「ドラゴンクエスト ダイの大冒険[DRAGON QUEST](TVアニメ動画)」

総合得点
66.4
感想・評価
137
棚に入れた
645
ランキング
2816
★★★★☆ 3.5 (137)
物語
3.7
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

初期の設定が原作ゲームのドラクエらしさが出ていて良かった。

ドラクエのアニメですね。
本作の設定はドラクエⅣが発売される前に開始された原作なので
世界観はドラクエⅠ~Ⅲをベースにしてました。
音楽に関してはアニメが放映された時はドラクエⅣが発売されてたので
Ⅰ~Ⅳの曲のアレンジが使われていて個人的には嬉しかった。
このおかげでドラクエらしさが出て物語に入っていきやすかった。

ストーリーは一度は魔王ハドラーに人間世界が危機に立たされたが1人の勇者アバンにより倒された
所から始まり、そして魔王ハドラーが復活する所から始まる。
主人公はその勇者に憧れるダイで仲間はその勇者の弟子のポップ
設定としては今思えばオーソドックスなのでわかりやすい分物語に入っていきやすい。
そして序盤から盛り上がる展開、魔王自ら主人公側に乗り込んでくるのだから
盛り上がる、戦うのも先代の魔王ハドラーと勇者アバンで過去の因縁話も聞かれるので
かなり面白かった。
このハドラーとアバンの設定もドラクエのファンなら直ぐに気付くと思うですが
過去の回想では容姿がドラクエⅠの勇者と魔王である竜王のオマージュに
なっていてナルホドと思える。
その2人が戦うのだからドラクエファンなら感情移入しやすいでしょう
台詞も竜王の有名な台詞まで聞けるのでドラクエらしくて良かった。
そして魔王のハドラーを生き返らせた大魔王バーンの存在があり
盛り上がりました。

このアニメはこの2人の戦いの後の物語でした。
この戦いで命を落としたアバンとダイには敗れたが
先代の勇者のアバンに実質勝利したハドラーをベースにした構図から始まる。
主人公側のダイ達は師匠であるアバンの死から始まり
死んだアバンのために大魔王打倒を志す展開は原作が少年誌らしくて良かったです。
ハドラーも敵の大幹部なのですが中間管理職的な立場なんで失敗をかさねる内に
アバンを倒したという威光が徐々になくなっていき段々追い詰められて
焦っていく姿は敵ながら人間ぽくて好きでした。(ハドラーは人間ではないですが)
部下である6人の幹部の内半分以上に舐められてたし
敵側にも色んな事情確執があったのも面白かったです。

味方側の成長も敗北や挫折後立ち直り大きく成長するものでした。
ダイは初期のころは紋章の力に頼っていたことが多かったけど
修行や戦いによる成長で普通の状態でも段々力を付けていき強くなる過程は良かった。
ポップの最初は臆病者で戦いの恐怖から仲間も見捨てて逃亡や
スケベでお調子者な所はある意味人間味はあったのですが
役に立ってない印象が強かった。
だが心が成長し戦いの恐怖に打ち勝ち仲間のために勝てそうもない強敵に挑む姿はカッコよかった。
心だけでなく修行でも実力も成長し強力な呪文を覚えたりして
段々戦闘で戦えるようになり、最初のころはお荷物キャラだと思っていたのに
その成長には驚かされました。
アニメ内だと事情があってさらに大きく成長する前に打ち切られたのですが
それでも満足ですね。

ストーリーは軌道に乗ってからはジャンプアニメの王道で
今思えば1度目の対戦敗北→修行→2度目の対戦勝利の連続でしたが
不思議と気にならなかったです。
倒した敵が改心して仲間になる所も今思えばワンパターンなんですが
王道なんで不思議と気にならなく受け入れることが出来ました。
個人的には仲間になる敵と仲間にならない敵は
当時見ていても、なんとなくわかりましたね。
あの敵キャラは容姿的には仲間にならないだろうなと思ったら案の定
そうでしたからやっぱり見た目なんだろうなと思いました。

呪文に関してはダイの大冒険はギラ系が優遇され
メラゾーマはゲームではボスに有効な呪文なのだが
このアニメでは中途半端な位置付けには独自性があり興味深いものはありました。
読めない面白さはあったと思います。
ニセ勇者なのにイオラが使えるとかゲームなら中盤くらいの強さがあるので
そういった点は驚きでした。

気になる所は最後の方は打ち切られた所ですね。
原作が有名な雑誌だけに自分は原作を
知っていただけに終盤の原作無視のオリジナルな展開には当時見ていて焦りました。
今見ても焦ります。
打ち切りはしょうがないにしても、もう少し上手くまとめて欲しいと当時でも思いました。
個人的にはなんとも言えない伝説レベルの最終回でした。

作画については当時としては演出もいいし絵自体も比較的綺麗でした。
呪文発動のシーンや必殺技発動時の演出は今見ても
結構いいと思える出来はありますね。

声優さんについては敵側のキャラの声優さんはかなり上手かったです。
味方側の声優さんは当時聞いていてもレオナ役の久川さんは最初のころはあんまり
上手くなかったですが段々上手くなっていった感じでした。
ダイの声優さんとポップの声優さんは上手かったので
おおむね満足です。

当時のアニメとしては面白かったのですし良いアニメだとは思いますが
あの終わり方はマイナスですね。ショックな終わり方でした。

投稿 : 2015/06/20
閲覧 : 301
サンキュー:

8

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