「ログ・ホライズン(TVアニメ動画)」

総合得点
84.8
感想・評価
1965
棚に入れた
11933
ランキング
265
★★★★☆ 3.8 (1965)
物語
4.1
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ビアンキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地味ではある、しかし!

本放送時、地上波で全話視聴。


ネットゲーム「エルダー・テイル」に、突然プレイヤー達(の意識だけ?詳細不明)が取り込まれ、エルダー・テイルから出られなくなる。

主人公:シロエとその仲間たちは、エルダーテイルでの「ゲームだった時との変化とその対処」と「現実への脱出方法」を模索しつつエルダー・テイルでの生活基盤を築いてゆく、異世界ファンタジーアニメ。


本作の魅力を書いてみよう。


まず、
本作は「冒険活劇」といった作風の作品ではない。

プレイヤーたちは、突然ゲームの中に取り込まれた上、
脱出方法など尻尾すらつかめない。

つまりプレイヤーたちは、しばらくの間エルダー・テイル内で生活していくしかない。

主人公は仲間と共にエルダー・テイル内で起こる「提供される食事に味がない」、
「ゲーム内での大地人(ゲームだった頃は設定されたプログラムでしかなかったキャラクター)が意思を持って、主人公たちとコンタクトを取ってくる」

といった問題の解決方法を模索、そして解決していく。
そんな作品である。

一応ネットゲームらしい感じの?バトルも、
あるにはあるが 回数はあまり多くない。

はっきり言って「地味」
しかし面白い。


地味ながらも面白い大きな要因の1つは、主人公だ

本作の主人公:シロエは、ネットゲームだった頃からエルダー・テイルの初心者ではない。
エルダー・テイル内でも結構有名な、レベル90の頼れる上級プレイヤーである。

その主人公が、作戦に必要なごく一部以外のキャラクターや、
あるいは視聴者にすら伏せておいた、「地味に周倒に」用意した
一見突拍子もない作戦を、問題のすぐそばで提示し、
スムーズにまかり通っていく様は爽快にして痛快である。

本作が地味ながらも面白く、魅力的なのは、これが最大の理由だと思う。


本作は「専門用語」、作品独自のものもあるが、ネットゲームに関連した専門用語が多い。
そのせいかネットゲームに詳しく無い方が本作を見ると、
NHKEテレの夕方放送だったアニメとは思えないくらい「難解で複雑な作品」に見えると思う。
というか、私がそうだった。

私はネットゲームの経験はないが、実際にネットゲームをやった方からすると本作は結構「らしさ」が出ているらしい。
ネットゲーム経験のある方であれば、ここは魅力になるだろうか?


しかしネットゲーム経験などない私でも、充分本作は面白かった。
それは「設定の複雑さに振り回された」というのもあるかもしれないが、本作の「世界観」がよかった、というのも大きい。

敵モンスターやあるいは人間と戦う時、プレイヤーの回りには、ウインドウが沢山出て、そのウィンドウの中から魔法やスキルを選択して戦う。
全体的にビル群や岩に苔むした荒廃した街並の中に、新たな商店などができている。
これがいかにもゲーム的で良い。

いかにも「ゲームのモンスター」といった感じのモンスターデザインや、
同じく「ゲームの世界」と言った感じの、主人公含めプレイヤーたちの服装もいい。

こういった「現実の世界ではない」と強く主張しているゲーム的な世界観は視聴者が見ていて面白い。
この世界観は、充分本作の魅力と言えるだろう。


ネットゲーム経験のある方。
ゲーム的な世界観のアニメが見たい方。
ちょっと設定が複雑のアニメを見たい方。

そんな方にはオススメします。

地味だが面白い、秀作でした。

下手くそな文章、お読みいただきありがとうございます。

投稿 : 2015/05/26
閲覧 : 326
サンキュー:

12

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