「機動戦士ガンダム00 2nd season[ダブルオー セカンドシーズン](TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
1118
棚に入れた
6051
ランキング
722
★★★★☆ 4.0 (1118)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

わかりあうために必要なこと

【1期を踏まえて2期を鑑賞した結果】
2期視聴にあたり、1期の世界観を思い返してみると、
ユニオン、人革連、AEUの3大国家が対立する構造は
コードギアスに近かったように思います。
現実世界に多少類似している世界観であるからこそ、
戦争、紛争を根絶するテーマが生きていました。
2期は世界の大半が一つの連邦に統一されているため、
ギアスより宇宙世紀ガンダム寄りな世界観になった気がします。

市民代表だった沙慈などのキャラが戦いに巻き込まれてしまい、
市民や権力者の視点もあまり描かれなくなりました。
本作はイノベイド率いるアロウズと反対勢力のパワーゲームの中で
イノベイダーの存在や戦闘を回避するための対話が描かれます。
元々の特殊なテーマ性が徐々に薄れて、別のテーマが提示される様は
初代ガンダムの序盤と終盤のテーマのずれを彷彿させます。


イノベイダーという存在がニュータイプに近い舞台装置として働くため
内容自体は真新しいモノとは言えなくなった印象です。
1期のイメージを引きずって観ると違和感ありありなのですが、
2期なりの特色を受け入れられれば面白いのかなと愚考します。


【2期のレビュー】
1期から戦い続けていた人々の想いや、敵の立場で見えてくる世界の違い、
サーシェスやリボンズなどの世界に歪みをもたらす存在など
様々な視点の物語が描かれていきます。
そんな中で私が特に気に入ったのが、新たに戦いに加わる
ロックオン(ライル)と沙慈の成長と結末でした。

後半、刹那とダブルオーライザーの力で戦闘中に戦場の人々と
共感が可能な空間が生まれます。
しかし、機能として無理やり共感をしたところでわかりあえない人々。
そんな中、真に敵陣営にいる大切な人とわかりあえたのは上記の二人でした。
結局、どんなに優れた能力を持った人間が現れようと本当に大切なことは
相手と会って話し合うこと。相手を理解して共に生きて行こうと望むこと。
様々なアニメで語られてきた普遍的なテーマですが、
ガンダム00は王道的な展開で人々がわかりあう姿を見せてくれました。


使い古された展開やご都合設定などが多いので、
万人に受け入れられることはないでしょう。
それでも私は観れて良かったと思いました。



【以下蛇足】
本当に蛇足ですが、ガノタとしてロボットアニメのツボを押さえた数々の展開は
過去のアニメの焼き直しだとしても斬新に演出されていて
胸が熱くなる想いで視聴しました。
ちょっと下に印象に残ったシーンを並べてみます。
※()の中は観ていて思い出した何か
※興味のない方は戻るボタン推奨です。


・半壊した前半主役機で奮戦→主役機交代(80年代からのお約束)
・決して最強ではないガンダムを連れたトレミーの単艦行動(ナデシコやフルメタ)
・軌道エレベーター破壊時の展開全て(逆襲のシャアなど)
・最終話で前半主役機が活躍(エルガイムやグレンラガン)

ああ、こいつホントしょうもないこと考えてアニメ観てるなぁ、と思いますが、
シュチュエーションをパクっても美味しく料理出来ている気がしたので晒しておきます。

投稿 : 2011/09/20
閲覧 : 351
サンキュー:

10

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