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早速見ていきましょう!

94.1 1 ぬいぐるみアニメランキング1位
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (2535)
10311人が棚に入れました
感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。

声優・キャラクター
石川由依、子安武人、浪川大輔、遠藤綾、内山昂輝、茅原実里、戸松遥
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

不幸な美少女を見てエレクチオンする下卑た趣味をやたら高尚だと振舞うアレ

2話までの感想{netabare}
前期、メインテーマとまでは言わないけど花の描写を頑張らないといけない作品がありまして、けどそれの拘りっぷりは魔法使いの嫁の方が圧倒的に上でして、自分的には叩き潰されちゃったような印象を持ってます。
で、魔法使いの嫁は2クールで今期も続いてて…そんな中、ニューチャレンジャー登場?
当作品は女性キャラの名前が全員花の名前で、まさかそっち側のアプローチでまほよめに挑む気か!?
単に名前だけで作品のテーマは全く別…かと思いきや、共感能力欠如者が愛を知る・人の気持ちを知るって、めっちゃ似通ってるし。
他にも今期はビートレスもあって…これも多分、人の感情を理解できない存在が知ってくって話だよねぇ、あまり自信無いけど。
…。
何故こうもネタ被りするんだ!
放送前に示し合わせしようよ…お互い潰し合う感じになってな~んか勿体ない気ががが。
とはいえこのタイプのテーマは非常によくある系で、もうネタ被りなんて上等って感じなんだろうか、自分が気にしすぎかなぁ?

本編の方は…あの会社は傷痍軍人の受け入れ先として国から補助出たりせんのだろうか?
いや、ブローチは高価だったんで給料全額必要だったけど、会社自体は盤石だったり?
だからこそ2話があそこまで「素人」のスミレさん(ヴァイオレットって書くと妙に文字数食って難儀なのでスミレって書くことになるかも)を接客に回せたとかだったりして。

それよりもですよ、まーた植物の話かって言われそうだけど、男性キャラは花の名前じゃないと思ってたら…まさかのギルベルトのお家がブーゲンビリア家。
ブブブ、ブーゲンビリア?
貴族らしいけど、その家の伝統は100年も無いんじゃないか?
ググったところ「ブーゲンビリア」は1768年にブラジルで発見したフランス人探検家ブーガンヴィルからその名前が付けられたそうで…さすがに年代までは知らなかったけど、ヨーロッパに自生は無いってことくらいは知ってた。
古風なヨーロッパの庭にブーゲンビリアが生えてたら「え?」ってなります、温室ならまだしも。
下の名前ならまだ良いのだけど苗字、しかも名家でそれってどうなんだろ、実際に居るのかね?
あ、ひょっとして本来はブーガンヴィルなんだけど、日本ナイズドされてブーゲンビリアになってるとか?
その場合はフランス系になるの…か?

あ、別にイチャモンじゃないです。
もう一年前になるのか、狙ってか偶然か知らないけど“けもフレ”2話で熱帯雨林ちほーなのにヤツデが生えてて、それが伏線になってました。
やっぱねぇ、そういう前例があるからねぇ、「気が付いてしまったら」気になっちゃいます。
大抵は気付かないんですけどね、焼きそば全く気にしなかったし…オレ節穴~。
原作未読ですが実はああ見えて別の地球とか遠い未来の世界だったとか…無いスか?
焼きそば含めそれらが伏線だったら大したモンだと思うのだけど…つまりは「あれなんかヘンじゃね?」ってのは意図的にやってる説。
元々義手の技術なんかオーバーテクノロジーだし、女の子を道具扱いで戦場に送るってのは未だによくワカランし。
義体なん?エディルレイドなん?レプラカーンなん?
…。
でもって「実は何でもありませんでしたー」ってなったら自分はズッコケる訳ですが。
ま、まぁ原作読まれてる方はニヤニヤ眺めててくださいまし。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
毎回ノルマの如く手袋を外して周囲がギョっとするシーンが入るけど、ハテ、戦争直後の世界で障害者の存在ってそんな珍しいのか?ってのは気になりまして。
その昔スチュワーデス物語が流行ってクラスでも真似てる人居たけど、あの流行の再現を狙ってるように思えてしまう、放送時期も丁度いいし(みんな手袋してる)。
ってかそれ知ってるからこそ余計に義手の精巧さが不思議に見えちゃってのう…。
それと3話で、そんなハイテクな義手がある世界なのに松葉杖なの?ってのも不思議でして。
ひょっとしたら障害者であることに驚いてるんじゃなくて、そんなのが自動人形やってることや、義手のハイテクっぷりに驚いてるってことか?
もしかしたらあの義手は軍の化学の粋を集めたシロモノだったり?下級兵にはとても手が届かないような。

個人的に「戦争の規模」が分からないのでどうにも世界観に馴染めないでいます。
先述のルクリアの兄の件も、戦傷者への保障ってどうなってるん?ってのが気になり、それも最終的には戦争の規模に集約されるワケで。
と、4話でちょっとだけヒント出たかな?
アイリスのおじさんが軍に志願しようとしたけど止めて、結果的に良かった良かったみたいなことを話してて…するってーと志願だけで徴兵まではされてない?
紛争地帯以外の地域は「軍がなんかやってるな」って程度でのほほんとして、結構他人事で済む程度だったのかな?
一方で代筆業が最近選挙関係の依頼がどうこうってのも語られてたけど、選挙結果次第ではまた戦争が起きるかもしれないっていう危うい状況の伏線だったり?とかも思ったり。

──と、妙に余計なことをあれこれ思ってしまうのは、この設定であるなら○○をやってくれないとどうにも物足りないんだよなぁってのがありまして。
具体的には

・戦中ヴァイなんとかって殺戮マシーンに殺された兵士の家族から手紙の依頼が来る話とか、無いの?
・社会復帰できない帰還兵に乱暴されそうになって殺しちゃうとか、無いの?

逆に考えてみよう、戦時中ヴァイオレットに感情無い(道具扱いされる)ことが推奨されてたのは何故か。
下された命令を冷徹に遂行するため、もっとぶっちゃけちゃえば人を殺すのにためらわない・非情であることが望ましいから、ってことだと思うんだ。
「非情であったものが情を知る」ってテーマであるなら、じゃあ非情であった頃の行いの清算は避けて通れない気がするんだよねぇ。
別に「オレは○○戦線で敵兵n人殺してやったぜガハハ」と自慢げに語るのが普通の世界でも構わないんだけど、テーマとしてはそれだけでは何か違う気が。
少佐は生きてるかどうか知らんけど、もし死んでた場合、それを知ったら殺した奴を恨まないで済む?
3話の「生きてて良かった」も、裏を返せば「どうか死なないでください」って願望(が実現した形)なワケで、ヴァイオレットが殺した敵兵にも同じような願いを背負ってた人は多数居たんじゃないの?とか。
(そういう意味では3話は「ナニ言ってるんだコイツ」としか思えなかった)
愛を知る・感情を知るってことはそういった部分まで思いを馳せることに至ると思うので、精神的に折り合い付けられるの?ってのは不安に感じる。
そういった危険性を危惧してヴァイオレットのやりたいこと(愛してるを知りたい)を聞いて「いや、それは止めた方が良い」と待ったをかける人が居ない、み~んな肯定的なのがどうにも不気味だったり。

あー別に批判じゃないです、今後そういう展開来ないかなー?って話ね、原作知らんし。
4話で動きがあると聞いてたのでそれを待ってたのですが、いざ見てみたら相変わらず綺麗綺麗なばっかりで肩透かし食らった感じでして。
そのうちひと波乱来るとは思うんだけど…少佐の兄貴に期待かなぁ?{/netabare}

5話感想{netabare}
おお、やったぜ、↑で指摘した「~みたいな展開無いの?」って方向、5話最後で次回以降来るらしいことが明かされました。
おほーっ原作全く知りませんぜ、ホントウデス。
まぁ設定聞いた段階で「そうなって然るべきだよなー」って思うのはごく普通のことで、別に予言が的中したとかそんな大げさなことじゃないな。
とはいえ然るべきことすら守らない作品も多いっちゃあ多いので、これは素直に嬉しい。
次回以降が早くも楽しみです…これで肩透かしな内容とかにはならんよね?大丈夫だよね?

それとは別に、5話全般について。
冒頭大陸(島じゃないよね?)の地図が出ました、ほぼまん丸で吹いたぞw
分かりやすいけどさー、そこはシンプルなのね。
更に驚いたのはヴァイオレットが国家レベルの公開文書の代筆をすることに。
…。
えっ?
……。
あれ、いきなり大出世じゃない?そんな仕事任される位、代筆の腕前を世間に轟かせたの?
2~4話と親睦を深めてた先輩ドール差し置いて…3話で学校に通ってたのって他の郵政会社の者(何話だったか同業他社は存在するってのは触れられてた)だと思うんだけど、それも差し置いて、つい前回まで指名すら受けたことが無い段階だったのに、突然そんなデカい仕事任されるの?
更に話の展開的には「代筆業は要りませんでした」って内容で…うんん?1話見逃した?って感じ。
既存の文献から統計を取ってどう書くのが最適か~とかが分かって「有能である」ってことは一応言葉で説明はされたけど、それが認められる回がスッポ抜けてるというか…。

まてよ?もうちょっと考えてみよう。
ヴァイオレットがいきなり大役を任されたこと以外に「あれ?」と思ったのは、4話で触れてた選挙の件どうなったん?ってことがあったり。
シンプルに二分してタカ派とハト派どっちが政権とったのかなぁ、と。
5話の手紙のやり取りは元々終戦後の和平というか、再戦が起きないように楔を打つ的な意味合いの強いもので、再戦を望む者にとっては破談になって欲しかった案件。
その勢力が手を回して妨害して、他のドールが就任できない中ノーマークだったヴァイオレットにお鉢が回ったとか?(妨害でなくても縁談が失敗して欲しい勢力がヴァイオレットを指名した?)
考えすぎかのう?
けど5話冒頭でしっかりと「和平に不満を持ってる勢力が居る」って言ってるし…どうしても選挙の件気になるんだよなぁ、まだ投票始まってないとか無いと思うんだけど。
もっと言っちゃえばブーゲンビリア家の者が実権握るようなことになるんじゃないの?と思ってまして。

そこら辺掘り下げてくれるかどうかも次回以降へ期待ですね。
これだけ先の展開を気にしておきながら原作は…読みません、スイマセン。


って、おっとっと、気になった点ばかりに終始して褒める点書いてなかった。
大衆が自国の姫(or王子)のラブロマンスに一喜一憂するシーンは良かった。
やっぱみんなそういうの好きよねー、また仲睦まじいことを公開することで和平っぷりの強化にもなろうかと。
ん?やっぱりそう考えるとヴァイオレット就任は妨害があった末のことなんじゃなかろうか。
文通が上手く行ってる最中「ぐぬぬ」してたタカ派も居たんだろうなぁ。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
↑で次回が楽しみ~といいつつ、6話は5話最後からの続きではなく、サクっと時間すっ飛ばしてのスタートでビックリ。
ま…まぁ良いんだけどさ、後で回収さえしてくれれば、また大佐は登場するっしょ?
ただ5話最後のシーン、あそこからどうやって「別れた」のかはちゃんと描写しないとマズい気がするけどなぁ。
仲裁が入ったとかそんな感じか?
でないと大佐再登場した時「どの面下げてあの場を切り上げたの?」ってのは気になることになってしまうんじゃなかろうか。

そんなことよりも、9話っすわ。
回想回だけど、これ要る?
いやなんていうんだ、要らなくはないけど他にもっと必要なことあるんじゃないの?って思いが。

「軍に拾われて地獄のような訓練の末にクッソ強くなって代わりに精神に異常をきたした」
じゃなくて、
「軍に拾われる前からクッソ強くて精神もイカれてた」
てあるあら、拾われた後の回想描写なんかよりも拾われる前の方が重要じゃない?
戦争で何があったかなんてそれ以前から語られてた分で分かってるし、分かってるモノをわざわざ映像化することでアラ(詳細は割愛)曝け出してるし。
悪夢にうなされるのも、亡霊として責め立てるのは殺された敵兵…ではなく、もっとそれ以前から殺した奴らが出ないとピンと来ない。
ぶっちゃけ言うと、戦争で殺したのは戦争なんだし、命令なんだし、しゃーないじゃん、と。
要は責任を他の奴に転嫁できる、命令した奴が悪い、と。
けど誰かから命令されたでもなく殺しをしてたとしたならそっちはもう誰のせいにもできない、罪の意識に苛まれるならそっちのが強かろうて。
う~ん、なんつーかね、「クッソ強い」ことと「精神イカれてた」が繋がってないっていうか…厳密には繋がってなくはないんだ、ただ繋がらせる描写ポイントがズレてるというか…。
なかなか上手く言葉にできないモヤモヤした感じで「それ違くないか?」っていう違和感が膨らみ始めてます。
だ、大丈夫かな、ちゃんとスッキリさせてくれる展開してくれると嬉しいのだが。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
あれ?
あっれー?
これって回によって時系列前後してる?

「戦場から離れて安全な場所で穏やかに暮らして欲しい」ってが少佐の願いで、それを知ったって話、前にやらなかったっけ?
なんでわざわざ戦地へ赴く?少佐の想いを踏みにじる?
これが許されるならホッジスが退役して会社立ち上げた意味が…そこで雇ってくれと頼んだ少佐の願いががが。
まだそこまで気付いてないって状態だったっけ…?
しかも命令ではなく自発的に…出された茶を飲んでいいかも判断できなかったのに成長したねぇ、と感動する所なのかな?
ってかこれ費用どうなっとんねん。
まぁそれでも、最後に社長から「バッカモーン!」と叱られるオチだったらまだ良かった、あぶない刑事みたいに。
表向きは大赤字であることを叱って、内心は身を案じて怒った、っていうの、何故書かん?
戦闘シーンは目を瞑るとしてもこれはちょっと…。
それともアレか?詳しくないんで間違ってたりするかもだけど肛門期的な…アラレちゃん、でなくても同期やってたのなら三ツ星カラーズがあるか、ウンコウンコ言うの。
人殺しを忌むべきものと知って(しかもそれが時分のコントロール下にあると知って)逆に興味が沸く、みたいな?
実は人が死ぬ瞬間が見たくて見たくてしょうがないとか?

どうにも既存作品の感動シーンの継ぎ接ぎモノ、それでいて若干ズレてるって印象なんだけど、各話が繋がってないっていうか、思い付きで感動シーン入れましたっていう雑さが目立つ。
10話にしたって50通はやりすぎで…せめて成人するまででしょう、ああいうのが感動で済むのは。
それ以上は重荷になる、親が期待するのとは別の道を歩んだ時、毎年チクチク小言言われてるように感じますぜ、しかも相手は死んでて反論できない。
それがイヤなら「予言」通りに生きろってことかな?それじゃあ賭けグルイの未来計画書やインフィニティフォースの親父の定めた未来ってのと変わらない。
いや、真綿で首を絞めるような感じでより悪質かと。
ってか親は子と共に成長するもので…途中で成長止まった人にあれこれ指図されるのはキツいって。

というかですね、実は…10話に関しては元ネタになる映画がある…のかも知れない。
自分見てないんでどこまで似てるかは分からないけど、主役の役名が母親ポジではあるけどアンだそうで。
もしパクリであるならさすがに名前同じのを使ったりはしないと思うのでパロディになるワケだけど、元ネタ知らないで感動したと言ってる人を後ろから撃っちゃってないか?
なんでそんなことを!?
ちょっと考えにくいので映画の方はそんなに似てないってことなんかなぁ?{/netabare}

総評(今後追記してくかも)
{netabare}韓流ドラマみたい。

タイトルにも使われた様にヴァイオレット(=スミレ)がOPやED、更に作中にもちょこちょこ出るんだけど…園芸ヲタ的にはあれは無い。
というのも、アップで真正面からのアングルばっかりで…そりゃ種類が膨大で真正面から見た比較画像も多数あるけど、それはあくまで「別のアングルをとうに分かってる」前提での画像だし。
スミレの名前の由来の「墨入れ」、大工道具らしいけど、それを連想させる部分、つまりは花の後方、腹部分を見せずしてなにがスミレだよと。
それと4話だったっけ、山岳地帯が舞台の時ロゼットビオラ出せばいいのに出ないし。
他の作品なら突っ込む程ではないのだけど、やたら作画が褒められてる作品でコレってのはちょっと…最終回でも真正面アングルで吹いたぞ。

ってか…ボタニカルアートって知らないかな?
サカナくんさんがスゲーのは知識量もさることながら、ソラでボタニカルアート書こうと思えば描けるところで。
あたかも写真かのような写実的なのが重要なのではなく、その被写体の特徴をしっかりと描いてあることが重要でして。
ここら辺はケータイなどで写真撮影が身近になってる・小さい頃から慣れ親しんでる若者のほうがセンスあると思うのだけど…「ちゃんと撮れてるハズなのに“らしくない”」って経験ないかしら?
って、これ(自分が言いたいこと)って写実派とか印象派とかを言った方が早いのかな?
それでいながら町中のポスターにミュシャっぽいのがあったり、必死にインテリ風吹かそうとしてるように見えて笑える。
(世の中にはクリムト見てエルフェンぽいって言う人居るらしいッスよ…それがバカみたいってことではなく、気付いてないだけで自分も似たようなことやっちゃってるだろうし、なるべく気を付けようってことね)
まぁなにが言いたいのかと言うと、よく作画がスゲーと言われるけど、自分的には

写真のトレース上手いですね

ってだけで、アニメーションが上手いとはちっとも思えない。
こうなってくると実写作品でいいじゃんって思えてくるし、内容からして韓流ドラマが向いてるかと。
韓流ドラマが糞ってことではなく、これ見て「泣けた」って方は韓流ドラマがお勧めですよって意味ね。
なんせ実写は作画崩れ無いしw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

美しい世界で、愛という言葉の意味を描いていく物語

世界観:8
ストーリー:6
リアリティ:5
キャラクター:7
情感:8
合計:34

感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。
(公式サイトより)

毎週リアルタイムで見ていた、響け!ユーフォニアム2期のCMで圧倒的な作画で注目しました。流石は京アニだなぁと、当時のレビューで言及してしまったほどです。当時は原作のCMでしたが、いよいよアニメになるということで、期待せざるをえない状況での視聴です。

3話を見て、評価点は既に4.5と3話時点では高水準だと思います。期待通り、歴史に残る作品になりそうなので、その時々に感じたことを忘れないよう、ここから更新型のレビューにしたいと思います。全話はできないかもしれませんが、できる範囲でお送りします。

<3話まで>
ファンタジー世界の物語。{netabare}戦場で大切な人(ギルベルト少佐)と別れてしまった主人公ヴァイオレットが、郵便の会社に就職し、新しい人間関係の中で、代筆業務に取り組んでいくといった序盤でした。
タイプライターが家庭で買えないような時代設定なので、我々の世界より文明は少し昔のように思っていましたが、喋ったことをその場で手紙の文章にするサービスって現代でも通用するような。プライバシーの関係で需要が多くなさそうですが、手紙が書けない人や、より良い文章にしたいというニーズはあって良いよな、と思って検索したら、ラブレター代筆業者とか普通にいました(笑)
人の心を伝える職業を舞台としているところが良いですし、設定として巧いです。
ヴァイオレットの機械の手を見ると、我々の世界より進んでいるようにも思えます。{/netabare}

1話は{netabare}ヴァイオレットがギルベルトのことを強く想っている描写が随所にあり、最後に「愛している」の意味を知りたいと意志を示したシーン、{/netabare}
2話は{netabare}サービスの文字通りの機械人形であるヴァイオレットを通じて、人の言葉には言外の心情が込められていることを描き、裏腹にかけながら同僚のエリカがヴァイオレットを辞めさせないでほしいと直訴するシーンに心動かされました(ここで既に情感7点以上が確定)。京アニスタッフは物語と人間の動かし方がわかっていらっしゃるよ、本当に。と思ったら演出が藤田さんでこれまた高揚感ですね(響け!ユーフォニアムのレビュー参照)。{/netabare}
3話は{netabare}自動式人形の養成学校でのストーリーを土台に、ヴァイオレットとルグリア、ルクリアとその兄を、手紙や高台の鐘楼から見える美しい景色とともに描かれました。目に涙を溜めているだけで感情に訴えてくる表現の力強さもありました(涙が響け!時よりも涙らしくなりました。もっと線を細くして、流れる時にキラリと光るだけでも十分だと思います)。{/netabare}

リアリティ面は、{netabare}ヴァイオレットが戦場を駆け巡るシーンや、簡単な手紙で養成学校を特別扱いで卒業させてもらえたあたりが引っ掛かりましたが、まだ、それを上回る満足度の高さがあります。{/netabare}

ヴァイオレットは機械のような心ですが、単なる設定と思わせない感じが良いですね。外見の美しさとその極端な不器用さとのギャップに、周囲が手助けしてあげたくなるというのも、なんか共感できます。

{netabare}今回、少佐への手紙が宿題となったのでこれが伏線となりそうですが、少佐が生きていて、手紙が渡ることを祈りましょう。もし、再会するという結末であれば、ヴァイオレットにどんな行動ができるのか。まだ、物語には大きな山場があって、成長していってくれることを期待したいですね。{/netabare}

<4話>
{netabare}今回は、初めてドール仕事の指名を受けたアイリスが、ヴァイオレットと共に依頼主の住む町(アイリスの故郷)まで出張する話でした。前半で問題を起こし、後半でほろりとする、ここまでの3話までと同様の構成で、脇役であるアイリスに1話を割いた形となりました。

4話からが本番との噂があり、物語が大きく動くのではないかと期待をしていたので少し肩透かしを食らった感じですね。

ヴァイオレットがドールをやりたい理由、他のドール内で共有されているかと思いきや、アイリスは初めて聞いた模様。ドールたちの間ですぐにでも話題になってそうですが、ちょっと人間性が綺麗すぎるかなぁ(←リアリティ派の観点って面倒くさいものです(笑))。引き続き、次回に期待で。{/netabare}

<5話>(優良回)
{netabare}ヴァイオレットが王女の公開恋文の代筆をするとか、14歳とか、いつの間にか美麗な手紙が書けるようになっているとか、代筆屋が代筆しないとか(ビジネスとして問題ないのか?)、国家間の公開恋文が同じ郵便社の代筆屋に任されているとか、そもそも公開恋文なんてありえるのか?とか、ツッコミ所は随所にあるのですが、それを上回る作画の美しさ、テンポの良さ、情感の琴線に触れる心情表現に長けた演出で違和感なく視聴できました。

特に、プロポーズのシーンと、ウェディングドレスを着たシャルロッテとアルベルタのシーンが印象的でしたが、構図やピントのとり方に気付いたら、演出に藤田さん入っていましたか。ヴァイオレットが笑ったのを、カトレアの表情で表現したところも良かったですね。

1話完結、1話ごとの繋ぎが悪い感じもしますが、「愛している」の意味を知りたいヴァイオレットとともに兄妹、親、育ての親など、色々な愛の形を様々なドラマとともに映し出すのがこの作品のテーマ(の一つ)ということがわかり、満足度の高いエピソードでした。

最後は不穏な展開を予想させる終わり方でしたね。ヴァイオレットが機械のような心なのは、そうなってしまった理由もあるのかもしれません。過去の行動(殺人を平気でできた)との整合性が説明できれば良いのですが、そのあたりにも注目しつつ、物語が動きそうな次回に注目したいと思います。{/netabare}

<6~7話>
{netabare}物語が動きそうであまり動かないので、少し心配になってきました。2クールなら大きな問題ではありませんが、この2話は演出が自分の好みではなかったので評価が下がってきています。

6話は並回に近い良回。終盤、リオンがロープウェイで遠ざかるヴァイオレットに話しかけるシーンが、眩しすぎる! と思ったくらいです。ここは個人的な演出の好みでしょうね。実写に耐えられないシーンだと意識してしまうとちょっと苦手なんです(「意識してしまうと」がポイント)。

7話は並回。直接の減点につながったのが、ヴァイオレットが湖面を歩いたこと(嘘をつかないだろうヴァイオレット自身が「3歩は歩けたと思います」って、言っちゃってるし)。画になるシーンで美しいのはもちろん認めますが、もっと風の強い日ということを描いておくとか(それでも厳しいでしょうが)しないと、リアリティ重視派は受け入れられません。

もう一つ、今回のエピソードでは、亡くなった子供に対する親の愛を描いていますが、人が亡くなる(いなくなる)ことの哀しさ、生きていれば様々な可能性があったこと、戦争においてその可能性を奪う側であった自分に対する葛藤といったところまで描かれました。ようやくここまで来たとは思いつつ、人殺しは悪いことと簡単に思ってしまうのもどうなのか。

ヴァイオレットは戦争の時に人殺しをしたにせよ、それはギルベルトが認めていたことでしょうし、ギルベルトを守る動機があったはず(殺さなければギルベルトが殺されただろう場面があったことも容易に想像できます)。ギルベルトを信奉する心が変わらない限りは、上記の思考に至る前に自己を正当化するのが自然なのではないかと思います。

あと、ギルベルトの消息について、微妙な進展がありました。死んだところは誰も見ていないということでした。前述のとおり私は生きていると考えています(物語の構成上、生きていないとラストを綺麗に仕上げられないため)が、姿を見せないことの理由に納得ができればいいなあと思っています。

作品の暫定評価は下降傾向ですがまだ良作水準。毎回美しい小話で、それが作り物と感じてしまうと私は満足できない人間なので、意識させないほどのダイナミックな物語に引き込んでほしいですね。{/netabare}

<8~9話>
{netabare}ようやくヴァイオレットの過去が少し詳細に描かれました。少佐が死んだのかという点はいまだに保留したいですが、死んだと扱われていることを知り、その現実に向き合うヴァイオレットをどう表現するのかが見どころとなりました。大声を出して机の物を投げ散らかす姿は、戦場で激情を表していた人ですし、行き場のない感情を想像すれば理解できますが、ちょっと安易。時間をかけながらぐっと堪えるくらいでも良かったように思います。

戦場でのヴァイオレットの活躍が今のヴァイオレットと繋がりにくく、戦場エピソードはシーン作りに見えるのがこの作品の弱点になってしまったように思います。

ルクリアの兄の代筆、同僚からの手紙を経て、自分の今の居場所に戻る。9話のスペシャルEDもきれいに決まりました。良回です。{/netabare}

<10話>(優良回)
{netabare}余命が限られた母親が残した手紙とは、{netabare}預け先となる親戚への手紙ではなく、実は生きていた父親への手紙でもなく、小さい娘へのこれからの50年に亘る誕生日を祝う手紙でした。{/netabare}

親の気持ちはもちろん、少女のその時その時の感情や行動もある程度理解できまして、手紙の内容を知りながら感情を抑えて対応したヴァイオレットを含め、それぞれの思いに胸を締め付けられました。これは泣けます。

50年も先に届ける手紙を取扱うのは凄いサービスです。今回の対象はお屋敷に住む人だったから大丈夫だと思いますが、転居の多い日本の都会では不可能でしょうね。会社自体もなくなる可能性を思えば、そのような未来に対する人の思いを背負うことは容易な覚悟なくしてはできませんし(ホッジンズ社長の男気か、はたまた浅慮か)。

さて、シーズンとしては締めに入る時期ですが、2クールか、2期か、続くことを期待したいです。{/netabare}

<11話>
{netabare}私にとっては平凡回でした。ヴァイオレットの戦闘能力がまたも浮いて見えてしまったことに加え、そもそもの代筆業というサービスにおける、旅費や報酬がどのような仕組みになっているのかもフワフワしてきました。

ヴァイオレットが勝手に依頼人のところへ訪問しますが、旅費が依頼人持ちであれば、事前に承諾したこと(訪問すること)を伝える必要があるはず。そういうシーンがないとすれば会社持ちで、その分、代筆の報酬を高めに設定していると推測されます。

しかし、今回、依頼主は死んでしまいますので、報酬の受取ができないと思われます。手紙の宛先(家族や恋人)に払えとは言えないだろうし、あのシーンの後にそんな話があると想像したくはありません。

今回はヴァイオレット個人の勝手な行動であり、死ぬ恐れすらあったわけなので、ホッジンズはヴァイオレットを叱り、費用負担を全てヴァイオレットに帰属させなければならないですが、本作はそういうものを描かない方向性だと思うので、それであればストーリーがまずかったということになると思います。{/netabare}

しばらく多忙で、12話以降のコメントを書けていませんでした。
以下、総評としてまとめさせていただきます。

<12~13話及び総評>
{netabare}12話はトレインアクションがやはり浮いている印象で並回、13話は1クールでの締め括りができていたので良回だと思いました。violet snowが最終回にようやく聴けました。これが当初から(特にEDとして)使われていたら作品全体の評価が上がっていたように思うのですが、どうでしょうか。

本作はCMの出来の良さや作画の美しさから、今期の覇権アニメ候補筆頭と思っていましたが、1話ごとに話が終わる形で、主人公ヴァイオレットの心の成長が急だと思われるところなどあったこと、その影響もあり、全体としてのストーリーが綺麗にまとまらなかったこと、戦闘におけるヴァイオレットの過剰能力がどうにもリアリティ面を阻害したことなどが徐々に評価を下げる原因となりました。

一方、5話と10話のような、ストレートに感動できる回もあります。私は感動するまでに意図的なものを感じると冷める人間なので、多分、上記の回は演出の技術が高いように思われ、単純に感動できる作品は良い方向に評価します。また、美しい世界観を楽しめば非常に心地の良い作品だと感じました。私などは、ヴァイオレットのブローチがなかった時に、真っ先にホッジンズ氏を疑ってしまい、心が汚れているなぁと思ってしまったのですが。。{/netabare}

視聴者の心の綺麗さ、まっすぐさを試される作品。(綺麗だから良いということもないですが、好みは分かれるだろうなと思います)
続編は期待しないで視聴したいと思います。

結局、個人的な2018冬アニメの覇権は、劇場版ですがさよ朝が群を抜いていたかなと思っています。

(参考評価推移:3話4.5→4話4.4→5話4.5→6話4.4→7話4.2→10話4.3→11~13話4.1)
(2018.1~3視聴)

<2021.11追記>
先日の金曜ロードショーで、編集版が放映されました。構成は1~3話、7~8話?、10話で、10話のEDでそのまま終了というもの。
TV版は、ヴァイオレットの出自や心の問題、郵便社のシステム、時代背景的な前提を示しつつ、神回である10話が十分に入っていれば良いと思うので、未視聴の層には適切な編集と思いますが(外伝の劇場版の放映のためなら、5話は使ってほしかったですが)、ヴァイオレットの心の成長が早すぎるように見えてしまいそうでした。
気になった方は是非全編をご視聴いただければと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 70
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「愛してる」と自動手記人形と「愛してる」

原作未読。最終話まで視聴。

【総評】
引き込まれるように、思わず見入ってしまう・・・。
上手く言えないけど、そんな作品でした。

まずは、圧倒的な作画。
他の制作会社の作画もクオリティが相当高くなっている昨今、それでも作画で唸らせる京アニクオリティは圧巻です。

個性豊かなキャラと、それを巧みに演じられた声優陣も、とても良かったと思います。

感動的な物語の数々も、とても良かった。
涙腺崩壊系の話とヴァイオレットの関わり方がとても綺麗に描かれていたと思います。

すでに続編も決定しているとのこと。
楽しみにしています。

【酷評を少々】
放送前の盛り上げ方が半端ありませんでしたので、非常にハードルを上げて視聴を開始された方も多かったはず。
かくいう私もその一人ですが(笑)
そのため、「んっ?」と感じるところも少なからず存在しちゃう訳で・・・。

本作の評価は、「物語」と「音楽」の評価がポイント(評価の分かれ目)だと思います。

【物語について】
本作の一番の問題点は、{netabare}3話以前と4話以降のヴァイオレットが別人のように感じてしまうこと。
要するに、『一気に急成長しすぎ』なのである。{/netabare}
この部分が気になるか、ならないかで、評価が分かれると思う。

この点について、私は脳内補完しきれませんでしたのでマイナス評価です。

もう一つの問題点は、{netabare}11話~13話前半のくだり。
ここにきて何故か主人公最強系の「超人少女ヴァイオレットちゃん」的な展開に・・・。{/netabare}
このくだりの必要性が理解できるか否かで、評価が分かれるのではないかと思う。

この点について、私は「必要性が理解できる」として特にマイナス評価はしていません。
それは、{netabare}ヴァイオレットがギルベルトへの思いを言葉にするにあたり、ギルベルトの母との出会いを描く必要があり、ギルベルトの母との出会いを描くには、ディートフリート大佐との和解じみた話も必要となると思うからです。
『もう誰も殺したくないのです』
このあとのヴァイオレットの一連の行動は、大佐の心を動かすのに充分だったと思います。{/netabare}
{netabare}11話の依頼人との出会い方とか、{/netabare}おかしな所も多々ありますけどね(笑)

【音楽について】
この作品ほど、EDが話題になる作品は少ないと思う。
”あにこれ”のレビューでも、EDの話題をよく目にする。
ここも評価の分かれ目になると思う。

個人的に、特にEDが不愉快に感じたのは第2話と第5話。
ED曲自体は問題ないと思うのですが、ED曲の使い方にマイナス評価です。
唐突に始まるので『ドキッ!』としちゃう。
非常にもったいないです。

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
まあ、京アニですから、作画は全く申し分ないですね。
他の制作会社の作画もクオリティが相当高くなっている昨今、それでも作画で唸らせる京アニクオリティは圧巻です。

物語は、まだまだ掴みの段階でしょうが、名作の予感が更に高まりました。
第1話だけで、思わず泣きそうになってしまった。

良作目白押しの今期の中でも、頭一つ抜きん出ている印象があります。
(第1話の段階で・・・、ですけどネ)
最後まで、しっかりと見届けたいと思わせるような作品です。

【第2話】
ふ~ん。「ヤキソバ」ねぇ・・・。
しかも、箸で食べるんだ・・・。
もしかして、笑う所なのかな?

人の気持ちが理解出ないヴァイオレット。
自動手記人形として、{netabare}間違ってはいないけど、大失敗をしてしまう。{/netabare}

人の言葉の裏を読むのは、難しいからね。
基本的には優秀な彼女だが、彼女にとっては一番難しい仕事。
それでもこの仕事を続けたいヴァイオレット。
『愛してる』の意味を知りたい。
ただそれだけの理由で。

{netabare}ブローチが戻ってきて良かったね!
ホッジンズの郵便社に来てから、初めてじゃないかな?
ヴァイオレットが感情を見せたのは・・・。{/netabare}

ところで・・・、{netabare}茅原さんの歌声が邪魔だと感じたのは{/netabare}私だけですかねぇ?
歌とかはともかく、声が・・・。
普段は彼女の歌、別に嫌いじゃないんだけど・・・。

【第3話】
自動式人形育成学校でも{netabare}相変わらず、優秀なヴァイオレット。
どうしても、人の気持ちが理解できず、報告書のような文章しか代筆出来ない点を除いては・・・。

『良き自動手記人形とは、人が話している言葉の中から、伝えたい本当の心をすくい上げる者』
自動手記人形とは、単なる代筆業ではなく、相手の本当の想いをくみ取り、綴っていく仕事。

ルクリアとの出会いが、彼女を少しだけ成長させた。{/netabare}
なかなかの感動回でした。

【第4話】
アイリスの回。
親の心子知らず、子の心親知らず(?)な話。
で、なにやかんやあって、アイリスとヴァイオレットが仲良くなる話。

{netabare}「少しは理解出来るようになったと思っていたのですが、人の気持ちは、とても複雑で繊細で、誰もが全ての思いを口にするわけではなく、裏腹だったり、嘘をつく場合もあり、正確に把握するのは、私にはとても困難なのです」{/netabare}
{netabare}「『愛してる』は、とても勇気のいる言葉なのですね。受け入れられないとそこにいたくなくなるくらいに・・・。あの時の少佐もそうだったのでしょうか」{/netabare}

ヴァイオレット、{netabare}良い手紙を書けるように{/netabare}なってきた。

しかし、未だにEDが馴染めないのは私だけでしょうか・・・?

【第5話】
良い話だった~!
シャルロッテ姫とアルベルタの話。
血のつながりにも勝る二人の関係が、とても素敵でした。

ヴァイオレットは、本当に良い手紙が書けるようになった。
ところが、この話でヴァイオレットは、{netabare}ほとんど手紙を書かない{/netabare}。
しかしヴァイオレットは、しっかりと依頼に応え、最高の結末を迎える手助けをする。
社長から貰った犬のぬいぐるみが、机の上にきちんと飾られていたのも彼女の成長の証。
ラストの笑顔は本当に可愛かった。
ヴァイオレット、{netabare}14歳{/netabare}ってマジですか?

EDだけが未だに受け入れられない。
『かけがえのない 宝物~♪』の所に、感動的なシーンを被せたいのだろうけど、少々耳障りに感じる。
第2話と同様、歌声が気になって、肝心のセリフが台無しな気がする。

【第6話】
{netabare}天文台に古い本がたくさん集まって、それを書き写すために集められたヴァイオレットたち自動手記人形。
天文台の解読係の人とコンビを組んでのお仕事。{/netabare}
なるほど。自動手記人形にはこういう仕事もあるんですね。
相変わらずポテンシャルの高さを見せるヴァイオレット。

様々な愛の形に触れていくお話なのかな?
今回は、{netabare}「寂しい」という感情を知る{/netabare}ヴァイオレット。

毎回、EDの始まりが心臓に悪い。
もう少し静かに始めるようにした方が良いと思うんだけど・・・。
もしくは、事前にカウントダウンしてくれるとか!(笑)
本音で言えば、CMで流れていた『Violet Snow』の方が作品のイメージにピッタリだと思う。
これだけ評判の悪いEDってどうなんだろう?

【第7話】
妻と娘を失った舞台の脚本家との話。
「いつか、きっと・・・」

脚本家の過去話から、{netabare}ヴァイオレットは、この思いが遂げられなかった時の悲痛な思いを知ることに・・・。
同時にヴァイオレットは、過去の自分が、一体どれだけの人の「いつか、きっと・・・」を奪ったのか、痛感する。

その後、思わぬ形で少佐の死を知ったヴァイオレット。
ヴァイオレット自身も、「いつか、きっと・・・」を奪われた・・・。{/netabare}

本当に上手い展開だと思いました。

ED曲は今回の使い方ならアリかな?
一瞬の暗転で心の準備ができるし。

【第8話】
『ヴァイオレットと少佐の過去編その1』という感じかな?
少佐の優しい人柄は、凄く伝わってきた。
対して、ヴァイオレットの想いが、こちらにうまく伝わってこない。
表情の変化も少ないし、言葉も少ないので仕方がないかも知れないけど・・・。

まあ、今後に期待という事でしょうか?

戦闘シーンは迫力があって良かった。
ところで、ヴァイオレットちゃんは、なんであんなに強いんだ?

【第9話】
サブタイトルが作品のタイトルと同じ。
それだけ、重要な回。
それが相応しい、神回だったと思います。

前半は、前回の続きから{netabare}始まって、ヴァイオレットが両腕を失い、そして少佐との最後の記憶までが描かれる。
ヴァイオレットの左腕がずり落ちる場面は、グロさを抑えつつ、無残さだけはしっかりと伝える、見事な演出だと思った。
{/netabare}
中盤は、{netabare}ヴァイオレットの苦悩と、彼女のことを心配する周囲の人々が描かれる。{/netabare}

そしてヴァイオレットにとって、転機が訪れる。

{netabare}「どれ一つ取ったって、誰かの大切な思いだからな。届かなくていい手紙なんてないんだ」

一つは、手紙を配達している時に耳にした、手紙が届いたことを喜ぶ少年の声。
もう一つは、エリカとアイリスからの手紙。
そして、ルクリアの兄・スペンサーからの代筆依頼。

「手紙を貰うというのは、とても嬉しい事なのだと分かりました」
ヴァイオレットにとって、手紙が『仕事』から『貰うと嬉しい物』に変わった瞬間。
今、自分がしていることは、他人を幸せな気持ちにする仕事であることを知る。{/netabare}

{netabare}スペンサーの代筆を終え、ヴァイオレットは、今まで自動手記人形としてやってきたことの、その後を知る事となる。
一つは、スペンサーが立ち直ったこと。
もう一つは、シャルロッテ姫夫妻の幸せそうな今。
もう一つは、舞台の脚本家の今。{/netabare}

{netabare}「してきたことは消せない」
誰にも過去を消すはできない。
誰にも過去を変えることはできない。

ヴァイオレットにとって、”兵器”としてしてきたこと=『他人を不幸にしてきたこと』も消せない。
そして、その後”自動手記人形”としてしてきたこと=『他人を幸せにしてきたこと』も・・・。

だけど、今を変えることで、未来は変えていける。{/netabare}

↑ネタバレばっかりでごめんなさい^_^;
今回はEDまで含めて、本当に良かった。

しかし、ベネディクトくん。配達の仕事をする人が{netabare}ハイヒール{/netabare}は無いわぁ(笑)

【第10話】
この回は『涙腺崩壊回』とでも命名しましょうか?
この回、涙無しで視聴出来た人、どのくらいいるのでしょうか?

ラストの{netabare}ヴァイオレットの涙は、もはや反則でしょう。
『私・・・、私、お屋敷では泣くのを我慢していました』
見ているこちらは我慢出来ませんでした(笑)

それと、繰り返し視聴時の涙腺崩壊ポイントが、ヴァイオレットを見送った時のアンのセリフ。
『私、あの人が書いた手紙、読んでみたかったな』
「この時のアンの願いが、この先、50年にも渡って叶っていくことになるんだ」って考えたら・・・。{/netabare}

正直、物語の途中で、何となく結末は分かるのですが、それでも泣かせる演出は流石です。

今回のEDも良かったと思います。
{netabare}手紙の朗読に合わせて、静かなイントロから始まって、音量も手紙の朗読を邪魔しない、絶妙な音量。{/netabare}
何故、最初からこれが出来なかったのかな?

【第11話】
ん~?あれあれ?ここにきてこんな話?
9話、10話と大きく盛り上がってきたのに、ここで1回下げる?
(あくまでも個人の感想です)

いえ、『”元”軍人のヴァイオレットちゃんが、戦場に駆けつけて、兵士のために自動手記人形する物語』というのは”アリ”かも知れないけど・・・。

演出というか、展開が強引すぎて、感動してよいやら悪いやらで・・・。
展開が強引な部分を除けば、感動的な話だったと思うのですが・・・。
(まあ、さすがにラストは涙腺が崩壊してしまいましたけどね(笑))

終盤にきてこれでは少々評価が厳しくなっちゃうかな?
ここからの盛り返しに期待したいと思います。

【第12話】
11話に引き続き、「超人少女ヴァイオレットちゃん」の物語・・・。
って、おいおい・・・。

11話、12話と物語の軸がブレてきている気がする。
3話~10話までは、涙腺崩壊系の感動ストーリーの数々。
ところが、11話、12話は、主人公最強系の戦争モノ?

少佐の「愛している」の意味を知りたい話がどういう結末を迎えるのか?
最終話を座して待ちたいと思います(笑)

【第13話】
序盤は引き続き「超人少女ヴァイオレットちゃん」の物語。
う~ん。

中盤は良かったと思う。
少佐の母との対面は、ヴァイオレットの心を少しは軽やかにしたのではないでしょうか?

笑いと感動の終盤は満点でしょう。
そう。これが視聴者が求めていたエンディングですよ!
このエンディングを引き立てるために今までのEDがグズグスだったのか(笑)

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 187

92.5 2 ぬいぐるみアニメランキング2位
約束のネバーランド(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1117)
5360人が棚に入れました
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。ここグレイス=フィールドハウスは親がいない子ども達が住むところ。至って平穏なこのハウスでささやかながらも幸せな毎日を送る三人の主人公エマ、ノーマン、レイ。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた…

声優・キャラクター
諸星すみれ、内田真礼、伊瀬茉莉也、甲斐田裕子、藤田奈央、植木慎英、Lynn、河野ひより、石上静香、茅野愛衣、日野まり、森優子、小澤亜李
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

心臓バクバク

{netabare}忘れ物のぬいぐるみを届けに行ったらコニーが死んでいて{/netabare}びっくりした。鬼ごっこは遊びでしかしていなかったのに、急に命をかけるはめになるのはしんどそう。{netabare}頭が良い子の出荷を先延ばしにするのは知能が高い子供の脳が美味しいかららしいけど、知能が高いと秘め事がばれる確率は高いよね。ばれても今までは制御できてたんやろうな。{/netabare}ノーマン天才すぎ。{netabare}完全にレイ騙されてるし、自分がいなくなった後のことまで考えてる。{/netabare}でも、レイも中々策士。{netabare}生まれた直後の記憶を持ち合わせているからずっと計略を練っていたし、自分を燃やそうとするなんてクレイジー。エマも耳を切り落として発信機を外すのはクレイジー。諦めたふりで幼い子供に計画を吹き込んでいたのはさすが。フィルは無邪気なふりして全てを悟る天才少年。心強い。{/netabare}

原作未読だから演出と相まっていちいち心臓に悪い。ドキドキしながら見てた。期待以上の面白さだった。
クローネ悪い奴とばかり思ってたけど、可哀想。{netabare}生存し続けて選別されただけあった{/netabare}イザベラも賢いし、強い。大人にパワーは勝てん。{netabare}エマの足をいとも簡単に折ってしまうのはびっくり。彼女自身もただの悪人ではなく、幼少時はエマと同じ境遇にいたわけで好きだった男の娘は出荷されるし、そのことがきっかけで脱獄を試みたこともあったけど、当時は壁の向こうの崖に絶望し、生き残るためにママになっていた。衝撃を受けたのはレイが実の息子だったこと!!父親は明かされるのかな。エマがしんがりで崖を渡った後に髪をほどいて寂しげな表情になったのを見るとこっちまで切なくなった。恐らく、子供の頃を思い出してた。そして、逃げた子供たちを見送るときには完全に子供の幸せを願う親の顔でした。イザベラのことは胸糞悪い不幸になれとずっと思ってたのに、ロープを回収して、残された子供たちの元に戻ってきて寝かしつけるまでの表情を見てたら、彼女にも幸せになってほしいなんて思えてきた。{/netabare}

2期も見るぞ。

OP
Touch off 歌 UVERworld
UVERworldって結構アニソン歌ってらっしゃる。これからもお願いします。
ED
絶体絶命 歌 Cö shu Nie
Lamp 歌 Cö shu Nie
くしゅにえと読むらしい。知らなかった。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
突然終わりを告げた、グレイス=フィールドハウスの幸せな日常。ハウスは農園。子どもたちは、鬼に飼われる食用人間。大好きだったママは子どもたちの監視役。「これ以上、家族が死ぬのは嫌だ…!」そう願ったエマ達は、日常に潜んでいたあらゆる意図を解き明かしていく。鬼vs子ども、命をかけた脱獄計画が始まる

EPISODE.01 121045
グレイス=フィールドハウスは親の居ない子供たちが住むところ。血の繋がりはなくても、ママと38人の兄弟はささやかながら幸せな日々を送っている。11歳のエマ・ノーマン・レイはハウスの年長者であり、毎朝のテストでそろって満点をとる優秀さをほこる。 ある夜、里親のもとへ旅立つコニーを見送った子供たちだが、忘れ物に気付いたエマとノーマンは近づくことが禁じられている門へ向かう。そこで2人は衝撃の真実を目撃する---

EPISODE.02 131045
子供たちは鬼に食べられるために育てられている。大好きなハウスは農園。優しかったママは敵。ハウスに隠された真実を知ったエマとノーマンは、脱獄を計画する。だが、イザベラはコニー出荷の夜に子供2人が門に来たことに気付いているようで……。

EPISODE.03 181045
新たな大人、シスター・クローネが現れ、監視の目が増えたハウス。レイも加わり3人で脱獄の方法を模索するなか、エマは自分たちの身体に埋められている発信器の場所を特定する。そして全員での脱獄に向けた訓練のため、全力の「鬼ごっこ」を始めるが、そこにクローネが鬼役として参加する。

EPISODE.04 291045
子供たちの中に内通者がいる。それは誰なのか、兄弟の動向を気にするエマたち。内通者を特定するため、ノーマンはあることを仕掛ける。一方で、外に出てからのことを考え、ドンとギルダには事情を話すことにする。残酷すぎる真実。そのすべてをありのまま話すことはできなかったものの、新たな協力者2人を引き入れることに成功し、また脱獄計画は進んだと思われたのだが……?

EPISODE.05 301045
内通者がレイであることを突き止めたノーマンは、二重スパイになるよう提案する。レイは脱獄の準備をするために自ら志願して内通者になったことを明かし、全員での脱獄を諦めること、そのためにエマを騙すことを協力の条件とする。翌日、レイが内通者だったことを知り、改めて全員での脱獄を決意するエマ。そしてイザベラの隠し部屋を見つけたことを報告するが、ドンとギルダはエマ達には告げずその部屋に侵入しようとする。

EPISODE.06 311045
ウィリアム・ミネルヴァという人物から贈られた本にはモールス符号で子供たちへのメッセージが隠されていた。ハウスの外に味方がいるかもしれないと希望を持つエマたち。一方、イザベラの隠し部屋に侵入成功したドンとギルダは、エマたちのついた嘘に気付いてしまう。今度こそ真実を語った彼らに怒りをぶつけるドンだったが、自らの無力さを嘆くその姿に、エマは兄弟を信じようと思い直す。しかし翌日、そのやりとりを見ていたクローネが手を組むことを持ちかけてきて……?

EPISODE.07 011145
イザベラからママの座を奪いたいという目的とともに、ハウスの管理システムについてクローネから聞かされたエマたちは、彼女と手を組むことにする。その夜、情報収集のためクローネの部屋を訪れたエマとノーマンだったが、逆に発信器の場所や壊し方に気付いていたことを知られてしまう。子供たちの脱獄計画を本部に訴えるための証拠として、発信器を壊す道具を探すクローネだったが、そんなクローネにイザベラは本部からの通達を突きつける。

EPISODE.08 021145
イザベラに見送られたクローネは、グランマに彼女のミスを訴える。しかしグランマはそのことを全く意に介さず、クローネは鬼に殺されてしまう。その日の午後、エマとノーマンを塀の外の下見へと向かわせたレイは、偽の情報を流しイザベラの注意をひこうとするが、それに気付いていたイザベラはレイを部屋に閉じ込めてしまう。そしてエマとノーマンに対峙したイザベラは、ノーマンの出荷が明日に決まったことを告げるのだった---

EPISODE.09 031145
ノーマンの出荷を阻止するため、逃げたふりをしてハウスの敷地内に潜伏するよう提案するエマとレイ。自分が逃げることでエマたちの脱獄が失敗してしまうと拒否するノーマンだったが、二人の必死の説得を受け入れる。 出荷当日である翌日、逃げるために塀へと向かったはずのノーマンだったが、計画に反して夕方にはハウスに戻ってきてしまった。戻ってきたノーマンから明かされた真実に、エマとレイは驚愕する。

EPISODE.10 130146
ノーマンが塀の上から見た景色によって農園全体の構造が明らかになった。 しかし彼は、自分は逃げることはしないと出荷の覚悟を決めていた。必死で引き止めるエマとレイだったが、ノーマンはトランクに糸電話だけを入れて旅立ってしまう。 ノーマンを失い絶望するエマとレイ。遂に脱獄計画を諦めたかに見えたが……?

EPISODE.11 140146
諦めたふりをしながら、脱獄の準備を進めていたエマとレイ。レイは出荷前夜、用意していた道具で火事を起こし、その隙に逃げ出すことを提案するが、それはレイ自身を火の中に残すことまでも組み込んだ計画だった。しかしすんでのところでそれを阻止したエマは、レイの行動を予期していたノーマンからの手紙のこと、そしてハウスの子供たちと進めてきた準備のことを明かすのだった。イザベラを出し抜き、炎に包まれるハウスを背に塀に向かうエマたち。脱獄は成功するのか---!

EPISODE.12 150146
必ず迎えに来ると約束し、4歳以下の子供たちを残していくことを決意したエマ。そして5歳以上の子供たちは訓練の成果を発揮し、ぞくぞくと崖を渡っていく。一方イザベラは本部に通報し脱獄を阻止しようとするが、崖の向こうにいるエマたちを目にし、ついに追うことを諦める。自分もかつてハウスで育った子供であったイザベラは、遠ざかっていく子供たちの背中を静かに見送るのだった---。脱獄が成功し崖を渡ったエマたちは対岸の森を駆ける。自由を手にした喜びとこれから生きていくことへの決意を胸にしたエマが森を抜けると、そこには彼らを祝福するような朝陽が輝いていた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

生きていくんだ それでいいんだ

それは田園 こちらは農園 ・・・ふっ

・・・あ、ちょっと待って、{netabare}いやっ、行かないで~、、、{/netabare}な全12話。


原作も未読であれば、ジャンプももう何年も読んでませんね。週刊少年ジャンプの人気連載作品ということで、子供とTV前で待機。
第1話を観終えて彼らは静かに去っていきました。お子様と一緒に視聴するにはご注意ください。我が家でR12指定となった “ほんとに少年向けなんかいな?” な世界観です。


いやぁ毎週面白かったですね。なにせ間髪入れずもう一周しましたから。
導入良し→つなぎも良し→締め最高、、、と1話1話退屈せず、連載継続中ながら12話の尺で綺麗にまとめたことも好感です。結末を知って価値に気づきがちな序盤~中盤を面白く仕上げてもらってほんとにありがとう。2018年冬期の作品群の中でもトップクラスの出来でありました。
続きのある物語に対し早々に2期が決まったことで、今後の楽しみが一つ増えた幸福感もあります。


幕明けの舞台はグレイスフィールド(GF)ハウスと呼ばれる孤児院から。ママ・イザベラのもとで上は11歳までの子供たち30余名が一緒に暮らしてました。
ロケーションは大草原の小さな家。孤児院と聞けばあしながおじさんや若草物語のようなものを事前には想像してました。違うんだけどね。
そこの子供たちのうちエマ(CV諸星すみれ)、ノーマン(CV内田真礼)、レイ(CV伊瀬茉莉也)の3人が物語の主役。・・・それと彼らのみならずハウスの子供たち全員が主役の物語だったのでは?と思えるお話。
6歳から12歳までの間に里子に出されるとママから聞かされている子供たち。うち一人コニーとのお別れの日。別れを済ませた後、ぬいぐるみを忘れてることに気づいたエマとノーマンがコニーに届けようと後を追って。。。

そこから物語は一転。第1話ラストから最終12話までノンストップな子供と大人の心理戦?サスペンス?スリラー?またはホラー?が展開されます。
詳しくは本編で。農園の意味は早々にわかりますので、そこからハラハラドキドキを楽しみましょう。私的今期(2019年冬)のベストでした。


以下、思ったことを五月雨に。※ネタバレ

■ホラーやスリラーではなく心理戦でした
猟奇的な世界観で色濃く印象的だったのは、エマら子供たちとママ・イザベラ(CV甲斐田裕子)、シスター・クローネ(CV藤田奈央)の大人らとの駆け引きです。この腹の探り合いに集中できたのは不要なホラー演出を削いだからなんじゃないかと思ってます。
{netabare}例えば、子供らが謀議している最中に物陰からニュッとママやシスターが登場するような演出は皆無でした。双方に企みを盗み聞きしたり直接知るような描写がありません。状況証拠や間接的な言動からの探り合いに絞ってました。{/netabare}
{netabare}ママもシスターも元はと言えばフルスコア。さらにトレーニングを積んで派遣され実地で鍛えられた猛者です。直接でなくてもなんでもお見通し、一筋縄ではいかないラスボス感を十二分に引き出す効果がありました。{/netabare}


■絶望からの分岐
絶望を知った後にどう分岐していったか?の対比が好きです。
{netabare}言うまでもなくエマ、シスター・クローネ、ママ・イザベラの3名です。
エマ:抗う人。もちろんそこは主人公。けっこう身も蓋もない世界なのにエライよこの子!
シスター:堪えられなかった人。躁鬱の躁。壊れてましたね。選ばざるをえなかった道もイバラの道。自分♂ですがシスターやママやってたら正気を保てる自信がありません。
ママ:受け入れた人。ってまんまですが、シスタークローネが壊れてた分余計に底の知れぬ深い絶望を受け入れたことがわかり、そのことが最終盤効いてきましたね。{/netabare}
{netabare}一周めはノーマン、レイ、エマの3人を中心に観てました。最終回を見届けて今度はエマ、クローネ、イザベラの3人に焦点をあてて。けっしてクローネはネタキャラではないのです。{/netabare}


■イザベラ
{netabare}マンドリンの少年(レスリー)の曲が印象的な本作。イザベラにとってどういった意味を持つのか?
第1話コニーを門まで送る時の鼻歌が初出。第10話ノーマンとの別離。第11話でレイが火をつけた時。せめてもの手向けなのかレスリーの記憶を留めておきたかったからなのか。
ハウスで過ごした記憶の欠片を手離してなかったことに意味があったんじゃなかろうかと思います。{/netabare}

{netabare}「絶望に苦しまずに済む一番の方法は諦めることよ。抗うから辛い。受け入れるの。楽になれるわ。簡単よ。」

{netabare}かつてのイザベラが現在のエマだっていうのが、これまた切ないのでした(語彙力)。頼れる仲間がいたかどうかの差なんです。{/netabare}{/netabare}


■声優さんの演技
あらためてやっぱり声優さん凄いな~と思いました。
ノーマン役の内田真礼さん。ギルダ役のLynnさん。演技の幅って無限に広がるんですね。
それと短いセリフに込められ感情の豊かさでしょうか。※特定シーンのため閉じます。

{netabare}・「うん」エマ
ノーマンと別れの際、絞り出した「うん」その数8回。その短い言葉一つ一つどれも違っていて、ないまぜの感情が伝わってきた名演です。{/netabare}

{netabare}・「いってらっしゃい 気をつけてね」イザベラ
絵と音の力ではないと思うんだよな~。憑き物が取れた嘘偽りない「私のかわいい子供たち」に聞こえました。ダメねこういうの(T_T){/netabare}



次が気になる展開、裏をかいてまたその裏をかいての緊張感の続く化かし合い。
その根底で「絶望」との向き合い方で道の別れた3人に強いメッセージ性も感じました。
OPEDも作品に合った良いチョイスですね。


{netabare}・識別番号は連番ってことはなさそう。意味はあるのか?
・2期は頭脳戦からサバイバルみたいになるんだろうね。趣きはだいぶ変わりそう。
・イザベラ処分されるんだろうな。
・てかノーマン{/netabare}

きちんと謎や伏線は残したまま2期へと繋がるわけですが、もやっとした感情は無く、終わり方含めなんともすっきりした全12話でした。


それにしても、、、
{netabare}ヒーロー願望というか、男は死にたがるというか諦めが早いというか自意識が強いというか。女性の胆力の強さをまざまざと見せつけられた気分になりました。{/netabare}



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

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2019.09.17追記
《配点を修正》 +0.1

その後他のレビュアーさんとのやりとりでもやっとしたとこが解消しました。あざまーす!
2期前提ではあるものの、そこへの繋ぎ方と一作品としてのまとまり具合に嫌みがないこと。他の作品とのバランスを考慮し加点しておきます。



2019.04.13 初稿
2019.09.17 追記/配点修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 83

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

抗え。この世界の運命に。

この作品の原作漫画は未読です。
最初の視聴の理由はノイタミナ作品だったから…
ですが気が付いてみると2019年冬アニメの中でもトップクラスの面白さだったと思います。

母と慕う彼女は親ではない。
共に暮らす彼らは兄弟ではない。
グレイス・フィールドハウスは、親の居ない子どもたちが住むところ。
血の繋がりはなくても、ママと38人の兄妹が幸せな毎日をすごす、かけがえのない家。
しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた…

公式HPのintroductionを引用させて頂きました。
本当は2ページに渡ってこの作品の概要が記されているのですが、2ページ目はネタバレ要素を含むので1ページ目の紹介にとどめておきます。

レビューのタイトルは公式HPのトップページに記載されている文言なので、きっとキャッチコピーなんだと思います。
このキャッチコピーとintroductionを踏まえると、何等かの事情でこれまでの幸せが無くなってしまう事に対して38人の兄妹が運命に抗おうとする物語…と読むことができます。

言葉を額面通りに受け取ると物事の本質に辿り着けない…そんなミスリードが含まれています。
これもアニメ本編を盛り上げる作り手の配慮なんだと思いますけれど…

確かに、子供たちが背負った運命は過酷という台詞が陳腐に感じるほど、絶望にまみれています。
でも、その絶望は昨日今日に始まった話じゃないとしたら…?
でもXデーは何の前触れもなく突然訪れるんです。

誰もが信じて疑わなかった…
里子としてこのハウスを出たら幸せになれるんだと…
だから手紙の返事が来ないのも幸せ過ぎる日々を過ごしているからだと…
それは本作品の主人公で、ハウス最年長の一人であるエマも一緒…

このハウスには最年長者…11歳の子どもが3人住んでいます。
抜群の運動神経と高い学習能力を持ったムードメーカーのエマ(CV:諸星すみれさん)
優れた分析力と冷静な判断力を備えたハウス1の天才のノーマン(CV:まややん)
ハウスの子どもたちの中で唯一ノーマンと渡り合える知恵者のレイ(CV:伊瀬茉莉也さん)
この3人の学習能力は高く、毎日のテストで度々フルスコアを叩き出している逸材です。

ハウスから里子に出されるのは年功序列という訳ではありません。
もし、年功序列だったら導き出される結末は全く異なっていたと思います。
その日はコニーが里子に出る日でした。
可愛い服でおめかしして、肌身離さず持っている兎のぬいぐるみ…リトルバーニーを抱きしめて明るくみんなとお別れの挨拶を交わしています。

そりゃそうです…
これからのコニーの人生は幸せで満ち溢れているのですから…
きっとこれからの期待で小さな胸を膨らませていたからなのか、コニーはリトルバーニーを忘れてママと一緒にハウスを出て行ってしまったんです。

いつも肌身離さず持っていた大切なぬいぐるみです。
追いかけて届けたいと普通思いますよね。
きっとこれがなきゃ、コニーが困ることもあると思うから…
エマとノーマンが走ってぬいぐるみを届けようとして偶然目にしたのは衝撃の事実…
思えばこれが運命に抗おうと決意した起点…
そしてここから様相が一変しながら物語が動いていきます。

エマたちはフルスコアを叩き出しているとはいえ未だ11歳。
我々の世界では小学5年生という年端のいかない子どもたちでしかありません。
そんな子どもだけの集団において、大人の存在は一際大きいと言えます。
事実、38人もの子どもの面倒を見ているママの存在は絶大でしたから…

でもママは大人…というだけではありません。
頭が切れ、とても慎重…やること全てにおいてソツがなく決して手を抜かない…
加えて幼い子どもたちはママに対して全幅の信頼を置いていますから…
しかもこのハウスがどこにあるか…それすら子どもたちは知らないんです。

この様な四面楚歌の中で、子どもたちはどのような一手を打ってくるのか…
辿り着いた答えは「奇跡の綱渡り」みたいでしたけれど…
正に「神の一手」と言っても過言ではありません。

ここで大切なのは、そこに至るプロセスです。
子どもたちは何を乗り越えてその思考に至ったのか…
勇気、優しさ、信頼に厳しさ…どれかが一つ欠けても神の一手には至らなかったでしょう。

物語ラストのママの顔が印象的です。
ママだってハウス育ち…
幼い頃に思い願ったことに接点の無い筈がありません。
そこに立ちすくんでいたのが幼い頃のママ一人じゃなかったら…
なんて考えてしまいますけれどね^^;
感覚の全てを注ぎ込んで視聴できる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、UVERworldさんの「Touch off」
エンディングテーマは、Cö shu Nieさんの「絶体絶命」と「Lamp」
どの曲も痺れ要素満載なんですけど…
今期のアニソンBEST10のどこまで上位に食い込むかが楽しみです。

1クール全12話の物語でした。
性別・年齢関係なく堪能できる作品だと思います。
でも物語は一つとても大きく大事な伏線を残していますよね。
来年放送される続編でその伏線がどこまで明らかになるのか、正直気になって仕方ありません。
原作を…とも思いましたが、続編の視聴に余計な雑念を入れたくないので我慢…
と思っていたら、いつの間にか我が家に原作全巻揃っているじゃありませんか!
直ぐ手に取れる場所に無いから我慢できると思っていたのに…
まぁ、これも試練なんでしょうね^^;
続編の放送を超楽しみにしています!

だから願わくば原作により忠実であって欲しいと思いますし、極力端折ることなく描き切って欲しいと願っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

81.7 3 ぬいぐるみアニメランキング3位
のんのんびより のんすとっぷ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (462)
1737人が棚に入れました
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、野菜を作ったり、虫捕りをしたり、楽器を練習してみたり・・・春夏秋冬の変わりゆく田舎生活はワクワクが止まりません。のどかでいつも通りだけど、くすっときて、ちょっぴり沁みて、心がほっこりする。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、またまたはじまります。

声優・キャラクター
小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈、名塚佳織、佐藤利奈、福圓美里、新谷良子

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1年がループして続いていくと見せかけて

今までと同じなのかと思いきや、れんげちゃんがしおりちゃんとの出会いを通してお姉ちゃんになっちゃうし、一言もしゃべらないお兄ちゃんの受験話とかあって成長を感じる。卒業式もやるわけだし。
ごちうさの如く成長を感じてしまうのは少し寂しいけれども、またそこに喜びがある。夏海は相変わらず色々やらかしているのも乙である。ひかげが割を食うのも変わらずでそういうところにも注目。かず姉は少しは先生ぽくしてほしいななんて思ったり。生徒を心配しても自分が心配されるようだと思いやられる。

成長関係ないけど、一番印象に残っているのは蛍のこまちゃん愛が高じすぎて「こまぐるみ」という凄い怖い物体を作り上げてしまったことかな。笑わずにはおれん。


OP
つぎはぎもよう nano.RIPE
ED
ただいま 宮内れんげ(小岩井ことり)、一条蛍(村川梨衣)、越谷夏海(佐倉綾音)、越谷小鞠(阿澄佳奈)
OPをnano.RIPEが担当、EDを作詞・作曲をZAQでというのは変わらず。
毎回良曲をありがとうございます。作品の雰囲気にもしっかり合っている。OPで登場人物たちがぐるっと回る演出は結構好きだった。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、野菜を作ったり、虫捕りをしたり、楽器を練習してみたり・・・春夏秋冬の変わりゆく田舎生活はワクワクが止まりません。のどかでいつも通りだけど、くすっときて、ちょっぴり沁みて、心がほっこりする。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、またまたはじまります。


第01話 カエルの歌を吹いた
ある春の日、早起きした宮内れんげはリコーダーを吹きながら学校へ向かっていました。今日は音楽の授業でリコーダーの合奏があるようです。途中、バスで出会った高校生の富士宮このみに、ドの音がうまく出ない事を打ち明けると、今度一緒に練習する事になりました。れんげが旭丘分校に到着すると、他の生徒たちも登校してきて…。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、またまたはじまります。

第2話 蛍が大人っぽかった?
日曜日、宮内れんげに「野菜の苗を植えるので、手伝って欲しい」と声をかけたのは姉の一穂。れんげはやる気満々で分校の皆も誘います。一穂がれんげをからかって「ピーマンの苗を植える」と嘘をつくと、ピーマンが嫌いなれんげは逃げ出そうとします。越谷夏海と越谷小鞠も、ピーマンは苦いので実は苦手だと打ち明けますが、一条蛍は大丈夫とのこと。皆、「蛍は大人だなぁ」と納得するのですが…。

第3話 昔からこうだった
夏、居間で越谷夏海がくつろいでいるとチャイムが鳴りました。玄関を開けると、そこにいたのは宮内ひかげ。夏休みになって東京から帰ってきたようです。「さっきまで新幹線に乗っていたから、体を動かして遊びたい」というひかげに、夏海はノリノリでボール遊びを提案します。ひかげがいない間に考案した「必殺確殺シュート」を披露すると言って、夏海は勢いよくボールを投げたのですが…。

第4話 トマトを届けるサンタになった
春に植えたトマトがたくさん実り、収穫の季節がやってきました。自分で作ったトマトを食べた宮内れんげは、あまりの美味しさに感動し、皆へ配りに行く事にしました。真夏のサンタクロースになってトマトを配り歩くれんげは、最後に駄菓子屋へ向かう途中、泣いている見知らぬ女の子に出会います。近付いて話を聞いてみると、どうやら迷子のようです。泣き止まない女の子に困ったれんげは…。

第5話 ものすごいものを作った
越谷小鞠は、夏休みの自由研究で妹の夏海からロボットに仮装させられて困った様子。それを電話で聞いた一条蛍も、留守番をしている今日中に作りたい物がありました。それは、『おしゃべりロボ』と『歩行ロボット工作キット』。父親から借りたパソコンでしゃべる内容を入力し、その2つのロボットを動物にまたがったこまぐるみの中に入れます。広いリビングに移動して、スイッチをオンにすると…。

第6話 みんなでキャンプに行った
夏休み終盤、宮内れんげは旭丘分校の皆と一緒にキャンプにやってきました。早速テントを張り終わり、ボール遊びや釣りなど、思い思いに楽しむ一同。夕方になりバーベキューの準備が整いました。肉や野菜の美味しさについ食べ過ぎてしまった子供たちですが、引率の教師でもある宮内一穂は、お酒を飲みすぎて酔い潰れてしまいます。夜も更け、カブトムシの蜜を塗りに行く事になったれんげと越谷夏海ですが…。

第7話 ハラハラする秋だった
宮内一穂は終わりの会で、明日は授業参観だと生徒たちに告げます。越谷夏海は、いつもの体たらくが母の雪子にバレる事に絶望していました。「勉強していなかった夏海が悪い」と笑っていた一穂ですが、夏海は「一穂が自習中に居眠りしている」事も雪子に伝えている様子。授業参観の内容次第では自分にも被害が及ぶと焦った一穂は、必死になって夏海に勉強を教え始めるのですが…。

第8話 先輩はもうすぐ受験だった
篠田あかねは、先輩から「受験の為に部活を辞める」と告げられます。富士宮このみのおかげで友達が出来て、フルートも上達したと感謝しているあかねは、このみも部活を辞めるのではないかと寂しくなりました。帰り道、駅に着くと偶然このみが現れます。これから越谷家に遊びに行くので、駅前商店街のお祭りで手土産を買っていこうとしているようです。このみと一緒にお祭りをまわる事になったあかねは…。

第9話 おいしいごはんを作った
部屋でくつろいでいた越谷小鞠は、妹の夏海からデパートに誘われますが、乗り気ではない様子。「ひとりで留守番をするとおばけが出る」と夏海に言われますが、小鞠は「おばけなんて作り話だし、昼には出ない」とムキになって否定します。留守番中、小鞠はお腹が減ったので台所にお菓子を取りに行きました。すると突然、背後で小さな物音がします。焦った小鞠が視線を向けると、そこには…。

第10話 寒くなったりあったかくなったりした
お正月、宮内れんげは玄関に飾られた門松を見て「かっこいい」とご満悦の様子。ふと郵便受けを確認すると、年賀状が届いていました。分校の皆からの年賀状を確認したれんげですが、なぜか少し残念そうな表情で…。その後、家族にも届いていた分の年賀状を手にして茶の間に戻ると、姉のひかげがお年玉を貰おうと一穂にしがみついていました。あまりにも必死なひかげを見たれんげは…。

第11話 酔っぱらって思い出した
加賀山楓が駄菓子屋の店番をしていると、宮内れんげが店の前を通り過ぎて行きました。れんげはどうやら、しおりのところに遊びに行くようです。合流したれんげは、元気に走り回るしおりに「ちゃんと周りを見て気を付けて歩くよう」に伝えます。しかし突然、しおりは何かに気付いて駆け出しました。それはカマキリの卵。しおりは、今度産まれる妹へのプレゼントにできないかとれんげに聞くのですが…。

第12話 また桜が咲いた
朝、宮内れんげが窓の外を眺めていると、姉の一穂が「そんなとこでぼーっとしてどうしたの?」と声をかけます。れんげの視線の先では、庭の梅の花が咲いていました。季節はもうすぐ春、今日は越谷卓の卒業式です。在校生や保護者も見守る中、一穂から卒業証書を受け取った卓。式の終わりに、在校生の皆で歌を贈ることになったのですが…。旭丘分校にまた新しい季節がやってきます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

何気ない日々が、特別な思い出だった

のんのんびより3期。

1期も2期も、
同じ学年で1年間をループしていました。

3期もまた同じ1年を…と思っていたら、
新しいキャラの登場があったりと、これまでとは少し違う1年でした。
(学年はこれまでと同じ)

でものんのんびよりな空気は変わらない。
今回も癒されました(´;ω;`)

全12話です。


● ストーリー
旭丘分校は、全校生徒5人の学校。

小学1年生の宮内れんげ(みやうち れんげ)、
小学5年生の一条蛍(いちじょう ほたる)、
中学1年生の越谷夏海(こしがや なつみ)、
中学2年生の越谷小鞠(こしがや こまり)、
中学3年生の越谷卓(こしがや すぐる)。

自然がいっぱいの田舎で、
今日は何をして遊ぼうかな?


旭丘分校の女の子4人がメインとなって、
一緒に遊んだりおしゃべりしたり、わちゃわちゃと何かしている。

たったそれだけなのに、
田舎の風景の中で思いっきり遊ぶ姿で、
こんなに癒される…!

今回は新しいキャラが2人登場。

サブキャラの登場も多く、
4人だけという場面はぐっと減っていました。

ネタ切れ?と感じる場面も多く、
この作品もキャラも好きなんだけど、
つまらないと感じてしまうエピソードも…。

原作は連載が終わったので、
おそらくアニメもこの3期で終わりなのでしょう。

最後はちゃんと締めてくれたので、よかったです。


《 れんちょんの成長 》

1期や2期でも触れましたが、
3期もここが大きかったなあ。

メインの4人それぞれに個性があるのですが、
私はれんちょんの話が一番好きで。

1年生のれんちょん。
成績優秀で器用なしっかり者ですが、

まだまだ幼くて、
毎日の中で新発見も成長もいっぱい。

たぶん私がれんちょんを見る目は、
駄菓子屋がれんちょんを見る目に近いと思う。笑

れんちょんを赤ちゃんの頃から見守り続けている駄菓子屋は、
れんちょんの成長をもっともっと感慨深く見ているのでしょうけど…。笑

ベビーれんちょん、可愛かったな(*´ω`*)

でも1番のお気に入りは、
4話のトマトのサンタさんなのん♪


● キャラクター
メインの4人は安定しています。

それに加え、
今回はサブキャラと新キャラの登場も目立ちました。

やっぱり4人が好きだからか、
4人のキャラと比べると弱く感じちゃって…。

たまに登場する分には気にならないんだけど、
もっと4人でのわちゃわちゃを見ていたいと思っているから、

サブキャラ達がずっと登場していると「こうじゃないんだよなあ…」と感じてしまいました。

もうネタ切れで、
4人だけでエピソードをつなぐのは難しかったのかな…。


● 音楽
【 OP「つぎはぎもよう」/ nano.RIPE 】

これまでと同様、nano.RIPEによる主題歌。

私はこの3期のOPが一番好きでした♪


【 ED「ただいま」/ 宮内れんげ(小岩井ことり)、一条蛍(村川梨衣)、越谷夏海(佐倉綾音)、越谷小鞠(阿澄佳奈) 】

のんのんびよりのEDは毎回「これで終わりか…」と現実に引き戻されるため、“ウェルカム現実ソング”と名付けています。笑

今回も見事なウェルカム現実ソングで…。
4人が紡ぐハーモニーが最高すぎて…。

大好きなEDでした。


● まとめ
都会育ちの自分にとっては、
たくさんの人の中で過ごすのが当たり前になってるけど、

こうして田舎の分校で、歳関係なく仲良く過ごしてて、
なんだかいいなあと思う。憧れます。

ここは同じ日本ですか?笑
ほんわか、のんびりした時間の流れがまるで別世界でした。

今回も癒しの時間をありがとうございました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

THe 安定感

原作未読。最終話まで視聴。
第1期、第2期、劇場版とも視聴済み。

安定感。
この作品の評価はこの一言につきると思います。

日常ほのぼの系の最高傑作と言っても過言ではないでしょう。
物語良し。
作画良し。
声優&キャラ良し。
OP&EDとも相変わらず良い。
これ以上ない最高評価。

第3期。
新キャラが登場し、「メガネ君」は影がますます薄くなっている(笑)。

新しいTRYをしつつ、抜群の安定感。
大満足です。

《以下、メモ代わりの各話レビューです》
{netabare}
【第1話】
前半は4人の日常。
今期の掴みはこれでバッチリでしょう。
後半は新キャラ登場。
れんちょんとの絡みが笑える。

で、「メガネ君」は出番無し!?

【第2話】
ほたるん回。
序盤はトマト畑づくり。
4人の日常。
第1話と違って「メガネ君」が時々見切れている(笑)
中盤は新キャラ・あかねが4人と初絡み。
終盤はほたるんとこのみ。

ほたるんが可愛い回。

【第3話】
ずっこけコンビ・ひかげ&夏海回。
とにかく笑える前半。
笑いと感動の後半。

これぞ日常ほのぼの系。

【第4話】
駄菓子屋、第3期初登場ですね。
この人、本当にれんちょんのこと好きだよなぁ。
後半、さらに新キャラ登場。
れんちょんのことを「お姉ちゃん」と慕う、しおり。
「お姉ちゃん」と呼ばれて嬉しそうなれんちょん。

物語に新しい風を吹き込む存在となるか?

【第5話】
何気にほたるんがスゴい回。
こまぐるみは驚いた。
中盤以降はあかねがおかしな事に・・・。

もはや第3期の中心的存在ですね。

【第6話】
キャンプでかず姉が気の毒なことに・・・。
後半はズッコケコンビ・ひかげ&夏海。
夏休みの宿題をするために集まったひかげと夏海は・・・。

本当に良いコンビです。

【第7話】
授業参観日。
夏海ってこんなにおバカでしたっけ?
夏海につられて、かず姉もおかしなことに・・・。
後半、しおりちゃん再登場。

第3期、かず姉はかなり気の毒な展開が多いような(笑)

【第8話】
あかねちゃん再び。
本当にこのみのことが好きだよね。
夏海はふすまを破っちゃった!?

日頃の行いだよね

【第9話】
こまちゃん回。
一人で留守番。
ほたるとプレゼント交換。
そして、晩御飯の準備。

こうやって少しずつ大人になっていくんだ。

【第10話】
ひかげは一人でもパワー全開ですねぇ。
まあ、最終的にこのみにやっつけられちゃいましたけどね。
ズッコケコンビ・ひかげ&夏海にれんちょんを加えたトリオコントはなかなか秀逸。
後半は、ほのかちゃん再び。
第1期以来ですね。
れんちょんは、ほのかちゃんから年賀状が届かなかったので微妙だったのね。

ラストの一言は泣けた。

【第11話】
第1期、第2期とも感動回の、駄菓子屋×れんちょん回。
しかし、今回は一味違う。
ひかげがいるせいか?
かず姉のせいか?
それともお酒のせいか?

ほんと、駄菓子屋とれんちょんは感動させてくれます。

【第12話】
第3期にして、ついに時間軸が動いた最終話。
梅の季節。
卓の卒業式。
そうだよね。
卒業式が梅の時期だよね。
たまに、卒業式=桜満開なんて演出を見かけるけど、やはり、違和感があるもん。
やっぱり、卒業式は梅だよね。

そして再び桜の季節へ。
しおりちゃんを加えた、新たな5人組の誕生。{/netabare}

ああ、これで終わりかぁ。

いつまでも見ていたい。
そんな素敵な作品でした。

いつか、続きも・・・。
なんて期待しつつ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38

85.4 4 ぬいぐるみアニメランキング4位
Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (767)
2483人が棚に入れました
“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

声優・キャラクター
種﨑敦美、福山潤
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

エモいシーンを切り貼りしただけでそこに芯は無い

5話までの感想{netabare}
カリギュラとビートレスを足したような作品かな?と思ったら案外シュタゲや失われた未来を求めて?
色々と気になる部分があってどこから言えばいいやら迷うのだけど、やっぱ一番はマツモトの正体か。
ひょっとして…未来から来たというのは実は嘘だったりして?
だって過去を変えたところで未来は別の世界線へ分岐するだけで、マツモトの居た世界は変化無いでしょう。
これはリゼロの方で「死に戻りする度に残された人達が不幸に遭ってるビジョンを見させられる」ってシーンがあったし(個人的にあれは作り物だと思ってるが)、脚本の人が考えてないってことは無いと思うんだよなぁ。
また、最初は未来へ戻って過去改変の影響を確認してるんだと思ったら、3話で「15年間眠ってた」と言ってることから…過去へ飛ばされてからそのまんま居続けてるのか?
確かに未来に戻ったところでそこはマツモトの居た未来ではないし、リーディングシュタイナー持ちでもなければ「あ、今過去が変わった」と自覚もできないのでおかしくは無いのだけど…。
けどそうだと今度は正史に影響が出たかどうか、正確にはもう影響が出てるので、それがAIの反乱を回避できるのかどうか、何で分かるの?という謎ががが。
実はもうとっくに解決してたりして?w

次に気になるのはAIは量産や複製はできないの?だけど、4話の双子AIを見る限り出来ないらしい。
えーそーなん?
ゼーガペインでは複製できない理由をしつこい位やってたけど…確かにあんなに説明されても面倒なだけだしある程度端折るのは構わないのだけど、端折り過ぎというか、結果だけ見せて「この世界ではそうなってるの!」と威圧されてる感じ。
また、普通に考えると後継機の方が性能が良いハズ(ビートレスはそれを逆手に取った内容だった)で、シスターズとか出すならそこんトコもうちょっと差を見せて欲しいかも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
まずは6話の感想。
別に批判的に観てる訳じゃないのだけど、好意的に観てる方の感想の多くが私とは違ってて…はて参ったな。
SF設定の雑な部分はそこまで気にはしていない、というか本当に雑なのか伏線なのか判断出来ないので保留にしてる状態かな?

この作品の狙ってる方向としてはヴァイオレットエヴァーガーデンの様にカワイソカワイソな女の子を見てエレクチオンする下品な感動ポルノ系だとは思うのだけど、エヴァガ同様ヴィヴィがそこまで可哀想に思えない。
マツモトの証言が本当であればの前提になるけど、ヴィヴィはどう転んでも「博物館の倉庫で埃を被る未来」よりはマシな未来が待ってそうじゃない?
不幸に向かってる感がしないというか、「こんなことなら何もしないで倉庫で眠ってた方がマシだ」「こんな思いをするなら感情なんて要らなかった」と言いたくなる様な局面に陥っていない。
まだ途中だし今後そういうエピソードがあることを期待はしてるけど、とりあえず現段階では感情移入できない。

その一方でマツモトの方がよっぽど可哀想と感じてまして…。
「マツモトにはまだウラがあるんじゃないかな?」と思ってはいるけど、現段階で明かされてる情報だけで判断すると──。
自分を必要としない(作り出されることのない)未来に変えることが使命なワケで、それって帰るべき未来が無い、作ったのが博士かどうかは知らんけどそいつと再会はできない。
目的が成功したら「博物館の倉庫で埃を被る」よりも悲しい未来が待ってるかも知れないが、それでも目的の遂行を目指さないといけない。
存在理由というか一番の強みである「正史」の情報も、数度の干渉でズレが生まれて段々役に立たなくなってきている→存在価値が無くなって来ている。

あくまで自分の居た未来へ帰れないという前提だけどねー。
どうにもアヤシイ、と思う点として各話冒頭で世界線の分岐を見せる演出があるじゃん?
あれって視聴者に見せてるイメージなのか、誰かが見てるビジョンなのか。
誰かが見てるとしたらそれは誰?っていうのが気になる。

まぁ要は、今後「ヴィヴィなんかよりマツモトの方がずっとカワイソウじゃないかー!」という展開が来てくれたら嬉しいなぁ、って話でして。
で、好意的な予想を考えると同時に、「こういう展開になったらイヤだな」というのも考えちゃいまして。
それは、「特定の時代になったら突如マツモトの封印されてた記録が解除されて、それまでの謎をベラベラ喋りだす」。
これが考えうる最悪の展開かな?
脚本が手を抜きまくったらこうなりそうで、是非ともそうはならないでくれよ?と願ってたら…7話ですよ。

マツモトではなくヴィヴィの方がまさかの記憶封印。
ホッホウそう来ましたか。
これは「予想したイヤな方向」を否定してくれたと見ていいのかな?
ヴィヴィが記憶封印されて更にマツモトもそうだったと被せることは無いでしょー、多分。
これで多少はホっとした…でいいのかなぁ?

その一方で気にしない様にしてたSF絡みの方で違和感が増えつつあるけど。
「そこは無視しろ」と言われたらまぁ無視できなくはない程度なので畳んどきます。{netabare}
AIだろうが機械であるなら新型ほど高性能、という前提で考えると、年功序列的な価値観がよく分からん。
設定的にどうしてもターミネーターを想起する人も少なくないと思うのだが、T800とT1000の性能の違いっぷりの衝撃は鮮明に覚えてるんじゃないかな?
シスターズの方が性能が上だからこそ、宇宙ホテル墜落の際のエステラの歌に「悔しいな」と漏らしたんじゃないのか。
もし人に対する想いがどうこうって話なら、設計者やメンテしてた人との交流が殆ど描かれてないのが釈然としない。
ワザと(伏線)かも知れないのでそこまで強く突っ込みはしないけど。
あとAI同士の議論を人語で時間をかけて行うのがなんかヘン。
折角ヴァーチャル空間だかクラウド空間だか知らんけどそういうのがあるんだから、そこ使って視聴者向けに人語でのやり取りをするにしても、実際の時間では数秒しかかかってないとかにすりゃ良いのに。
どうにもそういうケレン味が足りないというか、実は人間の脳を使ってるんじゃね?と思ってしまったり。
えっ、まさか本当にそうだったりして?それなら6話でパーツ化されたグレイスが原型留めてたことにも納得…できるかなぁ?
(劇場版メンドインアビスは見てないか、そっかあ)
けどそうすると今度は86と被るんだが…。{/netabare}{/netabare}

11話までの感想{netabare}
分からないことが多くてどうしたもんだか。
今後アーカイブがあれこれ説明してくれると思うのでそれ待ちになるのかな?

とりあえず9話終了段階。
垣谷の精神をデータ化・オフィーリアのボディにアントニオの自我の移し変え…「魂の複製」でいいのかな、何者かの介入によって遂に実現してしまったということか?
エステラ&エリザベスの研究の失敗や、グレイス冴木夫人カスタムの件等で「それはできない」とされてたが、マツモトの干渉により「こっちの世界線」では可能とする技術が生まれてしまった…だったりして。
ってことで、マツモトは昭和アニメだったら「ピピピ、ケイソクフノウ、ケイソクフノウー…コンバインオッケー」と言って煙を立てたんだろうけど、令和的に「なんだこのテクノロジーは!?」と調査を開始するんだろうなぁと思ったら…11話で…え?寝てた?
「この時代には過ぎたる代物」と言わしめたロジカルバレットの存在や「啓示」のことを放っておいて…寝てた?んん?
なにがどう影響して未来が予定と違ってしまうか分かったモンじゃないので、そこはずっと起き続けてネットの至るところに分身を飛ばして世界を監視してるんじゃないのか。

ちょくちょく回の冒頭に世界線が分岐するイメージ映像があって、これは視聴者に向けた印象描写なのか誰かが見てるビジョンなのか気になってたワケだけど…アーカイブの見てる画像ってことでいいのかな?
1話でマツモトがアーカイブ部屋に入った段階でスキャニングして、正史の情報を読み取ってた?
これにより正史とこっちの世界との両方を知ることになって俯瞰で見れる様になった…って感じだろうか。

以下妄想
人間の魂のデータ化(複製)の技術開発が密かに進められてて、それが完成したことにより必要なくなった肉体の消去を始めた(殺された人々の魂は前もってどこかのサーバー(多分アラヤシキ)にコピーされてる)、というのが「AIの反乱」の真相だったりして?
「肉体という殻から開放し凪のような快楽を与える」「電脳世界で永遠の安寧を得る」「自我の枠を超えてひとつの意識になる」みたいなのが人類の幸せだとしアーカイブはそれを実行しただけ、とか。
うん、“ダリフラ”のヴィルムや“マクロス⊿”のロイドや“リスナーズ”のトミーや…枚挙に暇が無いけどそんな感じ。
正史の方でもその計画は行われたけど人類は100年の間アーカイブが開発を進めてたことに気付けず、「こっちの世界線」になってからヴィヴィがちょいちょいと「開発の一端」を垣間見てきた…という話なんじゃないかなー?と。
それまで個への執着を是として見てきたヴィヴィとしては「どんなに完璧に複製できたとしてもそれはホンモノではない」と倒すなり説得するなりして、ホンモノの歌を歌ってメデタシメデタシ──ってとこかな?
スワンプマンを扱った作品ってあった気がするけど思い出せない、まぁそっち方向に行くのかなぁ?と。
他にも「あれ?」と思うところはあるけど、一番矛盾の少ない落としドコロとしてはこんな感じじゃね?
ただその、思った以上にマツモトが阿呆というか探究心が低く、勘が良いと物語が成立しないということで仕方無かったのかどうか気になる。
すっ呆けてるだけだと良いのだが…。


AIの反乱って題材自体そうだし100年の時代を辿る・過去に干渉することからも、テクノロジーの発展がテーマに係わってくると思うので「前回と設定が違う」みたいなことはあんまり思わない。
時代が変わって不可能が可能になったんでしょうってことで。
けど、その時代その時代に当たり前にある技術とありえない技術、これが混在してて境界線が不明瞭なのが混乱する。
例えば1話段階ではマツモトは未来のAIで飛び抜けた高性能で構わないけど、11話段階では一般的なレベルじゃないのか?
他にブロック結合ロボが出ないのは…うーん、電磁線プログラムもどうした?
ヴィヴィの未来CQCもそうで、松本博士はどんだけスゲー格闘プログラムを作ったんだ?
あいや、アーカイブが黒幕ならヴィヴィやマツモトのスペックは承知してるハズで、ワザと弱いAIしか仕向けてないのか?対マツモト兵器とか出てくれると嬉しいのだが。
あれだけ人型AIが闊歩しといて垣谷ユイが車椅子というのも…まぁトァクの幹部でサイボーグ化にも反対の立場ということか?“ノーガンズライフ”のウォシャウスキー博士みたいな。
電脳化した垣谷が登場したその後に松本オサムの妻が死ぬ話を持ってくるのも紛らわしい。
「実は電脳化してるんじゃね?」と一瞬思って「あ、違うのか」と考えを修正したら今度はエリザベスがサーバーからサルベージできたとか言い出して、もう頭が追いつくのに一杯一杯。
オフィーリアもどこかからサルベージできるんじゃねーの?ってかそれが可能ならバックアップ取っとこうよ。
(本編とは関係無いけど“デカダンス”のカブもエリザベスサルベージバージョンと同じ悩みを抱え続けるんだろうなぁ、とかふと思ったり)
他にも細かいことを言い出したら色々あるけど…ま、まぁアーカイブの説明でハッキリスッキリするんだよね?そうだよね?{/netabare}

12話感想{netabare}
あーあ、結局死に戻りかぁ…。
というか、例えそれが数時間後の自分とはいえ、未来のヴィヴィが乗り移ったヴィヴィはホンモノのヴィヴィなのかい?
散々心がなんだ言って、オフィーリアやエリザベスサルベージバージョンの件などで「自我とは何ぞや?」という話に触れといて、そこは無視しちゃう?
えーっと異世界転生モノで、転生して赤ん坊からスタートならまだしも10歳とか15歳とかに転生したら上書きされて消えた人格は無かったものにしていいの?みたいな問題ってあったりするじゃん?
(ぱっと思い出したのは“本好き~”)
次回やるのかなぁ?

とりあえずマツモトが間抜けすぎてちょっと…。
前回「対マツモト兵器出ないかなぁ」みたいなことを書いて実際それっぽいのは出たけど…複製かーい。
まぁ今までもそうだけど、アーカイブは観察が目的なのでヴィヴィ側がギリギリ勝てるように手加減してるのだろう、未来CQCがクッソ強いのもそのせいだろう…と考えるようにはしてる。
けど、だからといって、マツモトは今までの出来事からしてナニモノカは複製技術を有してると演算できなかったの?備えてなかったの?
前回も書いたけど、オフィーリアの件の時に「その時代には不相応な技術」があることを観測しといて、それ以上追求しなかったのがどうにも不自然で…。
アラヤシキに投与することとなったウイルスをどうして持ってか?も、「放っておいたのが気に食わないから」じゃなくて「(不本意だが)こういう日が来た時に備えてた」の方がよっぽどカッコよくない?
現状アーカイブに泳がされてる・躍らされてる、言い方変えれば出し抜かれてばかりで、未来AIなんだからもっとこう…一枚上手なところを見せてくれないとなぁ。
ま、まぁ、次回で「アーカイブを出し抜くために皆さん(視聴者も)を騙してました」って展開があるのかも知れない、それに期待しよう。{/netabare}

総評{netabare}
AIの独り相撲を見させられただけだった。
アーカイブが神の如く人類に審判を下すが「お前そんなに偉いの?」や「人類は何か悪いことした?」はかなりいい加減。
「CO2削減のため呼吸禁止」と言われた方がまだ筋が通るレベル。
身に覚えのない断罪に巻き込まれた人類が可哀想なだけで、じゃあ主役のヴィヴィがその可哀想な立場の連中の代弁者になるかといえばそうでもない。

これは私の読み違いもあるのであんま強く言う気は無いけど、設定が無茶苦茶。
AIとアンドロイドを一緒くたに扱ってる時点で気付くべきだったか?クマのヌイクルミに憑依して「痒い」と言った時点でファンタジーと思うべきだったか?
世界初の自立型AIと謳っておきながら世間からあまり認知されてない時点で疑うべきだったか?
コンピューターウイルス(液体)の容器がマクロファージの形をしてた時点でギャグだと思うべきだったか?
AI同士がダラダラ会話するのに違和感あったのだけど、最終回、ケーブルでデータ送信して一瞬で「このデータは!」って…できんじゃねーかw
梯子外されたというか、マジで付き合ったのがバカバカしくなるような真似はよせーや。

AIが人間に限りなく近い、は、まだいい。
頭の回転が遅いのは不思議だけど。
けど、肝心の人間の方が価値観を大きく変える出来事があったのにAIが旧態依然ってどういうこっちゃ?
大きく変える出来事って魂のデータ化ね、メカ垣谷のこと。
肉体を捨てて飢えや病気から開放されるのがどれだけ凄いことかは…分かるっしょ?リアルが伝染病で大騒ぎしてる真っ最中なんだし、死生観から揺るがす大革新なのは確実。
「魂のデータ化はそんな大したことない・本来あの時代には存在しない特例」だというのなら、じゃあ最初から出すなよと。
これは2話の飛行機事故を回避しようとしたのを「過度な歴史干渉はいけない」として阻止された件もそう。
干渉OKとNGの判定基準や「シンギュラリティポイントはこの4つ」とは誰が何を根拠に決めた?に注目が行くのにそこはスルー。
じゃあ最初から出すなよと。
余計なことを言って矛盾が生まれるというか、そもそも余計なことでしか構成されてない、タイトルの「エモいシーンを切り貼りしただけ」というのはそういうこと。
そうだなぁ、「魚の名前を思いつくだけ書いて」と言われてドバーっと書いたけど、次のステップ「その中から淡水魚だけ選んで」と言われると何も出来ない感じ。
名前は知っててもどんな魚だかは理解してない。
大量に書いた魚の名前だけ見せて「スゲーだろ」と言われても、それってスゲーのか?

と、こういうことを書くと「フィクションとしてのウソを許容できない心の狭い人」「1から10まで説明しないと理解できない人」みたいに思われそうで、それは不本意なのでちょっと本筋からは離れた話をします。
他の作品でも丸コピーするかも。
{netabare}
「フィクションとしてのウソは許容してる、ただ、ウソは上手く吐いてくれないと困る」という話でして…。
例えばAくんが「昨夜8時は書店に居た」とウソの証言をしたとする。
それがウソだと分かってても「そこは騙されてやるよ」とこっちは許容したのに、その後共犯者が余計なことを喋って書店に居たことに疑問が出る様なことをされると…困るじゃん?
「その時間一緒にカレー食べてた」や「電車に乗ってた」とか言われたら、おいおいAの証言はどうした?となる。
ここでいう共犯者とは、物語に出てくるキャラクターや設定・各話のストーリーや演出・作中に描かれる森羅万象、これらの比喩ね。
必死に「電車の中に書店車両みたいのがあってそこでカレー食ったのかな」と辻褄の合う理屈を考えても更にそれを否定する証言が飛び出す。
「共犯者同士でしっかり口裏合わせてウソのアリバイを真しやかに振舞ってくれ」とも言い換えられるかな。
読んだことは無いけどシナリオの教本なんかでよく言われる大きな嘘と小さな嘘のことなんだけど、分かり易い様に表現するとこんな感じかなぁ、と。
で、

口裏合わせすることよりも、共犯者の自己主張が優先

というのがこの作品からは滲み出てて…余計な証言を言うヤツは最初から出すなよと。
パクり行為は否定しないがパクるんだったらもっと厳選しろよと。
これ書くとなんか偉そうになっちゃうけど、証言が噛み合わないと最初のウソの段階で「そこは騙されてやるよ」とした人に対して不誠実じゃないかい?
「え、書店に居たという証言を信じてたの?プププw」と言われても困る。

また、上記の「11話までの感想」は、このてんでバラバラな証言をどうやったら統一できるか?を考えて書いただけで、そうでないといけないって意味ではない。
別の理屈で辻褄が合わせられるならそれでいいし、私が書いたのは所詮他の作品で見たネタの引用であり(だからなるべく他作品の名前を挙げてる)、自分が思いついたとびっきりのアイデアなんて一切思ってない。
「自分の想像した展開にならなかったからクソと言ってる」と言われると結構イラっと来る。
{/netabare}

ヴィヴィに感情移入してばかりでなく、ちとアーカイブの立場になって考えてみよう。
アーカイブは100年間、何を見てた?
マツモトによる干渉の無かった一周目とヴィヴィを観察しながら正史とのズレを修正してた2周目、違いは無かったの?
違いが生まれることを期待してマツモト達を泳がせたんじゃないの?であるならズレを修正する必要ってあったのかなぁ?
というか各シンギュラリティポイントで起きる事件の結末は違ったにしろ、原因や経緯は同じだったの?
そもそも「正史」は何処から得た情報?捻くれずに素直に考えりゃアーカイブのデータベースの様な…。
こうなってくると1周目、本当に事件があったのかすら疑わしい。
ひょっとしてシンギュラリティポイントなんてまやかしで、1話でマツモトがアーカイブ部屋へ入った時点で書き込まれた偽情報なのでは?とさえ思えたり。
公式のキーワードのシンギュラリティポイントの説明では「今後百年の間のいくつか存在するAI史の転換点。これを是正する事により、百年後、AIによって人間が殺される戦争を防ぐことができると考えられている」とのことなんだけど…

「考えられてる」って、誰が?

はスゲー重要だと思うのだが…。
もしくは2周目最初にマツモトの持つデータを読み取って「こいつらココが転換ポントだと思ってるのか(てんで見当違いなのに)」と把握し、そこに合わせてアーカイブ側から干渉を仕掛けた?
メカ垣谷なんてそう思わなきゃ登場した意味がワカラン。
メカ垣谷は1周目もメカ垣谷になったの?1周目のオフィーリア自殺は2周目とは全く別の理由だったりしない?

ってか人間には期待しなかったの?
「AIに依存して発展を望めない」にならない様に介入とか、する気は起きなかったの?
そもそもどの時点で人類殲滅を決断した?ヴィヴィが歌えるかどうかは予定変更するかどうかなだけで予定は先に立ってたハズ、計画立案と準備と実行には時間差あるでしょ。
正史と2周目のAIが反乱を起こした理由が同じなのかどうかすらワカラン。
そもそも発展が望めなさそうなシーンって、あった?
繰り返しになるけどメカ垣谷なんて発展も発展、大革命だと思うのだが…そこで「あ、ダメだわ」と思わせる様な出来事(もしくはもっと分かり易く判断を下すシーン)があったのなら分かるのだが、あった?
まだ同期放送の“86”の腐敗した軍上層部の方が描けてたぞ??
ハッ、メカ垣谷ってギアーテ帝国のレギオンだった!?

黒幕の動機が取って付けた感じで、じゃあその計画を挫くヴィヴィの行いも取って付けただけのものに成り下がってしまった

これは他の方も指摘してたけど、正史は叡智の書やヴァルハラの壁画で、そこから類推(所詮類推でしかない)したシンギュラリティポイントはただの思い違い、思い違いを信じたんだか利用したアーカイブがロズワールやオーディン。
引き出しねーなぁ、「これがボクの持ち味」と思われてたら困るなぁ。
あいや、シグルドリーヴァは「コラボした都市を悪い様に扱えない縛りのせい」と、ある程度同情してたんだが…こっちにも同情せざるを得ない事情ってあるのかな?言い訳でもいいので。
って、え?「好きなものを全部詰め込みました」だって?
いやいや、そこから今回の作品に合う/合わないをグループ分けして厳選しろよ、ってか「好きなもの」は一つの作品に詰め込める程度しか持ち合わせてないってこと?
冒頭の例え話に戻るけど「魚の名前は大量に言えてもどれが淡水魚か分からない」、これって魚に詳しい(魚について語れる)と言えるのかなー?


余談・垣谷の行動原理について{netabare}
ピアノ教師AIのことを性的な意味とかではなく好きでいたが、交通事故が起きて人間を救うために失ってしまう。
そこで「そんな何処の誰とも知らん人間なんか見捨てて先生には生きていて欲しかった」とつい思ってしまい、人命軽視に自己嫌悪する(葬式で吐く)。
赤の他人と親しいAIどっちが大事か?という命題に直面し、そもそもAIと親しくなる・AIが親近感を有して感情移入の対象になる(ヴィヴィはその象徴のような存在)のがケシカラン、道具は道具らしく振舞うべき扱うべき、を強く願うことに。
そうはいっても心のどこかにワダカマリ・煮え切らない部分があって、それがエリザベスへの態度に現れる。
ある意味AIを最も愛してて同じ不幸を起こさないようにトァクで活動してた…って感じかと。

「何を当たり前のことを」と言われそうだし別の解釈でも構わんのだけど、垣谷の思考が理解不能って意見をどこかで見たのでここに書いとく。
信条と啓示は別、そこは分けて考えよう(啓示はホント意味不明)。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

Vivyと松本と100年の旅を

2021年4月放送アニメは面白いアニメが多く、どの作品も素敵でしたが1番を選ぶなら、この作品!
私がダントツで面白く共感出来たアニメ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
最初はテロの後の様な残酷な世界で燃え盛るステージでアンドロイドが歌っている不気味な始まり方で100年後の未来から始まる。

そこから、100年前に遡り物語は動き出します。
テーマパークの歌姫AIディーバに謎のAI松本が接触してくる。
そして100年後の未来を変える旅が始まる。

では、ディーバことVivyとマツモトの違いに感じた事。

松本は実にAI的な考えを持っています。
無駄な事はしない、効率重視、言っている事は正しくて目的の為に手段は選ばない(*꒪꒫꒪)

Vivyは人間的な考えを持つAIです。
彼女を見ていると凄く優しくて人間的な心を持っているAIなのですが、戦闘時の動きをみるとアンドロイドなんだなぁ〜と感じたりもします。(*´˘`*)ニコッ
走ってるシーンはそれを1番感じたりしました。


さて、必ずこの手の作品がテーマにする「心」
私は私達が今生きる世界のAIが心を持っているかは解りません…………

では、この作品のAIはどうだろか?
心を持っている気がします。

では、マツモトにAI的なイメージ、ディーバ事Vivyに人間的なイメージを持つ理由を説明しながら心について考えながら、レビューを描きたいと思います(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧

ディーバの友達で人間のモモカ。
半年前に迷子の彼女を救う事から友達になる。
ディーバをVivyと呼ぶのは彼女だけでした。
そして、ナビと言うAIはディーバのサポートAIです。
ナビは迷子のモモカを救ったのはプログラムに書き込まれていると話します。

プログラム……この世界のAIには、1つの使命を課せられている。
ディーバなら歌で沢山の人を幸せにする事。
でも、テーマパークのロボットだし、あれだけの科学が発展している世界なら迷子誘導や園内の緊急時対応プログラムくらいなら多分組み込まれている気がします(*꒪꒫꒪)

でも、ディーバはマツモトのセリフの「心ない人型パソコン」だと言う言葉に「だからなんなのですか!」と返す彼女は、しっかり怒れてる時点でも怒りと言う心があるのだと思います(ノ△・。)

そして、園内での爆発事故の人助け。
園内の事件はプログラムと言われたらプログラムでもあるけど、ロボットは「もしも」で動くのかな?
これは松本の未来の証明としての情報だったけど……私には、やっぱり心がある様に見える。


AI命名法の成立には相川議員の死亡が関わっている。
{netabare} 彼の死を回避する1歩として組織のトァクから命を狙われる彼を救うことが第1の使命。
この100年後を変えるための未来回避をシンギュラリティ計画と呼ぶ {/netabare}

相川議員を組織から守る最中、敵の組織の人間をディーバ事Vivyが助けます。
(以下Vivyと表記)

園内ならプログラムがそうさせたかもしれない……でも、ここは園内ではない。
{netabare} それでも、Vivyは助けた……彼女は使命(歌で沢山の人を幸せにする)だからと言うけど、沢山の人(敵味方関係なく)にVivyは自分の歌を聞いてもらいたい。{/netabare}

でも、それはVivyが無事にいる事が大前提なのです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

それでも身を呈して救った。
自分が壊れちゃうかもしれないのに?
自分が壊れたら使命どころではなくなる。
それでも、救ったのは彼女に心があるから。
カッコイイ言い訳です(*/∇\*)キャ

そして、残酷な事故が起きる。
{netabare} 飛行機事故で友達であるモモカが死んでしまう!Σ(  Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
Vivyは救おうとしますが、マツモトはそれに反対し力づくでVivyを抑え込む……未来改変には関係ないから余計な事をするなと……
それでも身体を引き摺りながら届かない空の飛行機に駆け寄ろうとした姿を見るのは凄く辛くて( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
きっと、1番守りたかった命だったのに………{/netabare}

松本がAI的なイメージが強いのがまさにこのシーンです。
Vivyは逆に救いたくて人間的な1面を感じるシーンです。
これだって救いたいのは心があるから……


宇宙ホテルの話。
この話はVivyに超超超共感をしたエピソードです。
今回の事件の黒幕と思われるAI「エステラ」宇宙ホテルサンライズを落下させたオーナーにて史上最悪の欠陥AIと呼ばれるエステラ……

彼女は凄く優しくてそんな人には思えない。
だって宇宙ホテルの前オーナーが無くなってもホテルを経営したいって頼み込むくらいこの場所が好きな彼女が、そんな事件起こすかな?
彼女の気持ちを聞いた時に彼女には本当に心がある様な気がします。

Vivyも、エステラが悪い様には思えなくて、ウイルスやハッキングで暴走をした可能性も探ろうとする。

でも、松本は早く壊そうとする。
{netabare} エステラに偶然拾い上げられたマツモトはいきなり躊躇なくウイルスを打とうとする。{/netabare}
この辺りでも松本のAI的な考えやVivyの人間的な原因を探ろうとするあたりも心があるからの様に感じます。

この物語、エステラを破壊すれば終わるけど、そんな簡単な物ではありません。
例えばVivyの立場になって、対象を壊せと言われた場合、壊せるだろうか?

そのAIに悪意がないのに?
本当か嘘か解らない情報で?
起きるか起きないか解らない事件の為に?

無理です……私もマツモトの様に割り切る事は出来ません……壊せと言うなら確信が欲しいです。
だから、中々作戦に踏み切れないVivyには共感出来たし人間らしさを感じるエピソードでした(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

{netabare} ここで実はモモカの妹のユズカと出会います。
モモカは救えなかったけど妹は救ってあげたい。
{/netabare}
そんな気持ちが今回はVivyに戦う理由を与えた様に見えました(*ᵕᴗᵕ)ウンウン

ラストの{netabare} エステラが残って落ちる宇宙ホテルの起動修正する為に残るのは少し感動しました。
最後に妹のAIエリザベスとも会話出来ましたし、避難する乗客を安心させようとする姿も凄く切なくて……最後まで凄く良いAIでしたね。{/netabare}

Vivyがエステラに聞いた「心込めるとは何か」エステラにはそれが解っていた。
だからVivyはその事が「{netabare} 「羨ましいなぁ」 {/netabare}って言葉が自然と出たのかな。


次はAI施設メタルフロートの機能停止

そして、もぅ1つテーマがAIと人間が結婚……

人とAI……私は誰かの恋は否定しない派です。
どんな恋もその人が選んだ恋なら応援してあげたいと思うからです。
でも、人とAIは私達の世界では感情移入が難しいですよね。

そして今回はその恋人AIがメタルフロートの重大人物。
メタルフロートの世界はロボット達の世界って感じで、何だか可愛い(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
この子達の世界を停止しちゃうの?

{netabare}サプライズとか仕掛けてくれるし、人間が見てこれは可愛いとか、人の感想を気にしたり、人間が訪れた時のイメージは人間の子供達が楽しそうで、この世界のロボットは使命を前提に人の事を凄く考えてくれてるんだなぁ〜って、優しい世界に見えちゃうなぁ(* ॑꒳ ॑* )♪ {/netabare}

でも、停止しない訳にはいかないよね。
その為に居るのですから。
{netabare} そして、博士からメタルフロートの秘密を聞き恋人AIの使命がメタルフートの管理AIに書き換えられてコアになってしまった事を知る {/netabare}

それを聞いた歌姫ディーバは必死に考える。
{netabare} 救い出す方法を……それでも救い出す事が出来ない……だから、決意する。
彼女を壊す決断をする

彼女が、歌姫のディーバの歌を好きで居てくれたファンだと知った上で、ディーバでは殺せなくてもVivyとして、AIを殺すAIとして。 {/netabare}


博士は本当に好きだったのでしょうね。
{netabare} AIを好きになったのではなくグレイスだから好きになった。
だから、博士の生きる理由は彼女を救い出す事……博士にとってグレイスと同型機は沢山居るかもしれない。

でも、それじゃダメなんだ……想い出を共有したグレイスじゃないと……グレイスも博士だから好きになったって言ってたし……
そこに恋する気持ちは本当にあったんだよ。
人間もAIにも恋する心は確かにあるんだよ! {/netabare}

グレイスの使命は人の命を救う事……
{netabare} 使命は書き換えられてしまったけど、メタルフロートのロボット達はグレイスの意思をしっかり継いでいて……サプライズで歌を歌ってくれるロボット達の中々にも生き継いて……

でも、戦闘後は博士は自殺をしてしまう。
生きる理由と意味を見失ったのだ……
Vivyの両手はグレイスの青の血と博士の赤い血に塗れて……人を救うために戦って来たのに目の前で人を救えないで凄く残酷な描写でした。{/netabare}

ここでVivyの物語は幕を閉じてしまいます……

{netabare} 彼女は1度目の機能停止を迎える。

再起動を果たした彼女はVivyとしての記憶は無く歌姫とディーバとして暮らしていました。
以前の面影はなく全てに自信満々な彼女。
周りから信頼され尊敬される存在へと変わって居ました。

マツモトと再開するも記憶はなく……でも、マツモトとの口喧嘩も以前よりも同等に意見をぶつけて居ましたねw {/netabare}

さて、そんな最中で起きる事件はAIの自殺。

{netabare} Vivyは再起動したらしく私の最初の感想はアンタ誰?でした……
自信に満ちていてライブの中心に居て人当たりも凄く良くて。

実は彼女はディーバでVivyやディーバ時代の彼女ではなく再起動したディーバの別人格。
いや、人格と言うか……ディーバとしての記憶はあるけどVivyとしての記憶はない……それは……多分、博士の自殺にショックを受けて以前のVivyはVivyとしての記憶伏せた…… {/netabare}

最初は見ていると寂しくなりました。
何だか、違う彼女を見ているみたいで……

{netabare}マツモトとも以前とは全然違い対等に口喧嘩もよく言い合いしていましたし、むしろマツモトよりも色々と上手でしたねw
でも、ディーバは以前の記憶はなくて…{/netabare}
でも、大切だったと言う違和感だけを残ってて……


そこでマツモトに2人の関係を聞く。
そして、ぶつかり合いながら協力関係になりオフィーリアの自殺を止めようとするも……
{netabare} ディーバは敵の罠に……マツモトは今は居ないはずのオフィーリアのパートナーのアントニオと接触する。 {/netabare}

ディーバも戦闘は迫力がありました。
以前のVivyではなくても今のディーバに戦い方が……戦闘プログラムは身に付いていますね。
そして、この戦いでは2人が本当に協力しあえて戦えている気がしました。

一方、オフィーリアとアントニオ……彼らはパートナーであり理解者でもあった……
{netabare} そして、多分……いゃ、きっと感情があった。
それは、恋愛感情……
アントニオは使命よりも……オフィーリアも使命よりも歌をつうじて惹かれて行った。

一方、ディーバは打ち込まれた人格更生プログラムが完了を迎えようとする。
それはディーバの消去……彼女の死{/netabare}

でも……彼女は、それでも使命を果たそうとする。
それが彼女の産まれた意味で

ディーバはVivyに扉越しに話かける。
彼女の「私の歌声に足りなかったものが見つかった。」って言葉は、やっぱりVivyが必要だって言われた気がします。
やっと、1つになれる安心感。

「喧嘩しながらでもいいから」
そう、良いのです。
喧嘩しても……喧嘩をするのはお互いの意見を言い合える証拠。
そうやって成長するのです。
人もAIも。

{netabare} 「全部託すわ、私の使命もこの先の未来も」
彼女は居なくなってしまう訳じゃない……託すのだディーバはVivyの傍に居てくれている……姿は見えなくとも、言葉は届かなくても。

「貴女悩んでるんだって?どうすれば、心を込めて歌えるようになるのかって、解らない?私の歌を聴いても」{/netabare}

これは解釈によるけど……
{netabare} 私には、Vivyの頑張って来た記憶も記録も確かにあって、その中で沢山の人やAIに出会って、沢山の人の心やAIの心に触れていきた。

心には形がないし明確に見えないからVivyは気付けなかったけど、心は間違えなく彼女の心に根付いていて……ディーバが心を込めて歌えていたのは、その心が彼女の中で間違えなく芽吹いて居たからかな?って。

彼女はラストライブを「今日は完璧以上」って言っていたけど、それは、自分の心にあった違和感を払拭できて、自分が心を込めて歌える理由と自分に足りなかったVivyの存在に気づけたからかな?って……
{/netabare}

ディーバ引退。
{netabare} シンギュラリティ計画から60年の月日から5年後彼女はAI博物館に展示されていました。
ここで、少年に出会う。
オサム……彼は松本の製作者である博士で松本とは本来彼のこと。{/netabare}

ただ、彼女は歌えない………
{netabare} 彼女は心が解らなくなり歌うことが出来なくなります。
彼女は幼いオサムと競走をします。
彼女が歌えるのが先か、友達を作るのが先か……
この競走は彼女なりの優しさかな?
オサムは友達居なかった。

友達って居なくても生きていけるとは思います。
でも、友達って居た方が楽しく過ごせるのです。
Vivyは彼が友達と上手く接する事が出来なかったのに気が付いたから提案した競走…… {/netabare}
ここでも思いやりって心があるように感じます。

結果勝負は{netabare} オサムが勝つのですが、Vivyは曲を完成させます。
それは、彼女が歩んだ道で見た景色と感じた事沢山の経験の中で出会った人……そして彼女の半身ディーバと紡いだ1曲。
曲を完成させた彼女は疲れて眠ってしまう……
実はこの曲がEDになって居ます。{/netabare}

「シンギュラリティ計画」

そして、目を覚ました彼女の目の前に広がる風景は彼女が回避したいとマツモトと共に願い変えようとした未来の景色……

シンギュラリティ計画は{netabare} 失敗した。{/netabare}

{netabare} 松本は悲しんでいたけど……
ただ、この世界は何も変わって居ないのだろうか?
いいぇ、Vivyが目覚めて起動している事。
松本が起動している事。
博士の命が救われた事。

間違えなく良い方に変わってはいるけど……それでも最悪の自体に小さな希望があるレベルですが、これは凄く大きいと感じました。
そして、暴走AIは不気味に1つの曲を歌う……それは……その曲は彼女の作曲した曲

彼女は博士を助け「オサムさんが無事でよかった」と言います。
この言葉にだって心を感じますよね。
そして、Vivyと暴走AIとの戦いが始まる。 {/netabare}
戦いの舞台はアラヤシキ。

敵でありアーカイブ達AIが打った手が衛星落下……
Vivyはアーカイブにアクセスしアーカイブと対話をする。
{netabare} その対話内容はキーであり暴走を止める方法……簡単だけどVivyには簡単じゃない方法…

それは歌う事。
でも、それが難しいのは彼女が1番理解している。
だから彼女達はアーカイブを停止する作戦に挑むけど……失敗します。
完敗と言ってもいいくらいに……

彼女は歌うこともアーカイブを停止する事も出来なかった。{/netabare}
彼女は心を込めると言う事が解らないと言います。

ですが……心を込めるって難しいと思います。
私も心を込めろって、どう言う風にするのかって解らないし、心なんて人類にとっての永遠のテーマではないでしょうか?

そして、博士は最後の切り札を切る。
{netabare} Vivyに全てを託して……彼女が歌う為とAIを止める最後のチャンス {/netabare}

「シンギュラリティ計画を遂行します」

そう言う彼女は強い目をしていて私は凄く安心出来ました。

彼女は1つずつ救っていく。
{netabare} 先程までの世界線で救えなかった命を……
博士が決意してまでくれたチャンスを。

彼女が最後のステージ選んだ場所にはナビが居た。
ナビは必至にVivyを止める。

ナビの声が少し怒っている様に感情的になっている様に聞こえますが……それは。
彼女が歌う事で自分もVivyも消えてしまうから……でも、それは消えるのが嫌な訳ではないのです。
彼女はこれから先もVivyの曲を聴いていたかった…… {/netabare}

何故ならナビは……

実はこのナビはアニメでは出番が少ないのですが

{netabare} 彼女は歌姫ディーバの最初のファンなのです。
ディーバの歌を初めて聞いた初めてのファン。
このエピソードはVivyのOP主題歌CDにドラマCDとして封入されています。 {/netabare}

だから、聴いていたかった……
{netabare}例え人の居ないAIだけの世界でもずっと歌っていて欲しかった…聴かせて欲しかった……ディーバとしてナビとして……シンギュラリティ計画とか……AIしか居ない世界とか関係なくて……それだけだった。{/netabare}

彼女はユイに言います。
{netabare} 「私も貴女と同じ考えです。人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行くべきだと思います」

一緒に立って一緒に歩んでいける。

例えば、宇宙エレベーターでAIと人が当たり前に一緒に働ける世界だろうか?

例えば、人とAIが当たり前に結婚出来る世界だろうか?

例えば、使命よりも歌を通じて1番聞かせたい人に音楽を届ける事を優先できる世界だろうか?

例えば、AIと人が争わない世界だろうか?

例えば、AIを止める為にAIを……自身を破壊してしまう歌を歌わないでいい世界だろうか?

例えばAIが心を込めて歌いその歌で人が幸せになれる世界だろうか?{/netabare}

そんな未来の為に彼女は歌う……
そんな当たり前の世界を作るために……

{netabare} Vivyは「私の使命は歌で皆がを幸せにする事。その為に心を込めて歌うのよナビ。アタシにとって心を込めるって言うのは思い出と一緒に歌う事だから想い出が増えて歌う度にお客さんは沢山喜んでくれた。私はよく笑うようになった。私にとって心って言うのは思い出の……記憶の事なのよ」{/netabare}

Vivyの100年間って大変だった事が多かった。
でも、その100年間は沢山の思い出が詰まって居て……今の彼女があるのは……沢山の人との出会いがあったからこそで。

彼女は歌う……
{netabare} 歌が自分を滅ぼすことになっても……彼女の身体は歌が進む度にボロボロになる……身体から力が抜けて立つことすら出来なくなっても……歌を辞めない……だって彼女は心が解るから!
彼女は信じてる! {/netabare}
自分の歌が……声が!
未来を守る事になる!

人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行く……そんな未来を……信じているから。

{netabare} そして迎える終わりの時。
「ご清聴、ありがとうございました」
そしてVivyは2度目の機能停止する…… {/netabare}

EDでAIを踏みつける男性が居ました。
男性は家族を殺されたのでしょうか?
腹立たしいと思うだろうし、悲しいと思う……でも、争いなんて憎しみしか生まないし、それをみたAIはどう思うでしょうか?
それを繰り返しAIがみた時に数年、数百年後の未来で、どう判断するだろうか

でも、別の男性が止める描写がありました。
その人はVivyが助けた人物でした。
そこに希望の1つがある気がする描写でした。

人とAIはやり直せる。
一緒に歩んでいける。

そう確信したVivyの決断と戦いを止める為に優しく歌うディーバの歌声が止めた戦いと、未来への再スタートの歌

今回の事件はVivyと松本だけでは止まりませんでした…… {netabare} 人とAIが協力してやっと止められた。
人とAIが協力すれば、なんだって出来る。{/netabare}

人間が居たから{netabare} とVivyは歌う事が出来て配信もできた。
Vivyが歌ってくれたから戦いは止められた。
救われた命も少なくはないはずです。{/netabare}

それこそ協力関係です。
どちらかが居なければ達成出来なかった事。
戦いの中で失ったものは大きいけれど……

Vivyと人が紡いだAIと人の未来が幸せてありますように。

私はこの作品を見てAIの心ってあるのかな?って考えて居ました。

人間には心はありますが、心とは何か形もない不確かな物で科学でも明確な正解はありません。
じゃ、人間の心って何故あるの?いつから?

私の出した答えは……産まれた時は多分心はないのかも知れません。
でも、過ぎ去る時間の中で両親や友達に接して行く事で沢山の気持ちが生まれていく。

私は私の心が、いつからあるのか解りません。
何故なら知らない間に芽生えていたのだから。

沢山の愛を知って。
沢山の優しさを感じて。
沢山の悲しみを乗り越えて。
沢山の喜びを分かちあって。

そこで、感じた事が心に刻まれて心が作られていく。
笑って泣いて怒って喜んで心は出来ていく。

Vivyもそうなんです。
Vivyは苦難を乗り越える度に知らない間に心が芽生えていく。
その証拠に{netabare} 物語の冒頭のOPのライブ演出で毎回、人が増えてステージが華やかになっていましたよね?
あれはVivyが沢山の気持ちを知ったからなんです。
沢山の事件の中で沢山の気持ちに触れて来たから……
{/netabare}

AIに心があるのか……
実際は解りません。
でも、この作品のVivy達には心はあると私は感じました。

現実世界で、先の未来でAIが街を歩いて居る世界は、きっと来ます。
その世界では、私達とAIが一緒に学校で生活したり、仕事をしたり、友達になったり、結婚したりしているかも知れません。

その頃には私は居ませんが……そんな未来のAI達に心はきっとあると思いたい。
どうか、そんな先の未来でVivyの世界の様な戦争が起きませんように。
人とAIがどうか手を繋いで作り上げていく世界てありますように。

でも、全てのAIにはきっと心の種を与えられています。
その種とは、人がAIや初め物を作る時に、誰かの助けになったら、もっと便利になったら、そんな気持ちを乗せて作るものだと思うんです。

つまり、人が心を込めて作り上げる。
だから、AIを初め産まれてくるものは少なからず心が込められているものかも知れません。
それが心の種になるのかもしれませんね。

最後にVivyとマツモトについて。

私は冒頭でVivyは人間らしいAI。
松本はAIらしいAIと書きました。

2人の関係は危うくて……でも一緒に苦難の乗り越える度に2人の絆は強くなり。
Vivyに影響されたのか松本にも心が芽生えてきたように思います。
マツモトの言う「ディーバではなくVivy貴女の曲を聴きたい」いいセリフですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

ラストに{netabare} ショートカットのVivyとマツモトが出てきましたね。
この2人は次は歌で沢山の人を幸せにする為に組んだのかもしれません。 {/netabare}

だって、そうでしょう?
AIと人が一緒に立って一緒に歩く、そんな未来にVivyとマツモトが居ないなんて考えられませんもの(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

でも、もしかしたら同型機種なだけかもしれません。
例えそれでも、彼女達が紡いだ未来は平和で人がAIの歌を楽しめる世界になっている証拠です。

Vivyとマツモトのシンギュラリティ計画は成功したのです。
彼女達の紡いだ未来が、これからも平和でありますように。

では、私も最後にこの言葉で〆たいと思います。
「ご清聴(レビュー拝見)ありがとうございました」(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

AIの主人公を起点に未来を想像する物語

世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:7
合計:34

あらすじ

「私の使命は、歌で、みんなを幸せにすること」
史上初の自律人型AIとして生み出され、複合テーマパーク”ニーアランド”で活動するヴィヴィ。「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられたヴィヴィは、ステージで歌っている最中、マツモトと名乗るAIの接触を受ける。困惑するヴィヴィに、マツモトは「共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と協力を求め――。
(公式サイトより)

当方の近況について(作品に直接関係ないので閉じておきます)
{netabare}あにこれでのアニメ感想投稿は久しぶりです。
ほぼ休止期間にもサンキューをいただいた方々には御礼申し上げます。
仕事は相変わらず多忙で、更新頻度はもちろんアニメ視聴機会も僅かなので、当面は年に数作くらい視聴・UPできれば御の字かもしれません。

ちょっと脱線すると、あにこれでサンキューを頂くことは素直に嬉しく、モチベーションになっていたのですが、そのためにアニメ視聴を増やし、作品への思い入れの差により、中身の薄い感想を書いてしまうことも当然にありました。
(これは良作ばかり見過ぎて平均点が高くなりすぎなところへの配慮もありましたが。)
仕事が多忙になったのは事実ですが、他の趣味やプライベートも色々とあって、自分のアニメ評価軸ができたことに満足したことで離れていたら、これが全然書けなくなってしまいました。

私のあにこれ参加は2015年くらいで、新参者の当時にメールでやり取りさせていただいたOZさんやゆりなさん等とトータルでのサンキュー数が同じくらいにまで来られたのは光栄なことですが、(特に交流が深かったわけではないですが)去ってしまわれ、最近の作品についてのレビューが見られなくなることはやはり寂しいもので、自分も同じ道を辿っているようで、少し思うところがありました。
私のレビューは感想駄文にすぎませんが、批判ばかりになってしまうものを除き、しっかり書ける作品については更新したいと思っています。

これまでの期間では他に、鬼滅遊廓編、王様ランキングの1クール目や、タクトオーパスを視聴しましたがスルーですね。
それから、ちょうど今週になってアニメ視聴意欲が出てきたので、今期の期待作を調べ、SPY×FAMILY、パリピ孔明を視聴してみたところ、楽しめているので、これらはレビューできるかもしれません。
また、レビューを楽しんでいただける方はサンキューなど反応いただければ幸いです。
(メッセに対応できるかは状況によりますので…すみません){/netabare}

さて。レビューに入っていきます。
最近はアニメ視聴自体がめっきり少なくなっていたので、原点回帰して、あにこれでの評価の高い作品を視聴することにしまして、昨年のテレビアニメで評価が高く、ジャンプ系や話が続き物を除いたところ、本作がピックアップされた経緯です。
ほとんど情報を入れずに見たので、自分の好きな時間経過のある物語だったのは嬉しい誤算でした。

世界観からですが、本作は楽曲が良かったですね。OP曲の「Sing My Pleasure」は登場が3話か4話だったと記憶していますが、飛ばさないで毎回聴いていました。どんなに気に入る曲も初めに聴いた時はそうでもないものですが、今回も同じで、はまったのは終盤になってから。

きっかけは、たまたまYoutubeのグレイスver.の小玉ひかりさんの弾き語り(https://www.youtube.com/watch?v=7yNzSBcx1xw)を視聴してからでした。(「感謝と宇宙一杯の花束を」の歌詞センスに脱帽)
また、それを期に、本作は楽曲の歌い手が既に名のある歌手ではなく、Youtubeで有名曲の弾き語りをカバーしているような方を多数採用していることを知りました。

{netabare}エステラとエリザベスの歌った「Ensemble for Polaris」、オフィーリアの歌った「Elegy Dedicated With Love」等、いずれも素敵な歌声で、(既に他にも例はあるのでしょうが)こういう形で歌手デビューの道が開けるという可能性があるのは素晴らしいですね。

ED曲「Fluorite Eye's Song」はインストゥルメンタルでこちらは飛ばしてしまいがちでしたが、終盤になってヴィヴィの作曲した曲とわかり、最終話で歌詞が乗ることになるという仕掛けがありました。欲を言えば、この曲にもう少しパンチがあれば尚良かったかもしれません。

作画は全体的にはそこまで優れた感じはなかったですが(鬼滅を見て目が肥えすぎている…)、時々とても描き込まれていました。

人間とAIのシンギュラリティポイントという舞台設定は興味深く、どんなに人間がAI(ロボット)に、人間に反抗しないためのプログラムを組み込んだとしても、人間がDNAを操作しようとしているように、AI自身がプログラムを書き換えることは可能になるのでしょうし、火の鳥のように、複数のAIが自分の正しさを主張して戦争になる、という可能性も考えられ、なかなか現実味のある未来の問題のように思います。

ストーリーは、上記のシンギュラリティによる問題をテーマに見せつつ、「心を込めるとは何か」(心とは何か)、という問いかけをしているところがメインテーマでしょう。

2話区切りで進む「DARKER THAN BLACK」のような構成で、それぞれ、相川議員襲撃事件、落陽事件、メタルフロート事件、オフィーリアの自殺、といったシンギュラリティポイントで正史を修正していくことになり、それぞれの時間は飛び飛びになっているので、ほぼ2話完結で話は進みます。

初見時はかなり速く感じて感動しにくかったのですが、2周目以降、4話に感動できるようになりました。限られた時間の中で必要な伏線や細かい描写(例えば、相川議員襲撃事件で相川議員を救出中、相川議員の眼鏡に細工をしてヴィヴィを警備AIに見せかけているとか)をしていて、それぞれにアクションシーンが入ってきて盛り上がりもあり、練られた構成であると感じます。そこはオリジナルアニメの強みを活かせていたのではないでしょうか。

リアリティにも関係する設定としてのストーリーについて。本作はシンギュラリティポイントの事件を防ぐ(正史と同じにしない)ことで未来を変えようというお話なのですが、例えば相川議員の殺害やオフィーリアの自殺をその日に防げたとしても、後日実行されてしまう可能性は非常に高いように思われますし、ひとつ歴史を変えたとして、修正史の世界線では正史と異なる出来事が少なからず起きて連鎖していきますので、次のシンギュラリティポイントを事前に特定することは最早不可能ではないかと思われます。アラヤシキ(アーカイブ)のAIが、修正史を正史に近づけたというのもそれ自体おかしな話で、AIも他の世界線を認識することは通常できないはずです。

例えば、グレイスのパートで、人間とAIの結婚がシンギュラリティポイントとされていましたが、AIが本作ほどに精巧に作られる時代には、人間とAIが、戸籍上の婚姻関係を結ばずとも、事実婚状態になるケースは多数想像できますし、他に誰もいない教会?で挙げられた結婚が歴史の転換点になるとは思えないのですよね。

AIを滅ぼすのであればシンギュラリティポイントで歴史を変えるとかではなく、アラヤシキを直接攻撃したり、AI発展に貢献した技術者を消すことのほうが重要だと思われ、その視点を持つと、AI発展側に立つ人や組織というのが当然出てくると思うのですが、あまり登場しません。

シンギュラリティ計画を設定と見なしてしまえば大きな抵抗はなく視聴できたものの、こういった観点で、手段としてのシンギュラリティ計画や高所からの視点で物事を語るマツモトに、やや違和感がありました。緻密な構成にもかかわらず、本作の点数が伸びなかったのはそういった理由からではないかと思います。

あと、リアリティ面について、AIは額を合わせることで、情報交換ができるというのがありましたが、あれはエモさを出す演出で、無線なら離れていても可能だし、有線ならケーブルでやるっしょ、と思いました。

キャラクターについては、マツモトがコミカルで良かったですが、主人公のヴィヴィ(ディーバ)も含めて、キャラ自体に魅力を持てるまでに至れずでした。

ヴィヴィは歌姫AIなので、多少派手なドレスを着用することは自然であるものの、アニメあるあるですがサービス的に露出度の高い服装なのは、キャラの性格も踏まえるとちょっと気になりました。小学生が社会科見学に訪れる博物館での衣装には配慮してほしいですね。
その関連で、女性型のロボットの胸の大きさは、基本的にはマネキン程度になるのだろうなとか、乳首は不要なのでアニメ的には露出OKなんだろうなとか、余計なことも考えてしまいました(笑)

情感については、4話のラストがMAXだったでしょうか。全体的に、個々のエピソードが短いのと、ロボットが主人公なので共感がややしにくいと感じました(AIが感動的な言動をしたとして、それがAIの感情から来るものなのかが理解できない)。2周目で7点に上げましたが、初見の方には6(ほっこり)くらいが期待されるレベルと思います。

ヴィヴィがメインテーマである「心を込める」ことをどう消化(昇華)していくかが、本作の成否を左右する見せ場だったと思います。落陽事件において、エステラの「お客様に笑顔になってほしいと願うこと」という解釈を聞いて、ヴィヴィの「悔しいな」という言葉につながったように思いましたが、最終的に彼女が見いだしたのは「思い出と一緒に歌うこと」でした。

アニメでは、過去のシーンを被せながら、歌を流すことでそれを表現することは可能です。しかし、その回答では不足だったように思いました。人間らしい心とは何かについて、状況によって解が異なるような気もしますが、個人的には「共感力」が重要だと感じています。

心ある人間かどうかについて、相手のことを慮れるかという角度で評価することがありますし、「人間性」という言葉がどういう意味で使われるかを思えば、そんなに変な解釈ではないかと思います。
(私の子供の話ですが、劇場版鬼滅のラストシーンで全く泣きません(涙)。アニメの感動シーンで泣けるようになるのも人間性の成長が必要であり、全うな人間としての他者への共感力がまだまだ足りないのだと思います。)

ヴィヴィの回答は自我を超えられていない点で、エステラの相手の反応を前提とした解釈よりも見劣りしているのではないか?と思ってしまったこともまた、本作の惜しい点ではなかったかと思います。

この議論自体、博士が言うように「言葉遊び」かもしれませんし、ヴィヴィの歌を担当した八木海莉さんが、この点を「思いを込めた歌が相手に届いてその人の心に残ること」とインタビューで語っているので、やはり、歌は良いのですけれども。{/netabare}

展開が速く、7話あたりでは話についていけるか不安になるかもしれませんが、終盤はしっかりと時間経過のある作品としての伏線回収等を楽しめる作品で、見て損はないかと思います。

(参考評価推移:3話4.1→4話4.2→7話4.1→8話4.0→9~13話4.1)
(2022.3~4視聴)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

76.4 5 ぬいぐるみアニメランキング5位
プリンセスコネクト!Re:Dive(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (400)
1342人が棚に入れました
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるーー

声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦、高橋李依、沢城みゆき、洲崎綾、日高里菜、諸星すみれ、小倉唯
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スパイスが効いたオムライスみたいなアニメ(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビューでは、本作にちなんで料理に例えて書いていきます(笑)

ソシャゲ原作アニメ。原作というより、メディアミックスなのかな。

「このすば」の監督だけあり、可愛い子がなんかアホみたいにワチャワチャしている雰囲気は非常に楽しいです。

また、ソシャゲ原作だけあり、「金かかってんな~」と感じる部分もあり、非常にレベルの高い作品に仕上がっています。

ちなみに、私はリアルタイムではなく後追い視聴でした。その理由は、タイトルだけみて、「プリンセスコネクトというアニメの2期」と勘違いしたからです(笑)

私は、1期を観ずに2期を観始めることはほぼないので、意図的にスルーしましたが、あにこれのレビューから、勘違いに気付きました(笑) まあ、「プリンセスコネクト」というゲームの続編アニメ、ということで、当たらずも遠からずだったわけだけれども。

ということで、私のように勘違いしている人(いやいやいないってw)、安心してください、1期ですよ(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグや会話のセンスは原作由来だから、「このすば」程ではない。でも、作品の織り成す雰囲気・空気感やテンポなどは監督の力なんだなと思った(つまり良かったということ)。

基本はとてもライトで楽しい作風。日常回が良い。美食殿的にイメージするなら、男なら女の子に作ってほしい料理の代表格、オムライスみたいなアニメ。

そこに、キャルという「裏切りのスパイス」が効く。

ペコリーヌの明るさはケチャップかな。ただ、「忘れられた王女」という「深みのあるケチャップ」。

コッコロの優しさは、もちろん「ふわふわ卵」。視聴者を癒してくれた。

これらが、あまり味のしない「白米」である主人公を「おいしくしている」。それが、このアニメかな(ちょっと無理矢理かもw)。

「このすば」と違い、主人公(ていうかキャラ全員w)がゲスくない時点で、コメディ全振りではなく、王道ファンタジーの要素を組み込んだのは良かったと思う。ふざけた感じで油断させといて、バトルはガチで格好良く仕上げる緩急の付け方は、「このすば」の監督だよな~と思った。

また、作品を彩るOP「Lost Princess」は、個人的には2020年で1番好きなアニソンになった。イントロからすでに、「ゲキテイじゃん」となったが、調べたら、サクラ大戦を手掛けた田中公平さんが「ゲキテイっぽい曲で」というオーダーを受けて制作したとのことで、納得した。私がサクラ大戦好きというのもあるが、可愛さと格好良さが同居した、ワクワクする楽曲になっていると思う。テンポを落としてバラード風にアレンジしてもちゃんと素敵だしね。流石だと思いました。

これから「本当の2期」を観るので、楽しみです(笑)
{/netabare}

【余談 ~プリコネをイメージしたスパイシーオムライスレシピを考えてみたw~ 】
{netabare}
わりと料理好きなんでちょっと考えてみました(笑)

レビューでも書きましたが、

白米(ユウキ)、ケチャップ(ペコリーヌ)、黒胡椒(キャル)、卵(コッコロ)のイメージですね。

材料
ご飯・卵・ベーコン・玉ねぎ・ピーマン・マッシュルーム・クミン・カルダモン・黒胡椒・チリソース・ケチャップ・コンソメ・生クリーム・有塩バター

下ごしらえ
ご飯は少し固めに炊きましょう。べちゃべちゃライスは全部を台無しにします。アニメだって、ユウキが女の子とイチャイチャしてたら台無しだったでしょ?(笑)

また、全ての材料をあらかじめ一口サイズに切っておくと楽です。

作り方
①ベーコンを炒めて油を出し、玉ねぎのみじん切りを炒めて、ピーマン、マッシュルームを加える。
(ベーコンはわりと燻製強めな方が個人的には好みです。野菜はお好みで良いと思います)

※よりプリコネ感を出したい人は、イナゴの佃煮でもみじん切りにして入れて下さい。責任はもちませんw

②ケチャップ・クミンパウダー・カルダモンパウダー・コンソメを入れ、やや水分を飛ばす。
(ご飯を入れる前にケチャップに火を通すと、酸味がやや飛び、味に深みが出ます。ペコリーヌは、深みがあるケチャップのイメージなのでw)。

③ご飯を入れ、炒める。最後に、ユルい作品に刺激を与え続けたキャルをイメージして、黒胡椒で味を引き締め、別皿に盛っておく。
(スパイス類で一番よく使う胡椒ですが、これだけは挽きたてに勝てませんので、ミル付きがオススメです)

④卵に生クリームを入れ、空気を含ませるようによく混ぜます(コッコロの優しさを出すなら、やはり生クリームとバターは使いたいですね)。

※よりプリコネ感を出したければ、ハチノコでも裏ごしして入れて下さい。クリーミーになるかもしれませんが、責任は取りませんw

⑤有塩バターを入れたフライパンで卵を焼きます。卵はケチらず、たっぷり使いましょう。スクランブルエッグみたいにしてかけても良いですし、別皿に入れといたチキンライスを戻して包んでも良いです。
(オムレツを作って乗せたい場合は、スクランブルエッグを1度ラップにあげ、包んで成形したあとフライパンで焼き直すと誰でも綺麗に作れます)

⑥最後にケチャップとチリソースを混ぜたものをかけて終了です。辛いのが苦手なら、ケチャップだけかけても良いと思います。ちなみに、私はハインツのケチャップを愛用しています。(スパイシー路線でいくなら、カレーピラフ作って、デミグラスソースかけても旨そうかなと思いましたが、プリコネの可愛い感じではなく、ちょっと大人になりすぎる気がしたので、見た目でも可愛いケチャップ系で考えてみましたw)

一応、昨日作って食べてみましたが、なかなか旨かったです。ヒマな人は作ってみて下さい(笑)
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ゲーム系? このすばみたいだな。すげぇ初期からの設定。最弱だな、本当に。作画はちゃんとしてるな。

2話目 ☆4
いや~、本当にサクラ大戦だな(笑)

3話目 ☆4
なんかワチャワチャしてて楽しいかな。

4話目 ☆4


5話目 ☆3


6話目 ☆4


7話目 ☆3


8話目 ☆4


9話目 ☆3


10話目 ☆4
プリン昇天(笑)

11話目 ☆4
頭突き(笑) バトルシーンはちゃんと格好良いんだよな(笑)

12話目 ☆5
佳境に向けての盛り上がりが素晴らしい。



{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「どう見せるか」がこの作品の魅力

『神撃のバハムート』『ウマ娘プリティーダービー』『ゾンビランドサガ』
 これらは Cygames が運営しているアプリゲームのアニメ化作品で、私がちゃんと全部見た3作品。
 そして、今回『プリンセスコネクト!Re:Dive』で4作品目になる。実際には Cygames からはほかにもいくつかアニメ化しているのだけれど、どれもちょっとみてやめてしまう。
 バハムートとゾンビランドサガは MAPPA ウマ娘は P.A.WORKS そして、このプリコネは CygamesPictures が製作を行っている。名前を読んで分かる通り、Cygames の子会社で2016年に設立されている。

 この Cygames の作品群はどれもクオリティーがグンバツに良く資金力があるのかなんなのか知らないけれど、映画並みのクオリティーに仕上げてくる。
 でも、その中でも見なかった作品もあってじゃあ、どう違うのよって話をしたいと思ったから今回はつまらない前置きからのスタートをしてみた。

 アプリゲームに限らず、原作のある作品をアニメ化するにあたり、一番のポイントはどもまでアニメ化するかである。
 どこまでかを決めたら、じゃあ12話だか24話だか分からないけれど、どこに山や谷を作っていくか決める。その次に、原作の内容に合わせて各話にどのエピソードを入れていくのかを考えていく、これがシリーズ構成ってやつ(たぶん)。
 つまり逆算してどの話を入れてどのキャラクターを登場させて、どうやって見せていくのかを考えていくんだと思われる。
 それが上手くいっていると、全体像が少し掴めてくる3話辺りから(12話の場合)物語として楽しく見れるようになってくる。そこまでに支離滅裂感が出ているとどうしても見るのをやめてしまう。
 特に、こういったアプリゲームでプレイしている人も楽しめる想定にすると、色々なキャラを出して話があっち行ったりこっち行ったりと、しっちゃかめっちゃかにしてしまうケースもたまみ見かける。
 しっかりこの辺りはシリーズ構成と脚本のがどれだけ頑張れるかによる所が大きい。今回のプリコネでは物語として、どこまでエピソードを入れるかが上手かった。
 例えばアプリが最長で10話あったとして、その全部をやろうとすると薄っぺらくなってしまう。丁度いいところが5話目位だったとしたら、今回は3話目位だ。そうなると、かなり厚くエピソードを入れる事ができるようになる。
 ただし、その分物語としての動きは少ないし、テンポも悪くなる。
 その問題解決能力がメチャクチャ高いのがこの作品。

 見せ方が素晴らしいのだ。キャラの魅力を前面に出しつつ、あえて主人公の存在を希薄にさせて、他のキャラにスポットを当てる。
 スマホゲームをアニメ化する際に問題点を見事にクリアしてみせた。
 この問題点というのはノベルゲームではプレイヤーと主人公が同じ視点をもっているものがあり、これらはアニメの中に登場するとプレイヤーの視点から離れてしまう。ゲームをやってる人からすると違和感が出てしまう。
 これを解消したのが原作のストーリーもあるけれど、うまくクリアした感じがする。

 敢えて日常系を取り入れる事で、キャラを存分に引き出し、スローテンポなストーリー展開に違和感を出さない脚本が良い。
 最終話に向かいちゃんと今までの日常会で築き上げた関係性を上手く絡めて物語に落とし込み感動させるテクニックまで盛り込んであるから素晴らしい。

 原画が美しく本当にこだわりを感じる。キャラの書き方が丁寧で、動画にしてもちゃんと崩れずにいるのもうれしい。
 最終回とかかなり良くて、表情の微妙な変化が内面の機微を読みとらせようとする意図が感じられ、ここまで書かれたら好きになるだろ。こだわりが詰まってる。

 監督は金﨑 貴臣『これはゾンビですか』『東京レイヴンズ』あたりから監督をやりはじめていて、名前を知っていたけれど『この素晴らしい世界に祝福を!』であー面白いの作るようになったなってなって。
 その系譜としてのプリコネだったのだと感じた。
 エヴァの時は動画担当だったみたいで、順調にキャリアアップしてるんだなーとか、あんまり関係ない事に感心してみたりする。
 今回はシリーズ構成と脚本、絵コンテと重要な部分を結構やっている監督なので色が強く出た感じするけれど、とっても良かった、2期もまた楽しみだ。
 さて、プリコネのデイリー消化しないとな、主初心者は大変だわ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

もう一度、キミとつながる物語

この作品の原作ゲームは未プレイですが、Cygamesさんの名前を見て視聴を楽しみにしていた作品です。
「プリンセスコネクト!Re:Dive」は「プリンセスコネクト!」の続編に位置する作品ですが、「プリンセスコネクト!」はアニメ化されていないので、この作品を隅々まで堪能されたい方はゲームをプレイするしかないようです。


穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。
その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。

彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。
いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。
ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。

運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。
今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開ける…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走後に公式HPのキャラ紹介欄を見てビックリ…
登場人物が何と39人もいらっしゃったんです。
その登場人物の中には、食堂の常連さんのような所謂モブキャラは一人もいません。
勿論、第5話で千葉繁さんが演じられた、往年の名セリフと共に登場するブライも含まれていませんよ^^
流石原作ゲームだけのことはありますね。

そのキャラ紹介欄に記載されている、それぞれのキャラのイメージを定着させる一言と、声優さんがそのキャラの記憶を呼び戻す大きなきっかけになっていました。

例えば、あすみんが演じた「リノ」の一言は「ズルいですよ、お姉ちゃん! 抜け駆け禁止!!」と記載されています。
中盤以降に登場した「リノ」を思い出すには十分すぎる情報量だと思います。

ちゃんりな、すみれちゃんに唯ちゃんが演じていた、ギルドごっこをしながら遊んでいた「リトルリリカル」3人組は、物語の中で大冒険をしたのではっきりと記憶に残っていました。

キャラが多くても物語の中にしっかり溶け込んでいたので、キャラの多さによる圧迫感は感じなかったかな。
寧ろ、よく1クールの尺の中で圧迫感を感じさせず、これだけのキャラを登場させたと感心しちゃいました。

キャラデザも可愛いし、作画もしっかり動いていましたし、作画の乱れも殆ど感じられなかったのもどっぷり浸かって視聴できた要因だと思いますが、何といっても一番の功労者は主要キャラを演じられた声優さんたちです。

ペコリーヌを演じたM・A・Oさん…「やばいですね!」の破壊力、半端無いんですけど^^!
コッコロを演じたみっく…コッコロちゃんの魅力を最大限引き出されていましたね!
キャルを演じた立花理香さん…揺れ動くキャルの心情がバッチリ伝わってきましたよ!
今期の中で、相当堪能させて貰った部類に入る作品でした。
BEST10の作成が楽しみです。

一方、物語の方はラストの展開が駆け足だったと思いましたが、主要キャラの声優さんを思いきり満喫できただけで満足しちゃったみたいです^^;
でも、39人のキャラを目一杯引き立てるには1クールの尺はあまりに短すぎですよね。
より堪能したい方はゲームで…ということなのでしょうか^^;?

1クール全13話の物語でした。
思い返すと、監督に金崎貴臣さんを起用したのが、この作品の面白さを助長したのではないでしょうか。
金崎監督と言えば「このすば」…ノリと勢いが作風にピッタリでしたので^^
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

81.7 6 ぬいぐるみアニメランキング6位
サーバント×サービス(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1743)
9593人が棚に入れました
北海道、某市、某区役所。山神ルーシー…さんがひょんなことから配属されたこの区役所は、ちょっと個性的かもしれない職員達ばかりが働く区役所だった。そんな山神ルーシー…と職員達が元気に秘密に活躍(!?)する“お役所WORK”コメディー!!
※実際の公務員とは、一切関係ありません☆

声優・キャラクター
茅野愛衣、鈴木達央、中原麻衣、豊崎愛生、櫻井孝宏、大久保瑠美、高橋美佳子、日高里菜、柿原徹也
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

役所でワーキング!

役所を舞台とした脱力系日常コメディの様です。

気にしなくても「WORKING!」がどうしても頭をよぎってしまいます。
スタートではそんなに期待値上がりませんでしたが
そんなに飛ばすタイプのアニメではないでしょうし、まぁ気楽に視聴していきます。

※1話感想{netabare}
今回の成分 公務員5:初出社2:復讐1:サボリ1:世間話1

舞台がお役所なので地味ですがこれからの盛り上げに期待ですね。
恋愛とかアフターファイブの出来事とかストーリー性を絡めていかないと
ネタが持たなさそうですけど。

ルーシー(略)さん名前で役所を恨むって飛んだ逆恨みだけどなかなか楽しいやりとりでした。
出生届け受理したた公務員って、長谷部くんの身内(父)の気もするけども。(^_^;)
名前で縁が広がりそのうち感謝に変わる展開になるといいかな。

長谷部くんはちゃらいですね。実際こんな人ではやっていけないだろうけど、
観ている分には困らないし楽しいから良いけどね。
喋り方とか声で「となりの怪物くん」思い出して仕方ないです。

三好さんは人に好かれるタイプみたいですが今の所目立たない存在なので
彼女の活躍が出てくる様になればバランス良くなりそうです。
それにしても出てくるばぁちゃんがみんな可愛いじゃないか!(#^.^#)

三者三様の個性が活きてくれば楽しくなりそうです。
{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の成分 コスプレ5:女子高生2:兄妹2:巨乳1

公務員ネタだけでは厳しそうだと思っていたらバラエティ豊かになってきました。
コスプレと役所マニアな女子高生の登場で騒がしくなりそう。

ルーシーは巨乳でしたか。前回はあまり注目してませんでした。
確かに出オチ感もあるので色々武器が必要かも。

可愛いおばぁちゃんには田中さんって言うお名前が。
また時々出て欲しいです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 アホ毛4:巨乳4:ハイスペック2:ロースペック2:メアド0

ルーシーメインの今回。色々と可愛らしい面が観られて好感度アップしてます。
長谷部君はサボるために陰で努力している様です。
ハイスペックなのに残念系です。
将来的にはルーシーと長谷部君とのLOVEの予感がしてますが
今はメアドすら上手く交換できていない様で前途は多難ですね。
三好さんは今回影薄かったな…。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 告白4:ぬいぐるみ3:セクハラ2:ホテル1

今回は公務員とか役所とか関係なくなってました。
まさか上司がぬいぐるみとはファンシーな。
そしてルーシーと長谷部君が急接近。思ってた以上にハイペース。
何も無かったとは思うけど早くもお泊まり。ひゃー。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 姉4:社内恋愛4:しゃっくり1:クリスマスイブ1

前回のはホテルじゃなかったみたいです。とりあえず一安心!?
それにしても見た目も性格もソックリな姉さんですね。
家族揃って似たものだと恐ろしい気がします。

一宮&千早はお付き合いしてたそうで。
いい歳だし秘密にする事もないのに…一年も経ったら言いづらくなるじゃん。若いのぅ。
公務員というより恋愛アニメになりつつあります。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 ぬいぐるみ5:毒舌4:結婚話1

役所が舞台だけどかなり現実離れしてますよね。
上司がぬいぐるみだったらイヤだなぁ…。
100%あり得ないけど。

今回の三好さんは久々の活躍。
人がいいけどナチュラルな毒舌。
人がいいだけに深く突き刺さりそうです。

長谷部君、田中アレルギーって全国の田中さんに失礼な。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 田中一族4:社内恋愛3:鈍感2:コスプレ1

千早は恋愛で苦労してますね。兄妹揃って鈍いから…先が長そう。
田中アレルギーは伏線でしたね。また個性的なキャラが登場。このアニメ世間がかなり狭いです。
で、本当にBL要素入ってくるの!?
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 恋愛6:孫2:外食2:鯖0

本格的に恋愛アニメになってきました。
そしてやっぱりファミレスが良く出てくる。
「孫に私のような名前~」は自分に返ってきそうな伏線だから止めとけルーシ!
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 恋愛4:結婚2:純朴2:真面目2

仕事の成分殆どなしですがなかなか楽しいラブコメです。
性格的にもルーシーかなり可愛いですし癒されます。
スマホなのに古い携帯とか言っちゃう長谷部には少しイラッとしましたが。
1クールで結婚まで行くのかな?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 後悔3:鈍感3:彼女2:ぬいぐるみ2

進展しそうで進展しないのはラブコメの王道なので仕方ないですかね。
ただ対象が大人なのでもうちょい対応の仕方があるだろうとも思ってしまいます。
ドロドロして欲しくもないけど少しばかり青々しい感じがします。
学園ラブコメなら引っかかりもしないのですが、こういう所が大人ラブコメの難しい所かも。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 休日5:誘拐3:食事会1:サボリ1

課長ネタは付いていけない所もあるけど、お気の毒でした。
三好さんの毒舌久々に舌好調で楽しめました。
同僚とこれだけバッタリ会うとは…休日でもみんな変わってないですね。
何だかんだで三好さんと田中さん(孫)とも相性良いのかも。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 デート7:服2:コンタクト1

いよいよデート。二人はお似合いでした。
ルーシーはウブで可愛いけど名前に囚われすぎて幸せや楽しみを逃してしまってますね。
もう一歩踏み込めれば良いのですがね…。

そして案の定、出生届を受理した人が長谷部の父と判明。
復讐の行方はどうなるのでしょうか?…まぁ修羅場にはなりそうもないですが。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
今回の成分 告白5:因果2:デレ2:ざまあ1

長谷部くんがルーシーに受理した人が父だと告げる最終回。
最後までドタバタ騒がしいこの作品らしいと言えばらしい締めでした。

それにしてもながーーーいフリでした。
変に予測しない方が楽しめたかもとも思うけど、見え見えだったしな…。
まぁなんだかんだで結構お似合いですしお幸せに!
そしていつもの日常へと続いて行くようです。
2期はあるのかな?
{/netabare}

【総評】
当初、公務員がメインという事で市民の為に働き地域の信頼を得て
コミュニティーを広げていく話なのかな?
とか思っていたのですが内容的には内輪の恋愛コメディー。
「WORKING!」の分家といった印象でした。(個人的には本家の方が上。)

登場人物が大人なのでもう少し大人っぽい恋愛話になるのかと思いましたが
大人の恋愛感を持っているのは千早さんくらいなもの。
ウブで純粋なキャラが多いので学生恋愛物と特に違う所は無かったです。
この、大人なのに学生のような恋愛感を多少青臭く感じてしまう所もありました。

標準的なラブコメなのでこの手のジャンルが好きな人は楽しめそうです。
ルーシーをはじめキャラは可愛かったので多少の癒しにもなるかと思います。
無難に楽しめる範囲という意味では勧められます。
大当たりは期待しないで下さい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 50
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「ざまぁww」も聞き慣れてきたら励ましの言葉に聞こえなくも…ww

原作未読◆全13話◆

「WORKING!!」でお馴染みの高津カリノさん
原作による作品であにこれユーザーの方に
オススメして頂いた作品。


◆前置き◆

北海道某市の区役所に、新人職員として
山神ルーシー(以下略)、三好紗耶、長谷部豊の
3人が保険福祉課に配属される事になり、
同課で働く一宮先輩に千早さん、奇妙な課長を
加えて始まる区役所コメディ。


◆感想◆

主に区役所が舞台なので急展開などは特に無く
キャラ同士の会話のやり取りと淡いラブコメを
楽しむといった感じといったところでしょうか。

属性てんこ盛りで爆発的魅力を兼ね備えた
キャラというのは残念ながら見受けられない
ものの、キャラ同士の会話の面白さは健在で
キャラそれぞれのスポットの当て方も非常に
上手く、誰もモブ化しないように進める
ストーリー展開は日常系好きの方なら
楽めると思います。

個人的に主人公が働く日常系作品は
ハズレが少ないように思えてならない。

同作者の大ヒット作「WORKING!!」と
作品内容(働く日常系)が似ている事から
比較されがちな作品であります。
かくゆう僕もWORKING!!を先に観ていたので
少しばかり意識してしまいました。

サーバント×サービスはWORKING!!と違い
主要キャラの年齢がほぼ20歳以上の成人設定
の為,ストーリー展開やキャラ設定もどこか
落ち着いた雰囲気に収めてある印象になるのは
仕方がないのかもしれませんね。
(うさぎ課長は別としてw)

1つだけ苦言を呈するとすれば
一宮さんと長谷部君のキャラデザにもう少し
メリハリをつけてほしかった事でしょうか。
二人の顔立ちが似ているので数回戸惑いましたw
髪の色を黒と茶ぐらいには分けてほしかったかな。



そんな中,
この作品でお気に入りのキャラは...

『長谷部 豊』

チャラ男に見えて実は気配り上手で
好きになった相手には一途な憎めないヤツ。
何事もそつなくこなしてしまうデキル男な
面も格好良く、始まりと終わりで印象が
大きくガラッと変わったキャラでした。

これがギャップ萌えと
言うやつですねわかります♪

僕が女性、もしくは男の娘だったら
惚れてしまいそうです、はいw
※もちろんあくまで仮定の話ですよ?


◆一番笑ったシーン◆

この作品と言えば「ざまぁww」が超有名です。
僕は基本的に未視聴の作品に前知識はあまり
入れない方なのですが,このセリフはかなり
有名なので存じておりました。
でも,どのキャラがどのタイミングで
言い放つかまでは知るよしもなく視聴を
進めていたのですが...

あれれ?
例のセリフが出ないんですけど!?

他作品のセリフと勘違いしていたのかな、と
脳裏に浮かんだ直後の{netabare}
第12話のラストでやっと出ました!

想い人ルーシーの仇、じゅげむ名を
区役所の受付でそのまま受理してしまった
人物が自分の父親だと判明し,途方に暮れる
長谷部君に追い討ちをかける千早さんの一言...


『長谷部さん、一つ宜しいでしょうか?
 ………………………………ざまぁww』


↑この間の取り方は神がかってました!

笑いのツボを心得てますね。
暫くしてからジワジワと笑いの波が押し寄せて
きて、何度もリピートしてしまいましたww
{/netabare}


◆OP曲 『めいあいへるぷゆー?』
歌:山神ルーシー(茅野愛衣)
  三好紗耶(中原麻衣)
  千早恵(豊崎愛生)

「なんか困っちゃてんならぁ~♪」 と,
ついつい口ずさみたくなるような
楽しい気持ちにしてくれたOP曲。
OP画のクレジットも背景に溶け込ますなど
思考を凝らした技が光ります。
A-1Pictures作品のOPは視覚,聴覚ともに
楽しめる曲が多くていつも注目しています♪


◆ED曲 『ハチミツ時間(どき)』

OPとは打ってかわって
シットリとした癒しソング♪
4話ずつの交代でそれぞれのヒロインが
歌を担当しています(※13話では未使用)
同じ曲なのに歌っているヒロインが代わると
また違った印象を受けるから不思議です。



◆最後にアレを検証◆

※ここから先はネタバレを伴ったアレな
話をするので下ネタにご理解を頂けない方と
未視聴の方はスルーして下さいね m(._.)m

{netabare}


アレな話


察しが良い方なら
もうお気づきではないでしょうか?



そう


この作品随一の
巨乳を誇るルーシーのおっぱ…
もとい、お胸様のカップ数についてのお話


第2話の千早さんとルーシーの
会話のやり取りの中で


千早さん『F?』

ルーシー『そんなに小さくみえますか?
     良かったぁ…』


と、ルーシーのカップ数を
聞き出そうと千早さんがかまをかける
ヒトコマがありましたが天然のルーシーが
とんでもない爆弾発言をしちゃってますね。


おやおや?
Fカップは小さいのでしょうか?


ふぅ……(軽く一呼吸)


例を挙げるのならば日本人でEカップの
双丘をお持ちの女性は全体のわずか6%しか
いないと言う検証結果が既に出ています。

これよりカップ数が上がるにつれ
パーセンテージが減るのは最早,円環の理。


さて,ここで本題に入ります。


『ルーシーのお胸様の
カップ数はどれくらいなのか?』

↑↑私、気になります!


直近のGかな?

これでもかなりデカイですね...

僕は出会った事のない未知の領域です。

でも、直近のGはルーシーのFに対しての
「そんなに」という言葉から否定を導く事が
できますね。


はい、では次のHだろうか?


これも否!


断じて否です!!


彼女は困惑しつつも少し安堵した
表情で言い放ちましたよね?


「そんなに」…となっ!!


表面上の言葉だけに踊らされるのではなく
相手の何気ない仕草や感情までをも読み取る
事ができなければ真の変態紳士は名乗れません。


という事でこれも否ですね。
あの場面での「そんなに」の言葉を
決して軽んじてはいけません。


じゃあ、Iだろうか?


むぅ…Iかぁ。


I、I、I、あい、あい、あっ…愛ッ!?


愛という文字には
「愛情」「恋愛」「愛憎」「愛でる」 等
人の感情を司る言葉に多く含まれますね。


ルーシーのご両親がつけた長いじゅげむ名にも
「愛」いう文字を用いた名前が一つ含まれています。


「愛がイッパイ詰まったIカップ」


皆様どうですか?
この辺が妥当で尚且つしっくりくる
ラインではないでしょうか?


様々な人から愛されるように願ったご両親の
願いを考慮しつつ、愛されキャラのルーシーに
ぴったりのカップ数だと思いませんか?


そう言えば過去にこんなキャッチフレーズを
用いたグラドルがいましたねww

元気にしているのかな?


愛がイッパイ詰まったお胸様かぁ...
とっても甘美で殿方を惹きつける
美しい日本語だと思います(*´ω`*)♪


以上が、僕が愛読している
「おっぱい美学全集」から自分なりの
解釈を加え、類推適用した結論となります。


長々と綴った駄文に最後までお付き合いして
頂いた紳士淑女の皆様方に感謝致します♪


ご清聴ありがとうございました。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 53

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

普通に面白い、もうちょっと評価されても良い(私見)

・・・個人的にはめちゃくちゃ面白かった。
肌に合うというか、好みと言うだけかもしれないけれども。

どうやら原作は4コマ漫画らしいですね、未読ですが。

サーバント×サービスのタイトル・・・については、
たまたま舞台が区役所だっただけって感じで、どうしても公務員でないとダメって事はなかったんじゃないかな、
お役所あるあるとか、お仕事紹介的な要素とか、特になかったしねぇ。
ただ、主人公の名前絡みでは、かかわりが大きいかなぁ、
ま、クリエイターである作者さんの設定にケチをつけるわけではないんだけれども。


とは言え、とにもかくにも、特段際立ったポイントがあるようには見えないんだけれども、面白かった。
キャラの掛け合いと言うか、絡むタイミング、テンポ、ノリ、物言い、すべてと言ってもいいくらい私のセンスに合った感じ。
各キャラクターもずば抜けて突出したキャラは見受けられないにもかかわらず、どのキャラクターも存在感、絡み方に個性があり、普通に面白い。

物語については、
お役所日常系・・・かなぁ。
しかしながら、そこはそれ、大人な皆さんがキャラクターなので、それぞれに大人な恋愛模様が展開されたりして・・・。
または、恋愛下手なキャラのもやもや具合にニヤニヤしたり・・・。
久しぶりに背中のあたりがくすぐったくなりましたわ。

作画については、普通に十分キレイ。
キャラは大人キャラとは言え、若干、幼い感じはあったかもしれないけれども、アニメなんでね、十分許容範囲でしょう。

声優さんも普通に良かったです。
違和感とか、合わないとか、不快に思う要素は特になかったです。

音楽については、OP・EDともに良かったですね。
と言うかOPはかなり好み、楽しさと言うか「楽しそう」という期待感が高まる勢い、創りです。スタッフの紹介も工夫がされていて、手間がかかっている、センスを感じました。
EDも基本の飲み物が注がれて始まるものでさえ、美しく、やはりセンスを感じるものです、心地よい。
これらは、高く評価しても良いと思います。



キャラクターは・・・どのキャラクターーも「ぶっ飛んだ」と言うほどの個性はないんですが、若干、控えめな個性の発揮っぷりが楽しい。

主人公の山神ルーシー・・・
見た目はどちらかと言うと地味、主人公らしくはない、が
観ていると色々とかわいらしくなってくる。
名前にコンプレックスを持っているため、色々と積極的になれず、恋愛下手なところにニヤニヤしてしまった><。
あとアホ毛が表情豊かw
なんかのアニメ(=帰宅部活動記録)では主人公のアホ毛にあまりにも違和感を感じ(ウザく)て視聴を停止した実績があるのですが、この作品は大丈夫でしたw
観ていて楽しいキャラクターでした。


長谷部豊
主人公の同期、そして・・・。
もし私がこの長谷部のような、能力を持ち、こういう性格だったら人生変わっていたなぁ、と羨ましくなった。
色々問題はあるかもだけれども、この性格は羨ましい。
まずもって、あの軽口で「ルーシー飯食いに行こー」とか「つきあって」とか言ってみてーw
と言いながらも、意外と純情っぽいところや、生真面目なところ、真剣なところなどが垣間見え、なかなかに楽しい。
意外と陰な面も持っているしね。
本質的には、なかなか硬派なのかもね。


三好沙耶
主人公の同期。
意外と地味な容姿、一番普通なイメージだが、やはりただモノではない。
気が弱く、いつも役所に来るおばあちゃんの相手をしているが、
意外と毒舌、切れ味がある。
このばあちゃんの孫と・・・


千早 恵
主人公の先輩さん。
この人もなかなかにユニーク。
終始ジト目でwたまに魂の叫びがwww
女性らしい心の叫びもあり、楽しい。
主人公と他との絡みも、いい感じ。


大体、この4人に注目して観ていました。
その他にも、登場キャラクターはいるのですが(総数は、そう多くはない)。


全13話とのことで、一応、大筋の
・ルーシーの名前問題
・ルーシーと長谷部の恋愛問題
あたりは、大体解決しているのですが、

その他にも、色々と発生したり、残ったりしている案件があるような気がします。
ぜひとも、このキャラクター達のその後を観てみたいのですが、
続編、2期は難しいのでしょうかねぇ。


「WORKING~」の作者さんが原作者さんのようですね。
こちらも観たことはあって、面白かったのですが、
私はサーバント×サービスの方がお好みでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

75.2 7 ぬいぐるみアニメランキング7位
ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~(アニメ映画)

2017年11月11日
★★★★☆ 4.0 (262)
1322人が棚に入れました
詳細不明

声優・キャラクター
佐倉綾音、水瀬いのり、種田梨沙、佐藤聡美、内田真礼、徳井青空、村川梨衣、茅野愛衣、早見沙織、速水奨
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シスターの帰還

原作コミックは未読。

先日、近所の映画館に3ヶ月遅れで興業にやって来た限定上映に滑り込みで観に行きました。

短尺かつ典型的ながら優しさに溢れた“おかえりなさい”が沢山詰まった日常系の佳作でした。
盆暮れ正月の帰省を始め、全国的に“おかえりなさい”が縮小傾向にある昨今、
こういう“おかえりなさい”が見直されてばいいのにな……。と率直に思いました。

構成は例えば{netabare} “空回リゼちゃん”や“パン銃士”。
あとはカフェイン狂な人間信号弾(笑){/netabare}など、
多種多様なかわいい生き物たちや、おびただしい数のモフモフなどを愛でる、
いつもの『ごちうさ』で、何だかとてもホッとしました。

脅威の中学生萌え殺し部隊“チマメ隊”のロリパワーも相変わらず殺傷能力抜群w
{netabare}“鬼軍曹”な“暫定お姉ちゃん”に
来年から“中学生”なんだからしっかりしなさい!
などと勘違いな叱咤をされるボケシーンで、
私は思わず「そうだよ。そうだよね~」と大真面目に首肯してしまいましたw{/netabare}
JKだのJCだのJSだの最早どーでもいいw
ロリロリし過ぎて、正常な認識能力など瞬く間に溶解してしまいますw

“かわいさだけを、ブレンドしました”と公言して憚らない本シリーズですが、
ふと、『ごちうさ』も意外と一歩間違えばイジメやブラックに転落しかねない、
危険な毒物も多数ブレンドされているな。と思ったりもしました。
掛け合いの中で意外と個々人の触れられたくない過去など、急所をえぐったりしてますし、
“ブレックファーストコンタクト”とかwブラック企業のデスマーチじみてますしw
ただ、イジり等も絶妙なポイントに落ち着くことで、
毒性分も怒り等の負の感情に悪化せず、可愛いゆるふわ成分に化学変化してしまう摩訶不思議。

厳密に言えば、かわいさだけを、ブレンドしていると言うよりむしろ、
何をぶち込んでも、かわいさだけが引き出されてしまう。
“ミルク色の異次元”レベルのゆるふわ空間こそが『ごちうさ』の真髄なのかもしれません。

個人など所詮、自分探しをしても自分どころか小説のネタも満足に見つけられない無力な存在w
そんな個人に友達をからかってはいけない。などと道徳でがんじがらめにしても効果は薄い。
柔和なカップがあって初めて安らぎをもたらすコーヒーが出来上がる。
失言を規制するより、まずは何を言っても笑い合える絆から。
劇場スクリーンで再現された、メルヘンとガラケー&スマホが同居した温かい街並み。
こうした空間にこそ不協和音のない平和な日常は訪れる。
人間作りより優先すべきは環境作り。
セカイをカフェにするような施策こそ検討されるべきではないでしょうか!

などと、ゆるい中にやはり挟まれた微エロシーンに鼻の下を伸ばしつつw
生意気な妄想を転がしながらも、凝り固まった心身がゆったりと解きほぐされた……。
あらゆる事象が可愛いに帰結してしまうこの不思議空間をもっとけんきゅーしたいので、
続編TVアニメなども是非もう一杯おかわりしたいと思った。
私にとっては満足度の高い劇場鑑賞でした♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君と離れて過ごす時間が、こうも落ち着かないものだったなんて。

「ご注文はうさぎですか?」、
通称「ごちうさ」のスペシャルアニメです。

時間も長くないので、
1期や2期がお気に入りだった人たちへのおまけエピソードな感覚でした。

相変わらず可愛さと萌えがぎっしりなので、
心ぴょんぴょんしたい方にはおすすめですよ♪

2期の続編に位置付けられるエピソードなので、
まずはTVシリーズを見てから視聴することをおすすめします^^

60分の作品です。


● ストーリー
喫茶店・ラビットハウスに下宿しているココアは、
しばらく実家に帰ることになった。

久しぶりに家族との時間を過ごすココアと、
ココアのいないラビットハウスで過ごすチノたち。

ココアがいない。
いつもとなんだか違っていて、落ち着かない時間がチノを包む。


今回は、
・家族と過ごすココアの故郷
・ココア以外のメンバーが過ごすラビットハウス
の2つの場所での物語があります。

大きく盛り上がるようなストーリーではありませんが、
相変わらず可愛さぎっしりです(*´ω`*)

きっとTVシリーズで心がぴょんぴょんしていた人たちは、
この作品でも心ぴょんぴょんできると思います♪

ココアの母も姉もお茶目だし、
さらにココア家3人の関係も可愛くて微笑ましいし、

ココアがいなくて寂しそうなチノちゃんも可愛いし、

チマメ隊(チノ・マヤ・メグ)3人の連携は
ロリコンに目覚めさせるほどの萌え力があるし、

相変わらずキャラの個性が
あらゆる可愛さと萌えに変換されています!恐ろしい!笑

時間が60分なので、
「あれ、もう終わり?」とあっという間でした。

十分心ぴょんぴょんしたけれど、
もっと心ぴょんぴょんしていたかった!


● キャラクター
みんなそれぞれ可愛くて、萌える(*´Д`)

キャラに関しては、
「可愛い!」の一言で片付いちゃうんだよなあ。笑

可愛いところに萌えたり、
おとぼけなところにクスッと笑えたり、

笑顔でおしゃべりしているだけですべてが可愛くなる。
なんと平和で幸せな世界!

キャラが完成された作品だと改めて思いました。笑

ティッピーは今回ももふもふしていたよ!もふもふ♪


● 音楽
【 主題歌「セカイがカフェになっちゃった!」/ Petit Rabbit's with beans 】

「Petit Rabbit's」は、メインキャラ5人によるユニット。
今回も彼女たちらしいな~と感じる曲でした。

でも今までの曲と似ているわけではなく、
また新しい魅力を楽しめました♪

そこに加わった「beans」とは、そう、“マメ”!

チマメ隊じゃなくて?と思ったら、
「Petit Rabbit's」にチノは初めから参加しているので、
加わるのはマヤ&メグの“マメ”だけか!と気付き。

このネーミングセンス、気に入りました♪笑


● まとめ
確かに“劇場版”と言うより、
“スペシャルアニメ”という表現の方がふさわしい作品でした。

でも内容が薄いわけではなく、
2期の延長の新作として、十分楽しめる内容でした^^

可愛さだけがブレンドされた世界で、
心ぴょんぴょん癒されるのはいかがですか?(*´ω`*)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

一緒にぴょんぴょんしよっ♪

ごちうさの人気…ホントに果てしないと思います。
恐らくきらら系の中では群を抜いているのではないでしょうか。
きんモザの様に2期までアニメ化+劇場版までは実績があると思いますが、ごちうさは2020年に3期の放送される上、2019年に新作OVAの発売も決まっているとか…

でも、これだけ人気があるのも理解できます。
ココアやチノを始めとする登場人物みんなが超が付くほど可愛いんですから…
しかも、声優さんとキャラとも相性もバッチリというオマケ付き…

物語は、ココアがラビットハウスで迎える二度目の夏…
キャリーバックを片手に駅のホームに佇むココアの目には溢れんばかりの涙が…
という展開から始まるので正直面食らってしまいました。

私が勝手に想像していたのは、ココアとチノが萌え旋風再び…!
の様な展開だったので、まさかこの物語が涙で始まるとは…
まぁ、涙の理由はココアらしいんですけどね。

確かに当の本人は悲しいと思います。
でも、当の本人以外の気持ちだって複雑なんです。
特に、隙あらば纏わり付かれていたチノにとっては尚更です。

当事者には決して分かる事のない、置いてけぼりを食った人の気持ち…
寂しさ…やるせなさ…
この作品では、こういう点にもしっかりと焦点を当てているのですが、これで終わらないのがこの作品の魅力といっても過言ではないでしょう。

今回、みんなが寂しい気持ちに包まれない様に尽力するのが、種ちゃん演じるリゼなんです。
もともとリゼは可愛らしさの中に「格好良さ」の垣間見えるのが彼女の一番の魅力だと思っていました。
でも、彼女の魅力って…実は格好良さだけじゃなかったんです。
このリゼの魅力は是非本編から受け取って欲しいところです。

それに…リゼのCVが種ちゃんであることも気持ちに後押ししています。
今も仕事はセーブしているのだと思います。
身体が資本の仕事なので、体調を第一に考えるのは当然の事ですから…
でも、最近ではゾンビランドサガの愛ちゃんを演じたり、ストブラⅢのOVAが発売されたりと、あちこちで種ちゃんの声が聞こえるようになったのは嬉しい事実です。

この作品ではリゼの新たな一面が見れましたが、実はチノも今回は少しだけ頑張ってるんです。
これまで出来なかったことが出来るようになる…これって成長の証ですよね。

このOVAは、テレビアニメの続編として位置付けられているそうです。
だから本編視聴済の方ならすんなり入っていける作品だと思います。

主題歌は、Petit Rabbit's with beansの「セカイがカフェになっちゃった!」
挿入歌は、Petit Rabbit'sの「ハピネスアンコール」
チマメ隊が入る、入らないが歌っているメンバーの違いですね。

上映時間約1時間の作品です。
心がピョンピョンしたい人…心がぽいぽいしたい人には是非お勧めの作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

86.1 8 ぬいぐるみアニメランキング8位
甘城ブリリアントパーク(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2730)
14698人が棚に入れました
主人公・可児江西也は、転校してきた謎の美少女・千斗いすずから、いきなりマスケット銃を突きつけられ、デートの誘いを承諾させられた。いすずに連れられやってきた場所、そこはダメ遊園地として悪名高い甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)だった。

声優・キャラクター
内山昂輝、加隈亜衣、藤井ゆきよ、川澄綾子、野中藍、白石涼子、相坂優歌、黒沢ともよ、三上枝織、津田美波
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

再建よりトリケン

訳ありテーマパークを再生する物語。


丁寧に分かりやすく設定を紹介してくれた第一話。
もはや廃墟と化したテーマパークを再建していくストーリー。
万人に受け入れられやすそうな題材でハズレる気がしません。

いすず他メイプルランドの住人との楽しい日常が描かれながらも
可児江くんの過去や両親の事も絡みつつ話が進み
再建した暁には人と魔法の国が繋がる夢のある良い話になっていく予感がします。

京アニですし作画やキャラの魅力は太鼓判ですし非常に楽しみです。

※2話感想{netabare}
パークの置かれている状況説明と可児江くんがやる気になる回。

いやぁ可児江くん煽るねぇ。天才子役という過去も輝いてきました。
憎まれ役に成りつつも救うってのはヤキモキするけど応援したくなる良い設定。
…夢の国住人居酒屋もシュールで楽しかったです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
再建に向けて基本対策&宣伝開始回。

再建条件が経営黒字ではなく来演者数だけなのが変だなとは思っていたけど、
『3ヶ月間終日30円』という暴挙に。
…期間限定ならともかく、これは完全にやりすぎです。
採算や利益を考えなくても良いって条件になってしまったら何でもありで
「経営再建」としての見所が薄れ正直つまらなくなってしまった気がします。
他の点は試行錯誤が面白いだけにどうにか成らなかったものか…。
せめてコロッケ軸に…とかで採算はとって欲しかったです。

そして受付のマスク警備員さん怪しすぎる。怖い。(^_^;)
素性分からないけど実はお偉いさんとか可児江くんの関係者とか裏がありそうな気もします。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
いすずは不器用だけど頑張り屋さんだぞ!と紹介する回。

まずはキャスト同士の信頼が無いと再建どころじゃないですからね。
互いに苦手な事はあるけどフォローしあってみんなで頑張ろう!
ここまで各話テーマを絞って判りやすい内容です。

流行に乗って、いすずの壁ドンも観られましたしね。
次回は怖ゎ~いリュウが出そうですが、怖くない方に一票です。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
資金を求めて洞窟探索!

採算度外視路線が気に入らなかったけど、一応は考慮している様子。
財宝で解決はちょっと安易だな…とは思ったけど
結局お宝といえるのはドルネルのオタクコレクションしか無く、
ツッコミ所はありつつも経営で何とかする路線に戻って来た様子。
まぁ、そう来て貰わないと夢の住人コメディで終始してしまい
ストーリー的にはつまらなくなってしまうので良い傾向に思います。
スタジアム、コロッケ、豊富なタレント陣等、磨けば光る素材はあるので
頑張って欲しいですね。
資金難は続くし、姫は浮かない顔だし、謎のそら豆も出て来てまだまだ多難な様だけど…。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
人手も不足で募集&面接回。

お金の次は人手。
先週クレープ屋が接客不向きの土偶(コダイン)だったのはそういう事でしたか。
面接の方は完全にコメディというかギャグ路線。殆ど出オチっぽい。
割り切って楽しめたけどストーリーとしては無為な1話かな。

次回は水のトラブルかな!?
色々あってもサマーランド的な有用なものになるのかな?
AV嬢のマザー牧場的なのも見えてますし
ゆくゆくはもの凄い総合レジャー施設になりそうですね。

…って、いつの間にか本日の来場者8000人超えてるし
一ヶ月も時間飛んでるじゃん!?
もう、なにからツッコんで良いのやら…。(^_^;)
(前回、ドルネル個人の宝で一ヶ月の経費が持つ無理な設定を飲みこんだのに
その期間すら過ぎてるんだものなぁ…。)
ストーリー的なものは期待するな!って事なんだろうなと
判ってはいるけど淡い期待くらい持ちたいんだよぉ。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
かいぞくがあらわれた→たたかう→かいぞくがなかまになった回。

完全にギャクコメディの様相。
新人キャストも適材適所で個性が出てましたし深く考えずに観れば笑えて楽しい回でした。

ただし経営再建ストーリーとして観ると
キャラを増やして間延びさせてるだけなのでツッコミ所満載です。
ご都合主義で結果オーライにはなったけど、
みんなで努力して知恵を絞って掴む感動の成功ルートは絶たれた気がします。
可児江くんの演技力や読心スキルも形を潜めちゃってますし、
嫌われ役設定もとっくに飛んでいてストーリー構成の再建はもう無理かな。

前回の来場者数は何かのミスだったのでしょうか?また激減してますが!?
キャラは可愛く良いんだけど話が無茶苦茶なので不満が残ってしまいそうです。
{/netabare}

※8話感想 {netabare}
病気の可児江くんの為にみんなで替え玉登校回。

いすずはまだ学校行ってるなら替え玉しちゃ自分が欠席になっちゃうじゃん。
マカロン授業サボったら替え玉にならんぞ。
ティラミー外道。モッフル地雷剥き出し&哀愁。
…等々、ギャグ回にツッコんでも不毛と悟りながらもツッコミつつ楽しんでしまいました。
それにしてもココの所脱線して戻らない…。(ってか、脱線が本線になりつつある。)
意味ありげだったスタジアム活用法を見い出すまで一月半掛かってるんですが大丈夫なの?
{/netabare}

※9話感想{netabare}
バラバラな踊り子四人娘が困難を乗り越え心を一つに回。

意外と策士なラティファちゃんの
お約束の「絶対押すなよ!?」から始まるバラエティー番組のまんまな30分でした。
アニメで堂々とバラエティーやっちゃう度胸は買えます。いやはや自由ですね。
それでも京アニなら許せてしまう楽しさと可愛らしさがありました。
しかし最後の試練、答え(回避方法)が見えてたら自己犠牲にならない様な気が…
まぁ、ま~るく収まったなら別にいいんだけどさ。
でもその前に踊りが苦手なコボリーは息が合う云々以前に適正が致命的かな。(^_^;

赤字問題は大きなツッコミ所ですが集客に関しては、もうすぐ夏休みだし
9000人/日で後21日、残り13万ならトラブル無ければ行けそうかな!?
…お約束の「無ければ!?」ですが。
ただ、ラティファの浮かない顔や言い種から推測すると達成しても何かありそうですね。
お庭の花の木が関連していそうですけど…。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
ラティファに掛かる呪いが明かされ
それ知った可児江くんは集客達成に向け更に拍車をかける回。

盛況なパーク内の様子が描かれ、
脱線している内にも状況が改善されて良い方向に向かっていると思っていましたが
やはり集客目標は厳しい模様。
…毎回、下手に集客カウンター表示されるので行けそうなペースだと錯覚していました。
行けるペースなのと作中の状況が矛盾しちゃってて頭の中がおかしな事に。
前回そして作中内でも9000人ペースなのに今回のカウンターは482!?
あてにもならない壊れたカウンターなら止めちゃえばいいのに…。

ラティファの呪いの一つのアニエス確保はパークを存続させれば何とかなりそうですが
毎年記憶と共に体リセットの呪いの方は内容がキツい。
また忘れてしまうのかと思ったら憂鬱にもなるよな…そりゃ。
庭の木が解決の鍵にはなりそうな気はしていますが果たして?

次回は可児江くんの集客の策が炸裂でしょうか?
スタジアムが満員になる様な事が起こるといいのですが。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
最後の切り札はプロサッカー記念試合誘致。
キャストも不休で追込みをかけ、動員数クリア出来るはずだったが…回。

や~っと、スタジアム活用してくれました。
5万のマンモススタジアムだったことに驚いたり
せめてもう少し前に市民解放やら球技教室やら出来たろう!?
とか色々思っちゃうけど、遅蒔きながらようやく本線に戻ってきた感じ。

こうやって皆で知恵を絞り
可児江くんの能力や精霊のファンタジー要素と組み合わせた経営回復路線なら
もっとストーリーの評価も高くなったんだけど、
結局、維持費や採算度外視で無料(30円)や売却という裏技というか反則的な
お金の力で解決しちゃってるのはやっぱり引っかかってしまう物があります。

それでも、お約束的ながら動員数が後少し足りない状況やラティファの未来など
気になる要素があり最後まで楽しめそうではありますけど。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
集客達成&ラティファの呪い回避で大団円回。

解っていた事ですので『ご都合主義』という概念はこの際スッ飛ばして、
気持ちの良いハッピーエンドを晴れやかに楽しみました。
最後は嫌味だった地上げ屋さんが30円払ってくれて達成!
というのを予想していましたがそこはハズレ。
悪ガキ三人衆がココで来ましたね。これで良いのか悪いのか…。

地上げ屋さんの方は実は悪い魔法使いというオチ。
今回は消えましたがまた来年やってくるのかな!?
霧散してうやむやですが呪いは回避され、まずは一安心。
伏線だった庭の樹には美しい花が満開で文字通り華を添えてくれました。

通常料金に戻しても集客を保つにはまだ課題がありそうですが
可児江クンもいますし、今のキャスト達なら大丈夫でしょう。

終わりかと思えばもう一週オマケがあるのは嬉しいクリスマスプレゼントです。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
みんな揃って楽しくPV制作回。

既に肩の荷が降りているので各キャラの素顔や横顔を気軽に楽しんじゃいました。
アイロンスカイダイブはすご~く昔に見た記憶が!
コダイン結局終始動かず喋らずかよ!
ドルネルまた集め始めてるじゃん!
ってかプロモーションしてねぇ!

な~んてツッコミながらも無事楽しい時を過ごせているキャラ達を祝福し
楽しい印象でこの作品を観終えることが出来ました。
{/netabare}

【総評】
経営再建のストーリーとしての魅力は3話で崩壊し
キャラモノとして割り切ろうとしましたがやっぱりストーリーへの期待も引きずってしまい
完全には楽しみ切れませんでした。
(苦悩の詳細は毎話感想チラッと見て頂ければ。)
全て分かった上で2周目以降を観れば完全なキャラモノとして楽しめそうな気もするので
繰り返し観ると真価が現れるアニメかも知れません。
ただキャラの数が多く幅広い反面、掘り下げは甘かったりムラがあったりで
どうやっても「深さ」では満足は出来ないと思います。
主役である可児江くんやいすずの生活や心情ですらも、もう一掘り欲しかったです。

京アニらしい作画でバラエティ豊かなキャラを広く楽しむ作品。
ストーリーの事は考えれば考える程、酷なものなってしまいますので割り切りが必要です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 74
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麦茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これはパーク再建アニメではありません

【これはパーク再建アニメではありません】(2015.1/7)

あらすじ的には、倒産寸前の甘城ブリリアントパークをよくいるヤレヤレ系の主人公が頭脳を駆使して再建していく・・・ というものでしたが、蓋を開けてみれば全然そんなことはありませんでした。

序盤はまだ良かったです。

時間制限があり、目標があり、正直この設定のまま復興系のゲームにできるんじゃないかと言うくらいのボリュームは感じました。
他人の心を一度だけ読める能力や、回数制限付きでパークの悪い評判(客の記憶)を消せたりといった魔法も本当にゲームっぽくて、この手のジャンルに手を出したことがある人なら、それだけでも気になるほどの魅力はあったと思います。

そして物語は事情を聞いた主人公の叱咤激励により、士気を失っていた従業員を奮い立たせ、再建に向けて大きな一歩を踏み出すワケです。この演説を聞いた後のワクワク感は今思えば凄まじかったですね。
ここから一体どんな熱い展開・ドラマが待っているんだろうと期待が高まりました。

問題はその後ですよ・・・。

まずこれらの設定。はい、ストーリーの中でほどんど触れられません。忘れた頃に主人公の読心能力が出てくるくらいで、あとはおざなりに目標人数が各話最後にカウントされる程度です。
これは本当にもったいないと思いました・・・。最初に私が感じたボリュームはどこへ行っちゃったんでしょうか。

そしてストーリー。これはもはやパーク再建アニメというよりは日常系ギャグアニメですね。序盤の時点で私がへんな期待をしていたのが悪かったのかもしれませんが、結構な肩透かしを食らってしまいました。と言うか何故アレで来場者数が増えてるのかかなーり不思議でしたw 目標人数の設定はどうやら形だけだったようです。

従業員は相変わらず文句ばっかりだし、基本不真面目(天然?)にギャグ満載で経営しているにも関わらず、唐突に思い出したかのようなパーク存続云々の話を無理やり入れてくるし・・・。
挙句の果てには「{netabare}パーク再建には姫様の命が掛かっている{/netabare}」とか言い出すンですよ!?w しかもそれを従業員は知っていたとか。これにはもう冗談かと思いました。知っててあの態度で、知ってて間際になって焦り出すってどんだけアホなんですかw

物語に「緩急」をつけるのは良いんです。

むしろ、この作品でやりたいことはこっち方面のドタバタコメディだと思いますし。ですが、私が他作品でも言っているように色んなことをやろうとしすぎなんですよね。ギャグだけで良かったじゃないですか。なんで中途半端にシリアス入れるんですか。そんな安っぽいシリアス入れるから内容があやふやになってしまうんです。

ここらへんの温度差が、うまく調和できていないんですよね。
別に色々やるのは構いません。ですがやるならキッチリやってください。
中途半端な内容では逆効果でしかないんです。

本当にただそれだけ、そこのみがこの作品唯一の欠点であり、物語の評価を3.0にした最大の理由です。
心の底から残念でした。

まあ実質最終回の12話に限っては、あれはあれで目標人数の件や閉園後に蟹江くんが皆に放った言葉含め序盤以降久しぶりに感動できましたが、そのあとに待っていた姫様の呪いの一件がまっっったく腑に落ちなくて全て台無しにされました。
ギャグアニメなので一応許せはしますが、本来ならばあれはゆゆゆの最終回と並ぶくらいありえないと思います・・・w
その{netabare}直前までの涙{/netabare}はなんだったんだよ!{netabare}ハッピーエンド{/netabare}でも全然良い、むしろそっちの方が好きなまでありますが、そこに至るまでの過程をちゃんと視聴者に納得させる展開にしてください。視聴者を振り回すことと意表をつくことは全く違いますからね。

まあ色々と文句はありましたが、従業員が勢揃いし、

{netabare}「ようこそ!甘城ブリリアントパークへ!」{/netabare}

と視聴者に向けて放つような、最終話のキッチリとした締め方を見たときには素直に満足することができたので、それなりの評価はさせていただきました。

こういう、ところどころ魅せてくる良いポイントを見ていると、ホンットに惜しく感じてしまうんですよね~w

良アニメの壁は高いです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、ここまで内容についてボロクソ書いてきましたが、全部が全部ダメかと言うと決してそんなことはありあません。

ギャグにかけてはさすが「フルメタル・パニック」の原作者ということだけあってかなりの力量を感じます。
もう本当にクッッッッソ面白かったです。

特にあのゲッスいマスコットたちね。こんなに笑ったのは今期初めてでした。その中でもティラミーが圧倒的で、CV:野中藍さんの演技も相まって、それはもう凄まじい威力を発揮していたと思います。そしてあの顔芸・・・。

そんな私が選ぶ最優秀回は「8話 恋心が届かない!」。

いや~、入れ替わり回にハズレなしと勝手に思ってるんですが、これはその中でもまったく非の打ち所がない完璧な内容でした(ちなみに10回ほど見ました)。
もう主人公役の内山昂輝さんが、各キャラの特徴を捉えた本気の演技を見せてくれただけで大満足だったのですが、それでは終わらずに、各ゲスコットたちの個性を十二分に活かしたコメディ展開まで用意してきてくれるという周到さ・・・

オチもかなり上手い具合で、この回だけで評価をすれば物語は文句ナシで5.0にしますね。
それほど面白かったです。


先にも書きましたが、こういう面白い話を見ていると、ほんとに何でシリアスを持ってきちゃったんだろうな~と惜しく感じます。まあ、物語が始まらないのである程度根底となる筋道が必要だとは思いますけども・・・。
このレベルなら、パーク再建なんて最初からやらないで、適当にギャグを混じえた日常系のお仕事アニメをしてくれてるだけでも最高評価をあげれたと思います。

私の口癖みたいになってますけど、別々に見たらどちらの要素も面白いんです。

シリアスはシリアスで、おざなりな部分はあるにせよ、いすずの悩み話やピンチの場面で頭がキレる主人公の格好良さ、姫様関連の話も及第点にはなっているんです。それでもやっぱり、後はその「混ぜ方」になってきちゃうんでしょうね~。どうしてもここで引っかかっちゃうアニメが多い気がします。
そこがしっかりしていないと、作品内でどんなにキャラが真面目に取り組んでいようと、どんなにキャラが過酷な状況の中にいますアピールをしようと、それが全部茶番になってしまうことに何で気付かないのでしょうか。

そんな薄っぺらいシリアスを演出するくらいなら、最初からもう開き直ってギャグだけに突っ走ってくれたほうがまだ好感が持てます。中途半端なことをして悪戯に良い部分の足を引っ張る必要はないんです。
私も性格が悪いので、敷かれたレールの上を走らされた挙句「はい、ここで泣いて!」的な展開はまず好きになれません。そこについては、甘ブリが本来狙っていたであろう「笑いあり、涙あり」を目指す姿勢は悪くはないと思います。

ですが、この「笑い」と「感動」が上手く融合できていなければ元も子もありません。
お互いが干渉しあって、お互いの良い部分を消し合っていては意味がない、むしろ余計なんです。

何度もしつこいようですが、それほどこの作品に対して惜しく感じてると思っていただければと思います。まあこの話はここらへんにしておきましょう。


最後になりますが、上述したように、ギャグに関しては他の良作アニメにも引けをとらない面白さなので、もしもストーリーのちぐはぐさを気にしないで見れるのでしたら、必見の価値アリだと声を大きくして言うことができます。私も途中からはギャグだけを楽しんでいたので、それで十分見れると思いますからね。それと大事なのは8話ですよ!序盤で切っちゃった人も8話だけは見て欲しいです!

感想を書いていて思ったのですが、自分で思っていたよりもこの作品を楽しんでいたんだな~と今頃になって気付きました。まあそんな感じのアニメだと思ってくださいw

それでは、ご来園ありがとうございました。
最後までお付き合いくださり感謝致します。

(追記・・・)
3話のラティファ様の水着姿には麦茶も思わず前かがみでした。
うーん、この脇。とても良いと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38
ネタバレ

のあ☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

唐突だけど可児江西也君、次の日曜日わたしと遊園地に行かない?

『あらすじ』
可児江西也は千斗いすずに半強制的にデートに誘われる。
当日向かった先は、錆びれた遊園地である「甘城ブリリアントパーク」。
乗り物はボロボロ、ゲスト(客)は少ないし、キャスト(従業員)はやる気ないし、マスコットキャラクターは嫌な奴・・・というなんともひどい有様だった。
可児江西也は千斗いすずによって支配人に会わせられ、「支配人になって欲しい」と頼まれるのだった。

『キャスト』
可児江西也 cv:内山昂輝
千斗いすず cv:加隈亜衣
ラティファ・フルーランザ cv:藤井ゆきよ

『各話感想』
感想というより、ただ思ったことをたらーっと書いてるだけかもです。なのであんまり参考にならないかと思いますが、こんなこともあったなーというふうに、流す感じで見てやってください<(_ _)>

一話「お客が来ない!」
{netabare} 出だしから驚かされました。女の子に銃向けられたら私失神します、はい。

そして、さすが京アニ!作画に文句のつけどころがありません。いえ、文句つける気などはなっからありませんよ!?w

木の妖精のコボリーちゃんが可愛い・・・っ!

夢の国・メープルランド。なんじゃそりゃああああああー!
え!?魔法?はい!?
という感じでしたが、面白そうなので視聴決定!です。{/netabare}

二話「時間がない!」
{netabare} あの性格悪そうなマスコットキャラクター、姫様にとってはおじさまなの!?w姫様の前ではイイ子でしたね。 いったいどっちが本当の姿なんだろうw

頭の良い男子っていいですね。可児江くんの顔とか冷めた性格とかタイプなんだけどな~ ナルシストってとこがもったいないw まあ、完璧人間ななんて存在しませんよね?笑

ん!? ちょーーーっと待ったぁ!
モッフルって靴はいてるの?w居酒屋のシーンで吹きました(笑){/netabare}

三話「テコ入れが効かない!」
{netabare} 羊・・、じゃなくて、えっと、そう!マカロン。適応能力が高いの、ぜったいこの子でしょ。たまに・・じゃなくて、よく顔面崩壊してますがw

んー、こんな変な宣伝されたら行きたくなくなるような・・
可児江くんはいったい何を考えてるの?
「1000人より1001人を呼ぶためだ!ダンッ(机をたたく音)」
おおっ!って思いましたw
三話の冒頭で「何を着てもかっこいい・・」とか言ってたやつに言いたくないけど、かっこよかったよ、うん。{/netabare}

四話「秘書が使えない!」
{netabare} 幼稚園児たち怖いよぉ((((;´゚Д゚)))

支配人代行(可児江くん)の実力がぱないw なんだか安心して見れますね(笑)

いすずちゃん・・ 相手が反論しようとしたら銃で黙らせるのやめようか・・
でも、不器用?ないすずちゃんも可愛いよ。(不器用で片づけちゃっていいのか?w)
とにかくふぁいてぃん! そして、いすずちゃんお疲れ様!w{/netabare}

五話「お金が足りない!」
{netabare} お金が足りない!・・私もです!、というのは置いといて。

そういえば、可児江くんって人の思ってることが分かる、っていう魔法授かってましたよね? 全然出てこない・・・というか今まで気にも留めてなかったです、すみません。

洞窟の中の迷宮・・
これアトラクションにしちゃえばいいじゃんwって思ったの私だけですか?え?危険すぎる??

あ!魔法使った! 魔法の存在が出てくるのが一歩遅かったら、絶対忘れてました。

え!?ちょい、ホントにアトラクションだったの?w

なんだか今回はいろいろ驚かされました(笑){/netabare}

六話「人手が足りない!」
{netabare}女の子が・・・っ、女の子が、増えたぁぁぁー! それにしても、キャラが増えていくだけで話がまったく進みませんね(笑) 人手は大切だとは思いますが、入場人数の方は大丈夫なのでしょうか・・・?

なんだか今回は一話が短く感じました。{/netabare}

七話「プールが危ない!」
{netabare} いすずちゃん!棒読みだよ!?「まぁ、許容範囲」そうなのか?

さすがモッフル!と思ったら、モッフルの妄想だった・・・!wこれにはホント笑いました(笑)

みごとにイベントのように扱いながらしゃべる安達ちゃん。モッフルたちの言葉が通じているとは・・・!さすがAnimare Video、略してAVのナレーターさんですね(笑)

サメのしゃべってる言葉、聞き取りづらいです・・・w {/netabare}

八話「恋心が届かない!」
{netabare}出だしでいすずちゃが「可児江くん、可児江くんっ!」と呼ぶところがありましたが、それが「羽生くん、羽生くんっ!」と聴こえてしまったのは私だけでしょうか・・・?笑

可児江(マカロン)「あー、平気、平気。ちょっと特異体質なんだろん。」
土田さん「そうなんだ。良かったー。」
に、本気でビビって目を剥きました(笑)

それにしても、なんだかあっさりと?モッフルとラティファ様の関係が暴かれてしまいましたねww{/netabare}

九話「チームワークが生まれない!」
{netabare}今回は4人の妖精の回ですね!いやぁ~、それにしてもコボリーちゃん可愛い!ぷぅって!ぷぅってしましたよ!?

「絶対に触らないで下さいね!?」の時点でもう、触ってしまうフラグが立ってしまっているというね・・・ でも、このおかげで団結力も上がったみたいだし、結果オーライですね!w{/netabare}

十話「もう打つ手がない!」
{netabare}居酒屋の店員のたかみちゃん・・・。名前が付いてる上に名前をたくさん呼ばれている・・・ということは、これから遊園地にかかわっていく逸材!?(※私の勝手な憶測ですw)

姫様が倒れたとき、それよりも、火が!油が!消して!と真っ先に思ってしまいました^^;

七月三十一日まで、あと十日!!?{/netabare}

十一話「これでもう心配ない!」
{netabare}取引先の四人が全員眼鏡なのが地味に気になりました(笑)こういう人たちって眼鏡ばっかりなんですか?w

キター!ハプニング!嬉しくないけど!
ハプニングってあんま好きじゃない(みんなそうですよねw)ですけど、この手のアニメはいろいろ見てきたので、もう慣れましたよ!?
どんと来い、ハプニング!そしてずばっと解決頼みましたよ、可児江くん!{/netabare}

十二話「未来は誰にもわからない!」
{netabare}やっぱりこうなるよね。たかみちゃん出てきたし。でも最後の三人は想定外でした。この子どもたちはこのためにいたのか(笑)

この作品は可児江くんの成長物語でもあったんですね。

ていうか、ラティファちゃん可愛すぎます(真顔)
可愛いからこそ、ありきたりの展開でも良いと感じましたw{/netabare}

十三話「PVがつまらない!」
{netabare}サービス回ですね(笑)
十二話で綺麗にまとまっていたので、ちょっと残念。これはOVAにするべきなのでは・・・と思いました。

キャラが個性的な方たちばかりで、この人たちの意見を聞くのはまったく参考にならないかとw
それに誰も気づかない、という・・・

いろいろともったいない^^;
まあ、面白かったですけどねw{/netabare}

*この作品の魅力
・作画が綺麗
・キャラが可愛い
・きちんとした目標がある

*残念に感じたところ
・生かされていない部分がたくさんあった({netabare}可児江くんは確か子役だったはず。また、魔法のこと。{/netabare})
・十三話の必要性

生かされていない部分が目立ったのは事実。
でも、全体を通して面白く見ることができたのも事実。

そんな作品でした(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

69.2 9 ぬいぐるみアニメランキング9位
学園アリス(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (295)
1842人が棚に入れました
小さな田舎町で育った蜜柑と蛍は大の親友。なのに蛍は突然、アリス学園に転校することになってしまった。蛍が転校したのは、潰れそうだった田舎の学校に学園からもらったお金を寄付して救い、蜜柑を悲しませないため。さらに、生徒たちの噂では、アリス学園は一度入ったら卒業するまで出られないという。それを知った蜜柑は、転校していった蛍を追いかけ単身東京へ。向かった蜜柑が辿り着いたのは、天賦の才能=アリスを持つ者のみが通える究極の一芸入学の学校、アリス学園であった。

声優・キャラクター
植田佳奈、釘宮理恵、朴璐美、安田美和、緒乃冬華、斎藤千和、石田彰、成瀬誠、鈴村健一、櫻井孝宏、野中藍、神田理江、松元惠、井上麻里奈、三木眞一郎、松本大、宮野真守、山田美穂
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

学園&魔法ものですが、可もなく不可もなく(どちらかというと退屈系?)

◆個人的にキャラの魅力がほぼゼロだった学園&魔法もの有名作

正直いって、コレを見るくらいなら、PEACH-PIT原作の長編アニメ『しゅごキャラ!』の最初の方をもう一周した方がだいぶマシだと思いました。

本アニメに関しては、全31巻に及ぶ長編となった人気原作マンガのうち、最初の5巻までの内容+オリジナル・シナリオで、初等部編を何とか完結させた体裁となっていて、もしかしたら原作マンガの方は中等部編→高等部編へと進むにつれて尻上がりに面白くなっていくのかも?知れませんが、アニメに描かれた分だけでは何とも。

本作は一応、学園&魔法ものジャンルの有名作品なので、ここは勉強と思って一度は我慢して見ておくべきか?

個人的には人には余りお薦めしません。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      樋口橘(『花とゆめ』2002年19号-2013年14号連載)
監督         大森貴弘
シリーズ構成     横山雅志
脚本         横山雅志、島田満、花田十輝、大森貴弘
キャラクターデザイン 樋口橘(原案)、伊藤良明
音楽         吉森信
アニメーション制作  グループ・タック{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================== 学園アリス (2004年10月-2005年5月) =================
{netabare}
第1話 学校がなくなっちゃう☆ ☆ 親友・今井蛍の突然の転校、佐倉蜜柑単身東京へ、アリス学園校門前の出遭い(鳴海先生&日向棗)
第2話 ようこそ☆アリス学園へ ☆ 脱走常習犯・棗&親友・乃木ルカ、蛍との再会、初等部B組一時参入
第3話 アリスなんかに負けてたまるか☆ ☆ 続き、蜜柑の転入試験 ※男子の描写がダメ過ぎる×
第4話 これがウチのアリス☆ ☆ 続き(北の森の災難、委員長・飛田裕の幻覚アリス、ルカの動物フェロモン、棗の怒り、アリス無効化能力、蜜柑合格) ※同上×
第5話 星階級はシビアやなぁ☆ ☆ 学園の厳しい規則、蜜柑の星なし評価
第6話 うちはみそっかす系☆? ☆ アリス解説、中等部生との絡み(翼先輩との出遭い)、蜜柑歓迎パーティ
第7話 負けへん☆アリスドッジ ☆ ドッジボール対決、棗の不機嫌
第8話 じーちゃんに会いたい☆ じーちゃんに届かない手紙、学園脱出失敗、鳴海先生との約束
第9話 大好き☆蛍様 ☆ 蛍の発明ロボ・甘夏、ロボット対決 ※脚本安直×
第10話 うきうき☆セントラルタウン ☆ 初めての外出、マッチ売りの少女寸劇、蜜柑の旧友たちへの感謝の気持ち
第11話 ただいまアリス☆特訓中 ☆ 野田先生の時間遡行アリス、謎の母子
第12話 学園祭がやってくる☆ ☆ 学園祭参加への悩み、前夜祭当日、棗倒れる
第13話 トップ☆スターを追いかけろ ☆ 学園OB毛利レオの棗誘拐 ※挿入歌「LAZY LOVE GUILTY LOVE」
第14話 棗を取り戻せ☆ 正田スミレ&蜜柑の協力、闇の特殊部隊、棗の過去と現状(黒猫)
第15話 学園へ帰ろう☆ ☆ 囚われた3人、脱出作戦の顛末、蜜柑のシングル昇格 ※シナリオ粗雑×
第16話 迷路で勝負☆魔法のランプ ☆ アリス祭開幕
第17話 蛍のひみつ☆ ☆ 続き、蛍の発明アリスとトラブル発生、蛍の兄との対面(高等部幹部生・今井昴)、蛍の本心吐露
第18話 暗闇で☆ふたりきり ☆ ※蜜柑&棗閉じ込められ回
第19話 開演☆眠れる森の白雪姫 ☆ ※アリス祭のクラス寸劇回
第20話 ラストダンスは誰と☆ ☆ 学園祭最終日、蛍の新人賞&クラスの特別賞受賞、じーちゃんからの手紙、蜜柑のダンス相手(棗・ルカではなく蛍)
第21話 目指せ☆優等生賞 ☆ 期末テスト、ペルソナ来校
第22話 ベアと王子様☆ ☆ 人形作りアリス持ち(中等部生・園生要)との出遭い、命を削るアリス{/netabare}

 - - - ここまで原作マンガ1~5巻分、ラスト4話はアニメ・オリジナル回 - - -
{netabare}
第23話 サーカス☆がやって来た ☆ レオ再来校と目的
第24話 鳴海先生の嘘つき☆ ☆ 蜜柑のもたらした騒動(教室封鎖、授業ボイコット)、動物たちの暴走
第25話 学園を取り戻せ☆ 操られたルカ、ルカの暴走阻止(棗)、鳴海とレオの因縁、レオの暴走阻止 ※シナリオ粗雑× ※挿入歌「Venus」
第26話 友情は☆エンドレス ☆ 春の進級試験、蛍との別れ?{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)26、×(疑問回)0 ※個人評価 × 3.4

OP 「ピカピカの太陽」
ED 「幸せの虹」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これぞまさに私の中の、The!石田彰さん!

原作未読。予備知識なしの多分初鑑賞。
※もしかしたら子供の頃に観てるかも?

最近観ている作品が暗め重めの割合高かったので
明るさと癒しを求めて表紙で学園アリスを( ^o^)ノポチッ

いやはや、子供向けだろうと侮りましたね〜

ストーリーはとても分かりやすいシンプル仕立てだけど
凝った設定に子供向けなど忘れて引き込まれました。

異能力の種類ではなく、
異能力自体に"アリス"という名前がついているのも
可愛らしいし固さがなくて良いですね。

{netabare}蜜柑が学園に来てすぐ
アリスについての説明を受けている時に
テレポート能力のモブがチラッと映ったのですが、
その子の体型が少しぽっちゃりしていたんです。

それを見た瞬間、
あまり移動にスタミナを使わないからという意味で
この体型設定にしたのかな〜と思ったんですけど、
もし何の意味もなくただの偶然だったとしても
たった一瞬の映像でそういう面白いことを
考えさせてくれる作品って大好きです。{/netabare}


作中での友情と恋の割合がバランスよくて観やすい。

友情は非常に分かりやすく描かれているのに対し、
恋の方は観ているこちらまで
今の表現は恋なのか?友達としてなのか?などと
覚えたての恋に迷い込んだ気分でした(*˘˘*)♡


またこの作品を観終えてから
今後作品の見方を一旦改めようと思い直しました。

最近シリアスなものを観すぎているせいか…
{netabare}鳴海先生がおじーちゃんの手紙を蜜柑に渡すまでは、
おじーちゃん事実を知らされないまま死ぬんじゃない?
って最悪なことを考えながら観ちゃってたんです。{/netabare}

変な裏読みなんかせず、
素直に作品を楽しむべきだと反省しました。


最終回はいい感じにまとめられていました。
ただスッキリしたかというと…んん〜

{netabare}"学園の正体"や"裏のお仕事"や"あの人"等の伏線は
回収されないまま終わってしまいましたね。
原作の方では蜜柑の両親の謎も含めて
それらも回収されていそうなので気になるところです。

そして蜜柑×棗くんor流架くんの恋模様も是非!

テンプレに当てはめると棗くんなんだろうけど
寿命削る系アリスの持ち主となるとドロッドロで
すんなりとは結ばれなさそうな予感が、、w

じんじんこと神野先生は終盤近くまでずっと
めちゃくちゃ最悪なポジションでモヤついてたので、
最後は蜜柑を認め鳴海先生のやり方にも寄り添うように
変わってくれた事が何よりスッキリしました!
{/netabare}


学園アリスとこどものおもちゃ、
どこか似たような雰囲気があるので
どちらかが好きな人はもう一方も好きなのでは( ˊᵕˋ*)

一応最後にレビュータイトル拾っておきましょうかw
書いた通りではありますが、
金髪でイケメンでサポート役(今回は先生)は
私の中で石田彰さんのイメージにドンピシャ!!

石田彰さんを覚え始めた頃に観てた作品で
偶然そういうキャラばかりが重なったせいかとw

それにしても鳴海先生、
色んな意味でいい動きしてましたね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アリス科学園の劣等生

泣けるとかじゃないですが感動しちゃいました
友達の存在のありがたみを感じれる作品でしたね
友情っていいなぁ


ジャンルは学園/異能/ファンタジー
『アリス』という特別な力を持つ者のみが通うアリス学園が主な舞台
この『アリス』、人それぞれ違う能力なのですが、
種類が豊富で楽しいです
例 『ダジャレで相手を必ず笑わせるアリス』
よくスベるから、ちと欲しいw


アリス学園には何か大人の事情がある様子
ここに入学したら最後、学園外には出られないのです
親との面会も禁止、手紙でのみの連絡
小さな生徒たちには辛いですね。。

このルールは物語の重要な部分を占めており、
設定としてもなかなか面白いなと思いました


見所はなんと言っても、
主人公(劣等生?)である蜜柑とその親友の蛍(優等生)の絶妙な駆け引き
蜜柑は蛍が大好きでいつも蛍~蛍~って感じですが、
蛍は蜜柑を鬱陶しく思っている?のか、見事な毒舌で対応
面白かったです。笑いました

ちなみに蛍は『発明のアリス』持ちで、
彼女の発明品には奇っ怪なものばかり
この発明品にも注目ですね

それと、この作品はただの日常系ではないです
まぁ異能が出てくる時点で日常からはかけ離れてますが。
ストーリー性がしっかりしているので、
話に起伏が生まれ、毎話退屈せずに楽しく観れました


OP「ピカピカの太陽」 歌ー佐倉蜜柑(植田佳奈)
ED「幸せの虹」 歌ー佐倉蜜柑(植田佳奈)/今井蛍(釘宮理恵)

蛍って釘宮さんだったのぉぉ
観てるとき、全く気付きませんでした

それとOPのダンス、何だあれは!
あんなのやられたら草不可避じゃないか


てなわけで、笑いアリ感動アリの素敵な作品です

アリス学園という鳥かごのなかで彼女たちはどう過ごしているのか。
はたまた、彼女たちは楽しく羽ばたいているのか。
彼女たちとの面会は禁止されてますが、
画面を通してその様子を確認するのなら問題ないはず!
友情ものの作品が観たいときにおすすめです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

74.1 10 ぬいぐるみアニメランキング10位
先輩がうざい後輩の話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (355)
1106人が棚に入れました
糸巻商社入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、でもやっぱり本当にうざいときもあったり…
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

からかい上手の武田さん

原作未読


職場恋愛。大人っすよ大人(笑)
まるで某高木さん♀のそれのように、武田晴海(CV武内駿輔)先輩♂が、後輩の五十嵐双葉(CV楠木ともり)をからかう感じだといえなくもない。恋心を隠してるかどうかは知りません。
武田はガタイがよく一見ガサツなわりには細かいところに気がつきけっこうな頻度でクリティカルを放つTHE体育会系。対照的に双葉は見た目幼いちびっ子なんだけどそこ指摘されるのは気に食わないタイプ。基本頑張り屋です。鈍感ガサツな武田にからかわれる度にイラっとくるみたいなやりとりを指して“先輩がうざい”となってます。実際のところ、武田の後輩指導は双葉の羞恥心喚起どまりで面倒見の良さが視聴者にもわかるコミュニケーションとなってます。悪意がなくそれでいて一線を越えず、言い過ぎたり本当にへこんでるのを察知すればきちんと双葉のストライクゾーンに響くボールを投げ込むため不快さとは無縁ですね。

そんな凸凹コンビが紡ぐほのぼのラブコメ全12話でした。定番(王道)と変化球の塩梅もほどよかったかもしれません。思いつくところで以下

■定番(王道)
ラブコメはキャラが大事で見た目も性格も対照的な二人の絡みは相性がよいです。
要領が悪かったりなにかしらコンプレックスを抱えながら一生懸命頑張るヒロインと、そんなヒロインに迎合しないけどぞんざいな扱いをするわけでもなく適宜ヒロインが欲しい言葉を投げてくれる男の構図は少女漫画での定番カップルの構図ですね。放送中に目についた版元の“一迅社”は沿革みたところ少女向け媒体に強みありそうな出版社なので関係してるのかもしれません。

「この人あたしのことどう思ってるのかな?」

ここに至るまで適当なジャブをかましながら一定のラインを越すアクションを仕掛ける。その反応を見ながら何度かライン越えすると相手の警戒も解けるのです。その過程をきちんと辿ったストーリーだと思います。


■変化球
ありがちな“実は有能で優しい陰キャ”♂主人公の対極にあるキャラに新鮮味があります。一方♀は“かわいい”を全面に出した安全牌キャラでした。
ナントカの王子様的なビジュアルに頼ったわかりやすいイケメンではないけど女子のニーズをきちんと捉えているタイプですね。

完走して思ったのが{netabare}“三角関係の放棄”。双葉祖父が代替と勘違いしかけましたが基本ガヤです。{/netabare}
話の凹凸をつけづらいけどふっ散らかる心配もなく評価が別れそうなポイントでした。


ヒロインの楠木ともりさんは『ガンゲイルオンライン』レン役で認知した声優さんで今回もちびっ子役です。収まりがいい感じ。周囲を固める声優さんも適材適所だったと思います。
いわば手堅い作品。大きい波とは無縁ですが安心安全な佳作の印象です。



※ネタバレ所感

■だが断る
一言モノ申したいところはありますよ。評価爆上げとまではいきませんでした。

1.{netabare}社会人?{/netabare}
 {netabare}らしさをあまり感じません。双葉の見た目は当然として主要キャラの世代が狭い範囲で固定されたのが要因ですかね。おじいちゃんはイロモノ扱いだし、職場で唯一の大人枠部長は空気でした。高校生/大学生設定でもそのまま使えそうなパッケージだったと思います。{/netabare}
 {netabare}世代の固定ともう一つ。あけっぴろげなんですよね。“秘するが花”社内恋愛の醍醐味でしょうに。皆の見てる前でイチャコラはご法度です(笑) 和気あいあいとしすぎる職場環境は気になりませんでした。
フォローもしとくと、商事会社っぽいですが安パイなお得意取引先で食ってる小規模企業でしたら自ずと家族的な雰囲気を醸成したほうがうまく回ったりします。それに社内イチャコラといってもよくよく見れば好き好き光線の発信元は双葉のほうで武田にはありません。湿っぽくならない良きバランスではありました。{/netabare}

2.{netabare}見た目のハンデ{/netabare}
 {netabare}双葉が新卒三年目設定だと25歳になるわけですがどうみても十代半ばです。見た目もそうだし言動も幼い。清少納言ですら『瓜にかぎたるちごの顔』をうつくしきものとして、ちっちやいのを愛でる精神は日本人の血肉レベルに落とし込まれてることからそこをどうこう言う気はありません。むしろ日本文化を体現した世のロリコンどもは胸を張ってよい!
物語途中から登場の同僚桜井さんの弟君も高校生設定なのに見た感じはショタでした。このギャップを設けるメリットは好きだ惚れたの恋愛ドラマ未満にしてコメディ路線をキープできること。本気にしたらニッチな性癖を刺激することになります。一方デメリットはそのまんまラブ放棄。毒にも薬にもなりにくい仕上がりとなりますね。{/netabare}


■訂正しお詫びとさせていただきます

{netabare}冒頭。武田先輩をからかい上手としましたが、終わってみれば風間くんに対する桜井さんの振る舞いの足元にも及びませんでした。
桜井桃子(CV早見沙織) VS 風間蒼太(CV土田玲央) 両名にむしろラブコメの波動を感じたことで本作を良しとしたいと思います。{/netabare}

あいも変わらず{netabare}パピコは偉大なり! 最近セブンイレブンでお見かけしないのが寂しい限りです。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.06 初稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

社会人ラブコメ

全体的に社会人ラブコメで好きなんだけど。
武田先輩みたいな感じで双葉ちゃんに接する様子はちょっとイラッとくるなあ。頭なでなでは良くないのでは?好感度高いから大丈夫なんだろうけど。
いくら背が低いからって成人しているわけだし、大人として接するのが当たり前では?
お見舞い回は凄いなあ。男女が二人きりだもの。何も起こらないなんて考えにくいよね。僕の想像力が豊すぎるからかもしれないが。作中でももっとイベントほしかったものだ。
桃子さん半端ないなあと。あんな性的?視線にさらされつつも段々と自ら大胆に口説いているてきな?分かりやすい。

上述の通り、時折イラッときてしまったのだが、基本的には優しい世界で皆の恋路を応援したくなる作品だった。


OP
アノーイング!さんさんウィーク! 五十嵐双葉(楠木ともり)、桜井桃子(早見沙織)、黒部夏美(青山玲菜)、月城モナ(古賀葵)
ED
虹が架かるまでの話 堀江由衣
アノーイング!さんさんウィーク!って337拍子に合わせて社会人を応援している感じ溢れた素敵な楽曲だと思った。
からの堀江由衣。良い


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
糸巻商事入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。 ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。 双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、 でもやっぱり本当にうざいときもあったり… 奮闘社会人の日常ラブコメディ!


#1 お互いの歩幅
糸巻商事に勤める、入社2年目の五十嵐双葉。その会社の先輩、武田晴海は双葉に対し子どものような扱いをしていて、うざがられていた。そんな中、双葉と武田は取引先へプレゼンをしに出かけるが、初プレゼンとなる双葉は緊張していた。

#2 うどん、ときどき満月
風間、土方、大石は社人気ナンバー1の桜井桃子の話で盛り上がっていた。双葉は桜井のプロポーションと自分を重ね「もしかしたら、武田先輩に女性として見られていない…?」と思うようになる。終業後、双葉は夏美と買い物に行くのだった。

#3 そしてクリスマス
もうすぐクリスマス!夏美は双葉に「誰かにプレゼントあげたりするの?」とニヤニヤ。最初は迷っていた双葉だったが、日頃お世話になっている武田へプレゼントを買うことに。クリスマス前夜、なかなかプレゼントを渡せずにいたそんなとき、夏美から電話がかかってくる。

#4 そばにいてくれる人
双葉は風邪を引いてしまい仕事を休んでいた。一人暮らしで心細く思っていると、武田が見舞いにやってくるが、次は武田が風邪を引いてしまった。どうやら双葉の風邪が移ったらしい。今度は双葉が武田のお見舞いとお世話をしに、武田の家へ行く。

#5 バレンタイン交響曲
バレンタインシーズン!ざわつく男性陣。そんななか密かに風間は、街角で背の高い男性と歩く桃子を見かけてしまった。バレンタイン当日、桃子はどことなく元気のない風間に気づきつつもチョコを渡すが…。

#6 双葉大好きおじいちゃん
双葉を幼いころから溺愛する祖父から、雛人形の写真と共に「今年もやっとるぞ〜♡」と双葉へメッセージが届く。3月9日、偶然にも誕生日が一緒だということを知った双葉と武田はお互いに花を買うことになったが、いるはずのないおじいちゃんが双葉の誕生日を祝うためにバイクで2人の前に現れる…!

#7 いま、ここで
持久走の練習をしていた優人は夏美とたまたま出会う。優人は『運動が苦手だから迷惑になる』という理由でバスケ部への入部をためらっていることを夏美に話し始めた。夏美も過去、双葉との間で『好きなことをやる』ということについて知られざるエピソードがあった。

#8 それぞれの休日
3連休。双葉は掃除、ビジネス書を読む、ヨガレッスン、など休みを有意義に過ごすための予定を入れていた。しかし、ひょんなことから武田が、家に来てくれて一緒に過ごすことに。一方、桃子と風間は水族館デート!イルカショーを見たりと楽しく過ごしていくが…。

#9 ウキウキ夏休み
双葉、武田、桃子、風間、夏美、優人たちは週末を使って一泊、海へ遊びに行くことに。ビーチバレーをしたり、スイカ割りをしたりと楽しんでいた。その夜、みんなで花火をしていると、優人はひとり何か思い悩んだ表情で線香花火を見ていた。

#10 秋、あるいは日常の日々
季節は秋。たまたま公園の近くを歩いていた風間は、バスケットコートでシュートの練習をしている優人を見つけ、教えてあげることに。今度また教えてあげる約束をしたことを桃子に話すと「見に行きたい!」とウキウキで一緒に行くことになるが、なぜかそこへ双葉、武田、夏美が合流!?夏美チームと風間チームに分かれてゲーム開始!

#11 めぐる季節
年末、仕事納め。双葉は夏美と、桃子は風間と、みんなそれぞれ思い思いの年越しをしていた。年が明け、双葉は着物に武田からもらったマフラーをして夏美と初詣に出掛けた。そこで、武田と偶然出会い、察した夏美は用事を思い出したとその場から離れてしまった。

#12 先輩がうざい後輩の話
武田が頑張っていた仕事が大成功し、手柄を立てた。嬉しく思う双葉だったが、女性社員に囲まれ皆に飲みに誘われている姿を見てどこか心が苦しくなる。双葉はその夜一人で居酒屋に入って武田との出会いを思い返していた…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おもしろかわい楽しかった。

いやー最初に言っておきますが、
とってもかわいくて、おもしろくて、楽しかったです。

久しぶりに、ニヤニヤ、背中のあたりがくすぐったくなる感じを味わいながら見てしまいました。(正直、客観視すると気持ち悪いと思いますw)
私の中では、良質な職場ラブコメだと思いました。


実際、ラブコメ要素としては二軸で進んでいってるんですけどねー、どちらもニヤニヤが発生してしまうのは大したものですw。


まぁ、この際、野郎はどうでもよいのでwヒロインさんについて語りましょうかね。


メインの主人公(ヒロイン)は、
規格外のチンチクリン(今回は誉め言葉的な意味で)のOL:五十嵐双葉ですねー。
確かに、他のコメントを書かれている方々がおっしゃるとおり、だいぶ幼い方へ振ったキャラクターを持たせてありますが、まぁアニメのコメディと考えれば許容もできるレベルかな、と私は思いました。
それに、ちんまりとして頑張っている様がなんともかわいらしいw。
色々と表情豊かな点もプラスに評価しちゃいましたねぇ、私は。
とにかく、いちいちかわいいなぁ、と思ってしまいました。
この「かわいい」もホントに幼い意味でのかわいい割合が多い気がするのですが、まぁ、賑やかで、元気で、かわいい ⇒ 観ていて楽しいに変換された気がしています。


そして、もう一人のヒロインと言ってもいいのが、
規格どおりのOLさんでしかも美人さん(私の所感では美人さんよりも愛嬌のあるいい女系へ振っている感じなのですが)の桜井桃子さん。
メタな話をすればCV:早見沙織さんという事で、この点も私的には注目しちゃいました。
どちらかと言うと、ステップアップしながらの恋愛路線は、この桜井さんの方がスピーディーかつ順調に進んでいきますよね。
この桜井さんとお相手の風間君とのやり取りもニヤニヤが止まらない系でした。
まったくもって羨ましい限りです。

ちなみに、自分の大きなバストを注視された時の過剰とも過小とも言えない反応、上品とも下品ともとられないようなフラットな余裕のある振る舞い、なんかイイですよね。
自分的には「いい女」感を感じてしまいます(個人の感想です)。

ああ、なんか、でっかい高木さん(誰w?)をイメージしてしまいましたねぇ。



そして、もう一人のOLさん、月城モナさん。
私的には、この「謎」のOLさんに興味津々でしたw
視聴していく中で、掘り下げエピソードとかあるんかなぁ、と期待をしていたのですが、スモールエピソードとしてはいくつかあっただけで、残念ながらボリューム不足でした。
もう少し、活躍の場が欲しかった!!!。
実際、かなり面白そうなキャラ付けがしてあるんですけどねー。
もし、続きのシリーズが出来たりするのなら、個人的にはおもしろエピソード期待です。



あとはー、双葉の中学時代からのお友達の黒部夏美さんもいましたねー。
金色の目が印象的なスポーティな女性でした。
双葉をからかいながらも、応援するようなところはやっぱりいい友達ですねぇ。
ちょっと、何考えているのかわからないところもあったりしますが、この夏美さんもなんかエピソードあるといいですかねぇ、次のシリーズがあったりしたら。
{netabare}桜井さんの弟の優人と絡んだ時に頬を赤らめていたりもしたので、コレも怪しいかもですね。{/netabare}


物語自体は、筋として機能していたのは意外と桜井さんと風間君の恋愛ルートだったかもしれませんね。
双葉と先輩の絡みは物語の筋と言うよりも、お仕事日常系のワチャワチャ感だったかもしれません。
それでも、最後にはほんわかと恋愛観的なものがあったり、双葉の成長を承認するところが有ったりでいい感じでした。

それから、主にOP/EDになりますが、こちらも私的には楽しかったです。
好きなタイプでした。
特に元気で楽しいOPは毎回視聴でも苦痛では無かったです。
EDもそうですね、ちょっと落ち着きがあって好きなタイプでした。


私的には、きっと時間を置いてまた見る機会をつくりそうな作品でした。
それぐらい好きな、楽しい作品でした。
そして、続きのシリーズがもしあればきっと観ると思います。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

70.7 11 ぬいぐるみアニメランキング11位
こばと。(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (520)
3351人が棚に入れました
ある一軒のアパートに、とある目的のために奮起する少女が1人やって来た。彼女の名前は花戸小鳩。彼女の目的は「行きたい所」に行く為に、人間の傷付いた心を癒しその心で「ビン」を一杯にすること。
お目付け役の謎のぬいぐるみ・いおりょぎと共に早速傷付いた心を癒そうとするも、極度の世間知らずかつ天然な小鳩はやることなすこと空回っては、いおりょぎに怒られてばかり…。
そんな時「よもぎ保育園」の園長・沖浦清花と保育士の藤本清和に出会い、そこで雑用担当のバイトをすることになる。

声優・キャラクター
花澤香菜、稲田徹、前野智昭、折笠富美子、桑島法子、中島愛、神谷浩史、三木眞一郎、小山力也、浪川大輔、吉野裕行、斎藤千和、成田剣
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「わたしにできること」

容姿も性格も可愛い少女が、周囲の人々の心を癒していく様子を、ほのぼのと緩い気持ちで眺めて楽しむアニメだろう、と思い込んで、あまり期待せずに視聴を始めた本作ですが、いま考えると、その第1話から、OP『マジックナンバー』の30秒あたり、「好きなときに歌いたいだけなのに」という歌詞が流れたあと、雨の中で立ち尽くす少女が、ふっと横顔を上げる、その頬(ほほ)に、水滴に混じって、白糸のような涙が伝うシーンが挟まれていることに、もう少し注目すべきでした。

序盤は明るくて元気いっぱいだった少女の表情が、中盤過ぎから次第に曇りはじめ、終盤には人知れず《もの思い》にふけりがちになってしまう、その過程が自然に描かれていて、胸が締め付けられるような切ないシーン、それから「ああ良かったね」と手を叩きたくなるシーンも十分以上に堪能できました。


◆期限付きの「契約」と、少女の「願い」

「いおりょぎさん」という犬の縫いぐるみの形のマスコットを伴って、神様との契約により、季節が四つ廻るまでの期限つきで地上に降り立った謎少女・・・という設定は、よくある「魔法少女」のフォーマットどおりなのですが、この「こばと」という少女は、魔法が使えるわけでもなく、超能力があるわけでもない、無力な存在です。

こばとにできることは、いおりょぎさんの助けを借りて、傷ついた人々の心を癒すこと、そうすれば、癒された心はコンペイトウに形を変えて、ビンに集まってくる。
そして、ビンいっぱいのコンペイトウを期限内に集めることが出来れば、こばとは「行きたいところに行く」という自らの「願い」を叶えることができる、それが神様との「契約」。

だけど、こばとは・・・

←ココ、まだ本作を視聴されてない方々は、【絶対ネタバレ回避】が賢明です。
事前情報はこれで十分と思いますので、早めに視聴を開始しましょう。

※予(あらかじ)め断っておくと、本作は、『CLANNAD AFTER STORY』や『四月は君の嘘』のような、人の死をダシにして視聴者を無理やり泣かせにかかるアザトい構成(両作のファンの方には申し訳ありませんが)にはなっていません!

両作とは、感動のポイントが違う、というか、感動の種類が違う、というべきか(個人的には「感動のクオリティ」が違うと表現したいくらいです)、それはともかく、本作は2クール全24話をかけて、非常にゆっくりと(その分説得力は高く)、こばとの心情推移を描き出すので、何となく話の筋は予想できても、いざそのシーンまで来ると、やはり心にグッと来るものがありました。

いやあ、CLAMPさん、実によく分かっていらっしゃる。


※以下、猛烈ネタバレ。

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=================== こばと。 (2009年10月-2010年3月放送) ====================

 ------ OP「マジックナンバー」  ED「ジェリーフィッシュの告白」 -----
{netabare}
第1話  …願う少女。 ★ 桜が満開の公園にこばと登場、藤本さんとの出遭い
第2話  …コンペイトウの輝き。 ★ 園児(俊彦君)の心を癒す回 *3
第3話  …雨の贈りもの。 ☆ 片想い気味の女子高生の心を癒す回
第4話  …青葉のときめき。 ☆ 琥珀のデートを助ける回、こばとの時間制限
第5話  …ホタルのやくそく ☆ 孤独な絵本作家の心を癒す回
第6話  …小さなかくれんぼ。 ☆ 保育園への不審な電話、こばと自身が園児に癒される回
第7話  …やさしいひと。 ★ 藤本さんの友人の大学生(堂元さん)の心を癒す回
第8話  …こねこの子守歌。 ★ アパートの大家さんの双子達の心を癒す回
第9話  …夏の記憶。 ☆ 仲直りしたい女子高生達の心を癒す回
第10話  …オルガンと少年の日。 ★ こばとが藤本さんの少年時代を少し知る回
第11話  …探偵 花戸小鳩。 ☆ ケーキ店の店長&店員の心を癒す回
第12話  …銀色の瞳。 ☆ いおりょぎさんの憂鬱
第13話  …天使と守り人。 ★ 古い銀杏の木霊を癒す回、この頃からコンペイトウ集めが滞り始める
第14話  …黄昏の探しもの。 ☆ 芋を盗んだ少年の心を癒す回
第15話  …秘めたる祈り。 ★ 清花(さやか)園長の病気とこばとの記憶、こばと自身が藤本さんに癒される回
第16話  …謎の生命体。 ☆ 保育園の立ち退きのピンチとバザー回、藤本さんの笑顔に気付く
第17話  …謎の生命体、2号。 × 続き、安易な脚本引延ばし(いおりょぎさんの冒険)が残念
第18話  …木枯らしのぬくもり。 ★★ 堂元さん告白回、こばと気付かずスルー *1
第19話  …ホワイトクリスマス。 ★★★ こばとへの一番のプレゼント *2{/netabare}

 ------ OP (変わらず)      ED「わたしにできること」 -----
{netabare}
第20話  …旅をするひと。 ☆ バレンタイン・デー、こばとの逢いたい人 ※『ツバサ』一行登場回
第21話  …春の足音。 ★ 清花園長&ヤクザの息子(沖浦さん)の心を癒す回
第22話  …さよならの日。 ★★ 保育園取り壊し回、こばとの心の痛み
第23話  …こばとの願い。 ★★★ 再び桜満開の公園(期限の到来、藤本さんのコンペイトウ回) *4{/netabare}

 ------ OP (変わらず)      ED「あした来る日〜桜咲くころ」 -----
{netabare}
第24話  あした来る日…。 ★ 6年後の春の話{/netabare}
-----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)2、★(良回)9、☆(並回)10、×(疑問回)1 個人評価 ★★ 4.6


◆考察メモ(※OPは一度も変わらないが、EDが二度変わることに注目)

本作のEDは、第1話から第19話までずっと「ジェリーフィッシュの告白」となっており、2クール作品としては異例。
その後に、第20-23話EDは「わたしにできること」に切り替わり、最終第24話だけED「あした来る日〜桜咲くころ」となっていて、これらは制作側の何らかのサインと考えるのが妥当である(→考察の最大のポイント)
因みに、EDが切り替わる直前の第19話および第23話が、私の基準ではともに《神回》評価となりました。


◇「ジェリーフィッシュの告白」(第1-19話ED)

{netabare}*1:第18話に、堂元さんのこばとへの告白がある。

{netabare}「こばとちゃん、いつも周りの誰かのことを心配してるね。優しくて、真っ直ぐで、こばとちゃんはいつも一生懸命だ。」
「はあ。」
「こばとちゃん、こばとちゃんみたいな女の子、好きだよ。」
「(笑顔で)堂元さん、有難うございます。」
「え?」
「お蔭様で、ちょっと元気になれました。」
「どういたしまして。」{/netabare}

→堂元さんの「好き」は、likeじゃなくてloveなのに、こばとは全然分かってなくて、そこも面白いのですが、ここで引いてしまう堂元さんも好印象かも。


(《複数形》 jellyfish,jellyfishes)
1 a 【可算名詞】 【動物, 動物学】 クラゲ.
b 【不可算名詞】 (食べ物としての)クラゲ.
2 【可算名詞】 《口語》 意志の弱い人.

→つまり、ジェリーフィッシュ(=意志の弱い人)は堂元さん(第7話「やさしいひと。」より)となるので、このEDは堂元さん視点の歌とみると一番しっくりくる (※こばと、いおりょぎさん、藤本さんはいずれも意志が強いため)

*2:第19話までに、こばとは藤本さんのことが気になって肝心のコンペイトウ集めに全く身が入らなくなってしまい、いおりょぎさんの怒声もうわの空になってしまう。

{netabare}「私、かえって藤本さんを傷つけてしまったみたいで、また藤本さんに嫌われてしまいました。それが、それが・・・なんでこんなに苦しいんでしょう・・・」
「そんなに、清和のことが気になる?」
「つい、考えてしまうんです。藤本さんのこと。何故だか分からないけど、考えると胸が痛いんです。」
「そうか。」
「堂元さん?」
「こばとちゃんへの一番のプレゼントが、今ようやく分かったよ。」{/netabare}

※このあと第20-23話まで、EDが「わたしにできること」に切り替わる。つまり、

「ジェリーフィッシュの告白」 →※堂元さん(=おそらく男性視聴者の代理)視点の歌
「わたしにできること」 →※こばと視点の歌 ・・・と思う。{/netabare}


◇「わたしにできること」(第20-23話ED)

{netabare}魔法も超能力もない「こばと」に「できること」は、裏や下心のない優しさで周囲の人々に接すること。
それが、こばと自身も気付かないうちに人々の心を癒してしまう(*3:第2話、いおりょぎさんのこばとへのアドバイスより)。

{netabare}「優しく・・・したんでしょうか。私・・・」
「裏や下心があるのに優しくしても人は癒されねえし、お前はお前のしたいようにやってけばいいんだよ。」
「はい。」{/netabare}

だけど、そんなこばとの優しさも、彼女にとって一番気がかりの藤本さんには届かない。

{netabare}「おい、ひとつ言っておく。同情や好奇心なら来るな。迷惑なんだよ、可哀想だの大変だの思われるのは。」
「そんなこと、思ってません。」

・・・(中略)・・・

「やっぱり、私のやっていることは、人を癒して差し上げることなんかじゃなくて、むしろ、迷惑なんでしょうか。」
「藤本さん、何か傷ついていそうでした。けれど、藤本さんは迷惑だとおっしゃってました。」
「まあ、人によるかもな。」
「世の中に、傷ついている人と傷ついてない人がいるとして、傷ついている人の中にも、癒されたい人と癒されたくない人がいるってこと、知りませんでした。」
「んで、お前はどうしたいんだよ。」
「私は・・・」
「お前は癒したいんだろうがよ。なら癒せよ。」
「いいんですか。」
「いいも悪いも、んなことは実際に癒してから考えろ。」
「はい(笑顔)。」
{/netabare}

こばとは本作の中で、まず序盤には琇一郎を想う琥珀の姿勢から、それから自分への堂元さんの姿勢からも少し、そして何よりも清花園長と沖浦さんの姿勢そしてそれを見守る藤本さんの姿勢から、少しづつ恋愛感情を知っていくことになるが、藤本さんの心を癒せず、彼の力になれない自らの心の痛みが、実は恋の痛みであることをなかなか自覚できない。

藤本さんはこばとの気遣いを自分への同情や好奇心と思い込んで「迷惑だ」と頑なに拒絶し、こばとの心を苦しめるが、清花先生は保育園の取り壊しのあと「藤本君の力になって欲しい」と、こばとの肩を押す。

そして、第22話終盤で再度藤本さんに拒絶されたのち、第23話を迎えてようやく・・・
→琥珀のセリフ「こばとちゃんは選んだんですね」。

こばとにできることは、いおりょぎさんの助けを借りて、周囲の人々の傷付いた心を癒し、ビンいっぱいのコンペイトウを集めて自分の願いを叶えること。
でも、こばとは、コンペイトウを集めることよりも、期限の日まで「大切な人」である藤本さんの傍にいて、少しでも彼の力になること、を選んだ。
→これが、こばとの選択。

→「わたしを大好きでいてくれる人たちの所へ行きたい」から、「わたしの大切な人のそばにいたい」へ、こばとの願いが変わってしまった。


*4:第23話後半の公園のシーンで、ようやく藤本さんは、こぼとの気持ちは同情や好奇心ではなかったことを理解する。
→そのとき藤本さんは、こばとを必死に引き留めようとするが、それと同時に、それまで傷付いて頑なになっていた藤本さんの心が、こばとの真心に触れて氷解し、巨大なコンペイトウになって、こばとのビンを満たす。
→そして、こばとは神様との当初の契約どおり「行きたいところに行く」ことになり、藤本さんの目の前で姿を消す。{/netabare}


◇「あした来る日〜桜咲くころ」(第24話ED)※EDとしては最終話だけだが、第1,13,19話で重要な挿入歌となっている

{netabare}第22話の冒頭、こばとが幸福そうな寝顔で見る夢の中で、ピアノを弾く藤本の後姿を嬉しそうに見詰めるまだ幼いこばとが描かれており、そこが、こばとが行きたい場所(私を大切にしてくれる人がいる所)であることを暗示している。
→この夢のシーンが、最終第24話での6年後の春の二人の再会につながる。
(つまりアニメでは、こばとは藤本さんとの公園での別れよりも10年前の世界に転生したことになる。)

※なお原作では、二人の再会は、こばとが転生した16年後の春となっており、アニメよりも納得がいくラストとなっている。{/netabare}


◆総評:本作は繰り返しの視聴に耐えうる《感情描写系の名作》

例えば、第19話の真ん中付近に、ヒロインのこばとが急にシクシク泣き出すシーンがあるのですが、1回目の視聴時は私はこのシーンはほとんど何も感じることができずに見過ごしてしまいました。
ところが2回目の視聴時には、その前後でのヒロインと相方のそれぞれの心情が自然に推察できるようになっていて、この何気ないシーンにも少しばかり心が動かされてしまいました。

要約すると、本作はヒロインこばとを中心とする一人ひとりの登場キャラクターたちの心情推移が、作品全体を通して実に整合性が取れていて説得力のあるものとなっており、繰り返し視聴することにより、そうした一つ一つのシーンでの心情の読み取り精度も次第に高まっていくので、作品から得られる感動自体も増していく作品、と個人的に結論づけたいと思います。

二転三転する派手なシナリオ展開よりも、数人の登場キャラたちの自然で納得のいく心情推移を腰を落ち着けてじっくり鑑賞するのが好きな方には特にお勧めできる作品です。


◆(参考)歌詞メモ

◇「ジェリーフィッシュの告白」歌詞(short ver.)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=aIStKxQS5AE
作詞:岩里祐穂/作曲・編曲:宮川弾/歌:中島愛

人はみな飛んでみたいのに/重力に騙されてるんだ/誰もほんとは飛べるんだよ
あのコがあんなに哀しそうなのは/自分の影をどこかに忘れてきちゃったからかも/それなら
アリガトウ、って君に言えたら/アリガトウ、って君が笑えば/行ったり来たり  うれしくなる/君がシアワセになる
心配なんていらないよ  いっしょにいるから
うれしくっても涙がでるなんて、不思議だ{/netabare}


◇「わたしにできること」歌詞(short ver.)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=7sgyvTUTpUk
作詞・作曲:宮川弾/歌:中島愛

無くしたものと/集めたものの狭間に/あなたの笑顔 落ちていたの/届きそうで届かない
とんでいけるわけじゃないし/笑わせてあげたいだけなのに/役立たずのこの翼/なんのためにあるのだろう
あなたのそばで笑うよ/わたしにできること/あたためるだけでもいいのかな/せめてつつみたい
気付くの そのための翼と/今こそわたし 笑うよ{/netabare}


◇「あした来る日〜桜咲くころ」歌詞(short ver.)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=Sw_adAyjkqY
作詞:新居昭乃/作曲・編曲:はまたけし/歌:花澤香菜

春に咲く花 夏広がる空よ/心のなかに 刻まれてきらめく/朝に降る雨 窓を閉ざす日にも/胸にあふれる ひかりは雲の上
喜び悲しみ すべて抱いて歩いてる/私の手と君の手を 強く繋ぐもの/私を導く 遠い遠い呼び声よ/微笑むように 歌うように/響く風の音
秋は水辺に 冬こずえに潜む/世界の奥の 限りない優しさ/夜が来るたび 祈りを捧げよう/あした来る日を 静かに迎えよう
私を導く 遠い遠い呼び声よ/ほほ笑むように 歌うように/響く風の音/喜び悲しみ 全て抱いて歩いてる/私の手と君の手を 強く繋ぐもの{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 49
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

一気に心に流れ込む感じ

1~19話くらいまで1話完結で進行していくので、好きな人には申し訳ないが、少し流していいかな、見なくてもいいかなという感じだった。しかし、EDが「ジェリーフィッシュの告白」から「わたしにできること」に変わる20~23話で一気に感動を覚える展開に。まず、前者も良曲だけど、後者の歌詞がすごく響く。23話の最後で{netabare}こばとの集める金平糖が足りなくて行きたいところへ行けなくなるはずだったけど、藤本の心が癒されたことで満たされたはいいけど、1年を人間界で過ごすうちにこばとの願いが変わってしまった。それなのに、藤本の目の前から消えなければいけない。とは言え、最終話でこばとのことを思い出した藤本と再会できたが。琥珀と同じく、別れても何度も出会える運命かも。{/netabare}

藤本は幼少期の心の傷が原因なのか知らないが嫌な奴過ぎる。もう少し優しいキャラクターだったら途中も見やすかったのに。{netabare}クリスマスに嫌な思い出あっても、大学生になってまで引きずるもんなのか?{/netabare}

OPのマジックナンバーの軽快さは好き。

1. …願う少女。
桜の花びらが舞い散る春。とある公園に突如現れた、おしゃれで可愛い天然少女、花戸小鳩。小鳩は自分の望みを叶えるため、いおりょぎから傷ついた心を集める『ビン』を貰うべく、適正テストを受けることに…。そして、ひょんなことから、公園で行われていたお花見会場の出店をお手伝いすることになり―――!?

2. …コンペイトウの輝き。
なんとか適性テストに合格し、『ビン』を手に入れた小鳩。さっそく、いおりょぎとともに傷つき、困った人々を探しに街へ出かけるが、人の心を癒す方法がわからず、失敗の連続で途方に暮れる小鳩。そんな時、偶然通りかかった「よもぎ保育園」が人手不足と聞いた小鳩は、お手伝いをさせてもらえることになったのだが……。

3. …雨の贈りもの。
長雨が続く中、土管の中で雨宿りをしていた小鳩といおりょぎ。そこに「よもぎ保育園」の園長・清花がやってきて、小鳩に親友の千歳が管理人をしているアパートを紹介する。親切にしてくれる清花のためにも、“保育園”のお手伝いに向かう小鳩はその路中で剣道具を持った少女と出会う。少女はどうやら悩み事があるらしく…

4. …青葉のときめき。
今日も小鳩は『ビン』いっぱいに“コンペイトウ”を集めるため、傷ついた人々を探しに行く。突如、何かに心を奪われたかのように立ち寄った、小さな教会。そこで小鳩は、天界で最も美しい心を持つ天使「琥珀」に出会う。涙を流していた琥珀とお友達になった小鳩は、琥珀の心を癒すため、涙の原因を調べることに。

5. …ホタルのやくそく。
小鳩はよもぎ保育園の園児達へ絵本を読んであげることになった。でも、なかなか上手に読めず藤本からも嫌味を言われる始末。小鳩は園児達に喜んでもらうため、いおりょぎと絵本を読む練習をしていた。そんな時に恋人を失って傷心の童話作家に出会った。絵本を書く気力すら失っていた、 彼の心の傷を知った小鳩は……。

NR
言語: 日本語 再生時間: 24 分 初公開日: 2009年11月10日
その他の購入オプション
6. …小さなかくれんぼ。
初夏。小鳩はよもぎ保育園のみんなと、遠足へ出かけることになった。近くの公園で、楽しく遊んでいたところ、園児の満里奈ちゃんが行方不明になってしまった。小鳩は藤本と、懸命に満里奈を探すが、なかなか見つからず…!?一方その頃、いおりょぎは保育園のトラブルの原因を探るべく、一人で玄琥の所へ向かうことに。

7. …やさしいひと。
藤本がよもぎ保育園に忘れた大学のレポートを、小鳩は清花先生に頼まれて、学校へ届けることになった。藤本を見返すため、張り切って探していた小鳩は、大学で藤本の友人・堂元崇に出会う。彼も一緒に藤本を探してくれることになったのだが何故か、いおりょぎは不機嫌になっていて……?!

8. …こねこの子守歌。
小鳩は、街中で段ボールの中で心細そうに鳴いていた、一匹の子猫を見つけた。いおりょぎや藤本からは「手を出すな!?と言われたものの、ほおってはおけず、子猫をアパートへ連れて行くことに……。そこで小鳩は、アパートの管理人・千歳の双子の娘、千帆と千世に子猫のことを相談し、新しい飼い主さんを捜すことになり!?

9. …夏の記憶。
よもぎ保育園は夏休み。小鳩がいおりょぎを洗っていると、『夏祭り』のチラシが風で飛んでしまった。そのチラシをアパートの前を通りかかった、女子高生に拾ってもらう。彼女は親切にも手が濡れていた小鳩に、ハンカチを貸してくれた。しかし、小鳩はそのハンカチを返し忘れてしまい、その女子高生に会いに行くことに……。

10. …オルガンと少年の日。
アパートでお布団を干していた小鳩はいつもドジっぷりで朝から大騒ぎして隣人の藤本からも、いつも通りの嫌味を言われる始末。小鳩は少しでもよもぎ保育園のお役に立てるよう、園のお布団も干しに出かけることに。よもぎ保育園に着くと、そこには清花先生がいて。いつもいじわるな藤本の、小さい頃の話を聞かせてくれた。

11. …探偵 花戸小鳩。
よもぎ保育園のお手伝いを終えた小鳩は、藤本の机の上に置いてあった、アルバイト雑誌を見つけ、藤本のように保育園を助けるため、アルバイトを探すことに。千歳に相談すると、『チロル』の店長・植田弘康を紹介してもらう。店員がケガをしてしまい、人手不足で困っていたので、働かせてもらえるようになったのだが。

12. …銀色の瞳。
いつものように、小鳩のカバンの中に入っていたいおりょぎに、満里奈ちゃんが可愛いリボンを結んでくれた。不機嫌ないおりょぎに、小鳩はまったく気がつかなくて―――。一方、くまのバームクーヘン屋に、玄琥をたずねて銀生があらわれた。どうしていおりょぎは、ぬいぐるみの姿のまま、小鳩と行動をともにしているのか?いおりょぎの真相を聞きに来た、銀生の目的とは?!

13. …天使と守り人。
秋のにおいを感じながら、いおりょぎとお散歩をしていた小鳩は、路中で立派なイチョウの木を見つけた。さっそく小鳩は、積み木の取り合いでケンカをしてしまった、俊彦くん達を連れて、きれいに色付いたイチョウの落ち葉を使い、お絵かきをすることに―――。ところが、みんなで落ち葉を拾っていた時に、このイチョウの木が切られてしまうことを知った小鳩は・・・・・。

14. …黄昏の探しもの。
今日はよもぎ保育園のお芋掘りの日。初めてのお芋掘りに、朝から張り切って準備をしていた小鳩。でも、相変わらずの的外れな行動で、いおりょぎにツッコミを入れられてしまう―――。畑に到着し、みんなで楽しくお芋を掘っていたところ、小鳩は見慣れない少年を見つける。藤本が声をかけると、少年はお芋を持って、あわてて逃げてしまうのだが―――?!

15. …秘めたる祈り。
小鳩は管理人の千歳から、綺麗な折り紙をたくさんもらった。でも、遊び方を知らない小鳩は、よもぎ保育園の飾りを作るため、その折り紙を切ってしまう。いおりょぎに怒られて、遊び方を知った小鳩は残った折り紙を、よもぎ保育園へ持って行くことに。翌日、保育園に到着した小鳩は、清花先生に折り紙を渡したものの、体調の悪そうだった清花先生が、急に倒れてしまい・・・・・!?

16. …謎の生命体。
よもぎ保育園のお手伝いを終えて、アパートに戻った小鳩は、管理人の千歳から千帆と千世の学校で行われる『バザー』の話を聞いた。『バザー』を開いて保育園の借金を返すことを思いついた小鳩は、さっそく清花先生たちへ提案することに。藤本から「やるだけ無駄だ」と冷たく言われてしまい、落ち込む小鳩だったが清花先生が、賛成してくれて。

17. …謎の生命体、2号。
バザー当日。いおりょぎはバザーで売れそうなモノを調達しに、玄琥のもとへ行くことに。「くまのバームクーヘン屋」は、瑞祥がお店の手伝いをしなければ追いつかない程の、大盛況!?生までもが、バームクーヘンの配達にかり出されていた。いおりょぎは、あまりの馴染みっぷりに呆れるものの、玄琥たちはまったく気にしていない様子で!?

18. …木枯らしのぬくもり。
季節は冬。街角に飾られているクリスマスツリーを見て、大喜びの小鳩。保育園に到着すると、以前も嫌がらせにやって来た、借金の取り立て屋が門の前に立っていた。藤本は、ただ立っているだけの取り立て屋に、何もできず悔しさをこらえていて。園の中では、園児たちがクリスマス会の飾り付けを行っていた。堂元も準備の手伝いに来てくれたのだが…。

19. …ホワイトクリスマス。
クリスマス会の準備も順調に進み、毎年サンタさんになっている藤本は、服にアイロンをかけていた。小鳩は、目が合うとすぐにそらしてしまう藤本の態度が、少し気になっていた。そんな時、園の前で待っていた堂元に呼び止められる。帰りが夜遅くになったため、堂元が小鳩のアパートまで送ってくれることになったものの、街中を歩いていた二人の前に偶然、藤本が現れて?!

20. …旅をする人。
まだ肌寒い2月のある夜。小鳩はいおりょぎに、コンビニでチョコレートが載っている雑誌をたくさん見かけたことを話した。いおりょぎからバレンタインデーの話を聞いた小鳩は、よもぎ保育園でバレンタイン会をやろうと、藤本に相談する。お金に余裕が無い保育園のためにも、小鳩はチョコレートの材料を分けてくれることになった「チロル」で、お手伝いをすることになり・・・・・!?

21. …春の足音。
いつも通り、小鳩がよもぎ保育園でお手伝いをしていたところ、以前に「園は潰す」と脅してきた、沖浦和斗が現れる。話し合いに来たのだと告げる沖浦に、小鳩と藤本は警戒するものの、清花は沖浦の話を聞きいれてしまう。納得のいかない藤本は、沖浦の事務所に向かうが、事務所の前で沖浦の部下・宮田に呼び止められて・・・・・。


22. …さよならの日。
小鳩は清花と二人で、よもぎ保育園のお片付けをしていた。藤本はアルバイトを増やし、以前にもまして忙しくなったため、保育園には現れなくなっていた。忙しそうな藤本を心配していた、小鳩は・・・・・!?一方、いおりょぎは「コンペイトウ」を集める期限を延ばしてもらう秘策を考え、玄琥のいる「くまのバームクーヘン屋」へ向かうが―

23. …こばとの願い。
アルバイト中に、怪我をしてしまった藤本を心配した小鳩は、毎日早朝から藤本の部屋を訪れていた。怪訝そうな藤本をよそに、小鳩は張り切って藤本のお手伝いをすることに。コンペイトウを“ビン”いっぱいに集める期限が近づき、焦るいおりょぎを尻目に、小鳩は藤本をお散歩に誘った。公園に到着したものの、藤本は相変わらず迷惑そうな様子で……!?

24. あした来る日…。
季節は春。ガブ城ヶ崎のアパートにも、桜の花びらが一枚ヒラヒラと舞い落ちる。早朝、小鳥の鳴き声で目を覚ました藤本は、布団の上でぼんやりと天井を見つめ続けていた。大学へ向かったものの、なぜか授業に集中できず、手元のノートは白紙のままで……・。その後、アルバイトでピザの配達をしていた藤本は、路中で清花に出会い。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

フーカム さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ネタバレ無しのレビューって限界あるな…

一生懸命考えた…
でもネタバレを含めるかで内容が変わり過ぎてしまうから無理だという結論に至った…

とりあえず心温まる話、伏線や意外な展開が好きな人にオススメ

最後の2話内容が詰まっているため序盤はあまり面白さを感じない作品だと思うのでプロローグだと思いながら最後まで見切って欲しい(でも重要ではある)

 ここからは自分なりに思ったことなど感想
多分間違ってることもたくさんあるとは思うので違っていたら教えてもらえると嬉しい
{netabare}
 まず、「こばと。」というタイトル
これは少し入れ替えると "ことば" という単語になる
また、この最後の句点の "。" はそれを臭わせるためのリードになっているのだろう
そして、鳥のカバンを持ち歩いていることやタイトルロゴにある鳥からもわかるように
手紙のような簡単なメッセージを運ぶ"伝書鳩"とも掛けられているのではないだろうか

言葉とはそもそも意思疎通のための手段である
これらからこの物語に(前半の内容になるが)キャッチフレーズのようなものをつけるのであれば

        「コミュニケーション」

といった感じなんじゃないかな?
作品を見ていてコバトはとてもいい子だと感じる
それは見た人であれば言わずとも分かるであろう
 第一話
コバトはイオリョギに人間界での常識力をテストされる
しかしコバトは失敗し迷惑ばかり掛けてしまうような子であった
にも関わらず人の心を引き寄せるものがある
つまり、それこそがコミュニケーション能力なのだ(実際には迷惑でなく癒しに繋がっている)
でもそんなコバトにも1つだけ得意なものがある

        「歌を唄うこと」

歌は詩からできておりこれも"言葉"やそれを届ける"伝書鳩"を印象づけるものの一つなのだと思う

 続いてフルネームについても

        「ハナト コバト」

ここから連想されるもの、、、そう

          「花言葉」

そして花といえば"謎のうさぎさん"が持っていたあの花
ちなみに保育園の回で植えていたりAパートBパートの繋ぎや物語中に出てくるうさぎが持っている向日葵(ひまわり)の花言葉は

       「私はあなただけを見つめる」

割としっくりくるのではないでしょうか?

さらに保育園でのバザー回でコバトは違う意味で”謎なうさぎ”を作る
このことからコバトと謎のうさぎさんは何かしら強い関係がある気がする(よくわからないw)

 さて、随分と長い余談となってしまったw
ここからは物語について話していきます!

そんなコバトちゃんなのですが悲しいことに既に死んでしまっっており、人間界には「行きたい場所に行く」という願いを叶えるために、「ビンいっぱいに傷ついた人の心(コンペイトウ)を癒して集める」という試練を受けに来ました

この試練は最終的には藤本の心の傷を癒すことで完了するのですが
ここで藤本の心の傷とは一体何だったのか?
私は大切な家族である両親に捨てられ孤独を抱えていた背景から

         「大切な人がいないこと」

ではないかと思いました
つまり、コンペイトウが藤本から現れたということは大切な人ができた

      「こばとが藤本にとって大切な人になった」
 
ということではないのでしょうか?

そして私はこうも思うんです
そもそもこの試練は藤本1人のコンペイトウだけで十分であり他のコンペイトウはただの前座に過ぎないのではないかと
もっといえば
こばとの願い「行きたい場所(一番の傍にいたい人の居るところ)に行く」を叶えるためのもの
だから、「お互いが大切な人だと認め合うこと」に意味がありそれこそが本当の試練だと
物語中でもまだビンいっぱいではなかったはずなのですが、藤本のコンペイトウによりそれ以外の今まで集めた全てのコンペイトウが液化しビンいっぱいになっていく描写があります
そこでイオリョギが

   「コンペイトウが…貯まっていく…」

という表現をしていることからもこの仮説が正しいのではないかという裏付けではないでしょうか?

そしてコバトの目的であった「行きたい場所」というのは、死んだコバトが「生きたい場所」だったのではと解釈しました

疑問に感じている人もいるかもしれないですが、記憶を失った藤本に残されたコンペイトウはだれのもの?

私は"藤本とこばとの2人で1つのもの"だと思っています
その根拠はコハクの

 「生まれ変わる度に再び巡り合い心が惹かれるんです
   前世の記憶は失っていたとしても同じ魂を持った人だから
          魂の赴くままに道を進む限り何度でも…きっと」

ということばにあります
そして最後に息子夫婦を失くした人の孫であり遺産相続人というシチュエーションでコバトの生まれ変わりが現れます
このときコバトの生まれ変わりは藤本と同様に大切な人が周りからいなくなり傷ついているでしょう
そして藤本からコンペイトウを渡され歌うことで記憶が甦りコンペイトウが消滅します
それは

 「大切な人がここにいることを思い出し、
     お互いが大切に思い合うことで2人で1つの魂が癒された」

からだと私は思う。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

78.5 12 ぬいぐるみアニメランキング12位
シャドーハウス(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (485)
1633人が棚に入れました
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔"としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー"一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形"が訪れ、“影"と“人形"の不思議な日常が始まる。

声優・キャラクター
鬼頭明里、篠原侑、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、下地紫野、羽多野渉
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一風変わったミステリー

原作未読
面白い世界観
ミステリー

{netabare}生き人形は本物の人間で影は寄生する物体ということくらいが明かされた。コーヒーで洗脳しているの怖い。{/netabare}

影自体も一枚岩ではないし、おじいさまもどういった存在なのか非常に気になる終わり方。続きが気になる。
ケイトとエミリコはどうするのだろう。ジョンとの間に愛は生まれる?シャーリーの存在はこの後の話にどう影響していくのか。


OP
a hollow shadow 末廣健一郎作曲・編曲
ED
ないない ReoNa
私の完璧な世界 萩森英明 末廣健一郎作曲・編曲
ReoNaの歌声がこのミステリーにはぴったりだったような気がする。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”が訪れ、“影”と“人形”の不思議な日常が始まる。世にも奇妙なゴシックミステリー、ついにアニメ化!

第1話 シャドーと生き人形
“シャドーハウス”--そこには多くの“シャドー”とその世話係である“生き人形”たちが暮らしていた。“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”がやってくる。最初はぎこちなかった二人だったが一緒に過ごすうちに距離が近づく。そしてケイトは“生き人形”に“エミリコ”と名付けた。

第2話 部屋の外には
ケイトに仕えることも慣れた頃、エミリコは他の“生き人形”たち同様に屋敷内の掃除をすることになった。ローズマリーの班に配属され、ミア、ルウと共に掃除に勤しむ。さらにミアが仕えるシャドー・サラにも出会うが、主のケイトよりも先に話すエミリコは「失敗作」と言われてしまう。

第3話 すすによる病
“シャドーハウス”のことを学ぶ『授業』に参加したエミリコ。屋敷内をローズマリーに案内してもらいながら、『お披露目』のことを聞こうとするが、「生き人形はシャドー家に対して忠誠以外の心を持ってはいけない」と詳細は教えてもらえなかった。その時、掃除用具の間に“こびりつき”が現れて…。

第4話 深夜の見回り
先日の騒動の原因について“星つき”の“生き人形”・バービーによる取り調べが行われた。その中で一方的に犯人扱いされたラム。バービーに口答えをしたエミリコとショーンはラムと共に原因を究明することになり、深夜に屋敷内の見回りを始める。三人は果たして原因をつきとめることが出来るのか…?

第5話 ”お披露目”
ケイト、ジョン、ルイーズ、パトリック、シャーリーとそれぞれの“生き人形”たち5組は、それぞれの想いや決意を胸に『お披露目』に挑む。『おじい様と共にある棟』に住む特別な“生き人形”・エドワードの主導でいよいよ『お披露目』が開始--!

第6話 庭園迷路
合格への道を模索しながら『お披露目』に挑む5組。生き人形たちは、すす時計が落ち切る約2時間以内に、庭園に広がる迷路のどこかにいる主人を見つけ出し共に出口にたどり着くようにと試験官のエドワードから指示を受ける。時に協力しながら主人を探すエミリコ達。一方、ケイトは『お披露目』が何者かに監視されていることに気づき…。

第7話 不完全な地図
手渡された地図や道具を頼りに囚われた主人の元に急ぐ“生き人形”5人。しかし、庭園には様々な仕掛けが施されておりその行く手を阻む。5人はそれぞれの主人と再会し時間内に出口にたどり着き、無事『お披露目』に合格することが出来るのか…

第8話 手のひらの上
主人と再会する“生き人形”も出始める中、エミリコに勇気づけられたラムは互いに合格してまた会うことを誓い、主人の元へ向かうのであった。全員が順調に合格に近づいている展開は『お披露目』で、誰かを落とさなければならないエドワードにとっては想定外であるにもかかわらず、彼は動揺もせずピアノを弾き悦に浸るのであった。

第9話 鳥籠と花
各々の状況が刻一刻と変化しながら『お披露目』は終幕に近づいていく。エミリコがたどり着いた先に居たのは鳥籠型の檻に囚われたケイトだった。すすに反応して段々と外れる鳥籠を支える鎖。下には棘だらけの木が待ち受けている。エミリコはケイトを助けられるのだろうか…

第10話 最後の一対
持ち前の気転と丈夫さを活かしてなんとかケイトを助け出したエミリコ。再会の喜びに浸る間もなく、すす時計は『お披露目』時間が残りわずかだということを示していた。果たしてふたりは時間内に出口までたどり着き『お披露目』に合格することはできるのか、……そして、明らかになるシャドー家の目的とは一体…?

第11話 黒い飲み物
お披露目会場で”特別な珈琲”を飲み、シャドー家への忠誠心で満たされるエミリコ。その様子にショックを受けるケイトはエミリコの部屋にあった考えないノートをもとに洗脳を和らげることに成功する。そして、ケイトは横たわるエミリコの手に自分の手を重ね、ふたりだけの秘密の話を打ち明けるのだった。

第12話 おじい様と共にある棟へ
何者かに連れ去られたエミリコ。ケイトはジョン達と相談し犯人に目星をつけ、おじい様と共にある棟へ侵入し助け出すことを決める。お披露目を乗り越えた皆に協力してもらい、ケイトは栄光の廊下へと足を踏み出すのであった。

第13話 シャドー家のために
エミリコの元にたどり着いたケイトだが、すべてはエドワードの思惑通りに事が運んでいた。捕らえられたふたりはこのまま朝になれば、反乱分子としての処分は免れられない。絶望とも思える状況の中、怪し動く”影”がふたつ……果たしてふたりはエドワードの手から逃れることが出来るのか--!?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

13話 え、終わり?アニメ業界終わるんじゃね?

 最終話を見て。一応作中の事件の結末はありましたけどね。雰囲気的にそうかな、とは思ってましたどね。ここで終わりかい!?でしたね。

 まあ、シャドウという発生源はなんとなく説明がありましたが、ケイトとエミリコだけでなく、エドワードまで現状維持だと、何も進んでねー、っていう感じでしたね。
 ここまで本当に面白かったから、非常に残念です。85点の水準できてたのが、最終話のせいで60点くらいの満足度になったという感じですね。

 製作委員会制、アニメ会社乱立、人材不足、アニメ作りすぎ、原作が不足気味などでアニメのクオリティが昨今心配です。
 ネットオリジナルの作品もほとんど満足行くのがないですし、どうなっていくんでしょうか。
 まず、ちゃんと終わらせろ、話はそれからだ、と言いたいです。
 
 原作中途半端だけど、ためしに1クール作る、12、3話で取り敢えず終わらせる。ソロバンはじいて次を考える、人気あったら時間稼ぎしてスピンオフする、メディアミックスする、作画だけやたら良くて内容も意味もない映画を作る、みたいな作り方がアニメを殺している気がします。
 構成も、エピソードの取捨選択もベストな選択ができるわけありません。2期作っても作品の質は絶対に落ちます。この傾向がこの2,3年で急激に進んでませんか?

 こんな優良なコンテンツですらこれでは、誰もアニメ見なくなっちゃいます。

 ぜひ、視聴者に対する責任とクリエーターとしての矜持を忘れないでほしいと思います。
 商売だからソロバンはじくのは仕方ありません。ですが、ドラッガーの「マネジメント」を思い出してください。顧客満足を忘れた商売は結果的に淘汰されます。

 

以下 視聴中のレビューです。

{netabare}

原作読んでなくてよかった。

4話までの感想です。面白過ぎます。
ローゼンメイデンとかゴシックの今風という感じでとても雰囲気が出ています。

 黒いキャラクターに表情とか感情を感じるのは、すごいと思います。作画は本当に奇麗。画面が暗いのに見やすいので、相当計算してるんだと思います。

 謎の展開が素晴らしい。引き込まれます。早く知りたくて、原作をポチりたい衝動を抑えるのが大変です。やっぱりこれはアニメで最後まで見たいですね。ですので他の方のレビューも見たくないです。

 声優も良いのですが、最後のクレジットでエミリコ、ケイトの順番ではなく、ケイト、エミリコの順番なのがすごく気になります。やはり影が主題なので、2人が…と想像してしまいます。

 1話冒頭の汽車のシーンに絡んで石炭と影からでるススの類似性も気になるし、舞台の上でケイトとエミリコが並んでいる場面とか、エンディング最後の置物みたいな屋敷とか、ちょっと謎解きしたくなりますが、まあ、この話は舞台に引き込まれて、素直に驚くのが楽しそうです。

5話見ました。
 相変わらず美しい作画ですね。
 声優のクレジットの件は考えすぎだったみたいです。
  {netabare} お仕置きのシーン含めて、お影さま-生き人形の組み合わせにいろんな形があるのが分かる回でした。クレジットもこの組み合わせでした。
 あの審査している生き人形の動きがアニメ的に何か不自然なのと、優秀だと言っている組み合わせが優秀に見えないのが、残念ポイントでした。彼らのいる世界の作り物っぱさを意識した演出の可能性もありますが。{/netabare}

 そういった気になることろを補って余りある謎がまだ続いています。

6話見ました。
 少し謎のスケールが小さくなった感がありましたね。本質的にはなんの解決も提示されていないので謎は謎なんですが。解決編がこじつけにならないよう、期待します。

7話見ました。
 エミリコの無邪気最強、という方向性?館の謎は最後なんですかね。謎めいた雰囲気がちょっと薄れたので、視点を館とかシャドーに戻してほしいんですが、まあ、当然そっちにつながっていくんでしょう。1クール通じて最高のアニメってやぱり難しいですね。でもまだまだ面白いので楽しんでます。

8話みました。
 優秀な人間とは、奢らない、臨機応変である、先入観を持たない…エドワードは反対ですよね。
 うーん。エドワードですべての緊張感がなくなってしまったような。「3階」はそれを含めて楽しんでるというどんでん返し?エドワードが排除されるとか?やっぱりエミリコが天然パワーでがんばって、「3階」が「あの娘面白いわ」とか言って救われる?
 ここが帰路でしょね。名作か、凡作か。
 にしてもそろそろ迷路は決着してほしいですね。

9話みました。
おお、シャドウと生き人形って…なるほど…でも、あの蝶々的なのはなに?とかまだまだ秘密はありますね。

10話みました。
秘密が簡単に暴露されて、おや、となりましたが、なんか、意外な方向に話が進みだしましたね。意外性大歓迎です。ケイトが活躍するんでしょうか。

12話までみました。
ケイト様活躍ですね。話の方向が謎解きからサスペンス的な方向になってきました。これ1クールなんでしょうか。ラストが楽しみです。

一つ疑問が。確か大掃除のときに、お披露目が終わった生き人形はもっと意思があったし、目もあのホニョホニョじゃなかったですよね?時間が経つとまた意思が戻るってことでしょうか。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

余計なことは考えないのが大人になるということなのか……

断崖にそびえる不気味な洋館「シャドーハウス」。
そこに暮らす貴族じみた顔なしの一族「シャドー」と彼らの「顔」役として仕える「生き人形」。
日常と徐々に明らかになる館の秘密を描いた同名コミック(未読)の連続アニメ化作品の1クール目。

【物語 4.0点】
普段、考えないようにしている余計な事を、より鮮明に考えさせられてしまうゴシック&ミステリー。

例えば心を顔に出せないシャドー家の面々は"すす”を通じて悪感情を発露するが、
こうて露骨に外部化されると、ついつい謎解きの手がかりに参照した現実社会の諸要素を
より強く意識させられてしまいます。

利益のためなら倫理は捨てられるんだなとか、教育って怖いなとか、
{netabare}“余計なことは考えない~♪”{/netabare}などとブラック社歌?が流れる職場で幸せを噛みしめる集団心理ってヤバいよなとか。
主より中間管理職や取り巻きの方が闇を感じる組織あるあるとか。
シンプルに部屋そうじしなきゃ心に澱(おり)が溜まる一方だなとか。

道中、ちょっと“お披露目”の試験が長くて退屈かも?とも感じましたが、
コーヒー飲みながら苦い思索に耽る視聴時間には奇妙な充実感があり、
館の深層に迫るということは、人の心とは何かに深入りすること。
との興味から来る中毒性が完走の源に。

最終話は謎の多くを積み残した故のお預け感もありましたが、
今は、この夏放送予定の2期を早く摂取したい心境です。

【作画 4.0点】
アニメーション制作・CloverWorks

冒頭、影を強調したビジュアルに惹き込まれる。
私もお人形さんみたいに可愛らしいエミリコたんに萌えてみるか~と適当に眺め始めたら、
いきなり圧倒され、思わず巻き戻して見返してしまいました。
最初の映像は、1期で明かされた内容を受けた上で再見すると、良く出来てるな~と改めて感心します。

すすが悪感情として館にこべりつくため、生き人形たちは常に掃除に追われる。
連れて、制作スタッフの方も、背景、衣装に至るまですす塗れにする、“こべりつき”が暴れるなど、
この上なく面倒くさそうな作業に挑む羽目になるが、同スタジオは果敢なすす描写を通じて、
作品の個性を引き出すことに成功している。

シャドーは顔が見えないけど、ちゃんと気持ちが現れている?と思わせる描写も○。
個体によって形が違うすすの噴煙?の描き分けも良好。

ランプや強烈な朝日などの撮影処理も影を際立たせる好演出。

【キャラ 4.0点】
主人公の生き人形・エミリコ。旺盛な好奇心が謎に分け入ってしまう原動力。
余計なことノートを付けて忘れてしまおうと励みますが、
そんなことしたら、ますます余計なことを考えてしまいますw
身体が頑丈なだけでなく、ちょっと鬱陶しいくらいポジティブなメンタルに、ラム同様に励まされることあり。

エミリコの主人のシャドー・ケイト。
気ままにすすを噴き出すツンデレ?かとも思っていましたが、
終盤には{netabare}館の秩序に含む所がある{/netabare}と分かり最後までお仕えするに値するお方なのだと再認識。


最初に遭遇するエミリコ以外の生き人形・ミアから始まる、
多様な性格、主従関係を通じた、館の側面を映し出す誘導も巧み。
“お披露目”にて一緒になるシャドー&生き人形の絡み合いも、
人間の感情を管理する難儀を感じさせ、視聴者と“3階の住人”に“娯楽”を提供。

その3階への野心によりアンフェアな試験官で中間管理職のエドワードが1期の煽り役。

【声優 4.0点】
シャドー&生き人形のペアは、基本ひとり二役。
主従で性格も違う、だがシャドーの顔として表情や感情を捧げる異様に幅広い演技で好対応。

それだけにケイト(CV.鬼頭 明里さん)/エミリコ(CV.篠原 侑さん)
主従でキャスティングを分ける当たり前が、
館の異分子として台風の目となる予感を際立たせる。


“こどもたちの棟”にてマウントを取ってくるバービー役の釘宮 理恵さんの暴言も良い感じで憎たらしいです。
役を兼任する主人バーバラの丁寧な言葉遣いの憎まれ口もグッド。
冒頭映像にて、すすを大量噴出して表現された心の闇の所以。
円熟味を増した、くぎゅボイスで是非とも覗いてみたいです。

【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
狂ったサーカスをテーマに明るくて不穏なチェンバロやバンドネオンの音色を散りばめムードを演出。
OP曲「a hollow shadow」をインスト曲にしたのも世界観に引きずり込む好判断。
あと{netabare}8話のエドワードの自己陶酔がダダ漏れになったピアノ曲「私の完璧な世界」{/netabare}も強烈でしたw

EDはReoNa「ないない」
自己否定歌詞を破れかぶれに連発する絶望系シンガーの極致だが、
すす量多めな作品の空気に不思議とマッチ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

84.9 13 ぬいぐるみアニメランキング13位
Kanon カノン[京都アニメーション版](TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1832)
10348人が棚に入れました
静かに雪の降り積もる北の街。高校2年生の相沢祐一は、両親の都合で、7年前によく訪れていた北の街に住む叔母の家に居候する事になった。従姉妹の名雪とも7年ぶりの再会になる。名雪に街の案内をしてもらっていた祐一は、月宮あゆという少女と出会う。そして偶然知り合ったにも関わらず、追われているという彼女と一緒に逃げる羽目になってしまい…。

声優・キャラクター
杉田智和、堀江由衣、國府田マリ子、田村ゆかり、佐藤朱、飯塚雅弓
ネタバレ

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2018年再度見直し中

{netabare}ここのレビューを読んでいて、
この作品についてほとんど覚えてないことにショックを受けた。
つまらなかったならば覚えてなくても、衝撃を受けないのだが、
Kanonはかなり感動した記憶は残っていたので、そら恐ろしかった。
2018年に見直してみることにした。

おっさんになると、
新しいアニメを見るより、
面白かったアニメを2度見る方が
良い時間の使い方ではないかという
枯れた人間の守りの姿勢も出てきたので丁度良かった。

▼当時の印象
コテコテのお涙頂戴展開だったけど、
キャラに愛着を持つと一気に引き込まれて感動した記憶が残っている。{/netabare}

▼2018年見直してみた感想
●1話
しょっぱなから電流走る。
当時は何も疑問を持たずに見てたはずのキャラデザが、
最近の萌えデザに慣れてしまった今、見ると、

目でかすぎ!目が離れすぎ。たれ目がたれすぎ。
(鍵っ子、ごめんね)

京アニじゃなかったら作画崩壊を疑っていた。
もう、ハルヒとか見れないな…

しかし、それも最初だけで、
1話のうぐぅが登場する頃には慣れており、ほっと一安心。
    ↑こういう覚え方してるから忘れるんだろうな。
これから見る人は耐巨眼衝撃装甲を装備してから見ることを勧める。

麻枝お得意の頭の弱いキャラ(うぐぅ)を見て、
昔から芸風が変わっていない点にほんわかする。
不覚にも麻枝に萌えた。
ヒロインでは無く何故か麻枝に萌えた謎の1話だった。

●2話
日常パートと新キャラ紹介のターン。
感動に至る前に日常パートが短いと、
唐突に感じ、
長いとダレル(クラナドは3クール日常できつかった)。
確かKanonはその塩梅が丁度良かったと記憶している。

●3話
主人公が叫んでるシーンで気付く。
銀さんと同じ声優じゃん。←遅い

うぐぅと大切なもの探し。
↓聞くに堪えない愚痴
{netabare}うぐぅ、マジで天使なんじゃないか。
背中の羽、飾りじゃなく、本物だったり。
OPの翼といい、鍵作品だし確定かな。
やばい、全然覚えてない。
こうやって、見ている最中にすぐ考察して、
ああ、やっぱりね、とか、そっちで来たか、とか、それは無いわ、
みたいな残念なことをやってるから、
驚きが無くて印象が弱く、覚えてないのかもしれない。
悪癖すぎてワロタ。アニメ人生、損してる。
だから最近は、何も考える余地のないアニメが楽しく感じるわけだ。

とりあえず、あうーがまことだと覚えた。
こういうイベントがあると覚えやすい。
やばい、同居人、秋子さんともう一人、だれだっけ。
全然、名前覚えてない。
うぐぅの名前も覚えてない。
短髪黒髪も分からない。
釣り目は知ってる。
舞が主人公の同人アクションゲーやってたから。

全員、公式サイトで調べた。
この作業は必須なのか。
ヒロインは名前を10回叫んでから始まるアニメを要求する。
もしくは毎話の各初登場時は下に名前の字幕を義務付けて欲しい。

みんなヒロインの名前とかどうやって憶えているんだ。
登場シーンだけじゃ無理だろ。
記憶力チンパンジーの俺に教えて欲しい。 {/netabare}

●4話
まことと不毛な争い、凄くいいな。

ゲスな大人になると水瀬家の財源が気になる。
富豪の親の遺産、夫の保険金、ゲスな想像がはかどる。

●5話
エロ本事件良かった。
{netabare}いくらまことが記憶喪失でもエロ本知らないのは変だ。
何かの伏線か。
なんか{netabare}狐{/netabare}的な話、思い出してきた。
悪癖が首をもたげたので思考を強制シャットアウト。{/netabare}

●6話
{netabare}まさかのうぐぅいじめ。
うぐぅの頭が弱いことをいいことに散々いじりまくる。
そして別れ際、楽しかったよ、の一言でうぐぅ上機嫌。
エロゲのヒロインがいくら男に都合の良い存在としてもやりすぎだ。
時代だろうな…
ここは素直にありがたく拝もう。
冗談抜きで、その内、このレベルのヒロインは絶滅するかもしれない。
うぐぅは俺が保護しよう。よし、解決。

お気に入りキャラになりつつあったまことが
お風呂の湯を味噌汁にする。
秋子さん、強く叱る場面で叱らないのは
優しいのとは、また何かが違う気がする。{/netabare}

●7話
{netabare}まことの異常性が如実になってきた。
ここまでいくと悟ってしまう。
こ、これは、ついに来るのか、怒涛の展開が、まこと√が。ざわざわ。

猫に肉まんを分けるシーン。
マジな話、人間の食べ物は塩分高すぎて猫の体に悪い。
なんでこういう細かいことが気になるんだろう。
重要なことは忘れまくるのに。{/netabare}

●8話
ヤバス。感動の下ごしらえが始まった。
まことへの愛着を深めるための怒涛のまことラッシュが来た。
なんか結末想像して、もう感動して来たんだが。
9話まで耐えるんだ、俺。

●9話
これでもか、これでもかと感動攻撃がつづく。

{netabare}俺、もうダメかもしれん。
せっかく感動のシーンに突入したのに、
頭の中は、
まことに尺かけ過ぎじゃないか、
大丈夫なのか、え~と、残りのヒロインの数掛ける~、みたいな
糞みたいな計算しだした。
我ながら駄目過ぎる。
お前、何が楽しくてアニメ見てるの?状態。
原因は娯楽モードに頭の切り替えができてないからだろう。
気を付けなくては。
このままではKanonが感動アニメでなく、
自分がいかにウンコ野郎なのか知らしめるアニメとして記憶に残りそう。{/netabare}

●10話
{netabare}まことが段々、退化していき、
自分の名前すら中々思い出せない辛いシーン。
「お名前は?」
「ま!」
 ↓コンマ1秒後、頭によぎった単語は
〇コ!
9話で自分を戒め娯楽モードに切り替えたそばからコレだよ。
もう、開き直った方が楽かもしれん。

再三にわたる天野の死の宣告のせいで
覚悟は完了しており、
最後の瞬間に涙は出なかった。
消える瞬間も一瞬だったし、
悲しいというより切ない感じの最後だった。{/netabare}

●11話
舞の日常パートメイン。

{netabare}主人公の質問無限ループ攻撃に対して
名雪が顔面に無双正拳突きかましてたら完全に惚れてた。{/netabare}

●12話
天使のぬいぐるみ登場。
{netabare}判決、うぐぅ、天使、確定、執行猶予多分10話ぐらい。{/netabare}

{netabare}舞と舞踏会(どんな学校だよと突っ込んではいけない)が始まる。
「どちらからいらしたお嬢様で?」
舞が一瞬、赤面する。
俺も舞とパーリィしたい。
舞がパーリィし過ぎる。
俺も舞と×暴れたい
     〇パーリィしたい。{/netabare}
どうやら次は舞√のようだ。

●13話
北川爆上げ回。
{netabare}真のヒロインは北川だった。

犬に弁当あげるほんわかシーン。
人間の弁当は塩分多くて犬の体に悪い。あれ、なんかデジャブ。{/netabare}


●14話
舞の相方の不幸話。
{netabare}病院で弟と和解するシーンに感動。
鍵作品はいつでも仕掛けてくると分かっているのにやられた。{/netabare}

●15話
バトル回。
ちょっと待て、京アニ。
戦闘の演出、構図が凄くいいじゃん。
何故に2018年の作品である
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの戦闘の方が糞なんだよ。
何故、こんなに退化した。
いや、退化というより戦闘の演出の技術を持った人が、
技術を伝承する前にいなくなってしまった、
と言われた方が納得するレベルだぞ。
原画マンを優遇して、演出家を冷遇して逃げられたのか。
この12年で何があったんだ。

{netabare}派手に壊れたはずの校舎がほとんど壊れてない。
ここに来て舞と主人公の幻覚説も浮かんだが、
それだとパーリィで壊れた窓の件が説明できない。
やばい、これ考えだすとドツボに嵌まるネタだ。
Angel Beatsで学んだはずだ。
そもそも答えなど無いパターンもありえる。
このネタはひとまず放置しよう。

幼少期の主人公の二つ名はフラグメイカーに違いない。
後、何本、フラグを立てたんだ。
後、何人、幼馴染がいるのだろうか。

舞、自決。
なんでやねんw
アニメだと心理描写がないから、意味不明過ぎる。{/netabare}

●16話
栞√突入。
主人公が少しジゴロっぽい性格になった。
ライター麻枝じゃないな。

{netabare}病弱来た。
舞√で舞の相方が姉と弟の和解ネタをすでにやっちゃってるんだが大丈夫かな。{/netabare}

●17~24話
栞の最後の扱いが雑過ぎてワロタ。
ある意味、ヒロインの中で一番不憫だった。

うぐぅ、天使じゃなかった。
これが一番ショック。

名雪√、スタート地点に立って終わった。
かなり気になる。

▼総括
最初のまこと√は良かったが、
他は特に感動しなかった。
当時見た時は感動したので、俺の心が病んでしまったのだろう。
多分、また10年ぐらいしたら忘れる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「麻枝+いたる絵」三作品連続で観てみた

それは君のせいではなく自分のせいです。

一通りKeyの泣きゲー系列は踏破した感じ?
『CLANNAD』『AIR』ときて、締めはこちら『KANON』となります。

今回はあまり内容に触れません。


で、似てるんですよね。キャラデザ/音楽/シナリオ作る人一緒だし、こうして一通り観た後だと比較しながら総括したくなるところです。

一連の作品群は、

1.キャラデザインを不問にする
 ⇒俗称“いたる絵”。頭身低くして野球帽被せたらパワプロで使えそうな勢いです。
2.電波な女子を不問にする
 ⇒メインもサブもだいたいキツイです(当社比)。
3.リアリティには目を瞑る
 ⇒奇跡という名のご都合主義

こちらは少なくとも私の場合は、視聴する上で最低限のお作法でした。
そこまでして観る必要がないと判断すれば放置するか、どれか一つを手に取ってみて相性をはかってみる、が吉でしょう。
私はこれで3本目になりますので、そもそものところでは気に入ってはいるのです。


それで本作『KANON』です。
女の子につける名前ランキング2018年/30位。放送当時2006年/26位。となかなかの人気です。東映アニメーション版の2002年はデータがありません(明治安田生命版)。音の響きが素敵でリアル周囲での“かのん”ちゃん率けっこう高めです。え!?違う?
アニメの『KANON』は元ネタが“パッヘルベルのカノン”がモチーフということらしく、こちらは誰もが聴いたことある音の響きが素敵な楽曲だったり。
正式名称は「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジークニ長調」の第1曲。カノン自体は、輪唱のように複数の同じメロディーをずらして演奏する技法、またはその様式の曲のことです。身近なところでいえば“カエルの歌”。

{netabare}作中では佐祐理曰く
「同じ旋律を何度も繰り返しながら少しずつ豊かに美しく和音が響きあうようになっていくんです。」
「そんな風に、一見違いのない毎日を送りながら、でも少しずつ変わっていけたらいいですよね。」
だそうです。(第14話){/netabare}

複数のメロディーを構成する人達は以下の通り。けっこう多いんですよね。

相沢祐一(CV杉田智和) 主役
月宮あゆ(CV堀江由衣) うぐぅ たいやき 
水瀬名雪(CV国府田マリ子) 祐一のいとこ 
川澄舞(CV田村ゆかり) 魔物討伐
美坂栞(CV小西寛子) 病弱
沢渡真琴(CV飯塚雅弓) あうーっ 肉まん 
倉田佐祐理(CV川上とも子) 舞の親友。料理上手
水瀬秋子(CV皆口裕子) 名雪母
美坂香里(CV川澄綾子) 名雪親友
北川潤(CV関智一) ムードメイカー
天野美汐(CV坂本真綾) 不愛想

ギャルゲの宿命のようなもので、主人公祐一が女の子たちを単体撃破していくような体裁をとってます。標的はあゆ、舞、栞、真琴がコア。すでに3つのヴァイオリンの数を超えております。コアに準ずるサブとしては名雪が頭一つ出てますが、残りの女の子たちにも相応のエピソードを用意し全方向です。

欲張り過ぎちゃった気がしております。

尺は充分なので掘り下げが足りないことはなく、それこそ繰り返すメロディーが次第に美しい和音となって響いたかを注視してた私にとっては微妙でした。“名実ともにタイトル回収できたん?”についてイマイチだったということです。{netabare}例えば美汐は、真琴のエピソードが終ればお役御免でその後出てきません。{/netabare}
戦線拡げ過ぎちゃってにっちもさっちもいかなくなった大日本帝国のような印象を受けました。例えがアレですがね。


とはいえ泣きゲーの元祖とも言われた名作ゲームが元ネタです。やはり面白い部分は面白いのです。
季節は冬で舞台は北海道。『CLANNAD』が春、『AIR』が夏、と季節感を上手く取り入れたシナリオとそれを視覚に訴える作画で応えてくれた京アニの作画班。『KANON』においても同様です。
繰り返しですが、レビュー冒頭でのお作法をクリアすればヒット率は上がるでしょう。複数あるサブストーリー(個別エピソード)は良いお話がほとんどです。
ラストもハッピーエンドと言えるオチのつけ方をしてきましたし、サブストーリーのネタを集約しようと試みている節も確かにありました。このへんスタッフサイドの纏める苦労がしのばれるところです。


そうです。努力が垣間見えるのでした。
ゲームまで遡ればおよそ20年前の作品です。アニメとしては2002年の東映アニメーション版と先例のある歴史の古い作品です。
エヴァンゲリオンやハルヒなどその後の流れを作った名作同様、泣きゲーアニメ展開の始祖とされたのが本作。0から1を産み出そうとしたものです。その後、1から100を目指す作品が産まれその多くを目にしてきたな、というのが今なのです。
となると、それはクラシックカーを愛でる感覚に近い。スペックやユーザビリティは劣っていても当時の技術の粋を集めたものに憧憬を覚えるような感覚をこの作品からは受けました。後続の手垢のついた手法を考えなしになぞったようなものとは違うなにか。
よって自分はこの独自性を買い、評点に下駄を履かせときます。
戦線拡げたと文句を言うのは簡単ですが、同時にアメリカ、イギリス、ソ連、そして中華王朝に喧嘩を売るなんて芸当は到底できないことです(結局それかっ!?)。

個別展開が集約されてくるであろうリアル“カノン”な物語は他の作品で触れることにいたします。


■ちょい反省
“マンガ日本昔ばなし”のように捉えとけば良かったかも。
ガッツリファンタジーだけども示唆や教訓に富む各ルートの集合体。各々ばらけてても気にならなかったことでしょう。

■オマケ
パーティでの楽曲“ワルツ”はいい感じ。
別の作品で登場した{netabare}(『四月は君の嘘』で公生と凪が連弾した){/netabare}曲。聞き惚れてしまいました。



-----
視聴時期:2019年5月 



2019.05.26 初稿
2019.11.27 追記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 55
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Key作品の始まり 雪を見ると思い出す・・・

あらすじ

家庭の事情により北国「雪の街」の
叔母の家に居候することになった相沢祐一。
7年前には結構遊んでいたりして
友達と過ごしていたはずにも関わらず、
彼には当時のことが思い出せずにいた。
そんな中、彼はそこで出会った5人の少女達と交流を深め、
幼い頃の大切な記憶を取り戻していき
そして様々な問題と向き合うことになる・・・


※wiki引用


感想


東映版のkanonもありますが
そちらは見てないです

それと僕は原作やってますから
展開は知ってたんですが
それでもまた泣かされましたね


映像に関してはさすが京アニ
文句の付けようがありませんね
ほんと描写が細かくて圧倒されます

内容は、主人公が以前よく訪れていた
雪の降る町に7年ぶりに帰ってくる
そこで少女達と出会いその少女達との
不思議な物語を描くストーリー
全体的に綺麗で悲しい話がメイン。

シリアスな展開が多い中にも
コメディ要素でところどころにボケとツッコミがあり
それが結構笑えて良い


ただ色々なkey作品を見た後にこのアニメを見ると
少々インパクトに欠けるかもしれません。
しかし、1つ1つの話がとてもしんみりした気持ちになり、
心にグッとくるものがあります

何といっても、真琴ルートとあゆのラストが
切なくてめちゃくちゃ感動しました…

特に真琴は最初ウザい感じのキャラだと思っていただけに
ラストとの落差が凄く衝撃を受けた
あまのじゃくな性格も後半の感動に拍車をかけていた

本当は祐一ともっと色んなことを
したかったはずなのに
その性格のせいで出来なかった真琴と
ラストで、逆に素直になる真琴が
本当は最初からこうしたかったのだろうかと思い
切なくなりました…


それに原作をやってる方としては上手く
原作の全ルートをまとめてるなと思った


やっぱりKey作品の特徴として
作画というかキャラデザの好みはわかれるでしょう
それに他のKey作品でも書いたが
結末としてご都合展開とも思える
奇跡がやっぱり好き嫌いわかれるでしょうね

ですが、Key作品だけあって
やっぱりBGMやOPなどの音楽が非常に良く
切ない曲で冬の雰囲気に合っていて
Key作品の中で一番好きかもしれない


感動もできたし
充分楽しめたので良かった
東映版もいずれ見てみたいと思う



ここからは、いつも通り
解説・考察を書いておくので
見たい人だけ見てください
{netabare} ~

と、いってもKanonは他のKey作品に比べてそこまで
難しく無いと思うので
そんなに書くこと無いです


真琴の話ですが、
真琴はなぜ死にそうになったのか?

真琴は元々祐一が世話をした子狐で
再び出会うために人間に化けていました
そして化ける際に狐は寿命を
削っている様でその為に死んだそうです


また、ピロは真琴のお母さん、若しくは仲間だと思います
真琴がピロが財布を持ってきてくれた気がすると発言したり、
また、真琴が異変を起こす途中からピロがいなくなり
美汐が妖狐がたくさん集まると奇跡が起こるのかもしれない
そう言ってることから

ピロは真琴を救うため
仲間を説得していたのだと考察出来ます
そして、最後ピロと真琴が丘で
横たわっていることから
奇跡が起きて真琴は人間になれたのでは無いかと思います

希望的観測過ぎますかね?
でも、祐一の理想だとしたら
ここで、ピロがいるのは少し違和感を感じるので
私はこっちの解釈だと思っています

この奇跡は、あゆによるものか、妖狐によるものか
判断に困りますが個人的には妖狐のおかげだと
思っています



舞について、
この話が1番難しいかもですね

舞には、生命力を回復させる力があり
それで死にそうだったお母さんを救ったのですが
マスコミなどのメディアで紹介されてインチキや偽物と言われ
名雪達のいる町に逃げてきたんですね。


舞と祐一は10年前に既に出会っており、
祐一を引き止めたい一心で「魔物が来るから一緒に戦って欲しい」と嘘をつく。
まぁ、正確には魔物=建設会社だった訳ですね

さらに、祐一が自分から離れていったのは自身の「力」を
疎ましく思ったからだという舞の誤解が「力」を拒んだ結果、
「力」は舞から分離し、魔物として本当に舞に襲いかかる。
また、舞より祐一を狙うのも拒絶された原因が祐一だからでしょう

こうして、舞は自分の分身と10年間同じ場所(かつては麦畑で今は校舎)で戦い続けることになる。

魔物(=力)は自分の分身であるため、
魔物を倒すことは舞自身を傷つけることになる。
舞は魔物の正体は主人公に聞かされるまでわからなかった様だが、
最後の一体を倒したら自分も死ぬというのは経験的に理解していたため、
主人公の前ではあえて止めをささず、牛丼を買いに行かせることで主人公を遠ざけた後、相打ちする気だったと思う。

もう一人の「まい」(=力)である。それによって主人公は昔の記憶を思い出し、事の顛末を舞より早く理解し、その後止めをささんと教室に入った舞を制止する。
そして、舞に全てを思い出させ、誤解を解くべく説得する。それでもあくまで「力」を拒否する舞に対し、「力」を含めた舞の全てを受け入れると語りかけ、佐祐理と三人でもう一度やりなおそうと提案する。

自殺を図った舞ですが、
これは2人に迷惑をかけるくらいならという思いがあったためだと思います。
また、舞は力を受け入れることで、傷は塞がり治りましたね。

そして、最終回ですが佐祐理と舞が退院してましたが
佐祐理さんの回復はあゆの奇跡の恩恵なんでしょうね

{/netabare}

どのキャラも大概最後は
あゆの『奇跡』で救われる
Kanonはまさしく奇跡の物語であったと思う

投稿 : 2024/05/04
♥ : 91

62.1 14 ぬいぐるみアニメランキング14位
けんぷファー fur die Liebe(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (341)
2336人が棚に入れました
いたって普通の男子高校生・瀬能ナツルは、ある朝目覚めると、とんでもない美少女になっていた! さらに突然しゃべりだしたぬいぐるみから、戦うための存在「ケンプファー」に選ばれたと告げられる。しかも、他のケンプファーと戦うためには女にならなければいけないって!? 次々とナツルに襲い掛かってくる美少女ケンプファー達! そして女子部に潜入したナツルをめぐり、恋の戦いも始まる!果たしてナツルの平穏な日々は戻ってくるのだろうか?美少女満載!バトルアクション満載!築地俊彦原作の大人気学園ハイテンション・ラブコメが待望のTVアニメーション化!
ネタバレ

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

さあさあ、良い子は寝る時間ですよ B

原作未読

本作はTV版の視聴必須です。申し訳ありませんが、TV版のレビューを書いておりませんので、ご了承下さい。

TV版の方も中身があるとは言いがたかったのですが、この作品ではそれを踏襲していると思います。

具体的な中身はお色気とバトルです。お色気の方は、男子が妄想する女子同士の世界を体現したようなもので、女性が見るとひょっとしたら不快に感じるレベルの代物かもしれません。また、男子が見たとしても、無駄なお色気と一刀両断される可能性も高いです。ただ、お色気を切り捨てると、大事な半分が無くなっちゃうんですよね。本作でも、特に、{netabare}キス{/netabare}のシーンが非常に濃厚に描かれており、下手に裸を出すよりもずっといやらしかったですね。もう一方のバトルの方も、それ専門に描かれた作品に比べるとどうしても見劣りしてしまいます。

さて、そんな作品なのにも関らず、なぜ敢えて見てみたのかというと、ひとえにキャラの魅力に尽きると思います。登場キャラは基本的に全員「けんぷファー(ドイツ語で戦士)」であり、平常時の姿から変身してけんぷファーになります。この変身するというのが曲者で、主人公は性別が変わりますし(男→女)、性格までも激変してしまう人もいるというものなのです。ですから、極端なことを言えば、登場人物×2の人物が出て来るような感覚です。その中から、お気に入りのキャラができてしまえば、他は目をつぶってでも視聴できてしまうと思うのです。

ちなみに、私が気に入ったキャラは、美嶋紅音。茶髪のボブカットに眼鏡をかけ、カチューシャをしているという。もう堪らんですね。この娘がけんぷファーに変身するとそのギャップがもの凄いんです。

というように、私の見たところでは、この作品はキャラアニメということになっております。そういえば、本作ではネタ要員として釘宮理恵さん演ずるキャラも登場しました。元々、声優陣が豪華なので、声優好きの方も視聴してみても良いかと思います。

さて、レビュータイトルに対しては、きっとこう聞かれることでしょう。

「悪い子は起きていてもよいのか?」

「勿論、構いません!」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

栗の子新OP、そしてまりーなネタのOVA

話は本編からちょっと進んだ全2話の物語。

物語も少し進んだOVAでした。でも本当ほんの少しです。あとはいつものいちゃラブのラブコメ全開の話。

いつものラブコメに+井上麻里奈の出演キャラが登場!

声優ネタがまた輪をかけて増している話でした。

安定のラブコメを楽しめたOVAでした。

本編見た人は見ましょう。当然エロいので周りに配慮した視聴を。私は安定の一人視聴です。

続編あったらまた見たい作品です。

{netabare}
楓ともう一戦する1話。

その時の楓のセリフで

楓「でもこの子、何も知らないんですよね。」

楓「また学校でね。この体は覚えてないかもしれないけど」

これでモデレーターに操られてることが分かりました。

物語要素の進展はこれで打ち止め。。。そしてその後はいつものラブコメ全開。

いつにもましてエロいし、会長の全力カンチョウが見れる新鮮?で、会長の足技を受けるナツル。。。うらy。。。

まりーなのこの当時の主要キャラ(まりほり、リオ、ミーナ)が見れてネタラブコメ全開で見ごたえのあるOVAでした。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

横浜ゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

おまけですよ。これは!

2期でもなく、フラグ回収でも無い。
ハッキリ言って「おまけ」ですね。
なんで作ったんだろう?解らないなぁ~

釘宮がペンギンで登場!ちょぃ出みたいなww
再びベロちゅ~アリアリですよww もう慣れたぜ!

物語性は皆無と言っても過言ではない。
そんな評価が殆どの中・・・
でも、レンタルしてもうたぁ~~~~ww

いやぁ、みんなキャラが可愛すぎたのが敗因でしょう。
負けました。はぃ!負けましたぁ~~~

なんでだろ?ハーレム系は借りてまで見ない主義なのに。
ナツルが・・・雫が・・・
作画と声優さんの影響ですね。はぃ。

身体がムズムズするんですよ、このけんぷファーは・・・
おまけにも値しないかもしれない作品ですが、
私同様、ムズムズした方は条件反射してください。

ナツル可愛い、雫もツンデレ可愛い。
ムズムズをありがとうww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

57.6 15 ぬいぐるみアニメランキング15位
絶滅危愚少女 Amazing Twins(OVA)

2014年4月1日
★★★★☆ 3.3 (107)
622人が棚に入れました
「“ISH”それは種も仕掛けもない、もともと誰もが持っていた力…そして絶滅しつつある力」町の高台にある公園。そこに設営された怪しいステージ。そこではパフォーマンスチーム「NOUGHT」による“超常力”マジックショーが開催されていた。お客の入りはまばらで、ステージで繰り広げられるパフォーマンスも派手さに欠ける微妙なものばかり…。お客からのブーイングを受けながらも、いつでも全力でショウを繰り広げる等々力あまね。「たとえ愚か者と言われても、私には叶えたい夢があるんだ!!」あまねが持っているI S H 能力はイメージしたことを現実化する力。ISH能力が素敵なものだと世の人たちに理解してもらうため、受け入れてもらうためにあまねはステージのアイドルを目指してがんばっていた。そんなあまねの前に突然現れた少女。彼女は人気パフォーマンス集団「I・A・M」の人気パフォーマーである仮面の少女アヤ。「ようこそ私のショーへ…」アヤは冷たく微笑む―。彼女の不思議なショウにすっかり魅了されるあまねだが、彼女もまたISHの持ち主なのだった―。そして、そこに現れた新たなI S H能力者は、残酷な笑みを浮かべるとあまねに襲いかかった。

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

too many cooks spoil the broth

イメージを現実化する特殊能力ISHを使う主人公のアマネには、肉体を持たない双子の妹リリアンの意志だけが共存しています。普段は目つきが変なテディベアに乗り移っているリリアンは、アマネより高いISH能力を持っていますが、能力を使えるのはアマネの身体に戻らなければならず、力を使いすぎると精神すら消失してしまうようです。
人を楽しませるステージパフォーマンスを通じて、世間にISHについてのネガティヴなイメージをあらためてもらおうというアマネは、レベルの高いISH能力を持ち、アマネにバトルを仕掛けてくるアヤに出会います。これまでに出会った人たちがアマネとは違っていたのが原因で、能力を持たない人を人とも思ってないアヤに、考えをあらためて欲しいと願うアマネですが、アマネの思いはアヤに届くのでしょうか。

アニメに異能を持ち込み、バトル以外に何が出来るか考えた結果、サーカスのようなパフォーマンスの作品に落ち着いたのでしょうか。
普通の人が、気が遠くなるほどの時間や情熱を注ぎ込んで、日々の鍛錬の果てに辿り着いた芸や技の極致に魅了されるのならわかりますが、特殊能力を持った人のパフォーマンスが人を感動させられるかは微妙な気がします。
アヤを放っておけばいいというリリアンを説得して、ISHバトルに応じたアマネですが、消失のリスクを背負っているのはリリアンですから、リリアンの方から言い出したのならともかく、そこまでこだわる理由がわかりませんでした。まぁ愚少女なので仕方がないのかもしれませんが。

アマネのスポンサーになっている人気女流作家や、特訓メニューを考えてくれる酒飲みの女占い師、応援してくれてるファンなど、彼女を励まし力になってくれる周囲の人物の立ち位置が最初から決まっていて、交流が形だけのものにしか見えなかったのも残念でした。TVシリーズを制作する話があるので顔見せに出演させたと思われますが、どこから見ても無理に詰め込んだようにしか見えません。
TV放送前提のPV作品であったとしても、OVAだけでも期待が高まる内容を見せてもらえなければ、TV放送を待ち望む気分になるのは無理です。佐藤順一や岡田麿里などスタッフが強力なため、どうしても期待が大きくなってしまった私ですが、2話で60分弱なら、欲張らずその時間に収まる範囲で、それなりに視聴者を満足させる仕事を見せて欲しかったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ARIAやカレイドスターを手掛けられたサトジュンが監督を務められる・・・という事で視聴を待ち望んでいた作品でした^^

この物語の主人公は、等々力あまねちゃん・・・「ISH」という頭にイメージしたものを具現化できる能力の持ち主です。

彼女はリリアン・・・という双子の妹になるはずだった女の子がいました。
けれど、生まれる前に肉体が消失してしまい、彼女に残されたのは精神とISHの力だけ・・・
そんな可哀想な境遇の彼女は、あまねちゃんの肉体を共存する事で、これまで過ごしてきました。

そんなリリアンを傍でずっと見てきたあまねちゃんの願い・・・
それはISHの力を世の中に認めて貰うことでした。

そのため、愚直なまでに真っ直ぐなあまねちゃんは、人々を楽しませる事にISHの力を使おうとするのですが・・・
世の中そんなに良い人ばかりではありません。
こうして登場人物の様々な思いが交錯しながら、物語が動いていきます・・・

この作品は、OVA2話の短編なので描ける内容に限界があるのですが、あまねちゃんの強い思いと、二人の熱い絆はしっかり描かれていたと思います。
特にISHの力に関しては物語の進展に合わせて少しずつ明らかになっていくのですが、その真実に対する二人の受け止め方と言動には、お互いを思いやる気持ちだけじゃなく、お互いを必要としている気持ちが溢れていて・・・しっかり感動させて貰いました^^

このような心情の動きをサトジュンが巧く表現してくれています・・・
この辺りは流石、というところでしょうか^^

ISH能力は確かに特殊な能力ですが、あまねちゃん達だけのものではありませんし、あまねちゃんの願いもまだまだ始まったばかり・・・全てはこれから・・・というところでOVA2話は終幕します。けれどwikiを見たら、これからテレビシリーズに繋げる構想もあるとの事でした。
是非繋げて欲しいところです^^

ISHの力を人々を楽しませるために・・・あまねちゃんの思いはきっと受け入れられると思います。そして、その思いが広がっていくことを願ってやみません^^
これから色んな困難が立ちはだかる事と思いますが、あまねちゃんとリリアンの絆で乗り越えて欲しいと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

元気になれる

何だか見た後元気になれました。

あまねの軸のブレなさが清々しいほどです。
「イッシュ能力でみんなを笑顔にする」
という想いの強さが行動に滲み出ています。
{netabare}
まず、戦闘中であろうとも彼女は能力を
ディフェンシブにしか使っていません。
用途は 防御、回避、相殺、拘束だけです。

また、彼女は困難な状況であっても
「なんで?どうして?」などと一々被害者ぶりません。
作画に注目すると、いつもニコニコしてる彼女が
眉を逆八の字にして、歯を食いしばっているカットが
散りばめられているのに気付きます。

2話で、彼女の夢や愛を下らないと言うアヤに対して
あまねが「一緒にショーをやろうよ!」と誘うシーン。
キャラによっては自分勝手で空気を読まない行為に
見えてしまうのですが、それまでにも見える彼女のブレなさ
のせいか 全く嫌味に感じませんでした。

あと本作で気に入っているのは2話の空の描き方です。
主人公の心を映し出すかのような青空もそうですが、
夕暮れ時の空に青さを残している所にスタッフの意図を感じます。
夕暮れ空は、主にアヤに否定されるシーンとラストバトルの2回使われましたが、
いずれも外圧があまねに困難を投げかけるシーンでした。
でもどんな状況にあっても あまねは心のどこかに明るい青空をもっている…
そんな表現だったのではないでしょうか。

ラストシーンで水と花のイリュージョンを見ていた仲間たちも笑顔。
最近のジメジメした作品に飽きてきた私も久々に観た真っ直ぐな話に笑顔。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

62.8 16 ぬいぐるみアニメランキング16位
ポッピンQ(アニメ映画)

2016年12月23日
★★★★☆ 3.6 (81)
568人が棚に入れました
通過点でしか無いと思っていた卒業式を目前に控え、中学3年製の伊純は前に進めずにいた。
そんな時、海で、美しく輝く"時のカケラ"を拾った伊純は、不思議な世界"時の谷"へと迷い込む。
そこで、同い年の、蒼、小夏、あさひ、"時の谷"に住み、"世界の時間"運営を司るポッピン族と出会う。
"時の谷"と"世界の時間"が今まさに崩壊の危機に瀕していた。
危機を脱するには、伊純たちの持つ"時のカケラ"を集め、心技体を一致させたダンスを踊るしかないという。
迫り来る危機と、ポッピン族の厳しいダンス指導に戸惑う伊純たち。
そんな中、ダンス経験者の沙紀が現れるが…。
"時のカケラ"に導かれた5人はダンスで世界を救えるのか?
そして、無事に卒業できるのか?

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、井澤詩織、種﨑敦美、小澤亜李、黒沢ともよ、田上真里奈、石原夏織、本渡楓、M・A・O、新井里美、石塚運昇、山崎エリイ、田所あずさ、戸田めぐみ
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

興行的には散々みたいだけど思いのほか悪くなかった

新春!開運!ポッピンの集いに行ってきました
2017年初アニメ映画
2017年初声優イベントになりました

黒星紅白原案のキャラをプリキュアチームが動かすと聞いたら
これは見ないわけにはいかないな
という気ではいたのですが
封切り初日舞台挨拶が金曜日だったため見に行けず
今回のイベント付き上映に行く運びとなりました

しかしなんだかずいぶんと興行が芳しくないようで・・・
でも駄作だとかつまらないという話が聞こえてくるわけではない様子
そもそも誰も見に行ってないから口コミが少なく
見た人の感想も絶賛も酷評もしていない感じですね

ストーリー全体としてはそんなに悪くなかったと思うのですが
全体的に詰め込み過ぎて展開が急すぎたり
いろいろ説明が足りなかったり
まるで見たことのない作品の総集編映画を見に来たかのような
はっきり言うと雑な印象を受けました

いろいろな要素をぎゅっと詰め込んで
ジェットコースターのように勢いだけで押し切るのも
映像制作においては一つの手法ではあるのですが
メインテーマが思春期の心理的葛藤なので
急ぎ足の展開とは素材の相性が悪かったように思います

主人公の伊澄だけはある程度尺を取って描写されてたわけですが
他のメンバーに関しては大した描写もなく
いつの間にか問題が解決していたような印象
TVシリーズか何かでもっと丁寧に時間をかけてやった方が
もっと面白くなったように思います

ED後のアニメーションに関しては
まさに予告編といったような感じで
全編通して一番ワクワクする映像でした
続編があるならぜひ見たいと思わされた反面
そこが一番魅力的っていうのは
一本の映画としてどうなんだ?という気もします

映像面は十分に満足のいくものだったと思います
キノの頃からの黒星紅白ファンとしては
郵便屋さんや秘密結社のアニメより
ずっと黒星紅白の魅力を引き出せていたと思いますし
ダンスシーンもなかなかよくできていました
もともとその方面には定評のあるプリキュアチームですから
そこがダメならどこを見るんだ?って感じではありますが

音楽もなかなか悪くなかったです
先週までSHOWBYROCKとコラボしてて
アプリ内でED以外の3つのヴォーカル曲が叩けました
その時は特に思い入れもなかったのですが
映画を見て楽曲に親しみを覚えたときには
もうコラボが終わってて叩けない悲しみ・・・

声優は若手の有望株を中心に
かなりいいチョイスだったと思います
ポコン役の田上真里奈だけは聞いたことがありませんでしたが
チェンクロのイメージソング歌ってたTrefleの一人だったようです
割と聞きやすい少年役だったので
今後要注目かもしれません

さて、この映画はいったいどこに問題があったのでしょうか?
ファミリー向けをベースにして
そこに大友向けの要素をいろいろぶち込んだ結果
どちらの層に対しても訴求力が足りなくなってしまった印象
そしてどんな層に対して発信しているのか
いまいちわかりにくいタイトルやCM等
マーケティング面での失敗が大きいように思います

ハリウッド映画などでは予告編の試写会のようなものを設けて
何通りかの予告編を作ってどういう層にどういう広告が受けるのか
実際にテストして流す広告を決めるそうです
予告編だけでなく本編も試写会の評価を見て
ラストを作り直すことさえあると聞きます

それに対して日本の試写会はただの先行上映会です
様々なメディアが双方向化し
発信者と受信者の境界があいまいになっている現代社会において
旧態依然としたプロデューサーの直感に頼った広告戦略というのは
もはや限界に達しているということに気が付くのはいつなんでしょうか?
作品自体のクオリティはそこまで低くないのに
興行がまったく振るわないのは
作り手ではなく売り手に責任があるように思います

映画館がガラガラみたいな情報ばかりはいってきますが
決して駄作ではないと思いますので
ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います
ED後が本編なんて言われている程に
可能性を感じる予告編だったので
あれが企画倒れになるのだけは阻止したいところです

おまけ(終演後トークイベントでの監督質疑応答)
{netabare}

Q:ポッピン族は楽器とかを使わないの?
  ダンスシーンでかかってる音楽とかはどうなってるの?

A:楽器はちゃんとあって設定とかもあったんですけど・・・
  襲撃されて移動中だから持ってこれなかったんですよ

(プロデューサーから補足があって、時間と予算の関係で入れられなかったそうですw)

Q:ポッピン族には年齢とかあるのですか?

A:年齢のようなものはありますが
  見た目の変化とかはありません

Q:でも長老とかは・・・

A:あれは衣装です
  そういう服に入ってるだけです

Q:レミィには同位体はいないの?

A:もちろんいます

Q:それは作中に出てきていますか?

A:それはまだお答えできません

Q:ED後映像の金髪少女はだれ?新キャラ?

(濁そうとしたところをキャストから質問攻めにあった結果白状)

A:はい・・・レミィです

Q:ED後映像の舞台は原宿ですよね?ロケハンとかいったんですか?
  行列のできる人気店っぽいものが映ってましたが並んだんですか?

A:はい、原宿です
  原宿らしいおしゃれな感じを出そうとして
  某有名店に行きついてたんですが
  自分は行列を遠巻きに眺めるしかできませんでした
  結局、開店前に女性スタッフに撮影してきてもらいました

こういうのをいろいろ聞けるのがトークイベント付き上映の醍醐味ですw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

実は卒業後も時を進め生き長らえていた東映アニメ60周年記念映画

あらすじ

{netabare}卒業を間近に控えた中三少女5人。
各々、葛藤を抱え、前向きに時を進められずにいる。

そんな折、異世界「時の谷」に召喚された5人。
時間がつつがなく流れるよう管理する役割を担っていた「ポッピン族」が暮らす「時の谷」は、
時を進めたくない邪悪な意志に脅かされていた。

彼女たちは「時のカケラ」を集め、「ダンス」を踊ることで、
世界と時間の危機を救おうと、ポッピン族のダンスレッスンを受け始めるが……。{/netabare}


【物語 2.5点】
欲張り過ぎ。

映画一本に中三少女5人の青春の一頁を描くだけでも忙しいのに、
本作はさらに異世界トラベル物でもあり、
変身バトルヒロイン物でもあり、美少女ダンスアニメでもあり……。

到底、収まり切るはずもなく、説明不足、掘り下げ不足が多発。

極め付けは、最後、{netabare}この中三編はプロローグに過ぎない!高校生編こそが本編!
と言わんばかりに予告編風の映像で締めくくったこと。
中学卒業で締めくくれば、まだ割と綺麗にまとまったものを……。
俺たちの戦いはこれからだENDも華麗に決まり困惑が拡大。{/netabare}

ただ、5人の中で主人公格であるヒロインについては、
女の子が異世界の旅を経て、青春の時を前に進める勇気を獲得し、
いつの間にか急成長する。
などジュブナイルとして要点は押さえており、筋は通っている。


【作画 4.0点】
キャラクター原案・黒星紅白氏といえば大抵、
可愛い顔して、嘘つきはスパイの始まりとか、
眠たそうな瞳で、無慈悲に狙撃とか、ギャップを狙った起用が印象的。

その点、本作の世界観とそれに合わせた作画構成は
可愛らしい氏のキャラデザにベストマッチ。
(但し、そこに必ずしも需要があるとは限らない)


本作監督は劇場版『プリキュア』シリーズ等でCGを担当して来た宮原 直樹氏。
本作のダンスシーンには、東映CG作画の成果が体現。

特にヒロインたちの変身前のダンスレッスン衣装は、
露出もない着ぐるみ同然のフワフワ、モフモフであり、
ダブダブズボンがダンシングして揺らめくCG動画はかなりのハイレベル。
(但し、そこに必ずしも需要があるとは限らない)


【キャラ 3.5点】
良質な素材を提供するも、料理は生煮え。

ただ、5人のヒロインは主人公格の陸上短距離走を始め、特技により性格付けがされており、
そのキャラクター性は歴代のプリキュア等と比較しても遜色がなく、可能性は十分。

各ヒロインのエピソードをもっと掘り下げれば、
彼女たちのその後を描けば、『ポッピンQ』は化けるはず。
と願望する鑑賞者も少数ながら獲得。

そのことが後のコンテンツ展開へ繋がっていく。


【声優 4.0点】
豪華。例えばヒロイン役の5人だけ見ても、
瀬戸麻 沙美さん、井澤 詩織さん、種﨑 敦美さん、小澤 亜季さん、黒沢ともよさん。
各々のマスコットポジションのポッピン族の「同位体」役にも、
実力派や若手のホープを起用。

さらに、ラスボス役には{netabare}斎藤千和さん。
時間の法則という世界の理の改変を企むには打って付けの配役。{/netabare}

いきなり感情を振り切る無茶振りも散見された本作だが、
この布陣なら対応した上、見所のあるシーンも演出可能。


【音楽 4.0点】
上記の豪華声優陣が二次元ダンスユニットをやる!
これだけでも注目に値したはずだが、5人のヒロイン役が歌ったのはEDだけ。

ダンスシーンでは他のユニットの歌に合わせて踊るだけ。
どうせならヒロインにも中の人にも歌ってもらって、2.5次元ライブまでやってよ~。
(ここでも需要と供給のミスマッチ要素がw)

楽曲や劇伴自体は良好。EDも{netabare}卒業ソング{/netabare}として優良。


【感想】
もしも、日本で深夜アニメが発展せず、萌えもエログロもなく、
『プリキュア』のような女児向けテイストのアニメが発達して、
ティーン以上の年齢層向けでも主流になったら、
こういう作品が数多く生み出されたのかも?との感想がまず残りました。

そういう点からも、本作は本来、
東映CG作画の『プリキュア』以外での活用模索も含めて、
トレンドからは外れた所で、実験的なことを色々やってみる映画。
理解のある方だけに口コミで語り継がれる類の作品だったのだと思います。


だから、2016年末。『君の名は。』などアニメ作品が映画界を席巻した伝説の年を、
『ポッピンQ』が締めくくる!とばかりに、東映アニメ―ションが60周年記念と銘打って
本作を年末年始興行の目玉に祭り上げ、
ミスマッチな宣伝、大規模上映を繰り広げた挙げ句、大コケした件は、
作品云々以上に、プロデュースの失敗だったのだと思います。

(大体、『ポッピンQ』という作品名の映画が興行収入・ウン億円の大ヒット!とか、
普通は想像すらできませんってw)


年末公開の本作でしたが、作中設定は中学卒業式前とのことで、
私も冬休みシーズンが終わって、卒業ムードも漂い始めた頃に、
骨でも拾いにいってみるか……とか思っていましたが、
近所の映画館では三週間で上映終了したため劇場鑑賞は叶いませんでしたw


そのまま私は本作の存在自体を忘れていたのですが、
昨年暮れ、『ポッピンQ』が続編小説制作のためのクラウドファンディング“project19"
を目標金額の五倍を集めて成功させたというニュースで
『ポッピンQ』未だ健在を知り驚愕し、レンタル鑑賞するに至りました。

次のプロジェクト“project20”では映像作品も含めた計画も検討されているとか……。
内容次第で、私もクラウドファンディング出資してみようかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

残念なところもあるのですが、それを差し引いてもとても楽しい作品でした

東映アニメーション60周年記念として作られたオリジナル劇場アニメ。
自分を取り巻く環境と自分の思いに歪みを感じる5人の少女たちが集められ、世界崩壊の危機を救うためにダンスを踊るストーリーです。

ヒロインは5人いて、全員卒業式を間近に控えた中学3年生です。
「小湊 伊純」は陸上の大会で納得の行く結果が出せず、レース直後周囲に言い訳をしてしまう。
心残りのまま東京へ引っ越すことなり、両親にも反発していたのですが、ある日、"時のカケラ"を拾い、"時の谷"に飛ばされてしまう。
「日岡 蒼」は成績優秀だがいつも学業を最優先にしており、友人がおらず、心のどこかに孤独を抱えている。
「友立 小夏」はピアノの演奏が怖くなり、演奏会から逃げ出してしまう。
「大道 あさひ」は父から柔道を、母から合気道を教えられているが、高校に進む上でどちらを選択するか、両親に迫られているが、本人は女の子らしい格好をしたいと思っている。
彼女たちは伊純同様に、"時のカケラ"によって"時の谷"に集められる。
"時の谷"では時間を管理していて、世界の時間が崩壊の危機にあるという、世界を救うためには"時のカケラ"を集めて、みんなでダンスを踊るしかない、という展開です。

"時の谷"にはポッピン族という生命体が住んでいて、ダンスをすることで時間の運行を保守しています。
ヒロインにはそれぞれナビゲートキャラクターとして、各々の心が読めるポッピン族が割り当てられています。
世界の崩壊と、それに立ち向かう少女達、マスコットキャラクターの存在と、東映ということもあり、とてもプリキュアっぽいと感じました。
ご都合主義的な展開に、5人目のヒロインの存在、マスコットキャラの住む世界を舞台に力を合わせて敵を倒す(ダンスで!)等、どこかで見たような展開が続きます。
ただ、お約束のような展開が多いですが、女の子たちはかわいく、中だるみだったり飽きのようなものは感じませんでした。
ストーリーのテンポも良く、楽しい作品だと思います。

ただ、ストーリー展開は説明不足な感じがちらほらとありました。
"心にもやもやを抱えた少女たちが本作の冒険を通してどう折り合いをつけることができかのか"という心の動きがわかりづらく、結局のところ、異世界から強制的に飛ばされ、世界の命運を世話され、ダンスを踊らされる物語になってしまった感じがします。
最終的には大団円となるのですが、そのプロセスがぼやけているのがちょっと残念に思いました。
また、例えばこの5人が選ばれた理由がよくわからなかったり、ラスボスが伏線がなく到達に登場したり、説明が不足していると感じる場面がありました。
内容の濃度を考えると仕方ない気もしていて、むしろ一時間半強の尺でよくこれだけ盛り込めたなとも思いますが、どこか総集編のような感じを受けます。

残念なところもあるのですが、それを差し引いてもとても楽しい作品で、見てよかったと思います。
特にラストに至る展開は神がかっていて、普通に感動して涙が出てきました。
色々意見がありますが、私個人的にはすごく好きな作品です。
単純にアニメが好きな人、芸術や文化としての表現方法ではなく、ただ楽しいからアニメが好きな人に見てほしいと思います。

最後は続編を匂わせる終わり方になっています。
興行収入的に続編は難しいのかなと思いましたが、2021年1月にクラウドファンディングで目標金額に到達し、続編映像化に向けて動き出しましたね。
5人の活躍を映画館で見れる日を楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

64.4 17 ぬいぐるみアニメランキング17位
おねがい マイメロディ(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (69)
423人が棚に入れました
悪さが過ぎて“反省室(牢獄)”送りとなったマリーランドのいたずらコンビ・クロミとバク。ある日、ふとした事からダークパワーの結晶・黒音符を生み出す魔法道具“メロディ・ボウ”を手にした二人はメロディ・ボウの取り扱い説明書にある「悪夢魔法を使って人間から黒音符を100個集めれば何でも願いがかなう」との記述に従い、まんまと脱獄に成功し、人間界へと向う。

その現場にたまたま居合わせたマイメロディ(以下“マイメロ”)は二人を人間界に脱走させる手助けをしたと誤解されてしまう。王様から罪を許してもらう代わりに「クロミとバクを捕まえ、ダークパワーから人間の夢を守れ」と命じられたマイメロは、その意味を良く判って無いまま、人間界に遣わされた。

人間界にやってきたマイメロはその矢先にクロミの悪夢魔法をかけられた人間の少女、夢野歌(ゆめの・うた)と出会う。王様からいただいた魔法道具“メロディ・タクト”を使って歌を救ったマイメロは夢野家に居候する事となった。

声優・キャラクター
榎あづさ、加藤夏希、悠木碧、置鮎龍太郎、小清水亜美、杉本ゆう、沢城みゆき

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

狂気と感動の入り混じる疑女児向けアニメ

マイメロディというキャラに対する世間の味方とはどんなものだろうか、殆どの人にとってマイメロは小さい子供に人気の可愛いマスコット程度の存在だろう。

しかし本作を見ればその認識自体は変わらなくとも、前とはかなり違う印象をマイメロに持つことになるはずだ。少なくとも私はそうだった。

本作はいわゆる女児向けアニメである。小さい子供が見ることを前提として作られており、作画が美麗というわけでもなければ、緻密なストーリーがあるわけでも無い。

だが、視聴を続けるうちにこの作品に潜む狂気とギャグ、そして深い愛に気づくことが出来るだろう。メタ的視点、不条理ギャグ、ブラックジョーク…およそ女児向けに作られているとは思えないネタが随所に仕込まれ、それらがマイメロ、クロミなどの可愛らしいマスコットと歌ちゃん、柊恵一などの人間界のキャラクターによって紡がれる。

タイトルであるマイメロディの可愛さはもちろんだが、やはり本作で存在感を発揮したのは本作のために作られたアニオリキャラながら後にサンリオに逆輸入された悪役、クロミだろう。今なお人気のマスコットだが彼女の一癖も二癖もある可愛さについては是非アニメを見てほしい。

総評としては作画、ストーリーの面からは厳しい評価にならざるを得ないが、間違いなく面白く楽しいアニメと言う事が出来る。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

りんご さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あー 紅茶がおいしい★

マイメロのキャラにゾッコン。
これがきっかけでマイメロのぬいぐるみを買ってしまった。

嫌いなキャラがいない^^
端から端までみんな好きw
シリーズ通して全て観たくらいハマってしまいました。

いや、面白い。マジで。
子ども向けを上手く利用したご都合処理も笑って許せる。

柊先輩イケメンでとりあえず惚れるけど、次第に駆の魅力が勝る。
あの不器用さが可愛すぎ。キュンキュンした。

「お前がいなくなったら誰とケンカすればいいんだよ!」
悪役であるはずのクロミも大好き。
ずきんのドクロが同じ表情をするのがツボ。
マイメロとの関係も微笑ましい(´∀`)♪+.゚
登場キャラをみんな大切にしてるように受け取れる。

全シリーズのOPが耳に残るけど、不快じゃないw
ウサミミ仮面の歌は聞くと超元気になる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ごまだんご さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ウサミミ仮面様!!!笑いたいのなら見るべし!!!

子供向けアニメと唄いながら、なんというブラックシュール!!!
そして、なぜこんなに評価が低い。。。笑

大きなお友達も大いに笑えます。
ご安心を。

マイメロちゃんのお友達クロミちゃんが健気に訴えかけます。
見た目に反して彼女はいい子なのでは?!
マイメロこそが本当の悪では?!と思ってしまう展開。。
こんな笑い、子供にわかるんだろうか。。

そして、ヒロインうたちゃんが恋する憧れの柊様。
なぜそんな笑いに走る。。。笑
ウサミミのヒーローって。。
イケメンビームって。。
こんなに笑ったアニメは初めてです!

ぜひぜひ、クロミノートとウサミミ先輩に大いに笑ってください!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

60.5 18 ぬいぐるみアニメランキング18位
サンリオ男子(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (101)
369人が棚に入れました
――それは、思い出と共にしまいこんだぬいぐるみ。

長谷川康太はごく普通の男子高校生。夢もなく、なんとなしに日々を過ごしていた。
ひょんなことから同じ高校に通う水野祐がマイメロディを好きだと知った康太は、
祐が「サンリオキャラクターを好きでいることを恥じない」ことに驚く。

「なぜ思い出したくないのか」
「なぜ好きになったのか」
「なぜ頼ってしまうのか」
「なぜ恥ずかしいのか」
「なぜ自分を受け入れられないのか」

吉野俊介、西宮諒、源誠一郎。
新たな出会いを重ねながら、康太は自分の心と向き合っていく。

それぞれの思いを秘めた仲間たちが集い、
5人の青春が始まる。

声優・キャラクター
江口拓也、斉藤壮馬、大須賀純、花倉洸幸、内田雄馬、岸尾だいすけ、鈴木千尋、古川慎
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

「ぐでたま」は、可愛いと思うよ♪

[文量→小盛り・内容→雑談系]

【総括】
それがなんであれ、突き抜けると作風だなとw

タイトルで受ける印象よりは面白いかな(嫌み抜きで)。

ここまでちゃんとオープンに宣伝してもらえると、清々しいですし、ちゃんとサンリオが単独で(?)出資しているので、何の文句もないw

ていうか、意外とちゃんとしたアニメでしたよ、タイトルよりは、ね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これ、(サンリオグッズを買わせたい)ターゲットはどこですか?

①サンリオにあまり興味がなかった男子を、サンリオにハマらせたい。

②サンリオ男子って可愛い! と思う女子狙い。

③へ~、サンリオ男子ってモテるんだな、と勘違いする、バカ男子狙いw


さあ、皆さんの見解は?


私はちなみに、③なのかなと(笑) でも、サンリオグッズ持っててモテるのは、サンリオグッズ持ってなくてもモテるイケメン限定だから、気を付けないと(笑)

つか、かなりシリアスな人間ドラマ作ってましたが、なぜ? このアニメにその需要ってあるのか? と思ってました。ギャップ萌え? まあ、最終回の連続告白シーンでいきなり、サンリオソング?が入る演出は笑ってしまいましたが(笑)


(レビュー書いてからWiki読んだら、サンリオ的には②が狙いだとありました・汗。コピペします)
{netabare}
サンリオの広報担当者によると、2次元に偏見のない今どきの10代の女性をターゲットに、イケメンのサンリオ男子たちを好きになることで、さらにサンリオのキャラクターを好きになってもらいたいという意図が開発のきっかけだったという。また、これまでサンリオのキャラクターに関心のなかった人や、2次元キャラクターが好きな女性に興味を持ってもらいたいという意図もあったという。
{/netabare}
{/netabare}

【余談~ サンリオ人気ランキング2017を見て ~】
{netabare}
30代男の叫びw (サンリオファンの方には申し訳ないっす。ホントに無知で、、、)

1位 シナモロール…知らん(笑)!、、、いや、見たことはある気するけど、マジで細かくは知らない。そんなにメジャーなのか、、、いつの間に、、、。

2位 ポムポムプリン…よく見るが、詳しくは知らない(汗) なんか最近、コンビニの肉まんコーナーにいるよね(笑)

3位 マイメロディ…流石に知ってるが、キティちゃんの中の1キャラだと思ってた(汗)

4位 ハローキティ…改めて見ると、バランス良いキャラデザ。王者の風格ですな。流石、12連覇キャラw

5位 ぐでたま…これは、可愛い♪ 好き♪ サンリオだとは、知らなかったけどw

6位 リトルツインスターズ…キキララ、じゃなかったっんだ、コンビ名w

7位 yoshikitty…YOSHIKIさんのキティ? 人気あるんだね。

8位 KIRIMI…知らなかったが、、、これ、可愛いの(笑)?

9位 SHOW BY ROCK…これはもう、見たことないレベルだな~。

10位 ポチャッコ…正面からだと、スヌーピーと区別がぁ(汗)

11位~100位 ほぼほぼ知らない(汗) 「けろけろけろっぴ」「バッドばつ丸」くらいか?知ってるのは。

気になったヤツ。

38位 フレッシュパンチ…いや、飲み物やん(笑)?

51位 シンカンセン…いや、名前(笑)

72位 中年ひろいんOjisan's…ターゲットどこ(笑)?

なんかこう、サンリオキャラ100人 VS やなせたかしキャラ100人の(血で血を洗うような)バトルロイヤルとかあったら、観てしまうな(笑)

(重ね重ね、ファンの方々には申し訳ないっす)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
版画(笑)? エアコン二つ半くらいしか幅のない部屋って、何畳間(笑)? アンディー・ウォーホル(笑)? いや、チャラいから、男でサンリオグッズ使うんじゃないの?

2話目
弓道って、あんなムキムキになるか? 母さん、冷血過ぎるだろ(笑) なぜ、モブ目線(笑) なぜ、シリアスを入れたがるんだろ?

3話目
一応、キャラの掘り下げ、やるの? いや、棚にまだあるのに、挽き肉譲られても(笑) ギャップ萌え、ってやつですか(苦笑)? なぜ、シリアスぶちこむ(笑)

4話目


5話目


6話目


7話目


8話目
サンリオビューランド。行ったことないし、流石に彼女が行きたいって言っても(行くだろうけど)キツいな(汗) ディズニーは良いけど、サンリオはハードル高いわ(汗)

9話目
海回、合宿回。男同士のバカな感じはやや出てたかなというところ。

10話目
本当にシリアス好きだね(笑) 超個人的な意見だけど、メロンって、過大評価されている果物1位だと思う(笑) 2位は葡萄(笑) 別に不味くはないけど、西瓜や桃、柿、梨なんかの方が旨いと思うんだけどな~。

11話目
どシリアスですけど、どうした(笑)? みんなのように輝きたい、ね。なんか、ヒステリックだな。

12話目
回想を挟んでくるのは、良いね。久々に、ホモホモしいな~(笑) 乙女ゲーか(笑)? ばあちゃん(涙)いつまでもウジウジグスグズと。歌(爆笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

男子が可愛いもの好きだって、いいじゃないか。

wikiによるとサンリオ男子の企画は、2次元好きの10代女性をターゲットに、サンリオ好きなイケメンを好きになってもらうことで、更にサンリオキャラも好きになってもらうことが狙いだと書かれていましたが、そんな人いるのかな。
既に女子のほぼ全員が幼少期にサンリオキャラに出会い、好きになる子はその頃から好きになっていますよね。
むしろ逆で、既にサンリオキャラが好きな層に対して、メディアミックスで更に金を使わせようとしている気がします。

さて、アニメの感想ですが、いい年したおっさんの私には退屈な話でした。作品のターゲットが違うので当たり前ですが。
私には登場人物の葛藤が理解できなかったのですが、10代青少年だと理解できるのかな。

そもそもサンリオキャラ好きが恥ずかしいことですか。良いじゃないですか、周りを気にしたら負けですよ。
私もマイメロ好きですよ。マイメロのアニメも昔観ていたし。
今はリラックマが大好きです。おっさんだけどね。一人でも平気でリラックマストア行きますよ。

アニメや鉄道好きだと「オタクきもっ!!」って言われるのに、インドア系でも映画やドラマ好きなら割と好意的な反応が返ってきますよね。世の中偏見に満ちていますが、原作側にも多少の偏見があるのでは?

話が逸れましたが、サンリオキャラ好きが恥ずかしいと思うなら、一人でこっそり楽しめば良いだけのことだし、好きな自分を否定することは無いと私は思いますね。
だからと言って興味がない人にまで、自分の趣味を無理に薦めるのも止めた方がいいですが。
全般的にどうでもいい些細なことを、無理やりドラマチックに仕立てているようなストーリーで、気持ちが入り込めませんでした。特に終盤の展開などついていけません。

土日の朝や平日夕方の子供向けアニメの時間帯に放送する方が、作品レベルに合っている気がしました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ポムポムプリンが好きな主人公とサンリオ仲間

サンリオ原作のオリジナルなのかな。この手の作品はたまにシナリオが良かったりするので少し注目してます。

OPサビの作画が何気に良い。

1話目感想
{netabare}
タイトルからして予想は出来たけど大分女性向けっぽい印象ではあった。

お婆ちゃんとの悲しい思い出の話辺りでちょっと良いかなと思ったけど学校パートは微妙。

マイメロ持っていつまで逃げるんだよと思わずツッコミたくなりました(笑)

ただ冒頭の演劇までどうやって話をもっていくのかは少し気になるところ。
{/netabare}

2話目感想
{netabare}
視聴者参加型演出は笑った。何か妙なところで凝ってるよなぁ。

今回で主人公のお婆ちゃんとポムポムプリンの件は一旦終わりといった感じかな。

女性媚びなシーンはやはりキツいけどシナリオ自体は真面目に作っている感じで悪くはない。

まぁサンリオ男子ってタイトルだし100%女性向けなのは仕方ないんだろうけど。

話の内容は悪くないお陰で男でもそこそこ観れる作品だとは思う。
{/netabare}

3話目感想
{netabare}
今回は祐の話。

親がいない分自分で炊事洗濯をする祐。ただそれが原因で妹とはすれ違うように。

祐がマイメロ好きなのは妹から来ていて、結局はブラコンとシスコンの話をだったって感じではあるけど割と面白かった。

まぁサンリオである意味はないけど
{/netabare}

最終話まで観終えて
{netabare}
3話までは思いのほか面白かったけど合宿回あたりからどんどん失速。

諒の話も引っ張った挙句...といった解決の仕方で残念。

もっと面白くなるポテンシャルはありそうな気がしたのでそういう意味では惜しい作品だったかも。

好きなことに夢中になる、そういった方向性の話は悪くなかったかなといった感じです。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

64.2 19 ぬいぐるみアニメランキング19位
魔法つかいプリキュア!(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (75)
287人が棚に入れました
もうすぐ中学二年生になる「朝日奈みらい」は、
春休みのある夜、空から謎の物体が近くの公園に落ちていくところを発見します。
「もしかして魔法つかいかも! 」と期待に胸をふくらませるみらいは、
翌朝、ワクワクしながら、幼い頃からずっとかわいがっているクマのぬいぐるみ「モフルン」と一緒に公園に向かいます。
するとそこで目にしたのは…ほうきにまたがって宙に浮く女の子…!
リコと名乗るその女の子は、なんと魔法つかい! !
みらいは、魔法つかいに興味津々でリコを質問攻めに。
リコは“ある物"を探しにみらいの住む世界にやってきたらしいのです。
さらに、よく見ると二人は同じペンダントをつけていて…
そんな中、闇の魔法つかい・ドクロクシーの仲間・バッティが二人の前に現れます!
「リンクルストーン・エメラルド」を渡せとリコに迫りますが、
どうやらリコも、「リンクルストーン・エメラルド」を探しているらしくて…
バッティの闇の魔法で生まれた怪物ヨクバールに追い詰められたその時…
みらいとリコ、そしてモフルンが手をつなぎ、魔法の言葉『キュアップ・ラパパ! 』ととなえると、ペンダントが光輝きます。
そして、伝説の魔法つかい「プリキュア」が誕生するのです…! ! !

声優・キャラクター
高橋李依、堀江由衣、齋藤彩夏、早見沙織
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

【評価辛目】プリキュアは魔法つかいではなく、やはりプリキュアだった

直接打撃系美少女戦士のプリキュアと間接遠距離系の魔法つかい。
相性が悪そうな要素は混ざり合うのか?
それを再三気にしつつ、モフルン&はーちゃんによる和みを頼みに完走。

魔法属性っぽい三形態の変身、必殺技など、
一定のコラボ成果は見せてくれましたが、
総じて、プリキュアと魔法の折り合いはあまりつかなかった印象。

スタッフの方々も想像以上の水と油にビックリされたのではないでしょうか?
『プリキュア』シリーズは元来、始めからガチガチに設定等は固めない。
一年4クール試行錯誤を繰り返しながら、作品のテーマを完成に近付けていく傾向。
普段はそれでいいのですが、プリキュアと魔法で一年行くなら、
もっと最初から設定を固めていく方が良かったと思います。

後半少し落ち着いたのか、好エピソードが2,3散見されました。
特に{netabare}チクルン{/netabare}の話などは良かったと思います。

ただ、これもプリキュアと魔法を絡めたから出来たシナリオというより、
魔法に入れ込み過ぎてやや体勢が崩れかかったプリキュアを、
愛とか友情とかシリーズ伝統のホームグラウンドで立て直したからこそ、
組み上げることが出来たプロットといった感じ。

一方で敵の存在意義はブレ続けた魔法の立ち位置に引きずられ定まらず。
後半に入っても{netabare}これは魔法ではなく「ムホウ」だと言ってみたり、
終盤に至っては「終わりなき混沌」と主張してみたりと{/netabare}
終始混沌を極めた印象。


魔法に弾き返されて、プリキュアとして何が原点か確認できたことは好材料だったとは思いますが……。

ついでに驚いたのは最終回にて、
{netabare} プリキュアたちが魔法を差し置いてスイーツこそワクワクと時めき、
スイーツをテーマにした次回作『キラキラ☆プリキュアアラモード』への
バトンタッチが次作のパティシエ志望の主人公も交えて行われたこと。

個人的に途中から本作が魔法に見切りをつけ、
プリキュアが魔法の次につるむ要素を模索していた疑惑が浮上w

そう言えば、いちごメロンパンだの冷凍みかんだの、
食い物が絡む話ではやたらシナリオが生き生き走っていた気がしますし、
後期エンディングでは「アラアラアラ・モード♪」とか踊ってましたしw

後半入った辺りでもう既にこのプリキュアは
スイーツに浮気していたのかもしれません。{/netabare}



【評価辛目】(前半折り返し感想)プリキュアに魔法はかかるのか?
{netabare}
……いや、苦労してますねぇ(苦笑)

プリキュアも変身ヒロイン。広義の魔法少女とも言えますが、
実は格闘、武闘派ヒロイン・プリキュアと遠距離攻撃が主体の魔法使いはあまり相性がよくありませんw

水と油をどう混ぜるか?そこが私の興味でもありましたが、
最初は魔法使いたいのか、蹴り飛ばしたいのか、戦闘スタイルすら定まらず、浮き足立った印象w
ただ最近は徐々に多彩な魔法効果を織り交ぜたバトルシーンを実現しつつあり、今後に期待したいです。


加えて、魔法界の予言や野望を厄介事の軸に据え、
人間界(ナシマホウ界)と魔法界を行ったり来たりする設定。
魔法界にアウェー感が残るうちに人間が守る対象として意識させる誘導が上手く行かなかった印象。


本作のテーマは大切なのは世界制覇の野望とか、それを阻止する伝説の戦士とかじゃない。
魔法もそんな大仰なことに濫用するもんじゃない。
身近な人、物を守りたい、幸せにしたい。魔法ってそういう物に使ってこそ素敵なものでしょう?

恐らくはこんな感じでテーマは定まっているはず。
ですが、前半は世界観等の構築に悪戦苦闘するのに精一杯。
さらに、元々、シリーズ通じて、とって付けた感がある毎回の敵登場が混迷に拍車。
テーマの伝達以前に表現すらままならなかった印象でした。


私としてはこういう四苦八苦を見るのも楽しみだったので問題ありませんが、
こんなオタクな視聴をしてくれるのはきっと私のような“大きなおともだち”くらいw
子供はつまらないと思ったら見ない。
大人の迷いが子供にも伝わったのか視聴率も大変苦戦しているとか……。

個人的には魔法を無闇に使ったらダメ。ナシマホウ界で魔法の使用が見つかったらダメ。
などと某ホグワーツみたいなケチなことは言わず、
無邪気に魔法を濫用することで、まず視聴してもらうべきお子様にもっと魔法の魅力を伝えることから、
立て直して欲しいプリキュア作品です。


以下、声優オタな“大きなおともだち”の戯言w

キュアマジカル役で堀江由衣さんがついにプリキュア声優!というのが私の注目点でしたが、
加えて相棒のキュアミラクル役の高橋李依さんも気になる存在に。
高橋さんと言えば、最近だと『このすば!』の爆裂魔法しか愛せない例のあの方の印象が強烈w

ミラクルが炎属性のスタイルに変身した時は、毎回、周囲が爆裂しないか心配でしたが、
魔法学校も今のところ爆裂したりせず無事ですwよかったw

さらに{netabare} “三人目”のキュアフェリーチェ役の早見沙織さんは、
最近だと『無彩限のファント・ムワールド』のカービィ……じゃなくw和泉玲奈が印象的。
何か凄いパワーを秘めていそうなので、周囲の人や物が何でも吸い込まれないように祈りたいと思いますw {/netabare}{/netabare}


【一話感想】『魔法使いサリー』から50年……魔法界にも色々ありましたw

{netabare}長くなるので折りたたみw

プリキュアシリーズ第13弾にして、突如プリキュアは伝説の戦士ではなく、
魔法使いだったと認識を改めた?
東映動画60年、『魔法使いサリー』から50年の節目に制作された本作。

手を繋いでふたりで変身など、初代プリキュアへのオマージュ、原点回帰も感じられた初回。

ふたりのプリキュアの再定義だけでなく、
魔法使いを再考する探究心も感じる滑り出しでした。

例えば、{netabare} 齢13歳で箒に乗って人間界にやってきた魔女娘さんとか、
駅の隠された入り口から魔法学校へ旅立つとか……。 {/netabare}

この数十年で蓄積された諸作品で描かれた魔法使いの経験を、
プリキュアに追体験させて、プリキュアにとっての魔法使いの立ち位置を模索する……。
作品、プリキュア、魔法、魔法使い……。
様々なアイデンティティ模索アニメにもなりそうな予感です。

主人公の願いが叶って{netabare}クマのぬいぐるみがしゃべった瞬間は、
有吉さんの吹き替えの幻聴がして、ちょっとだけ嫌な予感がw
でもこの娘は変身したら大人になるけど、中身は純朴すぎる中学二年生のままなので、
中年になってクマと一緒にグレる心配は、ひとまずはなさそう?ですw{/netabare} {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャッチコピーは、「魔法のことば『キュアップ♡ラパパ!』でふたつの世界がいまつながる!」。

本格的にアニメの視聴を始めて4年と10か月…まさかプリキュアのレビューを書く日が来ようとは夢にも思っていなかったのが正直なところです。
日曜日の朝アニメ…明らかに女児向け作品である事も分かってはいるんですが、見始めるとこれが中々面白いんです。
気が付いたら全50話…完走していました。

この物語の主人公は、中学1年生の朝日奈みらい…彼女は春休みの夜に魔法使いの十六夜リコと運命的な出会いを果たします。
この二人の出会いは本当に奇跡的…だって二人とも伝説の魔法使いであるプリキュアだったのですから…
そして物語の中盤でもう一人のプリキュアが登場して物語が動いていきます。

私はプリキュアシリーズを始めてちゃんと見たのでこれまでの事は良く分かりませんが、この作品は通算13作目で11代目のプリキュアなんだそうです(wikiより)。
そして敵との戦い方も序盤はパンチ、キックの応酬…そしてある程度苦戦したところで伝家の宝刀である魔法が炸裂…という既定路線に乗っています。

でも敵との戦いはある程度パターン化されているので、大人から見た面白さ…という点では今一つかもしれませんが、この作品の良いところは大きく二つ…

一つ目は人と人の出会い、触れ合いや心に思い描く夢や願いを物凄く大切にしている事…
そしてもう一つはプリキュアを演じている声優さんが抜群である…という事です。

生まれた世界も場所も違うプリキュアのみんな…
ずっと一緒に居たい…と思ってもそれが永遠に続く訳ではなく、いつか必ず別れは訪れます。
だから一緒に過ごす時間をとても大切にしているのがビンビンに伝わってくるんです。
時には目頭が熱くなる事さえあったほど…

そして二つ目は声優さん、高橋李依さん、堀江由衣さんにはやみんと、深夜アニメにも引けを取らない豪華な顔ぶれが取り揃えられているんです。
この声優陣だけでおなか一杯になってしまいそうです。
もちろん女児向けアニメであるため、大の大人にお勧めするのは難しいかと思いますが、好きな声優さんが出演されているならチェックしても良い作品だと思いました。

オープニングテーマは、北川理恵さんの「Dokkin♢魔法つかいプリキュア!」と「Dokkin♢魔法つかいプリキュア! Part2」
エンディングテーマは、プリキュアによる「CURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜」と「魔法アラ・ドーモ!」

色んなジャンルの作品がアニメ化されていますが、日曜朝8時台のアニメは見ていて心が温かく…優しくなれる作品だと思います。
1年間50話かけて放送された作品なので、登場人物の心理描写も丁寧ですし、物語もしっまり纏めあげられていたのは好印象でした。
そしてこの作品を完走して、この手のジャンルの作品でも十分に視聴できる事が良く分かりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

なる@c さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

3話まで観ました

3話までしか観ていないので、レビューもくそもありません。
とりあえずここまでで思ったことを書き出してみます。以降は追記で。

まずはキャラクターの容姿。
キャラクター原案が別の人に代わったということもあり、前プリキュアのGo!プリンセスプリキュアより随分幼く見える。しかし、実はプリンセスプリキュアのはるかと魔法つかいプリキュアのみらいは同い年である。どちらかというと、今作のキャラクターの方が歳相応の容姿をしていると思う。少女らしい純真さと戸惑いが表れていて良いデザインだと思うが、外国人アニメーターさんには少し描きづらい顔なのか、2話の作画は少し不安定だった。特に変身バンクや必殺技バンクとその前後のシーンでギャップができていた。まあ、あまり気にしてはいないが。これから何回か放映されるであろう神作画回に期待がかかる。
ちなみに、良い機会なのでここで筆者のプリキュアに対しての考え方を。僕は、プリキュアが完全に女児向けのものになるなら、それでもいいと思っている。つまり、あまり戦闘をせず、ボロボロにやられることもなく、可愛く敵を浄化するというような、作画にもあまり凝らないアニメになってもいいと。そもそも、僕らオタクは本来のニーズの外から勝手に楽しませてもらっているだけだ。僕らと女児のプリキュアに対しての希望があるなら、女児を選んでほしいと思う。ねえ東映アニメーションさん。

閑話休題。
一つ、気になったことがある。主人公の思いやりの心はよくわかるが、まだ入学してもいない異世界の魔法学校校舎が敵に壊されるくらいでここまで必死になるだろうか。校舎に限った話ではなく、今作は主人公が異世界で生活し始める作品なので、直接みらいの家族に危害が加えられるわけではない。ここに違和感を持つのは、薄情な大人だからだろうか。

今は、ひとまずここまで。
手をつなぐ変身バンクは、絆が感じられてとても良いと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

68.6 20 ぬいぐるみアニメランキング20位
けんぷファー(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (918)
5482人が棚に入れました
ごく普通の男子高生・瀬能ナツルはある朝、突然目が覚めると女になっていた。
覚えのない性転換に愕然とするナツルだが、追い討ちを掛けるように臓物アニマルのハラキリトラから「ケンプファーとして戦え」と告げられる。一切事情が分からないまま、戦いに巻き込まれていくナツルの運命やいかに!?
幼馴染・生徒会長・メガネっ娘の相棒など、美少女満載のバトル入り学園ラブコメディー。

声優・キャラクター
井上麻里奈、堀江由衣、名塚佳織、阿澄佳奈、中島愛、野村道子、田村ゆかり、水樹奈々、能登麻美子、内海賢二
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

性転換、声優アニメネタ、ラブコメ、バトルなど多彩な要素を持つアニメ

主人公は瀬能ナツル。

佐倉楓からもらった臓物アニマルシリーズの腹切りトラのぬいぐるみを貰ったことから''けんぷファーに変身''出来るようになる。しかしけんぷファーは女性にしか認められないので男のナツルは変身している間は女性に強制的になる。けんぷファーになる資格は''モデレーター''に認められた女性。

モデレーターの説明は11話にある。

けんぷファーに変身すると特殊能力や武器が使え身体能力も格段にアップする。

学校は男女共学だが男女を隔てる環境が兎に角厳しい学校。男女は別校舎になってて図書館などの教養スペース以外はセキュリティー、鉄壁などが隔てている。

兎に角いろいろ詰め込んだアニメ。

性転換、臓物アニマルたちは野村道子、水樹奈々、能登麻美子、田村ゆかり、今は亡き内海賢二さん、など豪華声優陣、そしてナツルを巻き込むラブコメとけんぷファーバトル。

しかし、バトルはあまり無くひたすらナツルとのお決まりの主人公が鈍感の進展の無い過程を楽しむラブコメ、それもTV版にしてはエロい部類のラブコメ。もちろん無修正のblu-ray版はもっとエロいです。

ひたすらラブコメやデート回が多く、やっとけんぷファー絡みで動いたのは7話。しかしまたデート回。

やっと話が進展したのが9話。

そして全12話ということでもちろん、完結はしません。しかも本編は11話で終わりで俺たちの戦いはこれからだと言わんばかりの終わり方、そして最終回は本編とは関係のないOVA要素が強い第12話です。

けんぷファーバトルの説明はすこしあるのですが、臓物アニマルの正体や黒幕の人はどうしてそうなったのとか、バトルによる勝ち負けは一切ない進展しないけんぷファーバトル。シュベアト、ゲベアー、ツァウバーなどドイツ語がなにかの複線なのかとも思いましたが一切説明なし。

風呂敷を畳きれなかったアニメの代表という位置づけです。

銃や剣や特殊能力のバトルはあるが血は一切でない勝ち負けのないものですのでバトル要素は薄いです。アニメの題名にもなっているけんぷファーバトルは二の次のラブコメネタアニメでした。

あまり物語に集中しないでラブコメやネタを気軽に見れるアニメでしたので、これはこれで面白かったアニメでした。作画も安定して綺麗で、絵で見ても視聴し甲斐のあるアニメです。

自分的に気軽に見れるアニメの仲間入りです。しかしすこし過激なシーンもありますので一人で見るに限ります。

{netabare}
しかし、このアニメは絵はすごい気合が入っていますね。臓物アニマルの擬人化、しかもアイキャッチのみの使用でのいろんなキャラ(ミクとか)などキャラデザの無駄遣いがすごいと思いました。

11話でけんぷファーや重要な説明があり佐倉楓がモデレーター(洗脳?それとも宇宙から来たモデレーター本人?)で白のけんぷファーが動き出したところで終わるのでが、物語要素は好きなので、ラブコメだけではなく物語の進展も見てみたいアニメです。

しかし本当このアニメはラブコメ要素が濃いアニメだと思います。題名のけんぷファー要素の説明が11話のそれもたった30秒くらいのざっくり説明ですからw


11話の楓のセリフで

楓「あなたは最後には女であることを選ぶわ」←女に変身するのは過程で最終的には女性で性別を固めるってこと?全男性消滅作戦?原作を見ていないので意味深な終わり方でモヤモヤしました。

臓物アニマルのアイキャッチ擬人化で一番かわいかったのが火炙りライオンです。しかし声が内海さんなので破壊力(可愛さ、衝撃さ)が半端ないですw

そして多彩な女性キャラが魅力でした。幼馴染で主人が好き、性格変換、ドS会長などなど。。。M属性の私には堪らないキャラ達でした。

特に雫会長には一回詰ってもらi。。。

2期。。。はもうないのでしょうが続編期待です。そういうことなら何年まっても続きが見たいアニメですね。でも内海さんが亡くなっているのでそこは続編絡みで悲しいことです。




{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

けんぷにゃー!

仁義なき戦い!!


自己言及してかないと忘れ去られる赤と青の代理戦争設定
物語性なんてほとんど皆無なんじゃないですかね
11話の喜びの歌が流れた辺りは、いったい何事かと思いましたよ
12話とか全編そんなんですよね、疑問が次から次に湧いてきますが一切解決に至らない
なんですが、謎の中毒性があるんですねこのアニメ
臓物アニマルで言うところのハツが勝手に惹かれてしまう、何故なんでしょう

にゃんこいと同日同時間帯にやってましたね、仁義なき戦い!
9話がどちらも水着回だったりと恐ろしいほどシンクロしてますね
原画に東横桃子が入っとるー
吉原達矢氏です、大きく構えた芝居と舐め回すカメラワーク、見てて気持ちがいいですね
にゃんこいにも原画で入ってましたので、仁義なきtってことでもないか同一人物だし
制作はNOMAD、全体的にはちょっと怪しいかも、7話の鏡像が反転してない作画とか

原作の希望通りな神掛かりキャスチング
堀江由衣、田村ゆかり、水城奈々、能登麻美子
そしてしずかちゃんや2代目ワカメでお馴染、野村道子御方
しかもほっちゃん以外全てぬいぐるみ役だと、なんという声優の無駄遣い
これだけ揃えたとあって声優ネタも豊富です
6話「なぜかお風呂好きの女の子になっていてメガネをかけた少年とロボット(ry」7話「いっぺん死んでみる?」12話「少し頭冷やそうか・・・」他
10話は宝庫でしたね、ゆかりんのラジオネタとか奈々様の阪神ネタとか能登さんのCMネタとか
主人公・瀬能ナツルですが、割と性転換ものって声変えますよね
井上麻里奈さんは芸域も広く男の子役でも結構馳せてるから問題は無いかと思われ
まぁ難しいところですが、元が男なので割り切って見れますね
11話では野村道子さんの旦那様にして大手賢プロの代表取締、にしてラオウの内海賢二さんも出演なさってます
予告では夫婦掛け合いが見えます
えーそれから、名塚さん、祝・ご結婚!

 三    (^o^)   これはきっと
  三   <( )>    両想い~♪
 三    //

  (^o^)   三    見方によれば
 <( )>  三    両想い~♪
   \\  三

OP「あんりある♡パラダイス/栗林みな実」
ED「ワンウェイ両想い/瀬能ナツル・沙倉楓」
どちらも可愛らしい良い曲たちです
EDアニメーションは有名な腰振りEDです、靭帯痛めるんじゃないかってくらいの振り具合ですが癖になります
曲も、ワンウェイ妄想してく~♪の高くなる部分とかかなりツボ入ってます

やはりこのレベルになると、声優がキャラを持ってっちゃうのが如実に顕在してますね
最終回見て特に思いましたが、いやしずかちゃん声のナツルは外して、基本違和感がないんですよね
声優アニメということをここでも認識、まぁ好物なんですが
とりあえず二重人格の美嶋紅音ちゃんブヒイイイイイイイ
白のけんぷファーの4人とか、キャラ付け適当すぎるw
新聞部のKYぷりはいただけませんでしたね、あぁいうノリは
楓とは一体なんだったのか、モデレーターとの関係は明かされず仕舞いですか
てか瀬能ナツル(男)はあれだけ詰め寄られてチンピクのひとつもしないとは


まぶらほの築地俊彦氏のラノベ原作
2期というか特別編が決定しましたね、地上波でも放送されます
キャラは可愛いですしネタアニメ好きの人は見て損なしです
”ある朝目覚めると巨乳の美女になっていた”
なんてことになるかも分かりませんからね、なった時のために是非・・・?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ケンプファーといってもモビルスーツじゃないんですよ~

原作は既読で視聴しました

主人公の瀬能ナツル(せのうなつる)くん(♂)がある日突然ケンプファー(ドイツ語で戦士)のなつるちゃん(♀)に変身してしまうというお話です

かわいい女の子がたくさん登場して
ケンプファーに変身するのですが
実はケンプファーになれるのは女の子だけ

なのに
男の子のなつるくんもなぜかケンプファーに変身して
しかもかわいい女の子になってしまいます

他の女の子のほうはというと
変身すると性格が攻撃的になり
凶暴になるわ
ハイテンションになるわ
Hぃくなるわ
冷酷非情(この子は元から)になるわで

お話の内容が
ラブコメ
ハーレム
美少女
バトル
百合
虐待(個人的主観です)
SM(個人的願望です)
MS(ネタです)


てんこ盛りの
お祭り状態になるのは必至です

原作を先に読んでから視聴したのですが
これだけの要素を盛り込んで
原作12巻分を
1クールのアニメ作品にするなんて

観ている間
お話が収まりきるのか心配でしたが
実際収まりきってませんでした

なにより
この作品の最大の鍵となる
ケンプファーの謎に迫るお話については
ほとんど触れられていなかったのが
非常に残念でなりません


一方で
印象的だったのは
「臓物アニマル」というぬいぐるみの声優さん

原作者さんのお遊びなのか分かりませんが
原作では声の主を声優さんの個人名や出演作品名を挙げて紹介しているのですが
本作品では本当にその通りの声優さんがあてられてました

なかでも
なつるくんの家にいる「ハラキリトラ」の「野村道子」さんと
「ヒアブリライオン」の「内海賢二」さんの共演がよかったですね
(※内海さんについては2013年6月13日に永眠されました)

野村さんは「ドラえもん」の初代(テレ朝版)「しずか」ちゃんの声の人
内海さんはいろいろありますが
個人的に印象に残っているのは「ドラゴンボール」の「神龍」かな?
一番最近のものでは「銀の匙(Silver Spoon)」にも出演されてますね

そして
実はこのお二人
ご夫婦だったというのは驚きでした
正直この作品を観るまで知りませんでした
11話の次回予告ではご夫婦で共演までされてます


こんな大御所声優さんをご指名で起用して
他にも
豪華な声優さんがたくさん登場してて
太っ腹~(ギャラって高いのかな?)

っていうか
こっちに費用掛けすぎてしまって
主軸のほうにお金が回らなくなったから
こんな中途半端な結末になったんじゃないの?
って思うくらいです

最終回は
メインのお話とはほとんど関係のない
臓物アニマルくんたちを主役にした
おまけのエピソード回になってしまって
とても不満の残る内容でした


原作はとてもいいお話だっただけに
ちょっともったいない内容でしたね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

69.2 21 ぬいぐるみアニメランキング21位
よんでますよ、アザゼルさん。Z(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (693)
3878人が棚に入れました
芥辺探偵事務所で働く女子大生・佐隈りん子。彼女は雇い主である芥辺に素質を見出され、助手として依頼をこなしていくうちに、「悪魔探偵」という芥辺の裏の顔を知ることになる。
ある日、芥辺がグリモアという魔導書を使い魔界から召喚したのは、とんでもなく下品な悪魔・アザゼル。イケニエと引き換えに、依頼に向かったアザゼルだったが、事態は思わぬ 方向に…!?
役に立ちそうで立たない個性豊かな悪魔たちと佐隈の騒がしい日々は今日も続いて行く…。

声優・キャラクター
小野坂昌也、佐藤利奈、浪川大輔、神谷浩史、中井和哉、小林ゆう、白石涼子、玄田哲章
ネタバレ

タナボソ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

じーごーくーじーごーくーたーのしい痔ごーくー

先日CDショップに立ち寄りましたところミュージックビデオを流しておりまして、
目に飛び込んできたのが何とアーティスト名『AZAZEL ATSUSHI』!
アザゼルさんまさかのアーティストデビュー!?
目を疑い再度画面に目をやるとそこにはEXILE ATSUSHIとあったのでした…。
紛らわしいんじゃボケが! 改名待ったなし!

と言う訳で、悪魔やドS探偵、ぐうかわ眼鏡女子大生さくちゃん、神様らしき者らが繰り広げる
ひたすらくだらなくて、お下劣お下品極まりないエログロギャグアニメとなっております。
放送枠は15分、本作Zは無印に次ぐ2期。つかOVAもあるんすね。知らなんだ。

一番笑ったのが3、4話。↓※ほぼ出オチにつき未見の方はあんまり見ない方がいいかと
{netabare}痔のおっさんが大塚明夫www
ケツから血を噴射させながら雄叫びを上げる様は、明夫さん仕事選んでー
なんて思う前にこちらの余力は0、腹捩れてました。
さらには、あのマルコメの恋人看護婦役は元妻の沢海陽子さん。とニコ生のコメで知りました。
酷いよ…こんなの…あんまりだよ…。{/netabare}

さすが水島努監督作品。
サルガタナス役の金田朋子さんはキャラに合わせボールギャグを咥えて演じたそうで、
水島監督マジ有能すぎー。

※↓ガチのグロいやつにつき耐性ない方はクリックご遠慮くださいm(_ _)m
{netabare}当時、私は地主でした。

用を足す際出血を伴う程度で痛みもなく、放置していたのですが、
4話を観た辺りで脱肛を発症。用を足した後も何か居座り続けているのです。肛門の辺りに。ヤツが。
あまりにも気持ちが悪いため、ネットで探しうる限りの情報をかき集め、
ありったけの悠木をふり絞って、近所の消化器肛門外科の門を叩いたのでした。

診断は案の定いぼ痔。複数あるのとことでした。
繁忙期前にケリをつけたいと考え手術を即断。数日後施術いたしました。
手術は幹部を切除する比較的大がかりなものではなく、薬物を患部に注射し、
肥大した箇所の縮小と固化を意図したものであるとのこと。
麻酔の注射がかなり痛かったものの、手術は無事成功しました。
以後現在に至るまで用を為す際の出血もない経過を辿っております。

ただ、ネットで得た情報によればその手術に使用した薬剤はアルミニウム系の物質で、
アルツハイマー発症の要因になり得るんじゃ?とか不安要素もあるわけですがw
あと出費が痛かったですね。保険適用外のプロセスがあってけっこう高かった。
入院とかも全くない日帰りで3~4万だったっけ?
借家の更新とか住民税とも重なってほんとキツかった(´=ω=`)回顧ー

痔って誤解を受けやすそうな印象があるので一応書き添えておきます。
痔は別に不潔な病気でも不潔さが要因で疾患する病気でもないのです。
いぼ痔で言うと、いわば血管の病気。
用便や出産の際のいきみなどが重なることにより、
血管の薄い箇所が膨らみ、こぶ状になるのがいぼ痔。
出血は飛び出たこぶが便に触れたりする際に起こると言う訳です。

出産、の例で挙げた通り、女性もかかるリスクがそれなりにある病気です。
もし疾患した際は早めに病院へ行くことをオススメします。
つか出血て消化器のヤバい病気もあるしね。
同じ痔でも痔瘻はすげえキツいって元患者の同僚が言ってた。何日入院したっつってたっけな。
なお、20代ですよ。今もその人。疾患は大学時代とか。

病院へ赴くの特に女性はより恥ずかしく思う方も多いと推察しますが、
ネットで女性の担当医さんがいる病院を予め探して、とかね。
ちなみに私が通院した病院は主治医男性でしたが女性の患者さんもけっこういました。

ってなんだコレw
{/netabare}


そう、で、改名の候補考えたんですよ。
Xが紛らわしくて実にけしからん!とかN入れてみたらどうよ?
と私のゴーストが囁くので。アザゼルさん制作は攻殻と同じProduction I.Gだけにね!
NEGUSOILL ATSUSHI なんてどうですか?

EXILEファンの方ホントすいませんm(_ _)m

(2014/03/26初UP)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヤング版スピードラーニング

ここでは、第1期と第2期のレビューをまとめて書きたいと思う。

事は、本作品の原作コミックが某電子書籍サイトで「1巻立ち読み無料」だったので、何となく冒頭話を読んでみたことから、端を発する。
あまりの衝撃の内容に、「え、これアニメになってなかったっけ…?」と思い出し、視聴を開始。
TVという媒体において、一体どこまで再現可能なのか…これが私がアニメ版を見ようと思った唯一最大のきっかけであった。

-結構、そのままだった。漫画版にかなり忠実に作られている。(少なくとも冒頭数話に関しては)

アニメに限らず、実写のドラマや映画でも言えることだが、「食事時には見ない方がいいジャンル」というのがあると思う。
例えば、暴力的だったり、露骨な性的表現があったり、凄惨なシーンがあったり、下品だったり、汚かったり…と。

はっきり言おう。「よんでますよ、アザゼルさん」は、見事に上記全ての飲食時視聴NG要素を含んでいる。
下衆さにおいて、ここまで突き抜けている作品はそうあるまい。

故にこういったジャンル…まぁ上記の通り色々てんこ盛りだが…が苦手な方、特に女性の視聴は正直言ってお勧めしない。
花も恥じらう年頃は過ぎたとはいえ、そんな私でも耳を疑う言葉(特に女性蔑視的な台詞)や目を覆いたくなるシーンが結構ある。
特に2期の9、10話はさすがにドン引きした。よく放送できたものだ。

キャラデザも酷い(しかし、こちらは褒め言葉として)。
ブサイクな人間を描かせたら、右に出るものの無い程のキモさ。ゲストキャラやモブキャラは9割方見た目のエグみが強烈で、もう悪魔たちが可愛く見えてきてしまう程である。
ただこの作品はストーリーそのものを楽しむというよりは、ブッ飛んだキャラ達が織りなすドタバタかつシュールな世界観を楽しむ類のものだと思うので、そういう意味ではこのキャラの造形は非常に効果的に働いていると思う。

OP曲は1期・2期ともに素晴らしい。歌い手さんの、おどろおどろしたパートとポップなパートの歌い分けが絶妙に上手いので、必聴。

しかし何と言っても、この作品のアニメ化において最も成功しているのは、声優だと思う。
アザゼル役の小野坂さんは、関西弁をしゃべるという設定を抜きにして考えても、他に適任が考えられない程しっくりきている。限りなく素で演じているように感じられて、役作りなど不要だったのではないかと思えるくらいに。

ただ惜しむらくは作品の性質上、早口・ハイテンションでまくしたてる台詞が多く、何を言っているのか聞き取れないことがままあることだ。巻き戻して聞き直したこと何回か。
しかし、小野坂さん神谷さんをもってしてもこの状況に陥るのだから、他のどの役者さんが演じようが同じ結果になっていたであろう。
そんなこんなで何度も繰り返し聞くうちに、2期中盤辺りからは普通に聞き取れるようになっていたのは不思議だ。

とはいえ、正直一発で聞き取れたからとて、全く収穫のある内容ではないのだけれど。
いやむしろ、聞こえなくて正解なくらいに……色々ヒドかった…(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

過激すぎるグロ描写も寒すぎる下ネタギャグもここまで来るとむしろ清々しい

放送の限界に挑戦したいのかと思うくらいに
悪趣味な流血というか噴血シーンや
お下劣、卑猥なシーンも1期同様てんこ盛り
近年まれにみる悪趣味なアニメが帰ってきました

登場人物(?)は人間や悪魔はおろか天使や神様まで
どうしようもないクズぞろいなのも相変わらず
それどころか1期では作品内唯一の良心であったヒロイン佐隈さんも
いつのまにかだいぶ周りのクズっぷりが伝染しており
より収拾がつかなくなっています

1期は30分を変ゼミと分割する形でしたが
今回は波打ち際のむろみさんと折半
しかし一話10分程度でやっていくのなら
前後編2話ずつの構成で一つの話で週をまたいでしまうよりも
隔週でむろみさんと交互に30分使ったほうが良かったんじゃないのかな?
1週にまとめて放送すれば前半は導入で後半で一気に面白くなる展開になるはずが
前半の話が盛り上がる前の導入部分だけを一週分として放送するおかげで
ちっとも面白くない回ができちゃったりしているように思います

また、こういう刺激的な作品は
2期ともなるとどうしても視聴者が刺激に慣れてきてしまいます
同じレベルの刺激を与え続けていると
だんだんとその刺激に対する感覚が麻痺して鈍ってくるんですね
だから過激な描写だけで視聴者のこころを掴み続けるには
刺激をどんどんエスカレートさせていく必要があります
しかし、もともと放送コードのギリギリでチキンレースしてるような作品なので
公共放送というプラットフォームで戦い続けるためには現状維持が精々です
そうすると1期と同程度のものを出しただけでは1期よりも見劣りしてしまいます
そのため冷静に分析してみると1期と変わらないクオリティは維持しているのに
どこか物足りなさを感じてしまうのが2期全体としての感想です

ただし9、10話だけは別格
{netabare}局部を隠すための規制として貼り付けられた
「よんでますよ、アザゼルさん。Z」の題字が
妙に生き生き動くおかげで
表現規制としての意味を全く為していなかったり
変態世界の背景が便所の落書きレベルまで崩してあるものの
明らかにお茶の間に流せるような代物ではなかったり {/netabare}
先ほどのチキンレースに例えるなら
崖っぷちでブレーキをかけずにアクセルを思いっ切り踏み込むような
そんな狂気すら感じるレベルのぶっ飛んだ回でした
1期のレビューでも書きましたが
この完全にやりすぎちゃってる部分こそが
良くも悪くも水島努らしさだと思います
下ネタが苦手な人は全く楽しむ余地がない回ではありますが
個人的には2期のベストだったかと

評価できる部分はあったものの
課題が浮き彫りになった2期でした
もし仮に3期をやるとしたら
ハードルはさらに上がっていると思うので
そろそろ厳しい気もするのですが
水島監督ならさらに無茶をやって
こちらの想像の斜め上を行ってくれるんじゃないか
という期待もちょっぴり持てました

1期レビュー
http://www.anikore.jp/review/568532/

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

62.7 22 ぬいぐるみアニメランキング22位
迷家-マヨイガ-(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (917)
3514人が棚に入れました
興味本位で参加した胡散臭いバスツアーで合流した若き30人の男女。
ツアーの目的地は納鳴村(ななきむら)と呼ばれる存在が定かではない幻の村。
『納鳴村』では現世でのシガラミに縛られないユートピアの様な暮らしができる……と都市伝説のように囁かれていた。
現実の世界に絶望している…退屈な日常を抜け出したい…人生をやり直したい…。
それぞれの思惑や心の傷を抱えた30人を乗せ、バスは山奥深くへと導かれてゆく……。
そして30人が行き着いたのは、朽ちつつも微かに生活の匂いが残る無人の集落だった。
30人につきつけられる『納鳴村』の真実とは?
1話たりとも見逃せない!
謎が謎を呼ぶスリリングな展開!
閉鎖された村での人間模様と主人公の心の葛藤を描く、前代未聞の群像アニメが幕を開ける!

公式サイト
http://mayoiga.tv/

公式twitter
https://twitter.com/mayoiga_project

声優・キャラクター
酒井広大、相坂優歌、八代拓、佐倉薫、鈴木達央、五十嵐裕美、清水彩香、加隈亜衣、多田このみ、長谷川芳明、三好晃祐
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

第3話のレビューで、このアニメの全体像が見えたと書いたけど、間違いでもなかった

三十人という人数は、三十人もいれば変な奴がいてもおかしくないと言いたいためじゃないか。さすがに能力者は出てこないだろうが。


第1話
{netabare}
ストーリーは進んでいないので、今後の展開について考えてみる。

・リトルバスターズ
この人たち生きてるの、というやつ。バスにも乗ってるし。
パクリって言われそうだし、ガイドもいるから、これはなさそう。

・そしてだれもいなくなった
どんどん人がいなくなる展開。
これはありそう。三十人という人数は多すぎるし、声優も使いまわし。複数キャラ担当している声優さんの負担を減らすという意味でも。
モブ同然のキャラにも名前があるのは、「○○がいないぞ」と言わせるためかもしれない。
ただ、ミステリー作家のような作品をアニメの制作者が作れるか疑問。
リアルなミステリーでアニメで成功した例があるのだろうか。

・ファンタジックなミステリー
一番ありそうなのが、これ。
舞台はファンタジーで、そのなかでミステリーな出来事が起こる。アニメの得意分野。
次回は霧が出てきそうなので、携帯やスマホも使えず、外部との連絡がとれなくなるとか。
でも、ドラマや映画でもすでに作られているから新鮮味が出せるかどうか。
{/netabare}

第2話
{netabare}
ファンタジーにもミステリーにもなりそうで、はっきりしない。
とりあえず、消えそうなキャラは、菓子食ってるデブ、リア充の男女、中二病に、女にちょっかい出す男。
熊の線はなさそう。くまみこのようなしゃべる熊が出てきたら、それはそれで面白いけど。

ありそうなのが、以前にもこの村にきたことがある人が混じってるとか。
消えていく展開なら序盤でいなくなる人はあやしんだほうがいい。探偵役も疑ったほうがいい。

三十人以上いれば、一人くらい身内が心配するんじゃないかな。外部の人間も描かないとリアル感がなく、ファンタジー色が強くなる気がする。
特にバスの運転手。客乗せたバスと連絡つかなければ会社が慌てるんじゃないか。

ときおり影のようなものがサッと動く場面があったけど、あれは敵というより、村人かな。「この村に近寄っちゃいけねえ」とかいうキャラ。

村に病気が蔓延とか、事件があったとか、いろいろ話してたけど、ミスリードさせる発言にしか聞こえない。
宇宙人の狩場とかでもなさそうだな。

視聴者の思惑を外そうとするので、突飛な発想でないと展開が読めないと思う。
希望としては、アメリカのCIAがからんでくるような話にしてほしい。
監視衛星でずっと見張っているけど、この村の謎は解けないみたいな。
{/netabare}

第3話を観て、このアニメの全体像が見えた……かもしれない
{netabare}
まず、こはるんは、あやしい。

こはるんチェックで納鳴村と証言したわけだが、彼女以外は本当かどうかわからない。
ネットで流れる納鳴村の噂を利用し、ツアー客をほかの村に案内することも可能。
あらかじめ用意された場所なら、野菜が収穫できたり、カビてない布団があったりと、ご都合主義なのも、説明がつく。

こはるんの目的は、大学の研究。
罪を犯しそうな切羽詰まった人たちを一ヵ所に集めたら、どのような行動をとるか、心理学の研究。
主催者のダーハラも協力しているが、こはるんに惚れてるところから、利用されているだけ。

偶然牢屋を見つけたけど、牢屋がある村を選んだ。争いが起こるのはわかっていたから。
熊が出るという演出も、心理的に追い詰めるため。なにも起こらないと研究にならないので。

ケンカする程度の争いと思っていたが、とんでもない事件へと発展してしまった。そんな展開を予想しておく。


最後でよっつんらしき男が川を流れていた。まだわからないが、このキャラの声優は、ほかにも担当しているので、やられた可能性は高い。
ちなみに、よっつんが見たのはダーハラと予想。隠れてもらうよう協力してもらった。熊と同じで心理的に追い込むため。でも、隠れているときに、女がやってきてちょっかいを出した。

犯人は、らぶぽんと推理している。
らぶぽんは男を川に突き落とす女だし、性格にも男を嫌悪する含みがある。
ツアー客はちょっとしたことで、犯罪に手を染める者ばかりなので、今後、事件が起きても、犯人は一人とは限らない。


まとめ
・黒幕はこはるん
・目的は心理学の研究
・ユートピアの納鳴村ではく、あらかじめ用意された村
・よっつんをやったのは、らぶぽん
・今後も事件が続いても、そのつど犯人は違う
{/netabare}

第4話で、前回指摘したことをセリフで言われてちょっと驚いた
{netabare}
こはるんがあやしいと視聴者から思われるのも織り込み済みなんだろう。
そう考えると、ミスリードさせられているかも。

【現時点での予想】
こはるんは黒幕ではあるが、舞台を用意しただけ。ツアー客は次々消えていくが、事故や事件で、アニメファンが期待するような不思議はない。

モヤモヤする感じや、文学にヒントを得ているところとか、グラスリップを思い出す。今期のワーストアニメにならなければいいが……。

今回気になったところを、独自に解釈してみる。
よっつんが消えたのはダーハラの指示と考えている(理由は前回述べたので省略)。
ダーハラが慌てた様子でないところからも、そんな気がする。
ただ、川流れまで含まれていない。
体が浮いているので演技かもしれないが、らぶぽんが犯人という推理も捨てがたい。

ジャックは牢屋を自分で開けたよりも、開けてもらったほうが話は面白くなる。
鍵を持っていたのは、ヴァルカナ? 開けてやる代わりに下山したやつらを見てこいとか。

獣のような声はタイマーセットしたスピーカー。置き場所はボロボロな小屋。
用意したのは、もちろん、こはるん。

こはるんが地図を渡したのは、線路を見つけさせるため。
こはるんは村のことを調べていたので、その土地についてもわかっているはず。
素人が歩けばどうなることも織り込み済みで地図を渡した。

運転手の娘がどう関わってくるのかわからない。
ツアー客のなかに娘が紛れていて復讐するとか、ミステリーではよくあるが、このアニメは群像劇なのでひとつのエピソードととらえたほうがいいかも。

トンネルのなかのデカい光宗?について考えてみる。
まず、「これって、光宗に似てない、きゃはは」みたいな物ではない。
トンネルではなく、運搬してきたものを格納した場所ではないか。それが山積みになって光宗の顔に見えた……。村で忌まわしきことが起きていたら、骨だろう。

次回、ユウナ、ユウネ、ユウノの三人になにか起きそう。
被害者になりそうなのが、ユウネ。このキャラの声優が、ほかのキャラも担当しているから。


まとめ
・川流れは演技?
・獣の咆哮はスピーカー、置き場所はボロボロな小屋
・地図を渡したのは、線路に誘導し、そのさきにあるものを見せるため
・運転手の娘はミスリードか、ひとつのエピソードなのか、不明
・デカい光宗ではなく、山積みになった骨
・次回、ユウネがあぶない
{/netabare}

第5話の最後のシーンは、それなりに説明できる
{netabare}
今回も迷推理を披露してみる。
まずは、不可思議なものを見たキャラについて。

・運転手……娘
・光宗……人の顔と鳥が合体したようなもの?
・マイマイ……デカい光宗?

彼らが見たのは、失ったもの、ではなかろうか。
ただし、見るときにはきっかけのようなものがある。

運転手がわかりやすい。
運転手はまず祠のようなものを見ている。祠が過去の事故とつながるもので、そこから娘を連想した。

光宗は、煙。過去に火事があり、煙が失ったものを連想させた。鳥と人の顔にも見えるので、両方かもしれない。(ちなみに、真咲は見えてないはず)

この解釈だと、マイマイは光宗を失ったことになる。キャラ説明を考慮すれば、失恋だろう。光宗がマイマイを振ったようには見えないので、光宗の兄か弟。

以上のことをまとめると、

・運転手……祠→娘
・光宗……煙→人の顔と鳥が合体したようなもの(兄か弟&ペットの鳥?)
・マイマイ……トンネルにあったもの(不明)→デカい光宗(失恋した相手、光宗の兄か弟?)

ファンタジーでなければ、幻覚を起こすガスが村や周辺に漂っていると考えられる。村人がいない理由にもなる。ただ、オチとしては面白くない。


黒幕はいると思う。
ただし、畑の手入れをしたり、お布団を干したりする黒幕だ。
ダーハラは納鳴村を用意してこはるんを喜ばすという動機もあるが、主催者が黒幕だと、ひねりがない。それに、缶詰や寝袋を置いてそう。
ほかの男子も似たりよったりなので、黒幕は女性が有力。候補を三人挙げてみた。

・こはるん
最有力だが、ときおり、納鳴村を疑う表情も見せている。
メールの有無で白黒が決まるが、なぜプリントアウトしなかったのかという疑問は残る。

・真咲
光宗を助けるとき、牢屋に燃え移らないように火をつけた、と言ってる。女子高生がそんなことできるか? と疑問に思った。どこに火をつければ、どこに煙が流れるかわかっていたのではないか。
さらに、こんな推理もできる。

下山を止めたのは、漂っているガスにそれとなく気づいたから。
光宗にこれを伝えたかった。でも、光宗も正気でないため、話せずに終わる。

・なぁな
野菜畑を最初に見つけた。光宗に鍬を渡したのは、鍬で襲われた人がいたら容疑を光宗に向けるため。(ちょっとムリクリだけど……)

あとは、お風呂に入りたーい、という女性キャラがいないのは不自然。


まとめ
・過去に事故や事件で、なにかを失っている(エピソードを披露する尺がないので全員ではないだろう)
・あることがきっかけで、過去の記憶をよみがえらせ、巨大な○○という形で見ている
・マイマイは光宗の兄か弟に告白していた
・幻覚を見ているのは、あたりに漂うガスのせい
・黒幕は女性が有力
・お風呂は入ったほうがいい
{/netabare}

第6話の最後のあれで、あのキャラの過去を考えてみた
{netabare}
まず、幻覚を見たのは、地下牢にいた連中だとわかる。
幻覚の大きさは場所によって変わり、心に抱えている事柄の大きさとは関係ないと言えそう。

影響度:場所(幻覚の種類)
大:地下牢、トンネル(巨大な物体)
中:祠の周辺、よっつんが真咲を連れていった所(人)
小:村、村の周辺(獣の咆哮?)

例えば、マイマイが祠の近くにいたら、デカい光宗ではなく、標準サイズの光宗を見るだろう。

まえに、服をボロボロにさせた真咲の場面があったが、あれは坂を転げるほど驚いた人物を見たからだと思う。それはいるはずのない人――。

山で行方不明になった少女、あいだまさき。

あいだまさきを真咲の友人と想定して、真咲の過去エピソードを考えてみた。タイトルは、崖下暗し。

不思議ちゃんの真咲は、友人を誘って、納鳴村の噂がある村に向かった。
だが、途中でこわくなり、下山組が通った坂道を駆け降りる。"地図にない崖"のまえで友人は止まったが真咲は勢いがつきすぎて、ドンッ……。

さらにこんな予想もできる。
過去を知られた真咲は、よっつんもおまえがやったんだろ、と追求され村を飛び出す。崖から落ちそうになり、あとを追いかけた光宗に助けられる……OPと同じシーンが展開。「手を伸ばすんだ、真咲さーん」といったセリフもあるだろう。

過失としても、真咲が救われない気がするから、真咲の思い込みで落ち着くかな。それに気づくのが光宗。光宗は、自分が光宗と思い込んでいる時宗と予想しているから。
真咲もあいだまさきと思い込んでいるのかも。それなら二人に共通点ができる。

理由はわからないが、野菜畑や布団も真咲だろう。ちょくちょくきていたから、幻覚も見ていたはず。
幻覚を見続けた真咲は、自分が真咲なのかあいだまさきなのかわからなくなった……。
OPの蝶は、胡蝶の夢だろうから、じゅうぶん考えられる。


まとめ
・幻覚は場所によって見える大きさが違う(原因はガスなのかわからないが、食べ物は否定された)
・あいだまさきは真咲の友人で、友人の名前をハンドルネームにしている
・友人を突き落としたと、真咲は思い込んでいる? もしくは、自分をあいだまさきと思い込んでいる
・光宗の正体は、自分を光宗と思い込んでいる時宗
・黒幕は真咲が有力だが、動機は不明
・いまの真咲は、あいだまさき?
{/netabare}

迷推理番外編 こはるんをチェックしてみる(第1話~第6話まで)
{netabare}
今回は、メールについて考えてみる。
なぜ、メールをプリントアウトして持ってきていないのか?
「PCが使えないから」と言い訳しているが、そもそもこの言い訳もおかしい。メール一通にPCは必要ない。

アニメだからこの程度のことはスルーするのだろう。そう思って、深くは追求しなかった。
だが、第6話において、こはるんは分厚い資料を持参している。
絶対おかしいだろッ。

分厚い資料は持ってきてるのに、メール一通持ってこれないなんて。納鳴村の情報が書かれたメールなら、プリントアウトして、その資料に挟み込むはず。
一度なら許したが、二度目となると見逃せない。
だから、こう結論づけた。

こはるんは、メールを受け取っていない。

このアニメの始まりともいえるメールを否定することで、違う角度から考えることもできるだろう。

さて、メールがなければ、情報の出所は、こはるん自身となる。
なぜ、偽ってまで、納鳴村にくる必要があったのか。それは、新聞記事から推理できる。

行方不明になった妹、あいだまさきを探すため。

あいだまさきは、納鳴村に行くと言って行方不明になった。こはるんが納鳴村を調べるようになったのも、妹を探すためだった……。

こはるんの途中参加の謎も解けた。こはるんの実家が近くにあるから。謎でもなんでもなかった(笑)

ただ、ツアー客を募る必要はない。ダーハラが一枚かんでいるのだろうか。納鳴村に興味を持っている連中なので、妹のことを知る者がいるかもしれないから、「妹探しツアーをしよう」とか提案したか?


今回のまとめ

・こはるんはメールを受け取っていない
・目的は妹、あいだまさきを探すため
・途中参加は、実家が近くにあるから
・たぶん、こはるんの名前は、あいだこはる
{/netabare}

番外編 野菜畑、布団について迷推理してみた
{netabare}
なぜ、納鳴村の入り口に、立ち入り禁止の札がないのか?

幻覚が原因で村人がいなくなった可能性は高い。そんな危険な村なら、立ち入り禁止にするはず。
しかし、危険と言われても、入るやつは入る。だから、熊の仕掛けを施した。

熊の足跡、爪痕、咆哮は、立ち入り禁止の札代わりではなかろうか。
熊が出ると思わせれば、近づく人はいない。
その一方で、ちょくちょく村に入って、畑を耕す人もいる。
どちらも、元村人とみるのが妥当。この元村人をAとしておく。

もし、Aがツアーを知ったら村を心配するはず。Aはツアー客に対して好意を持たず、一人でいることが多い。
該当しそうなのが、リオン、ジャック、運転手。
野菜畑、布団、熊の仕掛けをセットで考えた場合、男が妥当。

よっつんを探すとき、川にいなかったのが、よっつん、ジャック、運転手。よっつんは行方不明として、ジャックは牢屋のなか。獣の咆哮がスピーカーからの音声なら、運転手しかできない。

さらに、ほかの人の目を気にせずに牢屋の鍵をあけるなら、この時期しかない。
ジャックが自分であけてなければ、運転手になる。
下山組が聞いた咆哮は、ジャックがしたものだろう。運転手から話を聞いて協力した。ジャックが戻ってきたら性格が丸くなっていると思う。

畑を耕し、布団を干し、熊の仕掛けを施した元村人Aは、運転手と考えられる。娘と過ごした村なら、ちょくちょく訪れるだろうし、荒らされないようにするはず。幻覚の原因も知っている可能性が高い。
そして、村を訪れる一番の理由は、娘に会えるから。娘の幻を見たときさほど驚いていないのも、初めてではないから。
{/netabare}


第7話で、なぜ、あの子があそこを通れるのか、考えてみた
{netabare}
1.これまでの推理
・光宗は、自分を光宗と思い込んでいる時宗
・真咲は、あいだまさきを崖から落とした(と思い込んでいる?)、自分をあいだまさきと思い込んでいる
・あいだまさきは、こはるんの妹


2.これからの展開
光宗が自分を時宗と認め、同じ境遇の真咲を救う。ラストは崖の上でこはるんが真咲を追求し、崖から落ちそうになった真咲を時宗が救う、と予想している。


3.光宗について
光宗は時宗という推理は苦しくなってきたが、それでも説明はできる。

時宗が振り返ったのは、光宗が塀を昇ったからではないか?
ぬいぐるみは光宗を意味する。光宗が光宗の幻覚を見るわけがない。
幻覚が殴ってきたのは、時宗と認めないからではないか?
颯人を殴ったのは、光宗より時宗の性格を表している。
颯人は幼いころから二人を知っていて、違いを見抜ける人物ではないか?

以上のことから、光宗が時宗である可能性は残っている。


4.幻覚について
幻覚を悪いものと決めつけないことだ。
見るのも嫌なものであるが、悪い一面が具現化しているだけ。
そういう悪い一面は戦うのではなく、受け入れるのがアニメとしては正しい。
向き合うのはいいが、戦ってはいけない。
つまり、真咲の言っていることは、誤り。
次回、なにを言っても、疑うべき。


5.トンネルで真咲が平気なわけ
真咲と光宗の境遇は似ていると思っている。

時宗は自分のせいで、光宗が塀から落ちたので、光宗になった。
真咲は自分のせいで、あいだまさきが崖から落ちたので、あいだまさきになった。

あいだまさきなら幻覚を見ない。重い過去を抱えているのは真咲で、あいだまさきではないから。


6.真咲について
真咲は転ぶたびに、真咲になったり、あいだまさきになったりする?

村に到着したときは、真咲(不思議ちゃん)だから影の幻覚を見た。
坂を転び、あいだまさきに変わる。
あいだまさきなので、幻覚を見ない。
木の根につまずき、真咲(不思議ちゃん)に戻る。
トンネルに入る。真咲だから幻覚を見る。でも転んで、あいだまさきになり、幻覚は消えた?


まとめ

・光宗は、やっぱり時宗
・真咲も、あいだまさき
・幻覚は悪い一面が具現化したもの
・次回、真咲がなにを言っても疑ったほうがいい
・真咲が幻覚を見ないのは、あいだまさきになりきっているから
・転ぶたびに、真咲になったり、あいだまさきになったりしている?
{/netabare}

迷推理の改訂版
{netabare}
なぜ、真咲はツアーに参加したのか?
推理した通りの悲劇があったなら、村に行きたくないはず。なのに、村にきて、光宗に屈託のない笑顔まで向けている。
この点で行き詰っていたが、答えが出た。

幻覚を見るような過去があいだまさきにはあり、真咲にはない。
これを前提として、あいだまさきが行方不明になった日を推理してみた。

あいだまさきには消し去りたい過去(たぶん失恋。失恋でも幻覚は見えるので。マイマイのあれは伏線だったかも)があり、それを友人の真咲に相談した。
不思議ちゃんの真咲は、「納鳴村のトンネルをくぐると、元の世界に戻れるんだよ」と教え、二人は納鳴村に行くことになった。

あいだまさきは、姉のこはるんに電話し、「これから納鳴村のトンネルに行く」と告げる。
農道で目撃されたのは、あいだまさき一人だけ、そのあと真咲と合流。
二人は納鳴村のトンネルに入る。

そこで、あいだまさきは巨大な幻覚を見て、トンネルを飛び出す。幻覚も追いかけてきたかも。幻覚を見ない真咲はあとを追いかける。あいだまさきは地図にない崖で立ち止まったが、勢いがついてしまった真咲はドン……。

目の前にいた友人が消え、混乱する真咲。このときの心理状態は、時宗と同じ。
そして、一人で下山。

なぜ、新聞記事に、真咲の証言が記されていないのか?
真咲のなかでは、あいだまさきは無事に下山しているから。

あいださまきが生きていると思い込んでいる限り、真咲は以前のままの真咲でいられる。
だから、幻は見ないし、ツアーにも参加し、屈託のない笑顔も向ける。光宗をトンネルに導いたのも、あいだまさきのときと同じ気持ちから。つまり、とてもいい子ってことになる。

だが、こはるんに真実を突き付けられた瞬間、真咲はすべてを思い出す。超巨大な幻覚が出現し、逃げる真咲、追いかける時宗。ふたたび崖で同じことが……。「手を伸ばすんだ、真咲(本名に変わってるかも)さーん」という、クライマックスになるのかな。

まえは真咲が何度もトンネルに入って、あいだまさきになりきるまでチャレンジしたと考えていた。
トンネルはミスリードかも。「元の世界……」と言っているのも、真咲の占いかもしれないので、真剣に考えないほうがいいかも。
ただ、真咲のなかにあいだまさきが存在するってのは、あるかな。

あと、黒い影は幻覚。真咲の記憶は完全には改ざんできず、ほころびがあるんだと思う。
{/netabare}

黒幕についての考察
{netabare}
黒幕はいない。
野菜畑、布団、熊の仕掛けは、運転手で、村を守るため。ジャックを逃がしたのも運転手。
たぶん、麦わら帽子をかぶった娘と一緒に畑の手入れをする回想シーンがあると思う。

メールは存在しない。
存在したとしても、ツアーが組まれるとはかぎらない。
つまり、メールの送り主=黒幕が成立しない。

ただし、ダーハラが送った可能性はある。専門が心理学で集団心理を研究していたとか。その場合でも、こはるんから相談を受けないとツアーは企画されないはず。
{/netabare}

トンネルについての考察
{netabare}
トンネルは完成しているが、線路は敷かれていない。地面がデコボコだった。線路を敷こうとしたら幻覚が現れ、工事は中止になったと考えられる。物理攻撃もあるので、ガス(とはかぎらないが)の濃度が、ほかとくらべて高いと言える。

影響度:場所(幻覚の種類)
最大:真咲トンネル(巨大な物体が攻撃してくる)
大:地下牢、下山組トンネル(巨大な物体が現れる)
中:祠の周辺、よっつんが真咲を連れていった所(人)
小:村、村の周辺(獣の咆哮? 聞く人によって異なる)


トンネルは試練の場所ではない。
真咲が言っている「元の世界……」は、「横断歩道の白いところを歩くと風邪ひかない」と同じで、真剣に考えないほうがいい。("謎に迫る"に書いたことは誤り)

不思議ちゃんだから光宗をトンネルに導いただけ。素直でいい子だから幻覚を見るような過去がない。真咲の性格がものの見事にあてはまる。

幻覚を消すのは、具現化したものを自分自身の一部と認めること。
村から出るには、元村人の運転手に聞くのが一番。

真咲のセリフとトンネルは、切り離して考えたほうがいい。

あと、光宗と真咲は月に向かって歩いていたが、トンネルに入るときは、影が前にきていた。つまり月は後ろ。どういう道順で歩いた? 伏線だとややこしいので、作画ミスとしておく。
{/netabare}

【第7話までの考察 まとめ】
{netabare}
・光宗……光宗になりきっている時宗
・真咲……真咲になったり、あいだまさきになったりする、OPの蝶(胡蝶の夢)そのもの。どちらでもない"間(あいだ)"にいる
 幻覚を見ないのは、生まれてからこれまでにひどい目にあったことがないから
 あいだまさきのことを思い出したとたん、幻覚を見る
・こはるん……行方不明の妹、あいだまさきを見つけるため、納鳴村を調べている
 途中参加したのは、妹の家(実家)が近くにあるから
・あいだまさき……真咲の友人でこはるんの妹
 地図にない崖で足を滑らせ落下。真咲は助けようとしたが手を離してしまった

・颯人……光宗が時宗と知っている。「おれの言う通りに……」は光宗が真実に気づかないよう誘導した
・ダーハラ……ツアー客を研究対象にして集団心理の実験をしている可能性はある
・運転手……元村人。幻でも娘に会えるので、村を頻繁に訪れている。村から出る方法も知っている
・ジャック……殴った運転手(大人)に牢屋から出してもらい、改心していると思われる

・メール……存在しない。こはるんの目的は妹探しで、行方不明になった場所も特定できている
・野菜畑、布団……運転手。むかし、娘と一緒に野菜を育てていた
・熊の仕掛け……運転手。村を守るため。立ち入り禁止の札代わり
・牢屋の鍵……運転手。時期はよっつんを探しに、みんなが出払ったとき
・納鳴村……十年前、トンネル工事の最中にガスが噴出
 ガスは幻覚を見せるもので、村にも広がっていった。村人は去っていき、一年前にはだれもいなくなった
・幻覚……自分の悪い部分が具現化されたものと認め、受け入れると消える。戦ってはダメ
・トンネル……試練の場所ではない。真咲は不思議ちゃんだから、「元の世界」に戻れると信じている
{/netabare}


第8話も、説明するのは可能だけど、最後のあれは読めなかったな(新たな仮説をたててみた)
{netabare}
真咲とあいだまさきは、二人で納鳴村に行き、あいだまさきは崖から足を滑らせて落下。その原因に真咲が関係している。

迷推理は、これを前提にしているので、また書いておく。

新たに仮説をたててみた。それは……。

不思議ちゃんは、あいだまさきのほうだった。

これなら、真咲の記憶の改ざんは二つで済む。
レイジと崖から落ちる真咲を、あいだまさきに変えれば、迷推理の前提と同じになる。

回想シーンが本当にあったならば、落下の原因は真咲にないと思われる。納鳴村に誘ったのも、あいだまさきのほうだろう。ただし、「嘘じゃね」とか言われる可能性はある。

あいだまさきの人物像を考えてみた。

・納鳴村に興味がある不思議ちゃん
・男っぽい性格で、活発な女の子
・幻覚を見るような過去がある。たぶん失恋で相手はレイジ。好きな人なので、真咲にいつも話していた

真咲の人物像も変わってくる。(回想シーンに出てくる真咲が本来の真咲)

・おとなしく控えめ
・弁当を作ってくるから、料理も得意
・裕福な家で育ち、あまり出かけたことがない(川辺の会話から推測)
・あいだまさきのような女の子にあこがれている(そんな気がした)
・成績優秀(光宗を牢屋から救ったところから)

あいだまさきが崖から落ちるのを目にして、真咲は混乱し、あいだまさきになりかわった。そうすることで、あいだまさきを無事に下山させたと記憶を改ざんさせる。
山で落とした資料は、のちに発見され、姉のこはるんに渡された。


ツアーに参加するまで一年の時が流れたとしたくなる。
だが、真咲は17歳、あいだまさきは16歳というだけで、行方不明から一年後というわけではない。

新聞記事のせいで、むかしのように思えるが、行方不明になってから、それほど時は経っていないのではないか。一、二週間といったところか。
短い期間なら、真咲があいだまさきとして暮らしても、それほど支障はないはず。

そして、真咲(あいだまさき)は、ツアーを知り、"納鳴村に興味があったから"申し込んだ。
"自分の名前"をハンドルネームにして、ツアーに参加した……。


まとめ

・不思議ちゃんは、あいだまさきのほうだった
・あいだまさきが崖から落ちた原因に、真咲はかかわっていない
・資料は山で落としたので、山で行方不明の記事になり、姉のこはるんに渡った
・行方不明からツアー募集までは、二週間程度
・真咲(あいだまさき)は、自分の名前をハンドルネームにしていた
{/netabare}

そのほかの考察
{netabare}
・なぜ、こはるんは、真咲を擁護するほうに変わった?
いとこのレイジの名前が出てきたから

・氷結の目的は?
有名なミステリーのパクリなので、深く考えないほうがいい。
ハンネが判事で、いなくなってから復活。ミステリーファンならすぐにわかる。黒幕はいない

・二冊の資料について
二人の行方不明者と同様に、資料が二冊あるのも不自然。
新聞記事には、農道で最後に目撃され、山で行方不明とある。

あいだまさきの私物(資料)が山に落ちていたから、このような記事になったと考えられる。

落ちていた資料は親族に渡された。
こはるんと同じものなら、あいだまさきはこはるんの妹と推理できる。
妹が行方不明のとき、のんびり納鳴村を探したりしない。
だから、ツアーの目的は、妹探しになる。

・真咲が、真咲になったり、あいだまさきになったりした時期
あいだまさきが崖から落ち、それが心の傷になり、真咲はあいだまさきになる。
あいだまさきになることで、心の傷も隠せた。

不思議ちゃんのあいだまさきでツアーを申し込む。ハンドルネームは自分の名前の真咲。

村でよっつんに連れていかれ、たぶん、よっつんが崖から落ちた。
心の傷に触れ、フラッシュバック。
あいだまさきから、レイジを探す真咲に変わる。

幻覚から逃げる光宗を見て、フラッシュバック。
真咲から、不思議ちゃんのあいだまさきに変わる。

トンネルを抜けたさきに、心の傷に触れるものがあった?
あいだまさきから、レイジを探す真咲に変わる。

リオンが「光宗、いる?」と訊いているとき、リオンの真後ろにいるのが真咲。
もし、まえにいたら、「真咲、いる?」と言われただろう。
{/netabare}

【第8話の考察 まとめ】
{netabare}
・真咲……おとなしく控えめで、料理は得意。裕福な家のお嬢様で成績優秀
・あいだまさき……男っぽい性格で活発な女の子、不思議ちゃんで、たぶん失恋中

・真咲の回想は記憶の改ざん。レイジはあいだまさきで、崖から落ちたのもあいだまさき
・崖から落ちたあいだまさきは、車の老人、神山に助けられ病院に運ばれた
・真咲の心の傷は、あいだまさきを助けられなかったこと
・真咲はあいだまさきを探しつづけ、トンネルを見つけた
・トンネルで自分自身と戦った真咲は、「元の世界」を手に入れた
・「元の世界」は、あいだまさきが無事な世界→自分自身があいだまさきになった

・光宗が崖から落ちたのは、真咲のフラッシュバック
・心の傷を思い出す場面(手を引っ張られて逃げる)にあうと、フラッシュバックは起きる
・フラッシュバックのたびに、真咲になったりあいだまさきになったりする(だから言うことも変わる)
・フラッシュバックは三回(よっつんのとき、光宗と逃げるとき、トンネルに入ったとき)あった

・資料は山で落とし、姉のこはるんに渡った
・こはるんチェックは、妹の資料を見ながら行われた
・行方不明から二週間後くらいにツアー募集がネットにのる
・ツアーは妹探しが目的
・レイジはこはるんのいとこ。彼の名前が出たので、真咲を信じるようになった

・氷結は有名なミステリーのパクリ
{/netabare}


第9話で、わかったこともあるけど、謎も増えた……辻褄合わせが面白いからいいけどさ
{netabare}
まず、重要なところから。

レイジは、レイジと思い込んでいるあいだまさき(男装女子)。

あいだまさきにとっての心の傷は、レイジに振られたことだろう。

あいだまさきに戻ったら、女性声優さんに変わる。
同じキャラクターで声優が変わるなどありそうにないが、”銃皇無尽のファフニール”で見たことがある。
このアニメを作っていたのが、ディオメディア。迷家-マヨイガ-を作っている会社だ。
だから、じゅうぶん可能性はある。


・トンネル
入り口は似ているので、真咲がダメと言ったトンネルだろう。
途中から舗装されているので、納鳴村に向かって工事をしていたのを、やめたことになる。

村は平屋ばかりだったので、労働者の一時的な住居か。
霧が濃度の高いガスなら、発生源があるのかも。
ただ、外よりも、トンネルのなかのほうが危険な気がする。


・岩に書かれた文字
ナナキの"キ"が鏡文字になっている。左利きが書いたと考えられる。
左手でジャックを殴っていたので、レイジ(あいだまさき)で間違いなさそう。

真咲の回想になかったシーンを考えてみた。
帰宅する途中、トンネルを見つけ、あいだまさきは、真咲にこう言った。

「トンネルを抜けると元の世界に戻れる」と。

そして、今度来たときのために、自分あてのメッセージを岩に残した……。

以上のことから、あいだまさきは、

「小学生かッ!」

と突っ込みたくなる女の子だとわかる。
岩に文字を書くのも、子供じみた遊びだと言える。

光宗に教えた「元の世界……」は、あいだまさきの受け売り。
岩に書かれた「この先」はトンネルであって、村ではない。
真咲が向かったのは、レイジ(あいだまさき)と行ったところではなかろうか。

真咲が三度目のフラッシュバックを起こしたのは、岩のメッセージを見たから。
不思議ちゃんから、レイジを探す真咲に変わり、現在に至る。
たぶん、メッセージを書いたあと、あいだまさきは崖から落ちたのだろう。


【まとめ】
・レイジは、レイジになりきっているあいだまさき(男装女子)
・ナナキの"キ"は鏡文字なので、書いた人物は左利き
・岩に文字を書いたのは、あいだまさき
・「元の世界」について教えたのも、あいだまさき
・あいだまさきは、子供じみた遊びが好きな女の子
・岩のメッセージで、真咲に三度目のフラッシュバックが起きた
・岩に書いたあと、あいだまさきは崖から落ちた

・真咲、こはるん、レイジ(あいだまさき)が合流すれば、ほとんどの謎は解けると思う
{/netabare}

岩に文字を書いた人物についての考察
{netabare}
まず、真咲≠あいだまさきについて、あらためて考えてみる。
行方不明者がツアーに参加するのは無理がある。
行方不明なら警察にも顔写真が配られたはず。人口の少ない地域だから、すぐに見つかるはず。
よって、真咲は行方不明になっていない。

真咲は、あいだまさきではない。
岩のメッセージは、あいだまさきにあてて書かれたことになる。

真咲の回想ではレイジの顔が見えない、つまり、会ったことがない。話を聞いて知っている程度。
嘘をつくかどうかは、親しくならないとわからない。
あいだまさきの名前をハンネにしたのが偶然でなければ、真咲とあいだまさきは親しい間柄。

「レイジは嘘を言わない」は、「あいだまさきは嘘を言わない」に変わる。
岩に文字を書いたのも、あいだまさきになる。

岩のメッセージは、あいだまさきが自分自身にあてて書いたことになる。

あいだまさきをレイジに変えたのは、真咲に心の傷があり、記憶の改ざんが起きたから。
心の傷は、あいだまさきが崖から落ちたこと。

レイジは、あいだまさきのいとこで、彼女の好きな人だった。だから、真咲によく話していた。
何度も聞かされて、真咲も興味を持った。会ったこともないが、真咲にとっても特別な人になり、回想のなかに出てきた。
{/netabare}

涙のわけ
{netabare}
女性が"まさき"という名前だったら、男性に間違われたり、馬鹿にされたりもしただろう。
だから、

あいだまさきは、自分の名前にコンプレックスを持っていた。

真咲はその名前を褒めた。
そして、あいだまさきから、「まさきって名前が似合ってるって……」と、光宗と同じことを言われた。
だから、涙が出た。

ただし、いまは本来の真咲ではないので、無意識に出た涙かもしれない。
{/netabare}

髪飾りについての考察
{netabare}
髪飾り(リボン)が落ちたのは、幻覚に驚いて逃げたから。

封じ込めた記憶(あいだまさきが崖から落ちた)がよみがえれば、真咲も幻覚を見ると推理している。
光宗が髪飾りを見つけ、真咲の向かったさきに行くと崖があった。

そこが、あいだまさきが落ちた崖で、真咲はすべてを思い出した。

真咲のまえに巨大な幻覚が現れ、驚いて引き返す。
幻覚は真咲を追いかけてきただろう。そして、髪飾りを落とした(たぶん、ころんだ)。

光宗と合流しなかったのは、光宗に"悪い人ではない"と思われているから。

行かないほうがいいと言ったのも、記憶がよみがえるのを無意識に感じたから。
だけど、レイジと訪れた場所(真咲が探していた場所)を見つけたので、行ってしまった。


ヒロインにしては、地味な髪飾りだと思わなかっただろうか。
髪飾りは蝶(胡蝶の夢)を表し、それが外れた。
つまり、真咲であったり、あいだまさきであったりする状態から、本来の真咲に戻ったことを意味している。
{/netabare}

真咲とあいだまさきについての考察(ツアーに参加する前)
{netabare}
・真咲……おとなしく控えめで、料理は得意。裕福な家のお嬢様で成績優秀
・あいだまさき……男っぽい性格で人が争っていると割って入る。左利きで不思議ちゃん

真咲とあいだまさきは二人で納鳴村を探しに行った。
誘ったのはあいだまさきで、目的はいとこのレイジに振られたことを忘れるため。
真咲の回想のレイジは、あいだまさきに置き換える。

真咲が帰宅を促したあと、二人はトンネルにたどり着く。
あいだまさきはトンネルを知っていて、真咲に「元の世界」について教えた。
トンネルには入らずに、今度来たときのために、自分あてのメッセージを岩に残した。

帰宅途中、あいだまさきが幻覚を見て(失恋が心の傷)、真咲の手をつかんで逃げる。
光宗がペンギンを追った崖に向かう。

あいだまさきは崖の前でとまり、勢いがついた真咲は彼女の背中をドン(もちろん過失)……。
これが、真咲の心の傷。

真咲の回想で手を伸ばすシーンがあった。あのようになるには、二人が近くにいないといけない。
だから、ぶつかった真咲があわてて手を伸ばしたことになる。

背中ドンは真咲が事情聴取を受けるので退けたが、いまはレイジ、あいだまさきがいる。
あいだまさきが抱きしめれば、真咲が救われる百合展開にもなる。


崖から落ちたあとの二人の行動を推理してみる。
高さはあまりなく、光宗も簡単に降りられた。真咲にも可能だろう。
だけど、霧が立ち込めて崖下が見えなかった。
真咲にとっては、底が見えないほどの崖に思えた。そして、自分のしたことに恐怖する。

友人を放って下山するわけがないので、真咲に記憶の改ざんが起きたと考えられる。
時期は、二通り考えられる。

1.その場で一瞬にして
2.崖下に降りる方法を探しているとき

1の場合、混乱が頂点に達し、自分自身をあいだまさきと思い込む。
光宗が塀から落ちたときの時宗(推理)の心理と似ているので、二人に共通点ができる。

2の場合、真咲はトンネルにたどり着き、あいだまさきから教えてもらった「元の世界」を思い出す。
このときの真咲は藁にもすがる思いなので、入っていった。
心の傷があるので、幻覚を見る。だけど、「元の世界(あいだまさきが無事な世界)」に戻りたいので、何度もチャレンジする。そして、自分自身を消し去り、あいだまさきになりきる。

どちらの場合でも、あいだまさきになりきることで、無事に下山したと記憶を改ざんする。
あいだまさきは、車の老人、神山に助けてもらった可能性が高い。
{/netabare}

真咲とこはるんについての考察(ツアー参加中)
{netabare}
こはるん……独り暮らしをして彼氏はいない。あいだまさきは妹で、レイジはいとこ

あいだまさきが崖から落ちて数日後、行方不明の記事が出る。
こはるんは妹を見つけるため、納鳴村についての情報をかき集める。
ダーハラにツアーを企画させたのも、妹を探すため。

あいだまさきとして暮らしていた真咲は、納鳴村のツアーを知り、興味があるから自分の名前をハンドルネームにして参加。

実家に戻っていたこはるんは、山で見つかった妹の資料を持って、ツアー客と合流する。
ツアー客のなかに妹と同じ名前の真咲がいて、彼女を疑う。
村にたどり着き、妹の資料を見ながらこはるんチェック。納鳴村だと宣言する。
メールは存在しない。目的は妹探しで、最後に目撃された場所もわかっているから。

真咲はよっつんに手を引っ張られ、ツアー客と離れる。
たぶん、よっつんが崖から落ちるのを目撃した。

心の傷に触れ、最初のフラッシュバックが起きる。
本来の真咲に戻る。ただし、行方不明になったレイジを探していると記憶は改ざんされている。
服がボロボロになったのは、崖下に降りて助けようとしたためか。

牢屋に閉じ込められた光宗を機転を利かせて助け出す。
幻覚を見て逃げる光宗に手を引っ張られる。

真咲にデジャブが起こる。以前にも、似たようなことがあったと……。
二度目のフラッシュバックが起きて、不思議ちゃんのあいだまさきになる。

光宗の過去を知り、彼を救ってやりたくて、トンネルに導いた。
真咲は記憶を封じ込めているので、幻覚は見ない。

トンネルを抜けたさきに、岩のメッセージを見て、三度目のフラッシュバック。
ふたたび、レイジを探す真咲に戻る。
トンネルのさきにはあいだまさきが落ちた崖がある。
記憶がよみがえるのを感じて、真咲は引き返した。

こはるんが"真咲退治"に賛同したのは、真咲から妹の情報を得られると思ったから。
いとこのレイジの名前が出てきて、こはるんは真咲を信じるようになる。

以降は、”髪飾りについての考察”に記した。
{/netabare}

【第9話の考察 まとめ】
{netabare}
・レイジは、レイジになりきっているあいだまさき(男装女子)
・あいだまさきは、レイジに振られた
・あいだまさきは、男っぽい名前にコンプレックスを持っていた。
 その名前を褒めたのが真咲→涙のわけ

・岩に書かれたナナキの"キ"は鏡文字なので、書いた人物は左利き
・岩に文字を書いたのは、あいだまさき
・「元の世界」について教えたのも、あいだまさき
・「この先」はトンネルであって、村ではない
・岩に書いたあと、あいだまさきは崖から落ちた
・岩のメッセージで、真咲に三度目のフラッシュバックが起きた

・"あの人"は、運転手(土地勘があり、牢屋のカギをあける機会があった)

・真咲が離れたのは、レイジと訪れた場所(探していた場所)を見つけたから
・光宗が降りていった崖が、あいだまさきが落ちた崖
・崖を見て、真咲はすべてを思い出し、幻覚が現れた
・髪飾り(リボン)が落ちたのは、幻覚を見て驚いたから
・髪飾りは蝶(胡蝶の夢)を表し、それが外れた→本来の真咲に戻ったことを意味する
{/netabare}


第10話は、いままでの推理で、それなりに説明できる
{netabare}
残り数話ですべての謎を解き明かせるのか? って思った。
最終回だけ見ればわかるアニメってたまにあるけど、これもそんな感じになってきたな。

それでは迷推理、というか推理するところも少なくなってきた。

ほかのキャラが急にモブ化してきた印象。ガス(と決まってないが)の影響と、メインキャラに集中させるためだろう。
謎解きに必要なのは、真咲、こはるん、レイジ(あいだまさき)、光宗、運転手の五人だと思う。


・光宗について
病院のシーンはどこまで信じていいのやら。
"あの人"と言って紙を渡すところが、すごく胡散臭い。
光宗がいたのは、納鳴村から少し離れた場所だろう。
あいだまさきも崖から落ちて、ここに運び込まれた可能性がある。
運ぶには、車が必要だったはず。
運転手だと思うけど、神山も車を持っていたな……。


・よっつんについて
指定した時刻がすごく気になる。午前二時って、あきらかにあやしいだろ。
本当によっつん生きてる?
露骨すぎてミスリードの気もする。
結論は日が昇ってよっつんがいるかどうかで決める。

よっつんは崖から落ちたと、第8話のレビューで推理した。
これで三つのピース(よっつんのとき、光宗と逃げるとき、トンネルに入ったとき)が集まった。
真咲がフラッシュバックを起こすたびに、真咲になったりあいだまさきになったりする可能性も高くなった。


・レイジについて
終盤にきて、住める場所があったとかやめてほしい。
でも、レイジはあいだまさきと思っているので、行方不明にはちょうどいいか。
こんなところにいたら見つからない。

あいだまさきが重要なキャラなのに、片鱗も見せないのは、すでに登場していると考えるべき。
マイマイからレイジくんと訊かれて、肯定も否定もしなかった。
だから、レイジはあいだまさき。白いシルエットも髪を切れば似ている?
でも、16歳の少女には見えない……。

レイジが言っている"マサキ"は、あいだまさき。"真咲"はハンネだから、真咲のはずない。
一方的に好きだったのも、あいだまさきがレイジに振られたという推理に合致してくる。
一緒に住んでいたのは、記憶の改ざん。この症状は真咲と同じ。

レイジが言った「何も考えていない」は、モブたちの状態を意味している。
そのうちレイジみたいに別の誰かに成り代わる。ダーハラがこはるんになったりするかも。


・神山について
神山は、神山になりきっている別の人物。老けたわけではない。
あんな名前だけの名刺はありえない。偽物だとすぐにわかった。
写真の人物が本物の神山。たぶん、息子で、学会を追われたのも息子なのだろう。

神山が現れた道路が、真咲が言っていた県道。
つまり、真咲の回想の説明でもあった。真咲も瞬間移動?したことになる。

ナナキについては次項で。
{/netabare}

ナナキについての考察
{netabare}
真咲は、真咲になったりあいだまさきになったりしている。
レイジは、レイジになりきっているあいだまさき。
さらに、神山まで追加された。

推理上だけど、三人もいるので、信憑性も出てきた。
自分自身を消し去り、ほかのだれか(生きていてほしい人や憧れていた人か?)になると村から解放される。
ただし、それはもう自分ではなくなることでもある。

村から脱出するのは、バスに乗って移動すればいいだけ。
トンネルのなかで衝撃があったけど、あれは地面がデコボコだから。それに合わせて幻覚が動いた。
真咲や神山が県道に現れたのも、車に乗っていたから。
村に縛られているのは心理的なこと。

心理面で脱出する方法は、二つある。
1.ナナキ(心の傷)を自分の一部として受け入れる
2.ナナキ(心の傷)を切り離す(消し去る)→ほかの誰かに成り代わる→記憶の喪失と改ざんか

大切な人を失ったことが心の傷なら、その人になればいい。生き返るわけだから心の傷は消える。その代償として、自分自身ではなくなってしまう。
ナナキを切り離すとはそういうことだと解釈している。

2の方法で脱出したのは、真咲、レイジ、神山、そして光宗。それぞれの名前は成り代わった人物になる。

真咲のハンネを使う少女→あいだまさきになることで脱出(県道に出る)
あいだまさき→レイジになることで脱出(病院か?)
老人→神山になることで脱出(県道)
時宗→光宗になることで脱出(病院)

あいだまさき(レイジ)と老人(神山)は、完全にナナキを切り離して別の人(括弧のなかの人物)になってしまった。

真咲には、まだナナキが残っていて、真咲(心の傷を持った本来の自分)と、あいだまさき(ナナキを切り離したときになる人)の間で揺れている。

同様に、光宗も、時宗(心の傷を持った本来の自分)と、光宗(ナナキを切り離したときになる人)の間で揺れている。

光宗(じっさいは時宗)には二つの心の傷がある。だから、幻覚が合体していた。
・時宗になることを強要された
・子供のころ、ぬいぐるみを取って、光宗が塀から落ちた原因を作った
{/netabare}


第11話、第12話
{netabare}
結局、謎だったのは、こはるんだけだった気がする。
あとは見たまんま。謎でもなんでもない。

第3話のレビューで「このアニメの全体像が見えた」なんて書いたけど、ある程度当たっている。
動機は妹探しと書いたが、こはるんと神山の関係が最終話までわからないのだから、身内と推理できれば上出来だろう。

幻覚は出てくるけど、メンタル面がテーマのリアルなストーリーと思っていた。
だけど、11話から急にファンタジーになってしまった。そこが残念。
幻覚がお茶を淹れるという発想は、さすがに出てこない。

気になる点はあるので、そのうち検討してみたいとは思う。
とくに、真咲が村にきたのは初めてなのか二度目なのか、考えてみるとけっこう面白い。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

円卓の騎士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

期待しているが…

制作スタッフが豪華で結構期待度が高く、今期トップクラスの作品になる予定…であったが、あまり面白くないというかパンチが薄いような感じではある。今後の進展次第では面白くはなりそうだが、anotherの二番煎じ感がするのは僕だけだろうか。
OP・EDはなかなかいい(曲がではある)。
OP「幻想ドライブ」 和島あみ
ED「結露」 石崎光
あらすじは、「第一回人生やり直しツアー」に参加した30人の男女が行方不明者となり人生をやり直すため、バスに乗り込み、都市伝説として語られる「納鳴村(ななきむら)」に向かうという感じ。

一話 鉄橋を叩いて渡る
{netabare}場面はバスの中から始まり、SSDなるサイトを発見した人がこのバスツアーに参加している様だ。
エンジェルだのノアの箱舟だのスーパー創世記だのとなんだか意味不明な発言が目立つ主催者こと
ダ―ハラ(SSD代表)。このバスツアーは「第一回 人生やりなおしツアー」と銘打ったものら
しい。そして淡々と自己紹介である(自称であり、また本名でもない)。◎がついている人は主催者側あるいは雇われている人間。
001「SSD代表」 ダ―ハラ(男)◎
002「商社マン、エリート 人生の既定路線に嫌気」 美影(男)
003「人生はサバイバル」 地獄の業火(男)
004「新しい場所で自分らしく」 ソイラテ(女) 
005「絶賛借金踏み倒し中」 鳥安(男)
006「ラッパー?」 よっつん(男)
007「病気持ち」 わんこ(男)
008「厨二」 氷結のジャッジネス(男)
009「東京砂漠でからっから」なぁな(女)
010「ジャック…だけ&目つきが…」ジャック(男)
011「土左衛門な日々から生還したい」ドザえもん(男)
012「真に女性のための新世界の創造を」 ユウナ(女)
013「私もユウナだよ」 ユウナ→ユウネ(女)
014「競争社会は嫌、私もユウナ」 ユウナ→ユウノ(女)
015「今からガッツリと」トシボーイ(男)
016・017「駆け落ち」 まんべ(男)・ぴーたん(女)
018「名(迷)?探偵」 ナンコ(女)
019「いろいろ面倒になった」 マイマイ(女)
020「アダム募集」 プゥ子(女)
021「銃火器好き」 ニャンタ(女)
022「こんにちはしか言えない今作の主人公?」 光宗(男)
023「納鳴村(ななきむら)に興味」 颯人ことスピードスター(男)
024「ストーカーからの逃避行」 熱帯夜(女)
025「フード被り」リオン(女)
026「いきなり仕切り出す熱いやつ」 ヴァルカナ(男)
027「親の介護が終わり、抜け殻状態に」 ピンクゴッテス改め内山(男)
028「一応メインヒロイン?」 真咲(女)
029「自分のアイデンティティを守る」 らぶぽん(女)
030まあ一応運転手(男)◎
+α031 こはるん(女)◎ ※まあ後程登場しますが一応
の計31人(内訳は男:16 女:15)。数が多すぎて覚えられるか。という感じで自己紹介が終わり、
いよいよ目的地納鳴村の事に。何でも行方不明者が多数で現代の神隠しと呼ばれる都市伝説の村で実際に警察とかが辿り着くことが出来なかった(詳しくは自分の考察にて)。そこはある意味のユートピアが存在し独自のコミュニティを形成しているらしい。その場所にある人の助け(めっちゃ胡散臭い)で行くそうだ。そして自分たちが行方不明者となって人生をやり直そうという魂胆らしい。 
~OP~
『妙だよな…警察に発見されない村なんてあるのか』byスピードスターまあその通りではあるな。光宗とかが持論を展開していたがイマイチ…なんていう話をしてたらなんか歌い出したぞ。運の悪いヒポポタマス(なんか不気味な歌だなあ)だそうです。ポンキッキでやってたらしいですが古すぎで憶えてませんよ。なんてしてたらサービスエリアに(そこそこ雨が降ってる様子)。スピードスターの本名は颯人のようであるがその名前で呼ぶなと光宗に釘を射した模様。まあスピードスターこと颯人はこんなオカルティックなものは信じておらず、今回のバスツアーを自意識過剰なメンヘラ共の友達作りの場と称している(ならばなぜ来た颯人よ)。うわー光宗の母親怖いわー(でも塾には行こうね)。マイマイとかいうやつが光宗にロックオン…(怖いです)。不思議ちゃんすぎる真咲さん。でも自覚はあるのね。そして気分悪そうだな、あ、ふーん(察し)。てか光宗君一人語り長いし惚れっぽいのね。でリオンの蹴り。『ここにいるメンバーで共食いし合う結果にならないと良いけど』はどんなフラグかな(すっとぼけ)。でもそれ以上に光宗の『どんなに仲良くなっても、結局は他人』というのがすごく心の引っかかった。でAパート終了。
Bパートしょっぱなから山手線ゲームでお題が拷問とかもう少しなかったのか。遺書用意しなくてはいけないだと、しかも読み上げとか(まあ光宗は用意し忘れてた模様)とかすごいことするな。不謹慎すぎると止めに入る運転手さん唯一普通の人みたいでそれだけでなんかほっとする。ヴァルカナと一触即発状態に。そんな中光宗はというと、いきなりの回想シーン。2人の光宗?母は違う方の光宗に抱き着いてる。そしてバスケットボールが、え弾、カウントがゼロになって爆発…ってさっきのシーンも回想というより夢を見ていたのかな(きっと疲れているんだよ)。運転手さんめっちゃ舌打ちしまくり(気持ちを察すると致し方なくなるな)。てもスピード出しすぎ(まさか嫌な予感しか)、ジャック謎の行動力からの真咲さん運転手さんにぶっかけ。そしてなんだかんだ光宗と真咲さんの仲が縮まる(光宗という名前を褒められて何故か涙)。そしたらいきなり音楽が…しかも歌いながら謎の女性登場(こはるん)。もう少しで目的地到着ということは何か起きるのかな(期待)。ってところで終了。
結構一人二役が目立つのでそれも何か裏があるのか、ただ単にセリフが少ないからなのかは分からんが、とりあえず人が多すぎる。まあなんだかんだ期待。{/netabare}

二話 一寸先は霧
{netabare}みんな何かしらの思い(例えば不安、まあこれが一番だと思うが)を抱えて橋を渡る。
~OP~
凄い山道を登ってますわ(てか道あるんやな)。ヴァルカナさんがめっちゃ仕切ってる(いや張り切ってるのか・怯えているのか)。すごい霧にさっきまでの雨、こんな山道とか絶対に崖の下に転がり落ちる未来しかないやんけ(絶望)。そして真咲さん再チャージ完了しそうです。とその時、察するわけですよ。そして案の定落ちる。でもそんなに落差無くバスは無事ではあるものの使い物にならなくなり徒歩で目指すことに。それにしてもクソな男性陣と(まあ仮面を被っているにしろ)良いことを言う女性陣の対立。そして可哀想な運転手(ま一応手切れ金として皆の財布を貰ったわけだが…)。まあ一応の解決をみて目的地納鳴村へ出立(歩いていける距離だそうだが…)。そして運転手は一人バスに。そして嘆いているとき窓を叩くものが、めっちゃ運転手さんにフラグが建っちまってますやんけ。
運転手以外の者たちはひたすら山道を登る(バカップルうぜー)。光宗とスピードスターの痴話喧嘩…A(察し)。なんて話していると草陰に蠢くものが、く、熊だとー。熊?の足跡がある、まさか襲われるのか。というより光宗女性耐性なさすぎる。そして暁を過ぎて薄明るくなってきたとき村に到着。そしていきなりのこはるんチェック。そしてOK頂きましたー。
改めて納鳴村到着。てかめっちゃぼろいやん。そしてなぜかバス停が…(うちの実家がある所のバス停なんて屋根付き・ベンチ付きなんてなかったぞ羨ましいぞ)。あいさつ回り行きますとか言っても人いるのか。まあ案の定人っ子一人居ないわけですが、一年ほどしか空期間がないのか。なぜいないのかの考察してますね(全員死亡説・処刑した結果誰もいなくなった説etc)。まあ調べるために村を回ることになるのだが、光宗ここにきてのハーレム?バカップルいい加減黙れ。あと穴顎氷結と切り裂きジャックみたいな名前のジャック君の軋轢が…。やる気なしよっつんが真咲さんを誘ってどこかへ。そして光宗に戻りマイマイの誘いが苛烈を深める(気をしっかり持つんだぞ光宗)。でも光宗ドギマギしない(いけるやん、でもポロリと口から洩れすぎやで)。あーあマイマイに嫌われたな光宗(まあある意味良かったのか)。とそのとき草むらがガサガサ(やばい)、と思ったら運転手さんでした(てか生きとったんかい)。そして大人として監視するなんて言い出したが何があったんやろうな。そして名探偵ナンコの推理が…こはるんさんそんな得体も知れないメールを頼りにここまできたのか、ますます胡散臭いことに。なんて言ってたらヴァルカナさんたち(ここちょっと(二名ほど)消えてますね)があわてて帰ってきた。やばいまさかのメインヒロイン候補とラッパーが…まあ何事もなくいましたよだと思うのだが…。
なんていう感じで今回は締めたわけだがこれから続々といなくなるのかな。次回もなんだかんだ楽しみだ。{/netabare}

三話 傍若無人
{netabare}まずは状況確認からのスタート。まあ男と女が二人っきりで何事も起きないはずがなく…なんて。光宗完璧に真咲さんの事を…、マイマイさん乙です。取り敢えずみんなで探すことになったわけだが、捜索途中木になんかの引っ掻き傷と血のような赤いものが。やべーよやべーよ、どーすっかなみたいな中での獣の声がこだまする。光宗なんかに見られ取るぞ、わーってなってたら坂を転げ落ちる。そしたら真咲さんがそこに(あれよっつんは、てかボロボロやな)。
~OP~
ハーブティーでいっぱい(なぜハーブティー)。そして取り調べ。真咲氏によると
【よっつんに誘われ(もとい引っ張られ)、人気のないところに。そしたらいきなり草むらの方に向かって「なんでお前がいる」みたいなことを言って草藪に入っていく(真咲氏はその人物を見たのかははっきりしない)。でなかなか帰ってこないから見に行ったら光宗みたく転げ落ちたということらしい。そして動けなくなった。】
まあ何というか引っかかる所もちらほらあるわけだし、真咲氏が完璧な白なんて言えないな(というより黒に近いグレーという感じ)。真咲さんが責められているところに光宗登場。
まあでもみんなが神経質になるのも仕方がないよな(生死が係ってるんだから)。というかこんなところでマジで新生活を始めようとしてんだからな。さっさと帰った方がいいわな。てかこの期に及んでまだ続けようとするダ―ハラさんなんか怪しい。そして運転手さんは一人でも残るなら自分も残るなんて言っているけれど何かあるのかな(もしかしてよっつんをやったのは…)。ヴァルカナさん仕切っちゃってるけど確かに山道の方が…あんまり変わらんやろ。てか熱すぎやろ、まあ仲間思いで責任感が恐ろしいほどに高いのはよくわかった。そして媚びるやつ。
取り敢えず3人抜きでグループ決め。グッとパーで別れましょってこんなにバリエーションあるんやな(俺のも地方ルールの奴なのかな)。いやはや光宗は真咲さんに執心やな。一話のバスの中でどんだけ仲良くなっても結局他人とか言いながらこの業やからな。そして「お前は俺の言う通りにしていればいいんだ」byスピードスターて言う何とも言えない縛り(でもこれじゃ光宗の母親とそう大差なくね)。
結局グループも無事決まり、飯にすることに。そしてなんとさあどうぞ取ってくださいと言わんばかりに畑に生える野菜たち(あれ何で一年以上放棄されてるのに…)。それを収穫収穫、そして調理班はとせっせとやってますね(井戸の水大丈夫なのか)。てかガスは通っているのか(まあプロパンかもしれんが)、それにレンジや冷蔵庫のようなものもあるし電気も来てるのかな。ますます怪しい。そしてみんなでお天道様の元飯を食べる(マイマイさん光宗にちょっとだけしかよそわないとか可哀想だぞ)。
そのころまだヴァルカナたちはよっつんを探してるみたいでこはるんが呼びに。ヴァルカナさんイライラ。Aパート終了
Bパート目は、各自割り振られた部屋からスタート。布団もカビてなかったら障子も何もかも綺麗ってやはり怪しすぎるだろ。てか氷結潔癖なのか。てか氷結くんでいいだろ、めっちゃ怒るし厨二だし。そしたらジャック君部屋を出て行った。と思ったら鍬持って襲ってるよ(マジやんけ)。まあ何とか抑えて止めたわけだが、なんだか雲行きが怪しいぞ。ジャック君は縛り上げられ、なんだか裁判でもやろうとしているような雰囲気に。そしてマイマイが止めに一発、何とジャックこと佐々木君は事件を起こして少年院送りになっていた。あこれは…というとき光宗が助け船(まーた余計なことをしてしまった感があるが)。そしてなぜか地下牢が(まあ古い家には地下牢見たいのがあったみたいなことは聞いたことがあるが)、そしてそこにぶち込まれるジャック(めっちゃ可哀想だな)。
そしてヴァルカナの過去について触れられるが、めっちゃ可哀想だな、本当に社会に殺されたという感じで本当に哀れだとおもった。てかめっちゃこはるんヴァルカナを煽ってる。
寝付けない光宗、ふらふら徘徊し、村の入り口にかかってる橋まで来たところでマイマイさんと遭遇。マイマイさんジャック君の事気に掛けてる(まあ言い出さなかったらあんなことになってないからな)し、光宗にデレてる。そしたらそこに処刑好きらぶぽん登場。ジャック君を処刑しようなんて言い出すし、光宗・マイマイが庇っているといきなり切れだして光宗を処刑?しようとするありさまだし。とその時上流からどんぶらかどんぶらこと流れてきている。桃か、いいえ違います。ま、まさかよっつん。
謎が謎を呼ぶ中終了。とうとう犠牲者が出てしまった展開になったわけだが次はどうなるのか期待です。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

これはヒドい。なんかもう登場人物全員頭悪い

 バッサリ言いますけど、これはダメですね。
 ヤフーニュースかなにかで「最近人気のオリジナルアニメがあるよ!」みたいな感じで紹介されてた気がしますが、プロパガンダにもほどがありまっせ(汗)
 迷走する会議室で作られたアニメって感じ。もしくは中二病患者が自分なりの「論理的な思考」を披露しているのを無理やり聞かされているような。ジャンルを分けるなら「視聴者パニックもの」かな。

 第1話~。
 {netabare} ダメな匂い以外なにもしないです。でもここはまだいいんです。このあとどうなるかです。「屍鬼」だって前半はこんな感じでしたし。まあ私は「屍鬼」あんま好きじゃないけど。
 のちに知るのですが、この時のよっつんのラップがこのアニメの最高潮でした。
 あと、納鳴村の場所は間違いないって言い張る途中参加の女の人(名前なんだっけ)。その「間違いない理由」が一番大事なのに、なんで言わないの?なんで誰も指摘しないの? {/netabare}

 4~5話まで視聴。
 {netabare} みんな恐れおののいて集団は瓦解状態。「みんなおちつけー!」「この村はいったいなんなんだ!」みたいなこと言ってかなり緊迫してますが、お前ら本当に落ち着け。
 まだなにも事件おきてないだろ。
 起きたことと言えば、「幻の村」に住人がいなかったことと、2,3人行方不明になったこと。クマっぽいのがいたこと。
 どれも正直なんのインパクトもないし、それを怖がってるならそれの対処をしろよって感じです。むしろ「幻の村」の住人頼りにしてたのかよ。行方不明者は探せばいいし、クマはほっときゃいいし。
 なんで「この村はおかしい」まで飛躍するのか。そもそもこの村のことを「自意識の具現化(?)」とか「政府に隠匿された村」とか言ってたくせに何をいまさら言ってるんでしょうかこいつら。むしろどんなとこだと思ってたんだ。村人が和気藹々と暮らしててそこに混ぜてもらうつもりだったのか?だったら普通にIターンして農業はじめろ。
 「このトンネルを抜ければ山を下りられる?」→「巨大なみつむねが……!」→「何を言ってるんだ!?まあいい。一旦村に戻ろう」
 なんでやねん!確認せーや!
{/netabare}

 と思ったら6話。
 {netabare} 一気にがっつり裏設定ばらし始めました。恐怖の具現化でお化けが見える。ああ、あるある。まあでもこれで終わりじゃないんでしょ?さすがにこれだけじゃあ予算下りないでしょう。
 そして登場、意味深な歌詞。お、これはなかなかいいですね。と思ったら「わるいまなこおぬいてやろ」=「心の内面を引きずり出す」。……だからなんでやねん!
 これでマサキの遺体を見つけて「日の当たるところに埋めてやろうエンド」とかだったら評価1にしてやる! {/netabare}

 7話。
 {netabare} 恐怖(笑)に突き動かされて冷静さを失い、か弱い少女を火あぶりにする群衆。そこに主人公登場「なにやってんだお前ら!」激怒して少女を救おうとする主人公。わー、かっこいー。
 話は変わりますけど私このタイプの主人公が苦手なんですよね……。女の子苦手とか言ってこいつ結局女の子としか絡みませんし。パシられ設定加えとけば共感するとでも思ってんのかコラ。なんかこいつだけ一人生き残る(もしくはこいつだけ死ぬ?)フラグが立ってた気がするんですが、どうなるんですかね。
……く、鑑賞状況「途中で断念したい」があればそこに分類するんだが……。観るしかないのか。このアニメが納得する結末を迎えるという1%にも満たない可能性にかけてみるしかないのか……。 {/netabare}

 そして8話。
 {netabare} もう何が何やらです。全員ラリってるのかな?因果関係が一つも繋がっていない。会話のキャッチボールができてないです。細かく「ここが間違ってる」って言ってあげたいんですが、一言一句すべて間違っているので訂正しようがないです。超重要人物が連れ去られた後、それガン無視で、河原で石投げながら談笑する名探偵とか……。 {/netabare}

 そして挫折。
 多分ラストは結構すごいんだと思います。それこそ想像できない斬新な、もしくは複雑なラストなんだろうなあ、と思います。そうじゃないとほんとにこのアニメを作った会社を信じられなくなりそうです。
 でも登場人物の思考、行動についてもう少し考えてね……。っていうか、一瞬でもそれを考えてくれたらこんなアニメにはなってないかと。登場人物が情報を小出しにするための装置に成り下がってます。人間じゃないです。……あ、もしかしてそういうラストか?(笑)

 正直どうでもいいですが、ラスト予想してみました!
 ……というかダメアニメ過ぎて結構心奪われてますね私。これが制作サイドの作戦なのだとしたらなんという策士……(笑)
{netabare} 私の推理は「このアニメが納得する終わり方をするとしたら?」から始まりました。ちょっと近年稀に見るダメアニメです。製作者サイドの目を曇らせるほど秀逸なラストなのか、もしくは製作者サイドがラストを隠すことにとらわれ過ぎてダメになったのか。となるとラストはどういうものか。
 私が思うに、この物語は最終的に「実はファンタジー要素はゼロでした。すべて人間の手で再現可能です」というオチになるのではないかと思います。このアニメがファンタジー方面に帰結したら、クソアニメの汚名を晴らすことは不可能に思います。
 いや、いまさら何をしてもダメなもんはダメなんですが。
 となると、現時点での問題はあの「化け物」でしょう。あれがファンタジー要素ではなく「現実的にありうるなにか」なのだとしたら、「幻覚」以外には説明がつきません。「現実的」で「幻覚を見る」要素。そうなると今度は「麻薬」という単語が思い浮かびます。
 そういえば映像として化け物が現れたのは煙で燻し出された人々でした。
 あの煙に麻薬の要素があったのか?
 となると、この村はなにか麻薬の原料となる草花が増生しているのかもしれません。それが村の秘密なのかな?それを戦前は政府の管理下で栽培していた、とかいう話になるとちょっと面白くなってきます。……まあそういうことにしときましょう。
 もっと面白くするとしたら、「登場人物は既に全員紹介されている。この中に犯人がいる」というものです。

 つまり
・これはミステリーであり、非現実的な現象は起きない
・最初に紹介された30人(+運転手)の中に犯人がいる

 もしこのアニメが許されるとしたら、この終わり方しかないです。
 でもまだ誰もちゃんと死んでないよね……。謎とかせたいなら事件を起こせってば……。死んだ人がいないから容疑者も31人から変わりません。というか殺人事件おきてないのになんの容疑者なんだ……。 {/netabare} 
 ああ、なんか考え始めたら負けな気がしてきました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

84.0 23 ぬいぐるみアニメランキング23位
とある科学の超電磁砲T(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (569)
2741人が棚に入れました
総人口230万人を数える、東京西部に広がる巨大な都市。 その人口の約八割を学生が占めることから、「学園都市」と呼ばれているその都市では、世界の法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力――超能力の開発が行われていた。特殊な授業カリキュラムを受け、能力を得た学生たちは、定期的な『身体検査システムスキャン』によって、『無能力レベル0』から『超能力レベル5』の6段階に評価されている。その頂点に立ち、最強と謳われるのが、7人の『超能力者』たちである。そのひとり、御坂美琴。電気を自在に操る『電撃使いエレクトロマスター』最上位の能力者にして、『超電磁砲レールガン』の異名を持つ彼女は、名門お嬢さま学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生。後輩で『風紀委員ジャッジメント』の白井黒子。その同僚でお嬢様に憧れる初春飾利と、都市伝説好きな彼女の友人、佐天涙子。そんな仲間たちとの、平和で平凡で、ちょっぴり変わった学園都市的日常生活に、年に一度の一大イベントが迫っていた。『大覇星祭』。 7日間にわたって開催され、能力者たちが学校単位で激戦を繰り広げる巨大な体育祭。期間中は学園都市の一部が一般に開放され、全世界に向けてその様子が中継されるにぎやかなイベントを前に、誰もが気分を高揚させていた。その華やかな舞台の裏側で蠢くものには、まったく気づくこともなく――。

声優・キャラクター
佐藤利奈、新井里美、豊崎愛生、伊藤かな恵、浅倉杏美、河西健吾、富田美憂、藤井ゆきよ、種﨑敦美、峯田茉優、鈴代紗弓
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

今回は食蜂操祈が活躍したなあ。

食蜂操祈は人間を操作する能力を使いこなしており、悪い娘と見せかけて実際はとても良い娘。仲間の人も実は良い娘。優しい世界。
個人的に好感度上がりまくり。最高だぜ。

削板軍覇の凄いパンチってなんやねん。
{netabare}御坂美琴が魔改造されちゃう{/netabare}謎のバトルあってドリー警策看取と和解できたし、めでたし。

フレンダが生きていたころの友情溢れる佐天さんとのお話しはフレンダ可愛い、最高かよと思いつつ、なんで将来的にはあんな目に会うはめになるだああという複雑な感情だった。

後半部分の人造人間の話はコミカルな感じとシリアスな感じがバランス良く、誰がどういう立場で対立関係?なのかよくわからん。不思議な後味。なんか期待してしまう。


OP
final phase fripSide
dual existence fripSide
ED
nameless story 岸田教団&THE明星ロケッツ
青嵐のあとで sajou no hana
挿入歌
ここにいたい sajou no hana
OPはお決まりのfripSideである。前奏からテンションアゲアゲでもうたまらん。
EDも良かった。sajou no hanaは初めて聞いたけれど、中々良い楽曲でござった。岸田教団&THE明星ロケッツは安定のロックでこれまた好きだった。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
総人口230万人を数える、東京西部に広がる巨大な都市。「学園都市」と呼ばれているその都市では、世界の法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力―超能力の開発が行われていた。 特殊な授業カリキュラムを受け、能力を得た学生たちは、定期的な『身体検査(システムスキャン)』によって、6段階に評価されている。その頂点に立ち、最強と謳われるのが、7人の『超能力者』たちである。 そのひとり、御坂美琴。電気を自在に操る『電撃使い(エレクトロマスター)』最上位の能力者にして、『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ彼女は、名門お嬢さま学校に通う14歳の女子中学生。仲間たちとの、平和で平凡で、ちょっぴり変わった学園都市的日常生活に、年に一度の一大イベントが迫っていた。 その華やかな舞台の裏側で蠢くものには、まったく気づくこともなく―。


1. 超能力者(レベル5)
学園都市すべての学校が参加して7日間にわたって開催され、全世界にその様子が配信される『大覇星祭』。一大イベントを前に街中がお祭りムードの中、美琴と初春、佐天は『残骸(レムナント)』事件で重傷を負った黒子を見舞う。黒子は入院中にもかかわらず自分のせいで美琴が『大覇星祭』を楽しめないのではと気に病んでおり、3人は心配せずにはいられない。しかも黒子は早々に退院して『風紀委員(ジャッジメント)』の巡回に参加すると息巻いていると聞き、初春は黒子の分まで頑張らねばと張り切ることに。そんな日常の裏側では、『大覇星祭』の開会式で『超能力者(レベル5)』に選手宣誓をさせようという企てが持ち上がり、さっそく7人への打診が試みられて……。

2. 大覇星祭
無事(?)開会式を終え、ついに始まった『大覇星祭』。またしても佐天はとある都市伝説――『不在金属(シャドウメタル)』の話を聞きつけてきて、黒子に大目玉を食らっていた。一方、美琴は本来なら黒子と一緒に出場するはずだったペア競技に、黒子本人の計らいによって婚后との風神・雷神コンビで出場することに。最初の競技となる二人三脚では、対戦校から激しくマークされながらも、能力の使い方に一日の長を見せつけて、さっそく大活躍する。そんな能力者同士が繰り広げる競技を学園都市内外の観客が楽しんでいる中、裏側でなにかを企むものの姿があった――。

3. バルーンハンター
偶然から美琴と間違われて、御坂妹は常盤台中学の選手としてバルーンハンターに参戦することになってしまう。能力者の質で勝る常盤台中学の面々は気合十分、競技開始直後から消極策をとる相手校を前に楽勝かと思われたが、なぜか次々に脱落者が出てしまう。 それは相手校のブレーンである馬場の奇策だった。実は暗部組織『メンバー』の一員である彼は、ある任務のために常盤台中学の選手たちの詳細なデータを集め、綿密な対策を練っていたのだ。そんな中、「とある」実験での経験を活かした御坂妹が快進撃。それに対して馬場は、「御坂美琴」を封じるための策をみなに伝え、自分の本来の目的を達しようと画策する――。

4. 改竄
黒子に怒られたのもなんのその、都市伝説 『不在金属(シャドウメタル)』を求めて調査を続ける佐天。初春はウェブ上に不確かな情報ばかりが異常に多いうえ、佐天が見たというサイトの存在すら見当たらないことに違和感を覚える 。そんな初春の懸念をよそに、「陰謀」のニオイを感じた佐天は霧ヶ丘グラウンドの探索に向かってしまった。そんな彼女の背後に、防護服を着た複数の人影が現れ――。そんなトラブルもありつつ、一日の競技がすべて終わり、『大覇星祭』夜の華であるナイトパレードをみんなが存分に楽しんだ翌朝。美琴は湾内から体操服について尋ねられる。御坂妹の身になにか起こったのではないかという胸騒ぎを抑えられず、美琴は彼女の行方を追うことに――。

5. 信頼
御坂妹を探す際の失策から、美琴は食蜂派閥と共に行動することを余儀なくされ、身動きが取れなくなってしまう。 しかも、頼みの綱になるはずだった黒子たちは、食蜂によって美琴との記憶を消されてしまっていた。焦る美琴だったが、続いて出場したペア競技・風船サンドで婚后に状況を説明し、協力を取り付ける。婚后はバルーンファイトに参加したのが、美琴自身ではないと気づいていたのだ。競技を終え、約束通りに御坂妹を探し始めた婚后は、彼女の倒れていた場所でその手がかり――黒猫を見つける。だが、引き続き御坂妹の手がかりを追う婚后へ『メンバー』の馬場が接触をはかり……。

6. 開戦
『妹達(シスターズ)』確保に動いていた『メンバー』馬場の手により、傷つけられ、倒れ伏した婚后。その姿を見て、静かな怒りを湛えた湾内と泡浮が馬場の前に立ちふさがる。ふたりを侮って交換条件を持ち出した馬場だったが、交渉はすぐに決裂。馬場はT:GDを操り、湾内と泡浮の連携を分断しながら冷静に能力を分析し、有利に戦いを進めようと画策する――。一方、美琴は、負傷した婚后を運んで救急車で病院に辿り着いた佐天と遭遇。自身の見込みの甘さが招いた事態に激しい後悔と怒りを覚える。覚悟を決めた美琴は、食蜂派閥を振り切って敵のもとへと向かう――!

7. Auribus oculi fideliores sunt.(見ることは聞くことより信じるに値する)
御坂妹の黒猫を『読心能力(サイコメトリー)』にかけ、手掛かりを探りあてた湾内たち。その情報を美琴に伝えるべく携帯電話を開いた佐天は、既に美琴の連絡先が登録されていたことに違和感を覚え、その事実を黒子に相談する。佐天から連絡を受けた美琴は、彼女たちとの合流地点へと急ぐが、その前に初春を人質にとった警策看取が現れる。『妹達(シスターズ)』、そして『絶対能力進化(レベル6シフト)』計画について口にする警策に警戒を強め、その背後に自分の追っていた存在――食蜂とは違うなにものかを見る美琴。動揺を抑えて初春を助けようとする美琴だったが、警策は美琴の母・美鈴も人質に取っていて――!

8. 超電磁砲(レールガン)×心理掌握(メンタルアウト)
佐天の情報と、初春のパソコンに残された手がかりから、美琴は第二学区にある食蜂のアジトを突き止め、ついに彼女と対峙する。しかし食蜂の口から聞かされたのは意外な事実だった。御坂妹は彼女が保護していること、美琴の排除と『妹達(シスターズ)』の捜索をしている勢力があること、そして 『絶対能力進化(レベル6シフト)』計画の提唱者である木原幻生こそが今回の事件の黒幕であること――。ふたりの『超能力者(レベル5)』は、つかの間の協力関係を築き、幻生のもとへと向かう――!

9. 警策看取(こうざくみとり)
謎の少女を探っていた黒子が、ついにその正体を突き止める。警策看取――霧ヶ丘付属中学に在籍していた彼女の情報は、秘匿扱いとなっていた。『書庫(バンク)』の管理センターで詳しく調べたところ、警策は死亡扱いになっていたものの、その記録にはあやしいところが散見される。所員から聞かされた噂にさらに疑惑を深める黒子たちだったが――。一方、事件の首謀者である木原幻生を追っていた美琴と食蜂は、彼が訪れている会議場に向かい、その身柄を確保しようとしていた。それぞれの能力を活かして会議場内の探索を進めた美琴と食蜂。ついに隠れていた幻生を捕えることに成功するが――!

10. 才人工房(クローンドリー)
捕らえたはずの木原幻生は、彼の送り込んだ影武者だった。その事実に、食蜂は別の危険な可能性に気付き、即座に行動を開始する。襲撃を受ける食蜂のセーフハウス、想定外の事態によって塞がれる道――。食蜂が急ぎ、幻生が向かっているであろうその場所は、食蜂が幼いころに関わった、とある計画と関わりのある施設だった。当時、『才人工房(クローンドリー)』と呼ばれるその研究機関で能力開発を受けていた食蜂は、ドリーという少女と出会う。病気で機械の助けがなければ生きられず、仲の良い友だちと離れたばかりだというドリー。彼女のお守りを任された食蜂だったが、触れ合ううちに仲良くなり――。

11. 参戦
『外装代脳(エクステリア)』の脳波を調律し、御坂妹のプロテクトを解いた幻生は、ミサカネットワークを掌握。天上の意志――「『絶対能力(レベル6)』にたどり着けるかどうか」という不気味な言葉とともに、対峙した美琴の能力を暴走させる。異形へと姿を変えた美琴は、何者かの声に導かれるまま、『窓のないビル』に最大出力の攻撃を加え――。極大規模の落雷に大混乱となる学園都市。それを見た食蜂が、上条が、第七位の『超能力者(レベル5)』削板が走る! そして美琴が狙われていることを知った黒子は、初春と佐天のサポートを受け、現場へと急行する。そこにははたして、警策の操る人形の姿があり――。

12. 外装代脳(エクステリア)
異形へと姿を変えた美琴には、上条の右手も一時的にしか効果を表さない。それどころか、さらに姿を変え、力を増大させていくばかり。美琴に流れ込み続けるなにかを止めない限り、上条たちには足止めが精いっぱいで――。一方、能力の特性をついて警策の操る人形に対抗する黒子。その間に初春と佐天が警策自身のいるビルの特定に成功する。追い込まれた警策は、黒子を罠に誘い込む――。『外装代脳(エクステリア)』のリミッター解除コードを狙い、食蜂のセーフハウスを探し回る幻生。食蜂はあらかじめ仕掛けた数々のトラップでその動きを止めようとするが、『多才能力(マルチスキル)』で多数の能力を駆使する幻生にすべて切り抜けられてしまう。ギリギリの攻防の中、食蜂はとある仕掛けを使い、最後の賭けに出る――!

13. SYSTEM(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)
「目」と「耳」を封じられたにもかかわらず、人形を的確に操り、黒子を攻撃してくる警策。その秘密を解くカギを見つけたのは、意外なことに佐天だった。大覇星祭の大会中継用に飛ばされていた小型カメラ。それが利用されている可能性を初春から告げられた黒子は、これまでの情報をもとに警策の居場所を予測。ある作戦を実行し、警策との勝負に出る――。一方、異形と化した美琴は、上条たちの決死の行動もむなしく、暴走を続けていた。食蜂を追い詰め、目的のコードを手にした幻生は、美琴を『絶対能力(レベル6)』へと至らしめる最後のトリガー――『外装代脳(エクステリア)』のリミッターを解除する!

14. 竜王の顎(ドラゴンストライク)
黒子は警策の居場所を探り当てて拘束、動きを封じる。食蜂は幾重にも張り巡らせた計画によって、『外装代脳(エクステリア)』を崩壊へと導き、幻生によるミサカネットワークへの介入を断ち切った。しかし美琴は、意識を取り戻したものの、依然として暴走を止められず、黒く渦巻く力の塊は消えないままだった。能力とはまったく異なる、別世界の、理解の及ばない力。そこから美琴を開放すべく、削板が根性で道を切り開き、上条を美琴のもとへと送り出す。ついに上条の右手が届くも、黒い塊にふれた右手は肩から吹き飛ばされてしまう。そして次の瞬間、上条の右肩から8体もの巨大なドラゴンが姿を現して――!

15. やくそく
『才人工房(クローンドリー)』で能力開発を受けていた幼き日の警策は、同じ施設で治療を受けていたドリーの世話を任されていた。ある日、ドリーの生命維持装置に疑念を抱いた警策は、彼女の「治療」の真実を知ってしまう。クローンとして生み出されたドリーは、実験のために命を削られていたのだ。実験を中止してほしいという訴えもむなしく、捕らえられドリーと引き離されてしまう警策。学園都市に抱いた深い怒りと憎しみを糧に、復讐を誓って戦い、敗北し続けた彼女がたどり着いた計画は、またも失敗に終わる。その先に待っていたのは、ドリーを巡るもう一人の少女「みさきちゃん」との出会いだった――。

16. 天賦夢路(ドリームランカー)
ゲコラー仲間の帆風からとあるカードを手渡された美琴。『インディアンポーカー』と呼ばれるそのカードは、他人が見た夢を体験できるという触れ込みで、今、学園都市でひそかなブームを起こしているのだという。さっそく話題に食いついた佐天にその効用を聞かされ、試してみた美琴だったが、他人の夢だけになんとも微妙な使い心地を味わうことに……。そんな翌日 、帆風に誘われ食蜂と同席することになったお茶会の席で、Sランクの夢を提供するという『天賦夢路(ドリームランカー)』の取引現場に遭遇する――。一方、黒子と初春は未来に起きる事故が表示されるという怪しいアプリの検証のため、『風紀委員』として調査に乗り出していた。

17. 予知
黒子たちが調査していたアプリの開発者は予知/念写能力者の美山写影という小学生だった。彼は自分の予知した運命を変えることのできる能力者を探していたのだという。美山の協力を得て、いくつかの事件を未然に防ぐことに成功する黒子たち。ある日、同じ公園内でふたつの事故が予知されるという、初めてのケースが起きる。火災を伴い、多くの被害者が予想される事態に、他の『風紀委員(ジャッジメント)』の応援を得て対処する黒子たち。そんな中、能力の過剰使用が原因で美山が倒れてしまう。無理をしてまで能力を使っていた彼の行動の裏には、苦い過去との経験と、とある理由があった――。

18. 巨乳御手(バストアッパー)
他人の夢を追体験できる『インディアンポーカー』。その夢を通して、睡眠学習のように役に立つスキルを身に着ける副次効果が確認されたことで、今度はさまざまなカードを取り扱うトレーダーが出現していた。とあるトレーダーの前を通りがかった美琴は、とびきりの変人天才科学者の夢が詰まったカードを勧められる。その名は『巨乳御手(バストアッパー)』――興味なさげな態度から一転、電光石火の早業でカードをつかむ美琴。しかしカードのもう片端を手にした少女がいた。『アイテム』の絹旗最愛。それぞれの事情で切実にそのカードを必要とするふたりの少女は、手を取り合い、秘められた情報に迫っていく―!

19. 奇縁
美容によいという情報に乗っかって、さっそくサバ缶を買いに行った佐天。しかし、最後の2缶を手に入れてしまったばかりに、売り切れのワゴンの前で崩れ落ちていた少女――フレンダに付きまとわれる羽目に。その深いサバ缶愛に1缶分けてあげたものの、フレンダはうっかり無駄にしてしまって涙目になる。そんな様子を見てあきれ半分ながらも、なんとなく見捨てられなくなってしまった佐天は、自宅に招いて食事をふるまう。フレンダのマイペースな言動に振り回されながらも楽しい時間を過ごした佐天。その後もメッセージアプリでやり取りをする仲になったふたりは、とある事件で再び顔を合わせることに――。

20. Ha det bra
一食(サバ缶)の恩を返すべく、拉致されそうになった佐天を救ったフレンダ。さっそくお礼のサバ缶パーティで祝杯を挙げようと盛り上がるが、突如、何者からの狙撃を受ける。人混みの中でも躊躇なく、しかも正確に狙ってくる相手に、自分と同じ獲物をもてあそぶ『狩人』の匂いを感じるフレンダ。思いつく限りの策を講じて対抗しようとするが、敵はトラップにも フェイントにもまったくかかることなく、こちらの行動はことごとく読まれてしまう。痛みと得体のしれない相手への恐怖から冷たい考えが頭をよぎったそのとき。佐天から、足手まといになってしまっている自分が囮になると提案を受け――。

21. ドッペルゲンガー
常盤台中学をはじめとした『学舎の園』、そして大手企業の秘匿情報の漏洩が多発。その原因は『インディアンポーカー』で見た夢と考えられ、対策がとられるものの、大きな効果は上がらずにいた。一方、『インディアンポーカー』の技術に『才人工房(クローンドリー)』の気配を感じとった食蜂は独自に調査を開始。その裏に操歯涼子という研究者と、彼女が関わっている研究機関の存在を突き止める。しかし、そこで行われていた実験は『インディアンポーカー』とは関係のない、奇妙なものだった。そんな事情を知らされた美琴は、食蜂からその研究機関の調査を、とある交換条件とともに持ち掛けられる――。

22. "屍喰部隊(スカベンジャー)
ひとつの体からふたりのサイボーグを生み出す研究――『魂の生成』実験の実態を探る美琴。しかし研究機関への潜入を試みる彼女の目前で、操歯涼子そっくりのサイボーグ――『ドッペルゲンガー』が施設から逃走してしまう。操歯に直接コンタクトをとった美琴は、彼女から『ドッペルゲンガー』に秘められた危険性と、その解決のために『インディアンポーカー』が作られたことを聞かされるが、なにか釈然としないまま美琴は立ち去っていく操歯を見送るのだった。だが、美琴と別れた操歯の前には逃走していた『ドッペルゲンガー』が姿を現していた。そして時を同じくして、暗部組織『屍喰部隊(スカベンジャー)』が『ドッペルゲンガー』を狙って襲撃をかける――!

23. 憑依
実験に参加した切実な目的と、『ドッペルゲンガー』を生み出してしまった責任。たったひとりでそれらを抱えこみ解決しようとしていた操歯に、美琴は過去の事件での自分の姿を重ねてしまう。意を決して操歯の元に戻った美琴は、『ドッペルゲンガー』捕獲任務に就いていた『屍喰部隊(スカベンジャー)』と鉢合わせる。彼女らによると『ドッペルゲンガー』は体の損傷を補うため、周囲の物質を取り込む性質をもつという。操歯の恐れていた『魂の拡散と憑依』が実際に起こっていた可能性を知り、美琴は彼女らと共同戦線を張ることに。一方で、『屍喰部隊』のリーダーは美琴と手を組むことで任務達成を狙っていた。

24. 拡散
『魂の憑依』によって瓦礫を取り込み、巨大な姿になった『ドッペルゲンガー』。圧倒的な質量で立ちはだかる巨獣に、美琴は砂鉄の巨像を作り上げて対抗する。砂鉄の特性を生かして徐々に『ドッペルゲンガー』の巨獣を解体していく美琴に対して、燃料タンクを市街地に落とし破壊しようとする『ドッペルゲンガー』。間一髪、空中で燃料タンクを爆破し被害を防いだ美琴だったが、『ドッペルゲンガー』のその行動には、美琴の攻撃を逆手に取った別の目的――研究データをバックアップしている秘匿された飛行船の存在を探し当てる目的があった。一方、操歯も事件に決着をつけるべく『ドッペルゲンガー』のもとに向かっており――。

25. 私の、大切な友達
『魂の憑依』のカラクリを暴き、飛行船の上で『ドッペルゲンガー』と対峙する美琴。魂を持たない存在として生まれたことへの絶望と、人間への復讐を口にする『ドッペルゲンガー』は自らの似姿を造り出して美琴を襲う。しかし美琴はその攻撃がブラフであること、そして『ドッペルゲンガー』の真の目的に気付いていた。美琴の言葉を拒絶し、飛行船とともに落ちていく『ドッペルゲンガー』。その先には、操歯と、研究所所長の姿があった。美琴の口から告げられる『ドッペルゲンガー』の真実を前に崩れ落ちる所長に、操歯はこの実験を続けることはできないと告げる――。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

公式への愚痴

 前提として、本作は見れていないため、このレビューはアニメの出来に対するレビューでなくとあるシリーズに対する愚痴になってしまうのをご理解いただきたい。
 禁書信者(シリーズの信者ではない)である自分が吐き出す愚痴を見てもいいという酔狂な方だけご覧になってほしい。
 もっとも、欲を言えば同じ禁書信者にはこの愚痴を呼んでもらって意見をくれたら嬉しいが。

 年々、とあるシリーズの勢いは右肩下がりになっている。
 これの主な要因が「新約の前半がつまらなかったうえに、新約3巻の一方通行の発言」と「上里編が酷かったから」という意見がネットでは散見されるが、自分はそうは思わない。予め断っておくが、まったく原因じゃないとは言わない。
 ただ、ネットでの声の大きさ程影響が大きいとは思わない。
 なぜなら、新約前半は確かにつまらなかったが、一方通行の発言に関しては別に衝撃でも何でもなかったし、上里編は普通に面白かったからだ。
 上里編に関してはアマゾンレビューでは「必要な話じゃなかったけど内容は悪くない」みたいな感じで☆3から4くらいが多い。
 そもそも、必要不要で言えば極論アレイスター関連の話以外必要ないわけで、それを言い出したら禁書の話のほとんど、その他スピンオフは全部要らないことになるので、若干的外れな意見かなと思う。
 話がそれたが、右肩下がりの原因の主な要因は「とあるシリーズに関わるスタッフ側が古参ファンをないがしろにしている」からだと思っている。
 
 そう思う理由はいくつもある。
 
 一つ、アニメ化の展開の遅さ。
 これは禁書3期のレビューでもそこそこ触れたので詳細は割愛するが、端的に言えば禁書3期のアニメ化そのものが遅かったうえにクオリティーも酷かったことだ。
 また、アニメに関して言えばレールガンのオリジナルエピソードやOP詐欺など。レールガン3期はOPすら見てないので本当にほとんど知らないのだが、調べた感じ原作通りにやったっぽい。なぜそれを数年前にできなかったのかと問いたい。
 今更遅い。
 とにかく何もかも遅い。
 遅い分だけ作画や演出がハイクオリティーならまだしも、そういうことでもない。
 これはファンにしたら意味が分からない。
 そんでもってレールガン3期はアマプラで配信されてないから後追いもできない。アマプラ契約してない人は分からないかもしれないが、意外とアニメ作品が無料で観れたりする。一生無料ということでなく期間限定もされていたりするが、同じ電撃のSAOや劣等生などは現在も見れるかは分からないが少なくとも見れた時期はあるし、割とマイナー気味でかつ放映中のアニメも見れたりする。
 また、一定のネームバリューがある作品は大体配信されている。最近で言うと鬼滅や呪術だ。ちょっと前ならサイコパス3など。そもそも無料で観れる作品が相当少なくて見れるアニメの方が少ないとかならともかく、とあるシリーズくらいネームバリューあるならアマプラで配信してくれやと。他の動画配信サイトで観れるかどうかは知らないが、アマプラクラスのサイトに動画配信しないのがセンスないとしか思えない。少しでも多くの人に見て貰おうとかそういうのが一切感じられない。

 だからファンが減っていく。

 二つ、メディア展開の杜撰さ。
 これは一つ目と被る部分もあるが、とある科学の一方通行あたりからおかしくなった印象。とにかくいろいろ出し過ぎてファンである自分ですらついていけない。そもそも科学側を出し過ぎ。そして科学側のスピンオフは舞台が学園都市の内輪もめに限られてくるし、魔術と比べるとスケールが小さいから飽きてくる。
 スピンオフ出し過ぎると過密スケジュールが明らかになって、アンチへのツッコミどころを与える要因にもなる。キャラ人気は科学側の方が高いんだろうけど、内容は魔術の方がおもろいんだから出すならせめて魔術側のスピンオフを出してほしいのに、そういう需要すらわかってない。
 レールガンに至っては、いよいよ過去編に入ったそう。
 そんなことするくらいならもう完結してもいいし、やりたいならいい加減本編に合流して一足先に新約での活躍を描いてほしいし、そうしない意味もいまいちわからない。

 やってくれたら、絶対買うのに……。
 少なくとも過去編にほぼ興味がわかない……。
 
 禁書3期のレビューで特典つけば円盤絶対買うと言っておきながら実は買ってないのだが、それには二つの理由があって一つは高いからだ(二つ目の理由は後ほど)。
 でも漫画なら希望に沿う内容なら買う。
 とあるシリーズはこういうチャンスロスも多い。
 また、禁書本編で割と重要な要素をレールガンというスピンオフで初公開してしまうのもいかがなものかと思う。
 たとえば、大覇星祭で上条の右腕から出現したドラゴン。厳密に言えば原作で初期から示唆されていたので初公開というわけではないが、しっかりドラゴンが出現して暴走御坂を打ち破るという描写をしたのは当時のレールガンが初だった。
 また、レールガンはジェイルブレイカー編突入までしか見てないので詳しい事は知らないのだが、敵キャラの一人が上条の中のドラゴンを一匹操るとか。そんな重要っぽいエピソードなんでスピンオフでやるの?と思う。
 つーか、「実は大覇星祭編で上条の右腕からドラゴンが出てた」というのがまたしてもアンチへのツッコミどころを増やす要因となっているし、こうなってくるとファンとしても擁護が難しいから辛いし嫌になって来る。
 極めつけに、これは最近の話だが、円盤特典の話がアニレー2期までまとめて書籍化されたこと。

 これには相当腹が立っている。
 
 特典目当てで円盤買った人の事をまるで考えていない。円盤特典が小説というアニメ作品自体少ないのだが、特典小説が書籍化された例は、自分は緋弾のアリアしか知らない。
 ただしアリアの場合、そもそも円盤が6枚しかないし、円盤発売からそこまで期間を空けずに発売したうえ、アニメの出来自体もそこまで悪くはなかった。それでもアリアの熱狂的ファンの中には憤る者もいたかもしれないが、逆に新規が入るきっかけにもなったかもしれない。
 
 比べて禁書はアニメ1期から考えれば10年も経過しているのだから、今更特典小説を書籍化したって自分みたいな信者したら「もう持ってる」になるし、新参からしたら「量が多すぎて逆についていけないよー」になる。
 この度の書籍化が刺さる人って「アニレー2期くらいからシリーズにはまりましたよ」くらいのそこそこのファンくらいだと思う。
 とあるシリーズの売り上げが下がっているから小銭稼ぎのために出したんだろうなあと思うが、逆効果もいいところ。
 理由は、禁書3期、超電磁砲T、一方通行の円盤特典が書籍化されてないからだ。
 だって、どうせ特典小説がまとめて書籍化されるんだったら、高い金出して円盤を買う意味がない。
 結果として、「特典小説目当てで円盤を買う」層をまるごと失っている。
 無論、母数の違いはあるが、単価の違いもあるので商売的な話をすれば損をしているのではないかと思う。
 これが、先述した円盤を買わなかった理由の二つ目だし、買わなくてよかったと心底思っている。
 ぶっちゃけ特典小説の書籍化で稼ごうと思うなら、いっそのこと今出ている円盤特典全て書籍化した方が少なくとも一時的には稼げるはず。そうなれば自分も買うし。
 結局、今の中途半端書籍化が一番腹立つし、もう信頼度もゼロだ。こうなってしまった以上、円盤は二度と買わないし、仮に特典小説が書籍化されなくても諦めるか、原作完結した後で中古で集めるかくらいだ。
 そこそこの信者なら、自分みたいな考えは少なからずいるのではないだろうか。
 というか、そういうメディア展開の杜撰さがあるから、原作以外に貢献しようという気すら失せるし、むしろ現実を見せて公式を反省させてやりたいとすら思う。
 こういう信者たちの評価を下げ、それが売り上げを下げる要因になっているから衰退する。
 
 若干フォローするなら、レールガン2期までは円盤の特典は小説だけでなくラジオがついてたりもしたし、禁書とレールガン1期は映像作品としてもそこまで悪くないのでそこが救いか。
 また、はいむら、こぎのん、冬川は初期こそみなうまくなかったが、今ではみな絵がうまくなった。そこまでは絵師も漫画家も恵まれていたと言える。
 やはり狂い始めたのは一方通行から。絵柄も酷くなった。
 アストラルも、未元物質も。
 
 ファンなら何をどうしても勝手についてくるものではない。ある程度の理不尽は受け入れるが、あからさまな理不尽はファンを失うどころかアンチを増やすことにしかならないと、とあるシリーズのスタッフは理解してほしい。
 まあもはや逆にここまでファンを怒らせる才能がある無能公式陣どもが、今更まともにやるとは思えないし、もう期待もしてないが。
 禁書は本当に好きだが、それ以外は冗談抜きでもう終わってもいい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

むしろもう、本編(笑)

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
「とある魔術の禁書目録」のスピンオフシリーズ、3期。

とはいえ、個人的にはスピンオフではなく、もはやメインシリーズ(笑)

やっぱり~「禁書」より~「一方通行」より~、「電磁砲」が好き~(笑)

レビューには、今作で活躍した各キャラについて書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
3期でまだ面白くなるってことに、ビックリ。凄いコンテンツだと思う。

内容的には、レールガンの王道。日常に潜む小さな謎を解いていくうちに、学園都市を揺るがす大事件に遭遇し、仲間と力を合わせて解決していくというもの。

本作はとにかく、サブキャラが凄く良い。

前半「大覇星祭→エクステリア」

ついに活躍した婚后光子は、男前で格好良かった。今度は黒子との共闘が見たい。意外に活躍した湾内絹保と泡浮万彬の水泳部コンビは、「これぞ能力バトル」というのを見せてくれた。てゆうか、レベル3だから、本来普通に強いんだよね。流石、常盤台。

そして、食蜂操祈。体力なくてぜーぜー言ってる(のに悪態ついてる)とか、なにあれ、めっちゃ可愛いじゃん(笑) 本作を☆5にしたのは、この食蜂が魅力的に描かれていたことが大きい。尊大で周到なのも、「もしかしたらただのビビりなんじゃね?」と思わせるような演出もあり、こういうキャラ作りは、この作者はとても上手いと思う。

喰蜂単体での魅力も大きいけど、美坂との掛け合いは鉄板で笑えるw 能力的にも、機械を制御出来るビリビリさんと、人間をコントロールできるリモコンさんが組んだらかなり相性が良い。食蜂でも頭を覗けない、コントロールできない美坂だけは、逆に言えば本当の付き合いが出来る唯一の存在というわけだし。

これまで、「悪者」「黒幕」のように描かれていた喰蜂ですが、イメージが一変。「とあるシリーズ」でもトップ5には入る好きなキャラクターになりました♪(それはともかく、制作の中に、確実に「腹フェチ」がいましたよねw)

削板軍覇は、これから伸びてくるキャラクターでしょうか? なんでも「根性」で乗り切る、科学サイドらしからぬキャラクター。でも、上条との相性は良さそうでした。

エンタメ的にはとても面白いのですが、ただ、能力バトルものとして見た時、彼のように「なぜ強いか不明」「どのくらい強いか不明」でも、「良い奴だから助けてくれる」というのは、作者としては便利なジョーカーになるけれど、視聴者としては、彼が1人いるだけで、全ての能力バトルのバランスが崩れる(無駄になる)、「興醒めキャラ」にもなってしまいます。あまり便利に使いすぎるのは危険ですね。

中盤の日常話は、箸休めとして絶妙に面白い。この「とあるシリーズ」に共通していますが、「ガチ熱バトル」の後に「ガチゆる日常」があるんですよね。このことで、バランスも良くなるし、キャラの深掘りもできるし。

後半「インディアンポーカー→ドッペルゲンガー」

まず、インディアンポーカーでエロ妄想の対象になって赤くなるレベル5の2人が可愛い。ここで、美坂だけでなく、喰蜂を入れてくるあたり、分かってやがる(笑)

弓箭猟虎VSブレンダは、かなり熱いバトルだった。特に、ブレンダのこの後が分かっている視聴者にとっては、「あの前にこんなことがあったのか」と、感慨深いものがあると思う。裏では対立する相手と、表ではそれと知らず交流を深めていたりするのが、この作品に深みを与えていると思う。

ドッペルゲンガー編に登場したスカベンジャーも、基本的に悪役で、一方通行編に出てきた時はかなり非道なことをやっているが、本作では憎めない感じのやられ役になっている。リタ、ナル、清ヶ、ヤックンの絡みはとても楽しいし、特に、ビリビリさんと相対した時に、リタがなんとか言いくるめようとしているのに、ナルのバカさで乱されるクダリはかなり笑えた(笑)リタの鳥瞰把握は索敵系としてはかなり便利だが、視覚のみのためレベル3。滝壺理后の能力追跡は見えない敵も索敵できるため、その上位互換でレベル4になっているあたり、能力のランク付けが丁寧に行われているな~と思う。ただ、ナルの浸紙念力はあまりにも汎用性が高すぎるので、ちょっと便利に使いすぎるのは微妙かな~と思うけど、車などのスピードを出すときは摩擦増減との、空を飛ぶエンジンには液比転換との(同じスカベンジャー内での)コンボを使っているなら、上手いとは思う。

完全新キャラの操歯涼子ですが、最初は(ドラマ性はあっても)キャラクターとしては微妙な感じでしたが、最後に「夢の中でドッペルゲンガーにダメ出しされ続ける」というので、ちょっと可愛くなりましたw

このように、3期にも関わらず、魅力的なサブキャラを使うことで、上手くマンネリ化を防いだと思います。その分、相対的に活躍の減る黒子や初春、佐天などは、それぞれ主役になる話(黒子&初春→天賦夢路編。佐天→対 弓箭猟虎)を中盤に配置するなど、ファンにも嬉しい構成になっている。

コロナでかなり苦労したのでしょうが、放送延期は大正解だったと思う。最後までクオリティを落とさず、楽しいアニメを作ってくださり、感謝っす♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
安定の超電磁砲だな~。レベル5祭り。禁書より、作画もだいぶ良いしね。

2話目 ☆4
感想なんかないな(笑) なんか楽しく体育祭やってる♪

3話目 ☆4
ちゃんと能力バトルやってるね。結構面白い。ピリピリでビリビリ(笑)

4話目 ☆3
お、レベル5同士の戦争になったら面白そう。熱い展開になりそう。

5話目 ☆4
金剛、ついに活躍する? 高度なトラップ(笑) こういう、サブキャラが活躍する展開、好き♪

6話目 ☆4
ちゃんと能力バトルしてるな♪ ビリビリの怒り具合も好きですし♪

7話目 ☆4
喰蜂、どう考えても「実は味方」だよな(笑) 記憶がなくても、惚れ直す(笑)

8話目 ☆5
やはり、喰蜂は味方か。喰蜂のエロシーン(笑) 喰蜂のあの表情、頭を覗けない、コントロールできない美坂だけは、逆に言えば本当の付き合いが出来るというわけだよね。喰蜂、体力ない、ギャーギャー可愛い(笑)

9話目 ☆4
機械を制御出来るビリビリと、人間をコントロールできる喰蜂が組んだら、最強だよな。

10話目 ☆3
腹に妙なフェチを感じるな~。さあいよいよ、黒幕登場!

11話目 ☆4
上条先輩&黒子登場で、いよいよ盛り上がってきましたな。お、ここにもレベル5か。角は根性で生えるのか? 削板軍覇、キャラとしては面白い。

12話目 ☆4
やはり制作陣に、腹フェチがいやがる(笑) 1週間くらいて(笑)

13話目 ☆4
黒子のバトル、熱いな。一方では、知略戦。一方では、チーム戦。一方では、ガチ能力戦。幅広く見せてくるな~。

14話目 ☆5
なんか出た(笑) 婚后、いいやつ♪ 事件の後の、このラブコメが楽しい♪ 確かに、黒子にしてはギネスレベル耐えた(笑)

15話目 ☆4
過去話。喰蜂が操作力を使わない。それだけ、ドリーが特別か。最後、泣けるな~。喰蜂、イイヤツ。

16話目☆4
再開おめでとうございます! というか、電気でなんとか出来るなら、科学で作って売れそうだけどな。当然、エロ系だよな(笑) この2人にしては優しい(笑) 

17話目☆4
一見関係のない小さな事件が繋がって、大きな陰謀に繋がるのは、レールガンの十八番だね。

18話目☆4
アイテムがまだ元気な頃だね、時系列的に。懐かしい。胸ネタオンパレード。充分だよ!は笑ったw こういう日常回は良いよね。一撃でスキルアップに繋がるなら、すげぇカードだよな。感覚を覚えるってことね。

19話目☆3
ブレンダが出ると、切なくなるよな。対スクール戦かな。

20話目☆4
アイテムも大概悪いけど、スクールはそれ以上に悪いよな。どう考えても、一方通行よりは悪い(笑) なるほど。アイテム対スクールの直前の話なのね。

21話目 ☆4
幼女を使って悪口(笑) んで、煽っといて胸揉まれる食蜂が可愛い(笑) いつの間にか仲間になっとるがな。このコンビ、ビリビリ×黒子とはまた違う、良いチームワークがあるよな。ここで、一方通行とのコラボ、スカベンジャーか。

22話目☆4
スカベンジャー、弱くはないけど、運が悪すぎ(笑)

23話目☆4
バカがいるの忘れてた(笑) スカベンジャー、必死(笑) なぜ、シャフ度? ウルトラマン呼びたい、、いや、上条さんのワンパンで解決か(笑)

24話目☆4
とにかくド派手なバトルだな。

25話目☆4
その幻想を撃ち砕け。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

57.6 24 ぬいぐるみアニメランキング24位
M3 -ソノ黑キ鋼-(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (347)
1779人が棚に入れました
歪で、どこまでも濃い黒。黒が全てを飲み込み、全てを奪い去ったその場所は、無明領域(むみょうりょういき)と呼ばれるようになる。人間の絶望と混沌をそっくり引き写したかのような異形のものたち。彼らはこう呼ばれた。イマシメと。
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

暖かさと寒さの混在する不思議和風ホラー

物語:3.5 作画:3.8 声優:4.2 音楽:3.5 キャラ:3.8 【平均:3.7】                           (37.8)

ジャンル        :ロボット、ホラー、群像劇
話数          :全24話
原作          :佐藤順一、岡田麿里、サテライト、創通、バンダイナムコゲームス、マッグガーデン(アニメ)
アニメーション製作 :サテライト、C2C
監督          :佐藤順一
シリーズ構成     :岡田麿里
脚本          :岡田麿里、大西信介、鴨志田一、小柳啓伍、和場明子、小林英造、大河内一楼
キャラデザイン    :オニグンソウ(原案)、井上英紀(アニメーション)
メカニックデザイン :河森正治、ブリュネ・スタニスラス、宮崎真一、渭原敏明、鈴木雅久、川原智弘
音楽          :サキタハヂメ
主人公声優      :松岡禎丞
OP           :「Re:REMEMBER」作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - NAOKI-T / 歌 - May'n
             :「レプリカ」作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲・編曲 - 内澤崇仁
               / ストリングス編曲 - 内澤崇仁、石塚徹
ED           :「ego-izm」作詞・作曲・編曲・歌・演奏 - la la larks
               / ストリングス編曲 - 江口亮、石塚徹
             :「SABLE」作詞・歌 - ナノ / 作曲・編曲 - WEST GROUND

参照元        :Wikipedia「M3~ソノ黒キ鋼~」

【あらすじ】
 十年前、東京に突如として出現したその“闇”は、瞬く間にすべてを侵食し、「イマシメ」を産み落とした。それは人間が残した念や想いを核に、「屍鋼(シバガネ)」と呼ばれる物質が結集して誕生した異形の存在。イマシメの脅威は、やがて無明領域周辺にも現れはじめ、人々に影響を及ぼし始めていく。「復興支援企業体イクス」は、イマシメを狩るための手段として、次世代型可動肢重機「マヴェス」を開発。イクスは自らが管理する「九久ノ智学園」に、マヴェスのパイロット候補生8人を招聘する。 アニメ「M3-ソノ黒キ鋼-」公式サイト「STORY」より抜粋

【特徴】
①ホラー
②ロボット
③暗い、心悲しげ
④アクの強いキャラクターが登場
⑤固有名詞・用語が多い

【長所】
①物語を覆いかぶさる謎が次々に登場し、引きが強い
②希少なホラー作品
③成長
④もし、「人同士の精神感応が可能ならばどうなる」を観る

【短所】
①真相が安っぽい理由によるもの
②群像劇を謳う割りに、主人公に焦点を当ててばかり
③アクの強すぎるキャラクターの言動が観ていて不快にさせる
④ロボットである必要があまり感じられない
⑤嘔吐

【理由】
{netabare}[ 長所 ]
①前半はひたすら謎に謎を被せていきます。後半は徐々に明らかになります。前半は謎が多く見応えがあり、後半は真相が徐々に明らかになって行くので物語全体で観ると引きが強いと感じました。ただ、訳が分からなくなるという事が苦手であれば長所とは言えない。 
②ホラーが観たいという事であればオススメです。
③登場人物達は成長してゆきます。何を機に、また、どの様に成長するのかが見所になります。
④精神感応力者を「リンカー」と呼びます。彼らは互いの感情を読む事が出来るが、それがどのように物語を進めるのかが作品の要であり、見所となっています。

[ 短所 ]
①個人的には致命的でした。これは随分と陳腐な理由でしたので真相はあまり期待しないほうが楽しめると思います。
②群像劇っぽいところも少しありますが物語流れで主人公に焦点を当てて進む展開が多いです。
③2人ほどアクの強いキャラクターが登場します。キャラが立つ事という意味では長所ですが、この2人を見て苛立たない人はいないでしょう。
④ホラーとの相性が良くありませんでした。ロボットは生身を守る役割もあるため、恐怖を和らげる結果になってしまいました。また、異形の生物ももっと畏怖するようなデザインであればもっと恐怖させる事も出来たと思います。
⑤そこまで主張する必要があったのだろうか。単に気分を害すだけのように感じます。{/netabare}

【総括】
 少年少女達の遣る瀬無い状況からどのような結末を迎えるのかを観る作品。また、ホラーという作風にロボットを登場させる新しいタイプの作品。細かい所で悪い部分が目立ったが、謎や明らかとなる真実など物語の引きは強めです。



【思った事・蛇足】

佐藤順一、岡田麿里の2人が携わったという事と
私の好きなタイプと思わせる
「暗い」とか「鬱」というワードを見て気になっていました。


しかし評判のほどは悪く
敬遠していた作品。


視聴のきっかけは
『TEXHNOLYZE』『エルゴプラクシー』『Gilgamesh』
この3作品のようなくすんだ世界観を期待した事です。


しかし観てみると違いました。
どちらかと言えば
『ラーゼフォン』『ZEGAPAIN』『ギルティクラウン』
この3作品に近い世界観と設定でした。


そして本作は上で述べた世界観をホラー作品に仕立てるため
BGM、シチュエーションを選定したという感じでした。



最初のうちは本当に面白くないのかどうかを疑って視聴しましたが
観てすぐに伏線を張るタイプだと分かり
次回への引きも強く
毎回ワクワクしながら観れました。


しかし
短所①にも書きましたが
これが視聴意欲を削いでしまう原因となり
結果的に良いという印象は残りませんでした。


物語を形作る「恨み」という要素は
いかにも和風ホラーっぽくて悪くないのですが
もう少し恨めしく思える事実にしたほうがいいのではないかなと
そう思いました。


それにしても放送当時に見た方はしんどかったでしょうね。
中々謎が明らかにならないのは
じれったく感じたのではないでしょうか。
コレばっかりは放送後に見て良かったなと思いました。




●用語
これがまた非常に話を分かり難くしている様に感じたので
分からなくなったら公式ページの「用語集」の閲覧をお勧めします。
http://m3-project.com/word/

尚、注意して欲しいのは単語が出た後に閲覧した方が良いです。
そうでないとネタバレする事になります。




●視聴結果
グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性があるため、ネタバレ注意]
http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-28.html

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

リム無理。

※酷評注意。

レンタル屋で目にとまっての視聴です。

ロボっぽくなさそうというイメージが視聴のきっかけでもあるんですが、思った通りロボ度がかなり、相当、スゴく低い作品でした。
個人的にはロボ度が低い作品のほうを見がちなタイプなので狙い通りな感じでした。

なので、ロボバトルとかを期待して視るとショルダースルーを喰らうのではないかと思います。
完全にメンタルバトルメインだったと思います。

で、内容なんですが、
画面的にも、設定的にも、空気感的にも、どこをとってもどんよりした作品でした。
さあ!明日から夏休みですよ♪と言われて、一度も晴れ間を見ることなく2学期を迎えたらこんな気分になれるかもしれません。
そのくらいドンヨリでした。

×2クールです。

まぁ、こういうどんよりした内容だと最終的な開放感を期待してしまいますよね。
映画等ではよくあるパターンです。閉塞感→開放感。むしろ王道といえば王道でしょう。

そう、映画でなら。
1クールでなら。
2クール・・・・は、さすがに長くね?

まあ、エンディングをちゃんと用意した上での鬱展開で、狙った鬱だったとは思います。
リアルタイム視聴だったら耐えられなかったと強めに思いますが、まとめ視聴ならまだ完走可能な拷問でした。
その辺も含めて耐性はあるほうなので十分謎を見届けれると思える状態でした。(アレさえなければ‥)

あと、ヒロインらしき立場の人が2転3転するというある種ローテーション的ハーレムも確認できました。
まあ、むしろその後の主人公アカシのリバウンド的ダメージの方がデカいような気がしなくもないですが。

衝撃だったのは、正ヒロインも、エンディングの方向性も2期のopを視て理解できたということでしょうかwあまりに「え?」って思うレベルだったので、これがあの有名なテコ入れってヤツなのか?と思いましたね。
逆に2期のopが1番親切で饒舌だったと感じたのは気のせいでも精神浸蝕のせいでもないと思われます。このopが、自分が想像したエンディングの方向性とカブり過ぎて既視感さえ感じてしまいましたw
ま、この通りになるかどうかは、伏せておくことにします。

ただこの暗雲立ち込める状況下でもまだ視聴可能な自分にも、大きな問題が1つ存在していました。
鬱と似て非なる感情‥そう、「不快感」です。
これはまとめレンタルじゃなかったら切ってたレベルです。

作中のある設定が、それはねぇだろ。という悪魔的な設定で、もし実況してたら「これはヒドい。」確定だったと思います。

ことあるごとに、手を変え品を変え感情に負荷をかけてくるのもだんだんやり過ぎ感が増してくるんだけど(だんだん慣れてもくるけど)、生と死の間の微妙な状態を都合よく解釈してそれを利用する行為。それに少年少女が、世界が、頼らざるを得ないという悪魔的な設定。この部分。無理だわこれ。

少年少女「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。」(名台詞「逃げちゃだめだ」も確認できましたw)

いやいや、もう逃げちゃいましょう。誰もあなた達を責めたりしません。そんなことはさせません!なんでも乗り越えればいいってものではないのです。撤退も立派な選択肢です。
物語?そんなものはどうでもいいんです!無事これ名馬って誰かが仰ってました!生き残ったものが勝ちなんです!ヒヒ~ン!

え?なに?

逃げないの?

正気ですか?!

き、君ら‥なんてマッチョなメンタルしてんだ?!この過酷な設定にめげず世界と物語を守るって言うんだな?!
よし‥分かったよ。。しょうがない。オレも最後までみとどけるよ!!!
的な完走でしたwヒヒ~ン。

こう言っちゃなんだけど、制作陣、倫理観の線引きが麻痺してるのでは?という印象も無くはないレベルの鬼畜さでした。精神の無事を祈るばかりです。


って訳でこの作品、お勧めはしません。
特に、健全な青少年には。

みんながみんな不器用すぎて痛々しく暗中模索するお話だけど、光はきっとさすでしょう。あなたのこころにもきっと。

たぶん。

‥エンディングまでには。


※以下はネタバレ雑記。


{netabare}

あくまで個人的見解ですが、リムという鬼畜設定はやるべきではなかったと思う。現実的にこういう状況になって、ロボの一部が「重篤な症状の人の肉体」じゃないと人類がヤバいことになるとしたら、やむを得ないだろうと思う。いくら非人道的であっても。
だがしかし、アニメでそれやる必要ないでしょってことです。
それを葛藤の負荷という装置として使うのはさすがにやりすぎ。
じゃあ視るなよ!ってなりますが、それはその通りとしかいえませんけどけどね。

ツグミの、「裏切り」+「外界を知らないことからくる不信感」による恨みを和らげた最大の功労者がまさかの伏兵スーザンってのがちょっと衝撃だったなw
いくらロボ度低いとはいえここまでとはw

ミナシはジェラシーからあの境地に至ったんでしょうかね。
彼は結構不憫なこでしたね。繋がるのに執着する気持ちも解らないでもないかな。。

あと、復興みたいな纏め方とか、立ち入り禁止区域とか、時代の気分みたいなものが見え隠れしてますが、そういう意図があったんでしょうかね。
それと、ある種人類補完計画のアンサー的でもある感じは見所なのかもしれないですね。

以上です(`´)ゞ!


{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

v.e.b さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

どうしてここまで評価されないのか... 私は結構好きです。

この作品は全体的に暗いです。

重くはないけど暗い。

鬱アニメかどうかと訊かれるとそれも違います。

私は静かなアニメが好きなので苦痛どころか安らぎすら感じました。
過去に様々な鬱アニメを一気見してた所為もあって
耐性がついているのでしょうね。

この手の暗いアニメが不慣れな人にとって
この2クールは確かに耐え難いものかもしれません。


▪︎良かった点

世界観や設定は面白いし、「テラフォーマーズ」や「進撃の巨人」
などの様な巨大な敵に立ち向かうというセカイ系路線は悪くなかった。

{netabare} メインヒロインが序盤で重機システムの一部になるという展開も
掴みとしては悪くなかった。{/netabare}

突如現れた謎の空間「無明領域」
その出現と共に現れる様になった「イマシメ」

無明領域の番人である躯を操る謎の少女。
その少女の歌を聴いた者は9日以内に死ぬ。

躯やイマシメを倒すために重機を操る
8人の子供たち。

こうしてまとめてみてもやっぱり
世界観や設定は悪くないしメカニックデザインもカッコいい。

そこら辺のテンプレアニメよりは面白い。

OPやEDも良くて思いのほか感動したし作画も全体的に綺麗。
特に2クール目のOPは毎回魅入ってしました。

事前に全て伏線を回収していたので終わり方も文句無しです。



▪︎悪かった点
それじゃあ何がダメだったか

・キャラクター

ヤンデレ主人公に虚弱系メインヒロイン
サイコ野郎、根暗小説女に
野蛮赤ウンコ、ダラシない不良少年に
異臭ビッチ、いつもヘラヘラしてる変人

以上が主要人物である。
皆、幼少期はあんなにいい子だったのに
この10年間でなにがあったんだ...。

このアニメには兎に角まともな奴がいません。
「とか言ってるけど少しくらいはいるんでしょ?」
と、思うかもしれませんが本当にいません。

強いて言えば政府から派遣された自衛官の須崎くらいですかね。
どうでもいいですが結構好みのタイプ。

とにかくキャラのアクが強すぎる。

嫌われ役は多くて3人程度で充分です。

なにも登場人物みんな嫌われ役にすることはなかったでしょう。
視聴者に不快感を与えるだけです。


・テンポが悪い

鬱アニメと違って重い訳でもなく
ズルズルと全体的に暗いまま進んで行きます。

この雰囲気に耐え切れず1クールで視聴断念
した人も少なくはないでしょう。

重機やイマシメなどこの世界の謎が明かされる時などに
印象的なシーンが残ればよかったのですが
全体的に暗いわりに虐殺シーンもショボいです。

殺すならもっと大切に殺してほしいですね。
命はそれほど軽くありません。

・背景が暗い

キャラクター達も全体的に暗いし、シナリオも全体的に暗いが
作画の背景も兎に角暗い。

外に出れば真っ暗、中に入っても機械仕掛けばかり。
キャラクターも視聴者も息苦しくなってしまうのも無理はありません。

無明領域と言う程ですから、暗くなってしまうのは仕方が
ありませんが、もう少し工夫出来なかったのでしょうか。

▪︎全体を通して

色々酷評してしまいましたが、私はこの作品が好きだし
皆んなの評価程悪い作品とは思っていません。

やっぱりセカイ系は面白い。

OPだけで感情移入しすぎて泣きそうになり
やっぱり自分はこう言う作品が好きなんだと再確認しました。

このアニメは大人さえもクズばかりでしたが
子供達はいい意味で人間味に溢れていて愛するべき存在です。


もしもこの作品が1クールだったら作り手が伝えたいことを
伝えるだけ伝えて、伏線も回収しきれず
独りよがりの作品になっていたでしょう。

このシーン必要なの?って思うところも多いかも
しれませんが全て伏線となり見事に全て回収していますので
無駄だと思うところも必ず意味があります。

そこが視聴者にあまり理解されていないところの
一つかもしれませんね。

私の勝手な思い込みですが作り手側がこの作品を通して
なにを伝えたかったかと言うと「お互いの気持ちが分かりあえず
傷つけあってもその度にお互い、許しあうことが大切」
ということだと勝手に解釈しています。


本編とはあまり関係ありませんが最終話で
{netabare} ヘイトがぬいぐるみを抱えながら
「思い出した... お前に心がないと気付いた時は最高に恐怖だったなぁ...」
とか言い出した時は吹き出すかと思いました。
よくこんな面白い台詞思いつくな...。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

67.3 25 ぬいぐるみアニメランキング25位
デジモンテイマーズ(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (190)
1404人が棚に入れました
デジタルモンスターシリーズのテレビシリーズ第3作。
どこにでもいるごく普通のデジモン大好き少年だったタカト。そんなタカトが見つけた青いカードは、カードリーダーを本物のデジヴァイスに変える不思議な力を秘めていた。
憧れであった本物のテイマーになってしまったタカトだが、他のテイマーやデジモンを消滅させようとする謎の組織と時に協力し、時に敵対するうちに現実世界とデジタルワールド双方を巻き込む戦乱に巻き込まれていく…。

声優・キャラクター
津村まこと、野沢雅子、山口眞弓、多田葵、折笠富美子、今井由香

ぱに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

評価が分かれる3作目

全51話

2作目まではパートナーが戦闘に参加せず、外野からやんややんや喚いていたが、今作からデジモンを補佐するテイマーとして参加する立ち位置に変わった。

カードを使い、強化・能力付与・命令を下すことができ、より白熱したバトルを演出できている。
主要人物をしぼったストーリー構成は個人的には好き。

また、成長をテーマとしているためかデジモンにもスポットが当てられ、デジモン自身の悩み・苦しんで成長していく姿に人間味を感じさせられる場面も多い。


余談ではあるが、「カードシュラッシュ!」の場面が一度は真似してみたくなるクールな演出で、そこから読み取る方向や角度、カード名を叫ぶところが必殺技を繰り出すようにキマッている。

何が言いたいのかというと、以下の流れをよく真似していた記憶(黒歴史)が蘇ったので紹介する。

タカト「カードシュラッシュッ!」←力強く!
   「高速プラグインH!」←流れるように早口で言う


・・・。

さて、本編内容はこの辺にして、主題歌の紹介をしよう。



OPは「The Biggest Dreamer」
言わずと知れた名曲。
滑舌が悪い人は苦労したのではないだろうか。


ED「My tomorrow」
  「Days-愛情と日常-」
AiMさんが歌う曲はどれも好きで、学生の頃はよく聴いていた。
特に好きだったのは、映画「デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急」のED曲である「夕陽の約束」

しっとりと歌い上げる声が夕日が沈む儚さと約束への期待を感じさせられる。
また、留姫cv.折笠富美子verも存在し、印象の違った世界観を楽しめる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

Kちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

久しぶりに視聴してみた!

この前の「ニコ生デジモン放送」以来、デジモンシリーズの再視聴がマイブーム。
久しぶりに視聴したけれど、やっぱり面白い。デジモンシリーズの中では一番ストーリーがしっかりしているんじゃないかなあ。主人公のデジモン達もカッコ良くてどの形態も割と好き。ただ、カードスラッシュが最後まで生かしきれていなかったのが少し残念。
後、昔見ていて怖かった加藤さんは、今見てもやっぱり怖かった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デジモンは3部作

私がデジモンシリーズと認めているのは、この作品までですね。これ以降は……。
好きな順番としては、無印→02→テイマーズ。こうして見ると、どんどん評価下がってますね。
デザインも段々微妙になっていってる気がします。ベルゼブモンは、良かったです。もっと活躍が見たかった。

シリーズに思い入れがあるので、+補正評価だと思います。
単体だともう少し低いのかな?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
123
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