2022年度のファンタジーTVアニメ動画ランキング 46

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2022年度のファンタジー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月17日の時点で一番の2022年度のファンタジーTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.5 1 2022年度のファンタジーアニメランキング1位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (249)
810人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いつでもそばに

ただフランが可愛いってだけの普通の異世界なろう系だけど、チートだけど無敵って感じはなくて結構戦闘で苦戦するし、戦闘の動きがいいので面白かったです

美少女が無駄にいっぱいでてくるとか、主人公を引き立てるためにわざとらしい展開にするとかそういう余計なところがなくてスマート

無駄にいっぱい美少女はべらせなくても、一人いれば十分ってことがよくわかります
バランスが良くて出来のいい異世界転生アニメ

まるで娘の成長をそばで見守る父親みたいで、フランとししょーのコンビが素敵でした

最初から2期制作が決まっているみたいなのも変な終わり方しないので良いですね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

減点は少なくキャラが加点要素で総じて高評価ななろう原作アニメ

本作の作品タイトルは『転生したら剣でした』であり、つまり転生の主体は異世界転生した「師匠」なんですが、物語としての主人公要素はむしろ黒猫族の獣人少女フランの方にあると言えるのではないでしょうか。

ちなみに「師匠」というのは転生者である「剣」に対してフランが呼びかけにつかっていて、「剣に意志がある」とわかった人たちの間ではそのまま名前として認知されている呼び名です。

魔物を討伐して得た魔石を吸収して「師匠」は魔物のスキルを吸収することができます。そして「師匠」の装備者であるフランは自身のスキルに加えて「師匠」が得たスキルを共有することができます。

当初は「師匠」のスキルに頼りきりのフランですが徐々に自身も強くなってゆくという順当な成長ストーリーですし、フランは「師匠」とはぐれることで危機を演出することもできて、「圧倒的に主人公が強い」というストーリー的な単調さから逃れることができるようになっています。

フランの冒険の旅は適度な爽快感と危機の発生によって、主人公補正による安心感もありつつ楽しめる物になっているように思われます。

終始作画的には安定していましたし、フラン自身がキャラクターデザイン的にかなり可愛く、また周囲を固める人物たちの個性もあいまって特に目立った減点要素はありません。

平凡なストーリーと言ってしまえばそれまでですが、「なろう原作のアニメで手始めに観るなら何が良い?」と訊かれたら本作は充分にその候補たりえる良作だと考えます。

なお、この1期目が終了して早々に2期目の制作決定がアナウンスされました。そのうち続編が観られるだろうという点においても安心してお勧めできます。

余談:「師匠」の転生者としての要素はそれほど目立っていない本作ですが、こと料理という分野においては転生者としての知識が如何なく発揮されており、「師匠」のカレーやハンバーグはフランを虜にしています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

GWだものテンプレ作品も観ておかないとねぇ。

本日は2024.5.5なり。

地獄の繁忙期を乗り越えやっとのことでGWにたどり着いたぜ。
もろもろ、いろいろなお付き合いもしつつ、いつもの某アベマなTVで一気見シリーズを物色。
これは後で見ようかな、というものは除外し、本作が目につきました。
隙間時間では、既に視聴済みの作品も飛び飛び視聴で記憶を喚起しつつ、本作の一気見を敢行。

う~ん、フランかわええっすねw。

物語は、まぁ、この手のファンタジーものに準じている感じですが、フランの可愛らしさほぼ全振りで視聴していればいいでしょう。
いや、さすがにそこまでは言い過ぎですが、テンプレ的作品を観続けようという大きな求心力になり得たのは間違いないでしょう。
逆に、この幼女的キャラが合わないとなれば、視聴しづらいという方もおられるかもしれませんね。

全体的にフランとスーパーすごい剣師匠との掛け合いを眺めつつ、折々にある障害をフランたちが乗り越えていくカタルシスも楽しみの一つでしょう。
また、バディを「剣」にしたと言うのは、この作品のキーとなる設定でしょうが、話すとはいえヒト型ではなく、無機物と言うところで、より一層フランを引き立てているのかもしれません。


別の視点としては、フランの成長していく様子を眺めるという楽しみもあるかもしれません。
仲間を増やすという意味でも成長しているのかもしれません。
後半で登場してきてPTを組むメンツなどは、どう見てもmob系のキャラなのですが、ミッションをこなしていく中で、なんとなく良い関係が構築されていっているようにも見受けられます。

まぁ、フランも次第に愛されキャラ的な立ち位置に移行していくのですが、フランと師匠、一部の女子キャラ以外は作画的な意味であまり力が入っていないような印象ですね。
声優さんも、少し未熟な方もおられたような気がしています。


アマンダいやママンダでしょうかw。
このキャラが出てきてから、少し賑やかになって楽しくなりましたね。


そして、最後にフランとアマンダの関係性が明らかになりました。
この辺も、匂わせていたものがはっきりと形になっていい終わり方のように思いました。

・・・はて、ここで旅立ちEND・・・。

・・・これなんてエウレカ?ってなシーンもありましたが、ここで終わりって・・・。


と思い、HPを確認に行きますと・・・2期か決定との報が。
へー、なら、この終わり方もいいのかな、と。

個人的には、もう少しクオリティアップしてほしいところもあるのですが、続きがあったら観てみたいと思うほどのフランの魅力がありましたし、師匠との掛け合いも観てみたいものです。


「たぶんすごい黒猫族の子供」と「スーパーすごい剣師匠」の
またの冒険を楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

83.4 2 2022年度のファンタジーアニメランキング2位
サマータイムレンダ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (578)
1905人が棚に入れました
「潮が死んだ―――。」幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――!」さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして......!?紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

影絵の世界

オー・エル・エム制作。

幼馴染の小舟潮の訃報を聞き、
故郷和歌山の離島に帰省した網代慎平。
葬儀に参列した慎平は、友人から、
潮には他殺の可能性があると打ち明けられる。
同じ頃、島にはある異変が!?

サスペンスならではの強烈な引き。
{netabare}島には自分と同じ姿の影を見たものは、
死が訪れるという伝承があった。{/netabare}

とにかく今日を生き延びること、
起きた事態を注意深く観察すること。

6話視聴追記。
とある女性の存在により事態は動く。
{netabare}影の見分け方、倒し方、そして目的、
母なる存在と首魁らしきものの正体!?
慎平の右目に宿る時間を複製する力は、
不吉な死の連鎖から人々を救えるのか。{/netabare}

10話~12話視聴追記。
山奥にある菱形医院の旧病棟から、
{netabare}異形のヒルコ像と地下壕への入口を発見。
ここらあたりはホラー色が強めの展開が続く。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}常軌を逸した離島でのひと夏の体験、
予測出来ない展開、死に戻る違った世界線、
一定以上の緊迫感があり楽しませてくれます。{/netabare}

夏祭りの夜、涼やかな余韻があり、
素敵な物語の着地だったように思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

夏の幻影

【紹介】
離島の3日間を何度も繰り返して事件の真相を追うタイムリープ×ミステリー×ホラー×アクションアニメ
閉ざされた田舎に不気味な言い伝え、他人を信用できない疑心暗鬼に次々起きる不穏な事件・・・ロケーションは「ひぐらしのなく頃に」に似ています

【感想】
すごくきれいに話がまとまっていてテンポが良くてあっという間の2クール、面白かった
夏の日差しの眩しさと温度さえ感じられる魂こもった作画が凄い、
ホラーの不気味さと夏の日差しの温かさと夏の夜の静けさと夏祭りの楽しさ
そういった夏の魅力が強く感じられる夏に見たいアニメ!!

回が進むごとにどんどん後付けで設定が増えていくのと、SFとかタイムリープの設定はあんまりこだわりがなさそうなのは残念だった
あとは、最初本格ミステリーを期待してたのでちょっと期待してたのと違う・・・ってなったけど面白かったのでいいです

絵が綺麗でバトルシーンなどとてもよく動くし、時々「映画か!!」ってなるくらい作画が壮大で凄い場面もありました
最初から面白かったけど中盤からどんどん面白くなって先が気になる展開で目が離せませんでした
{netabare} 最初のループで起きた事件のごく一部だけ見せて、この時何が起きていたんだろう?なんでこの人はこんなことしてるんだろう?って不思議に思ったことが
ループを繰り返すたびに主人公の目を通じて一つ一つ答え合わせされていって、また新しい「これはどういうこと?」が生まれていく感じでどんどん物語に引き込まれました
慎平や仲間達はみんな頭がキレるので起きたことをしっかり整理して考察して頭使って動くし、敵も頭を使って追い詰めてくる
タイムリープも万能じゃなくて、繰り返すほど時間遡行が制限されていくという突き詰められた期限が緊張感を持たせているのも良い
前半はミステリーやホラー・アドベンチャーが強めでしたが後半はアクションが強めで頭脳と異能を駆使した駆け引きがあるバトルが面白かった {/netabare}
前半に引き込まれた人が後半も楽しめるかどうかは、キャラクターや世界観が気に入ったかどうかが分かれ目でしょうか?

【BAD】{netabare}
・キャラデザはモブ感なくキャラが立ってるけど慎平と親しい人以外は掘り下げがないので死んでもあまり喪失感がないかも
・みんな死ぬときはあっさり死ぬしループもので同じキャラが何度も死ぬので死が軽く感じるかな?
・後半のバトルは前半の面白さとは違うので好き嫌い分かれそう
どんどん後付けで設定が増えてきてわけわからなくなってくるし、裏読みの裏読みの裏読みって感じがずっと続く
状況説明で忙しそうでした、これがもうちょっとスッキリしていたらよかったかな?
でも前半でキャラクターに愛着が出てくるので、ちょっと蛇足に思ってもみんな幸せになって欲しいって願いながら見ていました
{/netabare}


【主題歌】
OP星が泳ぐ(マカロニえんぴつ)

夏の暑い日差しがイメージできるような夏らしい良曲ですね、好きです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

消える夏の日々

アニメーション制作:オー・エル・エム、
監督:渡辺歩、シリーズ構成:瀬古浩司、
キャラクターデザイン:松元美季、
音楽:岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾、
音楽制作協力:MONACA、
原作:田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊)

既視感のある作風だ。
誰もが感じていることだろうが、
舞台設定は『ひぐらしのなく頃に』だろうし、
主人公の設定は『あの花』にも通じる。
もちろん、時間遡行は『シュタインズゲート』や
『Re:ゼロから始める異世界生活』。
またスワンプマンのくだりは、
アメリカの哲学者の思考実験ではなく、
『サクラダリセット』を参考にしたのではないか。
そう感じさせるほど、内容にアニメ的な背景が鮮明に映る。
ストーリーは、『寄生獣』を下敷きにしている。
細部の設定や世界観、根幹をなす部分までも
かなりの相似といえるだろう。
謎解きのエピソードの絵で、
漫画『寄生獣』そっくりのシーンもあり、
大きな影響を受けていることは間違いない。

これだけ他作品の「影」を感じさせる作風は、
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』を思い起こさせる。
「観たことがある」感覚は、マイナス感情を抱かせるが、
作品の完成度とは別問題だ。
この作品も『ダーリン・イン・ザ・フランキス』と同じように、
既視感はあっても優れた部分が目立つ。

タイムリープのSF的な辻褄は別にして、
過去作品のマイナス部分を考慮して
作品内の主人公優位性をなくしているのは上手い。
{netabare}例えば、あるときから敵のシデが
ループする慎平とともに記憶を引き継ぐことが
できるようになることや、
ループしたときに戻る場所が少しずつ進んでしまうことなど、{/netabare}
能力に制限をかけているところは、
物語の面白さを増幅させている。

バトル自体は、元々それほど好みではないのだが、
小早川家に踏み込むところや、
ひづるの浜辺の戦いは胸が高鳴った。
緊張感を出すための表現は好みだった。

作品のベースとなっている
慎平と潮のラブストーリーがとても良かった。
慎平は数年前に故郷から離れ、
葬式のために島に戻ってくる。
潮との別れを思い出して、
懐かしい顔や思い出の場所を巡りながら、
事件に巻き込まれていく展開になっている。

{netabare}そんなときに慎平とともに事件の謎を追うのが
死んだはずの潮で、「影」として敵と戦う役目も担う。
影となってもその人自身が持っているものは、
全く失われないことから、
潮は影でありながら、大切な人を優先する思考を持つ。

影の潮の持つ魅力に惹かれる。
謎解きホラー型のストーリーだが、
いちばんのカギとなるのが慎平と潮の関係性だ。
ここの描き方は惹かれた。{/netabare}

しかし、シデがなぜ世界を滅ぼそうと考えたのか
という理由は、相当弱いし、
{netabare}何百年も生きてきた人間が辿り着く思考ではないように思う。
リアリティを感じないし、
共感することができなかった。
何百年も生きてきたということは、
それだけ多くの人々と関りがあったはずだし、
感情を動かされた知り合いの「死」というのも
間近で見てきたはずだ。{/netabare}
その上で、たったあれだけの理由で
世界を終わらせることを選択する思考は、
あまりにも短絡的で説得力がないと言わざるを得ない。
同じ展開にするにしても、もうひとつかふたつ、
重要なエピソードが必要だと思う。

OPとEDの音楽が心に残る。
前期OPのマカロニえんぴつ『星が泳ぐ』は、
重厚なサウンドが特徴のロックで作品の謎を表す歌詞が
とても印象的だし、cadodeの『回夏』は、
ミステリアスな雰囲気でEDにふさわしい。
1話の終了時にこのEDが響くと、
謎めいた余韻を残すようで心地よかった。
後期OPの亜咲花『夏夢ノイジー』は、
敵との戦いやスピード感のある楽曲で
文句のつけようがない。
EDのりりあ。『失恋ソング沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。』は、
作品のラストも思わせる叙情的ともいえる曲。
ただ、この曲を聴いてラストを想像すると、
見事にすかされてしまったというのが正直なところ。
それにしても2期分で、これだけハズレの全くない曲を
揃えたのもあまり記憶にないほどで、
毎回音楽を聴くのが楽しみだった。

シデの感情の推移をもう少し丁寧に描ければ、
完璧とも思える優れた作品。
最終回まで息をつかせぬ展開で、
もう二度と戻らないひと夏の日々を堪能させてくれた。
(2023年1月9日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

75.1 3 2022年度のファンタジーアニメランキング3位
よふかしのうた(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (379)
1286人が棚に入れました
「初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。」 女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。 さらには、夜に眠れない日々が続いている。 そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。 夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。 そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる。 彼女は、夜の住人・吸血鬼。 コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。 「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」 夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。 「俺を吸血鬼にしてください」 ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは…… 「人が、吸血鬼に恋をすること!」 果たして恋を知らないコウは、ナズナと恋をして、晴れて吸血鬼になれるのか!? ふたりぼっちの、特別な「よふかし」が始まる__
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『夜の街』『耽美』『フェティシズム』『好きになるとは?』

<2022/8/5 初投稿>
原作は未読。
点数はとりあえず5話まで見てのものです。

放送開始前のCMの時から気になってたんですよね。
ノイタミナだから高品質は約束されてるだろうし。

いざ見てみたら、楽しい
「面白い」より「楽しい」作品。

『夜の街』
まず夜の雰囲気が好き。
中学生の頃ぐらいから、夜の街とか夜明け前の紫色の空とか大好きで。
意味もなく徹夜してました。
ANNとか聴きながら

本作では夜の色彩がかなり極端。
でも夜に不慣れな子供の眼からすると、真夜中の街灯や自販機の光ですら相当に刺激的なもんです。
中学〜高校の頃思い出します。

『耽美』
耽美とは
「美を最高の価値として、ひたすらその世界に心を傾け陶酔すること」
なのだとか
漫画漫画したキャラデザなのに、妖しくやらしー美しさを追求しようとしてる。
それがなぜかうまくはまってる。
(この原作者さんの描く女性キャラって妙な色気感じますよね。寄り目だからかな?)

『フェティシズム』
吸血という偏愛の象徴のような行為。
吸血鬼ものの漫画・アニメとか絶えないですけど、それっておそらく「血を吸うという行為に妖しい魅力を感じる人」が多いってことですよね。
本作では一際やらしく、じゃなかった妖しく描かれてます笑(吸うとこは隠してるけど)

こうしてみると「謎の彼女X」とちょっと似てる気がしてきた。
謎の彼女は夜ではなく夕暮れで、血ではなく涎(よだれ)ですが

OP「堕天」、ED「よふかしのうた」はCreepy Nutsの楽曲も映像もクセになる。
他の方のレビューに書かれてたの読んで知ったのですが、本作、元々Creepy Nutsの「よふかしのうた」に触発されて作られた漫画だったんですね。
どーりでぴったりなわけです

そしてED映像。
なずなのイラストにだんだん色がシミのように広がっていくところ
これ、いいなー。
なんか何度も見てしまう

毎話変わるアイキャッチもいいですね。
雰囲気のある丁寧なイラストがかなり良い。
アイキャッチのセンスが良いアニメって、中身も面白いこと多い気がするのは気のせいでしょうか。
「シドニア」とか「DARKER THAN BLACK」とか
今季なら「リコリス・リコイル」もそう


というわけで、あんまりストーリ展開を楽しむ感じではなく、かといって日常ものともちょっと違う本作

自分は『夜の街』『耽美』『フェティシズム』を楽しんでます。

<2022/8/26 追記>
第7話まで見ましたよ。

{netabare}「コウが吸血鬼になるには、コウがナズナを好きになってる状態で、ナズナがコウの血を吸うこと」
{/netabare}
となっておりますが。
前から、これ少し違うんじゃないの?と思ってるのです。
つまり{netabare}「コウとナズナが相思相愛の状態で、ナズナがコウの血を吸うと、コウは吸血鬼になれる」{/netabare}となっておりますが

そうではなく
{netabare}「恋の仕方を知らないのは、コウだけではなくナズナも。そんな二人が恋の真似事を積み重ねながら・・・」{/netabare}という感じだったら可愛らしいなーとか思ったり

実際のとこ、どうなのかはわかんないんですけど
なんかこの方がニヤニヤできそうではなかろうか?

という願望でした。

あと、酔っ払い三人組モブに子安さんがおるとこもツボw

<2022/9/2 追記>
第9話まで見ました

なぜかの「浪漫飛行」
どっちかと言えば「夜間飛行」って感じだけど、まあでも浪漫飛行は名曲ですよ。

それにしても9話良かったですね。
ここまでで一番良い。
ここに来て本作のテーマみたいなものが見えた気も。
良い〜
なので評点UP↑です♪

あとダルオくんの声は吉野さんでしたか
EDテロップ見るまで全然気づかなかった
やっぱよっちんさんは凄腕声優ですね

<2022/9/16 追記>
11話見ました。
また予想外な展開。
ここに来て{netabare}ヴァンパイアハンター{/netabare}Dや、{netabare}傷{/netabare}物語のような展開とは

なんか「ほんわかあったか〜いスープにドライアイスぶち込んだ」ような展開

嫌いじゃない
むしろ好物

<2022/9/30 追記>
最終13話見ました

9話のレビューでも書きましたが、本作の大きな柱となっているのは「人と人との関係」なのかなと

友人関係とか、好きになるとは、とか
そんな人と人の間に芽生える感情について、
先入観やいろんな前提を取り払って、
突き詰めて考えてみようと

もちろんそれは玉ねぎの皮を剥く作業にも似た、不毛な考察ではあるのですが

そういうのも結構楽しい

あとですね
{netabare}コウくんはおそらくもう吸血鬼になりかかってるんでしょうね。
11話の閉まった学校の門を飛び越えるシーン
最終話の歩道橋から飛び降りて猛スピードで逃げ去るシーン
人間離れしてますし。
つまりもう、なずなのこと好きになってんじゃないの{/netabare}

原作がまだ連載中なので、終わりという感じの終わり方ではなかったのは残念。
続き見たいけど、好き嫌いの好み分かれる作品のようだから2期はないのかも。

原作読もうかな。。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

闇夜の憧憬

【感想】
キャラデザとか色使いがだいぶ独特だけど、賑やかなキャラクターが多くて楽しくて雰囲気がいい大好きな作品!
「夜更かし」の魅力が作画と音楽とキャラクターの雰囲気の良さで見事に表現されているところがこの作品の素晴らしいところだと思います

ラブコメとしては「愛」っていうより「憧れ」って感じが強くてあんまりラブコメって感じがなくて、これは同じ作者の「だがしかし」にも同じものを感じたので、ラブコメの面白さよりキャラクターのやりとりを楽しむ作品な気がしました
「だがしかし」は大好きな作品で、本作品も雰囲気は似てるので「だがしかし」が合うならこれも是非見てください!

好きなキャラクターはアキラ!

あまり細かいこと気にしないで雰囲気を楽しんだほうがいいとおもいます!

【私は「よふかし」のアキラと「だがしかし」のサヤちゃん推し】{netabare}
わたしはアキラがとても好きです、コウが夜の世界の魅力にとりつかれていて昼の世界「学校」からドロップアウトしていくのは「友達」として良くないと思って止めてあげてるけど
一方でコウのナズナへの憧れの強さも気づいていて、「友達」として応援してあげている
気持ちを一番尊重してあげつつも、コウ君が「昼の世界」とのつながりを完全に絶ってしまわないように気遣ってあげている
こんなに友達想いな子なかなかいなくて、天使に見えます!

ナズナもいいキャラだけど私はアキラとのラブコメのほうが見たいかも

これって「だがしかし」も似たところあって、ココノツが憧れるほたるさんよりも、
そばでずっと見つめて誰よりココノツを気遣っているけなげなサヤちゃんのほうがずっと可愛いと思ってます

なんか本命じゃないほうのけなげなサブヒロインってすごく応援したくなっちゃうんですよね
最後には泣くことになっちゃうかもだけど、きっとあなたの大切に想う気持ちは相手に伝わるよって

慰めにもなってないけど、そんなピュアな気持ちを持った子はきっといつか幸せになれると私は信じたい
{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
ナズナも好きなキャラクターです
下ネタ大好きで恋愛トークNGで恋愛経験がない女子なんて現実にいるのか?って思うけど
男慣れしていてピュアな恋愛が逆に恥ずかしい子ならまだわかる

コウ君はよふかしへの憧れ、夜の街の徘徊、吸血鬼との接触
ただなんとなくで危険なことに首を突っ込んでいき、あんなにいい子が見ててくれるのにアキラには目もくれずナズナに吸血鬼にしてほしいって
破滅願望でもあるのかな?
なんでこんなになんとなく生きてるのかわからなくて、なにがしたいの?って思っちゃう
ナズナに惚れて誘惑されちゃったのならわかるんだけど、それもよくわからないし
ちょっとコウ君の気持ちに共感できそうにないです・・・

だがしかしのココノツもミステリアスで神出鬼没なほたるさんにずっと憧れっぱなしで、作者のこだわりがあるのかもですね
わたしにはよくわからなくて度し難いです

そして、吸血鬼ってとても危険な存在なわけですが、なぜか二人のことを見逃してくれます
アキラが優しくしてくれて強くは止めてくれないから今度は探偵っていうかなり強引なキャラクターが表れて阻止しようとしてきます
でもやっぱり二人にとってそんな障害ってわけでもなくて
結局は二人だけの世界なのかなー?って思うとラブコメとしては微妙かなって思いました

でもコウ君の憧れの気持ちがどんな形であれ彼の成長につながって欲しいなって思います
{/netabare}
【夜更かしの魅力?】
※アニメのシナリオとは関係ない話です、よふかしの魅力についてちょっと考えました
{netabare}
夜の街ってワクワクよりも怖いってイメージのほうが強くて私は共感はできないけど、理解はできるかも?
同じ場所なのに昼間とは違う景色、暗闇を照らす色とりどりのネオン
寝ちゃったら今日は終わり・・・今日をこのまま終わらせるのはもったいない、それなら出歩いちゃおう♪
気持ちはなんとなくわかる

だから「寝れないのは今日に満足していないから」って言葉に、納得しちゃいました
私は夜中に外出歩かないけど、寝る前にアニメもう一話見ようとか、ちょっと音楽聴いてから寝ようとか、明日着ていく服どうしようとか
寝るのもったいない気がしてついいろいろしているうちに遅い時間になっちゃうことは多くて、夜更かししたくなる気持ちはよくわかる

ほとんどの人は寝ている時間なのに外をブラブラ遊びあるく背徳感
私の実家は夜7時には街灯がなくて真っ暗ですが都会だと夜中でも明かりが消えることなくて、
田舎者の私はそれだけですごい!って気持ちが高揚してしまいました

旅行中に立ち寄る深夜のサービスエリア、まだ誰も客がいない早朝のコンビニ、カラオケでオールした後の誰もいない街並
昼間に比べて空いてる施設少なくて残念なはずなのに、なぜかテンションが上がっちゃいます
それはまるで、自分ひとりで町を貸し切りにしたようなVIP感

夜には不思議な魔力があるように思います
{/netabare}
【作画】{netabare}
都会の夜空がすごいギラギラしてますねー、夜の世界のワクワク感を鮮やかすぎる色で表している気がして表現が面白いと思いました{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世間体の影に隠れたモヤモヤが気持ち良く吸い上げられる感じ

眠れぬ不登校中2男子が初めて繰り出した深夜の世界にて、
出会った吸血鬼ナズナと共に夜更かししたり、
自分も吸血鬼にしてもらおうとナズナちゃんに恋しようしたりする。
同名連載コミック(未読)の連続アニメ化作品(全13話)


【物語 4.0点】
不良と“普通”の間のグレーゾーンを巧みに言語化。

この作品、字面にすると、どうしても非行少年の話に見えて伝えるのに難儀します。
主人公・夜守コウは学校にも行かず、露出の激しいヒロインと、夜の街を徘徊。
挙げ句、{netabare} 添い寝マッサージ店で無届けの未成年就労してみたり、
ラブホに女を連れ込んで?{/netabare} みたり。
ヴァンパアキラーが策を弄するまでもなく、補導案件ですw

ですが、夜の世界に身を委ねていると、
コウは、人間社会で普通でいるために皆が我慢している諸々を我慢しなかっただけ。
共感できる心情が多数掘り起こされ、それが作品特有の居心地の良さにつながっています。

主人公の世代設定から学園生活への折り合いが焦点になりますが、
第六話は社会人にとっても刺さる内容でした。
{netabare} 疲れ果てているのに上司の呼び出しに応じようとする白河さんを止めようとする件。
昔、辞めた会社で上司の無茶振り出社命令無視して、高速爆走した夜を思い出して、{/netabare} ウルッとくるものがありました。
人間やめて普通でいるくらいなら、まともじゃない自分を大事にした方が良いに決まっています。

……と、安心しきった所で、終盤、夜の吸血鬼の世界が如何に危険か?永遠が如何に退屈か?
コウがこのまま人間やめて良いのか?
{netabare} 吸血鬼になれる期限は一年{/netabare} など聞いてない契約詳細や現実を突きつけて自問させる構成も○。

グレ切らない塩梅もまた心地良かったです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ライデンフィルム

目を引くのが背景のきらびやかに美化された夜の街並み。
深夜帯が未知の領域だった頃の憧れを思い出させてくれます。
色彩設計・滝沢 いずみ氏は『物語』シリーズのカラーデザインなども手掛けてきた色のプロ。
蛍光紫、グリーンなど極彩色を配し、夜の世界の非日常感を際立たせる。

ゆったりしたムードの中、稀に差し込まれるバトルアニメーション。
スピード感、部位欠損を伴うグロと、思い切りが良く、ここは吸血鬼の世界なのだと目が覚めます。


【キャラ 4.5点】
ヒロインの吸血鬼・七草 ナズナ。
まぐわうだの、ちちくるだの、{netabare} 先っぽだけだからだの、ズッコンバッコンのできちゃった婚{/netabare} だのw
大胆なファッション同様、自重しない下ネタは吸血鬼仲間からも呆れられる程。

ところが、いざ恋バナとなると{netabare} 恋愛学一生赤点レベル{/netabare} のポンコツぶりw
夜のフライト同様、アップダウンの激しい性格で、会話劇にリズムを生み出す。


ナズナちゃんと三角関係の様相を呈するコウの同級生女子の朝井 アキラ。
超早起きの破綻気味の生活サイクルで、夜更かし中のコウと早朝に鉢合わせる。
夜の街に出歩くのはいけないことで、朝早いと殊勝な心がけだと思われる。
これもまた世間体の欺瞞を突いたキャラ設定。

ナズナとアキラ。イカれた夜の世界と、真っ当な朝の世界。
早朝のせめぎあいを眺めながら思索にふけるのも楽しかったです。


【声優 4.5点】
ヒロイン・ナズナ役の雨宮 天さん。
セクハラオヤジ同然の?濁声までカバー。芸域の広さを改めて思い知らされました。
これならベテランになってからも、村の大ババ様役とかで貫禄を示してくれそうです。

ナズナちゃんの際どいボケにツッコむ夜守コウ役の佐藤 元さん。
メインどころを射止めるだけのキレの良さと心情を汲む繊細さを併せ持っています。
この春放送のTVアニメ版『君は放課後イムソニア』でも不眠症の主人公少年役を演じるそうで、そちらも楽しみです。

楽しい夜の世界に波乱をもたらす喫煙私立探偵・鶯 餡子(うぐいすあんこ)役の沢城 みゆきさん。
こちらも粘着質な濁声で脅しをかけてくる芸域の広さを見せる。
将来、天ちゃんとハードボイルド物とかで共演するのを見たいとか思ってみたり。


戸松 遥さん、喜多村 英梨さん、伊藤 静さん……。
ナズナの吸血鬼仲間のキャスト陣も男を誑(たぶら)かす外面を操る妙演で魅せる。
そんな豪華吸血鬼キャスト陣の中で、あざといロリ成分を提供するのが小繁縷(こはこべ)ミドリ役の大空 直美さん。
メイド喫茶ナンバーワンを射止めたという巧みな話術も再現。
吸血鬼コミュニティーを狂わせるだけでなく、私も眷属になってもいいかも?と魔が差しそうになったりw

蘿蔔(すずしろ)ハツカ役の和氣 あず未さん。{netabare} 性別の壁を超える{/netabare} ボクっ娘ボイスもハイレベルでした。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は出羽 良彰氏。
夜のムードを壊さない静かなシンセの音色が程よいスパイス。
ですが命のやり取りをする場面ではギターを唸らせて踏み込んで来ます。

主題歌はOP「堕天」、ED「よふかしのうた」共にCreepy Nuts。
そもそも本作は「よふかしのうた」を元に構想されており、このタイアップEDは言わば“逆輸入”。
さらに、夜と、コウとナズナ二人のムードが極まった時に流れる「ロスタイム」も上々の挿入歌で、まさにCreepy Nuts無双。

勢いに乗じて?Creepy NutsのR-指定とDJ 松永のご両人はキャストとしても出演。
中々の話術で、{netabare} ナイトプールでナズナちゃんナンパしてましたw{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

69.2 4 2022年度のファンタジーアニメランキング4位
勇者、辞めます(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (291)
945人が棚に入れました
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。 しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。 地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は――ボロボロの魔王軍!? 人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。 引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

定年退職 次いで再雇用

原作未読

勇者を辞めて魔王側に鞍替え職替えするお話。ちょっと何言ってるかわかんないです。

 ハイスキルのフリーランスが競合で似たような仕事請け負うみたいな
 スクエニが任天堂でなくプレステでFF出すような

モラルやら商習慣的にどうよ?って疑義が残るのと、引き抜きではなく求職側の売り込みであることに現実味がなく「掴みはOK!」とはいきません。
それでも挽回したのかどうにか潜り込んでやってたことが

 日系大手からスタートアップベンチャーに転職しました
 バリバリ外資からレガシー企業に転職しました

けっこう面白い転職奮闘記でした。整った企業から未整備の企業へ。
DRIVE共有当たり前の時代に紙帳簿で頑張ってる姿を目の前にして、抵抗するリテラシー低めのおっさんを説き伏せたり、せめてEXCELぐらいはできるようになろっか、と段階に合わせ環境を整えていきます。
環境だけではなく仕事の進め方もですね。マネジメントが上手くできてない中間管理職の改善指導なんてのもありました。中身そのものは第二新卒くらいまでが対象の分かりやすさです。

転職の成功例なんだと思います。
未整備なところへ行くと、これまで当たり前に出来てたり環境が整ってたり用意されてたりしたものが無くなるわけでして「○○(前職)ではこうだったのに~」いわゆる“ではの神”と化して周囲と溝が出来ることもあるそうです。
ハードな環境に嫌気がさして年収を下げる転職してしまうと楽できると勘違いしたり、なんて失敗例を念頭に置いとくと、元勇者レオ・デモンハート/オニキス(CV小野賢章)が根っこでは真摯に立ち振る舞っているのがわかり好印象です。
そしてまた彼が失敗しない理由は良くも悪くも超ベテランサラリーマンだったという後半のネタ明かしと合致します。いろんなモデルケース見てきたはずの彼ならではの納得感でした。

やや強引な設定を嫌味なく消化して落ち着かせてからの後半での転回というのもあっての全12話。
1クールアニメの起承転結はおおむね2/3経過第8話くらいにあることが多いのですが、本作は前倒し{netabare}(第6話){/netabare}してます。ロングスパートが吉が出るか凶と出るかは観てのお楽しみ。
きちんと一定の結論は出してるし、全12話の中でも起伏があったりと好印象の佳作でした。



※ネタバレ所感

■ロングスパートの結果
凶と出ました。

{netabare}端的に勇者レオの自殺願望からのバトルと生き直しの意味を見出すまでのロングスパートでした。意外性があったこと、一定の結末を得てること、凶と出たと言っても酷評するほどではありません。
こりゃイマイチだなぁと思った点2つ↓

1.クライマックスのバトルが茶番
 {netabare}賢者の石のある土地に出向くつもりが…実は仕込みでした、はい。ここに至るまで託せる相手の見極めをしていた伏線回収はお見事です。
ただし不死3000年を倒してもらうにしてもレオが抵抗しなくてもなかなか倒せない設定であったはず。だからなおのこと、前半の日常パートがお仕事アニメ以上でも以下でもなかったのがもったいない。
レオの指導で戦闘力上がった具体的なネタをあらかじめ見せといて最終バトルで再現するなりしたら、ベタでも深みが出たのに。せっかくの『最終試験は俺を斃せ!』が茶番に見えた。{/netabare}

2.ピーク前倒し
 {netabare}6話で現代日本的な時代に魔物が溢れてきて…っちゅう時間軸が出しちゃった後がね。
7話。機械文明の遺物マシンゴーレム出す都合上6話以降である必然性あるんだけど、せっかく変化あった後に巻き戻しちゃった感ある。
8話。レオの成り立ちとインプとの交流は機械文明崩壊の流れを汲んでるので必然。
そして9話。「勇者、辞めたい」サブタイでタイトル回収重要回かつ本作のピーク。で続くバトル。

せっかく6話で変えた流れを戻す7話。ただし最後は外の変化球で打ち取りたいからいったんインハイ投げとくかの目線ずらしと見れなくもない。問題は10話以降のバトルですね。中身については前述してます。そんなのが尺も十二分にとるもんだからダレてました。{/netabare}{/netabare}


似たようなこと繰り返し言ってますがそういうことです。嫌なんじゃなくて惜しいなぁという感覚。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

いつもの、よくある、異世界ものではありませんでした^^

原作未読 全12話

勇者を辞めて、魔王軍幹部をサポートしながら魔王軍に入隊するために頑張っているお話です。

序盤から中盤までは、コミカルなお話が多くいつものよくある異世界ものと思って観ていました。

終盤になって序盤や中盤に撒いた伏線を回収しつつ次第にシリアスな展開になってきます。

あれ〜こんな作品でしたけwと実は観ていて急にシリアス展開になったので戸惑いましました。

何故勇者を辞めたのか、そして魔王軍に入ろうとするのか、そして主人公は何を望んでいるのか、結構深いお話でした。
{netabare}
3000年、ほぼ1人で生きるというのは、想像もできませんね。
{/netabare}
もし、観る機会がありましたら最後まで観て欲しい作品です。

OPは鈴木みのりさん、EDは東山奈央さんが歌っています。

最後に、展開がガラリと変わる異世界ものというので印象的だったのは慎重勇者以来のような感じがします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

勇者の志望動機

【感想】
これから面白くなるってところで終わったのと勇者のエピソードに時間かけすぎなのが残念ですが、面白いアニメでした!
というか、これから面白くなりそうなアニメでした!

第一話時点では今期ワーストクラスでしたが、だんだん面白くなった期待値以上のアニメでした
最初はなんで?おかしいでしょ?っておもうことが多かったけど、6話で勇者の過去の話を聞いてからだいぶ面白くなりました
{netabare}
やっぱりなんでそうしているのかがわからないまま話が進むより目的がわかってたほうが感情移入しやすいですね
主人公はストレートに相手に伝えずにあえて回りくどい方法をとって相手を誘導するのが面白いと思いました、例えば7話は、部下にパワハラ上司の典型みたいな姿見せていた竜将軍に、あえて同じことをやって悟らせるなど、なかなか考えて話を作っていると思います

ただ勇者の過去話が始まってからそっちに話を持っていかれて魔王軍を再建する話から脱線していったのは残念で、勇者の身の上話に時間をかけすぎで魔王軍を本格的に再建する話がお預けになったのは物足りなく感じます、でも最後の締め方はよかったです

たぶんここから本格的に面白くなるのかつまらなくなるのか分かれるのでしょうね
最後入団して終わりじゃなくて魔王軍に入った状態で1つ2つ魔王軍の正式メンバーとして活躍する何らかのエピソードが欲しい
それには1クールでは中途半端なので、連続2クールでやっていればよかったと思います、
{/netabare}
【設定があまり生かせてないかも】{netabare}
魔王軍再建については設定が斬新ですが、やっていることは普通であまり設定を生かせてない感じはします
せっかく魔王軍の内政なんて面白い題材なのですから雑務とか資源とかじゃなくて、魔物の進化や指揮系統とか城内のトラップを見直すとか、人間の町に密偵を送るとか、陰で戦争を扇動するとか、がっつり暗躍する魔王軍の裏側を見せてもよかったんじゃないでしょうか?

{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
魔王ってなに?勇者ってなに?正義ってなに?って疑問を視聴者に考えさせる話だと思った
勇者は魔王を倒すために、人類を守るために生まれてきた、それじゃあ魔王がいなくなって平和になった時に存在意義がなくなる、それでも生きるしかない
必要な時にだけ頼られて、必要なくなったら見向きもされなくなる、これはファンタジーの話ですが、現実にも言える問題だと思った

一つ残念なのは民衆が勇者を怖がって腫れもの扱いする理由が弱いとこでしょうか?
命を助けてもらっておいてあの反応はないでしょ
{/netabare}

【主題歌】
OP「Broken Identity」なかなか良いです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

66.0 5 2022年度のファンタジーアニメランキング5位
黒の召喚士(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (218)
678人が棚に入れました
「初めてですよ、神である私に配下になれとおっしゃった方は」 ケルヴィンは目を覚ますと異世界に転生していた。しかも、ガイド役としてその世界の女神を配下に従えて。 前世の記憶を引き換えに、高ランクすぎる召喚スキルと魔法スキルを得たケルヴィンは、冒険者としての生活を始めるが、強敵を求めたがる性格と、新人レベルを遥かに越えたステータスによりすぐに注目を浴びてしまう。 黒のローブに身を包み、戦闘狂な主人公が、仲間を集めてトップ冒険者へと成り上がる、爽快バトルストーリー開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ギャラリーを召喚して魔法で戦うバトルマニア

【紹介】
ネーミングやデザインや主人公の性格など全体的に中二病テイストが強い異世界転生ファンタジーアニメ

【感想】
私はあまり好きなタイプの主人公じゃないけど、主人公をカッコいいと思うなら刺さりそう
デキは悪くないので、主人公さえ好きになれればいいアニメだと思います

面白かったけど「召喚士」という職業と「バトルジャンキー」って言葉がどちらもうわべだけな感じがしたのが残念かな?

それから色んな人がバトルジャンキーっていう微妙な言葉を恥ずかしげもなく使ってるのが不思議
この異世界の流行語?

この主人公、ホントに戦闘好きですか?
戦闘が楽しくて仕方ないというよりも、戦闘狂な自分カッコいい!!って思ってるようにみえます、大好きなのは戦闘じゃなくて自分自身?

【主人公は本当に戦闘好きなの?】 {netabare}
主人公がバトルジャンキーを自称してるけど、戦闘好きっていうよりも中二病かな?
強そうな相手に会うたびに「あいつ仲間にできないかな?」と口にするのは召喚士らしいように見えるけど戦闘狂らしさはなくて

最初に不思議に思ったのが、バトル好きなのにどうして召喚士なのかな?って思って
最初は勇者とからまないって宣言していたのに、勇者達が自分より弱いとみてやっと会う気になったように見えて
もしかして自分より強そうな相手に会うのが嫌だったのかな?って思った

召喚士を選んだのは自分が直接戦うことが怖いっていう気持ちの表れと、対等な仲間じゃなくて絶対言うことを聞く手下が欲しかったからじゃないのかな?って
途中で奴隷を買うのもそうだけど、この主人公にとっては対等な仲間はいらなくて、言うことを聞く手下や奴隷が欲しいみたい
奴隷や手下をうまく使って戦うならまだ召喚士って感じするけど、配下にした後は存在感が薄くなってほとんど活躍もしないし何のために仲間にしたの?って思う

だから戦闘狂じゃなくて、自分が大好きなだけなのかなって思いました
そんな感じで最初から最後まで実力者を従えることがステータスみたいなとこあって、召喚士の設定いらないんじゃないかな?って思いました
{/netabare}

【シナリオ】 {netabare}
事情知らないとはいえ魔王娘のお世話係を殺しちゃって、彼女にとって唯一の家族みたいな人を殺されて何とも思わないのは微妙な気持ちです
しかも身体を装備品に加工って、どういう感情なのでしょうか? 
{/netabare}
【キャラクター】 {netabare}
キャラクターは主人公以外とても薄くて、どんどん登場して賑やかした後は空気になるような使い捨てタイプで掘り下げとかロクにありません
チート感は控えめで戦闘では結構苦戦するので戦闘は良いほうだと思います
{/netabare}
【声優】 {netabare}
主人公の声優、実力ある人だと思うけどこの主人公には合ってないような、ジャンキーって感じはしないです {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界転生だけど現代日本知識での無双はしない(笑)!

主人公のケルヴィンは転生前は日本人だったようですが、転生時に女神からステータスやスキルを貰う引き換えに前世の記憶を失っているとかいう、なかなかに大胆な設定の「小説家になろう」原作発のアニメです。

私は原作は未読でコミカライズだけ読んでいます。

「死亡・転生自体が手違いだから凄い能力をあげましょう」っていうのはいつものなろう転生ものの流れですが、転生前は日本人だったことで「米が食べたい」とか「刺身が食べたい」とかいう話はあっても、「転生前の知識を使って異世界で便利な道具を作ろう」とか「○○のことは知らないようだから教えてやろう」とかいう流れにはならないのは、本作の印象を爽やかな物にしているかもしれないです。

また戦闘では「ケルヴィンひとりいれば他はいらないんじゃ?」って感じではなくて、パーティーを組んでいるメンバーそれぞれに意外と見せ場があるのも良いと思います。

ケルヴィンの周囲には女性が多くて異世界ハーレム感を醸し出してはいますが、おっさんキャラのジェラールがパーティーにいることで締まった感じもあり、スライムのクロトが可愛いこともあって意外とイヤミのない作品に仕上がっているように思います。

ケルヴィンはこの異世界をゲーム的に攻略していくことを楽しんでおり、偽悪的に振る舞っていますが根っこのところではたぶん親切なんだろうなと感じさせる場面が多々あるので、私はこのアニメはけっこう好きでした。

ただ、1クール12話の尺ではお話としては「まだまだこれから」って感じで終わってしまうので、アニメ視聴だけだと全話観ての満足感には乏しいかもしれないです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろうミックスジュース

[文量→小盛り・内容→酷評系]

【総括】
なろうらしい、なろう。なんか、今まで観たことあるアニメの設定やら展開やらを節操なく混ぜてみました、って感じ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤の弱さは良い。が、すぐ強くなる。すぐ、つまんなくなる。

戦闘狂って設定、最初からあったっけ? 仲間がスライムである必要ってあった? 女神とのラブコメ、忘れてません?

なんかウケそうな要素や展開を無計画かつ節操なく詰め込んでいくから、こんな感じになる。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

71.3 6 2022年度のファンタジーアニメランキング6位
プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (179)
542人が棚に入れました
紡いだ絆に思いを乗せて、ユウキたちの冒険が再び始まる。 その出会いは突然だった。 意気投合した彼らはあるギルドを結成するーーその名は【美食殿 】 。 美食の探求を目的とした彼らは愉快な仲間たちと友情を深め、美味しいごはんを食べ、そしてときにはちょっぴり危険な冒険に身を投じ、せわしなくも穏やかな日々を送っていた。 ところが、胸に秘めた思いはやがて交錯し、彼らはかつてない困難に巻き込まれていく。


声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原作やってない人にもう少し寄り添ってほしいかも

スマホゲームの宣伝アニメですが、宣伝アニメにしてはかなり良いです。
1期よりクオリティは高くなったけど、1期のほうが話は面白かった。

原作のゲームはまったく知らないけど、知らない人でもそれなりに楽しめる作りなのが良い。(ただシナリオは良くわからない)
このすばの監督で、雰囲気が似ているのでこのすばが気に入るならこれも楽しめると思います。

作画はとても綺麗で背景もポップなファンタジーで美しいし、2期は特に動きが目に見えて良くなっています。

話は説明不足でよくわからないことが多かったけどギャグもシリアスも熱いシーンもあってテンポ良く楽しめます。
原作ゲームやればわかるのかな?

1期2期と楽しめてキャラクターも好きになってきたし、原作ゲームやってみたくなってきました。

キャラ多いけどキャラの魅力はしっかり描けているし、シナリオは説明不足だけど作品の魅力はわかりやすい。良い宣伝アニメですね。
宣伝アニメって低予算でこだわりのない適当なものが多いので、この作品を見習ってほしい。
アニメが面白くないのに原作をプレイしてみようなんて思わないですから。

【あまり好きじゃないところ】
ユウキがお利口な子どもみたいな牙を抜かれた毒にも薬にもならないピュアの化身で男らしさがなくて苦手。
目立たないようにしてるんでしょうけど、これはやり過ぎかな。声もなよなよしすぎで気になる。
生まれてからずっと女性だけの環境で育ったような人ですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

映像作品としての楽しさ: ◎

タイトルに「Season 2」とある通り2期目で、ストーリー的にはダイレクトに1期目の続きとなっています。

お話しとしては「Re:Dive」自体が、「Re:Dive」が付かない世界線での失敗を受けた設定になっているようなのですが、「Re:Dive」が付かない世界線の話はアニメ化はされていないので、そこを知っているかどうかはあんまり問題にする必要はないかもしれません。

ある意味、ストーリー的にアニメで初見という人は置いて行かれても仕方がないという割り切りは視聴する上で必要かも。
(私もゲームのプリコネはやっていないので、ぶっちゃけそんなスタンス。)

ぺコリーヌのプリンセスストライクといった大技や、巨大な敵に対して飛んで回り込んだり体表を駆け上がるといった画的な楽しさ・爽快感みたいなものが味わえるという点で純粋に映像作品としての楽しさはかなりのレベルにあると思います。

キャルやコッコロなど、キャラクターデザイン面でも様々な需要に応えるバリエーションという点も含めて「萌えアニメ」としてそこそこのレベルに達した作品なんじゃないでしょうか。

エンタメ性は高いのですが、「そういうアニメには時間を使いたくない」という人は観なくて良いと思います。

私個人はけっこう楽しめました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バトルがさらに激しくなりました。やばいですね!

原作未プレイ 全12話

2期なので関係性から1期から観ることをオススメします。

ソーシャルゲーム原作にありがちな「キャラが多くて分かりません!」ということはなく、キャラは多いですがそれぞれのキャラが出てくる話でかなり印象深く描かれていますので、名前は忘れてしまうことが多いですが、どんなキャラだった思い出させてくれます。

序盤は主人公たちのギルド「美食殿」が色々なクエストを挑みながら、出てくるキャラと親交を深めていき全体のお話が少しずつ進んでいく感じでした。

そして段々とこの世界の真実にたどり着いていきます。

後半は段々と良くない方向に進んでいきますが、最後はスッキリとした終わり方でした。

ただ、一期で伏線がありましたので何となく分かりましたが、詳しく語られていない部分もあるのでちょっとモヤモヤしたところが残りましたね。

OP・ED ペコリーヌ(M・A・Oさん)、コッコロ(伊藤美来さん)、キャル(立花理香さん)が歌っています。OPは1期と同じ曲ですが、この曲を聞くとプリンセスコネクトが始まった感じがしますね。イントロの部分が好きです。

最後に、ペコリーヌたちが作るおにぎりが美味しそうでしたね^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

64.1 7 2022年度のファンタジーアニメランキング7位
金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (169)
531人が棚に入れました
王立オルティギア魔法学院――。 召喚魔術が成功せず留年の危機に瀕していた学院生のアルトは、偶然見つけた古びた召喚魔術の本から魔法陣を描き、封印されていた悪魔ヴェルメイを召喚してしまう。彼女は古来より恐れられる“悪魔”であり、厄災をもたらす強大な力を持っていた。 使い魔となったヴェルメイには定期的に魔力を供給する必要があり、その方法は濃厚なキスをすること。そんな2人の関係にやきもきする幼馴染みのリリア、そして前代未聞の使い魔に呆然とする生徒たち。 最強の使い魔と契約したアルトは、目標である偉大な魔法使い“魔導を極めし者”(プラチナスクエア)を目指す。 崖っぷち魔術師と不健全な悪魔のお姉さんの王道ファンタジー開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

色欲のヴェルメイと嫉妬のリリア

【紹介】
エッチな悪魔と契約した美少年が魔法学園で騒動に巻き込まれていく色欲まみれなファンタジーラブコメ
主人公はかわいい少年系でウブでマジメだけど、女の子が色欲全開で猛烈アタックしてきます
ヴェルメイさんは悪魔っていうより淫魔かな?
人前でも戦闘中でも関係なく誘惑するその姿は七つの大罪「色欲のヴェルメイ」って感じだった

【感想】
ヴェルメイさんやリリアがすぐ脱ごうとするのが冷めるし召喚とかの設定が変、展開も不自然だしやりとりがなんかずれてる感じ
特に4話のリリアが{netabare}全裸で徘徊するのはさすがに引いた、3話は仕方ないとこもあるけど4話はただの変態ストーカーで女の子としてこれはないなーって思った{/netabare}

でも絵は綺麗で背景の描き方が丁寧で色合いが好き
主人公のアルトが可愛くていい子なのが良かったし、話が分かりやすくて見やすいアニメでした

ただイチャイチャしたいだけのアニメなのでかわいい男の子とエッチなお姉さんのイチャイチャが見たい人には良いのかも?

面白くなりそうな展開何回かあったのに、やっぱりイチャイチャしたいだけ? 
お話の中にイチャイチャを入れたんじゃなくて、イチャイチャするためにシナリオを書いた感じで、敵とかいいから早くイチャイチャしよっていう大いなる意思をところどころで感じました

特に終盤2話がとても残念で、続きが気にならないタイプのとても煮え切らない終わり方でした

【気になったところ】{netabare}
・終盤で急に話がシリアスになってきて面白くなりそうだったけど最後はイチャイチャしてるだけでした
・話の途中でエッチなシーンいっぱい入れてきて中断されるので話がなかなか進まないし無理やりそういう展開にしているのでいろいろ不自然
・主人公が普段すごく優秀なのに召喚できないから落第って変じゃない? 
悪魔以外を召喚できなかった理由もよくわからなかった、相手の意思とか自然法則とかを無視して召喚できるから召喚魔法は凄いんじゃないの?
・先生達は主人公が実はすごい魔力持ってることとか、悪魔の正体に気づかないの?
・学生同士のバトルもただの力比べで何でもありな感じ、もうちょっとルールとか工夫すればバトルシーンも面白くなりそうなのに
・敵の目的がいつも曖昧で、なんでこんな回りくどいことしてるのかなー?っておもう
・6話は油断して注射打たれて暴走してたけど悪魔がただの人間に注射打たれるまで気づかないの?
・注射打って暴走した先生を庇って傷つくのもなにしてるの?誰かが倒さないと被害出るでしょ
{/netabare}

【作画と主題歌】{netabare}
作画いいけど戦闘シーンで止まっていることが多い
主題歌は良かったです
{/netabare}
【キャラクターと声優】{netabare}
ヴェルメイさんの声優は内田真礼さん!
好きな声優だし上手だけど声がキャラのイメージに合ってない気がします、ちょっと声がかわいすぎるかなー

生徒会の男性キャラは良い感じそうだけど出番が少ない
主人公はちょっといい子過ぎるので好感はもてるけど面白みはないかも
したたかな部分があれば面白くなりそう {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

照れ隠しがエロとは恐れ入る(笑)

1クール12話の間で起承転結が3周くらい回っていて、ちょっとあわただしい感じもしますが原作から意外とエピソードは削られていないので、結局は原作漫画のテンポが速めということなんでしょうね。

自身の傾向として異種族恋愛系の話はわりと好む傾向があるので、そういう意味では本作はそこそこ楽しく観ていました。

大雑把には魔法とか使い魔の召喚とかがアリなファンタジー的な世界にある学園を舞台にしたラブコメディってことになるんだと思いますが、主人公のアルトくんには特に転生設定とかはありません。

メインヒロインのヴェルメイさんは悪魔であり、人間に対しては長命種ということになります。また作中世界で過去に悪魔がもたらした災厄などもあって、悪魔であることを公にするにはリスクが伴います。

また幼馴染みのリリアとしては、自身がアルトくんに恋心を抱いていることもあり悪魔のヴェルメイさんがアルトくんと親密になることは快く思えません。

このあたりのドタバタを楽しめるか、あるいはヴェルメイさんの過去の境遇に関して一定以上の共感・同情心が芽生えるかというのは本作の視聴の上での重要要素の一つと言えると思います。

あとはヴェルメイさんが奔放そうな見た目に反してかなり純情キャラである点、逆にリリアが常識人ぽく見えてアルトくん絡みになるととんでもない暴走をする点が人情面での見どころかと思われます。

個人的にはヴェルメイさんのエロいシーンよりは、リリアの暴走の方がエロ的には目に余る感じでした。リリアはある意味で本作の被害者と言って良いキャラかもしれませんが…。

今クール最終決戦でのヴェルメイさんの過去が明かされる回については、人間のえげつなさが出ていて良かったと思います。風評って怖い…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

昔懐かしのラノベって雰囲気

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
可もなく不可もなく。

エロ要素はあれど、不快な感じはないし、主人公はずっと優しくて安定感がある。

前半は普通に観られたし、後半はそこそこ見処もあった。中盤の展開がややスローで、評価を落としたかも。

最初の1、2話で観るのを止めようと思った人は、まず11話を観て、作品の背景を知った上で、観るか決めても良いかもしれない。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ヴェルメイさんが、もっと悪魔でも良かったかな? あれだと、ただのちょっとエロい、良いお姉さん(苦笑)

11話の回想は単独で☆4をつけた。

だからこそ、人の美しさと醜さを両方知る悪魔として、もうちょい複雑なキャラクターにできたんじゃないなと感じた。

アルトくんが、ラストにやたら真っ直ぐな告白をするのは、好印象。ぜひ幸せになってくれ。

あとどうでも良いけど、EDの入りでちょっとだけ、モスラを呼び出す歌を思い出した(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

79.2 8 2022年度のファンタジーアニメランキング8位
異世界おじさん(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (509)
1679人が棚に入れました
2017年秋――。17歳のときにトラックにはねられ、それから17年の間ずっと昏睡状態だった叔父が目覚めた。 病室を訪れた甥のたかふみが目にしたのは、意味不明な言葉をつぶやき、異世界「グランバハマル」から帰ってきたと話す叔父の姿だった。 ……叔父さんは、頭がおかしくなっていた。 絶句するたかふみだったが、おじさんは異世界にいた証拠を見せると言って魔法を使う。おじさんの力を金にかえて食っていこうと心に決めたたかふみは、身寄りのない彼を引き取りルームシェアを始めることに。 おじさんとの生活の中で聞かされる、異世界での冒険譚と溢れんばかりのセガ愛。孤独で過酷なおじさんの半生に、時には歓喜し時には胸をいためるたかふみ。 動画配信業に勤しむ世代の離れた男二人、団地の片隅にて繰り広げられる、新感覚異世界コメディ!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

おかしな冒険

Atelier Pontdarc制作。

17年間の昏睡状態から叔父が目覚めた。
面会に訪れた甥っ子のたかふみは目撃する、
叔父が放つ驚異的な魔法の数々を。
そう叔父は異世界からの帰還者であった。

世代の離れた男二人の共同生活、
文化的な価値観の違いに、双方驚きつつも、
団地の片隅で軽快に語られる新感覚コメディ。

これはなかなか楽しい。

異世界での冒険譚と、溢れるSEGAへの愛。
{netabare}生計を立てるため魔法系YouTuberとして、
ネット世界へと新たな冒険の一歩を踏み出す。{/netabare}

緩い笑いが心地良く響いてきます。

最終話視聴追記。
{netabare}仕切り直しはどうしても難しいですね。
当初の勢いを失った気もしますが、
それでも楽しめる良質なコメディでしょう。{/netabare}

ここで締めたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

帰ってきたおじさん(4話見ました)

2017年秋。20年に17歳でトラックに轢かれ昏睡状態だったおじさんが目覚め、自分は異世界から帰ってきたと甥のたかふみに話すところからお話は始まります。

異世界転生アニメが巷にあふれてますが、異世界で人生をやり直したりする展開がほとんどで、現代世界に戻ってくるようなお話も見てみたい(読んでみたい)なぁ。。と前々から思ってました。

で、この作品です!
夏アニメ選定であらすじを見て、これこれ!こういうのが見たかったって思って楽しみにしてた作品でした♪

主人公がかっこいい感じじゃない普通のおじさんってとこもいいですね!

自分に魔法をかけるときは異世界語でいいけど、こっちの世界の物や人には日本語じゃないと発動しないとか変に設定が凝ってるところもなんか好き。

思い出話として語られる異世界での出来事も、よくある異世界転生ものとはちょっと違った展開が多くて面白いし、異世界で覚えた魔法を使って、{netabare} やってみた動画を撮ったりオークションの送料無料のために空を飛ぶとか、{/netabare}やってることが庶民的なとこもゆるくて好きです。

ゲーム(セガ?)ネタが割りと多いけど、あまりよくわからないので、ゲーム好きな方だともっと楽しいんでしょうね。

あとおじさん役の子安さんとたかふみ役の福山さんの演技がすごくいいです!確実に作品の面白さに貢献してると思います。

ゆるーい感じの劇中曲も作品のシュールな雰囲気に合ってますね♫

絶妙な間のとりかたとか、ズレた笑いが面白かったり、作品全体のゆるーい雰囲気とかすごく良いです♡
今後の展開にも期待ですけど、ゲームネタが多くなるとわからないので程々でお願いしたいです。。

1話「異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきた、ぞ」
{netabare}冒頭のおじさんが異世界語であいさつして、たかふみが引くシーンからもう面白いです♪
看護師さんのスマイルなプロ対応とか、おじさんが魔法が使えなくて場の雰囲気がサムくなるとことか、異世界の希少な指輪がリサイクルに持ってったら50円って言われたとか他にも色々と面白すぎですw
エルフの女の子に指輪を渡すシーンは音楽も含めてちょっと感動的なシーンで、じんわりしてたら・・
この後の展開におじさんひどすぎ!って思いながらも笑っちゃいましたw{/netabare}

2話「1位ガーディアンヒーローズだろぉおおお!」
{netabare}おじさんの価値観がゲーム(セガ)中心で、恋愛もゲーム内の経験に基づいてるとこが面白いです。
異世界で空気読めずにいきなりボス倒しちゃったり、氷の女の子メイベルにちょっとイイこと話しておじさんやるじゃんって思ってたら・・w
たかふみの昔の同級生の藤宮さんがたかふみのマンションに来て、空から戻ったおじさんと鉢合わせするシーンは一番笑ったかも♪♪
ベンチで変なことつぶやいてるおじさんがベランダからはいってきたら変質者だと思っちゃうよねーw
テンポもいいし、たかふみとの会話の絶妙な間の良さもあって、すごーく見てて楽しいです♪
異世界ものではあるんだけど、日常ものとしてもかなり面白いんじゃないでしょうかこれ。{/netabare}

3話「叔父がいるなら叔母もいるものです、わ」
{netabare}冒頭のエルフちゃん登場にびっくり&わくわく♪・・だけど雰囲気がちょっと違うなぁと思ったら。。
おじさんの「いけるかなぁって」に笑った。。
エルフちゃんの戦闘モードがカッコいいなぁと思った直後の展開にまた笑って。。
エルフちゃんといい感じからの逃亡とかw、色々と感情揺さぶられて楽しい♪
ギャグアニメとしてもかなり面白い作品だと思います☆{/netabare}

4話「つらい中お前がいて、支えてくれてよかった」
{netabare}この作品って見てる人の感情をいい感じにアゲてからの・・落としてギャグがわりと多いですね。
すごく面白いし、毎回笑わせてもらってるんだけど、なんだかだんだんエルフちゃんが不憫に思えてきました・・
というかエルフちゃんタフすぎwあれだけ塩対応されてもめげないし。
藤宮さん、結構積極的なのに気づかない(んだよね?)たかふみ。
女の子の気持ちに鈍感なところはおじさんとたかふみ似てるかも。
コロナの影響で次回は8/17になるようです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

瞬間最大キモさは進撃並みかw。

いやぁ、刺さる人には刺さるネタをポイントポイントでぶっこみながら、こういう異世界の見せ方もあるんだねー、と率直に素直に感心した。

ちなみにですが、私はいわゆるTVゲームの黎明期から現在に続く最盛期を体感してきた人間ですw。
もはや、現在はある意味衰退期と言ってもいいかもしれません。
もちろんゲーム自体は形を変え、メディアを変え進歩を続けていますが、家庭用ゲームハードとなると、少し意味合いが変わってしまっている気がしています。

さて、家庭用TVゲーム機は、最初はI・Iのようななんちゃってテニスやブロック崩し、射的ゲームのようなものから始まりました。
そして、ファミコン時代が始まるとき・・・、弟はファミリーコンピュータを選択し、私は既にスペック面で敗北が確定していたバンダイのアルカディアというハードを買ったのです。
理由はガンダムとかドラえもんとかのアニメを冠したソフトがあったから・・・、でしたが、そのクオリティたるや・・・悲惨なものでした。
興味のある方は、どっかそこら辺のネットの海に情報があるでしょう、調べてみて下さい。

・・・思えば、あの時からアニメ好きは始まっていたのだなぁ。
三つ子の魂百までってほんとだなぁ・・・。

ま、その後、私もファミコン派閥になったんですけどね。

SEGA?いやーマークⅡ、メガドラ、サターンとみてきましたが、アウト・オブ・眼中ってやつでした。
SEGA派の人の気持ちは最後まで分からなかった人です、私、スミマセン。

でも確かに、SEGA派閥の人っていましたねー、そして、確かに熱、こだわりのある人が多かった気がしています。

なので今作は、ポイントポイントで「あーこんなん言ってたヤツいたわーw」となり、懐かしかったです。


で、この作品。

事故により昏睡状態で眠っていた「おじさん」が目覚め、実は異世界で生活をしていたことが判明⇒そのおじさんと生活をしながら、折々に、その異世界生活を記憶のモニターのようなものをとおして観ながら、あれやこれやという事なのですが・・・。

この振り返りが、実になんというか、おもしろい。
ただ単に異世界生活を振り返るだけでなく、ツンデレエルフ他との色恋のズレをメインの一つにしている所がお手柄かと。
それについてのツッコミ役が甥のたかふみだったのだが、さらに、たかふみの幼馴染の藤宮までもがツッコミ役に参入してから、おもしろさが加速。
藤宮自身はおじさんにもたかふみにも突っ込んでいくのでなかなかに忙しい。

1クールとおして観ると、型が決まってきているので、記憶モニターの奥の物語を多彩にするだけでは、次があるとすると厳しくなってくる面もありそうな気はしたけど、最終盤ではなんだか、一変化ありそうな気配。
さらにパワーアップしたような続編を期待かな。

作画はフツーよりちょいといいくらいの感じかなぁ。おかげでリアルフェイスの際のキモさが倍増しているけど。
ぶっちゃけ、このキモい感じは「進撃」越えかもとか思った。
グロさでなくキモさ部門ね。
苦手な人もいるんじゃないかなーとw。

声優さんは、あっていた気がしました。
子安さんはイケメンボイス過ぎる気もしましたが、大丈夫でしたね。

キャラクタは、ほんの少し、すこーしだけクセのある絵柄と思いましたが、当時のゲームキャラの造形に少しふっているのかなあって思いました。
まぁ、クセって言ったら各キャラのキモリアルフェイス以上のクセもなかなかないでしょうがw。


とにかく、ユニークなつくりと、キャラの勢い、異世界でのズレ色恋ネタ、そしてそこへのツッコミなどなど、いろいろと見所が多彩で面白かったです。

ツンデレエルフとオジサンの今後の関係も気になりますしねぇ。

ノスタルジックなくすぐりも効いたのかなぁ、私にとっては。
まぁ、ずっぽりこの時代をくぐってきておりますので。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

81.1 9 2022年度のファンタジーアニメランキング9位
メイドインアビス 烈日の黄金郷(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (419)
1544人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。 どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。 「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。 そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。 リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。 深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。 リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。 ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。 そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。 リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。 しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。 そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

リコさん隊

キネマシトラス制作。

探窟家の少女リコは、レグ、ナナチと共に、
秘境にあるアビスの深淵を目指し冒険を続ける。
深界五層にある絶界の祭壇の球体へ入り、
六層へと向かう。そこは還らず都と呼ばれていた。

物語は黄金郷を求めて旅をする、
{netabare}決死隊ガンジャの少女から展開されていく。{/netabare}

映像、音楽、構成、とても魅了される物語だ。

奈落の底への挑戦に鼓動は高まり、
超常の遺物、この世ならざる景色、呪い、
また新しい絶望が始まろうとしている。

7話視聴追記。
{netabare}ヴエコが語る決死隊ガンジャの回想、
そして成れ果て村の忌むべき成り立ち。
人の欲望の限りのなさに心が揺さぶられる。 {/netabare}

そこまでして得るものはあるのかと、
救いのない苦悶、あまりに不愉快である。

最終話視聴追記。
{netabare}イルミューイとその家族の物語である。
それは成れ果ての姫ファプタが継いだ、
喰われ冒涜された者たちの復讐劇である。
ファプタが生に価値を見出した時、
ヴエコは思い出とともに土へと還るのです。{/netabare}

奈落を目指すには、あまりにも試練が多い。
それでも冒険者は新たな旅を続けるのでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

成れ果てたち

アニメーション制作:キネマシトラス、
監督:小島正幸、副監督:垪和等、
シリーズ構成・脚本:倉田英之、
キャラクターデザイン:黄瀬和哉、黒田結花、
音楽:Kevin Penkin、原作:つくしあきひと

アビスに下りることは、
中世ヨーロッパにおける登山のようなものかもしれない。
かつて、ヨーロッパにおける山は、悪魔の棲み家だった。
人間が足を踏み入れる場所ではなかったのだ。
これは山を「神」として崇めた日本人との大きな違いだ。

例えば、スイスアルプスの玄関口、グリンデルワルトという村について
18世紀の書物には、こう記されている。
<地獄のような永久の闇の立ちこめている谷間で、
寒さは身を切るばかり、そして底知れぬ水たまりのある、
恐ろしい食肉鳥の飛んでいる場所>
どこか、アビスの情景と似ていないだろうか。
人間の未知の場所に対する畏怖が込められている。

しかし、そんなものを飛び越えていく人々もいる。
山に登った記録は紀元前からあったが、
継続して登り、きちんと紹介したのは、
近代博物学の開祖とされるスイスのゲスナーが有名だ。
趣味で山に登り、植物や景観を楽しんだという。
16世紀にピラトゥス山に挑戦して登山記を上梓。
それが一般に広まると、次第に多くの人々が
未知の山に挑戦するようになっていった。

冒険者はいつの時代にもいた。
しかし、登山が幅広く知られ、盛んになったのは、
近代の19世紀になってからで、
その頃になると標高の高い山も
次々と登頂されることになった。
そして登山はどんどん先鋭化していく。
ガイドを付けずに単独で岩壁や氷壁に登る時代もあった。
より難しい場所、より人が入り込めないような場所に
何かを求めて挑戦し、多くの人が死んでいった。
なかでも不可能といわれたのが
先述したグリンデルワルトの近くにある
アイガーという山の北壁だった。

アイガーの北壁は凍てついた氷に覆われている難関。
天気が最高の場合以外、条件は最悪。
落石や雪崩が絶えず起こり、
冷たい突風、あられなどが降らないことのほうが珍しかったという。
万年雪と万年氷が岩の溝や裂け目から
四方八方に張り巡らされていた。
その情景から「蜘蛛」と呼ばれた最難関は、
登山者の行く手を大きく阻んでいたが、
登攀しようとする人は後を絶たなかった。
多くの犠牲者を出し続けたため、
国から登攀禁止というお触れも出たという。
ハインリッヒ・ハラーたち一行が登頂に成功した様子は、
著書『白い蜘蛛』で詳細に記されているので、
ご興味のある方は読んでみて欲しい。

そんなことを思いながら、この作品を観ていて、
栗城史多のことも頭に浮かんだ。
彼とは1度、話をしたことがあり、
未知のことに目を輝かせて反応する気のいい人だった。
エベレスト登山に何度も挑戦しては失敗し、
凍傷で指を9本失ってもなお挑み続けたが、
最後には35歳の若さで命を落とした。

最近、友人の付き合いで時おり登山をする。
お陰で富士山も天気の良いタイミングに訪れることができた。
1日で登って下山するスケジュールだったこともあり、
8合目の途中あたりから、高山病を経験して、
(アビスでいうところの「上昇負荷」のようなもの)
少しペースを落としたが、何とか山頂まで到達。
山頂では高山病も快復し、
火口を1周することもできた。
登山自体は、私にとってスポーツをしているような感覚だが、
友人と一緒に行って感じるのは、
登山者の心は、一般人とは、かなり違うのではないかということだった。

山に登っていると否応なしに危険な場所に遭遇する。
「死」を意識せざるを得ないことが多々ある。
ところが、登山者にとっては、そういう意識が薄まっている。
もしくは、そういう危険を乗り超えて、
体験する空気感や目にする壮大な景観などに
何かを賭けてまでも辿り着きたいと思っている。
個人的には危険な場所には行きたくないが、
彼らは難しい場所に挑戦したいと思ってしまう。
冬山の挑戦など、その最たるものだろう。

主人公のリコは、行方不明の母を追って
幼いながらにアビスに挑戦するが、
その道中で、真実に直面する。
下層に行くに従って、欲望のようなものが
直接体に作用して、人間性を失ってしまうことが
あることを知る。
いわゆる「成れ果て」になってしまう。
その現実を目の当たりにしても、
大怪我を負っても、彼女は怯まずに先に進もうとする。

こういう感覚は、登山者の精神性を
反映しているのではないかと想像する。
私などは、「なぜ山に登らなければならないのか?」と
思ってしまう。その人を形作っている
価値観のようなものが全く違うのだろう。
この作品でも「価値」というのが
ひとつの重要なキーワードとなっていて、
作品を読み解く鍵となっている。

1作目の後半や映画などを観ていると、
自然と関わる人の営み、その罪深さを
表現しているようにも思える。
そして今回の2期は、6層に存在する
成れ果て村とその住民の話でまとめられている。

{netabare}この成れ果て村の住人である「ガンジャ隊」は、
登山者の精神性とは少し違っている。
彼らは、故郷から捨てられた人々。
何らかの理由で故郷から見放された人の集まりだった。
そんな彼らが、自分たちの居場所としての「黄金郷」を目指す。{/netabare}

ワズキャンは「望郷」と言った。
ただし、それは「故郷を想う気持ち」を意味しない。
「どんなに求めても得られない憧れの気持ち」だという。
ヴエコにとっては、イルミューイの存在だった。

成れ果て村の真実。
人間の欲望が自身を別のものに変えてしまう。
そして、世界までを変化させる。
激烈な想いや悲しみが広がらなければ、
人は欲するものを手に入れることができないのか。
欲望や価値観の先にあるもの。
この作品は、ひとつの答えに辿り着けるのだろうか。
(2022年11月5日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

想いは驚異の錬金術

【物語 4.5点】
深界六層“成れ果て村”滞在記を描く。
冒険記としては停滞していることにもなりますが、中弛み感は微塵もないです。
約150年前に成れ果て村が出来たいきさつなど、アビスの大穴と探窟家が積み重ねて来た業が、
文字通り忌憚なく、グロも部位欠損も自重せず、情け容赦なく語られることで、
アビスの最深部を前に、物語はますます重厚化。


↓以下、道中あまりの凄惨さに取り乱して書いた長文感想。

【7-8話感想】あまりの地獄に人間やめたくなる

{netabare}
引き続き原作未読で視聴中。
既読組から、2期はもっと地獄になるだろうとは聞いてはいました。
ただ私も視聴者として、1期で折るは、劇場版で溢すは、
あれだけの惨状を乗り越えて来たなら流石に慣れるだろう。
飯時の視聴だけ避けとけば大丈夫と楽観視していましたが、とんでもありませんでした。

序盤の展開から黄金郷“決死隊”の食糧事情逼迫により人食くらいはあるかな?
とは思っていたので、その辺りを警戒して重点的に想像をたくましくしていましたが、
7~8話で語られた「成れ果て村」の成り立ちに関するエピソードは、
ガードの上から、良心をすり潰す勢いで呵責してくる衝撃。

すなわち(※核心的ネタバレ&グロ注意)
{netabare}・決死隊が飲める水は、水に擬態して産卵する宿主を探す原生生物「水もどき」のみ。飲んでも死ぬし、飲まなくても死ぬ。
・遺物「欲望の揺籃」により、1日1体、1日で死んでしまう奇形の“赤ちゃん”を生み続けるように“成れ果てた”少女。
・「水もどき」の症状を抑えるには、“母親”が泣き叫ぶのも構わずに、“赤ちゃん”を強奪し、食し続ける他ない。{/netabare}

7話、8話に関しては、視聴後、何で俺はこれを目撃して狂うことができないのだろう?
などと自問して、放心している内に数十分経過するという有様でした。
お茶でも飲んで落ち着きたい所ですが、
{netabare}あの内容では「水もどき」を思い出すので水を飲むことすら憚られます。{/netabare}


ただ、悲惨なだけでなく、価値観を揺さぶられるという意味で有意義な体験でもありました。

{netabare}私は神、原罪、救世主を夢想し、信じるものは救われると説く信仰など、
真理に目を背ける愚かしい行為だと思っていますが、
あの極限状況なら宗教も有用だと思います。と言うより信じなければ狂死あるのみです。

またワズキャンみたいに組織のために飄々と心をなくせる人間など、
私は組織の犬、歯車の慣れ果てと軽蔑しがちですが、
あの難局を乗り越えるにはベラフみたいに理性を捨てずに狂ってしまうリーダーでは生き残れません。
(にしても、ワズキャン、“新生児”をザクザク調理するのはヤバすぎでしょ(泣)){/netabare}


この先もタフな視聴が続くのでしょうが、
裁きでも何でも良いので、「成れ果て村」の彼らにも少しは救済があることを祈ります。{/netabare}


生と死、光と闇、願望と呪い。
表裏一体性にも着目し咀嚼された言葉の洗練度も相変わらず。

初回、ベラフの美と眼差しについての考察からして深さが違います。
その後、語られていく、価値とか、望郷とか、黄金とか。
とにかく熟語一発、一発が重た過ぎて悶えます。

ラストの1時間スペシャルで私が感極まったのは1期同様。
が、2期の感動は、深淵で真の価値や黄金、愛について、
真理の一端を垣間見せられた故の昂りだったように思います。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・キネマシトラス

圧倒的な背景美術によるアビスの絶景に加え、
総勢195体の成れ果て村の住民をデザインし再現した集落のワラワラ感は壮観。
マジカジャさんの“速身体”などの形態変化もバッチリです♪

新たなるモフモフ・ファプタの毛並みも触り心地が良さそうで、
モフモフには見境がないレグも楽しげ?ですw

で、{netabare}その毛並みを躊躇なく血に染め、成れ果て村住民を虐殺、捕食する。{/netabare}
ゆるキャラだろうが、モフモフだろうが、表現の踏み込みには迷いがありません。

原材料不明な村の飯テロも度し難かったのですが、
私がトラウマだったのは、{netabare}その料理に当って、腹を下したリコが利用した
触手がトイレットペーパー替わりの公衆?便所。
平然と用を足すリコの探窟家スピリッツが私には分かりませんw{/netabare}


【キャラ 4.5点】
かつて黄金郷を目指し大穴に挑んだ決死隊「ガンジャ」

如何にもリーダー気質なベラフ。→{netabare}極限状況で正気を失う有事には向かない性格。{/netabare}
飄々としているが“予言”が当たるワズキャン。→{netabare}極限状況でも怖いくらい冷静な有事のリーダー。{/netabare}
瞳も性格も暗いだけのように見えるヴエコ。→{netabare}終わってみれば“母性”を持ち闇の中に光を見出し人間であり続けた彼女が最重要人物だった。{/netabare}

“三賢”を成した3人が地獄を経て立ち位置が変わっていく様も示唆的でした。

“価値”を取引材料に成り立つ成れ果て村の経済・社会。
価値に対する執着から、この村の狂気性が滲み出ます。

そして、価値のくびきに囚われたナナチにも試練が。
ナナチは、今回もモフモフで、{netabare}終盤見せた新スタイル{/netabare}もカッコよかったです。
エンドカードで何度強行指名されようと、『ポプテピ』にナナチは絶対に渡しませんw


【声優 4.5点】
ただただ、久野 美咲さんの演技が凄まじかったです。
成れ果て村が積み重ねて来た因縁と愛憎を全身全霊で表現した彼女こそが、
本作のと言うより本年のMVP声優で良いと思うそす。

対照的に淡々とした演技で背筋が凍ったのがワズキャン役の平田 広明さん。
平坦なボイスと言えばマジカジャ役の後藤 ヒロキさんも掴みどころのない独特の味わい。

そんな中、人情味溢れる食堂のおっかさんボイスを提供したムーギィ役の斉藤 貴美子さんと、
「まあああ~」の声色の変化で喜怒哀楽を伝えたマァァさん役の市ノ 瀬加那さんが癒やし。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は1期以来のケビン・ペンキン氏。
痛切な弦楽の調べと清らかなコーラスをアレンジして、
美と狂気が一体となったアビスの世界観を好表現する手腕は変わらず。
2期になってどうか?という迷いなど一撃で吹き飛ばす、
壮大な挿入歌「GRAVITY」は火葬砲クラスの威力。

OP主題歌は安月名 莉子「かたち」
よくある自己模索型のアップテンポソング。
が、もはや原型を留めていない成れ果て村の住民を鑑みるとタイトル含めて歌詞世界は重量化。

ED主題歌はMYTH & ROID「Endless Embrace」
中盤以降に真意が明かされると心に染みてくるスルメ曲。
ケビン・ペンキン氏の心を掻き毟るようなストリングスと、
KIHOWの中低音に沈降していくボーカルの化学反応は劇場版『~深き魂の黎明』EDに続き2回目ですが、
本作でより融合度、完成度がアップした印象。


【感想】
“母子の愛”の重要性が改めて強調されたエピソードだったと思います。
そう言えば、1期にて、オーゼンはアビスの奥底でライザがリコを産み落とした時は死産だったと語っていますが、
生死をも超越する奇跡と引き換えにアビスは何をもたらしたのか?
そもそも“アビスの呪い”とは何らかの願望の結果なのだろうか?
卵が先か、鶏が先か?欲望が先か、揺籃(ようらん)が先か?
想像するだに恐ろしいですが、ここまで来たからには深淵を覗かない訳にはいかない。
蛮勇も私の中に確かにあるので、続きのアニメ化を慄きながら待望します。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

77.4 10 2022年度のファンタジーアニメランキング10位
オーバーロードIV(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (374)
1440人が棚に入れました
TVシリーズ第4期

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラナー様、万歳!(← アインズ様じゃないの…(笑)?)

オーバーロードの4期目で、全13話の1クールです。

1~3期目を全て視聴済みか、もしくは該当部分の原作を既読でないと本作だけを観たのではまったく意味不明と思われます。というわけでまだの方はここでさようなら…。



オーバーロードというお話自体は、私自身としては特定の登場人物に共感して観るというよりは大河ドラマ的に第三者視点で楽しんでいます。いわゆる「戦記物」としての楽しみ方でしょうか。

アインズ自身はかつてのゲームとしてのユグドラシルを懐かしみつつ、他のプレイヤーやワールドアイテムを探しているのが本筋であって、世界征服はそのついでにやっているみたいなところがあるので、そういう見方をされるのは不本意なのかもしれませんが。

さて、そんなアインズ様の覇道は3期目まででナザリック大墳墓をベースにアインズ・ウール・ゴウン魔導国を設立し、リ・エスティーゼ王国からカルネ村と要衝の都市エ・ランテルを割譲されるに至っています。

そんな4期目では前半では主にドワーフたちとの関りを発端とする一連の出来事、後半では主に王国と魔導国との関係性の変化に関する出来事が語られます。前半はコメディ―成分多めな感じで、個人的には後半がより楽しめました。

ラナー様は王国の王女殿下ですが、3期目からしばしば活躍するラナー様の見せ場が多くて大変面白かったです。

ザナック王子も素晴らしかったですが、私は自分勝手な目的のために暗躍するラナー様が好きでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

君主は国家第一の僕

【紹介】
来年公開予定の劇場版は4期の前半と後半の中間のお話みたいです

【感想】
アインズ様たちの残虐なところがどうしても好きになれないけど、毎回話が面白くてクオリティも高くて良くできたアニメだと思います
4期は特に話が濃くて見どころが多かったのでシリーズのファンは満足するんじゃないでしょうか?

アインズ様たちは目的のためなら脅迫も偽計も強奪も拷問も虐殺もします
敵対する相手から見たら悪なので見ていると嫌な気持ちになる
4期はこれまで以上に酷い話でどんどんアインズ様は狂っていっているように見えて、敵対する人間たちは愚かどころか生き方がカッコいい人が多くてどうしても人間達のほうを応援してしまいます

{netabare}普通の物語なら主人公は悪を倒す側になります、でもこの物語は普通の物語でいうラスボスが主人公
ラスボスの目から人々を見ることで、巨大な悪と対峙するいろいろな人々のドラマを見ることができるんです
たとえばある者は祖国を裏切って悪に魂を売り渡し、ある者は大切なものを守るために剣を握り、ある者は領民を生贄にして命乞いをし、ある者は強者との戦闘を求めて立ち向かってくる
そんな人々の人生をかけた必死な生き方がたくさん見られて、他の異世界ファンタジーと一線を画す面白さがありました
{/netabare}
4期で好きなキャラはザナック王子

【今期の魅力】
{netabare}
世界観や設定がとても緻密でしっかりしていて味方だけでなく敵も魔導国という脅威に対し知恵を振り絞って対抗しようとするキャラクターが多くてとても魅力的
圧倒的な力を持っているから力づくでも征服できそうだけど、征服した後のことも考えてじっくり着実に侵略していくし、敵もただやられるだけじゃないところが面白いです
作画は3期と比べてだいぶ良くなっていました

アインズ様はヒトから見たら悪だけど実はいいひとなんて都合のいい話でもなくて、敵対する者は容赦なく潰す、必要なら侵略する
4期でも他国に言いがかりをつけて虐殺したりクアゴアの群れに1万以内になるまで同族同士で殺しあいを要求したりとかなり残虐なことをしていて、アインズ様も部下も強すぎて戦争とか侵略っていうより一方的な蹂躙・・・
フィリップの個人的な暴走をよく確かめもせずに王国の反逆と一方的に見なして大量虐殺をはじめたことはどう言いつくろっても悪だと思います
ヒトや魔物たちから見たらアインズ様は魔王にしか見えなくて、ゲームだったら勇者パーティに討伐されるラスボス、これは魔王の視点で進む侵略物語

ナザリックの強さが圧倒的すぎて人間では勝てるわけなくて、他の作品だったら人間の王族や強者が民衆を見捨てたり自分の保身に走る愚者として描かれることが多いけど
それぞれが善意もあれば悪意もあって、正義や王族としての誇り、民を思う気持ち、野心や欲望があってキャラクターが生きている感じがして
一方的に蹂躙される弱者をただ黙って征服される人達にしないことが4期の面白いところだと思っています

クアゴアの王ペ・リユロや帝国の皇帝ジルクニフ、王国のザナック王子、冒険者のラキュース、イビルアイ、アズスなど魔物の王や人間たちもキャラが立っていて魅力的で
4期では特に慎重に戦局を見極めようとしているペ・リユロの立ち回りとか、ジルクニフの皇帝としてのふるまいが良かったし
見た目はダメ王子っぽいザナックの有能な采配やアインズ様との会談で見せた豪胆な立ち居振る舞い、
絶対勝てない相手が王国民を皆殺しにするつもりだと気づいているのに逃げ出さずに王族として最後まで戦う姿勢を崩さなかったことなど
賢い王としての動きがとても良くて、ザナック王子は一気に好きになりました
いい王なのに失ってしまったのが残念です

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャバクラナザリックからの脱却

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
説明不要の人気シリーズの4期。かなりストーリーが動いた印象。残酷な描写も多い。

個人的には、4期≧3期≧1期>2期ですかね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
付き合いで何度かキャバクラに行ったけど、どうにも苦手だった。

1つは、私の性格。どちらかといえは相手を喜ばせたい性格なので、サービス受けてるはずなのに、キャバ嬢を楽しませようとサービストークをしてしまい、疲れる(苦笑)

もう1つは、絶対的に優位な状態。こっちは客だし、向こうはプロだし、自分の話がどんなにつまんなくても笑ってくれるし、ノッてくれる。

それがとてもつまらなかった。

やっぱり、彼女だったり友達だったりの、忖度のない応対の方が、気持ちが良い。つまんないならつまんないとハッキリ言われるから、笑いを取れた時はちゃんと嬉しい。

この辺、アインズも似たような感覚なのではないだろうか。

彼は本来「絶対君主」だが、NPCにも敬意を払い、気に入られようとしている。そして、彼が求めているのは盲目的な絶対服従ではなく、自分で考え、決断できる、あくまで「仲間」という対等な存在だ。

それは、ゲーム世界に1人残された寂しさを埋めるため、というのも1つはあるだろう。

しかし、彼はあくまでプレイヤーであり、これまで何度もコンピューター制御された敵を倒してきた人物である。命令しか守れない、コンピューターの限界を知っている。だから、NPCを「人」にしようとしている。

当然それは、自分以外の敵対プレーヤーが出てきた場合に備えてだ。

それから、各階層守護者は、あくまで「創造主」である、至高の御方々が不在だから、アインズに忠誠を誓っているのであって、アインズ個人の配下ではない。それを、アインズ自身が気にしていて、万が一にも逆転現象が起きないように、自分個人に忠誠を誓わせるような工夫をしているという側面もあると思う。

やはり、この作品は設定が秀逸だ。

以前のレビューでも書いたが、「No.1ギルドの後衛でまとめ役」という立ち位置が絶妙で、これをそんじょそこらの「なろう系」だと、No.1プレイヤーや、ソロ最強、初心者なのにチートなんて極端な立ち位置から物語を始めてしまう。だから、ストーリーが画一的になってしまう。

アインズの立ち位置、そして、配下のNPCにすら勝てないという力の無さが、主人公最強系の爽快さと、とことん戦力増強に動くサクセスストーリーを両立させている。

やっぱり稀有な作品だ。

ちなみに私は、敵国の王子が殺された後、怒って敵の配下を「本人が望むまで決して殺すな」のクダリが好きでした。ナイス、ダークヒーロー♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

68.7 11 2022年度のファンタジーアニメランキング11位
盾の勇者の成り上がり Season2(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (347)
1236人が棚に入れました
立ち止まるな──災厄は、想像を超える。
『盾の勇者の成り上がり』シーズン2

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生、内田真礼、井上喜久子、原奈津子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

残念ながら響くものが見当たりませんでした

このタイトル「盾の勇者の成り上がり」は一期ではまさにそのとおりで、心に強く響いたのですが…
残念ながら二期では、響くものが見当たりませんでした。

なぜ一期が人気があったのかというと…
主人公の尚文(なおふみ)がどん底まで追い落とされて、必死に這い上がろうとしても何度も邪魔されてしまう。
それでもめげずに、しぶとく生きる術を学びとり、ようやく這い上がったからではないでしょうか?

それじゃ二期はどんな苦渋があったかというと…
また別の異世界に飛ばされてラフタリアやフィ―ロと一時、離れ離れにはなりましたが、その間も新しい仲間がいたので尚文は孤独ではありませんでした。
それに、すぐにラフタリアやフィ―ロと再会できたので、苦労と呼べるほどのものではありません。
しかも、女性の仲間はどんどん増えてゆくし…、まるでハーレムみたいになってしまいました。


私は一期のエンディング 藤川千愛さんの歌が大好きです。あの歌は物語を端的に表現した心の叫びのようでした。
藤川千愛さんは歌の作詞もされています。
きっと藤川さんは物語を何度も何度も読まれたからこそ、心に響く歌詞をつくられたのだと思います。

しかし、二期の藤川千愛さんが歌うエンディングは、残念ながら私の心には響きませんでした。
歌が悪いわけではないのです。歌詞が悪いわけでもないのです。
物語に響くものが見当たらなかったため、歌を聴いても感じないのです。

アニメと歌とは最高のパートナーだからこそ、物語の評価が歌にも影響するのでしょうね。

一期が大人気だったからといって、安易に二期をつくるのはどうかと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

盾の勇者が成り下がる

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生、なろう系の中では、かなり面白かった方の部類に入る、1期。

を、引き継いでの2期。正直、う~ん。なんか、普通のなろう系になっちゃったな~という感じ。

本シリーズは、もっとダーティーで際どいところを突いて欲しいんだけどな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作で、唯一、「おっ!」と思ったのは、ナオフミとキョウの立ち位置の違い。

リアルのナオフミは、転生後と変わらぬ容姿(わりとイケメン)。大学生であり、ゲームはあくまで趣味のひとつ。楽しく人生を過ごしていた。

リアルのキョウは、デブのキモヲタ。引きこもり。ゲームの中では無双して崇められる。チャットを荒らしていたのがバレて、自殺。

これ、普通の「なろう」なら、キョウが主人公ポジションですよね。そして、イケメン強キャラに生まれ変わり、心を入れ換えて世界を救い、美少女にウハウハされ、元リア充を駆逐していく。

しかし、本作では、キョウが悪役。転生前の弱者(悪者)が、転生後もそのままクズとして描かれるのは、強烈なアンチテーゼ。ある意味、なろうを破壊している。

この対比は新しかった。ここをもっと掘り下げて欲しかった。

他のレビューでも書いているけれど、私は「転生前に悪人だった人が、転生してチートになったら善人になる」という展開には疑問をもっていて。

悪人に、法も抑止も及ばない力を与えたら、更なる悪を働くだけでは? むしろ、善人だって、悪を成す確率の方が高いと思う。少なくとも、もし私がその立場になったら、、、あ~んなことや、こ~んなことは、しちゃうと思う(笑)

大体、ネトゲの戦力なんて、=課金額×(インできる時間+ゲーム知識)+頭の良さ、であり、本質的な人間力とは比例しないことも多い。なのに、強い人は確かにチヤホヤされるからね。転生後の世界で、それをまた「リアル」に味わいたいという気持ちは分かる。

転生前の勝者が、変わらず勝者で、転生前の敗者が、変わらず敗者であるという、救いようのない現実。

この作品は、そういう「タブー」に挑戦してこそ、魅力的になると思っているのだが、キョウの過去から死亡まで、わずかの1話。かなりもったいなく感じた。

この設定以外は、正直、ただのなろう系。ナオフミ、ダークヒーローが格好よかったのに、ただのヒーローになっちゃったら、もうダメですよ。賢者タイムなのかな?

まあこれが、(その展開は流石に望まないが)例えば、ラフタリアが惨殺されて、更なる闇堕ちの前フリだとしたら、アリだと思うんだけどね。どうだろ?

3期は、、、あるのか? このままナオフミがただの勇者になっていくなら、あんまり観たいとも思わないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作中最強のヘイトを集めるキョウさん

1期目が2クールあったのに対して今回は1クール。

まあ、アニメの終わりはコミカライズ版の進展具合とほぼ同じ辺りで話の区切りとしてはちょうど良かったんじゃないかと思います。

2期目から観ようって人はあまりいないとは思いますが、1期目を未視聴な方はここでとりあえずさようなら…。



さて、1期目の第2クールで「波」が複数の世界で共有されている現象であることがグラスなどの言により判明していますが、今回は「世界間の利害関係」みたいな話がフォーカスされます。

それとこのSeason 2を盛り上げてくれるキャラとしてはオスト・ホウライとキョウは外せません。

オストさんは世話焼きな感じでありがたい人でしたね。

キョウについては、三バカ(尚文以外の四聖勇者3人)は単なるバカなのに対してキョウは一身にヘイトを集めてくれるわかりやすいキャラでした。

話の軸はわかりやすいですが同じクールに本作以上に楽しめる作品があったため個人的にはインパクト低めな感じでした。

ただ、前作を観ていたなら今作も観といて良いんじゃないかなとは思います。あ、ラフタリアの変化はちょっと意外性があって良かったかな。あと、リーシアが最初と最後で別人(笑)。(← 良い意味で)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

72.1 12 2022年度のファンタジーアニメランキング12位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (259)
1019人が棚に入れました
迷宮都市オラリオ―― 『ダンジョン』と通称される、壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。この街で、一柱の小さな女神と出会った冒険者志望の少年は、 仲間をつくり、ダンジョンに挑み、多くの死地をくぐり抜け、 さらなる<昇格ランクアップ>を遂げていた。そんな彼のもとにもたらされた一通の書状。 書かれていたのは、ダンジョン未到達階層への遠征任務。 未知なる冒険へ向けて、仲間たちと共に、少年は新たな一歩を踏み出す。これは、少年が歩み、女神が記す、――【眷族の物語ファミリア・ミィス】――
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ベル君とその他大勢

【感想】
分割2クールで変なとこで終わるので、続きが放送される直前にまとめて見るのがいいかも

とりあえず前半クールだけでの評価

作画とても綺麗だし相変わらずダンジョンの構造にこだわりがあってダンジョン設定の解説が凝っていて良かった
面白かったけど尺稼ぎなのか、特にリリとかカサンドラのシーンがぐだぐだ悩んでいる時間長すぎて引きのばしている感じがしました

さらに分割2クールみたいで変なところで終わるし最終話で次回予告されていたけど続きいつやるの?って感じで間が空くと状況わからなくなりそう

前半終了時点ではシリーズをここまで追ってきたファンならなんとか見れるけど、今クールだけに限っていえばベルくん+その他大勢って感じになってるのが残念

【シナリオ】 {netabare}
今期は原点回帰のダンジョン探索に戻ったのは良かったけど、逆に言うとダンジョン探索しかない
3期とかにあった他のファミリアとの抗争とか町の様子とか全然なくて、今回の依頼にかかわるキャラクターしか出てきません
しかもヴァレンなにがしさんはじめとした華のあるロキファミリアの皆さんがほぼ出てこないのもきつい
突然変異の怪物を倒して町に帰還してここからどうなるんだろ?って思ったらさっき帰還したばかりの層に戻って、ずっと景色が変わり映えしないのも大きなマイナスかな?

ダンジョン潜る前に仲間達が攻略準備をしていて、パーティ戦闘がどうなるのか楽しみでわくわくしていたら期待外れでした
ベル君の急激な成長の速さが見ごたえですが、周囲の仲間を完全に置いてけぼりで一人でどんどん強くなるのがここにきてマイナスに働いている感じです
3期で仲間がいっぱい増えてやっと心強いパーティになったと思いきや、ベルくん一人で単独踏破できる階層のモンスター掃除くらいしか活躍機会がなくて強敵相手だと手も足も出ない
ほぼベルくん頼みでいてもいなくても関係ないむしろ足手まといだからついていかないほうがいいような状態でした
これではとてもパーティと呼べるものじゃなくて、仲間達の成長が急務なように思います

良いとところはやっぱりベルくんの急激な成長です、純粋な憧れの気持ちや強くなりたい気持ちが原動力になっている感じで応援したくなる主人公
ただ、ベル君以外のいる意味がわからなくなってきたのと、ファイアボルトの威力がますます大きくなって戦闘が機敏な動きとファイアボルトのワンパターンで単調になってきたのでそろそろ変化が欲しい
{/netabare}
【微妙だったところ】 {netabare}
・今回の敵役ジュラがもう少し大物感が欲しかったかも

・カサンドラの予知夢で不吉なことがあるって言っても誰も聞く耳持たないし、あれだけ具体的な不吉なシーンが見えているのに強く訴えないでずっともじもじしているのがひどい、信じてもらえるかわからなくてももっと具体的にどうなるか教えて強く止めるべきでしょ、なんのための予知なの?

言いたいけど言えなくて何度ももじもじして尺稼ぎするくらいなら、最初に全部話しちゃって「危険なことが待ち受けてるのはわかった、でもリューさんを放っておけないから行かなきゃ!!」って流れのほうが自然だし、同じ行くにしても危険を承知で行くって決めるほうが仲間って感じがしていいと思う

・パーティに指示を出す才能あるって言ってたけど、全滅のピンチに決断できずに迷う時間長すぎて、見捨てない選択をした尊さよりも
見捨てる気持ちが強かったからこそあれだけ迷ったっていう印象が強くて決断の遅さで状況を悪くしたように見えます、このシーンもぐだぐだしていて印象が悪かった

・水場に落ちたらどれだけ危険なのか必要以上に解説しすぎたせいで、その後ベル君が下に落ちてバラバラになって残された仲間達が全滅しかける展開が想像できてしまったこと

・ベル君は急いで救援に向かわないといけないはずなのに、ダンジョンで出会ったゼノスの子に見とれてて、そんな場合じゃないでしょって思った
「ダンジョンで出会いを求めるのは間違ってるだろうか?」
まさにこんな状況で、時と場合を考えてください、仲間が全滅しかかっています!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カサンドラ不要論

2022/11/12 初投稿

「新章 迷宮編」です!!
どうやら再びダンジョンへ行くようです!

自分は割と階層攻略型ダンジョンの話とか好きなのです。
「ドルアーガーの塔」とか「SAO」(なかなか素直になれず,キリトに文句をつけながらも実は割と好きw)など

胸が躍ります(笑)


結論から言うと,期待外れでした。
期待しすぎなのでしょうか?
いや,多分そうじゃないと思う。

率直に言って,悪夢(予知夢?)の設定は無い方が良かったのでは?

カサンドラが悪夢を見る。

冒険中現実にならないよう,夢と違う状況になるよう努力する

結局夢の状況になりかける

最終的には,危機脱出

悪夢の話無しで良くない?

ダンジョン探索

かなり苦戦したけど,みんなで力を合わせて,危機を乗り越える!

一人だけ違うベクトルで一生懸命動いている(本人は危機回避しようとしているつもり)より,PTの絆を描いた方がスッキリしませんか?
だいたい,全滅しないのは最初から分かっているし。

百歩譲って,1回ならまあいいけど,連続だとちょっと・・・
「カサンドラ,要らね~」って思っちゃいました・・・
ヒーラーって重要なのにもかかわらず・・・f^^;


そしてもう一点,すごく中途半端に終わっている・・・
早く続きを!!
さらに,希望を言うと
・カサンドラの夢はもう要らない!
・神様(ヘスティア)との絡みも作って!!
・ヴァレン何某出して!!!


余談
何かのゲーム(ウィザードリー?)にラビットフットってアイテムが有った気がします。確か幸運のお守り的なヤツ。
調べたら

日本語版Wikipediaによると
ラビットフット
1940年代 - 1960年代にアメリカのヒッチハイカーやバイク乗りたちの間で流行した。
当初は実物の兎の足で作っていたとか(グロ・・・^^;)

ついでに言うとFOOTなので脚ではなく足ですよね?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

66.8 13 2022年度のファンタジーアニメランキング13位
はたらく魔王さま!(第2期)(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (260)
987人が棚に入れました
魔王城は六畳一間⁉フリーター魔王さまの庶民派ファンタジーが再び!!勇者に敗れ、異世界エンテ・イスラから現代日本の東京にやってきた魔王サタン。日本経済の荒波にもまれながらフリーターとして生計をたてる日々。しかし、魔王を追って日本にやってきた勇者エミリアもまた、テレアポとして働いていた!魔王と勇者でありながら、額に汗して働く2人は東京で再会し…⁉

声優・キャラクター
逢坂良太、日笠陽子、東山奈央、小野友樹、下野紘、伊藤かな恵
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

はたらかない監督さま!!

【紹介】
これは2期にあたります、1期とは制作会社やデザインが変わったみたい

【感想】
一期はストーリーがとても良い感じに完結していてとても満足したのでそこで物語が終わりでも良かったと私は思います
はたらく魔王さま1期がとても好きなのでできるだけ好意的に見たかったけど、一期が好きであればあるほどきついと思います

一期から雰囲気が変わりすぎていてクオリティが下がったのはすぐわかるし、作風も変わって期待していたのと違います

制作会社もスタッフも違うので作風変わっちゃうのは仕方ないけど、一期の雰囲気を壊さない努力はしてほしくて、それが感じられないので監督には作品愛がないのかな?って思ってしまいます

デザインの変更は違和感が大きすぎて戸惑いました、まず誰ですか?顔変わり過ぎ、背景の絵もなにげに酷い
一期と比較すると動きが減ってるし大げさすぎるリアクションも顔芸も雑で一期のイメージを壊してしまっています
みんなの表情も変化が少なくなって人が変わったみたいな感じがしてかなりショックです
勇者ちゃんや千穂ちゃんなんて別人でしょコレ? ひどい・・・
演出やテンポも悪くなっているので一期から連続してみると残念な部分が目立ちます
{netabare}
今期は魔王軍らしく戦闘シーンが多めで、日常シーンやコメディが多めな1期とは少し作風も違います
この作品にバトルシーンはあんまり求めてないし、作画の悪さと敵キャラクターの魅力のなさでバトルシーンはとても退屈

敵の魅力のなさはデザインもあるけど、見せ方も良くない
よくわからない強敵がある日突然やってきて引っ掻き回している感じがするのが残念で、天界関係の掘り下げが足りないかな?
キャラクターに天界の世界観やバックボーンを説明させるんじゃなくて、天界とか魔界とかファンタジーの世界観はやっぱり映像として見たい
一期の魅力だった日常シーンの面白さを止めてまで入れてきた要素なので、ここが微妙だとどうしても評価は下がるでしょうね
{/netabare}

期待とは違ったけどやっぱり雰囲気は好き
続編が決定しているみたいですが、5年かかってもいいので作画とデザイン元に戻してください(/_<。)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期との振れ幅が大きくて、ついていくのが大変です。

2期ってこんなに開くもんですかね。
もうあれから何年たっているのやら。
1期ラストを見ると、伏線的なものを若干回収しているような。
本当は2期をするつもりがなかったんじゃって思っちゃいます。

時の流れって怖いもの。
2期では思いっきりキャラデザが変わっているじゃありませんか。
一体この間に何が起こったんだ。
誰かがどこかに頭をぶつけんたんじゃないかって思っちゃいます。

キャラデザに合わせて、皆様方の性格がマイルドになっているような。
勇者エミリアの厳しい目つきが好きだったのに、こころもち優しい。
それもこれも、魔王をパパ、勇者をママと呼ぶ幼女のせいかな。
物語的には必要かもしれないけど、個人的にはこのキャラは必要ありませんでした。

笹塚から飛び出して、銚子やら伊那やらにご出張なようで。
都会から田舎へとまったり、物語にも幅が出てきたような。
また、核心へ迫る内容もあったりして。
ほんの少しだけ、あとが気になる終わり方でした。

原作も終了と聞いたような。
3期もあると聞いたような。
こんな2期で、3期ってどうよ。
ちょっと不安です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

キャラデザ何故そうなった?

2023/08/11 初投稿
同日    加筆
2023/09/03 加筆
キャラクターデザインが1期から激変です。
全キャラクターが幼いイメージになり,個性も弱まりました。
ハッキリ言って,魅力が全く無くなり
見ていると違和感でストレスを感じるレベル・・・

内容も変な子供が出てきて
しかも子供が{netabare}戦うための武器になるって,{/netabare}設定が狂ってる・・・

面白くないと言うより,不快に感じるレベル
一応,ナントカ最後まで見る事は出来ましたが・・・

2期が好きな人はいいのですが
自分は2期は無かったことにしたいかな^^;

あ!
エミリアのお父さんが生きていたというのは朗報でしたw

一方,ラストシーンでチーちゃんの胸のボタンが外れているのは大きなマイナスポイント・・・
節操の無い下品さ^^;

2023/09/03 加筆部分
完結したのかと思って見たのですが,今続きを放映しているんですね!
「水星の魔女」みたいに続きを見たときわけ分からなくなりそう・・・^^;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

69.5 14 2022年度のファンタジーアニメランキング14位
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (304)
947人が棚に入れました
目覚めるとMMORPGで自身が使用していたゲームキャラの姿のまま、異世界に放り出されていた「アーク」。その姿は、見た目が鎧、中身が全身骨格という"骸骨騎士"であった。 ──正体がバレたら、モンスターと勘違いされて討伐対象になりかねない!? アークは目立たないよう傭兵として過ごすことを決意する。だが、彼は目の前の悪事を捨て置けるような男ではなかった! 骸骨騎士様による無自覚"世直し"異世界ファンタジー、ここに参上!!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なろう飽和状態その先へ

原作未読

なろう出身。ゲームプレイ中に寝落ちしたらその世界へ。『お出掛け中』の理由です。
作中で忌避される“骸骨騎士”の所以もプレイ中のゲームで使っているアバターか属性かなんか。ドラマチックの欠片の無さ加減も全力でつかみにいかない脱力感も主人公の骸骨騎士さまに反映されてるような気がします。基本的に物見遊山ポジションが徹底されてました。ゲームでよく見てたアレが実際に目の前に現れてテンション上がるみたいなところです。

【骸骨騎士さまご一行】
 アーク(CV前野智昭):骸骨
 アリアン(CVファイルーズあい):ダークエルフ
 ポンタ(CV稗田寧々):精霊獣 ※セリフ無し
 {netabare}チヨメ(CV富田美憂):忍者{/netabare} ※途中参加

ゲームということでもうお察しですね。カンストのチートキャラが活躍するお話です。この系統作品の黎明期はオラオラな奴が席巻してましたが飽きられてしまい、その後いい奴な方向へ。それも飽和状態なんだけど相変わらずな僕らは本作でも“いい奴”を楽しむわけでございます。
取り立てて特筆すべきものが見つからなかったので、数多ある類似作品の中でもこの作品ならでは!…未満のちょっとした差別化ポイントだけ挙げておきましょう。

■効果音付きのオープニング
なんとなしにMYTH & ROIDインスパイア系なオープニング。主人公骸骨だし、表向きの仰々しさと内心のミーハーさがオーバーロ…アレっぽいところあります。そんでドラマチックと脱力を兼備したこのオープニングお気に入りです。日本語なのに洋楽っぽく聴かせる技術すげーな!と思ってたらノルウェイ人の歌ってみたさんと聞き納得。
珍しいことに歌詞それと効果音が挿入されとりました。剣振ったらシャキーンみたいな。
なお、エンディングはポンタ役稗田さん所属のグループ合唱。作品の余韻をも吹き飛ばすハイトーンにお腹いっぱいでした。単なるバーターかどうかは知る人ぞ知るのでしょう。

■YAWARAっぽい皆口裕子氏
第6話『エルフの里で触れる異世界の深淵』参照。クラナド風子姉の時にはわずかだった猪熊臭がかなり強めだったのはアリアンの母役でご登場した皆口さん。共感できる人おる?

■凌辱(未遂)
そういうシーンがあることには触れておく。
これでまた物語が“復讐の連鎖”みたいなのに繋がらないところ詰めが甘いのよね。なお、こういったシーンで恐怖にひきつる表情だったり作画頑張ってたと思います。


いい奴でお人よしな主人公ご一行が行く先々で見舞われるトラブルに足を突っ込み世直し人助け。一つ解決したらまた来週。そして悪役がいかにもな悪役。
安心安全の勧善懲悪ものでした。かつては時代劇なんかが定番でしたが最近はお目にかかることもなくなって久しいので一周回って新鮮に感じることもあるかもしれません。面白いとは違うんですよね。



※雑感

■酷評とまではいかない
飽きましたね。最大限良いとこ見つけようと思ってもこうも濫造されてては難しいところです。
ただもしかするとゲームやファンタジーに慣れ親しんだ世代が年金貰う頃には市民権得てるかもしれませんよ。スペクタクルは要らんけどファンタジー世界に浸りたいというニーズ。良くも悪くも波が無い物語でした。

{netabare}でも2期や3期があって、アークがこの後アーク(悪)に闇落ちし、それを強くなったアリアンに倒されアーク(聖櫃)にぶちこまれ、これにて一件らアーク(落)着な展開にでもなれば波は立つかもしれませんが、そもそもこんな発想が出てくる時点で加齢をなにより感じる今日この頃でした。{/netabare}

よって今後もうっかり観ちゃうんだと思います。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.06 初稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

がいこつさん、ファンタジー異世界を堪能する

【紹介】
骸骨騎士のアバターした主人公が異世界に転移して、ゆるい感じで悪党退治しながら異世界生活する話、外見はほぼアインズ様!

【感想】
最初はいきなり女の子がひどい目にあってて印象悪かったけど一部の暴力シーン以外はゆるくて自由な雰囲気が良くて面白かったです
あまり個性は強くないので惹きづける魅力は弱いですが、作画も悪くないし、良い異世界ファンタジーアニメだと思います!

チートだけどやりすぎじゃないところが良かったですが、戦闘は力づくなことが多くて微妙です

ラストは少し微妙な終わり方でした、2期前提なつくりなのかも?

【女性が襲われすぎでは・・・】
最初に印象悪かったのは女性が襲われるシーンを長々と描写した後にようやく救出するという流れが、お色気シーンを見せるためにわざとやっている感じで不快感があって、早く助けてあげてって思いました

その後も牢屋に囚われてたり、瀕死の重傷負ったり、たびたび女性がひどい目にあうのがかなり気になりました

【キャラクター】
主人公が楽しそうに冒険しているのは見ていて良かったです、旅の仲間が増えるとより雰囲気良くなりました

【主題歌】
OP曲が良かったし、EDもカッコいい曲

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フツーですなぁ・・・。

フツーな感じのなろう系って感じですかね。
ゆるさはあるのですが、主に主人公のアークのノリによる緩さかなと思いました。
ストーリーラインは単調だけど、まぁまぁよく出来ていたのではないかと思います。
このクールのメインなテーマとして、不遇に扱われている種族の解放的な部分で芯が通っていたな、という感想です。


いくつか私の苦手な点のある主人公でした。
主に、
・ガイコツ(しかも造形がゆるいw)
・無駄な高笑い
・だっせぇフルプレート(個人の感想ですw)
・太身な剣
・あっつ苦しい、うるさいOP(これは関係ないかw)

などなど。
まぁ、因縁つけているみたいなものなので、悪しからず。


 ちなみに余談ですが、私の中でフルプレートメイルを着用した騎士の理想形は「エクスカリバー 1981年 ジョン・ブアマン監督」によるものです。
 また、数あるアーサー王もの、硬派な実写ファンタジーものの中でも至高の一つと考えています。
もちろん異論は認めますw。


全体的には、これと言ってべた褒めする点も、特段ネガティブに思うところもなく、って感じでしたかねぇ。

わたしとしては、主人公キャラ以外のキャラの造形は割とシャープなトレス線で、雰囲気もそれなりに今風だったので、悪い気はしなかったです。
このクールは全体的な流れの披露程度でつくりはオーソドックスでしたかねぇ。
人間族以外が不遇な扱いを受けることの多い世界観、そして、それに対して変えたい、救いたいと思う勢力、さらに何考えているのか少し見えづらいイケメン皇帝様。

そして、このポイントで対立軸が形成されていく、国レベルの権力争い。
で、今後どうなっていくのか~、ってところでしょうか。


この中で、主人公アークの「俺つえ~系パワー」がどう作用していくのかが当然ポイントになってくるのでしょう。


一応、アーク自身のガイコツ解消も目的の一つに据え、物語は進行する様です。

・・・次回作があるとすると、スタートは忍びの里編でしょうかね、話の流れ的に。

なんか、どこかの黄門様みたいな諸国漫遊になりそうな気配も私は感じているのですが(原作とかは知りません)、まぁ、どちらにせよ、もし、続編があるのなら、話の流れは追ってみたいとは思える作品でした。
もう少し、ブラッシュアップしていってほしいという、個人の思いはあります。


現状、登場人物も、コンパクトで、物語もわかりやすいと思います。
ささっと視聴して、それなりに満足度もあるかなぁ(損した感はない)って感じです。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。


2023.9.2追記。
某アベマなTVで一気放送をやっていたのを休暇にかまけて観てしまったw。
キャラのダサさ(私のセンス、好みとの合わなさ)については、先の視聴で頭に入っていたので、織り込み済み。
特別なマイナス点という印象は薄まっていたようだ。
(慣れって恐ろしいwそして強いw)

そして、今回の視聴では、先の視聴で感じたストーリーの解りやすさに加えて、アリアンのぽんこつ可愛らしさと、女性キャラの造形の良さを楽しみながら視聴していた感じ。

やっぱり、フツーに物語を追えて、面白かったという感想でした。
改めて「フツー(誉め言葉の方)」と言う所感でした。
ちょっとだけ、★を上方修正。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

70.7 15 2022年度のファンタジーアニメランキング15位
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (280)
921人が棚に入れました
『モブからだって、成り上がってやる――。』 とある剣と魔法の“乙女ゲー”世界に転生した社会人・ リオン。そこは超女尊男卑な世界で、例外はゲーム内で攻略対象だった王太子率いるイケメン軍団のみ。 しかし、虐げられ絶望するリオンにはある一つの武器があった。それは前世で妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの「知識」。 モブとして田舎でのんびり過ごすことを目標にしていたリオンだったが、ゲームの知識を使い、やりたい放題の女たちとイケメン軍団に図らずも反旗を翻してしまうのだった――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

たとえ物語が君を見捨てても

【紹介】
タイトルに乙女ゲームって入っていますが、どちらかと言うと男性向けです
(作品のキービジュアル見てもらえれば美少女が中心なのでわかると思いますが)

【感想】
作画など気になるところは多かったですが、面白かったです
盾の勇者の成り上がりin乙女ゲームってところでしょうか? 

作画は美少女だけはなんとか頑張ろうとしてましたが全体的にかなり悪いし、不自然な流れも多いけど話はとても面白いです
作画以外はとても良かったです

【乙女ゲームっぽいくない世界観】{netabare}
どうでもいいと思われそうですが、これはかなり気になった部分です
・乙女ゲームの主人公の女子の胸があんなに大きいことはまずないと思う
・明らかに容姿が悪いモブ女子が出てくること
※プレイヤーは女性なので、主人公が胸の大きな美少女でモブがブサイクだと結局は外見が良くないとダメなの?ってなって萎えさせるんじゃないかな
・イケメンの性格も最初は残念でした、ポンコツなうえに人を見下す男を好きな乙女ゲープレイヤーは多くないでしょうね、ただ、ひどかったのは最初だけで主人公とかかわるうちに成長も見られてなかなかいいキャラになりましたポンコツなのは相変わらずですが!
・乙女ゲーム=悪役令嬢というイメージはどこからくるのでしょうか?たぶん乙女ゲームに悪役令嬢とかいじわる伯爵令嬢とかこんなにいっぱい出てこないと思うんですよね、これの悪役令嬢は報われなさ過ぎてむしろ悲劇のヒロインに見えてくるけど
・ギャンブルやレースやロボバトルや戦争など女子ウケが悪い要素が多い、特にロボはデザインも悪くカッコ良くないから何のために入れたのかなー
・女に都合がいい世界なのは当然にしても、いきすぎた女尊男卑は人を選ぶとおもう

もう少し乙女ゲーらしさを出して欲しかった
{/netabare}

【シナリオ】
{netabare}
主人公は権力者に恵まれない人達を代表して立ち向かうダークヒーロー的なところが魅力で、リオンとオリビアの信頼関係、アンジェリカとの関係も素晴らしくて、この3人の絆がもう一つの魅力です

主人公はモブだからと遠慮せず王子たちに卑劣なことやっているのに、物語を変えちゃいけないことにこだわってモブの自分は本来愛される対象じゃないと言ってオリビアやアンジェリカから身を引こうとしていてもどかしさがある一方で彼の人の良さも感じられて一気に好感度が上がりました、
ここで転生前のゲームを攻略していたという設定がとても生きてきて、ヒロインの座を奪われたオリビアが物語の筋書きから外れたならモブである主人公と結ばれてハッピーエンドでも良かったのに彼は元々の物語を、ヒロインとしてのオリビアの気持ちを守ろうとした、それに対して原作では不幸な末路をたどる悪役令嬢は物語を変えてでも救ってあげたいと考えてて、そういうところが不器用で、自分の気持ちを抑えてオリビアの原作での気持ちを大事にしてあげようとするやさしさが良くて、でも最後はちゃんとオリビアの気持ちに向き合っててとても素晴らしかったです
発言と行動は卑劣でも、自分よりもヒロインの気持ちを優先するとても良い主人公でした
物語を破壊して自分が一番になろうと考えたマリエと、大事な人の手を取りたい気持ちと物語を守りたい気持ちに揺れ動くリオンの対比が良かった
モブという設定をうまくいかしたシナリオで、最後まで見て満足感が高かったです

主人公は最初から最後まで全然モブらしく振る舞えてなかったですね
でも、モブっていうのは役割じゃなくて生き方や行動に対する客観的な評価だと思いますから、最初に理不尽な仕打ちに反抗することを決めた瞬間から彼はモブではなくなったのでしょう

マリエをはじめいい意味で不快なキャラクターがいっぱいいて、彼女達がいたからこそ面白い話になったと思います

シナリオで一つ残念なことは、オリビアがリオンやアンジェリカの気持ちを伯爵令嬢の言葉に惑わされて疑ったことかな、気持ちはわからなくもないけどヒロインとしてはちょっと意思が弱すぎるかなって思った

{/netabare}

【世界観】{netabare}
世界観は滅茶苦茶です、浮遊する島プラス中世欧州っぽい世界設定なのにガンダムみたいなのが出てくるとかそういう目立つこと以外にも
建築様式と内装、キャラクターの服装、それから文明レベルの統一感がなくて、ベースとなる世界の設定はかなり適当なようですが、
それらはたぶんつまらないゲームっぽさを演出するためにわざとやっていると思うことにしました {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界ですが、僕はモブではないので関係ありませんのアニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
設定は「はめふら」に似ていますが、まったく違うアニメです。

だいぶダーティな主人公。意外とバトル要素が強い。

作画クオリティとか酷いですし、決して面白いわけではないんですが、なんか最後まで観ちゃいましたね(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、主人公の人の悪さを眺めるアニメですね(笑)

ストーリーを知っているというアドバンテージと、課金アイテムのチートで無双していきます。

全然モブじゃないし(苦笑)

キャラとしてはルクシオンの淡々としたツッコミが1番良かったな。また、ルクシオンなしでどこまで出きるか、というのを観てみたかった。女尊男卑の乙女ゲーム世界という設定を生かし、何をしても認められない主人公を、もっとコミカルに描ければ良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

いつもの、よくある、異世界ものとちょっと違いましたw

原作未読 全12話 

前世の記憶を思い出したら、クリアした女尊男卑の乙女ゲームの中にモブとして転生したことが分かりました。そこからゲームの知識を駆使して様々な苦難を乗り越えていくお話です。

主人公は捻くれた性格で自分はモブだと開き直っているところ面白かったですね。

イケメンVSモブの図式も面白かったです。

逆にモブだと自覚が本来のヒロインを苦しめることになりましたが、最後はいい関係になって良かったです。

女性キャラの目のデザインがちょっと苦手でした。

作画は褒められたところはありませんが、お話は面白かったですね。

OPは伊東歌詞太郎さん、EDは安月名莉子さんが歌っています。

最後に、はめふらとは全然関係がありませんw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

75.6 16 2022年度のファンタジーアニメランキング16位
まちカドまぞく 2丁目(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (279)
906人が棚に入れました
大人気ご町内日常ファンタジーが帰ってくる!魔族の力に目覚めて以来、闇の一族の封印を解くためポンコツながらも戦ってきた主人公・シャミ子。ライバルだったはずの魔法少女・桃とは、なぜか協力関係になってしまい、町から姿を消した魔法少女の謎をともに追うことに……!?さらに町に潜む新たな魔族も登場し、シャミ子たちの行く末やいかに──。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

かわいいだけじゃないシャミ子さん

【紹介】
ぽんこつで優しい善良な魔族とマイペースで優しい魔法少女と2人を取り巻く変な住人達がおくるハートフルゆるギャグ系萌えアニメの2期

【感想】
私はまちカドまぞくのファンです、シャミ子可愛すぎ
相変わらず本人は魔族らしく悪くなろうとしているのに発想が善人すぎてたまらなくかわいい
シャミ子のしっぽの動きから目が離せなくて困る

期待通りの2期でした、最初から最後まで綺麗、かわいい、楽しい、癒される!
ただのゆるくてかわいい萌えアニメと思いきや、ストーリーも伏線も小ネタもしっかりしています
話自体は特に面白さはないんですが、かわいいだけで価値のある萌えアニメなのにちゃんと細かいところまでこだわって世界観を作っているところがいい
きらら系の萌えアニメが苦手な人が楽しめるかはわかりませんが、きらら系が好きな人ならかわいい+やり取りの面白さもあっていい作品だと思います
{netabare}
6話は神回でまるで最終回のような盛り上がりでしたね
ここで一区切りついてからの後半ですが、これもまた伏線がしっかりしていて最後ちゃんと締めていていい最終回でした、安定した良作です
{/netabare}
面白さはこれより上の作品はいっぱりありますが、一番好きなのはコレ!
好きです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

安定した小ボケ、と見せかけて本筋の話はしっかり展開してたりする

<2022/5/13 初投稿>
原作は未読。
6話まで見ました。

相変わらず小気味良い小ボケが気持ちいい。
銀玉鉄砲でピスピス撃たれてるような気分。

その小ボケで目を眩まされそうになるけど、本筋のストーリーはしっかり展開されています。

どんな話かは、1期のレビューも書いたのでよかったらそちらをご覧ください。

変わっていく桃がいいですね。
6話の最後は「桃園の誓い」
桃だけに?
桃だから?笑

<2022/7/20 追記>
リアタイで最終回見ました。
安定の面白さ。
感動しそうなところでもちゃんと細かくボケてくるところは作品の価値を忘れない作りで好感度大!

ちなみに本作、今んところ最終回まで見た唯一の魔法少女ものです。
(まどマギは10話くらいまで見てなんとなく放置してるという人非人でございます)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

このアニメが面白いのはメソポタでは常識

原作漫画自体も大好きですが、アニメ化のクオリティが素晴らしいですね。

2期目が作られる予定なんか一切なかったと思われるのにあえてそのまま話が続くかのように作られた1期目最終回でしたが、そんな1期目を受けて普通に2期目が始まったのが笑ってしまいますね。

そんなアニメのストーリーはわりと原作に忠実です。でも演出面で「アニメならでは」と思わせる描写が多々あり、そのあたりは流石ですね。

あと、原作のアニメ化エピソード時点では小倉さんはアニメほどには目立っていなかったという気がしますが、アニメでは小倉さんがとても目立ちます。アニメ以後のストーリーへの関与から出番が多くもらえているのか、それとも単にアニメ制作スタッフに愛されているのか…?

エピソード個々の描写はコミカルなのに、ストーリーの本質部分は結構シリアスな設定になっていて不思議なバランスの作品ですよね。何千年も闇の中で孤独に耐えていた御先祖が不憫。無邪気にキャラ萌えもできるし考察要素や伏線もけっこうあります。

2期目を全部観終わった後に1期目を見直してみるのも面白いかもしれないです。ちなみに1期目の最終話でこの2期からのキャラであるはずの白澤店長とかも街中を歩いています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

71.0 17 2022年度のファンタジーアニメランキング17位
異世界薬局(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (299)
899人が棚に入れました
現代日本の薬学研究者であった薬谷完治は目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。 ファルマは間違った治療法や薬の調合、医療行為と呼べない呪術やまじないが横行するこの世界の医療に絶望する。 前世で培った現代薬学に加え、異世界で手に入れたチート能力【物質創造&物質消去】、貴族だけが使える【神術】を駆使し、あらゆる疾病に立ち向かう。 そして、真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。 異世界チート×現代薬学!異世界の医療を変える人助けファンタジー、本日開業!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

安心して見れるけど毒にも薬にもならないアニメ

【紹介】
薬学研究者が異世界転生して薬学知識とチート能力で病に苦しむ人たちを貧富の区別なく誰でも治すために貴族・平民どちらも利用できるような薬局をひらく異世界転生ファンタジーアニメ

【感想】
最終回はかなり雑でそれまでの11話を台無しにするような展開でとても残念ですし、全体的に惜しいところも多かったけど面白いところもあって、つまらない作品だとは思いませんでした
設定は良いけど、マジメであっさりしててこだわりとか刺激が足りないかも、安心して見れるけど毒にも薬にもならない感じ
ハーレムものじゃないのはいいけど、美少女キャラがいる意味があんまりないのはマイナスかも

【良いところ】{netabare}
・ファルマとブリュノの親子がただ名声や財産のためではなく、薬士としての矜持をもって患者の治療にのぞんでいるところが良かった
・知識だけでなく戦闘力もチートですが、その能力で強引に解決してみんなから絶賛されて何もかもうまくいく話じゃなくて、学者らしく目の前の問題を慎重に分析しながら力業でなく問題の少ない方法を考えて解決していくのが面白かった

・特に陛下の病気を治療するエピソードは異世界での自分の立場と父の社会的信用も考慮して最初からしゃしゃり出ることはしなかったし
化粧品を販売するエピソードは単に薬局を起動に載せるためにはじめたわけじゃなくて、美のために寿命を削る行為を見かねて解決しようとした結果、店が軌道に乗ったっていう展開が良かった
{/netabare}
【惜しいところ】{netabare}
・異端審問官との戦闘シーンや最終話など戦闘シーンになるとただの異世界チートものになってしまって面白みがなかった
戦闘能力は削ぎ落して、医学や薬学の知識以外は無力な主人公にしても良かったかも
・薬局建設のところは、職人たちをアポなしで急に派遣するのもよくわかんないし、すぐ作らないとクビが飛ぶもよくわかんない
ファルマは突然のことに困惑していてじっくり考えたかっただろうに急かされて、褒美というならもっと配慮するべきじゃ・・・って思った
それから、薬局の設計図を書いたみたいだけど、これは前世の知識にもファルマ少年の記憶にもなさそうで、すごく立派な施設が完成してえっ?て思った
設計図なんて立派なものじゃなくて、イメージ図とかそれくらいのものかもですけどね

・構造さえ知っていれば何もないところから元素や薬物を生み出せる能力は、簡単に問題を解決できしてしまって万能すぎてちょっとやりすぎかなー
Dr.Stoneみたいに身の回りにあるものの成分を分析して必要なものを集めるようにしたらもっと面白いかも?パクリって言われそうですけど

・エレオノールがいてもいなくてもいいようなキャラに見えて、第一話のチュートリアル役以外の意味があまりないのが勿体ないかも
それに主人公を怖がって逃げるやりとりもなんか不自然さを感じました、特に意味のあるシーンに見えなくて、第一話に詰めるネタにしては蛇足かなーと思った
でもたぶんエレオノールのエピソードが薄いのは、できるだけここに時間をかけないようにカットしていった結果なのかなーって思いました

・海で溺れるシーンのロッテの行動にモヤっとしました
貴族に仕えるメイドとして坊ちゃんの反対を押し切って自分が泳げないのにブランシュと浜で遊んで溺れさせてしまうなんて使用人として最悪でしょう
すぐ謝るわけでもなかったし「自分が助けに行くべきでした」じゃなくて、お嬢様を命の危機にさらしたことをまず謝るべきでしょう
助けに行っても溺れる人が増えて救助が困難になるだけでしょうし・・・
このエピソードはかなりモヤっとしました {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「薬局」というか半分以上「医者」という気も。1クールの尺にやや詰め込みすぎ感。

「小説家になろう」掲載から商業出版&コミカライズという、お馴染みのなろう作品からのアニメ化です。

私はアニメ化前からコミカライズ版のみ既読でした。アニメ視聴後も原作は未読のままです。

お話としては、現代日本で最先端の医薬研究を行っている主人公が異世界で宮廷医師を家業とする貴族家の次男として転生するというものです。

なろう転生物の転生のタイプとしてはいくつかありますが、本作では子供時代に肉体を乗っ取りそれ以前の記憶は失ってしまうというものです。

主人公ファルマの能力は「物質合成」というもので、化合物の分子式を知っていると合成可能というとんでもない能力です。

そこになろう転生物でお馴染みの「魔力」、「魔術」という要素が加わって無双します。個人的にはまあまあ楽しめてはいたのですが、広くウケるタイプの作品ではないと思うのでお勧め要素はあまりありません。

キャラとしてはファルマの家庭教師を務めたエレン先生がなかなか良かったとは思うのですが若いとはいえファルマよりかなり歳上、ロッテは年齢的にはファルマとマッチしてはいますが使用人ということで身分違い。ということで恋愛要素としては強みがない作品ですね。

あと、いくつかエピソードカットした上でアニメ最終回までのストーリーを進めるにはなおかつ尺不足の感じがありました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界アニメだけど現実寄りのようです

過労死した現代の薬学研究者が異世界へ転生し、異世界で薬局を経営する物語です。
なろう系の小説が原作なのですが、原作は専門家や医療従事者の指導のもとで書かれているそうです。
だから病気の原因や病気の媒体になるもの、そして病気の対策などの説明は、しっかりしています。

主人公は、ある大学院の薬学研究科の准教授。彼には幼くして病気で亡くなった妹がいました。
だから彼は、妹のように病気で亡くなる人を救おうと日夜研究に没頭しています。
そのため、極度の過労により、彼は亡くなるのです。
そして彼は、異世界で宮廷薬師見習いのファルマに転生します。

この異世界は、現代よりも医療技術が劣っていました。
そして転生後のファイルマは、薬の分子構造を思い浮かべるだけで、その薬をつくることができる特技を身につけたのです。
そのファルマが現代医学を駆使して{netabare}女王陛下の命を救い、{/netabare}薬局を経営することで多くの人の命を救うのです。

だから、このアニメは、わりと現実的で真面目な物語です。
こんな異世界系物語ならば私は好きです。続きを見たくなります。
{netabare}
但し、私にとって良くないと思った点が一点あります。
このファルマ、薬学に優れているだけでなく最強の魔法使いであり、戦えば必ず勝つ無敵戦士です。
なぜ原作者は、ファイルマを最強の魔法使いにしたのでしょうか?
そうすることで物語のねらいがぼやけたような気がします。
{/netabare}

ところで、日本の医者の過労死の確率をネットで調べたところ、
なんと勤務医の約60%が過労死ラインを超えているそうです。
特に20代後半の男性勤務医の1週間の平均勤務時間(滞在時間)は、約75時間だそうです。
しかも近年は、コロナの影響で、その時間がさらに増えているようです。
だから、医者が過労死するのは、アニメの世界だけではなさそうです。
コロナの報告を簡単にするようにとの医療現場からの要求が、身に沁みてわかりますね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

68.6 18 2022年度のファンタジーアニメランキング18位
天才王子の赤字国家再生術(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (282)
881人が棚に入れました
覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。 若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。 でも、この国……めちゃくちゃ詰んでる! 内政に手を入れようにも金がない。 よそから奪おうにも軍事力がない。 まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。 「早く国売ってトンズラしてえ」 ウェインの願いは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。 大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。 しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい……!? 知恵と機転で世界を揺るがす 天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才ではないが人間としての大切な点はわきまえている王子かも

この物語は父親が急病のために16歳で急遽、摂政として国政を任されることになったナトラ国の王子、ウェインの物語です。
真面目に見ようとすると呆れますが、気楽に見ると、けっこう楽しめます。


ウェインは国政に興味ありません。国を売却してそのお金で余生を過ごすことのみ考えています。
隣国との戦が起きた際は、ちょこちょこと小競り合いをした後で休戦協定を結ぶ目論見でした。
しかし、予想に反して勝ってしまった。部下たちが予想以上に頑張ったためです。

部下たちの多くは、この勢いに乗り進撃すべきだと主張し続けます。
戦が好きでないウェインは、部下たちに撤収を発言させるため、絶対に勝つ見込みが無い金鉱脈を次の目標とします。
これで部下たちが猛反対して軍を撤収する目論見でした。
しかし、部下たちはこの目標を決めたウェイン王子を『先見性に優れた王子』と尊敬し、この金鉱山を攻略するのです。結果として勝利して自国の領土と資産が拡大します。

こんな感じで、この物語では、楽してどんどん領土が拡大していきます。
『天才王子』とありますが、そんな天才ではありません。仲の良い妹の行動すら予測できない平凡な王子です。

第一話や第二話は、稚拙な戦の話なので笑うことはできますが、頭脳戦を期待されている方は、内容を知ると呆然とするでしょう。

しかし、
ウェインは、人間としての大切な点をわきまえています…多分(^_^;)

一つは5千人もの兵士の顔と名前を憶えている点です。
一兵卒の部下の名前を呼び、気さくに話しかけます。
王子から名前を呼ばれて話しかけられた兵士は、おそらくそれだけで感激するでしょう。
王子のために精一杯頑張ろうと思うはずです。
ナトラ国の兵士が強い理由の一つは、これだと思います。


私達は学校や職場で、どれだけの人の顔と名前を覚えるでしょうか?
おそらく、200人程度? でしょうか?
名前を呼んで相手の顔を見て話しかける。これは基本中の基本ですが、私たちは、つい見落としがちのようですね。

そしてもう一つ、ウェインは友達を大切にしています。
ウェイン王子の側近にニニムというフラム人の女性がいます。ニニムはこの物語のヒロインなのですが…
フラム人は多くの国々で差別を受けており、奴隷としてこき使われたり、娯楽の対象として狩りで殺されたりしています。
しかし、ウェインはフラム人を差別しません。それどころかニニムの頭脳と優秀な剣技を認め、側近として雇っています。

ウェインがカバリヌ王国を訪問していた時、その国の王が「狩りをするためにフラム人を提供してほしい。一緒にフラム人狩りをしよう」とウェインにもちかけます。
このとき、ウェインは{netabare}怒りに任せてその王を殺します。{/netabare}
その話を後で聞いたニニムは、呆れます。
確かにウェインがしたことは、王子としてあるまじき行為でした。
でも、ニニムは心の中では凄く嬉しかったはずです。自分をこんなに大切にしてくれていると感じたはずです。

ウェイン王子とニニム、この二人はお互い愛し合っていますが、身分・血統などのしがらみで決して結ばれることはありません。しかし、ウェインはニニムを誰よりも大切にしています。


また、この物語は後半になると多くの登場人物が個性を発揮します。
その一人がウェインの妹のフラーニャ。
フラーニャは幼くてとても可愛いのですが、すごい頑張り屋さんです。
{netabare}兄のウェインに代わって特使として他国へ趣き帝国の王子たちに挨拶したり、商都ミールタースの市民議会に何度も足を運び、その仕組みを学んだり、戦乱に巻き込まれたミールタース市民を一人の死傷者も出さずに避難させたりと…、{/netabare}
もしかして兄のウェイン王子よりも凄いのでは?と思ってしまいます。

確かにフラーニャには兄のような知識がありません。しかし、覚えようと懸命に努力する姿は、思わず応援したくなります。
それは私達も見習うべきですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ご都合主義を気にしなければ、結構好みな戦記モノ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
弱小国家の王子が、一見無気力を装いながら、内政、外交、軍事に手腕を発揮し、国を大きくしていく物語。

本作を批判するならばおそらく、「そんなに上手くいくわけない」なんだけど、まあ、それはそうだけど、何の策もなく上手くいきまくる数多のなろう系に比べれば、マシだと思いました。

作画が大分酷いので、総合点は上がらないと思いますが、☆4に近い☆3です。個人的には結構楽しめました。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最初は、「天才」というタイトルから、逆に、ダメダメな王子が女の子に助けられながら無双する話かと想像していたけど、ストレートに天才でしたね。私は天才よりは秀才が好きだけれど、これはこれで面白かったかな。

まず、私が戦記モノが大好物なのはあるけれど、内政、外交、軍事の全てをきちんと扱うアニメは珍しく、ひとつひとつ一応の筋は通っていて、楽しく観られました。

それから、ラブコメもちゃんとしていました。5話で狼狽するロアとかちゃんと可愛かったし、ニニムとウェインの夫婦漫才は安定して面白かったです。

あと、ウェインが「ニニムを愚弄されたら、他の何より優先し、相手を殺す」という線をちゃんと守っていたのは良かったです。

二期ありそうな流れだったので、楽しみに待ちたいと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
お、本当に優秀なのか。無能王子が女の子に助けられまくって無双する流れかと思ったのに。流すところはあっさり流すね。にゃん会話、緩急が結構好き。

2話目 ☆3
まあ、エンタメだとすれば、許容か? 随分と安易ではあるけれど。

3話目 ☆3
こういう策謀みたいなのは、なかなか楽しい。

4話目 ☆3
ちょっと面白くなってきた。

5話目 ☆4
皇太子の事故死からの流れは、なかなか面白いし、最後のロアの狼狽えっぷりは可愛かったw

6話目 ☆3
色んなことが上手くいきすぎてはいるが、ここから、面白くなるかどうかだな。

7話目 ☆
信用のクダリは一理はあるが、デメリットが大きすぎるし、仮に信用が成り立ったとしても、得られるメリットが小さいならば意味ないよな。

8話目 ☆3
ニニムを愚弄されたら殺す、という筋は守るんだな。

9話目 ☆3


10話目 ☆3
そんなに大したことは言ってないけどな。

11話目 ☆3
血の尊さ云々は、まあそんなに大したこと言ってないけどな。顔が好みでない(笑)

12話目 ☆3
二期ありそう。観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

凡人王子の賞賛動画再生会

【紹介】
同期に放送している現実主義勇者の王国再建記2と設定ほぼ同じで、主人公が凡人で周囲がみんなダメなのも一緒。
同時期に似たようなのぶつけないといけない決まりでもあるんでしょうか?

絵は綺麗だしテンポはいいのでそれなりに楽しめました。

【キャラクター】
キャラデザがかなり良くて、絵が綺麗。

王子様が天才ってわけじゃなくて、味方も敵も天才に見せるために都合よく動いてくれているだけなのが残念です。
王子様を天才に見せるために国の人をダメにして、活躍させるために敵将をダメダメにしています。
まるで王族崇拝プロパガンダ用の自作自演映画みたい。

【シナリオ】
序盤の話の展開がかなり急で、面倒な部分はさっさと終わらせたいって感じがした。
こういう話では、後出しで実はこうだったとか、こんなにすごいと思いませんでしたってセリフはNG
自分の戦力と相手の戦力をちゃんと知っていないと、行き当たりばったりの思い付きに見えて天才には見えないです
この作品はそれができていない王子様を天才に見せるために、敵をわざわざ王子様の戦術にはまりにいくように動かしているのが酷い。
優秀な人は他人と比べて優れているから優秀って言うけど、天才な人は他人と比べなくても優れているから天才なんです。

【感想】
タイトルに「天才」ってつけなきゃ良かったですね。

現実主義勇者と比べると、絵やデザインはかなり綺麗で見た目はこっちの勝ちですが、キャラクターはより無能になっています。
話はつまらなくないけど、大したことない王子様を無理やり天才にしようとして失敗している感じ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

73.8 19 2022年度のファンタジーアニメランキング19位
シャドーハウス 2nd Season(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (227)
833人が棚に入れました
この館には秘密がある── 断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。 その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。 ある日、“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”が訪れ、“影”と“人形”の不思議な日常が始まる。 物語の根幹にせまる2nd Seasonがついに開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

御影の国のアリス

【紹介】
不思議の国のアリスがお化け屋敷に迷い込んだみたいなアニメでキャラクター可愛いのに設定がかなり重たくて怖い
ミステリーの面白さと洋風ホラーの不気味さとゴスロリな可愛さとアンティークなオシャレさを兼ね備えた魅力的な雰囲気の作品です

【感想】
えっ終わり? 気づいたら終わってました
あっという間の2期で、とても面白かったです!
変なところで終わったので3期期待していいのかな?

ジョンとショーンがお気に入り
ストーリーも設定も全然違うけどまるで不思議の国のアリスをダークにした感じの雰囲気が好き

ゴスロリファッションとアンティーク、ダークな洋館の雰囲気に映えるケイト様の真っ赤なお召し物
シャドーハウスの雰囲気がいい感じに不気味で怪しくて素晴らしいです!
{netabare}
序盤は館の謎の手がかりとか説明をゆっくり丁寧に少しずつ見せていって、キャラクターがどんどん増えて
エミリコ以外のキャラクター、特にローズマリーやバーバラの掘り下げが進んだので2期でもっとこの作品が好きになりました
これはどういうことなの? どうなっちゃうの?って思うことばっかりで、後半一気に物語が加速するとともに
全体がうっすら見えつつも謎を残してまだまだ深い闇や未知の領域がありそうって思わせる興味の引き方が秀逸、面白い!

ヒトが誘拐されて記憶消されて影に身体を乗っ取られるっていうかなり怖い設定
館の秘密を探るうちに仲間とのキズナが深くなっていくのがいい!
謎がひとつ解決したと思ったらまた新しい謎が出てきてよりシャドーハウスの謎が深まって面白くなってきました

いいキャラクターばっかりでみんな好きだから、これだけ重くて闇の深いストーリーだとみんながハッピーな終わり方って難しそうでつらい・・・
3期楽しみなような見るのが怖いような・・・
{/netabare}
エミリコが笑ってお屋敷を卒業できるストーリーだったらいいなと思っています
2期でシャドーハウスのこともだいぶわかったけどまだまだ謎がいっぱいで、3期に期待してます!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

溜め回っていうか溜めクール?

シャドーハウス1期目からの続編です。2期目から観てもまったく意味わからんと思いますので、「お陰様」とか「生き人形」とかの作中用語もそちらをご覧ください。

ちなみに1期目を楽しく観たのですが原作漫画は未読なままです。



1期目がキリ良く終わったのに対して、2期目はけっこう「本番はこれから」みたいな感じの最終回でした。今回は「シャドーの煤能力」と「生き人形の出自」にフォーカスが当たった感じでした。

1期目最終回に出てきたコーヒーにも注目でしたね。1期目の試験以上にバトルシーンも多く、エミリコもその高い身体能力を見せつけて楽しませてくれました。エミリコがアホっぽいけど実はけっこう賢さを見せるシーンなどもあり面白かったです。

ちょっと探偵物みたいな2期目でした。3期目があったら、やっぱり観ます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

2期も神作

1期でハマりすぎて私的神作認定し、視聴後ただちに漫画を大人買い、そしてあにこれのアイコンをエミリコにしました(^^;
漫画も最高に面白いですよ。
さて2期なんですが、CloverWorksは好きなアニメ多く好きなんですよ。しかし以前「約束のネバーランド2期」でやらかした(1期は神作だと思っている)ので、そこだけ心配でしたが杞憂に終わりました。

1期は原作改変やアニオリ回等があり、どうするのかなと思ってたんですが、上手く原作に戻しましたね。なので2期は原作に結構忠実に作った印象です。ただ原作勢となってしまった私ですが、アニメも非常に面白く観れます。やはり声優さん達の顔のないシャドーのすばらしい演技、表情を想像したり楽しめます。その点ではアニメ向きだと思います。そして相変わらず天使キャラすぎるエミリコ可愛いです。

1期のレビューでED曲のReoNaの「ないない」が雰囲気合いすぎて神曲だと言いましたが、2期はOP曲「シャル・ウィ・ダンス?」を歌い、またまた雰囲気にどハマりした神曲なんですよ。じゃあ、ED曲誰やろと思ってたら、なんと大好きなClariS。同クールのリコリス・リコイルのOPとツーClariSとはサプライズでした。「Masquerade」と言う曲でこれも雰囲気ばっちし神曲なんですよ。このアニメはOPEDの選曲が良いです。

と言うわけで評価も1期と同じにしましたし、2期も私的神作なんで超お勧めです。ただ1期の振り返りとかないんで、1期から見ないと話が分かりません。ご注意ください。これは3期もあるのではと思ってます。

2022年11月12日

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

73.1 20 2022年度のファンタジーアニメランキング20位
Dr.STONE 龍水(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (195)
797人が棚に入れました
テレビスペシャル『Dr.STONE 龍水』ではアニメ第2期「STONE WARS」の続きの原作エピソードが描かれ、いよいよ石化光線の謎に千空たちが迫っていきます。新キャラクター“七海龍水”(CV:鈴木崚汰)も登場し、ますます目が離せない展開に!是非ご期待ください!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

※科学使いは経済学や心理学も活用しますw

【物語 4.0点】
3期を前に、世界を石化した“発生源”となった地球の裏側への大航海に向けた
人材獲得、船舶製造、資源発掘などの準備回を描く。


原作未読組なので、この先の展開は分かりませんが、
連続アニメの中でヤマ回にはなり辛いけど、
どうしても説明しておかねばならない話を、1時間SP番組枠で済ませておく。
巧妙な構成だと感じました。
これなら3期も、続編物にありがちなスタートダッシュにもたつく苦境は軽減できると思われます。

また3期で交代する新監督のウォームアップという意味でも単話構成は有効かと。


準備回とはいえ、{netabare}富士山噴火数発を経た地形変化{/netabare}などには文明崩壊後3700年というスケールを再認識させられました。
{netabare}採掘→即燃料化できる軽質油が産出する相良油田{/netabare}には静岡やるじゃんって時めきました。

千空の科学使いぶりが、化学だけでなく、通貨発行による経済分野にまで及んだのが腹黒くて可笑しかったです。
浅霧 幻とタッグを組んで仕掛ける相場操作術などジーマーでゴイスーな詐術w
こんな小さなコミュニティーでも貨幣経済は回りますし、人は金に踊らされるのですw


【作画 3.5点】
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

滑り出しの人物作画等は低調。
が、クライマックスの{netabare}文明崩壊後初の飛行体験{/netabare}では、
風との戦いも含めて描写も背景美術もギアを上げて、
3期の冒険に向けて作画班も準備万端。


【キャラ 4.0点】
作品タイトルにも掲げられた船長要員の新キャラ・龍水。
セレブの息子≒温室育ちの無能なお坊ちゃまというマイナスイメージを高笑いで一蹴。
いきなり無一文から{netabare}石油の先物取引{/netabare}で勝ち組に返り咲く金融リテラシーの高さ。
文明消滅した今なら世界の全てが俺の物にできるという成功者の超ポジティブ思考。
濃厚なキャラで、巨星・司が抜けた穴を埋める。

その龍水の復活に重宝した元・女性記者のリサーチ力。
脳筋マンパワー部隊の操縦法。
千空が航海準備に“司帝国”の人材を活用した辺りにも、
2期で長期的視野に基づいて、少ない被害でちゃんと“戦争”を終わらせた成果が現れています。
何より千空の人間が一番大事との1期以来持ち続けている信念が改めて伝わって来ます。

『ドクスト』と言えば千空の科学ロードマップを眺めるとウットリしますが、
千空や原作者の脳内にあるであろう人物相関ロードマップについても一度、詳細な図表を見てみたいです。


あと覚醒した手芸部員は北斗神拳?を操る狂戦士ですw


【声優 4.0点】
七海龍水役の鈴木 崚汰さん。
開口一番「はっはー!」と叫び作品制圧に着手。
あとは千空役の小林 裕介さんや浅霧役の河西 健吾さんと駆け引きしたり、
クロム役の佐藤 元さんと真の冒険のプロは俺だとマウント取り合ってみたり。
このアニメ、ボイスもどんどん濃密になって暑苦しいですw

龍水は「女たちは皆美女だ」とナルシズムも全開ですが、キャストはそこも好演。
(同じく鈴木さんが演じる『かぐや様』石上会計にこの女誑しぶりが1%でもあれば告白成功するのにw)


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期以来の加藤 達也氏、堤 博明氏、YUKI KANESAKA氏による共作。
金管、ストリングス、ピアノにパイプなど民族音楽要素もアレンジしたお馴染みの原始世界風。
加えて今回は{netabare}“デパート千空”のファッションショー{/netabare}にてポップなサウンドで新機軸も開拓。
堅調な文明復興を音楽面でも印象付ける。

OP主題歌はBURNOUT SYNDROMES「Good Morning[New]World!」
1期OPをオーケストラでアレンジしてスケールアップしただけでなく、
2番に“海”、“航路”、“新天地”を織り込んだ歌詞が、作品を的確に捉えていたことを証明。


【感想】
原作既読組からは『ドクスト』はこの先ゴイスーなエピソードが待っているとの好評も聞こえてくる本シリーズ。
来年放送予定の3期以降も期待して待ちたいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

知りたい!という気持ちの生み出すパワーに元気を貰える作品

原作未読。アニメシリーズ1期、2期視聴済み。
3期始まる前のテレビスペシャル版として1時間枠で放送された"龍水編"のレビュー。

冒頭1期2期の振り返りを入れつつ、新たに仲間に加わる"七海龍水"と、資源の王様"石油"を巡る冒険が描かれます。

久しぶりにDr.STONEの世界を見て、改めて面白い作品だなと思いました。1時間飽きることなく、ずっと面白かった。科学の力でなんでも作ってどんどん前へと進む姿が希望があって、とても元気出た。科学パワーももちろん凄いんだけど、人間の探究心とか好奇心から来る凄まじいパワーを感じられる、根元もちゃんとしてる作品だなって思いました。キャラも1人1人魅力的だし、とても満足度高い。
ただ、洋服作りについてはちょっとご都合主義感、やりすぎ感があったかな。

新キャラの龍水、尖ってる濃いキャラで物語に新たな刺激を呼んでくれたように思います。尖ったキャラもうまく物語に組み込んで進むので、相変わらずの安定感ありました。

龍水というキャラの見た目とキャラ性に削ぐわぬ、太くて圧のある声をあてている鈴木峻太さんの演技も良かったです。

2023年春放送の3期への期待が更に高まる素晴らしい作品でした。1期、2期みてる人は間違いなく楽しめるし、この作品から見てもそこまで物語に置いてかれることは無いと思うので、興味がある方は視聴オススメします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

準備

Dr.STONEの2期の続編になります。
サブタイトルが龍水ですが、外伝ではなく続編ですので、3期までに見るのをオススメしたいのと、2期までの話は先に見ておく事を強くオススメします。

今回は、新キャラの龍水が登場します。
龍水がどんなキャラなのかわかりやすい性格をしていますねw

今回は{netabare} 船制作、石油探し、通貨の解禁、地図制作、気球制作 {/netabare}がエピソードのベースになっていて、安定の面白さがあります。


中でも私がよかったと思うのが気球ですね。
空はいいですね。
私は陸や海より空が好きなので空が題材の作品は好きなのですが、Dr.STONEでも気球のエピソードは面白かったですね。

{netabare} 積乱雲に巻き込まれて上昇気流に乗って脱出するのですが、最初は少し歪み気味だったクロムと龍水がお互いがお互いを認め合う姿はよかったですね。

後は雲をドラゴンに見せる演出もかなり好きでした。 {/netabare}

後はやはりDr.STONEの魅力の1つの「学び」と言う点ですね。
{netabare} 素人でも東には飛べるけど、西に飛ぶのは難しいなど今回もかなり学びが多い魅力もたくさんありましたね。 {/netabare}

2023年春から第3期が放送されます。
この話も3期までには見ておかないと内容が解らなくなるかもしれません。

そして、Dr.STONEは完結しているので原作ストックもあるし期待しちゃいますね。

この話は、これからの物語の準備的な役割がある大切な回でしたし来年の楽しみですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

61.7 21 2022年度のファンタジーアニメランキング21位
失格紋の最強賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (233)
786人が棚に入れました
世界最強の魔法使いと謳われながらも、生まれ持った紋章の性能に限界を感じていた【賢者】ガイアス。 その彼が己の紋章を変えるために取った手段――それは転生によって新たな体を得ること! 彼は遥か未来の世界に転生し、求めていた「魔法戦闘に最適な紋章」と、マティアスという名を手に入れた。 しかし、その紋章はこの時代ではなぜか「失格紋」と呼ばれていた……! 時を経た今世では、魔法が衰退し低レベルな魔法理論が跋扈してしまっていたのだ。 魔法戦闘最強の「失格紋」と、賢者の知恵を併せ持つ少年マティアスは、世界の常識を次々と打ち壊していく! 異世界紋章ファンタジー、ここに開幕!!


声優・キャラクター
玉城仁菜、鈴代紗弓、白石晴香、井澤詩織
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

マティアスのマティアスによるマティアスのための劇場

【感想】
なろう系好きな私でも全然面白くなかった。
不自然な会話や設定が目立ち、敵味方モブの行動や言動、設定などすべてが主人公の凄さを見せるために仕立てられた舞台でした。

主人公マティアスの一人劇場がきつい。
人がしゃべっている間も全然話聞いてなくて他事考えてるのも感じ悪いし
主人公がモノローグであまりにも長々としゃべりすぎ。
長い説明するなら、せめて会話しましょうよ。

相手を持ち上げておいてそれを軽く倒す俺すげーっていう遠まわしな自画自賛ばっかりでうんざり。
仲間の活躍も主人公の活躍のための前座でしかないみたいです。
他のバトルアニメだと敵の攻撃を見切って攻撃しているものをこの主人公は分析・計算してかわしているんですが賢者ってそういうことじゃないと思うんですよね。

【キャラクター】
主人公のいつも不敵な笑みを浮かべて敵味方すべてを見下した態度が好きじゃないです。
声優のしゃべりかたも少年声ですごく偉そうで、しかも淡々としゃべるから不快感2割増し。

「前世で俺が」って何回モノローグで自慢すれば気が済むんでしょうか?

ヒロインは可愛くていい感じなんだけど主人公に盲目すぎて、主人公もヒロイン達を下に見ているのが残念。

初対面でいきなり主人公に一目惚れして、彼氏いないですアピールするヒロイン。チャームの魔法でも使ったの?
大したきっかけもなくまるで付き人のようにマティアスにいつもついていくヒロインズ。
学園から出て旅するときも何故か特例で一緒に出ていくことを許可されます。

ハーレムでもいいけど、好きになる過程は大事だと思う。
それがないままだからマティアスを絶賛するために用意された人形のようです。

魔族も中ボスか?ってくらい薄っぺらいデザインと性格で威厳がないから脅威感がない。

【作画 声優】 あまり良くない
【音楽】fripSideのOPは良かった。

【シナリオ】
展開が早すぎるし説明もない。
会話の間の間とか、戦闘中の間とかが極端に短くてなんか倍速再生みたいにどんどん話が進むんですよね。
なのに主人公が長々と心の声を喋り続けるから主人公の独り言を聞くアニメになってしまっている。
主人公が不遇なわけでもないので下剋上する爽快感もないですし。

話の展開が大きく2パターンしかなくて、主人公の一人舞台か、マティアスチルドレンの発表会のどちらか。

{netabare}
主人公か周りのキャラが困難で難しい状況だということを説明して、こんなこと無理ですよって前振りしてからの
主人公が余裕な感じで敵の攻撃をよけながらモノローグで一つ一つ状況を解説しつつ分析していって
解説が終わったら主人公の分析通りに事が進んで、ちょっとピンチになったりするけど、それも計算通りの展開でこの程度かこれならこれくらいで十分かって手加減してあげる余裕と手加減した攻撃にまで丁寧にモノローグで解説がつくおまけつき。ピンチになることなく一方的に横綱相撲で勝利。
これくらい当然だと自分の強さに酔いしれたあと周りが凄い凄いと絶賛しても照れることもなく他事を考える主人公
難易度高いアピールしてあっさり勝って賞賛されるっていうパターンがずっと繰り返されるだけ。

主人公が賢いわけじゃなくて、周りが主人公の分析通りに動いているだけで賢さを感じない。
頭良くない主人公を天才に見せるには、周りを愚かにするしかなくて、茶番にしか見えなくなります。

マティアスチルドレンは、主人公にちょっと教えてもらっただけで一瞬で強くなって、今回はお前たちでも倒せるからやってみろみたいに主人公に言われて、えー無理無理って言いながらあっさり倒して、私強くなっちゃいましたーとはしゃぐプチマティアス化していきます。
弟子達の活躍を高みの見物してすごいすごいと褒めてからの、満を持してマティアスはもっとすごいってところ見せて、やっぱり主人公最強って言いたいだけ
{/netabare}

最終回も酷い
{netabare}
最終回は軽く魔族倒して王様から褒美もらって宝物庫物色して、まだ魔族の敵は他にもいる!って危機感だけ煽って終わり。

こんな退屈な最終回なかなかないです。
最後の最後まで「前世の俺が」って言ってて本当に自分大好きな主人公ですね
{/netabare}

【設定について】
{netabare}
無詠唱魔法が廃れた理由に説得力がない。
マティアスが教えたら全員すぐ使えるし、禁止されてもこっそり使う人いると思うし、禁止されているわけでもないのに魔法の修行している人がこっそり試さないわけないし、そんなお手軽で便利なものが廃れるわけない。

主人公の舞台を整えるために魔族が何百年もかけておぜん立てしているようにしかみえない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

失格なんて嘘だ紋

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
なろう系です。最弱は最弱じゃないし、劣等生は劣等生じゃないので、当然、失格紋は失格してないです。以上(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
作画はかなり酷く、バトルはヤバいくらい面白くない。下手に「俺の戦術凄くね?」感を出しているのが逆に超ダサい。基本、ただ性能でごり押ししているだけのように思う。

本作の個性と言えば、4種の紋章があることだろう。作品内では説明不足も感じたので、一応wiki見て補足を。

栄光紋【天性前のマティアス&ルリイ】
魔法付与などの補助特化。直接的な戦闘には向かない。

常魔紋【アルマ】
火力特化。反面、連射性に欠け。剣より弓に乗せて放つことが多い。

小魔紋【   】
連射特化。反面、威力に欠ける。掃討戦を得意にする。

失格紋【マティアス】
常魔紋の火力と小魔紋の連射性能を併せ持つ。反面、射程が短く、剣などと併用して近距離で戦う必要がある。

だそうです。

本作でかなり不愉快だったのは、マティアスが栄光紋をバカにし過ぎなこと。なろう系作品で駄作と呼ばれるものに共通しているのが、「その世界の人々の歴史や文化を一瞬で無にする」こと。転生者の常識や考えこそ素晴らしく、転生先の世界は、転生者によって駆逐されるための下劣な世界でしかない。

魔族によって歴史(紋章の価値)をねじ曲げられたのは面白い設定だったが、間違った歴史とはいえ、長い間をかけて真剣に研究してきた栄光紋を、その歴史を、(さくさくっと教えただけの)無詠唱魔法で、一瞬にして駆逐する。

そもそも、マティアスだって栄光紋でも最強にまでなれたんでしょ? 要は使い方の問題で、優劣ではないんでしょ? ちょっとくらい栄光紋(第一学園)の生徒も生かしてあげてほしいし、栄光紋の良さもちゃんと評価してほしいんだよね。

閑話休題。

ということで、生前は栄光紋だったマティアスは、「最強」ではあるものの、更なる強さを求めて転生し、失格紋を手に入れた。

、、、と、ここでいくつかの疑問が。

まず、マティアスの人間性。転生理由から伺えるのは、「利己的で探究的な性格」。言い換えるなら、「ワガママでこだわりが強い」。でも、転生後のマティアスはどうだろう? 他者のために労を惜しまず、細かいことにはこだわらないおおらかな性格。

これが例えば、転生後の人格に引っ張られているなら分かるが、ご丁寧にイリスの存在によって否定されている。どうやら、姿かたち以外はガイアスと変わらないようだ。

もし、ガイアスがマティアスと同じ人間だったら、「強くなりたい」という理由で転生なんてするだろうか? それはある意味、「その時に共に生きていた人々を見殺しにする」行為である。自らが真の最強に成れない葛藤を抱えながら、人々の為に尽くしそうなもんである。

それから、仲間を作る必要性。転生前のガイアスは、「孤高」という感じで、仲間を必要としているように思えない。マティアスは、「力が戻るまで」とか言っているが、はっきり言って足手まといでしかない。イリスは別にして)マティアス一人で戦った方が明らかに効率良い。

もし、「力が戻るまでの場繋ぎ」というなら、いつでも切り捨てるくらいの冷酷さがないといけない。(盾の勇者のように)その冷酷さの中で次第に愛情が芽生えてくるなら分かるが、本作にその深みはない。もしあの2人がピンチになったら、マティアスなら自分の身が危険になっても助けそうな気がする。

2人を育てながら勝てる程度の強さの魔族しか襲ってこなかったのは、結果論に過ぎない(自作自演感)。

他にも、魔法学園に入学する意味ないよなとか、同じ栄光紋ならぺーぺーのルリイが作った剣よりも、昔、自分が作った剣を使った方が絶対に良いだろ。

とまあ、矛盾だらけだが、元々そんなにちゃんと考えて作っていないんだろう。「元々最強が転生して更に最強になった話ってま無くね?」「転生したからには当然、美少女に囲まれながら世界救っちゃうっしょ?」という安易な発想で書いているだけな気がする。まあとにかく、なろうらしいなろうだなと。

それが、本作を観た感想。んで、レビューを書くためにwikiを確認していたら、「ガイアス」の紹介として、次の文があってびっくりした。

(長いからたたみます)
{netabare}
魔法戦闘に不向きな第一紋持ちでありながら、千年以上の時を生き賢者や戦神と称されるほどの圧倒的な力を持つに至った。しかし、本人は現状の強さに満足しておらず、新たな戦術や魔法の開発・魔剣や魔道具の作成・紋章の書き換えなど更なる強さを目指してあらゆる研究を進めたが、以前自身が封印した神滅の巨龍との戦いを経て、自身の成長の限界を悟り、やがて来るであろう宇宙にいる更なる強敵に対して、どう足掻いても力不足になると考えた。それ故に、魔法戦闘に最も不向きな第一紋を捨て、もっと魔法戦闘に適した肉体を手に入れることと、ぼっちで共に戦える仲間がいなかったことも改善できることを願い、独自に編み出していた転生魔法を発動して数千年後にマティアスとして生まれ変わった。現在の世界では、魔術の神として信仰されている他、自身の開発した魔剣や魔道具が遺産として時折各地で出土しているが、どれもガイアスとしては中途半端な出来であったり、何故そんな機能を付けたのか覚えていなかったりするものがほとんど。
{/netabare}

いやこれ、めっちゃ大事な設定じゃないの? だとしたら、私の疑問の半分くらいは解決する。

まあ、私も途中から流して見てたから自信はないけど、アニメの中でこんな説明あったっけ? あったらちゃんと観てない私が悪いんだけど、無かったらそれは、アニメ化する際に削っちゃいけないことだと思う。

もしかしたら途中で明かされるのかもしれないけど、途中で種明かし出来るほど引きが強いアニメじゃないから、数話で切られちゃうのかなと。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
タイトルだけで「なろう」っぽいよな(苦笑) 魔族が人間の弱体化を狙う。人間を滅ぼせるほどの絶対数が少ないのか、人間を滅ぼせない理由があるか。

2話目 ☆2
これ、マティアスが魔族と疑われないといけないよな。つか、だったら王国最強の戦士とパーティー組めや。

3話目 ☆2
とにかく、うっすい展開だな。

4話目 ☆2
作画悪いし、バトルもコメディもストーリーもうっすいな。

5話目 ☆2
マティアスの転生の狙いと行動のズレ。栄光紋に配慮なし。

6話目 ☆1
な、な、な、なんてつまらないバトルなんだろう(苦笑) 

7話目 ☆2
コメディタッチにしたところで、笑えないよな(苦笑) 凄い人が凄いことをやっても凄くない。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

よくある普通のなろう系異世界ファンタジー

最強賢者が数千年後に転生して大活躍する異世界ファンタジー。全12話。
内容的には、いかにも普通のなろう系という感じ。作品タイトルに「失格紋」とありますが、主人公の持つ魔法の紋章は最弱と思われているけれど、本当はいちばん強いんだよ、みたいな設定になっていて、この手のジャンルではよくあるパターンですね。ぶっちゃけたいした意味はありません。物語についても、これといって特に語るべき部分は思い浮かばないのですが、そもそも深い内容を求めて観るようなタイプの作品でもないですし、とりあえず、ストレスなく気楽に眺めて完走することはできたので、まあこれはこれでいいんじゃないでしょうか。
作画は、別に崩れたりはしないけれど、あまり動かなかったかも。音楽は、OPがfripSideの曲でしたが、これが南條愛乃ヴォーカルでのラストシングルらしいですね。声は、イリスの井澤詩織が目立っていました。キャラは、主人公のマティアスは戦闘のときなどは自信満々なのに、ヒロインのルリイとの関係においては意外と純情だったりもして、あまり不快感はなかったです。あと、どうでもいい話ですが、ルリイのアーベントロートという苗字は、ドイツ語でアーベント(abend)は夕方、ロート(rot)は赤ということで、アーベントロートで「夕焼け」の意味となり、日本でも登山用語として使われているそうです。往年のドイツの名指揮者にヘルマン・アーベントロートという人がいて、昔読んだクラシック音楽のガイドブックに、空を赤く染める夕日を連想させるような美しい名前だ、みたいなことが書いてあったのを思い出しました。
最後まで観終わって、なろう系の異世界ファンタジーとしては、可もなく不可もなし、というような作品でした。事前の期待を上げすぎなければ、それほど失望することはないと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

69.2 22 2022年度のファンタジーアニメランキング22位
異世界美少女受肉おじさんと(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (233)
770人が棚に入れました
「行くぞ神宮寺」 「あぁ、俺たちで魔王を倒す」 「「俺たちが、互いに惚れる前に!!」」 平凡なサラリーマン生活を送っていた幼馴染の橘日向(32)と神宮寺司(32)。 二人はとある合コンの帰り道に、女神を名乗る謎の存在によって異世界に飛ばされてしまう。 そこで神宮寺が目にしたのは、金髪碧眼美少女の姿に変わり果てた親友の姿だった…!? 美少女の姿になった橘を見て、あまりの可愛さに戸惑う神宮寺。 女性の身体になったことで、神宮寺のかっこよさにグッと来てしまう橘。 しかし元は親友同士。この関係を壊さないためにも、一刻も早く魔王を打倒して元の姿に戻らなければならない。 そう、お互いがお互いを好きになる前に――。 これは、おっさんと元おっさん美少女の、絶対に惚れてはいけないラブコメディー
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

美少女なら、中身が元オッサンでも萌えれるか? という挑戦状w

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生ギャグアニメ。

本作をラブコメと捉えた序盤は少しキツかったのですが、純粋なギャグアニメだと思えてからは毎週楽しめました。

ギャグはなかなかブラックなネタが多く、好みでした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグアニメの場合、勿論、原作由来のネタの面白さも大切だけど、アニメ化する際のテンポ感や魅せ方もすごく大事だと思っていて、本作はそれも優秀だったと思う。

かなり笑ったのは、2話の村長のクダリとか、5話の童貞三大浪漫とか、8話のナイトプールとか、バカみたいなネタが良かった。頭使わずシンプルに笑えたな。

ただ、萌えの面はやっぱり無理でした。私的には、幼女戦記も萌え0でしたし、本作もムリだったし、やっぱり設定って大事だなと思った。

まあ、ギャグアニメなんて自分が笑えれば勝ちなんで、あんまり書くことないですね(笑)

あとこの作品、「ファビニク」って略すんですね。どうでも良いですが、ファミマの黒豚肉マンって、超旨いよね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
女性不信か。この設定は、、、キツいな~。ギャグベースだとしても。まあ、ギャグ自体は、悪くないけど。

2話目 ☆4
ギャグのレベルは、高いな(笑) 段々、ギャグアニメとして観られるようになってきた。村長!(笑) さて、どうストーリーを展開していくか、だな。

3話目 ☆3
エルフ娘の泣き方(笑)

4話目 ☆4
バイオハザード(笑)

5話目 ☆4
童貞三大浪漫って何だよ(笑)  グラムは結局戻ってこないの?

6話目 ☆3


7話目 ☆3
イカ、怖い(笑) 

8話目 ☆4
ホモじゃねぇか(笑) ナイトプールじゃねぇか(笑) 水着美女にアルゼンチンバックブリーカー(笑)

9話目 ☆4


10話目 ☆3
グラム、ちゃんとすげぇな。

11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おっさん×元おっさんのギャグアニメ

サラリーマンで友達同士が異世界転生して、片方が美少女になってお互いに惹かれてしまう。
この気持ちがどんなものなのか? 惚れてしまう前に急いで魔王を倒すため旅をするおっさんと元おっさんによるギャグアニメ。

ギャグ一直線でシナリオもキャラもそれに合わせているので、ギャグが楽しめるかどうかでしょうか?

最初は二人がお互いに相手に惚れてないふりをするところだけかぐや様にちょっと似てますね。中身おっさんですが。

中身がおじさんでも外見が美少女の女性を男は愛せるか?
中身がおばさんでも外見がイケメンの男性を女は愛せるか?

私は無理。
どっちかというと中身のほうが大事かな。

男性のほうは逆転裁判に出てきそうなキャラデザですね。別作品だと鬼畜メガネとか呼ばれそう。
サメの歯みたいなギザギザした歯が最初は気になったけどすぐ慣れました。

美少女のほうは元おじさんにしてはちょっと女々しいような。
身体の女性ホルモンの影響を受けて性格も女っぽくなっているのかもしれませんね。
たぶんこれ、二人がラブラブだったら気持ち悪いって思うかもだけど、お互いラブラブになるのを避けようとしているからギャグアニメとして見れますね。

30代ってそんなにおじさんって感じしなくて、まだまだ若いと思う。
個人差はあるかな?

めっちゃ面白いってわけじゃないけど、最後まで雰囲気が良くて楽しめました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

絶妙

2022/05/31 初投稿・加筆


面白かったです!


冒頭のナレーションの通りラブコメの括り,ギャグ寄りのコメディーで設定が秀逸です。

同性の幼なじみで親友同士が異世界に転生
片方の神宮寺はそのまま万能イケメン(関係ないけど,昔やったゲームの名探偵にイメージが被るw),もう一方の橘は女性に変化,しかも有り得ない美人でロリ,魅了スキル的な物も有しているw

お互い油断していると,相手に惹かれてしまう(特に神宮寺のほうがその傾向が強い)。「かぐや様」の告白したら負け的な内容と近いテースト!
でも,元の関係や相手への同性としてのこれまでの感覚があるので,それは受け入れられないw
この絶妙な設定から展開されるコメディーがなんとも言えず面白かったです。
さりげなく「性別は体に宿るのか?心に宿るのか?」的な,なんとなく深そうな名言ぽいセリフまで挟み込んで来たりしますw

絵的には,ちゃんと橘はカワイく描かれています(ギザ歯w),それでいて全体的に絶妙に安っぽい感じの作画で内容とのバランスが絶妙でした。特に,ビーム熊やイカのデザインがかなりいい感じに安っぽいです。EDではワヌを加えた3匹がノリノリで踊っています。

個人的には過去の二人の関係を掘り下げすぎて,そこはちょっとくどく感じました。
あとは,終盤の{netabare}橘が神宮寺の元を離れるエピソードは,なんか違う感じがしました。まあ,メカビーム熊が出てきていい味を出したので帳消しにしたいと思いますw{/netabare}

加筆部分
そういえば,聞き間違いから盛大な誤解をしていました。
1話冒頭の神宮寺のセリフ「姿にだまされてはイカン,中身は『荒沢』のオッサンだ!」と聞こえました。
荒沢のオッサンw
語感から40~50代のゴツゴツでしわが寄って,やや頭髪が薄くなったそんな中身を連想しましたw「あしたのジョー」のトレーナー的なイメージです。そんな感じで見ていたら,なんか違ってた…
「荒沢」ではなく「アラサー」でしたf(^^;

そもそも32才ってオッサンか?
まあ今だと18才で成人で,プラス14才だからおっさんかなぁ~?
日本人の平均年齢って47.4才だとか(2021年)平均より15才も下だけど
それだけ,日本の少子高齢化が深刻なわけか^^;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

60.9 23 2022年度のファンタジーアニメランキング23位
史上最強の大魔王、村人Aに転生する(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (232)
754人が棚に入れました
神話に名を刻む、史上最強の《魔王》ヴァルヴァトス。 王としての人生をやり尽くした彼は、強さゆえの孤独から平凡な生活に憧れ、数千年後の世界に、村人アード・メテオールとして転生した。 しかし、転生した未来では魔法文明が衰退。魔法そのものが弱体化していた。 初めての友人であり幼馴染みのイリーナとともに魔法学園へと入学したアードだったが、特別な存在になることをどれだけ拒絶しても、その力が規格外であることを隠せなかった。 畏敬の念を抱く者、言い寄ってくる者があとを絶たず、さらには、かつて世界を恐怖に陥れた《魔族》も暗躍し始め――。 元《魔王》は平穏かつ平凡な人生を手にすることができるのか。 波乱に満ちた学園ヒロイックファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
アード・メテオール:深町寿成
イリーナ・リッツ・ド・オールハイド:丸岡和佳奈
ジニー・フィン・ド・サルヴァン:羊宮妃那
シルフィー・メルヘヴン:大橋彩香
オリヴィア・ヴェル・ヴァイン:園崎未恵
アード(少年時代):高橋李依

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いつもの、よくある、異世界ものでしたw

原作未読 全12話

過去に最強だった魔王が、転生して村の子供として生きていくお話です。

と言っても魔王だった頃の記憶がありますので、全然モブになっていません。

段々と能力の高さを披露してきて、人気者になってきます。

毎期よくある異世界ものという感じでしたね。

キャラにもあまり魅力を感じませんでした。

お話は一区切りというところで終わっています。

OPは大橋彩香さん、EDはChouChoさんが歌っています。

最後に、冬期の失格紋ようなお話でした。こういった作品が無数にあるのでしょうね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

タイトルを真摯に活用できれば・・・。

どうにも、キビシイな。

何とか視聴を完了しましたが、連休パワーを借りなければ私的には厳しかったかもしれません。
点数的には中間ラインかもしれませんが、採点甘めの私としては低めの評価となりました。

タイトルと転生の目的は私としては興味があるポイントだったのですがねぇ。

タイトル:
まぁ、ありがちと言えばありがちでしょうが、とんな展開になるのか期待値はそれなりにありました。
視聴前は、ですが。

転生の目的:
シンプルに言えば、友達作りたい。
これは、仲間づくり、仲間増えていく系が好きな私の琴線に触れるテーマです。
ある意味、ガッツリハマるテーマのはずなのですが・・・。



残念ながら、双方とも当初の私の期待値からは随分低めの評価でした。
友達作りは、まぁ実践はできているのですが、ちょいちょい、色恋沙汰での衝突があるんですよねぇ。
これが、いいアクセントになっていればいいのですが、私にはノイズに感じられてしまいました。
もう少し上手にやってほしかったかなぁ。

あとねぇ、どうにもキャラクタの魅力が不足しているのですよねぇ、個人的に。
そもそも主人公の語りと声のトーンもあっていない感じがしましたねぇ。

容姿はどのキャラも今風で美形さんぞろいなのですが、なんなんでしょうねぇ。
愛嬌というか、可愛げというか、チャーミングさというか・・・全部同じようなモノかw、隙というか、緩さというか、どのキャラもイメージで言うと、カタイ、ごつごつしている感じがしたんですよねぇ。
甘々なキャラがお好みと言う訳でもないのですが、とにかく、合う合わないで言うと私的には・・・と言ったところです。
あえて強く言えば「やや不快」に感じたのかもしれません。


物語自体も、どうにもキャラクタと同じような印象で、
ゴツゴツ、ザラザラした感じで、話ごとのエピソードも大味で、舗装されていない道路というよりは、大きな岩がごろごろ転がっているような印象でした。
いろいろとトンチを効かせようという努力は解るのですが、どうにも響きませんでした。


ここは作品の全否定かつ暴論(私見)になりますので、
ご注意ください。
{netabare}
作者や製作者の方への不敬を承知の上で、ですが、
このタイトルなら、シリアスにするより、
大魔王が転生した村人Aが周囲の人達とあれやこれやで大騒動、といった日常系やゆるふわ系、コメディ系の方が楽しそうです。
{/netabare}

なーんて思ったりさえしてしまいました。
まぁ、個人の感想であり、私にそのような意見を言う権利も無い事は承知の上なのですが・・・。

少々、期待して観たので、その反動でキビシイ意見を書いてしまったかもしれませんが、ご容赦いただければありがたいです。
個人的には、いろいろとおっしぃなぁ・・・、というのが本音です。

ああ、再終盤のリディアの登場する演出は好きでしたねぇ。
ベタでしたけど、いい感じでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

その男、すべてを蹂躙する―― 舞台は激動の"古代編へ"――

この作品の原作は未読です。
ヒロインのキャラデザが好みだったこと…
最近、事前情報を殆ど調べずに視聴するのが定番となりつつあります。
今のところ失敗は無さそうなので結果オーライなんだと思います。

唯一気になるのが、今期の視聴数がこれまで以上に減っていること…
後で視聴しておけば良かったと、後悔するのだけは避けたいところです^^;


神話に名を刻む、史上最強の《魔王》ヴァルヴァトス。
王としての人生をやり尽くした彼は、
強さゆえの孤独から平凡な生活に憧れ、
数千年後の世界に、村人アード・メテオールとして転生した。

しかし、転生した未来では魔法文明が衰退。
魔法そのものが弱体化していた。

初めての友人であり幼馴染みのイリーナとともに魔法学園へと入学したアードだったが、
特別な存在になることをどれだけ拒絶しても、
その力が規格外であることを隠せなかった。

畏敬の念を抱く者、言い寄ってくる者があとを絶たず、
さらには、かつて世界を恐怖に陥れた《魔族》も暗躍し始め――。

元《魔王》は平穏かつ平凡な人生を手にすることができるのか。
波乱に満ちた学園ヒロイックファンタジー、開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今回注目したのはヒロインを演じる2人の声優さん…
エルフの少女であるイリーナを演じるのは丸岡和佳奈さん。
そしてサキュバスの少女であるジニーを演じるのは羊宮妃那さんです。

丸岡さんは、この作品が初のヒロイン作品の様ですが、これまで経験を積み重ねてきたからでしょう。
初のヒロイン作品とは思えないほど存在感があったと思います。

そして羊宮妃那さん…
ビスクドールの乾 心寿ちゃんを演じたのは記憶に新しいですよね。
実は、エンドロールを見るまでジニーを演じているのは麗奈ちゃんだとばかり思っていたり…

でも、実は声優さんに関してはこれだけではありません。
大橋さん、園崎さん、唯ちゃん、ゆかなさんなど豪華な顔ぶれが揃っていたんです。

物語は、最強という称号を欲しいままにした主人公が、異世界の村人Aに転生して友達と平凡でも普通の生活を…という、最近立て続けにアニメ化されている設定です。

今は、この手の転生系が流行りなのでしょうか。
リアルから転生するのとは一味違った趣があるとは思いますが、私にとって何杯もおかわりできる設定では無さそうです^^;

それでも、主人公の極力目立とうとしない姿勢と、ヒロインの魅力は完走するには十分なパワーを持っていたと思います。
やはり、物語には華が欠かせない…ということでしょうか^^;?

オープニングテーマは、大橋彩香さんによる「Be My Friend!!!」
エンディングテーマは、ChouChoさんによる「reincarnation」

1クール全12話の物語でした。
個人的にはしっかり堪能させて貰った作品になりました。
続編はどうなんでしょう…
原作は全11巻で完結しているようです。
私的には、ラストまでアニメで視聴したいんですけどね…
続報を期待して待っていますね!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

67.4 24 2022年度のファンタジーアニメランキング24位
処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (255)
682人が棚に入れました
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした≪迷い人≫。彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。≪迷い人≫の処刑を生業とする≪処刑人≫のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力"により失敗に終わってしまう。アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

先制追加点ダメ…押せよ

原作未読


生きる道と書いてヴァージンロードと読む。『“処”刑少“女”』とおっさんの言葉遊びみたいなノリは大歓迎。もぎたての果実のいいところを拝めるのでしょうか。
耳目をひく物騒なタイトルそのままに物騒な第一話には予想外とも予想範囲内とも違って巷に溢れる異世界転生モノとはちょっと毛並みが違うことを感じるでしょう。細かいところ目を瞑ればけっこう楽しめた私です。

 彼女が彼女を殺すための物語

公式キャッチコピーがこちら。全12話終わって意味はきちんと見えてくるので良心的。…と褒めてからの俺たたEND。なんとも評価しづらいです。


なぜか転送(転生!?)されてくるのは日本人ばかりという異世界が舞台。このふざけた設定みればわりといつものやつらをおちょくってるのがわかります。アンチなろうの系譜。日本人は文字や文化を持ち込んだり強大な力をもって多大なる益を異世界にもたらす一方というか反動で災いをもたらすとも言われております。
そんな“災い”をリスク認定する至極当たり前の考えに則して転生者を闇に葬っていく主人公の“生きる道”とはなんぞや?ってお話でした。鎖国って言葉習ったと思いますがそりゃあ交易もメリットだけならわざわざそんなことしません。こいつら無理!って段階にきてシャットアウトする気持ちわかります。よって突拍子もない設定でもなかったと思われます。というかむしろ優れているかと。
全12話終えてみて第1話でぼんやり描いてた展開とは良い意味で違っているのもアリですね。くどいようですが細かいところに目を瞑ればって条件付きでです。

ネタバレ無しだとここまで。第1話の引きの強さに引っかからなければ撤退可。そこから2段階くらいの転機が1クールの中で起こりますのでそこは面白がれるんじゃないかと思われます。



※ネタバレ所感

■オマージュ系?
さわやか鬱系ってジャンルがあるのか知りませんが、暗いトーンで終始進む物語のわりには絶望感が足らないのは、へっぽこな作画だったり、キャラの違和感ある行動だったりで安っぽく見えることに起因してると思われます。シリアスになり切れてません。

{netabare}ただ能天気主人公アカリ(CV佳原萌枝)が実は何度も繰り返してますよ…な種明かしからの不穏な展開には好感。相方の処刑少女メノウ(CV佐伯伊織)も長らく信じてきた使命感に揺らぎが生じるのも良きです。
笑っちゃったのがメノウの後輩こちらも主要キャラのモモ(CV金元寿子)でしょうか。なんとなく不穏系タイムリープものという作品の全容が見えてきてから、ツインテのピンク髪、そして拡がるスカートに白い衣装な後輩モモちゃんが一世を風靡した某魔法少女みたいに見えちゃいました。あくまで見た目。{/netabare}


■備忘的な総評
続きあった時の備忘。

{netabare}たしかに転生者は災厄をもたらすらしい。よってメノウはアカリを殺めることに筋は通っている気もするが、果たして災厄の除去で万事OKなのかは不透明。
一方アカリはどうせ殺されるならメノウの手で!となってるが動機付け弱い。自身が災いもたらす決定的な未来図が見えてるわけでもないのにメノア師匠フレア(CV甲斐田裕子)の手にかかりたくないからメノアちゃんよろ!ってなるのかしら。
・大司教様が宣っていた触媒としてオンリーワン存在のメノウ
・サイコパスなマノン(CV石見舞菜香)が絡む元世界に戻れる可能性
・繰り返しルールを知ってそうなフレアの思惑とは?
このへんが明かされていい感じで絡んでくると良い作品に慣れそうが気がする。未知数です。{/netabare}


化けたらいいなぁ。アカリとメノウが結ばれてヴァージンロードを歩く斜め上展開でタイトル回収!みたいなのだけやめてくれたらいいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良い具合の厨二病。そして・・・

<2022/4/28 初投稿>
3話まで見ました。
原作(ラノベ)は未読です。
見始めなので評価はデフォルトの3.0。

1話冒頭見た時は「またいつものなろうかぁ。さよならかな」とか思ってたけど。
進んでいくと意外な感じ。

3話までいくと
「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!(以下略)」
そう、ジョジョのあれです
あんな感じ(いや違うか笑)

まあでも「そうきたか!」という捻りだけなら物足りないところ。
本作はエピソード一つ一つがしっくり腑に落ちる。
もしかしたら演出ってやつが良いのかも。
セリフとかも存外に良いっす。

厨二病にはしっかり罹患してますが、良性の方のようだし。
風俗なんかも異世界と現世界の折衷なとこもあって、変ではあるけどいい味にもなってる。

ただ最近ありがちな可愛い無難なキャラデザで損してる気もする。
無理を言えば、例えば天野喜孝キャラのような重厚さで描かれてたら、この作品物凄いことになってたかも。
つっても天野キャラをアニメ化ってほぼ無理なんですけどね。
もしくは安彦良和キャラデザだったら、と妄想してみたり。

なんてバカなこと空想しながら
今期のダークホースかも、と期待してみます。

<2022/5/1 追記>
4、5話見ました。
そうなるのかぁ。
{netabare}「自分が若返りたいから仕組みました」って大司教オーウェルの予想外の動機にびっくり。このばあちゃん、最初から変な空気感出してはいたけどここまで自己中とは{/netabare}

あと4話の後半からアカリがメノウに百合な感じで甘えるのはなんだろう?
なんか、そこまで親愛の情を感じてしまう何かがあるのかな?

<2022/7/20 追記>
リアタイで最終回見ました。
物語は面白かった。
でもお話で見せるタイプなので途中で終わる感じなのはもったいない。
続編が出て初めて真価が発揮される作品だと思うんだけど2期あるのかなぁ。

あとキャラのデザイン。
今風の可愛らしい絵がストーリーの重さと合ってないというか
絵の見せ方も迫力がないというか。

最近の作品なら例えばシャドーハウスとか薔薇王の葬列のような重厚さがあるとかなり違うと思うんだけど

なんかもったいない

<2022/7/24 追記>
そういえばアンナミラーズの最後の一店舗、高輪店が今年8月末で閉店なのだそうです。
初めてアンミラ行ったのは十代の頃、ウェイトレスのお姉さんに目が釘付けになったのは良い思い出です笑。

このアンミラ閉店のニュース知って、本作のアカリ思い出しました。
アカリの服、どっかで見たことあるなーとは思ってましたが、アンミラのあの制服でした。
ほんと、なんであんな絞り出すようなデザインなんだろ?
われわれ男子には有難いことですが。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

スタートダッシュと設定は良い

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
これ、ネタバレ無しだと書きにくいアニメですね(苦笑)

単なるなろう系アニメとは少し違います。ミステリー的な要素もあって、☆4と少し迷いますが、ギリ、☆3にします。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話目は良かった。なろうの逆張り作品。

また、ババアの裏切りとか、実はアカリが何度も時を巻き戻していた展開とか、ポイントポイントには面白い要素が散らばっていた。

が、繋ぎの部分というか、会話だったりバトルだったりが非常に物足りない。

それから、、、一番肝心なはずの、アカリとメノウの友情の深まりが、微妙。前世?的な繋がりとかあるのかもしれないけれど、これといって友情が深まるドラマがあるわけじゃなく、「なぜか互いに惹かれていく」みたいな感じ。

「殺すべき相手に友情を抱く」という本筋に、もう少し魅力があれば、☆4にしてましたね。惜しい。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

59.6 25 2022年度のファンタジーアニメランキング25位
賢者の弟子を名乗る賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (206)
679人が棚に入れました
無限の可能性が広がるVRMMO-RPG『アーク・アースオンライン』。プレイヤーによって建国されたアルカイト王国の九賢者が一人、威厳あふれる老齢の召喚術士ダンブルフもまたプレイヤーの一人だった。 ある日、彼は世界の異変に気づく。ゲームでは無かった味覚や臭覚が生まれ、ログアウトもできない。さらに、NPCが実に人間くさい反応を見せる。――それはゲームが紛れもない現実となった証であった。しかもこの世界では、30年もの月日が経っているというのだ。 そして何ということか、ダンブルフは諸事情により幼くも美しい少女の姿になっていた! 急変した世界の謎を解き明かすため、ダンブルフは賢者の弟子ミラを名乗り旅立つのであった。冒険の果てに待ち受けているものとは――。


声優・キャラクター
ミラ:大森日雅
ソロモン:村瀬歩
ルミナリア:日向未南
ゼフ:斉藤隼一
アスバル:安元洋貴
フリッカ:櫻弥恵
エメラ:夏吉ゆうこ
タクト:井澤佳の実
マリアナ:堀江由衣
アマラッテ:佐倉綾音
ダンブルフ:ささきいさお

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

わし、印象に残らなかったわい!

原作未読 全12話

あるVRMMOで活躍していた九賢者の一人である主人公は、そのまま寝てしまって目が醒めると凛々しく老練な賢者だったのが、自分の好みで作成した美少女アバターになってしまいました。
今までゲームで遊んでいた世界に主人公(男)が美少女賢者となり大賢者の弟子として、この世界で生きていくことになったお話です。

第1話でこの世界の説明と経緯が描かれているので、何となく分かりましたが、出落ち感がありましたねw

ちょっと変わった経緯ですが、その後はよくある異世界ものだったので特に印象に残った感じはありませんでした。

経緯を最初に説明するより、最終話で経緯が分かる方が面白かったのかもしれませんね。

主人公が、自分の事を「わし」というのが特徴的でしたw

OPは亜咲花さん、EDはエラバレシさんが歌っています。

最後に、主人公が美少女になる前の老練な大賢者役は、ささきいさおさん、初代宇宙戦艦ヤマトの主題歌で有名ですねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

わし、わからん・・・

これって、ファンタジーゲームの中の話だよね。
ログアウトしないから、途中から忘れてました。
それに、いつの間にか30年経過してて・・・
1話後半の無声演出も謎でした。

主人公は、賢者ダンブルフの弟子ミラ。
とは言え、同一人物なんですけど。
でも何でおっさんが美少女に変わったの?
はっきり言ってわかりません。

このアニメの最大の見所は、賢者ミラです。
口調は威厳あるおっさんなのに容姿はかわいい。
これは明らかにギャップ萌え。
まんまとしてやられました。

軍勢のダンブルグか。
なんかカッコイイ命名。
ミラが様々なキャラを召喚できるところもまたよろし。
作品に彩りがありました。

ところで九賢者の内、3人くらいしか出てこない。
オープニングなどにちらっと登場するところをみると、続編作る気満々か。
まあ、先は気にならないので2期は無くてもいいような。
ただ、ミラがかわいいから観ちゃうんだろう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

わし、かわいい

この作品の原作は未読です。
オーバーロードなどを始めとするゲームの世界からログアウトできなくなる系の作品です。
この作品の主人公は、術士最高位に座す九賢者の一人ダンブルフというおじいちゃんキャラ…

だったはずなんですが、諸事情によりダンブルフはおじいちゃんキャラから、幼く美しい少女の姿になってしまっていたんです。
この状態でゲームからログアウトできなくなるという男性視聴者の需要を的確に捉えた設定は正直素晴らしいと思いました。
美少女キャラになっても、口調はおじいちゃんキャラのままというギャップを悪くありません。

ダンブルフから名前をミラに改めた主人公を演じていたのは大森日雅さんですが、wikiをチラ見して知ったのは、オーディオドラマのミラ役は丹下桜さんだったということ…
めっちゃ良き雰囲気を感じませんか!?
桜ちゃんボイスのミラ役って、考えただけでもドキドキするんですけどっ…^^;
あ、日雅さんの演技だって文句無く素晴らしかったと思いますよ。


無限の可能性が広がるVRMMO-RPG「アーク・アースオンライン」。

プレイヤーによって建国されたアルカイト王国の九賢者が一人、
威厳あふれる老齢の召喚術士ダンブルフもまたプレイヤーの一人だった。
ある日、彼は世界の異変に気付く。

ゲームでは無かった味覚や嗅覚が生まれ、ログアウトもできない。
さらに、NPCが実に人間くさい反応を見せる。
――それはゲームが紛れもない現実となった証であった。
しかもこの世界では、30年もの月日が経っているというのだ。

そして何ということか、ダンブルフは諸事情により
幼くも美しい少女の姿になっていた!

急変した世界の謎を解き明かすため、
ダンブルフは賢者の弟子ミラを名乗り旅立つのであった。
冒険の果てに待ち受けているものとは――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

無粋かもしれませんけど気になったこと…
生身の身体はどうなっているのでしょう。

「リアデイルの大地にて」の主人公は生身の身体と決別してゲームの世界にやってきました。
思い返すと、SAOでは病院や家族が再び目が覚めるのを待ちわびながら身体を大切に守ってくれていました。
突然事故に巻き込まれたようなモノですが、そんな理由は家族にとってはどうでも良くて、受け入れがたい現実と向き合ってくれたからこそ、今のキリトやアスナが存在するのですから…
ダンブルフのリアルは良く分かりませんが、全てが簡単に投げ出せるほど人との付き合いは希薄では無かったはずです。

そしてもう一つ…INTRODUCTIONに「急変した世界の謎を解き明かす」と記載されていましたが、果たしてゲームの内側から何をどこまでできるのでしょうか。
突然ログアウト出来なくなったのが外的要因だったら、ゲームの中からでは手も足も出せません。

自己解決する方法自体が詰んでるんじゃ…とも思いましたが、きっとこれも考えるだけ無粋なんでしょうね。

実際、視聴中はミラの可愛らしさに夢中になっていたので…
この口調は最近の流行りなんでしょうか?
私のハマっている「アサルトリリィ」でも、そういうおじいちゃん口調のキャラがいますので。
見た目はミラ同様、口調とは似ても似つかぬ可愛らしさですけれど…
このギャップが良きなのかもしれませんね。

一方、物語の方はRPGならではのイベントや探索と、やることは割とありきたりなのですが、NPCのヒト化という設定自体は珍しくないものの、感情の持たせ方は良かったのではないでしょうか。

ゲームの中でしか生きられない、若しくは、そこから動くことのできないNPC…
NPCが単なるゲームの駒でしか無かったらそこまで胸を痛めることはないでしょう。
ですが、この世界のNPCは会えた嬉しさで涙するほど繊細だとしたら…
もう、ヒトとNPCの隔たりなんてあってはいけないんだと思います。

ミラを愛でることに特化した作品と言っても過言ではありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、亜咲花さんによる「Ready Set Go!!」
エンディングテーマは、エラバレシさんによる「Ambitious」

1クール全12話の物語でした。
無粋なことを考えず純粋な心で視聴すると、ミラの可愛らしさで幸福感に浸ることができると思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16
12
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