「WXIII 機動警察パトレイバー(アニメ映画)」

総合得点
62.9
感想・評価
123
棚に入れた
488
ランキング
4527
★★★★☆ 3.5 (123)
物語
3.3
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.3

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ネタバレ

kazz さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

レイバーのある日常での大人向け怪獣映画、みたいな。

ゆうきまさみ氏による漫画版「機動警察パトレイバー」の廃棄物13号の回を下敷きに全く別の物語となった本作。

劇場版第1作では特車2課視点、刑事が傍流で物語が進行していたのに対し、
本作では刑事視点、特車2課は傍流という形で進行するので、
「パトレイバー 」=「第二小隊の面々がごちゃごちゃわたわたしながら最後には後藤隊長が上手くまとめ上げるお話」として観てきた当時中学生の自分には決して好きとは言えない作品でした。その頃に文章を書いていたらきっとこき下ろしていたでしょう。
あれから10数年。パトレイバーへの執着が外れた今観てみて、すごく丁寧に作られた良い作品だと感じました。
廃棄物13号の設定だったり、それを取り巻く人物の動きだったり。
ちょこちょこ出てくる後藤隊長やセリフの中の用語だけで「これはパトレイバーなんだ」と認識させられる感じだったり。これがパトレイバーという作品の世界の懐の深さですね。こういう路線の作品をもっと観てみたいと思いました。今野敏氏の安積班シリーズ(佐々木蔵之介主演でドラマ化された)「夕暴雨」でも特車2課がレイバーを動かす一節がありますが、これくらいのアクセントとしてレイバーが登場する作品があっても良いなって感じます。絶対売れないけど。

以下散文。

・シンゴジラがアニメ的演出で作られた実写怪獣映画だとしたら本作は実写的演出で作られたアニメ怪獣映画、と言えなくもないのかも?
自分の中ではシンゴジラと対を成す作品なのではないかと思います。

・レイバーがグオングオン動くレベルの出力密度を持つ超伝導モーターがあるなら自動車は電動化しててもおかしくないよなぁ、と。
でもパトレイバーで唯一吐いてるSFの嘘ってこの常温超伝導材料で動くモーターだけなのが現実感を引き立たせてるし、他の嘘も受け入れられる余地を残してるんですよね。

・つまようじからスペースシャトルまで、なシャフトエンタープライズジャパン謹製の電動こけし。。。欲しい。常温超伝導はよ。。。

・パトレイバーシリーズでは怪獣や巨大生物を扱った回がいくつか存在します。
原点である初期OVA(アーリーデイズ)の「4億5千万年の罠」を初めとして
テレビシリーズでは4話、15話(クジラ)、19話。
実写版では「大怪獣現る」の前後編。
こちらも合わせてご覧いただきたいです。

投稿 : 2020/07/10
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