「交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
4406
棚に入れた
20424
ランキング
57
★★★★★ 4.1 (4406)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

We will live with everyone.

50話ある長編作品なので観るのをためらっていたのですが、

見ごたえのあるストーリーを観たい気分だったのと、
こういう名作には触れておくべきだと思い、視聴決定。

うん、観てよかった。
見ごたえがあるから50話という長さは苦痛になりませんでした。

さて、感想…。
思ったことがたくさんあって…まとまるかな。笑


● ストーリー
14歳の少年、レントン・サーストンにとって日常は「最悪」だった。

楽しいこともおもしろいことも特別なこともなく、
鬱々とした毎日を嘆きながら過ごすしかなかった。

彼の日常を変えたのは、ニルヴァーシュ(世界最古のLFO)と、
そのパイロットであるエウレカという名の少女。
*LFOとは、ざっくり言うと人型機動ロボのこと。

レントンはエウレカに惹かれ、彼女の所属する「ゲッコーステイト」の
リーダー・ホランドからの誘いを受け、旅立つことを決意する。


50話をストーリーで分けて副題をつけるとすると、
1章 『ゲッコーステイトとの出会いと冒険の序章』
2章 『レントンとエウレカ、それぞれの成長』
3章 『抗体コーラリアンの謎』
4章 『人と大地との対話・共存・愛』
でしょうか。
(あくまで私個人が勝手につけたものです。)

主題歌が変わるタイミングが章の変わり目かなと思います。

特に4章の「まだまだ!!」「これでもか!!」というほどの
盛り上がりには圧倒されました。

設定や用語は難しいのですが、ついていけなくてもなんとかなります。笑

主人公のレントン自身もよくわかってないみたいだしねww



≪ LFOによる空中滑空 ≫

この作品のジャンルは、SF・ロボットです。

LFO(エル・エフ・オー)という人型のロボットが登場します。

このLFO、私は何に驚いたって
リフボード(スケートボードを想像してもらうといいです)で
空を自由に飛び回ること!

これが爽やかで、びゅんびゅん飛び回る様子がとても気持ちよさそうで…♪

エウレカと一緒に乗るレントンに”ゲロんちょ”というあだ名がつくことから実際の乗り心地は想像できますが(笑)、

ただの銃撃戦ではなく、空を飛び回る動きで
相手をやっつけていくところは、美しさすら感じられました。


≪ 少年少女の成長 ≫

初めは自身の生まれた境遇を嘆き、
子どもと大人の狭間で揺れていたレントン。

エウレカに惚れ、エウレカを守る…と決めたものの、
周囲からはまだまだガキだと諭され。

自分は「ガキじゃない。」と大人たちを突っぱねながらも、
彼が子どもであるがゆえの壁とぶつかっていく。


レントンは知らない。
自分が周りにどんな影響を与えているのか。

レントンにはわからない。
なぜ信じた人までもが自分を裏切るのか。

レントンは知る。
自分が信じる正しいことが必ずしも人のためとはならないことを。
自分の良しとすることを押し付けることで、人を傷つけていたかもしれない
ことを。

人を理解することは、いつになっても難しい。

自分が子どもであることを自覚し、悔やんだりする様子が
等身大の14歳の少年の姿を描き出しています。

ストーリーが進むにつれて、
気が付けば大きく成長していたレントンの姿には感動します。


また、エウレカもそんなレントンに触発されて成長していきます。
(詳しくはネタバレになるので、気になる方はアニメの中でご確認を。笑)



≪ 人と人とが分かり合うこと ≫

観ている人にたくさんのことを訴えかけているこの作品ですが、
一番大きなテーマはここなのではないでしょうか。

人と大地との対話。共存。
人と自然とが分かり合うこと。

もっと言えば、人と人とが分かり合うこと。異文化を受け入れ合うこと。

それはメディアや大多数の人間の意見に流されるのではなく、
自分の目で見て、自分で考えることであること。

なんと深くて、なんと尊いテーマなのだろうか。


レントンとエウレカの関係から始まり、
この作品は愛に溢れていました。

子どもは未来を想って戦い、大人は子ども達を想って戦う。


最終話が終わると、気づけば涙があふれていました。

この涙は、
エウレカとレントンの愛、
じっちゃんの愛、
子どもたちの愛、
ゲッコーステイトメンバーの愛…

いろんな愛に感化された涙だと思ったよ。


● 音楽
OPとEDは4曲ずつ。

【OP】
「DAYS」/ FLOW
「少年ハート」/ HOME MADE 家族
「太陽の真ん中へ」/ Bivattchee
「sakura」/ NIRGILIS

【ED】
「秘密基地」/ 高田梢枝
「FLY AWAY」/ 伊沢麻未
「TIP TAPS TIP」/ HALCALI
「Canvas」/ COOLON

個人的な好みの差はあるけれど、どれも良かったです。
特に映像に引き込まれました。

BGMはもちろん、挿入歌「STORYWRITER」「虹」もとても印象に残っています。

ほんとは全部の曲についてコメントをしたいところ…!
私が1番気に入っているのは「秘密基地」です。

この曲を聴くとレントンの旅立ちの日のことを思い出すから。
「すべてはあの日から始まったんだ。」と懐かしく思います。


● まとめ
長いレビューになりましたが、
まだまだこの作品の良さは語り尽くせていないと思っています(笑)

アニメにおいて、ストーリーを重視されているならば、
ぜひ見ていただきたい作品です。

初めは”ロボアニメ”という印象があったけど、
今ではそれ以上に”愛”という印象が強いよ。

人が、未来が、この星が、今までよりも好きになれた気がします。

投稿 : 2015/05/09
閲覧 : 479
サンキュー:

42

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