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旅のロボから(Webアニメ)

2015年10月2日
★★★★☆ 3.4 (33)
96人が棚に入れました
日本アニメ(ーター)見本市 第34話

旅にはいつも出会いと別れがある。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジブリ風の映像美の中で繰り広げられる、ちょいエロドタバタコメディ

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は「ももへの手紙」の監督、脚本などで知られる「沖浦啓之」さん。

これは、日本アニメ(ーター)見本市の作品群の中でも、クオリティという点では抜けている印象。映像美、キャラクターの良さ、ストーリーの完結度、メッセージ性、よくこの短い尺のなかでやりきったなと。脱帽です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
冒頭、トレーラーの鏡面に写り込む景色の描写が見事すぎて、最初の10秒でアニメの世界に引き込まれる。

でも、これは単なる前フリ。

本編では実にゲスい展開がまっていますw 裸や下着の描写とか、かなりリアルさがあり、巷にあふれるラノベ原作のエロアニメとは一線を画しています。まあ、やっている行為は最悪最低なんですけどね(苦笑)

それでもなぜか、あのエロおっさんロボのことを嫌いになれない。

なぜだろう? と考えた時、やはり「いきすぎないエロ」だからだろうか。例えば、ベットで添い寝するシーンも、「添い寝以上の行為」に及ぶつもりはなく、そこで満足しちゃい、ブログに夢中になっているところに可愛いげがある。彼が言い訳の中で述べていた、「ブログの世界でだけは誉められる」というのは、意外と本心だったのではないだろうか(この辺にメッセージ性を感じなくもない)。

それから、被害?に遭った女の子が、ある程度の年齢(20代中盤~後半?)で勝ち気な性格だったのも、犯罪臭を薄めていると思う。あれが、10代後半くらいの女の子で、しくしく泣かれていれば、もっと嫌悪感を抱くだろう。それに、結局は最後、あのエロロボを許している(強制シャットダウンした段階で捨て置くことも可能なのに、目的地までちゃんと連れていってる)から、「まあ、彼女が許してるなら、別に良いか」と、こちらも思ってしまう。

その後の、「ホントにコイツは懲りねぇな」という展開とEDの曲は、バッチリはまっていて、笑ったw

なんか、「テレビ番組でロケに行った日本の女性レポーターを、自然と口説いてくる中南米の陽気なオッサン」を、彷彿とさせるキャラクターや展開で、「ゲスの一歩手前で笑いに留めている」バランス感覚の良さに感心するアニメでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

日本アニメーター見本市の観た作品の中で1・2を争う面白さでした。
ヒッチハイクをして旅をするロボットが出会ったのはエアストリームに乗るミナさん。夜になり、ミナさんはそのまま車内にロボットを泊めることにしますが、ロボットがそわそわしている事が気になり、問い詰めるとロボットの持っている端末から大量の隠し撮りされた写真が出て来ます。
ロボットの立場やシステムを利用した犯罪方法の巧みさに反して、人間らしい表情や仕草があり、見付かった時の言い訳が馬鹿馬鹿しく憎めないキャラに描かれていました。

また、スーパーアニメーターが揃って制作されているだけあってミナさんの服を脱ぐシーンとか、ベッドシーンとか、シャンプーを取りにくるシーンとか、まあ殆んどのシーンですね。滑らかなだけでは無く、重心を感じ、自然だけれどもしっかりとした演技を感じるキャラの動きに思わず魅入ってしまいました。。

観終えた後、良いものを観れたな。という充足感に包まれました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

なる@c さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人間が動く。ロボが動く。車が動く。(再配信は1/31まで)

タイトルを読んで「当たり前だろう、アニメなんだから」と思った人もいるだろう。しかし、そういう人の見るアニメの中の人間は、ロボは、車は、本当に自然な動きをしているだろうか?

本作の原案・脚本・監督は『人狼 JIN-ROH』、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、『イノセンス』の沖浦啓之。『イノセンス』と同様に本田師匠と仕事をした。その他、井上俊之、井上鋭など、実に原画陣の半数が『イノセンス』で仕事をしていたスーパーアニメーター。

公式サイトで美術ボードが公開されている。林原めぐみが演じる主人公の女性が乗るエアストリーム+ピックアップトラック(トラックの後部にキャンピングカーが連結されているもの)のエアストリームは金属製になっており、周囲のひまわりや青空、湖を反射しながら進んでいく。その透き通るような反射作画には嘆息するばかりだ。

そして、このアニメの最大の見どころは、女体、主に胸の揺れ作画だ。
前述のアニメーターが存分に暴れている。

まくり上げたシャツが胸を通過した時のぷるんとした揺れや、驚いた拍子の横揺れなど、そこらのお色気深夜アニメと比べるまでもなく、エロさ、いやらしさよりも、綺麗だという気持ちを起こさせる。動きもリアルで、一方向に揺れたあとの揺れ返し表現もあり、10分のアニメということを忘れる面白さだ。

現在、日本アニメ(ーター)見本市は『安彦良和・板野一郎 原撮集』を除く全作品を再配信しています。日本のトップアニメーターから、新進気鋭の若手アニメーターまで、様々なつくり手がつむぐ約10分の物語、声の出演はいずれの作品も山寺宏一と林原めぐみ。
これらのアニメの再配信は1/31にて終了です。34作品ありますので、今作品に興味を惹かれなかった方も、是非御覧ください。面白いものが見つかるかもしれません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
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