1984年度に放送されたおすすめアニメ一覧 87

あにこれの全ユーザーが1984年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年11月21日の時点で一番の1984年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

89.8 1 1984年度アニメランキング1位
風の谷のナウシカ(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★★ 4.2 (1796)
11337人が棚に入れました
極限まで発達した人類文明が「火の七日間」と呼ばれる最終戦争を引き起こし、瘴気(有毒ガス)が充満する「腐海」と呼ばれる菌類の森や獰猛な蟲(むし)が発生した。それから千年余り、拡大を続ける腐海に脅かされながら、わずかに残った人類は、古の文明の遺物を発掘して利用しつつ、細々と生きていた。腐海のほとりにある辺境の小国「風の谷」は、大国トルメキアの戦乱に巻き込まれる。風の谷の族長ジルの娘であるナウシカは、運命に翻弄されながらさまざまな人々と出会い、自分自身と世界の運命、太古より繰り返されて来た人の営みに向き合い、大国と小国、そして腐海と人類との共生の道を探っていく。

声優・キャラクター
島本須美、納谷悟朗、松田洋治、永井一郎、榊原良子、家弓家正、辻村真人、京田尚子

大和撫子

★★★★★ 4.2

ジブリの初作品

やはりジブリは初期の頃の作品の方が素晴らしいですね。
腐海とそこに生きる生態系の斬新な世界観から、人間と自然の共存についてのテーマや人間の愚かさなどを明確にこの作品は表現されていて良かったです。
ワクワク、イキイキするような展開はなくシリアスで暗い内容ではありますが、見ていてこの作品の世界観に引き込まれました。
また主人公の女の子にすごく好感が持てます。
無鉄砲なところもあるけれど、純粋で強く優しく思いやりがあってまさに聖女。
声優が「めぞん一刻の管理人さん」の人っていうのも良いキャスティングでした。
生物達がちょっと気持ち悪い・・・。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11
ネタバレ

Yulily

★★★★★ 5.0

風の谷の伝説のナウシカ

「風の谷のナウシカ」原作既読
原作の壮大な物語の一部を切り取って映画化した作品です。

久石 譲さんの美しい音、旋律は風の谷のナウシカの完成度を完璧なまでに高めてくれています...

終末後の世界...
「腐海」と呼ばれる人間が住むことの出来ない毒の森が広がる世界は独創性に満ち溢れ圧倒されます。

腐海の毒が届かない「風の谷」に住むヒロインのナウシカ。

自然を愛し蟲の心を理解する彼女は腐海も含めた、この世界全体の共存を望み進むべき道を探します。

ナウシカは目に映るものばかりにとらわれず、自分の信じたものを大切にし、そして大切なものを守れる強さを持つ。
そんな優しさと強さを併せ持つナウシカは私の永遠の憧れ、私の中で不動のNo.1ヒロインです!

{netabare}
共存や人々の争いの終結の願い、 平和を身を挺(てい)して訴えるナウシカに何度泣かされたことでしょう。


腐海と人類を結ぶ架け橋。古の伝説の救世主としてこの世界に再び蘇った彼女の姿は、美しく、涙なくしては見られません。
{/netabare}

風の谷のナウシカの音楽は久石 譲さんが担当。やはり宮崎 駿さんと久石 譲さんのコンビは素晴らしい。


~久石 譲in武道館~
連れていってもらえたのは幸運でした。エントランスに「宮崎 駿」さんから久石 譲さんへ贈られた華やかな祝スタンドの花があり興奮しました!

久石 譲さんのピアノを聴き、音色、曲、同時に流されたジブリの映像に魅了されました。
音楽に対する情熱を目の前で受けとめ鳥肌が止まりませんでした。

中でも「風の伝説」「鳥の人」には特に強い思い入れがあります。
幻想的な光景が目の前に浮かび上がるようで、時に激しく素晴らしい曲です。
ストーリー、音楽共に長年に渡り愛され続けていくことでしょう…
このような素晴らしい作品を世に生み出してくれて本当にありがとうございます!

「思い入れ5つ星作品です!!」

投稿 : 2019/11/16
♥ : 111
ネタバレ

Progress

★★★★★ 4.8

優しさと怒り、心の強さと弱さ

何回目の視聴なのかわからない、金曜ロードショーでの視聴。

【自然と人間の対立?】
現実世界では自然破壊により人間に自然は奪われていっているばかりで、自然は人間ではないので悲しみや怒りは存在しません。この世界では明確な自然の怒りが、自然を破壊しようとする人間に対して示されます。それにより生まれる人間の腐海への憎しみが常態化した世界になっています。
{netabare} しかし、実は腐海はかつて人間の汚染した土地を綺麗にしているという事実があり、人間は腐海と共生していくべきではないか、という道が示されます。
{/netabare}
また、この世界では人間が生存可能な土地を巡り戦争が続いていて戦争により自然の怒りを買い、土地が腐海にのまれることが頻発しています。結果的に合理的でない人間と人間の対立、戦争の愚かしさがみえてきます。

【優しさと怒りの対立】
{netabare}
ナウシカの特殊な特技は「虫の怒りを静める」というものです。ですが、その特技の根底には腐海と共生できるという考え方からくる虫への優しさがあるからこそ、虫の怒りを静められると思うのです。
ナウシカの優しさに対し、対立する怒りとは。それは、前述した人間の腐海に対する怒りや恐れ、王蟲の人間に対する怒りです(そこには生存領域を脅かす人間への恐怖が存在しているのかもしれません)。
腐海への恐れや人間への憎しみに借られた人間が起こした王蟲の風の谷への誘導作戦は、女性たちの哀れみや慈愛により放たれたナウシカは風の谷へ向かうことができました。

子供の王蟲が怒りで我を忘れて酸の海に入ろうとするのをナウシカは止め、そこで王蟲はナウシカに優しさを向けます。また、その子供王蟲とナウシカをはね飛ばしてしまう王蟲の軍勢はナウシカの自己犠牲により、その怒りを静めました。自己犠牲まで出来る蟲へのナウシカの優しさは、ある種の人間の理想なのかもしれません。優しさを実行する事は精神的強さが必要です。その強さに人は憧れを感じ、その簡単ではない優しさの結果に尊さを感じるのだと思いました。

そしてナウシカも自分の中にある怒りの強さに恐怖しています。人を殺してしまうほどの感情。
自分の中の怒りに恐怖していたナウシカが怒り狂った王蟲の軍勢の前に立つ。この時のナウシカは聖人のように怖さがなかったでしょうか?私は、ナウシカは怖かったんじゃないか?と思います。幼い頃に子供の王蟲が連れていかれるのをみて「殺さないで」というナウシカから、死への恐怖、別れへの恐怖はあったと思います。

ですが、自分の中の恐怖に打ち勝ち、あの場所にたったんじゃないでしょうか。打ち勝てた理由は、幼い頃から変わっていない、蟲と仲良くなりたい、共生出来るという思いがあったからだと思ってます。
恐怖によって生まれる憎しみや怒りが弱さなら、慈しみの心からくる優しさは強さであるという事を感じました。そういった感情を感じれるからこそ、「風の谷のナウシカ」は共感を得られるのかもしれません。
{/netabare}

【総評】
何度も見ているはずなんですが上手く言葉に出来ない感動がこの作品にはあります。

巨神兵の活躍のシーンや巨大な飛行機、戦闘機のドッグファイトなどが子供の頃は楽しみでした。

神秘的な腐海の姿や空を気持ちよく飛ぶナウシカのシーンも心地いい雰囲気があって好きです。

大人になって見てみると、苦手だったナウシカの幼少期のシーンも、ナウシカを説明するのに大切なシーンだなと少し感動しました。

ナウシカのように優しく強い人になってほしいと思いが伝わって来ました。何度でも機会があれば見返したい作品です。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 49

78.1 2 1984年度アニメランキング2位
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(アニメ映画)

1984年7月21日
★★★★☆ 4.0 (415)
1867人が棚に入れました
50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディ軍と女のメルトランディ軍。西暦2009年、その戦火は地球にも及び、ゼントラーディ軍の奇襲をうけた地球統合軍の巨大宇宙戦艦SDF-1マクロスは、脱出時の動力不調から太陽系外周部へ飛び出すこととなる。追撃をうけながら地球への自力帰還をめざす航海の5か月目、土星の衛星タイタン宙域から物語は始まる。地球を離れる際避難した5万8千人の民間人は、広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。バルキリー隊パイロット一条輝はアイドル歌手リン・ミンメイや、上官早瀬未沙と近しい関係になっていく。そんなありふれた日常風景が、接触した巨人族たちの規律に思わぬ混乱を招くことになる。

声優・キャラクター
飯島真理、長谷有洋、土井美加、羽佐間道夫、小原乃梨子、神谷明

harass

★★★★★ 4.3

80年代を代表する劇場版アニメの一つ

ロボットもののメインストリームの一つであるマクロスシリーズだが、TVシリーズのマクロスを今さら見るのはツライところがある。長いし作画も今から見るとそれなりであるし脚本も粗が目立つ。

そこでこの劇場版をおすすめする。
設定などはTVシリーズと異なり、エッセンスは同じでも全く別物で凝縮昇華した傑作に生まれ変わっている。

アクションシーンなどは現在のアニメレベルでも遜色ないだろう。現在のCG全盛のアニメでもだ。

アイドル・ロボットというオタの大好物がてんこ盛りの記念碑的作品はレンタルでも良いから一見の価値あり。
しかし、ラブコメとロボット物を合体させるってアイデアはホントに基地外じみている。今じゃ当然なんだが。

個人的に見所としては、
柿崎の最後、酎ハイミサイル、ケントギルバート、デカルチャー、羽田健太郎の音楽

投稿 : 2019/11/16
♥ : 5
ネタバレ

sekimayori

★★★★☆ 3.8

「滑り台ヒロイン」とか作画とか。 【67点】

マクロスシリーズ第一作を映画化、歌と三角関係とロボットの物語。


■ヒロインの勝敗の付け方のお手本
複数存在するヒロインから最終的に一人が選ばれる場合、その選択に明確な意図がないと、いわゆる「滑り台ヒロイン」派閥は納得しづらいのです。
なのに滑り台ヒロインばっか好きになる私……。
なんてことを考えてたらいまさら思い出した、マクロスの原点。
ミンメイとミサ、主人公ヒカルに出会い恋に落ちた二人から、片方が選ばれる。
本作は物語構造的に、そこにうまく説得力を持たせられていたなぁと。
{netabare}
ミンメイは歌手です。
本作での歌の位置づけは、文化の象徴。
ゼントラーディという敵に対し、人類は
 ミンメイの歌を届け(かの有名なミンメイ・アタック)
→「ヤックデカルチャー」した大きなお友達との対立が解消され
→文化を排除する共通の敵を倒す、というのがプロット。

ミサにはそういう武器はない。
でも女として、ヒカルの愛を手に入れる。
男女が隔絶し敵対するゼントラーディ・メルトランディに対して、男女間の愛・性愛を持つ人類。
その領域での人類の勝利の象徴として、(肉体関係を随所で匂わせる)ヒカリとミサのカップルが成立するのです。

繰り返しになるけど、マクロスのテーマは、歌と愛とロボット。
その中で、歌(文化)を担うのがミンメイ、愛を担うのがミサ。
もしミサがアイドルだったり、ミンメイがヒカルに選ばれたら、負けたヒロインのファンとしてはあまりにやるせないですよね。
複数ヒロインがいても一人の総取りは許さず、各々が物語上の重要な役割をしっかり持ってる。
愛を手に入れられなかったミンメイについても、EDで歌手としての成功=新たな道での輝きが示され、ファン心理的には「よかったよかった」になるし。
テーマから逆算したキャラ配置上では当然の帰結だけど、キャラから入った人でも自然に納得できるというのは大きいです。
一方に偏らないキャラ描写(上映時間的に偏りようもないけれど)にも脚本のバランス感覚が見受けられ、長く続くシリーズの原点らしい基盤の強固さを感じました。{/netabare}


■一応作品全体の話とか
さすが原点、マクロスらしさ全開の作品で、ダイジェスト臭や古臭さに目をつぶれば、私のようにFから入った人でも楽しめるエンタメです。
歌と愛が地球を救うというプロットの勢い、アイドル歌謡、美樹元キャラデから醸し出される「古き良きアニメ」感が、80年代を体現しているようでテンション上がる。

でもやっぱり特筆すべきは、テーマの最後の一つ・ロボットを描き出す、圧倒的な作画。
にわかから見ても劇場版攻殻やAKIRAと並びセル画最高峰の一角だとわかる、異常な書き込み。
最終決戦、ミンメイ・アタック時の板野サーカスは凄すぎて思わず声が出ました(タコハイが飛びますよ)。
EDスタッフロールの原画クレジットの豪華さは、作画に興味のある方ならチビるのでは。

雑談だけど、古めの作品に共通して(劇パトとかでも)、DVD映像特典の予告の作りが時代を感じさせます。
映像の取捨選択、切り替え、楽曲とのシンクロ、文字フォント(重要)etc.、意識が変化したんですね。
実写含めた映画予告編やMAD等の持つインパクト・情報量は、だいぶ来るとこまで来ちゃった感じ。
とは言いつつ、さらに時代が進めば現代の想像力なんか軽々跳躍しちゃって、「2010年代のセンス古すぎ」なんて認識になるんだとは思うけど。
今を生きる者としては悲しくもあり、楽しみでもあり。


【個人的指標】 67点

投稿 : 2019/11/16
♥ : 12
ネタバレ

ato00

★★★★☆ 4.0

「愛・おぼえていますか」を知っていますか?<追記;天使の絵の具>

初代マクロスの劇場版。
というより、マクロス世界では本当の映画という設定らしいです。

テレビ版に比べ作画に力が入っており、内容もコンパクトです。
この作品は映画設定なので、マクロス史実とは異なっており、当然テレビ版ともストーリーが違います。
でも、こちらの視聴により、初代マクロスを充分堪能できますので、時間のない方にはよいかと思います。

私が若かりしころ好きだった飯島真理さん。
主題歌である「愛・おぼえていますか」を歌っています。
当時は、他人が作った曲を歌っていたので批判的でした。
今聞くと、とてもよい歌です。
80年代アニソンの頂点ですね。

<追記;天使の絵の具>
{netabare}ED曲である「天使の絵の具」
飯島真理さん作詞作曲のポップな曲です。
自分で作った曲を歌う飯島真理さん。
ミンメイと一体化してノリノリです。

その後の真理さんは結婚し渡米。
アイドルを否定し、自分の目指すシンガーの道へ。
ただ現実は厳しく、ついには無理なボイストレーニングにより喉を傷めます。

ミンメイを演じていた頃は、自分の居場所に迷っていた彼女。
1990年代後半になると、ミンメイと向き合うようになります。
アニメイベントに参加したり、英語版マクロスのミンメイ役を吹き替えたり。
もちろん、声は当時のような清らかさはありません。
しかし、その表情は天使の絵の具を獲得したかのような笑顔です。

たまに日本に帰ってくる真理さん。
私の永遠のアイドルです。{/netabare}

投稿 : 2019/11/16
♥ : 35

77.1 3 1984年度アニメランキング3位
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(アニメ映画)

1984年2月11日
★★★★★ 4.1 (337)
1530人が棚に入れました
あたるの通う友引高校は、本番を明日にひかえて文化祭の準備に大わらわ。だが……翌日になってもやはりあたるたちは文化祭の準備をしていた。実は友引高校のみんなは同じ日を延々と繰り返していたのだ。事態に気付いた担任の温泉マークと養護教諭・サクラは原因を究明しようとみんなを下校させるが、無事帰り着けたのはあたるとラムだけ。みんなは何度帰ろうとしても、友引高校に戻ってきてしまう。その間にも異変は起こり続け、ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出して空から現状を確認する事態に。すると、なんとそこには友引町を甲羅に乗せて中空をさまよう、巨大な亀の姿が…!! 脚本・監督を、「攻殻機動隊」の押井守が務めた。本作品の特異な世界観やストーリーは、現在の押井守の世界の原形とも言われている。

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、島津冴子、神谷明、鷲尾真知子、田中真弓、千葉繁、村山明、藤岡琢也
ネタバレ

shino73

★★★★☆ 4.0

さよならアニメーション

押井守監督作品、原作高橋留美子。
主演そこのあなた。

学園祭を明日に控えた友引高校。
あたるたちは連日校舎に泊まり込みで準備に大忙し。
そんな折、夜食調達に出掛けた深夜の友引町で、
あたると面堂は奇妙な体験をする。

通常アニメに限らず、
作り手と受け手の共犯関係が、
居心地の良い「閉じた世界」を創るわけですが、
それを「おたく的なもの」と名付ければ、
その「おたく的なもの」を喜劇的に、
シニカルなメタ視点で描いてみせた傑作作品。
この共犯関係に噛み付いたのがエヴァの旧劇でしたね。

終わりのない祝祭。
{netabare}永遠に繰り返される学園祭前日。
祝祭はノスタルジーと娯楽を提供し、
受け手も演者も居心地の良い空間を満喫するのですが、
結局何も始まらないし何も終わらない。{/netabare}
押井守は確信犯である。

多くの素晴らしいレビューがあります。
今更ながら感銘を受け書いています。
僕にとって最も印象深い演出が終幕にあります。
{netabare}それは「夢から醒めてもまだ夢の中」ということ。
退屈な日常に戻らない所で、
物語を着地させてみせたのです。
まだ胡蝶の夢は終わっていないのだ。{/netabare}

僕たちは次に来る朝に至らず、
未だ「美しい夢」の衝撃の内にあるのです。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 58
ネタバレ

ワタ

★★★★★ 4.7

最高のBAD END

押井守の名を一躍有名にしたアニメ映画史上に残る大傑作。
アニメ好きなら、これは本当に観るべき。
私が生まれる前、もう30年近く前の作品だが、本作の持つ独創性は全く色褪せていないと感じる。
直撃世代でなくとも楽しめたからこそ、強くお勧めしたい。

学園祭前夜の喧騒から始まり、徐々に不穏な空気を漂わせていき、そして・・・
といった具合に、日常から異常な世界への持っていき方が抜群に上手い。
幻想的な映像を用いて、視聴者をごく自然に非現実的な世界へと誘い、惹き込んでいく。
声優の熱のこもった長台詞演技、主に変拍子を駆使した劇伴音楽も作品世界を引き立たせる。
物語中盤「友引町の真実」が浮き彫りにされるシーンには鳥肌が立った。
これといった中弛みもなく、終始濃密なストーリーである約100分があっという間。

本作は学園祭前日を描いたものだが、この「学園祭前日」というシチュエーションが良い。
祭りは本番よりも準備をしてる時が一番楽しい、とはよく言ったもので
夜の校舎で仲間達と共同作業する様子が実に楽しげに描かれていて、ふと懐かしさを覚えた。
エンドロールで哀愁感漂う名曲「愛はブーメラン」をバックに、
徐々に遠ざかって行く友引高校の校舎・・これまた強烈なノスタルジーを喚起させる心憎い演出。

そしてノスタルジー以外にも、エンディングの演出には目を見張るところがある。

{netabare}本作の結末を素直に受け止めれば
「ラムの見る夢(ループ)から脱出し現実へと帰還できたハッピーエンド」である。
私も最初はそう解釈した。だが事はそう単純なものではなかったのだ。
エンドロール後の校舎の鐘の音が不気味に感じたという個人的理由から、
何となしに結末の解釈をネットで調べてみると・・・驚愕。
作中の台詞から、本来の友引高校は3階建てである。しかしエンディングの校舎は2階建て。
つまり、エンディングの校舎は本来の友引高校の姿ではない・・・
本来なら冒頭に出るはずの作品タイトルをエンディング時に掲げたのは
ここからが物語の始まりであり、冒頭へと繋がることを示す。
その冒頭であたるが何故か憔悴した顔をしているのは、世界の真実に気付いてしまったから。
「結局あたる達は夢から抜け出せず、学園祭前日という最も楽しい時間を永遠にループし続ける」
と解釈できるのである。これはある意味”最高のBAD END”とも言えるだろう。

wikiによると、TV版では作画演出上あらゆる校舎の階数が存在しており
本作ではそれを逆手に取って「校舎がセットである」という演出意図もあったらしい。
本作は全編通じてメタフィクショナルな手法が散見され
「アニメはただの動く絵であり、キャラも所詮作り物でしかない」
という痛烈なメッセージが込められている。
エヴァにも同種のメッセージ性があるが、比較してみると面白い。
「アニメばっか見てないで現実に帰れ」と、オタクを親切に説教した庵野さんに対して
「アニメを捨てて現実に帰るもよし、永遠に夢の世界(アニメ)に居続けるもよし」
と、好きな方を選ばせたのが押井さん。そもそも両者に大した違いはないんだよ、とも。{/netabare}

原作のイメージとあまりにもかけ離れた作品であり
原作ファンには不評で、原作者が激怒したという話も聞く。
原作をよく知らない私としては何とも言い辛いところはあるけれど。
「うる星やつら」というコミカルな作品と、押井監督の虚実論溢れる理屈っぽさ全開の作風。
この両者のギャップが本作を傑作たらしめる要因の一つであることは間違いない、と思う。

最初に述べた通り、今観ても十分楽しめるし、100年後でも普通に評価されてそうな作品だが
当時劇場で観た人の衝撃はどれ程のものであったか・・・本気で羨ましいです。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 57
ネタバレ

takarock

★★★★★ 4.2

現実と虚構の狭間に投げかけられたメッセージの意味とは

1984年公開の「うる星やつら」劇場版の第2作で、監督は押井守監督です。

押井監督フリークの友人曰く
劇場版第1作目も押井監督が担当して、興行的に成功を収めるが、
「媚び過ぎ」という不評の声も一部あり、
また押井監督自身も「失敗作だった」と評しており、
2作目の本作は「だったら自分の好きなように作る」と制作した結果、
ファンどころか原作者の高橋留美子先生からも
顰蹙を買ってしまったそうです。
しかし、皮肉なことに「うる星やつら」ファンとは関係ない映画好きを始め、
業界関係者やクリエーターからは
今なお高い評価を得ている作品となっているのです。

さらに押井監督フリークの友人曰く
同年に公開された言わずと知れた名作「風の谷のナウシカ」を
劇場で観た押井監督は「勝った」と思ったそうです。
この話は本当に眉唾ものの都市伝説レベルの話と
思って頂いても結構だと思います。
私も半信半疑ですしねw

まぁこの作品については各種考察もなされていて
今更私が言うことは何もないのですが、
敢えて言うとしたら、本作は「うる星やつら」をまったく知らない人の方が
余計なバイアスがかからない分、純粋に楽しめるような気がします。

とはいえそれだけでは寂しいのでネタバレありの各種考察を
紹介していきたいと思います。
(自身で考察する程「押井監督」についても「うる星やつら」についても知識はないので。。)


{netabare}まず本題に入る前に一応説明しておくと
虚構(夢)の世界から現実世界に帰還したその先は
本来3階建てのはずの友引高校が2階の虚構の世界!?(そして冒頭へループ!?)
というのが本作のエンディングです。
このことからも本作のテーマは「現実と虚構」ですね。
そしてその両者には大して違いもなく、
はっきりと認識できるようなものではないということだと思いますが、
はたしてこのテーマは誰に投げかけられているのかというのが
本作の最大の考察ポイントです。

まず、オタクに向けられたメッセージであるということ。
この場合、夢邪鬼は押井監督であり、夢はアニメでしょうね。
アニメから卒業して現実に戻ろうとしてもそこにあるのは夢(であるアニメ)。
「夢の中に居てもいいんじゃないの?」というある意味痛烈なメッセージです。
モラトリアムに対する皮肉とも取れますけどね。

次に、もっと狭義的に捉え「うる星やつら」ファンに向けられたメッセージであるということ。
押井監督はあたるとラムのどう見ても相思相愛の二人が付かず離れずを
ぐだぐたやっているような関係を好きではないようです。

もしそうなのであればこういった解釈もできるわけです。
くっつきそうでくっつかないあたるとラムの
まるで文化祭前夜の馬鹿騒ぎのようなラブゲームが延々と繰り返される
「うる星やつら」は虚構。そして本作も虚構。
そこでいくら現実を叫ぼうともそれは虚構。それであのエンディングです。
あたるらしからぬラムへの想いをはっきり口にするという不自然な描写も合点がいきます。
この説だと「うる星やつら」ファンというよりも
「うる星やつら」そのものに対して喧嘩を売っているとも言えますねw

さらにこんな考察もありました。
夢=文化祭前夜を80年代後半のバブルの前夜祭と捉え、
個々人が快楽を享受する夢のような消費生活を抜けだそうとしても
その現実は巨大資本が作ったシステムに組み込まれた夢(のような現実)に過ぎないという
当時の消費社会に対する警鐘であるという説。
作品の考察をするに当たって当時の時代背景を無視することはできません。
夢の様な消費生活なんて現在からではなかなか想像し難いことかもしれません。

どれもこれも本当におもしろい考察です。
最後に押井監督は後にこんな言葉を残してます。
「この世は模倣されたモノたちで満ち溢れている」
これは情報社会における作られたブームに対する苦言なのですが、
あるいは「そんな現実よりも俺が創り出すフィクションの方がリアルだろ」という
当時一監督に過ぎなかった押井監督の魂の叫びだったのかもしれませんね。{/netabare}


本作は「うる星やつら」をまったく知らない人の方が楽しめる気がしますとは言いましたが、
それでも最低限人物相関図くらいは事前に予習しておいた方がいいでしょう。

押井監督の出世作であり、超問題作であり、そして稀代の名作である本作を
是非心ゆくまで堪能して下さい。
そして1カットも観逃してはならないという程集中して観てください。
一見意味のないカットにも深い意味が隠されているかもしれませんからね。
それは疲れるから嫌だという方は視聴後に
考察サイトやあにこれのレビュアーの考察レビューを是非読んでみて下さい。

アニメ好きならこの作品は決して避けては通れない作品の1つです。
この台詞「パーフェクトブルー」のレビューでも言いましたね。
つまりこの後に続く台詞はもう決まっているわけです。
言う必要はないですね。 まぁ要は観てみてくださいってことですw

投稿 : 2019/11/16
♥ : 41

73.9 4 1984年度アニメランキング4位
世紀末救世主伝説 北斗の拳(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (278)
1306人が棚に入れました
西暦199X年、地球は核の炎に包まれた。だが、人類は死に絶えてはいなかった。暴力がすべてを支配する世界となった核戦争後の大地で、途中で出会ったリンやバットを連れ、北斗神拳伝承者・ケンシロウが暴徒を相手に拳を振るう。北斗神拳を共に修行した兄達、それぞれの宿星を持つ南斗聖拳の伝承者達が現れ、ケンシロウと激闘を繰り広げていく。

声優・キャラクター
神谷明、一龍斎貞友、鈴木富子、古川登志夫、山本百合子、塩沢兼人、土師孝也、内海賢二、千葉繁

たこ

★★★★☆ 4.0

昭和を代表する名作アニメ

名前だけなら誰もが知る名作中の名作。
再放送するたびに夕方テレビの前にかじりついていたものです
荒廃した世紀末を舞台に繰り広げられる勧善懲悪
終わった世界を表現する音楽は勿論だが効果音も抜群。
さらに今や大御所となった実力派声優たちが揃い踏みで
作画の粗さは演技力で完全にカバー出来ている。
画面を見ずとも鳥肌が立つ演技は神谷明さん以外には不可能だろう。
哀しみを背負う男の物語は悲しみ・感動だけではなく
奮い立たずにはいられない真の男達を描いた物語。
名作の名に恥じない名作。

秘孔を突かれた相手の死亡シーンをシルエット表現したのは素晴らしい発想だが
それでも今では放送できないんだろうなぁ。残念。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 5

noindex

★★★★★ 4.2

俺は雲よ…

これはちゃんと最後まで見てました。関東は木曜にやってて木曜は北斗の拳の日と脳にしみついてますね。
サザンクロス編は南斗列車砲などのアニオリが多かったんだけど、それ以後はアニオリをやめたから総集編ばかりになってましたね…。それについては印象良くないです。
あと回によって作画がかなり変わってて、ケンシロウの顔いつもと全然違うやん!と突っ込んでましたね。
印象に残ってるのはヒュウイ、シュレン、ジュウザ兄貴ですかね~
ジュウザの話は演出が良かった。ラオウが力を認めてついに地に降りるとか、「せめて奥義で葬ろう」というセリフとか、あのラオウにも一拳士としての義がまだ残っていることに一種の清涼感をおぼえましたね。

OPはSILENT SURVIVORは当時もなんか地味な曲だなと思ってました。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 6

AKIRA

★★★★☆ 3.4

Keep you burning 駆け抜けて 

視聴中に変更

再放送がやっているので見ています

シンと戦うまで結構かかるんですねw

懐かしみながら見ています

以下過去レビュー↓


自分はTOUGH BOYが一番好きです。

見るきっかけになったのはパチとスロですww

原作見てからアニメ見ました。

神谷明さんの声がいいですね

敵が死ぬシーンも思ったよりグロくなくて良し

キャラはアミバがすきですw うわらば~

投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

68.9 5 1984年度アニメランキング5位
名探偵ホームズ(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (108)
548人が棚に入れました
『名探偵ホームズ(めいたんていホームズ)』は、小説『シャーロック・ホームズシリーズ』を原作にしたテレビアニメ。日本の東京ムービー新社とイタリアの国営放送局 RAI の合作。日本では、1984年11月6日から1985年5月20日までテレビ朝日系で放送。全26話。最初の6編は宮崎駿が監督・演出などを務め、その大部分の脚本を片渕須直が書いた。

声優・キャラクター
広川太一郎、富田耕生、一龍斎春水、大塚周夫

イシカワ(辻斬り)

★★★★☆ 3.8

ふははは、ホームズ君さらばだっ! 宮崎駿監督のドタバタ活劇

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っているような台詞も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 NHKで放送していた名探偵ポアロとマープルのように、推理が中心ではなく、実は元気に動き回るキャラクターたちのドタバタ劇だ。

 『主だった登場人物
 コミカルで愉快な人々をご紹介』
 ホームズそのものはコナン・ドイルが手掛けた原作を金型にしているが、大きく違うところがある。
雰囲気は明るく、子供向けに修正が加えられていること。
おせっかい焼きで、かなり推論でものを言ってしまうし、それがまた外れないというご都合主義の目立つキャラになっている。がしかしこのアニメはリアリティを追及して推理をするのではなく、ドタバタ劇を楽しむ、事の成行きを見てにやつき、次第によっては画面に向かって笑いだしたりするのが目的ではないかと、筆者は思っている。
 事件の核心の部分も途方もない特殊メカで行われたりするので、奇想天外な展開が目白押しだ。いつ用意したんだそんなもの、というのが多い。
 助手であり、医者でもあるワトソンもコミカルかつお調子者で、ホームズがまだ引き受けるといっていないうちから、ホームズと私がついていれば大丈夫です、などといきなり請け負ってしまう。特に美人に弱いキャラクターとして描かれていた。
 モリアーティ教授は片方だけに眼鏡を使い、白いシルクハットとマントにステッキといういでだちで、飽くまで英国紳士を気取りたいのだが、実際はドタバタして憎めない三枚目のキャラクターだ。馬車と最初期の車が並列して使われているロンドンの町で、一際目立つ特殊メカを多用して世間を騒がせる、自称犯罪界のナポレオン、喝采願望と自己顕示欲の塊である。
 この特殊メカも宮崎駿監督独自の面白さを感じた。
 その行動力と発明力を活かしたほうがどう考えても大儲けできると思うのだが、そのあたりは突っ込んではいけない気がしてならない。
 負け続けで貧乏暮らしなのに、特殊メカの機材だけはしっかりと調達してくるあたりも、ご都合主義というより、そういうアニメだと思ってみたほうがいいと思うのである。
 モリアーティの部下、トッドとスマイリーは、海賊の一味という設定で登場する。職にあぶれてモリアーティの部下になった。背の低いトッドとひょろりと背の高いスマイリーはわかりやすい凸凹コンビで、ドジを踏んだり慌てたり、飛んだり跳ねたり、どんどんホームズに負け続けて貧乏になっていく……筆者としては一度くらい勝たせてあげたいと思ってしまうほど、愛嬌と味のある二人組である。最後までモリアーティについていくあたり、実は盗人生活を楽しんでいるのかもしれない。
 スコットランドヤードのレストレード警部は敏腕というより、こわもてと強烈な力押しのキャラクターだ。事件が起きるたびに、とりもなおさず突撃、目がくらむほどの塔の上だろうと、海上だろうとおかまいなしに空中ダイビングして、気球や特殊船に乗って逃走するモリアーティ教授を逮捕しようと躍起になる。このあたりはルパン三世に登場する銭形警部を彷彿とさせるキャラクターだ。逮捕だぁーと、叫びながら多数の部下たちを引き連れて突っ込んでいくのはお約束のパターン。また組み体操をしているのではないかと思えるような警察隊の追撃シーンも際立っていたと思える。
 ホームズが住むベーカー街B221番地の下宿管理人・ミセス・ハドソンは、登場したときには19歳の若さですでに未亡人になっている。おっとりしているかと思えば、ホームズよりも素早い身のこなしで疾走したり、一瞬の判断だけで的確な機転と行動力を垣間見せてくれる、いざというとき活躍するキャラクターだ。
 原作とは異なり若いだけでなく、とても美人で、気建が良く、暖かみを感じた。そして料理と掃除が得意。その魅力にはモリアーティ教授も一味のトッドもたじたじ。スマイリーにいたっては、いつもの気弱な一面ががらりと変わり、奮起触発されて部下と主の立場が逆転、モリアーティにですら命令口調でハドソン未亡人を気遣ったりする。
 魅力的というだけではなく、過去の設定も事件で活躍できるよう、飛行機乗り仲間の紅一点として活躍していたことになっている。
 主だった登場人物紹介のおしまいにひとつ。
 登場人物たちはみんななぜか犬の顔だ。猫は登場しても警察犬などは出てこないのだ。

 

『ちょっとした事件のあらすじ』
 全26話からなる作品群は、依頼人やモブキャラクター以外はほとんど同じメンバーで構成されている。

 1話・彼がうわさの名探偵
 プロトベンツに乗って帰路の途中、周囲を警戒しすぎて挙動不審気味な黒塗りの扉つき馬車が前方に立ちはだかり、ホームズの行く手の邪魔をする。ホームズが馬車の窓を覗いて確認できたのは、若い娘とその父親だった。港からロンドン行きの船にまでたどり着いた矢先、例の親子が馬車のタラップから降りてきていた。たまたま船に乗り合わせた医者のワトソンと知り合いになったホームズは世間話をしつつも、船上にいる親子の様子を盗み見る。その時、甲板で荷物運びが旅行用トランクを誤って不意に落してしまった。トランクの中から出てきた小箱を奪うように父親は引っ掴み、胸の懐に慌ててしまいこんだ。ホームズの鼻孔は、事件の匂いを嗅ぎ取っていた。

2話・悪の天才モリアーティ教授
 舞踏会を催していた銀行家サンプトンの屋敷からマザリンの宝冠が紛失する。連絡を受けて到着したレストレード警部は部屋の間取りを確認したが、宝冠があった部屋には犯人が逃走できそうなところはなかった。窓には鉄格子が填められて出入りはできない。舞踏会に出席していた紳士淑女は徹底的に調査を受けたが手掛かりは発見できず。部屋の鍵のありかはサンプトンと息子のザールしか知っている者はいないことから、ザールは疑われ、動顛して失踪する。ザールの婚約者ミス・シールズは、疑いを晴らすべくホームズに事件の真相を究明するよう依頼するのだった。

3話・小さなマーサの大事件!
 非常に精巧な贋金がロンドン市内に出回っていた。頭を抱えたレストレード警部だが犯人の手掛かりを掴むことができない。一方、新聞で贋金事件を知ったホームズの屋敷に、マーサという女児が一通の手紙を持って訪ねてくる。徹夜明けのホームズへの依頼は野良猫のミセス・ホリーを探してくれとのこと。ワトソンは本気で引き受けるのかというが、寝不足で混濁しつつあるホームズの着目眼はマーサの靴に付着していた泥から、歩いて三時間はかかるイーストエンドから来ていたことを推理していた。マーサの話を聞くと母親は早くに亡くなり父と子二人だけであったのに、前触れもなく外出したまま父親は帰っていないらしい。その父はプレス機の技師だという。まったく音沙汰がなかった父から初めて届いた手紙には、なぜか文字に小さな穴が開けられていた。マーサは日ごろ、父から何かあったらミセス・ホリーに相談しなさいといわれていたことを話す。この二つが結びついたとき、思わぬところから贋金事件の手掛かりが浮かび上がってきたのだ。

 全26話を記載しようと思ったが、長すぎるので割愛することにした。イギリス中を飛び回るホームズの活躍には多大な無茶があるが、理論的なものではなく飽くまで活劇だと思うべき、というのが筆者の見解である。

 筆者個人にとっての宮崎駿アニメの特徴を、本作品ホームズと照らし合わせて考えた。

1. ボーイ・ミーツ・ガールの描き方がうまいこと。
 今回はホームズが主役なので恋の話は依頼人などのサブキャラクターが行っている。恋愛関係にある登場人物たちは結婚できる年齢だ。映画館で視聴を経験しただろう諸人には一風変わった印象を与えるのではないだろうか。

2. 軍隊や警察の大隊が躍動感あふれる描き方をすること。
 スコットランドヤードの警官たちが突撃しまくる。銭形警部率いる警官隊よりさらにコミカルに、さらに派手に、さらに現実離れした動きで縦横に駆け巡る。

3. 軍事だけでなくメカそのものの愛着があり、うまく描けること。
 モリアーティ教授のメカはだんだんエスカレートして、最後のほうになると現代でもそんなメカは作れないとんでもメカまでもが登場する。

4. 空を飛ぶ表現力が高いこと。
 気球に飛行機だけでなく、人間もパラシュートなしで空中ダイビングさせる荒業の数々を繰り出す。宮崎駿と空の関係はとても大きく、夢を描きだす重要なシーンだと筆者は考えている。

5. 女性の描写が独特で魅力的なこと。
 ミセス・ハドソンはもちろん、登場するヒロインキャラは顔つきが犬なはずなのに十分魅力的に描かれていると筆者は感じた。名探偵ホームズ系のヒロインはあとの宮崎駿作品には出てこないタイプなので、新鮮さを感じる人もいるのではないだろうか。

6. 子どもたちが元気で動き回ること。
 これでもかというほど子供たちが元気で表情豊か。それが宮崎駿監督の特徴の一つだろう。子供達の集団がちゃんとホームズの手伝いをしたり、人質にされていた子どもが単独でも活躍したりするシーンがある。
 

 これらの特徴が魅力に直結している、というのが個人的な見解だ。スタジオジブリの名は不動のものになったと思えるが、それ以前の駿監督作品にスポットライトが当たることは少ない。さらには、未来少年コナンの話題が若干出ることはあっても、ホームズの話題はまず出てこないようだ。
 ジブリが好きだけれど、最近の作品はちょっと…という人には適したアニメではないだろうか。隠れた名作なのかもしれない。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 19

Zel

★★★★☆ 4.0

空からこぼれたSTORY

1985年放映作品

日本のアニメ制作会社(現在解散)とイタリアの国営放送局が共同で制作、監督は宮崎駿・御厨恭輔
両国で放映されたグローバルなアニメ

すごくワクワクできて、とても優しい気持ちになれる作品
登場人物が犬の姿なんだけど、これがまた可愛い
ホームズ ワトソン モリアーティ教授 ハドソン夫人
魅力的なキャラクター達が宮崎監督の演出で生き生きと動いている
人情味溢れるストーリーに温かい気持ちになれること請け合いです

OP曲やED曲も優しいメロディーで耳に心地よい
ちなみにレビューのタイトルは主題歌の題名

鑑賞したのは幼いころだけど、感動と興奮が心にずっと残ってる素晴らしい一作です

ホームズ役は(故)広川太一郎さん
宇宙戦艦ヤマトの古代守でです

ワトソン役は富田耕生さん
プロゴルファー猿のおっちゃんです

この二人のやり取りは見ていて楽しかったです

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11

キムキム

★★★☆☆ 3.0

日本とイタリアの合作。  日本らしいアニメーション+ヨーロッパらしい情景(設定)

全26話
見てたのは小3ぐらいのときだったような気がします
どのくらい見ててかよく覚えてないけど、26話分だったら全部見てるのかも

原作はコナン・ドイルの有名なあれ
原作よく知らないので比較は出来ないいんですけど、これだけは言えます。原作と違って登場人物はみんな犬です。登場人物って言わないか。
基本的にはモリアーティー教授との勝負みたいになってたかと

全体的に見やすかったです
まだ幼かったころわりと楽しんで見てました
ただ、ちょっと(記憶曖昧だけど)心理描写、社会的な設定が当時の自分には難点だったかな?
キャラは前述したとおり犬なんですけど、ホームズとかはけっこう紳士的でかっこよかったです。強気に出るところは出て根は人を思いやったりして優しかったり。
それと懸命なワトソン君もかっこよかった。助手のなんたるかを学んだ気がします。

OP/EDはともに耳に残る琴線に触れるようないい曲です
いまでもわりとはっきり覚えてます

探偵ものですが(低年齢層にも見やすい)ほんのりとした明るいアニメでした。
お暇なときにでもどうぞ

投稿 : 2019/11/16
♥ : 4

68.4 6 1984年度アニメランキング6位
ガラスの仮面[エイケン版](TVアニメ動画)

1984年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (14)
65人が棚に入れました
13歳の北島マヤはどこにでもいる平凡な少女だったが、演劇に対する熱い情熱だけは誰にも負けなかった。ふとしたことから、かつての大女優・月影千草に素質を見いだされ、劇団つきかげに入団したマヤだったが、それは辛い闘いの日々の始まりだった。謎の人物"紫のバラの人"に暖かく見守られながら、幻の名作『紅天女』を演じることを夢見て、マヤは試練に耐えて成長してゆく…。

声優・キャラクター
勝生真沙子、松島みのり、野沢那智、中西妙子、北浜晴子

Dkn

★★★★★ 4.1

一番面白い(笑)少女漫画原作(エイケン版)

マヤの“人ならざる目”(by藤田和日郎)が大好きでたまりませんw

日本の3大アニメ演出家、奥田誠治さんのコンテが光りますね。


主人公の北島 マヤは、不遇な身の中で芝居に惹かれていき、貪欲に、盲目的に、芝居を求め吸収していく。
やがて女優としてスター街道を駆け上がっていくのだが・・その道のりは辛く厳しかった・・。

後の作品に多大どころじゃない影響を与えている漫画の、初のアニメ化。

このエイケン版は急ぎ足で、22話+1話の短さで、大河ドラマに出演するところまでやるので、
原作の小さなエピソードはあまり拾われません。
けれど、見どころである主人公マヤの鬼気迫る演技や個性的な登場人物が魅力的に表現され、
当時のアニメとしてボリュームは少ないものの、満足度は高いですね。

東京ムービー版も4クールでしっかりと描いているので好きなのですが、
やはり原作の雰囲気と衝撃的な表現を情感たっぷりに映しているエイケン版はとても良いですね。

第1話の川に飛び込むシーンを(尺の都合もあり)早くやりたいんだろうなとわかるのが、
境遇や家族のはなし、居候してるくだり全とばしで開始から約3分~4分くらいで飛び込みます(笑
まあ、原作読んでればわかるんですけど。尺調整とドラマの見せ場の切り取りが流石だなと関心しますね。

巨人の星のちゃぶ台返ししかり、ガラスの仮面といえば!なんて原作では1度しか出てこないシーンを
お茶の間に印象づけたのも、このエイケン版でした。

少女漫画で面白い作品といえば「ガラスの仮面」なので(異論は認める!)
是非、エイケン版でも東京ムービー版でも好きな方を見て欲しいですね。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 7

67.8 7 1984年度アニメランキング7位
名探偵ホームズ 劇場版(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.7 (25)
166人が棚に入れました
1984年『風の谷のナウシカ』と同時上映された、宮崎駿監督による冒険活劇『名探偵ホームズ(劇場版)』。
ホームズをはじめ、ワトソンなど、すべてのキャラクターを犬に置き換え、ギャクあり笑いあり、スリルとサスペンスの詰まった作品。

suggest@休止

★★★★★ 4.1

コメディ系推理アニメの最高峰!

このアニメは毎回悪さをするモリアーティ教授とそれを阻止するホームズとの頭脳戦を子供に分かりやすい内容で描いていますね。なのに大人が観てもとても楽しめます。その理由の一つに毎回起きる事件の犯人であるモリアーティ教授の考える悪さのトリックがシンプルかつコミカルな事だと思います^ ^
人が死ぬような事件は一つもなくあらゆる箇所で笑ったりしてしまいます。
ただ嫌なやつなだけでないモリアーティ教授からの目線で見てもまた楽しめます(^∇^)

楽しい、賑やかなアニメであることに間違いはありませんが、稀に見せる心の優しさなどに子供にも大人であっても引きつけさせる力があります。


最近だとこのような推理アニメなのにシリアスではなく面白おかしく観れる作品が少なく感じます…
そんな中このアニメは昔ながらのアニメらしいアニメといった感じで人々の心に深く刻まれること間違いないでしょう(^∇^)
私自身この作品は本当に好きな作品であり、面白いので多くの人の目に触れて欲しいです!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 31

67.7 8 1984年度アニメランキング8位
とんがり帽子のメモル(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (17)
107人が棚に入れました
中部ヨーロッパの山中にあるベレヌ村。そのベレヌ村の湖に浮かぶ小さな島に世界一小さな村、リルル村はある。宇宙船の事故で地球に不時着したリルル星人の住むところだ。リルル星人たちは身長10センチ前後で、皆がとんがり帽子をかぶっている。リルル村に住むメモルはとっても元気でおしゃまな女の子。両親のいるリルル星に帰る日を夢見ながら、毎日友達のポピット、ルパング、ピーとともに元気に遊びまわる。ある日鷲に襲われた小鳥を助けようとして湖の対岸に迷い込んだメモルが見たのは自分たちと同じ姿形、でも何十倍も大きい女の子がピアノを弾く姿だった。メモルたちがはじめて見た地球人、マリエルは病弱で孤独な女の子。病気療養のためにベレヌ村の山荘を訪れていたのだった。メモルはマリエルと友達になり、その中でとても大切なことをマリエルに伝えてゆく。

たわし(ガガ)

★★★★☆ 4.0

「ハクメイとミコチ」の元ネタ

あとムーミンも入っていると思われるが、過去の名作をそのまま再アニメ化するのではなく、違う形でリブートするやり方は出版社ではよくあることで、現代版のデビルマンが「東京グール」であったり、マクロスが「クロスアンジュ」であったりするわけだ。

娯楽作品とはそうやっていろいろなアニメや漫画の要素を複合的に織り交ぜて新たな作品に仕上げていくということの繰り返しである。

「攻殻機動隊」だって、「ガンダム」だって元ネタは腐るほどあるのだから。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 4

67.6 9 1984年度アニメランキング9位
綿の国星(アニメ映画)

1984年2月11日
★★★★☆ 3.7 (21)
84人が棚に入れました
擬人化した猫の生活や心情を綴る、少女漫画家・大島弓子の同名コミックを劇場アニメ化。幻想的な色合いや色トレスの多用で、原作の持つ淡い絵柄の表現に挑戦した。大島弓子自身もシナリオに参加している。予備校生・須和野時夫が拾った幼いメスの“チビ猫”。人間の生活を自分なりの視点で追いかけながら、チビ猫はいつか自分も人間になれると信じ始めた。だがチビ猫の前に現われた銀色の美しいオス猫ラフィエルは、猫が人間になれないと語る。
ネタバレ

とまときんぎょ

★★★★☆ 3.9

仔猫のふわふわ冒険譚

イリスさんのレビューで読んで、この作品がアニメ化されていたことを知りました。原作大好きだったのでそれは観たいなぁと思っていたところ、今月中は放映するらしく日本映画専門チャンネルで遭遇。嬉しい。

とても良かったです。観て欲しい。1月15日(水)朝7時にも再放送あるのでどうぞ。

仔猫(といっても人間として描かれている)から見た人間の暮らしの不思議。

男性キャラのまつ毛が、アニメ絵でも描かれてしまっているのがどうなんだろう…と思いましたが、だんだん慣れました。チビねこは本当にかわいいですね。ころんころん。
ねこ好きな方にもオススメ。

長いこと猫と暮らしながら猫漫画も多く描かれている巨匠・大島弓子原作。
{netabare} 乙女だった頃古めの少女漫画が好きで。
吉祥寺の井の頭公園を歩くと(作品内によく出てくる)ひょっとしてお会いできるのではないかとドキドキしていた思い出…。 {/netabare}

投稿 : 2019/11/16
♥ : 16
ネタバレ

renton000

★★★★☆ 3.9

原作買いたくなりました

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。100分弱の作品です。
 1984年の作品ということで、キャラクターの動きやSEなどは昭和っぽさにあふれています。やや抵抗感があるかもしれませんが、作品自体はすばらしいものです。チャレンジする価値はあるでしょう。同ジャンルの作品が浮かばないくらい独自色の強い作品です。
 原作は少女マンガで、随所にその片鱗を見ることが出来ます。主人公のチビがひたすらかわいいので、それを目当てに視聴しても十分楽しめると思います。

 ネコが擬人化されて登場するのも特徴の一つです。すべてのネコが擬人化されており、人間の言葉を理解することは出来るものの、ネコの言葉を人間に伝えることは出来ない、という設定になっています。チビは、少女の姿にネコ耳と尻尾という姿を取っています。体型的には少女というよりも幼児と言った方がいいかもしれません。生後2か月のネコですしね。
 漱石の『吾輩は猫である』と同様に、人間社会を風刺的に捉えている部分も多いです。ただ、主題としては、一匹の子ネコの成長にあると思います。人間の女の子の成長を描いた作品は、星の数ほどありますが、この作品ではネコを媒介とすることで、人間の女の子では出来ないことをやってのけている、というのが最大の特徴として挙げられるでしょう。

変身願望と成長:
 人間の女の子を成長させる作品では、「少女から思春期へ」または「思春期からと大人へ」というのが定番です。
 一方で、あえて女の子を成長させない作品というのがあります。成長させないというよりは成長させることが出来ないといった方がいいかもしれません。それは古典的な魔法少女物などの変身物です。この手の作品は、変身を強いものや美しいものへの成長として捉えています。これは大人への変身であり、大人への憧れを前提としなければ成立しません。つまり、主人公自身が大人に成長してしまっては、変身の意味がなくなってしまうのです。言い換えれば、主人公に無知な子供のままでいることを強要しているのです。もし、主人公が成長してしまったのならば、それは変身の力を失うことを意味し、物語はエンディングへと向かうことになるのでしょう。
 これらの二つのジャンルは、対象年齢の違いとも言えます。前者が10代以降に向けた作品であるとすれば、後者は10歳未満のための作品です。基本的に両立は不可能です。

 では、チビはどうでしょうか。{netabare}チビは、ネコは成長すれば人間になるのだと信じています。その上で人間になりたいと願っていました。そして、人間になる手段として選んだのが、枝からの飛び降りです。このような短絡的な手法は、成長ではなく変身に該当します。つまり、無知な子供として描かれているのです。しかし、この考えは即座にラフィエルというネコによって否定されます。ネコは成長してもネコになるだけだという「知識」を与えられます。
 これを受け入れなかったチビは、変身ではなく、努力によって人間になろうとします。水洗トイレや箸を使おうとしますが、結果は惨憺たるものでした。飼い主のトキオに「バカ」と怒られたことに対して「あたしの頭が『バカだよ』って返事した」と言っています。これは無知の自覚であり、努力によっても人間にはなれないことを知りました。
 この後のチビの願いは、美しいネコ(ホワイトフィールド)に成長すること、つまり人間をあきらめて、ネコとして真っ当に成長することです。この第一歩として、ラフィエルの助言を実行し、トキオへの献身をすることになります。この成功体験を経て、彼女は旅に出ることを決意します。つまり、「知識」と「経験」を得て、幼年期(魔法少女物)が終わり、少女の成長譚へと軸を動かすのです。人間を主人公にしては実現不可能な二つの物語を、成長が早く、幼くても動き回れるネコを使うことで両立させているのです。{/netabare}

トキオの母:{netabare}
 旅を経て、チビはネコの勘を会得します。ネコの勘で家にたどり着くも、家には入らず、ラフィエルを探しに行きました。なぜチビは、家に帰らなかったのでしょうか。この答えはおそらくトキオの母にあります。
 実は中盤頃から気になっていたのですが、母のチビに対する呼び名が固定されないのです。「ネコ、ネコさん、うちのチビ」など様々ですが、チビと呼び続けてはいなかったようです。トキオが一貫してチビと呼び続けているにも関わらずです。通常ペットに名前を付けたら、その名前で呼び続けるはずです。ネコアレルギーと言っていますが、アレルギーというよりも、恐怖症に近いものでした。いずれの母の言動も、明らかに異常に見えるのです。
 旅から帰ったチビが自宅を見た際、家の中に場面が変わって母のセリフが入ります。「ネコ、どうしてるかしら」です。心配はしているものの、チビとは呼んでいません。カットがチビに戻ると、チビは家から離れていきます。これは、まだ家族(特に母)に受け入れられてないというネコの勘が働いたのだと思われます。
 この後、母が単独でチビを迎えに来て、抱き上げるまでにその関係性が発展します。チビが家族として受け入れられたということです。抱き上げると朝が来て、エンディングへ突入します。この母の受け入れなくしては、その後のラフィエルの行動が説明できなくなりますので、非常に重要なキャラクターであったと言えます。{/netabare}

ラフィエル:{netabare}
 ラフィエルは非常に特殊な存在でした。他の猫たちが、えさの取り方や病気の治し方など、生きるために必要な知識を与えているのと比較して、彼は教育は哲学的過ぎます。また、多くの時間を死に関するメッセージに割いていました。
 エンディングで彼が亡くなっていることが明らかにされますが、亡くなったタイミングはチビが家族として受け入れられた後です。竹林での姿は、死後のものではなく生前のものであると解されます。なぜならば、トキオの父の言う通り、ネコは「死期が近づくと身を隠す」ためです。
 一番の疑問は、彼は笑って死ねたのか、ということです。
 彼はチビが出会った最初のネコです。そしてチビに、ネコはネコであり人間にはなれないこと、いずれ死ぬことを伝え、「ネコのネコたる素晴らしさを見つけるために」旅に出ようと言っていました。彼は恋人の印象が強いのですが、機能としては親に近い役割を果たしていたと考えられます。彼はチビが旅を全うし、人間(特に母)に家族として受け入れられた姿を確認しました。つまり、チビの自立や生きるための基盤を得たことを確認したのです。これはチビが笑顔で死ねることを示唆しているのだと思います。
 それゆえに、ラフィエルは笑顔で死ねたのだと思うのです。{/netabare}

エンディング:{netabare}
 エンディングの流れは、トキオとの睡眠→心と季節の移り変わり→母の近況→父の近況と来て、トキオの近況ではセリフがなく、チビの睡眠でした。
 植物の名前は早春から晩春にかけてのもののようです。トキオの近況がなかったのは、春が来て新しい生活が始まったため、家にいる時間が減ったというトキオの成長を描写していたのかもしれません。
 最後のセリフは「一眠りして起きたら、ホワイトフィールドに近づく」でした。
 ホワイトフィールドは、ラフィエルの相手役ですから、チビにとっての理想像なのですが、死を象徴するものでもあります。短期間に移ろいゆく複数の植物(花)を、チビは大きな感動をもって捉えていました。これはネコが人間よりも圧縮された時間を生きているということの表現だと解されます。つまり、ネコの成長の速さや寿命の短さの両方を訴えていたのです。
 また、トキオの近況が省かれている分、その直前のトキオとのシーンである「一緒に年を取れるのかしら」という問いに係っていたように感じました。つまり、人間とネコが同じ時を歩むことが出来ないという答えです。死というメッセージとして捉えると重たいものですが、チビいう幼いキャラクターに言わせることで、軽妙に伝えることが出来たのだと思いました。{/netabare}


 この作品は、幼年期の終わりとその後の成長を描いた稀有な作品です。また、かわいいネコ耳幼女が這いつくばってゴミを漁るという、アニメ映画屈指の迷シーンもあります。色々な意味で見どころにあふれた名作ですので、自信を持ってお勧めします。

対象年齢等:
 全年齢で視聴できるのではないでしょうか。主人公のチビを嫌いになるのは結構難しいと思います。かわいいものを愛でる姿勢に年齢は関係ないでしょう。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

ねここ時計

★★★★☆ 4.0

いつの日かひとつになれるまで

ねこを通して人の物語を語るのではなく
チビねこ目線で物語がすすんでいきます。

幼い頃母の本棚にあった古い漫画。
その中でも、「綿の国星」はとりわけ情緒的で少女的で私は夢中になりました。

表現が素敵です。
小さなチビねこがみた、人、人、ねこ、空、道路、野原、世界。

チビねこの心に響いたものたちが、変換され表現する様は本当に少女そのもの。
涙がでるほどきれいな
夜の帳 闇 鮮やかな朝 夢 ぴかぴかの星 心。
私の胸に、深く届いてやまないのです。


沢山の、私の周りにある愛しいものたち。輝いては散って、繰り返して。
時々眩しすぎて目を閉じたり、そっと開いてみたり。

チビねこは目を閉じることなどせずに、世界のこと自分のこと、
色々なこと沢山のありのままを見て感じて、そのまんま受けとめます。


アニメでは挿入歌がよかったです。

いつの日かみんなひとつになれるまで
鳥は鳥に 人は人に それぞれの時

投稿 : 2019/11/16
♥ : 10

67.4 10 1984年度アニメランキング10位
牧場の少女カトリ(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (26)
91人が棚に入れました
日本アニメーションによる「世界名作劇場」の第10作。フィンランドの作家アウニ・エリザベト・ヌオリワーラが1936年に発表した自伝的な児童文学をアニメ化。20世紀初頭のフィンランド。そこの小さな農村に住む少女カトリ・ウコンネミは、ドイツへ出稼ぎにいった母の帰りを待ちつつ、老父母と3人で日々を過ごしていた。だが戦争が始まり、母の安否もわからない中、カトリは9歳の年齢ながら働くことを選択。家畜番を経て、クウセラ家の屋敷で愛犬のアベルと一緒に小間使いとして働くことに。明るい性格のカトリは屋敷の夫人ロッタや息子クラウスとも懇意になるが、やがてロッタの夫が戦争で負傷したという報せが……。本作は年代設定をはじめ、相当の部分がアニメオリジナルによるもの。クウセラ家の物語などがアニメ版独自に描かれた。

声優・キャラクター
及川ひとみ、松島みのり、滝沢久美子、塩屋翼、古谷徹

aitatesoka

★★★★☆ 3.5

ちょっとザンギリすぎだろ

物語の舞台はフィンランドで「北欧の日本」の異名を持つ国で繰り広げられる働き者の主人公の日常系アニメだ

この作品にも起承転結はちゃんとあるし主人公の危機一髪な場面もちゃんと存在する。
があくまでこの物語は主人公の人生の一編を垣間見た日常アニメであり死亡者が少ない(確か二人じゃなかったけか)平和な名劇系アニメで私的には好きな分類のアニメであるので49話楽しく見させてもらったのだがはっきりとした起承転結がお好みの人には合わないかもしれない

それと一番の不満な点が後日談は最後のシーンのナレーション(テロップだったかな)だけと言うなんともそっけない終わり方である
最高のクライマックス後に余韻に浸る暇がまったくないしスパッと最後切り落とされている。もうちょっと余韻を残して終わってもらいたかった

そこだけが実に残念に思うところだ

投稿 : 2019/11/16
♥ : 1

REI

★★★★★ 4.7

視聴率は低かったけど私は好きです

世界名作劇場の中でも平均視聴率11.9%と低かった物語ですが、孤児系、片親系が好きであまり悲劇てきではないお話が好きな私にとってはとても見やすいアニメでした。

牧場の少女カトリの原作はフィンランドの作家アウニ・ヌオリワーラが書いた小説ですが原作はアニメよりも悲惨な物語だそうです。興味の有る方は自分で調べてくださいね(笑)

アニメは主人公のカトリがとても可愛く描かれ、愛犬アベルがとても賢い働きををします。

声優さんも古谷徹さんとか井上和彦さんとか出演されています。

放送時は名劇伴「おしん」と言われたこともあったようですがそこまででもないです。

少し残念なのは他の方も書いてらっしゃるように後半がアニメオリジナルのシナリオだとしても端折り過ぎているのではないかという点です。もう少し後半も丁寧に描いてほしかったです。
 視聴率主義の民放には期待できませんが名作劇場のようなアニメは今の時代ならNetflixのよう配信サイトで制作してもらいたいアニメです。

 話がそれてしまいましたが、牧場の少女カトリは名作劇場の中では力を抜いてみるにはちょうど良いお話ではないでしょうか。

全てのアニメに関わる人に感謝を!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 2

かっぱ

★★★★★ 4.4

心あらわれて

カトリや周りの人たちの優しさに心あらわれます。
フィンランドが舞台の作品で、名作劇場ならではの素晴しい背景や情景、人物の表情も凄くいいです。

主人公であるカトリがいつかまた母に会えると信じ、まだ小さいのに働きにでて色々な人と出会い、その時その時の生活を丁寧に表現している作品だと思います。

これも名作劇場ならではだと思いますが、異国の古い時代の人々の生活にふれることができるのも魅力的ですね。

もっと誠実に生きたいと思わせてくれる作品です。
原作も読んでみようと思います。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 1

67.0 11 1984年度アニメランキング11位
巨神ゴーグ(TVアニメ動画)

1984年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (34)
164人が棚に入れました
サモア諸島東南2000キロ“オウストラル島”。 地図からその名を消去された島の秘密を探るべく田神悠宇(たがみ ゆう)は、亡き父の遺志を継ぎ、冒険の旅に出る。父の友人ドクター・ウェィブとその妹ドリス、ウェイブの友人で「船長」と名乗る男の手を借り、島に向かう悠宇を、巨大複合企業“GAIL”(ガイル)とレイディ・リンクス率いるギャング団“クーガー・コネクション”が狙う。ようやく島に降り立った悠宇たちだが、突然、謎の怪物に襲われる。絶体絶命と思った時、目の前に青い巨人のようなロボットが現われ怪物を破壊、悠宇を救う。初めて出会う人智を越えた存在にも関わらず、何故か暖かさと懐かしさを感じる悠宇。島の住民から“神の使い”と呼ばれる巨人ゴーグの導きのもと、“GAIL”の戦闘部隊の追撃を躱しながら悠宇が辿りついたのは、地下深くに隠されていた異星文明の遺跡と、3万年の眠りから目覚めた異星人との出会いだった。

声優・キャラクター
田中真弓、雨宮かずみ、キートン山田、今西正男、向殿あさみ、佐々木優子、立木文彦、池田秀一、高島雅羅、石塚運昇

えたんだーる

★★★★★ 4.3

今、許されないスロースターター(面白いけど)。

原作無しのオリジナルアニメ。キャラクターデザインも監督も安彦良和大先生(たぶんストーリーのメインプロットも)。

制作当時の毎週テレビ放映される作品としては考えられないくらい、作画がきれいで良く動きます。

確か、当時にしては珍しく放送のかなり前から制作してたはず。

しかし第1話に主役メカのゴーグが出てこないことに始まり、ストーリー進行が序盤から良く言えば丁寧、悪く言えば遅い。

ただ、ストーリーには意外性があり15話くらいついて行けた人には最後まで面白いと思ってもらえると思います(笑)。

本作でその他、特記しておきたいのは以下のようなことです。

1. 主人公の悠宇(ゆう)はパイロットではない。
観てもらえばわかりますが、ゴーグは操縦するタイプのロボットではないのです。

2. ヒロインのドリスが可愛い。
そして「アメリカ人は12歳でもこうなのか」と思わせるほど、スタイルも良いです。

3. 大人がカッコいい。
安彦大先生が関わった作品にありがちな、カッコいいおっさんが出てきます。本作だと、たとえば「船長」ですね(でもたぶん現在の私より年下(笑))。

4. 勧善懲悪ではない。
主人公たちのグループ、ガイルという企業、話の当初では「謎」なオウストラル島の勢力などの陣営がありますがたぶんいわゆる「悪人」はいません。みんなそれぞれの都合があって動いていました。

…以上、ほぼ当時の記憶で書いているので何か間違いがあったら教えてください。まあ、画面サイズ以外はあんまり古くさくはないと思います(笑)。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 30

ポール星人/小っさ

★★★★★ 4.4

これで私はガンダム以来ずるずると引きずったロボットモノへの未練を断ち切りました

 ガンダムの大ブームの後、私の周りの友達達は概ね二通りに別れました。
ガンダムに続く所謂リアルロボット路線を追い続けた奴らと、他に楽しい遊び・趣味とか見つけて(というかガキなりに色気づいて)アニメから離れた奴ら。世間一般的にはどうだったんすかねぇ・・・

 前者って押し並べて、軍事・SF・プラモが好きな奴らでしたね。
そういう奴ら(私含むですが)の餌ってのは、ガンダム→イデオン→ダグラム→マクロスなんて感じで、ガンダムブーム以降も暫~く供給され続けてた訳で。

 んでもって私自身は、ぶっちゃけエルガイム辺りでその路線に飽きましたw
エルガイム否定してる訳じゃないすから誤解しないでくださいまし刺さないでくださいまし。

 んで、なんか違う物を見てみたいな~と思ってた頃にコレが来たんですよね。未来や異世界ではない現実に近い(近く見える)世界で繰り広げられるSF的冒険譚。絵はきれい・ゴーグ優しい・ドリスかわいい・んで終盤のドークスガーディアンの脅威と核。
あぁ俺が見たいアニメってこういうやつだよな~とボトムズ以来心底楽しんで見てました。

まぁ、世間的にどうだったといえばアレだったようですけども。
古いアニメでも抵抗なく見れる方には是非見て頂きたいですね。
でもぶっちゃけ話、ストーリー自体は東映の怪獣映画ですのでw

投稿 : 2019/11/16
♥ : 10
ネタバレ

天上しょーと♪♪

★★★★☆ 3.3

心に届いた光がどこかに君を連れて行く~♪

途中までは退屈に感じてなかなか視聴も進まなかったんだけど20話くらいからはわりと楽しめました。
といってもゴーグたちの謎の真実が面白かったというよりは
{netabare}悠宇救出劇やこれまで敵だった人たちが仲間になったこと
船長の動向、それぞれの終末の過ごし方{/netabare}とかそういった部分を楽しんでました。

話の内容自体はあんまり楽しめなかったですが、神秘的で重量感のあるゴーグ
主人公たちの子供らしい服装、喋ったりするわけじゃないけど悠宇とゴーグとの交流
{netabare}一度裏切った後の{/netabare}船長の悠宇に対する接し方や台詞など
作品の土台や部分部分に好きな所が結構あります。

ゴーグって見た目はあんな感じですがなんかゆっくりと手を差し伸ばす
時とかなんか可愛らしいって思っちゃいますw。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 5

66.7 12 1984年度アニメランキング12位
ドラえもん のび太の魔界大冒険(アニメ映画)

1984年3月17日
★★★★☆ 3.6 (85)
507人が棚に入れました
夢の中で魔法を使って活躍したのび太は、目覚めても魔法が使えたらなーと空想する。ある日、ドラえもんとのび太の石像が二人の前に忽然とあらわれ、翌日には姿を消した。のび太はドラえもんにせがみ、「もしもボックス」を使って魔法の世界に入り込む。ここでは人々が箒や絨氈に乗って空を飛んでいた。しかし、ここでものび太は小石一つも空中に浮遊できないダメ少年だった。

offingbook

★★★★☆ 3.8

もしも魔法が使えても

1984年3月に公開されたドラえもん映画シリーズの一作。約1時間40分。

もしもボックスという秘密道具で魔法の世界を作り出したドラえもんとのび太。
しかし魔法世界を作り出したら、地球を支配しようとする悪魔や魔王まで現れてしまって…。
ドラえもん×魔法の冒険物語。

(昔のアニメという事を差し引いても)子供向けのドラえもん映画なのに、
とにかく世界観の描写が怖いところが他のドラ映画と違っていて好きです。

序盤の出来杉くんの、魔法文明がなぜ滅びたかの説明から、
気持ちの悪い魔物、恐ろしい悪魔、魔王の描写。その強さ。
そしてそれらを際立たせるおどろおどろしい背景音楽や効果音。

これは当時、映画館で観た子供たちは、本当に怖かったんじゃないかな。(笑)
ただドラえもん映画の、子供向けだけど、子供騙しはしないところは好感が持てます。
自分にとっては癖になる面白さ。

それに、だからこそ、のび太たちの勇気を振り絞ろうとする姿には
グッとくるものがありますし、何よりその恐ろしい悪魔たちを退治していく
我らがドラえもんの秘密道具の活躍には、単純ながらスカッとした気分にさせられます。

ピンチの時に現れるスーパーマンのような。
爽快感があって、救いがあって、心地良いです。
(ヒラリマントは普段地味なのに映画だと大活躍!(笑))

まぁ全体的に細かいところをツッコもうと思えばいくらでもツッコめるし、
ちょっとご都合主義なとこもありますが、その辺は僕にとってはどーでもいいです。面白い映画なので。
そこはまぁ…子供向けってことで。(笑)

「もしもボックスって最強の秘密道具じゃね?」と自分は一時、
思ってたんですが、今作を観ると、決してそうではない。

もしも魔法が使えても、どんなに科学で便利に豊かになっても、例えドラえもんがいる世界でも、
そこで努力をしなければならない。勇気を出さなくちゃならない。がんばらなくちゃならない。

それが本作の、ひいては『ドラえもん』という作品の、
根っこの部分のメッセージであり、魅力なのかもしれませんね。

どーでもいいけどあにこれのサムネはリメイク版…^^;
でもリメイク版も、いつか観てみたいです。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 31

ちっち

★★★★☆ 3.9

色褪せない傑作映画

なぜにいまこのアニメを評価?とか思われるかもですが、アニメ見放題サービスの特集として懐かしく見る機会があることと、アメトークでも特集されてたので、最近のドラえもん映画はどうなんだろと視聴してみました、、すると綺麗事が多いアニメで、昔の良さが全く出ていないことに愕然しました。ドラえもんの良さというのは、子ども向けでありながら、冒険ワクワク感と同時に、それに伴うリスクとしての恐怖、そして、何よりも巨大な敵に追い詰められながらも、最後まで自分たちで立ち向かうという物語で、今でもその感動と興奮を思い出せます。ただ、子どもの頃見ていたドラえもんは、果たして、いま見ても面白いのかなと思い、視聴してみました。

前置きが長くなりましたが、もし見る機会があれば、見ていただきたい作品ですね。
アニメの原点がここにあるというのが、よくわかる大人が見ても面白い作品です。やや強引なところはあるものの、ドラえもん映画というのは、ドラえもんやのび太、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアンと一緒に冒険を楽しむ映画であり、これは子どもが真似するといけない、、とか無粋なことは言ってほしくないです。
物語は魔界という、とても怖い感じが出てるので、そのあたりは好き嫌いがでるかもですが、リメイク作では外部からの圧力、規制やらマナーやら苦情で、作風はほんとに変わってしまって、原作の、このようなアニメを見ていない子どもたちの将来が心配です、、
ドラえもん映画の冒険は、最近は甘すぎる冒険が多い気がします、、この魔界大冒険はまさしく魔界を大冒険する物語で、藤子先生が作りたいものを作った、全く色褪せない傑作物語だと思います♪

投稿 : 2019/11/16
♥ : 4
ネタバレ

ノリノリメガネ

★★★★☆ 3.1

もしもボックスの罪

シリーズ5作目。
{netabare}
もしもボックスで科学ではなく、魔法が進化した世界を作り出したのび太。
その世界では魔界の侵攻が迫っていて、窮地の美夜子の願いを聞く形で世界を救うための大冒険へ繰り出すというもの。


なんだかなぁ。お母さんにもしもボックスをうっかり処分されてしまうという不運はあったものの、今回の事の発端と言えば、のび太がもしもボックスを安易に使用したところにある。
ひとつのパラレルワールドが発生したってことなのだろうけど、なんか自分で種をまいて自分で刈り取っている感が否めない。

しかも途中、タイムマシンを使ってもしもボックスを使う前に戻っているが、パラレルワールドの次元軸を飛び越えて時をさかのぼれたことがどうも釈然としない。魔法の発達した地球(地球B)には独自の歴史を経過した描写があるので、そこでタイムマシンを使えば、元の地球(地球A)の過去に戻るのはおかしいのではないか。地球Bでタイムマシンを使えば地球Bの過去に戻ってしまうのではないかと思う。

まぁ、キッズアニメなのであんまりツッコミすぎるのもなんですが。

序盤の自分とそっくりな石像が降ってくるのはミステリー調で良かった。後半で真相がわかるのもタイムスリップものの典型だが、おもしろい。
ドラミちゃん初登場かつ突然救世主的な働きをする有能シスター。

敵の心臓が別にあるってのはハラハラして良かったが、全体的に盛り上がりに欠けるというか、中盤が間延びしていて、後半が急ぎ足だったように感じた。
{/netabare}

投稿 : 2019/11/16
♥ : 2

65.7 13 1984年度アニメランキング13位
ルパン三世 Part3(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (50)
302人が棚に入れました
大好評を獲得した「ルパン三世(新)」から4年ぶりに作られた第3シリーズ。第1作の持つハードボイルドな面も意識的に描かれるようになった。なお作画スタッフの青木悠三ら、多くの陣容は本作の放映当時に公開の劇場版第3作『バビロンの黄金伝説』にも参加している。盗みのプロフェッショナル・ルパン三世とその相棒である次元大介や石川五右ヱ門、峰不二子は今日も世界を股にかけて暗躍。ルパン逮捕を人生の目標とする銭形警部も彼らを追う。

声優・キャラクター
山田康雄、納谷悟朗、小林清志、井上真樹夫、増山江威子

Dkn

★★★★☆ 3.8

甘いコロンに火薬の匂い

「ルパン三世 PARTⅢ」通称パースリ。ピンクジャケットルパン。


キャラクターデザインやピンクジャケットに馴染めなくて苦手だという方も結構居ますが、実は面白い話も。
放送自体も好評で予定より半年も延長したのです。(ホントは一年(笑)知ってる人は笑って下さいw)

今だに、これがルパンシリーズでも好き!なんていうと、ルパン好きから総叩きに遭うこともしばしば・・。
一番は第2シーズンだという声も多い中、少数ですが、これも好きだなんて人を見かけると嬉しくなりますね。
シリーズ通して一番好きとは言いませんが、話によっては第2シーズンを超えるものもあります。

原作寄りだったりギャグ要素が少なかったりアダルティだったり、アニメルパンに慣れてると難しいですし、前作の
バランスの良さからの落差で「キライ」になる方が多いんですよ。ちなみに作画のレベル自体は高いんですよ?(笑)
原作に一番近いのがパースリだと言われることもあります。キャラデザが安定しないのと、目がキラキラしたり次元の
目が初期の放送だと原作初期に寄せて見えてたりと、変に原作準拠を行ったため混乱させました。

後半は『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』で見られるようなデザインになったりします。実際同じSTAFFが作っている
ので似てて当然なんですけど。ファンからは難色をしめす声が上がっています。(私も最初ゲッ!て思いました)

権利関係で主題歌も「セクシーアドベンチャー」という馴染みのない曲へ変わって、原因は山のようにあるので、
ダメだった方が多いのも仕方ない。ルパンシリーズが好きで全部見てる方じゃないと大概の人は断念していますね。

ですが今では、これも含めてルパンシリーズだと思います。複製人間・・じゃないけど(笑)ルパンシリーズは
色んな監督やSTAFFが関わりすぎて、今更このパースリだけを批判する理由が無いからです。ほぼ全作品を観てきて
(TVシリーズ、劇場、TVスペシャル含め)久々に見ると、毎週(苦笑)山田さんの演技と、ルパンを見れる幸せを
忘れてたんだと感じます。「セクシーアドベンチャー」もいい曲じゃないか!(すんません、元々好きです!)

第2シーズンが至高!以降のルパンは認めない!山田康雄以外のルパンは認めない!不二子と銭形の合体やめろ!

・・って方がいても仕方ないとは思います。(流石に全部当てはまる人は中々居ないかなー?w)


でも、もうちょっと「ルパン三世 PARTⅢ」、ピンクジャケットのことも愛してあげて下さい。(ダメかw)

投稿 : 2019/11/16
♥ : 13

64.8 14 1984年度アニメランキング14位
魔法の妖精 ペルシャ(TVアニメ動画)

1984年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (12)
98人が棚に入れました
主人公の速水ペルシャは、アフリカで生まれ育った野性児である。11歳の夏に、両親の待つ日本にやってきた。日本に向かう飛行機のなかで、異世界ラブリードリームに引き込まれ、 その妖精から「ラブリードリームを救うために愛のエネルギーを集めてほしい」と言われ、愛のエネルギーを集めるための魔法を授けられる。ペルシャを助けるお助け役として、アフリカからきたライオンのシンバ(後に猫に変身)やラブリードリームのカッパたち(ゲラゲラ、プリプリ、メソメソ)、妖精のボンボンなどがいる。小学生らしく無邪気なペルシャが、魔法ではどうにもならない現実の重みを知り、精神的に成長していく物語。

声優・キャラクター
冨永みーな、水島裕、難波圭一、野島昭生、高島雅羅、郷里大輔、三田ゆう子、千葉繁、亀山助清
ネタバレ

タマランチ会長

★★★★☆ 3.6

ロリコンブームにのった萌えアニメの古典

 アフリカから日本に連れてこられた少女が、魔法を授かり愛のエネルギーを集めるために奔走するという、摩訶不思議でデタラメな設定。これも、ミンキーモモが作った女子小学生ロりアニメブームにのっかった作品の宿命と言えるでしょう。

 そんなブームの中、当時ガンダムファンの硬派を気取っていた自分も、やはりそこは健康な男子でありました。ペルシャの美しい脚線美と野放図であからさまなサービス精神に満ちたパンチラに心躍らせたものです。

 {netabare} そんなデタラメアニメも、後半は作り手が意地を見せました。天真爛漫というよりもバカすぎといったほうがピッタリだったペルシャも、学と力がアフリカに引っ越すことになり、高学年女子の落ち着きを見せ始めます。学への恋心を意識しだすペルシャ。最終回に向かって別れのペーソスは最高潮に達しつつも、大きなハプニングがあるわけでもなく、自然に別れを迎えます。アフリカに引っ越した力が、地平線から走ってくるペルシャの幻を見る演出はとても印象深かったです。

 結局、最終回までの数話は、魔法なんかまるで関係なくなってしまいます。{/netabare}
作り手が根性を出していい作品にしようと頑張ったのでしょうか、そこは彼らなりの気概を感じます。そして、終わり良ければすべてよし。いい作品になりました。実写映画的な演出を意識し、心象風景を描写することに成功したさきがけのアニメだったのではないでしょうか。

 最近、CSでやっていたので、あらためて視聴し直しました。{netabare} 昔はただの頭の足らないうっすらパ~だと思っていたペルシャも、実はそれほどアホというわけでもなく、自分のやりたいことはやりたいと主張したり、駄々をこねたりすることもありますが、ダメと言われれば引き下がるし、やりすぎだと自分で思えば素直に反省する娘だったのですね。{/netabare}
この辺も昔のアニメのテキトーさ加減が伝わってきます。まあ、そんなところも含めてこの作品好きです。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 7
ネタバレ

天上しょーと♪♪

★★★★☆ 3.5

見知らぬ国のトリッパ~♪

クリィミーマミから始まったぴえろの魔法少女シリーズの2作目で
主人公のペルシャはアフリカで育った野生児。
前作の優より年齢的には上だけども優よりも幼い感じの女の子。
逆に変身した姿はマミよりも大人っぽい感じです。
この作品ではマミのようにアイドルという固定の仕事があるわけではなく
顔自体は同じだけどさまざまな職業に変身することができ
魔法でできることの幅が広いです。

「うっすらぱー」や「~の」などの言葉が目立つ子ですが、
野生児ということで変な言葉でも納得できます。
子供らしく無邪気で優しい性格の子で素直に好きになれる子でした!
{netabare}脱走犯に「金はどこにあるのか?」と聞かれて「お寺ですの!」とか
「銀行!」とか言っちゃうような{/netabare}ギャグが面白かったです。

ただあんまり好きになれるようなキャラは多くなかった気がします。
特にそれを強く感じてしまうのが紀信とよよ子です。
前作でも嫌な部分が垣間見えるキャラはいましたが
みんな好きになれるような感じだったんだけど
この作品はそうゆう部分で負ける気がします。
最後にはなんとか嫌いではないくらいには
なったものの悪い印象が強すぎました。

学校もなんか変な感じだったよね・・・
{netabare}学校側が決めたカップルを強制的にデートさせてそれを断るなら
停学にさせるようなものが通っちゃうとか
プレゼントを渡す側じゃなく渡される側の学と力に100周も外を走らせるとか
ちいさい子がサンタを信じてるのに
それを否定するような発言する教師{/netabare}とか・・・

ただそうゆう環境だったからこそペルシャの家族や学や力、
小夜あたりの温かさが引き立って強く感じられます。
クリスマスやライオン祭りのエピソードが印象的です。

話はだいたい1話完結ものなので面白い話もあれば
そーでもない話もあるって感じ。でも基本楽しめました!
あと最初のOP曲の
「見知らぬ国のトリッパー♪昨日と違うトリッパ―♪私の心さえー♪」の部分がすごく好きです!

投稿 : 2019/11/16
♥ : 1

64.4 15 1984年度アニメランキング15位
機甲界ガリアン(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (21)
116人が棚に入れました
「装甲騎兵ボトムズ」や「ガサラキ」の高橋良輔監督によるSF冒険活劇アニメ。ヒロイックファンタジー的な世界観を装いながら、実は銀河規模のSF要素を徐々に拡充させていった秀作。惑星アースト。亡国の王子ジョジョ(ジョルディ)は国と母を奪った征服王マーダルに反攻するため、忠臣アズベスとともに伝説の鉄巨神ガリアンを見つけ出す。徐々に力を付けていくジョジョたちだったが、マーダルの真意とは人間の内なる闘争本能の発現だった…。

声優・キャラクター
菊池英博、渕崎ゆり子、平野文、千葉繁、小林修、筈見純、兼本新吾、屋良有作、泉晶子、井上和彦、速水奨、佐藤正治、石森達幸、坂口征平、加藤精三

maruo

★★★★☆ 3.2

高橋監督作品だから最後まで見たけど C

征服王マーダルに国を征服されて、国王である父ボーダーを殺害され、母を奪われたた主人公・ジョジョ(ジョルディ)は、忠臣のアズベスの孫として育てられた。
アズベスとジョジョは惑星アーストの伝説に残る鉄巨人を捜し求める旅を続る。
反マーダル勢力が立てこもる白い谷にたどり着いたジョジョたちは、少女チュルルに秘密の場所に案内され、鉄巨人「ガリアン」を発見し、征服王マーダルとの戦いを始めるのだった。


装甲騎兵ボトムズ、ガサラキなどで有名な高橋良輔監督作品ということで、一度は観ておこうと思っていたところ、丁度AT-Xで放送してくれたので視聴してみました。

ストーリーとしては、最初、自分が亡国の王子であることを知らずに育ったジョジョが、自分の出生の秘密を知り、征服王マーダルに立ち向かっていくという王道的展開で、非常に入り込みやすく悪くないと思います。

ただ、残念な点が幾つか挙げられます。

・主人公機を含めてロボットのデザインが余り格好良く映らなかったこと(あくまで私見です)。

・敵味方の兵力のバランスが明らかに崩れていること。
敵は騎兵型ロボットを中心とした近代兵器が主体なのに対して、白い谷軍勢は未だ巨大投石器を使っている始末で、前半はガリアンだけでその均衡を保っていて、明らかにアンバランスです。

・ストーリーが中盤中だるみしてしまったことと、終盤に怒涛の展開を見せること。

・敵味方が第三勢力と関わっており、単純なあだ討ちから壮大な展開になりかけたに関わらず、広げた風呂敷の割にはやけにあっさりと終わってしまったこと。

・最終的にすっきりとした形で物語が終わらなかったこと。

以上、何だか不満だらけですね。

全50話の予定が都合上25話に切り詰められたという事情があるようなので、無理もないかもしれませんが、個人的には余り満足していませんし、人にもお勧めできません。
正直なところ、途中からだいぶ興味が薄れていき、最後の方は惰性で見ていました。
高橋監督の作品だからということで、何とか最後まで視聴した次第です。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 12

kakizaki

★★★★☆ 3.4

やっぱり80年代ロボットアニメってこうだよ!と改めて思わせてくれた

1980年代アニメにありがちな、あれ?もう終わり?という急展開、


そうこのアニメは、50話が25話と、かなり話がはしょられてしまっているからだ。


80年代の侵略パターンであったが、この作品は、ホントに世界観が素晴らしい。


まあ昔のアニメだからしょうがない、ロボット他のアニメと比べられないほど少なく、主人公はただのいい子なのだ。


まあ一番気になったのが、ヒルムカという準ヒロインキャラがとても綺麗だったのと、あれ?この声どこかで聞いたことあるなと思ったことだ。 そうそう良く聞けば、ラムちゃんだぁ!ということに気づくのに相当時間がかかりました。


ぜひ見てほしいアニメでは、ないが、この世界観は面白いと思う。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 6

えたんだーる

★★★★☆ 3.6

めっちゃ打ち切られ感。主人公メカのガリアンは大好き!

原作なしのオリジナルTVアニメ。

文明が中世ヨーロッパのレベルなのに、なぜかオーバーテクノロジー的な「機甲兵」(要するに搭乗タイプのロボット)が発掘されて使用されてる謎な世界を舞台にする、SFファンタジー作品。

主人公ジョジョは亡国の王子で、父ボーダー王の仇である征服王マーダルの打倒を目指し、仇討ちと王国の再興のためにレジスタンス的に戦います。

その時、敵の機甲兵に唯一対抗できる伝説の機甲兵ガリアンを手に入れ、その搭乗者となって旧王家の家臣などの仲間とともに戦います。

が、終盤近くで意外な事実が明らかになり…、というお話です。

当初のガリアンはガンダムΖΖに出てくるモビルスーツのバウみたいな感じで上半身と下半身が分離して飛行します。

中盤の強化イベントで「重装改(じゅうそうかい)」となって分離・飛行機能は失われますが装甲強化されます。

メイン武器の剣は、鞭のように変形してカッコいいです。

終盤の超展開で評価が別れると思われますが、私はけっこう好きです(笑)。ただ、全部観ろってひとに勧める感じでもないかな…。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 15

63.6 16 1984年度アニメランキング16位
重戦機エルガイム(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (75)
335人が棚に入れました
二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明のダバの腹違いの妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。

声優・キャラクター
平松広和、本多知恵子、大塚芳忠、川村万梨阿、速水奨、木下由美、豊田真司、堀部隆一、島津冴子

しゅりー

★★★★☆ 3.2

メカと主題歌が素晴らしい

ガンダムの富野監督が1984年に制作したロボットアニメです。
前番組が「聖戦士ダンバイン」、後番組が「機動戦士Ζガンダム」と
富野監督のロボットアニメ枠が全盛期の頃に制作されました。

本作のメカデザインは後に「ファイブスター物語(FSS)」を制作される永野護さんが担当されました。
エルガイムを筆頭にスタイリッシュなメカの数々は斬新で素晴らしい。
やられメカからライバルメカまでどのメカにもどこかで見せ場があり、
ロボット好きとしてはとても楽しめました。
最終話で前半主役機に見せ場があるのも好印象です。
個人的にはバスターランチャーという両手で抱える大火力ビーム兵器が大好きでした。

音楽面で特筆すべき点は2曲のOPテーマでしょう。
前半と後半でOPテーマが変更されるロボットアニメはエルガイムが最初期ではないでしょうか?
前半OP「エルガイム-Time for L-GAIM-」
後半OP「風のノー・リプライ」
どちらも疾走感があり、OP演出もカッコイイです。
EDテーマの「スターライト・シャワー」はOPとは逆に落ち着いたバラードでこちらも良曲です。

さて本編ですが簡単なあらすじを書きますと、
独裁政治を行う巨悪オルドナ・ポセイダルと反乱軍との争いに、
立身出世のために田舎から旅立った青年、ダバ・マイロードが巻き込まれていくという
ある種、王道的なモノです。
本編中のメカや世界観、ダバの出生に秘密があることなど、
スターウォーズによく似た要素が見え隠れするのもそうした印象を深める要因かもしれません。

王道的な展開に相応しく魅力的なキャラやメカが多数登場しますが、
他の富野監督のアニメ程印象に残るエピソードはないように思えました。
普通にロボットアニメとして観る分にはそれでもおもしろいですが、
今観ると作画が気になる部分が多いです。
また、主人公側が隕石落としの作戦を実行してしまったりするので、
最近の倫理観的にはアウトな部分が多少あるかもしれません。

メカデザインが好きな方、スパロボ等のゲームで気になった方にオススメします。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11

ひげ

★★★★☆ 3.6

天才デザイナー現る

声優さんがヘタクソだったのでキャラ殺して番組降ろそうとしていた作品だお。監督こわいよ・・。まぁ脅しなんだろうけどやりかねん・・。Zのための試金石とも・・。

作品はスターウォーズの雰囲気で兵器が巨大ロボってかんじ。
主人公の名前でわかるとおもう・・・・。
ガンダムやバイストンウェルと繋がってるとかまぁ謎設定がいろいろあったが。。
監督のやる気はあまり感じられない。ダンバインとこれはそこらへんが残念。忙しすぎたと書いてありましたけど。

デザインは永野さんなのでオッサンはみんな大好きだよね・・
とくにエルガイムはかっこいい。めちゃかっこいい。
ただこのかっこよさが当時のガキンチョたちに理解できるものなのか・・。とにかくロボットを描かせたら日本最強と賞賛される天才。嫁はベルトーチカ。
で・・FSSはまだやってんのか?・・・・

投稿 : 2019/11/16
♥ : 7
ネタバレ

ヒロトシ

★★★★☆ 4.0

ドリーマーズ・アゲン

まず最初に本作でファンネリア・アムの声を担当されていた本多知恵子さんが先月お亡くなりになった事に謹んで哀悼の意を表したいと思います。

{netabare}今作ではガウ・ハ・レッシィの方が女性キャラとしては人気がありますが、私は一途でダバの側に最後まで付き添ったアムの方が何か好きでしたね。まあレッシィもアムとは方向性が違っただけで、一途なキャラではありましたが。

本作は永野護をキャラクター・メカデザインに起用し、これは後にファイブスター物語という傑作を作るきっかけになりました。ダンバインの脚本を一部担当していた渡邊由自をシリーズ構成に据えて、ダンバインの世界とは一変、異世界から宇宙を舞台にした物語となりました。最初こそダバとアムとレッシィの三角関係を面白可笑しく描いたり、三枚目ライバルのギャブレーの失態をギャグ調にする等、コメディ路線を貫いていましたが、レッシィがダバの下を去って以降は、ポセイダル軍との戦いをメインにしたシリアスな路線へと段々転換していきました。そのせいか前半と後半のあまりの雰囲気の違いぶりに面食らう所もありましたし、ポセイダルとの因縁を上手く描けなかったりしたり、13人衆も一部のキャラがほとんど空気だったりと、ストーリー展開に難が見られるところも実はあったりはしましたが、練りに練られた世界観と、ヘビー・メタルという洗練されたフォルムのロボットが登場する事で、従来の作品とは一線を画した雰囲気を持っていた所は評価すべき所かなと思います。そして、ヘビー・メタル自体が所謂ロスト・テクノロジー的な扱いで、昔の時代に作られたヘビー・メタルはより強力であったという設定も面白かったですね。全然関係ない話で恐縮ですが、スクウェアの『ゼノギアス』はこの設定流用してますよねw

ライトセイバーに似た武器、主人公が実は高貴な一族の出身であったり、反乱軍のリーダーに祭り上げられるといった部分から、スター・ウォーズのパクリを指摘されますが、中身は全然別物なので、うわべの外見部分だけ拝借したという見方が正しいのかもしれません。

後作品の1話タイトルが『ドリーマーズ』なのに対し、最終回のタイトルが『ドリーマーズ・アゲン』というのが、語呂遊びなのか、深い意味があるのは分かりませんが、凄く印象に残っている部分です。

ただラストは非常に勿体無いというか、ここまでやってきて最後にこういうオチか~と感じになって、前述したストーリー展開における難を最終回まで引っ張ってしまったのが残念でしたね。ダンバインと比べると、若干見劣りはしますが、設定の深さ等に驚いた箇所もあったので、全体的に見て良い作品かなとは思っています。{/netabare}

投稿 : 2019/11/16
♥ : 14

63.4 17 1984年度アニメランキング17位
ダロス[DALLOS](OVA)

1983年12月21日
★★★★☆ 3.5 (10)
55人が棚に入れました
21世紀末。地球連邦政府は、人口増加、資源枯渇などの諸問題を解決するために月面開拓計画を開始した。多大な犠牲を払いながらも計画は成功、月の裏側に都市「モノポリス」が建設された。潤沢な鉱物資源は地球を甦らせ、人類に永続的繁栄を約束した。だがその一方、月面開拓民(ルナリアン)は死ぬまで外すことが出来ない頭の認識リングによって常に行動を監視された上、死者は肉体を化学処分、墓標を立てて弔うことすら許されないなど、統轄局「スカラー」の厳しい管理政策に苦しんでいた。ルナリアンが心の拠り所としたのは、モノポリス近郊に聳える巨大な機械構造物「ダロス」であった。人の顔のようにも見えるそれは、いつ、誰が建造し、何を目的に活動し続けるのかなど、全てが謎に包まれている。あたかも虚空を凛と見据えるかの如き威容に、未来永劫、地球の姿を見る事が出来ない人々は大いに畏敬の念を覚え、特に、計画初期から苦難を重ね、大事故発生時には避難壕として使用したこともある開拓民第一世代の老人たちにとっては、神に等しい存在であった。月で生まれた若い世代が台頭するにつれて反連邦政府の機運が高まる中、ルナリアン第三世代の少年シュン・ノノムラと、幼なじみのレイチェルは、自らの意志と無関係に、偶然知り合ったゲリラのリーダーであるドグ・マッコイが主導する独立運動へと巻き込まれて行く。

声優・キャラクター
佐々木秀樹、池田秀一、鵜飼るみ子、榊原良子、玄田哲章、鈴木瑞穂、中田浩二
ネタバレ

ユニバーサルスタイル

★★★★★ 4.8

血みどろの戦争の先にある未来とは

地球と月を舞台にした本格派SFアニメ。
日本で初めてのOVAで、正にその期待に応えるほどのポテンシャルを秘めていた作品だけに、未完で終わってしまったのは残念です。

あらすじ(wikipediaそのままです)
{netabare}
21世紀末。地球連邦政府は、人口増加や資源枯渇などの諸問題を解決するために月面開拓計画を開始した。
多大な犠牲を払いながらも計画は成功し、月の裏側に都市「モノポリス」が建設された。潤沢な鉱物資源は地球を甦らせ、人類に永続的繁栄を約束した。
だがその一方、月面開拓民(ルナリアン)は死ぬまで外すことが出来ない頭の認識リングによって常に行動を監視された上、死者は肉体を化学処分され、墓標を立てて弔うことすら許されないなど、統轄局「スカラー」の厳しい管理政策に苦しんでいた。


ルナリアンが心の拠り所としたのは、モノポリス近郊に聳える巨大な機械構造物「ダロス」であった。
人の顔のようにも見えるそれは、いつ、誰が建造し、何を目的に活動し続けるのかなど、全てが謎に包まれている。あたかも虚空を凛と見据えるかの如き威容に、未来永劫、地球の姿を見る事が出来ない人々は大いに畏敬の念を覚えた。
特に、計画初期から苦難を重ね、大事故発生時には避難壕として使用したこともある開拓民第一世代の老人たちにとっては、神に等しい存在であった。


月で生まれた若い世代が台頭するにつれて反連邦政府の機運が高まる中、ルナリアン第三世代の少年シュン・ノノムラと幼馴染みのレイチェルは、自らの意志と無関係に、偶然知り合ったゲリラのリーダーであるドグ・マッコイが主導する独立運動へと巻き込まれて行く。
{/netabare}


かなり気合の入ったお話だけに把握するのがちょっと面倒で、しかし台詞や状況描写だけでなくアニメーションで表現してくれるので、見ていれば伝わってくるメッセージがあります。(一応あらすじの内の一部は毎話冒頭のナレーションで説明があるので助けにはなります)


支配する側と支配される側での対立に巻き込まれるシュン少年の心境の変化、見つめる世界の先は何があるのか・・・。

残酷な現実で生き続けるのに必要なのは、何かへの信仰心か大事な家族や仲間への愛情かはたまた現実を憎しみ続ける憎悪か・・・。

シュンは反政府軍に身を置きながら、地球の人間と月の人間、両方の意見を聞き入れてどうすれば月に明るい未来があるのか考え、戦い続けます。

徹底して硬派な世界で男達の泥臭く激しい戦いが繰り広げられ、出てくるロボットも作業用の地味な装甲で決して見栄えの良いものではありませんでした。


果てしなく暗く辛いストーリーなのに魅かれてしまうのは何故か。
それは多分この作品の中枢にある「ダロス」のおかげなのだと思います。

戦争によって人間同士が殺し合う様をただ見せつけられては目を背けたくなります。

特に開拓民、被支配者層に重きを置いて描かれている戦争であるため、なおさらの生々しさ・残酷さ。

しかし神秘的な雰囲気を放ち、人間の争いなど些細な物事とあざ笑うように堂々と君臨するダロスを見ていると、人間を超えた叡智の象徴に圧倒されます。


ヒロインの声優が鵜飼るみ子さんで、主人公のライバルが池田秀一さん。その上キャラの相関図までガンダムっぽいと突っ込まれそうな感じです。

ダロスも一つ一つの台詞に重みがあって、登場人物のやり取りに緊張感があると思います。

作画もやっぱり凄いんですけど、音楽が素晴らしいと思います。物語同様に重厚さがありスケールの大きさを感じさせます。

監督が『ガッチャマン』の鳥海永行さんと『パトレイバー』の押井守さん二人の共同で、相性は悪かったそうですけど強烈な個性を放つ作品です。


この作品に明確な答えは無いと思います。最後、シュンが今の決意を示す所で物語が終わってしまいます。
見ている中で色々感じさせてくれるものはありますが、未完ではなんとも評価できかねます。
ただ、時代性もあり非常にエネルギッシュな作り手の意欲を感じ、そこに魅かれました。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 4

rocknlol

★★★☆☆ 2.7

最初のOVAというよりは

「俺たちの戦いはこれからだ!」の元祖として知られるべき作品じゃないでしょうか。実際そのせりふも出ます。
打ち切り作品の常として急/超展開がありまして、その場合良くも悪くも最終回の物語の濃さが異常に高まりますが、この作品においてはその限りでもない。
4話で終わりますが、それは24話の中の4話が終わったようにしか思えない締め方になっています。まさに俺たちの戦いはこれからで、物語は序章が終わっただけ。さすがに最初のOVAを名乗った作品だけのことはある。

実際、もともとOVAの形じゃなくTV版で企画されていた作品で、当然4話以後も製作計画だけはあったのですが、諸々の事情によりプロジェクトは空中分解。それで完成した4話分だけでも販売しようーというのがこの作品の経緯だそうです。しかし、それはそっちの事情で、視聴者がそんなことまで配慮する必要はない。TV版の一部としてみれば当然ひどい作品ですが、独立したOVAとしてもあんまりいい出来とは思えない。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 1

63.1 18 1984年度アニメランキング18位
超人ロック(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.4 (15)
75人が棚に入れました
永遠の命を持ち、銀河を彷徨う強大な超能力者ロックの活躍を描くSFファンタジー。聖悠紀の同名の原作から、『魔女の世紀』のエピソードをアニメ化。原作者自身が作品監修とキャラデザインに参加している。辺境の惑星トアで、羊飼いとして平穏に暮らすロックの元に、連邦軍情報局長官リュウ・ヤマキ大佐が訊ねてきた。レディ・カーンが企む「ミレニアム計画」の調査に協力して欲しいというのだ。15年前、謎の事故で世間から姿を消したカーンは、密かにエスパーを養成しているという。ヤマキの頼みを断り切れず、調査に加わることにしたロックだったが…。

クールジャパン

★★★★☆ 3.6

原作は超能力・SF物の代表作

原作は、超長編漫画で、超能力・SF物の代表作です。

そのすばらしい世界観や先進性にはほんとに驚きます。

その分、アニメ化は難しい部分があります。

原作が超長編なので、アニメ化にはビジネス的に稼ぎながら観る方の満足度を高めるバランスの工夫が必要です。

以前観た記憶では、原作の良さが表現しきれてないと思いました。

原作が非常に先進的なので、今のアニメ技術をもとに、劇場版として何か作ってもいいかと思います。(自分は観たい)

投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

うにゃ@

★★★★★ 5.0

中二の原点

同人含めたら1967年から今も連載され続けてる長寿漫画のアニメシリーズの映画。1シリーズ作品としては日本一。
細胞の代謝を自由に操り永遠の命を持ち、相手の超能力を覚え使いこなし、第二形態になると星を破壊するほどの超能力をもつ。wiki参照するともう少しひどく書かれているが兎に角ロックは中2の原点と思う。

少年キング髪型というか009のジョーとロックは色は違えどちょっと被り、それはトルーパーの光輪の征士に受け継がれてゆく。兎に角逆さになっても前髪は固定されている。

そういえば、この頃はドラマCDでなくドラマテープだったなぁ…

自身の中では原点な作品なので
100点中100点

おすすめできるかというと、是非おすすめしたいですが歴史も巻数等量も多いので…

投稿 : 2019/11/16
♥ : 2

62.9 19 1984年度アニメランキング19位
夢戦士ウイングマン(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (34)
181人が棚に入れました
変身ヒーローに憧れる中学生・広野健太は、ひょんな事から手に入れた「書いた事が何でも実現する」ドリムノートの力で、ウイングマンに変身!異次元からやって来たアオイ、美少女・美紅たちウイングガールズと共に悪の帝王・リメルに立ち向かう!

声優・キャラクター
堀川りょう、渡辺菜生子、川浪葉子、矢田耕司、向井真理子、島本須美、田中康郎

キリン 

★★★★☆ 4.0

少年時代 憧れたヒーロー

当時めちゃハマッた作品

主人公の広野健太は
ヒーローに憧れる中学生。

それが本物の変身ヒーローになっちゃうという
ヒーロー好きには羨ましい限りの内容。
ウイングマンのデザインがまたカッコいいんだコレ。

ヒーロー好きの気持ちを
凄く解かってる原作の桂正和先生が
その思いを健太に投影してくれてるかのような作品です。

『ポーズを決めてカッコつける』

マネしました


『技の名前を叫ぶ』

マネしました


『ちょっぴりエッチ』

マネしました


放送当時、私自身は小学生でしたが
そろそろ周りの友達も
戦隊ヒーローや仮面ライダーや宇宙刑事
ウルトラマンなど特撮ヒーロー物から卒業していく年頃

でも中学生の健太がヒーロー大好きなんだから
まだ小学生の俺は観ててもセーフなんじゃねぇ?
というアニメを基準にした小学生の都合の良い解釈で
私は特撮ヒーロー物を観続けていました。
そんな感じのまま時は流れ
もう30代も後半に入りました←時流れすぎ

子供もいないのに
毎週日曜朝はスーパーヒーロータイムです。
でも健太も、もう40代になってるだろうから、
まだ30代の俺はセーフよね。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 16
ネタバレ

ストライク

★★★★☆ 3.6

悪!裂!ウイングマン!!

原作 少年ジャンプ
アニメ 1984年2月7日 - 1985年2月26日 全47話

学園恋愛変身ヒーローもの。

変身ヒーローに憧れる中学生・広野 健太が、異世界の「ドリムノート」の能力を使い、ウイングマンに変身して悪を退治する話です。
恋愛もあり、3角関係です。

最後は原作途中までで、アニメオリジナルの展開です。

中1の時、リアルタイムで一喜一憂しながら観てました。
当時、ノートにウイングマンの絵をよく描いてたっけ。^^

ちょっと前にDVDボックスを購入して観ましたが・・・
今の綺麗なアニメに見慣れてるせいもありますが、いゃ~、絵が・・・(^^:
話もちょっと幼稚感が・・・へへ ^^
それだけ大人になった訳で、子供だったんですね。
まぁ、ヒーローもの好きだし、観てて懐かしくて色々思い出し、楽しめました。^^

{netabare}
個人的には原作の帝王ライエル編が好きで、ウイングマンの装備品、ソーラーガーダーが格好よくて好きでした。
アニメではソーラーガーダーは出てこないのが残念です。
{/netabare}

今の若い人にはオススメできませんが、30歳以上や、ヒーローものが好きな人には楽しめるかと思います。

出来れば原作のコミックの方が綺麗な終わり方しているのでオススメですが・・・。^^

OP:『異次元ストーリー』
歌:ポプラ

ED:『WING LOVE』
歌:山中のりまさ

ウイングラヴは好きでした。♪

投稿 : 2019/11/16
♥ : 27

62.8 20 1984年度アニメランキング20位
キャッツ・アイ_続(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (23)
127人が棚に入れました
来生家の3姉妹である泪・瞳・愛は亡父ハインツの手がかりを求めてパリを訪れていた。だが彼女たちがパリにいるにも関わらず東京ではキャッツアイのニセ者が出没。これを知った瞳たち本物のキャッツアイは、ニセ者の正体を暴くため帰国するが…。

声優・キャラクター
戸田恵子、藤田淑子、坂本千夏、安原義人、内海賢二、榊原良子

月夜の猫

★★★★☆ 3.6

続編 巴里から帰国

1983年7月11日 - 1984年3月26日全36話
1984年10月8日 - 1985年7月8日全37話の合計73話

1981年40号 - 1984年44号連載された漫画「キャッツ♥アイ」
を元に制作されたTV放送版アニメ。単発実写ドラマも有る。
1997年8月30日公開の実写版の劇場用映画も制作された。

第一期OPの『CAT'S EYE』歌 - 杏里
1983年に5週連続オリコン週間1位。販売数130万枚以上?
平均視聴率13%台と普通?だが現在も国内外で根強い人気。

私的にはルパン三世の流れでセクシー路線の怪盗もので・・
海外ドラマの影響も受けている感じを色濃く感じる作品。

色々な実写やアニメでパロネタとして有名で「森三中」等も
パロったりした事があるので知ってる人も多い?


長女"泪"次女"瞳"三女"愛"という美人三姉妹が表の顔である
喫茶店「キャッツアイ」を営みつつも、裏の顔は巷を騒がせる
有名な怪盗「キャッツアイ」として、大胆不敵に狙った獲物を
盗んでいくという物語。

其処に喫茶店「キャッツアイ」の目先に担当刑事の居る所轄が
有ったり・・担当刑事が常連だったり・・しかも担当刑事の
一人が三姉妹の次女と高校時代からの恋人だったり・・

怪盗物とラブコメをMixさせた作品で、盗む物が特定の人物
に関わる物だけで貴種流離譚の様な雰囲気と、必ず予告状を
出す等の悪なりのポリシーに、勧悪懲悪な結果を描く傾向が
強く、愉快痛快な雰囲気の作風。

同作者だけにシティーハンター等と似た雰囲気で、コメディ
な部分をシリアスに巧く盛りつけた感じのアニメ。

1期はある程度原作に添って展開しているようですが、二期
はオリジナル要素が強く、"勧悪懲悪"の色合いが可也濃くな
って、諸々の設定なども大幅に変更されたようです。

EDのエアロビの映像にやたらとお金と手間暇を掛けたようで
可也の仕上がり(この年代の作品として)ですが、肝心の本編
の作画は・・キャラデザが崩れやすく年代を考えても良いと
は言えないかな・・1期が良かったとも言えないけど・・

この頃のアニメ視てると原作のデザインが綺麗で丁寧な物程
アニメ化すると相当イメージが違ってるという政策の裏事情
というか・・でも1期より品質が落ちるのは駄目だよね。

1期を全部視た人には何処までを描いたのか・・結末は??
という部分で視聴意欲は有るだろうし、キャラ事態に魅力を
感じているだろうから最後までは視るという部分で・・意欲
を削ぐほどではないと思うけど・・評価は低そう・・

結局原作とは可也違う方向だし最終回まで確り描ききらず
有耶無耶な感じで適当に終わらせた感じ。それなりの作品。


来生 瞳 - 戸田恵子
来生 泪 - 藤田淑子
来生 愛 - 坂本千夏
内海 俊夫 - 安原義人

課長 - 内海賢二
浅谷 光子 - 榊原良子
永石 定嗣 - 大木民夫

投稿 : 2019/11/16
♥ : 0

62.6 21 1984年度アニメランキング21位
グーグーガンモ(TVアニメ動画)

1984年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (21)
153人が棚に入れました
僕、ガンモ。トリであって、トリでなく、人語を解すけれど、ヒトでもない。誰が呼んだか鳥類のニューウェーブ。ニワトリモドキ、ガンモドキ。醜い、ヒヨコの子の僕は、家庭の事情から放浪の旅へ。そして、佃家に拾われ、現在居候の身。僕の飼い主、半平太くんはやんちゃな小学三年生。それに、ちゃっかり中学生の姉・つくねちゃん。この2人のよきペットになろうとただいま悪戦苦闘中。半平太くんの同級生は、ガリ勉・カシオ・べらんめえ・リンダ、それにガキ大将・サイゴー。ヒトクセもフタクセもあって、大変らしい。ところで、僕には最近友達が出来たんだ。その名はデジャブー。隣に引っ越してきたあゆみちゃん家のペットなんだけど、都会派のトリなんて言って、生意気でセンスも趣味もみ~んな悪い。今度、僕をブサイクなんて呼んだら、勝負してやるんだ!!

声優・キャラクター
杉山佳寿子、田中真弓、大塚智子、千葉繁、高橋美紀

イカちゃん☆休止中

★★★★★ 4.5

☆ユニークな昭和アニメ

ニワトリモドキで言葉をしゃべる生き物
でコーヒーが好物です♪一応変身します。(*^^*)


今のアニメのスタイルに影響を与えてるみたいな
感じです。ギャグアニメとしてかなりのレベル
だと思います。


原作/細野不二彦「週刊少年サンデー」

制作-旭通信社、東映動画

1984.3.18-1985.3.17 (全50回)

フジテレビ 日曜19:00-19:30



主観的評価(B)


追記欄_

劇場版 1985年3月「東映まんがまつり」で上映

投稿 : 2019/11/16
♥ : 6
ネタバレ

noindex

★★★★☆ 3.4

藤子F作品へのアンチテーゼ

江川達也はタルるートくんを藤子F作品へのアンチテーゼとして描いたと言っていたが、こっちのほうが先だと思う。
一見、とりえの無い主人公&居候して助けてくれる謎の生物&しずかちゃんタイプヒロイン&ジャイアンタイプガキ大将&スネオタイプのお坊ちゃん、という構成に見えるが、それぞれ内面は藤子Fキャラと全然違う。
ガンモはゆっくり飛ぶくらいしか能力が無いし、メインヒロインのあゆみは性格がクズだし(元祖ゲスヒロイン?)、西郷は無愛想で神経質でモテて掃除好きだし(あれ…巨人の兵長の元ネタ?)、カシオはなんか学歴とか老後とかについて堅実な考えを持っている。
{netabare}印象に残ってるのが、あゆみが嫌いなメニューの給食の日に給食係の仲の悪いリンダにわざと好きだと言って減らしてもらおうとしたら「おー俺も好きなんだよ!」と逆に増やされてしまった話。人が自分を嫌っていると決め付ける考え方は裏目に出るといういい教訓になった。
リンダがまな板の胸を晒す回もあったが、あれが許された時代だったな。
リンダも一見ガサツなようで外人だけに英語はペラペラで、基本的に全てのキャラに裏があるというのがこの作品のコンセプトなのだろう。

それと納豆屋ユミ。よくユーミンから抗議されなかったよな…納豆会社は本当に節分の豆を拾って納豆を作ってるのかと思ってしまった。納豆会社からも抗議されてもいいだろうと。{/netabare}
今思うと先進性のある作品だったし、漫画アニメはこの頃からあまり進歩してないのかなとも思う。

あれ?詳しいレビューは俺が最初?うーん。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 3

62.2 22 1984年度アニメランキング22位
よろしくメカドック(TVアニメ動画)

1984年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (29)
118人が棚に入れました
横浜にあるチューニングショップ「メカドック」の風見潤は、さまざまなアイデアでお客の要望にこたえていく名チューナー。今日も、経理担当の中村一路(いっつぁん)、板金担当の野呂 清(ノロさん)と共に、仕事に励む。やがて、風見は、日本各地で行われるチューンドカー・レースに参戦。那智 渡、渡辺俊光(ナベさん)といった名チューナー兼レーサーとの対決を経て、その技術を切磋琢磨していく。 『週刊少年ジャンプ』連載の次原隆二 原作のマンガをアニメ化。製作は、老舗タツノコプロダクションが担当し、当時のタツノコの演出ではトップのうえだひでひとがチーフ・ディレクターを担当。実車から採取したエンジン音をSEとして使用するなど、レースシーンの臨場感の再現に力が入れられていた。

声優・キャラクター
橋本晃一、石丸博也、玄田哲章、井上和彦、石塚運昇、二又一成、堀内賢雄、一龍斎貞友、日髙のり子、佐々木るん

ひげ

★★★★★ 4.3

よろしくしたい、よろしくされたい

原作は飛ばし飛ばし、人の家に転がってたり、ラーメン屋にあるのを。あんまり覚えてない。CRXとかXXとか出てたよなぁ程度。
ただ思ってたのは専門卒業しただけとか免許もってるだけで、そんなにイジったことも、暴走ったこともないんじゃねえの?というめちゃくちゃ失礼な印象。
チューニングってのは『調律』ってことだぜよ・・。
やらかしてることが正確にはモディファイとかカスタムなんだけど、
時代が時代だしそもそもジャンプだし。
馬力だ加速だというそんな時代だったらしいと聞き及ぶ。
鳥山先生もターボごときで泣き喚く時代だしな。



本題のアニメはニコで配信はじまったので視聴。
OPは有名っすね。
すぐに気になったのが音・・実車から取ったと・・すごすぎる・・。なんだその気合は。
作画も当時の風潮でしょうがデフォルメ気味ですごくいい味だしてます。
こんな作風でむちゃくちゃやんwwwって改造やターボだ馬力だ小僧くさいこと言われてもあんまり嫌な感じがしない。
さすがタツノコ?なのかな。かっこかわいいんです。困ったときの片輪走行なんです。
視聴しててとにかく楽しそうな時代だよ・・たしかに横浜とか大黒とかつれてかれてこんなだった。
日本車でもいい車いっぱいあったころだし・・オレは生まれた時代を間違えたかもしれんな・・。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 11
ネタバレ

maruo

★★★★☆ 3.6

よろしく俺にチューニング! B+

原作既読

主人公の風見潤は、中村一路、野呂清とともにメカドックというチューニングショップを営んでおり、常連客などの要望に応えて数々のチューンアップを施していく。

このアニメは、主として日本の国産車をベースにチューンアップ(エンジンに改造を加えて排気量を上げる、ターボを付けるなど、車をより早くするための改造行為)を施すことによって、エピソードが展開していくというものです。

海外のスーパーカーやレーシングカーの漫画、アニメはありましたが、庶民に手が届く国産車を描いたのはこれが初めてではないかと思います。

このため、当時の小学生、中学生が原作を含め結構熱中して見ていた様に思います。
今でもOP「よろしくチューニング」は人気があるとかないとか。

このアニメは基本1話完結方式ですが、大きな話として3つのレース(キャノンボール・トライアル編、ゼロヨン編、東日本サーキットグランプリ編)があり、これらについては複数話で構成されています。

1話ずつレビュー感想を述べるのはさすがに荷が重いので避けますが、3つのレースについてはネタバレレビューで述べてみたいと思います。

{netabare}
■キャノンボール・トライアル編

キャノンボールとは元はアメリカで行われた長距離レースで、首都高、一般道を交通規則無視で突っ走ります。

メカドックはドライバー風見潤、セリカXX(ツインターボ、ニトロ搭載)で出場。

序盤~中盤でパルサーEXA、ピアッツァ、スカイラインGT-R、セリカLBターボシルエットを追い抜きます。

終盤で、那智渡のサバンナRX-7、渡辺俊光(通称ナベさん)のフェアレディZ(240ZG)と三つ巴の争いを繰り広げます。
 注)ナベさんはチューニングの神様と言われ、メカドックの面々の憧れでもある。

XXはゴール直前にトップに躍り出ますが、最後にエンジンブローを起こし減速、2位に終わります。


■ゼロヨン編

ゼロヨンとは1/4マイル(約400m)直線区間のスタート~ゴールのタイムを競う競技の通称です。
1対1のトーナメント方式で対戦。

メカドックの選んだ車はバラードスポーツCR-X(ミッドシップに改造)。
何と大会前のテスト走行中にこのCR-Xが盗まれてしまいます。
窮地を知ったライバル那智渡はメカドックに新たなCR-Xを送ります。
メカドックは新たにチューンを施し、ギリギリで参戦。勿論ドライバーは風見潤です。

第1回戦 CR-X(盗まれたもの)
第2回戦 紫電改 ソアラ
第3回戦 那智渡 RX-7(トリプルロータリー、トリプルターボ)
準決勝  ナベさん フェアレディZ(240ZG)
決勝   夢幻  テストマシーン(本作オリジナル)

ナベさんはこのレースで敗れたことでレース引退を決意。

このレースの主催者は明かされていませんでしたが、決勝に進出したマシンのドライバー兵藤千里が主催者の「夢幻」だと名乗り出ます。
夢幻は日本のレースのレベルを上げるためのプロジェクトとして、国内の優秀なチューナーを集めているだと話します。
そして今回のレースマシンには夢のセラミックエンジンを搭載していることを披露。

その割にはやけにあっさりとメカドックのCR-Xに敗れ、ゼロヨン編は終わります。


■東日本サーキットグランプリ編

夢幻が、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、筑波サーキットと3サーキットを結ぶ高速道路を舞台とした大規模なレースを企画します(キャノンボールと異なり、高速道、一般道は完全閉鎖)。
何とゼロヨンで引退したナベさんが、このレースに夢幻からエントリーする事を発表。

このレースに招待されたメカドックは、風見潤がフェアレディZ(300ZX、4輪駆動に改造)、中村一路がシティーターボII(ブルドック)で参戦。
レース直前に那智渡のRX-7がメカドックに加わり(この辺りの細かい展開は原作から端折られており唐突)、3台のチームで臨むことになりました。

レースはほぼ夢幻の3台と風見のフェアレディZ、那智のRX-7の争いで描かれています。

夢幻チーム
兵藤千里:ペガサス(本作オリジナル)
ナベさん:ワタナベスーパースピリット(本作オリジナル)
五十嵐充:ボブキャット(本作オリジナル)

兵藤千里は、他のレーシングチームの強引なアタックから、風見、五十嵐を守るために自分のレーシングカーを犠牲にしてクラッシュしリタイア。
心配して駆け寄ってくる風見、五十嵐に兵藤はあることを継げます。
ナベさんが白内障を患っており失明は時間の問題であること、これが最後のレースとなるであろうこと。

このことはピット作業中の那智にも知らされ、風見、那智、五十嵐はナベさんを追うのでした。

レースの最終局面、富士スピードウェイでは4人のデッドヒートが繰り広げられます。
ナベさんの視力はもう既に限界にまで来ており、若い頃から幾度となく走ったこのコースを目をつぶって走行することを試みます。
そして、最終コーナーを抜けた4台が横一線に並ぶ。果たして勝者は誰か・・・って勿論主人公なんですけどね。
{/netabare}


とにかくこのアニメは懐かしい車が目白押しです。
30代後半以上の人は涙目になってしまうんじゃないかと思うくらいです。

ただ、1話完結の話では、車のチューンアップで話が収まるのか?っていう回もあります。
また、レースの回でも、後になるほど市販車ではなくオリジナル車が幅を利かせてくるなど、いま一つな点もあります。

評価がまあまあ高いのは思いっきり懐かし補正が入っているからです。はい。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 2
ネタバレ

天上しょーと♪♪

★★★★☆ 4.0

よろしくチューニング!

お客の要望に応えて車をいじって調整するチューニング。
それを仕事としているメカドックが、新しい街で様々な人達と出会い、
ふとしたきっかけで念願のレースにも参加するようになり、
ライバルたちとの戦いの数々を繰り広げる。
そんなお話です。

車には特に興味のない僕ですが1話完結の日常的な回と、
続き物のグランプリ回もどちらも楽しめました。

キャラクターがなかなか魅力的ですね。
特に主人公である風見 潤くんがよかったです!
{netabare}潤くんは、凄腕のチューナーなんだけど
暴走族からは仕事を引き受けなかったり、
曲がった事が許せない熱血なタイプですが
暴走族みたいな人が嫌いといっても子供たちを送り届けてあげるとか、
レースに出るための車を完成させてあげる約束のためとか
そうゆう時には自分の身が危険になっても
力を貸してあげるところが凄い好きです。
特に警察の車に当たってまで止めようとしたところはびっくりしました。 {/netabare}

レースシーンは迫力自体はちょっと欠けるかもしれないですが
演出は結構凝って作られてたかなぁと思います。

最後は普通に熱いレースで終わるとは思ってたけど、
衝撃の終盤で泣いちゃいました。
あのかっこいいOPと夕方ってのが更に味を出していたと思います。

ちょっと残念なのは短すぎるわけでもなく長すぎるわけでもない
30話という話数。もっとあの世界に浸りたかった気もします。
まぁつまりはそれくらい楽しめたのですっ。

あとは {netabare}レースの時に途中で止まっちゃったりしすぎで
あれだけ追いつく {/netabare}のは嫌って思う人もいるかも?ってくらいです。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 2

60.9 23 1984年度アニメランキング23位
JUMPING(アニメ映画)

1984年8月12日
★★★★☆ 3.2 (12)
26人が棚に入れました
手塚治虫の実験アニメーション作品。手塚自身が脚本、監督、キャラクターデザインを手掛ける。1984年のザグレブ国際アニメーショングランプリを受賞。アニメーターの小林準二が一人で実際の作画を担当し、2年近くかけて4千枚(描き直しを含めて約7千枚)の動画を描きおこしている。主人公がスキップしながら通りを歩いているうちに、だんだんとジャンプに弾みがつき、町や森や海、そして戦争の真っ直中の国へと、ジャンプを果てしなく繰り返していく。ハンガリーのアニメーション作家フェレンク・ロフュシュの「蝿」にヒントを得た、全編をワンカットで描いた一人称アニメーション。

ねこひげ

★★★★☆ 3.5

衝撃かも!

世界観があってキャラがいる,それがアニメだと思ってました。動物が主人公であったり人の形をした何かであったりと必ず主人公というものが存在するはずなのにコレにはいない!!
だけどなぜかおもしろい、映像とカメラワークだけで私は魅せられました。
描いたのはあの「漫画の神」手塚さん!!
割と短い時間なのですが全部手書きの時代なのでそれは仕方ないですね・・・
主人公はいないと言いましたが多分作り手の手塚さんは
『主役は見ている人たちだ!!』と言いたかったんじゃないかなと思います
そういう作り方をされている作品です

投稿 : 2019/11/16
♥ : 4
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ユニバーサルスタイル

★★★★★ 4.2

奇抜ながら面白い実験的アニメーション

このアニメにははっきりとしたストーリーもキャラクターも出てきません。単純に映像のみで表現した風変わりな世界、とても面白かったです。

一人称視点、主人公の目線でひたすら『JUMPING』跳ね回るだけですが、
その跳躍力が段々と増し車を飛び越え森を飛び越えビルを飛び越え…という風にぐんぐんスケールが大きくなっていきます。


飛び続けている訳ではなくてジャンプなので、飛んだ後は当然着地が必要な訳ですが、その着地の度に周囲の人の反応があってそれが面白いです。

アニメの中のキャラクターは主人公が見えているけど視聴者には見えません。一体どんな風貌をしているのか、どんな表情をしているのか。

通行人はとても驚いた顔をするのでもしかしたら人間ではないのかもしれませんね。

具体的に主人公が描かれることはない代わり、その大胆不敵な行動の数々に魅力を感じました。よってそのキャラクター性を評価します。

カメラワークが本当に宙を浮いているような浮遊感を巧く表現していてよく出来ているなと思いました。


オチもまた面白く、見て得した気分になりました。
{netabare}
地獄に堕ちた主人公が鬼に捕まりながらもなんとか抜け出して再び最初のシーンの地上まで戻ってくる。
なんとなく輪廻を感じさせるラストでした。
{/netabare}

一度は見ても損はしないと思います。絵柄もカートゥーン的で特に古臭さは感じませんでした。

投稿 : 2019/11/16
♥ : 4