「ささやくように恋を唄う(TVアニメ動画)」

総合得点
62.9
感想・評価
31
棚に入れた
165
ランキング
4547
★★★★☆ 3.2 (31)
物語
3.1
作画
2.9
声優
3.3
音楽
3.2
キャラ
3.3

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ネタバレ

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 2.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

誰がために鐘は鳴る

百合というか恋愛ものの少女漫画。
おっさんが見てもてえてえが過ぎる。

「私、一目惚れしました」。ファン目線のひまりの言葉を告白と勘違いし「私も」と返す依。「憧れ」と「恋心」。不意に芽生えた感情が周囲も巻き込むラブストーリー。

完璧超人に憧れる小動物的な古典を逆転させた「そっちかーい」的な。インドアなキャラクターの完璧超人があざとさモンスターの小動物にグイグイこられて困惑する前半戦。そしてこここから先が本領だったとは。作者は絵も巧い上に普通に美人らしい。だから美人視点に嫌味がないのかも。

性差を超えるタブーが存在しないSF世界。マイノリティが世界の理不尽と戦う戦記ではなく、ノンケやストレートという概念すら存在しない。共学だがオスも一切絡んでこない。たとえご都合ばかりの能天気なメルヘンだとしても、百合やBLに救われたという当事者は少なくないらしい。同性だと思って安心してた相手に性的な対象として好奇の目線で見られること。それを想像または体験してない人にとっては完全なる他人事であり未知の領域、つまり恐怖でしかない。「百合はてえてえなあ!!」と消費する異世界ファンタジーとして楽しむ方が平和かも。


OP・ベタな楽曲も声もいいが歌唱が惜しい
ED・曲はいいのだがひまりさんがやや媚び過ぎ

08
熊のとことかふざけてんの?ライブに比べればマシだが

志保さん、あんた生きづらい性格だなあ。ギター始めるのもそうなのかよ。当てつけから始まる物語。フレットレス&ブラインドで弾くヴァイオリンで幼少期からコンテストで戦ってきた楽器奏者であればギターで同級生を圧倒するなど造作もないわな。志保が異様にプロ志向だったりと学園バンドにしてはやたら熱量が高すぎるのもなんだかなあと思ったがこれなら合点がいく。ただの生存戦略であり、志保にとってはなんでもよかったわけだ。ただ誰かに認められたかった。だからこそ常に上を目指すしか道は残されていなかった。志保がやたらと技巧派なのも異常なこだわりを見せるのも納得。志保が亜希に執着してたのも。ここまで不器用ならずっと友達いなかっただろうから。

SSとローレライのバトルには関係者ではあるが部外者でもあるひまりに双方の視点から参加させるのもとてもいい。関係が薄いからこそ本音を話せるってのもあるある。天然の人たらしであるひまりが周囲の緊張状態を華麗に緩和させていく様は実質スキロー。

あきしほパートからのよりひまパートでは笑ってしまうくらいのほっこり。志保がスネたのは依が元凶でもあるのだが。ただの逆恨みでしかないけれど。バイオリンでトップを取れずバンドもうまくいかず好きな人とも。これヘタすれば人生転落コースもありえたが踏みとどまれたのはローレライメンバーのおかげ。ちゃんと感謝しろよ。ほぼ狂犬な志保を飼い慣らす二人は志保が認めるほどの腕前ってことなら、やはりこのふたりも何かしらの英才教育されたエリート層なのか。

ED。ギターがメインでドヤるサウンドではないがミックスもちゃんとしててちゃんとカッコいい楽曲。これがやりたかったってんなら志保はSSのシンプルなリフには我慢できなかったでしょうね。光属性なSSGIRLSとは違ってゴリゴリな厨二ボカロ系なので音楽性の違いで脱退ってだけでも納得感はある。こういうとこはすごくバンド作品してる。フルVer聴いたががやはりオラオラギターソロはなかった。残念。

しかし作画がなあ。

あ、万策尽きたみたいです。総集編で2週スキップ。待つからちゃんと作ってくれ。

投稿 : 2024/06/03
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