セメント さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

乳こそがこの世の理

豊乳は富であり、絶対！
貧乳は人に非ず！！

ややーまさかタイトルの”魔乳”が柳生一族のもじりだとは夢にも思うまい・・・
本編を見て、”魔乳”が名字と知った時の驚きたるや・・・
えーそれでは、クェイサー三期（ｒｙ
魔乳秘剣帖の感想をぷるぷるっとお送りいたしますよ


恐ろしく頭の悪い乳の使い方をするアニメですね、見てる最中絶えず笑いっぱなしでしたｗ
”乳こそがこの世の理”とか意味が分かりませんよね、ほんとぶっ飛んでますよ
毎回このナレーションがOPの前に入ってて、その場面でもう既に笑ってしまいますｗ
不真面目なことを真剣に取り組むスタイルはクェイサーで体験済みなのですが、乳への執着が激しすぎる余り、真剣みが削がれて不真面目さがより強調されており、どの角度から覗いてもギャグアニメにしか見えないのが今作の特徴でしょうか
また今作は女主人公で、”レズレズじゃのう”な描写も多数見受けられるところも好点です
6話の尼さんとの絡みはどうかとも思いましたが・・・ｗ
作品の仕上がりとしては柔らかく円やかで角が立ってないので、今まであまり触れてこなかった人も十分見易いんじゃないかと思います

さてこのような際物アニメを世に送り出すのは、稀代のおっぱいクリエイター、金子ひらく監督を置いて他にありません
クェイサーに引き続き、ここまで堂々としてると逆に清々しく思えてきますね
泰然自若の構えで以て我々に挑んでくる、一種の美意識すら感じさせる作品群
今作でも金子ひらくワールドは全開で、一貫してブレることがありません
作画に関しては、誇りと愛がひしひし伝わるおっぱいの描き込み、も語るに外せませんが
何てったって時代劇ですから、見せ場となる殺陣シーンにも是非注目してみて下さい
お定まりでそれほど派手というわけでもない、されど、どこか懐かしさを感じる味わい深い殺陣が描かれていて、これ意外に良い出来なんですよね
8話の殿のそれ等は殊素晴らしかったです、決して見所はおっぱいだけではありませんよ

主人公千房役を演じるのは寿美菜子さん、すっかり人気声優ですが、彼女がメインを演じるのは何気に珍しい気がしますね
あとは馴染のクェイサー声優が埋めています
大川透さんはナレーションの他、クェイサーの役とは打って変わって、巨乳大好き貧乳興味なしの鳩宗公役を演じられ、非常にはっちゃけた演技が楽しめます
まぁ規制が入り無音化になっている場面が多々あり、女性声優の喘ぎ声はソフトを買った人のみが堪能できるという定例のシステムになっておりまして、そこのことについては特に義憤もないのですが、あれってどうやって声を抜いてるんですかね、そこだけが疑問です
他のキャラが喋っている時とか、喘ぎ声だけを抽出して抜き出すのって難しそうですけど、全員別録りでやってるんですかね・・・どうなんでしょうか・・・

OPは1話の段階ではまだ未完成、4話から完成したのが流れてるんですね
絵コンテ演出は山内重保氏、作画は羽山淳一氏の一人原画とだけだって、有無を言わせずカッコイイOPになっています
非常にエネルギッシュな動きになっていて、最後のカットの千房とか、グイッっと惹きつけられるものがありますよね
他には真似できない、羽山氏の人物画の圧倒的画力が見れるのが良いですね
また曲自体もなかなか良いですよね、「運命/AiRI」
作風とミスマッチな気も若干しますが、そこがまたアクセントになってて評価を高めてますね

千房は、多少ムチムチしてはいますが、作中一番可愛いんじゃないかと思います
楓は「アクエリオン」のシルヴィアや「クイブレ」のレイナの系統ですね
ややーしかし話は変わりますが、前年隆盛した紳士枠と呼ばれる類のアニメ群は、今年に入ってから勢いを感じられませんねえ
クェイサー二期や今作も商業成績はイマイチ奮ってないですし・・・
まぁ今作が、見てると抜けるような紳士アニメかと言われれば微妙ですから、並べてもあんま意味ないですが
どうしてでしょうね、流行り廃りは分かりませんね


打ち乳、検乳、乳研ぎ、乳流れ、乳隠し、乳守護天、乳泥棒、乳名門、乳固めの構え、乳気etc...
なんとまぁよくもこうポンポンとワードを考え付きますね、驚きで声も出ません
他にも5話の”おっぱいまんじゅう押されてなくな”とか、8話の”鬼さんこちら乳なる方へ”とか、12話の”いないない～乳～”とか、このアニメはつくづくフリーダムですよね・・・
終わり方はあれですが、面白いアニメではありました、それはエロさ方面だけじゃなくて、他の部分でも言えることで、それなりに見続けられる作品だと思います
以上、魔乳秘剣帖の感想をぷるぷるっとお送りいたしましたよ