雷撃隊 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
二人の主人公でザッピングシステムのような面白さ
シリーズが出揃ってから見始めたので禁書目録と電磁砲両方の感想です。
これ、片方づつ見た人と僕みたいに両方いっぺんに見た人では結構感想が変わるのは? 禁書目録と電磁砲でおよそ100話。でも長さをゼンゼン感じる事無くあっという間だ。どっちが本編なんて野暮。上条くんと御坂さんの二人が主人公だ。両方見ると面白さ倍増だ。この感覚、何かに似ていると思ったらアドベンチャーゲームでよくあるザッピングシステムにそっくりだ。「バイオ・ハザード」なんかでは操作するキャラを切り替えてシナリオを進行させるけど本シリーズは上条くんと御坂さんの物語が同時進行する。まさに「科学と魔術が交差」している。背中に震えがくるぜ。
能力者レベル0といわれる上条くん、この人最弱なんて書かれてるけど正確にはかなり違う。局面によっては最強に成り得るし役立たずにも。規格外、あるいはトランプのジョーカーだろう。一方レベル5の御坂さん、バランスのいい戦闘力はスペード・エースだろう。でも上条くんのイマジン・ブレイカーの前には無力だったりアクセラレータさん相手に苦戦したり最強ランクの割には案外弱い。あくまでレギュレーション内での最強ランクということだろう。さながらアクセラさんはエースのフォーカードだろうか?。でもジョーカー=上条の前には無力化だ。さてさて真の最強は誰だろうか?。
上条くんと御坂さんに挟まれてインデックスさんは空気なのは確かだね。でも居ないとサビシイけど。
劇中の専門用語が多かったりローマだイギリスだ学園都市だと組織が沢山出てきて解かり難いかと思いきや基本オムニバスなので見やすくテンポ良くシナリオが進む。上条くんとインデックスさんがコンビで事件を解決するのが基本。御坂さんの方は一つの事件をじっくり描いていながら本編の禁書目録と交差させてゆくのが絶妙だ。
好きなキャラについて
禁書目録では皮肉屋ながらもなんだかんだで上条くんとインデックスさんを助けてくれるステイルくんがいいね。この人、個人的には上条のこと気に入らないけど「インデックスが信頼するから俺もこいつを信頼する」という行動理念が微笑ましい。両方に登場する白井さんはオモシロすぎる。「おねーさまー」が頭にこびり付いて離れない(笑)。この人も「おねーさまが信頼するから」という理由から上条を信頼する。皆さん上条くんを通じて繋がってる。でも全員集合したことはないんだよなー。いつか双方のレギュラーが「交差」する日が来るのだろうか。電磁砲では唯一の凡人である佐天さんに一票。濃い連中が多い中で一番常識的だけど逆にそれが魅力的だ。無意識に振り撒くフェチっぽいエロさもナイス。彼女、人間関係の調整に大忙しで神様だろ。普通はブチ切れて怒るような状況でも怒らず抑え役に。偉大だ。貴女がいなければ白井さんたちどーなることやら(笑)。なんとなく電磁砲見てると佐天さんな気分になってくる。
主題歌、双方神曲揃い。I'VEとFRIP SIDE共にぴったりだ。でもカラオケで歌っても突っ込んでくれる人募集中(笑)。好きな曲は「メモリーズ・ラスト」と「Way to Answer」。
禁書目録と電磁砲、ストーリーが進むような進まないような状況だけどまだまだ楽しませてくれそうだ。でも原作の量からして全部の映像化は高望みだろうか。