帝のもつ後宮が取り壊され新しく帝位につく新皇帝の新たな花嫁を募集する目的で全国で「宮女狩り」がおこなわれた。緒陀県に住む陶器職人の娘銀河は13歳であったが父の制止を振り切り皇帝の花嫁候補生として緒陀県を後にし都に夢を描く。皇帝の妃になるためというよりも、その好奇心から宮女に志願した銀河であったが宮女となるため後宮大学で学びいろんな人との出会いを通して成長していく中やがて宮女の憧れの的である皇帝の第一夫人、正妃に選ばれた。宮女としての夢である正妃にはなった銀河ではあったが、銀河自身の心は揺れていた。「知らない人と結婚して愛情が持てるのか?」「これで、幸せになれるのか?」心の整理もできないまま、正妃という立場が銀河をさらに大人の世界へ巻き込んで行く。

声優・キャラクター
佐野量子、井上瑤、高畑淳子、三ツ矢雄二、小林昭二、市川笑也、一龍斎春水、田村錦人、福田信昭
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

私(シス子)が淫らになった件

1990年製作・放送作品

DVDでの視聴です

原作は「酒見賢一(さけみけんいち)」さんの「後宮小説」というファンタジー小説
第1回「日本ファンタジーノベル大賞」(1989年)受賞作品です


昔々の中国(西暦1600年頃?)のとある国
「素乾国」という架空の国の
“後宮”が舞台のお話です

あらすじは「あにこれ」掲載のものを読んでいただければ十分理解できるハズです
・・・決して手を抜いているわけではありませんよ^^


後宮というと
分かる人には分かると思いますが

日本でいうなら江戸時代の「大奥」みたいなものでしょうか

まあ
「ハーレム(harem)」という言い方もありますが
ハーレムっていうと
最近の若い人だと  (“おばさん”言うな^^;)

“一人の男子にたくさんの女の子がイチャイチャ”的状態の
いわゆる「ハーレムアニメ」みたいなものを想像してしまうかもしれませんが
まったく違います

これはもうれっきとした公務(?)
お仕事をするところです

どこかの国の王様が自国の繁栄のため
たくさんの奥様を住まわせて
たまに{netabare}なにかしらの子作り(かなり具体的^^){/netabare}をする所と解釈していただければ結構かと思います


そんな
ハーレムだとか
大奥だとか

特に若い男の子や
一部の盛んなオジサマ方が
“Hぃ”お話を想像してしまいそうな感じなのですが

まあ
ざっくばらんに言うと
{netabare}本当にHぃです・・・(キャ~・・・(≧д≦))

な~んて

{netabare}Hぃのは原作のほうです^^;{/netabare}{/netabare}


一方で
この「雲のように風のように」については
「主催の三井不動産販売が一社提供のスポンサーとなって、春分の日の日中に本編放送中はCMを入れないという異例の形式で放送された。スタジオジブリ作品に多く参加しているアニメーターの近藤勝也が作画監督を務めている(本作はスタジオぴえろ作品)」(Wikiより)
という
手抜きのため余計な文言までつけて説明したくなるくらい
家族団らんの休日のお昼時に放送できる程度までアレンジされていて
とても
安全な作品に仕上がってます

なんというか・・・
原作から一番“おいしい”部分をなくしてしまった
みたいな?

例えるなら
「けいおん!」から“お茶”をなくしたって感じ?
(「音楽」じゃないところがミソ♪^^)

オジサマ方にはちょ~っとつまんない内容かもしれないけど
将来有望な男子諸君や
その他純情なアニメファンの方々にはオススメですよ

まあ
私もどちらかというと“つまんない派”でしたけど^^;



さて
原作の「後宮小説」については
既に既読済み(“既に既読”でさらに“済み”っていうのも変ですが^^)なのですが

実は読んだのって小学校6年生の頃なのです

もう今から十・・・ル~ルル、ルルル♪・・・まあいいとして^^

歳の離れた姉の就職が決まり
引越しのため
姉の部屋を物色・・・もとい
部屋のお片づけをしていたときに偶然目に留まったのがこの本

当時“純朴な文学少女”だった私は
迷わずこの本を開いて読み始めました

でも・・・

抽象的な表現や
小難しい哲学
偏向した思想解釈など
小学生が読むにはかなり難しい内容のお話でした

まだインターネットがあまり普及していない時代  (“おばさん”言うな^^;)
当然
我が家にはネット環境なんてものはまだなく

当時“清楚で純朴な文学少女”だった私は
難しい言葉の意味を誰にも質問することも出来ず
専ら「辞書」を頼りに一生懸命読みふけっておりました

一語一句
意味が分かる度に顔が上気し
ページを進める毎に
下半身がムズムズ
息がハァハァ
終盤に差掛かるころにはまともに座っていられなくなり・・・

例えるなら
「ロウきゅーぶ」のともかちゃんとすばるくんが
自宅のお庭で
なにか“1on1”の“play”をした後で
息がハァハァって・・・

そんなことはどうでもいいのですが^^

とにかく
“清楚で「かわいい」純朴な文学少女”の私にとっては
とても耐えられる内容ではありませんでした

まあ
今となってはとてもいい思い出です(--;


が!・・・しかし!
最近
ある“ニュース”を見たことがきっかけで
この本を十数・・・^^
久しぶりに納戸の奥から引っ張り出し
読み返してしまいました

当時の私から“かわいい”を除くすべての要素をネガティブ方向に転じてしまった
いろんな意味で汚れきった心で・・・
(なんだろう?ものすごい罪悪感・・・)


{netabare}(申し訳ございません・・・ここから先は年齢制限がございます
 以下の質問にお答えいただき次へお進みください)

※質問
あなたの年齢は・・・

18歳未満で~す→{netabare}
男の子だよ~♪→{netabare}イケメンである→{netabare}シス子までメールくださ~いヾ( ̄∇ ̄=ノ{/netabare}
        イケメンから程遠い→{netabare}読めば(怒↓{/netabare}{/netabare}
女性である  →{netabare}読んでもいいよ↓{/netabare}{/netabare}

18歳以上だよ!文句あっか!?→{netabare}
 続けてレビューをお楽しみくださ~い↓


{netabare}そのニュースというのは
タイの“代理母出産”の件

ご存知の方もいらっしゃると思いますが
ある日本人男性が
タイで大勢のタイ人女性に代理出産をさせたというネタ

細かいことは長くなるので端折ります


そもそも
生産活動という行為・・・

子作りをするという“欲求”はどこから来るのか?

性行為 →?(*^ー゚)v→?\(∂∇∂)/→ 子作り

という図式が人間の脳内でどのように解釈されているのか?


原作の「後宮小説」の中では
哲学や
宗教
文化
政治
医学に至るまで

さまざまな分野での切り口で語られているのですが

正直
大人になった私の
固くて鈍い頭ではイマイチ
納得いく解釈には行き着きませんでした
(子供の頃の私はまともに考察できませんでしたが・・・)

それでも結論を出せというならば・・・

ぶっちゃけ
{netabare}気持ちイイからするんじゃないの?
それでよくね?
みたいな^^
{netabare}(こんな娘に育てた覚えはありません(泣・・・母談){/netabare}{/netabare}

これで許してって感じです



話は戻るのですが
前述の代理母出産のお話

ここで「代理母出産」についての説明ですが

代理母出産とは
{netabare}ある女性が別の女性に子供を引き渡す目的で妊娠・出産することである

○Gestational Surrogacy:代理母とは遺伝的につながりの無い受精卵を子宮に入れ、出産する。借り腹。ホストマザー。
・夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
・第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
・第三者から提供された精子と妻の卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
・第三者から提供された精子と卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
○Traditional Surrogacy:代理母が人工授精を行い出産する。代理母。サロゲートマザー。
(以上、Wikiよりコピペ)


つまり
自分が好きになったわけでもなく
利害関係があるわけでもない第三者の“女性”に
自分の子供を生ませるということです{/netabare}

じゃあ
なぜ代理母出産という方法をとるのか・・・

一番の理由は
不妊(つまり赤ちゃんが生めない)の問題

男性あるいは女性が
生殖器などに異常があり
夫婦間で子供が作れないという理由で
代理母出産で子供を授かろうというもの

日本では
倫理的な理由で
表立った事例はあまりありませんが
法整備が進んでいないのが現状で
実は今までに十数件の事例があるとのこと・・・

最近では
タレントの向井亜紀さんと元プロレスラーの高田延彦さん夫妻
が代理母出産でお子様を授かり話題(問題?)になってましたね


さて
この代理母出産について
私が言いたいのは・・・

そんなんじゃ
{netabare}気持ちよくね~じゃね~か!!
{netabare}(シ○子ってたまに訳のわからないこと叫ぶんですよ(笑・・・友人談){/netabare}{/netabare}

ってことです

確かに
不妊に悩む夫婦はたくさんいます
そして
そのための不妊治療や
代理母出産に踏み切ることについては
まったく異論はありません

しかし
前述のタイの代理出産みたいな不妊以外の理由による出産や
お金が目当ての行為は
まったくの論外なのですが

それ以上に問題なのは
生まれてくる子供について

生まれてくる子供にとっての親の愛情っていったいどう考えられているのか
ということ


この「後宮小説」の中で書かれている
性行為についてのいろいろな解釈

かなり深い部分にまで
突っ込んで書かれていますが(ちなみに“深さ”は表記されていない)

ひとつ言えることは

倫理や道理についての筋はしっかり通っているということ

父親がいて母親がいて
その愛情の結ばれたものが子供となる

性行為という愛情表現
両親のお互いの愛情が強ければ強いほど
生まれてくる子供は健康で幸せになれる

普通に考えれば
ごくごく当たり前のことなんですが
子供って

生まれる前から親の愛情を受けてるんです

宗教や哲学
医学・・・
いろいろなテーマからのアプローチであっても
行き着く先はすべて同じ
ということなんですね

お話の中では
「子宮が真理を生む」って説明されているのが
とても印象的でした

医学と哲学の融合(?)みたいな感じでしょうか?

まあ
原作ではそのあとで
女性の○器とかなんとか(ちょっと表現し辛い^^;)
訳のわからないことが書かれているのですが
それはおいといて・・・

結論として
愛のないS○Xは極力控えましょう・・・

ってことです^^
(病気にも気をつけてね^^){/netabare}{/netabare}{/netabare}

とりあえず
アニメ作品もいいけど
原作もオススメの逸品ですよ


参考までに
アニメ作品のDVDはレンタルされてないみたいで
私はDVDを購入して視聴しました

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

今日も廃都と草原に風が吹き抜けて行く……随所に才能が光るTVアニメSP番組

あらすじ

{netabare}腹英34年。素乾国・第17第皇帝、急死……。

荒廃した都に蠢く陰謀。内外に亡国の気配漂う中、
宦官らが天下で始めた若き新皇帝の妃候補となる宮女募集に、
“三食昼寝付き”で、女でも勉学ができる!
と飛び付いた主人公の銀河に訪れる波乱の半生。{/netabare}

第1回ファンタジー小説大賞受賞作『後宮小説』(未読)を、
日本テレビのスペシャル番組としてアニメ化した、
1990年放送の中国風ファンタジー作品。


【物語 4.0点】
作家・酒見 賢一氏。
本作の原作でデビュー後は中国史を題材にした作品を多数執筆。
映画化もされた代表作『墨攻』でも見られるように、
内憂外患の都に渦巻く人間模様を描かせたら一級品。

城壁から守りは崩れない。内部の人間から綻びた都は脆い物。
そんな汚い大人たちの中で光るヒロインの純心さ。

説得力のある描写を一時間半弱の尺に上手く凝縮させ、
悲劇の中でも視聴者に清々しい余韻を残す。


【作画 4.5点】
作画監督・キャラクターデザインは近藤 勝也氏。
彼の他、スタジオジブリに関わりが深いスタッフらも多数参加した本作。

両生類じみた顔面の各パーツの動き。
水面、鏡面、床面に映る人や景色にも手を抜かない。
爆砕する瓦屋根の描写の細かさ。
4:3画面の中でもジブリっぽい?と感じる要素がたくさん見つけられるはず。

物語以前に、アニメーションは、一つ一つのカットの中からも
面白い構図や動作を発見して楽しめる物。
アニメ視聴の原点を思い出させてくれる良作画。


作品名に込められた雲と風など自然描写にもこだわる本作。
大草原に、いつの時代も変わらず吹く風が、
テーマも運び、大河ドラマ感をもたらす。


【キャラ 4.0点】
好奇心旺盛なヒロインの銀河。
後宮に入っても、哲学って何?などと童心を忘れないキラー質問で、
しがらみだらけの宮廷内でも真っ直ぐに生き方を貫く。

その他、相部屋となった他の妃候補たちも、
ことごとく変な人たちばかりでw
訪れる重たい宿命も、滑稽な描写も添加して、
お子様でも消化できるよう柔らかくして提供。


彼女たちを一人前のレディーにするために教鞭を振るう
カクート先生も大変ですw

先生による女性とは何か?について50年に渡り探求した末の持論……。
今の世界だと叩かれそうですが、
国家の子宮に見立てた後宮の位置付けと合わせて、
無碍に否定できない物があります。


賊将の側にも義理や筋を通す要素も残すことで、
天子の器とは?を問い掛ける哲学も〇。


【声優 3.5点】
ヒロイン・銀河役の佐野 量子さん(現在は武 豊騎手の奥さん)
コリューン役の市川 笑也さんら、
俳優、伝統芸能役者らが中心の布陣で、まずまずの演技。

他にはタミューン役の高畑 淳子さんの名も見えます。
後宮の女たちの役者陣の顔ぶれを眺めると、
ちょっとした『大奥』に見えて来ますw


私のツボは“垂戸”(たると)の案内婆の役を演じた声優・京田 尚子さん。
アニメを観て来た方なら、必ず何処かの脇で遭遇しているはずの老婆職人。
昨年の声優アワードで、功労賞も受賞された大ベテラン。
若い娘がメインを張る中でも、老婆のスパイスは欠かせません。


【音楽 3.5点】
劇伴は適宜、二胡など中国伝統楽器も交えて、
東洋ファンタジーを無難に演出。

ED主題歌はヒロイン役・佐野 量子さんの「雲のように風のように」
放送当時、ノーCMで一挙に流したという本作を、
異例の主題歌フルverのエンディングクレジットで締めくくる。


【余談】
前世紀末のVHS→DVDへの記録メディア交代劇の狭間に落ちて、
埋もれつつある作品は少なくありません。

VHS時代はレンタルで幅広く見返せたけれど、
DVDはセルオンリーになり、他にはたまにBS、CSで再放送されるのみ
となった本作もそんな作品群の一つ。

先日、BS12トゥエルビで放送されていたので視聴しました。


近年は動画配信サイトの競争過熱による、配信作品数争いが激化。
各社ともOVAでもOADでもなりふり構わず作品数を積む傾向が顕著になり、
はからずもレンタルDVDから漏れた旧作救済の動きも見られますが、
本作のようなノーレンタル、ノー配信の隠れた良作はまだまだ残されているのです。

私もAmazonPrimeVideoや時々Netflixなども利用する分際で
言えることでもないのかもしれませんが、
ロングテールをマニアックな日本のアニメ方面に伸ばすためにも、
外資に対抗できる日本の動画配信サービスの早期確立を切に願う今日この頃です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

疾風の如く駆け抜けるアニメ

時は17世紀、場所は中国の架空の国です。
皇帝が崩御し、新皇帝の妃選びが行われます。
広く庶民から候補者を探し、教育して選ぶ。
リベラルな選抜方式です。

主人公は、田舎娘の銀河。
自由でガサツ、思ったことを口に出す。
アニメタイトルを地で行く性格です。
軽い気持ちで立候補し、都へ上る。

道中や都で様々な人に会い、そして・・・
と、結構王道な展開です。
それにストーリーが単純明快で、テンポがいい。
その分、深みはないと言えますが。

驚いたのは話の締め方。
{netabare}数行で一気に結論へ。
まるで、風のように終わりました。
余韻もなにもあったもんじゃない。{/netabare}

30年前はTVでこんな長編アニメを放送していたんですね。
それに、銀河の声が佐野量子か。
我らがアイドルじゃないですか。
懐かしさの極みです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

56.5 14 貴族で陰謀なアニメランキング14位
ガラスの艦隊(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (53)
230人が棚に入れました
遙かな未来。人類は大多数の者が信仰する宗教、十字星教の教義に従い惑星から離れ、コロニー化した宇宙戦艦を領土と見なして閉塞された宇宙空間を征く、中世ヨーロッパ風の貴族主義が横行する戦乱の時代を生きていた。

その世界に於いて近年、勢力を拡大し、旧勢力たる貴族連合を討ち倒した貴族ヴェッティは自らを神聖帝国初代皇帝(神聖皇帝)と名乗り、新たな統一国家である神聖帝国を樹立する。そして更なる支配を求め、人民に圧制を強いた。この事態を憂いた若き斜陽貴族の当主ミシェルは人民解放を掲げて人民軍を結成。然し圧倒的な戦力を誇る神聖皇帝軍の前には歯が立たず、遂に追撃艦隊の前に敗北を迎えようとしていた。

声優・キャラクター
津田健次郎、甲斐田裕子、石田彰、植田佳奈、白石涼子、山口太郎、樫井笙人、宮林康、伊藤静、釘宮理恵、青山穣、大川透、吉川亜紀子、飯田浩志

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ん〜…

スペースオペラ、艦隊戦を軸に様々な人間模様を取り入れて銀河統一を目指す

銀河英雄伝説+ベルサイユの薔薇+キャプテンハーロック?な感じ

ガンダムのようなロボット系はいっさい出てこない、あくまでも艦隊戦
でも白兵戦になると銃じゃなく剣劇

宇宙の新たな1ページに…なれそうでなれなかった、中の上。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

じぇりー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

革命のモミアゲ、ルネッサーンス♪ J≧ー≦しΨΨ(´┏ ∀┓` )

どんなに楽しめなかった作品でも、そう感じた根拠も明確にせずに「つまらなかった」「ショボイ」などと稚拙な一言だけで評するのは、本来好まないのだが…

この作品に関しては、まずこう言わせてもらいたい。

「ダサい。」

根拠は色々ある:

・主人公クレオの言動がいちいちキザったらしい(例えるなら、80年代に流行ったドラマ「あぶない刑事」っぽい感じ)

・また別の主人公格にあたるヴェッティの言動が、安物のシェークスピアのようにいちいち芝居掛かっている(現に、シェークスピア作品のセリフを丸パクリしているシーンがある)

・これまた別の主人公格ミシェルが、各話冒頭で読むポエムがどうにもクサい

・戦争モノの割に愛憎劇が多いのだが、内容がまるで昼ドラテイスト。終盤に発覚する「実は・・・だった!」な設定も、昼ドラお決まりのパターン。しかしこれは深夜アニメだ、忘れるな!

・キャラデザインがダサい。特に貴族たちのコスチュームがまるでカタツムリのようだったり、ミミズにしか見えない装飾品をつけていたりと、中世ヨーロッパのルネッサンス期をアレンジしてみたつもりなのだろうが、色彩も含めとにかくセンスが悪い上に、宝塚歌劇団も裸足で逃げだす程のゴテゴテぶり。

とくに最後に書いた理解不能なキャラデザインに関して、最もそれが顕著なのはキャラクターの斬新すぎる髪型である。
モミアゲというか、耳の前にくる髪に何やら装飾を施したり、凝った編込みをしたり…というのが、この世界観におけるルネッサンス的トレンドのようなのだが…ダサい、ダサすぎる!

ストーリーに関しては、流れ的には理解できるけど、そこはちゃんと描写しておかないとでしょ!的な部分が抜け落ち、シーンがいきなり飛んでいたりする点もいただけない。(例:捕われた仲間を助けに行こうとする→警備が強固でどうやって突破するか悩む→ → →いつの間にか潜入に成功している)

これだけツッコみどころ満載なアニメも珍しいので、ツッコミどころを見つけて笑って楽しみたい方にはおススメ。(酷

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

隠れたスペースオペラが、まだここにある!!

レビューが少なくその存在もあまり知られていない様子だが
スペースオペラとして面白みのある作品はまだ存在する。
【二人の英雄が繰り広げる戦争物語】という味方からすれば
ありきたりのパターンともいえるが、物語そのものは新しい
展開と面白さがあり、また黒々した陰謀渦巻くスペースもの
の中に、ちょっと柔らかみが入って優しくなったような作品
という所だろうか。

古代文明、惑星の結合、領土艦、予言、第三勢力、黒十字、
新しい流れを組む要素が沢山見られるが、全体の話が少ない
放送話の為に、少し内容を切り詰めている感が勿体なく思わ
れる。その為か、内容もありきたりがちになってはいるが、
作品そのものは悪くはなく、それなりに楽しむ事が出来る。

キャラ性(個性)が豊かな部分もあり、それぞれ必要な所を
うまく出していて、その辺はうまく作用している。戦争的な
観かたをするよりも、宇宙系のアクションアニメとして楽し
むには要素も事足りる。主人公無敵(艦)的なところが観ら
れるも、ラストまで観て行けば意味合いや理由もはっきりし
てくるが、その繋がりは観たものにしかわからない辺りは、
最初でやめてしまうとそんなところかもしれない。

私個人としては、もう少しレビューが増えて色々な意見が出
てくれば、もっと楽しむ要素が発掘されるのではないかと感
じる作品の一つである。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 4

63.3 15 貴族で陰謀なアニメランキング15位
超電磁マシーン ボルテスV(TVアニメ動画)

1977年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (28)
129人が棚に入れました
角の有無が階級を運命付けるボアザン[9]星。ラ・ゴールは皇帝の甥(弟の長子)として皇位継承の資格を持ちながら、角が生まれつきなかった為失脚。妻・ロザリアとも引き裂かれて労奴に落とされるが、反乱を起こし、星から脱出。地球に落ち延びて科学者・剛光代に救われる。ラ・ゴールは光代と結婚して剛健太郎と名乗り、本編主人公となる三兄弟を儲け、浜口博士や防衛軍の岡長官と共にボルテスや基地ビッグファルコンの建設に着手。一方、ボアザンでラ・ゴールとロザリアとの間に生まれていた皇子ハイネルは、“裏切り者の子”と後ろ指を指され、皇帝ズ・ザンバジルへの忠誠を証明し実の父を倒すべく地球攻撃を決定した。かくてボルテスとボアザンの獣士との壮絶な死闘が繰り広げられる事となる。

声優・キャラクター
白石ゆきなが、曽我部和恭、玄田哲章、小原乃梨子、上田みゆき、市川治

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

天空剣Vの字斬り 超電磁ボールVの字斬り

長浜ロマン3部作と言われる3年にわたるロボット作品の2作目

1977年 全40話 製作日本サンライズ 
原作 八手三郎 監督 長浜忠夫 キャラデザ 聖悠記

前作コンバトラーⅤよりさらにストーリー性を重視したかった長浜氏は「父をたずねて三千里」という提案をしたという
対して東映側はお涙頂戴作品を回避するため、宝塚系超絶美形キャラ「プリンスハイネル」を提案し、単なる勧善懲悪ではない大河ドラマを要求した

ボルテスチームの設定資料によると、主人公の剛健一は15歳、岡めぐみは13歳とあるがあり得ない 両者とも20歳くらいの外見である
この作品は敵方であるボアザン帝国の描写が秀逸であり、革命の主導者ラ・ゴールが真の主役である

19話までの絵コンテに「とみの喜幸」という名が見られるが、もちろん富野由悠季氏であり、実質副監督副原案であったと言われる
ただし、ザンボット3の制作のため途中降板となる
第2話の衝撃的悲劇など前半は冨野節が見られることも特徴

14000光年の彼方、さそり座の球状星雲内にある恒星系の惑星がボアザン星
ボアザン帝国皇帝ズ・ザンバジルが絶対君主制を敷いている
地球よりはるかに文明の進んだボアザン帝国が侵略を開始した理由は、国内の不満のはけ口を外に向けるためで、ボアザン文化の伝播を名目に邪魔な貴族を異星侵略に派遣した

ボアザンの科学の地球への流入と最強兵器ボルテスⅤ、ソーラーバードの開発はリアルに描かれ見せ場ともなっている
ボアザン人と地球人は同じであるという設定も見えてくる

ボルテスチーム 郷3兄弟、峰一平、岡めぐみ
ボアザン侵略軍 プリンス・ハイネル、リー・カザリーン、ルイ・ジャンギャル、ド・ズール
対峙する戦力は全く公平に描かれ視聴者にストレスを与えない

時系列も複雑に入り組み、ボアザン人ラ・ゴールとその仲間たちと地球人の交流、そして愛と結婚も描かれる
 
当初予定されていたカザリーンの妹と剛健一の悲恋ストーリーはカットされたが、次作の設定に回されたと考えられる

東映プロデューサーである飯島敬はこの作品の物語についてこう語った
「身近にある様々な差別に対する怒りを強烈に引き出し、本作を通じて差別を憎みそれを是正することを視聴者に考えてほしかった」

本作の重要なキーとなったラ・ゴールの妻ロザリアは美しくもはかなく描かれ忘れられないキャラとなった人も多いと聞く

そして感動のラストへ
ハイネルとカザリーンの愛は!!!!
ハイネルに語りかけるボアザンの守護神ゴードルの声は長浜忠夫氏があてた

この作品がフィリピンで放送されたときは、マルコス独裁政権下で視聴率80%以上を記録し放送を中止したという
その直後にフィリピン革命がおこり、革命軍の象徴として担がれた

アニソンの女王堀江美都子が歌うボルテスⅤの歌 フィリピン人で知らない人はいないそうです
堀江女史がフィリピン政府の招待を受けた時にはすべての信号が青になるという最高の国賓待遇で大統領をはじめとする高官が出迎えたという
安倍晋三夫妻がフィリピン訪問時は少年合唱団がボルテスの曲を歌ったとも

★堀江美都子について若い人は知らないでしょう 
あしたのジョー、キューティハニー、宇宙戦艦ヤマトなど日本人なら誰でも主題歌を知っていました
しかし、それらは音楽とはみられていなかったのです
初めてアニメ主題歌がメガヒットして日本独自の音楽として認められたのは76年のキャンディキャンディ(堀江美都子)だったのです
レコード会社の社長曰く「日本に偉大な歌手が二人いる、美空ひばりと堀江美都子だ」(当時10代)ボルテスの歌はその半年後
この事実は隠蔽されました だから誰も知らないのです
こういった業界の意に沿わない存在はオタクとして卑下され、何か恐ろしい陰謀が起こったような気がします
日本独自の文化、それは外人が教えてくれたものだったんです★

アニメには人の心を動かす力があります
時によっては一つの国の運命をも変えてしまうのです

この作品はわたしのNO1のアニメですが、お勧めできるのかどうかいまだにわかりません

酷い雑文で申し訳ありませんが熱意だけでも感じてもらえたらと思い書きました 読んでいただきありがとうございます

★の部分を追記しました


ボルテスⅤの歌が不評??
天使の歌声堀江美都子は漢の歌に専念するためにキャンディキャンディを封印したそうです
イベントでのリクエストを拒否すると多くの客が帰りだしましたが、歌い続けたと言います

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

だのになぜ めぐり合えぬ 父の影

けっこう深いストーリーだったよね(゜-゜)
 
ちょいと調べてみたら「天空剣」あれは企画書がすべて出され、作画も開始された直後
唐突にスポンサーから「必殺技を剣にしなさい」と、一方的に通達されたらしいですね(゜Д゜)
それまでは主要武器は銃でお話が進められていたそうです(゜Д゜)
そのため、射撃の名手、主人公の健一は弟の大次郎に剣の特訓を受けるといったエピソードが
追加されたりしたそうです(゜-゜)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

親から続く因縁。

コンバトラーVに続く、「長浜ロマンロボット3部作」の2作目ですね。
この作品の設定として敵勢力に当たる異性人には普通
頭に角が生えているというものでした。
また、敵のエースキャラと主人公5人のうちの3人が異母兄弟という設定です。
更にこの敵のエースキャラが美男子だというのも話題でした。
ちなみに3人兄弟で格好良いと言えるのはメインの長男のみで、
次男はおデブちゃん、三男はまだ子供でした。
話のバックグランドにある敵勢力のボアザン星と言う星は、
王政主体による貴族制が敷かれており、
貴族の証として角が生えているというものだが、
主人公(及び敵キャラ)の父(同一人物)には
王位継承権があるにもかかわらず、角が生えていなかった。
このように主人公サイドだけでなく、敵サイドにも
重たい過去を持たせ、その二つが悲しくぶつかり合うことが
長浜ロマンの醍醐味でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6
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