田舎でオリジナルアニメーションなおすすめアニメランキング 12

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの田舎でオリジナルアニメーションな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月10日の時点で一番の田舎でオリジナルアニメーションなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.8 1 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
サクラクエスト(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (936)
4262人が棚に入れました
主人公、木春由乃(こはるよしの)は、田舎から上京し短大の卒業を間近に控えた、いわゆる普通の20歳の女の子。
東京には何でもあって、きっと特別な何かになれるのではないかと夢みて、30社以上の面接を受けるも、未だに内定はない。銀行の残高は920円。このままでは、田舎帰って普通のおばさんになってしまう・・・と葛藤していたそんなある日、以前、一度だけ働いたことがある派遣事務所から、「地域の町おこしの一環で国王をやってほしい」との依頼がある。よくわからないが軽い気持ちで依頼先の間野山市に向かうことにした。
一時的に日本中でブームになるも、バブル崩壊に合わせて今ではほとんど見ることの無くなったミニ独立国。間野山市は、今なおミニ独立国を続けている、廃れて残念な残念観光地だった。
そんなこんなで、由乃の”普通じゃない”お仕事生活がはじまった。

声優・キャラクター
七瀬彩夏、上田麗奈、安済知佳、田中ちえ美、小松未可子、斧アツシ、伊沢磨紀、小西克幸、下野紘、濱野大輝、ヴィナイマーシー、森なな子、黒沢ともよ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

小さな拍手を大きな拍手に変える

P.A.WORKS制作、お仕事シリーズ第3弾。

全国でも様々な町興しが行われていますが、
その成功例は少ない。実際のニュースでも、
次々と観光名所が、営業中止しています。
これはタイムリーな話かもしれません。

町の将来を考える。
間野山観光協会に就職した主人公の奮闘記。
{netabare}地元のキャラ饅頭の売り込みや、
ゆるキャラグランプリへの参加、
工芸品木彫りの桜池ファミリア計画。{/netabare}
みんなの心に残り続ける何かを探す、
主人公と仲間たちの健闘に期待しています。

小さな拍手を大きな拍手に変える。
意味のある作品になれば嬉しいです。

18話視聴追記。
教養アニメの資質もありますね。
{netabare} 16話~18話の下りで、
老人にタブレットを無料配布してSNSを教え、
デマンドバスなんて面白いアイデアであり、
土地に根差した独居老人への思いに、
考えさせられるものがありました。{/netabare}

最終話視聴追記。
知恵を得て変化を続け未来に想いを伝える。
{netabare}やけにあっさりとしたラストでしたが、
町を少しだけ元気にしたという意味では、
クエスト達成ではないでしょうか。{/netabare}

間野山がそこに暮らす人々にとって、
憩いの場所でありますようにと願うばかりです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 85

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

このツカミ、古い作風だけど悪くない(笑)。(良い最終回だった。面白い、けどたぶん流行らない。)

オリジナルTVシリーズ。P.A.WORKSで『花咲くいろは』、『SHIROBAKO』に続く「お仕事シリーズ」とされるらしい作品。

シリーズに挙がっている2作品と比べると、主人公が作中で仕事をするに至る経緯としては:

花咲くいろは: 成り行き(母親の夜逃げのせい)
SHIROBAKO: 自覚的(高校生の時からアニメを作っていた)
サクラクエスト(本作品): 成り行き(就職浪人)

ですかね。私はろくに就職活動をすることなく、学生時代のアルバイトから現在の仕事についているので面接官をやっているときも「就職活動って大変だよなあ」と常に他人事のように思っているわけでして、私が面接した人たち、どうもごめんなさい…。

ともあれ住み込みの仲居とはいえ緒花ちゃんはまだ高校生で旅館は母親の実家、みゃーもりは大企業ではないとはいえまっとうに就職していると考えると、本作品主人公の木春(こはる)さんは3作品中で最悪のスタートなのかもしれない(笑)。

「王様」になる運命的な「王国との縁」はちょっと古い感じの話ですけど、事前に考えていたよりも面白そうです。話の中で、一年間経過した上で「最後の決断は?」という感じなのでしょうか。

なお、絵は「いつものP.A.WORKS」な模様…。(← 逆に言えば悪くはない)

2017.5.4追記:
薄々そういうことかなとは思っていたのですが、OP(および公式HP)で原作者としてクレジットされている名前と本編の関係が、5話でついに明示されました。ということで、なるほど次回予告もそれであの人が担当しているわけだ…。

2017.5.11追記:
6話: セミは食べたことないですね。サソリと蚕の蛹は、中華料理として揚げたやつを食べたことはありますが、別に不味くはないです。是非ともと他人に薦めるほどおいしいものでもないですけれども。

アメリカで、翅をむしってチョココーティングしたセミとかセミ入りアイスとかが存在するらしいです。いわゆる13年ゼミとか17年ゼミとかのいわゆる「素数ゼミ」って奴ですね。発生する年は大量発生するらしい。

2017.7.6追記:
14話: ネイティブなスペイン語、それもたぶんラテンアメリカの奴じゃなくてスペイン本国の…。たいしたことは喋ってないと思うのですが1/3くらいしか聞き取れなかった。まあ確かにブラジルポルトガル語の方が得意ではありますが、ちょっとヤバいですね。精進が足りない…。

2017.8.3追記:
15話: 女性がしゃべっていたスペイン語の方が聞き取りやすかったです。もともと人間の耳には若い女性の声の方が聞き取りやすくて、車内アナウンスとかが女性の声なのもそういう理由もあってのことらしいですが。

16~18話: 決して「楽しい」わけじゃないけど「面白い」話でした。人生におけるターミナル・ケア(終末期医療)みたいなものが、共同体にも必要なのかもしれないです。存続か消滅か以前に、そもそもそこに暮らしている人間が幸せに暮らしていけるのか。

必ずしも観光やIターンによる人を招致することだけが「街おこし」ではないかもしれない。

農業にスポットを当てた話で本作品との直接のストーリーが類似しているわけではないのですが、NHKのドラマ『限界集落株式会社』(同名の小説が原作)のことをふと思い出しました。

せっかく「良い話」なんだけど、たぶんこの時間帯のアニメのメイン視聴者層と作品内容のミスマッチが起きている気がします。もったいない。

2017.9.21追記:
19話~最終話: ネット動画配信とかの視聴者数が人口減少を反映した数字で、妙なリアリティ(笑)。間野山の将来を担うかもしれない、エリカちゃんの演技はとても良かったです。終盤で出番が増えましたが、さすがの黒沢ともよ様。

王国の行く末に関してはある意味予定調和でした。最終回でのサンダルさんの締めの言葉通り「終わり良ければすべて良し」。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 83
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

町おこしって観光客を呼ぶことだっけ?

最終話まで視聴。レビューを全面更新しました。

【はじめに】
「花咲くいろは」、「SHIROBAKO」に続く、大人気の『働く女の子シリーズ』第3弾アニメ。
OA前から期待度の高かった本作ですが、期待値が高過ぎたためか、いまいち盛り上がりませんでしたねぇ。
ただ、いまいち盛り上がらなかったのは期待値を上げ過ぎたこちらのせいかも?

「人の成長」と「人と人とのつながり」の部分だけでいえば、心温まる良い物語だったと思います。

【物語】
やっぱり『観光協会』、『1年間』の縛りの中で、『町おこし・町の活性化』を描くのは難しいよね。

せっかく13話で{netabare}『イベントに客を集めるだけでは町おこしにはならない。』という解答を導き出したのに・・・。
結局、最後もイベントで終わってしまった。

お年寄りがSNSを使いこなせるようにしたり、路線バスからデマンドバスへの変更を後押ししたり、廃校になった学校の再利用、商店街の活性化を図ったりと、せっかく『観光協会』の枠組みから大きく逸脱したのに、結局、最後の最後に逆戻り{/netabare}・・・。

田舎生まれ田舎育ちの私としては、かなり期待していたテーマだったので、少し残念な気がしました。
ちなみに私の住んでいる町は、ここ30年で人口は50%近く増えましたけど、観光客は増えてないです(笑)。

最後の最後まで『観光協会』の縛りが足かせになってしまった感があります。

【作画】
前半は本当に綺麗だったと思います。
後半になると、徐々に作画に乱れが見られるようになります。
特に最終話は作画に乱れが目立って少し残念です。

【キャラ】
個人的に、評価の分かれ目は「丑松」のキャラ。
頑固なのは悪くないけど、トラブルメーカー過ぎ(笑)

あとは「ドク」。
何でも出来すぎ。こちらは逆に羨ましい・・・。(笑)

【最後に】
結論として「働く女の子シリーズの第3弾!」って触れ込みが足かせになったと思います。
前作の2作品が評価が高い分、どうしても評価が厳しくなってしまう。

「人気シリーズにあやかりたい」という気持ちが、逆に足を引っ張ってしまった作品。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 76

88.1 2 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
サマーウォーズ(アニメ映画)

2009年8月1日
★★★★☆ 4.0 (4182)
21257人が棚に入れました
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界、OZ(オズ)。そのメンテナンスのアルバイトをしている高校生の健二は、憧れの夏希先輩から田舎に行くというアルバイトを頼まれる。気楽に応じた健二だったが、実は夏希の本家とは武家の血筋を受け継ぐ旧家、陣内家であり、曾祖母である烈女・栄のために夏希のフィアンセのふりをするというアルバイトだったのだ。さいわい栄は健二を認め、芝居は平穏のうちに終わるかに見えたが、その夜健二はケータイに届いた謎の数式を、数学の問題と考えて解いてしまう。しかしそれは、OZ世界を崩壊させ、現実世界をも混乱させる大事件の幕開けだった。

声優・キャラクター
神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、仲里依紗、斎藤歩、富司純子
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

単純明快なテーマをドミノのように繋げた作品

全世界のインフラとして使われている、ネットワークシステム「OZ(オズ)」。
主人公の健二(けんじ)は、バイトとして陣内(じんのうち)家と呼ばれる大所帯の家族の元へ向かうことになります。
そこで、謎の暗号メールを受け取ったところから話は動き出します。
OZの謎の暴走と「ラブマシーン」と呼ばれる敵対者の存在、そこから始まる一夏の「戦争」。


見所は、最新鋭のグローバルネットワークであるOZの世界と、歴史を感じさせる陣内家の対比。
本来ならわかりにくいネットワークの世界を「アバター」と呼ばれるキャラクターを通じ、色鮮やかで視覚的な世界として表現しています。
中でも、何億というアバターの存在感をアピールした「ラブマシーン」の演出は圧巻です。
現実世界の陣内家も多種多様な人々が揃っており、小規模な「世界」といってもいいような構成になっています。

そのような「仮想世界vs現実世界」がメインストーリーとなります。

また、画面の切り換え方にも特徴があります。
「野球中継」を間に挟むことで、現在の状況を的確に表現しながら別のシーンへと繋いでいきます。
これで話がぶつ切りになることなく、スムーズに新しい展開へと進むことに成功しています。


テーマは「人と人とのつながりの大切さ」。
きっかけはささいでも、一度動き出せば止まらない。
そこから始まるドミノ倒しのようなメッセージ展開。
ストーリーを通じて本流は何度も枝分かれし、どこかで競争が起こり、どこかで和解が起こり、どこかで恋が生まれ、再び合流し……一つ一つのテーマは単純ながら、いろいろな場所で花開いていきます。

ただ、たくさんの要素を詰め込んだせいか、本流以外のメッセージ性が弱いです。
適当に見ていれば「ネットばかりに頼ってないで、人同士のつながりを大事にしましょう」という、懐古主義にも捉えられかねません。

しかし、よくよく見ると、
{netabare}
・一元化の危険性
・情報弱者と情報強者の格差
・平和ボケした人々への警鐘
・見えるものしか信じない、そういう考えの持ち主に対する皮肉
・諦めないことの大切さ
・知的好奇心を大いに刺激するのは「遊び心」
{/netabare}
など、さまざまな主張がこめられています。

なお、支流のメッセージ性の弱さに加えて、ご都合主義な展開が目立ちました。
おそらく「距離感と量」が弊害になっているのだと思います。
OZの世界は、アニメの中のアニメというイメージが色濃く、アバターの印象が弱いです。
さらに、現実世界のキャラクターもかなり多いため、一見しただけでは、感情移入が難しいです。
{netabare}
また、陣内家の人脈があまりに強すぎます。
せっかく片田舎の一家が、ワールドワイドなOZとの対比になっているのに、「これだけいれば何でもできるでしょ」と言いたくなるような圧倒的なコネクション。
公務員がメインのため、ある意味「支配者vs民衆」ではなく「権力者vs権力者」という構図になってしまっています。

そして最後の花札のシーン。
レートを上げることができたのは確かに人々の力。
しかし、勝敗を決したのは「運」です。
そこで大事なテーマが止まってしまっているのが残念でした。
{/netabare}

しかし、映像は綺麗で、躍動感があり、人々の表情も豊か。
なおかつ、とても分かりやすい話です。
制作に力が入っているのが伝わってきます。

私のように変に探りをいれず、エンターテイメントとして、気軽に観るのがいいのではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 76

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お願いしまぁ~す!!o(⌒∇)=━━━━━━━━━━━━━━━○★)゚O゚)/

~あらすじ~
とりあえず見てW

誰もは一回は見たことあるとおもいます(見たこと無かったらすみません)

サマーウォーズは、主人公の特徴や仲間の個性を上手く使った
とても考えられた作品です。

メインはネットの世界ですが、ネットの世界に片寄らず、
普通の世界とネットの世界を上手く合わせている作品です。

最初は特徴も微妙でダサイ主人公だと思っていましたが、
最後も鼻水を垂らしてダサかったけど、
必死に頑張ってるところを見てると、格好良く思えてきて、
勇気を貰いました。

見たこと無い人がいたら是非見てくださいm(._.)m おねがい

投稿 : 2024/06/08
♥ : 62

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夏の終わる前に観てきました

夏に先輩の家にバイトで行くことになり
そのバイトの内容が彼氏のフリをするというもの
その後主人公が事件に巻き込まれて
それを先輩の家族と一緒に立ち向かって
解決するというのがあらすじです

最初の印象としては
田舎でなんかほのぼのとしたやつなのかな?
とか思っていましたが
良い意味で裏切られましたねw

OZという巨大な様々なことを
管理するものが乗っ取られて
それを取り返そうと家族で頑張るのが良かった

キャラは家族も含めみんな個性的で良かったな
でも家族多すぎてどういう繋がりなのかは
覚えられなかったなw

個人的には主人公とお婆ちゃんとカズマ君が
めっちゃ好きだったな~
悪いけどなんかヒロインが好きにはなれなかった
後半はまだしも前半の主人公に対する態度がな~

自分で彼氏のフリさせといて好きな人出てきたら
その人に構ってばかりとか主人公が可哀想だった・・・
でも基本的に好きなキャラが多かった♪
婆ちゃんとカズマ君もかっこよかったしな~

ストーリーも上手く2時間でまとめられてると思うし
声優が少し気にはなったが充分楽しめた

最後に主人公が覚醒?するのは
良かったな一番好きやった
盛り上がって楽しめたし感動できるところもあり
家族で見ても楽しめる良い作品だったと思います

子供から大人まで楽しめる
おすすめできるアニメ映画のひとつでした♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 62

91.1 3 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング3位
君の名は。(アニメ映画)

2016年8月26日
★★★★★ 4.1 (2502)
11428人が棚に入れました
新海誠監督による長編アニメーション。

千年ぶりとなる彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い街で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会へのあこがれを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。
見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の町並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も奇妙な夢を見た。
言ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。

繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。
二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

出会うことのない二人の出逢い。
運命の歯車が、いま動き出す

声優・キャラクター
神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、悠木碧、島﨑信長、石川界人、成田凌、谷花音
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界はきっと美しい

新海誠監督作品。

希望が持てないとき、漠然と不安なとき、
繰り返し見たくなる前向きで素敵な物語だ。

売上や動員数ばかり話題になりますが、
映像クリエイターからすれば、
思春期というものは創作の大きな源泉です。
初々しくも華やかな青春を、
美麗な風景とともにまとめ上げた手腕は、
評価に値すると思います。
多くの大人達もどこか自分に合わせ、
追体験できたのが大きかったのでしょう。

少年少女は生きる上で、
きっと喜怒哀楽の純度が高い。
強く生きること深く愛すること。
その一瞬をフィルムに収める。
少女の全力疾走はいつだって感動しますね。

糸守町の歴史と組み紐の教え。
宮水神社に伝わる伝統儀礼と御神体。
{netabare}夢の中で入れ替わった2人は、
不思議な体験を通じ心の距離を近づける。{/netabare}
古来より継承されてきたものが引力となる。
素敵な出逢いが訪れますよう願おう。

留めておくのが難しい、
儚くて透明なその美しい一瞬を、
まだ美しいと感じれる自分がいて良かった。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 168
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

夢の儚さを越えて二人は繋がる。

見終わった後、私は夢から覚めて、まどろんだ時ようなな気持ちになりました。

あのシーンの背景が良かったとか、あそこのスピード感が最高だったとか。
でも、その記憶は、強く「覚えていよう」と思い、まるでこれは面白い夢から覚めた時と同じじゃないかと。

でも、人の記憶は曖昧で、全ての良いシーンを覚えておこうと思っても、次第にディテールが失われていきます。
やがて夢の記憶は、「面白い夢をみた」に代わり、そして夢をみた事をも忘れていく。

時間に対して夢の中の記憶はあまりにも儚い。

この作品はそんな弱い繋がりで繋がった瀧君と三葉の物語です。



感想
{netabare}

【演出】
二人の入れ替わり生活が始まるときに曲が入り場面の切り替わりのスピード感は新海監督らしい演出。

二人の入れ替わり生活とは別に強く印象に残っているのは
時間が100倍速になった感じで都会の光や信号が光を放つシーン。
これは時間の経過を示しているのでしょうが
その綺麗さが強烈に印象付けられました。

また、夢の中の出来事という作品の設定のように
幻想的な美しさが視聴者を夢と現実の境界線に引き込んでくれます。

三葉の人生が瀧に見えたときのシーンもグッと来ました。何でだろう?
人の生き死にに涙もろいのかな。
あのシーンは母親との直接的な繋がり(へその緒)や親との別れ、家族の濃い「人と人の繋がり」を感じてしまったからでしょうかね。

【展開】
「瀧君、覚えてない…?」という三葉のシーンは本当に胸が痛くなりました。
3年後の瀧君にとってはずっと前から繋がっていた。三葉にとってはようやく繋がった。
だけど瀧君はこのときはまだ知らない、三葉は不審そうにこちらを警戒する瀧君に思いを伝えられない。
「二人が会えた」「繋がった」という嬉しさと同時に
勇気がでずに思いを伝えられない三葉の姿に自分を重ねてしまいました。



【キャラ考察】
瀧君がクレーターの上で君の名は!と涙ながらに叫んだ気持ちがわかってしまう。
大切な人に会いたいと、思いが募ると、苦しくて、吐き出したいなにかが心のなかにたまってきて、自然と涙が出てくるんですね。

三葉の境遇について
母親を幼い頃に亡くしていて、それをきっかけに父親が神職をやめて離ればなれとなっています。
離れて暮らしながらも、政治というなにかと目立つ仕事をしている父親のせいで
学校で本人の意思とは関係なく少し浮いてしまう三葉。
そんな狭い村社会に嫌気が差してどこかに逃げたい気持ちでいる時に起こる入れ替わり。
三葉にとって入れ替わりは逃避になり得た(まさに夢に逃げる)のですが
突然終わる入れ替わりは、夢の終わりであり、それは自分の逃げ場所がなくなったともいえます。
夢の続きが見たくて。そういう気持ち(逃避)、わかります。
東京にいるはずの瀧君に会いに行き、あの日々の続きがみたい。
でも、せっかく会いに行ったのに瀧君は三葉のことを知らなくて、繋がりの喪失を感じてしまった。
(ですか、ここで過去と未来を繋ぐ糸を渡したシーンの懸命さや、その糸が忘れかけた瀧君と三葉を繋げてくれた意味を持つアイテムであることの重要性が「繋がった!」と嬉しさを感じさせます)

その後の三葉の行為は、瀧君への思いをたちきりたくての髪を切る行為だったのでは。(切るということは思いや繋がりをたちきりたいための行為?)(夢の終わりが夏祭りの近くの日、つまり、一般的には夏の終わり近くです。夏の終わりの儚さと夢の終わりの儚さをかけているのではないでしょうか)

また、三葉が夏祭り前に暗い部屋で涙を流すシーンには、喪失感を感じ、失恋等のなにかを失う出来事を思わせました。


その後の彗星の衝突により、三葉は現実の問題と向き合い乗り越えることができました。
瀧君の残した「すきだ」が現実と向きあう最後の勇気をくれたのかもしれません。

そして、瀧くんにとっては、一生忘れられない体験であり
忘れられない繋がりだったのではないでしょうか。
それが記憶がなくなっても四年後も繋がりを求めていた理由かもしれません。
忘れたくないと思っても忘れてしまう、だけどどこかでおぼえているその繋がりのことを。
だから、これはなくなってほしくないという、繋がりの肯定なのではないかな。
【美術】
新海監督の作品は見たり見なかったりなのですが、背景の綺麗さは今作もすばらしかったです。
田舎のゆったりとした風景にはそこに溶け込めそうな気分にさせてくれました。まるで、その場所が自分の帰る場所のような。

都会の朝の風景はどこか孤独だけどエネルギーを感じます。
夕方の忙しそうな風景には少し寂しさがあって、早く帰りたいな、そんな気持ちにさせてくれます。

季節感も夏に始まり、春に終わるという、季節ごとの綺麗な風景を描いてましたね。

最後に桜さく路地の階段で二人が出会うシーンも、優しさと暖かさをリアルに感じてとてもよかったです。


【記憶が失われる設定について】
多くの人がここについて指摘してきました。
ですが、私はレビューの最初に書きました通り、夢だから、でストンと納得しています。
作中で夢をフォローしているシーンがあるのは覚えていますか?
三葉の祖母が三葉(瀧くん)に「三葉、お前、今夢を見ているな」と言う印象的なシーンです。
また、三葉も「夢の中で見たあの人の名前が思い出せない」と言い、友人を困惑させます。
それはそうでしょう。普通のひとはそんなことを非常時でも平常時でも口に出したりしません。
共通認識として「夢の中の内容は忘れやすい」ということがあるからです。
ですので、スマートフォンの中の日記が消えていくあの表現や、
二人が御神体のクレーターで出会うシーンが、
夢と現実の境界線が曖昧な時間や場所を表現していて
見た人間も、夢と現実の境界線にいるようなそういう作品だと思っています。

【朝、目が覚めるとなぜか泣いている】
印象的な導入のセリフです。
二人の繋がりを失ってしまったことを自分の中のどこかが泣いている。
そして、それにとりつかれているようになってしまっている。
私はそうやってどこかに繋がりを探すような感情を現す言葉は知りませんが
自分のどこかに、よく似た感情があると確信があります。
それが、私の心にズキズキとした胸騒ぎを起こしてくれます。

【総評】
色々書きましたが、瀧君と三葉のような10代の気持ちや考え方を上手く描いています。
君の名は。でとめていますが、これは相手への問ですよね。
相手の名前を知らないからこそ尋ねる(訪ねる)。
そして相手の事を知りたいからこそたずねる。
相手の事を知りたいという感情をエネルギーにして伝えてくる作品でした。

また、人と人の繋がりを感じる、もしくは、心の中のどこかにあるつながりを求める感情を肯定する物語だったとまとめさせていただきます。

【蛇足】
三年前の瀧君と三葉が東京でであったとき、二人の糸はどう繋がったのか、一瞬はまりかけました。
二人の糸は絡みあって大きなわっかを作った。そんな思いです。でも始まりはどこかよりも、今と未来の彼らが気になって(笑)

キービジュアルの瀧と三葉が東京の坂で振り返って見つめる絵って
ラストの5年後の二人を、であった頃の高校生の姿に置き換えているのかも?
これが「出会い」の絵なのか「再会」の絵なのかちょっと気になって面白い。

幻想的で儚さのある二人の奇跡の繋がりと、現実の繋がり。
ラストで二人の繋がりを現実の繋がりにすることで生まれる嬉しさ。
なぜだろうか?多分、二人が求めていたその繋がりは、人間が奇跡を信じたい気持ちの肯定だからでしょうか?

{/netabare}

ストーリー考察?(繋がりを軸にストーリーを考えてみました。)
{netabare}
三葉の祖母が、糸に例えて人と人の繋がりを話しました。繋がって、絡みあって、離れて、近づいて、また繋がっていく。その繋がることを結びという。

瀧と三葉の関係もまたそうでした。夢で繋がって、入れ替わりを繰り返して二人の糸は絡みあう。
入れ替わりは突然になくなる。突然糸が切れたように。
三葉のいる場所は時間を越えて遠く離れた場所だった。
真実を目にした時、三葉との思い出は一瞬で消えていき、崖から突き落とされたようなスピードで二人の距離は離れていく。(二人の距離が明確に離れていくことに儚さや悲しさを感じました)
でも、瀧は「そこにいかなくちゃいけない」という自分でもわからない使命感に押され御神体のある場所へ
三葉のいるかもしれない場所へ近づいて行く。(確信のない行動です。しかし、そこには記憶という曖昧な繋がりよりも、もっと深いところでの繋がりを感じます)

そしてまた入れ替わり、二人はお互いを自分の体で出会う。
今まで顔を合わせて話したかったことをいいあって、笑う。(ようやく、もがいてもがいた結果、出会えたという喜びを感じます)

互いの姿が見えなくなって、名前を忘れた瀧は叫ぶ。
「君の名前は!」忘れちゃいけない大切な人を思い出せない苦しさで一杯になる。(本気で相手の事を求めるシーン、記憶がなくなっても、もっと深いところからの欲求です)

名前は思い出せない。でも誰かが大切なことは覚えてて
誰かが思ってくれていることが「すきだ」という言葉からわかる。だから三葉はやりとおせた。

そして時が流れ、あの時間の記憶もなく、あるのはかすかな心残り。
どこかに大切な繋がりがあるような。

冬が終わり春が来る。
二人はまた近づく、自分の中の心残りの先にある繋がりを探して。
そして出会い、ずっと探し続けてきた繋がりだと信じて問いかける。「君の名前は」。
(最初のシーンと繋がる。どこかに特別な繋がりがあるという不思議な感覚。ラストはなんとなくわかるという感情の肯定が、とても心地いい)
{/netabare}


2018年1月3日 地上波放送を見て。
{netabare}
本当は追記する予定はありませんでした。
でも、見たら、自分の中に生まれた何かを書きたい衝動を抑えられなくて、
書こうと思いました。

今回の再視聴で感じたのは、
繋がりが消えることの悲しさでしょうか。
どこか身近に感じていた、繋がりの断絶。
私が繋がりの断絶を感じたのは、福島なんですが、
レビューを社会派にする気はないので詳細は伏せます。

それは、人間の営みの断絶であったり、人の関係の断絶。
繋がりが消えてしまうことへの悲しさ、つらさ。
そういったものが多分糸守町の消滅、三葉と瀧の入れ替わりの終わり、
そういった作品世界の出来事から、私はいつも感じていたこと、
繋がりの断絶を感じていました。

繋がりの断絶と同時に、繋がりを求める声も同時に感じました。

三葉が瀧に会いに東京に出た時も、瀧が三葉の名前を忘れて叫んだ時も、
繋がりを求めるその行動、その思いが、私には、
無くした繋がりを取り戻したい気持ちを感じて、
どうしようもなく、泣いてしまいました。
(すこし安っぽい表現ですが、実際少し泣いてます。
多分泣いた理由は、登場人物達と同じ理由で、
繋がりを求めたから、でしょうかね。
多分これが、共感何でしょうね。初めて実感出来たかも)

こんな瀧君のセリフがありました。
「今はもうない街の風景に、何故ここまで胸を締め付けられるのだろう」
心のどこかで糸守に繋がりを感じている瀧君。
私も、どこかで知らない街の知らない人の営みに、
繋がりは感じないまでも、営みの中にある繋がりを見て、
親近感を感じたりするのです。
それは人と人の繋がり、人と土地の繋がり、繋がりの中で生まれた営み、
そういったものを、私は求めているのだろうし、
大切にしたいし、失いたくないと思うのです。

だから、この作品を再視聴して、このレビューは、
完全に私の感想であるのですが、
私が求めていた繋がりを描いてくれているし、
私が恐れている繋がりの断絶も描いてくれている。

だから、私は、この作品が好きなんでしょうね。



{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 134

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作画はきれいだった。もの凄く!だけど・・・、

物語としては、『見終わった後に何も残らない作品』という印象。
個人的には『この世界の片隅に』、『聲の形』の圧勝だな~。やっぱり。

様々なSF要素の詰め合わせは、アニメ初心者には斬新に見えるでしょう。
だけど、私には目新しさよりむしろ、矛盾とご都合主義が気になってしまう。

普段アニメをあまり見ない人たちがこぞって見に行った結果が、空前の大ヒットなんでしょう・・・。
まあ、私のようなアニオタがこぞって見に行ったくらいでは、あそこまでの大ヒットにはならない。
『素人をいかに取り込むか!』
この部分に特化した作品ということなのでしょう。

最後に。
やっぱり声優はプロの声優さんに任せるべきだと思うんですよ!
誰とは言わないけど、ひどい人がいた!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 115

83.9 4 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング4位
あの夏で待ってる(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2731)
13511人が棚に入れました
『その夏の思い出が、僕達の永遠になる』  空は、とても青く澄み渡って。 入道雲が、向こうの山を隠すほどに湧き上がって。 それはいつもの、僕らの街の風景なんだけど。 でも、かけがえのない「夏」だったのだと思う。 その男の子には、「なにもないけど、なにかしたい」って漠然とした気持ちがあって。 だから仲間と一緒に、映画を撮ろうと相談しているところで。 そんなとき、「特別」な女の子が、この街にやってきたんだ。 そして。 男の子の気持ちを、「特別」にしたんだ。
『とらドラ!』、『とある科学の超電磁砲』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手がける長井龍雪監督のオリジナルアニメ作品。

声優・キャラクター
戸松遥、島﨑信長、石原夏織、荻原秀樹、田村ゆかり、阿澄佳奈、日高里菜

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

爽やかで甘酸っぱい恋愛を非常に丁寧に描いていた素晴らしい青春作品!!【総合評価:82点】

2012年冬に全12話で放送された作品。

『とらドラ』『超電磁砲』『あの花』などを手掛けた長井 龍雪監督のオリジナルアニメーション
代表作となる三作品がいずれも素晴らしい完成度と人気を誇る作品。
『あの花』でもオリジナル作品として結果を出しているだけあって期待
ですが、代表作の三つの評価が高いだけに、それらと比較されても大丈夫なのかと言う不安もありました。
しかし、この作品は代表作と比較しても十分な出来の見事な作品に仕上がっていたと思います。
自分としては、2012年冬、期待値を一番上回った作品でしたね。

この作品で一番自分が評価している点は恋愛要素にありました。
登場人物の5人が織り成す多角関係は非常に面白かった。
しかし、多角関係とは言え、ドロドロな愛憎劇になるのではなく、正に爽やかで甘酸っぱい青春を表現できています。
互いに想う相手の幸せを願って、自分の意思を主張できない。
そんな良くある心境をとても丁寧に描いていて、心情描写のレベルはかなりハイレベル。
良くある心情を丁寧に描いているので、非常に感情移入がし易くてとても素晴らしい作品でした。この作品は恋愛要素の暗い面の表現がほとんど無かったものの、甘酸っぱさの表現は抜群で、12話構成にしてこの完成度には脱帽です。

恋愛要素に関してはかなりの出来栄え、もう一つの大きな要素である宇宙人設定は若干微妙でしたね。
まぁ、ヒロインの宇宙人設定が根底にあるからこそ、恋愛要素も盛り上がったのでしょうが
でも、やっぱり恋愛関係の話が一応の収拾が付いた後、ヒロインの宇宙人としての設定を全面に出したラスト2話はどうも微妙な感じはしました。
宇宙人事態が現実味に欠ける事と約一名のキャラがかなり現実味を欠いて上、ラストでその現実味の無さに更なる拍車をかけて来た。
まぁ、その一名も普段の言動は不自然でも、要所要所でしっかりと良い仕事をして、恋愛要素を盛り立ててくれた立役者的な面もありますがね。

今までの爽やかな恋愛要素が宇宙人設定が根底にあるとは言え、心情描写がかなりリアルだったため、ラスト2話は浮いてしまっていた印象。
恋愛要素があまりにも素晴らしかったと言う事、しかもラスト2話まで宇宙人設定は表面的で恋愛要素がメイン
なので、ラスト2話で宇宙人設定を押した話を今まで盛り上がっていた恋愛要素の話と同等のレベルに持っていくのは無理でしょう。

とは言え、ラスト2話も急展開に置いてけぼりにされなければ非常に盛り上がる。
そして、テンプレなかなり使い古されたような展開ではありますが、感動できる作りにもなっています。
今までの複線もしっかり回収してますし、ラストとしては纏まりのある締めでした。

OP、ED、共に良好で非常に作品にマッチした楽曲でした。
歌詞も実はキャラが背景になっていたりして……

作品全体を通して、かなり面白かった作品でした。
特に本作のメインである多角関係は本当に甘酸っぱくも爽やかな恋愛を表現
キャラクターの心情描写も丁寧なので、感情移入もしやすく素晴らしいものでしたのです。
個人的には同監督のオリジナルアニメ作品『あの花』よりも断然本作の方が好きですね。
とても良い作品だと思いますので、未視聴の方は是非とも一度視聴するのを強くオススメいたします。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 132

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

季節はずれの忘れられない夏物語 ε- ( ̄、 ̄;A*) アッー

■「あの夏で待ってる」ってこんなアニメですヽ(*^^*)ノ
「おねがい☆ティーチャー」でお馴染みの黒田&羽音コンビがお届けするオリジナルアニメーションなんですね!
そこに「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の長井龍雪監督とキャラデザ担当の田中将賀さんのエッセンスが加わってなんともどこかで味わったことのある雰囲気に仕上がった作品になってますね♪

舞台は長野県小諸市、ときおり噴煙も見ることができる雄大な浅間山の景色がとっても素敵な場所ですね♪
ちょっと足を伸ばせばσ(・・*)アタシがたまに遊びに行く軽井沢があって、軽井沢の街並みも描かれているので、なじみがあってちょっとうれしい気持ちになっちゃいました♪

そんなノスタルジーな雰囲気と夏がとっても似合う街並みに、赤い髪が魅力的な女の子が空から降ってくるんです∑('◇'*)エェッ!?
こっこのパターンは(>▽<;; アセアセ…もはや王道!?
その名はイチカちゃん♪
何やら訳ありのイチカちゃんに巻き込まれる形で出逢う事となった主人公の海人[kaito]。
この瞬間から特別な夏が今始まろうとしているのですね♪
映画製作を通じて集まった仲間達と共にすごした、青春と一方通行の恋の行方はどんな形になって8ミリフィルムに残るんでしょうね(^ー^* )フフ♪


■4話までのちょっとした日記 φ( ̄∇ ̄o)
まず声を大にして言いたいですw
(* ̄o ̄)ゝオーイ…!! なぜ冬に放送するんですかー!!
百歩譲っても春放送くらいですo(≧∀≦。)ノ
四季折々様々な情趣を見せてくれる自然豊かな長野県が舞台で、しかもタイトルに『夏』って付いているのにもかかわらずですよ…冬放送はあり得なさすぎです!
なつまち製作委員会の皆様方…猛烈に反省してくださいね!!
って事で「今は夏!!」って念じながら視聴開始するのでした♪ \(;゚∇゚)/ナツダー…ε-(´o`;A アチィ☆

ヒロインのイチカちゃんと主人公の海人くんは、まぁ…ポイポイッ(/・・)/⌒ξ:D┼<ξ:D┼<って放っておいてもいいかなぁって思ってます!
紆余曲折しながらも一生忘れられないような青春の一ページを作っていくんだろうなぁーって思ってるので、この二人意外に注目していこうと思ってるんです♪
しかもこの作品、あえて登場人物を絞ってキャラ一人一人を丁寧に描写するって意気込みなので結構内容は期待してるんです(#^.^#)
とくに、柑菜[かんな]、哲朗[てつろう]、美桜[みお]、檸檬[れもん]、この4人の関係って1話目から微妙な関係だったりしているので、作品の善し悪しを握っているように思ってます(^ー^* )フフ♪
過去の作品と比較している人が多いのですけど、この作品には演出云々よりも、登場人物の飾り気のないちょっとした感情や表情などを大切にした、深みのあるストーリーを期待したいなーって勝手なことを思ってますw


■総評
まず全体の印象としては、長井監督らしい作品に仕上がっていたんじゃないかなぁって思います♪
1クール12話の中に甘酸っぱい青春ラブストーリーがギュッと凝縮されていて、観ていて非常に心地よく爽やかなストーリーに個人的には大満足でした(*^_^*)
なんといってもキャラクターの「表情」「心情」「言動」がとても丁寧に描かれているので、観ている側にとっても分り易く感情移入しやすい印象を受けました。
感情移入しやすくしていた要因としてもう一つ、ナレーションの効果は大きかったと思います (o^-')b グッ!
やっぱり人は言葉で発するよりも、言葉に出せない感情の方が多いと思うのです☆彡
揺れる感情や言い出せない胸の内をナレーション風にストーリーに織り交ぜられていて、キャラクターごとの心境が手に取るように分かるのでより感情を揺さぶられるのでしょうね♪
お互いの感情が絡みあうような恋愛模様については、悩み傷つきながらも前に進もうとする前向きな恋が描かれているので、どんな恋の結末となっても清々しい気持ちにさせてくれるのではないのでしょうか (*^0゚)v

それと前述したように主人公とヒロイン以外の役どころが絶妙で、ストーリーを引き締めて飽きさせない要因だった気がします♪
とくに神出鬼没の檸檬先輩の存在は宇宙人設定のSF部分のパイプ役に一役買っていた感じですね♪
それにしても一体何者なんでしょうねw うふふふふっ(*゚v゚*)

長井監督の次回作が待ち遠しいです(*^▽^*)

あっそうそう♪ 公式ホームページの「なつまちBOX」短編ノベルをまだ読んでないファンの方は是非♪
霧島海人編と谷川柑菜編がありますよ~♪( *^-゚)/⌒☆゙


■MUSIC♬
OP曲『sign』
 【作曲】折戸伸治 【編曲】高瀬一矢【歌】Ray
 Rayさんのファーストシングル。
 AIRの「鳥の詩」の作曲でお馴染みの折戸&高瀬さんコンビが楽曲担当で注目されてました♪
 爽やかな印象のデジタルポップサウンドとあどけなさを感じさせる歌声が特徴ですね!

ED曲『ビードロ模様』
 【作詞・作曲】中沢伴行【歌】やなぎなぎ
 注目は「君の知らない物語」でsupercellのゲストボーカルだったやなぎなぎさんです♪
 この曲がメジャーソロデビュー第一弾となりました!
 テクノポップサウンドに乗せた落ち着きのある爽やかな歌声がとっても聴き心地の良ですね(^^♪


2012.02.10・第一の手記
2012.06.28・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♬)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 93

mennma2 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

悲しまないで1人じゃないよ僕達はあの夏で待ってる。

このアニメすごく良かったです!
最近見終わったばかりなんですがこんな面白いアニメがあったとは…!
柑菜すっごっーく可愛かったです!
というか柑菜いなかったら見てなかったです。
ヤバかった。 声優さんも豪華でした。
島崎信長さん・戸松遥さん・石原夏織さん・荻原秀樹さん・阿澄佳奈さん・
田村ゆかりさん…豪華すぎです。
1話で修羅場になってそこから安定の面白さでした。
最終回の終わり方も良かったです。
あの夏で待ってるの新作アニメ制作が決定したそうですね‼
おめでとうございます‼

~ストーリー~
主人公・霧島海人はある日の夜、趣味のカメラで夜景を撮っていた。
すると、空に光る物体を目撃てしまう。次の瞬間海人は湖から落下し重傷を負ってしまう。朦朧とする中、海人がみるのは女性の手が海人の手を握ろうとする所だった。
翌日、目を覚ました海人だったが何も傷は負っていなかった。疑問を抱くもののそのまま登校。学校につくやいなや美少女が転校してきたと噂になる。
それは1学年上の3年生・貴月イチカだった。彼女に何か見覚えがある海人は興味を抱き始める。そんな海人を見兼ねた石垣哲郎は海人がやってる映画撮影にイチカを招待する。
この出会いがひと夏の恋の物語へと繋がっていく。
そしてイチカが来ることによって海人・柑菜・哲郎・美桜の関係はどうなってしまうのか…
そしてイチカの正体とは…

投稿 : 2024/06/08
♥ : 76

84.9 5 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング5位
おおかみこどもの雨と雪(アニメ映画)

2012年7月1日
★★★★☆ 3.9 (1827)
9959人が棚に入れました
いまや全世界が待望する、細田守監督の最新作は「母と子の物語」。おとぎ話のような不思議な恋をした女性・花は、おおかみこどもの姉弟、"雪"と"雨"を育てることになる。「親と子」という普遍的なテーマを、人間とおおかみの二つの顔をもつ ≪おおかみこども≫ というファンタジックなモチーフで描く。いまだかつて誰も見たことがない傑作が誕生する。

声優・キャラクター
宮﨑あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、林原めぐみ、中村正、大木民夫、片岡富枝、平岡拓真、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その屈託のない笑顔にやられた

細田守監督作品のオリジナルアニメーション。約2時間。

大学生の花(ハナ)は「おおかみおとこ」と恋に落ちる。
そして、ふたりの子供をさずかる。
人間と「おおかみおとこ」の間の子、「おおかみこども」の雨(アメ)と雪(ユキ)。

「大きくなるまで、見守ってやろう」

しかし、その父は事故で命を落としてしまう。
ハナは、女手ひとつで子どもたちを育てることになった。
ただでさえ大変な子育てなのに、子どもたちは人間とおおかみのハーフ。
これから待ち受けるであろう子育ての苦労。
しかし、そこにはいつも笑顔があった。


表現力がすばらしいです。
美しい春夏秋冬の風景、ダイナミックな動きとシンクロしたBGM。
また、ユキの回想という形式で語られているのも特徴的。
語りに加え、独特の演出を入れることで、10年以上に渡る時間を、流れを切らずに自然に描いています。

学年が上がっていく表現は面白かったです。
まさかあんなテクニックで1年の流れを見せるとは……。


テーマは「子育てと自立」という一般的なもの。
しかし、はっきりしたテーマ性を持ちながら、まったく押しつけがましくありません。
言動がとても自然なんですよね。
歯の浮くようなセリフがなく、ごく自然な日常会話。
賛否両論あると思いますが、プロの声優を使わなかったことで、自然さが出ていて良かったと思います。
そして何より、登場人物の笑顔がとても魅力的です。
苦労やつらさという負の空気を吹き飛ばしてくれます。

{netabare}
地盤さえ整っていればあとは「大きくなるまで『見守って』」やればいい。
アメが去るときに、ハナはこう言っています。

ハナ「私、まだあなたに何もしてあげてない。なのに……」

ハナは地盤を作り、笑顔という光を与えた。
十分すぎるほどいろんなことをしてあげてるじゃないですか;;
{/netabare}

子どもを育てるとはどういうことか。
大人になるとはどういうことか。
自然に心に流れ込んでくるストーリー。

子育ての話から子離れの話に変化していることに、まったく気付きませんでした。
希望と寂しさが一緒になった大きな余韻を残しますが、そのことをEDテーマの歌詞で監督自らが言葉にしています。

「親子」という広く受け入れられる題材を使っていますので、万人にお勧めです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 79

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

おおかみ?にんげん?どちらとして生きるか?それを見守るお母さん!

おおかみ男と結婚した女性から生まれた子供はおおかみと人間のハーフでした。子供は2人いて一人は活発な女の子、もう一人は引っ込み思案な男の子。その二人の子供を育てるお母さん。この三人が主人公です。小学校高学年になった少女と少年はおおかみとして生きるか人間として生きるかを決断します。それを見守るお母さん。どうなるかは実際にご覧ください。自分で道を決めることに大切さや子育ての楽しさや苦しさを観ることができる作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 79

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

母の愛を感じられる素晴らしい映画☆☆

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を手掛けた細田守監督の長編アニメーションです☆

”あらすじ”
大学生の"花"は、ある時"おおかみおとこ"と出会い恋をします。やがて二人の間に"雪と雨"というおおかみと人間の血を引いた姉弟が誕生します。しかしある日を境に一家は苦悩の生活を強いられることになります。
この作品はそんな親子とおおかみの子である姉弟の成長、母の愛を描いた作品です。


前作のサマーウォーズでは世界の危機に立ち向かう大家族の絆がテーマでしたが、この作品は家族という部分は同じですが、「親子」「母の愛」といったところがテーマでしょうか☆

子供向けと思いきや、実は母親の年代が一番感情移入できるのではというぐらいの大人なアニメでもあります!!

ストーリーもそこまで難しくなく、気づけば見入っている感じになります!

CGも多く使われていて、街並みや自然描写などの背景が本当に綺麗です。


何より良かったのは、懸命に生きていく家族や姉弟の成長過程、そしてその先の....

こういった部分が実際のドキュメンタリーのように描かれていて、もう本当に泣けるし感動出来ます☆

随所に笑えるところなどもあって、見ていて色んな感情が流れこんでくる作品でした!!

今回、花役の声優さんは宮崎あおいさんでしたが、素晴らしい声の演技でした(*^_^*)


宮崎アニメとはまた違う、細田守の長編アニメーションには個人的には今後も本当に期待しています♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 70

80.8 6 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング6位
花咲くいろは HOME SWEET HOME(アニメ映画)

2013年3月30日
★★★★★ 4.1 (1282)
7234人が棚に入れました
美しい北陸の四季を背景に、祖母の経営する温泉旅館に住み込みで働くことになった東京生まれの女子高生の成長を描いたTVアニメ「花咲くいろは」(2011年4~9月放送)の劇場版。温泉旅館「喜翆荘(きっすいそう)」での住み込み生活にも慣れた松前緒花は、次第に変化していく自分に気づきはじめていた。そんなある日、緒花のクラスメイトでライバル旅館「福屋」のひとり娘・和倉結名が、女将修行のため喜翆荘にやってくる。自由奔放な結名に振り回されながらも、面倒をみていた緒花だったが、物置の中であるものを見つけて……。監督の安藤真裕、脚本の岡田麿里、アニメーション制作を担うP.A.WORKSほか、TVシリーズのスタッフが再結集。

声優・キャラクター
伊藤かな恵、小見川千明、豊崎愛生、戸松遥、能登麻美子、梶裕貴、本田貴子、久保田民絵、浜田賢二、間島淳司、山口太郎、恒松あゆみ、諏訪部順一、チョー
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

親の心子知らず 

本編 67分

アニメ版を観てからの視聴をオススメします

総集編ではなくて、緒花の母 皐月が高校生だった頃~のエピソード等を含む、完全新作です。



ネタバレ感想
{netabare}
この作品を見る以前から、この作品のCMで「うっせーババア!」って言う、多分 緒花の母だろう?女の子が 凄く印象に残ってました
んで、この本編を観始めたら、導入から「うっせーババア!」ってセリフから始まり・・・
案の定 緒花の母が高校生だった時の皐月でした  ^^;
直ぐにスッキリでしたw


それぞれのキャラも、いい演出してましたね!

緒花は、皐月と同じで「輝きたい」と、もっとぼんぼる決意を!

今時の軽くて天然の結名は、相変わらず悩みなんかないだろうな~って感じだったし 
以外と仲居の神様がついている!? ^^

みんこは、結名の天然に触発され「佃煮 プリティー」とかで、一人ハズイwww ^^
それに、久しぶりに「ホビロン」聴けて満足でした

菜子は・・・
ほんと良い子やな~(〃ω〃)
お母さん代わりに妹達の面倒みて、
麻奈を探し見つけたデパートの屋上でのシーンは、油断してて思わず泣いてしまった
(yTДT)y  

巴さんは、おばさんキャラでギャグ担当にされてて ちょっと不憫でした^^;
(かかとの角質 硬くなるよね~ ^^;)
巴さんには幸せになって欲しいです。
癒しボイスの能登さんでしたが、お笑い担当キャラだったので、癒し成分が少なかったのが残念でした><

緒花の母の皐月は、自分が親になって初めて女将の生き様に気づきます
「自分に負けられないんだ」と・・・
親の心、子知らず でしたね。。。
「うっせーババア!」と「負けられっか くそババア」のセリフが忘れられません ^^
{/netabare}


自分が この作品を見終わって感じたのは、「家族愛」

自分は子供もいるので、どうしても親目線でした
女将の気持ちも分かるし、
菜子と、菜子の妹が泣く所は 堪らなく切なかったです 
(仕事も大切だけど、家庭が第一だよね)

観る人によって、見方、感じ方は様々だろうけど、
自分はTV版も良かったけど、こっちの話のが好きかな・・・?


心が暖まり、ぼんぼりたくなれた作品でした。(@´ー`@)
オススメです!


主題歌
「影踏み」 歌 - nano.RIPE


PS:喜翆荘の様な、お客を大切にする老舗旅館なら行ってみたいですね!
(*´ー`*) 

投稿 : 2024/06/08
♥ : 76

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

HOME SWEET HOME ( ,,ÒωÓ,, )

P.A.WORKSによる、TVアニメ『花咲くいろは』の劇場版。
アニメ本編をチェックしてからの視聴をオススメします。

キャッチコピーになっている『私、もっと輝きたいんです……!』
これを約60分でギュッとまとめた作品です(´ー`)
本編と変わらずの丁寧で綺麗な風景、背景をバックに
いつものキャラクターが生き生きと描かれていました。

メインストーリーは母娘愛。
緒花が母・皐月の過去を知ることからお話が展開します。
緒花と皐月、皐月とスイ、それぞれの母と娘の想いが
交差していく様子が描かれています。
親の心、子知らずとはよく言ったものですが
親も子供の本心を理解できている訳ではありません。
そんな揺れる母と娘の想い、関係が上手に描かれていました。

また、メインヒロインの1人である押水菜子の家族愛を
扱った作品でもあり、見所の一つになっています。

それにしても60分は短か過ぎると思いますw
よくまとまってはいるものの、せめて90分でしょ( >_<)
というのが1ファンのワガママ、正直な感想ですかねw
若かれし頃の綾人と皐月の出会いや緒花の出生に関わる
お話が見れたのは良かったです♪


本編を視聴済みの方にはぜひ視聴して貰いたい1本です。
視聴後、温かい満足感を得られると思います!


《キャスト》

松前 緒花(CV.伊藤かなえ)
鶴来 民子(CV.小見川千明)
押水 菜子(CV.豊崎愛生)
和倉 結名(CV.戸松遥)
輪島 巴(CV.能登麻美子)
四十万 スイ(CV.久保田 民絵)
四十万 縁(CV.浜田 賢二)
宮岸 徹(CV.間島淳司)
助川 電六(CV.チョー)
次郎丸 太郎(CV.諏訪部順一)
松前 皐月(CV.本田貴子)
松前 綾人(CV.竹内良太)


《主題歌》

『影踏み』/nano.RIPE


【2014 08/17 レビュー投稿】
【2017 05/12 レビュー加筆】

投稿 : 2024/06/08
♥ : 65
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

佃煮プリティ~!

時系列はTV版20話~21話の間の話。

この劇場版では緒花の母・皐月の過去話が主軸として描かれます。
「花咲くいろは」という作品は
皆が何かに向かって一生懸命、悩んで迷って成長していく物語であるわけですが
皐月に関しては、TV版ではそういうキャラとして描かれていなかったので
今回あの皐月にもこんな過去が・・・といった感じで掘り下げてくれたのが良かった。
初登場となる父との馴れ初めや、緒花の名前の由来なども明らかに。

{netabare}偶然発見した業務日誌を通じて、皐月の過去を知ることになる緒花。
そして興奮を抑えきれず夜中にジャージで全力疾走ww{/netabare}
本作の象徴とも言える「走る」シーンは、劇場版でも健在でしたね。
上手く言葉にできない感情の発露。見ていて気持ちがいいし、テンション上がります。

皐月-緒花の話と並行して描かれる、ミンチや菜子のエピソードも良かったです。
66分という短い尺の中で多くのキャラの見せ場をしっかり作って
それぞれ中途半端になることなく、きっちり纏め切っています。
各エピをリンクさせて最終的に一大テーマへと昇華させていく構成も見事。
ラストでTV版のOPのシーンが出てくるとこも良かった。こういう演出には弱いですホントw

生々しいエロネタも健在で、冒頭シーンからやってくれました。
良くも悪くも岡田麿里脚本。そういう意味でやはりTARITARIとは違いますねw

TV版をリアルタイムで観て以来、久々に本作の雰囲気に触れたことで
「花咲くいろは」ってこんな作品だったよな~って見ながら思い出しました。
パンフにも書いてあったけど、それがスタッフの狙いでもあるようです。
というわけで、本作は完全にTVシリーズのファン向けに作られていますが
ファンなら観て損はなし!非常に満足できる内容に仕上がっていると思います。


※余談
上映前の「変態仮面」の宣伝うぜええええええ
劇場マナーCMでも迷惑行為や違法行為の禁止を訴えていたけど
まずはお前の変態を禁止するべきだ、と突っ込みたくてしょうがなかった。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 65

64.3 7 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング7位
BLOOD-C(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (894)
4418人が棚に入れました
古くから湖への信仰が残る風光明美な町にある浮島神社。そんな浮島神社の巫女 更衣小夜(きさらぎ さや)は、神主である父親 更衣唯芳(きさらぎ ただよし)と二人暮らしをしている。小夜は 私立・三荊(さんばら)学園に通う高校2年生で普段はクラスメイト達との学園生活をめいいっぱい楽しんでいるのだが、一方で、父の命を受け ある「務め」を果たしていた。それは、『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること--。『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』から守るため、大好きな父親のため、浮島神社に伝わるという御神刀を手に独り、戦う。果たして小夜に待ち受ける運命とは!?

声優・キャラクター
水樹奈々、藤原啓治、野島健児、浅野真澄、福圓美里、阿部敦、鈴木達央、宮川美保

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

期待していたシリーズなだけに

制作はProduction I.G、ストーリー&キャラクター原案はCLAMP 
というアニメオリジナル作品で、BLOODシリーズとしては
12年前に公開された『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
7年前にTV放送された『BLOOD+』に次ぐ3作目。

ただ、「小夜という名前の少女が日本刀で怪物を倒していく」
というシリーズ共通の基本設定は同じものの、
ストーリーに関連はなく、1作ごとにまったく別物。

個人的には、前作の「BLOOD+」がとても好きだったので、
今作もかなり期待して視聴したのだけれど、物語が進むにつれ、
どんどん肩透かしを食らったような感覚に陥り、
疑問点や不満な点がたくさん残っていくことに、苛立ちさえ覚えた。
一応、終盤でそのあたりの疑問は一気に解かるものの、無理やり感は否めなかった。
全12話、なんだかもったいない。

グロは自分的に許容範囲だったし、バトルシーンはもっと激しくても良かったくらい。
でも血しぶき、血糊ドロドロ、手足吹っ飛ぶっていうような光景が
苦手な人にはオススメできない。

とりあえず、いくら傷の治りが早い小夜であっても、
なんで一度帰宅しているのに夜にわざわざ学校の制服着て
「古きもの」と呼ばれる怪物を倒しにいくのか、とか
ボロボロズタズタに制服が破れたりするのに、翌朝何ともないっていうのは
そのままなんだろうなぁと思うと残念。
せっかく巫女なのだから、和装で闘うのもカッコ良さそうなのに。
他にも設定的なツッコミどころが満載だった。
TVアニメ版終了後半年以上経って公開された劇場版のほうで
それは解決してるのだろうか?まだ観ていないのでなんともいえない。

とか思いつつも、バトルでの伏線めいたセリフやカットが気になり、
小夜を取り巻く人間達の謎だけはどうしても解き明かしたくて、最後まで見届けたが
終盤の小夜があまりにかわいそうで胸が痛んだ。
また、神主の更衣唯芳についても、もう少し丁寧に描いて欲しかった。

とにかく全体的に残念な印象が強く、去年2012年6月に公開された劇場版を
観たいという気力がいまいち湧かないのだが、観たら何かが納得できるのかもと
思いたい期待感もあり、もうすぐ(今月末)レンタル開始になるようだし
恐る恐る観てみようかと思っている。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 56

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主役とメインキャストとエキストラと衝撃の真実。

DVD借りに行き借りようと思ったのが無かったので
タイトルはよく知っていたこの作品借りました。

グロイんだろうなとは思ってましたが
まさかここまでひどいとは・・完全になめてました^^:
とてもとてもグロイです。
R指定とかないの?ってくらいです。

すっかりなめてましたがグロさだけではなく
このストーリーの真実にも驚かされました。

衝撃!!そも文字が頭をグルグルまわっていますっ。

序盤はまぁ楽しく生活していて、敵が現れたら戦い・・
傷つきその繰り返しでした。

だんだん死者もでてきます。

しかし後半急展開。
学校に敵がきて地獄絵図となりました。恐ろしい。

さらに終盤最終回前の11話でまたもや急展開。このお話で真実が明かされます。
ラスト2話では殺され方がもうとんでもなくひどかったです。
グロイだけではでは片付けられない^^;

ここまで衝撃を与えられるとは思いませんでした。
評価も物語は4,5にしましたが、
悪魔でもこういうカラクリの作品をよく作ったなという点での評価です。
気持ちのいい物語では決してなかったです。

この作品のED「純潔パラドックス」水樹奈々
この曲どこかで聴いた事があったので改めて聴いたらすごく気に入りました♪♪

最後に・・グロイのがダメ方オススメできません。
ラストなんかはトラウマになってもおかしくないです^^;
どんなにグロくて残酷でも大丈夫な方、このカラクリを観てみてもいいかもです。
不自然だと思う点や変だと感じた点が最後には、だからか・・かと思えます・・。

読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

残酷で、かなりグロくて、衝撃の作品でした。
耐性に自信ある私でもちょっと心臓ドキドキしましたっ。
ですが劇場版も借りに行く予定ですっw
読んでくださりありがとうございましたヽ(*´∪`*)ノ"

投稿 : 2024/06/08
♥ : 52

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

約定を守れ

ネタバレしないように書きたいけど

オチが酷い、何この展開は…

基本サヤが例によって刀でバケモノである「古きモノ」と戦う、延々と
しかしこれにはある秘密が…

グロ度高めです、ぼかしや天からの光が入ります

1クールなので短めですが、あのオチがなぁ〜

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43

62.7 8 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング8位
迷家-マヨイガ-(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (921)
3516人が棚に入れました
興味本位で参加した胡散臭いバスツアーで合流した若き30人の男女。
ツアーの目的地は納鳴村(ななきむら)と呼ばれる存在が定かではない幻の村。
『納鳴村』では現世でのシガラミに縛られないユートピアの様な暮らしができる……と都市伝説のように囁かれていた。
現実の世界に絶望している…退屈な日常を抜け出したい…人生をやり直したい…。
それぞれの思惑や心の傷を抱えた30人を乗せ、バスは山奥深くへと導かれてゆく……。
そして30人が行き着いたのは、朽ちつつも微かに生活の匂いが残る無人の集落だった。
30人につきつけられる『納鳴村』の真実とは?
1話たりとも見逃せない!
謎が謎を呼ぶスリリングな展開!
閉鎖された村での人間模様と主人公の心の葛藤を描く、前代未聞の群像アニメが幕を開ける!

公式サイト
http://mayoiga.tv/

公式twitter
https://twitter.com/mayoiga_project

声優・キャラクター
酒井広大、相坂優歌、八代拓、佐倉薫、鈴木達央、五十嵐裕美、清水彩香、加隈亜衣、多田このみ、長谷川芳明、三好晃祐
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

30人は多すぎる

この世をはかなむ人々が織りなす、ヒューマンドラマ。
舞台は不思議の無人集落ナナキ村。
この村に飛び込んだ30人の運命は・・・

{netabare}夜の描写が多くて、暗い印象。
それもそのはず、人のトラウマに深く切り込んで行くから。

物語構成としては、今ひとつ。
ナナキの正体に強引な印象を受けました。
途中から怪物アニメになってるし。

登場人物の数が多いのも難点。
果たして30人も必要なのか?
ちょっとしたゴチャゴチャ感があります。{/netabare}

心理学的に興味深く視聴させてもらいました。
とくに各登場人物は何を信じて行動しているのか。
不安定な事象に準拠して行動することは怖いですね。

ED曲は、淡々としたメロディに悲哀を感じる良曲。
『ついた傷はその寂しさは いったい誰が癒してくれるのだろう
ついた傷がその寂しさが いつか誰かを癒す優しさに変わるでしょう』
その通り!
ただし、作品がこれを伝えきれなかったのが残念。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 51

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

こんな時どんな顔すればいいかわからないの

3話で視聴中断していたのですが、最終回まで見てしまいました。
。。。時間かえして!

登場人物がとても多いですが、おおかた台詞があるモブです。
ミステリなのかホラーなの匂わせていましたが、
迷走続けて、青春シュールギャグアニメの駄作に落ち着きました。
中盤から謎を小出しにしてきますが、ラストでどうでも良くなります。


・作品テーマ
『綺麗な心だけの人間などいない、自身でそれを受け入れよ』
そんなところなんでしょうが、ラストは現実世界に復帰して
実践していく姿を見せるべきでしょうね。
テーマだけ伝わっても、作品そのものがツマラナイ
泣き所、笑い所皆無。
多少スリルがあっても直ぐ解決されてしまいますし。


・人物
トラウマを抱えた人物たちが、どう向き合っていくのかを描くストーリー
ですが、やはりキャラが多すぎた。。。見せ場ないキャラでましたね。
そしてまさかの、誰も死なない
カップルが複数誕生するという予想の斜め上いく〆方
そんなもの別に興味なかったです。。。


・さいごに
考察する気力が湧きません。風呂敷ぶん投げたまま畳むどころか
無視して話を進めていくスタイルでしたね。。

こりゃだめだ

投稿 : 2024/06/08
♥ : 44
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もっとパンチを!

オリジナルアニメーション。

「人生やり直しツアー」と銘打ったイベントに参加した30人の若者。
納鳴村{netabare}(名無き村){/netabare}という隠れた村で、夢の新生活を期待するのだが、そこには……。


冒頭を見るとどうしても殺人事件絡みのミステリーとか、サイコホラーとかそんなものを想像してしまいますよね。
私も最初は往年の問題作「バトル・ロワイヤル」みたいなものかなぁ?なんて思っていました。
そう考えていると本気で迷います。


蓋を開けてみれば意外と平和。
狂気の殺戮ショーはいつまでたってもやってきません。
キャラクターの性格もウザい。

いや、狂気は狂気なんだと思います。
ただ、極限状態や集団生活における人々の怖さを扱うような話ではない。
言ってしまえば、30人もいる必要性がないんですよね。
数名が納鳴村に迷い込む……なんて設定でも話の筋に影響がありません。


ミスリードですね。。。。
「これだけの人がいたら、いつか大変なことが起こるのではないか」という期待で先を読ませる。
で、気づいた頃には本題に入っている。

キャラクターの性格に難があるのはストーリーとして間違っていません。
イライラするのがお話として正しい。
むしろダメさを楽しむべし。

終盤に謎が解明されていく流れは楽しかったです。
その辺は計画通りなのかもしれません。


ただ、{netabare}トラウマ{/netabare}が小さいのが気になりますね。
3人に1人くらいが持ってそうなレベルで、厭世的になるにはどうにも説得力が薄いです。
創作なんだからもっともっとエグくしておk。


この作品、話として破綻しているわけではないのですが、
全体的にインパクトが小さく、こぢんまりとしているんですよね。

セリフがギャグなんだか本気なんだかよくわからないのは印象付けのためなのかしら。
{netabare}
「この、すっとこどっこい!!」
{/netabare}

そしてテーマ性もどうにも弱い。
拾うとするなら「人の選択は人それぞれ」といったところでしょうか。
{netabare}
もっと言うなら、「人の過去との向き合い方は人それぞれ」。

* ナナキ(過去)を受け入れる多くのメンバー
* ナナキを切り離して残ることを決めた人々
* ナナキをおいてきても充実している教授

それぞれの生き方を描き物語は終了します。
{/netabare}

ただ、テーマを押し出しているわけでもないんですよね。
{netabare}
過去との向き合い方に焦点を当てるなら、「ナナキ」という形あるものとの決別ではなく、
もっと内面を掘り下げる必要があります。
{/netabare}
語りたかったことも明確ではなく、終わったあと思わず「うーん」と唸ってしまいました。


……ということで、話の筋は悪くはないんだけどパンチのない作品。
そんな印象です。


キャラデザは良かったです。
可愛らしいデザインなんだけど、いかついおっさんとも違和感なく溶け込んでいました。
そのキャラクターたちが存分に表れるOPも好き。

そういえば、EDのクレジットはセリフの出現順に並んでいるそうです。
ダーハラ役の声優さんがトップクレジットで歓喜したとか。
主人公格が手前に来ているわけではないのはそういう意味があったんですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43

71.4 9 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング9位
たまゆら(OVA)

2010年11月17日
★★★★☆ 3.9 (699)
3048人が棚に入れました
写真が大好きな高校1年生、沢渡楓。あだ名は「ぽって」。この春、海と山に囲まれた穏やかな瀬戸内海の町、広島県竹原市に引っ越してきました。そこは亡くなった父親が子供のころに住んでいた町。古い町並み、美しい海と島々、暖かな人々とそして新しくできた素敵な友達…。大好きになったこの町で撮った楓の写真には、ときどきたまゆらが写ります。たまゆらは楓の心がふわふわと舞い上がって幸せな気持ちの時に写るかわいい光。幸せが形になったような不思議な何か…。そして、その写真はみんなをちょっとだけ幸せな気持ちにしてくれるんです。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やさしさに包まれたOVA

TV版本編を観てとても好きになった作品だったので、
こちらのOVAも迷わず視聴した。
でも実際はこのOVAのほうが、TV版より先に企画制作されたそうで。
原案・監督は佐藤順一氏。1話15分程度の全4話で、
TV版の1話と2話の間に位置するお話。

舞台は本編と同じく、瀬戸内に面した広島県竹原市。
そのノスタルジックな風景を見ているだけで懐かしく感じ、
あまりに平和で温かい物語が、当たり前のように展開されることに
素直に感動してしまう。

さて、このOVAの4話それぞれの内容。
TV版を観たあとだからこそよくわかるというか、
TV版の中で登場した、楓の大切にしている切符のエピソードをはじめ、
仲良し4人組の裏話を垣間見るような感覚で楽しめる。
なので併せて観たほうが、「たまゆら」の世界をより深く理解できると思う。

そしてやはりこちらでも、観終えた後は優しい気持ちが残り、
それがとても心地良く。
久しぶりに自分の古いカメラを取り出したりなんかして。
ふらっとどこかに出かけてみたくなるのだった。

ちなみに、OP。
荒井姓だったころのユーミン作詞作曲の『やさしさにつつまれたなら』を
坂本真綾さんが歌っている。

EDは、1話~3話が『メロディ』 4話のみ『夏鳥』
いずれも中島愛さんが歌っていて、どちらも歌詞がほろりとさせます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 65

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「たまゆら」を探してみようかな♪

●たまゆらってどんなアニメ?(^・ω・^).....ンニュニュ?
わたしが観るきっかけとなったのは、ARIAシリーズのスタッフ達が手掛けた作品だからでした♪
そして、サトジュンこと、「佐藤順一」監督の「たまゆら」に課したテーマとは・・・
『なつかしさ』と言っておられましたね♪パチッ☆-(^ー'*)b
 
舞台は瀬戸内の情緒溢れる風景が残った街、広島県竹原市が題材になってましたね♪
忠実にそして優しい色彩で描かれた作画は『なつかしさ』というテーマにぴったりです!!
 
優しい風景に包まれた中で、沢渡 楓(さわたり ふう)こと愛称「ぽって」ちゃんがお父さんの事を撮った一枚の写真から物語が展開されていきます。
そう、お父さんとの思い出の場所で撮った最高の一枚の写真、そして、弟のこうちゃんが同時期に思い出の場所で書いたと思われる一枚の絵。
 
そんな2人の思い出の場所を見つける為に、大好きな仲間と共に見つけ出すちょっとした旅が始まるのですね♪
 
●たまゆらの楽しみかた
決して時間がないから短い作品にしておこうかなってバタバタしながら見てはいけませんですよ×( ̄^  ̄ )ダメー ダメーーーーー
寝る前もあまりお勧めしません・・・睡魔には勝てないのです。。。(;ωゞゴシゴシ・・・
「たまゆら」から放出される、ほんわかした、なつかしい感覚を全身から吸収してくださいねー(*^-^)
「たまゆら」のゆったりとした流れに身を任せるように、して感受性を最大限に開放してください!!
 
ほらっそこっ!! 腐のオーラを出しているとぉ・・・うまく吸収できませんよぉ(;`O´)oコラー!
腐のオーラはしまってくださいね~!!
 
だんだんと優しい気持ちになってきましたか~♪
そう、これが癒しというものなのですねw
 
●OP/ED情報
<OP曲>
「やさしさに包まれたなら」ユーミンの曲を坂本真綾が歌ってましたね♪
とっても優しい歌声が「たまゆら」にはぴったりでした!
 
<ED曲>
第1巻 エンディングテーマ:「メロディ」
第2巻 エンディングテーマ:「夏鳥」
第2巻 挿入歌:「ナイショのはなし」
中島愛さんが歌ってくれましたね♪
 
マクロスFコンビが歌姫だったのですね♪
私的にはグッドチョイスでした。(゚∇^d) グッ!!
 
●たまゆらの今後に期待
2011年10月アニメ化放送開始 ^(ノ゚ー゚)ノ☆パチパチ☆ヾ(゚ー゚ヾ)^
ARIAのスタッフによるアニメ化ということでとっても待ち遠しいですし、
竹達彩奈さんが演じるぽってがまた観れるなんて、楽しみです♪
 
2011.07.09・第一の手記
2011.09.13・一部修正

投稿 : 2024/06/08
♥ : 62

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

やさしさに包まれたアニメ、なので

瀬戸内海沿岸、広島県竹原市が舞台の癒し系アニメです。
微笑ましい雰囲気が零れ落ち、いつの間にか感動します。

本作はシリーズ最初のOVAで、TVアニメ版の序盤に当たるようです。
TV版からでも問題なしですが、完全主義者だったら、ここから観ましょう。

ARIAスタッフが再集結したとのこと。
なので、皆さん、性格良いですね。
主要登場人物は、女子高校生四人。
私は、こうたん大好きハイテンション少女、のりえちゃんが好みです。

OP曲は、真綾さん歌う「やさしさに包まれたなら」。
このアニメにはよくあったアコースティックな良曲です。
オリジナルは、70年代のユーミンの曲。
真綾さんのキイが高いので、原曲より明るい曲調に思えます。
やさしさに包まれたときに、幸せのたまゆらが出現するのかな。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 58

67.6 10 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング10位
おねがい☆ツインズ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (354)
1938人が棚に入れました
主人公の神城麻郁は、プログラム開発と高校生活を両立させて、一人暮らしをしている高校一年生の少年。両親を知らず施設で育った彼は、自分の出生に関することを調べていた。
手がかりは、1枚の写真のみ。写っているのは、自宅らしき場所と、そこで遊ぶ自分らしき男の子と妹らしき女の子の2人だけ。しかし偶然にも、木崎湖の UFO騒動を取り上げたテレビ番組で、その自宅らしき場所を発見し、2年後にその家を借りて一人暮らしを開始したが、それ以降、何も手がかりはなかった。
そこに、彼と同じ瞳の色をした2人の女の子、宮藤深衣奈と小野寺樺恋が現れる。2人とも例の写真と同じ物を持っていて、自分が麻郁と双子だと名乗る。どちらが双子なのか判明しないまま、奇妙な共同生活を始める3人だが、やがて深衣奈と樺恋は、麻郁に恋心を抱く様になる。

声優・キャラクター
浪川大輔、中原麻衣、清水愛、根谷美智子、鈴村健一、新谷良子、田村ゆかり、三浦祥朗、金田朋子、井上喜久子、保志総一朗

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

どちらが本当の双子かな?

在宅プログラマーとして仕事をしながら高校へ通っていた神城麻郁(かみしろ まいく)。
麻郁は1人暮らしをしていたのだが、そこへ自称・双子の妹の宮藤深衣奈(みやふじ みいな)と小野寺樺恋(おのでら かれん)が現れて同居する事となる。
本当に兄妹なのか分からないまま時間だけが流れていくのであった。

いきなり現れた2人の妹候補。
実際に直面したら驚くでしょうね。
麻郁も始めは戸惑っていました。

プログラムの仕事をしながら学校へ通うのは忙しくて大変です。
学校の授業や行事、家での家事や仕事などをしながらでないと普通の学生生活を送れないですから。
麻郁が苦労人だという事が分かります。

1人暮らしでも大変なのに一気に家族が2人増える。
設定としては面白いですが、「妹」というのがなぁ……
何だか「妹」という存在が大きすぎるような気がします。
たとえ今まで別れて育った兄妹が再会しても、すんなりと状況を受け入れる事には抵抗があるのでしょう。
1枚の写真が兄妹の証拠といわれても、すぐには信じられないです。

本当の妹は誰なのか。
これが一番の鍵なるのでしょう。
果たして2人のどちらが妹なのか。
全部視聴しなくても途中で誰が妹か分かります。
どちらが妹なのか……ネタバレになるので禁則事項ですね。

妹候補が2人いながら、甘酸っぱい青春恋愛物がベースとなります。
どちらが妹か分からないまま麻郁の事が気になる存在に。
兄妹であれば同居するのに問題はありませんが、他人となると同じ年頃の男女が同居する事は問題になるでしょう。
ただし、他人でないと麻郁の恋人にはなれない……
家族という絆が無くても恋人になりたい。
深衣奈と樺恋も辛い立場です。

本作品は『お願いティーチャー』の続編にあたります。
同じ登場人物が出演するので、本作品を視聴する前に『お願いティチャー』を見る事をおススメします。
所謂、最優先事項ですね。

恋愛対象とするには色々と障害のある立場。
果たして誰が妹なのか。
妹でなくても麻郁と同居できるのか。
「真実はいつも1つ」などと某探偵作品のような事は言いたくないですが本作品には妹候補が2人。
しかも妹候補が2人でありながら恋愛対象も2人。
2人のどちらが妹なのか分からないと奇妙な同居生活が続く事となります。
正確に血縁関係を調べるのであれば遺伝子検査をすればいいと思うのですが、お金がかかりますし物語としても面白くありません。

色々とツッコミ所はあるのですが、考え出すと退屈な作品になってしまうので、あまり気にしないほうがいいのかな。
『お願いティーチャー』の登場人物を見る楽しみもあります。
ハーレム展開が嫌いな人だと難しいかもしれません。
話の本筋としては、麻郁を好きになった妹候補2人の揺れ動く乙女心を楽しむような作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

テンガロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

禁断の愛!でも禁断じゃないかも!←これがイイ!!(≧∇≦)

本作は「おねがいティーチャー」シリーズの2作目です。
今回は主要メンバー総取り換えです!(笑)

「おねティー」メンバーも登場しますが
脇役に徹しています(笑)

そして今回の主役は家族を探すために
引っ越してきた3人の高校生たちです。

男、女、女、の組み合わせですが
女の子のどちらかは男の子と兄妹でもう一人は赤の他人という
まさに仕組まれたかのような設定で物語は進んで行きます!

このあり得なさも気にならないくらい
3人の揺れ動く気持ちにハマりっぱなしでした!(笑)
3人とも青春してます!そこが良い!(^^)


前作の「おねがいティーチャー」は見ていなくても
概ね問題無いですが見てると小ネタも分かって面白いです!

このアニメはオススメですよ♪(^^)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

う~ん 微妙^^

学園恋愛もの。

「おねがいティーチャー」の続編

続編なんだけど、主人公&ヒロインは代わります。
でも、前の主人公とヒロインも登場します。

話と云うか、設定に無理がありすぎで、あんまり感情移入できませんでした。

主人公で、高校1年生の神城 麻郁(かみしろ まいく)は、幼い頃から両親を知らずに、施設で育っています。
麻郁には、一人、妹がいるのですが・・・。

今は、幼い頃に撮った写真に写る(そこに住んでいただろう)家を借りて、一人暮らししています。
そこに、同じ写真を持った二人の女の子がたずねて来ます。

その写真には、麻郁と妹と思われる女の子と二人で写っているのですが・・・。

この写真を、この二人の女の子がそれぞれ持っていて、自分が麻郁の妹だと言います。
こうして3人暮らしが始まるのですが、妹ならこのまま二人で一緒に住めるが、違うなら出て行かなくてはいけなくて・・・

でも、二人共、麻郁の事を好きになってしまい、妹では告白も出来なければ、付き合うことも出来ない訳で・・・
妹か、恋人になれるか、二人のジレンマと、どっちが妹なのかが見もの?の展開です。

要は、妹か、隣に住む幼馴染か・・・という事です。

2年前にこの作品を見たのですが、「おねティー」ほど印象がなくて、イマイチ覚えていません。^^

まぁ、その程度・・・の作品なのかな?(ファンの方にはすみません。)
でも、恋愛ものが好きなので、嫌いじゃないんです。
(^^;

「おねティー」や、妹系が好きな人は、観ても損ではないかと・・・^^

OP:「Second Flight」 作詞 - KOTOKO

この曲も好きな曲の一つで、たまに「おねティー」のOPと一緒に聴いてます。^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

61.5 11 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング11位
わんおふ -one off-(OVA)

2012年9月1日
★★★★☆ 3.5 (166)
828人が棚に入れました
折り重なる山に囲まれた高原の朝。麓の学校へと続く道を、いつものように愛車ジョルノを走らせる高校2年生、汐崎春乃。美しい景色に、おいしい空気、新鮮な野菜、近所の人たちもみんな温かくて良い人ばかりだ。良い場所だとは思うけど、華やかな都会にあるものがなんにもない。高校生の春乃にとって、都会は果てしなく遠い気がして夢もしぼみがち…。そんな時、春乃の両親が営むペンションでの新しい出会い。それをきっかけに、ぼんやりとしていた春乃の思いが少しづつ形になっていく。いつもの仲間たちと一緒に、新しい一歩を少しだけ踏み出せるかもしれない。そんな、少女たちが輝く爽やかな初夏の物語。

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ド田舎に住む少女とバイクの物語

このアニメは魔法やタイプスリップなどは一切なく田舎に住む少女たちの日常を描いた物語です。登場人物は山奥に住んでいるため、免許を持っている学生のほとんどはバイクやスクーターで登校しています。また、HONDAが提供のアニメなので登場人物達は実際に存在するバイクに跨っています。バイク好きの方は共感できる場面もあると思います。だがバイクが中心のアニメではありまん。都会や海外から旅行に来た人や地元の友達を通して主人公が少し成長する物語です。一話15分で全4話なのでサラッと観れますので是非ご覧になって下さい。私自身観た後はとても前向きな気持ちになりました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 51
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

☆☆☆天使の羽♪

オリジナルOVA、全4話、約1時間ほどの作品です。
原案、監督は「ARIA」「たまゆら」の佐藤順一さんです。

主人公 汐崎 春乃は突然妄想する普通の高校生、仲のいい同級生や後輩と過ごしたり、田舎でペンションを経営している両親と一緒に暮らしています。そこにお母さんがネットで知り合ったへんな日本語(定番w)を使う底抜けに明るいオーストラリア人シンシアがお手伝いに来て、春乃は夢について考えます。

HONDAが協賛しているのでやたらとバイクが出てきます。主人公はスクータ ジョルノ、友人はカブなどの原付バイクで通学したり、喫茶店にやたらとバイクが置いてあったり、とにかくバイクが目立ちますね。
{netabare}
「人は一人じゃない」ってお話の中にも出てきましたが、あらためてこのお話で再認識しました。
{/netabare}
私も原付もってます。ホンダじゃなくてヤマハですねw
近所に行く時にしか乗りませんが、たまには遠出したくなる、そんな作品でした^^

バイクの知識がなくても大丈夫ですよ。ちょっとしたエッセンスです。
みんなほっぺが赤くてキャラクターも可愛いし、お話もゆっくりしているので、ほっとひと息つけたい時に観るといいですね。

OPEDは可愛い曲ですね。この作品に合ってます。

主人公春乃のアホ毛が羽に見えたのでタイトルにつけてみましたw

ちょっと思いましたが、今回、声優の儀武ゆう子さんは犬の役をしています。コードプレーカーでも犬役でしたが、私が観た作品の中では「たまゆら」以外、人間の役を見たことがありませんw「たまゆら」2期も楽しみです^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 40

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

月日は百代の過客にして 行きかふ年も又旅人なり

実家がペンションを経営している汐崎春乃(しおざき はるの)。
旅人でありペンションで働く事となったシンシア・B・ロジャースとの出逢いによって、
春乃の新しい世界が広がっていくのであった。

明るい性格のシンシアに引っ張られる形で、
内気な性格であった春乃は一緒に海へ出かけたり歌う事を決意するなど、
自分から積極的に行動することになります。

普段から使っているバイク(原付)でも、自分の意思さえあれば色々な場所へと旅立つ事ができるという作品です。

自分に限界を作って安全な場所しか行かない事よりも、
可能性を信じれば未知の世界へと旅立つ事ができるのだよ、というメッセージがあるように思います。


15分の話が4つあり、約1時間の物語です。
しかし、DVDは2枚・・・
特典映像である「わんおふ らじお」のほうが長いです。
非常に懐に優しくない手段です。

作中のバイクは全てHONDA製です。
テレビで放送するには、世界のHONDA様にスポンサーをお願いしないとダメでしょうね。

作品の監督は佐藤順一さんです。
タイトルロゴが『たまゆら』に似ているのは仕方がないのかな。


普段の生活も大切なのは重々承知していますが、たまには・・・・・

       若者よ 書やアニメを捨てよ バイクで町へ出よう!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

67.4 12 田舎でオリジナルアニメーションなアニメランキング12位
詩季織々(アニメ映画)

2018年8月4日
★★★★☆ 3.5 (64)
286人が棚に入れました
【陽だまりの朝食】北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事...子供時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る。【小さなファッションショー】広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々な事がうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう。【上海恋】1990 年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼馴染のシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、ある事がきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。

声優・キャラクター
『陽だまりの朝食』坂泰斗、伊瀬茉莉也、『小さなファッションショー』寿美菜子、白石晴香、安元洋貴、『上海恋』大塚剛央、長谷川育美

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夏の思い出

コミックスウェーブが描く美麗な風景と、
3つの短編が織りなす珠玉の青春アンソロジー。

自分と世界との関係を知ることは難しい。
世界は絶えず動いている。
何かにずれを感じて立ち止まろうものなら、
もう流れにはついていけない。
僕たちは自分の居場所さえわからないのだ。

初恋の終わりはあっけないもので、
何も言葉を持たず何も出来ずに終わる。
彼は冷たい街が無表情にさせるという。
心の何かが損なわれてしまったのだろうか。

変わらないものと変わっていくものがある。
ここでは陽だまりの朝食であり、
初めて芽生えた淡い恋心の思い出だ。
急速に色褪せていく記憶の中で、
背中にそっと手を置いてくれる優しいもの。
確かに変わらないものがある。
それは季節を巡り、時を越えて、
僕たちの背中を後押ししてくれるのだろう。

希望を持ち歩いていくしかないのだ。
人生とはそういうことだろう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

新海インスパイア系の海外第一号店

2019.01.14記


日中合同のアニメ映画(配信はNetflix)


詩季織々・・・“しきおりおり”と読みます。
キャッチさんのご推薦もあり鑑賞の機会に与りました。観たのは昨年です。

3つの短編。合計74分。さくっと観れるサイズなのでお気軽にどうぞ。
 1.陽だまりの朝食
 2.小さなファッションショー
 3.上海恋


■コミックス・ウェーブ・フィルム
言わずと知れた『君の名は。』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』を手掛けた製作会社さんが中国の製作会社と合同で制作にあたってます。
「陽だまりの朝食」と「上海恋」をChineseの監督さんが担当してたりします。よっぽど新海誠が好きなんでしょうね。モノローグの多用、内向的な男、時間軸を利用したストーリー構成と静謐さを湛えた演出などなど、新海誠作品をところどころ彷彿させるところがあって、同監督作品が好きな方でしたらチェックしておいてよい作品なんじゃないかと思います。
むしろ舞台を中国に移し、彼らの日常を切り取ったほどよく切なさを感じさせる物語はどれもきらりと光るものがあります。
お国柄、劣化コピーだろ?とか抗日映画のイメージしかないぜ!といった先入観は不要です。プロパガンダ映画でもないのでご安心ください。普通のアニメです。


■“面子”と“同族愛”と“ゴーイングマイウェイ”
とはいえ、登場人物それぞれところどころChineseっぽいところがあって、そこは比較文化の点で興味深いところでした。
そこは話聞けよ!(ゴーイングマイウェイ)とか、そこは素直になんなよ!(面子)とか、そこまでしてやるんかねぇ(同族愛)とか、お国柄を反映した表現も見どころの一つです。
こう書くと突っ込みどころ満載のように聞こえるかもですが、意外と違和感なくて不思議と物語に溶け込んでいますのでむしろ気づかないかもしれません。


■中国の高度成長
土地計画で変わりゆく街並み。農村と都市部の対比。価値観の逆転。
人民にとっても激動であったろうここ20年の変化は日本の比ではありません。その変化といった部分がストーリーの背景になってたり、さりげなく挿入されてたりと、これは現代日本では描けない物語でもありました。
劣化コピーではないよ、といえる理由でもあります。


新海テイストを盛り込みつつも独自の演出が光るお奨めの一品です。


■オマケ
寿美菜子さんが出演されてます。
寿さんと言えば、特別な存在であったユーフォニアム吹きの先輩役だったり、特別である自分に縛られた生徒会長役だったりと、私の少ない視聴遍歴のなかでも“特別”がつきまとう声優さんです。
本作では2.小さなファッションショーでの出演。案の定、“特別”につきまとわれていたなぁと思いだしたのが、レビュー執筆のそういえばきっかけでした。
姉妹の姉役での出演。妹はこちら『ゴールデンカムイ』のアシりパ役を好演されてた白石晴香さんの抑え気味の演技もなかなかだったりします。


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2019.04.27追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/06/08
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いち、にの、しゃんはい!(…って、ダジャレかよ!)

(しーん…。)

と、では気を取り直して。中国の主要都市(北京/広州/上海)あるいはそこに住む主人公の出身地が舞台の3つのストーリー(陽だまりの朝食/小さなファッションショー/上海恋)がまとまった、オムニバス形式の日中合作劇場版アニメ作品です。

ブラジルから帰国する際に、飛行機で観られる映画のラインナップにこれが入ってました。なんとラッキーな(笑)。

なお、声優の評価は日本語版のものです。中国語版の評価を付けられるほど中国語は知らんし中国語版は観とらん(笑)。

『陽だまりの朝食』は地方出身者(湖南省)で北京で働くシャオミンが主人公。子供の頃から好きだった三鮮米粉(さんせんびーふん)やそれを出していたお店にまつわる思い出を振り返るお話です。

『小さなファッションショー』は広州に一緒に住む姉妹が主人公。姉のイリンはファッションモデル、妹のルルは服飾の勉強をしている学生です。ストーリーは詳しく書きませんけど、トップモデルで有り続けるのは大変なんですねぇ。

『上海恋』は思春期のちょっとしたすれ違いから道を違えてしまう幼馴染(リモ/シャオユ)の淡い恋のストーリー。物語の背景として再開発が進み、あるいは取り残される地域もある上海の市街の様子も描かれます。

中国人の監督作品もあるのですが日本人が美術監督や作画監督をやっていたり劇場版ということもあってちゃんと作画のリソースがつぎ込めているのか、作画的な違和感は感じませんでした。

何も考えないで評価付けたら、意外と高得点。ちゃんと面白かったし、普通に劇場に掛けて良い作品だったと思いますよ。いや、私は飛行機で観たのでお金払ってませんけど(笑)。

クレジットの後の「特別映像」の舞台はたぶん上海浦東国際空港ですかね。よう、知らんけど。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31
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