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「バンパイアハンターD(アニメ映画)」

総合得点
73.2
感想・評価
167
棚に入れた
1071
ランキング
1016
★★★★☆ 4.0 (167)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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バンパイアハンターDの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ史の中で5本の指に入るほどえげつない作品

この作品を見たのは2回目で、1回目はSFに手を染めてちょっと通ぶってイキりたくなった17の秋、そして2回目は7年の時を経て未だ吸血鬼のように孤独な夜を過ごす24の春・・・泣。

しかし、やはり7年ぶりに視聴すると様々な要素・観点から評価できるようになりました。その結果、この作品は声優・演出・脚本・音楽・作画、、、いろんな角度からメスを入れてもベストパフォーマンスを誇るアニメ史上最高のSF映画ということです。

★あらすじ★
主人公がおじさんからの依頼を受けて相思相愛中の吸血鬼×お姫様カップルから娘を取り戻そうとするドタバタシリアス作品です。

★世界観★
 世界観はまあ取り合えず「ウェスタン」で「ガンマン」で「吸血鬼」で「情熱的」で「美しい」という印象が強いです。
あんなに淫靡な夜が似合う吸血鬼と世紀末チックに描かれた殺伐とした「ウェスタン」なタッチがマッチするとは思いませんでした。
そして殺伐な世界の夜はそれはもう怖くて、お化けがthrillerしてもおかしくないような描写・・・完璧な世界観です。
 また、この作品における「吸血鬼×人間」はまるで「ロミオ×ジュリエット」のような関係性。僕な大好きなWeb漫画「RBB」も人間と吸血鬼の関係性を巡る、まるで現代の人種差別を踏襲したような作品でした。
 これもまた異人種観を踏襲しつつもロマンチックな展開になりそうですが・・・詳しくは本編を見ましょう。

★キャラクター★
 キャラクター及び演出ですが、草食系男子を体現したような厨二心をくすぐる無口イケメン主人公『D』と吸血鬼の情熱的な部分を象徴したクールガイ山寺宏一こと『リー』、そして「男はバカね・・・」と何かを悟ったかのようにポツリと独り言が漏れた「灰原哀」。この三人が主な主要人物として物語が進んでいきます。

★演出★
 この作品の一番の魅力は演出といっても過言ではありません。
何と言っても「黒」と「白」と「赤」の色使いが絶妙すぎる。全て吸血鬼を象徴とした色ですがここまで鮮明に、またさりげなく強調させることができるのかと思いゾッとしました。特に終盤のこの色使いを意識することをおススメします。
 次に基本的なところから緩急をつけた緊張感ある戦闘シーン、月を背に馬が前足を上げるシーン、Dの顔と剣が交互に写し出されるシーン、他にも色々ありますが素晴らしい描写がたくさんありました。

★まとめ★
 吸血鬼はとても冷酷な存在と思われがちですが、この作品を見ると情緒的な部分が見れてとてもよかったです。
 また、話の進め方が殆ど三人称視点なのにも関わらずこの吸血鬼と人間をめぐるもどかしさがヒシヒシと伝わる作品でした。
 この作品に影響を受けて後から様々なSF×吸血鬼作品がでましたが、少なくともアニメ界では未だにこの映画を超えるものはありません。原点にして頂点です。
 今すぐ吸血鬼になりたい方は是非視聴してみてください。

投稿 : 2019/06/24
閲覧 : 607
サンキュー:

3

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新しい方

すごい(技術が)進化したな


ヴァンパイア(貴族)ハンターのDは貴族に攫われた娘を取り戻して欲しいと頼まれる、承諾したDだったが依頼主は同じハンターのマーカス一味にも依頼していた。


『旧ヴァンパイアハンターD』から10年以上たってのリメイク作品、リメイクといっても内容も声優も作画も全く違うから立ち位置的には二作目っていったとこ、だいたい『ヴァンパイアハンターD』のアニメっていえばたぶんこっちの方が有名だからこっちが最初でもいいけど。

前作に比べてだいぶ近未来化してるような気がする、前作の時も電磁柵?のような近未来技術があったけど、作画の影響もあってかこっちの方がより近未来に見える。


制作自体は日本の会社だが公開されたのはアメリカの方が早い、だからキャラ作画や動きが洋アニメ調になっている、分かる人に言えば『ハイランダー』みたいなもの。何でそうなったかは知らないけど前作の受けがアメリカの方が良かったのかな?


作画内容含めて当然こっちの方が好きだけど、どちらの作品もDについての説明が欲しい、原作知らないから左手の正体も知らないし、母親のこともあまり描かれていない。

投稿 : 2019/03/24
閲覧 : 324
サンキュー:

2

ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ラブストーリー要素が強めのヴァンパイアOVA

このアニメは、西洋の三大モンスターの
一つとしてよくあげられるモンスター、
ヴァンパイアを題材としたOVAである。

このアニメが良いと感じたところは、テンポの良さである。
ボスクラスに相当しない敵は、大抵あっさりと倒されてしまうため
変にだれることなく物語が進んでいく。欲を言えばもう少し
活躍の場を広げて欲しかったと感じる。ただ、それをしてしまうと
テンポに乱れが生じるので、その判断は正しかったのだろうと
思われる。

個人的に気になった点もいくつかある。
女戦士であるレイラは、猪突猛進な性格が災いし
色々とトラブルを起こしているような印象を受けた。
Dやグローブ兄さんの忠告があったにも関わらずだ。
しかも、そのせいで一人死なせてしまう。
やはり、ハンターには向かないと助言した
Dの判断は間違っていなかったと思われる。

途中から、急に登場した人面疽の存在。
彼とDの関係性について深く掘り下げていないため
私はやたら気になってしまってしょうがなかった。
終盤でいきなりすごい力を発揮する場面があるが
唐突すぎて、私は「えっ?」と思わず発してしまった。
本来ならDに注目すべきなのだろうが、私は人面疽に
注目してばかりいた。もしかすると、それが狙いで
情報を伏せたのだろうか。それなら納得だ。

これを見ていた時、とあるヴァンパイア映画を思い出した。
ドラキュラ(1992)である。
この映画は、ゴッドファーザーなどの有名作を
手掛けたフランシス・フォード・コッポラ監督のホラー映画だ。
予告編だけ見ると、ホラー色が非常に強いため、
手を伸ばしにくい作品ではあるが、本編を見ると
ラブストーリー要素が色濃く反映されている
のがわかる。多少の違いはあるものの、共通点も
いくつかあるのが見受けられたためこの映画を挙げた。

それなりに、スプラッター要素はあるものの
目をつぶりたくなるほどの表現は(恐らく)されていない
と思うので、ヴァンパイアアニメの入門
の一つとして勧めやすい作品だと感じる。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2017/12/28
閲覧 : 537
サンキュー:

10

ネタバレ

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

飛べ、飛ぶのよ

30年以上前に刊行されて今尚も連載中の超巨編、菊地秀行先生の「吸血鬼ハンターD」を原作としています。
2度アニメ化されていて、原作1巻をベースとしたOVA版が1985年に、3巻をベースとした劇場版が2001年に公開されてます。
それも劇場版は国内で公開する以前にアメリカで先行公開していて、製作段階から向こう側の意見を多く取り入れるなど海外展開ありきの戦略を取っています。
その分海外では大人気な反面、日本の知名度が低いようにも見受けられます。


<物語>
冒頭のシーンでいきなり宇宙に浮かぶ謎の施設(夜の都)が映って、中世ヨーロッパな世界観から鑑みて驚く方も多かったのではないでしょうか。
実は"1万年と2千年"後の未来のお話なんですよね、本作って。
なので超科学の産物も次々と出てきますし、大気圏外にも簡単に行けます。
"貴族"と呼ばれる吸血鬼に支配されていた人類が抵抗し始めて、陥落させつつある時代にあって、ゴシック大好きな吸血鬼達の趣味の名残が風景に反映されているだけに過ぎません。
冒頭で登場した夜の都は、驚く勿れ吸血鬼が建設した侵略宇宙人との戦いの拠点なんです。
タイトルからは想像もつかないでしょうが、しっかり"未来SF"してるんです。

<作画>
芦田豊雄監督のOVA版も決して悪いわけではないですが、川尻善昭監督の本作がそれこそ抜きんでていますね。
原作者の菊地先生も納得の出来栄えということで、その凄さが伝わるんじゃないかと思います。
外連味に満ち足りた迫力の画面作りが成されていて、人知を超えた映像を見ているような気分に酔いしれます。
流石はセルアニメ最後の生き残りにして最上の到達点とも言われるだけの技術の水位があります。

<声優>
OVA版ではDの声が塩沢兼人さんだったのが、田中秀幸さんになっていますね。
お亡くなりになられた次の年だったので、残念ではありますが致し方ないです。
田中秀幸さんもこれまた渋い演技でバッチリDに合っていたと思います。
左手の永井一郎さんは続投で、後は新キャラですね。
マイエル役の山寺宏一さん、レイラ役の林原めぐみさんを始め、出演されている声優全員豪華です。

<音楽>
音楽はイタリア人のマルコ・ダンブロシオさんが担当、壮大なオーケストラのサウンドで聞き応えがあります。
主題歌のDo As Infinityが歌う「遠くまで」はどうでしょう、ちょっと浮いてますね。
OVA版は小室哲哉さんが担当していて、そっちも趣深くて好きなんですが、サントラはプレミア付いてて手が出ないです。
「Twinkle Night」に「組曲Vampire Hunter D」が収録されてて、こちらは安いですけど。

<キャラ>
物語の本筋は人間と吸血鬼との愛の逃避行でしょう。
マイエル一人を乗せてどこまでも飛び行くロケットを見た時の物悲しさといったらありません。
マイエルもシャーロットも描写が増し増しで、激動たる運命を歩む主人公とヒロインのように映りました。
これではDが蚊帳の外のように思えていけませんが、何しろ寡黙で自分を出さないので悪しからず。
とはいってもDの不動の信念も確と感じられて、プロローグの小粋な計らいが活きてくるんですけどね。
マーカス兄弟は噛ませ犬かと思わせて獅子奮迅の活躍を見せます。
特に幽体離脱して破壊光線を繰り出すグローヴは、妹想いの優しい兄に変わっていて驚愕ですよね。
レイラも人間味が溢れんばかりに描かれていましたね、吸血鬼を親の仇と憎みながらD達に触れて揺らぎ、ラストシーンでは打ち上げの成功を祈願するまでに至ってますからね。
キャラクターに関しては短い間に色濃く味付けが出来ていて感心するばかりです。


西洋文学におけるバンパイア像を取り入れつつ、独自の解釈で和製ファンタジーに埋め込んでいった本作は、「HELLSING」や「BLOOD」など昨今の作品に多大なる影響を残しています。
吸血鬼ものの主流として抑えておきたいところですね、紛れもなく見ておくべきアニメの一つでしょう。

投稿 : 2016/12/02
閲覧 : 380
サンキュー:

7

ネタバレ

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

見た目は古臭いが、内容は十分楽しめる。

暗い妖しい雰囲気が良く出ているので

ヴィジュアルの古臭さはそれほど気にならない。

吸血鬼と人間のハーフ「ダンピール」という

種族設定も斬新で

しかも左手には謎の人面があり

独立した思考をもってDと会話までする・・・不思議だ。

投稿 : 2013/11/16
閲覧 : 273
サンキュー:

11

ネタバレ

なーこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

タイトルなし

再視聴!!

投稿 : 2013/10/20
閲覧 : 259
サンキュー:

0

ネタバレ

南のエデン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この作品最近までバンパイア物では1番だったがw

バンパイア物は結構出てるんですが、自分の中では一番をキープしてました。残念ながら、ダンスインザバンパイアバンドの方が気に入ってしまい2番手に::
しかし、Dの男気ある振る舞いには感動しました。ドリスの弟ダンに、「お姉さんが悲しむと思うならするな。」とかカッコイイーんですよこのバンパイアはw
真祖なのに、自分たちバンパイアはしょせん、「かりそめの客でしかない!」という思いを描いてる。この思いがDに好意をよせるドリスを拒絶してしまうんですよね::ドリスかわいいのになー
でも自分はドリスだけがDを癒せる恋人になってくれると信じています^^気長にまちましょかね!
良作品でございますw

投稿 : 2012/09/26
閲覧 : 298
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これは見る価値あるよ!!

タイトル通り吸血鬼ハンターのアニメですが、
それよりも!
前作からの時の流れを感じる事のできるアニメ
(え?うん、もうすごいよ^^)

確か海外向けに作られて、後から日本で公開された逆輸入アニメだったハズ。
しかも、吹き替えはなしで字幕オンリーwww
(後々、DVDで吹き替えが追加されたのだったかな)


とにかくこのアニメの何がすごいかと聞かれると・・・

圧倒的な作画です^^
(キャラデザも天野絵をアニメにしたって言われても納得の出来です)

前作と比べるとなんてよく言っちゃいますけど、そんなモノじゃありません!!

最近の劇場版アニメと比べても明らかに
良い勝負というか勝っている方が多いかもw
というくらいです。
(特にこのアニメは戦闘シーンが多いので顕著に現れますよ~^^)


しかも、前作のような大雑把な表現によるストーリー展開ではなく、
内容自体は簡単にかつ、良いテンポで話が進むので
かなり楽しく見る事ができます^^

登場キャラもかなり見応えのある存在が多く、
馬を売ってる爺さんなんてイケメンすぎます^^
(キャラは基本戦闘で魅せてくれますよ!)


で、今回はどんな話かというと
「娘が吸血鬼にさらわれたので助けて主人公~!!」という出だしで始まり、
そこから商売敵やら、ラブストーリーやらが展開されていきます^^

↓超簡単なネタばれあらすじ
{netabare}

実はさらわれたのではなく「かけおち」で、
吸血鬼と人間の禁断の愛のお話だったりww
(あるある~^^)

しかも新婚旅行(目的地)が、宇宙というちょっと笑ってしまいそうな内容
(ロケットまででるしね^^)

ただし、そう簡単に禁断の愛は成就される事もなく・・・

という感じですねー^^
{/netabare}

ラストシーンはこう・・・グっとくるものがあって
少女の言葉は重いです(T_T)


映像美とストーリーの両方楽しめるオススメアニメですよ^^

このアニメを見て、原作を買おう買おうと思って未だに買っていなかったりwww
(しかし、天野絵で吸血鬼というとヴァンパイアー戦争を思い出すね^^)

投稿 : 2012/09/13
閲覧 : 311
ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

善悪とは何か…Dは今回の仕事で何を想ったのだろうのか…

当たり前だけど作画がすさまじく進化してるー!
前作から続けて観てるとすごいギャップですよ。

今回は少し考えさせられるようなお話でした、
Dも少し戸惑ったんじゃないかなぁ。
バンパイアと人間の混血児であるダンピール…それがDです。
バンパイアハンターを生業としている彼が今回受けた依頼が
バンパイア貴族にさらわれたシャーロットという娘を奪い返してほしいというもの。
奪い返すといっても事情は少々ややこしくて、
貴族であるマイエルとシャーロットは相思相愛なんですよ、
普通じゃ考えられないことですよね、つまり二人からしたらほっといてくれという感じw

しかしそんな事情はお構いなしなのがDなのですw
どこまでも渋くてカッコいいですよ。
相思相愛だろうが二人の仲を引き裂こうと奔走するD…
視点をかえれば完全にこちらが悪役です。

そして貴族のマイエルがまたカッコいいんだよなぁ。
前作に登場したクズ貴族もいればマイエルのような紳士もいるんですね。
マイエルは貴族でありながら人間を手にかけないことで有名らしい。
そんな彼もシャーロットに心奪われるのですが、
ハンターに追われてる道中も逃げるばかりで全然攻撃的じゃないんですよね。
護衛についてるやつらは攻撃的ですがそいつらもマイエルが雇ったわけじゃないし。
そもそもマイエルの目的はシャーロットと星々の地に旅立つことだったんですよ、
つまりお空の彼方のことなのですがそこでシャーロットと二人誰にも干渉されずに
静かに暮らしたいだけだったという…
しかし他の者からみたら彼が貴族である以上許容しがたいものがあるみたいだね。

そして今回はDの同業者であるハンターのマーカス一家が登場し物語を盛り上げます。
前作ではD以外のハンターなんてセリフの中でしか登場しませんでしたしね。
実績的にも多くの貴族を葬ってきてるらしいマーカス一家!
貴族に対抗できるのはDくらいかと思ってたのですが
意外と歴戦の猛者であるハンターなら倒せるんですね。
貴族もピンキリということでしょうか?

このマーカス一家がDとはまた違った見せ場を多くみせてくれていいキャラしてました。
まずノルトね、ファミリー一の巨体でハンマーというか槌のようなものを振り回していました。
一番最初に戦死したキャラでもあります、
マイエルの護衛についたバルバロイ一族の三人衆、そのうちの一人ベンゲに殺されちゃったね。
このベンゲというキャラは影から影に移動し相手の影を刺すことでダメージをあたえる使い手でした、
ノルトもベンゲに影を刺されて…

次がカイルという男、ファミリー内では小柄な男ですが
円月輪じゃないですけどそれと似たような飛び道具を使ってましたね。
シャーロットを奪い返したときにマイエルが馬車から降りてきたんですよ、
貴族は日差しの中では生きられないので激しく傷つくマイエル…
しかし彼はそんな傷など気にもせずシャーロットを奪い返そうと歩いてくるんです。
それをみて下品な笑いをあげていたのがカイルw
かなり性根が腐っているというか、まぁ相手が貴族ならこんなあつかいなのかな、世界観的に。
それでもあきらかに悪役はマーカス一家でしたなw
その後すぐに三人衆が一人マシラに惨殺されました。
やはりあれは死亡フラグだったのか…

ボルゴフという男はマーカス一家のリーダーなのですが仲間意識の強いやつでしたな。
ノルトやカイルが死んだときに傭兵らしからぬ顔をしていました。
終盤では仕事どうこうよりも仲間の敵討ちというか、
いまさら引き下がれないという心境でいたみたい。
黒幕のカーミラの幻術にひっかかって死亡。
この幻術が死んだはずのノルトやカイルが目の前に現れるというもので
どれほどボルゴフが仲間を愛していたのかがうかがいしれます。

グローヴは寝たきりの病弱な男性ですが薬物投与でチート化しますw
なんか幽体離脱みたいなことをして浮遊してました。
そしてビームのようなものを体中から射出w
もう意味がわからない、火力高すぎw
マーカス一家のジョーカー的存在でしたね。
ボルゴフが死亡後吸血鬼と化してレイラを人質にするのですが
単身ボルゴフに突っ込みグローヴもろとも死亡しましたw
恐ろしい自爆だったぜ…

そして忘れちゃいけないのがマーカス一家の紅一点レイラです。
とある事情から吸血鬼やダンピールを憎んでいるレイラは、
Dを汚い罠にハメようともしました。
マーカス一家で唯一生き残ったキャラです。
強くたくましいヒロインでしたね。

個人的に好きなシーンはDとレイラの会話ですかね。

「それが哀れだと思うなら私のお墓に花の一輪でも手向ければいいわ。
あんた余計なお節介好きそうだから。
そうよ…約束しない?もしあんたが生きてたらそうしてくれるって…
そのかわりあんたが死んだときはあたしがそうするから。
いいんじゃない…一人くらいそんな事してくれる相手がいてくれても。
ふふ…くだらない、どうだっていいわ」

「約束しよう…ハンターとして死んだものに…墓があれば。」

このシーンはとても重要なシーンなんですよ、
EDで何十年後かはわかりませんがレイラの葬儀がとりおこなわれてるんです。
それを遠くから見守っているD…
Dは何十年も前にレイラの墓に「花を手向ける」という約束を果たしにきたんですよね、
いや~、まじで漢だわ。カッコよすぎるでしょw
しかしDは花を手向けませんでした…
レイラは「いいんじゃない…一人くらいそんな事してくれる相手がいてくれても」
と言っていましたが孫娘をはじめ多くの人間がレイラに花を手向けていたんですよね。
それをみてDはレイラが後に幸せな人生を送ったと悟り
自身が花を手向ける必要はないと感じたんです。

このEDへのつなぎは見事でしたね、
後に幸せな人生を過ごしたレイラとDの孤独さが浮き彫りになったシーンでもあります。

名台詞に名シーンが多いのがバンパイアハンターDの魅力でもあるのかな。

もう一つ印象に残ったセリフがあります。
なぜハンターを続けているのかというレイラの質問に対し
「俺はダンピール…人間としては生きられん」と答えるD…
バンパイアと人間の混血児なのにまっさきに人間としての回答がでてくるあたり、
やはり人間として生きることに強い憧れがあったりするんでしょうかね。

そもそもマイエルとシャーロットが結ばれればDと同じダンピールが生まれてくる。
Dはそれを一番恐れていたような描写もあります。
ダンピールとして生きてきたDだからこそ許容できないのでしょう。
貴族が闇だとすれば人は光…
闇が光に恋するなどあってはならないのかもね…

最後はD対マイエルという展開になりますが黒幕は別にいたんですよね、
マイエルもシャーロットもカーミラという貴婦人に利用されてたのです。
なんか自身の朽ちた肉体をシャーロットの血を使い復活させようとしていましたが失敗…
Dの本性をひきだそうとしてDの中の魔性をひきだしてしまいました。
神祖の血を引くDはバンパイアモードになると敵なしだね!

シャーロットの亡骸を抱きしめ抱擁するマイエル…
バンパイアを憎むあのレイラでさえ銃の引き鉄をひくことはできませんでした。
しかしDは違います…その光景を前にしてもシャーロットの亡骸とマイエルの命を望みます。
ここらへんがやっぱそこらへんの主人公と違っていてカッコいいですな。
優しさと厳しさを兼ね備えた理想の主人公といえるでしょう。
最終的にはシャーロットのしていた指輪を形見として依頼主に渡すことにし、
シャーロットの遺体をマイエルにゆずり見逃しました…
自身の仕事が達成できれば融通もきくところなどDはいい男ですな。

ぶっちゃけDは強すぎるので苦戦シーンなどはあまりないのですが、
Dの圧倒的強さ、カッコよさを楽しむのがこの作品ありかたなんじゃないかな。

バンパイアハンターDの映像化は絶対続けたほうがいいですよ。
それだけのポテンシャルを秘めた作品だと思います。

【A82点】

投稿 : 2012/07/08
閲覧 : 617
サンキュー:

0

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 2

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/05
閲覧 : 9

tachikoma さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/16
閲覧 : 8

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/21
閲覧 : 10

anikorepon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/01
閲覧 : 11

LYS さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/02/24
閲覧 : 16

オパマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/11/28
閲覧 : 26

sakima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/21
閲覧 : 68

サイバー司教 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/08/13
閲覧 : 22

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/11/08
閲覧 : 29

ドウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/10/02
閲覧 : 25

LOLO さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/03/28
閲覧 : 57

Kirito さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/03/24
閲覧 : 48

clepp49491 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/02/11
閲覧 : 57

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/01/26
閲覧 : 54

ぜぷぅ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/12/15
閲覧 : 55

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/12/02
閲覧 : 62

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/08/13
閲覧 : 63

ひみこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 60

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/02/13
閲覧 : 63

OlFRV63488 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/01/19
閲覧 : 60
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バンパイアハンターDのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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バンパイアハンターDのストーリー・あらすじ

菊池秀行の人気小説『吸血鬼ハンターD』を天野嘉孝キャラクター原案で映画化した劇場版アニメ。最終戦争後、人類の頭上には貴族“バンパイア”が君臨していた。そのバンパイアに対して戦いを挑むプロフェッショナルは、いつしかハンターと呼ばれるようになっていた。ある日、理想のハンターとして知られるダンピール――Dは、バンパイアに誘拐されたエルバーン家の娘・シャーロットを救出するよう依頼される。バンパイアの馬車を追うDのもとに現れたのは…。(アニメ映画『バンパイアハンターD』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2001年4月21日
制作会社
マッドハウス
主題歌
≪主題歌≫Do As Infinity『遠くまで』

声優・キャラクター

田中秀幸、永井一郎、山寺宏一、林原めぐみ、篠原恵美、屋良有作、大塚芳忠、関俊彦、大友龍三郎、大塚周夫、青野武、清川元夢、辻谷耕史、西凜太朗、沢海陽子、藤原啓治、鈴鹿千春、矢島晶子、小山力也、かないみか、石塚運昇、前田美波里

スタッフ

原作:菊池秀行(吸血鬼ハンターシリーズ『D―妖殺行』)、キャラクター原案:天野喜孝、 監督:川尻善昭、製作:山本又一朗、プロデューサー:山本又一朗/丸山正雄/長澤隆之、作画監督:箕輪豊/浜崎博嗣/阿部恒、美術監督:池畑祐治、メカ作画監督:仲盛文、撮影監督:山口仁、音響監督:三間雅文、音楽:MARCO D'AMBROSIO

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