「けものフレンズ2(TVアニメ動画)」

総合得点
57.2
感想・評価
320
棚に入れた
760
ランキング
6891
★★★☆☆ 2.5 (320)
物語
2.0
作画
2.5
声優
2.8
音楽
2.9
キャラ
2.4

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ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

視聴者への波及がすごーい、最終話感想追記

ニコニコで視聴、そして関連考察などを見ていくうちに楽しみになっていた作品
主に考察動画に興味を湧いたきっかけになったのは↓の2作から

ゆっくり解説【けものフレンズ2 第5話】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34631105
けもフレ2第9話におけるイエイヌの扱いについて諦めてみた
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34783282

まず自分の立ち位置を明らかにすると
1期けものフレンズに対する感想は「ほのぼのする」「なんだか好き」「時折ある狂気がツボ」
程度のものであって「とてつもなく面白い!」というほど熱狂したタイプではなかった

放送当初も独特の空気感で「IQが下がる」などと言われていて
視聴者が深くを考えなくても心地よく過ごせる雰囲気の作品というイメージがあった
しかし考えなくても良かったのは、制作側が深く考えていたからこそ完成度が高かったということなのだろう

【ゆっくり解説】三幕構成を通して観るけものフレンズ一期
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34764041
この動画では、けものフレンズ1期の脚本の完成度の高さについて根拠が示されている
けもフレ2が批評や反発されるほどに、1期の優れた点が再評価され浮かび上がってくる面も

セルリアンの描写と、どうして「いし」があったのか、について考えて見た事
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34871411
他にもこの動画の戦闘ギミックについての考察なんかも興味深かった

熱狂的ファンに与えたのは落胆や怒りだったかもしれないが
本作が作られなければこうした考察は生まれなかっただろうし
皮肉にも新たな視点や創作の原動力にもなっていることが凄い

色んな説も!面白いものを紹介
キュルル ロシアのスパイ説 https://www.nicovideo.jp/watch/sm34832260
キュルル ターミネーター説 https://www.nicovideo.jp/watch/sm34695131
キュルル リョコウバトの仇敵説 https://www.nicovideo.jp/watch/sm34875694
キュルル セルリアン説 https://www.nicovideo.jp/watch/sm34765707
キュルル XXXXXXX説 https://www.nicovideo.jp/watch/sm34796327
けものフレンズ2 地獄説 https://www.nicovideo.jp/watch/sm34923907

形はアレだが、こういった視聴者間で解説や考察が飛び交ったり
想像や意見が交わされる作品は個人的にかなり好きなのである
その点でけもフレ2は自分にとって非常に存在感のある作品だった

□自分の作品評価
中盤くらいで考察動画を見るまではさしておもしろーいというほどではなかった
感想と言えばイルカちゃんデザインかわいいとかサーバルちゃんbotだな…とかそのくらい
しかし考察を見て納得する部分も多く、その後一つ一つのシーンや台詞に注視するようになり
結果的に以前より楽しめるようになったという経緯がある
そのため自分としての純粋な視聴感想とは言えない状態にはなっている
ただ個人的には言われているほど悪感情はなく
別の制作でけもフレを作るとこうなるのか、という興味の方が強く
1期の遺産も大きいがどのように描かれるとしても好奇心がある分、肯定的に見れるところがあった


「この作品には悪意が込められている」「制作者の人格を疑う」などの過激な意見あるが
個人的には「素朴に見えて奥深く完成度の高かった前作」と「前作の作品観を引き継げず雑だった今作」
これに1期愛してやまないファン層と大きな溝ができたことが火種だったのだと思う
2は1期のオリジナリティを覆すだけのパワーや完成度を引き継ぐだけの繊細さが足りなくて
でもそれは元々別の制作では難しいものだったんではないかとも思う

これは続編作として失敗だったのだろう、けど作品を世に出して評価が失敗すること自体は悪だとは思わない
そこから学べることや、波及することもたくさんあるのだから
あと少しの配慮があればよくできたという指摘も色々ある
なので過度な制作叩きや人格否定などはどうかと思う(監督等も油注ぐのはやめてほしい)

■最終話感想追記
さあいろいろ物議を醸した本作、どう着地するのか!見てました
アムールトラちゃんが……!瓦礫に……こりゃひどい
カバンさんとサーバルが感情めいた表情で会話を……あっ、これ荒れそう
とまぁドライな感想だとそんな感じだった
初めは色々な考察動画やネタ動画で視聴者への波及がたーのしー!
なことを主張したかったのだけど、終盤そして最終回放送後は
怨嗟に塗れた感想も多量に上げられていてとても勧められるものではない状態に

けものフレンズ2 最終話でアムールトラを救いたかった話
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34902618

まあそんな中でもアムールトラちゃんが救われる話の二次創作動画なんかは
結構良かったのでお勧めです

ビーストについては、前話でキュルルが集合絵に載せており
あの子とも仲良くなれないかなという伏線を匂わせていた
自分としても、これは最終回にビーストと仲良くなる結末があるのかなと予想していて
ビースト登場!はきたきた来るかこの展開と思っていたのでまさかの崩落展開には呆然
ビーストって実は1話から登場していてキュルル一行を救ってくれてる場面がある
敵かもしれないけど味方でもある、なんとなく気になるキャラだった
まあそこのもやもやは↑動画などの二次創作で解消しよう!

あとはエンディング後Cパート、イエイヌちゃんが手紙を読むシーン
ここで登場する絵が、1話のスケッチブックの破られていたページっぽい
ということでキュルルについて考察ができる

まず上記の仮定をすると、絵を描いたのはキュルルで
描かれたのは今回の旅をする前、パークが開園していたころとなる
キュルルはパークが開園していた頃にパーク中を周って
あのスケッチブックの絵を描いていた子供、パークのお客さん説
それがなんらかの理由で取り残され、あのカプセルで眠っていた
また、キュルルは1話で自分は「けものではなくヒト」と述べている
もしかしたらキュルルは「ヒトのフレンズ」ではなく「ヒト」なのかも

最後の絵にはサーバルやカラカル、イエイヌも絵描かれている
このことからサーバルたちとキュルルは以前に遊んだことがあるという見方もある
この絵を悪く捉える人もけっこういるみたいなのだけど
個人的にはこの絵に込められた意味は
「パークが賑わっていたこと」「フレンズとヒトが仲良くしていたこと」
原点アプリ版から継ぐ歴史と、けもフレのコンセプトを込めてると言う感じで
この二点を象徴する絵なのではないかと思った
だからイエイヌが「いい絵」と言ったのではないかなと
(イエイヌはその前の手紙で、触れ合いコーナー的なところで子供と遊んでいた子だと思われるので、
パーク時代やヒトとの思い入れも強いキャラ)

なのでここに描かれているサーバル&カラカルに深い意味はないんじゃないかと思った
記憶をなくした三者が再会したってストーリーもそれはそれで良さそうだけど
パーク時代の別個体のサーバル・カラカルと楽しく過ごしてた絵とも取れる

実際ミライさんが描いてある=パーク開園時代の絵のサーバル
ということは時系列的にはアプリ版サーバルということになって
1期サーバルのロッジ編あたりで映像にでてきた別サーバルってことになる
そうすると絵のサーバル≒1期サーバル≒2期サーバルみたいになってきて
結局のところ整合性はとれなくなってくるので、この辺は自由解釈でよさそう

1期でもサーバルが何故か涙が出るという演出で
記憶がないけどどこかで関わりがあるかもと思わせる描写があった
2期の記憶がないというのもどこかで似た自分が冒険したのだろうと
まぁある種のメタ的な繋がりは見せつつも別個体的な意味だったのかもしれない

とまぁ最後の絵だけでも色々と想像が膨らんだ

投稿 : 2019/04/08
閲覧 : 263
サンキュー:

9

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