音楽でバンドなおすすめアニメランキング 14

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの音楽でバンドな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の音楽でバンドなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.3 1 音楽でバンドなアニメランキング1位
BanG Dream!(バンドリ!)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (462)
1682人が棚に入れました
幼い頃、星空を見上げた時に聴こえた「星の鼓動」のように、キラキラでドキドキなことをずっと探していた、香澄。高校に入学したばかりのある日、古びた質屋の蔵で出会った「星型のギター」に初めてのときめきを感じ、ずっと閉じ込めてきた気持ちが走りだす。同じように、輝ける場所を探していた4人の少女とともに。ひとりじゃ出せなかった音だって、5人ならきっと奏でられる。絶対ここで、ライブします!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、小山茉美、儀武ゆう子、尾崎由香、三森すずこ
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

前準備はした・・・そして、脚本。。。

<事前チェック時>
知ってた?MX視聴者はこれと「風夏」連続放送だよ!おい、局編成www
どちらもバンドがテーマだよ!!
これはどっちが余韻で勝てるか。
音楽とキャラクター性の真向勝負!

こちらはガールズバンド。学校の部活なのかな?完全オリジナルストーリー。
ずっとCMで様々な楽曲を聴かされてたし、動画含めて中々のクオリティだと期待される。
音楽が上松さんなのも本気度が良く分かる。
ただ、制作会社が良く知らないのが不安要素。CMやPVでの動画クオリティを維持できるかどうか。

ブシロード発の企画で、上手くやればラブライブ無印の熱を再演できるかも。
何故か?→どちらも企画初期から居たブシロードなので、そこの分析が出来ていてノウハウをちゃんと転化できるならば、ね。
既に前段階のライブ活動が数回行われ、長期間のCM、あとソシャゲの準備もできてるでしょう(始まってる?)。
人気が爆発できるかどうか、キャラクター性と矛盾の無いストーリーが出来るかに期待。


<3話迄視聴>
ラブライブにはなれなかったみたいだね。
ガワは作れてたんだよ、後は脚本次第なんだよ。
宣伝は置いといて、作品単体で考えよう。
(宣伝部分だけでアンチされすぎ)

キャラデザ:別に嫌いじゃない。目の光彩がギザギザしすぎって言われるが、まあ気にならないかな。
それより、EDの絵が特定のメーターの個性絵かもしらんが、作画崩壊レベルで両目が離れててやばかった。輪郭も潰れてる。横顔もアップもひどい。不気味の谷レベル。これは修正した方が良い。

声:上手くはないけど、新人レベルでこの程度は許容範囲。
楽器できる声優前提で集めたから、それ以外は下の上~中の下でも止む無し。

音楽:本編中の音楽はまだ良い物ないね。(主人公バンド内で)
OPはサビは好きなんだけど、全体的に乗れないな。サビ以外がアニソン過ぎた。合いの手必須みたいな。
EDは全くのアイドルソング寄りだったね。アイドルアニメなら可もなく不可もなく。
むしろ、PVの他の曲の方が聴きたい。


アニメ脚本は、漫画版に沿ってないらしいが。
漫画も複合コンテンツ(メディアミックス)扱いだから、やっぱりアニメが原作になるだろうな。

3話まで見て、各キャラを活かしきれてないのは感じた。


●主人公キャラ(香澄:Gt.&Vo.)
パーソナルスペースが無いキャラ。猪突猛進過ぎるので、頭おかしい扱いされてるけど、個人的に嫌いでは無いよ。本人として生きてたら楽しそうだね。友達なら近いっ!近いっ!って怒るかな。
自分ならやられたら嫌なことを本当に止めて欲しかったらやり返す。(笑)
居るんだよね、パーソナルスペースの感覚が違う人って。
それを嫌いって言う人が居るのも分かる。
{netabare}毎朝他人の家で朝食を食べる図々しさ{/netabare}、それを許す家人のばあちゃんが居るからいいけど。そこのやり取り丁寧にしとけばキャラもおかしくならなかったかな。
{netabare}(何で毎朝来るのか?→心から有咲と仲良くなりたい、朝食を食べることになった経緯、おばあちゃんが人付合い苦手な可愛い孫とその初めての?友達を見る目線etc){/netabare}
ギャグにしたいからテンポを削ったって、ギャグとして笑いに昇華出来なかったから、視聴者が怒ってるんだろう。後味として香澄の非常識さが残されただけだったみたいな。
ギターとの出会いと、それを貰う経緯は(有咲がほだされたのもあって)まあしょうがないかなレベルで。

●バンドメンバー予定の第一の友達(沙綾:Dr.)
パン屋の娘で、店の手伝いが大変そうなので、香澄がバンドに誘っても断られてる。でもバンドへの思い入れは裏があるみたい?
普段はクラスで香澄を自由にさせている包容力がありそうなキャラ。

●香澄の押しに負けた孤高のぼっちキャラ(有咲:Key.)
質屋の娘。両親不在(理由不明)で、祖母と2人暮らしっぽい。お金持ち?
香澄と同じ学年みたいだが、クラスは別?自宅に迷い込んだ香澄と初めて出会う。香澄には素でズケズケと毒づくが、学校では猫被ってるキャラ。
(しかし、3話のランチタイムでは、沙綾が同席してるのに猫被れてなくてバレバレでキャラ崩壊してるがいいのか?)
{netabare}質が保管された蔵と、家には地下室があって、蔵掃除であらたに私室にしていいと祖母から許可が出たら、既に香澄にほだされてるのでバンド練習部屋として提供することに。
しかし、なんの地下か分からんけど、防音対策はできてるのか?{/netabare}
質蔵からギター発掘された時は無関心(オークション出そうとする程度)だったけど、地下室にあんな立派なアンプがあった理由は何かあるのか?(両親がらみ?質で揃うとは中々無さそうだが。)
子供の頃習ってたのはピアノ。中学くらいで止めてたみたいだが。
香澄と出会うまでまともに友達居ないからなのか、学校はサボり気味。ただずっと首席の優秀さ。

●シャイなはわわキャラ(りみ:Ba.)
香澄のクラスメイトで、ベースが出来るのがばれて香澄から執拗に勧誘されることに。なのにはっきり断れない、中々断る理由を言えない。
3話はりみ回かと思ったんだけど、ドラマが作れてなかったな。{netabare}2話までに香澄からバンド誘われてて、自分の性格ゆえに人前で演奏出来ないってなんの捻りも無いキャラで。{/netabare}
姉が同じ高校の3年で、学内でガールズバンドを結成してライブハウスのステージまで出るほどなのに。姉はギターでそれとは違ってベースを選んだ理由とか描かれるのかなと思ったら、そこは無かったね。
(何か姉への確執とか抱えてて、それで素直にベースが出来ないとかの方が良かったかも。)
{netabare}3話締めで姉のために勇気出してステージ上がって時間稼ぎして、姉たちが間に合ったらセッションして、それで興奮してバンドやりたいってなったみたい。(今までバンドとして音合わせする余裕が無かっただけ?ステージ上がった経験orそれで失敗経験でもしたのかと。)
ところで、3話でぼっちメシしてるがわざわざ1人で生徒で溢れる屋上で食べてて、さらに歌いだす(頭大丈夫か?)のはちょっと狂気。(普通教室で食べるし。あるいは人気の無いところで。)
ぼっちなら香澄にくっついとけばいいのに、バンド勧誘されるからうざくて1人だったのか?{/netabare}キャラが読めん。
(中学からのエスカレーター式学校なのに、この娘はもし中学からだったらぼっちとしては有咲と同類になってしまう。沙綾は違うようだけど。)

●空気キャラ(たえ:Gt.)
ガールズバンドの聖地、ライブハウス「SPACE」のアルバイト店員。
3話までまともな出番がありません。姿が画面にチラチラ写るが完全なモブ扱い。
なんか喋ったっけ?ってレベル。印象的なシーンを1話に入れといてあげればいいのに。(初回に全員集合て意味で。)
3話締めでラストにさりげなく顔アップがあったから、次回はたえ回が来るのか?という引き。


ストーリーは、
主人公・香澄の動機である、幼い頃に姉妹で見た星屑だらけの壮大な夜景。それを星の鼓動を聴いたと言って、キラキラしたいとか、キラキラを見たいとか、キラキラになりたいとか、それが全ての根源なんだけど。
学校廃校より頭悪いわー。もっと言語化して。もう少し肉付け(説得力)が欲しい。
夜景シーンでもっと感動させてよ。入学式後の自己紹介で掘り下げて、これが香澄!ってなんかもう一捻りが欲しかった。

それでキラキラできる物を求めていた香澄は、学内の各種部活では満足できず、道端で拾った☆シールに導かれるように、有咲の質蔵に迷い込む。
{netabare}道中☆がどんどん増えてくから道案内にはなるけどね。
それが子供の頃の有咲の所業だったとはいえ、ファンタジー味溢れる素敵な演出じゃないか。(となりのトトロ的な。笑)
子供の頃貼ったシールが数年間剥がれずに凄い丈夫すぎるとか、勝手に貼られた他人の家の壁になんのクレームも無く貼られたままとか色々ファンタジーすぎるが(笑){/netabare}

さらに質蔵の中で、でっかい別の☆シールの貼られたギターケースに目が釘付け!家人の有咲に一応許可取って、ケースを開けると星型?のギターが!(ヘビメタ系のアレ。)
香澄としては、星!星!星!っとなって出会っちゃった!!てなるのは分かるよ。
ギターなんて知らなかったけど、やってみたい!この星鳴らしたら、星の鼓動が聴こえるんじゃないか、とか方向性は見えてんの。
ただそう思わせるにはちょっと軽い演出だったけど。
んーでも、香澄はギター抱きかかえてばかりで何で練習しないのかな?
まともな練習シーンが欲しいんだけど。

3話で姉バンドの時間稼ぎしてる時も、何で楽器持っているのが、いつも抱きかかえていた香澄じゃなくて、持ってくるはずの無いりみだったのか、違和感残したね。(他バンドに借りたとかならまだしも、さらりと描写しとけばいいのに。)

そして、{netabare}時間稼ぎネタがライブハウスのステージ乱入した上、童謡の「きらきら星」ってなー。
星(夜空)⇒星(ギター)⇒星(歌)とテーマで繋げるのは分かるよ…
だけど、限りなくダサイ。なんでライブハウスで童謡聴かされなきゃあかんのさ。
せめて英語で歌ってたらどう?
♪Twinkle,twinkle,little star! How I wonder what you are!♪
ほら、アメリカンなカップル道案内ネタもやったし、そこも伏線作ればよかったじゃん。
香澄がめっちゃアホでも英語が多少できるとか、ね?
(頭の良しあしと言語力は違うし、幼少のみぎりに仲良かった外国人の友達が居て教えて貰ったとかのザル設定でもいいから。cv.愛美にとってのハードルが上がりまくるけど。){/netabare}

香澄は猪突猛進キャラなら、ステージに上がってしまった以上そこは振り切れて欲しかったよ。
緊張して怖々やるから視聴厳しいし。{netabare}きらきら星{/netabare}だし。
刀剣乱舞花丸のうどんミュージカルくらい引いたわ。
場を繋ぐ以上、観客を盛り上げる視点が足りてないよね。まだ先日のマージナル4の方が同じことやっててもまともだった。(プロとど素人で天地の違いはあれど)
ここでの観客を盛り上げるということは、視聴者を盛り上げることと同じだと思うよ。
それに観客はお金を払ってこの場にいるのに、あの{netabare}アカペラ童謡{/netabare}聴かされて良くブーイングしないなってなるし、ドリンク投げつける人が居てもおかしくないぞ。
観客は素直に聴いてて可愛い!とまで言ってあげるとか優しすぎるでしょ。
まず先に、{netabare}姉バンドの遅延状況説明してあげる{/netabare}とか、観客への配慮が欲しかったな。
(それにライブハウスのオーナーもあれだけステージ上がることに厳しく言っててこの愚行を許すとかの矛盾。)

しかも香澄の緊張設定のせいで、cv.愛美のアカペラが下手に聴こえるのがキツイ。
その次の{netabare}仲間が増えた⇒姉バンドとのセッション{/netabare}で段階的にマシになってたから、最初はわざと下手に歌ったんだろうけど、それが全体のグレードを下げてしまった。(そもそも愛美がそこまで歌ウマでは無いので、差別化しようとするのは悪手だったと思う。)
むしろ歌テクは全部一本調子で良いから、勢いだけで、{netabare}アカペラ熱唱して、はよ来いと勢いのまま有咲に指示して、その熱でりみまで上手く繋げる{/netabare}という脚本だったらプラスイメージだったんだけど。
香澄が能力も無いのにステージを私物化して好き勝手したようにしか見えないのがな。(能力があれば許せること⇒オーナーの態度、観客の態度。)
大失敗でも、大成功でも無く、微妙な成功体験。それが3話だったか。
視聴者を引き付けるには弱すぎたな・・・


あと、あえて部活動という設定を取らないで、ライブハウスを中心に展開され、練習場所は有咲の地下室。
ライブハウスがそこらじゅうにある、舞台は東京。
ライブハウス「SPACE」はガールズバンドの聖地。だから出演者は女の子だらけ。
ここまでは問題無いんだよ。
だけど、あえて女子高という壁を飛び出したなら、ライブハウスの観客に男が居ないのは興醒めだった。
(ラブライブ!は部活動の枠組みで、外に出てもそこに集まるのが各部活の対抗戦とそれに憧れるファン達という狭い世界の設定だからギリギリ女子だらけでも説得されたつもりでいたんだよ。)
それにライブハウスでサイリウムふっちゃアカン。。。(香澄もサイリウム前提で話すな。)
脚本家始めスタッフ達は実際のライブハウス知らないんだろう。
これがしたかったなら、同じ場所かぶりの秋葉原で地下アイドル設定にしないと説得力が落ちまくる。
ガールズバンドということで、今までのアイドル枠から外れたものを期待していたんだけど、やっぱりテンプレアイドルにしか成れないのかな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

よい笑顔

愛海さん演じる戸山香澄の距離感の近さがもはやサイコパス。
勝ってに人んちで食事してるとか。
伊藤彩沙さん演じる市ヶ谷有咲の毒舌も毒舌でたいがいだが。ツンデレとツインテはセット。
そこが終わればよくある青春ものといった感じだろうか?

西本りみさん演じる牛込りみは引っ込み思案だけど、お姉ちゃんが憧れのバンドやっていてベースが得意、大塚紗英さん演じる花園たえはウサギ大好きで天然。とキャラ設定も頑張ってます。

図太い神経の持ち主とみせかけてイップスというかストレスがかなりかかってんですね。無自覚なほうが意外と一気にまいってしまうとか。

内容よりも楽曲を楽しみました。一番の売りはやはりこちらでしょう。リアルバンドでもやっているようで楽器の練習とかライブパフォーマンス、声優業と忙しい限り。
勿論、ドラマ性もありますよ。
大橋彩香さん演じるパン屋の娘山吹沙綾が母親の病気を心配しすぎて元々のバンドを疎かにした罪悪感と戦って新たなバンドの誘いに対して葛藤するとか。見た感じお母さんの病気ってあんまし大したことないような…。子供が3人いらっしゃるのに体弱いものだろうか?こんなん書いたら誰かに怒られそうだ。
小山茉美さん演じるライブ会場オーナー都築詩船もなんだかんだで柔和な感じに。あら優しい。


OP
ときめきエクスペリエンス! Poppin'Party
ED
キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜 Poppin'Party
劇中歌
Don't be afraid! Glitter*Green
きらきら星 〜はじまりのステージVer.〜
きらきら星
私の心はチョココロネ
STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜 Poppin'Party
前へススメ! Poppin'Party
Glee! Glee! Glee! Glitter*Green
Be shine, shining! CHiSPA
夢みるSunflower Poppin'Party
楽曲はさすがに良いものが多いですね。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
桜舞う出会いの季節。 明るさ元気さ前向きさだけは空回るほどあるごく「普通」の少女・戸山香澄は、花咲川女子学園に入学する。 キラキラしたい。 ドキドキしたい。 そういう「何か」を見つけたい! 形にならない想いにつき動かされながら、いろいろな部活を体験したり、新しい友達たちとの生活を楽しむ香澄。 そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、低い位置にひっそりと貼られた不思議な星のシールだった。よく見るとあちこちに貼られた星たちに導かれるままに香澄が進んでいくと、やがて古びた質屋「流星堂」に辿り着く。 そこで待っていたのは、素直じゃない、ちょっと尊大で毒舌家の少女と……一本の星型の、不思議な形をしたギターとの出会いだった。


1. 出会っちゃった!
前向きさだけは空回るほどあるごく普通の高校一年生・戸山香澄。幼い頃、満天の星空を見上げた時に聞こえた“星の鼓動”のように、キラキラドキドキする何かを見つけたいという想いにつき動かされながら、様々な部活を体験するもいまいちしっくりこない。そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、不思議な星のシールだった。あちこちに貼られた星に導かれるままに香澄が進んでいくと、そこは古びた質屋「流星堂」だった…。

2. やっちゃった!
ライブハウスSPACEで初めて観たライブによって、自分のやりたいことがバンドだと確信した香澄は、質屋「流星堂」の娘・有咲をバンドに誘う。しかし、学年一の秀才でありながら、学校もサボりがちなインドア派の有咲の態度はそっけない。さらに香澄は流星堂の蔵で一目惚れした星形のギター「ランダムスター」が気になって仕方がなく有咲につきまとうが、有咲はそのギターをネットオークションに出品してしまっていた…。

3. 逃げちゃった!
昼ご飯を一緒に食べることを交換条件に、有咲から念願のランダムスターを譲り受けることができた香澄は、ライブハウスで見かけた同じクラスのりみをバンドに誘う。 りみは人気ガールズバンド「Glitter*Green」のギターボーカルであるゆりを姉にもち、そんな姉に憧れる少女。しかし、引っ込み思案で姉のように積極的になれないりみは「やっぱり、バンドできない……」と香澄を避けて逃げしまう。

4. 怒っちゃった!
予期せぬ出来事からライブハウス「SPACE」で即席バンドを披露し、興奮が治まらない香澄、有咲、りみの三人。次の文化祭に向けて練習をしようと決意を固めたとき、ランダムスターを持つ香澄のことを「変態だ」と言うクラスメイト・花園たえが現れる。小学校のころからギターをやっているたえは、実は「SPACE」でアルバイトもしていて、すっかり意気投合する香澄。ギターを教えてもらうほど仲良くなる二人の様子が、有咲はなんだか気に食わないようで……。

5. ドキドキしちゃった!
たえからライブハウス「SPACE」でライブを行うことの厳しさを聞かされた香澄。しかし、オーナーのバンドに対する熱意や楽しそうに音楽を奏でる女の子たちに感化され、SPACEのステージに立つことを再決心する。「私を震えさせて」というたえをドキドキさせるため、まずは自分たちで初ライブを行うことに。初心者の香澄にギターを教えるたえを含め、4人は本格的に練習を始める。

6. 作っちゃった!
蔵でのライブ、通称「クライブ」が終了し、待ちに待った文化祭モード。クラスの実行委員長となった香澄はキラキラドキドキする文化祭にするため、副実行委員長の沙綾の助けを借りて着々と準備を進めていく。一方、香澄たち4人は文化祭でのライブに向けて曲を作り始める。バンド名が決まったり、フライヤーを廊下に貼ったりと、楽しそうなみんなを見つめる沙綾はなんだか複雑そうな表情を浮かべていて……。

7. ケンカしちゃった!
文化祭ライブまであと3日。無事に曲が完成するも、ドラムがいないことに香澄は少し不服気味。そんなとき、楽器屋で「グリグリ」のメンバーであるリィとひなこ、そして中学の時に沙綾と一緒にバンドをしていたナツキとばったり出会う。沙綾が何かしらの事情でバンドを辞めてしまったことをナツキから明かされ、「一緒にバンドをやろう」と持ちかける香澄だったが……。

8. 走っちゃった!
沙綾がバンドを辞めた本当の理由を知った香澄は、もやもやした気持ちを抱えながら文化祭の朝を迎える。そして香澄は、とある事情で文化祭に来られなくなってしまった沙綾のためにも文化祭を成功させようと決意する。一方、携帯のメッセージから聞こえるクラスメイトの歓声や手紙に書かれた曲の歌詞に心を揺り動かされる沙綾。そんな娘を見て、母の千紘は--遂に香澄たちの文化祭ライブが始まる!

9. バイトしちゃった!
文化祭で新曲「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」を演奏しきったPoppin’Party。やっと5人のメンバーも揃い、SPACEでライブを行うためのオーディションを受けるために本格始動しようとした矢先、たえからSPACEのスタッフがインフルエンザでダウンしてしまったことを聞かされる。急遽ピンチヒッターとしてアルバイトをすることになった香澄たち。憧れの場所で働くことにワクワクするが、お仕事は予想以上に大変で……。

10. 驚いちゃった!
オーナーからSPACEが閉店することを聞かされ、愕然とするPoppin‘Partyの5人。最大の目標を失いかけ途方にくれるメンバーだったが、絶対に合格しようという香澄の言葉にオーディションへ望む。しかし、結果は不合格。オーナーには「全然足りない」と言われてしまう。自分たちに足りないものは何なのか--とりあえず、がんばる!と決めた香澄だったが、オーナーに「あんたが一番できてなかった」と告げられて……!?

11. 歌えなくなっちゃった
「あんたが一番できていなかった」--そうオーナーに言われ、自信をなくしてしまった香澄は、オーディション中に声が出なくなるという事態に直面する。落ち込む香澄をメンバーたちは気遣って練習を休むように提案するも、遅れを取っている自分へさらに焦りが募る。徐々に迫るオーディション。一丸となって練習をするみんなの熱量とプレッシャーに堪えきれず、香澄は蔵を出ていってしまう--。

12. キラキラしちゃった!?
オーディションに向けて作った曲をみんなで歌うことによって声を取り戻した香澄。ポピパ全員でSPACEの舞台に立ちたいと改めて決意を固め、猛練習を再会する。学校では期末テストも終わり、夏休み目前。そして、遂にやってくる最後のオーディション。しかし、メンバーたちは緊張のあまりミスをしてしまう。香澄たちはライブに出ることができるのか?!オーナーから告げられた、その結果は……。

13. 歌っちゃった!
オーディションに合格し、念願のSPACEでライブを行うことになったポピパ。今日は終業式。クラスメイトや家族、グリグリのメンバーが見ているかと思うと、期待が膨らむと同時に緊張が走る。4月の終わりにバンドの練習を始めてから3ヶ月。それぞれの思いを胸に、香澄たちPoppin’Partyの最初で最後のキラキラドキドキなSPACEライブが始まる

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

(終盤にやや盛り返したが)商売臭がキツく、バンド経験者や、シンプルにアニメが好きな層には厳しかったかな?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
2期視聴中ということで。

「アニメと現実のリンク」をうたった本作。アニメ内の(声優)バンドが現実にライブを行ったり、その様子を放送したりと、随分と力を入れていましたね。

が、それが裏目に出たのか、印象として「大人達の鼻息の荒さに引く」アニメでした(汗) 新たな試みも良いし、金儲けも悪いことじゃないけど、その為にもまずは、アニメのクオリティを頑張ってくれい、と。

アニメ単体なら、序盤とかはさほど悪くないし、終盤には盛り返し、見処もあったので1はつけません。もっとも、アニメ単体を観ても、そこまでオススメできるわけではありませんが。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
う~ん、つまらなかったな。特に中盤。ライブのシーンといい、文化祭のシーンといい、自分達でピンチを作っとおいて、それを、自分達で解決し、自分達で感動しているという、凄く自己満足な小さな世界を感じました。しかも、その展開も目新しいものではないし。

一番キツかったのは、3話のキラキラ星ですね。痛々しくて観ていられなかった……。お客さん、良い人ばかりでしたね(棒読み)。

作画も残念だったというか、止め絵の多さも気になりました(文化祭なんて、スライドショーです)。

歌自体は、良いと思うし、11話、12話に関しては、アニメ的にも悪くはないですが。

やっぱり、ヒット作を作ろうと思って作る、難しさを感じました(まあ、ヒット作を作ろうという気概も感じられませんでしたが。取材不足ですし)。

アニメ云々というより、アニメと連動する声優バンドだとか、メディアミックスの展開の方が話題になった本作。

私自身が天の邪鬼な性格なので、そういう制作陣(というか、スポンサー達)の鼻息の荒さや金儲けの意図があまりに強すぎると、引いてしまいます。

音楽的にも大ヒットした、「けいおん」「物語シリーズ」にしろ、まずはアニメ自体の面白さがあった上での、音楽のヒットだったと思います。

私もアニソンは好きですが、それは、アニソンにはそのアニメの中身が溶け込んでいる、いわば「原作補正」がされているからです(歌を聴き、アニメのシーンを思い出したり、雰囲気に浸れるから)。でも、楽曲自体のクオリティは、やはりガチのプロのアーティストには敵わない場合が多いとは思います(一部例外はあるし、アニソンならではの良さもあるし、最近は、逆転現象も起きてきていますが)。

声優さんにしても(私は声優萌えって無いので)、確かに近年は「可愛くて」「演技も出来て」「歌も上手い」方が多くて、素直に感心します。でも、単純な容姿だけでいったら、やはり普通にガチのアイドル達や女優さんの方が上だと思います(これも、一部例外はあるけど)。

やっぱり、基本は、アニメでの好演があっての、歌やらアイドル活動かと(今作、声優陣の演技にも疑問符がつく方が多かったです。もっとも、歌と容姿をメインに面接していったのでしょうし、それはそれでコンセプトに合っているので、特に新人声優さんに非はないですよ。これからガンバっす!)。

(あくまで剣道部の個人的見解なので、好きな方はごめんなさいです。)
{/netabare}

〈以下ネタバレ〉

【各話感想(第1話に剣道部的な難癖アリw)】
{netabare}
1話目
絵は普通に綺麗かな。髪型は変だろw スゴい小さいことだけど、{netabare}学校に「剣道部 選手権全国大会出場」ってあったけど、なんのことだろ? インターハイなら、「全国高校総体」か「全国高等学校剣道大会」だろうし、春の選抜は、「全国高校選抜大会」だろうし、あとの高校の全国大会って、「国体」か「玉竜旗」くらいだろうし、「選手権」なんてあったか? と、重箱の隅をつついているだけなので、ネタバレタグで隠しとくw{/netabare}剣道部的にはまず横断幕が気になった。剣道の描写はここ最近のもので一番ダメ。{netabare}まず、タレネームが白地に黒字って有り得ない(本来は黒地に白字です)し、タレの両脇が白いやつなんて観たこともない(国際大会の映像を資料にしたの?)。剣道部員がリボンをつけるわけない。リボン臭くなるよw そのリボンの子が竹刀を持つ位置も変。片手で持つなら、鍔の刃部側です。鍔を引っ掻けるようにした方が楽だしね。初心者に構えの指導してるけど、左手の位置が上過ぎ。剣先下がってるじゃん。左手から15センチくらい柄頭余ってるし。何より、かすみの構えが左足前になってるけど、逆です。それで、「上手い!」って……全国レベルの剣道部でその指導は有り得ない。ナメんなよw{/netabare}剣道の描写は気を付けないと、私に噛みつかれますよw バレーボールも胸までネットから出てるけど、身長3㍍くらいありますか(苦笑)?

剣道に対する酷評レビューは単なるネタと、自身のレビューのキャラ付けなんでホントはどうでも良いんですが(オイオイ)w

ただ、やはり名作アニメには、何事でもちゃんと取材して、しっかり表現しようという姿勢が見られると思うので、そこは(アニメ制作の姿勢として)気になるかな。

2話目
いつの間に、そんなに同級生達と仲良くなったの?
楽器1つGETするために1話まるごと使う丁寧さは、個人的には好きです!

3話目
ライブでのバタバタ。「キラキラ星」は、キツかった~。痛々しくて観てられなかった(汗) 客、好意的過ぎだろ(笑) まあ、楽器が少しずつ入っていき、音楽になる様子を魅せたかったのでしょうね。余談ですが、外人さんが探してた椿山(ちんざん)荘は、東京都目白にある高級ホテルですな。1回だけランチを食いにいったわw

4話目
キラキラ星、引っ張るな~。ギター、初心者は見た目で選ぶのもありなのかな。

5話目
「私の心はチョココロネ」って、「けいおん」意識しすぎでしょ。なんだ?「腹黒い」ってことか(笑)

6話目
う~ん、やっぱり声優さんの棒演技が気になるな。特に、おたえのように、格好良いキャラが棒だと興醒めかな。ギャグ要員ならさほど気にはならないんだけどね。

7話目
なんか、サービスシーン多くない? テコ入れか?

8話目
なんだ? スライドショーかな(苦笑)? 紗綾さん、早く体育館に入ったら? なんか、安っぽい展開だったな。自分でピンチを作り、自分で盛り上げるというか。

8.5話目
これって、計画通りの販促目的の8.5話目? それとも万策尽きたから? まあ、どっちにしてもあまり興味ないから良いんだけど。

9話目
なんかこう、腑に落ちない。

10話目
物語の〆にかかってきましたね。

11話目
これまでで一番面白かったかな。「声が出ない」はよくある展開だし、「総集編」「放送遅れ」のせいで、「風夏」に先を越されたし(笑) 声優さんの演技も頑張りましたね。

12話目
前半の日常パート良かったです。最後の歌もまあまあ。

13話目
出演は、ガールズバンドオンリー。客も、ほぼ女性ばかり。で成り立つとしたら、凄いライブハウスなのか? アマチュアバンドであの衣装のクオリティは、あり得ないくらい凄いな。演奏歴3ヶ月って、まあ、良いけど。まあ今さらなんだけど、コード押さえている左指くらい、もう少し動かしてほしい。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 47

67.2 2 音楽でバンドなアニメランキング2位
SHOW BY ROCK!!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (416)
2462人が棚に入れました
音楽都市【MIDICITY】。ゴスロリ好きなネコの女の子【シアン】は、通りすがの怪しい音楽事務所社長【有栖川メイプル】にスカウトされる。優等生ウサギの【チュチュ】、ネットギークイヌの【レトリー】、宇宙ヒツジ?の【モア】、3人の仲間と出会い、ガールズバンド【Plasmagica(プラズマジカ)】を結成。バンドで世界の頂点を目指す事になる。
だが、トップバンドへの道は長く険しく、ノリが大事。数々のクセのあるアーティスト達と対バンし、Plasmagicaは少しずつ成長して行く。やがてMIDICITYの音楽シーンを牽引する存在にまで上り詰める・・・かも?
Gonna be a music millionaire!(音楽で億万長者になってやる!)


声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、佐倉綾音、沼倉愛美、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、潘めぐみ、早見沙織、松井恵理子、宮野真守、逢坂良太、村瀬歩、日高里菜、茅野愛衣、村川梨衣、五十嵐裕美

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

3DCGによる驚異のクオリティのライブパートは必見!(追記アリ

視聴前レビュー

サンリオの音ゲーSHOW BY ROCK!!のアニメ化です
サンリオというと女性向け子供向けというようなイメージが強いですが
サンリオ社内で男性をターゲットにした作品を作ろうという形でスタートしたのがこの企画

しかし出来上がったスマホ向け音ゲーは
音ゲーマニアからすればゆるすぎる代物で
結局居ついたのは元々のサンリオの顧客だった女性客が中心のようです

私自身はアニメ化の話が持ち上がった頃に
アニメ化されるくらいだから面白いのかな?
と少し気になって始めた感じなのですが
音ゲーとしてはちょっと物足りない感じでした

しかし、オリジナルのバンドと
実在ミュージシャンとのコラボバンドと
合わせて20組にも及ぶバンドの奏でる
100曲近い多彩な音楽に強く惹かれて
そのまま継続して遊んでいます

オリジナルバンドの中では
「徒然なる操り霧幻庵」が推しバンド
もともと和ロック大好きなんです

タイアップバンドの中では
植田真梨恵さんとコラボした
「しにものぐるい」が好み

一昔前の音ゲーは曲追加ごとにお金をせびられるものでしたが
全楽曲が無料で遊べるスクフェスのヒット以降
ゲーム内楽曲は客寄せのために無料にして
それ以外のところで稼ぐスタイルの音ゲーが増えています
コレもその一つでガチャを無視すれば
基本無料でだいぶ遊び倒せます

ほんとに多彩なバンドが揃っているので
多分誰でも一つか二つかは琴線に触れるバンドがあるんじゃないでしょうか?
という事でシステムが若干微妙ですが
曲はガチなのでゲームとしては十分お勧めできます

まぁでもそれとアニメが期待できるかってのとはまったくの別問題ですよね
そもそもゲーム内にストーリーと呼べるほどのものは無いので
PVには原作:サンリオなんて書いてありますが
ゲーム原作というよりはゲームキャラを使ったオリジナルアニメだと思っていいでしょう
アニメとして面白くなりそうなのかどうかは
正直全くわかりません

なので個人的な興味はアニメ化によって追加される楽曲にあります
ただし一部ゲーム版とキャスト変更があるようなので
その辺ちょっと心配です

キービジュアルにあるバンド「プラズマジカ」が
OPEDと挿入歌を発売することが発表されています
シアン:稲川英里
チュチュ:上坂すみれ
モア:佐倉綾音
レトリー:喜多村英梨⇒沼倉愛美
レトリーのキャラソン好きだったので
キャスト変更はちょっと残念に思っていましたが
アニメジャパンのレトリーコスのぬーぬーがかわいかったので
なんかどうでもよくなりました(何
まぁぬーも歌唱力の高さは文句ないですしね

中二病バンド「シンガンクリムゾン」は挿入歌一曲発表
クロウ:谷山紀章
アイオーン:柳田淳一⇒内山昂輝
ヤイバ:市来光弘⇒柿原徹也
ロム:丹沢晃之⇒細谷佳正
こちらは大幅にキャスト変更されていますが
ヴォーカルはクロウのみなので特に問題はなさそう

個人的イチオシ「徒然なる操り霧幻庵」も挿入歌一曲
阿:?⇒早見沙織
吽:松井恵理子
ダル太夫:潘めぐみ
ヴォーカルは阿ですが
今まで歌ってたのははやみんではない(と思う)
ので歌手自体が変更になるのか
演技部分と楽曲部分で分ける形で行くのか気になります

シンガンと腐女子人気を二分するゲームの稼ぎ頭「トライクロニカ」
シュウ☆ゾー粕谷大介⇒宮野真守
カイ:逢坂良太
リク:村瀬歩
こちらもヴォーカル変更なのか
演技と歌で分けるのか気になるところ

ゲーム内未実装のアニオリバンド「クリティクリスタ」
ロージア:日高里菜
ツキノ:茅野愛衣
ホルミー:五十嵐裕美
ジャクリン:村川梨衣
ゲームがいまいち男性層の囲い込みに失敗しているので
テコ入れで別路線のバンドを投入という事なんでしょうかw
睦月あるいは延珠
めんまあるいは白
ひなだお!あるいは杏
りえしょんだけは一条蛍くらいしか思いつかないけど
幼女役で名を馳せた声優を集めました!
って感じのユニットなのはわかりますw

プラマジの挿入歌は両A面であるそうなので
OPED+挿入歌6曲?
結構豪華な感じですね
アニメジャパンのステージ観に行った時の話だと
「ライブシーンも結構多い」ということでした
その辺も少し気になりますね

アニメがどんな感じになるのかは
とりあえず来週末の先行上映会行ってみてきますn(・x・

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

一話視聴後レビュー

一話上映会に行ってきました

2等身のミューモン体の3DCGによるバトルシーンと
擬人化verをメインに使った作画で構成される日常シーン
元々のゲームPV内の説明だとテンションが上がると擬人化体になる
という話だったような気がするけどまぁどうでもいいや

第一話なので当り前ではありますが
CGパートも作画パートもクオリティ高いです
でもふたつセットにして説明なく出したら
ご新規さんは混乱するだけだと思うんだよね
なにしろゲームプレイヤーでも展開に置いて行かれそうになったので

今回のアニメ化の目的は男性客層の開拓にある
というような話がアニメジャパンであったので
新規層にやさしい導入が必要だったと思うんだけど
その辺かなり強引な印象を受けました

あとキャスト変更のあったバンドは
歌も変更後のキャストにやらせるみたいですね
元のバンドよりもアニメのキャラソンっぽさが増してる感じ
開拓したい客層を考えるとまぁコレはこれでいいのかな?
しかし今は音楽を題材にしたアニメで溢れているうえ
そうでないアニメからもキャラソンなんかがガンガン出ている時代です
アニオタの嗜好に合わせてしまうと他の作品との差別化が難しくなるので
元のゲームが曲の多彩さ幅広さが売りなのを考えると
そのままの路線を貫いた方がオンリーワンなアピールができた気もするんだよねぇ

とりあえず2話以降も継続して観ていきますが
他人に勧めるならアニメより先にゲームかな?

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最終話視聴後レビュー

話の大筋は深夜アニメというよりは
夕方に放送される子供向けアニメです
そこに原作ゲーム組や大友向けのネタを
ちょいちょい差し込んだような作りになっています
実際深夜に最速放送されているだけで
そのあと夕方にリピート放送されているので
深夜の客層にちょっと配慮しつつも
基本は夕方アニメだと思えば良いでしょう

純粋に深夜放送のオリジナルアニメとしてみた場合
キャラが多すぎる分掘り下げが足りないとか
何だかよくわからないバトル展開から
なし崩し的にすべて解決する
おおざっぱなストーリー展開とか
色々気になる点は多かったです

ただ3DCGシーンのクオリティだけは異常に高かったです
綺麗にデフォルメされたミューモン体の豊かな表情と滑らかな動きは
3DCGアニメーションとしては最高峰クラスだと思います
制作費の桁が一つか、下手したら二つくらい違うディズニーアニメと遜色ないレベル
これみてるとなんか他の国産CGアニメ(劇場版除く)がものすごく粗悪に見えてきます

あとはOP/EDから挿入歌の数々まで
中々クオリティが高かったのでゲーム組としても満足です
特にED曲のhave a nice music
挿入歌の迷宮Destiny&流星ドリームライン
とプラズマ絡みの曲はミューモンCGによる演奏付きで
すごく良いPV映像だったと思います
挿入曲2種に関しては最終回での使われ方もバッチリ!
あれはバンド演奏シーンで使った曲を
最終回で使いまわしたというよりも
最終回のクライマックスシーンに合わせて作った曲に
あとからCGアニメーションをつけてライブシーンを作ったのかもしれませんね

一応(?)音楽を題材にしたアニメですし
音楽部分がしっかりしていないと話にならないんですが
ゲーム内でもしばらくはアニメ曲がプレイできる形になっていたので
楽曲でアピールして本家の音ゲーへユーザーを呼び込むのにはまぁまぁ成功していたようです

ゲームユーザーの中には
アニメ化によるボーカル変更に抵抗のある方もいるようですが
宮野版シュウ☆ゾー(通称宮ゾー)以外は違和感ありませんでした
宮ゾーもまぁあれはあれで別物と割り切れさえすれば悪くないと思います

一番心配していたのは徒然なる操り霧幻庵でしたが
はやみんの歌唱力が尋常じゃないことを再確認させられて終りました

沼倉レトリーも悪くなかったですね
ちなみに沼倉さんはオーディションで選ばれたそうなのですが
最初呼ばれたのはクリティクリスタのオーディションだったそうで
自分に中学生役ができるか悩んでたところに
後からレトリー枠が追加されたんだそうな
おそらくその間にキタエリからNGが出たんでしょうねw
スケジュール合わなかったのかな?

シンガンに関してはVo変更ではなく追加だったこともあって
こちらは全く違和感なしでした
ちなみにシンガンの曲を作ってるのはボカロPのマチゲリータさん
ボカロ界では割と知られた鬼才ですね
かなりぶっ飛んだ曲を作ってるイメージしかなかったので
正直同じアーティストが作ったものとは思えませんでしたw

アニメではライブパートをもらえなかった
それ以外のグループもちょこちょこ出てきていたのが
ゲーム組には嬉しい演出でしたね
楽屋で一緒になる雫シークレットマインド
MIDICITYの音楽イベント情報を視聴者に伝える
チョイ役の田舎者集団ウワサノペタルズ
トライクロニカの追っかけでライブの最前列にいた豚は
ゲーム組以外はただのモブにしか見えなかったと思いますが
実はドーリィドルチというガールズバンドのメンバーですw

しかし一番優遇されていたのはしにものぐるい
ゲーム内でも特に人気の高いバンドです
アニメに出てきた中では唯一
ゲームオリジナルではない
実在アーティストとのコラボユニットなので
たぶん大人の事情でライブ披露とはいかなかったんだと思いますが
なんと個別回をもらう程の厚遇ぶり
さらにゲームでもまだ出てきていない「つぎはぎ」の擬人化Verが
緑髪のショタキャラとしてお披露目されて驚きました

そんな感じにゲーム組視点でみると
ファンサービスに溢れたいいアニメでした
あくまで純粋にアニメとして評価したので
ストーリーの☆評価は高くしませんでしたが
ゲームの販促映像としてはとてもよくできていました

アニメからのファンをゲームへ誘導し
ゲームからのファンへのサービスも欠かさず
さらに従来のサンリオファンにもアピールできるような
深夜アニメとしては相当マイルドなつくりで
老若男女問わず楽しめる作品になりました
これはスマホゲー原作のアニメとしては
大成功だったんじゃないでしょうか?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

11月8日に行われたガールズバンドフェスティバル
昼の部&夜の部ともに参加してまいりました
歌える人気声優がずらりと並ぶ姿は壮観でした

対バンニコニャマの出張版も楽しかったし
各バンドの楽曲が生で聴けて最高でしたが
まぁそれはアニメとはあまり関係ないので割愛するとして

夜の部のラストに今後の展開についての新発表がありました
アニメと関係あるものだけ上げておくと
各バンドをフィーチャーしたショートアニメと
そしてTVアニメ2期の制作が決定しました

キービジュ一枚とキャッチフレーズのみの発表でしたが
その場にいたキャストさんたちにもサプライズだったようで
みなさん驚いていました

これは今後の追加情報に期待ですね!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

サンリオキャラに異変?6頭身のアニメ調キャラが人気!“萌え”に本腰

サンリオキャラクターの人気投票企画「2015年サンリオキャラクター大賞」の結果が27日に発表され、ハローキティなどの人気2頭身キャラクターを生み出してきたサンリオのイメージを覆すような、等身&デザインのキャラクターがトップ10の4割を占めていることが注目を浴びている。

その代表格が、18年ぶりの1位に輝いたポムポムプリン(獲得票数:27万837票)に続いて2位に入った「シンガンクリムゾンズ」(獲得票数:27万802票)だ。イラストには、ハイライトや影などの表現や色を多用したアニメ調で、少なくとも6頭身以上ある男性4人組が描かれている。彼らからはほかのサンリオキャラが醸し出す、ゆるさはみられない。そんな「シンガンクリムゾンズ」は、トップ10で同じく異彩を放っている「プラズマジカ」「トライクロニカ」「徒然なる操り霧幻庵」と同じキャラクタープロジェクト「SHOW BY ROCK!!」によって誕生した。

「SHOW BY ROCK!!」は、サンリオ初のゲーム・アニメファン向けのプロジェクトとしてスタート。音楽とバンドをテーマに、キャラクターたちが世界一のバンドを目指す過程が描かれている。2013年7月にはリズムアクションとキャラクター育成ゲームの要素を組み合わせたスマートフォン向けゲームアプリを配信し、2015年4月にはテレビアニメの放送を開始した。そして「サンリオキャラクター大賞」の上位を占めるほどの人気を誇ることになるが、グッズはサンリオの公式オンラインショップで検索しても見当たらない。ここに子供や女性を中心に人気を集めてきた従来のサンリオキャラクターとの違いがある。

ゲームアプリは、音楽に合わせて三つのボタンをタッチするという子供や女性を含むライトユーザーも取り込みやすいつくりになっているが、テレビアニメは基本的に夜22時や27時の「深夜アニメ」として放送。子供向けの朝・夕方ではなく、コアなアニメユーザーを取り込める時間帯に設定された。限定グッズも、ゲーマーズやアニメイトなどアニメファン御用達の店で販売。これにより、子供や女性を中心とした幅広い客層を対象とするほかのサンリオキャラと一線を画し、「SHOW BY ROCK!!」は層を絞り、ニッチなファンの声にも対応しやすいキャラとして差別化した。

以前、ハローキティのファン「キティラー」をキャラクター化した「ハローキティといっしょ!」が、“オタクの祭典” コミックマーケットに出展したことが話題を集めたが、こちらはサンリオの子会社であるサンリオウェーブが展開。そのため、「SHOW BY ROCK!!」は、サンリオが“萌え”路線に本腰を入れた作品ともいえる。また今回「サンリオキャラクター大賞」の上位に入ったことにより、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃになることも決定。よりサンリオキャラとして周知されることで、サンリオにどのような変革がもたらすのかにも注目だ。

【サンリオ大賞2015】ポムポムプリン18年ぶり1位 キティ19年ぶりTOP3圏外
今年で30回目を迎えるサンリオの人気キャラクター投票企画『2015年サンリオキャラクター大賞』の最終結果が27日、東京・サンリオピューロランドで発表され、27万837票を獲得したポムポムプリンが大賞に輝いた。デビュー翌年の1997年に初参加した際に大賞と新人賞をダブル受賞して以来、18年ぶり2回目の快挙。また、ハローキティは他キャラクターの躍進を受けて7位にランクインし、19年ぶりにTOP3圏外となった。

初日速報5位、中間発表3位とじわじわ順位を上げて、ラストスパートをかけたポムポムプリンが、2位のシンガンクリムゾンズとの大接戦をわずか35票差で制し、大逆転劇を繰り広げた。3位はシナモロール、4位にはぐでたま、5位にマイメロディがランクイン。

20位から順にランキングが発表され会場が大いにざわつくなか、最後に1位の大賞として名前を呼ばれて登場したポムポムプリンは小さな手を大きく振って喜びを表現。感想を求められると「はい! 僕、プリンです。みーんなが応援してくれたおかげで1位になれました。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします! 本当にありがとうございました! 僕、プリンでした」とファンに感謝を伝えた。

『サンリオキャラクター大賞』は1986年にサンリオの月刊『いちご新聞』誌上でスタート。節目の30回となった今年も総勢100組のキャラクターがエントリーし、投票数は歴代最多の376万5250票を記録した。5月10日の初日速報から波乱が巻き起こり、音楽ゲーム&アニメファン向けキャラクタープロジェクト『SHOW BY ROCK!!』のシンガンクリムゾンズが暫定首位に。続く中間発表でも暫定首位を独走していた。

バンドをテーマにした『SHOW BY ROCK!!』は、今年4月にテレビアニメがスタートしてキャラクターの認知度が上昇。大人のアニメ・ゲームファンの投票により票が伸びていたとみられ、最終的にはエントリーした5組中4組がTOP10にランクインする大健闘をみせた。

『SHOW BY ROCK!!』のランクインを受け、シンガンクリムゾンズ(2位)のギター&ボーカル・クロウの声優を務める谷山紀章、プラズマジカ(6位)からギター&ボーカル・シアン役の稲川英里がサプライズゲストとしてステージに登場。イベント後、取材に応じた稲川は「たくさんのキャラクター、伝説的に有名なキャラクターもいる中、6位という栄えある順位をいただいて本当に嬉しく思います」と喜んだ。また、7位のハローキティのひとつ上という順位には「ありがたい気持ちと、キティ先輩すいませんという気持ちとで複雑です」と恐縮しきりだった。

▼『2015年サンリオキャラクター大賞』TOP10
1位 ポムポムプリン(27万837票)
2位 シンガンクリムゾンズ(27万802票)
3位 シナモロール (26万2274票)
4位 ぐでたま(22万3336票)
5位 マイメロディ(20万3883票)
6位 プラズマジカ(18万5381票)
7位 ハローキティ(14万3342票)
8位 トライクロニカ(14万2673票)
9位 リトルツインスターズ(13万8926票)
10位 徒然なる操り霧幻庵(12万7936票)

世界観など大きな点はゲーム設定をそのまま使用、TVアニメ用にオリジナルストーリーとして制作され、プラズマジカのシアンの設定、各バンドのミューモンの担当声優など、一部変更点がある。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オレのギターが真っ赤に燃える、おまえに届けと火を噴き叫ぶぅ、響けぇひぃ~っさつのぉおレーーーーーッドトマホゥーーーーーク! Beat END!!

ただ、これ(出来は38点のタイトル)を言いたかっただけなんだ。

さて、萌え燃えもえもえキャラアニメなのでキャラ紹介だけします。
※公式と異なるかも知れませんが悪しからず


♡シアン♡{netabare}
私、ひじりかわしあん♪
入学したばかりのごくごく普通の女子高生☆ ギターが好きなメガネっこ♯
軽音部に入ろうと思ったんだけど、もう4月も終わっちゃう!
GWには合宿もあるっていうし早く入らなくちゃ!!
・・・でも勇気が出ない、人見知りの小猫ちゃん、
もうビビリかわダメやん!!!

そんなこんなで自分の部屋でスマホゲームしてたら、あれあれ、
怖い画像が現れて喋ってきた!
えっ、どこに連れていくの!!!!!

なんだかんだでゴスロリファッションのスーパーギタリストとして、
プラズマジカでギターを奏でるにゃん♪

あと、なんかゴスロリファッション好きとか誰かが言ってるけど、
好きだけど、そういう服は1つも持ってないです☆

女の子がマリスミゼルみたいな恰好は好きだけど、男はやめてほしいにゃん!
{/netabare}

うさこ
プラスマジカのギターでリーダー、バニー服は夏に快適ですの♪

ぴるみ
プラスマジカのドラマー「ぴる」じゃなくて「ぴゅる」だぴゅる~!

めがつー
プラスマジカのベーシスト、ネット(だけ)は友達♯

社長{netabare}
ドMの覗き魔{/netabare}

秘書
セクシー


以下、Shingancrimsonz{netabare}

クロコリン
聞こえるぜ、家畜共の叫び声、
ギターで響かせて、声で震わせて、歌で燃え上がらせて!
・・・待つ必要はない、オレならいつでもココにいる!!
その渇きを炎で、この赤で、この魂で満たしてやる!!!
叫べ、喚け、求めろ、
おまえたちが望むのなら何度でも奏でてやる、この紅蓮の轟きを!!!!
さあ、オレのギターが真っ赤に燃える・・・!!!!!

アイオーン
我、闇の太陽神は聖なる太陽と交わらぬ、
唯一無二にして絶対なる存在。
さ、最近、プラスマジカもメンバー増えて、その、
我が禁じられた黒衣の波動を纏うホーリーアークにその身を焦がさぬよう、
はな、離れるがよい。
おい、か弱き小動物よ。
昏き玉座に傅くのは其方だけで十分過ぎる。
まずは100mから、と伝えてこい。

この対なす鏡が見るは真の闇。内なる黒き影に染まりし毒蛇。
その邪悪さ故にか弱き背丈の小さなものは下がるがよい。
磨かれしこの肉体、この魂を共にするは故に、
拙者の得物は森羅万象を司る真髄 
龍虎無双神威流 故に龍剣伝 刃 参上

労務
・・・音楽を続けるとは、そういうことだ。

{/netabare}以上

あと、その他いろいろ。


そう、何を隠そう、
シンガンクリムゾンズとシアンが好きだ!!!!!
wikiとかセリフ集とか見ずにイメージだけだと、
シンガンのカッコよさが伝わらないな。
ロム、ちゃんとカッコイイです。

この作品はシンガンのカッコよさとかわいさと、
シアンのかわいさだけで出来ていると言っても過言ではない。

シアンの声がええ☆
あのちょっと籠ったちょっと低めのちょっとハスキーで
一言に高低さがある、なんだろ、
アニメ声って言うのかな?
あの独特の声と、
猫耳と特に髪が湿ったときの巻き毛伸び伸びヘアーがええ。

あとベリーさん書き忘れたけど、{netabare}
おねえ言葉やめて欲しかったな。別に面白くも何ともなかったし。
普通にカッコよかったのになぁ。{/netabare}

別にケモナーではない。というかこれだけは覚えてほしい。
かわいい女の子がケモ耳や尻尾を付けているからかわいいのであって、
獣がケモ耳と尻尾を付けたところで、獣は獣だ。
つまり、
人間の女の子がケモ耳を付けた姿を見たいのであって、
マスコットを見たいわけではない、断じて。
そこのところ勘違いしないでよね。

素晴らしい3Dを見せてくれたが、
あの滑らかなピン○ーみたいなのは2Dと合わない気がする。
何より人間の面影が何一つない。
猫耳王国め!

さて、サン○オは活き活きとこの作品を作ってたんだろうな。
最近規制が煩い中、漆黒の闇を悠々自適に飛び回る梟のように!!!!!


というわけで、
シンガンクリムゾンズかシアンが好きになったら最後まで割と楽しめると思います♪


音楽も結構いいけど、
対バンにこ生を見ると{netabare}「ロックをぐぐれ」と萎える。
ロックのことを有名どころしか知らない自分でも思うよ。{/netabare}
そもそもニコ生って面白いのあんまないかも。ものすごいファンよりの作品。

変化するOPから分かるように萌え燃えキャラアニメなので、
ストーリーには期待しないでね、
それじゃあみんなBooDooKanでオレサマたちに握手!しに行こうぜ♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

90.3 3 音楽でバンドなアニメランキング3位
けいおん!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (9672)
36873人が棚に入れました
私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。同じく1年生の田井中律は幼馴染で一緒に入学した秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達が気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見ればわかるからっ!

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2009年4月2日 - 6月25日
話数 - 全14話(本編12話+番外編2話)

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫



私がまだアニメに興味を持ち始めるかなり前の話。
アニメに興味が無くても周りから聞こえてくる
「けいおん!」の名前。

ふーん、そういうアニメが流行ってるんだ。
なんかオリコンチャートで松田聖子さん以来の
なんちゃら…

アニソンって凄いんだね。

萌えって何⁇

そんな感じでした。

それから数年後、私の部屋のキャビネットの上に
唯ちゃんのフィギュアが鎮座する事になろうとは
私自身予想だにしませんでした。

人生ってわからないものですね…

アニメって基本的にストーリーの起承転結がしっかり
していて、喜怒哀楽を楽しむものだと思っていましたので、
この「けいおん!」を見た時の「怒」「哀」が抜けた
「喜」、「楽」だけの世界が異様に感じました。
多分、受け止め方は個人差があると思うのですが、
私にはその「喜」、「楽」だけの世界が異様でありながら
も心地良く、一緒に楽しんでる気持ちにさせてくれる
不思議な感覚が日常の生活でのストレスから解放させて
くれる魔法だったのかもしれません。

そんな、とある高校の軽音部を舞台に繰り広げられる
「けいおん!」
前年度の卒業生で部員数0となった桜が丘高校「軽音部」
このままだと廃部の危機。軽音部存続の条件は4人。
入部を希望していた田井中律ちゃんが発起人となり幼馴染
みの秋山澪ちゃんを強引に、合唱部と間違えやってきた
琴吹紬ちゃんを見事勧誘。
あと1人となったところで「軽い音楽をする所(口笛とか…)
」と思いのこのこやってきたのが、天然ドジっ娘の平沢唯
ちゃん。
この4人を中心に毎日お茶したり、おしゃべりしたり、また
お茶したり、たまに練習したり、たまにイベント。

後半になると新しい1年生新入部員の中野梓ちゃんも入部。
グダグダな先輩に喝を入れようと頑張る梓ちゃんだけど、
やっぱり彼女も流されグダグダな毎日。

はっきり言えば毎日グダグダな彼女達です。
でもなぜか彼女達だと不思議と許せちゃうんです。
むしろ見ていて楽しい。

その中にある言葉では上手く言えない様なキラリと光る
いくつもの宝石を見つけられるなら、きっとこの作品を楽
しめます。

作画は京都アニメーションならではの丁寧な作りで
主題歌も劇中歌を含め全てが魅力的な楽曲で構成されて
います。
視聴してみてオリコンチャートなんちゃらも納得。

ストレスゼロの魔法のような「けいおん!」の世界。
ゆっくりまったりと楽しみましょうね。



【mio's café】
視聴後に来てくださいね♪
お茶にしましょう(●'ω')_旦~
{netabare}
見ればわかるからって友達に言われ続けてきたけいおん
は、私にとって京都アニメーション製作の2作目の作品。
(1作品目がCLANNAD AFTER STORYでした。)

CLANNAD AFTERであまりにも号泣した為でしょうか、
どんなに友人に勧められても、見ようとしなかった
作品でした。

アニメを見るきっかけになったのが「とらドラ!」で
その次に見たのが「STEINS;GATE」
その後が「CLANNAD」シリーズでした。

ラブコメ王道からSFタイムリープ大作、涙腺崩壊話題作
どれもが面白くて感動して大好きな作品になりました。

そんな3作品を見てからのひらがなタイトルで

「けいおん!」???

ひゃっ…かるっ…
前に名前だけは聞いた事がある。

キャラは何となく可愛いけれど…

最初はこんな印象でした。

この時の私は日常系というジャンルのアニメを視聴した
事が無く、これといった感動も無くただのほほんとした
アニメかなぁという様な先入観だけで敬遠していました。

ある日、あまりの暇さと友人の根気強いプッシュに
そこまで言うんだったらちょっと、さわりだけでも
って感じで視聴開始。

そしたら、なんと!

かわいいんです♡

ジャケットのイラストだけではそこまでかわいいと
思わなかったのに、実際に動画で見ると動く彼女達、
お喋りする彼女達がいちいちかわいいんです。

ここ大事なので、2度言います。

いちいちかわいんです♡

随所に見られる笑いどころ豊富な小芝居もどきの
ボケとツッコミ。

彼女達がやるからこそなんです。

だから「いいんです!」

ストーリーは、はっきり言って頑張らない
グダグダな女子高生の毎日。

本当なら私でもちょっとイラっとくるくらいです。

だけど彼女達、たまに頑張るんです。

だから「いいんです‼」

彼女達だから「いいんです‼︎」

カビラさんがいっぱい出てきたぁ…
あーなんか訳分んなくなってきちゃったぞ〜

私はそんな彼女達に律ちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」と名付けました。

本当に彼女達のやる事が秀逸なコントなんです。
原作が4コマ漫画だからかなぁ。

そんな彼女達のお話を見ていて私が最初に凄いと
思ったのはキャラの表情の豊かさはもちろんの事、
一人一人の脚の描写の多さでした。

その脚の形や動きでの個性や感情表現をする手法に
感動すら覚えるくらいでした。

妙に現実的な脚の太さと長さ。
決して良いとは言えないスタイルがまたかわいんです♡
ごめんね…リアルに健康的って意味なんだよ。

背景やキャラの作画もそこは京都アニメーション。
桜の咲く街並み、茜色に染まる校舎、
迫力のライブシーンなど、どれもこれも素敵です。

その中でも、私がすっごく好きなのは、ライブシーンで
唯ちゃんと澪ちゃんが歌う時の横顔の口の動きなんです。

すみません凄くマニアックで…

もう、本当に間近で熱唱している姿を見ている
ようなんです。

けいおん!を見て思ったんですけれど、
横顔の描き方が凄く綺麗だなって。
おデコから鼻、唇からアゴにかけてのラインとか。

そして特に目、しかも眼球なんです!

横顔の眼球の描き方、私的に凄いです。

すみません、またまたマニアックで…

多分、京都アニメーション:堀口さんのキャラデが
私的にピンポイントだったんだと思います。

そしてもうひとつ凄いなぁって思うのが
登場するキャラクターの層の厚さです。

主要5人のキャラ

田井中律、秋山澪、琴吹紬、平沢唯、中野梓

をとりかこむ通称:モブといわれるキャラのレベルの高さで
した。(モブと呼んでいいのかわからないけれど…)

その代表格が唯ちゃんの妹、平沢憂ちゃんです。
多分彼女は他のチームに移籍しても即クリーンナップを
任せられるでしょう。
唯ちゃんがエースなら憂ちゃんは正捕手。
憂ちゃん無しでは唯ちゃんの活躍はあり得ないくらいの
存在。
唯ちゃんとはまた違う癒しキャラです。

その次にやっぱりさわちゃん先生こと、山中さわ子先生。
神出鬼没の彼女、けいおん!の中で唯一の大人のキャラ
かもです。(隣のおばあちゃんを除いて。)
とにかくそのカリスマ性が凄いです。けいおん部OBで
伝説?のギタリスト&ボーカリスト。
どっちが生徒かわからなくなるような時があるけど、
こんな先生いたら楽しいだろうなぁ。

そして唯ちゃんの幼馴染みの、のどかちゃん。
真鍋和ちゃんは頭良くってマイペース。
でも、けいおん部相手に(特に唯ちゃんに対して)繰り出す
シュールな一言が以外と強烈で面白いです。

その他にも憂、梓の同級生の鈴木純ちゃん。
私的には1番のシンデレラガール!
などなどこのモブキャラの充実度は
のちのけいおん‼︎(2期)においてさらに開花していきます。
多分、1チーム作れるくらいです。
(特に3年2組のクラスメートの子達)

OPの「Cagayake!GIRLS」、EDの「Don't say "lazy"」
をはじめ、どの曲もこれがアニメの曲⁈っていうような
素敵な曲ばかりで、曲と一緒に流れるアニメーションも
とても手が込んでいます。
見ていて圧巻の映像で特に楽器の描き方とか凄いです。

律ちゃんのドラム、今日も走ってる〜♪
あずにゃんのカッティング今日もキレッキレだね♪
的な感じで私はいつも聞いてます。
ここが彼女達の音楽を楽しむ重要なポイント。
彼女達は確かにここに存在しているんです。

そんな、いっぱいある曲の中でもやっぱり、
私的に1番好きなのは「ふわふわ時間」かな♡
このタイトルと歌詞が一番彼女達を表現してる気がするし
桜高祭でのライブで何かにつけて思い出がある曲です。

1年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」。

この時は訳ありで澪ちゃんのリードボーカル。
唯ちゃんのコーラスには最初ビックリしちゃって
笑っちゃうけれど、ハスキー唯ちゃんも可愛かったよ♡
あんな状態でも頑張ってる感があって凄くいいです。

でも豊崎さん、凄いです。
どうやって、あの声出してたんだろう…?

澪ちゃんには怒られそうだけど、最後のハプニング!
「しましま時間」も良かったです♡

2年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」は、もうこれは
私のけいおん!の名シーンでも5本の指に入ります。

一言で言うならムギちゃんの超ファインプレー。
ナイスです、good jobです!

そして唯ちゃんの「もう1かぁ〜い」の時のカメラワークが
また凄いです。
あの臨場感がたまりません。
見ていて鳥肌たっちゃいました。

私がけいおんを大好きになった理由の一つが、彼女達と
時間を共有している気にさせてくれる演出でした。

彼女達が音楽準備室でお茶している時も、
合宿に行ってる時も、講堂でライブしてる時も、
いっつも同じ空気を感じれるんです。
同じ場所にいる気になれるんです。

彼女達と同じ空気を感じれる、本当に不思議です。
説明できない心地良さと共感できる世界観とはまでは
いかないけれど、空気というか雰囲気…

あ〜わかんないっ!

これが「日常系」と呼ばれるアニメの魅力の1つ
なのでしょうか。

「けいおん!」も何がいい、どこがいいって言葉で上手く
説明できない珍しい作品なんです。本当に。

だけど、

「いいんです‼︎」

だから、最後に私は声を大にして言いたいです。

とにかく

「見ればわかるからっ!」って。

結局、友達と同じ事言ってるし…



【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Cagayake!GIRLS」
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル4位

エンディングテーマ
「Don't say "lazy"」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル2位


【挿入歌】

「ふわふわ時間(タイム)」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい/ 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 桜高軽音部
2009年5月20日発売 オリコンシングル3位

「わたしの恋はホッチキス」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 藤末樹)
歌 - 放課後ティータイム

「ふでペン 〜ボールペン〜」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)
歌 - 放課後ティータイム

「Maddy Candy」
作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生
歌 - DEATH DEVIL
2009年8月12日発売 オリコンシングル9位

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 124
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

仲良く楽しく、それがけいおんの魅力

久しぶりにけいおん!を見たので、レビューを書きたいと思います。もう何回見たか覚えていませんが、想像以上に楽しめました。そして、レビューが想像以上に長くなってしまいました。すみません。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この作品が描きたかったのは(今さら改めて言う必要もないと思いますが)、『たとえ女子校生でも、軽音を楽しむことができる』だと思います。

私は当時を知らないのではっきりとしたことは言えませんが、この作品をきっかけに、軽音を始める人が続出したみたいですね。ちなみに今でも尚、「けいおん!見て、軽音部に入ろうと思いました。」という話を耳にします(仕事柄)。ほんと、すごい人気ですよね。

私は昔から「aiko」や「ZONE」といった女性バンド(シンガー)を聞いていたのでそれほど驚きませんでしたが、たしかに女子校生がバンドをやるというのは、珍しかったのでしょう。しかもガチで練習しているわけではなく、ゆるふわな女子校生たちがお茶飲んで、おしゃべりして、ときどき練習して、と。

そんな楽しそうな雰囲気に、仲の良い演奏に、気楽にできる軽音に、多くの人たちが惹かれていったのでしょう。


◆この作品に対する批判◆

でもその反面、この作品には批判もあるみたいですね。

一つは演奏技術。あれだけしか練習してないのに、なんであんなに演奏が上手くなっているのか。私は演奏についてはさっぱりなのですが、聞いた話だと相当上手くなっているみたいです。

でもそれはどっちでもいい話で、この作品の、放課後ティータイムの魅力は「彼女たちの仲の良さから生まれる、楽しい音楽」だと思います。たしかに演奏の良し悪しの半分は、演奏技術で決まります。でも、その演奏が心に響くかどうかは、バンドメンバーの心の絆で決まると思います。彼女たちの何気ない日常が奏でる、ふわふわな音楽。そこからあふれ出す、けいおんの魅力。それらを味わえれば、いいんじゃないかと思います。

ちなみに、{netabare}『ふわふわ時間』はいい曲ですね。1期の放課後ティータイムの音楽性をよく表していると思います。新たな発見です。もう一度見返して、好きになりました。{/netabare}


もう一つは、リアル感のない人間関係。以前知り合ったアニメ好きの女性が、こんなことを言っていました。

『けいおん?私、好きじゃないんだよね。仲良いだけの女子なんて、実際はいないし。リアルの女子校は、もっとドロドロしているよ。』

正直、気持ちはとてもよくわかります。私も『Free!』という作品を見たとき、同じような感想を抱きました。

でも、これらにはちゃんとねらいがあると思います。この作品が描きたかったのはあくまで、「女子校生が仲良く楽しく軽音をやる」ということ。だから、「仲良く楽しく」ということに力点を置いたために、ドロドロした描写はほとんど描かなかったんだと思います。てか、そもそもけいおん!は日常系アニメなわけで、そういった要素を求めるべきではないのではないでしょうか。

ちなみに、{netabare}この作品は山田尚子さんが監督を務められましたが(なんと当時25歳)、「仲の良い女子校生」を表現するために、効果音や色彩などを女の子っぽくする工夫をしているように感じました。{/netabare}


◆好きなセリフ◆

{netabare}『わかるよ、みおの足音は』

第11話、りつのセリフ。いや本当に、りつとみおの仲の深さがわかるいいシーンでした。私も家族の足音聞き分けできるので、とてもよくわかります。だからこそ、その前の嫉妬やすれ違いがあるんですよね。演出の方も、重々しい雰囲気の中とても上手く表現していたと思います。(すれ違いの方)

『もう一回!』

第12話、ゆいのセリフ。文化祭でふわふわ時間が歌い終わった後の、アンコール宣言です。このまま終わりたくない、というむぎを初めとした5人の気持ちがよく表れていました。また、順番に演奏する演出のおかげで、それぞれの楽器の音をしっかりと聞けたのもよかったです。

『あっ、あずにゃん2号。どうしたの?どうしたの?あずにゃん2号』

第13話、あずにゃんのセリフ。まず、預かったねこに、「あずにゃん2号」という名前をつけちゃうあずにゃんがかわいい。そして、毛玉を吐き出してるだけなのに、焦っちゃうあずにゃんがかわいい。いや、そもそも、うたた寝しているあずにゃんがかわいい。そう、あずにゃんがかわいい。
{/netabare}


◆好きなキャラ ランキング◆

放課後ティータイム5人の、個人的好感度ランキングです。1期は性格よりも、作品に対する貢献度で決めさせていただきました。

{netabare}同率1位:ゆい
改めて見て、やっぱり主人公は「ゆい」なんだなっと思いました。ゆいがいたから、けいおん!がここにあるんだと思います。

同率1位:みお
あずにゃんの代わりに、1期を引っ張ってきた功労者。いじられキャラとしても、まとめ役としても、その存在感は大きかったと思います。

3位:むぎ
見直してみて、新たな魅力が一番発見されたのがむぎ。お嬢様ゆえの素直さと子どもっぽさが、とてもかわいらしかったです。

4位:あずにゃん
最初は、「あずにゃんのいないけいおん!は、イチゴのないショートケーキだ!」と思っていましたが、1期は1期で魅力がありました。2期以降の活躍に期待です。

5位:りつ
おそらく、2期になっても、映画になっても、この順位のままな気がする。他のキャラに比べて、かわいいポイントが少ないんでしょうね。残念。

ちなみに、ういやさわこ先生も大活躍でした。特に、1期でのういの存在は大きかったと思います。
{/netabare}


◆まとめ◆

正直、1期よりも2期の方がかなり好きです。だから、これまで2期に比べるとあんまり見てこなかったのですが、とても面白かったです。見返してみて、心からよかったと思っています。

私は「日常+音楽=けいおん!」ではなく、「日常×音楽=けいおん!」だと思っています。あれから多くの名作が誕生しましたが、今でも尚、けいおん!のもつ独自の輝きは失われていないと思います。

まだ見てない方は、1期からゆっくりとその独特の魅力を味わってもらえたら幸いです。好きな方は、いっしょに何回も見返しましょう。



今回はいつもより長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。(ちなみに、近々2期のレビューも更新する予定なので、よければ読んであげて下さい。)



◇余談◇

『新しいことに、チャレンジするということ』

{netabare}私がこの作品を見返して印象的だったのが、「ゆいの変化」でした。最初は緊張してぎこちなかったゆいが、最後にはのびのびとあずにゃんに抱きついている。そんなゆいは第12話で、こんなことを言っています。

『ねぇ、私。あの頃の私。心配しなくてもいいよ。すぐ見つかるから。私にもできることが、夢中になれることが。大切な、大切な、大切な場所が。』

中学生までは毎日をぐーたらに過ごしていたゆい。でも、勇気をふりしぼってけいおん部に入部した。怖かったけど。楽器は何もひけなかったけど。

でも、だからこそ、出逢うことができた。夢中になれることに、大切な場所に、大切な仲間に。

以前読んだ本にこんなことが書いてありました。この世の中には「福の神」がいて、その人の人生がより幸せになるような「素敵な出逢い」を与えてくれると。

そのための条件は別にあるのですが、一つは新しいことに挑戦していくことなのかなと思います。最初は上手くいかないことや失敗はあるけれども、ゆいのように一歩踏み出せば、そこに素敵な出逢いが待っている。


私もあにこれのレビューを再開してちょうど1ヶ月くらい経ちますが、本当によかったと感じています。少しですが、毎日の生活が楽しくなりました。これも、みなさんのおかげです。本当にありがとうございます。

これからも好き勝手なレビューを書いていきますし、飽きっぽい性格なのでいつまでで続くかわかりませんが、末永く末永くと願っています。


独りよがりで、恥ずかしい文章をまた書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもどうぞ、よろしくお願いします。


{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

軽い音楽やってお菓子を食べる、それが『けいおん』!!

10周年おめでとうございます!
10年前かぁ…。私はまだ学生だな。当時はこの作品を知らなかった(アニメ等を観てなかった)のでやたら周りにギター持った子や楽器やりだした子が多かったのはこの作品の影響なのかな?


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話【番外編13・14】・30分アニメ)


『唯』の軽音を「軽い音楽って書くから簡単な事しかやらない」って少し「なるほど」と思ってしまいました(笑)
ま、実際は違いますが。
それよりバンドスコア楽譜はともかく打ち込み譜面は難し過ぎません?『けいおん』の作品の楽曲って譜面がおかしい(汗)
てかこれ出来る『けいおん部メンバー』は凄すぎです。ま、私は鍵盤やギター等の弦楽器の譜面などは分かりませんが(苦笑)
…ギリドラム譜面とドレミファソラシドが分かるくらい(汗)(あ、唯と同じかも(笑))


さて、最初から脱線しましたが感想を書きます。

私はあまり片方の性別のみの作品は好まないのですがこの作品は楽しく観る事が出来ました。
正直他作品の『バ○ドリ』よりこちらの方が「音楽(バンド)をやってみたい!」ってなりました。
空気系の王道と言いますか、起承転結はあまり気にせずまったり観させながらも視聴者に音楽をやってみたいと思わせる様な作風はとても好感が持てました。ま、好きになった作品だから私が色メガネになってると思いますけど(汗)


少し簡単に書くと主人公『平沢 唯(ひらさわ ゆい)』が高校に入り部活動を探している時に『軽音部』のビラを見て「軽い音楽って書くから簡単な…」と軽い気持ちで軽音部に。が、その考えはすぐにブチ壊された。辞めようと思ったけど『秋山 澪(あきやま みお)』『田井中 律(たいなか りつ)』『琴吹 紬(ことぶき つむぎ)』の演奏を聴いて『唯』は「あんまり上手く無いですね」とバッサリ(笑)だが『唯』の琴線には触れたみたいで入部、軽音部に。
8話以降から『中野 梓(なかの あずさ)』を加え、ここからお茶菓子とティータイムとおしゃべりとたまに軽音をやる日々が始まる…って感じですね。

…それであの演奏出来るのは羨ましいな。


前に『澪』役の『CV日笠陽子さん』が言ってたんですが、アニメが始まる前、キャラを演じる前に歌収録が先だったらしいと聞きました。だからキャラがまだ分からないのに歌が先なのはどうやって歌えば良いのか…と。
それでED曲「Don't say "lazy"」を歌ったのは凄い+プロだなぁ。…今ではおしゃべりクソバ…あ、マズい(笑)


バンドものだけど別に挫折や成長とか恋愛要素とかジャ○プ作品みたいに熱い展開!とかは無くただただ少女達の日常を観る作品。一応最初の方で『律』が「武道館!」って言ってますが…ね。
ただ何だろう?ちょっと説明出来ないんですが不思議な魅力がありいつの間にか視聴が終わってました。観終わった後は心地良さもありこーゆー作品もあるんだなと。
OP曲、ED曲の良さがかなりのスパイスになってますね。OP曲は楽しさを(梓が後半からギターやコーラス加入)、ED曲はカッコ良さを感じさせて頂きました。
そして楽曲だけじゃなく作画の良さも◎ですね。流石丁寧な仕事をなさる京都アニメーションです。そこにキャラに合ったCVが作品を盛り上げてます!


結構学生の時にバンドやろうとしてる人って「モテそうだから」「楽そうだから」「歌なら歌える」とか色々軽い気持ちでやる人は多いのでは無いでしょうか?ま、きっかけはどんな事でも良いと思います。挫折も仕方ないです。ギターはFコードで躓くしドラムは四肢が別々に動かせないといけない。
ま、ベースとドラムはリズムがズレるとかなり目立つからそこも難しいかな。んでポジション的に目立たないという理不尽さ(苦笑)
でもこの作品を観て、楽曲を聴くとそんなポジションイメージは結構払拭してくれると思います。


キャラ達もサブキャラ含め良かったですね。
各キャラにファンは多そうだなってのが最初の印象ですね。『紬』のマユゲがたくあんて…(笑)
『山中 さわ子(やまなか さわこ)』先生は清楚で優しい人…だったのに。もう誰か貰ってやれよ(笑)
『平沢 憂(ひらさわ うい)』と『真鍋 和(まなべ のどか)』はとてもいい子!…だからなのか『唯』が…『唯』が!?…てか、『憂』は色々ハイスペック過ぎる。
『梓』はもうマスコットですな♪


一応テレビ放送分最終12話は『けいおん』らしい終わり方だと思います。お時間があったり、まったり観たい方にはオススメします。
10年前の作品なので表現が少し古く感じるかも知れませんがそれくらいではこの作品の魅力は崩れないと思います。


そういえば「Don't say "lazy"」は声優『佐倉綾音さん』がカバーしてましたね。事務所の先輩の曲を。
『佐倉さん』は事務所からカバーの資料を貰った時に「ん?バカかな?」と思ったらしいです(笑)
んで『佐倉さん』が『日笠さん』にカバーした事を報告すると『日笠さん』は「え!?あ、そう!良いよ!」と懐の深い先輩でしたと笑い話してました。
多分まだ動画サイトとかにあるので聴いたこと無い方はそちらでどうぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、ここからは作品の事ではなく少し今回の事を書こうと思います。作品とは関係ないのでお暇な方で興味がある方はどうぞ。

{netabare}
本当だったら『中野 梓』役の『CV竹達 彩奈さん』のご結婚おめでとうございます!『梶 裕貴さん』とお幸せに!
って書いて締めようと当初は思ってました。

そして文章を執筆してたらニュースが目に入りビックリしました。『京都アニメーション放火・殺人事件(2019年7月18日)』。

正直「は?」と思いました。
映像を観て嘘でない事が分かり絶句しました。
仕事があったので数日後に京都伏見に行ってきました。近場に行くと色々と嫌な臭いが鼻を刺激しました。何も出来ないけどせめて献花と手を合わせてきました。

後日クラウドファンディングに『京アニ支援』みたいな募金サイトで良いのかな?そこを見つけ微々たる物ですが少しだけ支援させて頂きました。どうか何かのお役にたててくれれば幸いです。

私はまだアニメ等を観だして数年でそこまで知識はありません。ですが京都アニメーションの丁寧な作画は当時名前も知らなかった私でも絵だけは知ってました。それだけ魅力があったと思います。

亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げます。
重軽傷の方々は怪我の回復やメンタルケア等を。ただアニメーターとかって1種の職人みたいな物だから感覚とか利き腕とかありますしそこも心配です。
助かった方も数人いらっしゃるみたいですね。その方達もメンタルケアを大事にして下さい。
残った方も同僚を失うのは非常に辛かったですよね。

京都アニメーションの作品に携わった声優さんもコメントしたり出来なかったりしてますね。出来ない人は仕方ないとこもあると思います。著名人なので一般人とは違い発言力があるので言いたくても言えない場合があると思います。
その中でも『平野 綾さん』や『豊崎 愛生さん』はコメントやラジオで発信してましたね。
『豊崎愛生のおかえりらじお』では数分『豊崎 愛生さん』が声を震わせ、本当に辛そうなのに自分の言葉として発信して凄いと思いました。

今手掛けてる作品もあると思うしこれから手掛ける作品もあると思います。応援する事しか出来ませんが今は今出来る事を無理なくやって下さい。

最後にお亡くなりになった方にはお悔やみ申し上げます。重軽傷の方には1日も早いご回復をお祈りします。
{/netabare}


最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

73.9 4 音楽でバンドなアニメランキング4位
マクロス7[セブン](TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (401)
2111人が棚に入れました
 リン・ミンメイの歌によって宇宙戦争が終結して35年が経った西暦2045年。
新マクロス級7番艦を中心にした移民船団マクロス7は、新たなる惑星を求め航海を続けていた。その船団内では100万人が地球と変わらない平和な生活を送っていた。しかし、そんなある日、突如としてマクロス艦の前衛艦が奇襲を受ける。一方、マクロス・シティ内の公園に設置された野外ステージでは、ロックバンドのライブが行われていた。そのグループの名は「ファイヤー・ボンバー」。ボーカル&ギターは破天荒で情熱的な熱気バサラ。ボーカル&ベースはマックスとミリアの7番目の娘、ミレーヌ・ジーナス。キーボード&リーダーに飄々としたレイ・ラブロック。ドラムに寡黙なゼントラン女性、ビヒーダ・フィーズ。ライブが盛り上がりを見せた最中、謎の戦闘部隊がマクロス本艦にまで攻め込んできた。果たして謎の船団の目的は、そして正体は・・・・。100万の市民の運命を載せ巨大戦艦マクロスは、やがて恐るべき戦いの渦に呑み込まれてゆく・・・・・・。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

快男児"熱気バサラ"が格好良い、『初代マクロス』の良く出来た続編

あの『超時空要塞マクロス』で描かれた地球統合政府発足(※西暦2010年)から35年後(※西暦2045年)、宇宙移民計画により地球から進発した100万人規模の市民を抱える「第37次超長距離移民船団」(通称「マクロス7」)を舞台とする作品です。
『超時空要塞マクロス』(※初代マクロス)が、1982年10月-1983年6月の放送だったので、本作は、その12年後に制作された正統な続編(※1994年10月-1995年9月の放送)ということになります。

(※なお、初代マクロス放送10周年を機に、『マクロスⅡ-LOVERS AGAIN』(1992年5-11月)という全6話のOVA作品が制作されていますが、その後制作された「マクロス・シリーズ」の他作品とは全然話が繋がっていない「パラレル・ワールドもの」という扱いになっているそうです。)


◆初代から引き継いだキャラ配置が、実に巧み

『初代マクロス』からの続編といっても、綺麗に感情関係が完結した初代のメイン・キャラクター達(一条輝/早瀬未沙/リン・ミンメイの三者)は、この続編には一切登場せず、その代わりに、初代でそれぞれ物語の進行に重要な役割を果たした3人のサブ・キャラクター達(マックス/ミリア/エキセドル参謀)を、本作でもそれぞれ、新たなメイン・キャラクター達(熱気バサラ/ミレーヌ/ガムリンの三者)を支える重要ポジションに配置して物語の引き継ぎを担わせる・・・という斬新なキャラ構成が、とても巧みだと思いました。

→ということで、本作の前に、やはり『超時空要塞マクロス』(劇場版ではなくTVシリーズの方)を確り全話視聴しておいた方が、物語の構造がより良く理解できてお薦めだと思います。

※因みに私の場合は、『初代マクロス』をちゃんと見ずにいきなり本作を見てしまったので、初見時は ☆ 3.7 と、そこそこの評価に留まってしまいました。
→その後、『初代マクロス』をきっちり完走して、改めて最近本作を視聴してみたところ、作品世界やキャラ配置が確り掴めていたため、また、初代の視聴時に体感した大きな感動が、本作の視聴中に何度かフラッシュバックしたせいもあってか、今度は★ 4.2 と評価が急上昇しました。


◆物語的には、初代ほどの大きな感動はないが、やはり見所が多く、感動もできる良作

『初代マクロス』の中盤(第23話から第27話=放送延長前の本来のラストまで)の出来は、数ある「名作アニメ」の中でも特筆すべき水準と思うので、それと比較してしまうのは酷ですが、本作も、この初代の作品世界とコンセプトをよく引き継いで、それに更に"熱気バサラ"という、初代には居なかった《快男児》を登場させることにより、続編として十分以上に楽しめるものに昇華されていると思います。

本作のメイン・ヒロイン(ミリーヌ嬢)も主人公(熱気バサラ)に劣らぬサッパリした性格で、『初代マクロス』のヒロイン達(リン・ミンメイ&早瀬未沙)よりも実は好印象。
(※『初代マクロス』のヒロインたちは、人間臭さが鼻に付く→物語の進行につれて、そこが逆に魅力になっていくところが、『初代』の凄いところではあるのですが)。
また、マクロス・シリーズの伝統である三角関係(※本作の場合は、正確にはそこまで行っていませんが)を担うもう一人のメイン・キャラ(ガムリン中尉)も、実に気持ちの良い青年で、見ていて晴れやかな気持ちになれます。

そして、ギギル(中ボス)、ゲペルニッチ(ラスボス)といった敵キャラの扱いも、やはりマクロス・シリーズの伝統なのか、{netabare}単純に「邪悪なヤツ」というわけではなく、最後はちゃんと彼らにも花を持たせる終わり方{/netabare}で、途中の展開に一部冗長さが目立つ割には個人的な作品の印象は非常に良くなりました。


◆『マクロスF』のファンにも是非視聴して欲しい作品

マクロス・シリーズでは、2008年制作の大ヒット作『マクロスF』を視聴済みの方が多いと思いますが、同作と本作を繋ぐ特殊OVA『マクロスFB7 オレノウタヲキケ! 』(2012年10月)も制作されているので、同作のファンの方にはそちらを踏み台に本作にも挑戦してみて欲しいと思いました。

その際に、ちょっと作画や演出が古く面白くなるまでに時間がかかりますが、『初代マクロス』(劇場版ではなくTVシリーズの方)も、出来れば本作より先に視聴しておけば、更に本作を深く楽しめるはずです。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
掴みはまずまずと思いますが、マックス艦長&エキセドル参謀が何の説明もなく登場するので、やはり『超時空要塞マクロス』(初代マクロス)を先に視聴しておいた方が良いと思う。
・第2話視聴終了時点
ヒロイン(ミレーヌ 14歳)の母親ミリア市長が登場→マックス艦長の妻であり初代マクロスの重要キャラの一人。
・第6話視聴終了時点
バサラが初めて自身の意思で敵にミサイルを発射せざるを得なくなる回。
またバサラ/ガムリン/ミレーヌそれぞれの個性がようやく確り伝わってきて、作品への好感が増す回(※初の★★評価)。
・第7話視聴終了時点
バサラ&ミレーヌのワザとらしい艦内閉じ込められ回だが、ここで本作が個々のキャラの感情描写に関して見所がある作品と確定。
・第11話視聴終了時点
初代マクロスとのオーバーラップが◎(※2度目の★★評価)
・第26話視聴終了時点
キャラ&音楽に勢いがあって、ここまでまずまずの面白さだが、設定&シナリオ自体は粗が目立つのは惜しい(全体の半分視聴終了時点での暫定的な個人評価 ★ 4.1)。
・第27話視聴終了時点
この回から登場するグラビルがただの怪獣みたいな感じで残念
・第46話視聴終了時点
せいぜい敵の中ボスに過ぎないガビルの話をここまでしつこく引っ張られると流石に白ける。
・第49話(TV放送分の最終回)視聴終了時点
敵ゲペルニッチに確り花を持たせるこの纏め方は、流石にうまい。
・第52話(最終回)視聴終了時点
エキセドル参謀にも花を持たせる良い最終回。
{/netabare}

◆作品別評価

(1) TVシリーズ       ★ 4.2 (計49話) (1994-5年)
(2) OVA(アンコール)   ★ 4.2 (計3話)  (1995年)
(3) 劇場版          ★ 4.0        (1995年)
(4) OVA(ダイナマイト7) ☆ 3.6 (計4話)  (1997-8年)
-------------------------------------------------
  総合           ★ 4.1 (全56話+劇場版1本)

※なお、以下は本作と『マクロスF』とのコラボ作品

(5) マクロスFB7      ★ 4.0         (2012年)


◆制作情報
{netabare}
原作・スーパーバイザー 河森正治
監督             アミノテツロー
シリーズ構成・脚本    富田祐弘
脚本             富田祐弘、大橋志吉、隅沢克之、アミノテツロー
キャラクターデザイン   美樹本晴彦(原案)、桂憲一郎
メカニックデザイン    宮武一貴、河森正治
アニメーション制作    ヒーロー(第34話まで)、葦プロダクション(全話) {/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== マクロス7 (1994年10月-1995年9月) =============

 - - - - - - OP「SEVENTH MOON」、ED「MY FRIENDS」 - - - - - -
{netabare}
第1話 スピーカーポッド ★ 巨大移民船団マクロス7、Fire Bomber野外ライブ、敵襲、ガムリン中尉初出撃、熱気バサラ乱入・絶唱 ※挿入歌「突撃ラブハート」(以降バサラが毎回熱唱)他
第2話 スピリチアレベル ☆ 謎の症状(生気喪失)、ミレーヌの見合い話、バサラの人柄と生活、スピリチア収集者(ギギル隊)
第3話 ファイアースクランブル ★ FBライブコンサート出演、ゲペルニッチの陽動作戦、初めての聴衆の拍手(→視聴者の期待に繋がるか?)
第4話 バンパイアソルジャー ★ FBブレイク、敵のシティ7潜入・民間人襲撃、襲われたミレーヌ、バサラの妨害行為への軍の厳重抗議 
第5話 スピリットギャル ★ 女暴走族レックス、工場艦の争乱・バサラの意図せざる実弾発射、焼餅ミレーヌのVF19操縦代行
第6話 ファーストコンタクト ★★ お見合い企画(ミレーヌ&ガムリン)、マーク・トゥエイン号の危機(ガムリン奮闘・負傷、バサラ初めての自発的発射)、ミレーヌのガムリンお見舞い
第7話 サマーアクシデント ★ 保養施設艦リビエラ公演、閉じ込められたバサラ&ミレーヌ
第8話 バージンボンバー ★ ガムリンの紬プレゼント、FB初レコーディング、戦場のバサラ&ガムリンの違い、北条アキコのFB曲買取
第9話 エンジェルナイト ★ ゲペルニッチの夢、ミレーヌの悩み、トップシンガー(アリス・ホリディ)の災難、スピリチアレベルの回復・増進
第10話 ディープバラード ★ オペレーションM進行中、レイとアキコの過去、撃てないレイ、バサラ&レイ「突撃ラブハート」熱唱
第11話 ミンメイビデオ ★★ FB&艦長・市長の宣伝ビデオ『リン・ミンメイ物語』出演、撮影中の敵襲、誇張された伝説
第12話 スピリチアファーム ★ スピリチアファームプロジェクト開始、デート中のミレーヌ誘拐、捜索・救出、ゲペルニッチの姦計(シティ7切り離し)
第13話 フォールドアウト ★ ダイヤモンドフォースのシティ7救援出動、FB&ミリア市長の動力炉奪取作戦、ミリア市長出撃
第14話 戦う女市長ミリア ☆ シティ7漂流、バサラ抹殺指令、ミリア再出撃、敵兵捕虜 ※ミンメイ・ヲタ(千葉軍医)の変な実験は微妙・・・
第15話 乙女のジェラシー ★ 敵兵は地球人、市長主催バトロイド・カーニバル(パイロット選抜)、ベテラン&レックス参戦、ミレーヌ初出撃
第16話 戦場のオルゴール ★ 敵兵捕虜への演奏効果(身元判明)、バトル7トランスフォーメーション、フィジカ(ガムリン部下)戦死、マクロス・キャノン発射
第17話 プリティデビル ★ シビルの目覚め(ギギルの先走り)、バトル7との通信回復、統合軍艦隊へのシビル来襲、ガムリン負傷・バサラ来援
第18話 おちていく小悪魔 ★ アニマ・スピリチア、ガムリンのライブ鑑賞、バトル7来援、シビル撃退
第19話 命がけのデート ☆ シビルのシティ7潜入、ミリア市長人質事件、ガムリン活躍
第20話 レディースの誘惑 ☆ FBの人気沸騰、レックスの異常行動 
第21話 あぶないKISS ☆ 北条アキコへのシビル乗り移り、バロータ星系第4惑星の謎
第22話 熱き炎の男たち ★ 恒星突入の危機、バトル7再出現・シテイ7回収
第23話 サウンドフォース ☆ プロトデビルン(エキセドル参謀の尻込み)、マクロス5の地球型惑星発見・移住開始、レイ指揮新部隊(民間協力隊サウンドフォース)結成
第24話 メリーゴーランド ☆ エメラルドフォース発足、ガムリンのダイヤモンドフォース指揮官着任(シティ7防衛任務)
第25話 深夜のデュエット ☆ ギギルのシティ7潜入・スピリチア集め、惑星ラクスへ
第26話 惑星ラクスの死闘 ★ 全滅していたマクロス5船団、ゲペルニッチ艦隊来襲、金龍DF隊長戦死、ゲペルニッチ撤退
第27話 七色の歌エナジー ★ 歌エネルギー、プロトデビルンの脅威、グラビルの目覚め、声の出ないバサラ、ミレーヌ絶唱・バサラ復活
第28話 サウンド新兵器 ☆ ガビルの目覚め、グラビル&ガビル来襲、撃退
第29話 パパ、ママ愛再び ☆ ミレーヌの両親取り持ち作戦、バサラ&ミレーヌ競唱
第30話 三角関係の公式 ☆ 洗脳されたマクロス5戦闘員来襲、洗脳解除
第31話 熱愛スキャンダル ☆ バサラの芸能ゴシップ、バルゴの目覚め・来襲
第32話 ジャミングバーズ ☆ 統合軍サウンドフォース・オーデイション(千歳リップルetc.応募)、役に立たない新音楽隊
第33話 裏切りと少女の涙 ★ ミレーヌの軽率、バートン大佐のシビル捕獲、ギギルの統合軍施設乱入、シビルの目覚め、バサラ出奔
第34話 ギギルが歌った日 ★ ギギルvs.ガビル・グラビル・バルゴ、ガムリン退役、歌い出すギギル、歌わないバサラ{/netabare}

 - - - - - - OP(変わらず)、ED「…だけど ベイビー!!」 - - - - - -
{netabare}
第35話 ふたりだけの夜 ★ ガムリン&ミレーヌ野外キャンプ、惑星ラクス原生生物の襲撃、歌の力
第36話 男たちの熱歌 ★ ギギル心情変化、バサラ&ギギルのシビル救出作戦、火山島沈降、遺跡出現 ※脚本の大味さは×
第37話 宇宙遺跡のナゾ? ★ プロトカルチャーの歴史、平和の証ミレーヌ、プロトデビルンの目的判明
第38話 禁断惑星のシビル ★ ゲペルニッチのシビル&ギギル抹殺命令、ギギル絶唱・消滅、惑星ラクス崩壊 ※脚本の大味さは×
第39話 帰ってきたバサラ ☆ ハミングバーズ&サウンドフォース活躍・敵戦士の洗脳解除進展
第40話 星を越える想い ☆ 敵無人機との戦闘、バサラのサウンド・ビーム、ガムリン原隊復帰
第41話 ミレーヌ大好き! ☆ ミレーヌ・ファンの農場少年ビリーのエピソード
第42話 決死の捕獲大作戦 ☆ 生体兵器群エビル・シリーズ(全7体)、ガビグラ(ガビル&グラビル合体)、シビル再出現 ※シナリオいまいち
第43話 それぞれの別れ ★ 地球統合本部からのバロータ星系第4惑星破壊命令、ミレーヌ15歳の誕生パーティ&選抜隊出撃直前ライブ、出撃
第44話 悪夢の突入作戦 ★ オペレーション・スターゲイザー開始、ガムリン機被撃墜、マックス突入、反応兵器使用失敗、ゲペルニッチの降伏勧告
第45話 野望の第4惑星 ★ 捕囚、ミレーヌ&グババ活躍、脱走、悪夢のスピリチア・ファーム
第46話 ガムリンの反乱 ★ シティ7帰還、ガビルのガムリン乗り移り、人質ミレーヌのガムリン救出
第47話 バサラ死す ☆ ゾムド&ゴラム来襲、シビル来援、バサラ危篤 ※シナリオ大味は残念×
第48話 ミレーヌ涙の熱唱 ☆ ガムリンの嫉妬・ミレーヌの気持ち、サウンドバスター失敗、ゲペルニッチ(本体)復活・暴走 ※同上{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「突撃ラブハート(acoustic ver.)」 - - - -
{netabare}
第49話 銀河に響く歌声 ★ バサラ復活、スピリチアン・ブラックホール阻止(ゲペルニッチ覚醒・銀河からの退去) ※TV放送分の最終回{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)28、☆(並回)19、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


========== マクロス7 アンコール (1995年12月) ※TV未放映話 ==========
{netabare}
第50話 オンステージ ☆ バサラの少年時代、レイとの出遭い、ビヒーダとの出遭い
第51話 どっちが好きなの? ★ 勘違いミリア市長のお見合い作戦、揺れるミレーヌの気持ち、バサラとミレーヌの出遭い
第52話 最強女の艦隊 ★★ メルトランはぐれ艦隊との遭遇{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2

OP 「SEVENTH MOON」


========= マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! (1995年10月) =======

全1話 ★ 4.0 {netabare}雪の辺境惑星、巨人エミリアとバサラの歌合戦、ガビル来襲{/netabare} ※33分、同時上映『マクロスプラス MOVIE EDITION』


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◆制作情報(ダイナマイト7)
{netabare}
原作・シリーズ構成  河森正治
監督           アミノテツロー
脚本           富田祐弘
キャラクターデザイン 新羽こういちろう
メカニックデザイン  河森正治
アニメーション制作  葦プロダクション{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※西暦2047年(前作『マクロス7』完結から1年後)

========= (OVA) マクロス ダイナマイト7 (1997年12月-1998年7月) =======
{netabare}
第1話 漂流 - WONDER - ★ 熱気バサラ放浪、銀河クジラの回遊する惑星、白鯨狩りグラハムと娘達
第2話 墓場 - CEMETERY -  ☆ バサラ人事不省、ミレーヌ大ピンチ(両刀使いサザビー)、バサラ復活
第3話 孤独 - LONESOME - ☆ ホイラー父娘(グラハム、ライザ、エルマ)それぞれの願い、再び白鯨狩り、ガムリン&ミレーヌ惑星ゾラへ
第4話 銀河クジラの歌う星 - ZOLA - ☆ 密猟団の反応弾発射、白鯨の墓場{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「DYNAMITE EXPLOSION」
ED 「PARADE」


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========= マクロスFB7 オレノウタヲキケ! (2012年10月) =======

全1話 ★ 4.0 {netabare}『マクロスF』のキャラ(ランカの義兄オズマ等)が『マクロス7』の極秘映像を次々と入手して鑑賞していく総集編的内容(※一部新規シーン有り){/netabare} ※90分

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

細かい事を言っちゃいけない作品

久しぶりの4クール全49話は長かった(汗)

 正直、最近のアニメに馴染んだ世代にはウケないと思いますw
作りとしては"エヴァ以前"の作品の範疇から外れてないかなと。
キャラの心理・心情描写は今時のアニメのこなれた巧みな見せ方を演出的にも絵的にも期待できる制作年では無いですし。

個人的な印象としては、古い世代でもある意味感情を逆撫でする様な富野監督・SF的サプライズを終盤に仕込む傾向の高橋監督の80年代のサンライズリアルロボット路線の2枚看板の作品が好きな人も合わないと思うんですよね。正直、私自身は1つの一貫した物語としては特筆すべきモノは無いと思いました。
初代マクロスの"我々に文化を取り戻すのだ"みたいな、グッと来る判り易い仕掛けもサプライズも無いですしね。

 ですが、何故か観終えた後に残る"バサラ、スゲェよ(汗)という訳の分からない感動w

兎に角、「バサラのブレない姿と歌が世界を救う物語」である事を肝に銘じて見る覚悟の無い方にはお勧めはしないほうがいいかなと。
その骨子で長丁場観れない方は手を出さない方が無難だし、そういう悪く言えば古いノリでも楽しめる方ならば見て損したとは思わない筈。
マクロスの中でも異質のこの作品にも関わらず、現に古い作品の割にはランキングも悪くないですしね。
私も長くは感じて他の作品の視聴挟みながらでしたけど、見るの辞めようとは思いませんでしたし。

{netabare}歌の力を科学的アプローチでパワーアップさせるSFっぽい展開なんだろと思って観てたんですが全然違かった(汗)
サウンドブースター・サウンドブラスター等物理的パワーアップや使用法は出てくるんですが、歌の力をどう使って敵と対峙していくのかって部分にはあまり力入れてない作品すよね。
かといってバサラが只管歌い続ける事によって、何か心情の大きな変化とか気付きで自身の歌の力が増していくという要素も薄いと解釈しました。
そういう要素がゼロでは無いんですが、どちらかと言うと自分の歌が敵の心を動かせると言う確信を得るプロセスと言う風に見えましたです。
{/netabare}

 極論すると、バサラの"俺の歌を聴け"という姿が敵も含めた聴く側が影響を受けて変わっていく物語というか。
強引な書き方すると、ドラマチックな5W1Hの積み重ねで山谷大きく面白く見せる作品でないと不満な方は観ない方がいいと思います。
物語で見ると言うよりバサラを観る作品です。

 私もこの作品に関しては、当時はOVAのマクロスⅡは見たものの個人的にアニメに距離置いてた時期に放送されてたのもあって時々数話チラ見した程度で興味も湧かなかったんですよね。
マクロス好きの友人から聞く話もマクロス・プラスの方の話ばかりだったですし。
80年代リアルロボット路線の枝葉の一つとしてはホント異端な作品ですよねぇ。
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39話まで視聴{netabare}ギギル死んで無かった。
と思ったら、やっぱ死んだ(汗)
ギギルの姿がバサラに何をもたらすのかってトコは、具体的にセリフにはしないんでしょうね。アニメとしては古い部類の作品なのに、コテコテの演出はこの作品ってしないですよね。

それにしても、ガビルの何々"美"がウザいですね。
占領美って何だよw
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34話まで視聴
ギギルがこれで退場と言うんなら、ちと今まで積み上げてきたものが勿体ないというか。ギギルが何故シビルに固執していたのかは敢えて書かないのだとしても、ギギルが歌を口にすると言う折角の見せ場が(汗)
敵地に潜入中で心を許せる者もいない孤独な存在故に会話で視聴者に伝えるのは難しいでしょうが、多少の独白位は入れても良かったような。

でも、昔のアニメって確かにこんなだったかも。
長い話数で自然と感情移入して気持ちを視聴者側が汲み取るって作りでしたわね。だから泣ける筈の物語でも涙流すほど感動するって作品は無かった気が私はします。
最近のアニメの様に少ない話数で巧みな言葉選びとキャラの芝居が様になる絵の細かさで見せる巧さは無い。
それを技術の向上と捉えるか、巧みな仕掛けに踊らされてるだけと考えるのか。

私にゃ判りませんが。
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22話まで視聴
 この辺の話数だと対シビルではバサラの歌が有効な描写は有りますが、ギギル達の部隊には殆ど影響が無い様に見えちゃいますよね。ちょっと見せ方が下手な気がします。
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13話まで視聴
 戦場を自らの歌の力で変えるという試みが空回り、具体的な方法論も見いだせない虚無感の序盤としては意外と伝わるものが有ると言うか。
制作年の古さは感じるものの、その要素がSF軍事アクションのオマケではない作りは ほぉ と思わせるコンセプト。
一方、マクロスとはバルキリーの派手な戦闘があってこそという層に対しては冷たい作品(汗)
お世辞にも戦闘シーン・メカのデザインは、制作年を考えても出来が悪いと思う。
マクロスらしいなと感心出来るシーンがミリア市長のVF-1登場迄無いのは皮肉と言うか。ただ、年を重ねてもマックス・ミリアが飛び抜けた技能のエースという事を際立たせる為の差別化なのであれば話は別ですが。

ミレーヌは変に大人っぽくも子供にも寄せてないキャラで可愛いですね。
ただ14歳と言う年齢設定はそんな低くする必要ある?と言う点で疑問。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

不満はあるけど徹底した演出とディテールへのこだわりが最高

ご存じマクロスシリーズの一つで、1994年放送。
マクロスの中では若干変化球らしいですね。
お約束の歌、変形戦闘機、三角関係は本作でも織り込まれています。

時は西暦2045年、新天地を求め宇宙を旅するマクロス7船団は、突然正体不明の敵に襲われます。
自身のバルキリーを駆り戦場に出ながら、戦わずに歌い続けるファイアーボンバーのボーカリスト・熱気バサラ。
同じファイアーボンバーのミレーヌ・ジーナス、エリート軍人ガムリン・木崎は、当初それぞれの立場からバサラの行動に反発しますが、二人とも、次第にバサラに理解を示すようになります。
船団の人々にもバサラの歌は受け入れられていき、敵への対抗手段にもなりうるとわかり…

{netabare}
で、本作で三角関係になるのは…
歌に文字通り命をかけるバサラ。
家を飛び出しファイアーボンバーに入ったミレーヌ。
軍人としてマクロス船団を守るガムリン。
三人の人間関係は少々複雑でしたが、嫌な気分にならずに見ていられました。

私は三角関係はものすごく嫌い(両想いカップルに横恋慕なら別ですが)で、他のマクロスを見ない一番の理由はそれです。
ただ本作の場合、まだ14才の女の子が三角関係の中心で、男性二人もある意味ではミレーヌにより繋がり、互いを認め合う戦友のような間柄となったことや、ミレーヌという裏表のないキャラクターのおかげで嫌な気分にならずに見られました。

それでも一人に決めてほしかったですが…
バサラとガムリンを繋ぐ、歌で戦争を止められるのかという問題提起をするなど、恋愛以外での役割を、ミレーヌがきちんと持っていたことは私の中で評価できる点でした。
バサラの態度からして、バサラはミレーヌを大切なパートナーとは思っていても、恋愛感情はないのかな?というのもありますし。

バサラは熱血で奔放、ガムリンは実直でどこかお人好し、と嫌味のないキャラクターで、三人の関係性そのものがきちんと出来ていたのは印象が良かったです。


ラストバトルが相手を殺してではなく、歌の力により戦う必要がなくなって終わるのは、歌をテーマにした本作ではきれいな落としどころだったと思います。
バサラの歌によりスピリチアを奪い取られ廃人同然だった人達が心を取り戻し、またプロトデビルンがスピリチアを自身で生成できるように変化する。
無理のない展開だったと思います。

ただプロトデビルンに憑依されてしまった人達、船団を守り殉職した人たちへのフォローがなかった点はマイナスでした。
主人公達が同じ人間の犠牲をどう思っていたかがわからず、個人的には後味が良くなかったです…
{/netabare}

私にとって本作の一番の魅力は、ディテール、演出の徹底によるカタルシスの創出でした。

BGMを使用せずキャラクターの歌、演奏、ラジオの音などを効果的に流す。
喋っている間、そのキャラクターの歌声をきちんと抜く。
印象的にしたいシーンでは楽器の弾き方を(作画の状況が許す範囲で)変える。
そうした細かい演出が全編通して貫かれるため歌がただ流れているという印象にならず、BGMに頼らずとも盛り上がりました。
というかBGMがさらに流れるとくどくなります。

歌や音楽の力は本当に凄いもので、ストーリーがよくできていなくても、上っ面だけ感動させるようなシーンて音楽の力を借りれば出来ちゃったりするのですよね…失礼ながらそういう作品を見たことはあります。

その点、この作品は浮わついた感じを与えないバランスになっていました。
監督始めスタッフが、自分たちの力と感覚を信じて制作していたからだと思います。
それが相対的に歌の重要性を増し、歌詞のメッセージがダイレクトに伝わるシーンを多く生み出しています。

さらに、バサラの「歌を伝えたい」という情熱がキーとなるストーリーで、ロックというジャンルを選択したことは正解だったと思います。
私のロックのイメージは、自分自身も含めたあらゆるものへの「反骨心」と、それを発信することなので。

配役に合わせた歌手の人選も良かったです。
私は作品のクオリティを求める上で、吹き替えボーカルの採用には好意的です。(声優と歌手とは発声法から違うと思っていますので)
福山さんとカジウラさんは声もキャラクターによく似ていて表現力も素晴らしく、バサラとミレーヌそのものでした。


細かいところに不満はありますが、キャラクターと結末、何より演出がとても気に入った作品でした。
勢いで突っ走ったように見えて(実際突っ走りましたがw)、やりたいことが全編通して一貫していて気持ちの良いアニメです。
爽快感を求める人にオススメです。(2015.7.5)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

71.5 5 音楽でバンドなアニメランキング5位
BanG Dream!(バンドリ!) 2nd Season(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (219)
823人が棚に入れました
高校2年生になった香澄たちPoppin'Partyは、生徒会や家の手伝い、塾やバイトで大忙し。5人で一緒に居られる時間が少なくなり、拠点である蔵にもなかなか集まれない。そんな彼女たちのもとへ、1人の少女が現れて――。新たな出会い。変わらぬキズナ。Afterglow、Pastel*Palettes、Roselia、ハロー、ハッピーワールド!も登場し、個性豊かなバンドメンバー達がキラキラドキドキなステージを魅せる!「また、みんなでライブしたい」音楽が今、走りだす!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、佐倉綾音、前島亜美、相羽あいな、伊藤美来
ネタバレ

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もっと評価されるべき傑作

いやはや、マジでホントに最高でした。
悪夢の出来だったアニメ1期で負の印象が付けてしまったバンドリですが、コンテンツのポテンシャル自体には大きな可能性を感じ、その後「ガールズバンドパーティ」の配信と同時にこの2年間バンドリコンテンツの虜になってしまった私。
あとは2期の出来さえ良ければ言うことなかったわけですが、期待をはるかに超えた最高のアニメでした。
ブシロードさん、サンジゲンさん、最高の作品をありがとうございました!

のはずなのに、あんまり評価が上がらないのはなんでだー!w
ガルパプレイ組とそうでない人の差がありすぎるぞ!?
このサイトにおいては総合得点が1期より下とか正気とは思えない。
たしかにガルパのキャラやストーリーを知ってること前提な部分もあったけど、それにしたってこの出来栄えで叩くのは本当にちゃんと見てるのか疑わしいものだが。
未だ残る1期の呪い「バンドリ=叩くべきもの」というイメージが根付いた負のスパイラル…
それでもちゃんと感想書いてくれる人はゲーム未プレイ組でも評価してくれてる人増えてきたし、ちょっぴり安心です。
みんな~、もっとバンドリを見てくれ!少し時間があったらガルパもやってくれ!

以下、評価項目についてそれぞれ長々と個別に書いていきます。

キャラクターに関してはファンなので★5です。
視聴前にやや疑問だったのは2期からはポピパの5人だけでなく、ガルパの登場キャラ25人が全員出てくるということで、果たしてこれだけのキャラ数を30分アニメにまとめるのが可能かということ。
そんな多少の不安も1話冒頭に大好きなパステルパレットが登場した時点で吹っ飛んでしまいましたが。
基本的にはポピパメインのシナリオでしたが要所要所で他バンドのキャラが活躍するのでファン的には感謝感激。動く彩ちゃん最高でした。
また、セカンドシーズンで初出となるRASの面々ですがここまでアニメで推されるのは予想外でした。
特に六花に関しては2期の裏主人公と言っても過言ではなく、結局最終回になってもRAS加入に至りませんでしたが、おそらく続編の3期は彼女メインの話が展開されていくことになるんでしょうかね。
ガルパの方でも今後RASが登場するはずなのでそっちも楽しみです。

作画というか3DCGに関しても★5です。
まさにアニメーションの歴史を塗り替える出来栄えで、お金さえかければCG作品でも作画以上の感動を味わえることが証明されました。
放送前に色々言われてたけど自分はCGに対する不安はありませんでした。
制作するサンジゲンさんは過去作をみても安定したCG技術を誇っていたし、何よりガルパに昨年実装されたMV機能におけるライブアニメーションを見ていたので。
ソシャゲのCGでこのレベルなら、テレビアニメーションにしたらどんだけだよっていうワクワク感しかありませんでしたよ、ほんとに。
美少女アニメにCGは合わないという従来のオタの妄言を根本から覆し、むしろCGアニメ全盛を感じさせる最高のアニメーションでした。
これ見ると本当に1期のクソ作画が恨めしくさえ感じてきます…

声優に関しては言わずもがな★5です。
ポピパ、ロゼリアの声優さんはライブで実際に楽器を演奏。バンドリ専属声優だろうがそれだけで賞賛に値します。
彼女たちにとっては「歌って踊れる声優」って言葉すら過去のものとしてしまいそう。
特に沙綾役の大橋さんは声優業も多忙のはずなのに本格的にドラムを叩いていて、その才能に驚くばかりです。
リアルバンド展開はしていない3バンドもそれぞれキャラにピッタリな声優陣を揃えており文句無し。
あやねるの歌唱力はバンドリが育てた。

音楽に関しては当然★5。
「バンドリはカバーだけでオリジナルは弱い」未プレイ組がよく言ってることですが、実際はそんなことはなく全曲最高レベル。
実績のあるElements Gardenさんが楽曲を担当してるんだから当然と言えば当然ですが。
既存の名曲たちがハイクオリティなCGアニメーションで映像化されてまさにファン感無量のアニメとなりました。
終盤においてアニメ初出の曲も出てきましたが、それぞれ良曲だったのではないでしょうか。
オープニングのキズナミュージックは名曲が多いポピパの中でも一~二を争う曲になったかもしれません。

物語に関してはやっぱり★5で!!
各話詳細は放送中に書いたのをネタバレ枠で。
1話感想
{netabare} 冒頭でいきなりパスパレきたああああああああ!!!!
彩ァァァァァァァ!!!
セカンドシーズン第一話は5バンド全てにライブパートを差し込むという、強烈なボリュームだった。
CGも文句なしに素晴らしく、既存ファンとしては感涙できる内容だった。

少し残念だった部分は明らかにファン向けな初回で、ゲーム未プレイ組の人を置いてけぼりにしたところか。
たた、ゲーム以降のストーリーを描くとなると、いまさらポピパ以外のバンドを一からやってくってのも無理があるし、どうしてもこの形しかないのかなと感じてしまう。
たぶん、監督も色々迷った末の一話だったのではないかと思う。
既存ファンを盛り上げた点では100点、新たなファンを増やすという点では60点といった具合かな。{/netabare}

2話感想
{netabare} 2期も結局ポピパメインのストーリーに格上存在のロゼリアを絡ませていく感じ?
と、なると他3バンドの出番はゲスト扱いになりそう?
ブラックシャウトの演奏シーンは、三次元ライブ展開中の声優さんの動きとシンクロさせるという再現度。
こんなんファン感涙不可避でしょう。
今後も人気曲のライブシーンを片っ端からやってくれそうで楽しみでならない。
既存ファン目線で視聴するならば2話時点で神アニメである。 {/netabare}

4話感想
{netabare} ハロハピきた~~~!
やべっぇ!神回じゃねーか!
この狂気にみちたキャラ力よ!
けど、これじゃポピパが完全にモブに。
やっぱ混ぜるな危険じゃないけど、ハロハピはハロハピで別アニメとして見たかったけどねー。 {/netabare}

5話感想
{netabare} か、神回すぎて息が・・・・
まさにパスパレファン大歓喜という内容でした。
ゲーム内で取り上げられなかった"ゆらゆら"に関するドラマをアニメでピックアップしてくれて最高。
彩&千聖メインの話だったけど意外にイヴちゃんが目立ってて良かったです。
「拙者これにてドロン!ニンニン!ニンニン!」←可愛すぎやろ。

千聖がメンバーに隠れて個人練習をしていた描写も素晴らしい。
あんだけ多忙でどこで練習してんだよってずっと思ってたからね。
プロ意識が高いから、メンバーにも中途半端な状態の自分も見られたくないし、努力してる姿も見られたくないんすわ、この子は。
それを日菜と麻耶は察してるのがまたイイ~!
察せない彩ちゃんが自分のせいだと思って落ち込むのも彩ちゃんらしい。
すごくいつものパスパレらしいシナリオだったと思います。

ただ、ゲーム未プレイ組にとっては千聖らの性格が分からないでしょうし、意味不明だったかもしれないですね。
むしろ突然出てきたアイドルが本筋と関係ない話を勝手に進めてポカーン状態だったかも。
ところんファン向け特化アニメっすね、バンドリ2期は。
まぁ、25人キャラ全員を取り扱う以上、ファン向けアニメになるのは予想できたことだけどね。
個人的にはパスパレはパスパレで単体で30分アニメ化してほしかったと思います。
もうずっとパスパレを見ていたいけれど、2期におけるメイン回はこれで終わりでしょうなー。
もちろん他のバンドも好きだけど、なんとももどかしい気持ちです。 {/netabare}

6話感想
{netabare} アフロ回にしてはアフロが目立ってない?
ハロハピ、パスパレは完全に個別回が用意されていたのにあんまりだー!w
ただ、これ以上ポピパをないがしろにするのもどうかと思うので、このシナリオも有りちゃ有り。
むしろ4~5話は完全にファン向けだったのでそっちが異端だったかも。{/netabare}

7話感想
{netabare} RASのストーリーが本格的に始動!
なるほど、おたえを絡ませる展開できたかぁ。
レイヤ役のRaychellさんの演技力がとても声優初挑戦とは思えない素晴らしさ。
一方マスキングさんは・・・・
いやいや、役者でもない国内トップクラスのドラマーさんに声優やらしてんだから当然じゃない! {/netabare}

8話感想
{netabare} おたえの開口一番「別のバンドに行きたい」にはギクッとしてしまった。
ポピパを辞めたいって意味じゃないにしても、もっと言い方あるだろう。さすがコミュ障。
「どういう…こと」一瞬にして曇る沙綾の表情がまたグッとくる。
自分が一度別のバンドから脱退した過去があって思うところがあったんだろう。
予告見る限り、来週はRASを優先してしまってポピパの学祭ライブに間に合わない的な話になるのだろうが、沙綾がガチギレしそうでドキドキしちゃうなー。

彩ちゃん率いるバイト応援バンドも最高だった。
本筋と関係ないようで「ひとりじゃないんだから」という曲タイトルはポピパの現状にもかかってたんだよね。
送り出したメンバーを見守る各バンドの面々が面白い。
つぐモカを取られて一人膨れっ面の蘭ちゃんに草w
あと、彩ちゃんと花音ちゃんをネットリと保護者的な表情で見つめる千聖さんw
そして、薫さんたちに気づいてニッコリする花音ちゃんは可愛すぎた。
その他、ガルパの4コマネタを差し込んできたり、おたえがRASのサポートメンバーになるというのも、現実の3次バンドとリンクさせてるし、ファンならピンとくるネタを随所に散りばめる制作スタッフのバンドリ愛が本当に素晴らしい作品だと思います。 {/netabare}

9話感想
{netabare}おたえアウトー!
なんだかんだで間に合うと思いきや・・・
予想以上の鬱展開。
ポピパに厳しすぎるアニメ。
友希那さんの失望感極まる視線も辛い~。 {/netabare}

10話感想
{netabare} RIOTキター!
カッコよすぎるだろう。
このライブをやるために、おたえ脱退ネタを引きづってる印象。
六花のRAS加入はよ。
先週、唯一出番がゼロだった麻耶ちゃんがめっちゃ喋ってて草。{/netabare}

11話感想
{netabare} おたえ脱退騒動、引っ張りすぎに思えてきた。
この話にここまで重きを置くならよほどのドラマチックなシナリオが求められるはずだけど、ぶっちゃけどうせ脱退しないことは既定路線なんでそこまでハラハラドキドキもせず…
う~ん、ここまで完璧なシナリオに思えたセカンドシーズンも少しダレてきたか。
てか、彩ちゃんたちの霊圧が完全に消えちまったんだが…
どうせポピパのストーリーにほとんどを費やすなら、本筋から脱線した4~5話のハロハピ回パスパレ回はいらなかったかもしれない。
ガルパファン的には嬉しかったけど、新規さんはあそこで切っちゃった人も多いみたいなんで。
んー、9話あたりまでは本当に文句の付けようのない(ファンにとっては)アニメな気がしていたんだが、なかなか完璧なアニメに仕上がるのって難しいなぁ。 {/netabare}

12話感想
{netabare} 今週はメチャ出来の良い回で息を吹き返したかな。
ポピパのストーリーを軸にしつつ、ガルパのキャラも程良く出してくれて配分も満足。
テンポもよく無駄なシーンがまったくないので非常に濃密な30分を視聴することができた。
そして、リターンズ…めっちゃ良い歌…
また一つ名曲が生まれてしまったか。
何気にポピパは名曲が多い。
なのに、アニメ2期の劇中では「STAR BEAT!」など初期の曲しかやってないんだよね。
ポピパの曲では中堅どころの「Happy Happy Party!」がやたら推されてるし。
時系列的には「二重の虹」もあるはずなんだが、一向に出てくる気配なし。
一応、バンド技術はまだまだ未熟って設定があるから、名曲は出し惜しみしなければならない事情があるのかもしれない。
いずれにしても今回のリターンズという曲は、ポピパを代表する良曲の一つになったように思う。{/netabare}

13話感想
{netabare} バンドリ最高。ポピパ最高。
ハロハピ最高、パスパレ最高、アフロ最高。
ロゼリア最高・・・・はぁ~、やりきったわ。 {/netabare}

終わりに総括するとシリーズファン的には最高のアニメでした。
今までついてきて良かったなぁと。
あんまりこういうこと言いたくないけど、すべての美少女アニメを過去の物にしてしまったかと、あくまで贔屓目に見てる個人的な意見なんですみません。
3期は来年に延期されてしまいましたがバンドリコンテンツを長く楽しめるという風に前向きに受け止めます。
また、劇場版を挟むとのことで、フィルムライブとあるがストーリーがあるのか、ミュージックビデオを永遠にやるのか、今のところは不透明。いずれにしろ絶対見に行きますが。

バンドリコンテンツの今後の発展を願いつつ長々と書いてしまったレビューを終えたいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ブシロードPARK2019?

1話感想{netabare}
へぇ、フルCGなんだ。
ストーリーはテキトーに、ステージシーン主体で話進んでくれたらいいなぁ…ムーンウォーカーみたいに。
…。
……。
ってか、ひょっとして最終回“モンソニ”的な展開になったりして?
https://www.youtube.com/watch?v=BnJ5h03kvaU
あっ間違えた、↑は最新の、「アニメと直接連動」ってことではその前の年のコレ↓
https://www.youtube.com/watch?v=M1vU2ZSi0bo
で、こんな感じの現実のステージと連動みたいなのするつもりだったりして。
超会議やマジカルミライはよく知らん(※)けど、ブシロードはちょくちょくイベント開いてるんだよね?
フルCGだったらやらない手は無い気が。
やろうと思えばいつでも出来る立場なだけにちょっと気になる…3月末にブシロ関係のイベントなんかあったりする?


若くて何でも吸収できる世代ならまだしも、オッサンな自分としてはいくらステージで歌ってようがそのキャラのバックボーンが分からないとどうにもノれない。
「ステージでとっくにそんなことはやってる」ってことではなく、窓口(入り口)としてアニメがあると非常に有難いんだけど、この作品はそれを狙ってってことは…ないかな?
ついでに言えば時祭イヴでこういうステージやってくれないの?と常々思ってる。{/netabare}

2話感想{netabare}
しまった重要なこと忘れてた。
この作品世界の観客は何故か女性ばかりって設定があったんだった。
ってことは、↑で期待した「リアルステージと平行」展開の線は薄い?
う~ん、折角のフルCGなのに勿体無いなぁって思っちゃうんだけど、声優オモテに出さないほうのが勿体無いのかな。

んで2話の感想
1話で「あれ?」って思ってたのがあって、それはメンバー紹介の時に担当楽器鳴らさなくて「そんなんだっけ?」と思いまして。
で、2話ではちゃんと紹介ごとに鳴らしてくれました。
自分主催(メイン)だとやるのか?ここら辺知らなくてなぁ…。
できれば紹介ごとに音数が増えていって最後に曲が始まるってのやって欲しいけど、アレンジ面倒くさい?{/netabare}

4話までの感想{netabare}
あっるぇ?バンドメンバーが自分でチケット売ったりバイトしたり、堅実というか等身大な部分がウリだと思ったんだが、金持ちの道楽になっちゃったなぁ。
採算度外視で膨大な予算ぶっ込めば笑顔になれるって…そりゃそうでしょー。
ロゼリアの主催ライブに圧倒されてショゲてたポピパを元気付けようって話のハズだが、そんな予算ウチには無いと余計に落ち込みそうな気が。
…いやでもまぁ、これ見させられて「じゃあポピパはどんなライブやるの?」って興味は沸く…のか?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
5話、前回のぶっ飛んだ話は無かったかのように等身大?の女子高生の話。
ってか行く先々でたえがバイトしてて「たえは見てる」状態w
でもなー、前回のこと考えちゃうとなー、これでもかと言わんばかりの金持ちの道楽を見せ付けられてチマチマバイトなんてやってられるか?ってなことをど~しても考えてしまう。
6話は地元商店街のお祭りでライブやるって展開で、こりゃあ家がパン家の沙綾にとっちゃあホームみたいなもんじゃね?なんてことを思ったり。
地元の爺ちゃん婆ちゃんから「ほう、やまぶきパン家の娘さんじゃないか」と贔屓目に見てもらえるだろー、そこら辺の地域密着?な部分をもうちょい見せて欲しかった。
と、ちょっと沙綾に注目が向いたところで7話、まさかの1期ネタ。
文化祭でポピパ一周年ライブやろうって話になって沙綾が「今度は始めから参加したいなぁ」って…ああそっかそっか途中参加だったっけ、家のパン家がゴタゴタして。
一応続きモノではあるけど絵柄ガラっと変わったし、一期の話は引っ張らないと思ってたので驚いた、別に一期見てなくても通じる程度ではあるけど。
ってか一期の話を継続するのなら、あの畳んだ伝説のライブハウス(名前忘れた)のその後の話とかも触れて欲しいなぁ。

なーんてことを思いながらの8話、更に一期の件が炸裂。
いや炸裂してないかも知れないけど。
たえが助っ人で他のバンド掛け持ちするって話で、それを明かされた時に沙綾が表情を曇らせるんだけど、これは一期の内容引っ張ってる?または別の理由?
一期、確か沙綾は別のバンドのドラムやってて、だけど家のパン家が大変でバンド辞めて、そこを香澄に強引に引っ張られてポピパでドラム再開したって話だったハズ。
以前に組んでたバンドとはケンカ別れではなく円満脱退って形になってはいるけど、機会があればゲスト参加したいとか思っててもおかしくないワケで。
ってか沙綾のゴミ捨てを手伝って、その時「このままみんなすれ違っていきそうで怖いんだ」と悩みを聞かされてたのって前のバンドメンバーのナツキなんですけど…そこにそのキャラ配置するかー。
そのうちたえに向かって「ズルい」って言いそうでヒヤっとしてます、そういう方向に進むのか??
それ以前にたえが助っ人で参加したバンドが、何話だったかロゼリアを見返してやると息巻いてた自称プロデューサーが結成したもので、ここら辺の衝突も今後あるのかねぇ?

どこまで一期の話を継承するのか不明だけど、4話は無かった事として見れば現在結構楽しく見れてたり。{/netabare}

9話感想{netabare}
おや?やっぱ一期の話を継続させてるのかな?
一期ではりみのお姉ちゃんズバンドがライブの出番に間に合わない事があって、カスミ達がキラキラ星を歌って時間稼ぎをしたことがあったハズ。
その時助けた側が今度は助けられる側になって…って考えるとなかなか感慨深い。
ってか前回同様、その時の当事者をわざわざ登場させてる(今回の文化祭でもお姉ちゃんズが来てくれたってシーンがある)し、やっぱ一期の話と対比させてる意図はあるんじゃないかな?
さすがに今度ばかりは助力にも限界があって結局間に合わなかった展開ではあるけどね、そこは一期と違って小山菜美にドヤされて終わりとは行かないっぽい。
…って、え、ギスギスはダメなん?
個人的にはたえと沙綾のビンタ合戦とかあってもいい位なんだが…ポピパ内ではタッパのある(≒ウエイトのある)トップ2なので迫力あるだろう、なーんてことを期待しちゃうのは邪道なんかな?{/netabare}

11話までの感想{netabare}
まず10話、迷惑をかけた関係者各位への謝罪行脚、ひいぃ胃が痛くなりそう。
そこはヤマブキパンでもいいから菓子折りの一つでも持参して行って欲しかったが、さすがに高校生らしくないかな?
ってかね、こういう経験を若いうちにしとくのは良いことだ、とオッサンな自分は思ってしまったり。
そして11話、たえが引き抜きのお誘いを受けてどう対応するかの話。
そこで今までのポピパでの思い出を振り返るシーンが出てきて…うおお、一期の内容じゃーん。
一期見てなくても「なんかそんなことがあったんですね」と通じる描き方ではあるけど、一期知ってれば「ああ、あったあった」とより楽しめる内容。
こんな演出ベタだし当たり前のことなんだけど、同期に放送してる“デートアライブ3”がそれをやってくれなくて不満に思ってたので「やっぱこういうシーンって重要だよな」と再認識。
しかもその思い出巡りをした後に砂浜に歌詞を書き出して…。
あれ?これって…“覆面系ノイズ”じゃね?
バンドリ1期と同時期に放送して、しかも重要なシーンでキラキラ星を歌ってて、ちょいとバンドリと関連しがちな作品だったんだけどまさかのここでもネタ被り?
悪い意味じゃなくて、これにより自分は当時(バンドリ一期放送時)をより強く思い出すことに繋がってくれました…まさか狙ってやった?
でもって今後気になるのは、ポピパはラスとは喧嘩別れではなく円満な関係を保ったまま引き抜きを断れるかどうか。
ロゼリアの時はそこら辺上手くできなかったって話なハズなので、ポピパは違うってところを見せてくれることに期待。
というか、チュチュも自分の意に沿わぬ者はなんでもかんでも敵認定ってキャラじゃない…よね?
ちと最近そういうゴタゴタを目にしてて興味がそっちに傾きがちでして…。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
あれ?終わっちゃった??
たえ絡みでラスと溝ができでしまうのかどうか、ロゼリアとチュチュとの確執はどうなるのか…辺りの顛末を期待して見てたんだけど…。
なんか見てる途中でTV消されちゃった気分。
最終回のCパートからしてこれは続きを作る前提…なのか。
これがいわゆるクリフハンガーってやつ?

ま、まぁ、ひとまず最終回の「引き」は置いとくとして全体の感想。
まず前期の評価は物凄く低いです、我ながらよく最後まで見たなぁと感心するくらい。
が、今作の二期ではそれを反省したのか、悪くない、むしろ良い、4話は無かったこととして。
更には前作を知ってるとより楽しめるネタも投入してて、無理して前作を完走したのが報われた気分にもなれたり。
やってくれるねぇ、ちょっとした掘り出しモンです。
そもそも最初はCGに変わったので「ひょっとしたら最後はホンモノのステージ流すかも?」と気になって見始めただけで、結局その期待は的外れだったけど、CGに変わってなかったら見てなかったかも知れない。
ふぅ、こういうのがあるから途中切りや前作がダメだったからもう見ないってことが難しくなるんだよなぁ(その結果最後までグダグダ文句言いながら見続けることも増えるという…)。
というか二期をより楽しみたいなら前作も見て欲しいと思う反面、前作はつまらなくてお勧め出来ないんだよなぁという、なんとももどかしい気持ちにもなったり。

とはいえ、じゃあ何処が良かったのか書こうにも、その…4話が邪魔しててナンともう~ん。
4話を無視するなら、女子高生がバイトやったり地元の祭に参加したり、最後のライブにしたって武道館とかではなく地元のライブハウスと、地に足着いた活動と言えばいいのかな?
荒唐無稽な夢物語ではなく、リアルっぽさがあったのが好印象。
あ、4話だけじゃなくて観客が女性ばかりなのを無視すればね。
それとちょっと邪道な楽しみ方として「メインキャラ以外は手書き」というのがありまして。
↑でも書いたけどたえが他のバンドのヘルプで掛け持ちすることとなり、それを沙綾が不安がって愚痴をこぼすシーンで聞いてたのが「ポピパ以前に沙綾が組んでたバンドメンバー」のナツキ。
ひょっとしてこれは本編に関わってくるか?とも思ったけど、ナツキはCGではなく手書きなので「その線は無いな」とすぐに判断できたり。
りみのお姉ちゃんズバンドもそうでしたね、手書きだったのでこれはゲストだとすぐに分かった。
こんな方法でこのキャラは今後話に関わってくるかどうかを判断するってのは、まぁ~邪道ではあるけどちょっと楽しかった。
逆に商店街のお婆ちゃんズは手書きなのにちょくちょく出番多かったのう、婆ちゃん顔のモデリングはやりたくなかったのかな。

総評
見て損は無いけどより楽しみたいなら一期から見たほうが良い。
が、一期は結構アレなのでお勧めはしない。
4話は忘れよう。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゲームファンとアニメファンの二兎を追う

1期視聴済 そして相変わらずゲームはしてない


2018年始特番で1期の一挙放送と武道館Liveなどのコンテンツを合わせて鑑賞したのが始まり。
アニメは周囲が言うくらいこき下ろすほどでは無かったと思ってますし、声のお仕事しながら楽器もこなす声優さん達に感銘を受けてもいました。

“そこそこのアニメ”&“頑張れ声優さん”

私のバンドリへの評価はこの2つの要素で出来てます。そしてこれはおそらくレアケース。ゲームの要素が抜けてるのです。
ゲームはスマホ音ゲーのお化けコンテンツで、むしろこっちからのユーザーが流れてくるほうが多かろうもん。1期で匙投げた方が多かろうアニメのみメンバーズは絶滅危惧種じゃなかろうかと邪推してます。

この前フリで何が言いたいかというと、、、


「ゲームユーザー向けの作品にがらっとリニューアルしちゃって戸惑ってます」


■戸惑い1 いつの間にか綺麗になって・・・
この2年(1期の放送からの意)ですっかり綺麗になっての再会。めっちゃCGです。ポピパの誰かは髪の色でやっと判別できました。それと第1話で5人集めての尺を取ってくれたのでなんとか。
演奏シーンで止め絵がないのはCGさまのおかげと思えば、慣れればOKということなんでしょう。


■戸惑い2 人多すぎ
ゲームオリジナルキャラを投入!って知らんがな。ざっと5ピースバンド×4組なので一挙女子20名追加です。Roseliaは1期にも登場してますが覚えてません。とはいえ総勢25名の顔と髪型と髪の色と制服の組み合わせで判別可能ではありました。さすがゲーム原作なのかスタッフ頑張ってたと思います。
なお4組とは以下、しっかり第1話で全員集合してたりします。

 『Roselia』 (ロゼリア)
 『Pastel*Palettes』 (パスパレ)
 『ハロー、ハッピーワールド!』 (ハロハピ)
 『Afterglow』 (アフターグロウ)

{netabare}さらに1組『RAISE A SUILEN』。試験勉強並に覚えることが多いのです。{/netabare}


■戸惑い3 曲多すぎ
1話1曲+one more 次から次へと右から左へ。思い入れがないのでほぼスルーです。


軽い疎外感はありますね。ゲームユーザー向けコンテンツになれ果てたのか?と。
結局のところ序盤の構成は「ゲームユーザー向けのコンテンツ」の体裁を取りながら「アニメ作品」としての二兎を追っていて、バランスは悪くなかったと思います。

1兎.バンドと曲紹介
2兎.ポピパを軸にしながらの筋を通したストーリーライン

ざっくりAパート日常描写。Bパート後半に演奏シーンで新規4組を取り上げてました。
{netabare}2話ロゼリア回。ポピパと双璧のロゼリアをまずもってきたのは正解です。
4話ハロハピ回。ファンタジーですね。↑↑↓↓←→←→BAとは粋なことをしてくれます。
5話パスパレ回。雨降って地固まる。三軒茶屋駅と生田スタジオの再現性がハンパないです。リアルの三茶はミュージシャン多い。
6話アフロ回。夕日と青春との相性の良さよ。そしてこちらも雨降って地固まる。{/netabare}

バンド紹介と並行してるのは、{netabare}“目指せ!ポピパの単独ライブ開催”、と{/netabare}ポピパを軸にしながらのストーリーラインでそこは崩しません。
そして折り返しの後半戦、{netabare}第7話から{/netabare}アニメらしく物語が動き出します。やっとだよ。。。



と、ボヤキはここまで。ここからV字回復。本格的に二兎めを追いだしてからがすこぶる良かったのです。軽く1期を凌駕する出来でした。
これならゲーム組もアニメ組も双方幸せになれるひとときを過ごせたのではないかと思うほど。


想像するにアイドルもの(バンドだけど・・・)の定番。後半トラブル発生→解決→大団円の流儀を守るなどお作法順守という安心感と、トラブル内容の濃さとが両立してたんじゃないでしょうか。

{netabare}1期は紗彩の加入騒動と香澄の声が出ない騒動。そこそこエモい仕上がりでした。
2期のトラブルと比較すると、1期より関係者の数の多さ、規模が拡大しているのがわかります。いわゆるステークホルダーが多い状態。収拾するにも関係各先の調整なり思惑が複雑に交差し、1バンド内のゴタゴタとは桁違いのレベルで重さが変わってきます。
第9話以降の{/netabare}後半はそこそこエモいではなく“エモい”でした。

{netabare}10話11話OPはRoselia『BRAVE JEWEL』。唐突な感じがしますし、これだけ作中の楽曲が多いと流して聴いても不思議ではありません。

『自分を責めないで 抱きしめなさい
 弱さを知る者は 強さを宿す
 貴方は手にしてるから』

傷つき折れそうな心を奮い立たせるような歌詞。おたえとその先のポピパへのエールとしか思えません。またこれが友希那んとこのバンドというのがエモい。ユキナは曲と背中で語るのです。{netabare}ついでに文化祭で猫カフェをしたがるおちゃめな娘さんです。{/netabare}{/netabare}

いろんな人の思惑が交差します。そして誰も悪くない。引っ掻き回し役の“ルー大柴”風JKプロデューサーもしかりです。こんな時に試されるのがバンドの結束力ですね。展開はわかっちゃいるけど、掌の上で踊りたくなるのです。

※ほんとにネタバレ
{netabare}11話が秀逸。揺れに揺れてるポピパメンバーの中で香澄が壁を越えておたえの懐に飛び込みます。さすがきらきら星メンタル保持の主人公です。
「ポピパはポピパだよ。おたえはポピパ。ギター弾こう!おたえ」→そして『STAR BEAT!~ホシノコドウ~』へ。はぁ~1期観ていて良かった。

そしてポピパはやっぱりポピパ。
おたえ「私ポピパが好き」
ありさ「いつか武道館とか行くのも悪くねェなと」
さあや「おたえ、行かないで」
りみ「おたえちゃんがポピパ大好きなこと知ってるもん」「ポピパでいてくれてありがと」{/netabare}

そして名曲が生まれました。続きは本編で。


楽曲に支えられ、仲間に支えられ、「あー音楽っていいな」と思える良作でした。



■■アニソン雑感

巷で神曲と言われようが作品を視聴してないとそうは感じられない私です。
経験上、楽曲単体でハマることは稀有で、未視聴作品のCVさんが担当する曲に限ってはハマったのは後にも先にも『回レ!雪月花』のみ。それもネタの性格が強い。
一言で言えばタイアップ。
作中繰り返し流れる。キャラの心情が投影されてる。作品世界を表わしている。

巷で流行っている曲よりもアニソンのほうを覚えているくらいになった現在でも変わりません。
本作バンドリ2期の前半で大量投入された曲は一過性でピクリとも食指は動かず、作品世界とリンクした後半の「Returns」「BRAVE JEWEL」「キズナミュージック♪」には心が震えます。
本作で作品とのリンク有無が大事なのだと再認識しました。みんなそうなのかな?

好きなもん聴けばいーじゃん、という話ですが、「これ良い曲だよ」がなかなか非ヲタ一般人の方には通じません。映像(物語)と音楽がリンクしてこその良曲。私にとってのアニソンです。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

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2019.04.01 初稿
2019.09.20 追記
2020.10.19 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34

66.2 6 音楽でバンドなアニメランキング6位
BECK ベック(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (215)
1117人が棚に入れました
平凡な毎日に不安を持っていた主人公の少年・田中幸雄(通称:コユキ)は謎の人物・南竜介との出会いによって音楽の世界に入り込むことになる。南竜介・田中幸雄を中心に才能溢れるメンバーが揃って結成されたバンド:BECK(ベック)・別名(アメリカデビューする際にレコード会社に勝手に命名された):M.C.S(= Mongolian Chop Squad:モンゴリアン・チョップ・スクワッド)が数々の試練に失敗・挫折を繰り返しながらも、メンバーはバンドに対する確固たる自信を原動力にわずかながらも前に進んでいく。
その中でコユキは歌唱力・作曲の才能を生かしてバンドに貢献しながらもギターの技術では足を引っ張る場面も多く、南竜介の父違いの妹で恋人の真帆に支えられながらバンドを中心に普通の高校生とは違う青春を駆け抜ける。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

音楽に青春をささげた少年のサクセスストーリー

毎日を怠惰に過ごしていた中学二年生の田中幸雄(通称コユキ)は、ある日謎のギタリスト南竜介と出会い音楽の世界に引き込まれていく。


そんな彼がBECKというバンドに加入し、BECKを通じて悩み苦しみ成長してゆく様を描く青春×音楽アニメです。


途中途中で中弛みは見られるものの、自分の中ではかなり良質な青春アニメだと思っています。


出てくるキャラクターが皆クセのある人間ばかりで、でも最後には音楽を通じて分かりあえる。


特にBECKのメンバーは全員最高です。コユキもサクも竜介も千葉くんも平くんも一人でも欠けたら絶対に成立しない。
そう思えるレベルまで一人一人が魅力的に描かれていると感じました。


サブキャラだと冴えないオッサンの斎藤さん。しょーもない所もあるけど好きなものには正直に全力で向き合う所は素直にカッコイイと思えました。
斉藤さんなしにはコユキくんの躍進はありえなかった、ある意味偉大な人です。

加えて竜介の妹の真帆ちゃん。彼女は飄々とした性格に見えて繊細で優しい子です。
誰にでも分け隔てなく接する一方でコユキにだけ別の表情を見せるところがいじらしいと感じます。OPからもその一端が見られます。



物語は中学編と高校編で分けられると思いますが、どちらも要所要所盛り上がりがあってどっちが良いか決めきれません。


まだ音楽に不慣れな中学生の頃だけでなく、BECKに加入してからもすぐ軌道に乗るはずもなく苦心します。
フィクションらしい都合の良さとリアルらしい世知辛さが絶妙に混ざり合ってる所がこの作品の特徴です。


サクセスストーリーだけども、とんとん拍子で話が進むわけではない。そこは人によって良し悪し分かれるかもしれません。


全体的に気だるいような雰囲気が、思春期って感じでたまらないと思いました。日陰者なら共感するかも(笑)



主題歌および劇中歌も素晴らしい曲ばかりでした。


OP「HIT IN THE USA」は何度聴いても飽きないくらいの音感と、曲の盛り上がりに合わせた映像がどちらも中毒性があります。


前期のED「My World Down」はロックな曲調で、色んなバンドの人物をパロディ風?に表現した映像が個性的です。
洋楽は詳しくないので元ネタの人物は分かりません・・・。


後期のED「MOON ON THE WATER」は本編だととてもドラマティックな曲という印象だったのに、EDだとしっとりとした落ち着いた曲に仕上がっていて驚きました。
同じ曲でも歌い方で随分変わるものだなと思います。


劇中歌は権利上の関係で原作に登場した原曲が使えなくなり、アニメ化に当たってオリジナルの曲を作曲したそうです。

自分はBECKの「MOON ON THE WATER」「FACE」「Follow Me」が好きです。
使用頻度も高いし、思わず聴き入ってしまいます。


全体で見るとOPの「HIT IN THE USA」と後期ED/劇中歌の「MOON ON THE WATER」がお気に入りです。

BGMも聴き心地の良いものばかりで、サントラ全体で高い完成度になっています。



洋楽のバンドや曲が数多く登場するので、知らなくとも楽しめますが知ってる方がより共感できると思います。

音楽の入門アニメとしては敷居が高めですが、興味をもつきっかけにはなるはずです。

ライブハウスだとか野外フェス、総じてインディーズバンドの魅力が非常に伝わるアニメです。

ひとえに青春アニメとしても、コユキを中心に恋愛あり友情あり刺激があって楽しめます。



ただ
・前半の掴みが弱い
・EDへの繋ぎが微妙
・演奏シーン含め作画があまり良くない
・本職の声優以外のキャストが多い


ここらの欠点が大幅にこの作品の評価を下げていると思います。

大体5話辺りまであまり盛り上がらないし、そこで終わりかよ!って終わり方は最後の方まであります。

作画は小林治監督が絵コンテまで関わった回や梅津泰臣さんが作監を担当した回は例外的で、ほとんど安定していません。

演奏シーンはCGを使用していますが、この年代まだ良く出来ているとは言えません。


声優に関して。竜介くん担当の上野さんは慣れれば下手とは感じません。ゲストキャラやサブキャラにミュージシャンの方が担当するキャラが多く、やはり違和感があります。


ここらの欠点を許容できる方のみ、オススメしたいと思います。



以下はネタバレです。気に入ったシーンや回の話です。

{netabare}
最初に引き込まれたのは5話の「BECK」、コユキと真帆が並んで歌うシーンでとても感動しました。その後二人で学校のプールにお忍びで入り、夜空を見ながら歌うシーンでまたじ~んときました。


その次は8話の「校内放送」、コユキが放送室を乗っ取って自分の好きな洋楽を流す暴挙に出る回です。
こういう無茶苦茶やらかすのって青春だなーと思っちゃいました。
流した洋楽を切っ掛けにサクと知り合っちゃう出逢いも好きです。


それから12話の「シークレットライブ」、コユキの歌声が観客に響いていく展開がたまらないです。演奏中月が映るシーンがあったりしてドラマチックです。


15話の「Back to the school」も兵藤との別れのシーンが印象的です。
中学時代一悶着した関係にけじめを付けて、別れ際に励ましの言葉を送り去っていく。不器用な彼なりの気持ちが表れていて良いです。


そしてこのアニメの集大成と言える23話「FESTIVAL」24話「サードステージ」25話「Slip out」の三篇。
正に奇跡の大逆転劇で、どう考えてもあり得ない展開なんだけども胸が熱くなりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

ゆっぴー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

当時の日本ロック界の影響を受けている作品です!実写映画化もされましたね笑

原作 漫画 (ヤングマガジン講談社刊) 全34巻 完結
原作者 ハロルド作石
制作 MADHOUSE
音楽 ヒダカトオル BEATCRUSADERS
原作既読
実写映画未視聴

作画・背景美術はあまり綺麗ではないのですが、逆にわざとそうした感じもあります。結果、作品にいい味わい出てます。
主要キャラがアメリカ育ち、またアメリカンロック風な曲多数、またアメリカ人が多数出ている影響で、アメリカ製アニメ風なテイスト作画にしたんだなあと思って観てました。
CVもセリフ担当と、歌担当で分けていたり、いろんなバンドVOがCVやっていたり、本人でてたり(甲本ヒロト)と、かなりブッ飛んでました。

あらすじとしては、目的や夢、やりがいを見いだせない中学生男子が、ふとしたきっかけでROCKに情熱を燃やす青年に出会い、人生を変えていくストーリー。特質しているのは、本格的なROCKアニメということ。
バンドがメジャーに行くのはこれほど大変なのかという現実や、練習方法、ギターの種類や、はてはメンバー募集、ライブハウス誘致など、当時のバンド活動をリアルに作品に取り込んでます。
また、ラブストーリーもあります(三角関係もある!)。
本線はアメリカツアーまでの、グレイトフルサウンド終了まで。
最終話最後にアメリカツアーについてサクっと紹介して終了です。
見せ場はグレイトフルサウンドのステージ!
陰謀や策略等もあり、割と手に汗握るストーリーだと思います。

ただ、原作既読でこのアニメを見ると、少しコユキ(主人公)の歌声には、
がっくりかもです。漫画では実際音はないわけですが、漫画作中ではオーディエンスは一瞬で心持ってかれる表現なんです(´;ω;`)
ですがアニメ版では実際、原作作中のすごい歌唱力を持つ人物をアニメのCVにできるはずもなく・・・(あくまでも個人的な意見ですよ)。
それ抜きであれば楽しめるはずです!
作中の曲はオリジナルばかりで、サントラ買いました笑
当時PS2のゲームも買いました(クソゲーでしたが、特典サントラ欲しくて)笑。
音楽担当のヒダカトオル氏は今はなきビークルのVOです。
当時のビジュアル系バンドの曲や、アメリカンロックナイズの曲、学祭の曲など、作中のいろんなシーンに併せていてすごいと思います!

アニメから10年以上たった現在は、あまりバンド音楽が活躍していないような気がします。今一度、バンドブームが来て欲しい意味も込めておすすめします!

青春、バンド音楽、ラブコメ、三角関係、陰謀策略、サクセスストーリー、業界、お仕事もの等、ご興味ある方におすすめします。

原作は完結してますが、アニメ後は長く、つらい道のりが続きます!
でも、UKロック、グランジ、HIPPOP等がお好きな方には、唸る作品です。
ギター名器、他界したROCK界の大御所も多数出演!
原作もおすすめします!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

まがじゃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

これはBECKじゃない(酷評)

1200万部売れた音楽漫画
制作はマッドハウス 2004年の作品

冴えない高校生コユキこと田中幸雄が
いろんなものを捨て、覚悟を決め
プロミュージシャンを目指す物語

コユキの組むバンド「ベック(モンゴリアンチョップスクワッド)」は簡単に成功しません
秀でる才能を持ちながら芽が出ない時期や
日本のプロモーターに目をつけられ
チャンスをことごとく潰されます
そして世界デビューをめざしたりする訳ですが

コユキの音楽に賭ける覚悟
世間から冷や水を浴びせられても
何度目の前にハードルが立とうとも
自分の運命はこうなんだと
立ち向かう姿に胸が詰まる思いです

この作品の登場人物には音楽に対する愛と覚悟があります

原作では登場するミュージシャン達のバックグラウンドが描かれてるのでこの人はこのプレイヤーに影響されてるからこんなメロディなんだろうなあとか
モンゴリアンチョップスクワッドは
ラップロックでベースがファンキーでギターがこうだから
このバンドみたいな音なんだろうなみたいな感じで
僕の中では漫画なのに勝手に音が形成されていきました

想像上の音楽と
アニメの作中に出来上がった音楽のギャップ
これを考えるとどうしてもネガティブに捉えてしまい
ずっと見るのを避けてきました

それでも勝手な思い込みで判断を下すのも
フェアではないと思い アニメを見てみたんですが…

予感的中 「軽い」「うすっぺらい」
あくまで僕の意見ですがこんな感じです
もう絶望的

コユキが劇中で歌っている声は声優さんではなくプロです
そのプロがやっているバンド嫌いではないんですが
漫画で描かれていたコユキの声とまるで合わないんですよ 
作画も原作で表現されている鬼気迫るかんじがまるでなく
なにかぼんやりとしてました

でもこの作品をアニメにするっていうチャレンジはすごい事だと思う。 

3話で断念 甲本ヒロト本人が本人役とかやってて楽しみに
してたけどそこまで耐えられんw

漫画のアニメ化やアニメの実写化などいろいろありますが表現の仕方が違うので全く別物になることも少なくないですね

この漫画アニメ化したら声優さんこの人でしょ
いざ蓋開けてみたら全然イメージと違うみたいな
ギャップは埋めきれない

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

66.6 7 音楽でバンドなアニメランキング7位
覆面系ノイズ(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (195)
917人が棚に入れました
歌が大好きな少女 ニノは、幼馴染で初恋の相手 モモと、作曲が得意な少年 ユズ、それぞれと幼いころに離れ離れになってしまう。
「いつの日か、歌声を目印にニノを見つけ出す……」
二人と交わした約束を胸に、信じて歌い続けてきたニノ。
高校入学の日、彼女たちの運命は音となり、唐突に鳴りはじめた……!

「ぼくたちは ほんとのこころを かくしてる」

声優・キャラクター
早見沙織、山下大輝、内山昂輝、小野大輔、高垣彩陽、福山潤

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作コミックス12巻まで読んで(6話まで視聴して)。

※★の評価は暫定的なものです。最後まで見終えてから再度つけなおす予定です

>1話まで視聴して
少女マンガ原作なのかな?。そっちは未読です。
ほとんど事前情報ナシで、PVで「音楽系アニメなのかな~?」程度での視聴でしたが
中盤くらいでヒロインの歌声が早見さんだと気付き、自分の中で異様にテンションUP↑↑!!。
それも、自分が今まであまり聴いたことのないような早見さんの歌い方!。
言葉にすると陳腐になってしまうかもですが
「枠にハマりきらない、はみだしてしまう歌い方」・・かな?。

この時点で自分の中では、余裕で視聴確定でした!。
原作組の方は、それぞれ脳内でイメージされてた音源が重なりながらの視聴に
なってると思いますが、原作組の方はどう感じてるのかな??。
アニメで初見の自分としては、惹かれまくってます♪。
普段なら、まず少女マンガっぽいキャラデザに引いてしまう可能性大なのですが
本作ではまったく関係なく、引く前にもっていかれてしまいました!!(絶賛)。

さらに追い打ちをかけるように、〇角関係展開なのかな?。
1話にしてウマい引きだな~って感じました^^。
もう、2話を観るしか選択肢は残されていません!!。

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>2話まで視聴して
今のところ順調に楽しめています♪。
それぞれがどんな想いを抱いているのか少しずつ見えてきて
どの立場にも少しずつ共感し始めています。

早見さんを中心とした△関係・・・と言えばっ!
自分にとっては”あの作品”が真っ先に浮かんできてしまいます!!。
さらにその3人の間に流れる早見さんの歌声!!。
ああ、もうこの要素だけでたまりません^^。

原作も非常に気になってきました。
アニメを追い越さない程度に試し読みしてみようかとも思っています。

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>3話まで視聴して
順調にハマってきています!。
やっぱり自分は早見さんの声も歌い方も好きですし
その演技と歌が”このアニメ版が表現しようとしてること”にあっていると感じています。
1話で、あえてああいう歌い方だったことにも納得できたし
あれはあれで個人的には絶賛だったりします!。
今後の歌い方の変化も楽しみですね♪(演技するのは大変だと思いますが)。

あと1点、ちょっとだけ残念だったのは”某キャラの理由付け”ですね。
普段普通に〇〇できているのに、〇○だけ〇〇ないっていうのは
実際そういうことがありえるのでしょうか??。
両方とも〇〇〇〇くなってしまう気がするのですが・・。

次回予告での4話タイトルも上手いですね。
原作を読まずにガマンしている自分としては
今後誰と誰が同じ音楽で繋がっていくのか
来週までの1週間、ずっと気になってると思います^^。

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>4話まで視聴して
待ちきれずに原作コミックスの1巻2話あたりまで、さわり程度にちらっと読んでみたのですが
それだけでもアニメでは触れられてなかった逆ネタバレ?・・が><。
「ああー、やっぱそうだったんですねー」
アニメ版での少しずつ見えてくる感じの構成も気に入ってるので
そこから先は原作読むのガマンすることにしますw。

では本題の4話ですが、期待どおりガッツリ展開してくれました!!。
最後の方で、中途半端なところで終わってしまわないかやきもきしてしまいましたが
ガッツリ自分の満足感を満たしてくれました♪。

これまで(1話~3話)の各キャラのセリフや態度に
少し違和感や疑問を抱くこともありましたが
話が進んでいくごとにそれらが少しずつとけていく感じがして、それがすごくいいんです!。
まだまだ予想外に展開していってくれそうで、楽しみが膨らみます!。

話が進むごとに、曲も増えていってますねー。
演奏の疾走感もすごくいいし、ボーカル違いも楽しめておいしいです。

★の評価、上昇しました。

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>待ちきれずにコミックスをもう少しだけ読んで
アニメを追い越してしまわないように
アニメ4話終了時のところまで原作読んでしまいました~♪(読みたい誘惑に勝てずw)。
そこでやっと気付いたのですが、順番構成?や演出とかが若干異なるようですね。。
今のところは許容範囲内?の変更かなとは思いますが、やはり印象が違ってきますね。。
アニメ版の演出も好きなのですが、原作の方が明らかに良い場面もあり(どっちも素晴らしい)
結論としては、並行して補完しながら見て行くと、2倍以上に楽しめそう!ってことです♪。
同じ進行状況でも、原作読んで「そうだったのかー」とより深く理解できますね。

少女コミックスは、”柱”っていうんですか?原作者さんがちょこっとイラストつきで
コメント入れる・・のが定番なのかな?。それが本作の原作版も凄くいい!!。
それを見て初めて知ったのですが、コミックス2巻の時点で既にドラマCDが出てたのですね!。
それも、アニメ化で若干のキャスト変更はあるものの
この時点で早見さんと高垣さん等確定してたのですね!!(驚愕)。
高垣さんって正直あまりよく知らなかったのですが
本作での登場キャラ+歌声で知ることができて、とても感激しています。


(本作で流れる曲名も少しずつ覚えてきたので、曲感想も唐突に順次追記していきます)
♪スパイラル
早見さんの歌い方に尽きる絶品ですね!。
例えるなら今まで自分が他作品で聴いていた早見さんの歌声はクリーントーンの美しい歌声。
本作のはディストーション系の歪みが絶妙の、ある意味魂の嵐が込もった歌声!!。
・・ただやっぱり気になるのは、早見さんの喉ですね><。
イベントで生で歌うのは控えた方がいいかも?って思ってしまうほどに、喉には過酷かも。。
・・でも聴けることなら聴いてみたい!、というジレンマw。


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>5話まで視聴して
もう放送されたらまず2回視聴するのがルーチンになってしまいました!。
そしてその後で原作コミックスでおさらい・・って思ってましたが
なんかだんだん原作読む時間の方がメインディッシュになりつつあります!!。
やっぱ、ほんの少しずつ微妙に演出変えてますねえ・・。
確かにアニメ版でも伝わってきますが
原作コミックスに記された文字列を読むと
・・さらに不意に涙がにじみ出てきてしまいます;;。

アニメ版では現実に会話してるセリフかなって思ってた内容が
原作コミックスでは、あくまで胸の内に秘めた言葉ととれる描写だし
そんな細かなところでも、ぜんぜん印象が違ってきますよね・・><。

あと、ちょっと気になったのは、アニメ版の作画です。
4話まではあまり気にならなかったのですが、最近原作コミックスの
福山センセイの繊細な線画に心を奪われてしまってからは
どうしても、アニメ版の作画が
せっかくの声優さん方の素晴らしいの演技に追いついていってないかな?
・・と感じてしまうのです。。
(原作コミックスの表紙絵は1巻~12巻まですべてが絶品でした!!)

今回はコミックス3巻の最初ちょっとまでで続き読むのガマンしてるのですが
2巻を読み終えた際、巻末の3巻予告シーンを不意に目にしてしまったため
今、堪らなく続き読みたいモードに陥っています・・・。

あと、アニメ本編で今回終盤で歌われたあの曲
あれはCD版とはまた違ったあくまであの場面だけでの歌声なのかな?。
CD版では違ってくるのかどうかも気になってたまりません!。
CD発売も来週までおあずけなんですねw。

★の作画評価、下がりました。

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>がっかり報告(速報)
in NO hurry to shout「ハイスクール [ANIME SIDE] -Alternative-」(初回仕様盤)の
特典DVDにガッカリ・・。
てっきりアニメPVフル(イノハリLIVE映像)だと思ってたら
ニコ動チックな動画が・・・。
・・・「リリックビデオ」って、何??????。
歌詞カード見るわ~い。
どこに需要があるんでしょうか・・・・。
なぜこれをつけた・・・。
動画のクオリティがどうのこうのじゃなくって
(動画はVOCALOID動画とかであれば文句ない作品だと思います。m( __ __ )m )
なぜこの内容のDVDをつけようという企画になったのかを問いたい・・><。

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>原作コミックス5巻まで読んで
はい。我慢できませんでした。
3巻から5巻まで一気に読んでしまいました!!。
たくさん泣かされたり、ニヤニヤさせられました^^。

原作、まじでサイコーです!!!!。

いやー、よくアニメ化に踏み切りましたねえ♪(←驚きと感謝の言葉。ペコリ(o_ _)o)))。
この部分のアニメ作る覚悟は、並大抵じゃないでしょ。。
かなり大変だと思うけど、ぜひぜひ頑張ってください!。

現在までにシングルのCD3枚発売されましたが、
4枚目のカナリア試聴分含めて、どれもすばらしいクオリティだと思います!!。
5、6枚目も俄然楽しみになってしまったので、発売日早めてもらいたいけど
アニメの進行待ちでの発売なんでしょうね~。当然><。
「ノイズ」楽しみだな~♪。

アニメ版でもまずまず楽しめてた、ちょいちょい差し込まれる「デフォルメキャラ」ですが
原作版は作者様のカエル?含めて、さらにさらに数十倍クオリティ高いです!!(お気に入り)。
そのクオリティに早見さんの演技が負けてないのがスゴイ!!(完全に同調してる)。
某別作品「ようじょしぇんき」のようなものも出来れば作ってほしいなー(アニメ版)。

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>原作コミックス12巻まで読んで
土日に原作12巻まで一気に読みきってしまいました!。
ずっと濃度が濃いまま突っ走ってるので止め時が全くありませんでした。
読み終えた後は、13巻が発売されるまで読めないな~と思うのと同時に
どっと疲れを感じてしまいましたw。
読んでる間は夢中で、読むのも突っ走ってしまいましたが
どんどん展開していくので、息継ぎせずに読んでたのかもしれません(←例えです)。
・・なんか少女マンガの恋愛がらみの作品って
読み終えたあとで冷静になって考えてみると、息苦しくなってしまう感覚がありますね。
でも、原作は最高でした!!(原作オススメです)。


>6話まで視聴して
・・はい。原作を読んでしまったために、視聴する感覚が変わってきてしまいました><。
既に原作でいろんなシチュエーションの脳内イメージができあがってしまったため
アニメ版での大事なシーンでのアップ作画や
ほかにもセリフ等でのふとしたニュアンスの違いに違和感を感じるようになり
終盤では、若干視聴が困難になってしまいました・・。

・・ああ、これは自分の中での
 ①「アニメ初見でハマる」
⇒②「我慢できず原作でさらにハマる」
⇒③「アニメ版に帰ってこれなくなる><」
のパターンのやつかもしれません・・。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

音楽はガッカリだけど、物語は末広がりな予感。[完走後追記]

最近バンド物が増えてきて、これもその一作。
バンドと聞いたら、見ちゃうんだよね。
少女漫画(低年齢層向け)特有の目デカなキャラデザには拒否反応が起きるんだが、それを無理して(笑)


2話まで視聴。
音楽はね、さすがにラウドロックと早見さんの声質が絶望的に合わんわ…
ワザとやってんのか?ってなノイズだよ、ありゃ。タイトルがノイズだけに。
早見さんはメロディーあれば上手いだけに、楽曲ちゃんと調整しろよ。

周囲の反応とか、持ち上げ方とかジョークになってしまったよ。
逆に音が無い原作を読んでみたくなった。

ストーリーはそれくらいには予感を感じさせるけど。
深夜アニメでこれくらいゆっくりな導入なのは久しぶりかな。
雰囲気を保ちつつ、今は仕込みを作ってる感じ。
まだ何がどうなるのかも分からないけど、主人公のメンヘラヒロインが幼馴染み2人から(会えなくても)想われてる設定なのか。
主人公が高校入学を機に、幼馴染みと再会できたり、できるのか?ってところ。
でも昔から地元?に住んでる主人公に、どうして会えなくなって、どう戻ってきたのか謎が多そうな2人。
3人は音楽で繋がれるのか。

少女漫画だけど、あまり恋愛色強くないのはさすが白泉社だね。
(ただ、実写の自社CMは止めとけwあれは酷いw今のJKはあんな似非韓流が良いのか?何度か流れてキツい。)

これから恋もバンドもライバル?な元ボーカル女子も暗躍しそうだし。
実際、芸能界に〜て展開もしそう。

バンドの楽器隊は上手かったから、今後そっちをしっかりやってくれればいいな。

それにしても女の子顔のチビ(コミュ症、不登校児、留年)が普通にモテる世界、少女漫画も柔軟になったな…
あのツンデレは意味分かんねぇよ…
ウッ!156cm…リアルならhydeか!(笑)


ーーーーーーー
<最終話完走後追記>

2話くらいまではストーリー的に動きが余りなかったけど、
3話以降の動かし方は中々面白かった。

しかし、ボーカル変更は無理がありすぎるw
あれでファンが気づかないとかありえないっしょw
黒猫バンドの歌(声)聴いたら一発アウト!

しかし、終盤までメインカプすれ違いパターンで行くかと思ったら、わりと早い段階で顔バレとかw
モモ(初恋の幼馴染)ということがニノ(ヒロイン)にバレたら即退散してしまうってのがアニメだけだとイマイチ分からん。
ニノに正面切って向き合えないとか、そんなビビりなのか?!
同じ学校のままで俺に近づくなオーラでも良かったと思うんだけど。
それにしては、そもそも高校で再会する背景とか、語られてないけど片手落ちな気がするわ。
舞台は都内でも無いし、湘南かどっかじゃなかったっけ?
芸能物なら都内舞台が妥当だろうに、よりによって湘南を舞台にする意味とか。
そもそも出身地ならニノに会う可能性なんて高いだろうに、それこそ何の覚悟でモモはこの学校に?ってなワケで。
それにその近辺に住めるマネージャー?高校生DKと同居とか面倒見切れなくない?
都内居住じゃないと仕事上死ぬのに、自己犠牲強すぎじゃね?
なんて現実感が襲ってくるけど、まるっと無視して(笑)

モモの同居人(マネージャー)が好き発言の真意も深いところが分からなかったゾ。
ニノにそれを言う彼の本意が分からないというか、マネージャーに対して全然そんな雰囲気本編に無いし。
対してモモのニノ好き好きオーラはめっちゃ出てたけど。


逆におチビのユズくんは、1話からすぐに手のひら返ししてニノに一直線…だけど空回りてのが可哀想すぎた。
いっつも損な役回りですわ。
モモにはライバル発言するけど、それをニノに言えと。
原作はまだ続く…から、いつかどこかでちゃんと告白すると思うけど。

つーか、学校で軽音部で演奏してて良く身バレしないなコイツラ。。。


ニノは相変わらず人の話しを聴かないキャラでアレだけど、
ライブでそのメンヘラが大爆発してた表現は凄く良かったよ!

この原作者は男キャラの描き方は浅いけど、
女キャラに至っては切り込んでいけてる、かな。


アニメとしては、特に最終回は構成がとても良かった!
一本ストーリーの通った流れながら、ライブと交互に見せていくシーンが秀逸。
また、ライブの迫力というか、カット割りとかがこのアニメは凄く上手かった。
(歌はまだ許容できないけど、この際目を瞑ろう。早見さんは誰かが言ってたけど、バラードは良くてもエモ系は駄目なんだな。歌に感情が入らないというか。)
ライブ中のハプニングと、どんでん返し。ニノのライブに対する凄みが増していく様は見ていて高揚感がある。
一番緊張感あるシーンがライブシーンだったのは自分としては最後まで見て良かったなと思わせてくれた。

ただ、ライブシーンで一部CGを使ったのはガッカリだったけど。
CGは全くこのキャラデザと馴染んでいないどころか、等身が違いすぎて違和感バリバリ。
天井から真下を写すところなんて、CGキャラが延々くるくる回りすぎて冗長。
良いと思われたそれまでの緊張感をぶった斬りにするような気の抜けた感じになっていた。
本当にその表現が必要だったのか?とか、そもそもそこまでしてCG使う必要あるか?とか、手書きで別の表現に置き換えることができるだろとか、多少は言いたいことはある。

それでも前述したような、ライブシーンをより強烈に魅せるカット割りや、観客との距離感とか、フェスでの盛り上がりとか、近年のバンドアニメの中では一歩突出して上手く描けていたように思う。

この先は、いかようにでも続く終わり方だったけど、
まだまだ描くべきところが足りないかと思われるので、
白泉社だし、2期が出来たらイイネ♪
てゆーか、実写化くるしワンチャンあるか?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

♪寝ても覚めてもさえずるの あたしまるでカナリヤ…♪

この作品の原作は未読ですが、ここ最近特に大活躍のはやみんが出演されることを知り視聴を決めた作品です。
音楽を題材にした作品はこれまで山ほど放送されてきましたが、この作品ほど感情をストレートに曲に乗せた作品は無いのでは…?
と思えるほどの熱量を感じた様に思います。

この物語の主人公は、「ニノ」と呼ばれる高校1年生の有栖川 仁乃…
彼女は家が隣同士で幼馴染のモモと大の仲良しで、小学校の頃は一緒に登下校したり一緒に大好きな歌を歌ったりと彼女にとって充実した日々を過ごしていました。

けれど、ある日突然モモがニノの前から急にいなくなってしまったんです。
まるで自分の半分がぽっかりと抜け落ちてしまったように落胆するニノ…
でも、小さい頃に交わした約束を頼りにニノは歌を歌い続けてきました。

そして、時間は流れて高校に進学したニノは、幼いころ挫けそうな自分を
励ましてくれたユズ(杠 花奏)に再開するんです。
幼いころ音楽で励ましてくれたユズは、今でも音楽を続けていました。
ユズとの出会いがニノが幼い頃にモモと交わした約束を加速させながら物語が動いていきます。

レビューを書き始めたこの段階でふと思いました。
この作品のレビューは「どこからがネタバレなんだろう」って…
考え出したら良く分からなくなったので、物語にはあまり触れないようにしたいと思います。

この作品…兎にも角にもはやみん演じる「ニノ」の迸る熱量が半端ありません。
小さい頃から気持ちを全部歌にぶつけてきたから…
気持ちをぶつける相手が「歌」しかなかったから…かもしれません。
海岸で海に向かって歌い続ける彼女の後姿を何度も見てきました。

彼女が歌と真摯に向き合うのは、モモと幼い頃に交わした約束があったから…
けれど、時間が経てば経つほど曖昧さが増して、吹けば飛ぶような約束だった事もまた事実です。
だから彼女は全身全霊で歌い続ける事で必死に約束に縋り続けました。

その結果の一端…彼女がバンドのボーカルとして歌うシーンがあるのですが、彼女の歌声に…正直圧倒されちゃいました。
「♪抗え、君の声 掠れる螺旋…♪」

ニノは思いを全部歌に込めるから歌声は…魂の叫びになって私たちの五感に訴えてきます。
挿入歌である「スパイラル」が流れる第1話から全力全開…必死にしがみつかないと振り落とされてしまいそう…

でも歌ってただ気持ちを込めて歌えば良い…というモノじゃありません。
様々な人との触れ合いを通して、ニノは音楽に対する様々な切り口を身に付けていきます。
こうして5話で流れる挿入歌「カナリヤ」を迎える訳ですが…
正直この回は鳥肌モノでした。
小さい頃からずっと約束だけを頼りにしてきたのに全否定されて…
それでもステージに立たなければいけなくて…
もう頭の中はぐちゃぐちゃ…

けれど、ニノには新しい目標ができました。
「歌を届けること」「振り向かせること」
でもその目標に対して自分はまだ全然足りない事を思い知って、堰を切った様に溢れ出る歌詞と共に一気に物語が動き始めます。

ここから先は物語の流れに身を任せながらニノの紡ぐ音を楽しめば良いと思います。
火傷しそうなほど激アツなサウンドに包まれながら物語の行方を見届ければ良いのだと思います。
この熱量…音楽系の作品に限らずこれだけ持っている作品も中々ありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、深桜(高垣彩陽さんの)「ハイスクール」
エンディングテーマは、はやみんの「アレグロ」
挿入歌は6曲ありましたが、ニノの歌う「スパイラル」と「カナリヤ」がお気に入りです。

1クール12話の物語でした。
この作品ははやみん目当てで見始めましたが、ニノの激しい激情を見事に演じきったはやみんの新しい一面を見た気がします。
ニノは歌うときに本当に叫ぶから、きっと誰にでも演じられる役では無いのだと思います。
正直声が潰れちゃうんじゃ…なんて心配するくらい激しい役どころでした。
流石はやみん…はやみん凄い…何かもうこんな言葉しか出てこないくらい圧倒された気がします。
しっかり堪能させて貰いました。
続編が放送されるなら是非視聴させて頂きたいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

66.3 8 音楽でバンドなアニメランキング8位
NANA ナナ(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1368人が棚に入れました
東京に住む彼氏と同居するため上京する小松奈々と、ミュージシャンとして成功するため上京する大崎ナナ。2人のNANAは新幹線の中で出会った。その後、ひょんなことから奈々とナナは同居することとなる。さらに、ナナの所属するBLACK STONESとナナの恋人の本城蓮が所属するTRAPNEST、2つのバンドのメンバーたちを交え物語は進んでいく。

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞。

漫画は当初『りぼん』の増刊号という位置づけの『Cookie』1999年Vol.1、同Vol.2に読み切りとして掲載され、『Cookie』が月刊誌として昇格新創刊されると『Cookie』2000年7月号から同誌に連載された。
ファンブック『NANA7.8(ナナてんハチ)』のインタビューによると、初めの2話が読みきりの理由は、『Cookie』の創刊準備号(前述の『Cookie』1999年Vol.1、Vol.2)に読み切りを描くことがきまっていたが、同誌が創刊したのちには連載してほしいという依頼があったため同じ名前で違うタイプの女の子を出し、連載で2人が出会うという形をとったためである。このため、第1話に大崎ナナはいっさい登場せず、同様に第2話には小松奈々が登場しない。

2006年4月5日より「animo」(アニモ)枠としてスタート。2007年3月まで4クール放映された。なお、放送では「ファーストシーズン 最終回」と強調され、今後に続くと思わせる最後であったことから、セカンドシーズンが制作される可能性もある。原作では、11巻までの内容。アニメーション制作はマッドハウス。
NNN加盟局で毎週水曜日23時25分から(ただし編成の都合で時間変更の場合あり。また、後記のように3クール目以降は24時台での放映が多くなっている)、NNN系列外では2006年6月8日より琉球放送(TBS系)で毎週木曜日(金曜日)1時55分から、日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)でも2006年10月より放映開始、日本テレビ関連以外では2008年からアニマックスで再放送されている。
開始当初は23時台での放送(23時25分 - 23時55分)と、「4大民放ネットワークで放送される全日帯放送の深夜テレビアニメ」という極めて珍しい試みのものであったが、結局10月以降は事実上24時台に移行した(『NNNきょうの出来事』が放送終了し、『NEWS ZERO』放送開始で、このアニメの放送枠である「animo」枠が入っている『バリューナイト』が30分繰り下げられたため)。1、2話の内容が派手に書き換えられたことを知った矢沢が激怒、放送が危ぶまれたことがあると一部紙面で報道された。
2006年7月7日にDVDの第1巻がリリースされた。タイトルにちなんでの発売日設定だけでなく、77日間限定(つまり9月21日まで)で定価707円(税込み)。本編は16:9のワイドサイズで製作されているが、地上デジタル放送の場合上下左右に黒帯の付いた額縁放送で放送されている。
セリフを当てる声優と歌を担当する歌手とに分けたキャストは、同じくマッドハウスが制作した『BECK』(監督:小林治)と同様、大きな特徴のひとつである。2007年3月30日に、東京都渋谷区のライブハウスSHIBUYA-AXで、アニメ版でナナの歌唱を担当した土屋アンナとレイラの歌唱を担当したOLIVIAが、それぞれの役名+バンドでジョイントライブを行った。ちなみに原作漫画・映画版ともに2組がジョイントライブを行うシーンはない。
15話では著作権・商標の関係上、原作では「ディズニーランド」の部分がアニメ版では「遊園地」に差し替えられている(原作でのミニーマウスのカチューシャの部分も別のものに差し替えられている)。また、28話では、原作では「スカパー」と言っている箇所が「衛星」になっている。
日テレ火曜深夜のアニメ枠同様に固定の番組スポンサーは付いておらず(放送局によっては提供クレジット時のスポンサー読み上げを行っている所もあったが)、当作品はスポットCM主体であった。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

笑える場面もたくさんあるけれど、切なさが胸に沁みる音楽系恋愛アニメ

小松奈々と大崎ナナという同い年の2人の「NANA」の友情や、それぞれの恋愛を描く、少女漫画原作アニメ。全47話+途中に総集編3話。
BSの再放送で初めて視聴しました。
時代設定は2000年前後。かなりの恋愛体質で、良く言えば天真爛漫、悪く言えばお調子者っぽい性格の小松奈々と、クール系の美人でBLACK STONESというロックバンドのボーカリストの大崎ナナが、上京する新幹線の中で偶然出会い、ルームメイトとして一緒に暮らすようになるところから物語は始まります。作風的には、やや生々しい恋愛模様が描かれる一方で、いかにも少女漫画っぽいセンスのギャグもたくさんあって、シリアスと笑いのバランスが良いです。主要な登場人物にはバンド関係者が多いので、音楽要素が重要な作品でもありますし、成功を目指す若者たちの青春物といった一面もあります。描かれる人物の多くは、若くて派手な外見で、夢を共有する仲間にも恵まれているなど、パッと見には充実した生活を送っているようですが、心の中にはぽっかり開いた穴のような部分を抱えていたりします。毎回エピソードの最初と最後に入る主人公のモノローグにも「切なさ」が溢れていて、ロックバンドを描く作品なのに、どこか昭和の演歌やフォークソングの歌詞の世界のような、暗く湿った空気も感じられました。
キャラは、総じて人間を他面的に描けており、特に小松奈々はとても良いキャラでした。また、ヤス、ノブ、タクミなどの男性キャラについては、それぞれタイプの違う優しさや、かっこ良さが描けていて、男目線からするとちょっと出来すぎたキャラという気がしないでもないですが、女性向け作品としてはこれで良かったのだと思います。音楽は、全体的に良かったですが、個人的にはBLACK STONESの曲よりもTRAPNESTの曲のほうが好みでした。声は、2人のNANAを演じた朴璐美とKAORIはそれぞれ役柄に合っていましたし、芹澤レイラ役の平野綾の声も耳に残りました。
最後まで観終わって、全47話の長丁場の中で、今回はつまらないなあ、というエピソードが全くなかったです。原作が未完のまま休載しているようで、このアニメも最後やや中途半端に終わっているのは残念ですが、それでも全体として非常に満足感のある作品でした。再放送で最初から全部観ることができて、本当に良かったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

全47話。恋愛もの。

あらすじ
彼氏の元にむかう小松奈々(ハチ)は、東京行きの列車の中で、
ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナと隣り合わせる。
同じ「ナナ」という名前を持つことから意気投合した二人は、
その後の住まい探しの中で偶然再会し、共同生活を送ることに。

まず、主人公二人の正反対の性格が面白い。
無邪気で素直な性格の奈々(ハチ)と、何事にもクールなナナ。
一見正反対に見える性格の二人ですが、時には衝突しつつも、絆を深めていきます。
この絆に相手を想う思いやりの大切さなどが描かれています。
それに明るい雰囲気で育ったハチに憧れるナナ、ハチはナナの才能や夢に憧れる。
この二人の生き方の違いも見所で楽しめました。

登場人物のキャラも個性派揃いで良いですね。観てて飽きない。
また、キャラの見た目のギャップもありました。
いつもはクールで強きなナナは心が弱かったり、
タクミも女癖が悪い遊び人風ですが、実はしっかりとしていたりと。

それにシリアスとギャグのバランスが良い。
シリアスはコメディタッチの軽いノリが魅力で、会話のテンポも良いしギャグも面白い。
メロドラマのような本来なら暗い展開などに、
キャラの顔を笑えるようなギャグ顔にしたりと工夫されています。
ハチの行動も世間知らずというか、観てて楽しませてくれました。

この作品最大の見所は
二人の「ナナ」と、彼女らを取り巻く人々の恋や友情などの絆の強さ、夢の行方でしょうか。
人間関係はとてもリアルに描かれていて、
登場人物の揺れ動く気持ちの心情描写を丁寧に表現されています。
私好みのドロドロとした展開もあって楽しめました。
全体的に山あり谷ありで先が読めなかった。

この作品はバンドも売りにしてますが、音楽を扱っている作品にしてはイマイチですね。
曲は中々良いんですが、扱いが軽かった。

OP、ED曲ともなかなか良い曲ですね。
特に最初に使われていたED曲がかなり良い。聴いているとジーンときます。

ストーリーも中々良くて、
恋愛と友情を人間ドラマ化した、面白く見ごたえがある作品でした。
2期あってほしいけど無さそうですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

67.0 9 音楽でバンドなアニメランキング9位
ギヴン(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (133)
523人が棚に入れました
ある日、上ノ山立夏は壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会う。ギターを修理したことで懐かれてしまう立夏。仕方なくギターを教えることになった立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が心に刺さる。立夏は真冬を自分のバンドに誘い、2人の距離は変わり始める。しかし、感情を表現することが苦手だという真冬は、過去に囚われているようで――。

声優・キャラクター
矢野奨吾、内田雄馬、中澤まさとも、江口拓也、浅沼晋太郎、今井文也
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

BL苦手だけど,意外と観れました♪

何の前情報もなく観始めました。
キャラクターデザインが良い感じだったので…。
自分的には「坂道のアポロン」のバンドver.的アニメなのかなって思ってはいました。(「坂道のアポロン」観たことないんだけどね。)
それで,数話観たところで気になって調べてみたんです。
というのも,わたしは登場人物の名前がなかなか覚えられなくて,覚えられてもどんな字書くのかなって気になったり,そもそもこれジャンルでいうと何なんだろう?って思ったりもして…。
それで,まさかのBLだということを知ってしまいます。
えぇーっ!!けっこう面白そうだと思ったのに…。(←BL苦手)
これから面白くなりそうだと思っていたのに…。(←復唱します。BL苦手)
なんですけど,観る前に思った通り画はきれいだし,キャラクター達が魅力的だし,ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」で「あたし,意外とBL平気かも°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」と思っていた矢先だったので,怖いもの見たさ的な気持ちもありつつ続きも観てみることにしたのです。

前置きが長くなってしまいましたが,結果的には観て良かったなと思いつつもやっぱりBLあまり好きじゃないかもと思うにいたりました。
でもわたし自身食わず嫌いなところもあって勝手にBL=エロ寄りなイメージというか偏見があったんですが,これはそんなことなくて純粋な青春ラブストーリーでした★

このアニメの1番の魅力は男性キャラクター達がみんな素敵だということです。
初めに思ったのは「真冬可愛すぎだろ!!」です。
作中ではわんこに例えられていましたが,わたしはにゃんこみたいだなと思いました。
野良猫に餌をあげたらついてきちゃった!!的な感じだと思ったし,そうかと思えば「え。いないじゃん!!どこにも!!」なところもにゃんこっぽい(=^・・^=)
それに,ギターを抱っこしてるのとか膝を抱えてちょこんと座ってたり,隠れてるつもりなのかもだけど全然隠れられてないところとか可愛すぎで,それが観続けようと思った一因でもあります。
上ノ山くんも普通っちゃ普通だけど,ギター弾いてるとこはやっぱかっこいいんですよね。
個人的にはベースがかっこいいと思っているので,春樹さんに注目してたんですけど,超個人的なこだわり(―というかフェチ??)でいうともう少し下の方で弾いてくれた方が刺さります!!(何の報告)
でも,指弾きかっこいいなー。
っていうか,みんなが弾いてるところはロトスコープなのかなっていうくらい動きが滑らかというか生々しいくらいでちょっと驚きました。
梶さんも良い感じの先輩というかお兄ちゃんって感じで好きです。
{netabare}なんですけど!!なんですけど,春樹さんと梶さんのLOVE要らない!!
このアニメに文句つけるとしたらそこが1番です。
2人は上ノ山くんと真冬を温かく見守りつつたまにナイスアシストをするお兄さん達でいいのに…。
たまに本編中でスピンオフ的な感じで恋愛面が描かれるのはアリだけどBLじゃなくて各々女の子と恋愛しててほしい。
だって,偶然にもバンドメンバー全員ゲイってさ…どんな確率よ!?!?
いや,それを言っちゃーBLにならんだろという意見もあるだろうとは思うんだけどさ。。{/netabare}

で,その他の男性キャラクターも全員好きなんですけど,あたしは由紀と雨月が特に好きです。
真冬と由紀の物語をもう少し見たかったなと思いました。
{netabare}後で調べてみたら真冬との喧嘩が切っ掛けで自殺するって知って,「え。そうだったの!?」って驚きました。
あたしは単に彼が自殺する前に真冬とケンカをしてそれが最後だったから真冬は心に傷をおっているんだとばかり思っていたんですが,まさにそのケンカがきっかけだったとは…。
まぁ,きっかけなだけで原因は別にあるのかな??
そのケンカが自殺の原因だとしたらしっくりこないし,彼の性格とも合っていないような気がしました。{/netabare}
あとは雨月ですが「エッッッロ!!」と心の中で叫びました。
いや,別にエロいシーンはありません(笑)。キャラの色気が凄いという意味です。
{netabare}それでこれも後から知ったんですが,「秋彦と別れてからも肉体関係を続けている。」。
はぁΣ(゚д゚;)!?!?なんと!!そうだったの!?
それは……エッッッロ!!(Part2){/netabare}
でも個人的には,可愛い女の子たちを相手にさんざん遊んでおきながら実はまだ梶さんのことが好きっていう設定の方がエロ切ないと思うんですけど,どう思います??(エロ切ないって何だろう。。)
あとは女の子があんまり好きになれるキャラがいなくて残念。
BLだから仕方ないのかな。。
まぁ好きなキャラとか居ちゃうと嫉妬というか,くっつけたくなっちゃうから居なくてこれはこれでいいのかなとも思ったり…。

それとね,真冬が階段のとこで初めて歌うシーンがあるんですが,もっと軽い感じで歌ってほしかったな。
それで,その声質に上ノ山くんが惚れる(…って,そういう意味じゃなくてね(汗)。)風にしてほしかったょ。
あんなほんいきで歌う雰囲気じゃないでしょ。スキャットだしさ。
しかも歌ってるのが声優さんだから上ノ山くんが感じたような衝撃をこちとらは感じられないのよね。
エンディングテーマも良い曲ではあると思うんですが,あんまり印象に残らなくてどっちかというとタマが可愛くてアニメーションの方に惹きつけられてました。

まとめになりますが,BL苦手だったけどそこまで苦手意識もたなくてもいいのかなと改心しつつもやっぱり得意ではないなと思いました。
だったら百合の方がまだ楽しめるかなという気もします。
でもそれ以上にキャラがよかったし,エロなしの純愛だったので意外と最後まで観れました。
ん~,でもこれただのバンド青春アニメだったらなぁと。
真冬と上ノ山くんの間にあるのは友情だけの方が下心がなくてもっときれいな気がするんだけどどうでしょう!?!?
続編観たいと思うけど,TVじゃなくて映画なんですね。
シリーズ2でやってくれた方が嬉しかったけどな~。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ノイタミナ初のBLという触れ込み

前情報はこれ ↓

 “ ノイタミナ初のBL誌掲載漫画のアニメ化作品 ”

確信犯です。
豚向けの “萌え” “ロリ” “百合” はいいのに腐女子向けBLはNGってのもフェアじゃない。
なにごとも経験!!原作はもちろん読んでません。読む意思も全くございません。

2019年夏期作品群の第1話が一通り放送されてからの1週遅れでスタートしました。全11回。

ほんのり薔薇の香りがするものか?
それとも薔薇の棘が刺さるタイプのものか?

後者寄りのガチもんです。そのため知らずに観ると驚いちゃうでしょうね。なにせガチもんですから。
なんで観ようと思ったかはなんでだろう。。うーん・・・


 {netabare}気分?{/netabare}


ガチもんといいつつ視聴前に作品から受ける印象に露骨さのようなものはありません。サムネやタイトルから感じるあからさまに「あー腐向けのね」って作品とは一線を画してます。ノイタミナブランドのなせる業でしょう。
バンドものに釣られてはじめてBLものに触れてみたって感じです。できれば肉体より精神。男同士ってどのように描くんだろう?キャラの関係性やセリフのやり取りを丁寧にやってくれたらいいな、くらいで視聴開始です。


結果、次の展開も気になったし、わりと楽しめました。
今回の収穫は、次の展開が読めなかったこと。そりゃそうです。男同士の恋愛ものなんて初めて触れますからね。使う言葉・行動でときおり新鮮さを感じます。
そして実際目の前でされるやりとりには意外にも突拍子な感じがしない。「あー男ならこう言うわ」がそこにはある。

本格BLはほんのり薔薇の香りがする作品などでは味わえないリアルな質感があって、いい感じで気持ち悪かったです。

{netabare}BLだよとの前情報がなければ第5話で多くの男子が弾かれることでしょう。
物語は第6話から深いところに足を踏み入れます。{/netabare}



ではやっと、バンドものだしメンバー紹介!

Vo.佐藤真冬(CV矢野奨吾)
Gt.上ノ山立夏(CV内田雄馬)
Ba.中山春樹(CV中澤まさとも)
Dr.梶秋彦(CV江口拓也)

低音江口さんかっこよかったです。これまであまり聞いたことなかったかも。
{netabare}真冬の歌について、良いバランスだったのではないでしょうか。矢野さんの声は高い!ただし良い意味でそれだけ。洗練されたプロというより路上でやってる上手い人どまりでアマチュア感が出てました。
それに消え入りそうな声質はキャラクターにも合ってました。

劇中では真冬の才能にみんなびっくり!みたいな描写で、それは違うだろうと若干ひいたのは事実。ただ駆け出しバンドっぽさとキャラに合う声質だったことで物語に沿ってるもの、と思い直しました。{/netabare}



■素朴な疑問 ※ネタバレ

{netabare}乙女チックな真冬とイケイケな立夏。
これが恋愛モードになってくると、真冬がどっしり構えていて立夏がうろたえているように見えました。面白いな~と思って見てましたがこれってもしかして様式美みたいなもんだったりするんですかね。{/netabare}


ガチもんとはいえ肉体の接触はほぼなく、心の推移を描いてます。
セクシャルさをビジュアルで認識するといわれる男性でも先入観を捨てればギリギリ物語を楽しめるかもしれません。

注文つけるほど造詣が深くないためツッコむ資格はないと思いつつ、強いて挙げれば、周りがホモばっかという恵まれた環境があったからこそラブストーリーがとんとん拍子に進んだように見えてしまい、「男を好きになっていいのか?大丈夫か俺?」の要素がもう少し欲しかったところでした。

それこそ中村中さんの歌詞にあるような“行きたいけれども行けない”せつなさと葛藤のようなものがあれば色眼鏡を外すことができたと思います。残念ながらその手前。
{netabare}真冬が負った心の傷からの回復の物語は普遍性のある話で「男対男」である必要はないのです。{/netabare}

{netabare}あと最終話のアバン。けっこうギャグに振り切ってて、さらに最終話通してコメディ成分多めでした。
作品のこれまでのトーンや流れからは違和感がありました。あの演出必要だったかな。。。{/netabare}



2020年劇場版公開とのこと。充分に社会勉強したと思いますので観ることはありませんね。
僧侶枠のBLもんよりは見応えあったと思います。


とりあえず普段百合百合してるくせに、女性がBLの話題に触れた時に「腐だ!腐だ!イェーイ」みたいなステレオタイプの反応はしないようにしようかと。
いろいろ分岐があって女性にとって楽しめるBL、笑えるBL、火照るBL、ネタとしてのBLなど作品によって楽しみ方が違うのでしょう。


本件は生理的にムリ!という方以外にはゆるくおすすめです。



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.22 初稿
2020.04.08 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もっと歌いたい、君のとなりで…。

この作品の原作は未読です。
作品のジャンルがBLと知っていて、それでも視聴に臨んだのはノイタミナ作品だったから…

BL作品って、内容の濃淡というか軽重に物凄い幅があるじゃありませんか。
これまでもライトなBL作品は視聴してきました。
「SUPER LOVERS」「この男子、魔法がお仕事です。」「LOVE STAGE!!」「NO.6」などの作品です。
この辺りまでの許容範囲です。
ノイタミナ作品だったら、きっとライトの部類に入ると思ったのが視聴のきっかけ…

そういえば、BLと気付かずに視聴していた作品もありました。
「魔界王子 devils and realist」や「DRAMAtical Murder」などが該当します。
もしかして、BL耐性付いたのかな…?
と思い「純情ロマンチカ」を視聴しましたが、これは1期でお腹一杯…

百合には全然抵抗ないのですが、BLはやはりちょっと私にとって敷居が高いみたいです…^^;
でも何故か女性には人気があるんですよね。
「受け」「攻め」などBL好きの女性から聞こえてくる単語ですが、男性が百合作品に対してそういう見方をするか、と問われると少し違う様な気がします。
少なくても私は百合作品で「受け」と「攻め」を気にしたことがありません。

こうして視聴を始めた訳ですが、予想通り重くありませんでしたよ♪


好きだったはずのギターも、
おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日、
上ノ山立夏は佐藤真冬と偶然出会う。
日々の生活の中で音楽への情熱を失いかけていた立夏だったが、
偶然聴いた真冬の歌が刺さり、2人の距離は変わり始める。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キャラデザが綺麗で、オープニング曲が格好良くアニメとの相性も申し分なし…
これがこの作品に対する私の素直な評価です。
バンドに対する熱の入れ方も好印象でした。

物語は青春群像劇だけあって、様々な場所で様々な思いが揺れ動いていました。
人って何かに打ち込んでいなきゃ駄目なんだなぁ…とこの作品を見て思いました。
それは音楽の様な無形のモノであっても、人の様な有形でも構わないと思います。

「今は部活に専念したいから」「今はこの仕事に懸けているから」など、無形の対象は十人十色だと思います。
人生にはチャンスが一度きり、或いは年齢制限のあるイベントが多いですからね。
全てを投げ打ってでも得たい目標に進むべきだと思います。

一方、人に対しては多分絶対に打ち込む時期が誰にもあると思います。
私も思い返すと、好きな人のことばかりを考えていた若かりし頃もありましたっけ。

ですが、年齢を重ねるほど無形に打ち込む比率が上がっている気がします。
今の自分が一番打ち込んでいるモノ…頭に思い浮かぶのは正直仕事しかありません。
これは寂しいことなのかな…とも思いましたが、今の仕事に思い切り打ち込めるように自分を変えてきたのも事実なので、後悔はありません。
趣味ではアニメ鑑賞が一番ですが、流石に仕事ほど趣味に時間は割けませんしね…

すみません…話が脱線してしまいました^^;

気になったのは、「given」この作品のタイトルです。
「与えられた、贈られた」の様な意味がありますが、この物語の内容に照らし合わせると少し違和感があります。
ただ口を開けて待っていた人なんて一人もいなかった…
欲しいモノには全力で手を伸ばし続けた…
そうして掴み取ったモノは、果たして他人からのギフトなのでしょうか。
もしかすると、タイトルの伏線回収は2020年に公開される映画なのかもしれませんね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、センチミリメンタルさんの「キヅアト」
エンディングテーマは、矢野奨吾さんの「まるつけ」
先述しましたが、個人的にはオープニングが大好物でした^^

1クール全11話の物語でした。
大団円のハッピーエンド…と言っても良いのでしょうか。
まだいくつもの試練が待っている気がしてならないんですけど…
劇場版の公開が楽しみです^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

64.5 10 音楽でバンドなアニメランキング10位
SHOW BY ROCK!!# (第2期)(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (123)
612人が棚に入れました
シアンが去った後、平和な日々が続いていたMIDICITY。だが、音楽を殲滅しすべてを支配しようとする「闇の女王」の出現により、かつてない最大の危機が迫っていた。————— 一方、現実世界に戻ったシアンこと聖川詩杏は、学校の音楽活動でグダグダと悩んでいた。ふとした瞬間、MIDICITY での楽しかった日々を思い出す詩杏。そんな彼女の元に、得体の知れない何者かが迫る。シアン達の運命やいかに!?—————

声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、沼倉愛美、佐倉綾音、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、早見沙織、松井恵理子、潘めぐみ、宮野真守、村瀬歩、逢坂良太、日高里菜、茅野愛衣、五十嵐裕美、村川梨衣、うえだゆうじ、小林裕介、八代拓、筆村栄心、沢城千春、野口瑠璃子、田中あいみ、木戸衣吹、黒田崇矢、吉野裕行、沢城みゆき、高野麻里佳、小池万瑠美、高坂知也、古木のぞみ、佐々木義人
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンサービスにあふれた2期でしたが・・・

サンリオの音ゲー原作のアニメSHOWBYROCKの続編です

1期の時以上にゲーム組へのファンサービス要素が強まったように思います
1期から引き続いて出てきたしにもの、ウワペタ、雫だけでなく
忍迅・ドーリィ、バイガン・スタバン・ガウガと
全てのオリジナルアーティストと一部のタイアップアーティストが登場です
この辺りをどのくらい楽しめるかで作品評価が大きく分かれてきそうです
はっきり言って1期のファンかゲームのファンじゃないと厳しい内容だと思います

シナリオ全体も面白くないとは言いませんが
評価できたのは惑星ぴゅるとかギャグ方面の切れ味だけで
全体のシナリオは1期よりも低調だったように思います
特にゲーム内であれだけ人気のあるBVLを
アニメでうまく料理できなかったのが残念
位置づけ的には1期のクリクリのポジションなので
1期ではかなり嫌なキャラとして描かれていたロージアが
2期では本当にいい子なのも合わせると
代わりに憎まれ役を押し付けられたような感じかな
終盤にはわだかまりが解けるわけですが
我々が見たかったアイレーンちゃん様のお姿は
結局ほとんど見れずじまいだったので
前評判的にはかなり評価されていたポイントだっただけに残念です

あとあれだけいろいろなキャラ出すなら
ラペッジオートも出してあげていいんじゃないかと
ヤキソバPのボカロ曲をゲームで使うために結成された
タイアップと言いつつも実質オリジナルバンドなので
リ&ミックスにもちょっとでいいから出番が欲しかった・・・

OPの作画とかEDのCGとかほんと良かったので
作画評価は文句なしの5.0でいいと思います
しかし音楽に関しては決して悪くはないものの
1期の流星ドリームライン・迷宮DESTINY
に比べるとワンランク見劣りする感じです
最終話のCLOSE TO YOU(聖川詩杏Ver)は良かったですが
結局のところアプリ既存曲なので
アプリ組以外から見たらどうだったのかちょっと気になるところ

2期を全体的に振り返ってみつつ
本日のしょ~と円盤のリリイベで
しょ~とを全話繋げて見返した感じでは
しょ~との密度が圧倒的で無駄がなく
今後マンネリ化しながら3期をやるよりは
しょ~との続編を2期・3期と作っていってほしい
という感じの感想でした

あと今期最大の不満点

しょ~とのリリイベが20:30~22:00で
最終回がその直後に始まるってどんなスケジュールだよ!
円盤買ってリリイベ来る一番熱心な層が
最終回リアルタイム視聴できないって
その後の円盤売り上げにも響きそうなんですが
大丈夫なんでしょうかね?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

1話先行上映会参加後レビュー

1期のころはアニメもアプリも大ブレイクして
アプリの上位入賞もイベントのチケットとるのも一苦労でした
それが最近はアプリもだいぶ人が減って
イベントもほとんど全当の様子
これからのSB69シリーズの全てが
このアニメ2期にかかっているといって良いでしょう

{netabare} 開幕画面狭しと並び聳える宇宙艦隊と司令官(CVみゆきち)で
一瞬チャンネル間違えたかな?と思わせるような演出
まぁ劇場上映会でどうやってチャンネル間違えるんだ!?って話ですが
去年別の作品で実際に上映会で流すVを間違えて
返金騒ぎに発展したのを経験したことがありますw
そして待望のBADVIRGINROGICがTVアニメ初登場
しかも新曲を初披露!
アイレーンちゃん尊い!!
さらに1期では名前しか出てこなかった忍迅雷音が
未来からやってきた忍者というアプリの設定を生かし
過去のMIDIシティに戻って世界を救いに行くという
原作組歓喜のシナリオ構成
クリクリはBRRへの転属が発表され
シンガンの無駄に長い自己紹介曲に
アニサマでも歌われた1期を象徴する劇中曲流星ドリームライン!
無駄にテンションの高い玉子も健在
1話段階では徒然・トラクロの出番が少ないのが気になりまりましたが
ちらっと顔見せしつつ、2話以降の伏線を張っている状態のようなので
こちらは今後に期待というところでしょうか?
そしてEDのミューモン体ライブは1期の時以上に
動きに切れがあって細かい表情動作まで読み取れ
恐ろしいほどクオリティが上がっているので
2期のライブシーンは注目ですね・・・{/netabare}

キャストトークによるとしょ~と以降
うえだゆうじによる有栖川ファミリーのテンションが異常で
アドリブがガンガン飛び出して共演者が固まることもしばしばだとか
しょ~とは実質主演うえだゆうじだったので
2期もあのテンションが続くんですねw

1話にはよくあることですが今回はOP無しでした
しかし、キャストトークが終わり退場する際に
プロデューサーのまっつんからひと言
「あ、今流れてる曲がOPです」
・・・どんな初出しだよ!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シアン…Come back to Midicity again.

この作品の原作ゲームは未プレイですが、アニメ1期とショート1期が先行しているので正直原作がゲームである事をすっかり忘れていました。
内容的には1期の続きではないので、2期から見ても問題無いと思いますが、1期から進化を続けるキャラデザを比較したり、特定のキャラへの思いれを大切にされる方には1期からの視聴をお勧めします。

1期ではゲームの世界であるMIDICITYに引きずりこまれ、そこで「プラズマジカ」の一員としてデビューしたシアンはバンドのメンバーと共に様々な困難を乗り越えながら成長していく様が描かれていました。

でも、まさかシアンが再びMIDICITYに召喚されるとは嬉しい誤算ですが、前期と違って今回は序盤からきわめて状況が芳しくないんです。
何でも闇の女王が襲来したとかで、MIDICITYは危機的状況に直面していました。

シアンが呼び出されるという事は、ロックな音楽パワーをMIDICITYが必要としているから…
そしてこの展開は序盤からアツアツでした…

これまでプラスマジカは、チュチュ、レトリー、モアの3人グループでした。
だから3人での音楽活動は彼女たちにとって本来あるべきバンドの姿…
でも一時的とはいえ、シアンの加入でプラスマジカは4人組になった…
住んでいる世界が違うから、もう会えない事くらいみんな分かっています…
それでもふと我に返ったり、物事に行き詰ったりした時に、4人で様々な困難を乗り越えたあの頃をどうしても思い出してしまう…
そして会いたいと思ってしまう…
決して叶わない夢だと知っていても心の中で思う事だけは自由だから…

でもそう考えるのって決して一人じゃないんです。
だってみんなで一緒に乗り越えたんですから…
そしてみんなの思いがシンクロしたその先には…
こういう展開…大好物です。

MIDICITYの危機…とはいえ、この作品の肝である適度な緩さは2期でも健全です。
むしろ2期目になって精神的に一回り大きくなったキャラが増えたのではないでしょうか。
今期はプラスマジカを取り巻く周囲にもしっかりスポットライトが向けられていたと思います。

クリティクリスタのロージア…1期では自分の弱さにつけ込まれ大変な騒動への発展しましたが、人一倍反省していて改心していました。
そんな彼女は今期で更なる成長を遂げることとなるのですが、これは見てのお楽しみです。

そのほかシンガンクリムゾンズのアイオーンの過去や、モアは超VIPなお姫様だったりと様々な事が明るみとなる訳ですが、尺の関係上、その分ばっさり切られたバンドもありました。
一番残念だったのは、1期でイチオシだったダル太夫率いる「徒然なる操り霧幻庵」が殆ど登場しなかった事です。
確かに大いなる目的のために動いていたので仕方なかったのかもしれません。
けれど演奏している姿を見たかったのが本音です。

一方、個人的に大好きだったのは6話後半から7話…
プラスマジカの新曲にまつわるお話です。
痛い位に感じるみんなの優しさ…
もう時期的にはレッドゾーンなのに、耳にする台詞は「いたわり」ばかり…
そして極め付けはこの一言…
「キングさん…私、分かったよ…。私の音楽の神様はね…いつも、いつも傍にいたんだよ…」
私もシアンと一緒に号泣です…

様々な成長を経て生まれた音楽の力は、どこまで闇の女王と渡り合えるのか…?
そしてMIDICITYを巡る戦いの顛末は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

オープニングテーマは「ハートをRock!!」
エンディングテーマは「My Song is YOU !!」
どちらもプラズマジカが歌っています。
この楽曲ってワルキューレにもひけを取らないクオリティだと思いました。
特にオープニング…歌詞の合間に合いの手が入るのですが、その合いの手もハモっているように聞こえるんですよね…
合いの手って歌ではないのでハモるのは至難の業だと思うのですが…
どちらもカラオケで挑戦済です。

1クール12話の物語でした。
ショートのレビューでも記載しましたが、作画のクオリティは確実に向上しています。
オープニングで曲に合わせてシアンがニコニコ笑顔でツイストっぽく踊っているシーンで、シアンに色々と持っていかれてしまいました。
シアンが三度MIDICITYへ…というのも展開次第では有りだと思います。
もし続編が制作されるなら絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

音楽は死なない。

原作ゲームアプリは未プレイ。

当初、{netabare} いきなり話が宇宙レベルに飛躍したり、
巨大人型ロボットだったりwタイムリープだったりw惑星ぴゅるだったりw{/netabare}
大がかりすぎて音楽アニメとして原型を止めるか不安でしたが、
終わってみれば、音楽アニメの二期として無難に着地した印象。

大風呂敷が広げられる中、相変わらずどーでもいいことで熱く語り合っている
シンガンクリムゾンズの中二病?日常トークに再会できた時は、
まるで実家に戻った時のような安心感がありましたw
やはり中二病?をこじらせていて、故に、
何を言っているのか今ひとつよく分かりませんがw

シンガンの予定調和を見て、私もようやく作品と折り合いが付いた感じ。
シンガンのメンバーは物語でも{netabare}キーとなるキャラと意外な人脈がありましたし、
アーティスト魂も見せ付けてくれましたね。{/netabare}
尊氏は家畜ではありませんが、何かこう……ありがとうございます。


音楽の力を説き直すシナリオはベタではありました。
けれど、ふと現実の日本の音楽業界を見渡せば、
{netabare} 賞レースで札束が飛び交った疑惑が浮上したり、事務所内紛だったり……。
禍々しいダークオーラーがもうもうと立ち籠めていますw

私のメロディシアンストーンも穢されそうな、
それこそ誰かが「ウタヨノコレ」とでも叫ばなければ、
真実(まこと)の歌など消えてなくなりそうな、
師走の今日この頃ですが……

それだけに本作の陳腐ながら真っ直ぐな音楽への想いは、
思いの外、深々と私のハートに突き刺さりました。

無闇に人気を金で買い漁る行為が何故、音楽を汚すのか。
メンバーの絆が音楽にとってどれほど重要なのか。{/netabare}

本作は音楽の力について率直に物語ってくれていると思います。


最後の展開。{netabare}かつてのライバルも交えて全員演奏でラスボス浄化。
これもまた基本に忠実な続編シナリオですが、
(ただし、 {netabare}社長型ロボット兵器特攻は斜め上でしたがw{/netabare})
色んなしがらみや枠を越えて、みんなで歌のパワーの再確認するっていいな。
と私は素直に思えました。

現実の音楽業界でも東日本大震災後にチャリティーで
アーティスト大集結の流れ等がありましたが、
こうした企画もメロディシアンストーン浄化には有効かと思います。

阪神淡路大震災後にあったジャニーズのJ-FRIENDSみたいなスペシャルユニット、
またやればプラスにはなるとは思いますが……難しいかな(苦笑){/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

72.9 11 音楽でバンドなアニメランキング11位
BanG Dream! 3rd Season(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (142)
555人が棚に入れました
ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。蔵練、バイト、生徒会――いつもの日々を過ごす香澄たちPoppin'Partyは、ライブハウスGalaxyで、あるポスターを見つける。一方、運命のバンドメンバーを探す六花の元に、一通の招待状が届いて……再びはじまるキラキラドキドキなステージ!みんなと一緒なら、どんな夢だって撃ち抜ける!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

曲数減りますた

2期と比較すると楽曲シャワー感が減ってしまった。特にアフターグロー、はろはぴ、パスパレの活躍が有意に減ってしまった。
勿論、楽曲は良きですよ。

今作はRoseliaを敵視?しまくったRAISE A SUILENの立て直しストーリーがメインでPoppin'Partyも少々影を潜めた感じ。
ロックが新たにバンドメンバーとしてスカウトされて拒否して逃げ回った{netabare}けど、無理にマスキングに連れていかれ、演奏したところ顔色を伺う演奏はいらないと逆に不要宣言をくらって逆に燃え上がるという話。逆張りタイプ??押して引くとあっさり落ちるタイプ??{/netabare}
いつも冷静なRoseliaメンバーも焦りを感じることあるという意外なエピソードも。
ライブの結果をきっかけにチュチュことチユとパレオことれおなちゃんの友情というか主従関係にもひびが…。
{netabare}
でも、あっさり解決だった。連絡を一切無視して頑なだったのに、チュチュが転んだところに真っ先に駆けつけるあたり心から忠誠誓ってるのね。
チュチュが素直に謝れる子だったのは良かった。
バンドは海外にずっといて構ってくれない演奏家の親に対する当てつけみたいなところがあったみたいだけど、{/netabare}
これからはさらに良いバンドになっていけるそんなエピソードだった。
自分の演奏技術の足りなさを他の実力派メンバーで補うのは合理的ね。
あとマスキのキャラクターが結構可愛いなと思いました。ぱっと見怖いけど、しっかりお嬢様してるじゃない。ごきげんようのギャップが凄い。


OP
イニシャル Poppin'Party
ED
夢を撃ち抜く瞬間に! Poppin'Party Poppin'Party×Roselia×RAISE A SUILENは最終話
劇中歌
Determination Symphony Roselia
R・I・O・T RAISE A SUILEN
FIRE BIRD Roselia
Step×Step! Poppin'Party
EXPOSE ‘Burn out!!!’ RAISE A SUILEN
もういちど ルミナス Pastel*Palettes
ぽっぴん'しゃっふる Poppin'Party
LOUDER Roselia
UNSTOPPABLE RAISE A SUILEN
しゅわりん☆どり〜みん Pastel*Palettes
えがお・シング・あ・ソング ハロー、ハッピーワールド!
Dreamers Go! Poppin'Party
ゆら・ゆらRing-Dong-Dance Pastel*Palettes
Beautiful Birthday RAISE A SUILEN
ミライトレイン Poppin'Paraty
Avant-garde HISTORY Roselia
OPとEDは変わらず良かった。最終話でみんなで演奏して歌うのはなかなか痺れました。
Step×Step!の内容がピンポイントすぎるのも心痺れる。
EXPOSE ‘Burn out!!!’のMVはかっこよすぎんか。
高校生の設定をぶち破っても良いのでは??


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。 蔵練、バイト、生徒会--いつもの日々を過ごす香澄たちPoppin'Partyは、 ライブハウスGalaxy で、あるポスターを見つける。 一方、運命のバンドメンバーを探す六花の元に、一通の招待状が届いて…… 再びはじまるキラキラドキドキなステージ! みんなと一緒なら、どんな夢だって撃ち抜ける!

1. 最高の夢--ですよね!
ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。 蔵練、バイト、生徒会ーー いつもの日々を過ごす香澄たちがGalaxyで見つけたものとは?

2. おびえてるじゃない
「ロッカ・アサヒ、あなたをスカウトする!」 チュチュから大胆なスカウトを受けた六花。 困惑する彼女の返事は……?

3. 帰らん!
不合格を告げられ、複雑な心境の六花。 事情を知った沙綾は、自分がPoppin'Partyに加入した時のことを思い出す。

4. タコさんウィンナーだぎゃあ
RAISE A SUILENに、「RASのギター(仮)」として加入した六花。 慣れない環境に戸惑う六花を尻目に、MVの撮影がはじまる。

5. ポピブイ!
RAISE A SUILENのMVに感銘を受けたPoppin'Party。 自分たちもやろう!と意気込むが……?

6. This is it.
チュチュの思惑通り、同じ予選ライブに出場することになったRoselia。 紗夜は友希那の予想外の返事に困惑し、友希那を問いただす。

7. 音に残しておきたくて
Roseliaに勝利し、RASメンバーのために祝勝パーティを開くチュチュ。 しかし、レイヤやマスキングは浮かない表情で……。 そのころ、Roseliaはーー。

8. のんびりしていてよいのでしょうか
Afterglowが、いつも通りの放課後を過ごしていると、 突然、つぐみのスマホが鳴る。「えっ、長老さん達が!?!」

9. いくぞポピパ
3weeksライブに励み、ポピブイの再生回数も増え、順調なPoppin'Party。 もっと大きな会場でライブしようという声を聞きつけ、マスキングが声をかけて来る。

10. ボーカルは……星……
揺れるRAISE A SUILEN。 「あなたRASの自覚あるの?」というチュチュの言葉にレイヤはショックを受ける。 悩む彼女が向かった先は……。

11. パレオはもういません
パレオを探す六花とマスキング。 2人の知るパレオは、どこにもいなくて……。

12. ポピパさんと共演やーーーーーーーーーーーーーー!
決勝進出が決まったPoppin'Party。 夢の武道館に胸をときめかせる香澄たちは、もっとキラキラドキドキしたいと、あることを思いつく。

13. これが……これこそが、大ガールズバンド時代や!
バンドリ!ガールズバンドチャレンジ決勝当日。 Poppin'Party、Roselia、RAISE A SUILENは、思い思いの気持ちを胸にステージに立つ。 グランプリはーー?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

香澄とみんなの物語の集大成

アニメは色々見てるけどコンテンツとして追いかけてるのは本シリーズだけなので大甘評価なのはご容赦ください。
贔屓目無しって言っても、元々シリーズファンなんだから普通の人よりも高評価になるのは仕方ないことである。
なのでこのレビューはバンドリファンから見た3期アニメの感想ということになるのであしからず。

まずはサンジゲンさん制作によるCGアニメーションの素晴らしさは1年前に2期のレビューで熱く語ったはずなので今回は割愛。
今シーズンも更に磨きがかかった最高のアニメーションだった。
今後制作される劇場版においても引き続きハイクオリティな動画を宜しくお願いしたい。

3rdシーズンまで視聴して感じたのは、「アニメバンドリ」はあくまでバンドリプロジェクトのひとつであり、アニメ1~3期にバンドリの総てが詰まっているわけではないということだ。
ソシャゲアプリのストーリー、CD楽曲、さらにはリアルライブまでを包括して初めて"BanG Dream!"という作品が完成するメディアミックスプロジェクトなのである。
そんな中で作中もっとも重視すべき物語を「アニメバンドリ」内で展開してるように見受けられ、今回の3期では「RAISE A SUILENの成長物語」がその部分に該当することになった。

一方でPastel*Palettes、Afterglow、ハローハッピーワールド!の非リアルバンド3組が割を食う形となり、出番が少なめだったのが不満というファンの声も多かったようだ。
昨年の2ndシーズンでは彼女たちが主役を張った回もありファンとしては非常に嬉しかったのだが、やや場違い感が否めない浮いてる回だったのも正直なところで、3期はゲスト程度にとどめたのは個人的には仕方がないことだったようにも思う。
そもそもメインキャラが30人のシナリオを1クールでやるのは無理がある。
3バンドのアニメにおける活躍は続編が決定している短編作品「ガルパ☆ピコ」で楽しみたい。

3期のメインを担ったRAISE A SUILEN(以下RAS)のストーリーについてはなかなか見応えがあるシナリオだったのではないか。
2期から登場こそしていたものの、満を持しての六花の加入からバンド崩壊の危機、最後はメンバーの心がひとつになるという王道のヒューマンドラマを短い尺の中で綺麗にまとめた印象。
また、RASの成長にPoppin'Partyが背中を押す役割を担ったというのが非常に感慨深い。今風に言えばエモい。
香澄たちポピパもこれまでのストーリーを通じて大きく成長してきたんだなあ~と。
さらにRoseliaも加わり、3バンドでガールズバンドの大会「BanG Dream!Girls Band Challenge!」の決勝戦、日本武道館を目指すストーリーが繰り広げられた。
アニメ3期にして作中で初めて"BanG Dream!"の単語が登場したのも大変エモい事象。

そしてRASの成長と並ぶ今シーズンの大きなメインテーマが、バンドリプロジェクト初期から存在する「キラキラドキドキ」あるいは「ホシノコドウ」という概念の答えである。
主人公の香澄がこれまで度々言葉にしてきたこの抽象的な単語の正体が3期12話で明らかとなる。
ポピパを結成して、たくさんのバンドと交流して、出会うみんながキラキラしてて、ドキドキをくれて「ホシノコドウはみんなだった!」と。
当時ネット界隈で散々に批判冒涜されたバンドリアニメ1期の冒頭の星空のシーンに繋がり、延いては黒歴史である1期第3話の「きらきら星」までも最終的には大きな意味合いをもたらすいう…
これ、長年苦渋を味わってきたファンとしては言葉にできないほどエモい現象だと思うのだが共感してくれる人はいないだろうか?
ちなみに香澄以外のポピパのメンバーのイニシャルをつなげると「S(さあや)T(たえ)A(ありさ)R(りみ)」でSTARになる。
オープニング曲の"イニシャル"はそんな意味も含んでいるのかなぁと。「イニシャルのその先へ ホシノコドウ感じて」という歌詞といい、考えれば考えるほどエモいね。
そして視聴者の僕らもホシノコドウの一部だったということですな!
ああっ!儚い!

さて、そんなわけでアニメシリーズとしての香澄たちの物語は3rdシーズンで一旦区切りとなるとのこと。
もちろんガルパではストーリーが続いているし劇場版も含めプロジェクトは継続するので、今後も本当の意味でシリーズが結末を迎えるまではファンを続けるつもり。
バンドリシリーズに関しては今年で5周年を迎え、スタッフの皆様方には今まで長年に渡り楽しませていただいたことを感謝するとともに、これからもファンにキラキラドキドキを届けるプロジェクトをやりきっていただきたい所存である。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「撃ち抜こう、最高の音楽(ユメ)!」

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ1,2期と「BanG Dream! ガルパ☆ピコ」は視聴済です。
思い返せば第2期からアニメーション制作が「サンジゲン」さんとなり、3DCGの演出が主体となったことで演奏シーンがよりリアルになって飛躍的に見応えが高まりました。
そういえば、第2期と同時に第3期までの制作が発表されたんでしたっけ…

第2期の物語が頭の中をよぎります。
中盤まではとてもモヤモヤした展開が続きましたが、そのモヤモヤは第11話の「ホシノナミダ」で物語を爆発させるための起爆剤でした。
モヤモヤの元凶は「RAISE A SUILEN」の傍若無人な立ち振る舞い…
この部分も個人的には見どころの一つでしたけれど。


ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。
蔵練、バイト、生徒会――いつもの日々を過ごす香澄たちPoppin'Partyは、
ライブハウスGalaxyで、あるポスターを見つける。

一方、運命のバンドメンバーを探す六花の元に、一通の招待状が届いて……

再びはじまるキラキラドキドキなステージ!

みんなと一緒なら、どんな夢だって撃ち抜ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

本作品の見どころは何と言っても「BanG Dream! Girls Band Challenge!」というタイトルを冠したガールズバンド大会で決まりでしょう。

ライブやMVなどの活動を続けながらバンドの人気投票で競い合い、人気の高かったバンドにはとっておきのご褒美が用意されている…
このご褒美が半端無いんですよ…
誰もが本気にならざるを得ない…そんな痺れるご褒美をお目当てに頂点を目指す戦いが繰り広げられるんです。
もう、見ているこっちまで痺れっ放しでしたよ…

完走して振り返ってみると、第2期は第3期に向けた大きな布石であることが感じられる内容だったと思います。
そして…第3期でも「RAISE A SUILEN」はやってくれましたよ。
あ、悪い意味でなんですけどね^^;

しかし…RASのチュチュは本当に1番になりたいんですね。
何をも厭わず頂点を目指す…その心意気には感心しますが、仲間にも一方的に強要するのは流石に如何かと…
お互い支え合う仲間だからこそ、その安心感に胡坐をかいてちゃいけないのに…

と、一時は第2期同様RASにイラッとさせられた部分もありましたが、新たな発見もありました。
RASの楽曲がメチャクチャ格好良いってことです。
個人的に大好きなのはロックのギターとチュチュのDJ…
最終話での演奏は電気が走った様に全身が痺れましたよ。
でも、悪い意味で逸れた部分も加点にしてしっかり修正してきた点は個人的に大好物でした。
一気にRASのことが好きになった瞬間でもありました。

でも、第3期の楽曲で一番大好きだったのは、Poppin'Partyの歌うオープニングテーマの「イニシャル」です。
この楽曲にはヤバいくらい心が震えました。
しかも、オープニングアニメも最高に格好良いんです。
楽曲とアニメの相乗効果…半端ありませんでした。
てっきり作中でも使われるものと期待していたんですけどね…

サプライズな人物の登場…
あの名台詞を再び聴くことが出来るとは思わなかったのでテンション上がりまくりでした。
でのあの名台詞は是非作り手の皆さまに受け取って欲しいと個人的には思っています。
第2期と第3期でこんなにも物語、各バンドの絆、楽曲のレベルアップが実感できるとは思っていなかったので…
凄い作品に昇華したと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「イニシャル」
エンディングテーマは、「夢を撃ち抜く瞬間に!」
どちらもPoppin'Partyが歌っています。

1クール全13話の物語でした。
凄く見応えがありました。
最終回のライブシーン…目頭が熱くなるほど格好良かった…
冬アニメのBEST10でどこまで食い込んでくるかが楽しみです。
お気に入りの棚行きも悩まなきゃ…^^
しっかり堪能させて頂きました。

追伸
新作劇場版の制作が発表されましたね。
2021年に劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia」
2022年に劇場版「BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!」
どんな内容になるか楽しみです!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

70.7 12 音楽でバンドなアニメランキング12位
SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!! (TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (83)
314人が棚に入れました
奇跡、出会えたかも!?北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。オーディションをきっかけに憧れの都会、Under North Zawa(アンダーノースザワ)へ旅立つ事に。縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、バンドを組む事になる。のか?きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。よーし、やるぞ♪

声優・キャラクター
遠野ひかる、夏吉ゆうこ、和多田美咲、山根綺、伊東健人、小松昌平、小野友樹、白井悠介、Lynn、芹澤優、鈴木みのり

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

プラスマジカからMashumairesh!!へ…

この作品の原作ゲームじゃ未プレイですが、アニメ2期とショ~ト!!は視聴済です。
「SHOW BY ROCK!!」というと、「プラスマジカ」や「徒然なる操り霧幻庵」が頭に浮かびますが、前作まで登場したバンドはバッサリ切り捨てた構成にはビックリしました。
前作のバンドで登場したのはシンガンクリムゾンズが少しだけでしたから…


奇跡、出会えたかも!?
北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。
オーディションをきっかけに憧れの都会、
Under North Zawa(アンダーノースザワ)へ旅立つ事に。

縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、
バンドを組む事になる。のか?

きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。

よーし、やるぞ♪


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

流石サンリオ…キャラの可愛らしさには余念も妥協もありませんね。
キャラの可愛らしさだけで見ると、前作より着実に進化していると思います。

皆さん立派なケモ耳をお持ちなので、最初はみんなネコちゃんかと思っていましたが、完走してwikiをチラ見した際、みんな種族がバラバラだったと知りました。

Mashumairesh!!のメンバーを紹介します。

ほわん(CV:遠野ひかるさん):白っぽいきつね族でボーカルとギター担当。
マシマヒメコ(CV:夏吉ゆうこさん):縞々猫族でボーカルとギター担当。
デルミン(CV:和多田美咲さん):デビルミント鬼龍族でボーカルとベースを担当。
ルフユ(CV:山根綺さん):狼娘族でボーカルとドラム担当。

デルミンは角が生えていますし、物語の中でも珍しい種族であることがネタになっていたので違うと分っていましたが、ほわんがきつね、ルフユが狼だったとは思いもよりませんでした。

前期の「シンガンクリムゾンズ」の立ち位置に相当するのが、DOKONJOFINGERの4人です。
元々は全員別々の学校の番長だったとか…
私が学生の頃は確かに番長とか居ましたけれど、今でも番長とかって学校に居るんでしょうか?

そして前期の「クリティクリスタ」や「徒然なる操り霧幻庵」の立ち位置と被るのが、3人組の実力派バンドであるREIJINGSIGNALです。
Lynnさん、芹澤優さんに鈴木みのりという超豪華なメンバーで構成されているので、劇中歌も聴き応えがありますよ。

少し懐かしさもあったので前期のキャラを見てみました。
すると改めて豪華声優陣にビックリです。

プラズマジカは、稲川英里さん、すみぺ、ぬーさんこと沼倉愛美さんにあやねるいという布陣で、クリティクリスタは、ちゃんりな、かやのん、五十嵐裕美さんにりえしょんという布陣なんです。
いやぁ、贅沢なアニメを見ていたんだなぁ…と改めて思いました。

物語はMashumairesh!!のメンバーがほわんを交えて4人になりバンド活動を開始…
対バンや曲作りの苦しみを経てFESに参加するまでが描かれています。
ストーリー性よりもキャラの可愛らしさを愛でるアニメという位置付けの作品だと思いました。
もちろん、主軸となる楽曲も良かったと思います。
特にREIJINGSIGNALの歌う2曲は抜群だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「ヒロメネス」
エンディングテーマは、「キミのラプソディー」
どちらもMashumairesh!!が歌っています。

1クール全12話の物語でした。
物語の最後に一瞬だけですけど、懐かしいキャラが登場しましたね。
もしや…と思いましたが、最終話で「SHOW BY ROCK!! STARS!!」の制作が発表になったのは嬉しいサプライズです。
これまでテレビアニメに登場した歴代バンドに新たなバンドを1組加え、合計11ものバンドが登場するんだそうです。
きっと本作はこの新作に向けた布石だったんですね。
しっかり堪能させて貰いましたけれど…^^

Mashumairesh!!では3組のバンドが登場しましたが、前期のバンドは何度も死線を潜り抜けてきた猛者揃いです。
新旧のバンドがどう絡んでいくかが楽しみです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

曲が良い&あるある展開が受け入れやすい。

【ストーリー】

過去作品のSHOW BY ROCKは別に見なくても楽しめると思います。ケモナーなので見たってだけです。
その通り。「ケモナーならより楽しめるぞ」って話。


「白っぽいきつね族」の「ほわん」が田舎を出て音楽でビッグになるんや!ってテンションから始まる。
オーディションで街に出たはずだけど、色々あってバンド組んでみんなでキラキラするぜ!って流れ。

あるある展開と書いたように、田舎出て街行ってバンド組むまで。バンド組んでからの関係性。問題ごとなど。
ひとつひとつがどっかで見たような(主にドタバタした)展開で新鮮味は欠けていたものの、
展開が読みやすいし、また、見ていてツラいポイントも無いので受け入れやすくも感じました。
+萌え要素とケモナー向けの見た目で完走は余裕でした。

あるあるとは言っても、サンリオだからなのか、どぎつい内容は一切ないです。
子供向けっぽい、ふわふわした、都合の良いワクワク冒険的な展開、夕方でもやってそうな内容です。

終始ドタバタ1クールであっさり見れたのも良かったですね。流れるように見られました。


一応過去作品にも触れておくと、ケモミミ娘たちがバンドやるってのは同じですね。
ストーリー自体は過去作ほど大きく無い。過去作と関連性もない。
キャラ数は過去作より少なめになってます。


主人公所属のましゅまいれっしゅのメンバーは4人で、主人公目線でメンバーとの物語がメインになります。
主人公ほわん。可愛い。きつね耳。ストライク。天然なリアクションがかなり良かったです。
もはや。もっとリアクションやりすぎても可愛くて面白くて良さそう。

他のキャラはまともなキャラもいますが、クセの強すぎるキャラもなかなか多いです。
他のバンドのキャラとか、街の人とか、ほわんの田舎の年寄とか。 結構ギャグ多めで面白いです。

また、ましゅまいれっしゅのみならず、他のバンド目線でのストーリーもあります。
わりと蛇足感も感じましたが、多少のアクセントにはなっていたのではないでしょうか。

とりあえずケモミミ万歳。


【作画・声優】

絵はキラキラしてていいね。完全に萌え要素なのに、子供向けっぽい要素も入ってるのがまた謎だけど、
なんとなくその描写の差も面白かったです。
そこまで丁寧な作画ではないのですが、可愛くて良かったと思います。

CGもありますが、ライブは楽しむ感じではないです。緊張感・臨場感は無く、ライブ描写はオマケ的な感じ。
ライブ中にでトチる~みたいな流れは無いので、ライブにありつけるまでの
ストーリーやキャラたちにぜひ注目してもらう形ですかね。


声優さんは駆け出しの人がいたり、有名な声優さんもいたりと、各々が活かされてる配役だと感じました。
あまり中身の濃い会話や感情を出してくシナリオでは無いですが、歌も良かったし満足です。


【他】

曲が思っていたより良かったです。作中の挿入歌もそうですが、主題曲も含めてかなり聴き応えがあります。


子供向けとは言ったが子供に見せたらだめだぞ多分。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズ前作を観ていなくても問題なさそうな異世界のロックバンド・ストーリー

『SHOW BY ROCK!!』(1期目)、『SHOW BY ROCK!!#』(2期目)と同じく、我々の世界とは異なる異世界にある音楽都市「MIDICITY(ミディシティ)」における、ロック音楽やバンドをめぐるストーリー。

『SHOW BY ROCK!!』はサンリオが版権を持っているメディアミックスプロジェクトで、上記アニメの他にもスマートフォン・ゲームアプリとしても展開していますね。ゲームやったことないですけど。

本作中では前作に登場のバンド『クリティ・クリスタ』が既に活躍中であったり、時系列的にもつながりのあるお話のようではあるのですが、ここまでのストーリーで見る限り特に前作を観ていなくても話がわからなくなるようなことはなさそうですね。

既にバンドとして練習を始めている三人に主人公(今作ではほぁん、前作だとシアン)が出会うという形式は踏襲しています。OP/ED主題歌から考えてもほぁんが合流して4人でのバンド活動を行うことになりそうなのは明らかですが、とりあえず前半はメンバー同士が絆を深めてほぁんが合流するまでの紆余曲折を楽しむお話になりそうです。

余談: 本作シリーズにはショートアニメ『SHOW BY ROCK!!しょ~と!!』もあります。これは『SHOW BY ROCK!!』に出てきたバンドのメンバーが出演する、『徹子の部屋』のパロディーみたいな作品ですね。

2020.3.6追記:
1期目の「プラズマジカ」のポジションに「ましゅまいれっしゅ」が、「シンガンクリムゾンズ」のポジションに「DOKONJOFINGER」が、「徒然なる操り夢幻庵」のポジションに「REIJINGSIGNAL」が、という感じで基本構造が良く似ていますね。徒然はちょっと違うけど楽器編成も似てます。

1期目と違って今作はダークモンスターと戦ったりしない分、ストーリー的には王道かつ無難な感じになっています。

第8話でのREIJINGSIGNALのステージで、楽器持って出てきたのは最初だけで曲の途中からはただ歌って踊っていたのにましゅましゅ相手にドヤっていたのは、ちょっと納得がいかないです(笑)。

2020.3.30追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。ある意味、今クールで一番「百合百合しい」作品(カップリング固定)だったかもしれないです。

作画面では安定していましたし、ストーリー的にも突飛なところはなくてそこそこ楽しめたと思います。

上で挙げたクリティ・クリスタ以外にも前作登場メンバーが現れたりで何かあるかな、と思いましたが最終話放送後に、シリーズ次回作『SHOW BY ROCK!!STARS!!』制作決定のアナウンスがありました。

次回作のキービジュアルを観る限りだと、本作で登場したバンドの他に前作の主役バンドPlasmagica(プラズマジカ)やプラマジとの絡みもあったSHINGANCRIMSONZ(シンガンクリムゾンズ)、徒然なる操り夢幻庵(つれづれなるあやつりむげんあん)、BUDVIRGINLOGIC(バッドヴァージンロジック)、Trychronika(トライクロニカ)、Criticrista(クリティクリスタ)といったバンドも出てくるようで楽しみですね。

ただ、次回作については「どのバンドが主役」とかはないのかもしれないです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

62.0 13 音楽でバンドなアニメランキング13位
そにアニ-SUPER SONICO THE ANIMATION-(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (481)
2395人が棚に入れました
大学の講義が終わり、アルバイト先へと向かったすーぱーそに子の本日のお仕事は雑誌グラビア撮影。
水着姿でがんばってポーズを取る彼女に対して、もう少しアピールが欲しいという雑誌担当者から予備の衣装が入った袋を渡される。
期待に胸を膨らませながら袋を開けたそに子が見たものは…。

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

只のキャラクターPVアニメだと思ったら大誤算

まずスーパーそに子というのは何ぞや?という所から。

スーパーそに子はニトロプラスの音楽イメージキャラクターとして作られた女の子です。ニトロの音楽イベントは必ずと言っていい程出演していますし、ルックスの良さも相まって個人のキャラクターとしても人気があります。グラビアアイドルとしての一面も持っていて過去にその側面を題材にしたゲームがニトロプラスから発売されたりもしました。

3.11の東日本大震災の時はニトロプラスがそに子名義で復興応援ソング等も発表しています。このように至る所でニトロ関係のイベントではその顔を見ない時はない看板娘です。

で、アニメの話に移りますが、このように今まであくまでニトロプラス音楽のマスコット的扱いでこれまで売り出されていた為、いざアニメとなるとすっからかんのストーリーが展開されていくのではないかと不安の方が大きかったのが自分の中ではありました。

案の定1話とはいえ、そに子のPVの域を出ない作品としての始まりを迎えてしまい、視聴をその時点で切りたくなったのは言うまでもありません。

とはいえ今作を担当しているのが黒田洋介だったので、もう少し見てみるかと~2話・3話・4話と見続けるうちに作品の魅力が自分の中で段々と開花していきました。

特に4話以降はそに子のパーソナリティの形成に大きな影響を与えた音楽とある先輩との出会い、そして第5話ではそに子が音楽を続ける理由としての強い意思が彼女を密着取材していた記者に再び夢に向かって歩き出すきっかけをそに子自身は自覚していないとはいえ与えている・・・叶えたい夢とその実現にあたって伴う「壁」を社会人として葛藤する雑誌記者の等身大の姿を軸にした話になっており、シリアスな題材を上手く扱っていた事に驚きました。まさかこの作品でそういった話を目にするとは思ってもいなかった嬉しい誤算ってやつですね。

こうした作品だとキャラクターの掘り下げは結構すっとばす事が多いのですが、この作品の場合、あえて過去のそに子と現在のそに子を見せる事で、彼女が現在のような性格になるまで一体どのような成長を促す経験があったのかを描いてくれているので、天然さんなのに意識が高かったり、仲間との交流を大切にするのは過去にそういった事情があったからと視聴者的には納得できたりしますので、単なるPVアニメではないというのを実感させられるのには充分すぎる程でした。

彼女自身はグラビアアイドルをやっていたり、一方でバンド活動もする等、やりたい事を若さに任せてやっている様にも見えてしまい、そのせいで作品の方向性もややブレてしまっているように見えるのですが、実際には音楽活動が第一である事を本人が何度も明言しているので、結局はバンド活動を軸にした作品と見て良いのかもしれません。ただそれが視聴者に理解出来るのは勿体無い事に4話以降なので、もうちょっと早い段階でその部分を示していく事が出来れば視聴を打ち切る人も思い留まっていたのではないかなとその点が実に悔やまれます。

先程挙げた様なちょっと考えさせられる話だけではなく、そに子とその周りの人物を中心とした日常を淡々と見せる話や思わずツッコンでしまいたくなるギャグ回まで完備しており、作品のエピソードのジャンルの豊富さは流石「極上生徒会」も手掛けた黒田洋介と言えるかもしれません。あまり今期話題になっていない作品ですが、当初の予想に反して、かなり作りこまれているアニメ(作画も水準以上で今の所は頑張ってくれていて満足です)であるというのが現在の自分の抱いている評価である事をここに明記しておきます。

最後にアニメとは若干関係あるようで関係ない話になりますが、作中でそに子が所属している『第一宇宙速度』は実際にアルバムも出しており、自分も1stアルバムは所有しています。女の子でバンドというと『放課後ティータイム』とか連想される方が多いと思いますが、『第一宇宙速度』は『放課後ティータイム』とは音楽における方向性が全然違うので、そにアニを見ていて時折流れる音楽が気に入れば、アルバム等買ってみても損はないと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

時速28,400km(第一宇宙速度)でぶっ飛ぶ、すーぱー女の子

ニトロプラスのイメージキャラクター「すーぱーそに子」ちゃんのお話

この「そにアニ」は
「そに子」ちゃんが出ているゲームや漫画などの
メディアミックス作品のひとつということで
そに子ちゃんの日常のお話のアニメ作品ということになりますね
(断っておきますが上記に書いていることの半分くらいしか理解していません^^!)

この作品のことは
放送前の番宣で知ったのですが
そもそも

「そに子」ちゃんって何者?って

当然のごとく
そんな疑問が真っ先に浮かびました


ということで
ダラダラ書くのもアレなので
いきなり
「そに子ちゃんとはなんぞや?」という方のために
問題の“ブツ”のプロフィールをWikiからコピペしてw
その素性を探ってみることにしましょう^^


♪ルールル、ルルル、ルールル、ルルル・・・♪(なぜかBGM)

名前:すーぱーそに子
 たぶん“すーぱー”が姓で“そに子”が名
 その名称からしばしば誤解されるが
 大手電機メーカーのソニーとは何ら関係ない(wiki)

性別:女性
 意外と普通の設定
 「あにこれ」の“その他”設定みたいなものではなかった

生年月日:2006年10月14日(18歳) 天秤座
 偶然にも私の誕生日{netabare}とはまったく違います(もちろん生まれた“年”も){/netabare}

出身:東京都武蔵野市
 いったことありません
 ちなみにそに子ちゃんが通う学校は
 チャリ通に便利な某「亜細○大学」らしい

身長:158cm
 私より小さい^^

スリーサイズ:B90/W57/H87
 ・・・(怒

血液型:A型
 無駄に几帳面とか・・・

趣味:お風呂、猫と遊ぶこと、ゲーム
 猫と遊ぶ・・・きゃ~かわいい~(怒

特技:ギター、料理(和食)
 私も料理くらいできるわい(中華)

好きな食べ物:ラーメン(チャーシューメン)、マカロン
 チャーシューメンは猫の名前にするくらい好きらしい

お仕事:大学生
 その他グラビアモデルやゲームキャラの仕事をする傍ら
 『第一宇宙速度』のボーカル&ギタリスト担当の
 ミュージシャンとして活動している(wiki)

性格:おっとり、ちょっと天然
 私の所見です

ヘッドホン:
 ・いつも付けているトレードマークのヘッドホンは
  彼女自身には“認識されておらず”
  またそのヘッドホンのことには触れないというのが
  “暗黙の了解”とされている(wiki)
 ・ちなみにマネージャーの「北村」(きたむら)さんの
  般若のお面は思いっきり認識されてる
 ・ちなみに第一話での
  そに子のおばあちゃんが経営する居酒屋「つぇっぺりん」の
  壁に貼り付けてある幼少期の写真では既にヘッドホンがついている
  そに子のお母さんはさぞ痛かったでしょうね^^!
 ・ちなみに就寝時もつけたままである
  そのためなのか朝の寝覚めは非常に悪い
 ・ちなみに入浴時もつけたままである
  起用に髪を上げタオルを巻いている

声:すーぱーそに子
 担当声優は非公表らしい
 {netabare}ちなみに「山本彩乃」さんという噂がある{/netabare}


とまあ
こんな感じなのですが

見た目は(ヘッドホンを除けば)
ごくごく普通のかわいい女の子

特にその
ナイスバディは羨ましい限り

まさに
BQB(ボン・キュ・ボン)バディ

っていうか
正直に思ったことを言います








{netabare}太い^^{/netabare}









ま~~~~~~~~
私みたいな
BBB(QQQかな)バディ女の
僻み妬みだと思ってスル~してください(ToT

ふふ~ん
大学生なんて
私のストライクゾーン外ですよ~(っていうか大暴投?)


ということで
かわいい{netabare}デブ子・・・じゃなかった^^{/netabare}
そに子ちゃんの日常

観てやってください!!

あ~
お話の感想書くの忘れた~!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話視聴後。これはちょっとむりっぽい。他に時間を割きたいと思います。

挫折していますが、一応原作ゲームはプレイ経験有り。

断念しそうな気がしてきましたので、早めに感想だけでもと思いまして。それなら書かなくても・・・とも思ったのですが。
→結局視聴は断念することにしました。

2話視聴後-----
{netabare}
やはり・・・着地点がハッキリしないというのは、観る上で結構厳しいわけでして。
独り暮らし、大学生活、バイト(アイドル活動?)、手伝い、バンドと色々なことにチャレンジしている姿そのものは、うらやましいと思える部分もありましたが・・・。

ゲームを途中で投げ出してる身ではその資格は無いのかもしれませんが、アイドルがしたいのか?バンドがしたいのか? そこらをハッキリして欲しかった。

そに子自身(周囲の大半の人物含め)が『結構なお人よし』『良い人』なのは感じますが・・・色々優先順位がおかしくないかな?と思えるところがチラホラ。バイトの為に、先に入っていたバンドの集まりをキャンセルしてみたり・・・。
人間、何か1つに割り切れる物では無いとも思いますが、それでも欲張りすぎといいますか、都合良過ぎといいますか、詰め込み過ぎといいますか。

勝手な感想・思い込みではありますが、イマイチ魅力を発見できないので視聴を断念したいと思います。
もうちょっと切らないと回せない状態なので・・・尚更です。
{/netabare}
1話視聴後-----
{netabare}
高々1話を観ただけでこう書いてしまうのも乱暴なのかもしれませんが・・・『着地目標がまったく見えない、フラット過ぎる日常系』というのが初見の印象。
日常系と表したのは、あくまで『良く言って』です。

それと・・・結局視点をどこに置いて作ったのか、全くわからないですね。ゲームではプレーヤーはカメラマンになって、そに子とコミュニケーションをとっていく流れだったはずですが、そう言うポイントでもなさそうですし。

上記2点については、今後まだ変化がある可能性は否めないですが・・・このまま行くなら、間違いなく断念候補になると思います。

とりあえず・・・常時ヘッドホンをしていること(幼少時から)にはツッコミません。遅刻常習犯でも大目にみてもらっていることもスルーします。

が・・・クライアントが用意した『予備の水着』を映さないとか、どうなの?とw 「製品版でどうぞ」ってことですか?w チラッとでも見せて欲しかった・・・。

もう1点。
ED(?)にCGが用いられていましたが、全編その方が良いのでは? そに子と彼女の周辺以外、結構適当な画が目立っていましたし、何よりCGの姿のが自然に見えますので。
アニメ化ということで、原作そのままキャラデザそのままとは行かないでしょうが、正直違和感が凄いです。

次観て、継続非継続の判断してしまいそうです。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

69.8 14 音楽でバンドなアニメランキング14位
アニメーション映画『音楽』(アニメ映画)

2020年1月16日
★★★★☆ 3.6 (48)
163人が棚に入れました
アニメーション映画『音楽』の原作は、「シティライツ」(講談社)、「夏の手」(幻冬舎)などで人気を集める漫画家、大橋裕之による「音楽と漫画」(太田出版)。楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンドを組むことから始まるロック奇譚です。

 制作期間は約7年超、作画枚数は実に40,000枚超、を全て手描き、クライマックスの野外フェスシーン をダイナミックに再現するため、実際にステージを組みミュージシャンや観客を動員してのライブを敢行。分業制、CG制作が主流のアニメーション制作において、何もかもが前代未聞の長編アニメーションプロジェクトです。アニメーション化にあたって、監督の岩井澤健治は、実写の動きをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用。これにより、登場人物の動きがよりリアルに生々しくなります。

 豪華声優陣には、楽器未経験ながら思いつきでバンド「古武術」を組む不良高校生・研二役に坂本慎太郎、研二の同級生、亜矢役に駒井蓮、「古武術」のメンバー、太田と朝倉役に前野朋哉と芹澤興人、「古武術」をフェスに誘う「古美術」のメンバー、森田役に平岩紙、そして研二を敵視する丸竹工業の不良・大場役に竹中直人がキャスティングされました。このほか、山本圭祐、れっぴーず、姫乃たま、天久聖一も参加しています。

 2019年は『海獣の子供』、『きみと、波にのれたら』、『天気の子』が公開され、12月には『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開。さらに、NHK連続テレビ小説「なつぞら」放送で、今年はアニメーションイヤーともいうべき1年となっています。そんな盛り上がりの中、無謀とも思える挑戦の全貌がついに明らかとなります!

声優・キャラクター
坂本慎太郎、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

7年超に及ぶ執念の自主制作により炸裂したロックな“初期衝動”

楽器経験皆無な不良高校生男子たちが、
せーの、で衝動的に始めたゆる~いバンド活動が、
やがて街にチョットした衝撃を与える顛末を描いた
原作コミック「音楽と漫画」(未読)の映画化作品。


【物語 4.0点】
胸につかえた青春の諸々を音楽で吐き出す。
筋書きはバンド物の王道。

だが、本作の場合は抱えた、あの娘への想いも
声に出す決断もできない青春未満。
演奏もまるで幼児が楽器を思うまま鳴らして戯れるくらいの音楽未満。
一見、世間的には全く取るに足らない代物。

グダグダ感を楽しむギャグ日常系か?
と高をくくっていると最後にノックアウトされる。

それはあたかも独立系の体制で、
不可能と言われた映画制作の夢を実現した
本作の姿勢ともリンクしているかのようだ。

ハートさえ燃えていればロックは、アニメは、映画は爆裂する。

音楽を始めたばかりの時に生じる“初期衝動”を通じて、
創作の原点を思い知らされます。


【作画 4.0点】
監督の岩井澤 健治氏は、元々、映画制作実現が目標。
アニメでという選択肢も、実写よりは金や設備や時間がなくても、
コツコツ作り続けることができるから。
無からアニメーションを構築する作画技術など確保できないので、
実写で撮影した映像、画像をトレースするロトスコープにより制作。

こう書くと消去法の消極姿勢にも見えるが、
せーの、で始めてから、個人制作中心で、
延べ7年で、4万枚超の作画を積み重ねた執念は驚異。

ロトスコープも日常シーンだけでやれば
素人が作画するための苦肉の策だが、
本作みたいにライブシーン構築のため、
実際に疑似野外フェスセットを作って撮影→トレースして再現。
までやると、これはもはや、アニメーション制作の原点でもあるという
ロトスコープによる、見落とされていたアニメの可能性の発見と提示。


人物作画も特に主人公の不良少年は無表情が続く。
({netabare}一時的にバンドやる気なくした研二が寝そべった時の
無表情{/netabare}が可笑しくて忘れられませんw)
だが、その“タメ”が最後の感情爆発で効いてくる。

作画カロリー節減と、演出を両立した賢い制作に、
何かもう色々敵わないわ~ってなりますw


【キャラ 4.0点】
不良少年たち他、独特な目のデザインは原作準拠。
自作が編集者等にスルーされないためだったというインパクト重視。
結果、妙に目が離せないキャラ造形が躍動。


主人公・研二がまた妙なことを始めたと絡んで来る、
マドンナポジションの古のスケバン風パーマ女子・亜矢との関係が
シナリオの一つの軸でもあり、音楽テーマの一つでもある。

キーキャラクターの森田。
膨大な音楽鑑賞と技術の蓄積に裏打ちされた
古のロン毛フォークシンガーが、
適当に繰り出された主人公のサウンドに音楽の原点を感じ、
その衝撃が最後に彼をも覚醒に導く。
音楽面での影の主役と言ってもよい森田の変化が、創作の原点を一層際立たせる。


【声優 3.5点】
主人公・研二役はロック歌手・坂本 慎太郎さん。
ヒロイン亜矢役は駒井 蓮さんと、
キャストは俳優タレント陣で、気だるげで自然な演技を追求。
ただ、ヒロインの演技などは
声優の演技を聞き慣れていると、ややたどたどしいか。

研二の取り巻きの太田役に前野 朋哉さん。
朝倉役に芹澤 興人さん。
主人公グループのライバル不良役に竹中 直人さん。
と実力ある俳優が集結する辺り、
邦画界隈にもまだ、独立系に力を貸して何とかしたい
という反骨心はある模様。


【音楽 4.5点】
世界の映画祭に衝撃を与えたライブシーンを彩った“音楽”
もう考えるより感じて下さいとしか言い様がありませんが、
ただ一点だけ……{netabare}縦笛{/netabare}はサイキョーですw

ED主題歌はドレスコーズ「ピーター・アイヴァース」
他の楽曲ではまだ多彩なアレンジで、
分厚く音やボーカルやコーラスを重ねたりする同バンドですが、
この楽曲はより剥き出しのシンプルな構成と懐古なエコーで、
本作が露わにした原点に応える。


【感想】
今日も街中では百万人に売り込むために製造された、
青春の上辺だけすくった戦略商品の雑音が聞こえて来る。

時代を読み、流行を読み、空気を読み、楽譜を読んで、
定型化されたバンド形式に則って、
金にも物語にもならない俺の気持ちなど無視して、
そんな物の何がロックか?


2020年12月16日。BD/DVD発売&レンタル開始。


衝撃の“初期衝動”喰らうがいい~♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「音楽ってなんだ」という問いかけとメッセージ。面白いですね。

 いかにもサブカル系的でガロっぽい感じがする映画でした。結論からいうと尻上がりに面白くなります。

 不良の彼の日常は退屈だったのでしょう。淡々とくどいくらいの間で冒頭は展開してゆきます。
 音楽がやってみたくて始めた。音楽を多分聞いた事もない、なんとなくの3人。初めはメロディーがなく原始的なリズム楽器だけです。そこに衝動を感じます。

 ギター3人と歌という逆にメロディーだけの3人と出会います。音楽の要素を2つに分けたのでしょう。人間の内面の対比として、暴力的な衝動のリズムと繊細な表現のメロディーの2組がお互いに尊重しあいます。だから、古「武」術と古「美」術という分かりやすい名で対比されます。「古」の意味も当然「原初」ということでしょう。「術」は技術でしょうか。

 ただ、単純な野生だけでは満足できない主人公はやがて飽きてしまいます。ここで古武術の2人はいつも主人公の言いなりでしたが、己のやりたいことを継続します。音楽がやりたいという気持ちが、彼らに主体性を持たせたと言えると思います。

 そして、古美術の長髪の彼(声は女性でしたけど…男性でいいんですよね?)は、おそらくはロックに触れて内なる何かが変化したのでしょう。3ピースのロックバンドへと変貌します。
 一方の主人公は自分のやれるものとして、リコーダーを選んだんでしょう。つまり、メロディーを表現したいという衝動ですね。ここでも古武術、古美術がお互いが変わる切っかけの対比になっていました。

 ここであえてヒロインが歌わなかったのが活きてます。誰でもその展開を想像したと思います。彼女が途中で口ずさむ歌と、最後に主人公と上手く行った後の鼻歌が一緒のメロディでした。つまり、彼女の歌のモチベーションは恋愛だったということだと思います。だから、途中では主人公の脱退で歌う意味を無くしたということでしょう。(最後の指文字が気になって見返しましたがよくわかりません。あとで検索します)
 あるいはメタ的に見ると女性ヒロイン=アイドルと見て、今の音楽業界の女性アイドル中心主義に何か言いたい事があるのかもしれません。

 で、主人公は日本の古典音楽の和笛にも似たメロディーの極致まで行った後、歌というよりシャウトします。無表情の彼が感情に目覚めたんでしょう。だから最後の告白…まで行かないですがデートの誘いにつながるんだと思います。ここに彼が無表情だった、今までの展開が活きてくるのでしょう。

 表現したいことを表現しきった後に、音楽をきっぱりやめるというのもまた、音楽というものの本質なのかもしれません。


 背景美術がほぼ写真をなぞったような感じで、アート系というには表現の方向性がちょっと幼稚でした。キャラデザもなんじゃこりゃ?です。

 が、この写真的な背景と幼稚なキャラデザがシームレスに実写につながることで、音楽衝動が実体化するような印象を与えてくれます。表現の工夫ということで、ガロ的な個人的な表現欲求を感じました。
 人物の作画そのものは決して稚拙ではない、面白い動きでした。

 音楽ってなんだ?という問いかけと、この制作者あるいは原作者なりの解答なんでしょう。
 メッセージ性が強いわりに、分かりやすくアナロジーが作られていました。エンタメとしても面白く、熱い展開の映画でした。

 私はアマプラのもうすぐ終了でさっき見ました。事前知識ゼロでこのアニメの存在も知ってたような知らなかったようなというレベルです。
 2020年にこういう作品が作られるアニメ産業を頼もしく思う反面、サブスクだと初めの10分で切られるかもしれません。アマプラで終了みたいですけど、こういう貴重なアニメは何とか残せないですかね?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

マカロニ拳法?古武術と古美術

 ふとしたきっかけから急に、バンドをやり始めた研二をはじめとするヤンキーたちのお話だったです。
 楽器を持ったことのないヤンキーたち、研二、太田、朝倉の奇妙でかつ、どこか目の離せない行動です。同じクラスの亜矢、他校のヤンキー大場、同じ高校のバンドを通して見つけた森田、突っ込みともいうのか?の絡みが絶妙です。

 作画としてちびまる子ちゃんを少し崩したみたいな、無表情キャラの印象だったです。特徴は目つきです。特に研二、太田、朝倉がマイペースみたいで、研二なんか本当に何を考えているのかわからない感じです。

 楽器を持ったこともなく3人で初めてバンドをしたとき、ただ音を出していたみたいながらも、意思の疎通が取れているかのような光景が面白かったです。
 急に研二が止まった行動を所々とるのだけれど、退屈になってしまうというよりは、何をしているのだろう?どうなるのだろう?と私は、思ってしまう感覚になってしまうです。

 なんとなく付けたバンド名も、何処か奇怪な感じがしたです。似たバンド名ということで、知り合うことになった森田も気弱なようで、どこか個性的な歌と演奏するところも斬新だったです。この森田の存在が、後で大きくなるです。

 終盤におけるフェスで、思わぬ展開の連続の話の面白さと、バンドの熱唱が、印象的に話を盛り上げたです。
 最後の熱唱において、研二が本領を発揮するというのかが、非常に興味深く見所になると思うです。私にはこの音楽が個性的過ぎて、歌なのか?雄たけびなのか?よくわからなかったです。
 ギター、ベース、太鼓に加わる新たな楽器が、なかなか良かったです。リアルバンドで、昔いた「たま」とかいうバンドを思い出したです。

 CGもない、かといって昭和のような作画でもない、今時にない手書きの背景画、キャラクター画、音楽を奏でるときの演出が、ある意味凄さを感じた作品だと思うです。研二たちを変だなぁと思っても、何処か引き込まれてしまうみたいな、予測不能な行動、考え方、展開に面白さがあったです。
 ただ音を出していたような3人が、いつあそこまで上達していったのだろうか?は、見た後も謎に思うです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
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