てとてと さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

喋るポケモンバトルみたいなホビーアニメのリブート版

爆丸という喋れるモンスターと子供たちがタッグ組んでポケモンバトルみたいな感じ。
1期50話、2期52話、3期26話、4期13話で＋特別編。
(レビューは4期まで含む)

【良い点】
言語で意思疎通できる感じでデジモンに近く、パートナー同士の絆が分かり易い。
人間と爆丸の交流や絆、共に成長して強くなっていく。
意志を持つパートナーモンスターと組んでバトルする系の中では話数豊富でアニメの質も良い。

キャラデザも爆丸バトルも良好、爆丸バトルはかなり迫力あり。
作画は100話超える長期放送で高クオリティーを維持。

北米向けなためか、主要キャラの人種が多様。
黒髪で見た目アジア系が熱血リーダー格だったり、黒人が頭脳担当だったり、日本人が金髪だったり、ステレオタイプを外すキャラ付け。
主人公チームのオーサムワンと爆丸たちの個性と活力は申し分ない。

長期放送で余裕があり、日常系の暢気だったりコミカルな回もあれば、本筋の陰謀に立ち向かうシリアスなシリーズもある。
どちらも各キャラの持ち味を出して、その積み重ねでキャラに愛着が沸く。
1話辺りAパートとBパートでシリアス回とコメディー回やる構成が多く、緩急付けてバランス取っていて見やすい。

シリアスにしろコミカルにしろ、根底に人間と爆丸の共存的なテーマが清々しい。
悪役(非常に多い)は色んな角度から分かり易く共存否定してくる、これをオーサムワンが打ち砕く王道が安定。
大人の汚い思惑(軍事利用や金儲けその他)にノーを突き付ける。
1期は大人の陰謀に翻弄されるライバルのマグナスとのドラマ、父や兄が大人の思惑で動く大企業上層部なシュンの葛藤と成長など、良ストーリー。
2期は爆丸側の世界にスケールアップ、共存か否か、今までの絆の成果を活かした話。

【悪い点】
長期放送で冗長な回も多数。
多数の敵がいて、倒しても改心せず再登場しては性懲りもなく悪事なワンパターンが目立つ。
安直な洗脳闇落ちも多すぎる。毎度ワンパターン。
折角いい感じに交流したキャラが次の展開では洗脳や成長リセットで敵に回って台無しが多い。

主人公チームもこの傾向あり、1期はまだ良いが、2期以降マンネリして成長がリセットされる感じ。
特に4期は学園編だが、既に何度も世界規模の危機を救ってきたオーサムワンが学園の劣等生扱いは違和感。
サトシとピカチュウみたいなリセットだけど、爆丸はストーリーに連続性があるのでポケモンよりも虚無感が。

長期放送での成長と絆もあるが、効率が悪い。
個性的なキャラが多い割に個々の扱いが悪い。

手放しで面白かったのは1期まで、以降はスケールは大きくても低空飛行だった。

【総合評価】4点
1期後半は面白かった。
全体的に見ると、マンネリが目立った。
評価は「普通」