「緋弾のアリア(TVアニメ動画)」

総合得点
83.5
感想・評価
4892
棚に入れた
23958
ランキング
317
★★★★☆ 3.7 (4892)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.9
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

武偵憲章第1条 仲間を信じ、仲間を助けよ

改悪カット詰め込みが当たり前のラノベアニメ、ましてやJCスタッフが手掛けたにしては、それらの割合は少ない方。むしろ小説1巻分に5話もの尺を使った1~5話は恵まれている方だとも言える。実際、1巻の再現度はなかなか。第5話で中空知を絡めたのは良いが、バスジャックの時に不知火を絡ませたのは失敗だったと思う。原作でも不知火の実力は明らかになっていなく、もしかしたら相当強いかもしれないのに、バスジャック1件も解決できないとなると底が知れてしまう。アリアの横暴っぷりはなかなか酷いのでキンちゃん様の対応も仕方ないけど、キンちゃん様にはもう少し大人になってほしいところ。バスジャックの時には、言い方はきついが、アリアの方が正論だろうし、ヒステリアモードでもないキンちゃん様は口論している場合じゃなかった。結局アリアに庇われてアリアに一生残る傷をつけさせてしまった。これからもアリアとキンちゃん様の喧嘩は続くが、正直喧嘩展開は見るたびにイラつくし辟易するのだが、もうそれについては諦めている。4話でのvs理子の近接拳銃戦(アル=カタ)のシーンはまあまあ頑張っていただろう。5話でのダブルブラフのシーンは、ちょっと分かりにくかったか。あれでは理子が奇行に走ったように見えてもおかしくない。キンちゃん様がナイフで銃弾を斬るが、ここで突っ込むような人はもうこの作品は合わないと考えていい。これからの原作はこんなもんじゃないし、というか、vsブラドの銃弾撃ち(ビリヤード)にも突っ込むだろう。飛行機不時着は熱かった。コナンの銀翼を彷彿とさせるような、車両科の武藤による疑似滑走路づくり、白雪のため仲間のために奮闘した武藤はいいやつ。操縦席でのアリアの口上も良かった。「武偵を辞めたいなら、武偵のまま死んだら負け」。OPをアレンジしたBGMも良かった。
1巻に尺を使った分、2巻に3話分の尺しか使えなかったのは、白雪好きとして少々残念だった。でも花火を背にした白雪のシーンは頑張っていたと思う。3話でアリアがレオポンを渡すシーンは演出が過剰でわざとらしかったが。デュランダルは存在するのか否かについてまたしてもキンちゃん様とアリアの大喧嘩。このように二人の喧嘩はお約束。完全に結果論だが、結局アリアが正しくなる。デュランダルは存在したし、白刃取りの特訓も実を結ぶ。原作だと片手で白刃取りを決めるが、アニメのように拳銃をアリアにパスして追い詰めたのも悪くない改変。
3巻は4話分の尺を使い、まあ悪くはなかった。理子やジャンヌが平然と武偵高に戻ってきたり転入してきたりしているが、前巻では敵だった奴が次巻ではフレンドリー、少なくとも敵意はなくなっているなんてのもこの作品のお約束なので、その辺受け付けない人は今後も厳しいだろう。自分はジャンヌも理子も可愛いから好きなので余裕で受け入れられるが。レキのスーパースナイプも光った。今回手なずけたコーカサスハクギンオオカミ、レキはハイマキと名付けるが、今後ハイマキはそれほど活躍しなかった気がする。vsブラドは改変が加えられていた。原作だと二度目のヒステリアモードになるのは理子に興奮してだし、舌にある目玉を撃ち抜くのも理子。そもそも理子はアニメと違い弱点やブラドの殺し方を正しく把握している。でもアニメの方も、無限の回復力があるのに口を庇ったところから、4つ目の魔蔵は舌にあるんじゃないかとの推理や、銃弾撃ちによる意表を突いた攻撃も悪くなかったと思う。理子が口に十字架を突っ込まれたり、ブラドに顔を踏みつけられるシーンは、伊瀬の演技も相まってなかなかえぐかった。
声優は文句がない。間島と釘宮のとらドラコンビ、高橋美佳子や伊瀬茉莉也はハマっていた、JCスタッフファミリーの川澄も良かった。JCスタッフにしては声優陣が目新しかった。高橋美佳子は若干棒気味。間島の通常モードとヒステリアモードの演技分けもさすが。理子(低音)などは笑えた。
キャラに関しては、男キャラは少ないが、そいつらは軒並み割といいキャラしている。女キャラは可愛い。ただしアリアは性格に難があるし、メインヒロインなのに主要ヒロイン4人(アリア、理子、白雪、レキ)の中では一番かわいくない。これまでの原作を含めても、可愛さで言うなら下から数えた方が早い。キンちゃん様もかっこいい時はカッコいいし、ヒステリアモード時のアクションやセリフは笑えて楽しい。だが、女に冷たい時は冷たいし(特にアリアへの対応は一際ひどい。もっともアリア相手だからこそ素直になれないのかもしれないが)、ヒステリアモードでないと弱いのを自覚しているのに、緊急時でもヒステリアモードになりたがらなかったり、若干クズな点も目立つときは目立つ。キンちゃん様とアリアのキャラづけが若干過剰。この二人がもう少しいい塩梅だったら、キャラを5にしても良かった。
作画はまあ普通。vs理子の近接拳銃戦が頑張っていたかなというところ。OPは曲も映像も最後にSEが入っているのも良かった。何気に12話のOPの最後らへんで、スコープ越しに主要4人のヒロインを覗くシーンが、ブラドに変わっていたのはちょっと面白かった。ここぞという場面でOPをアレンジしたBGMがかかるのも良かった。
アニメの範囲はまだプロローグすら終わってない。キンちゃん様のギャグアクションもこれからまだまだ加速する。でも展開自体は結構熱くて王道的。可愛いヒロインも多数登場する。アニメにはまれた人は、原作を強くお勧めする。

投稿 : 2015/01/23
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