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「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(アニメ映画)」

総合得点
65.7
感想・評価
124
棚に入れた
585
ランキング
3113
★★★★☆ 3.5 (124)
物語
3.5
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.8

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クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王の感想・評価はどうでしたか?

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地球の平和は、アクション仮面が守る!

1993年公開の、劇場版クレヨンしんちゃんの第1作目。

およそ30年前の作品!?と、見た後に驚きました。

観ている時にはそこまでの古さを感じませんでした。

今見ても普通に楽しめました♪

90分ほどの作品です。


● ストーリー
子どもたちに大人気の特撮ヒーロー番組「アクション仮面」撮影中のアクション仮面。

そこへ何者かが襲撃し、アクション仮面の力の源であるアクションストーンを盗んでいった。

その頃、しんちゃんたちが暮らす地球とは別の世界線の地球では、
ハイグレ魔王による地球侵略が行われていた。

アクションストーンを奪われて助けに向かえないアクション仮面に代わり、
野原一家がパラレルワールドの地球へ向かう。


ざっくりとしたあらすじはこんな感じです。

90分に内容みっちり。
ギャグはあるけど一切の無駄がない素晴らしい内容です。

今の時代ではおそらく禁止されている表現(しんちゃんへのグリグリ攻撃など)も満載で、なんだか懐かしいw

ギャグもくだらないのだけど、面白くて笑っちゃうんだよなー。笑

子どもの頃は深く考えず雰囲気で笑っていたんだろうけど、
大人は意味を理解して笑える。

子どもの頃、しんちゃんはそんなに好きじゃなかったんだけど、大人となった今になって楽しめている気がするのは、この違いのせいなのかも。

原作は大人向け漫画なわけだし、
実は大人の方が真に楽しめる作品なのかもしれませんね。

ギャグの内容が幼稚なことに変わりはないと思うんだけど。笑


《 野原一家 》

大人になって響くのはやっぱりここなんだよなあ。

まずは、ひろしがいい父親。

仕事から帰ってきて子どもと戯れて、
一緒にお風呂に入るなどしてコミュニケーションをとって。

家族で食卓を囲んで、
お酒飲んでまったりして。

もちろんみさえも、
ぎゃーぎゃーやかましいけれど、

しんちゃんのことに頭を悩ませんがらも同じ目線に立って楽しんだり、
なんだかんだ、いい母親なんだよな。

昔はこんなこと感じなかったけれど、
大人になるとぐっとくるものがある。

何気ない幸せが、この一家にはあります。


● 音楽
【 OP「オラはにんきもの」/ 野原しんのすけ(矢島晶子) 】

しんちゃんの主題歌は有名なものも好きなものもたくさんありますが、
私の中で“クレヨンしんちゃん”といえばこの曲♪

声優さんが変わってからのしんちゃんはほとんど見てないですが、
やはり矢島さんはレジェンドだなと思います。


【 ED「僕は永遠のお子様」/ Mew(梶谷美由紀) 】

軽快なリズムで、
しんちゃんにぴったりの曲ですね♪

最近のかっこいいアニソンも好きだけど、
昔のアニソンの、こういうまさにアニソン!という曲調も好きだなあ。


● まとめ
普通に面白くて、見入ってしまいました。

ハイグレ魔王はハイレグから来てたりと、
確かに下品な笑いも多いんだけど、

それだけじゃないから、この“クレヨンしんちゃん”という作品は、
長年に渡って愛されているんだろうな。

他の劇場版も見ていきたいと思います^^

投稿 : 2022/01/15
閲覧 : 230
サンキュー:

12

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2021.8.23

2021.8.23

投稿 : 2021/08/23
閲覧 : 153
サンキュー:

0

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

日常アニメにSFとアクションを持ち込む暴挙をして売れてしまうという前例をつくった伝説の1作目。

前半は割と日常アニメらしい自由気ままな子供に手を焼くみさえや、ノリ重視のヒロシのありふれた家族の日常が描かれているのだが、後半の異世界パートはクレヨンしんちゃんの世界に特撮が入り混じって大変なことに。
{netabare}アクション仮面はしんのすけの社会の窓から出てくるし、
シロはしゃべるし、
メインキャラが尽くハイレグ姿になってコマネチするようになるし、
しんのすけは一人で新宿まで三輪車で行ってしまうし…{/netabare}
それまでの日常に絶妙なファンタジーが入り混じったために、深読みしてクレヨンしんちゃんの裏設定が登場してくるのもわかるなあ…

SFとアクションは手探り感が否めないけど、勇猛果敢なだけじゃないリアルなキャラクター像に珍しさがあった。

投稿 : 2020/09/27
閲覧 : 230
サンキュー:

1

ネタバレ

はまち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

一作目として見どころたくさん!

不思議でコミカルで不気味で下品。さすが一作目。クレしん映画の良いところが詰まってます。

話の流れ自体は結構オーソドックスなんです、でもキャラクターや設定にクレしん色をだしまくっていて全然飽きない、とても工夫されています。

{netabare}ラストのアクション仮面とハイグレ魔王の対決ですが、ギャグシーン多めで「そんな感じなんだ」と思っていたら、その後にアクションシーン満載の見ごたえある対決も見せてくれます。

個人的に大好きなのが駄菓子屋のシーン。
ここではなぜか全体的な雰囲気がいきなりノスタルジックな感じになり、
アクション仮面とミミ子の会話が青春っぽくて気持ちいいんですよね。

という感じで非常にメリハリがあってて飽きない作りになっています。
ギャグあり、オカマあり、キレキレアクションありクレしん映画の模範ですね。
{/netabare}

投稿 : 2019/08/04
閲覧 : 316
サンキュー:

1

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ギャグの日常から物語は始まる 皆でハイグレハイグレハイグレ!

しんちゃんの劇場版
記念すべき1作目、ビデオで見てた
全ては夕焼けの太陽(アクション仮面の撮影)から始まった...

前半はいつものギャグ展開だが、テレビ消した後に移ったハイグレ魔王が物語を加速させた

ナンバー99のカードの力で、もう一つの地球へ赴き対決へ・・・
ああTバック男爵やハラマキレディースとかゲームでおったな
郷田さん「コツーンって先っちょが当たったら、ドッカーンだ!」
それもフラグだったwww

タワーの登りっこからの剣劇勝負
最後にハイグレ魔王が本気で足掻き、正義をしんちゃんが魅せる
それで勝てる

投稿 : 2018/06/17
閲覧 : 667
サンキュー:

1

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雑感。

記念すべき劇場版一作目。
正直なところ、記念碑的な意味以上の価値には欠ける。娯楽性をとってもアクション性をとっても、後年の作品の方が遥かに出来が良い。

まあ日常系アニメであるクレしんを映画にしようとすれば、最初はこういう方向性になるのは仕方ないかも。
60分の作品だったらもう少し評価は高くできたかもしれないけど、90分は長く感じるかな…。


オカマである魔王の手下にホモがいるってのは面白かった。

投稿 : 2017/10/16
閲覧 : 328
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

僕は永遠のお子様

第1作目!!

1作目だから結構日常パートが長く、しかし映画特有の不気味な雰囲気を随所に漂わせているため、見ていて飽きません。また、小ネタが結構楽しいです。

また、昔に一度見たことがあるだけなのにそこかしこに見覚えのあるシーンが出てきて、この作品の演出が素晴らしい出来であることを感じました。キャラの色合いも面白いし。

1作目らしい王道作品です。面白かった。

投稿 : 2017/02/25
閲覧 : 339

カメカパンダカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

第一作目にして至高!!

好きなクレヨンしんちゃんの映画を語るとき最初にこの作品を上げる人をまず見たことがありません。今のところ私だけです。
しんちゃん自体昔の方(概ねひまわりが生まれる前)が好きなのでこの作品が1番好きです。
ひまわりが生まれてしまうと彼女がジョーカーとなってしまい、しんちゃんの勝ち逃げが極端に減ってしまうのです。私的な感想ですがそれが少し寂しいのです。

投稿 : 2016/03/20
閲覧 : 293
サンキュー:

2

ネタバレ

りゅぅぞぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ここから、伝説が始まった・・・

 クレしん映画第一作

 ストーリー

 古くうさん臭さが漂う駄菓子屋でアクションカードが付属している

チョコビをしんちゃん購入! カードをあけてみると

なんということでしょう 幻のNO99のカードが( ゚Д゚)

 まぁ、その後家族で海辺に行くと、アクション仮面のアトラクションが

立っており、不思議な経験をする

 そこから、家に戻った野原一家は翌日 変わった出来事とでくわす

ヒロシは通勤途中ハイレグの人たちと出会い、驚き慌てふためき

家に帰宅DASH(´Д`)

 恒例の都合のいいことに 北春日部博士と桜リリ子がこの事態の説明を

しにやってきた(∩´∀`)∩

『アクション仮面はハイグレ大魔王にやられた』

『こちら側にくるために必要なアクションストーンを奪われた』

『君はアクション仮面を救うアクション戦士』だと・・・

 北春日部博士が持っていた予備のアクションストーンを

しんちゃんが飲んでしまったことから、しんちゃんを守りつつ

ハイグレ大魔王と戦うことに!!

 後の説明は割愛

調べたところ、興行収入まさか、2位

サボテンに抜かされるなんて、おかしいよ

サボテンそんな面白くないじゃないか

現代の子供のセンスを疑ってしまうぜ・・・

もしくわ親のせいか!w(´Д`)


 まぁ、ぜひとも視聴してください(*´▽`*)

投稿 : 2015/12/01
閲覧 : 315
サンキュー:

2

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

栄えある第一作目

・監督:本郷みつる
・サブキャラ:アクション仮面、ミミコ、リリコ、北春日部博士
・敵:ハイグレ魔王、腹巻レディース、ティーバッグ男爵(ハイグレ星人)

栄えある映画クレヨンしんちゃんの第一作目。

しんちゃんが今よりもかなり憎たらしい。初っ端アクション仮面がアクションストーンを奪われ、野原一家がパラレルワールドへ行き、ハイグレ星人の侵略を受けるもう一つの地球を救うというもの。

前半はやや不気味な雰囲気。BGMは懐かしいものが多く、作画も古めかしい。

ハイグレ魔王の目的とかも不明なまま終わるが、城のデザインはかっこいい。

脚本もチープで展開も単調。家族愛要素も無く、完全なる子ども向け作品。

ハイグレ魔王がオカマ要因。

投稿 : 2015/08/13
閲覧 : 302
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

記念すべきクレしんシリーズ一作目。どうも思い出になる過程で「面白かった」という印象が強すぎたのか、最近になって再視聴してみると、特筆するような面白みはなかった……。
なんせハイグレの姿が強烈だったからなぁ……。
思うにこの作品を楽しむには、公開当時に本作を観るか、もしくはクレしん映画にある程度精通してからなんじゃないかなぁ。
娯楽性に特化した【嵐を呼ぶジャングル】、ドラマ性に秀でた【オトナ帝国】【アッパレ戦国】を観ながらもクレしん映画にそこまで詳しくもない僕では、残念ながら本作の美点を書き連ねることはできない。

本作は、クレしん映画を一通り視聴した人が本編中に窺える懐かしさや、今に続くシリーズの原点モノとして楽しむのが正しいんだろう。オカマの存在とか、しんちゃんとアクション仮面のやり取りとか。

これ単体で観るとするなら、まずテンポの悪さが気になる。
前半は、水面下で進行していく非日常と、しんちゃんが過ごす日常が描かれているのだけど、これが冗長としか言いようがない。前半40分はテレビ本編とほとんど差異のないやり取りが行われるだけなので、退屈なんだ;
これをやるなら、60分で事足りると思うんだよな。内容的にも、そっちの方がテンポよく出来ただろうし。前半40分のテンポから一転、後半は説明が一切無しで進行していくうえに、キャラがポンポン脱落していくし……ひろしとかみさえ、なにもしてないよね;

ハイグレ魔王にしても、今観てしまうとどうもキャラとしての弱さが目立ってくる。
オカマではあっても最後の最後になるまで同性へのセッ〇スアピールは無いし、序盤の頃にあったはずの、事故に見せかけてアクション仮面を襲撃した凶暴性、部下を威圧する残忍性とかそういったものも、もうひとつ出てこなかったなぁという感じ。
この映画が初めての視聴であるならばともかく、シリーズをいくつも観てしまった後だと、楽しむことは難しいかもしれない。

目が肥えたんだと喜ぶべきか、視聴姿勢に融通が利かなくなったんだと嘆くべきか、悩ましいところ……。
相変わらず、会話のテンポ、ボケとツッコミの応酬はレベルが高い。そこだけはブレないよなぁ。

……ところで、みさえが妙にスタイル良く見えるんだけど、これって俺だけなのだろうか?^^;

投稿 : 2015/07/19
閲覧 : 348

ninfami さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

クレヨンしんちゃんの基本形が全て詰まっている。

クレしんの映画はケツだけを除いてすべて見ています。TV版の方も、子どもの頃からほぼ毎週視聴しています。しかし、この映画はなぜか見ていなかったので、最近視聴しました。

いやー、まさにクレヨンしんちゃんという作品を体現していますね。第1作目ということで、原作の雰囲気に近く、さらにクレしんの定番であるオカマ、しんのすけの言い間違い、ぞうさんなど、たくさんの基本形が詰まっています。他にも、シロが喋ったり、魅力的な敵が出てきたり、しんのすけの永遠のヒーローであるアクション仮面がメインだったりと、ファンにはたまらない作品です。

ひまわりはタマタマ以降しか登場しないので、今作には登場しません。

投稿 : 2014/12/08
閲覧 : 392
サンキュー:

0

ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

『ハイグレ!! ハイグレ!! 皆っ、ハイグレを着よう~っ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの記念すべき第1作。
1993年公開。


監督は、本作を含めた初期4作+1作の劇場版シリーズを登板された、本郷みつる監督。
しかし監督を含めた製作陣も、まさかこの劇場版が以降20年以上毎年放映されるシリーズになろうとは、流石に思わなかったかもしれないですね。


年齢がバレますが、当時の私は小学生になったばかり。
まさに、ド直球世代だったワケです。

時代が違ったのも勿論ありますが、当時の本作のインパクトは子供界隈でも凄まじく、事実興行収入も20億円を超え、この劇場版クレヨンしんちゃんシリーズで今現在もトップの売上を叩きだしている作品です。


私も放映時は子供なりに大いに笑い、何度も何度も見返しては親の前で、作中の動きを真似て(コマネチをしながら)

「ハイグレ!! ハイグレ!!」

と、今考えればとんでもない台詞を口走っていました。

実際、当時から本作はよくPTAの槍玉に上げられ悪影響だとも言われていましたね。

ただ、当時PTA会長を務めていた私の母はメディアには寛大だったのか、「クレヨンしんちゃん」や、バラエティでは「ダウンタウンのごっつえぇ感じ」等も見せてくれました。
今の自分を振り返ると、自身の人格形成にプラスになったかどうかは疑問が残りますが(笑)、本当に感謝しています。


本作は、今はお亡くなりになった原作者の臼井儀人さんが、劇場版に一番関わられた作品でもあり、本作のボスキャラ「ハイグレ魔王」も、臼井さんのアイディアだそうです。
本編とはシナリオ構成が若干異なりますが、原作漫画も書き下ろされましたしね。
(ちなみに、原作を書き下ろされたのは、本作を含めた最初の3作品のみ。)



あらすじとしては、しんちゃんの永遠の特撮ヒーロー「アクション仮面」を題材とし、{netabare}

アクション仮面が現実にヒーローとして活躍するパラレルワールドに送り込まれた野原一家が、宇宙からやってきたハイグレ魔王(ハイレグではない)一派と、世界を『股』にかけた闘いを繰り広げる、というストーリー。

導入としては(冒頭のシリアスパートを除いて)、最初の数十分はまさにいつものクレヨンしんちゃんとして話が展開します。
劇場版第1作ということもあり、作品紹介も兼ねた作りになっていることが伺えます。

しかし、チョコビに付いているオマケで、幻のカードだと噂されていたNo.99のアクション仮面のカードを引き当てたことから、その内容はテレビ版とは一変していきます。

今見ると、こう徐々に野原一家がパラレルワールドに誘い込まれていく過程や、誘い込まれた先の客が一人もいないアトラクション施設など、少し寒気も漂わせる演出で非常に好みです。
ここで流れるBGMも幻想的で、とても耳に残りますし。
当時はちょ~~っと怖かったんですけどね。


しかし敵キャラは、さすがのクレヨンしんちゃん。
安心と安定、加えて強烈で馬鹿馬鹿しいキャラが目白押しです。

後に劇場版の定番となるオカマキャラ(本作ではボスのハイグレ魔王)に加え、ゴリマッチョの毛むくじゃらでTバックを履いている、その名もTバック男爵(ホモ)等、第一作からバラエティーに富んでいます。
当時、ホモという言葉の意味は分かりませんでしたが、キャラの表情から「近付いては危険な奴」という意味合いだけは感じましたね。


本作は、シリーズの中でもまさにド直球に子供をターゲットに制作されております。
しかし、元が大人向け雑誌ということもあり、大人の視点から見ても特に昔のクレヨンしんちゃんは皮肉めいたブラックジョークも込められていたり、大人も一周して馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうシーンも結構ありました。

好きなシーンとしては、テレビリポーター♂(声優は、現在波平さんの声を担当されている茶風林さん!)が、収録中にハイグレ星人にハイグレ光線を浴びせられるところですね。
光線を浴びたリポーター♂は、ハイレグの格好になりテレビに向かって

「ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!!

 皆っ、ハイグレを着よう~~!!!」

と、コマネチのポーズをカメラの前で、苦悶の表情を浮かべながら必死にさせられています。
やってる方は、身体の自由を奪われホント必死にやっており、それをテレビ越しに見ている野原一家もそのあまりの恐怖から誰一人笑いませんが、それが非常にシュールな絵になっています。

今や日本のお父さんの声を御担当されている方の衝撃発言。
なんて馬鹿馬鹿しいんだ(褒め言葉)と思わせてくれました、いやぁ笑かされましたwww


最終戦序盤での、しんちゃんを背中に乗せたアクション仮面とハイグレ魔王で、巨大なハイグレ魔王像の登りっこ勝負も良いですね。

このプロットを考えたのは、今や「四畳半神話大系」や「ピンポン」の監督でも有名な湯浅政明さん(本作では設定デザイン担当)だそうです。

このシーンでは、正義の味方であるアクション仮面がワリとダーティに蹴落とし合いを行い、これがまた非常に動きも良くて笑わせてくれます。
特に、局面で先を進むハイグレ魔王の対し、しんちゃんがカンチョーを行い、その隙にチャンスとばかりに先へ登るアクション仮面に、ハイグレ魔王が「卑怯者~~!!」と罵るシーンが好きですねwww


それでも、最後の最後では定番のアクションビームや剣術でもしっかり決めてくれますし、やっぱりアクション仮面は格好良いです。
声が、シュワちゃんの吹き替えも御担当されている玄田哲章さんなので、また余計にですね。

ただアクション仮面愛に関しては、テレビを見ていて代役に一発で気付くしんちゃんには、私は到底敵わないですけどね。
{/netabare}



総評として。
シナリオとしては、突っ込みどころがないかといえば嘘になりますが、本作は童心に戻って、

「基本的に、笑って楽しめればそれでいいや!」

というスタンスで見るのが一番です。
前文でも述べましたが、初期10作の中でも特に子供向け色の強い作品でもありますし。

ただ、今現在よりワリと毒の強い、「セル画時代のクレヨンしんちゃん」が好きな方には、合うかもしれないですね。


それに、90分弱とは思えない程にシーンがよく変わり内容が濃密なので、クレヨンしんちゃんが好きな方なら子供は勿論、大人も退屈に感じることはあまり無いのではとも思います。
最近話題になった「キルラキル」の展開の早さの、原点とも言える時代にも近しいですから。


思い出補正も勿論ありますが、改めて見返してもやっぱり私は面白かったです。
ただ、特に初期の劇場版は当時見過ぎて、今でも台詞をほとんど憶えちゃってるぐらいでしたので、正常なジャッジが出来ているかは最早怪しいものなのですけど(苦笑)


ではでは、読んでいただきありがとうございました。
本レビューで、劇場版クレヨンしんちゃんシリーズに興味を持って下さったり、懐かしんで下さる方がいらっしゃれば、私はとても嬉しいです。

次回作は、第2作「ブリブリ王国の秘宝」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『アクション仮面』声 - 玄田哲章さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『桜ミミ子(ミミ子くん)』声 - 小桜エツ子さん



以下、駄文です。
{netabare}

本レビューを制作するにあたり、当時の童心を呼び起こす為、

久しぶりに、部屋にある全身鏡の前で思いっきり(茶風林さんっぽく)

『ハイグレ!! ハイグレ!!』

と、やってみました。


産まれて初めて、恍惚と呼べる感覚を味わった気がしました。


『皆っ、ハイグレを着よう~っ!!』

{/netabare}

投稿 : 2014/05/19
閲覧 : 1021
サンキュー:

15

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

記念すべき劇場版クレヨンしんちゃん1作目

前半の日常パートがやや長すぎてテンポが悪く感じました。後半は盛り上がったのですが…ここら辺は1作目ということもあり前半はやや説明調になってしまったのも仕方ないかもしれませんね

敵キャラが強烈でインパクトがありましたね。劇場版で通例になった「オカマ」キャラはここから始まっていたんですね

ストーリーは王道でややご都合主義が諸所に散見されますが当時はハイグレに始まるギャグが面白かったので気にはならなかったですね

投稿 : 2012/06/08
閲覧 : 597
サンキュー:

6

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

クレヨンしんちゃんの初の劇場版!

映画版で初となる作品ですね。

昔の作品の中ではとても好きな作品の一つです!


ストーリーがクレしんらしくていいですよねぇ

敵役のネーミングセンスが素晴らしい!w

腹巻レディース

Tバック男爵

ハイグレ魔王

なんじゃこりゃ?w

ですが、これがクレしんクオリティ―!w




そして幻の「ひまわり体操」!!w

あの曲はなかなか忘れられませんよねw

投稿 : 2011/12/07
閲覧 : 488

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 5.0 作画 : 1.0 声優 : 4.5 音楽 : 1.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Q質問 A解答 T突っ込み

Q1、この映画はどうだった?

A1、作画は悪かったけどストーリーが面白かった

投稿 : 2011/10/28
閲覧 : 354
サンキュー:

0

☆ぐるてぃ★ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/30
閲覧 : 14

ハルノ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/08/22
閲覧 : 12

バットバス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2022/08/22
閲覧 : 12

DNpZi11830 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/05/07
閲覧 : 23

もっちょん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/07/25
閲覧 : 39

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/01/22
閲覧 : 50

ナツメ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/10/18
閲覧 : 48

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/08/01
閲覧 : 45

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/07/08
閲覧 : 58

lostman6 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/05/21
閲覧 : 58

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/08/25
閲覧 : 79

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2019/07/22
閲覧 : 84

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/07
閲覧 : 76

blue_with さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/01
閲覧 : 74
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クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王のストーリー・あらすじ

子供たちに絶大な人気を誇る特撮ヒーローテレビ番組『アクション仮面』の撮影中、突然スタジオで爆発が起こる。混乱の中、何者かがアクション仮面の力の源であるアクションストーンを奪い、何所かへと去っていった。待ちに待った夏休み、しんのすけとみさえ親子は、古そうな駄菓子屋を見つけ、その店でアクション仮面カードが付録としてついているチョコレート菓子・チョコビを購入、偶然にも幻のNo.99のカードを手に入れる。その数日後、海に行った野原家は海辺に建っていたアクション仮面アトラクション・ハウスの中に入り、「時空移動マシン」というアトラクションに乗る。楽しんで家に戻った野原一家だったが、翌日奇妙な出来事に直面する・・。(アニメ映画『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1993年7月24日
制作会社
シンエイ動画
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%A8%E3%83%B3%E3%81%97%E3%82%93%...
主題歌
≪OP≫のはらしんのすけ『オラはにんきもの』

声優・キャラクター

矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治

スタッフ

原作:臼井儀人、 監督:本郷みつる、脚本:もとひら了、音楽:荒川敏行、撮影:高橋秀子、美術:星野直美、録音:大熊昭、編集:岡安肇

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