「PSYCHO-PASS サイコパス 3(TVアニメ動画)」

総合得点
75.0
感想・評価
439
棚に入れた
2196
ランキング
830
★★★★☆ 3.6 (439)
物語
3.4
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

sumiyaki さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

劇場版をみないと完結しないし、複雑で難解だけど奥深くて楽しめた。続きが楽しみ。

いろいろな謎が散らばっていて、ジグゾーパズルのピースが大体出揃ってきたかな、という段階で続きは劇場版に、ということで、いろいろと考察・妄想してみると面白いかも。

まず、そもそも何故、結末は劇場版になったのかが最大の謎。
{netabare}
https://gigazine.net/news/20191213-psycho-pass-3-first-inspector/
「「FIRST INSPECTOR」では刑事課一係が追う「狐」による事件、ビフロストの謎、そして灼と炯の戦いが、ついに決着するとのこと。」
つまり、あと二時間くらいでいくつかの重要な謎に答えがだされる。ということは、いままでの8話に2話か3話たせばそこまでいけるはずだった、ということなりますね。TV版でそこまでやらなかったのは何故か?
{/netabare}
お金のこととか、一気に畳みたかったとか、TV倫理的なこと?とかありそうだけど、TV全8話の反応をみて、結末版の微調整をするとか、そういうこともあるのかも。まあ、楽しみに待ちます。

で、それまでいろいろと妄想してみます。

まず、慎導灼の「能力」について。
{netabare}メンタルトレースとサイキックドライブがPsycho-passの世界観に合わないオカルト的なものだ、という意見、私もそういう感じはしていたけど、7話や特に8話に出てくる「誘導」というキーワード、そして慎導灼の免罪体質とくみあわせると、そうではなくて、シビュラシステムやpsycho-passのディストピアの根幹に関わるように思えてきた。
シビュラシステムには免罪体質者の脳が何故必要なのか?
免罪体質者はメンタルトレースとサイキックドライブの潜在能力があるのではないか?
その脳を集めて、犯罪係数の補正や「誘導」をしているのではないか?
シビュラシステムは進学・就職・その他あらゆる生活に干渉し誘導している。しかし、超管理社会を「完成」させるためには、人々の心まで制御し幸福感・満足感・達成感などを誘導する必要がある。しかしそこはまだ不完全で「完成」していない。「完成」した社会では人間は操り人形のようになってしまう。一期の槙島聖護も、自らの意志で選択・行動しない人間は生きているとは言えない、と言っていた。{/netabare}

複雑に絡みあう三期に於ける「敵と味方」。
{netabare}シビュラ vs ビフロスト勢
お互いを完全に排斥しあうわけではなく、最終目標は実は同じ、「完全な理想社会=完全な監視社会」の実現。部分的に同じもの。競争関係。相手を利用しようとしている。
「くるみ割り人形とねずみの王様」との比較。
7つの頭を持つねずみの王様 = シビュラ = 完全な理想社会=監視社会を目指す = 人形の国。
時計師&人形師ドロッセルマイヤー = 梓澤廣一 = 人形の国 = ビフロスト勢 = 競争社会(新自由主義の行く末?) = ねずみの国。
かなり複雑でねじれあった関係にありそう。

厚生省公安1係 vs 外務省行動課
縄張り争い。競争関係。しかし究極の「悪」であるシビュラシステムを最終的に停止・破壊するための要素の一つになるかも。

コングレスマン・インスペクターの内部抗争
競争社会の暗喩か。公安に見つかりそうになったり、内部のルールに違反すれば死。抗争は路線をめぐってのことだろうが、真の目的というものを構成員(コングレスマン)もわかっているのだろうか?

炯・ミハイル・イグナトフ vs 慎導灼
同じ目的を持っているように見えてそうではないのか、現在対立しているけど、最終的には仲直りをするのか。灼は炯(と舞子)を誘導している。法斑静火も炯を誘導したのかも。
{/netabare}

今後のシリーズで現在の競争社会、自由主義、資本主義、民主主義を超える何かを見せてくれたら幸せ。かなり難しいけど。
まあ、自分としてはPsycho-passシリーズの「完」が早く観たい。シビュラシステムが滅びるか、逆に大幅にバージョンアップして「完全な理想社会」に近づくか、という「完」を期待している。三期の評判が悪いらしいので、「完」が早まるならうれしいかも。

以下、どうでも良い話。

三期で好きな台詞。
{netabare}
8話 梓澤廣一「(視聴者に)ご安心を、これからが本番です。」
8話 小宮カリナ「でも(視聴者の)あなたなら読み解ける、でしょ?」
慎導灼(視聴者)「必死ですよ」

8話 霜月美佳「(競争社会は)私の考えではシビュラシステム運用以前から存在」

8話 狡噛慎也「フッ…話が見えてきた。そいつら(=競争社会)が隠れている盲点に何らかの問題が生じた。安全に暮らす連中がリスクを取るのはその安全が揺らぐ時だけだからな」
{/netabare}

登場人物についての超デタラメな妄想。
{netabare}
舞子: 実はロシアのスパイ。シビュラシステムの正体を探るためにやってきた。
小宮カリナ: ビフロスト(=人形の国)の王の后になるマカリナの前身。王座につくのは覚醒した慎導灼。
小畑千夜: 世界一硬いクルミ、慎導灼を砕いて、慎導灼の恋人的ポジションを小宮カリナと奪い合い、共に自滅して、マカリナに取って代わられる。
梓澤廣一: 慎導篤志により、脳に端末を埋め込まれた「人形」。何人か存在している。慎導篤志はサイキックドライブを使って慎導灼もソフト的に「人形」にしようとしたが、慎導灼から逆襲を受け、死亡。
{/netabare}

投稿 : 2020/01/28
閲覧 : 285
サンキュー:

7

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