「最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)」

総合得点
68.2
感想・評価
206
棚に入れた
680
ランキング
2113
★★★★☆ 3.3 (206)
物語
3.3
作画
3.3
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

easy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

隠す気皆無でバレバレなるも「はわわわわぁ~」(中身オッサン)ではない少年の安心感

【評価点】

・主演声優が上手い
 中身幼児化な醜悪タイプでなく、抑えた喋りの少年は珍しい
 最後まで見続けられた動機の大半がここにある
 最後まで維持された、オラとてもありがてえだ

・レベル、ステータス等のメタ表現が無い
 虚空に浮かぶステータス画面、レベル、スキルがどうしたなど、
 ゲーム的なメタ表現皆無、ああスッキリ

・「俺なんかやっちゃいました?」
 「またか」と思えば、オオサンショウウオ退治2話自作自演など、
 読者にオチを開示せず、後まで取っておいて最後に見せていく筋立て
 魔法など絵は全く面白くないのだが

・敵対者には〇戮も躊躇しない思考
 それと反比例してどんどん雑要素と化してゆく狡猾工作
 不快な卵狙いの傭兵相手など身内が傍にいる時は自重したのだろうか
 相手方の絶望感はともかく、描写自体は大したことないです


【ダメな点】

・「狡猾に生きる」前世における死の流れが不明瞭 
 冒頭のみで状況不明、異世界の現在と照らし合わせる事が出来ない
 他で言われる通り、人によってはスカしたガキにしか見えないでしょう

・光の速さで忘れられた『勇者ヒロイン=前世の弟子と同じ顔』
 重要そうだが特に触れられる事もないまま物語はズンズン進む
 ヒロインパート終わって次の回ではセリフ一言で1年後になりました
 ってオイ

・平安時代の人間である意味が薄い(※)
 現代ワードを出さないだけ
 「あのちからはなんだ」以外、陰陽師スキルである必然性が無い
 バカ次男など一番ヤバい奴にどうして謎の能力を見せまくるのでしょう

・S1段階で破綻した「次の生では狡猾に生きよう」
 陰に潜むのは自作自演で功績をあげる2話がピーク、
 視聴者が知らぬ1年空白期において怪しまれる学園長には工作に使われ、
 7話「(蘇生を)おやめくださいセイカ様」止められたにもかかわらず、
 13話(最終話)城で大〇戮→特に必要ないモブ兵大量蘇生
 陰に潜む気ゼロの魔王大プロモーション展開、なんだこいつ(直球)

・難聴系ハーレム
 「孤児を見る視点」なのだろうか、前世では妻帯者だったらしいのに
 色恋沙汰を考慮出来ぬまま女だけが増えていく、S1において男友達ゼロ
 ヨダレ垂らす権力者バカ王子とヒロインを数日一緒にする謎思考
 保護者視点で接しているならまだ理解出来たのだが
 城で大〇戮逃亡者となった後、何故イーファ・クレインが合流するのだ


【今後】

勇者:友人(前世において身内を人質に取られ自分を殺した弟子と同じ顔)
魔王:自分

勇者・魔王共に厄介者扱いであり、謀殺の過去と全く同じ関係性となった
見せ場の大〇戮で10数年かけて築いたセイカもクソもない状況
10話『未来視』あからさまにねじ込まれた強ヒロインが最大の保険要素
貴族なのでおとり潰し等、当面この娘で防げますよという役割なのだろう

最強を自称してもどういうわけだか隠密する気が無かった陰陽師
どう見ても不味いが作者は長期休筆、なにやら中途半端に終わりそうです
OP/EDは毎回飛ばしておりましたが、
歌詠み部分以外のナントカゆみりさんはとても良かったよ


※バカ王子とハーレム・平安時代について補足

バカ王子、鞭飴使いクソエルフ、傲慢取り巻きで不快さマックス
奴隷設定はこの時のためかイーファ編、8-9話
バカな副題を付けている作者が意図したかどうか知らない、
バカ王子(べつにこいつの功績ではない)ハーレムと平安貴族の共通項

>当時の貴族男性たちは、娘や姉妹や妻といった女性たちに、自身の命運を託すことがあった。
>上級貴族たちは、地位のため、娘や姉妹を妃として天皇のもとに送り込んだのであり、
>中級貴族たちや下級貴族たちは、やはり地位のため、
>娘や姉妹や妻を女房として上級貴族のもとに送り込んだのである。
>木村氏は、そうして男性たちのために送り出される女性たちを、
>「差し向けられたエージェント」と呼ぶ。

>そして、「エージェント」となった女性たちは、「学問で勝つ」
>「音楽で抜きん出る」「和歌の力でのし上がる」など、さまざまに闘う。
>彼女たちの勝利こそが、彼女たちの父親や兄弟や夫の地位を保障するからである。
>彼女たちは、身内の男性たちの地位のために、漢学の才を競い合い、演奏の技を競い合い、
>和歌の心を競い合っていたのであった。

投稿 : 2024/04/07
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