「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1954
棚に入れた
9922
ランキング
190
★★★★★ 4.2 (1954)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

プリングル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

TVシリーズに「叛逆」する物語

「『魔法少女まどか☆マギカ』はテレビシリーズで完璧に終わった」と「叛逆の物語」を見るまでは思っていました。
単純に「『まどマギ』をもっと見たかった!」という一心で本作品を見ることを決めました。

しかしそんな「見たかった!」という欲求をただ満たすだけで終わる映画ではありませんでした。

「果たしてテレビシリーズは完璧だったのか?」
そんな疑問が浮かぶほど、この「叛逆の物語」で『まどマギ』という作品は物語として完成度を高めました。

テレビシリーズは円満で終わったのだろうか?
あの終わり方はまどかにとって本当に良かったのか?
まどかを守りたかったはずのほむらにとってあの終わり方は良かったのか?

『まどマギ』のストーリーにとどまらず、見た人の意識をも「ひっくり返す」のが名の通り「叛逆の物語」なのです。

テレビシリーズの終わり方に疑問を持った方
テレビシリーズの終わり方に疑問を抱かなかった方
どちらの感想をお持ちでも「叛逆の物語」は楽しめる作品であると思います。

以下ネタバレ含む感想です。
{netabare}
「ほむらの世界」で視聴者に「あれ?何だこれ・・・」と疑問に思わせる方法がお見事。
「普通の魔法少女」らしい展開にすることで、「これは普通じゃないぞ」とファンの心理を逆手に取ったのは『まどマギ』らしさが光ります。

また前半の「ほむらの世界」では、基本的にOPの「まだだめよ」を基にしてアレンジされたBGMが流れている点も特筆すべき点。
「まだだめよ」のBGMが終わるときは
「ほむら自身がほむらの世界の謎に気づいてしまった」シーンで、BGMも謎解きのヒント、もしくは世界感の構築をする要素となっていたのです。
BGMもそんなギミックが施されているのかと思うと、やはり『まどマギ』という作品は細かいところまで作りこまれている作品なのです。

また所謂「悪魔ほむら」の斎藤千和さんの演技に鳥肌が立ちます。
DVD、BDの初回版ではその該当シーンにおける斎藤千和さんの「ファーストテイク」が収録されています。
上映されたのはセカンドテイクではありましたが、
もし「ファーストテイク」で上映されたならば「叛逆の物語」の結末は全く別の印象になっているほど違い、斎藤千和さんの演技力にただただ感服板致しました。
本編では迷いを見せるような演技ですが、「ファーストテイク」では迷いがなく、心から堕天使になったバッドエンドになっていたでしょう。

雑多な文章となってしまいましたが、エンターテイメント作品としてもおもしろいだけでなく、様々なギミックがこらされて見るたび感想が異なるような素晴らしい作品になっていたと思います。
{/netabare}

投稿 : 2016/01/13
閲覧 : 210
サンキュー:

7

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