2022年度のロボットおすすめアニメランキング 11

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2022年度のロボット成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の2022年度のロボットおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.7 1 2022年度のロボットアニメランキング1位
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (279)
919人が棚に入れました
『モブからだって、成り上がってやる――。』 とある剣と魔法の“乙女ゲー”世界に転生した社会人・ リオン。そこは超女尊男卑な世界で、例外はゲーム内で攻略対象だった王太子率いるイケメン軍団のみ。 しかし、虐げられ絶望するリオンにはある一つの武器があった。それは前世で妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの「知識」。 モブとして田舎でのんびり過ごすことを目標にしていたリオンだったが、ゲームの知識を使い、やりたい放題の女たちとイケメン軍団に図らずも反旗を翻してしまうのだった――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

たとえ物語が君を見捨てても

【紹介】
タイトルに乙女ゲームって入っていますが、どちらかと言うと男性向けです
(作品のキービジュアル見てもらえれば美少女が中心なのでわかると思いますが)

【感想】
作画など気になるところは多かったですが、面白かったです
盾の勇者の成り上がりin乙女ゲームってところでしょうか? 

作画は美少女だけはなんとか頑張ろうとしてましたが全体的にかなり悪いし、不自然な流れも多いけど話はとても面白いです
作画以外はとても良かったです

【乙女ゲームっぽいくない世界観】{netabare}
どうでもいいと思われそうですが、これはかなり気になった部分です
・乙女ゲームの主人公の女子の胸があんなに大きいことはまずないと思う
・明らかに容姿が悪いモブ女子が出てくること
※プレイヤーは女性なので、主人公が胸の大きな美少女でモブがブサイクだと結局は外見が良くないとダメなの?ってなって萎えさせるんじゃないかな
・イケメンの性格も最初は残念でした、ポンコツなうえに人を見下す男を好きな乙女ゲープレイヤーは多くないでしょうね、ただ、ひどかったのは最初だけで主人公とかかわるうちに成長も見られてなかなかいいキャラになりましたポンコツなのは相変わらずですが!
・乙女ゲーム=悪役令嬢というイメージはどこからくるのでしょうか?たぶん乙女ゲームに悪役令嬢とかいじわる伯爵令嬢とかこんなにいっぱい出てこないと思うんですよね、これの悪役令嬢は報われなさ過ぎてむしろ悲劇のヒロインに見えてくるけど
・ギャンブルやレースやロボバトルや戦争など女子ウケが悪い要素が多い、特にロボはデザインも悪くカッコ良くないから何のために入れたのかなー
・女に都合がいい世界なのは当然にしても、いきすぎた女尊男卑は人を選ぶとおもう

もう少し乙女ゲーらしさを出して欲しかった
{/netabare}

【シナリオ】
{netabare}
主人公は権力者に恵まれない人達を代表して立ち向かうダークヒーロー的なところが魅力で、リオンとオリビアの信頼関係、アンジェリカとの関係も素晴らしくて、この3人の絆がもう一つの魅力です

主人公はモブだからと遠慮せず王子たちに卑劣なことやっているのに、物語を変えちゃいけないことにこだわってモブの自分は本来愛される対象じゃないと言ってオリビアやアンジェリカから身を引こうとしていてもどかしさがある一方で彼の人の良さも感じられて一気に好感度が上がりました、
ここで転生前のゲームを攻略していたという設定がとても生きてきて、ヒロインの座を奪われたオリビアが物語の筋書きから外れたならモブである主人公と結ばれてハッピーエンドでも良かったのに彼は元々の物語を、ヒロインとしてのオリビアの気持ちを守ろうとした、それに対して原作では不幸な末路をたどる悪役令嬢は物語を変えてでも救ってあげたいと考えてて、そういうところが不器用で、自分の気持ちを抑えてオリビアの原作での気持ちを大事にしてあげようとするやさしさが良くて、でも最後はちゃんとオリビアの気持ちに向き合っててとても素晴らしかったです
発言と行動は卑劣でも、自分よりもヒロインの気持ちを優先するとても良い主人公でした
物語を破壊して自分が一番になろうと考えたマリエと、大事な人の手を取りたい気持ちと物語を守りたい気持ちに揺れ動くリオンの対比が良かった
モブという設定をうまくいかしたシナリオで、最後まで見て満足感が高かったです

主人公は最初から最後まで全然モブらしく振る舞えてなかったですね
でも、モブっていうのは役割じゃなくて生き方や行動に対する客観的な評価だと思いますから、最初に理不尽な仕打ちに反抗することを決めた瞬間から彼はモブではなくなったのでしょう

マリエをはじめいい意味で不快なキャラクターがいっぱいいて、彼女達がいたからこそ面白い話になったと思います

シナリオで一つ残念なことは、オリビアがリオンやアンジェリカの気持ちを伯爵令嬢の言葉に惑わされて疑ったことかな、気持ちはわからなくもないけどヒロインとしてはちょっと意思が弱すぎるかなって思った

{/netabare}

【世界観】{netabare}
世界観は滅茶苦茶です、浮遊する島プラス中世欧州っぽい世界設定なのにガンダムみたいなのが出てくるとかそういう目立つこと以外にも
建築様式と内装、キャラクターの服装、それから文明レベルの統一感がなくて、ベースとなる世界の設定はかなり適当なようですが、
それらはたぶんつまらないゲームっぽさを演出するためにわざとやっていると思うことにしました {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界ですが、僕はモブではないので関係ありませんのアニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
設定は「はめふら」に似ていますが、まったく違うアニメです。

だいぶダーティな主人公。意外とバトル要素が強い。

作画クオリティとか酷いですし、決して面白いわけではないんですが、なんか最後まで観ちゃいましたね(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、主人公の人の悪さを眺めるアニメですね(笑)

ストーリーを知っているというアドバンテージと、課金アイテムのチートで無双していきます。

全然モブじゃないし(苦笑)

キャラとしてはルクシオンの淡々としたツッコミが1番良かったな。また、ルクシオンなしでどこまで出きるか、というのを観てみたかった。女尊男卑の乙女ゲーム世界という設定を生かし、何をしても認められない主人公を、もっとコミカルに描ければ良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

いつもの、よくある、異世界ものとちょっと違いましたw

原作未読 全12話 

前世の記憶を思い出したら、クリアした女尊男卑の乙女ゲームの中にモブとして転生したことが分かりました。そこからゲームの知識を駆使して様々な苦難を乗り越えていくお話です。

主人公は捻くれた性格で自分はモブだと開き直っているところ面白かったですね。

イケメンVSモブの図式も面白かったです。

逆にモブだと自覚が本来のヒロインを苦しめることになりましたが、最後はいい関係になって良かったです。

女性キャラの目のデザインがちょっと苦手でした。

作画は褒められたところはありませんが、お話は面白かったですね。

OPは伊東歌詞太郎さん、EDは安月名莉子さんが歌っています。

最後に、はめふらとは全然関係がありませんw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

75.1 2 2022年度のロボットアニメランキング2位
機動戦士ガンダム 水星の魔女(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (386)
1243人が棚に入れました
その魔女は、ガンダムを駆る。 A.S.(アド・ステラ)122―― 数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。 モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。 名は、スレッタ・マーキュリー。 無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔女と禁忌

サンライズ制作。

幾多の企業が宇宙へ進出する時代、
ベネリットグループが運営する教育機関に、
辺境の地、水星から1人の少女が編入してくる。

ガンダムならではの国家間の争いではなく、
巨大な経済圏を構築する企業間の争いのようだ。
地球と宇宙では、経済格差が顕著であり、
そのことが地球居住者への差別を助長している。

5話視聴、ここにきて興味が出てくる。

{netabare}強化人士の登場、プロスペラの思惑、
エリクトとスレッタは同一人物なのか!?{/netabare}

ガンダム機体は禁忌として扱われている。
それはGUNDフォーマットの搭載により、
パーメットの流入で搭乗者の身体に、
大きな負荷を与える為、生命倫理の観点から、
その存在を危険視されているからである。

{netabare}しかし水面下ではその性能の可能性を探り、
どうやら各組織が暗躍しているようである。{/netabare}

最終話視聴追記。
話題になるだけのことはある幕引きだ。
{netabare}プラントクエタへの襲撃、裏で手引するもの、
地球の魔女による襲撃事件が描かれていく。
それぞれの親と子の有り様を見ていると、
抑圧された子供たちが、
自立するための試練の物語である。
そしてガンダムに搭乗することの意味は。 {/netabare}

今後の展開に期待しています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「ガンダム」の名を関するに相応しい死人が出るプロローグ、からの「絶対運命黙示録」…。

そしてOP主題歌「祝福」 https://youtu.be/3eytpBOkOFA の原作小説「ゆりかごの星」が作品公式HPで公開されています。どんだけ振り幅デカいんだ、このアニメ(笑)!

ファーストやΖなどの旧作視聴世代はぜひ第0話「PROLOGUE」からの視聴をお勧めします。近頃のアニメは観てるけどガンダム旧作にはあまり馴染みのない方はいっそ第1話から観始めるのが良いのかも。知らんけど。

第0話で示された「人体の拡張としてのモビルスーツ」っていう考え方はSF的にはわりと素直な設定ですし、そこへのシンクロ率的な物を高めると人体に高負荷がかかるというのもわりと納得できる設定です。

医療ベースで始まったサイバネティクス的なテクノロジーが軍事利用されることの危惧みたいなものも理解できます。

そういうハードSF寄りな部分と第1話における謎の決闘(笑)とがどう結びつくのか困惑させられるわけなのですが、第1話作中で「トロフィー」という言葉が提示されたことで「ああ、ここからけっこう商売や政治がらみのドロドロとした話が出てくるんだ」という期待もあり、今期注目の一作と言えます。

なお、小説「ゆりかごの星」は第0話と第1話の間の補完エピソードですので、第0話に惹きつけられた方は読んでおくと良いと思います。第1話から観る方は、まあ読まなくても良いんじゃないかと…。

2023.2.6追記:
第1クール最終話を観終わって1ヶ月近く経つのに更新を忘れていました。

第11話からの「スレミオ相互理解が深まったか?」からの第12話のミオリネどん引き展開は味がありましたね。

エアリアルの射撃武装が決闘仕様から実戦仕様っぽいバスターライフル的な物になって、派手派手しい戦闘シーンがあって良かったのではないでしょうか。中断を挟んでの後半クールが楽しみですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主人公の影響で成長していく周りの人達、その過程が素晴らしい

私はガンダムの戦闘シーンよりも、主人公の信念、そして主人公と接した人たちが何かしらの影響を受けて成長していく様子が大好きです。
そしてガンダムシリーズで女性が主人公となるのは、これが初めてのようです。


主人公のスレッタ・マーキュリーは、お世辞にも美人とは言えません。
しかも人前ではどもる癖があり、自分の意見を言うのが大変苦手な少女です。
こんな少女が水星から転校して来たのですから、「田舎者」と多くの人から馬鹿にされます。

しかし、彼女はいつも前向きです。
母からの教えである「逃げればひとつ、進めば二つ」を信念として、決して逃げません。「やりたいことリスト」をつくり、それをひとつずつ実現します。
しかも、人命救助を最優先し、会ったばかりのミオリネのために戦ったり、対戦相手のグエルやエランを心配したりと、とても心が優しい。

ミオリネは美人ですが孤高の少女。我儘でプライドが高く、今まで親友は誰もいませんでした。
それがスレッタの影響で、いつの間にかスレッタのために奔走し、スレッタのために皆の前で頭を下げることもできるようになりました。
そしていつの間にか、級友の意見をまとめ上げ、会社の社長になりました。

ジェターク社の御曹司であるグエルは、以前は学校で横暴の限りを尽くしていました。
しかし、スレッタと対戦したことでスレッタを好きになり、謙虚な心を持つようになりました。

スレッタの周りには、いつの間にか多くの友達がいるようになりました。
スレッタは、それでも「自分は何もできない」と思っているようです。
ですが、スレッタのおかげで変わった人たちは、以前よりも笑顔を見せるようになりました。
そして、これからもスレッタは、多くの人たちを成長させ、笑顔にしていくでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

64.9 3 2022年度のロボットアニメランキング3位
マブラヴ オルタネイティヴ 第二期(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (56)
195人が棚に入れました
白銀武:神木孝一
鑑純夏:楠木ともり
御剣冥夜:奈波果林

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

――それは、語られなかった他なる結末。とてもちいさな、とてもおおきな、とてもたいせつな、あいとゆうきのおとぎばなし――

この作品の原作ゲームは未プレイですが、以前放送された本シリーズの作品は視聴済です。

まず、最初に本シリーズでアニメ化されたのは、2012年の夏アニメから2クールで放送された「トータル・イクリプス」です。
「トータル・イクリプス」は、この「マブラヴ オルタネイティヴ」の11ヶ月前から物語の始まる作品です。
物語の舞台もアラスカですし、「マブラヴ オルタネイティヴ」との登場人物も異なるので、ぱっと見は別モノですが、BETAと戦うという設定は共通化されています。

次に放送されたのは、2016年の冬アニメから1クールで放送された「シュヴァルツェスマーケン」です。
こちらは「マブラヴ オルタネイティヴ」から18年も前の出来事が描かれた作品です。
物語の舞台はヨーロッパの東ドイツと西ドイツで鬱展開が前面に押し出された感じの作品でしたが、個人的には見応えのあった作品だと記憶しています。

そして、物語の本編であるこの「マブラヴ オルタネイティヴ」が万を辞して2021年の2022年に放送されたという訳です。


それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―
この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―
そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人形兵器を駆り、
地球外起源生命体「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。

滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、
過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―

『マブラヴ』は、ゲームブランド:âge(アージュ)が企画・製作した2003年発売のアドベンチャーゲーム。
2006年発売の『マブラヴ オルタネイティヴ』と合わせてひとつの壮大なストーリーを成し、
多くのシェアードワールドタイトルやメディアミックスを展開しているプロジェクトである。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

原作ゲームが未プレイで、加えてシリーズのアニメーションを視聴していると、正直一番この本編に違和感を感じてしまいました。

何故なら、これまでのどの作品も当たり前ですが登場人物は死んだら一巻の終わり…
この大前提があるから、どのキャラも儚げさと翳りを持ち合わせており、生き死に大きな意味を持っていました。

まぁ、この作品もある意味では死んだら一巻の終わりなのですが、主人公にタイムスリップする能力があることで、終わりの意味合いが大きく変わっていたからです。
もちろん、都合よくやり直しが出来る訳でもなければ、無尽蔵にやり直すことだってできません。
それでも、「万が一にも救える可能性のある世界」の存在は私にとっては大きかったと印象を受けました。

ですが、どの作品に対しても共通的なのは「人類にとってBETAはとんでもない脅威である」という点です。

BETAは「人類に敵対的な地球外起源種」の略称で、1967年の地球侵攻から現在に至るまで無差別に侵略活動を続けている存在です。
小型種の「兵士級」「闘士級」「戦車級」、大型種の「突撃級」「要塞級」、そして最もやっかいなのはレーザーを放つ「光線属種」で「光線級」と「重光線級」が公式サイトで紹介されていました。
ですが、wikiには公式サイトでは紹介されていないBETAも記載されていました。

BETAが何故やっかいか…それは兵士の心を簡単に折ってしまう程の物凄い数で蹂躙してくるからです。

個々人のスペックは武器を操る人類に軍配が上がるのは間違いないと思います。
ですが、無尽蔵に増え続ける圧倒的な数の前に、これまで人類は撤退を繰り返さざるを得なかったんです。
これまでは、一筋の光明すら見い出すことはできませんでした。

ですが、今回の作品を完走して振り返ってみると、人類は勝利に向けた一歩を踏み出そうとしたと言っても過言ではありません。
まだ不安定で、もしかすると錯覚や気のせいで片付けられてしまう可能性も十分に懸念されますが、微かな勝機でも確実に拾って欲しいと思います。

人類はBETAに勝利することができるのか…
そもそもBETAが人類を侵略する理由すら分かっていないんですけどね…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、V.W.Pさんによる「輪廻」と、JAM Projectと栗林みな実さんによる「暁を撃て」
エンディングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「TRISTAR」と、V.W.Pさんによる「再会」

分割2クールの作品で、全24話の物語でした。
これまでは人類が一方的に蹂躙される展開ばかりでしたが、これから少しずつ人類の逆襲が始まっていくのを願ってやみません。
しっかりと堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作を知らずに最後まで観ましたw

原作未プレイ 全12話

マブラヴ オルタネイティヴの二期です。一期から視聴することをオススメします。

突如人類に襲ってきた地球外生命体BETAを殲滅するためにBETA戦用人型兵器である戦術機を操作する衛士と呼ばれるパイロットたちの活躍を描く作品です。

1期は内輪揉めのお話が中心で、BETAとの戦いが余り描かれていませんでした。

この2期はいよいよある作戦のためBETAとの戦いが始まりますと思いましたが、序盤で主人公がつまずきBETAとの戦いが遠のきましたねw

でも後半は主人公が立ち直って、ある計画のため対BETAとの戦いが繰り広げられます。

一つの作戦が終わり、BETAを殲滅できる可能性を残してお話は終わっています。

原作であるゲームをプレイしていないので、分からないことが沢山ありましたね。

OPはJAM Projectと栗林みな実さん、EDはV.W.Pさんが歌っています。

最後に、大変申し訳ありませんが、主人公の声が苦手でした。キャラとも合っていないように思えました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

じゃあもっと大尉を描くべきでは?

1期と比べると良かったように思うけどそれは戦闘多めだからかなぁ…
やはり原作知らないので置いてけぼりというか深みのないやりとりにしか見えない事だらけ。
終盤大尉に焦点向けられるけど大尉そこまで描かれてないし
その姉妹?が急に複数出て来るのも取ってつけた感じにしか見えなかった。
大尉に向けられる事で他キャラが霞むし何か色々とぼやけたまま終わった。
全然解決してないまま終わったし続編あるかどうかも分からない。
やはりはじめから作った方が良かったのでは?と思わないこともない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

65.7 4 2022年度のロボットアニメランキング4位
ブラック★★ロックシューター DAWN FALL(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (64)
218人が棚に入れました
2022年春
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

存在する意味を一撃に込めて敵を貫け

【紹介】
どうも続編みたいですけど、前作とのつながりは見てないのでよくわかりません
でも前作見てなくてもちゃんと楽しめました!

【感想】
とても面白いSFアニメでした
敵の目的や行動がかなり気持ち悪かったけど、話の展開がうまくてわかりやすいしよく動くいいCGアニメだと思いました{netabare}
最近、かなり低質でいい加減なCGアニメばかり見ているので久しぶりに良質なCGアニメが見れて良かった
CG特有の欠点はどうしても出てしまいますが、よくできてると思います
エンプレス達または敵側の目的や行動ははっきりしていてわかりやすく、SF作品でありながら設定や世界観の謎も丁寧でわかりやすく見せられるので
どうなっているのかわからないってこともなく視聴しやすい作品だと思いました

味方の動きも敵の動きもしっかり描いていて全体像もわかりやすくて良かったです
{/netabare}
【作画】{netabare}
荒廃した世界を描くのがとてもうまいですね!
かなり細かいところまで描いていて思わず絵を止めて細部まで見てしまった場面もあった、動きもいいし綺麗
安っぽく感じるところはいくつかあって最高のCGとは言えないですけど、これだけできてれば十分だと思います
色使いは独特なので苦手な人はいるかも {/netabare}

【シナリオと世界観】{netabare}
SF作品らしく世界観の謎の見せ方がうまくて物語への没入感が高め、熱い展開も多くエンプレス達の戦いは苦難の連続で応援したくなる、とても良かったです
ブラックロックシューターについては詳しく知らないので語れませんが世界観も良かった
常にエンプレス側は劣勢で息をつく暇もなく、緊張感が続くシナリオは見ていて面白い
絶望的な世界で人類を守る!!ってコンセプトがはっきりしているのでそういう作品が好きなかたには合いそう

月とのエレベーターから侵略者がやってくるのはよくみる設定ですがこういう外敵襲来の話には相性のいい設定でいいですね
{/netabare}
【欠点】{netabare}
主役やスマイリーやアルテミスはとても個性的でよかったけど、そうでないキャラクターや敵兵がとても没個性的なのは少し残念かも、でもその没個性的な動きも大量に襲来するとなると不気味で脅威を感じるので世界観には合っていたと思います

あとは女の子を性的にみてるところも気になります
例えばヘーミテオスユニットであるエンプレスや疑似のシャーロットをメンテナンスするときに透明なカプセルにみんなの前で裸で入って眠りについてますけど、元々は女の子なのであんなに外から丸見えな状態でさらすのはかなり気になりますね
スマイリーも目的があるとは言ってもいちいち発言が変態的で、洗脳とか改造とかこづくりといった少女を好き勝手いじりたいっていう嗜好が見えて、シナリオ書いた人の性癖なのかなーって思ってしまいます、面白い話だったけどそこだけ気になりました
{/netabare}
【少女を道具扱いする世界】{netabare}
シナリオは面白いけど、少女を性的な視点で見て道具扱いする世界観と敵の目的には嫌悪感があります、めっちゃキモいです
直接的なシーンはなくてもそれを想像させるようなセリフや描写が多い
ヘーミテオスユニットに適合する者を探すために少女をさらって改造手術して、自分の子どもを産ませようとするとかキモすぎでしょー
子どもを作るって言いながらやってることは少女を誘拐して強制してるだけですから最低です
{/netabare}
【主題歌】{netabare}
主題歌はなんでブラック★ロックシューターじゃないの?って思ったけど普通にいい曲で結構好きです
でも最後はちゃんと流れたので、最終回のためにとっておいたみたいです {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

闇を駆ける星、運命を打ち抜け

この作品の前譚となるOVAと、ブラック★ロックシューターの第1期は視聴済です。

元々、本作が放送されるのを知り、急いでOVAと第1期を視聴した訳ですが…
物語的には、殆ど繋がりはありませんでした。

なので、この作品から視聴しても十分通ると思います。
もちろん、前作から登場しているキャラもいるので、全くの別ものという訳でもありませんでしたけれど…


西暦2062年。
労働力の大幅な自動化プロジェクトの失敗後、
その中核となる人工知能アルテミスが人類との戦いを選んだ末、
荒廃した二十年後の地球。

とある基地の地下研究施設で、ひとりの少女、エンプレスが目覚める。
彼女は人類の守護者3人の生き残りのうちのひとりであった。
しかし彼女には以前の記憶がない。
そんなエンプレスに平和構築軍の大佐は告げる。

エンプレスには、現在、アルテミスが建設中の月と地球を結ぶ
軌道エレベーターを完成前に破壊する使命があることを。
完成すれば月で大量生産中の巨大機械軍が大挙して地球へやってくるからだ。

だが、その行く手を仲間であったはずのデッドマスターやストレングス、
アルテミスの手先である無人軍隊やカルト集団<教育機関>のスマイリーらが阻もうとする。

さまざまな思惑が交差する中、大佐らと軌道エレベーターを目指して進んでいくエンプレス。
その先で待ち受けるものとは……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
第1期とは世界観がまるで違っていました。

第1期は、現実の世界とブラック★ロックシューターたちの住む虚の世界があって、現実世界に生きる少女たちの心のゆらぎに虚の世界が看過されていくような、そんな感じでしたが、今回はひたすらドンパチし続けていた印象がありました。

それに、声優さんも思いきり入れ替わっているんですよ。
例えば、主人公に位置付けられるブラック★ロックシューターですが、前作は香菜ちゃんが演じていましたが、今回は石川由依さんが演じています。
それに、今作では「エンプレス」と呼ばれていましたし…

その他、「かつて仲間だった」キャラクターも、立ち位置が思い切り変わっているんです。
もちろん、こちらのキャラの声優さんも変更されています。

前作とこれだけの違いがあったら、もはや別ものと言っても過言ではないのでは…
と思えてしまうレベルだったような気がします。

しかも、今回は軌道エレベーターに向かうという明確な理由もありましたしね…
ですが、wikiをチラ見した際に目にしたのですが、
今回はブラック★ロックシューターがカッコ良く戦って、暴れまくる「ストレート」な作風を目指していたそうなので、結果的に所期の目標を完遂したと言えるのではないでしょうか。

監督は天衝さん。
きんモザ、グリザリア、Rewrite、アズレンなど数々の名作を輩出してくれている監督さんです。
2022年夏アニメで放送されていて、現時点で私の中で高評価の「プリマ・ドール」の監督も務めていらっしゃいます。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ZAQさんによる「ASEED」
エンディングテーマは、高槻かなこさんによる「Before the Nightmare」
どちらも甲乙付け難いくらい格好良い楽曲でした。
もちろん、supercell feat. 初音ミクによる「ブラック★ロックシューター」も、
ちゃんと準備されていましたので^^

1クール全12話の物語でした。
と思っていたのですが、wikiには「ep13 Memories of the Journey(総集編)」が6月26日に放送されたと記載がありました。
あれ…思いきり見逃しちゃったんですけど…
私的には結構楽しませて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

世界観が良い。バーチャル美少女を消費する日本のアナロジー…かも。

 ここまで作り込んだSFを作ったことは素晴らしいと思います。ストーリーもこじんまりと小さくまとめず、壮大な部分までもって行きました。キャラもなかなかバックグラウンドを描いていました。

 さて、本作を語るにはまず「ブラックロックシューター(以下BRS)」の名を冠するのに、ふさわしいか、ということでしょう。世界観やキャラ設定などは、あの名作のニコニコ動画の感じが出てました。ニコニコのBRSは挫折からの再生という感じのストーリーでしたので、完全ではないですが、前作のインナースペース的な訳の分からないBRSよりも格段に良かったです。

 キャラとしてのBRSですが、岩じゃないじゃん、という突っ込みはさておいて、キャラ造形は良かったですね。特に戦闘シーンはちょっと感動しました。黒い巨大な武器の雰囲気も出てます。
 室内のシーンは手足のCGが貧弱すぎるのはなぜかよくわかりません。この点だけ不満です。

 ということで、BRSの名を使った本作。かなり曲の世界観の再現が出来ていたと思います。

 で、本作について。話全体もそうですが、特に冒頭の2、3話はかなりセリフによる説明が多かったです。見てればわかるじゃん、いや、それはストーリーで表現しようよ、という印象です。
 さらに、構成として戦闘、エモいシーン、謎解き、施設の発見などを繰り返します。このパターンでの進行します。これはいくらなんでも視聴者をバカにしてるだろう、という印象を持ちかけましたが、考えなおしました。
 これは非常にゲーム的だし、説明がないと嫌になってしまう視聴者向けの配慮だろうなあ、という気はします。

 SFは設定や世界観の他、パズル、謎解き、考察を楽しむんですけど、他の作品を見ていると頭を使って読み解くのは忌避されるみたいです。設定の説明が冒頭に丁寧にされた上で分かりやすい展開にしないと、2020年代において作品として成立しないと考えたのでしょう。止むを得ません。
 が、そうはいってもラストに向かっていろんな事実が明らかになってゆく部分はうまく謎を織り込めていましたので、ここはわかりやすいながらも興味を持てる話になっています。

 次に過剰に性的な内容です。直接シーンとして見せるわけではありませんが、容易に性的な状況だとわかる表現、セリフが多用されていました。
 教育機関のスマイリー…これをなんのアナロジーとみるか、によると思います。ロリ美少女に性的な行為を繰り返す教師みたいにも見えます。が、実際は、マッチョな肉体にキューピー的な童顔は、身体は大人で頭は子供。「成長しない現代人」もっと悪意をこめれば「日本人」を表現しているのでしょう。
 自己主張を身体に文字で描いているのはSNSによる虚構のアイデンティティにも見えます。あるいは作り物のような肉体は拡張現実を想起させます。男性の部分がのっぺりしてました。本物がついているのかすらわかりません。性行為に見えて性行為でないことをしているという可能性もあります。
 教育機関=SNS、ユーチューブだとスマイリーみたいに育つという皮肉もあるかも知れません。
 
 お互いの意思を尊重しないで一方的にロリ美少女を性的に消費するアナロジーなんでしょうね。子供を作らなきゃといいながら、教育機関に赤ん坊の影はありません。美少女をさらって来ては消費する。これはこのアニメを見ているあるいはVチューバ―ばっかり見ているオタク層に対する皮肉になっている、と取るべきなのかもしれません。

 で、更に悪意があるとすれば、BRSは初音ミクの名曲・名作です。初音ミクはバーチャルアイドルですし、BRSも作られた美少女サイボーグ。ラスボスもAIの美少女です。
 皮肉な見方をすれば本作は、虚構のロリで性処理をしていると、子供を作れなくなると、世界が滅びるよ、という話につながります。
 最後、子供らしきものが現れていましたね。虚構の美少女が消えて初めて子供ができるという意味にも取れます。

 百合はまあ、ディズニーですから入れざるを得ないんでしょうね。百合も子供は作れないという意味にも取れますけど。

 AIや機械文明に対する警鐘的なものもあるかもしれませんが、そこはあまり深掘りされません。むしろ、性表現、作られたロリ美少女たちに込められたテーマを読み解くべきだと思いました。

 軌道エレベーターは外から入ってくる脅威のアナロジーなんでしょうか。そこばかり気にして作戦を立てていたら思わぬ方法で攻撃を受けますので、この軌道エレベーターが象徴するものは考えたほうが良さそうです。
 また、日本の技術ばかり吸い取られて、海外に逆転されている現状にも見えます。AIと核融合炉ですからね。
 そして、ラストはでかけて行って戦う。この結末が描かれないのは、結果よりも「日本人よ。子供をつくれ、海外と戦え」と言う風に感じました。


 類似性はいいでしょう。さまざまなSF的表現はどこかで見たものが多いですが、SFのセンスオブワンダーは今や組み合わせです。その点ではBRSというキャラありきの話をうまくストーリーに落とし込めていました。

 CGは良かったですね。一部あれ?という部分がなくはないですが、キャラ達はかき分けられてたしちゃんと美少女になっていました。日本の記号的美少女とCGというのはひょっとしたら相性がいいのかもしれません。武器やバイクなどの乗り物など、非常にSF的な映像表現になっていまいた。

 で、肝心の曲ですけど、前作があるから使われないのはしょうがない、さみしいけど、と思っていました。が、ここはまあ、見てください。

 総評すると、BRSの世界観を上手く使っています。SFとしての話も分かりやす過ぎという欠点はあるものの、ちゃんと尻つぼみにならず大きな方向に向かってゆくので面白いしワクワクもあります。キャラたちのデザインもキャラ造形も満足でした。
 性的な表現にテーマ性を見出せるかどうかで、ここで不快感を持つ人はいるかなあ、と思います。テーマについては私が考察しきれているかわかりませんので、もう1度見たい気もします。

 なお、こんな考察をしなくてもアニメ作品としてストーリーは結構面白いと思います。キャラもいいし、CGを楽しむだけでもいいと思います。曲が好きな人ならなおさらです。

 最後に、ユーチューブの無料1話見てがまんできなくなりました。ディズニー+独占かあ、と思いましたけど月990円ですからね。うまく乗せられて悔しいですが、昔のレンタルに比べれば全然お得かあと開き直って本作見られて良かったです。
 ネトフリのオリジナルもいいのが出てきてますから、それでアニメが進化するなら…でも…うーん。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

62.7 5 2022年度のロボットアニメランキング5位
境界戦機 第2部(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (50)
156人が棚に入れました
ゴーストと戦った隠岐の島戦から8ヶ月後。 日本を舞台にした戦乱はいまだ終わりを迎えていない。 他勢力に先んじて軍事用自律思考型AIの実用化に成功した北米同盟は、他3勢力との境界線を越え、支配領域を拡大させていった。 この日本人の存在を無視したパワーゲーム――に怒り、抗う者たちがいる。 レジスタンス組織『八咫烏(やたがらす)』は、ケンブを失った苦しい状況でありながら、いまも日本を取り戻すため戦い続けていた。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

消化不良感

{netabare}
1期のダメな点がそのまま残ってた上に、ロボ戦も少なくなりほんとに見どころがなくなった感じ。

正直このアニメはかなり惰性で見てたせいで最後の方何やってるかあまり付いていけなかったので感想は適当。
本筋の話はさすがに分かるけど、裏で何の刺客が何のために動いてたのかとかはさっぱり。
見せ方が悪いのか自分が適当に見てたからなのかは知らないけど。

一期でも書いた気がするが、このアニメは結局全体を通しての軸がなくて何をやりたいのかがさっぱりわからない。
ギアスなら植民地からの解放という目的を元にそこに向かって話が展開されるが、このアニメはずっとその目標から一歩下がった地点をそのまま歩いているかのように話が展開されていて、設定から想起されるような内容とはずっと違うことばかりやっているようにしか見えない。
やることがずっと能動的ではなく受動的なので、植民地解放に向けて進展している感が全くない。
他の国が八咫烏殲滅のために動く話があっても良かった気がするが、そういうのもない。
基本的にどっかの保護区などがやばい状況でそれを八咫烏を守りに行くという構図で、これもなんというか八咫烏VS宗主国と言う感じがしなくて盛り上がりに欠けるなと。

で、後半やっと土地を取り戻す流れになるが、いきなり北米軍以外が北米軍打倒に向けて協力を申請してくるという何ともよくわからない構図。
主人公の組織一応立ち位置的にはテロ組織だった気がするが何で正式に元日本政府みたいな扱いを他の国から受けているのか。
その上、結局他の宗主国の手を借りて北米を追い出すという、何ともこれも宗主国の思惑の方が動いてそうで、受動的であまりすっきりしない。
と言うか正直この辺からそうだけど4国分割統治設定って必要だったか?と思う。
話が無駄にわかりにくくなるだけで...。
アジア、北米だけで良くなかったか...?
国家が印象に残ってないせいで北米が強いからと言われてもあまりしっくりこず、というか誰がどの国家に所属しているかなども全く印象に残ってない。

キャラも印象に残ってたのは主人公達3人だけ。
途中謎のキャラが死んでシリアス感出してたが、全く印象に残ってないせいで、作中キャラとの感情の乖離がすごかったw

OPとEDはかなりいい。
↓1話毎メモ
{netabare}
14話 ☆6
このアニメ叩かれてたけど嫌いではなかったよ。
2クールで扱いきれる国数じゃないよね。走って避難しろやw
まるで主人公機

15話 ☆6
まあゴーストは予想通りのオチ。結局こいつら誰の味方なの?
テロ組織に加担してた会社かブレンゾンって確か。
結局あの白髪の目的はアジア軍での地位の向上なの?
スパイだってこと?
内容全然覚えてないから割と置いてけぼり食らってる。
シンプルすぎんだろw あ、噛ませムーブ。知ってた。

16話 ☆5
また俺なんかやっちゃいました? かなり惰性で見てる。
なんだこのモルゲッソヨ このアニメ何がしたいのか。
支配からの解放を求めて戦う話ではなかったの。
ユーラシアと北米の戦いとか言う謎。

17話 ☆3
茶番アニメ。盛り上がりどころがない。
マジで何がしたいのこれ。植民地解放でもないし、そもそも戦闘もないし。何年別のとこおったし。
何で場所われたし。何で当たるw 草、ギャグかな。誰だよ。

18話 ☆3
今回はやっと見たい感じの話だけど保護区の救出レベルの話は1クール目の序盤にやれよって思う。
隙あらば日本上げ。劣化版ゴーストw
何がしたかったの今回w
てか相手もそろそろ主人公組織本気で壊しに来いよ。
これで終わりかよ。物足りねえ。

19話 ☆2
これで実は誕生日祝いでしたとかならは?ってなるぞ。
ほんとにこの落ちになりそう() あほくさ...。
組織がらみで何茶番に付き合ってんだよ。
ガバガバ組織やめろ。茶番。脚本滑ってますよ。
芸のことが。は? けど次回話進みそう。おせーよw

20話 ☆8
他国と協力してどっか一国を倒すのか? それ根本的解決になる?
ほんとぉ?
ここまで四国の話全くやってなかったからついていけない。
八咫烏ってそんな国から目を付けられるほど大勢力だったのか。
アジア軍と普通に会うなw 護衛をつけろ。
戦闘はギアスよりつまらんけど、勢力均衡の話が合ったり、政治的な面はギアスよりしっかりしてると思うな。
その点はギアスが酷すぎるだけだが。

21話 ☆8
あの赤髪か? よし、Twitterは使えるな。通信傍受されてそう。
絶対こいつらが中止目的でやっただろ。
いや本当にそうなんかよ、露骨。
いくらなんでも強すぎる。まあ面白かったよ。

22話 ☆5
予測を計測? この赤髪何がしたいし。
戦争開始の口実が欲しかった? いや誰だよ死んだ奴。
掘り下げがないから見てる側と作中キャラとで感情の乖離がすごい。

23話 ☆4
いやだから誰だよw てかほんとに誰が誰かわかんねえ。
何が起こってんだ。
すまん、このビル爆破した奴と誘拐してた奴、被害にあった奴は何者だ。
ブラッド側が爆破された? 解説読まんとわからんわこれ。
謎参拝。死亡フラグを立てていく。

24話 ☆6
死亡フラグか? まあ死なんだろうけど。顔草。
今回のロボ戦は結構面白いのでは。ガイ死ぬ流れ?w

25話 ☆5
謎の銃撃戦 あいつらコピーできるってチートすぎん。
こーいうお涙頂戴か。結局この赤髪大尉裏で何やってたの。
プログラムだからバックアップあるだろ。
その割には楽しそうに戦ってたな。ガイ消える流れ必要だった?
一期OP

曲評価(好み)
OP「Overload」☆8.5
ED「pARTs」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

知らない誰かを守るために

この作品は、言わずもがな「境界戦機」の続編となっています。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


ゴーストと戦った隠岐の島戦から8ヶ月後。

日本を舞台にした戦乱はいまだ終わりを迎えていない。

他勢力に先んじて軍事用自律思考型AIの実用化に成功した北米同盟は、
他3勢力との境界線を越え、支配領域を拡大させていった。

この日本人の存在を無視したパワーゲーム――に怒り、抗う者たちがいる。

レジスタンス組織『八咫烏』は、ケンブを失った苦しい状況でありながら、
いまも日本を取り戻すため戦い続けていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

目の前が真っ暗になった状況で第1期が終わったのを否が応でも思い出すことになりました。
それほどにゴーストのポテンシャルは高く、ケンブ3機がかりでも中々倒すことができません。
そんな中、意を決して…なのか、戦局の中仕方なく…なのかは分かりません。

そして、僅かに訪れたチャンスを見逃す甘さは3人には微塵もありませんでした。
その結果、目の前が真っ暗になる事態に発展したんですけれど…

もしかすると、第2期は普通に始まるんじゃないかという淡い期待を持っていたのは事実です。
それこそ私の「甘さ」でしかありませんでしたけれど…
まぁ、これで終わりではありませんので^^;

そういえば、この作品はオリジナルアニメなんですよね。
wikiをチラ見した際に、絶対ネタバレすることない安心感…堪りません^^

第1期では、経済政策の失敗や少子高齢化によって破綻した日本に対し、経済援助や治安維持を目的として「北米同盟」「大ユーラシア連邦」「アジア自由貿易協商」「オセアニア連合」の4つの世界主要経済圏が介入しており、互いに均衡を取ろうとしていた節が感じられました。

しかし、この第2期ではその均衡が崩れる事態に物語が発展するんです。
思い返せば、第1期のラストに妙な布石が打たれていたような…
まさか、こんなところでその布石が発動するなんて…と思いたいところですが、終わってみると全てが予定調和だったような気がします。

でも、中々予定調和に辿り着かないのがこの作品の醍醐味と言えば良いのでしょうか。
だけど少しだけ思います。
予定調和に辿り着かなかったら、第1期のラストを彷彿させる絶望感を味わうことは無かったのではないでしょうか。
どうしてこの作品は一歩歩み出すための代償がこんなにも大きいんだろう…と思ってしまいます。

せめてもの救いは、次に繋がる兆しが感じられたことでしょうか。
でも、これは同時にもう今までの様な関係には絶対になれないことの裏返しなんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、富金原佑菜さんによる「Overload」
エンディングテーマは、Natumi.さんによる「pARTs」
個人的にはオープニングに軍配でした。

1クール全12話の物語でした。
個人的には、市ノ瀬加那さんが出演してくれていたので満足…
そういえば、wikiに愛称が掲載されていました。
「ちゃんかな」 「いちかな」だそうです。
うーん、個人的には「いちかな」推しかな^^,?

物語の方は…続編あるかな?
ちょうど良い区切りの様な気もするんですけど…
首を長くして続報を待つことにします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

コンパクトに収まってる

1期で風呂敷広げて大丈夫なのかと不安であったが最終的にはコンパクトに収まっていた。
後半はキャラの深みよりレジスタンス活動からの戦闘がメインとなっている。そのためかストーリー展開が平坦でキャラの厚みは増えなかった。
アモウが心を塞ぐ前半の山場はもう少しトラウマに残ることがあるのかと思っていたが、制作側はあれでよかったのだろうかという内容であった。
後半はゴースト関連はちゃんと幕引きで終り、ブラッドに関してだけはちゃんとストーリーがあって良かった。最終2話は決戦のロボット物展開で臨場感あるが、如何せん今まで積み上げてきた部分が薄い。
過去の作品と比べると24話も積み上げたのに何処か薄い作品になってしまってるのは何故なか疑問。

100点中65点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

63.6 6 2022年度のロボットアニメランキング6位
ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (82)
272人が棚に入れました
これは、夢と希望の物語(ただのクソ)ー。

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

クソアニメだとわかっていてクソアニメを見ている

1話感想 3.0
本作の一期は確か最初一話切りしようと思ったんですが、なんか話題になったようなので、やっぱりそのまま見ることにしたのでした。

最後まで見ましたが、面白かったかといわれると、『ある意味面白かった』としか言いようがないですね。
どんなアニメかと言われると、まあ『クソアニメだった』というのが一番端的な説明だと思います。
ただまあ、予想のしようがなく、何だこりゃという感想の連続であるという点は褒められるのかもしれません。

というわけでまあ…2期も見ようと思います。
いやなんででしょうね。
時間の無駄だとは思うのですが。

全話感想
まあクソと言えばクソですがそれなりに楽しかったです。
やっぱり途中のヘルシェイク矢野は見る価値ありでしたね。
あれは凄い。
評価は高くはないですが、飽きないのは確か。
次もあったら次も見そうです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

つまらない

話題性だけでなく、内容も一期に比べて随分失速してしまった。

ギャグの笑える笑えないは個人差があるから置いておいても、パロディ映像とか音楽の作り込みが一期より薄くなった思う。ネタのマンネリ感も相まって、かなり退屈だった。中盤からは今回の声優が誰なのかだけが試聴のモチベーションだった。

意地悪な言い方になってしまうが、"クソアニメ"を免罪符にして批判をかわすようなのは内容が伴っているから成立するのであって、ネタにできないレベルの微妙な出来のアニメだとそのネタも何も笑えないと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

シュールすぎるw

シュールギャグのショート・ショート。アニメだったり実写だったりCGだったり実写だったり、やりたい放題というより実験的側面が強い作品。ギャグの内容はみかん星人とか冒冒グラフを思い出す。

なにより毎回変わる声優とその豪華さが本作の最大の個性でありウリ。ただ、ある程度のアニメ好きでないと、声優が誰なのかはもちろん、声優の起用意図もわかりません。

そういう意味ではアニメ好きを意識してるんだと思いますが、特撮で1話使ったりもしてるので、アニメ好きというよりはオタクを幅広く取り込みたいのかな?よく分かりません。

自称「クソアニメ」ですが、正直言ってこれをアニメと言って良いのかすら迷うので、評価は難しいです。3期があったら観ると思いますが、アニメとして観るというよりバラエティ番組として観る感覚。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

62.0 7 2022年度のロボットアニメランキング7位
ユーレイデコ(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (81)
198人が棚に入れました
情報都市トムソーヤ島。ここの住人たちは視覚情報デバイス「デコ(デコレーションカスタマイザー)」を使い、超再現空間と呼ばれ る仮想空間と現実をリニアに行き来する生活を営んでいた。さらに「らぶ」と呼ばれる相互評価が数値的に可視化されており、バラン スのとれた価値観を保つことで平和な社会を形成している。多くのらぶを集めることでデコが拡張されることもあり、住人は多くのらぶ を集めるために日々奔走していた。そんな島では「怪人0」が引き起こしている、「0現象」と呼ばれるらぶ消失事件の噂が広がってい た。ある日、0現象に偶然巻き込まれてしまったことから「ユーレイ」と呼ばれる住人登録の無い、見えない存在になってしまった少女 ベリィ。彼女は天才的なハッカーでありユーレイのハックと出会い、怪人0と0現象の謎を突き止めるため、ハックが率いるユーレイ探 偵団に参加する。ユーレイとして舞い込む依頼を解決していくなかで、ベリィはトムソーヤ島に隠されたある真実に近づいていくことに なる。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

少し消化不良かなぁ…。

まず、ほんの少し敷居が高いポイントがあるかもしれない。

第一に見た目。
→サイバー空間が舞台装置となっているため、パンクとは言わないまでも、ヴィヴィットな見た目で演出してある。
これは、苦手な方もいるかもしれない・・・、と言うよりも、拒絶反応が出る一因となり得るでしょうねぇ。

第二に知識面として。
→第一のポイントと重なる、あるいは類似するかもしれないが、ネットについての関心、知識が多少なりとも必要かと。
でないと何をしているのか、どういう事になっているのか理解しづらいかもしれない。


幸い、私自身はここら辺の事は視聴の障害にはならなかったのだが、苦手な方はキツイだろうな、と推察します。


ま、設定面や舞台装置の面では特に視聴の障害とはならなかったとは言う物の、実は私の苦手なタイプのキャラクターがおりまして、その点については「慣れ」でカバーしたと言う事実も申し添えておきましょうかw。


もろもろ考えますと、
ちょっとクセを感じる作品と言ってもいいかもしれないですね。


物語自体は、こと最近のネット時代、サイバーな時代となっては、それほど目新しさは感じませんでしたね。
類似のテーマで作り出された映像作品はアニメに限らず、いくつか思いつきそうです。

個人的には、4話くらいまでは、視聴中止も頭のなかで検討していました。
なかなかにストーリーの「流れ」が見えてきませんで、少々、辛かったです。
それが、変化し始めたのが、4話あたりだったでしょうか。
そこら辺から、少し先への興味が湧いてきた気がしています。


ただ、やはり驚きをもつほどの展開と言う印象は持ちませんでした。
これは、この辺のテーマを内包した作品を見てきた場数も影響しているかもしれません。
この作品が、こういったタイプの作品としての初見だったなら、もう少し新鮮な目でみられたかも、とは思ったりもします。


私的には、
途中の予測としてワールド・イン・ワールドが何重かに入れ子になっていたりするのかも・・・とも思っていたのですが、そこまでひねってはありませんでした。
リアル⇒サイバー空間と思っていたら『真のリアル⇒リアル(と思っていたサイバー空間)⇒サイバー空間』みたいなパターンです。
が、違っていました。
ああ、これは、余談ですw。

ただ、レビュータイトルにも書きましたが、畳み方が少し雑でしたかね。
あるいは、私が予想したように、あるいはほかの手段で、もう少し捻れたかも、と思いましたね。

この辺が物足りない印象でした。
また、ボーイミーツガール的な見せ方も中途半端で弱かったですね。
ラストでああいうシーンを入れるなら、もう少し、友情や仲間以上の感情をほのめかしても良かったのかなぁ、とも思いました。
もっとも、それが狙ったポイントではなかったのかもしれませんが…。


そして、個人的にはキャラも全体的に魅力不足、パワー不足と言う感想でした。(要は気に入ったキャラがいなかったということですねw。)


キャラ名を聞いているうちに、何故か、世界名作劇場の「トム・ソーヤーの冒険」を思い出しました。
昔は、よく再放送で学校へ行く前の時間帯にやっていたのを覚えています。
そして、OP曲「誰よりも遠くへ」あれは名曲だと思います。
久しぶりに、某ようつべで探して聞いちゃいました。
ジェンダーフリーの時代にこんなことを言っては何ですが、「男の子ごころ」をくすぐる歌です。
もちろん、女子も可な事は言うまでもありませんが、あくまでも、私(男性)の子供時代を思い出しての所感です、悪しからず。

これを久しぶりに思い出したのは割と収穫だったかなw。



あ~、一応、良いところも言っておくとすると・・・。
作品中に内包されているテーマは多彩だったかもしれません。
家族の問題、ネットリテラシー。
昨今、取り上げられることの多いネット上の問題、課題。
真実を見抜くとは、どういうことか。
環境問題、大多数がごく少数を叩く(八つ当たり、理不尽なケース)、ネット依存、いいね依存・・・etc/
じっくりと、考えて観るともっとあった気がするなぁ。


もっとも、詰め込み過ぎって事もあるのかな~、一つ一つの濃度や密度は薄いので、気づかない方もおられるかもしれませんね。
作品自体も、そこにスポットを当てた、説教臭いつくりにはなっていませんしね。


面白いかと言われると・・・、どうだったかなぁ、という思いも多少あるのですが、クセを除けばフツーに多彩なテーマを内包した作品でエンタメ性もそこそこある、と評価できるのかも。

ここら辺は、ご自分の目でご確認くださいませ。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

構造主義と情報化の中で大事なのは、仲間と体験と家族と自分を信じること。

 23年7月に再視聴3回目か4回目だと思います。23年4月までに書いたリアルタイムと追記のレビューをまとめています。ほぼ主旨は変えていません。評価は4.6を5にしました。


 テーマ性のあるアニメのいいところは、興味が尽きないという点もありますが、引用元や難解な思想をかみ砕いてエンタメの形で見せてくれることです。
 エンタメという表皮がかぶさるので、直接見えないため食べる時に中身を口の中で咀嚼し、味わないと何が入っているのかわからないという難点もありますが、本作はかなり上手く料理しているのではないでしょうか?

 本作、大きなフレームで言えば、構造主義の奴隷問題ですね。要するに自分自身というものは生物、社会、言葉、情報、その他さまざまな自分を取り巻く、事象によって外部的に規定されている。その制約からは逃れられず、自分の考えや欲望などは無いという話です。
 そこに対する答えが、ならば、大切なのは実体験と仲間であり家族の記憶である、という事なんでしょう。「DO IT YOURSELF」「スーパーカブ」がまさにこういう話だったと思います。

 初めはパノプティコンのようなフーコー的な世界観も考えたのですが、それはちょっと考えすぎなのかもしれません。が、島が円形で上から監視される形で監獄を連想させます。

 または、もう少し視座を落としても、情報ネットワークに支配された人間の生活もまた、逃れようがない未来という視点もあったと思います。むしろ、最終話まではこちらの話がメインだったと思います。

 オーウェルの「1984」のような監視社会におけるデオドランドされた社会という問題がありました。正義の定義の画一化は思想統制そのものです。社会は骨抜きにされ、表層だけは平和な社会ができる。「リコリスリコイル」「サイコパス」でも扱っていたテーマです。

 情報の真偽の問題があります。これは情報に踊らされるという面もありますが、流通される情報量によって、無いものが実在化する、という点も描いていました。ユーレイデコのユーレイの部分。つまり、情報的に認知されない存在は実在しない。ゆえに情報がないものは排除する。
 ただ、ネガティブな事だけでは無かったですね。なぜウワサを信じるのか?好奇心ですね。好奇心が行動につながりました。
 
 もちろん「攻殻機動隊」や「シリアルエクスペリメントレイン」「電脳コイル」などの後継としての役割もあるでしょうが、ゼロ現象は集合的無意識のようなものではなかったので、サイバーパンクとしての問題提起は薄かった気がします。


 デコの存在は、自分が見たいものだけみる。自分を見られたいように見せる。そして、社会が見せるべきものだけ見せる。ラブポイントは承認欲求であり、価値観の統一化です。評価=経済でした。
 これはSNSのいいねはコカインよりも人を中毒にさせる問題とも関連しそうです。ここから言えるのは、自分を信じること。自分の価値観を持つことでしょう。

 本作で気になるのは、マークトゥエインという「作者」とトムソーヤという「作品」の関係。そして「ハックルベリー=フィン」という「登場人物」の関係ですね。
 ハックルベリーは経済社会、労働社会に嫌気がさして死を偽装して逃亡します。どこまでメッセージを込めたのかは制作者に聞かないとわかりませんが、アナロジーを考えると面白いネーミングです。ただ、これはまあアナロジーというほどでもないかなあ。冒険にひっかけているだけかも。


 で、これだけ詰め込まれているのに、話は面白いんですよね。1回目はちょっとハックの独特な言葉がひっかかりましたが慣れると気になりません。これは、言語によってハックの自由さ、無垢さを象徴しており、ラストにつながってくるのでしょう。

 それとデコが壊れて=視点が自由になる。また、情報から消えることでユーレーになる。そしてどんどん広がっていくベリーの世界。この展開がストーリーの面白さにつながっていました。

 作画は良いですね。キャラは独特ですが、この話は萌えではちょっと伝えきれない気もします。その一方でもし「リコリスリコイル」のキャラデザでやってればという気もします。そこで損している感はありました。

 音楽。いいですね。OPEDとも毎回ほぼとばさなかったです。途中のBGMも楽器が少なめのピュアな音だったのが、雰囲気を盛り上げました。

 トータルでテーマとして情報化社会、ポスト構造主義の中で生きる視点を与えてくれて、非常に良い出来だったと思います。
 そして、SFとして設定も話もよくできていました。種まきも伏線回収も展開も良質だったと思います。
 キャラも必要十分な配置を無理なく使い切っており、また、キャラ造形も上手いかったと思います。

 サイエンスサル。いいですね。「平家物語」「映像研には手を出すな!」などTVは絶好調です。こういうのを作りたいという想いが感じられます。

 本作は見れば見るほど面白くなる、不思議なアニメです。最近上で上げたように同じようなテーマの話が増えている気がします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

目に映る虚構と心に映る真実

【紹介】
「情報化社会の歪に疑問を投げかける」メッセージ性全振りな作品で、メッセージのいくつかには共感しました!
VTUBERにメタバース、ARにVR、そのうちこんな風に仮想空間と現実が融合した世界で生活する日が来るのかも?

【感想】
こういうものを作りたいっていう意思とオリジナリティが感じられていい作品だと思いますし、面白かったです!
面白かったけど、なんか好きになれなかった

意識高い系のデザインやキャラクターは尖っていて個性的だけど、狙いすぎかも、わたしには良さが分からなかったです
それから「ラブい」「ゲジゲジ」とかバズらせようとしてるようなオリジナルワード連呼もニガテ
流行語ってみんなが使っていればエモいけど、みんなが使わないキャッチーなワード連呼してる人を見てるといたたまれない気持ちになります
それを意識高い系な雰囲気で堂々とされると、うーん・・・?って微妙な気持ちに
そういった意識高い系な作りとなんかずれてる感じが好きになれないとこかなー?

{netabare}
作者の伝えたいメッセージ伝えることには成功してるけど、伝えることに一生懸命でシナリオが犠牲になってる気がします
ベリィやハック達の生き方を中心にした話じゃなくて、伝えたいメッセージにキャラクターを登場させているだけな感じで物語の軸がないように思います

それから世界観の設定も不思議なことが多くて、これだけ情報化社会が発達しているのにどうして人が手動で管理してるの?とか(国中??都市???に流れる情報を全部人が管理って、何人必要なの?)大事な情報を管理しているところに簡単に侵入できてしまうセキュリティとか
すごいのかすごくないのかよくわからないです
たぶん有害な情報かどうかなんて今でもAIが識別して管理できると思うの
{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
大量の情報の中から取り入れる情報を取捨選択できる世の中ですが、情報を取捨選択している気になっているけど実は与える情報を管理されている嘘で塗り固められた世界
現実世界でもそういうところはあるけど、それが行き過ぎた世界がユーレイデコの世界観

みんな自分が知りたい情報、見たい情報、楽しみたいコンテンツを自分で選んで自分で判断している「気になっている」けど
その自分で選択して手に入れた情報はホントウに真実?
それは管理者によって都合の悪い情報は削除され、都合の良い偽情報によって塗り替えられた虚構・・・
ただの文章や映像ならいいけど、それが視覚や聴覚まで塗り替えられるようになったら、人は真実に気づけるのでしょうか?

「ラヴ」がないと楽しい生活はできない、なりたい自分になるにも、見たいものを見るにも「ラヴ」が必要
このラヴは多くのSNSにある「いいね」と同じ、あにこれにもありますよね

この「いいね」を集めないと生活できない世界の歪な姿を描くことで、いいねを集めるために何でもする世の中への疑問を投げかけているみたい
わたしも同感です、人からいいねをもらうこと、人から評価されることを最優先にしていくと、大事なことを見失う気がして
本当に魅力的なものは、他人の評価を気にせず、自分が一番いいと思ったものを見せることじゃないでしょうか?
それは多くの人には受け入れられないものかもしれないけど、誰か一人から「最高!!!」って言ってもらえるものになるかも?

こんな風に情報化社会のいろいろな「変なこと」を痛烈に風刺しながら「忘れちゃいけない大事なこと」をメッセージとして発信しているみたいで
いい作品だと思います
{/netabare}
【例えばこんなメッセージが込められていました】{netabare}
・真実でも有害になりそうな情報は検閲して削除してしまう世の中は正しいの?
・情報を削除されるとすぐに忘れてしまうくらい人間の記憶は曖昧、でも大事なことは絶対忘れない
・目の前に実物があるのに、登録されてないor身分が証明されてないと信じてもらえない、見えてるのに見えなくなることの奇妙さ
・目で見たわけじゃないのに、誰でも編集できるwikiをホントウだと信じて疑わないこと
・ネットにあふれる嘘の情報、真実がどうかよりも書いたもの、騒いだものがち、声の大きな意見が正義という歪んだ世論
・人は真実でも嘘でもないただのうわさを信じるのか?誰からなのかわからない噂を伝言ゲームみたいに人から人へ伝えていく謎のシステム
・悲しみは一人でも十分に味わうことができるけど、喜びは誰かに手伝ってもらわないといけない

シナリオ書いた人の伝えたいことはなんとなくわかって、共感ポイントが多いアニメでした

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

68.3 8 2022年度のロボットアニメランキング8位
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 (アニメ映画)

2022年6月3日
★★★★☆ 3.6 (61)
194人が棚に入れました
ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大戦の片隅で

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
映画館で観てきました。一応、TV版も見直したのですが、これはもう別物ですね(笑)

作画はとても良いです。映画館で観るべきアニメだと思います。

ストーリーには賛否あるでしょうね。私は、わりと好感をもって観ました。まあ、富野ガンダムを期待すると、大分期待はずれでしょうね。

本作は、安彦ガンダムらしい、古くさくて、人間くさくて、心あたたまる、これはこれで素敵なガンダムでした。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「戦争は上層部が起こし、最前線が戦い、民間人が傷つく」

そんな事実が、妙に「今、この瞬間」と重なった。ヒトラーをなぞらえて語ったマ・クベ。民間人の犠牲を全く気にしないゴップ。2人が引き起こそうとした「核戦争」を、1兵士(ククルス・ドアン)が止めようとするのである。

あのシーンなんて、本当に「今」、、、いや、もしかしたらやってくるかもしれない「ごく近い最悪の未来」を見ているようだった。

もちろん、安彦監督は、今のこの状況を想定して作ったわけではなくて、人間が持つ、普遍的な部分を描いたら、妙に時勢とマッチしてしまったのだろう(というかそれは、富野監督が描いた原作からであるが)。

本作の主人公はククルス・ドアンなのかもしれないが、やはり、私自身はアムロ・レイを主人公として観た。

TVシリーズの流れの中では、ガルマを倒して、アムロが母と再開した後であり、ランバ・ラルが死ぬ前に位置するのが、この「ククルス・ドアンの島」である。

TV版は正直、「箸休め」的な部分が大きく、安彦監督も「ファーストガンダム最大の心残り」としたエピソードであるが、その焼き直しには完全に成功していたと思う。

アムロの成長を考えていくとき、最初は「成り行き」で戦ったアムロだが、徐々に「ヒロイズム」に囚われていき、それを、ランバ・ラルに叩き直されるという大きな流れがある。

優しく、虫も殺せないような「少年」だったアムロは、戦争の中で、否応なく「兵士」になっていく。戦争の中では、「大人」になる前に、「兵士」に成らざるを得ないのだ(2話前の、母との再会話から)。

そんな悲しい現実の中、アムロが「少年」から「兵士」に生まれ変わっていく途中に、「人としても少しずつ成長している」ことを、安彦監督はこの「ククルス・ドアンの島」を通して描きたかったのかなと思った。

本作のアムロは、かなりポンコツに描かれている。

モビルスーツの操縦は上手いだけで、畑仕事も満足に出来ない15歳の普通の少年。はじめ、アムロは何にも出来ないので周りからも認められない。

彼が認められたのは、「水道修理」と「電気修理」。水道修理で高所からロープで降りていったのは、間違いなく、アムロが兵士として身に付けたスキルと根性だろう。「電気修理」で生きた機械いじりは、ガンダムに乗る前からのアムロの特技である。

つまりこの2つによって周囲から認められ、受け入れられたのは、「ガンダムに乗る前のアムロの人生の肯定」と、「ガンダムに乗った後のアムロの人生の肯定」ではないだろうか。

アムロはガンダムに乗らなければ多分、父親のような技術者になったのだろう。もしくは、機械いじりが好きなだけのオタクか。

そんな人生と、「連邦のエースパイロット」としての人生の、どちらが幸せなのかは分からないし、それを考えることにも意味はない。

それを望むかどうかは別にして、時間は確実に流れ、その時間の中で得た経験は全てが自分の中に蓄積されている。兵士として得た人殺しの技術も、使い方を変えれば人を救ったり守ったりできる。

本作の中で、アムロがガンダムで生身の敵兵を踏み潰して殺すシーンがある。前後の流れからしても、アムロの性格からしても、違和感のあるシーンだったが、あの優しい安彦監督が満を持して作った本作である。きっと何かの意味はあるのだろう。

TVシリーズで本作の1話前にあたる「時間よ、とまれ」で、アムロは生身の敵兵を殺すことは出来なかった。それがなぜできたか?

「時間よ、とまれ」との最大の違いは、「守るべき者が居たか」ではないだろうか。「時間よ、とまれ」ではガンダムが単独で動いていたが、本作には、カーラやマルコスといった、「守るべき者」がいる。彼らを守るためには鬼にでもなれるというのは、ククルス・ドアンから学んだことではないだろうか。

思えばアムロが初めてガンダムに乗った動機は、「生き残るため」であり、「身近な人を助けるため」であった。そういう初心を思い出した、とするのは、やや恣意的な解釈だろうか。

本作で敵を踏みつけたのは、近くにマルコスがいたからだろう。下手に兵器を使えば、跳弾や崩落などでマルコスを巻き込む可能性がある。直前に、ビームサーベルでコックピットだけを貫いたことからも、マルコスを守るために戦っていることが分かる。

少年だったアムロは、ドアン達との日常の中で人間として成長し、また、兵士としても成長していた。

では、その先に見つめるものは何か。

最終的には、「武器を捨てること」だろう。

ククルス・ドアンは、完全に地に足がついた「大人」として、アムロの前に現れる。ドアンは一流の兵士であり、多くの人を殺したが、その先でも、「素敵な大人」になれた。

今はまだ銃を置くべき時ではない。でも、その時が来たら武器を捨て、穏やかに暮らすこと。

ククルス・ドアンは、アムロにとっての目標となる大人であり、散々人を殺してきた自分もそうなれるという希望だったのかもしれない。その象徴が、最後の「染み付いた戦いの臭いを捨てる」という、「とても良いこと」なのだ。

ちょっとだけ残念だったのは、もう少しロボアクションが観たかった(特に、サザンクロス隊との決戦)ことと、ラストでアムロがガンダムを使って畑を作るシーンくらいは欲しかったかなというところ。数秒でも良いし、なんなら、ホワイトベースから見下ろした背景として、(人力で作った円の畑の中に)ガンダムの指で引っ掻いたような直線的な畑がある、くらいさりげなくても良いからさ。それは、本作の作風にもテーマにも合った、素敵なシーンになったと思うんだけどな。

まあ、本作は、とにかく「ガンダムらしく」はない。ただ、ハッピーエンド好きな私としては、こういう素敵なラストは嫌いじゃない。

賛否両論あるだろうが、私含め、オッサンのガンダムファンは、批判はしても離反はしない。負け続けても応援し続ける阪神ファンみたいなもんである。多分、一生ガンダムファンなのだ。

大事なことは、こういう、新しい、綺麗なガンダムを、若い世代がどう受け止めるかだと思う。是非、若手の意見を聞いてみたい。

余談だが、今日、映画館で私の隣に座っていたのは、可愛らしい女子中学生の2人組だった。個人的には、今回の映画鑑賞でそれが一番嬉しかったりした(いや、JCの隣に座ったことじゃなくてね(汗)。そういう若い女性ファンがこんなコアな作品を観てくれている、ガンダムを好きでいてくれることがね、嬉しかっただけですよ。アセアセ)w
{/netabare}

【余談~舞台挨拶中継から素敵なシーンを~】
{netabare}
ライブビューイングで見られたので、いくつか素敵なシーンを。

①視聴前に司会の方が、「カメラでの撮影はお控え下さい。もし見つけた場合には、高濃度のミノフスキー粒子が散布されます」と、洒落た注意をしたこと。

②森口博子さんの挨拶中にお客さんのスマホが鳴ってしまったのに、すかさず、「大丈夫ですよ。本番前で良かったですね」と、笑顔でフォローしたこと。

③本作でセイラさん役をした潘めぐみさんが、お母さんの潘恵子さん(ララァ)のスカーフを巻いて登壇していたこと。

④マルコス役の内田雄馬さんが、司会の方から「内田裕也さんです」と紹介されたが、笑いながら「大丈夫ですよ。名前だけでも覚えて帰って下さい」と、笑いに変えていたこと。

⑤もうこれでガンダムは最後、とする安彦監督に、古谷さんが何度も「僕はまだ15歳のアムロをやりたいです」「作画に悔いがあるなら、それは次回作で」と、何度も次回作を勧め、安彦さんも困りながらも何だか嬉しそうで、最後には「もう先のことを考えられる年ではないのですが、実は、この中で私が一番年上ではないんですよね(古川登志夫の方が一歳年上)」と、少し前向きになっていたこと。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ニュータイプという言葉も出てこない地に足のついた素朴なガンダム

『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」(視聴済)を素材に
正味18分程度→100分超にリブートした長編作品。

【物語 4.0点】
一貫して戦時下の人間の業を描いていく『ガンダム』ですが、
ククルス・ドアンの頃はまだアムロも民間人から戦争に深入りする途上。
スレッガーさんなどの“潤滑油”も健在。
悲劇も積み重なって、オールドタイプじゃもう地球はもたない。
人類はニュータイプに進化すべき云々と理想が語られるのも、もう1クール程あとの話。

誰も戦争を望んでいないのに、巨大な組織の一員として戦争に巻き込まれる惨状を自嘲しつつも、
敵味方の立場を越えて、良心に従い、自然を顧みたりすれば、まだ人類はやり直せる。
一筋の光明にすがれる佳作エピソードが詰まっているのがファーストガンダム前半部。


こうした要素に光を当てるため、本劇場版は拡大した尺の多くを島での生活描写に注ぎ込む。
あとは地球圏をたらい回しにされるホワイトベースの立場の解像度アップを企画した政治的背景の詳述などがメイン。
もちろんバトルにも見どころはあるものの二の次といった印象。

長い人生、戦時など一瞬。地に足をつけて、動植物や子供を育む人間活動こそ重要。
ドアンの達観に価値を見いだせるかで明暗は分かれそう。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・サンライズ

決して美女イケメンばかりでない顔立ちが並ぶのも相変わらず。
が、その心情描写は深く、人間観察する価値が大いにある。

特にブライト艦長の円な瞳に中間管理職の悲哀が滲んでいるのがジワジワ来ます。

レビル将軍ら上層部によるホワイトベースへの命令も政治力学上の合理性あってのこと。
が、直下の中間管理職らからすればそれは無茶振り。
そんな事情を胸にしまって部下に当たれば不機嫌だの何だの陰口を叩かれる。
さらにブライトさんも少し前に{netabare}親父にもぶたれたことない少年に手を上げた{/netabare}後ろめたさも引きずっていて……。
戦時の人間組織を解析する脚本の意図を、
ブライトさんの顔立ちがしっかり拾っているのがもう可笑しくてw
そんな彼が心情を吐露できるのはミライさんだけ。
これはもう結婚するしかありませんねw

絵コンテがいぶし銀のいい仕事していると感じます。


古くからのSFには、当時のSF設定が時代遅れになるという課題がつきまとうもの。
だからといって、アナログっぽい計器や分厚いモニターといったオリジナルのコックピットに、
急に空中ディスプレイが乱舞するのも興ざめ。
本作はその辺りのバランスも考慮してオールドファンに訴求。
ブライトさんもカステラみたいな有線受話器に口角泡を飛ばしますw

ベルファストの連邦軍描写からは、
大艦巨砲主義を引きずった旧態依然が、持て余し宙に浮いたホワイトベースの苦難を示唆。

ドアンのザクによるスラスターをフル活用した格闘戦。
ザクの白兵武器は“ヒート”ホークであることを納得させられる加熱描写。
など詰めるところは渋く詰めて来る。


【キャラ 4.5点】
主人公アムロ・レイ。
ガンダムでの激闘、両親との軋轢と、ここに至るまでに既に大きな負荷がかかっていることが、回想で示唆される。
が、この段階ならまだ、島で人間活動をする描写を通じて、土と心を耕せば、
まだ普通の人間の少年として再生できる可能性も示される。

ドアンの島の子供たちもモブではなく
一人ひとり、より明確な人格を持ったキャラとして再構築され、
各々が一年戦争の縮図を体現。
さらにドアン家の“母親役”の少女カーラや、
アムロと同年代の少年マルコス辺りは、
アムロに世話を焼き、突っかかることで、
人間アムロの要素を掘り起こす引き立て役としても機能。


サブがメインを引き立てるという意味では、
元ネタでは顔が出なかったザク強襲部隊。
本作では“サザンクロス隊”としてキャラが確立。
戦場でしか生きられない戦闘狂をドアンにぶつけたりすることで、
ドアンの生き様を際立たせる。


ガンダムがまだ“白いやつ”呼ばわりで留まっているのも前半部ムード。
この島で“白い悪魔”と呼ぶべきは、気まぐれな挙動で人間たちを翻弄するヤギのブランカでしょうかw

ただ真に喰えないのは、狐のマ・クベと狸のゴップの化かし合い。


【声優 4.0点】
『ガンダム』も後継声優が馴染んでいく中、
オリジナルから残っているホワイトベース隊はアムロ・レイ役の古谷 徹さんや、
カイ・シデン役の古川 登志夫さんくらいに……。
このお二人も、本作が最後のガンダムと公言する安彦 良和監督と同様、いつまで見られるのか……。

一方、島の子供たちの役には新人の抜擢も目立つ。
特にカーラ役の廣原 ふうさんは錚々たる顔ぶれの中でも、
ドアンに対する複雑な感情などを表現する堂々たる演技。

ドアンは声優界にも種を蒔いています。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は『THE ORIGIN』以来の服部 隆之氏。
昭和を彷彿とさせる金管をアレンジし、
「ガンダム大地に立つ」など往年のBGMリバイバルの土台を整える。

ED主題歌は森口 博子さん「Ubugoe」
『Z』後期OP「水の星へ愛をこめて」の頃からは、流石に声質が変わってはいますが、
齢50を越えて尚、純度の高いボーカルを維持する辺りはお見事。


【感想】
本作もIMAXだの4DXだの様々な規格に対応して興行。
ですが私はこの映画に迫力やアトラクション性などを求めるのは何か違うと思い、
平日夜の閑散とした小規模スクリーンで静かに見届けました。

だから劇場で是非とは敢えて言いません。
BDは既に販売リリースされてますし、各人の目的に応じた方法で、島に潜入すればよいかと。

ニュータイプだけが『ガンダム』じゃないと再認識させられた。
渋い余韻が残った劇場鑑賞でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

不愉快なガンダム演出。とにかく奥行がないです。

 ガンダムのスピンオフというよりガンダムジオリジンのスピンオフという感じの映画でした。

 一言で言って、過剰なガンダム演技と演出で、ノスタルジー狙いにしか見えません。特にマ・クベの言動というか演出は、あまりにカリカチュアライズされすぎて、何か思い出を汚されたような不快さすらありました。キャラ設定、声優さんの演技、すべてが鼻につきます。

 もともとオリジンにはそういうところがあります。そこがククルスドアンという訳の分からない回のリメイクというこで、逆張りを狙って、その意図が恥ずかしいくらい外している感じです。

 あるいはメタ的に、未だに「機動戦士ガンダム」という作品に「意思を持って」取り残された古い世代のガラパゴスに引導を渡したかったという意味があるのかもしれませんけど。
 つまりはシンエヴァなんですけど、その作成者が富野監督ではなく安彦良和氏なのが、滑稽な感じもあります。

 安彦氏は驚異的な絵の力をお持ちだと思いますが、正直コミックを何シリーズか読んでいますが、面白くないです。それがそのまま出てしまっています。
 なんというか40年前に機動戦士ガンダムで戦争のリアルや、戦いの虚しさは十分頂戴しました。ZやZZでおかしくなってしまいましたが、機動戦士ガンダム単体でみるなら、完結した作品です。

 それを正直言えば富野氏ほどの主義主張もないままに、戦争の虚しさ、人間のリアル的な演出と脚本で仕上げていますが、効果を上げているとはいえずリアルさも悲惨さもなく、演出も陳腐で古臭いです。
 ミハルやランバラルに肉薄できる感情が揺さぶられる何かがまったくありません。

 これをやりたいなら、オリジナル作品として作成すべきだと思います。「機動戦士ガンダム」の名を借りていてコレでは、厳しく見ざるを得ないし、考察するにもひっかかりもないし、記憶に残らない作品になってしまいました。

 ガンダムの名を冠する意味があるとすれば「ガンダム」という作品に対する批判でしょうけど、それなら勝手にクリエータサイドでやってくれという話です。あるいはガンダムの名を追いかけている「ガンダム」厨に対するメッセージなら、シンエヴァほど伝わるものが無いです。

 映画作品として、私はまったく評価できませんでした。ガンダムなら見ざるを得ないというオタク世代を狙った露骨なマーケティングの意図は別にしても、あまりに内容がないです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

60.8 9 2022年度のロボットアニメランキング9位
ドールズフロントライン(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (95)
248人が棚に入れました
2045年、コーラップス液によって世界中が汚染された地球。 人類は最も原始的な欲求である住居や食料を巡って、全世界を巻き込んだ第三次世界大戦が勃発。 終戦後の世界は、もはや荒廃しきっていた。 文明が滅びる寸前まで追い込まれる一方で、戦争とそれに伴う労働力の不足は機械技術の進歩を促し、その結果人間を模した“人形”が創り出された。 人間への各種サービス提供を目的にしたその見た目は人間の少女と何も変わらないが、 人間を遙かに超越した能力を持つ機械生命体。それが“人形”である。 そして技術が更に発展するにつれ、人形にマッチする銃を持たせた「戦術人形」があらゆる軍事組織で採用された。 そうした中、軍需企業「鉄血工造」のAIが突如人類へ反旗を翻し、 それを調査・阻止しようとする民間軍事会社「グリフィン」の戦術人形たちとの戦いが幕を開ける。 「グリフィン」に所属する最高級の戦術人形で構成された「AR小隊」のメンバーは、人間の指揮官とともに各地の秩序を取り戻し、人類の安全を守ると同時に、その戦争の背後に潜む巨大な謎を解き明かしていくこととなる。 戦術人形たちが紡ぐ、壮絶な戦いの末に待っているものとは、いったい……。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

話は面白いけど見せ方が悪い

【まとめ】
美少女達が露出度の高いコスプレして緊迫感のある荒廃した戦場で銃撃戦するふりをして長々とおしゃべりするアニメ。

キャラデザが良いし、話は面白かったけど、アニメ化のデキが悪くて見せ方が悪いと思いました。
キャラの見た目と戦場の緊迫感が合ってない。
薄暗い廃墟で命がけの闘いしてるのに敵も味方も汚れも傷もない綺麗な服と肌をキープしていて戦場の重みがない。

特にダメなのが、キャラクターがいつも淡々としているように見えて、感情が伝わってこないこと。
内面では感情の動きがあるんだと思うけど、表現が淡泊なので淡々としているように見えるんです。
それがキャラクターやシナリオの魅力を半減させていてもったいない。

見た目だけアニメよりはずっとマシですが、見た目も大事です。

状況説明も大事だけど、魅力的に見せることをもっと重視したほうがいいと思いました。

【音楽、声優】
OPEDアニメが凄く良いデキでカッコいい。でもBGMが薄味で盛り上がるべきところで盛り上がらない。
声優も豪華です。

【シナリオ】
まだまだ話が続くような終わり方で、シナリオは良かったけどこんな終わり方でいいんでしょうか?
続きは気になるけど、続編制作されるんですかねコレ?

話がわかりづらいのと、キャラクターが淡々と状況説明することが多くて、このへんちゃんとしていれば面白い作品になりそうなのに、なんかもったいない。

{netabare}
最終話でAR-15が自己犠牲に走るのはいいけど、なんでそんな場面ですらみんな淡々としてるの?
このアニメの定番になってるけど、常に状況説明みたいなテンションで話すのやめてほしい。
タイトル通り、感情もたないドールってことなの?

もっと感情を爆発させてもいいんじゃないかな?
せっかくの見せ場なのにイマイチ盛り上がらなくて、残念な演出が足を引っ張っているように思います。
{/netabare}

【キャラクター】
せっかくデザインがいいのに、無表情で淡々としゃべる時間が長すぎてタイトル通り人形っぽい。
感情の起伏があまりないので愛着がわかない。

AR15の掘り下げは良かったので、シナリオはちゃんとキャラの魅力を引き出せていたと思うんです。
ただ何度も言いますが演出が残念なので台無し。

【不安定で安っぽい作画】
アニメーションの出来が安定してないのが残念。
すごく絵が綺麗な時もあるんですが、酷い時は生気が抜けたようなのっぺりした絵で表情や仕草の変化がなくてとても不気味なときがある。
でも絵がいい時はキャラクターの魅力がちゃんと伝わってきて良い感じ。
背景作画は無機質で味がない。動きがないので戦闘シーンが全く面白くない。

重めの雰囲気を出しているのはいいと思いましたが、色使いが悪いのと動きが少ないのとBGMが盛り上がらないのが致命的で安っぽくみえるためただ暗いだけになっています。

【変なところ】
銃撃の軌道が適当すぎる。
例えば建物の中で床から5m以上あるところを平行に銃弾が飛んでるのおかしいでしょう
どこから誰を狙って撃ってるの? 
空飛ぶ天使か天井を這う忍者でも見えてるの?
敵の攻撃が当てる気がないどころか、ただ機械的に見当違いなところを銃弾のぶれもなく正確な射撃で撃ち続けているだけなのが本当に酷い。
こんなぶれない精密射撃ができるなら、一発くらい当てれるでしょうに。
背景に光の線を適当にたくさん引いてるだけの雑な仕事。

銃撃中に目立つ場所で長々話しているのもおかしいと思う。
話している間ずっと銃の音してるけど、銃の音で声消されて会話成立しないんじゃ?

ロボも人間も美少女ばっかりで戦闘にふさわしくない格好で戦っているのはすごく変
リアルな戦場の厳しさを出しているのにまるでコスプレみたいな薄着だからシリアスなのにギャグに見える。
防具なんてつけなくても十分なのかな?って思ったらそうでもないみたいだった。
こんな高性能なAI搭載しているのになんで防具つけずにコスプレさせてるの?女だらけの戦場で一体誰に見せつけてるの?
出撃する戦場を間違えたのかな?
昌城官邸かホワイトハウスにでも行ったほうがいい。

美少女が無防備な恰好で戦うアニメはだいたいが魔法障壁とかあるから気にならないけどこれはただの銃撃戦だから気になってしまうんですよね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

日常回がほとんどない

AIが暴走し、人類とどちらも、機械生命体戦術人形を使って戦っている話で良いのかな?視聴後ソシャゲのアニメだと知り、ゲームやってたらもっと話は分かるのかなと。正直話が分かりにくかったんですよね。

体感では7割くらい戦闘シーンだった気がします。ほとんど銃撃戦、棒立ちや建物に隠れてとにかく銃撃、敵の雑魚はただ歩きながら大勢で銃撃。銃口が光ったり、光の線が飛び交ったりするのが多く。キャラはあまり動かないんであまり迫力が無いです。たぶん銃撃戦とか好きな人はがっかりするかもしれません。あとたまに出てくるボスがすごいイキってるのに案外弱い(^^;

結局、雑魚倒しまくってボス戦の繰り返しですね。キャラ絵は良くて人形達、敵も味方も可愛い。ただ見た目は人間と同じ、機械生命体っぽくない、まぁ、可愛くなくなるかもしれないからええかと思いました。そしと感情持ってるんですよね、だから美少女好きの私としては日常回入れて欲しかったです。戦闘ばかりで感情が分からない。

銃の擬人化ゲームらしく、人形達の名前も銃の名前、非常に覚えにくく、ちょいキャラは無理です。声優さん田村ゆかりんのキャラは声も可愛くて一番好きでした、にぱー。

OPがやたらと力入れてて映像と曲カッコ良い。人形達が少し人間とは質感違う感も出てて、本編では大変だからせめてOP頑張ったんだなと思いました。

まあ、話はよく分からないですが美少女キャラ可愛いんで普通に観れました。美少女好きの人にはお勧めします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

魅力的なのはキャラデザだけかな

ゲーム原作アニメの悪い方の典型的パターンですね。
物語以外は良かったと思いますが、肝心の物語が退屈です。
ゲーム画面なら銃撃戦だけでOKですが、アニメで毎回銃撃戦ばかり見せられても、正直飽きてしまいます。
後半になって物語が少しづつ動き出し面白くなりそうな雰囲気を出しましたが、そこまででした。
これなら以前放送していたショートアニメの方が楽しめます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

68.4 10 2022年度のロボットアニメランキング10位
ぼくらのよあけ(アニメ映画)

2022年10月21日
★★★★☆ 3.6 (16)
52人が棚に入れました
西暦2049年の夏。阿佐ヶ谷団地に住む小学4年生の沢渡悠真は、もうすぐ地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、沢渡家の人工知能搭載型家庭用ロボット・ナナコがハッキングされてしまう。犯人は「二月の黎明号」と名乗る未知の存在で、宇宙から1万2000年の歳月をかけて2022年に地球にたどり着いたもののトラブルで故障し、阿佐ヶ谷団地の一棟に擬態して休眠していたのだという。二月の黎明号から宇宙に帰るのを手伝って欲しいと頼まれた悠真たちは、極秘ミッションに乗り出す。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンドロールに驚かされる

2022年公開、120分の長編劇場アニメ。
漫画原作の割には、真面目成分多めです。
主人公たちは小学校高学年だから、少々幼い感じ。
年相応の悩みを抱えながら平凡に暮らしています。

そんな彼らの元に降ってわいた宇宙からの来訪者。
舞台が近未来だから、AIとの絡みも興味深いです。
全体に素直なストーリーなので、120分ながらあっという間に見終えることができました。
ただし、内容が薄味なので、あまり記憶に残らないかな。
ひと夏の宇宙的不思議感覚を味わうのに適している作品ではないでしょうか。

全く前情報なしで観たので、主人公の男の子の声に違和感がありまくりでした。
さもありなん、まあまあ若い女優さんとのこと。
それに比べ、他の方の演技が自然なこと。
エンドロールですべてを理解しました。

津田健次郎さんの脱力系の声は何となく納得。
その他、花澤さん、水瀬さん、戸松さん、岡本さんとそうそうたる面々。
中でも驚いたのは、ナナコ役の悠木碧さん。
AI役もできるんですね、彼女。
薄めながらも良い味を出されておりました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

団地は未知と交流する方舟

人類がどんどん宇宙に出る程じゃないけど、AIロボットが実用化される程度には近未来の日本の夏。
団地暮らしの少年らが、宇宙から飛来した人工知能を、故郷へ返すため奮闘したりする、
同名コミック(全2巻・未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 3.5点】
宇宙より来る未知のAIと最初に遭遇するのはAIである。
AIが心に類したものを持つ時、AIは人間に禁断の嘘を付く。
{netabare}団地屋上に貯めた水分子は量子コンピュータの媒体として最適。水は燃料でもある。{/netabare}
宇宙空間に浮かぶ団地!

これらの要素にビビッと来る人、
あとは団地マニアには是非オススメしたいJAXA協力の青春SFジュブナイル。


ただ構成がもう一つスッキリせず突き抜けない感じ。
本作もまた数万年単位の壮大な宇宙の交流を妨げるのは、
子供や、その親御さん同士の些細な人間(およびAI)関係のもつれ。
という定番メニューを揃えますが、人間関係の進展が小出しで、ややゴチャ付いている感。
連載なら徐々に解決でも良いのですが、一本の映画でやるなら、
もっと山は少なく、高くした方が明快でシナリオも盛り上がったと思います。

映画化に当たり大きな流れを作るためにアニオリで、
早くAIを宇宙へ送らないと取り壊しが決まっている団地が解体される。
というタイムリミットを設定したのは妙案でしたが、
その煽りで、人間ドラマの小山が、いっそう添え物に押しやられた感じ。

佳作青春SFだったけど、もっと感動作に出来たはずという悔恨も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ZERO-G

ミッションの鍵となる複雑な水の表現処理には実績のあるスタジオで土台は安定。

“オートボット”や各種デバイスを担当したデザイナーからも、
2049年の近未来社会を表現しようとの意欲が伝わって来ます。

特筆したいのは、“虹の根”コンセプトアートを担当した、みっちぇ(miche)氏。
幾何学的なデジタルアートで構築された惑星の風景は、スクリーンで一見する価値あり。


【キャラ 4.0点】
“オートボット”のAI・ナナコと喧嘩が絶えない小4・沢渡悠真らの主人公少年グループ。

そこに、悠真グループの少年・岸 真悟の姉・わこ世代が抱える、
小5女子のカーストとイジメの構図が持ち込まれ波乱要素に。

ここまでならよくある子供たちの若気の至りですが、
ここから親世代の過去も巻き込んでいくのが意欲的。

何歳になったって人類は未熟であることを描けているからこそ、
AIの嘘が説得力を増すのです。


【声優 4.0点】
主人公・沢渡悠真役には俳優・杉咲 花さんがまずまずの少年ボイスを披露。

アフレコに当たり、コロナ禍で大人数の収録が困難な中でも、
相棒のオートボット・ナナコ役の悠木 碧さんと杉咲さんの同時収録にはこだわったという本作。
子役→声優の経験がある実力者が、主役の俳優をリードする関係を死守。

俳優・タレントでも、一定以上の演技を引き出している作品には、こういう制作エピソードが必ずありますね。
口酸っぱく言いますが、俳優・タレントを広告塔、お客さん扱いで名前借りしているだけの作品と、そうでない作品は、観ていればハッキリと伝わって来ます。

それにしても、悠木 碧さんの「いわゆるロボット系の子を演じる際は、その子がどのくらい高度な文明で作られているかによってロボ度のさじ加減を調整しています」
とのキャストコメント。高度すぎて、わけがわからないよ(笑)
宇宙船“二月の黎明号”役のベテラン・朴 璐美さんと合わせてAIへと超越する声優さんの神秘を実感します。

脇は“クラスの敵”河合 花香役の水瀬 いのりさんVS岸 わこ役の戸松 遥さんの修羅場など、
ほぼ声優陣で固め盤石。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
十八番のストリングスを軸にした心情曲から、
ピアノ&ギターの団地ノスタルジー、シンセ和音とオーケストラによる大宇宙表現まで幅広くカバー。
青春物も良いですが、横山 克氏のBGMは、もっと宇宙に出るべきだと再認識。

ED主題歌は三浦 大知さんの「いつしか」
伸びのあるハイトーンボイスで、しっとりと聞かせる壮大なバラード。
タイアップに合わせて、ロケ地となった杉並第二小学校の生徒が書いた本作試写会の絵日記風感想を取り込んだコラボAMVを公開する粋な対応。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

ハズレ映画

拍子抜けする程つまらなくてガッカリした。例えるなら刺激が弱すぎるオ⚪︎ホールみたいな作品!小学2年生までは楽しめると思う。しかし、ロボットの言葉遣いもなっておらず「はい、です!」など違和感のある喋り方をしていてぶっ壊したくなった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

68.3 11 2022年度のロボットアニメランキング11位
メガトン級ムサシ シーズン2(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (32)
76人が棚に入れました
飛行するシェルター『イクシア』は、異星勢力ドラクターへの反撃のため、
伝説の地『サンクチュアリ』を目指す。
一方、シェルターに入れなかった人々は、地上の集落『ソロン』で生きていた。
そこで、アーシェムは苦境に負けず強く生きる人々に出会い、
二つの星をひとつにするという希望に向かって動き始める…。

地球人と異星人、ひとりひとりの想いが交錯し、
新たな出会いと別れを経て、この世界の全貌が明らかになっていく。
ドラクター内で起きた革命による、新たな波乱の幕開け。
そして、シェルターイクシアを待ち受ける現実…。
更に巨大にて強大な敵を前に、ローグもまた進化を遂げる。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「スーパーロボット」を諦めない!

ゲームも作るレベルファイブの原作で、オンライン対戦もできるゲームとの同時展開のロボットアニメの2期目です。

テレビ放送もいまどき珍しい一社提供とか、直接本作の話じゃないんですが『マジンガーZ』のTokyo-MXでの再放送がレベルファイブの提供だったりとか、ゲームでのコラボでゲッターロボやマジンガーZが出てきたりとか、なんとか「スーパーロボット」という文化を滅びさせまいと抗うレベルファイブの気概みたいな物を感じます。

基本シナリオは「侵略宇宙人ドラクターから地球を奪還する」という王道で、その中で地球人・宇宙人双方に「不毛な戦いをやめて和解できないのか?」みたいな勢力が生まれるという物です。

作中で「ローグ」と呼ばれる搭乗タイプのロボットにはそれぞれ必殺技があり、それらを繰り出すときにはド派手な演出で魅せてくれます。

捻りがないっちゃあないんですけど、こんなスーパーロボットアニメをいまどき作ろうっていうその志を買っています。

王道なりに、けっこうストーリーはちゃんとしていてそこも買っていますよ。新型コロナの影響とかで最終章が放送延期になっているのは残念ですけど、それもこの2月には放送されるらしいので楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

地球奪還 異星人に奪われた地球

この作品の原作はゲームの様ですが未プレイです。
基本的に若年層をターゲットにしている作品…だと思っています。
雰囲気とノリからそれを感じられる上、ゲームのレイティングも12歳以上となっているようですので。

そのため、中年が視聴するのに腰を上げるのも重くなりがちですが、一度腰を上げてしまえば、結構楽しみながら視聴のできる作品に仕上がっていたと思います。


飛行するシェルター『イクシア』は、異星勢力ドラクターへの反撃のため、
伝説の地『サンクチュアリ』を目指す。
一方、シェルターに入れなかった人々は、地上の集落『ソロン』で生きていた。
そこで、アーシェムは苦境に負けず強く生きる人々に出会い、
二つの星をひとつにするという希望に向かって動き始める…。

地球人と異星人、ひとりひとりの想いが交錯し、
新たな出会いと別れを経て、この世界の全貌が明らかになっていく。
ドラクター内で起きた革命による、新たな波乱の幕開け。
そして、シェルターイクシアを待ち受ける現実…。
更に巨大にて強大な敵を前に、ローグもまた進化を遂げる。


公式HPのストーリーを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
確かに物語の展開自体や日常回のアニメとしてクオリティを見ると、そこまで諸手を上げて賞賛できるものでは無いと思います。

ですが、演じている声優さんが凄いことと、ムサシを始めとするロボットの格好良さには感銘を感じずにはいられません。

まず声優さんですが、ヒロインのアーシェム・ライア役をくろさわともよさん、他にもすみれちゃん、潘さん、あやちのところはご夫婦で出演されていましたね。
それに、ゆみりんやみゆきちも出演されているんですよ。

改めてゲームの販促力の大きさを感じます。
しかも、公式サイトではアニメが無期限公開されているんですよ。

これはアニメの儲け代よりもゲームの方が断然大きいということを示しているのではないでしょうか。
私もアサルトリリィのソシャゲをプレイしていますが、節約しようと思いながらも数万/月のオーダーで課金しています。

仮にアニメの円盤が1万円/枚と仮定すると、年間2~30枚の円盤を購入するのと同じ金額規模になります。

また、同じゲームでも重課金プレイヤーさんの強さは半端在りません。
運要素はあるものの、課金すればするほどゲームの中では強くなっていくシステムなので。
でも、一体どれだけ課金してるんだろう…という方をちょいちょい見かけます。
これらを勘案するとゲームの方が儲けが大きいという図式が成立しているのかもしれません。

とは言え、いくらロボットがぬるぬる動いたとしても、これ一辺倒ではお腹が一杯になってしまいます。
第1期は…もう忘れてしまいましたが、第2期は恋愛要素を加算することで、より面白みが増したと言っても過言ではないでしょう。

沢山の隔たりがあります。
当たり前です…私たちの日常ですら隔たりばかり…
ですが、そこで諦めるのと高みを目指すのでは着地視点に大きな差があることを実感できると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、松浦航大さんによる「英雄のうた」
エンディングテーマは、小林マナさんによる「迷える羊たちの挽歌」
この作品のエンディグを聴いた時、身体中に電気が走ったような気がしました。
しっとりとした曲調なんですけど、メッチャ格好良きです。
22年秋アニメとしてリアル視聴が出来ていれば、間違いなくBEST10に入る作品だと思います。

1クール全15話の物語でした。
wikiをチラ見して知りましたがインターネット配信版とTV放送版ではエンディングが異なっているんだそうです。
一気見は内容が理解しやすいですが、こういう情報に乗り遅れるんですよね~^^;
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

延期が多すぎる

{netabare}
1年越しの二期。
爆死確定作だけど、すでに決まっていた二期だから後にも戻れずという感じかな。
相変わらず内容も子供っぽくてつまらないけど、2期はそれ以前の問題。
何回延期を挟むんだよって言う。
結構展開が細かく動く系の作品なので、毎週見られないのは致命的。
惰性で見てるのもあって、延期のせいでストーリーが把握し辛かった。

話の方は一期同様、深刻さを感じない行動・危機管理・街の活気のせいで、シリアスなことをやっているのに子供のお遊びにしか見えない。
まあ、意図的に子供向けアニメ感を出している作品ではあるからこれで良いというのも分かりはするけど。
最後の方もちょっと雑。
部分部分で見ればいい点もあったけど、大まかなストーリーの方は強引に畳んだ感が否めない。しかも、綺麗に畳めていたかと言われると微妙。
主人公の死とか、もっといいように演出出来た気もするけど、なんかあっさりだったなぁと思う。
女王の死のシーンの方がどちらかというと感動的ではあった。
アーシェム達シドル側陣営が地球で暮らを通じての、現状に対する思いの変化の描写は丁寧だったと思う。

良かったのはそこと、挿入曲、特殊EDのクオリティが異様に高いことかな。小林マナさんすごい。


↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
ストーリーもう全く覚えてない。再放送見るほど面白くなかったし。
陰の実力者 記憶改変云々の設定がB級臭すぎる。3対1辞めてやれよ。
主人公のくせに卑怯な。

2話 ☆5
マジで置いてかれてる。謎の存在にまたシェルターが責められてるのね。地球の状態と今の敵星の状態が掴めん…。
守りたいんじゃなくて殺したいんかよw こいつ結局助からんか。

3話 ☆3
異星人との戦い十分に描けてないのに内部テロとかクソアニメ臭すごいな。てか内部管理ガバガバすぎて草。
なんでそんなとこに爆弾仕掛けられるんだよw
マジで管理どうなってる。
監視カメラも付けらてれるのガバガバすぎて草。だっさww
てか何で移送する? マジでもう話についていけてない…。
異星人ってどこ行ったん?
街ごと飛ばす技術とか洗脳技術あってもあかんのか。

4話 ☆5
このババアって追放されたんだっけ? 未だに内容を思い出せてない。
何に乗っているんだw 乗る意味ある?
てか戦ってる相手って異星人ってことでいいの?
誰だこのおっさん!?

5話 ☆5
話についていけてないし切ってもいいけど…。
銃持ってて逃げるなw 骨あんな割れ方したら死にそう。
そんなカタルシスもない再会。
とりあえずアーシェム確保したいことだけ分かった。

6話 ☆4
やっと進むのか。記憶操作とかいうアホらしい設定。
地球の置かれてる状況の割に街が明るすぎるのも中途半端に感じる理由の一つだと思うわ。
てかこの2人なんで地球人と馴れ合うようになってんの?
みらいちゃん!? 結局どこの無人機なんですかね…。

7話 ☆5
危害を加えた総本人がいる訳だがw 何のために裏切るんだよ。
襲撃予測できんのか?
朝アニメみたいなノルマ的なロボ戦がテンポ悪くしてるようにしか見えない。こいつヤクザなんだっけ。ラスボスおじさんじゃん。誰だよ。
これで地球に攻めたの? 唐突に世界観明かすじゃん、マジで唐突に。
まあけど、最後のシーンは良かった。

8話 ☆6
名前がダサすぎる。こいつこんなサイコパスだったか。
こいつ異星人孕ませて以降空気だな。
こんな状況でサブカル文化普通に機能してるの草生えますよ。冷却液。
まあ、異星人が段々と地球で暮らして戦争に疑問を抱いていくストーリーは。この挿入曲好き、2期でも流れてよかった。

9話 ☆6
あの作戦ほんとに上手くいくのかよw
いや、誘い出すにしてもちゃんと倒してから誘い出せよw
唐突な回想。もう和解しそうだけどw

10話 ☆7
お前父なんかよ、高校生ぐらいかと思ってたぞ。
一人ぐらい裏切りそう。祭りなんかやってる場合なんかw
曲が良すぎる。そんな年齢なのか?

11話 ☆4
放送飛び飛びすぎてもうストーリー訳分からんわ。
死人と同じようなキャラが出てくる展開すごいクソアニメ感あるな。
異星人絶許派か。謎の急変草。明らか怪しいだろ。
なんで銃じゃない、なんで不意打ちしない。ありがちな設定。
異星人との和解反対派じゃないんか? アンドロイドに痴漢は草。
マジで何がしたいんこのアニメ。
こいつはこの顔以外一切似てないアンドロイドを南さんと捉えてるの?

12話 ☆6
アホみたいな展開。
なんで外人顔のやつが日本の徳川家康を例に出すんだよw
何故地球にチャンスを与えた?w 侵略禁止とかあるのか?
これあいつが共通の敵となってテラーシュ特務パターンですか。
杉田合ってない。二重人格の安っぽい設定。

13話 ☆7
何故剣を使う。ガバガバ警備。設定が何でもありすぎるw
お前死ぬのか…? 歌詞いる? もっと周囲警戒しろw

14話 ☆6
本当にここで死んだら面白いのに。マジで死んだ? リョナいいぞ。
変形ロボか。子安やっと動くか。このアニメ曲よすぎない?
最終回前で主人公死ぬとは。

15話 ☆3
主人公ガチで死んだんかよ。エピローグって感じだな。
こいつ姿元通りになれるんかよ。生きてて草。意味わかんねぇ。
あの子供はやっぱ主人公交代フラグなのね。

曲評価(好み)
OP「英雄のうた」☆7
ED「迷える羊たちの挽歌」☆8
26話ED「Endless Way」☆6.5
27話ED「丘の上の小さな家で」☆9.5
14話IN「コズミックコール」☆8
18話IN「空よ、愛を伝えて」☆7.5
22話IN「METAL SAMURAI」☆7.5
23話IN「この宇宙で結婚しませんか」☆10
27話IN「最後の砦」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1
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