「BLEACH MEMORIES OF NOBODY -ブリーチメモリーズ・オブ・ノーバディ(アニメ映画)」

総合得点
63.8
感想・評価
140
棚に入れた
753
ランキング
4044
★★★★☆ 3.7 (140)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

PVに騙されたというほどでもないけど、 PVからイメージできるような盛り上がりはなかった。

私はブリーチのアニメをみたことがありませんし、
原作も確か30巻くらいで読むのをやめたのであまり参考にしないでください。

とりあえず視聴後の印象としては全体的に地味だったかな、
物語の構成が古いんですよね、1990年代を彷彿させます。
個人的には幽々白書の劇場版を思い出しました。

本作のヒロインでもある茜雫が軸になっているのかな?
終始、一護が茜雫に振り回されていた印象があります、
茜雫を受け入れられないと、この作品は厳しいでしょうね。

最後のお墓のシーンは良かった、というよりそこのシーンだけが良かったと言うべきかもしれない。
最後のお墓のシーンが良くても、そこに繋ぐための盛り上がりが用意できていませんでした。
もっと一護と茜雫の関係を濃密に描写してくれていれば凄く感動できたんでしょうけどね…

時間的には90分くらいなんですが90分もあれば十分描写可能だと思いますよ、
時間の使い方が有効的ではないというか、どうでもいいシーンに時間を使いすぎです。
そのくせ、やたらとキャラを登場させるし…
メインキャラは絞ったほうがゴチャゴチャしなくていいと思います、
メインを増やすと敵キャラも増えます、そうすると人数が多いので戦闘描写も淡白で適当なものに…
この作品がまさにそんな感じでした。

物語を地味と評しましたが、
その一因に敵キャラの地味さがあります。

敵がショボすぎる…
隊長クラス相手には何も出来ずやられていく敵の主力達、
人数増やしすぎて、本当に淡白になっています。
敵の首領でもある厳龍、この男が首領でありながら本当に地味でした、
特殊な能力があるわけでもなく…
ファーストコンタクトでは一護の卍解のスピードを容易く見切りカウンターで一護を退けますが、
終盤戦では普通に倒されちゃいました…
ファーストコンタクトでは厳龍に無理やりカリスマ性を与えようとしたんではなかろうか。

私個人の意見としては敵も地味ですけどブリーチって仲間も地味じゃありませんか?
いや、全員が個性的すぎて逆に地味に感じるというか…
卍解できるやつもいれば、出来ないやつもいる、
それで良かったのに今では卍解出来て当たり前みたいな。
卍解出来るのは隊長クラスと、ルキア、恋次、一角くらいで良かったよ。
みんな卍解可能ならそれはもう個性とはよべないんじゃないかな、

そして一護の卍解も地味すぎる、
私は数ある卍解の中でも好きなほうですよ。
私がブリーチを読むのをやめた要因の一つに厨二すぎるというのがあります、
日番谷冬獅郎の氷輪丸とか技名とかね、厨二は好きですが、厨二すぎると私は駄目なんです。
我侭でごめんなさい。
なので卍解の厨二要素のオンパレードが若干辛く感じ読むのをやめた一因になりました。
しかし他者の卍解に比べ一護の卍解は速度で特に大袈裟な形態変化をするということもなく
卍解の中でも好きなほうです。
ですが、本作では本当に地味でしたw
私のイメージでは超スピードでの移動なのですが全然速く感じませんでしたね、
砕蜂と同等か砕蜂以下という感じ。
あの程度のスピードが卍解で得た力なのだとしたらあんまりですよ…
原作読んでたときはもっと速いのをイメージしてたんですがね、作画の問題かな?

その結果一護があまり強く感じない…
卍解のスピード云々よりもあんな雑魚達に苦戦しまくり。
多数を相手だったからとか関係ないですね、剣八だったら二人だろうが三人だろうが勝つでしょう。
本当に一護は剣八や白哉に勝ったのか?というくらい差を感じました。

終盤の厳龍戦で一護は動きを封じられダメージをうけますが、
あれも無理やり苦戦させたように思えましたね、
自然な流れではなく作意的なものを感じました。
出血もありましたが傷とか消えてるのも気になりました、かなりの出血だったのに…

この作品はものすごい安心感があるんですよね、
全然緊張感がないんです、だって一護が敗北しても隊長達がなんとかしますもん。

そうなんですよね、敵が弱い以前に隊長達が強すぎるんですよ(笑)
これじゃ燃えるもんも燃えんわな…

そもそも隊長達は冬獅郎以外今回の一件に乗り気じゃなかったんですよね?
それが後々大事にになるにつれてアセリダシテサ…
マジで頼みますよ。
一護が敵にやられて落下していくときも誰一人として一護を助けようとしなかったもんね、
少年漫画として大丈夫かなw
そりゃ偽善の押し売りは嫌いだし一護が調子にのった結果かもしれませんが、
誰か一人くらい落下する一護を助けてあげてもいいじゃない。
結局ルキアが助けてくれましたが、いまいち尸魂界側の人間との仲間意識が希薄なんだよね。

最後は茜雫が一護に好意をもっているのが分かりましたが、
あの描写であそこまでの好意は不自然に感じました、
だったらもっと二人の距離を縮めるイベントをいれていかないと。
茜雫が一護の人間性を深く知る前にさらわれてしまいますからね。
鬼ごっことかそんなアホな事で時間を使っている場合じゃなったよ、
もっとちゃんとしたイベントで距離が縮まる描写をしてほしかった。

作画はアニメをみていないので比較できませんが良くも悪くもなかったかな、
ただ一護の声優さんは森田さんだったんですね、
FF10の印象が強いので違和感が…
常にセリフを流れるようにというか、
気だるそうに喋っているのが気になりました。
戦闘のときは良かったです、叫び系のセリフは気だるそうじゃなかったので。
コンはいいキャラしてましたね。

PVでも使用されている「大切な人を命をかけて守れますか?」というキャッチコピー。
本編を視聴していただければ分かると思いますが、
命をかけて大切な人を守ったのは茜雫なんですよね。
一護は守られた側なんですよ、
てっきり一護が守る側だと思っていました。
そういう事もあり「一護しっかりしろよ!」なんて思っちゃったり(笑)

なんか色々とボロクソに書いていますが、
つまらなくはなかったんですよ。
全体的に中途半端というか爆発力が足りませんでした。

【B70点】

投稿 : 2012/03/12
閲覧 : 429
サンキュー:

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