「精霊使いの剣舞(TVアニメ動画)」

総合得点
68.5
感想・評価
826
棚に入れた
5709
ランキング
2018
★★★★☆ 3.4 (826)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.5

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plm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見事なまでのテンプレ集大成

 ライトノベル系レーベルMF文庫Jより5大アニメ化作品の一つ、ファンタジー学園ラブコメアニメ。
精霊を使役し、学園最強を決する精霊剣舞祭(ブレイドダンス)の優勝を競う。

この作品の特徴と言えば、「THEテンプレアニメ」ということである。
見事なまでの過去ヒット作の踏襲ともいえる、ハーレムラノベアニメの様式美はどこか安心感を与える程。

学院生の中で唯一の男の精霊使いなんて設定は「IS」を彷彿させるし、
名門貴族の生まれながら落ちこぼれ扱いをされ、意地っ張りヒロインといえば「ゼロ魔」が思い浮かぶ。
設定からして目新しさはない上に、展開や掛け合いも見慣れたものが多い。

そんなツギハギ風に思える内容だけれど、それほど破綻もなくまとまりは良い。
良い意味でこういう枠は、深夜アニメの新規勢を取り込む足がかりとして必要なポジションなんだろう。

■萌えと燃え
 まぁそんなこんなで、お話はありきたりだなぁくらいにしか思えなかったけれど、
変にひねりがない分、気楽に見やすくて毒も少なく、ちょっとした癒しアニメだった。

このジャンルに求められている要素って「萌え」と「燃え」だと個人的には思う。
「萌え」はキャラクターの可愛さ、魅力、愛くるしさといった要素で、
「燃え」は展開の熱さ、気持ちの高揚、勢い、といった要素だ。
これらは若年層の憧れ対象であり、また物語の論理性とかを深く考えずに、単純に楽しめる要素だからだ。

その点この作品は、絵がとても可愛くて「萌え」要素はばっちり。
大きな瞳と彩度の高い髪色のデフォルメが利いていて、くっきりと際立った印象を与える。
一昔前の流行りの絵柄という気もするけど、これはかなり好みな絵だった。

そして「燃え」要素だが、この作品OPがなかなか熱いので、あれを見ると結構ノリノリになれる。
カミト君(cv:古川慎)の掛け声も格好良いので、少年心的なものがくすぐられて良い。
王道展開だけど、仲間と協力して強敵を打ち倒す!という展開も真っ直ぐやられると良いものだね。

■お気に入りキャラ
 ツンデレお嬢様キャラと思いきや、素直で良識的なリンスレット・ローレンフロストちゃん。
あんまり出番がないのでどちらかといえば不遇ポジションだったけども、お気に入りなキャラ。
お付きの駄メイドもいい味を出していて、この二人のコンビにほっこりした。
クレアの唯一のお友達だったとこも泣けるし、傲岸不遜にならない程度の気品があって素敵。
金髪穏やか系お嬢様キャラが最近ツボなのかもしれない。

☆総評
 まぁやっぱりこのジャンル見飽きてしまっている感があるので、そんなに面白くなかったんだけど、
気を抜いて観るには丁度良く、またなんだかんだでテンプレの良さも感じられたのは良かったアニメ。

投稿 : 2016/09/14
閲覧 : 291
サンキュー:

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