1992年度に放送されたアニメ映画一覧 37

あにこれの全ユーザーが1992年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月29日の時点で一番の1992年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

86.5 1 1992年度アニメランキング1位
紅の豚(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 4.0 (1212)
8040人が棚に入れました
舞台は、空中海賊が暴れまわっていた第一次世界大戦中のアドリア海。空中海賊退治で活躍していたのが、紅の豚ことポルコ・ロッソでした。イタリア空軍の英雄だった彼は、ある理由で豚になり、社会に背を向けるようになったのでした。あるとき、二人の女性ジーナとフィオを巻き込み、彼女たちが見守る中、ポルコを倒すためにアメリカから来たカーチスと決闘をすることになりました。・・・・・

声優・キャラクター
森山周一郎、岡村明美、加藤登紀子、大塚明夫

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いまさら説明不要(再

ダンディで、ハードボイルドで、キザな台詞がびしっ!と決まって、古き良き時代のノスタルジー。
洗練された大人の時間です。

迫力の空中戦も見所のひとつですが、
加藤登紀子演じるマダム・ジーナの色っぽさ、憎めないマンマユート団、ダンディなMrカーチスと、脇を固めるキャラがそれぞれ魅力的。

あえての「豚」だからこそ、きっと笑っちゃうくらいのカッコ良さも素直に受け入れられるのですね。
もし主役が人間だったら、きっとここまでキマらないでしょう。

もはや男の教科書です。
『カッコイイとはこういうことさ』

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12
ネタバレ

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女性がかっこいい紅の豚

さて、押井守監督のスカイクロラのレビューを書いたので、飛行機つながりで紅の豚も書いてみたいと思います。

空への憧れと飛行機へのこだわりは、すでに宮崎駿監督のトレードマークになっていますが、この作品はそんな監督の趣味がたくさん詰め込まれた物語になっています。
なので、飛行機それも第一次大戦から第二次大戦終結までの間に最高潮へと達した、プロペラ機を愛する飛行機野郎たちにとって、紅の豚はマストなジブリ作品です。
{netabare}物語のラストでフィオがホテルアドリアーノへ飛んでくるシーンからもわかりますが、{/netabare} 大戦以降飛行機はジェットエンジンの時代に入るので、飛行機の趣がだいぶ変わってくることを考えると、この作品で描かれている1930年代前後は、飛行機乗りの古き良きロマンチシズムが残る最後の時代と言えるかもしれません。
それだけにこの作品はジブリ作品の中でもとりわけロマンあふれるセリフと描写がたっぷりです。
特に主人公のポルコ・ロッソは当然のようにかっこいいのですが、この作品では女性陣もとってもかっこいいのです(笑)

まず、若きヒロインのフィオ・ピッコロ。
17歳の設計担当で、ポルコの飛行機の新しい翼の設計を任されます。
若くて天真爛漫で優しく賢く積極的なところは、典型的な宮崎アニメのヒロインです。
{netabare}ストレートに「ポルコ大好き!」って言えるところとか、
若いのに「初めての仕事だからきちんとやりたいの」って芯が強いところとか、
同行を断ろうとするポルコに「私はポルコの人質になるの、それで工場のみんなは仕方なく協力したことにすれば、当局に言い訳がたつでしょう」なんて機転が利くところとか、
ポルコの飛行機からの眺めに「綺麗…世界って本当に綺麗」(ナウシカも同じこと言ってたような気もしますねー)って素直に言えちゃうとことか、
でも時には大勢の空賊相手に「意地も見栄もない男なんて最低よ!堂々と戦いなさい!」なんて啖呵切れる度胸もあったり、{/netabare}ううーん!眩しすぎます(笑)

そしてもう一人のヒロインのマダム・ジーナ。
ポルコの幼なじみなので、多分ジーナも30代の大人の女性ということになりますが、このジーナがまたかっこいいんです!
{netabare}「マルコ ありがとう。いつもそばにいてくれて。もう、あなただけになっちゃったわね、古い仲間は…」っていう、お互いのことをよく知っているからこそのしっとり重い感謝の言葉とか、
「マルコ、今にローストポークになっちゃうから。あたし嫌よ、そんなお葬式。」って言う品のいいジョークの効いた皮肉とか、
カーチスに求婚された時の「でもダメ。私がこの庭にいる時、その人が訪ねてきたら…今度こそ愛そうって賭けしてるの」「いけない? ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの」なんてクールすぎる返答とか、
ダウンしたポルコを奮起させるさせるために「マルコ!マルコ!聞いてる?あなたもう一人女の子を不幸にする気なの?」とか、
最後の「ずるいひと。いつもそうするのね」と不満を口にしつつも優しく許してあげちゃう包容力とか、もう最高です(笑)
ジーナだけがポルコを本名の「マルコ」って呼ぶところに幼なじみの気楽さや愛情も感じます。
{/netabare}あとジーナは仕草やファッションも本当に素敵です。

紅の豚というと「飛ばねえ豚は…」に代表されるポルコのセリフに注目されがちですが、実は女性陣もものすごく魅力的な作品です。
誰でも楽しめるスタジオジブリの名作なので、最近のジブリしか知らない若い方には是非観てほしいなあなんて、ジブリで育った私は心からお勧めします。

あと、個人的に飛行機乗りの物語に心惹かれるようになったきっかけになったのはこの作品でしたが、この紅の豚の中でも涙なしでは見れないポルコの回想シーンの元ネタにもなっている、ロアルド・ダールの「飛行士たちの話」や、飛行機乗りの物語の定番サン・テグジュペリの「夜間飛行」やフレデリック・フォーサイスの短編「シェパード」といった小説も素晴らしいので、合わせてお勧めです(笑)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 35

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何で? どうして? は置いてきた

ジブリ作品。
宮崎駿監督が引退するということで、掘り出して視聴しました。

舞台は20世紀前半のイタリア。
主人公のポルコ・ロッソは、空の海賊である「空賊」を狙った賞金稼ぎ。
彼はなぜか豚になってしまったのだが、そんなことなど意に介さず、我が道を行く。


戦争、世界恐慌、男尊女卑という時代を背景にしています。
言ってしまえば、だれがいつ死んでもおかしくない世界観です。
しかし、舞台を生かしつつも、裏にある暗さを感じさせません。
楽しげな雰囲気づくりに成功しています。


話の主軸は、空賊と賞金稼ぎのけんか。
対立構造を作ることで、はっきりとした起承転結がつけられています。
しかし、明確な悪役というものが存在しません。
むしろ、とらえようによっては悪 vs. 悪です。
ところが、両者ともにとてもおしゃれな姿が描かれています。

そう。
なんといってもキャラがカッコイイ。
出てくる女性はたくましく、男性はお茶目で渋いんです。
それを代表するのが、主人公のポルコ・ロッソと、女性技士のフィオ。
特にフィオは、男性顔負けの大胆不敵さと、女性特有のしおらしさを持ち合わせた良キャラ。
男性優位主義に真っ向から対する立ち位置にいます。
そんな、魅力あふれるキャラクターたちの絡みが見所の作品です。

やや早口で、テンポのいい会話劇も見逃せません。


ただし、細かいことは放置です。
なぜポルコ・ロッソは豚なのか?
飛行機はどういう理屈で飛んでいるのか?
後日談は?
まあ、いちいち気にしていたらキリがないです。
でも、設定に深みを求める人には向いていないのかも。


また、テーマ性がジブリ作品にしては薄いのも特徴ですね。
メリットは、難しいことは考えなくて済むことです。
デメリットは、余韻が少ないことでしょうか。


とにかくキャラの魅力で勝負しているアニメです。
見終わるとすがすがしい気持ちになります。
敵を倒すことでストレスから解放されるからではありません。
登場人物たちのすてきな未来を描いているからです。
したがって、勧善懲悪ものに飽きたときに見るのがいいのかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 64

69.8 2 1992年度アニメランキング2位
美女と野獣(アニメ映画)

1992年9月1日
★★★★☆ 3.9 (82)
652人が棚に入れました
第64回アカデミー賞でアニメとしては初の作品賞ノミネートされた、芸術的仕上がりのディズニー・アニメ。有名な、真実の愛によってしか救われない野獣と化した王子の寓話が原作。彼が心優しい少女ベルと知りあって、頑な自閉状態から脱却すると、奇跡は起こって……と言うお話。セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンが唄う主題歌(オスカー受賞)は「アラジン」のそれとどう違うんだ、と作者のA・メンケンに聞きたいが、この映画で素直に泣けない女の子とはつきあえない気がする……という10代の意見も貴重? こちらの関心は自ずと、ギャグ部門担当のポット夫人(声はA・ランズベリー!)とその息子に向かう……。

声優・キャラクター
ペイジ・オハラ、ロビー・ベンソン、レックス・エバーハート、リチャード・ホワイト、デビッド・オグデン・ステイアーズ、ジェリー・オーバック、アンジェラ・ランズベリー、ブラッドレイ・マイケル・ピアース、ジェス・コルティ
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

もはや見すぎてどれがアニメの話だったかw

フランスの民話“美女と野獣”が元になったアニメーション映画。

1991年制作なのですけど、もっと昔な気もしますね。

最近、実写映画の美女と野獣あったじゃないですか?
あれ凄く良かったんですけど、ひとりで見に来てるのが自分だけでちょっと所在がなかった思い出w

普通は恋人同士で見に来るタイトルですよね。アニオタの自分は場違いだったw

それで、このアニメ自体観たのは数回観ましたけど、最後に観たのは少なくとも20年前くらいなんですよね。なのに内容しっかり覚えてるのは何度も擦られるタイトルだからでしょう。劇団四季ミュージカルの美女と野獣も数回見に行きましたから、もうお腹いっぱいだったのに実写はとても丁寧で世界観を絶妙に表していました。近年のディズニー映画でもかなりの意欲作。

エマ・ワトソンがめちゃめちゃ可愛かった。はまり役ですねえ~♪
ガストンもいい味出してたなー。ルーク・エヴァンズが完璧に演じてたw
{netabare}
異類婚姻譚としての代表作とも言える本作は、個人的には野獣のままでも良いのにーと思ってたんですけど、もしかしたら少数派かもしれない。いや、だって野獣のほうがかっこ良くないですか?どうなんだろ?何度もこのタイトルを観て、毎回ラストであーあーと思ってしまう。駄目なやつです(笑)
{/netabare}

アニメの感想を書いてないな・・。この当時のディズニーアニメらしい良い出来でした(雑w)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 14

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

私的ディズニーNo.1イケメンは…

 ガストン…てのは冗談で、ビーストだったりします

 あの不器用な優しさが堪らない…山寺さんのイケボも相まって…
 美しいベルとのカップリングが堪らなく好きで、個人的にディズニー作品の中でも特にお気に入りの作品だったりします

 このカップル以外でも、ポット夫人やルミエールなどの魅力的なキャラクターが多数いると思うんですが、このサイトのキャラの評価が低いのがなんとも腑に落ちなかったりします

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

王子には野獣のままでいて欲しかった

「美女と野獣」はディズニー版の電車男だと言っても過言ではなく、コミュニケーション障害の引きこもりとこの野獣がほとんど同じようなタイプの男である。

不器用で無作法でだらしがないのだが、女性に触れると垢抜けたがごとく穏やかで気品を纏い出すという童貞そのものである。

しかし、男というのはそもそも精神的にはいつまでたっても童貞みたいなものである。

バカみたいにデカいものや強いものが好きだし、ロボットやスーパーヒーローには夢中になるしで精神的には子供のままである。

だからこそ野獣は「王子様」になっては欲しくなかった。できればシュレックのように怪物のままで純粋でいてほしいと思ったのは私が男だからかも知れない。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

69.8 2 1992年度アニメランキング2位
楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星(アニメ映画)

1992年8月8日
★★★★☆ 4.0 (13)
95人が棚に入れました
ある日、ムーミン谷に住むムーミン一家の元にジャコウネズミがやって来て、「彗星がきて、この世は滅びる」と言い出す。彗星のことが気になったムーミンは、友だちのスニフ、ミーと共に「おさびし山」の天文台へと向かう。「あと4日で彗星が地球に衝突する」とのニュースを得たムーミンは、道中出会ったスナフキン、フローレンらと共にムーミン谷を目指す。フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズをTVアニメ化した『楽しいムーミン一家』の劇場版。同名の原作小説を元に、丁寧にアニメ化している。TV版のレギュラーメンバーであるスナフキン、フローレンと、ムーミンとの初めての出会いも描かれている。

69.3 4 1992年度アニメランキング4位
さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(アニメ映画)

1992年12月19日
★★★★☆ 4.0 (16)
71人が棚に入れました
国民的人気作品『ちびまる子ちゃん』の劇場版長編新作第2弾。原作者のさくらももこが数年間にわたって構想し続けてきた物語を、自身の手で脚本にしている。 音楽の授業で習った歌『めんこい仔馬』を気に入るまる子。そんな中、まる子は絵描きのお姉さんと知り合いになる。やがて図画の授業で「わたしの好きな歌」がテーマとなった際、もちろんまる子は『めんこい仔馬』を題材に選ぶ。放課後に絵を完成させようと努力するまる子は、絵描きのお姉さんをたずねてみることに。お姉さんの家で『めんこい仔馬』の歌の続きを知ってしまうまる子だが。 本作はTVシリーズ『ちびまる子ちゃん(第1作)』の監督である須田裕美子らが同職を務め、まる子ほかの声優陣もTV版とほぼ同様だが、実制作はTV版が日本アニメーションだったのに対し、本作は亜細亜堂が担当。コピーライターの糸井重里によってつけられた本作のキャッチフレーズは「しみじみしましょう」である。

68.7 5 1992年度アニメランキング5位
らんま1/2 決戦桃幻郷!花嫁を奪りもどせ!!(アニメ映画)

1992年8月1日
★★★★☆ 3.8 (43)
412人が棚に入れました
 高橋留美子の同名ドタバタ格闘漫画をアニメ化。本作は劇場用作品、第2作目。父と共に格闘修行をしている早乙女乱馬。乱馬は修行の途中のアクシデントで、水をかぶると女の体に、お湯をかけると男に戻るという奇妙な変身体質になってしまっている。ちなみに、父親はパンダに変身する。そんな早乙女親子は、乱馬の父の友人が開いている天道道場に居候している。また、天道家の三女・女子高生のあかねは乱馬の許嫁でもあった。ある夏の日、南の島へバカンスに出かけた天道家。だが、謎の影に女性たちが次々とさらわれるという事件が発生する。犯人は、桃源郷の幻術皇子“トウマ”。トウマは自らの妃を選ぶために、女たちを誘拐していたのだ。しかし、乱馬には事件の真相よりも気になるウワサがあった。トウマが、生き物を人間の男に変える秘薬を持っているというのだ。乱馬はその薬を手に入れるため、そして、連れ去られたあかねを取り戻すために桃源郷に乗り込んでいく…!

もずくず さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

劇場版らんま2分の1 2作品目

劇場版オリジナルアニメです。

らんま劇場版で一番これが好きです。

あかねに対してらんまが最後にいうセリフ。

しびれますね。

ツンデレにもほどがあるだろこいつら・・・。といいたくなるようなラストシーンは必見です。

水着シーンもいいっ!

戦闘シーンはいつも通り!

ギャグもいつも通り!

楽しく見える作品です。

通常アニメみてなくてもこの映画から入るのも全然ありだと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

68.5 6 1992年度アニメランキング6位
機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光(アニメ映画)

1992年8月29日
★★★★☆ 3.7 (162)
1173人が棚に入れました
ロボットアニメの一大ブームを巻きおこした「機動戦士ガンダム」のアナザーストーリー。OVAシリーズ「機動戦士ガンダム スターダストメモリー」を再構成し、新作映像も追加している。ジオンと地球連邦の1年戦争が終結して3年。突如としてデラーズ・フリートと名乗る組織が地球連邦に宣戦布告してきた。目的はジオンの復興、そして連邦の滅亡だ。彼らは星の屑作戦を敢行するため、モビルスーツのテストパイロット、コウ・ウラキの目の前で、ガンダムの試作機を奪取する。

声優・キャラクター
堀川りょう、佐久間レイ、大塚明夫、山田義晴、伊倉一恵、真柴摩利、大塚周夫、小林清志

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最終戦だけ観るならOVAより劇場版かと。

物語の解説は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のレビューを参照してください。
ちなみに私の書いたものは偏りすぎで参考にならないので、他のレビュアーさんのを読むのが吉。


全13話の本編OVAを120分に纏めた、92年公開の劇場作品。
本編前半のエピソードが容赦なくカットされて、終盤の宇宙戦に特化した構成になっています。

特に最終戦には尺の4割以上を割いているので、本編に遜色ないレベルで描かれていますし、
BGMの使い方がより効果的で、引き締まった緊迫感のある戦闘シーンが楽しめました。

キャラの台詞回しは全般的に劇場版のほうが力が入っていて、
例のガトーの名言はOVAより遥かに魂こもってます。微妙な違いですがそう感じます。
ガノタ以外にとってはどうでもいいこの一言が聴けるだけでも、劇場版に価値ありだと
勝手に思っています。 ガトーCVの大塚明夫さん、本当にありがとうございました。

身震いする程嫌いだった本編のラストシーンがカットされているのも良かった。
この結末の方がガンダムらしくていいと思いますが、
あまりにも救いのない終幕となったので、この辺は評価のわかれるところでしょうか。


劇中で適時ナレーション入れてくれるので、本編を観ていなくても置いてきぼりにはならないですが、
総集編と呼ぶには編集のバランスが悪いと思いますので、やはり本編OVAを観た方が無難。

中途半端に終わらせてしまうエピソードや、いつの間にか消えてるキャラもいたりして、
バランスが悪いだけでなく、編集そのものも上手とは言えません。
「最終戦だけ観るなら」という条件付きでしかお薦めできないのが残念。

個人的には幾つかOVAより良い点を見い出せたので、これはこれで手放せない作品ではあります。


以下余談

VHS版での感想なので、台詞やBGMに関してDVD・BD版はどうなっているかはわかりません。
主観ですが、宇宙世紀シリーズをDVD・BD化する際の音源リテイクは、
BGMもSEも台詞回しもとかく悪い方向へ行く事が多いようなので、本作もかなり心配です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

ザンギエフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なぜか

個人的には一番好きなガンダム作品です

なぜかこのサイトにはOVA版の「機動戦士ガンダム0083Stardust Memory」の項目がないんですがもともとはOVAです
(追記:発見しました。自分が馬鹿なだけでした…orz)


OVA全13話を120分にまとめているのでかなりの部分をはしょっています
OVA版は物語の評価は☆5を与えたいほどの内容です
他の方も書かれていますが観るなら是非OVA版を御覧ください

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最も好きなガンダムの一つ

OVA版は10年近く前に視聴したのですが、劇場版は初見でした。

非常に好きな作品ということもあって、内容はかなり覚えていました。劇場版特有のモノローグや省略は、仕方がないですね。

しかし改めて見ても、ニナとは恐ろしいキャラクターですね(笑)。僕は佐久間レイさんの声が大好きなはずなのに、その声がものすごく耳障りに感じられるくらいでした。その辺りは佐久間さんの演技力の賜物なのでしょう。

そして僕がガンダムシリーズのキャラクターの中で一番好きな(笑)シーマ様は、思ってた以上に笑っちゃうくらい悪役でした。やっぱり大好きです。

人間ドラマにおいて省かれている場面も多いので、やはり最初はOVA版の視聴をオススメします。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

68.2 7 1992年度アニメランキング7位
ドラえもん のび太と雲の王国(アニメ映画)

1992年3月7日
★★★★☆ 3.7 (104)
610人が棚に入れました
天国の存在を信じるのび太は皆にバカにされてしまい、ドラえもんの力を借りて天空に雲の王国を作り上げる。ところが空には別の王国があり、ドラえもん達はその王国に迷い込む。絶滅した動物が集められたその王国で、パルパルという少女と出会い、宿舎に案内されるが、素晴らしくもどこか怪しい世界に不安になってドラえもん達は脱出する。ところがしずか達が追っ手に捕まり、地上征服を企むグリオのノア計画の裁判で地球人代表として裁かれることに。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、加藤正之、千々松幸子、田中亮一、伊藤美紀、村山明、高乃麗、松尾佳子

gtbeetboot さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

馴染んだ作品

のび太は雲に乗れることを信じていたが、皆に馬鹿にされた。そんなのび太にドラえもんは手を差し伸べて、雲に楽園を作ろうとする話です。

見ていただかないとわからないのですが、ドラえもんの作った王国は非常に頑丈で、力を持っていました。物語後半ドラえもんはある決断をします。そのシーンにいくまでに涙をぬぐえるものを用意しておきましょう。

家にビデオがあったので、子どもの時から何回もみてました。それでいえることはいい作品は何度見てもいい!!!みなさんもぜひお試しください。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

このアニメは子供にも見てもらいたいアニメです。

ドラえもんといえば子供アニメという印象ですが、昔のドラえもんはとてもシュールなのは分かる人には分かると思います。

この映画は不二子さんが得意とする環境問題を前面に出した作品です。

雲の上には、人間(天上人)がすでに暮らしていて、文明を栄えている。それよりか地上の人間の蛮行な振る舞いを見かねて、地上一掃計画まで立てている。そんなSFな物語。

このような環境、人間のしてきたことの償いをハッキリと描いたドラえもんアニメは無いんじゃないかというくらい、今では出来ない、描写が沢山あります。

この頃から今では有名になった''京都アニメーション''の代表八田陽子さんが下請けとして現役の時に仕上げをしています。

それによって描写はすごくリアルです。これぞ日本アニメという感じです。

ジャイアンが雲の王国でバッティングをするときなんか涼宮ハルヒの野球シーンの躍動感があります。

今では、ドラえもんがガスタンクに突っ込んで爆発とか出来無そうです。水害で町もろとも流○すとかも・・・

そういう極限の、人間模様と、問題に直面した描写はこの旧ドラえもん映画ならではではないでしょうか?

大人向けですが、小さかった頃の自分にはとても参考になった作品でした。

{netabare}

ドンジャラ村とか、キー坊のパロディーなどドラえもん映画やりたい放題ですw

そういったら、不二子さんが無くなった後の映画も南海大冒険や、ワンニャンなんかもすでに原作あったものですけどねw


このアニメは、アニメも素晴らしいですが、歌も素晴らしかったのが印象です。

この「雲のゆくのは」は名曲でした。

この歌は武田さんを知らなくても思い出に残っている。もう世代がばれそうですがw

しいて言えば、ドラえもんの名曲といえば、堀江さんの「ごーらんよ、あのー空が・・・」とか気球とか・・・もうやめておきます。

このアルバムを買ったことはとても良かったとおもいます。日本誕生や、宇宙小戦争などの歌が集録されています。

この頃の''死''とか''直面する事実''を描いているドラえもんこそがアニメ会社にも恵まれたドラえもんでした。

{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2
ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

環境問題に向き合おう!

絶対に観るべきです。
自分が初めて観たのは小学生のときの
林間学校に向かうバスの中で観ました。

あらすじは{netabare}
天国あると信じていたのび太が、
天国なんか無いという現実を突きつけられ、
ショックを受けたことをきっかけに、
ドラえもんの助けで理想の雲の王国を完成させます。
しかしそんなのび太達よりもはるか昔から
雲の上に住んでいた人達がいました。
それが天上人です。
天上人は地上人よりもはるかに優れた技術の進歩を遂げており、
大変クリーンな理想の国を築いておりました。
しかしながらそんな理想的な国も環境の危機的状況に追い込まれてしまいました。
それは地上人による環境汚染が原因だったのです。
そんな地上人に対して天上人がとった行動は
地上に大雨を降らしてすべてを流してしまうという
旧約聖書の「ノアの方舟」にちなんだノア計画です。
それを何とか阻止しようとするのび太とドラえもん達のお話です。{/netabare}

我々は気付かぬうちに環境を破壊して、
気付かぬうちに傷つけている生き物がいる。
しかしきちんとそれに向き合わなければいけないという
強いメッセージを感じました。
また環境問題を解決するためのヒントもこの映画の中に隠されていると感じます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

68.1 8 1992年度アニメランキング8位
走れメロス(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 3.8 (17)
94人が棚に入れました
紀元前360年、妹の婚礼に必要な品々を買い求めるため、羊飼いのメロスは、シシリー島のシラクサの町にやって来た。この町でひょんなことから、メロスは石工のセリヌンティウスと出会い、意気投合する。セリヌンティウスはシラクサの町で知らぬもののない有名な石工だったが、3年前から石を彫ることを止めて、酒びたりの生活を送るようになり、人を愛することもやめてしまっていた。そのことをセリヌンティウスの恋人・ライサと町の老人・カリッパスから聞いたメロスはセリヌンティウスという人間に興味を覚え、彼の作品が多く飾られている王宮へと足を踏み入れる。

声優・キャラクター
山寺宏一、小川真司、中森明菜、坂口芳貞、小林昭二、水沢アキ、青野武

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

文芸作品の映像化だけど、難しい題材でよくやったと思う

太宰治さんの「走れメロス」の完全映像化、当時「The 八犬伝」を応援していて、主人公のキャラが犬田小文吾と似ていたのが気に入った作品。題材がギリシャ時代で難しいのに、よく調べて設定とか起こしていたと思います。話は文芸作品のあらすじの通りで、特にひねりもないんだけど、素直に映像化したので好感が持てます。ヒロインの声優さんが中森明菜さんで、主題歌が小田和正さん(♡)
なのが、私の趣味だった。小田さんはなぜかジブリでは歌わないで、こういった文芸作品によく呼ばれています。他には「グスコーブドリの伝説」でとか。大人の事情なのでしょうか。終盤でメロスが馬車で激走するあたりが見どころです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

67.2 9 1992年度アニメランキング9位
風の大陸 The Weathering Continent(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 3.8 (11)
36人が棚に入れました
1992年夏に、竹河聖によるライトノベル作品である古代の動乱の大陸アトランティスを舞台に、旅と冒険、そして大陸の運命を描く長編ファンタジー小説シリーズを『NEO英雄伝説』と題し、松竹東急系で劇場公開。原作のアゼク・シストラの回をほぼ忠実にアニメ化している。砂に埋もれかけた遺跡に、三人の旅人がたどり着いた。そこには旅人たちの真新しい死体があり水樽はすべて破壊されていた。水を求めて遺跡の奥へと足を踏み入れる三人。この遺跡は、繁栄を極めた都市であったが、豊かさと幸福を死後の世界でも享受し続けたいと願った人々によって作られた、死者の霊が永遠に住み続けている呪われた都市であった。遺跡の中で、旅人を襲った盗賊と鉢合わせしてしまった三人であったが、辛くも逃げ出し、運命の神セイタの神殿に逃げ込んだのだが……。

miki0908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

思い出補正

もう25年前です。そりゃ歳も取ります。

ハイクオリティなアニメ映画で、
原作もしっかりした小説でしたが、
当時の自分には難解でつまらない印象でした。

今思い出すと重厚感あるストーリーと
声優陣の圧巻の演技。
余韻の残る後味で涙すら出ます。

ファンタジー系のアニメはこのころの大変活気があり、
ロードス島戦記などに続き、
今もファンタジー作品は人気です。
もうちょっと古いのも探してみます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

男であれ女であれ— — —死者は皆、土に還るものだ— —。

ゴールデンカムイ3期を観たさにdアニメ加入してみたら・・・思いもよらず、こんな作品まで!
懐かしすぎる・・・。

25年ほども前になるんでしょうか。
角川アニメがぶいぶいいわし始めた頃。
それだけに・・まあ、古い。
当然cgなどなく全て手書き。
でも、クオリティは高い。
古いけど、きっちりアニメ化、劇場版の韻を踏んでいます。
尺が短いぶん、ストーリーもあっさりですがじゅうぶんに楽しめますし、
主役3人がそれぞれ魅力的ですので、続きがみたくなります。

昨今のお手軽異世界ファンタジーではなく、正統ファンタジーに飢えている人にはおすすめしたいです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

65.6 10 1992年度アニメランキング10位
ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち(アニメ映画)

1992年3月7日
★★★★☆ 3.5 (116)
652人が棚に入れました
デンデが地球の神となり、その後も新ナメック星ではいつもとかわらず平和な日々が続いていた。しかし、ある時巨大な要塞が新ナメック星を覆った。新ナメック星からの危機を知らされたデンデは孫悟空たちに救援を要請。悟空たちは大型の宇宙船で新ナメック星へと向かうが、そこに現れたのは、かつて悟空が倒したはずのフリーザの兄・クウラだった。宇宙に一つのコンピューターチップがあった。それは長い歳月をかけてどんどん増殖していった。死んだと思われていたクウラは、脳だけで宇宙を漂っていたが、運良くそのコンピューターチップに辿り着き、巨大移動型要塞「ビッグゲテスター」を築き上げた。その後、新ナメック星を侵略するために覆い尽くしていたのである。そして、悟空とクウラの因縁の対決が再び始まる。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

劇場版『ドラゴンボールZ』としては初めて前作の完全な続篇となっている。

新ナメック星が正体不明の星に突如襲われる。地球の神デンデから頼まれた悟空は、悟飯、クリリン、亀仙人、ピッコロ、ヤジロベーたちと新ナメック星に向かう。そこに現れたのはあの激戦で悟空に敗れたはずのクウラだった。一度は死んだクウラはサイボーグ化されて甦ったのだ。悟空はスーパーサイヤ人となり、自己修復機能を備えたサイボーグ・クウラと死闘を続けるがいつまでも決着がつかない。そんな中、悟空がしかけた技が裏目に出てクウラからの放電に感電、再起不能に。悟空、危機一髪!そして、そこに現れたのは?!

1992年3月7日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第9弾である。

大全集には「悟空のマークなしの道着、神がデンデ、ベジータの超サイヤ人化などから、セルゲーム開幕宣言からセルゲーム開幕までの事件と推測できる」と書かれている。劇場版『ドラゴンボールZ』としては初めて前作の完全な続篇となっている。

本作は、ベジータの映画初出演作である。なお本作の公開時点では原作でもデンデは神になっていなかった。本作以降『ドラゴンボール』の劇場版は、それまでの悟空VSボスキャラクターという形態から、チーム戦を主体とした描写が多くなる。

オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
OPの映像はTVシリーズ第118話以降のものを採用している。
エンディングテーマ - 「HERO(キミがヒーロー)」

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

65.0 11 1992年度アニメランキング11位
ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人(アニメ映画)

1992年7月11日
★★★★☆ 3.5 (90)
524人が棚に入れました
人造人間17号によって、ドクター・ゲロは殺された。しかし、人造人間達ですら知らない極秘の地下研究施設では、ゲロの怨念を引き継いだスーパーコンピューターが引き続き『孫悟空抹殺』を目的に開発を続けていた。平和な日常を送る悟空達の前に、突如として謎の2人組が襲撃をかけ、街を破壊し始める。その存在に気付いた悟空は、2人に気が感じられない事から、ドクター・ゲロの作った人造人間である事を察知する。街中で戦う悟空とトランクスであったが、トランクスの咄嗟の一言で、人気のない場所へ誘き出す。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

前作『激突!!100億パワーの戦士たち』より時系列的には前の話と考察されている。

ドクター・ゲロの執念で完成した最強の人造人間13、14、15号が銀座のデパートで食事を楽しんでいた悟空たちを襲う。場所を氷河地帯に移して悟空、トランクス、ベジータの三大超サイヤ人が勢ぞろい。13号は14号、15号と合体し3メートルを超える超人造人間になる。一方、黄金のオーラを発する超サイヤ人、悟空との戦いはこれ以上はない世紀の対決!互角の戦いの中、一瞬の隙に悟空は超エネルギー弾に倒れ、クレバスの奥深くに沈んでしまう。あわや悟空!!このままでは人造人間に地球はのっとられてしまうが・・・・

1992年7月11日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第10弾である。

大全集には「劇中でのゲロ抹殺や、悟飯がサイヤ人になれない点からドクター・ゲロ死亡からセルが完全体に変身するまでと時期を推測。ただし、その頃の悟空は伝染病で倒れているか、精神と時の部屋で修行中。平行世界的な出来事といえる」と書かれており、前作『激突!!100億パワーの戦士たち』より時系列的には前の話と考察されている。

オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
エンディングテーマ - 「GIRI GIRI-世界極限-」

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

63.8 12 1992年度アニメランキング12位
地下幻燈劇画 少女椿(アニメ映画)

1992年5月2日
★★★★☆ 3.4 (61)
224人が棚に入れました
浮世絵のような作風で国内外で人気を博す漫画家・丸尾末広の『少女椿』を原作にした劇場用アニメーション。物語は、両親の死により行く宛がなくなった少女・みどりが主人公。彼女は、手のない者や両手足がない者などが出演する見世物小屋で働くことになる。そこで西洋マジックの使い手・正光と出会い、二人は惹かれ合うようになり、見世物小屋の団長が夜逃げしたことをきっかけに、みどりと正光は再出発をしようとする。しかし、正光が通り魔で刺されてしまい、一人残されたみどりは……。 本作は児童ポルノおよび児童わいせつに関する法律に触れ、東京国際ファンタスティック映画祭2004を最後に、8年間は上映禁止となった問題作。過激な内容と映像表現が特徴の伝説的な作品で、地下上映などの特設会場を設けて公開してきた。

御黒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

失われたアングラ アニメ

ものすごくエログロです。
そら上映禁止になるわってかんじです

でもマンガ版のどす黒い感じが本当にしっかり出てていいですよね
ミドリちゃんの寂しげな声とかものすごくあってるとおもいます

「お月さんがみてる…」とか「遠足行きたい」
とかなんかもう世界観が素敵です

丸尾末広氏の世界ですよね

いやほんときもちわるくってうううううってなりながら観てでもこの今はないような世界観にどきどきするそんな作品です

でも本当にエログロです
見れないひとは本当にダメだと思うので気をつけてください

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不幸と闇

ご存知ある方は年配であると思いますが、児童文庫版の江戸川乱歩や
横溝正史の小説表紙、楳図かずおの単行本の表紙を見た時と
同じ感覚になる作品。

推測ですが、最初は怖いもの見たさから戻れなくなってしまうような
不思議な世界です。

物語は全体を通して少女ミドリの不幸と、ささやかな幸せが描かれています。

昭和初期の時代設定なので「見世物小屋」という、今のご時勢では
明らかに規制がかかる舞台が取り上げられている。

この物語から何を感じるのかと言いますと

「不幸を抱えた者同士が、さらに不幸な人から幸せを奪いあう」

というような、人間の闇を感じられます。

人の不幸を見るのが好きな方には興味あるかもしれませんが
歪んだ人間像になりかねないのでオススメはしません。

個人的ですが作画や世界観は気に入っています。
中途半端に作り上げた安っぽい暗さより、生々しい暗さは評価できます。

実写映画もR-15でありますので、興味があればそちらも
視聴されてください。

(余談)

児童が読むグリム童話でもありますが
「怖い」「見たくない」「気分が滅入る」
といった感情は過剰に受け入れる必要もないのですが
受け入れることを拒むと気持ちの耐性がつきません。

綺麗な絵空事ばかり受け入れても、恐怖は現実に存在します。

現実で怖い事件などがあっても、真実味(危機感)を
感じなくなってしまったら、恐怖から逃避しているかもしれません。

恐怖という感情は積み重なることが難しいと感じています。
機会があれば適度に恐怖を味わうことも必要かもしれないですね。

恐怖を感じられる人は、自分以外が感じる恐怖を理解できるのでは
ないかと私は思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

63.2 13 1992年度アニメランキング13位
アルスラーン戦記 II(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 3.4 (13)
71人が棚に入れました
架空の世界・パルス王国を舞台に、王太子アルスラーンの国を取り戻すための戦いを描いたヒロイックファンタジー。田中芳樹の同名小説を原作にした劇場版第2弾。アルスラーンは、西方の蛮族ルシタニアによって滅亡したパルス王国の王太子。ルシタニアに組みする謎の銀仮面の追跡をかわし、アルスラーンは忠臣ダリューンらとともに、パルスの万騎長キシュワードが守るペシャワール城へと入る。彼はそこで、侵攻してきた隣国シンドゥラの無敵の戦象部隊を迎え撃つことに。

声優・キャラクター
山口勝平、井上和彦、塩沢兼人、佐々木望、矢尾一樹、勝生真沙子、池田秀一

61.9 14 1992年度アニメランキング14位
銀河英雄伝説 黄金の翼(アニメ映画)

1992年12月1日
★★★★☆ 3.3 (58)
236人が棚に入れました
ラインハルト・フォン・ミューゼルと姉アンネローゼはある雪の降りしきる日に、目の前で母が交通事故に遭って殺されるところを見てしまう。それから数年後、ジークフリード・キルヒアイスの隣にラインハルト一家が引っ越してきた。その日から、ラインハルト、アンネローゼ、キルヒアイスの楽しい友情の日々が始まる。しかし、それは長く続かなかった。貧しい下級貴族のミュゼル家は大金と引き替えに、アンネローゼを王宮の皇帝のもとにやってしまうのだった。

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

外伝の一つ

長大な「銀英伝」シリーズの外伝の一つです。
ラインハルト、キルヒアイスの少年兵時代の話で、OVA外伝よりも更に前の話になります。

銀英伝が好きなら観るべきですが、これ単体ではあまり意味を成さないので観るなら全て観てください。
合うか合わないか「わが征くは星の大海」を見て判断するのが良いと思います。
これを観るなら本編の後か、本編中盤くらいに箸休めに挟むのが良いかと思います。


原作ノベル(初版)は本編10巻、外伝4巻でした。
原作を読んだのはかなり昔なので、記憶が曖昧なんですが、
この14巻分はほぼ全て映像化されています。
外伝の一部のエピソードがアニメ版では本編に入っていたりします。

銀英伝は原作ノベル、OVAの他、OVAと同時進行で着手された道原かつみ氏によるコミック版が存在します。

この「黄金の翼」はコミック版「黄金の翼」のアニメ化と言う事になります。
その為、キャラデザ、メカデザ、CVが他のOVAと異なります。

OVAは原作に忠実にを目指してますが、コミック版はかなり改変しています。
しかしこの「黄金の翼」の部分は原作やOVA版となんら矛盾は無いので、それらの一部として観て問題ありません。

キャラデザ、メカデザは違和感ありまくりですが、
(私はそもそもコミック版があまり好きではありませんでした。)
ストーリーは紛うかたなき銀英伝ですのでご心配なく。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

61.8 15 1992年度アニメランキング15位
YAWARA! それゆけ腰ぬけキッズ!!(アニメ映画)

1992年8月1日
★★★★☆ 3.4 (16)
62人が棚に入れました
ロングランヒットを続けていたTVアニメが、その高い支持に応えて初映画化。今や日本を代表する女子柔道選手となった猪熊柔は、ふとしたきっかけで銀杏柔道会という弱小クラブの少年少女と知り合う。コーチが病気で倒れてから練習もままならない彼らを見かねて、柔は臨時の指導役を務めることに。しかし、コーチの娘である女子小学生・真由美を除けば、他の面々はライバルであるライザ柔道クラブに完敗を喫したことですっかりやる気を失っていた。ライザの大将は、元は銀杏柔道会に所属していた真由美の幼馴染であり、来年中学生になる彼女は男女で行う最後の試合である大会を控え、必ず勝つ心構えでいたのだが……。本筋とは関係ないオリジナルストーリーながらも、原作者・浦沢直樹が物語の原案を提供している。

声優・キャラクター
皆口裕子、永井一郎、関俊彦、鷹森淑乃
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

オリジナルストーリー

本筋と関係ないので観なくても問題ないけれど
原作者・浦沢直樹先生が物語の原案出してるだけあって
通常のYAWARAのアニメと同じように楽しんで視聴することができました。

ストーリーは猪熊柔が小学生の柔道弱小チームをコーチすることとなり、
本阿弥さやかのジムの強いライザ組と試合することになる話。
詳しくはあにこれのあらすじで。

<感想>{netabare}
金メダリストの柔ちゃんにコーチしてもらえるなんて
観ていて羨ましくて仕方なかったです!私も習いたいなぁ。

今作、柔ちゃんのサービスシーン・・入浴タイムがあるのですが、
毎日の修行で腕に赤痣作ってお風呂のお湯が染みてる姿を見て
「普通の女の子としてオシャレを楽しんだり、恋をしたい」と言っていた気持ちが凄くよくわかりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22

61.4 16 1992年度アニメランキング16位
三国志 第一部 英雄たちの夜明け(アニメ映画)

1992年2月1日
★★★★☆ 3.3 (11)
38人が棚に入れました
中国の有名歴史小説を、15億円という費用と10年の月日をかけて制作した、三部構成のスペクタクル超大作の第一部。俳優の渡哲也やあおい輝彦が声をあてたことでも話題に。後漢朝末期の中国は、黄巾の乱をきっかけにして乱世に突入していた。劉備は関羽、張飛と義兄弟の契りを交わして、義勇軍を結成。乱世を収めようと力を尽くす。その頃、漢の首都である洛陽では、皇帝を傀儡にして、董卓が暴政を布いていた。官軍の近衛隊長・曹操は、董卓の暗殺を計画するが…。

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
サイレントメビウス2(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 3.4 (9)
45人が棚に入れました
前年公開の第1作目に続く、人気漫画家・麻宮騎亜の代表作SFポリスアクションの劇場アニメ化。今回はメインヒロインの香津美リキュールが、いかに対妖魔用特殊警察AMPに参加したかが語られる。“大災厄"と呼ばれる悪夢の大地震を経て、電脳都市TOKYOとなった2025年の東京。そこで人間の仕業とは思えない残虐な殺人が続発する。そんな中、うら若き娘・香津美リキュールは、自分の意外な素性を知ることに。

声優・キャラクター
松井菜桜子、藤田淑子、岡本麻弥、高島雅羅、鶴ひろみ、本多知恵子、納谷悟朗、池田昌子、橋本晃一、山寺宏一、小林修、槐柳二、白鳥由里

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍(アニメ映画)

1992年7月11日
★★★★☆ 3.6 (9)
43人が棚に入れました
人気テレビゲームを題材としたアニメ作品の劇場作品。1992年夏の東映アニメフェアで公開された。勇者ダイとの戦いのなか、6大軍団長のうち半数が失われることとなった魔王軍。その司令官であるハドラーの前に、魔王軍師ガルバスが現れる。ガルヴァスはダイを打ち倒すことにより、失態続きのハドラーから司令の座を奪おうと画策。配下の6大将軍を率いて、パプニカ王国を占領した。そこへダイとその仲間たちが現れ、激闘が繰り広げられる。その戦いのなか、ダイの仲間のひとり、マァムが魂を抜き取られてしまう。はたして、ダイは、マァムの魂を取り戻し、ガルヴァスを倒すことができるのか?

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ!!アバンの使徒(アニメ映画)

1992年3月7日
★★★★☆ 3.9 (4)
41人が棚に入れました
放映中のTVシリーズと並行して「東映アニメフェア」内で上映された劇場版第二作。 魔王軍との戦いの果てに倒れた勇者アバンの意志を継ぎ、彼の教えを受けた少年少女であるダイ、ポップ、マァムは冒険の旅を続けていた。そんな彼らに巨大なモンスターが襲いかかり、立ち寄った港町は壊滅的な被害を受けてしまう。目的地へと渡るための船を失って気落ちした彼らだったが、やがて建造中である新型船の護衛を引き受けることになる。再度の敵襲を受けて必死の応戦をするダイたちだったが、その前に立ちはだかったのはなんと死んだはずのアバン? 原作エピソード初回をアニメ化した、TV版プレストーリーとしての劇場版前作とは趣を変え、今回はアニメオリジナルの内容として制作されている。

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
ろくでなしBLUES(アニメ映画)

1992年7月11日
★★★★☆ 3.5 (3)
31人が棚に入れました
漫画家・森田まさのりの同題学園コミックをアニメ化した劇場版で「東映アニメフェア」の一本として上映された。主人公の前田太尊(たいそん)は堀秀行が演じている。 帝拳高校の番長・前田太尊にライバル意識を燃やす同じ学校の中田小兵二。彼はつい南鉄高校の反町に自分が太尊だとウソをつき、反町を怒らせてしまう。そんな反町の殴りこみに困り果てた小兵二は、舎弟の弘之たちに太尊を呼びに行かせる。小兵二は不治の病なので最期に一花咲かせたいという弘之らの出まかせを信用した太尊は反町を撃退。だがそんな様子を生活指導の教師・井岡に見られ、太尊は停学処分に……。 本作は東映アニメーション(当時は東映動画)が制作。監督は古参の演出家・吉沢孝男、作画監督は劇場アニメ版『G.I.JOE』の八島善孝らがそれぞれ担当した。

声優・キャラクター
堀秀行、鷹森淑乃、小野坂昌也、堀川りょう

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
アップフェルラント物語(アニメ映画)

1992年12月12日
★★★★☆ 3.5 (7)
27人が棚に入れました
 『銀河英雄伝説』等でファンの多い作家・田中芳樹が手掛けた冒険小説を、劇場用アニメとして映像化。 20世紀初頭の中央ヨーロッパ。小国アップフェルラントでは、軍部によるクーデターの機運が高まりつつあった。そこで暮らすスリの少年ヴェルは、ひょんなことから監禁されていたドイツ人の少女フリーダを助け出す。彼女は祖父からとある鉱山の所有権を託されており、その採掘権を手にしようとした軍部ゆかりの者に狙われたのだ。フリーダと共に追っ手から逃げるうちにヴェルは、事件の裏に隠された巨大な陰謀を知ることになる……。 ジュブナイル的側面のある原作の持ち味そのままに、正統派冒険活劇として老若男女問わず楽しめる一編。監督は、のちに「ポケモン」諸作を手掛ける湯山邦彦。

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
21エモン 宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス(アニメ映画)

1992年3月7日
★★★★☆ 3.7 (4)
19人が棚に入れました
藤子・F・不二雄原作のテレビアニメが劇場版になったもの。江戸時代から何百年も続いているホテル・つづれ屋の跡取り息子でありながらも宇宙パイロットになることを夢見る少年21エモン。そんなある日、ふとしたはずみで家出してしまった21エモンは、宇宙一危険と言われるロケットレースに出場することになる。そこでノーブル星王女ファナと仲良くなった21エモンは、彼女の機転により、何とかレースに優勝するが、ファナは優勝を喜ぶ間もなく王室へ連れ戻されてしまうのだった! テレビシリーズの後日談という設定の作品。同原作者による『モジャ公』で展開された「アステロイドラリー」をアレンジしたド派手なレース「銀河ラリー」が、銀幕を飾るに相応しい映像に仕上がっている。

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
きんぎょ注意報!(アニメ映画)

1992年4月25日
★★★★☆ 4.0 (3)
19人が棚に入れました
少女漫画誌『なかよし』に連載された、猫部ねこ原作のギャグ漫画。アニメは1991年1月~1992年2月まで放送されていた。 とある田舎にある廃校寸前の「田舎ノ中学校」には、超ノーテンキ少女のわぴこ、同級生の秀ちゃん、葵ちゃん、そして牛さんやブタさんが楽しく暮らしていた。そんな田舎ノ中に、ハイソな「都会ノ学園」から転校してきたのが、薄幸の美少女・藤ノ宮千歳。父親の死と、会社の倒産という相次ぐ不幸に見舞われ、手元に残ったのは幸運を呼ぶというピンク色の金魚「ぎょぴちゃん」だけ。転校早々、千歳は品のある「都会ノ学園」と貧乏中学「田舎ノ中」の違いに愕然! そんな折、藤ノ宮家の弁護士である田中山が父親の遺産をくすねていたことが発覚する。そして、千歳は田中山から取り戻した遺産で、田舎ノ中を「新田舎ノ中」として再建し、その理事長兼生徒会長に就任。新田舎ノ中を都会ノ学園に負けない知的な学校にしようと目論むが、わぴこたち生徒にそんなことは関係なく、ハチャメチャで暴れまくりの日々を送るのだった。

声優・キャラクター
かないみか、高田由美、飛田展男、塩屋翼、松島みのり、掛川裕彦、佐久間レイ

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
まじかる★タルるートくん すき・すきタコ焼きっ!(アニメ映画)

1992年3月7日
★★★★★ 4.3 (2)
19人が棚に入れました
92春東映アニメフェアの一作として公開された江川達也原作コミックの劇場版第三作。タコ焼きが大好物なタルるート。今日も松っつあんの作るタコ焼きを、本丸、伊代菜ちゃんたちと幸せそうにほおばっていた。そこへ、ミモラちゃんが現れ、タルるートといちゃつきはじめた。木陰からその様子を見ていたライバーは、悔しさのあまり、松っつあんがたこ焼きを作れなければ、タコ焼きの匂いをかぐのも大嫌いなミモラが喜ぶと考え、松っつあんのたこ焼き魂を奪ってしまう。それを知った本丸とタルるートは、ライバーに魔法戦を挑むが、誤って、松っつあんのタコ焼き魂がネズミと合体してしまった……。

計測不能 17 1992年度アニメランキング17位
それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ(アニメ映画)

1992年3月14日
★★★★★ 5.0 (1)
18人が棚に入れました
やなせたかしの傑作児童漫画を原作にした、長期放映中の人気TVアニメのオリジナル劇場版第4弾。同時上映は「それいけ!アンパンマン アンパンマンとゆかいな仲間たち」。隣り合う2つの島、つみき島とおりがみ島は、ささいなことから仲違いして、以来ずっといさかいを続けていた。そんな中、つみき島のブロック王子とおりがみ島のオリガ姫は密かに愛を育んでいた。なんとか2つの島を仲良くできないものかと考えていた2人だったが、島の支配を企むばいきんまんが現れて…。

声優・キャラクター
戸田恵子、中尾隆聖、伊倉一恵、皆口裕子、増岡弘、佐久間レイ、山寺宏一、鶴ひろみ、島本須美、柳沢三千代、坂本千夏、三ツ矢雄二、山本圭子、滝沢ロコ、中村ひろみ、原えりこ、島田敏
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