みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.6
子供向けのはなしながら、とてつもなく、驚異的に不気味なはなしで、これを子供向けの映画でやってのけた、というのは、とてつもなくすばらしいことだと思う。
ブリキ男 さんの感想・評価
4.1
こけしの様な面立ちに、べんぱつ頭とどじょうひげ、泣く人あらば、駆けつける、友との絆、捨て置けぬ、知る人ぞ知る天下無双の正義漢、その名は美来斗利偉・拉麵男!(ビクトリーラーメンマンと読む。何かスゴい…。)
80年代の人気漫画「キン肉マン」、その登場人物の一人である―※1残虐超人、後に正義超人へと転身する―ラーメンマンを主人公としたスピンオフ作品。「キン肉マン」とは時代、舞台設定が大きく異なり、中国の三国時代を髣髴とさせる古風な世界観が特徴です。(それでもたまに変なテクノロジーが‥。)
盗賊団「コブラ党」に両親を殺され、そして残った、たった一人の妹とも生き別れ、天涯孤独の身となったラーメンマン。故あって、超人拳法の拳聖と称される"陳宋明"に師事します。
十二年の歳月を経、超人拳法免許皆伝の証「闘龍極意書」の継承者となった拉麺男。「コブラ党」への復讐を胸に、学び家である超林寺を後に、一人旅立ちます。
そして対決の時…!
超人拳法を身に付ければ数人、数十人? いやさ十万、百万の軍団(いきなり飛んだ!)を相手にしても、一人で打ち倒す事が出来るなど、大風呂敷を広げた陳宋明。そしてその弟子拉麺男、彼の口から突如と飛び出すとんでも科学、第一話の「台風の目を知っているか?」を始めとし、ファンタジーとも妄想ともつかぬ、ワケの分からない洞察で、数々の奇跡を手玉に取ります。
あれこれ言ってしまった後では説得力も失墜しますが、荒唐無稽物語と断じては勿体無い。2話、ガダムとの試合におけるラーメンマンの傲慢、それによって生じる悲劇。※2ラーメンマンとパーコーメン、ラーメンマンとザーサイ、幼少期に培われ、失われた友情、そして芽生える新たな絆。
度肝を抜かれるアクション、ファンタジーにも脱帽ですが、免許皆伝の武芸者ながら、若輩ゆえの精神的未熟さを抱えた拉麺男が、さすらいの旅を通して人間的に成長するドラマにも魅力があります。
中でも、先に挙げたガダムとの試合については、考えさせられる事が多々あります。拉麺男の師匠である陳宋明曰く「10の力のものを、10の力で倒せとは教えたが、100の力で倒せとは教えたおぼえはない」がそれ。この台詞が意味する所とは、余った90の力がどこかへと向かうと言う事…、それが消える事は決して無いのです。
百歩先の敵を打ち倒すという超人拳法の奥義「百歩神拳」を始めとし、「落葉紅脚(らくようくれないきゃく)」「回転龍尾脚」「打穴三点崩し」など、技のネーミングにも、原作者ゆでたまご先生の卓越したセンスが感じられます。(中には変なのもあるけど…)
OP、EDテーマ、「輝け!ラーメンマン」と「希望への旅」はもう、文句の付け様も無い程カッコイイ! 拉麺男という人物像に従って忠実に歌詞が組まれており、曲調も中華ロック! アツ苦しくも哀愁漂う名曲です。
その姿には炎! 闘将!!拉麺男、是非御一見あれ!
※1:「キン肉マン」におけるブロッケンJrやキン肉マンに対する思いやりを見ると、決してそうとは言い切れない部分があります。ゆえに本作では人格者と昇華されたのでしょう。
※2:パーコーメンもザーサイも人名です。食べ物ではありません。
scandalsho さんの感想・評価
4.6
暴走族マンガの原点ともいえる『湘南爆走族』のOVA第1弾。
原作マンガは中高生の頃リアルタイムで読んでいたなぁ・・・。(あぁ、年齢がバレてしまう・・・)
湘南爆走族2代目リーダー兼波打際高校第25代目手芸部部長(!!)の江口洋助をはじめとする5人組・湘南爆走族のメンバーと仲間たち、ライバルの暴走族などとの友情や恋愛を描いた作品。
暴走族マンガらしくケンカのシーンも少しはあるけど、原作は、ほぼコメディ。
本作の主人公は江口洋助と手芸部副部長の津山よし子。云わずと知れた両想いなのに奥手な二人の恋愛が微笑ましい。
後半はサーフィンの話。江口洋助、器用すぎ!
原作に忠実な本作に感謝!!
月夜の猫 さんの感想・評価
3.3
原作は吉田の代表作暴走族漫画。略称は『湘爆』
少年KINGに1982年から1988年迄連載された作品。
1987年実写劇場版は江口洋助/織田裕二/清水美砂
のデビュー作でその他杉浦幸/杉本彩/翔/竹内力
「噂の刑事トミー(国広富之)とマツ(松崎しげる)
等も出演している。
OVシリーズ一期には声優として浜崎あゆみもいる。
本作はアニメOVA第4作目。アニメはOVA12作迄有る。
湘南海岸を舞台に、「暴走族」と「湘南爆走族」との
抗争や登場人物やグループを中心に友情や恋愛等
を描いた作品で、ギャグやコメディの割合が多い。
不良・ヤンキー・暴走族漫画の原点ともいえる作品。
後々の同ジャンルの作品に多大な影響を与えている。
4作目・・湘爆に憧れてチームを作る小僧ども?
チャリンコ暴走族?どんな話になるかと思えば・・
学校での手芸部の買物用の資金を使い込んでしまう
湘爆の面々・・責任をとるために江口は右往左往・・
前フリはブラフ?学園ラブコメ風に展開♪
何だかんだで湘南といえば海だしサーフィンだし?
バラエティーに飛んだ複数のエピソード。
あれ・・ビッグスウェルに挑む熱血サーファー?
アムロいきます!?声優だろ・・古谷徹さんか。
族は弱い奴が群れてるだけだ!と罵るサーファー
聖二と爆走族江口の根性対決!
1年に1度のハリケーンの夜。ビッグスウェルに乗れるか?
ちゃっかり権田も交ざってるw
nyaro さんの感想・評価
4.1
DMMTVに無料登録したせいか、この作品の広告が死ぬほど出てくるので、ヒロインの格好がちょっとエロいのもあって根負けして見ました。Dアニでですけど。
マクロスの美樹本氏の匂いはしますが、関係はないみたいです。ただ、マクロスとかダイコンフィルムとかクラリスとかオタク第1世代のクリエータの匂いがプンプンするキャラデザです。
本作はマシンロボクロノスの大逆襲というTVのスピンオフだそうで、さすがにこの時代のアニメを44話も見る気になりません。
OVA3作ありますが、今回はⅠのレビューです。というのはⅡ、Ⅲはいかにも本編の外伝みたいな感じで大して面白くないのですが、Ⅰだけはかなり深いテーマ性を持って作られていました。Ⅰだけ見ても十分話は理解できますし。
どこかの女学園にセーラー服の美少女が現れます。「明日ちゃんのセーラー服」を想起します。そして、結果的に逆説的ですが非常にテーマが重なります。
時計がイメージ映像としてクローズアップされるので、時がテーマなのはすぐに分かります。
そして少女たちの永遠の時のような童話が語られ、その一方で退廃した街で無為な時間を過ごす少女たちと一人妄想の世界で遊ぶ少女が描かれます。
そして敵はその少女たちの時間を吸い取る魔物のような存在です。つまり「明日ちゃんのセーラー服」で少女たちがギターなりカメラなりそれぞれが自分というものを掴んでゆく過程と対照的です。あるいは「響け!ユーフォニアム」の8話でもあります。
浪費している時間はつまり心の中に巣食う魔物ということです。
ヒロインは本編でどういう活躍をしたかわかりませんが、大人しそうな可愛い少女ですが、仲間と一緒に修行をした自分のやるべきことを積み重ねた時の流れでアイデンティティを確立しているのでしょう。唯一魔物に対抗することができました。
1988年作ですが、この時代のアニメはこういうテーマを扱いだしていたんですね。もうちょっとSF+半裸の美少女的なオタク文化アニメを想像していましたが、素晴らしい内容でした。Ⅰに関してはですけど。
ちなみに1988年は逆シャア、AKIRA、トップをねらえ、火垂るの墓などがありますので、ひょっとしたらアニメ史において線引きができる年代なのかもしれません。
そして更に、エンディングがまるで登場人物たちは実は女優で、この作品は映画の一部を撮影したものだよ、というような「シンエヴァ」のような演出もなされていました。こちらはそこまで深い意味なのかわかりません。単なるOVA作品としてのメタ的な遊びなのかもしれませんが、しかし、意図的ではないにせよアニメを見る時間はこれで終わり。一回元にもどろうか、のような感じを受けます。
あと、やっぱり絵作りがいいですね。昔の作品の乱れや技術不足は多々感じるのですが、構図やエフェクト、力の入れ方の緩急を使って魅力的な絵作りをしようという気持ちが感じられます。色合いもいいし。
それと懐中時計のデザインも作画も素晴らしです。アニメでこれを出してくるところに時代の豊かさを感じました。
なんとなくうざい広告にひっぱられて見てみましたが、これは見て良かったです。Ⅱ・Ⅲはちょっと途中で飛ばしちゃいましたが。Ⅰは行きつ戻りつ30分足らずのアニメを結構時間をかけて見てしまいました。
ですので評価はⅠの評価とします。音楽が時代性があって高い評価はできませんが、それ以外は素晴らしかったと思います。
たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.6
アメリカのカトゥーンのキャラクターたちと、「パルプマガジン」と呼ばれる1920年代から1950年代にかけて流行った「探偵もの」小説の実写化を融合したディズニーの実写+アニメ作品(配給はワーナー・ブラザーズ)
まずミッキーやバックスバニーが公式で共演しているという偉業だけでなく、アメリカンアニメーションの黄金期のキャラクターたちがかなり出てきたことでも話題を呼びました。
スティーブンスピルバーグやジョージルーカスの映画はインディージョーンズにしろ、スターウォーズにしろ全て実は元ネタがあり、
1920年代にアメリカで流行った「パルプマガジン」(クエンティン・タランティーノの「パルプフィクション」の元ネタでもある)に連載されていた三文小説から全て引用しているんですね。
「パルプマガジン」で連載されていた作品はスーパーマンやスパイダーマンなどのアメリカンコミックの原点とも言える小説で、SF、西部劇、ホラー、サスペンス、恋愛、社会派ドラマなどなど全てのジャンルを網羅する世界初の大衆向け雑誌だったのです。
現在におけるハリウッド映画や日本の娯楽作品全般はここから来ているといっても過言ではありません。
中でも1920年代当時はハードボイルド「探偵もの」小説や映画が大流行。フィルムノワール(暗く陰鬱な映画の総称)もこの時にできた言葉です。
この作品はそんな時代背景を舞台に公式でパロディ化した日本で言うところのギャグマンガみたいな作品です。
奇しくもこの映画が公開された1980年代当時の日本の空気感とソックリなので、そういう浮かれた気分で見る良作コメディ映画になっています。
Dkn さんの感想・評価
4.5
アニメのキャラが実際に映画会社に
所属してるスターであるという設定がたまらなく好き。
映画としてはB級といってもいいが
アニメーションとしての革新だった。
人生の中でも印象的なアニメBEST50くらいに入る
ジェシカのセクシーさにやられてしまう。
私もせっせっせやりたい(笑)
イタチも好き。
セクシー&バイオレンスが子供向けでは出せない魅力。
ace さんの感想・評価
4.3
全話視聴、2周目のレビュー
※最初に--------------------
1周目視聴終了時にレビューを投稿したが
その数年後、次回作「なんでも商会」を視聴し、そのなんでも商会のレビューを書くにあたり
「1作目ってどんな内容だったっけ?」と思い出そうと自分のレビューを読んでも
マジでまったく思い出せなかったため、
悔しくなってもう一度視聴しました
この2周目のレビューでは、前回投稿のレビューを改変しながら詳細に、
このレビューを読むだけで内容を思い出せるレベルで書いた
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藤子不二雄Aのほうですね
そうそう、Aのほうはこんな感じだわ、ウルトラBもこんなノリだったなぁー
なーーんとなくFとは違うんだよね・・
ここ!という指摘は難しいけど、なんとなく見てるとAかFかわかるという・・・
安定しておもしろい
平成初期の家庭や学校ってこんな感じやわーとなつかしく思う
本当に童心に帰ったような気持ちにさせてくれるのがAだね~
声優も今みたいに「右ならえ右!」みたいな上手な量産系声優ではなく
個性的で他では聞かない声と演技ばかり
野沢雅子と肝付兼太が共演
怪物くんとドラキュラが揃いました
◯良い
・昭和最終年~平成初期放送です
上にも書いたが、平成初期のこの雰囲気・・・たまらん!
俺はこの平成初期付近を舞台としているアニメは
ノスタルジー感が最も強く感じられ、かなり好意的に見ることができる
・バラエティーに富んだおもしろおかしいアニメ
毎回ぶっ飛んだ話が多めでおもしろいです
まずレギュラーの登場人物が多い
のび太位置のたっちゃんとてっちゃん兄弟と、しずか位置の洋子ちゃん、ジャイアン位置のダンキチ
スネ夫位置のホネヒコ、なんかよくわからん位置のマメオ
そしてそれぞれの飼い犬たち、と鳥野博士
レギュラー&準レギュラーが多く、それぞれにエピソードがある
10分×31話なので5時間ちょい
映画3本分程度ですね
よくもまぁ収めたもんだ
◯良くない
・鳥野博士の存在
肝付声優の人(旧スネ夫)
キ◯◯イ
次回作、なんでも商会のイカれた依頼人たちのような空気を感じる
こいつの回はイライラする
雨森家や他の人に迷惑をかけまくり、謝罪1つなく、後始末もせず、当たり前のように嘘をつく
タツオら子供たちの遊びにしゃしゃり出てくる
おまけに子供たちにまで迷惑をかけ、毎回ビリケンが助けるはめになる
うっとうしいだけのただの不愉快キャラ
次回作でこいつは消滅するが・・・
次回作はこいつ級の不愉快キャラが毎回出る・・・
そもそも俺は肝付があまり好きではない・・・
理由は「元祖天才バカボン」のレビューで書いた通りだ
・サービスなし!!
藤子不二雄系アニメといえば、シャワーシーンやパンチラですよね
しかし、この作品にはシャワーどころか、パンチラ1つない!!
しずか位置を預かる洋子ちゃんはほぼ毎回出演しているわりにパンチラ0!!
しかし、次回作「なんでも商会」ではパンチラ1回(俺調べ)に、なんと乳首が出る!!
だが今作はなんもない!!!
・残念ながら1話1話の質はよくないかなぁ・・・
ウメ星デンカ、バカボン、元祖バカボン、ドラえもん(第一期~二期)などの
同系統の日常系ギャグアニメと比較すると・・・・質は落ちる
まぁここらへんは歴史に残るレベルの傑作アニメなので、比較するのはかわいそうではあるが
落ちるものは落ちる
◯VERDICT
9/10
たっちゃんと友達、またはその友達の犬たちが騒動を起こす
それにビリケンとガリケンが巻き込まれる
ってのがこのアニメの筋書き
とても愉快で楽しいです!
誕生日会や体操測定など、小学生ならではのイベントなどもあり
なつかしく、これがまたノスタルジーを感じさせる
どういうわけか、やたらち◯こが出る・・・
次回作でもそうなんですよね
今なら放送できんなぁこれは・・・
この時代ならではですね
そして、今作の設定が次回作では消えることがある
トドケンは「ラッキー犬」
こいつに関わるとなにかいいことが起きるっていう設定が、次回作では消えているし
ガリ犬はとんでもなく賢い犬っていう設定も消える、まぁ計算が得意という設定は残ってたけど
あと鳥や他の犬や猫と会話ができるっていうのも消えてたな
次回作では鳥野博士は消滅し、
ダンキチやホネヒコ、マメオなどの友達や友達犬はほぼ出番がなくなる
まぁ上に書いた通り鳥野博士は不愉快キャラなので消えてもいいけど
今作毎回出ていた友達や友達犬まで消すことはないなぁ・・・
その代わり不愉快度MAXの依頼人の話ばかりになった・・・
つまり、次回作なんでも商会は鳥野博士級のキ◯◯イキャラのオンパレードになり
友達たちの絡みはそっくり消えてしまうので、なんとも言えない出来になってしまう・・・
まぁそれはなんでも商会のレビューで書く