仲間で異世界なTVアニメ動画ランキング 97

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の仲間で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月09日の時点で一番の仲間で異世界なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.3 1 仲間で異世界なアニメランキング1位
葬送のフリーレン(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (507)
1633人が棚に入れました
勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界の見え方

マッドハウス制作。

魔王を倒した勇者一行のその後、
冒険の終わりから始まるファンタジー。

長寿のエルフである魔法使いフリーレンは、
仲間の死をきっかけに人の心をより知ろうと、
勇者との冒険の痕跡を辿る旅に出る。

人の寿命はエルフに比べあまりにも短い、
それゆえに人は思い出を美しいものと大切にする。
それはフリーレンにもあるはずのものだが、
共に冒険に於いて経験したものの価値が、
人とエルフではやはり違うのである。

時間の経過がもたらすものが、
きっと物語の鍵になるのでしょう。

主要キャラが落ち着いた声と演技で、
この主題なら良く世界観に合っています。

最終話視聴追記。
最後まで見せ場があり集中力が途切れない、
数多の演出が冒険を魅力的なものにさせている。
魔法はイメージの世界であり多種多様である、
微笑ましい日常と迫力ある戦闘時の対比が楽しい。

{netabare}人の時代、魔術の時代を生き、
やがて来る長い人生の終わりに、
フリーレンはどう人生を振り返るのでしょう。
生き方が変われば世界の見え方も変わる、
在りし日の思い出が尊いものでありますように。{/netabare}

ところでフェルンはフリーレンに、
勝るとも劣らない優れたキャラクターだと思う。

最後まで面白くて、とても楽しめました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 56
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

魔法使いフリーレンの人を知ろうとする旅路

[2024.3.24見終わって]
ほんとうに、本当に素晴らしい作品でした!!
小説やコミックなどの原作からアニメ化をするに当たって、作品の雰囲気、キャラのイメージなどを損なわずに作品化するということは、当たり前と思われるかもですけど、尺の関係などもあって制作者の方々にとってはとても大変なお仕事なんだと思います。
そんな中、この作品はある意味作品を超えたような演出・表現がちりばめられていて、制作者の原作への深い解釈・理解があることが伺えました。
例えば第27話。リヒターが店先でフェルンたちとばったり合うシーン。
あのアニオリシーンを入れることで、その後のフェルンとゼーリエのシーンがさらに味わい深くなっています。最終話の、フリーレンが老婆が果物をこぼすのを見てるシーンも改変されてましたけど、さらに良くなっていました。
原作の最新話は127話ですが、アニメはちょうど60話まで。
ストックは充分だし人気も出たので2期はほぼ確定かもですけど、この素晴らしいクォリティを同じスタッフを維持して制作・・となるとなかなか大変で、時間がかかっても良いのでまた素晴らしいアニメを私たちに魅せていただけることを楽しみにしたいです。

[初回感想]
魔王を倒し平和をもたらした勇者一行。
パーティの魔法使いフリーレンは勇者ヒンメルの死をきっかけに、人を知ろうとする旅路が始まる。。

原作は少年サンデー連載中のコミックで、11巻まで発刊。
原作は読んでて、とても好きな作品です。
普通は魔王を倒してめでたし、で終わるところをこの物語はその後のエピローグを描いています。
人とエルフの寿命の違いによる感覚の違いを壮大なスケールで描かれる世界観も面白いし、いい意味で淡々とした雰囲気とドライなフリーレンをはじめとしたキャラの魅力も感じる作品でした。

第1話が2時間スペシャルだったのもびっくりです。(厳密には4話までをつなげたみたいです)
制作側の力の入れようが伝わってくるし、かなり期待しながら視聴しました。

作画良いです!
雰囲気もすごくいい!
良く書き込まれてるしよく動いてるし、音楽も雰囲気にあってて◎です♬
キャラの声もあってると思いました。
ドライなフリーレンも、優しそうなヒンメルも、茶目っ気のあるハイターも、渋いアイゼンも、原作のイメージのままでした。

原作ではセリフがない細かいコマが結構あって、それが作品の味にもなってたんだけど、アニメではその雰囲気をどう表現するんだろうと思ってたら・・すごい、作品の雰囲気そのまんまの再現してていい意味でびっくりでした。

作中のセリフも味があっていいんですよね。

これは今期アニメではかなり期待できそうで、とても楽しみです♡

アニメは連続2クール全28話ということで、原作最新巻まで行きそうかなと思ってたけど、8話で原作2巻のペースだとどうやら7巻あたりで終わりそう。でも1級試験編楽しみです♪

以下、印象に残った話の感想です。

6話「村の英雄」
{netabare}必要なものは覚悟だけ。必死に積み上げてきたものは裏切らない。
フェルンの言葉だけど、これって私たちの普段の仕事とかにも言えることだなぁって。
覚悟ってのは大げさかもだけど、仕事に対する気持ちとか心構えって大事なのは同じなのかなって。
ジャンボパフェのシュタルクとマスターのやりとりが好きです♪
ギャグにしようと過剰な演出とかしなくて、会話と音楽などの雰囲気だけでクスっと笑えたり。こういう演出好き。
会話の間もいい。フェルンとシュタルクのやりとりも好き。{/netabare}

9話「断頭台のアウラ」
{netabare}すごい!
これ原作超えてると思う。
漫画だと止め絵の連続を読んでる読者が脳内補完しているわけだけど、それ以上の演出・動きが素晴らしいです。
「ヒンメルはもういないじゃない」
魔族と人族が決して分かり合えないことがわかる、原作でも印象に残るアウラのセリフでした。
「戦士は最後まで立ってたやつが勝つんだ」
アイゼン相変わらず渋いし、震えながらも決める時は決めるシュタルクもかっこいい。
フェルンも天才の片鱗見せましたね。
次回はゼーリエ初登場になるのかな?どんな声なのかちょっと楽しみです。{/netabare}

11話「北側諸国の冬」
{netabare}前回感想で、次回ゼーリエ初登場とか書きましたけど、勘違いしててまだ先みたいですね。
9話みたいなアクションシーンすごいのもいいですけど、今回みたいに止め絵を効果的に使ったりするところも緩急あって良い演出だと思います。
自分の"偉業"を覚えてくれている人が誰もいないから、女神さまに褒めてもらうんだと話すクラフト。
でもフリーレンは昔同じようなやりとりでハイターに褒めてもらったから大丈夫と返すんです。
フリーレンの中でハイターもヒンメルも生き続けている・・
私が葬送のフレーレンという作品が好きなところはこういうところなんですよね。
自分の偉業を語らず、静かに別れていくクラフトの描写も味わいを感じます。
あと、何かとジャンボパフェが回想に出てくるシュタルクが可笑しいw{/netabare}

17話「じゃあ元気で」
{netabare}今回から第2クールに入ってOPがヨルシカに変わりましたね。
シュタルクとフェルンのやりとりが自然で微笑ましくて好き。
12話で雪の中倒れたフリーレンを抱きかかえようとするシュタルクを嫌がって自分がおんぶするフェルンとか。
些細なことで喧嘩する二人。その原因も仲直りの感じも見ててあるあるーって思ったw
ザインのもう付き合っちゃえよ!!に笑った。。でもいいお兄ちゃんキャラだなザインって。
あっさりしたお別れだったけど、また再会もあるような気がします。
ED変わらないといいなって思ってたけど、そのままで良かった。絵もだけど歌も2番に変わっててこちらもなかなか良いです🎵
次回からいよいよ一級魔法試験編がはじまります。原作読んでたときも好きな話だったのでとても楽しみです!!{/netabare}

18話「一級魔法使い選抜試験」
{netabare}この話から一気に登場キャラが増えるんですけど、魅力的なキャラが多いので動いてるところと声優さんがどんな演技をしてくれるのかとても楽しみです♡
すごい魔法使いの証だった「聖杖の証」を知っている人がほとんどいなくなってしまった時代。
「でもフリーレンがすごい魔法使いだったことは僕たちが知っている・・」
ヒンメルからの言葉に「でもすぐ死んじゃうじゃん」と返したフリーレンだけど、同じ言葉をフェルンから言われて「そうだね」と頭を撫でながら返したところにフリーレンの気持ちの変化がわかる、いいシーンでした。
ラヴィーネとカンネがいつも喧嘩してるのに、息がぴったりあった魔法の連携ができている、その意味もフリーレンは学んでいくんでしょうね。{/netabare}

21話「魔法の世界」
{netabare}ゼーリエ登場!!
声は思ってたより低い感じでしたけど、聞いてくうちに慣れるんでしょうね。
今回も原作に沿った展開ではあるけど、バトルシーンや結界を破るシーンなどなど、アニメならではの演出がとても良くて、デンケンの殴り合いじゃぁぁぁ!!の名シーンもとても良かったです。
私も原作でデンケンのこのシーン読んで、彼が好きになりました。。
次回は2次試験前のつかの間の日常回ですけど、各キャラの交流シーンが良いので楽しみです♪{/netabare}

22話「次からは敵同士」
{netabare}個人的には今回みたいな何気ない日常回の良さがこの作品の醍醐味だと思ってます。
それぞれの登場人物の人柄などが垣間見えたり、キャラ同士のやりとりが面白かったり。。
第一次試験のパーティーって一時的なものではあったけど、そこから生まれた関係がいいですね。
カンネやラヴィーネたちと部屋で女子トークしてるときのフリーレンの嬉しそうな表情がベストショットでした。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

平和な時代の魔法使い

魔王討伐を成し遂げた勇者パーティー。
1000年生きるエルフの魔法使いフリーレンが、
自分より寿命の短い仲間たちの老い先などと寄り添う中で、
人を知ろうとして来なかったことを悔恨し、
心を知る旅を続ける同名連載コミック(未読)の2クール連続アニメ化作品。


【物語 5.0点】
表層は取り残された長命種の心情や短命種との価値観の相違、
忘却にさらされる勇者の冒険譚の悲哀の再生産など。
ですが、またそのネタか?と踏み込んでみると勇者の魔王討伐をも丸呑みするスケール感、
幾重にも練られた歴史、世界観設定から提供される思索の種に唸らされる逸品でした。


例えば魔法設定一つ取っても奥行きが異次元レベル。
三話で描かれた人間の魔法発展スピードの凄まじさ。
{netabare} “人を殺す魔法”ゾルトラークで人間たちに暴虐の限りを尽くした魔族クヴァールが、
80年後復活したらゾルトラークは“一般攻撃魔法”として陳腐化、対策済みで、通用せず。
(それでも誇り高く散華するクヴァールも見事でしたが){/netabare}

かと思えば近年の人間魔法界は自然物を利用した物理攻撃による防御突破などがトレンドの野戦特化。
活用物に乏しい閉鎖空間である、古の迷宮探索には不向き。
ここは古い魔法を知る冒険者フリーレン様の出番さ。
(そしてミミックに頭から突っ込むw)

魔法発展も絶対的な物ではなく、時代に合わせて何かに特化すれば何かが欠ける相対的な物。
魔法以外の要素も一つひとつが多面的で、
消化し終えたと思ったエピソードでも、
後になって新たな側面を想起させられる。

フリーレンが人の心を知る旅路の中で、ヒンメルたちとの思い出を再解釈する回想描写の如く、
あの時のセリフはそういうことだったのか?と視聴者も溢れ出す感情が止まらなくなるシナリオの豊潤さに圧倒されます。


ヘンテコな魔法ばかり収集するフリーレンさん。
{netabare} 服が透ける{/netabare} しょーもない魔法だのw
最初はただの酔狂だと笑って見ていましたがw
終盤では、魔法は夢のある楽しい物と満喫するフリーレン及びフランメと、
魔法は闘争と野心の道具として高みを目指すゼーリエとの対立軸が鮮明に。

この魔法はどうあるべきかという論点は、
魔王とは何者だったのか?魔王討伐を成す物とは?とのテーマとも密接にリンク。

魔法で最強を目指し闘争を求める限り魔王との戦いは終わらない。
むしろ闘争を求める心理の象徴こそが魔王なのか?
フリーレンみたいに魔法をくだらないことに浪費し、平和な時代を体現してこそ魔王の時代は終わりを迎える。
{netabare} 花畑を出す魔法こそがフリーレンとヒンメルの旅路の本当の始まりという{/netabare} 件には感動しました。
根を詰めすぎずに冒険をエンジョイするヒンメル勇者一行だけが魔王を倒せた理由。
今後の深堀りが楽しみです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・マッドハウス

例えば{netabare} フェルンVSリュグナー&シュタルクVSリーニエ戦{/netabare} や、
{netabare} フリーレン&フェルンVSフリーレン複製体バトル{/netabare} などでは、
ド派手な魔法エフェクトだけでなく、背景にも作画を入れ、
回り込んでキャラを捉えるカメラワークも縦横無尽。
ファンタジーバトルアニメとして上々の映像を提供。

一方で案外、私の印象に残ったのは、背景美術の青空。
一面真っ青の空にポツンと人物を配する簡素な画面構成。
細密な雲の描写だの、光源処理だのをゴチャゴチャと施されるよりも、
シンプルな方がむしろ悠久の時の中の登場人物という趣を感じられ、
人の心を知りたいというフリーレンの決意も心に染みてくるから不思議です。

作画カロリーリッチな力押しだけでなく、
抜くところは抜いて逆に効果的な演出を仕掛ける。
こうした芸当をやらせたら、このスタジオは本当に上手いです。

フリーレン、フェルンの師弟コンビの人物作画もまた普段は無表情。
だからこそフリーレンが本気の一端を見せた時の強面にゾクゾクさせられますし、
フェルンのむくれ面に振り回されるフリーレンやシュタルクがいたたまれなくなりますw


【キャラ 5.0点】
1000年以上の歴史の中に各種族を位置付ける。
その強固な土台の上に骨太なキャラクターを形作る。
丹念なキャラ設定構築から来る諸要素に唸らされます。

エルフは長命種故に繁殖に興味が生じず、他者への関心自体も薄い。
フリーレンが300年ぶりの同じエルフとの遭遇だった{netabare} クラフトさん{/netabare} とか。
緩やかに減少、衰亡傾向にある。

魔族は言葉を用いるがあくまでを誑(たぶら)かす手段に過ぎない。
グラナト領の人々の気持ちも汲んでいるように見えるリュグナーたちにしても、
そこに心はなく、冷徹に人間を狩るのみ。

これらの種族に囲まれて来た人間は長らく弱小だったが、
彼らは想像力と好奇心が旺盛で、他人同士の関わりも深く、
恐ろしく早く増殖し、変化し、発展する。

想像したものが魔法になると言うのであれば、
多様で大人数な人間こそが、最も多彩な魔法を操るようになる。
後半の一級魔法使い試験編の人間たちは個性的で、
やがて来ると言う人間の時代を示唆していました。

切れると思った物は大体何でも切っちゃうユーベルとか、
仲良く喧嘩して、カンネに絞め技決めてる?ラヴィーネとかw
濃いキャラが色々いましたが、私は宮廷魔法使いのデンケンさんかなと。
歳を重ねても尚、{netabare} 殴り合ってでも{/netabare} 手に入れたい執念。
私も痛いのは嫌ですがwスピリッツだけは見習いたいものです。


【声優 4.5点】
フリーレン役の種崎 敦美さん。フェルン役の市ノ瀬 加那さん。
作画同様、比較的淡々としたボイスの中に心情を込める繊細な演技。
{netabare} 夜中にジュース飲んでました{/netabare} などと、おふくろさんみたいなフェルンに弁解するシュタルク役の小林 千晃さんのリアクション芸も引き立ちますw

かつての勇者たち。ヒンメル役の岡本 信彦さんらが率いる一行は、
数十年後の老いや死も包括する好対応。
特に僧侶ハイター役の東地 宏樹さん。
冒険中の生臭坊主から、老いてフェルンを温かく育てる好好爺への変貌。
酒に溺れていた破戒僧が、それを言うのかと突っ込みつつw
人間を味わうことができる好演でした。


【音楽 5.0点】
劇伴担当はエバン・コール氏。
初回3話一挙SP~4話まではフィルムスコアリングで制作。
ケルト風アレンジも交えたオーケストラでファンタジー世界の旅情を表現しつつ、
心情曲から戦闘曲「Zoltraak」まで70曲超を量産。

特に「Journey of a Lifetime~Frieren Main Theme」は
喜怒哀楽を内包した構成で、
聴く者にも、人の心を知った時の高揚感が伝わり、自然とこみ上げて来る。
氏のキャリアの中でも傑出した名曲ではないでしょうか。


OP主題歌は前期がYOASOBI「勇者」、後期がヨルシカ「晴る」
ED主題歌はmilet「Anytime Anywhere」が前後期でアレンジと1番と2番を入れ替えながら2クール完走。

錚々たるアーティスト名からもフラアニ枠を成功させたいという日テレの意気込みが伝わって来ますが、
名前だけじゃなく、作品を捉えた歌詞世界が嬉しい好タイアップ。
特にOP「勇者」で問いかけられた涙の意味を、
ED「Anytime Anywhere」の解答で噛みしめて聴くのが私は好きです。

エバン・コール氏はmiletにED「Anytime Anywhere」の編曲、
特殊ED&挿入歌「bliss」の作曲も提供。
同じマッドハウスとのタッグとなった劇場アニメ版『金の国 水の国』での劇伴ソング挑戦から、
一層の進化で魅せる。



【初回2時間SP感想】早くも心に残る上質な勇者後ファンタジー

{netabare}
魔王討伐を成し遂げた勇者パーティー。
1000年生きるエルフの魔法使いフリーレンが、
自分より寿命の短い仲間たちの老い先などと寄り添う中で、
人を知ろうとして来なかったことを悔恨し、
心を知る旅を続ける同名連載コミック(未読)の2クール連続アニメ化作品。


例えば戦後の帰還兵がどうのといったシナリオは、
傷痕の描写等を通じて豊潤な心情劇が得られる個人的に好きな部類のはず。

ですが魔王を倒した後に勇者がどうの、魔王倒すの飽きたからどうの。
こうした筋書きに関しては、私も目の付け所が悪いのか、近年こうした企画が安易に乱立している感を抱いていまして。
作者、スタッフには申し訳ないですが、王道ファンタジーを描くパワーがないからって、魔王討伐から逃げてませんか?
そういうのもういいから普通に魔王倒しに行って下さい。
って感じで、一周回って『ダイの大冒険(2020)』をお気に入り棚に放り込む位こじらせてましてw

よって今の私にとって勇者たちのその後を描くアニメは観るのもハードルが高いですし、
求める水準も傑作王道勇者物に匹敵するだけの価値を欲する苛烈な物になります。
本原作コミックも興味はありつつも食指は伸ばしてきませんでした。


そんな天邪鬼な私が視聴に引きずり込まれた理由は三点。

一点目。本作放送に関して日本テレビが超本気だということ。
23時台にアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT」(フラアニ)を新設し、
初回はフラアニ前の同社の金看板「金曜ロードショー」にて2時間SPで放送するという破格の待遇。

背景には最近、日本国が二周回遅れでようやく取り組んでいる、世界市場に向けたコンテンツ輸出。
近頃は、経済団体幹部などもジャパン・コンテンツで20兆円産業をなどとぶち上げている。

その流れの中で旧来の放送広告料収入がメインの視聴率ビジネスが頭打ちになっている日本テレビが、
「コンテンツ中心主義」のビジョンを掲げ、イベント、海外展開などの放送外収入も見込んで挑む象徴となるのが本作(※1)

かつて視聴率ビジネスの権化だったあの日テレがコンテンツの価値を語るなど、
“生臭坊主”ハイターが酒をやめるぐらい考えられなかった事態。
それ以上に一放送局がここまで押してくる作品は是非一見してみたいと、
私が重たい腰を上げるのに十二分。


二点目。興味を持ってみると、キャスト、特に主人公フリーレン役の種崎 敦美さんに目が行きまして。
種崎さんと言えば上記『ダイ大』で奇しくも勇者ダイを熱演。
『ダイ大』は、勇者ダイが、冒険の中で短い人生の中で輝きを放つ人間の力を知る。
数千年生きるが故に、余興と称して人間を見下し、弄ぶ大魔王に対して、
激闘を通じてダイが人間の価値を思い知らせていくお話でもありました。

こうした役柄などもこなして来た種崎さんが、今度は逆に1000年生きるエルフとして人の心を知る様をどう演じて来るのだろう。
最高に唆(そそ)るキャスティングでしたし、初回観てみて、1000年ズボラなフリーレンさんの生態も含めてw
経験値を積んだ種崎さんの引き出しが遺憾なく引き出されていたと好感しました。


三点目。音楽がエバン・コール氏だということ。
初回SPはフィルムスコアリングで制作。
バグパイプ、ティン・ホイッスルなどケルト音楽の楽器をアレンジして、
ファンタジー世界の風情も醸しつつ、心情に合わせて量産した劇伴は70曲超。

金曜ロードショーとエバン・コール氏と言えば、昨年、TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』総集編と劇場版を2週連続で放送した件も思い出されます。
視聴率面では惨敗に終わったあの企画は、当時は酔狂だとも感じましたが、
今にして思えば、視聴率よりネット、SNS上の同時アニメ視聴祭りで賑わいを創出できるTV局の可能性を再発見する、
これも視聴率ビジネス依存脱却の伏線だったのかなと。

初回では、特殊EDとなったmilet「Anytime Anywhere」の編曲も行った同氏。
本作は、エバン・コール氏の作品シンクロ率が一段と高まる重要作になる期待があります。


以上を踏まえて、初回、私は敢えて金ローを録画して視聴しました。

{netabare} 「人生ってのは衰えてからのほうが案外長いもんさ」{/netabare} などのセリフが私の心の傷に染み渡るw
初回から既に、エルフとそれ以外の仲間らとの寿命の長さ、価値観の相違を生かした、
人生の深い掘り起こしによる収穫が大豊作。
終盤には1000年前のフリーレンと{netabare} 大魔法使いフランメとの師弟関係{/netabare} から旅の大目標が明示。

決してパワーがないから安直に魔王倒した後の残り滓を描くのではない。
むしろ過去と未来にまたがる壮大な視点から、勇者伝説を丸ごと内包していくスケール感の片鱗を見せる。
捻くれた私の高いハードルを乗り越えて、歴代の私の心に残るアニメの上位に食い込みそうな抜群の手応え。

初回2時間SPという挑戦も没入感を高める意味では有効でした。
しかし金ローも昔は、何が何でもCM見せて広告料収入を獲得しようと、スポンサーの方ばかり向いて、
数字取れそうな定番人気映画を雑にカットして、クライマックスは数分置きにぶつ切りしてマシンガンCMw
不完全燃焼の視聴者が多数発生するためか、週末はTSUTAYAの棚から金ロー放送作のレンタルビデオが消えるといった残念な流れがありましたが。
今回はCM飛ばさず見ても、それほど集中力が阻害されない淀みのない編集で、時代は変わったんだな~と感じ入りました。
コンテンツ中心主義。小難しいビジネスの話はさておき、テレビと視聴者との関係改善の面では良い流れなのではと思いました。


【参考文献】※1 @DIME「「葬送のフリーレン」が金曜ロードショーで異例の初回2時間スペシャル!新アニメ枠で世界に挑む日テレの新コンテンツ戦略」{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48

71.2 2 仲間で異世界なアニメランキング2位
ダンジョン飯(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (132)
655人が棚に入れました
ダンジョン飯。 それは、"食う"か"食われる"か――― ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた! 命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。 再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。 妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。 「食糧は、迷宮内で自給自足する!」 スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン! 襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!

声優・キャラクター
ライオス:熊谷健太郎
マルシル:千本木彩花
チルチャック:泊明日菜
センシ:中博史
ファリン:早見沙織
ナマリ:三木晶
シュロー:川田紳司

ごまちる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あれ?こんなにつまらなかったっけ?

漫画を読んだときははまったのに、アニメじゃ全くダメだ。
こんなに淡々と続くストーリーだっけ?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TRIGGERのアニメの中では良作だと思う

原作 九井諒子
監督 宮島善博
シリーズ構成 うえのきみこ
キャラクターデザイン 竹田直樹
音楽 光田康典
アニメーション制作 TRIGGER


あにこれの評価が思ってた以上に低くて驚きました。
原作は未読なので私には分からなかったのですが、個人的にはTRIGGERは原作ありのが面白いんじゃ?と思いました。
キルラキル、リトルウィッチ、BNAと観てきましたが、正直どれも中間あたりでダレてきて観るのが面倒くさくなるアニメばかりでした。(結局最後が気になるので頑張って観てましたが汗)
サイバーパンクも一様原作のゲームありますけどほぼオリジナルっぽいし、今石さんが監督だし観たいんですけど、中間でダレそうで心配で観れてないです汗。(今石さんだから心配ってのもある笑)
その点ダンジョン飯は原作ありでダレる心配もなく観続けることができましたし、作画はTRIGGERですから全編安定していて良かったです。(作画に関しては心配ないです笑)

2クールが楽しみです!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

67.7 3 仲間で異世界なアニメランキング3位
望まぬ不死の冒険者(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (142)
425人が棚に入れました
「……絶対に、俺は神銀(ミスリル)になる」 その決意を胸に冒険者になって早十年。レントは地道に剣の腕を磨き、知識を蓄え、冒険者組合(ギルド)へ貢献しながらも銅級下位のまま。それでも毎日のように迷宮に潜り、努力を続けていた。そんな中、低位迷宮《水月の迷宮》で未踏破区域を発見するが、そこで遭遇した《龍》に喰われてしまう。 命運尽き果てたと思われたレントだが、何故か意識を取り戻した――最弱の魔物・スケルトンとして。それでも絶望に陥ることなく己にできることを模索するレント。手始めに魔物の特性である《存在進化》を利用して上位の魔物を目指し、人間に戻る道を探すことに。 不死者(アンデッド)となったレントは、再び神銀級冒険者を目指す。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ミスリルの輝き

不幸なことでアンデッドになった主人公が人間に戻る方法を探しながら魔物としての進化、冒険者としての成長を目指していくファンタジーアニメ
わかりづらいところなくて見やすかったし、面白かった!

「地味」「マジメ」「低予算っぽい」
最果てのパラディンと似ていますねー
こういうマジメなファンタジー作品好きだけど絶対バズらないですよねー

キャラデザぱっとしない(作画のせい?)、設定はそこまで緻密じゃないけどマジメに世界観と話とキャラクターを作り上げていて、目標に向かって着実に一歩ずつ進んでいる感じの丁寧さがとても良かった

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

死してなお目指すのは頂のみ―――

この作品の原作は未読です。
ヒロインたちのキャラデザは決して悪くはありませんが、全般的に作画は普通かな…
設定自体は面白いと思いますが、物語の起伏はあまり大きくなく秀逸な部分は特段ありませんでしたが、不可の無い作品だったと言えるのではないでしょうか。


「……絶対に、俺は神銀(ミスリル)になる」

その決意を胸に冒険者になって早十年。レントは地道に剣の腕を磨き、
知識を蓄え、冒険者組合(ギルド)へ貢献しながらも銅級下位のまま。

それでも毎日のように迷宮に潜り、努力を続けていた。
そんな中、低位迷宮≪水月の迷宮≫で未踏破区域を発見するが、
そこで遭遇した≪龍≫に食われてしまう。

命運尽き果てたと思われたレントだったが、
何故か意識を取り戻した――最弱の魔物・スケルトンとして。

それでも絶望に陥ることなく己にできることを模索するレント。
手始めに魔物の特性である≪存在進化≫を利用して上位の魔物を目指し、
人間に戻る道を探すことに。

不死者(アンデッド)となったレントは、
再び神銀級冒険者を目指す。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思う事。
この作品の最大のポイントは、教えられたことを忠実に守る点に尽きると思います。

再び神銀級冒険者を目指す上で、何度か駆け出しの冒険者と接点がありました。
レントは銅級冒険者とは言え、十数年迷宮に潜り続けてきたベテランです。
駆け出しの冒険者にありがちなのは、自分の技術・能力に見合った地に足の着いた戦い方より、ノリと勢いで乗り切ろうとしがちです。

そういう若い駆け出しがミスするのを何度も見てきているから助言ができるのであって、若輩の方々は生きた教育を受けるまたとないチャンスになるんです。
何をどの様に受け止めるかは本人次第で、他人が口出すことではありませんが、もし、何等かの助言が貰えたのなら、それは「自分のことを気にかけてくれる人が居る」ということにほかなりません。

そして助言をするのは見返りが欲しいからではありません。
しっかり会得したら、今度はそれを次の後進に託して貰えればと思います。
この好循環が回るうちは、大きなミスを回避することができる…
これはリアルの仕事においても一緒だと思います。

アンデッドになったレントの様相は、きっと想像以上に怖いのだと思います。
もし一人迷宮で出会おうものなら、卒倒してしまうのも無理はありません。
だからこそ、事実を知って歩み寄る強さが感じられた点もポイントが高いと思いました。
こうして人から人へと継承されていくのって良きですよね。

でも、気になる点が幾つか…
まず、レントはこれからどうなっていくのでしょうね。
スケルトンから始まり幾度かの存在進化を経て、人間の頃より強くなりました。
果たしてここから人間に戻れる道は残されているのでしょうか。

そして物語の中盤で登場した…はやみんが演じた女性キャラも謎だらけですよね。
未踏破区域にはどの様な秘密が隠されているのか、気にし出すとキリがなさそうです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、JUVENILEさんによる「IMMORTAL」
エンディングテーマは、阿部真央さんによる「Keep Your Fire Burning」

1クール全12話の物語でした。
そう言えば、この作品のアニメーション制作会社はCONNECTさんだったようです。
CONNECTさんというと、「魔法科高校の優等生」や「ストライク・ザ・ブラッド」という作画クオリティの高い作品を多く制作されている会社です。
そういった意味では、見易い作品だったのかもしれません。
現にリアルタイムで視聴を終えていますし…
しっかり堪能させて貰った作品なんだと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

期待以上でした!

まぁ、最初はよくあるダンジョンやら冒険者やら系統の話かなと全く期待していなかったのですが、結構楽しめました。

わりと人の温かみなんかを感じる作品だと思いました。

2期あるかな?あってほしいなと思える作品!!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

68.4 4 仲間で異世界なアニメランキング4位
異世界のんびり農家(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (224)
707人が棚に入れました
ブラック企業で体を酷使し闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)が神様に授けられた「万能農具」を手に、異世界で吸血鬼や天使、エルフなどと出会いながら、第二の人生を送る農業ファンタジー。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

スローライフもだけど内政物として観るととても楽しいなろう原作アニメ

ただし「のんびり農家」なのは3話くらいで、どちらかというと「農村」ないしはほぼ「国家」と言った方が正しいかもしれません。

『転生したらスライムだった件』のスピンオフ『転スラ日記』にも通じるところがあるかも。

「小説家になろう」での原作は読んでいて、コミカライズもかみさんが購入しているのでそちらを読ませてもらっていますが、商業出版されているライトノベルは未読です。

お話としては生前はオーバーワークが原因で結局病死してしまった街尾火楽(まちお ひらく)が異世界の創造神さまの力で転生し、そのときに転生ボーナスとして病気にならない健康な身体と「万能農具」を授かり、「死の森」と呼ばれる危険な秘境を開拓して「大樹の村」を作って仲間を増やしていくというものです。

なかなかヒラク以外の男性の住民が増えずにハーレムっぽくなっていく「なろう転生ファンタジー」的なところはあるのですが、このアニメ化ではヒロインの一人であるルールーシー・ルーを中心として演出などでハーレム感をマイルドに表現していて、忌避感を下げていると思います。

またルー中心に描くためのエピソード順の変更や登場キャラクターの整理(原作には出てくるがアニメでは登場しないキャラがいる)ということが生じているのですが、私見としては原作のエッセンスは大きく損なうことなくうまく処理できていたと思います。

あとはいくつか特筆すべき点を挙げるとすると:

[作画]
動きとかで作画枚数を多く割いたりはしてないけど、SDキャラの使い方が最高に上手い。

[声優]
作中で様々な状況により外見年齢や心情の変化が多いルーの、状況による演じ分けが素晴らしい。

[音楽]
第6話でのワイン造りのために収穫したブドウを踏むときに初出だった挿入歌が名曲で、後のエピソードでも様々なアレンジで使用されます。
(ただし、歌詞はまったく意味わからんですが。)

[キャラ]
ヒラク以外のキャラの多くが、大樹の村の内外を問わずけっこう経済的あるいは政治的な合理性に基づいて行動するのでストレスがたまりにくいです。ここまでみんな有能に描かれるなろう作品は少ないかも。

[ストーリー]
ヒラクが感じることと、むこうの世界の常識が微妙にすれ違っていてそこから生じるコント的なやりとりが面白いです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ウラ設定がヤバい、DASH(it)村

いきなり私的な嗜好のハナシで恐縮なのですが、
基本的に僕は『ハ-レムもの』というのがキライであります。
最近だと、完走した作品はほとんどありません。

  だってさあ……

  なんだコイツ、とか思っちゃうような主人公に、
  よりどりみどりの美少女が次々寄ってきてキャッキャウフフ。
  ねえよ、と言いたくなるご都合テンカイに世界観がムンクの叫び。

  でもって、その美少女たちが、
  リアル女子なら一発でカエル化しそうなクサいセリフに感動し、
  好きよ好きよのがぶり寄り。
  優柔不断な主人公をめぐって押し合いへし合いせめぎ合い。
  ラッキースケベもたっぷりあるでよ皆の衆。

  と、DT乙、としか言いようがないハナシが目白押しなんですもの。


本作『異世界のんびり農家』も、見る前はその系統かと思っていました。
あいかわらず原作は未読なんですが、その原作が、
  なろう系
  +異世界転生もの
  +ハーレムもの
  +スローライフもの
なんて、ほとんどマンガン確定じゃないですか。
ですからまあ「Aパ-トぐらいは見てもいいかな」ぐらいのつもりで、
点棒8000点ぶん握りしめて視聴を開始しました。

  結果はというと……みごとに完走。
  ためいきもストレスもなく、楽しく見ることができました。
  けっこう、というか、かなり好きかもです、これ。

  そもそも、妄想ラブ要素が満載の『ハ-レムもの』じゃなく、
  いわゆる『環境ハ-レムもの』でしたしね。
  アレな方には物足りないでしょうが、拙にとっては実によき。

  あにこれの評価を見る限り、けっこう厳しめの意見が多く、
  完走しなかった方、ハナから相手にしてなかった方も多そうですが、
  モノづくり的にも『かなり興味深いトコロ』があるんですよね。

  というわけで、ほとんどの方にスル-されるのを覚悟しつつ、
  製作的な見どころも踏まえたりしながら、
  ちくちくと本作を語ってみようかと思う次第であります。


おハナシは、神さまの手違いで過酷な人生を強いられたという、
主人公の街尾火楽(まちお ひらく)39歳が、
つぎの人生では人のいないところでのんびり農業でもしたい、
という願いを聞き入れてもらい、
健康なカラダと『万能農具』を与えられ、森の中へ転生したところから始まります。

この森、実は『死の森』と呼ばれ、
魔物がめっちゃ徘徊していて人が寄りつかない(寄りつけない)という、
おおよそ『のんびりと農業を営む』には全く適さない過酷な場所でした。

ただ、与えてもらった『万能農具』がスグレモノ。
あらゆる農具(それも超高性能)に変化するというだけでなく、
  ・どんなに作業を続けても疲れない。
  ・念じて使うだけで、種がなくても願った作物がすぐに芽をはやす。
  ・ドラゴンすら倒す武器にもヘンシンする。
という、リアル農家の方々が逆上しそうなチ-トグッズであるわけです。

この『万能農具』のおかげで、
テレビでしか農業を知らないヒラク君もなんとか体裁を整え、
柵で魔物を防止しつつ、孤独な自給自足生活をスタートさせることができました。

やがて、一人、また一人と、
同居する『村人』が増えていきます。
(ヒトではなく、吸血鬼や天使、エルフなどの亜人ですが)

最初のころの村人は「追われてる」「住むところがない」など、
ワケありの、そしてけっこうな、いや、かなりの美人さんばっか。
ところがこの村人たち、建築や道具づくりなど村づくりに有用なスキルもち。
しかもなかなかにパワフルかつワイルドで、
居住区は少しずつ、健全かつ文化的に発展していきます。

こうなると移民希望者が増え、雪だるま式に人口が増加。
リザードマンだの鬼人族だのも移住してきて、
ワインなんかも作れるようになり、そこそこの『農村』へ進化します。

近隣の町や村、さらに魔王なんかと物々交換による『交易』もはじまり、
ついにはじめての赤ちゃんも産まれたりして、
のびのびと、明るく楽しい農村ライフが続いていくのでした。

 ……とまあ、リアル農家の方々からはジト目でにらまれそうな、
   ある程度はリアルだけど、かなりのご都合主義、
   アニメだからこそ許される『楽しい農村づくり』物語なのであります。


僕がこの作品を『よき』と評価しているのは以下のポイントです。

  ① ロリっ子がでてこない。
  ② ラブ要素・恋のさやあてみたいな部分が一つもない。
  ③ 女の子が『守るべきもの』でなく『たくましきもの』として描かれている。
  ④ ラッキースケベみたくチープな演出がない。
  ⑤ 主人公のヒラクくんがオンナにハァハァしない。

まず①『ロリっ子がでてこない』ですが、これ、ダイジですよね。

  このテの作品って『ロリ成分命』みたく考えてる方が少なくありません。
  開拓初期に非労働力のロリはいらんだろ、
  という極めてまっとう、というかイッパン常識的な考察に対しても、
   『見た目はロリだけど実は300歳』
  なんて使い古された手で強行突破してきますしね。

  その点、本作にはロリ成分がほとんどありません。
  物語後半、移民の中にショタだのロリっぽいのが混じりますが、
  あくまでもモブで本筋にカンケイなし。実によきです。

次に②『ラブ要素・恋のさやあてがない』のもグッジョブかと。

  村にやってくる美女たちは、
  みんなヒラクくんに『好感』はもつけれど『好感どまり』なんですね。
  あくまでも『いい村長さん』であってレンアイ対象じゃありません。
  (繁殖の『種馬』にしたいとは思ってますが)
  {netabare}
  そもそもヒラクくんは第一村人のルールーシーに、
  誤解と勢いでプロポーズをして、OKされているんですよね。
  ですから、
  最初っから『他のオンナのだんなさま』ポジションですので、
  ラブの対象としては外れているんです。
{/netabare}
  そんなわけで、実にケンゼンにのびのびと、
  明るく楽しく農業に従事しているところが実によき、であります。

そして③『女の子がたくましきものとして描かれている』ところも好感度大。

  ラノベ系の作家って女の子を『守りたい』傾向があるっぽくて、
  どんなツンデレだろうが女騎士だろうが、
  最後はオトコに守ってもらって目がハート、というのがお約束かと。

  その点、本作のキャラには『男性依存』の傾向がみじんもありません。
  ヒラクくんってチ-ト武器のおかげで最強なんですが、
  本作においては、それと『目がハ-ト』は別モンダイになっております。

  開墾・土木・建築などの力仕事も自分たちでこなしますし、
  『自分のチカラで生きる』という姿勢が身についているんですよね。
  丸の内の有能OLみたく、しっかり働き、しっかり飲み、しっかり遊び、
  いやほんと、みんなかわいいクセに、たくましい。
  オトコがなんぼのもんじゃい、と。

  こういう自立性、というかたくましさって、
  なんかあったら『政府・世間のせい』にする男連中にも
  ぜひぜひ見習ってほしいものであります(←差別発言)。


さらに④『ラッキースケベみたくチープな演出がない』ところもよき。

  というか、みんなワイルドかつたくましいし、
  そもそも亜人ですからジョ-シキも我々とは違うのであります。
  ハダカ見られたぐらいで赤面して、
   「ばっ、バカっ、あああ、あっち向いてなさいよっ」
  なんて定番のセリフ吐くヤツ、いないんですよね。

  男の子みんな大好き『モジモジ・うじうじ・テレテレ』演出もなし。
  混浴も平気で、ヒラクくんの方がモジモジだし、
  脱衣麻雀も大喜びでやって「脱~げっ、脱~げっ」の大合唱。
  
  で、そういう設定だからサービスカット大満開の章かと思いきや、
  全12話で、お風呂シ-ンが一回あるだけ。実によき。
  おさわり厳禁オトナの社交場、がきんちょはお帰りくださいまし、

最後の⑤『ヒラクくんがオンナにハァハァしない』もポイント高し。

  環境的には、美女にかこまれウハウハのハ-レム状態。
  そしてその美女たちのほとんどが『繁殖』をしたがっているわけでして、
  その気になればアラブの王様みたいな暮らしもできるわけです。

  でも、しない。奥さま一筋。
  だからといって、べつに草食系をこじらせているわけでもなく、
  奥さまとの間には、きっちり子どもを作っております。

  いやあヒラクくん、アンタ男だよ。


とまあ、ここまでがアニメに描かれているハナシ。
なかなかにケンゼンな『環境ハ-レム村』だと思うじゃないですか。
で、その方向でレビュ-しようかなと思い、
下調べとしてウィキペディアで原作情報を見てですね……思わず

  Dash it!(なんてこった、ちくしょうめ)

と叫んじゃった次第です(あ、いえ、実際には叫んでませんが)。

で、ここからはウィキで調べた原作情報・ウラ設定。
正直『反転術式かよ』と思うぐらい作品を見る目が変わっちゃいますので、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
  {netabare}

 原作では、第二村人のティアって、
 入村当初からヒラクくんの『第二夫人』なんですね。
 ルールーシーの策略でティアもヒラクくんと「励む」ようになって、
 なりゆきで二番目の妻になっているそうなんです。

   アニメでルーが「わたし一人じゃカラダがもたないのよぉ」なんて、
   なにそのオモシロ掛け言葉、みたいな台詞いってましたが、
   実際は掛け言葉でもなんでもなく、マジでガチなアレだったわけです。
   (ヒラクくんが転生の際に神さまにもらった
    『健康な身体』がゼツ〇ンだったみたいですね)

 さらにウィキペディアによりますと、
 ヒラクくんは二人の妻でマンゾクしているのですが、
 種族繫栄のための『種馬』リクエストにお応えするカタチで、
 たいていの女の子とカンケイをもち、
 次々に子どもをこさえていくそうであります。

   アニメと同じく正妻であるルールーシーの子どもが一人目ですが、
   原作ではそれ以降、10人以上も、
   別の女の子との間に子どもを作っちゃうんだそうです。

   ちなみに原作の時系列では
   アニメ最終回のすぐあと、同じ年の秋にティアが出産するんだとか。

 え? そんなに原作改変したの? よくカ〇カワが許したなあ、
 なんて思って再視聴してみるとですね……

   『してる』描写は一つもないけれど、
   『してない』とはヒトコトも言ってない。

 ということに気づくわけです。
 まいった、完全にやられた。
 おまえ『シックス・センス』かよってハナシです。
 いや、確かにこれ、カ〇カワも文句言えないわ。
 原作改変(専門用語で言うと『翻案』)してるわけじゃないんだもの。

   まあ確かに、原作に描かれていることをそのまま表現していたら
     ご都合満載の『農村ゼツ〇ン物語』
   みたくなっていたことが容易に推察できるわけです。

   それはそれで別のリアリティなり需要なりはあるかもですが、
   少なくとも僕は、あんまり見たくないかな。
   そんなもん、大枚はたいてアニメ化する意味がわからんし。
 
 というわけで本作は、
 なんかちょっとかなりアレな原作を改変することなく、

   『健康的で楽しい農村づくり』

 にベクトル変換するという、レベル5級の能力が発揮されているのであります。
 製作的には、菓子折りもいらず大助かり。えらい、スゴい。
 倉谷涼一監督、グッジョブです。
{/netabare}


で、本作の拙的なおすすめ度は、
あまり深く考えずまったり楽しむ、という前提でAランクです。

万能農具のチ-ト性能もさることながら、
物語の中盤あたりからかなりのご都合テンカイで村が発展していくので、
そこのところにツッコむと一歩も前にすすめません。

本作の視聴ポイントというのはそこではなく、

  健康的でたくましく、おまけに相当きれいな女の子たちが、
  元気に、明るく楽しく農村づくりをしていくさまを、
  ちょい鼻の下をのばしつつ、にこにこ笑いながら健全に楽しむ。

という、かなりマニアックな楽しみ方に限られるわけなのであります。


そのぶん、見るだけでも楽しめるよう、映像にリキ入ってます。
制作はゼロジ-さんで、
これまで『悪くはないけどクセがあって微妙』なイメ-ジだったんですが、
本作は『健康的できれいなおねいさん』の作画に大成功。
ほとんどのキャラが、姿勢がよく、リッパな谷間をおもちです。

キャラデだけでなく動画さんもがんばってまして、
なめらかな人体曲線やタブりの多い洋服デザインがけっこうあるのに、
動かすべきところはきっちり動かしています。
OP、ル-ル-シ-がジャンプしてくるっと一回転するところなんか、
ちゃんとジャパニメーションしていますもの。

そして、人物作画にリキいれるだけでなく、
畑・森・農作物などもていねいに描き込まれており、
質感や空気感まで表現できていて、世界観が心地よく伝わってきます。

  こんなにいちいちリキいれてたら予算合わないだろ、
  というような心配は、SD演出の多用でカバ-。

  このSD演出、ただ単に枚数稼ぎになっているだけでなく、
  ちゃんとカワイイうえに、メリハリが効き、
  シ-ンに応じた『演出』として立派に成立しているんですよね。

  わりとよく見る枚数稼ぎの手法であり、
  キメツでもしょっちゅうやってたりするわけなんですが、
  あっちは『箸休め』的な扱いなのに、
  こっちは本編進行と連動していて、しかも違和感がありません。
  倉谷涼一監督、本作に限って言えば、かなり有能です。


キャラクターの作り込みも、けっこう繊細にできております。
みんな『きれいなおねいさん』であるだけでなく、
『チ-ト的能力もち』『しっかりした自立心もち』『ウジウジしない』
という共通項をもっているのに、
しっかりと性格付けができていてキャラかぶりがありません。

  とりわけスゴイと思うのは、
  関西弁も廓言葉もにゃんにゃん言葉もボクっ娘もおかしな語尾もなく、
  みんな基本的にきれいな言葉遣いをしているのに、
  個々のキャラが書き分けられ、きちんと立っているところ。
  これ、作家を目指すワカモノたちにぜひ見習って欲しいかも、です。

  それだけでなく、同じキャラが同じ内容の話をするときも、
   「ラスティって呼んでください」
   「ラスティって呼んでね」と、
  相手との位置関係で自然に言葉が変化しているんですよね。
  こういう『キメ言葉にせず会話の自然さをダイジにしてください』という指示、
  脚本家的にはとてもウレしいものなのでありますよ。


キャラに生命を吹き込む役者さんたちも、いい仕事しています。

本作って、難しくとんがったキャラがいない分、ぶっちゃけて言うと
大手事務所に正所属できるレベルの役者さんなら
  『誰でもそれなりにできる』タイプの作品なんですね。
正直、駆け出しの若手や預かりレベルの役者さんをずらりと並べても、
ふつうの視聴者さんなら、良し悪しが判別できないテイストかと。

それだけに、違いを生んだり声の表情をつくったりするのがムズカしい、
手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、
役者の根性見せたんよ、と思えばかなり難易度が高くなる作品であります。

  で、根性見せてくれたのが、物語序盤メインのお三方。

     下地紫野さん(ルールーシー役)
     洲崎綾さん (ティア役)
     Lynnさん(リア役)

  「わかったわよ」「え? ここにですか?」「皆さん、張り切って働きますよ」
  なんて、個性の出しようがなさそうなセリフにも徹底的にこだわって、
  実に活き活きとした人物像をつくってくれました。

  先行役者がいいお芝居をすると後続が『燃える』のが役者の性質であります。
  その例にもれず、中ほどから出てくる役者さん、
  藤井ゆきよさんや日岡なつみさん、伊藤かな恵さん、岡咲美保さんなどが、
  少ない出番でなんとか自分の爪痕を残してやろうと、
  テンプレふうでありながらも実はすごく細かいお芝居を披露しています。

  おかげさまで、同系統の『なろう系』作品に比べ、
  かなり耳ざわり・聴き心地のよい作品に仕上がっております。実によき。
  (それにしても洲崎綾さん、相変わらずスゴい声してますよね)


音楽は、OP・EDともに、耳に楽しい素敵な曲かと。
とくにOP、
この曲に下地さん・洲崎さんの二人をあてるのは、反則級のキャスティング。
劇中の、葡萄ふみの唄もいい感じ。
劇伴は……ごめん、なんにも耳に残っていません。



というわけで、作り手側はかなり頑張って、
あちこちに強い『こだわり』を見せている本作なのですが、
ショ-ジキ言って、視聴者の琴線に触れそうなところは少なめです。

のんびり農家、というわりにけっこう新展開が多めでせわしなく、
たとえば『のんのんびより』あたりと比べると、
ぜんぜん、まるっきり『のんびり』感が足りませんしおすし(←死語)。

  既述のように、ロリっ子もラッキースケベもなんもなし。
  ついでに言うと、リアル農家につきまとうJAとのしがらみもなし。
  ほんと、あっちこっち流用されているキャッチコピー、
    『なにもない、がある』
  みたく、田舎のやけくそ集客作戦が似合いそうな作品であります。

ただまあ、ムネの谷間と自然とおいしそうなごはんはたくさんあります。
そして最終話、出産前後の村人たちを見ればわかるように、
ヒト(亜人ですが)の本能に基く日々の営みが、ていねいに描かれています。

おすすめ度Aと書きましたが、
それはあくまでも『拙はスキ』という主観まみれの評価でありまして、
決して万人にすすめられるタイプの作品ではありません。
ですが、粗製乱造のおおい『のんびり系』において、
細部まできちんと気を使って作り込まれた『良作』ではあるまいかと。

女性の方が見られても
 『男の子ってホントこういう話、好きよねえ』
なんて感じにはならないと思います(たぶん、ですが)。


  ちなみに、脱サラ・定年退職してあこがれの農村生活を始めたものの、
    思ってたのとチガう、
  なんていろいろご苦労なさっているハナシをよく耳にします。

  まあ、あたりまえですよね。世の中そんなに甘くありません。
  都会には都会の、イナカにはイナカの、
  いろんなしがらみだったりアレだったりがあるのが人の世かと。

  都会であくせく働く方々にとっては、
  こういうかなり非ゲンジツ的なアニメをたまに見たりして、

    農村っていいなあ、自然っていいなあ、

  なんて思ってるのが『ほどよい生き方』なんじゃないのかなあ、
  と、愚考する次第なのであります。ゆめゆめ、
    あいてます、あなたのNOSON♪
  みたいな誘い文句には、カンタンに乗らない方がよろしいかと。

  いやほんと『となしば』というのは、
  言い古されているようでいて、
  いつの時代もけっこう真理だったりするんですよね。

    むかし隣の家で飼ってた豆芝は、ガチで可愛かったんですが。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

頭空っぽにして見るアニメ

異世界で農業しながら楽しく生活するアニメ
村って言うなら美少女ばっかりよりも、いろんな人がいたほうが温かみがあって好き
お話も設定も農業もテキトーで、すっごくお気楽だから見ているとたまに現実に帰ってきて「いったい何を見てるんだろう・・・」ってむなしくなったりするけど、村の人達がみんなのんびりまったりしていて、とにかく楽しそうで雰囲気がいいから、細かいことはまーいっかってなるアニメ

頭空っぽにして気軽にまったり見るのがいいかな

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

65.5 5 仲間で異世界なアニメランキング5位
最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (138)
352人が棚に入れました
スキル至上主義の異世界オートグズ。前世の記憶を持つ気弱で優しい魔物使い<テイマー>の少女・アイビー(5歳)は星なしの最弱ランクがために、故郷の村から追い出されてしまう。おまけに唯一テイムできたのはゴミを食べる最弱の魔物・崩れスライムのソラ。最弱同士の2人(匹)には魔物が蔓延る異世界は過酷……と思いきや、その道中は愛されまくりの可愛いがられまくりで幸せ!?ひたむきで愛らしい彼女に魅入られ、異世界住民たちの親切と寵愛をその身に受けるばかりか、可愛い魔物にも囲まれて癒しの日々が続いていく!更にはソラに病気や怪我を治す能力が開花し──!? 可愛い2人(匹)があなたの心を虜にする、ほのぼのサバイバルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アイビー:鈴木愛奈
ソラ:田村睦心
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

"ゴミ拾い"の意味が想像してたのと違いました。

原作未読。予備知識なしの初鑑賞。12話。

物語を簡単に要約すると、
{netabare}非力な少女が前世の記憶を元にした知識で
知能が高くない大人達の信用を勝ち取り駒として動かし
自分の身を守ってくれる居場所を確定させるお話。{/netabare}

‥これだけ読むと
某読書好き少女のなろう物語に見えますねw


内容自体は深くも浅くもなくサラッと観る事ができ、
メインの登場キャラも多く敵となるキャラもいる中で
胸糞悪くなるようなクズキャラが滅多にいないから
割とストレスフリーな作品でした。

{netabare}少女の生い立ちや仲間ができるまでの当て馬は
どうしてもクズキャラ必須になるのでそれは許容範囲!{/netabare}


鑑賞前と後でひとつ思ったのが、
タイトルで少し触れた"ゴミ拾い"の認識です。

私てっきりボランティア活動みたいな
ゴミを拾い歩いて旅をするイメージを抱いていたので、
{netabare}実際はゴミ捨て場で使えそうなものを物色して
拾い集める感じだったから{/netabare}想像とギャップがwww


音楽は個人的に映像込みでOPが好きです。
アイビーが楽しそうに跳ねてるとことかほっこり〜♡
♪鈴木愛奈/果てのない旅

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

プープ プップッ、プープ プップッ、プープ プップッ、プ〜

クリーピーナッツ風に乗せちゃってくださいな^ ^。

詳しいことは分からないのですが、第一話の作画クオリティと演出の素晴らしさ、そして何より最終回、それもCパートの感動は、絵本童話の世界から抜け出してきたかのようで、語らずとも訴えかけてくるスライムの思いに、思わず涙がこぼれそうに…。

そう、無理ゲーなんて概念は、“可愛い”の前では意味を為さないのです。
星なしテイマーと崩れスライムのお話は、今期の中でも特にお気に入りの作品となったわけでありまして…。
まあ、こんな可愛い子に、
一人になると 息が吸えるの♪
誰もいない世界にほっとした♪
…なんて言われて、胸ががキュッとしないおじさんはいないはず。
カル◯ス育ちなら尚のことではありますが…。

あと、丁さんが謳い上げるエンディングがまたイイ。

(独り言)
“最弱ゲーマー”の生きる道は、なんといっても“ゴミ拾い”、一見役立ちそうに無いものであっも拾っておくことであります。
前世者と言う役割を担い、ピンを鳴らして語りかけ、見守り続けるプレーヤーは私たち自身でありましょう。
(海外ドラマ的蛇足)
それでも、ヘクター・サラマンカ(演)のように、ベルを鳴らし続けてはいけません。
彼女は、決して“ブレイキング・バッド”に陥ることなく、あるいは“ベター・コール・アイビー”と、手元に置きたがる面々(調査兵団似?)に対しては、適度な距離を取ることのできる賢い子なのです。

演 - マーク・マーゴリスさん、昨年お亡くなりになっていたのですね(合掌)。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

主人公を応援したくなる作品

原作未読

お話のざっくり概要
村を追い出されたアイビー
相棒のソラとゴミ拾いしながら旅をして
色々な人と出会う
だいたいそんな感じ

ネタバレなしだと、語れる部分が少ないですが、
話数を重ねて見てるうちにアイビーを自然と応援してます。
なんかそんな感じのほんわかした作品です。

こういうラノベ系のタイトルで
最弱ってついてると、概ね最強だったりするんですが
ちゃんと最弱なので、逆に新鮮でした。

どうも、最近は「最弱」「不遇」「初級」
等の単語をみると、どうせお強いのでしょう?
って思ってみてしまうのですが、この作品は
ちゃんと最弱な設定のままで面白くしてます。

あ、ゴミ拾いもしてます。
なので、タイトル詐欺では無かったですw

序盤だけだとそんなに面白く感じなかったんですが
見続けてると段々としり上がりに良くなる系ですね。

opの「果てのない旅」が凄く良い曲です。
まだな人は公式MVもYoutubeにあがっているので
是非、聞いてみて下さい!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

71.8 6 仲間で異世界なアニメランキング6位
とんでもスキルで異世界放浪メシ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (286)
949人が棚に入れました
ある日突然異世界へと召喚された普通のサラリーマン、向田 剛志(ムコーダ)。 異世界の住人となった彼の固有スキルは 『ネットスーパー』という一見しょぼいものだった…。 落胆するムコーダだったが、 実はこのスキルで取り寄せた現代の食品は異世界だととんでもない効果を発揮して……!?

声優・キャラクター
ムコーダ(向田 剛志):内田雄馬
フェル:日野聡
スイ:木野日菜
ニンリル:内田真礼
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

冒険と美食の旅

MAPPA制作。

突然異世界の勇者召喚に巻き込まれた、
至って平凡なサラリーマン向田、
異世界の住人となった彼の固有スキルは、
一見して地味なネットスーパーなるものだった。

主人公向田の冒険と美食の旅、
目新しさも劇的な展開も少ないですが、
のんびりと楽しむには良いコメディである。

役に立たないと思われた固有スキルも、
{netabare}調達した食材を料理をして与えることで、
仲間のステータスを上げるチート能力、{/netabare}
冒険で起こる数多くの困難を助けていく。

嫌味もなくまずまず楽しいです。

最終話視聴追記。
{netabare}便利すぎるネットスーパーを使い、
仲間と旅を続け、お約束で食事を振る舞う、
物語は大きく崩れることなく安定していますが、
ある意味、平和な世界に終始しています。
大冒険とはいきませんでしたが、
お気楽に楽しむには良いかも知れません。{/netabare}

お時間のある方は、ぜひ試して下さい。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「退屈」にほんのわずかなスパイスを振り掛けると「癒し」になる

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生×料理×冒険。

類似する作品はいくつか思い付きますが、本作には「ネットスーパー」というユニークスキルがあり、○バラ焼肉のタレ等、現実に存在する調味料を使っていくあたりが、オリジナリティかな。

これが原作由来か、アニメ化に際してかは分からないけど、AEONの全面協力で、かなり制作費も出しているのだろうと思う。「TIGER & BUNN」でもそうだったけど、個人的には、色んな手段で金を集め、アニメのクオリティ上げてくれたり、アニメーターさん達の給料が多少でも上げてくれるなら、賛成ですね。

まあ、特に何かが飛び抜けている作品ではないけれど、主人公の性格や行動、音楽、作画など、様々な要素により、なんだか癒される作品になっていて、ダラダラと見続けられました。

個人的には、良い作品だと思いますよ♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
やっていることは、1パターン。フェルが狩ってきたモンスターを、ムコーダが料理し、スイとフェルが食レポする。

それだけっちゃあそれだけのアニメなんだが、本作の場合、ムコーダの思慮深さが、良いスパイスになっている。

まず、異世界転生された時、大した能力をもたない(と勘違いされた)故に放り捨てられる作品はいくつかあるけれど、

呼び出した側の王様の豪華な服装や傲慢な態度を見て、即座に「この国はヤバい」と見限ったのは、素晴らしいなと思った。サラリーマン時代に培った、「人を見る目」なのだろう。ワンマン社長だけが利益を独占するブラック体質の企業に、先は無いと見抜いたか。そうなると、まだ若い勇者一向が、相手を見定められず、浮かれて勇者になるのにも説得力がある。

他の部分もそうで、(同期の「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」の酷評レビューには書いたけれど)思慮が足りない作者ならば、現実世界のプラゴミや容器が異世界に及ぼす影響に関してはスルーするだろう。それを、「スイ」というキャラクターによって解消し、シャンプーはきちんと瓶に詰め替えて売る。スライムがスライムである理由もあるし、こういうさりげない配慮がいくつか見られ、素晴らしいと感じた。

それに、ネットスーパーにアイテムボックスに鑑定スキルは、異世界転生主人公にしては、抑えている方だろう。あくまで「スーパー」だから、重火器の類いは買えないと思うし。

本作の展開としては、実は1話の最初が一番好きで、ネットスーパーを生かした貿易で貯めたお金をなんとかやりくりし、傭兵を雇い、旅をし、様々な人と出会っていく。

そういう、「狼と香辛料」みたいな方が、自分としては好きだったので、フェルとの獣魔契約が、全ての難易度を下げてしまい、「緊張感」のある、本格ファンタジーにはなれなくなった。それは残念ポイント。

ただ、その代わりに得られた「安心感」により、気軽に観られる日常系にはなれている。これはこれでまあ、1つの作風かと思っている。

さて、2期となると、流石に少し展開を変えてマンネリを防ぐ必要が出てくると思うので、そこを楽しみに待ちたい。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うまいメシは、種族を越える。

この作品の原作は未読です。
視聴前の評価は、キャラデザや作画に特筆すべき点が無く、キャラ的に華も無さそうなので全てにおいて普通と、それほど高くありませんでした。

従って、視聴を継続するかは複数話見て判断しようと思っていましたが、視聴を始めたら中々面白く、気付いたら完走していた作品です。
リアルタイムで視聴できる作品数が減っている中、この作品はちゃんと追えていましたので。


ある日突然異世界へと召喚された
普通のサラリーマン、向田剛志。

異世界の住人となった彼の固有スキルは
『ネットスーパー』
という一見しょぼいものだった…。

落胆するムコーダだったが、
実はこのスキルで取り寄せた現代の食品は
異世界だととんでもない効果を発揮して…!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

断言しましょう。
これまで数々の異世界転生作品を視聴してきましたが、間違いなくトップクラスの秀逸なスキルだと思います。

向田は勇者召喚で異世界にやってきました。
ですが勇者としての戦闘スキルが乏しかったことから一般人として生活することになるのですが…

突然知らない場所に召喚されて異世界の魔王を倒せと言われて2つ返事で了解する人は居ないと思います。
どんな世界か、或いは相手の戦力だって未知数なんです。
だから、道半ばにして倒れるリスクだって十分あるんです。

だから、出来ることなら平和で穏やかに暮らせる選択肢があるなら、絶対そっちの方が良いと思います。

そして召喚者に与えられる特殊な固有スキルのオマケつき。
「ネットスーパー」とは、異世界で通信販売ができるような感じ…
だから、向田は「冒険している」というより「キャンプに遊びに来ている」感覚の方がメッチャ強いんです。

何せ、適当に散策しお腹が減ったり疲れたりした時、そこで必要なモノを頼んだらあっという間に荷物が届くんですから…
ある意味現代のキャンプより勝手が良いかもしれません。

何より毎回美味しいご飯が食べられる…これほど嬉しいことはありません。
勇者という名声のため、危険な戦闘や不味いご飯を食べ続けるよりどれだけ良いことか…
異世界転生モノって、現実ではあり得ない設定が多く、視聴していて感動はするけれど「やってみたい」とは思いませんよね。

例えば、リゼロのスバルの持つ「死に戻り」なんかが良い例です。
何度もの死に戻りを乗り越えた先に、大天使レムりんと涙無しでは見られない超絶感動シーンが待っていてくれました。
ですが、その過程は悲惨そのもので決してスバル役をやってみたいとは思いません。

その点、向田さんだったら、それは「有り」かもしれないと思えるんです。
勿論、過酷なこともたくさんあるのだと思いますが、欲しい時に欲しいものがパッと手に入る利便性ってナニモノにも代えがたいと思いますし、それがピクニック気分で味わえるなら、「有り」という気がするんですよね^^;?
まぁ、アニメとネットの環境が整っているのが、そもそもの大前提になるんですけれど^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Van de Shopさんによる「贅沢な匙」
エンディングテーマは、内田雄馬さんによる「Happy-go-Journey」

1クール全12話の物語でした。
完走して振り返ってみると、この作品も今期の「癒し枠」だったのでしょうか。
登場するキャラを見る限り、癒し要素は微塵もありませんが、ほのぼのとした雰囲気が何気に心地良い作品だったと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

65.6 7 仲間で異世界なアニメランキング7位
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
317人が棚に入れました
かつて「真の仲間ではない」と勇者パーティーを追放されてしまった英雄・レッド。 そんな彼だが今は、生涯の愛を誓い合ったお姫様で恋人のリットや、元勇者で大切な妹のルーティと共に、辺境の地で薬草店を営みながら、ゆったりと平穏な日々を過ごしていた。 「私って本当に幸せなの。こうしてレッドと綺麗な景色を見られるなんて」 「またお兄ちゃんと一緒に過ごせる日が来て嬉しいな」 最高の宝石を手に入れるために旅に出たり、絶景を眺めながら美味しい食事をしたり、気持ちいい温泉に浸かったり、楽しみや喜びを大好きな人たちと分け合う至福のひととき。 たとえ世界に何があっても、この幸せな時間は揺るがない――。 "のんびり楽しい薬屋経営"、"愛する恋人&妹との暖かい生活" 報われなかった英雄による幸せいっぱいな第2の人生が再び始まる。

声優・キャラクター
レッド:鈴木崚汰
リット:高尾奏音
ルーティ:大空直美
ティセ:釘宮理恵
ヤランドララ:雨宮天

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

真の勇者じゃないと仲間のルーティを否定されたけど、身内でスローライフすることにしました

勇者パーティから追放されたエピソードが中心になってピリピリした空気がところどころ目立った一期と結構雰囲気が違ってまったり感が強くなった
主人公に余裕がでてきて充実してきた感じで、一期より好き

一期よりスローライフが増えました
戦いの合間に仲間達と賑やかに笑い合っているのが緩急あって良い感じ
相変わらず胸を強調したデザインが気になるし、エッチなシーンが無理やり感があるし、ストーリーはご都合主義寄りで、「そんなにうまくいく?」って思うけど前向きなのはいいところ

ストーリーは一期で一区切りついた感じでどうなるの?って思ったけど1期は1
期、2期は2期で独立して楽しめる感じの作りがいい
「加護に人生を左右される人々」というのがこの作品の特徴
「加護に振り回される敵」と「加護とうまく折り合いをつける仲間」など加護にどう向き合うかがストーリーのキーになっていて、向き合い方の違いを対比させることで「自分らしく生きる」ことの大切さを描く前向きなストーリーに好感が持てました
この作品の特徴をうまくストーリーに生かしていて面白かった

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

後半になるとかなり面白いし深い。演出と省略が惜しいかも。

 実は3,4話くらいで一回なんの話なのか分からなくなって放置していたんですけど、期も終わるしちょっと見るか…と思って見たら、後半の方が面白かったです。

 1話で気になっていた「勇者の交代」に焦点が徐々に合ってくるにしたがって、面白さが増して行きました。

 相変わらずちょっと説教臭くはあるんですけど、ストーリーの出来自体は1期よりも良くなっていた気がします。話の引き延ばしかと思った前半もいろいろ後半に関わってきますし。
 テーマ的にも「真の仲間」という命題が「勇者」に絡まって、結構深い話になっていたなあと思います。

 今の時代ですから「戦う」=「働く」という置き換えをしてしまいます。そういう目で見ると、労働こそが正義なのか?と考えてしまいました。資本主義という宗教、価値を強さ=経済に置くという風に見えます。

 正論を貫く原理主義的な思想の狂気も感じられました。洗脳という観点で働くことが正義という部分も今の経済力絶対の風潮を感じました。
 この点で「スローライフ」という本作の主題が非常に効いてきます。人間らしさ、多様性などですね。

 そして、恋愛についても同様で主人公とヒロインの関係性が話の解決に効いてきました。何といってもラストのカタルシスが宝石の話の伏線が回収されたのもいいですね。
 もちろん「真の仲間」についても、ドラマがあり、それが主人公サイドだけでなく敵である新勇者側を丁寧に描いていたのもまた素晴らしいと感じました。

 これは原作通りなんでしょうか。だとすればまず原作をほめるべきでしょう。ですが、2期のアニメ化にあたってこの構成にしたのも良かったと思います。
 ただ、もうちょっと前半を「面白く」できなかったかな、と言う気はします。演出なのか省略なのか。1期から感じていましたが、話もキャラもテーマもいいのに「面白み」がちょっと不足している気がします。その点で非常に惜しい作品ではありました。

 あと本作で気になったのが「女言葉」と、女性のバトル時の「はあ~」の掛け声やポーズですね。本作に限ったことではないですが、このテンプレ演出が気になりました。「フリーレン」「ダンジョン飯」などではもうやってないですよね?「無職転生」もそうかな?この辺の演出にA級の作品と差があるかなという気がしました。

 したがって、ストーリーはテーマ的には5点で面白さ・演出のポイントでマイナス1点で4。キャラは配置が素晴らしいので5点。声優さんもそれに合わせて4。作画は3点。音楽は3点でいいかなあ。

 テーマ的に深いし結果的に全体の話は面白かったけど、エピソードの面白さが不足して、テンプレ感がぬぐえなかった、という印象でした。ただ、続きは気になりますので、是非3期もお願いします。





{netabare} この話、使えない加護を持つ主人公、姫であることを止めたヒロイン、そして勇者である故に自分を殺してきた妹。アイデンティティに問題を抱えたこの3人と、勇者兄妹のパーティー仲間の思惑。プロットは結構面白いと思うし、丁寧に話を追うと悪くないんですよね。

 そして、2期の初めもいいじゃないですか。勇者が交代するって結構面白い視点だと思います。ただ、冒険に出る理由が結婚指輪のためって…うーん…エピソードの作り方がちょっと下手なんでしょうか?

 キャラ造形と設定、プロット…つまり構想のレベルの高さにエピソードが追い付いていないと言えばいいのでしょうか?あるいは省略が下手なのもあるでしょう。

 そう…省略ですね。なぜ、こんなに冗長感があるのかと言えば、スローライフやモノローグの寄り道が多すぎて、話が展開しないことが最大の課題だと思います。今回のスタート地点がもし1期の7、8話くらいに入っていればかなり上質な異世界モノになっていたのではないか?と思います。
 スローライフがしたいのにできないなら、いっその事スローライフパートなんてバッサリ削ればよかったのに…

 1期の1話の作画が妙にいいので、その水準でもう少し話を整理していれば奥行のある話秀作になったのでは?という気がしてなりません。

 続きは気になるので、見ると思います…が、飽きてきたら一回寝かせるかもしれません。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今更ですけど、略称は「真の仲間」だそうです^^;

この作品の原作は未読です。
そう言えば、「追い出される系」の作品が2024年冬アニメには2作もあったんですね。
同じ系統の作品のレビューが連続するのは全くの偶然だと思いますけれど…^^;


「真の仲間ではない」と勇者パーティーを追放された英雄・レッドは、
辺境の地で薬師として幸せな新生活を送っていた。

かつての仲間であり生涯の愛を誓った恋人のリット、
「勇者」の加護から解き放たれた妹のルーティ、
そして大好きな人たちと、これからも穏やかな日々を過ごしていきたい――。
そう願った矢先の出来事だった。

「新しい勇者が現れました」

世界を救うために立ち上がったのは、ヴァン・オブ・フランベルク。
至高神デミスへの強い信仰心と正義感に溢れながらも、純粋であるがゆえの危うさを抱える少年だった。
新たな勇者は先代魔王の残した飛空艇を手に入れるため、仲間と共にゾルタンを目指す。
聖方教会の思惑も絡み、警戒を強めるレッドたち。

その来訪は“祝福”となるのか、あるいは“災い”となるのか。
愛する人たちを、愛おしい日々を守るために、再びレッドが動き出す!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

自分たちの平穏な日常を守るために戦う…
これって立派な戦う動機になっていると思います。

それに気が付いたらレッドの周りには守る者だらけになっていました。
恋人のリット、妹のルーティーにルーティーの友達であるティセ…
世の中の男女構成比率がちょっとおかしくない…!?
という側面が無い訳ではありませんが、日々の安定した生活を守るために日々身を粉にして働く私たちと通ずるモノがあると思います。

もっとも、私たちはこんなに奔放では居られませんし、男女の構成比率も極めて全うですけれど…

話は変わりますが、wikiのキャラ紹介欄のリットのところに、「公式サイトの紹介では「ツン期の終わった元ツンデレ」」と記載されていました。

TVアニメ第1期が放送されたのが2021年の秋アニメなので2年半前になります。
あれ、そんなツンデレ要素持ち合わせていましたっけ?
少なくても今期のリットを見る限りでは砂糖より甘々でしたけどね。

そしてTVアニメの公式サイトのキャラ紹介欄を見てみると「ツン期の終わった元ツンデレ」なんてどこにも記載されていないんです。
どこにあるのかな…と思ったら原作の公式サイトのキャラ紹介欄でした。

最新刊情報では、ムッチャ幸せそうなリットが…
それに全然知りませんでしたが、PC版のゲームも紹介されていました。

何でも「本作は元ツンデレお姫様との恋愛、薬屋経営、素材集め、バトル、料理、釣り、農業、ダンジョン探索、ギルドミッション等々、辺境の地で自由な生活を満喫出来る2DカントリーライフRPG。どんな生活を過ごすかは全てプレイヤーの選択と行動次第。この町で貴方の望むスローライフをはじめよう!」
だそうです。
薬草店を盛り上げたり、冒険者ランクを上げたり、女の子と仲良くなったりできるんだとか。

きっと原作サイトを覗かなかったら、絶対知ることのできなかった情報でした。
普段原作サイトを見ることは殆ど無いので、もしかすると色々と貴重な情報を見逃しているのかもしれません。
とは言え、ゲームする時間は無いんですけどね…
でもリットとの甘くてイチャラブな生活が満喫できるなら、プレイするのも全然有りだと思いました。

オープニンブテーマは、ゆいにしおさんによる「routine life」
エンディングテーマは、JYOCHOさんによる「導き、捧げて」

1クール全12話の物語でした。
思い返すとリットの幸せそうな顔を拝みたくて視聴を続けていたのかもしれません。
ラストの展開も大団円で大満足でした^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

60.0 8 仲間で異世界なアニメランキング8位
異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (78)
207人が棚に入れました
…秋津みどり(享年27)、過労死したら異世界へ!?神様から能力を与えられ、異世界に転生した私。そのスキルは。えっ? 人間にはモテないかもだけど、もふもふたちには愛されちゃうってことだよね?うわあぁぁ、白虎やドラゴンにも触り放題――!スペック高い貴族のおうちの末娘ネマに生まれ変わった私、今日も「もふもふ」「なでなで」しつつ、人類存続(?)のためにがんばります。「小説家になろう」発、異世界もふもふファンタジー!!!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

プリティーリズム・もふもふドリーム

キャラデザインと主人公の性格が小学生の女の子向けアニメみたいだけど、中身は普通のなろう系っていう見た目と中身のギャップ、それからタイトル詐欺に戸惑うばかりだった作品
主人公が幼女の身体になって中身まで幼児化しちゃったみたいで演技が幼女そのままだから、中身OLだと思うと気持ち悪い
プリキュアの新作が「転生したらプリキュアだった件」だったら「そんな設定いらんわ!」って思いませんか?

動物の可愛さとポップな世界観は可愛くて良かった

癒しアニメかな?って思ったらもふもふ堪能してるのは最初だけ
途中から普通のなろう系みたいになってきて、精神年齢幼女のままで中身OLなのに、肝が据わりすぎている奇妙さも気になった

中身OLっていう設定が雰囲気もシナリオも台無しにしていて、少女に戻って素敵な家族や王子様からチヤホヤされたーい!!って願望が垣間見えるからちょっと怖い
サラリーマンが美少年に転生して美魔女ママやセクシーなお姉さんから過激なスキンシップされる話も気持ち悪いけど、女版の妄想もなかなかイタイですね・・・それがよくわかったのは良かった

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

白虎にもドラゴンにも王子にもお兄ちゃんにも触りたい放題!!

この作品の原作は未読です。
1話目を視聴したら分かると思います。
主人公は5歳くらいの女の子なのですが、くまちゃんが演じて大正解の作品だったのではないでしょうか。


27歳、過労死――。
こんな死に方は嫌だと思った矢先、神様が目の前に現れた。

「異世界に転生して、人類が存続するべきかどうか見極めて欲しい。
代わりに特別な力をあげよう」

それを聞いた主人公・みどりは、過酷な暮らしに疲れた心を癒やすため、思わずこう願ったのだった。

「もふもふ……もふもふ! したい!! この疲れた心を癒してくれるのは、
可愛い動物のもふもふしかないの……!」

そんなこんなでみどりは異世界へ転生して、幼女・ネフェルティマとなる。ネマは《人間以外の生物から好かれる力》を授かっていた。
動物はもちろん、白虎やドラゴンなどの聖獣、はてはゴブリンやフローズンスパイダーなどの魔物までもが、
どうしてか彼女を好きになってしまうのだ!

しかしそんな彼女にも過酷な運命が待ち受けており――。
人間と生き物たちとの共存を目指してがんばるぞ!
ネマのもふもふなでなでライフ、始まります♪


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今年度からは建設や輸送業などで総労働時間の規制が施行され、ブラックな仕事環境は総じて改善されていると思っていましたが、ゼロになる訳ではありませんからね。
でも、現実で過労死が起きたら間違いなく訴えられるでしょう。

もしかすると彼女の死後、彼女の住んでいた世界では、そんなやり取りが交わされているのかもしれません。
ですが、死んで転生したら元住んでいた世界の事は分かりませんから、知る由もありませんけれど^^;

しかし、人間以外の生物から好かれる能力って、ある意味チートですよね。
この設定も斬新だったのではないでしょうか。

本作品の原作は既に16巻まで刊行されているそうです。
個人的に一番気になっているのが、くまちゃん演じるネマが成長するかどうかです。
小っちゃい子供が無邪気に戯れている光景に癒しを感じる訳で、これがネマが大人になって同じような事をした場合、果たして視聴者に受け入れられるのか…
う~ん、イメージできない^^;

物語は、ネマが人間以外との生物との触れ合いが中心になって序盤は描かれるのですが、中盤以降は、その特性を活かして人間以外の生き物を助けようと奔走するようになります。
結構、この物語がシリアスだったのはビックリでした。
ずっとふわふわな感じで物語が進むと思っていたので…

そう、ネマは例え幼くても侯爵家の令嬢。
自分の一言で多くを動かすことができる…
そしてその言動には常に責任が付き纏うんです。

本来なら当たり前の事ですが、これを僅か5歳くらいの女の子に押し付けるのはあまりにも酷というもの…
ですが、ネマはそれをちゃんと理解した上でしっかりと向き合うんですよね。
まぁ中身は27歳だから…とはいえ、27歳にも重責だと思いますけれど。

もふもふを愛でるだけの作品ではありませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Sizukさんによる「Cotton Days」
エンディングテーマは、harmoeさんによる「ふわふわpartyつられてhappy」
エンディングがharmoeさんなんだ…と思ったら、ネマのお姉さん役で、はるちゃんこと岩田陽葵さんが出演されていたんですね^^

1クール全12話の物語でした。
くまちゃんボイスを堪能できる作品でしっかり満喫させて頂きました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

これまた酷い異世界モノキター!自重しない系吶喊主人公です。

 最終話(12話)まで観ました。2024.03.26

 戦闘は人間、コボルトどちらも痛み分けで終わった様です。コボルト側は死亡14、障害が残る負傷者11…。

 ネマの成長のための犠牲でした〜!的な扱いで、感動エピソードというより、作戦失敗してね?と言う印象が強いです。

 コボルト達はネマにキレずに何故か損害を受け入れます。話が分かると言うより洗脳っぽいです。一緒にいる王子も、異常だと思わないのかな?

 無理矢理戦闘描写を入れただけで、戦う必要があったのか不明です。

 最後、ネマが強制収容所計画を必ずやり遂げてみせる!と決意してさらなる犠牲者を求めて皆で旅に出て終了!

 きっと、「アルバイト ナハト フライ」と書かれた看板を門に掲げた素敵な絶滅収容所が作れるんでしょうね。

 お気に入りの獣人はゾンダーコマンダーか、カポに任命!見目麗しいケモケモに囲まれて、モンスター達から回収したお宝や使える生体由来の資源はカナダ(倉庫の隠語)に積み上げて…生産と死が同居した収容所王に俺はなる!

 原作が悪いのかアニメ化でこうなったのか…。怖いアニメやで!

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.03.19

 コボルトのためにネマ、頑張ります!「この戦いで死者もでるでしょう。参加する者は覚悟をキメて下さい!」

 戦闘前に演説をぶちますが、幼女にこんな上から目線の演説されてもなぁ〜。コボルト達も良くキレないですね。

 神様に貰ったチート能力で今ここにいるのに、良くこんな台詞を吐けますなぁ…。

 そもそも人間を滅ぼす可能性も含めて与えられたチート能力なのに、上級貴族に生まれて王子や家族からも愛されていて、主人公が気に入った魔物しか助けない…。

 コボルトに何匹も犠牲者が出てますが、戦闘が上手く行っても強制収容所送りかぁ…。「コレがお前の選んだ道だ。決して忘れるな!」と王子も幼女に偉そうな事を言いますが、お前ら全く安全地帯にいて何を言ってるの?

 主人公の立場的に人間側と決定的に対立出来ないため、主人公が魔物を騙している様にしか見えません。

 中身成人女性のあざといワガママ幼女のネマを愛せるか?で大分評価が分かれそうです。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.02.26

 いつもの異世界転生チート幼児退行ものですが、魔物の強制移住をメインテーマにぶっ込んできたので、これからどうなるのか目が離せません。

 人類史でも強制移住の悲劇は枚挙にいとまがありません。ナチも、ユダヤ人をヨーロッパから一掃するために、マダガスカルへ移住させようとしていたのは有名な話です。

 マダガスカルでユダヤ人達は高度な自治を与えられるはずでしたが、そもそもドイツに制海権が無いのにユダヤ人を大量に移送出来ないよねテヘペロ!からの絶滅収容所送りでした。

 アメリカ先住民の涙の旅路、バターン死の行進…。大量の人員を移送するだけでも難しいです。

 占領軍が住民を選別して移送しようとするのは大虐殺の前触れやぞ!と、人類はボスニア紛争でも学んだはすですね。

 頭お花畑の主人公がコボルトと人間の紛争の最前線に到着!これからどんな展開になるのか!?

 多分、糞みたいなご都合主義で決着がつくと思いますが、この一点のみで視聴継続です。本作品は歴史の重みに耐えられるのか?無理やろなぁ〜。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.02.21

 主人公は、魔物と動物寄りの立場になるように神様からチート能力を貰ったはずが、人間にも魔物にも動物にも良い顔をしようとします。

 転スラのリムルみたいに魔物に名前をつけて強化したりと、やりたい放題です。

 ただ、リムルさんは全種族が仲良く暮らせる国を作ろうとしますが(雰囲気は国家独占社会主義っぽいですが…)、本作品の主人公の解決策は…。

 魔物が人間に圧迫されているので、魔物をゲットーに集めて、冒険者と戦わせて数の調整をしようとか、割と酷い計画を進めようとしたり、発想がナチっぽいです。

 魔物と言っても、ゴブリンやコボルト等、一応意思の疎通は出来る種族を集めて冒険者と殺し合いさせるのって、誰得なんですか?

 冒険者はレベル上げが出来るからメリットは多少あるかもですが、魔物のためになってます?強制収容所や人肉牧場経営と同じレベルの非人間的なモノを感じます。

 全然モフモフたちの味方ではない、むしろアインザッツグルッペンや武装SSの頭みたいな主人公から目が離せません。転生で幼児に精神レベルが退行した主人公、コワいわ〜。

………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.01.08

 転生した女性主人公、神様に転生させてもらいます。動物にだけ好かれるはずなのに、精霊獣や王子様にもモテモテです。

 公爵家に産まれて親ガチャもバッチリ成功です!王位継承権もあります。神様…、大サービス過ぎるでしょ。

 3歳なのに主人公、凄い向こう見ずで無謀な童子です。やり過ぎじゃね?都合の良すぎる既視感ありありの異世界なろうから、目が離せません!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

76.7 9 仲間で異世界なアニメランキング9位
転生したらスライムだった件(第2期) 第2部(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (423)
1793人が棚に入れました
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国
<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは元人間故の「人間への好意」……
しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。
「何を失いたくないのか」を―― ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良質な異世界なろう系アニメ

【紹介】
今まで視聴を続けてきた転スラファンなら視聴して間違いはないと思います。未視聴の人は一期から見ましょう。
異世界転生系アニメが嫌いじゃないのならオススメです。

【作画・音楽】
相変わらず質が高く、予算がちゃんとついているんだろうなって思う。

【シナリオ】
主人公のチート感とインフレが凄い、とても丁寧に作らていてキャラクターにも愛着が持てる。
シナリオは都合よすぎで、敷かれたレールの上を走っている感じはしますが、そんなこと気にならないくらいの不思議な魅力がある作品。
来る日も来る日も会議ばかりしていたけど、現状を整理するのには必要な回だったと思います。こういう視聴者を置いてけぼりにせずにくどくてもちゃんと説明するところがいい。
相変わらず国造りと、周辺勢力との外交や駆け引きが面白い。

【キャラクター】
どんどん仲間や協力者が増えていき、勢力がにぎやかになっていくのが爽快で、くどいくらいキャラクターの魅力をちゃんと描くところがこの作品の魅力だと思う。
また、これだけキャラクターが多いのに誰これ?ってならないのが凄い。

【総評】
丁寧すぎてちょっとくどいのが難点ではあるけど、丁寧に順を追って説明するマジメさも良い。
最後まで付き合いたい作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 34
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

誰もが認める魔王に

この第2期(第2部)は、正直言って今迄よりも面白みに欠けます。
それは戦いが個人戦主体から集団戦主体へと変わり、リムルの魅力があまり見れなくなったため。
さらには、ラスボスである魔王クレイマンが{netabare} あまりにも弱すぎたためです。{/netabare}
しかし、この物語はリムルの理想国を完成させるために不可欠な話なので、気楽な気持ちで視聴されることをお勧めします。


この物語は魔王クレイマンとの戦いが中心です。
戦いは、今までのような個人の戦いではなく、国と国との戦い。つまり戦争に発展します。
そしてクライマックスは魔王達の宴 ~ワルプルギスでのクレイマンとの戦いです。
誰もが認める魔王となるには、リムルはクレイマンに勝たねばなりません。

今回はリムルの戦いはあまり見れませんでしたが、可愛い癒し系のシュナの意外な強さや、紅丸の進化した超強大な力、それに紫苑の魔王をも倒すほどの強さを見ることができます。
そしてゴブタは、いつの間にか器用で機転が利くようになり、ゴブリンライダーの隊長の風格が出てきました。これもハクロウの厳しい教えのたまものです。


但し拍子抜けした点もいくつかあります。

戦争の準備のためには会議が必要。それはわかりますが、会議の時間が長い。実に長いですね。
思わず眠くなりました。もう少し短くしてほしかったですね。

ですが、歴史上では戦争で戦う時間よりも、準備のための会議時間がはるかに長いのは常識です。
例えば、本能だけで戦術を練っているように見える織田信長の桶狭間の戦いですら、周到な準備期間があり、厳格な戦い方を皆に徹底させました。
(声を絶対に出さないで戦うこと、今川義元以外の首は不要なので首を切り落とす作業は禁止、など)
集団が統一した意思で戦うためには事前調整に多大な時間が必要なのです。

また、ラスボスのクレイマンが{netabare}あまりにも弱すぎます。魔王なのだから、もっと強いところを見せないと物語のつじつまが合わなくなります。
これだと紫苑や紅丸が魔王級の実力を持っていることになります。{/netabare}


ところで、敵方ですが涙目のピエロのティアが意外とかわいい。素顔は見れませんが彼女は魅力的ですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「魔王」がいっぱい(笑)!→ 劇場版決定おめでとうございます!

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追加あり。] ==
『転生したらスライムだった件』1期目(2クール)+ 2期目前半クールの続きです。ここまでの本編を観ていないと、お話し的にはさっぱり意味不明なはずです。スピンオフの「転スラ日記」を観ていなくても大丈夫ですが、本編を観ていない人はとりあえずさようなら…。



主人公のリムルはネタ的にモンスターとして最弱クラスの例に挙げられがちな「スライム」に転生していますが、本作開始時点ではスライムなのは完全にネタで、作中でもリムルが最強というわけではないにしろかなり強いです。

1期目でのゴブリンの集落の拡大から周辺の魔物たちを取りまとめての「ジュラ・テンペスト連邦国」の設立やいくつかの既存国家との国交樹立、2期目前半クールでの首都リムルおよび街道の整備などの勢力拡大に伴うファルムス王国との摩擦からの開戦を経て、本作はその戦争の後始末から始まります。

ここまでのお話で作中世界には「魔王」と呼ばれる存在が複数いて、リムルと直接面識があるのがラミリス、ミリム、カリオンの三名、名前を知っているのがシズさんの一件で名を聞いているレオンと直接敵対しているクレイマンの二名、そして別途作中で名前が出ていたフレイの六名が出てきています。

他にも「魔王」がいるらしいのですが、それらは一体何者なのか…?


……ということでちょっと気になったので、今だと「ピッコマ」でアニメ化部分以降も含めて結構原作を読むことができるので、2期目前半クール終盤くらいのところから何となく読み始めてしまったのですがこれが面白くて、たぶん今期アニメ化される以降まで読んでしまっています。

転スラは確かにバトル要素もあるんですが、今期のように(世間では不評との噂も聞く)バトルしていない時期の方が、個人的には好きだったりします。ということで、なかなか話が進まないとじれている向きもあるかとは思いますが、私はけっこう毎週楽しみに観ています。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.9.22追記:
第12話(最終話)まで視聴終了しました。

当初レビューで書いた通り、現存の魔王達が勢揃いする形でキリ良く終わりましたね。クレイマンの「小物界の大物」感が素晴らしかったですね。仲間たちとの回想で盛り上げるのはズルい(笑)。まるで、主人公のようだ…。

魔王であることは絶対的な強さの指標ではなく、魔王という地位なのだということが印象付けられるこのクールでしたね。

劇場版は普通にここまでのストーリーの続きとして制作するなら「聖魔対立編」+α的な内容になるのでしょうかね?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 32

74.1 10 仲間で異世界なアニメランキング10位
陰の実力者になりたくて! 2nd season(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
873人が棚に入れました
「陰の実力者」に憧れた少年は、道半ばで命を失い、シド・カゲノーとして異世界に転生した。新たな世界で「陰の実力者」設定を楽しむことにしたシドは、陰に潜み、陰を狩る者――シャドウを演じ、付き合いのいい配下の少女たちと闇の教団に対抗する「シャドウガーデン」を組織する。すべては妄想の産物……そのはずだった。ところが世界の闇たる「ディアボロス教団」は実在し、シドの知らぬところで「シャドウガーデン」は教団との抗争を繰り広げていた。次なる舞台は「血の女王」「妖狐」「暴君」の三勢力が統治する無法都市。そこは、ならず者がはびこる弱肉強食の世界だった。吸血鬼たちの支配者「血の女王」の討伐のため、姉のクレアに連行されてきたシドは、またとない「陰の実力者」ムーブの機会に心を躍らせるのだが……。「血の女王」を巡る陰謀が動き出し、無法都市は三つの勢力が入り乱れる。さらに姉のクレアも騒乱に巻き込まれ、シャドウガーデンも独自に行動。混沌を極める中、シドは人知れずシャドウとして暗躍しようとする。赤き月は昇り、覚醒の刻は来た――!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

3期早く。同時発表しなきゃダメでしょ?追記 やっぱり映画でしたねえ…

 まあ、最後にきてすごい引きでした。世界観の提示とあの方の再登場。途中不満がないわけじゃないですが、上がりの3話が面白かったので、問題ありません。

 そう…物語というのはこうじゃなきゃいけません。伏線とか設定とかエピソードとかそういうのもいいですけど、重要なのは「展開」です。当初は凡百の異世界ワールドかと思っていたら…ですね。1期のOPとかいろいろ仕込んでそうでしたけど。

 本作はテーマ性は薄いですし、シャドウそのものはギャグ・アクション担当です。
 しかし、アルファ、オリアナ、クレア、アレクシア、シェリーなどサブキャラのキャラ造形がとても良くて、そこに感情の部分がはいります。この2重構造が「ワンパンマン」とは違った(いや、似てるか?)究極の俺TUEEEを実現しています。加えて、最終回でこの世界観です。エンタメとはこうでなければ。

 最終回はすごかったですが、オリアナをもう少し描いて欲しかった気がします。

 2期はやっぱり6話のアルファとオメガの対比が一番面白かったかな…単一回の演出というか脚本のうまさでいえばかなり上位に入るくらい良かったです。
 で、スタッフ調べたら、2期は脚本・シリーズ構成が全話加藤還一さん、絵コンテ・監督も全話中西和也さん、総作画監督が1話除いて飯野まことさんという方が担当されたんですね…え、ということは完パケなの?だからクオリティが高かった?

 どうせ人気出るのわかってるなら、同時発表しなきゃダメだろう?と思ってしまいますが…どうでしょう?こういう贅沢な作り方だと3期時間かかるんですかねえ…それとももう準備してるとか…早く発表してほしい。

 続きの発表ないのと、ちょっと面白くない回が2,3話あったので今回はストーリーは満点にしません。4かな。音楽と声優も4。キャラと作画を5とします。
 3期の発表みて、8話を再評価した上でもう1回評価すると思います。え、劇場版かも??考えたくないなあ…


 原作5巻くらいまで読んでて6巻も買ってるんですけど、アニメの方が圧倒的に面白くて途中から寝かしています。もう我慢できないので読みますけどね。



追記 映画かも…といやな予感が走った直後に映画の発表があり、ちょっと落ち込んでます。

 映画…お金はいいんですけど、面倒くさいのと1回だけしかみられないのでコスパと言うより、面白いところを何度もみたいんで…お金取っていいから配信になりませんかねえ…

 それと、テレビだったら見ていた視聴者は離れないんでしょうか?シリーズが下火になって逆効果はないんでしょうか?私は「青ブタ」は面倒になってしまいましたし…せっかく原作ファンだったのに作品そのものから心が離れてしまいます。その辺、マーケティング的な成功失敗は大丈夫なんでしょうか?





1話 話が分からない人は置いて行く潔さが爽快。期待以上です。

{netabare} 2期になってレベルが上がって帰ってきました。この作品を楽しもうと思わない人を置いてけぼりにする展開のスピードが潔くて素晴らしい。登場人物の説明もないです。「死にたくなければ逃げろ」「月が赤い」が気に入って、言いたくなってついでに人助けしている、というのは本作を理解している人に説明は必要ありません。そこが分からない人は1期から見てください、2期なんだから分かる人だけ見ればいいという感じです。
 この作品のクオリティに自信が感じられる無駄を省いたテンポがいい演出が素晴らしい。この制作陣には信頼がおけます。変な課金も独占もないし、風格すら感じられます。

 この超悪乗りでご都合主義の展開が面白く爽快なのは、原作の面白さをちゃんと理解し、マインドをそのままあるいはそれ以上に再現しているからでしょう。
 数多の作品が2期でクオリティを落とす中、大満足の1話となりました。このまま突っ走って欲しいです。{/netabare}


4話 通貨についてかなり面白い話です。
 
{netabare} 信用の本質はやはり感情です。貨幣に疑いが起きればハイパーインフレと取り付け騒ぎになります。そして紙幣の発行は国だけが出来るというのは法律があるからで、その法律が無ければ自治体や私企業でも紙幣は発行できます。その点では本作の今話のやり取りは正しいです。というか、その点を取り上げたのは面白い視点です。複数の紙幣が混在している状況でニセ札による信用のダウンはなかなか物語として理屈が通っています。

 そして、結構鋭い話なのに、相変わらずすっとぼけと真面目が混在して非常に面白かったです。導入の3話のあとで雰囲気が変わらないか見届けました。今期も安定のクオリティですね。{/netabare}


5話 本編が面白いというレビューはもういいでしょう。EDが良いですねえ。癖になります。

{netabare}  5話のEDテトリス花嫁オメガ…よかったですねえ。まあ、そこまでキャラには萌えないのですが、センスといか見せ方というか、とにかくいいです。クセになります。前期のアルファがかなり良かったので、2期はちょっと落ちるかなと思ってましたが、5話で認識を改めました。

 曲ですが、ドラムと管楽器の使い方が面白く、不思議なリズム感がものすごい引っ掛かりがあります。ただ、メロディーを思い出そうと思っても思い出せないという現象で、また聞いてしまうという感じです。
 この難しい歌を平然と…かどうか知りませんが、歌い切る声優さんは本当にすごいですねえ。

 本作はこういうところまでレベルが高いです。原作06巻も届きましたのでしばらくは楽しめそうです。{/netabare}


6話 あれ?信用創造じゃなかったっけ?兌換紙幣なの?俺TUEEEが生み出す歪な構造が、かえって色んな視点の物語を構成している。

{netabare} あれ?換金っていってますが、兌換紙幣だとすると、信用創造の問題じゃない気がするのですが?信用創造の場合は貸付と貸出の規模を裏付けなく「信用」だけで増やすから、取り付け騒ぎが起きるんであって、換金する「金(キンのほう)」があるならその金の範囲でしか、紙幣って発行してないからそもそも取り付けが起きようがない気がするのですが。

(追記 ちょっと調べました。話を追うと金の預かり証としての紙幣の性質と、信用創造をごっちゃにしているみたいですね。信用創造を始めた段階で金本位を止めないと、そりゃあ破綻します。これはニセ札関係ないです。そもそものミツゴシ銀行のやり方が詐欺みたいになってます。金との交換に応じるなら、紙幣と金の量をそろえないと…ドルで言えばそれがアメリカの中央銀行の地下金庫にあったと言われている金の備蓄です。たしか「007ゴールドフィンガー」に出てきた気がします。)

 それはともかく、面白いです。デルタとアルファの戦闘シーンが非常に良かったです。

 そして、俺TUEEEの歪さを逆手にとって立場による違いが非常に興味深い物語の構造になっています。デルタとアルファの知能の差によって、その構造が上手く表現されていました。
 ワンパンマン的ではありますが、本作はアルファ、オリアナそしてシャドウ等々いろんな立場がエピソードで途切れるのではなく、ストーリーの本筋になっているのが秀逸です。6話はそこにデルタが加わったのがいい対比となりました。無条件の信頼の対比ですね。
 1つのストーリーなのに様々な視点から状況を俯瞰するような展開が非常に面白いです。

 アニメの出来も含めやっぱり出色です。6話も非常に満足しました。


追記 デルタとアルファという対極ともいえるけど、もっとも強い2人のキャラとの戦いを1話に入れて、対比を見せるのが工夫したなあと思います。

 そして、その映像化の迫力が凄い。デルタが列車に迫ってくるシーンは鳥肌もので、一方で待ち受けるアルファ。性格が表れています。戦闘シーンも他では見ない丁寧で工夫があるバトル映像でした。

 そしてどちらもシャドウの正体に気が付きますが、その反応の違いがまた良い。
 ストーリーというより演出、画面作り、声優さんの演技も含め、コミカルでもありシリアスでもある見事な映像化でした。{/netabare}


7話 アルファの美しい涙すらギャグにする2重構造が素晴らしい。

{netabare} 本作の面白さが良くでてましたね。シャドウの思惑は矮小で目先の金が欲しい。それ以外のシャドウガーデンや大商会連合は真面目に経済戦争をやります。七陰はシャドウの考えが読めずシャドウの思惑の曲解で一喜一憂している。

 この2重構造が生み出すギャグを端的に見せたような話がこのニセ札編でしょう。
 それはまさにアルファとデルタの対比であり、本編と「かげじつ」の関係でもあります。

 まあ、ちょっと強引ではありますけどね。シャドウというよりはアルファのキャラ性が優れているからこそできる構造でしょう。原作をビジュアル化するときにこの2重性が胆であり、そこを強く意識したんだと思います。それが6話の2つのバトルだったんでしょう。原作にほぼ準拠しているのにアニメの方が各段に見せ方が上手かったです。だから、7話でのアルファの感動の涙がギャグになるということになるんだと思います。 {/netabare}


8話 くだらなすぎて草。逆説じゃなくて本当にくだらなかった。

{netabare} アニオリで期待してたのに…正直あの2人は普段から邪魔だったので、もう出さなくていいです。{/netabare}


9話 少しシャドウの出番を減らして真剣なパートを描いて欲しいかな。

{netabare} オリアナの深刻な想いと、シャドウのいつものフィクサー芸ですね。面白いし、演出はさすがという水準ではあります。

 が、シャドウのコミカル面よりそろそろ女性たちの物語中心に描いていいんじゃないかなと思います。シャドウパートは清涼剤としてコミカル担当で、もうちょっとじっくりオリアナとか他の女性を描いて欲しい。

 まあ、新エピソードのスタート回なのでしょうがないですが、6話のアルファとデルタの対比が素晴らしかっただけに、少し緊張感のある掴みが欲しいですね。{/netabare}


10話 9話よりかなり面白かった。視点なんでしょうか?

{netabare} 9話よりも圧倒的に面白かったです。オリアナ、七陰等の真面目な行動が相対的にギャグになるから、視点をシャドウに合わせない方が面白いということでしょうか?

 そしてギャグと同時にオリアナのシリアスストーリーにも感情移入ができるので、本当に不思議な作品です。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「月が赤い……暴走が始まる……もう時間がない」

引き続き原作未読で視聴継続。

【物語 4.0点】
全体構成は1期の2クールから2期では1クールに。
その中で「無法都市編」「偽札編」「オリアナ王国編」3つのメインエピソードを展開する。

内容は相変わらずシャドウ様が転生異世界にて、
陰の実力者プレイ時々モブムーブを満喫。
シャドウ様が最強過ぎて周りが深読み、翻弄されるループ。
シャドウもレビュタイに拝借させて頂いたお気に入りの決め台詞を何度も繰り返し、
ロールプレイをエンジョイされているようで何よりですw

とは言え、そろそろこのパターンも2期でさらに3ループもすると飽きてくる頃?
と思い始めた矢先の最終回。
(※核心的ネタバレ){netabare} 異空間転移を経て元の世界に戻ってきたシャドウ様。
彼が転生後サイバーパンク気味に崩壊した故郷という{/netabare} 衝撃的なシナリオ転回からの、
続きは劇場版「残響編」で。

これまで私はシャドウの陰の実力者妄想に現実が追い付く物だと思っていましたが、
転生にまで突き抜ける彼のロールプレイ願望そのものが次元レベルの崩壊や新生をもたらす特異点なのでしょうか?
私にとっては近年でもかなりワクワクする続きは劇場版で!の“叡智”の提供を心待ちにしております。

本作は2期1クールというより1クール+劇場版≒2クール相当の企画として捉えた方が良いのかもしれません。


「偽札編」にて信用創造が“陰の叡智”として転生異世界にもたらされ、経済戦争を巻き起こす件。
異世界転生界隈でもこうした経済ネタが提供、消費される素地があると分かったことが収穫でした。

無自覚に世界を振り回す主人公最強同士として『オバロ』のアインズ様とコラボすることが多いシャドウ様。
ここは同じくKADOKAWAが今年4月の新作アニメ放送から再起動を目論む『狼と香辛料』のホロ様との絡みも見てみたいです。
「偽札編」ではケモ耳も多数供給されたことですしw
ジョン・スミスとロレンス中の人同じですし。


【作画 4.0点】
アニメーション制作は引き続きNexus

バンパイアあり、列車上でのワイヤー武器による高速バトルありとバトルアニメーションは変わらずリッチ。

そんな中、作画の力を感じたのは最終回でのデジャヴを狙った対比。
(※核心的ネタバレ){netabare} 崩壊した現実世界にて、1期1話と同アングル、構図を多用して、{/netabare}
1期からの伏線も回収しつつ視聴者にカタルシスを与えたり、{netabare} バール最強{/netabare} のトラウマをほじくり返したりするw絵作りが巧妙でした。
視聴者の記憶を呼び覚ますには、説明都合のセリフや文字情報を長々と垂れ流すよりも、
映像で刺激した方が効果的であることを再認識させられました。


息抜き回となった8話のアニオリ水着回。
巨乳(一部虚乳)揃いのシャドウガーデンの美女たちの水着姿も眼福でしたが、
私が嬉しかったのは1期OPの白スーツの彼女たちの躍動が本編でも見られた事。

あの1期OPは現実世界の高校にヒーローとして身を潜めるシャドウガーデンというネタ映像かと思っていましたが、
2期を完走した上で見返すと、
シャドウが異なる宇宙の自分を観察している感もあって何とも意味深に感じちゃうんですよね。

そんなこんなで2期OPで描かれたシャドウ様の半生振り返り映像風にも、
何かヒントはないかと深読みしてしまう私。
完全に掌の上で踊らされていますw


【キャラ 4.0点】
私が1期で今後一番注目したいと思っていたオリアナ王国の王女ローズ。
「オリアナ王国編」でピックアップされ、おまけにドエム・ケツハットの陰謀も再提供され、
金髪や姫の転落ネタが好物の私は大満足。
シャドウ様はローズに闇の覇王覚醒ルートなどをご所望のようですが、
私は姫にはもう少しピュア路線寄りで救済と幸福をつかんで欲しいと願ってはいます。

もう一人私が1期で、またいつか見てみたいと思っていたヒロインの(※核心的ネタバレ){netabare} 西野アカネ。{/netabare}
意外と早い供給かつ、戦う黒髪美少女という、こちらも好物に再加工され提供され、望外の喜び。
そういう意味でも新作劇場版「残響編」の鑑賞は私にとってマストです。


1期では名前すら把握しきれない内にいつの間にか増殖していた感のあったシャドウガーデンの美女たち。
私は誰が推しかは未だ目移りしたままですが、一緒にいて安心できるのはデルタかなとは思いました。

シャドウに崇高な哲学があると信奉して真剣に迫ってくる絶世の巨乳美女ばかりだと肩が凝りそうでw
それよりはご主人様~♪とペットみたいに懐いて来るデルタ辺りとアホな掛け合いを繰り広げながら、
埋蔵金を発掘したりしている方が楽しいかなとw


【声優 4.0点】
主人公シド・カゲノーことシャドウ役の山下 誠一郎さん。
モブから最強までの振れ幅をカバーする彼の演技をさらに補完するゲストもスパイシーな本シリーズ。

今回は「偽札編」でシャドウが変装したジョン・スミス役に福山 潤さんを起用。
シャドウ様の特徴も捉えつつ、シャドウと既知の中であった狐も騙す変装の説得力も押さえる流石の演技。


“血の女王”エリザベート役に早見 沙織さん、教団第9席モードレッド役に子安 武人さん、強そうだったのにあっという間に退場した{netabare} CV.杉田 智和さんw{/netabare} など、
対峙する勢力の要所に実力者を配しキャスト陣は豪華。
シャドウ様も暗躍しがいがあります。


一方でヒョロ・ガリ役の松岡 茉優さんは、引き続きジャガ・イモ役の松重 慎さんとのタッグで、
アフレコで突如アドリブで{netabare} 「シドくんお金~♪」{/netabare} と高らかに歌い出すwなど、
届かぬ美女ナンパと一攫千金の夢を追い掛けるお約束のモブムーブを磨き上げる。


【音楽 4.0点】
OP主題歌はOxTが「grayscale dominator」で続投。
これまた複雑なピアノ伴奏にテクニカルに裏声を交える、カラオケで歌えなさそうな難曲でして(苦笑)
余人が立ち入れない世界観を構築し、『オバロ』と比肩するOxTの異世界転生アニメシリーズ主題歌提供は続きそうです。

『オバロ』方面からの刺客と言えば偽札編をバラード曲「Everything is Changing」で締めくくった前島 麻由さん。
楽曲提供は作詞・川田 まみさん、作編曲・中沢 伴行さんの夫妻。
まみさん歌手引退後もこうして音楽活動が続いていることを確認できると私も嬉しいです。


ED主題歌は引き続きシャドウガーデンのヒロインズが持ち回りで「Polaris in the Night」を歌唱したり。
最近知って衝撃的だったのが、ED担当順は監督がサイコロ振ったりして適当に決めていたという事実。
一見ランダムに思える順番にもきっと意味があるはず?と考察しかかっていた私w
やはり私はシャドウ様の言動を深読みし過ぎて踊らされるタイプの凡俗のようでw

そんな単純な私が、ラスト、最終話タイトル回収と共に挿入された{netabare} 1期OP「HIGHEST」{/netabare} で舞い上がったのは言う間でもありません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

赤き月は昇り、覚醒の刻は来た――!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
そういえば、スピンオフである「かげじつ!」と「かげじつ!せかんど」は未視聴でした。
今度時間作って視聴しなければ^^


「陰の実力者」に憧れた少年は、道半ばで命を失い、
シド・カゲノーとして異世界に転生した。

新たな世界で「陰の実力者」設定を楽しむことにしたシドは、
陰に潜み、陰を狩る者――シャドウを演じ、
付き合いのいい配下の少女たちと闇の教団に対抗する
「シャドウガーデン」を組織する。

すべては妄想の産物……そのはずだった。
ところが世界の闇たる「ディアボロス教団」は実在し、
シドの知らぬところで「シャドウガーデン」は教団との抗争を繰り広げていた。

次なる舞台は「血の女王」「妖狐」「暴君」の三勢力が統治する無法都市。
そこは、ならず者がはびこる弱肉強食の世界だった。

吸血鬼たちの支配者「血の女王」の討伐のため、姉のクレアに連行されてきたシドは、
またとない「陰の実力者」ムーブの機会に心を躍らせるのだが……。

「血の女王」を巡る陰謀が動き出し、無法都市は三つの勢力が入り乱れる。
さらに姉のクレアも騒乱に巻き込まれ、シャドウガーデンも独自に行動。
混沌を極める中、シドは人知れずシャドウとして暗躍しようとする。

赤き月は昇り、覚醒の刻は来た――!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この物語って破綻していると思いませんか…?
主人公と主人公を取り巻くヒロインの会話が微妙に成り立っていませんので^^;

あ、破綻しているからと言ってダメだと思っている訳ではありません。
実際メッチャ面白かったですよ。
過去作で山ほど未視聴の作品があるにも関わらず、毎週の視聴が楽しみにで仕方なかった作品ですので^^

物語は破綻していますが、ノリと勢い…それに圧倒的チートの主人公の格好良さと、七陰を始めとするヒロインのクオリティが半端無く素晴らしいので、例え物語が破綻していたとしても許される作品だと思っています。
寧ろ、微妙に噛み合っていない点も長所と捉えることができるくらい秀逸な作品です。

後はモブの描き方も素晴らしく、作品の魅力をしっかり引き立ててくれています。
もっとも、主人公がモブになりたいと姿格好を真似てみても放つオーラが本来のモブとは異なるので、そこは無理がありますよね。

そしてモブはしっかり主人公やヒロインの引き立て役に徹しているのも、個人的にはこの作品の魅力だと思っています。
特にオーバーアクションでは…?と思うこともありますが、寧ろそのくらいがこの作品にとっては丁度よいのかもしれません。

そして最終回の圧倒的な熱量を持つ展開に加え、まさかのラストシーン…
まさか夢落ちとかそんな事無いよね…と思っていた矢先、劇場版の制作が決定するという情報が発信されました。

破竹の勢いとはこういう事を言うのでしょうね。
もう勢いの止まる気配がありません。
これは嬉しいサプライズです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、OxTさんによる「grayscale dominator」
エンディングテーマは、シャドウ ガーデン ナンバーズによる「Polaris in the Night」
シャドウ ガーデン ナンバーズは、λ ラムダ(長谷川育美さん)、ν ニュー(まややん)、τ カイ(南真由さん)、ω オメガ(前川涼子さん)の4人で構成されたユニットになっています。

1クール全12話の物語でした。
物語の破綻した作品がこんなにも面白いなんて…^^
もちろん、最初からディスるつもりは微塵もありませんでしたので、しっかり誉め言葉になっていたら嬉しいです。

そう言えば「陰の実力者になりたくて! 2nd season」の最終話放送記念生放送が12/28(木)21:00~YouTubeで放送されたので、先ほどアーカイブを拝見しました。
これまでの振り返りと劇場版に関する情報…と言っても未だそんなに情報は無いのですが、第1期1話と第2期最終話に登場した西野アカネ役を演じたほっちゃんからメッセージが届けられていましたよ。
劇場版…俄然盛り上がってきたのではないでしょうか。
今後の情報を楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

70.2 11 仲間で異世界なアニメランキング11位
マッシュル-MASHLE-(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (248)
757人が棚に入れました
ここは、魔法界。 ここは、魔法が当然のものとして使用される世界。 そんな魔法界の深い森の中で、一人筋トレに励む少年。 その名はマッシュ・バーンデッド──彼の秘密は、魔法が使えないこと。 家族との平穏な暮らしを望む彼だったが、ある日、突然命を狙われ、 なぜか魔法学校に入学し、トップである「神覚者」を目指すことに。 彼の鍛え抜かれた筋肉は、精鋭の魔法使いたちに通用するのか…!? 鍛え抜かれたパワーがすべての魔法を粉砕する、アブノーマル魔法ファンタジー堂々開幕──!!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

お願いマッスル♪ めっちゃ食べたい、シュー!!

魔法が使えないと処分される世界で、魔法が使えない代わりに最強の筋力を持った主人公が魔法を使えないことを隠しながら魔法学校で優秀な成績を収めて世界のルールを変えようとするギャグバトルアニメ

主人公に緊張感がないけど仲間の戦闘はギャグじゃなくて普通のバトルなのでそこがメリハリあっていいかも
EDのシュークリームの歌が好き

ギャグアニメだからあまり気にならないけど、唐突な出来事が多いしいろいろ雑に感じることが多かったです
{netabare}
戦う前はただ極悪なだけの敵なのに、倒した後は敵の過去の回想とか始まってなんかいい話風になること多いのは微妙に感じました
戦闘前や戦闘中に敵にもドラマがあるんですっていう描写があるなら少しは受け入れられるけど、
あれだけ凶悪なことやって負けたら実はそんなに悪い人じゃないんですよってやられても・・・
{/netabare}
そういう残念なところはあるけど、細かいこと気にしないで雰囲気を楽しむのが良さそう

【気になるところ】{netabare}
・授業で好成績とってコインをたくさん集めたら神覚者に選ばれる可能性が高くなるってシステムだけど
生徒が放ったらかしで、授業中はもちろん、授業関係ないところでも勝手にバトルして力づくで奪えるなら
どうせ一番強い人が勝ちそうだし、武道大会やればいいような・・・
生徒の命は保障されてないし、顔の線の数で魔力が決まるなら一本線の子は命奪われる危険な学校に通う意味あるの?

・魔法学校の設定がほぼハリーポッターなのはちょっと変えたほうが良かったんじゃないかな?
ほうきに乗って球技やるやつなんて偶然似てしまったは通用しないと思う
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

そうです、これは、シュークリームの物語。

ジャンプで新連載始まった時から好きな作品です。

アニメ化決定された時点で
絶対面白いに決まってる!と思っていたので
全話放送された後に一気見する予定でしたが、
度々見かける低評価レビューの真実が気になり鑑賞。


とりあえず第1話だけを観た感想。

なるほど、、
動かさない方が面白い作品ってあるんですね(´・ω・`)

ギャグが寒いなどといった
"ギャグ"に関した指摘に対しては理解できますね。

まずギャグシーンで思った事は、
この作品はセリフの言い回しや動き方が
笑いを取れるかのミソになっているところを
アニメ化する事によって声優さんで言い回しは固定され
動きは映像で固定され笑いの幅が消えちゃいましたね。

決して作画とか声優さんが悪いわけではなく、
映像化したことが良くなかったんだと思います。

漫画で笑っていた私が笑えなかったですし
"寒い"という気持ちに共感したんです。

原作で人物背景に文字をズラっと並べた笑いどころを、
アニメでも同じように文字が書かれていて
尚且つそれをセリフとして読み上げられている。

そりゃ面白くないですよね(´;ω;`)

{netabare}シュークリーム食べる時の"モッモッ"も
文字起こしされてて何だかな〜。{/netabare}

ここまでギャグシーンについて何だかんだ書いたけど
結局何だかんだ好きな作品です!


動かさない方が良かった作品に
私自身初めて出会ったので正直反応に困ってますw

他のキャラ達がどう仕上がっているのか気になりますし
一応鑑賞を続ける予定ではいますが、
たしかにこれはギャグが合わない人には
観続けるのしんどいアニメになってますね。

原作が好きだからアニメの味方をするとか敵になるとか
感情的に言動をするつもりはありませんが、、
非常識な原作勢と勘違いされないよう
気をつけてレビューしなきゃいけなさそうな予感w

※★評価は全話観終えるまでいじりません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ONE先生版ワンパンマンとハリポタの悪魔合体

ワンパンマンをファンタジー世界にぶち込んできた的な感じの作風っぽい?
しょうもないけどクスッとくるようなギャグがそこそこ面白い。現段階じゃそこそこ笑える程度でめっちゃ面白いかと聞かれたら微妙ではあるけどキャラが揃ってから面白くなるらしいし継続して見るかな?

5話まで追記
メインキャラらしき人物が揃ってきてかなり面白くなってきた感。物理で魔法の常識をぶち壊す的な痛快な作風がすごく面白い。

8話まで追記
マギアルプスという悪役集団が現れていよいよ物語が本格的に動き出してきた感じ?

最終回まで追記
かなりキリの悪いところで終わったけど2期やるのか。2期は試験編だけど面白いかな…?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 5

67.7 12 仲間で異世界なアニメランキング12位
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (187)
623人が棚に入れました
「解雇ですか……?」 魔族で魔法が使えない無能といわれ、突然の解雇宣告を告げられた魔王軍の暗黒兵士・ダリエル(30代)。 故郷を追放され、偶然、森で助けた村娘・マリーカとの出会いにより、人間族のラクス村に流れ着く。 魔族ではパスできないはずの冒険者登録に受かってしまい、手のひらには人間族にしか使えないはずのオーラが宿る!? 駆け出し冒険者ダリエルとして、のんびりできないドタバタなセカンドライフがいま始まる。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

お手軽ファンタジー

「追放されたけど実は有能でリベンジ人生」「スローライフ」最近見た設定ばっかりだけど、これだけなろう系いっぱいあると被るのは仕方ないかな
なろう系って作者の願望が形になった物語だと思うけど、ファンタジー作品が好きな人の願望はだいたい似たような感じなのかな?

冬アニメは異世界ファンタジー多すぎて個性弱いけど全体的に悪くない感じ
良い意味でも悪い意味でも軽いファンタジーアニメで、まったり見れて面白かったです
ただ、なろう系飽きたって人は見なくていいかな?

欠点は、暗黒騎士とスローライフがどっちもタイトルに入ってる割に要素が弱いしアクションシーンの動きも少なめ
主人公いい人で好感持てるけど、胸とかスカートの中とかいつも真顔でじろじろ見ててキモい

魔王軍の人達に威厳や脅威感がまったくなくて、むしろヒロインのほうが強そう・・・

タイトルの印象通り手軽に見れる良さはあるけど、ハラハラドキドキさせられる緊迫した戦闘とかには期待できないのは賛否分かれそう

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

超ハイスピード・スローライフw

2023/05/31 初投稿

今回も,何も考えず寝転がりながらのんびり楽しめるB級作品を求めて視聴しました。

最初からハードルが下がった状態で見始めるからでしょうか?
この頃「当たり」が多いように感じます。

この作品も予想以上に楽しめました。
というか,相当面白かったです!!

タイトルとは逆にダリエルのセカンドライフはハイスピードに展開していきます。
中盤6話は最終回でもいいのではと言うような展開が・・・前半の6話でここまで来るとはかなりハイスピードです。(マリーカのタックルはさらにハイスピードですがww)

とにかく全体的にスピーディーでドラマティックでした。

個人的には10話はかなり感動しました。
しかも,その後にさらに2話もあるとか,得した気分ですw

この作品に最高評価付けてる人はそんなにいないと思うけど・・・
大満足だったので★5つですw
最近評価甘過ぎでしょうか?f^^;

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スローではないセカンドライフ

原作未読 全12話


魔王直属の四天王に仕え補佐していた主人公、四天王の一人が変わった時に解雇されてしまいます。アテもなく彷徨っているところ森の中でモンスターに襲われる人間族の女性を助けます。その女性の好意により女性が暮らす村で過ごすことになります。村の一員となった主人公は、その村で色々と魔族との接点を持ち、時には争いごとがあり、時には友好的なこともありと、さらにこの世界の勇者をも巻き込む村のお話です。

タイトルに「スロー」とか「のんびり」という言葉かつく作品は、主人公は全然スローな生活ができていませんねw

結構コミカルなシーンも多く、終盤まではそれほど危機的なお話はなかったと思います。

でも後半は主人公について色々な事実が分かりますね。{netabare} (前勇者の息子だったことなど) {/netabare}そのことから争い事が起こります。

最後は、その争いもきちんと解決して終わっていますね。

OPはHisanoさん、EDは鬼頭明里さんが歌っています。

最後に、この作品の結論は母は強し!というところでしょうかw{netabare} (グランちゃんは可愛かったですね) {/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10

59.6 13 仲間で異世界なアニメランキング13位
人間不信の冒険者たちが世界を救うようです(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (149)
510人が棚に入れました
ディネーズ聖王国に属する都市、テラネ。 一攫千金を狙う冒険者に目端が利く商人、歌い踊る吟遊詩人、貴族に神官、獣人族……。 職業と人種のるつぼ、都市そのものがまるで迷宮であるかのようなその街を人は”迷宮都市”と呼んでいた。冒険者パーティ【武芸百般】を追い出され、恋人にも騙され失意の軽戦士ニックもまた、この街の住人だった。全てに嫌気がさして立ち寄った酒場。不味い飯、周りの楽しげな冒険者たち、相席のパッとしない連中……。うんざりする一切合切を、叩きつけるようにぬるい酒で流し込む……! 「「「「人間なんて信用出来るか!」」」」 思わず、苛立ちや不満は口をついて出た。自分だけの思いのはずが、その声は4人分だった──。 それぞれに傷を持つ彼らの、これが冒険の幕開けだ!!

声優・キャラクター
ニック:小林裕介
ティアーナ:渡部紗弓
カラン:菊池紗矢香
ゼム:土岐隼一
キズナ:小松未可子
アゲート:石原夏織
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

世界を救う前の前日譚

原作未読 全12話


異世界のお話。それぞれの理由で人間不信に陥った者たちがパーティを組み、色々な障害を乗り越えて真のパーティを目指すお話。

異世界お馴染みの中世ヨーロッパのような街並み、魔物や色々な種族が出てくるものの現代とリンク{netabare}(カジノがあったり、アイドルのコンサートがあったり){/netabare}しているような場所やお話もあるのでよく分からない世界ですねw

バトルがメインというよりタイトルから連想されるように、メインキャラのそれぞれの人間関係がメインのお話でした。

作画があまり良くないこともあり、そちらが気になってあまりお話に集中できなかったですねw

俺たちはこれからだー!で終わっています。

世界を救うにはまだまだ遠い感じでしたねw

OPは土岐隼一さん、EDは阿部真央さんが歌っています。

最後に、私的には可もなく不可もないという感じの作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人生のどん底で出会ったのは――。

この作品の原作は未読です。
なろう系の作品なのでとりあえず視聴を始めてみて…気付いたら視聴の終わっていた作品でした。

主要な登場人物となる4人は、それぞれ人間不信になるような出来事を経て偶然酒場で相席となりパーティーを組むことになりました。

人間不信になるような出来事…ですから、序盤は鬱展開や過去のトラウマに悩まされたりするという暗めの展開が続くので、正直視聴するにはそれなりの体力・気力が必要でした。
何故ならパーティーを組んだからといって、他人を直ぐ受け入れられるような優しい過去を引きずっている訳では無いので、パーティー内でもイザコザが絶えませんでしたから…

一蓮托生の運命共同体であるパーティーの心がバラバラだったら上手くいくモノもうまく行きません。
気持ちは分かるんですけど、何とかならないのかとずっと思っていました。
やっぱりギスギスした関係ばかりを見せつけられても面白くありませんし…

でも、そんなパーティーにも変化の兆しが見えて…物語が動いていきます。


ディネーズ聖王国に属する都市、テラネ。
一攫千金を狙う冒険者に目端が利く商人、歌い踊る吟遊詩人、貴族に神官、獣人族……。

職業と人種のるつぼ、都市そのものがまるで迷宮であるかのようなその街を人は”迷宮都市”と呼んでいた。
冒険者パーティー【武芸百般】を追い出され、恋人にも騙され失意の軽戦士ニックもまた、この街の住人だった。

全てに嫌気がさして立ち寄った酒場。不味い飯、周りの楽しげな冒険者たち、相席のパッとしない連中……。

うんざりする一切合切を、叩きつけるようにぬるい酒で流し込む……!

「「「「人間なんて信用出来るか!」」」」

思わず、苛立ちや不満は口をついて出た。自分だけの思いのはずが、その声は4人分だった──。

それぞれに傷を持つ彼らの、これが冒険の幕開けだ!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

中盤以降は気を持ち直して割と楽しみながら視聴ができました。
起用されている声優さんの影響も大きかったと思います。

主人公のニックを演じているのは小林裕介さん。
リゼロのスバルや、アルスラーン戦記のアルスラーン、最近では「恋は世界征服のあとで」の相川不動(レッドジェラート)あたりが有名どころでしょうか。

魔術師のティアーナを演じるのは渡部紗弓さん。
「恋は雨上がりのように」の橘あきらが初主演作となります。

竜戦士を演じるのは菊池紗矢香さん。
「戦翼のシグルドリーヴァ」の渡来・園香が初のメインキャラクターとなります。

サバイバーズの5人目の仲間となったのは、みかこし…
みかこしについては絶賛大活躍中なので、敢えて記載する必要はありませんよね。

どの作品も思い入れのある作品なので、繋がりが知れたのを素直に嬉しく思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、土岐隼一さんによる「Glorious World」
エンディングテーマは、阿部真央さんによる「Never Fear」

1クール全12話の物語でした。
ここで終わりますか…
だんだん面白くなってきたのに~。
「サバイバーズの戦いは続く!!!!」って、公式サイトのSTORY紹介欄も
これで締めくくられていますからね。
原作のストックが少ないのかな…?
次の情報を首を長くして待っています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

作画さえ良ければ迷作になった作品

異世界冒険ものとしては、とても異色。
かつて他人に騙されたことのあるメンバー、
ニック、ティアーナ、ゼム、カランがパーティ組んで冒険するのが基本なのだが、冒険やアクションシーンはほどほどに。
ニックはアイドル追っかけ。
ティアーナはギャンプル。
ゼムは女遊び。
カランは美味しいものを食べ歩く。
そして過去回想や、各個人での瞑想シーンが多い。
まるで人生観を語るようなアニメ。
わざとだと思うが、謎シーンが多め。

こういうの、決して嫌いではないのだが、何とも惜しいのは作画面。
とにかく何をしているのか分からないような動きのおかしさは致命的。
全体的にギクシャクしてしまった感じ。
そこさえしっかり作ってくれれば、評価は上がったんだけどね。

エンディングの演出は大好き。本編と何も関係なく、現代の服装を着て
エンディングをみんなでバンド演奏している。
アイドルのアゲートちゃんも入って、とても楽しそうだ。
エンディングだけは最高に好き。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

76.8 14 仲間で異世界なアニメランキング14位
陰の実力者になりたくて!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (444)
1377人が棚に入れました
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』 みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!? 主人公でも、ラスボスでもない。 普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。 この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。 これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……? ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

中二病を極めし者

【紹介】
古代文字とか、二つ名とか、古の遺跡とか、黒マント集団とか、コロシアムとか、戦ってる最中に雷鳴とか、炎に包まれるとか、選ばれし血とか、アトミックとかエモいよね・・・?
横文字の言葉とか、それっぽく発音できたら超カッコいいよね?
そんな中二病の男子が憧れる「カッコいい」が詰まったアニメ

【感想】
最初は中二病の夢の塊に話を後からくっつけた感じっていう印象だったけど、実は中二病の本質をよくとらえた作品で、突き抜けたこだわりが感じられて良い作品でした

主人公は中二病から卒業できず周囲から浮いていることに寂しさを感じているところがあって、彼の夢が現実になったファンタジー異世界にきても浮かれっぱなしってこともなく、周りが中二病設定に合わせてくれていると勘違いしているなど、どこか現実的な思考を捨てきれてない部分があるんです、でも周りが合わせてくれてるんじゃなくて、自然と中二病的においしい展開になっているだけ
この中二病にツゴウノイイ世界は、中二病を拒絶する世界に寂しさを感じている主人公へのプレゼントみたいなものなのかなって思った

私には中二病の感覚がわからなくて主人公の気持ちに共感できないし、まったくカッコいいと思えないけど、主人公のアイデンティティがぶれずにしっかりしているのは凄いと思ったし、まじめとふまじめの緩急がちょうどよくて面白いアニメでした!

【主人公が陰の実力者にこだわる意味とは?】{netabare}
陰の実力者って主人公のアイデンティティを作るのに結構よく考えられた設定だと思いました

まず、なんで主人公が「影の実力者」にこだわるのかっていうと、自分に自信がないからなんですよね

中二病男子は妄想の世界では最強・・・でも現実世界ではだれにも注目されないただのモブ・・・つまり現実の自分に自信がなくて物語の主人公になる度胸が彼にはないのです

人々からの賞賛を、ヒロインからの愛を、敵からの憎悪を、真正面から受け止める自信がない、人と向き合うのが怖くて仕方ない、みんなの中心に立って主役になる自分がイメージできない、だから影の実力者じゃないとダメなんです

女性キャラの扱いにも主人公の劣等感が見えている部分があって・・・

シャドーガーデンは掘り下げがほとんどされてない地味な主人公の手下、彼女たちの役割は人々に知られないモブ主人公の活躍を見届けること、目立つのは嫌だけど、ちゃんと見てくれる人がいないと心が満たされないのでしょうね

これに対して姫様達の役割は主人公のステータス、勲章っていうのかな?
「姫」「強い」「美少女」「高嶺の花」と絵にかいたような「勝ち組」で「ハイスペック」、たくさん掘り下げてとても魅力的に描いていますが、そんな魅力的な女性が主人公に惚れて、でも主人公は特に興味を示さないことでそのハイスペックな女性を踏み台にして主人公の立場・価値が高くなっているんですよ、これで両想いになったら「対等」になってしまいますから

「美少女と両想いになってイチャイチャしたい」
男性なら誰もが思い描きそうな夢

だけど彼は女の子とのイチャイチャよりもカッコいい自分が優先だった
え?それってただ子どもなだけなんじゃないの?

違うんですよ

彼は第一話から「周りはどんどん中二病を卒業していったけど自分だけは中二病のまま」っていうことをモノローグで語って寂しがっていました

つまり彼はまだ子どもなんじゃなくて、それが彼の価値観なのです
それが中二病にどっぷりつかった彼の生き様だった
そういう確かな自分を持った主人公を一貫して描き切っているところが個性的で素晴らしい作品だと思いました

わたしにも中二の心があればもっと楽しめてたかなー?
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

He is atomic!!!

……スキー用品ではありません。
(学生時代にアトミックのスキー板を持ってました。)

なろう原作、ラノベ原作とも未読でコミカライズ版のみ読んでいます。

男爵家の長男シド・カゲノーとして異世界に転生した、元日本人男子高校生が主人公。

転生前から厨二病的な能力やシチュエーションに憧れ、他者を圧倒できる力を持ちながら自身は表舞台に出ない「影の実力者」になることを目指し、影の実力者シャドウとしてふるまおうとするシド少年。

そんなシドの妄想から生まれ、単にその役を演じているだけのつもりのシドの想いとは裏腹に、それぞれの出会いからシャドウを信奉する七人の女性たちである「七陰(しちかげ)」を筆頭とする秘密結社「シャドウガーデン」が結成され、彼女たちは謎の「ウロボロス教団」との戦いに身を投じるのであった…。


字面だけ見るとシリアス味も感じますが、厨二病的なシド(シャドウ)の振る舞いと、すれ違っているはずなのに絶妙に噛み合う七陰たちとの会話を笑い飛ばすコメディー寄りなアニメとして観ることができます。

七陰以外にも王女など様々な女性キャラが多数出てきて若干ハーレム風味もありますが、シド自身があまり女性に関心を示さないキャラなのでそこが鼻につくことはあまりないと思います。

七陰を始めとするシャドウガーデン幹部にはギリシャ文字によるコードネームがあり頭は切れるがドジっ子のガンマ、能筋の獣人デルタ、わけのわからない物を開発するイプシロンなど様々なキャラがいますが、私がお気に入りなのは普段は小説家として活躍するベータさんですね。

2023.2.17追記:
最終回20話まで観終わりました。あえて誰のことかは書きませんが、EDクレジットで役名が変えられていたのに笑ってしまいました。特に放送直後の発表はなかったですが続編が作られそうな雰囲気ですし私としても作って欲しいです。

アニメでシャドウガーデン本拠地の様子が描かれていたのはなかなか良かったですね。作中で一番身勝手なキャラはシド本人じゃなくてお姉さんかもしれない…(笑)。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シャドウ様の叡智にテンプレの嗜み方を諭される

同名原作小説(web版、ラノベ版共に未読)の連続アニメ化作品の1期目(全20話)

【物語 4.0点】
常に視聴者の存在を意識してキャッチボールを成立させるための思案が重ねられる。
視聴者がま~たテンプレかwと呆れる前に、一歩先回りして、
シャドウ様の妄想ロールプレイにより、ポジティブに転換する仕掛けが巧妙。


異世界の魔剣士学園や、武術大会の裏で暗躍する勢力による一騒動だの、
もう何度目の再提供か?ってくらいのお約束展開。

新鮮味を与えるのが、転生の原因が{netabare} 魔法など未知なる力の体得を探求した末の交通事故死{/netabare} などという、
狂気を感じる位ピュアな中二病主人公少年・シャドウことシド・カゲノウ。

転生異世界にて起こる数々のテンプレを、ここが“陰の実力者ムーブ”を決める絶好機。
或いはカモフラージュたる華麗な“モブムーブ”を見せてやる。
などと待ってました~♪とばかりにお約束をエンジョイする主人公の姿を眺める内に、
コイツ頭おかしいだろうwと私も不思議と笑顔にさせられますw


【作画 4.0点】
アニメーション制作・Nexus

舞台設定は剣と魔法の封建貴族社会や教会が残る近代化前後といった風情。
が、一方で“悪魔憑き”に関する、高度な魔法科学技術に基づく薬剤が裏で流通していたり。
我々の世界の常識に照らしても、馬車と列車が共存するこの異世界が、
いびつな文明発達をしてきたことが作画、背景からも伝わって来て、
技術を秘匿する闇の勢力の野望など陰謀論が盛り上がりますw

シャドウ様が転生前の現代社会の知識を“陰の叡智”と称して“シャドウガーデン”配下の美女たちに“テキトーに”(※テキトーなのが肝w)伝え、
それが“ミツゴシ商会”のデパート風店舗などに具現化して一人歩き。
その文化侵略の様子も明快に伝わって来ました。

アクションシーンなども高密度で上々。
黒、白、赤、あとは“例のあれ”の美しい?紫など、
見せ場では、敢えて色彩を絞って表現する演出も◯


【キャラ 4.0】
主人公シャドウことシド・カゲノウは無双ハーレム主人公の一種。
この異世界を裏で支配する黒幕を闇に葬り去る俺という妄想を配下にテキトーに吹聴する内に、
異世界裏社会の方がシャドウの妄想設定に追い付いてしまうのがポイント。

シャドウ様がぶち上げた陰の組織・シャドウガーデン。
だがシャドウが組織立ち上げ時に行ったのは、最初に助けた悪魔憑きの美少女にアルファと命名した上で妄想の概要を伝えたくらい。
あとはシャドウガーデンも、ベータだのガンマだの“七陰”と呼ばれる幹部の美女も、
“ナンバーズ”と呼ばれる美女も、
アルファたちがシャドウ様の“叡智”を拡大解釈して、いつの間にか拡大、増殖していく。

連れてくる美女もまたことごとく巨乳ばかりでw
スタイル抜群の美女たちが、スライムの黒スーツ(破壊や魔力喪失で消滅するw)を身にまとい居並ぶ姿は壮観。
(いや、一部、スライム虚乳もいたような……。いえ何も見てません。抹殺しないで下さいw)


シャドウガーデンの女キャラたちは数が多すぎて覚えきれませんがw
これもキャラ濫造、掘り下げ不足との不満を抱く前に、
知らぬ間に増えたハーレム美女という形で、シャドウ様の妄想ストーリーが大事になって行く演出の補強材料へとポジティブ転換されてしまう。
これもまた視聴者心理の先を読んだ妙手。


シャドウガーデンの広がりと共に、王室、貴族のプリンセス、令嬢も絡み、
ツンデレコンプレックス属性に、クーデレ属性にと、ハーレムは一層たわわに。

ラスト。オリアナ王国の王女ローズが、{netabare} ナンバーズの666番に転落する衝撃もまたプリンセス転落劇の定番ですが、
美女666人もおるんかいwとの笑撃に上書きされ美味しく頂けました。
表と裏両方を知ることになる彼女。{/netabare}
今後の視点の興味深さという意味では一番注目したいヒロインです。


【声優 4.5点】
主人公シャドウ役の山下 誠一郎さん。
異世界転生後の赤子ボイスから、モブに身をやつした軽口から、
威厳のある陰の実力者プレイボイス、ここがロールプレイの好機と色めきだつモノローグまで。
幅広い演技で、シリアスにもコメディにも貢献する大車輪の活躍。

普段は{netabare} 金貨にワン!と飛びつく{/netabare} など小物感丸出しのモブなシド・カゲノウなのに、
シャドウ様として決める時は{netabare} 「アイ・アム・アトミック」{/netabare} などとキザに囁く。
あとは、{netabare} 自称最強に真の最強とは何かを教え諭す時の「レッスン1、レッスン2」とかw{/netabare}
見せ場で英語の発音が流暢でノリノリなのが、ホント可笑しかったですw

一方シャドウ様がモブ剣士として変身した{netabare} ジミナ・セーネン(ドエム・ケツハットほどじゃないがテキトーなネーミングだw){/netabare} 役には、緑川光さんのリリーフも仰ぐ。
ただ、ここもモブの裏に見え隠れする凄みなどもカバーする好リリーフ。
今後もどんな変身バリエーションを、どのキャストが救援するのか、楽しみな要素です。


シャドウがモブの隠れ蓑に活用したダチの“天然モブ”同級生剣士コンビのヒョロとジャガ。
特にこれまで数々の無双ハーレム主人公を演じて来た松岡 禎丞さんが、
ヒョロ役で{netabare} ギャンブル転落劇{/netabare} という合せ技も絡めながら、見事なモブプレイを決めているのがツボでしたw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
ストリングスとコーラスによるダークな楽曲群でシャドウ様の陰の実力者プレイを好アシスト。
ここも重たくなり過ぎず、電子音もアレンジすることで視聴者もプレイをエンジョイできるエンタメ性を確保。

BGMで一番インパクトがあったのはベートーヴェン「月光」
何だかんだ{netabare} 17話の「月光」を奏でるシャドウ様のプレイが一番カッコよかったですし。{/netabare}


OP主題歌はOxT「HIGTEST」
サビの裏声が入り混じった大石 昌良さんのボーカルに表と裏の二面性を感じるテクニカルな楽曲。

OxTは『オーバーロード』シリーズの主題歌も担当していますが、
『陰実』放送前に『オバロ』とのコラボ画像を公開したプロモーションが印象的。
『陰実』とか『オバロ』のパクリでしょ?との声がデカくなる前に、
シャドウ様とアインズ様の蜜月ぶりをアピールして、共通点がある異世界転生物としてポジティブに上書きする、これまた先回りの妙手。
本シリーズには企画プロデュースにも実力者がおられるようで。
OxTには今後も両シリーズの主題歌提供で盛り上げて欲しいです。


ED主題歌はキャラソン「Darling in the Night」を、
シャドウガーデン・七陰の面々が持ち回りで担当。
明るい曲調でシャドウ様への感謝の意を伝える。

正直、私は、EDや、“逆転生学園物”風のOPアニメーションで、
シャドウガーデンにはこんな美女キャラもいたんだ
と確認、整理していた面も多々ありw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

67.9 15 仲間で異世界なアニメランキング15位
異修羅(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (131)
277人が棚に入れました
地平のすべてを恐怖させた魔王が打ち倒され、破滅に怯える必要がなくなった時代。 未来に夢を見ることができるようになった今、少女は理不尽な暴力の渦中にいた。 素晴らしかった景色はもはやなく、都市も、草花も、全てが燃えている。 生きながら解体されていく親友の苦悶の断末魔を聞きながら、少女は逃げ出した。 親しい誰かが死にゆくとき、自分が無力でいること以上の絶望があるだろうか。 しかし、少女の前にふらりと現れた一人の剣士が、絶望を、抗うことのできなかった理不尽を、たった一振りのなまくらで、いともたやすく斬り伏せてしまった。 「――柳生宗次朗。このオレが、地球最後の柳生だ」 この世界には、あらゆる“力”の頂点を極め、「最強」の名を戴く者たちがいる。 剣士もまた地平に蠢く無数の、“修羅”の一人。 魔王亡きこの世界で、なおも闘争を求める、その一人目に過ぎない。 ――そうか、私はこの男が、“強者”が許せないんだ。 幾度も命を救われたにも関わらず、少女に芽生えた見当違いな感情。 しかし、すべてを失った少女には自分自身を支えていく理由が必要だった。 ――この男を殺す。この世界には、それができる“強者”がいる。 理不尽な“強者”たちへの憎悪を支えに、少女は剣士と共に歩き出す。 「最強」を殺す旅路は、そうして始まりを告げた。


声優・キャラクター
柳の剣のソウジロウ:梶裕貴
遠い鉤爪のユノ:上田麗奈
星馳せアルス:福山潤
静寂なるハルゲント:大塚明夫
警めのタレン:朴璐美
鵲のダカイ:保志総一朗
夕暉の翼レグネジィ:森久保祥太郎
晴天のカーテ:雨宮天
世界詞のキア:悠木碧
赤い紙箋のエレア:能登麻美子
濫回凌轢ニヒロ:高橋李依
音斬りシャルク:山寺宏一
鎹のヒドウ:岡本信彦
速き墨ジェルキ:子安武人
海たるヒグアレ:杉田智和
月嵐のラナ:花守ゆみり
通り禍のクゼ:三木眞一郎
静かに歌うナスティーク:堀江由衣

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

厨二的なカッコ良さ!

<2024/1/9 初投稿>
原作のラノベ(なろう)は未読。
まだ1話見ただけなので評点はデフォルトの3.0です。

なろうっぽくないなろう、という感じです。
「客人(まろうど)」って呼ばれてる人が転生者ってことなのかな。

1話目に登場したソウジロウさんは口グセが「ういっ」
SPY×FAMILYのアーニャと同じですね。
つまり本作はほのぼのアクションアニメです(ウソ)

雰囲気や熱量的にはなんとなく「ドリフターズ」思い出しました。
コントの方じゃなくて漫画・アニメの方の。
「首置いてけー」って言う方の。
イカれポンチな転生者がドロドロに暴れまくるアレ。
あんな感じかな。

魔法とファンタジーな異世界が舞台で、そこで転生者含む強そーなあれこれが闘いまくる感じらしい。
ちなみに魔王は討伐され済みらしいですよ。

1話見た限り結構期待してしまうけど、さあどうだろう。
しばらく見てみたいす。

<2024/3/23 追記>
最終12話見ました。
西尾維新の十二大戦のようなバトルロイヤルで、今季は予選Aグループって感じでしょうか。
この先、戦いに参加する修羅はトータルで何人くらい出てくるのかわからないけど。

古き良き厨二テイストに懐かしさを感じます。
二つ名とか好き!
超人バトルが好き!
という方におすすめです。

中途半歩なので二期やって欲しいけどどうだろう?
あと声優陣がやたら豪華でした。
実力のある人気声優が揃うとお話が締まりますね!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

英雄、激突!

前半でキャラ紹介と掘り下げを一気にやって、後半で集めてバトルするハイクオリティバトルアニメ
明確な主人公がいない群像劇なので先が読めなくて面白いけど、誰に共感すればいいか迷うし視聴しづらさはあるかも
バトルアニメ好きじゃないけど、キャラが立っていて表情豊かで魅力的で、絵も綺麗でバトルシーンに躍動感や迫力があってとても面白かった!

終末のワルキューレは戦闘中に過去回想がはじまって掘り下げるけど、こちらは最初に一気に掘り下げてからバトルするので、戦闘がいちいち中断されるストレスもなく、ワルキューレみたいに「今度は俺が自己紹介するターン」みたいなワンパターンにならないので、同じ英雄同士のバトルアニメでもこちらのほうがいい作りだと思いました

欠点は残虐なシーンが無駄で関係ない人まで犠牲になるのが気分悪い、グロいのはバトルシーンだけでいいと思う
一般人のユノが復讐なんて無謀すぎてこのストーリー的には蛇足だし、ヒステリックすぎ・・・
「そうか、強い者が憎いんだ」じゃないでしょ、明確な復讐の相手がいるならいいけど、弱いのに漠然と強い人全体を恨んで復讐なんて、ただ実力がない自分から目をそらして嫉妬して逆恨みしているだけじゃないの?

キャラ名に二つ名がいちいちついてくるのが、覚えづらいけど厨二感くすぐられて面白い

とてもいいアニメでした!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

超絶勇者たちのバトルアニメ

どちらかというとドラゴンボールの世界のようだ。
主人公が誰なのか分からないが、いきなり巨大ゴーレムが現れ、
都市の人々を虐殺する。
そのゴーレムを一撃で倒す剣の勇者。
この世の中に、こんな勇者が何名かいるらしい。
2話は打って変わって別の都市でのお話。
こんな感じで勇者を紹介していく。
それが半分ほど続き、6話まできて、ようやく1話の勇者が出てくる展開。
各国のたくらみや、それに翻弄される勇者たちの動きが複雑で、
なかなかとっつきにくい。
序盤がどうしても難しい展開となったが、その分後半の勇者同士の戦いは
見ごたえがある。
リチア公国の滅亡を描いて1期は終わり。

2期の制作も決まったようだが、これだけキャラを広げ続けて、
うまくたためるのだろうか。
キャラデザインやアクションシーンは素晴らしい。
全体の物語の展開がさらに面白ければ。
今後も期待したい作品である。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

71.9 16 仲間で異世界なアニメランキング16位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (330)
1097人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エマさん、有能!(← でも『水戸黄門』的な立ち位置は謎)

小説投稿サイト「小説家になろう」発祥の作品らしいですが、私が「なろう」をちょくちょく読むようになったのはここ数年の話なので、始まった当時の詳しい事情は知りません。また、現在はアルファポリスからの出版で商業ライトノベル作品として継続されており、「なろう」では掲載されていません。

同タイトルの原作ライトノベルは未読で、コミカライズは少し読んだ程度です。ストーリー的にはほぼ「アニメが初見」といって良い状態で観ていました。

主人公が中心となって人間以外で構成されるコミュニティを発展させるという類似性から、『転生したらスライムだった件』などと比較して語られることもあるようです。が、少なくとも私は両者が似ているとはあまり思わずに視聴することができました。

お話としては、女神に「勇者」として異世界に召喚されたはずの深済真(みすみ まこと)が、容姿が女神の意に添わず勇者の資格を剝奪されて人外魔境に放り出されるといったお話。

ただ、女神の加護とは別の力を得た真は、その異世界で至高の種族とされ女神に愛されるヒューマンではなく、ヒューマンから差別され女神からも忌み嫌われるる他の種族達との交流をより深め、亜空と呼ばれる異空間に隠れ里的な集落を作っていくといった感じです。

作中の台詞や音楽にはTVドラマ『水戸黄門』をモチーフとしている思われる点が随所にあり、放送回によっては『水戸黄門』の主題歌「ああ人生に涙あり」のキャストによるカバーがED主題歌として使われたりもしています。

「世直し行脚」などといった言葉も聞かれ、従者となる巴(ともえ)と澪(みお)はいわば「助さん・角さん」的なポジションとして描かれます。

そんな一行を支えるオーク族長の娘エマさんは、いわば「文官」的な意味で大変優秀なのですが、『水戸黄門』にはそんなポジションはありませんよね(笑)。といったわけで、レビュータイトルとした次第。


1クールしか観てない本作と4クールに渡ってアニメを観ており原作も結構読み進んだ「転スラ」とでは比較は難しいですが、個人的には「転スラ」の方が早い段階から「国家」というものを意識していたように思います。

本作でも話が進めばまた様相が違ってくるのかもしれませんが、女神に絡んだ本作の主人公設定からすると国家レベルの外交はなかなか本作のトピックにはならなそうな気がしています。

最終話が怒涛の勢いで進んでどうなることかと思いましたが、第2期の制作が決定しているそうで、そういうことなら納得はできる最終回ではありました。が、これから視聴するなら第2部の開始を待った方が良いかもしれませんね。

本作に関しては特に積極的に原作情報を入れることもしないつもりですが、続編が放送されれば観ると思います。

余談: そういえば真がちょくちょく川柳を詠む(5・7・5で喋る)のですが、あれはいったい何なのでしょう(笑)?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

すみません、パチモン(何の?)と思っていました・・・。

どうも、スミマセン。

何のかわからないですが、全く根拠なくパチモン臭を感じていました(個人の偏見ですw)。
が、あにこれのレビュワーさんの評価を拝見し観てみることにした作品です。
また、どうやら「どこぞのスライム~」よりも前に発表されていた作品との事で、似ている点もあるという評価もできないっぽいですね・・・。

さて、この作品。
私的には好きなタイプの作品でした。
まぁ、出だしが少々変わってはいましたが、俺TUEEE系と言う事であながち間違いではないでしょう。
善意の解釈をすれば、若干、毛色の違ったと評しても良いかもしれませんが。
好きな点としては、私の好きなパターン=即ち「仲間が増えていく系」だという事。
その仲間が割と好きなタイプだった事が大きいですねぇ。
ちなみに主人公の深澄真はあまり好きなタイプではなかったです。
が、最初に仲間と言うか、お供の者に巴と後に仲間になる澪たちが好みでした。
キャラとしての容姿の造形には若干スキも感じられるのですが、主人公とのカラミ方とかそれぞれの関係性、折々のギャグ、ツッコミっぷりが何となく好きです。
主人公の影響で和風にかぶれているのも面白かったです。

そうですねぇ、あとはおブタ顔のエマも声に負けて好きになりました。
某鬼滅の、あのお方が浮かんでしまって違和感爆発なのですがw。
あとは後ろの方で登場するエリスも好きですねぇ。
まぁ、アニオタ路線爆発って事でしょうか。

でも、この作品は声優さんが実に贅沢ですねぇ。
良くこれだけの皆様が集まっておられるものです。
それだけでも、ある程度の価値を見出せてしまいますなぁ。

物語はオーソドックスな仲間づくり、国造り。
そして、バックグラウンドには大筋テーマがある、って感じでしょうか。

この第1期は最終盤が少々駆け足気味でした。
もう少しゆとりを持っても良かった気がしましたねぇ。
なんなら、リッチ君が仲間になるくだり、無くても良かったなぁ(個人の感想ですwあまり魅力を感じるキャラでは無かった為)。

どうやら2期が決まっているそうです。
ほんのりと楽しみです。

あとは・・・。
そうですねぇ、OPちょっとうるさい感じで私のお好みでは無かったです。
反面EDは毎回、月のアップから始まる入りが割と好きでしたねぇ。
やかましさもそれほどでは無かったですし。


この1期分12話が割と軽く観られたことを思い返しますと、物語もそこまで複雑では無いですし(今のところは)、短く感じたって事は面白かった(楽しめた)んだと思います、多分。

「どこかの転生したスライム」みたいな話がお好きならば楽しめる気がしました。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

巴と澪に救われた作品。

異世界で町づくりをしていく、最近流行りの物語。

この作品の魅力は、主人公には従順だけど、自由奔放で突飛な言動の多い巴と澪の存在。
彼女たちに救われた作品だと言えるでしょう。

彼女たちの自由奔放活突飛な言動に振り回される主人公。

この構図が面白い作品。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

73.3 17 仲間で異世界なアニメランキング17位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (252)
796人が棚に入れました
悪夢は終わらない。 絶望は破滅を誘い、厄災は惨禍を招く。 ジャガーノートとの闘いのさなか、奈落に消えたベルとリュー。 行き着いた先は、全ての冒険者が恐れるダンジョンの深淵――『深層』。 満身創痍、孤立無援、迫り来る厄災の脅威。 迷宮決死行の渦中、五年前の後悔に苛まれる妖精はかつての仲間を追憶する。 一方、ベル不在のパーティの前に現れたのは、双頭の巨竜アンフィス・バエナ。 破壊の化身が吐き出す凶悪な炎流が全てを呑み込む。 希望も光明も失われた迷宮で、冒険者達が辿る運命は幕切れか、それとも…… これは少年と妖精が押し寄せる死に抗う、過酷に満ちた【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

求めたつもりはなかったろうが、ダンジョンで出会ってしまった…。

オラリオのダンジョンには「吊り橋効果」があるらしい(笑)。

完全にヤラれてしまっているリオンさん。
そしてまったく出番がないヴァレン某さん…。

シリーズを通して見るとⅢのテーマの堅苦しさはどこへ行ったのかと思うくらいにわかりやすい冒険と恋の物語。依存の逆転の過程がとても良いです。

1期目から観ていないとあんまり面白くないかもしれませんが、エンターテインメント性はシリーズ1高い気がします。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ダンジョンRPG視点で見て、良い感じでカビ臭くなってきた

引き続き原作ライトノベルは未読。

【物語 4.5点】
これぞ迷宮(ダンジョン)。
展開はハードで、お気軽異世界ファンタジーが量産される昨今のトレンドからは外れており、人は選ぶが、ダンジョンRPG好きには断然オススメ。

2期、3期と、意外と迷宮に潜らなかったので、ヤキモキさせられました。
ですが、一方で、ここまでダンジョンRPGの諸要素を巧く設定・シナリオ化しているとの手応えもあり……。

例えば……
{netabare} ・迷宮を巡るパーティー間競争→ファミリア間の抗争、駆け引き。
・倒されたモンスターが転生しながら無限POPする迷宮の異様→「人造迷宮ークノッソスー」建設者の狂気。
・迷宮内の“友好的なモンスター”への対応を巡る相対的な善と悪→冒険者たちから迫害される「異端児-ゼノス-」を助けることにした【ヘスティア・ファミリア】{/netabare} etc.……

そこにダンジョン愛を感じることができていれば、「迷宮決死行ーデスパレートー」となるこの4期分割2クール目は、迷宮の醍醐味を収穫できる至福のひと時となる。
信じて視聴し続けて本当に良かった。


構成は、満身創痍で「深層」に落ちた主人公ベル・クラネルと“疾風“のエルフ、リュー・リオン。2人の脱出サバイバル。
「下層」にて“英雄”ベルを失いパーティー瓦解の危機を抱えながら、ベル救出か撤退かの狭間で揺れる仲間たち。
かつてリューを襲ったパーティー壊滅の悪夢の回想。
3本柱のプロットで迷宮(ダンジョン)とは何かを徹底的に思い知らされる最悪で最高な{netabare} 四{/netabare} 日間。

中級以上のパーティーにとって一番恐ろしいのは落とし穴(シュート)からの格上モンスターによる数の暴力(また、そういう敵に限って仲間を呼ぶんですよw)

本作の決死行には、次エンカウントしたら絶体絶命。一歩進むのにも手に汗握る。
迷宮の緊張感が見事に再現されており、私も『Wizardry』シリーズ等でやらかした時のトラウマも思い出し悶えながら視聴しましたw


ダンジョンRPGで最も脳汁が出る瞬間と言えば、
パーティー全滅の危機を、普段は気にも留めないアイテムやシステムをフル活用して切り抜けた時。

この観点からグッと来たのが、{netabare} ヴェルフ即席の鍛冶による《魔剣》生成と反抗。{/netabare}


【作画 4.0点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

率直に『ダンまち』も視聴者の選別も進み、1期に比べたら話題性も収益性も落ちているはず。
それでもアニメ化し続けてくれる同スタジオ。この律儀さが有り難いです。

「深層」“白の迷宮”のムードを演出した、くすんだ色彩選択も印象的。
ここもまたグラフィックの変化と共に緊張感が増す迷宮の魅力を伝えていました。

ドロドロ、ネバネバな迷宮サバイバル食の数々。
大体ダンジョンに飯テロを求めるなんて間違っているんですよ。
{netabare} 腐った死体から漁った傷んだポーションでも、スライムの粘液{/netabare} でも、飲める物は何でも啜(すす)って生き残らなければなりません。
(でも{netabare} リューさん先輩面して、絶叫するベルくんにゲテモノ喰らわせておいて、結局、自分は口付けませんでしたよねw{/netabare} )


そして、ベルくんとリューさん。装備大破して裸同然となった男女の脱出劇。
ある意味、豪奢な大鎧より難しそうなボロを纏ったキャラを粘り強く描写し、サバイバル感を盛り上げる。

それにしても、こんな危機的状況でもラノベ的ラッキースケベに遭遇してしまうベルくんw
第21話。{netabare} 肌を密着して濡れた身体を温め合う2人{/netabare} の描写には不謹慎ながら欲情しそうにw
ただ、あの場面はリューを縛り付けていた恐怖と贖罪意識が淡い恋慕により溶解する重要なカット。
決して安直なサービスシーンではなかったです。


【キャラ 4.0点】
“例の紐”も“ヴァレン某(なにがし)”もまともに登場しない。
メインヒロイン飛車角落ちで大丈夫か?となった4期。

ヒロイン枠のリューも終盤まで謎だらけでヘスティアやアイズには遠く及ばない印象。
ですが「深層」を彷徨い、リューの過去が深掘りされる内に、
ベルくん争奪戦でも強力なヒロインに化ける。

リューが過去に所属した【アストレア・ファミリア】のメンバーたちも、モブではなく確立され、リューの人格に深みを与えていました。
“正義”に関する問答が、上述のダンジョンにおける相対的な善悪とも混じり合って味わい深かったです。


モンスターでは迷宮(ダンジョン)の仕組みを脅かす輩に災厄をもたらすジャガーノートの異端性。
まるで『不思議のダンジョン』の死神みたいな番人ぶり。
期待する目的から外れた冒険者たちの言動は許さない。抵抗する間もなく瞬殺する寒々しさ。
大迷宮を創造した者の強烈な意志と狂気を想起させられる手強い一体でした。


【声優 4.5点】
リュー役の早見 沙織さん。
トラウマが積み重なった人格を好表現。
「深層」より深い人間表現ができる。その上デレると、とびきり可愛い。
清楚ボイスだけじゃない。はやみん流石です。

ベル・クラネル役の松岡 禎丞さんは今回も良く叫びました。
痛恨の一撃に、毒味に、不可抗力的スケベシーン。何でも叫べる。
「貴方は尊敬に値するヒューマンだ」


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期以来の井内 啓二氏。
本格的に迷宮の絶望を掘り下げる深章に合わせて選曲も重厚化。
リューが諦めて贖罪にかこつけた自己犠牲に逃避しようとする度に、
手を差し伸べるベルを奮起させるように鳴り響く「英雄願望」のメインフレーズ。
シビれました。

OP主題歌はリュー役・早見沙織さんの「視紅」
ED主題歌はsajou no hana「切り傷」
いずれもリューの心境を捉えたバラード。

“一緒に帰ろうって決めた 優しい陽だまりへ”

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

悪夢は絶望へと続く――迫り来る厄災の脅威 妖精の脳裏に蘇る追憶の光景 間違った私に「正義」はもう…… 過酷な「現実」に抗う少年と妖精の決死行

この作品の原作は未読ですが、アニメ版は本編、劇場版、OVAと一通り視聴済…
かと思ったら、第3期のOVAは未視聴でした。

本来なら、OVAは円盤を購入した方への特典なのでしょうけれど、最近は配信サイトでOVAが視聴できるようになっています。
第3期のOVAもdアニメストアで配信されていましたので。

まぁ、棚の目につくところに置いておけば、そのうち気になって視聴するでしょう。
自分のことながら、この安直さに時折辟易することもありますが、きっとこればかりはもう治しようもないと思いますので^^;


悪夢は終わらない。
絶望は破滅を誘い、厄災は惨禍を招く。

ジャガーノートとの闘いのさなか、
奈落に消えたベルとリュー。

行き着いた先は、
全ての冒険者が恐れるダンジョンの深淵

――「深層」。

満身創痍、孤立無援、迫り来る厄災の脅威。
迷宮決死行の渦中、
五年前の後悔に苛まれる妖精は
かつての仲間を追憶する。

一方、ベル不在のパーティーの前に現れたのは、
双頭の巨竜アンフィス・バエナ。

破壊の化身が吐き出す凶悪な炎流が
全てを呑み込む。

希望も光明も失われた迷宮で、
冒険者達が辿る運命は幕切れか、
それとも……

これは少年と妖精が押し寄せる死に抗う、
過酷に満ちた【眷属の物語(ファミリア・ミィス)】


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

振り返ってみると新章・迷宮篇だって相当過酷な展開の連続でした。
でも今回の深章・厄災篇を見てしまうとこの印象は大きく変えられることになります。

満身創痍、孤立無援、迫り来る厄災の脅威。
公式HPのINTRODUCTIONには、少年と妖精の置かれた状況をこの様に表現していました。
ですが、目の前に繰り広げられる惨劇は、こんな言葉に置き換えられるほど
易いモノなんかじゃありませんでした。

時間の経過に伴い、どんどん死に引っ張られているのを身体全部で感じざるを得なくて…
1分1秒…その場に留まる時間が長引くほど恐怖が加速度的に増していく…
きっとこれまで、これほどの身の危険を感じたことは無かったのではないでしょうか。

ですが、こんな人生の最後を迎えるような状況であるにも関わらず、悠長な感傷に浸る暇なんて二人には微塵もありませんでした。

「殺らなければ殺られる…」

そのために存在するのがこの深層なのですから…
だから、例えここで二人の冒険が終わってしまったとしても少しも不自然じゃありませんでした。

主人公は死なない…
そんな暗黙のルールが通用する様な甘い場所じゃありませんでしたので。

だから考えるのは、次の瞬間のその一手…
自らの身を挺して仲間を逃がす…そのためなら何をも厭わない鋼鉄の意志の赴くままに動く…
かつての仲間に自分がして貰ったように、今度は自分がその役目を追う番だとはっきり認識できる。

でも、ダメなんです…
もう一人が二人で一緒に帰るんだの一点張りで、握った手を放してくれないんです。
それに、未だ早いとかつての仲間も認めてくれず門前払いでしたので…
色んな思いや願いが幾重にも繋がって、人間の生へと続いているのを実感します。
だから人は生に執着するのかもしれません。

身体中が痛くて前に進むのが苦しい…
誰でもこういう場面には遭遇すると思います。
ですが、途中で諦めてしまったら、もっと違う痛みと苦しみに苛まれることになるのを、無自覚で無意識ですけれど私たちの本能が知っているのかもしれません。
これだけでも十分に頑張る理由になると思うんですけれど…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、はやみんによる「視紅」
エンディングテーマは、sajou no hanaさんによる「切り傷」
歌い手さんが新章のオープニング・エンディングと入れ替えになっていました。
最近、ちょいちょいはやみんの楽曲を耳にする機会がありますが良きですね~
今度の楽曲も大好きでした。

1クール全11話の物語でした。
視聴には痛みと苦しみを伴いましたが、それ以上に仲間の絆と信頼を感じることができたと思います。
人には変わらない部分と変わる部分が存在していて、その案配は人それぞれで決して否定するモノではないことを実感させて貰いました。

続編…は私が心配することではありませんよね。
必ず制作されると確信していますので^^
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

66.1 18 仲間で異世界なアニメランキング18位
黒の召喚士(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (219)
679人が棚に入れました
「初めてですよ、神である私に配下になれとおっしゃった方は」 ケルヴィンは目を覚ますと異世界に転生していた。しかも、ガイド役としてその世界の女神を配下に従えて。 前世の記憶を引き換えに、高ランクすぎる召喚スキルと魔法スキルを得たケルヴィンは、冒険者としての生活を始めるが、強敵を求めたがる性格と、新人レベルを遥かに越えたステータスによりすぐに注目を浴びてしまう。 黒のローブに身を包み、戦闘狂な主人公が、仲間を集めてトップ冒険者へと成り上がる、爽快バトルストーリー開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ギャラリーを召喚して魔法で戦うバトルマニア

【紹介】
ネーミングやデザインや主人公の性格など全体的に中二病テイストが強い異世界転生ファンタジーアニメ

【感想】
私はあまり好きなタイプの主人公じゃないけど、主人公をカッコいいと思うなら刺さりそう
デキは悪くないので、主人公さえ好きになれればいいアニメだと思います

面白かったけど「召喚士」という職業と「バトルジャンキー」って言葉がどちらもうわべだけな感じがしたのが残念かな?

それから色んな人がバトルジャンキーっていう微妙な言葉を恥ずかしげもなく使ってるのが不思議
この異世界の流行語?

この主人公、ホントに戦闘好きですか?
戦闘が楽しくて仕方ないというよりも、戦闘狂な自分カッコいい!!って思ってるようにみえます、大好きなのは戦闘じゃなくて自分自身?

【主人公は本当に戦闘好きなの?】 {netabare}
主人公がバトルジャンキーを自称してるけど、戦闘好きっていうよりも中二病かな?
強そうな相手に会うたびに「あいつ仲間にできないかな?」と口にするのは召喚士らしいように見えるけど戦闘狂らしさはなくて

最初に不思議に思ったのが、バトル好きなのにどうして召喚士なのかな?って思って
最初は勇者とからまないって宣言していたのに、勇者達が自分より弱いとみてやっと会う気になったように見えて
もしかして自分より強そうな相手に会うのが嫌だったのかな?って思った

召喚士を選んだのは自分が直接戦うことが怖いっていう気持ちの表れと、対等な仲間じゃなくて絶対言うことを聞く手下が欲しかったからじゃないのかな?って
途中で奴隷を買うのもそうだけど、この主人公にとっては対等な仲間はいらなくて、言うことを聞く手下や奴隷が欲しいみたい
奴隷や手下をうまく使って戦うならまだ召喚士って感じするけど、配下にした後は存在感が薄くなってほとんど活躍もしないし何のために仲間にしたの?って思う

だから戦闘狂じゃなくて、自分が大好きなだけなのかなって思いました
そんな感じで最初から最後まで実力者を従えることがステータスみたいなとこあって、召喚士の設定いらないんじゃないかな?って思いました
{/netabare}

【シナリオ】 {netabare}
事情知らないとはいえ魔王娘のお世話係を殺しちゃって、彼女にとって唯一の家族みたいな人を殺されて何とも思わないのは微妙な気持ちです
しかも身体を装備品に加工って、どういう感情なのでしょうか? 
{/netabare}
【キャラクター】 {netabare}
キャラクターは主人公以外とても薄くて、どんどん登場して賑やかした後は空気になるような使い捨てタイプで掘り下げとかロクにありません
チート感は控えめで戦闘では結構苦戦するので戦闘は良いほうだと思います
{/netabare}
【声優】 {netabare}
主人公の声優、実力ある人だと思うけどこの主人公には合ってないような、ジャンキーって感じはしないです {/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界転生だけど現代日本知識での無双はしない(笑)!

主人公のケルヴィンは転生前は日本人だったようですが、転生時に女神からステータスやスキルを貰う引き換えに前世の記憶を失っているとかいう、なかなかに大胆な設定の「小説家になろう」原作発のアニメです。

私は原作は未読でコミカライズだけ読んでいます。

「死亡・転生自体が手違いだから凄い能力をあげましょう」っていうのはいつものなろう転生ものの流れですが、転生前は日本人だったことで「米が食べたい」とか「刺身が食べたい」とかいう話はあっても、「転生前の知識を使って異世界で便利な道具を作ろう」とか「○○のことは知らないようだから教えてやろう」とかいう流れにはならないのは、本作の印象を爽やかな物にしているかもしれないです。

また戦闘では「ケルヴィンひとりいれば他はいらないんじゃ?」って感じではなくて、パーティーを組んでいるメンバーそれぞれに意外と見せ場があるのも良いと思います。

ケルヴィンの周囲には女性が多くて異世界ハーレム感を醸し出してはいますが、おっさんキャラのジェラールがパーティーにいることで締まった感じもあり、スライムのクロトが可愛いこともあって意外とイヤミのない作品に仕上がっているように思います。

ケルヴィンはこの異世界をゲーム的に攻略していくことを楽しんでおり、偽悪的に振る舞っていますが根っこのところではたぶん親切なんだろうなと感じさせる場面が多々あるので、私はこのアニメはけっこう好きでした。

ただ、1クール12話の尺ではお話としては「まだまだこれから」って感じで終わってしまうので、アニメ視聴だけだと全話観ての満足感には乏しいかもしれないです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろうミックスジュース

[文量→小盛り・内容→酷評系]

【総括】
なろうらしい、なろう。なんか、今まで観たことあるアニメの設定やら展開やらを節操なく混ぜてみました、って感じ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤の弱さは良い。が、すぐ強くなる。すぐ、つまんなくなる。

戦闘狂って設定、最初からあったっけ? 仲間がスライムである必要ってあった? 女神とのラブコメ、忘れてません?

なんかウケそうな要素や展開を無計画かつ節操なく詰め込んでいくから、こんな感じになる。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

67.8 19 仲間で異世界なアニメランキング19位
ありふれた職業で世界最強(第2期)(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (169)
676人が棚に入れました
“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?

脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。

「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。
 全部薙ぎ倒して世界を越えよう」

奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強”異世界ファンタジー、「ありふれた職業で世界最強」の第2期

声優・キャラクター
南雲ハジメ:深町寿成
ユエ:桑原由気
シア・ハウリア:髙橋ミナミ
ティオ・クラルス:日笠陽子
白崎香織:大西沙織
八重樫雫:花守ゆみり
畑山愛子:加隈亜衣
ミュウ:小倉唯
リリアーナ・S・B・ハイリヒ:芝崎典子
ノイント:佐藤利奈
フリード・バグアー:小西克幸
ミハイル:石井真
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ありふれたモブ女でハーレム

1期から間が空きすぎていてほとんど何も覚えてないですが、結構面白かったです。
でも1話は勢力に分かれてキャラクター紹介と何を目指しているのか簡単な紹介があるのでなんとか入ることができました。

1期とちょっと見比べてみましたが、1期より作画が良くなってますね。

【キャラクター】
1期から引きずってるコンセプトですが、精神的に病んでるキャラクターが目立つのが好き嫌い分かれるところ。
{netabare}
主人公が規格外の強さでハーレム状態だけど、ヒロイン争いはユエが独走していて特に争う気もない平和なハーレムっていう感じだけど、香織はヒロインの座を諦められないみたい。
でもやっぱりユエが強すぎて勝負になってないので、ラブコメの面白さはまったくないです。

ユエは凄く可愛いしいいキャラクターなのが救い。

ハーレムが増えるのはいいけどみんなちょろすぎるので、また増えたって思って冷めた眼で見てました。
薄いヒロインがたくさんいてもどうしようもないですね。
{/netabare}
【シナリオ】
テンポがかなり良くてスムーズに話が進みますね。
{netabare}
主人公だけじゃなくてヒロインもみんな強いのでほとんどピンチになりません。
ピンチを演出しても結局あっさり解決しちゃうのでなんか無駄なやり取りだったなーって思う。

男性向けのエッチな描写が結構ありますが、話の邪魔になるような感じじゃなかったので気にならなかったです。
{/netabare}
【まとめ】
結構面白くて好きだけど、無駄に増える薄っぺらいハーレムは魅力的に見えないですね。
どうせやるなら羨ましいって思えるような少数精鋭で固めたほうがいいと思う。
ユエと、ユエに対抗するヒロイン1~2人くらいで十分じゃないかな?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

モテモテ

原作未読 全12話

ありふれた職業で世界最強の2期です。関係性から1期から観ることをオススメします。

1期の終盤からですが、別々になっていた他のクラスメイトとのお話がメインとなっています。

主人公はあいかわらずのモテモテぶりですねw

裏切ったクラスメイトや巨大な敵、主人公と互角に張り合うぐらい強い敵が現れますが、決着はまだまだのようです。

主人公は最強ですが、まわりのキャラも段々強くなりそうですw

OPはMindaRynさん、EDはFantasticYouthさんが歌っています。

最後に、1期書きましたが、異世界に現代の乗り物や武器が出てくるのでちょっと違和感がありましたね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ユエの余裕、安定の2期です。<追記;ありふれた寄り道で世界最強>

何だろう、このありふれた感。
強い主人公が次々に試練を乗り越えていくような。
1期ほどのパワーは無いような気がします。
そりゃ、危ないシーンはあったけど。

三人の姫ヒロインに、香織とミュウが加わった2期。
ますます、ハーレム増強です。
しかし、ユエが大量リード。
死地を共闘しただけあって、ハジメにとって特別な存在なんでしょう。

{netabare}ラスト、香織が別人に。
えっ、誰?でした。
でも、どっちかっていうとこっちの方が私好み。
今後の活躍に期待です。{/netabare}

増々意気軒高なハジメ一行。
次の迷宮攻略は?魔人族との闘いは?
はたまた神の討滅か?
3期が気になります。

<追記;ありふれた寄り道で世界最強>
{netabare}第13話未放送エピソードで、とくにストーリーとは関わりはありません。
ハジメ、ユエ、シア、ティオ、香織、ミュウによる珍道中記です。

エピソードが3つ。
ユエの魔法先生、衣装交換、ユエの幼児退行。
と、全体にユエが話の中心です
やはりメインヒロインは優遇されますね。

衣装交換が新鮮です。
とくに、ユエが色っぽい。
もっとじっくり披露してほしものです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

60.8 20 仲間で異世界なアニメランキング20位
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (204)
637人が棚に入れました
社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治。今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたらいつの間にか異世界の森にいた。…あぁ、これが流行りの異世界転生か。持っていたスキルは「鑑定、創薬」の2種類。あれたいしたことない・・・、でもいっか。そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、ドラッグストアをオープンさせる。異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。

声優・キャラクター
福島潤、松田利冴、熊田茜音、松田颯水、東内マリ子、内村史子
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ノエラの可愛らしさをいつくしむ物語かも…

この物語は異世界でドラッグストアを経営する主人公レイジの物語です。
ほのぼのした物語です。
レイジが毎回調合する薬で、みんなの悩みを解決します。そしてみんなが笑顔になるのです。
だから、気軽に見て楽しんでください。

なぜ主人公が異世界に行ったのかとか、なぜドラッグストアを経営しているのかとかは、考えちゃダメですよ。
ありのままの内容を素直に受け入れて視聴されることをお勧めします。

この店にはレイジ以外に人狼のノエラと幽霊のミナがいます。
二人とも可愛い少女です。そして二人ともレイジの手伝いをする店の看板娘です。

ノエラは{netabare}昔、傷ついていたところをレイジに助けられました。それからずっと{/netabare}レイジのことを「あるじ」と呼んでいます。
ノエラのしっぽのモフモフ感がたまりません。思わず頬を擦り寄せたくなるほどです。
それに彼女の「ル~」という口癖が超カワイイです。
幼くとも、彼女はこの物語のメインヒロインなのです。

ミナは、昔からこの家に住み着いている幽霊です。
ですが、こんなに可愛くて素直な幽霊だと、思わずいい子いい子したくなりますね。ヾ(・ω・*)
でも、{netabare}彼女には超怖い一面もありますので、{/netabare}怒らせないほうが良いみたい。

物語は、毎回毎回変わり映えしません。
お客の誰かが悩みをレイジに伝える。レイジがサクサクと薬を調合する。その薬を飲んだお客が笑顔になる。
その間に、ノエラがしっぽを何回か振り回し、「ル~」とうなる。ミナがまじめにお手伝いをする。
そんな内容です。
たまに薬の使い方を失敗しますが、そのときは面白いですよ。(^_^)

私はノエラのしっぽのモフモフ感と「ル~」の口癖を聞くために見ているようなものでした。

ちなみに、この世界の魔王も、ノエラの可愛さにメロメロでした。

※ノエラの声優さんが「ル〜」「ル〜」言いすぎてカットされたそうですよ

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

薬師と言う割には・・・

ぶっちゃけ、毒にも薬にもならないとはこれ如何にw。

ああ、この作品に対する印象です。
悪い訳ではないんだけれども、これと言って視聴をお勧めするネタもない感じ。

物語は、あるようで無いようで、多分大筋的には無い。
薬師と言うよりも、ちょっと真面目なカズマさんが・・・(カズマですが、何か!)的な・・・。
チート薬師と言うよりも、ド〇えもん的な・・・何かという・・・。


公式HPを観てみるに、文庫原作との事。
よく言われる何とかライフ系の漫画原作との印象を受けていましたが、違いましたか。。。

作画はフツーですねぇ。
独特の色使いや、独特の緩さというか、スキというか、ふわっとした適当加減がある。
これを是とするか非とするかで印象は変わると思う。

声優さんは、コレもフツーかなぁ。
悪い点もない感じなんだけど、これと言った良点も見つからないかなぁ。

音楽は、これもまたフツーかなぁ。
若干、楽し気な雰囲気もあるけど、特徴的、個性的、魅力的とは言いにくいかなぁ。

キャラクターは、子供っぽく、かわいいかなぁ。
「あるじ(主人)~、あるじ~」と言ってモフモフしているノエルを愛でているのが正解かなぁ。
ミナも、まぁふわっとしてかわいらしいかなぁ。
眉毛のエレインもかわいいかなぁ。
メガネっ娘のポーラもかわいいかなぁ。
ボクっ娘の妖精ビビもかわいいよなぁ。


全体的に、かなぁ、かなぁって言っていますが、そんな感じかなぁ。

って感じなんですよ。


お子さんと一緒に観たり、疲れた時にぼんやりみるといいのかなぁ。

ってかんじかなぁ。

興味を持たれた方は観てみるといい、のかなぁw。

ああ、そう言えば仲間が増えていく感じは個人的には好きかなぁwww

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

この手の作品が嫌いじゃない自分がいる・・・。

ハッキリ言って、面白い作品ではありません。
コメディってほど笑えないし、ほのぼの系っていうほど感動も無い。

何故、主人公は子の異世界に来たのか?
ミナが幽霊である意味、エジルが魔王である意味ってあるのか?

分からないことだらけ。

だけど、この手の作品が嫌いじゃない自分がいるんですよね。



「るー」が原因なんですかねぇ(笑)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

65.4 21 仲間で異世界なアニメランキング21位
100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (177)
617人が棚に入れました
合理的で単独行動が好きな中学3年生四谷友助は、
ある日ゲームじみた異世界に転送された―。

すでに転送されていたクラスメイトの新堂衣宇、箱崎紅末とともに
3人目のプレイヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑むことに。

感情論を排してすべての要素をフラットに、
時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。

襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティの全滅を防ぎ、
このゲームをクリアすることができるのか?

声優・キャラクター
上村祐翔、久保田梨沙、和氣あず未、小市眞琴、斎藤千和
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

やはり面白かった

<2021/7/31 初投稿>
原作漫画は未読。
見始めなので評点はデフォルトの3.0です。

一期は結構好きだったんですが実質評価保留みたいなレビューになりました。
お話自体は実は渋いんじゃないかと感じていて、これからの展開次第で面白くもつまらなくもなりそう、と感じたので

というわけで16話見ました。
やはり段々と面白くなってる。
勇者たちのレベルアップの仕組みはまるでゲームのそれですが、{netabare}異世界は仮想ではなく、現実に存在し、そこに住んでいる人も実際に生きている{/netabare}ということがわかった前作

それを踏まえて勇者たちは訳のわからない、やたら困難なクエストに取り組んでいきます。

最新16話では{netabare}オークとの切羽詰まった生々しい殺し合い{/netabare}の最中{netabare}島の突然の噴火と津波に見舞われ大混乱{/netabare}となります。
そんな状況でも相変わらず目的達成に向け、最も効率的・確実性の高い行動を取ろうとする主人公

そしてさらに{netabare}噴火口からは謎のラドンみたいな鳥?{/netabare}が・・・

という畳み掛けの上に更に畳み掛ける展開

やはり面白いのか?

<2021/8/7 追記>
第17話まで見ました

面白いですよ、この作品
ようやく胸を張って言えるようになったかも
一期で多くのアニメファンを怒らせてしまい、見る人が減ってしまったので隠れた作品になりつつありますが

私は好きです。

相当に捻くれた内容なので、
私のような捻くれ者とは相性が良いのかも 笑

とりあえず中間評価点付けてみました。

今期、「死神坊ちゃん」「桃太郎」と本作は毎週楽しみになってます。

<2021/9/24 追記>
最終話まで見終わりました。

面白かった。
物語もキャラクターも上手くできてる。

1期はトリッキーなことやってて「ふざけてんのか」とお怒りのアニメファンも多数。
ただ今考えると1期の内容はプロローグ。
だから限られた予算内でいろいろ工夫してというのもしゃーない、と思います。

2期は物語が展開し、主人公たちの立ち位置や課せられた本当の目的{netabare}「ドラゴン復活の阻止」{/netabare}が見えてきて、ゆっくりと、確実に盛り上がってきました。
最終話では「100万の命」の意味にも触れてます。
チャラい意味じゃなかった 笑

最終話のゲームマスターの今後の展開を暗示するような台詞。
大塚芳忠さんだったので、より重さが響いてきました。

惜しむらくはアニメーションの動きに全く迫力がないこと。
派手な演出は邪魔になるというタイプの作品ではあるけど、それにしても重要なシーンだけでも良いからもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。

この作品、これから先の展開が気になります。
3期がほしいなぁ。
難しいのかな。
原作追いかけようかな。、

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

しりあがりでございま

原作未読


実験作の2シーズンめ。巷では1期けちょんけちょんだったので継続視聴者少なさそうな気がします。
となるとここ覗いてるあなたには仲間意識みたいなのを感じます。基本評価は1期レビューにて。

悪い意味でおふざけが過ぎた1期の締め(最終回)がわりと好感をもったので今ここに立っている私。
主人公四谷くんが自分自身の厨二気質を自覚して葛藤を見せてました。あれがなければ…

今更ですが、おもいっきりなろうテイストと思わせて別冊少年マガジン連載の漫画が原作らしいです。

 もしかしてアンチなろう!?

主人公最強の対極いってるし、女性に囲まれてるけどいがみ合ってるし、現実とゲーム世界行ったり来たりで現実逃避に専念できないし、と。
見慣れた景色と少し違うので興味を引いたんだけど

 心意気だけは買う?買わない?

私でもわかる程に作画やる気ないし、演出についてけないし、合理的主人公のふれこみなのに知性感じないし、つまんねーし、と。あまりにも足を引っ張る要素が多くて後が続かない1期だったのでした。


それで2期!というかほぼ分割クール後半11話みたいな2ndseasonについて。
 
 ん?なんか普通

作画はあまり改善されておらず、奇抜な演出はちょっと鳴りを潜めたかなくらいではあるんですが… クエストこなす度に不明点が解消されたり、そういえばあん時の!な繋がりを感じたり、物語が進んでいる手応えを感じます。
しりあがりで面白くなっていった2期。題名『100万の命の上に…』立つ自覚か責任みたいな風を確実に感じることができることでしょう。収穫ですね。ここまできたなら続きがあれば観ます。

ちなみに厨二の殻を破れるかのMY鑑賞ポイントについてはうやむや。
本筋の大きなうねりの中に埋もれていった感じですね。気にしなくても良さそうです。



※雑感

■○○かと思った

グレンダは沢城さんかと思った。早見さんだったのですね。
{netabare}※幼女の正体見破ったりしてた有能なレズさんです。あー早見さん芸幅広げてるのね。そう感じたきっかけが『RELEASE THE SPYCE』のゴリマッチョ役だったような。全く違う早見節を楽しめます。{/netabare}


■○○死

{netabare}最終回。ドラゴン使いの幼女(敵)が散る時、“自裁”という言葉を使っていて珍しいと思いましたね。直近だと西部邁さんがこの言葉をチョイスされてた。{/netabare}


※備忘

■自分用メモ

{netabare}・オークの姫君と共に散った護衛のオーク。うーん…人間
・ガハベルさん思いっきりヒロインムーブだったのに。うーん…時の流れ
・ドラゴン使い幼女は微笑んで自裁。うーん…敵味方の概念がね{/netabare}

{netabare}100万の命とは?
A ゲーム内世界の人々(もしかするとモンスターとかも)
B 穴が開いて蹂躙されんとする現実世界の人間{/netabare}

結局
『尊い犠牲の上に俺は存在してる』
『足元の生命は俺の手にかかってる』
どっちともとれそうなんだけどどっちなんだろう!?



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

------


2021.09.29 初稿

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期目より面白い(1期目がつまらないとは言ってない)

相変わらずの原作未読です。勇者として転送された「ゲーム」の世界と現実との関係が1期目最終回で明かされたのを受けての2期目となります。原作はまだ継続しているみたいですね。

1期目を観ていないと2期目の話は良くわからないと思いますので、未見の方はここでさようなら…。



さて2期目の本作ですが、1期目同様に作中の1クールでクエストは2周(ジフォン島編/ザグロス村編)し、それぞれのクエスト冒頭から新しいプレイヤー(転送先の世界では「勇者様」と呼ばれる)が加わります。

向こうの世界の住人で1期目ではヒロインムーブをかましていたカハベルさんは、この2期目ではほとんど出番がありません。出番がない理由は、けっこう切ないです…。

1期目で主人公の四谷友助(よつや ゆうすけ)が参加しての3周目のクエストからメインの作戦立案者は友助、4周目ではたまに時舘さんが友助の相談に乗るといった感じでしたが、2期目の6周目のクエストでグレンダさんが加わって、友助とは違った視点での有能な作戦担当として活躍していました。

人としての倫理観に必ずしも囚われずにクエストの本質を見抜きクリアに邁進する友助と他のメンバーとの感情的なすれ違い、普段はヘタレ気味でもここぞという時になぜか火事場の馬鹿力的な活躍を見せる時舘さん、直情的な行動でパーティーを簡単に危機に陥れる啓太、友助とは違ったアプローチでパーティーの危機を救うグレンダさん、といったあたりでかなり楽しめました。

けっこう面白かったです。

余談: 勇者の死亡からの復活システムはどうやって実現されているのかさっぱりわかりませんが、これを深く気にしだすと本作は楽しめなくなってしまうかも?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

68.9 22 仲間で異世界なアニメランキング22位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (162)
523人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

はたらく魔王さまとはたらかない勇者さま!

ほどよくギャグとシリアスがある、ゆるい感じのファンタジーアニメ
ギャグ寄りなのか、ちょっと変な設定はいろいろあるけど面白かった

元々剣と魔法のファンタジーな世界観だったはずなのに、たった数十年でなんでこうなった?!ファンタジー世界どこ行った!?と思いきやちゃんと魔法協会とか出てきて、勇者の周りだけ妙に現実感ある不思議な世界観してます
勇者が不祥事で人々の支持を失って落ちぶれたって言ってたけど、救国の英雄があの程度で支持失うかな?
マスコミとかもいるし、陥れるよりも利用して儲けようとする人の方が多そうで、殺人でもしなけりゃ干されることなんてないと思う
レオだってテロリスト扱いされてても慕ってる人いっぱいいましたし

ゆるく見れて先が気になる、最後まで安定して面白かったです!
メインキャラクターが少な目でみんなキャラが濃いので誰か気に入ったキャラができると楽しめると思います
わたしはフレッドとレオがお気に入り

魔族やかつての仲間達、王国の大臣達それぞれが何を思って行動しているのか想像しながら見るのが楽しかった
後半はバトルシーンがちょっとくどかったけど、最後の締め方も嫌いじゃないです!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

良い意味で予想の斜め上

<2023/10/9 初投稿>
原作は未読。
7月に1話だけ見て、その後録り溜めして今日一気見しました。
"勇者"のその後をコメディタッチで描いた作品です。

これは面白いですね。
設定も先の見えないストーリー展開もしっかりしていて、全話だれることなく没頭できました。

あにこれの評価も高くないし、ネットであまり評判にもなってないようなので隠れた良作、という感じ。

ただ楽しむには越えなければならないハードルが二つありまして。

一つが変なキャラ。
変なのは魔王様とゼニアなのですが。
魔王は性格は至極まともだけど、
{netabare}性別がどっちなのか(もしくは性別の概念がない?){/netabare}よくわからないし、
おそ松さんを彷彿とさせる幼児のようなキャラデザイン、
大人の姿の時の痴女のようなセーラー服
とか情報も多すぎて飲み込んで消化するのが大変です笑

そしてゼニアは服装がJapanese HENTAI寄り笑

二つ目は設定。
ドラクエ的中世ヨーロッパのような世界観の中で勇者御一行が魔王を討伐して10年。一気に文明が進みなぜかほぼ現代日本のような世の中に変容してます。
10年でこうはならんやろ笑
現代日本へ転送されたわけじゃないんだと理解し、ギャップに慣れるのに時間かかりました。

まぁでもこの二つに慣れてしまえば後はストーリーを楽しむだけです。

内容はコメディメインではありますが、
冒頭「はたらく魔王さま」的なノリのように見せて、話が進むにつれ中身が変わっていく感じ。
勇者御一行のその後の関係性に焦点当てているところなんかは寧ろ「葬送のフリーレン」の方が近いかも、とか言ったらフリーレンファンに怒られそう。


あと声優さんが豪華ですね。
主人公の勇者マックスは五条悟他で飛ぶ鳥を落とす勢いの中村悠一さん。イケメンじゃない役が珍しいという声もありますが、ゴブリンスレイヤーではドワーフの爺さん演ってて演技の幅広い方です。
魔王は宇崎ちゃんとかの大空直美さん。
準レギュラーも日笠陽子さん、松岡禎丞さん、下野紘さん、小清水亜美さん、小林ゆうさんなどなど豪華。

他にもそんなに出番多いわけじゃない王国九大臣に、堀内賢雄さん、置鮎龍太郎さん、大塚明夫さん、玄田哲章さん、井上麻里奈さん、草尾毅さん、谷育子さん、土師孝也さん、そして田中真弓さん。
まぁすごいメンツ。

長々と声優さんのこと書いたのは、こういう実力も実績もあるメンバー揃えるとやはり作品は締まるなぁ、と。
一人一人のキャラが立つんですよね。
なのでお話も頭に入りやすい。

クセ強なキャラと設定がヘーキという方にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

弱体化した魔王と落ち込んでいる勇者の同居生活

原作未読 全12話

10年前に勇者一行に倒された魔王が復活したが、以前の魔王とは見る影もない弱体化した姿であった。また、勇者も10年ほどで色々あって自堕落な生活をしていました。その魔王と勇者の不思議な同居生活が始まることになります。

勇者などが出てくる世界は中世ヨーロッパ風な感じが多いですが、この作品は現代でしたね。ちょっと違和感がありましたw

ギャグ作品なので鬼気迫るような展開はありませんが、終盤のバトルはなかなかの迫力がありましたね。

キャラもそれぞれ特徴がありましたし、まだまだお話の続きがありそうなので続きがあれば観てみたいです。

OPはMADKIDさん、EDはねんねさんが歌っています。

最後に、性別がよく分からない魔王役は大空直美さん、言動など観ているとジャヒー様っぽい感じですねw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

65.9 23 仲間で異世界なアニメランキング23位
ラディアン(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (105)
471人が棚に入れました
トニー・バレントさんのマンガが原作で、魔法使い見習いの少年が、世界を救うまでの活躍を描いた冒険ファンタジー。友情や努力、絆、出会いと別れなどを通して少年が成長する姿や強敵とのバトルが描かれる。

声優・キャラクター
花守ゆみり、悠木碧、大畑伸太郎、朴璐美、小市眞琴、遊佐浩二、子安武人、山口勝平、吉野裕行、東山奈央、三宅健太、寺島拓篤、早見沙織、佐倉綾音、緒方賢一、木村良平、稲田徹、速水奨

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

NHK王道冒険ファンタジーの遺伝子は?

地上波夕方ヒロアカの後は逆転裁判…
えぇまたこれかと思ってたら

裏番組のEテレで放送

監督:岸誠二(瀬戸の花嫁、月がきれい、あそびあそばせ)

声優
主人公セト:花守ゆみり
ヒロイン:悠木碧
他、豪華声優人多数…

異世界魔法ファンタジーかな?王道アニメに期待です!


4話まで視聴
思った以上にゆっくりした展開、ようやくヒロイン登場&冒険スタートって所かな?
ヒロイン役に悠木碧さんだった理由が分かる回でした。
さすが何種類も声出せる悠木碧さんにピッタリのヒロイン設定。

私的にNHK冒険ファンタジーアニメで思い出されるのが未来少年コナン、ふしぎの海のナディア
NHK名作冒険ファンタジーアニメの遺伝子は引き継がれてるのかな?

視聴完了
最近では珍しい2クール近い話数なのに安定した面白さは流石、NHKでした。
意外と政治的な主張があったり、モダンファンタジーアニメだった。
ファンタジーの割りに若干ワクワク感が足りないのがマイナスかな…
それは今期残した謎を解決してくれる2期に期待。

主人公セトを演じた花守ゆみりさん、少年役に違和感なくって最大の発見かも。
色々声出せて多くのキャラ演じれるのは悠木碧さんと思ってたけど、花守ゆみりさんもこれから少年役増えそう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 21

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ユーロ・マンガ

フランス語圏の漫画の名称を「バンドデシネ」と言う。

英語圏は「コミックス」であり、日本語は「漫画」である。

フランスでは漫画は芸術として幅広く受け入れられ、アメコミはもちろんのこと日本の漫画もかなり読まれている。

中でも、フランスやアメリカで人気なのはアニメ調のデフォルメされたキャラクターが活躍する超能力モノであり、昨今はアメコミ映画ブームやアニメブームも相まって全世界的に人気である。

この「ラディアン」はそんなフランスのオタク(元々はバンドデシネ作家だった)トニー・ヴァレントが日本のアニメや漫画に影響を受けた形で制作された「ユーロ・マンガ」という新しいジャンルである。

内容は「ドラゴンボール」はもちろんのこと少年ジャンプ系の超能力や萌え要素などを取り入れてかなり最近のマンガに近い作りである。

ヒーローアカデミアなどのアメコミ系漫画作品やマーベルの人気により、さらに拍車のかかる世界的オタク化の流れが顕著になっている。

日本の声優が増えたことや、ハリウッド一流俳優や監督がこぞってアニメや漫画原作の映画を撮るあたりに、世界的な流行の最先端としてあるのかもしれない。

1、2話視聴:岸誠二監督作品だそうで、「あそびあそばせ」から考えるとスムーズな王道少年漫画への移行だといえる。ギャグ作品をいくつか受け持つことで少年漫画における児童向けの「ギャグセンス」を大の大人が描くにはあまりにも拍子抜けしてしまうところを補おうとしたんだろう。
原作はそこまでギャグマンガしていない(やはりそこは欧米人だからかもしれないが)ので、ほどよく子供向けにさじ加減している。ただ、原作が好きだという人にはかなり悪態を突く可能性はあるかもしれない。

13話まで視聴:後半でヨーロッパで今実際にある魔女狩り、移民排斥運動、ポピュリズム政治に対しての批判を盛り込んでいるのでタイムリーな作品になっているところも良いと思います。

21話視聴:NHKは本当に良い仕事してると思う。ちゃんと第2シリーズ制作は決定していて、打ち切ることなく、アニメ会社にとっても非常に良心的で波に乗る形にしてくれている。さすがに民放とは違って視聴率で左右されないのは作り手として安心感があるだろう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

その手でつかみ取るのは未来!

この作品の原作は未読です。
オープニングの最初に「原作:トニー・ヴァレント」とテロップが出るので、どんな方かと思っていたら、フランスの漫画家さんみたいです。
作風に西洋産のイメージが感じられなかったので、てっきりメイドインジャパンかと思っていました。

アニメーション制作は、「機巧少女は傷つかない」「クズの本懐」「あそびあそばせ」などを手掛けたLercheさんで制作はNHK…
安心感が感じられる組み合わせだと思います。
そして極めつけは監督が岸誠二さんだということ…

岸誠二監督とLercheさんって、ここ5年間くらいに結構繋がりがあるんですよね。
「ダンガンロンパ」「ハマトラ」「暗殺教室」「乱歩奇譚」「あそびあそばせ」
これだけ一緒に作品を作り続けている間柄だから安心感が感じられるのかもしれません。

「災いをもたらす怪物、ネメシス…この危険な敵に立ち向かえるのは魔法使いだけ。しかし、魔法使いもまた人々に「穢れたモノ」と恐れられていた…」
この決まり文句で始まるこの作品の主人公は、セトという一人前の魔法使いを目指し女魔法使いアルマの下で見習い修行をしている少年です。

彼は行く先々で問題を起こすトラブルメーカーなので、周りから厄介者扱いされてきました。
そんな彼がある日、偶然空から降ってきたネメシスの卵を割って目覚めさせてしまったんです。
ネメシスを倒せるのは魔法使いだけ…
ですが、ネメシスの想像を絶する強さにセトは全く歯が立たなかったのです。

魔法使いと普通の人間は分かり合えないのは世の常…
ですが、全ての魔法使いを悪者にさせないため、伝説の地ラディアンに赴き、元凶であるネメシスの巣を掃討することを決意するのでした。

セトはこれまで、アルマに育てられてきました。
けれど、自分で行くと決めた道は自分で切り開かなきゃいけない…
だから、セトが冒険に旅立つという事は、もうアルマに甘えられないということ…
そしてそれはアルマも一緒です。
あちこちで問題ばかり起こすセト…
でもそれは必ずしもセトが悪いからだけじゃない…
魔法使いであることを理由に迫害を受けた結果でもあるんです。
だから、アルマはセトを育てると同時に守っていたんです。
突然やってくる親離れと子離れ…
身体と心の反応が異なるのは、お互いが大切でかけがえのない存在だったから…
こうして誰もが一度は通る道をセトとアルマが駆け抜けて、彼らの壮大な冒険物語が動いていきます。

物語はバタバタとした冒険活劇なのですが、常に見え隠れしているのが普通の人間による魔法使いへの迫害です。
確かに人間は異端分子に対して恐怖を感じます。
でも、少なくても命の恩人だったり仲間だったらその風当たりが無くなるのが常識だと思っていました。

でも時に、この物語ではそんな常識は一切通用しなくなるんです。
昨日まで仲が良かったのに…腫れ物に触ったからといって掌を返すかのような態度が平然と行われているんです。
魔法使いが迫害されるのは異端だから…と思っていましたが、もしかするともっと違う理由があるのかもしれませんね。

性格的に合う、合わないや好き嫌いがあるのは仕方の無いこと…
でも、ヒトとしての限度や節度を守るのも必要な事だと思うんですよね。
だから視聴していて痛みを全く感じない作品ではありません。

それでも視聴を続けるのが苦じゃない理由は、主人公のセト、ヒロインのメリが常に気丈だから…だと思います。
途方もないくらい…想像もできないくらいの迫害を受けて、普通の人間には恨みしか持ちえない魔法使いにだって、セトの真っ直ぐな声は届くんですから…
きっと迫害を受けていない魔法使いなんて、ただの一人もいないのでしょう。
けれど真っ直ぐなセトの声は魔法使いの凍った心を甘やかに溶かしていくんです…
その流れは受け止めるべき結末をも変えるほどの勢いになって押し寄せてくるんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、04 Limited Sazabysさんの「Utopia」
エンディングテーマは、ポルカドットスティングレイ「ラディアン」
俄然格好良いのがオープニングです。
でも個人的に心に響いたのは、ハーメリーヌ(内山夕実さん)の挿入歌「君の未来」でした。

2クール全21話の物語でした。
起用された声優さんについて一人だけ…
主人公である少年セトを演じたのは花守ゆみりさん…
少年役を演じるのは初めてだったのではないでしょうか。
花守ゆみりさんといえば、真っ先に頭に浮かぶのが「ゆゆゆ:三ノ輪銀」「ゆるキャン△:各務原なでしこ」と現在2019年冬アニメで放送中の「エガオノダイカ:ユウキ・ソレイユ」ですが、セトを含め、全くイメージの異なるキャラばかり…
本当に演技の幅の広い声優さんだと思います。

物語はこれから新天地へ…というところで終わりますが、既に続編の放送が今年の秋アニメで放送されることが発表されています。
首を長くして秋を待つだけですね♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13

63.5 24 仲間で異世界なアニメランキング24位
豚のレバーは加熱しろ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (142)
466人が棚に入れました
第26回電撃小説大賞《金賞》受賞作、ブヒっとアニメ化! 豚のレバーを生で食べて意識を失った、冴えないオタクの俺。 異世界に転生したと思ったら、ただの豚になっていた! 豚小屋の中、泥まみれで転がる俺を助けてくれたのは、天使のように優しい美少女・ジェス。 「フンゴァ!」 「あの、無理に喋らなくても大丈夫です。私には……分かりますから」 豚になった俺を献身的にお世話してくれる彼女は、人の心を読むことができる「イェスマ」という種族だという。 「まずい、それでは俺の豚のような欲望が垂れ流しではないか!!」 剣と魔法の世界(メステリア)で、ただの豚と心を読める美少女の、いちゃラブファンタジーがいま始まる! ……のか?
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

豚ですが、何か?

いや、まぁ、序盤の一人語りのボリュームが「蜘蛛ですが~」と重なったので、こういうレビュータイトルにしました。

本当に、序盤は、視聴をやめようかなーと迷いながらの視聴でした。

タイトルが転生ネタの為だけなのかい!とツッコミもいれつつです。


この瞬間だけ、面白ければいい的なアニメなのかなー、とも思っていましたが、視聴していくうちに少しづつですが、印象が変わってきました。

ミステリというほどではないのですが、イェスマのお話の行方が気になったのです。
一体何なんだ、彼女たちの存在は?
何のために首都へ向かうのか?
首都へ着いたらどうなるのか?
などなど、

「豚」が疑問に思ったのと同じように、その事が気になってしまいました。
これが視聴の原動力となりましたかねぇ。

実際は、ほんの数日の物語なんですよねぇ、この作品。
しかも、ほとんどワンイシュー、曰く「ジェスを王都まで無事に連れていく」という目的のみ。
その中での、ロードムービー的な要素もいれつつ、この国の成り立ちや歴史もいれつつ、そしてバトルやトラブル、豚と周囲の人の関係、仲間との出会い、悲劇的な出来事・・・など素材はしっかりと詰まっていた印象です。

頑張っている方じゃないですかね、という印象です。
面白かったかというと、ちょっと惜しい感じはありますが、ストーリーを追いたいという気持ちにはなりました。
結末への興味も含めてですが。

{netabare}
あれやこれやがあっての結末なのですが、別れを選択しましたねぇ。
その後も、ちょっと怪しい雰囲気を醸し出しつつ、続くこともできそうなテンプレな終わり方をしているのですが。

個人的には「別れ」を選択したときには「おっ!?やるな!」と思ったのですがw。
極々短い期間の、それも異世界での体験。
それを、きっちり別れという形で終わらせると言うのも、主人公他のその後の成長を想像できていいかとも思ったのですが・・・。

まぁ、そうなるわなというメタな所感で終わってしまいました。
チャンスがあれば次回作もつくりたいもんねぇ、そりゃあね。

さらに個人的に言えば、こちらの世界に戻ってきた後、向こうの世界の人たちがこちらに来ていて、あれやこれやと繋がっていくのですが・・・。

こちらの世界に転生することを願って死んでいったブレーズが、こちらの世界に転生できているかもしれない、いたかもしれない的な演出があったら観ていて救われたのになぁ、と思いました。

DMで繋がるのなら、転生したブレーズからの繋がりを想像させるようなメッセージがあったり、似た人が楽しそうに目の前を横切るだけでもよかったのに、と思いました。


・・・なんかこんな演出ありましたっけ、見落としていますか?私。

{/netabare}


私的には、興味深く物語は追えたのですが、個人的に「豚」って好きじゃないんですよねぇ。
比較的人間に近いって言われるからかなぁ・・・。
そう言えば、「猿」も好きじゃないなぁ。
自分(人間)に似ているところがあるからかもね・・・。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

作画のカバーは自分でしろ

設定は斬新だけど、主人公のセクハラとしゃべり方がだいぶ気持ち悪いのと、男にだけとても都合がいい世界観で、女の子の扱いがとても悪くて残虐なことをされるので気分悪くなる世界観、グロいシーンもあります
心の声がわかるジェスは天然不思議ちゃんで、豚さんがどれだけセクハラしても優しく許してくれます

作画が途中から酷くて、適当な外注に任せると悲惨ですね
最終回なんて無理やり終わらせた感じ?
面白くなかったわけじゃないんだけど、終わってみたら何とも言えない感じ
スタッフも制作中に豚のレバー生で食べちゃったのでしょうか?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

話は悪くない、松岡氏の貢献は大きい

タイトルにそそられたのと、数少ない好きな男性声優松岡氏が豚役だったので面白いと思い視聴。

多くの方が言ってるように作画はあかん(^^;;
もうヒロインジェスの目が大げさすぎてあまり可愛くない、他の美少女キャラもそんな感じでう〜ん。
可愛くもなくブサイクとも言えない豚のフォルム。最初は絶妙な豚で良いと思ってましたが、何か大きさが変わったり変な動きになったりで、これ絶妙な豚じゃなくてもしや残念作画でこんな見た目なのかと怪しみだしました。視聴後配信なので分からなかったのですが、第9話遅延したとか目にしたので確認したら一番あかんかった戦闘のとこかい!
とツッコミ入れてしまいました。ちょっと令和とは思えない作画の戦闘シーンです。他にもその攻撃どう言う原理?とか、忍◯みたいな敵キャラいて世界観もぶち壊してます。

そんな作画だしあにこれ全体の評価も低いですが、私は話は結構面白かったんですよ。豚が松岡劇場になるのがシュールで良いです。前世が自称童貞大学生らしいので、変態的なセリフを無駄にカッコよく美少女に向かって吐く松岡氏好きですね。冒頭から豚がそんなノリなのでコメディだと思ってたら、思いっきりシリアスな話なんですよね。なんで美少女がそんなひどい仕打ちに合うんやと憤るほどですね。しかしグロや胸糞なシーンもありますが、あまり詳しく描写しておらず(作画がアレのせいかもしれませんが)、よほど苦手な方でなければ大丈夫ですよ。そして何故そんな世界なのかと言う謎が少しずつ解明して行くので、気になって一気観しちゃいました。

OP曲は明るめ、ED曲は映像ともせつなさ出してて良かったと思います。
作画がダメなのは無理と言う方はお勧め出来ませんが、まぁ話が面白いのなら大目にみれる方へは普通にお勧めします。

2024年4月8日

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13

63.9 25 仲間で異世界なアニメランキング25位
七つの魔剣が支配する(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (137)
446人が棚に入れました
舞台は名門・キンバリー魔法学校。 ここでは卒業までに2割の生徒が、魔道の探究により再起不能や行方知れず、または発狂した末に死に至る。 いわゆる、“魔に呑まれる” という——。 その入学式、覚悟と共に学園の門をくぐる1人の少年・オリバー=ホーン。穏やかで理性的だが、その胸の奥底に秘めたる意志を感じさせる。そんな彼を中心に、様々な出身、背景を持つ少年・少女たちがこの学校に集い、魔法使いとなるべく切磋琢磨していくが、魔境と呼ばれるキンバリーの脅威が彼らに牙をむく。 仲間と出会い、様々な困難に立ち向かうオリバーを待ち受ける運命とは——

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

深淵を覗いただけで終わった感じ

アニメ1期だけだと微妙ですが、戦闘シーンの見せ方がいいし、世界観の作りこみはこだわりが感じられるのでこれから面白くなりそうな予感はする
今見るよりも、2期放送が決まったら放送前に視聴するのが良さそう

キャラクターや世界観の紹介で終わっちゃったみたいです、七つの魔剣や主人公の復讐の話などは次期以降に持ち越しみたいで、急に新キャラが乱入してきて主人公を蚊帳の外にして話が進行するなどまだまだ舞台に上がれてない感じもあり、ほとんどメインストーリーは進行してなさそう
世界観が大きすぎて片鱗しか見せてくれない歯がゆさと話が盛り上がる前に終わっちゃうシナリオという二つの欠点が原作未読者を遠ざけるには十分すぎる障害になっていると思います

魔に飲まれる設定ですが、元々この作品のキャラクターはみんな頭おかしくて、アニメの作りも描写不足がいろんなところに感じられるんですね、なので魔に飲まれたせいなのか、元々の性格なのか、アニメのデキが悪いのかよくわからないんです
特に序盤はキャラクターの想いや背景が語られないまま狂気じみた世界観紹介が進んでいくので、蚊帳の外にされたような居心地の悪さを感じるのが、ノベルだと気にならなくてもアニメとしてみると気になってしまうのかな?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パッケージとして高いレベルにあると思う。

全く知らないタイトルでしたが、非常に高いレベルでまとまっている作品との評価です。
ライトノベル発で、数年前に「このライトノベルがすごい!」などで話題になったそうですね。
恥ずかしながらと言いましょうか、年齢相応と言いましょうかライトノベルを手に取ったり、読みふける事はとんと無くなって久しいのです。

ですので、あにこれの放送時期別ランキングを参考に視聴を決めた作品になります。
あと、「七つの魔剣」!!そそりますねェ。


率直に言うと、どこかで見たり聞いたりしたような設定、舞台装置はゴロゴロ出てきます。
これを突っ込みたくなるって言うのは人情だとは思いますが、この作品は、まぁまぁうまく取り込んでいた方ではないかと思います。

今の世の中で「あきらかなパクリ」レベルであれば叩かれても当然だと思いますが、いろいろとネタ的にも成熟していますし、ある程度は許容せざるを得ないと思いますって言うのが私の感想なのですが、ここら辺のさじ加減は、ちょっと難しいですかね。


個人的には、この手のジャンルが苦手な方は仕方が無いとは思うのですが、そうでなければ、観てみて欲しい作品だと思っています。
何と言うか、全体的に高いレベルでまとまっているとの評価です。
物語も、このクールでは全くと言って見えていないと言っても過言ではないでしょう。
視聴後の感想としては「大作感」というか「大きい物語感」はすごく感じます。

・世界で一番有名な魔法使いの映画が好きな方
  ⇒いけますw観てみて下さい。

・何が飛び出すかわからないでっかい穴が好きな人
  ⇒いけますwかすっている部分あります。

・いろいろな種族やジェンダーを越えた感じが好きな方
  ⇒いけますw一応、いろいろ考えている風に見えます。

・仲間が増えていく感じが好きな方
  ⇒いけますw現在、いろいろと人間関係作っているレベルです。カタルシス散らばってます。

・魔法学校での学生生活に興味がある方
  ⇒いけますwいまんとこそこが舞台です。学年を越えての交流、対立などいろいろあります。

・いかれた系のキャラが好きな方
  ⇒いますいます、学生で先輩なのにヤバいヤツ。何なら講師陣もイッてます。

・サムライマインドが好きな方
  ⇒いけ・・・るかなぁ・・・、ちょっとクセがあるけど慣れれば大丈夫。

・家柄とか、格とかにあがなう構図が好きな方
  ⇒ちりばめられてます。今後もあるかもしれません。

・○○劇、サスペンス要素、カタルシスを感じたい方
  ⇒ちりばめられてます。〇〇劇は一つ終わったところです。これからまだまだありそうです。

まだまだ、明らかになっていないことが多く、見えてこない点も多く、解らないことがたくさんありますし、知りたい事もたくさんあります。
・・・そういう意味では、少しだけ、説明が足りない感はあるかなぁ。
ですが、そこらへんの未消化な部分も含めて、今後の期待感を高めている作品ではないかと思っています。



一つ、主人公:オリバー=ホーンの{netabare} 復讐劇がメインストリーム {/netabare}だという事はあるエピソードではっきりしています。
しかしながら、その中で非常に多くの長短入り混じった、いろいろなキャラエピソードが展開されています。
そして、作品タイトルにある「七つの魔剣」についても、いくつかの情報が描き出されただけで、大きな進捗はありません。


作画についても、だいぶ力が入っていると言うか、カロリーを使った作品だとの印象です。
特段の破綻もないですし、カットもぐりんぐりん回りますし、雑さや手抜き感も感じませんでした。


声優さんも、いつもの私の評価ですw。
特に問題があるとは感じませんでしたし、視聴の障害になるような部分は見受けられませんでした。


音楽も力が入っていたとの印象です。
OPはそれ単体で聞いたら、どうかなぁ、どこにマッチするのかなぁって感じですが、作品のOPとしてはマッチしていると思います。
いい雰囲気作り出していたのではないかな、との所感です。
EDも同様です。
OPよりも個人としては、こちらの方が好きだったかもしれません。


さてと、だいぶ褒めてきたとは思いますが、今のところ、ここが弱点かも・・・、と思ったのがキャラでした。
念のため、最初に言っておきますと、これが問題や障害となって視聴感が悪くなったという事はありません。
充分、物語を堪能した上で、あえて言うとココかなぁと思ったと言うところです。

非常に多くのキャラが登場してくるのですが、ガッツリ立ったキャラがあまりいない・・・という感想です。
もちろん、学校生活が主という事で、登場人物はたくさんいますし、個性も描かれてはいるのですが、これがかなり抑制的で、昨今流行りのケモ耳入れとくかとか、ロリキャラ入れとくかとか、露出の多いキャラ入れとくか的なノリではない感じなのです。
私は、これが逆にこの作品の良い所と思って入るのですが、それでも、華が無いと言えばそうかもなぁとの思いがよぎりました。

まぁ、前述した箇条書き部分にある「サムライ」さんはキャラが立つっていうよりも、悪めだちに映って苦手な方もいるかもしれないなぁ、との印象を持っています。
という事で、まずは「キャラが少し弱い」。

そして、これらから引き続いて「登場キャラが多い」。
ストーリーを追ってみているうちは大丈夫だけれども、ちょっと間があくと混乱しますw(オジサン特有の脳みそ由来の可能性もあります)



実際、一番印象に残ったのは悪役と言うか、
ヤな奴で登場してきたのに、いい先輩やってんじゃんと思った「ヴェラ=ミリガン」でした。
ただ、この作品の持つ空気から考えると、この後どうなるかわかりませんけどね。



ま、ここら辺も、今後観ていけばどんどん変わるかもしれませんし、キャラが立ってくるかもしれません。
また、新しいキャラが登場してくることもあるでしょう。



それより、何よりも、この物語を最後まで見せてくれるスタミナがあるのかどうかが心配です。
このクオリティで今後がも作り続けるメドが立っているのでしょうか。
「私、気になります!!」

というか、見たいのでよろしくお願いをいたします!!。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

敵も味方も多い魔法学校

原作未読 全15話

魔法学校の入学式前にあることで出会った6人が、魔法学校での色々な体験しながら成長していく物語。

この魔法学校は先生も建物も在校生も裏があり、そして6人の中の主人公であるオリバーにもある秘密がありました。

何方かと言えばダークファンタジーという感じの作品です。

全員癖がある人たちばかりですねw

色々な事件を起こり解決していくお話がメインですが、その他に裏のお話もあります。

お話は、切りのいいところで終わっていますが、伏線も全然回収されていませんね。

序章という感じでしょうか。まだまだ謎の多い作品でした。

OPは夢見クジラ feat. みみずく&ふくろうさん、EDは夢見クジラ feat. つむぎしゃち(from キミのね)さんが歌っています。

最後に、タイトルある七つの魔剣というは凄く興味がありましたが、このお話では余り触れていなかったように感じました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10
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