1984年度に放送されたおすすめアニメ一覧 87

あにこれの全ユーザーが1984年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
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年代別アニメ一覧

90.3 1 1984年度アニメランキング1位
風の谷のナウシカ(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★★ 4.2 (1930)
12435人が棚に入れました
極限まで発達した人類文明が「火の七日間」と呼ばれる最終戦争を引き起こし、瘴気(有毒ガス)が充満する「腐海」と呼ばれる菌類の森や獰猛な蟲(むし)が発生した。それから千年余り、拡大を続ける腐海に脅かされながら、わずかに残った人類は、古の文明の遺物を発掘して利用しつつ、細々と生きていた。腐海のほとりにある辺境の小国「風の谷」は、大国トルメキアの戦乱に巻き込まれる。風の谷の族長ジルの娘であるナウシカは、運命に翻弄されながらさまざまな人々と出会い、自分自身と世界の運命、太古より繰り返されて来た人の営みに向き合い、大国と小国、そして腐海と人類との共生の道を探っていく。

声優・キャラクター
島本須美、納谷悟朗、松田洋治、永井一郎、榊原良子、家弓家正、辻村真人、京田尚子
ネタバレ

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『風の谷のナウシカ』作品紹介と総評+考察「宮崎駿の自然観①」

言わずと知れた宮崎駿監督の代表作の一つ。
元は漫画作品で、原作の途中までのアニメ化となっています。

(あらすじ)
産業文明を崩壊させた最終戦争から千年後の世界。猛毒の瘴気を放つ「腐海」と呼ばれる樹海が拡がり、人類の末裔が住まう土地は日々失われている。辺境の峡谷にある小国「風の谷」は風向きにより瘴気から守られ、穏やかな農耕生活を営んでいる。族長ジルの娘ナウシカは剣術や飛行術を修めた勇女であり、人々が忌み嫌う腐海の生き物と心を通わせる優しい少女でもあった。
ある夜、風の谷に大国トルメキアの輸送機が墜落する。積荷は工房都市ペジテから略奪した巨大生体兵器「巨神兵」の卵。谷は追っ手のトルメキア軍により占領され、ナウシカは捕虜となる。司令官の皇女クシャナはかつて世界を焼き尽くした巨神兵を現世に復活させ、腐海を焼き払わせようと目論んでいた。(wikipedia参照)

1984年公開の作品というと、もう30年前の作品になるのか…。
いや、決して「古い作品だ」ということを強調したいのではないですよ?
むしろ、”時代を感じさせない作品”の代表ではないかと思います。

まずは何と言っても作画の素晴らしさ。私も昔から何度も観ているのにも関わらず、毎回観るたびに画の綺麗さにビックリしてしまうんですよね。人間の躍動感ある動き、王蟲の触手や体の動き、神秘的だが同時に恐怖と気持ち悪さを感じる腐海の描写、爆発や燃焼の描写などなど…。一度でいいから大スクリーンで観てみたいと思ってしまいます。

ストーリーのテーマとしては”人間と自然の共生”について。宮崎監督と言えばやはりこのテーマだと思います。特に本作で特徴的なのは”人に恐れられる自然”が描かれている点でしょう。自然の脅威に曝され、人類滅亡の恐れがある終末世界で、人と自然の歩むべき道を求めるナウシカの姿にとても感慨深い物を感じます。

もちろん、最初に観たとき(子供の時)は「よくわかんないけどすごい!」という感想しかありませんでした。しかし、色んな知識や教養を身につけた現在では、また違った視点でこの作品を楽しめている自分を発見しました。世代を超えて楽しめる作品は本当に素晴らしいと思います。

さて、ここからは少し考察をしていきたいと思います。先にも述べましたが、宮崎監督の作品にはよく「自然との共生」というテーマが含まれていますが、その本質を探っていきたいと思います。テーマとしては、ずばり「宮崎監督の自然観」についてです。


{netabare}・自然観の形成
まずは「自然観とは?」についてお話ししておきましょう。
自然観とは、”自然への根底的な価値観や共通認識”を意味します。それは文化や風土、生活様式などから形成され、その地域古来から培われているものでもあります。

では、ここでよく比較される自然観について見ていきましょう。「自然観=共通認識」とお話ししましたが、ここではその最も古い共通認識であろう”信仰”をベースに比較していきましょう。

1.キリスト教的自然観(西洋的)
西洋諸国の大多数が信仰する”キリスト教”は、まさしく”西洋社会の精神基盤”と言っても過言ではありません。絶対唯一である”神”が万物を創世し、人間も自然も同じく神によって創られたという信仰です。そして、人間にとって自然は、偉大な神の摂理を紐解く”観察対象”という考え方を持つ様になったのです。つまり、自然は”客観的に観るもの”という自然観が形成されたのです。西洋社会で近代科学が発展したのはこの為ですね。

2.神道的自然観(日本的)
”神道”とは、日本固有の信仰宗教とされています。”八百万の神”と言われるように、数数多の神がいると信じられていました。この信仰の由来は、山や川、草木などの自然や自然現象の中に”自律的な神”がいると信じられていたからです。つまり、自然と神は同義であり、自然は”畏れ敬う対象”という自然観が形成されたのです。

上記のとおり、西洋と日本では全く逆の自然観となっています。この比較は自然観だけでなく、文化や価値観の形成にも大きく関わっている点が面白いのですが…話が長くなってしまうので、またの機会にしたいと思います。

では、本題に戻りましょう。
”人間と自然の共生”を作品テーマに据える宮崎監督はどちらの自然観に近いか?
これは言うまでもなく、”日本的自然観”の方ですよね。


・『風の谷のナウシカ』の中に見られる自然観
実は、上記の比較は本作の中でも登場しています。例えば、トルメキアとナウシカ(風の谷)がそうですね。猛毒の瘴気を放つ”腐海”に対し、トルメキアは巨神兵を用いて焼き払おうとします。人類の危害をもたらす物は排除するというスタンスです。これに対し、ナウシカは”腐海”ないし”蟲”との共生の道を模索します。これは自然に対する”畏敬の念”と取る事が出来ますね。これにより、自然に対し客観的なトルメキア(西洋的)と自然を畏れ敬うナウシカ(日本的)という構図と見て取る事が出来ます。

また、日本的自然観は人類の恐怖の対象である”腐海”と”蟲”の設定にも表れていると思われます。
”腐海”は猛毒の瘴気を放ちながら拡大し、人々の生活圏を脅かしています。しかし、実は”腐海”の植物は汚染された土壌の毒素を浄化している事がわかりました。そして、凶暴な”蟲”達はその浄化機関である”腐海”を守っていたのです。”凶暴”な側面と”再生”を促す側面の二面性が描かれ、”自然とは畏れ敬う”対象であるということを示唆しているように思われます。


・”森”を描く理由
宮崎監督の作品ではもう一つ、”森”をテーマにした作品が多くあります。本作でも物語のキーとなる”腐海”もそうですね。これについては、宮崎監督が影響を受けた”照葉樹林文化論”の為だと言われています。

”照葉樹林文化論”とは、簡単に言えば”風土による文化の形成”という学説です。
照葉樹林が形成された地域に住む民族の文化要素には、森林や山岳に結びつくものが多く、衣食住から伝承に至るまで共通が多い一つの文化圏と捉えたのです。

宮崎監督はこの学説と出逢い、人間の文化を形成したのが国境や人種ではなく”自然環境”なのかと感じ、”森(照葉樹林)”をテーマとした作品を製作するようになったそうです。この学説が宮崎監督の自然観の原点であり、日本的な自然観へと目を向けさせた原因だと言えるでしょう。

さて、宮崎監督の自然観を読み取れるのは本作だけではありません。
別の作品でもまた自然観について考察していきたいと思います。(続く){/netabare}

(記述:3/2)

投稿 : 2023/02/04
♥ : 42
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

恐怖、「シス子の館(やかた)」に謎の多足生物出現!!

某月吉日(金)

その日はとても暑い日でした

お勤めを終え夜の11時に帰宅
これだけ遅い時間なのに部屋の中はまだ気温が30度を超えていました

すぐにエアコンをつけ火照ったからだを冷却

涼んだところでお着替えでもしようかと
なにげに床においてある洗濯物に目をやると
3センチほどの灰色の塊があるのに気づきました

ホコリかなにか落ちているのかな?

なんて思って手を伸ばすと
なんと
突然その黒い物体が動き出したのです

しかもものすごい速さで
ゴキブリくらいの速さでしょうか

でもあきらかにゴキブリとは違います

なんだかもじゃもじゃと毛のような触覚のようなものがたくさん生えていて
その毛がムカデの足のようにうねって進んでいるみたいです


その得体の知れない
なんとも表現のしがたい不気味な物体を見て
私は思わず悲鳴をあげてしまいました

ギャァァ~~^^
グエェェェ~~(吐いてないよ^^)

そのまま
とるものもとりあえず
お着替えも中途半端に
エアコンも電気もつけっぱなしのまま
部屋を脱出し実家に避難してしまいました

謎の生物の出現を口実に
実家で上げ膳据え膳
3食昼寝付きの贅沢三昧を貪った私は
(※以前にもゴキブリが出たとき非難した経験から
  着替えなどが常時置いてあります)

翌日から仕事に行かなければということで(社畜ゆえの本能です)
家出から二日後に母親同伴で帰宅

恐る恐る部屋に入り
謎の生物がいないことを確認し
すぐさまバルサンを焚き
ベランダや玄関の前に虫除け用の薬剤を散布

一昨日の悲鳴と
私たちのなにやら怪しげな行動が気になったのでしょう
お隣さんが玄関の扉から顔をのぞかせ
心配そうにこちらを眺めています

このままではご近所関係が険悪になる・・・と
懸念した私は
変な宗教活動や
対テロ対策などではない旨を説明し
なんとか納得していただきました


幸いにも
その日以降は
謎の生物は出現していませんが
帰宅後1週間ぐらいは
落ち着いて眠ることが出来ませんでした


ちなみに
この謎の生物の正体
後で調べたところ
「ゲジ(蚰蜒)」というムカデのなかまだそうで
たまに餌(虫など)を求めてお家の中にも進入してくるそうです

なにはともあれ
侵入を防ぐには
お部屋の中はいつも清潔にし
餌となる虫を駆除しておくことが望ましいとのこと








さて
なんで作品レビューに
こんなお話を書いているのかというと


この「ゲジ」を目撃し
実家で避難生活をしている間
改めて思ったのです

私って虫がスゲー苦手なんだな・・・って

そして
虫関連で嫌な思いをしたとき
いつも思い出してしまうのが

この
「風の谷のナウシカ」という作品なのです

巨匠
宮崎駿氏の原作・脚本・監督作品

「火の7日間」と呼ばれる戦争により崩壊した文明
それから1000年
汚染された大地
「蟲」と呼ばれる巨大で不気味な昆虫
人間の体を蝕む毒「瘴気」
その瘴気を放つ植物が群生し拡大し続ける「腐海」
「蟲」「瘴気」「腐海」に怯えながらもたくましく生き抜く人々

そんな荒廃した世界の辺境の地「風の谷」のお姫様「ナウシカ」を描いたお話


私がいままで観てきたアニメ作品のなかで一番たくさん観ている作品ではないでしょうか
10数回くらい?

しかも
ほとんど
というか全部「金曜ロードショー」で^^

当然
元手が掛かっていません^^
なんともリーズナブルなアニメ作品です^^


一番最初の視聴は小学校の低学年
もしかしたら保育園のころかも知れません

それから10数年(←ウソつけ)

先に書いた作品の世界観からもわかるように
テーマとなるのは
「戦争」や「自然破壊」などちょっと重めのハズ

なのに
自分自身が印象に残っているシーンはちょっと外れたところが多く
しかも視聴した頃の年代によって色々

幼い頃では

巨神兵の笑い顔ってどんな顔?
アスベルって布切れだけで大丈夫なの?(←ご想像にお任せします♡^^)
アスベルって長靴を食器代わりにするの?
(※アスベル:ペジテ市の王子)

だったのが

最近では

ナウシカってノーパン??
ナウシカがラステルの胸見て「自分のより大きい」ってキレてる^^
でもナウシカも結構大きい^^
(※ラステル:アスベルの双子の妹)

なんて
テメ~なんかにナウシカ観る資格ね~!!
などと「ナウシカファン」の方からお叱りをいただきそうです


でも
そんな他愛のない印象もさることながら
年代に関係なく強く心にのこっているのが
さまざまな「蟲」が出てくるシーン

小さい頃からインドア派
しかも大の虫嫌いの私にとっては

虫・・・

しかも「王蟲(オーム)」みたいな脚のたくさんあるものは
とてもノーサンキューでして
レビュー書いている今も思い出しただけで
体中がかゆくなってくるほどです

アスベルが蟲の大群に追いかけられているところとか
アスベルがなんか平べったい空飛ぶ巨大なムカデみたいなのに食べられそうになったところなんか(なんかさっきから“アスベルネタ”ばっか^^)
見てられなかったけど

それよりも圧巻(?)だったのが

ナウシカが幼い頃に
王蟲の子供を隠して飼っていたお話

そこで
ナウシカが小さい王蟲を抱きかかえるシーン

子犬ほどの大きさの王蟲
でもこれ冷静に見たら

「巨大なダンゴムシ」なんですよ!!

最初みたとき卒倒しました(←大げさに書きました)

とにかく
最近では「~ナウシカ」を視聴するときは
蟲が出てくるシーンは目を閉じて
音だけで楽しんでます^^



余談になりますが(なにがメインだったのか謎ですが^^)

虫が苦手とさんざん書いてますが
一応
普通の昆虫は大丈夫なんですよ・・・一応・・・

小学生の頃には
男の子に触らせてもらったりもしてましたからネ

男の子が
「お、俺の大きいだろ?」って出してくるから
私が先っぽのほうを触ると
ピクッて動いたりして{netabare}(←角(つの)のことですよ(汗){/netabare}
意外とかわいい・・・
なんて思ったりしました^^

{netabare}カブトムシのことですよ(汗{/netabare}

投稿 : 2023/02/04
♥ : 14
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

その者青き衣をまといて、金色の野の降り立つべし。

かつて人は大いに栄え天に届く壮麗な都市を築き奇蹟の技をもって天かける船をつくり星々にまで運行させるに至った。
やがて人は神をまねて魔神をつくった。
ひとたび生命を得た魔神は炎を吐いて暴れ狂い何者も止めることはできなかった。
やがて世界に蟲と毒が現れ世界を覆った。
人々は青き衣をまとう者により清浄の地へと導かれ、失われし大地との絆を結んだ。

これは『風の谷のナウシカ』の時代背景です。言葉は絵コンテから拝借しました。

僕は宮崎駿監督の作品の中でナウシカが一番好きです。
独特な世界観と義侠に富んだナウシカという1人の少女。
不気味なほどに生を感じさせる蟲やたくさんの立場を描いた人物描写。
どこにも妥協がなく、虚構だと感じさせない面白さがあると思います。

特にナウシカは色んな意味で美しいです。
彼女の信念や生きる様というものには魅了されてしまいます。

幼い頃は金曜ロードショーでやるとなると親から「早く寝ろ」と言われても歯ブラシ咥えて観た記憶があります。
ビデオで借りてきて観るのとはまた違っていいんですよね。

昔に何回も観たという人でもちょっと集中して観てみたら違ったところを発見できる深さもあるのでそういうところもこの作品の魅力のひとつだと思います。


{netabare}


ナウシカは非常に自然を愛し尊び、そして信じていました。
それは幼時のころから。そして今でも腐海の植物を持ち込んで調べていました。
世界の真理とはいささか大袈裟な表現ではありますが確かに腐海は大地を浄化にするために存在していました。
けれど他の人々はナウシカとは違いました。腐海の瘴気の影響やその繁殖力を恐れて焼き尽くそうとしました。
ものごとの外枠だけをみて行動しているわけです。もっと言えばそうやって生きているのです。
その意味でナウシカは外殻だけで自然を邪険にせず本質のより深いところへと手を伸ばそうとしていました。
自然に悪意はない。生きているものに悪意はない。
足枷になるものは切り捨てるといった普通で典型的な価値観に決して左右されることのない彼女の信条こそが真理に届いきました。
それを描いたところが好きです。

そして、これは現代に存在できるものに投射できると思うのです。
結局のところ腐海、自然はどうあれ価値中立的なものだったわけです。
僕らがこれと同じように考えるべきものとして挙げられるものは科学技術です。
例えば、「原子エネルギー」。
これは使い方次第では戦争の寵児にもなれば、稀代のエネルギー資源にもなります。
扱い方ひとつ、捉え方ひとつでそれは希望にも陥穽にもなり得るのです。
これらの危険性を伝えてくれたという意味でも、とても現実的効用のある作品だと言えます。

でもやはり僕が一番好きな面は自己犠牲のナウシカです。
状況を見て一秒の迷いもなくサッと動けるところは本当にかっこいいです。
ラステルを助ける、ペジテに同行するときに子どもたちに向けた笑顔、クシャナすら助ける、腐海でマスクを外す、
王蟲の子のために銃を向けられてもメ―ヴェを飛び降りたところ、そして王蟲の大群の前に立つところ。
僕はこういう姿に感動し、そして憧れてしまいます。
自分の利益を数えたり、なにかしたらあれを失う、これを失うって考えるのはあまりかっこいいことではありませんし
たとえ人間らしくともそういう人とあまり一緒にいたいとは思えません。
だからナウシカのように自分の身を投げ打ってでもという覚悟は本当に素晴らしいと思います。



どうしてそんなに強く惹かれるかというのにはあるわけがあります
僕が高校2年のときにある出来事を体験したことがきっかけでした。

(これ以下にはレビュー的なものはなく個人的なことを書くのでご承知をw)

夏期講習でちょっと遠くまで出たその帰りでした。
その日が最終日でやっと終わったーと少しうつらうつらなりながら改札に向かっていたら、10メートルくらい後ろでいきなりバンって音がしたんです。
パッと目を向けると駅構内にあるカフェの看板に足を引っ掛けて転んだおっさんがいたんです。
酔っ払いか?なにしてんねん。と最初は思いながら見ていたのですがしばらくしても動きがまったくないんです。
え?あれ?ちょっとやばいんとちゃうか?
と思いながら寄ろうかどうしようか迷ってるうちに他の人が寄って行って大丈夫ですか?とかいいながらあれこれしてるうちに
義侠心を重んじる人たちがどんどん援護して、救急車呼んで!とか聞こえて。
気が付けば僕はただ少し離れたところからみてるだけの野次馬。
今更近寄って行っても何も出来はしないし見ているだけならば迷惑になるし
ここは立ち去ることが一番良いだろうと考え改札を抜けました。
そのあと、電車を乗る前に聞こえた救急車が奏でる不安定な旋律がとても怖かったのを覚えています。
帰りの電車ではひどく落ち込み、何日か引きづりました。
それが僕の人生の転機とも呼べる出来事でした。


まあ、こういういきさつがあって僕はナウシカのそういう面が好きなんです(笑)

ここまで読んで下さった方ありがとうございます。
なにか感じて頂ければ幸いです。

よしなに。


{/netabare}

投稿 : 2023/02/04
♥ : 17

79.3 2 1984年度アニメランキング2位
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(アニメ映画)

1984年7月21日
★★★★☆ 4.0 (448)
2049人が棚に入れました
50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディ軍と女のメルトランディ軍。西暦2009年、その戦火は地球にも及び、ゼントラーディ軍の奇襲をうけた地球統合軍の巨大宇宙戦艦SDF-1マクロスは、脱出時の動力不調から太陽系外周部へ飛び出すこととなる。追撃をうけながら地球への自力帰還をめざす航海の5か月目、土星の衛星タイタン宙域から物語は始まる。地球を離れる際避難した5万8千人の民間人は、広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。バルキリー隊パイロット一条輝はアイドル歌手リン・ミンメイや、上官早瀬未沙と近しい関係になっていく。そんなありふれた日常風景が、接触した巨人族たちの規律に思わぬ混乱を招くことになる。

声優・キャラクター
飯島真理、長谷有洋、土井美加、羽佐間道夫、小原乃梨子、神谷明
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

マクロスシリーズ一括評価

ちょうど今、dアニメストアで、3月末までの限定ながら、本作および『劇場版マクロスF』(前・後編の2本)『劇場版マクロス7』の劇場版作品4本が配信されているので、マクロスシリーズ未視聴の方はチャンスです。
(※なお、TVシリーズ『超時空要塞マクロス』『マクロス7』『マクロスF』『マクロスΔ』は期間限定なしで配信中)


◆マクロスシリーズ一覧&評価 ※全10シリーズ18作品
(※作中にある架空の西暦年代の順です。制作順ではありません)

★が多いほど個人的に高評価した作品(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた作品
×は脚本に余り納得できなかった疑問作
●は未視聴
※人名は監督、(総)は総監督、SDはシリーズディレクター、SCはシリーズ構成

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 【1】 マクロス ゼロ (西暦2008年の世界) ※冒頭で1999年7月の災厄が語られる
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№1 《OVA》 「マクロス ゼロ」 (河森正治/全5話/2002-04) ★ 4.0

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 【2】 超時空要塞マクロス (西暦2009-10年の世界)
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№2 《テレビ》 「超時空要塞マクロス」 (石黒昇(SD)・松崎健一(SC)/全36話/1982–83) ★ 4.3
№3 《劇改作》 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」 (石黒昇・河森正治/1984) ☆ 3.7

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 【3】 超時空要塞マクロス Flash Back 2012 (西暦2012年の世界)
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●№4 《OVA》 「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」 (河森正治/1987) ※30分

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 【4】 マクロスプラス (西暦2040年の世界)
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№5 《OVA》 「マクロスプラス」 (河森正治(総)・渡辺信一郎/全4話/1994-95年) ☆ 3.8
№6 《劇改作》 「マクロスプラス MOVIE EDITION」 (河森正治(総)・渡辺信一郎/1995年) ※115分 ★ 4.1

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 【5】 マクロス7 (西暦2045-46年の世界)
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№7 《テレビ》 「マクロス7」 (河森正治(原作)・アミノテツロー/全52話/1994-95年) ☆ 3.7
№8 《劇新作》 「マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!」 (アミノテツロー/1995年) ※33分 ☆ 3.7

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 【6】 マクロス ダイナマイト7 (西暦2047年の世界)
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№9 《OVA》 「マクロス ダイナマイト7」 (アミノテツロー/全4話/1997年) ☆ 3.5

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 【7】 マクロスF (西暦2059年の世界)
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№10 《テレビ》 「マクロスF」 (河森正治(総)・菊地康仁/全25話/2008年) ★ 4.3
№11 《劇改作》 「マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜」 (河森正治/2009年) ★★ 4.5
№12 《劇改作》 「マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜」 (河森正治/2011年) ★★ 4.7
●№13 《劇改作》 「マクロスFB7 オレノウタヲキケ!」 (アミノテツロ/2012年)

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 【8】 マクロスΔ (西暦2067年の世界)
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№14 《テレビ》 「マクロスΔ」 (河森正治(総)・安田賢司/全26話/2016年) ★ 4.0
●№15 《劇改作》 「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」 (河森正治/2018年)

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 【9】 超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- (西暦2090年代の世界)
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№16 《OVA》 「超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-」 (八谷賢一/全6話/1992年) ☆ 3.5

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 【10】 その他 
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№17 《OVA》 「娘クリ Nyan×2 Music Clip」 (/2010年) ★ 4.0 ※『マクロスF』劇場版の映像を流用した音楽劇
●№18 《OVA》 「マクロス超時空ゼミナール!!」 (/2012年)


以上

(TVシリーズ+短編OVA) 5+36+4+52+4+25+26+6=158話
(劇場版) 7本 (愛おぼ/マクプラME/マク7銀呼/マクFB7/マクF虚空/マクF恋離/マクΔ激ワル)
(特殊OVA) 3本 (Flash Back 2012/娘クリ/超時空ゼミ)


◆総評

上記のように、TVシリーズを放送した後に、それをベースとする劇場版アナザー・ストーリーを公開するのが恒例になっています。

・・・で、私の個人的な感想ですが、

(1) 『超時空要塞マクロス』(初代マクロス)に関して

本サイトでは、何故か劇場版の評価が非常に高く、TVシリーズの評価が低めですが、TVシリーズをちゃんと見ていないと劇場版もさほど楽しめないし、マクロスシリーズ全体のコンセプトを誤解してしまう怖れがあると思うので(※私がそうだったので・・・)やはりTVシリーズの方を先に視聴する方が良いと思います。
逆にいうと、劇場版を見てまずまず楽しめた人には、TVシリーズの方も必ず見て欲しい作品です(※劇場版は作画・音楽が良く“楽しめる”作品だけど、TVシリーズは作画の酷さやシナリオのグダグダさという欠点を凌駕する“予想外に大きな感動”のある作品と思うので→マクロスシリーズが現代まで続いている人気の源泉はここ)

(2) 『マクロス7』に関して

私が最初に視聴したマクロスですが、こっちも初代マクロス(TVシリーズ)の方を最後までしっかり見ていないと作品コンセプトが確り理解できないし、作品をいまいち楽しめないと思います。
※ヒロイン(ミレーヌ)の両親が初代マクロスのあの{netabare}子づくりカップル{/netabare}だと知ってビックリ!だったので。
シナリオ自体は、初代マクロスを視聴済みという前提で、前半はまずまず面白いと思います(※個人評価 ★ 4.1 くらい)。
ただし後半は、展開が冗長になりシナリオも焦点が定まらなくなる印象で、全体評価は ☆ 3.7 とマクロスシリーズの中では低めとなりました。

(3) 『マクロスプラス』に関して

全4話と短く作画良好&シナリオもコンパクトに纏まっているので、ここからマクロスを見始める、という手はあると思います。
但し、マクロスシリーズ全体からみると、他作品との関連は薄く、無視しても問題ない作品かも。

(4) 『マクロスゼロ』に関して

初代マクロスの前日譚なので「ゼロ」という作品名なのでしょう。
その初代で活躍するエースパイロット(ロイ・フォッカー少佐)の雄姿が存分に楽しめる作品でもあるので、彼のファンは必見です。
そして、『マクロスF』に引き継がれる伏線も多い作品。

(5) 『マクロスF』に関して

新規ファン開拓を主眼としエンタメ性が大幅に強化されているので、ここからマクロスシリーズを見始めても十分楽しめると思いますが、『超時空要塞マクロス』のTVシリーズを確り見終えたあとに再視聴すると、本作が初代マクロスを巧みに本家取りしていることが分かってきて、楽しみが更に増すと思います。
因みに、『マクロスゼロ』の方も先に視聴しておけば、そちらのエピソードとの関連も発見できて更に楽しめます。
更にいえば、『マクロスF』に関しては、TVシリーズよりも劇場版の完成度の方が圧倒的に高いので、初代と違って劇場版から先に視聴するのもアリだと思います。

(6) 『マクロスΔ』に関して

現在劇場版が公開中の最新シリーズですが、私はTVシリーズしか見ていないので評価は保留します。

(7) 『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に関して

初代マクロス制作10周年を記念して制作されたOVAということですが、河森正治氏その他の初代マクロスの主要スタッフが制作にあまり関わっておらず、マクロスシリーズの中では完全に浮いた作品となっています(シナリオ&設定も他作品とは整合性が取れていない完全なパラレルワールドもの)。
内容は可もなく不可もなく、といったところか。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 26
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ミンメイファンが増えました

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。2時間くらいのSFロボットもの。テレビシリーズは未視聴です。
 作画に関しては圧巻の一言。音楽も満足しました。視線の送り方などの表現もとても良かったです。


ゼントラーディとメルトランディ:{netabare}
 男のゼントラーディと女のメルトランディと人類が相互に戦争状態にある、という三つ巴がストーリーの骨子にあります。この異種族であるゼントランディとメルトランディの描き方は面白いなと思いました。
 ゼントランディの戦艦は、自然的で曲線的。
 メルトランディの戦艦は、機械的で直線的。
 一般的なイメージとしては、自然的・曲線的なものが女性で、機械的・直線的なものが男性だと思うのですが、イメージが逆転されています。女性的な戦艦を持つ男のゼントラーディと、男性的な戦艦を持つ女のメルトランディという構造です。

 両種族とも異性を必要としなくなった人類で、相手の種族と敵対しているわけですが、本能的な部分では相手種族を排斥していないのかもしれません。戦艦の中にいることを踏まえれば、異性の特性の庇護下にいるとも言えますし、戦艦として運用していることを踏まえれば、異性の特性を内在化しているとも言えます。

 このような戦艦が描かれることで、<ゼントラーディVSメルトランディVS人類>の戦いは、<男女VS男女VS男女>の均衡された状態になりました。これでは決着つかなくない?と思っていたら、やはり決着は別のところにありました。
 結局、この戦いは、どれかの種族に勝者が生まれたわけではなく、<文化推奨派VS文化否定派>の戦いに展開され、終止符となりました。文化の勝利です。
{/netabare}

ミンメイとミサ①:{netabare}
 今度はヒカルを巡る三角関係に関して。
 象徴として最初に起こったのはヒカルとミンメイは結婚式で、次がヒカルとミサは新婚生活、ということでヒカルがどちらになびくのかはなかなか見えませんでした。結果論から言うと、ミサしかなかったのだと思います。

 新婚生活の前のシーンで、ヒカルの家族が既に他界していることが明らかになります。家族のいないヒカルを「お帰りなさい」と迎えてくれたのがミサであり、ヒカルもこれを「ただいま」と受け入れたことが、ヒカルがミサになびくきっかけとなっていたのだと思われます。

 ミサがヒカルに思いを寄せ始めたのは、新婚生活の前のシーンでしょう。風邪をひいたミサがヒカルに弱音を吐きますが、ヒカルの境遇に触れ反省し、グロイ魚を食べるシーンがあります。これはおそらくプライドを捨てたという描写でしょうから、上官と部下という関係性から離れ、単なる男と女という関係にシフトしたのだと思われます。恋愛のスタートラインが描かれていたのでしょう。

 新婚生活自体はおままごとだったのですが、おままごとではない重要な描写があります。直後にあるミサが制服のジッパーを上げるシーンです。
 ミサはいつも立ち姿がシャンとしています。制服もキチンと着ています。どれくらいキチンとしているかというと、風邪をひいて寝込んでも着崩さないくらいキチンとしています。そんなミサがジッパーを上げるというのは、洋服を着る行為以外ないと思われます。ジッパー上げはヒカルと一緒に外に出てくるタイミングで行われますから、その前は洋服を脱いでいた、つまり、ヒカルとミサの間に肉体関係があったと捉えて良いでしょう(というか、意味がないのにジッパーを上げるシーンを描く理由がないですからね)。

 ヒカルとミサの関係が強固になっていることが分かるシーンがもうひとつあります。修羅場のシーンです。
 このシーンでは、ミサはノックをせずにヒカルの部屋に入ってきています。これは付き合い始めの恋人関係ではありえないでしょうから、通い妻とか同棲に近い感覚で過ごしてきていたのだと思われます。
{/netabare}

ミンメイとミサ②:{netabare}
 ミンメイが帰還してからも、ヒカルがミサに思いを固定できたのは、肉体関係があったからだと思います。
 もちろん現実的には肉体関係があっても他の女性になびく可能性はあるのですが、それはこの作品的には「絶対にありえない」と言い切れます(…たぶん)。
 肉体関係というと少しスケールが小さいですし生々しいので、「子孫を残すこと」とイメージしてください。

 この作品は、ゼントラーディと人類の対比が主題です。そして、人類が引き継いできた文化や愛が、両者の争いを終結させるという構造を持っています。しかし、文化とは何かとか、愛とは何かとかについては一切語られません。ここを語らない代わりに多くの時間を使って説明されているのがゼントラーディとは何か、ということです。

 ゼントラーディは、「子孫を残せず、戦争をする種族」です。これの対比先である人類が「子孫を残し、文化を持つ種族」というのはすぐに分かることです。そして、この背後にあるのが「愛」です。

 ミサとヒカルの肉体関係を示唆した以上、物語の構造上、人類を表現する際の「子孫を残すこと」というポジションは充足されています。物語を完成させるために足りていないのは、「文化を持つ」側です。
 ミンメイはアイドルというキャラクターです。初めから「文化」の側のキャラクターだったわけですから、私たち視聴者の感情はともかくとして、恋のライバルが登場してしまうと分が悪いと言わざるを得ません。
 つまり、「子孫を残し、文化を持つ種族」である人類を描くためには、ミンメイをヒカルとの恋愛が成就する「子孫を残す」側としてミサと重複させるわけにはいかず、愛の歌を歌う「文化を持つ」側でなければならなかった、ということです。

 仮に、ミサとヒカルの肉体関係が描かれていなければ、ミンメイにも可能性はあるのですが、そうなるとミンメイ自体が「子孫を残す」側であり、かつ、「文化を持つ」側でもあるわけですから、人類の全てを体現したキャラクターになってしまいます。人類の女神さま状態になりますから、象徴化が過ぎると思います。

 この作品のふたりのヒロインは、「愛」を「子孫を残す」側に特化させたミサと、「文化を残す」側に特化させたミンメイという役割を担っていたのだと考えられます。ふたり合わせて人類を描いていたのでしょう。ゼントラーディと対比をする上で、人類が持つ機能を「子孫」と「文化」に分けてしまったために、ふたりのヒロインはそれぞれの機能を体現するしかなかった、ということなのだと思われます。
 つまり、物語の作りから言えば、ヒカルが選ぶのはミサしかなかった、ということです。
{/netabare}


 マックスのサイドストーリーはもっと見たかったかな。尺が全然足りてないけど。
 2時間のミュージックビデオなんて聞いてましたけど、音楽だけの作品ではなかったと思います。文化とか愛とかっていうのが何かっていうのを描いて欲しかったというのはありますが、それを差し引いても、相当面白かったです。ロジックはしっかりありますしね。
 まぁ文化や愛が何なのかが語れなかったというのは、裏側を書くから表側は自分で考えてね、という構造になっている以上、仕方のないことかもしれませんけどね。ゼントラーディという異種族を使うことで、人間について考える、という作品でした。

対象年齢等:
 やや男性向けですかね。ミンメイの歌を好きになれれば性別は関係なさそうですけど。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 8
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「滑り台ヒロイン」とか作画とか。 【67点】

マクロスシリーズ第一作を映画化、歌と三角関係とロボットの物語。


■ヒロインの勝敗の付け方のお手本
複数存在するヒロインから最終的に一人が選ばれる場合、その選択に明確な意図がないと、いわゆる「滑り台ヒロイン」派閥は納得しづらいのです。
なのに滑り台ヒロインばっか好きになる私……。
なんてことを考えてたらいまさら思い出した、マクロスの原点。
ミンメイとミサ、主人公ヒカルに出会い恋に落ちた二人から、片方が選ばれる。
本作は物語構造的に、そこにうまく説得力を持たせられていたなぁと。
{netabare}
ミンメイは歌手です。
本作での歌の位置づけは、文化の象徴。
ゼントラーディという敵に対し、人類は
 ミンメイの歌を届け(かの有名なミンメイ・アタック)
→「ヤックデカルチャー」した大きなお友達との対立が解消され
→文化を排除する共通の敵を倒す、というのがプロット。

ミサにはそういう武器はない。
でも女として、ヒカルの愛を手に入れる。
男女が隔絶し敵対するゼントラーディ・メルトランディに対して、男女間の愛・性愛を持つ人類。
その領域での人類の勝利の象徴として、(肉体関係を随所で匂わせる)ヒカリとミサのカップルが成立するのです。

繰り返しになるけど、マクロスのテーマは、歌と愛とロボット。
その中で、歌(文化)を担うのがミンメイ、愛を担うのがミサ。
もしミサがアイドルだったり、ミンメイがヒカルに選ばれたら、負けたヒロインのファンとしてはあまりにやるせないですよね。
複数ヒロインがいても一人の総取りは許さず、各々が物語上の重要な役割をしっかり持ってる。
愛を手に入れられなかったミンメイについても、EDで歌手としての成功=新たな道での輝きが示され、ファン心理的には「よかったよかった」になるし。
テーマから逆算したキャラ配置上では当然の帰結だけど、キャラから入った人でも自然に納得できるというのは大きいです。
一方に偏らないキャラ描写(上映時間的に偏りようもないけれど)にも脚本のバランス感覚が見受けられ、長く続くシリーズの原点らしい基盤の強固さを感じました。{/netabare}


■一応作品全体の話とか
さすが原点、マクロスらしさ全開の作品で、ダイジェスト臭や古臭さに目をつぶれば、私のようにFから入った人でも楽しめるエンタメです。
歌と愛が地球を救うというプロットの勢い、アイドル歌謡、美樹元キャラデから醸し出される「古き良きアニメ」感が、80年代を体現しているようでテンション上がる。

でもやっぱり特筆すべきは、テーマの最後の一つ・ロボットを描き出す、圧倒的な作画。
にわかから見ても劇場版攻殻やAKIRAと並びセル画最高峰の一角だとわかる、異常な書き込み。
最終決戦、ミンメイ・アタック時の板野サーカスは凄すぎて思わず声が出ました(タコハイが飛びますよ)。
EDスタッフロールの原画クレジットの豪華さは、作画に興味のある方ならチビるのでは。

雑談だけど、古めの作品に共通して(劇パトとかでも)、DVD映像特典の予告の作りが時代を感じさせます。
映像の取捨選択、切り替え、楽曲とのシンクロ、文字フォント(重要)etc.、意識が変化したんですね。
実写含めた映画予告編やMAD等の持つインパクト・情報量は、だいぶ来るとこまで来ちゃった感じ。
とは言いつつ、さらに時代が進めば現代の想像力なんか軽々跳躍しちゃって、「2010年代のセンス古すぎ」なんて認識になるんだとは思うけど。
今を生きる者としては悲しくもあり、楽しみでもあり。


【個人的指標】 67点

投稿 : 2023/02/04
♥ : 12

77.5 3 1984年度アニメランキング3位
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(アニメ映画)

1984年2月11日
★★★★★ 4.1 (376)
1692人が棚に入れました
あたるの通う友引高校は、本番を明日にひかえて文化祭の準備に大わらわ。だが……翌日になってもやはりあたるたちは文化祭の準備をしていた。実は友引高校のみんなは同じ日を延々と繰り返していたのだ。事態に気付いた担任の温泉マークと養護教諭・サクラは原因を究明しようとみんなを下校させるが、無事帰り着けたのはあたるとラムだけ。みんなは何度帰ろうとしても、友引高校に戻ってきてしまう。その間にも異変は起こり続け、ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出して空から現状を確認する事態に。すると、なんとそこには友引町を甲羅に乗せて中空をさまよう、巨大な亀の姿が…!! 脚本・監督を、「攻殻機動隊」の押井守が務めた。本作品の特異な世界観やストーリーは、現在の押井守の世界の原形とも言われている。

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、島津冴子、神谷明、鷲尾真知子、田中真弓、千葉繁、村山明、藤岡琢也

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

リメイクにあたり再視聴。原作愛の感じられない改変は不快です。

追記 さて、うる星やつらリメイクということで再度話題作である本作を視聴…といっても30分くらいでポツポツと確認した程度ですけど。で、追記ですけど、やっぱり私は駄目でした。

 私は本作の評価が低く、パトレーバ―2の評価は高いです。その理由は原作の主要なキャラやテーマ性を踏襲しているかどうかです。

 パト2は、特車2課が組織の中では力を持たない、ロボットの性能だけでは真ん中にいられないという部分や、男女の機微などもともとパトレーバーにあったテーマ性がありました。ちょっとズレている部分もありましたが、原作を換骨奪胎したという印象です。

 本作についてはどうでしょう。終わらない日常=ルーミックワールド。楽しい時間は終わらないのを是とした高橋留美子。それを否定した押井守。
 秘めたラムとあたるの感情のつながりを言葉にしてしまったこと。ラムが徹底的な我儘なキャラになったこと。本作はもしもボックス…あるいは独裁スイッチと言ってもいいかもしれません。

 原作改変が悪いのではなく、原作の世界観やキャラ愛が感じられないという点で、見ていて嫌な気分になります。上手く関係者を騙して自分のやりたい事をやった…それはクリエーターの努力として否定しませんが、原作のもっているエッセンスを変えてはいけません。
 カリオストロの城を評価できないのも同じ理由です。面白いかもしれませんが、不快になります。

 自分のやりたい事をやっているのに設定やキャラの魅力や人気にライドしているのが許せないと言い換えてもいいかもしれません。

 キャラの評価を1にしたのは、ラムは好きです。でも、本作のラムはラムではない、という意味で嫌いです。



以下 前回のレビュー

 物語の前半のパートに矛盾がありました。先生が家に帰ると時間が経過していました。坊主のテントも朽ちていました。友引町内にあれば時間は経過しないはずです。友引町の外なら出られないはずです。タイムリープとしてオヤ?という展開でした。
 ここは夢ということであれば、設定上の問題はなくなります。ラムの願望は、あたるや父母、テン、修太朗、メガネと一緒にずーっと暮らしたいということでした。ビューティフルドリーマーのタイトル通りとなります。

 では「祭りは準備期間が一番楽しい」という冒頭の文化祭の部分はどういう意味でしょうか。タイムリープとしてこの文化祭の部分が元祖エンドレスエイトと言われている部分です。映画の後半から非現実的な状況を認知した主要メンバーたちは文化祭の準備ではなく、ラムにとって必要な人間しかいない世界に変わります。つまり、ドラえもんのもしもボックスだったという事です。

 映画の前半であれば、仲間と永遠に祭りの前日を楽しんでいたいというラムの無邪気な願望の話で、まさにエンドレスエイトだったのですが、ここで残酷な現実が表現されます。ラムは忍や龍之介を本当に要らないものだと思っていたということです。2人は不要なモノとして退場させられてしまします。対立はあったとしてもいつもの仲間です。内心ではみんな一緒だから楽しい。前半の文化祭の部分ではそう読み取れます。ですが、ラムは本当はそうは思っていなかったということです。女の残酷さと言えばそうですが、これは本当にラムのキャラとして正しいのか?という疑問を感じました。

 ストーリー構成からいっても後半が冗長に感じてしまいますし、設定的にも時間から夢に視点がチェンジした瞬間、急に凡庸になってしまいました。
 また、謎がある話で絶対やってはいけない、突然登場した人物が犯人であるという禁忌を犯しています。テンちゃんが豚を貰ったというのが伏線なのかもしれませんが、それはこじつけでしょう。正直これは白けました。

 前半と後半の出来の差が激しすぎて、本来、前半だけで企画した話を無理に映画用に引き延ばしたようにしか見えませんでした。
 なお、後半ではラムの切ない願望を語る水族館のシーンは良かったです。

 また、ラムと言えばトラ柄のビキニです。別にエロということではなくキャラとして、作画が奇麗なビキニのラムが映画の画面で動きまわるのをファンは楽しみにしていたと思います。これを作家性で裏切って良いかです。途中、泳ぐシーンでわざわざ普通の水着を着せています。これはうる星やつらという舞台を否定して、押井守ワールドに改変してしまったことを意味しています。キービジュアルでいつものラムを表現しておいて、これは卑怯だと思います。つまり、これはラムの夢でもあると同時に押井守の夢ということです。

 映画として前半の出来は非常によかったです。演出も斬新で当時では画期的だったのではないでしょうか。ですが、後半の出来とうる星やつらという世界観を乗っ取って、自分がやりたい事をやった部分は評価できませんでした。もちろん世間の評判は非常に高いので私の見方が間違っているのかもしれません。
 が、少なくともうる星やつらでは無いのは事実だと思いいます。アニメ史に残る作品として評価が高いですが、それは良い意味だけではなく、悪い意味もちゃんと語られるべきだと思います。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 10
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takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

現実と虚構の狭間に投げかけられたメッセージの意味とは

1984年公開の「うる星やつら」劇場版の第2作で、監督は押井守監督です。

押井監督フリークの友人曰く
劇場版第1作目も押井監督が担当して、興行的に成功を収めるが、
「媚び過ぎ」という不評の声も一部あり、
また押井監督自身も「失敗作だった」と評しており、
2作目の本作は「だったら自分の好きなように作る」と制作した結果、
ファンどころか原作者の高橋留美子先生からも
顰蹙を買ってしまったそうです。
しかし、皮肉なことに「うる星やつら」ファンとは関係ない映画好きを始め、
業界関係者やクリエーターからは
今なお高い評価を得ている作品となっているのです。

さらに押井監督フリークの友人曰く
同年に公開された言わずと知れた名作「風の谷のナウシカ」を
劇場で観た押井監督は「勝った」と思ったそうです。
この話は本当に眉唾ものの都市伝説レベルの話と
思って頂いても結構だと思います。
私も半信半疑ですしねw

まぁこの作品については各種考察もなされていて
今更私が言うことは何もないのですが、
敢えて言うとしたら、本作は「うる星やつら」をまったく知らない人の方が
余計なバイアスがかからない分、純粋に楽しめるような気がします。

とはいえそれだけでは寂しいのでネタバレありの各種考察を
紹介していきたいと思います。
(自身で考察する程「押井監督」についても「うる星やつら」についても知識はないので。。)


{netabare}まず本題に入る前に一応説明しておくと
虚構(夢)の世界から現実世界に帰還したその先は
本来3階建てのはずの友引高校が2階の虚構の世界!?(そして冒頭へループ!?)
というのが本作のエンディングです。
このことからも本作のテーマは「現実と虚構」ですね。
そしてその両者には大して違いもなく、
はっきりと認識できるようなものではないということだと思いますが、
はたしてこのテーマは誰に投げかけられているのかというのが
本作の最大の考察ポイントです。

まず、オタクに向けられたメッセージであるということ。
この場合、夢邪鬼は押井監督であり、夢はアニメでしょうね。
アニメから卒業して現実に戻ろうとしてもそこにあるのは夢(であるアニメ)。
「夢の中に居てもいいんじゃないの?」というある意味痛烈なメッセージです。
モラトリアムに対する皮肉とも取れますけどね。

次に、もっと狭義的に捉え「うる星やつら」ファンに向けられたメッセージであるということ。
押井監督はあたるとラムのどう見ても相思相愛の二人が付かず離れずを
ぐだぐたやっているような関係を好きではないようです。

もしそうなのであればこういった解釈もできるわけです。
くっつきそうでくっつかないあたるとラムの
まるで文化祭前夜の馬鹿騒ぎのようなラブゲームが延々と繰り返される
「うる星やつら」は虚構。そして本作も虚構。
そこでいくら現実を叫ぼうともそれは虚構。それであのエンディングです。
あたるらしからぬラムへの想いをはっきり口にするという不自然な描写も合点がいきます。
この説だと「うる星やつら」ファンというよりも
「うる星やつら」そのものに対して喧嘩を売っているとも言えますねw

さらにこんな考察もありました。
夢=文化祭前夜を80年代後半のバブルの前夜祭と捉え、
個々人が快楽を享受する夢のような消費生活を抜けだそうとしても
その現実は巨大資本が作ったシステムに組み込まれた夢(のような現実)に過ぎないという
当時の消費社会に対する警鐘であるという説。
作品の考察をするに当たって当時の時代背景を無視することはできません。
夢の様な消費生活なんて現在からではなかなか想像し難いことかもしれません。

どれもこれも本当におもしろい考察です。
最後に押井監督は後にこんな言葉を残してます。
「この世は模倣されたモノたちで満ち溢れている」
これは情報社会における作られたブームに対する苦言なのですが、
あるいは「そんな現実よりも俺が創り出すフィクションの方がリアルだろ」という
当時一監督に過ぎなかった押井監督の魂の叫びだったのかもしれませんね。{/netabare}


本作は「うる星やつら」をまったく知らない人の方が楽しめる気がしますとは言いましたが、
それでも最低限人物相関図くらいは事前に予習しておいた方がいいでしょう。

押井監督の出世作であり、超問題作であり、そして稀代の名作である本作を
是非心ゆくまで堪能して下さい。
そして1カットも観逃してはならないという程集中して観てください。
一見意味のないカットにも深い意味が隠されているかもしれませんからね。
それは疲れるから嫌だという方は視聴後に
考察サイトやあにこれのレビュアーの考察レビューを是非読んでみて下さい。

アニメ好きならこの作品は決して避けては通れない作品の1つです。
この台詞「パーフェクトブルー」のレビューでも言いましたね。
つまりこの後に続く台詞はもう決まっているわけです。
言う必要はないですね。 まぁ要は観てみてくださいってことですw

投稿 : 2023/02/04
♥ : 41
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「虚構」へのアンチテーゼ

押井守監督作品です。
ジャンルはSFです。
押井守の名を有名にした作品ですね。


学園祭の前日に泊まり込みで準備するあたるとラム達。
楽しいながらも、みんなどこか不思議な感覚に陥る。
まるで「終わらない夢」を見ているかのような…。


冒頭の数分でビックリ。
「うる星やつらってこういう話だっけ」と思ってしまいました。
このシーンで完全に作品に引き込まれました。

名作と呼ばれる作品も非常に多い{netabare}「ループもの」。{/netabare}
アニメにおけるその原型とも言われている本作も、非常に丁寧に作られています。


伏線の張り方が上手い。
「一度見ただけでは完全に理解できていなかったんだなあ」ともう一度見ると思い知ります。
{netabare}冒頭のあたるの表情だったり、時計の針だったり、胡蝶の夢に引っ掛けたり、ラムの言動だったり、マネキンを出したり、明らかに現実ではありえない映像の構図だったり、テレビ番組だったり。
冒頭のあたるの表情は「涼宮ハルヒの憂鬱」における「エンドレスエイト」みたいなもんだと私は思っています。
長門の表情が表に出ちゃったバージョン。
知らぬ間に疲れがたまって放心状態に。{/netabare}

あとビビったのが{netabare}ラストシーンの校舎の階数{/netabare}ですね。
二回見て気付きましたが、あれはゾッとします。
{netabare}劇中のセリフによると、本当は三階建て。
虚構の世界と判明した時は、四階建て。
ラストの抜け出したと思われた世界は、二階建て。
ということは、ループから抜け出したと思われた世界は「虚構」ということでは…。
あとラストにタイトルが出てきますが、つまりここからまた始まり、ループするってことでは…。{/netabare}
全体的にホラーのような演出も多く、ヒヤッとさせられるシーンもいろいろあります。
ラムちゃんのキャラ設定からは考えられない秘められた思いを考えると、ちょっと怖くなります。


本作の最大の美点は圧倒的なテーマ性の強さでしょう。
この手の作品って整合性・伏線にはこだわりますが、そこまでテーマ性にはこだわっていないじゃないですか?(私感)
でもこれは異次元にテーマ性が強い。
敵キャラが存在することで、その傾向が強くなっているように思います。
哲学っぽい言い回しも多いですがそこまで難解ではないので問題ないでしょう。

私はこの作品から「虚構の脆さ」を感じ取りました。
「ビューティフル・ドリーマー」の意味って{netabare}視聴者である私たちのことですよね?
アニメやら漫画が好きな人って感性が若いって言いますし。
この作品は「第三者視点」をやたらに強調してくる演出が多いです。
「お前ら卒業しろ」っていい大人な私に語りかけているようでしたw
でもラストシーンを見ると「卒業しなくてもいいよ」って囁いてもいますよねw
私はまだ卒業できなそうですw{/netabare}


難点はキャラの描き方が雑なところでしょうね。
キャラのイメージだけで伝わってくることは伝わってきますが、それにしても描写不足。
本作のテーマ性を合わせて考えれば、それもありっちゃありなのかな。
あと個人的にですが、若干ギャグよりなのが気に入らないw
ここまでやるんだったら、いっその事シリアス一本でやった方が良かったような気も。


総括して、「うる星やつら2」というタイトルのため視聴がためらわれますが、これは価値ある良作だと思います。
「うる星やつら」を知らなくても、いやむしろ知らないほうが楽しめるかと。
「涼宮ハルヒの消失」「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」が好きならば見るのが吉。
考えを張り巡らせながら視聴してみてください。

どうでもいいですが、{netabare}「叛逆の物語」を見た後にこれを見たのでいろいろと比較したくなりました。
文章はとりあえず書いたのですが、まとまりが皆無になったので“惜しい”ながらも割愛しました。
“押井”だけにねw{/netabare}

投稿 : 2023/02/04
♥ : 33

71.5 4 1984年度アニメランキング4位
世紀末救世主伝説 北斗の拳(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (315)
1425人が棚に入れました
西暦199X年、地球は核の炎に包まれた。だが、人類は死に絶えてはいなかった。暴力がすべてを支配する世界となった核戦争後の大地で、途中で出会ったリンやバットを連れ、北斗神拳伝承者・ケンシロウが暴徒を相手に拳を振るう。北斗神拳を共に修行した兄達、それぞれの宿星を持つ南斗聖拳の伝承者達が現れ、ケンシロウと激闘を繰り広げていく。

声優・キャラクター
神谷明、一龍斎貞友、鈴木富子、古川登志夫、山本百合子、塩沢兼人、土師孝也、内海賢二、千葉繁

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

4つの新発明と魅力的なキャラ、壮大なストーリー。マンガ表現の新境地を切り開いた名作です。

 昭和の日特集ということで何話か再視聴しました。巨人の星同様、その過剰性でギャグに片足を突っ込んでしまいました。

 もともと旧マッドマックスとマッドマックス2のオマージュのような作品でケンシロウはモロにメルギブソンでした。

 砂漠世界のディストピア、悪人のモヒカンも革ジャンつなぎもバイクなどのモーターサイクルが多数出てくるのもそのままマッドマックスです。

 4つの素晴らしい発明がありました。本作の素晴らしさを語るのに外せません。肩のプロテクター、秘孔、過剰な身体性と肉体、死に際のセリフです。

 肩のプロテクターが特徴です。あのプロテクターに意味があるかどうかはさておいて、戦いに明け暮れる世界観を表現するのにあれほど素晴らしい発明はありません。おそらくはアメフトからの連想でしょうけど、今の戦闘美少女ものに受け継がれる偉大な発明でした。

 秘孔の発明です。東洋武術、カンフーだけでなく東洋医学を武術に置き換えました。それ以前の武術でツボ…経絡というのは東洋医学的な治療や弱点としては表現されていましたが、人間が爆発するという大発明ですね。
 武術家は優れた鍼灸師や整体師でもあるらしいので武術と医術は不可分らしいですね。実際に秘伝のツボというのはあるという話は聞きますね。真偽のほどはわかりません。本当に人が死ぬツボはあるという説とそんなものはないという説の論争が今なおあるようです。

 そして過剰な肉体強度とサイズです。鍛えれば弾丸をも弾く、というのはあったと思いますが、超人的な身体性は忍術や超能力というのはありましたが、武術で鍛えることでここまで強くなるというのは無かったと思います。鋼鉄よりも強く何メートルあるんだよ、という肉体を違和感なく物語に組み込んでいました。

「アベシ」「ヒデブ」はもちろん本作の発明です。ステレオタイプではない独自の言葉を作品内でどう効果的に扱うかという部分で手塚治虫のオノマトペ、大友克洋が「シーン」という言葉を使わなかったのと同じレベルのマンガ表現の凄い発明だと思います。


 さて、ストーリーです。まあ誰が見てもシンのサザンクロスで終わる気満々でしたよね。それを4兄弟にすることで壮大な話に修正しました。ストーリー展開は素晴らしかったと思います。
 それを支えたのがキャラ達でした。リン、パット、レイとマミヤ、狼の一族とかウイグル獄長、風神雷神みたいな2人の門番。ジャギ、ニセトキ、トキそしてラオウです。
 展開がワンパターンかなあと思ったところで聖帝サウザーですね。サザンクロス編最高でした。さらに追加キャラ…フドウなども決して尺稼ぎというレベルではありませんでした。
 これらの個性的でしかないキャラ達が北斗の拳を支えました。

 中核となる3兄弟の話を発明したところで本作は勝ちですね。この3キャラを超えるキャラと因縁話はちょっと他にはないでしょう。

 お前は既に死んでいる…本作を象徴する言葉を初め、我が生涯に一遍の悔いなし…印象的な名セリフが多数あります。技名も北斗百裂拳などセンスが光ります。言葉の使いかたが非常に面白い印象です。
「あー聞こえんなあ」「俺の名前を言ってみろ」最高です。
 
 OPの曲の超高音ボーカルもまた個性的でした。

 総評すると唯一無二の物語。分類不可能ですね。北斗の拳という分野でしょう。設定とストーリー性は類例がなく、壮大さにおいては他の追随を許しません。
 大友克洋や鳥山明と並ぶマンガ表現の新境地だと思います。そして、それを丁寧にアニメ化しました。作画は原作と比べてちょっとなあ、という感じもありますが、声優さんの演技の素晴らしさやOP曲でマンガ版とは別の価値を生み出しました。なお、後半になると作画がどんどん良くなる気がします。

 なんといってもエンターテイメント性が高く面白いです。今でこそギャグにしか見えない部分もありますが、少年の頃はのめり込んで見ていたと思います。忘れてしまった感覚ですが、昭和アニメの熱さというのは少年向けという部分に特化した故なんでしょうね。真面目に少年向けに作ったからこそごまかしのない熱さがあるのでしょう。そしてごまかしが無いからこそ大人でも楽しめるのだと思います。


追記 「強敵と書いて友と読む」を忘れてました。これも初出は本作でしょう。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 13

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛を取り戻せ!!

1984年10月11日 - 1987年3月5日(北斗の拳)109話
※最高視聴率23.4%。平均視聴率16.1%を記録。

1987年3月12日 - 1988年2月18日(北斗の拳2)43話

1983年から連載開始の劇画調の格闘系でシリアスな作風の
原作・原案"武論尊"/作画"原哲夫"の漫画を原作にしてる。

「西暦199X年、地球は核の炎に包まれた。」ってやつです。

当時のゴールデンタイムのアニメに過激な残虐シーン等や
過激な台詞を含む原作を可也配慮した作品になっている。
※最近のエログロほど酷くないと思うけどPTA等は問題視
したらしい・・今でも超有名なネタ元満載アニメのひとつ。
ナレーション・次回予告などもどんどん加速した気が・・

世紀末という時代でノストラダムスの大予言や世紀末思想
等が結構多くなってきた頃の作品かな?やや近未来SFです。

ただ背景に過ぎず、本質は友情・努力・勝利?byジャンプ
の連載漫画がベースです。其処に其れ等を超える深い愛情、
愛憎劇が強烈に入り乱れる超大作になっています。
この手のアニメはこれ1本視れば充分という程熱いアニメ。

一子相伝"北斗神拳"の伝承者となったケンシロウは他流派
のシンの執念の愛によって最愛のユリアを奪われてしまう。

シンに屈辱的敗北をしたケンシロウは「愛を取り戻す為」の
シンを探す旅にでる・・そんな中で本当の北斗真剣の強さ
を極めていき、色々なものを失いつつも乗り越えることで
更に"北斗神拳"を進化させていく。

目的を失くしかけたケンシロウに仲間意識や守る気持ちが
強くなっていき、色々な人と関わる事で、その思いは強く
なり、更に強い敵や卑劣な的と遭遇する事で、強い信念や
正義感とともに強くなっていく。

結果的に救世主のような存在になり、正義の味方のように
なっていくが・・敵か味方か?最強のライバルか?複雑な
思いを受け止めつつ自分の進むべき方向を見出す。


最終的には乱世を憂いて強敵を倒していくのだけれど・・
雑魚を無双するイメージとは裏腹に・・案外挫折も多い。

幾度も敗北をする事が増えて泥臭くなっていく・・
そういう部分も熱くさせる内容というか・・成長過程等を
確り描いてくれている感じ。
そもそも伝承者でありながらシンにボロ負けスタートですw


南斗!六聖拳とか・・この辺になるともうラスボス
出てきて愈々どうなるんだ?!というハマりっぷりかな?

そういう急展開になりそうなところにレイだたりトキとか
フドウやジュウザだったり・・巧いこと引き延ばす・・

挙句に勿体つけてた最後の将とか・・可也早期にみんなは
あの人だな・・ってバレてるんだけど・・引っ張るのですw

以外だったのは・・拳王の後も続いたこと・・
スパっとやめるかと思ったら・・更に続くとか・・

最後の将をあの人にするくらいだから、予想はできたけど
天帝云々とか・・もう何処までいくのという感じw

そう思いつつもあまりに熱いので視てしまうのだけれども。

そしてレイ・トキ・シュウが好物ですが・・シャチが好き
なので"拳2"も確り視聴。ファルコ等もかな好きなキャラ。

スロッターはボタン押す時「あたぁ~」リーチ目で
「お前はもう死んでいる!」とか見切っちゃうわけです・・

OP「愛をとりもどせ!!」 歌-クリスタルキング

そういえばこの作品のメンヘラっぽいキャラはナルシストの
オカマ風のキャラとか結構いたな・・其処も当時は斬新?


ケンシロウ - 神谷明
バット - 鈴木三枝
リン - 鈴木富子

レイ - 塩沢兼人
シュウ - 森功至
ユリア - 山本百合子
マミヤ - 藤田淑子

ラオウ - 内海賢二
トキ、アミバ - 土師孝也
サウザー - 銀河万丈
シン - 古川登志夫

ジャギ - 戸谷公次
ユダ - 島田敏
ヒューイ - 曽我部和恭
シュレン - 若本紀昭
フドウ - 飯塚昭三
ジュウザ - 安原義人
リハク - 青野武
リュウガ - 堀秀行

ナレーター - 銀河万丈、千葉繁

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

男のロマンとヒャッハーが詰まった作品・・その名も北斗の拳

核戦争によって荒れ果てた世界で
水と食料などの資源をめぐって戦いが繰り返されるという
世紀末的な最終戦争後の199X年が舞台。
伝説の暗殺拳"北斗神拳"の伝承者ケンシロウと
その戦いの中で出会う強敵(とも)をカッコよく描いた
ハードボイルド系アクション(サディスティックなギャグもあるよ!)
ジャンプで連載されていたアニメ。

OPとケンシロウの台詞「お前はもう死んでいる」や
「ひでぶ」「あべし」等の敵の断末魔が有名で多少一人歩きしているが、
作画やBGMは多少時代を感じるけど
内容やストーリーは今観ても個人的に面白い。
元々、兄が原作ファンで興味を持っても
グロ耐性の無い私は漫画を見ることができず、
多少規制されているアニメならストーリーを楽しめるかも!と、思い
スカパーアニマックスで放送してくれたおかげで観ることができ、
お気に入りになりました。

オーストラリアの映画作品 マッドマックスと北斗の拳の共通点
{netabare} 今年マッドマックス~怒りのデスロード~公開記念に
マッドマックス1と2と上のデスロード↑観ました。

特にマッドマックス2は
戦争後の荒廃した世紀末的世界観設定で(1はわりと平和だった)
モヒカンヘアーで暴れまわる暴走族や石油の奪い合いと
バイオレンスアクションが北斗の拳に(他の1980年代の作品にも)
多大な影響を与えたらしい。
(ちなみに、マッドマックス2の公開が、1981年
北斗の拳の連載前の読み切り作品が1983年)

主人公マックスの(マッドマックス1のラスト10分くらい)
レザージャケットと肩パッドがモロにケンシロウファッションだし、
マッドマックス2のヒューマンガス様は
ジャギ様そっくりの見た目(笑)

共通点を探したい、北斗の拳のルーツを知りたい
ヒャッハー!!したい北斗の拳ファンの方に
是非マッドマックスをオススメしたいと思います。 {/netabare}

好きなキャラなど。{netabare}
観たのが4年前くらいなのでだいぶ忘れちゃいましたが、
最期の瞬間まで仲間との友情とマミヤへの愛のため戦い続けたレイと
愛故に心の渇きを癒したいために聖帝になったサウザー
(ピラミッドの先端を運んだシュウを私は忘れない)
ラオウやトキ、他にもたくさんの魅力ある強敵が印象的です。

個人的に吹いたらカサンドラなメンバー
(自称)天才なアミバ様(あ、間違ったかな?)
突然出てくる「汚物は消毒だーッ」なモヒカン
「俺の名を言ってみろ」と繰り返しケンシロウに迫るジャギ様
人気の高いハート様とカサンドラのウイグル獄長なども印象深い。{/netabare}

余談
{netabare} 「北斗の拳 イチゴ味」テレビアニメ化するらしいですね
おちゃめな聖帝サウザーが地味に楽しみw
北斗の拳、昔に実写映画化したらしいけど
私は観てないし何も知らない・・(震え声){/netabare}

投稿 : 2023/02/04
♥ : 48

69.4 5 1984年度アニメランキング5位
名探偵ホームズ(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (125)
596人が棚に入れました
『名探偵ホームズ(めいたんていホームズ)』は、小説『シャーロック・ホームズシリーズ』を原作にしたテレビアニメ。日本の東京ムービー新社とイタリアの国営放送局 RAI の合作。日本では、1984年11月6日から1985年5月20日までテレビ朝日系で放送。全26話。最初の6編は宮崎駿が監督・演出などを務め、その大部分の脚本を片渕須直が書いた。

声優・キャラクター
広川太一郎、富田耕生、一龍斎春水、大塚周夫

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ふははは、ホームズ君さらばだっ! 宮崎駿監督のドタバタ活劇

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っているような台詞も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 NHKで放送していた名探偵ポアロとマープルのように、推理が中心ではなく、実は元気に動き回るキャラクターたちのドタバタ劇だ。

 『主だった登場人物
 コミカルで愉快な人々をご紹介』
 ホームズそのものはコナン・ドイルが手掛けた原作を金型にしているが、大きく違うところがある。
雰囲気は明るく、子供向けに修正が加えられていること。
おせっかい焼きで、かなり推論でものを言ってしまうし、それがまた外れないというご都合主義の目立つキャラになっている。がしかしこのアニメはリアリティを追及して推理をするのではなく、ドタバタ劇を楽しむ、事の成行きを見てにやつき、次第によっては画面に向かって笑いだしたりするのが目的ではないかと、筆者は思っている。
 事件の核心の部分も途方もない特殊メカで行われたりするので、奇想天外な展開が目白押しだ。いつ用意したんだそんなもの、というのが多い。
 助手であり、医者でもあるワトソンもコミカルかつお調子者で、ホームズがまだ引き受けるといっていないうちから、ホームズと私がついていれば大丈夫です、などといきなり請け負ってしまう。特に美人に弱いキャラクターとして描かれていた。
 モリアーティ教授は片方だけに眼鏡を使い、白いシルクハットとマントにステッキといういでだちで、飽くまで英国紳士を気取りたいのだが、実際はドタバタして憎めない三枚目のキャラクターだ。馬車と最初期の車が並列して使われているロンドンの町で、一際目立つ特殊メカを多用して世間を騒がせる、自称犯罪界のナポレオン、喝采願望と自己顕示欲の塊である。
 この特殊メカも宮崎駿監督独自の面白さを感じた。
 その行動力と発明力を活かしたほうがどう考えても大儲けできると思うのだが、そのあたりは突っ込んではいけない気がしてならない。
 負け続けで貧乏暮らしなのに、特殊メカの機材だけはしっかりと調達してくるあたりも、ご都合主義というより、そういうアニメだと思ってみたほうがいいと思うのである。
 モリアーティの部下、トッドとスマイリーは、海賊の一味という設定で登場する。職にあぶれてモリアーティの部下になった。背の低いトッドとひょろりと背の高いスマイリーはわかりやすい凸凹コンビで、ドジを踏んだり慌てたり、飛んだり跳ねたり、どんどんホームズに負け続けて貧乏になっていく……筆者としては一度くらい勝たせてあげたいと思ってしまうほど、愛嬌と味のある二人組である。最後までモリアーティについていくあたり、実は盗人生活を楽しんでいるのかもしれない。
 スコットランドヤードのレストレード警部は敏腕というより、こわもてと強烈な力押しのキャラクターだ。事件が起きるたびに、とりもなおさず突撃、目がくらむほどの塔の上だろうと、海上だろうとおかまいなしに空中ダイビングして、気球や特殊船に乗って逃走するモリアーティ教授を逮捕しようと躍起になる。このあたりはルパン三世に登場する銭形警部を彷彿とさせるキャラクターだ。逮捕だぁーと、叫びながら多数の部下たちを引き連れて突っ込んでいくのはお約束のパターン。また組み体操をしているのではないかと思えるような警察隊の追撃シーンも際立っていたと思える。
 ホームズが住むベーカー街B221番地の下宿管理人・ミセス・ハドソンは、登場したときには19歳の若さですでに未亡人になっている。おっとりしているかと思えば、ホームズよりも素早い身のこなしで疾走したり、一瞬の判断だけで的確な機転と行動力を垣間見せてくれる、いざというとき活躍するキャラクターだ。
 原作とは異なり若いだけでなく、とても美人で、気建が良く、暖かみを感じた。そして料理と掃除が得意。その魅力にはモリアーティ教授も一味のトッドもたじたじ。スマイリーにいたっては、いつもの気弱な一面ががらりと変わり、奮起触発されて部下と主の立場が逆転、モリアーティにですら命令口調でハドソン未亡人を気遣ったりする。
 魅力的というだけではなく、過去の設定も事件で活躍できるよう、飛行機乗り仲間の紅一点として活躍していたことになっている。
 主だった登場人物紹介のおしまいにひとつ。
 登場人物たちはみんななぜか犬の顔だ。猫は登場しても警察犬などは出てこないのだ。

 

『ちょっとした事件のあらすじ』
 全26話からなる作品群は、依頼人やモブキャラクター以外はほとんど同じメンバーで構成されている。

 1話・彼がうわさの名探偵
 プロトベンツに乗って帰路の途中、周囲を警戒しすぎて挙動不審気味な黒塗りの扉つき馬車が前方に立ちはだかり、ホームズの行く手の邪魔をする。ホームズが馬車の窓を覗いて確認できたのは、若い娘とその父親だった。港からロンドン行きの船にまでたどり着いた矢先、例の親子が馬車のタラップから降りてきていた。たまたま船に乗り合わせた医者のワトソンと知り合いになったホームズは世間話をしつつも、船上にいる親子の様子を盗み見る。その時、甲板で荷物運びが旅行用トランクを誤って不意に落してしまった。トランクの中から出てきた小箱を奪うように父親は引っ掴み、胸の懐に慌ててしまいこんだ。ホームズの鼻孔は、事件の匂いを嗅ぎ取っていた。

2話・悪の天才モリアーティ教授
 舞踏会を催していた銀行家サンプトンの屋敷からマザリンの宝冠が紛失する。連絡を受けて到着したレストレード警部は部屋の間取りを確認したが、宝冠があった部屋には犯人が逃走できそうなところはなかった。窓には鉄格子が填められて出入りはできない。舞踏会に出席していた紳士淑女は徹底的に調査を受けたが手掛かりは発見できず。部屋の鍵のありかはサンプトンと息子のザールしか知っている者はいないことから、ザールは疑われ、動顛して失踪する。ザールの婚約者ミス・シールズは、疑いを晴らすべくホームズに事件の真相を究明するよう依頼するのだった。

3話・小さなマーサの大事件!
 非常に精巧な贋金がロンドン市内に出回っていた。頭を抱えたレストレード警部だが犯人の手掛かりを掴むことができない。一方、新聞で贋金事件を知ったホームズの屋敷に、マーサという女児が一通の手紙を持って訪ねてくる。徹夜明けのホームズへの依頼は野良猫のミセス・ホリーを探してくれとのこと。ワトソンは本気で引き受けるのかというが、寝不足で混濁しつつあるホームズの着目眼はマーサの靴に付着していた泥から、歩いて三時間はかかるイーストエンドから来ていたことを推理していた。マーサの話を聞くと母親は早くに亡くなり父と子二人だけであったのに、前触れもなく外出したまま父親は帰っていないらしい。その父はプレス機の技師だという。まったく音沙汰がなかった父から初めて届いた手紙には、なぜか文字に小さな穴が開けられていた。マーサは日ごろ、父から何かあったらミセス・ホリーに相談しなさいといわれていたことを話す。この二つが結びついたとき、思わぬところから贋金事件の手掛かりが浮かび上がってきたのだ。

 全26話を記載しようと思ったが、長すぎるので割愛することにした。イギリス中を飛び回るホームズの活躍には多大な無茶があるが、理論的なものではなく飽くまで活劇だと思うべき、というのが筆者の見解である。

 筆者個人にとっての宮崎駿アニメの特徴を、本作品ホームズと照らし合わせて考えた。

1. ボーイ・ミーツ・ガールの描き方がうまいこと。
 今回はホームズが主役なので恋の話は依頼人などのサブキャラクターが行っている。恋愛関係にある登場人物たちは結婚できる年齢だ。映画館で視聴を経験しただろう諸人には一風変わった印象を与えるのではないだろうか。

2. 軍隊や警察の大隊が躍動感あふれる描き方をすること。
 スコットランドヤードの警官たちが突撃しまくる。銭形警部率いる警官隊よりさらにコミカルに、さらに派手に、さらに現実離れした動きで縦横に駆け巡る。

3. 軍事だけでなくメカそのものの愛着があり、うまく描けること。
 モリアーティ教授のメカはだんだんエスカレートして、最後のほうになると現代でもそんなメカは作れないとんでもメカまでもが登場する。

4. 空を飛ぶ表現力が高いこと。
 気球に飛行機だけでなく、人間もパラシュートなしで空中ダイビングさせる荒業の数々を繰り出す。宮崎駿と空の関係はとても大きく、夢を描きだす重要なシーンだと筆者は考えている。

5. 女性の描写が独特で魅力的なこと。
 ミセス・ハドソンはもちろん、登場するヒロインキャラは顔つきが犬なはずなのに十分魅力的に描かれていると筆者は感じた。名探偵ホームズ系のヒロインはあとの宮崎駿作品には出てこないタイプなので、新鮮さを感じる人もいるのではないだろうか。

6. 子どもたちが元気で動き回ること。
 これでもかというほど子供たちが元気で表情豊か。それが宮崎駿監督の特徴の一つだろう。子供達の集団がちゃんとホームズの手伝いをしたり、人質にされていた子どもが単独でも活躍したりするシーンがある。
 

 これらの特徴が魅力に直結している、というのが個人的な見解だ。スタジオジブリの名は不動のものになったと思えるが、それ以前の駿監督作品にスポットライトが当たることは少ない。さらには、未来少年コナンの話題が若干出ることはあっても、ホームズの話題はまず出てこないようだ。
 ジブリが好きだけれど、最近の作品はちょっと…という人には適したアニメではないだろうか。隠れた名作なのかもしれない。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 19

saitama さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イタリアTV局からの下請けだからか、日本人アニメーターの本気が凄い!

Wikiによれば、「イタリアの国営放送局イタリア放送協会(RAI)から日本の東京ムービー新社が下請けとして製作したアニメ」とのこと。

宮崎駿が事実上最後にTV作品監督を引き受けたアニメ(ただし6話分のみ)とのことだが、脚本も絵コンテんも演出も担当した3話小さなマーサの大事件は、まさしく宮崎アニメ。

宮崎駿以外の話数も、とにかく驚くのが背景の描写。とにかく細かい、かつ正確、デフォルメの塩梅が絶妙。建物のパースや、あらゆる背景の描写の細かさは、日本人アニメーターの本気が感じられる。いまのアニメ作品で、これほど背景描写が凄い作品は果たしてどれだけあるか…。年に数本もないかも…。

あと、カット割りというか、画作りが全然違う。立派な映画作品もびっくりなカット割りの素晴らしさ。昔の監督や絵コンテや脚本を書く人々は本当に多くの映画とかを観まくっていたのだろうな…。現代の紙芝居アニメには絶対ない。

しかも、これらは全部セル画なわけで…。エンディングを見ると、関わっているスタッフ数の少なさというか、昔は本当にこれだけの人数で作品つくりしていたのかと二度びっくり。

イタリアのテレビ局や子どもたちが夢中になれる作品を作り上げた日本人アニメーターたちは本当に素晴らしい。仕事にプライドを感じられる。もしTV版マクロスみたいな作画だったら、日本人アニメーターの評判はボロクソだったろうから…。自動車や家電製品だけじゃなく、こういうソフトウェアでも丁寧な仕事ぶりがいまの日本人の評判を作り上げたと思う。

正直、現在の日本のアニメーターたちはもっと昔のアニメを観て、先駆者たちのレベルの高さを目の当たりにした方が良いと思う。ただ、待遇は間違いなく今のほうが不遇なので、そこは今のアニメーターの苦労が忍ばれる。テレビ局や製作委員会やスポンサーはもっとアニメーターたちの待遇を憂慮すべきだろうと思う。

アニメーターたちにまともなギャラも支払えず、アニメとしての質も40年近く昔の作品の足元にも及ばないとか、恥ずかしい限りでしょう。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 3

Robbie さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

優しい世界観のシャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズは中学生の時に傑作選で有名な話をかじった程度である。
そのためシャーロック・ホームズの大ファンという訳ではなくこの作風が大ファンに受けるのかは分からない。
しかし、1アニメ作品としての出来は優れていると思う。
登場人物は名探偵ホームズというタイトルなだけあってシャーロック・ホームズから名前を借りてる者が多数。
しかし、原作とは異なり皆優しい世界観に合ったギャグ調のキャラになっている。
さらにこの作品、推理ものなのに人が死なないし犯人も基本同じ人物。
これだけ聞くとつまらなそうに見えるがこれが不思議と面白いのだ。
因みに面白いと言っても推理ものとしての面白さではない。
まずは視覚的楽しさだろう。
1984年のTVアニメとは思えない位良く動く作画。
手抜きやミスも全く見受けられず常にクオリティーを維持している。
巨匠の宮崎駿氏も関わっているため彼の他の昨品に通ずる表現も多少見られる。
また、作画だけではなくコメディー調になったキャラやオリジナルキャラも魅力的。
キャラの行動やかけ合いが面白い。
非常に上手く個性付けが出来ていると思う。
音楽面も良好。
劇中BGMの担当は初代マクロスの羽田健太郎さん。
悪目立ちせず世界観や場面に合っていた。
声優陣も有名な方が地味に多いし演技力もしっかりとあったと思う。
内容は古い子供向けアニメのため基本ワンパターンであり1話完結だが各話のテンポが良く全く退屈しなかった。
それにギャグも狙い過ぎずさっぱりとしていたため気持ち良い。
ただ、最終回が他の回と同じような回だったためもう少し最終回らしさが欲しかったというのが正直なところ。
シャーロック・ホームズの大ファン以外には勧められる優れた昨品だった。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4

69.1 6 1984年度アニメランキング6位
とんがり帽子のメモル(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (20)
121人が棚に入れました
中部ヨーロッパの山中にあるベレヌ村。そのベレヌ村の湖に浮かぶ小さな島に世界一小さな村、リルル村はある。宇宙船の事故で地球に不時着したリルル星人の住むところだ。リルル星人たちは身長10センチ前後で、皆がとんがり帽子をかぶっている。リルル村に住むメモルはとっても元気でおしゃまな女の子。両親のいるリルル星に帰る日を夢見ながら、毎日友達のポピット、ルパング、ピーとともに元気に遊びまわる。ある日鷲に襲われた小鳥を助けようとして湖の対岸に迷い込んだメモルが見たのは自分たちと同じ姿形、でも何十倍も大きい女の子がピアノを弾く姿だった。メモルたちがはじめて見た地球人、マリエルは病弱で孤独な女の子。病気療養のためにベレヌ村の山荘を訪れていたのだった。メモルはマリエルと友達になり、その中でとても大切なことをマリエルに伝えてゆく。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「ハクメイとミコチ」の元ネタ

あとムーミンも入っていると思われるが、過去の名作をそのまま再アニメ化するのではなく、違う形でリブートするやり方は出版社ではよくあることで、現代版のデビルマンが「東京グール」であったり、マクロスが「クロスアンジュ」であったりするわけだ。

娯楽作品とはそうやっていろいろなアニメや漫画の要素を複合的に織り交ぜて新たな作品に仕上げていくということの繰り返しである。

「攻殻機動隊」だって、「ガンダム」だって元ネタは腐るほどあるのだから。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4

aikawa さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

もっと

評価されるべきアニメだと思います。
演出が素晴らしい作品です。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 0

68.2 7 1984年度アニメランキング7位
牧場の少女カトリ(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (30)
106人が棚に入れました
日本アニメーションによる「世界名作劇場」の第10作。フィンランドの作家アウニ・エリザベト・ヌオリワーラが1936年に発表した自伝的な児童文学をアニメ化。20世紀初頭のフィンランド。そこの小さな農村に住む少女カトリ・ウコンネミは、ドイツへ出稼ぎにいった母の帰りを待ちつつ、老父母と3人で日々を過ごしていた。だが戦争が始まり、母の安否もわからない中、カトリは9歳の年齢ながら働くことを選択。家畜番を経て、クウセラ家の屋敷で愛犬のアベルと一緒に小間使いとして働くことに。明るい性格のカトリは屋敷の夫人ロッタや息子クラウスとも懇意になるが、やがてロッタの夫が戦争で負傷したという報せが……。本作は年代設定をはじめ、相当の部分がアニメオリジナルによるもの。クウセラ家の物語などがアニメ版独自に描かれた。

声優・キャラクター
及川ひとみ、松島みのり、滝沢久美子、塩屋翼、古谷徹

luna さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

終わりじゃない物語

あらゆる意味で今っぽくない作品でした
が、、、
全く予備知識なしで観て
非常に惹きつけられた作品でした

まずタイトルが地味すぎて
作品のイメージすらわからない
なので
全く期待しないで観ました

そして

期待を裏切らない?
くらい最後までお話しも地味でした

今ではどこも作ってくれなさそうです
つまり、、
今では誕生できない作品なのです
たぶん

この作品を支えているのは
全体のバランスのみなのかもしれません

それがこの作品のすごいところです

お話し一つ一つが丁寧で
今っぽくリアルでない、でもしっかりした作画は逆に絵本のように感じられ
人物の表情はよく動き、心理描写もしっかり描かれ
劇中のクラシック?みたいな音楽はヨーロッパ映画みたいで
コーラスがきれいなオープニングと
しっとりワルツが美しいエンディング
ペットの犬のアベルが大活躍したり、羊や狼、熊なども
カトリの声がぴったりで、真面目なだけでなくユーモアも
周りは温かい人物が多いけど、実は戦時中でフィンランドも緊張状態

その他書ききれない全てが
カトリの物語として
机の上に針を立てたように
奇跡的なバランスで作られていました

真逆の
全てが感動的な結末へ収束していくような作品も
そのインパクトゆえに
観た当時は印象的で名作と感じるかもしれません

でも、、、

実はこの作品
すこしづつ
2年以上かけて観終わりました
一つの作品をこんなに長期間で観たのは初めてですが
見始めた時と観終わったつい先ほどと
作品の魅力は変わりません

あと、エンディング曲の後ろの
カトリとアベルのちょっとしたアニメが
単純なのに雰囲気完璧です
本編以上に好きかも

投稿 : 2023/02/04
♥ : 2

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

視聴率は低かったけど私は好きです

世界名作劇場の中でも平均視聴率11.9%と低かった物語ですが、孤児系、片親系が好きであまり悲劇てきではないお話が好きな私にとってはとても見やすいアニメでした。

牧場の少女カトリの原作はフィンランドの作家アウニ・ヌオリワーラが書いた小説ですが原作はアニメよりも悲惨な物語だそうです。興味の有る方は自分で調べてくださいね(笑)

アニメは主人公のカトリがとても可愛く描かれ、愛犬アベルがとても賢い働きををします。

声優さんも古谷徹さんとか井上和彦さんとか出演されています。

放送時は名劇伴「おしん」と言われたこともあったようですがそこまででもないです。

少し残念なのは他の方も書いてらっしゃるように後半がアニメオリジナルのシナリオだとしても端折り過ぎているのではないかという点です。もう少し後半も丁寧に描いてほしかったです。
 視聴率主義の民放には期待できませんが名作劇場のようなアニメは今の時代ならNetflixのよう配信サイトで制作してもらいたいアニメです。

 話がそれてしまいましたが、牧場の少女カトリは名作劇場の中では力を抜いてみるにはちょうど良いお話ではないでしょうか。

全てのアニメに関わる人に感謝を!

投稿 : 2023/02/04
♥ : 2

R子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

真面目さが功を奏する

世界名作劇場。

父を亡くし、母とも生き別れたカトリは、貧しさから家畜の世話係として屋敷で働く。
ストーリーは大きな山場もなく、危なげもなく進んでいく。
他の世界名作劇場の作品と比べると劇的な展開は無かったが、どんな時も決して人を恨まず、ただ実直に自分の役割を全うしようとするカトリが健気でとてもかわいかった。
そんなカトリなので、周囲にもカトリの味方がたくさんいた。

物語は後半に雲行きが怪しくなっていくが、やはりカトリの真面目さが人々の心を動かしていく。

牧場での出来事を見守るような展開が多く、少し退屈してしまうこともあったが、カトリが家畜を思いやり、仕事を真面目にやりこなしていく姿を見るのが楽しみだった。

少し気になったのは、単語のイントネーションだ。
人物の名前や地名など、単語の頭にアクセントを置いていたが、これはわざとだったのだと思う。(ある場面で一度だけ違和感の無いアクセントで話、次の場面で同じ人物が同じ単語を言ったときにやはりアクセントが変わっていた)
アクセントが気になるアニメだった。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 5

68.2 7 1984年度アニメランキング7位
未来少年コナン特別篇 巨大機ギガントの復活(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.9 (13)
43人が棚に入れました
宮崎駿の躍進作であるSFTVアニメ『未来少年コナン』、その終盤である第24~26話の空中戦の部分を主体に再構成した劇場アニメ映画。 独裁者レプカが工業都市インダストリアから発進させた巨大な悪魔の蛾「ギガント」。それは全世界を再び戦禍に導くことも可能な恐怖の空中要塞だった。野性児コナンは仲間たちとともに軽飛行機ファルコに搭乗し、ギガントの航行を阻止せんとレプカの野望に挑戦した。 アニメ映画『超人ロック』の併映作品として登場した劇場版『未来少年コナン』第二弾。前作ではまるまる割愛された、人気メカ・ギガントの迫力が大画面でたっぷり楽しめる内容になっている。なお、構成的にはTV版のクライマックスからストーリーが開幕するため、映画の冒頭には小林清志によるそれまでの物語の軌跡を説明した新録ナレーションが添えられた。

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

特別編

劇場版(第1作)では削られたTVシリーズのラスト3話を再編集して公開された作品で、劇場版では方針の違いから仕事を断った宮崎さんですが、本作では監督を務められています。
劇場版後編のようにも思えますが、タイトルに敢えて特別編と付けられていることから、宮崎監督の思いは分かりませんが、先に公開された劇場版の結末などに不満があったのでしょうね。
とは言ってもこちらもTV版のダイジェストでしかないので、この作品だけ見ると何のことかサッパリ分からない作りです。
個人的にはダイスとモンスリーの結婚まで入れていただけると、ハッピーエンドな感じで終われたので、その点が残念でした。
未来少年コナンの劇場版は2作品とも観ない方がいいかも。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 5
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

えっ、そこでおわり?

総集編的劇場版でカットされたギガント。
5年後にTV版から切り取られて劇場版として復活しました。
TV版未来少年コナンのサビと言える部分でしょう。

{netabare}ラオ博士の水葬でFineとは・・・
暗いラストに呆然としました。
その後の楽しい大団円は?
後味が悪いので、TV版の24~26話を見直しました。{/netabare}

ファルコをギガントから切り離す別れのシーン。
コナンとラナの強い絆だけではないんです。
ダイスを見詰めるモンスリーの目が最後ウルッて。
名場面だとあらためて思いました。

未来少年コナンは西暦2028年の出来事。
あと8年です。
どんな時代なんだろう。
激変すると思うけど、平和であって欲しいです。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 10

ダビデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

テレビの24話「ギガント」25話「インダストリアの最期」26話「大団円」の90分を60分にしたダイジェスト
テレビシリーズを観ればこちらは特に観なくとも良かったかな。せっかくのシーンががっつりカットされていますので。

ビデオもあまり普及していない時代にはこういう方式の映画にも需要があったのですかね。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 2

68.1 9 1984年度アニメランキング9位
綿の国星(アニメ映画)

1984年2月11日
★★★★☆ 3.8 (23)
94人が棚に入れました
擬人化した猫の生活や心情を綴る、少女漫画家・大島弓子の同名コミックを劇場アニメ化。幻想的な色合いや色トレスの多用で、原作の持つ淡い絵柄の表現に挑戦した。大島弓子自身もシナリオに参加している。予備校生・須和野時夫が拾った幼いメスの“チビ猫”。人間の生活を自分なりの視点で追いかけながら、チビ猫はいつか自分も人間になれると信じ始めた。だがチビ猫の前に現われた銀色の美しいオス猫ラフィエルは、猫が人間になれないと語る。
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作買いたくなりました

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。100分弱の作品です。
 1984年の作品ということで、キャラクターの動きやSEなどは昭和っぽさにあふれています。やや抵抗感があるかもしれませんが、作品自体はすばらしいものです。チャレンジする価値はあるでしょう。同ジャンルの作品が浮かばないくらい独自色の強い作品です。
 原作は少女マンガで、随所にその片鱗を見ることが出来ます。主人公のチビがひたすらかわいいので、それを目当てに視聴しても十分楽しめると思います。

 ネコが擬人化されて登場するのも特徴の一つです。すべてのネコが擬人化されており、人間の言葉を理解することは出来るものの、ネコの言葉を人間に伝えることは出来ない、という設定になっています。チビは、少女の姿にネコ耳と尻尾という姿を取っています。体型的には少女というよりも幼児と言った方がいいかもしれません。生後2か月のネコですしね。
 漱石の『吾輩は猫である』と同様に、人間社会を風刺的に捉えている部分も多いです。ただ、主題としては、一匹の子ネコの成長にあると思います。人間の女の子の成長を描いた作品は、星の数ほどありますが、この作品ではネコを媒介とすることで、人間の女の子では出来ないことをやってのけている、というのが最大の特徴として挙げられるでしょう。

変身願望と成長:
 人間の女の子を成長させる作品では、「少女から思春期へ」または「思春期からと大人へ」というのが定番です。
 一方で、あえて女の子を成長させない作品というのがあります。成長させないというよりは成長させることが出来ないといった方がいいかもしれません。それは古典的な魔法少女物などの変身物です。この手の作品は、変身を強いものや美しいものへの成長として捉えています。これは大人への変身であり、大人への憧れを前提としなければ成立しません。つまり、主人公自身が大人に成長してしまっては、変身の意味がなくなってしまうのです。言い換えれば、主人公に無知な子供のままでいることを強要しているのです。もし、主人公が成長してしまったのならば、それは変身の力を失うことを意味し、物語はエンディングへと向かうことになるのでしょう。
 これらの二つのジャンルは、対象年齢の違いとも言えます。前者が10代以降に向けた作品であるとすれば、後者は10歳未満のための作品です。基本的に両立は不可能です。

 では、チビはどうでしょうか。{netabare}チビは、ネコは成長すれば人間になるのだと信じています。その上で人間になりたいと願っていました。そして、人間になる手段として選んだのが、枝からの飛び降りです。このような短絡的な手法は、成長ではなく変身に該当します。つまり、無知な子供として描かれているのです。しかし、この考えは即座にラフィエルというネコによって否定されます。ネコは成長してもネコになるだけだという「知識」を与えられます。
 これを受け入れなかったチビは、変身ではなく、努力によって人間になろうとします。水洗トイレや箸を使おうとしますが、結果は惨憺たるものでした。飼い主のトキオに「バカ」と怒られたことに対して「あたしの頭が『バカだよ』って返事した」と言っています。これは無知の自覚であり、努力によっても人間にはなれないことを知りました。
 この後のチビの願いは、美しいネコ(ホワイトフィールド)に成長すること、つまり人間をあきらめて、ネコとして真っ当に成長することです。この第一歩として、ラフィエルの助言を実行し、トキオへの献身をすることになります。この成功体験を経て、彼女は旅に出ることを決意します。つまり、「知識」と「経験」を得て、幼年期(魔法少女物)が終わり、少女の成長譚へと軸を動かすのです。人間を主人公にしては実現不可能な二つの物語を、成長が早く、幼くても動き回れるネコを使うことで両立させているのです。{/netabare}

トキオの母:{netabare}
 旅を経て、チビはネコの勘を会得します。ネコの勘で家にたどり着くも、家には入らず、ラフィエルを探しに行きました。なぜチビは、家に帰らなかったのでしょうか。この答えはおそらくトキオの母にあります。
 実は中盤頃から気になっていたのですが、母のチビに対する呼び名が固定されないのです。「ネコ、ネコさん、うちのチビ」など様々ですが、チビと呼び続けてはいなかったようです。トキオが一貫してチビと呼び続けているにも関わらずです。通常ペットに名前を付けたら、その名前で呼び続けるはずです。ネコアレルギーと言っていますが、アレルギーというよりも、恐怖症に近いものでした。いずれの母の言動も、明らかに異常に見えるのです。
 旅から帰ったチビが自宅を見た際、家の中に場面が変わって母のセリフが入ります。「ネコ、どうしてるかしら」です。心配はしているものの、チビとは呼んでいません。カットがチビに戻ると、チビは家から離れていきます。これは、まだ家族(特に母)に受け入れられてないというネコの勘が働いたのだと思われます。
 この後、母が単独でチビを迎えに来て、抱き上げるまでにその関係性が発展します。チビが家族として受け入れられたということです。抱き上げると朝が来て、エンディングへ突入します。この母の受け入れなくしては、その後のラフィエルの行動が説明できなくなりますので、非常に重要なキャラクターであったと言えます。{/netabare}

ラフィエル:{netabare}
 ラフィエルは非常に特殊な存在でした。他の猫たちが、えさの取り方や病気の治し方など、生きるために必要な知識を与えているのと比較して、彼は教育は哲学的過ぎます。また、多くの時間を死に関するメッセージに割いていました。
 エンディングで彼が亡くなっていることが明らかにされますが、亡くなったタイミングはチビが家族として受け入れられた後です。竹林での姿は、死後のものではなく生前のものであると解されます。なぜならば、トキオの父の言う通り、ネコは「死期が近づくと身を隠す」ためです。
 一番の疑問は、彼は笑って死ねたのか、ということです。
 彼はチビが出会った最初のネコです。そしてチビに、ネコはネコであり人間にはなれないこと、いずれ死ぬことを伝え、「ネコのネコたる素晴らしさを見つけるために」旅に出ようと言っていました。彼は恋人の印象が強いのですが、機能としては親に近い役割を果たしていたと考えられます。彼はチビが旅を全うし、人間(特に母)に家族として受け入れられた姿を確認しました。つまり、チビの自立や生きるための基盤を得たことを確認したのです。これはチビが笑顔で死ねることを示唆しているのだと思います。
 それゆえに、ラフィエルは笑顔で死ねたのだと思うのです。{/netabare}

エンディング:{netabare}
 エンディングの流れは、トキオとの睡眠→心と季節の移り変わり→母の近況→父の近況と来て、トキオの近況ではセリフがなく、チビの睡眠でした。
 植物の名前は早春から晩春にかけてのもののようです。トキオの近況がなかったのは、春が来て新しい生活が始まったため、家にいる時間が減ったというトキオの成長を描写していたのかもしれません。
 最後のセリフは「一眠りして起きたら、ホワイトフィールドに近づく」でした。
 ホワイトフィールドは、ラフィエルの相手役ですから、チビにとっての理想像なのですが、死を象徴するものでもあります。短期間に移ろいゆく複数の植物(花)を、チビは大きな感動をもって捉えていました。これはネコが人間よりも圧縮された時間を生きているということの表現だと解されます。つまり、ネコの成長の速さや寿命の短さの両方を訴えていたのです。
 また、トキオの近況が省かれている分、その直前のトキオとのシーンである「一緒に年を取れるのかしら」という問いに係っていたように感じました。つまり、人間とネコが同じ時を歩むことが出来ないという答えです。死というメッセージとして捉えると重たいものですが、チビいう幼いキャラクターに言わせることで、軽妙に伝えることが出来たのだと思いました。{/netabare}


 この作品は、幼年期の終わりとその後の成長を描いた稀有な作品です。また、かわいいネコ耳幼女が這いつくばってゴミを漁るという、アニメ映画屈指の迷シーンもあります。色々な意味で見どころにあふれた名作ですので、自信を持ってお勧めします。

対象年齢等:
 全年齢で視聴できるのではないでしょうか。主人公のチビを嫌いになるのは結構難しいと思います。かわいいものを愛でる姿勢に年齢は関係ないでしょう。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 5

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

猫耳

猫耳の元祖とする説もあるみたいですね


原作はLaLaの少女マンガです。
猫が猫耳の人間として描かれています、ということで屋外の段ボールの上で"人にしか見えない猫"が寝ていたり、ゴミ袋の中身を"人にしか見えない猫"が漁っていたり、極めてシュールなシーンが多いです。
まぁでもアイデアは面白いですね、主人公は浪人で、そんな"人にしか見えない猫"を拾うところから物語は始まります。
少女マンガだけあって猫版の逆ハーレム状態で、美男ならぬ美猫がよく登場します。

相当昔のアニメで、手塚治虫の虫プロが制作してます。
「サザエさん」脚本で知られる辻真先さんが手掛けてて、なんとも癒し系な作風になってます。

チビ猫役には富永みーなさん、その他島田敏さん、塩沢兼人さん、野沢那智さん、永井一郎さんなど声優はレジェンド級です。
野沢那智さんは気高い雄猫のラフィエルの役を演じられてますけど、最っ高に合ってますね。

挿入歌は流石に少し古臭いかもです、結構種類はあるのですが。

キャラに関して一つだけ、ラフィエル一体どうなったんですか!?


私もこんな猫なら拾いたいですよー、可愛いー。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつの日かひとつになれるまで

ねこを通して人の物語を語るのではなく
チビねこ目線で物語がすすんでいきます。

幼い頃母の本棚にあった古い漫画。
その中でも、「綿の国星」はとりわけ情緒的で少女的で私は夢中になりました。

表現が素敵です。
小さなチビねこがみた、人、人、ねこ、空、道路、野原、世界。

チビねこの心に響いたものたちが、変換され表現する様は本当に少女そのもの。
涙がでるほどきれいな
夜の帳 闇 鮮やかな朝 夢 ぴかぴかの星 心。
私の胸に、深く届いてやまないのです。


沢山の、私の周りにある愛しいものたち。輝いては散って、繰り返して。
時々眩しすぎて目を閉じたり、そっと開いてみたり。

チビねこは目を閉じることなどせずに、世界のこと自分のこと、
色々なこと沢山のありのままを見て感じて、そのまんま受けとめます。


アニメでは挿入歌がよかったです。

いつの日かみんなひとつになれるまで
鳥は鳥に 人は人に それぞれの時

投稿 : 2023/02/04
♥ : 10

68.0 10 1984年度アニメランキング10位
話の話(アニメ映画)

1984年4月1日
★★★★☆ 3.9 (14)
51人が棚に入れました
ソビエトの天才アニメーション作家、ユーリ・ノルシュテインが監督・演出・脚本・美術を手掛けた、彼の代表作のひとつ。狼の子を狂言回しに使い、戦争の引き起こす悲劇と平和の大切さを描いた寓話的叙情詩。ノルシュテインの作品群は、宮崎駿・高畑勲を始めとする多くのアニメーション・クリエイターたちに多大な影響を与えた。子守歌によって赤ん坊の前に呼び出された狼の子。戦争で女は夫を失い、人々は町を去り、赤ん坊は置き去られて狼の元へ…。劇中に何度もかかるタンゴ「疲れた太陽」が作品世界のもの悲しさを一層際立たせている。

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感じたままを解釈するアニメーションだそうです

ロシアのノルシュテインという作家さんの作品です。
昔から見たかったんですよね。これと霧の中のハリネズミ。
世界の名作アニメーションと言う話になると、必ず名の上がる作品です。

先日ふと思い出して、どっかに無いかなと思ってたら某サイトに有りました。

 30分弱の作品ですが、多分どんな方でも退屈で見てられないとは思わないと思います。絵と音楽に引き込まれます。
なんかいい。
なんかいいんです。私のつたない知識では言葉に出来ない。
いいとしか言えない。
心地いいって言葉も違うと思います。

 ただ、そこに30分間の物語を求めると混乱すると思います。
私も混乱しました。部分部分は判るんですよ。狂言回しらしきオオカミの子供が子守歌の歌詞の通りに子供をさらっちゃうとか、戦争に亭主をとられ帰って来ない(WWⅡの様です)とか、現代風の服装なんですが雪の公園からナポレオン帽被った夫婦に子供が連れ去られちゃうとか。
ロシアの歴史のモチーフにしてるのかなと一瞬思いましたが、じゃオオカミの子供は何?とか。何故詩人から奪ったのは詩らしきものなのに赤ちゃんに代わってるの?とか。
視聴後、解説が何処かに無いか探しちゃいましたもん。
どうやら高畑勲監督がこの作品の解説本を出されてるようが、どうもストーリー自体は無いという解釈で良いみたいです。詩を読む感覚でいいみたいですね。故に”話達の話”らしいです。
ホントにそれでいいのかなとも思うんですが、私の頭では言葉に出来ない。
説明できない自分がもどかしい。
何か似た感覚と問われると、タルコフスキーの映画見終えた後に近いかなと。

もしかして、意味不明と混乱してるだけなのにバカと言われたくないが為に いい って言ってない?

と思われるかもしれませんが、そんな事無いです。是非他の方にも見てもらって感想聞きたいです。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 3

67.9 11 1984年度アニメランキング11位
名探偵ホームズ 劇場版(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.7 (33)
194人が棚に入れました
1984年『風の谷のナウシカ』と同時上映された、宮崎駿監督による冒険活劇『名探偵ホームズ(劇場版)』。
ホームズをはじめ、ワトソンなど、すべてのキャラクターを犬に置き換え、ギャクあり笑いあり、スリルとサスペンスの詰まった作品。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

昔の子供向けアニメは贅沢でした。女性に宮崎駿の性癖が…

 宮崎駿ファン、アニメオタクならルパン2期の「死の翼アルバトロス」「さらば、愛しきルパンよ」と並んでチェックする作品でしょう。正直面白くはありません。が、アニメのクオリティの高さはすごいと思います。子供向けアニメがこういうクオリティで作られた時代の贅沢さ。素晴らしいです。

 ナウシカの同時上映作品って、ナウシカも2時間たっぷりありますからかなり長いです。間に休憩とかってあるんでしょうか。今は同時上映作品なんてほばないですからよくわかりませんが。

名探偵ホームズはTV版もあります。当時アニメといえば朝かゴールデンタイムだと思いますので、対象年齢層は小学生くらいでしょうか。中学生だともう辛いかもしれません(かいけつゾロリよりはちょっと上の年齢層でしょうか)。

 TV版の主題歌は優しい雰囲気のなかなかいい曲でした。1話がユーチューブでチェックできますので、興味があれば。声優も違いますし。

 本作について。恐竜型の飛行機や飛行船、クラッシックな車に、19世紀のイギリス海軍、潜水艦と宮崎駿が好きそうなメカ満載です。

 ストーリーはコナンドイルのシャーロックホームズを全部覚えているわけではないですが、本作のオリジナルでしょう。推理というより冒険です。
 そもそも本格推理を愛好する人はシャーロックホームズを推理だと思っている人はいないでしょう。ギャグにか見えません(「氷菓」の摩耶花の反応ですね)。ドラえもんでのび太が読んでいましたのでその程度です。だからまあ子供向けアニメの素材として丁度いいのかもしれません。シャーロキアンの反論はあるかもしれませんが。

 キャラです。犬にしたのも子供を意識したのでしょう。宮崎駿はケモナーではないと思います。
 男キャラは遠慮なく犬顔で色も多彩ですが、宮崎駿は普通に人間のロリコンですから女性キャラの描き方の顔は主要キャラになるほど人間に近く平らですね。髪も女性は人間のような生え方です。スタイルも普通に女性ですし。
 宝石の方で出てきたスリの少女とか。飛行船でワインを貰った女性とか。特にエリソン夫人はほぼ人間ですよね。鼻は申し訳程度に犬にしまいした、という感じでした。

「夫人」なので「エリソンさん」という旦那がいるはずなのですが、出てきませんね。未亡人とかなんでしょうか。それにしては明るいですが。結構年齢が…?ただ、25歳より上には見えませんが。
 TV版ではコナンドイル原作がクレジットされているのでハドソン夫人と原作準拠で、映画版は違うのでエリソン夫人なのでしょうか。別人…ではないと思います。(モロアッチ、モリアーティも同様です)

 ということで、今は宮崎駿史、アニメ史の一つとしての見方以外には難しい作品ですが、子供に見せる分にはかなりの良作です。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コメディ系推理アニメの最高峰!

このアニメは毎回悪さをするモリアーティ教授とそれを阻止するホームズとの頭脳戦を子供に分かりやすい内容で描いていますね。なのに大人が観てもとても楽しめます。その理由の一つに毎回起きる事件の犯人であるモリアーティ教授の考える悪さのトリックがシンプルかつコミカルな事だと思います^ ^
人が死ぬような事件は一つもなくあらゆる箇所で笑ったりしてしまいます。
ただ嫌なやつなだけでないモリアーティ教授からの目線で見てもまた楽しめます(^∇^)

楽しい、賑やかなアニメであることに間違いはありませんが、稀に見せる心の優しさなどに子供にも大人であっても引きつけさせる力があります。


最近だとこのような推理アニメなのにシリアスではなく面白おかしく観れる作品が少なく感じます…
そんな中このアニメは昔ながらのアニメらしいアニメといった感じで人々の心に深く刻まれること間違いないでしょう(^∇^)
私自身この作品は本当に好きな作品であり、面白いので多くの人の目に触れて欲しいです!

投稿 : 2023/02/04
♥ : 32

nemu nemu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

犬のホームズ

久しぶりに犬のホームズを見てみたくなって鑑賞。
当時の制作スタッフが語る特典映像が面白かったです。イタリア側の原案ホームズを見ると、宮崎駿の力量あってこそ、こんな印象に残る作品になったんじゃないかと思います。本当はハドソン夫人だけでも人間にしたかった宮崎さん。双方が折れてこの形に落ち着いたことがかえって良かったんじゃないか」みたいなスタッフのコメントが印象的でした。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 0

67.9 11 1984年度アニメランキング11位
ガラスの仮面[エイケン版](TVアニメ動画)

1984年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (18)
79人が棚に入れました
13歳の北島マヤはどこにでもいる平凡な少女だったが、演劇に対する熱い情熱だけは誰にも負けなかった。ふとしたことから、かつての大女優・月影千草に素質を見いだされ、劇団つきかげに入団したマヤだったが、それは辛い闘いの日々の始まりだった。謎の人物"紫のバラの人"に暖かく見守られながら、幻の名作『紅天女』を演じることを夢見て、マヤは試練に耐えて成長してゆく…。

声優・キャラクター
勝生真沙子、松島みのり、野沢那智、中西妙子、北浜晴子

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

どうせ見るなら東京ムービー版

少女漫画の原点?頂点?大御所?作品。
当時だと点数高いのだろうけど、映像古い、自分も再放送でしかお目にかかっていない。
話も当時のヘレンケラーまでの話と正直どうせ見るなら東京ムービー版をみたらと思う。
ので、この点数。

100点中56点

投稿 : 2023/02/04
♥ : 1

ごちそ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

紅天女

綾小路くんとマヤの絡みにいつも切なくなります。

月影千草は、元いい女。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 2

67.7 13 1984年度アニメランキング13位
巨神ゴーグ(TVアニメ動画)

1984年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (39)
177人が棚に入れました
サモア諸島東南2000キロ“オウストラル島”。 地図からその名を消去された島の秘密を探るべく田神悠宇(たがみ ゆう)は、亡き父の遺志を継ぎ、冒険の旅に出る。父の友人ドクター・ウェィブとその妹ドリス、ウェイブの友人で「船長」と名乗る男の手を借り、島に向かう悠宇を、巨大複合企業“GAIL”(ガイル)とレイディ・リンクス率いるギャング団“クーガー・コネクション”が狙う。ようやく島に降り立った悠宇たちだが、突然、謎の怪物に襲われる。絶体絶命と思った時、目の前に青い巨人のようなロボットが現われ怪物を破壊、悠宇を救う。初めて出会う人智を越えた存在にも関わらず、何故か暖かさと懐かしさを感じる悠宇。島の住民から“神の使い”と呼ばれる巨人ゴーグの導きのもと、“GAIL”の戦闘部隊の追撃を躱しながら悠宇が辿りついたのは、地下深くに隠されていた異星文明の遺跡と、3万年の眠りから目覚めた異星人との出会いだった。

声優・キャラクター
田中真弓、雨宮かずみ、キートン山田、今西正男、向殿あさみ、佐々木優子、立木文彦、池田秀一、高島雅羅、石塚運昇

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

安彦良和作品の主人公と言えば、このヘアスタイル

いったい、どのようにうねっているのか分からないけど、安彦良和の漫画・アニメ作品では主人公にしか与えられない大変名誉な髪型です。
思いつく限り、ゴーグ(84年)以外に
アリオン(79年)
クルドの星(85年)
ガンダムUC(07年)
はほぼ同じで、他にも少しアレンジして
クラッシャージョウ(やや長くてワイルド、77年)
Ζガンダム(青くてお坊ちゃま風味、85年)
ガンダムF91(やや短い、91年)
など、枚挙にいとまがありません。
むしろ違うヘアスタイルで主人公になったのがアムロなど少数派だと思います(ライディーンなど子供向けロボットアニメを除く)。

安彦良和といえば、
・萌え絵のように目が大きくないのに女性はちゃんと美人に描ける
・中年、年寄りなどは年相応の顔をしている(例外:ブライトとミライは老け顔だけど十代)
・キャラデザだけでなく話も作れるし監督もできる
とアニメ界でも宮崎駿と並ぶ存在だと思います。

その安彦良和が原案、監督、キャラデザ、メカニックデザインなど大部分を手がけた本作品。
物語は地味で冗長なところもあるけど、人物の作画はかなり安定しています。

ただし全編通してどうしても気になるのが、ライバルのロッド。池田秀一の声で顔も同じなので、単に髪の青い、ちょっと間抜けになったシャアにしか見えません。

そしてゴーグだけでなく、この頃のアニメ全般に言えることかもしれませんが、登場人物のほとんどが、ひねくれていたり、性悪だったりします。主要人物でも常にではないにしても頻繁に意地悪したり拗ねたりしてます。
最近のアニメは敵も含めて性格が柔和で優しいので、昭和のアニメを久しぶりに見ると人間関係が常にギスギスしていることに疲れますね・・・。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 11

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今、許されないスロースターター(面白いけど)。

原作無しのオリジナルアニメ。キャラクターデザインも監督も安彦良和大先生(たぶんストーリーのメインプロットも)。

制作当時の毎週テレビ放映される作品としては考えられないくらい、作画がきれいで良く動きます。

確か、当時にしては珍しく放送のかなり前から制作してたはず。

しかし第1話に主役メカのゴーグが出てこないことに始まり、ストーリー進行が序盤から良く言えば丁寧、悪く言えば遅い。

ただ、ストーリーには意外性があり15話くらいついて行けた人には最後まで面白いと思ってもらえると思います(笑)。

本作でその他、特記しておきたいのは以下のようなことです。

1. 主人公の悠宇(ゆう)はパイロットではない。
観てもらえばわかりますが、ゴーグは操縦するタイプのロボットではないのです。

2. ヒロインのドリスが可愛い。
そして「アメリカ人は12歳でもこうなのか」と思わせるほど、スタイルも良いです。

3. 大人がカッコいい。
安彦大先生が関わった作品にありがちな、カッコいいおっさんが出てきます。本作だと、たとえば「船長」ですね(でもたぶん現在の私より年下(笑))。

4. 勧善懲悪ではない。
主人公たちのグループ、ガイルという企業、話の当初では「謎」なオウストラル島の勢力などの陣営がありますがたぶんいわゆる「悪人」はいません。みんなそれぞれの都合があって動いていました。

…以上、ほぼ当時の記憶で書いているので何か間違いがあったら教えてください。まあ、画面サイズ以外はあんまり古くさくはないと思います(笑)。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 32

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これで私はガンダム以来ずるずると引きずったロボットモノへの未練を断ち切りました

 ガンダムの大ブームの後、私の周りの友達達は概ね二通りに別れました。
ガンダムに続く所謂リアルロボット路線を追い続けた奴らと、他に楽しい遊び・趣味とか見つけて(というかガキなりに色気づいて)アニメから離れた奴ら。世間一般的にはどうだったんすかねぇ・・・

 前者って押し並べて、軍事・SF・プラモが好きな奴らでしたね。
そういう奴ら(私含むですが)の餌ってのは、ガンダム→イデオン→ダグラム→マクロスなんて感じで、ガンダムブーム以降も暫~く供給され続けてた訳で。

 んでもって私自身は、ぶっちゃけエルガイム辺りでその路線に飽きましたw
エルガイム否定してる訳じゃないすから誤解しないでくださいまし刺さないでくださいまし。

 んで、なんか違う物を見てみたいな~と思ってた頃にコレが来たんですよね。未来や異世界ではない現実に近い(近く見える)世界で繰り広げられるSF的冒険譚。絵はきれい・ゴーグ優しい・ドリスかわいい・んで終盤のドークスガーディアンの脅威と核。
あぁ俺が見たいアニメってこういうやつだよな~とボトムズ以来心底楽しんで見てました。

まぁ、世間的にどうだったといえばアレだったようですけども。
古いアニメでも抵抗なく見れる方には是非見て頂きたいですね。
でもぶっちゃけ話、ストーリー自体は東映の怪獣映画ですのでw

投稿 : 2023/02/04
♥ : 12

67.4 14 1984年度アニメランキング14位
ドラえもん のび太の魔界大冒険(アニメ映画)

1984年3月17日
★★★★☆ 3.7 (94)
549人が棚に入れました
夢の中で魔法を使って活躍したのび太は、目覚めても魔法が使えたらなーと空想する。ある日、ドラえもんとのび太の石像が二人の前に忽然とあらわれ、翌日には姿を消した。のび太はドラえもんにせがみ、「もしもボックス」を使って魔法の世界に入り込む。ここでは人々が箒や絨氈に乗って空を飛んでいた。しかし、ここでものび太は小石一つも空中に浮遊できないダメ少年だった。

ちっち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

色褪せない傑作映画

なぜにいまこのアニメを評価?とか思われるかもですが、アニメ見放題サービスの特集として懐かしく見る機会があることと、アメトークでも特集されてたので、最近のドラえもん映画はどうなんだろと視聴してみました、、すると綺麗事が多いアニメで、昔の良さが全く出ていないことに愕然しました。ドラえもんの良さというのは、子ども向けでありながら、冒険ワクワク感と同時に、それに伴うリスクとしての恐怖、そして、何よりも巨大な敵に追い詰められながらも、最後まで自分たちで立ち向かうという物語で、今でもその感動と興奮を思い出せます。ただ、子どもの頃見ていたドラえもんは、果たして、いま見ても面白いのかなと思い、視聴してみました。

前置きが長くなりましたが、もし見る機会があれば、見ていただきたい作品ですね。
アニメの原点がここにあるというのが、よくわかる大人が見ても面白い作品です。やや強引なところはあるものの、ドラえもん映画というのは、ドラえもんやのび太、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアンと一緒に冒険を楽しむ映画であり、これは子どもが真似するといけない、、とか無粋なことは言ってほしくないです。
物語は魔界という、とても怖い感じが出てるので、そのあたりは好き嫌いがでるかもですが、リメイク作では外部からの圧力、規制やらマナーやら苦情で、作風はほんとに変わってしまって、原作の、このようなアニメを見ていない子どもたちの将来が心配です、、
ドラえもん映画の冒険は、最近は甘すぎる冒険が多い気がします、、この魔界大冒険はまさしく魔界を大冒険する物語で、藤子先生が作りたいものを作った、全く色褪せない傑作物語だと思います♪

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

もしもボックスの罪

シリーズ5作目。
{netabare}
もしもボックスで科学ではなく、魔法が進化した世界を作り出したのび太。
その世界では魔界の侵攻が迫っていて、窮地の美夜子の願いを聞く形で世界を救うための大冒険へ繰り出すというもの。


なんだかなぁ。お母さんにもしもボックスをうっかり処分されてしまうという不運はあったものの、今回の事の発端と言えば、のび太がもしもボックスを安易に使用したところにある。
ひとつのパラレルワールドが発生したってことなのだろうけど、なんか自分で種をまいて自分で刈り取っている感が否めない。

しかも途中、タイムマシンを使ってもしもボックスを使う前に戻っているが、パラレルワールドの次元軸を飛び越えて時をさかのぼれたことがどうも釈然としない。魔法の発達した地球(地球B)には独自の歴史を経過した描写があるので、そこでタイムマシンを使えば、元の地球(地球A)の過去に戻るのはおかしいのではないか。地球Bでタイムマシンを使えば地球Bの過去に戻ってしまうのではないかと思う。

まぁ、キッズアニメなのであんまりツッコミすぎるのもなんですが。

序盤の自分とそっくりな石像が降ってくるのはミステリー調で良かった。後半で真相がわかるのもタイムスリップものの典型だが、おもしろい。
ドラミちゃん初登場かつ突然救世主的な働きをする有能シスター。

敵の心臓が別にあるってのはハラハラして良かったが、全体的に盛り上がりに欠けるというか、中盤が間延びしていて、後半が急ぎ足だったように感じた。
{/netabare}

投稿 : 2023/02/04
♥ : 2

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし

子供の頃、何度も観ていたドラえもんのアニメ映画。
ドラえもんの秘密道具「もしもボックス」で科学文明が魔法文明に変わった、パラレルワールドを扱った作品です。
「チンカラホイ」が今でも頭から離れません。

各どらえもん映画のレビューを書いていて思ったのが、ドラえもんの長編アニメはその映画毎に様々なジャンルに挑戦していて、凄いですね。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 1

66.7 15 1984年度アニメランキング15位
機甲界ガリアン(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (26)
130人が棚に入れました
「装甲騎兵ボトムズ」や「ガサラキ」の高橋良輔監督によるSF冒険活劇アニメ。ヒロイックファンタジー的な世界観を装いながら、実は銀河規模のSF要素を徐々に拡充させていった秀作。惑星アースト。亡国の王子ジョジョ(ジョルディ)は国と母を奪った征服王マーダルに反攻するため、忠臣アズベスとともに伝説の鉄巨神ガリアンを見つけ出す。徐々に力を付けていくジョジョたちだったが、マーダルの真意とは人間の内なる闘争本能の発現だった…。

声優・キャラクター
菊池英博、渕崎ゆり子、平野文、千葉繁、小林修、筈見純、兼本新吾、屋良有作、泉晶子、井上和彦、速水奨、佐藤正治、石森達幸、坂口征平、加藤精三

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

高橋監督作品だから最後まで見たけど C

征服王マーダルに国を征服されて、国王である父ボーダーを殺害され、母を奪われたた主人公・ジョジョ(ジョルディ)は、忠臣のアズベスの孫として育てられた。
アズベスとジョジョは惑星アーストの伝説に残る鉄巨人を捜し求める旅を続る。
反マーダル勢力が立てこもる白い谷にたどり着いたジョジョたちは、少女チュルルに秘密の場所に案内され、鉄巨人「ガリアン」を発見し、征服王マーダルとの戦いを始めるのだった。


装甲騎兵ボトムズ、ガサラキなどで有名な高橋良輔監督作品ということで、一度は観ておこうと思っていたところ、丁度AT-Xで放送してくれたので視聴してみました。

ストーリーとしては、最初、自分が亡国の王子であることを知らずに育ったジョジョが、自分の出生の秘密を知り、征服王マーダルに立ち向かっていくという王道的展開で、非常に入り込みやすく悪くないと思います。

ただ、残念な点が幾つか挙げられます。

・主人公機を含めてロボットのデザインが余り格好良く映らなかったこと(あくまで私見です)。

・敵味方の兵力のバランスが明らかに崩れていること。
敵は騎兵型ロボットを中心とした近代兵器が主体なのに対して、白い谷軍勢は未だ巨大投石器を使っている始末で、前半はガリアンだけでその均衡を保っていて、明らかにアンバランスです。

・ストーリーが中盤中だるみしてしまったことと、終盤に怒涛の展開を見せること。

・敵味方が第三勢力と関わっており、単純なあだ討ちから壮大な展開になりかけたに関わらず、広げた風呂敷の割にはやけにあっさりと終わってしまったこと。

・最終的にすっきりとした形で物語が終わらなかったこと。

以上、何だか不満だらけですね。

全50話の予定が都合上25話に切り詰められたという事情があるようなので、無理もないかもしれませんが、個人的には余り満足していませんし、人にもお勧めできません。
正直なところ、途中からだいぶ興味が薄れていき、最後の方は惰性で見ていました。
高橋監督の作品だからということで、何とか最後まで視聴した次第です。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 14

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

めっちゃ打ち切られ感。主人公メカのガリアンは大好き!

原作なしのオリジナルTVアニメ。

文明が中世ヨーロッパのレベルなのに、なぜかオーバーテクノロジー的な「機甲兵」(要するに搭乗タイプのロボット)が発掘されて使用されてる謎な世界を舞台にする、SFファンタジー作品。

主人公ジョジョは亡国の王子で、父ボーダー王の仇である征服王マーダルの打倒を目指し、仇討ちと王国の再興のためにレジスタンス的に戦います。

その時、敵の機甲兵に唯一対抗できる伝説の機甲兵ガリアンを手に入れ、その搭乗者となって旧王家の家臣などの仲間とともに戦います。

が、終盤近くで意外な事実が明らかになり…、というお話です。

当初のガリアンはガンダムΖΖに出てくるモビルスーツのバウみたいな感じで上半身と下半身が分離して飛行します。

中盤の強化イベントで「重装改(じゅうそうかい)」となって分離・飛行機能は失われますが装甲強化されます。

メイン武器の剣は、鞭のように変形してカッコいいです。

終盤の超展開で評価が別れると思われますが、私はけっこう好きです(笑)。ただ、全部観ろってひとに勧める感じでもないかな…。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 15

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

やっぱり80年代ロボットアニメってこうだよ!と改めて思わせてくれた

1980年代アニメにありがちな、あれ?もう終わり?という急展開、


そうこのアニメは、50話が25話と、かなり話がはしょられてしまっているからだ。


80年代の侵略パターンであったが、この作品は、ホントに世界観が素晴らしい。


まあ昔のアニメだからしょうがない、ロボット他のアニメと比べられないほど少なく、主人公はただのいい子なのだ。


まあ一番気になったのが、ヒルムカという準ヒロインキャラがとても綺麗だったのと、あれ?この声どこかで聞いたことあるなと思ったことだ。 そうそう良く聞けば、ラムちゃんだぁ!ということに気づくのに相当時間がかかりました。


ぜひ見てほしいアニメでは、ないが、この世界観は面白いと思う。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 6

65.3 16 1984年度アニメランキング16位
ルパン三世 Part3(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (60)
339人が棚に入れました
大好評を獲得した「ルパン三世(新)」から4年ぶりに作られた第3シリーズ。第1作の持つハードボイルドな面も意識的に描かれるようになった。なお作画スタッフの青木悠三ら、多くの陣容は本作の放映当時に公開の劇場版第3作『バビロンの黄金伝説』にも参加している。盗みのプロフェッショナル・ルパン三世とその相棒である次元大介や石川五右ヱ門、峰不二子は今日も世界を股にかけて暗躍。ルパン逮捕を人生の目標とする銭形警部も彼らを追う。

声優・キャラクター
山田康雄、納谷悟朗、小林清志、井上真樹夫、増山江威子

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

甘いコロンに火薬の匂い

「ルパン三世 PARTⅢ」通称パースリ。ピンクジャケットルパン。


キャラクターデザインやピンクジャケットに馴染めなくて苦手だという方も結構居ますが、実は面白い話も。
放送自体も好評で予定より半年も延長したのです。(ホントは一年(笑)知ってる人は笑って下さいw)

今だに、これがルパンシリーズでも好き!なんていうと、ルパン好きから総叩きに遭うこともしばしば・・。
一番は第2シーズンだという声も多い中、少数ですが、これも好きだなんて人を見かけると嬉しくなりますね。
シリーズ通して一番好きとは言いませんが、話によっては第2シーズンを超えるものもあります。

原作寄りだったりギャグ要素が少なかったりアダルティだったり、アニメルパンに慣れてると難しいですし、前作の
バランスの良さからの落差で「キライ」になる方が多いんですよ。ちなみに作画のレベル自体は高いんですよ?(笑)
原作に一番近いのがパースリだと言われることもあります。キャラデザが安定しないのと、目がキラキラしたり次元の
目が初期の放送だと原作初期に寄せて見えてたりと、変に原作準拠を行ったため混乱させました。

後半は『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』で見られるようなデザインになったりします。実際同じSTAFFが作っている
ので似てて当然なんですけど。ファンからは難色をしめす声が上がっています。(私も最初ゲッ!て思いました)

権利関係で主題歌も「セクシーアドベンチャー」という馴染みのない曲へ変わって、原因は山のようにあるので、
ダメだった方が多いのも仕方ない。ルパンシリーズが好きで全部見てる方じゃないと大概の人は断念していますね。

ですが今では、これも含めてルパンシリーズだと思います。複製人間・・じゃないけど(笑)ルパンシリーズは
色んな監督やSTAFFが関わりすぎて、今更このパースリだけを批判する理由が無いからです。ほぼ全作品を観てきて
(TVシリーズ、劇場、TVスペシャル含め)久々に見ると、毎週(苦笑)山田さんの演技と、ルパンを見れる幸せを
忘れてたんだと感じます。「セクシーアドベンチャー」もいい曲じゃないか!(すんません、元々好きです!)

第2シーズンが至高!以降のルパンは認めない!山田康雄以外のルパンは認めない!不二子と銭形の合体やめろ!

・・って方がいても仕方ないとは思います。(流石に全部当てはまる人は中々居ないかなー?w)


でも、もうちょっと「ルパン三世 PARTⅢ」、ピンクジャケットのことも愛してあげて下さい。(ダメかw)

投稿 : 2023/02/04
♥ : 15

hidehide さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

大ファンがゆえ

このシリーズの 不二子が驚く程『金』に執着心が過ぎる。
『裏切りは女のアクセサリー』を越える裏切り。
ただの、クズ女にしか見えず、
この回も、『またか…』と…そんな話も多い。

ルパン三世、大ファンがゆえ、不二子のクズが際立ち、
この評価にさせて頂きました。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 0

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ルパン最後のTVシリーズ

ジャケットが赤からピンクに変わり、顔も少し変わってしまったルパン。
TVSPでコロコロ顔の変わるルパンを見慣れていたせいか、すぐに馴染んでしまった。
30分のルパンもイイデスョ!。
DVD10巻50話。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 1

64.7 17 1984年度アニメランキング17位
魔法の妖精 ペルシャ(TVアニメ動画)

1984年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (16)
111人が棚に入れました
主人公の速水ペルシャは、アフリカで生まれ育った野性児である。11歳の夏に、両親の待つ日本にやってきた。日本に向かう飛行機のなかで、異世界ラブリードリームに引き込まれ、 その妖精から「ラブリードリームを救うために愛のエネルギーを集めてほしい」と言われ、愛のエネルギーを集めるための魔法を授けられる。ペルシャを助けるお助け役として、アフリカからきたライオンのシンバ(後に猫に変身)やラブリードリームのカッパたち(ゲラゲラ、プリプリ、メソメソ)、妖精のボンボンなどがいる。小学生らしく無邪気なペルシャが、魔法ではどうにもならない現実の重みを知り、精神的に成長していく物語。

声優・キャラクター
冨永みーな、水島裕、難波圭一、野島昭生、高島雅羅、郷里大輔、三田ゆう子、千葉繁、亀山助清
ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ロリコンブームにのった萌えアニメの古典

 AT-Xでデジタルリマスター版を放送していましたので、2015年にCS再放送いらい、再視聴しました。デジタルリマスターのせいではないと思いますが、今回の再視聴で、この作品の魅力が理解できたように思います。

 主人公のペルシャですが、この子はかなり性格がよい子でした。困っている人はほっておけないからどんどん首を突っ込むし、常に自分より相手の気持ちを優先します。自分は多分ペルシャに惚れていたと思いますが、ただ可愛いだけのテンプレうっすらパーじゃなかったことが確認されました。ってか、今の今までそれに気が付かなかった自分の不明が恥ずかしいです。

 今回、ツイッターで1話1話レビューを書き続けたことで、この作品の成り行きが見えました。序盤はモトクロスとかプロレスとか、アフリカから日本へ来たことで、常識はずれのペルシャの日常を愛でるような展開でしたが、19話から21話の3話で、そもそもの妖精からの依頼を受けて愛のエネルギーを集めることについて再確認。ここで魔法を使っていることがバレたら学と力が女の子になってしまうというリスクを思い知ったはずのペルシャが、何を思ったか魔法を使って愛のエネルギーを集めることを決意してしまう。何のメリットもないことを引き受けてしまうペルシャの行動原理は、「困っている妖精さん」の願いを捨て置けないというペルシャの性格故としか理解しようがない。22話では、学と力が女の子になってしまう悪夢にうなされ泣き叫ぶくらいのトラウマになっているのに。
 しかし、ここからシナリオは、人助けとか、縁結びとかそういう脚本が多くなり、ドタバタコメディからハートフルな話が多くなっていき、ペルシャの優しさが際立っていきます。
 そういうエピソードを積み上げていったところで、45話「涙は春風に乗って」間違いなく神回でしょう。学から「アフリカへ行く」と告げられ、最初は「そんなの分かりませんの!」と叫び走り去った後、一人スタジアムで気持ちの整理をつけ、学を送り出す決心をする。ここからのペルシャの健気さはもう涙なしでは見られません。そこから最終回まで3話あるわけですが、特に大きな展開もなく、最後は爽やかに自然異別れを迎えます。

 洞沢由美子の作監のペルシャが自分のペルシャです。しっかりしたデッサンで表情が実によい。実にほっこりしました。

以後、一話から一言ずつレビュー


1話「迷い込んだ夢の国」
AT-Xで
#魔法の妖精ペルシャ
集中放送やってますの。
やっぱわしペルシャ好きだわ。
愛の力を集めるため魔法をもらう、魔法を使っているのを人に見られたら大切な人が性転換されるという意味不明な設定、やっぱ笑っちゃう。
しかし、1話から健康的な脚線美とパンチらのサービスカットはあざといわ

2話 「猫になったライオン」
力のガールフレンド小夜さん登場。暴力的な性格設定、CV島津冴子、スタジオピエロ作品は当時放送していたうる星やつらのしのぶをもろ意識していますね。しかし、アフリカから連れてこられて周りの人からかまってもらえないペルシャが不憫な回でした。

3話 「ようこそ脱走犯」
 凶悪犯に銃口を向けられたり、縛りあげられたり。後半には脱走犯の逃走を全力で手助けし、追走するパトカーをことごとくクラッシュさせるペルシャ。いやまあ昔のアニメらしくリアリティゼロのハチャメチャな展開でした。

4話 「キスは恋のABC」
学に気のある同級生のヨヨコちゃん。いかにもモブキャラな適当キャラデザが残念。この回でペルシャはショートパンツをはいて奔放なペルシャが学と力に無理やりキスをするというとんでもないセクハラ。顔いや~~、昭和のアニメですね~~。

5話 「必殺!チャンピオン」
女子プロレスラーの自立を助けるまともなかなり脚本。ところどころにアタックナンバーワンなどの昔のアニメのオマージュが入っていた。当時プロレスは地上波放送されていて、かなり人気があったから、プロレスの描写にかなり力が入っていました。

6話 「真珠貝のロマンス」
 水族館のイルカが、病死した仲良しの女の子を思い続けているって話。ペルシャがイルカに「悪魔の牙」と呼ばれる危険な海域に女の子がいるとか教えたせいで、イルカはそこで死にかけます。ほんと脚本がいい加減なろころが当時のアニメらしいですね。

7話 「逃げてきたアイドル」
前半のクルーザーやヨットのある海辺の町の描写がよかった。ペルシャはアフリカで育ってきたせいで常識がないけど、基本世話焼きで優しい子なんだよね。
久しぶりに見ててほんとに落ち着くわ~~

8話 「大変!学が女の子に」
魔法をただの便利な道具として使い始めるペルシャ。魔法を使っているのがばれたら学と力が女の子になるというリスクをすっかり忘れているところが実に子供らしい。それでいて、女装をした学を本気で心配して奔走するところもまた可愛い。よい回でした。

9話 「初恋猫ニャンニャン」
恋わずらいで体調を崩すシンバのために奔走する話。なるほど、ペルシャのキャラクターが分かってきた。とにかく身近な人のことを気にかけ、その人のために何かしたいというのが行動原理の子なんだ。そういう話だったのね。この年になって理解できてきた。

10話 「恋のパソコン占い」
校長が学と力のモテっぷりに嫉妬して、女の子を紹介しろ、出来なければ生徒会を解散するとか言い出す。変身してプログラムを組んだのに、それをあっさり否定するペルシャ。結局、校長は学と力はグラウンド100周を言い渡す。脚本が無茶苦茶。

11話  「夢の扉をあけて…」
キャラデザの残念な真鍋 よよ子ちゃんの話。小学生くらいで将来のビジョンをもっている子なんでそうそういない。結局よよ子ちゃんの夢は、「赤い屋根の白い家で、結婚生活を送る」って実に子供らしいぼんやりしたものでした。中身の無い話でした。

12話 「六ッ子ちゃん大行進」
結構ぞんざいな扱いを受けるペルシャがちょっとかわいそう。勝手に六っ子を外に連れ出し、乳母車が暴走、崖から落ちて行方不明。警察沙汰にまで発展して、工事現場の鉄筋から落ちそうになったり、車に轢かれそうになったり、笑うに笑えない展開。

13話 「炎の町内ランナー」
 運動会のかけっこで目立つと魔法がバレるって謎理論。それでも鉛入りの靴を履いて短距離走でビリになるペルシャ。昭和ブルマに色気無し。やっぱりチラリズムが重要だと再認識。最後はよよ子ちゃんと同時に止め絵でゴールしてめでたしめでたしと謎演出。

14話 「想い出はセピア色に」
学と力のおじいちゃんの剛健の若い頃のロマンスに変身したペルシャがかかわっていたというタイムリープもの。直前に公開されたうる星やつらビューティフルドリーマーの押井監督の演出を色濃く受け継いでいる印象。ペルシャの浴衣とうなじが結構色っぽい。

15話 「対決!モトクロス」
野球をやったり大口開けて弁当食ったり鼻の穴を開いてうっすらパーと叫んだり・・・ペルシャの子供らしい描写が続きます。それでも力を心配する小夜を気遣ったり、優しい性格もしっかり描けています。しかし、小学生がバイクに乗って大ジャンプとかどうなの?

16話 「オモチャじかけの館」
作画が大変よい。あざといサービスカットもほどよくちりばめられていた。子供とガチで遊びたい会社社長の遊び心が大企業の社長との契約に一役買うって脚本も自然。いい回でした。

17話 「危険なおるすばん」
お約束のドジっ子ぶりを発揮するペルシャ。まあ誰も怪我するようなものじゃなくてよかった。
ラストシーンで学の心臓の鼓動が「ペルシャペルシャ」と聞こえるとか、最終話に向けての伏線なのかと思わないでもないけど、多分偶然。

18話 [ケンカはやめて!]
文化祭準備期間中に兄弟喧嘩を続けている学と力が仲直りするまでの話。二人を心配するペルシャは仲直りしてほしいと頑張るけど、すべて空回り。結局二人は勝手に仲直りしちゃいます。懺悔とか、ひょうきん族のネタが入っていたり、時代を感じました。

19話 「ペルシャが2人!」
変身後のペルシャとプリンセスフェアリがそっくりだって話。何かしら謎めいたことを匂わしてるけど、結局話の展開に大して影響してなかった気が

20話 「魔法が使えない!」
鏡に映る自分の姿が変身前と変身後で一致しなくなったって話。これは正体がバレてしまうので一大事。ファンから評判のすこぶる悪い紀信がカメラもってペルシャを追い掛け回すんだから今となっては既に犯罪です。冬服がキュートでした・

21話 「凍りついた学と力」
19話から21話まで一本の脚本。学と力を危険な目に合わせたくないというペルシャの気持ちはごもっとも。なのに引き続き愛のエネルギーを集めることを約束しちゃうところがペルシャ。こういう慈愛に満ちた子が選ばれたってことでとりあえず納得。

22話 「港祭りのハプニング」
前回学と力が女の子になりかけたショックでうなされるペルシャ。鏡に変身後の姿が写るようになったせいで魔法がバレたんだから、元々、ペルシャの過失じゃないんだよね。
で、よよ子ちゃんと学がキスをしたと思い込んでヤキモチを焼くペルシャ。可愛い。

23話 「ぬけだした雪の精」
おじいちゃんのいたずらのはずが、本当に雪の精が出てきたって話。ほとんど見どころはなかったけど、何で昔は妖精とかお化けとか、ガタガタ震えあがるのがテンプレだったのかとふと疑問に思ってしまった。

24 話 「あみかけのセーター」
力とデートだとめかしこんできたのに、小夜がいてガッカリ?この辺よく分からない。さづりになったペルシャの脚を掴んでいるのは学で、学の足を掴んでいるのが力。スカート抑えても意味が無い。最後は喧嘩していた力と小夜が仲直りしてハッピーエンド。

25 話 「夜八時のサンタさん」
サンタがいると信じているのは、知識が無いからであって、うっすらパーだからってわけではない。それでも、サンタはいないと理解して、家族や学、力の温かさに触れる展開。愛のエネルギーを集めるというテーマに沿ったいい脚本でした。

26 話 「真冬のライオン祭」
洞沢由美子さんの作監のペルシャは実に安定している。ワシの中のペルシャはこれだな。シンバがホームシックになったと勘違いしたペルシャと、ペルシャがホームシックにかかったと勘違いした家族らがライオン祭りをガチでやる。思いやりに満ちたいい話・

27話 「変身また変身」
一人の小学生が、真実追求という大義名分で取材を続けていくうちに、ストーカーに変容していく様を描いたサイコスリラー。最初はタンスの扉の後ろにこっそりペルシャの写真を貼っていたが、ラストシーンでは堂々と部屋に貼ってにやける始末。こりゃあかんわ。

28話 「吸血鬼はバラの香り」
前回はストーカー、今回は吸血鬼にも情けをかけるペルシャ。ホントにやさしい子だね。しかし、吸血鬼に襲われて逃げ出した後も、律儀にかくれんぼの続きをしているとか、脚本が相変わらずテキトーですね。まあそれも昔のアニメの愛すべきあるある。

29話 「参観日はキライ!」
参観日に行くと約束していた父親が、急用で行けなくなった父親に怒るペルシャ。で娘を心配する母親、父親のこれなくなった理由をほのめかすおじいちゃん、間に合わないと知っても駆けつける父親。愛のエネルギーがたくさん集まったことでしょう。

30話 「ふしぎの森の白雪姫」
やけに作画に気合が入っていた回。いきなり学と力と並走するシーンから入ったり、絵本の中に入るときに井戸にへばりついたりと、ところどころに視聴者を引き付けようとする演出が冴えていました。いい回でした。

31話 「こわれたバトン」
風邪をひいて、スキーにも行けず、ケツに注射を射たれるペルシャ。プリプリの怪しい常備薬を飲み、目が逝っちゃったペルシャは、自分の代わりにスキーに行くことになったよよ子ちゃんに嫉妬し、魔法で遭難させるという暴挙に出る。そりゃバトンも壊れるね・

32話 「冷たいバレンタイン」
笑うことを禁止すると、嫉妬から暴走する相変わらずのダメ校長。笑いを搾取して集めようとするボンボンもアホ。楽しい思い出が沢山出来る世の中にしなくてはならないと真っ当な結論を再確認。それはそうと、チョコを作る恋する女の子はカワイイね。

33話 「スクープ!結婚宣言」
丸写しとはいえ、子供が形にした壁新聞を無慈悲に破り捨てる先生。嫉妬深い校長といい、昭和の先生の権威は相当なものだったよね。それでも、先生モモ子さんの結婚へと導いたのはやっぱりペルシャ。愛のエネルギーを集めるというテーマはまだ生きているね。

34話 「天使のように美しく」
ファッションショーでカーズ様発見!結縁びみたいな脚本が2回続いた。ちょっと安易じゃないかな。暴走する学と力の乗る自転車を受け止めるラストシーンは、やけに印象深い。

35話 「激突!フォーカス合戦」
カメラ小僧の紀信ちゃんはそんなに悪い奴じゃないって話なんだけど、ラストのペルシャの写真を見てにやけるのはやっぱNGだよね。この回もペルシャはよく走りました。

36話 「きらめく氷の上で」
気に入らないことがあるとすぐにグーパンを出していた小夜が、こらえてやっと放ったのが平手打ち。力がスケートの練習をしている間、ペルシャは見守るだけ。この辺これまでと様子が違う。2人の成長を意図的に描いていたのか。ただの考えすぎか。

37話 「ざんげ!マリア様」
教会にピストルを持った強盗が入ることを知ったペルシャ。まず警察に行きましょう。ピストル突きつけられて脅されるは、強盗は力に馬乗りになって往復ビンタするは、なかなかバイオレンスな回でした。

38話 「疑惑のおじいさん」
ペルシャに取り入って10日間も居候を決め込む手癖の悪いおじいさんでした。結局ジャンバルジャンのオチで大団円。名作の力は強い。洞沢由美子さんの作監はやっぱりいいね。髪の毛の表現なんかすごくいい。

39話 「科学博カッパ騒動」
メソメソの身勝手さにキレる他のカッパ。正直カッパどうでもいい。しかし、娘のケツを何回もひっぱたく父親ってのも、いかにも昭和ですねえ。こんな女の子向けアニメでもそんな描写があるんだから。

40話 「沈黙刑はウッスラパー」
冬太の予知能力でテストで100点をとった事を正直に話したら、お父さんに「バカモン!」と叱責されるペルシャ。それでも今度は実力で100点をとればいいと前向きに立ち直る。沈黙刑に晒される冬太を心配したり,やっぱペルシャはやさしい娘だね。

41話 「時をかけるペルシャ」
学力にサイクリングをすっぽかされて不憫なペルシャ。突然現れた未来人が、何でペルシャと一緒に逃避行をしているのか謎。キーボードをたたいて治らなかったメインコンピュータを、配線いじって直してしまうとか、ツッコミどころ満載でした。昭和とは言え、今じゃ立派な児童虐待だよなあ。

42話 「星明りの映画館」
時代を感じますね。落ち込むよよ子ちゃんを心配して、一緒に家出してひたすら寄り添うペルシャ。相変わらずやさしい。最後に、6年生の女の子にお父さんは尻たたきの折檻。

43話 「チューリップの求婚」
この男、パソコンいじって3色チューリップ作れると思ってるのかね。魔法の力で3色チューリップ作って、プロポーズって流れ、どうなの?ちょっと調べたけど、同じ球根から分球した場合、クローンができるので、違う色の花は咲くことはないみたいです。

44話 「小さな恋人たち」
とにかく走る走る。キャラがよく動いた回でした。番長グループとか、親分とか、これもまた昭和の世界観。この回かぎりのハナタレ子分役に野沢雅子を起用するとか、この頃の作品はすごいよね。さあ、次回から最終回に向けてクライマックスへ向かいます!

45話 「涙は春風に乗って」
 いや、あかんわ。まさに神回。これまでいろいろ聞き分けてきたペルシャも、学に別れを告げられたときはさすがに「分かりませんの!」だったね。その後の後楽園球場でのから元気も涙を誘う。電車のつり革のカットとか、映画的な演出が冴え、最終回まで行きますよ!

46話 「行かないで!学と力」
ガリ版にプッシュホン。昭和だねぇ。ペルシャの中にはもう力はいない。学だけですね。学も、終える斜のけなげな姿にすっかりやられちゃいましたね。お別れの前に記念品をを買いに街を徘徊したり、告られて顔を赤らめるペルシャもけなげでカワイイね。

47話 「よみがえった妖精」
いやいやひどい作画。誰だよコイツ。プリンセスフェアリがよみがえったからって、彼と結ばれないんじゃ何のためによみがえったのかね。妖精と人間は住む世界が違うってのは道理だけど、学とペルシャはれっきとした人間界の住人だから、関係ないよね。

48話 「ペルシャが好き」
もう泣き疲れたのか、お別れパーティー、空港への見送りと、あっさり別れを迎えました。今でこそ別れをがっつり演出するアニメは多かったけど、当時のペルシャは秀逸でしたね。6年生になって、ちょっぴり女の子らしくなったペルシャの成長が感じられました。

2015/01/06に投稿したレビュー
 アフリカから日本に連れてこられた少女が、魔法を授かり愛のエネルギーを集めるために奔走するという、摩訶不思議でデタラメな設定。これも、ミンキーモモが作った女子小学生ロりアニメブームにのっかった作品の宿命と言えるでしょう。

 そんなブームの中、当時ガンダムファンの硬派を気取っていた自分も、やはりそこは健康な男子でありました。ペルシャの美しい脚線美と野放図であからさまなサービス精神に満ちたパンチラに心躍らせたものです。

 {netabare} そんなデタラメアニメも、後半は作り手が意地を見せました。天真爛漫というよりもバカすぎといったほうがピッタリだったペルシャも、学と力がアフリカに引っ越すことになり、高学年女子の落ち着きを見せ始めます。学への恋心を意識しだすペルシャ。最終回に向かって別れのペーソスは最高潮に達しつつも、大きなハプニングがあるわけでもなく、自然に別れを迎えます。アフリカに引っ越した力が、地平線から走ってくるペルシャの幻を見る演出はとても印象深かったです。

 結局、最終回までの数話は、魔法なんかまるで関係なくなってしまいます。{/netabare}
作り手が根性を出していい作品にしようと頑張ったのでしょうか、そこは彼らなりの気概を感じます。そして、終わり良ければすべてよし。いい作品になりました。実写映画的な演出を意識し、心象風景を描写することに成功したさきがけのアニメだったのではないでしょうか。

 最近、CSでやっていたので、あらためて視聴し直しました。{netabare} 昔はただの頭の足らないうっすらパ~だと思っていたペルシャも、実はそれほどアホというわけでもなく、自分のやりたいことはやりたいと主張したり、駄々をこねたりすることもありますが、ダメと言われれば引き下がるし、やりすぎだと自分で思えば素直に反省する娘だったのですね。{/netabare}
この辺も昔のアニメのテキトーさ加減が伝わってきます。まあ、そんなところも含めてこの作品好きです。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 8

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

☆ぴえろ魔法少女第2弾

アフリカ育ちで獅子のようなヘアースタイルが
印象的です☆

シンバやカッパたちも可愛いくてクリィミーマミ
に劣らず楽しい作品になりました。(*^^*)

1984.7.6-1985.5.31

日本テレビ(全48話)金曜18:00-18:30


主観的評価(A)



追記欄_

投稿 : 2023/02/04
♥ : 0

みっこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

すぐにアフリカに帰りたくなる野生の魔法少女。

子供のころ好きだった~。
よくアフリカに帰る~ってマネした気が。

でも魔法を使っている記憶がない。

ペルシャって魔法使えるんだっけ?

OPが良い曲だった。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 3

64.4 18 1984年度アニメランキング18位
ダロス[DALLOS](OVA)

1983年12月21日
★★★★☆ 3.6 (13)
62人が棚に入れました
21世紀末。地球連邦政府は、人口増加、資源枯渇などの諸問題を解決するために月面開拓計画を開始した。多大な犠牲を払いながらも計画は成功、月の裏側に都市「モノポリス」が建設された。潤沢な鉱物資源は地球を甦らせ、人類に永続的繁栄を約束した。だがその一方、月面開拓民(ルナリアン)は死ぬまで外すことが出来ない頭の認識リングによって常に行動を監視された上、死者は肉体を化学処分、墓標を立てて弔うことすら許されないなど、統轄局「スカラー」の厳しい管理政策に苦しんでいた。ルナリアンが心の拠り所としたのは、モノポリス近郊に聳える巨大な機械構造物「ダロス」であった。人の顔のようにも見えるそれは、いつ、誰が建造し、何を目的に活動し続けるのかなど、全てが謎に包まれている。あたかも虚空を凛と見据えるかの如き威容に、未来永劫、地球の姿を見る事が出来ない人々は大いに畏敬の念を覚え、特に、計画初期から苦難を重ね、大事故発生時には避難壕として使用したこともある開拓民第一世代の老人たちにとっては、神に等しい存在であった。月で生まれた若い世代が台頭するにつれて反連邦政府の機運が高まる中、ルナリアン第三世代の少年シュン・ノノムラと、幼なじみのレイチェルは、自らの意志と無関係に、偶然知り合ったゲリラのリーダーであるドグ・マッコイが主導する独立運動へと巻き込まれて行く。

声優・キャラクター
佐々木秀樹、池田秀一、鵜飼るみ子、榊原良子、玄田哲章、鈴木瑞穂、中田浩二
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

血みどろの戦争の先にある未来とは

地球と月を舞台にした本格派SFアニメ。
日本で初めてのOVAで、正にその期待に応えるほどのポテンシャルを秘めていた作品だけに、未完で終わってしまったのは残念です。

あらすじ(wikipediaそのままです)
{netabare}
21世紀末。地球連邦政府は、人口増加や資源枯渇などの諸問題を解決するために月面開拓計画を開始した。
多大な犠牲を払いながらも計画は成功し、月の裏側に都市「モノポリス」が建設された。潤沢な鉱物資源は地球を甦らせ、人類に永続的繁栄を約束した。
だがその一方、月面開拓民(ルナリアン)は死ぬまで外すことが出来ない頭の認識リングによって常に行動を監視された上、死者は肉体を化学処分され、墓標を立てて弔うことすら許されないなど、統轄局「スカラー」の厳しい管理政策に苦しんでいた。


ルナリアンが心の拠り所としたのは、モノポリス近郊に聳える巨大な機械構造物「ダロス」であった。
人の顔のようにも見えるそれは、いつ、誰が建造し、何を目的に活動し続けるのかなど、全てが謎に包まれている。あたかも虚空を凛と見据えるかの如き威容に、未来永劫、地球の姿を見る事が出来ない人々は大いに畏敬の念を覚えた。
特に、計画初期から苦難を重ね、大事故発生時には避難壕として使用したこともある開拓民第一世代の老人たちにとっては、神に等しい存在であった。


月で生まれた若い世代が台頭するにつれて反連邦政府の機運が高まる中、ルナリアン第三世代の少年シュン・ノノムラと幼馴染みのレイチェルは、自らの意志と無関係に、偶然知り合ったゲリラのリーダーであるドグ・マッコイが主導する独立運動へと巻き込まれて行く。
{/netabare}


かなり気合の入ったお話だけに把握するのがちょっと面倒で、しかし台詞や状況描写だけでなくアニメーションで表現してくれるので、見ていれば伝わってくるメッセージがあります。(一応あらすじの内の一部は毎話冒頭のナレーションで説明があるので助けにはなります)


支配する側と支配される側での対立に巻き込まれるシュン少年の心境の変化、見つめる世界の先は何があるのか・・・。

残酷な現実で生き続けるのに必要なのは、何かへの信仰心か大事な家族や仲間への愛情かはたまた現実を憎しみ続ける憎悪か・・・。

シュンは反政府軍に身を置きながら、地球の人間と月の人間、両方の意見を聞き入れてどうすれば月に明るい未来があるのか考え、戦い続けます。

徹底して硬派な世界で男達の泥臭く激しい戦いが繰り広げられ、出てくるロボットも作業用の地味な装甲で決して見栄えの良いものではありませんでした。


果てしなく暗く辛いストーリーなのに魅かれてしまうのは何故か。
それは多分この作品の中枢にある「ダロス」のおかげなのだと思います。

戦争によって人間同士が殺し合う様をただ見せつけられては目を背けたくなります。

特に開拓民、被支配者層に重きを置いて描かれている戦争であるため、なおさらの生々しさ・残酷さ。

しかし神秘的な雰囲気を放ち、人間の争いなど些細な物事とあざ笑うように堂々と君臨するダロスを見ていると、人間を超えた叡智の象徴に圧倒されます。


ヒロインの声優が鵜飼るみ子さんで、主人公のライバルが池田秀一さん。その上キャラの相関図までガンダムっぽいと突っ込まれそうな感じです。

ダロスも一つ一つの台詞に重みがあって、登場人物のやり取りに緊張感があると思います。

作画もやっぱり凄いんですけど、音楽が素晴らしいと思います。物語同様に重厚さがありスケールの大きさを感じさせます。

監督が『ガッチャマン』の鳥海永行さんと『パトレイバー』の押井守さん二人の共同で、相性は悪かったそうですけど強烈な個性を放つ作品です。


この作品に明確な答えは無いと思います。最後、シュンが今の決意を示す所で物語が終わってしまいます。
見ている中で色々感じさせてくれるものはありますが、未完ではなんとも評価できかねます。
ただ、時代性もあり非常にエネルギッシュな作り手の意欲を感じ、そこに魅かれました。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 4

rocknlol さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

最初のOVAというよりは

「俺たちの戦いはこれからだ!」の元祖として知られるべき作品じゃないでしょうか。実際そのせりふも出ます。
打ち切り作品の常として急/超展開がありまして、その場合良くも悪くも最終回の物語の濃さが異常に高まりますが、この作品においてはその限りでもない。
4話で終わりますが、それは24話の中の4話が終わったようにしか思えない締め方になっています。まさに俺たちの戦いはこれからで、物語は序章が終わっただけ。さすがに最初のOVAを名乗った作品だけのことはある。

実際、もともとOVAの形じゃなくTV版で企画されていた作品で、当然4話以後も製作計画だけはあったのですが、諸々の事情によりプロジェクトは空中分解。それで完成した4話分だけでも販売しようーというのがこの作品の経緯だそうです。しかし、それはそっちの事情で、視聴者がそんなことまで配慮する必要はない。TV版の一部としてみれば当然ひどい作品ですが、独立したOVAとしてもあんまりいい出来とは思えない。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 1

きききき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まぁいいんじゃないの

収縮された太陽の牙ダグラムみたいな作品
駆け足気味だったけど特に悪いとこはなかった

投稿 : 2023/02/04
♥ : 2

64.1 19 1984年度アニメランキング19位
重戦機エルガイム(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (84)
368人が棚に入れました
二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明のダバの腹違いの妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。

声優・キャラクター
平松広和、本多知恵子、大塚芳忠、川村万梨阿、速水奨、木下由美、豊田真司、堀部隆一、島津冴子
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドリーマーズ・アゲン

まず最初に本作でファンネリア・アムの声を担当されていた本多知恵子さんが先月お亡くなりになった事に謹んで哀悼の意を表したいと思います。

{netabare}今作ではガウ・ハ・レッシィの方が女性キャラとしては人気がありますが、私は一途でダバの側に最後まで付き添ったアムの方が何か好きでしたね。まあレッシィもアムとは方向性が違っただけで、一途なキャラではありましたが。

本作は永野護をキャラクター・メカデザインに起用し、これは後にファイブスター物語という傑作を作るきっかけになりました。ダンバインの脚本を一部担当していた渡邊由自をシリーズ構成に据えて、ダンバインの世界とは一変、異世界から宇宙を舞台にした物語となりました。最初こそダバとアムとレッシィの三角関係を面白可笑しく描いたり、三枚目ライバルのギャブレーの失態をギャグ調にする等、コメディ路線を貫いていましたが、レッシィがダバの下を去って以降は、ポセイダル軍との戦いをメインにしたシリアスな路線へと段々転換していきました。そのせいか前半と後半のあまりの雰囲気の違いぶりに面食らう所もありましたし、ポセイダルとの因縁を上手く描けなかったりしたり、13人衆も一部のキャラがほとんど空気だったりと、ストーリー展開に難が見られるところも実はあったりはしましたが、練りに練られた世界観と、ヘビー・メタルという洗練されたフォルムのロボットが登場する事で、従来の作品とは一線を画した雰囲気を持っていた所は評価すべき所かなと思います。そして、ヘビー・メタル自体が所謂ロスト・テクノロジー的な扱いで、昔の時代に作られたヘビー・メタルはより強力であったという設定も面白かったですね。全然関係ない話で恐縮ですが、スクウェアの『ゼノギアス』はこの設定流用してますよねw

ライトセイバーに似た武器、主人公が実は高貴な一族の出身であったり、反乱軍のリーダーに祭り上げられるといった部分から、スター・ウォーズのパクリを指摘されますが、中身は全然別物なので、うわべの外見部分だけ拝借したという見方が正しいのかもしれません。

後作品の1話タイトルが『ドリーマーズ』なのに対し、最終回のタイトルが『ドリーマーズ・アゲン』というのが、語呂遊びなのか、深い意味があるのは分かりませんが、凄く印象に残っている部分です。

ただラストは非常に勿体無いというか、ここまでやってきて最後にこういうオチか~と感じになって、前述したストーリー展開における難を最終回まで引っ張ってしまったのが残念でしたね。ダンバインと比べると、若干見劣りはしますが、設定の深さ等に驚いた箇所もあったので、全体的に見て良い作品かなとは思っています。{/netabare}

投稿 : 2023/02/04
♥ : 15

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

メカと主題歌が素晴らしい

ガンダムの富野監督が1984年に制作したロボットアニメです。
前番組が「聖戦士ダンバイン」、後番組が「機動戦士Ζガンダム」と
富野監督のロボットアニメ枠が全盛期の頃に制作されました。

本作のメカデザインは後に「ファイブスター物語(FSS)」を制作される永野護さんが担当されました。
エルガイムを筆頭にスタイリッシュなメカの数々は斬新で素晴らしい。
やられメカからライバルメカまでどのメカにもどこかで見せ場があり、
ロボット好きとしてはとても楽しめました。
最終話で前半主役機に見せ場があるのも好印象です。
個人的にはバスターランチャーという両手で抱える大火力ビーム兵器が大好きでした。

音楽面で特筆すべき点は2曲のOPテーマでしょう。
前半と後半でOPテーマが変更されるロボットアニメはエルガイムが最初期ではないでしょうか?
前半OP「エルガイム-Time for L-GAIM-」
後半OP「風のノー・リプライ」
どちらも疾走感があり、OP演出もカッコイイです。
EDテーマの「スターライト・シャワー」はOPとは逆に落ち着いたバラードでこちらも良曲です。

さて本編ですが簡単なあらすじを書きますと、
独裁政治を行う巨悪オルドナ・ポセイダルと反乱軍との争いに、
立身出世のために田舎から旅立った青年、ダバ・マイロードが巻き込まれていくという
ある種、王道的なモノです。
本編中のメカや世界観、ダバの出生に秘密があることなど、
スターウォーズによく似た要素が見え隠れするのもそうした印象を深める要因かもしれません。

王道的な展開に相応しく魅力的なキャラやメカが多数登場しますが、
他の富野監督のアニメ程印象に残るエピソードはないように思えました。
普通にロボットアニメとして観る分にはそれでもおもしろいですが、
今観ると作画が気になる部分が多いです。
また、主人公側が隕石落としの作戦を実行してしまったりするので、
最近の倫理観的にはアウトな部分が多少あるかもしれません。

メカデザインが好きな方、スパロボ等のゲームで気になった方にオススメします。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 12

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

古いけどわりと普通に見られる。

個人的な評価だが、サンライズ制作の富野監督作品の中では、最も若いアニメ好きに訴求できそうな作品。(これがダメなら富野作品は諦めた方が良い。)

本作自身がというよりは永野 護氏のFSS(ファイブ・スター・ストーリーズ)の元ネタとしての知名度の方が高いかも。

FSSのMH(モーターヘッド)の源流となる、本作ではHM(へヴィーメタル)と呼ばれるロボット型兵器が多数出てくる。

ご都合主義的に火薬兵器や実体剣がない世界観なので、ビーム兵器の撃ち合いとビームサーベルによる格闘戦によるカッコいい戦闘となるのは本作の見所。

HMのデザインも、主人公機エルガイムをはじめ名前ありキャラが乗る専用機は概ねカッコいい。これらのメカデザインは今でも充分戦えるレベルだろう。

富野監督作品なので基本シリアスな中にちょいちょいギャグとスケベ(?)シーンが挟まれるが、これらが苦手な人にも許容できる量だと思う。

OP/EDもカッコいいし作中BGM、特に戦闘シーンのそれはかなりノれる。

ゲームのスパロボなどでもエルガイムや主人公ダバはお馴染みかと思うので、古いサンライズ作品を見るなら本作がお勧めである。

投稿 : 2023/02/04
♥ : 14

64.0 20 1984年度アニメランキング20位
超人ロック(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.5 (17)
84人が棚に入れました
永遠の命を持ち、銀河を彷徨う強大な超能力者ロックの活躍を描くSFファンタジー。聖悠紀の同名の原作から、『魔女の世紀』のエピソードをアニメ化。原作者自身が作品監修とキャラデザインに参加している。辺境の惑星トアで、羊飼いとして平穏に暮らすロックの元に、連邦軍情報局長官リュウ・ヤマキ大佐が訊ねてきた。レディ・カーンが企む「ミレニアム計画」の調査に協力して欲しいというのだ。15年前、謎の事故で世間から姿を消したカーンは、密かにエスパーを養成しているという。ヤマキの頼みを断り切れず、調査に加わることにしたロックだったが…。

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

中二の原点

同人含めたら1967年から今も連載され続けてる長寿漫画のアニメシリーズの映画。1シリーズ作品としては日本一。
細胞の代謝を自由に操り永遠の命を持ち、相手の超能力を覚え使いこなし、第二形態になると星を破壊するほどの超能力をもつ。wiki参照するともう少しひどく書かれているが兎に角ロックは中2の原点と思う。

少年キング髪型というか009のジョーとロックは色は違えどちょっと被り、それはトルーパーの光輪の征士に受け継がれてゆく。兎に角逆さになっても前髪は固定されている。

そういえば、この頃はドラマCDでなくドラマテープだったなぁ…

自身の中では原点な作品なので
100点中100点

おすすめできるかというと、是非おすすめしたいですが歴史も巻数等量も多いので…

投稿 : 2023/02/04
♥ : 3

クールジャパン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作は超能力・SF物の代表作

原作は、超長編漫画で、超能力・SF物の代表作です。

そのすばらしい世界観や先進性にはほんとに驚きます。

その分、アニメ化は難しい部分があります。

原作が超長編なので、アニメ化にはビジネス的に稼ぎながら観る方の満足度を高めるバランスの工夫が必要です。

以前観た記憶では、原作の良さが表現しきれてないと思いました。

原作が非常に先進的なので、今のアニメ技術をもとに、劇場版として何か作ってもいいかと思います。(自分は観たい)

投稿 : 2023/02/04
♥ : 3

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

緑色の髪

SF、スペースオペラ、超能力

80年代のアニメ映画です、やっぱり作画は時代相応です
物語は主人公(超人ロック)を仲間にする(出来なければ殺害)ことを企む、とある女帝のお話

基本的に原作ファンじゃないとついていけない所が多々あります
万人受けはしないと思うけど、超能力バトルが好きな方なら楽しめると思います

投稿 : 2023/02/04
♥ : 9