「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
3
棚に入れた
10
ランキング
7719
★★★★★ 4.1 (3)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.3

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さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

セルと手書きと3Dアニメの融合

初めて見たとき、ディズニーがこれをどうやって作っているのか理解できなかった。
実写の背景に3Dのキャラとセルっぽいキャラが混在していた。
実写+3Dアニメ+セルの試みは別に珍しいことじゃない。
だけど、問題なのはディズニーはここ何年かで手書きアニメを作ったことがあったかというところで、ディズニーに疎い私の認識では、あそこは手書きアニメを捨てたところという認識があったので、どのような手法でこの映像になっているかに興味があった。
最初に考えたのは3Dのセルルック表現だった。
水の表現や線のタッチなど、3Dだとコストがかかりすぎたりする部分への課題をどう処理したのか気になるところではあるが、ディズニーはリメンバーミーやズートピアのように普段から、どうやって作ったんだと思わせる映像表現をやってくれるから、3Dで完結させていたとしてもあり得ないことではないだろうと思った。
次に考えたのはlive2DやMOHOなどのモーフィングやリグを使った手付けアニメーション。
これならばある程度手書きアニメっぽい表現に近くなる。
作業フォーマットは3Dソフトに近いので、3Dメインのスタジオでも3Dアニメーターが同じ要領で動かせるのではないかと思ったが、ピーターパンのような振り向きは苦手な欠点がある。また白雪姫などのぬるぬる作画で動く表現は若干の動画ブレがありこういった表現はデジタルでは再現しにくい。
考えても答えは出ないので"making of once upon studio"でググっていると公式による「Once Upon a Studio」の制作の背景が出てきた。
詳細については触れられていないが、それによると確かにCGと手書きと実写の要素が含まれると書いてある。
そして映画評論家が公開した動画には、手書きアニメを実現させるため、新しいスタッフ5人と、過去に在籍していたアニメーターに再び参加してもらい制作にあたっており、時代ごとの動かし方の特徴に合わせてアニメーションさせているのだろうとの情報が。
事実だとしたら映像以上に熱いドラマじゃん。
ぬるぬるしすぎて顔よく見えなくなってる、さては久しぶりすぎてアニメの12原則の活かし方を忘れたな!とか思ってごめんなさい。
短編ではあるものの100周年にふさわしい展開とスタッフィングが実現した映画ということで、同時上映のWISHとも引けを取らない内容だったかと思う。
ちなみに調べている過程で英語版はyoutubeで配信されてることを知った。
英語がわからなくても映像と音楽で楽しめるので内容が気になる方は先にこっちを見てもいいかも。
https://www.youtube.com/watch?v=gB90me0aqSY

投稿 : 2024/01/05
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サンキュー:

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