boytw42404 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
埋もれているのが勿体無い早すぎた名作
ピネロン星VS地球軍の宇宙戦争SFアニメですが、戦争の虚しさや悲しさ、現実について徹底的に描かれている、60年代では早すぎた作品です。当時のアニメは9割が子供向けなので明るいストーリー、キャラクターが多いですが、この作品は8マンのようなシリアス描写が多く、今見ても楽しめると思います。
この時代の作品には珍しくあくまでも主軸は"軍隊同士の戦い"で、軍隊ドラマがメインで、遊星仮面は助っ人役がおおいです。
{netabare}
信じ合うことが大切と説きピネロンの和平交渉を受け入れるもそれは陰謀であり、平和への希望観念が打ち砕かれる"28話 火星通信FP"平和運動を起こしたためにピネロン軍上層部から弾圧され、地球に亡命するも地球軍のキニスキー少尉に話し合いでは戦争は終わらないと拷問を受け収容所に一時的に送られ、そのままピネロン軍の凶弾に逢いなく亡くなるゴーグリ博士。月基地にいるパパにと励ましの花を贈るも防衛隊本部で門前払いされるジョージ。代わりに遊星仮面が届けるも月基地で起こった激しい戦いの末、戦死したパパへの励ましの花は手向けの花に変わる… "5話 月基地を死守せよ"{/netabare}
また、劇画調でキャラデザも大人びていて、当時のアニメとは似たり寄ったりのキャラデザではないので結構いいキャラクターがおおいです。動きも8マンや鉄人28号の頃と比べて大進化しており、今見ても十分見れる動きも多いです。