「たまゆら~hitotose~(TVアニメ動画)」

総合得点
74.8
感想・評価
1106
棚に入れた
5085
ランキング
854
★★★★☆ 3.8 (1106)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

疲れた心を癒してくれた彼女たちに感謝なので

佐藤順一氏を始め、『ARIA』のスタッフが中心となって
制作されたオリジナルTVアニメ。

ほんわか、ひだまりのようにほのぼのする空気感。
そしてなぜだか、現代じゃなく、20年くらい前の雰囲気が
漂ってるように感じてしまうのは、
自身が作詞もされたという坂本真綾の歌う松任谷由美作曲のOPや
中島愛の歌うEDのせいなのか、それとも平和すぎるからなのか。
あるいは、広島の竹原という場所がそう感じさせるのか。

写真好きの女子高校生である沢渡楓とその友達の計4人が主人公。
亡き父の残したカメラを自分の趣味とし、
父の故郷であった竹原市に母や弟とともに引越した楓が、
そこで知り合った友達とのあたたかい交流をしながら、
それぞれのまだおぼろげな夢を追いかける物語。

「~~~なので。」という語尾をつける主人公の特徴的な口調は、
最初気になったものの、1話の展開からすでに泣かされてしまったので
ぜんぜん気にならず、むしろ可愛く思えるほどだった。

普段、頭脳を疲弊させるようなことの多い自分にとって
この作品と出会ったときの何とも言えない安らぎといったら・・!

大きな事件や事故が起きるわけでもなく、
女の子たちの間で嫉妬や憎悪の気持ちが生じるわけでもなく、
楓を取り巻く家族や街の人々もみんな平和で温かくて・・・
また、楓が元住んでいた横須賀での親友だった女の子の
優しい気持ちも可愛く。
楓のおばあちゃんの穏やかさなんかも心にしみ渡った。
また、楓が尊敬する女性カメラマンの一言一言もすごく良かった。
彼女の存在が唯一、ほのぼのした空気をピリっと引き締めていた気がする

楽しいシーンもたくさんあったけれど、
ほろっとくるお話もけっこうあって、
でも自分は、楓のお父さんが写したとされる写真の数々が
エンドロールで流れるだけで、毎回じ~んとしてしまっていた。

なぜなら、その一枚一枚に子を想う愛情が感じられたから。
父を亡くした者には特に、たまらないっすよ。。(><。


とにかく、大好きな作品のひとつ。
そしてカメラ好きの方にもおススメ。
必ずグッと心に伝わるものがあると思う。

ちなみに最終回だけのEDだった、松任谷由美の名曲
「A HAPPY NEW YEAR」もとても良かった。

投稿 : 2012/12/13
閲覧 : 553
サンキュー:

59

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