明日は明日の風 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
悪魔のような天使と天使のような悪魔と自称大悪魔の織り成す日常コメディ
天使の養成学校を首席で卒業したガヴリールが、人間界で修行をしに来て、ネトゲにハマってしまい堕天使(自称)になってしまったところから始まります。
高校生活を送るものの、ネトゲ廃人まっしぐらで生活は乱れ、どうしようにもない状態。そのガヴリールを中心に、悪魔なのに天使のようなヴィーネ、自称大悪魔で勝手にガブリールをライバルにしているサターニャ、サターニャをおもちゃにしているラフィの四人が高校生活の日常を送ります。
ガヴリールは自堕落でどうしようもないです。普通の作品だと、こんだけ駄目人人でもなにかしら良いところがありそうなんですが、ガヴリールに関しては全くありません。もう清々しいほど駄目人です。
これに対して悪魔失格のヴィーネはまさに天使そのもの。清廉潔白で真面目、ダメダメなガヴリールの面倒までしっかり見てしまうくらい「良い悪魔」。
ラフィとガヴリールにいいように弄ばれてしまうけど、大悪魔だと信じてやまない行動が微笑ましいサターニャ。
笑顔からは計り知れない黒さを持ち、弄れる標的を見つけては「おもちゃ」にしてしまうラフィ。
キャラ設定がはっきりしていて良いです。この手のコメディはほのぼのとするような話しも織り込むものだけど、全くありません。全てどたばたです。そこもこの作品は良いと思います。下手に人情もの織り込んでも合わない気がしますし。(と思っていたらちゃっかり11話でサターニャとメロンパン犬のほろりとする話が入ってきましたが…)
何が良いかと言えば、動画工房が作っているのが良いです。他の会社では無理です。これだけ可愛く見せて動ける、しかも嫌みが全くない。どんな風に見せたら可愛くできるか、見せることができるか、本当によく考えて作られていると感じます。ストーリー性が無い分、飽きてしまいそうでうが、この作品は全くありません。
可愛い天使と悪魔のどたばたコメディ、流し見しても楽しいので飽きません。気軽な作品を見たいなという人にお勧めします。