「スクライド(TVアニメ動画)」

総合得点
82.2
感想・評価
1364
棚に入れた
7289
ランキング
368
★★★★☆ 3.9 (1364)
物語
4.0
作画
3.7
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.2

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ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

凡作だったシナリオを、傑作に昇華させた2人。

レンタルDVDで14話ぐらいまで視聴。

本当にちまちま見てるんで、いつ見終わるか…
いずれは全話見るつもりだけど。


この時点でも思ったことがあるんで書く。


このアニメ
根本的なシナリオは「ヤンキー漫画」的である。
しかもそんなに面白くない。凡作。

しかしスクライドは面白い。
なぜか?



面白さの理由は
「キャラ付け」と「演出」にあると私は思う。



まず キャラ付け
脚本家:黒田洋介氏の特徴、味が良く出ている。

主人公:カズマを始め、どのキャラも癖が強く特徴的。
そして大抵どのキャラも、自分なりのルールや信念、守るべきものを持っている。


そして
黒田洋介氏独特の、短い台詞・単語を重ねて、最後に結論を出すような台詞回し。

「夢を…夢を見ていました…とても長い夢を」

代表的なのがこれ。
次回予告でも多用されていたはず。

スクライド以外の作品を見ても、
こういった台詞回しは黒田洋介脚本の作品にしか見られないので、癖なのだろう。

言葉では表現しづらいのだが、
キャラクターそのものも、こういった台詞回しと
同じような作り方をしている。
私はそう感じている。

どのキャラも、
まず誰にも明かさない信念を抱えて現状と戦う。

そんなキャラクターの作り方・動かし方は、
根本的にヤンキー漫画的なシナリオである
スクライドには非常にマッチしていると私は感じる。

とても「黒田的」でいいキャラ付けだ。



演出
さすが谷口悟朗。
「無限のリヴァイアス」をまだ見ていないので確かなことは言えないが、
少なくとも、このスクライドの時点でもう谷口悟朗は完全に完成していた。
私はそう思う。

本作のバトルシーンのテンポを支えている画コンテ。
切り方と構図でテンポ良く、斬新に見せる。


画コンテは谷口悟朗以外のスタッフが担当している回もあるが、
おそらく谷口悟朗のチェックがしっかり入ってるのだろう。
ちゃんと谷口らしい。


「谷口らしさ」と言えば、音楽

この頃からすでに
音楽の使い方、使いどころがうまい。

スピード感を出して欲しい所で、ちょうどスピード感のある音楽が流れる。

ちょっと物悲しい気持ちにさせて欲しい時は、すかさずそういった音楽。

もちろん音楽担当の方の実力もあるだろうが、
その作られた音楽を、的確な使い所を見つけて使う
谷口悟朗。

このセンスを評価したい。


本作は、
凡作な出来のヤンキー漫画的シナリオが、
キャラ付けと演出によって、
視聴者の心を揺さぶる傑作に変化した非常に稀な例だと思う。


さて、ちまちまと15話以降も見るか。

下手くそな文章お読み頂き、ありがとうございます。

投稿 : 2015/07/26
閲覧 : 407
サンキュー:

5

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