青龍 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
視聴前に事前知識を仕入れよう!
本作は、1999年の史実の日本競馬における「クラシック三冠」戦線(3歳の競走馬がその生涯で一度だけ出走できる距離の異なる「皐月賞」(2000m)、「日本ダービー」(2400m)、「菊花賞」(3000m)の賞金額が多いG1の3レースを指す。)で起こったドラマを「ウマ娘」として擬人化した作品である(なお、アプリゲーム「ウマ娘」の販促アニメという側面もあるため、私を含めたゲームユーザーの課金が浄財化され(笑)、youtubeで気軽に視聴できる。)。
したがって、本作は、史実の再現であるから、3レースの結果が既にネタバレ状態にある。しかし、結果に至る過程や知られざるエピソードを駆け足ではあるがなぞる流れになっているため、レース結果、日本の競馬事情、登場する競走馬の背景知識があった方がより楽しめるだろう(あーあれの再現ね的な)。
それゆえ、当時の競馬に詳しくない場合は、予めこれらを軽く調べてから視聴することを強くすすめたい。(実際、当時の雰囲気や結果を知っている競馬ファンが本作を観て「感動した」というコメントを寄せているのをよく見る。また、視聴前に知っておいた方よい最低限の知識については、長文ではなく、よくまとめられたコラム記事があるので、下にリンク先を貼っておく。)
加えて、全4話でさくっと観れるものの、「ウマ娘」(なんで牡馬まで娘化してるんだとか)や彼女たちを取り巻く環境(トレセン学園)についての説明がほぼなく、当たり前のものとして先に進んでいくため、これらの知識がない人は、先にアニメ1期(2期)を視聴した方がいいだろう(4話と短いため、尺の都合で、そのあたりの説明を省いたと思われる。)。
このように、史実の競馬や「ウマ娘」に関する知識がほとんどない人にとっては、およそ説明不足のため理解が難しくなっており、若干視聴のハードルが高いといえる(サイゲームスの興味を持たせようとする販売戦略に乗る形になってしまうが、より楽しみたいのであれば競走馬等に関する事前知識を入れてその辺を補完して欲しい。)。
しかし、これらの知識をある程度事前に仕入れてさえおけば、競馬ファンも認める感動間違いなしの作品となっている(また、随所に史実のエピソードに基づいた小ネタが仕込まれているので、それを解説したyoutube動画等も併せてみることをおすすめする。史実を上手く落とし込んでいることがわかる。)。
※本作の主人公であるナリタトップロード、サブ主人公のアドマイヤベガ、テイエムオペラオーを解説したコラム記事
【ウマ娘】第31回:頂点への道を歩み続けた、ナリタトップロードの物語
https://gamewith.jp/uma-musume/article/show/322283
【ウマ娘】第30回:一瞬の煌きを放った一等星、アドマイヤベガの物語
https://gamewith.jp/uma-musume/article/show/319745
【ウマ娘】第25回:世紀末覇王、テイエムオペラオーの物語
https://gamewith.jp/uma-musume/article/show/315583
※元ネタを解説した動画(こちらは視聴後の方がよさそう)
【アニメウマ娘】ROAD TO THE TOP1話の元ネタを解説してみた
https://www.youtube.com/watch?v=REaNVIbnNW4
※演者の感想(2023.6.19追記)
【そこそこぱかライブTV Vol.24】
https://www.youtube.com/watch?v=5rbC0ltYmUg