大滝政人 さんの感想・評価

3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

にゃ

リサイクル店にて本作を見かける。
懐かしいなぁと思い手に取ると、
そこにはこう書かれていた。

TV未公開の幻のシーンを追加した完全版がDVDでよみがえります。

…不覚にも私の時間は停止する。
な…なんだとう？？
こうしてレビューを書いているので、
その後の私の描写は省こう。

本作は宮沢賢治の自伝アニメな訳ですが、
私は別に詳しくないですし、
好きな方には説明不要な内容なのでしょう。

本作の良いところは…
一時間ほどでサクっと観れる。
登場人物が動物(主に猫)の擬人化。
CGが今観ても、さほど違和感がない。
ペンシルアニメが出てくる。
当たり前だがケンジは人間で人間的である。
等々です。

私は以前、他の作品のレビューで、
「共感覚」なんて言葉を使った覚えがあるが、
宮沢賢治が躁うつ病という他にも、
共感覚者だったのでは？という説もある訳でして、
本作において、それが垣間見える事でしょう。

それにしてもカナイさんの瞳が、
オッドアイに見えるのは何を意味するんでしょうかね。
ケンジにとって、より高みへと心を躍らせる良き理解者だが、
その声も届かなくなるという暗示だろうか…

まぁなんですか…
人生、人それぞれ色々ありますが、
生きて行くという気持ちを頂けたらなと思います。

しかしこれ新品でも3800円ではないか。
中古で買ったのにボラれちまったぜ…
興味がある人はプレミアがつく前に、
ゲットした方が良いかもです。