RFC さんの感想・評価

3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

記号の羅列　最後だけ何とかみせてくれた・・かな

原作プレイ済み。
ToHeartは1997当時エロゲ界隈では
かなり影響を与えた作品。
2は2004に発売された、2年後の物語でした。

ドはまりした1に比べ、2はそこまで愛着がなかった記憶が。
（作品側の問題と自身の経年、どっちも原因と思います）

たまたまToHeart2の音楽を耳にする機会があり、
どんな話だったかなと思いだしがてら視聴開始。

【作品概要】
学園ラブコメ。
割と現代的な世界設定ですが、
メイドロボというアンドロイドが実用化している世界です。

割とふにゃふにゃした主人公河野貴明と
周辺女性の群像劇ですね。

【作品に対する感想】
エロゲーやギャルゲーからのアニメ化はとても
難しいのは重々承知した上での視聴でしたが、
それを差し引いても厳しい内容だったと思います。

私はキャラに魅力を感じないと、それ以外も引っ張られて
評価が下がっていく傾向が強いですが、
もろに該当しました。

１）物語
　オールキャラ出さないといけないだけに
　一人一人の深堀がほぼできないうえに、
　割とぶっ飛んだキャラが多いため
　何でそんな都合よく？ってことが多かったです。
　幼馴染・いいんちょ・お姉さま・変人の記号化ですね。

　物語の都合でキャラが動かされてる感じで
　このキャラならこうするだろうって納得感がなかったです。

　最後の方で痛々しい青春の一ページ的な
　エピソードがあったのは良かったと思います。

　
２）作画
　ゲームのイベント画が再現されており、
　原作プレイ者からすれば
　クスッと笑えるシーンも多かったのはプラスでした。

　ですが作画が怪しい所も多く、全体としては残念でした。

３）声優
　冴えない主人公、福山潤さんだったんですね。
　今考えたらすげー豪華ですね。


５）キャラ
　前作も超能力者とかメイドロボとか黒魔術師とか
　設定的にぶっ飛んだキャラはいたんですけど、
　それでも地に足ついてたんですよね。

　今作は設定的におかしいのは宇宙人くらいなんですけど、
　地球人の方が地に足ついてないと感じます。

　➀河野貴明
　　女性苦手設定のわりにハーレム形成の、変わった御仁。
　　女性が苦手なこと自体は分からないことはないので
　　否定はしませんが、やたら都合よくハーレムに
　　なっちゃってるので、設定を免罪符にしてるように
　　見えて仕方ないです。
　　※要は寄ってくる方が悪いので、主人公は悪くないです
　　　って言ってるように見えて仕方ない

　➁柚原このみ
　　小学生か。こんな高校1年おらんでしょ(^^;

　➂向坂環
　　やや自己中なところはありますが、
　　作中ではまだまともな印象です。

　➃小牧愛佳
　　小動物担当。
　　損な役回りを前向きにとらえる姿勢の可否が
　　評価を分けそうです。
　　もうちょいうまく立ち回った方が効率的なんでしょうけど、
　　私的には嫌いではありません。

　➄笹森花梨
　　こ奴を個性的ととらえるか、宇宙人ととらえるかで
　　評価が分かれそうですね。
　　私は無理でした(^^;

　➅姫百合姉妹
　　瑠璃の自己中言動が酷すぎて、ちょっとしんどかったです。
　　深堀していけば自分のテリトリーを守りたいって理由が
　　見えてくるんですけど、にしてもそれで他者にあれだけ
　　迷惑かけていいわけではないと思います。

　⑦十波由真
　　自意識過剰なめんどくさい人。
　　ゲームの中での深堀を見てギリギリ許容できるかどうか。

　⑧るーこ・きれいなそら
　　奇人変人ぞろいのヒロインズで、
　　唯一納得できる理由があるヒロイン。
　　宇宙人だったら仕方ないよね。
　　アニメの中では語られませんが、
　　誇りと弱さの見せ方でやられました。