「ファンタスティック・プラネット(アニメ映画)」

総合得点
67.1
感想・評価
61
棚に入れた
241
ランキング
2526
★★★★☆ 3.7 (61)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.3
音楽
3.8
キャラ
3.6

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ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SF!SF!エンタメ力学から独立した独創的な想像力の惑星SF!SF!

あらすじ:
高度な知性と文明を持つ青い巨人と昆虫程度に存在の人間が同一の惑星に住んでいた。人間は駆除されたり飼われたり獣のように支配されていたが、青い巨人の子供のきまぐれと、好奇心旺盛な主人公が出会う事で、知識学習インターフェースを通じて人間の反乱を引き起こす。繁栄と駆除が繰り返される中、最終的には主人公が青巨人族の弱点を見破り、人間と巨人は和平を結ぶ。一代SF叛逆記。

タイトル名だけは昔小耳にはさんでいたから録画してみてみた。タイトルからはライトなフランスのコメディ作品かと思いきや、かなり重かった。水彩画のようでもあり点描のようでもあるタッチで、CGやビデオ編集を一切使わずに描かれる50年前のカルトアニメーション作品。絵柄と内容が独特で、今のエンタメに慣れた視聴者には異質に映るかもしれない。思わずぎょっとしてしまった。

青い巨人の生態から文明、肉食生物、言葉で表現すらことすら難しい難解な危険が害獣といったファンタジックな要素が特徴。表現は稚拙だが、まだ見たことのない映像や世界を追求しているのが12分の映像から伝わってくる。特に主題の知識学習レシーバーを被った人間の集団の頭の中に映像が浮かぶ場面は新興宗教的で若干の嫌悪感と斬新さが入り混じって心地よい。安易な言い方をいうとレシーバーはインターネット?

特に虫やねずみを駆除するように人間を排除するガス兵器は恐ろしく、主人公が殺されるかどうかを見守る中、ガンダムF91のバグを思い起こさせられた。主人公は他の原始人とは異なり、学び進化する好奇心を持ち、最終的には和平に至るが、そこまで安定と破滅、苦境の繰り返しで飽きなず、この虫けらどもがどのようになるのか気になって最後までみてしまった。

現代の漫画アニメ映画とは異なり、話の設定も展開もエンタメ理論やストーリー力学など必然性や理論にとらわれなく自由でストーリーがどう転んでもおかしくないのからはらはらしてしまったのかな。理不尽な雰囲気はある意味Dr.スランプ アラレちゃんや故アル中SF作家吾妻ひでおに通じてるかもしれない。SF!SF!
TOKYOMX、放送してくれてありがとう

初見
2023/12

投稿 : 2024/01/06
閲覧 : 94
サンキュー:

1

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