「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1954
棚に入れた
9923
ランキング
190
★★★★★ 4.2 (1954)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

宮島 蒼 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

理性に対する愛の叛逆の物語

メッセージ性が高かったので、私なりの解釈を出来るだけ簡潔にまとめます。

インキュベーターは感情の無い理性的存在者ですが、人間は理性が「〜すべき」と命ずることと各々の傾向性(「〜したい」)を天秤にかけて、秤が傾いた方向の行動を取ります。それは理性的存在者であるインキュベーターから見ると不可解に見えます。
ほむらはまどかの意志を尊重しますが、葛藤し苦しんだあげくにまどかに対する愛が彼女にとって何より優先すべき感情であると悟ります。覚醒後のほむらは多くを語らず小気味が悪いと感じるかもしれません。愛というのは誰かに理解されるべきものではないので語りようがないんです。
エンドロール後のカットも印象的です。理性的存在者に対する叛逆(=利己的な愛の感情)が勝利を収めたことを表しています。
魔法少女とか正義の味方といえば世界を救うとか、困っている人を助けるというイメージが先行しますが、一人が選択したハッピーエンドで完結させるのが斬新に思えます。また、この選択に至るまでのほむらの苦しみの描き方が巧みで容易に感情移入が出来ました。最後に大胆な転換があるので賛否両論あるかもしれませんが私は好きです。

投稿 : 2016/05/04
閲覧 : 239
サンキュー:

8

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